Top Ka1 Ka2短 Ka2中 痕短 痕中 痕長 ONE短 ONE中 家計 月姫 Ka3短 Ka3中 Ka3超短 Ka4小 Ka4本 オリ肉 Ka5短 CLA1短 ONE2 Ka5中 CLA1中 オリ2 オリ3 Ka6小 Ka6本 AIR オリ4掌 オリ4短

○Manuke さん

01 道標は出会いの中に (採点:5)
全体的には悪くない流れですけど、ちょっと細部に煮詰め足りないと感じる部分がいくつかありました。
そもそも、超常的な『悪魔』が存在する世界で、雨乞いのために生け贄を捧げるのは本当に理不尽だと言えるんでしょうか? そこは単に身勝手と断じるのではなく、もう少し踏み込んで欲しかったな、と。


02 旅人と人形師 (採点:4)
人形作成の部分は力が入っていて良かったのですけど、ストーリーの方は飲み込めませんでした。
『僕』に人形が違って見えたのも、旅人氏の目的も曖昧なままで、少々煮え切らない印象です。
旅人氏の人を食ったようなキャラクタには味がありました。

あと、余計なお世話かもしれませんが、U+21085はWeb公開する文章で使わない方がよろしいかと。
これは「剥」の字形違いの文字で、Shift_JISでは表現できません。(『Web小説コンテスト4』ではShift_JISで文章が格納されると、企画要項にありますので)
Windowsならば『メモ帳』、Mac OS Xなら『テキストエディット』等であらかじめShift_JIS形式で文章を保存できるかどうか試しておくことをお勧めします。


03 君に届け→ (採点:8)
香奈子嬢、えらく気っぷのいい女の子ですね。
死んでしまって、しかも自分が間もなく消滅すると知っていて、それでも敢えて他人のために行動するわけですか。その心意気に惚れます(^^;)
ただ、彼女が助けた相手に関する言及がなかったのは残念。「まっとうな人間じゃあない」と思わせぶりな台詞があるにも関わらず、結局触れずじまいだったのが消化不良ぎみでした。


04 動物園 (採点:7)
物語としては良くできていると思います。思わせぶりな部分の意味が後で分かりますし、淡々とした文章も味があります。
ただ、全体としてはかなり不快に感じました。もちろん意図されてのことだとは思うのですが、自分としてはそれを楽しむことはできないようです。
主観的な採点になってしまってごめんなさい。


05 それがすべて (採点:5)
うーん、特別に何かがあるということもなく、印象に残りそうにないお話でした。
お話として纏まっている点や、プロローグとエピローグの形はなかなか良いと思います。
主人公の台詞をカギ括弧でくくらず地の文章と混ぜてしまうのは谷川流氏の影響のように思われますが、二次創作でなければ真似しない方がよろしいかと。分かり辛くなるだけですから。

#余談になりますけど、「液体ヘリウムみたいな目」という表現のオリジナルはおそらくアイザック・アシモフ氏ですー。


06 USO・800(ウソ・メイドオーオー) (採点:4)
コミカルで楽しそうではあるのですが、個人的な感想としては少々媚びが鼻についてしまいました。(嫌な感想でごめんなさい)
ストーリーをとやかく言う内容ではないのでしょうけど、「無表情のメイドさんが実は若様好き好きっ子でした」というエピソードだけでは物足りないです。


07 中世におけるある犯罪者の変遷 (採点:7)
う、うーん……。
とても良く纏まっていますし、ストーリーにぶれがないのも好印象です。
ただ、こうした形の救済に対しては反感を覚えてしまうので……。ごめんなさいです。

08 遠い日 (採点:9)
落ち着いたタッチでありながら、なかなか読み応えのあるお話でした。
ただ、あんまり面白くはなかったな、と。ストーリー自体はわりあい見かける種類のものですし、冒頭はともかくそれ以後はほぼ屋内でのみ話が進行し、戦後の日本らしさはあまり感じられませんでした。
あと、闇市で生理用品を買うというのはどうなんでしょう? 時代や状況を考えると、「手に取るのが躊躇われるような」ものをわざわざ高いお金を出して買うかどうかは疑問です。


