○Liar さん
- 001 エターナリズム (採点:1)
- 色々と設定を詰め込みすぎていて、その割に説明が不足しています。
「エターナル」等のネタ自体は気に入りましたが、全体的に話が分からないのでこの点数です。
- 002 彼女の理 (採点:10)
- 文章にしても、描写にしても、恐らくは足りない部分があるのでしょう。
でも、私には正常な評価が出来ません。
みあと浩平に感情移入しすぎてしまって冷静に作品を見る事ができないんです。
役に立たなくて申し訳ありません。
- 003 Fragment (採点:9)
- なるほどー。
まさしく「永遠なんてなかったんだ」ですね。
文章にも展開にも何の不足もありません。上手い。
んー? でもこの騙しの構図ってどこかで見た事があるような……?
- 004 いつか、その日の為に (採点:5)
- 一人称の部分で三人称の様な表現をしている所がちょっと気になりました。
キャラクタが皆自分を客観視し過ぎているような気がします。
こう言うのは、神の視点……と言うのでしょうか?
それと、文章が詰まっていてちょっと見辛かったので、もうちょっと改行を多くして欲しかったな、と思います。
ストーリーや展開は面白かったです。
- 005 マジカル☆ワードを唱えよう (採点:7)
- この作者さんは演劇部員の凄さを知らないようですね。
実際に演じる前まではどれだけ渋って嫌がっていても、いざ練習が始まると誰よりも楽しそうに、率先して役を演じるのが本当の演劇部員というものです。
私はその辺りの事情を知っているので「役を恥ずかしがる澪」が受け入れられず、どうしても話に入り込めませんでした。
話の展開や文章・描写に関しては、逆に私が教わりたい位です。上手い。
ただ、ー(伸ばし棒)が――(ダーシ)になっています。
他の部分は伸ばし棒を使ってるようですから、統一するべきかと。
- 006 すてるす同盟 (採点:7)
- だから2ch用語使うのやめましょうよ、ONEのSSなんですから……。
とまれ、妙なテンポとノリで、長いはずの話をストレスなしで楽しめました。
恐らく、作者さんの基本的な腕がいいんだと思います。
文章・展開・描写については特に付け足す事が浮かびません。上手い。
- 007 とある騎士の物語 (採点:1)
- ・・・(中黒)と……(三点リーダ)が混在しています。
また、〜これ異常ボクの〜→〜これ以上ボクの〜など台詞の間違いも目立ちました。
きちんと見直しましょう。
盲導犬の視点から書く、といったアイデアは良かっただけに、残念です。
- 008 Search for (採点:1)
- 猫……はー、猫ですか。最初の方、主格が誰なのか分かりませんでした。
設定は面白いと思うんですが、私には受け入れられませんでした、すいません。
それと、誤字があります。「学生服着てる奴がえばって〜」→「〜威張って〜」
- 009 Replica (採点:8)
- 次はどんな世界なんでしょうね。ハーレムエンドとか?(笑
冗談はさておき、文章や描写に殆ど違和感のない良作だと思います。
個人的な趣味ですが、最後の「end.」は「repeat again…」の方が良かったかな、と思います(笑
- 010 NOISY SILENCE (採点:2)
- 「折原浩平」は永遠の世界に消えて、残ったのは身元不明のタロウ君……と。
みずかが永遠の世界に持っていったのは何だったんでしょうか?
彼の記憶、つまり存在していた証拠その物だったのか、浩平自身だったのか。
同様に、タロウ君は浩平なんでしょうか? それとも茜の幼なじみの司(仮名)なんでしょうか?
プロローグのやりとりを見ていると、タロウ君=司(仮名)説が正しい様にも思えますが、その場合、なぜ瑞佳が彼を知っているのか分かりません。
と言ってタロウ君=浩平説を取ると佐織と同じ状態にあるはずの、つまり司(仮名)を忘れるはずの茜がなぜ未だに彼を覚えているのか分からなくなってしまいますし……。
その辺りの説明をして頂けませんでしょうか?
