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○stein さん

01 道標は出会いの中に (採点:7)
リベードCV:子安武人。
いや、ネウロっぽいなあと感じたので……。

すげえ萌えながら読みました。
「悠久の時を生きられる人外の者が戯れに人間と交流する」
というような話は好きです。

02 旅人と人形師 (採点:4)
漢字が間違ってたり文字が重複しているところがかなり目に付く。要推敲。
ていうか、機種依存文字?文字化けしてるっス!!
一本一本慎重にナニしたんだろう……。

すいません、あんまり面白くなかったです。

03 君に届け→ (採点:4)
いい話。
だけど「死者が生きてる人にメッセージを送れる」
というシチュエーションは超ありがち。

04 動物園 (採点:4)
 びび、びっくりーーー。セクシー人妻外伝すごいよまみ子さん。
 匂いってそういうことだったんですか。
 淡々と進んで盛り上がりに欠けるけどこの話はこれでいい気もする。

05 それがすべて (採点:6)
>どうしようもないことだった。俺たちは子供で、自分でなんとかできることは、本当に手の届く範囲にあるものだけだった。いや、本当はそれさえもどうにもできなかったのだろう。自分の気持ちくらいしか、触れるものはなかった。形を確かめるようにそれに触れて、でも触れない場所があったんだって気付く。それだけだ。
 この文章が大変素晴らしいです。

ピンクロードの説明とか、微妙な田舎の閉塞感が漂っていて良い。
余談ですが吉田秋生のラヴァーズ・キスって漫画読んだことないですか?

06 USO・800(ウソ・メイドオーオー) (採点:3)
 メイドが書きたかっただけのように感じます。私だったらこれを読むなら花右京メイド隊を読むなあ。
 個々のキャラクターは割と魅力的に書けていると思いますが話があんまり面白くない。残念です。
 あと主人公は胸にコンプレックスありすぎ。描写がしつこい。

07 中世におけるある犯罪者の変遷 (採点:7)
突っ込みどころは多いと思うのだけれどすごい面白かった。
脳内で藤田和日郎の絵に変換して読みました。

08 遠い日 (採点:8)
すげえ面白い。上手い。

ただ、全体的に無味無臭なところが少し気になる。
人の温かみはあるのですが。
具体的に言うと朝子と主人公が握手するところで
朝子が主人公の臭いに顔をしかめるくらいの描写は欲しかった。
(あのような生活をしていたら主人公は絶対臭いはず)
(二人に挨拶する前にお風呂まで勝手に拝借していたとは考えづらい。お手洗いは勝手に借りてたんでしょうけど)
絵に対する視覚的描写は充分なのですが……。
常軌を逸した変人の朝子だから臭いも全然気にならず握手もした、
という解釈も出来ますが。
爺さんは鼻が鈍っていそうなのでしかめっ面しなくてもいい。

爺さんが亡くなるところは予想通りちょっと泣いてしまいました。
こういうのには弱いです。

あと、読めない漢字がかなり多かったのですが
これはもう「書籍だったら仮名が振られるけどWebだから仕方ない」
と割り切って読みました。それで点数下げたりしてません。
この作品に関しては、植物名とかは難読漢字のままの方が雰囲気が出ていて良い。

朝子がクーデレの同人誌が読みたい。

09 眠れない夜に見る夢 (採点:5)
告解室で告白を聞いているような気分になりました。
作られた物語にしては起伏が少なく、
作者さん自身の体験、今も後悔している出来事なのではないかなあと邪推。
作品=作者の経験、という単純な読み方は三流もいいとこなんですが。

チョークに関する描写がやけにリアルな辺りも邪推に拍車をかける。
ともあれ、ありますよねー、こういうこと。

10 青い鳥はもういない (採点:6)
人と人の繋がり方がちょっと都合よすぎるように感じるけど
「青い鳥は人から人へ渡り歩き(渡り飛び?)幸せを伝え続ける」
ということが描写できていて納得。
実は暗い内容ではないタイトルは上手い。

11 流れ星はきっと、恋のはじまりで (採点:3)
To LOVEる!
いや、とらぶるだけじゃなくても
空から女の子が降ってきてラブになるという展開はいくらでもどこらでも。
しずくさんも実は宇宙人だったという展開だけ意外かな。

12 植物の部屋 (採点:5)
父親に犯されて子どもが出来ちゃって精神崩壊、
統合失調症になっちゃった女性の話かな……と
私は解釈しましたが……分からない……。
そもそも「私」という一人称だけで女性と思い込んでいいのか……。

ラジオで一斉に解釈合戦をした時は非常に楽しめました。
ありがとうございます。
そういう読み方を楽しめる人だけが楽しめて、
かつそういう読み方に耐えうるお話。
だがそれ故に著しく一般性に欠ける。
前述の通り私はそれなりに楽しめたんですけどね。

