「お母さん、もう小学五年生だよ。いい加減に携帯電話買って」
「うーん……」
「スマートフォンでもいいけど」
渋る母だが、周囲の子は既にみんな持っている。
「隠れて勇魚ちゃんに電話したりしない?」
「メールに使うだけ。お母さんのせいで、たぶん勇魚ちゃん電話に出てくれないから」
「そ、そう……仕方ないから買ってあげるけど、くれぐれもあの子にかまけたりしないように!」
変わらず手紙を送ってくる勇魚に、母は少し恐怖しているようだった。
姫水にしてみれば、そんなの勇魚なら当たり前のことなのに。
文明の利器により、二人を繋ぐロープは手紙からメールになった。
やり取りの内容はさして変わらないが、もうすぐお姉さんになる勇魚からは、それに関する文章が多くなる。
『今日はお母ちゃんのけんさ行ってきたで! あーもう楽しみやー』
『妹かな? 弟かな?』
『名前は何がいいと思う?』
ウキウキしているメールを読むだけで、姫水も嬉しくなる。
秋葉原に一緒に行った子は誰とも同じクラスになれなかったけど、今のクラスも特にトラブルはない。
相変わらず少ない仕事も、振られた分は問題なくこなしている。
たまのレッスン休みには、上野動物園で丹頂鶴を眺めている。
全てに満足しているわけではないが、平穏な東京の日々が過ぎていくと思われた頃――
『生まれた!』
秋の初め。届いたメールの件名に、姫水の顔も思わずほころぶ。
本文は妹であることと、赤ちゃんがどんなに可愛いか、勇魚がどんなに嬉しいかが感情のまま書かれていた。
(勇魚ちゃんの妹なら、絶対幸せになるんだろうなあ)
出産祝いに何を贈ろうか、などと考えながら画面をスクロールする。
飛び込んできた一文に、姫水の手が止まった。
『うち、看護師さんになりたい!』
(勇魚ちゃん……)
『病院に何度も行って思ってん』
『いつも笑顔で、病気の人たちを元気づけて、看護師さんってすごい!』
『うちもあんな風に、だれかを助けられる人になりたい』
『うちは頭悪いから、いっぱい勉強せなあかんと思うけど……』
『姫ちゃん、おうえんしてね!』
喜ばしいと同時に、姫水の心に影が落ちる。
そんなに急がなくてもいいのに。
姫水がずっと停滞している中、一人で先へ行かなくていいのに。
『勇魚ちゃんにぴったりだと思うよ』
『勉強で分からないことがあったら、いつでも私に聞いてね』
親友に無難な返事を書くしかない自分が、たまらなく嫌だった。
(私は……)
(私はこの先、何になるの……)
「……社長」
事務所の廊下で社長をつかまえる。
冷たくはないが暖かくもない、ビジネスライクな人というのがこの二年半の印象だった。
「ん、何だい。珍しいね」
「私、このままでいいんでしょうか」
「ほう」
少しずつ仕事は増えているが、本当に少しだ。
何万人の中から一握りしか生き残れない俳優の世界で、いずれはドロップアウトするのだろう。
別に望んだ道ではないので、構わないと言えば構わないのだけど……
落ちた先に、一体何があるのだろう。
母は半ば諦めてしまったようで、有名私立中学のパンフレットをこれ見よがしに家に置いている。
