○Xardion さん
- 0002 ぜろぜろなゆちゃん〜凶悪兵器を破壊せよ!〜 (採点:2)
- おおっ、台本形式ですか。チャレンジャーですねぇ。
形式は良いと思うのですが、いかんせんネタがジャムで、オチがあまりに予想通り過ぎまして。それ以外のネタが黒名雪、黒香里だけでは、とてもこれだけの会話量をカバーできるものとは見えませんでした。
- 0005 あの素晴らしい愛をもう一度……いや、マジで。お願い。俺んトコだけでもいーから! (採点:6)
- まいりましたねー。
かなりというかほとんどKanonも祐一も真琴もかんけーないやん、という文に思えましたが、幾度となく笑ってしまいました。
これが作者様の日記であったならばめちゃ惚れていたような気がしますが。
- 0007 華音霊異記 (採点:2)
- ええと、とりあえず、あまりに無茶過ぎます。ツッコミどころがあまりに多すぎるのですが…とりあえず。
主題が見えませんでした。話の中心となっているのは、香里なのか久瀬なのか。香里の出番の少なさ、舞編絡めているところを見ると久瀬なのでしょうけど…それにしては話の初めと終わりが香里ですし。
最後、久瀬の取った行動は自分の属している神社に敵対するのみならず、この国トップクラスの巫女ですらどうすることもできないような災厄を解き放つ行為、でもあるわけですよね? 私には設定が良く分らんですが。
この後久瀬が糾弾されたりと予想しますが、そのあたり、久瀬がどう考えていて、どう覚悟を決めたのかとか、感情きっちり書かれていないと、久瀬SSとしても読むことができないわけです。
後、エピソードその他が、こう、場当たり的と言いますか。なんか、説明があちこち飛びまくる話を聞いているような印象を受けました。
最後に。
アイディア自体は面白いと思います。が、アイディアを書きなぐっただけで終わっているというか。細部をきっちり詰めて、効果的な見せ方考えて書かれたら良いものになるかも、と思います。
追伸。この話のラスト、久瀬がどうすることもできなくて栞を見殺しにする、というラストだったら私は楽しめたように思います。
- 0008 残り灯 (採点:1)
- んーむ。既に死んでいる北川の最後のあがき、みたいなものということでしょうか。
あがいた挙句になにも変えることができなかった、という雰囲気の結末は好きなのですが、いかんせんそこまでが私にはちょっと。
北川に葛藤がないからか、会話から即物的印象を受けました。姫里との連携で背景を知ってしまえていたというのも、迷いとか、そういうものを排除する結果となっているように思えます。それに引きずられてか、他のキャラまでこう、会話に心がないというか。なんといいますか、キャラがこうバラバラ、気まぐれに動いている印象といいますか。
- 0012 思い出という名の道しるべ (採点:4)
- んー、あゆ帰還後の日常、というテーマだと思うのですが、北川と香里のあたりでちょっと北川と香里に比重が行きすぎていたようにも思えます。
あと、『予想どうり』ではなくて、『予想どおり』と表記したと思います。(これで減点してはいませんが)
- 0015 らんじぇりーらす (採点:9)
- すごい、すごい。こう、全編ぱんつ一色で綴られた話なのに即物的なエロとかではなくて、ふんわり、ふわふわで楽しげな雰囲気が実に気持ちが良いです。
- 0016 sTrAwbErRy FiElDs fOreVeR (採点:5)
- ダークというか、むしろ悪趣味というか。
終盤にはSS書きへのある種のメッセージが込められているように見えましたが…どうなのでしょうか。
物語として楽しんだわけではありませんが、読んでいて結構気分が悪くなれましたので、ある種の敬意を込めてこの点数を。
- 0018 片翼の天使 (採点:8)
- この主人公『月宮あゆ』の世界ではあの事故は起こらず、その後辛酸を舐めつつも祐一と再び出会うという約束のために7年を過ごしていた。それを引き起こしたのはこの主人公のかつての姿、Kanon本編の生霊月宮あゆであり、記憶が一部あいまいになって7年前に…うーん、混乱しています、私。