佐織を使う、というアイデア自体は面白かったです。
- 011 その果ての雨 (採点:1)
- 最後の方、人称がコロコロ変わっている上に畳みかけるような展開で何が何だか分からない内に終わってしまった様な感を受けました。
途中の表現に奇妙な印象があるのもマイナスポイントです。
残念ながら、茜の走馬燈という奇抜な発想を生かし切れていないようです。
- 012 曇り色の時間 (採点:1)
- 全体的に、表現と設定に奇妙な感じを受けます。
浩平の瑞佳に対する呼称が長森ではなく「瑞佳」と言うことは、瑞佳シナリオ後という事になるんでしょうか?
だとしたら、なぜみずか(ですよね?)の名前を知らないのか、なぜ浩平が未だに永遠の世界を望んでいる様な態度を取るのかという二つの問題が発生します。
浩平が永遠の世界に行ってみずかと会うのではなく、みずかを現実の世界に連れてきて浩平と会わせるという事自体がそもそもの間違いだったような気がします。
みずかが「曇り空が好き」と言っていたのは、やけに納得してしまいました。
- 013 『夕日の少年』 (採点:4)
- 元ネタを知っていたら起きないはずの疑問ですが、ちょっと気になった事が一つ。
なぜ「山の外をとても怖がっている」はずの山羊とその親友……もとい、その山羊と親しいひつじが「山を離れている」事が「幸い」なんでしょうか?
普通なら山を一歩も出て行こうとする気すら起きませんよね?
誤字があります。好奇心満天→〜満点です。
それと、括弧は半角ではなく全角を使った方が見やすいと思います。
キャラクタの表現などが良かっただけに、もうちょっとノスタルジックな雰囲気を出して欲しかったな、と思います。
- 014 風の辿り着く場所 −Eternal Happiness− (採点:1)
- まず、オリキャラが出てくる際にはそれを明記するべきかと。
ジェットコースタードラマ、というのはこういう作品の事を言うのでしょうか?
展開が唐突で殆ど脈絡や伏線がなく、言葉は悪いのですがまるで出来の悪い寸劇を見ている様な気分になりました。
それと、これが一番の問題点ですが、オリキャラだからといって、いえオリキャラだからこそこんなにあっさり死なせている事に強い不快感を覚えました。
非常に失礼な事を言いますが、貴方は自分の創作したキャラクタに対する愛着という物がないのでしょうか?
このような失礼極まりない事を書いたのは、私がこの三崎琴莉というキャラクタを気に入ったからです。
彼女の感情表現や描写に対しては殆ど問題ないと思われる位のレベルに達している為、余計にこういう感情を抱きました。
もしこの感想で作者さんが不愉快になられたならば謝罪します。
- 015 その手を離す、その日まで。 (採点:6)
- 一つ疑問に思った事があります。
シャワー浴びた後にパジャマを着直すんですか……?
最後も何だか落ちが付いていない様な気がします。
ただ、作者さんには失礼かもしれませんが、私の作風と似通った部分があるように感じました。
その為、個人的には好みの内容です。
- 016 二人が刻む永遠 (採点:7)
- いきなり説明がずらずらっと並んでいるのにはちょっと引いてしまいました。
この作品は、中編で収まりきらない内容と設定です。
このまま中編で収めるには、例えば澪の出番を全面的にカットして、その部分を違った形で表現するなどの工夫が必要かと思われます。
というか、これだけの作品を書き上げるだけの実力ある作者さんならば恐らくその位の事は容易かと思うので、手抜きしないで作品を仕上げて下さい。
- 017 欲深な微睡 (採点:1)
- 初っ端に大きな空白があるくせに改行が少ないといった、はっきり言わせてもらうと目に悪い作品です。
他にも誤字・脱字が目立つ、展開が急すぎる、浩平の父親は死亡(澪シナリオで明記されています)しているはずなのに蒸発した事になっているなど問題が多々あります。
それと、これは特に気になった部分なんですが、浩平と瑞佳の年齢がおかしいです。
瑞佳は9月生まれ(これはトレカの設定なので知らなくてもしょうがないんですが)ですし、浩平は3月生まれ(茜シナリオで明記されています)です。
ですから、浩平が十八歳なのに瑞佳が十七歳という事はあり得ない事態なんです。
完全なまでに浩平に依存している瑞佳には特に違和感はありませんでした。
私自身、彼女は浩平に依存している様な印象を受けますので。
- 018 この世界は (採点:8)
- 文句なしの満点……と言いたい所なんですが、会話文が多いせいか、人が数名出ている場面では誰がどの台詞を言っているのか把握しにくいといった欠点があります。
もうちょっと描写や説明を増やしても良かったんじゃないでしょうか?
