○Longhorn さん
- 01 疑問 (採点:2)
- うーん。ほのぼのしているのはわかりますが、作者さんの訴えたい何かというものがいまひとつ見えませんでした。
- 02 理由 (採点:5)
- 栞の、自分の病気に関するある種の「引け目」というのは、実はもう少し強いんじゃないかとは思うんですが、ともあれ可愛さが良く出ていたと思います。
- 03 それとステキな何か (採点:7)
- ああ、珍しく素直で可愛い佐祐理さんですー。こういう佐祐理さんはいいですねー。グッジョブ。
- 04 キッカケ (採点:6)
- Kanon本編なくしては成立し得ない設定なのですが、あくまでKanonの本筋にめり込んでこない話で、短編として却って好感が持てました。
ただ、わざわざゲーム本編ではあり得ないALL-ENDにする必要はあったのでしょうか。僕のようなゲーム本編しか知らない読者からすると、この点はかなり疑問です。
- 05 そして、始まりの季節へ (採点:7)
- お話も、会話ものびのびしていて、楽しかったです。
ただ、結婚式の日にこのあたりの話を持って行く意味はあまり感じられませんでした。
むしろ、あゆの内部で何かが変わった、それ以外はごく普通の日、という筋立てにしてもよかったように思います。陳腐ですけれども。
- 06 奇跡は後ろから通り抜けていく (採点:8)
- これはまた、栞の回復とあゆのパワーにある種の因果関係を想定しているあゆファンには少し残酷な内容ですね。
僕はこういう話、好きなんですけど(笑)。
僕は、Kanonというお話の流れを見ると、栞に奇跡をくれたのは間違いなく、あゆっていう
「一度だけ使えるスペシャルパワーを持ってしまった(そしてそれを使うと自分は死んでしまう)女の子」
なんだろう、と思っていますけれど、その奇跡は、周りの人が原因に気づいたり、無闇に詮索したりしてはいけない種類のものだと思います。
(周囲の人が奇跡が届いたことに気づくか気づかないかはどうでもいいことで、あゆの想いが届いた、という一点があくまでキモだと思っていますので)
ですから、この香里の認識は、僕としては頷けるものです。
これは深読みというか、妄想ですけれども、栞と話すとうまく噛合わないというのも、或いは栞も奇跡のことについては(ラストで祐一に示唆したように)ある程度の推測はしているけれども、彼女は彼女なりに香里と似たような認識に至っているのかもしれませんね。
夢のあるなしの方向に話を捻ってしまうというのは、それ以上の詮索をしたりされたりするのを避けているという風情があるなぁと思ったもので。
- 07 しおりん、コンクールに出展する (採点:4)
- しおりん哀れ。(−人−)
今度は小学生全学年の部でひとつがんばってみましょう。
- 08 空色自転車 (採点:10)
- いいお話なんですが、なんていうか。ああ、もう5年もたったんですねえ。
こんな大昔のゲームのSSを嬉々として読んでるのはどうなんかなぁ、と自分に疑問を抱いてしまいました。
そろそろ、僕等も空色の自転車から降りなくてはならない時期なのでしょうか。
とりあえずSSとしてというより、俺的時事ネタということで満点。ほかに点数のつけようがありません。悔しいけど(笑)。
- 09 迷路 (採点:4)
- ぱんつねたでこの文体。なんかグッジョブというか、いまいちミスマッチというか。
ネタの取り合わせとしてはかなり(・∀・)イイ! のですが、感覚的にぼんやりとした印象しか持てませんでした。
- 10 30KBで格ゲーを作らないか? (採点:3)
- 折角だから、音も単音なら敢えてMIDIなんて大きなものを使わず、Beep音(システムスピーカの)を鳴らすとか……。
夢は膨らむ太平洋。取り敢えずお客さんここに一人。
- 11 ラプソディ・イン・ブルー (採点:9)
