○1e16 さん
- 0009 やみつき (採点:8)
- 独学ってことは、やっぱり(以下自粛
- 0021 憂鬱な自殺者達の午後 (採点:2)
- ごめんなさい、私には良く話が理解出来ませんませんでした……。
何故に? わざわざ? が多すぎました。
- 0032 metaphysical (採点:5)
- 最後にもう一山欲しかった……
- 0049 スティル・イン・ラヴ (採点:8)
- 「囲碁の世界」がただのギャグの為だけに出したのかと思ったら、あのような理由があったとは。
美汐の変装だったのだからかもしれないけど、真琴が「美汐さん」って呼んでたのがちょっと気になったかな……。私の読んできた美汐&真琴SSでは、ほとんどが「美汐」と呼んでたから。
それとも、それも変装を示唆してたのかな?
あと、作品の分類が「美汐 ラブ」だったので、真琴が美汐の変装だってのがすぐ解ってしまったのが、ちょっと痛かった。作者さんの所為ではないけれど。
でも、話自体はとても良かったと思います。
- 0053 ハル (採点:9)
- 良いお話でした。
真琴(祐一)と会っていないが為、高3まで心を閉じていた美汐の心を、強気な友情からそれを開かせるあゆ。
二人が最初に会った時の美汐の激昂には、呼んでる私までもが驚いてしまいました。
これから二人が書いていく小説はどのような話になるのか。
叶わない事では有りますが、是非とも読ませて欲しいものです。
- 0061 溶けよ、春の涙 (採点:7)
- 前半部分が原作をそのまま引き伸ばした感じだった為か、ちょっと物足りなく感じました。
それと、リハビリに6、7年間もかかる程の重体で、果たして病院を抜け出す事が出来るのだろうか。車椅子を押す力も無いだろうに。
でも、私がこういう別れと出会いの間の空白を描くタイプが好きで、その中でも綺麗に纏まってるので楽しめました。
- 0065 ミス・ムーンライト (採点:9)
- 久瀬がなんかすんごい格好いいですなぁ。
もしかして、部屋の外で入るタイミングをずっと待っていたのかと考えると、私内の久瀬イメージがかなり変わりました。
感想文は私も苦手なので、祐一の言葉を借りて。
私はこの話が大好きです。
- 0074 幸せを掴んだ男 (採点:3)
- う〜んと・・・え〜っと・・・どうコメントつければ・・・
ギャグとしては、私に合わなかったって事かな・・・
- 0083 恋は唐突に、急発進で (採点:6)
- 甘い……甘すぎる……俺にはもう耐えられない……
- 0088 春に降る雪 (採点:8)
- 口下手なので、うまく感想を言うことが出来ないのですが、良いお話でした。
だけど、いきなり視点が変わってしまうのが、ちょっと読みにくく感じてしまうのが惜しかったです。
- 0091 七月八日、晴れ (採点:6)
- 最初の方の美汐がちょっと壊れすぎてて、最後の方とのイメージが噛み合わなかったのが大きな−でした。
- 0092 君と一夜を (採点:7)
- 美汐、いっちゃってるなぁ。というか、祐一以外全員が。(祐一は元々だし)
ツボにははまらなかったものの、笑わせて頂きました。
でも、出てくる本がすぐ解ってしまって、ちょっぴり鬱。
- 0098 双故意〜ふたこい〜 (採点:5)
- それで良いのか、香里……。
良いんだろうなぁ……。
○2% さん
- 0005 あの素晴らしい愛をもう一度……いや、マジで。お願い。俺んトコだけでもいーから! (採点:9)
- このリズムがすげえ好きです、読みにくいけど。小ネタ下ネタ大歓迎です、祐一っぽくないけど。ただ、ちょっとオチが呆気なかった。あと、私は賢治ネタがあると喜ぶ人です。ケージネタでも嬉しがります。ありがとう。
- 0010 雪もよう、ところによりノスタルジィ (採点:9)
- うわぁ、あざといよぅ……(良い意味で)。やられた、これぞ王道、と思った。色々素敵ですが、「お姉ちゃん」が特に素敵です。ちょっと泣きました。
- 0015 らんじぇりーらす (採点:7)
- 感動した!
- 0019 12時の魔法 (採点:8)
- あー、なんかいい。「ほのぼの」だけにびっくりするような展開はないけれど、心温まるおはなしでした。「魔女見習いの秋子」も素敵。
あと、「憮然」は誤用です(多分
- 0039 バレンタインの空模様 (採点:8)
- どうでも良いことですが、「ヘルパンダイブ」ってなに!? って思った。一瞬だけ。
- 0041 ミラクル☆パワーの使い方 (採点:7)
- ツッコミどころは満載だけれど、勢いあれば全て良しというか、そういう感じで万事OK。
- 0042 手探りの旅人達 (採点:8)
- 途中、ちょっと語りすぎかも、と感じる台詞がいくつかありましたが、気にならないレベル。舞とあゆの組み合わせが新鮮でした。
- 0043 幼いあの日に見た夢は (採点:8)
- 終盤、1000円のくだりが素敵です。他も良いけれど、特に好き。
- 0045 応援できない大熱戦 (採点:8)
- 話のノリの割に、優勝賞品(景品?)がしみったれているように感じられてなりません。それが難点。
- 0060 .79 (採点:9)
- 1cm……誤差ですな、それは。
──ということで、栞が可愛い。タイトルに遊びが入ってる作品は楽しいっす。
- 0064 13月になれば君に贈りたいものがあるんだ。 (採点:9)
- まず、タイトルが秀逸。「よし、読んでみよう」というか、むしろ「読むのは後の楽しみにしておこう」と思わせる魅力がありました。
そうして、いざ本文へ。淡々としていて、どこか現実味のない語り口。理性ではなく感性の方にグサッとくる感じ。麻薬的。上手く感想を言葉にできないので、好きなフレーズをいくつか引用します:
>千羽鶴でも折ってみようかなって思いました。
この一言で、このおはなしの祐一くんを一気に好きになった。口調が良い。
>そんな時、俺は世界の終わりを感じるんだ。
云われてみれば、確かに電池や食事や一人や野良からは終末の匂いがする。
>手が、頭を撫でた。
あぅ、あぅ。
それから、香里さんと小指とか、もう歩けるからとか、色々と。ただ、おはなしに理性が追いつけないので今のところ9点。期間中に「分かった」という気分になれたら10点にします。
- 0065 ミス・ムーンライト (採点:8)
- 絵本を描く、というネタがとても好きなんですけれど……ミスコンとか性悪3人組は安直というか余計な気がします。オチも何だか唐突な印象。絵本に関するオチになっているか、逆に絵本の中に「月下のダンス」を匂わせるようなエピソードが入っていればもっと嬉しかったかも。
- 0071 笑顔。 (採点:6)
- うーん……微妙だなぁ、この《学校》。私に、このおはなしのスケールは広すぎます。
- 0078 ガラス/ラフ・メイカー (採点:8)
- 職人久瀬……うわぁ、格好良い。善人久瀬にも悪人久瀬にもない格好良さ。
- 0084 俺の学校は戦場だった? (採点:8)
- 吸血香里は絵になりそうですねえ。それはともかく、このあと祐一母からどんな返信が来るのか気になります。
- 0098 双故意〜ふたこい〜 (採点:5)
- 面喰った。ジャンル表記が「inside story」なら平気だったかもしれません。
最後の一文が割と好きです。
- 0103 世界の果てという名の雑貨店 (採点:6)
- 内省的で観念的な語り口以外にも、深読みを誘うような箇所は結構あるんですよねー、妙に詳しい新聞記事とか。北川が気を遣って作り話をしたのかもしれないなーとか、久瀬あたりが投書でもしたのかなーとか。あと、1/4000についても深読んでみましたが、分かりませんでした。
○Aoi さん
- 0002 ぜろぜろなゆちゃん〜凶悪兵器を破壊せよ!〜 (採点:2)
- ジャムはもうおなかいっぱいです。
- 0005 あの素晴らしい愛をもう一度……いや、マジで。お願い。俺んトコだけでもいーから! (採点:4)
- こういう書き方は嫌いじゃないんだけど…終わり方がちょっと物足りないかな。
- 0060 .79 (採点:4)
- もう一ひねり希望。
○Ecila さん
- 0001 虹の架け橋 (採点:5)
- 序盤、丁寧な三人称のおかげですいすいと読めた。情景が浮かべ易いという意味も含め、感情移入もしやすいし…。
が、それに慣れると今後はSSの面白い部分を探すというか、期待が入ってくるのだが、思いの他あっさりとしていて、気が付けば終了。
ありふれたお話だったなぁ、と思いつつ、ものみの丘という固有名詞があることを考えるとこのお話は「あゆ」はいるけど「きつね」のお話だったのかしら?
最後の虹はきつねの嫁入りだったのかねぇw
とにもかくにも締め方は良いな、と思った。
虹の元にはタイヤキ…ね……。
- 0005 あの素晴らしい愛をもう一度……いや、マジで。お願い。俺んトコだけでもいーから! (採点:3)
- 相沢祐一を使っての一人称にしては、やけに幼く、瑞々しい一面を持ちながらも裏では諦めがかっているような雰囲気を有している突飛な作品。それが第一印象。はっきりいえば「こりゃいったい全体なんちゃらほい」って感じ。
文章を読み進めていく内に、一応は方向性が見えてくるのだが、祐一の一人称がさまざまな視点をふらふらとしているのはうるさく思える。それらになにかしらの意図を隠しているやもしれないが、今回は大目に見るのはやめて置こうと思った次第。つまりは判り難いったらありゃしないと言いたいわけである。
コンペは40kbという制限がある。その制限にそって物語の起承転結をはっきりと掲示するのであれば、ちょっと無駄が多い。ちょっとした贅肉というには苦しい。
よしんば意味があったとして、解してくれる読者がいなければそれは独りよがりになってしまうということもあるので注意されたし。
ちなみに私はそれなりに頑張って読んでみた。このSSにある私がいう無駄と思われる部分になんらかの意味を探してみたが、深いところで確たる証拠も見当たらないため、意味不明という結論にする。ついでにいえば、そんなひねくれずに書けと言いたい。
あと、固有名詞がいくらか使われたが「ショウリョウバッタ」や「ユキツバキ」とか「巨人軍」とか。これも目に付く。もううざすぎるくらいに目に付く。
おそらく、作者さんは深く考えないで書いてしまったのかもしれないが、わざとらしさの二乗倍で、なんとも読んでいて恥ずかしい。なぜ恥ずかしいかといえば、自分も同じ道を辿ったからなのだが…。
まだカマキリのカズオくんで、食べられちゃうのか勘弁だからボクらはバッタで良かったね♪ の下りの方が良かった。笑えた分だけ。微笑ましいだけ。
まだまだ頑張ってね。独自の路線を確立できたかもしれないんだし…。
とはいえ、土台がない。安定性が皆無に近いともいえる。今後はSSをとりあえずでも良いのでいっぱい書くことをお進めする。
- 0016 sTrAwbErRy FiElDs fOreVeR (採点:2)
- ダークじゃなくてきち○いというジャンルですな。常人にはちょっとわからん世界。
まぁ、独特の色があるんでしょう。つまらないと言い切るにはちともったいない。ただ、KanonのSSにするにはKanonである必然がなくて感情移入しずらかったかな? なんちゅーか、届くものが足りないとでも言うか。
まぁ、Kanon原作の情報がインスパイアされているという風味。この作品がメインでKanon的要素をMIXしたというか、そんな感じで。桜井亜美とかが書きそうな話だなぁとか思いつつ読んでました。
で、ここで個人的な趣味を言えば、祐一の自己完結気味なラストはちょっと消化不良かも。もっとはっちゃけて、すっきりとさっぱりとしたマッド振りを書いてしてくれる方が好み。
しかしこの作品を評価したがる人は少なそう。というか、普通に考えもKanonSSとしての評価はできなさそうな感じ。
それをわかって、敢えてこの作品でコンペに参加した作者さんの意図に興味ありますね。
感想掲示板がつくのであれば教えて欲しいですね。うん。ぶしつけで申し訳ありませんが。
- 0023 今と出会うために時計は時を刻む (採点:6)
- 最初に北村薫のターンを思い浮かべました。でもって次はアウター・ゾーンのミザリィ。
でもってこの話の月宮が物凄く別人みたいですね。なんていうのかしら? Kanon本編に出ているうぐぅは、愛らしいマスコットで偽者で本体? ここのうぐぅは頭も良さそうだったし、なにより美汐お姉さんとソラでお話ができるほど度胸も、弁も立ったし。そもそも「ロスタイム」という単語がやつの口から発せられることに驚いたというか、思わず頭なでてやりたくなりました。あんなに馬鹿だったうちの娘が難しい横文字を使ってくれるだなんてオロローンオロローン…みたいな?
話がずれましたね。
私はこの手の摩訶不思議なファンタシーな話はかけません。結構こってるっぽかったしスゲーって感じ。
読んでみて、満足満悦満腹するほどの面白さはなかった。申し訳ないが趣味が違う。ただ、なんとなく評価しても良いかな? そうおもったからこその7点でした。5点じゃ失礼かな? とかなんとか。うーん、コンプレックスってやつなのでしょうか…。
- 0025 目くそ、鼻くそと共に散れ (採点:4)
うぃ、笑った。けれども、どうにも長談だったのが勿体ないような…。かと思えば、途中経過のやり取りも大雑把過ぎてわかりにくいし。肝心かなめの文化祭パートがあっさりしすぎているっていうのもなぁ。
面白かったには面白かったんですけども【読んだ】という感触が読後にはっきり残っていないというのがネック。上手にまとめる作業と、プロットの作りこみをもちっとして貰えれば、この物語はもっと良くなると思います。
なんて、ちょっと偉そうに言いすぎたかしら?
- 0034 白の世界に天使はいない (採点:4)
- 読み始めて、おっ、と思った。作者の視点が面白いと思ったのです。
舞と祐一が再会する、この流れに至った時に結末がどうなるのか? をかなり期待した。結構ドキドキする展開かな? とか。
で、実はあっさりしていてうーんMOON.な感じ。山場以外のSSの内容については、周りの風景を交え淡々と進んでしまって印象が薄いのも苦しい。
佐祐理と祐一の出会いは自然な感じがしないでもないのだが、やっぱり結末ががっかりだった分、変なところでしわ寄せが出てるかもしれません。こちらの感情的な部分に、とでも申しましょうか。
ほいでもって、ラストからちょっと手前で祐一が佐祐理を好きだ、と告げましたが、あれってやっぱりフリですよね? マヂもんだったらすげぇがっかりしそうなのですが…。
ちなみに佐祐理。舞が目を覚まさないことについて、祐一が原因だと理解するはずです。祐一が過去を覚えていないから会いたくない(もう病院にはこない)と告白したことも含めて。舞が祐一と出会って泣き、倒れたという事実をもってすれば。
祐一の「好きだ」発言に対して、舞のためにはなりふりかまわぬ女であろうことうけあいのアイタタターで恐らくは打算的な佐祐理は祐一のことを必死で繋ぎ止める――舞を目覚めさせるために――と思うんですけど、どうよ? 作者さん。
- 0038 彼は友達 (採点:3)
- 極めて普通。オーソドックスで丁寧な作品。祐一を受け入れられない姿勢の佐祐理の表現は及第点なのではないでしょうか? まぁ、祐一の「俺も幸せになれる」はちょっと吹いてしまったが。ここは言わぬが華か、それとももっと柔らかい表現の方が、祐一に謙虚さがあって良いかもしれないなーって思いました。まぁ、細かい部分ですね。
言うことはそれほどないSS。とはいえ、面白かったかどうか? といわれると厳しいかもしれない。
なぜなら、このお話はどこかで読んだことがあるような内容であったから…。うーん、SSって難しい。
- 0047 gift for love (採点:10)
- ええもん読んだ。なにを言わずともOK。
この話に文句ある人いるんか? というくらい引き込まれた。
えがった。実にえがった。こんな話をかけるあなたが羨ましい。
- 0048 どっぺる (採点:2)
- まず最初に、どっぺるのわりには随分とキャラクターが違いますね、二号さんは。
そも、一人称(物語からみての主人公である)の祐一からみた、もう一人の自分。同じ考え方というにはちょっと違う。メイン祐一に対してかなりの割合で受身で応答している。あれが祐一であるのならば、もっと自己主張をする。例えば…と、これを言うのは長くなるし自分で考えるべきだから言わないけれども、ひとつだけ。実力が不足していて平等な一人称を書けないのならば三人称でこの物語を書き直した方が良い。面白くなる可能性がもっと出てくる。
さて、今度は面白味について吟味してみる。
一言で言えば、物語の骨子が怪しい。あゆのきせきだっていっても、もちっと具体的な理由にしてあげましょう。二人いればおこぼれが貰えると考えているあゆにも突っ込みたい。同じ祐一なら名雪が3P…じゃなくて二人の祐一に言い寄られてもおかしくないでしょう? 徹底的に考えてから書いて欲しい。もし、あゆとくっつけたければ「ボクを好きになるようにうんぬんかんぬん」で人権無視かよ! みたいな展開だってギャグコメディになる。そう、コメディとしても物足りないんだ。スルーしてしまえそうな展開、文章だったせいか、笑いが少ないからだろうか? 笑える要素もたまにあるくらいだし。うーんMOON.な感じ。
どっぺるというコメディチックで強引な内容をかくものっぺり(フラット≒平面的)と書くのはどうかと思う。はっきりいって、もっとどたばたした方が良い。面白味を出すなら秋子があたふたするくらいの方でも良い。ただごとではないというバロメータにもなる。読者にもわかり易いと思うし。
なんでもかんでもあらあらまぁまぁで認める秋子、それが普通になってきている現状に(なんて普通だよ、ぉぃ)疑問を持ってみません? ネタ的には秋子だって充分驚いてもおかしくないようなことなんだから。パターン化している自分の殻を破ってくらさいませ。別に全員エンドは否定しない、名雪エンドだということも認めますから。ただ、もっと考えて展開を練るべし。はっきりいって今のままでは面白くないです。どんなネタでも掘り下げることはできるが、それは書き手次第であるということを忘れずに。
って、すげぇ説教染みててごみんね。
- 0050 怨みます (採点:6)
- 含み笑った。ストーリーの出だしに漂っていた暗い雰囲気ががっちり効いていて、激しく含み笑った。
アホの美坂というキーワードでさらにウけた。坂田師匠が思い浮かんだんですよ。
テンポ良いし栞のやさぐれ具合も良かったし、とにかく含み笑った。
このお話で栞が成仏する時がくるとすれば、きっと爽やかに終わるんだろうなぁ、と思った次第。
ごりごりと物語を展開していく姿勢については、特別にいうことはありませんね。うん。最後にもう一度だけ含み笑っておこう。ぐふぅ、ぐふぅ。
- 0051 受精卵 (採点:9)
- いやっほーい。最高。いいなぁ、これ。LOVEっすよ。愛っすね。
ダークと銘打ったSSが今回の中篇コンペではかなり見ることができましたが、今コンペで初めてまともなダークに出会った気持ちでいっぱいです。
実は、栞と香里で似たような話を考えていたので、内心「やられたぁ! 畜生! べらんめぇ!」という気持ちになりながら読みましたが、面白かったのでホッとしていたりもします。「んぁ〜、書かなくて良かったプリ」みたいな。
宮部みゆきとか、乃南アサとかが書きそうな話で、スリリングなシーンが後半で矢次のごとく展開されていますけれども、読んでいる方としてもどーなっちまうんだろうって思いましたよ。
ただ、本当にもったいないと思うのはこのお話、設定などはかなり深い部分が覗けるというか垣間見えます。ぶっちゃけ本当に怖い部分は描ききれていない。
例えば香里。彼女の心情だけとっても、まだまだまだまだ深い部分へ潜ることができるのではないでしょうか? 香里が受精卵の操作を行うまでの心情、その過程をとってみても怖い部分が書けるかと思います。
今作では香里の行動が北川の死、彼の面影でぼかされつつ終了します。
子供をつれて逃げるのか? それとも? さぁ。どうなるの? と、後を引く展開。
長編の場合であれば、ここはもうクライマックスに近い部分であってクライマックスではないでしょう。読者的には最高潮です。ドキドキします。しかし、掲示されている内容では、これからの香里の行動は記されていません。思うに、これは作者さんのモチベーションがさせた結末ではないだろうか? と邪推。あるいは容量的な問題も含めた部分からの。
祐一と香里の過去、事故のシーン、祐一と名雪を含めて濃密に描写されていたならば…香里と、その子供がどうなったか? そして真の結末があったのではないだろうか?
私はこの作品は未完成であると考えます。きっちりとした描写、読者がよりリアルに物語の輪郭を創造できるフィールドを文章で描くとするのであれば、この物語は40kbでは足りない。
私は今回の結末でも面白いと思った。だが、足りない。まだ足りない。きちんとした結末が欲しい。ここまでお膳立てされているのであれば。
再度繰り返すとして、中篇という40kbという枠では表現し切れていない。実にもったいない。コンペじゃなくて、じっくりと書いた一つの作品として読みたかった。ダイジェスト版のような今回のようなものではなくて。
まぁ…えーと、うん。とりあえず、期待しときます。
本来なら未完成だろうという勝手な判断、思い込みでもって評価は5点くらいにしたいのだけど、好きすぎて9点進呈してやれ。半ば嫌がらせチックに。
つーかもーめちゃくちゃですな、自分。
最後に、この作品はダークはダークなんだろうけど、雰囲気的にはミステリーに近い作品かも。というか、ミステリー要素(この作品であればいっぱい盛り込めると思う)があれば面白さは二乗倍になりそ。って、好きかって言いまくってごめんなちゃい。めちゃくちゃな自分に反省。そしてがっくり。ついでにばったり。最期の最後で合掌。ちーん。
- 0055 少年エスパー 北川! (採点:6)
- 笑ったっす。ギャグテイスト満載で王道をつっぱしるあたり。物語の起伏も富んでいて、断面図やら3mやら、使えなさっぷりが炸裂してて笑った。ちなみに、遠くのものを動かす能力だけど、北川とまったく同じことを考えてました。作者さんも良く考えているなぁ、とか思いましたね。元ネタはあったかもしれませんが、ドラえもんとかなんかそんなん辺りに。
最終的に、ごり押しでお話を進めていたようにも思うけど、北川のキャラクターのおかげ(?)かどうかはわからないけれども、このお話ではごり押しでもOKかな? って思いましたよ。
- 0057 好きと言って欲しいだけ (採点:5)
- 普通、でした。
面白い! とも、つまらない! とも判断のつかない。
うーんMOON.
- 0058 さよなら、レディバード (採点:6)
- 自分的には極めて普通。作品の内容にはあまり感慨はなかった。SS慣れ、といえばピッタリかもしれない。
とはいえ、この作品は好きな人が多そうな気がしないでもない。
徹底的に書いているのも伝わってくる。けれども、逆にそれが目につくような気もする。
外資系の匂いがするSS。(なんて表現だ)
しかしネタ(レディバードってなにかの固有名詞なのかしらん?)がわからなかったから、どこをどう楽しめば良いのかを伺いながらだったのか、気がつけば読了という部分も。
わたしがひねくれすぎているだけかもしれないが。つけた点もどちらかといえば打算的。
これで順位が上位50%より下だったら私の見る目がないってことなんだろうが…。
- 0060 .79 (採点:8)
- Webに並んでいるのと大差ないどーでも良いような、SS界隈に氾濫している有象無象な日常系作品と、ある程度書ける人がさらっと書いた場合…その差を想像してみて欲しい。特に根拠のないところで自分に文才がないといって逃げ道を確保しているようなチキン…って俺か。まぁ、それは良いとして(良くないけど)、両者の質の違いが如実に現れていて、感心するほどに丁寧な作品だったと思います。
今回のコンペ、特に短編で見受けられる日常系のSSで、感想がまったく浮かばないような作品を書く人たちや、どうすれば面白味が出てくるのかを苦心している人たちが読む(=勉強する)のにはぴったりな作品。
読み手に伝えてくる情景、感情。シンプルで無駄のない文章はストレスを感じさせずに展開していく。SSのお手本的作品だったような気もします。ゆえに押しが弱いという部分もあるのだろうけれども、この部分については言及せずとも作者さんはわかっていると思うので…。
個人的に思ったこととすれば、この作品はスタンダードな面白さが前面にあって、かんぐる必要もなく素直に読ることが良かったわけであって…。内容がひねくれているわけということもありませんでしたし。読んでみて、まっすぐな作品だったなぁ、というのが本当のところ。
むしろぐちゃぐちゃいってるのは私だけのような…(オドオド
最後の一言。素直に、本当に素面で言える。この作品は面白かった。
栞が可愛い。こんな妹ちっくな恋人がいたら甘やかしてしまいそうだと思ったくらい。巨乳エロ本を隠し持っていた祐一は私刑で死刑の方向でファイナルアンサー(笑)
- 0062 トリビアを聞きながら (採点:3)
- KanonSSやめてミスター味っ子のSSを書かれては? と最初に思ってしまった。
言いたいことがあるとすれば8パートに分割するほどのSSではないということ。無駄に疲れる印象。
と、言う割りには、ラーメン食べたいなぁ、と思ってしまったので負けた気分。
面白みについてはまぁまぁでした。ただ、SSに料理のネタを詳しく説明されても困ります。はっきりいって。Kanonキャラクターが絡み合うSSを読みにきているわけであって、別にラーメンSS読みたいわけじゃぁないんです。ラストでときめきを北川が失ってしまいますが、まったくもって私もときめきがありませんでした。
近所のラーメン屋でも満足してますし、インスタントラーメンだって十分美味しいと思っている人もいる。
わけのわからない話を見せられても退屈なだけ。専門分野でつきつめてSSを書く場合は、とりわけ状況を見極める必要があると思います。誰が見ても大丈夫そうなネタ、わかりやすいネタをチョイスすることは重要だと考えるのですが、はてさて。
まぁ、読者に内容を強要するにしてもネタは考えろってことで。
わたしみたいな適当に美味しいと思えて「別に食べれればなんだって良いや」という人間にとっては「へぇ」という程度。とりあえず「8へぇ(MAX20)」くらいを差し上げたい感じ。
個人的に好きなラーメンは「昔ながらの中華そば」。日本海産のちょっぴり値の張る煮干を使った、ぐつぐつの熱湯でさっと湯がいたシンプルなナチュラルスープに、醤油とチャーシューを作る時に浮いてたラードを少々。そこへラー油(ゴマ油)をスパイスに、千切りのねぎ、しなちく、厚切りチャーシューであっさりとした風味が好きだったりする。
……って、やっぱりうざいくないっすか? こーゆーのって。誰が見るわけでもないんですけれども。
- 0067 恋人達へのポートレイト (採点:5)
- 及第点のSS。可もなく、不可もなく…と言いたいところだけど、台詞のほとんどが臭い。
臭すぎて白けてしまう部分が若干見受けられる。
作者が作品に感情移入をしすぎるのもどうかと思う。もう一歩下がった視点になれば、落ち着いた雰囲気になるのではないでしょうか?
- 0070 recollections birthday (採点:2)
- だりぃ。読んでて苦痛だった。コンペでなければ読み流してる作品。なにが面白くなかったか? といえば、無駄に長い。長すぎる。文量増やして中篇に参加すれば良いってものでもないような気がする。
得に前半戦、日常を書き連ねいるのでしょうけれども、描かれる必然性が薄い。ただ垂れ流しているだけにしか思えない。動物園にいっていつも以上にはしゃいだ佐祐理がいた。なにかがおかしい。それだけでも伝わる。力を入れるべきポイント、物語の面白味を考えたペース配分など、SSの骨子を根本的に間違えている、としか私には思えません。
後半戦、山場に入りつつあるも変なシチュエーションだったり、佐祐理の自己完結気味な一人芝居に読み手としては消化不良もはなはだしい。プロットを練り直し、配分を考えればこの作品は短編の方が向いている、と思いました。
最後に蛇足だけど、それ、そう、そして、などの単語がかなりの頻度で目につきました。これは自分にもいえること(わたしも同じ癖があって、かなり悩んでいる口です)だったのでかなり気になりましたが、注意した方がいいかもしれませんね。
- 0073 心、ひらいて (採点:4)
- うーん、好みではなかったかも。コンペのために苦心してネタを出した、というイメージ。言い方を変えればよくある悲劇。
立ち直っていくさまがテーマだったのかもしれないけれども、あっさり風味。Kanonという物語でこれに似た展開があることを考えると(名雪と秋子)ちょっと物足りなかったかも。記憶に残れないSSといえばキツイかもしれませんが、事実かと。
あと、こういう時に北川というキャラクターが冴えるのはお約束ですな。うん。嫌いじゃない。
- 0078 ガラス/ラフ・メイカー (採点:4)
- 一体全体なんなんだろうか? ラストを読んで思った。ちょっとネタのつながりが苦しいような、そうでないような。
舞が死んだにしてはなんとも盛り上がりにかけるというか。
それでも普通に読めました。面白かったのか、面白くなかったのか、判断している内にぶつ切りにされた感じ。
というか、やっぱり最後はわけわかんないっす。久瀬、なんであんなんなっちゃったんでしょうねぇ。
物語もあちゃらこちゃらのキャラクターの主観に飛びまくっていたので落ち着かなかったし。
精度は必ずしも高いとは言い難いSSだったけど、切り捨てるには摩訶不思議なSSだった。
…しかし、私の批評はあなた以外の方に対してもわけわからんですな。ホント、すみません。
- 0083 恋は唐突に、急発進で (採点:2)
- 自分のHPにアップして下さい。少なくともコンペに出すのならば、もっと自然な形にして欲しい。
教室で押し倒すお嬢様…まったくもってありえない。他人の書くSSであっても、私の想像の範疇を超えている。
少なくとも、まともな感想を頂きたくば、考えてSSを書いて下さい。ただひたすらな妄想劇を見せられても…こっちは困る。馴れ合いがしたければ自分のフィールドに帰った方が良い。ただ痛い目に会うだけです。
ならば、なぜ評価したか? といえばコンペだから。あなたもそれ相応のリスク、差別され評価されることが念頭にあったはず。以前の傾向を考えればどのような評価を受けるか? 自分でも判断できると思うのです。できないというのであればそれまでですけれども。
気分を害されたかもしれませんが、お互い様ということで腹を割って頂きたい。
そして一つ質問なのですが、ジャンルはラブと表記されておりましたが、どのようなラブを書きたかったのかが知りたい。私からみて、気持ち悪いくらいに甘くてそれだけのような気がしました。
なにかしら物語性の必然はあったのでしょうか? 疑問に答えていただければ幸いです。
- 0084 俺の学校は戦場だった? (採点:3)
- 強引な構造にちょっとがっかり。もっとこう、なんといえば良いのか難しいけれども、壮大な仕込みがあるとばかり考えていました。がっくりばったり拍子抜け…な感じ。
最終的な目的が明らかになれば、今度はSSの全体に構造的な無理が目立ってきて、結果として楽しめないと判断するに至りました。
この前フリからこの結論になる? いや、つながらないだろう? むしろ、つながりに無理があるやんけ。SSとしてこの展開はOKなのでつか? という疑問。場当たり的な展開は嫌いです。<今回の状況が作り出された原因、名雪の気持ち、北川の気持ち、久瀬の行動などなど、めちゃくちゃな理論展開が納得できないし、これに類する事象がSS中にはいっぱいありました。
簡単にまとめますが、笑った部分もあったし、謎な部分もあった。興味もそそられた。でも、オチがめちゃくちゃで台無しだったよ、と言いたいわけである。
- 0090 真冬の蠍 (採点:3)
- 読み流してみる。ふむ、怖くないしダークにしてはあっさりしているなぁ、という印象。
そっと死ぬのもいいけれど、カタルシスが欲しい。爆発するようななにかが。名雪の死、全体的な雰囲気は暗いけれども、ダークというにはインパクトは弱い。静かに死ぬのだとしても、死ぬのはエネルギーがいる。それはきっと殺人でも交通事故でも戦争でも、もちろん、自殺であっても。今回のように名雪、からっぽになってしまっての自殺でであれ最後の灯火ってのはまぶしいものではないでしょうか? 自殺にいたるまでの過程、心情。その最後にはかなりのエネルギーが弾けたとしてもおかしくない、と私が思っているだけなのかもしれないのですけれども。
カタルシスとは別の観点からもちょっと一言。こちらの作品、鬱積する悲しみは十分に表現されている。でも、それがフィクションフィクションしていて、怖さが薄すぎる。
ダークは読者に怖い、底冷えさせるようなぞくぞく具合があってこそ。これはよくあるシリアスよりもちょっと暗いだけでダークには届いていない。本当の底というものを描くには足りないものが多すぎるのではないでしょうか?
- 0091 七月八日、晴れ (採点:8)
- なんのていらいもなく良かったと思えた作品。構成もしっかりとしているように見受けられました。安定した面白さ、不安を感じさせない内容。グッジョブですな。ただ、SSの山場となる盛り上がり部分における箇所が、読み手にとって許容範囲以内(美汐が真琴の頬を叩いたところには意外性、特筆すべき点があるように思うのですが、叩いてしまった理由については誰もが予想できるかと思います)であるような気がします。少なくとも私は予想通りであっさりと読み進めてしまいました。美汐が泣いた理由。その先・更に一歩! ぐぐい、ぐいっと踏み込んだ部分に美汐を形作る『なにか』があれば問答無用で10点満点+αだったかと思います。
で、ここから先は蛇足になりますが、おばさん臭い美汐をからめた前半戦のギャグ攻勢は面白かったです。ちょっとサービス具合が目についた感じもするけれども、底意地の悪い美汐に萌え。いじめられたいし、言葉攻めにされて涙ぐんでしまいたいですね♪
で、これが最後。かなりの蛇足。後半、おそらくは久瀬くんがゲストで出演した(ここが唐突だ、っておっしゃる方がいそうな気がするのけれど、どうでしょうかねぇ? 私は嫌いじゃなかったです。突発事故っぽくて。ちとフォーローが足りなかったけども、気にするほどではなかった)とは思うのだけれども、この久瀬の口調、まこみしメインにあえて登場する組み合わせをみるに、これを書いたのは八岐さんの趣味がさせたものなのかなぁ、って思ったんですけどここまで作為的に書くだろうか? はてさてはてさて………作者さんはどなたかしらん? 八岐さんかしらん?
と、とにもかくにも自分、恥かくかもしれないけれども、まぁ、いっかな? てことで作者当てにレッツトライでございます♪ はずれだったら盛大に貶めて下さい。辱めて下さい。わたしはもだえます。
- 0092 君と一夜を (採点:4)
- 三流のギャグコメディーを意図的に書いた、というのは間違いないですよね?
他作品のネタとか、とくにアニメ漫画などの造詣に深くないと予想される美汐がべらべらと語るのに拒絶感を覚える読者が多そうな気がしました。
わかって書いているんだろうなって。特にパンツ被ってフォーって人の下り。あれはやりすぎだったかも。まぁ、私個人としてはなんでもアリなんですけどね。
レズ美汐ってのはなんか新しい発見があって良かったなぁ、と思いつつ笑って読めましたよ! まる
- 0098 双故意〜ふたこい〜 (採点:2)
- なんとなく1点はしのびなかった程度の出来ではあったので。
うーん、良くこの作品でもってコンペに出ようと思われたことに驚いております。
おそらく、もっと普通に書ける程度の力量は持っていると思ったので。テンポも結構ありましたし。
しかし、ネタが際どい。受け入れる受け入れないの瀬戸際ではなく、大半が受け入れられないと思うネタをふんだんに盛り込んでいる。小学生がう○こう○こと叫んでいるのと変わらないレベルだものなぁ。特に香里のかいざーなっくるとかいう単語を平気で使ってくるあたり、もう痛すぎて見ていられなくなりそうでした。それでも最後まで読んだんだけど。
まぁ、ネタでとんがっても叩かれるのがオチであるということ、身をもって知って下さい。
それから、次にコンペに参加されるというのであれば、少なくとも見ごたえのある作品をお願いしますね。
- 0101 君の瞳にシャイニング延髄斬り (採点:7)
- ゲテモノタイトル三部作(002/005/101)。その完結編となるシャイニング延髄斬りでしたが思いの他面白かった。というか、タイトルに意味がないのが逆にがっかり。
面白くてがっかりしたのは初めてのような気がします。ある意味期待はずれ。
SS本文についてはいうことはなし。
久瀬の馬鹿っぷりとか、北川の痴呆症炸裂具合などはいい具合に男子高校生の赤裸々な日常を描いていたと思う。実は読んでて恥ずかしかったのは内緒の方向で。
ちなみに序盤の無駄に元気なところはかなり笑えた。倉田のはっちゃけっぷりと川澄の哀愁とか、細かい部分でも。べつに大風呂敷を広げていたわけでもなかったので、こじんまりとした馬鹿な内容に笑わしてもらいましたとさ。
とりあえずあなた独特の、珍妙でどこをどうすれば沸いて出てくるのか…否、発酵したみかんに生える冬のアオカビのごときタイトルセンスは是非ともなくさないで欲しいw
- 0103 世界の果てという名の雑貨店 (採点:10)
- きた。
もう、つぼにはまったとしか言いようがないくらいにきた。まいったぁ。
畜生、心中しちまえば良かったのに、と思ったほど。←支離滅裂だけどなんとなくわかって下さい。
もう好き。全身全霊込めて好き。もうけだるくて、濁った白色のフィルターよりもちょっとだけ透明な感じが文章全体的に漂っていてLOVE度高いっす。
佐祐理一連の最後の台詞、もうドキドキした。
上記のような本文の蓄積があって、祐一の「どうでもいいだろ?」この台詞が響く。
作者の年齢と精神年齢がどんなもんなのかが激しく気になりましたとさ。
- 0104 幸せの玩具 (採点:6)
- ありえたかもしれない話。一応プロットに大きな問題はないと思う。
とはいえ言葉にし難いなにかがひっかかる。違和感のようなもの。佐祐理の行動、考え方は納得できるのに。
自己完結気味な佐祐理。基本的なところで弱い舞。うーん、矛盾した物語ではないのだが…。
なんといえば良いのか。あおき哲夫氏辺りなら上手に感想を書かれるような気がします。
人のSSで他人の感想が気になるくらいに、なにか言いたいけど言えない感じでいっぱいです。
うーん、私の中で創造する佐祐理は一線を越えることができないからなのかなぁ?
○Foolis さん
- 0001 虹の架け橋 (採点:5)
- 最後が悪戯っぽくて非常にいい感じでした。
しかし、メインテーマの方をもう少し凝って欲しかったように感じました。(虹の架け橋をどういう意図で用いたのかは分かるんですけど)
そういう意味で残念な作品でした。
あと、違和感を感じるはまちがった表現ですのでご注意を。
- 0002 ぜろぜろなゆちゃん〜凶悪兵器を破壊せよ!〜 (採点:4)
- まぁネタ的にはありがちだとは思うんですが、まぁまぁ楽しめました。
でも台本風じゃなくちゃんとやってほしかったなぁとは思います。
そっちの方が楽しめたと思いますし。
- 0003 皐月の陽光、うららかに。 (採点:8)
- 青臭いのが非常にいいですね……。はぁ……。(超遠い目)
読んでて非常に楽しかったです。
それとともにああ、こういう日々があったんだなぁという自分がいたり。
雰囲気もよかったですしいい感じでした。
ていうか祐一よ、エロビのことを教室で堂々と話すのはやめましょう(苦笑
- 0004 届け、この想い (採点:6)
- なんていうか非常にかわいらしい作品ですね。不器用というかなんと言うか。
とにかくかわいい、という形容が一番似合う作品。
文章が全体的にやや稚拙なのがよりいい雰囲気を出しています。
今の祐一の所で、文章でのギャップを見せられると非常にいいのですが……、そこは少し望みすぎですかね。おそらく作者の地でしょうし。
ネタ的にも結構好きでいい話でした。
- 0005 あの素晴らしい愛をもう一度……いや、マジで。お願い。俺んトコだけでもいーから! (採点:4)
- 文章のテンポ自体はなかなかいい感じなんだけど、いかんせん読みづらかった。
もう少し改行を増やして欲しい。
また、ネタ自体ももう少し磨いて欲しい。色々滑った感がある。
それが残念だった。
- 0006 MIND YOUR STEP! (採点:4)
- 書きたいことはいいと思うんですが……。
台詞回しがおかしいです。明らかに。
特に始めの
>「わからねぇよ……。オレは美坂の事も、栞って子の事も、何一つ知らない。彼女が一体どんな病気におかされているのかも、な」
ここに明らかに論理の飛躍が見られています。
そこらへんに気をつけてください。そのせいでちぐはぐに見えてしまいます。
北川君の最後の鈍いやり取りは結構好きなのですが。
- 0007 華音霊異記 (採点:1)
- オリジナル色が強すぎます。
いえ、強くても面白ければかまわない、という立場なんですが、個人的に楽しめない内容だったので。どうしても評価は低くさせてもらいます。
それに、設定がおおげさすぎる。
40KBという容量なのだからもう少しシンプルに出来なかったものか。
そのせいで、最後の展開がご都合主義にしか写らない。
(直る展開を効果的に見せられていないということ)
それが残念。
ま、とりあえず個人的にはあわなかったということで。
- 0008 残り灯 (採点:2)
- ネタとしては文句なくいいんですけどね……。
はぁ〜〜〜〜〜(超深いため息)
何でもっとうまく調理できないものか。
調理の仕方によってはかなりいいものが出来たと思います。
いや、人のこといえる立場ではまったくないんですけどね。毎回私も調理に苦労させられますし。
(激汗
まぁ作者もわかっているでしょうけど色々言わせてもらいます。
文章構成で言わせてもらうと、
・北川が死んでいる存在である、と示唆する部分がいまいち
・おちていない
・心情描写はなかなかいい感じだけど、落ちていないせいで放り出された感が強い。結論というものを感じられない。
・姫里が登場するシーン、こういうゴーストネタはありがちといえばありがちだけど、もうすこし描写して欲しい。
他にも
・誤字・脱字関係が多い
・姫里が登場するシーンありがちといえばありがちだけど、もうすこし描写して欲しい。あっさり終わらせすぎ。
・文頭一文字開けてほしかった
とにかくほんとに残念な作品でした。
- 0009 やみつき (採点:3)
- 書きたいこととしては面白いとおもうし、内容もいいんだけど……。
やっぱり舞台の上の描写とかちゃんとやって欲しかったとおもう。
そっちの方がよりいい感じになるだろうし。
その辺が非常に残念でした。
あと、文頭は一文字開けてくださいまし♪
- 0010 雪もよう、ところによりノスタルジィ (採点:7)
- 名雪にやや違和感を覚えます。
名雪がそういう行動するかと考えると、うーん?という感じです。
……まぁ確かにありえるかもしれないですね。
真琴が名雪のことをお姉ちゃんというのは新鮮でいいと思いました。
なかなかないですからね、そういうSS。
(じっさいのとこ、私は知らないし)
それに真琴と名雪のやり取りがよかったです。
名雪の心情もよく描けていましたし、よかったです。
また、
>「いいか、新しく家族になることはあっても、家族が家族じゃなくなることなんてないんだよ」
この台詞が非常にいい感じでした。
いいなぁとおもいました。
ただ、ちょっと引っかかったことが。
>「だったらそれだけ、名雪が大人になったんだっていうことよ」
自分のことを嫌いな人が大人であるはずがないと思います。
まだまだ子供だと私は思います。
……作者さんには作者さんの考えがあるのは分かりますが、これは流石に引っかかりました。
- 0011 プレイアデス(Play-a-Death) (採点:6)
- 最後の一言が非常にいい感じですね。彼女っぽくて、非常にユーモアがある。
途中までのやり取りも非常に不器用というかなんと言うか、そんな感じが伝わってきていい感じでした。
でももう少し描写に気を使ってほしくはありましたが。
- 0012 思い出という名の道しるべ (採点:4)
- 香里というキャラがなぁ……。
はじめは香里が恋をしたときこういう状態になるかなぁと疑問だったんですが、よく考えれば、しおりシナリオ中盤以降ぼうっとしたような描写がありましたし、ないとも言い切れないのかなぁとは思いますが、ちょっとはやはり違和感を覚えます。
はっきりないとは断言できないのでそんなに減点はしていないですが。
描写がややたりない。文頭は一文字開けてほしいです。
ねたはいいのだけどもう少し凝ってほしかったと思います。
- 0013 蛍火 (採点:7)
- カンパニュラ、言われたとおり、花言葉を調べてみました。↓
>感謝・大望・抱負・不変・貞節・誠実・思いを告げる・後悔・うるさい
色々このSSにとっておいしい意味がありますね。
いやはや、ほんとにかなりの言葉が花言葉にあっていますよ。
色々模索できていい感じです。しっかり書かないことでこういう演出をしているのは巧いと思いました。
あと、蛍と蝉のくだりも見ていて面白かったです。
それに最後の香里と祐一のなんともいえないやり取りがいい感じですしね。
ただ、文頭は一文字開けてください。
あと、ところどころ地の文が単調になっていたのが残念でした。
(『〜た』のくり返しで)
- 0014 キスで終わる物語 (採点:8)
- 始めに笑えて最後はラブラブ。非常にいい話でした。
始めの東北云々のくだりはほんとに面白かったです。
最後も非常に悪戯っぽくてよかったです。
ただ、
>「好きだ――名雪」
このシーン。なかなかいい感じに仕上げられていますが、これ以上を望みたいです。
……まぁ欲張りすぎだとは思うんですけどね。
- 0015 らんじぇりーらす (採点:6)
- 女の子ってこういう会話するのかなぁ?
その辺が気になったりしたんですけど…それともただ単に男の妄想を書いただけ?
作者さんの性別が分かりませんが。
萌えをねらったのなら少しはずしたかなぁというのが印象にあります。
なんかずれているんですよね。まぁ個人的にはですが。
結構楽しめはしましたが。
- 0016 sTrAwbErRy FiElDs fOreVeR (採点:1)
- ダークは嫌いではないんです。ええ。今回も今までに2本満点をつけています。
読後感が最悪でした。気持ち悪い……。
私はKanonの世界は純粋な世界であり、それゆえに純粋な狂気の世界という感じがしています。
そういう視点でみるとダークもまた味わい深いのですが……。
この作品の場合どこかさび付いた狂気という感じがしました。この作品全体から。
それにココまで行くとKanonからあまりにも離れすぎていると思います。
よって1点とさせてもらいました。
最初にも書きましたが、読後感が最悪ですし。
- 0017 ホロニック・パス (採点:9)
- すごくいい、すごくいい感じなんだけど、所々もう少し書いて欲しいと思うところが。
容量ぎりぎりだったんでしょうけど。
描写自体はすごくよかったです。
葵と秋子のやり取りが非常によかったです。
特に葵の医者についての考えは面白いとおもいました。
また、タイトルの言葉がいいと思いましたし、秋子が自殺しそうになるシーンもいいと思いました。
- 0018 片翼の天使 (採点:8)
- ネタ的には非常にいい感じ。
SF(すこしふしぎ)的な話を読んでいる感じですごくいい。
とくに『あゆ』と『あゆ』の出会いのシーンなんか最高です。
だが、最後があっさりしすぎ。それが非常に残念。
- 0019 12時の魔法 (採点:6)
- ネタ的には悪くないんだけど、もう一押し欲しかった。
短篇での――光幕――のやりとりのような。秋子とのやり取りは確かにあるが、やはり少し不満。
もうすこし頑張ってほしかった。
名雪の心情がよく伝わってくるのはいい感じでした。
- 0020 花火は空に、君は地上に (採点:7)
- 雰囲気がなかなかよく出ていていい感じ。
花火とのからめ方も王道かもしれないがいいと思う。
ただ、視点変更、時間軸変更にはもう少し気を使うべきだったかな、と思う。
特に最後のシーン。
あと欲を言えばラストをもう少し凝ってほしかった。
……なんか欠点ばっかし挙げてますが、正直言って好きですよ、このSS。
いや、ほんとに。
あ、あと、一言だけ言わせてください。
『花火は空に、君は地上に』
略してはには…失礼しました(笑
(いや、自分はこのゲームやっていないのですが)
- 0021 憂鬱な自殺者達の午後 (採点:5)
- これシリアスというかブラックコメディーにのりが強い気がします。
読んだあと、ジャンルを確認することはまずないんですが、この作品は確認したくなりました。
話としてはきれいにまとまっていると思います。
ブラックコメディーと考えると非常に楽しく読めました。
ただ、展開がいまいちわかりづらいので減点させていただきましたが。
……いや、作者さんには悪いんですが、これぜったいブラコメですって(汗
小タイトルとかがユニークでよかったです。
- 0022 眠り姫に恋焦がれて (採点:10)
- 中篇で一番初めに読んだ作品がこれなんですが、いきなり10点ですか……。
いやはやまさかいきなりこのような作品にであるとは。
文章が非常にこなれていますよね。非常にいい雰囲気が伝わってきてよかったです。
ただ、ちょっと引っかかったのが告白シーンですね。
7年前の出来事を何らかのかたちあゆにいってほしかったかなぁと思いました。
いえ、このシーン自体をいれたら作品自体が破綻しそうなんで、絶対に入れてほしかったとはいえないのですが…なんかアプローチを入れて欲しかったという想いはあります。
でもそれを抜かしてもこれが非常に上質な作品であることを否定できないです。
9点にしようかともおもったのですが、10点にしておきます。
ただ、誤字が一箇所みられました。確率が確立になっています。
それがちょっと残念でした。
- 0023 今と出会うために時計は時を刻む (採点:9)
- 今を刻む時計というのは非常に面白いアイディアだとおもいました。
よんでてそれぞれのキャラの心情がよく伝わってきてよかったです。
過去の美汐と今の美汐のやり取りのシーンなんか個人的に非常にツボですし。
最後のあゆと美汐のやりとりもよかったです。
ただ、私の読解力不足のせいなんでしょうが、分かりにくいところがあったので1点引かせてもらいました(謝
- 0024 SMALL TWO OF PIECES (採点:10)
- これ評価すごい割れるだろうなぁ、と心から思います。
個人的にはめちゃくちゃツボだったんだけど。
私ごとで一つ言わせてもらうと、私今回の中編部門原稿を落としたんですが、私の中で今回愚者を描こう、というテーマあったんです。
自分でも納得できない出来で、原稿を落としたんですが、落としてよかったなぁとこの作品を読んで心から思ったり(苦笑
すごすぎます……このSS、それに関して。
…とまぁ前座は置いといて。このSSに関する感想。
とにかく心のヤミというものを感じました。その辺の雰囲気が巧く出ていてよかったです。
名雪、香里、祐一のそれぞれのやり取りが非常によかったです。
最後も非常にダークな雰囲気がして最高でした。
また、途中の名雪のメール、祐一に対する「香里の匂いがするよりかは、良いよ」
には非常にドキッとさせられました。
ちなみに確認。
…作者さんは今回標準偏差1位を目指した人ですね?
(間違っていたらすみません)
ていうか狙えると思います、正直。
- 0025 目くそ、鼻くそと共に散れ (採点:7)
- 笑えました、なかなか。
個人的もっともお気に入りは『パンがないなら、自分で作ればいいじゃない!』です。
敵に塩をおくるもシンプルでよかったなぁ。
それとか、天野が割烹着きるために生まれてきたような子発言もよかったです。
最後もきれいにまとまっていましたし、よかったと思います。
- 0026 ちょっとだけ大人になれるジャムの秘密 (採点:5)
- うーん、いまいち作品の中に入りきれなかったという感じですね。
描写もなかなかいい感じでネタとしては色々面白いのですが、
もうすこし練って欲しかったです。
オムニバス、っていう感じは上手く出ていたと思いますが。
- 0027 雪の迷宮 (採点:2)
- うーん、書きたいことはいいんですが、色々と引っかかることが。
名雪の心情でのこの部分がやけに引っかかる。
>この部屋は今のわたしの心だ。暗く閉ざしたまま、開こうとしない。
どうも、こう比喩するだけの元気があるとなぁ……。
それに山岸さんの家のエピソードとか。
これも不自然にうつりました。
原作の名雪はそれこそ、世界そのものを否定していたと思っていますし。
それに祐一の行動にも疑問がのこる。
たしかに学校サボっているのをみてばれるのは痛いと思うが、だからといって、コンビニで時間をつぶすなんてありえない。
たとえ、人になんと言われようと必死に何とかしようとすると思う。
香里や北川にみつかったって、なんとかいかせてもらえるように説得すると思う。
(むしろ、そういうシーンを書いた方がこのSSがよくなると思う)
上記についてとにかく引っかかりました。
あと雑記。
>短針は10、長針は30を指している。
どんな時計ですか(苦笑
かくとしたら短針は10と11の間、長針は6をさしている、ですね。
あと文頭は一文字開けてほしかったです。
- 0028 炉辺に腰掛けて、 (採点:5)
- 雰囲気自体はなかなかいい感じ。
だが、文書がやや単調に写る。『〜た』が多すぎ。
でも、これがこの雰囲気を作っているのかなぁ?
うーむ、難しいところだ……。
内容は少し共感しにくかったです。
高一でこういう生活って……(汗
- 0029 アナタに贈る小夜曲 (採点:4)
- ラストのしまりがやや弱い。もうすこし気を使ってほしい。
中学生時代の香里と名雪のやり取りがよく描けていてよかったです。
なんでもない日常というものがよく伝わってきました。
ただ、ちょっとパンチ力が弱いかなぁという感じなので点数は低めです。
- 0030 おくりもの (採点:7)
- 文章は秀逸、文句なし。何だけどなぁ……。
ストーリーが落ち着かないように感じられました。
変にギャグとか混ぜたりしているせいで……うーん、という感じでした。
- 0031 沈黙のプロミス・ベル (採点:3)
- タイトルの入れる箇所がやはり不適切だと思う。
何らかの意図を持ったのでしょうが。
結婚式の話は好きなんですが…途中の抜け出すっていうのがなぁ……
個人的に好きではないかなぁ。
こういうネタなら祐一が告白するシーンで拒否して、その理由が〜、って形のほうが映えると思うし。
- 0032 metaphysical (採点:5)
- 内容としてはいい感じですが、もう少し色々とがんばって欲しいですね。
地の文とか。もう少し色々描写して雰囲気を浴して欲しかったです。
4で特にそう思いました。
それに奇跡の解釈にはもう一歩踏み込んでほしかったかな、と思います。
あと私事なんですが…自分の語彙の少なさにあきれたりしました(苦笑。
羸弱、転回なんてはじめて聞きました(激汗
- 0033 めぐり、ひとひら。 (採点:4)
- アイディアは面白い。守護霊となった栞ネタは始めてみた。
化けて出てくるのは今回のコンペでもNO50でありましたが。
でも、途中の記憶喪失してすぐに記憶が元に戻るというネタが駄目だったです。
あっさりしすぎていて作品の魅力を損なっただけとしか言いようがない。
もうすこし違うネタでせめてほしかったなぁと思います。
たとえば、真琴の守護霊が栞に嫉妬して云々とか。
ちなみにこの作品、エロゲーの『めぐり、ひとひら』とどのくらい関係があるでしょうか?(苦笑
- 0034 白の世界に天使はいない (採点:8)
- なんともいえないやりきれなさ、が非常にいい感じです。
一歩間違えれば祐一はこういう運命をたどっていたのでしょうね。
見事でした。よかったです。
- 0035 夏もよう (採点:9)
- 10点まで後一歩だなぁと思う作品でした。
蛍のシーンとか幻想的でいいですし、秋子の一時間遅れたらのくだりは非常に悪戯っぽくていいのですし、秋子の心境もいいんですが、ちょっと物足りなさを感じました。
いや、非常にいいんですけどね。ほんとに。
でも、ほんとこのネタだったらもう少し練ってくれたら10点だったのになぁと思った作品でした。
- 0036 さよならの嘘 (採点:8)
- 佐祐理と祐一のほんとに不器用で、微笑ましいやり取りが見ていて心地いいですね。
ほんとによかったです。
また、雰囲気もよかったですし。
それに舞の魅力も十分にでていてよかったです。
- 0037 Perfect Boy (採点:4)
- まぁ話の筋としては悪くはないが、ただそれだけという感じがする。
またキャラっぽさがあまり出ていない感じがしたし、文章ももう少し凝って欲しかった。
話自体も、もう少し凝って欲しかった。
- 0038 彼は友達 (採点:5)
- 地の文、もうすこしがんばってください。
なかなかいい感じではあるのですが、もう一歩といったところですかね。
佐祐理さんの説得シーンなんですが、やや不自然にうつったのが、残念でした。
祐一は恋心以外は敏感ですから、佐祐理がしあわせになりたくない、と同時に、すごく幸せになりたい、と言う気持ちを持っていることに気づくと思いましたし。
あと、タイトルにはもう一ひねり欲しい。
前半部分の
>私は、祐一さんと二人っきりになるのを喜んでいる。
> 私は、祐一さんが私に好意を持っていると期待している。
> (中略)
> 佐祐理は、祐一さんが佐祐理達と一緒に大学に行く事を期待している。
ここの描写はいいと思いました。
巧いと思いました。
- 0039 バレンタインの空模様 (採点:10)
- 文句なしの10点。ほんとに文句なし。最高。
超最高。いやはやすごいとしか言いようがない。参った。
ていうか最後の
>8、彼から「お金を貸してほしい」と言われたら貴方の勝ちです。
これだけで10点差し上げる価値はあります。もうほんとに悪戯っぽいのがいい感じです。
それぞれのキャラの心情がよく現れていましたし、よかったです。
文章のテンポもよく非常によかったです。読んでて非常に楽しかった。
でも
>急速に覚めた頭が緊急警報をhつ例する。
ココが非常に残念、意味はわかるんだけど、こういうので減点する人もいるんだろうから。
(誤字で減点したことは私はないですが)
誤字さえなければ、ほんとにTOPを狙える作品だと思います。
非常によかった。
- 0040 sin (採点:7)
- 最後のやり取りがほんとにいいかんじ(貸し1、貸し2のくだり)
この部分が特に印象に残った。
日常のやり取りもなかなかいい感じに描けていてよかったと思う。
また、作者が伝えようとした内容に共感出来てよかった。
- 0041 ミラクル☆パワーの使い方 (採点:3)
- ネタ的には面白いと思うが、いまひとつ。だらだらしすぎな感がある。もうすこしまとめて欲しかった。
描写がいまいちでいまいち盛り上がらないのが残念。
まじかる☆さゆりんの部分には笑わせてもらいましたが。
- 0042 手探りの旅人達 (採点:4)
- 一言でいえば欲張りすぎ、といった感じでしょうか。
伝えたいことはいいのですが、どうも一つの話としてまとまっていない印象をうけました。
……いえ、今回のSSコンペで一つの話に3つのEDを織り交ぜようとした私は指摘できる立場ではないのですが(ちなみに原稿落としました)(泣
この辺よほど気を使わなければいけないんだなぁと実感しました。
話の内容としては面白いと思います。
- 0043 幼いあの日に見た夢は (採点:9)
- 香里と祐一が似ているという意見は始めてみました。
話自体も香里の心境がよく伝わってきてよかったです、
最後のページのしゃれもいい感じですね。
(もしかすると、相沢君はその1000円をのくだり)
どっちも真実ですしねぇ(苦笑
- 0044 三月の空 (採点:4)
- うーん、ネタとしては悪くないと思います。
でも、オチに説得力をあまり感じられない。それが残念でした。
あと描写がいまいち。ああ、この辺もうすこし気を使って欲しいな、とか色々思った。
あと、視点が結構おかしいのが残念。三人称と一人称をごっちゃにしているところがある。
最後にひとこと。
掲示板を開かれたら、『ピュア』というドラマの解説をおねがいしたいです。
どのようなお話か少し気になりますので。
- 0045 応援できない大熱戦 (採点:5)
- 単純なネタだけど、やられたなぁ、という感じ。
秋子さんが超人だということは、いままでもいろんなSSでネタとされていたのだけど、去年の優勝者が秋子さんというのはなんか思いつかなかった。
テンポよく読めたし、なかなか楽しめたのでよかった。
因みに私は北川の意見に賛成です(苦笑
- 0046 二人、幸せな日々を (採点:5)
- ごめんなさい。最後の意味がよくわからえなかったです。
あゆは祐一にどんな嘘をつきましたか?
話としてはほのぼのしていてよかったです。
でも地の文はもう少しがんばって欲しい、といった感じですね。
がんばってください。
- 0047 gift for love (採点:8)
- 真っ赤なお鼻の♪トナカイさんが♪もうそんな季節ですねとか昔はサンタクロースを信じていたなぁと思いながら読んでいました。
いやはや、ありがちといえばありがちなんでしょうが、楽しめました。
舞と祐一とミカルのやり取りがミカルの成長を感じさせよかったですし、最後の舞と祐一のやり取りもいたずらっぽくてよかったです。
いやはや非常に楽しかったです。
- 0048 どっぺる (採点:3)
- ネタはいいんです、原作を改変して9つの願い事をかなえるようにしたのもいいんですけど……
とにかくわかりにくい。
場面転換とか非常にわかりにくかったです。ノリのいい文章もわかりにくかったら台無しです。
それが残念でした。
オチも好きなだけに残念でした。
- 0049 スティル・イン・ラヴ (採点:8)
- すっきりまとまっていていい感じでした。
まぁ実際問題として実際にココまでは出来ないんでしょうがそこは不問にします(苦笑
デートの描写が見ていてほほえましかったです。いい感じでした。
それに最後のシーンのやり取りもいい感じですね。読んでてすごく楽しかったです♪
ただ、もう少し色々やって欲しかったかなぁと思います。
(まぁ容量の問題があったんでしょうけど)
ちなみに読んでいる最中、黒魔術で天野の体に真琴の魂を宿らせたと思っていました(苦笑
- 0050 怨みます (採点:6)
- うーん、はじめのネタ自体はなかなか上質だと思います。
祐一と香里にあんたらできているの、発言までは非常にいい感じでした。
ただ、香里がアホキャラになるのが個人的に合わなかったんですよね。それが残念でした。
最後は平和にまとまっていていい感じですが。
- 0051 受精卵 (採点:10)
- ……文句なし。完全に文句なしに10点。
最後のオチに完膚なきまでにやられたぁという感じだった。
て言うか言葉が出てこない、まさかここまでやるとは思わなかった。
物語の描写も一流ですごくよかったです。
代理母についての講釈も読んでいて面白かったです。よく調べられましたね。
読んでいてなるほどなぁと思いました。
- 0052 それは、とても晴れた日で。 (採点:4)
- はじめに一言言わせてもらいます。
『きづけよ』
どう考えてもこの設定に無理がありすぎますよ。
始めに絶対気づいて欲しいことでした。
きづかないところまで精神が崩壊していたのならそういう描写が欲しかったです。
それにはじめの状態がよくわかりにくいのも減点ですね。
『結婚して水瀬家にずっと住んでいる。』
みたいな一文が欲しいところでした。
ネタ的には結構好きなんですけどね。
- 0053 ハル (採点:10)
- 読んでいて思ったのですが……まほらばという漫画をご存知ですよね?
漫画にあった言葉だけでなく、作者自身の言葉がかなり入っていて雰囲気もよかったのでひじょうによかったです。
また、あゆと美汐のペアというのがすごく斬新で、また魅力的に書かれていてよかったです。
- 0054 それだけで、なにもいらない (採点:10)
- 文句なしの10点、といきたいところなんですが、なぜに、なぜに、なぜに。
『おねちゃん』
なんて史上最悪に近い脱字(誤字?)をしてくれちゃってますか(汗
これで一気になえたことを否定できないです。
謝ったを誤ったと書いてしまうのは痛くないのですが…。というか結構多かったと思います。誤字脱字関係。もうちょっと気を使って欲しかったです。
で、作品そのものの感想を。
描写が秀逸ですね、見事としか言いようがないです。
また、作者さんの主張もいい感じです。
『人はいつか死ぬ。だから生きる。簡単なロジック。誰もが理解し、わかりきっていること』
のくだりが本当にいい感じでした。
お見事。よかったです。
- 0055 少年エスパー 北川! (採点:5)
- アイディア、ストーリーとしては悪くはないとおもうが、描写不足の聖で色々と損をしているように感じられた。心境の変化、状況の変化をもう少し克明に書いて欲しい。
こういう奇跡系の話は、淡々としていればいるほどご都合主義にしか写らないので余計に気を使って欲しかった。
- 0056 オリオン (採点:6)
- 最後がややあっさりしすぎな印象を受ける。
祐一は名雪を選んだは分かるんだけど、もう少しその辺描写してほしいなぁと思った。
作品の雰囲気はよかったし、名雪の心情もよく描けていてよかったと思う。
- 0057 好きと言って欲しいだけ (採点:6)
- 人を愛する、とはなんなんでしょう。非常に難しい命題ですね。
そんなことを改めて思った作品でした。それとか人付き合いの難しさについても確認できたのでよかったです。
あと、舞の『嫌いじゃない』という口癖の理由が読んでいて面白いと思いました。
なるほど、と納得しましたし、よかったです。
- 0058 さよなら、レディバード (採点:8)
- 距離感、ですか。これは非常に難しい命題だと思います。私もよく悩みますし。
人より不器用だと思うから余計に……
その辺が感情移入しやすくて非常によかったです。
ただ、もうすこし描写して欲しかった部分があるのが残念。
また比喩が非常にいい感じでした。
非常に雰囲気がよくなっていたと思います。
- 0059 お菓子作りって楽しいですよねっ (採点:6)
- 最初から最後までなんていうかほんわかな雰囲気がいい感じですね。
最初から最後まで結構楽しく読めました。
結構というのは変に謎解きみたいな要素を入れたからです。
素直にやってくれればよかったのですがね。
それが残念でした。
と、文頭は一文字開けてください♪
- 0060 .79 (採点:6)
- 素直にタイトルでやられたなぁと思いました(苦笑
なるほど、そうきたか、と思いました。
栞と祐一のやりとり、祐一と香里とのやり取りのシーンがよかったです。
それぞれのキャラの特徴をつかんでいていいと思いました。
- 0061 溶けよ、春の涙 (採点:3)
- 祐一にしては違和感を覚えた。
祐一というより、強いて君が望む永遠の一章の鳴海孝之に近いと思う。
描写はなかなかいい感じだとは思うんだけど、こなれていないというかそんな感じを受けた。
作者自身色々なしかけを用意したのは分かるが、どうも滑っている感じ。
そういう意味でとても残念な作品だった。
あと、あゆの描写とか出して、栞の体の筋肉が衰えたことに対することを書いて欲しいと思った。
後改行が変だった。
- 0062 トリビアを聞きながら (採点:2)
- 最後のやり取りで+1.
いや、途中がとにかく退屈で駄目だった。
だからなに?といった感じだった。まぁトリビアとはえてしてそういうものなんだけど。
電波が入っている雰囲気で笑わせようとしていたのはわかるんですがあわなかったですし。
- 0063 『After School』 (採点:7)
- ペットボトルのロケットですか。自分も中学生のころ飛ばしたことがあります。
結構楽しいですよね。
もう、7年前にもなるだなぁ(遠い目)
青臭いというかなんというかそういうまっすぐさ見たいなものを感じられて非常によかったです。
自分も北川の気持ちが痛いほど分かりますし。
これくらいなら正直許されてもいいと思いますしね。
よかったです。
- 0064 13月になれば君に贈りたいものがあるんだ。 (採点:6)
- 千羽鶴で思い出したがそういえば今年は広島の15万羽ほどの鶴が焼かれ、そのニュースを見た人たちが鶴を送る、という出来事がありましたね。
話の筋としては悪くないと思う。
ただ、物語と関係ないところで余計な描写が多いのが気になった。
佐祐理さんがメールを実は嫌いなんじゃないか、とか天野と祐一のはじめての出会いのシーンとかがはっきり言っていらない。
文章についてはセンスを色々なところで感じた。タイトルにしてもそうだし、文章中にもいろいろなところの表現が巧いと思った。ただ、そのセンスを生かしきれたか、というと疑問は残る。
えらそうに言わせてもらうが、使い方にもう少し磨ける余地があるように感じた。
余韻を残らせるラストは好き。
- 0065 ミス・ムーンライト (採点:8)
- ほのぼのとしたやり取りがなかなかいい感じです。
生徒会のキャラの使い方もうまいですし、よかったと思います。
ただ、もうちょっと色々書いてほしかったなぁと思います。
なんか物足りない感じでした。
話自体はすごく好きなんですけどね。
ちなみに私は美汐派なので途中の印鑑ネタが個人的にツボでした♪
- 0066 『回転演舞』 (採点:3)
- 重み、を感じられないのがイタイですね。
舞と佐祐理の二人の歩いてきた道のりの。
確かに少し触れられてはいますが、そこら辺の描写をもっとしっかりして、今のかけがえのなさをあらわして欲しかった。
それに全体的に描写不足か。
しっかり描いて欲しかった部分が多々ある。
淡々としすぎていると思った。
また、改行が変で読みにくかった。
あと、誤字が一箇所見られた、
『行為』が『好意』になっている。
- 0067 恋人達へのポートレイト (採点:7)
- 美術教師の初老の老人がほんとにいい味出してくれましたね。
>「相沢がな。外に出る前に、一言残していったよ。美坂は本当は絵が好きなんですよ、とね」
この一言にほんとにやられました。見事です。
また、起きるのはなしもよかったと思います。
読んでいてなるほどな、と思いました。
- 0068 そして世界は、またひとつ (採点:8)
- 不器用な二組のカップルが非常にいい感じですね。
雰囲気がよく出ていてよかったと思います。
ネタ的にも非常に好きですし。
ただ、全体的に描写がいまいちですね。
それなのに、ココまでよい雰囲気を出してくれるのは作者さんの腕なんでしょう、すごいです。
- 0069 はっぴ〜・はっぴ〜・くりすます (採点:5)
- 大胆な改ページの使い方ですね、減点も加点もしませんが、とりあえず驚きました。
話の筋としては悪くないが、祐一が天野にそういうことを頼るのかが気になりました。
ネタ的にももう少しねって欲しかったかな、と思います。
ただ、このSSに流れる雰囲気はたまらなく好きなのでよかったです。
- 0070 recollections birthday (採点:4)
- ねた的には悪くないと思うがどこかいまいち。微妙キャラが違っていた感じがするし。
地の文もややいまいちな感じがした。
いい物を書こうという意気は十分に伝わってきたんですけどね……。
- 0071 笑顔。 (採点:8)
- 目の付け所、作者の考えが読んでいて面白かったです。
心の問題はほんとに興味を持っているので楽しく読めましたし、
>この宇宙には二つのルール、法則が存在する
のくだりは非常に楽しく読めました。
ただ、こういうところに容量割きすぎかなぁと思います。
全体的に見たときバランスが悪いというかそんな感じがしました。
容量不足だったのでしょうけど。
- 0072 パーフェクション − Perfection (採点:7)
- 作者様が主張している内容はいいと思うし、描写も文句なし。
一箇所誤字があるのは残念であるが(相沢が相澤になっている)。
欠点というべき欠点はないのですが、でもなんていえばいいんですかね。
いうなら静か過ぎるんです、このSS。
いえ、私静かな感じがする話は大好きなんですが、このSSの場合あっていないような気がします。
そういうわけで減点させてもらいました。
- 0073 心、ひらいて (採点:7)
- 最後の名雪に会うシーンとか北川とのやり取りはいいんですけどね……、
とくに名雪を拒絶するシーンをもう少し丁寧に描写して欲しかったです。
前半部分が色々描写不足だったのが残念でした。
……容量の問題もあったのでしょうが。
あ、もちろん、内容的にはよかったです。好きな内容ですし。
あと、『疎外感を感じる』は間違った日本語ですので注意してください。
- 0074 幸せを掴んだ男 (採点:4)
- 最後の方は結構好きなんだが、(最後ら辺もふくめて)色々いまいち。
ギャグも滑っている感があるし、ギャグに走りきっていない感じがする。
その辺が残念でした。
- 0075 ひろいそらにつばさを (採点:8)
- 不思議な世界、というものを堪能させてくれる作品でした。
読んでいてすごく心地がいい作品でした。
というか本当に描写が巧い。
ただ、不満をあげさせてもらうなら、大体想像はつくが、なぜ、祐一がこのような状態になったのか分からないことですね。
ちょっとそこが引っかかりました。
あと、これは欠点ではなく感想なんですが、祐一が見ている夢を覚ます存在は何者でしょうか?
それとも、彼は自分から目を覚ますのでしょうか?
……そんなことをふと考えました。
- 0076 遺書 (採点:5)
- SSそのものの感想を書く前に一言。
タイトルの意図がわかりませんでした。どういう意図があるのでしょうか?
内容に関してはいいと思います。名雪と秋子のやり取りが非常にいい感じでした。
とくに栞(ですよね?)にアイスをわたして、それから秋子にアイスかって、とねだる部分なんて最高です。
ただ、もうすこし踏み込んで欲しかったかなあと思う部分があるのでこの点数となりました。
- 0077 かけがえのないひとつの言葉 (採点:5)
- 話の筋としてはなかなかいいと思う。
ただ、もうちょっと描写を増やして欲しい。その方がより物語に入り込めたと思うから。
最後の祐一と真琴のやりとりももう少し凝って欲しいかな、と正直思った。
悪くはないけど、欲を言えば……って感じですがね。
- 0078 ガラス/ラフ・メイカー (採点:6)
- このオチはなんですか(激汗
もう少しまともな(といったら言葉が悪いかもしれませんがあえていわせてもらいます)オチはなかったんですか、といいたくなります。
途中の久瀬のそれぞれのキャラとの描写がすごくよかっただけにそれが残念でした。
- 0079 A TAIR 〜 真実の空に還る時 〜 (採点:6)
- 最後のシーン(題名が入った後)はめちゃくちゃ好きなんだけど……そこまでがいまいちでした。
描写とかもうすこし色々して欲しかったです。
結構魅力のあるキャラだと思いますしね、この主人公。
もう少し生かしてほしかったなぁと正直思います。
- 0080 友情 (採点:2)
- 個人的には文章があわなかったです。
描写がいまいちだし……。分かりにくいし……。(始めの方)
勢いだけで読者を置いてきぼりにしている感があります。
ふと思ったんですけど、普段DNMLを書かれている方ですか?ひょっとして?
そうだとしたら、DNMLと普通のSSはいい書き方が違いますから注意された方がいいですよ。
あと、誤字が目立ちました。
- 0081 天使の一片 (採点:4)
- 〆は非常にいい感じ。お見事。しかし、途中がほとんど本編の書き写しっていうのが(汗
ココの部分をもうすこし巧くまとめて短くすると話自体がかなり引き締まりいい感じになると思う。それが残念。
どうも時間がなかったようですが。整形ミスがかなり見られますし。
(減点はしていないです)
あと傍線は−−ではなく――でいってほしかったな。
- 0082 天星小輪 star ferry (採点:5)
- 話の筋としては悪くない、むしろ好きな部類。
ただ、ちょっとあっさりしすぎ。
美幸と真琴の最後のやりとりで真琴の心情をもっと書いて欲しい。
それに贅沢を言えば美汐とのやり取りも欲しかった。
全体的に描写がやや不足している感じがするし、最後は余韻を残そうとしているのは分かるが、余韻というより落ちていない、という感じがする。
それが残念でした。
- 0083 恋は唐突に、急発進で (採点:3)
- 萌えを狙っているのかどうかはしらないですが……そういう視点でみていまいちと思いました。
ていうかとにかく退屈だった。
地の文の向上を頑張ってください、それでだいぶ変わるはず。
あと、文頭一文字あけるのはいいだけど、「」とか()で囲む部分も空けないでください。
そのせいでかなり読みづらかった。
- 0084 俺の学校は戦場だった? (採点:7)
- なかなかいい感じに暴走させてくれちゃっていますが、もうすこし勢いがほしかった。
告白してからのアレももう少し凝ってほしかったかなぁと思う。
……まぁ題名の前からいきなり笑い出してしまった私の負けなんですけど。
(非常にシュールだった……)
まぁとにかく結構楽しめたのでよかったです。
久瀬のキャラもいい感じだった。こんな久瀬は始めてみたし。
- 0085 白いキャンバス (採点:8)
- 村上涼子ちゃん最高。非常に魅力のあるキャラクタです。
百花屋でのやり取りが非常にいい感じでした。
元ネタがあるのかどうかは分からないですが、ほんとにイイキャラしています。
文章自体もテンポよく、楽しく読めました。よかったです。
- 0086 good-bye, darling -- a family (採点:2)
- こういう、Kanonでなくてもいい話というのは諸刃の刃です。
受け入れられる人には高評価され、受け入れられない人には低評価される。
私はこのSSに関して後者でした。
まぁ描写もいまいちだと思いますしね、もう少し緊迫感を巧く出して欲しいと思いました。
展開もやや唐突ですし。
ネタてきに面白い部分があったので+1しておきました。
- 0087 ふたつ (採点:4)
- やりたいことは面白いとおもうんですが……いかんせん私の頭では難しすぎる内容でした。
面白い比喩ではあるんですけどね。
文章描写は非常によかったです。
- 0088 春に降る雪 (採点:8)
- 栞と美汐とのやり取りは面白く、香里と美汐のやり取りも味わいがあり
それぞれのキャラのやり取りがよく描けているのはよかったですが……、
>「栞は、なんのために生まれてきたんですか」
このくだりがまんま原作どおりだったのでなえました。
それが残念でした。
- 0089 ベビーフェイス (採点:3)
- 世界観、及び書きたいことはなかなかいい感じだと思う。
が、何でこれをやるのが祐一かなぁ。斉藤あたりだったら何の問題もないのに。
祐一らしくはないですよね?明らかに。
私はダークが好きですが、祐一が主人公なら祐一らしく描かれているダークが好きです。
ほんとにキャラが違っていたら+2はしたと思います。
あと、文章の表現力をもう少し磨いてほしいですね。
もうすこし巧く世界観を表して欲しかったです。
- 0090 真冬の蠍 (採点:9)
- 展開が非常に見事。
すっかりだまされた、まさかそういう流れとは。銀河鉄道の夜を非常に巧く使ったと思います。
ただ、展開が一読したときよくわからなかったのが残念。いや、だまし方が秀逸っていうのがあるんだけど。
そして私の読解力のなさが問題なんだけど(泣
でも、見事としか言いようがない。
作品に漂っている狂気もいい感じだし。さそりのたとえもよかったし、非常によかったです。
- 0091 七月八日、晴れ (採点:5)
- やや投げっぱなしな感があるのが残念。もうすこしかけなかったものか。
途中で出てきた男の存在意義がわからない。別になくても話は通じると思うし。
改行が多いのは文句が来ているとは思うけど、個人的にはいいと思う、これはこれで。
でも、誤字脱字が見られたのは残念。
あと、はじめの力学のあれは余計だと思いました。
別に『あっているじゃないか』でいいと思うし。やるなら答えだけでもいいと思う。
その場合科目を数学にしたほうがわかりやすいとおもうけど。
- 0092 君と一夜を (採点:7)
- やばいですねぇ。そりゃもう色々と。
ぎりぎりじゃないですか、マジで。まぁこの暴走っぷりが面白い私は終わっているのかもしれませんが。(苦笑
いや、ほんとに笑いました。
主にエロネタで。
ていうかさやちゃんが家出しなかったら真琴は貞操がやばかったのでしょうか。やっぱり(苦笑
- 0093 人間になりたい (採点:6)
- 真琴が再び人間になるまでの間が非常に綺麗にまとまっていますね。
よかったです。
ただ、タイトルにはもうひとひねり欲しいと思いました。
- 0094 Prelude Kanon (採点:10)
- ああ、もう何点つければいいのかマジでわからない。(汗
なんていうかSS読んでいて今まで感じたことのない読後感なんですよ。
なんかじわじわと感動が広がっていくというかそんな感じ。
心の中の感動がもや〜っという感じで広がっているというかなんと言うか。
こういうと失礼かと思いますが、とりたてて、感動したところはなく、いいシーンだと思ったところははっきりいってないんです。描写もややいまいちに思いますし。
ただ、この作品全体を通してみたとき、なんともいえない気分にさせてくれた、そんな作品でした。
……今、余韻にめちゃくちゃ浸っています。
ココまで余韻に浸らせてくれた作者様に最大限の敬意を。
- 0095 『一月 某日』 (採点:8)
- ……お見事。すごくきれいにまとまっていたと思います。
ネタ的には正直ありがちだと思うんですが、よかったです、本当に。
ただ、文章のはじめは一マス空けて欲しかったです。
- 0096 黄金の日々に、さよならを (採点:3)
- 書きたいことはいいと思うんだけど、なぁ……。
こういう話もほんとに悪くはないんだけどもう少し余韻を
感じさせるように気を使って欲しかったです。何らかの手段によって。
描写もややいまいちで残念でした。
あと、題名が終わった直後の地の分。第三者の視点でお母さんと書くのはやめて欲しかったです。
- 0097 告白 (採点:4)
- 本編ちょっと改変と言ったところでしょうか。
え……と一言。
『こんな小学生嫌です(激泣』
けど、虐待に会っている小学生ってこういうひともいるのかなぁ。それだとしたらやりきれない。
本編を少し改変しただけなので評価は低めにさせてもらいました。
手紙と本編を絡み合わせる書き方は面白いとおもいました。
- 0098 双故意〜ふたこい〜 (採点:8)
- とにかく笑えました。ただ、途中までの暴走のわりにオチが今ひとつだったかなぁと。
そのせいで減点させていただきました。
……いや、落ちてはいるんですけどね。これ以上を望みたくなるほど、途中までのレベルが高いんですよ。
ちょっとネタで思ったこと。
>やり逃げされちゃった小学生の気持ち!!
わかりたくねぇ(汗
ていうか今のご時世そういうのがいそうでマジで怖い。
…いないことを祈るが。
>マウスクリック数回で終わっちゃって、18禁!? 誇大広告だ!!