展開や表現に関しては問題どころか、逆に私が教わりたい位の腕前だと思います。
- 019 トライ (採点:5)
- 難しいですね……。
住井を使うならば瑞佳との間を取り持つ方が分かりやすい、かと言って、この時ONE本編では七瀬シナリオの進行中……。
文章力はそれ程問題ないと思われるので、もう少し突っ込んで設定を考えて欲しかったな、と思います。
- 020 Requiebros(愛の言葉) (採点:2)
- まず、・・・(中黒)より……(三点リーダ)の方が見栄えが良いと思います。
詩子が幼なじみの存在を覚えているという事実はないはずですから、失礼ですがご都合主義極まりないと感じました。
この作品にとって、茜は重要だと思いますが、詩子まで出して茜を救うというのは流石に蛇足かと思われます。
表現に関しても、言葉や描写不足の部分があったりして、いまいち主題を書き切れていない様な印象を受けました。
推測でしかありませんが、恐らく作者さんはSSを書き慣れていないのではないでしょうか?
チェロの名曲を使っていたりオチがしっかりと決まっている辺りにセンスを感じますので、そのまま書き慣れていけばきっと良い腕前のSS作家になれると思います。
作者さんの今後の活躍に期待します。
- 021 夏ノ空ニ夢ハ初マリ (採点:4)
- 不思議な雰囲気を持ったまま淡々と進む作品で面白かったのですが、それでも幾つかの問題があります。
まず誤字。〜なのに否に目の〜→〜嫌に目〜、〜浩平の創造になる。→〜想像に〜。
それと、確かにONE本編で使われていた設定を細かく引用すればそれらしく見えますが、この作品の場合はやり過ぎていて逆に嫌らしく感じます。
作品自体に人を引きつけるだけの力があると思うので、後一歩踏み込んで考えて欲しかったと思います。
- 022 はやく昔になればいい (採点:7)
- 誰かに縋り付いていなければ立っていることすら出来ない様な茜の、半ば精神病じみた鬱な感情がひしひしと伝わってきます。上手い。
茜の浮気相手をオリキャラにしているのは、既存のキャラクタを使った場合の反発を配慮した結果なのかも知れませんが、個人的な好みとしては全くのオリジナルよりはONE本編に登場した誰かをモチーフとしたキャラクタにして欲しかったと思います。
それと、誤字があります。山陽堂→山葉堂です。
- 023 世界は終わり、或いは始まる。 (採点:8)
- 過去=現代社会
現実=現代から百年後、
夢=クローン体の「こうへい」が冷凍装置の中で見ている「あるはずだった未来」のシミュレート
こう解釈してよろしいでしょうか?