私の読解力ではどうも足りないようですが、なんとなく気に入りました。
- 0023 今と出会うために時計は時を刻む (採点:3)
- うーむ。時間逆行ものへのアンチテーゼかな、と思いながら読んでいたのですが…戻りますか。
あれだけ語られた上で戻られますと、このSS自体なんのためにあったのかな、と疑問に思えてしまいます。
『今』を大切に生きると言い切った少女の過去に干渉するのはあれれ?と首を傾げざるを得ませんでした。過去の美汐に一声かけるだけだったなら抵抗は覚えなかったと思いますが。
- 0025 目くそ、鼻くそと共に散れ (採点:8)
- わははははははははは。
ぱんつにぶるまにかっぽーぎ、そして青○ですか。えっちなのはいけないとおもいますっ! 嘘です。嘘です、えっちバンザイ。
『マリア様が見ている』というのが、某百合っぽい小説を指しているならば、『マリア様がみてる』と訂正致します。間違えてはだめですよ、マリア様が見ていらっしゃいますからね。
しかし、久瀬が哀れですなぁ。頑張れ久瀬、青春はファイヤーですよ、と激励を。
読み終わったテンションのまま書かせて頂きました。失礼。
- 0030 おくりもの (採点:5)
- んーむ、冒頭の祐一の独白癖&ナックル香里の壊れギャグパートがなんか不釣合いのような…狙ってやっているのだろうとは思いますが。
後、祐一が水瀬家に帰ってきたパート7、北川の扱いがなんかこう、流れを止めているような気がします。つか、あの状態の祐一から見れば、北川がどうでもいいのは確かだと思いますが、北川がいる事に突っ込みを入れるより名雪まっしぐらが自然じゃないかなー、と思ってしまいました。
- 0031 沈黙のプロミス・ベル (採点:3)
- なるほどー。いや、あゆまっしぐらな祐一には非常に好感が持てました。
ただ、全員集合な前半パートが、あまりにありきたりと言いますか。祐一の独白癖についてはどなたかが突っ込まれると思いますけど。ひねる必要はないと思いますが、もうちょっと丁寧に書いて欲しかったかなぁ、と思う次第です。
あ、佐祐理さんの字が、佐『佑』理になっていましたが、あまりに自然だったのでしばらく気が付きませんでした。
- 0037 Perfect Boy (採点:6)
- むぅ、惜しいな、と思ったです。何と言いますか、満タンになるまえに開放されたような、微妙にすっきりできないという気分です。溜めが私には足りないと思えたのかもしれません。
北川が完璧を求めようとした、香里とのエピソードによって北川というキャラに命が吹きこまれたような気がしました。
- 0039 バレンタインの空模様 (採点:6)
- 短編連作といった雰囲気ですね。ヒロイン1人にかけれる容量のわりに綺麗にまとまっていると感じました。一番気に入ったのは香里のパートですね。
しかし、ハーレムエンドで締められていなくてよかった…
- 0041 ミラクル☆パワーの使い方 (採点:8)
- わはははははは。アホです、アホ過ぎです(誉め言葉です)。
ハイテンションのまま突っ走り、クライマックスでしんみりさせてラストで落とす。見事にはめられましたぞ。
いや、楽しませていただきました。
- 0042 手探りの旅人達 (採点:7)
- うぬあー。あまりに詰めこみすぎですー。
26日佐祐理分岐からの補足シナリオだと思いますが、祐一、佐祐理の裏であゆと舞を絡めるとかかなり考えられていると思うのです。
しかし、各パートが圧倒的に足りません。特に、各キャラの心情は葛藤に乏しく、溜めが全然足りていないと感じました。長編として見たかったかな、と思います。
- 0051 受精卵 (採点:10)
- うわ…これ…あれですよね…。北川はニ重の罪を、と。自分の子を見ずに自殺…ですか。
火曜サスペンス劇場のテーマが何故か頭に鳴り響きました。
- 0057 好きと言って欲しいだけ (採点:5)
- うーん、いや、やりたいことは凄く良くわかるんです。そして、その流れについては面白いな、と思ったんです。