18禁ですが、高校生がタバコをすっているシーンがあるから18禁としたゲームがありますし、それは大丈夫かと。(苦笑
ていうかいまだにはやいのに、マニアックなんですね、祐一君(苦笑
あと、野暮な突っ込みですが改行が変だったのが気になりました。
- 0099 Disenchant (採点:7)
- 物語り全体に流れる雰囲気は好きだし、キャラのやり取りは見ていて面白い。
ただ、残念なのが、名雪と真琴の観覧車でのやり取り。
いくらなんでもあっさりしすぎな感じがする。それが残念でした。
- 0100 二月一日の物語 (採点:7)
- 始めに一言。文章が硬かったです。
酷薄だとか証左だとか、普段使わないような言葉が満載だなぁと思いました。
まぁこういうのもこのSSの魅力なのかもそれませんが。
……内容自体はいい感じでした。身にしみる言葉の連続で(激汗
よんでいる最中痛かったです、ほんとに。(苦笑
名雪と香里、そして名雪と秋子とのやり取りがちょっと変わった地の文で表現されていて面白かったです。
- 0101 君の瞳にシャイニング延髄斬り (採点:6)
- 馬鹿男共のやり取りが非常にいい感じでした。
読んでいて非常に楽しかったです。祐一の『名雪じゃないとだめなんだ』発言は非常にいい感じでしたし。
構成もいい感じだと思います。文章もテンポよく書かれていてよかったです。
ただ……一ページ目の宮田佳澄(美坂香里)が来たくだりがよくわからなかったのが残念でした。
- 0102 "Koukai Dreamer" (採点:4)
- 最後の台詞は結構好き。けれど、全体的に展開がわかりにくい。
肝心な描写を省いているという感じがした。それが残念。
香里と名雪の一風かわった出会いのやりとりは面白いとおもいました。
- 0103 世界の果てという名の雑貨店 (採点:9)
- もう一歩、ですね。
場面に流れる雰囲気、この物語が主張していることは非常にいい感じなんですが、もう少し心を揺さぶって欲しかったというか、そんな感じでした。
何をすればいいんだ、といわれるとそれはそれで困ったものなんですけどね。
とにかくあと少し、なにかが欲しいと思わずにはいられない、そんな感じの作品でした。
あと世界の果ての比喩は面白かったです。なるほど、と思いました。
- 0104 幸せの玩具 (採点:9)
- 佐祐理さんの狂気がこの上なく描かれていてよかったです。
彼女の手に入れた一番の親友(という設定の舞)を失ってさえ、彼女はまだ夢からさめないのですね。
その描写が非常によかったです。
舞と佐祐理の関係もこの上なく痛烈に語ってくれてよかったです。見事でした。
○HQ さん
- 0001 虹の架け橋 (採点:5)
- もって行きかたが悪い、と言うわけではないんだろうけど、なんとなく
散漫な印象を受ける。はさむエピソードの問題か?
- 0002 ぜろぜろなゆちゃん〜凶悪兵器を破壊せよ!〜 (採点:9)
- なにか激しく間違ってるような気がする。しかし、それでもこれは面白い。なぜだろうか。
ト書き、もうちょっと詳しくてもいいかな〜などと。
- 0003 皐月の陽光、うららかに。 (採点:7)
- 楽しかった。どこにでもありそうな光景を、うまく演出している。
ただ、敵役の子が、あまりに類型的(行動、性格)なのがもったいない。
- 0004 届け、この想い (採点:8)
- Kanonというにはちと毛色が違うが、よく消化されている。昇華、でもいいかも。
- 0005 あの素晴らしい愛をもう一度……いや、マジで。お願い。俺んトコだけでもいーから! (採点:4)
- ネタのバカバカしさ、そのキレは7〜8点でもいいんだが、なんにせよ疲れる。
それだけの理由で3〜4点差っ引きたくなるぐらい。
- 0006 MIND YOUR STEP! (採点:10)
- よく聞く「北川が香里の支えになった」の、詳細な解説。けど、多分こうなんだろう…
と思わせるものがある。設定に無理もなく、すっきりと読めた。
- 0007 華音霊異記 (採点:4)
- 全4話の第1話、1話としての評点は8。あとは完結まで行けば10点でも
・・・ってこれこんぺやがな。
- 0008 残り灯 (採点:5)
- 設定に無理がありすぎ、そのせいで全体のバランスが悪い。特に二人羽織のくだり。
もうちょっと整理したほうがよかったのでは?
- 0009 やみつき (採点:7)
- 芝居あるいは劇中劇をまったく出さずに芝居を見せる、という趣向がよかった。
話そのものはベタなお約束なんだが。
- 0010 雪もよう、ところによりノスタルジィ (採点:8)
- 回顧録物語というと、湿っぽい話ばかり…と思っていたら、意外にスッキリとしてました。
駅はホームを離れ→列車はホームを離れ …惜しかったですね。
- 0011 プレイアデス(Play-a-Death) (採点:6)
- よくできてる、とは思うが、いかんせん展開が(特に後半)早過ぎる。もう少しひたっていたかった…
そんな風に感じたわけで。
- 0012 思い出という名の道しるべ (採点:6)
- 一昔あるいはそれ以上前の青春ドラマですな。どうせなら香里の悩みのネタをもっと
バカバカしいものにして、ギャグでまとめた方がよかったのではないか、とも。
- 0013 蛍火 (採点:4)
- 蛍とセミ、街灯と花火・・・幻想的な雰囲気を出したいのはわかるんだが、
そのあとがある意味お約束すぎて、全部吹っ飛んでしまっている。
もうちょっと「幻想」にこだわった表現で押し通した方がよかったのではないか。
- 0014 キスで終わる物語 (採点:6)
- 劇中劇をやる場合、現実部分とお芝居である部分との線引きが出来ていないといけない。
が、全体的に線引きが曖昧だった。キャラがいまひとつ立っていないからか?
- 0015 らんじぇりーらす (採点:7)
- ゴメンナサイ。何書いてもヤバくなりそうなんで…
- 0016 sTrAwbErRy FiElDs fOreVeR (採点:1)
- B級ドラッグノベル。それこそクスリで少々ラリった頭でないと書けないような話。
ついでに言うと、kanonはキャラのみ、二次創作のフリをしたオリジナル。
・・・あとは勝手にしといてくれ。
- 0017 ホロニック・パス (採点:6)
- オリジナルの医療ものとしてなら10点でもいいが、「Kanon」でみるとキャラに
必然性がないぶん、この点数。(ためしに佐祐理と舞のセットに変えて読んでみれば?)
- 0018 片翼の天使 (採点:1)
- 意図するところは、なんとなく分かる。しかし、私はこの話をkanonのSSだとは思わない。
- 0019 12時の魔法 (採点:8)
- ほのぼの〜…ええ雰囲気や…
- 0020 花火は空に、君は地上に (採点:8)
- 花火と、それにかかわるエピソードはよかったんだが、意味ありげな病院関係の部分が
ほかとかみあっていない。その部分が浮いているように見えた。
- 0021 憂鬱な自殺者達の午後 (採点:2)
- 栞に属性を持つ人なら地雷でしょう。私はそうではありませんが、それでも
この作者はいったい栞になにを求めているのでしょうか?
・・・結局栞は死なないといけないのでしょうか?
- 0022 眠り姫に恋焦がれて (採点:9)
- タイトルとキャラ見て想像したスジを、うまく裏切ってくれました。きれいにまとまってると思う。
このあと…、いや、それは言わぬほうがいいんだろう…。
- 0023 今と出会うために時計は時を刻む (採点:9)
- きれいなファンタジー。お伽噺にありそうな話。・・・できれば、全員分作ってほしかった。
- 0024 SMALL TWO OF PIECES (採点:2)
- …ひょっとして、ダークって「不快な気分にさせる」のことだと思ってません?
だとしたらこのジャンル、書くのやめてください。
- 0025 目くそ、鼻くそと共に散れ (採点:9)
- 「馬鹿になれ」べつに猪木ではないが、どれだけ馬鹿になれるか、が勝負の話では
とことん馬鹿にならなければならない。…つまり、このお話がお馬鹿だ、ということ。
よかった。
- 0026 ちょっとだけ大人になれるジャムの秘密 (採点:7)
- プラシーボ効果、なんて言葉を思い浮かべてしまった私…
面白いし、なかなかうまい料理法ではあるが、オチだけが弱い。
どうせなら擬似タグ入れてページに割ったほうがよかったか?
- 0027 雪の迷宮 (採点:3)
- なんだか本編そのまんまですなあ………
もうちょい掘り下げてくんないと、SSって思えないですがな…
・・・短針が10、長針が30を指す時計、一度見てみたいです。
- 0028 炉辺に腰掛けて、 (採点:4)
- これを受け入れられるかどうかは、感性の問題のような気がする。
作者氏には申し訳ないが、私はこの物語り方を受け入れる感性をもちあわせていないようである。
- 0029 アナタに贈る小夜曲 (採点:5)
- 言うなれば「ふつ〜の過去物語」 同ネタがあったかどうか覚えてないが、なんとなく
二番煎じっぽく感じる。・・・う〜む、なぜなんだろうか。
- 0030 おくりもの (採点:7)
- 軽い調子の部分と、シリアスな部分とが違和感なくつながっている。
ただ、本当の意味での結論は、まだ出ていない。よってこの点数。
できればそれも読んでみたい。
- 0031 沈黙のプロミス・ベル (採点:5)
- もうちょっと整理して書いてください。
- 0032 metaphysical (採点:5)
- ストーリーとして破綻しているわけでもないし、それなりにまとまっているはずなのに、
なぜか腑に落ちない。なぜなんだろうか。
- 0033 めぐり、ひとひら。 (採点:8)
- 少々不謹慎な言い方だが、栞は幽霊が似合う。一読そう感じた。
ジャンル書き間違えてるような気はするが。
- 0034 白の世界に天使はいない (採点:6)
- 生きるものから伝わるものは、たしかにある。しかし、そうでないものからは、あまり伝わって
くるものがない。要するに舞とあゆなんだが。
身勝手な妄想で話が終わるのは、正直後味がよくない。
- 0035 夏もよう (採点:4)
- ストーリーそのものはそんなに悪くはないのだが、なんとなく「作り物」
に見える。中盤あたりで文章がおかしいところがあったので、それもマイナス。
- 0036 さよならの嘘 (採点:3)
- 作者氏はそれなりの思惑があってのこととは思うのだが、出来上がってみると
後味がよくない。味付け次第だとは思うが、みごとな失敗。
- 0037 Perfect Boy (採点:9)
- いいっすねえ〜…雰囲気に浸れました。
- 0038 彼は友達 (採点:6)
- なるほどありそう・・・と言い切れないんですが。私的には。
- 0039 バレンタインの空模様 (採点:5)
- なんか…ごくごくふつ〜のバレンタイン物になっとりますなあ…
ところで、借りた金でチョコ作って、それで貰って嬉しいものなんでしょうか?
私にはその辺がいまいち納得いきません。
- 0040 sin (採点:4)
- 「まじめな」アフターストーリー。本来ひとつのシナリオしか選び得ない、ではほかは?
そんな問いかけに対する回答、なんだろう。
どうせなら真琴についてなにか書いといたほうが。
・・・私はkanon本編は1999(平成11)年1月だと思っていますが。
epilog→epilogue ほかも誤字が多い。
- 0041 ミラクル☆パワーの使い方 (採点:6)
- この手の「魔女っ子変身物アニメ(あるいは実写版)」の知識に乏しいので、
正直あんまりわかりませんでした。ノリだけはよかったと思うんですが。
- 0042 手探りの旅人達 (採点:5)
- あゆによる舞シナリオあるいは救済・・・しかし、唐突かつ拙速すぎる。
じっくり書いたほうがつたわるのでは?
- 0043 幼いあの日に見た夢は (採点:6)
- きれいはきれいなんだが、それだけで終わってしまっている。なにか艶が無いように思う。
- 0044 三月の空 (採点:4)
- 元ネタらしいドラマを知らんのでなんとも言えないが、ドラマにKanonキャラをのせた
クロスオーバーになってるように思う。要するにKanonとして見るといびつに見える。
- 0045 応援できない大熱戦 (採点:7)
- 堪能させていただきましたが、アイスクリームを食べたい、とは思いませんでした。
ちょっとご都合主義かな、と。
…なんで秋子さんは連覇&記録更新を狙わなかったのだろうか。
- 0046 二人、幸せな日々を (採点:8)
- たんなる甘口か、と思いきやラストに向かうにつれてシリアスに、そしてラストの台詞…
展開の妙、でプラス1にしました。甘いのも悪くはないんですけどね。
- 0047 gift for love (採点:10)
- 何も言わなくてもいいでしょう。楽しい雰囲気と、裏腹なシリアスの華麗な融合。
存分に楽しませていただきました。もう、サンタがどうのといったトシではないですが。
- 0048 どっぺる (採点:8)
- バカネタはとことんバカバカしいのが一番。おもしろかった。
ただ、どうせなら祐一二人の性格が少し違うほうがよかったのではないか。
- 0049 スティル・イン・ラヴ (採点:6)
- タネもシカケもわかっちゃったけど、それでも見てまう…てとこですか。
わざわざ女優の母ちゃんを持ってこなくてもよかったとは思うが。
- 0050 怨みます (採点:7)
- いいんだろうか…、ま、いいんだろうな。
一部の人にはとてつもない反感買う恐れがあるけど。
- 0051 受精卵 (採点:7)
- 倫理的な問題のことはとやかく言いません。ダークではないですが。
上質なサスペンスだとは思います。
・・・ジャンルにそう書いときゃねえ・・・
- 0052 それは、とても晴れた日で。 (採点:5)
- 人探しファンタジー。なんでこれをダークだなんて言うかな…。
ストーリー自体はけっこういいものなのに…。
- 0053 ハル (採点:10)
- どう考えてもつながりそうにないあゆと美汐を完璧に結びつけて、なおかつ
破綻のないストーリーに仕上がっている。雰囲気に酔いました。
- 0054 それだけで、なにもいらない (採点:5)
- じっくり読めば行間から訴えが滲み出ているのは分かる、が、こうも文字だらけ
(特に前半)だと、その「行間」を探すだけで苦労する。ところどころ文章が意味を
取りにくいのもマイナス。
- 0055 少年エスパー 北川! (採点:10)
- コメディタッチでここまでシリアスにすべての解決をやってのける…
ある意味奇跡のようなものかも。
- 0056 オリオン (採点:6)
- 一風変わった解釈を、うまい具合に消化しているが、ラストだけこなし切れてないように思う。
祐一色んなことをが→祐一が色んなことを ・・ま、そういうことです。
- 0057 好きと言って欲しいだけ (採点:8)
- 舞シナリオの佐祐理と久瀬、と言うまあよく見るタイプの話だが、すっきりとまとまっている。
惜しむらくはエピローグに久瀬が出てこないことか。もう一回佐祐理と対峙させてやりこめたら
よかったかも。
- 0058 さよなら、レディバード (採点:4)
- なんとなくだが、焦点が合っていないような気が…
北川はいったい何をしたかったのか?それが伝わってきませんでした。
- 0059 お菓子作りって楽しいですよねっ (採点:7)
- 楽しげな雰囲気と、盛り込まれた小ネタはよかった。が、オチがジャムだったのと、
誤字の類が多すぎる。推敲に力を入れてほしかったところ。
- 0060 .79 (採点:3)
- 栞一人称の部分がそれっぽくない。いっそ三人称にすりゃあいいにに(文章変更をほとんど必要としない)
あと、この手のネタは、えろ関係ではたまに見るんで・・・
- 0061 溶けよ、春の涙 (採点:3)
- 残念ながら、あまりにありきたりすぎる。「新しいものを見た」とは、とても思えない。
- 0062 トリビアを聞きながら (採点:10)
- 堪能させていただきました。・・・あ〜、ラーメン食いてえ〜・・・。
- 0063 『After School』 (採点:9)
- 「月に、行ってみたいです」
理由や根拠はどうでもいい、とにかくやるんだ。それもまた、ひとつの努力なんだから。
…ことこの話では、激しく間違っているが。しかし、それもまたいいものなのだ。
- 0064 13月になれば君に贈りたいものがあるんだ。 (採点:8)
- 前半(1ページ目)はてんでバラバラで、いったい何事やらなんて思ったものの、
それが2ページ目、3ページ目と進むにつれて収束していく、その収束が心地よかった。
ただ一人未登場の舞について、なにか言及がほしかったような。
- 0065 ミス・ムーンライト (採点:7)
- うがった見方をすれば、SS書きとコミケサークル参加者の心情吐露といったところか。
だが、下世話な事情が透けて見えてなお、この話は素直に受け入れられた。
- 0066 『回転演舞』 (採点:2)
- ・・・え〜と、何?この話・・・
- 0067 恋人達へのポートレイト (採点:7)
- 絵心のない私に絵描きさんの心境を教えてくれました。祐一と香里がくっついてないのもいい。
(変な意味ではなく、くっついていないがゆえの距離感がよかった、と言う意味)
- 0068 そして世界は、またひとつ (採点:9)
- 美坂チームの真髄を見た、といったところでしょうか。よくあるように見えて
ありきたりに思わせないのがうまいところ。だからこそ誤字には気を配ってほしかったわけで。
- 0069 はっぴ〜・はっぴ〜・くりすます (採点:7)
- 祐一×真琴で、と言うのは珍しいが、そうでなければ結構よく見るタイプのもの。
もっとも真琴らしさが出ていてよかったと思う。
・・・なんでわざわざ2ページ目を設定したかがわからんが。
- 0070 recollections birthday (採点:6)
- 「思い出の話」なのか「思い出話」なのか、誰が誰に対して語って(モノローグ)
いるのか、なんとなく雲をつかむようでピンとこなかった。
- 0071 笑顔。 (採点:5)
- SFというにはフィクションの度合いが足りない。といってシリアスにしてはやや無謀。
どうせなら「こころ」の自己解釈をもうちょっとぶっ飛ばした方がよかったのでは?
- 0072 パーフェクション − Perfection (採点:6)
- なんでだろう。この話を一読して「はぐらかされてる」なんて思ったのは。
- 0073 心、ひらいて (採点:3)
- シリアスにもダークにもなれなかった、中途半端な重さ・・・
感覚が鈍るあたりの描写はうまかったと思うが、肝心のテーマが
描き切れていないのと、結末があまりにも当たり前すぎたため、
全体がぼやけてしまっているように思う。
- 0074 幸せを掴んだ男 (採点:5)
- 途中まではすっごく面白かったんだが、後半ダレてしまったみたいで・・・
ぎゃぐ、って体力が要るんですよね。
- 0075 ひろいそらにつばさを (採点:5)
- 意識不明の患者への付添い人の思い出話…に見えるが、ひょっとしたら違うものなんだろうか?
なんとなく「現実」部分と「過去回想」部分がかみ合ってないように見える。
- 0076 遺書 (採点:6)
- 全体に硬い感じがする。もうちょっとこなれたら(タイトルも)もっといいのに。
- 0077 かけがえのないひとつの言葉 (採点:4)
- …いまいちよくわかりませんでした。
- 0078 ガラス/ラフ・メイカー (採点:4)
- 何を書きたかったかは、なんとなく分かる。ただ、空回りしているように思えてならない。
キャラの行動に脈絡がない、あゆの存在(登場)意義、栞は?…などツッコミどころは多いが。
- 0079 A TAIR 〜 真実の空に還る時 〜 (採点:9)
- 名前のない彼…悲しみが伝わってきました。雰囲気がよかった。
ただし・・・送「り」仮名と漢字変換に気を配ってほしかった。
- 0080 友情 (採点:7)
- 軽いノリの部分と、マジメな部分とがバランスがとれていて、なんとなく「いいなあ〜」
と思ってしまった。だが←でわざわざ解説を入れる必要はなかったのではないか、とも。
- 0081 天使の一片 (採点:6)
- 空を飛ぶ話にしては、高さがない。高くない空なんて、つまんない。
- 0082 天星小輪 star ferry (採点:8)
- ほのぼの〜。こういうのって、悪くないっす。あっさりしすぎかな、
と思えるところが減点の理由。
- 0083 恋は唐突に、急発進で (採点:7)
- 激甘ですなあ…。まともに告る前からこんなだと先が思いやられますが…
- 0084 俺の学校は戦場だった? (採点:5)
- 内容的には6点ぐらいかな、とも思うが、何せどっかで見たようなネタばっか。
よってマイナス1。
- 0085 白いキャンバス (採点:7)
- 饒舌で男らしい彼女。キャラは立ってます。が、そのかわり饒舌すぎて余韻を楽しむ
余地がない。あとはラスト。最後の最後にもうひと言、なにか欲しかったような。
- 0086 good-bye, darling -- a family (採点:4)
- ハードボイルド、というのは単純明快のほうがいいのかもしれないが、それでもあまりに
お約束通りなのには辟易しました。すんません、楽しめなかったです。
- 0087 ふたつ (採点:2)
- …ごめんなさい。まったく理解できませんでした。
- 0088 春に降る雪 (採点:8)
- こんな出会いがあってもいいんじゃないか、と思える。ただ香里の存在を知っていた(ことになる)
美汐が、香里に対してなにもしない、というのがひっかかるが。
- 0089 ベビーフェイス (採点:4)
- わざわざご案内つけてくださってどうもありがとうございました。これ、ダークじゃないっす。
むしろあなたがダークなのでは?と思うんですが。・・・たまには休みも必要ですよ。
- 0090 真冬の蠍 (採点:4)
- 物悲しい雰囲気、ダークものとしては最高なのかもしれないが、あまりに救いがなさ過ぎる。
設定にも、ところどころ無茶がある。
・・・火葬の前に確認ぐらいはするだろうが。
- 0091 七月八日、晴れ (採点:5)
- 「八月八日」のほうがしっくりくるような・・・
まあそれはともかく、途中に引き延ばしネタが混入しているところなど、やや冗長なイメージ
がある。もうちょい絞ってすっきりさせてほうがいい。
- 0092 君と一夜を (採点:8)
- ギャグあるいはコメディの王道みたいなところか。小ネタで笑わしてもらいました。
- 0093 人間になりたい (採点:6)
- ありそうでいて、こういったタイプのSSはあんまり見た記憶がない。
メタフィクションで書かれているから、というのはわかるものの、技法的には
ともかく、中身自体は見たことがない割にはありきたりに感じられる。
・・・なぜなんだろう。
- 0094 Prelude Kanon (採点:9)
- なるほどそんな解釈もありかな… 目から鱗な気分、きっと狐につままれる、
ってのはこんなかんじなんでしょうね。
- 0095 『一月 某日』 (採点:10)
- kanonのプロローグとして、これ以上のものはない。そんな風に思った。
- 0096 黄金の日々に、さよならを (採点:5)
- …なんとなく分かるけど、なんとなくしか分からない。イメージが浮かばないのだ。
- 0097 告白 (採点:3)
- 後ろ半分が壮大な蛇足に見える。展開に無理があるような気も…。
- 0098 双故意〜ふたこい〜 (採点:7)
- なんかいろいろと間違ってるような気がしますが、いいんです。
壊れまくってますが、どうせ壊れなら、とことん、なんですよね。
- 0099 Disenchant (採点:6)
- 名雪がほかのヒロイン相手にサブキャラとして行動してることの説明に、少々妙な
スパイスを振りかけたもの。ただ、そのスパイスは、謎じゃむだった…
以上です。
- 0100 二月一日の物語 (採点:5)
- オリジナルなら7点、SSとしては「名雪が医者になりたい」と思う動機付けが
いまいち弱いのでこの点数。
- 0101 君の瞳にシャイニング延髄斬り (採点:9)
- そう珍しいネタではないが、サジ加減が絶妙なので、最後まで楽しめた。
タネが単純すぎるところがもったいない。
- 0102 "Koukai Dreamer" (採点:4)
- 香里の相手役してんの、誰?
- 0103 世界の果てという名の雑貨店 (採点:6)
- 諸行無常・・・そんな言葉が、ふと脳裏に浮かんだ。死せるものが遺したものを、
生者が正確に理解するのはほぼ不可能である。だからといって何も残さないというのも
悲しい。
・・・あるいは、生者には「何も残さない」という選択肢が許されているのかもしれないが。
- 0104 幸せの玩具 (採点:6)
- 間違った方向へ進んでしまった、しかしそれを止められない。ダークというよりサスペンスか。
もっとも、なんとなく火曜サスペンス劇場ではあるが。
○Ichi さん
- 0007 華音霊異記 (採点:4)
- 「随分と強引な作品」、これが私の第一印象です。
お言葉ですが、正直、コンペ向きの作品とはお世辞にも言えるとは思えません。
作品の要素が多すぎる様に、もっとありていに云えば、
連載用長編作品を、かなり強引に中篇の容量に削ったモノに見えます。
一方で、お話の内容自体は、かなり面白いと思います。
原作における久瀬の行動をほとんど変えることなく、
独自の設定の組み込みに大体成功していますし、
栞の病気の原因についても、少々ダークな点を除けば、
あまり類を見ないおもしろい設定だと思います。
ですから、それだけに惜しい気がします。
このどちらか一方の設定のみでも、十分に、中篇は書けると思うからです。
コンペである以上、採点の対象は出展された本文のみになります。
ですので、容量の軽量化の際に生まれた歪みは、目立てば減点の対象にならざるをえません。
ですので、評点自体はそれなりに辛く付けさせて頂きました。
こんぺ規定に依ればこの『華音霊異記』は、今回初めて表舞台に登ったことになります。
個人的には、長編として容量の制限などを受けることなく書かれたこの作品を、
是非とも読みたいと思っています。
できれば、こんぺ終了後に何らかの形で発表して頂けたら幸いです。
楽しませていただきました。
- 0016 sTrAwbErRy FiElDs fOreVeR (採点:1)
- これは「かのんSSこんぺ」であって、
「かのん電波文こんぺ」ではありません。
作者は、この事をきちんとご理解されているのでしょうか。
もし理解されているのでしたら、
これは読者に対する悪意のみで構成された挑発であるとしか、
私には、感じられません。
最低点は、1点という高得点であるため、
大変不本意なことに、適切な採点が出来ないようです。
慙愧の念にたえません。
- 0024 SMALL TWO OF PIECES (採点:8)
- 悪意すら感じるほどに救いの無いお話ですね。
一旦読み終わった後、一息ついたあとで「17」に気づいて、
かなりのやりきれなさを感じました。
お見事です、としか言いようがありません。
このような良い出来の作品を読むと、'ダーク'という事のみで、
かなり低い評価をされることが多い事に不条理感を持ってしまいます。
愉しませて頂きました。
- 0045 応援できない大熱戦 (採点:7)
- こういったおバカなお話、大好きです。
- 0051 受精卵 (採点:8)
- 最後の三行の意味が頭に入ってきた瞬間、思わず背筋が凍りました。
ダークというより、ちょっとしたホラー作品であるように感じました。
こういった作品で、恐怖、あるいはそれに似たものを感じてしまった事は、
読者にとって、ある意味、敗北であるように思えます。
お見事です。
- 0089 ベビーフェイス (採点:4)
- なかなかに、良い出来なのですが、
今ひとつ、の感がぬぐえません。
良いダーク作品の要であると思われる、
不条理感や禍々しさがといったものが足りない様に感じます。
特に「/6 一握ノ砂」以降は、
祐一の醒めかたが弱いように感じました。
「/5」までの出来を考慮してもう少し高い評価をしても良いのではないか、
といったことも考えましたが、
読後の感触という点であまりに弱いという事もあり、少し辛目につけました。
○K さん
- 0001 虹の架け橋 (採点:2)
- 将来の夢、あゆとの関係、その辺を書こうとしているのは分かるのですが、そのどちらについても中途半端な気がします。そのせいで『虹の架け橋』という主題までがブれてしまってました。どちらか一本に絞って、もう少し筋道の通った解決を示した方が深みのある話を作れたと思います。
このお話を通じて、作者が何を伝えたかったのか、さっぱり分からないのです。端的に言えば、物語に魅力がない。これは、文章技術云々よりも更に致命的でしょう。もっと書き出す前に、事前に筋を練って、人に読ませることを念頭においた方が良いと思います。あと、文章にも所々、繋がりのよくない部分がありました。もう少し、出す前に見直しをして欲しかったです。
- 0002 ぜろぜろなゆちゃん〜凶悪兵器を破壊せよ!〜 (採点:1)
- ト書き形式ってのはシュールで嫌いじゃないですけど、
それに見合った勢いが全く感じられませんでした。
ギャグをここまで上滑りされたら、遺憾ながら最低点
をつけざるを得ません、ごめんなさい。
- 0003 皐月の陽光、うららかに。 (採点:4)
- 途中まではコンゲームぽくて凄く楽しみに読んでたのに、最後で全部が台無しです。失敗させる必然性があればそれでも構わなかったのですが、最後まで読む限りにおいて、それが見当たらなかったので、評価はかなり低くつけさせて頂きました。短編のNo.076に辛らつな点を付けたのと全く同じ理由で申し訳ないのですが、推理のないミステリも、信念のないコンゲームも、私は好きになれません。ラスト、香里の長口上で解決させてしまうべき展開ではなかったと思います。そのため、これまでに組み立ててきたお話が全て、無駄になってしまいました。
話の雰囲気や、キャラ同士の掛け合いはは面白かったです。
- 0004 届け、この想い (採点:4)
- お話的には悪くなかったのですが、全体的に文章でそれを埋めきれてなかったような気がします。真琴さんを追いかけている時の描写などは、もう少し欲しかったです。
- 0005 あの素晴らしい愛をもう一度……いや、マジで。お願い。俺んトコだけでもいーから! (採点:9)
- エアーさんかな? 違ったらごめんなさい。
好きですこういう作品。最近では、メフィスト賞上がりの舞城王太郎という似非推理作家が同じような作風で、書き散らしていたと思いますが。それらを読んでる私にとっちゃ、肌に馴染むようすーっと体に入ってくる展開でした。というか私ももっと、これくらい露骨にやっておくべきだったなと後悔してます、特にエロ。
祐一の己語りが非常にグルービーでした、活かしてます。最初はちょっと文章の荒さが目立ってましたが、後半に連れて展開も含め、研ぎ澄まされていく印象でした。ラストの、祐一が確信を得ていく海の場面は鳥肌がたったほどです。ああ、全てはここに至るために書かれたのだなと。
色々なマイナスをあげつらわれてしまうでしょう。上位に行ける作風ではないと思ってます。でも、私は大好きです。作品にも、これを書いた作者にもすげー、惚れました。短編のNo.034を書いた方と同じく、師匠と呼ばせて欲しい気分です。
- 0006 MIND YOUR STEP! (採点:7)
- 純情で弱気な北川君が良かったです、特に後半。
これくらい一直線走られると、私のような純情人間としては、
にやにやしてしまうしかありません。香里もらしい性格の中
で精一杯虚勢張ってるのが可愛かったですし。こういうカッ
プルは私、大好きです。
ただ、香里にとって北川が支えとなっていく、その過程の描写
がやや甘かったように思えます。二人の感情の衝突があと1ク
ッションほどあれば、より自然に思えたのでしょうが、本編だ
けを見ると、香里の心情の変化がやや唐突に見えました。
普段から北×香のジャンルをよく書いてるのでしょうね。
暗黙の了解による、心情描写の省略が出てしまったようです。
- 0007 華音霊異記 (採点:2)
- 描写は巧いのですけど、書きたい事が分かりません。
久瀬の行動を正当化したいのならば、別にKanonから
ここまで逸脱した設定を作らずとも、他に如何様と
やり方はあるはずです。必然性がさっぱりでした。
更には終わってないのが致命的です。
1作品で完結させるべきこんぺ作品で、続きもの作品
の第1章だけを出されても、困ります。
そんなのは御自分でサイト開いて、そこで公開して
下さい。
- 0008 残り灯 (採点:2)
- 大きい話があって、その前半部だけ読まされた気分です。
作者さんにとっては完結しているのかもしれませんが、
余りにも多くの問題がクリアになっていないと思います。
- 0009 やみつき (採点:5)
- ふにゃふにゃの甘甘で、読んでてほんわかとした気持ちになりました。
私はどす黒い恋愛しか書けないので、こういう素直なのを書けるのは、
羨ましいです。
ただ、演劇部分の描写が全体的に足りない気がしました。特に劇の
本番が描かれていないため、クライマックスが丸ごと省略されてる
感じがします。そここそ、書いておくべき部分なのに……だから、
凄く惜しいなって思いました。
- 0010 雪もよう、ところによりノスタルジィ (採点:9)
- ああ、もう本当、優しくて切に迫る話でした。
これは知っている人だろうなあ、冷蔵庫みかんだらけで
ごめんなさいと謝っておくべきか。ごめんなさい。
ともあれ。水瀬家の絆という、ともすればLong Termでも
収まりきらない物語をよくもまあ、中篇でここまでまとめ
きれたなと思いました。名雪の想い、真琴の想い、それ
ぞれがちょっとずつ大人になって歩んでいる様が、まざ
まざと浮かぶようでした。ああ、もう読んでてその描写
力の高さが羨ましいと、何度思ったことか。
1点だけマイナスしたのは、栞と真琴が同時に生存している
部分に対してです。あくまで原作準拠であろうという意志を
作品より感じたので、逆にそこを厳しく付けました。
原作準拠であるならば『何も失うことなしに何も得ることは
できない』(by アルフォンス=エルリック)という、Kanon世
界の設定も、守って欲しかったです。
- 0011 プレイアデス(Play-a-Death) (採点:7)
- どこか危うさを感じさせる登場人物が、薄氷を渡るような
心情の中で、それぞれの出来る中で答えを見つけていく、
その過程の描写が秀逸です。
ところどころ文章の荒い部分はあるものの、心の機微に
篤いシリアスの良作でした。
- 0012 思い出という名の道しるべ (採点:3)
- 悪くはないですけど、物足りないです。
あと、作者さんの中でキャラの心情描写が自己完結してしまって
て、全然届いてきませんでした。
- 0013 蛍火 (採点:7)
- ラストの物悲しさが、胸にずっしり来ました。
気持ちが通わなかったことへの後悔、記憶を
朽ちさせていかざるを得ない世界に対しての
悲しみ、それが一年という時を挟むことによ
り、強く伝わってきたと思います。
こういう、心にしっとりと留まるお話は好きです。
- 0014 キスで終わる物語 (採点:8)
- あー、もうふにゃふにゃな気分になりました。
初々しいカップル、非常にツボでした。もう、
始終終始にやにやしっ放しです。名雪は可愛い
し、香里は策士だし。正にラブコメ一直線という
感じでした。
ただ、同じ場面の反復によるだれが、所々に出て
ました。色々なシチュエーションを出して、少し
でも抑えようとしているのは分かるのですが、そ
れでも中盤で少しだれた気がします。
- 0015 らんじぇりーらす (採点:6)
- んー、幸せでほのぼのでまたりとできるお話でした。
ただ、もう少しお話はぎゅっと引き締めて欲しかった
かも。全体的に、だれが感じられます。
- 0016 sTrAwbErRy FiElDs fOreVeR (採点:6)
- 退廃的だなあ、ヤバ過ぎるですよ。
まあ、同じジャンルで参加してる人間の言える台詞じゃ
ないのですけど。
こういう雰囲気は嫌いじゃないのですが、如何せんラスト
が長過ぎて、冷めてしまいました。それまでに蓄えてきた
パワーを、結局どこにも放出しなかった、そんなことを感
じてしまいます。
- 0017 ホロニック・パス (採点:9)
- 劇的でした、色々な意味で。
秋子さんの職業から、己を乗り越えていく様まで。
ハッピィ・エンドに至るその過程まで、胸にぐっと
来る物語を綺麗に、淡々に紡がれていました。多分、
完成度だけなら中篇作品の中で、1、2を争うでし
ょう。
ただ、高い完成度であるが故に、いくつか気になった
部分がありました。秋子さんの書き込みがとても密で
あるのに対し、名雪の心理がやや感じ難かったこと、
基本的に医者は肉親の手術をしないというタブーにつ
いて、全く触れられていなかったこと、の二つです。
この二点だけは、この物語について間違いなく絶対、
触れられなければならなかった事象です。その点を
浅く流していることに対して、1点のマイナスをつ
けました。
完成度の高い感動的な作品であるが故、少し厳しく
採点させて頂きました。
- 0018 片翼の天使 (採点:6)
- 作品の示唆するところがちと掴みにくかったです。
それが作者の意図なのかは分かりませんが、二人
のあゆの相関はもう少し練ってから書くべきだと
思いました。二つの存在の連続性が分かり辛く、
ラストで物語を一気に散漫としています。
- 0019 12時の魔法 (採点:6)
- らぶですね、優しいらぶ。
優しい気持ちになれました。
- 0020 花火は空に、君は地上に (採点:5)
- 無難に綺麗にまとまってました。
- 0021 憂鬱な自殺者達の午後 (採点:7)
- うーみゅ、こんなに厳しい秋子さんは初めてみます。
とても、興味深い書き方をされる方だと思いました。
栞が助かった後って、皆がそれまでの病気など何も
なかったように……ってSSが多いですけど、この話
はそれを是とせず、新しい姉妹の関係が築かれるま
でを厳粛と描いた点で、新鮮にて好感が持てました。
- 0022 眠り姫に恋焦がれて (採点:7)
- 小さい時の北川君が可愛く健気で、しかもそれが、
現在ときっちし繋がっていて、唸らされました。
成程、こういう繋がりもありかなー、と。
凄く、きっちりとまとまった作品でした。そのため、
物語の爆発力が殆ど感じられないという難点もあり
ますが、安心して心の機微やお話を追えました。
- 0023 今と出会うために時計は時を刻む (採点:8)
- 不思議商店系ですね、アウターゾーン好きでした
ので、こういう作品は楽しんで読むことが出来ます。
時計、ひいては司る時というものに焦点をあてた、
温かいお話です。特にラスト、大きい美汐が小さい
美汐に「頑張ったね」と密かに激励する場面は、
作者さんの優しさも垣間見えたような気がしました。
- 0025 目くそ、鼻くそと共に散れ (採点:2)
- なんか、力込めすぎて繰り出したギャグが悉く滑り
まくった、みたいな印象を受けました。ギャグを書
くのは初めてでしょうか、慣れていないのが手に取
るように分かり、読んでるだけで辛かったです。
あと、内輪ネタ多過ぎ。一つくらいなら別に構わな
いと思うのだけど、そういうのを幾つも重ねている
と、正直ヒキます。
- 0026 ちょっとだけ大人になれるジャムの秘密 (採点:5)
- それぞれのお話は捻りが利いてて良かったのですけど、
全体としての統一感にかけるような気がしました。主
題、物語の軸をもう少し絞るべきだと感じます。
- 0027 雪の迷宮 (採点:1)
- 本編を劣化させただけのSSでした。
再構成するならもっと、文章とプロットをきちんと
練ってから、取り組んでください。
- 0028 炉辺に腰掛けて、 (採点:7)
- うーん、これは何か違う。文章はべらぼうに上手いし、
牽引力もあるのだけど、これをKanonのFan Fiction
として出した作者の気持ちがよく分からないです。
これはKanonじゃなくて、登場人物の名前だけを借りた
1次創作じゃないかなあ。気だるい雰囲気のする北川君
はとても好ましいのだけど。
原作に対するリスペクトが全く感じられない作品に、
これ以上の高い点は付けられません。
- 0029 アナタに贈る小夜曲 (採点:2)
- 一応、物語の体裁は整っているのですけど、
荒い文章のせいでつっかえたり、読み難かっ
たりという部分が目立ちました。
構成といい文章といい、もう少し、読み易く
作って欲しかったです。
- 0030 おくりもの (採点:7)
- 全体的に良いお話だったのですが、それだけに、
最初の【1】とその他の部分にあった強い違和
感が気になりました。
雰囲気の統一ということにもう少し気を遣えば、
もっと良い話になったのではと思います。
- 0031 沈黙のプロミス・ベル (採点:2)
- キャラの数が多いせいで、それぞれに裂くべき筆が
分散してしまっています。顔見せくらいなら、出さ
ない方がまだマシというもの。
何より、ヒロインのあゆに全然魅力が感じられませ
んでした。KanonのSSとしてこれは致命的だと思う
のです。これも分散の弊害なのでしょうが。
- 0032 metaphysical (採点:4)
- 語りたいことは分かるのだけど、突き詰めが足りない
ように思います。色々なことが中途半端にぼかされて
しまい、一つの完結したお話というには少し弱い気が
しました。
- 0033 めぐり、ひとひら。 (採点:5)
- うーん、これは不幸系のジャンルなのかな。
私にはそこまで悲愴には思えなかったのですが。
ともあれ、淡々とした描写はSSの雰囲気に合って
いたと思います。ただ、少し説明不足の感があり
ます。特に、記憶喪失になった祐一の葛藤が全然
伝わってこなかった、というのが気になりました。
- 0034 白の世界に天使はいない (採点:8)
- 白というイメージが、綺麗で切なくて悲しい。
そんなお話でした。
交わらない心がいやというほど丹念に書き込まれ
てて、読了した後思わず、溜息を吐いてしまいました。
- 0035 夏もよう (採点:7)
- 見せ方のとても上手いSSだと思いました。
過去の思い出と今を、蛍というキィワードで繋ぎ、
将来の希望をきちんと感じさせてくれるお話に
なっていました。淡々と、そしてしっとりとした
秋子さん視点の語りも、よくマッチしていたと
思います。
- 0036 さよならの嘘 (採点:7)
- 祐一と佐祐理には、こういう鋭い剣を突きあわせるような
恋愛がよく似合うなと再確認させられたお話です。
お互いの感情の定まりどころが二転三転していく様は、
最後まで緊張感をもって読むことができました。
- 0037 Perfect Boy (採点:5)
- なんか、刺々し過ぎて読むのに余るというのか。
読んでて苛々するというのは作者の意図通りな
のでしょう。ただ、それだったらラストはもう
少し徹底的に盛り上げて欲しかったです。
良い話でしたけど、全ての苛々を吹き飛ばすまで
には至っていませんでした。
- 0038 彼は友達 (採点:4)
- うーん、ラストの佐祐理さんがあっさりと納得しすぎ
のような気がします。彼女のどろどろとしたものを、
受け止めるに足る物語とするには少し、練り込み不足
だったように感じました。
- 0039 バレンタインの空模様 (採点:6)
- 本当に流行ってるのか知らないですけど、やってみると
面白いかもしれませんね。
しかし、一番不器用な女性が射止めるとはとは……って、
全員にお金借りてそうですね、この祐一の場合(笑
- 0040 sin (採点:6)
- 緩やかで、少しずつ己の心を認めていく香里と祐一の
様子が、きちんと書けていたと思います。
ただし、ところどころ、もう少し心情に厚みが欲しいなと
想った部分もありました。もう少し、平均的に心情の厚み
ある描写が続いていれば、もっと良いお話になったと思います。
- 0041 ミラクル☆パワーの使い方 (採点:6)
- とても良いノリでした。読んでて『ななか6/17』を、
って……以前、同じようなジャンルの作品に、同じ
感想をつけた記憶が……同一作者だったらごめんな
さいです。
それはともあれ、とてもノリの良いお話でした。戦隊
物ノリが同じようなパターンで続いていて、中盤少し
だれたのですけど、後半のシリアスから最後の落とし
どころは楽しんで読めましたです。
今回はこういう優しいノリの作品が少なかったので、
その意味でも楽しませてもらいました。
- 0042 手探りの旅人達 (採点:7)
- 佐祐理さんの心が少しずつ解きほぐされていく
様子が、丁寧に書かれていました。
その間に挟まれているお話もさることながら、
最初の場面と最後の場面で佐祐理の心情を、
上手く対比してる辺りが憎い演出だなと思い
ました。
- 0044 三月の空 (採点:7)
- や、こういうしっとりとした愛の形も良いですね。
秋子さんってあの性格だから、うだつのあがらな
い男性との相性はとてもよいだろうなと。
ふと、そんなことを思いました。
- 0045 応援できない大熱戦 (採点:5)
- アホですね、徹頭徹尾。
大食い大会のノリって好きなので(最も後期のフード
ファイタの汚らしい食い方は嫌でしたが)、とことん
まで突っ走る栞と名雪の暴走ぶりを楽しむことができ
ました。
ただ、もう少しパンチ力のある表現が欲しかったです。
- 0046 二人、幸せな日々を (採点:3)
- うーん、いまいち焦点のはっきりしないお話でした。
ラストのことを示唆する伏線が少ないというのもあり
ますし、構成自体にも甘いものを感じます。もう少し、
最後を演出するための練り込みが欲しかったです。
- 0047 gift for love (採点:7)
- オーソドックスな題材ですが、クリスマスという特別な日に奔走する祐一と舞は、読んでいるだけで楽しかったです。見守るべきと手を差し伸べるべきを弁えた舞の大人さや、締めるときは締める祐一の鷹揚さには、本編後の心地良い重みを感じました。二次創作とは斯くあるべきの見本のようなお話です。んー、こういう気持ちを忘れがちだった自分には余計に眩しく見えました。オリジナルのサンタコンビもそれぞれに味があり、面白いキャラを振り回して物語を盛り上げています。
ただ、性行為をしない理由が『子供に同じ力が付くのが怖い』というのは、少し首を傾げました。もっと色々なものがない交ぜした故の恐怖を舞の言動から感じただけに、それだけを理由にしてしまうのは、少し納得が行きませんでした。些細なことですが。
- 0048 どっぺる (採点:3)
- どたばた感はあるのですが、まとめきれてない印象です。
あれ、数が合わないけど、まさかこれをラストのオチに
するんじゃないよなと思っていたら、本当にそうなって
しまったので、些か冷めてしまいました。
そういう情報は、もっと巧妙に隠すべきですね。
- 0049 スティル・イン・ラヴ (採点:4)
- ラブと銘打っている割には全般的に中途半端でした。
それに……美汐ってこういうことは絶対にやらない
と思うのですよ、ここまで無神経な性格ではないと
思います。
- 0050 怨みます (採点:6)
- とてもブラックなギャグでした。
無駄にシリアス部分が多くて流れを殺している
部分も少なからずありましたが、パワーと皮肉
の利いたギャグが小気味良かったです。
これは……ハッピィエンドなのかな?
- 0051 受精卵 (採点:9)
- そこはかとなく絶望的に黒いですね、
こういう話はとても嫌いじゃありません。
というかラストのアレが強烈でした。
全てのパズルが一つに収まっていく快感というか。
同じジャンルで出した人間として、くそー負けた
なあと思わされました。
- 0052 それは、とても晴れた日で。 (採点:6)
- ふむり、真琴とあゆをこういう形でくっつけてくるとは。
興味深かったと共に、祐一のことを心配するならこういう
こともできそうだよな、あゆは――と、その健気さと労り
の想いに、少しばかりしんみりと来ました。
- 0053 ハル (採点:8)
- 物語が縁で成り立つ友情ですか、素敵ですね。
ちょっと後半の心情吐露をする場面が冗長に
過ぎるきらいもありましたが、二人の心が寄
り添うエピソードを丁寧に書いた佳作だと思
いました。
ただ、祐一とあゆって同い年でしたよね。
だとしたら彼女の年齢は17でなく、19が正し
いのではないでしょうか。
- 0054 それだけで、なにもいらない (採点:9)
- 七年という時に決着をつける、その過程がとても劇的
です。過去と未来を共に受け止めて歩んでいくこと
を選んだ二人の姿は、胸を打つものがありました。
雰囲気に合う言葉や文章の選び方も実に上手く、物語
とマッチしています。素敵な、お話でした。
- 0055 少年エスパー 北川! (採点:7)
- うーん、奇跡の安売りって気もするけど。
それだけで済まそうとしない真摯な物語作りには、
好感が持てました。
それにしても、こういう形の物語の纏め方をする
北川くんはこの話に限らず、格好良いのが多いですね。
- 0056 オリオン (採点:7)
- 名雪の意地らしい強がり方が、可愛いなと思えました。
だからこそ、ラストがハッピィで終わってくれたのに
は、ほっとしました。過去と絡めて名雪の心の機微を、
よく書けていたと思います。
- 0057 好きと言って欲しいだけ (採点:5)
- 佐祐理さんから見た舞編のラストですね。
感情の掘り下げ方には成る程、深く引き締まったもの
を感じます。ただ、雰囲気というか……原作に比べて
性格や物言いがどうも独善的に過ぎる気がするのです。
作者の感情が物語りに入り込みすぎというか。
その辺で一歩引いてしまいました。
- 0058 さよなら、レディバード (採点:6)
- Mother Gooseですか、また渋い引用ですね。
引用好きの虫を騒がせるような題名に、
先ずは同士との念を強く込めることにします。
誰かの心にどれだけ踏み込むかという、とても
難しい問題を、高校生らしさを失わせることなく、
上手くまとめて書けていたと思います。
ただ、全体的に構成が荒かった印象を受けました。
- 0059 お菓子作りって楽しいですよねっ (採点:6)
- 端々のお料理ネタが楽しかったです。
ただ、いかにも文献から引っ張ってきました、
みたいな書き方は良くないと思いました。
きちんと自分の文章として噛み砕かれていたならば、
もっと評価も高かったのですが。
- 0060 .79 (採点:6)
- 男というものは、こういう生き物ですね。
すけべです、馬鹿です、ええ。
つまらないことで喧嘩しながらも、基本的には
らぶな二人は、読んでいて楽しかったです。
- 0061 溶けよ、春の涙 (採点:5)
- よくも悪くも劇的なお話だったと思います。
ただ、もう少し話に深さが欲しかったです。
特に祐一と栞が再び、お互いを受け入れる
ようになるまでの描写はもっとあってよか
ったような気がします。
- 0062 トリビアを聞きながら (採点:8)
- 馬鹿ですね、こんな変てこな作品書けるなんて。
大好きです。
ラーメン好きの人間としては、そこにかける情熱の激しい
北川君に入れ込んでしまいました。全てのラーメン屋が彼
のようならば、地雷ラーメン店などなくなるのに、とさえ
思ってしまいました。面白い料理SSです。
- 0063 『After School』 (採点:9)
- 以前、サンデーでやってたパスポートブルーが、好き
でした。と、よく分からないことを口にしたところで。
序盤は拙い文章だと想ったのですが、実にならない夢を
追いかけるという清清しさが、後半になるにつれ加速し
ていき、気付けば夢中で読み終えてました。
こういう感性を持ってる人は羨ましいです。
森博嗣ちっくな作品って大好きなのでした。
- 0064 13月になれば君に贈りたいものがあるんだ。 (採点:7)
- 全篇に渡って、とても壊れやすいイメージがありました。
その中を、何とか壊さないようにもがいている姿が行間
からにじみ出てきて、時折ふと悲しくなったりする、少
し不思議な文体と物語運びでした。
こういうしっとりとした文章は、とても好きです。
- 0065 ミス・ムーンライト (採点:6)
- 同人誌即売会の時の気持ちを思い出しました。
椅子に座っている時とか、本当に不安なんですよね。
その辺の気持ちが分かっているということは、体験
者なのでしょうか? 真に迫ってたと思います。
美汐の頑張りとか祐一の短慮さを含む熱血、生徒会と
の意見の突合せなどは王道だなと思いつつも、ぐっと
引き込まれてしまいました。
- 0066 『回転演舞』 (採点:2)
- 何だか、何章かあるお話の一章だけを見させられた気分です。
各キャラの心情、行動についても違和感をおぼえることが多
かったですし、ラストが余りに説明不足。
最低限、『始まりがあって終わりのある』話を読みたかった
というのが本音です。
- 0067 恋人達へのポートレイト (採点:7)
- 絵を通して、それぞれに心の隙間を埋めていく様子が丁寧に描写されてて良かったです。
祐一と香里が空白を開けて座り、スケッチをする場面はこれまでの淀みを流すかのように暖かく、そして優しい雰囲気に包まれていました。空白をゼロにしていくであろう未来を暗示している辺りも、非常に心憎いと思います。
- 0068 そして世界は、またひとつ (採点:8)
- 気持ちの良い人間関係が描けてました。
人間には様々な距離の取り方があって、それを尊重
し合う、そういう気持ちの強い方が書かれたのでし
ょうね。読んでて実に清々しかったです。
文章には稚拙なところが散見していたのですが、そ
れを補って余りある物語の魅力に満ちてました。こ
れで全体的にもう少し、密度の高く完成された文章
が書けるようになれば、これから更に伸びていかれ
ると確信できます。今後書かれる作品も含めて楽し
みです。どなたが書かれたのか、胸をときめかせて、
待っておくことにしましょう。
あと、個人的に二つほど。
好きあって抱き合ってセックスして、そういう男女が全て
型にはまった恋愛関係であるとは限らない、という考えを、
きちんと書いてくれたことに、好感を持ちました。どうも、
世にはえろしたら即恋愛関係と誤解されている方が多くて、
もどかしいと思っていたのですが、そういう鬱屈を一気に
吹き飛ばしてくれました。もし機会があれば、恋愛感や、
男女感について、語り合ってみたいと思ったのが一つ。
二つ目は……もしかしてオースン・スコット・カードの、
『消えた少年たち』って作品、以前に読んだことあり
ますか?
- 0069 はっぴ〜・はっぴ〜・くりすます (採点:5)
- ドタバタ加減は面白かったのですが、所々に文章や
構成の繋がりが悪い所が見受けられました。見直す
時間が足りなかったかな?
- 0070 recollections birthday (採点:3)
- 全体的に構成がちぐはぐで読み難かったです。
短くまとめるのが難しいことは分かっているのですが、
もう少し読みやすい流れを構築することを、心がけた
方が良いかと思います。
- 0071 笑顔。 (採点:9)
- うーん、これは凄い。
40KBという少ない容量で、独自の解釈を加えたあゆシナリオ
の裏をきっちり構築している力量には、ただただ感服です。
何となく作者が分かるような気もするのだけど、まあ私は
チキンなので敢えて言及は避けておきます。ともあれ、ス
ケールの大きいお話でした。ハードボイルドは看板に蝶偽
りありでしたけど、こちらはきちんと素直じゃないSFして
ました。
ただ、各シーンごと、決定的にバランスが悪いですね。
これだけ巧い作者さんのこと、きっと意図してやっている
のでしょうけど、私にはちょっと頂けない部分でした。
- 0072 パーフェクション − Perfection (採点:3)
- 結局、祐一が留学しようとした理由はなんだったのでしょうか。
途中から無理やり、姉妹の距離感に関する話に摩り替わってし
まったため、最後まですっきりしない気持ちの悪い話になって
ました。文章のレベルは高いですし、話にもまとまりがあるの
ですけど、それでいて主題の決定的な欠落は、どうしてもこの
SSの評価を低くしてしまいます。
- 0073 心、ひらいて (採点:8)
- 最初はちょっと読んでて引っかかる部分が多かったのですけど、
後半のクライマックスで大幅に情報修正しました。心の機微の
書き方が、ありふれているけどとても丁寧で、ぐっと胸に迫っ
てきました。
- 0074 幸せを掴んだ男 (採点:5)
- 北川君が駄目過ぎます、素敵です。
ただ、勢いだけのギャグに終始していたところが
あったように見受けられます。中篇で最後までギ
ャグを魅せようとするならば、勢いだけでなく、
見る人を楽しませることを計算するしたたかさも
必要だと思いました。
- 0075 ひろいそらにつばさを (採点:3)
- 書きたいことは分かるのですが、物語の構成が甘いため、
全体的にちぐはぐでしまりのないお話になってました。
ラストのサプライズを演出する話は総じて、全体の構成を
綿密に計算する必要があるのに、それを怠っている印象が
強かったです。
- 0076 遺書 (採点:8)
- ああ、今回は秋子さんものに名作が多いですね。
この話も然り。
親子としてのきっちりと距離の取れた描写が徹底さ
れており、それぞれの魅力をぐっと際立たせていま
した。Key系のSSって、優しさを暴力的に振り翳す
キャラがやたらと多いのですけど、この思弁的で、
本当の優しさを知っている秋子さんには共感が持て
ます。良いお話でした。
- 0077 かけがえのないひとつの言葉 (採点:4)
- 真琴が人間になりたいと願うまでのお話ですね。
内容の掘り下げ方、語り方は上手いと想ったので
すが、なんか妖狐の思考が随分と自分勝手だなー
と思いました。思慮深く長い年月を生きてきた
知性生物があの程度の妥協で、相手を傷つけると
分かっていながら人間に転変しようと確信をもっ
て、決心できるものでしょうか。
短い命で終わると言うことが相手を傷つけること
というテーマをもっと掘り下げて欲しかったです。
- 0078 ガラス/ラフ・メイカー (採点:7)
- ラストでサウンドノベルシリーズの突発BAD ENDに
あった如く、硝子陶芸職人になっている久瀬に大笑いし
ました。や、このSSの本分はそこじゃないのでしょうが。
色々、説明しなければいけない部分を端折り、そうでな
い部分だけ説明しているのは作者の故意だと思うのです
が、私にはちと物足りなく感じました。
- 0079 A TAIR 〜 真実の空に還る時 〜 (採点:2)
- オリキャラを出す理由が全く分かりません。
作品に必然性があるならばともかく、この話は祐一の
いるポジションに作者の作った、魂の一欠けらもこも
っていない、稚拙なキャラを当てはめただけのように
見えます。
引いて、全く意味がないとしても。それなら、もう少し
魅力的な舞台立て、キャラクタをしてください。
- 0080 友情 (採点:2)
- ハーリーマーキュリー、私もやったことあります。
あんなので一気飲みなんて出来ないです。
全体的に、ギャグに恥じらいがありますね。もっと、
恥を捨てて弾けた方が良いと思います。メタネタも、
やるならもう少し阿漕に露骨にやって欲しかったです。
- 0081 天使の一片 (採点:2)
- メインを一つに絞りきれてないから、どちらも中途半端に
なってしまってます。文章もさることながら、構成が余り
にも練り切れていない印象を受けました。
本編をなぞる場面が多過ぎて、作者自身の文章や想いが
あまり、伝わってきません。
- 0082 天星小輪 star ferry (採点:5)
- 淡々とした優しい文章で最初から最後まで紡がれて
いました。お互いの気持ちを再確認するまでの様子
が、とても丁寧です。
ただ、もう少し心情や風景の描写が欲しいと思いました。
- 0083 恋は唐突に、急発進で (採点:5)
- なんか佐祐理さんの性格が激しく間違っている気も
しないではないですが、まあたまにはこういうのも
ありかなという感じです。実際、転がりましたし。
でも、やはし佐祐理さんにはもっと粘着的な、さり
げなく羞恥を誘うらぶを見せて欲しかったです。
- 0084 俺の学校は戦場だった? (採点:4)
- ギャグにしては垢抜けていない印象がありました。
ホラーもどきなのかラブコメなのか、焦点を絞り
切れていないのです。ギャグであることに拘るの
ならば、もう少し徹底的に舞台を壊しても良かっ
たのではないかと思います。
- 0085 白いキャンバス (採点:7)
- オリキャラメインということで少し構えて読んだのですが、
いやいや意外と世界観にマッチしたキャラとなっており、
良い意味で驚きました。骨子はALL END後なのでしょうが、
それぞれに過去を受け止めていく様が丁寧に描かれてい
て、好感触でした。
ただ、この世界の祐一くんが『(あゆや栞を)救える道が
あったかもしれない』などと言うでしょうか。私には、
何だか神視点めいた傲慢さに見えて仕方がありません。
私は、この世界の祐一くんならば『少しでも力になって
やれるかもしれない』という台詞を選んだ気がします。
- 0086 good-bye, darling -- a family (採点:1)
- ハードボイルドと呼ばれるジャンルの読み物を一冊でも
読んでから、自分の作品を見直して見て下さい。
私に言えるのは、それだけです。
- 0087 ふたつ (採点:6)
- うーん、解釈に苦しむ作品ですが。
世界の元を創る祐一と、生み出された親友の名前をした
素粒子ということなのかな。この辺があいまいです。
試みは面白いと思ったのですが、少し力が届かなかった
かなという気がします。原作を徹底的に崩すなら、もっ
と精緻に、そして強烈な筆力をもって、やって欲しかっ
たです。
- 0088 春に降る雪 (採点:9)
- 物語の構造自体は単純で、文章にしても特に飾り栄えや
工夫は見られないのですが、語りが丁寧で心情が染み入
るように伝わってきました。
淡々と積み重ねられていき、最後に全てが綺麗に帰結し
ていくさまは、胸にぐっときました。
栞の想い、香里の想い、美汐の想い、全てが印象的です。
素敵な物語をありがとうございます。
- 0089 ベビーフェイス (採点:8)
- んー、評価に困る作品ですねえ、悪い子さん。
私はこういう退廃的な匂いの強い作品ってとても
好きなので、こんなところで。No.005の祐一クン
と似て退廃的で刹那的な思考をしているのに、辿
りつく帰結が全く正反対というのは非常に興味深
いなと思いました。
- 0090 真冬の蠍 (採点:10)
- はぁ、なんか凄く……ずしんと身に来る話です。
それぞれが想い想いに行動して、結局最悪の結末
にしか落ち込まなかったという悲しさが、読み進
めるごとにぎゅうぎゅうと、胸を締め付けてきま
した。
ラストの、神様に言葉を届けようとする香里が余
りに儚く見え、思わず泣きそうになってしまいま
した。私も、少しだけ似たようなSSを書いた人間
なので、作者が誰なのか素直に楽しみです。
- 0091 七月八日、晴れ (採点:5)
- 七夕の価値を保ちながら、それを少しだけシフトして、
心地変化球を投げてみたという感じでしょうか。ほの
ぼのからどたばた、ラストの〆まで、七夕の小さな事
件が、丁寧に書けていたと思います。
- 0092 君と一夜を (採点:4)
- 全体的に、ギャグに恥じらいが感じられました。
ラストを無難に流そうとした辺りに、特にその傾向
が感じられます。最後までハジけて欲しかったです。
- 0093 人間になりたい (採点:6)
- 回想というものを効果的に使っていると思いました。
得てしてこういうものは原作文章の焼き直しになる
んですが、このお話はそうならないように構成や文
章に工夫しているのが分かります。そういう姿勢に
はとても、好感が持てました。
ただ、真琴の回想なら秋子さんにも焦点を当てて
欲しかったように思えます。彼女も、真琴の存在
に一喜一憂していた人間だったはずですから。
- 0094 Prelude Kanon (採点:6)
- 途中までの雰囲気は良かったのですが、
最後の一行には違和感をおぼえました。
というのは、山女の性格にどうしても、
あゆと重なるものを感じられなかったからです。
ミステリにおける完全な整合性の欠如、並びに
致命的な失策と判断しました。惜しい。
- 0095 『一月 某日』 (採点:5)
- 意図するところが少し読み取り辛かったです。
本編の、覚えていなかった夢ということで宜しいので
しょうか。謎を引っ張るのは良いのですが、明かし方
に致命的な杜撰さを感じました。もう少し分かり易く。
文章、物語運びは上手な部類だったのですけど、
そこが非常に惜しかったです。
- 0096 黄金の日々に、さよならを (採点:6)
- 描写は丁寧で程度の高いものを感じたのですが、
ラストが少し物足りなかったです。もう少し、魔物
の戦闘場面は深く書いた方が良かったかなと思い
ました。
- 0097 告白 (採点:9)
- 淡々とした語りがただ切なくて、綺麗でした。
抑揚の効いた文章で語られ、少しずつピースの
嵌っていく物語。儚く消えていく定めのあゆが
書いた最後の手紙と絡まり、悲しくも向かわざ
るを得ないラストが、胸を打ちました。
とてもストーリィテリングが上手いと思います。
程度の差はあれ、今回はダーク系に良い作品が
多いですね。なんか、負けたと思ってばかりです。
- 0098 双故意〜ふたこい〜 (採点:8)
- うわー、滅茶馬鹿だ、素敵過ぎます。
作者が己の持てる全ての力をもって書き切った、
そんなパワァがびしびし伝わってきました。
特に、駄目な香里が面白かったです。
- 0099 Disenchant (採点:9)
- ああ、だから解呪……なのですね、納得。
物語全篇に何かしらの魅力を感じたのですけど、
特に観覧車の場面、真琴が名雪の心を柔らかく
包み込む場面は、緊張感の中に優しさが強く感
じられて、好きでした。
ラストの落とし方も秀逸、堪能させて頂きました。
- 0100 二月一日の物語 (採点:10)
- うわー、いきなり読んだ作品がこれですか。
最初だから少し厳しめにしようと思いましたが、
それでも10点を付けざるを得なかったです。
素晴らしい作品でした。
名雪と香里、二人の決意が互いに補われていき、
ラストまで流れていく過程は、細やかで豊かな
心象に満ちていて、胸がドキドキしました。
強く優しい少女たち。その対極をテーマとして
選んだ人間としても、素直な敬服を捧げたいと
思います。
作者公開が楽しみです。
- 0101 君の瞳にシャイニング延髄斬り (採点:6)
- 試みは面白いのですが、それを十分に生かしきれてない
気がします。こういうトリッキィな話は、文章を書く前
段階で、各章の相関を念入りにチェックして、ちぐはぐ
なところがでないように気をつけるのが普通なのですが、
徹底し切れていない感じがしました。
表と裏、それぞれの掛け合いが楽しかっただけに、全体
的な統一感の薄いのが余計に悔やまれました。
- 0102 "Koukai Dreamer" (採点:9)
- 丁寧語で喋る名雪が妙に新鮮に見えました。
でも、性格も含めて全てがきちんと物語に合っていて、
二人が少しずつ寄り添っていく様が、独特のテンポで
表現されていて、とても読んでて楽しかったです。
んー、こういうセンスを文章に叩き込めるのは、
本当に羨ましいです。
- 0103 世界の果てという名の雑貨店 (採点:7)
- 不思議な緊張感のあるお話でした。
ボートの上かつての出来事を淡々と語っていく、
それだけなのに張りのある吸引力の強いお話に
なっています。作者さんの、物語運びの巧さを
感じました。
- 0104 幸せの玩具 (採点:6)
- ラストの、佐祐理さんの前向きな姿が怖かったです。
きっと彼女は、また同じことを繰り返してしまうん
だろうな、という暗澹とした気分がわいてきました。
○KK さん
- 0017 ホロニック・パス (採点:6)
- 秋子さんがお医者だったという設定は目新しく感じました
- 0026 ちょっとだけ大人になれるジャムの秘密 (採点:7)
- ジャムをネタに持ってきていながら、例の謎ジャムでもなんでもなくていい話になっていてよかったです。
- 0038 彼は友達 (採点:7)
- まだ佐祐理さんの一人称が佐祐理のままなので、もっと時間がかかりそうですが幸せに歩き出す話はいいですね
- 0039 バレンタインの空模様 (採点:7)
- バレンタインでいろんな登場人物が出てきてるのもよかったです。最後に全員分の結末があってもよかったかも
- 0045 応援できない大熱戦 (採点:6)
- ほのぼのどたばたなのにどたばたの中心が祐一じゃないあたりが珍しかったです
- 0048 どっぺる (採点:6)
- どたばたな感じがなかなかよいです
- 0057 好きと言って欲しいだけ (採点:8)
- 好きといえるようになった舞と本当の自分を取り戻しつつある佐祐理さんがいいです
- 0060 .79 (採点:6)
- 栞と祐一の不器用な恋人同士の葛藤がよかったです
- 0061 溶けよ、春の涙 (採点:7)
- 奇跡で解決するのはあまり好みではないのですが、まぁ原作が原作だしハッピーエンド万歳ということで
○Liar さん
- 0001 虹の架け橋 (採点:5)
- >「逃げ道という名の傘じゃ……
>〜はそういっていた。
この一連の部分が浮いている様に感じました。
一度、シャワーに入った事か部屋に入った事を示してから改めて回想シーンとした方が繋がりが良かったと思います。
- 0002 ぜろぜろなゆちゃん〜凶悪兵器を破壊せよ!〜 (採点:1)
- 壊れというには勢いや無茶苦茶感が足りないかと。
- 0003 皐月の陽光、うららかに。 (採点:6)
- オリキャラを含んだ全員が等身大の高校生として書かれている事に非常に好感を持ちました。
ただ、これは好みの問題ですが、形容詞がやや大仰すぎる様な気がしました。
特に、
>光の手紙〜
あたりは少々やりすぎかな、と。
- 0004 届け、この想い (採点:3)
- 成る程、そっちの「真琴」ですか。
ただ単に祐一の幼い頃の体験談を淡々と話されていただけの様な印象を受けました。
形容詞を多く使ったり、説明より描写をするなどの工夫が必要かと思われます。
- 0005 あの素晴らしい愛をもう一度……いや、マジで。お願い。俺んトコだけでもいーから! (採点:4)
- 微妙かな、と。
単なる文章の羅列とも一人称とはこういう事だと提示したとも一概には言えません。
ただ、祐一の最後の台詞には同意します。
ライフ・イズ・ビューティホー。
- 0006 MIND YOUR STEP! (採点:5)
- 北川×香里ものとしては非常に模範的な作品だな、と感じました。
文章には問題らしき問題はないと思いますが、失礼ですが心を揺さぶる様なものもありませんでした。
- 0007 華音霊異記 (採点:1)
- 展開が急すぎて辟易しました。
こういう作品は、ご自分のページ辺りでゆっくりと時間を掛けて書くべきではないでしょうか?
- 0008 残り灯 (採点:1)
- ひょっとしてこれは、未完成の作品ですか?
疑問が沢山残る内容でした。
- 0009 やみつき (採点:8)
- まさしく「やみつき」ですね。
見ているこっちが恥ずかしくなってくる様な甘さでした。
ごちそうさまです(w
- 0010 雪もよう、ところによりノスタルジィ (採点:9)
- もしかして久慈さんですか?
間違っていたら謝ります。
ただ、名雪の書き方がしっかりしていたのと、水瀬家の「家族」としての繋がりを上手く書かれていたので、そう思ってしまいました。
今回、名雪もので本当に上手いと思った内の一つです。
- 0011 プレイアデス(Play-a-Death) (採点:5)
- 嘘を嘘で塗り固めた上に出てきた香里の笑顔……。寒気すら起こってきます。
シリアスならばこの点数、ダークならば8点位ですね。
- 0012 思い出という名の道しるべ (採点:4)
- 好きなんですけどね、北川×香里。
ただ、展開が急すぎていまいち入り込めませんでした。
話の主題を栞(香里と北川)かあゆのどちらかに絞った方が良かったと思います。
- 0013 蛍火 (採点:4)
- また微妙ですね……。
文章その他は上手いと思うんですが、祐一も香里もどうしようもなさ過ぎて泣けてきます。
失礼ながら、君が望む永遠の様な印象を受けました。
- 0014 キスで終わる物語 (採点:10)
- 1で爆笑、2・3で甘々の話と、非常に楽しませて頂きました。
大好きです。
- 0015 らんじぇりーらす (採点:9)
- 何と言っていいか……やけにえっちな作品でした。
平仮名で「ぱんつ」とか書いている辺り特に。
というか、懐中時計と髪の話はすれ違った二人の悲しい話として伝えられているのですが。
すれ違う気か栞(w
- 0016 sTrAwbErRy FiElDs fOreVeR (採点:1)
- 最後まで1点にするか10点を付けるかで迷いましたが、1点にしておきます。
ジャンルを書いている辺り、変に好感が持てたりして面白いです。
- 0017 ホロニック・パス (採点:9)
- 見た後で暖かな気持ちになれる良作だと思います。
ただ、ダッシュが多いのが気になりました。
- 0018 片翼の天使 (採点:5)
- 時間軸が少々分かり難いんですが……。
要するに「学校」から落ちなかった場合のあゆについて書いたんでしょうか?
作品自体の面白さを感じながらも、そこに違和感を覚えました。
- 0019 12時の魔法 (採点:2)
- 失礼な事を言いますが、この作品内の名雪には小学生辺りかと疑う様な幼さを感じました。
確かにほのぼのとはしましたが、そこに違和感を覚えてしまい、作品に入り込む事が出来ませんでした。
- 0020 花火は空に、君は地上に (採点:7)
- キャラクタ、主に北川の良さとラストの部分にかなり好印象を受けました。
所々奇妙な表現がありましたが、それ程気にはなりませんでした。
- 0021 憂鬱な自殺者達の午後 (採点:1)
- このこんぺ中の作品を2〜3読んで頂ければ分かると思いますが、話はともかくとして文法がなっていません。
- 0022 眠り姫に恋焦がれて (採点:7)
- 成る程、北川×名雪ですか。頑張れ北川。
青春時代の切ない感情を呼び起こさせる良作だと思います。
難点があるとすれば、恋愛に臆病な名雪が何故祐一に告白しようと思ったかの説明がやや弱かった事でしょうか。
- 0023 今と出会うために時計は時を刻む (採点:7)
- 一つ一つの話は短いのに、それを感じさせない程のボリュームがありました。
上手いです。
ただ、最後の余白は何の意味があったのか分かりません。
- 0024 SMALL TWO OF PIECES (採点:9)
- 背筋の寒くなるような感覚。良いですね。
最後の香里の台詞には、本当に鳥肌が立ちました。
- 0025 目くそ、鼻くそと共に散れ (採点:8)
- 勢いだけでここまで出来るのは凄いと思いました。
しかし久瀬は哀れすぎる……(w
- 0026 ちょっとだけ大人になれるジャムの秘密 (採点:7)
- 甘くないアレが中心になる話とは違って、ジャム自体にちゃんと意味がある面白い作品でした。
難点というか不満を言うならば、構成上難しいかも知れませんが、名雪の事についてもっと詳しく書き込んで欲しかったという事です。
- 0027 雪の迷宮 (採点:1)
- 失礼な事を言いますが、単純にKANON本編のアレンジをしただけでは話として成り立ちません。
- 0028 炉辺に腰掛けて、 (採点:1)
- 失礼な事を言いますが、意味も意図も良く掴めません。
それらを明確に提示する様とまでは言いませんが、これでは何を考えて作品を書いたのか分かりません。
- 0029 アナタに贈る小夜曲 (採点:3)
- 話の内容自体にはそれ程問題はないと思います。
ただ、文法や描写をもう少し学んだ方が良い作品が書けるかと。
- 0030 おくりもの (採点:1)
- 採点の前に一つ言っておきたい事があります。
話せば分かる、は2・26事件の犬養毅です。武将ではありませんよ。
とまれ。
始めの方と終わりの方でのギャップの激しい、妙な作品だったと思います。
文章や表現についても、もう少し勉強した方がよろしいかと。
- 0031 沈黙のプロミス・ベル (採点:1)
- 何よりもまず、あゆが我が侭すぎます。
それと、題名を最後に出すという構成は面白いと思いましたが、奇をてらいすぎていると思いました。
- 0032 metaphysical (採点:2)
- かなり失礼な事を言いますが、漫画の打ち切りに近い終わり方だと感じました。
これは、栞が悩んでいるにも関わらず、香里が何も言わないというか登場していない事が原因だと思われます。
- 0033 めぐり、ひとひら。 (採点:4)
- 不幸……なんでしょうか、これ?
祐一にとっては不幸かも知れませんが、美坂姉妹はあんまり不幸なようには見えませんでした。
- 0034 白の世界に天使はいない (採点:8)
- これぞ不幸。誰一人救われず、行動も報われない。
そもそも、夢を夢と知っている事自体が不幸だと思います。
- 0035 夏もよう (採点:5)
- 話自体は面白かったと思いますが、余りにも名雪に冷たい態度を取る祐一に違和感を覚えました。
こればかりは、キャラクタの捉え方の違いなので仕方ないのですが。
- 0036 さよならの嘘 (採点:5)
- ちゃんと過去の事と向き合って、それから前を見て進んでいく祐一と佐祐理、当然そこには舞もいる。
KANON本編で、久弥・麻枝の両シナリオライターが舞シナリオを二人で作ったらこの様な話になるのではないでしょうか。
……と思っていたら、最後の舞の微笑みですか。
穿った読み方かも知れませんが、作者の方はこれからバッドエンド一直線の展開を予測されているのでしょうか?
- 0037 Perfect Boy (採点:7)
- 個人的には、香里にデコピンでも食らわしてあげたい所ですがそこはそれ。
等身大の高校生をしているキャラクタに好感を持ちました。
- 0038 彼は友達 (採点:3)
- 微妙ですね。
舞や佐祐理が祐一に依存するダーク作品を読みすぎているせいか、祐一達に対しての舞の物分かりが良すぎる様な気がしました。
- 0039 バレンタインの空模様 (採点:8)
- 話一つ一つの出来が凄く良く、少々改変すれば短編に出せそうな感じすらします。
ただ、一つ気になる事があります。4は何故ないんでしょうか?
- 0040 sin (採点:5)
- 淡々とした文体と展開が、逆に色々と連想させる良作だと思います。
ただ、それが仇になって少々退屈な印象を受けました。
- 0041 ミラクル☆パワーの使い方 (採点:8)
- 笑わせて貰いました。それ以上にほのぼのとしました。
舞が藍を抱き締めて言った事に、KANON本編からの成長を感じられて、暖かい気分になれました。
- 0042 手探りの旅人達 (採点:7)
- 舞シナリオのあり得たかも知れない状況ですね。面白かったです。
難点を言うならば、祐一が7年前の記憶を思い出す辺りの展開がやや急だったことでしょうか。
- 0043 幼いあの日に見た夢は (採点:6)
- 祐一の視点からは見る事の出来なかった部分の再構成。面白かったです。
ただ、最後のページの余白は何だったんでしょうか?
- 0044 三月の空 (採点:8)
- 最後まで祐一は、7年前の記憶を思い出す事はないんでしょうね。
それはそれで仕方のない事だとは思いますが、少し悲しいです。
それと、個人的にドラマは好きではないのですが、いつか「ピュア」は見てみようと思います。
- 0045 応援できない大熱戦 (採点:6)
- 確かに応援できないわなぁ……。
とまれ、全編に渡って笑えました。
文法や描写を勉強したら、もっと面白くなると思います。
それと、ジャンルは「壊れ」で良かったのではないかと思います。
- 0046 二人、幸せな日々を (採点:4)
- シリアスというかダークですね。
もう二つか三つ伏線を張って欲しかったです。
- 0047 gift for love (採点:7)
- >「私は、祐一の子供がほしい」
えっちなのは大好きなのでもっと詳しく描写する事を要求します(w
戯れ言はさておき、テンポの良い非常に面白い作品でした。
個人的には、佐祐理が出てこないのがやや不満です。
- 0048 どっぺる (採点:8)
- 名雪だけではなく、秋子にまで借金して三つも天使の人形を取ってきた祐一に乾杯。
とまれ、相当笑いました。
個人的に、本物と比べてやけに飄々としていた祐一(偽)が気に入りました。
- 0049 スティル・イン・ラヴ (採点:9)
- ……基本コンセプトの部分で自分の出した作品と同じというかそっくりで、しかもそちらの方が上手いという状況で私はどうコメントすれば良いのでしょうか。
遠回しな言い方ですが、作品自体は面白かったしキャラクタも立った良作だと思います。
- 0050 怨みます (採点:9)
- >栞BADEND後の祐一×名雪、北川×香里です
この表現に爆笑しました。
- 0051 受精卵 (採点:10)
- 香里の産んだ子供は誰の子供だったのか? 答えを知る人はもういない……。
背筋をはい回る様な恐怖を感じました。
- 0053 ハル (採点:10)
- KANONという作品のエピローグをこれ程真っ正面から扱った作品は他に見た事がありません。
この様な素晴らしい作品を書かれた作者の方を尊敬します。
- 0054 それだけで、なにもいらない (採点:5)
- 「自分の事を忘れないで」といった、ある意味至極当然の事を頼みとして扱った所に栞の真骨頂を、それを受け入れる事で当然の様に足踏みしていた所に祐一らしさを感じました。
残った香里ですが、夢という形で自分を慰めているというだけでは、表現が少々弱い様な気がします。
話の間中、栞の死に対する肯定・否定のどちらかを貫徹する位の気迫が欲しいです。
- 0055 少年エスパー 北川! (採点:9)
- こういう形でのオールエンドは大好きです。
ドタバタしながらも、結果として皆が幸せになれる。そういうのって良いですよね。
- 0056 オリオン (採点:5)
- この後、そのまま栞が自殺未遂をやらかしそうな雰囲気です。
で、祐一はまたふらふらと栞に傾く……と。
祐一のヘタレ具合とそれに付随する不穏な空気に鳥肌が立ちました。
未来図を考慮すると、シリアスというよりはダークですね。
- 0057 好きと言って欲しいだけ (採点:6)
- 題名に偽りあり、ではないでしょうか?
