○Natsu さん
- 01 スケッチブック (採点:5)
- ほのぼのですね。
森でのスケッチシーンは素晴らしいです。幻想的な雰囲気が描けてました。
ただ、祐一と美汐に絵を贈るなら祐一の見せ場をもう少しつくってほしかったです。もしくは祐一は全面カットするとか。
中途半端にあゆを出してるのもマイナスです。
- 02 HEARTS (採点:1)
- 原作を知ってればこういう発想は普通に出てこないと思うんですが……。
- 03 春遠からじ (採点:8)
- やばい、涙が……。
感動もしないのにうら寂しさだけで泣けるとは思いませんでした。
文章力、タイトル、共に満点です。
ただ一つ、祐一が出て行く理由にもう少し説得力が欲しかった。その点だけ惜しい。
- 04 ハッピーエンドをもう一度! (採点:4)
- 文章は綺麗だし、キャラも魅力的でしたが、面白味という点では物足りません。
内容はリハビリ日記みたいで、Kanonならでは、というシーンが少なかったです。
むしろ途中で『現実の前では誰もが無力』『奇跡に満ちていない』という文がありましたが、奇跡の物語であるKanonのSSで言うのは原作にとってもこの作品にとってもマイナスにしかならないと思います。
- 05 ごきげんよう、お姉さま (採点:5)
- 単純な構成ですが、テンポがよく、すらすら読める文章でした。
名雪のキャラが最高です。
オチが読めたのは残念。
- 06 彼女の子 (採点:3)
- 展開は普通だし、読んでて気分が悪いとは感じても怖いとは思いませんでした。
- 07 確率と戯れながら君は凛とする (採点:3)
- ラストで興醒め。
ストーリーの展開と、香里と祐一の変化が唐突すぎてついていけませんでした。
家に爆弾を仕掛けるというのもリアリティがなくてうそ臭いと思いました。
- 08 今日から今までの日 (採点:1)
- 突っ込みどころが多すぎてどう書いていいやら……。
原作の焼き直しで退屈な展開、安直なラスト。
どうしようもありません。
- 09 いつかの夏に、届くよに。 (採点:1)
- こういう電波に高評価は出せません。
- 10 けれど輝く夜空のように (採点:3)
- この展開は、私としては受け入れがたいですね。
ベタと言われようが、祐一は助けてほしかったし、たとえ助からないにしてもあゆたちのその後は書いてほしかったです。
普通に救いのない結末で、読んでていい気分はしませんでした。
- 11 光 (採点:8)
- 理屈ではなく、感覚で読める作品ですね。
ストーリーそのものは平凡なものの、優しさともの悲しさがいつまでも心に響く文章でした。
前半までは満点です。
後半は説明口調が多くなったので減点。
- 12 Secand two (採点:7)
- 正直好きな話ではありません。
修飾過剰な文章は読んでて退屈です。
それでも面白いと言わずにはいられない。参りました。
好みさえ合ってれば余裕で満点だったと思います。
- 13 今宵もまた、逢いましょう (採点:3)
- 地の文が少なく、場面転換が多いので、一つ一つのシーンが薄いです。
容量の関係かわかりませんが、展開を急ぎすぎてるせいで、心理描写などがおざなりになってると思いました。
それから栞シナリオのキーパーソンである祐一の扱いが悪かったのも減点対象です。
- 14 女狐観察日記 (採点:1)
- ギャグと割り切ることはできませんでした。
キャラ壊しはやりすぎると不快感しか残りません。
文章を見る限り、初心者とは思えませんが。
- 15 この街コンクール (採点:1)
- 読んでる間はひたすら退屈でした。
スピーチの上下にあるSSらしき文章が浮いてます。
スピーチも内容は街についてと言いながら実際は栞シナリオの紹介になってます。
最後に北川を出した意味はなんでしょう?
