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【1/24】

『朝〜、朝だよ〜』
『朝ご飯食べて学校行くよ〜』
 あれ…。
 隣の部屋から声がする。いつもはすぐ止まるんだけど…祐一、起きないのかな。
 日曜朝の至福の時間なのに、何だか気になって、渋々とベッドを下りる。
 祐一の部屋をノックする寸前、目覚ましの声は止まった。
 香里と何があったのか、たぶん教えてくれないよね…。

 今朝も、真琴はうまく箸を持てなかった。
 さすがにお母さんも、困ったように頬に手を当てる。
「病院で診てもらった方がいいかもしれないわねぇ」
「ええっ!?」
「うん、そうだね」
「ち、ちょっ…」
 真琴は嫌そうだけど、ちょっと心配な症状だと思う。
 非現実的な話を忘れるためにも、ちゃんとしたお医者さんに診てもらうべきだよ。
「大丈夫だよ。調べるだけだから、たぶん注射とかはないよ」
「あぅ…。そういう問題じゃないわよぅ…」
 真琴がわたしと一緒じゃなきゃヤダって言うから、今日行くことにした。隣町の大病院なら、第四日曜は開いてるし。
「平気? 病院に行ったら、それきり帰れないなんてことにならない?」
「大丈夫だよ。約束するよ」
「…じゃあ、名雪が指切りしてくれたら行く」
「うん、いいよっ」
 念のため三回ほど指切りして、ようやく真琴も了解してくれた。
 準備をして、出かける…と、その前に。
「祐一、ご飯ここに置いておくよ」
 簡単におにぎりを作って、祐一の部屋の前に置いた。
 一度くらい三人で出かけたいけど、しばらくは無理そうだった。

 バスから見える風景に、最初ははしゃいでいた真琴も、病院が近づくにつれ不安な顔になってくる。
「心配ないよ。うちの部にも砲丸投げすぎて手がおかしくなった人がいたけど、一週間くらいで治ったよ」
「真琴は砲丸なんが投げてないじゃない…」
「夜中に寝ぼけて投げてるのかもしれないよ」
「投げるかっ!」
 病院に到着。一時間くらい待たされてから先生に呼ばれて、あれこれ調べられて…
「特に異常はありませんね」
 あっさりとそう言われた。
「他に何か変わったことは?」
「真琴、何かある?」
「う、うんと…。最近、ちょっと忘れっぽいけど。昨日何食べたか覚えてないし…」
「え! そ、そうなの!?」
「ど、ど忘れよっ。大したことないってば」
「脳の問題かもしれないねぇ」
「真琴はバカじゃないもんっ!」
「ま、真琴。そういうことじゃないよ」
 どうしても安心がほしくて、真琴を説得して脳外科に行った。
 食堂でお昼を食べて、それからさらに二時間待ち。なだめすかすのも限界になってくる。
「飽きたよぉ。もう帰ろうよ…」
「もうちょっと。もうちょっと、ね?」
 本当なら今日は商店街でイチゴサンデーを食べるはずだったから、嫌がるのは分かるけど…でも、心配だから。
 ようやく順番が来て、真琴は大きな装置に入って調べられた。脳波がどうとか。
「まったく異常はありません」
 お医者さんの目は『仮病じゃないのか?』って言ってる気がした。
「あの、でも」
「医学的な指標上は全く問題ないね」
「そ、そうですか…」
「これ以上調べるとなると、入院して精密検査になるけど」
 真琴が脅えたようにしがみついてくる。出かける前の約束もあるし、これ以上は無理だよね…。
「いえ。しばらく家で様子を見てみます」
「では、そうしてください」
 バスに乗るまで、二人とも無言だった。
 医学じゃ説明のつかない何かがあるとか…そ、そんなわけないないないっ。
「まあ異常がなくてよかったよっ。病気じゃないんだから、何も心配することないよ」
「うん…」
 真琴はもう景色も見ないで、じっと俯いてる。
 何とかして元気づけようとした瞬間、小さな声が聞こえた。
「…本当に、狐だったらどうしよう」
「人間だよ!」
 わたしの声は、いやに大きく響いた。
 車内にいた何人かがぎょっとして振り返る。一体何を言っているのかと思われたよね…。
「ほ、ほら。日本語喋ってるし、二本足で立ってるし、尻尾もないよ」
「う、うん…。そうよね」
「だいたい常識的に考えて、狐が人間になるわけないよ」
「そうなんだけど…」
 真琴の膝の上で、ぎゅっと手が握られる。ただでさえ記憶が戻らなくて不安なのに、こんな状況じゃ気持ちも揺らぐに決まってる。なんで狐なんて、変な話を真琴にしたんだろう。わたしのばかばか。
「あ。次、降りていい?」
「え? いいけど、どこか行きたいの?」
「うん…」
 商店街に寄るつもりだったんだけど、真琴の希望を優先する。イチゴサンデーはいつでも食べられるから。
 住宅街を抜け、木々の茂る脇道に入った。
 嫌な予感がする…。
「ね、ねえ。どこ行くの?」
「真琴にもよくわかんない…」
 真琴は何度か転びかけながら、山道を登っていく。嫌な雰囲気だけど、記憶が戻るかもって思ったら、無下に止めるわけにもいかない。
 そうして、山の中腹の開けた場所に出た。
 茂みと草の中で、真琴はただ呆然と立っていた。
「ここに長い間、居た気がするの…」
 そう呟く声が聞こえ、わたしは耳を塞ぎたくなる。
(や、やめてよ…)
 真琴に言った方がいいんだろうか?
 ここが、その妖狐の伝説があるものみの丘だって…。