でも、そういう道へ進むのであれば、大阪にいたって出来たはずだ。
「君は不満ひとつ言わず、地道にレッスンを続けてきた。実力は十分についている」
「そうなんでしょうか」
「仕事が少ないと思うかもしれないが、ハンデを背負ってる状態では相応の数字だと思うね」
「ハンデ……」
「親に言われて仕方なくやっている、という意識のことだ」
「……はい」
社長もプロだ。そんなことは当然分かっている。
月謝を取れさえすれば良い人だと思っていたが、一応助言はしてくれた。
「もう高学年なのだし、そろそろ自分の希望を言ったらどうだい」
「私は……」
何をしたくて、何が欲しいのか。
勇魚に会いたいとか、そういう個人的なことではなくて。
もっと大きな……
「……成果がほしいです」
「成果」
口から出た小学生らしからぬ言葉に、姫水自身も少し驚く。
「女優になりたいのかは分からない。でも一つでいいから成果がほしい。
でないと私、何のために東京に来なきゃいけなかったんですか……!」
あの大阪港で、大切な人を泣かせてまでここに来たのだ。
それに見合うだけの何かがないと、あまりにも理不尽すぎる。
将来に向けて歩き出した勇魚に、『東京での時間は全て無駄でした』なんて言いたくない。
「なるほど。ではそのために何をしたらいいか、考えてみるといい」
「そうします!」
「期待してるよ」
手を伸ばせば面白くなると、あのとき聞いた歌詞を思い出す。
今の姫水は、役者が本当にやりたいことなのかどうかも分からない。
一つでも成果があれば、それを判断できると思ったのだ。
* * *
アイデアはあった。自室にある、練習用の大きな鏡の前に立つ。
(勇魚ちゃんになる!)
役者の実力はついていると、社長は請け負ってくれた。
なら、一番よく知っている女の子も演じられるはずだ。
いつも明るく前向きで、頑張り屋。
彼女にさえなれれば、何だって叶えられる気がした。
気がしたのだけれど……
「坂本さん、おっはよー!」
「え!? お、おはよう……」
大して仲良くもない姫水から大声で挨拶され、隣の席の子は戸惑っている。
一瞬しまったと思ったが、後には引けない。
『勇魚であれば』。
こんな躊躇自体をしないはずだ。
「もうすぐ球技大会だねっ! 楽しみだよねー!」
「いや、正直めんどくさいけど……」
「そ、そんなこと言わないで頑張ろうよ!」
坂本さんはかなり引いている。
思ったほど簡単ではなかった。
レッスンの場でも似たようなものだった。
突如豹変した性格に、何か変なものでも食べたのかと心配されてしまった。
家に帰って、鞄を床に叩きつける。
「こんなの勇魚ちゃんじゃない!」
もちろん、急に変えたというのが一番まずかったのだろうけど……
それを差し引いても、勇魚を汚してしまった気がする。
鏡の前に立って、作戦を練り直す。
「鏡よ鏡よ、鏡さん……」
思えば幼稚園の白雪姫が、全てのスタートだった。
あのとき初めて別人になった。小人の家に勝手に入り込みながら、すぐ許され全面的に愛されたお姫様。
姫水自身も、あの頃は無条件に好かれていた。
どう振る舞っていたかを思い出せ……!
