○sukusuku さん
- 001 アゲハ蝶〜哀シイ恋ノ唄〜 (採点:1)
- いろいろな試みをする意欲は買うが、とても読みにくい。
これは大きなマイナス。
読み手のことを考えれば、読者に大きな負担をかけるような構成は論外。
個人のHPでの公開ならまだしもコンペなんだから。自己表現の欲求はわかりますが、人に読んでもらう事を前提とするコンペ作品と言う事を考えてください。
また、形式は斬新なのに内容は平凡。苦労して読んだ甲斐がない
- 005 プライベート・ハンター (採点:1)
- 書式、誤字の問題はさておき、この作品を読んでマジですか、と思った事。
・魔物との戦闘経験がある祐一が、いくら特訓で北川から借りたとは言え、木刀より強度が弱い竹刀を選択。
・剣道暦10年の北川が、テニスの経験があるとはいえ普段特別な鍛錬もしていない祐一に、二刀を勧める。
・祐一が上二つの選択をしたことの意味や成果が、戦闘シーンで出てこない。
・テニスの経験から太刀筋が正確に垂直か真横になる。
・このラスト……じゃあ何のために舞は冒頭で消えたんですか。
・ジャンルは……シリアスラブ?ラブコメじゃなくて?
- 006 「日課」 (採点:7)
- 香里のキャラに違和感を感じる……、というか作中の香里自身の言葉ではないが、イヤ〜な女だと思うのは私だけだろうか。北川の気持ちを自分から聞き出しておいて、「なびいてたかも」「遅すぎた」とか「いい人過ぎた」ってあんた……そりゃないだろ(w。自分に好意を寄せてくれた人をなぶるなんて、残酷すぎるよ、香里さん。それでいて百花屋を出た後も……ほうっておいてやらんかい!、と突っ込みまくってた私でした。しかし、この香里のキャラとこの仕打ちだからこそ、主人公である北川に切なく感情移入しまくることが出来ました。
- 007 冬の夜の過ごし方 (採点:5)
- ぬうう……と、飛び道具つこうてくるとは……じつにあざとい(w。しかし、これだったら、いっそ18禁で読みたい。そういう意味で中途半端な作品だ。コンペの規定でエロく(失礼)してリビドーに訴えかけるなら、この作品のようにあからさまに描写するのではなく、隠したり焦らしたりしてもっと読者の想像力を煽る方向でいくべきでは?、と個人的には思う。
- 009 『例えばきみに聞いてみた』 (採点:1)
- ハーレムな設定とあまりにもナルシスティックな祐一に馴染めませんでした。
- 010 スパイス・オブ・ライフ (採点:5)
- 祐一の香里の呼び方が「香里」じゃなくて「美坂」になっているのは個人的にマズイです。
これがなければなあ、と思った作品です。惜しかった
- 017 『告白』 〜本当の俺〜 (採点:5)
- 全年齢版?
- 019 FILE EPISODE 0 (採点:1)
- え、え〜と……。
ジャンル表記は、ミステリーってなってたけど、どこがミステリーなんでしょうか。
しかも、終わってないような? この作品内で完結しない話を書かれても困ります。
コンペなんだから。
- 021 想いの果てに (採点:1)
- 法術で萎えました。師匠が出てきて萎えました。
- 024 Fated Meeting And Casual One (採点:1)
- 設定に説得力が感じられません。
例えば、祐一の転校の理由の一つに両親の関係悪化にいたたまれなくなっての逃避があげられていますが、そういった事情があるのによりにもよって原作で祐一が「7年間も避けつづけていた」とされる街に行こうとしますか?
他にも色々とツッコミどころはありますが、なんかすべての設定がとってつけたような感じで、Kanonの二次創作じゃなくてキャラを借りてきたオリジナルって印象です。
それに最後の英文なんですけど、長すぎます。
英語が得意じゃない人を含めた読む人の事を考えましたか? せめて訳くらいはつけましょうよ。
自己表現の欲求はわかりますが、人に読んでもらう事を前提とするコンペ作品と言う事を考えてください。
- 026 ステップ (採点:1)
- 荒削りだけど、いい感じだなあ……いい感じって思っていたのに!!
終わってない? 終わってないのは、マズイでしょ!
