○Manuke さん
- 13 空飛ぶ猫 (採点:7)
- う〜ん、ミステリーとは言い難いような…。
それはともかく、登場人物がしっかり書き分けられていて読みやすく、好感が
持てます。
所長さんや子供達も良い味を出してますね。
ただ、子供達は少々大人び過ぎているように感じられました。(特に男の子)
- 15 君がくれたもの (採点:7)
- お話の雰囲気も、末尾の絞め方も良い印象です。
ただ、「浩太くんのお話」に終始してしまっている感はあるのですが。
小学生の男の子と高校生の少女が相部屋というのは、あり得るのかな…?
(小学生同士ならば実際に体験しましたけど)
あと、
> よく入院していた私にはその生活を楽しむ術を知らなければやっていけなかったからだ。
の下りには疑問を呈しておきます。
退屈なことをただ受け入れるほかないというのが、大多数の長期入院者の一致
した見解かと(^^;)
- 22 『茜色のパラダイムシフト』 (採点:10)
- こういうお話、好きです。香里がとても可愛らしいですね。
酔ってもなかなかハジケられない北川君も、いろいろ貧乏くじ引いてそうで良
いです(笑)
いたずらっぽい栞もいい味出してますし。
タイトルに絡めた末尾の一文も奇麗に決まってますね。
ところで、
> しかしたとえば護身の腕なんかでも美坂よりもオレの方が上なのでは
この部分は逆の方がしっくりくるように思えるのですけれど…。
- 26 大人 (採点:8)
- これは、過去において祐一に告白しなかった名雪IFストーリーですね。
(最後に来たのが低学年ということは、あゆとも出会ってないのかな?)
この雰囲気は面白いです。
黒いのに、最後まで名雪の可愛い印象が持続してます。
うん、魅力的です(^^;)
ジャンルを明記しなければならないことが不利に働いちゃいますね。
もったいないので、これを考慮して加点させていただきます。
- 28 [メモリーリセット] (採点:9)
- 香里が過去を乗り越える過程がしっかり描かれていますね。
描写も丁寧ですし、文章のテンポも良いです。
ただ、少々分かりづらい部分が多いのは難点かな。
北川君を示す『彼』と、大学での初めての友人の『彼』は、意図的にそうして
いるのでしょうけど一読しただけでは混乱をきたします。
(大学の友人の『彼』は、今ひとつ位置づけも不明です)
始め、友人の『彼』=北川君で、わざと迷彩をかけているのかと思っちゃいま
したが、それでは筋が通りませんし。
また、時系列もかなり分かりづらくなっていると感じました。
それぞれのエピソードがいつ起きたことなのか、把握できない部分があります。
演出であるのは理解できますけど、個人的にはやり過ぎのように思えますね。
紙袋とか、思わせぶりな部分も少なくないですし。
全体的に、説明不足の感は否めません。
ただ、そうした部分を除いて感覚的に捉えるなら、このお話は好きです。
ß 重箱隅つつきですが、一般的に『問う』の過去形は『問いた』ではなく『問
ß うた』かと。(連用形としては例外。ウ音便化)
- 30 北の空に手を振った (採点:7)
- 『仲村先生』の正体が面白いと思いました。
最初は何か超自然的な存在なのかと思いましたが、なるほど言われてみれば彼
の立場なら知っていても不思議ではありませんね。
三人称ではありますが、視点の中心があゆから仲村先生に移ってしまうあたり
には少々違和感を覚えました。
- 34 Dandelion (採点:7)
- ゆったりとした雰囲気が心地よいですね。
美汐が少々ヘンなのも良いです(^^;)
ただ、ピロシキとゴロンタのやりとりは少々浮いているように感じます。
独立したお話であれば気にならないと思うのですが、こうして真琴と美汐の視
点と並行で進められると、会話が人間的過ぎて違和感を覚えてしまいました。
- 44 1/2 (採点:8)
- これは上手い…。
読んでいる途中は「なんだこれ?」と思う箇所があったのですが、そういう仕
掛けですか。騙されました(^^;)
本来ならもう少し点を差し上げたいところなのですが、読後感が最悪なのでち
ょっとその分を引かせていただきます。
好みで採点しちゃってごめんなさい。
ß 「朝特有の気だるさ」を解消する薬って…覚醒剤?(^^;)
- 46 この果てしない大空より蒼く美しいブルー (採点:8)
- 実を言うと冒頭の早い部分で展開は読めてしまいましたが、これは問題ありま
せんね。ただ、結末にはもう一ひねり欲しいような気がします。
祐一と北川君を通じて語られるその魅力は、その豊かな表現力と相まって、こ
のお話を大いに盛り上げています。
しかしながら、この作品には明らかに足りないものがあります。このために、
画竜点睛を欠く状態であると言わざるを得ません。
彼女がこの時点で学校に通えたのか、運動ができる状態なのか等のささいな問
題はあるにせよ、病弱と健康美という一見相反する要素をどう表現していただ
けるのかを楽しみにしていた一読者としては、少しばかり残念に感じました。
(んなこと言い出すと、全員登場させなきゃなりませんが(^^;))
- 50 幸せなら手をつなごう (採点:7)
- 優しい雰囲気が良い感じです。
ただ、もう少しお話としての山が欲しいような気はしますね。
- 56 風吹さいくりんぐ (採点:10)
- うわぁ…。
すっごく好き。人物も、文章も、雰囲気も、お話も。
特に栞。3ページ目辺りの台詞が素敵です。
後半は少し駆け足っぽい印象がありましたけど、サイズぎりぎりですから仕方
ないかな?(^^;)
(と言うか、単に面白かったから読み足りないと感じただけかも)
読んだ後に温かい気持ちになれる作品でした。
ところで、
> ちょっと泡が飛んでます。
の部分が一瞬分かりませんでした。
もしかして、マンガでよく表現される、眠い表情を示すぽわぽわマークのこと
でしょうか? 最初、ビールでも飲んでたのかと思っちゃいました(^^;)
- 62 夢想列車の旅路 (採点:7)
- タイトルから銀河鉄道なんだろうなと予測してましたが、途中で降りちゃうん
ですね(^^;)
姉妹のやりとりが良い感じです。
- 64 twilight-children (採点:7)
- キャラクタの取り合わせが面白いですね。
読後感も悪くないです。
ただ少々、お話を作り過ぎのようには感じます。舞はいきなり饒舌に解説を始
めちゃいますし(^^;)
(佐祐理さんがハジケているのは、個人的にはアリです(笑))
それから、容量制限のせいかもしれませんが、後半がかなり駆け足になってい
るように思えました。
もう少し丁寧に表現して頂きたかったところです。
戻る