Top Ka1 Ka2短 Ka2中 痕短 痕中 痕長 ONE短 ONE中 家計 月姫 Ka3短 Ka3中 Ka3超短 Ka4小 Ka4本 オリ肉 Ka5短 CLA1短 ONE2 Ka5中 CLA1中 オリ2 オリ3 Ka6小 Ka6本 AIR オリ4掌 オリ4短

○Manuke さん

01 にじのむこうのおはなし (採点:4)
うーん、どう評価したら良いものか……。
雰囲気は優しくて好きです。ただ、物語としてはこのお話特有の何かを感じ取ることができませんでした。

02 黒船 (採点:7)
良いんじゃないでしょうか。(オチはなんとなく想像が付いてしまいましたが)
落語とはなかなか異色の手ですが、面白いと思います。

03 遵守 (採点:6)
うーん……。
悪いお話ではないと思うのですが、予想通りの展開だとさすがに楽しめませんでした。

04 海神の矛 (採点:8)
極限状態におけるミカの、大局的な視点から目を逸らす様が恐ろしいです。
実際、こうしたものなのかもしれないと考えさせられますね。

05 理屈じゃないこと (採点:5)
うーん……。
前半は「ゲーム本編のシナリオを主人公が回想しているアフターストーリー」のような印象を受けてしまいました。キャラクタ的にもオリジナリティが感じられませんし。
後半の展開のさせかたは面白いですが、ストーリーとしては今一つインパクトに欠けるように思います。

06 For tune the rainbow (採点:6)
つまらないわけでは決してないのですが、ショートショートには向いてないお話に感じられました。もっと平穏な日常を長く描かないと、余韻を残すのは難しいのではないかと。
タイトルも少々無理があるように思えます。("Fortune"とかけてあるんですよね?)

07 事実上悪真実上正義 (採点:3)
ちょっと安易すぎる展開ですね。冒頭でストーリーが読めてしまうのはどうかと。
歴代の魔王の方々、あまりに独善的だと思いますし(^^;)

あ、もしかして『ソウルイーター』を使っていたために勇者も魂を喰われていた、というのが真相だったりするんでしょうか?
だとすると、『ソウルイーター』の呪いに取り込まれた無間地獄という陰惨な世界になりますね。もしそうだったらごめんなさい。

08 パースペクティブ過剰 (採点:7)
文章には感心させられますが、いくつかの文で読点の振り方に違和感を覚えました。読点の付け方に確固としたルールはありませんけど、意味的な区切りを少し意識した方がリズムが良くなるのでは?
最後の段落の繋げ方は面白く感じました。