09 眠れない夜に見る夢 (採点:8)
ささいな復讐が産んだ結末と、その後味の悪さが良いですね。
ただ中盤、復讐の場面手前で「僕が思い出すことができるのは、遠い昔の面影を自分に都合よく作り変えたものに過ぎない」としているのは、どうも予防線のように感じてしまいました。実際、小学生が当時そう考えて行動したようには思えないほど分析的ですし。
当時の心境や情景と、それを振り返っている今の『僕』をもう少し分離して欲しかったと思います。


10 青い鳥はもういない (採点:9)
うん、いいですね。現代の童話といった感じでしょうか。
「情けは人のためならず」って言葉自体はちょっと打算的な印象がありますけど(^^;)、でも頑張っている人間は報われて欲しいと思っちゃいますからね。
キモカッコいい良夫君が好感度高いです。


11 流れ星はきっと、恋のはじまりで (採点:3)
テンポは悪くないのですが、ちょっとご都合主義が過ぎるように感じられました。
ストーリーに真新しさが感じられず、先が読めてしまうのも残念です。
最後の締めくくりはなかなか可愛らしい印象でした。


12 植物の部屋 (採点:2)
う、うーん……。
ごめんなさい。何がやりたかったのかが分かりませんでした。
何か叙述トリックを狙ってらっしゃるのかなぁ?
植物の島の描写辺りは良かったと思います。


13 夏・ものがたり (採点:6)
うむむ……。
お話自体は面白かったんですが、収まりの悪さが気になります。「ほたると三月の件」と「水晶と人形の件」が結びついていない感じがするんです。
「水晶を探していたときに失くした人形が、実は水晶を探してくれていた」というお話は、それ単体で成り立つエピソードですよね。それに対して、ほたるの件は特に何かが起きた訳でもないですから、今のところはあまり役に立っていない印象です。
これが「ほたると三月の件」を繋がりとしていくつかのエピソードを連ねる短編集の一エピソードだったら納得がいくのですけど。
キャラクタはそれぞれに魅力があり、生き生きと動いていたのが良い印象です。

あと、「三弥、そこに生物は?」の台詞を『せいぶつ』と読んでしまって一瞬混乱しました(^^;)


14 天窓の空 (採点:5)
仕掛けは面白いですね。冷凍睡眠を行ったことによる悲劇と、その先のドラマというのは良い題材でした。
ただ、少々ミスリードの仕掛けが多すぎるんじゃないかな、と。そのせいで、種明かし後は納得よりも理不尽さの方を強く感じてしまいます。
また、幽霊の件に関しても、菜穂や美代の推理がかなり強引です。どうしてそう推測できたのかをもう少し丁寧に説明して欲しいですね。「鋭い」で済ませてしまっては不満が残るのです。

あと、細かいことですが「そんなひとりごち」の使い方が気になりました。動詞の連用形止めとしては少々文法的に違和感があります(終止形「そんなひとりごちる」にすると、分かっていただけるでしょうか)。
上一段動詞「ひとりごち−る」は元々「ひとりごと」を動詞化したものですから、体言止めの「独り言」でいいのではないかと。
あるいは、「そんな」を受ける形で「そんな風にひとりごち」とするとか。
(重箱の隅つつきでごめんなさい)


15 虹輪 (採点:10)
うう。かなり悔しいのですが、完全敗北です。
病気ネタで来るのはずるいなーと感じつつも、こうも見事な形で締めくくられると単なる負け惜しみでしかありませんね(^^;)
一日飛んでしまった日記から始まる日常の崩壊、ヒナとリョウの思いが胸に迫り、非常に印象深い作品でした。
一点、揚げ足取りで申し訳ないのですが、「すべからく」は使い方を間違えてらっしゃるのではないかな、と。


