ときめきメモリアル2 プレイ日記

ファイル2

ネタバレしまくりです。ご注意ください。



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・白雪真帆

ネット上で存在は知ったもののどう攻略すればいいのか見当もつかず、結局攻略情報見てプレイ。む、胸の大きさで見分けるだとぅ〜。
結果は惨敗(^^; 美帆と思ったのに真帆だったり、真帆と思ったのに美帆だったり、それでも真帆の服が変わるまでは行ったものの美帆ぴょんがときめいてしまい、文化祭・クリスマスと美帆ぴょんでそのまま告白されました。まあ美帆EDその1が見られたし…。小さい頃の思い出→3年間の思い出に変わっただけですが、白雪さんのメルヘン指向が現実の男の子なんて俗なものに由来しているとは思いたくないので、こっちの方が多少マシか。
このとき前回見逃した美帆のサンタさんイベントを見る。ううむ、深い。あの白雪さんが一度はサンタを信じなくなり、その後に自分の意志で信じることにしたというのが。
こういうの見ると白雪さんてメモ2キャラの中では最も自分を確立しているように思います。ほむらや琴子は天然的に確立してるけど、そうではなく一度アイデンティティーが崩れながらも自分で取り戻してる。言うなれば華澄さんが悩んでいる地点を、白雪さんは既に乗り越えている。やはりこの人が一番好きだ…。いいイベントですな。先にこれ見ていたらEDの衝撃は薄れていただろうけど。

あらためて真帆狙いで再プレイ。仕方ないので真帆が出るまでリロードの繰り返し。この手間にさえ耐えられれば真帆攻略はそう難しくはないですね。
しかしデート後の会話を見ると3rdプレイでも結構真帆に会ってたのか。特に変な台詞も無かったから全然気づかんかった。
イベント…うーん、胸は小さい方が好きだ(爆) あれを美帆ちゃんとあっさり思うなよ!>主人公! 占いはヒドい。けど笑える(^^;

で、告白。
こー来たか〜! 音楽まで前作通りだったのに感動。メモ2で唯一音楽が効果的だったシーンかもしれん。
現代的な真帆とちょい古風なきら校の制服はあまり合わないような気もしますが、まあ良し。

「きらめき高校に通ってて良かったって初めて思ったの。もし、私が初めからひびきのにいたら、あなたと会えなかったかもしれないから」
いや、それはいくらなんでも強引な思考だと思うぞ? どう考えたって同じ高校の方が会う確率は高いし。そもそも主人公と会ったのは美帆つながりなんだからきら校に通ってたことは関係ないんじゃ…。別に本人がそれで納得してるならいいけど。

「……あなたのことが好きです」
ここの真剣な表情と
「あはは……、やっぱり駄目だよね」
ここの「ああ言っちゃったよ、超恥ずかし…。馬鹿みたいじゃん、私…」って感じの何とも言えぬ表情が良いです。やはり告白するのって我に返ると恥ずかしいよな。このへんいかにも現実的な生身の人間の反応でグー。

しかしその後の主人公が
「あはっ、やっぱり、私ってずるいね」
「そうだね」
「もう、否定してよ!」
「ご、ごめん……」
な、情けな〜〜!! もう少し気の利いたことは言えんのか! 「そういう真帆ちゃんが好きだよ」とかベタでもいいから!
高飛車な主人公は嫌だけど、弱々しいのもちょっとなぁ…。

「二人の時」は流れてくれなかったので頭の中で流しました(^^;

真帆ぴょんのキャラクター自体は良くも悪くも普通の女子高生って感じなので、美帆の個性的なキャラクターに比べるとあまり特筆するような所はないかのう…。美帆との対比は面白いけど、あくまで「美帆の妹」というスタンスです<私にとっては

「主人公は美帆のつもりでデートしているのに、向こうは別人を寄越した(しかも黙ってる)」というのは常識的に考えれば非常に失礼なことなのですが、まあゲームシステム上の要請なので許します。実際「よくこんなの考えつくなあ」と思える斬新なアイデアでした<グラフィックが殆ど同じ双子 大っぴらに登場しても隠しキャラなのって凄いよな…。ゲーム性の高いときメモならではですねー。
真帆は面白半分だったというようなことを言っていたけど、あの真帆がわざわざあの髪型をしてお淑やかに振る舞うというのは結構根性のいることで(さぞ窮屈だったであろう)、あるいは心の底で美帆に対する同一化願望があったんじゃ…とか思ったり。ラブラブっすね! 双子萌え〜。

