Top Ka1 Ka2短 Ka2中 痕短 痕中 痕長 ONE短 ONE中 家計 月姫 Ka3短 Ka3中 Ka3超短 Ka4小 Ka4本 オリ肉 Ka5短 CLA1短 ONE2 Ka5中 CLA1中 オリ2 オリ3 Ka6小 Ka6本 AIR オリ4掌 オリ4短

○Longhorn さん

01 忘れられない、忘れたくない (採点:3)
文章は上手です。行間の空きが気になりましたが、その程度でした。
ただ、読んでいる間も、読後感も悪くないのですが、今一つ何か足りないような気がします。

02 大切なもの、すぐ傍に。 (採点:2)
 みんなしあわせ。よかったですね。作者さん版・栞エンド補完ってところでしょうか。
 なにか小学校の夏休みの課題図書のラストとか、打ち切られた少年漫画の最終回・ハッピーエンド版みたいな、そんな不思議な読後感でした。

 訴えているものは実にわかりやすいのですが、いまひとつ説得力に欠ける気がします。
 原作がなければSSも存在しないわけで、その点ではSS単独での説得力など必要ないという見方は当然あります。
 ただ、特に香里については、いまひとつ食い足りませんねえ。こんなにあっさり解決してしまって、作者さん的にはよいのでしょうか?

03 栞のまるひ大作戦 (採点:3)
できれば小ネタの方で投稿して欲しかった。
視点の移り変わりが激しく、また一人称も香里と栞で同一にしてあるため、少し戸惑いながら読みました。
特に気になる部分のない、ある意味昔ながらの日常短編SSという感じで懐かしかったです。

04 Happiness (採点:6)
 うーん。ちょっと切り口の違う、やり直しモノに近いタイプ。
 正直言って最初で予想がついてしまったので、中盤読み進めるモチベーションがさがりがちでした。
 ただ、最後の部分、結局この夢は祐一が望んだものではなくて、あゆが祐一のために(お節介でしかないわけですが)見せてあげたというところに、ある種の説得力を感じられました。

05 初霜 (採点:4)
秋子さんのお話にしては、名雪を書きすぎの感があります。
うーん。春日さんの作品ではなさそうですから、春日さんの反応が見物ですね。(フマジメゴメンナサイ)

06 すくみず! (採点:5)
 ケモノはいけませんなぁ。ケモノは。
 こないだ、野猿が目の前で堂々とうちの軒先においてあったカボチャを盗んで去っていきました。
 いや、どうでもいいことですが。

07 君への道のり (採点:6)
スポコンなゆちゃんですな。頑張れ。

08 ある日、でんたるする日。 (採点:1)
こういうお話を書く前に、奇人部屋の「復讐鬼マコト」を読むことをお勧めします。

09 七年の恋叶えます (採点:4)
 少々説明不足なところを除けば、ありがちだけど面白いドタバタのお話でした。
 To Heartのおまけシナリオ(初音のないしょについてきたやつ)みたいな楽しさがありました。
 これは番外編として、nscripterなどのノベルゲームエンジンを使い、この設定の本編をオリジナルのノベルゲームとして作ると、一層面白いものに仕上がると思います。
 少なくとも、こんなところにSSとして出すよりは、その方がいいでしょう。

10 そして全てが閉ざされた (採点:4)
 一本筋の通ったデッドエンドですね。この手のものは大抵なにかしら横道にそれたり捻りが入ったりするわけですが、全くない。
 ストレートに書ききったのはたいしたものだと思います。

11 夕凪の贈り物 (採点:9)
よいものを読ませていただきました。

12 君のファンタジック…なんてねっ (採点:7)
 再構成もの、というか、ちょっと脇に立ってKanonというお話自体を見直すというか、そういうものが増えてきた気がします。

 よいお話でした。
 しかし、少し待ってください。
 あなたは、ゲームのプレイヤーでしかないのですか? それとも、お話の書き手なのですか?

