○sukusuku さん
- 001 丘の生き物 (採点:2)
- チャレンジの意欲は買う。でも残念だが、私が詩に暗いせいか、私にはこの詩からピンとくるものが無かった。
- 002 『漢の浪漫』 (採点:1)
- ネタ帖のネタをほんとにそのまま文にしただけという感じ。
- 003 Last regret (採点:2)
- 短編という縛りがあるとは言え、ゲームのおけるラスト直前のあゆの心情、ただそれだけを描かれても「うん、そうだね」としか言いようが無い。ゲームで最後にヒロインの想いについて我々が心を動かされたのは、それまでの細かいキャラ造形や情景、エピソードなどについての描写の積み重ねがあったからではないか?いくらKanonについて予備知識がある者が読むとはいえ、SSにおいてもまた然りだろう。
- 004 雪の国のメルヘン (採点:1)
- メルヘンというジャンル分けがなされているが、正直初心者が書いたよくあるKanonSSという感じで、とりたててメルヘンという感じがしなかった。
- 005 『忘れないから』 (採点:1)
- ほんの少しでもいいから、あゆや栞がどういう子達で祐一たちが彼女たちのどういうところに惹かれたのか、という描写がほしかった。短編という縛りがあるのはわかるが、祐一とあゆ、北川と栞のエピソードが無く、祐一・北川のキャラ描写も足りないため、感情移入も難しく感じた。
- 006 『その笑顔で』 (採点:3)
- とりたててどうと言うことの無く、あえて言うなら短編という縛りがあるのに改行による空白が多すぎるな、とだけ思われた作品だったが、ラストの「もう合格しなくてもいい……あゆのこの笑顔が守れさえすれば……」で爆笑したのでプラス二点。祐一……それじゃだめだろ(笑。
- 007 キミを後ろに乗せて・・・ (採点:3)
- 名雪との自転車通学という発想はなかなか新鮮だ。だが、二人乗りは先生に止められるだろ〜、という細かい突っ込みもあるが、祐一の一人称で描かれているのに一人称による描写が徹底されてないように感じられ、また祐一の心情の描写の量が物足りないため、祐一の焦りや疲れがいまいちつかみにくく感じられた。名雪が物語中でうまく絡めず単なる自転車の重りにしか感じられないのも、もったいないと思った。
- 008 また明日 (採点:4)
- う〜ん、作中のキャラクターから受ける印象はいいのだけれど、描写の量が少なすぎるのが惜しい。会話文頼みになるのではなく、会話の間に、栞の表情や風景や季節の描写を挿入していけばもっと良くなったと思う。
- 009 もし、もしも…… (採点:1)
- ダーク、というより単なるバッドEDの説明という感じだ。あゆの悲劇的境遇、祐一の絶望、名雪の悲しみ、のどれ一つにも立入った描写が無く、表層的になぞっているだけでは感情移入どころか、読後に鬱な気分にもなりようがない。
- 010 かまぼこ板の誓い (採点:2)
- 祐一×美汐の連載SSの最終話だけを読んだ、と言うのが素直な感想だ。
- 011 約束がくれた時間 (採点:3)
- 舞の一人称で描かれる風景や光景、心情の描写はなかなかいい感じ。だが、その量が少なすぎる。改行による空白を無くし(読みやすさを慮ったのだろうが)もっと会話以外の描写を増やしてほしかった。そうすればもっと良くなる、と思った。また、この作品では会話文の頭につくキャラ名があることで、読者が佐祐理さんが舞の名前を呼ぶまで「誰の話なんだろう?」と想像する楽しみを奪っているし、キャラ名が無くても誰の会話かは十分わかるので、むしろ邪魔に感じられたのが惜しかった。
- 012 あなたと一緒にいる朝に、夢の続きを見にいこう (採点:6)
- 名雪の可愛さ、二人のラブラブさ加減はうまく描写されてると思う。しかし、まったりし過ぎて盛り上がりがないというか、萌えに特化しすぎているというか……胸焼けがする(w。
- 013 その朝 (採点:7)
- キャラクターと情景の描写はよくできていた。だが、短編の縛りのせいか後半駆け足になり、ラストの盛り上がりが中途半端になっている印象を受けたのが非常に惜しく感じられる。
- 014 青い春 (採点:3)
- 名雪のキャラを描き出すのに会話文で「だお〜」を繰り返すのはあまりにも安直過ぎる。名雪も北川と同じように別れと喪失の予感におびえる余り、奇矯な振る舞いに出ていた、と読み取れなくも無いが多用しすぎだ。また、失恋する北川の心情の描写が薄いため、切なさがいまいち感じられない。
- 015 遅刻 (採点:1)
- この作品の祐一からは意地悪さだけが伝わってきて、『愛』(笑)が感じられないのが悪印象。キャラ描写が足りないため、他のキャラクターからも人間味が感じられない。ただ、台詞をしゃべるだけのマペット、と言う感じ。
- 016 日々の過ごし方 雷鳴編 (採点:5)
- 一人称と三人称が混在するのは、描写の力点がぶれるので控えたほうがいい。だが、各キャラクターの描写の楽しさはなかなかのもの、と思う。もうちょっと地の文の描写を厚くするとさらに良くなるのでは?