クリア後フリートークを聞く…。確かにネタバレだけど、橘ひかりさんは「美帆と真帆の両方をクリア」という前提で話しているんだから、責められるべきは美帆クリアだけでフリートークを開ける仕様にしたコナミ側なんじゃ。
(真帆の存在は一生気づかない可能性もあるので、故意にああしたのかもしれないけど)



・寿美幸

ラッキークッキー美幸ー。(謎)
「不幸にもめげずに元気」タイプでありながら「その不幸が全てギャグ」なので、同情すればいいのか感動すればいいのか笑えばいいのかよく分からん(^^;
まあ「薄幸ゆえに思わず力になりたくなるパターン」(八重さん型)や、「薄幸でも明るいところが健気でいじらしいパターン」(すみれちゃん型)というのは結構他作品でもありがちですから、「薄幸だけどギャグ」という新境地を開いたの大したものかもしれません。(ギャグだけならラッキーマンの主人公等いたけど←美幸ちゃんのモデルかも…)
実際リアリティの無さのおかげで、なんとなく”重くない”不幸イメージが醸し出されてました。不幸だけどお涙頂戴や説教臭い部分はなく、「笑いの中にもホロリとくる」という感じ。
といっても結構微妙なバランスの上に成り立っているので、外している場面も多々ありましたが…。(EDの「トラックにテニスボールみたいにラリーされて」は、さすがに度を越し過ぎてついていけなかった)

性格はクリアしてみれば大変純朴な良い子であり、もしや13人中最もピュアなんじゃあと思いました。悪意とか負の感情とは無縁そうだからなー。バレンタインでは嫉妬っぽい部分も見せましたが、30分も経てば忘れそうだし(笑) そういう天然なあたりと、「不幸ゆえに小さなことでも幸せに感じる」という謙虚な姿勢が今時貴重な素朴さを感じさせてくれます。

しかしやはりあの喋りがネック…。個性は出てるし、笑い取るところはまだいいんですが、ホロリとくる場面が声のせいで引く。いかにも作られたというか、会話として不自然に聞こえます。(まあ現実にああいう喋りをする人もいるかもしれんが、ゲーム上の会話としては) それと「イヤー、〜ですねぇ」というオヤジくさい喋りはマジで嫌。
高野さんの演技が悪いわけではなく、美幸というキャラを忠実に演じているとは思いますが、キンキン声で告白されてもさすがに情緒は感じんよな…。
逆にテンション押さえ気味の「ちょびっとナーバス」には胸に来るものがありました。台詞自体は感謝の言葉なだけに尚更↓
「ありがと、美幸も、一緒に修学旅行できてよかったー…」

イベントでは文化祭が、これこそ学園生活って感じでグー。文化祭イベントでは全キャラ中一番だと思います。

告白はすげぇ!フルアニメか!?と叫びかけるほどの動き。力入ってるのう。
ラストの鐘落下は…大笑いはしましたが、今後もまだ不幸が続くと思うとさすがに気の毒になってくる…。「神様の試練」をクリアしたんだから、不幸も起こらなくなってハッピーエンド、でもいいと思うけどなー。
まあ「鳴ったには違いないからハッピー」という思考こそが美幸ちゃんらしさだとしたらあれでも良いのかも。「人の幸せとは何か」というありがちな深遠なネタを持ったキャラでした。






・九段下舞佳

いくらなんでも話に無理がありすぎだろ。
宅配で芽生える恋愛というのも無茶ですが、それ以前に主人公が駄目すぎ。特に中盤、数カ月ぶりに宅配に来た舞佳さんに対し泣 き 出 す主人公…。お前それってた だ の 変 な 奴 だ よ。私が宅配屋だったら上に頼んで担当地域変えてもらいますよ! 気味悪くて。
卒業式が終わった後も、ひとり鬱々とTVゲームに励む主人公。何でこんなヤツの所に舞佳さんみたいな方が告白に来るのか理解不能です。キャラクターが「いい女」系なだけになおさら。
なので「主人公が舞佳さんに鍛えられる」というED自体は良いのですが、主人公の何に期待してそこまでしてくれるのかが分からん。何か主人公の秘めた可能性でも感じさせるイベントがあればまた違ったんですが…。
結局華澄さんも舞佳さんも「何で主人公を好きになったのか分からない」というあたり、年上と付き合うのは荷が重いのかねぇ>主人公