翌朝。姫水はしおらしく、隣の席の子に謝った。
「坂本さん。昨日は変にテンション高くてごめんなさい……」
「い、いや、別にいいよ。ちょっとビックリしたけど」
「私、レッスンばかりで友達がいないから……誰かと仲良くなりたくて」
「藤上さん……」
うまく同情を引けたらしく、級友の態度が一気に和らいだ。
「席隣なんだし、これからはもっと話とかしようね!」
「ありがとう坂本さん。そういえば前から思ってたんだけど」
「え、何?」
「その髪飾り、すごく可愛いよね」
「や、やだなーもう! あはは……」
本気で喜んでいる彼女に少し良心が痛むが、そんなことを言っていては何も変えられない。
(猫をかぶるくらい、誰だってやってる)
(いつも正直な人なんて、この世で勇魚ちゃんくらいだよ)
レッスンでも、今までの無気力を反省したという設定で、情熱があるように振る舞った。
別に騙しているわけではない。相手に気分よくなってもらうための、単なるマナーだ。
「姫水ちゃん、そこはもっと大胆に」
「はいっ、ご指導ありがとうございますっ」
そんなことを数日続けていたところ、レッスン後に社長室に呼ばれた。
「それは誰の演技?」
あっさりバレた。
社長の冷ややかな目におどおどする。本当におどおどしている……のだと思う。
「し、白雪姫です……」
「白雪姫」
「というか、それをベースにした理想の女の子みたいな……」
「そう。諸刃の剣だが……しかし何もしなければジリ貧でもあるしな」
社長は少し考え込んでいたが、仕方ないというように溜息をつく。
「演技はいいが、呑まれてはいけない。自分が藤上姫水であるということを忘れないように」
「は、はい……」
「何か異常を感じたら、すぐ信頼できる人に相談しなさい」
「はいっ」
* * *
日々、少しずつ調整していく。
愛されるように。周囲の期待に応えるように。
幸いにも勉強はできる方だったのが、大いに役に立った。
「藤上さん。宿題で分からないところ、教えてほしいんだけど……」
「いいわよ、私で良かったら」
「いつもありがとう!」
「どういたしまして。放課後はあまり遊べなくてごめんね」
「とととんでもない! レッスン頑張ってね!」
ありがとう、と心から感謝している風な姫水に、純真な小学生たちは何の疑問も抱かない。
だが学校での行動はあくまで練習だ。
本命の成果を得るには、仕事場で上手くやらなければならない。
「おはようございます! 今日もよろしくお願いします!」
もしかしたら大人たちは、子供の浅はかな演技なんて見抜いているのかもしれない。
そうだとしても大人なので、いちいち指摘したりはしない。
表面的だろうとお互い気持ち良く仕事ができれば、いずれ上手く回っていくはずだ。
そうして地道に良い子として振る舞っているうちに、とうとう最終学年になった。
引っ越してから三年。
勇魚に会えないことも話せないことも、既に日常として定着してしまった中で、電子文だけが長距離を行き交う。
『うちの修学旅行は広島やって。東京ならよかったのになー』
『汐里がさびしがらないか心配やけど、楽しんでくる!』
『姫ちゃんの方はどこ?』
『小学校は日光だよ。中学校は東北』
『高校はだいたい京都奈良みたいだから、その時は会いに行けるけど』
『まだまだ先だね』
彼女とのやり取りだけは仮面を外して、一息つける。
看護師の話が、その後全然出てこないのが気になったけど。
(ううん、特に書くことがないだけ! 勇魚ちゃんならきっと夢に向かって頑張ってるはず!)
一方的な信頼のもと、姫水はこつこつと積み上げていく。
ようやく実を結んだのは、小学校最後の夏休みに入った頃だった。
東京ローカルとはいえ、テレビドラマで初めて名前のある役をもらえたのだ。
「やったねえ、おめでとう!」
「ありがとうございます! 教えていただいたこと、頑張って発揮してきます」
レッスン講師に感謝しているのは嘘ではないが、その言葉は事前に考えておいたものだ。