 すっきりしない気分で帰ってくると、おにぎりは祐一の部屋の前に置かれたままだった。
「さいってー。せっかく名雪が作ってあげたのに」
「い、いいんだよ。きっと祐一も大変なんだよ」
 何か元気づけた方がいいのかな。
 こういうとき、必ず七年前のことを思い出してしまう。余計なことをして大失敗した、潰れた雪うさぎの記憶。
「名雪?」
 真琴が心配そうに見上げてくる。
 丘のことは気のせいで片付けるにしても、真琴の手が不調なのは変わらない。祐一は元気がないし、香里も元気がない。
 ただ一人元気で、特に困ってもいないわたしは、一体何をしたらいいんだろう。
「な、名雪がそんなに心配することないわよっ。いいわ、真琴が怒鳴って気合いを入れてきてあげる」
「わわ、こういう時はそんなことしたらダメだよ〜。とりあえず、わたしが行ってくるよ」
 遠慮がちにノックして、中に入る。
 何もできなかったけど、側にいることにした。真っ暗な部屋の中で、何も聞かず、ただ隣に座っていた。
 成功だったのか失敗だったのか、何にせよ祐一は立ち上がって、外に出かけていった。
 とりあえず気に障ることはせずに済んだみたいで、安堵する。
「名雪…」
「わ、待っててくれたの? ごめんね」
「ううん…。名雪は、やさしいんだね」
「そ、そんなことないよ〜」
 おにぎりが残っていたので、真琴とわたしで一つずつ食べた。


【1/25】

「くー」
「くー」
 …うにゅ。朝ご飯食べなきゃ…。
 無理して目を開けると、いつの間にかテーブルについていて、隣で真琴がうつらうつらしている。
 そっか、昨日は祐一が帰ってくるまで二人で待ってたんだっけ。頭がもっと寝ろって命令してるよ…。
「祐一さんは先に行ったわよ」
「え、そうなの? わ、こんな時間だよ〜」
 急いで朝ご飯を食べて、まだ船を漕いでいる真琴に挨拶して外に出た。
 真琴、一人で家にいてもつまんないよね。早く記憶が戻って、学校に行けるようになればいいのに。

 全速力で走って、何とか間に合った。
 祐一は前よりは元気そう。でも香里が…。何も言わなかったけど、なんだかやつれ気味だ。
「ねえ香里」
「元気よ」
 とりつく島もないよ…。
 結局何もできず、いつものように授業を受けて、お昼は祐一を誘って断られて、放課後部活するだけの一日だった。
「あれ…真琴?」
 暗くなった道を帰っていくと、真琴が走ってくる。迎えに来てくれたのかなと思ったけど、どうも様子がおかしい。
「ぴろがいなくなったの…」
「ええっ!? それは地球存亡に匹敵する一大事だよっ!」
「探さなきゃ…」
「うん、わたしも探すよっ」
 走り出そうとして、真琴が急に寄り掛かってきた。街灯の下で、なんだか赤く見えて、額に手を当てる。
「ね、熱があるよっ…!」
 背筋が凍る。思い出さないようにしていた天野さんの話が、頭の中を占領する。
『私の時は最後に熱を出して、そして…』
 関係ない関係ないっ! どこをどう見たってただの風邪だよ。
「へ、平気よこれくらい…」
「平気じゃないよっ! ぴろはわたしが探すから、真琴は暖かくして寝ててよ。ね?」
「でも…」
「約束するから」
「…うん。名雪がそう言うなら」
 指切りして、真琴を家まで送ってから、わたしは制服のまま夜の街に出た。
「ぴろー! ぴろー!」
 あの時の歩道橋や、ものみの丘まで探しに行ったけど、ぴろの姿はない。今日は真田さんにも会わなかった。
 寒くて、お腹も空いて、それでも我慢して探してたのに…結局見つからない。
 もしかして戻っているかもしれないと、とぼとぼと家に帰る。
「戻ってないぞ」
「そう…。もう一回探してくるよっ」
「ばか、何時だと思ってるんだ」
「でも、真琴と約束して…」
「それで名雪が倒れたら、真琴も心配するわよ? 真琴なら話せば分かってくれるから、ね?」
 祐一とお母さんに言われて、わたしはうなだれたまま真琴の部屋に行った。
「ごめんね、真琴…」
「ううん…」
 布団の中の真琴は、なんだかすごく弱々しくて、わたしは泣きたくなってきた。
「名雪は、いっしょうけんめい探してくれたもん」
「明日も探してみるよ」
「もういいよ…。ぴろにも、色々都合があるんだろうし」
「真琴…」
 また戻ってくるよ、と根拠のないことを言って、真琴が眠るまで側にいた。
 何でこんな時に出てくんだろう。ぴろ、恨むよ…。