- 今年も涼しくなってきましたねぇ。いい余韻のお話でした。
- 14 Sunset Love Song (採点:5)
- 一也君の生きていた頃の佐祐理さんの、一也君に対する接し方や、一也君の反応が、いつもこのくらい暖かければよかったのに……と思います。
佐祐理さんの変化する過程を抜いて結果だけを示すというのは、僕も一度やったことがありますが、読者として読んでみるとやはり難しいもののようです。
- 15 とある日の夜遅く、美坂栞の自室にて……。 (採点:2)
- 栞が楽しそうで何よりです。
- 16 料理 (採点:3)
- 楽しい肉まんの作り方講座、ありがとうございました。次回は図入りか、レシピ込みでお願いします。
- 17 大変お見苦しいのですが、もしよろしければもう少しお付き合いください (採点:2)
- 持って瞑すべし。……っていうか不条理だなァ(笑)。
- 19 「彼岸の風鈴」 (採点:6)
- 掘りごたつは、家屋の構造にもよりますけど、夏は意外に涼しいですよ〜。風は通りませんけどね。
っと全然関係ない話でした。
オーバーな小道具設定と、しっとりとしたお話のバランスが(いいかどうかはさて置き)ああ、なんかKeyのゲームっぽいなぁと思わせてくれました。
その意味で、とても良かったです。
- 20 _no title (採点:3)
- なんか後半のキモの部分に入るまでに、暑さですっかりやられてしまいました。
ばてない位にしていただけるともう少し楽しめたかと思います。
- 22 世界の中心で、メガネをさけぶ (採点:7)
- メガネっ子キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!!!!! はいいとして、
オチ、2行で済ますのはもったいない気が。
やはり大破したメガネを鼻に引っ掛けてうわなにをするやめ(r
- 23 ケロピーのマスク (採点:4)
- 前段ちと長すぎかもです。もっとあっさりしてても問題ないかと。
- 24 出演依頼 (採点:2)
- たまに見かけるタイプのお話ですが、これもまたSSだということを考えると、ブラックジョークというにはのほほんとしすきている気がします。
- 25 愛情を握ろう (採点:6)
- ありがちなお話といってしまえばそうなのですが、丁寧に描かれていて好感が持てました。
- 26 ものみの丘心中 (採点:1)
- 詩文の体裁を整えるのにBRタグや空行を大量に利用してまで行間を空けるという姿勢は如何なものでしょうか。
あなたの詩は、改行を駆使して行間を空け、見た目を整えないと他人の心に訴えることができないのでしょうか。
わざわざ詩の形態を取るのであれば、無意味な多数の空行よりも、意味のある1つの改行を重んじてほしいと思います。
- 27 名雪からの手紙 (採点:6)
- 「
手紙、ありがとう。
正直言って驚いた。水瀬がそんなに追い詰められていたなんて。
だから、間に合わないとは思うけど、いま、オレはメシそっちのけで必死で君に返事を書いてる。
返事がどうだったとしても、君はオレの家に来るだろうと思う。
もしかしたら、来ないかもしれない。
でも、それはどっちでも対して違いはないんだと思う。
確かなことは、その決定をするのは君で、オレの意見なんか関係ないってこと。
君には、あいつしか見えてないってこと。
っと、らしくもなくちょっと皮肉な言い方になっちまった。
多分知ってるとは思うけど、確かにオレは君が好きだ。それに魅力的だと思う。
だけど、ごめん。
悲しいけどオレ、水瀬のお願いに答えるわけにはいかない。
確かに今日はオレ一人だし、そりゃオレだって男だから、女の子と一緒に一晩過ごしてみたいってのは、当然ある。
でもさ。やっぱちょっと、違くねーか?
後で、後悔するんじゃねーか?
