○YOU さん
- 0002 ぜろぜろなゆちゃん〜凶悪兵器を破壊せよ!〜 (採点:2)
- おそらく台本形式にしているんだと思うけど、会話というかセリフしか書かれていないものなんでしょうか。もっと行動を説明する文、あるいはセリフを多くすべきだったと感じました。話の内容としても、名雪の暴走具合が目立ちましたが、話の展開としては笑えるところが少なかったという印象です。
- 0003 皐月の陽光、うららかに。 (採点:7)
- アルファベット3文字でPで始まりAで終る団体の女性が言いそうな言葉が飛び交っています。美歌の言う事も状況によっては正しいので(この場合は対応として)一概に否定はできないんですが、美歌が美坂チームの陰謀に気づいて授業を飛び出した事は彼女が奇麗事を言って良い子ぶっている自分が特別だと思っているやつだと見えましたね。そこは作品といっしょです。また本筋以外の美坂チームのやりとり、会話などは面白く読ませてもらいました。…でどこがオールキャラなんでしょうか。
- 0004 届け、この想い (採点:5)
- だまされた〜。真琴は真琴でもそちらの真琴ですか。内容はKANONキャラも真琴姉以外ほとんど出てきませんが、祐一の行動のきっかけとなること・変化・主題にKANONがかかっているので私には受け入れられます。真琴姉がONEの七瀬とかぶって見えたのですが意図してましたか?
- 0005 あの素晴らしい愛をもう一度……いや、マジで。お願い。俺んトコだけでもいーから! (採点:1)
- 祐一がいろいろなやばげな事を妄想しながらただ森の中を歩いているだけとしか読めないのですが。最後の結論も今までの経緯を飛ばしているような気がします。序章と大詰以外のある意味もわかりませんし。それと字を詰めすぎです。もっと改行を特に「」文で増やすべきです
- 0008 残り灯 (採点:3)
- 変わった設定にするのはいいことですが、するなら読み手が理解できるだけではなく、納得できるような描写・理由付けをしてください。内容自体はよかったのですが、意味ありげな表現と説明不足のせいで消化不良です。どうやら栞はバッドエンドに進んだようですがひょっとして北川が成仏しなかったせいですか。
- 0009 やみつき (採点:6)
- 美汐の演劇部に入っている理由の件が意外に珍しかったのではないでしょうか。美汐がただ閉じこもっているだけではなく自分からも動いていたというのは案外少ないのではないかと思います。ところで劇の内容は「眠れる森の美女」と「白雪姫」のどちらだったのでしょうか。
- 0011 プレイアデス(Play-a-Death) (採点:4)
- 日・世・生って何ですか?まあそれはともかく、香里と祐一がそれぞれ酷い顔をしていたことにお互い以外に誰も気づかなかったのってお互いがお互いの事をよく見ていたから仮面の下の素顔が見えたと言う事なのでしょうか。もしそうなら、いつのまにそんなに仲良くなったのかって疑問が出ますが。
- 0013 蛍火 (採点:8)
- カンパニュラの花言葉:感謝・大望・抱負・不変・貞節・誠実・思いを告げる・後悔・うるさい。感謝は香里が文中で触れているのできっと「思いを告げる」でしょう。それとも「大望」かな。「後悔」は祐一に渡したことからも違うと思うのですが。最後の部分は人によっては異論もあるでしょうが私の感覚では、夏の夜・蛍・人気の無い場所ではこんな感じの幽霊が出ても違和感はありません。栞の問題が解決しなかったばかりにずっと苦しんできた香里の結末。きっと後悔はしていないんでしょうね。
- 0014 キスで終わる物語 (採点:7)
- 直接的にただ全編にわたってラブラブしている作品よりも甘く感じました。劇という題材を通しているから話が活きていてそれでより強く感じられるのかな。劇中で告白すればそれは伝説になるな。
- 0015 らんじぇりーらす (採点:8)
- ……………え、えーと。なんて言っていいやら。うまい言葉が出てきません。いや面白かったんですよ、ほんと。こんなジャンルの話が出てくるとは思いもしませんでした。この前に読んだのが重めの話だっただけになおさらです。最後に一つ、作者さん女性の方ですよね。
- 0016 sTrAwbErRy FiElDs fOreVeR (採点:1)
- パンク風の文章と言うべきなのでしょう。内容も激しく際どいもので、そんな文章なせいか読んでて何かを強く感じた気はしましたが…。文頭のあの抜粋はまずいでしょう。あれは「この作品はへたくそです、だから真実味のようなものが感じられるんです」と言ってるように読めました。もしかして作者の方、カノンが嫌いですか。申し訳ございませんが、私としてはこの作品に1点以外の点数をつける気にはなれませんでした。
- 0018 片翼の天使 (採点:8)
- KANONでは似たようなSSを見たことがありません。なので読んでいてとても面白かったです。状況・心境の描写がしっかりしていた事もプラス評価です。もしあゆが落ちなかったらの展開、水瀬家にひきとられているのが良くありますが、リアルに考えるとむしろこうなる確率のほうが高く思えます。疑問点ですが、時間を戻ったあゆは結局お母さんを救えなかったのですね、時間逆行で願いを使いきったのが原因なのでしょうか。
- 0019 12時の魔法 (採点:5)
- いや、『ほのぼの』じゃないでしょこれは。
- 0021 憂鬱な自殺者達の午後 (採点:8)
- 香里が不安定なのに、祐一は安定している。一読目はこれに疑問を持ちました。恋人は辞められても姉は辞められない。これが祐一と香里の違いですよね。栞が今まで通りにしようとしても祐一はフッてしまえばよかった。あってますか?