16 迷い家 (採点:2)
ごめんなさい、良く分かりませんでした。
シーンがあまりに断片過ぎて、状況が掴めません。男が和俊を指しているかどうかも分かりませんし、主人公との関係も不明です。
沙貴に会いに来るという表現がある以上、男は同居していないようですが、「あたしと和俊の家」という台詞とそぐわないように思えます。しかし、団子の件では父親であるとしか思えず……。
また、冒頭の「当然、俺の親父の姿はそこにない」という文章も意味が分かりません。恋人の父親に会いに行った帰りの場面で、どうして自分の父親のことが出てくるのでしょう?
迷い家の部分は面白かったので、もう少し話の筋道をはっきりさせて欲しいと感じました。


17 青い小箱 (採点:9)
ちょっぴり切ない、不思議なお話でした。
ただ、魔法の宝石箱が本当に魔法である必然性が、今一つないような気もします(^^;)
おばあちゃんに言われたことで自己暗示をかけてしまった、という話でも通りそうな……。
でも、シチュエーションとしては好きです。


18 君は小説に名前をつけると命名する (採点:6)
一つ一つの単語は分かるのに、それが組み合わさってできるはずの情景や心情がなかなか見えてこない。無理に理解しようと読み返しても、その向こうにある意味が捉えられない。
そんなもどかしさを感じてしまいます。
水準以上の力量を感じますし、こうした作品が好きな人には高く評価されるのではないかと想像します。
けれども、私の心には何も響いてきませんでした。
悪意を込めたつもりはありませんが、そう受け止められても仕方のないコメントですね。本当にごめんなさい。


20 十字路でっせ (採点:1)
うーん、感想に困るなあ……。
ストーリー自体は面白いと思います。伝説のギター漫談師の影を追って修行とか、最後のシーンも清々しいです。
でもこれ、パロディなんですよね? 元ネタが分かりませんので、私が面白いと感じたのは実は本作ではなくパロディ元のストーリーなのかな、という疑念が晴れませんでした。
あと、肝心のギター漫談が、一体どこが笑えるのか文章からは全く伝わってこないのが残念なところです。
もちろん、文章だけで面白いのなら漫談師はいらないわけで、当然と言えば当然です。でも、クスリとも笑えないのはどうなんでしょう?

と、ここまで書いて、「『十字路』なら英語で"crossroads"かな?」と思ってWeb検索してみたら――ありました。ラルフ・マッチオ氏主演の映画『クロスロード』ですね。
うむむ。原作では「ギター漫談師」ではなく「ギタリスト」なわけですか。なんだか、ストーリーはそのまんまのようですが……。
申し訳ないですが、私としては本作をオリジナル小説とは認めがたいです。二次創作と言うべきじゃないかな、と。


21 貴女に素敵な食事を (採点:6)
飛行機の墜落事故は相当に悲惨だと聞きますね。
また、死亡事故を目撃してしまったために、しばらくの間お味噌汁が飲めなくなった人を知っています。血に見えてしまうのだとか。
実際、こういった状況は起こっているのでしょうね。
ただ、最後の段落はちょっといただけないなぁ、と。直前の場面までの悲壮感が台無しです(^^;)


22 銀の騎士と緋の魔物 (採点:2)
えっと。
「『ユパタは実は女の子』というネタじゃないよね」とか、「『実はハーベストが魔物』というオチじゃないといいな」と願いつつ読み進めていたのですが、残念ながらそのまんまだったようで……。
きつい言葉になってしまって申し訳ないのですけど、もう少し他者にストーリーを読ませるということを意識していただきたいと思うのです。これでは「王道」ではなく「陳腐」に感じてしまいます。
また、「銀髪に紫の瞳を持つ、剣も魔術も一流の美形青年」という存在は、よほど上手く扱わない限りお話をスポイルしてしまうだけです。彼が労せずして敵を倒してしまうことが分かっているのですから、緊張感など生まれるはずもありません。
(せめて強さに条件を付けるべき)
お話自体は良く纏まっていて好印象です。