「嫌いじゃない」と言っていた舞が「好き」と言う事自体には大きな意味がありますが、それだけがこの結果として出てきた訳ではありませんし。
作品自体が良かった分、逆にそこが気になりました。
- 0058 さよなら、レディバード (採点:4)
- 失礼な事を言いますが、北川と香里にエヴァンゲリオンの碇シンジと惣流・アスカ・ラングレーを重ねて見てしまいました。
というより、主題を取り払ってキャラクタを入れ替えただけでそのままエヴァFFとして成立しそうな程近いと感じました。
エヴァFFは何作か見た事があるので、更に失礼ですが目新しさを感じられませんでした。
- 0059 お菓子作りって楽しいですよねっ (採点:1)
- オチに甘くないジャムを持ってくるのはどうかと。
ラブコメと書いている割にはラブの含有量も少ないですし……。
文章はそれ程おかしくないと思うので、ラノベ以外の小説を沢山読んで勉強しましょう。
- 0060 .79 (採点:8)
- 非常にラブコメらしいラブコメだったと思います。
栞の可愛らしさにほのぼのし、祐一の気の多さにちょっと笑い、オチとその題名に爆笑しました。
- 0061 溶けよ、春の涙 (採点:5)
- 栞シナリオで描かなかった部分ですね。話自体の出来は良いと思います。
ただ、作者の方は、敢えて書かない所に生まれる効果を失念されている様な印象を受けました。
- 0062 トリビアを聞きながら (採点:5)
- 面白かったんですが、暴走しすぎです。
そのため、少々引いてしまいました。
- 0063 『After School』 (採点:4)
- 月に行ってみたい。
内容云々よりまずこのシンプルな願いに感銘を受けました。
ただ、KANONとしてこれを書く必要性はないと感じてしまったのでこの点数です。
- 0064 13月になれば君に贈りたいものがあるんだ。 (採点:8)
- 非常にコメントし辛い作品ですね。
現実的な空想、とでも言えば良いのでしょうか。これも何だか違う様な気がします。
それこそ、13月が来た時には何か言葉が出てくるかも知れません。
私に言えるのは、非常に面白い作品でした、という事だけです。
- 0065 ミス・ムーンライト (採点:6)
- 非常に良く出来た作品だと思いました。
ただ、個人的には主題を絵本とコンテストのどちらかに絞って書いた方が良かったと思います。
絵本を重視するなら話自体を書き直す事になりますから、この場合はどちらかと言えばコンテストを選ぶべきかと思います。
- 0066 『回転演舞』 (採点:3)
- 手放しに良かったと思える作品ではないと思います。
舞と佐祐理の繋がりが無視され過ぎているかな、とか「たすく」の存在がようやく立ち直りかけていた二人の依存を逆に強めてしまう可能性がある、とか幾つかの問題がある以上、ここはやはりダークのまま押し切ってしまった方が良かったと思います。
- 0067 恋人達へのポートレイト (採点:7)
- オチの部分、中央揃えにした部分は必要なかったと思いました。
ただ、
>「こんなことを思ったことはない?」
からの部分は素直に上手いと思いました。
個人的には、栞シナリオでのやりとりよりこちらの方が好きです。
- 0068 そして世界は、またひとつ (採点:7)
- この4人は「Happy Life1〜4号」と言っても間違いではありませんね。羨ましいです。
とまれ、4人の絆が感じられる、非常に面白い作品でした。
ただ、始めの方の空白の部分が非常に見辛かったので、そこは少なくした方が良かったと思います。
- 0069 はっぴ〜・はっぴ〜・くりすます (採点:5)
- ほのぼの、ラブラブとしていてとても暖かい気分になりました。
ただ、少々三点リーダを使いすぎていると思います。
それと、個人的に2ページ目は必要ないのでは、と思いました。
- 0070 recollections birthday (採点:2)
- 細かい部分で気になる事が二つありました。
舞の一人称は私ですし「はちみつくまさん」はこれ程多用されていません。
それと、少々三点リーダを使いすぎていると思います。
主題ははっきりしていると思うので、後は沢山本を読むなどの方法で文章力を身につけて下さい。
- 0071 笑顔。 (採点:9)
- 面白そうな学校ですね。私もこんな風に延々と馬鹿話(凄く失礼な表現ですが)をしてみたいです。
とまれ、あゆ達の「学校」というジャンルを選んだ事に感服しました。
作品内で行っていた議論も、この場所ならばこんな事を話してもおかしくないと思わせる内容で、再度感服しました。
- 0072 パーフェクション − Perfection (採点:7)
- パーフェクション。この題名に様々な意味が込められていますね。
こういう時、特に日本語の曖昧さと面白さを実感します。
それと、かなり難しいと分かっていて敢えて言いますが、個人的には「だから(さ・ね)、」で行始めを行う形式を最後まで貫徹して「これこそパーフェクションだ」と思える様にして頂きたかったな、と思います。
- 0073 心、ひらいて (採点:6)
- 本当に親しい人、大事な人が亡くなった時は心が麻痺してしまった様に何も感じなくなると聞いた事がありますが、その状態を見事に表現できていたと思います。
ただ、作品自体の完成度とは裏腹に、句読点の打ち忘れが目立ちました。
- 0074 幸せを掴んだ男 (採点:3)
- ある意味一発ネタとも言えるネタでここまで書ける作者の方の能力に感服しました。
でも、途中でオチが見えてしまったのでこの点数です。
- 0075 ひろいそらにつばさを (採点:9)
- 美しい表現が光る、非常に完成度の高い作品だと思います。
ただ、作品中の現実世界で、舞はどうしているのか気になりました。
- 0076 遺書 (採点:10)
- 他の作者の方には失礼ですが、夫が亡くなった後の秋子を描いた作品の中では群を抜いていると思います。
淡々とした文体なのに飽きの来ない面白さ、描写の素晴らしさ、表現の美しさ。
そんな風に、べた褒めしたくなる様な作品です。
- 0077 かけがえのないひとつの言葉 (採点:3)
- 主題に沿って、明確に話が進んでいると思うので、後は文章作法を学びましょう。
取り敢えず、表現のおかしい部分を直す事から始めるとよろしいかと。
- 0078 ガラス/ラフ・メイカー (採点:7)
- 題名で分かってしまうのはどうかと……って、もしウェハさんじゃなかったら作者の方とウェハさん二人に対してもの凄く失礼なので前言を撤回します。
ただ、この深読みのしようのないがっしりとした構成はバンプの曲そのままな気がするんですよね……。
とまれ、上記の通りにがっしりとした構成でとても面白かったんですが、それが仇になって、敢えて書かない事による味が出ていないと感じました。
- 0079 A TAIR 〜 真実の空に還る時 〜 (採点:3)
- 題名を最後近くになってから出すという構成は面白いと思いましたが、奇をてらいすぎていると思いました。
それと、オリキャラの一人称という事自体には悪感情を抱きませんでしたが、如何せんイベントが多すぎるため、書き切れていない様な印象を受けました。
- 0080 友情 (採点:1)
- 突っ込み所は色々あるかと思いますが、一つだけ。
取り敢えず、←()この形式は止めましょうよ……。
- 0081 天使の一片 (採点:1)
- 出来ればダッシュはつなげて下さい。
――――――――こんな風に。
それと、場面毎に変わる文体に辟易しました。
- 0082 天星小輪 star ferry (採点:3)
- 流されるままに行動してしまった二人の将来が心配になりました。
一見自分で考えた結果の様ですが、実際には北川とオリキャラの遊佐保育士に決めて貰った事ですし。
これでは、後に待ち受けている困難に耐えられない様な気がします。
大丈夫なんですかね、この二人は。
- 0083 恋は唐突に、急発進で (採点:1)
- ラブですね、確かにラブですとも。
というか、バカップルとなり果てた祐一と佐祐理がただイチャイチャするだけ、ですか。
……頭痛い……。
- 0084 俺の学校は戦場だった? (採点:4)
- 面白かったんですが、もう少し設定を細かく決めて頂きたかったな、と思いました。
私は、ギャグ系統の作品で、どこかに引っかかりを感じたらそこが気になってしょうがないものですから。
例えば、ワインではアルコールの匂いとかのために血に見せかける事は出来ないと思います。
- 0085 白いキャンバス (採点:6)
- オリキャラが出ているせいか、若干説明が多い様な気がしましたが、話その物を見ると面白かったです。
KANONという虚構の世界を現実的な視点で見ると、ここまでキャラクタの幼さが強調されるのだな、と改めて知った様な気がします。
- 0086 good-bye, darling -- a family (採点:1)
- ・・・・・・ハードホイルドと書かれていた時点で萎えてしまいました。
ごめんなさい。
ところで、北川潤一というキャラクタはオリキャラですか?
- 0087 ふたつ (採点:7)
- シリアスというか、サイエンスフィクションとしてのSFですね。別にそう厳格に分類する必要性はないのかもしれませんが。
それと、題名が二人、ではなくふたつ、である辺りに作者の方の作品への思い入れを感じました。……まあ、単純に私の思い違いか考えすぎかも知れませんが。
こういう、形而上……と言ったら語弊があるかも知れませんが、そういう系統の世界で展開する作品というのは嫌いではありません。
全体を見ると、素直に面白いとは言えない作品だったと思います。
でも私はこういうのが好きなのでこの点数です。
- 0088 春に降る雪 (採点:9)
- この作品を見て、ハッピーエンドの良さというものを再確認した様な気がします。
泣こうが喚こうがどうしようもないものというのは確実にありますが、それでも前を見ていたいですからね。
KANONの作品として見た場合も、美汐が真琴の名前を聞く部分の舞台裏として、明確な位置づけがなされていたと思います。
良く分からない感想になってしまいましたが、一言で言えば、単純に上手いと感じたという事です。
- 0089 ベビーフェイス (採点:5)
- ダークは好きなので、採点と感想を付けさせて頂きます。
とはいえ、この程度では大した事はない……と言ってしまうと各方面からもの凄い反感を食らいそうなので前言は撤回します。
とまれ、描写や文章に関しては特に問題なかったと思います。
ただ、表現をもっと鬱というか、嫌なというか、とにかくそんな感じのダークらしいものにして頂きたかったな、と思いました。
- 0090 真冬の蠍 (採点:10)
- 淡々とした描写が逆に恐怖を倍加させる、まさしくダークと言える作品だったと思います。
単純に上手いとしか言いようがありません。
- 0091 七月八日、晴れ (採点:6)
- 確かに効果は大きかったと思いますが、空白を入れすぎているし間も大きすぎると思いました。
そのため、作者の方の持ち味とも言えるテンポの良さを十分に生かす事が出来ておらず、どっちつかずな印象となってしまっていた様に感じました。
全体的な腕は非常に高いと思いますから、体裁にこだわって頂きたかったな、と思います。
- 0092 君と一夜を (採点:10)
- 作品を見ている間ずっと爆笑していました。
壊れた人々の中で、常識人の祐一と真琴が逆に浮いている様にすら感じてしまいました。
- 0093 人間になりたい (採点:9)
- 真琴の幼さ、純粋さをこれ程シンプルに表現出来る作者の方は、真琴の事が本当に好きなんですね。
ただ、人間として生きる決意の部分で書き切れていない部分があると思います。
人間として生きる厳しさ、醜さ、辛さなんかも秋子と名雪によって描写すべきだったと思います。
例えば、影で笑っている名雪、とか家計に苦しんでいる秋子、とか。
でも、個人的にはこんなに可愛い真琴を見られただけでも満足です。
- 0094 Prelude Kanon (採点:8)
- オチで驚愕しました。
成る程、これはあゆの両親についての話だったんですか。
一つだけ難点を言うならば、と言ってもこれは好みの問題なんですが、話しかける様な文体にするよりは手記としての体裁をとるか、でなければ実際にあゆに語りかけている事にして頂きたかったな、と思いました。
- 0095 『一月 某日』 (採点:3)
- 夢だから、いえ夢だからこそ香里と名雪の抱える問題を漠然とでも把握している祐一に違和感を覚えました。
この場合は、単純に「思い出さない方が良い」と突っぱねさせるだけで良かったのではないでしょうか?
- 0096 黄金の日々に、さよならを (採点:6)
- 題名通りの展開に、全く主題を外す事なく進む話。
これだけがっしりとした構成を作り出した事自体賞賛されるべきだと思いますが、余りにもそのままな流れのため、逆に起承転結の転が欠けている様に感じました。
- 0097 告白 (採点:4)
- 確かに面白かったんですが、40kbに収まっていない様な印象を受けました。
失礼な言い方になってしまいますが、このままではKANON本編と独自展開の両方をただ羅列しただけにとられてしまいかねません。
この際、あゆが記憶喪失になるまでの展開を全て取り払ってしまった方が良かったのではないかと思います。
- 0098 双故意〜ふたこい〜 (採点:9)
- お約束だらけの展開に爆笑させられっぱなしでした。
個人的には
>〜戦後まもなくの事であった。
がツボにはまりました。
- 0099 Disenchant (採点:10)
- 名雪の強さと弱さ、真琴の純粋さと優しさが光る良作です。
個人的に、話の形式が今回随一と思われる程に美しかったと思います。
自傷行為で始まるプロローグによって目を引きつけ、途中に挟まれる童話によって話自体の効果を更に高め、その結実した姿としての"Disenchant" is over. へと繋がっていく……。
今回、名雪もので本当に上手いと思った内の一つです。
- 0100 二月一日の物語 (採点:7)
- 作品自体の完成度は凄く高いと思います。
ただ、起承転結でいう転の部分が若干弱いように思いました。
好みの問題かも知れませんが、個人的には名雪と香里の口論の部分をもう少し大仰にしてしまっても良かったと思います。
例えば、激高した香里が名雪の頬を張るとか。
- 0101 君の瞳にシャイニング延髄斬り (採点:9)
- 主に壊れた人達というかバカ者達が織りなす大騒動が非常に面白かったです。
作品だけではなく、普段隙のない文章を書いている人がはっちゃけまくって書いた図が頭に浮かんできて更に笑いが倍加しました。
- 0102 "Koukai Dreamer" (採点:3)
- 表現を重複させすぎており、ややくどいのではないだろうかと感じました。
それと""で強調している部分が多すぎて、失礼な言い方ですが印象に残らないものに成り下がってしまっている様に思いました。
かなり失礼な事を言いますが、修飾を加えすぎると返ってその言葉の持つ重みや深みが無くなってしまうと思います。
題名の「Koukai」という部分に少なくとも後悔と更改の二つの意味を与えられる実力を持っているのですから、作品自体にもそのセンスを生かして、もう少しこだわった日本語の使い方をして頂きたかったな、と思いました。
- 0103 世界の果てという名の雑貨店 (採点:8)
- 不思議な余韻を残す作品だったと思います。
北川と佐祐理の行動には意味があると言えばない、かといって意味はなかったのかと言われればある、と言いたくなる様な、矛盾した印象を感じました。
意味について、作品内だけで語り尽くしている様な気もするし、いない様な気もします。だからこの点数は仮の物です。
恐らく感想掲示板に書かれるだろう後書きを見させて貰ってから、本当の感想と採点が出来る様な気がします。
- 0104 幸せの玩具 (採点:9)
- 救いが全くない話ですね……。
物事が少しずつ良くない方へ良くない方へと進んでいった結果としての佐祐理の台詞、
>佐祐理は、佐祐理の大切な人に、幸せになって欲しいから。
ここまで「痛い」作品にはそうそうお目にかかれないので、見ていてとても面白かったです。
結局、舞は自分の幻想の世界から逃れられずに死んで、佐祐理は生きてはいるけれど幻想の世界から抜け出せないでいますからね。
ただ、その代償と言っては失礼ですが、非常に嫌な気分になりましたが(w
○Longhorn さん
- 0002 ぜろぜろなゆちゃん〜凶悪兵器を破壊せよ!〜 (採点:4)
- 落ちが。うぐぅ。
あと、ちょい本が読みづらかったので、
キャラ名「」 でなくて キャラ名:
のほうがいいのかなぁ、いやそれよりも行間アキ調整がいいかなぁ、とついつい音読しつつ考えてしまいました。
PDF版を作るときは書き込み余白充分に取っていただきたく。よろしう。
- 0007 華音霊異記 (採点:2)
- 多分4〜5話構成になると思いますので、1話分の点数を付けさせていただきました。
今後が楽しみです。ちょっと鬼斬丸っぽいのが気に掛りますが、話数で行くと次の次当り、おそらく1月末日から2月はじめまでの部分がストーリー的に山場だと思いますので、期待しています。
- 0010 雪もよう、ところによりノスタルジィ (採点:9)
- おねえちゃん、がんばって。
- 0013 蛍火 (採点:8)
- 物陰から一部始終を覗いていたような、ある種の後悔が残ってしまうような印象深さがありました。
なんて短い夏だろう。
- 0014 キスで終わる物語 (採点:9)
- らぶらぶ(・∀・)イイ!
- 0016 sTrAwbErRy FiElDs fOreVeR (採点:1)
- ……折角だからKanonの登場人物の名前とか設定なんてありふれたモノを使わずにそれっぽい名前とか設定までちゃんと考えて付けてさぁ、オリジナルでやってほしかったなぁ。なんでこんなところに投稿したのさ。もったいねえもったいねえ。
ちなみにこれは「採点不能」ととっていただいては困るんですよ。コレすっごく好き。だからこの点。まあ下手に5とか10とか付けるよりはこの方がいいでしょ。
順位も偏差もくそくらえって思ってるでしょ? だから1。
1は全部。完全の1。すべてを含む1。アルデンヌで大活躍の赤い大きな1。
脳内では神棚にこのSSを置きたいくせに、現実には死に行くアユをじゅうじゅう河原で焼きながら、塩を付けて食ってるんだ。そのくせわあわあ泣いててその味がわかんないなんてわけでもなくて、実に美味い。美味いものはイイモノだし、だったら神棚なんて埃被っててもいいカナなんてちらちら考えたりもするわけ。
アユは泥っ臭くなくていいね。鮒だの鯉だのはいけねえ。大量に死んだとか言うけど別に構わないね。食いたくもないし。
とか言いながら近所のおっさんが釣ってきた鯉を捌いてる俺がいる。切らしてたから仕方ねえ、臭い手のままスーパーで生姜でも買ってくるわ。
- 0018 片翼の天使 (採点:7)
- 最近、ONEという小説を読みました。
飛行艇に乗っていた主人公たちが奇妙な空間に紛れ込み、無限にある平行世界を訪問し、それぞれの世界で自分たち と会う、というような話でした。この話を読んでなんとなくそれを思い出しました。
結末は主人公の少女の希望の中にあるのか、実際にそうなのか、ふたりめの少女の世界に入り込んでいたのか……可能性が無限にある、こういった終わり方はこのお話にとても合っていて、素直にいいなぁと思えました。
- 0022 眠り姫に恋焦がれて (採点:7)
- 北川も名雪も、喋りすぎです。台詞の数量じゃなくて内容が。なんか演劇の台本みたいでした。
細かいところで幾つか、普通使われないような表現もありました。
でもこういうお話は (・∀・)イイ!
みんないいひとってお話は大好きです。取り敢えず助演男優賞を。
- 0023 今と出会うために時計は時を刻む (採点:5)
- 僕は頭が悪いので、この手の仕掛けは苦手なんです。
上位に行く作品だと思います。上手です。いい作品です。判ってます。でも読んでると時制がごちゃごちゃしてしまって、一本筋がとおっていないような錯覚を覚えてしまうんです。
そんなことはない時間がちゃんと書いてある、お前が馬鹿なだけだ。はい。そうです。馬鹿です。だから、僕はいい話だなぁと思いつつもそれ以上の感想が書けませんでした。ごめんなさい。本当にごめんなさい。
- 0026 ちょっとだけ大人になれるジャムの秘密 (採点:8)
- ヽ(´ー`)ノ いいお話を読ませていただきました。
- 0030 おくりもの (採点:5)
- ……スイマセン、「話せば判る」で5.15事件の犬養毅首相をすぐに想像したんですが、武将は浮かびませんでした……差し支えなかったら教えてください(><)←無知
- 0032 metaphysical (採点:3)
- 僕は馬鹿なんで、言い換えの効く難しい熟語が並んでると今ひとつ入り込めないのです。
この作品の雰囲気に、合っていたのかもちょっと疑問でした。
- 0034 白の世界に天使はいない (採点:10)
- 残酷なお話ですねぇ。ダークものなんかよりずっと残酷だ。
- 0035 夏もよう (採点:9)
- この手の話にトコトン弱いんです。
- 0039 バレンタインの空模様 (採点:6)
- はい、豆知識ありがとうございました。
- 0043 幼いあの日に見た夢は (採点:8)
- 内容にほとんど関係ない話を書きます。
夕日が綺麗なのは、翌日の晴天を予約しているからだと思います。
明日もきっといい日。明日はきっといい日。
'70年代後半ってオイルショックとか'60年代から引きずってるもろもろの暗い事柄のせいもあって、そう思いたい雰囲気が充満していて、あの馬鹿みたいな好景気もまだまだずっと遠い先の話だった。
そんな風に覚えています。
'90年代以降の閉塞感と違うのは、なんだかんだ言って、暗いことはいろいろあったけど、まだ行き着くところまで行き着いてない、まだまだ山の頂は向こうだっていう気持ちが、世の中のどこかにあったんでしょうね。
だから夕日が多かったのじゃないでしょうか。がむしゃらに生きていれば、いつか(また)いい日がやってくる、って。
や、そんなことをちらっと。
最後の場面、この視点は、まさしく本編の展開では香里に一番相応しい視点ですし、香里が一番相応しいですよね。すごく上手いです。
- 0049 スティル・イン・ラヴ (採点:6)
- ううむ。流石は魔法少女プリティシミー(げし)
- 0051 受精卵 (採点:9)
- ダークじゃないっス。ただただせつないっス。。・゜・(ノД`)・゜・。
なんとかしてください。
- 0053 ハル (採点:9)
- ほのぼのー。 ヽ(´ー`)ノ
- 0055 少年エスパー 北川! (採点:7)
- なんかタツノコアニメっぽい無理矢理さとそこはかとないチープさがGood. ニヤニヤしながら読みました。
あゆの最後の台詞はいらなかったのでは。やるならこう、もっとそのあの。いえなんでもありません。
- 0056 オリオン (採点:7)
- 本編の設定との間に細かな違和感を覚えなければ……。
とても好きな話なので悔しいです。
- 0057 好きと言って欲しいだけ (採点:4)
- なんだかこう……力作なんですけど……うーん。
ごめんなさい。
最後、久瀬と論争してからの変貌が読み込みの甘い僕には掴みきれなかった。
- 0058 さよなら、レディバード (採点:6)
- 固有名詞、省いたり代名詞で言い換えると、もっととおりのいい文になると思います。
いやそこだけちょっと引っかかってしまったもので。
- 0062 トリビアを聞きながら (採点:4)
- うーん。ちょっとラーメン大盛りでこってりすぎ。最後まで食べきっただけで許してください。
あ、出汁も麺も旨かったっス。ごっつぁん。
- 0063 『After School』 (採点:9)
- いったい作者さんはのっぺりとしたKanonの空に、幾つのロケットを打ち上げるのだろう。
とりあえず僕の中で、このロケットは静止軌道上まで到達したのは間違いないです。
- 0070 recollections birthday (採点:3)
- ちょっと冗長な気が……。短編にできなかったのかなぁ……。
- 0071 笑顔。 (採点:9)
- 良いお話でした……。・゜・(ノД`)・゜・。
- 0082 天星小輪 star ferry (採点:8)
- 読んで良かったなぁと思いました。
- 0086 good-bye, darling -- a family (採点:1)
- ハードボイルドとは超絶主人公銃撃バリバリアクションのことではありません。
ハードボイルドと銘打たれたそういう作品もありますけれども、Kanonでハードボイルドするならこうでないほうがよかったような。
- 0088 春に降る雪 (採点:8)
- 奇跡というのは、力を持っている人が何にでも好きなように使ってしまえる安直なものじゃなくて、ある特別なことを起こしたいと願う人の思いが起こすものなんでしょうね。
ありきたりかも知れませんけどそう思いました。ありがとう。
- 0092 君と一夜を (採点:8)
- ……ぼかぁ政さんの方がよかったなぁ。
ところで今度は各ネタの説明SS又は説明書の公開はどうなっとるのでしょうか。
- 0099 Disenchant (採点:9)
- いいにゃあ。とっても。……いやその、ぶるまが、じゃなくて。
……本当だよ?
- 0102 "Koukai Dreamer" (採点:3)
- 確かに香里にとっては、美坂という姓っていうのは特別なものだったのかも知れないなぁと思いました。
当然ながら栞も香里も「美坂さん」と呼ばれるんですからねぇ。
最後がちょっと食い足りませんでした。
- 0103 世界の果てという名の雑貨店 (採点:10)
- せつないですねぇ。こういう話は一人っきりで丘の上で読んでみたいです。
泣かせようとしてないところがいいんです。ありがとう。
○Manuke さん
- 0001 虹の架け橋 (採点:5)
- 全体に流れる雰囲気は悪くないですね。結びの言葉も洒落ていて面白い感じです。
ただ、言い回しが少々まわりくどい感じがして、お話と合っていないように思えました。
『意地になって言わんとしてしまう』のように、使い方を間違えている場所もいくつかあるようです。
また、誤字もかなり見られました(『自身がある』『道ずれ』等)。ご注意を。
- 0002 ぜろぜろなゆちゃん〜凶悪兵器を破壊せよ!〜 (採点:2)
- う〜ん……。ところどころ面白い箇所もあるのですけれど、やはり全体的に安易です。
オチも全く意外性がなく、切れの悪さを感じました。
脚本形式にしては場面や演技の説明がほとんど入らず、単に地の文を省略するためのように見えてしまいます。
個々の台詞回しはなかなかテンポが良い感じでした。
※書式で気になった点
・閉じ括弧直前の句点が余計 : 「あいうえお。」 → 「あいうえお」
一部のみというのは明らかに校正不足。
- 0003 皐月の陽光、うららかに。 (採点:4)
- それなりに楽しくはあるのですが……。
色々と詰めの甘い部分があるように思われます。
まず、没収という手段を取った上、違反者をさらし者にすると決めた時点で、生徒の暴挙に警戒しません?
無防備に鍵を鞄に入れたままというのはかなり愚かな行為だと感じます。
紐にでも付けて首から下げてもいいし、体育の間だけ教師に預かってもらってもいいわけで。
持ち物検査を承認しておいて、後から難癖を付ける久瀬も変に思えます。原作ともキャラが違いますし。
祐一がやけに北川君に冷たいのも気になります。冗談を通り越して友達甲斐がないように感じられました。
栞と香里のキャラクタは良い味を出していると思います。
- 0004 届け、この想い (採点:5)
- 面白いアプローチだと思います。子供ながらに格好いいですし、いかにも祐一らしい感じですね。
ただ、いくつか気になる点もありました。
まず、沢渡真琴嬢の年齢です。原作では
『彼女は三つも、四つも離れたような、上級生だったはずだ』
という記述がありますので、まず間違いなく小学生でしょう。(学校が異なれば上級生とは言わないでしょうし)
このお話ではそれなりの年齢のように読めますから、少々矛盾を感じました。
それから、真琴とあゆの出来事が同時進行というのも、やはり無理があるように思えます。
子狐にはあこがれの沢渡真琴嬢の話をしながら、他方であゆと『初恋』していたことになりますから(^^;)
また、名雪が祐一に雪うさぎを見せるシーンの台詞から考えると、それ以前に雪うさぎを作って遊んだことがあるようにも思えません。
沢渡真琴嬢と男性のお話も、結局何がどうだったのか不明のまま終わってしまいますし。
※書式で気になった点
・閉じ括弧直前の句点が余計 : 「あいうえお。」 → 「あいうえお」
一部のみというのは明らかに校正不足。
・棒線に長音記号を使用 : 「ー」 → 「――」
長音記号は音節を伸ばす発音のための記号。
できれば全角ダッシュ「―」(JISコード:213D)×2が望ましい。
- 0005 あの素晴らしい愛をもう一度……いや、マジで。お願い。俺んトコだけでもいーから! (採点:8)
- 表現も文章も面白いと思いました。終わりもなかなかに味わいがありますね。
ただ、大変読みづらいのも確かです。
筒井康隆氏なんかの作品で、キレた文章がページを埋めつくしているものに出くわすと、こっちも半ば意地になって文字を追うわけですが、あれに近い印象でした。
それから、シモネタが多いのはちょっと安易に感じられます。
『寝物語』って、子供を寝かしつけるための物語ではなく、艶っぽいものを差すような……。(私の勘違いかも)
また、『鹿も』のような誤字もいくつかあったようです。ご注意ください。
ところで『真逆』って表現を最近よく目にするようになった気がします。なんか以前は見かけなかったと思うので割と新しめの言葉なんじゃないかと思いますが『まぎゃく』。いや意表を突いて実は『まさか』のことだったりすると『俺の進行方向とまさかに向いている』ということで、それはそれで明後日の方向みたいで格好いいんですが、明後日ってどっちなんでしょうね? まあ四次元ベクトルで示されても困るわけですけど。それはともかく『逆』をさらに『真』で誇張しなければいてもたってもいられないということなのだとしたら、これはきっと『偽逆』というものがあるのだろうことは想像にかたくないです。そうすると、この『真偽』の境目はどのあたりだろうと思いを馳せざるを得ないわけで。もう『真逆』ってぐらいだからおそらくラジアンで言うところのπなのでしょうけど、それがどこらへんから『偽』に変わるのかな。卑しくも『逆』を名乗る以上、π/2だったりするとその矜持が保てるとは思えませんね。と言うか、私だったら恥ずかしくて死にます。つまり最低でも3π/4超・5π/4未満は譲れない線ですとも、ええ。
- 0006 MIND YOUR STEP! (採点:4)
- 後半の展開はほのぼのしていて良いのですけど……。
前半は物足りなさを感じました。北川君、察し良過ぎです。
また、特に北川君の苦悩が、やや底が浅いように見えてしまいます。香里の言葉で簡単に立ち直るあたり、少し現金な印象が……(^^;)
後半の北川君の鈍感さもお約束過ぎる感が否めません。アプローチして空振り状態の香里は可愛い感じでしたけど。
『二人の中は』『美坂自信だろ!?』等、誤字が目立つようです。お気を付けください。
- 0007 華音霊異記 (採点:1)
- えーっと……。せめて、完結したお話で参加しましょう。
それから、他作品のキャラクタの使い方がネタの範囲を越え、投稿規定のクロスオーバー禁止に抵触していると感じます。
このような冒険をするだけの意味があるようには思えないのですが。
なお、同一人物の台詞を連続させるのは控えるようお薦めします。誰が発言しているのか分からなくなりますので。
- 0008 残り灯 (採点:1)
- えーと……。
栞シナリオをこんな風に掻き回して、ちゃんとした結末を付けずに終わりにしますか。
栞は北川君に失恋で自殺未遂、香里はやましくて栞を拒否……これはあんまりでしょう。
北川君は既に亡くなっているようですが、その辺りの説明も投げっぱなしではお話になりません。
誤字も多いようです。校正はしっかり行ってください。
- 0009 やみつき (採点:4)
- ほのぼのはしていますが、引っかかる部分も多数ありました。
まず、展開がやはり安易に感じられますね。『選考が難航している』という辺りで、祐一がそれを演じるのだろうと読めてしまいます。
せっかく演劇を題材としているのに、その演技がばっさり省かれているのは残念。
また、美汐が美汐らしく見えないのも問題ですね。
原作の美汐は登場回数も描写も少ないので、明るくなった後の『美汐らしさ』を表現するのはそれなりの困難を伴います。
※書式で気になった点
・鉤括弧のネスト
内側の括弧は二重括弧『』にすべき。
- 0010 雪もよう、ところによりノスタルジィ (採点:3)
- いい歳して自分のことを『少女』ってのは、かなり……(笑)
お話の雰囲気や文章は悪くないのですけれど、名雪の思い詰め方が作り物っぽく感じられてしまいました。
家を出るということは、「この街には帰ってはこない」と必ずしも結びつかないわけで……。
結婚式や葬式があれば、帰らざるを得ないでしょうし。(象徴的な表現なのかもしれませんが)
また、各キャラクタらしさが今ひとつ表現できていないような気がします。時間の経過による変化ということではなく。
特に、中盤での真琴。なんだか栞のように見えてしまいました。
原作ではかなりの天の邪鬼なわけですから、帰ってきて以降よほど性格が変化したのでない限り、そうそう素直にはならないと思います。
終盤の方は、それまでとは逆に真琴らしい雰囲気が表れていましたので、余計にそう感じました。
それから、やはり回想での『ゆーくん』はかなりの違和感。
もちろん、原作での回想以前の時期にそう呼ばれていた可能性もありますが、だとしたらそれを文中で明記すべきではないでしょうか。
- 0011 プレイアデス(Play-a-Death) (採点:5)
- 祐一の想い、香里の想いが面白い構図になっていますね。
名雪の決着も良い感じです。
ただ、テーマ上仕方がないとはいえ、名雪や北川君が祐一達の異状に全く気付かないというのはちょっと寂し過ぎます。
また、『交際宣言』のくだりは大げさで、シリアスのストーリーから浮いた感じが否めませんでした。
特に教師たちは、栞が亡くなったことを知らないはずはないと思いますので。
- 0012 思い出という名の道しるべ (採点:5)
- ほのぼの感が良く表現できていると思います。
登場人物も生き生きと動いていて、各キャラクタらしさが描写できているようです。
ただ、ネタとしてはちょっと安直過ぎるかな、とも感じました。
それから、文章表現にちょっと疑問を感じる箇所がいくつか……。
誤字もありました(『予想どうり』『興味深深』等)。注意しましょう。
※書式で気になった点
・閉じ括弧直前の句点が余計 : 「あいうえお。」 → 「あいうえお」
一部のみというのは明らかに校正不足。
- 0013 蛍火 (採点:9)
- 《カンパニュラの花言葉:うるさい》……失礼、これは違いますね(^^;)
奇麗なお話でした。丁寧な情景描写で、切ない雰囲気が演出できています。
不器用な香里、そして香里を支えることができなかった祐一が物悲しく、それでもどこかしら暖かい締めくくりが心地よいお話です。
ただ、ちょっと違和感を覚える箇所が無きにしもあらず。
最初の花火大会の時点で祐一は半年ほどこの街で過ごしているわけですよね。
この街での夜が暗いことを知らないはずはないと思うのですが……。
置き去りにされるのを恐れるのも、子供じゃないわけですし。
(当該の部分は、まだ街中のようですから特に)
それから、栞は『生まれつき体が弱くて、ほとんど外に出ることも許されなかった』という台詞が原作にあります。
『栞は普通の小学生と変わらなかった』という表現には少々齟齬を感じました。
また、些細なことではあるのですが、文章の途中で改行を入れるのはできれば避けていただきたいと思います。
作者さんが想定されている桁数より狭い状態のブラウザで閲覧すると、かなり見栄えが悪くなりますので。
- 0014 キスで終わる物語 (採点:8)
- ああ、良いですね。香里、すっごい楽しそうだし(^^;)
SSってのはかくあるべきものなのかな、と思わされました。
中盤以降、読んでいるこっちがやたら恥ずかしい状態でしたけど(笑)
- 0015 らんじぇりーらす (採点:8)
- う〜ん……ぱんつネタで最初から最後まで引っ張りますか……。
その意気やよし!(笑)
栞や美汐の可愛い感じが出ていると思います。名雪・香里もGood。
特に栞と香里が普通の姉妹関係になっていて、とても暖かく感じられました。
ただ、途中の美汐視点に切り替わるところはちょっと戸惑います。
途中で気付いて、どこから変わったのか確認のために読み返さなければいけませんでしたから。
いっそ章ごと美汐視点で進めても良かったと思うのですが。
それから、どうでもいいことかもですが、栞は留年してもリボンの色は緑のままなんでしょうか?
- 0016 sTrAwbErRy FiElDs fOreVeR (採点:1)
- なるほど……。面白い趣向とご意見だとは思います。
しかし、同意できるかどうかは別なわけで。
※書式で気になった点
・鉤括弧のネスト
内側の括弧は二重括弧『』にすべき。
- 0017 ホロニック・パス (採点:2)
- う〜ん……。ごめんなさい、私には合わないお話でした。
描写はしっかりしていますし、語られるお話も感心できるものです。
しかし、作者さんの中で『Kanonのサイドストーリーであること』と『物語の内容』と、どちらが重要であるのか疑問に感じてしまいました。
主と客が転倒してしまえば、それを二次創作と呼ぶことにためらいを感じざるを得ません。
秋子さんはともかくとして、祐一や名雪、香里の言動に深みがなく、キャラクタらしさも感じ取れませんでした。
まあ、脇役ですから当然かもしれませんが……。
- 0018 片翼の天使 (採点:2)
- アイディアは面白いと思います。
ただ、どうにも不快感が先行してしまって、楽しむことができませんでした。
(内容が不愉快ということではなく)
また、文章表現にかなり問題があります。
(『はじめに願ったのは、家に帰っても自分のことを忘れないでほしいと願った』等)
- 0019 12時の魔法 (採点:8)
- ゆっくりしたリズムの暖かい物語が良い感じでした。
名雪の依存を諌める祐一と秋子さんも、悪くない印象です。
風邪の治りかけで一晩中外にいるのはどうかと思わないでもないですけど(^^;)
それから、『食器』のくだりは院内感染のことだと思われますが、確か病院の給食施設では熱湯等による食器消毒が義務づけられているのでは?
- 0020 花火は空に、君は地上に (採点:5)
- 調べてみましたが、冬に花火を打ち上げるところって本当にあるんですね。知りませんでした。
雰囲気は悪くないですね。北川君が生き生きとしていますし、末尾の余韻も良い感じでした。
ただ、失礼ながら個人的な印象としては、あゆシナリオのエピローグよりも見劣りします。
祐一も、あまり原作の祐一らしさが表われていないようですし。
それから、香里の心情を描きたかったのかもしれませんけれど、香里視点のせいでストーリーの力点がぼやけてしまった感がありました。
さらに、細かい点ですが『友人よりも少し薄めの青』という表現に違和感。
髪の色が青かったり金色だったりするのは、ゲーム画のお約束だと思ってますので。
- 0021 憂鬱な自殺者達の午後 (採点:1)
- コメディだとすると、ネタが完全に滑っているように見えます。(やっぱり違うのかな……)
『悲喜交々』『木端微塵』等、言葉の選び方を間違えている箇所が多数ありました。
あまり背伸びをせず、ご自分の力量に見合った文章を書かれることをお薦めします。
また、誤字も散見されるようです。しっかり校正を行ってください。
※書式で気になった点
・閉じ括弧直前の句点が余計 : 「あいうえお。」 → 「あいうえお」
- 0022 眠り姫に恋焦がれて (採点:3)
- 悪いお話とは思いませんが……。どうにも、ありがちなストーリーに感じられてしまいました。
せっかくの北川君の過去も、単なる思い出に終始しちゃってますし。(もう少し現代に絡めるべきかと)
エピローグも少々安易な印象が否めません。
- 0023 今と出会うために時計は時を刻む (採点:8)
- 奇麗な物語です。
不思議な時計にまつわる、四者四様――というか五者五様――の反応が面白いですね。
名雪の得た強さ、栞のまっすぐな心、あゆの決意がとても良い印象です。
香里はちょっと依存しすぎのように感じましたけど(^^;)
ただ、美汐が取った行動はちょっと共感できませんでした。
もちろん、その罪を自覚した上でなんでしょうけど、彼女ら全員の決意を台無しにしてしまうような行動ではないでしょうか。
あゆの事故や栞の病に対しての干渉は、祐一と栞の接点をなくしてしまうことにも繋がるわけで……。
時間改変後も以前の記憶があゆ達に残っているようですが、ここは少々ご都合主義に見えてしまいました。
それから、あと二人反応を見てみたかった人物がいます。佐祐理さんと祐一です。
佐祐理さんは、登場人物中でも内面が脆い人だと思われますので、どう反応するのかは興味深いですね。
祐一は(あゆのことを知っているものとして)、それを描く人の中の祐一像によって大きく異なるような気がします。
そんな風に思いを馳せたくなるような、面白い物語でした。
- 0024 SMALL TWO OF PIECES (採点:6)
- 名雪の狂気と香里の狂気、おみごとです。
描写も流麗で、楽しませていただきました。
ただ、いくつかの点で少々不満を感じます。
例えば祐一の描き方。色がなさすぎる、というか……。
- 0025 目くそ、鼻くそと共に散れ (採点:6)
- # Google? gooではなく?
テンポが良く、楽しめました。
出し物の演目をしっかり描写しているのも好感が持てます。こういうものを省くSSが多い中で。
久瀬側の動きが見られないのはちょっと残念かもしれません。
また、文章表現に違和感のある箇所がいくつか見られました。
それから、のび太君が眠るのにかかる時間は二秒ではなく三秒です(^^;)
- 0026 ちょっとだけ大人になれるジャムの秘密 (採点:6)
- 『蒼いジャム』で繋がったオムニバスですか。一風変わっていて面白いですね。
ただ、秋子さんのパートはちょっと他のお話と比べて浮いているような気もします。
それから、流れを見ると祐一は名雪のことを想っているようですが、その割にはあゆといい雰囲気だったりと、腑に落ちないような……(^^;)
- 0027 雪の迷宮 (採点:2)
- えっと、何故午後十時なんですか?
原作でも小説版でも、日付が変わってるんですけど……。
全体的に、祐一も名雪も深刻さが表現できているように見えませんでした。
特に名雪は、母を失うことへの恐怖と絶望が感じ取れないのは残念なところ。
※書式で気になった点
・閉じ括弧直前の句点が余計 : 「あいうえお。」 → 「あいうえお」
- 0028 炉辺に腰掛けて、 (採点:1)
- 面白くないとは申しません。間違いなく、面白い。
同時に、読んでいてうんざりしました。おそらく作者さんの意図通りなのでしょうけれども。
どうでもいいことですが、『「ガリバー旅行記」にでも出てきそうな巨大な倉庫』ならば、己の小ささを感じ取るのはガリバーの方でしょう。
- 0029 アナタに贈る小夜曲 (採点:3)
- 名雪の止まったままの想い、そして香里の友情が魅力的に描けていますね。
ただ、引っかかる部分も多数ありました。
まず気になるのは情景描写の薄さです。特に場面展開の部分、たった一行で学校から家に帰ったりと、かなり不満を感じます。
原作の『雪うさぎ』のシーン改変も意味不明。何故こうする必要があったのでしょうか。
(雪国で、雪うさぎを作ったことがないなどということは考えられないから?)
さらに、文章表現にも難がありました。(『息を切らしながら少し崩れてしまった雪うさぎを抱えながら』等)
また、ところどころ文末に句点がなかったりしますね。意図されてのことかもしれませんが、奇妙に感じられるだけです。
- 0030 おくりもの (採点:3)
- う〜ん……。ギャグなのかコメディなのかシリアスなのか、どうにもバランスが悪いように思われます。
頭に穴が空いてしまうような状況で無事となると、もうなんでもありの世界ですが、その後はそんな様子もありませんし。
名雪の部屋前のシーンも、シリアスから突然コメディシチュエーションに移ってしまい戸惑います。
北川君に対するいじめが酷いのも、引いてしまう一因でした。
また、名雪ルートをベースにしながらも、あゆの一時的な目覚めや、『お互いに自分を傷つけ合っていた』(?)状態など、オリジナルの要素が強いために今ひとつ感情移入できません。
ただ、名雪はとても魅力的に表現できていると感じます。
- 0031 沈黙のプロミス・ベル (採点:2)
- うーん……。タイトルを終わりに持ってくる演出は悪くないんですが……。
キャラクタがステレオタイプで、かつ『らしさ』が今ひとつ不足しています。
栞がハイテンションなのは寂しさの裏返しだとしても、舞はインディアンのような喋りですし、佐祐理さんも『めっ!』などと言う人ではないでしょう(トラウマがありますから)。
さらに、祐一君モテモテ状態だというのもかなり引いてしまう部分です。
真琴にベールを被せるということは、この祐一はものみの丘で真琴と結婚式を挙げたわけですよね?
舞達と一緒にいたらしき台詞もありますし。
あゆが逃げ出すのも当然のような気がするのですけど(^^;)
名雪の伝えたかった言葉は、『さよなら、祐一』ですか?
だとするなら、このさり気なさは良い感じです。
- 0032 metaphysical (採点:8)
- 北川君が良い感じです。友人関係はかくありたい、と思わせられるような。
祐一と栞の、現実を見据える姿勢も好感を持てます。
ただ……。
ここに描かれた『現実的』な視点は、『物語』としてのあゆの存在否定になっているようで、それがとても悲しく感じられました。
もちろん、それがいけないというつもりはないのですけれど。
- 0033 めぐり、ひとひら。 (採点:7)
- 雰囲気、嫌いではないです。ただ、これ『不幸』なんでしょうか?
いや、一生栞に付きまとわれる香里、不幸と言えば不幸なんでしょうけど……。本人、喜んでるっぽいし(^^;)
祐一が一旦記憶を失うあたりがちょっと弱い感じがしました。
栞が亡くなっているのに、なんだか妙にほのぼのとしたお話は結構好きです。
- 0034 白の世界に天使はいない (採点:9)
- 佐祐理さんは舞のそばにいながら、舞のことを見てはいないのですね。
悲しいけれども、良いお話でした。描写も丁寧で、好感が持てます。
ただ、二三ひっかかる部分も……。
『銀色のスロープ』のくだりなんですが、ちょっと情景が浮かびません。前後から読むと『手すり』のような気がするのですけれど。
(これは私の読み方が甘いせいかもしれませんが)
舞に対する『保証人』の表記も少々おかしいような気がします。素直に『保護者』で良かったのでは?
また、エレベータのケージを『機体』と呼ぶのにも違和感を覚えました。
それから内容の方なのですが、事件がそれだけ大ごとになれば、祐一が全く知らないということはないと思うのですけど。
もっとも、いずれも些細なことではあります。
- 0035 夏もよう (採点:7)
- 秋子さんの過去との決別が良い雰囲気です。
が、少々表現がくどい感じを受けますね。
言葉の使い方にも、いくつか疑問を覚える部分がありました。例えば
『うたかたのような相槌』
『嘲笑する名雪』
『希求するを感じる』
『半分負ってくれた』
あたりです。
また、秋子さんが求婚された件がうやむやになっているような……。(名雪の反応の方です)
もしかして、『お母さん、先に行っていいよ』の部分がそれに対する答えなんでしょうか? だとすると、物足りないように感じます。
- 0036 さよならの嘘 (採点:7)
- 佐祐理さんの弱さと祐一の弱さ、面白い構図です。
祐一のキャラクタには少々疑問を感じましたけれど。
それから、舞がとても魅力的です。自己完結している佐祐理さんとは比較にならないほどに(^^;)
- 0037 Perfect Boy (採点:1)
- う〜ん……。問題点が多く、どうにも楽しめませんでした。
まず、北川君の設定をあまりにも作り過ぎていて、単なるオリジナルキャラクタに成り下がっています。しかも、矛盾多し。
『彼女に振られたからこそ、俺は仮面を被る事が出来た』
という文章で、振られる以前は粗暴な人間だったことを伺わせます。しかし、香里は
『いつもいつでも悩みの無いような馬鹿な笑顔を浮かべたアンタが大嫌いだった』
と、その時点で既に明るい性格であることをほのめかしているわけで……。
大体、祐一は聖人君子ではありませんし、完璧にもほど遠いはずです。
作中で祐一自身が言ってはいますが、そもそも北川君が誤解する余地なく大馬鹿でしょう(^^;)
(むしろ、大馬鹿なところが祐一の魅力)
香里の『絶対零度』の視線はどういうことだったのでしょう?
単に北川君の勘違いで、香里は北川君のことを純粋に心配していたということでしょうか。
だとすれば、文中に明記するべきかと思われます。
また、完璧な香里に惚れていた、という表現だけでは、北川君は香里の外面だけを好きになったようにしか見えませんし。
逆に、こんな上っ面だけの『完璧』な北川君に、香里が好感を抱いたというのもどうかな、と。
さらに、原作での香里は結構お茶目な行動を取ります。
(状況を鑑みれば、多分に演技が入っている可能性は高いですが)
祐一と北川君はともかく、久瀬と香里は魅力的に描けていると思います。
(久瀬が、DQNである北川君と友達付き合いをするかどうかは別として)
- 0038 彼は友達 (採点:5)
- 佐祐理さんの想いに対する決着、の部分が少々弱いように感じます。
納得するまでが短過ぎで、今ひとつ腑に落ちない気がしました。
それから、舞がやや饒舌な部分もちょっと違和感。
キャラクタとしては良い味を出しているのですが。
※書式で気になった点
・閉じ括弧直前の句点 : 「あいうえお。」 → 「あいうえお」
一部のみというのは明らかに校正不足。
- 0039 バレンタインの空模様 (採点:7)
- これは、選択肢によって分かれた、異なる世界ということでよろしいのですよね?
ひとつの題に対する各キャラクタの違いを見せてくれる、というのは面白い趣向だと思います。
それぞれのキャラクタも十分魅力的で、彼女等らしい行動を表現できています。
(美汐と栞が特に良い感じ)
ただ、二三ひっかかる点もありました。
美汐が言っているのは、『頼み事』というより注意・非難のような気がします。
『唇に人差し指を添える』のは、一般的に「秘密」を示すジェスチャーと言っても構わないと思うのですが……。
それから、舞はちょっと佐祐理さんの添え物のような扱いなのが可哀想かも(^^;)
多数の人からツッコミがあるものと思われますが、『hつ例する』はちょっと酷過ぎますね〜。
一度読み返せば、さすがに気付くと思うのですけど。
- 0040 sin (採点:4)
- エピローグ前の祐一と香里のまわりくどいやりとりは、割と好きなんですが……。いろいろと不満点もあります。
まず、祐一の『栞ちゃん』はないだろうと思いました。
栞と祐一の距離を表現なさっているのだろうとは推察しますが、相当な違和感がありますね。
さらに言えば、香里の一人称は『私』ではなく『あたし』です。
が、これは何故か拒否反応を示す方がいらっしゃるので深く追求はしません(^^;)
段落4でだけ視点が祐一に移るのも戸惑います。
この内容ならば、祐一の葛藤も含めて香里サイドのみから描写すべきでしょう。
さらに、祐一の台詞の言い回しが少々幼くて、祐一らしくありません。
(『どうでもよくなっちゃった』等)
もっとぶっきらぼうに話させるべきかと思います。
香里の立ち直るきっかけも、どうかなあと感じてしまいました。
奇跡は実際にあることが分かったから、というように、どうにも現金な印象を受けます。
- 0041 ミラクル☆パワーの使い方 (採点:5)
- 楽しくないわけじゃないのですが、ちょっと表現に難が感じられました。
特にアクションシーン。擬音・擬態語とかけ声ばかりで、描写がありません。
この辺りを丁寧に描いていれば印象が変わると思うのですが。
あと、佐祐理さんの影が少々薄い感じがあります。
魔女っ子にならなかったのは良いんですが、もう少しストーリーに絡んでほしいですね。
キャラクタは皆生き生きと動いていて、とても楽しげだったのは高評価です。
それから、どうでもいいと言えばいいんですが(^^;)、『プテラノザウルス型怪獣』ってのはどんな格好なのか分かりませんでした。
(無粋なツッコミ)
- 0043 幼いあの日に見た夢は (採点:8)
- 香里視点からの物語ですか。サイドストーリーらしいお話でした。
香里の苦悩が丁寧に描かれているのが好印象です。
ただ、栞との関りを取り戻す部分が、やや早足のように思われました。
手術前に出会った女性は佐祐理さんなのでしょうけど、次の声は真琴なのかな?
栞のお話の裏側で、各々の物語が進行しているということでしょうか。少し切ないですね。
- 0044 三月の空 (採点:8)
- う〜ん……。
とても良いお話だと思います。
祐一の物語の裏に隠された、あゆの物語。
台詞を控えめに淡々と語られるお話は、少し物悲しくて、それでも暖かい感じです。
ただ、末尾の一文に戸惑いを覚えてしまいました。
私はそのドラマを見ていませんので、それがこのお話とどう関っているのか全く判断できません。
(おそらく、あゆの父親が見たというドラマ、というだけなのでしょうけど)
あまり関りが多くないようでしたら、SSにそれを明記せず、こんぺ終了後に明らかにする程度でよかったのではないでしょうか。
また、父親の姓に関してですが、彼が娘を『月宮あゆ』と紹介したことや、実父の弟であることから、彼自身もおそらく『月宮』なのかと思われます。
だとすると、さすがに秋子さんももう少し前の段階で気付くのではないでしょうか?
- 0045 応援できない大熱戦 (採点:1)
- ごめんなさい。面白く感じられませんでした。
そもそも、何故祐一と香里はアイス大食い大会をそんなに嫌がるのでしょうか?
そこまでして止めさせようとする理由が伝わってきません。
また、大食い大会という競技なのに、肝心のバトル描写が全くといっていいほどないのは問題かと思います。
二人とも同じように黙々と食べ、同時に倒れるというのは手抜きに見えてしまうのですが……。
オチもついているように思えません。
さらに、ギャグに突っ込むのは無粋ではあるのですが、栞は基本的に小食です。
アイスの大食い大会に出られるほどなら、ジャンボミックスパフェデラックスを食べ残すことも考えにくいわけですから。
ところで、同時に参加したと思われる真琴と秋子さんはどうなったのでしょう?
- 0046 二人、幸せな日々を (採点:2)
- ……?
どういうおつもりで前半の展開からこうした結末に繋げたのか、意図がさっぱり見えません。
前半はほのぼのとしているものの、テンポが悪く、キャラクタの行動も表面的です。
また、内容も今ひとつ薄く、面白みが感じられませんでした。
終盤の展開自体は面白いのですが、それ以前との整合性が見えません。切って接ぎ木したかのようです。
- 0047 gift for love (採点:7)
- 中盤、ちっともKanonらしくないように感じていたのですが、こうまとめてきましたか。面白いですね。
舞の持っている苦悩がなかなか興味深く、末尾の言葉も奇麗に決まっています。
ただ、やはりオリジナル色が強過ぎる印象は否めません。
また、佐祐理さんの口調が今ひとつ佐祐理さんらしくないように見えました。
- 0048 どっぺる (採点:6)
- 突飛な言動が実に祐一らしく感じられましたね。(偽)の方はちょっとおとなしいようですけど。
駄目亭主的な舞と佐祐理さんの寸劇部分では笑わせていただきました。
ただ、ドッペルゲンガーが現れたこと自体による一波乱が欲しかったような気はします。
オチが読めてしまったのもちょっと残念。お約束自体は嫌いじゃないんですが。
- 0049 スティル・イン・ラヴ (採点:4)
- お話のベースは悪くないですね。余計に祐一を悲しませることに気付かず、それでも祐一を想っての美汐の行動とか。
プリント機のあたりも良い感じです。
ただ、色々と引っかかる部分もありました。
まず、祐一を騙せるほどの特殊メイクってのはどうかな、と。母親の設定も唐突過ぎます。
飲み食いしたり、途中で寝たりしてますし。まあ、いたる絵だから顔の作りは一緒ですが(^^;)
魔術で変身したぐらいでもアリじゃないかと思うのですけれど。(と言うか、そう来るのかと推測してました)
二股OKな展開もちょっと引いてしまう部分です。
真琴のことを忘れていない状態で、しかも美汐にコナかけているってのは……外道?(^^;)
『玉には』『怒っていること』『おおせい』のような誤字にも注意。
- 0050 怨みます (採点:9)
- お、鬼だ……作者さんが(笑)
いや、胸のすく思いで笑わせていただきました(^^;)
どシリアスから突如ギャグになだれ込む勢いは見事ですね。毒を吐く栞も良い感じでした。(ぉ
結びの部分もばっちり決まっています。
痛そうなくだりはちょっと引いてしまいましたけど……(^^;)
- 0051 受精卵 (採点:4)
- お話を作り過ぎてしまっていて、正直Kanonであるようには見えませんでした。
また、『ダーク』と名打たれたにしては、今ひとつ暗い情念が感じられませんし。
結末も今ひとつ。この状況では、香里はそれを冷静に受け止めてしまうのではないでしょうか?
最後のどんでん返しは、私が予想していた方向とは異なり、それ自体は良かったのですけれど。
(私は、「実は祐一と名雪の子→発覚→狂乱」、という方向なのかと思ってました)
無粋ですが、「北川君=金髪」というのは解せません。
髪が青かったり金色だったりするのはゲーム画のお約束だと思いますので。
- 0052 それは、とても晴れた日で。 (採点:3)
- 悪いお話とは思わないのですけれど、ちょっとインパクトに欠けるかな、と。
あゆの死が唐突ですし、展開も今ひとつ腑に落ちない感がありました。
それから、これを『ダーク』と称するのには違和感を覚えます。
- 0053 ハル (採点:9)
- 素敵なお話でした。美汐が自分を見つめ直す様子が丁寧に描かれていますし、描写も秀逸です。
あゆと美汐は、これからどんなお話を紡いでいくのでしょうか。(『Kanon』本編?(^^;))
これがこんぺであることを考えると、メタフィクション的な意味合いを感じたり……。
そうか。私の中には、私が未だ見ぬ『素敵』が隠されているのですね。(違います)
ただ、『自分を傷付ける』ために創作を行っている、という美汐の造形には違和感がありました。
個人的な印象ですが、原作の美汐は自分が逃げていることを自覚しているのだと考えていますので。
もちろん、そうした美汐もアリだとは思いますが。
それから、細かいことですがこの時点であゆが『17歳』というのは計算違いなのでは?
(原作では年齢が明かされていないわけですけど……)
- 0054 それだけで、なにもいらない (採点:3)
- ごめんなさい。どうも私には合わないお話のようです。
作者さんなりに考えられた栞シナリオ再構成なんでしょうけど、正直なところ不快感が残ります。
ここに描かれたのは祐一でも栞でもなく、作者さんご自身のように見えてしまいました。
無論、SSとはそうしたものかもしれませんけど。
『訪れるものなのろうか』『富みに早い』『ばやく』等、いくつか誤字が見られました。ご注意を。
また、一部文章がおかしな箇所もあるようです。
- 0055 少年エスパー 北川! (採点:5)
- オチが良いですね。末尾も奇麗に決まっています。
悪用の仕方を思いつけない北川君、抜けていると言うより、根が善人といったあたりでしょうか。
ただ、文章表現に少し難があるようです。台詞回しや話の展開に脈絡がない部分も少々。
- 0056 オリオン (採点:2)
- あの……。失礼ですが、Kanon原作をプレイされたことはおありでしょうか?
原作と明白に矛盾している部分が多いようなので……。意図的なもののようにも見えませんし。
祐一がかつて、Kanonの舞台である街で暮らしていたことがある可能性は否定できません。
が、少なくとも七年前は『冬休みの間だけ』街へやってきたという記述がはっきりとあります。
それ以前にも雪だるま作って遊んだりもしてますし、名雪と祐一の関係は原作との齟齬がかなり大きいように見えます。
また、祐一が栞のことを『栞ちゃん』と呼ぶはずはないでしょう。少なくとも、物語中の記述を見るかぎりでは栞ルートのはずですから。
けろぴーはいつ時計に変身したんですか? ぬいぐるみを処分して、二代目ということでしょうか。
また、名雪も栞も、そして祐一も、およそ魅力が感じられません。特に祐一、どうみても二股でしょう。
名雪の祐一に対する依存が、栞のそれとどう違うのかも疑問です。同質のものにしか見えませんでした。
さらに、どうでもいいことなんですが、流星群ってそんなにきっかりと始まりや終わりがあるものじゃないと思うのですけれども。
- 0057 好きと言って欲しいだけ (採点:2)
- う〜ん……。ごめんなさい、私には合わないお話のようです。
失礼ながら、自分語りに陥っているように感じられるのですが。
正直、その内容にもあまり感心できませんでしたし。
- 0058 さよなら、レディバード (採点:9)
- マザーグースですか。面白い暗喩ですね。
踏み込むことを恐れ、動くことができない北川君、不器用ながらも優しい感じがとても良いです。
香里の苦悩もスケッチブックを使って上手く表せています。
脇役たる祐一や名雪も良い味を出していました。
ただ、地の文での人物表記が全て姓に統一されていたのは、やはり少々違和感を覚えます。
姓表記だと突き放した印象を与えますので、お話の雰囲気と少し合わないかな、と。
ところで、北川君はレディバードがてんとう虫のことだと知っていたんでしょうか?
香里が言及するくだりでは、明示的な説明には至っていませんし。
(自分で調べたということなのかな?)
- 0059 お菓子作りって楽しいですよねっ (採点:5)
- う〜ん……。
ほのぼのとしていますし、栞も可愛い感じですが、どうにも纏まりが感じられませんでした。
文章表現に違和感を覚える箇所、文意が不明な箇所もいくつかありましたし。
ところで、バッハトルテというお菓子が存在するんですか? ぐぐってみましたけど、数件しかヒットしませんでした。
- 0060 .79 (採点:9)
- なんだかとっても良いです、栞。
薄幸の少女から、ごく普通の、劣等感に苛まれたり自己嫌悪に陥ったりする女の子に変わっていくんですね。
タイトル/サブタイトルも味があります(^^;)
ただ、祐一が大人ぶっているという設定にはやや抵抗を感じました。
個人的にではありますが、やっぱり祐一は良くも悪くも子供のような性格が魅力なのだと思いますので。
『鼻白ろみ』等、送りがなに違和感を覚える箇所がありました。
- 0061 溶けよ、春の涙 (採点:1)
- ええと……。もしかして、笑いを取ろうとしてらっしゃるんでしょうか?(くしゃみのシーンとか)
これは栞シナリオのラスト部分がお気に召さず、作者さんなりの補完をされたということなのだとお見受けします。
申し訳ないんですが、私にとっては原作よりも見劣りする展開にしか感じられませんでした。
- 0062 トリビアを聞きながら (採点:6)
- いや、無数にちりばめられたネタといい、それなりに面白くはあったのですが……。
何といいますか、全然オチてないのはどうかと思いました。
邪神復活のためにアルハザードが勧誘に来そうな勢いの北川君は良かったのですけれど(^^;)
また、『奴だァ!』や『卒業するよなフツー』のような言い回しが地の文に出てくると、少々萎えてしまいます。
(好みの問題なのかもしれませんが)
それから『近所迷惑な騒音』は、玄関で聞こえていない以上ご近所の迷惑にはならないでしょうし。
麺を256回延ばせば、本数は"2*256"ではなく"2^256"じゃないのかな、と。
『固有名詞』は明らかに間違い。誤字もいくつかあったようです。
とは言え、ノリはとても良く、読者を楽しませようとする文章には大変好感が持てました。
- 0063 『After School』 (採点:6)
- 面白いとは思います。
無駄の極致でしかなくても、何かをやってみたい。そう思う気持ちは誰しも持っているのかもしれません。
(とゆーか、SSなんて書いてても無駄って言われかねないしね(^^;))
ただ、北川君は諦めちゃってるんですね。本当に月へ行くということを。
それが何故か悲しく感じられました。
- 0064 13月になれば君に贈りたいものがあるんだ。 (採点:4)
- 決して悪い作品ではないと感じますが……。
あゆ/名雪/佐祐理さん/オリジナルキャラクタと、登場人物それぞれに設定があるにも関らず、それを活かし切れていないように見えます。
もちろん中核となるのは祐一の葛藤なんでしょうけど、焦点がぼやけて今ひとつ伝わってこないと言いますか……。
それから、エピローグ部分の言葉は何でしょう? 何かの歌詞?
ちょっと浮き過ぎているように感じられました。
- 0065 ミス・ムーンライト (採点:9)
- ああ、とてもいい雰囲気です。
美汐が可愛い感じですね。祐一はちょっと格好付け過ぎのような気もしますけど(^^;)
久瀬もなかなかに味があります。
文化祭自体はもうすこし描写があると良かったかもしれません。
それから、つまらないことですが教室で男子生徒が大あくび(あるいは頬杖)ぐらいでは、行儀が悪いというほどのものではないと思うのですけど……。
※書式で気になった点
・鉤括弧のネスト
内側の括弧は二重括弧『』にすべき。
- 0066 『回転演舞』 (採点:1)
- あー、えーっと……。
ごめんなさい、作者さんにとっては理想の状況なのかもしれませんけど、私には嫌悪感しか感じられませんでした。
それから、誤字が大変多いようです。気をつけましょう。
- 0067 恋人達へのポートレイト (採点:10)
- 胸を打たれました。
ああ、こういう作品と出会えるからこそ、この「こんぺ」に参加する意義があるのだと、そう思えるお話でした。
美術の授業という一エピソードから、こうした優しい物語を紡ぎ出す手腕に脱帽です。
ただ、地の文章で香里が『祐一』と呼ぶことには少々違和感がありました。
もちろん台詞と内心で使い分けることに意味を持たせていらっしゃるのでしょうが、それでもやはり戸惑います。
それから、『最も』のような誤字、『考えれないまま』の「ら抜き表現」にもご注意を。
(いずれも些細なことですが)
- 0068 そして世界は、またひとつ (採点:6)
- 香里と北川君の一風変わった関係が面白い雰囲気でした。
ただ、『バイトで指輪』は、あまりにもありきたりです。
色々と演出されてはいるようですけど、それを覆すには至っていないような。
それから、下級生から付けられたという変な称号もちょっと……。
- 0069 はっぴ〜・はっぴ〜・くりすます (採点:8)
- 真琴がとても可愛い感じですね。
しょうもないことで喧嘩を始める祐一と真琴のカップルも、実にらしくて良いです。
美汐も良い味が出ていますし。
ただ、最後のメッセージのみを次ページに持ってくるのは、ちょっと肩すかしでした。
※書式で気になった点
・閉じ括弧直前の句点が余計 : 「あいうえお。」 → 「あいうえお」
・文末に句点がない : あいうえおっ → あいうえおっ。
促音『っ』で終わる文章も、通常は句点を付ける。
- 0070 recollections birthday (採点:6)
- 物語の骨子部分は、とても良質です。
佐祐理さんの抱えた葛藤、そして舞と祐一の佐祐理さんに対する想い、踏み出す一歩。
構成も良いですね。エピローグも奇麗に決まってます。
が、少々引っかかる部分があったのは残念なところでした。
まず一番気になったのが視点の入れ代わり。目まぐるし過ぎます。突然切り替わって躊躇すること多数。
舞の一人称は『あたし』ではなく『私』です。(幼い頃の言い方に戻った、等でないかぎり)
かつ、舞の言動が今ひとつ舞らしく感じられませんでした。
佐祐理さんの地の文での一人称が『佐祐理』なのも少々違和感がありました。
また、このせいで視点が変わったことが分かりにくくなっています。
どうでもいいことかもですが、牛丼+カレー+納豆だと、ただの納豆入りビーフカレーになってしまいません?
いや、以前CoCoいちで納豆入りカレー食べたんですけど、そんなに不味くはありませんでしたし(^^;)
- 0071 笑顔。 (採点:3)
- # 魂の収集……『リバーワールド』?(笑)
SFと名打たれている以上、ファンタジーではなくSF作品として評価させて頂きます。
残念ですが、これはどうかと思いますね。
心を生産するシステムとしての宇宙があるとして、その目的や構築した存在に関しての言及がほとんどありません。
少なくとも、納得が行くほどには。
『心のルール』が優位に立つということは、おそらく物質に対して心が強い影響力を持つ(念じるだけで奇跡が起こせる等)、という辺りだと思われます。
が、何故そのような状態が望まれているのですか? それを望む主体は何ですか?
『心のルール』が望んでいるのだとしたら、それはどういう意味を持つ存在なのですか?
(説明を欲しているわけではありません)
このお話では、それは『自分の力を強めるために魂を集める無慈悲な神』以上のものには見えません。
前段で論理性を演出していながら、根幹がただのファンタジーでは羊頭狗肉と言うものでしょう。
生命の定義や心に対する考察も、あまり面白いものになっているとは感じられませんでしたね。
物心二元論は、正直あまり科学的と思えませんし。
「心→遺伝子→情報」と来たので、次は絶対ミームだ、と思ってたのですが、これは外れました(^^;)
また、前半の「議論」は読者を煙に巻くという意図があってのことですか?
仮にそうであるなら、その姿勢は問題でしょう。違うのなら、明らかに失敗です。
例えば、あの説明だけでドーキンス博士のおっしゃっていることを理解できるとは思いませんよね。
みんなが『利己的な遺伝子』を読んでいるわけじゃないんですから。
(この辺り、相当にツッコミ入るものと思われ(^^;))
で、そうした要素を除いた物語としての部分を見てみると、これはそれなりに読めました。
「議論」以外では、那由他も先生も悪くないキャラクタです。(オリジナル色が強いですけど)
終盤の那由他とあゆのやりとりも良い感じです。
が、それらはSFとしての良さではありません。
先生が本物(?)の死神だったとしても、さほど変わるところはないように思われます。
結局この作品をSFとしようとしたこと自体が、足を引っ張っているのではないでしょうか。
SFの究極の意義はセンス・オブ・ワンダーです。
(もちろん、それを達成するのは並み大抵のことではないでしょうけど)
残念なことに、このお話からはその方向性を感じることができませんでした。
- 0072 パーフェクション − Perfection (採点:9)
- 奇麗なお話でした。
誰かが誰かに依存すること、それが一見したものとは逆だったりするのかもしれませんね。
きっかけはどうあれ、栞もまた自分の意思を持った一人の人間であること。
香里も祐一も、相手を想うがゆえに失念してしまったのでしょうか。
ただ、祐一がそうしたことを胸に秘めたままにするのかはちょっと疑問です。
結構ズバズバと言いそうな気がするのですけれども。(あくまで個人的には、ですが)
- 0073 心、ひらいて (採点:7)
- 相沢祐一という人間が、自分自身の不幸に遭ったときにどう反応するのか、という試みは面白いと思います。
名雪に自分の想いを伝えるために、およそ端からみれば馬鹿げた行動を取る祐一。実に『らしい』感じですね。
北川君も親友としての有り方を見せてくれて、格好いい役所でした。
ただ、やはり死によって不幸がもたらされる物語というのは、少々安易に感じられるのも事実。
(それを言ったら原作だってそうではあるのですが)
また、いくつか誤字が見られるようです(『抗議』は連続)。気をつけましょう。
- 0074 幸せを掴んだ男 (採点:10)
- 笑わせていただきました。
馬鹿すぎます、北川君。と言うか作者さん(誉め言葉)
『エロ本料理』という凄まじい響きの言葉、その発想に敬服いたしました(^^;)
テンポもよく、各キャラクタも実にいい味を出しています。
ただ、冒頭の部分で文章中で改行されているのは止めた方がよろしいかと思います。
HTMLは閲覧者によって表示される状態(横幅など)が異なります。ご自分で改行を入れるよりも、ブラウザにまかせるべきでしょう。
(私の環境では、折り返し直後に改行が入る状態でした)
- 0075 ひろいそらにつばさを (採点:8)
- 物悲しい雰囲気が良い作品ですね。描写も丁寧で読み応えがあります。
ただ、いくつか気になる点もありました。
まず、祐一は佐祐理さんに対して敬語を使いません。このせいで、他人行儀な印象を受けます。
それから、『舞の顔も、歓喜一色に変化する』という記述も違和感。
前段で、相変わらず舞が無表情(『見るものが見れば、微妙に舞の表情が動いているのはわかる』程度)と言及されていますから特に。
鍋のやりとりもちょっと疑問でした。確かに鍋は温まりますが、夏には食べないものというほどでもないような……。
(と言うか、私は食べます(笑))
また、『それに、肉と野菜だけとはなんとも滑稽なセリフだ』の部分が分かりません。
私の読み取りが甘いせいかもしれませんけれど。
- 0076 遺書 (採点:10)
- 暖かい作品でした。
タイトルはちょっとショッキングな印象ですが、なるほど、そういう意味ですか。
秋子さんもまた、こうして成長していくんですね。
描写のひとつひとつが丁寧に、豊かに表現されていて好印象です。
ところで、名雪の発熱は風邪だったんですか? てっきり喘息か、アレルギーのショック症状なのかと思ってしまいました。
- 0077 かけがえのないひとつの言葉 (採点:4)
- 真琴側からみた祐一との出会いと空白の期間という構成は面白いと思います。
ただ、いろいろと違和感のある場所もありました。
まず、狐であるマコト・タマモのあまりにも人間臭い言動ですね。
原作では真琴は衰え、次第に獣へと戻っていってしまう描写があるわけですが、その状態よりも人間に近いというのはどうかと思います。
(その過程と妖狐の有り方は別、とも考えることはできますけど)
それから、真琴の過去と舞の過去が同時進行ということのようですが、舞との出会いは十年前です。七年前ではありません。
また、舞とは連日遊んでいたようですから、マコトとものみの丘で毎日遊んだこととは両立しづらいような気がしますし。
『タマモが残していった言葉』も、ちょっと後づけのように感じられてしまいました。
- 0078 ガラス/ラフ・メイカー (採点:6)
- 祐一のありよう等、いくつか首をかしげるような部分もあったのですが……。
イイです、久瀬。
ガラス割って出奔し、そのままガラス工芸職人ですか。
いや、その部分以前の、等身大でちょっと間が抜けている久瀬も良いです。
このお話、無理に祐一や佐祐理さんを前面に出すのではなく、久瀬一本で行ったほうが良かったのでは?
- 0079 A TAIR 〜 真実の空に還る時 〜 (採点:7)
- お話は面白いと思います。不思議な雰囲気もKanonに合っていますね。
祐一が座ることになる空席の主。北川君や香里は、彼と祐一を重ねて見ることになるのでしょうか。
ただ、引っかかる部分も散見されました。
主人公の性格づけが、祐一そのままのように見えてしまいます。少しは差別化があってもいいのではないかと感じました。
文章がどことなく変な箇所もいくつか。誤字もあるようです。(『早く着た』は三連続)
主人公が亡くなった連絡が翌日にないのは『まい』の力のせいだとしても、休み明けまで知らない/知らされないということは考えにくいような気がしますし。
- 0080 友情 (採点:1)
- 「マイティ・ハーキュリー:昭和38年〜」ですか。こんなの分かりませんがな(^^;)
残念ながら、あまり楽しめませんでした。文章表現にかなり難があります。
台詞ばかりで地の文が少ないのも頂けません。
また、ギャグにもコメディにも徹し切れていない感じがします。
ネタも全体的に安易でしょう。(分かるかどうかはともかく、『マイティ・ハーキュリー』は良し(笑))
それから、誤字がかなりあるようです(『風邪』は連続)。注意しましょう。
- 0081 天使の一片 (採点:8)
- 最期の最期でやられました。良いお話です。
祐一とあゆの、あの時の約束を持ってこられたことで、お話が奇麗に決まっています。
ただし、それ以外の箇所には色々と問題がありますね。
まず一番気になったのは、本来三人称であるはずの地の部分が、祐一の一人称にしか見えない点です。
祐一の心情描写・内心の声が多いため、これは一人称にすべき文章かと。
(三人称にしたいのであれば、もう少し距離を置くほうが良いでしょう)
ところどころ、奇妙な改行があったのも違和感がありました。
Webページは閲覧者によって読む環境が異なります。(横幅・フォントサイズ等)
作者さんの意図した通りに表示されるとは限りませんから、文章の途中へ改行を挿入すべきではありません。
いくつか誤字も見られました。注意しましょう。
※書式で気になった点
・間を表現する棒線にマイナス記号を使用 : 「あいう−−えお」 → 「あいう――えお」
マイナス記号は間が空くため、見栄えが悪い。
できれば全角ダッシュ「―」(JISコード:213D)が望ましい。
- 0082 天星小輪 star ferry (採点:5)
- う〜ん。お話自体は決して悪いとは思いませんが……。
祐一と真琴が、彼等らしく見えませんでした。名前と状況が同じ別人のように感じられます。
祐一はそういうことでくよくよする人間には思えません。良くも悪くも強引さが売りではないでしょうか。
また、時間経過とともに成長したのだとしても、真琴が敬語を使ったり相手を思いやったりするのもやはり違和感。
その他、祐一父が秋子さんを呼び捨てにする箇所、北川君は真琴と親しいのかそうでないのか、祐一はものみの丘への道順を覚えていないのか等、引っかかる部分もいくつかありました。
- 0083 恋は唐突に、急発進で (採点:1)
- いや、その……。
『ヤマなし、オチなし、イミなし』の典型を見るようです。残念ながら、楽しめませんでした。
佐祐理さん急変の理由も取ってつけたようにしか見えませんし。
(『祐一×久瀬』の部分は少し面白かったんですが)
何より、佐祐理さんのように見えないのが難点。『萌え』とかいう以前の問題です。
三人称のはずなのに、祐一の一人称のようにしか見えない部分が多数。
それから、誤字が多いのもちょっと……。『痴差』って何です?
- 0084 俺の学校は戦場だった? (採点:1)
- ごめんなさい。面白く感じられませんでした。
設定に、あまりにも無理があり過ぎます。
転校当初から祐一が香里のことを好きだったというのもどうかと……。
北川君と名雪の方は放りっぱなしですし。
- 0085 白いキャンバス (採点:7)
- 不思議な雰囲気が良い作品でした。
部外者の立場から見たKanonの世界なんですね。面白いと思います。
ただ、やはり涼子嬢に感情移入できないため、SSとしてはあまり楽しめませんでした。
また、祐一の影が薄いのも残念に思うところです。
- 0086 good-bye, darling -- a family (採点:1)
- # あー。これ、もしかしたら狙ってやってるのかな。
私、フィリップ・マーロウは途中で放り出したクチですので、ハードボイルドが何かを語る資格はありませんが……。
それ以前の問題が山積です。
まず、文章表現にかなり難がありますね。
読点の使い方にも問題あり。文意が掴みにくい部分すらありました。
同じ比喩を繰り返すのも評価を下げる一因です。『銃弾と言う獣』という文、幾度使っていることやら……。
もっとも、『尖った顎』の方はギャグとしてならOKですけど(笑)
『あの子の運動神経は実は悪く無いんじゃないって事がわかったんです』
二重否定……つまりは悪いってことでしょうか?(^^;)
- 0087 ふたつ (採点:1)
- ええと……。
お話を書くということは、何かを他者に伝えるという行為でもあります。
その他者が、自分とは異なる存在なのだということを忘れずに。
言葉にしなければ伝わらないものがあります。小説とは、言葉のみで紡がれるものなのですから。
最期の段落は他の創作者に向けた意味合いを含ませているのでしょうが、正直に言わせていただくと何も伝わってきません。
……そもそも、素粒子なんですか、ここに描かれたものは?
- 0088 春に降る雪 (採点:10)
- 心に染みる、良いお話でした。
栞がアイスクリームを好きになった訳、美汐が心を閉ざしていながらも祐一に近づいた訳、それが奇麗な物語になっていますね。
妙に明るい栞が、とても可愛い感じでした。栞が人懐っこい様子が、人との距離感を掴めていないからという部分も面白いですね。
最初、時間軸に戸惑いましたけれど、面白い構成だとは思います。
ただ、時間軸の前後に加えて美汐/香里の視点変更が入るのは混乱の元のような気もします。
それから、つまらないことですが、さすがに一歳児未満の香里が栞の誕生を記憶しているのは無理があるような……。
私の人生最初の記憶は、二歳一ヶ月のときに妹が産まれ、母親を取られると思って泣いたときのものですが(^^;)
- 0089 ベビーフェイス (採点:4)
- 正直、面白いお話です。
どうしようもないほどに滑稽な祐一の姿は、いっそ清々しいと感じられるほど。
むしろ序文の方が不快感を覚えました。
読むか読まないか、採点するかしないかを決めるのは貴方ではありません。見え見えの予防線はどうかと。
※書式で気になった点
・奇妙な行頭字下げ
段落先頭のみ字下げしている?
意識してやっているのだろうが、読みづらいだけ。
- 0090 真冬の蠍 (採点:7)
- IF物としては、とても面白い構図ですね。
香里の驚愕が、最初の想像とは異なる辺りなんかは特に。
(祐一の方は、『一週間』のあたりでなんとなく想像がつきましたが)
原作オープニングとの対比も良いです。
……なんか、北川君がとても可哀想な気がしますけれど(^^;)
ただ、コーヒーをすする音が『かすれた音』と表現されるのには違和感が……。
- 0091 七月八日、晴れ (採点:7)
- お話自体はかなり良い感じなのですが……。
末尾の大量改行部分が煩わしく、かなり印象を悪くしています。
真琴はとても可愛い感じが出ていますし、祐一も魅力的です。
ただ落ち着いているだけではなく、少女らしい弱さを持った美汐も良いですね。
途中で出てきたオリジナル(?)キャラの男性は、お話への関り方がちょっと中途半端に思えます。
また、おそらくテンポ重視なのでしょうけど、読点が少ないせいで読み辛い文章が多いようです。
緩急を表現するのでしたら、もっと限定して使うべきでは?
- 0092 君と一夜を (採点:9)
- 楽しく読ませて頂きました。
一つ一つの言い回しが絶妙で、とても面白い作品に仕上がっていますね。
後半、祐一が座敷牢の中にいて動きがないのがちょっと残念だったかも。
しかし、32時間閉じ込められたってことは、色々とアレな問題があるような。祐一君、可哀想です(^^;)
どうでもいいことなんですが、トランプって『アナログゲーム』なんですかね〜?
一般にはそう分類されてるっぽいですが、数字なんだから思いっきり『デジタル』のような気もします。
……ほんとにどうでもいいことですね(^^;)
# 思い浮かんだのは、栗田ではなく山田声の秋子さん(笑)
- 0093 人間になりたい (採点:9)
- 良いお話でした。
なるほど、過去を外部視点から追体験することによって、自分を見つめ直す訳ですか。
妖狐が一旦姿を消すことに持たせた意味も良いですね。
末尾も奇麗に纏まっていて、暖かい予感を感じさせてくれます。
欲を言えば、『エロ本購入(未遂)シーン』はぜひともしっかり描写してほしかったのですが(^^;)
また、違和感を覚える文章があるようです。
(『基本的に過去に世界に影響を与えることは出来ないから』等)
- 0094 Prelude Kanon (採点:4)
- 悪い話ではありませんが……。設定を作り過ぎてしまっているのが、どうにも楽しめません。
ストーリーも正直なところありきたりに感じられました。それがいけないとは思いませんけど、新鮮みが感じられないのも事実。
山女が主人公のことろへやってきたのは5年生→6年生の春休みだったようですが、娘はその頃の自分とひとつしか違わないのに『あの子がこの状況を理解できるとは思えなかった』というのも……。
(まあ、えてしてそんなものである、とおっしゃりたいのかもしれませんけど)
あゆのストーリーを変則的なアプローチで補完する、という試み自体は良いと思います。
が、最後の一文は残念ながら蛇足に感じられました。明示したせいで、余韻が台無しです。
せめて、これがなければ……。
- 0095 『一月 某日』 (採点:9)
- 良いお話でした。
切り取られた日常も、原作の雰囲気を出すことに成功していますね。
香里と名雪の対比も、北川君のぶっきらぼうな友情も良い味つけになっています。
一部、言葉の選び方に違和感を覚える箇所がありました。(『鬱蒼』等)
※書式で気になった点
・改行の多さ
読点ごとに頻繁に改行されているため、逆に読みづらい。
- 0096 黄金の日々に、さよならを (採点:7)
- 長い戦いの、始まりの日ですか。幼い舞の決意が良い感じです。
ただ、戦いの間に舞が喋っているのはちょっと違和感がありますね。時間的に余裕があるように読めてしまいます。
『稲穂』『麦穂ほと抉りとられる』のような誤字にもご注意を。
- 0097 告白 (採点:2)
- IF物、ということなんでしょうが、正直お話を作り過ぎている印象が否めません。
母親の虐待が、大きな意味を持っているようにも思えませんし。
また、特に感じたのはあゆのあゆらしくない言葉づかいです。原作では『人海戦術』の意味も把握していないのですから。
文章表現や描写にもいくつか首をかしげる部分がありました。
- 0098 双故意〜ふたこい〜 (採点:9)
- 「『戦後まもなく』なんかいっ!」とツッコミを入れつつ、楽しく読ませて頂きました。
なんだか北川君がとても可哀想ですけれど(^^;)
妙にお馬鹿な香里も、諌めているようでどこかボケている名雪も、栞&祐一のバカップルも良い味が出てます。
文章の途中で改行が入るのは、ちょっと読みづらいかなと感じました。
# 『拳からは一条の血』のシチュエーション、被っちゃいました(笑)
- 0099 Disenchant (採点:9)
- うわ……。恐いです、名雪(^^;)
それはともかくとして、名雪の想いと決着、真琴の心がとても上手く表現できていると感じました。
各キャラクタも魅力的です。
タイトルやサブジェクトも味がありました。
あそこまで踏み込んで、なかったことにするのはどうかな、と思わないでもないんですけど。
いや、あんまし暗くなるのも苦手なので、個人的にはほっとしたところですが(^^;)
- 0100 二月一日の物語 (採点:4)
- 本当にごめんなさい。これは妥当な採点とは言えません。
ただ、このお話を是とすることが私にはできません。重ねて謝罪します。
SSとして見た場合、秋子さん/名雪/香里の描写はおみごとです。(特に香里)
ただ、心情描写があまりにくど過ぎる感は否めませんでした。
情景描写が相対的に不足していますし、また台詞だけを拾うと会話を成していないように思われます。
- 0101 君の瞳にシャイニング延髄斬り (採点:5)
- 面白いことは面白いのですが、やはり少々安易な展開に思えてしまいました。
また、章の表記が『一回表』となっている時点で、「これは『一回裏』があるんだな」と気付いてしまいます。
『変装作戦』は、せっかくの美味しいネタである北川君の勘違い行動が端折られているのはあまりにもったいない気がしますし。
相原一美嬢も良さそうなキャラクタに見えるのに、有効活用できていないのが残念。
一方、お馬鹿な久瀬と、その『恥ずかしい台詞』の部分はとても良かったと感じます。
思うに、色々と詰め込み過ぎなのではないでしょうか? もうすこしネタを絞っていたら、もっと良くなるのではないかと思いました。
- 0102 "Koukai Dreamer" (採点:3)
- 香里と名雪の出会いですか。面白い着想ですね。
中1で出会ったはずだから、これは林間学校あたりでしょうか。
確かに香里は人から嫌われる側面を持っていそうですし、名雪もいじめに合いそうな性格かもしれませんね。
ただ、人物の行動がかなり妙です。
まず香里。自分の蹴った空き缶が原因なのに雑巾まで投げつけるってのは、香里の方がよほどDQNなのではないでしょうか。
名雪と友達になるくだりで、栞を『忘れる』というのも、筋が通っているように見えません。
名雪も、どうにも名雪らしく感じられませんでした(口調のことではなく)。
コンビニ前で会った男女も、行動が何かしらちぐはぐです。
また、末尾の締まりも今ひとつ物足りないように思われました。
- 0103 世界の果てという名の雑貨店 (採点:6)
- ごめんなさい。奇麗ですし、切ないとは思うのですが、このお話を好きにはなれません。
何も残らないどころか、最初から何もないのが真実なのだとしても。
- 0104 幸せの玩具 (採点:10)
- 感服いたしました。
正直なところ、ダークなシナリオはあまり好んで読む方ではないのですが、こうも見事に決まったお話を見せていただくと賞賛のうなりを上げるほかありません。
佐祐理さんは舞を見ていないのではないかという疑問は、多くのプレイヤーが感じるところではないかと思います。
そこを見事に昇華し、Kanonとの繋がりを破綻させることなく描いた手腕はおみごとです。
描写も丁寧ですし、舞と佐祐理さんの対比、キャラクタらしさもばっちりです。
ただ、幾つか使われた言葉に違和感を覚える箇所がありました。(『萎びた景色』『意気高に』等)
これは表現の仕方の問題ですから、あくまで私個人が、ということなのですけれども。
(些細な部分でもありますし)
○Naoya さん
- 0064 13月になれば君に贈りたいものがあるんだ。 (採点:10)
- 大好き。10点じゃ足りない、素晴らしいなんて言葉じゃ全然足りない。圧倒的でした。
○Revin さん
- 0002 ぜろぜろなゆちゃん〜凶悪兵器を破壊せよ!〜 (採点:3)
- すみません。ジャムネタは少々飽きてる身でして。
ただ、「CLANNAD早く出してね」のところで大爆笑しました。
巧いな〜と思いました(w
- 0011 プレイアデス(Play-a-Death) (採点:1)
- 残念ながら俺には合いませんでした。
展開についていけなかった。
- 0015 らんじぇりーらす (採点:5)
- うおおおおおおお、あまあまSSだーーー!