やや設定を改変している部分がありますが、全体的に見ると殆ど違和感のない、非常に面白い作品です。
- 024 【呪いの唄】 (採点:7)
- 由起子さんと瑞佳の異常な感じが良く出ている良作だと思います。
ただ、ここまでの執念というか怨念を感じる程浩平の事を思っている二人が、なぜ永遠の世界に消えていった浩平の事を忘れてしまったのかな、と少々疑問に思いました。
それと、茜は別に「真面目が服を着ているような」性格じゃないと思うんですが……。
文章や描写については問題ないと思います。
- 025 もういいよ (採点:5)
- 広瀬を使うという試み自体は評価に値すると思いますが、独自設定を付けすぎてONEのSSを読んでいるという感じがしませんでした。
話の展開も早すぎて、広瀬はともかく浩平はなぜ広瀬を好きになったのか、きっかけや動機がはっきりしません。
言葉は悪いのですが、浩平は単に流されて関係を持ってしまっただけのようにも思えます。
文章自体には問題を感じませんでした。
- 026 ダンスインザダーク (採点:5)
- 誤字・脱字があります。〜本にガン幸福だと〜→〜本人が〜
オチの部分でちょっと分からない部分があります。
私=みさきが浩平の後ろから包丁で刺そうとして、結局どうなったんでしょうか。
川名みさきから、また「長森瑞佳」になって折原浩平・瑞佳夫妻を遠くから眺める生活に戻った、と解釈してよろしいんでしょうか?
文章や表現には特に問題はないと思います。
- 027 埋もれた夢に、あなたはいない (採点:5)
- 佐織が自己否定の極地に来ていますね。
このまま放っておくと永遠の世界に行ってしまいそうです(笑
冗談は置いといて、部分部分に奇妙な表現があり、そのせいか全体的に違和感が残ってしまいました。
最初から最後まで佐織がなぜこんなに動揺しているのか分かりませんでしたが、最後になってからなるほどこういう理由だったのか、と良い意味で騙されました。
- 028 歩いて帰ろう (採点:3)
- 擬音や感嘆符(!)疑問符(?)の使い過ぎは間抜けた印象を与える為、出来る限り抑えた方が良いと思います。
というより、前後の会話文や地の文で十分に説明出来ているのになぜわざわざ重複した表現をさせているんですか?
他にも、しっかりとした見直しさえ出来ていればまず起こり得ない単純なミスが多々あります。
話の流れやテンポが良くて面白い作品だと思うので、その辺りは本当に勿体ないと思いました。
- 029 澪とみさきと長森と (採点:3)
- 会話文に頼り過ぎている感じです。
説明や描写の方が情景を鮮明に表してくれる場合もありますので、もう少し地の文を増やすべきかと。
それと、上手く落ちていませんね。
ここは会話文を使った方が良かったんじゃないかな、と思います。
話の展開は良い感じです。
全体的にサラッとした流れで、テンポ良く読み進めました。
- 030 『パラダイス☆銀河〜愛と絶望の小豆洗い〜』 (採点:4)
- ここまで崩してしまうと返って清々しい気もしますが、そこはそれ。
この作品にはONEである必然性を殆ど感じません。
というより、これだけ独特なセンスを持っているんですから、オリジナルを書かれてはどうでしょうか?
どうしても二次創作を書きたいと思うんでしたら、もうちょっと、せめて風味だけでも原作をイメージさせる程度の崩し方をされるべきかと。
……しかし、これだけ徹底して崩れされているのになぜ浩平だけはもの凄くそれらしいんでしょうね?(笑
- 031 空の在り処 (採点:3)
- 誤字・脱字がかなりの量あります。見直しをしっかりと。
それと、最初の部分の説明は必要だと思いますが、長すぎます。
とはいえ、それは作者さんの腕の問題ではなく、ただ単にこの作品が中編に収まりきらないからだと思います。
テーマは非常に重要で難しい問題を扱っており、考えさせられるものだったと思います。
- 032 ALive (採点:1)
- 浩平が「〜二ヶ月の間ずっとここで待たされたんだぞ。」と言っているにもかかわらず、地の文では
> 1年ぶりの再開の祝いとして願いを〜
と書いていますが、一年ぶりの再開に対して二ヶ月間待っていたとはどういう事でしょうか?