しかし、しかしですね。あまりにもキャラに語らせすぎではないでしょうか。久瀬VS佐祐理はこう微妙なやり取りで饒舌でもそれほど気にはならなかったんですが、終盤のやり取りが…こう、キャラが台本の台詞を読んでいるような印象を受けました。
舞の『嫌いじゃない』についてのエピソードは非常に良かったと思います。
- 0058 さよなら、レディバード (採点:10)
- ええと、地の文で『美坂』はちょっと違和感がありました。3人称の視点が香里である箇所もあっただけに。
北川、の位置付けは人によって違うとは思いますが、敢えて言わせていただきます。これぞ北川だ、と。私が見たいと思っていた物語の一つがここにある、そういう気分です。
- 0060 .79 (採点:9)
- やられました。見事にやられました。
.79つう題名も、ラストが.80になっていることも。
きれーに貴方の策略にはまり爆笑しました。
- 0061 溶けよ、春の涙 (採点:3)
- ストーリーは面白かったと思います。なんですが、文がこう、どこか空回りしているような、無理をしているような、そんな印象を受けました。
あと、ラストシーンについて突っ込みを。6,7年寝たきりになるというのは、あゆ本体をイメージさせるものかと思うのですが、そう言っておいて病室から抜け出しているのは…ベッドから起きるのも困難だったのでは…
- 0062 トリビアを聞きながら (採点:2)
- うーむ。凄い勢いですね。書いていて楽しかったのだろうな、と。それは伝わってきました。
しかし、こういろいろなネタを散りばめるのはいいのですが、こう、散りばめただけという印象があります。
本題は北川がラーメンに目覚める>頑張る>萎む、という流れでいいのでしょうか。こう、某ラーメン漫画やなんやらが大量に混じっていたと思いますが。
あと、文がこう、『てにをは』が狂っていると思われる箇所がいくつかありました。それ以外にも、『実験台』は固有名詞ではないだろう、とか読んでいる時に気になりまして…【Start up!】つうのも何を始めたのだろうかと…
- 0064 13月になれば君に贈りたいものがあるんだ。 (採点:10)
- 題名が凄く気になります。最後の部分はなにかの歌の一節なのでしょうか。
- 0066 『回転演舞』 (採点:1)
- あー、と…
すみません、作者様の意図が掴めませんでした。ギャグとして取るべきなのだろうか、と悩みましたが、シリアス表記でありましたので。
シリアスであるなら、飛ばされている間の部分書いて欲しいところですし。佐祐理の父親が未婚の母を許しそうもない上に、相手は二股…剣持って相手殺そうとした(明確に意志表示をしている)舞がどうなったのかもさっぱり。一行で片付けられましても…
そして、たすくなる人物。祐一の生まれ変わり? いやまあ確かにどうでもいいことかもしれませんが…当事者なら考えてもわからんでしょうし。
しかし、結局作者様が表現したかったものはいったいなんだったのでしょうか? 私には、さっぱりわかりませんでした。
- 0074 幸せを掴んだ男 (採点:3)
- うーん。いや、勢いはあると思うのです。とても。
しかし、ネタが…序盤は面白かったんですが、こう、祐一の独白癖とかジャムネタを出したところでこのオチは〜、とか言われましても。いや、文自体には同意しますけどね。
あと、『POIZON』という単語が出てきましたが、毒という意味での英語なら『POISON』だと思います。何かの固有名詞とか、英語じゃないとか北川に意図的に言わせたものとかであるなら、すみません。
- 0078 ガラス/ラフ・メイカー (採点:6)
- わはは、久瀬サイコーです。
と、真面目な話、舞シナリオでは学校側が舞、佐祐理を切り捨てていたと同時に、舞、佐祐理側も巻き添えにした多くの生徒を切り捨てていたためにどっちもどっち、と思っています。
舞踏会についてではなく、窓ガラスをメインにしているのはパワーバランスのため(舞踏会を持出せば明らかに祐一は困ったはず)かと思っていたのですが…ガラスフェチですかいっ。
かなり楽しんだためにもっと点を高く入れたいのですが、舞死亡を受けるにはちょっと軽すぎると思いますので、この点数を。
