○Doll さん
- 057 移し火恋歌 (採点:10)
- 苦労して読み解くのにこれほど充実を覚えたものはありません。シナリオは驚愕するほど練り上げ体系化されていて、その力量は超越という意味でKanonから遊離しているようにすら思えるほどです。「救われない」と思っていた佐祐理さんの独白が結局はこのお話の唯一の救いだったと知ったとき、胸が締め付けられるような切なさを感じました。
- 062 壊れゆく世界の片隅で恋を歌った少女 (採点:9)
- 乾いた文体。信念の貫かれたストーリー。徹底したフィクションに命を削る創作に圧倒されっぱなしでした。
私は共感できませんでしたが、内容に対してあまりに恣意的で感情的すぎるタイトルには、作者の二次創作に対する熱い姿勢を感じます。
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