話の流れや雰囲気を作る事に気が行きすぎていて、全体的に説明が不足しています。
ウッドベース・サックス・ピアノという一般的なジャズバンドの楽器を選択したセンスは良かったと思います。
- 033 コイゴコロ (採点:4)
- 強烈なラブですね。読みながら頭痛がしました(笑
オリキャラが出ている場合、きちんとジャンルにオリキャラと明記して下さい。
それと、一人称のせいか、全体的に説明口調になっている様な気がします。
詩子と茜と浩平の三角関係がこの後どういう展開を見せるのか、個人的に楽しみな作品です。あるならば続編を見てみたいと思います。
- 034 莫逆の友の恋 (採点:2)
- まず、2年では日数が四桁にはなりません。730日です。
細かくネタを入れ過ぎていて、逆にしつこく感じます。
最初の部分と途中の休憩なんだか幕間なんだか良く分かりませんが、それも入れている意味が分かりません。
全体的に話が良く分からない割には展開と話の流れ、そしてオチがしっかり決まっているので、後はその独特のテンポをONEの世界観を壊さないようにして如何に良い方向に持っていくかだけだと思います。
- 035 夢を観た日 (採点:2)
- 最初に16歳と言っていたのに17年間彼女がいないとはどういう事でしょうか?
元々の性格が割と大人しい方だったみさおを癇癖にした理由も分かりません。
この設定で書くならば、元々の高校生活ともっと近づけて部分部分で浩平が違和感を覚えるという内容にした方が良かったのではないかと。
例を挙げると、みさおの性格を瑞佳そのものにしたり、氷上(なぜ彼が出ているのかも分かりませんが)を一緒に悪戯する相手と設定したりする……といった所でしょうか。
文章や話の流れにはそれ程問題なかったと思います。
- 036 たいせつなひと (採点:2)
- まず、オリキャラが出ている場合はジャンルにオリキャラと明記して下さい。
全体的に表現や説明が少なく、サラッと流し過ぎている様な感じがします。
題材自体は非常に好きなものなので、後は文章力の問題かと思われます。
- 037 虚構少女 (採点:10)
- これは……凄いですね。
オリキャラを含めたキャラクタ全てに違和感がなく、文章力も、このこんぺ内で1・2を争う位の上手さです。
七瀬シナリオのあり得る展開を見事に書き切っていると思います。
- 038 廻り廻るAffection (採点:6)
- まず「みずか」の名前が分かっているのは瑞佳シナリオだけです。
それと、ら抜き言葉が気になります。(例=入れる→入られる)
キャラクタが立っており、エピソードがしっかりと書かれている以上、そういった細かい部分にも気を使って頂きたかったと思います。
- 039 フリップフロップ (採点:4)
- 並列……いえ何でもありません。
作者さんは煙草を吸った事がないのですか? 別に吸いながらじゃなくても火を付ける事は出来ますよ。
それとも、浩平が聞いた話という設定だからでしょうか?
誤字があります。「〜もう、私にとっても別人じゃ〜」→「〜とっても他人じゃ〜」
個人的には、
>たとえばこれが物語なら、明らかに破綻している。
> 伏線が足りません。心情変化が唐突です。そのキャラの性格にあっていないと思われます。
これは少々あざと過ぎるように思いました。
文章や全体の展開などは問題ないと思います。
- 040 こんな愛の形も良いじゃない (採点:5)
- 住井が詩子を浩平に重ねて見ていた事に気付いてからの展開がやや急すぎる気がします。
それと、ここまで住井の視点を追いかけるならば、一人称の方が良かったんじゃないでしょうか?
それ位、住井の感情描写が丁寧に描かれており、彼の気持ちが良く伝わってきました。
- 041 Last Lovesong (採点:5)
- 小学生の頃の浩平の瑞佳に対する態度は、こんな優しい物ではなく、むしろいじめっ子の方に近い、酷いものだったと思います。
文章そのもののレベルが高いと思うので、もう少し突っ込んで考えて頂きたかったな、と思います。
- 042 オレとあいつと彼女の事情 (採点:5)
- 一つだけ、ですが非常に大きい問題があります。
あれ程自分が「乙女」である事にこだわっている七瀬が、浩平にすら最後まで教える事を渋っていた「昔剣道をやっていた」という事をそんなに親しくない、というよりまともに話したことすら殆どなかった南に教えるでしょうか?