舞佳さん自身は「よっ、少年!」等の喋りが面白い。キャラとしては好きですが、ちょっと萌え対象って感じじゃない…というか年下と恋愛する舞佳さんというのはイメージしにくいです。バイト番長等コメディ色も強いし。むしろ華澄さんとお似合いだと思う。(お
いや…ちゃらんぽらんだけどイイ女(or男)×真面目な優等生ってのは王道だろうし。個人的には舞佳さんの方が華澄さんにベタ惚れで、色々アタックするけど軽くかわされてて、けど華澄さんの方も内心では憎からず思っている…というような展開を大希望。

伝説の鐘が鳴った理由は舞佳告白限定と思いたいです。舞佳さんはセンチな伝説とは無縁そうだから合ってますが、他のキャラも舞佳さんが鳴らしてたんだとしたら風情も何もありゃしない…。






・一文字茜

 総番長よ…!
 正月のイベントはまだ笑えたから良しとしよう。
 だが告白時の見苦しさは何だっ…!?
 妹の幸せを願うなら涙をのんで応援してやるのが漢。
 緊張する妹に重みのある言葉のひとつもかけてやるのが番長の器ってもんじゃあないのかっ! バイト番長に見せ場取られてどうする!!
 主人公がつまらない男だというなら反対するのも分かる。
 しかし貴様は最終決戦イベントで「…漢だな、あいつ」と主人公のことを認めているだろうがっ! 「男に二言はない」という言葉を知らんわけではあるまい!!
 あげく部下に反逆され、ス巻きにされる始末。何が番長だ、笑わせるなっ!!


シスコンのお約束であのラストなんでしょうが、それにしたって情けねぇ。お約束に反してでも番長の風格というものを見せて欲しかったよ。
木枯らしはかっこいいなぁ…。

んで肝心の茜ちゃんですが、印象薄い…。周りが濃すぎるのもあるけど、茜ちゃん自身今ひとつインパクトがないですね。「料理上手」「怪力」「『ボク』」「『ナイショ、ナイショ』等の繰り返し台詞」「髪型」くらい?<特徴 どれも外面的な部分だし、思考形態は特徴無しというか至極まともだからなー。
バイト云々も台詞で言っているだけで、デートに誘う際の成功率も他と違うようには感じなかったので、告白で「バイトあったし、他のみんなみたいに自由に遊べなかったし、ボクなんて…」とか自虐されても「は?」って感じでした。いっそ毎月第1、2日曜は必ずバイトとか、縛った方が良かったかも。
おまけに豪邸のうえ私立校に通っているので、バイトしなけりゃならない切迫感にいまいち欠けます。そりゃ両親が学費は払ってくれたけど生活費は忘れてるとか、こじつけるのはいくらでも可能ですが、To Heartの理緒ちゃんみたいにストレートに貧乏なのと比べるとやはり落ちる…。「大変だなぁ」という気にはなりませんでした。

声は予想以上に可愛く、結構好き。ときめくと乙女チックになってくるのも良。(けど目を閉じるのはやめれ。会話してる気にならん) 最後まで漢なほむらとはベストコンビと思います。二人が絡むイベントがあれば良かったのに。幼年期の追いかけっこは結局何だったんだ?
幼年期で既に主人公のことを好きだったというのはちょっと無理あり。一緒にままごとしただけじゃん、名乗ってすらいないし…。といっても番長の行動の理由付けとしては他に適当なものがないので仕方ないかもしれんが。

イベント的に、四天王戦が2年目の9、10、11、12月に発生したため、総番長戦(翌年9月)まで9ヶ月も空いてしまい間延びな感じでした。「お前この9ヶ月何やってたんだよ」みたいな。四天王戦は3ヶ月に1回くらいにして欲しかったなー。






・野咲すみれ

いい子だ〜! 萌えたという点ではメモ2で一番です。素直に可愛いのう…。
舞佳シナリオと違って、すみれちゃんが主人公を好きになる事に納得できるのが良。あれだだけのことでもすみれちゃんにとっては凄く嬉しかったんだろうなぁ…。光や他の子には周りに誰かいるけど、すみれちゃんにはオレしかいませんからね! 何かしてあげたいって思いますよ! 萌え〜。
なので告白時の主人公の決断には拍手喝采、あそこは一緒に行くしかないでしょう。こういう事ができるのがゲームの良さだよな…。

あざとい展開ではありますが、現実にサーカス団は厳しいらしいのでそれなりにリアリティはありました。日本では5つあったサーカス団のうち2つが数年前に活動停止したとか(最近また1つできたらしいが)、ロシアのボリショイサーカスも資金難で動物が飢えているとか。こみパの某印刷娘もだけど、金の問題は心の問題と違って主人公の優しさなんかじゃ解決しないから切迫感あるなぁ…。

