○Revin さん
- 01 赤白黒 (採点:3)
- キャラが感じている感情に違和感を覚えっぱなしだった。
元々があんな善に満ちあふれた正義の世界に住むキャラクターばかりなんだから、後ろ向きな猟奇に走るにはそれ相応の納得を読者にさせないといけないと思うんですけども、このお話ではそれは感じられなかった。
悪く言えば、記号化されたダークだと受け取れた。
オチも今ひとつだった。
- 02 卒業 (採点:4)
- 綺麗なんだけど、面白くなかった。
展開に乗せられている作者の意図、読者に与える印象の意図が、どこかで見たようなもののように思えて、鼻についた。
原作の、善の世界観を濫用しすぎなんじゃないかと思いました。
例えば、描写されている成長は難しいものなのに、こんな短い時間で達成できてしまっているというのは安っぽすぎると思います。
- 03 例え、誰が覚えていなくとも (採点:6)
- 不可解というより、分かりにくいだけと言える。
文章がとてもうまかったです。シーンも自然で面白い。
ただ、オチが気に入らなかったです。
よくある感動コードもチラホラと気に食わなかった。
- 04 交差感情 (採点:4)
- 物を読む上で俺が求める目新しさというのがなかった。
SSの性格は備えていると思う。純真な人には面白いと思う。
- 05 風鈴の鳴く夜に (採点:5)
- セックス! セックス! セックス!
きゃあ〜〜〜〜〜〜〜!!!!
萌えっ!
萌えましたが、なんかありがちな感動コードが鼻について素直に賞賛できませんでした。
ビール造ったら犯罪ちゃうん・・・とか思いました。ギャグだとしても軽くフォロー入れといた方がよかったかも。
- 06 シフクノセツナ (採点:4)
- 種明かしがわざとらしかったのが残念。
ネタも陳腐で、面白くなかった。
- 07 ふたりは391/199900*1/? (採点:8)
- いいなあ、このほのぼの感。
パズルという小道具がピリリと利いてて面白い。
読んでて、ジグソーやりたくなってきました。
- 08 名残雪の人 (採点:3)
- 「はら、早く行けよ!」がツボってしまった。ごめん。
全体的に、何か甘さが漂っている印象でした。
構成と心理変遷が特に。
うまくオチてない気もしました。
- 09 まことだった。 (採点:2)
- 意味が分からなかった。
- 10 さいごのにんむ (採点:1)
- 相当読みにくかった。
ありがちで、オチも弱く、俺には合いませんでした。
- 12 梅雨前線北上中 (採点:5)
- 勢いは買う。買うけど、勢いだけ。
不条理な世界観はよかった。
- 13 三顧の礼 (採点:4)
- なかなか面白かった。
が、なんだか文全体に漂うつたなさを常に感じた。
勉強の内容が現実味を帯びていない、高校生が大学数学を想像して書いたような問題が使われていて、調査不足かセンスがないかだなぁと感じた。
もうちょっとテンポがよければ面白くごまかせたかもしれない。
- 14 百花屋奇譚〜オトナとコドモ〜 (採点:6)
- これが議論ゲームだったら、多分久瀬が勝つと思う(笑)
どちらか一方が、あるいは両方が馬鹿に見える議論というのは、あまり好きじゃない。
できれば両方が二律背反の意味そのままの正当性を持った熱い議論を希望したい。
好きなキャラクターを大衆的な論理で汚したくないという思いがありましたゆえに。
例えば、公益を説く舌の根も乾かないうちに、公共の喫茶店でカップ割るなよ・・・とか。
方向性自体は好きです。
- 15 美坂香里の熱い一日とクラスメート達 (採点:5)
- やっぱり不条理ギャグというか、あり得ないわけじゃないんだけど普通ないような物珍しい行為に当たり前のように脚光を浴びさせて、それを展開の基本にしているのは好きになれない。
例えば、腕相撲大会でキスとか。
そりゃ腕相撲は全然あり得るけど、キスはないべ・・・と思っちゃうんです。
そんなのが横行してるぐらい馬鹿な世界だったかなぁと我に返ってしまいました。
これをごまかすのはやっぱ勢いとセンスあるフォローしかないんでしょう。
- 16 何気ない日常、小さな幸せ (採点:3)
- 眩しすぎて灰になりそうだ。それくらい綺麗な話だった。