ホント甘い感じでした(w
溶けそうでしたよ先生。
こういうのも悪くないですが……ちょっとこそばゆかったです。
女同士では下着を貸し借りするってアリなの……?
厳しいような(w
- 0016 sTrAwbErRy FiElDs fOreVeR (採点:5)
- すげえ……。
ここまでぶっ飛んだSSはかつて見た事ないです。
このSSは、ものすごく興味深い。
正直、「話の意味・流れ・設定・そこに至る経緯」を、理解も解読も全く不可能でした。
例えば文中でキャラの名前がカナで書かれているのも、やけにキャラが饒舌に謎の思想を喋っていたのも、真意が全く掴めない。
普通の眼で見ていたら、ただトチ狂って、キャラをグチャグチャにしただけの愚作というところに落ち着いたのでしょう。
だけどそう結論付けさせてしまわない何かをこのSSからは感じました。
支離滅裂をそのまま形にしたようなこのSSには、鬼気迫るものを感じました。
自分でも不思議です。
祐一がアメリカで虐殺されかけたという荒唐無稽な設定を、どうしてか鼻で笑えない。
オチ付近の王国の件、祐一の犯行の件も、全く意味が解らないのに、流せない。
きっと作者の方の意図と、俺が受け取った感覚は、もうまるで別物であると思います。
もし、言葉の羅列から気味悪さを演出することだけを意図していたのであれば、それは見事に成功しています。
かのんSSでやる意味がない、とは言いません。かのんのキャラをトレースしてスパイスになるような話なのであればそれは立派なかのんSSだと思いますので。
俺が謎の解釈をしているのは予想がつきます。
ただ、ストーリーが俺にとって全くブラックボックスなので、判断材料のほとんどを読後感にしてしまいました。
よってこの点数です。
このSSに寄せられる感想・作者のコメントにメチャクチャ興味があります。
- 0017 ホロニック・パス (採点:8)
- グッド。一発目にいい作品に出会いました。
面白いストーリーだと思いました。話がよく練りこまれている。
すぐリストカットに走る精神がカッコよくなかったのと、最後のヒネリが足りなかったことで2点ほど引きました。
かなり面白かった。いい作品をありがとうございました。
- 0023 今と出会うために時計は時を刻む (採点:9)
- うほっ。なんだなんだこのレベルの高さは。
時間が交錯してゴチャゴチャしましたが。面白かったです。
ややあゆが、らしくないと思いましたが。
関係ないですが、今まで憧れてた作者当てをここで敢行してみようと思います。
ズバリ、碧郎さん人形をここに置いていこう!
違ってたら自動的にこの文は消滅します。したらいいな。
- 0024 SMALL TWO OF PIECES (採点:6)
- なかなかの作品でした。面白かったです。
やや理路整然としていないのと、キャラの妙な虚弱さが気になってしまい、キャラの行動の意図を理解できなかった所があったので減点になりました。
祐一に一番違和感を感じましたが。こういうSSもアリだとは思います。
- 0025 目くそ、鼻くそと共に散れ (採点:7)
- わはははは笑った。
ギャグの密度が低かったですけど、クスクスと笑いながら読めたので良かったです。
表現が婉曲的すぎる感もありましたが、文章は安定していたように思います。
名雪とパンツと情事をふんだんに盛り込むとは、その心意気や天晴。
- 0033 めぐり、ひとひら。 (採点:3)
- 栞の幽霊ネタは久々に見ました。
どうも内容が不幸ではない気もしますが、減点理由はそこじゃないです。
話の進みに緩急がない気がしました。
終始全力疾走のような感じで、感情移入して読むのは難しかったです。
タイトルになってるゲームは、やってないので理由も解りませんし……。
残念だったです。
- 0034 白の世界に天使はいない (採点:9)
- 傑作。非常に面白い話だと思いました。
巧い。内容をどうこう言うのが野暮に思えるくらいです。
ただ一つ。祐一の、佐祐理への告白だけが蛇足に思えて。
これは好みの問題ですね。話の構成などは文句なくトップクラス!
- 0041 ミラクル☆パワーの使い方 (採点:4)
- なかなか面白かったです。クスリと笑える感じでした。
感動系の要素は余計だったかな。小ネタをいっぱい入れてそのままギャグにしてしまった方が好きでした。
ネタもパワーが弱かった気がします。
だけど勧善懲悪も結構悪くないですね(w
- 0051 受精卵 (採点:10)
- 最高……。
この話を読めただけで、こんぺ読者でも参加した価値があったというもの。
ゴロゴロと崖を転がっていくような暗いストーリーで、北川の死。
ここまで予想の範疇でしたが、最後にドンデン返しを食らいました……。
祐一と名雪の子供は、しかしそのどちらの遺伝子も関係ないという、恐ろしさを通り越してもはや滑稽な結末。
電撃に打たれました。
素晴らしい作品をありがとうございました。
- 0061 溶けよ、春の涙 (採点:4)
- 文章はやや表現が合ってない部分もありましたが、安定はしていました。
惜しむらくは、ネタの安易さでした。
多少かのんSSを読んで来た俺にとって、既に何度か見たようなネタだということはかなり大きな減点対象になってしまいまして。
- 0062 トリビアを聞きながら (採点:7)
- かなり面白かったです。
熱くなる北川と、振り回される周りが笑えました。
常にトキメキと追い続け熱しやすく冷めやすい北川は、非常に彼らしかった(w
- 0069 はっぴ〜・はっぴ〜・くりすます (採点:5)
- むむむ、最後の改ページの意味がよく解りませんが。
なかなか可愛らしい話でした。やり取りもらしくていいと思いました。
個人的には、起伏があった方が好きでした。
- 0089 ベビーフェイス (採点:4)
- 思考自体は面白いと思います。
ですがキャラクターとあまりに乖離していて、違和感を払拭できなかったのが大きなマイナス要因になってしまいました。
- 0092 君と一夜を (採点:8)
- 面白かったです。
ギャグを散りばめる手法が好きで、このSSは見事に俺のツボを押してくれました。
わかんないネタも結構ありましたけど(w
- 0094 Prelude Kanon (採点:9)
- なるほど、なるほど……。
作り込まれたお話、感心しました。伏線が少しずつ明かされるサマも巧かったと思います。
プレリュードカノン、確かにその意味を理解しました。
面白かったです。山女が居なくなって後、あゆが樹から落ちる事件が起こり……カノンが始動するわけですな。
説得力のあるSSで、読んでいて楽しかったです。
ありがとうございました。
- 0097 告白 (採点:2)
- 残念ながら、面白いと感じませんでした。
事故→植物状態/事故→記憶喪失 という流れが安易に思えてしまいました。
ダークというわけでもないような気がします。
- 0104 幸せの玩具 (採点:10)
- 感動。色々と顧みてみれば荒もある気がしますが、素直に感動。
巧いと思いました。敵わないな……。本気でダークでした。
この作品では、佐祐理さんがちょっと飛びすぎのような気がしましたが、想像の範疇ですね。
どうも二人とも精神的に未熟な人間であることが克明に描かれすぎて、読み終わった今では「えっ?」と思ってしまう箇所もありました。
だけど、読んでいる最中では気になりませんでした。作者の誘導技術を賞賛します。
最後の刑事の応酬も、リアルさが表れていたように思います。
オチも気に入りました。
楽しませてもらいました。ありがとうございました。
○Ryou さん
- 0005 あの素晴らしい愛をもう一度……いや、マジで。お願い。俺んトコだけでもいーから! (採点:7)
- 全部分かって狙ってやってますよね?
思考垂れ流しのどうしようもなさは嫌いではないです。
- 0009 やみつき (採点:8)
- ほのぼのらぶらぶな雰囲気がステキです。
もう少し読んでいたい、と、そう思わせるような雰囲気でした。
- 0014 キスで終わる物語 (採点:9)
- 異次元ラブラブ空間にやられました。素敵すぎます。
- 0015 らんじぇりーらす (採点:7)
- ひたすら下着ですね……あうー(赤面
- 0028 炉辺に腰掛けて、 (採点:7)
- 不思議な印象の話でした。
>「どんな町?」
>「泳げない川があります」
このやり取りの辺りとか、まったくカノンらしくない話なんですけど、不快ではありませんでした。
- 0034 白の世界に天使はいない (採点:7)
- 穏やかな雰囲気と、静かに積もっていく不幸。
上手いです。
- 0035 夏もよう (採点:8)
- 良い話だったなぁ。話の起伏の微妙なさじ加減が上手いなぁ、と。
- 0044 三月の空 (採点:9)
- 落ち着いた、静かさのある大人たちの話、というか。
流れる穏やかな優しい空気は、好きです。
- 0058 さよなら、レディバード (採点:8)
- 不器用な二人。流し方とまとめ方が好みです
- 0063 『After School』 (採点:9)
- 良いなぁ。青春だなぁ。羨ましいなぁ。馬鹿だなぁ。
そんな感じで、好きです。
- 0071 笑顔。 (採点:7)
- 概念的でちょっと作者の自己主張が強すぎる気もしないではないですが。
しっかりSFしていると思えたので、個人的には満足です。
- 0075 ひろいそらにつばさを (採点:7)
- さすがに抽象的、暗示的過ぎるような気がします(苦笑
いえ、嫌いではないですが。
- 0085 白いキャンバス (採点:8)
- 上手いです。
オリキャラもしっかりと立っていますし。
- 0087 ふたつ (採点:10)
- こんな話も、好きです。
- 0094 Prelude Kanon (採点:8)
- ちょっと鳥肌立ちました。うん。いいお話でした。
- 0101 君の瞳にシャイニング延髄斬り (採点:10)
- ストレートに一言。面白かった。
○R・S さん
- 0001 虹の架け橋 (採点:6)
- ああ、なんかほのぼのだ。のんびーりできました。
ただ、ほのぼのしすぎてラストがちょっと弱い気がします。そのまま流れていった感じで。
- 0002 ぜろぜろなゆちゃん〜凶悪兵器を破壊せよ!〜 (採点:2)
- 最初に壊れと書いてあってよかったぁ(汗) 知らずに読んだら死ぬところでした。
二言。壊れすぎ。キャラ違う。
- 0003 皐月の陽光、うららかに。 (採点:6)
- ハッピーエンドですねぇ。ううむ。あまりにもあまりな普通の日常すぎて、なんとも。
- 0005 あの素晴らしい愛をもう一度……いや、マジで。お願い。俺んトコだけでもいーから! (採点:3)
- うーすいませんとにかく読みづらい(汗)
虫の鳴き声とかにしても平仮名ばかりのところとか特に。
あ、あっちこっちいく祐一の妄想は面白かったです(笑)
- 0007 華音霊異記 (採点:4)
- ええっと同じ人が喋るのに「」を二回使うと誰が喋っているのかわかりづらかったです。
Kanonにファンタジーな感じを上手いこと融合できていたとは思います。
- 0008 残り灯 (採点:4)
- え? え? なんですかこのラスト。納得いきません。急すぎです。
もう少し上手くまとめられなかったのでしょうか。
- 0009 やみつき (採点:9)
- あわわわわ。天野さんが可愛すぎる・・・・・・ 特に、相沢君との掛け合いが見ていて実に微笑ましかったです。
物語として平坦な気もしないでもないですが、そこが又良くもあります。
- 0011 プレイアデス(Play-a-Death) (採点:9)
- いいな。それだけ。
- 0012 思い出という名の道しるべ (採点:6)
- 良い話なのですが、ところどころ?なところがありました。
- 0014 キスで終わる物語 (採点:9)
- 甘甘です(笑)
いや、でも、それが良い(笑)
- 0015 らんじぇりーらす (採点:8)
- 可愛いです栞さん。うーんお子様ー。可愛いー、可愛いー。
- 0016 sTrAwbErRy FiElDs fOreVeR (採点:10)
- わあ、グロイですね(にこにこ)
良いなぁ、こういうのが一杯読みたいなぁ。
……途中少し笑いが出た私は異常でしょうか?
ただ、これがKanonのSSとして相応しいかどうかは、別ですけど。
- 0017 ホロニック・パス (採点:7)
- しっかりとした設定で、それを上手く表現して伝えことが出来てると思います。
- 0019 12時の魔法 (採点:7)
- ぼへーーっとできました(笑
- 0022 眠り姫に恋焦がれて (採点:5)
- うーん、普通?な感じが拭えない。
- 0024 SMALL TWO OF PIECES (採点:10)
- すき。
- 0025 目くそ、鼻くそと共に散れ (採点:9)
- す、凄い……いや、なんと言うか、芸の何たるかを知るというか。凄い。
……それにしても、天野さんの割烹着…………に、似合いすぎ(笑)
- 0028 炉辺に腰掛けて、 (採点:3)
- すいません意味がわかりません。読んでいくうちにああ、こんな感じなのかな?とは思うのですが。
- 0031 沈黙のプロミス・ベル (採点:5)
- うーんどうかな? あゆさんが葛藤する理由が今ひとつ、な気が。
キャラクター全体は良い感じに描けていたと思います。
- 0032 metaphysical (採点:5)
- 北川劇場に(笑) なんですが、いまいち盛り上がりに欠けていると思います。
- 0033 めぐり、ひとひら。 (採点:4)
- するすると読めたのですが、なんだろう、山場無し?なのかな。ページが分かれているせいもあるでしょうけれど。
- 0034 白の世界に天使はいない (採点:10)
- 呆然としました。何度も読みました。
贅沢な望みとして、倉田さんが泣いているところをもっと描写して欲しかったです。
なんにせよ、良い作品だと思います。
ありがとうございました。
- 0037 Perfect Boy (採点:7)
- 青春を感じました。爽やかでいい感じです。
最初の北側君のふてくされた感じがもうちょっと上手く、と言ったら失礼かもしれませんが、後ちょっとだけ掘り下げて欲しかったです。
- 0038 彼は友達 (採点:6)
- 題名が2度繰り返されていたのが気になります。なんでかな?
「佐祐理」と「私」が上手く使い分けられていたと思います。ですがありきたりというか、普通な感じが否めなかったです。
- 0039 バレンタインの空模様 (採点:6)
- いい感じにまとまっていると思います。少々、誤字がありましたが。
- 0040 sin (採点:7)
- よくまとまっていると思います。安心して読めました。最後の終わり方なんか結構好きです。
もう一押し、欲しいとも思いますけど。
- 0041 ミラクル☆パワーの使い方 (採点:6)
- いっそギャグにしたほうがよかったのでは・・・(汗
途中までかなり笑い方面にベクトルがいってたので、そこからの展開に違和感が。
- 0042 手探りの旅人達 (採点:7)
- 題名が内容としっかりマッチしていて、凄く良い印象です。登場キャラクターについてしっかりと話が完結しているのも。
ところで六頁にする意味はあったのでしょうか? 私が単に作者の意図を汲み取ることが出来ないだけなのでしょうけど(笑) うーんわからない。それによって多少読みづらかったです。
- 0043 幼いあの日に見た夢は (採点:9)
- 良いです。凄いです。表現力が豊かすぎです。
- 0045 応援できない大熱戦 (採点:5)
- ううう微妙。多少笑えたのですが。
それにしても母は強し(笑)
- 0046 二人、幸せな日々を (採点:3)
- わ、わからない……(汗) 一体どういうことなのか。
うーんわからない以上これ以上は……
あゆさんと祐一君が実に羨ましいですが(笑)
- 0049 スティル・イン・ラヴ (採点:8)
- 愛が眩しいです(笑) ああ、天野さんが可愛い。
少し展開が読めすぎなのは残念でしたけど。
- 0050 怨みます (採点:6)
- 起こってるじゃないですか、奇跡(笑) この栞さんにうなされそう。うーーん(汗)
- 0051 受精卵 (採点:10)
- お話の起承転結が非常に巧いと思います。途中までの展開はそこそこ読めたのですが、ラストだけは驚かされました。
香里さんの心理描写や、代理母などのことについての説明も過不足無く、とても丁寧で、秀逸、といいましょうか。
とにかく素敵な作品です。文句無しの満点です。
ありがとうございました。
- 0052 それは、とても晴れた日で。 (採点:8)
- 悲しい、くない。もう少し。でも
- 0053 ハル (採点:9)
- ファンタジーですね。ですけれど、これなら、怖くない。なにも。
素敵なお話。
- 0054 それだけで、なにもいらない (採点:5)
- しんみりします。
ただ誤字脱字が見事に雰囲気をぶち壊してくれています。残念。
- 0055 少年エスパー 北川! (採点:7)
- ところどころ展開が急でしたが、概ね楽しめて読めました。
ただ全てにおいて一行改行するのは少々見づらかったです。
- 0056 オリオン (採点:8)
- オリオン、宝石箱かぁ。良いですね。名雪さんが苦しむさまもよく書けていると思います(偉そう(汗
そこが長いだけに最後の祐一君が告白する部分が短い気がしました。容量上しょうがないのでしょうけれど、もうちょっと書いて欲しかったです。
- 0057 好きと言って欲しいだけ (採点:6)
- 途中の佐祐理さんと久瀬君の口論が小難しくてムムム。
舞さんがキスするのは可愛かったなぁー。
- 0058 さよなら、レディバード (採点:7)
- 不器用な北川君に好印象。同じく香里さんについても。
- 0059 お菓子作りって楽しいですよねっ (採点:3)
- 読んでいて違和感を感じるところがありました。
- 0060 .79 (採点:9)
- 王道です。王道万歳。
- 0061 溶けよ、春の涙 (採点:7)
- 栞さんに起こった奇跡をきっちり描写していてよかったです。
後、何か詠みやすいなと思ったら、上手いこと文章が切れるところで改行しているんですね。丁寧な感じで良いです。
後一味、何かあればもっと良かったのですが。
- 0062 トリビアを聞きながら (採点:7)
- いや、これはおもしろかったです。ちょっと話が専門的でついていけませんでしたけど。
ちょっとオチが弱かったかな?
- 0063 『After School』 (採点:5)
- なんだかコメディなような気が。ところどころ小さい笑いが出てしまいました。
北川君の自己問答に共感できる部分はありますが、いかんせん漠然としすぎというか、伝わってこないというか、わかりませんでした。
- 0064 13月になれば君に贈りたいものがあるんだ。 (採点:5)
- 途中同じような台詞を何度も繰り返すところがありましたが、2度繰り返す必要は無かったと思います。
胸を打つものがありました。それもすごく。でも、なんともいえない、失礼ですが気に食わない、というのでしょうか。そんな印象です。
- 0065 ミス・ムーンライト (採点:8)
- うわぁ良い話。天野さんの絵本見てみたいなぁ。
- 0066 『回転演舞』 (採点:4)
- 設定はいいと思いますが、少々誤字も目立ちますし、なにより、何故たすくが祐一なのかという説明がないので、ちょっと不満です。
- 0067 恋人達へのポートレイト (採点:9)
- 凄い綺麗にまとまってるなぁ。なんか、優等生な感じ。
- 0068 そして世界は、またひとつ (採点:9)
- にへへ。なんでしょう。顔がにやけて仕方ありませんよ。にへへ。
- 0069 はっぴ〜・はっぴ〜・くりすます (採点:8)
- く、小憎らしい(いい意味で) ほんのちょっと続いている2ページ目がまたいい味を。
人の沈黙部分が多めなのと、ラストが弱めなのが残念です。
- 0074 幸せを掴んだ男 (採点:5)
- お腹いっぱい笑えませんでしたのでこの点数で。
途中のノリも流石に引きそうになりました。うーん。
- 0076 遺書 (採点:7)
- 見てみたいなぁ、とりさんのサーカス。
秋子さん親ばか……(笑)
- 0078 ガラス/ラフ・メイカー (採点:4)
- 原作を少々踏襲しすぎな感あり。又4から5への転換が些か急すぎではないでしょうか。
ラストはいいです。特に短歌。追ふも・・・あたはず? かなはず?
- 0080 友情 (採点:2)
- おれるだろうか?おれるだろうか……???どういう意味なんでしょうか?
うーん読んでてもあんまり面白くないです。誤字がかなり目立ちますし。
ちょっとだけ笑えたのでこの点数で。
- 0082 天星小輪 star ferry (採点:7)
- 祐一君と沢渡さんの葛藤がきれいに描けててよかったです。
- 0083 恋は唐突に、急発進で (採点:5)
- みまみま?美坂香里譲??他多少展開が強引なところもありましたが、結構笑えました。
ちょっとあんまりにもラヴラヴが有り得ないですけど(汗
- 0084 俺の学校は戦場だった? (採点:5)
- うーん、最後のおふくろへ〜のところは要らないのでは。
- 0085 白いキャンバス (採点:3)
- 消化不良、といった感じが否めません。後、改行が少ないせいか、多少読みにくい印象を受けました。なんか勿体無いです。
オリジナルキャラである村上さんには好感が持てました。良いキャラクターだと思います。
- 0089 ベビーフェイス (採点:10)
- 感じたままに。
素敵。
最高。
- 0090 真冬の蠍 (採点:10)
- はぁーーー(溜息
よかったです。すごく。
- 0091 七月八日、晴れ (採点:6)
- 改行が多いです(汗 ここぞ、というときにだけ使っていただければ……
それにしても美汐さんが怖い(笑
- 0092 君と一夜を (採点:8)
- 大爆笑です。純粋に楽しめました。
秋子さんが……(汗
- 0093 人間になりたい (採点:7)
- もう少しオリジナルの部分が欲しかったです。全体的にまとまっていてよかっただけに。
- 0094 Prelude Kanon (採点:9)
- 素晴らしいです。最後の最後、こんな繋がりがあるなんて。まさに題名の通りです。
ちょっとこの「恵」くんも、子供っぽいですけどね(笑)
- 0097 告白 (採点:1)
- 以下、多少厳しいことを。
技巧的なことはよくわからないのですが、どうにも変です。「月宮あゆ」らしくありません。例え設定上のことだとして人形らしさを演出しているのだとしても、明らかにおかしかったです。もう少し文章を推敲してはどうでしょうか?
次に語り手が変わるところですが、そこでいちいちあゆ、祐一などを書いておく必要があったのでしょうか? 逆に読み難い印象を受けました。
最後に所々粗が目立つ文章でしたけど、それを差し引いても面白い内容でしたら評価も変わってきます。しかし、中身にすら厚みがありません。はっきり言ってつまらない作品でした。途中から読みたくなくなるのはいけません。今よりもかなり読む人を引き込む努力をして欲しいと思います。
- 0098 双故意〜ふたこい〜 (採点:5)
- ちょ、ちょっと壊れ気味ですね(汗
でもまあ、こういうのもあり……かな?(滝汗
確かに、笑えましたが。
- 0101 君の瞳にシャイニング延髄斬り (採点:7)
- 題名からして、と覚悟してはいましたが、思わず、「オイ!」と突っ込みたくなりました。
……佐祐理さん怖い。
○S-スケルトン さん
- 0001 虹の架け橋 (採点:8)
- 最後がほんのりして、いいお話でした。
最後のあゆはちょっといいかもw
「ボクはね……やっぱり、たい焼きだと思うよ」
この台詞が無ければ点数も感想も無かったかもw
- 0024 SMALL TWO OF PIECES (採点:8)
- ドロドロしてますねぇ・・・好きですけどねこういう話も。
実際話に引き込まれて読みふけったしw
面白かったです。
- 0051 受精卵 (採点:9)
- こ、怖かった・・・wゾクゾク来ましたw
最初の辺りとか、背景がちょっと今一な気はしますが、
完全に引き込まれて一気に読みました。良かったです。
こういった文章は好きですよー。
- 0084 俺の学校は戦場だった? (採点:9)
- 面白かった!
それに尽きるかな。久瀬の栞に対する評価の所で思わず噴出しましたよ。
最初の辺りがちょっと今一かなーって思ってたけど・・・
『僕と一緒にこの世を支配するべきだ』ってとこで笑ったw
○SHIKOH さん
- 0002 ぜろぜろなゆちゃん〜凶悪兵器を破壊せよ!〜 (採点:3)
- 名雪のド外道ぶりがいいっすねぇ
○TOTO さん
- 0014 キスで終わる物語 (採点:10)
- ラブコメ万歳(w
名雪の部屋での練習シーン。へたに露骨な描写やワードがあるものよりもよっぽど18禁の匂いが漂ってます。作者の方の描写力に感服いたしました(笑)。にしても、あれは反則だー……
と、それはさておき。
キャラ描写がとにかく最高です。名雪はもちろん、香里、ある意味祐一までもが(笑)可愛い。
そして、テンポのいい文章。すっきりとしたラスト。全てがツボでした。
素晴らしい作品をありがとうございました。
- 0020 花火は空に、君は地上に (採点:5)
- うぐぅがうぐうになってるのがなんか無性に気になったり。
美坂チームのノリが良かったです。
- 0023 今と出会うために時計は時を刻む (採点:7)
- 「あなたが時計を使ってくれたから、知り合えました。どうぞよろしく」
これが大好きです。すごくあゆらしくて。
- 0025 目くそ、鼻くそと共に散れ (採点:4)
- 笑えそうで笑いきれなかった、という感じです。ニヤニヤ止まりでした。文章は上手だし、勢いもあると思いますけど。
オチはいい感じでした。
- 0030 おくりもの (採点:7)
- シリアス部分は良かったです。
でも初っ端のギャグが、面白いものの雰囲気に合ってない気がしました。
- 0044 三月の空 (採点:8)
- 「僕は」
「僕の気持ちなんて、何処にも届かないと思ってました」
ここでちょっと泣きそうに。いいお話でした。
- 0054 それだけで、なにもいらない (採点:4)
- 文章がちょっとわかりづらいと感じました。誤字脱字も多かったです。
- 0071 笑顔。 (採点:10)
- 今、印刷中(笑)。面白すぎです。
次々と繰り出される難解な内容の台詞にはじめはちんぷんかんぷんだったんですが、途中で「ああ、あゆ視点で読めばいいんだな」と気付き、あとはうぐぅうぐぅ唸ったり那由他の優しい説明に耳を傾けたり(笑)しながらも淡々とリズミカルに読み進められました。
リズムさえつかんで読めれば、難しい会話の内容は全部は理解できなくても大体であったり雰囲気であったりは掴めます。雰囲気さえ掴んでいれば「……ボクのこと、忘れてください……」で泣けるので。「学校と、そしてクラスメイトが消えていくのを、泣きながら、見送った。」で泣けるので。「涙を流しているのに、なぜか言葉の内容に合わせようとして、一生懸命、笑おうとしていたから。」で泣けるので。(笑)
そしてラスト。物凄く綺麗です。切なくて優しいです。あゆがいじらしくて悶えます(笑)。
本当に面白い作品でした。僕が今まで読んだあゆSS(そんなに量は読んでないんですが)で一番面白い作品です。文句なしに10点満点です。
- 0092 君と一夜を (採点:7)
- 最後の展開がちょっとパワー不足かなとは思いましたが、面白かったです。
名雪や秋子さんもいい味出してると思いました。
- 0094 Prelude Kanon (採点:5)
- ラスト、残念ながら「ふーん」という感じでした。意外性という点でもKanon本編との繋がりや必然性という点でもちょっと弱かったかなと思います。
お話自体はなかなか良かったです。
- 0098 双故意〜ふたこい〜 (採点:9)
- 裸けろぴーはやばい。裸けろぴーはやばい。
あと、百合バンザイ(ぇ
- 0101 君の瞳にシャイニング延髄斬り (採点:9)
- 木更津だ。木更津キャッツアイだ。
いつかやってやろうと企んでいたことを先にやられてしまった。
いや、別にいいんですけど。仮に僕が先にやっていたとしてもこの作品の完成度を上回ることは確実に出来なかったでしょうから(泣
とまあ愚痴はさておき。
面白かったです。みんなの程良い壊れ具合が心地いい感じ。
ラストはちょっと綺麗すぎかなとも思いましたが、うまく纏められていて。
好きな作品です。
○Time さん
- 0005 あの素晴らしい愛をもう一度……いや、マジで。お願い。俺んトコだけでもいーから! (採点:1)
- 読みづらい…。
初めから読みたいという意欲が削がれた。
そして内容、文章ともに最悪。
一体何が言いたいのですか?
二幕の途中で限界感じました。
こんなん最後まで読めないです。
- 0006 MIND YOUR STEP! (採点:10)
- 10点決定!!
実は北川作品で、あたりが出るまで読んでやる、とやっきになってたんです。
一つ目二つ目に読んだ北川作品の点が低かったからさぁ(ノ_・。)
この作品は本当に上手く作ってありますね〜。
原作では栞シナリオとして、あんまり出番がなかった北川がどんな立ち位置にいたのか、
それが如実に現れていてよかったです。
これぞkanon裏シナリオ、香里×北川っぽ。
- 0008 残り灯 (採点:4)
- んーむ。
何だか切れの悪い終わり方のよう気がしました。
- 0014 キスで終わる物語 (採点:10)
- はふんw
笑った、にやけた、こいつはやられたぁ(>_<)
こっちが恥ずかしくなるような話でした。
構成が凄い上手で読まされた感じです。
ドラマを見るような感じで、終始名雪と祐一の行動言動が気になりました。
部分的にはテイク3のとこが、笑いの部分としてはかなりお気に入り。
そして、作者さんが1番書きたかったであろう部分は…
ラストのキスの部分もそうだけど、本番で名前を間違う。
あそこを書きたくて、この話を書いたんじゃないでしょうか。
甘甘なお話をどうもありがとう♪
文句なく10点入れときます。
- 0015 らんじぇりーらす (採点:9)
- えちぃ〜ですね。
お姉さんのお部屋で×××ですかw
表現的にはギリギリ18禁にはならないのかな?
栞がスカートたくし上げるとかとか、かなりドキドキしたよ、栞さん大胆でふな♪
で、なんと言うか勢いとフィーリングでこの高得点つけてみた!!
全体的な内容は、一体なにが目的だったのか分からないけど、
部分部分の細かい表現とか、笑いどころも上手く使えていて良かったです。
ちなみに、胸は揉まれると大きくなるっていうのは、本当っぽいですよ。
異性限定ですが、胸を揉まれるとホルモンが分泌されて成長促進作用でるらしいです。
最後に1つ気になったんだけど、これ書いてるの男の人なのかな…。
もし男の人なら、「すばらしい!!」と賛辞を贈りたいと思います。
- 0016 sTrAwbErRy FiElDs fOreVeR (採点:1)
- 意味不明!
アル意味18禁でしょ、これは。
ていうか、ダークの域を逸脱している。
最悪ですね、コンペに出すような作品じゃないと思う。
賛否両論とかの問題じゃない、この作品を支持する人間は一体何人いるんだろうか。
作者さんはこういう感想が欲しくて、これ書いたんでしょ?
良かったですね、これで一人は予想通りの感想が帰ってきたんだから。
- 0022 眠り姫に恋焦がれて (採点:5)
- 珍しいカップリング(くっついてないけどw)のお話でしたね。
北川の気持ちとか上手く表現できていて良かったです♪
そうそう、私は北川の一人称は気にしないほうだけど、多分突っ込みくるよw
- 0025 目くそ、鼻くそと共に散れ (採点:5)
- 2、3箇所笑った部分があるけど、中編の容量で3回は少ないと思う。
北川に免じて、この点数にしときます。
- 0050 怨みます (採点:2)
- 最悪。
不覚にも笑ってしまった部分はあるけど。
「お、お前、本当に俺のこと好きなのか……」の部分とかね。
でも、やりすぎでしょ。
ちょっと引きましたよ、これは。
読んでて不快感を感じまくった。
ギャグじゃない、栞じゃない、その他もろもろもろ。
1点にしたいけど、不覚にも笑ったわけですし、+1しときます。
- 0059 お菓子作りって楽しいですよねっ (採点:4)
- んーむ…何だかゴールのない、よく分からない内容のお話でしたね。
美汐の位置がちょっと分かり辛かったし。
全体的に見て、内容は何となく把握できたんですが、キャラクターの位置がぼやけてました。
- 0060 .79 (採点:10)
- 初めは題名の意味が判らなかったんですが、最後に「なるほど」と納得しました。
中篇部門1番目に読んで…いきなりの当たり作品です。
まあ、ジャンル・カテゴリで、これいいかなと思って選んだやつですがw。
本一冊っで、ここまでよく話を盛り上げられたこと。
文章が上手く、読み手に何を言いたいのかが良く伝わってきたこと。
栞や祐一、香里たちが生き生きと動いたこと、特に栞。
視点替えが今回はいい方向に動いたこと。
いいと思ったとこを上げればこんな感じですね。
楽しく読ませて頂きました♪
評価は最初から下げることなく10点入れときます。
- 0062 トリビアを聞きながら (採点:5)
- 読んでいて美味しいそう〜とか思ってしまった。
でも、高得点入れれるかどうかといったら難しいとこです。
んー、なんとも言えない話だったなぁw
- 0063 『After School』 (採点:5)
- さてさて、この話どんな点数が出るのか楽しみです。
なんとも言えないとはこういう事を言うんでしょうねぇ。
文章力は高い、構成も悪くない、私は思いました。
ただね…あんたら小中学生やないんやでと言いたい。
だって、バカだろ?
「月に行ってみたい=ペットボトルロケット」
こういう発想が簡単に出てくる北川に、私はなんと言えばいいんだw
- 0068 そして世界は、またひとつ (採点:9)
- 上手い!!
それだけに惜しい。
なんと言うか、読みにくい、分かりにくい個所がちらちらっとありました。
どこかといえば、会話が先行する部分で、誰の発言だ?!と迷った部分があったのでw
私の読み方が浅いのが問題なのか?(ぉ
後、香里と北川が煙草すうとこねw
気にしない人もいるでしょうが、うちは減点させてもらいます。
でも、全体的に見れば、香里と北川の関係とか面白かったのでその辺は加点しときます。
ていうか、これって名雪と祐一より、香里と北川の方が目立ってますね。
- 0074 幸せを掴んだ男 (採点:3)
- 一言で言えば…これギャグSSじゃないよw
最後の方はともかく、最初の方(北川が小説にしてた部分)なんて雰囲気がギャグじゃなくシリアスだしw
まさに刺すか刺されるか…おっと妙な突っ込みはやめとこう。
とにかく、最初の読んでいたときの雰囲気が最後まで付きまとって、全然笑えなかった。
後、自主規制の分は削除したほうがいいね。うん。
- 0080 友情 (採点:3)
- なんて感想を書けばいいんだこれあ!
んーむ…シリアス一本で書いたほうが良かったんじゃないかな。
ギャグだよねこれ? ギャグならギャグで最後までかっ飛ばして欲しかった。
ギャグじゃないなら、不要なギャグなんか削除してもよかったとおもう。
あっ…ジャンル書いてなかったw
ん〜む、どう判断すればいいんだろう…。
でも、やっぱりどっちつかずの内容だよね。
どっちかにして欲しかった。
- 0090 真冬の蠍 (採点:7)
- 救われないお話、ダークの名に恥じない内容だった思います。
ただ、少し分かり辛い部分があったことと、個人的な好みでこの点にさせてもらいました。
ん〜、ダークって好きなほうだったんだけどなぁ…。
- 0092 君と一夜を (採点:9)
- う〜む、これは好みが分かれそうな内容ですね。
個人的に…私はこういうの好きです。
前半部分がやや冗長的な感じがしました。
が、それを補ってあまるくらいに、後半が楽しめました。
特に天野の壊れっぷりはいい感じです。
台本の内容とか、懐から落とした本とかねw
問題は、「パンツを被って変身する愛と正義のヒーロー」を知っているかどうか。
このあたりも得点に響いてくるんじゃないでしょうか。
楽しく笑わせてもらいました♪
- 0097 告白 (採点:1)
- とりあえず、訳が分からないです。
あゆが一人称で、祐一が三人称…視点替えが分かり辛さに拍車をかけてました。
あゆが過去、祐一が現在の語りでいいのかな…。
というか、もう全然違う話ですよね。
全くもってキャラクターが掴めない。
一言でいうと、「あゆ、お前誰だよ」って感じです。
ダークは個人的に好きですが、これはそれ以前の問題。
読み返すのメンドイので、簡単に説明して欲しいです。
- 0098 双故意〜ふたこい〜 (採点:5)
- まず疑問をもったのは、「これってギャグなのか?!」でした。
確かに全体的に読んだらギャグと捉えれますが、ちと弱い。
全部の文章をギャグにするぐらいの勢いで書いたら、もっと面白くなるかも。
- 0102 "Koukai Dreamer" (採点:5)
- 会話文で、あれ?これ誰の台詞だ?ってとこが少し。
それと、ストーリーは悪くなかったんですが、名雪に違和感。
後、時間軸が分かりにくくて、結局最後までいつの話だろうと考え続けた。
こんな感じです。
○VAL さん
- 0001 虹の架け橋 (採点:6)
- 雰囲気と締めは良かったんですけどね。虹の架け橋の話も好きですし。
ただ、並行して進路の話、というのは弱いような気がします。
- 0002 ぜろぜろなゆちゃん〜凶悪兵器を破壊せよ!〜 (採点:1)
- 勢いは評価しますけど。オチはジャム系でも定番ですよね(苦笑
それといくらなんでも不快に感じる部分が多すぎます。特に名雪。ほぼ名雪。かなり名雪。むしろ名雪。たまに香里(ぇ
- 0003 皐月の陽光、うららかに。 (採点:7)
- 美坂チーム。満たされてますね。さわやかですね。大好きです。
ほんのちょっとした出来事なんですけど、「これこそ彼ら、彼女達」です。
- 0004 届け、この想い (採点:3)
- 『沢渡真琴』と思い出だけですよね……。Kanonとの関連性の薄さが気になってしょうがなかったです。
話としては面白いんですけど、でもそれを拭い去るほどの物を感じられませんでした。
あと「ー」が気になります。「――」の方がいいです。
- 0005 あの素晴らしい愛をもう一度……いや、マジで。お願い。俺んトコだけでもいーから! (採点:1)
- いや、内容は笑えるといえば笑えるんですが、というかネタの応酬も文体も笑いに繋がるんですが。
これでどうしろと(汗
とりあえず改行をお願いします。
- 0006 MIND YOUR STEP! (採点:4)
- ……ごめんなさい、典型的な北川×香里としか感じられませんでした(汗
栞シナリオで、栞のために色々した祐一と、そのおかげで同じく前を向けた香里、そしてその祐一を羨む北川。
正直、有り触れた感が拭えませんでした。
- 0007 華音霊異記 (採点:3)
- ジャンルは香里ですか……?
突飛な設定は、まず受け入れさせる事から始まる、と誰かが言ってたような気がします。
あゆ、栞、舞、久瀬の設定を弄った結果は、あまり良くないと思います。
そして最後は急展開すぎます。終わり方も……終わってるといえば終わってるのかもしれませんけど。
話として成り立ってはいる、ということでこの点数です。批判ばかりでごめんなさい。
- 0008 残り灯 (採点:2)
- ……亡くなるんですか? 栞……。
……何と言いますか、このお話……好きになれませんでした。ごめんなさい。
設定部分から受け入れ辛さを感じました。
- 0009 やみつき (採点:7)
- 美汐ラブです。それだけで満足です(マテ
いえ、本当に幸せそうですし。
あ、敢えて言うなら終盤の展開がちょっと早かったと思いました。
- 0010 雪もよう、ところによりノスタルジィ (採点:7)
- 爽やかです。家族愛です。家族っていいですね。
すると行ってらっしゃいは「行って」「いらっしゃい」なわけですね。……これは違いますか。
- 0011 プレイアデス(Play-a-Death) (採点:4)
- ちょっと難しかったです。ごめんなさい。
- 0012 思い出という名の道しるべ (採点:2)
- 冒頭はあゆが入学成功したこと。肝心の内容は北川と香里がくっ付いたということ。
……さすがに薄いです(汗
ほのぼのは内容を重視する必要はないですけど……これはさすがに……。
- 0013 蛍火 (採点:5)
- 切ないです。事故が絡むSSはどうも駄目なんですけど。これ以上安易な不幸を増やさないで、そう思ってしまうんですけど。
子供を庇って……ですか。贖罪、ですか。
香里は少しでも、やり切れない気持ちを……拭いさることが出来たんでしょうか。
でも、やっぱり残された人のことを考えると……。
「言い忘れてたけど、ここ花火も、見えるのよ。結構、綺麗でしょ?」
このSSで読むことが出来る、生きている香里の最後の台詞。──やっぱり切ない、というのが正直な感想です。
- 0014 キスで終わる物語 (採点:10)
- 初読時、何度も集中力が途切れてしまうほどのラブが素敵です。いや、だって。大人しく読むなんて出来ませんよ、これ(苦笑
1ページ目の前半、一歩間違えれば失敗しかねない小ネタの連打なのに不思議と飽きが来ませんでした。
2ページ目の後半、反則です(w
3ページ目、ラスト。……キスで終わるって書いてあるのに、その通りなのに、そんなの関係無いくらいに。……やられました。
「恥ずかしくて」キスシーンを外して、「恋人になって」……。素敵です。
文句の付けようが無いラブ、ありがとうございました。
- 0015 らんじぇりーらす (採点:8)
- ……男の子には少し辛いお話だったと思いますー(何
さて、真面目に。
ええと、エンターテイメント性はよかったと思います。楽しめました。でも、やりすぎです(苦笑
読んでる自分が恥ずかしかったですよ、色々な意味で。
でもそれが狙いだと思うので甘んじて読みました。えっちなのはいけないと思います。ぱんつも。それ以外も(ぇ
あ、一つ。いくらなんでも栞「っ」使いすぎです。……と思ったんですが、そこら辺ツッコむような作品じゃない気もします。可愛いですし、栞(ぉぉ
- 0016 sTrAwbErRy FiElDs fOreVeR (採点:1)
- Kanon? 祐一? 名雪? 香里? あゆ? ジョン?(違
……コメント不可能です。点数が全てです。
- 0017 ホロニック・パス (採点:9)
- 『僕はね、秋子。名雪のためなら死ねると思うよ。本気でね』
……言う事ないです。
秋子さんを医学に携わる仕事に就かせるのは何回か読みましたし、そんな好きでもないんですが……この作品は文句ないです。
- 0018 片翼の天使 (採点:3)
- ……説明無しですか? 偶然、ですか?
良く分からなかったのと、好きになれない部分があったのでこの点数です。ごめんなさい。
- 0019 12時の魔法 (採点:8)
- 事故来たか……と安易に思った自分が恥ずかしいです。
これこそラブ。まさにほのラブ。素敵です。
- 0020 花火は空に、君は地上に (採点:7)
- ……最初の文章、とても素晴らしかったです。何でこんな文章が書けるんだろうと。大当たりかな、と思ったんです。
そして予想通り文章は上手かったんです。でも「うぐう」で醒めました(泣 しかも百果屋ですか……(泣
で、少し醒めた状態で読んだんですけど。
あゆが花火の日に起きる、文句は無いです。1年後に二人で見に行く、それも文句無いです。素敵な発想です。大好きです。
ただ、美坂チーム主体でしばらく進んだ直後だと、どうしても弱いと思わずにいられませんでした。
でもこのSSの地の文は好きです。優しさを感じると言いますか……作者さんの別のSSも読んでみたいと思わせてくれました(w
- 0021 憂鬱な自殺者達の午後 (採点:7)
- なるほど……栞の行動をそう捕らえる事も可能なわけですね。
栞が助かった後、また香里が過去の行動を悔やむ、というのは良くありますが、こういうパターンは初めてですね。面白かったです。
ただ、祐一が行動するっていうのはいいんですけど。行動もいいんですけど。
どうも、言葉が引っかかります……何と言うか……偉そうですね?(ぇ
- 0022 眠り姫に恋焦がれて (採点:5)
- タイトルの『眠り姫』は掛けてるんでしょうか……?(何
いくら何でも心変わり早過ぎです(苦笑
それはともかく、『北川が7年前からあゆを知っている』話ですね。
眠り姫辺りのくだりは良いと思いました。10歳の子供ってあんな感じなんだろうな、という。
ただ、告白の辺りや再会のエピソードなど、ちょっと薄く感じました。
起伏があまり感じられない、と言えばいいんでしょうか……。
- 0023 今と出会うために時計は時を刻む (採点:10)
- ストライクです。見事にストライク。
「さて、お客様。あなたの時計は止まらないですよねっ。今、刻んでますよねっ!」
──素敵です。溜息しか出ません。いえ……ちょっと涙も。何か。
最初は、連作を一つに纏めた話かと思ったんですけど……。蓋を開けてみたら、こんな素敵な話。凄いです。大好きです。
- 0024 SMALL TWO OF PIECES (採点:6)
- このお話、ちょっと苦手です。ごめんなさい。
いや、凄く上手いと思うんですけど。でも高得点を付ける気には……。
あ、ダークとしての感想を一言だけ。名雪のひらがなメールが素晴らしく恐かったです。
- 0025 目くそ、鼻くそと共に散れ (採点:5)
- 少し冗長だなと思いました。特に最初の石橋と北川の会話辺り、不必要なような。しかもオチは弱めです。
でも、今まで読んだ石橋クラスVS久瀬というシチュエーションのSSでは面白かった部類です。
- 0026 ちょっとだけ大人になれるジャムの秘密 (採点:7)
- 青いジャムの謎は解決されていませんが、この場合はこれでいいのかもしれませんね。
読んでて詰まるところがない、読みやすい文章でした。良作です。
- 0027 雪の迷宮 (採点:3)
- 目覚し時計が『選ばせた』ですか。なるほど……。
ただ、名雪の心情描写がマイナスです。かなり。気を紛らわそうとしている、と考えても幾らなんでもあちこち意識が飛びすぎですね。
そもそも、個人的には考えている場合じゃなかったような気もします。絶望という言葉とは、ずれを感じました。
- 0028 炉辺に腰掛けて、 (採点:1)
- ……北川……北川?(何
理解出来ませんでした、ごめんなさい。
- 0029 アナタに贈る小夜曲 (採点:7)
- 普通に良かったと思います。といいますか小さい二人の思い出、反則と言っていいですか?(何
- 0030 おくりもの (採点:2)
- 「部分的とはいえギャグ」とか書く人嫌いです(何
友人Kは許せるんですけどね……。
話も、もう一度眠りにつく、という展開は正直好きになれませんでした。
- 0031 沈黙のプロミス・ベル (採点:3)
- 最初の方は非常に楽しめました。特に美坂姉妹とのやり取り、久瀬とのやり取り。基本を押さえた楽しめる作りになっています。
ただ、それに比べて主題であるだろうと思われる部分がちょっと……というかかなり弱いですね。
あと、栞が生きているのに真琴が消えていることに意味は?
結婚というテーマだけに最後の部分を狙ったのかもしれませんが、むしろ違和感が残りました。
- 0032 metaphysical (採点:3)
- えーと?(汗
少々拍子抜けでした。……不安になっただけですか。
いえ、奇跡と人に呼ばれるほどの物を簡単に信じるのは難しい、それは分かります。
分かるんですけど……それだけで話を構成するのは難しいと思います。
うまくいけばかなりの物が期待出来るでしょうけど、これはそこまで達してません。例えば4から5へ、一気に飛び過ぎです。
とりあえず、栞と祐一、北川と祐一のほのぼのな会話は良かったのでこんな感じです。
批判ばかりでごめんなさい。
- 0033 めぐり、ひとひら。 (採点:7)
- ジャンル、不幸じゃないのでは……?
むしろ、はっぴーなのでは……? いや、死んじゃってますけど。
そういうわけで、さわやかな気分で終われるSSでした。嬉しくなります、こういうの。
栞幽霊が「らしい」です。可愛いです。
ただ、ちょっと薄いですね。事件というにはあっさりとした印象が。そこが気になりました。
- 0034 白の世界に天使はいない (採点:6)
- あー……(汗
とても上手いんです。上手いんですけど、好みじゃないです。ごめんなさい。
舞シナリオ以外の経緯で佐祐理さんに出会うという形は、辛いものがありますよね。相沢祐一が7年ぶりに街を訪れた時から持つ引け目。
- 0035 夏もよう (採点:6)
- 蛍。名雪。なるほど。いいと思います。
親の視点からの話。こんな感じなのかな、と思えました。
でも名雪と祐一ってこういう物なのかなあ……キス一つとかそういう問題なのかなあ……というのが気になりました。
- 0036 さよならの嘘 (採点:6)
- 嘘つきはみんな。嘘つきは嫌い。
……なんてことを言ってたら文章なんて読めないんですけどね(何
正直、難しかったです。大切なこと、「何について」なのかはおいといて。赦されるのか、赦されないのか、嘘なのか、本当なのか、そういうことばかりが重視されていて。あまり面白く感じませんでした。
上手いんですけどね……。
- 0037 Perfect Boy (採点:3)
- 初っ端で腹が立ちました。もちろん北川に。
そして内容を見る限りはいつもの北川潤。何だかなあ……と思いました。
香里に認められるために、完璧に拘るというのは分からないでもないんですけど……。
- 0038 彼は友達 (採点:6)
- えーと。取り乱す佐祐理さんってこんな感じなのかなあ、と違和感を覚えました。
本編にそういう描写があったわけではないので先入観でしょうけど、気になっちゃったので。ごめんなさい。
全体的には綺麗に纏まっていたと思います。
- 0039 バレンタインの空模様 (採点:8)
- 仕掛けは非常に面白いんですけど、各キャラの割り当てが薄いですね。
あと、ラストはメインヒロインのあゆだけですか……まあ、これも仕方ないんでしょうけどね。
でもその辺りが気になっただけで、かなり楽しめました。素敵です。大好きです。
「わざわざ好きな男性に借りる意味は?」というところで概要の8番を見た瞬間、「やられた」と思いましたから(w
- 0040 sin (採点:7)
- 2回会っているなら明らかに祐一は「栞ちゃん」なんて呼びません。それが非常に気になりました。
で、内容その物ですが、良かったです。一つのテーマに沿った香里と祐一のやり取りは素敵、素敵。
- 0041 ミラクル☆パワーの使い方 (採点:7)
- ギャグ9にシリアス1。理想的ですね。はちゃめちゃですけど(w
「まい(通称)」だと分かりにくくするために金髪にしたんですか。結構本気で騙されました。
ただ、シリアスな場面が熱血ヒーロー的印象が強すぎるのがちょっと気になりました。
- 0042 手探りの旅人達 (採点:7)
- 舞シナリオにあゆを絡ませた話。いいと思います。
全てはここから、というプロローグ。それだけに物足りなさを感じるんですけど、同時に未来が楽しみに思えました。
良作ですね。
- 0043 幼いあの日に見た夢は (採点:9)
- 全く、隙が無いって凄いですね。文は読みやすい、細かい表現は綺麗、説明不足も多過もない。
個人的にこのSSのレベルの高さが表れてると思うのは、「もしかすると、相沢君はその1000円を〜」の部分です。話との関わりはそれほど強くないんですけど、凄いなあと思いました。
良いSSを読ませていただきました。ありがとうございます。素敵です。
- 0044 三月の空 (採点:3)
- 展開早過ぎ、というのも気になりましたけど。
……死んじゃうんですか、あゆ。
そして、その上での『──あゆちゃんのお父さんの奥さんには、なれるわよね……?』は受け入れがたかったです。ごめんなさい。
- 0045 応援できない大熱戦 (採点:2)
- 北川潤一ですか(苦笑
アイス大食いがあった、それだけですよね。しかもその大会における名雪と栞は全く目立ってない、と。
オチも古典的で、ちょっと……。
- 0046 二人、幸せな日々を (採点:3)
- えっと……んー……一緒にいたい、でいいんでしょうか……。
正直、終わりの意味が良く分からなかったです。ほのぼのな部分は良かったので、ちょっと拍子抜けしました。
- 0047 gift for love (採点:9)
- 祐一が格好良過ぎです。舞が格好良過ぎです。そしてサンタが格好良過ぎです。
「今宵この夜、我らは祝福の言葉しか知らぬものさ。星々の輝く下、夜の女神が照らす中、ずっと共に、永久に、聖ニコラスの祝福があらんことを!」
これは、本当に来る物がありますね。凄いです。大好きです。ラブでの終わり方まで含めて全部。
- 0048 どっぺる (採点:4)
- ドッペルゲンガーと本体の性格が違うのに違和感。
そのわりに誰の言葉かわかり辛いなど、全体的に弱い気がしました。
小ネタは面白いのあったんですけどね。人形×3とか(w
- 0049 スティル・イン・ラヴ (採点:3)
- 美汐に幸せになってほしいと思って書いたんだと思います。それは分かります。
ただ、変装して祐一を喜ばせようとしますか。
……例え何があっても美汐なら絶対やらない、絶対嫌う手法だろうなと思うんですけど、どうでしょうか?
後の「確かに…今、冷静になって考えると、そうかもしれません」を見ても、ああ余程惚れちゃってるんですね、この美汐は祐一に、くらいの感想しか出てきません。正直不快感を覚えました。
あと、「天野みたいに全てを拒絶しないとダメなのか?」も気になりました。批判ばかりでごめんなさい。
- 0050 怨みます (採点:3)
- 栞幽霊話嫌いじゃないですけど。この栞は正直嫌です。
ブラックな栞だって可愛げがある栞と無い栞がいるんですが、これは後者でした。僕としては。
終わり方も分からないではないんですけど、伏線がなくて、この話単体だと唐突でした。
批判ばかりでごめんなさい。
- 0051 受精卵 (採点:2)
- う…………(泣
破綻してる部分は無いし、話としても問題は無いです。無いんですが……駄目です、僕には耐えられません(汗
- 0052 それは、とても晴れた日で。 (採点:2)
- ……えと。あゆが死んだ、励ましに来た。でいいんですよね?
……ダーク、と銘打っているわりには薄いです。そして薄いダークだと「殺さないで」という気持ちが強くなります。
真琴の姿である理由も書かれてないような気がしますし(汗
- 0053 ハル (採点:8)
- 17歳は18歳の間違いですよね?
まあ、そんなことはどうでもいいんです……良かったです。
あゆの話も。美汐の話も。真琴の話も。全部伏線が回収されていて……それも素敵に、あゆと美汐らしく、そして前を向いていく。
- 0054 それだけで、なにもいらない (採点:3)
- 7年。長いですね。
……ごめんなさい、好きになれない話でした。
- 0055 少年エスパー 北川! (採点:7)
- ちょっと待ってください、何でこのタイトルでこんなにいい話なんですか(汗
最初の方の不条理なギャグ展開を忘れるほどに、まともな方向へと。
舞の能力に頼るのがちょっと安直かな、という事と一部の小ネタが逆効果だったことを除けば良作です。
- 0056 オリオン (採点:4)
- ……「栞ちゃん」や「祐一が一時的に学校に通っていたこと」の違和感や、「秋子さんの事故」の悪印象を払拭出来るほどには……(汗
終わり方も、ちょっと短すぎかなあ、と。言葉が要らない……ってこともないでしょうし。
- 0057 好きと言って欲しいだけ (採点:5)
- 良くも悪くも舞シナリオの裏側、という印象を受けました。
丁寧に書かれている、そう思うんですけど……。
- 0058 さよなら、レディバード (採点:7)
- 間違い無く上手い、そう思うんですけど。北川と香里の話も好きなんですけど。この話、好きなんですけど。
ちょっと物足りない感じです。目新しさを感じませんでした。
てんとう虫の例えが僕にはぴんとこなかったのも、原因の一つでしょうね。
- 0059 お菓子作りって楽しいですよねっ (採点:2)
- ……致命的、とまでは行きませんけど。
キャラの表現がちょっと弱いかな、と思いました。それから前後の文脈が感じられない箇所も少し。
内容についても薄いんですよね……料理についてだけは深いんですけど。
あと、ジャムオチはさすがにちょっと(汗
- 0060 .79 (採点:7)
- 読む。タイトルを確認する。ああ、なるほど(何
基本に忠実なラブコメですね。いや、お世辞抜きに楽しめました。
個人的には少し萌えには弱かったので、ちょっと点数は下げましたけど。
- 0061 溶けよ、春の涙 (採点:2)
- 栞シナリオのエピローグまでの間を埋めてみた、それだけに感じました。それ以上でもそれ以下でもなく。
ついでに言うなら、あの再会は本当に突然の方が個人的に好みです。
というか、シナリオでは『学業再開』……いや、本編と同じと限ったわけではないですけど。
- 0062 トリビアを聞きながら (採点:2)
- 無駄知識(笑
えーと、ラーメンについて殆ど興味ない僕でも面白く、かつトリビアの名の通り無駄知識を吸収出来たかというとそうでもなく。
勢いだけは評価できますが……でもKanonの必然性の薄さでこの点数です。
- 0063 『After School』 (採点:5)
- さわやかだー……(何
内容はとにかくさわやかです。非常に印象はよかったです。
ただ、やっぱり唐突過ぎとは思います。
- 0064 13月になれば君に贈りたいものがあるんだ。 (採点:3)
- あまりこの話を好きになれませんでした。ごめんなさい。
あゆとのほのぼのはともかく、世界について考えている辺り等が……。
- 0065 ミス・ムーンライト (採点:8)
- 美汐の描写が理想的です。可愛いなあ……。
美汐と久瀬で何をする気だと最初思ったんですが、この設定の久瀬なら全く問題ありません。
ただ、最後が少し弱いのが惜しいです。このSS凄く好きなので、余計に残念です。
- 0066 『回転演舞』 (採点:2)
- 「俺、もうすぐ結婚するんだ」
戦場でそんな幸せそうなことを婚約者の写真を見ながら言う脇役は死んでしまうという、そんな伝統を思い出してしまいました(ぇ
つまり、2人に慕われるハーレム生活を送る祐一は(略
それはともかく。明らかに「たすく」=「祐一」は出来すぎですね。確認方法も問題ありすぎです。
そして1ページ目の最後のシリアスが明らかに浮いています。2ページ目の最初もシリアスと言えばシリアスですけど、展開が急ですし。1ページ目まで書いて続きが書けないので急に路線を変えた、そのような印象を受けました。
……最初は面白かったので、全編コメディ、もしくはラブで読みたかったです。明らかにシリアスと路線違いますけど(苦笑
- 0067 恋人達へのポートレイト (採点:10)
- 地の文でわざわざ『祐一』とする意味が気になりました。……敢えて言うなら。
えっと。目の奥に涙が。……そして胸が一杯になる感じがします。
何だろう……何でここまで惹かれるんだろう。このラスト、言葉で説明出来ないんですけど……凄いです。素敵です。
- 0068 そして世界は、またひとつ (採点:6)
- わざわざALLエンドにしなくても(苦笑
でも、雰囲気は好きです。やっぱり美坂チームいいですね。
- 0069 はっぴ〜・はっぴ〜・くりすます (採点:7)
- 余韻を残すには少々弱い2ページ目だったと思います。
でも、話自体は大好きです、幸せです、はっぴ〜です。
ただ、三点リーダに頼り過ぎなのと、文章作法がちょっと気になりました。
- 0070 recollections birthday (採点:6)
- えっと、『思い出』と『後悔』についての部分や、季節の中の佐祐理さんの思い出は良かったと思います。いいですね。
……でも、所々で気になる点がありますね。例えば『はちみつくまさん』の多さとか。細かい表現で。
祐一の『佐祐理』にどうしても違和感を覚えるのは、明らかに先入観だと思うんですけどね(苦笑
- 0071 笑顔。 (採点:6)
- 多くの魂と共に、あゆは学校で勉強をする。
多くの魂の願いと共に、あゆは目を覚ます。
ハッピーエンドですし、それ自身に文句はないです。素敵です。
でも、ですね。……正直読む気を失いますよ? 理論的部分(汗
- 0072 パーフェクション − Perfection (採点:6)
- 濃密度ですか。美坂姉妹の関係、趣味に合わなかったようです。ごめんなさい(汗
追いかける祐一は格好良いのか情けないのか……2週間ですし、格好良いですね。どっちにしろ、いいんですけど。
丁寧語と、素の言葉とが混ざる栞。慣れるまで困惑しましたが、それもまた栞ですね。
- 0073 心、ひらいて (採点:5)
- 事故……ですか。
祐一の心情の描写は凄いと思います。迫ってくる感じ、と言えばいいんでしょうか……。
名雪の誕生日を忘れていたのに気付いた辺り。特にあの辺りの印象が強いです。
ただ、それ以上の感想が出ないんです。立ち直った後の祐一の行動も良いといえば良いんですけど、早過ぎる気が。
あと、誤字多いです。気になりました。
- 0074 幸せを掴んだ男 (採点:6)
- 単純に笑えました。
でも、少しくどかったです。
- 0075 ひろいそらにつばさを (採点:2)
- 理解できませんでした。ごめんなさい。
- 0076 遺書 (採点:8)
- Kanonじゃなくても通用しそうな感じもしますが、名雪の幼児期ってこんな感じだなぁと思えるのでOKです。
しんみりとした良作ですね。
- 0077 かけがえのないひとつの言葉 (採点:4)
- ……どうしようもない設定矛盾があります。
真琴は「会いたい」以外に「許さない」という気持ちを持っていたからこそ、ああいう再会だったわけですよね。
このSSだと、そういうことにならないと思います。
そしてタマモが人になった理由も不明瞭です。何せ狐の姿のままでも美汐と一緒にいられたわけですから。
真琴が人になった理由は、狐の姿の時に「捨てられた」、つまり狐の姿では一緒にいられないと思ったからではないでしょうか?
あと考えられるのは人としての生活への憧れですけど、そうとも書いてないですよね。
……過去の話としては凄く好きなんです。本当はここまで指摘したくないんです。でも……(汗
あ、ついでに。孤に『タマモ』ですか(苦笑
- 0078 ガラス/ラフ・メイカー (採点:3)
- 舞が死んだ話……で、佐祐理さんなわけですね(苦笑
名雪の話が混じったのはともかく、祐一は何とか立ち直れた様ですからいいんです。
疑問は暴走久瀬。そしてネガティブな香里。
香里はまあ、栞のことがあってでしょうけど……ガラス屋になる久瀬万歳。面白すぎ。『秩序と奇跡、表現したい』最高です。
でもシリアスなのでマイナスです。
- 0079 A TAIR 〜 真実の空に還る時 〜 (採点:2)
- ……オリキャラSSを否定はしません。ただ、このSSは正直好きになれませんでした。ごめんなさい。
- 0081 天使の一片 (採点:4)
- 名雪シナリオクリア後にしてはないがしろ過ぎですよ、名雪……(汗
あゆの話、なのは分かるんですけど。これではさすがに名雪が可哀想という気になります。
あゆの話として普通に読めば、良かったと思うんですけどね。中盤は微妙ですが、終わりの辺りは好きです。
- 0082 天星小輪 star ferry (採点:5)
- 悩んだわりには、あっさりしているような印象がします。
いや、悩んで出る答えは、ある意味それであるべきの筈なんですけど……。でも何か……。
えーと、上手く言えません、ごめんなさい(汗
- 0083 恋は唐突に、急発進で (採点:4)
- ……唐突過ぎて理解に苦しんだんですけど。えと、つまりは「惚れていたのに気付いた」でいいんですか?
正直、評価しづらいんですけど……まあそれなりに楽しそうだったので4点で(ぇ
- 0084 俺の学校は戦場だった? (採点:7)
- やりすぎな久瀬と栞に乾杯(w
本当に幸せそうですよねー、しかし。壮大なくっつけ計画万歳です。
- 0085 白いキャンバス (採点:2)
- 涼子さん、ですか。
……第三者の視点で表現したかったんだと思います。その気持ちは分からないでもないです。
でもその利点が殆ど感じられませんでした。祐一に対してあまりいい気分がしませんし。
- 0086 good-bye, darling -- a family (採点:1)
- 北沢潤一はオリキャラと思っていいんですよね?
設定変更、普段は別に嫌じゃないんですけど、この話の場合は明らかに『ハードボイルド』な話、そして家族が殺し合いをする話を書くための設定変更なので、正直好きになれませんでした。
ただでさえ一次創作的な雰囲気が漂っているので、余計に。
- 0087 ふたつ (採点:2)
- ……ごめんなさい。趣味じゃなかったです、この話(汗
想像してみると、綺麗だなっていうのは分かるんですよ。一応KanonSSでもあると思います。
でも……だめです、ごめんなさい。
- 0088 春に降る雪 (採点:8)
- 美汐と栞の友情話、大好きです。それはこのSSに関しても、です。
二人らしい会話です。二人らしさが発揮されてます。これでこそ、という出来です。はい。
ただ、その過去の話に対して香里と美汐のやり取りが少し弱く感じられました。
最後の部分、地の文がさわやかで、気持ち良く終われるんですけど……やっぱり配分が少なくて早過ぎる、と思います。
……でも素敵です。大好きです。
- 0090 真冬の蠍 (採点:8)
- 後味は決して良くないんですけど、でもこのSSには高得点を付けざるを得ませんでした。
幸せになれない、誰も幸せになれない。そんな話なのに、嫌いな話の筈なのに。
綺麗だからこそ世界は悲しい。だけど悲しいからこそ――世界は美しい。
- 0091 七月八日、晴れ (採点:9)
- この作品、とても好きです。文章のテンポが非常にいいです。軽快です。
そして何より、タイトルと終わり方が好きです。こういう仕掛け、大好きです。
- 0092 君と一夜を (採点:6)
- 時効って……(苦笑
美汐系ギャグとしてはそれなりに笑いました。及第点だと思います。
でも、心からウケたのはルービックキューブを組む祐一の所だけで、及第点止まりなんですよね。オチも少し弱いです。
……どこかのゲーム雑誌の投稿ネタに「くりぃむれもん」なんて物の話題があった気がしますね(何
- 0093 人間になりたい (採点:7)
- いきなりクラッカーにウケました(w
全体的にバランスが取れている良作だと思います。かなりの。
ただ繋がりの部分が致命的なまでに弱い気がしました。2ページ目で名雪の話になりましたが、1ページ目に入れる方が好みでした。
あと、少々名雪の言葉が説明的に感じられましたね……。何と言うか、話を理解してもらうための言葉。
良い話だけに余計に欠点が目立ちました。本当に良かったです。感動できました。
- 0095 『一月 某日』 (採点:4)
- はー、なるほど。
着眼点は面白いと思うんですけど、でも冗長すぎると思いました。
読んでる側は、分からない祐一を分からないまま見ているわけなので、結局分からないんですよ。ちょっとイライラしてきます(苦笑
- 0096 黄金の日々に、さよならを (採点:6)
- ……戦闘法とか、子供にしてはいくらなんでもと思うんですけど。
でも『魔物』のことを考えるとそれほど間違ってないのかもしれませんね……。
魔物との遭遇、丁寧に書かれていると思いました。
- 0097 告白 (採点:2)
- ……ごめんなさい。元々ダークは苦手気味なんですけど、この設定変更は余計に苦手です。
それでいて、結局別れの原因となったのは消滅な訳ですよね……。嫌なことがあった、とはいえ。
といいますか……茜……(何
- 0098 双故意〜ふたこい〜 (採点:7)
- 面白かったです、ギャグ(w
香里アイドル志望というのが変わった設定で「うわぁ……」と思わされました。楽しいほど違和感ありますねー。
- 0099 Disenchant (採点:9)
- 何て言うか……お話の入り方から、盛り上がりから、締め方まで、見事ですね。
真琴と名雪。嫉妬の話、単純に好意を持っている話、混ざった話、ありますけど。この話はそのブレンド具合が上手いです。絶妙です。
観覧車の中で真琴が語った名雪との日々──ああ、いいなあって思えました。
- 0100 二月一日の物語 (採点:2)
- 文学的というか……とりあえず文章が難しかったです。
別にアナザーストーリーを認めないわけじゃないですが、祐一の「ゆ」の字分も存在感がないSSというのもあまり。
せめて話題にくらい出してほしかったです。名雪ですし。
- 0101 君の瞳にシャイニング延髄斬り (採点:6)
- 斉藤、オリキャラで不安になりましたけど。いわゆる4人の話だったんですね。
面白かったです、素直に。
でも最後のは蛇足に感じました。斉藤も幸せにしたいからオリキャラ、というのも単純かなと。影薄いですし、一美さん(苦笑
- 0102 "Koukai Dreamer" (採点:4)
- いい話はいい話なんですけど、やっぱり名雪の性格が気になってしょうがなかったです。
こういう話で、後に変わっていくんだと分かっていても……ごめんなさい。
- 0103 世界の果てという名の雑貨店 (採点:2)
- どういう経緯でこういう展開になったのか、まずそこから理解したいです。ごめんなさい。
- 0104 幸せの玩具 (採点:6)
- 上手いんですけど。ダークだから、の点数です。ごめんなさい。
と言いますか、描写が少ない名雪が報われない感じがして、ちょっと嫌なので。
舞は納得出来たんですけどね、まだ。
○Xardion さん
- 0002 ぜろぜろなゆちゃん〜凶悪兵器を破壊せよ!〜 (採点:2)
- おおっ、台本形式ですか。チャレンジャーですねぇ。
形式は良いと思うのですが、いかんせんネタがジャムで、オチがあまりに予想通り過ぎまして。それ以外のネタが黒名雪、黒香里だけでは、とてもこれだけの会話量をカバーできるものとは見えませんでした。
- 0005 あの素晴らしい愛をもう一度……いや、マジで。お願い。俺んトコだけでもいーから! (採点:6)
- まいりましたねー。
かなりというかほとんどKanonも祐一も真琴もかんけーないやん、という文に思えましたが、幾度となく笑ってしまいました。
これが作者様の日記であったならばめちゃ惚れていたような気がしますが。
- 0007 華音霊異記 (採点:2)
- ええと、とりあえず、あまりに無茶過ぎます。ツッコミどころがあまりに多すぎるのですが…とりあえず。
主題が見えませんでした。話の中心となっているのは、香里なのか久瀬なのか。香里の出番の少なさ、舞編絡めているところを見ると久瀬なのでしょうけど…それにしては話の初めと終わりが香里ですし。
最後、久瀬の取った行動は自分の属している神社に敵対するのみならず、この国トップクラスの巫女ですらどうすることもできないような災厄を解き放つ行為、でもあるわけですよね? 私には設定が良く分らんですが。
この後久瀬が糾弾されたりと予想しますが、そのあたり、久瀬がどう考えていて、どう覚悟を決めたのかとか、感情きっちり書かれていないと、久瀬SSとしても読むことができないわけです。
後、エピソードその他が、こう、場当たり的と言いますか。なんか、説明があちこち飛びまくる話を聞いているような印象を受けました。
最後に。
アイディア自体は面白いと思います。が、アイディアを書きなぐっただけで終わっているというか。細部をきっちり詰めて、効果的な見せ方考えて書かれたら良いものになるかも、と思います。
追伸。この話のラスト、久瀬がどうすることもできなくて栞を見殺しにする、というラストだったら私は楽しめたように思います。
- 0008 残り灯 (採点:1)
- んーむ。既に死んでいる北川の最後のあがき、みたいなものということでしょうか。
あがいた挙句になにも変えることができなかった、という雰囲気の結末は好きなのですが、いかんせんそこまでが私にはちょっと。
北川に葛藤がないからか、会話から即物的印象を受けました。姫里との連携で背景を知ってしまえていたというのも、迷いとか、そういうものを排除する結果となっているように思えます。それに引きずられてか、他のキャラまでこう、会話に心がないというか。なんといいますか、キャラがこうバラバラ、気まぐれに動いている印象といいますか。
- 0012 思い出という名の道しるべ (採点:4)
- んー、あゆ帰還後の日常、というテーマだと思うのですが、北川と香里のあたりでちょっと北川と香里に比重が行きすぎていたようにも思えます。
あと、『予想どうり』ではなくて、『予想どおり』と表記したと思います。(これで減点してはいませんが)
- 0015 らんじぇりーらす (採点:9)
- すごい、すごい。こう、全編ぱんつ一色で綴られた話なのに即物的なエロとかではなくて、ふんわり、ふわふわで楽しげな雰囲気が実に気持ちが良いです。
- 0016 sTrAwbErRy FiElDs fOreVeR (採点:5)
- ダークというか、むしろ悪趣味というか。
終盤にはSS書きへのある種のメッセージが込められているように見えましたが…どうなのでしょうか。
物語として楽しんだわけではありませんが、読んでいて結構気分が悪くなれましたので、ある種の敬意を込めてこの点数を。
- 0018 片翼の天使 (採点:8)
- この主人公『月宮あゆ』の世界ではあの事故は起こらず、その後辛酸を舐めつつも祐一と再び出会うという約束のために7年を過ごしていた。それを引き起こしたのはこの主人公のかつての姿、Kanon本編の生霊月宮あゆであり、記憶が一部あいまいになって7年前に…うーん、混乱しています、私。
私の読解力ではどうも足りないようですが、なんとなく気に入りました。
- 0023 今と出会うために時計は時を刻む (採点:3)
- うーむ。時間逆行ものへのアンチテーゼかな、と思いながら読んでいたのですが…戻りますか。
あれだけ語られた上で戻られますと、このSS自体なんのためにあったのかな、と疑問に思えてしまいます。
『今』を大切に生きると言い切った少女の過去に干渉するのはあれれ?と首を傾げざるを得ませんでした。過去の美汐に一声かけるだけだったなら抵抗は覚えなかったと思いますが。
- 0025 目くそ、鼻くそと共に散れ (採点:8)
- わははははははははは。
ぱんつにぶるまにかっぽーぎ、そして青○ですか。えっちなのはいけないとおもいますっ! 嘘です。嘘です、えっちバンザイ。
『マリア様が見ている』というのが、某百合っぽい小説を指しているならば、『マリア様がみてる』と訂正致します。間違えてはだめですよ、マリア様が見ていらっしゃいますからね。
しかし、久瀬が哀れですなぁ。頑張れ久瀬、青春はファイヤーですよ、と激励を。
読み終わったテンションのまま書かせて頂きました。失礼。
- 0030 おくりもの (採点:5)
- んーむ、冒頭の祐一の独白癖&ナックル香里の壊れギャグパートがなんか不釣合いのような…狙ってやっているのだろうとは思いますが。
後、祐一が水瀬家に帰ってきたパート7、北川の扱いがなんかこう、流れを止めているような気がします。つか、あの状態の祐一から見れば、北川がどうでもいいのは確かだと思いますが、北川がいる事に突っ込みを入れるより名雪まっしぐらが自然じゃないかなー、と思ってしまいました。
- 0031 沈黙のプロミス・ベル (採点:3)
- なるほどー。いや、あゆまっしぐらな祐一には非常に好感が持てました。
ただ、全員集合な前半パートが、あまりにありきたりと言いますか。祐一の独白癖についてはどなたかが突っ込まれると思いますけど。ひねる必要はないと思いますが、もうちょっと丁寧に書いて欲しかったかなぁ、と思う次第です。
あ、佐祐理さんの字が、佐『佑』理になっていましたが、あまりに自然だったのでしばらく気が付きませんでした。
- 0037 Perfect Boy (採点:6)
- むぅ、惜しいな、と思ったです。何と言いますか、満タンになるまえに開放されたような、微妙にすっきりできないという気分です。溜めが私には足りないと思えたのかもしれません。
北川が完璧を求めようとした、香里とのエピソードによって北川というキャラに命が吹きこまれたような気がしました。
- 0039 バレンタインの空模様 (採点:6)
- 短編連作といった雰囲気ですね。ヒロイン1人にかけれる容量のわりに綺麗にまとまっていると感じました。一番気に入ったのは香里のパートですね。
しかし、ハーレムエンドで締められていなくてよかった…
- 0041 ミラクル☆パワーの使い方 (採点:8)
- わはははははは。アホです、アホ過ぎです(誉め言葉です)。
ハイテンションのまま突っ走り、クライマックスでしんみりさせてラストで落とす。見事にはめられましたぞ。
いや、楽しませていただきました。
- 0042 手探りの旅人達 (採点:7)
- うぬあー。あまりに詰めこみすぎですー。
26日佐祐理分岐からの補足シナリオだと思いますが、祐一、佐祐理の裏であゆと舞を絡めるとかかなり考えられていると思うのです。
しかし、各パートが圧倒的に足りません。特に、各キャラの心情は葛藤に乏しく、溜めが全然足りていないと感じました。長編として見たかったかな、と思います。
- 0051 受精卵 (採点:10)
- うわ…これ…あれですよね…。北川はニ重の罪を、と。自分の子を見ずに自殺…ですか。
火曜サスペンス劇場のテーマが何故か頭に鳴り響きました。
- 0057 好きと言って欲しいだけ (採点:5)
- うーん、いや、やりたいことは凄く良くわかるんです。そして、その流れについては面白いな、と思ったんです。
しかし、しかしですね。あまりにもキャラに語らせすぎではないでしょうか。久瀬VS佐祐理はこう微妙なやり取りで饒舌でもそれほど気にはならなかったんですが、終盤のやり取りが…こう、キャラが台本の台詞を読んでいるような印象を受けました。
舞の『嫌いじゃない』についてのエピソードは非常に良かったと思います。
- 0058 さよなら、レディバード (採点:10)
- ええと、地の文で『美坂』はちょっと違和感がありました。3人称の視点が香里である箇所もあっただけに。
北川、の位置付けは人によって違うとは思いますが、敢えて言わせていただきます。これぞ北川だ、と。私が見たいと思っていた物語の一つがここにある、そういう気分です。
- 0060 .79 (採点:9)
- やられました。見事にやられました。
.79つう題名も、ラストが.80になっていることも。
きれーに貴方の策略にはまり爆笑しました。
- 0061 溶けよ、春の涙 (採点:3)
- ストーリーは面白かったと思います。なんですが、文がこう、どこか空回りしているような、無理をしているような、そんな印象を受けました。
あと、ラストシーンについて突っ込みを。6,7年寝たきりになるというのは、あゆ本体をイメージさせるものかと思うのですが、そう言っておいて病室から抜け出しているのは…ベッドから起きるのも困難だったのでは…
- 0062 トリビアを聞きながら (採点:2)
- うーむ。凄い勢いですね。書いていて楽しかったのだろうな、と。それは伝わってきました。
しかし、こういろいろなネタを散りばめるのはいいのですが、こう、散りばめただけという印象があります。
本題は北川がラーメンに目覚める>頑張る>萎む、という流れでいいのでしょうか。こう、某ラーメン漫画やなんやらが大量に混じっていたと思いますが。
あと、文がこう、『てにをは』が狂っていると思われる箇所がいくつかありました。それ以外にも、『実験台』は固有名詞ではないだろう、とか読んでいる時に気になりまして…【Start up!】つうのも何を始めたのだろうかと…
- 0064 13月になれば君に贈りたいものがあるんだ。 (採点:10)
- 題名が凄く気になります。最後の部分はなにかの歌の一節なのでしょうか。
- 0066 『回転演舞』 (採点:1)
- あー、と…
すみません、作者様の意図が掴めませんでした。ギャグとして取るべきなのだろうか、と悩みましたが、シリアス表記でありましたので。
シリアスであるなら、飛ばされている間の部分書いて欲しいところですし。佐祐理の父親が未婚の母を許しそうもない上に、相手は二股…剣持って相手殺そうとした(明確に意志表示をしている)舞がどうなったのかもさっぱり。一行で片付けられましても…
そして、たすくなる人物。祐一の生まれ変わり? いやまあ確かにどうでもいいことかもしれませんが…当事者なら考えてもわからんでしょうし。
しかし、結局作者様が表現したかったものはいったいなんだったのでしょうか? 私には、さっぱりわかりませんでした。
- 0074 幸せを掴んだ男 (採点:3)
- うーん。いや、勢いはあると思うのです。とても。
しかし、ネタが…序盤は面白かったんですが、こう、祐一の独白癖とかジャムネタを出したところでこのオチは〜、とか言われましても。いや、文自体には同意しますけどね。
あと、『POIZON』という単語が出てきましたが、毒という意味での英語なら『POISON』だと思います。何かの固有名詞とか、英語じゃないとか北川に意図的に言わせたものとかであるなら、すみません。
- 0078 ガラス/ラフ・メイカー (採点:6)
- わはは、久瀬サイコーです。
と、真面目な話、舞シナリオでは学校側が舞、佐祐理を切り捨てていたと同時に、舞、佐祐理側も巻き添えにした多くの生徒を切り捨てていたためにどっちもどっち、と思っています。
舞踏会についてではなく、窓ガラスをメインにしているのはパワーバランスのため(舞踏会を持出せば明らかに祐一は困ったはず)かと思っていたのですが…ガラスフェチですかいっ。
かなり楽しんだためにもっと点を高く入れたいのですが、舞死亡を受けるにはちょっと軽すぎると思いますので、この点数を。
- 0086 good-bye, darling -- a family (採点:1)
- えーと…すみません。ツッコミどころが多すぎます。
まず、文章ですが、ハードボイルド調にするために、えらく無茶をしていませんか? 同じ表現が延々と繰り返されていて、こう、読む気を削がれました。『一発の銃弾と呼ばれる獣の咆哮』『額から真っ赤な血の糸を紡ぎながら』等々。大仰な言葉は多用されると逆に滑稽な物として映ってしまいかねないと思います。
で、内容なんですが…祐一が妻である秋子さんを殺すところなんかは私の趣味にはまっているのですが、なんといっても最後の語りが…作中での祐一の戦闘力及び言動から、普通の人間は彼にとっては蟻に等しいのではと思いましたので、猛烈な違和感がありました。『未来は自分自身で…』って、他人のそれを圧倒的な戦闘力で踏みにじる人間の台詞なんでしょうか? これではハードボイルドというよりは、なんといいますか…
後、『北沢潤一』なる人物。何故『北川潤』ではないのでしょうか? 確かにキャラを殺すのは抵抗を生むものでしょうけど、作中で秋子さん他多数を殺し名雪に銃を向けているわけで、いまさら北川を殺すのをためらう理由はありませんよね。まさかとは思いますが…いや、私の予想が外れていることを祈っています。
また、秋子さんとその部下である刺客の戦術があまりに…相手一人ってわかっていて取る戦術には見えないというか…いや、私は戦闘なるものはやったことが無いのでそのあたりは的外れかもしれません。
- 0087 ふたつ (採点:8)
- ……すみません、私にはわかりません、わかりません、が…何故か味がある。
最後の一節は、SSを書くというその行為を指しているのでしょうか。
- 0089 ベビーフェイス (採点:2)
- んーむ。自分を高みに置いて周囲を見ている祐一の孤独、なのでしょうか?