23 達人M (採点:8)
お話としては悪くないと言うか、面白いんですけど、これはむしろ掌編向けではないのかなーと。
話を引っ張ってしまったが故に、オチが見え見えになってしまっているのが残念です。中途半端にリアリティを織り交ぜたりせず一気に畳みかけてくれたほうが良かったように思いました。
とは言うものの、ラストのあっけらかんとした幕引きがおかしくて好きです。
結局は軍需産業的にも美味しかったということでしょうか。


24 見続けた背中と、その先にあるもの (採点:8)
ストーリーはとても良いと感じます。町工場の職人と医師の接点や、事故現場での体験を通じて学んだもの等、流れがすっきりとしていて気持ちのいいお話でした。

一方、シチュエーションには少々首を傾げるような箇所が散見されます。
一例を挙げると、冬一少年が工作機械の操作に習熟している辺りですね。ああした機械は大人の背丈に合わせて作られているわけですから、小学五年生以下の子供が操作するのは簡単なことではありません。しかも、危険なものですから操作を教えるには付きっきりで当たる必要があるはずです。
そもそも、父親は工場に勤めていただけですから、その子供に仕事を手伝わせるということは少々あり得ないのではないかと感じました。
これが、「冬一君の自宅が町工場だった」ということだったらまだ納得がいくのですが。加えて、冬一君の年齢を高校生ぐらいに設定すれば違和感はもう少し抑えられると思うのです。

あと、ボール盤とかフライス盤をよく知らない読者にとっては、加工作業の辺りが把握しづらいんじゃないかと、要らぬ心配をしてしまいます(^^;)
もう少し工作機械自体の説明があってしかるべきかなーと。

25 光あふれ降りそそぎ (採点:5)
うむむ、てっきり母親の手術関連がメインのお話だと思ってたら、違うんですね(^^;)
佳奈名嬢は可愛らしいですが、状況もキャラクタも少々作り物っぽい印象が否めませんでした。
どちらかと言うと、小説よりも少女マンガ向きのように思います。

26 ぽいんと・おぶ・のー・りたーん。 (採点:1)
やっぱりフェイトちゃんときたらザンバーフォームですよねー。
体よりも大きな刃身を振り回すその姿に痺れます。


27 Out of Eden (採点:3)
……あれ?
出だしはいかにも何か起こりそうな状況にありながら、その後はケーキ屋さんでダベってるだけなんですか(^^;)
独自の魔法設定解説と失楽園の解釈は、正直に言ってしまうと双方ともどこかで聞いたような内容でオリジナリティに欠けます。「土台の綻び」を恐れるあまり、小さく纏まってしまったような印象を受けました。
せっかく魅力的で意味深な名前の伊部さんというキャラクタがいるのですから、もう少しお話を動かして欲しいと思うのです。


28 。兄弟への道 (採点:4)
うーん。
詰まらないわけでは決してないんですけど、さりとて面白かったとも言い難い、微妙な印象です。
下ネタがちょっと幼稚に感じてしまいます。
タイトル及び紹介文での句点の使い方はなかなかウィットが効いていました。


29 いつも心に弾丸を (採点:2)
う、うーん?
いや、アクション自体は悪くないのですが、色々と理不尽な点が……。
まず、マリア「人の心が読める」という設定がまるで活かされていないように感じます。ジョージがライフル弾を使う場面で一応は使われていますが、心が読める必然性はありませんし。
また、父親が何をしたかったのか全く分からないです(^^;) その後の「お母さんがあなたに私を預けた」や「本当の母親」も同じく。
重要な部分をおもいっきり書き漏らしてませんか?
マリアとジョージのコンビは微笑ましくて良かったと思います。


30 August, in the box (採点:4)
うむむ、ちょっと都合が良すぎるんじゃないかなぁと感じてしまいました。
「英里子は僕の決心を結局理解してはくれなかった」という文章があまりに情けなさ過ぎて、むしろこの終わりはエレベータの彼女にとって良い結末ではないように思えてしまうのです。主人公、ヘタレっぽいですから(^^;)
シチュエーション自体は悪くないのですが、それを肯定するにはキャラクタに魅力がなくて辛いですねー。