このテーマは盲点でした。最初は栞のように何いっているのか分かりませんでした。言われてみればあたりまえのことです。
- 0022 眠り姫に恋焦がれて (採点:8)
- 正直に言って採点に困りました。珍しい展開をしましたが、はじめにちゃんと理由付けをしているので納得できましたし、一人一人の表現も上手で物語の完成度も高いと感じます。満点でもいいかなと考えていたのですが、最後の北川と名雪の関係を匂わせたせいで余韻が台無しになっています。失望感と名雪登場までの高評価の折衷で点数を決定しました。
- 0024 SMALL TWO OF PIECES (採点:7)
- 前回ならシリアスだったのがダークになっただけかもしれませんけど。今回ダーク作品のレベル高いですね。ただ悲劇・読んでて怖いのではなく、人間の負の面に向き合わされる。そんな自分自身を省みさせられるような怖さです。
- 0026 ちょっとだけ大人になれるジャムの秘密 (採点:5)
- 不思議なのは「なぜ帰ってきたのか」ではなく「なぜ一度は消えたのか」ですか。この発想は意外といえば意外です。もっともその辺は原作でも理由付けられているので、そこを掘り下げていく必要があったのでしょう。で、結局あのジャムは何でしょうか。あゆには何ら効果なかったようですし、真琴のあれは偽薬効果でしょう。少し効果がでていることから本当に秋子さんの言う通りかもしれないんですけど。
- 0027 雪の迷宮 (採点:3)
- 内容は名雪ストーリーのクライマックスを詳しくしたもの、その時の名雪の気持ちの移り変わりを詳細に表現しようとしたようですけど、それならいっそ祐一の部分をカットしてしまったほうがよかったでしょう。名雪サイドに比べて、祐一サイドのほうは原作でもありますし、新味が無いというか扱いが軽いと感じます。
- 0028 炉辺に腰掛けて、 (採点:1)
- 初めて読んだ時はなんだこりゃと、いったいこれは何なのかと思い、じっくりと読みなおしました。なんとか書きたい事が読み取れましたが、はっきり言って出すコンペを間違えています。たしかに北川・名雪・祐一は出てきますし、過去の事件にも少し触れています。ですが彼らがKANONの北川・名雪・祐一である必要性が無く、また彼らがKANONキャラであるようには見えません。これはオリジナル作品とすべき作品でしょう。そう読めば、途中の表現法も上手だと思いますし、ある少年の「子どもとしての自分を残しながらも、人生についてかそれとも何とも言えない、または自覚すらしていない悩みをかかえながらも、少女とちょっと変わった少年との出会いで何かが変わる様子」といった話に入り込めます。しかし走り幅跳びでどんなに高く飛んでも何の意味もないように、種目を間違えている以上は最低点をつけさせてもらいました。
- 0031 沈黙のプロミス・ベル (採点:3)
- タイトルがすごい位置にあるんですが。このタイトルの位置と、真琴だけがいない設定から考えて書きたかったシーンは狐の真琴の前で結婚するということなんでしょうか。シーンとしては映画のラストシーンみたいで絵になりますが、映画のラストシーンにはそこに至るまでの過程が2時間ぐらいにわたって語られます。その点から考えて非常に弱いと感じられます。また、あゆが飛びだした理由は納得できますが、あゆがそこにいなかった理由が語られていない事、祐一が電話で名雪に話す内容が納得できませんでした。
- 0033 めぐり、ひとひら。 (採点:5)
- 不幸って書いてあったから読む前に覚悟を決めたのに………うーん、栞の気持ちを考えれば不幸かな。でも栞の存在のおかげで内容はシリアス調なのにかなり柔らかくなりました。できればもっと栞を活動させたほうが良かったかも。あと、ページ配分を変えたほうがいいでしょう。2、3、6ページ目が短すぎます。