【1/26】

 翌朝。真琴と話していると、祐一が後ろから覗き込む。
「真琴、まだ治らないのか?」
「うん…」
「ま、風邪だろ。おとなしく寝てろ」
「ふんだっ…。祐一なんかに心配されたくないわよぅ…」
 相変わらずの反応に、祐一は苦笑して出ていく。
 その足音が遠ざかってから、真琴は手を伸ばしてわたしの腕を掴んだ。
「こわいよぉ…」
 真琴…。
「いろんなことが頭の中から消えてくの。かわりに昔のこと思い出しそうになる。…あたしの正体…」
「お、落ち着いてよっ。熱があるときは、変な妄想が浮かぶんだよ」
「…ねえ、祐一は昔、狐を飼ってた?」
「か、飼ってたけど…」
 怪我が治るまで家に置いていた。わたしには触らせてくれなかったけど。
「なんで捨てたの…?」
「違うよ。祐一だって別れたくなかったけど、野性の狐は飼っちゃいけないんだよ。仕方なくだったんだよ」
「…そう」
 真琴は納得したように、目を閉じた。
 今の話だけで、全てが終わってしまったような気がして。怖かったけど、学校を休むわけにもいかない。
 夕べ作っておいたお弁当を詰めて、急いで外へ出た。
 大丈夫、ただの風邪なんだから。

 真琴も心配だし、香里も心配だしで、大変だけど、一つずつできることをするしかない。
「香里、今日はお弁当作ってきたんだよ」
「ふうん…」
「香里の分も」
「なんでよ」
「最近、ご飯食べてないみたいだから」
「大きなお世話よ…」
「食べてくれないと捨てることになっちゃうよ〜」
「相沢君にでもあげなさいよ」
「…祐一は、たぶん別の人と食べるよ」
 自然に言おうとしたんだけど、
「仕方ないわね…」
 案の定、昼休みになると一年生の女の子が祐一を呼びに来て、二人で出かけていった。
「か、可愛い子だったよね」
「名雪は、それでいいの?」
「え? べ、別にわたしは関係ないよ〜」
「そう…」
 香里はなんだか気まずそうに、箸を口に運ぼうとしたけど…。
「お弁当…お昼に…二人で…」
「ど、どうしたの」
「ごめん…。やっぱり食欲ないわ…」
 香里は心底すまなそうに箸を置いた。
「そ、そう。無理しない方がいいよ」
「悪いわね…」
 そう言って、席を立ってどこかへ行ってしまう。失敗だったよ…。お弁当は真琴と半分こしよう。

 帰ったら、真琴の熱は少し下がっていた。
 まだ完治したわけじゃないけど、ひとまず安心する。
「ほら、心配のしすぎだったよ」
「うん…」
「元気になったら遊びに行こうね」
「うん…。でも外、さむい…」
「え、そんなに寒い?」
「なゆき、ヘン…」
「そ、そうかな。わたしはもう慣れちゃったから」
 春になれば暖かくなるよ、と言うと、真琴は枕に顔を埋めた。
「ずっと春だったらいいのに」
「ずっと春かぁ…」
 この町で育ったわたしにとって、春は短いというイメージしかない。
 短い春、短い夏、短い秋、そして長い長い冬。
 でもその分、春を喜ぶ気持ちは大きいかもしれない。
「ずっと春ってわけにはいかないけど、春が終わっても、また次の春が来るよ」
「うん…」
「大変なことがあっても、その後にはいいことがあるよ」
「うん、なゆき…」
「ふぁいとっ、だよ」
 頭を撫でてあげると、真琴は嬉しそうに顔をすり寄せた。