13 夏・ものがたり (採点:6)
「イトコ」って言葉、便利ですね(笑)
三月までツクモガミなのはびっくりしたけどそこまでやられると
もうありがたみが……(笑)いや、いいんですけどね。
すごくきれいでかわいらしいお話でした。でもインパクトに欠ける。

14 天窓の空 (採点:4)
ちょっと分かりづらい。

15 虹輪 (採点:8)
ベタだと思うんですがかなり泣いてしまいました。
「死ぬのが分かってる話」に弱いので。
それに加えて「格好よく生きる」と「死んでごめん」が
自分の思考とモロカブりなので感情移入度マックスハート。

4ページ目から泣いてしまって「次ページ」が出てくると
「まだか……いっそのこともう早く決着つけてくれ」と思ってしまって
次のページにいくのが辛かったです。
この焦らし方も上手い。

でもオタクじゃない女子は「フラグ」なんて言葉使わない。

16 迷い家 (採点:6)
大人っぽい作品。面白い。

17 青い小箱 (採点:4)
すずちゃん?夏海ちゃん?菜々子ちゃん?
人名が錯綜してます……。
人の予定は ×開いてる⇒○空いてる

いい話なんだけどタイトルにもなってる割には小箱の働きが地味。
あと、恋心が消えたにしても8年後の康一くんがどうなってるのかくらいは
気にして欲しかった。個人的に。

18 君は小説に名前をつけると命名する (採点:7)
最初に読んだ時は意味分からん全然つまんねえと思ったんですが
もう一回じっくり読み返してみたらすごくよかったです。
人によって好みは分かれると思いますが私は嫌いじゃない。

多分書いてる人は男の人だと思うんですが、
泣いちゃうシーンの辺りとか
思春期の少女の、わけの分からない切迫感が出ているなあと思います。
自分が女子高に通っていた時をほんのり思い出しました。
シュヴァンクマイエル、いいですよね(笑)

19 永く遠い旅の終わりに (採点:9)
会議の時ちょっとダレるけどすーーーーーーーーッッごい面白い!!!!
ただ、専門用語の多さにヒいちゃう人もいるんでしょうね……。

「見る」じゃなくて「聴く」とか「泡をこぼす」とか描写して
水中の生き物なんだなあ、と後から分からせる辺りが上手い。
恐らく軟体動物が多いんだと思いますが、
タコだのイカだの、あるいはアメーバみたいな生物がアメリカのコメディみたいに
>「……そうね。お誘いは嬉しいけど、あまり騒がしいのは好きじゃないから――」
> それを聞いて、イーロはあからさまに気落ちした形状を取った。その様子に、リケは慌ててフォローを入れる。
>「別に、あなたと話すのが嫌だと言ってるわけじゃないの。やらなきゃいけない仕事も残っているし。
> イーロ、あなたが私の部屋へ来てくれるというなら、そこでお話をするのはどうかしら? ただし、紳士的に振る舞ってもらうという条件付きで」
> それを聞いて、イーロは途端に元気を取り戻して宙返りした。
>「もちろんさ! 何しろ僕は、半径一天文単位以内で二十二番目に紳士的な男と呼ばれているんだからね」
 とかやってるとこ滅茶苦茶笑える。すげえ面白い。
 「気落ちした形状」とかいう描写も面白い。一体どんなんなんだ(笑)
 
しかもこの二人がくっついて、娘がイーリケちゃんなんですよね?
(これを明記せず、名前だけでほのめかしてる辺りも上手い)
その子が年老いたマーと出会うとか素晴らし過ぎる。神!!!

ただ、異種生命体だという描写が過不足ない余りに
「海」とか私たちと同じ言葉使うのかなあ……とさえ思ってしまいましたが
全ての言葉にその手の解説をいちいち付けているとキリがないので、
もうほんやくコンニャクでも食べて読んでることにしました(笑)

特殊な用語の使用量をもうちょっと減らして、間口を広げてれば10点だった。
(そうするとこの雰囲気は出せないかもしれませんが……難しいですね)
今回の36作品の中で1番面白かったです。

あとタイトルも「幼年期の終わり」とかを髣髴とさせて良い。
オマージュなんですかね。考えすぎかな。

20 十字路でっせ (採点:3)
俺と悪魔のブルース?(映画じゃない)
元ネタの映画が判らなかったので大変ションボリしてしまいました。
パロディ、しかも「判る人にしか判らない」と予め書いてしまうことは
判らない読者に疎外感を与えます。狙ってやってるならKYですいません。

21 貴女に素敵な食事を (採点:4)
がっかり。
愛する人と結ばれれば全てのトラウマは無くなってしまうんでしょうか?
途中の描写が結構リアルな分、
「食べられるようになった瞬間」が書かれていないところが非常に残念。
そこら辺と二人が親密になっていく過程が丹念に描かれていたらよかったのに。
時間無かったんでしょうか。