残念ながら、あまり話としては面白くなかったですねぇ。人の心の怖さも恐ろしさもなく、はたまた物語としても…と。単に祐一サイテーだなぁ、と思っただけで。
冒頭、香里がすっぱりと自殺したくだりあたりでは結構期待していたのですけど。
- 0090 真冬の蠍 (採点:10)
- ふぅー、堪能しました、堪能しましたよ。
気になった箇所が一つありました。名雪の頭蓋骨を香里が差し出す箇所なんですが、あれって出てきた直後、手に持てるほど温度下がっていたかなぁ、と。直接触れたことはないのでわかりませんが、疑問に思ったということで。
あの場面、手を焼かれながらも笑顔で香里が差し出す、とすると雰囲気変わってしまいますか。私はそっちの方が好みだったりしますけど。
- 0094 Prelude Kanon (採点:7)
- あゆの両親の物語、ですか。そしてあゆ母が妖狐、と。いつ衰弱が起こるのだろう、と思いながら読んでいました。
面白かった…んですが、やはり真琴シナリオが頭にある分だけ届いてくるものが弱かったです。
- 0102 "Koukai Dreamer" (採点:3)
- うーぬぬぬ。香里と名雪の出会い、ですか。
香里や名雪の味付けは面白いと思ったのですが、このエピソードからではKanonに繋がならないなぁ、と。後に栞に対して香里が取った態度が。
あと、名雪の『100%頼りきっちゃう〜』の台詞なんですが、パシリに使われていた人間の台詞としては似合わないような気がします。これ言えるならパシリやってないよなぁ、と。
- 0104 幸せの玩具 (採点:10)
- …これは凄い。
倉田佐祐理は人によって捉え方が違うキャラだと思うのですが、私は彼女ならやりかねんと、そう思っています。そして、舞も。
Kanonをプレイした時、祐一が他ルート通った時はもちろんのこと、舞ルート、佐祐理ルート通ったときですらエンディングから幸せな未来を想像できなかった自分がいました。
このSSを読んで、その時の感情を強烈に思い出しました。
この後も佐祐理さんには外からの光はささないのでしょうね。永遠に自分の光に囚われた牢獄に…
○YOU さん
- 0002 ぜろぜろなゆちゃん〜凶悪兵器を破壊せよ!〜 (採点:2)
- おそらく台本形式にしているんだと思うけど、会話というかセリフしか書かれていないものなんでしょうか。もっと行動を説明する文、あるいはセリフを多くすべきだったと感じました。話の内容としても、名雪の暴走具合が目立ちましたが、話の展開としては笑えるところが少なかったという印象です。
- 0003 皐月の陽光、うららかに。 (採点:7)
- アルファベット3文字でPで始まりAで終る団体の女性が言いそうな言葉が飛び交っています。美歌の言う事も状況によっては正しいので(この場合は対応として)一概に否定はできないんですが、美歌が美坂チームの陰謀に気づいて授業を飛び出した事は彼女が奇麗事を言って良い子ぶっている自分が特別だと思っているやつだと見えましたね。そこは作品といっしょです。また本筋以外の美坂チームのやりとり、会話などは面白く読ませてもらいました。…でどこがオールキャラなんでしょうか。
- 0004 届け、この想い (採点:5)
- だまされた〜。真琴は真琴でもそちらの真琴ですか。内容はKANONキャラも真琴姉以外ほとんど出てきませんが、祐一の行動のきっかけとなること・変化・主題にKANONがかかっているので私には受け入れられます。真琴姉がONEの七瀬とかぶって見えたのですが意図してましたか?
- 0005 あの素晴らしい愛をもう一度……いや、マジで。お願い。俺んトコだけでもいーから! (採点:1)
- 祐一がいろいろなやばげな事を妄想しながらただ森の中を歩いているだけとしか読めないのですが。最後の結論も今までの経緯を飛ばしているような気がします。序章と大詰以外のある意味もわかりませんし。それと字を詰めすぎです。もっと改行を特に「」文で増やすべきです
- 0008 残り灯 (採点:3)
- 変わった設定にするのはいいことですが、するなら読み手が理解できるだけではなく、納得できるような描写・理由付けをしてください。内容自体はよかったのですが、意味ありげな表現と説明不足のせいで消化不良です。どうやら栞はバッドエンドに進んだようですがひょっとして北川が成仏しなかったせいですか。
- 0009 やみつき (採点:6)
- 美汐の演劇部に入っている理由の件が意外に珍しかったのではないでしょうか。美汐がただ閉じこもっているだけではなく自分からも動いていたというのは案外少ないのではないかと思います。ところで劇の内容は「眠れる森の美女」と「白雪姫」のどちらだったのでしょうか。
- 0011 プレイアデス(Play-a-Death) (採点:4)
- 日・世・生って何ですか?まあそれはともかく、香里と祐一がそれぞれ酷い顔をしていたことにお互い以外に誰も気づかなかったのってお互いがお互いの事をよく見ていたから仮面の下の素顔が見えたと言う事なのでしょうか。もしそうなら、いつのまにそんなに仲良くなったのかって疑問が出ますが。
- 0013 蛍火 (採点:8)
- カンパニュラの花言葉:感謝・大望・抱負・不変・貞節・誠実・思いを告げる・後悔・うるさい。感謝は香里が文中で触れているのできっと「思いを告げる」でしょう。それとも「大望」かな。「後悔」は祐一に渡したことからも違うと思うのですが。最後の部分は人によっては異論もあるでしょうが私の感覚では、夏の夜・蛍・人気の無い場所ではこんな感じの幽霊が出ても違和感はありません。栞の問題が解決しなかったばかりにずっと苦しんできた香里の結末。きっと後悔はしていないんでしょうね。
- 0014 キスで終わる物語 (採点:7)
- 直接的にただ全編にわたってラブラブしている作品よりも甘く感じました。劇という題材を通しているから話が活きていてそれでより強く感じられるのかな。劇中で告白すればそれは伝説になるな。
- 0015 らんじぇりーらす (採点:8)
- ……………え、えーと。なんて言っていいやら。うまい言葉が出てきません。いや面白かったんですよ、ほんと。こんなジャンルの話が出てくるとは思いもしませんでした。この前に読んだのが重めの話だっただけになおさらです。最後に一つ、作者さん女性の方ですよね。
- 0016 sTrAwbErRy FiElDs fOreVeR (採点:1)
- パンク風の文章と言うべきなのでしょう。内容も激しく際どいもので、そんな文章なせいか読んでて何かを強く感じた気はしましたが…。文頭のあの抜粋はまずいでしょう。あれは「この作品はへたくそです、だから真実味のようなものが感じられるんです」と言ってるように読めました。もしかして作者の方、カノンが嫌いですか。申し訳ございませんが、私としてはこの作品に1点以外の点数をつける気にはなれませんでした。
- 0018 片翼の天使 (採点:8)
- KANONでは似たようなSSを見たことがありません。なので読んでいてとても面白かったです。状況・心境の描写がしっかりしていた事もプラス評価です。もしあゆが落ちなかったらの展開、水瀬家にひきとられているのが良くありますが、リアルに考えるとむしろこうなる確率のほうが高く思えます。疑問点ですが、時間を戻ったあゆは結局お母さんを救えなかったのですね、時間逆行で願いを使いきったのが原因なのでしょうか。
- 0019 12時の魔法 (採点:5)
- いや、『ほのぼの』じゃないでしょこれは。
- 0021 憂鬱な自殺者達の午後 (採点:8)
- 香里が不安定なのに、祐一は安定している。一読目はこれに疑問を持ちました。恋人は辞められても姉は辞められない。これが祐一と香里の違いですよね。栞が今まで通りにしようとしても祐一はフッてしまえばよかった。あってますか?
このテーマは盲点でした。最初は栞のように何いっているのか分かりませんでした。言われてみればあたりまえのことです。
- 0022 眠り姫に恋焦がれて (採点:8)
- 正直に言って採点に困りました。珍しい展開をしましたが、はじめにちゃんと理由付けをしているので納得できましたし、一人一人の表現も上手で物語の完成度も高いと感じます。満点でもいいかなと考えていたのですが、最後の北川と名雪の関係を匂わせたせいで余韻が台無しになっています。失望感と名雪登場までの高評価の折衷で点数を決定しました。
- 0024 SMALL TWO OF PIECES (採点:7)
- 前回ならシリアスだったのがダークになっただけかもしれませんけど。今回ダーク作品のレベル高いですね。ただ悲劇・読んでて怖いのではなく、人間の負の面に向き合わされる。そんな自分自身を省みさせられるような怖さです。
- 0026 ちょっとだけ大人になれるジャムの秘密 (採点:5)
- 不思議なのは「なぜ帰ってきたのか」ではなく「なぜ一度は消えたのか」ですか。この発想は意外といえば意外です。もっともその辺は原作でも理由付けられているので、そこを掘り下げていく必要があったのでしょう。で、結局あのジャムは何でしょうか。あゆには何ら効果なかったようですし、真琴のあれは偽薬効果でしょう。少し効果がでていることから本当に秋子さんの言う通りかもしれないんですけど。
- 0027 雪の迷宮 (採点:3)
- 内容は名雪ストーリーのクライマックスを詳しくしたもの、その時の名雪の気持ちの移り変わりを詳細に表現しようとしたようですけど、それならいっそ祐一の部分をカットしてしまったほうがよかったでしょう。名雪サイドに比べて、祐一サイドのほうは原作でもありますし、新味が無いというか扱いが軽いと感じます。
- 0028 炉辺に腰掛けて、 (採点:1)
- 初めて読んだ時はなんだこりゃと、いったいこれは何なのかと思い、じっくりと読みなおしました。なんとか書きたい事が読み取れましたが、はっきり言って出すコンペを間違えています。たしかに北川・名雪・祐一は出てきますし、過去の事件にも少し触れています。ですが彼らがKANONの北川・名雪・祐一である必要性が無く、また彼らがKANONキャラであるようには見えません。これはオリジナル作品とすべき作品でしょう。そう読めば、途中の表現法も上手だと思いますし、ある少年の「子どもとしての自分を残しながらも、人生についてかそれとも何とも言えない、または自覚すらしていない悩みをかかえながらも、少女とちょっと変わった少年との出会いで何かが変わる様子」といった話に入り込めます。しかし走り幅跳びでどんなに高く飛んでも何の意味もないように、種目を間違えている以上は最低点をつけさせてもらいました。
- 0031 沈黙のプロミス・ベル (採点:3)
- タイトルがすごい位置にあるんですが。このタイトルの位置と、真琴だけがいない設定から考えて書きたかったシーンは狐の真琴の前で結婚するということなんでしょうか。シーンとしては映画のラストシーンみたいで絵になりますが、映画のラストシーンにはそこに至るまでの過程が2時間ぐらいにわたって語られます。その点から考えて非常に弱いと感じられます。また、あゆが飛びだした理由は納得できますが、あゆがそこにいなかった理由が語られていない事、祐一が電話で名雪に話す内容が納得できませんでした。
- 0033 めぐり、ひとひら。 (採点:5)
- 不幸って書いてあったから読む前に覚悟を決めたのに………うーん、栞の気持ちを考えれば不幸かな。でも栞の存在のおかげで内容はシリアス調なのにかなり柔らかくなりました。できればもっと栞を活動させたほうが良かったかも。あと、ページ配分を変えたほうがいいでしょう。2、3、6ページ目が短すぎます。
- 0034 白の世界に天使はいない (採点:8)
- 全体的に悲しみにあふれています。悲しさが日常になってしまっていることが痛く感じました。終ってしまった祐一と、終わりが見えない佐佑理のどっちがよりきついのでしょうかね。佐佑理の妄想も悲しさを増幅しています。最後の1行は何を示しているのですか?壊れてしまった幸せを意味するのか、それとも佐佑理
はこれで心中したのでしょうか。
- 0035 夏もよう (採点:7)
- 月夜の場面で終わりだとおもっていたので、その後があることに気づいた時、蛇足だなと思ったのですが…そんなことはなく、しっかりと終っていました。
- 0038 彼は友達 (採点:5)
- 3人の中で1番しっかりしているのは舞なのか?いやきっと舞が二人のことを親友としてよく見ていたからこそとるべき行動がわかったんでしょうね。
- 0039 バレンタインの空模様 (採点:7)
- 想像はできていたけど、面白かった。彼女達みんなが祐一から借りたとして、かなりの金額になったのでしゃないかとは思いましたが。今度は祐一の番で…何人分でしょうか。その騒動も見てみたいです。最後に、このネタって創作ですか、それとも現実ですか。
- 0040 sin (採点:3)
- オープニングのあの話の意味がよく分かりませんでした。祐一の間違えた事については分かりますが、香里の発言についてです。あの書き方だとその後でまた同じミスをしてしまうといった感じに読めるのですが、どこにかかってくるのでしょうか。それとあのやり取りでチキンレースに勝てるのなら何故そんなにかかったのでしょうか。最初のほうに切るカードのような気がしますが。もしかして自分が立ち直るために無意識でそんな強力なカードを避けていたのでしょうか。とまあいろいろな疑問もありますが、祐一と香里の微妙な関係、罪を背負っているからこそ相手の自虐を見逃せない二人には説得力がありました。
- 0041 ミラクル☆パワーの使い方 (採点:10)
- あはは〜。つっこみどころはありますが、それはおいといて。非常に面白かったです。舞が主役ですが、佐佑理や祐一が死にキャラになっていないことや、魔女っ子ものとしても上手く出来ている事、魔物の設定を生かしていること、舞の戦う理由、力についてなど。完成度が非常に高い作品だと感じたためこの点数です。
- 0042 手探りの旅人達 (採点:8)
- まずタイトルの位置が気になりました。今回非常に多いんですけどなんでタイトルの前に少しばかり長い前書きを置こうとするんでしょうか。私としては素直に先頭か、あるいは前書きを1行ぐらいにしておけばいいんじゃないかなと思うんですけど。ページ最後にタイトルってのはバランスが悪いです。そこに置くならむしろ2ページ目の先頭でいいのではないでしょうか。全体的にはページを切っているぶんテンポが速いように感じられましたが、とても楽しめました。特にあゆが舞を説得するシーンが、あゆらしい説得の仕方だなと納得できました。
- 0044 三月の空 (採点:6)
- 7ページは切りすぎだと思っていたのですが、切り方がちゃんとしているため違和感無く読めました。祐一達の幸せを壊さないように心掛ける秋子さんのやさしさが全面に感じられました。最後の秋子さんの考えは読者には賛否両論でしょうが、私は受け入れられます。ただし、その時に祐一達にどうあゆのことを説明するのかって疑問はありますが。
- 0045 応援できない大熱戦 (採点:7)
- ギネスにもアイスクリームの早食い(大食いだったかな?)記録が載っているらしいですが、その記録達成者は終了後に食道が凍傷になって入院したそうです。名雪と栞の争いもさることながら祐一と香里のやりとりも十分に凍り付きそうだと思ったのは私だけでしょうか。
- 0046 二人、幸せな日々を (採点:2)
- ――扉は、最後まで開くことが無かった――
この1文で今の状況は分かりましたが、なぜこんなことになっているのか?つまりはこの作品の設定が理解できませんでした。詳しい設定等の解説を作者の方にはお願いします。この点数の理由は雰囲気・ジャンルが変わりすぎていて、それでいてそのフォローができていないため破綻してしまっていると感じたからです。
- 0047 gift for love (採点:5)
- ニコルの成長をメインにしながら舞の成長を表わせていました。周りの状況や光景がすばらしいものだと推測できますが、あまり描写されていない点が残念です。コミックで読んでみたい作品です。
- 0050 怨みます (採点:9)
- いやあ思いっきり笑いました。シリアスというかお約束的展開から落とすってのがギャグの定番とよく言われますが、しっかり守られています。それに栞の人間らしいこと!怨霊なのに人間らしいってのもおかしいかもしれないけど、すっごく説得力あります。一つ難点をあげれば、暴力というか攻撃を加えるシーンがちょっと強すぎるような気がしますが、まあ香里が栞にしたことを考えたり、怨霊だしねえ。
- 0051 受精卵 (採点:9)
- ジャンル:ダークの名にふさわしい作品でした。ホラーのような怖さではなく、ダークらしい人間の怖さを上手く表現しています。直接的な死・破滅の描写は無かったので暗示しているといったほうがいいのでしょうか。祐一の弱さ。名雪の純粋さとそれゆえの愚かさ。香里の執念とも言える狂愛。北川の臆病さとそして香里にあおられ暴発した愛。その4人の特徴が、誰も思ってもいなかった結末を迎える。途中で気づいた時、まさかと思いました。話題を変えます。最初のほうで代理母についての記述がありましたね。一度離してしまえばそれで終わりと。香里は知ってたはずなのに手放さなかった。結局香里もあきらめきれていなかったということでしょうね。
- 0053 ハル (採点:10)
- 思わず拍手をしてしまったほどすばらしい作品です。あゆとの交流によって成長というか心を開いていく、あるいは外界に目を向けていく美汐がメインですが、彼女の気持ち・行動、あゆにあこがれを抱いている一方であゆも美汐にあこがれている様子、お互いが相手を見ていること、さらにはあゆの考えや様子、要は全てにおいて見事に表現されていました。最後の締めも余韻を消すようなものでは無く、静かに終らせるような感じがしましたし。内容面では文句のつけようがないほどです。
- 0054 それだけで、なにもいらない (採点:4)
- まず、誤字脱字が非常に目立ちました。読み飛ばせるものだけではなく、これはなんて書こうとしたんだ?と考えてしまうようなものもあったのが痛いです。時間の流れも気になります。祐一は退社後、丸1日どこで時間を費やしたのか?香里は公園に行くまでに半日かかってますが、文頭あたりから考えてそれほど離れていないイメージがあるので、疑問に思いました。なお、祐一×香里ものとしては栞の死をしっかり表現している点が高ポイントです。もっとも香里がえらい弱いように書かれていますがこれは祐一に頼る事でごまかしていたのですか。認めた祐一との差がちょっと…。
- 0055 少年エスパー 北川! (採点:9)
- 始まり方が始まり方だったんであまり期待はしていなかったんですけど、とても面白かったです。ただ笑えるだけのギャグものではなかったことが特に好印象です。結局真琴はでてこなかったみたいですけど…もしかして途中で出てきた子狐が狐に戻った真琴ですか。ところで結局舞の力であゆを戻したんなら奇跡が一つ余ってませんか?
- 0061 溶けよ、春の涙 (採点:7)
- 2ページ目での「表現の落差」の表現が上手に使われています。こんな感じでえっ!て思うような書き方だと読むのに楽しめます。タイトルの位置はどうかと思いました。一般的にタイトルの後が本編だと思うので、すぐに次ページになってしまうような所に置くべきではないと思うからです。いっそのこと1番最初に置いたらどうでしょうか。
- 0064 13月になれば君に贈りたいものがあるんだ。 (採点:6)
- この題名の意味って何でしょう。13月なんてないんだからあゆ以外の彼女らとの決別を表わしているのでしょうか。さて内容の感想ですか、読んでて怖いです。祐一の気づいていない後ろ側でぴりぴりしているのを感じます。なんか佐佑理とか美汐とか呪いをかけているんじゃないか、実は原因が祐一にあるんだってこと知ってるだろと読めます。祐一も何か感じているから幻覚だとか世界が終わるだとか言ってるのかなと。ところでオリキャラを出した目的がわからなかったのですが。
- 0066 『回転演舞』 (採点:2)
- 展開と設定が突飛過ぎます。1ページ目はよかったのですが、2ページ目がぶっ飛んでます。
まずページの切り方が悪いように思えます。良い引き方だったのですが、それを直に引き継がずに次でいきなり急展開しているのも拍子抜けしました。変わった結末も悪くはないのですが、読んで納得させることが必要だと思います。少なくとも私はあっけにとられました。
- 0068 そして世界は、またひとつ (採点:7)
- 今回、ページ分けに失敗していると思うものがありますが、上手く出来ています。さて、一つ聴きたいんですが、残り4つの奇蹟ってどこいきました?あゆと真琴と栞がちょこっと出てきましたが、それだけですか。
- 0069 はっぴ〜・はっぴ〜・くりすます (採点:7)
- とても微笑ましいものを感じさせられました。祐一・真琴・美汐がうまくかみ合っていて、こういう内容だとたいてい美汐が目立たないんですけど、しっかり活躍してました。シーンの切り替えも違和感無く、それぞれのシーンもキャラのやりとりが上手く出来ていたと思います。ですが、最後のページはどうでしょう。作者からのメッセージということで分けたんだと思いますが、これだけだと開いた時に拍子抜けしますし、だからといってあの後につけるとおかしいですし、無い方がよかったでしょう。
- 0070 recollections birthday (採点:3)
- まず、舞の一人称は「あたし」ではなく「私」だったはずです。それに加え、舞の口調や心境表現…つまりは性格が明るい所に違和感があります。力を受け入れた後ということで舞の変化を表現しているのかも知れませんが、その辺の説明やうけいれられるための工夫が見られないため、作品全体を通して違和感を感じました。
- 0071 笑顔。 (採点:2)
- 哲結局心と遺伝子(物質)の対立関係に終始していると読めましたが、これがどうカノンに結びつくのかということがよく分かりませんでした。ただあゆの存在と心を結びつけてむりやりつなげているように思えました。
- 0074 幸せを掴んだ男 (採点:2)
- えーと、どこでどう笑えばいいんでしょうか。ギャグじゃないにしても北川の言うところのノンフィクションまではともかく、フィクションのところがちょっとがらっと変わって違和感ありまくりでした。
- 0076 遺書 (採点:4)
- タイトルの遺書はどこに出てきたのでしょうか。名雪の存在そのものが夫の残したもの遺書のようなものだと言う意味でしょうか。秋子さんの母としての気持ち、それと弱さがあちらこちらから表れていました。
- 0078 ガラス/ラフ・メイカー (採点:3)
- 話がまとまっていない感じがします。いろんな方向に話を展開しておきながら、それを片付けていないような感じです。例えば香里と久瀬の会話の意味、名雪との過去の記憶、久瀬の家出と心変わりについてなど軽く手をつけただけのような印象があります。
- 0079 A TAIR 〜 真実の空に還る時 〜 (採点:3)
- 疑問点が一つ。生徒が交通事故で亡くなったりしたらすぐに学校のほうに連絡がいくと思うのですが、なんで誰も知らないしそれどころか新学期になっても生徒会のほうに連絡がいっていないのでしょうか。久瀬は久瀬らしかったです(変な表現ですが)
- 0080 友情 (採点:2)
- ギャグ…でしょうか?そのわりには雰囲気と内容がシリアスっぽい気がしますが。ギャグがとけこんでいないSSといった感じで、読んでいて違和感にあふれています。さらにいえば誤字が目立った事、ぁのような小さい字も読みにくく思えました。
- 0081 天使の一片 (採点:7)
- あゆエンド以外でのあゆとの別れをここまでしっかり描写しているSSは少ないのではないでしょうか。気球の中でも同じ時間を過ごしたようですし。この後の名雪がどんな反応をするのかちょっと気になります。
- 0083 恋は唐突に、急発進で (採点:5)
- 佐佑理さんがただ暴走しているだけの話なんでしょうか。意外なことをさせるなら何らかの説明やフォローが必要になるのではないでしょうか。コンセプトがそうであるにしろ読み手をおきざりにしているような気がしました。面白かったですけど。私としては佐佑理さんよりいつも通りに静かにいる舞のほうが存在感ありました。
- 0086 good-bye, darling -- a family (採点:2)
- ハードボイルドの雰囲気はよく表わされています。でも祐一が名雪が父親っていう設定とその理由―年老いてもふけてみえない家系―の不自然さが浮き出てしまい、全体的に受け入れがたい感覚が出てしまっています。ところで北沢潤って誰?
- 0087 ふたつ (採点:6)
- まずこれを読んで思った事は、よくこんなSSを考えついたもんだという感心・驚きでした。その後これに点数をつけなければならないことにとまどいを感じましたが、私の出来る限りで採点させていただきます。
話は大きく分けて二つの素粒子だけがある世界と旧世界に分かれています。私の感覚では旧世界の描写はいらなかったと思います。この話の本題は二つの素粒子にあるのであって、旧世界の事がその表現にプラスになっているとは感じられなかったからです。多数の素粒子のある世界のすばらしさを出して対比させようとしたのかもしれませんが表現できていないと感じたからです。
素粒子二つの世界は描写がしっかりされているため、その状態が思い浮かべられ、その美しさが感じられ、今はこれだけでいいと思うのもわかります。
- 0088 春に降る雪 (採点:6)
- 場面が交互にやってくるのがいまいちわかりずらかったです。栞に受けた影響が表れているように思えました。結末はハッピーエンドで終りそうですが、悲劇的に終りそうでもあり、どちらでも解釈できますが、物語としてはそのへんはどうてもいいことでしょう。
- 0089 ベビーフェイス (採点:7)
- こういう考え方は見習おうとは思いませんが納得はできます。最後のほうはちょっと理解しづらいところがあるのですが、香里の気まぐれを否定的に考えていたのに祐一が名雪を捨てて可能性を求めてみたのは気まぐれですよね。それも成功率が低い。自分でE評価だと言っていましたし。
- 0090 真冬の蠍 (採点:8)
- バッドエンド。誰も救われない。誰の行為も報われない。皆がよかれと思ってやっていたことが全て裏目にでる。展開の仕方も見事だと思います。名雪の蠍の話も香里の思考に誘導されました、なので祐一の話とカンパネルラのセリフに香里と同じように呆けた後、衝撃が来ました。栞の部分は少しダークさが弱いと思います。最後の祐一の行き先もはっきりとは示していませんでしたが、最初の頃の変な表現はそういう意味かと感心しました。
- 0091 七月八日、晴れ (採点:5)
- 美汐が真琴を叩いた所の急展開は良かったと思います。いままでほのぼのだったのが一転する事で印象に強く残りました。ものみの丘から水瀬家に戻ってきたところまでは特に不満は無かったのですが。その先がどうも駄目です、展開に不満・違和感が出ちゃいました。そりゃないだろって思った久瀬っぽいキャラとのやりとりと、祐一と真琴との会話が空白が多すぎて読みづらかったこと。後半〜にかけての重要な部分で不満がある分採点はきびしめにしました。
- 0094 Prelude Kanon (採点:5)
- オリキャラとは書いてあったけど、まさか本当にオリキャラしかでないなんて思いもしませんでした。ものみの丘の妖狐を使っている点でKANONだと言えますが。途中で変わることなく手記形式を続けていたので違和感無く、抵抗も少なく読めました。しっかし本当にプレリュードだ。
- 0097 告白 (採点:5)
- シリアスにダークって書かれていたから一応覚悟を決めて読みました。ダークに関しては虐待の描写以外はそれほどでも無かったってのが私の感覚です。虐待のシーンはこうしっかり書く必要があるのかなとは思いました。もっとぼかして書いても作品として大差が無いように思えますし、作品全体からもそこがより浮かび上がっているように思えました。ラストシーンはよかったと思います。
- 0100 二月一日の物語 (採点:4)
- 祐一がいないことは気になりました。流されて将来を決めるのではなく、自分で決める。その強さと決断に迷う弱さがテーマでしょうか。それと栞の死が与えた影響について、やっぱり関係の深さが原因なのか、それとも直接あんな事を言われたことが原因なのか香里と名雪への影響が正反対です。香里にとっては栞の死をひどく言われたことが、名雪には栞が死んだこと自体が強かったのでしょうね
- 0103 世界の果てという名の雑貨店 (採点:7)
- ダークに近いものの確かにシリアスものです。今回ぬるいダークもありますし、これでダークとかあるいはブラックと書いてあっても十分になっとくできますが。今作では栞が宿題を残していき、舞が佐佑理に、佐佑理が北川には宿題を残さなかったと述べていますがそれは違うと思います。この3人とも宿題は残しました。ただ栞だけは答えも残したのでしょう。あと一つ、死であっても個人の繭を突破することは出来ない、むしろ死だからこそ自分勝手に解釈され変質してしまうと考えます。あ、これはあくまで私の考えであなたの考えを否定するものではないことを明言しておきます。
○delta-pj さん
- 0001 虹の架け橋 (採点:3)
- う〜ん、申し訳無いのですが、何が言いたいのか良く解らないお話でした。
話がいきなり飛んでしまう事もその原因だと思うのですが、何かプロット無しで
いきなり作品を書かれた様に思われます。
もちろん、それが悪いとは言いませんが、一応コンペなのですから・・・。
- 0002 ぜろぜろなゆちゃん〜凶悪兵器を破壊せよ!〜 (採点:4)
- 何と言うか、意味無く長い作品で読むのに疲れてしまいました。
内容がタイトルに負けています。
- 0003 皐月の陽光、うららかに。 (採点:10)
- 大変面白かったです。
美坂チーム物が好きな私には、最高にツボにはまった作品でした。
ラストで作戦が見破られるが香里の説法で解決すると言うストーリ展開が最高です。
また、タイトルも意味深で良いですね。
- 0004 届け、この想い (採点:9)
- 思わず拍手をしてしまいそうな、素晴らしい作品です。
ストーリー展開の上手さには本当に脱帽です。
ラストの祐一を抓った人は誰なんでしょうね。
敢えて、解らない様にするとはさすがです。
では、何故10点じゃないの?と思われるでしょうけど、ごめんなさい
私の中で、理由が解らないのですが、何かちょっと引っかかるです。
何か違和感と言うか疑問と言うか・・・。
- 0007 華音霊異記 (採点:8)
- ・・・・。
えっと、続きを楽しみにしてます。
- 0008 残り灯 (採点:4)
- う〜ん、難しいですね。
北川君は結局何者なんですか?ちょっと説明が無いと解らないですね。
- 0009 やみつき (採点:10)
- 美汐が演劇部?ちょっと唖然としてしまいましたが、
話の創り方が上手いですね。
読んでいる内に納得してしまいました。
人に読ませる上手さを持った作品です。
- 0010 雪もよう、ところによりノスタルジィ (採点:8)
- もし、名雪がもう二度と帰る事が無いと決心して終わってしまう作品だったなら、
私は最低の評価をして、ここに容量の限界まで批判を書いていたでしょう。
このラストの展開には、敬意を表します。
そうです、これが「kanon」なんですよ。
ただ、やはりこの作品の名雪には違和感が有ります。
- 0013 蛍火 (採点:10)
- 久しぶりにSSを読んで涙しました。
タイトルの「蛍火」でだいたいどう言う話かは予想出来ましたが、まさか香里までとは・・・。
やはり、創り方が上手いのでしょうね。
知らない間にキャラに感情移入してしまいました。
- 0021 憂鬱な自殺者達の午後 (採点:9)
- 何と言うか・・・、何と言うべきか表現が出来ません。
凄いですね、正直カルチャーショックです。
改めてSSの奥深さを考えさせられました。
- 0022 眠り姫に恋焦がれて (採点:6)
- なるほど、良い話です。
ただ、ちょっと疑問に思ったのが、北川君が退院してから
一度もあゆのお見舞いに行っていないのでしょうか?
普通ならそんな事有りませんよね。
ちょっとそこの所を考えて欲しかったです。
- 0023 今と出会うために時計は時を刻む (採点:10)
- 文句無しの満点評価です。
各キャラの個性が見事に反映されたムリの無い話です。
読んでいて、この時計屋のお姉さんはもしかして美汐かな?と予想していましたが、
やっぱりでしたね。
美汐以外にこの時計を使ってしまうキャラが思い付きませんでしたから。
あゆと美汐、本来は出会わないこの2人の補完的な良い作品です。
- 0025 目くそ、鼻くそと共に散れ (採点:8)
- 面白かったです。
所々に入る、さりげないギャグに笑わせてもらいました。
「割烹着を着るために生まれてきたようなコ」・・・美汐さん酷いこと言われてますよ。
ただ、北川君の吐き戻し芸の所だけちょっと意味不明だったのが惜しまれます。
- 0026 ちょっとだけ大人になれるジャムの秘密 (採点:6)
- 良い話なのですが、ちょっと全体的にバラバラした感が有ります。
言いたい事は良く解るのですが、やっぱり秋子さんの話の所がちょっとムリがあるかな?。
- 0033 めぐり、ひとひら。 (採点:8)
- ジャンルが不幸だったので、読むのを後回しにしていたのですが・・・。
どちらかと言えば、ほのぼの系ですね。
ストーリー上(原作)死んでしまったキャラを何とか生き返らせたい!と言う発想が同人・二次創作の
基本ですから、こう言うお話は、大好きです。
- 0034 白の世界に天使はいない (採点:8)
- この作品はたぶん評価が割れるでしょうね。
私は高い評価をしますけど。
ifストーリーとして、展開に何の違和感・疑問も感じられずに読む事が出来ました。
ここまで読ませる事が出来る作品なら評価も高くして構わないと判断しました。
ところで、作者の方にちょっと聞きたいのですが、
この作品を書いている途中で、救済的な展開にする事は考えられなかったのでしょうか?
あえて、不幸で終わらす事が私には理解出来ないもので・・・。
- 0039 バレンタインの空模様 (採点:10)
- 驚きました、作者の方はもしかしてプロですか?と、そう思いたくなる様な作品ですね。
この「バレンタイン特集」はオリジナルですか?もしかすると来年のバレンタインデーは
この方法が流行するかも知れませんね。
ストーリーも各キャラの個性が出ていて、読み応えが有りました。
文句無く10点満点です。
- 0042 手探りの旅人達 (採点:6)
- う〜ん良い話なんだけど、ラストがちょっと弱いですね。
もう1ページ有ると思っていたのにいきなり終わってしまいました。
大変残念です。
- 0045 応援できない大熱戦 (採点:8)
- 笑いました、いやほんとに面白かった作品です。
話のテンポが非常に良く大変読みやすかったのも高評価の一因です。
ただ、残念なのが前回の一位〜三位の方々は、何故今回出場していなかったのかの
説明が欲しかったですね。
- 0046 二人、幸せな日々を (採点:3)
- えっ!どう言う事なのでしょうか?
ラストの意味が理解出来ません。
あゆはこの話の中では、どう言う存在なのでしょうか?
大変申し訳有りませんが、是非説明をお願いします。
- 0049 スティル・イン・ラヴ (採点:9)
- ちょっと、「おや?」と言うストーリーですね。
美汐が真琴に変装する事が絶対に有り得ないと思うからです。
話の中で、祐一に喜んでもらう為の非常手段だった事は解りますが、同じ体験をした
あの「天野美汐」ならそれがどう言う意味を持っているかは理解出来ない筈が無いです。
この事はたぶん他の人からも言われると思いますので、これ以上は言いません。
では、何故9点の評価をしているかと言うと、ラストの「人間に災禍を導くと言われた狐達」からの
下りに感動したからです。
この部分だけで、作者の方の言いたかった事が十分に理解出来ました。
- 0050 怨みます (採点:1)
- ギャグですか・・・。
SSこんぺにこう言う話を出して、作者の方は何を評価して貰いたいのでしょうか?
個人的に大変不愉快にさせられました。
- 0053 ハル (採点:10)
- お見事です。
私がこれまでに読んで来たSSの中でも最上位にランクされる作品です。
もし、真琴の事で祐一に声を掛けなければ、美汐はどうなっていただろうか?
その事に関する作品も結構見て来ましたが、今ひとつ納得行く物には出会いませんでした。
この作品は、すべての面で納得行きます。
いや、それ以上ですね。
- 0055 少年エスパー 北川! (採点:8)
- 大変失礼な言い方ですけど、予想外に面白かったです。
単なる北川君のギャグ物かと思っていたのですが、意外と奥の深い話でした。
北川君らしさがうまく表現できた良い作品だと思います。
- 0061 溶けよ、春の涙 (採点:6)
- 確かに感動的なお話ですが、かなり展開に問題が有りますね。
最後にあゆが出てきて奇跡を起こすと言う話は結構有ります。
栞シナリオの王道と言っても良いでしょう。
あゆを都合の良い時に出して、はいご終わりではちょっと・・・。
せめて、ラストに栞が祐一にあゆの事を話すぐらいはやって貰いたかったです。
- 0062 トリビアを聞きながら (採点:8)
- 評価が難しい作品です。
ストーリーは面白いです、本当に。
しかし、せっかくノリ良く展開した話なのにラストが弱すぎですね。
- 0064 13月になれば君に贈りたいものがあるんだ。 (採点:1)
- 申し訳有りません、私の読解力では理解出来ませんでした。
- 0068 そして世界は、またひとつ (採点:10)
- 思わず拍手を送りたくなる作品ですね。
4部構成の話の上手さは言うまでも無いですが、読み終わった後に湧いて来るこの心地よさは何でしょう。
何故、「美坂チーム」と呼んでいるのか?と言う質問が有れば、
「この作品を読んでみろ」と答えたくなります。
個人的にも美坂チーム物が大好きな私としては、10満点以外に付ける点数は有りません。
- 0071 笑顔。 (採点:8)
- この作品は評価が割れるでしょうね。
取りあえず真っ先に思う事は「この作品は人に読んで貰う為に書きました?」です。
自分が書きたい事だけを出して見たと言う事で有れば、こんぺに出す必要は有りません。
理由は言うまでも有りませんよね。
「人に読んで貰う為」で有れば、もう一度自分の作品を読み直して見て下さい。
読みやすい・理解しやすいと思いますか?
私にしてはちょっと酷評でしたが、それでも8点を付けた理由は
「作者の方が何を言いたかったか」が何となく解るからです。
- 0075 ひろいそらにつばさを (採点:1)
- ???理解不能・意味不明。
- 0079 A TAIR 〜 真実の空に還る時 〜 (採点:5)
- 全作品中、この作品だけ点数が付けられずに居ました。
話は良く出来ているし、感動もしました。
しかし・・・。
あえて、名無しのクラスメートを主人公にして何を言いたかったのかが解りません。
特に、このオリキャラを死なす意味が有るのですか?
- 0088 春に降る雪 (採点:7)
- 美坂姉妹と美汐の組み合わせはやっぱり良いですね。
特に、栞と美汐の会話の部分が何かほのぼのしていて好きです。
ただ、残念なのはこの作品の時間的な流れがちょっとおかしい様な気がします。
もしかすると、私の読解力が無いせいかも知れませんが・・・。
- 0089 ベビーフェイス (採点:1)
- 本来なら、6〜7点位の点数を付けている作品ですが、あえて1点にします。
作品の評価云々の前に作者に反省を求めます。
これは、SSこんぺですよ?
ダークな作品だと注意を喚起する事は良しとしても、
「嫌いな人は採点を遠慮して下さい」とはどう言う事ですか?
それならば、SSこんぺに出ないで下さい。
自分HP等で作品を発表すればいいじゃないですか。
- 0090 真冬の蠍 (採点:7)
- 何か推理小説を読んでいる感覚でした。
何故か、「ダーク」と言う気がしないのは何故でしょう?
もし、名雪が自分の意志で死を選んでいたらきっと「ダーク」なんでしょうけど・・・。
- 0094 Prelude Kanon (採点:6)
- 良い話だったのに・・・。
最後の一文が無ければ、9〜10点を付けていたでしょう。
ここは、作者の方に弁明して貰いましょう。
何故、あゆ?
- 0095 『一月 某日』 (採点:4)
- やっぱり読解力が無いのかな?
申し訳無いのですが、意味が良く解りませんでした。
- 0098 双故意〜ふたこい〜 (採点:7)
- 素直に面白かったとだけ言っておきます。
- 0104 幸せの玩具 (採点:8)
- 悲しいお話ですね。
何か心が痛いです。
こう言う作品を書ける方が羨ましいです。
私には書けないですね。
だって、不幸な話を書くより幸せになる話の方が書いてて面白いですから。
○hisa さん
- 0002 ぜろぜろなゆちゃん〜凶悪兵器を破壊せよ!〜 (採点:1)
- ごめんなさい、ギャグがあまり面白くなかったのに加えてSSのつもりで脚本を読むつもりではなかったので、この評価にさせてもらいます。
誰がしゃべっているかの名前のところを一文字にする意味があったのでしょうか?
これも読みにくくしている原因だと思います。
ネタ的にも目新しくないと思いました。(結局ジャムおちですし)
- 0003 皐月の陽光、うららかに。 (採点:9)
- いいです、ナイス美坂チームって感じです。
多少読みにくかった部分があったので-1点させてもらいましたが、話的にはとてもよかったです。
締め方も、僕好みでしたしとにかく読んでて楽しかったです。
オリキャラを使わなくても普通に久瀬にやらせたらって最初は思ったのですが、kanonのお話の後ですものね。オリキャラを使ったのは正解だと思いました。
また、美坂チームの作品が読みたいです(笑)
- 0005 あの素晴らしい愛をもう一度……いや、マジで。お願い。俺んトコだけでもいーから! (採点:1)
- ごめんなさい、読む気がおきませんでした。
第一幕だけ読んでの感想だということをご了承くださいませ。
読みにくいしその読みにくさを除いても面白い文章もあるのですが、自分にとっては面白く無かったです。
こんな感想しか書けなくて申し訳ございません。
- 0010 雪もよう、ところによりノスタルジィ (採点:10)
- 名雪はホントに素直でいい女の子です。
このSSには名雪のこれでもかっていう魅力がありふれていました。
欲を言えば、真琴と祐一の馴れ初めのエピソードとかを付け加えて欲しかったのですが(一応減点1しておきました)、初期設定点数が20点なので評価には関係なかったです(笑)
ノスタルジィっていうジャンルは読んだことが無かったので(ノスタルジィっていう前提でSSを読んだことがなかった)最初はどう読んでいいものか思案しましたが、結局普通のSSとして特に何も意識せずに読ませていただきました。
これからも、よいSSを書き続けてください。
- 0014 キスで終わる物語 (採点:9)
- この物語いいです。
ただし、一番最初(シーン1)だけは面をくらいました(笑)
事実は小説より奇なりって言葉ありますが、そのとおりだなって思いました。
減点ポイントは、香里がおせっかいすぎた点でしょうか?(笑)
あと、あえて突っ込むならバスケ部の男の子ですね、どうなったのでしょうか?(笑)
- 0015 らんじぇりーらす (採点:5)
- うーん、名雪がかわいそう(笑)
でも、姉妹愛っていいですよね。
でも、女の子同士だとこういう風に見せ合うのが常識なのでしょうか?(笑)
自分的には、そこは信じられなくて現実的にはありえないような錯覚に陥っています(笑)
多少、評価はきびしめかもしれません。
- 0016 sTrAwbErRy FiElDs fOreVeR (採点:2)
- アタマが狂いそうでした。ここまで徹底して書いていらっしゃるので逆に凄みを感じました。
ほんとは、まったく自分に合わない小説なのですが、それでも最後まで読ませてくれる文章力に+1です。
- 0017 ホロニック・パス (採点:7)
- 読み応えありました。
ただし、オリキャラが少しわかりにくかったかな?
特に伊織さんのほう
ただ、文章はうまく読ませてくれる文だと思いました。
- 0019 12時の魔法 (採点:5)
- 気のせいかもしれませんが、名雪シナリオを思い出してしまいました。
祐一の怪我をなくして短編で出して文章をまとめた方が自分の好みだったかもしれません。
ちなみに、僕が感じた名雪シナリオとのリンクは
秋子さんの入院→祐一の入院
目覚ましへの吹き替えメッセージ→12時の魔法
その他細かいところは省略します。
したがって、評価的には文章の完成度に対して非常にきびしめにつけさせてもらいました。
- 0024 SMALL TWO OF PIECES (採点:9)
- ダーク系苦手です。
しかし、面白かった(笑)
名雪らしい、香里らしいダークを見せてもらいました。
点数満点です。ごめんなさい、さすがにダーク系ってだけでマイナス1点してますが(苦笑)
祐一の視点、名雪の視点、香里の視点、3人の個人個人の視点での気持ちの描写がすばらしかったと思います。
今度はかけるならほのぼの系とか書いたら、自分的にはうれしいかも(勝手なこと言ってすみませんです)
- 0025 目くそ、鼻くそと共に散れ (採点:5)
- 下品です(笑) -3点
多少読みにくかったです。 -1点
石橋の後半の存在感が… -1点
ってわけで、この作品を評価させてもらいましたが面白かったです。
下品なのは、逆にこの作品の命かもしれませんので突っ込みませんです(笑)
ただ、やっぱ石橋の後半の存在感はちょっと不満に思いました。
- 0026 ちょっとだけ大人になれるジャムの秘密 (採点:9)
- 素敵なお話です。
秋子さんと祐一とのやり取りがとても素敵でした。
ジャムのお話なので、いつもどおりの展開かなって思っていたので少々がっくりしていたのですが…
良い方向に期待が裏切られました(笑)
真琴編が少々だれてしまった感があるので、その点が減点対象です。
- 0027 雪の迷宮 (採点:5)
- 読みやすいです、楽しかったです。
ただし、やはりストーリーのオリジナリティって大切だと思います。
ってわけで、評価点はきびしめです。
ただ、ホントに文章は読みやすく感情移入しました。
良かったと思います。
- 0028 炉辺に腰掛けて、 (採点:1)
- kanonの世界を感じることができませんでした。
半分ぐらい読んであとは流し読みになってしまったことをお詫びします。
難しかった… もう少し普通にわかるネタにしても良かったのかなって気がしました。
- 0029 アナタに贈る小夜曲 (採点:5)
- 元ネタが引っ張りすぎのような気もしました。
オリジナル度をもっと上げても良いのでは?
でも、文章はすごい読みやすく文章に感情移入することができました。
きっと実際に、名雪はこういうような手紙送ってるんだろうな〜
- 0030 おくりもの (採点:3)
- この物語はこれからのような気がします。
プロローグが終わってそのまま終了してしまった感があります。
よって、評価はきびしめにつけさせてもらいました。
途中、文章が読みにくいところなどがありました。
本作kanonを意識して、ギャグ+シリアスという方向に文章をもっていったと思うのですが、シリアスのほうはいいにしてもギャグが少ないのかなぁって感じもしました(別に意識していないなら、当方の勘違いですまないのですが… ただどっちにしても、第一段落はいらないような気もします)
- 0031 沈黙のプロミス・ベル (採点:4)
- 対象があゆだとは思いませんでした。
あゆが結婚式をほおりだしてしまうのは、正直やりすぎかな?
逃げた理由が弱かったように感じました。
戻ってきた理由も弱かったように感じました。
きびしめの評価で申し訳ないです。
- 0037 Perfect Boy (採点:10)
- 友情話に弱い自分がいます。
自分的には文句なしの満点です。
北川がいいやつだと心から思える作品でした。
祐一はかっこよすぎです(笑)
久瀬もいいやつだった。
みんなかっこいいぞ(笑)
- 0039 バレンタインの空模様 (採点:4)
- 結局、あゆの勝ちですか?そーですか。
あゆの勝ちということがわかったので、それ以外の人物のチョコを受け取ったあとの後日談が欲しかったです。
あゆ以外はみんな中途半端な気がしてなりません。
- 0041 ミラクル☆パワーの使い方 (採点:7)
- 最初から最後まで安物のOVAを見ているような感覚でこのSSを読ませてもらいました。
ストーリー自体はありがちかもしれませんが、文章はうまかった。
案外物語としてしっかりしていました。
読んでいて楽しかったです。
ただ、安っぽいのは否定できず結局その点を3点の減点として評価させてもらいました。
- 0045 応援できない大熱戦 (採点:8)
- いいですねぇ〜、こういうイベントもの大好きです。
正直、栞が一人勝ちすると思いましたのでこの結末は以外でしたが(笑)
ってか、やはり秋子さんは何者?!って感じです(笑)
見たことありそうな話のようですが、文章の読みやすさと話のわかりやすさで高得点をつけさせてもらいました。ただし、10点、9点をつけるには、オリジナリティという面で足りないような気がします。
でも、こういう物語は個人的に大好きです。
- 0050 怨みます (採点:3)
- 栞がありえないことになってるのは気のせいでしょうか?
栞のことは良いとしても、あゆと北川の存在価値ってなんでしょうか?
ただし、いくつか笑ったギャグもあったのでこの評価です。
- 0051 受精卵 (採点:8)
- ダーク系は苦手なのですが…
読み応えありました。
名雪にはすっごくかわいそうですが、話的には映画を見ているようで面白かったです。
ただ、どうしても満点をつける気にはなれませんでした。(やっぱりこういう話をどこかで否定している自分がいるのだと思います、申し訳ないです)
- 0056 オリオン (採点:5)
- 祐一のしていることは栞にとってなんなんだろう?
そう考えると、特に落ち度が無く面白く読めたSSでもこの評価が最高点になってしまいます。
子供のころの名雪は、もしかしたらこういう名雪かもしれないけど自分は受け入れられない名雪でした。
結局、栞がかわいそう、名雪のキャラクターが納得いかないという理由できびしめの評価になってしまいました。
- 0059 お菓子作りって楽しいですよねっ (採点:6)
- 最後のジャムおちがよめてしまいました。
ここが減点ポイントになります。
ただ、読みやすかったし話も面白かったです。
- 0060 .79 (採点:4)
- 最後は面白く無かったです。
途中の香里とのやり取りなどは面白かったので残念です。
最後のページだけ他のものになれば私的評価は倍増するかもしれません。
- 0062 トリビアを聞きながら (採点:4)
- 文章にまとまりが無かったように思います。
わかるネタがあったのですが、わからないネタもありました。
コメディーでわからないというのは致命的であるので、評価点は辛くなってしまいましたがSS自体は楽しく読ませてもらいました。
- 0073 心、ひらいて (採点:10)
- よんでいて、感動しました。
北川の祐一に対する友情、名雪の気持ち描写など完璧だと思いました。
短編から読んできて一番心を動かされた作品です。(中篇は半分も読んでいませんが)
文句無く満点です。
- 0074 幸せを掴んだ男 (採点:4)
- ところどころに笑えるギャグがあったのですが、最後まで読んでみてあまり面白くなかったかもしれません。
一つの原因が、北川視点と祐一視点のわかりにくさにあると思います。
ただし、個別のギャグでは結構笑いましたのでギャグセンスはあるように思います。
- 0086 good-bye, darling -- a family (採点:8)
- 話としては、自分の苦手なジャンルです。
そういうわけで、最高点を8点に設定しました。
自分が苦手というだけで、点数を低く設定して申し訳なかったですが、自分的にこの作品は満点です。
ジャンルにとらわれず秋子さんの名雪への想いが伝わってきてとてもよかったです。
祐一の台詞にも考えさせられました。
kanonのSSということを気にしなければ、とても良作だと思います。
- 0092 君と一夜を (採点:8)
- おちが弱かったので-2点
ということでこの点数をつけさせてもらいました。
水瀬家での会話は笑わせてもらいました(笑)
ギャグセンスを感じました。
- 0095 『一月 某日』 (採点:3)
- なんか、文章が長いだけで中身については濃いものじゃなかったような気がします。
特に中だるみしてしまった文章は致命的だったように思います。
というわけで、途中文章を読んでいて面白く無かったです。
最終的に無難にまとめたような気がしますが、よくよく読んでみると全然まとまっていないような気もします。
あえて評価をするならこの点数になってしまいますが、評価に非常に困った作品でした。
- 0098 双故意〜ふたこい〜 (採点:6)
- 元ネタがわからないものがでてきて-3点
最初のほうの文章がよくわからなかった部分が-1点ですが後半からかなり面白かったです(笑)
特に最初は駄作だなって思っていたので、後半になればなるほど期待を裏切られました(笑)
名雪のツインテールはかなりいいと思います♪
- 0099 Disenchant (採点:4)
- エピローグ以外は面白く読ませてもらいました。
ただし、エピローグは無かったほうがいいなって思いました。
ただし、真琴の魅せ方はすばらしいものを感じました。
実際の真琴が、名雪に対してあんなに大人になれるかどうかのは疑問ですが、私的にはすっごく好きです。
結局、物語的に好き嫌いで点数をつけてしまい感想をつけていますが文章的にはかなり良かったと思います。
- 0101 君の瞳にシャイニング延髄斬り (採点:7)
- 題名が意味わからないし、ロ●ブーだし(笑)
でも、面白かったです。ただ、祐一はかっこよすぎ(笑)
最初のほうは、なんじゃコリャって感じで物語を読んでいたのですがだんだんのめりこんでいきました。
楽しかったぁ〜、率直な感想です。
○kobax さん
- 0002 ぜろぜろなゆちゃん〜凶悪兵器を破壊せよ!〜 (採点:1)
- 素直に感想を言いますと、ひたすらイライラしてしまいました。
キャラの扱いは、原作を感じ取ったひとり一人によって違うわけですが、作者様と私とでは大きくかけ離れているようです。特に名雪に至っては正反対ともいえるもので、どうしても好きになれませんでした。他のキャラもその差はあれど、同様の理由でダメでした。
内容もオチが見えていましたし、そこまでに行く過程も理解に苦しみました。ギャグとは表記されていましたが、あまり笑うといった場面がなかったように思います。
他にも文章表記等で私とは合わないな、と思う部分が多々ありました。以上より、すいませんがこの点数にさせていただきました。
- 0005 あの素晴らしい愛をもう一度……いや、マジで。お願い。俺んトコだけでもいーから! (採点:3)
- いろんな意味で「問題作」といった感じがしました……
- 0025 目くそ、鼻くそと共に散れ (採点:3)
- すいません、下ネタは肌に合いませんです……
- 0050 怨みます (採点:3)
- 栞が祐一を「あれ」と呼んだことに、憤りを感じえませんでした。
○proofreader さん
- 0001 虹の架け橋 (採点:6)
- まあ、終わり方はよかったけど。それまでがなあ。
途中いらんネタ多い。
- 0002 ぜろぜろなゆちゃん〜凶悪兵器を破壊せよ!〜 (採点:1)
- 壊れって言われてもなあ。こんな壊れじゃあ面白くもなんともないし。
もうちょい創意工夫を。
- 0003 皐月の陽光、うららかに。 (採点:1)
- あー。Kanonキャラ使って勝手な理論振りかざされてもなあ。ごたくは他所でやってくれ。
- 0004 届け、この想い (採点:6)
- Kanon関係ないやん。とは思ったけど。まあ、話自体がそれなりによかったのと、終わり方が綺麗だったので。でも、もうちょい推敲してほしかったかな。
- 0005 あの素晴らしい愛をもう一度……いや、マジで。お願い。俺んトコだけでもいーから! (採点:1)
- えっと。さすがにこれは、勘弁してほしいなあ。
ただの妄想垂れ流しになってるというか。電波というか。
というか。さすがにこれ、非常に読みにくい。疲れる。
- 0006 MIND YOUR STEP! (採点:1)
- こういうよくあるパターン読んでて思うんだけど、北川の香里に対する言動がおかしいと誰も思わないのだろうか。あまりに安易で短慮で無神経。北川はそこまでバカでガキじゃないと思うんだがなあ。それでなびく香里も不自然。
まあこの手の話はそれこそたくさんあるから、何かしら独特、それでいてらしい要素がほしいところ。
MDは使い古されてるけど、まあそれなりに効果的だったから、加点しようかなあと思ったところに、最後の一文。やっぱり減点。どうしてその流れで、「……」で終わらせるのか。
ところで全然関係ないんだけど、北川が香里を美坂と呼び、名雪を水瀬さんと呼ぶのはデフォなんだろうか。
- 0007 華音霊異記 (採点:1)
- 続き物かい。
しかし、どこから突っ込めばいいのやら。
とりあえず、無茶言うな。そこまでして久瀬をつくりたいかね。というか、自分で書いてて矛盾を感じなかったのか。
文章もまったくだめ。流れが不自然な上に、読者のことをまったく考えていない。終わり方も最低。
ところで、華音って意味知ってる?
- 0008 残り灯 (採点:1)
- 未成年の飲酒は、法律で禁じられています。
一応言ったところで、そこで終わりかい。
あー、これ、感想書かないとダメ? じゃあ。
ふざけるな。
いろいろ捏造しすぎ。矛盾があることに気づかないのか。
キャラも違うし。栞は安易にそういう行動はしないし、香里に至っては別人。一人称が違うってのもあるけど。
文章も下手。もうちょい頭使え。
- 0009 やみつき (採点:6)
- ピンク色の髪ってなんやねん。
香里は暴力女じゃ無え。
天野が前から演劇部だったってのは無理があると思うけど。理由の説明あるけど、それもやっぱり無理があるような。でもまあ、そこを気にしなければ、なかなか。まあ、それなりによかった。
しかし、この文体できてて、最後の「……」は。唐突過ぎて力が抜ける。
- 0010 雪もよう、ところによりノスタルジィ (採点:4)
- どうして一人称でこういう文章書くかなあ。
それはまあ、いいとしても。なんかね。似たような話あったし、Kanon関係ないし。最初から最後までありきたり。
- 0011 プレイアデス(Play-a-Death) (採点:7)
- なんで香里の一人称が、あたしと私とごっちゃになってるんだ……。全部私なら、気にしないことにしてたのに。
まあ、話はなかなか。オーソドックスだけどそれなりにまとめたというか。ちと名雪の使われ方に不満があるけど。
- 0012 思い出という名の道しるべ (採点:1)
- 恐ろしくつまんねえ。
どこにでもころがってるお約束の話を低い状態でかき集めただけ。流れ無視だしありきたりだし、そもそもまったく面白みがないし。
文章が下手なのは、ある程度は仕方ないにしてもなあ。もうちょい考えてかけないものか。まあこの話なら、どんな文章もってきたところで面白くはならないだろうけど。
- 0013 蛍火 (採点:7)
- なんか、読みにくい文章だなあ。一人称なのに無駄に回りくどい。誤字もあるし。
たまに入る、ちょっとした掛け合いはよかったか。唐突な部分もあったけど。
話自体は、悪くないんだけどなあ。もうちょっと文章を工夫してくれれば。
- 0014 キスで終わる物語 (採点:6)
- 綺麗にまとまったラブコメですな。最初のネタに笑いました。
名雪も香里も可愛いし。
ただ問題は、これKanonとほとんど関係ないんだよなあ。
- 0015 らんじぇりーらす (採点:1)
- すいません、恐ろしくつまんないです。
頭の悪い文章に、ひたすら疲れました。
白いこっとんぱんつは、まこみし文庫の中でだけやってください。頼むから。
- 0016 sTrAwbErRy FiElDs fOreVeR (採点:1)
- お前がイカレちまったようにしか見えない。
いや、失礼。
ダークってよりは、電波ですな。電波の文章としては、なかなかのもの。
ただまあ。電波は読むのに疲れるし、何よりこれは、KanonSSとしての価値は皆無。
- 0017 ホロニック・パス (採点:6)
- 既出ネタですな。というか、短編にあったネタが混ざってるのは、わざと?
それはまあ、いいとして。話はよかったし、文章もよかった。
でもこれ、Kanonじゃなくてもいいなあ。一部都合で本編と繋がらなくなってるし。
- 0018 片翼の天使 (採点:9)
- おお。IFものとしてはかなりものも。細かいところで気がきいている。
まあ、序盤で展開読めたのは残念か。
- 0019 12時の魔法 (採点:6)
- あー。途中までは、普通に良作かなあと思ったけど。
病院でなぜ携帯を使ったらいけないか、知ってるんだろうか。ここで一気に冷めた。
後は、もうちょい文章うまければ。
- 0020 花火は空に、君は地上に (採点:2)
- なんかさ、こういう話飽き飽き。ハリセンボンはちょっとよかったけど。
というか、とりあえず、「うぐう。」とつけておけばあゆになるとかいう考え方はやめた方がいいなあ。しかも原作じゃ「うぐぅ」だし。
文章もなあ。なんか、変な文章に影響されたんだろうなあ。使いどころ間違えてたり、ひねてて嫌な印象を受けたり。
- 0021 憂鬱な自殺者達の午後 (採点:7)
- 未成年者の喫煙は、法律で禁じられています。
まあ、そこにちゃんと意味を持たせたのはいいけど、一応言っておかないと。
で、この話。なかなかよかった。1ページ目で先が気になるような描写だったし。
文章作法云々おいておけば、言葉の選び方とかそのリズムとか、結構よかった。少し誤字あったけど。
でもまあ、それも4ページ目まで。最後尻すぼみ気味だったのは、残念。
- 0022 眠り姫に恋焦がれて (採点:2)
- この頃は普通に看護婦という言葉が使われてたから、かえって不自然ではある。
文章の言い回しとか、変。校正してないのだろうか。誤字脱字も多いし。
そんなの名雪じゃねえ。というか、告白のことあゆに告げるって変だろ、北川。
- 0023 今と出会うために時計は時を刻む (採点:9)
- 名雪が不思議な時計屋に入ってどうこうってのは他にもあるので、どうかと思ったんですが。途中でひっくり返されて。なかなか感動させてもらいました。
SS向けの文章というのが完璧です。でも今回は、ちょっと辛かったかも。あゆに語らせるのは無理があるよなあ、と。
- 0024 SMALL TWO OF PIECES (採点:7)
- 1〜4だけの話を膨らませてくれれば、最高だったのに。でもまあ、ダークとしてはなかなか。特に最後。最初に17を持ってきた構成は、正直どうでもいい感じ。
ちと、最近食傷気味な鬱要素は勘弁だけど。
……恋愛?
ところで、一人称でもってまわった言い回しされると、なんか気持ち悪いのは、私だけ? あと、誤字などがいくらか。
そういや関係ないけど、原作では「相沢君」となっているのに「相沢くん」にする人が多いのは、単にその方が可愛いからだろうか。
- 0025 目くそ、鼻くそと共に散れ (採点:2)
- 恐ろしくつまんない。
タイトルだけは笑った。
- 0026 ちょっとだけ大人になれるジャムの秘密 (採点:7)
- ふむう。なかなか。
最初ギャグかと思いましたが、こんなふうにまとめましたか。
ただ、終わり方が中途半端だったかなあ。
- 0027 雪の迷宮 (採点:1)
- まあ、名雪シナリオ終盤、それぞれの思いを書きたかったんだと思うけど。不自然。
そこに入り込めなければ、ただ退屈なだけ。
それと、目覚ましの文章そのまま全部書くのはやめたほうがいいな。二次創作の規定にも引っかかりかねないから。
- 0028 炉辺に腰掛けて、 (採点:1)
- こういう文章があるのは知ってる。だがあえて言いたい。ふざけるな、と。
こんなんは自分らのとこでだけやってくれ。少なくともKanonのSSを競う場に出してほしくない。
それ以前に、この手のは中身のセンスがないと、不快感を与えるだけだし。無理して書くものじゃない。そんなだから、脱字なんてのが残ってるんだ。
- 0029 アナタに贈る小夜曲 (採点:6)
- んー。5の前半くらいまではよかったんだが……。中盤からの話の発展のさせ方が、中途半端だったかなあ。
- 0030 おくりもの (採点:1)
- あー。すんません。酷いこと書きますが、許してください。
ふざけるな。
そんな香里、許せない。そして、2ちゃん語は私にとってのNGワード。ふざけるな。
話もありきたりで。なおかつ、聖なんて使ってるし。ふざけるな。
- 0031 沈黙のプロミス・ベル (採点:4)
- わはは、こんぺで「祐一が思っていることを口に出す癖」が出るとは思わなかった。まあそれはどうでもいいとしても。
あゆが逃げ出した理由も、後の展開も安っぽすぎてなあ。真琴だけ狐っつーのも。
- 0032 metaphysical (採点:5)
- これはこれでいいんだけど。いっそのこと、栞の調子の悪さは本当につわりだった、くらいにしてくれたら楽しかったのに。
とりあえず、誤字などがいくつか。
- 0034 白の世界に天使はいない (採点:1)
- それで終わりかい。
まあ、それをおいといても。だからどうした、って話ですな。中身ないし。キャラ違うし。無理あるし。誤字もあるし。
- 0035 夏もよう (採点:1)
- 冒頭、わざわざセンタリングする必要なかったんじゃないかなあ。こんな回りくどい文章だと。いきなりこれだと、読む気なくすって。
いつかどこかで言ったけど、読者に辞書をひかせる文章は駄文だと私は思ってる。読者層を考慮するようにしてほしいところ。少なくともKanonSSの場合、常用漢字以外はなるべく使わんほうがいいかと。特に震顫なんて、私みたいにそういう症状でも持ってでもないと、知らない人が多いんじゃないだろうか。知識をひけらかしたいのなら、SS以外の方法を使ってくれ。これくらい分からないほうがおかしい、もっと本を読め、とか言いだすのなら、ご愁傷様。
ただでさえ硬くて読者を選ぶような文章なのになあ。それが上手い文章と考えているなら、錯覚。
誤字脱字が結構ある。
なんか、自分の話書きたいがために、Kanonを無視してるのは、気に入らない。
火星の大接近が記事にあるなら、2003年の話か。祐一はまだ居候しているのだろうか。
- 0036 さよならの嘘 (採点:1)
- 佐祐理さんはそんなんちゃうねん。
まあそれはおいといても、不自然な割にはよくある話で、なんとも。
- 0037 Perfect Boy (採点:1)
- おいおい。これ、シリアスか?
えーと、どこから突っ込めばいいのかな。んー。まあいいや。どこがKanonやねん、ってことで。
- 0038 彼は友達 (採点:2)
- まあ、なんちゅうか。
お約束、ここにきわまれりですな。似たような話をいくつも読んだし。特別このSSがいいところってのがない以上、どうしても点は低くなりますなあ。
- 0039 バレンタインの空模様 (採点:8)
- うむ。途中までは最高だった。
それぞれのキャラのらしさを残しつつも、とても可愛く描かれている。最近は、純粋にそう思わせるSSが減ってるから特に。
しかし。
発令がhつ例はちょっと痛かったかも。
あと、3と4を一緒にするなら、3のタイトルを「倉田佐祐理は買い物をし、川澄舞は買い物をする」くらいにした方がよかったかなあ、という気もするけど。まあ、これはこれで。
それと、これだと祐一がただのすけこましに見える。それぞれ別の世界だとは思うんだけど、分かりにくかったし。
最後に。これ、第2回の中編トップに倣った感は否めないかも知れないなあ。
- 0040 sin (採点:5)
- こんな引っ張る話でもないような。
祐一のキャラに違和感。栞ちゃんと呼んでることじゃなくてね。
終盤、なんか慌てて書いたような。時間無かったんだろうか。
- 0041 ミラクル☆パワーの使い方 (採点:7)
- 天罰!
とまあ、それは置いといて。こういうのは好き。文章下手だけど、それはそれで。
まあ、似たようなのあった気もするけど。
>だから、急がないといけない…わんこ帝国へ!
緊張感の無さに爆笑。
- 0042 手探りの旅人達 (採点:5)
- まあ。最後というか6ページめは悪くないと思うけど。
途中の展開が……。ありきたりなうえに書きなぐり。
- 0043 幼いあの日に見た夢は (採点:7)
- おや、これは……。
非常に、微妙だ。
あの手のタイプってどの手やねん。たぶん後に続く分がそこにかかってるんだと思うけど。序盤でひっかかっちゃうとなあ。一度気になりだしたら、他にもひっかかる。まあ言いがかりに近いレベルなんで、とりあえず気にしないことに。感覚の違いだと言われればそれまでだし。
ただ、それは置いとくにしても。
無理やり雰囲気出そうとしてかえって支離滅裂になってるように見えるなあ。意味の感じられない描写とかあるし。20kに足りないからとかじゃなければいいけど。
話はまあ、普通の補完を、無理に恰好つけようとして書いた感じ。下手な鉄砲なんとやらじゃないけど、中には結構気に入った表現もある。
- 0044 三月の空 (採点:8)
- まあ、ピュアは知らんけど。
話はなかなか。あゆが身に付けてたものに意味を持たせたのは大きい。ただまあ。ところどころ蛇足とも思える描写があったかなあ。
ところで、なんでわざわざ「たが」を感じで書くのだろうか。しかも使い方間違ってるし。
- 0045 応援できない大熱戦 (採点:1)
- なんか、起伏も面白みもない話。
それにしても。最初なんで、そこまでして参加を諦めさせようとしたのだろうか。
あれ、潤一ふたりめだ。驚いた。
- 0046 二人、幸せな日々を (採点:3)
- ???
あれ、最後唐突過ぎて分からない。本当は、あゆ死んでるとか?
途中までは普通だなあ6点とか思ってたんですが。分からないよ。
- 0047 gift for love (採点:9)
- うわ、惜しいなあ。
中盤勢いが弱まったというか、お約束の展開になっちゃったとこが。後、余計な下ネタとか。ついでに、落とし方がいまひとつ。
それを除けば、綺麗にまとめやがったなこんちくしょうって感じ。ところどころセンスのいい文があるし。「メリークリスマス」のくだりなんかが特に。
- 0048 どっぺる (採点:7)
- ふむ。まあ、普通に楽しかったですな。今度は舞の能力とかで増えそうだ。
- 0049 スティル・イン・ラヴ (採点:6)
- まあ。天野が誕生日プレゼント用意するってだけで、展開読めてしまったからなあ。この手の話はよくあるし、それほど突き抜けて上手いわけでも。
誤字がいくつか。
- 0050 怨みます (採点:6)
- まあ、なんだ。うん、平和だ。
けど。一点気に入らないとこが。んー。
後、文章のおかしいとこがあったり。というか、蛆虫はやめれ。
- 0051 受精卵 (採点:1)
- 代理出産の子供は日本国籍とれないそうです。
それはおいといても。これはなあ。ちょっとなあ。前にも似たようなのなかったっけ。
どっちにしろ、まったく魅力のない話。
最後、そんなとこで北川の癖毛使われても。
- 0052 それは、とても晴れた日で。 (採点:4)
- あれ、おかしいな。まったく同じ展開、どこかで読んだ気がする。
まあ、天気の使い方はなかなか。
- 0053 ハル (採点:3)
- えっと。あゆ、17歳でいいんだっけな。
それはそれとしても。キャラに違和感が。感情の流れが唐突すぎるかも。
- 0054 それだけで、なにもいらない (採点:4)
- なんか結局……。内容薄いなあ。
序盤、綺麗な文章だな、と思ってたところに、「囲んみ」。おもいっきり力が抜けました。他にも誤字脱字がありました。なんか、誤字のある文が重複してるし。わざと? なんかひとつ気になると、文章の不備が目立ちますなあ。時間無かったんでしょうか。気になってしょうがない。なんか意味の通りにくい文章になってるし。
- 0055 少年エスパー 北川! (採点:1)
- つまんねー。何はなくともつまんねー。
とりあえず、あれだ。文章下手すぎ。
- 0056 オリオン (採点:3)
- まあ、なあ。Kanonの名を借りた、別の話だけど。祐一が「栞ちゃん」って。
- 0057 好きと言って欲しいだけ (採点:3)
- 舞シナリオの補完ですか。それはそれでよかったんですけどねえ。
長台詞多すぎて、描写少ないので。どうしても流れが唐突になってしまって。読んでて引っかかるんですよ。さらに話しに入り込めないということにも。
- 0058 さよなら、レディバード (採点:1)
- 北川と香里ものって、名雪がこういう扱いばかりなのはなんでだろうなあ。ちと安易だと思わないのだろうか。
他の展開もありきたりだしなあ。
なんで3人称の、しかも香里視点で美坂と書くんだろう。栞も出てるのに。
- 0059 お菓子作りって楽しいですよねっ (採点:1)
- 文章変ですね。誤字も多いし。というか、内容が恐ろしくつまんない。
ところで、バッハトルテなんてのがあったんですか。はじめて聞きました。ザッハトルテなら知ってましたが。
- 0060 .79 (採点:9)
- なんか最近、夜のプールが多いな。まあ、それはそれとして。
そうか、とうとう80の大台に乗ったか。めでたいなあ。ということでもなくて。
よかった。お約束の展開ではあるけど。綺麗にまとめてるなあ。
- 0061 溶けよ、春の涙 (採点:6)
- なんちゅうか。ありきたりではありますな。
ただまあ、一部を除いての文章はなかなか。その一部が大きいけど。
- 0062 トリビアを聞きながら (採点:1)
- 勘弁してくれよ。こんな料理漫画やられても。ほとんどがラーメンの説明じゃん。
小ネタもなあ。Kanon以外のとこから持ってきすぎ。分からない人のことも考えようや。
- 0063 『After School』 (採点:2)
- そこまでして北川がつくりたいんですか。というか、北川使って勝手な理論振りかざされても。しかもそれが、既出だったり。まあ、北川が祐一でも同じですが。しかも、みんなキャラ違うし。
十二国記読んでる人に、言いたくはありませんでしたが。
ちなみに、陸奥圓明流の奥義は、「むくうは」です。いや、それが作者氏の考えたオリジナルの技とかなら申し訳ない。どっちにしろ分からん人は分からんだろうけど。
- 0064 13月になれば君に贈りたいものがあるんだ。 (採点:6)
- 未成年者の喫煙は、法律で禁じられています。
微妙にダークですな、こりゃ。雰囲気暗い。
文章力はある人のようだが。タイトルも気が利いてるし。でも、正直SSには向いてないんじゃないかなあ。
以下、どうでもいい突っ込み。
看護士って言葉が正式になったのは、もっと後のような。というか、正しくは看護師。
- 0065 ミス・ムーンライト (採点:6)
- 絵本に不適切な文章ですな。と思ったら、高校かい。んー、最近の高校生は絵本読むんだろうか。
なんか、皮肉が混じってません? こういう場所にSS出すならそれなりの覚悟しろ、とか(笑)。
最後のくるくるは、短編にもっといいのがあったからなあ。
- 0066 『回転演舞』 (採点:1)
- 置いておくんかい。
何はともあれ問題外。
しかし、なんて安直な子供の名前だ。
- 0067 恋人達へのポートレイト (採点:9)
- む。素直によかった。なんてこったい。
似たような話はいくらもあるけど。ここまで綺麗にまとまってるのは、そうはない。
しかし、香里の一人称、香里視点で、なんで地の文では祐一なんだろう。
後、強調するのに『』を使わずに書けないものか。
- 0068 そして世界は、またひとつ (採点:1)
- くだらねえ……。
話は全然Kanon関係ないし、しかもありきたりだし。キャラ違うし。余計なキャラ出てるし。
それになんやねん、その終わり方。最低。
にしても、最近“”で強調するの流行ってるの? うざったくて仕方ないんだけど。
- 0069 はっぴ〜・はっぴ〜・くりすます (採点:1)
- 2ページ目余計だ……。
よくぞここまでお約束な話を、いい加減に書いたなあという感じ。
- 0070 recollections birthday (採点:6)
- なんで舞の一人称があたしやねん。
他誤字脱字。
しかしなんだ。話は悪くないんだけどなあ。佐祐理さんちと変。
- 0071 笑顔。 (採点:3)
- 話の展開自体は嫌いじゃないんだがなあ。
ここで長々と生物とかの薀蓄垂れ流されても。他は適当だし。構成もあまり効果的とはいえないし。
- 0072 パーフェクション − Perfection (採点:6)
- どっかで読んだような。まあ、それなりに。まとまっていたのでは。
最後の8とEpilogueは蛇足だと思うけどなあ。
- 0073 心、ひらいて (採点:1)
- かはー。やっとれんわ。
昔からよくある話に、Kanonキャラ当てはめただけやん。
後、無駄な小ネタ多い。誤字もある。
- 0074 幸せを掴んだ男 (採点:1)
- つまんねえ。ついでに文章下手。
ネタも、下品だったりパクリだったり。それに、なにそのオチ?
- 0075 ひろいそらにつばさを (採点:5)
- うーむ……。はっきりしないなあ。
なんとなく分からない気がしないでもないけど。Kanonあんまり関係なくもあるし。
シリアスってーよりは、どっちかってーとダークかも?
- 0076 遺書 (採点:5)
- あー。まあ。
Kanon関係ないとかどうこう言う以前に、中身薄いですな。いくら文章がよくても、面白くないんじゃあねえ。
とりあえず、ぱんつはまこみし文庫の中でだけやってください。
- 0077 かけがえのないひとつの言葉 (採点:5)
- まあ、今更の話ではあるなあ。
真琴シナリオのバックストーリーを説明してみました、ってだけだからなあ。これだけじゃあ面白みもなんもない。
- 0078 ガラス/ラフ・メイカー (採点:7)
- おいおい、散々引っ張っておいてそんなオチかっ! 後半の展開唐突すぎ。
もう爆笑してしまったので、7点あげちゃう。
まあ、なんだ。きっと久瀬が好きで、祐一が嫌いな人なんだろうなあ、と。
- 0079 A TAIR 〜 真実の空に還る時 〜 (採点:5)
- イリヤかよ!
基本的には悪くないんだけどなあ。これをKanonと言っていいか、丁度微妙なライン。
とりあえず、誤字脱字酷い。
- 0080 友情 (採点:1)
- 恐ろしくつまんない。説明いる? いらんよな。
とりあえず、誤字酷すぎ。なんで気づかないんだ。というか、未だに一様と一応を勘違いしてる子供がいるんだなあ。
それにしても、どうしてみんな、確立と確率を間違えるかなあ。
- 0081 天使の一片 (採点:3)
- あはは。空に誰かがって、微妙にネタかぶってるSSが、他にあったなあ。まあ、中身は全然違うのでいいけど。
でも、他の展開ももうお約束と化してる話だからなあ。病院に用>寝たきりのあゆ発見、って流れは、いいかげんうんざりしてきた。これでシリアスされても、何も感じなくなってきてる。何度も読んでるから。
なんかときどき、変なとこに改行はいってるなあ。
他の文章も変なのがあったりするし、名雪がだお〜言ってるし。
- 0082 天星小輪 star ferry (採点:6)
- うーん。名雪ヒロインでこの手の話は結構あるからなあ。正直、何を悩む必要があるんだとは思うが。それが青春か。
まあ、普通。
- 0083 恋は唐突に、急発進で (採点:2)
- まあ。Kanonが出て間もないときならうけたであろうSS。これだけじゃなあ。
咀嚼音がみまみまということに、疑問を覚えないのは不思議だけど。まあ、うぐぅとか訳分からんこというキャラもいるから、それはよしとしとこう。それ以前に、(爆)とか書くなよ。
他にもおかしい文や脱字など。
- 0084 俺の学校は戦場だった? (採点:4)
- ギャグ、かなあ。これ。
どっちにしろ、ちとついていけないかも。流れが不自然にも見えるし。
まあ、それなりに楽しくはあったけど。
- 0085 白いキャンバス (採点:2)
- まあ、なんというか。
中編だから文章増やす、じゃなく、中編用のネタを持ってきてください。
ちょっと手法変えただけで、同じような話はたくさんあるしなあ。
- 0086 good-bye, darling -- a family (採点:8)
- 無理して文章恰好つけようとするから、変な読みにくい文ばかりなんだ。同じ表現をむやみに繰り返してるし、誤字脱字もたくさんあるし。なんでそこまで、銃弾と呼ばれる獣の咆哮にこだわるんだ。裕一って誰だ、潤一って誰だ、誰なんだ。他にも突込みどころ満載。とりあえず、日本語を最初から勉強するように言っておこう。わざとだとしたら、凄いセンスだ。
ハードボイルドというよりかは、笑わせるつもりで書いたんだろうなあ。特に、顎が鋭いは爆笑させてもらった。
まあ、なんだ。いつもなら1点にする内容だけど、激しく笑わせてもらったので、8点あげちゃおう。今回だけ。
- 0087 ふたつ (採点:1)
- えー、それで終わり?
