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 裏話で「状況的に10人は入らないとおかしいが、新キャラ10人も考えるなんて無理」と書きましたが、この一年で色々妄想した結果、9人まで思いつきました。割と何とかなるもんだな。
 この人数+既存メンバーを動かすのは不可能なので話は書きませんが、捨てるのも勿体ないので設定だけ公開します。

漫画
テキスト

(12/21) コイカツサンシャインへの移行により、瀝、喜陽、七結の髪型変更。

須長 才夏
すなが さいか

住女の近くにある南加賀屋中出身。来未とは腐れ縁。
中学時代は立火の大ファンで、度々住女に来て出待ちしたり、チョコを贈ったりしていた。
小一からダンス教室に通っており、立火と桜夜の抜けたWestaでは即戦力となる。
素直で快活、練習も熱心な良い後輩だが、花歩に対してだけは複雑な感情を持っている。
才夏からすれば一年早く生まれたというだけで、立火に可愛がられていた相手であるため。
家は鰻屋。

胡桃沢 来未
くるみざわ くるみ

才夏と同じく南加賀屋中出身。
口が軽く空気が読めないため、悪気はないものの余計な一言が多い。
流行ったものには冷めるタイプで、不人気な夕理が好き。
母親は音楽関係の仕事をしているが、特に才能を受け継いではいない。
部活に対しては完全にエンジョイ勢で、気軽に楽しめればよいと思っている。
趣味は食べ歩き。大阪に数多ある飲食店から、適当な店にふらっと入って食べるのが好み。

青松 瀝
あおまつ れき

プロデューサー志望の理論派。アイドルゲームにはまっており、晴の作戦指揮に憧れて入部してきた。
従姉妹が地下アイドルなためリアルアイドルも追っていて、アイドル知識も豊富。
自身がステージに上がることは積極的ではないが、絶対嫌というわけでもない。
隣の東大阪市から通っている。最寄り駅は布施で、家は工場。

関係者:従姉妹
大阪で活動している地下アイドル。
瀝としてはいつでも会えるので有難味がなく、推しは別のメンバー。

伊達 翔流
だて かける

金髪のヤンキー。OGである伊達の妹。
アイドルのようなチャラチャラしたものに興味はないが、尊敬する姉が真剣に打ち込んでいた理由を知るため入部した。
粗暴で喧嘩っ早く態度もでかいので、体育会系の熱季とはよく衝突する。
身体能力が高く、ダイナミックな動きもこなせるのが長所。

関係者:姉
OG襲来決戦終了後に登場した伊達。
実のところスクールアイドル自体は別に好きではなく、ダチである泉の、たっての頼みということで活動していた。

石蕗 園樹
つわぶき えんじゅ

社長令嬢のお嬢様。おっとりしていて世間知らずだが、ロックが好きで、歌は高音から低音までこなす。
植物に詳しく、長居や鶴見の植物園によく行く。
弁天中出身。夕理・つかさとは知己ではないものの、晶とはライブハウスで時々会っていた。
ひょんなトラブルに翔流が介入したことで、助けてもらったと勘違いし、以後一方的に慕っている。

黛 ひとせ
まゆずみ ひとせ

人付き合いが苦手な陰キャ。
長居中出身。中学では美化委員で勇魚と一緒になったことがある。
有子の浮世離れした美しさと、自分を気持ち悪がらず話してくれる態度に心奪われ、以後彼女に心酔。人気スクールアイドルにしようと画策する。
作詞もできるが、花歩の詩に比べるとかなりポエミー。

四方堂 有子
しほうどう ありす

勇魚より背が低く、人形のように可憐な少女。
意志薄弱にして自分というものがなく、他人に言われればそのままに動く。
長居中出身。中学では図書委員で、花歩は時々見かけた覚えがあるが、本を読まない勇魚は全く知らなかった。
常に穏やかな笑みを浮かべ、表情はほとんど変わらない。
スクールアイドルをやりたいという意志は皆無だが、ひとせに土下座して頼まれたので参加。

沈 喜陽
シム ヒヤン

生野コリアタウンに住む在日三世。
プロアイドルを志望しており、いずれは韓国でデビューするつもりで、手始めに日本のオーディションを受けた。
が、レベルが低いと思っていた日本の芸能界で二連続で不合格になり、自信喪失中。
とりあえず進学しないといけないので住女に来た。
プロ志望なだけに総合力は最も高く、才夏と並んでWestaの即戦力になる。
一方でプロへの目処が立てば抜けるつもりであり、前年の姫水と同じく不安定な立場でもある。

