出産体験記
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分娩室には自らの意志で「行っていい?」

 
そう、5月の初めかなーって思ってたのに、まだ桜が咲く中を出産のため入院となりました。
夕食もばっちり腹におさめ、痛むときは実母に肛門を押し込んでもらい、陣痛をしのいだ。
ん?夫との呼吸法「ひっひっふー」ですか?私は座るより横になってるほうがしのぎやすかったのさ。
トイレに行く余裕も力もなく、ただただ病室のベッドで耐え忍んでいました。
夕食が終わって、「あれ、ひょっとして飲み水いるんじゃないか?」と私。
夫が外(コンビニ)へ買いに行ってくれることになった。
そうこうしてるうちに本日の夜勤の助産婦に交替なったのか入院後やっと初めて病室に看護婦が来た。
子宮口の診察。もう全開に近かったのか、いきなり彼女の手で羊膜を破ったのだ。
それって胎児が入っている袋を人工的に破るのね。人工破水と言います。
19:00 いよいよ痛みに耐えかねていきむ力が込められてくる。
「もうすぐお産ね」「もうすこしがんばり」と言って助産婦は出ていった
しかしもう耐えられない。陣痛の間欠時に助産婦を追うようにして壁伝いに
ささささっと小走りに分娩室へ行きました。そうまるでゴキブリ走り。
水を買って戻ってきた夫だが、ちょうどまさにゴキブリ走りした私について分娩室へやってきた。
水もってったんだろうか?そこで飲んだ記憶がまったくないぞ。
入るつもりのなかった部屋にどさくさで入っちゃった夫は産みの瞬間に居合わせていた。
手を握ったり、汗拭いたりの介護は許されなかった模様です(汗はかかなかったが。)
この日夜勤担当助産婦が最低の最低の人で、泣きもわめきもしない私を叱る叱る!
最悪の助産婦に夫はやはり頭に来たが、娘の誕生の時を汚したくないので我慢したそうだ。
入院着も分娩用着もない産院だったので、自前のスウェット上下を着ていたが、そのズボンと下着をムリに引っ張るようにして脱がすんですよ・・・
なんて横暴な、なんて乱暴な、なんてデリカシーのない・・・
分娩に関してなにも勉強せず、患者のようにして臨む産婦も今までは大多数だったとは思うけど。なにも皆がそんなもんだと決めつけるかのようにひと括りにして叱咤ばかりせんでも・・・・
現代では主体的にお産に臨むようにといろんな本に書いて有るし、この産院では分娩に関しての勉強会も開かれているというのにね。
私は腹が立って腹が立ってしかたなかった。胎児の心音がちょっとばかり弱い一瞬があった。
今から我が子を産み落とそうと順調に進んでいる私に対し、「ちょっと待て」といい
1階で外来診療中の女医を呼びに言った。
(え、ちょっと待てと言われても・・・?イテテテどうすんの)
もう、3回もいきみがきてるというのに。産道に赤ちゃんいるのに。あ、女医が現れた。
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そうそう、アレの件、言い忘れておりましたね。
おきまりの【下の毛剃り剃り】と【浣腸】はいつやりましたか?・・・って?
・・・・・そんなことは幸運にも免れました。別にやらなくてもいいみたいですよ。
今後体験する人、病院の方針をよくご確認くださいね!
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女医さん開口一番「ゆっくりでいいわよ」といわれても・・・いきむ力には逆らえない
別の巨体の助産婦も参加している、みなさん励まして下さる。
「吸って吐いて吸って吐いて吸って。力はおしりへ向けて便を出すのと同じ様に。」
30秒経った?一息が終わった。即「はい、ワン、ツー、吸って・・・」 
いきむ、いきむ、いきむ。うーーーん。「陣痛来たら教えてね」「来ました」 
(ふうーしんど。あ、頭の上に巨体の人が。顔のまえにその丸いお尻が。)
「プチプチプチプチ」(あり?切開?インフォームドコンセントするって言ってたやーん(;_;)
「さ、いきみましょー。」うーーーーん。「はい、ワン、ツー」うーーーーん。
「さ、いきみましょー。」うーーーーん。「はい、ワン、ツー」うーーーーん。
時計19:20
頭の上の巨体さんが私のお腹を両手で押していた。ブッシュー。飛び出した羊水と我が子。
えーん。先生よくぞ受け止めて下さいましたぁ。分娩台から新生児ぶらーんは、怖いですよぉ。
しかし、恨むぞ「クリステレル法(押し出し)」と勝手な会陰切開。
せっかくあたしと、お腹の児との2人3脚でやろうとしてがんばってるのに。。
頭半分出てきたらあと産み落とすのは力抜いて「はっはっはっ」やろ。「うーーーん」って力んでてどうすんの?!センセー&助産婦達ぃ
先生、外来の患者待たしてたからかあ。来なくていいのに。私、順調にお産してたのに。
3回うーんて力んだら、プッシューっていうて水とともに飛び出してん、って自慢にならへんやん。
同時にお尻の穴のところまでに行き渡り、私の大事な部分の皮膚は裂けてるし。
な。いらぬ会陰切開よ。児が押し出された瞬間、結局お尻に至る部分まで裂けて全治3か月やないか!
治療費も薬代も払わされて、痛い目してめちゃたくさん縫われて(糸足りなくなった)、のちにその長々と連なった縫い目にポリープまでできたんだぞ(3つも!)
児が押し出された瞬間、お尻まで裂けたので「いたーい、いたーい、いたーい」って
その日初めて大きな声を出したのよ。
「どうしたの変な声出して。出るときは痛いものよ。ほーら出ました」ですと。(何を言う!)
産まれて痛いのとちがう!業務上過失致傷ですよ、あなたたち。ケガさせといて何を言う。



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Ayako M.