作中の祐一の台詞(どうすれば、いいんだぁーッ!)。そりゃ最後まで読んだ私の台詞ですわ。
- 027 ウエディングヴェール (採点:8)
- 何かラストが妙に物足りない。盛り上げて盛り上げて……え、これで終わり?、という印象を受けた。これが非常に惜しすぎる。
- 040 楽園日記 (採点:10)
- おお、出てくるのは男ばかりだ(w。それでも、実に面白かった。各キャラがたっていてそれぞれ魅力的に描かれている。ただ、久瀬のキャラがちょっと子供っぽかったかな?と言う感がある。
- 042 『それぞれの手を携えるのは』 (採点:1)
- 「実は王子様だったのです」という主人公の設定はKanonにはあわない、と個人的に思います。
また、ヒロインがみんな主人公がだぁ〜い好きと言う設定もKanonにあわないと思います。
そして、これらを覆すだけの魅力がこの作品の主人公やお話からは、残念ながら私には伝わりませんでした。
- 047 笑顔 (採点:4)
- 荒削りだがキャラ造形はいい感じ。だが、7年前、つまりは10歳頃の子供にしては名雪、香里、祐一のキャラが大人びすぎてる感じを受けた。
また香里のエピソードが何のために入ったのかわからない。
香理、と言う誤字もいただけない。キャラ名の誤字は二次創作では致命的だろう。
いいものはあると思うのだが。
- 051 ある牛丼屋の一週間 (採点:7)
- 久瀬にお仕置きをするシーンの描写に嫌悪感を感じた。
テンポよくナンセンスを楽しんでいたところに、不快感を催す方向へのリアルさがある暴力シーンで興ざめ。せっかくのテンポも台無し。更に、その後の祐一の発言が「何でこいつこんなにえらそうなの?」って感じで、不快感も倍増。これらがないか、暴力シーンがもうちょっとデフォルメされたものだったら言う事なしだったのに……。
- 052 Give me a reason (採点:7)
- 物語の展開として、香里が北川の気持ちを確かめるところが、性急に感じた。いくら北川に諭されたからといって、すぐに北川の気持ちを確認する、とはならないのでは? 作中の状況下ではまず、最優先で栞の問題に集中し、北川のことは意識しつつも保留、と言うのが、香里のキャラからしても自然ではなかろうか?無理矢理ラブシーンを挿入しました、という感じがする。
北川が香里を説得する際の北川の母親とのエピソードには、マジでほろりときた。
- 053 艱難汝玉のボーイ・ミーツ・ガール (採点:9)
- 一途な北川と可愛い名雪が実にいい感じ。っていうか、石橋先生ラヴ(w
- 054 僕の居場所はここだから 〜By the lonely way〜 (採点:6)
- 多重人格説へ持っていく展開が、とってつけたようでいささか乱暴に感じられた。しかも、久瀬があっさりとそれを受け容れてしまうのはどうだろう? もっと多重人格についての前ふりが欲しかった。思うのだが、多重人格などと大仰にしなくてもよかったのではないか。なんとなくだが、作中の北川と同じく作者さんも多重人格と言うものがどういうものなのか、きちんとつかんでいない、という印象を受けた。筆力はあるだけにそれが惜しい。
- 055 煌めきの欠片 (採点:5)
- 「明かるい不陰気」に笑った。確かに、陰気にあらず、だけどさ。
- 058 30℃ (採点:9)
- ロケットでの例えがちょっとすっきりしない感じを受けた。この作品は、もうちょっと長くしてもらって腰を据えて読みたいなあ。
- 059 『姉妹、或いは繰り返されていく物語』 (採点:8)
- 目の付け所とよく考えられた構成が素晴らしい。抑え目の描写もこの作品にはよくあっていた。
今回の全コンペ中で一番スマートな一品ではなかろうか。
- 061 今宵、見知らぬ明日のために (採点:10)
- この作品の北川くん、大好きです。たとえ、ヘタレていようともそれがいい(w。会話が非常に楽しかったのも良かった。
- 063 丘の子守唄 (採点:1)
- あ〜、「終」の文字を見るまでは本当に良かった。楽しんで読めた。でもね、これどう好意的に見ても作品として完成してないですよ。非常に非常に(以下×128くらい続く)ひっじょ〜に残念だ。人に期待させておいて、おあずけ、ってのは人が行う罪悪のうち五本の指に入るものですよ? 続きを読ませてもらわないと割に合わない、と思うくらい失望している。
- 064 面鉄の奥の恋 (採点:7)
- 「久瀬」に関する設定はなかなか工夫したな、と感心した。だが、主人公を狙う悪役の描写が、はっきり言って物足りないために、主人公がピンチに陥ってもいまいち感情移入できなかった。また、終わり方が尻切れトンボという印象を受ける。
- 065 作品No.2「春」 (採点:8)
- この作品の祐一はイイ感じ。美汐も。
だけど、美汐が祐一を呼ぶ時の呼び名がずっと「相沢さん」となっていたのに、作中で一部だけ「祐一さん」となっていたところがあるが、ここが良くわからない。そう呼んでしまった美汐の理由を描いてほしかった。
- 067 風邪の一日 (採点:6)
- 祐一の不器用な優しさと真琴の可愛さがいい感じですが、会話文の中の「ふぅー」という溜息とかはなるべく地の文に組み込んだほうがいいですよ。
っていうか、この文体読み覚えがあるなあ(w。
- 068 名琴抄 (採点:7)
- 途中までは大変面白く読ませてもらったのだが、名雪が自分の正体に気付いてからラストに至るまでが、性急に過ぎる、と感じた。それが惜しい。
- 070 ぷら☆ちな 〜the world of pain〜 (採点:5)
- 祐一のキャラになんか違和感を覚える。「祐一」と言うよりTo Heartの「浩之」って感じ。
- 072 彼と彼女のフォークロア (採点:5)
- 私はあんまり書式とかにワーワー言いたくない方ですが、この作品、『…』を使いすぎの感がありますね。いくらなんでも多用しすぎでちょっと読みにくいです。それに、前半の祐一と別れてからの美汐たん、独り言多すぎでちょっと怖いです。独り言はある程度内心での呟きとして、地の文に組み込んだほうがよかったのでは?
- 074 ダイヤモンド・ダストを抱きしめて (採点:10)
- 名雪が、実に丹念に、そして可愛く瑞々しく描かれている。読んで思わずにっこり、と言う作品だった。
- 077 女王陛下と騎兵隊長 (採点:10)
- 素晴らしい、の一言。騎馬戦の設定がちょっと奇抜なのだが、上手くキャラ描写とストーリーに絡めているため、その奇抜さが非日常的なスパイスとなっていて話に惹き込まれました。キャラ描写もキャラがよくたっていてグッド。恋に対して勇敢な名雪に萌えました。クライマックスでの香里の「死なないで!」→「あ、相沢ぁッ!」のコンボに笑わせてもらいました。個人的に今回のベストワンです。
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