もっとも「ときメモ」に相応しいかというと…システム的にも勿論だけど、「名作劇場」をコンセプトに作られただけあって雰囲気的にもかなり浮いてます。名劇といえば一昔前〜現代のヨーロッパ、アメリカなイメージで、日本の高校生とは縁遠いし。
ただ高校に通いたくても通えないすみれちゃんの独白を聞くことで、当たり前のように思っていた高校生活の有り難さを再確認する意義はあるかも。こういう「外からの視点」って1にも無かったし新鮮ですね。なんだかすみれちゃんを見た後では、ひび高の生徒なんて「所詮は贅沢なモラトリアム集団」みたいに思えてくるよ…(って駄目じゃん)

ひびきのウォッチャー Vol.3によると歳は1つ下らしいです。うーむ、1つ差じゃあまり年下って感じしないので2つ下くらいの方が良かったが、まあ良し。
パパは「野咲”ストレリッチア”パパ」というそうな。「パパ」も名前に入ってるのか? 少しイタリア人の血が入っているとのこと。(てことはすみれちゃんにも入ってるんだね) ラフスケッチでは陽気な芸人て感じですが、画面で見ると無茶苦茶怪しかったですね…。
デイジーは謎の生物にしか見えませんが、動物付きというのは好き。

不満があるとすればテーマ曲。なんか間抜けー。可憐でひたむきな曲か、いっそ「雲を追いかけて」のアレンジの方が良かった。
「雲を追いかけて」は「『ロミオの青い空』の主題歌です」と言っても通用するような名劇テイストでグー。ボーコレ2は主にこれを聞いてます。






・伊集院メイ

割と普通に付き合って普通に告白された感じ。「電脳わがまま娘」の方向性はよく分かるのですが、

電脳:能力を発揮するようなイベントがほとんど無し。どうしても紐緒さんと比べるとなぁ…。
わがまま・意地っ張り:通常お約束として付随する「寂しがり」の面がなかったので物足りない。ノベル系だと大抵「なぜ我が儘なのか」というバックボーン的話があるのですが、それがないから厚みに欠けます。

…といってもエタメロのレミットとか、そういう系統を予想した私が間違いであって、クリアしてみれば元々寂しがりとか虚勢とかは縁のない、根っから素直な子みたいですね。
愛情に飢えているわけではなく、単に最初からそういうものを知らない。
子供なので底が浅いのも当然、これから知っていくって感じですか。下僕としてついていくよりは、一緒にいてさりげなく新しい事を教えてあげるという関係の方が近そう。
んでそういう人との触れ合いみたいな事には慣れてないから、不器用だったり意地張ったりすると。赤くなるところは可愛いです。

イベント
ショッピング街ジャンク屋:あの背景じゃジャンク屋ってわかんねぇよ…。
伊集院家MIB:右下に顔だけ出てるメイが間抜けでグー。
"First" Food:メイの髪型はどうにも両側のツノが「頭ぼさぼさ」って感じがして、いまいち良家の人間っぽくないのですが。
花飾り:「まあ、こうすれば許してもらえるかな?」んなわけねーだろ!
日帰り修学旅行:うむ、1学年違う=学校行事が別々になるというのは特にときメモでは重いハンデなので、それを利用したのは上手いです。
あなたは私だけの下僕なの:最もメイのキャラクターを表すイベントでしょうなー。メイ専用…。
貸し切り:「何になるんだ!」を選んだときの展開がいい感じ。「いっぱい話をするのだ」。
クリスマス:綺麗なのは分かったが、具体的にどういう場所なのかさっぱりわかんねぇよ…。後ろにあるのはツリーなのか?
思い出話:二度目の約束と、『ぜったいの約束』という言葉の使われ方が良。
先輩……:なんか体積減ってて(笑)可愛い。
バレンタイン:「ばかぁ〜〜」は光の専売特許ゆえにメイ様には似合わぬ。

告白:オチが「思い出話」と同じなのがペケ。つーか、らしいとはいえもうちょっと余韻を残して欲しかった。第2ボタンなんぞいらん、というあたりは良いのですが、締めの台詞がちょっとバカみたい…。(スマン)>「ハーッハッハッハ!メイは世界一の幸せ者なのだ!」 ラスト一枚絵の主人公が思いっきりザコっぽい顔なのもなぁ〜。
「〜なのだ」口調は幼年期によって「〜なの。」+「だ」であることが判明。普段は慣れたけど、告白の時に連発されるとやはり萎えます。