 恐らくこのお話はかなり上位に行くでしょう。最近の流行り筋ですし、文章も上手です。
 でも、敢えて言わせてください。この作品は、逃げです。
 ゲームをわざと斜め上から見下ろして、問題提起をするようなしないような、そして直接書き手に訴えているのか、お話として読ませるのかあいまいな構成。
 いや、逃げではない、イチャモンつけるな、と言われるかもしれません。しかし、作者さんくらいの力量があれば、こういったお話を、今回のようなKanonというゲーム全体を扱った物語形式のエッセイでなく、Kanonという物語のSS(という縛り)の中で描けるのではないでしょうか。僕は、そういう縛りに対して逃げてしまったこういう作品は、すばらしい出来であっても、好きにはなれません。
 その点で、非常に残念でした。

13 空飛ぶ猫 (採点:9)
いいなあ。よい物を読ませていただきました。

14 いつもなかよし。 (採点:9)
これはいい。キャラ違うとかそういうことを言う人がいるかも知れませんけど、僕的にはセーフ。
香里がまだ寝たまんまですが、楽しくてちょっぴりほろりとさせてくれました。

15 君がくれたもの (採点:8)
 整形外科である程度入院していたことがある僕にとっては、これは非常に共感しやすいお話でした。
 確かに、隣のベッドの人が亡くなるのは、堪えますよね。僕の場合は6人部屋でしたが……
 取り敢えず、ハッピーエンドにほっと一息できた、僕としては珍しい作品でした。

16 秋の枕詞と言えば? (採点:7)
楽しいお話をありがとう。 ヽ(´ー`)ノ

17 結婚談義、ある一夜 (採点:5)
 こういう構成は最初と最後がピシっと決まっていないとボロボロになるものですが、最初はともかく最後が(予定調和的ではありましたが)締っていて、よかったと思います。
 ただ、ちょっとあまりにもシンメトリックに進みすぎ、また、あまりにも情景が対極を狙い過ぎのように思えました。
 内容そのものを云々するのはこの作品には野暮だと思いますので、他の人にお任せします。

18 逆転サヨナラたらこ唇 〜もつれ合う快男児どもの唄〜 (採点:3)
テンション高いですねー。おじさんちょっと息切れしました。

20 Dolls in the blue sky (採点:3)
 常々思っているのですが、ファントム・オブ・インフェルノとのCCOVをやるなら、ドライはやっぱり真琴ですよね。
 いや、関係ないですけど。

 本作、折角勝目梓というか元気のあったころの大薮さんというか、そういうものに近い完成度になっているのですから(ちょっと類型的ですけど)、最後の場面は第三者の視点なんてもので綺麗(というかありがちな漫画みたい)に纏まって終わって欲しくなかったなあ。
 やっぱり、ハードバイオレンスものは銃撃ってなんぼ、敵殺してなんぼだと思います。
 少年たちの造形ともども、その点では日和ってしまったかな、という印象でした。

22 『茜色のパラダイムシフト』 (採点:8)
北川、グッジョブ。あと栞ちゃん、姉の話になったときに自分の過去を洗いざらい喋ってしまうパターンが多いのですが、こういう風に必要なことだけを伝えるのはいかにも「現実的で」秀逸でした。

24 針の上に天使は何人? (採点:2)
二等寝台で1000年ですか。やっぱり解凍前には籤でも引いたりしたんでしょうか(←わかんないネタかも)
時間の経過の要因は別ですが、「終わりなき戦い」を思い出しました。
ただ、しかし何といいますか、それだけ、って感じがしてしまいました。せめて打ち切りっぽい終わり方なら、まだしも続編に期待とか思えたのですが。
よいSFはやはりストーリーあってのものだと思います。非常に残念です。

25 ぼくを尊敬して (採点:5)
ジゴロになりきれないお兄さん、ふぁいとっ、だよ。
恋する女の子に負けないくらい、恋する男も強いから(笑)

28 [メモリーリセット] (採点:6)
難解な構成でしたが、読み解かなくてもいいとも思えました。
考えるな、感じろ。そんな感じかもしれません。少なくともミサイルを発射するときに「ロシア語で考えるんだ」と言われるような難解さはなかったです。