- 0086 good-bye, darling -- a family (採点:1)
- えーと…すみません。ツッコミどころが多すぎます。
まず、文章ですが、ハードボイルド調にするために、えらく無茶をしていませんか? 同じ表現が延々と繰り返されていて、こう、読む気を削がれました。『一発の銃弾と呼ばれる獣の咆哮』『額から真っ赤な血の糸を紡ぎながら』等々。大仰な言葉は多用されると逆に滑稽な物として映ってしまいかねないと思います。
で、内容なんですが…祐一が妻である秋子さんを殺すところなんかは私の趣味にはまっているのですが、なんといっても最後の語りが…作中での祐一の戦闘力及び言動から、普通の人間は彼にとっては蟻に等しいのではと思いましたので、猛烈な違和感がありました。『未来は自分自身で…』って、他人のそれを圧倒的な戦闘力で踏みにじる人間の台詞なんでしょうか? これではハードボイルドというよりは、なんといいますか…
後、『北沢潤一』なる人物。何故『北川潤』ではないのでしょうか? 確かにキャラを殺すのは抵抗を生むものでしょうけど、作中で秋子さん他多数を殺し名雪に銃を向けているわけで、いまさら北川を殺すのをためらう理由はありませんよね。まさかとは思いますが…いや、私の予想が外れていることを祈っています。
また、秋子さんとその部下である刺客の戦術があまりに…相手一人ってわかっていて取る戦術には見えないというか…いや、私は戦闘なるものはやったことが無いのでそのあたりは的外れかもしれません。
- 0087 ふたつ (採点:8)
- ……すみません、私にはわかりません、わかりません、が…何故か味がある。
最後の一節は、SSを書くというその行為を指しているのでしょうか。
- 0089 ベビーフェイス (採点:2)
- んーむ。自分を高みに置いて周囲を見ている祐一の孤独、なのでしょうか?
残念ながら、あまり話としては面白くなかったですねぇ。人の心の怖さも恐ろしさもなく、はたまた物語としても…と。単に祐一サイテーだなぁ、と思っただけで。
冒頭、香里がすっぱりと自殺したくだりあたりでは結構期待していたのですけど。
- 0090 真冬の蠍 (採点:10)
- ふぅー、堪能しました、堪能しましたよ。
気になった箇所が一つありました。名雪の頭蓋骨を香里が差し出す箇所なんですが、あれって出てきた直後、手に持てるほど温度下がっていたかなぁ、と。直接触れたことはないのでわかりませんが、疑問に思ったということで。
あの場面、手を焼かれながらも笑顔で香里が差し出す、とすると雰囲気変わってしまいますか。私はそっちの方が好みだったりしますけど。
- 0094 Prelude Kanon (採点:7)
- あゆの両親の物語、ですか。そしてあゆ母が妖狐、と。いつ衰弱が起こるのだろう、と思いながら読んでいました。
面白かった…んですが、やはり真琴シナリオが頭にある分だけ届いてくるものが弱かったです。
- 0102 "Koukai Dreamer" (採点:3)
- うーぬぬぬ。香里と名雪の出会い、ですか。
香里や名雪の味付けは面白いと思ったのですが、このエピソードからではKanonに繋がならないなぁ、と。後に栞に対して香里が取った態度が。
あと、名雪の『100%頼りきっちゃう〜』の台詞なんですが、パシリに使われていた人間の台詞としては似合わないような気がします。これ言えるならパシリやってないよなぁ、と。
- 0104 幸せの玩具 (採点:10)
- …これは凄い。
倉田佐祐理は人によって捉え方が違うキャラだと思うのですが、私は彼女ならやりかねんと、そう思っています。そして、舞も。
Kanonをプレイした時、祐一が他ルート通った時はもちろんのこと、舞ルート、佐祐理ルート通ったときですらエンディングから幸せな未来を想像できなかった自分がいました。
このSSを読んで、その時の感情を強烈に思い出しました。
この後も佐祐理さんには外からの光はささないのでしょうね。永遠に自分の光に囚われた牢獄に…
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