31 巫女が征く! (採点:4)
う、うーん。トラックを蹴り倒す時点でもはや「ツッコミ無用」と言われているような気もしますが……。
正直なところ、巫女装束でバトルをしなければいけない必要性が分かりませんでした。ジャージ着ていけばいいじゃないですか、ジャージ。あるいは体操服。
いや、始めに巫女服ありきなのは分かってますけど、それならせめて描写の中でその有様を活かして欲しかったと思うのです。
武道袴云々のような真面目設定よりも、白衣をひらめかせて戦う幸江の姿を文章で表現することこそが重要なんじゃないかな、と(^^;)
幸江やアレクシアのような魅力のあるキャラがいるだけに、そこは残念に感じたところでした。

あ、あと『モナ・リザ』の眉毛、元々はあったみたいです。先日、ニュースになってました。


32 ツニ・ロック・フェスティバル (採点:5)
RPGを多少脚色したようなファンタジー世界ですね。
きっちりお話が纏まっているのは好印象でした。オーク達も音楽を聞きたかっただけというのはちょっと可愛らしいです。

ただ、中途半端に考証が行われていると、それが仇となって世界設定の理不尽さが強調されてしまいます。
例えばRPGにありがちな冒険者の存在。ルダン達はあちこちを放浪して警護の職を得たりしているようですけど、何のためにそんなことをしてるんでしょうね?
警備なら警備員、都市の防護なら軍隊と、専門の職業に任せた方が効率がいいでしょうし、信頼も置けます。どこの馬の骨ともしれない冒険者を雇う需要がどのくらいあるのか疑問を覚えてしまうのです。
冒険者と言うからには、やはり植村さんみたく冒険が生き甲斐なのかな?(^^;)

あと、オーク達がどうやって会場の近くまで見つからずに侵入したのかも気になりました。退却は歩いて去っていくようですが、登場時は魔法でも使ったのでしょうか?
しかし、それだったら会場内を直接襲わせた方が良いような……。


33 星の話 (採点:10)
描写が非常に丁寧で、上質の雰囲気を堪能させていただきました。登場人物名がアルファベットなのも好みです(^^;) Aの屈折した感情も良いですね。
(1カ所、「最も」の誤字がありました)
ただ、物語の中心になっているはずの『星』に関しては、設定が突飛なために今一つ受け入れ辛い部分がありました。主人公やAの『星』に対する思いもピンと来ない印象です。もう少しそちらに分量を割いて欲しかったと感じます。


34 クリスタライズ / ドロップ (採点:7)
お話も主人公も、なかなか可愛らしい印象です。
台詞の軽快さと地の文章の情景描写が少しミスマッチな感じがしますけど、それは必ずしもマイナスではありませんでした。アンバランスさが逆に良い味付けになっているように思います。


35 前を向くと見えるもの (採点:3)
うーん……。
その『禁戒』というものは、この国の誰もが持っているんですよね? だとしたら、それを保護する何らかの社会的システムが作られるのが筋では? 人がそうそう死んでしまっては社会が成り立ちませんし。
『禁戒』という異常なシチュエーションがあるにも拘わらず、作中の人達の行動に配慮が足りないと感じてしまいました。誠一君と美月、姉はおろか、両親や教師、ヤンキー達、果ては道行く人々までが全員『禁戒』を抱えて生きているのだとしたら、こうまで軽々しい行動を取るでしょうか。
設定が先行しすぎて、練り込みが不足しているように思います。
状況自体はなかなか面白いです。


36 GENJI☆物語 〜YOUたちみんな僕とセックスしちゃいなYO!〜 (採点:1)
ここまで突っ走ってしまいますか。とても悔しいですけど、1点を献上する他はなさそうですね(^^;)
ただ、感心はしたものの、あまり面白く思えなかったのは残念でした。パロディという手法自体を否定するつもりはないのですが、パロディネタだけで安易に笑いを取ろうとしているように感じられる箇所が多く、楽しめません。
むしろ源氏物語以外のネタは使う必要もなかったのでは? カシワギが去り際に呟くいろは歌への冒涜がとても秀逸なため、特にそう感じました。


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