- 0034 白の世界に天使はいない (採点:8)
- 全体的に悲しみにあふれています。悲しさが日常になってしまっていることが痛く感じました。終ってしまった祐一と、終わりが見えない佐佑理のどっちがよりきついのでしょうかね。佐佑理の妄想も悲しさを増幅しています。最後の1行は何を示しているのですか?壊れてしまった幸せを意味するのか、それとも佐佑理
はこれで心中したのでしょうか。
- 0035 夏もよう (採点:7)
- 月夜の場面で終わりだとおもっていたので、その後があることに気づいた時、蛇足だなと思ったのですが…そんなことはなく、しっかりと終っていました。
- 0038 彼は友達 (採点:5)
- 3人の中で1番しっかりしているのは舞なのか?いやきっと舞が二人のことを親友としてよく見ていたからこそとるべき行動がわかったんでしょうね。
- 0039 バレンタインの空模様 (採点:7)
- 想像はできていたけど、面白かった。彼女達みんなが祐一から借りたとして、かなりの金額になったのでしゃないかとは思いましたが。今度は祐一の番で…何人分でしょうか。その騒動も見てみたいです。最後に、このネタって創作ですか、それとも現実ですか。
- 0040 sin (採点:3)
- オープニングのあの話の意味がよく分かりませんでした。祐一の間違えた事については分かりますが、香里の発言についてです。あの書き方だとその後でまた同じミスをしてしまうといった感じに読めるのですが、どこにかかってくるのでしょうか。それとあのやり取りでチキンレースに勝てるのなら何故そんなにかかったのでしょうか。最初のほうに切るカードのような気がしますが。もしかして自分が立ち直るために無意識でそんな強力なカードを避けていたのでしょうか。とまあいろいろな疑問もありますが、祐一と香里の微妙な関係、罪を背負っているからこそ相手の自虐を見逃せない二人には説得力がありました。
- 0041 ミラクル☆パワーの使い方 (採点:10)
- あはは〜。つっこみどころはありますが、それはおいといて。非常に面白かったです。舞が主役ですが、佐佑理や祐一が死にキャラになっていないことや、魔女っ子ものとしても上手く出来ている事、魔物の設定を生かしていること、舞の戦う理由、力についてなど。完成度が非常に高い作品だと感じたためこの点数です。
- 0042 手探りの旅人達 (採点:8)
- まずタイトルの位置が気になりました。今回非常に多いんですけどなんでタイトルの前に少しばかり長い前書きを置こうとするんでしょうか。私としては素直に先頭か、あるいは前書きを1行ぐらいにしておけばいいんじゃないかなと思うんですけど。ページ最後にタイトルってのはバランスが悪いです。そこに置くならむしろ2ページ目の先頭でいいのではないでしょうか。全体的にはページを切っているぶんテンポが速いように感じられましたが、とても楽しめました。特にあゆが舞を説得するシーンが、あゆらしい説得の仕方だなと納得できました。
- 0044 三月の空 (採点:6)
- 7ページは切りすぎだと思っていたのですが、切り方がちゃんとしているため違和感無く読めました。祐一達の幸せを壊さないように心掛ける秋子さんのやさしさが全面に感じられました。最後の秋子さんの考えは読者には賛否両論でしょうが、私は受け入れられます。ただし、その時に祐一達にどうあゆのことを説明するのかって疑問はありますが。
- 0045 応援できない大熱戦 (採点:7)
- ギネスにもアイスクリームの早食い(大食いだったかな?)記録が載っているらしいですが、その記録達成者は終了後に食道が凍傷になって入院したそうです。名雪と栞の争いもさることながら祐一と香里のやりとりも十分に凍り付きそうだと思ったのは私だけでしょうか。
