昨年十月、六王暁子は理事長室に呼ばれた。
ここは未来の関西経済を背負う人材を育成する、京橋ビジネス学院。
計算高い生徒が多い一方、部活はそれなりという感じで、スクールアイドル部も予備予選で早々に敗退した。
一体何の用なのだろうか……。
「ワシ、若い頃はアイドルに夢中やったんや」
「はあ」
派手に装飾された理事長室で、理事長のおっさんはそんなことを言い出した。
太っている上にハゲているが、話が面白いので生徒には人気がある。
「これ、当時の写真やねん。あの頃の同志たちは今どないしてるんやろなあ」
「はあ、これはいかにもという感じで」
小太りで眼鏡をかけ、リュックにポスターを差した典型的なアイドルオタクが写っている。
お仲間たちに囲まれ楽しそうだ。
何となく事情を察して、暁子は眼鏡を光らせた。
「失礼ですけど理事長、私たちを使って青春を取り戻そうってつもりですか？
正直言うたら無理ですよ。大阪は激戦区すぎますので……」
「いやいや、ワシの夢を押し付けようというわけではないんや。ただ愛する生徒たちとアイドルのため、ワシにできることはないのか思てな」
理事長はオホンと咳払いすると、本題を切り出した。
「ワシのポケットマネーから援助したい」
「そんな話ですか……残念ですが、多少のはした金では上位の壁は」
「この額でどうや」
差し出された電卓に表示された額に、暁子は思わず飛び上がった。
動揺を抑えつつ、頭の中で計算を始める。
「い、いえ、ちょっと待ってください」
リスクを考え、まずは尻込みした。
「金でどうにかなる世界ではないんです。
スクールアイドル界は純粋を良しとするような、アマチュア至上主義で成り立っています。
成金丸出しで勝とうとしても、逆に反発されるだけで……」
「それやからええんや。単にばらまいて場を荒らすだけでは品がない。
『上手く金を使う』ことを学ばせてこそ、経済教育ってもんやろ」
と、いきなり教育者なことを言う理事長に、暁子はしばし熟考する。
正直、面白そうではある。
ピュアな手作りがもてはやされる場に、お金をかけた高品質な商品で勝負できるのか――。
「……やらせてください。ただし一つお願いがあります」
「なんや」
「その融資とは別に、特待生制度も使わせてください」
「ほう。誰か優秀な子でもおるんか」
「これから探すんですよ。いただいたお金を使ってね」
暁子は眼鏡を直し、不敵に微笑んだ。
＊ ＊ ＊
「うちの島を部長が訪ねて来た時は、ぶちたまげました」
初のスクールアイドル特待生として、この学校へ招かれた一年生。
その笑顔には、あの時変わった運命への感謝が満ちていた。
「よく私を見つけられましたよね。手がかりなんて、近所のお姉さんがネットに上げた動画だけじゃったのに」
「ま、そこはさすがプロの興信所ってとこやな。２０万かかったけど」
「アキコちゃん、結局理事長からいくらもろたん～？」
同い年の
この二人と暁子が、今の部における三年生だ。
「確かに、そろそろ教えてもええな。耳貸して」
手招きに耳を近づけた三人に、暁子は固い小声で金額を教えた。
「５００万円」
「ごっ……」
葛と光は絶句し、まゆらですら少し早口になる。
「そ、それ、正直使い切れへんやろ～？ 出張と称して城崎温泉とか行かへん～？」
「どこの号泣議員やねん！ 言うても、今回の動画でも４５万使てんけどな」
「え、そんなにかかるんか。５００万もそう潤沢とは言えへんな」
「むしろ増やすこと考えた方がええかも～。いいＦＸ口座教えよか～？」
「死亡フラグ立てるのやめて！」
何だかんだで大阪人の先輩たちを、光はくすくすと笑いながら見ている。
その可愛らしい姿に暁子は少し照れてから、ノートパソコンの蓋を閉じた。
「よし、みんなのとこ行こか」
