○Mynona さん
- 02 HEARTS (採点:3)
- わ、これは。堂々とやったのがいいですね。こういうのはやっぱり照れがあっちゃ。てらいのないところがいいと思います。
- 03 春遠からじ (採点:3)
- 自分の悪い面に自覚的な祐一は嫌いじゃないです。別れの演出も独自だと思います。――しかし、エンドはカップルで落とさない方が自然な気がします。
- 04 ハッピーエンドをもう一度! (採点:4)
- 好きなのはどのあゆなのか……という問題を、悩みごまかし自分勝手な結論も出しという、祐一の独り善がりな部分とそうせざるを得ない悲しみを、大変興味深く読みました。記憶がやってきてしまうまでのあゆがもう可愛くて、そして哀れで……。
- 05 ごきげんよう、お姉さま (採点:4)
- どうも苦手な栞でした。申し訳ないです。可愛いんですが、イベント発生の時期にちょっとおいおいと思ってしまいました。
- 06 彼女の子 (採点:2)
- ごめんなさい、ぴんと来ませんでした。こういうネタでは、医者は安心させる側にまわるのが定番だと思います。そして、その助言があっても打ち消せない妄想として描写してもらった方が僕は怖いです。
- 07 確率と戯れながら君は凛とする (採点:4)
- この展開なら、なるべく原作に似た振る舞い・思考パターンのキャラたちの方が衝撃があるような……特に祐一は普通っぽいキャラの方が怖い気がするなあと思いながら読みました。
- 08 今日から今までの日 (採点:3)
- じっくりとしたテンポで舞の心理を抑え目に描写されると面白そうな感じがするのですが……。狂気の踏み台としての日常が足りていないのかも……。
- 09 いつかの夏に、届くよに。 (採点:10)
- 目にはさやかに見えねども。――もう、なんていうか。
- 10 けれど輝く夜空のように (採点:6)
- じらしてじらして核心に近づかない、この回りくどさがいい感じで。――ん? これは祐一君、向こうにいっちゃうかな?……ああ、なるほど。こうやって裏返しの側からあゆシナリオを照射できるんですね。そうすれば、自然な展開で別れが演出できる、と……。着想よし、誘導もよしですね。あゆシナリオの鏡像になりきって「いない」ことが、意図的なのかそうでないのか分かりませんが、皮肉な余韻をもたらしていると思います。
- 11 光 (採点:6)
- 浸れたのですが、感情の表出部分に引っ掛かる感じがありました。お医者さん、役割に対してややキャラが強いかなとも。基調となっているトーン・視線は大変に心地よいです。
- 13 今宵もまた、逢いましょう (採点:7)
- クラスメイトをイチゴ好き少女と称えてしまう心情を想像したら、もう、むっちゃ遠いとぼけた視線なんで……。そこで釣り上げられて、そのまま最後まで引っ張られました。女の子の前で他人の話題ばっかりしてるところがまた切ないくらいイイやつでもう……。
- 14 女狐観察日記 (採点:6)
- こういうキャラには、外界との軋轢とそこから生ずるほのかな悲しみと滑稽さを期待してしまいます。それを名雪の視点が表すのだろうと思いますが……、もう一度最後は祐一視点に戻るとよかったのかなあ……。いや、でも、これはこれで乾いた空虚さがあっていいのか……しかし、その場合はもっと突き放した視点が……。いい、とは思うんですが、どうもまだよくつかめてません。
- 15 この街コンクール (採点:6)
- 手紙ものの変形ですね、こういうの好きです。
栞の一人称ですが、聞き手を意識しているなら気取りが足りない気が、意識していないなら語り口調過ぎる気がします。逆にはっきりと聴衆がいるはずの他キャラのスピーチ部分は、独り言要素が強いような、そんな漠然とした印象です――個人的な感覚で申し訳ないですが。
- 16 妖狐物語 (採点:4)
- 素材自体は面白いと思うのですが、どうしてか背景世界の実感のようなものがつかめませんでした。ひょっとしたら十年が長いのでは。短くしにくい事情も分かる気はするのですが……。
- 17 風の盆 (採点:4)
- この成長のしかたは苦手でした。ごめんなさい。時間と成熟とスレっぷりのバランスがいまひとつに感じてしまったのです。
- 18 雨の音 (採点:7)
- 世界の描き方が面白い。なるほど、と思います。心のどこかで大変にすっきりとするものがありました。落としどころの舵取りのおかげかな、という気がします。
- 20 世界の果てでアイに哭く獣たちの賛歌 (採点:7)
- おー。なんか凄い。調子外れ加減がいいですねこれは。笑いによる舞シナリオの浄化でした。個人的に。
- 21 透明なてのひらが (採点:5)
- うまいと思うのですが、秋子と名雪のキャラがなんだか釈然としませんでした。そして、その違和感の原因は主にこちらの側にあるような気もしています。自分の感覚に従うべきかどうかよく分からないので、棄権という意味で中間点をつけさせていただきます。
- 22 密室に踊る猫 (採点:8)
- 可愛いなあ。スタンダードで可愛くて安心して見られるキャラでした。しっかりしたお話の構成も。勤め先問答などに、知性としゃれっ気を感じます。こういう言い方が許されればですが。
>「ずっとって程じゃないな。暗号が短かったのは覚えてるから、零時ごろだとは当たりを付けてた」
こんなせりふが出ちゃうところ見ると、実は暗号解いててでもとぼけてるんじゃないかなあなどと思ってみました。
- 23 言い出せなかった。 (採点:5)
- 何だか意外なほど読みやすい、とは失礼な物言いになるのでしょうが……散らかりそうな小ネタをこれだけ使ってるのにふしぎふしぎ。抑制が効いてるからなのかなあ。うまいと思います。
- 24 光があの娘であるように (採点:9)
- こういう何気ない寂しさって、もの悲しいな、悲しいな。
- 25 その手のひらに紡ぐもの (採点:5)
- 学食のすれ違いシーンが素的だなあ。舞が大変にお上手。女教師のかっこう似合いそうだなあ。
- 26 そこに彼女がいなかったから (採点:6)
- この無常感は……。
栞とあゆの会話は、ラストでの落下感を大きくするための仕掛けと思うのですが、個人的には表面上の会話だけでのすれ違いの方が好みです。――希望の部分は香里で煽って。
サゲの部分で賛否あると思いますが、僕はぶつ切りで生なショックを受けました。
- 27 かおりんのお弁当大作戦 (採点:5)
- こういう話を無性に読みたくなることがあります。意外な場所でなんだか懐かしいものを見かけたようなほのぼのとした気分です。
- 28 死んでからやってみたい10のこと。 (採点:9)
- タイトル見た瞬間に、これはやられるかなあと思って身構えて、そして、やっぱりやられてしまいました。
- 30 手と手をつないで (採点:8)
- この何故はきっと世界の外側の都合による不条理で、そんな事情を知ることも出来ない美汐が……強いなあ……憐れだなあ。
- 31 最強の女 (採点:5)
- なるほど、こういう構成は面白いですね。
楽しそうでいいなあ。CDドラマな雰囲気。
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