咲之進:お付きの人になった分外井より出番は増えましたが、なんかメイへの態度が事務的じゃないですか? 混乱イベントでは容赦なく撃つし…。料理が上手いのと必殺技は面白いですが。

レイの設定:元々レイの公式設定は好きじゃないのでどうでもいいです。論理整合性が求められるような設定・世界観であるとも思えないし。
まあネタバレしないようにするならあの程度(=混乱イベント)が妥当でしょう。

けど上記2つから考えると「メイは私生児」という可能性も出てきますね。嫡子ではないから家訓も適用されないし、レイのことも知らされない。咲之進は監視役。前作レイEDの「一人娘」という言及も、メイが正式な娘でないならあながち間違いでもない。知らないのは本人だけ。周囲の冷めた目にも気付かず、「メイは伊集院家の娘だから」と必死で頑張ってる…。
ってときメモでそんな重い話あるわけないっつーの。







・取りこぼしイベント

向日葵:何度目かのプレイの際たまたま匠にも純にも彼女ができなかったので、少し前のデータに戻って爆弾破裂させバッドにして見ました。笑える笑える。女の子全員の立ち絵が現れては消えていくのが、「こんなに女の子がいたのに誰ともくっつけなかった…」という悲哀を感じさせてくれます。

彫刻を壊す(美帆):う〜ん、妖精さんに罪をなすりつけちゃいかんだろ。守ってきたものを自ら汚してどうする。

さよなら−信じられる人(花桜梨):「あなたのこと信じたくない。いつか傷つけられるような気がする」などと、常識的に考えれば非礼極まりないことを言い放ってくれるイベント。「だったら信じなくて結構だボケェ!」というのが素直な気持ちであります。どうしてこの手のは「周りは私の信頼を得られるように行動するのが当然」と勘違いしてる奴が多いんだ。 某EMのウェンディとか。
ただ、「スキーで足をくじく」の後に発生するというのが考え込むところ。スキーイベントが何か主人公に疑念を抱かせるようなものだというなら「信じたくない」という台詞にも繋がりますが、実際はそんなこともなく、単に八重さんがドジって主人公に迷惑をかけただけでしたから。
そう考えると「信じたくない」というのは本心ではなく、ただこれ以上彼に迷惑をかけたくないという一心でわざと嫌われようとしたのでは? でなけりゃスキーとのコンボである意味がないし。
「迷惑な人間…」とか自虐入ってる八重さんだから、せっかくのスキーを自分のせいでぶち壊しにしたことを鬱々と悩んで、しまいには「もう私なんかに構わないで!」という結論を出してしまったのでは。
問題は次だ。

咲き遅れの桜・決意(花桜梨):「進路不明」以外の八重さんの進路を見たかったので、メイ様狙いの際に八重さんも何度かデートに誘って退学させないようにしました。1年目2年目とも4、5回くらいだったでしょうか。
で、このイベント発生。

「だから、私はこの桜の樹と同じ。
 花も咲かない……ただ迷惑な人間……」

選択肢
『それは違うよ!』
『……』

試しに『……』の方を選んでみたのですが

八重 「……さよなら!
その後転校。

って、慰め言ってもらうために主人公呼び出したんかいお前はっ!!
さんざん自虐して、相手が『それは違うよ!』と言ってくれないと分かったとたん走り去るんじゃあ、最初から慰めてくれるのを期待していたとしか解釈できないよなぁ…。
あまりに呆れたので放っておいてそのままゲーム続けました。ホント、何考えて主人公を中央公園に誘ったのやら。
つーかこの選択肢いらないんじゃ。「プレイヤーの一言が八重さんを立ち直らせる」という状況を作りたいのは分かりますが、結局は本人の問題だからさー。本人にやる気がないのに主人公が手取り足取り立ち直らせてやるのでは、単に甘やかしてるだけだよな。






・佐倉楓子

ラスト。
もったいない。もっと上手くやれば、ときメモならではの「遠距離恋愛シミュレート」ができたはずなのに…。
小説やドラマなら「離れている時間」を「口で説明する」しかないところを、ときメモなら実際に数週間数ヶ月と時間を過ごすことで、より実感できるようになったのではと思うのですが。
とにかく「電話の内容が毎回同じ」というのが致命的でした。同じ台詞だから毎回L2でスキップ。育成もひたすら早送り。結局イベントとイベントの間は内容が何もないので、プレイ時間だって数分だし、時を過ごしたという実感がないです。イベントで会っても「久しぶりに会ったね」というよりは「さっきも会ったじゃん」という感じ…。これじゃ遠恋もへったくれもない。
というか、ゲーム的には遠恋の方がよっぽど楽(電話かけるだけで済むから)というのはどーいう事よ。