けど俺には、無難で物足りなかった。
あと、納得しようと思っても、やっぱり栞が幼すぎる。
- 17 あわただしい最初の一ヶ月 (採点:3)
- 単なる事実の列挙になっているので、面白くなかった。
もっとシュールならよかったかもしれない。
- 18 はんばぁぐ (採点:9)
- 超ほのぼのでよかった。
雰囲気に惚れた。
グッジョブ。
- 19 安っぽくても、それでも (採点:6)
- 雰囲気はかなりよかった。
雰囲気勝ち。
ただ、「〜〜で。」とか「〜〜て。」という終わり方を多用して、SS的気取り文章というか、カッコつけすぎのように思えた。
- 20 しあわせ、もういちど (採点:3)
- 悪くないです。綺麗で、評価されるんだろうなぁと思います。
でもあまりにも感動的な要素が多すぎて、常に俺はしらふでした。
あるべき結末。感動的なエンディング。
そこに向かっているんだろうなぁという気づきがあって、結局、やっぱりなぁと思いました。
例えば、舞台裏を考えてしまうんです。
何の必然性もない起源の単語を解体して、その一文字一文字を冠して作文を考えるキャラクターの滑稽な絵を。
ビジュアル系バンドメンバーの、トイレでの気張りを想像してしまうような感じです。
- 21 君を守る (採点:3)
- 方向性が違いました。
- 22 なゆきをあいしてる (採点:3)
- 独善的でした。
意図した改変世界観だとしたら、合いませんでした。
- 23 いたずらかおりん (採点:8)
- 面白かった。
歯磨き粉は、実にありそうな話で微笑ましかった。
タイトルから、「うーむ・・・」と期待してなかったのに、文章がうまかったので、もしかしたらギャグと思わせといてドシリアスという裏切りか!と期待しました(笑)
この路線なら、もっとあまあまをプッシュしてほしかったです。
- 24 リフレイン (採点:4)
- 発想は買います。
が、構成が微妙。もったいなく思いました。
- 25 子の心親知らず 親の心子知らず (採点:4)
- 当たり障りのなさすぎて読み所が分からなかった。
- 26 サウンド・オブ・サイレンス (採点:8)
- 前衛的でとても面白かった。
部分的に意味が分からないのが残念だった。
多分どの読者も、意味が分からない箇所を1つ以上抱えたでしょうな(笑)
退屈しなかった。
- 27 きんにくまん (採点:10)
- 面白すぎ。テンポよし展開よしオチよし、最高。
退屈とは無縁でした。ありがとうござーます。
- 28 みずたまり 〜逢魔が時に〜 (採点:3)
- 誤字脱字衍字が多かった。
安直とも思った。
あと、記号化されたものが多く見受けられて、全体も記号に見えました。
- 29 心のゆくえ (採点:3)
- セックスの話をするなら、もっとふざけて茶化すか、不可避的な問題を扱った綿密なストーリーじゃないと映えないと思う。
俺は祐一がこの物語のような考え方に至るのは不自然だと考えるし、それを重く真面目に展開されても、しっくりこなかった。
題材がそもそも短編に向かないと思う。
俺にも向かなかった。
- 30 君の名は…… (採点:5)
- 面白い。このネタはしてやられたね。
でも結構、矛盾というか、解決しないといけない問題が多いような(笑)
笑えたから、いいかなぁ(笑)
- 31 青いゆりかご (採点:10)
- こりゃいい。あゆがものすごく、らしい。
これぞSS!ってのを見せてもらった気がします。いいなぁ。
勝ちに来た感じだ。上位いっちゃってくんさい。
- 32 空回りのサーカス (採点:9)
- 青春殴り合いシーンはオイオイと思ったけど、それ以外がものすごく面白かった。
この証言のオチも面白い。うまく一本取られた。
こういう仕掛けは非常に楽しい。美汐のキャラなら「ああこういうことするする!」という楽しさが。
にしても北川かわいそうだなぁ(笑)
- 33 心のかけら、幸せの太陽 (採点:2)
- 独善的だ。
文章の整形がなされていないのも気になった。
話として面白くない。
- 34 かえるところ (採点:5)
- 平和なのはよかった。雰囲気として、よかった。
よくありそうな、記号化された感動コードがチラチラ見受けられたのが残念。
戻る