関係者:ライバル
日本人。かつては二人でプロになろうと誓い合った仲だが、既に諦め難大附属に進学した。
曰く「プロになったところで武道館も怪しいが、Number ∞ならアキバドームに立てる可能性は高い」。
いずれナンインの主力として死闘を繰り広げる予定。

文塚 七結
ふづか ななゆ

百合好き。女→女の巨大感情が好物。
晴が広報で広めたつかさ→姫水の関係に、大いにエモさを感じていた。
一方で自分でも誰かを深く想ってみたいという願望もあり、姫水が東京へ引っ越したと聞いて、つかさ目当てで住女に入学。
が、既に夕理と付き合っていると知り、あっさり失恋した。
中学では友達に誘われて漫才クラブに入っており、一通りのボケツッコミはこなせる。
百合好き芸人としてやっていく案もあったが、需要がなさそうなので断念。

関係者:かつての相方
中学で七結を誘った相手。七結が見るに真の天才であり、いずれ大物芸人になるのは確実と思われている。
NSC(吉本の専門学校)に入るか最後まで迷っていたが、結局は漫才部のある普通高校に進んだ。
Westaのネタを添削してくれる等、お笑い面での味方。

10人目

晴の予言は外したくないので存在させたいけれど、今のところ思いつかないので保留。


【漫画】


①夕理と来未




②花歩と才夏




③晴と瀝



④勇魚とひとせと有子







⑤喜陽と一年生


喜陽「軽い日常会話くらいやな。生まれも育ちも生野やからね」
瀝「コリアタウン、いつ行っても大人気やね」
翔流「ケッ、韓流ってやつやろ。どいつもこいつも流行に流されやがって」
瀝「流行ってるならええやないの。ひねくれた奴やな」
喜陽「…流行だけで売れたら苦労はないで。韓流でも売れずに消えた歌手が、どれだけいることか」
瀝「む…それはまあ、そうやろな」
園樹「私たちはどうにか、勝ち残る側へ行きたいものですねえ」
瀝「目の上のたんこぶは、立火先輩も勝たれへんかったNumber∞やな」
翔流「そいつをブッ倒せば大阪の頂点か。分かりやすくてええな! 姉貴も喜ぶで」
瀝「そのためにも喜陽さんが頼りやで。姫水先輩が抜けた穴を埋められるんはアンタしかおらへん。
 Westaにいる間だけでもよろしく頼むわ」
喜陽「まあ――いる間はね」

生野コリアタウンの実家で、キムチ壺を取り出す喜陽。

喜陽(山芋のキムチでええか。千日前のお好み焼き屋も山芋入れてはるし)

電話の音

相手『よー。Westaはどんな感じや?』
喜陽「あー、うん。花見をするって言うから、その準備中…」
相手『へー! アットホームやねえ。
 Number∞はそんなん全然あらへんわ。入部早々、レギュラー目指して競争社会や』
喜陽「ふ、ふん。言うてもアマチュア内の競争やろ」
相手『いやいや、花見できる余裕がうらやましいで。私もそっち入って、のんびり楽しめば良かったかなあ』
喜陽「っ! 別に私、プロを諦めたわけとちゃうからな!」
相手『はいはい。はよ割り切った方が、無駄な3年間を過ごさずに済むと思うで。ほなねー』

プツッ

喜陽(…とにかく、私一人でNumber∞を倒せるくらいにならへんと)
喜陽(そうでなければK-POPの世界に入ることすらできない)
喜陽(花見は…そのための一ステップと思うしかないんや)



【テキスト】


①初日入部の三人

 見学初日に速攻で入部届を出した才夏と来未。
 活動は明日からということなので帰ろうとすると、同じく入部した瀝に呼び止められる。

瀝「お二人さん、これから一緒にやってくんや。お茶でもどう?」
才夏「お、ええな」
来未「なら丁度ええとこあるでー」

 向かったのは高校の近くにある、住女生ご用達の喫茶店。
31話などでも登場)

