○Manuke さん
- 01 赤白黒 (採点:5)
- 香里の行動には鬼気迫るものがありますね。
ただ、正直なところ今一つ怖くないです。
このSS中の祐一にあまり非がないせいでしょうか、一方的に香里が異常だったと
いう印象が強く、末尾の「絶望と孤独と陰惨な確信」が感じられませんでした。
- 02 卒業 (採点:2)
- えっと……。
いとこ同士の結婚が反対されるというだけが理由では、ちょっと納得いきかねる
ものがあります。現代に限らず、いとこ婚をされている夫婦というのは日本では
珍しくもないわけですし。
現実問題としてタブー視する人がいるのは事実ですが、それで祐一が折れるとは
思えません。
名雪も、思考や行動が原作とはかなり距離があるように感じられました。
- 03 例え、誰が覚えていなくとも (採点:7)
- ストーリーの展開の仕方は面白いですね。
ただ、構成には少し首を傾げました。物語が始まる前にあった美汐と祐一のやり
とりは、省略せずSS中に含めて欲しいです。
あと、いくつか演出の不自然さも感じますね。
例えば透明スプーン越しの栞。表現としては面白いのですけど、実際にそのよう
に見える位置関係を成り立たせるのは困難では?
- 04 交差感情 (採点:9)
- 良いお話でした〜。
佐祐理さんの心の闇とその変化が、短いながらも丁寧に描写されているのが好感
触です。
ところで余談になりますが、文字化け部分は字形と文章から推察するに「繋がる」
と書かれたのですよね?
ここで使われているU+7E6B(繫のこと)は、JIS X 0208(旧JIS)
に存在しない文字です。一般に「繋」はU+7E4B(JISコード:3752)を使います。
より新しいJISコードであるJIS X 0221には収まっていますが、これに対応したOS
/アプリケーションは多くありません。
#ここ↓あたりをご覧になると分かります。
# http://internet.watch.impress.co.jp/www/column/ogata/special9/list6/list6.htm
文字コード変換によるトラブルはしばしば起きることなので、できれば投稿後に
確認されることをお勧めします。
- 05 風鈴の鳴く夜に (採点:7)
- 穏やかな雰囲気が良いですね。
最後の段落で名雪が前面に出てきて、少し印象がぶれてしまった感がありました。
- 06 シフクノセツナ (採点:4)
- 冒頭の部分で魂だけ「抜けて」来たのかと思ってしまいましたが、亡くなってい
たわけですね。
末尾で語られなかった香里の台詞を明記するのは、少々蛇足気味に感じました。
- 07 ふたりは391/199900*1/? (採点:10)
- ああ、楽しかったです。
どういうネタで来るのかと思っていたら、そう来ましたか。
タイトルが振るってますね〜。
栞と祐一のコンビも、生き生きとしていて良い感じでした。
- 08 名残雪の人 (採点:2)
- 祐一君、すごいヘタレですね……。好き勝手やっといて責任は取りたくないです
かと。親父さん、ぶん殴ってやりましょうよ(^^;)
物語の構図としては、少々ありきたりに感じられました。展開にもう少し意外性
が欲しいです。
あと、会話部分と地の文章のバランスがあまり良くないですね。適時交互に織り
交ぜると、より読みやすくなると思います。
- 09 まことだった。 (採点:3)
- う〜ん……、雰囲気は悪くないんですけどね。
地の文章なのか台詞なのか、あるいは過去の描写なのか判別しがたい文章は、意
図的にやってるのでしょうけど効果があるように感じられませんでした。
出だしと末尾の文章は歌詞でしょうか? こちらも良い印象を受けません。
- 10 さいごのにんむ (採点:1)
- 寓話に難癖を付けるのは野暮と言われそうですが、ちょっと寓意の底が浅過ぎる
のではないかと……。
人間を何十年もやっていると、大抵の者は愛する人を失う経験をします。
- 11 過去に捧げるプレリュード (採点:8)
- ああ、なるほど〜。タイトルはそういう意味ですか。
最後が奇麗に決まってます。
コミカル部分もシリアス部分もバランスが取れていて、テンポ良く進んでいくの
が良いですね。
あと、どうでもいいことかもですが、「今の小学校では円周率を3と教える」と
いうのはデマです。マスコミに踊らされないようご注意を(^^;)
- 12 梅雨前線北上中 (採点:7)
- コミカルでテンポ良く、楽しいお話でした。
- 13 三顧の礼 (採点:3)
- うーん、もう少し何かあると良かったかな、と。
あゆはおろか、祐一君の行動も読めてしまうので。
- 14 百花屋奇譚〜オトナとコドモ〜 (採点:8)
- むむ、これは評価が難しいですね。