【1/27】

 すやすやと眠る真琴の毛布を直してから、学校へ行く。
 香里は相変わらず。祐一は放課後すぐどこかへ行こうとしたので、掃除当番なことを教えた。デートなのかな。
 部活をして帰ると、真琴の熱はすっかり下がった。
 …でも、事態はまるで良くなってなかった。
「あぅ…」
「ま、真琴」
「……」
「ねぇ…」
 何が起きているのか、頭の方が追いつかない。
 帰ってきたら、真琴が言葉を忘れたみたいに静かになっていた。
 たまに一言二言くらいは喋るけど、あとは何もせずにぼーっとしている。
 わたしが必死になって話しかけていると、お母さんに廊下へ手招きされた。
「ねえ、名雪」
「う、うん」
 お母さんの目は、いつものように静かだった。
「真琴を、入院させようと思うの」
「――――!」


「名雪はどう思う?」
 落ち着いた声で、お母さんはわたしに尋ねる。
 確かにもう、それしかないと思う。
 こんな状況で、医学的な問題がないわけがない。
(でも)
 常識的に考えようよ。それが一番なんだから。
(でももし、全て天野さんの言うとおりだったら?)
 沸き起こる不安を、頭を振って振り払う。そんなことあるわけないよっ。狐と人間だよ? そういうお話は好きだけど、これは現実なんだから…。
 でも万一。
 万一そうなら、病院に行っても良くなんかならない。それどころか、求めてきた人の温もりを、最後に閉ざしてしまうことになる。
(じゃあ、奇跡の最後まで温もりを与えることにする?)
 でも、もし人間の病気だったら。一刻を争う症状なのかもしれない。狐とかわけのわからないことを言って入院させないでいる間に、取り返しのつかないことになるかもしれない。
 どうしよう。聞かれているのはわたしだ。お母さんには頼れない。祐一にも頼れない。
 他の選択ならともかく、人の命に関わる選択なんて怖くてできない。わたしが将来何になるのかは分からないけど、医者や看護士にはなれそうになかった。
「お、お母さん」
「ええ」
 干上がった口の中から、何とか言葉を出そうとした時。
 わたしの服の裾が、ぎゅっと握られた。
 戸を半開きにして、真琴が見ていた。
「あ。ごめんね一人にして」
「あぅ…」
 泣きそうな目。離れたくない。真琴もわたしも同じ気持ちだと思う。
 それに流されるのは問題だって、分かってるけど…。
「お母さん…」
「ええ」
 真琴の瞳に映る自分を見て、自分だけが映っているのを見て、そしてわたしは…
「もう少しだけ待って。――今の真琴を、わたしから引き離さないで」
 そう、言ってしまった。

 ああ、どうしよう。
 後で後悔するのかもしれない。ううん、わたしの後悔だけならいい。真琴の人生を奪ってしまったら、どう償えばいいんだろう。
「…そうね」
「お、お母さん」
「その方が、いいのかもしれないわね」
「ま、待ってお母さん。全部話すから…」
 わたしは口早に、天野さんに聞いたことを全て話した。ものみの丘の妖狐、一瞬の奇跡、そんな不思議な語。
「…そう」
 お母さんは驚きもせず、真琴の頬に手を当てる。
「これがあの時の、あの子なのね…」
「ええ!? 信じちゃうの!?」
「あら、名雪は信じてないの?」
「だ、だって」
 だって常識的に考えて、そんなこと。
 でも否定しきれないから、わたしはさっきの結論を出してしまったのだ。
「病院には連れていくわ。でも入院はさせない。名雪が学校から帰ってきたら、必ず家にいるようにする。それでいいわね?」
「うん…」
「大丈夫よ。名雪の責任にはしないわ。最後はお母さんが決めたこと。何かあっても、悪いのはお母さんよ」
「そういうわけにはいかないよ…」
 真琴はわたしの家族なんだから。
 安心してわたしに身を預けている真琴を抱きしめながら、わたしたちにどんな未来が待つのか、まるで見当もつかなかった。


【1/28】

(お医者さんが原因を見つけて、治療法もわかりますように)
 不思議と現実の間をまだふらふらしているわたしは、授業中もそう祈っていた。
 放課後になると、祐一は即座に飛び出していく。
 わたしは部活…不安を振り払うように、一生懸命に走る。
 家に帰ると、お母さんが一言。
「異常なしですって」
「そう…」
 それはもしかして、原因不明っていうんじゃないだろうか。
 やっぱり選択を間違えたのかもしれない。今すぐ入院して、徹底的に調査した方が。
「あぅ…」
 でも真琴の顔を見るとまた揺らぐ。楽観と悲観が頭の中で喧嘩して、パニックになる。
 もう限界だよ。
 祐一に話そう。今大変そうだけど、家族なんだし、もし真琴が祐一に会うために人間になったのなら――
「ゆうい…」
 そう決めたのに、ノックする寸前、部屋の中から声が聞こえてくる。
『くそっ、くそっ…』
『本当にどうにもならないのか…』
「……」
 上げた手を、空しく下ろすしかなかった。
 言えないよ…。今の祐一に、さらに負担なんてかけられない。
 どうしてこう、悪いタイミングが重なるんだろう。











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