29 白い世界を見つめて (採点:5)
さいころの目は、何度振っても1だったら同じ1です。
これは人間が同じだと決め付けているからではなくて、実に単純な理由からです。
そもそもさいころの目を見るということ自体が、さいころ及び他の諸々の状態を無視して、ある面が上に出ていることだけを評価の対象にしているからです。
つまり、1という点では、同じだと決め付けているから同じなのではないわけです。1はあくまで同じ1なのです。
……違っているのは、他の状態。同じ1でも、他の状態はさまざまですよね。
ちょっと栞は言葉が足りなかったかな、と思いました。

30 北の空に手を振った (採点:7)
ストレートな筋でしたけれども、却って安心して読めました。仲村先生になんとなく仲村トオルをキャスティングしたくなってしまったり。

31 +7年後の名雪エンド (採点:2)
 これは好みの問題もあるかとは思いますが、律儀に全部の台詞を書ききる必要はないと思うのです。
 台詞の数を少なくして、重要でない部分については、こうだった、と省略してしまうのも、短編としては必要な手法だと思います。
 少なくともこのお話は、そうしていないことで大分損をしていると思います。主題というか主な流れがぼやけてしまうんですよね、全部鉤括弧で開いてしまうと。
 文章作法については他の方が指摘されるでしょうから僕はパス。

32 春夏秋冬 (採点:4)
シチュエーションとしては分かりますし、短編ということで最後の落とし方(切り方)も納得のいくところです。
ただ、文章に粗さが目立ちました。書き慣れていない方なら、もう少し書き慣れれば自然と良くなるのではないかと思います。
頑張ってください。

33 修学旅行前 (採点:1)
楽しそうで何よりです。

34 Dandelion (採点:8)
文章は独特のリズムがありますが、ハイテンションというよりはハイテンション鋼というか、なんといいますか。
面白かったです。あと、ゴロンタって誰、いやどんなネコですか(笑)

35 カノンが聴こえるその前に (採点:7)
秋子さんちょっと喋り過ぎかなぁ。
でも、こういうお父さんは始めて見た気がします。
ちょっとリーフ的なお父さん、グッジョブ。

36 天使のささやき (採点:7)
ありがちな、ではなく、ありそうなお話でした。
栞シナリオに強引に入っていかなければ、栞は「知らずに偶々出会ったことのある、香里の妹」だったわけで、しかも後者の部分がウェイトとしては大きいわけで、その点からは、確かにこういう筋が相応しいと思います。
本作品、祐一が冷たいとか言われそうですが、僕には逆にかなりいい奴に思えました。

37 儀式 (採点:6)
潤くん、お尻にしかれそうですが(ていうか既に敷かれてる??)頑張ってくださいネ。

38 そこに猫のいる季節 (採点:8)
これは意外でした。てっきり香里の心情とかなにかを描いたものかと思っていたもので。
意外ではありましたが読後感は爽やかでした。良いお話をありがとう。

39 虚夢 (採点:5)
うーん。原作との差異がちらついてしまって、高得点つけるのがちょっと気が退けます。
この手のインナーストーリー的なSSって、説明があまり要らない分、原作になるべく準拠しなくちゃいけないって縛りもあると思うんですよ。
それがないと、原作の設定の都合のいい部分だけを抜き取って「いいお話」の材料にしてるだけになってしまいますので。
文章の完成度は高いと思いますし、お話も筋がとおってると思いますが、コンペティション出品作ということで、あえて点数は低く押さえました。

40 誰的憂鬱/誰かさんの憂鬱〜Someone will surely be melancholy.〜 (採点:6)
面白いタイムパラドックスでした。
最近あまり見ないんですけど、場所モノというか、特異なスポットで過去とか未来に飛ぶタイプの話はすきなんです。
少なくとも、時計のねじをぐるぐる回しただけで好きな分の時間を戻したり先に行ったりするものよりは(苦笑)。
というわけで、グッジョブ。