*コメント乗っ取りSS:自殺行為ふたたび

「……『もう、わりにしましょう』の部分、これは『もう終わりにしましょう』で間違いあるまい」
 警部がそう開陳するのを、探偵は安楽椅子に身を任せて静かに聞いていた。
「それから『手を、わせてください』に当て嵌まる言葉は、『手を合わせてください』以外には考えにくい。そうなると、一つ前の読点は『墓前で』辺りになるのではないかな? 冒頭の『ごめんなさい』に続く言葉は『と仰ってくれれば赦します』と埋めることができる。ここまで判明すれば、文意は明らかだ」
 探偵は組んでいた指を解き、警部に尋ねた。
「つまり、故人に対しての謝罪を求める文章だと?」
「いかにも」
 頷く警部に、探偵は肩を竦めた。
「ではお尋ねしましょう。何故そのような文が書かれた紙が存在するのです? 口頭で告げるべき内容なのではありませんか?」
「そ、それは、あらかじめ夫婦が青年宛てに出した手紙かもしれん」
 たじろぐ警部に、探偵は首を左右に振る。
「たまたまその手紙が風に飛ばされる、というのは少々無理がありますね。夫婦が持ってきたとするのが筋です。
 そもそもタイトルが『パースペクティブ過剰』なのですよ。ミスリードを狙ってくるはずです」
「だが、他にどんな解釈ができると言うのだね?」
 探偵は人差し指を立て、そして言った。
「まず、警部のおっしゃった『もう、わりにしましょう』ですが、他にも当て嵌まる言葉はあります。例えば『もう西瓜わりにしましょう』とか」
「す、西瓜っ?」
「続いて『手を、わせてください』ですが、区切り方が間違っています。これは一続きで『ただ、で御勝手を使わせてください』と見るべきです」
「しかし、だな……」
「老夫婦の態度にもヒントがあります。夫人は菩薩のような笑みを浮かべている一方、夫は緊張した面持ち。娘の嫁入りに際しての両親の反応そのものではありませんか。ですから、『します』の前は『結婚』となる」
「何がどう繋がるのか私にはさっぱり……」
 淡々と述べる探偵に、警部は困惑気味だった。
「では、全文をお聞かせしましょう――『我が儘ごめんなさい。父と戦ってくれれば結婚します。もう西瓜わりにしましょう。ただ、で御勝手を使わせてください』――いかがです?」
 探偵は両手を広げた。
「意味が全く分からんのだが……」
 警部は不服そうな様子だ。
「簡単ですよ。つまり青年は以前、夫妻の娘さんに求婚をしたのですね。この紙はその返事となります。娘さんは何らかの理由で来られず、ご両親が代理としてそれを届けに来たのです」
「それで、どうして父親と戦うことになるのかね?」
「推測ですが、父親が『娘が欲しいのならワシを倒してからにしろ!』というノリの人なのでしょう。しかし娘さんは父親の年齢を考えて、勝負に西瓜割りを提案しています。お優しくも聡明な方です。
 文末の『御勝手』は西瓜を洗うことを指しています。ここで重要なのは『ただ』を強調していること。つまり青年はかなりのしみったれだと判明します」
「それなら、パトカーと救急車はどうなんだ?」
 警部が発した問いへ、探偵は待っていたとばかりに頷く。
「そこですよ。青年が鉈を振り下ろすのを少年が垣根越しに目撃していますが、これは西瓜割りのシーンです。しかし、青年は西瓜を割ることができなかった。次は老人の番ですが、青年はケチですから鉈を貸してはくれない。弱った老人の目に入ったのは、道ばたに落ちていたナイフ――」
 警部が探偵の台詞を遮った。
「ちょ、ちょっと待った! それは少年が落としたナイフかね? それなら少年が既に持ち去っているはずだ」
「いえ、少年が『手を伸ばした』とはあっても、拾ったとは書かれていません。膝の血が気になって失念したのでしょう。
 で、老人はそれを拾って西瓜を割ろうとしたのです。しかし、ナイフは錆び付いていて西瓜を切ることは不可能。叩いた拍子に手からすっぽ抜け、おそらくは青年に当たったのでしょう。切れないとは言え鉄の塊ですから、青年は昏倒し、慌てた夫妻は警察と救急車を呼んだ――これが事の真相です」
「そ、それなら『死刑確定』はどうなるんだ?」
「明白なミスリードです。たねお婆さんは勘の鋭い方ですから、死刑が彼等と関わっていたら見逃すはずはありません。青森のりんご農家こそ、青年と夫妻を指しているのですよ。
 いかがですか? これで全てつじつまが合うはずです」
 探偵はまた安楽椅子に身を沈める。
「ふむ、確かに全て説明が付く……って、納得できるかーっ!」
 警部は探偵を椅子ごと蹴り飛ばした。
「うわ、警部がまた壊れたっ」
「壊れているのは貴様の頭だ!!」
 げしげしと警部は探偵を足蹴にしたのだった。

09 テロリスト長沢 (採点:3)
うーん、長沢君がもの凄くちっちゃい人間だということは分かりましたが、だからどうなのか首を傾げてしまいます。
(正義感あんまり関係ないですし)
それから、「すべからく」は「すべて」の高尚な言い回しではありません。ご注意あれ。

10 いろはの森 (採点:8)
なかなか幻想的なお話でした。
ただ、桐絵の正体はもう少し隠して欲しかったように思います。(最初の村で、老婆の姿は出さない方が良かったかも)
また、舞台設定に二三、引っかかる部分がありました。
いろはの森は「春と秋の満潮期には海に沈む」とのことですが、そんな状態でサンゴ虫が生きているとは思えません。(かつて原生林だったのですから、その後に珊瑚は成長したのですよね?)
寒冷化が進んでいるようなのに、海が拡大しているのもちょっと不思議です。