もったいないのでときメモ3なり他のSLG式ギャルゲーで、再度ちゃんとした形で挑戦してほしいですね〜。
最初は普通に電話してても、離れているうちに段々会話が合わなくなる、とか。
数ヶ月留守電ばかりで、手紙を出しても返事が来ない、とか。
逆に野球部の特訓のせいで暇が取れず、ついつい電話も手紙も無精してしまった、とか。
それで入っていた留守電を聞くと、電話の向こうで楓子ちゃんがすすり泣いているとか。(センチかよ)
一念発起して会いに行くことにするとか。
んで会いに行ったら大門の街を案内してもらうとか。(ますますセンチか)
こうして見ると遠恋の雰囲気はそれなりに出てたな>センチメンタルグラフィティ せつなさ炸裂。

楓子ちゃんが来てくれるばかりなのも、ワンパターンだし主人公何やってんだって感じだったなー。せめてどのくらいの距離なのか示して欲しかったです。往復の電車賃が1万円、とかなら高校生が気軽に会いに行けない実感も出るけど、それも無しに楓子ちゃんや大門野球部がホイホイ会いに来ているのを見ると、隣の県程度にしか思えない…。

楓子ちゃん自身は…敢えてベタベタな可愛さを集めた、という点は面白いと思いますが、可愛いだけじゃなぁ〜。イベントでもいい子すぎて無色透明だし、印象の薄さはトップクラスです。「マネージャー」も虹野、みのりとさんざん触れてきたテーマだけに目新しさがない。つーか楓子シナリオって、沙希ちゃんが転校したとしても違和感なく同じ話が成立するんじゃ…。

唯一甲子園決勝前はキャラが出ていたかも。
佐倉「うん、その通りだね。大門高校は絶対に負けないよ!
主人「ああ!ひびきの高校も絶対に負けない!
おお、スポーツマンシップ! 熱く爽やか! いいですねー。けどやっぱり沙希ちゃんでも言いそうだ(^^;
なので決勝後の会話はちょっと…。つい応援してしまうのはいいとしても、「でも後悔はしてない」とまで開き直られるとさすがに大門高校が気の毒になります。

バランス的に転校前、楓子狙いの時は良いのですが、それ以外でも簡単にときめき過ぎです。一度しかデートしてないのに花火大会イベントが起こるのは問題だろ。

飯塚:初登場時は期待したのですが、2度目の登場で早くもサヨナラかい!
けどこういう一昔前のスポ根ノリは好きです。

# どうでもいいけど「私です!さくらです!」とか言われると、どうしてもカードキャプター桜が喋っているように聞こえてしまう。(笑)






・プレイ日記(ラスト)

楓子ちゃんの印象は薄かったのですが、プレイは結構面白かったので書いておきます。
というのもメイ狙いの際途中放棄した「『進路不明』以外の進路」を見るため、八重さんも同時攻略したのですな(^^;;
1年目のデートは3回くらい。退学は割と簡単に防げるようです。それどころか規定回数のデートさえ行えば、むしろときめき易いような…。2年目も3回くらいデートすると時々向こうから誘ってくるようになりました。
で、楓子ちゃん転校。匠の情報を確認したところ、「八重さんとすごく仲が良いらしい」。
同時攻略のせいで仲悪くなったんじゃあ、と覚悟していたので意外。普通以上に仲が良いらしい。よっぽど気が合ったのか、それとも遠くに離れたお陰で同じ主人公を取り合っていると気付かずに済んでいるのか…。
安心してゲームを進め、「遅咲きの桜・決意」を今度はクリアして3年目へ。明るくなった八重さんはかなり積極的で、月1回はデートに誘ってきました。
一応楓子ちゃん狙いなのでほどほどに断っていたのですが(困った笑顔が可愛い←鬼)、ふと匠に八重さんの情報を聞いたところ
「佐倉さんと仲が悪いらしい」
ぎゃーーーーーーー(^^; 一気にここまで落ちるか。つーか、「バレた」んでしょうなぁ…。