あーあ、でもさ。こんなこと書いても、いざとなったら。
君が玄関のブザーを鳴らせば、オレはさっさとドアを開けるんだろうな。
君の柔らかい体が触れたら、きっと抱いてしまうんだろうな。
なんつーか、オレって根性なしだよねぇ。
でも、できたらもうちょっとだけ考えて欲しかったな。
君の見つけた便利な男にも、シャーペンの折れた芯くらいのちっぽけなプライドとか、消しゴムのカスくらいの想いとかが、あるってこと。
○月○日 屋上にて
J・K
」
- 28 resolution of soul (採点:6)
- 美汐の想いか、「あの子」が魔物に触れ、魔物がそれを取り込んで「あの子」そっくりに変質した──
そんな設定の話でしょうか。
深い考察は的が外れそうなので止めておきますが、麻枝氏ヒロイン&サブヒロインの背景の話を一本のラインで結び、短編の体裁をつけたらこうなる……という感じのお話だったように思います。
個人的に、祐一一人の奮闘ではどうにもならなくても、周りから幾つかの救いの手があればALLエンドに近いものは可能だろうという考えでおりますので、こういうお話は好きです(&結末が見たくなります(笑)。書かれないのがいいところ、というのもあるのでしょうけれども。)
とりあえず、ストーリーとしては尻切れですが、話としてはいいところで切り上げられているので、その点も好感が持てました。
- 29 終末 (採点:2)
- コンペティション提出作品として、どう読めばいいのかわかりませんが、とりあえず直感で点数をつけます。
裏には何か寓意があるのかもしれませんが、お馬鹿ないち読者には読み取れませんでした、ということで。
- 30 名雪はおそろいs (採点:2)
- そうですか。としか言いようがありません。ていうか一発誤字ネタとしては引っ張りすぎですな。
- 31 景色 (採点:4)
- うーん……。奇跡っていうのはなんか一個の使い捨てのカードみたいなモノ、ですか。
好みからすると首肯しがたいんですけど、実際そうなんですよねぇ、Kanonというゲームにおいては。
しかし、それをばしっと前面に押し立ててしまうと、感動みたいなものは薄れてしまうんではないでしょうか。
少なくとも、このお話を読んで、ありきたりな感動ってものは残念ながらありませんでした。
この手の「いいお話」では、ありきたりな感動ってものは、陳腐だけど大事だと思います。
- 32 きみのこころ。 (採点:7)
- 青春、青春。っていうか、あれだけ出番の少ない北川なのに、
>「俺は、お前のこと好きだぞ?」
とかいう台詞が入ると、ああ、らしいよなぁ、って思ってしまうのは、僕も相当あちこちのSSのイメージに毒されているのかもしれません。
- 33 Sound of the OSEAN [20XX] (採点:10)
- 上手いなァ。
栞のいない(無視された、ではなくて、いなくなってしまった)世界だということも匂わせつつ、切り取られた何気ない日常の断片。
良い話を読ませていただきました。
- 34 ネズミ (採点:5)
- ネズミ講のところまではいい調子だったんですが……。
最後ちょっとくどいかなぁ。いまひとつもやっとした終わり方でした。
- 35 夢で見た桜 (採点:8)
- ラストが難解でした。あゆシナリオがベースだというのはわかったんですが(そう、あゆのシナリオでは、確か2度くらいまでは舞の魔物退治につきあってもOKなんですよねぇ……記憶モードですけど)。
とりあえず、舞がどうなった(なる)のかが全く見えてこないので、想像の羽が広がるというよりは疑問符が残ってしまいました。
その意味では、ラストのあゆのシーンはどうかな、要らないかもしれないな、と思います。
- 36 3×3 (採点:5)
- いい先生ですねぇ。ほのぼの。。・゚・(ノД`)・゚・。
- 37 雨の香がする (採点:9)
- 後ろ向きなゆちゃん……。でも、壊れてるのではなくて、普通に生活していて、時折ふっと出てしまうやるせなさ。
こういうのに弱いんですワ。
- 38 鞘当 (採点:3)
- あっさりした美汐は好きですが(個人的なイメージからは外れますけれども)、こういう感じの冷たい/思いやりのなさそうな美汐はそこからさえ3ヤードほど外の方にあるもので、違和感が残ります。
「水瀬先輩だって随分な決心が要ったろうに」、とか、むしろそっちの方をまず考えそうだと思うんですけどねぇ。
- 39 ふたりの事情 (採点:8)
- 今回、複合型のものは幾つかあったような気がするんですが、ストレートにシモネタ! ギャグ! ってのは、あんまり見ませんでした。
結構難しいんだろうなァと思います。自分でもこの系統のものが書けないので。
まぁ御託はさておき。一言で。
(・∀・)ノ イイ!
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