南と七瀬(最後の部分を見ていると佐織なのかも知れませんが)というカップリングの意外性が面白いと思うので、もう一歩踏み込んで考えて欲しかったと思います。
- 043 夕焼け色のシンデレラ (採点:5)
- 部分部分に奇妙な表現があるのが気になりました。
全体的な話の流れや、みさきの生み出したえいえん=みゆきの人物設定は良い物だったと思います。
- 044 小さな幕間劇 (採点:1)
- 日傘って雨除けに使えるんでしょうか? いえどうでもいい事なんですが。
とりあえず、この作品の開幕〜閉幕までの間が抽象的な題材の劇という解釈でよろしいんでしょうか?
どうにも抽象的過ぎて私には理解できませんでした。
面白くないという事ではなく採点不能という事でこの点数です。すいません。
- 045 永遠と瑞佳のあいだ (採点:3)
- 「碌に」や「誇らかな(この場合の用法としては正確には「誇らしい」ですが)」といった難しい漢字を使っているのになぜ「たいへん」や「ふつう」といった易しい漢字を使っていないのでしょうか?
誤字や脱字も多いです。しっかりと見直しましょう。
話としては、男女論の様なものも含めて楽しませて頂きました。
というかこの作品、18禁じゃないんでしょうか? いいのかなぁ……。
- 046 キャラメルのおまけ (採点:9)
- 良いですね。永遠の世界での問答を抜かして、全体的にONE本編をほぼ忠実に通っています。
特に、みずかが出ているという事を考慮したのか最後の部分にちゃんと瑞佳シナリオを通ったらしい描写がありましたが、そういう細かい部分に気を使っている所が非常に私好みです。
文章などにもなんら問題は感じず、非常に面白かったです。
- 047 「わたしはあなたと歩きたい」 (採点:3)
- 「わたしは〜」が少々多すぎる気がします。
主語がなくても日本語は通用するので、それ程の強調は必要ないかと。
瑞佳の夢の部分がなければオリジナルになってしまう……というよりあの部分はなくても話としては成立すると思います。
展開や話の流れは良かったと思います。
- 048 待ち合わせ (採点:3)
- 文法のおかしい部分や誤字・脱字が少々ありました。
しっかりと見直しをして、正しい日本語を使う事を心掛けましょう。
目が見えない人を描いているという事にこだわった描写には好感が持てます。
- 049 雨音は誰が為の歌 (採点:5)
- 3点リーダがやや多いです。
それと、誤字・脱字が幾つかありました。
キャラクタに「らしさ」が感じられて面白い作品だと思いますので、後はしっかりと見直しをしましょう。
- 050 セレナードで眠らせて (採点:2)
- 確かに茜は丁寧語が混じった口調ですが、地の文を丁寧口調にするのはどうかと思います。
個人的には、神父の言葉
>「そんな時には、お互いのことを見つめ直しなさい。あなたがこの人を選んだ理由を問い直してください」
が印象に残りました。
- 051 南西の風は瑞穂実る平原に (採点:1)
- 「普通に生きていた」はずの瑞佳が周りに心配されるような明らかにおかしい態度(=浩平の事を周りに聞いてまわる事)を取っているのは不自然だと思います。
話の展開も早すぎて、特に瑞佳が狂気の態度を取る辺りはなぜそうなったのか理由が殆ど分かりません。
中編として纏めるためにはもう少しイベントを減らした方が良いようです。
オチはしっかりと決まっていると思うので、もうちょっと話を練り直せば良い作品になると思います。
- 052 未来の二人に (採点:1)
- 文章が詰まり過ぎていて見辛いので、もっと頻繁に改行をしても良いと思います。
難しい言葉を使えば良文になるわけではありません。もっと簡単な言い回しをするよう心掛けて下さい。
私自身喫煙者でお酒も嗜みますが、子供に喫煙や飲酒を勧めるような真似はしません。
その面で良子教諭は教師というよりは大人としての資格に欠けた人物だと言わざるを得ません。
話その物は面白いと思いました。
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