前半の久瀬君はとてもいいと思います。舞踏会の被害を指摘するあたり。
微妙にイヤミっぽいところとか、素敵(笑)
ただ、後半はちょっといい人っぽくなってしまって、久瀬君の持ち味が薄らいで
しまった感がありました。物語としては奇麗に纏まっているんですけど。
それから、激情に駆られてカップを叩きつける部分が少し頂けません。特に話し
ている内容が内容だけに。
- 15 美坂香里の熱い一日とクラスメート達 (採点:4)
- うーん……。ワイヤーアクションがあったから不条理ものかと思ってたんですが、
テンションは高いものの後半は普通でしたね。
楽しいことは楽しいのですが、少々バランスが悪いように思われます。
- 16 何気ない日常、小さな幸せ (採点:4)
- ほのぼのしていて可愛いですが、少々展開が大げさすぎるように感じられました。
- 17 あわただしい最初の一ヶ月 (採点:4)
- うむむ、無茶ですね……(^^;)
良く摺り合わせされているとは思いますが、面白かったかと問われたら首を傾げ
ざるを得ませんです。ごめんなさい。
- 18 はんばぁぐ (採点:2)
- 『アイビキ』ネタは良いのですが、それ以外は少々退屈でした。
また、真琴とあゆは子供過ぎるように感じられます。
- 19 安っぽくても、それでも (採点:10)
- いいお話ですね。
何気ない日常の一コマで、特別なことは何も起こりませんが、こういった暖かい
お話は好きです。栞も可愛いし(^^;)
- 20 しあわせ、もういちど (採点:10)
- 暖かいお話でした。
Kanonの裏側にあったかもしれない栞とあゆの物語、優しい視点が好きです。
スケッチブックを介した結びの部分も良い感じでした。
- 21 君を守る (採点:6)
- なるほど。あゆと『まい』を合成することで、世界観を崩さないままバトルの舞
台をこしらえたわけですか。
趣向としては、とても面白いですね。
- 22 なゆきをあいしてる (採点:8)
- 面白いですね。ちょっと壊れかけた香里の複雑な愛情(^^;)
確かに、冷静に考えると名雪は少し風変わりかもしれません。他のヒロインと違
って、彼女だけは普通に日常生活を送っていますから。
- 24 リフレイン (採点:9)
- なんとゆーひっくり返し方をしますかと(^^;)
あゆあゆ、変過ぎます(笑)
楽しく読ませていただきました。
- 25 子の心親知らず 親の心子知らず (採点:8)
- プレイヤーの目からは見えない物語の裏側。
そこにあったかもしれない、少し切ないけれど優しいお話でした。
- 26 サウンド・オブ・サイレンス (採点:3)
- 実験作ですね。
こういうの私も考えたことあるんですが、実際に読んでみると…。orz
ちゃんと状況が把握できるのは素晴らしいです。
- 27 きんにくまん (採点:9)
- 面白かったです〜。
(『ゴリラ名雪』に対する祐一君の意見はちょっとどうかと思いますが(^^;))
北川君に嫉妬する祐一君が、実にみっともなくてGood(笑)
- 28 みずたまり 〜逢魔が時に〜 (採点:7)
- お話の流れは好きです。ただ、少々文章がおかしい部分が見られました。
(校正不足でしょうか)
- 29 心のゆくえ (採点:1)
- んと、ごめんなさい。
私はこのお話がKanonのSSであるとは認められませんでした。
- 30 君の名は…… (採点:3)
- うーん……。
オチにひねりがあまりに無さ過ぎると思います。
- 31 青いゆりかご (採点:7)
- 楽しい感じが良く現れていて、雰囲気も悪くないです。
ただ、前半の祐一は少し弾け過ぎかな、と感じました。
- 32 空回りのサーカス (採点:3)
- う〜ん、モテモテ祐一君というのがどうも……。
祐一ってそんな不誠実な奴ではないと私は思いますので。
それから、北川君の口調もちょっと丁寧すぎる気がします。女の子相手だからと
いうことなんでしょうけど、やや違和感。
あと、他作品からキャラを引っ張ってくる必要があったかどうか。本来クロスオ
ーバー禁止なのですから、リスクを増やす必要があるように見えません。
オチの部分はとても面白いと思いました。
- 33 心のかけら、幸せの太陽 (採点:2)
- うーん……。サプライズバースデーネタ(しかも指輪)は、少々手垢が付き過ぎ
ている展開なので、あまり評価はできかねます。
- 34 かえるところ (採点:10)
- 穏やかなペースが心地良いお話でした。描写も丁寧ですね。
こたつでぬくぬくの二人と、それを優しく見つめる秋子さんの光景が微笑ましい
感じです。
喫茶店の女の子も、シーンは短いですが味がありました。
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