- 0046 二人、幸せな日々を (採点:2)
- ――扉は、最後まで開くことが無かった――
この1文で今の状況は分かりましたが、なぜこんなことになっているのか?つまりはこの作品の設定が理解できませんでした。詳しい設定等の解説を作者の方にはお願いします。この点数の理由は雰囲気・ジャンルが変わりすぎていて、それでいてそのフォローができていないため破綻してしまっていると感じたからです。
- 0047 gift for love (採点:5)
- ニコルの成長をメインにしながら舞の成長を表わせていました。周りの状況や光景がすばらしいものだと推測できますが、あまり描写されていない点が残念です。コミックで読んでみたい作品です。
- 0050 怨みます (採点:9)
- いやあ思いっきり笑いました。シリアスというかお約束的展開から落とすってのがギャグの定番とよく言われますが、しっかり守られています。それに栞の人間らしいこと!怨霊なのに人間らしいってのもおかしいかもしれないけど、すっごく説得力あります。一つ難点をあげれば、暴力というか攻撃を加えるシーンがちょっと強すぎるような気がしますが、まあ香里が栞にしたことを考えたり、怨霊だしねえ。
- 0051 受精卵 (採点:9)
- ジャンル:ダークの名にふさわしい作品でした。ホラーのような怖さではなく、ダークらしい人間の怖さを上手く表現しています。直接的な死・破滅の描写は無かったので暗示しているといったほうがいいのでしょうか。祐一の弱さ。名雪の純粋さとそれゆえの愚かさ。香里の執念とも言える狂愛。北川の臆病さとそして香里にあおられ暴発した愛。その4人の特徴が、誰も思ってもいなかった結末を迎える。途中で気づいた時、まさかと思いました。話題を変えます。最初のほうで代理母についての記述がありましたね。一度離してしまえばそれで終わりと。香里は知ってたはずなのに手放さなかった。結局香里もあきらめきれていなかったということでしょうね。
- 0053 ハル (採点:10)
- 思わず拍手をしてしまったほどすばらしい作品です。あゆとの交流によって成長というか心を開いていく、あるいは外界に目を向けていく美汐がメインですが、彼女の気持ち・行動、あゆにあこがれを抱いている一方であゆも美汐にあこがれている様子、お互いが相手を見ていること、さらにはあゆの考えや様子、要は全てにおいて見事に表現されていました。最後の締めも余韻を消すようなものでは無く、静かに終らせるような感じがしましたし。内容面では文句のつけようがないほどです。
- 0054 それだけで、なにもいらない (採点:4)
- まず、誤字脱字が非常に目立ちました。読み飛ばせるものだけではなく、これはなんて書こうとしたんだ?と考えてしまうようなものもあったのが痛いです。時間の流れも気になります。祐一は退社後、丸1日どこで時間を費やしたのか?香里は公園に行くまでに半日かかってますが、文頭あたりから考えてそれほど離れていないイメージがあるので、疑問に思いました。なお、祐一×香里ものとしては栞の死をしっかり表現している点が高ポイントです。もっとも香里がえらい弱いように書かれていますがこれは祐一に頼る事でごまかしていたのですか。認めた祐一との差がちょっと…。
- 0055 少年エスパー 北川! (採点:9)
- 始まり方が始まり方だったんであまり期待はしていなかったんですけど、とても面白かったです。ただ笑えるだけのギャグものではなかったことが特に好印象です。結局真琴はでてこなかったみたいですけど…もしかして途中で出てきた子狐が狐に戻った真琴ですか。ところで結局舞の力であゆを戻したんなら奇跡が一つ余ってませんか?