なんか薀蓄語ってるだけのような。ただの見立て、材料として使うならいいんだけど。それをメインにもってこられても。Kanon関係なくなるし。
- 0088 春に降る雪 (採点:8)
- まあ、普通の良作ですなあ。
しかし。分かりにくい上にあまり意味が無い構成はどうかと。
- 0089 ベビーフェイス (採点:1)
- んー。ダークというよりは、単に祐一を精神異常者にしたてあげてみました、って感じですな。だからダークか。んー。
なんでしょうな。もっとKanon原作のシナリオと絡めてあれば、評価もできそうな気がしないでもなかったんですが。これだとただ、不愉快なだけ。
- 0090 真冬の蠍 (採点:4)
- んー。ダークとしてはやっぱり安易かなー。
いろいろ工夫も見えるけど、弱い。ところどころ余計なねたが入りすぎたか。
- 0091 七月八日、晴れ (採点:1)
- おいおい。なんやねん、この空白は。自分勝手にもほどがある。
- 0092 君と一夜を (採点:7)
- 変態仮面かよ。
まあ、お約束だけど。結構笑った。笑いのテンポというものを心得てらっしゃる方のようで。
しかし、オチはもうちょっとなんかなかったかなあ。
- 0093 人間になりたい (採点:2)
- あー、なんか、食傷。
とりあえず、名雪を安易に捉えすぎだろう。
- 0094 Prelude Kanon (採点:10)
- おおおお。なかなか。よかった。Kanonの前奏としてふさわしい。途中まで、娘の名前は美汐かと思ってましたが。
最後、非常に惜しいなあ。もっとぼかしてほしかった……。この辺は私の好みなんだけど。
- 0095 『一月 某日』 (採点:2)
- 似たようなのどこかで読んだなあ。もっといいのを。
それにしても前半、どこかからコピー&ペーストしてきたんじゃないかってくらいお決まりの文章。日常を演出? もうちょいなんとかならなかったか。
- 0096 黄金の日々に、さよならを (採点:3)
- んー。それだけじゃなあ。戦闘シーンばかりでほとんど話がない。
悪くは無かったのに。もうちょい何か膨らませてほしかったなあ。
- 0097 告白 (採点:1)
- こんな長々とやるネタじゃないと思うが。読むのに疲れる。
まあ、なんですな。後半最悪。前半のネタだけなら、いくらか期待はできたのに。
- 0098 双故意〜ふたこい〜 (採点:7)
- なんちゅうか。バカでくだらん最低のSSだけど。
おもいっきり笑ってしまったよ……。
この書き方は、まともにギャグ書ける人がふざけて書いたように思えるなあ。
- 0099 Disenchant (採点:4)
- まあ。展開がありきたり。いらんネタ多すぎ。ぶるまは他所でやってくれ。
いい表現もあったし、サブタイトルのつけ方なんかはうまくいってるんだけどなあ。
- 0100 二月一日の物語 (採点:4)
- なんちゅうか。
タイトルと、開いたときの文章量と、唐突な出だしで、読む気がなくなりましたが。まあ、なんとか。
で、なんとか読んでみても。中身薄い。短編でいけるやん、このネタなら。ここまで読みにくくする必要があったのだろうか。
- 0101 君の瞳にシャイニング延髄斬り (採点:3)
- その終わり方でそのタイトルはなあ。
しかしこれ、どうだろ。楽園日記の二匹目のどじょうを狙ったのだろうか。
Kanon関係ないし、それほど面白い話でもないしなあ。
- 0102 "Koukai Dreamer" (採点:3)
- 基本的には悪くないんだけどなー。微妙にキャラに違和感。
それと、いちいち””で強調しようとするのは勘弁してくれよ。ここまでくると、うざすぎ。
- 0103 世界の果てという名の雑貨店 (採点:1)
- なんちゅうか、あれだな。北川メインとかになると、直接関係ないような描写ばかりになるのは、仕様だろうか。イソギンチャクとか言われても。
メインの話もなあ。Kanonのキャラつかって作者の人生観語られても、って感じで。もうおなかいっぱい。
切り替えの***は、かえって余計かも。
- 0104 幸せの玩具 (採点:6)
- 舞の心情が不自然というか極端なような。佐祐理さんも不自然っちゃー不自然だけど、これは、仕方のないところか。
それを除けばまあ、普通のダーク。展開としてはあってもおかしくないって感じだったんだけどなあ。
一部ちょっと文章乱れてたか。
○takahashi さん
- 0011 プレイアデス(Play-a-Death) (採点:3)
- なんかよくわかんない
伝わってこないし、面白くないんです。申し訳ない。
- 0035 夏もよう (採点:4)
- 蛍のバケツを運んだことをあれだけ鮮明に覚えてるのに、どうやってそれらを手に入れたかを忘れるかなあ。。
ただ、幼いやり取りをしている祐一と名雪は新鮮でした。
祐一は、すぐ完璧超人にさせられてしまいますからね。。。
- 0051 受精卵 (採点:8)
- そう来ましたか、北川。
なんとも救われないお話で、未来は悲しい結末が待ってそうですね
でも、面白かったです。
妊婦の期間のお話も、少し読みたかったかな。
- 0067 恋人達へのポートレイト (採点:8)
- いい先生ですね。
栞BAD後の話は多いですが、やはり香里と仲のよいSSが好きです
- 0073 心、ひらいて (採点:9)
- 誰かの死から始まる話は、あまり好きではないのですが、このお話はぐっと来ました。
三途の川と、夜におびえる3日間はいらないような気が少ししましたが、
最後祐一が忍び込んだときの名雪の気持ちの告白が、心にきました。
独り部屋の中でずっと、悲しくて泣いてるんじゃなくて、祐一に対しての後悔で泣いてたんだろうな。。
ああ、名雪ってこんな娘だな、かわいいな とおもいました。
- 0077 かけがえのないひとつの言葉 (採点:2)
- うーん
これだと、なんで美汐のところの狐は消えて真琴はもどれたの?
- 0082 天星小輪 star ferry (採点:7)
- 最初6点。北川の占いのところを読み直してみて、やっぱりこれでいいのかなと思って7点。
普段読みなれてる真琴よりも、ずいぶんと落ち着いた感じにとっても好感が持てました。
保育園での言葉遣いとか。
でも、やっぱり状況設定が不自然かな。一緒に暮らしてるのに、発表まで話題に乗せない訳
ないですよね?
- 0095 『一月 某日』 (採点:4)
- なんというか、普通なら信じられないような会話をしているのが、どうもいただけないです。
読み手は、話を知ってるから、まああのことを言ってるとは思えるけど、当の登場人物たちは
それぞれ、頭の中にあるものを抽象的に話してるだけで、なんで会話が成立しちゃうの。。
あと、ふりが冗長でした。オープニングの北川との掛け合いは面白かったんだけどな。
○yusuke さん
- 0003 皐月の陽光、うららかに。 (採点:10)
- いや最高!!
こういった、仲間内で何かやるというの好きなんですよ。
しかも、知恵を使った勝負。
スピーディーに進むストーリーに、構成も良かった。
これはいい作品だ。
これからも素晴らしい作品をよろしくお願いします。
- 0022 眠り姫に恋焦がれて (採点:9)
- いいですね。
まとまりよく終わっていますし。
中編としてよく構成できたものだと思います。
- 0025 目くそ、鼻くそと共に散れ (採点:9)
- なんてことだ!!
久瀬がかわいそう。(笑
いや、でも、いい役柄もらってますからね。
石橋も良かった。
でも、麺一玉は無理だな…
- 0037 Perfect Boy (採点:10)
- いい青春だなあ〜
話の進め具合や、北川のどうにもできない気持ちの理由付け。
それらがうまくかみ合っていた。
香里と北川の話もいい。
久瀬も結構いい役柄をもらってるしw
- 0048 どっぺる (採点:6)
- ダブルという点にはアイデアありと思います。
しかし、話の流れで要らない部分が多い気が。
- 0055 少年エスパー 北川! (採点:9)
- 題名と内容がまったく違う。(笑
いや、内容のほうはとても楽しませてもらいました。
たしかに内容とも合ってましたしね。
こんなALLエンドも面白いですね。
出てない真琴も助かってそうですし。
しかし、奇跡のお試し期間ってのは何じゃ(笑
- 0057 好きと言って欲しいだけ (採点:7)
- うーん、なかなかいいんじゃないのかな。
でも久瀬スキーの私としてはもうちょっと出番が欲しかった。
- 0058 さよなら、レディバード (採点:5)
- ちょっと、話のつながりがわかりにくかったかな……
また、ありきたりといえばありきたりなストーリー。
- 0062 トリビアを聞きながら (採点:6)
- 序盤は笑えた!!
しかし、持続力なく料理の解説のところで終わってしまった。
料理はいらんですよ。
- 0063 『After School』 (採点:10)
- なんか、青春物に弱い私。
構成がしっかりしているし、こういう気持ちにも共感できるので読んでいて身にしみました。
しかし、ペットボトルロケットか〜
昔、私もやりましたよ。
あんまし飛ばなかったけど。
最後の北川のせりふがカッコ良かった。
- 0074 幸せを掴んだ男 (採点:6)
- 小説ですか!!
それは予測してなかった。
て言うよりわかるわけない。
オチが今ひとつ。
最後のセリフはいらなかったのでは?
- 0078 ガラス/ラフ・メイカー (採点:9)
- いいお話。
けど、久瀬が陶芸家になるとは。
極端から極端に走ったな。
久瀬の葬式での態度とか香里に話した言葉とかがゲームそのままの久瀬に似ている。
舞が死んだ後に二人がくっつくのは仕方がないかな。
二人とも同じ傷を持つものだから。
ある意味傷のなめあい、でも本人たちにとってはね〜
- 0080 友情 (採点:7)
- ギャグは素晴らしかった。
息もつかないテンポでギャグが襲ってきた。
なんだか、祐一のサムやらトムやらの会話が面白かった。
しかし、最後のこの終わり方は良かったが、その前のジャムは蛇足。
なかなかよかったです。
- 0101 君の瞳にシャイニング延髄斬り (採点:8)
- とても楽しませてもらいました。
斉藤視点というのはとても珍しい。
しかし、題名が……
いや、内容とは関係ないというのはわかるんですが。
- 0103 世界の果てという名の雑貨店 (採点:10)
- いいですね。
話を読み終わって、余韻が残る作品です。
なんといえばいいのか、話の構成もよくそれぞれのキャラの語りも良かった。
あ〜、うまくいえませんけど、素晴らしい作品でした。
○Gara さん
- 0001 虹の架け橋 (採点:3)
- 本題とあまり関係の無い寄り道の描写が多いですね。進路の件と虹の件がメインなんですから、暑さの描写とか勉強会の様子とかは詳しく書けば書く程主題がぼけます。沢山描写を入れる事でムードを作ろうとしているのかな、とも思ったんですけど、その割にはラスト辺りはぶつりと切れていて、これまでのムードは断ち切られています。どうも、無理矢理描写を増やした挙句、ラストで力尽きた、という印象です。この作品って、主題に関係している箇所に絞って、短編作にした方が良かったのでないかと。
Kanonキャラである祐一たちが、名雪の髪を「青い」って認識しているのってどうかと思います。プレイヤー視点では確かに青いですけどね。Kanonの世界では「青い髪」の人間が普通に遺伝子的にも存在できている訳ですし、キャラクターが「青い髪」を「おかしい」と認識するのは世界観的に無理があります。実際の所、キャラクター描き分けの為の「記号」でしかない色な訳ですし、遺伝子レベルでの言及は、ギャグとしてでもない限りは避けるべきではないかと。
あゆが声をかけて祐一が振り返るシーン。この時点で「丘」に来ていて「翌日」である、という事が凄まじく分かり辛いです。この書き方だと「校舎を飛び出した」所であゆに声をかけられたようにしか読めません。場面が変わっているのならその描写を先にするか、行を空けるかして章分けするべきかと。
あと、「道ずれ」ってのは間違いではないかと。「道」を「連れ立つ」事を指すんですから、「道づれ」だと思います。
- 0002 ぜろぜろなゆちゃん〜凶悪兵器を破壊せよ!〜 (採点:1)
- 脚本形式で壊れギャグって無茶しますねえ……ただでさえ壊れなんだからキャラが違うのに、その上地の文無しで台詞のみ、っていうんじゃあ「KanonSS」として読めという方が酷ではないかと。
台詞だけでギャグをやろうとしている所為で、台詞が異常に説明っぽいですね。こんな説明っぽい長台詞ばかりの脚本を実際演じたら凄まじい舞台になるでしょうね。SSとしては分かり辛く、脚本としては演じられないというのでは、この形式で書かれている事がマイナスにしかなっていないと思います。敢えて長所をあげれば、書く方にとっては描写をしないで済むから楽、って事くらいでしょうか。読み手にその分のしわ寄せが来てますけどね。
水瀬家に住んでいる訳ではない香里がジャムに過剰反応するのって変だと思います。このSSでの秋子さんが「他人にも無差別でジャムを強制する」というキャラであるのならまだ分かりますけど、そういった壊れ方はしてません。これなら「水瀬家に立ち寄らなければ」ジャムは回避できてしまいます。ここの基本設定がいい加減な所為で、香里の存在意義がありません。ギャグにも設定の構築は必要だと思います。
- 0003 皐月の陽光、うららかに。 (採点:5)
- 知恵比べ大作戦的ノリに楽しく読んでいたんですけど、最後の最後で「理屈の応酬」で決着が付く展開はかなりの肩透かしでした。これで解決しちゃうのなら、最初から論戦で戦ってた方が良かったのでは?
「理屈」の中身もやたらと遠回りな言い方してますけど、要は「個人の個性」を楯に「余暇の自由」を正当化してるだけで、正直大した事は言っていないです。美歌さんが「余暇を一切認めない」という極論をそもそも基盤にしてるんですから、「それは極論だ」という指摘だけで「論破」が成立するのは変です。この場合、美歌さんの論拠である「大人になれば後悔する筈」という結論を否定するべきではないかと。即ち、「大人の方が余程多くの余暇を必要としている」という事実の提示だけで充分彼女の論拠は引っくり返るのではないかと。
どうも作者さんが正しいと考える理屈が「絶対的真理」として扱われている気がして、全体がいびつな印象でした。
ところで久瀬ってどうして美歌さんの作戦に問題点があるって感じていながら黙って作戦を決行させちゃったんでしょう?会長の立場から一言あっても良かったんじゃないですか?
あと、ビデオの中身を確認しないままで鑑賞会を行うつもりだった、ていうのも無茶ですね。風紀を重んじる美歌さんが、卑猥なビデオだと見当を付けているビデオを校内で多人数に見せようと考えるのは不自然です。没収物を保管しに行く時についでに中身をチェックすれば済む事なのでは?
どうも「北川の絶体絶命のピンチ」に話を持っていくために無理を通している印象ですね。もうちょっと設定を練り込んで、無理の無い方法でピンチを演出して欲しかったですね。
- 0004 届け、この想い (採点:3)
- 色々と突込み所の多い作品ですね。
まずは基本設定のミスから。この作品では、祐一はあゆの事件を経験し、記憶を失ってから「沢渡真琴さん」に「初恋(実はあゆが居るので2人目)」をし、仔狐にそれを話した、という状況設定な訳ですが、これは明らかにKanon本作の設定と矛盾します。本作では、祐一はあゆの事件の年以降、7年に渡って北の街を訪れていません。従って、「仔狐の一件」は、あゆの事件以前の年に起こっていなければおかしいです。あるいは「仔狐の件とあゆの事件が同じ年」という設定なのかもしれませんが、その場合「仔狐の件」も忘れていないと変です。
「真琴さん」が1年待ち続けた件。この件の不自然さはちょっときついですね。どんな約束をしたら、どこにも連絡をとらずにただひたすら毎日待ち続けるという事態になるんでしょう?連絡先の分からない相手と、待ち合わせの場所だけ決めて、日付も時間も期限すら決めないで会う約束。幾らなんでも有り得ないと思います。「真琴さん」と入れ替わりに「男性」が現れて同じようにただ待つという展開に至ってはもう滅茶苦茶としか言いようがないです。作者さん的にはこの事態にどんな設定を考えているんでしょう?
祐一の手紙作戦の件。直接伝えても信じてくれないから手紙を書く事にした、という設定ですけど、そうですか??何の手がかりも無くただ待ち続けている男性からすれば、「そのお姉ちゃんなら引っ越したよ」という情報を無視する方がおかしいのでは?「同じ場所で待っていた人が居た」事は近所中の人達が知っていた訳ですし、祐一が嘘をついていない証拠なら幾らでもあると思うんですけど。
とにかく設定が練り込まれていない印象が強いですね。あと、祐一の子供時代の人称は「俺」です。
- 0005 あの素晴らしい愛をもう一度……いや、マジで。お願い。俺んトコだけでもいーから! (採点:1)
- 読みにくい……画面一杯改行無しで字で埋め尽くされてるSSってさすがにどうかと。スクロールさせる度にどこまで読んだのか見失って非常にイライラしました。ネットで公開する小説には向かない書式だと思います。
祐一の思考が脇道に逸れている辺りでやたらと読んで不快になる内容がでてくるのは仕様なんでしょうか?ひたすらセックスに固執したり、北川のサイズと外観について長々と描写したり、名雪が告白ではなく「身体を使って誘惑」してたり、それに対して祐一が「セックスフレンドなら」とか考えてたり……この祐一ってただの色魔の最低男なのでは?
強姦、に絡んで特定の団体名を何度も出してますけど、現実にあった事件で、被害者や関係者が膨大な人数にのぼる、という事実を考えると、お遊び的に名前を出すのは凄まじく非常識な行為に思えます。人のサイトで公に向けて発表する小説なのですから、最低限の配慮とマナーは必要かと。
- 0006 MIND YOUR STEP! (採点:7)
- 北川視点での栞シナリオを基本にして、奥手同士の恋愛模様が描かれていて可愛い話でした。
この作品での北川って、鋭いトコと鈍いトコが随分極端ですね。香里が栞から目を背けている事と、栞が不治の病である事を、香里のたった一言から瞬く間に看破する鋭さ。そして、露骨なまでの香里のラブ光線を散々浴びながら、聞こえなかった一言に関して内容の想像すらできない鈍さ。「恋愛に奥手」という設定からすると有り得ない訳ではないですけど、それでもやっぱ不自然な気はしますね。
夕焼けの教室での北川の台詞ですけど、北川自身の言葉というよりは「プレイヤーからの突っ込み」に見えてしまいます。北川がこの台詞を言うのに相応しいキャラ設定が、今1つ未完成な気がしました。
- 0007 華音霊異記 (採点:6)
- うわあ……惜しい……
これ、書き様に拠っては稀に見る傑作に成り得そうなんですけど、今回投稿された読みきり作品としては、中途半端の尻切れとんぼ、としか言い様が無いですね。
ここで終わっちゃうのなら、ストーリー上さして必要不可欠ではない神社サイドの設定なんかで容量使わないで、張られた伏線の解決を全てつけて欲しかったです。もしくは解決しない伏線には最初から触れないで、メインである栞の件だけでも綺麗に終わらせて欲しかったですね。
この書き方だと、「丘のもの」にまつわる大長編の序章、て感じで、読み切り作としては完全に未完成品です。思いついたアイデアを盛り込みたかったのは分かりますけど、中編作として纏まらなかったら本末転倒です。この場合、話を栞の件に絞り込んで、舞やあゆの件には触れずに、独立したストーリーとして纏め切って欲しかったです。
ところで、祐一が舞シナリオの祐一であるこの世界だと、栞は中庭には通っていない筈ですけど、その辺りは何か設定があるんでしょうか?
- 0008 残り灯 (採点:1)
- 「これで、良かった。」
良くないです。拠って1点。以上。
て、訳にもいかないかな……なんなんですかこの結論……
「姫里」という存在とか「一度死んだ俺」とか「栞に告白される」とか、思わせ振りな設定を設えておいて、結局はただの栞シナリオの傍観者で終わる北川。正直言ってストーリー上の存在意義が無いです。
この話って一体何が書きたい話だったんでしょう?ストーリーとして全く纏まっていません。
- 0009 やみつき (採点:4)
- まず誤変換を1つ。「表情にあらわれる」時は「現れる」で無くて「表れる」です。ここが正しければ冒頭が「一人の悪戯好きの少女が俺の元に現れ、一人の感情を表さない少女と出会った。」となって、言葉の対比の遊びがより強調できたのに惜しいですね。
美汐が演劇部であった、という設定、正直不自然ですね。美汐は「人との関わりを避けていた」筈ですんで、「大勢の人間が所属している演劇部」の一員であったとするにはもう少し設定が必要です。この作品では「入部した後で祐一や真琴と会った」という事になってますけど、この場合「祐一達と会い、前向きに人と付き合っていこうと決意した後で」入部していた、とした方が筋が通ると思います。
祐一が「美汐が演劇部であった事」に気がついていなかったという展開も不自然です。「夕食後に集まっている」ということは「夕食後という普通家に居る時間に連絡がつかない」訳なのですから、付き合い始めて間も無いラブラブ中のカップルである祐一が不思議に思わないほうがおかしいです。この2人ってデートの約束とかあっても一切家に電話とかしてなかったんでしょうか?美汐が携帯を持っていたとしたって、「そこが家ではない事」には気がつきそうなものです。発声練習が漏れ聞こえる自宅、ってあったら嫌です。
演劇部部長さんの「緊張も和らぐし、演じる上で責任感も出て来る。いいことだらけなんだよ」の発言、変だと思います。どう考えても「素人を舞台に上げるリスク」の方がずっと多いのではないかと。祐一と美汐の舞台を成立させるために滅茶苦茶な理屈言われたようにしか感じません。ここは「祐一が相手役でなければならない必然性」を作り上げる必要があったと思います。「決まってた相手役が怪我をして台詞が入っているのが祐一しか居ない」とかの超お約束設定程度でもいいですから。
大体、「相手役がまだ選考されていない」ままで台詞合わせさせられてたら、普通は「自分が候補にされる」可能性にくらい気がつきそうなもんです。初舞台の美汐を主役に据えている以上、演劇経験の有無が重要視されていない事は明白なのですから。
全体に、「書きたい展開を書く為に設定をこじつけている」印象が強かったです。
素直にストーリーを楽しむには、読んでて流れが悪くなってきてしまいました。
ストーリー自体は可愛くて好きなんですけどね……
- 0014 キスで終わる物語 (採点:6)
- 徹底的にラブなお話でした。冒頭の「コメディ」部分が邪魔でしょうがなくなるくらいに。この話って、冒頭のボケの連発、必要だったんでしょうか?あるいは、ラブ部分にもちょこちょこと「コメディ」な展開があって、冒頭が全体から浮かないような構成ならばまだ良かったのかもしれないですね。この構成だと冒頭でのボケっぷりに、以降も「笑いどころ」を期待してしまって、延々続くラブ話に入り込みにくいです。
ところでこの話、KanonSSである必要無いですよね?主役2人が「同居しているいとこ同士である」っていう設定以外は、Kanonと共通する部分が殆ど無いです。なにしろ「名雪シナリオではなくて、名雪と結ばれる祐一」なんですから、どのシナリオとも関係無い事になってしまいますからね。共通BadEND世界、という解釈も不可能ではないですけど、そうすると「栞が死んでいる世界」な訳で、香里が他人の恋路に楽しそうに口を出すというキャラ設定に無理がでてきます。そう考えてみるとこの世界は「Kanonと似たようなキャラ」が存在するだけの、全くのオリジナル世界ということになってしまい、「Kanonの二次創作」という縛りのこんぺ参加作品としては、いささか本道を外した作品ではないかと感じました。
「ラブな小説」としてはお気に入りなんですけどねー……。
- 0015 らんじぇりーらす (採点:5)
- とことん「女のこ」の脳内妄想世界爆裂な話ですね(笑
韻を踏んだ文章でリズム良く続く栞の(一部突然美汐の)語りが、夢見がちな少女的世界を彷彿とさせて、可愛い話でした。この長さをこのテンションで「ぱんつ」を語られ続けると途中から流石に食傷気味になりましたけどね(笑
少女趣味の語りのままで描写される「えっち」はちょっと違和感が強かったです。「祐一さんのミルク」とか「祐一さんが入ってきても、黒の下着だけは、つけたままで」とかはかなり引きました。
ところで、この作品内で説明されてる「下着」って、Kanon世界のデフォルトの年代からすると時代を先取りしちゃってませんか?栞が1年遅れの高校1年生やってた頃(1999〜2000)って、私自身も丁度高1だったんですけど、当時は「見せブラ」って概念無かったような気がするんですが。まあ、地方が違うだけかもしれませんけどね。
- 0016 sTrAwbErRy FiElDs fOreVeR (採点:2)
- 退廃と狂気をテーマにしたドラッグテキストとしては良くできてます。
ただ、こうもあからさまにKanonから名前を持ってきただけ、の作品を「KanonのSS」として読まされても困りますね。
タグの使用規定にも違反してますし、とにかくこの「こんぺ」という企画に対してのスタンスが不真面目な印象です。
無理にこの企画で発表しないで、自サイトで「狂気系一次創作」として公開した方が良いのでは?この世界を絶賛する人は必ず他に居ると思います。正直ここでは場違いになってますね。
- 0019 12時の魔法 (採点:9)
- 恋する女の子の臆病さと我が侭さがぎゅうぎゅうに詰め込まれた可愛い一遍でした。
名雪の「まず自分ありき」の思考って、恋に盲目になってると案外良くある事ですけど、そういった思考を無理無く描いてくれてる作者さんは、さぞかし女の子のこの手の我が侭を実体験してるんでしょうね(笑
祐一のかけてきた電話がちょっと引っ掛かりました。足を折っている状態である以上ベッドからかけているんでしょうけど、骨折患者が入院しているて事は外科病棟ですよね?長話しないとか以前に、ここで携帯使っちゃうのは危険ではないかと。機器の誤作動が命に関わる患者が近くに居る可能性、決して無くは無いと思います。この場合少々無茶でも、車椅子なりストレッチャーなりを用意してもらって、看護士さん立会いの状態で電話のトコまで連れて来てもらうとか、院内用子機電話を借りるとか、そういった「病院側の協力」を設定した方が良かったように思います。巡回の目を盗んで他人を危険に晒す祐一、っていうのは正直イメージに合いませんでした。
- 0025 目くそ、鼻くそと共に散れ (採点:7)
- 勢いは凄いけど纏まりは無い。端的に言ってしまうとそれだけの作品なんですけど……勢いが凄すぎて纏まりがどうとかを吹き飛ばしてますね(笑
個々のギャグは滑りがちだし前後の整合性も薄いし展開も設定も無理があるのに、それでもラストにカタルシスすら感じる怒涛の勢いは見事でした。新人お笑いコンビがどう考えても詰まらないネタで爆笑を勝ち得ている光景を彷彿させられました。
……ただ、それだけにこの作品、「勢いに乗れなかった人」にとっては詰まらなかったでしょうねえ(笑
- 0027 雪の迷宮 (採点:1)
- んー……原作補完タイプのSSな訳ですが、そういうタイプの場合、本作と矛盾する展開はかなりのマイナスになりますね……
名雪シナリオでの「試験」は1/25の1日だけで5科目全て実施されてます。
秋子さんの事故は1/27です。
「翌日」の1/28、祐一は朝名雪が出てくるのをぎりぎりまで待ち、「そのまま」登校します。その夜、祐一は「あり合わせの物で作った、簡単な晩飯」を持って名雪の部屋をノックしますが「何も応答は無く」祐一はそのまま部屋に戻ります。
1/29朝、祐一は夕べの食事に「全く手がつけられていない」事を発見し、ドアを叩き、中から名雪が「やめて」と応えます。夜、ドアが僅かに開いている事を見つけた祐一は名雪の部屋に入り、名雪の「わたし、もう笑えないよ…」発言があります。
1/30。祐一は名雪に「俺は、今日一日、あの場所で待ってる」「ずっと、待ってるから…」と告げ、目覚ましをドアの前に置いた後、「制服を着て、学校に向かう生徒たち」の中を歩いて「まっすぐ」「駅のベンチ」まで辿りつくと「時計の針が、真上を指して静かに、今日が終わる」まで雪の降る中ベンチに座り続けます。名雪が「学校、さぼってる人発見」と祐一に声をかけるのはその「後」です。
さて、ざっと書きましたけど、このSSでの本作との流れと矛盾する箇所の多さは大体見当がついたかと思います。
どの矛盾も結構問題なんですけど、個人的にどうしても許容できない本作からの変更点は、「祐一がコンビニに寄り道をする事」です。そもそもこの時の祐一に「人目をはばかる」意味はありません。北川に会おうが香里に会おうが、「学校をサボって名雪を待つ決意」が揺らぐ筈がありませんし、仮に石橋に見付かったとしても、「名雪を待つ」と宣言する祐一を止められる筈がありません。この展開で「知り合いに会う」事を回避するなら、祐一は「知り合いに会ったら待つのをやめる」程度の決意で名雪に「ずっと待っているから」と宣言した事になってしまいます。大体、「知り合いに会う」程度のリスクを回避する為に1時間半も暖かいコンビニで過ごしていて、その間に「ベンチに名雪が駆けつけていたら」どうするつもりだったんでしょう?声をかけられた名雪がすぐにベンチに向かっていた場合、名雪は雪の中自分を呼び出した筈の祐一に1時間以上待たされるというとんでもなく悲惨な目に遭わされる事になってしまいます。正直言ってこの祐一は考え無しの馬鹿野郎としか言い様が無いです。「知り合いに会ったら結構困る」からって名雪に待ちぼうけを食らわす危険を思いつきもしないで立ち読みを続ける祐一は単なる最低男です。
あと、名雪が「駅のホーム」に向かったのでは、「駅前のベンチ」で待つ祐一とは会えない危険性が高いです。
SSとして目指した方向性は分からなくも無いですけど、こういう話を書きたいのならせめて再プレイするだけの手間は省かないで欲しかったですね。余りにも「間違い」が多過ぎます。
- 0028 炉辺に腰掛けて、 (採点:4)
- さてと、困ったな(笑
まず、「小説の一篇」として。かなり好きなタイプです。淡々と情景描写と比喩が積み重ねられていって、雰囲気を作り上げていく作風。読み進めていくうちに思考を作品にコントロールされて行くような感覚が心地良いです。スティーブン・キングの長編小説の、まだ化け物が登場しない序章での登場人物描写を読んだような、そんな印象でした。
次に、と言うか本題、「KanonSSとして」。……なんじゃいこれは(笑
北川も名雪も祐一も、全くのオリジナルであり別人ですね。本作との剥離は甚だしく、むしろ共通点を探す方が難しいくらい。Kanonの世界で展開する必要性が全く感じられません。Kanonの二次創作としての縛りの中で競う作品としては、参加意義が相当に薄いと思います。
キャラクターの名前変えて、オリジナルとして発表された作品だったら良作だと思います。でも、このこんぺの参加作品としては、「KanonSSとは言えない」という点で、評価を下げざるを得ませんね。
- 0030 おくりもの (採点:2)
- うーん……何て言うか、話のテーマが絞り切れてませんね。ギャグなのか不幸系ダークなのか奇跡なのかラブなのか、個々のテーマがバラバラに散らばっていてまとまりが無いです。
冒頭のギャグシーン、いくらギャグにせよ、「栞を避けていた香里」の事を繰り返し当てこする祐一の行為は無神経に過ぎます。
祐一と名雪が1年間毎日あゆの見舞いに通っているという設定、無理があり過ぎます。「中心地から遠い」病院に「徒歩で」通っている以上、この見舞いには下校後の時間のかなりを割く必要があります。その時間を「大きな用事のある日」以外毎日使っていては、「3年生」である祐一達の進路は壊滅的にずたずたになってしまいます。
「春」にあゆが目覚めて「1年」が経過しているこの時間設定で、この日が「冬」で「名雪の誕生日」であるのは無理があります。この場合素直に「あゆが目覚め、再び昏睡した年の冬」という設定にするべきです。
あゆが目を覚ましたとしても長くは生きられない、という設定、ラストが目覚めの奇跡に繋がるのなら要らないと思います。と言うか邪魔ですこの設定。
名雪の真意に気がついている筈の祐一が名雪に向かって「あゆを……見殺しにしろって言うのか、お前は」なんて言葉をぶつける展開はひど過ぎます。これだと祐一は「自分を気遣ってくれている恋人に逆に責任をなすりつける最低男」になってしまいます。
冒頭でお金を出し合う仮定ではメンバーに入っている北川を、名雪の誕生会に「誘ってもいない」上に「来てしまった邪魔者」扱いするのは極悪非道です。
名雪が台所に居る事を秋子さんが何故「言えません」と隠したのかが意味不明です。
どうにも筋の通っていない設定や展開が多過ぎますね。大筋だけ決めておいて細かい所を全く煮詰めずに書き殴られた印象が強かったです。もう少し丁寧に練り込むべきかと。
- 0031 沈黙のプロミス・ベル (採点:3)
- 取り敢えず、無粋を承知で1突っ込み。そーゆー不安は挙式当日に言い出さないで膨大な時間のかかる準備段階の時点で解消しときなさいって(笑
細かい部分で前後がおかしいシーンが散見してますね。「ソファーに腰掛けちゃったのに皺1つ無いタキシード」とか「座っていないのに立ち上がって出ていく美汐」とか「待ってるだけで1人として一緒に探してくれない参列者」とか……思い付きながら設定無しで書き進めた印象ですね。
名雪が化粧についてあゆに語るシーン。ここで雪うさぎの時の名雪の台詞を改変して使うのはちょっと引きますね。この台詞、名雪が本心では全然祝ってなくて感情が鬱積してるという設定ならばまだ分かるんですけどね。そうでないのなら祝いの場で出すには相応しく無さ過ぎる引用です。
それにしてもヒロインが無制限に助かっている中で真琴だけ消えてる世界設定多いですね。アニメの影響なのかもしれないですけど、説明無しでアニメ世界を基盤にされるのは流石に安易な気がします。ちゃんと「このSSでの世界設定」を説明して欲しかったです。
- 0035 夏もよう (採点:10)
- 冒頭のセンター寄せ、一行辺りが長く、環境によってはとても読みにくい。
Kanonである必然性、ほぼ皆無。ここで初めてのキスがある以上、殆どのシナリオと関係無い。
誤字、少々あり。特に「賢明」は気になる。「あ、でめっ」も結構ずっこけた。
以上の点を考慮し、個人的な趣味において裁定を行った結果……文句無く満点(笑
なんと言いますか、切なくて可愛くて綺麗で、すっごく素敵な話でした。
硬い語句が多用されている文章構成なのに、リズムや語感がとても良くて、いわゆる「小難しい文章」にありがちな「無理して難しく書いてるような違和感」がありません。
人生の岐路に、思い出に還りにやってきた秋子さんの心情に心地良く浸らされ、名雪の成長に人生を肯定される喜びに共振させられました。
- 0038 彼は友達 (採点:6)
- 話の流れ自体はかなり好きなんですけど、肝心要な話の本題である「祐一のお説教」が余りにも浅いのが話の奥行きを一気に無くしちゃってますね。
この祐一の「お説教」って、典型的な「ただの正論」です。
佐祐理の行動規範である「舞を幸せに『してあげる』」という問題点に対して、それは間違っていると叫ぶ事自体は簡単ですけど、そういう間違った思考に陥ってしまった原因そのものに対してはその指摘は無力です。一弥の死に縛られている佐祐理に、そんな事を一弥は望んでいないと叫ぶ事も、同様に「佐祐理にとっての一弥の死の意味」を変える力を持ってはいません。
数学の問題で間違った答えが書かれているのを見て、「間違ってる」と指摘したとして、それだけで「もうこれからは間違わない」事ができるでしょうか?この場合、間違うまでを遡って検討し、「何処で間違えたのか」「何故間違ったのか」をはっきりさせる必要がありますし、その上で「では、どうすれば自力で正しい答えを導けるのか」を提示しなければ、結局は「また間違う」筈です。つまり、「数学の指導者」レベルの「数学に精通した者」でないと、「間違いを正す」力は無い訳です。
このSSでの祐一は、明かに「佐祐理の行動は間違い」という事だけしか分かっておらず、提出された解答欄にバツをつけているだけで、「佐祐理の闇に踏み込み助け出し導く」事が全くできていません。正直言って、人の心の闇を掃うには人間としての器が小さ過ぎます。
このテーマと展開で佐祐理を救うには、佐祐理の悩みが「ちょっと人に言われれば治る程度」の軽い物でないと無理です。「自分を他人の視点でしか見られないので『佐祐理』と人称している」程の悩みを解決できるだけの、大きくて素敵な祐一像を、ちゃんと創って欲しかったですね。
- 0039 バレンタインの空模様 (採点:5)
- うー……なんと言いますか……可愛さ余って憎さ100倍、と言うか……
個別の章毎はかなり好きです。リズムのある文章といい軽妙な会話といい各ヒロインの作戦の可愛らしさといい、とにかく良品なんです。けど……全体を通すと、これって「全員攻略祐一」じゃないですかー(泣
ヒロインが可愛くて祐一が好かれていればいるほど、「他にも手をだしている祐一」は非道な奴にしか見えてこないです。お蔭で本来綺麗なラブラブシーンである筈のラストのあゆとのキスシーンが、「手の早い軽薄男に落とされるヒロイン」に見えちゃうじゃないですか(泣
この展開でヒロインを1人に絞ってさえあれば、問題無く素敵なラブストーリーになるのに、なんだってこんな設定を選んじゃったんでしょう?
或いは、実はこれはパラレルワールドを描いたストーリーで、各章毎に別の世界であり、平行世界でのヒロインだけが入れ替わった同じ出来事をそれぞれ時系列毎に並べた作品である、という解釈も可能なんですけど、もしもそうだったら設定の説明不足が過ぎます。そういう設定で、それが分かり易く描写されていたら、珠玉のSSにも成り得たと思います。
ところで香里の章の「hつ例」ですけど、「発令」ですか?
- 0041 ミラクル☆パワーの使い方 (採点:8)
- えーと、突っ込み所はあれこれあると思いますが、コメディとして成立していたので不問ってことにしまして。
とにかく読んでて楽しかったです。連続物っぽい構成だったので、他から浮いた小ネタも番外ストーリー的に楽しめましたし、唐突さや御都合主義ぶりも、コメディの一環として面白かったです。
- 0045 応援できない大熱戦 (採点:4)
- なんと言いますか、面白いのか詰まらないのか物凄く微妙なラインをマイペースでかっ飛んだ作品ですねえ(笑
こういう「詰まらない事に異様に燃える人々」を描いたギャグというのも漫画とかで結構あるジャンルなんですが、そういうノリで読むには妙に淡々と進行をなぞる展開の為に「熱さ」を感じません。いっそもっと弾けて「スポ根物」とか「バトル物」並に「熱い闘い」を描いて徹底的にギャグにしちゃった方が纏まりが良かったんじゃないかと思います。
燃えてる参加者達を目一杯しらけて眺める祐一の視点で語られるので、読み手としても妙に寒々とした思いでこの変な大会を眺める事になってしまい、結果的に「ノれないSS」になってるような気がします。
あと、多分皆指摘してるでしょうけど「北川潤一」はちょっと無いのではないかと。
- 0047 gift for love (採点:6)
- んー、なんか惜しいですねー。
ミカルの成長物語と、舞の母となる決意。この2つの「結論」が実質絡んでなくて、別々の話が並列してるだけ、てのがどうにも残念です。
例えば、こんな絡め方とかあると思うんですよね。
ミカルの子供故の痛々しいまでの純粋な真剣さと、それを叱咤し励まし力になる祐一の「父性」。ここから祐一に対して漠然と抱いていた不安と自分の躊躇いが払拭され、舞が祐一を受け入れる。
別にこうしろ、て訳じゃないですけど、そうであったらストーリーの流れが立ち切られずにラストに繋がったような気がします。
ところで、この話での祐一って、「舞を抱く=子作り」では全然無いですよね?いわゆる普通の男性同様に「彼女を抱きたい」のがメインで、「やれば子供ができる」てのは余り考えてない感じです。この辺りの舞の思いとの温度差に関して解決がついてないままで終わっているトコが少々気になりました。このラストのままで情事が行われてしまうと、定番の男女の擦れ違いえっちになってしまうような気がします。欲情に任せてひとしきり楽しんだ後、「できたら一番に教えるから」とか舞に言われて血の気が引く、なんて祐一の姿が浮かんでしまいました。個人的には祐一が「子供が欲しい」という舞の言葉をきちんと受けとめるシーンまでは描いて欲しかったですね。
- 0048 どっぺる (採点:3)
- 最初に「天使人形が3体」で「5人助かってる」てでた時点で、「まだ残ってるんじゃ?」て思ってしまったんで、後は延々引き伸ばされた印象ですね。ついでに言うと舞と真琴はシナリオ上あゆの奇跡が絡んでないので、更に2つ余裕があるような気がしてしまいます。
この作品での設定の肝ですし、もっと「最後のお願い」が使い果たされているように錯覚できる演出が欲しかった所です。例えば「子供の頃に2つ、そして、名雪、あゆ、舞、真琴、栞、秋子さんを助けた事で6つ。今回祐一を2人にした1つで合計9個の願いが使い果たされた」と、いう風に書いておいて、最後に「そうか、名雪は死にかけてなかったんじゃないか」と展開すれば、結構な数の読み手は騙されると思います。
2人の祐一が「俺」と「俺(偽)」で区別されてるのってどうかと。これだと「祐一が2人になった」と言うより、「祐一の複製が作られただけ」で、「どちらが複製なのか分かっている」訳ですから、「どうやって偽物を消すか」という話になって、「複製祐一」が自ら消える事に協力する展開がおかしくなります。この方が区別し易くて描写が楽なのは分かりますけど、この場合「両方とも祐一本人」という扱いでの展開の方が良かったのではないかと。
ストーリー的には展開が行き当たりばったりな感じで全体に無理矢理ギャグにしている印象ですね。もう少し設定を生かした展開を練り込んで欲しかった所です。
- 0049 スティル・イン・ラヴ (採点:7)
- んー、いろいろと無理がある話なんですけど、まあ、可愛い話でしたんで追求は控えておきます(笑
実は美汐が変装していて、美汐とのデートの話である、ていうの、隠しながらこつこつと伏線張ってますけど、正直言いまして最初に「真琴」が登場した時点で見当がついてしまいました。
仕方の無い事ですけど、やっぱジャンル表記が「美汐ラヴ」なのはヒント出し過ぎではないかと(笑
- 0050 怨みます (採点:1)
- えーと、多分かなりの人達がこの作品には嫌悪感を感じてしまった事と思います。いろんな意味でKanon本作を台無しにしてる設定ですもんね、これ……
ギャグの名の元にキャラを壊しまくるというのも立派なSSのジャンルですから、壊れてる事自体は拘る事では無いんですが、それを考慮してもなお、壊し方の方向性が悪意に傾いていてキツイです。ラストで「滞在が目的」という暗示がされているんで、本心では一緒に居たいだけ、っていう解釈も可能なんですけど、それにしたって一連の栞の行動は自分勝手で横暴に過ぎます。「香里との和解が成立している」という、本作ではハッピーエンド確定の設定の世界なのに、栞を死なせた上に怨霊にしてしまうというこのSSでの扱いは、作者さんが余程栞の事を嫌いなんだろうな、という印象を持たざるを得ませんでした。
- 0051 受精卵 (採点:6)
- 代理母をテーマにしたダークな小説としては良作だと思います。香里や名雪の心情が今1つ理解し難い面もありますけど、これは元々人の妻でも母でもない自分には理解できない事でしょう。ラストの皮肉な暗示も、人の闇の部分に切り込んだ作品として良いおちがついたと思います。
本当に、良い小説に纏まっているとは思うんですけど……これ、「Kanon」のキャラ達なんでしょうか??
そりゃあKanonのキャラ達は当時高校生だったんですから、大人として成長する過程で歪みも抱えていくとは思いますけど、それにしたって「香里らしく」無く、「祐一らしく」無く、「名雪らしく」無く、「北川らしく」無いですね。特に祐一の「責任を取って名雪を選び香里を捨てる」という行動は、どうにも違和感が拭えません。祐一にしてはあまりに場の状況に流されていて、肝心な筈の「各自の気持ち」への配慮が足りていないです。こんな選択、名雪にとっても決してベストでは無い筈。香里を歪ませる為に無理に祐一を歪ませてるような印象です。
Kanonキャラではない、オリジナルなキャラクター達で構成された話だったら文句無く面白かったんですけど、Kanonの二次創作としては、評価を抑えざるを得ませんでした。
- 0055 少年エスパー 北川! (採点:6)
- 全員助けよう系SSに北川を絡めて明るく纏めて頂いた訳なんですが……真琴は??
あゆの奇跡に舞の治癒能力の合わせ技で奇跡を増やすのは良いんですけど、だったら妖狐の力も含めてしまえば真琴も復帰可能なのではないかと。北川が狐を治すシーンがあったんで、てっきりあれが妖狐で「妖狐が力を合わせたら起こる奇跡」に繋がるんだと思ってました。
て言うか、そういう展開でもしないと意味ありげに登場した1年生女子の存在が浮いてしまいます。美汐なんでしょうけど、正直でてきた意味が薄いです。
祐一がヒロインを絞り切っていない設定はどうかと。名雪やあゆの黒い内心描写と相俟って、この先が非常に不安になります。ギャグとして書いているんでしょうけど、個人的には結構引きました。
設定の説明の多い展開にだれそうでしたけど、小ネタがアクセントになって楽しんで読むことができました。構成に苦心した跡がそこかしこに見えますね。お疲れ様でした。
- 0058 さよなら、レディバード (採点:5)
- マザーグースの「てんと虫」の引用かな、と思ったんですけど、中盤以降での「love best」を知らないなー、と検索してまわってしまいました。地方のバリエーションの1つなんですね。香里は一体どこでこんなローカルな歌覚えたんでしょうね。
人との距離感をテーマにした話でしたんで、「距離がどうなったか」で結論がでてしまって、栞の件やあゆの件、名雪の気持ちの件等の「余談」が放りっぱなしになってしまった構成は、個人的には残念でした。北川が絡む話では無いんで仕方ないんですけど、この世界でのヒロイン達の動向には触れない方が北川達の距離感に興味を誘導できたような気がします。
- 0059 お菓子作りって楽しいですよねっ (採点:3)
- んー、文章にしろ設定にしろ展開にしろ、練り込み不足がひしひしと感じられてしまいますね。
前後を考えるとおかしくなる箇所が多いです。
栞視点なのに「栞に聞こえない距離での香里の呟き」が描写されるのは変です。
祐一が「甘党のお菓子好き」なのは明かに本編と矛盾してます。
祐一が「何の為に」寝起きでこの公園に来たのかが未設定です。
美坂家近くの例の公園から、「歩いて数分」で水瀬家に着くのは変です。本編での栞とのデートの時の描写によると、公園は「駅前から歩いて10数分」の筈です。
名雪がレシピを読み上げるシーン。☆マークまで「口に出している」のは変です。グラム数まで含めたレシピ全部を延々読み上げる行為自体が意味不明です。
ショートニングがバターで代用できる(と言うかショートニング自体がバターやラードの代用品)と言う事をお菓子作り経験者である名雪が知らないのは無理があります。家にバターがあるのなら、その時点で「これはバターでもいいんだよ」とならないと不自然です。代用品の知識はお菓子作りの基本です(チョコ→ココア等)。
ショートニングが危険だという説明の部分に間違いがあります。ショートニングやマーガリンが危険なのは「温度が下がると体内に蓄積されるから」ではありません。単純に融解温度だけで言えば、バターの方が高い温度で固まります。でも、バターは「体温では液体」です。当然ショートニングだって「体温では液体」であり、蓄積されるのは「固まるから」ではなくて逆に「消化吸収されるから」です。ショートニングやマーガリンが問題なのは固まるからではなく、トランス型脂肪酸という天然には存在しない成分で構築されているからです。この成分をとり込んで細胞膜が形成されてしまうと、その細胞膜は弱くて壊れ易い細胞になってしまいます。これが内臓壁で形成される事で、「クローン病」が起こるのではないか、という仮説が問題になっている訳です。ちなみに人間が口にする油で融点が高いのは牛肉の脂です。牛は体温が人間より高いので、その脂肪もより高い温度に適応しています。それでも「人の体内で固まる」事はありませんし仮に固まったとしても単純に吸収されないで排出されるだけで「蓄積」はしません。
話自体は恋する相手の為にお菓子作りに励む栞が可愛くて良いんですけど、オチが謎ジャムになってしまうのでは台無しですね。祐一を心底嫌がらせてしまうのでは本末転倒ではないかと。
- 0060 .79 (採点:5)
- 「子供」である自分が、自分よりも「大人」である人と「恋人」であることで不安になる。その感情は理解できますけど、「胸」の話題に終始しちゃったのはちょっと本題からずれちゃいましたね。それとも「胸」がやっぱ本題なんでしょうか(笑
Kanon栞シナリオから考えると本来知り合いでは無い筈の佐祐理と舞がでてくるのも、舞の「胸」の公式設定が大きいからなんでしょうけど、シナリオ歪めてまで出てきて「胸」だけの扱いされるのもひどい扱いのような気がします。この場合公式設定上の最大サイズに拘らないで、素直に名雪と香里が買い物について来てれば済んだのではないかと。そうすれば祐一の失敗と栞の気持ちに香里が気がつく展開にもできますし。
もうちょっと胸の話題は象徴的な程度に抑えておいて、子供の自分が取り残されているような不安に取り付かれてる栞の気持ちの方を強調してもらえた方が良かったように感じました。
ちなみに、栞は「すごく華奢な身体」だという設定がありますんでアンダーも小さい筈で、トップが79というのは世間的に考えて決して小さくは無い、て点、敢えて強調させて頂きます(笑
- 0062 トリビアを聞きながら (採点:4)
- ラーメンに関する雑学が続き過ぎて、「SS」としての面白さが思い切り薄まってますね。普段スープの種類とかに拘りを持っていないんで、雑学の内容自体が良く理解できなかったです。
元ネタを知らないと理解できないネタが多いのもコメディを楽しむのに邪魔ですね。「嶋大輔の『男の勲章』」てどんな曲なのか知りませんし、「高橋名人直伝十六連射」ってのもイマイチ分かりません。「海のリハク」ってのも何のネタなのか分かりません。「民明書房」辺りは人がネタにしてるのを見たことあるんですけどね。多分みんなその辺りの年代のネタだと思われますが、知らない人は置いてけぼりのネタはどうかと思います。吉本新喜劇ネタは分かったんで笑えたんですけど、知らない人には池野めだかさんはともかく辻本茂雄さんはさっぱり分からないんじゃないかと思います。アゴが特徴の役者さんで、アニメの祐一のデザインと引っ掛けてた、て事に何割の人が気がついたのか疑問です。
笑いを狙うなら、もう少し元ネタに頼らないギャグを入れた方が良かったのではないかと。
- 0065 ミス・ムーンライト (採点:9)
- 感想文の宿題真面目にやっておけば良かったですね。いい誉め言葉がでてきません(笑
ジャンルで美汐と久瀬が並んでるの見て、どういう無茶な話が展開するのかと身構えてたんですけど、良い方向で思い切り裏切られましたね。前例を作ることを嫌う生徒会側の正論だけど搦め手の対応が実に久瀬らしく、直情的な怒りで応じる祐一も実に祐一らしかったです。ここに納得がいく御蔭で文化祭での一連の出来事にスムーズに感情移入できて、久瀬の差し出した100円硬貨に美汐同様に嬉しくなりました。
- 0068 そして世界は、またひとつ (採点:10)
- 説明無しで全員救済祐一。その上で他ヒロイン置いといてラブラブな祐一名雪。通学路で平気で煙草を吸う香里北川。聞くだけで恥ずかしい2つ名4人分。これだけ「嫌いになる要素」がたっぷりと含まれていて、それでも「最高にお気に入り」になるこの話は凄いです。
本題部分が面白いと、欠点になりそうな箇所すらアクセントとして楽しめるもんなんですねー。痘痕も笑窪、て言葉思い出しました(笑
- 0069 はっぴ〜・はっぴ〜・くりすます (採点:6)
- 些細な擦れ違いからの大喧嘩とあっさりこの上ない仲直り。ラブコメの王道を突っ走る可愛い作品でした。
祐一の「困る」の台詞、真意が別にある事は分かりますけどそれにしたって「妊娠」の話題の時に不用意な事言いますねえ。この台詞を聞き返されておいて失言に気がつかない祐一って結構無神経です。この祐一って避妊とかまでしてる癖に「できた時の事を考える女心」てもの全然考慮した事無いんでしょうね。まあ、殿方の大半はそんなもんなのかもしれませんけど。
美汐の運転のシーン。初心者が雪道でスピード出し過ぎるわ一方通行無視するわしておいて「運転には自信がある」発言。このシーン正直言いまして物凄く不愉快です。荒い運転の車に乗せられる恐怖、ってネタは小ネタの定番ですけど、心底怖いのは「事故を起こして当然」の行為を「運転の上手下手」で語られてしまう無自覚さです。
そもそもスピードを出さなければ間に合わない時間に待ち合わせたのは美汐な訳で、これで事故が起きたら全て美汐の責任です。この美汐は事故を起こしたら自分の、そして相手の人生を滅茶苦茶にしてしまうのだという現実を全く自覚していない、「車に乗る資格の無い殺人者予備軍」です。
名雪シナリオで秋子さんを撥ねた車のドライバーがこの美汐のような人物だったとしたら、祐一はそのドライバーを殴り倒す位に憤ると思うんですけど、その点、作者さんはどう考えているのでしょう?
- 0071 笑顔。 (採点:10)
- すいません。最初「何を形而上論っぽい屁理屈捏ねてバイト稼いでるんだろ」とか思ってました(笑
意図不明だった議論が、積み重ねられていくに連れて、この作品世界に置ける超自然的現象を成立させる因子を構成していく展開は綺麗でした。
安易に「奇跡だから」とか「願い事だから」とか「神様がオマケしてくれたから」で済まさずに、必要となるエネルギー(命)とそれを集め使う存在(先生)を設定し、何故願いを叶えるのかの動機までを理由付けしてくれた構成に感心させられました。
あゆの語った「学校」と「友達」の存在から、これだけの裏の出来事を作り出してくれた作者さんに感謝します。
でもこの作品、意味を掴み損ねると丸っきりの意味不明の不条理SSにしか読めないですね(笑
- 0074 幸せを掴んだ男 (採点:4)
- うーん……評価に困りますね……
ネタ的にそれは無いだろう、って思った辺りは「フィクションだった」で済まされてますんで、まあいいとして、全般的に北川の思考が不自然です。自分を誤魔化している事を考慮しても、ここまで無茶な思考をする人間が居るとも思えないんですが。まあ、ギャグ設定のキャラの思考に論理性を求めること自体が間違ってるんでしょうけどね。
全体に「引っ張った挙句オチが肩透かし」という印象が強いです。大きくオチないんだったら、無理に引っ張らないでもっとライトなコメディにまとめた方がよかったのでは?
- 0080 友情 (採点:1)
- ……さて、と……すいません、突っ込みきれません……
折角の突っ込み待ちですからせめて1つくらい突っ込んでおきますね。
タイトル、てっきり最後の最後に入る、外し技なんだと思ってました。最後まで無いとは流石に……
- 0083 恋は唐突に、急発進で (採点:2)
- んー……バカップルと言うか……バカですねえ(笑
ここまでひたすら周囲を一切気にしないで迫ってこられたら、普通は相手がどんなに可愛かろうが引きそうなもんですが、作者さん的にはこういう目に遭ったら恋をするもんなんでしょうか?個人的には欲情と愛情を勘違いして告白しちゃってるみたいに感じてしまいました。
佐祐理の無茶な行動が「好きだと自覚した」てだけの動機で成されているのは無理がありますね。自分を「佐祐理」と呼んでいる以上、この佐祐理は過去の傷を引き摺ったままで自分を他人のようにしか感じられない状態である筈です。第三者的な引いた視点で自分を見ている人間が、恋する相手にひたすらくっつく事しか考えていない行動をとるのって、変ではないかと。
正直言ってこの佐祐理には佐祐理というキャラクターらしさが感じられません。佐祐理に何か凄くおかしなものがとりついている感じですね。
ところで祐一が「似たような過去を持つ二人。幼い頃、大事な人を無くした傷」とか考えているのって、あゆの事ですよね?栞が普通に居る所から考えてこの世界って「全員無条件無事世界」だと思われますけど、あゆは死んじゃってるんでしょうか??あゆが死んでいて、祐一がその件を思い出していて、その上で舞シナリオで佐祐理ラブ、って、ちょっと世界設定的に訳がわかんないですね。
まあ、「佐祐理にひたすらラブラブに迫られる」って話を書きたかっただけで、設定とかを深く考えていないだけなんでしょうけどね。
この話って祐一に感情移入して佐祐理に萌えられる人には心底楽しめると思いますけど、そうでない人には結構神経に障る作品ではないかと思います。個人的に言って、すっごくこの佐祐理という名のキャラには嫌悪を感じてしまいました。本来の佐祐理のキャラのままで正当に恋をさせてあげる訳にはいかなかったんでしょうか?
- 0084 俺の学校は戦場だった? (採点:3)
- ギャグなんだから、と、相当自分に言い聞かせながらでないと許容し難いくらいに破茶目茶ですね……
普通の登校日にターゲットに悟らせる事無く全校生徒及び職員を休ませ、予測される逃走ルート全てに仕掛けを施す。この時点でどう考えても不可能です。天井や壁から教室が染まる程の赤ワインを染み出させる大規模なギミックなんて、明らかに工事レベルの改装が必要ですし、後始末も当然工事レベルになります。たまたま開けた教室がワインまみれだった事を考えると、殆どの教室が同じ被害に遭っている筈です。と言うか、赤ワインの色素がついた部分は色が落ちませんから、最早校舎の改装でもしないとどうにもならない惨事だと思います。はっきり言って、舞のガラス割り疑惑なんて吹っ飛ぶくらいの、とんでもない校内大破壊ではないかと。元々校舎を取り壊す予定だった、とか、学校自体が久瀬個人の持ち物だった、とかの設定でもない限り、久瀬は退学どころか逮捕されると思います。
香里と祐一が惹かれ合っているという設定もかなり強引ですね。栞シナリオ世界が基本みたいですけど、この設定だと祐一は「一目惚れした香里の為に、好きでもない栞と恋人の真似事をしていた」という物凄い偽善者になってしまいます。正直、そんな祐一に香里が惹かれるとも思えないんですけどね?
それにしても、ターゲットが香里と祐一だったんなら、なんで名雪と北川も最初から協力者に加えなかったんでしょう?そうすれば、いきなりシャッターを下ろす、なんていう危険極まりない真似をしなくたって、自然に2人きりにできたと思うんですが。
どうも、話としてのインパクトばかりを重視して、設定が出鱈目な印象です。
- 0085 白いキャンバス (採点:3)
- 話としては纏まってるんですけど……この祐一、嫌いだな、私……
栞と付き合ってた祐一、てことは「余命幾許も無い相手と真剣に恋をした祐一」な訳で、当然それだけの覚悟のあった祐一の筈。幾らBadEndを向かえたからといって全てに後ろ向きになってしまうのは弱過ぎます。栞の死を受け入れられないで街をさまよう、なんて、栞と交わした数々の約束を無にする行為です。しかも、「栞の面影を求めて」香里と付き合い、更には「栞に似ていたから」涼子と付き合うなんていう無茶苦茶未練がましい生き方されてしまっては、そりゃああゆも栞も化けて出てくる事でしょう。
自分が栞だったら、ここまで「死んでも死に切れ無い」程情けない男になるんなら最初から付き合わないでください、と枕元で泣きそうです。
あゆの「ボクたちのこと、忘れてください」の言葉、涼子さん伝えるべきだと思いますよ?その上で「栞代わりの私の事も忘れてね」と引導渡して別れるべきですよ?その祐一。
祐一像に魅力を感じないのでどうにも話に入り込めませんでした。この祐一をこれ程皆で想い、気遣うのは正直言って不自然ですね。女がこの祐一を甘やかすだけの理由が読み取れませんでした。
ところでアイスクリームですけど、冬でも大抵売ってますよ?更に言うと、プレーンなアイスクリームの殆どにはそもそも賞味期限というものがありません。製品の性質上腐敗も酸化もしないので、溶けていない限り何年でも保存可能なものです。
- 0086 good-bye, darling -- a family (採点:1)
- …………えーと…………
ハードボイルド、ってジャンル読んだ時点で、Kanon世界から隔たったストーリーであろう事は予測できましたけど、それにしたって滅茶苦茶ですねえ……
いわゆる「ハードボイルド小説」の雰囲気を出したくて比喩表現を多用してるんでしょうけど、表現の重複があまりにも多くて、却ってハードなムードを壊しています。銃弾を獣、銃声を咆哮と例える表現が、銃を撃つ度に繰り返されるくどくどしさには流石に閉口しました。「OOと言うXX」て表現、使い過ぎです。ついでに言うとこの場合言葉にして言っている訳では無いので「言う」は間違いです。
書きたい展開重視でその展開が成立するだけの設定ができあがっていないのも厳しいですね。この設定でなんだって祐一は「いとこの祐一君」として水瀬家に同居しなければならなかったんでしょう?「影」はなんだって「北沢君」が友人宅に泊まりに来ているなんていう単純な調査を怠ったんでしょう?秋子さんはなんだって「敵対する組織のスパイ」なんていう「組織を滅ぼした後も名雪が危険」な選択をしたんでしょう?全編に渡って全てのシーンが理由を伴わない無理矢理な展開です。正直言って、話に設定がついていっていません。
こういう事態になるだけの背景設定ができていないので、話が薄っぺらいです。Kanonの祐一を主人公に据える意味も全く無く、「Kanonの二次創作」になっていません。ifの世界にもなっていない、単なる「別の話」です。
とにかく、細かい部分での突っ込み所が多過ぎます。「銃声が聞こえて初めて相手の位置が分かってるのに弾に当たっていない」とか「全く光が無い状況で煙が白い」とか「なんでなのよ、も何もあんたの方から事情も説明しないで刺客差し向けてたんとちゃうんかい」とか……ホント切りが無いほどおかしい展開だらけです。もうちょっと落ち着いて話を練り込むべきかと。
あと、「裕一」て誤字も厳しいですね。
- 0089 ベビーフェイス (採点:3)
- んー、御注意書きのページまで作ってもらってるんで、不快要素については別に気にならなかったんですが、ダークとして、では無く、KanonSSとして、面白く無かったですね。
こういう思考の持ち主の主人公がこういう状況になった時の、自分自身を含めた「人間」をせせら笑うという闇の感情を描いた小説、という意味では良くできていると思います。元々が負の感情ですんで人間的に浅い思考ですけど、それを自覚したまま周囲を小馬鹿にしている矛盾した孤独感は印象深かったです。
でも、やっぱり思っちゃいますね。そういうテーマをKanonSSで書く意味ってあったのかな、と。
この祐一は当然ですがKanonの祐一らしい部分が殆ど有りません。香里の場合はなんとかifの範囲で納得も可能ですけど、名雪や北川の場合は完全に小馬鹿にされるための薄いキャラになってます。どうにもKanonからの変更部分ばかりが目に付いてしまって、オリジナルで読んだ方がよっぽど面白かったろうなー、と感じてしまいました。
ダークだからどうこうと言うより、Kanonキャラで書いてるから不快になる要素があるだけ、て気がしました。Kanonで書いたから詰まらなっちゃった小説、て感じですね。正直言って、このこんぺで発表したのは勿体無かったと思います。
- 0091 七月八日、晴れ (採点:7)
- 七夕に対する美汐と真琴のそれぞれの思い入れが擦れ違って、お互いに傷に触れてしまった繊細な「痛み」の描写が綺麗でした。
屁理屈の応酬で惨敗する祐一、のシーンの会話が軽妙で楽しいですね。後半の心痛描写中心の展開との対比で、良いアクセントになりました。
秋子さんの笹の件とか真琴を保護してくれた男性(久瀬??)の件とかが放りっぱなしなのは正直気になりますね。簡単なのでいいですから解決が欲しかった所です。
ラスト辺りの大量の改行空白はちょっとしつこかったですね。間の表現としては長過ぎた気がしました。
- 0092 君と一夜を (採点:5)
- 元ネタがあるらしいギャグが多くて、あちこちで意味が分からなくてギャグのテンポが狂いっぱなしでした。ちらっと触れられる程度のネタなら多分なんか元ネタがあるんだろうな、程度で読み流せるんですけど(「シン、帰ったら俺の部屋の灯り、消しといてくれよ」等)ギャグとしてしっかりオチに使われると(「栗入り檸檬シリーズ・Sカレーション」「それは私のおいなりさんだ」等)意味が分からない事が苦痛です。読み手を限定するタイプのギャグは、コンペという読者を選ばない企画では不利ではないかと。
あと、芸人ネタででてきた「金造さん」て、「アゴ&キンゾー」(懐かし系で見た憶えがあるだけですが)のキンゾーさんですか?だとすると、アゴネタで食ってたのってアゴさん(正式名知らないですが)の方では?
ずれた会話系のボケの応酬は軽妙で楽しかったです。この路線をメインにして全体がテンポ良く流れてくれたらもっと笑えたかも。
- 0093 人間になりたい (採点:6)
- 本作補完タイプの奇跡への解釈SS、ですね。
真琴が「人になることの苦しさ」を自覚した上で「人になりたい」と決意をする事で、「帰って来る」ことができる、という解釈は綺麗でした。
個人的には名雪の愚痴の箇所は疑問でしたね。名雪シナリオで見る限り、名雪は「祐一から告白され、一度拒絶した上で、散々考えた結果」祐一への想いを自覚している訳ですから。真琴シナリオ準拠であるこの作品の世界でも、普通に考えると名雪の想いは「過去に好きだった祐一」の範疇で揺れている程度であるのが妥当ではないかと。解釈次第と言ってしまえばそれまでなんですけどね。
妖狐が人間になれる条件の部分。簡単に言うと「人として生きる辛さを自覚した上で『それでも戻りたい』と思うかどうか」という事みたいですけど、この条件だと美汐の妖狐の件が疑問ですね。美汐の妖狐が今回の真琴と同様の選択肢を与えられたとすると、「美汐と過ごした日々」を追体験した上で、「帰らない」事を美汐の妖狐当人が選んでしまったという事になり、「あの子」を失った為に人との関わりを避ける様になってしまった美汐の立場が微妙な事になってきてしまいます。できればもう少しこの辺りまで考慮した設定を創って欲しかったですね。
- 0095 『一月 某日』 (採点:7)
- 辛い「現実」から逃れて過ごした一瞬のまどろみの中の1日。夢の中であるが故にどこまで走っても抜け出せない違和感が、妙にリアルに感じられました。
現実のこの世界がどういう状況なのかについて殆ど触れない構成が、余計に現実の重さを表現していて綺麗な話です。
シナリオ的には「中庭が気になる」事や「香里が反応する」事、そして「祐一を祐一君と呼ぶ声が居る」事から、栞シナリオで香里から話を聞いた以降、だと推察されますけど、この場合限定しないで、いろんな可能性に拡大解釈して「某日」を追体験するのが良いかもしれませんね。
- 0097 告白 (採点:4)
- あら……そのまま終わっちゃいましたか……本編から変更された部分がどう言う風に折りたたまれていくのかなー、と期待してたトコだったんですが。
この構成だと、あゆの正体は「実体のある幽霊」だった訳ですよね?でも、「帰る家」とか「連絡する両親」が実在し無い所は本編通りなんですから、「祐一から離れたら意識と実体は失われている」状態ですよね?
……うーん……流石にこのあゆが「事故に遭い、手術を受け、記憶を失う」のは無理がありすぎるんではないかと思います。意識が無い状態で実体をキープできるとは思えませんし、「好きな人に会いたい」という目的を忘れている状態で入院し続けるのも無理があります。
あゆの虐待の過去、の設定が、本筋である祐一への想いと特には絡んでいない展開はどうかと。これでは「虐待」なんて重い十字架なんて背負わせなくても、同じ展開で話が描けてしまいます。「母の死が悲しくて泣いていたあゆ」が祐一と出会い、「自分が死んでいた事を思い出したショック」で笑わなくなった話でも問題ありません。
本筋と絡んでその過去があったからこその展開が描けていないと、単純にインパクトを狙って虐待を扱われたような嫌な読後感が残ってしまいます。
とにかく、折角付け加えられたオリジナル設定が、放りっぱなしのまま終わった印象が強いですね。広げっぱなしの風呂敷が片付けられていません。
- 0098 双故意〜ふたこい〜 (採点:2)
- ……ギャグってジャンルである以上、滅茶苦茶な展開はある程度許容しますけど……滅茶苦茶なだけで笑えない、ってのはやっぱ駄目ではないかと。正直キャラの貶め具合に嫌悪感すら感じてしまいました。
ところで「世の女性」に何か偏見でもあるんですか?香里の台詞に「共感して涙する」という女性像、って全然ピンと来ないんですが。ひょっとして「全ての女性は男を欲しがって焦っている」とか思ってます?
- 0099 Disenchant (採点:8)
- 他ヒロインシナリオでの名雪の想いを描く作品って、名雪の想いを歪んだ物として表現してるのが多いですけど、この作品では子供の頃の想いを引き摺っているが故の素直でストレートな名雪の想いを描いてくれていて好印象でした。
真琴の反応次第ではダークな展開に転げ落ちそうな歪みを抱えた観覧車のシーンが、真琴にあまり似合わない程の素直な本心の吐露によって昇華されていく光景は綺麗でした。
それにしても「好きな人が好きな人の事も好きな自分」ていうかなり複雑な女心を無理無く描いてますね。そういう経験でもあるんでしょうか?(笑
祐一と真琴両方に対する嫉妬と恋慕から暴走した「真琴への愛撫」のシーン、異様にリアルでした。自分にもああいう感情持った経験あったの思い出しました(笑
- 0101 君の瞳にシャイニング延髄斬り (採点:6)
- 仲のいい男集団の馬鹿騒ぎと、彼らに絡む女性達の話。学園系コメディとして面白かったんですけど、これ、全然Kanon世界である必要性ありませんね(笑
コメディに徹するべくお約束のキャラ改変が成されている訳ですけど、とりわけ佐祐理の壊され方にはキツいものがありますね。妙なハイテンションで諜報作戦を繰り広げるのはまあ良いとしても、親友である筈の舞に対する扱いが非道なのは流石にどうかと。
全体に突っ込み役の斉藤以外のキャラは薄く浅く単純になってる印象です。もうちょっとなんとかならなかったもんでしょうかね?
ストーリーが帰結するポイントである「斉藤の恋愛」に関しての掘り下げがあまりにも浅いのが残念ですね。名雪に対する気持ちは曖昧なままでうやむやになっちゃいましたし、一美に対してどういう経過で好意を持つに至ったのかも描写不足で今1つ納得がいきません。正直「本題に関係無い脇役の恋愛」が唐突にラストを締めたような印象でした。
ところで、合コン相手のメンバー、「祐一の隣の子」だけ名前も描写も無いのは仕様ですか?あと、「宮田佳澄」が乱入する為に来れなくなった「本来の4人目」の子の存在もちょっと気になりますね。折角の合コンを「相手メンバー関係者の女性陣」によって影から仕切られてしまった上に参加すらできなくされて、相当不服であったろうと思います。
まあ、普通の合コンしたい女の子にとって、参加しても楽しい筈の無い「彼女の監視付き」合コンですから自分から抜けたのかもしれませんけどね。そう考えてくとむしろこの合コンに参加した一美の真意が気になってくる所ですね。
- 0103 世界の果てという名の雑貨店 (採点:8)
- 何かが起こるべき要素が山積みのまま、現実がそうであるように結局は何も起こらない話。二次創作というカテゴリーの中ではとても珍しく、同時にとても難しい話を綺麗に構成してくれた作品でした。
こういう「ドラマチックな山場」の無い話って、意味不明で詰まらない話にも、想像が遊ばせられる素敵な話にも読めますよね。この作品の場合、KanonSSとしては前者、小説としては後者の要素が強いという印象でした。
Kanonの世界として読むと、栞シナリオをベースにしたifの未来像ですね。
舞が高校で死んでいるシーンは、北川がその「事件」を知らない以上北川達の卒業後でしょうけど、そうすると舞はともかく佐祐理は何故夜の学校に来たんでしょうね?卒業後も舞とは友人で、夜毎に学校へと通う舞を追って校舎に入った、と考えるのが妥当なんでしょうけど、舞が死んだその当日に居合わせるのも偶然としてはできすぎな気もします。或いは、佐祐理の「いつも佐祐理が座っている席」等の発言の通り、佐祐理達の在学中の話で、舞の死は学内で秘密にされたんでしょうか?考えていくと色々と深い裏事情がありそうですね。
栞の「何をするために生きてるんでしょうね? 私たちって」の問いが、色々な物から取り残されて「届かない言葉」の意味に喘いでいる北川の心情に重なって、答えの見つからない問いへの命題が印象深く残りました。
まあ、個人的には栞の「答え」は疑問ですけどね。どんなに「意味」を見つけた結果だったとしても、死なれてしまっては残されたものはたまったものではありません。北川の、佐祐理の、そして祐一の、辿り着く「答え」が気になる所です。
○KUSANAGI さん
- 0001 虹の架け橋 (採点:5)
- 思わず「次のページ」を探してしまいました。
ラストに違和感があったのか、あるいは物語に引き込まれていたからか。
どちらにせよ文章は上手かと思います。情景もきちんと浮かびますし。
ただ伏線がきちんと回収しきれていないような印象が拭えませんでした。
容量の上限にも余裕はあるようですし、もうワンクッション欲しかったかと。
- 0002 ぜろぜろなゆちゃん〜凶悪兵器を破壊せよ!〜 (採点:3)
- おそらく他の方もご指摘されると思いますが、「作品」として足りないものが多いようです。
地の文がないのはテンポやリズムを重視した結果でしょうか?
確かにキャラ間の掛け合いや凝った言い回しには好感が持てます。
「壊れ」というジャンルが示す通り、やや暴走気味な面々も悪くはありません。
ただどうしても我慢できないのはオチ。ありきたりというか正直面白くないんです。
笑えないギャグというのはある意味致命傷かと。
- 0003 皐月の陽光、うららかに。 (採点:7)
- 美坂チームに栞、久瀬とオリキャラ。
それぞれに少しずつ見せ場があって、みんなで一つの物語を作っている。そう感じました。
二次創作をやる上で障害となるであろうオリキャラの存在もその特徴を掴みやすく、すんなり受け入れることが出来ます。
話の流れ自体は漫画や小説で使い古した感があり新鮮味には欠けるものの、キャラが非常に生き生きとしていて飽きを感じさせません。思わずのめりこんでしまいました。
ですがやはり目新しさに欠け、読後強く印象に残るということはないように思われます。
山場の論争も香里側の行動のきっかけが「エロビデオ奪還」だったことを考えると……。
オリキャラの思想、行動にも問題がないわけではありませんが、高校生がそんなものを学校に持ってきたら流石にまずいでしょうね。
- 0004 届け、この想い (採点:9)
- こういう話、個人的に大好きです。
具体的にどこが良かったのかと聞かれると上手く説明できませんが。
ただその場その場で一生懸命な祐一には素直に共感できました。
実ることのなかった初恋と、新しい恋を見つけた祐一。
そのギャップというか、時の流れっていうか、ノスタルジック?
……いいですよねぇ……こういうの。
ただ誤字脱字が多いのが残念だったかと。
なので、1点だけ引かせていただきます。
本来なら文句なしの10点でしたってことで。
- 0005 あの素晴らしい愛をもう一度……いや、マジで。お願い。俺んトコだけでもいーから! (採点:1)
- すいません、全然わかりませんでした。
祐一の支離滅裂な思考も、妻である真琴への想いも、作者様の意図するところも。
- 0006 MIND YOUR STEP! (採点:5)
- 文章はとても綺麗で読みやすいのですが、話そのものにはあまり魅力を感じません。
友達以上恋人未満、お互いに相手のことが気になってはいるけど、一歩踏み出す勇気がない。
わりとよくある話で、やや見飽きた感さえあります。
香里が北川に惹かれるようになった最後の一押しと思わしきお説教も、ありふれていて陳腐です。
シリアスにしては展開が軽く、ほのぼのとしては内容の薄い、中途半端な印象でした。
- 0063 『After School』 (採点:8)
- まさに青春って感じで素敵。
最後の台詞もポイント高いですね。
ただ北川の台詞に少し違和感を感じてしまいました。
もはや好みの問題ですが、2点引かせて頂きます。
- 0065 ミス・ムーンライト (採点:10)
- 祐一が良い。
久瀬が良い。
美汐も良い。
それぞれが与えられた役割をきちんとこなしてくれました。
文句なし。花丸。まる。
- 0068 そして世界は、またひとつ (採点:7)
- 美坂チーム主演。雰囲気大好き。
ただ北川と香里の関係やエスパーまがいの先読み、そして何よりニックネーム。
拒否反応が止まりませんでした。
なので、少々減点させていただきます。
わがままな読者でごめんなさい……。
- 0089 ベビーフェイス (採点:4)
- ダークは嫌いじゃありません。どちらかといえば好きな方です。
ですが作品の意図というか、そもそもどこがダークなのかさえ不明瞭でした。
結局この作品のポイント、ダークとしての見所はどこなんでしょう?
まあ読みが足りないだけかもしれないんですが……。
- 0104 幸せの玩具 (採点:10)
- まさに「ダーク」だと思いました。
それ以外にはちょっと感想の書きようがありません。
ただ一言。凄いです。
○あー さん
- 0002 ぜろぜろなゆちゃん〜凶悪兵器を破壊せよ!〜 (採点:5)
- 会話を前に出す劇脚本。何がまずいかというと、忙しくキャラクタの発言が変わりすぎることなんですよね。多少不自然でも一人のキャラクタは長く語るのが通例。音楽的に、多少華美になっても。
- 0014 キスで終わる物語 (採点:6)
- 序盤がつらいなぁ。
- 0016 sTrAwbErRy FiElDs fOreVeR (採点:7)
- 不連続な単語の群れに流されるのは心地よくもあったのですが。
時折混じる、時間と状況を進めるための文章には、これといって拾い出すべきものも見えません。
単語もシーンも全て断片化されていて、それは面白みであるのですが…
この作品は個人的に手元におきたいものではあるのですが、点数をつけて評価するとなると、根拠がなくて困ります。
- 0017 ホロニック・パス (採点:7)
- 設定を納得したくらいのところでもう時間切れという感じでした。
難しいことに挑戦してるなぁとおもいますが、正直、楽しめるまでにはいたらなかったです。
- 0023 今と出会うために時計は時を刻む (採点:10)
- 減点もありますが、加点は10じゃすまないので。
着想の面白さと、人選の面白さは一品でした。時計屋は誰だろう、というところに意識が向くのをみはからう種明かしも綺麗だと思いました。なんか容量的にはちょうど短編あたりのほうが収まりがいい気もしましたが、いいもの読めた気分です。
- 0025 目くそ、鼻くそと共に散れ (採点:9)
- 10点、と行きたいけど何がブレーキしたかなぁ。なんとなく9点。
うん、無理矢理の勢いを無理矢理最後まで持続した感じなんだけど、取りあえず持ってきてもらったけど、なんとなく、お疲れ様って感じで。芸人は努力のさまを悟られてはならないってゆーし。
多分そんな感じ。
いや、十分楽しませてもらいましたー。
- 0031 沈黙のプロミス・ベル (採点:5)
- むー。ページ切り替えとタイトル、効果してるかなぁ…
目論見は面白いけど…。
- 0032 metaphysical (採点:5)
- ほかは知りませんが吉野屋は日本酒でますよ。牛皿あるくらいだし。
松屋もビールは2本まで。
- 0036 さよならの嘘 (採点:10)
- お見事ー。
とこれしか書かないのも何だなぁ。
正直言えば、私の個人的な好みからすると、外れちゃいます。
かっちりとした心情の計算よりも、インパクト重視のつくりになりすぎている、と見えました。
舞との関係と感情の揺れ、にしては過度に揺らしすぎています。
好きか嫌いか、などという次元の話ならもっと素早く決着してもいいと思いますし。二人してセンチに浸りすぎという気もします。
まぁ、焦らし焦らしのテキストは、そのつもりで読めば楽しいのでOKなんですが。
- 0039 バレンタインの空模様 (採点:8)
- いいルールですねー。サブタイトルや、全体を纏める書式、最後の落とし方など、いろいろ好みでした。
- 0047 gift for love (採点:7)
- さて。いやはや、楽しいどたばたでした。トナカイジェットコースターアクション?
ギフト…のタイトルも好みです。あれこれの小道具の使い方も好み。サンタまだ赤球残してるんだ。それに
してもまぁ、ラストの〆はほんとに凶悪かもしれませんね。
めりーくりすますー。
!