『ひどい、ひどいよ花桜梨ちゃん、私が彼と付き合ってるの知ってるくせに…。
 私がいないのをいい事に彼にアタックかけるなんて、最低だモン!』
「……ごめんなさい……。
 でも……でも、私には主人くんだけなの!
 私のこと受け入れてくれるのは彼しかいないの、だから……」
『自分の都合ばかり言わないでよっ! やってる事は泥棒猫じゃない!
 もういい、あなたとなんて絶交だモン!!』(ガチャン!)
「…………」

うわーー俺が悪かったぁぁーーー!!(ゴロゴロ)
うーん、シビアだけど、こういう人間関係を浮き出させてくれるのが1→2の大きな進化でしょうねー。
結局八重さんは体育大学に進学しました。


もうひとつ、匠について。
楓子シナリオだとかなり彼のお世話になります。元々そう嫌いではなかったのですが(まあ世の中ギブ&テイクが自然だし。好雄の方が都合良すぎ)、修学旅行先でセッティングしてくれたり、文化祭では楓子ちゃんが来ていることを教えてくれたり、楓子ちゃんが転校した後は練習試合に応援に来てくれたりと、さりげなくいい奴で好感度上がりました。礼くらい言え>主人公
なのですが、卒業間際にいきなりイベント発生

「お前……、楓子ちゃんの事……本気なのか?」
「……やはりお前とは本気でやりあう事になったか……。来い!決着をつけてやるよ!!」

戦闘開始。まさか匠がとは思わなかったので、まさに不意をつかれた感じ。甲子園で優勝する主人公だから余裕で勝ちはしたけど…。

「……まっ、いっか。それだけ本気って事だろ?」
「だったら頑張れよ。せいぜい嫌われないように」
「じゃあな!さ〜って、お次は誰にしようかな〜」

お前本当に楓子ちゃんのこと好きだったんだな…。何度も主人公との仲を取り持っていた彼は、内心どんな想いだったのでしょうか。
(しかし匠といい飯塚といい、楓子ちゃんモテモテですな)
ちなみに匠と戦ったのはこの時一度きり。純との戦闘は一度も見てないです。







・追記

【EVS】
結局あんまり使いませんでしたが、ひびきのウォッチャー見るとやはり感情まで込めるのは相当難しいみたいですね。
普段の会話ではそれほど違和感はないので、そういう所にだけ使って、告白みたいに感情の揺れが大きいところは最初から使わないでくれることを希望。


【キャラ】
「前作ほどキャラが印象に残らない」という声が多いようです。私も同感だったり。

思うに前作キャラは『記号』だったのでは。
と書くと語弊がありそうですが、『文学』『科学』『芸術』『根性』等のパラメータに関連づけられ、『眼鏡』『病弱』『内気』『スポーツ』『気さく』『料理上手』『妹』『高飛車』『動物好き』等々、その後のギャルゲーの基礎となる様々な『属性』で組み立てられている面があるのは確かでせう。
そういう記号に特化していたおかげでキャラクタも分かりやすく、固まった人格が少ないからプレイヤー各人の思考を反映することも容易でした。

ひるがえって2のキャラは『人間』。
ざっと見ても属性で簡単に語るのは難しい。設定が突飛な割に(だからこそかも)、付き合ってみるとまともな感じが強く、突出した特徴がない。
思えば現実の人間なんてそんなものですが、どこか小さくまとまってしまい、自分の妄想からすると『他人』になってしまう。
逆に告白では、前作がいかにもギャルゲー的文章を読み上げてるだけって印象だったのに比べ、今回は人間的感情が強く感じられました。キャラに魂が宿っている。内容も単にラブラブってだけじゃなく、キャラの生き様というものを見せてくれたと思います。

キャラ萌えについては意図的に排除されてる感もあります。前も書いたけど水無月さん、普通の勝ち気な美少女ならシチュエーション的に大人気だったでしょうに、和風どてら変人だったせいで人気最下位…。なんか萌えに力入ってるのは光、楓子、3年目八重さんだけで、他は好き勝手やってたような(^^; ほむら、茜は特に顕著。
ギャルゲーとして正しいのかは疑問だし、「いまいち萌えるキャラがいない」という声が出るのも当然かも。けど制作側が敢えてそういう方向にしたなら、私としては支持いたしまする。