＊ ＊ ＊
この部には他に二年生が二人、一年生も二人いる。
動画とともに光の存在を知らせたとき、彼女たちの反応は共通していた。
『次元が違い過ぎる……』
『こいつ一人だけでよくね？』
『私たちもういらなくね？』
それに対し、暁子は部長としてこう告げた。
「いくら才能があっても、転校生一人に任せて終わりでは印象が悪すぎる。
やはり地元の生徒も入ってへんとラブライブでは勝てへん。
てことで少なくとも三人！ 光と一緒に踊っても遜色ない程度には鍛えてもらう！」
その言葉に部員たちの目の色が変わった。
何だかんだでスクールアイドルが好きな生徒たちだ。レベルの高いステージに挑戦したい気持ちもある。
あれから今まで、時にはプロの講師に教わり、着実に準備を進めてきた。
（暁子、ちゃんと部長してるなあ）
三人のうちの一人となった葛は、前を歩く友人を見ながら感慨にふける。
多額の資金が入ったとはいえ、あくまでこれは部活動。
選ばれなかった部員はまゆらが取りまとめて、例年通りの気楽なステージを行う手はずだ。
部室はウナギの寝床状態なので、練習場所は体育館の片隅である。
練習を中断して挨拶してくる下級生たちに、暁子は明るく声をかけた。
「みんな、ネットの反応は上々や！ いよいよ黄金の旗が上がったで！」
『おお！』
床に置いたノートパソコンに部員たちが群がる。
動画へのコメントは大半は驚愕と称賛で、多少の批判は押し流されていた。
「さすが光ちゃんやな！」
「ラブライブではここに私も混ざるんやな……ほんまに大丈夫やろか」
「数か月練習した程度で光に追いつけるわけないねんな……」
部員たちの声が徐々に落ちていく。
そんなことないですよ、と光が言う前に、まゆらが茶化すように口を開いた。
「才能に嫉妬してイジメたらあかんで～？」
「しませんよ！ 人情の町大阪ですよ！」
「あはは、みんなええ人ばかりで良かったです」
光は屈託なく笑うと、七人の仲間たちを見渡した。
「周りに同年代の子がおらんかったけぇ、誰かと一緒にステージを作れるのが本当に幸せです。
せっかくのラブライブ、楽しんでいきましょう！」
その海のように広い心に、部員たちは目を潤ませる。
暁子もまた、少し曇った眼鏡をハンカチでぬぐった。
業者との折衝やら後輩の指導やらで、暁子自身はアイドルらしいことは何もできていない。
だが、この子が輝ける環境を整えることが、自分の仕事と心得ていた。
まずはこの後、受けるであろう糾弾と戦わねば！
＊ ＊ ＊
「そろそろ生放送の時間です」
晴の声に、Westaの部員たちは午後の練習を中断して椅子に座った。
スクリーンに映し出される画面を見ながら、立火は少しもやもやする。
あんな奴らに時間を割くより、練習を続けた方が良くはないか。
だが、気になって集中できなさそうなのも確かだ。
荒ぶっている夕理が、晴にパソコンの操作権を要求する。
「貸してください岸部先輩。コメントで徹底的に糾弾してやります！」
「もちろん匿名やろな？」
「そんなの卑怯です！ ちゃんとWestaの天名って名乗ります！」
「やめろマジで！ うちの部と向こうの戦争になるわ！」
晴は引き渡しを拒否し、隣の椅子へ夕理を座らせた。
「言いたいことがあるなら、私が表現を丸めて書き込むから」
「くっ……仕方ないですね」
その間に生放送が開始される。
画面に映ったのは、うさん臭く笑う眼鏡の女生徒だった。
『初めまして！ Golden Flag部長、六王暁子です！
我が校のスーパールーキー、瀬良光のデビューはいかがでしたか？
突然のことに何やこいつらって方も多いでしょうし、順を追って話しますね』
賛美と罵倒のコメントがつけられる中、暁子は平然と説明を始めた。