- 0053 ハル (採点:8)
- ああ、公正でないスコアかもしれない。より高くつけるべきだろうか?迷う。
狙いがあまりにピンポイントすぎて、半歩ずれるだけで効果しない。そのぶん、狙われると絶大に威力を発揮するのではと思うのですが。
- 0056 オリオン (採点:10)
- 記述の積み重ねにねじ伏せられた感じです。オチがどーだろうとはおもうんですが、栞の上靴を巡ってのシーンなどは読み応えのあるものでした。
余談ですが、オリオンは別の形ではアルテミスによって殺されます。兄アポロンの姦計にかかったアルテミスの弓によって、海を歩くオリオンは的にされ、射殺されてしまいます。
だからって「アルテミスが好きなくせに、アルテミスに射止められちゃうんだよ」とは繋げられないものがありますが。
- 0058 さよなら、レディバード (採点:6)
- 随所に差し込まれるfly ladybird fly、の歌詞。英語弱いです。
調べて、へー。めからウロコ。勉強になりました。
- 0059 お菓子作りって楽しいですよねっ (採点:7)
- 安定してますけど。なんだかワンパンチ足りない感じです。
料理に始まって料理に終わったんですが、ちょっとそちらに比重が傾きすぎてたでしょうか。
- 0060 .79 (採点:8)
- そつなく上手いー。切り替えも綺麗に嵌ってるし。全部がものすごく整ってます。
ケチの付け所が見当たりません。こー指で縁をつーとなでて埃でもつかないか、と姑みたいな事してみたんですが。
全体に予定調和にすぎる定番さというのはあるんですが、仕上がりはもう抜群でした。
- 0062 トリビアを聞きながら (採点:10)
- いや、まぁ…お見事すぎて言葉もないよね、これ。
「オリビアを聞きながら」との違いにえんえん気付かず、タイトルのイミに気付いたのは5ページ目で。確かにこの中に放り込まれたトリビアのどれだけに反応できるかで楽しみの量は変わってくるとおもいます。
…ときめきヒルズ高校は、マイナーすぎるとおもうんですけど。バカ一代ネタや鉄鍋ネタがあったのが、ほんのり嬉しかったです。サカキバラはどうかとおもいますが、いまさら不謹慎もあったもんじゃないですね。
しかし何より驚くべきは、こんなにぶち壊してもブラウニングのあの台詞は綺麗に纏めてくれるということだ、とD風に付け加えておく。
- 0064 13月になれば君に贈りたいものがあるんだ。 (採点:8)
- 個人的にはいろいろ、好みじゃない部分も多い作品です。主に文章的なところで。
ですが、投げ込まれたテーマやら共感やらは十分に読み甲斐のあるものだったと思います。
- 0082 天星小輪 star ferry (採点:7)
- 手垢のつきすぎたテーマではあるのですが。
そつなく纏めてはあると思います。もう一つ、何かしら印象に残るものがあればと思うのですが。
- 0088 春に降る雪 (採点:7)
- 栞と美汐、珍しくない組み合わせですよね。だからこそ、この着想が珍しいのは価値があると思います。
いつもながら、素材の選び方は図抜けていますね。ただ、今回はちょっと欲張りすぎたかなぁと感じます。香里という材料もいい味を出すでしょうが、容量を考えると味を混乱させるだけだったのではないか、と思いました。
いつでもエンタメだけ求めてるってわけでもないのですが、ちょっとあれこれ中途半端だったように感じます。当然ながら読んで楽しいレベルまでは持ってきてありますが、素材と調理師の腕を思えば、これは合格点とはいかないのではないでしょうか。
- 0091 七月八日、晴れ (採点:6)
- 掛け合いとか大変いいんですけどね。
どうしてこんなに読みづらい改行取るんでしょうか。
書式でグダグダ言うのもやなんですが、ほとんど効果してないどころか逆効果です。
序盤の書き込みの質と量を後半のそれと比較すると、単に手抜きの所業としか見えません。
前半、天野が泣く当たりまでは非常によかったです。
- 0092 君と一夜を (採点:8)
- 笑えました。
なんというかこう際限なく脱線してゆく様がとても楽しいです。
これだけのネタを大量投下できるのもさすがです。
難を言えば、オープニングから序盤にかけてが固いですかね…。天野さんがお宅にお邪魔なさるあたりから先はもうユーキャンツストップなのですが、導入が弱いというのは少々不安です。
秀吉とかコノヤロウ節とかである調が私の中でVladさんとリンクしますが。
作者当て、ド下手なんだよね…
- 0097 告白 (採点:6)
- 着眼は嫌いじゃないんですが、手の込みすぎる記述のやり方は、それほどの効果を発揮していないように感じました。
また、本編の二度語りになっている部分を除いたときに、小児虐待、という部分以外に目新しさが見えなかったのも私の評価が伸びきれなかった理由です。中間部分が空洞に感じました。
- 0100 二月一日の物語 (採点:6)
- 一文一文が長いのに、時制のとりかたと前後の連携への注意が十分でないように見えます。文頭と文末に気を使わないと、こういう文章は読みにくさが目立つように感じます。
個人的にこういう書きっぷりは好きなので、もったいなく思いました。
- 0103 世界の果てという名の雑貨店 (採点:10)
- ラスト、余韻を残す為にそれまでのやり方を変えたのだったら、2行はいらないと思います。
私には後日談以降が、余りありがたくはなかったので。
この作品は苦言以外呈さないでいいと思ってます。それ以外は絶賛してると思っていただければw
○あおき哲夫 さん
- 0001 虹の架け橋 (採点:4)
- 童話?
徹してくれていれば評価は高かったが…。
- 0002 ぜろぜろなゆちゃん〜凶悪兵器を破壊せよ!〜 (採点:1)
- 長々と読まされて、ホントにこのオチはないですな。
- 0003 皐月の陽光、うららかに。 (採点:9)
- 久瀬が良い奴でしたね。美歌がややステロタイプなのは残念でしたけど、サイズを考えればこれぐらい単純化した方が良いのでしょうね。まず面白かったと思います。
- 0004 届け、この想い (採点:1)
- 読み続けるのが大変苦痛でした。もう嫌です。
- 0005 あの素晴らしい愛をもう一度……いや、マジで。お願い。俺んトコだけでもいーから! (採点:5)
- まだ足らなかったかな。
だいぶ端折ったように思えますが、書きたいこと全部書ききれました? ラストはこれで満足ですか?
…などと聞きたくなる。というか疲れました。祐一のストレスの何百分の一ぐらいは感じられたかな。自信ないですが。感想を書く手も止まりがち。
- 0006 MIND YOUR STEP! (採点:4)
- 文章は悪くないんだけどね。どうも物語を受け付けない。目新しい事もないし、うだうだ言ってるだけ男だし、救ったんじゃなくて救われてるし。受動的すぎる物語は読んでいるだけで情けない気分に陥ります。ヘタレな主人公を格好良く見せようと言うのがそもそもの間違いなんじゃないですか。
- 0007 華音霊異記 (採点:1)
- これはまた叩かれそうなものを出品したものですね。
笑ってしまいましたよ。HPで掲載していれば良かったのに。
- 0008 残り灯 (採点:1)
- 伏線張りっぱなし、最後はとうとうまとめきれずに投げ出して、なにが書きたかったのでしょう。これだから北川というキャラは誤解を受けるのに。終わってもいない作品をどうしてこんぺに出したのでしょう。感想が欲しかったのだとしても、終わっていない物語への感想に意味があるとは到底思えないのですが。
- 0009 やみつき (採点:5)
- あまあまだ…。いいけど。
それにしても「私、普通に笑えてますよね」って言われると栞の方をこそ思い浮かべてしまいますが。
- 0010 雪もよう、ところによりノスタルジィ (採点:7)
- 物語として強烈に惹かれるものはなかったのですが、落としどころに納得がいったのでこの評価で。そう言う作品でないことは理解していますが、もう少し山があったらな、と思わないでもないです。それと結婚式の招待状はもっと早くに送るものです。少なくとも一ヶ月前には返事を送らねば、式を挙げる方が困ります。無駄になっても良いからそれでも呼ぼう、と彼らが考えたというのなら納得できますけどね。作中に示して貰わないと困るけれども。
- 0011 プレイアデス(Play-a-Death) (採点:1)
- 迷走しつつ書くのは如何なものか。
- 0012 思い出という名の道しるべ (採点:1)
- 面白くない。それだけ。
- 0013 蛍火 (採点:9)
- 刺々しい台詞も掌の上ですか。見事なコントロールですね。一年後、というのがやや唐突だったことさえ除けば完璧だと思います。つまり伏線を上手く敷けていないという訳ですが。それにしても、この改行方法は何処かのスタンダードなのだろうか。いくつか目にするが。
- 0014 キスで終わる物語 (採点:9)
- ここまで特化されると文句の付けようがないですね。世に蔓延るラブSSなるジャンルの十把一絡げな作者には、この作者の爪の垢でも煎じて飲ませたいぐらいに秀逸。それにしても、よく書き切れたものですね。読む方が赤面してしまいます。
- 0015 らんじぇりーらす (採点:5)
- リズムが命でしたね。ちょっとこう色々悲しくもなるわけですが。
- 0016 sTrAwbErRy FiElDs fOreVeR (採点:5)
- Raveは子供の遊び場です。無邪気にね。でもここでアバレるのはどうかな。
採点しにくいって。
- 0017 ホロニック・パス (採点:10)
- 素晴らしい作品をありがとう。ただそれだけが言いたい。
お見事。
- 0018 片翼の天使 (採点:6)
- つまり、あゆが残されていた最後の願い事を自分のために使ってしまって…、というお話なのかな。
それとも繰り返される人生。過去に戻り続ける方かな。分岐がどちらにもとれてしまうから困った。昏睡から目覚めたあと、と読めば収拾つきそうだけど。アイデアは大変面白いと思いました。
- 0019 12時の魔法 (採点:4)
- 魔女見習いの秋子さんにのみ四点差し上げます。さり気なく格好いい。
- 0020 花火は空に、君は地上に (採点:5)
- 香里の一人称部分は名雪のためだけですか。だったら彼女の悩みなんて描写しないほうがすっきりとまとまっただろう。もしどうしても付け加えたいなら、きちんと物語上で視点変更を行うべきだ。主と従をつけるぐらいなら並列させる方が、物語の密度を上げられただろう。かなりの技量が要求されるが。
むしろ北川視点からの描写がもっとも適当だったのかもしれない。
それと四人で見た花火のあと、あゆが目覚める部分は完全に蛇足。綺麗な余韻が霧散してしまった。
- 0021 憂鬱な自殺者達の午後 (採点:1)
- これを是とするひとがいるなら私はそのひとたちとは無縁でいたい。
死ぬ間際の栞の行動は本当に単なる我が儘ですか。栞が生き延びて彼らは喜びもしないのですか。栞が悪いんですか、香里が悪いんですか。そしてまわりの人が協力しなければならない理由はなんですか。
作者はこの思想を肯定してるんでしょうか。してたらダークで出品してるだろうな。だとしたら私は作者とは違う地平に立つ人間でありたいと願います。
- 0022 眠り姫に恋焦がれて (採点:5)
- 予想から一歩もはみ出さないラストはあまりに陳腐です。そして陳腐さを補う、或いは隠しきるだけの筆力も不足しています。もっと頑張りましょう。全体的なレベルアップが難しいなら、得意な分野に特化するのも手だと思います。
- 0023 今と出会うために時計は時を刻む (採点:8)
- 面白いことを考えましたね。世界観と優しげな語り口はいつものように素晴らしいです。複数のキャラの書き分けは、あなたのもっとも得意とするところですね。
ただラストにもう一段仕掛けがあるものと期待していましたが、なかった様子。ちょっとだけ拍子抜けな感が拭えません。世界をひっくり返すだけの準備は整っていたように思うのですが。勿体ないと申し上げておきます。
- 0024 SMALL TWO OF PIECES (採点:5)
- 栞の遺した言葉が原作にも存在したなら、このお話を受け入れもできたかもしれませんが。名雪のメールに香里が返信していたら、名雪の方こそ死んでいたでしょうね。祐一を道連れにしても。あと香里のモノローグはどうみても蛇足にしか思えません。抱かれる前と最後の部分は。
- 0025 目くそ、鼻くそと共に散れ (採点:6)
- 妙なパワーが溢れていますね。面白い、というのとはちょっと違いますが楽しめました。
- 0026 ちょっとだけ大人になれるジャムの秘密 (採点:8)
- 不思議なお話ですね。色々な疑問は祐一を真似て飲み込みましょうか。
ジャムを小道具にしたお話では、始めてまともに読めた気がします。
- 0027 雪の迷宮 (採点:1)
- 読むのが大変苦痛でした。
- 0028 炉辺に腰掛けて、 (採点:8)
- また評価しづらい作品を放ってきたものですね。文章も中身もかなりの高レベルと思います。ただエッセイ(風味)としてはかなりの高評価をするんですけど、SSとしてはあまりに含むものが多すぎて、素直には賞賛できません。KANON云々は別にしても。ちょっと作者が(作者のものの考え方が)前に出すぎな気がします。独自性の評価次第なんですけど。こんぺの採点を別にしたら、単純に読み物としてなら、最高評価をあげても惜しくはありません。
- 0031 沈黙のプロミス・ベル (採点:1)
- 苦笑。
- 0032 metaphysical (採点:5)
- 一歩前で踏みとどまってしまった印象です。言い換えれば「ものも言い様」
物語の主題が散漫として、事実の再確認だけになってしまっているのが残念。彼らにしか為し得ないより深い繋がりを表現できなかったのでしょうか。
- 0033 めぐり、ひとひら。 (採点:5)
- 記憶を失って戻るまでと香里の感情についてはリンクしているようでいて実はしていませんね。もうちょっと物語を膨らませられる…といいますか、正直コメディにしてください。その方がずっと面白いです。けど幽霊ネタは前にもありましたね。
- 0034 白の世界に天使はいない (採点:8)
- なだらかな物語の典型とも言える作品ですね。しかし昨今のこんぺではこのタイプが幅をきかせていることもあって、特出したものがないというのは不利になっていくかも。
アイデア自体は第二回かのんこんぺで似たような作品がありましたね。甲乙は付けがたいですが、底を流れるものはほぼ同一と言ったところでしょうか。
…あともう少しを望むのは酷なんでしょうか。作者さんの力量から言えばできないことはなかったと思いたいのですが。
- 0035 夏もよう (採点:9)
- 最高評価を差し上げたいところながら、難解な漢字を多用するのはどうでしょう。お話から言えば使う必要を認めないのですが。作者の持ち味である可能性もありますが、それでも読者に一定のストレスを与えたことについて残念ではあります。物語に関しては、ほぼ文句の付けようがありません。老い、についての言及が足りない点だけでしょうか。昨今の風潮だけが全てではなく、秋子の人格を形成した若い頃の心理的檻が縛るものも描写して欲しかったと思う。
- 0036 さよならの嘘 (採点:10)
- 真っ直ぐすぎるくらい正統派。始まりから終わりまでまったく揺るがない物語は帰結が見えていても安心して読めますね。佐祐理と祐一ほど似ているキャラはないでしょうね。だからこそ彼らが一緒になるには、どちらかが、両方がその場所から歩き出さなくてはならなかった。遠い未来、人生の余光の時期、彼らが出逢えたら、素晴らしい愛の姿を見せてくれるのだろうな、と思いました。
さよならの嘘は、さよならすら嘘だった、と言って欲しいと思わせる見事な出来でした。
- 0037 Perfect Boy (採点:1)
- そう言う話なんだと無理矢理納得すればわからないではないが、やっぱり、青臭いを越えてアホにしか見えない。ここまでストレスを感じさせる文章を書けることについては逆に褒めたくなる。下手なダークよりさらにむかつく。それが目的なら充分に達成されている。とにかく、むかつく! こんなの読ませるな!
- 0038 彼は友達 (採点:1)
- もともと多大な期待はしてなくて、祐一の決断だけを見てみたかったので一応最後まで読んでみました。
肝心な場面でどっかの台詞を流用するのは止めてと言いたい。それだけです。
- 0039 バレンタインの空模様 (採点:8)
- 頬が緩むくらい見事な作品です。ですが本命云々となると結構切ないことになりそうですが。いいのかな。それでも。この後を想像するのは楽しいですね。
- 0040 sin (採点:1)
- ほとんどの登場人物がキャラ固有の事情に精通している、しかも舞台裏すら承知していたりする、というのは神の手でも入ったんでしょうかね。作者は楽でしょうけど。
- 0041 ミラクル☆パワーの使い方 (採点:6)
- 怪獣のところが一番面白かったな。それ以降は微妙。中編でギャグというのは不利です。ですがこの作品にはその不利を覆せるようなヒントがあったように思う。
- 0042 手探りの旅人達 (採点:9)
- 巧い。綱渡りするような組み合わせながら、むしろ舞の事情に合わせたことで話が成り立った。これは新しい解釈といっていいだろう。あゆの奇跡に囚われていたら、この物語は書けないに違いない。発想だけで十点あげても良かったが、やはり都合良さが隠し切れていなかったので一点だけマイナス。
- 0043 幼いあの日に見た夢は (採点:5)
- さて、この物語で香里が担った役割はなんでしょう?
栞を支えることもせず、名雪の助けになることもなく、自棄を起こしながら、ただ救いを求めていただけの香里が担ったのは。
香里の悩みは全て内側に向かい、問題の解決は他人まかせ。能動的な動きは何一つない。原作の裏側をなぞったSSは数多くあれど、ここまでなにもさせなかったのは珍しい。まるでナレーターかなにかのよう。一体、なにを描きたかったのだろう。
文章は上手いし、言葉の選択も巧みではあるが、物語の本質に踏み込んでいないのは残念だった。
- 0044 三月の空 (採点:8)
- 最後が惜しかった。
『──あゆちゃんのお父さんの奥さんには、なれるわよね……?』
これだけは書かない方が良かった。書いたことで二割から三割は作品の質を落とした。親離れ子離れはともかく秋子の恋愛にまで足を踏み込んだのは早計だ。匂わせるまでならまだ許容できたが。
作者の意図は、秋子の心の変遷にこそあったのだろうが「母親」であることまでで止めておいた方がよかった。あとはすべて蛇足だ。書きたかった気持ちはすごくわかるのですが。残念。
- 0045 応援できない大熱戦 (採点:5)
- タイトルが某ふもっふ系なのもギャグのうちか。面白くないわけではなかったけれどこんなものかな。某ライトノベルもこんな感じですし。物語の作りは悪くなかったかと。
- 0046 二人、幸せな日々を (採点:1)
- 最後に伏線を張って、どこで種明かしをするんでしょうか。もしかして感想掲示板で続編なのかな。最悪だ。
- 0047 gift for love (採点:10)
- お見事。もうそれだけ。ここまで密度の濃いSSを読んだのは久方ぶりです。
それにしても祐一が格好いいですね。台詞がまた、クリスマスを舞台にしてるから浮くこともなくて。
敢えて言うなら、秒単位で移動しながらプレゼントをどうやって放り込んだのだろう、と言うことぐらいですか。女の子に見つかったところを描写したなら、プレゼントを枕元に置く場面は必須だったかもしれないと思いました。それとラストに繋げる伏線がどうにも希薄です。全体的に時間に追われて書いたような印象が拭えません。
- 0048 どっぺる (採点:2)
- 展開としてはいろいろおもしろいことができそうだったのですが…。
引っ張り合いが欲しかった。
- 0049 スティル・イン・ラヴ (採点:1)
- 狙ってますか、このタイトルは。
馬好きの某氏あたりが喜びそうです。もしかしたら凹んでいるのかもしれませんが。
閑話休題。
作品はちっとも面白くありませんでした。
- 0050 怨みます (採点:5)
- ギャグにしては面白さが足りない。香里をアホキャラにしなくても充分に楽しい作品にできたと思う。むしろこのような展開にしたからこそ評価が下がった。これでは折角の作品が泣く。
- 0051 受精卵 (採点:8)
- 衝撃さはないものの、上手く考えた設定だろう。北川を極言まで排除した香里の視点がシビアで良い。香里にしてみれば考えてもいないところから横槍を入れられたと言うところか。ただ香里が代理母を受け入れる場面がやや唐突だった。その辺、巧く書いてくれていれば良かった。
- 0052 それは、とても晴れた日で。 (採点:5)
- わざわざダークとするほどではなかったかと思いますが。ネタ的にあまり魅力はなかったです。「真琴」=「あゆ」というのも驚きにはほど遠かったですし。伏線の張り方もまだまだですね。
- 0053 ハル (採点:10)
- いくらか粗いところはあるものの、十点を付けずにはおれない良作。
あゆの独白部分をもう少しスマートに表現できていれば、とそこだけが残念。独特の感性は大事にして頂きたいと思う。
- 0054 それだけで、なにもいらない (採点:9)
- 香里がもう少し不安を表に出してくれたら、とも思うが、そうすると主題から外れてしまうかな?
消えゆく祐一を引き戻すようなお話じゃないのはわかるが、どこか釈然としない。仕方ないのだろうか。
素晴らしい作品であったことは疑いないものの、作者にはもう少し頑張って欲しかった。それができると思うだけに勿体ない。心に届く台詞がひとつでもあれば、名作と呼べたのに。
- 0056 オリオン (採点:7)
- 「栞ちゃん」と呼んでいることを評価すれば、祐一の真意はある程度納得はいく…のだが。穿ってみれば名雪も栞も、祐一に良いように騙されているんじゃないか…とも思ってしまう。
栞の他人への態度が本当に陸上部員の言葉通りであるとしたら悲しい話だ。ちょっと貶めすぎではないか。それを翻すだけの栞の不安が伝わってこない。名雪に対しても直接的な攻撃はないし。視線だけで敵意を表現されても名雪の被害妄想である可能性も否定できないからどうにも落ち着かない。やはり祐一に騙されているのでは…。
文章それ自体は大変秀逸。香里に見つかった件は背筋が震えるほどの描写だった。
- 0057 好きと言って欲しいだけ (採点:5)
- 議論だけ浮きすぎ。舞の魔物退治に対する佐祐理のイベントだったら、父親との対決こそ必要だったのではないだろうか。
- 0058 さよなら、レディバード (採点:5)
- テントウ虫とか良い小道具ですね。ですけど全体的に描写が不足気味かな。他の良作群に埋もれてしまって、高い評価はしにくい。どうしても心に届かない。
- 0059 お菓子作りって楽しいですよねっ (採点:1)
- 読む方はあんまり楽しくないです。
- 0060 .79 (採点:9)
- だから79。視点の変更が巧く使われていて面白い。言葉の端々が良い味。大変堪能できました。
- 0061 溶けよ、春の涙 (採点:1)
- 気持ちはよくわかりますけどね。きっと色々言われてると思いますよ。
- 0062 トリビアを聞きながら (採点:8)
- 物語的には挫折が足りない。秋子に一度はダメだしされないと。でもパターン過ぎるかな。
ラストはもうこれしかないというオチで見事。ただ後半にいくに従って描写が激減したのは困りものか。
- 0063 『After School』 (採点:9)
- ロケットの夏。小ネタ満載。ついでに青春も満載。
惜しい点をあげれば、ぶつぶつ文句言いながらも北川自身より楽しそうな三人を描写できていれば良かったかな。香里の絶叫が最高でした。
- 0064 13月になれば君に贈りたいものがあるんだ。 (採点:10)
- 全体に漲る危うさが何故か綺麗で。素晴らしい作品だと思いました。
果たせなかった無数の約束。そして千羽鶴。見事に表現されていて心に届きます。
読ませて頂いて良かった。
- 0065 ミス・ムーンライト (採点:5)
- 静かな流れの中に突然現れる感情の爆発というのは、余程うまくやらないと読者が引いてしまいます。久瀬との話し合いの場はまだ良かったんですが、後半の祐一がキレた場面は完全に不要です。むしろ久瀬をここまで前に出す必要を感じません。久瀬の悪印象を拭いたかったのなら最初から悪印象など持たせなければよかったのでは。
物語の構成にも疑問が残る。最初から文化祭の展示へと誘導したらどうだっただろう。障害としては催し物の受付期間が終わっている、とすれば生徒会との交渉も作中に入れられる。奮闘する祐一だって描写できただろう。ラストのダンスだって有効に作用すると思うが。
- 0066 『回転演舞』 (採点:1)
- 妄想にも程がある。シリアスと称する作品内で、自分の子供にすら手を出そうかというその発想は危険きわまりない。これは児童(幼児)虐待とか性的虐待と呼ばれる行為だ。物語の中だからとか、これは軽いスキンシップだ、などと言う戯れ言は受け入れられない。猛省を求めたい。
- 0068 そして世界は、またひとつ (採点:1)
- 読みにくい。短い話と言うからには、いっそ短編にまとめてしまった方が良かったのでは?
あとゴールはやめましょう。ゴールは。
- 0070 recollections birthday (採点:4)
- いつも思うのですが、言葉だけでひとは変われますか? 救われますか?
親でも兄弟でも友人でも尊敬する人でも、恋人でも構いません。彼らから伝えられた言葉だけで、あなたはすぐに変われますか? どんなに厳しい言葉でも素直に受け取れますか?
個人的には、行動を伴わない言葉は虚ろでしかないと思います。そしてこの作品もまた。
原作内においても佐祐理は「舞」という切っ掛けを自ら見つけました。或いは出逢いました。そこに祐一の介在はなかった。
彼女は決して後ろ向きじゃありません。彼女は自ら、自分に必要なのは時間だと言いました。そして期限もあります。舞と幸せになれたとき、と彼女は言いました。つまり佐祐理を救うお話が書きたいのなら、舞と佐祐理を同時に幸せにしない限り、彼女は変わらないでしょう。変わったと思わないでしょう。それは祐一ひとりにできることではありません。彼らは根本から矛盾を抱えた関係なんです。そのことに言及しないで解決を図るのはあまりに早計だと思いました。
とまあ長々と書いたわけですが、つまりは納得できませんでした、ということです。
- 0071 笑顔。 (採点:9)
- 騙されるところだった。良い意味で。
取っつきにくさは全部スルーしました。完全に読み流しています。作者には申し訳ないですけど答えがないのはわかっていましたから。設定と伏線臭いところだけ回収しましたけどね。
採点については虚飾(論理展開すらそれ、まあ飾りも大事という意見には賛成するが)の部分を除いて、残った土台の部分だけを評価しました。
構成の仕方を誤らなければ、余計な説明にサイズを取られなければ、こんぺ史上に残る名作となり得たと思います。残念。
- 0072 パーフェクション − Perfection (採点:10)
- 微妙にらしくない会話もあるけれど、それは些細なものだし、納得もいく。全体を見た際の完成度の高さ(前半やや荒いものの)、引き込む演出、技巧溢れる描写。全てがハイレベル。小賢しいアイデアや文章技術などあっさり吹き飛ばしてしまう。地力の高さは、金を出してでもこの作者の他の作品を読んでみたい、と真剣に思えるほど。本当に見事な作品だった。
- 0073 心、ひらいて (採点:1)
- 物語を根底から否定するようだけど、両親を殺してしまわないとこのお話は書けないんでしょうか?
もう亡くなっている人であれば納得いくんですよ。公式の設定になければ亡くなっているとしてもいいんですよ。でもわざわざ作中で、しかも物語を作る(始める)ためだけに殺してしまうというのはどうなんでしょう。私にはだから受け入れられません。これは。
- 0074 幸せを掴んだ男 (採点:6)
- 不覚にも笑ってしまった。シリアスの合間に読むと良い具合に肩の力が抜けてくれる。ギャグ作家には頑張ってもらいたい。
- 0076 遺書 (採点:6)
- 名雪が遺書だと言うことだろうか。縁起でもない。
夫を失ってから秋子が立ち直るまで、というお話なのですが、実に坦々と進んでいきましたね。この時期の秋子と名雪の関わりをあえて物語とした作者には明確なビジョンがあったのだろうかと疑ってしまうぐらい起承転結がなかったですね。文章も描写も構成も上手いが、肝心要の描きたかったこと伝えたかったこと、というのが読者には伝わってこない。形はあれど心がない、と言う感じだろうか。作者は本当にこの物語を書きたかったのだろうか。もっと楽しんで書いて欲しかった。
- 0078 ガラス/ラフ・メイカー (採点:6)
- 構造的に、物語が乖離していく様というのは後味があまりよろしくないと個人的には思う。しかしそれがそれぞれの道を現していたなら話は別になるが。
この作品では接点となる舞が失われたことによって三人が離れ始めるのだが、最終的には祐一と佐祐理は離れきらずにいる。こうなると久瀬ひとりがピエロだ。まあ彼の選んだ道がガラス職人というところで、概ねコメディの範疇なのだろうが、ストーリーはそれを排除する方に向かっている。一貫してないように思うがどうか。
- 0079 A TAIR 〜 真実の空に還る時 〜 (採点:2)
- アイデアはまあ良いと思いますが、読む方が悲しくなるほど圧倒的に実力が足りてません。
アイデアにしても某作家の二番煎じですし、特に目新しいわけでもない。なにより主人公が死んでいる、と読者に伏線を敷くなら学校の外を描写したらダメでしょう。むやみやたらに事情通なのも変ですし、説得力に至っては皆無です。
- 0080 友情 (採点:1)
- 誤字END。
- 0082 天星小輪 star ferry (採点:6)
- 滑り止めの大学に行くという選択肢は何処行きましたか? 冒頭で触られたまま放置されていますが。
これなら、志望校だけ合格してしまった、という方が、無理なくまとめられた気がします。選択肢を単純化させたかったのならふたつだけ提示すべきです。祐一が志望校にどうしても通いたいという描写もありませんし。あと、真琴の違和感については…ちょっと言及しかねるか。作者の考え方としては納得できなくもないだけに。
- 0083 恋は唐突に、急発進で (採点:1)
- このあと悲劇の待っていそうな展開ですね。まあそんなことはどうでも良いのでしょうけど。…読んだ方は確かに不運だ。
- 0084 俺の学校は戦場だった? (採点:6)
- 種明かしの仕方が勿体ない。それとワインを血と混同するのはさすがに…。
北川と名雪がいつの間にか騙す側に回っているのも不自然ではある。描写を祐一と香里の方に限定してしまえば無理も無駄もなくなっただろうに。
- 0085 白いキャンバス (採点:9)
- 遅れてきたKANONというところだろうか。生き写しの誰かと付き合ってる祐一というと、物語的にはネガティブな方向に流れそうなものだが、視点と語り口を第三者に預けているから、寄りかかりがなくていい。突き放すだけ突き放しているところもこの物語の中では追認というか、意味あることとして描かれていて心地良い。オリキャラをメインに据えた物語としては珍しいほどだ。涼子というキャラが良い味を出してる。ただ涼子主観なので栞と生き写しという設定がちょっと目立たなかったのは残念。それとあゆが涼子に出逢った理由付けももう少し欲しかった。祐一を絡めていれば誰にでも出逢う可能性はあるとはいえ、現在では亡くなっていることだし。それと最後の言葉を伝えない、という選択は賛否両論がありそうだ。違う言葉で良いから、祐一の背中を押す涼子であったら、彼女のことをもっと好めたかもしれない。
- 0086 good-bye, darling -- a family (採点:1)
- 楽しそうですね。
- 0087 ふたつ (採点:5)
- 面白いことを考えたものです。独創的ですし、筆致もしっかりしていて内容の割には読みやすい。ただ評価となると厳しそうだ。
個人的にこれは採点の俎上にはあげられないですね。仕様がないというか。ですので標準点で誤魔化しておきます。
- 0088 春に降る雪 (採点:9)
- 相変わらず巧いですね。かなり練り上げられた物語だと思いました。
会話もまた面白い。落とすところも間違いなく。きっちりとまとまっていてお話がとても綺麗です。
毎回他の方から指摘されている中間のダルさが今回はほとんど見られなかった、と言いたいところですが、やはり物語の牽引力には欠けた感じです。ネガティブ方向への力で引っ張っているので、危うさが目立っています。むろんそれも計算の上なんでしょうが、なだらかな降りばかりだと先の予測が付いてしまって、肝心のラストが印象を薄くしてしまいます。牽引力の弱さを補完する会話の楽しさでは残念ながらONEこんぺの作品には敵わず、ラストでは第二回のかのんこんぺに敵わず、でしょうか。バランスでは今回が一番良いと思いますけど。
あと、キーパーソン(この作品では栞)は他人視点から描写した方が、内面を描くより遙かにいいですね。
新たな発見というわけではないですが再認識できました。パターンとしての再構成の仕方にセンスを感じてしまいます。
色々書きましたけど、結局言いたいことは良い作品でしたと言うことです。
- 0089 ベビーフェイス (採点:6)
- 素通りしたい気分だ。問題提起?
物語の作りが原作に足を置いていない分、土台が足りないような印象です。容量の不足かも。
あと最近はこんな改行方法が流行ってるんでしょうか。数作似たようなのがありました。読みにくくはないですが、わざとなのかな。
- 0090 真冬の蠍 (採点:8)
- 久しぶりにダークらしいダークを読んだ気がする。
ほんの少しだけのズレを最大限に利用してますね。名雪の使い方と香里のそれがうまく補完されていて絶妙。敢えて言うならもう少しスマートな構成が取れただろうということぐらいか。ひっくり返すならラストに近い方がより衝撃的だったかも。
- 0091 七月八日、晴れ (採点:7)
- 後半のスクロールはダルくて嫌でした。どうしてこんな読み手を疲れさせるような演出をしようとしたのでしょう。お願いですから読むひとの身になって下さい。字を詰めすぎても読みにくいですが、空きすぎたら面倒です。読む気が失われます。内容は悪くなかっただけに悔やまれます。ところで「男」って誰なんでしょう?
- 0092 君と一夜を (採点:7)
- 前半さらりと、後半も余計なことを書かなければもう一点は追加できたと思います。
ギャグにとって冗長は敵です。多くを語る作品ではないので最後に一言。惜しい。
- 0093 人間になりたい (採点:8)
- 真琴シナリオに対する強烈なしっぺ返しか。悪い意味ではなく。
物語の構造も見事。盛り上げておいて落とすというある意味パターンだがちゃんとはまっているだけ効果も高い。
できれば名雪だけでなく、秋子が心配する件も入れておけたら、KANONの本質(というかシナリオライターの)にもっと迫れたのではないだろうか。
- 0094 Prelude Kanon (採点:7)
- 良いお話だし、文章も悪くないが、こね回した設定にはおおきな穴が空いている。特に後半はすっ飛ばしすぎ。走りすぎて肝心なKANONとの繋がりが充分書き込まれていない。残念。
- 0095 『一月 某日』 (採点:2)
- だらだらと。
長く書けばいいと言うものではないですよ。
- 0096 黄金の日々に、さよならを (採点:6)
- 俗にバトルもの、という作品を書きたかったのでしょうか。
舞が遊び場を守ることを決意する、という話の流れは充分なんですが、どうにも料理法が違うような気もします。魔物=攻撃的、と一元化してしまっていて勿体ないのです。読者は魔物=舞であることを知っていますから、それを念頭に置いて、魔物がどうして舞を襲い始めたのか、という場面こそ書くべきだったのではないでしょうか。
魔物が来る。舞の吐いた嘘はそれだけだったんですよ。魔物が襲ってくるとは言っていない。
舞と魔物はリンクしてますから、魔物が舞を襲ったのは、舞の魔物に対する攻撃心の裏返しだったとか。舞が魔物に居なくなれ、と願うことは魔物が舞に居なくなれと言うことと同じだったりとか、そういうパラドックスを描けていたなら、私は満点を付けたでしょうね。つまり先制すべきは魔物ではなく、舞だと思うわけです。舞が魔物に石を投げつけた。そんな場面から始まっていれば。勿体ないと思いました。
- 0097 告白 (採点:3)
- アイデアは評価したいんですが、全編にチープさが漂っていて楽しめませんでした。他人を装った別れの描写もどこかで見たような流れですし、あゆの手紙も前後が繋がっていなかったりするし、実体やらなにやら見えない設定が鼻についたりとか、マイナス方面へばかり引っ張られてしまいます。
- 0098 双故意〜ふたこい〜 (採点:6)
- 面白かった。冒頭はどうかと思ったけどユキナの辺りになると引き込まれていた。
むしろ短編向きか。
- 0099 Disenchant (採点:7)
- 悪くなかったんですが、どうもなにかが足りない。個人的に昔話やお伽話が作中に封入されているのが嫌いだからかもしれません。もっとさり気なく上手な例え話が入れられなかったのかな、と思うのです。
- 0100 二月一日の物語 (採点:10)
- 一期一会か。
堅苦しい言葉の選択は作者の持ち味なのでしょうか。徹し切れていないような印象もあるけども。
ただラストはこれ以上ない終わり方でした。お見事と言わせて頂きます。
- 0101 君の瞳にシャイニング延髄斬り (採点:8)
- 面白かった。ですが楽園日記の後日譚みたいに思えたのが残念。同じ作者ではないようですが。
視点があっちこっち飛んだ割には普通に読めましたね。ただどうしても斉藤が消えてしまっていて、ラストが低調でした。舞に至っては佐祐理の猪突猛進を強調するためだけでしたし。その辺り、消化不良な感じが否めませんでした。
- 0102 "Koukai Dreamer" (採点:2)
- 言葉が足りない。
だから理解が追いつかない。独特すぎて異質のものになっている。
多少の違和感は目をつぶる方だけど、これはあまりに逸脱しすぎ。
- 0103 世界の果てという名の雑貨店 (採点:8)
- こういう作品を待っていた。というと大袈裟かもしれないが。
文章は特筆するほど上手いわけではない。しかし描かれた世界は独特だ。北川潤という語り口が良かった。祐一ではこうはいくまい。
敢えて指摘点を言うなら、綺麗すぎる描写の類が贅肉になっていると言うことだろうか。この作品での情景描写は必要最低限で良い。理解できるものにだけ理解されればそれで良いはずだ。無理に迎合する必要はない。
それにしても。
これはKANONである必要がないとかと騒がれそうな気もする。そんなの些細なことなのにな。
- 0104 幸せの玩具 (採点:7)
- 最後に刑事のやり取りを加えたかったのなら、宮部みゆきの「理由」とか「火車」のように完全な第三者が事件を紐解いていくような描き方が良かったのでは。KANONじゃないと言われるのは覚悟しても。それぐらいには割り切って欲しかった。物語自体が秀逸なだけに、それだけが惜しい。
○あきらくん さん
- 0014 キスで終わる物語 (採点:10)
- らぶらぶ万歳!
- 0048 どっぺる (採点:9)
- KanonSSではコメディ系が一番好きでして、まさに「こういう話が読みたかった」という感じです。
もうちょっと名雪の役割が大きかったら、満点だったのですが(ナユキストな自分)。
- 0059 お菓子作りって楽しいですよねっ (採点:7)
- 料理の手順に関する描写が、もう少し充実しているとよかったです。
それと、オチとその前までの雰囲気とのズレが大きいような気がします。
○あひる さん
- 0017 ホロニック・パス (採点:9)
- 名雪のために死ねる、の言葉の意味。自分の役割を果たす、ということ。それらを上手くつなげて、一つの物語にまとめておられて、感嘆しました。
- 0023 今と出会うために時計は時を刻む (採点:10)
- 十点超えてしまっています。思い出って、何なのか。後悔しても、それでも過去を思い出にすることのできる、強さ。未来へ進める強さ。
自分が書きたかったことを、もっともっと上手に書いてくれました。
素敵な物語、ありがとうございました!
- 0035 夏もよう (採点:9)
- すごく雰囲気が良い作品でした。名雪と祐一が微笑ましいです。蛍の演出もお見事です。
- 0047 gift for love (採点:9)
- ほのぼのしていて、それでいて先を読みたくなる巧さ。安心して楽しませていただきました。
- 0062 トリビアを聞きながら (採点:8)
- 楽しく読ませていただきました。好きです、こういうノリ。
オチが悲しかったですが…
- 0068 そして世界は、またひとつ (採点:10)
- 楽しくて、笑えて、心に響きました。こんなにも楽しい会話、空気を表現できるものだったんですね、SSって。
参りました。
- 0085 白いキャンバス (採点:8)
- 涼子さんがおもしろいです。
こういう展開もありかな、と思えました。
祐一には伝えないよ、のところが上手いです。
もっと続きが読みたいお話でした。
- 0104 幸せの玩具 (採点:10)
- 自分の書いた佐祐理とは正反対の切り口。
ああ、こんな見方もあるんだな、って感じました。
お見事です。
○ありあも さん
- 0002 ぜろぜろなゆちゃん〜凶悪兵器を破壊せよ!〜 (採点:1)
- ちょっと中弛みしちゃいました。
- 0016 sTrAwbErRy FiElDs fOreVeR (採点:2)
- このテのSS、何かよく理解できない・・・
- 0022 眠り姫に恋焦がれて (採点:9)
- こういう作品好きです。組み合わせも珍しいし、まぁ珍しければいいってもんじゃないですが。でもあの7年前のキスはちょっと・・・
- 0024 SMALL TWO OF PIECES (採点:10)
- 捉え方の一致、でしょうか。
- 0025 目くそ、鼻くそと共に散れ (採点:1)
- かなり中弛みしました。
- 0028 炉辺に腰掛けて、 (採点:5)
- ??? 作者さんに聞いてみたいです、色々と。何を聞けばいいのかわかりませんが。
- 0043 幼いあの日に見た夢は (採点:7)
- 香里視点のシナリオそのままの部分や香里の名雪への感情などかなり賛同できる部分が多い作品でした。なので、僕にとっては真新しい物はなくただ賛同できる作品で終わってしまいました。
- 0051 受精卵 (採点:10)
- やられた・・・
- 0052 それは、とても晴れた日で。 (採点:2)
- 真琴だった理由がイマイチわかりません。あとあゆの死因もどうなんでしょうか。
- 0062 トリビアを聞きながら (採点:8)
- 何かどーでもいいのに面白かった。あとどうでもいい事やるにはやっぱりこのチームだなぁとか思いました。
- 0068 そして世界は、またひとつ (採点:3)
- みんな生きてるって状態はあまり好ましくありません。内容は普通、というのが正直な感想。
- 0074 幸せを掴んだ男 (採点:1)
- 中弛み・・・
- 0089 ベビーフェイス (採点:7)
- 母親と妹にサめた話して言われた、気分悪いって。内容はたぶんこんなSS。
- 0090 真冬の蠍 (採点:10)
- 話に引き込まれました。文句なし、です。
- 0097 告白 (採点:6)
- あゆについてこんな風に考えた事はありませんでした。かなり新鮮です。
- 0098 双故意〜ふたこい〜 (採点:6)
- 普通に面白かった・・・
- 0102 "Koukai Dreamer" (採点:10)
- こういう考え方もありか、って気づかされました。
- 0103 世界の果てという名の雑貨店 (採点:10)
- 文句なし。
- 0104 幸せの玩具 (採点:10)
- タイトル見た瞬間惹かれて一番最初に読みました。舞と佐祐理の関係についての捉え方の一致、でしょうか。話の流れが自然に見え、先の展開もわかりました。僕には2人の姿を適格に捉えているように思えました。
○じゅう さん
- 0001 虹の架け橋 (採点:4)
- あゆとの虹の話と、途中に差し挟まれた北川たちとの話との間につながりがない気がしますが……
- 0002 ぜろぜろなゆちゃん〜凶悪兵器を破壊せよ!〜 (採点:4)
- いい演出家といい俳優に恵まれれば、なんとか見られるものになるかもしれません。
内容だけなら10KBでおさまるような平凡なギャグSSですね。
- 0003 皐月の陽光、うららかに。 (採点:7)
- くだらないことに情熱を傾けるキャラクターたちが高校生らしくて楽しかったです。
もちろんクライマックスの香里のセリフも口からでまかせなんでしょう。
- 0004 届け、この想い (採点:10)
- 「どっちが沢渡でどっちが真琴かわかるまいー」
「おのれー」
(元ネタ「よつばと!」)
なぜ私が「おのれー」と逆ギレしているかというと、作者さんの技量に嫉妬しているからです。
アイデア勝負に終わらず、しっかりとテーマを交えて肉付けし感動作にする力に敬服です。
祐一が出来すぎた子供のようですが、凄くいい話なのでそこにツッコむのは野暮というもの。
奇跡っていいなぁ。
- 0005 あの素晴らしい愛をもう一度……いや、マジで。お願い。俺んトコだけでもいーから! (採点:5)
- 読むドラッグですね。読みづらさも演出の一部だと思います。
惜しむらくは誤字があったこと。これがあるとトリップ途中で醒めてしまうのです。
- 0006 MIND YOUR STEP! (採点:3)
- 北川君がちょっと躁鬱が激しすぎる男の子になっているようです。
裏で栞のことを調べて勝手に病気のことをあれこれ推測して、いきなり香里に詰問なんかしたら当然怒られるでしょう。彼のデリカシーのなさには腹が立ちました。
その後、香里や祐一の苦しみの何分の一にも満たないであろう、自分の無力感で勝手に美坂チームを避けたかと思えば香里にちょっと慰められるとあっさり元気になって調子にのった発言まで。
悪い意味で彼がバカみたいにみえて作品を楽しめませんでした。
香里も、やたらと北川君を甘やかすような発言が多く、彼女らしくありませんでした。
- 0007 華音霊異記 (採点:2)
- 高級素材を使っても、シェフの腕が悪かったらおいしい料理はできません。
伝奇物は私の好きなジャンルですが、こんな、設定だけは立派なくせに尻すぼみな話を作られても楽しめようがありません。久瀬さんは本編よりも嫌な奴になってましたね。
また、ふりがなを必要とする用語が多々あったのではないでしょうか。
もう少し読者(私)のことも考えてください。
- 0008 残り灯 (採点:1)
- 話を思いついた時点で気づかなかったのでしょうか。
北川の妹の幽霊が明るいキャラクターとして出てきた時点で、
死を目前にした栞およびその栞を見ている香里の苦しみが軽くなってしまいますよ。
その他。
>「栞ちゃんは、その、自分があとどれくらい生きられるとか、その…」
北川、お前の血は何色だ。
>倒れた姿勢のまま頭だけ声のするほうに向けると、栞ちゃんが肩で息をしながら立っていた。
北川、お前が飛び出したせいで病弱な栞を走らせることになった。反省しろ。
栞もこんな奴に惚れて最期を迎えたなんて可哀想すぎます。
- 0009 やみつき (採点:2)
- この学校の演劇部のレベルが高いなんて嘘でしょう?
主役級のキャストも決まらなくて、部外者の祐一と台本読みをはじめるなんていい加減すぎます。
>元々この舞台は今まで中々舞台に上がれなかった部員のためにあるようなもので
という企画は良いと思いましたが、
それならば他の演劇部員を無視して祐一を舞台にあげるのはどういうわけでしょうか。
その他。どうでもいいことですが
「眠れる森の美女」なのにヒロインは長台詞が多いんですか? 寝てるんじゃないんですか?
- 0010 雪もよう、ところによりノスタルジィ (採点:6)
- 最初二人が夜の学校に忍び込んだとき、そこで川澄さんが剣を振るっていればナイスギャグだったんですが。って内容に関係ないですね。ゴメンナサイ。
名雪にはあまり共感できませんでした。ウジウジしすぎなのは苦手です。
>大人になるっていうことは、きっと自分が嫌いになっていくということよ
40代(推定)の秋子さんがこんな子供じみたセリフをいうのにも違和感がありました。
注意。
「従兄妹」って漢字をよく見てください。
祐一は名雪の「従兄」、
名雪は祐一の「従妹」、
そして二人は「従兄妹同士」です(名雪のほうが年齢が高ければこの逆)。
判りづらかったら「いとこ」とひらがなで書けば間違い有りません。
- 0011 プレイアデス(Play-a-Death) (採点:6)
- まるで不条理劇を見ているような感覚におそわれました。
変な話でしたけどなんとなく面白かったです。
- 0012 思い出という名の道しるべ (採点:2)
- あゆを生還させ、さらにご都合主義で高校に通わせたのに、ただの脇役とはどういうことでしょうか。
- 0013 蛍火 (採点:5)
- 何事も斜に構えて見ているような祐一の一人称はこちらも鬱々とした気分になります。
なぜ香里を殺したんでしょうか。
- 0014 キスで終わる物語 (採点:5)
- 単なるラブコメとしてはよくまとまった話なんですけど、香里のキャラがいかにもこのSSのためだけに合わせたもののようなところが気になります。
登場人物をONEのキャラにしたほうが(演劇部もあるし)ふさわしいかも。
- 0015 らんじぇりーらす (採点:6)
- ジャンルはエロで。
媚びるような栞の一人称はOKですがやりすぎて栞が男の妄想を具現化したようなロリキャラになっているのはNGです。
下着の種類に詳しくない私にとってはヴィジュアルを浮かべられない用語が多く、マンガというメディアで見たかったなぁという気持ちです。
祐一は栞を彼女にしながら名雪ともなんかあやしい関係なのは笑えます。しかも栞がそれを聞いても嫉妬しないのがさらに笑えます。
姉のベッドで普通に情事を起こしたのはジャンルがエロだったらOKなのですが、それ以外だとちょっと引いてしまうでしょうね。どうせなら行為の最中に香里が帰宅して大騒ぎでもよかったです。
総合して6点。
- 0016 sTrAwbErRy FiElDs fOreVeR (採点:1)
- みゅ。これは私の基準では18禁作品ですね。エグいなぁ。
二度と読みたくないですねぇ。
- 0017 ホロニック・パス (採点:3)
- 出来の悪い医療ドラマ。
視点の切り替えが解りづらく誰のセリフか判明するまでにしばらくかかってしまいます。
執刀医って、医療関係者以外の人たちにそんなに名前が知れ渡るものでしょうか?
秋子さんのオリキャラ化が激しく、名前だけ借りた別人とみてよいでしょう。
水瀬さんちと美坂さんちは不幸すぎる家系同士で縁があったのでしょうか。運命にもてあそばれ過ぎみたいです。
- 0018 片翼の天使 (採点:5)
- 「あゆさん」のつらい人生ばかりがインパクトが強く、
最後のたねあかし部分がやや駆け足すぎると思いました。
容量はまだ余裕があったのですからもうちょっとじっくり書き込んでもよかったと思います。
- 0019 12時の魔法 (採点:8)
- 祐一と名雪との会話の様子から、あー、恋人同士なんだなぁって感じがしてとてもうまいです。
恋愛感情のある日常、という描写ではこのこんぺでもトップクラスではないでしょうか。
作者さんはかなりSSを書き慣れている方と思います。
優しさに包まれた好エピソードでした。
流星雨のエピソードは某ゲームで見たことがあったものだったのでちょっと減点してしまいました。
- 0020 花火は空に、君は地上に (採点:5)
- 美坂チームの友情は良いですけど、香里の性格がちょっと変な感じです。
- 0021 憂鬱な自殺者達の午後 (採点:6)
- 簡単なことをわざわざ回りくどい言い方をして過剰に複雑にしている文章は私的に印象悪いです。
切り口は面白いので上記の点数で。
- 0022 眠り姫に恋焦がれて (採点:4)
- 北川の子供時代が、女性の妄想を具現化したようなショタキャラなのはどうかと思いますが。
自分で自分を子供と自覚している子供ってやだな、とこれは個人的嗜好。
北川があゆを見つめるときに優しい目つきだったというのはいささか信じられません。
彼は醜い嫉妬の感情が心に渦巻いていたはずでは?
叶わないと判っている恋情の告白という話はあまり好きではありません。
言う本人は楽になっても反対に言われたほうの心に重しをのせることになるからです。
まあ、これも個人的嗜好です。
- 0023 今と出会うために時計は時を刻む (採点:6)
- 「美しい死」というものは存在しても
「美しい死の覚悟」なんてものは存在しないと思います。
後悔を経て人間は精神的に成長するというコンセプトはよいです。
- 0024 SMALL TWO OF PIECES (採点:5)
- 登場人物たちのセックス観が高校生らしくないです。
いや、まあ、人それぞれですけどね。
「しんじゃえ」はなかなかポイント高いです。
- 0025 目くそ、鼻くそと共に散れ (採点:2)
- つまんない。
石橋先生はいきなり濃い登場をした割にはあまり話に係わらなかったんですね。
- 0026 ちょっとだけ大人になれるジャムの秘密 (採点:10)
- その時秋子さんは名雪のためにジャムを食べて今の秋子さんになったのですね(←と思います)。
最初は作品の面白さで8点をつけましたが、読み直してみると真琴編・あゆ編での名雪の電話のシーンが効いてきて10点。
ああ、何気ないこのシーンが実は一番の泣き所だったのですね。秋子さん、報われたね〜(泣)。
いい物を読ませてもらいました。ありがとうございます。
- 0027 雪の迷宮 (採点:2)
- 内容は本編の補完なのですが、オリジナル部分はどうでもいいような描写が多く、メインになったのが本編をコピーした部分というのではSSとして意味がありません。おそらくSSを書くのは初めての方でしょう。「Kanon」で得た感動を伝えたい、という意思だけは感じますので愛情ポイントとして2点です。
三点リーダをあまり使わない練習をしてみてください。
この記号は作者さんが意図されるほど「心情の溜め」を読者(私)に伝えることはできません。むしろ怒らせます。
また、一人称での地の文と、心の中で喋る文とを区別しましょう。
堅苦しい文を心の中でつぶやくという違和感のあるシーンが多々ありました。
倒置法は普通の文章の中にたまに混ぜることで読者の注意を引くものです。
倒置法ばかり使っていると、注目させたいところで注目してもらえません。
もっとキツくいうと、まともに日本語を扱えない人の文章に見られます。
まず基礎の文法に従って書くこと。それができてからテクニックを使うこと、です。
- 0028 炉辺に腰掛けて、 (採点:1)
- 伝わらなかったです。
- 0029 アナタに贈る小夜曲 (採点:1)
- 笑いながら男の子を振る、ってこの名雪は悪魔ですか。
子供名雪のお風呂場での行為は天然にもほどがあります。
しかも秋子さんは年頃の男の子の気持ちに無神経だし。
本来なら2点か3点あげてもいいんですけど、名雪が許せないので。
- 0030 おくりもの (採点:1)
- 意味を把握していない日本語を無理して使うのはやめましょう。見苦しいです。
言葉の誤用だらけの文章は、まるで間違い探しクイズかと思うほどでした。
その他、話としてもおかしいところが結構あります(市立病院がなぜ、郊外に?)。
間違いをあげつらっていくと、膨大な量になるので書きません。
自分の言葉でSSを書きましょう。
- 0031 沈黙のプロミス・ベル (採点:5)
- ストーリーは単純なものでしたが、ちゃんとオールキャストを出した意味のあるお話でした。
点数はちょっと甘め。
- 0032 metaphysical (採点:7)
- 奇跡を経験しても、それに頼らず人として苦しみながら歩んでいこうとするキャラたちが力強くて好きです。
- 0033 めぐり、ひとひら。 (採点:3)
- 栞を霊にして、だから何?というようなお話です。
記憶喪失もいったいなんのためにそんなことにさせたのか分かりません。
- 0034 白の世界に天使はいない (採点:7)
- 天使抜き「Kanon」、救われないですねぇ。でもじっくり書いてあるので読ませる内容でした。
ただし序盤は、不必要に細かすぎる描写だったと思います。
- 0035 夏もよう (採点:5)
- ほのぼのできる内容が、何故か重苦しく見えました。
- 0036 さよならの嘘 (採点:4)
- 一つ一つのセリフに心が入っている様子がなく、表層的な感じをうけました。
たぶんわざとなのだと思いますが、そういうのは苦手です。
- 0037 Perfect Boy (採点:5)
- まあ、北川君も普通の男の子ですから、くだらないことでグダグダなやむこともあるでしょう。
- 0038 彼は友達 (採点:5)
- 舞の告白は、本心からなのか、それとも祐一を焚きつけるためだったのか…
自己犠牲だったら嫌だな、と思ったり。
部分的に私の書いた作品とテーマがかぶってるのでヒヤヒヤしました。
北川いじめは不要だったと思います。
- 0039 バレンタインの空模様 (採点:2)
- 女の子たちが卑怯者みたいで嫌です。
つまり、チョコ渡しに失敗しても金銭的には損をしないという保険の話ですよね。
- 0040 sin (採点:5)
- ちょっと地味すぎて評価に苦しむ作品でした。ごめんなさい。
- 0041 ミラクル☆パワーの使い方 (採点:3)
- シリアスとドタバタの切り替えがあまり上手くないです。
ハッピー舞の予告編はそれとなく次のエピソードを暗示するものの方が面白くなります。
- 0042 手探りの旅人達 (採点:4)
- あゆに遭遇→舞が正体看破→あゆ消える→祐一の記憶が回復
そしていつの間にか舞やあゆの記憶も回復している……
説明も無くて、いささか展開が速すぎると思いました。
それから舞は何故「祐一は佐祐理の助けを必要としていると思う」と
佐祐理さんに限定した言い方をしたのでしょうか?
「舞とあゆ」および「佐祐理と祐一」の話が全く別進行なのが気になりました。
別々に話が進んでいても、テーマが同じなら意味もあったのでしょうが…。
- 0043 幼いあの日に見た夢は (採点:7)
- キレイに締めくくったお話と思います。
1ページ目は、未来の名雪と香里が同居しているのかと思いました。
- 0044 三月の空 (採点:9)
- 描写の丁寧さは、このこんぺでもトップクラスと思います。
もう、こちらの脳内補完がいらないくらいですね。
いい意味で計算して書かれていないように感じました(=展開が自然)。
- 0045 応援できない大熱戦 (採点:3)
- うーん、必然性のあるキャスティングは栞と香里ぐらいですねぇ。
食べ始めたら、その量以外でキャラの個性を出しているようにも思えません。
- 0046 二人、幸せな日々を (採点:2)
- いや、これだけじゃわからないですって。
- 0047 gift for love (採点:3)
- サンタクロースという幻想世界のお話に中途半端に現実を織り交ぜたため、夢が壊れてしまったように思います。ファンタジーならば気にしないであろう「一晩で子供たちにプレゼントを配るのは無理」「サンタが飛んでいる姿は誰かに見られないのか」「鍵のかかった家にどうやってはいるのか」などというどうでもいいことまで気になってしまいます。
個人的な見解ですが
サンタクロース⊂「子供の世界」、
舞との子作り⊂「大人の世界」なので
食い合わせは悪いと思います。
- 0048 どっぺる (採点:5)
- ドッペルゲンガーを見ると死が近いという伝承がメインになって、
「二人になった」ということでのドタバタが少なかったのが残念です。
また、説明が足りず、どういう状況なのか分からないところがいくつかあったのが減点。
舞と佐祐理の猿芝居は面白かったです。
- 0049 スティル・イン・ラヴ (採点:3)
- 「硬度10、ダイヤモンドパワーだ!」(by悪魔将軍@キン肉マン)
なんかもう、狐が人間になるということより、
特殊メイクと大女優のレッスンで別人になりすますほうがよっぽどありえないと思います。
それからこれぐらいのことで女の子をひっぱたくな、祐一よ。
- 0050 怨みます (採点:2)
- ただの「迷惑さん」が暴れてるだけってのは、いかがなものでしょう。
中編でやるほどのものでもないです。
- 0051 受精卵 (採点:3)
- はぁ。代理出産の勉強にはなりましたけど、何から何までオリジナル設定ですね。
元ネタ(と言っていいものか)となる作品は仲良しの若い男女が出てくるものなら何でもいいでのでしょう(浩之とあかりと志保と雅史だったらToHeartSSですね)?
年を取ったからキャラも変わったんだ、と言い訳もできますし。
- 0052 それは、とても晴れた日で。 (採点:6)
- なかなか切ない感じでしたけど、どうして真琴だったのか、という疑問が残ります。
- 0053 ハル (採点:6)
- 青臭くて強情な面を強調した美汐とは面白いです。
自分が書いた作品に対し、自分の望んだ感想がもらえなかったから逆ギレってのがナイス。
原作のキャラたちを尊重しているのが分かる丁寧な描写でした。
- 0054 それだけで、なにもいらない (採点:4)
- 香里と祐一が恋人同士らしくないです。
高校時代の友人関係程度にしか見えません。
- 0055 少年エスパー 北川! (採点:1)
- はぁ。安い奇跡もあったもんです。
きたがわはあゆからきせきポイントを50もらった!
きたがわはヒーリングのうりょくできせきポイントを10つかった!
のこり40ポイント!
なんて、大昔のゲームを連想しましたよ。
はっきり言ってこの話、奇跡を馬鹿にしてるとしか思えません。
本編の栞シナリオを思い出してください。
避けられぬ死に対し諦観する栞や絶望する香里に対して、祐一はただの人間として精一杯頑張りました。そして最後に奇跡が起こりました。
それにひきかえ、このSSでの北川は
>「月宮! 頼む。こんなハンパな超能力じゃなくて、本物の奇跡をくれ!」
他力本願もたいがいにしろ、と言いたいです。
それにしても男性キャラのなんてヘタレなこと!
北川も祐一も、まるっきりあゆと舞の力に頼りっきりのクセに、
偉そうに格好つけているのはどういうつもりでしょうか。
これって、超能力を持つと人はロクなことをしないという皮肉でしょうか。
そうそう、おまけ。序盤のギャグパートですけど、
例えば舞の裸を見ようとして透視能力をつかってギャーってのがありますけど、
オチの説明が長すぎです。だれます。ギャグはテンポが命。
そんなのだったらベタでも「ぎゃー骸骨」の方が分かりやすくてまだマシです。
- 0056 オリオン (採点:9)
- あ……なんか、いい。
したたかな女の子たちが魅力的。
すごく現実的なお話だったと思います。祐一のキスも含めて。
- 0058 さよなら、レディバード (採点:6)
- セリフがややぎこちない気がしますが、わざとかもしれませんね。
香里は割と人間臭くて不器用で結構好きかも。
「レディバードか、なるほど」とうならせるだけの文があれば+2か+3していたのですが…。
- 0059 お菓子作りって楽しいですよねっ (採点:2)
- 話が単調すぎます。
- 0060 .79 (採点:10)
- 参りました。さわやかすぎっ!
栞をヒロインにしたSSは今回のこんぺでも多々ありますが、
彼女の可愛らしさを引き出したSSというのは意外にも少ないです。
ああ、栞ってこんなに可愛かったんですね。
- 0061 溶けよ、春の涙 (採点:6)
- 真正面から原作補完SSを書いてきましたね。
ただ、だからこそ終盤の筋力云々にはやや違和感を覚えました。
- 0062 トリビアを聞きながら (採点:1)
- 延々と料理風景だけを見せられても。
食欲も湧かなかったですし。
- 0063 『After School』 (採点:2)
- カッコ悪い。
「月へ行きたいからロケットを作る」と豪語しつつ、
ちょっと友達から揶揄されただけで怒る北川がカッコ悪いです。
1997年、芸人のエスパー伊東さんが
同じようにペットボトルロケットを身体に装備して自ら空を飛んで見せましたが、
それぐらい真面目にやってくれないと(←それともこれがこの作品の元ネタ?)。
っていうか全然Kanonのかけらもないですね。
- 0064 13月になれば君に贈りたいものがあるんだ。 (採点:6)
- 何も不思議なことは起こっていないのに
どこか歪んだ世界観をもつ祐一が不気味で面白いです。
- 0065 ミス・ムーンライト (採点:4)
- いや、図書館が駄目なら、祐一の友人一同を集めて同好会をつくってその活動として出せばいいんじゃないですか?あるいは近場の同人誌即売会に応募するとか。
実際、絵本を売っているシーンは即売会会場での出来事と置き換えても全く変わらないと思います。
久瀬がただの狂言まわしなのがみえみえです。
香里や北川の登場は中途半端なだけですね。
それから最後のダンスシーンは脈絡が全く無いです。
- 0066 『回転演舞』 (採点:1)
- ――ふざけるな。
エロと死と超常現象を書けばKanonSSにでもなると思いましたか?
最低ですね。このSS。
佐祐理も舞も、祐一が死んだ途端に死のうとしたり殺そうとしたり。
3人の愛ってその程度のモノだったのですか?
舞と佐祐理はお互いに慰めあおうとはしないのですか?
そんなインチキ愛で3人同棲してきたかと思うと情けないです。
- 0067 恋人達へのポートレイト (採点:10)
- 来ましたね。私が採点を始めて初の10点作品です。
シリアスでありながらピリピリしたところはなく、肩の力を抜いて見られる(だからといって「ほのぼの」ではない)作品。
こんな作品が書けるようになるのが私の目標です。
登場人物が全員活き活きと毎日を生きている姿が目に浮かぶような見事な筆力。
日常の中の奇跡という「Kanon」のテーマを丁寧に描いた、
ある意味原作を越えた傑作と思います。
- 0068 そして世界は、またひとつ (採点:4)
- え、どういうこと……?
なんとなく面白い話でしたけど、何か語るべきことを語っていない気がするのですが。
それから香里が祐一を「他に4つも奇跡を起こした男」と認識しているのは何故でしょう?
- 0069 はっぴ〜・はっぴ〜・くりすます (採点:6)
- よくまとまったいい話だと思います。
真琴に出産願望があるっていうのはちょっと意外。
- 0070 recollections birthday (採点:6)
- 「はちみつくまさん」は使いすぎだと思います。シリアスならば特に。
- 0071 笑顔。 (採点:7)
- おもちゃのチャチャチャ、という童謡がありますが、
この「学校」と何かしら通じるところがあるように思います。
現実と非現実の狭間をそれらしい世界で説明したところが面白かったです。
- 0072 パーフェクション − Perfection (採点:8)
- なるほど。結構シビアなアフターストーリーですね。
もうちょっと本編との関係を強調してくれると、少し点も上がったと思います。
- 0073 心、ひらいて (採点:8)
- 正直なところ「また人死にかぁ」と最初は思ったのですが、読み進めていくと決して安易に苦しい状況を作ったわけではないとわかり考えを翻しました。
名雪の祐一への想いの書き方が秀逸です。
恋人になる前となった後では愛情の質が変化しますが、
その「なった後」の祐一を見る目、傾ける愛情の描写がリアルで美しかったです。
後半はやや言葉が浮いた気がしますがパッションは伝わります。
- 0074 幸せを掴んだ男 (採点:2)
- 下ネタって諸刃の剣ですよね。
- 0075 ひろいそらにつばさを (採点:3)
- 現実なのか比喩なのか幻想なのか解らない状況描写が混ざり合って、
よくわからないお話でした。
- 0076 遺書 (採点:4)
- 随分暗い秋子さんで、なんだか心配になりました。
名雪は4歳でまだおむつというのは遅すぎませんか?
でもパンツとトイレのしつけはちゃんとしているみたいですが。うーん。
- 0077 かけがえのないひとつの言葉 (採点:3)
- 本編の感動を薄めてしまうサブストーリーだと思います。
初めて祐一と出会った子狐マコトの思考は人間的すぎるのです。
真琴シナリオで次第に人間らしさを失って衰弱していく真琴の姿を知っている者としては
それは矛盾しているようにみえるのです。
そしてタマモとの出会いで美汐を見てしまっているというのも、
その後の本編での真琴と美汐が顔をあわせるシーンの感動を損なってしまうと思います。
- 0078 ガラス/ラフ・メイカー (採点:6)
- 祐一のヘタレっぷりの描写がリアルで上手いと思います。
久瀬パートは書き込み不足の感があります。家出とか職人とかは唐突に見えました。
- 0079 A TAIR 〜 真実の空に還る時 〜 (採点:3)
- よく解らないお話でした。
主人公くんは、あゆ状態だったということでしょうか?
でも転校の話は進んでいたんですよね?
それからなぜ神木さんというオリキャラを出しておきながら、1回きりで出番終わりにしたのか、
登場させた意味がわかりません。
その他。
「たまたま」を「偶たま」と変換するぐらいなら
先に「(学校に)来た」を「着た」などと書く誤字を直してください。
- 0080 友情 (採点:1)
- あまりに稚拙な文章に途中で読むのを止めました。
- 0081 天使の一片 (採点:4)
- 気球というのは、中々いい舞台を選ばれました。
しかし、恋人とデート中につい他の女の子のことを考えてしまうのは(ある程度仕方がないですが)、いくらなんでも放っぽりすぎだと思います。
それから中盤のあゆの回想は本編をコピーしただけのようなものなので冗長です。
文章中に差し挟むのは−(マイナス)ではなく―(ダッシュ)です。
三点リーダ等、文章中に『タメ』を作りすぎて読みづらい部分がありました。
それから一度は、公開時のレイアウトをチェックしてほしかったです。
- 0082 天星小輪 star ferry (採点:6)
- 登場人物をとても大切に描写しているところに好感がもてます。
ちょっと成長した真琴もキレイ。
ストーリーはよくあるカップルの悩みという感じで普通すぎるかも。
それから一度は、公開時のレイアウトをチェックしてほしかったです。
- 0083 恋は唐突に、急発進で (採点:1)
- 女の子を色情魔にするSSって、はやっているんですかね?
佐祐理さん、まるっきり変質者じゃないですか。
恋してるんじゃなくて性欲丸出しなだけですよ。気持ち悪い。
- 0084 俺の学校は戦場だった? (採点:1)
- わけのわからないストーリーに、名前だけ当てはめたKanonの登場人物たち。
はぁ……。
- 0085 白いキャンバス (採点:7)
- 実に自然で魅力的なオリキャラだと思いました。
第三者的視点から見たKanon登場人物の評価というのも良く描けています。
終盤はやや情報がごちゃついていたように思います。
- 0086 good-bye, darling -- a family (採点:1)
- Kanonじゃないですし、オリジナルハードボイルド小説としてもつまらないです。
悪い冗談かと思いました。
- 0087 ふたつ (採点:2)
- 低い点数でごめんなさい。
さてさて。人を素粒子に喩えたお話かと思いきや、この世界でのリアルの話だったようですね。
しかし「素粒子」というのはいささか視点がミクロすぎるようです。
もっと大きい粒子(あるいは思い切って星とか)にしてもバチは当たらなかったと思います。
素粒子・佐祐理が素粒子・舞の周りを『円運動』などナンセンスですし、
素粒子が光に『包まれている』というのもおかしな話です。そもそも神・祐一が観測している限りこの矛盾は解決できません。
それから、振動数が異なるだけの電磁波である光に対して、赤や青の色が「混じる」という表現は少なくとも極小の世界では意味が無いでしょう。
その中でほほう、と感心したのは佐祐理と舞がお互いに光子を交換し合う(=電磁力が働く)というところで、惹かれあう二人になぞらえたのはいいと思いました。
- 0088 春に降る雪 (採点:5)
- 視点や時間軸を捉えるのにいささか苦労しました。
- 0089 ベビーフェイス (採点:4)
- ふむ、祐ちゃんは香里に惚れてたのかもしれませんね。
まあ、少年期にありがちな誇大妄想でしょうか。
- 0090 真冬の蠍 (採点:2)
- むー、ダークというより悪趣味の領域です。
蠍の話はやや拡大解釈が過ぎるかな、と。
- 0091 七月八日、晴れ (採点:2)
- あー、まっ白け。それはともかく。
序盤で美汐のイメージがめちゃめちゃ悪くなってしまった(ギャグだから許されますが)ので
その後突然シリアスモードに入られてもついていけませんでした。
- 0092 君と一夜を (採点:5)
- なかなかバカでよかったと思います。
ただ、人を選ぶギャグは流されてもいいタイミングで使ってください。
- 0093 人間になりたい (採点:3)
- 重箱の隅つつき、いきます。
この謎の空間での過去視は再び人間の姿をとるために必要なようですが
最初に人間になるときは何もなかったのでしょうか。
過去視はランダムといいますが本当でしょうか。
もしそうなら、見えた風景の後半はあまりにも出来すぎ。
人間になるのは苦しいことだ、ということを教えるためなら、前半のは無駄です(読者は周知のことですので)。
- 0094 Prelude Kanon (採点:2)
- 結局20年もの間山女が人間の姿でいられた理由はなんなのでしょう。
原作の設定を少しいじってまで妖狐と人間のドラマを描いたのにも係わらず、最後には他の妖狐と同じ運命をたどらせたのならその延命させた理由がわかりません。まさかあゆを産んで育てるためでもないでしょう。
>人間になるには記憶と命を犠牲にするって書いてあったぞ
便利すぎるアイテム(本)の登場には苦笑い。
- 0095 『一月 某日』 (採点:4)
- 何かをやりそうで、結局何もしない。
そんなモヤモヤ感を与えるのがこの作品の目的ならば成功しています。
でも、読むのはしんどかったです。
- 0096 黄金の日々に、さよならを (採点:4)
- 舞の戦闘センスが小学校低学年(しかも初戦闘)でありながら素晴らしすぎると思います。
前半(1/2)は内容が薄かったです。
- 0097 告白 (採点:3)
- ちょっと作者さんの悪意を感じますね。
あゆは七年前木から落ちて意識不明の重態になり、七年かけて記憶障碍を伴いつつも回復した(?)のでしょうか。原作のように生霊(仮)というわけではないですよね。母親から虐待された痕が身体に残っていますから。
そしてそこでさらに車に撥ねられてさらに記憶を失った……?
無理矢理悲惨な状況にしているように見えるのです。
記憶障碍をともなう事故をこんな短い間に2度も経験させるのは、
まあ、世界は広いですからそういう人もいるのかもしれませんが、物語的にはしらけます。
余談ですが、あゆが車に撥ねられたとき道路の雪はクッションになどなりません。
車の重みで均されて固くなっていますから。
- 0098 双故意〜ふたこい〜 (採点:7)
- 何度も笑えましたけど、ダラダラしている部分が結構多くて、煮詰めて短編にした方がいいのにと思いました。ところでやたらと短気な香里というのはSSでは公式設定(?)なんでしょうか。
あと浮き輪が気になります。
- 0099 Disenchant (採点:6)
- タイトルはDisenchantよりDisenchantmentの方がよいと思います(ラストの英文も)。
黒い名雪はなかなか魅力的でした。
閑話は、具体的に描かれすぎて、あえて昔話風にした意味が薄れてしまったように思います。
- 0100 二月一日の物語 (採点:7)
- 昭和以前の古い小説を思はせるやうな文體が中々。
言葉の飾りつけは見事ですが、時々くどく感じました。
秋子さんの母に關する記述は作品の中であまり活きてこなかつたやうに思ひます。
- 0101 君の瞳にシャイニング延髄斬り (採点:9)
- あーはーはー
私は佐祐理さんの笑い声でこんなにバカっぽいっものを聞いたのは初めてです。
なんかもう、作者さん独自の世界観で突っ走っているのですけど、非常に面白かったんでどうしても低い点を入れられません。
- 0102 "Koukai Dreamer" (採点:7)
- 明らかに本編とキャラクターは違っているのですが、
根っこの部分では名雪と香里をしっかり把握しておられるのでしょう。
こんな過去があっても不思議ではない、と違和感無く読み進めることができました。
ページ替えは不要だったと思います。
- 0103 世界の果てという名の雑貨店 (採点:5)
- 抽象的な言葉や比喩を多用してわざと主題をぼかしているのでしょうか。
どういうお話なのかよくわかりませんでした。
>俺の通っている大学には8000人の生徒がいる。その中の二人が出会う確立となると、1/4000。
デタラメな計算です。確率論をご存じないなら無理して書かない方が。
>剣、っていうんですか。ゲームとか、映画とか、そういうのに出てくるものですよね
西洋剣の知識のソースが佐祐理さんらしくないです。
栞は殺してしまうより、ただ気持ちがすれ違って別れただけにした方がより重苦しくなったと思います。
- 0104 幸せの玩具 (採点:7)
- デロデロした暗いお話で面白かったです。
舞が佐祐理の殺意に気付くのは、やや飛躍した思考だったように感じられました。
それから最後の警察署のシーンは蛇足だったのではないでしょうか。ここでどんでん返しがあったのならまた意味もあったと思いますが。
○すーじん さん
- 0012 思い出という名の道しるべ (採点:6)
- ほのぼのというよりコメディでしたね。
- 0014 キスで終わる物語 (採点:6)
- 香里ならもっと甘くすると思った。
だから寒気がするほど甘くてもいいと思った。
やるんだったら徹底的に、イチゴサンデーに砂糖を一キロほどぶっかけちゃうぐらいでお願いしますよ。
- 0027 雪の迷宮 (採点:7)
- うまくまとめているとは思うがただそれだけ。
しかしその後ではなく、その中の話ということを考えるとこのぐらいの点数になると思う
- 0045 応援できない大熱戦 (採点:8)
- 限りない馬鹿らしさの果てに…
この方々ならやりかねないと思った。
ただ景品を『商店街共通商品券』の方がもっと面白くなったと思った。
- 0048 どっぺる (採点:6)
- エンドレスというあたりが…
- 0066 『回転演舞』 (採点:2)
- 一ヶ所誤字あり。
そしてもう少し別な確認の取り方というのは無かったのか。
そこが減点。
- 0068 そして世界は、またひとつ (採点:4)
- オチをもうちょっとひねってほしい。
少なくとも少し考えさせられるぐらいに…
- 0084 俺の学校は戦場だった? (採点:7)
- ホーンデットマンション…
- 0100 二月一日の物語 (採点:3)
- 目立つ誤字等はないが、一文が長い。読みにくさの分だけ減点。
○すかい さん
- 0063 『After School』 (採点:5)
- 内容とは関係ないけど一つ。
「陸奥園名流」って修羅の門、刻のやつですよね?
「陸奥圓明流」が正解で「こくうは」じゃなくて「むくうは」です。
虎砲と混じってるんだと思いますが。
他はあってるっぽいのでなおさら違和感が。
○そんおう さん
- 0010 雪もよう、ところによりノスタルジィ (採点:9)
- 読み易かったです。前半部にある子供時代の祐一と名雪の会話、
そして学校での会話。見ていてすごく切なくなりました。
名雪がいってきますと言った時はほっとしました。
- 0026 ちょっとだけ大人になれるジャムの秘密 (採点:9)
- ジャムを中心としたよいお話でした、そして今までで最も食べたいジャムでした。
あとリハーサルを28回もした祐一には、呆きれるを通り越して畏怖の念を得た。
- 0030 おくりもの (採点:9)
- 全体を通して読み易く読んでいるうちに引き込まれる話、そんな感じでした。
約束の重さの表現の所が特に良かったです。
- 0039 バレンタインの空模様 (採点:8)
- 最後に行動理由が分かるような話の構成が良く、
面白く読めた作品でした。
- 0049 スティル・イン・ラヴ (採点:8)
- 真琴が還ると言った後の写真を撮る所では、この先は見たくないと思い、
その後の正体には驚かされる。と、話にとても引き込まれました。
- 0052 それは、とても晴れた日で。 (採点:10)
- 四日目と五日目が印象的でした,というより泣けてきました。
なかでも、祐一が答えを言う件はその最もたる所でした。
暗めな話ですが心に残ったお話でした。
- 0053 ハル (採点:8)
- 全体を見て綺麗な話だと思いました。文芸部に入り、自らの過去の経験を基に話を書く。
この展開がとても良かったです。
- 0081 天使の一片 (採点:10)
- あゆと一緒の景色を見たかったという祐一の本音。
実際にありそうな願い。気球に乗ってそれが叶った
シーンは涙物でした。
- 0097 告白 (採点:10)
- 手紙の部と会話の部を交互に書いて、最後に手紙を渡すという話の流れが良かったです。
あゆが他人の振りをして手紙を渡そうとし、それに合わせて会話をする祐一。
このシーンは読んでいて涙が出て来ました、切なすぎです。
あゆの一人称が私という所も泣かせてくれます。
全104話の内この話が今回最も心に残った話でした。
○たぶー さん
- 0007 華音霊異記 (採点:5)
- 面白くはありますが・・・。放置ねたが多いですね。文章の量的にも、もう少し長くしようつぃていたのでは?
- 0023 今と出会うために時計は時を刻む (採点:10)
- …違う分野とはいえ、逆行小説に手をつけているということもありますが、とても参考になりました。そうですね、みんな今を生きているんです。キャラも一人一人たっていましたし、KANONでした。文章もよかったので。
- 0075 ひろいそらにつばさを (採点:4)
- 何が言いたいのかがいまいち。女性は、さゆりさんでしょうか?祐一は魔物にやられ、
少女はあゆで、とりが舞?
- 0093 人間になりたい (採点:6)
- 新鮮でした。
○ちいーゆ さん
- 0001 虹の架け橋 (採点:3)
- うーん、ほのぼの。でもそれだけ……。
- 0002 ぜろぜろなゆちゃん〜凶悪兵器を破壊せよ!〜 (採点:1)
- >※台詞略語
……読むのやめよう、と本気で思いました。採点するからには読まなければならないのが辛いところですが。
ああ、読み終えてから確認したところ、ジャンルが「喜劇」になってますね。だからか……。
1ページ目読み終わりました。頭痛がしてきました。誰かバファ○ン持ってない?
2ページ目。喉が乾きました。今日はコーヒーにしようと思います。砂糖とミルクたっぷりの。
3ページ目。
>メールにまじかるさゆりんの動画を添付することも出来るし
……欲しいぞこのやろう。
4ページ目。
>名「うん、わかったよ准。CLANNAD早く出してね」
ああ、まったくだ。
5ページ目
>名「う・・・うそだよ、こんなオチってないよ〜!」
ああ、まったくだ。いいこと言うじゃん。
- 0003 皐月の陽光、うららかに。 (採点:3)
- うーーーーん、まぁ安心して読める話ではあったかなぁ、と。この手の話によくありがちなネタも使わず、きっちりと纏められているとは思うんですが……。
残念ながら相対評価すると、とても高い点をつけられる作品ではないんですよね。オリキャラも影薄くて、相手役としては不足すぎますし……。思いっきり「型」に嵌った作品なんですよね、キャラも主張も。オリキャラを久瀬に変えても何ら違和感がなさそうな分、ちょっとマイナスしたい気持ちに。
- 0004 届け、この想い (採点:6)
- うーむぅ、実はかなり採点に困ってます。最初は何だかよくわからなかったし、あまり面白そうじゃないなぁと思って読んでたんですが……。
改行のせいもありますが、何だかんだで最後までちゃっちゃっと読めるテンポは良かったんじゃないかと。やたらと連発される「〜た」も、まぁ語り手が幼い祐一少年だと考えれば納得も行くかと(幼過ぎる気もしますけどね)。
少なくとも私はこういう話は見たことがないので、内容自体はすごく楽しめました。最初の悪い印象は全部吹き飛びました。
……ただ、一年間待ち続ける真琴さんが、どうしても某乙女希望と被ってしまうんですよねぇ。おそらく意識してやったことなのでしょうが、乙女萌えとしては嬉しい、と思うよりもちょっと反発してしまいました。
- 0005 あの素晴らしい愛をもう一度……いや、マジで。お願い。俺んトコだけでもいーから! (採点:1)
- 作者が何を意図してこの作品を書いたのかによって、印象は変わりそうな気がする。結局、マイナス点をつけたいくらいの作品、というのには変わりはないけれど。何と言うか、下品すぎて嫌な気分になりました。しかも面白くない。
結果発表後、作者名が公開されていることを祈ってます。
- 0006 MIND YOUR STEP! (採点:7)
- もどかしーなーもー(笑) こういうのも「お約束」と言うんでしょうか。わかりきってはいるんですけれど、わかりきっているがゆえに楽しめたSSでございました。
- 0007 華音霊異記 (採点:2)
- ん? 美坂父って婿養子なん?