11 「やっぱりさ、天使っていると思うんだけど」 (採点:8)
なるほどなるほど。
二人とも可愛い感じが良いです。

12 フォーカス・レンジ (採点:10)
爽やかなお話でした。
カメラを軸にして語られるちょっと不思議な物語、面白かったです。

13 僕の後ろに誰かいる (採点:5)
構図がなかなか面白いですね。
保険の先生がちょっと簡単に見透かしすぎのような印象を受けました。

14 ずっとずっと言えなかった言葉なんだけど、この世界で僕は幸せだった。もうこの世界は消えてなくなってしまうけど君は一人でも大丈夫だから、一人でも歩いていけるから、いつでも僕はここにいるから。でも最後にこれだけは言っておきたかった (採点:2)
このオチはちょっとどうかと……。
つまり結局、彼は夢魔でもなんでもなかったということですか? あれだけ前半を夢や夢魔の説明に割いたのに。
かなりバランスを欠いた展開かと思われます。
また、誤字も多いようです。校正はしっかりと。

15 打ち上げ花火、下から見た日 (採点:4)
魅力的に描けてはいるんですが……。
二宮スミレ嬢は作中で「周りの迷惑顧みず好き勝手やってきた」と述べられていますけど、読者側にはそれが見えません。単なる設定止まりで、キャラクタの特徴になりきれていないわけです。
中盤で彼女が弱気なところを見せる部分も、傍若無人なキャラクタが立っていれば対比となりうるはずですが、本作ではそうしたアクセントが付けられていません。
キャラクタを新規に定義する必要のない二次創作でならアリですけど、一次創作としては少々厳しい評価になってしまいます。

16 さくら (採点:5)
醜悪なのはある意味気持ちいいんですが(^^;)、あまり怖さは感じられませんでした。
オチが定番過ぎるのが残念。

17 19140901 (採点:10)
すみません。読む前にWikipediaでリョコウバトのことを見つけてしまいました(^^;)
その件を抜きにしても、ちょっとタイトルは頂けないかな、と感じます。
それ以外は素晴らしいですね。堪能させていただきました。

18 生命 (採点:6)
幾度も挿入されるタイトルが絶妙に不快感を煽ってくれます。
主人公の壊れ具合と合わせて、計算された危うさが感じられました。

19 エンジェル・サイズ (採点:2)
どうにもアンバランスさを感じてしまいました。
お話の展開もそうですが、地の文章の視点がぶれるために安定感がありません。
(特に冒頭は一人称的な印象が強いです)
メリエルは可愛い感じでした。

20 今日見る明日 (採点:6)
うーん、爽やかで可愛らしいお話だとは思うのですが……。
ごめんなさい、ちょっと自転車系ショートショートは食傷気味なので(^^;)

21 雪国 (採点:5)
えっと……。
描写は悪くないですが、「だから何なのだろう?」という感想しか思い浮かびませんでした。

22 俺の押しかけサキュバス (採点:1)
えーと、これで終わりなんでしょうか?
申し訳ないですが、小説の体をなしていないように感じます。
シリーは可愛らしく描けていますから、次は何かしらストーリーを展開させていくと面白くなるかもです。

23 現状改善系恋愛呪文 (採点:9)
これは可愛くも切ないお話ですねー。
一人称の地の文がテンポ良く、軽快でした。

24 結婚適文句 (採点:8)
お馬鹿なのが楽しいです。ただ、部長のキャラクタは少々羽目を外しすぎに感じられましたが。
それから、「すべからく」は「すべて」の意味ではありませんのでご注意を。
(ギャグかもしれないですけど、一応)

25 マージアここに在り (採点:6)
舞台設定は面白いですが、展開が冒頭で読めてしまいますね。
火星版『夕鶴』っぽい印象です。

26 僕らは分かたれたアンドロギュヌス。 (採点:3)
んと、ごめんなさい。面白く感じられませんでした。
ナザレの大工さんを登場させた割には、ありきたりな質問ですし。

27 ヤンキー女と美少年 (採点:7)
森田舞嬢が魅力的です。性格悪そうなところが(笑)
ただこれ、ハッピーエンドと言っていいんでしょうか? 微妙にすれ違ってる気がします(^^;)

28 Forest Note (採点:7)
なかなか良い雰囲気のお話でした。ただ、もう少し意外な部分が欲しいかな、とは思います。
それから、重力が強い星に大気がなかったというのはちょっと不自然に感じられました。

29 Blind (採点:3)
うーん、何と言うか……。
ごめんなさい、趣味から外れていて楽しめません。
印象を端的に表すと、「何このアホの子?」という感じでした。(変な感想ですみませんです(^^;))

30 限りなき夏 〜A Frozen Summer〜 (採点:5)
うーん……。
終わりが唐突で、今一つすっきりしない感があります。
もう一文二文でもいいから、美優嬢の心情が描かれると良かったのですが……。