41 ARIA 〜いつか見上げた空に〜 (採点:8)
ネコモノ、で一番の快作といわれればAHさんの「悲しい定め」を推す僕ですが、もうひとつ推せそうな作品に出会えたことを素直に喜びたいと思います。
細かいことはともかく、楽しい作品でした。

42 復讐 (採点:6)
 ストレートな本編補完もの、ここまでストレートなのはコンペには珍しいですけど、ストレートだからよいのは真琴の言葉と同じですね。
 ただ、人間に変化するあたり以降、もうちょっと加筆訂正の余地がある気もします。

43 自分の名前、まだ覚えてる? (採点:1)
やりすぎ。だれました。

44 1/2 (採点:9)
これはびっくり。ダークものっていうよりは、良くできた黒色の立体パズルみたいで、無駄のない構成に感服しました。

46 この果てしない大空より蒼く美しいブルー (採点:4)
くっ……くだらねぇっ!(笑)

47 ミコバイト (採点:6)
面白い観点からKanonの(主に麻枝シナリオの)謎(というか不整合というか)を繋いで見せてくれた好編でした。
ちょっと強引かな、と思う部分もありましたけれども、一線で結んで締めくくり良く収めるのは大変だったと思います。
労作に感謝。

48 Birthday sonG requieM (採点:2)
すみません。この手の難解な構成は手に余ります。細かく表題がついて切られているからには一様な文章ではなく時系列などに前後があったりするのでしょうが、そこまで頭が回りませんでした。
とりあえず素直な気持ちで自分的な評点をつけることにします。

49 トリプル・コンチェルト (採点:1)
はふぅ、「KYO」ネタですか。できればボンかサスケが出てきて欲しかったな。
それはいいとして、譲と嬢の間違いも置いておくとして、冒頭の長い引用も置いておくとして。
これは何の話だったんでしょうか。

50 幸せなら手をつなごう (採点:8)
ほのぼのー。 ヽ(´ー`)ノ

51 Childhood's End (採点:10)
いま、万感の想いを篭めて汽車が行く。
いま、万感の想いを篭めて汽笛が鳴る。

……そして、少年は大人になる。

53 一つの解釈 (採点:9)
 ブラックなお話でしたが、なぜかこれがあの「栞エンド」の事実だと言われても頷いてしまいそうです。
 そう、あれは多分誰かが祐一に見せてくれている夢、なんですよねぇ……。

54 雲と 飴玉と 涙を 丘から 涅槃へ (採点:9)
よいものを読んだ後は、無駄な感想などいらないのです。

56 風吹さいくりんぐ (採点:10)
楽しくて、いいお話をありがとう、お兄ちゃん。

57 Beyond the recollection (採点:2)
悪くはないのですけど、もうちょっと、スリムに纏められなかったものでしょうか。
例えば「祐一side」「佐祐理side」は同じ部分の繰り返しですし、極論するとどちらかしかなくてもお話全体にも、シチュエーションにも影響はないと思います。
冒頭とラスト近くでの原文の引用も、ながすぎの感がありました。

60 交差点を渡る決意と道を歩く決意 (採点:3)
珍しいタイプの秋子さんでしたが、展開のせいとは言え、祐一も秋子さんもあまりにも説明的/文語的な口調で、ゲーム本編の彼らとは全く違った同じ名前の人物のように思えてしまいました。
この手のお話は、やはりキャラが「らしい」か「らしくない」かで、読み手のモラール(士気)もかなり違ってくると思います。

61 3月9日 (採点:7)
なゆちゃん、ふぁいと。……ときに祐一は何処に。ご両親のところにいったんでしょうか。

62 夢想列車の旅路 (採点:7)
ジョバンニ、ぼくはもういかなくつちや。

64 twilight-children (採点:7)
まこぴも、舞も、ちょっと喋りすぎの気味が。
でも、ほんわかと、しみじみほのぼのとしてて、あったかいお話でした。

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