毎年毎年ぱっとしない結果に終わっていたこと。
理事長がポンと５００万円を出してくれたこと。
ならば埋もれた才能を活かすことに使おうと考えたこと。
その才能に見合う曲や衣装は自分たちでは作れず、外注せざるを得なかったこと……。
『光が住んでいたのは瀬戸内海の小島です』
と、急にしんみりと語り始める。
『島の住民は百人にも満たず、同年代の子供もいません。
最寄りの高校まで、船とバスを乗り継いで二時間かかります。
あのまま進学していたら、アイドル活動どころではなかったでしょう。
そんな彼女が、理事長マネーの力で全国に羽ばたいたのです！』
「そ、そうやったんかー！」
こういう話に弱い勇魚が、涙を浮かべた瞳を夕理に向ける。
「夕ちゃん！ お金って大事なんやね！」
「何をあっさり感化されてるんや！ この単細胞！」
「けど、これは批判しづらいねえ。大阪に住んでる私たちには……」
困ったように小都子が言う。
お前は便利な都会に住んでるから綺麗ごとが言えるのだ、と言われてしまうと苦しい。
夕理も少しためらったが、しかし引き下がるつもりはなかった。
「関係ありません！ 私は断固として批判します！」
「うーん、ほんま夕理ちゃんやねえ」
そうこうしている間に質疑応答となったので、さっそく晴の隣でまくし立てた。
「たとえ拙くても、自分の手で作ってこそ意味があるんじゃないですか！？
業者に頼むとは何事ですか、この恥知らず！！」
「『手作りが原則なのに、業者にやらせるのはいかがなものでしょうか』……と」
『それはファンの方々が判断すればよいことです。
手作り感が好きな人もいれば、高レベルの作品を求める人もいるでしょう。
スクールアイドルとは自由なものではないでしょうか？
固定観念で枷をはめてしまうのはどうかと思います』
「き、詭弁を～！ そんなの、お金があるところが有利になるじゃないですか！ 貧富の格差をスクールアイドルに持ち込むんですか！」
『今だってそうですよね？
メンバーの中に金持ちがいるグループの方が明らかに有利です。
あからさまに活動費は出してなくても、合宿場所とか、交通費とか……。
そういうところで差がある事実から、目を背けているだけではありませんか？
生徒の懐を犠牲にするより、学校に出させた方がむしろ健全なのでは』
「ぶ、部費の域を越えたお金を学校が出すのは、生徒の自主性が損なわれます！ そんなグループに魅力なんてあるわけがない！」
『A-RISEは素晴らしいグループでしたね。私もファンです。
ところで、あのグループにUTX学院のお金が入っていなかったと思いますか？
なんかリムジンとか乗ってたらしいですよ。
第一回の覇者からしてこうなのですから、私たちはラブライブ的には何ら間違っていません』
確かに広言こそしていなかったが、UTXの宣伝塔として活動していたのは明白だった。
夕理が苦々しく吐き捨てる。
「はっきり言って、私はA-RISEは嫌いです。あの人たちはスクールアイドルを踏み台にしてプロになりました」
「お前の好き嫌いなんて誰も聞いてへんわ。μ'ｓと並ぶ伝説のグループとして崇められているのが現実や」
晴はすげなく切り捨てたが、自分の疑問点を追加で書き込んでみる。
『しかし近年のUTX学院は自重して、ラブライブにセミプロは出してきていません。
ラブライブが始まってから六年、アマチュアリズムの意識が高まってきた結果といえるのでは？』
『……そうだとしても、その意識がさらに変化しないとは限りません。
私たちが行ったことは初めての試みです。ここからより良い方向に変わっていくよう、先駆者として努力していく所存です』
晴はキーボードから手を離すと、立火の方を向いて肩をすくめた。
「さすがに、しっかり理論武装しています。