31 正義の味方の悩み (採点:4)
うーん……。
まず、地の文に書いたものを主人公が発言していたことにする手法ですが、多用するのは良くないかと。
おそらくある作家さんの影響だと思われますが、マイナス印象です。
それから、キャラクタが非常にステレオタイプで、オリジナリティに欠けています(特に笹原君)。
お話自体は明るくて読後感も悪くないです。

32 俺たちいつも仏恥義理だぜ、夜露死苦! (採点:10)
た、楽しそう……(^^;)
雰囲気やテンポが良いですねー。エミ先生がかわいそすぎなのもGJ(笑)
一つ指摘を。「須く(すべからく)」は「すべて」とは意味が違います(「〜するべきである」という意味)。この場合、「悉く(ことごとく)」辺りの方が適切では?

33 射的と祭りと悪党と (採点:5)
うーん……。悪の組織はいらなかったのでは?
つまらなくはありませんが、全体的に今一つ笑えませんでした。

34 心の無い少年と、美しい夜。 (採点:7)
オチはちょっとだけ安易な気もしますが、悪くないお話です。
ただ、男達がクウの正体を知らなかった部分が、
>ある手違いから外界に放り出され、そのままわけもわからずに黒服の男達に拉致されてしまったこと。
の一文で済まされてしまったのは少し残念かも。

35 西と東、白と黒 (採点:4)
んと。ごめんなさい、面白く感じられませんでした。
紹介文と冒頭で、ほぼ内容が想像できてしまうのはどうかと。髪の色も文中で全く意味を持っていませんし。
現実とリンクした問題提起をされたいのでしたら、もっと踏み込むべきです。
あと、「土の地面で自転車は却って危険なので」というのはどういう意味ですか? 黒の国の少年は未舗装道路を知っているようですから、無知故に誤解しているというのも考えにくいですし……。

36 ソラアイ (採点:3)
うーん、単なる誤解で終わりですか……。
状況がちょっと現実的でないのも気になりました。
アキヒト君の説明だけで「間違いなく空の知っている雪美だった」と確信できるようには思えません。

37 零光年先の、彼女 (採点:6)
うーん、冒頭でネタバレしすぎですよー(^^;)
面白いですが、ちょっと設定に無理矢理感を覚えました。(シチュエーションのために設定を作り過ぎている感じ)
それから、イタリックを多用しているのは少々印象が悪いです。

38 山田仁の行き先 (採点:4)
雰囲気は悪くないんですけど、物語性には欠けているように感じました。
それから、会話文で誰が発言した台詞なのか分かりづらい部分があります。
(山田君と大橋老人は一人称が『僕』で、話し方も丁寧ですから)
台詞だけでお話を進めるのではなく、間に地の文を挟んで状況説明した方がより分かりやすくなるはずです。

39 イケナイ☆化学実験! (採点:1)
うーん、ごめんなさい。つまらなく感じてしまいました。
会話文のみで進行する部分が多いため少々読みづらいですね。もう少し地の文を挟んだ方がよろしいかと。
あと、同じ人物の台詞を続けるのは御法度です。

40 不思議な君とのシンパシー (採点:3)
うーん……、無理をし過ぎていますね。
16000バイトしかないのですから、無駄な部分をそぎ落としていくべきでしょう。
あと、『××能力者』のような言い回しは少々安易に感じました。
ネタ自体は面白いと思います。

41 No River to Cross (採点:6)
オマージュと言われても、村上氏の作品を読んでない私にはどう受け取ればいいのか分かりませんでした。
わざわざ近未来のiPodなどを使わなければいけなかったのでしょうか。そうは思えないのですけど。
逆に「全てが共有される世界」における価値観こそが主体なのでしたら、面白い思考実験だと感じますが。

#しかし、商品名を出すのはどうかと思いますよー。
#『オーディオプレイヤー』辺りが無難だったのでは?
#(あるいは、いっそ"iriver"を使うとか(^^;))

42 焚火 (採点:4)
えっと……。
シチュエーションだけで、物語になりきれていないように感じられてしまいました。

43 仮面を忘れた不登校児 (採点:2)
容量が足りなくて改行を削った……ってことはないですよね? 基本的に、会話文のカギ括弧部分は改行して別段落にしましょう。

全般的に理不尽な点が多いです。
小学校一年生が、果たして「あんなにまで協調性とやらを強要されるとは思わなかった」などと考えるでしょうか。また、この場合つとむ君は保育園/幼稚園に通ったことがないと思われますが、少しくらいは文中でそれに触れるべきでは?
つとむ君がかおる君を見るのが久しぶりのような描写がありますが、同じ家で暮らしている以上、顔を合わせる機会がないはずがありません。
結局、かおる君はどうなったのですか? そこを描かないと物語としての決着が付きません。