来未「ここここ。高校デビューしたら来ようと思っててん」
才夏「中学生には入りづらかったからな」
瀝「へー、さすが地元民」

 才夏・来未組と瀝が向かい合って座り、店員に注文してから会話開始。

瀝「二人は幼なじみなん?」
来未「小三の時に才夏が引っ越してきたから、幼なじみってほどでもないかも」
才夏「はっきり言うなら腐れ縁や。ほんま、振り回されてええ迷惑やで」
来未「またまたー」
瀝「そう言いながら一緒に行動してるやん」
才夏「青松さんはどこ住み?」
瀝「私は布施が最寄り」
才夏「え、東大阪市おとなりやったん」
来未「家は工場とか?」
瀝「やっぱ東大阪ってそういうイメージなんやな。
 工場いうても化学工場やから、想像してるのとはちゃうやろうけど」
才夏「確かに。機械工場を想像してた」
瀝「瀝青って化学物質知ってる? アスファルトなんかの総称やけど。
 私の名前、そこから取っててん」
才夏「へー。なんやアカデミックやな」
来未「才夏は和歌山生まれやから、名前もそっち由来やねんな」
才夏「それにも掛けてるってだけやで」
瀝「え、雑賀衆? 格好ええやん鉄砲隊」
才夏「中二病みたいで恥ずかしいわ……」
瀝「胡桃沢来未さんは、よっぽどクルミが好きなん?」
来未「あんまり好きやないなー」
瀝「何でやねん!」
来未「あはは、そういうツッコミもらえるから良い名前やろ」
瀝「好きなのは夕理先輩みたいな不人気……げふんげふん、マイナーな存在やったっけ」
来未「そーそー。メジャーなのは別に私が好きになる必要ないし」
瀝「それやったらWestaもあかんやん。全国出場して人気急上昇中やで」
来未「いや、それは……」
才夏「そんな確固としたポリシーとちゃうから。適当言ってるだけや」
来未「柔軟って言って! でも青松さんも分かるやろ? 人気ありすぎると逆に冷める気持ち」
瀝「あー、確かにタピオカが流行りすぎてた頃はちょっと引いてたわー」

 ケーキと飲み物が運ばれてきたので、舌鼓を打つ三人。

才夏「おお……これが高校生の味」
来未「割と普通やな」
才夏「しっ! いつも一言多い!」
瀝「Westaの評判落としたらあかんで。人気グループの一員っちゅう自覚を持たないと」
来未「私はそんなガチでやる気ないしー。
 プロアイドルならまだしも、スクールアイドルが普段の言動まで気にしてられへんわ」
才夏「ホンマこいつはもう……。言うても青松さんも、ガチってわけではないんやな」
瀝「裏方志望やからね。今んとこステージに懸けてるのは須長さんだけや」
才夏「ま、明日以降にもっと入ってくるやろうけど。
 私の目標は立火先輩やからな。一年生でも戦力になれるよう、ガンガン行くつもりや」
瀝「私らの学年は須長さんが引っ張ることになりそうやな。
 ただ一つ水を差させてもらえば、ラブライブはダンスコンテストとはちゃうからね。
 ダンスが上手いだけではトップには立たれへんよ」
才夏「う……わ、分かってる。歌も頑張らな」
来未「才夏はちょい音痴やからなー」
才夏「音痴ってほどとちゃうやろ! 普通!」
瀝「そもそも技術は大きな武器ではあるけど、アイドルの武器はそれだけやない。
 私が通ってる地下アイドルの現場、下手でも愛嬌があってガチ恋釣る子が一番稼いでるからね」
才夏「……なんか嫌やな、そういうの」
瀝「嫌でもそれが現実やで。
 頑張ってる須長さんより、適当やってる胡桃沢さんの人気が上回る可能性も、ゼロではないっちゅう事。
 それがアイドルってもんや」
来未「あははー。そんなんなったら才夏が可哀想すぎて、かける言葉も見つからへんで」
瀝「うーん。現実的には胡桃沢さんが失言炎上する可能性の方が、よっぽど高そうやな」
才夏「……ま、どっちも起こらへんことを祈るわ」

 瀝と別れ、帰途につく二人。

来未「よー喋る子やったなあ」
才夏「せやな。でも私らあんまりアイドルの知識はないから、詳しい奴がいるのは頼もしいで」
来未「難しいことは全部あいつに任せとけばOKやな!」
才夏(こんなアホに私が劣る可能性もある……?)
才夏(アホらし、あくまで可能性だけの話や)