わたしの履歴書
帰化するってこと


何故に帰化したのか?
私の場合、国民では無いが為に、とりたいなと思った免許(運転免許ではないよ)が受験不可だったり、高校三年の時「将来先生になるもいいか」という進路相談の中で、「公務員にはなれないから進路狭くなる。国立の教育大学の受験はできません」と言ったり(今はそういう壁がなくなっているよ!国籍条項なしの自治体有り)、成人しても選挙権が無かったりしました。

自分の名字は中国的なひと文字のものだったので、幼児学童期から就職してからも通称として日本的なふた文字のものを名乗っていました。結婚届を出したあとも、変更する理屈がないために、そのまま通称のままかわらず仕事を続けることができました。入籍しない、いいえできないから夫の名字に変更させられるわけがないのです。もちろん免許証なども貯金通帳などもなにも改姓届けを必要としませんでした。これは、ほんとに助かりますね。夫婦別姓の法案がなぜ廃案となったか理解できません。 我が両親はそれぞれの姓名を名乗っていて、婚姻届も出さずに、それでいて夫婦であり、3人の子どもたちをそだて立派に家庭を営んでいました。姓の問題が家庭の問題にはつながらないと思うのは、実践を見てきたわたしの実感です。(ただ、付け加えますと私が入園した幼稚園の教諭が示唆してくださった事ですが便宜上、家族用の通称名字を家族全員で名乗ることとなりました。なので父も母もその部分では同姓です。)私の家族が通称名を名乗るのは名字だけね。下の名前(FirstName)については日本の国での一般的な名前を親につけてもらっていてそれが名前ですから。姓が他の人のそれとは異種というか、違うということだけが表面的によくわかるので、隠したわけではないが、教諭の提案もあったことで両親はそのほうが良いと判断したようです。 その事を私自身、良かったと考えるか否か。
実名と通称名があるというのは、なんか具合が悪い。私自身は、父の姓と同じ姓が実名で登録されていましたが、そのひと文字の姓で呼称されることはなかった為か、その姓は自分のものでありながら、あまり好きではないのです。もし許されるなら、親とは異なってもいいのでこの国で一般的なものを実名で登録したならば良かったと言えるような気がします。(#えーっと...そんなことしたらうちの○家代々の墓” っていうのはどうなる?) たぶん外国人登録の用紙に父側のもの(本籍地や姓)を書かされたんだろうと思いますが。
また一方でこうも考えます。父母が生きた時代とはまた違ってきていただろうから、ひどく孤立した立場におかれることはなかったにせよ、実際には「名前が異質」=「外国人」ということなどなくなってはいたように思う(←あくまで想像)。私が送った学校生活では周囲の人とは「気質が異質」ということがあったのか、特別視されることが多くて。だからごく普通の日本的な名前で過ごしていて「ちょっと変わってる子」とか思われるよりは、「日本語しか話せないし日本人にしか見えないのになぜか中国人。ヘンなの。」と思われているほうが、ラクだったと思うのです。

話がそれますが、同僚には夫婦別姓でいたいが為に、婚姻届を出さずにいたカップルがいます。生まれた子には両方の姓名で呼びかけるようにし、あたかも、その子に2つのフルネームがあるようによんでいました。私が退職してしまったからわからないが、その後どうしてるかな・・・幼児学童期に入れば両方というわけにはいかないだろうから。

帰化することに至ったのは、子どもを出産したからです。その頃退職したので、仕事上でのおつきあいの人がなくなり、会社とは縁が切れて健康保険組合だけつながりが残ったわけで、 改姓したところで別段支障もないですから保険証では通称名を○○から××に変更をしていました。病院を見舞う舅姑に何を思われるか怖かったしね。
で彼女(娘)が入籍した戸籍を見て、「うーん。同じ戸籍に入らなきゃバランス悪ーい」って感じでした。



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ayako