つとむ君の心情描写は悪くないと感じました。もう少し、盛り込む内容の取捨選択をすれば良くなると思われます。

44 おかめと天狗とアインスタイン (採点:7)
書式としては面白いですが、内容の方は今ひとつ楽しめませんでした。
何より、薫氏の言葉がそれこそ一面的に思えますので。

45 おかえり (採点:9)
boldの段落は、同じ季節でも二年前の話なんですね。
ちょっぴり切なく、優しい物語でした。

46 ザ・ロケットフィンガーNO.5 (採点:4)

このお話をどう取ればいいのか、分かりませんでした。
「原稿用紙上での再開(再会の誤字ですよね?)」という表現が面白いです。

47 ポテト (採点:5)
真理亜嬢は魅力的ですが……。
展開が色々と唐突で、どう捉えたらいいのか困惑しています。
雪の結晶はレプリカだったんでしょうか?

48 タクシー (採点:1)
えっと、ごめんなさい。面白くありませんでした。
もう少し物語性を盛り込んでほしいです。
それから、映画の台詞の引用は良い印象を持てません。借り物ですし、未見の私にはどんなシーンなのか想像も付きませんから。

49 バレンタイン事変 (採点:4)
まあ、みの氏ならあるかもしれませんしね(^^;)
それはともかく、出だしに対して展開が大人しすぎるように感じました。
宮田嬢は可愛いです。

50 2月30日にいたチャコ (採点:8)
良いお話だとは思うのですが、結局チャコがどういう存在だったのか気になってしまいます。
気にしちゃいけないのかもしれませんけど……。

51 夏の風 (採点:2)
気温が40℃オーバーなら、扇風機を付けても涼しくないどころか熱風で余計に暑くなるような気が……。
(汗の気化熱で多少は効果があるでしょうけど)
ほのぼの加減は良いのですが、「暑いから扇風機付けてアイス食べた」だけでは、正直物語とは言えないと思います。

52 豚 (採点:4)
主人公の考える「最悪の形」が村八分というのは、彼女の貧しさを表していますね。
ただ、お話は特に意外な部分もなく、あまり面白くありませんでした。すみません。

53 瓦礫の森を哀れむように (採点:9)
ハードボイルドですねー。面白かったです。
シニカルですが、不思議と陰惨なイメージがありません。
ひとつ気になったのが、「遮蔽物が途切れたのを見計らい、サイドブレーキを引いた」の部分。車を止めずにいきなりサイドブレーキを引いたんでしょうか?

54 メルヘン非常口は暖色のライティング (採点:5)
ごめんなさい。このお話で語られるものが私には理解も共感もできません。
と言うより、理解したいと思うことすらできません。
(冷たい印象のコメントでごめんなさいです)

55 饗宴 (採点:6)
んー、ちょっと理解しがたい部分が。
地下室に満ちていたのは主として青い光ですよね?(天井からは赤光も差し込んでいるようですが、描写から見て光は散乱していないと思われるので)
この状態で、果たして鮮やかな色が認識できるでしょうか。青い光しかなければ、描かれるイメージとは裏腹の青ざめた味気ない光景になってしまうはずです。
(CRTで『青い光』を作ってみて何パターンか実際に試しましたが(^^;)、『血のような赤』は無理でした。どす黒い血の色ということでなければ)
そうした辺りを念頭に置かれた方が良かったかと。

それから、「百億の昼と千億の夜」の表現を使ったのはどうかと思います。
この美しい表現をオリジナル然として描写に織り込むのは光瀬龍氏に少々失礼ではないでしょうか。

56 Show must go on. (採点:7)
オチは読めてしまいますが、お話は楽しめました。
達也君の友人達がいい感じです。

57 エース (採点:9)
爽やかで良い感じでした。
スポーツものという路線は少ないだけに、新鮮味があります。

58 飽くなき赤色 (採点:5)
うーん。警察官がこうなることを予測しないはずがないと思うのですが。
親しい友人が殺された後、夜間外出を止められているにも拘らず外を出歩いて犯人と遭遇、かつ家族が殺人犯に皆殺しにされている状況です。秋介君の真意とは無関係に、警察側は彼に復讐心があるものと想定するはずです。
神原一家惨殺後、警察を介さず直接対峙させるべきだったのでは?

