出産体験記
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rocketみたいに誕生?

 
「ほーら出ました。出たらもう痛くないはずよー。」
(痛くてたまりませーん)羊水吐いている暇がなかったので我が子は泣かない。
「はい女の子です、午後7時21分」
(がらがら、ごぼ。吸引器=透明のチューブですね、で吸い出す)
「ほんぎゃー」強い声。(産声ってやっぱり”ほんぎゃー”なんだ・・・)
子宮に残ってる物を引っぱり出す。(あれ、産婦用学習ビデオでは自分で産むんだっけね)
会陰縫合。これ、医療上の治療になってポイント稼げるからやるらしいぜ。
えいん ほうごう。と読む。皮膚がパカッと切れるので、ていうかはさみで切られたので、外科的に縫合治療しますね。
会陰保護もしないで、敢えてはさみで切るなんて、お産の邪道です。
右大腿部に1本注射。局部に注射。すぐはじまる。痛いよー。効いてないよ。
「力抜いてね。」(力はいるなあ。まだ?まだ?)糸がなくなる!
さらに縫う、5回6回・・・・チクチクチクチク20くらい数えたぜ。10針は縫ったな。
下の方にくると激しく痛い。糸を引いてぐりぐり、「中も合わせて縫っておいたから。」
ち、膣ですかあ。こわぁ。丁寧さを装って、過失致傷をごまかしましたね、姐さん。
そうしてる間に娘はふかしたてのほかほかの肉まんみたいな柔らかさで私にタッチしたかと思いきや新生児室へ連れ去られていきました。あぁーっ。ここではご対面も何もやらせてくれないのねん
夜間診療割り増し費用までついちまって、完璧にぼったくられた小市民。
ちなみにここは、個人経営単科医(婦人科と、産科)ですしね、とほほ。
例のケガはね、くしゃみするでしょ、するとね、圧がかかってとびあがりそうです。
空気が抜けていく穴があって、圧がかからないからいいんだぞと思うようなところがふさがってて破けそうな感覚です。
陣痛は筋肉と血液の痛みだったけれどもその種類とは違う、ケガの痛みが私を襲う。
おなかを収縮させる薬の作用。腰、おしりの骨が痛い。
会陰(とはどこの部分かわかりますか?)のケガも大変痛む、ちょっとやそっとの痛みじゃない。
産まれて初めて新生児ベッドに置き去りにされてしまった我が子はその夜一晩中泣きわめいていた。
ごめんねえ。私の身から切り離されてひとりぼっちで。(あの助産婦は何をしておるのじゃ)
あなたのママは、ベッドの上ですら身動きできないつらさなのよ。(涙)



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Ayako M.