ただ、それを差し引いてもキャラはもう少し立てられたんじゃないかなー。普段の会話があまり印象に残らなかったのは確かだし、そもそも会話になってない(どちらかが一方的に喋るだけで、やり取りが続かない)ものが多かったのがマイナス。
キャラ自体よりもむしろ転校とか番長の妹とか、周囲の状況の方に力が入ってますね。そのせいで余計に埋没した感が。
方向性も前作ほどは明確でないかも。1は全てのキャラがまったく別のベクトルを向いていましたが、今回は「光・美幸・茜・ほむら」、あるいは「美帆・楓子・すみれ」はそれぞれ割と似た方向を向いているように思います。(もちろん細かい部分での違いは色々あるにせよ)


【緩やかなストーリー性】
「とにかく分岐とガチガチの設定の嵐なんで、ストーリーづくりの得意な人は嫌がるし、同時に今回は特殊イベント等で緩やかなストーリー性が欲しいし」(ひびきのウォッチャーVol.3 シナリオ担当岩田靖弘氏のインタビュー)

To Heart、ONE、Kanon、With you、久遠の絆、とノベル系ギャルゲーが隆盛を誇る中、イベント等で話の断片のみが提示され、それをプレイヤーが頭の中で補完するという「ときメモ」の続編がどういうものになるのか興味津々でありました。
結果として出てきたのは「特殊イベント等で緩やかなストーリー性を持つ」という、両者の中間的なもの。
これが割と微妙なバランスで、「両方の良いところを取り入れた。見事な進化だ」という人もいれば、「1ほど自由に想像する余地がない。話を押しつけられた」という人もいるし、「ノベル系ほど話に深みがない。中途半端」という人もいるでしょう。特に琴子&光の屋上イベントや、楓子シナリオでの飯塚君など「話のネタだけ振っておいて、話は描かない」というのは、確かによくよく考えればこれで良いのかもしれませんが、少なくともプレイ中は「こんだけかいっ!」と思いました。

キャラごとに見れば華澄、花桜梨、楓子、茜、すみれがストーリー的。光、琴子、真帆、舞佳はシナリオっぽいイベントはあるけどストーリーというほどじゃない。ほむら、美帆、メイ、美幸は前作同様デート−突発イベントのみって感じですか。

八重さんはまさに大成功だったと思います。話の筋は目新しいものではないけど、ときメモのシステムを十二分に使った3年間のドラマは、物語の見せ方として画期的でした。このレベルの話があと1つ2つあれば文句なしに名作だったんじゃないかなー。





…ということでようやく完結。もう発売して半年も経つのか〜。
プレイ回数は20回程度。プレステ内にはほとんどこのソフトが入ったままでしたが、SSや絵や感想に当てた時間の方が多かったかも。
ネタとしては十分元は取れたしまだ書きたい話もありますが、比較的ライトな世界なので深い話は書きにくいのが少々辛いところ。同人でも思ったほど盛り上がってなさげですね。最近即売会には行っていないので虎の穴でのチェックですが、寂れるのは結構早そう…。(それでもコンシューマギャルゲーでは十分トップクラスだけど)
まあ1の頃と比べちゃいけないのでせうー。これだけ盛り上がれば十分十分。

ゲームとしては1と同じでしたが、半年触れてみて結構差が見えてきました。正統派の1、ひねった2。ロマンチックな純愛と、わいわい楽しいコメディ。ジョジョで言うならジョナサン・ジョースターとジョセフ・ジョースター。
きらめき高校とひと味違う、ひびきの高校の楽しい世界には十分ハマれたし、ほむらのように「ずっと遊ぼうぜ!」と言えそうです。
「名作」とまでは言わないが、非常に「面白い」作品でした。


おまけ:好きな台詞

1.「ごめんなさい! 私、どうしても琴子のこと裏切れないの!」(光)
2.「だから私、今でも信じてます。ずっと昔から信じてきた事。妖精さん、サンタクロース」(美帆)
3.「ずっと、おまえと一緒に遊びたい。なあ、あたしとずっと遊ぼうぜ!」(ほむら)
4.「いいの、わかってるの。それもこれも、みんな私のせいだったの。私が誰も信じないから、誰も私を信じない。……当たり前のことだよね」(八重さん)
5.「ありがとう…。この恩は一生忘れない…!」(純)
6.「もう……、おっきなテントや舞台も無いけど……。でも、皆さんに私達の芸を見てもらう事は出来ます」(すみれ)
7.「来る、来ない、来る、来ない、来る……来ない」(美帆)
8.「ありがと、美幸も、一緒に修学旅行できてよかったー…」(美幸)
9.「疑り深いわね。私は嘘とうつぼは嫌いなのよ」(舞佳)
10.「嘘つき……」(八重さん)

やっぱり告白が白眉だったなー。







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