59 Day after tomorrow (採点:4)
その『明後日』にはもう……ってことですか?
序盤で台詞によって状況説明する部分が少々良くないですね。
二人のやりとりは微笑ましい感じですが、全体的に今ひとつオリジナリティに欠ける印象があります。

60 「1万2000円は高すぎる」 (採点:1)
えっと、ごめんなさい。面白く感じられませんでした。
コメディと言うより、ただ仲間内でダベっているだけにしか見えません。
ミステリとしてもちょっとどうかと思いますし。

61 山小屋語り (採点:6)
うーん、導入部から中盤はとても恐ろしげで良かったのですが……。
どんでん返しを狙ったために、最後は逆に怖くなくなってしまった感がありました。
命が安い状況だからこそ、旅人さんが追い詰められたように思えないんです。つまり、このままバックれても誰も文句を言わないのでは?(^^;)

62 格闘少女 (採点:8)
タイトルや冒頭とは全く異なる印象の、凄いお話でした。
重いお話なのに、後味が爽やかなのが見事です。

63 未来視の見る夢 (採点:10)
素晴らしいお話でした。
避けられる未来でありながら、避けないことを二人は選ぶんですね。
アプローチの仕方が見事です。

64 ブランコ (採点:2)
んと、ごめんなさい。面白く感じられませんでした。
何かしらこのお話ならではの部分があると良かったのですが。

65 金曜日のつめきり (採点:5)
ごめんなさい。
独特のリズムが悪くはないと思いますが、私には楽しめないお話でした。
「つめきりはどこですか?」と尋ねて、店員が怪訝な顔をする部分がちょっと分かりません。何か意味があるのでしょうか?

66 残照の夏、伸ばしたてのひら (採点:7)
ショッキングな結末ですが、ちょっと唐突すぎますね。
もう少し、前振りがあると良かったかも。

67 世界一の小説 (採点:2)
うーん……。ごめんなさい、つまらないです。

68 両手いっぱいの花を (採点:3)
……あれ?
紹介文が意味ありげだったので、何かどんでん返しがあるのかと期待していたんですけど……。
二人とも死んじゃって終わり、ですか。

69 Humph, please throw away person who has done ppp or lost xxx! (採点:5)
アホ過ぎるオチが面白いですね。
ただ、一部の文をboldにする必然性が全く感じられませんでした。こうした強調方法は好きではないので、その分点数に反映させていただきます。
(自分勝手な採点で申し訳ないですけど)

70 アリス (採点:3)
とても可愛らしい二人ですが、お話は面白く感じられませんでした。ごめんなさい。

71 ……動物園に行きたかった (採点:1)
かなり誤字が目立ちますね。
文章も悪文が多いようです。主語や目的語をもう少し意識しましょう。前後の文章で同じ表現の繰り返しになっていないかもチェックしてみてください。
小説としても、正直なところ面白くありません。IFの世界を構築することだけに終始するのではなく、何かしら展開があると良かったのですが。

72 月時雨 (採点:3)
冒頭の段落は、明喩が直接的すぎて今一つに感じられます。
ストーリーもほとんどありませんし、楽しめませんでした。

73 14文字の涙 (採点:4)
うーん……。こう言っては何ですが、ちょっと後半が安易に感じられました。
タイトルはとても良いと思います。

74 魔女の岬 (採点:9)
これは面白い。
『私』は願いを叶えてもらう側ではなく、願いを叶えるための対象だったんですね。

75 夜の夜 (採点:8)
面白かったです。
『死が見える』という能力をあまり前面に押し出さない使い方が秀逸ですね。
ただ、タイトルはちょっと頂けないかも(^^;)

76 Another (採点:2)
オチがイマイチ……と言うか、ちょっとガックリ感が(^^;)
それから、誤字や言葉のおかしい部分が目立ちました。しっかり校正しましょう。

77 曇りのち晴れ。 (採点:3)
うーん……。
前半と後半の繋げ方にちょっと理不尽さを感じてしまいました。
もう一工夫(例えば、前半から見ても後半が作り話に見えるとか)あると良かったように思います。
個人的には、前半の彼女が魅力的(^^;)

79 奥の細道 (採点:5)
内容より先に、マナーの悪さが気になってしまいました(歩きタバコとかポイ捨てとか)。
一歩引いてしまったため、トーンが変化してもインパクトは今一つ感じられませんでした。
そうした個人的な印象を除けば、醜悪さが面白いお話だと思います。

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