家に帰って、大喜びの母が腕を振るったご馳走を、黙々と食べる。
これで一つの成果になるのだろうか。
(――ううん、まだ足りない)
(勇魚ちゃんのいない三年間は、この程度じゃ釣り合わない)
なので勇魚からの、ビデオを送ってほしいとの頼みも、申し訳ないけど断った。
いつか大阪でも放送されるくらいの、大きな番組に出ないと。
モブではない役なだけあり、撮影は普段より厳しかった。
役者と役者の真剣勝負。子供の猫かぶりなどとはわけが違う。
今までの三年間をフルに働かせて、姫水は必死で食らいついていった。
近くの監督やスタッフ、共演者が望むであろう姿だけを、ただただ自分に宿す。
(あ――まただ)
撮影中だというのに、前に秋葉原で感じた、奇妙な疎外感に襲われた。
意識は空中に浮かび、上から自身を眺めている。
もうすぐ自分の出番なのに、これは困る。
上空から指示すると手も口も動いたいので、リモコンのように仕事をこなした。
出番が終わると同時に、浮遊状態は終了した。
監督から何も言われなかったから、きちんと演技はできていたのだろう。
それにしても、何が起きていたのだろうか。
『異常を感じたら……』
社長の言葉を思い出す。
信頼できる人はいないが、この程度の異常なら共演者に聞いてもいいかもしれない。
「へえ、すごいね! 幽体離脱みたいな感じなんでしょ?」
「は、はい。すごいんですか?」
高校生であるその役者からは、意外にも肯定的な反応が返ってきた。
「本当の天才は、そんな風に自分を俯瞰して演技ができるって聞いたよ。私は凡才だから無理だけど、姫水ちゃんその歳でそんな域かぁ」
「いえそんな、たまたま起きただけなので」
お礼を言い、仕事に戻る。
少し不安だったが、要らぬ心配だったようだ。
(そうか。あの感覚は『良いこと』なんだ)
この時の勘違いが、結局は破滅への坂道だった。
姫水は知らなかったのだ。
俯瞰して見る感覚を、自分で制御できるのが天才なのであって。
制御できなければ、単なる精神障害と呼ばれることを。
* * *
母の勧めるままに有名中学校を受け、そのまま受かってしまった。
小学校の卒業式で、感動に包まれる周囲に入り込めずにいると、いつもの感覚がやってくる。
ここのところ月に一、二回はある。
周りの子たちが姫水との別れを悲しんでくれているのを、どこか遠い世界のように見る。
それでいて端から見れば、完璧に寂しそうな姿で振る舞ってみせた。
だんだん慣れてきた。
進学先の中学校でも、上手いこと周囲の尊敬を勝ち得た。
「藤上さんって、女優のお仕事もされているのでしょう?」
「ええ、まだまだ未熟者だけれどもね」
「ご謙遜! それでいて成績もトップクラスなんて、素晴らしいわ」
とはいえさすがに勉強時間を増やさないとトップは保てなくて、睡眠時間を減らす。
先日のドラマも比較的好評で、仕事も徐々に増えてきた。
流行の作品や過去の人気作にも目を通しておかないと……。
『夏休みに会いに行っていい?』
梅雨空の六月。
勇魚からのメールに、姫水の思考は一瞬空白になった。
『もう中学生やし、お母ちゃんが一人行ってもええって!』
『実は新幹線代のために、お年玉も使わへんで貯めててん』
『姫ちゃんも忙しそうやけど、一日くらいは大丈夫やろ?』
『四年とちょい振りやで! 手紙とメールばっかしてたから実感ないけど、ほんま久しぶりやなー』
『姫ちゃんの友達にも会いたいな!』
『てことで、都合のいい日教えて!』
「――うれ、しい」
なぜか言葉が途中で引っかかり、かすれて途切れた。
嬉しいはずだ。
ずっと会いたかった。声が聞きたかった。
なのに何でだろう。
心の奥に、うす暗い不安が生じているのは。
『姫ちゃんの友達にも会いたい』
この一文が特に問題だった。
両者を引き合わせるとして、自分はどちらに合わせたらいい?
大阪の姫水と、東京の姫水。
ふたつを矛盾なく演じられるだろうか。
(……って、何を言っているの!?)
(なんで勇魚ちゃんの前で、演技なんかしなくちゃいけないの……!)