22 銀の騎士と緋の魔物 (採点:4)
時々文章が変。
>これだけは艶やかに磨きこまれたデスクの向こう、目元だけを僅かに和ませている黒髪の男性を見た途端、その他のことはユパタの意識から弾きとばされた。
とかよく分からなかった。
「これだけ」と「その他のこと」どっちが主語なんでしょうか。

ユパタかわいらしいけど髪の毛の色が何色なのか気になる。
いや、他のキャラの髪の毛の色は描いてあるのにユパタだけ描いてないので……。

23 達人M (採点:5)
私も戦争って軍産複合体が儲けるために圧力かけてやるものだとなんとなく思ってました。すいません……。

ホネンクルスとかメルヴィル社とか固有名詞のミスが気になる。要推敲。時間無かったんスかね。

世界平和は絶対無理だけどこのオチは面白いなあと思いました。
あとすごいロリエロ同人描き易そうな設定(すいません……)。

24 見続けた背中と、その先にあるもの (採点:9)
すげえ上手い。感動した。
ただ、中盤の工作シーンはもうちょっと短くてもよかったんじゃないかと思いました。
確かにここの描写が足りなさ過ぎても拍子抜けしてしまうのですが……さじ加減が難しいですね。

「やりたい仕事が無い」とか言ってる全ての人間に
こういうイベントが起きるといいなあと思いました。
いや、そんなドカドカ交通事故が起きても困るんですが。

25 光あふれ降りそそぎ (採点:5)
THE IDOLM@STER!

>「――自分の大切なものは決して他人に触らせなかったものね」
>会話が途切れた。理由はそれぞれだった。
この文すごく上手い。「それぞれの理由」を読み手に想像させる。

>「無理しなきゃこの業界、やっていけないんだ」
>涙を拭いながら佳奈名。
でもこういうト書き文が出てくると設定が設定だけに演技なのかよ、と
余計なことを考えてしまう。

二人がくっつく前後でお母さんの描写の濃度に差がありすぎる。
単なるアイドルとプロデューサー同士の恋愛ものにしたくなかったから
病気のお母さんを出しただけ、というように感じる。

26 ぽいんと・おぶ・のー・りたーん。 (採点:4)
 TYPE-MOONとリリカルなのは好きそう。設定マニア。 
 戦闘少女は嫌いじゃないけど全ての設定に既視感。
 赤やら青やらの光が夜空を駆け巡るという描写は美しい。
 文章は普通に読めるけど戦闘シーンの細かすぎる描写は読むのが正直面倒くさい。

27 Out of Eden (採点:4)
短いです!!
もっと伊部さんを見せて下さい!!!
語り方は割と好みなのでこの調子でかっこいい魔法バトルとかあったら
8点以上は行ったかも。
あと会話の前後空行が気になる。

28 。兄弟への道 (採点:7)
下品だが上手いし面白い。

29 いつも心に弾丸を (採点:4)
お父さんがどういう風にマリアを利用していたのかよく分からない……。
青年と少女は激しく萌えます。

30 August, in the box (採点:5)
いきなりこんな話始める男はキモい。
なんだか精神的に追い詰められて……という気持ちは分かるのですが。

あんまり面白くなかったです。
でも閉じ込められてる時の暑苦しさは伝わってくる。

31 巫女が征く! (採点:4)
確か絵画は劣化を防ぐために空調の整った空輸が行われるのではないかと……。
でも盗む時は雑に盗むものか。

こういう設定は嫌いじゃないけど漫画で読みたいなー。
広江礼威の絵とかで。

33 星の話 (採点:8)
面白い!!!
硬質な語り方も好み。
でもほっぺに接吻しないで……萌えちゃうから。

余談ですが「弟切草」で人魂に愛撫されるシーン思い出しました。

地の文が割と詰まってるのに会話の前後空行ルール適用につき
空白が目立つ箇所があるのが若干気になる。


34 クリスタライズ / ドロップ (採点:3)
 かわいらしいお話だけどあんまり面白くなかったです。

35 前を向くと見えるもの (採点:5)
面白い設定だけど突っ込みどころが多すぎる。
「この国に生きる人間は決して犯してはならない一つのルールを持っている」
じゃなくて民族とか遺伝子でそうなってるとかにして欲しかった。
国外脱出してもどうにもならなさそうなので。

改ページの使い方とか設定を利用した盛り上げ方とかは上手いと思います。

36 GENJI☆物語 〜YOUたちみんな僕とセックスしちゃいなYO!〜 (採点:1)
すごいバカパク。
でもバカらしい下ネタをやれば必ずしも笑いがとれるとは限りません。
パロディなところも減点。
「チンコフェンシング」じゃなくて
「フェンチング」にしてたら1点プラスだった。


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