- 0061 溶けよ、春の涙 (採点:7)
- 2ページ目での「表現の落差」の表現が上手に使われています。こんな感じでえっ!て思うような書き方だと読むのに楽しめます。タイトルの位置はどうかと思いました。一般的にタイトルの後が本編だと思うので、すぐに次ページになってしまうような所に置くべきではないと思うからです。いっそのこと1番最初に置いたらどうでしょうか。
- 0064 13月になれば君に贈りたいものがあるんだ。 (採点:6)
- この題名の意味って何でしょう。13月なんてないんだからあゆ以外の彼女らとの決別を表わしているのでしょうか。さて内容の感想ですか、読んでて怖いです。祐一の気づいていない後ろ側でぴりぴりしているのを感じます。なんか佐佑理とか美汐とか呪いをかけているんじゃないか、実は原因が祐一にあるんだってこと知ってるだろと読めます。祐一も何か感じているから幻覚だとか世界が終わるだとか言ってるのかなと。ところでオリキャラを出した目的がわからなかったのですが。
- 0066 『回転演舞』 (採点:2)
- 展開と設定が突飛過ぎます。1ページ目はよかったのですが、2ページ目がぶっ飛んでます。
まずページの切り方が悪いように思えます。良い引き方だったのですが、それを直に引き継がずに次でいきなり急展開しているのも拍子抜けしました。変わった結末も悪くはないのですが、読んで納得させることが必要だと思います。少なくとも私はあっけにとられました。
- 0068 そして世界は、またひとつ (採点:7)
- 今回、ページ分けに失敗していると思うものがありますが、上手く出来ています。さて、一つ聴きたいんですが、残り4つの奇蹟ってどこいきました?あゆと真琴と栞がちょこっと出てきましたが、それだけですか。
- 0069 はっぴ〜・はっぴ〜・くりすます (採点:7)
- とても微笑ましいものを感じさせられました。祐一・真琴・美汐がうまくかみ合っていて、こういう内容だとたいてい美汐が目立たないんですけど、しっかり活躍してました。シーンの切り替えも違和感無く、それぞれのシーンもキャラのやりとりが上手く出来ていたと思います。ですが、最後のページはどうでしょう。作者からのメッセージということで分けたんだと思いますが、これだけだと開いた時に拍子抜けしますし、だからといってあの後につけるとおかしいですし、無い方がよかったでしょう。
- 0070 recollections birthday (採点:3)
- まず、舞の一人称は「あたし」ではなく「私」だったはずです。それに加え、舞の口調や心境表現…つまりは性格が明るい所に違和感があります。力を受け入れた後ということで舞の変化を表現しているのかも知れませんが、その辺の説明やうけいれられるための工夫が見られないため、作品全体を通して違和感を感じました。
- 0071 笑顔。 (採点:2)
- 哲結局心と遺伝子(物質)の対立関係に終始していると読めましたが、これがどうカノンに結びつくのかということがよく分かりませんでした。ただあゆの存在と心を結びつけてむりやりつなげているように思えました。
- 0074 幸せを掴んだ男 (採点:2)
- えーと、どこでどう笑えばいいんでしょうか。ギャグじゃないにしても北川の言うところのノンフィクションまではともかく、フィクションのところがちょっとがらっと変わって違和感ありまくりでした。
- 0076 遺書 (採点:4)
- タイトルの遺書はどこに出てきたのでしょうか。名雪の存在そのものが夫の残したもの遺書のようなものだと言う意味でしょうか。秋子さんの母としての気持ち、それと弱さがあちらこちらから表れていました。
- 0078 ガラス/ラフ・メイカー (採点:3)
- 話がまとまっていない感じがします。いろんな方向に話を展開しておきながら、それを片付けていないような感じです。例えば香里と久瀬の会話の意味、名雪との過去の記憶、久瀬の家出と心変わりについてなど軽く手をつけただけのような印象があります。
- 0079 A TAIR 〜 真実の空に還る時 〜 (採点:3)
- 疑問点が一つ。生徒が交通事故で亡くなったりしたらすぐに学校のほうに連絡がいくと思うのですが、なんで誰も知らないしそれどころか新学期になっても生徒会のほうに連絡がいっていないのでしょうか。久瀬は久瀬らしかったです(変な表現ですが)
- 0080 友情 (採点:2)
- ギャグ…でしょうか?そのわりには雰囲気と内容がシリアスっぽい気がしますが。ギャグがとけこんでいないSSといった感じで、読んでいて違和感にあふれています。さらにいえば誤字が目立った事、ぁのような小さい字も読みにくく思えました。
- 0081 天使の一片 (採点:7)
- あゆエンド以外でのあゆとの別れをここまでしっかり描写しているSSは少ないのではないでしょうか。気球の中でも同じ時間を過ごしたようですし。この後の名雪がどんな反応をするのかちょっと気になります。
- 0083 恋は唐突に、急発進で (採点:5)
- 佐佑理さんがただ暴走しているだけの話なんでしょうか。意外なことをさせるなら何らかの説明やフォローが必要になるのではないでしょうか。コンセプトがそうであるにしろ読み手をおきざりにしているような気がしました。面白かったですけど。私としては佐佑理さんよりいつも通りに静かにいる舞のほうが存在感ありました。
- 0086 good-bye, darling -- a family (採点:2)
- ハードボイルドの雰囲気はよく表わされています。でも祐一が名雪が父親っていう設定とその理由―年老いてもふけてみえない家系―の不自然さが浮き出てしまい、全体的に受け入れがたい感覚が出てしまっています。ところで北沢潤って誰?