少しふらつきながら、鏡の前に立つ。
『演技をしない』。
それだけのこと。簡単なことだ。
最後に実行したのがいつだったか、よく思い出せないけど。
昔のように笑ってみる。
鏡に映る歪んだそれに、心臓が冷たくなった。
何度も試すが上手くいかず、鏡に頭を打ち付ける。
「私、勇魚ちゃんの前でどんな風に笑ってたっけ……」
直後、いつもの感覚に襲われる。
離れて見る自分の身体はいつもより遠くて、大阪の記憶ともども、もう手が届かないように思えた。
丸一日が経過した。
早く返信しないと、喜んでいないのかと思われてしまう。
決して心変わりなんてしていない。今でも大切に思っている。
誰よりも何よりも大切な、だからこそ、怖い……。
『勇魚ちゃんが今の私を見たら、どう思うだろう?』
「あのねお母さん、勇魚ちゃんがね」
夕食時。ガラス膜の向こう側にいる母に、淡々と説明する。
「え、こっちに来るの。情が深いというか、執念深いというか……」
「お母さんは嫌?」
「うーん、でもまあ、仕方ないからお茶くらい出すわよ」
「嫌なんだよね?」
「え? ま、まあ、どちらかというと」
「そう。分かった」
味の分からない食事を、機械的に喉に流し込んだ。
実感のないまま、自室に戻ってメールを打っていた。
『ごめんね、勇魚ちゃん』
『お母さんがいい顔をしないの』
『うちの学校、夏休みの課題も多いみたいだし……』
『レッスンも休めなくて』
『またの機会でお願いできないかな』
長々と並べた言い訳を、暗い目で読み返す。
嘘は書いていない。
送信ボタンを押した途端に、現実感が戻ってきた。
「あ……」
送信を取り消そうとするが、間に合わない。
何てことを、と思うと同時に、送ったものは仕方ない、とも思う。
すぐにまた、現実感が薄れていった。
程なくして、空元気に満ちた返事が届いた。
『そっか、残念』
『しゃあないよね! 姫ちゃんも頑張ってんねんもん!』
『でも、いつかまた会えるって信じてる!』
どんな表情で書いたのだろう。
お年玉を貯めてまで楽しみにしてくれてたのに、どうして自分は、こんなことを……。
(ごめん、ごめんね勇魚ちゃん)
(でも今は無理なの。昔みたいに笑えるようになったら、私から会いに行くから)
(だから――)
そう言い訳はするものの。
どうしたら昔に戻れるのかは、何の方法も浮かばなかった。
* * *
「音ノ木坂はとうとう予選落ちかあ」
二十代の女優二人が、楽屋でそんな話をしている。
暗い気持ちで着替えていた姫水は、懐かしい名前に、気晴らしとして話に乗った。
「音ノ木坂、ってμ'sがいた学校ですよね。今のラブライブはそうなってるんですか」
「そ。いよいよ世代交代って感じよ」
「今の代の子がこんなこと言っちゃったしね」
事務所の先輩が見せてくれた雑誌には、一人のスクールアイドルがなぜか怒った顔で写っている。
『高坂雪穂、吠える!』
『「私たちはμ'sの妹じゃない! 私たちは私たち!」』
『「いつまでもμ'sの幻想を押し付けるな、バカ!」』
「この発言でμ'sファンの反発を招いて、東京地区予選は惜敗。心意気は買うけど結果は非情よねぇ」
「そう……なんですね」
「ま、いいんじゃないの学生なんだから。成果よりプライドを優先しても」
「私たちはプライドの前に、まず食べてかないとだしね」
後のなさそうな二人が自嘲的に笑う。
プライド……。
今の姫水には縁のない言葉だ。
「姫水ちゃんはいいわね。まだ若いし、無限に可能性があって」
「いえいえ。なかなか芽が出なくて」
「まあでも、この前のCMも良かったし、そろそろ報われる頃じゃない」
「だと、いいんですけど」
改めて、雑誌に映った高校生を見る。
いつぞや秋葉原でサインを書いてくれた人と、少し通じる面影がある。
結果が敗北であれ、自分が自分であると主張できる姿が羨ましい。
望まれる反応を、ただ返すだけの人形になりつつある姫水には。
勇魚を拒絶した姫水の心は、どんどん空虚になっていく。
その一方で演技は洗練されてゆき、社会的には成功しつつあった。