- 017 『とも』 (採点:4)
- まったりSSとして可もなく不可もなく。周りの風景や光景の描写といったものがほとんど無いので、もうちょっと入れた方が、作品に入り込みやすくなるのでは?、と思った
- 032 『百花屋ベイベー』 (採点:5)
- ほのぼの、まったり。
- 043 結婚前夜の二人 (採点:8)
- ラストのどんでん返し(?)に笑った。よくできていると思う。
- 049 Transmigration (採点:1)
- 祐一×香里の連載SSの最終話、というのが素直な感想だ。香里が祐一についていく理由と様子が、栞をごたごたがあった上で失った直後の人間のものとしては、正直首をひねらざるを得ない。それなのにそう決心するまでの心境が描写されてないので、読者置いてけぼり、と言う感が否めない。
- 060 奇跡の果てに (採点:1)
- すっごいご都合主義!……はまあいいとして、栞の病気が誤診だったからって、香里が栞にしてしまった残酷な仕打ちが消えてしまうわけじゃない。なのに、この脳天気さは何?、と突っ込むの野暮ですか?
- 086 人生にifはない (採点:4)
- 北川と先生のやりとりが青臭くてペッペッペッ。矛盾もあるし。だが、高校生ってこんなふうに皮肉気で視野が狭く偉そうな考えを持つものだよなあ、とも思う。そうなると、この作品の北川はいかにも普通の高校生だなあ、とリアルに人間臭く感じられてきたりして(w。
- 088 don't need no reason why (採点:10)
- やられました。姉に甘いだけではない栞、不器用な香里。姉妹の順が逆になったかのよう。そして意外なオチ。良かったです。
- 102 踊り子に癒しを (採点:7)
- きれいにまとまってます。ちょっときれい過ぎるかな……?
- 109 「つよがり」×3.14 (採点:9)
- 切なさが良く出ていていい感じ。でも誤字があったのは残念。テンポや勢いで読ませる部分があるコメディやギャグものと違って、シリアス系はじっくりと話に入り込んでいくため、誤字・脱字があると醒めてしまうと思う。こういう切ない話では特にそうではないだろうか。
- 120 息抜き (採点:8)
- 「なぞなぞ」を楽しませてもらいました。まさに『息抜き』のタイトルにふさわしい作品でした。
- 125 幻冬歌 (採点:10)
- 美坂香里というキャラがおかれた状況と、そしてなによりも彼女という人間の「弱さ」、「どうしようもなさ」がシビアに描かれている、と思った。私にとって香里はKanonのキャラの中でも一、二を争うほど好きなキャラだ。しかし、いわゆる「萌えキャラ」としてではなく、リアルに香里というキャラを考えるとこの作品のようになるだろう、と思っていたのでとても納得できる内容だった。
- 128 Fail in an attempted love... (採点:10)
- わはは。こういうの大好き。『できる女』美坂香里がプライベートでは実は……、と言うギャップがとぼけた感じで実に楽しく描かれている。北川も飄々としているようで締める所は締めていていい感じ。誤字が見受けられるなど細かい粗もあるが、そんな事どうでも良くなるほど楽しかったので10点。
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