- 0087 ふたつ (採点:6)
- まずこれを読んで思った事は、よくこんなSSを考えついたもんだという感心・驚きでした。その後これに点数をつけなければならないことにとまどいを感じましたが、私の出来る限りで採点させていただきます。
話は大きく分けて二つの素粒子だけがある世界と旧世界に分かれています。私の感覚では旧世界の描写はいらなかったと思います。この話の本題は二つの素粒子にあるのであって、旧世界の事がその表現にプラスになっているとは感じられなかったからです。多数の素粒子のある世界のすばらしさを出して対比させようとしたのかもしれませんが表現できていないと感じたからです。
素粒子二つの世界は描写がしっかりされているため、その状態が思い浮かべられ、その美しさが感じられ、今はこれだけでいいと思うのもわかります。
- 0088 春に降る雪 (採点:6)
- 場面が交互にやってくるのがいまいちわかりずらかったです。栞に受けた影響が表れているように思えました。結末はハッピーエンドで終りそうですが、悲劇的に終りそうでもあり、どちらでも解釈できますが、物語としてはそのへんはどうてもいいことでしょう。
- 0089 ベビーフェイス (採点:7)
- こういう考え方は見習おうとは思いませんが納得はできます。最後のほうはちょっと理解しづらいところがあるのですが、香里の気まぐれを否定的に考えていたのに祐一が名雪を捨てて可能性を求めてみたのは気まぐれですよね。それも成功率が低い。自分でE評価だと言っていましたし。
- 0090 真冬の蠍 (採点:8)
- バッドエンド。誰も救われない。誰の行為も報われない。皆がよかれと思ってやっていたことが全て裏目にでる。展開の仕方も見事だと思います。名雪の蠍の話も香里の思考に誘導されました、なので祐一の話とカンパネルラのセリフに香里と同じように呆けた後、衝撃が来ました。栞の部分は少しダークさが弱いと思います。最後の祐一の行き先もはっきりとは示していませんでしたが、最初の頃の変な表現はそういう意味かと感心しました。
- 0091 七月八日、晴れ (採点:5)
- 美汐が真琴を叩いた所の急展開は良かったと思います。いままでほのぼのだったのが一転する事で印象に強く残りました。ものみの丘から水瀬家に戻ってきたところまでは特に不満は無かったのですが。その先がどうも駄目です、展開に不満・違和感が出ちゃいました。そりゃないだろって思った久瀬っぽいキャラとのやりとりと、祐一と真琴との会話が空白が多すぎて読みづらかったこと。後半〜にかけての重要な部分で不満がある分採点はきびしめにしました。
- 0094 Prelude Kanon (採点:5)
- オリキャラとは書いてあったけど、まさか本当にオリキャラしかでないなんて思いもしませんでした。ものみの丘の妖狐を使っている点でKANONだと言えますが。途中で変わることなく手記形式を続けていたので違和感無く、抵抗も少なく読めました。しっかし本当にプレリュードだ。
- 0097 告白 (採点:5)
- シリアスにダークって書かれていたから一応覚悟を決めて読みました。ダークに関しては虐待の描写以外はそれほどでも無かったってのが私の感覚です。虐待のシーンはこうしっかり書く必要があるのかなとは思いました。もっとぼかして書いても作品として大差が無いように思えますし、作品全体からもそこがより浮かび上がっているように思えました。ラストシーンはよかったと思います。
- 0100 二月一日の物語 (採点:4)
- 祐一がいないことは気になりました。流されて将来を決めるのではなく、自分で決める。その強さと決断に迷う弱さがテーマでしょうか。それと栞の死が与えた影響について、やっぱり関係の深さが原因なのか、それとも直接あんな事を言われたことが原因なのか香里と名雪への影響が正反対です。香里にとっては栞の死をひどく言われたことが、名雪には栞が死んだこと自体が強かったのでしょうね
- 0103 世界の果てという名の雑貨店 (採点:7)
- ダークに近いものの確かにシリアスものです。今回ぬるいダークもありますし、これでダークとかあるいはブラックと書いてあっても十分になっとくできますが。今作では栞が宿題を残していき、舞が佐佑理に、佐佑理が北川には宿題を残さなかったと述べていますがそれは違うと思います。この3人とも宿題は残しました。ただ栞だけは答えも残したのでしょう。あと一つ、死であっても個人の繭を突破することは出来ない、むしろ死だからこそ自分勝手に解釈され変質してしまうと考えます。あ、これはあくまで私の考えであなたの考えを否定するものではないことを明言しておきます。
戻る