考えてみれば一人の生徒の人生を変え、既に結構な資金も使った。あちらも後へは引けないでしょう」
「せやな。水掛け論を続けてもしゃあない」
「ま、待ってください！ このまま許すつもりですか！？」
「夕理。もうええやろ」
「私の大好きなスクールアイドルが汚されてるのに……」
「よそはよそ！ うちはうち！」
泣き出しそうな夕理を不憫に思いつつ、立火ははっきりと言い切った。
「ごちゃごちゃ言う前に、あいつらを越えるパフォーマンスを見せればええんや！
まあ……プロに勝つのは厳しいとは思うけど……。
で、でも大事なのはハートや！ 金で買うた商品にはない、真心で勝負や！ な、桜夜！」
「けど正直、私も誰かがお金くれるなら欲しい」
「あなたって人はああ！」
つい正直に答えた桜夜に夕理の怒りが再点火し、怒られた方は慌てて言い訳する。
「だ、だってそうすればもっと凝った衣装作れるんやで！？」
「だからといって……！」
「天名さん、いくら怒っても現状どうしようもないでしょう。もう少し大人になって」
「夕理ちゃん、ストレス貯めてもええことないで。スマイルスマイル、ね？」
姫水と小都子にも言われ、夕理の想いは誰も共有してくれない。
孤立した姿がさすがに気の毒で、花歩が少しご機嫌取りに走った。
「でも感じ悪い連中やなーとは思うで。意外と人気出ないんとちゃう？」
「せ、せやな！ 花歩の言う通りや！」
その言葉にすがるように、夕理は強く拳を握る。
「野球は嫌われてても点を取れば勝てるけど、スクールアイドルはそんなんとちゃう。
良識あるスクールアイドルファンたちが、あんな奴らに投票するわけないんや！」
（……せやったら、ええんやけどな）
立火はそこまで楽観的にはなれない。
一般のスクールアイドルファンに、夕理の求める高い良識なんてあるのだろうか。
とはいえ、今ここで心配しても仕方ない。
「とにかく、話は終わり！ さ、練習練習！」
立火の指示で歌のレッスンが再開され、晴は部室の隅に引っ込んだ。
そしてパソコンを開き、人気ランキングを再度確認する。
（刺激が強いから、皆には見せへんかったけど）
Golden Flagはあっさり一位になり、その分Westaは一つ繰り下がっていた。
＊ ＊ ＊
練習が終わり、旗揚げ祝いに京橋駅でお茶でもしようということになった。
「私らお金持ちなんやし～。少し豪遊してもええんちゃう～？」
「アホか、私的流用なんてもっての外や。収支はきちんと公開するで」
校門を出て町を歩きながら、危ないことを言うまゆらに暁子が釘を刺す。
「週明けには、他の部長たちから吊し上げられるやろうな」
「何でお前らばっか金もらえんねん、てことですか？」
「そういうこと。校内から総スカン食らったらラブライブどころではないで。上手くなだめなあかん」
「お金があったらあったで大変ですね……」
暁子が二年生たちと難しい話をしている一方、光は一年生たちとのんびり話している。
「来る前は大阪って大都会なのかと思うとったけど」
と、商店街を通りながら、少し色あせたアーケードを見上げる。
「なんか昭和な感じじゃねぇ」
「まあ、京橋はねー」
「駅の周りだけは綺麗なんやけど」
これでも梅田、難波、天王寺に次ぐ第四の繁華街なのだが、駅を少し外れれば下町の風景が広がる。
特に観光名所もないので、インバウンドも近くの大阪城までは来ても、ここまでは来ない。
暁子も苦笑して会話に混ざる。
「暮らすにはええとこなんやけどね。私は生まれも育ちも京橋やから」
「そうなんですね！ あまり都会すぎるよりは、こっちの方がいいです」
「それは何よりや。そうそう、グランシャトーから東は行ったらあかんで」
そう言って指さした先には、これまた昭和的な黄色いビルが屹立する。