- 17 風の盆 (採点:7)
- 文章と構成がものすごく上手いです。技術面だけなら満点をつけたいぐらい。
特に上手いと思ったのは栞が生きている点です。
あとは名雪エンドなのになぜ生きてるか、それが説明できてればさらに良かったです。
ただ、せっかくの仕掛けがストーリー上、大した意味を持たないのが残念です。
何というか、仕掛けが作品の価値を上げているのではなく、作品そのものが仕掛けを鑑賞するためにあるように感じました。
- 18 雨の音 (採点:3)
- Kanon本編は夢だった、という話でしょうか。
栞は生きていたんだし、他のヒロインも生きているんでしょうね。
でもこれは都合の悪いことを夢でごまかしてるに過ぎないと思います。
- 19 春風駘蕩 (採点:3)
- 謎めいた展開やシリアスなシーンなど様々な場面がありますが、文章が常に一定のリズムで、あっさりしすぎているため、読んでて感情の変化が味わえません。
また、散りばめられた伏線が回収できていないように思いました。
読後に謎だけが残るけど別に知りたいとも思わない、そんな作品です。
- 20 世界の果てでアイに哭く獣たちの賛歌 (採点:3)
- 何でしょうこのオチは。
物語の仕組みが最後まで理解できずに終わりました。
アクションシーンは面白かったので少しだけ加点。それでも低得点だけど。
- 21 透明なてのひらが (採点:9)
- 名雪が可愛い!
香里が可愛い!
秋子さんが滅茶苦茶可愛い!
原作補完として完璧です。
これは名雪エンド限定ですね。
読んでいくうちに「名雪エンドであってくれ」と本気で思いましたから。
原作への愛がなければ絶対に書けない話です。
幸せいっぱいの雰囲気、魅力あふれるキャラクター、もはやどこから褒めていいかわかりません。
これさえ読めればこんぺは大成功と言いたいぐらいの作品でした。
1位になれるよう祈っております。
- 22 密室に踊る猫 (採点:6)
- ノリのいい話でした。
こういうのは雰囲気勝負でしょうからキャラの楽しい気分を味わえれば成功です。
- 23 言い出せなかった。 (採点:9)
- オールエンドの矛盾も不条理も全てが許せる作品のお手本ですね。できればジャンルにオールエンドと書いてほしかったです。
オチも小ネタもすべてが面白かった。
最後のタイトルを見たときは完璧にやられました。脱帽です。
- 24 光があの娘であるように (採点:6)
- 独特の文体が面白いです。
ストーリーは平凡でしたが、読み心地がよく、最後まで飽きませんでした。
締めも個人的には良かったと思います。
- 25 その手のひらに紡ぐもの (採点:1)
- 今回こんぺでワーストです。
内容がつまらない作品はいくつかありますが、読むのが苦痛な作品はそれ以下です。
読みやすい文章を心がけてください。できないわけではないでしょう。
- 26 そこに彼女がいなかったから (採点:3)
- 原作の焼き直しですね。
さすがに原作そのままだと高評価はできません。
ハッピーエンドとの分岐点でも書いてくれれば面白くなったかもしれませんが。
ところで作者は原作で栞が助からない結末を見て驚いたからこの話を書いたのでしょうか。
実際私もエンディングを迎えたときは驚いたのですが、どうもそう勘繰ってしまいます。
- 27 かおりんのお弁当大作戦 (採点:2)
- 最初は普通だったのにだんだん非現実的な展開になってますね。
この手の暴力系コメディはいくつも見てきたし、特に笑いどころもなかったので評価は低いです。
- 28 死んでからやってみたい10のこと。 (採点:3)
- 場面転換が唐突で話に繋がりが見えないと思いました。
それでも雰囲気で魅了する話もあるのですが、この作品にそれはありませんでした。
- 29 サマーソルジャー (採点:7)
- 面白い、まさに群像ですね。
長さが気にならないテンポの良さに引き込まれました。
思いついたことを忘れないうちに文字にしてるような、そんな勢いを感じました。
- 30 手と手をつないで (採点:7)
- 何故あの子が帰ってこないか、この作品に一つの答えがあるかと期待して読みました。
結果は、微妙です。
確かに答えはあったのですが、オリジナルの要素が大きすぎて感情移入できませんでした。
美汐が真琴を殺そうとするのも納得いかなかったし。
ただ、文章も構成も穴はなかったし、何よりも真琴が帰ってくる話にどうしてもついてくる『あの子』について逃げずに描ききったのは素晴らしい。
単純な面白さは少し物足りなかったのですが、題材と完成度を評価してそれなりの高得点を捧げます。
- 31 最強の女 (採点:3)
- ここまで特化した作品はある意味凄いと言うべきか。
途中で話の流れが変わるのかと思いきや最後まで変わらず。
せめてジャンル表記してあれば割り切ることもできたかもしれません。
とにかく、面白いかどうかで聞かれれば面白くないし、こんぺでこういう作品を読みたいとは思いません。
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