『京橋はええとこだっせ』のＣＭで知られる名物ビルだ。
「何かあるんですか？」
「いや、風俗の店がね……」
「フーゾク？」
「と、とにかく女の子は近づかへんように！」
部員たちはくすくす笑っているが、純粋な島っ子を都会の俗悪に染めるわけにはいかない。
と、ＪＲと京阪に挟まれた、賑やかな駅前広場に出た時だった。
どこかの女子高生たちが、人混みの中の光を明確に認識した。
「ね、ね、あの子、例の動画の子とちゃう？」
「ほんまや！ 瀬戸内の人魚姫！」
おお、と部員たちの顔に歓喜が浮かぶ。早くも広まっているようだ。
そして光は、暁子に促されるまでもなく、笑顔で二人へと手を振った。
「初めまして！ 見てくれてありがとうございます！」
女子高生はきゃーと嬉しい悲鳴を上げると、そそくさと駅へと消えていった。
（ほんま、たいした大物やで）
感嘆の息を漏らす暁子の目には、アイドルになるために生まれてきた子と映る。
できればプロになってほしいが……。
それは本人がいずれ決めることだろう。
「よーしみんな、今日は好きなもの頼んでええで！ 三年生のおごりや！」
「ちょっ、アキコちゃん～。私今月苦しいんやけど～」
「まゆら、何なら貸したるで。利息は応相談で」
「カズラちゃん、悪徳商人やな～！」
５００万円を得たスクールアイドルたちは、笑いながら京阪モールに入っていく。
１０００円前後のスイーツセットから、どれを選ぶか頭を悩ませるために。
＊ ＊ ＊
夕理が家に帰ると、つかさからメッセージが来ていた。
『なんか凄いやつらがデビューしたんやって？』
苛立ちのあまりLINEでは収まらず、電話をかけてぶちまけてしまう。
「全然凄くない！ 文字通り金メッキみたいな連中や、すぐに剥げるで！」
『ふーん。でも友達の間ではめっちゃ話題になってんで。ラブライブに興味のない子まで動画見てる』
「え……そ、そうなんや……」
ランキングも一位から全く落ちない。
商業主義に毒されない、純粋な青春の象徴であるスクールアイドル。
そう思っていたのは自分だけなのだろうか。
皆はそんなこと、どうでも良いのだろうか……。
『現実はなかなか、夕理の理想通りにはいかへんよね』
「……うう……」
『でもさ』
つかさの口調はいつものように、軽くさらりとしたものだった。
『それでも現実に屈しないのが夕理やって、あたしは勝手に思ってるけど』
「と……当然や！」
うつむきかけていた顔が真っすぐに上がる。
つかさは決して、もっと大人になれなんてことは言わない。
いつだって現実に立ち向かう力をくれる。
「世界中の人間が認めても、私はあんな奴ら絶対認めへんで！
スクールアイドルの理念は私一人で守る！」
『まあ、一人でってのも気負いすぎやけど。
あたしも花歩たちも、理念とかはともかく、基本的に夕理の味方やからね』
「う、うん」
『じゃ、また来週に』
「うん！ つかさ、ありがとう！」
大好き、と言いかけたが、色ボケしている場合ではない。
電話を切り、さっそく地区予選の曲作りに取り掛かる。
技術でプロの曲に勝てるわけがない。
だが、それを言うならスクールアイドル自体がそうだ。プロアイドルには勝てない。
それでも皆が声援を送ってくれるのは、ひたむきさとか青臭さとか、そういうものが評価されているはずだ。
（瀬良光さん……）
（確かに、人のいない島で活動しろいうんは酷やと思う。特待生についてはもう言わない）
（けど、金で買うた曲や衣装で満足なん！？ それがアンタの愛なんか！）
（才能では、私はアンタの足元にも及ばへんけど）
（スクールアイドルを愛する気持ちは、絶対負けへんからな！）
怒りをエネルギーに変え、夕理は創作に打ち込み続ける。
ラブライブ本番まで、あと三週間！