それはともかく――自サイトなり行きつけのサイトに投稿するなりしてください。あなたの脳内にある面白い設定の数々はわかりました。というより、正直なかなか興味深いものもあります。しかしながら、このこんぺはそういうのを披瀝する場ではないのです。
言い訳は認めません。このSS内には、そう思わせるだけの証拠がかなり出揃ってます。まさか三回目のこんぺで、こういう宣伝紛いのSSが出て来るとは思いませんでした。残念です。
- 0008 残り灯 (採点:3)
- 結末を読者に丸投げして放置、というのは実は嫌いじゃないです。いい物語が終わってしまうという寂しい感覚を味わうことなく、しばらく余韻に浸ってられますから。
ただ、いい物語でなければ何の意味もないんですよね。書くのを放棄しただけに思えてしまいますので。
他の方も色々と指摘するでしょうが、非常に読みにくかったです。盛り上がりも欠け、全体的に退屈な話だったなぁ、という印象です。
- 0009 やみつき (採点:5)
- 可もそこそこ、不可もそこそこ……。
一番気に入らなかったのは、真琴がいながらどうして美汐と? というところでした。私の場合、サブキャラとくっ付く時には、関連するヒロインとの決着をきちんとつけてもらわないと納得できないんですよ。残念ながら、このSSでは納得できませんでした。これなら、真琴いなくてもよかったし……。
あとは目立って悪いところはなかったかのように思います。さくさくと最後まで通して読めたと思います。
- 0010 雪もよう、ところによりノスタルジィ (採点:9)
- 連続で名雪SSにブチ当たりました。そして、連続で当たりを引きました。
うわ、こーゆー話大好きです。……何かいい作品に出会う度にこの台詞言ってて、私自身どういう作品が好きなのかわからなくなってきましたが(汗)
うん、確かにノスタルジィですね。素直に私も郷愁の思いに駈られました。実家に住んでますけど。
ただ難点が幾つか。一つは……まぁ他の方も突っ込むでしょうが、呼び名ですかね。子供の頃の名雪は祐一のことを「祐一」と呼んでいたような。「ゆーくん」ってのはどうにも違和感が。全然関係ない話ですが、私も本名は「ゆういち」で、女の子の従姉妹がいますが、どっちかというと「祐ちゃん」と呼ばれる方がしっくり来ますね(実際親戚の女性全員からそう呼ばれるし。未だに(汗)。個人的な話なんで点数には関係しませんが。ついでに真琴の「お姉ちゃん」は……許容範囲内です(笑)
もう一点。もう少し名雪の過去の話(「ゆーくん」と呼んでいた時代)をもっと持ち上げてもよかったんじゃないかと。序盤でその辺があっさり片付けられて、何だか肩透かしを食らった感じです。私の読み方がおかしいのもありますが、一番最初に出てきてインパクトを与えたエピソードというのは、それがそのまま物語全体の中心になる方が自然に感じられるんですよね。何百kbもある長編ならともかく、一話読み切りの話だと特にそう思っちゃうんですよ。
あまりに個人的な好みなんですが、どうしても10点満点(私的神作品)認定に踏み切れないんです。ごめんなさい。でも、お話はとても良かったです。ごちそうさまでした。
- 0011 プレイアデス(Play-a-Death) (採点:6)
- 高得点をつけたいような、あまりつけられないような……何だか微妙な心境です。
やけにあっさりとした締めに、ちょっと拍子抜けしてしまった感じなのが原因なんですが……。うーむぅ。
後はまぁ、微妙に祐一がスーパー設定っぽかったのが気に食わなかったくらいですかねぇ。
- 0012 思い出という名の道しるべ (採点:6)
- うーむ、色々と突っ込みたいところはあるんですが、結構楽しめました。
ありきたりと言われそうですが、告白シーンとラストの台詞が凄い好きです。
- 0013 蛍火 (採点:7)
- しっとりとしたいい話ですねぇ……。ただ、「蛍」という小道具がちょっと弱かったかな、と。
- 0014 キスで終わる物語 (採点:10)
- 参ったぁぁぁぁぁぁぁぁっ! 俺は参ったぞぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!
読んでる最中、香里同様にやけ笑いが止まりませんでした。すげー。萌え死ぬところだった……。
舞萌えであり佐祐理萌えであり、更には名雪萌えである一Kanonファンとして、このSSには心底惚れました(←節操なし)。私的神作品に認定致します。中編三本目の10点満点……ごちそうさまでした!
- 0015 らんじぇりーらす (採点:5)
- おまえは何もわかっていない!!
おこちゃまぱんつだからいいんじゃないか!!
この訴えは、第四回KanonSSこんぺが開かれるまで(以下略)
- 0016 sTrAwbErRy FiElDs fOreVeR (採点:3)
- まいじょー!? いや、何となくそんな感じだったので。ちと違うかな。
まぁ何つ―か、質の悪いダークっちゅーより、性質の悪いダークって感じですねぇ。オリジナルで十分やれた話でしょ。
作者さんが何を意図してこれ書いたのかは、この際もうどうでもいいや。今まで読んだSSの中で、最狂のものでした。名雪のマストがおっ立ってますな。あまり面白くなかったけど。
- 0017 ホロニック・パス (採点:7)
- 秋子さんが医者って、無理があるんじゃあ……。とは言いつつも、この前提が無ければSSが成り立たないわけでありまして……まぁいいか。
Kanonでなくともできる話ではあるんですが、Kanonならではの話でもあったかと複雑な思いを抱かせる作品でした。ベタなんですが、読んでいる最中に疑問符がつくこともなく(秋子さんの設定除いて)、最後まで飽きることなく読める面白い作品だったと思います。
- 0018 片翼の天使 (採点:4)
- 最初、何の話かわからなくて戸惑いました。
うーん、終わりが唐突で、時間や容量の関係でぶった切った、という印象が否めません。
中々に面白かったとは思うんですが、ショックが隠しきれないのでこの点数です。何というか、感情的に受け入れられないもんで。
- 0019 12時の魔法 (採点:7)
- 途中でものすごい嫌な予感がしたのですが……(汗) 命に関わる重傷じゃなくてよかったな、祐一。そしたら問答無用で大減点だったぞ?
それはともかく、もう語るのも飽きた程目にしてきた事故→入院パターンの話だったわけですが、いい感じでした。ほのぼのとしたいいお話だったと思います。
- 0020 花火は空に、君は地上に (採点:6)
- 視点がころころ切り換えられるのは、目に優しくないですね。せめて一人称じゃなくて三人称ならまだ読み易かったと思うんですが……。
私はよくわからないんですが、冬(春?)に花火ってのは無理があるんじゃあ……と思って、少々素直に話に入れなかったです。小道具としてはなかなかに優秀で、使いどころも上手かったとは思いますが。
- 0021 憂鬱な自殺者達の午後 (採点:2)
- ……何がしたかったんだろう。いや、言わんとしていることはわかるんですけどねぇ。面白くない、というか変な話だなぁと思ったので。
後半に向かうに連れ、ゆるゆると失速していった話でした。あと、投稿前に一回くらいチェックしましょう。時間がなかったのかもしれませんが。
- 0022 眠り姫に恋焦がれて (採点:8)
- 『眠り姫』ってタイトル見た瞬間、名雪の話かと思ってました(注:ランダム読みしてるので、メインキャラ・ジャンルは見てなかったり)。ああ、そういえばあゆもそうだったなぁと今更ながらに気付きました。というか、あゆこそが真の『眠り姫』でしたね。
これはいいですなぁ……。迂闊に変なところに踏み込まず、いい感じに話が進んでいってくれたのが個人的に高ポイント。「ああっ、もどかしい!!」と思うけど苛々しない、気持ちのよい流れの話でした。
……それにしてもあゆ、嫌な女だなー(苦笑)
- 0023 今と出会うために時計は時を刻む (採点:9)
- 『時計』という小道具は、過去のこんぺで何度も見てきたものですが、この作品ではまた違った味付けがされていますね。すごい面白かったです。
まぁ細かいところで「あれ?」と思うところはあるんですが、それはこの際些末なこととして気にしないことにします(笑) いい話はいい話でいいんですよね。
……それにしてもこの作風……私の知っている人に似ている(笑) 多分違うとは思いますが。
- 0024 SMALL TWO OF PIECES (採点:8)
- ナンバリングで予想はできていたことでしたが、かなりいい感じの締めになっていました。怖ぇぇ。
こういうダーク、とっても好きです。
- 0025 目くそ、鼻くそと共に散れ (採点:5)
- 肝心の一発芸が面白くなかったことを除けば、こういうノリは楽しかったです。
ただ……言葉には気をつけましょう。調子に乗って公の場で使って、得意げになるのはあなたの自由ですが。
- 0026 ちょっとだけ大人になれるジャムの秘密 (採点:8)
- うぐぐぅ、マイルールの一つである「全員生存はNG」に引っ掛かりかかっているというのに……。
最初の真琴編が終わったあと真っ先に思ったのは、「ここで終わらせればいいのに……」でした。不条理ジャムは、まぁ別にいいかとこの時点では思ってましたね。
んで次のあゆ編で評価が少し変わりました。真琴・あゆが共に生存しているのはどうかと思ったんですが、これは確かに二人合わせて一本の話として出す意味はあったと思います。
そしてラスト……秋子さん編は正直「うーん?」だったのですが、名雪編で綺麗に締めてくれたのが嬉しかったですね。面白かったです。一歩間違えば「またジャムかよ」と問答無用で減点されそうな題材なのに、ここまで綺麗に締めてくれるとは……。
それにしてもこの名雪、えらいかっこいいですね(笑)
- 0027 雪の迷宮 (採点:1)
- 今回の中編は、面白くないと思ったSSでも2点止まりにしてます。1点は、ただ「面白くない」というだけでは済まない作品につけております。
まさか第三回にもなって、何の捻りもない本編の劣化コピーを読むことになるとは思ってませんでした。上手な人がやっても面白くするのが難しいだろうと個人的に思う「本編再構成」もの(本編補完物の方が正解かな?)に安易に手を出したのが間違いでしたね。結果をしっかりと噛み締めて次回に活かせるよう祈ってます。
- 0028 炉辺に腰掛けて、 (採点:1)
- わからないものはわからない。詰まらないものは詰まらない。NOと言える日本人になれることを心掛けてます。
- 0029 アナタに贈る小夜曲 (採点:3)
- 半端だなぁ、物足りないなぁ、全然締めてないなぁ。話の主題も……特に惹かれるものもなく、中編の長さを活かしていないという印象です。
それはそれとして、男って女の子とお風呂に入ると萎縮しちゃいますよねぇ(苦笑) あの場面の祐一少年の気持ちが痛いほどよくわかりました。
- 0030 おくりもの (採点:4)
- 中盤以降は結構面白かったと思うんだけど……前半で全部ブチ壊してますねぇ。明かにいらないでしょ……。そして肝心の中身も、実はもの凄く面白いというわけでもなかったりします。話の焦点が散漫なせいで、物語全体がぼやけちゃってるんですよね。
霧島先生は……まぁお茶目なサービスってことで(笑)
- 0031 沈黙のプロミス・ベル (採点:1)
- 手抜きはよくないですよ、作者さん。容量を埋めるためだけに全キャラ出しましたね? 作者さんがどう思おうと、私にはそうとしか受け取れませんでした。容量が足りない・時間も足りない、そんな状況になったらすっぱりと投稿を諦めるのも勇気です。
全キャラ登場させる意味――全く無し。前述の通り容量埋めのために出したか、他のSSの影響を受けただけなのか……。こうしたキャラの『無駄遣い』は良くないですねぇ。かなり印象悪いです。
もしあゆの迷いを書きたいという理由で、他のキャラを登場させたのだとしたら……根本的なところで思い違いをしている、と言いたい。この話なら、余分なキャラは登場させずに、あゆ一人で悩んで苦しむ姿を描いた方が良かったです。そうすれば、こんな薄っぺらな詰まらない話にはならないと思います(もちろん作者さんの技量次第ですが)。
あゆ一人で書くことができないから、『逃げ』の手段として安易に全キャラを登場させたんでしょうね。キャラに対する愛情が感じられません。キャラが登場さえしてれば嬉しい、と思って読めるのは一般のサイト限定です。こんぺという場で、見所もなにもない『ただ全キャラ出しただけ』というSSを読ませられても、何も感じるものはありません。
加えて結末の安直さも大いに萎えさせられました。こんな決着がつけられるのならば、結婚式の前に何とかできるだろう、とか思いましたね。こうしたラストの締め方から見ても、あまり考えることもなくキャラ数で容量を強引に埋めて中編に出した、という印象がします。
- 0032 metaphysical (採点:2)
- 読み手の裏をかく、予想を裏切る、といった作品だけが高評価なわけではないんですが……。
あまりにもそのまますぎ。んでもって中途半端。さぁこれから話を展開させるぞ、というところであっという間に終わりを迎えてしまってますねぇ……。
- 0033 めぐり、ひとひら。 (採点:2)
- ぅおぃ。
作者さん。SS書く時に頭の中だけで纏める癖がついてないですか? それで上手く行く人は別にいいんですが、そうでない人はいっぺん紙にでも話の筋を書いてみることを強く勧めます。
そしてそれ以前に話を考える段階で、他の人の作品――こんぺで上位の作品に目を通すことをお勧めします。何がいけないのか、何が足りないのか……まずは常に自分自身にそれらを問いかけながら、お話を作っていきましょう。
……ぶっちゃけ、面白くなかったです。ページ変えも面倒なだけでしたし。
追記
ジャンル……え? 「不幸」?
- 0034 白の世界に天使はいない (採点:5)
- タイトルで期待してたんですが……むぅ、肩透かしをくらっちゃいましたねぇ。
何と言うか、物足りないです。何が、と訊かれても「色々と」としか答えられないのですが。それほど新鮮さがあるわけでもなく、展開も期待通りにしか進んでいかないところが……。
- 0035 夏もよう (採点:6)
- 惜しいですね。いいところまで盛り上がっていたというのに、これからというところで尻すぼみで終わっちゃった感じです。とはいえ、しつこくなくさっぱりとした読み手に優しいSSであったと思います。……まぁ、文章がごちゃごちゃと固まっていたのは読みにくいなぁとは思いますけれど。
- 0036 さよならの嘘 (採点:3)
- うーん……何だか都合のいいキャラばかり、という気がしてなりません。これは私と作者さんのキャラに関する認識の違いなんでしょうが……。ちょっと私としては納得行きかねる話でしたね。三人とも、です。
主人公がヒロインとではなくサブキャラと結ばれる、それ自体は別にいいんですよ。けど、それを許容するためには、それだけの物語を見せて欲しいですね。この話では、残念ながら私には許容できるだけの物語が見えませんでした。喩えれば、栞シナリオ後、栞が自分から身を引いて香里とくっ付く、というのと同じレベルの話なんですよ。少なくとも、出会ってから卒業するまでの二ヶ月程度の期間では、三人ともここまで成長しているとは思えません(特に舞と佐祐理)。
まぁ……偏屈な読者に当たったことを不運と思ってください。意見の撤回もしません。自分の好きなキャラに関係する話で妥協するつもりは毛頭ありませんので。
- 0037 Perfect Boy (採点:2)
- 詰まらなかったです。何と言うか、全てが三流で作られた新番組までの「繋ぎ」として適当に作られたドラマみたいです。もちろん、作者さんは適当に作ったというわけではないんでしょうが。詰まらない脚本通りに大根役者が芝居しているような話なんですよねぇ……。
北川も香里もアホとしか思えないんですよね。それが狙いだったのかもしれないですが、ただもう本気でアホとしか思えないキャラになっているため、これといって感じるものがなかったです。
- 0038 彼は友達 (採点:3)
- ……何だかなぁ……。状況がコロコロと祐一に都合のいい方へと上手く転がっているだけのSSって感じです。ラストもお茶を濁したなぁという印象を拭いきれません。
途中は少し面白くなるかも? と期待したんですが、予想通りと言うべきか、都合よく舞が身を引いたことであまり話も展開せず――佐祐理さん一人で遠慮している状態の話では、物語が展開せずに苛々させられるだけでした。
- 0039 バレンタインの空模様 (採点:1)
- さ、最悪だ……。何がって、作品自体(というかネタ自体)もそうですが、祐一のキャラが最悪でした。パラレルワールド、と言われてもちょっと納得いきそうにないです。
これまた駄目な全キャラ登場SSの典型ですねぇ。ドタバタしてなくて、むしろ全体的にはほのぼのとしている雰囲気なのが更に性質悪いです。「バレンタイン特集」のネタにも首を傾げます。これ、相手の男が自分に金貸してくれるような間柄である、ということが前提になってないと駄目なのでは? この作品内の世界(あるいは作者さんの脳内)では、男が女に金貸すのが当然、というのがコモンセンスになっているのでしょうか。あるいは優しい男は気前がいい、とか思っているのでしょうか。それ以外にも、お金に余裕のある大人ならともかく、高校生である祐一によってたかって金を借りるヒロインたちや、ほいほいと貸す祐一のキャラにも首を傾げてしまいます。これで、ヒロインが一人だったらばまだ納得しやすいのですが(限度はありますが、一人だけの恋人からお金を貸して、と言われて貸すのはまだわかりますので……結婚詐欺っぽくなければ/笑)。
創作といえど、創作された世界内でもリアリティというものは必要だと思います。
- 0040 sin (採点:3)
- 100ページの駄作にならないように、気を付けてください。
- 0041 ミラクル☆パワーの使い方 (採点:8)
- あははははははははっ。やべぇ、ツボに嵌った(笑)
いいですねぇ、面白いですねぇ。何気にきっちりとシリアスなテーマも盛りこまれ、ちゃんと締めてくれていて。
面白かったSSに難癖つけたくはないんですが、同一人物のセリフを「」で区切って連続させるのは止めて欲しかったですね。読みにくい上に誰が喋っているのかわからなくんっちゃうんで。
んで、舞・佐祐理・祐一で三人。藍が入って四人……あと一人は? ミア(魔物ズ)は長官&敵ということで(笑)
- 0042 手探りの旅人達 (採点:2)
- 1ページ目で期待が膨らみ、2ページ目で嫌な予感がし、3ページ目で頭を抱え、4ページ目で「ああ、やっぱり」と溜息をつき、5ページ目で「仕方ないさ」と頭を振って、6ページ目で静かにブラウザを閉じました。いや、最後まで読んだんですが。
舞・佐祐理シナリオにあゆを絡ませたものを極限まで絞って駄目にしちゃったSSでした。
- 0043 幼いあの日に見た夢は (採点:9)
- これはいいですねぇ。本編の裏側・香里サイドの話ですね。
どこかで見た、と言えばそれまでなんですが、そんなことは気にならないパワーを感じました。静かな雰囲気がツボに嵌りました。
- 0044 三月の空 (採点:8)
- くあ、これもいい話ですなぁ……。ローテンションで進む、一歩間違えればダラダラとした話になりそうなものを、最後まで一気に読ませてくれる良作でした。
ラストは……まぁそれもいいか、とちょっと苦笑しながらも了承。少し唐突だったかもしれません。前章までに、もう少し前振りがあってもよかったかもしれませんね。
ただ……「参考」は不要だったと思います。私のように、作品を読み終わったあとに余韻に浸るのが好きな人間にとっては、少々無粋に思えました。結果発表後の掲示板で言っていただければそれで良かったような気がします。
かなりの良作であると思います。ごちそうさまでした。
- 0045 応援できない大熱戦 (採点:1)
- 潤一……流行ってるのか? それとも私が名前を間違えてただけ?
さて、これで最後かもしれない祭、十分に楽しめましたか? 悪い点は他の方が指摘してくれると思うので、私からはノーコメントです。
それでは、また縁があったらお会いしましょう。ふもっふ。
- 0046 二人、幸せな日々を (採点:2)
- ……あ、ああ。そういうオチだったのか……。
という以上の感想が思い浮かばない程、ベタな話だったと思います。これ以上の高得点をつける気にはなれませんでした。もうしわけない。
- 0047 gift for love (採点:9)
- キャッチ・マイ・ハート! ベリー舞SS!!(訳:私の心を掴んだ良い舞SS)
ああ、だが満点はつけられない……。ほんっとうに微妙に、纏まりが欠けているような気がするんですよ……。サンタと舞の話が、完全にというわけではないけどどこか噛み合っていないような。でも、本当にこの話好きです。後半のやり取りなんか、私のハートに直撃しました。
それにしても……ラストの台詞、私を殺す気ですか?(笑)
- 0048 どっぺる (採点:5)
- うははっ、こりゃいいなぁ(笑) 舞と佐祐理さんの寸劇が特にツボに入りました。
ラストはもっと滅茶苦茶にした方が面白かったかも。百人の相沢祐一とか。
>バーリタさんが無線飲食で捕まる件が面白いのですが
ど、どんな飲食なんだ(笑)
- 0049 スティル・イン・ラヴ (採点:5)
- なぜだろう。面白いとは思ったんだけれども、素直に楽しめなかったような気がする。
色々と引っ掛かった点はあったけど、一番「えー?」と思ったのは、祐一が美汐を叩いたあとのやり取りですかねぇ。何というか……その、こういう男は嫌いです。
- 0050 怨みます (採点:5)
- 何よりも怨めしいのは、こういうのを面白いと思ってしまう自分の感性だったりします。
……汚れちまったなぁ、俺。
- 0051 受精卵 (採点:8)
- うわ、そう来たか……(汗) 途中で薄々そうじゃないかなーとは思ってましたが……とはいえ、真実は語られず。それがまたいいんですが。
暗い、屈折した雰囲気がとても心地良い作品でございました。
- 0052 それは、とても晴れた日で。 (採点:3)
- キャストが入れ替わっても通用してしまう話、というのは正直どうかと思います。あゆじゃなくて他のキャラだったとしても、通じてしまうんですよね。名前だけ変更すれば問題ないですし(とはいえ「探し物」の件はあゆが一番しっくりくるとも思いますが)。極端な話、誰でもいい話ってあまり見るべきものがないんですよね。メインキャラが自分の好きなキャラならば、まだ読む楽しみはあるんでしょうが。
加えて、真琴をダシにしているのが気に食わなかったです。ていうか、これが一番許せない=大幅減点した理由です。話自体が凡庸な内容だったため、更に好感度はマイナス……。
追記
ランダム読みなんで、ジャンルは読み終わるまで目を通してないんですが……。
「ファンタジー」はまだわかるんですが、「ダーク」、かなぁ……。まぁ確かに真琴好きからしてみれば、ある意味最悪の「ダーク」でしたが。私だけかしらん。
- 0053 ハル (採点:6)
- 意外な組み合わせ……なのかな? 見たことがあるような気がするけど、初めて見たような気もする。うーん、最近もの忘れが激しいです。
真琴のことに触れたのは、どうかなとも思いました。この部分だけ微妙に浮いているような気がしたんで。とはいえ、それもまたその後の美汐の語りにとって重要な意味を持っているのですが。
気になったのは……何か地の文もそうだけど、全体的に何だかやたらと偉そうな雰囲気が漂ってきたことですかね。ちと語りがうざかったかなー、と。
それと締め。ありきたりですが、「雪が降っていた」で終わらせて欲しかった……。その後の語りで、余韻が味わえなかったです。
- 0054 それだけで、なにもいらない (採点:8)
- 二重タイトル……勘弁してくれー。
「おねちゃん」……勘弁してくれー。
他はかなり良かったと思います。私好みでございました。
ただ……うーん、何かまとまりのない印象なんですよね。それがちょっと減点した理由ですね。
- 0055 少年エスパー 北川! (採点:1)
- ……なめとんのか、おどれは。
所々面白い部分があったというのに、根本的なところで全てブチ壊し。全体的にギャグにしないでややシリアス風味を入れたのは、賛否両論あろうが私としては中編の長さとして考えると別にいいかなぁ、とは思ったんですが……。
……駄目だろー、舞の力で全て解決させちゃー。
まあ、そんなことより、
>(祐一、そんなに川澄先輩の胸がいいの? あんなの、じきに垂れて血管が緑色に浮いて苦瓜みたいになっちゃうよ? それよりわたしの張りの有る程々なのを、揉んで大きくする「長期成長型」の方が絶対お得だよ!)
ちょっと校舎裏までツラかせやコラ。
- 0056 オリオン (採点:4)
- ……おっそろしい人だぁ、あんた……。
正直、途中までのいい具合に後ろ向きで暗い雰囲気に呑まれ、かなりの高評価だったんですが……。
「栞ちゃん」で引っくり返りました。結末で飲んでたビールを吹き出しそうになってしまいました。前者はともかく(もしかしたら私の記憶違いかもしれない。何か他の作品でもそうなってたし)、後者は……オチとしては最悪の部類に入るかもしれない。
どうにも収拾つけられなくなって無理矢理終わらせたのかなぁ、何て思ってしまいました。恐ろしい人だ、あなたは。途中までは、あれだけいいものを書けているというのに、ラストで全部ブチ壊すとは……。
- 0057 好きと言って欲しいだけ (採点:4)
- 何かすごいだらけた話だったなぁ、という印象です。面白そうな話だとは思うんですが、最後もあっさりと終わっちゃって「あれ? いつ結論出たん?」と思っちゃうんですよね。それ以前に手掛かりはあったんですけど。
佐祐理さんの思考回路にも少々疑問符が付きます。個人的に確かに裏のある人だとは思うんですが、舞のことに関しては計算を一切しない人なんじゃないだろーか、と。対して舞はよかったです。「嫌いじゃない」って、なるほど……そういう理由で言ってたのかぁ、と興味深く思いました。
一読した時の面白さで6点。上記二点をマイナスしてこの点数です。残念ながら、萌えキャラ補正はかけられませんでした(舞・佐祐理萌えなんですけどね)。
- 0058 さよなら、レディバード (採点:4)
- 私の読みが悪いのかなぁ……北川っていつ叩かれたんでしょうか?
何だかなぁ。こういうのは嫌いじゃないんですけど、別に好きでもないんですよね。ローテンションで進んでいく話に、少々眠くなってしまいました。
- 0059 お菓子作りって楽しいですよねっ (採点:2)
- ふむぅ。何だか作者さん、この作品書くのを恥ずかしがってませんか? 「ここはボケどころだろう」というところでボケ切れずに中途半端に流してしまっているような。
オチのジャムネタはもうこの際どうでもいいとして、一番気になったのはキャラの台詞に全然生気を感じられないこと。言い回しからして何だかおかしいですね……。キャラの台詞はもっと口語的な表現でいいと思うんですよね。地の文の栞は……まぁ丁寧語なのは目を瞑るとして。
作者さんが何を目指してこの作品を書いたのかはわかりませんが、ほのぼのにしろギャグにしろ、もっとそれらしくメリハリを付けて欲しいです。何だか、のっぺりとした作品になってしまってます。
追記
ランダム読みなので、キャラ・ジャンルに目を通すのは後になってからなんですが……。どうして「栞」と書かないのかなぁ。何か私には読み取れなかった深淵な意味があるのだろうか……?
んで、ジャンルは「ラブコメ」……ラブもコメも薄いです。原因は明白。栞メインで祐一と恋人という設定(=栞END後)で、栞と祐一の絡みが全くもって盛り上がってないからですね。
- 0060 .79 (採点:5)
- タイトル見た瞬間、何を意味している言葉なのかわかってしまう自分もどうかと思いますが、まぁ……想像通りのラブコメでしたね。
なんつーか、さゆまいの扱いの酷さには閉口してしまいます。言外で貶されているように思えてしまったもので。私が深く考えすぎているだけならばいいのですが(そう思ったので、一応大幅な減点はしてません)。
減点の主な理由は、かなりぬるくだらけた話になっていることですね。2〜4ページは、話の中心であるにも関わらず、読むのがたるかったです。締めもあっさりしすぎていて、締め切り当日に慌てて完成させたのではないかと邪推してしまうほど、旨味がなかったと思います。
- 0061 溶けよ、春の涙 (採点:2)
- 本編の補完なんでしょうけど、よっぽど面白いネタを使うとか、思わず目を見張るようなウリがないと自然と評価も厳しくなってしまうんですよね。
追記
ジャンル……「祐一」? え? いやまぁ確かに祐一が主人公なんでしょうけど。
- 0062 トリビアを聞きながら (採点:7)
- 笑えるか笑えないか、という問題は、面白さにはあまり関係ないということがよくわかりました。ジャンルが「コメディ」で笑えないってのは作者さん的には不本意かもしれませんが、笑えはしませんでした……が、面白かったです。こういう馬鹿っぽく真面目に物事に取り組んでいるのを見ていると、何と言うか微笑ましく思えます。
……ただ、オチが……弱いぃ。綺麗にオチているんですけどね。オチ次第で、もう少し点数を上乗せしたかったですね。
- 0063 『After School』 (採点:7)
- 陸奥圓明流の奥義は『無空波』じゃい。あと『園名流』でもない! それにしても、所々の小ネタは講○社ネタが多いですねぇ。1999年当時にはまだ存在していないはずのネタもありましたが、それはご愛嬌(笑)
それはさておき、正直言ってこういう話はかなり好きです。最初はちょっとアホな話かなぁと思ってたんですが、中々どうして爽やかな青春ストーリーになってますねぇ(やっぱりアホなんですけど)。とても上手く纏まった話だと思いました。
ただ、逆に上手く纏まっているが故に、私の目を引くような面白さが欠けているとも思えます。無難に手堅く造られている替わりに、鋭さがないような……まぁ話の雰囲気からしてこれで正解なんでしょうけどね。
かなり良かったです。けれど、これ以上高得点つけたい理由がないんです。もうしわけない。
- 0064 13月になれば君に贈りたいものがあるんだ。 (採点:6)
- アンビエント。別に深い意味はありませんが。
評価に困る作品でした。面白くはなかったけれど、雰囲気がものすごく好みだったので。私の大好きな某作家の作品から毒を抜いてしまったような感じで、ものたりないというか。
- 0065 ミス・ムーンライト (採点:4)
- 全体的に可もなく不可はそこそこ……。
漫画のノリなのかどこかのSSに影響されたのか、妙にそこかしこで勢いだけが空回りしているような気がしました。
お約束な展開が多いのは安心して読めたんですが……だからといって面白いというわけではなく。ラストとそれまでも何だか纏まりがないような。
追記
ランダム読みしてたんでメインキャラ・ジャンルには目を通してなかったんですが……。
え? これって久瀬もメインキャラなんですか?
- 0066 『回転演舞』 (採点:3)
- 記念すべき104作目のSSでした。
……最後にしてこんな話を目にする羽目になるとは……(泣)
比類無き舞&佐祐理さん萌えである私ですが、正直二人といい関係になるってのはあまり好きではないんですよね。それでも、最初の頃は「えー? さゆまいハーレムっすかー? 好きじゃないんだけど、こういうのもたまにはいいよなー」とニヤニヤしながら楽しむことができてました。
……んで、祐一死亡後、あまりの雰囲気の違いに戸惑いながらも、微妙にダーク路線っぽいのに踏みこんだことで期待が高まりました。この調子でいけば、面白くなってくれるかもしれない――
――そんな期待は、2ページ目に入った時にあっさりと崩れ去りました。もう、何というか……何がしたかったのか、全く訳がわからないSSでした。
>「そういえば、一度放尿をしてほしいって祐一さん言ってましたねー」
>「ええっ!! 男の浪漫ですからっ!!」
さすがだ、祐一!!(笑) 放尿プレイはデフォだよな、当然!
最初のニヤニヤしたい部分と、この部分(笑)は面白かったので、多少加点しましたけど……。
うう、重ね重ね残念でございます。
- 0067 恋人達へのポートレイト (採点:8)
- 今回の中編をランダム読みしていて、連続して香里SSにブチ当たりました(汗) 短編も含めれば、この一ヶ月で何本読んだことやら……。
正直、最初は「またか……」と思ってたのですが、ごめんなさい。すごい良かったです。これで二人がくっ付いたら評価は大幅に下げるつもりだったんですが、そんなこともなくばっちりとラストも締めてくれていて、本当に面白かったです。
よく考えると、私自身、こういう香里SSは初めて見たような気がします。
ただ……ラストのセンター寄せは、正直どうかと。無理にレイアウトに凝ろうとして失敗したような気がします。印象を強めるためのものだと思うんですが、むしろ他の地の文と同じようにしてさらっと締めてほしかったですねぇ。
- 0068 そして世界は、またひとつ (採点:2)
- 英語の勉強はしましょう(the queen:ジ・クイーン→× ザ・クイーン→○)。
何というか、「見覚えのある話」の域を脱していないんですよね。何か違うところがあるとすれば、『女王陛下』とか『笑顔配達人』ですが……正直寒いです。はっきりと言葉にして表現しなければまだ良かったんですが。
- 0069 はっぴ〜・はっぴ〜・くりすます (採点:10)
- 一読した時の第一印象点:7点。
その後、萌え補正でプラス5点。
こ、これは凄いですねぇ……。初っ端からほのラブオーラが迸る全力疾走なSSです(笑)
捻りとか強烈なインパクトがあるわけではないのですが、最後まで安心して楽しめる良いSSでした。
ただ……わざわざラストはページ分けせんでもよかったんじゃ(苦笑) まだ何かあるのかと期待して、肩透かしを食らっちまった感じです。
ともあれ、中編読んでて初めての満点です。面白いSSをありがとうございました。
- 0070 recollections birthday (採点:2)
- まだまだ読んでいる途中――ちゅーか読み始めてすぐなんですが、
>「…あたし達、友達」
おーけー。この瞬間、続き読む気なくしました。いや、読みますけどね。
またまた読んでいる途中ですが……
『はちみつくまさん』連発は止めようよ……。スクロールバーが三分の一も進んでいないのに、早くも1点付けたい気分に……。
再び読んでいる途中ですが、また「あたし」……。うーん、まだ三分の一も読んでいないんですが(以下略)
更に(以下略)。牛丼で釣られまくる舞ってのは……うーん、(以下略)
これで最後にしたいですが、読んでいる(以下略)、
>「…佐祐理は、馬鹿だから」
今後の展開でどんなに内容が良くなったとしても、点数の上限は3点と決めました。以下、ほとんど流し読みしました、もうしわけない。もー、何つーか、見るに耐えなかったので。
あのですね。こうした二次創作って、話の内容以前にどうしても許せないことがあると、まともな評価ができないって思うんですよ。ええ、もう納得できないことだらけでした。そもそも、読んでいる最中に突っ込みを入れたくなる作品って時点で、既に終わってます(この感想は、メモ帳に書いた後感想欄にコピーしてます。高得点つけた作品は、読んでいる最中に感想書いたりしません)。
どうなんだろう……佐祐理さんメインの話を書いたってことは、少なくとも佐祐理さん・舞に思い入れのある方だとは思うんですが……。佐祐理さんはまぁともかくとして、どうにも舞が……。
そんな物語に関わらないことじゃなく、内容自体に触れてくれと思われるでしょう。んで、肝心の話の中身はというと……これもまた特別凄いというわけじゃないんですよね。だって、詰まらない説教(しかも一般論)であっさり自己完結してるんですもの。もっと葛藤とかが欲しいです。見るべき点が全くない。
加えて、頻繁に行われる人称転換(視点変更)がうざかったです。誰か一人(メインキャラを鑑みると佐祐理さん)に絞るか、最初から三人称で進めるかして欲しかったです。舞一人称で「あたし」を連発されると……何つーか、泣きたくなってきます。
それでも最低点をつけないのは、決して作品自体は最低ではないからというのと、少なくとも「倉田佐祐理」というキャラが好きで、彼女の物語の補完をしたいんだなぁと好意的に解釈したからです。
今後、上位に入るであろう作品や過去のこんぺの優秀作、そして数多のサイトに存在する良作を読んで、あなたの作品が発展することを祈ります。狭い世界から飛び出して、いい作品を読ませてくれることを期待したいです。
- 0071 笑顔。 (採点:9)
- 評価に凄い変動が起こった作品でした。真ん中くらいまで――いや、最後の方まで実は3点くらいつけようかなと思ってたんですが……。あゆの『学校』ネタが面白いと思ったので。裏を返せばネタ『だけ』は面白かったということです。気持ちの上ではまだ3点の作品なんですが。なんつーか、語りがうざったくて。全体的に。
あゆを使わなければできない話なのはわかるんですが、それでもKanonSSか? と問われれば正直首を傾げてしまうんですよねぇ。それでもネタは面白いと思ったのでこの点数です。
- 0072 パーフェクション − Perfection (採点:6)
- 何だかなぁ……面白かったような気もするし、面白くなかったような気もする。
とても評価に困る作品でした。個人的な感想としては、エピローグはあってもなくてもどっちでもよかったような気がします。何か意味があるのかもしれないですけど、私にはわからなかったので。
- 0073 心、ひらいて (採点:7)
- >抗議開始五分前。〜
デモにでも参加するんか、北川(笑)
まぁそんなどうでもいい突っ込みは置いておいて。
心にぐっとくるものがあるお話だったものの、やはりどこかで似たような話はあるだろうなー、と思ってしまう話でもありました(実際に読んだ記憶はないんですが、似たようなモチーフの作品は山程ありそうなので)。それでも面白く思えたのは、文章で読ませられたからでしょうね。無駄のない設定に飽きのこない文章、ストレスを感じさせないテンポが揃っていて良かったです。
ただ、祐一が心をひらく件が少々性急にすぎたかな、とも思ってしまいます。おそらく容量の関係で少しカットしたんじゃないかなぁと思いますが。うーん、残念です。
- 0074 幸せを掴んだ男 (採点:4)
- ド阿呆が(笑)
笑ったから……まぁいいか。
- 0075 ひろいそらにつばさを (採点:4)
- 文章自体って、話を伝え易くするのには勿論重要なんだけど、話の面白さ自体には全く関係ないんだよなぁ、ということを思いました。
楽しみどころがわからないSSの評価は難しいです。
- 0076 遺書 (採点:8)
- すごいいいお話でした。何か今まで読んだ今回の中編作品は、どちらかと言うと後ろ向きな、どこか『生』を忌避するようなものが多かったのですが、この作品は真逆なんだなと思いました。
『生きている・生きていてくれることが嬉しい』、そんな生への祝賛歌のような作品でした(うーん、でも『遺書』ってタイトルの意味がわからず、作者さんの意図が今一つわからないんですが)。私は後ろ向きな『死』へと向かう暗い雰囲気の作品も好きなんですが、こうした作品も大好きです(笑)
ところで……『猫引っ掻き病』って本当にあるんですか? 何かかなり気になったもので。
- 0077 かけがえのないひとつの言葉 (採点:4)
- 気絶→夢で回想、という構成は、もう使い古されていて見飽きたと言えます。
問題は、いかにこの使い古された構成の中で、面白い話を見させるかということになるでしょう。残念ながら、今時分この程度の話では面白いとも何とも思えません。安直でさして新鮮味のない設定のオンパレードに、少々飽きてしまいました。短編くらいならばまだ勢いで読めるのですが、中編の長さで退屈な話は苦しいです。
- 0078 ガラス/ラフ・メイカー (採点:4)
- 何か中途半端だなぁ……。中途半端のまま、読者に丸投げしたような作品ですねぇ……。折角美味しそうなネタを使っているというのに。
個人的に久瀬が良かったです。何だかんだで、このSS中の主役は彼なんだなぁとラストを見て思いました。作者さんがどう考えていたのかはわかりませんが……。
- 0079 A TAIR 〜 真実の空に還る時 〜 (採点:7)
- 意欲作だと思うし、はじめの印象を吹き飛ばすほど面白かったです。ただ、まぁ何となく引っ掛かる部分も幾つか。生徒会関連と「魔物」関連のエピソードには首を傾げましたか。まぁ後者は比較的重要な部分ですし、あってもよかったとは思うんですが……できればなかった方が良かった気もします。
それと何箇所か言葉の使い方がおかしいところも見受けられました。一々指摘はしません。辞書引いて調べてみてください。そうした気になったところを除けば、かなり面白いSSだったと思います。もう少し名雪・香里・北川との話が多ければ、もっと良かったと思えたんですが。
- 0080 友情 (採点:2)
- 困ったなぁ。笑うに笑えないし……。笑いどころ(と思われる箇所)を除けば、はっきり言って見るべき場所は何もないSSだし……。
何と言うか、「SSだから」みたいな発言がSS中にあるのを見ると、この作者はふざけて書いて投稿したんだな、と思ってしまいます。面白ければまだ許せるんですが、面白くなかったので許せませんでした。
- 0081 天使の一片 (採点:5)
- 正直なところ、途中の回想は「だるい」と思ってました。あと脈絡なくぶったぎれる(=改行される)文章や"−−−"の連続も読みにくかったです(前者は、おそらくコピーミスなんじゃないかと思いますが……投稿したあとに確認しませんでした?)。
回想を除いて、気球に乗った後の話は多少強引だなぁとは思いましたが、ラストの夕焼けはよかったと思います。思わず「なるほど。こういう話もありだな」と頷けます。端迷惑な話なんですけどね(苦笑)
- 0082 天星小輪 star ferry (採点:8)
- こういう話で美汐がアドバイザーとして出てこないのは、何と言うかむしろ良く思えました。おそらく、作者さんは意図して美汐を外してオリキャラを出したんだと思いますが……(余談ですが、真琴の「好きな人」の順位で美汐よりも美幸の方が上になっているのには、笑ってしまいました)。
微妙に大人っぽくてしっとりとした話で、読んでて非常に心地良かったです。欲を言えば、締めにもう少し「溜め」が欲しかったですかね。「え? もう終わっちゃうの?」と少々残念に思ってしまいました。
- 0083 恋は唐突に、急発進で (採点:2)
- おいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおおいおいおいおいおいおいおいおおいおいあいおいおいおいおいおいいおいおいおいいおいおいおいおいおいおいおいおい!!
なぜだろう。舞萌えであると同時に佐祐理萌えでもある私としては、頭の中を空っぽにして読めば非常に嬉しいSSであるはずなのだが、どうにも楽しめない。不条理さの方が遥かに勝っているからだろうか……。
作者さん、時間足りませんでしたか?
- 0084 俺の学校は戦場だった? (採点:2)
- あー、もう少し……こう、な? 勉強してこようよ、色々と。
次回までの課題。第一回から今回まで、上位作品と下位作品を読んで何が悪かったのか、自分なりに反省してください。別に点数取りに走れとは言いませんが……。
追記
ランダム読みなので、ジャンル・メインキャラ表記は読む前は見てないんですが……。「ギャグ」なんですか? 「ギャグ」のつもりですか?
うーん、物語全体の構成から薄々思ってたんですが、SS書き始めて間もない方なんですかねぇ。あまり厳しいことは言いませんが、通算三回目―― 一年半の期間続いたこんぺですから、それなりに読者の目も厳しくなっていると考えてよいでしょう。次回があればの話ですが、本気で過去の作品および感想に目を通すことをお勧めします。
- 0085 白いキャンバス (採点:4)
- 何だろうなぁ、よくありそうな話の主人公をオリキャラにしただけって印象しか残らない話でした。バッドエンド後の後日談としては、かなり凡庸なお話でしたね。
- 0086 good-bye, darling -- a family (採点:1)
- おそらく、皮肉のつもりで書いたSSなんでしょうが、己の阿呆さを暴露しただけですね。どうせなら、全キャラ出すなりしてもっと徹底的に書けばいいのに。
きつくホイルされてろ、阿呆が。どういう意味だ。
- 0087 ふたつ (採点:5)
- な、なんだ……何が起こったんだー!?
と思わず叫びたくなってしまいました。
……えーっと、すいません。何だかよくわからなかったです。理解することを放棄してしまいました。
ただ、だからといって1点つけて見なかったことにする、というのができない作品だとも思います。採点、非常に困ってます。困ったまま投票締め切りを迎えそうな気配が濃厚ですが。
- 0088 春に降る雪 (採点:7)
- 栞・美汐が友人という話……それはまぁいいんです。面白いとは思ったんですが、何だか二人の会話がもたもたしていてテンポ良く読めなかったなぁ、と不満に思っております。
あと、視点切り換えや場面転換がわかりにくかったのもマイナス、ですね。
- 0089 ベビーフェイス (採点:2)
- 最初の注意書き読んだ段階で、半ば読む気は失せてたんですが……んな臆病になるくらいなら、最初から書くなと声を大にして言いたい。もっと自作にプライドと自信を持ってください。もう何というか、目の前で女の子が目を閉じて明かにキス待ちしているというのに、「キスしていい?」とか聞いてるフニャ○ンかよ!! と初っ端から萎えました。
んで中身……これダーク、かなぁ。何だか不整合な文体とカタカナの言葉は、確かに頭がイカレてるような感じだけど……中途半端にすぎる。暗くするだけしておいて、結局ダークには至れていない印象でした。もっとこう、心の闇の深淵を覗かせてくれないと、ダークとして高い評価はあげられないのです。
後半はでも好き……というか、私と同じような考えだったのは興味が持てました。「生きる理由はない。けど死ぬ理由もない」。ただ「死なない理由もない」ってのだけはよくわからなかったですけど。何だか私が敬愛してやまない某小説家の作品の主人公を彷彿とさせるような。
あと……「美坂」って呼んでたから、北川なのか祐一なのか、最初訳がわからなくなりました。
- 0090 真冬の蠍 (採点:10)
- や、やべぇ……立て続けにダーク読んだせいかもしれませんが、この作品に完璧に引き込まれました。
すごすぎる怖すぎる面白すぎる。背筋が震えました。キーボードを叩く指も震えてます。
この作品、愛してます。中編四本目の10点満点――そして私的神作品認定です。ごちそうさまでした。
- 0091 七月八日、晴れ (採点:3)
- >「この豚野郎」
青葉様……?(汗)
……改行うざすぎ……。
短ければまだ読める話だったと思うんですが、はっきりいって長いだけの話という印象が強いのは否めません。ダラダラとした感じばかりが強すぎて、肝心の話の中身に素直に入れなかったですね。
中編の長さを活かしきれていない作品、というより、長さが仇となった作品という感じです。
- 0092 君と一夜を (採点:6)
- オチ弱いーーーーー!!
面白かったんですけどねぇ……肝心の締めが何か弱いかと。前振りも長いなぁとは思ったんですが、まぁそっちは面白かったんでいいんですけれど。
残念です。オチで更に笑えればプラス2点はしたんですけど……。
- 0093 人間になりたい (採点:6)
- 押しが弱かったかなぁ。面白くなってきたところで、急に終わっちゃったような寂しい感じです。
最初タイトル見た時はギャグかと思ってましたが、実際はちょい重めだったのに戸惑いました。ピッタリのタイトルではあるんですが……うーん、ちょっと損しているような気も。後、このタイトルを見てしまうと、話の最大の山場である『真琴の決断』の行く末が容易に想像できてしまうのも辛いかと。
- 0094 Prelude Kanon (採点:10)
- うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!
ええ、もうラストのページで気付きましたとも。何の疑いもなく、子供は美汐だとばかり思ってました(汗)
あー、そうか……「山女」って時点で気付くべきだったのか……。
しかしながら、このSSの注目すべき点はそんなことにないのはわかっています。
Kanonキャラは全然出てこないSSであるわけですが、それでも私は言いたい。こういうのも二次創作・SSであると。素晴らしい! もう今何と言っていいのかわからないくらい興奮しております。
SS読んでこんなにドキドキしたのって、随分久しぶりな気がします。初めてSSというものを読んだ時のような感じです。ええ、もう、ラストの空白→僕達の〜は逆に邪魔だなー、とかそんなのを一々気にするのが馬鹿らしく思える作品でありました。
こういうのが読めるから、こんぺは止められないですね(笑) 現時点で二つ目の10点、そして私的に一番お気に入りの作品です。この作品を書いていただいて、ありがとうございました。
- 0095 『一月 某日』 (採点:3)
- 言わんとしていることはわかるんですが……何と言うか、これだけの量をかけなければ書けないというような話とは思えないんですよねぇ。簡単に言えば、読んでて段々退屈になってきてしまうお話だったと。
個人的に長さのある話って、読んでて飽きさせないための工夫が必要だと思うんですよね。それが『山』であったり『謎』であったり、何か読者の興味を引くエピソードがないとこれだけの長さを退屈せず読むのって、辛いんですよ。私は、ですけど。
何だか平坦なお話でした。所々でわずかに盛り上げられているところもあるんですけど、それもあまりインパクトもなく……。
- 0096 黄金の日々に、さよならを (採点:5)
- う、うーん……作品一覧を最初に見た時、かなり期待してたんですが……。
本編の補完はいいんですけど、中身が全くと言っていいほどないんですよね。詰まらないというわけではないんですけど、かといって高得点をつけられるような面白味のある作品では……ありませんね。期待していただけに、残念です。
- 0097 告白 (採点:6)
- せ、切ない……(泣) 締めも美しく決まってますね。……まぁ、祐一との会話がちょっと不満だったかなぁ、というのが高得点を差し上げられない理由なのですが。こんなに諦め早いかなぁ、と。どうやら原作の設定を改変したSSのようなので、あまり突っ込みを入れてもしょうがないとは思うんですが。
あと、あゆが記憶を取り戻した話があっさりしすぎていたかな、とも思いました。これは……容量の上限があるから仕方ないことなんですけどね。本気で書こうとすれば、それだけで10kbは使ってしまいそうですし。おそらく作者さんも容量が足りないと涙を飲んで削ったのではないか、と好意的に解釈させていただきます。
いいお話なんですが……どうにも食い足りない感じがするんですよね。残念です。
- 0098 双故意〜ふたこい〜 (採点:1)
- 冷やかしなら余所でやってくんな。
- 0099 Disenchant (採点:9)
- グルービー!
これだけの容量に、よくぞここまで纏めた! という感じです。不足していると感じられる部分もなく、非常に楽しく最後まで読めました。
実はこのSSを読む直前に、真琴がかなり大人っぽいSSを読んでいたんですよ。そのせいもあってか、何だかこのSSの真琴がすごく可愛らしく思えました。それこそ「ちゅー」したいくらいに(笑)
実に面白い作品でした。ありがとうございます。
- 0100 二月一日の物語 (採点:4)
- お疲れ様でした。いつもこんな感じの文章書いているんですか? いえ、何だかいやにギクシャクした無理してるのかなと思える印象の文だったもので。もし違っていたらごめんなさい。
それはさておき、なかなかのお話だったんじゃないかと。ただ、だからといって面白い話だったかと問われると、首を傾げざるを得ないんですよね。名雪が何だか……ちょっと納得しかねる行動をとっているなぁ、と。二年迷っての結論、ってのは別にいいんですが、二年迷った理由と迷った挙句の結論が何だか釣り合っていないように思えるんですよね。
名雪と香里がメインで味つけにちょこっと秋子さん。他のキャラ(特に祐一)とかが絡まない話は新鮮な感じがしました。野暮な話ですが、祐一たちがどうなっているのかも知りたかったですね(全く個人的な推測ですが、おそらく舞シナリオ後、あるいは通常END後かな)。
- 0101 君の瞳にシャイニング延髄斬り (採点:7)
- 何だかなぁ……勢いで7点つけてしまいましたけど、もう少し冷静に点数を落とせばよかったかもしれない、とちょっと悩んでいます。
合コンネタ――なわけですが、これまたお約束の展開でしたねぇ。祐一や北川はまぁともかく、久瀬のキャラが某生徒会長のパロなのは正直どうかと。
ただ、低得点をつけなかったのは、傾れ込むように馬鹿なノリだけを見せなかった姿勢を評価してのことです。合コンに来てまで何だ、とは思いましたが、祐一は結構良かったと思います。正統派なラブコメ主人公っぽくて(笑)
肝心の斉藤は……あまり印象に残っていなかったり。
- 0102 "Koukai Dreamer" (採点:4)
- 暗い話というより、殺伐とした話でしたねぇ……。『昔』の話なんだから大目に見るべきなのかもしれませんが、キャラがらしくないってのが致命的かな。構成も、とりあえず思いついたシチュエーションを捨てるのが惜しくて、無理矢理詰めこんだという感じで読むのが結構辛かったです。
- 0103 世界の果てという名の雑貨店 (採点:7)
- 何というか、色々と感じるものはあるが、上手く言葉にできないですね。
思いっきり作品に呑まれました、とだけ。
- 0104 幸せの玩具 (採点:8)
- おおおうっ、これはなかなか……。
「この先は読まない方がいい!」と理性が告げているのに、マウスをスクロールさせる指が止まりませんでした。ダークなお話でした。
……が、これ以上の高得点をつけるわけにもいかないのですよ。だって、あまりにも予想通りの展開だったんですもの。「この先は読まない方がいい!」という声は、「多分、俺が考えている通りの展開だから」という意味なんですよねぇ……。
ただ、ラストが……恐ろしい。こういう結末を持ってきたくれたのは嬉しかったですねぇ。安易に分かり易い壊れ方をしてたり自殺してたりしたら……正直点数は下げるつもりでした。
いいお話だったんですが、欲を言えば舞だけでなくてもっと佐祐理さんの話が欲しかったかな。作者さんは敢えて書かなかったんじゃないかな、とも思っているんですが。
もう一つ。祐一と結ばれていたのが、名雪じゃなくて栞だったとしたら……(笑) ダークさに加えて、鬱度が加速度的に跳ね上がりますな。
○でぐでぐ さん
- 0007 華音霊異記 (採点:4)
- 面白い解釈だったが、それに振り回された感があります。
久瀬の左眼の設定はいささか懲りすぎです。目で見るのではなく、単に霊感が閃くだけの設定でも良かったのでは?
また、香里が特訓して云々というのは無理ありすぎると思います。舞や美汐やあゆならともかく。
たとえ香里の助力を得るにしても、病魔を払うのはあくまでも久瀬にしておくべきでした。
- 0017 ホロニック・パス (採点:8)
- 良かったです。特に欠点らしい欠点は見当たりません。強いて言えば、件の病気の描写に不十分な点があるくらいでしょうか。
それと、ひとつだけ。間違いではなくて意図してだろうとは思いますが、「そっちに逝くつもりは、ありません」の「逝く」は「行く」にして欲しかったと思います。両者の間では読み手が受けるイメージがかなり違うと思います。
- 0018 片翼の天使 (採点:7)
- 異色だが出来は良かった。
本物の月宮あゆに売春させられないので同姓同名のオリキャラを作り上げたのかな、と勘ぐってみたり。まぁそれは点数には影響していませんが。
- 0023 今と出会うために時計は時を刻む (採点:8)
- 非常に良かったと思います。
しかし個人的な希望として、祐一にもこの時計店を訪れて欲しかったと思います。原作の主人公たる彼が「今を刻む時計」をどうするかは、私以外の人にも興味深いのではないでしょうか。
また美汐以外の全員が「今を刻む時計」を欲しがらなかったのは出来すぎかな、という気がしなくもありません。ここであえて佐祐理(と舞)を追加して、時計を貰って帰ったが結局使わずに返しに来た、等のシチュエーションがあったら完璧だったと思います。長くなってしまいますけどね。
- 0025 目くそ、鼻くそと共に散れ (採点:4)
- お馬鹿な久瀬は良かった。だが見え透いたラストは我慢するとしても、ギャグはちっとも笑えなかった。
- 0030 おくりもの (採点:4)
- そんな意図はなかったんだろうとは思いますが、何だかAIRや君望が混ざっているような印象を受けてしまいました。そのためちょっと興ざめという感じに…
序盤の香里とのやり取りも見飽きたものばかりで退屈でした。
- 0035 夏もよう (採点:9)
- 実に惜しい! 後わずかでベストだったんですが…
「お母さんにいい人が出来たら」と問われて黙って居なくなりますか、普通?
驚きのあまり逃げ出すにしても、それっきり話題にも上らないのは話の上でも変ですし、
こんな前フリとも取れる台詞を出された読者(少なくとも私)としては、すっぽかしを食らったような気分です。
- 0043 幼いあの日に見た夢は (採点:5)
- これだけの文章を書いているにもかかわらず百花屋と甘味屋を間違えているのはあまりにも痛い。
わざと違えてあるのかとも思いましたが、違える理由が分からないので、いずれにせよ減点です。
また、舞シナリオから計算すると香里が小学生のころに既に高校が存在していたかどうかは少々疑問ですが、まぁこれはシナリオ違いと言うことで点数には無関係としておきます。
- 0049 スティル・イン・ラヴ (採点:5)
- 天野をひっぱたいてしまう展開も良かったんですが、気づいてもあえて騙され続ける展開でも良かったかなと思います。
あと、私が祐一なら、真琴と再会したら絶対18禁な展開に持ち込みますね(笑)
- 0051 受精卵 (採点:6)
- 良く出来てはいるんですが、タイトルで既に結末が1/3程度ネタバレしてるんですよね。
ネタバレ承知でも良く出来たSSってのもありますが、残念ながらこれはそこまでは到達していないかと。
ラストで気づいた後の香里の葛藤まで描写してあれば、もう少し点数は上がったと思います。
- 0053 ハル (採点:5)
- 祐一が真琴の事を知ってどうしたかを書かないのであれば、そもそも最初からその話題を出すべきではなかった。
- 0068 そして世界は、またひとつ (採点:5)
- 評点は並ですが、良く出来ていたと思います。
- 0078 ガラス/ラフ・メイカー (採点:7)
- 凄く良かったのに最後で一気に転落してしまった。残念。
- 0104 幸せの玩具 (採点:8)
- 展開は読めていましたが、それでも死にました。読後にこれだけの虚脱感をあたえらる文章力は相当なものです。
満点でない理由はラストの佐祐理の描写がいまひとつ不足だったこと。名雪を失って悲しむ祐一の描写が無く、それゆえ舞が受けたショックの描写もまた不足だったことです。
○とらべる さん
- 0003 皐月の陽光、うららかに。 (採点:8)
- 生徒会(オリキャラだけのような気もしますが)対お馴染みの4人集+栞の知略の戦いがとても白熱しておもしろかったです。自分も学生なので香里の美歌に語るシーンがとても印象に残りました。
- 0037 Perfect Boy (採点:7)
- 完璧にならなければならない・・・・そんな強迫観念にかられた北川の必死な感情が伝わってきました。
- 0047 gift for love (採点:8)
- メリークリスマス♪、ということでサンタの手伝いをする舞と祐一。二人の一生懸命な感情がとても伝わってきました。最後の舞のセリフは最高です!!(笑)
- 0063 『After School』 (採点:8)
- 北川の無駄な努力はしてはいけないのだろうか?という考えがよかったです。
- 0079 A TAIR 〜 真実の空に還る時 〜 (採点:10)
- いるかもしれなかった美坂チームの5人目。机の上に置かれた花がなんだか読んでいるうちに物悲しさを誘いました。彼は笑っていれたのでしょうか?彼の冥福を祈ります。
- 0085 白いキャンバス (採点:7)
- KANONのアフターストーリー(栞バッドエンドの後)なわけですが、祐一がどんな行動をしたのかが分かり面白かったです。しかし、文が続きすぎて少し読みにくかったです。行をもう少し改行して欲しかったです。
- 0094 Prelude Kanon (採点:10)
- 序盤この話を読んだときKANONとどう繋げるんだろう?まったく別の話?と思いながら読んでました。しかし、読むにつれだんだん分かってくるキャラの正体。山女の正体が分かり、そしてこの話がKANONに繋がった時もう見事だとしか言いようがありませんでした。こんなストーリーを考える事は簡単な事ではないと思います。山女の最後の姿に思わず泣いてしまいました。
○なげ さん
- 0010 雪もよう、ところによりノスタルジィ (採点:6)
- 暖かくて優しくて、丁寧な話。
特に派手さはないし、目新しさもさほどないけれども、なんだか心が温まりました。
- 0011 プレイアデス(Play-a-Death) (採点:6)
- いたっ。
- 0014 キスで終わる物語 (採点:7)
- は、恥かしい〜〜〜〜っ。
ごろごろ悶えました。
- 0015 らんじぇりーらす (採点:5)
- なんて偏った趣味の作品なんだろう。とゆーか、作者さんはどうやって資料を集めたんでしょうか。素直に尊敬すると共に、その情熱にちょっと恐怖を覚えます(笑
- 0018 片翼の天使 (採点:4)
- なんか納得いかんなぁ……読ませるだけの力はあると思うのだけれども。
再会して、一体どうなるんだろう。木の下には、大きくなった男の子はいない。あるのは、小さくなった男の子と遊んだ記憶と、大きくなった男の子がいるんじゃないか、って期待だけ。そこに戻ってきて、そこからどこへ行くんだろうか?
前向きのベクトルだと思ってたら、じつは最後で裏返ってました、って感じがしてどうも――。
- 0023 今と出会うために時計は時を刻む (採点:8)
- このキャラのポジション――全てが過ぎ去って、いい思い出になったとき――に立ったらたしかに、「過去があって、そのおかげで今の自分がいる」と言う風に過去を肯定できるだろう。けれども、そんなに余裕が出来る前はどうだろう。例えば、栞が死ぬことから逃げている香里はどうだろう。本当に、今を、そして過去を、肯定できるだろうか?
間違いを犯していて、そのことを半分理解していて、でもそれから逃げ続けている。そんなときに。
それでも、肯定しなくてはならないんだと思う。過去となった現在を振り返ってあれがあったから今の自分がいるって、未来にそう思えるように。辛かった時間を、そうしないと、肯定できないから。
そう祈るしかないのだろう。
――とか思いました。
Kanon、そしてSSから離れて、なんだか色々と考えさせられる作品でした。ちゃんと、自分に誇りを持たんとなぁ。
- 0025 目くそ、鼻くそと共に散れ (採点:7)
- 笑った。
書いてる人の予想がつくから安易に高得点付けたくないけど、でもやっぱり笑ったので8をw
- 0026 ちょっとだけ大人になれるジャムの秘密 (採点:5)
- なんか、がんばってるなーという気がするので。
- 0028 炉辺に腰掛けて、 (採点:7)
- 意味わかんねー。でも大好き。
- 0034 白の世界に天使はいない (採点:7)
- 全体的にセピアの印象を受ける作品ですね。その雰囲気が凄く好き。
それと、ラストの一行の美しさは素晴らしいと思います。
- 0036 さよならの嘘 (採点:9)
- 美しい話だと思います。文章は恐ろしく流暢で、比喩は巧みで美しくて、会話は韻を踏んだ詩のように聞こえます。
でも、酷く醜い話でもあるような気がしています。書かれているものは、所詮人間は理解し会えないというペシミズムであり、全ては嘘であると同時に本当で、本当である以上に嘘である、ということのような気がします。
そこらへんが、佐祐理さんSSだな、と思いました。
人と人との間を効果的に結ぶものは言葉しかない。その言葉が、全て嘘であるならば、一体どうやって人と付き合っていけばいいのか。うまく人と付き合えないのならば、一体どうやって自分を確認していけばいいのだろうか。自分を確認できない彼女に、嘘以外のものがしゃべれるのだろうか。全ては螺旋状に巡っていって、始点からはどこまでも離れていく。
相手の言葉が全て嘘だとわかっていて、だから相手のことは全くわからないで、それでもどうしようもなく相手のことが好きで、相手のためなら自分がどれほど傷ついてもいいと思って。でも、その自分で自分に語りかける言葉が嘘かもしれなくて。
彼も、本当は嘘吐きだったんでしょう。あまのじゃく。
そんな二人の作り出す物語は、演劇のように美しい。でも、きっと何も分かち合えていないんじゃないかと思います。
表題の『さよならの嘘』とはきっと「祐一さんは、佐祐理に会いに来てくれますか?「佐祐理さんは、俺を待っててくれるんだろ?」というやりとりのことだろう、と思ってます。
結局、二人は自分の中から一歩も踏み出せなかったんでしょうか。
二人が、前に進んでいくことを。
そして、進んでいって、いつか本当を見つけられる日がくることを。
祈ります。
- 0039 バレンタインの空模様 (採点:6)
- おしゃれ〜。
- 0044 三月の空 (採点:7)
- おとぎ話なんですが、おとぎ話でしか癒せないような心の傷や悲しみっていうのはあると思います。手を伸ばしても届かない空の青さとか、隣にいるのに笑顔でいるのに届かない心の動きとか。
ラストのお父さんには、素直に癒されます。そして、少し憧れます。
- 0062 トリビアを聞きながら (採点:9)
- バカすぎw
とだけ、はじめは備考欄に書いておいたんですが、読み返したら滅茶苦茶文章はうまいし、スピード感は異常だし、知識量は本当にトリビアだし、その上バカすぎるし、これはなんなんでしょうね、という感じw 普通、ここまでアホなもんはかけないと思います。
とりあえず、ごちそうさまでしたw
- 0064 13月になれば君に贈りたいものがあるんだ。 (採点:10)
- 今回のこんぺの中で、二つの大きな収穫の一つであるのはほぼ間違いないんですが、読み返しても読み返しても、完全に理解できた気がしない作品でもあります。
アフターストーリーとしては、完璧だと思います。奇跡というものが過去に起きて、でも、現実はどこまでも残酷である。そのことを、ここまでのディティールで語たり、そしてそれをKanonの生き残った人物全員に当てて、この長さに収められている話、というのは見たことがありません。
香里も、佐祐理さんも、名雪も、そして恐らく美汐も、何気ない顔で日常を過しながら、時折覗く現実のあまりの酷さに立ちすくみながら、それでもなんとか生き長らえていく。
名雪は、これからも祐一を見るたびに苦しい思いをしながら、それでも何とか生きて、そしてその思いはいつか消えてしまうのでしょう。本人がいくら消えないと願っても消えなかったように、いくら消えて欲しくないと願っても薄れていってしまうのでしょう。
そして、香里も、佐祐理さんも、美汐も、ただ一つのことを強く願いながらも、その願いはかなわないことを良く知っています。願いは届かない。言葉もまた、届かないものなのでしょう。誰かに何かを伝えたくても、誰かから何かを伝えて欲しくても、それは叶わないのです。きっと返事を期待せずにメールを打つくらいしかできないのでしょう。
祐一の場合は、もっと悲惨な気がします。彼は、たぶん、誰よりも弱い。現実はかくも残酷であることを理解しながらも、受け入れることが出来ません。そして、彼には丁度良く、奇跡が起きた。願いが、叶った。でも、それは一度きりしかないものだということも、彼はわかってしまっているのです。
彼は、現実と奇跡の間で揺れ続けて――そして、現実を選びます。俺は、このラストは前よりも少しだけ現実の方に足を踏み出せたという意味だと思っています。
そして、そんな立ち止まり続けているようなKanonの人物達とは別に、武井君がいます。彼は奇跡を信じるわけでもなく、自らの力で状況を変えようとする。――変えようとしているのではないのかもしれません。でも、やれることをやろうとしている。
たぶん、それは祈りに似たものなんでしょう。
ここまでは、本当に完璧な作品だと思います。今回こんぺで似たようなことを不完全な形でやろうとしていた人間なので、この作品は本当にすごいなと思うと同時に、自作が情けなく思えます。(おまけとして書けば、かなり自分と似た興味を持ってSSを書かれている方のような気がします。『綺麗な首飾り』は凄く好きな曲ですし。)
でも、ここの作品で描かれているように現実というものがそんなに悲惨なものならば、一度だけ起こった奇跡をそんな風に見送ってしまってよかったのでしょうか? その奇跡を胸に抱いて生きてく方法はなかったのでしょうか?
これは、描こうとするテーマの問題で、考えかたの違いなんでしょうけど。
それと、ラストはちょっとぶれすぎててよくわかりませんでした。うーん、目を潰しちゃったり、13月を待ったりしちゃうのって、なんかイメージと違うなぁ、という。自らの足で、走れ、というのは流れ的に良く判るんですが。
ここまでこれだけ錬度の高い作品を書いている方なので、ここも計算されているとは思うのですが――。
この作者さんがどなたかを知るのが、今、一番楽しみなことの一つです。
最後に、作者公開されていることを、祈りつつ、この感想を終わらせていただきます。
- 0071 笑顔。 (採点:10)
- 神です。
これだけ、SFしてるのに、しっかりKanonSSをしていて、そして『奇跡』に結論を出しつつ、奇跡の後の物語にも言及できていていて、そして40K以内。というか、SFしてるからこそ、ここまでの高みにこれた、というべきなのか。
読ませて頂いて本当にありがとうございました。今回のこんぺの最大の収穫の一つです。
――読み方かなりバイアスかかってるかもしれないですが、感想を書かせてもらいます。まー、こんな感じの読み方した奴もいたよー、ということで。
KanonSS(誰々のSS、ではなく)のシリアスというのは、奇跡をどう扱うか、というのがパターンがわりと多い気がします。与えられたものである二度とは起こらない奇跡と、残酷だったり優しかったりする世界。その奇跡を、現実の中で生かしていけるのか。俺はそこに一番興味があります。
Kanon本編は御伽話でファンタジーです。でも、現実はもっとだるいし、基本的に失敗ばっかりして、凹んでばっかりで、気持ちが通じることなんてなくて、奇跡なんて起こらない。そんなずっと笑ってポジティブに生きてる奴なんてほとんどいないです。
でも、だからってKanon本編の奇跡が、その中に飲み込まれて、消えてしまうものだとしたら、それはそれで悲しいな、なんて思います。ゲームから言葉を借りれば「物語の中でぐらいハッピーエンド」であって欲しい、って奴です。
そういう風な関心を持っていたので、この話ははじめは非常に興味深く感じられ、最後では目が開かれた気がしました。
人間は心と物質の二つのルールの合間の存在であり、世界の残酷さは物質のためである。確かに、言われてみればそうかもしれないな、と思いました。物質は死にます。物質は距離をとります。そして、心の望みは叶わない。
そういう世界観を提示された上で、奇跡の定義が変更される。心の物質に対する数少ない勝利だと。
そう考えれば、奇跡は日常の中で生き延びることが出来ます。心の本来の機能であるコミニュケーションは奇跡を伝えて、それは物質に由来する絶望から、なんとか逃れることが出来るかもしれない、ということを教えてくれます。
この世界は、絶望だけじゃない、と。
たぶん、これまで書かれたKanonSSでもっとも深いものの一つでしょう。
今まで、この路線で、ここまで深い考察は見たことないです。しかも、全然逃げてないし……尊敬します。
「楽しまないでー……」
って書き方みると作者の方は、あの人なんだろうなぁ……。
凄い人だ。
まぁ、イコールこの書き込みは適当にいなされて終わるってことでもありそうですが
- 0104 幸せの玩具 (採点:6)
- 気持ち悪い――けど、なんか浅く感じられるなぁ。ここらへんは趣味なんでしょうけど。
でもやっぱり、佐祐理というキャラからここまでの薄気味悪さを引き出すのは凄いです。
○ねこの綴 さん
- 0006 MIND YOUR STEP! (採点:7)
- I gonna keep on dance this is my life!
でしたっけ? スネイルランプですよね。私もけっこー好きです。STEP ON GASとか。
うーん、話としてはあれですかね、なんていうか、九時ごろやってるドラマっぽいノリでしたね。
話を絞るモチーフとして最近のJ-POP出してる辺りとか、話の筋とか。
頼りなげでも頑張ってる北川君萌えー、っちうか。
内容としては、可も無く不可も無く、文章力も結構いい感じでしたので、7点つけさせてもらいます。
- 0016 sTrAwbErRy FiElDs fOreVeR (採点:7)
- 町田康愛好者っすか!
夫婦茶碗とか読んだことありますけど、私は音楽のが好きかも。ミラクルヤングでしたっけ。あのピストルズ風のジャケットの。
話の内容としては、あれですかね、ダークなポップっていいますか。こういうの結構好きです。
文章からはなんかアングラっぽい欝っ気を感じますね。ここも結構好きです。
ただまぁ、うまい文章とはいい難くはあります。小説としての文章の抑制ってのがきいてないっちうか。
いや、まぁ、そういうのは置いといて。
いや、いいですねぇ。こんぺでこういうの出しちゃうなんて心意気。そこにシビれる、あこがれるゥゥゥ! って感じで。作者さんの意図はわかりませんけど、アナーキズムたっぷり感が見ててわくわくします。たくさんあっても困りますが、ひとつくらいこんぺって場所にこういうのがあってもいいと思います。
点数は七点。あ、でも、「strawberry fields forever」を聞きながら読むと余計にマッドな感じでプラス二点くらいつけるんですが、まぁ、純粋に文章としては。
- 0041 ミラクル☆パワーの使い方 (採点:7)
- くあっ、萌えっ。萌えますねー。
いや、私舞萌えなわけで。
「…これはアレか? 羞恥プレイか何かなのか!?」
って作中のセリフにありますよね。
そーですよ。かのんキャラで一番羞恥プレイが映えるのは、萌えるのは、舞しかいねぇ!
- 0090 真冬の蠍 (採点:10)
- 最近、湿っぽくて泣かせる話よりこういうドライな感じのが好きです。
それに、話の芯になるモチーフを据えていて読みやすいですし、その素材も結構好みです。蠍と灰。
なんか、救いのない乾いた話だったのに、読後に切なくなりました。
こんぺ中一番好きかも。らびゅー。
- 0100 二月一日の物語 (採点:9)
- 少女時代の痛みは過去になって、二人は大人になっていく、って感じですねー。
文章もいい感じだし、テーマも一貫してるし、無駄が無い良い話ですね。
- 0101 君の瞳にシャイニング延髄斬り (採点:7)
- うーん、まぁ、絵に描いたようなハッピーEDな展開ですが、それはそれでよし!
あと、斉藤君って目立たない立場の主役タイプでないのをメインに添えたところも中々好みです。というわけで、七点いれさせてもらいます。
○はにゃーん さん
- 0014 キスで終わる物語 (採点:10)
- らぶ最高。激しく萌え。
こんなん書けるのはむー。さんくらいな気がするがー。ああもう誰でもいいや。とにかく萌えました。
- 0015 らんじぇりーらす (採点:8)
- ぱんつのえらいひと――じゃなかったとしても、これからそう呼ばせていただきます。
こだわってますねえ。(笑
- 0016 sTrAwbErRy FiElDs fOreVeR (採点:1)
- 激しく1点が続出して罵倒、罵詈雑言の嵐だと思います。いくつか10があるかもしれませんが。
まあ、頑張ってください。巧拙の観点から見れば、非常に優れていると思いますから。
こういうのは私は書けませんし、書きたいとも思いません。以降は感想というより、批評になっちゃいますが、お許し下さるとうれしいです。
さて、少なくとも、読んだ人の心を叩き潰す威力はあったんじゃないかと。通常、ダークの方向性はナイフのように読者の胸を抉るモノが好まれます。原作に忠実な部分、その隙間からくる狂気であればある種の方は認めるでしょう。
ただ、このSSは徹底的に、完膚無きまでにキャラを「殺そう」としているように受け取りました。文字通りの意味じゃないですけど……ここまで読者を巻き込む威力を持ったSSってのもそう無いです。
初読時は眩暈がしました。再読時は吐き気がしました。こんぺで気楽に読んでた人間の大半を苦しめた一本となっていることでしょう。Kanon嫌いですか? と幾度も聞かれることでしょう。自分の世界が原作侵蝕している最も強烈な一例でしょう。他の有象無象もここまで行けば立派だと思いますが、まず無理でしょうし。好き嫌い云々よりもこのSSを肯定できるか否かが問題かと。そういう点ではこんぺに意味を求めた場合、これもアリかと思います。
「こんぺ」なんですもの。作品に対しては喝采も罵倒も仕方ないでしょうね。でも、「この作品」を私は否定しますが、「これを出したこと」については否定するつもりは毛頭ありません。その心意気がどこにあったかまでは知るよしもありませんが、この作品を真剣に書いたのは分かります。適当に書かれたものより、よほどしっかり書かれている。Kanonが好きな人間にとっては、気分を害されるものでしたが。んー。問題があるとすれば、「Kanonこんぺ」に出した以上、Kanonのキャラを無理に改変して、自分の世界を表現してほしくなかった、ってなところです。まあ、オリジナルでやっておけば云々という話になると過去こんぺから現在まで、他のいくつもが当て嵌まってしまうのですけれど。とにかく決してつまらなくはなかったです。私の趣味にはまるっきり合いませんでしたけどね。みんな主観で評価するのでしょうから、他人の評価にまで口だしするようなことはしたくないですし、万が一これが上位に来てもそういうものなんだなあ、と思うだけです。えてして「これを貴方が書いたこと」に関して創作という点では、否定される言われもないと思います。このSSを「Kanonこんぺに出したこと」については、上記のような理由で、ある程度の非難は覚悟するべきだと思いますが。
後にどんな影響を与えるか最も知りたい一作でもありますね。まあ、それこそこうなればあらゆるものは劣化し続けるしかないのかもしれませんが。
賞賛と嫌悪と、なによりこの作品への否定を込めて、今回ただ一つの一点を献上します。
- 0024 SMALL TWO OF PIECES (採点:7)
- ふーん……なるほど。
こういうのは好みではないものの、このSSは嫌いじゃないです。心情が伝わってくる以上、巧いなあと。
Naoyaさんっぽい書き方だな、とか思いました。別の方だったらごめんなさい。
- 0025 目くそ、鼻くそと共に散れ (採点:10)
- こんだけ石橋書ける人間はそうはいない。バカ高校生をここまでノリ良く書ける者も珍しい。
竹仙人氏であろうか。違ったらごめんなさい。
ともかく笑いました。
あんた最高やね。(笑
……まあ、誤字がかなり多かったのだけ気になったけど、おおかた勢いに任せて締め切り直前に必死こいて書いたのだろう、ということで見なかったことにします。マリア様がみてる、の「見ている」だけは少々憤りを収めるのに苦労しましたが。
苦労しました。
……。
…………。
………………。
あー、やっぱりこのミスは看過すべきじゃないのかなあ。五点くらいマイナスにしようかなあ。
うーむ。
きっと読んでない方でしょうから、点下げる代わりに罰としてマリみて全巻読んでください。(マテ)
- 0043 幼いあの日に見た夢は (採点:9)
- ふとしたきっかけで蘇る、その時を待ち続けながら…。
――ってなのが本編エンドにありましたね。使い方が非常に巧いっす。
えっと、少々「逢う」の多用が気になりました。全部に使うには詩的に過ぎる……というより、もちっと印象的な場面のみに限定したほうがいいかな、とか。
静かな空気が全編通して漂っているのは嫌いじゃないです。とはいえ、もう少し盛り上げたほうが良いような気はしましたが、このラストに繋げていくのならこれはこれで。(笑
- 0050 怨みます (採点:10)
- あははははは! これはvladさんかなw 違ってたらごめんなさい。
とにかくめっさ大好きです。
上位、獲ってくださいな。
- 0071 笑顔。 (採点:10)
- NAYUTA MISAKI→TSUKIMIYA ANA? むしろTUKIMIYA SANA、と思ったほうがいいのかしら。月宮あなってのは名前的に厳しいですからねー。「月宮さな」ならなんとか母親の名前にも当てはめても違和感は無いのですけれど。ただ、設定資料集見たところ、TSUKIMIYAが正当みたいですね。とすると、これはやはり「月宮あな」なのかしら。
まあ、思いついただけの、こんなどうしようもない戯言は脇に置いておいたほうが良さそうっすけどー。意図の範囲内なのかどうかを知る術もありませんから、一応の深読みっす。それに、先生の言葉からすると別人みたいですしね。……まあ、少なくともこういう名前を選んだのは偶然じゃない気はしますけど。どんな意味があったのかお聞きしたいものです。気が向いたら解説お願いします。普通に那由他の岬ってふうに受け取れば良いのかしら。(笑
ちまちまとしたことで少々引っかかりを覚えたりもしました。が、気にしないことにしました。――天使の人形関連の話は放置っすか、とか。ここまで徹底的に綺麗に話持ってきた以上、そこらへんも説明つけてくれるとすっごく嬉しかったんすけどー。うー、うみゅう。これだとやっぱり容量的に辛いかなー。(とーいめ
そして、祐一が他キャラルート行った場合を考えると、ものすごく切ねーですね。その奇跡の行き場が、あまりに。
……えくえく。
んー、中編に出す人間、共通の問題としての常時最強の敵として立ちふさがっている「容量の壁」は滅茶苦茶辛く厳しかったんじゃないでしょうか、とだけ。この形を取ると、やっぱりあと10KBとか、20KBくらい余裕あると書くのはすっごく楽になるのではー、と言いたくなります。自分と照らし合わせての発言ですが。
台詞主体なのであまり気にはなりませんでしたけど、パッ、パッ、パッとシーンが展開されていくのが非常に早い、というか急がざるをえなかったんじゃないかと感じました。原作のあゆシナリオと、この本編を交互に想像さえできれば、あまり問題にはならないと思いますが、読み流されちゃうと原作のシーンをイメージするのを読者側で省かれそうです。それが少しもったいないかなとか。シナリオ読み返しながらこれ読んだら、速度的にも、頭使うのの余裕的にも丁度いい感じでしたし。
さて、構想二年なのに第二回のときこれ書くの諦めてあっち出した太宰さんかしら、と愚考しますが。違ったら申し訳ありません。そもそもこんなん書ける力量の方がそう何人もいられたら凹むどころか地に沈まずにはいられないのです。悔しいのです。予想してる方と違ったらかっちりきっちり目ぇつけて他のも探し出して読みに行きます。(笑
とにもかくにも、これは上位行くでしょう。頑張ってください。
しっかし悔しい。
――特に、ジャンル表記でSFってのがもう。(マテ
SFて……それだけですでに期待してたぶん、いっきに引き込まれる羽目になりましたよう。あうーっ。
なにはともあれ、面白かったので最高点を。流し読みしてたときはへえー、くらいなもんだったんですけどねえ。しっかり読むと、もうなんとも言えず凄いわけで。理解できないものに点付けるのは癪なので、何回も読み直してますが、素敵。
うん、すごく、よかったです。読んでいて楽しかった。
良い物語を読ませていただき、ありがとうございました。これからも頑張ってくださいまし。(笑
- 0089 ベビーフェイス (採点:2)
- 1頁目の注意部分も作品の一部として、評価に加えさせていただきました。
あと、ダークで一点付けるのは特別凄かったのだけと決めてますので、この点数で。
- 0099 Disenchant (採点:9)
- 素敵ー♪
空気が大好きっす。はてさて、七瀬友紀さんだろーか。違ったらごめんなさい。
こんなふうにちゃんと真琴を書けているというだけで憧れます。(笑
○はね〜〜 さん
- 0001 虹の架け橋 (採点:7)
非常に、何と言うか文学的趣のある話です。粗は多いのですが、話全体の輝きがそれを上手く補っています。
地の文に重きをおいて、叙情的にそれでいて叙景的に……という感じですね。この話における『虹』は、この話の雰囲気の両面に実にあっています。
あとは、あゆ萌え(笑)
ただ、自分の進む道が決まっていない事に対して思い悩む祐一、の部分はちょっと話の構成的に失敗気味です。順序を追って祐一の不安を描くか、或いはある日後ろを振り返った時に急に自分の道に不安を感じるか、とか……ぐぐっと来る描き方を使っていてくれたならなぁ……と思いました。
しかし。
だから──虹は、雨を凌いだ後の、神様がくれた宝物なんじゃないかな?
「ボクはね……やっぱり、たい焼きだと思うよ」
この二つの台詞が読めただけで、私としては大満足だったり(笑)最後のたいやきの台詞なんかは、あゆを良く知っている人じゃないと、浮かびそうで中々浮かびませんです。
後は……ため息をつくと幸せが逃げちゃうよ、という一文を読んで全然違う作品と作者さんが脳裏に浮かんだのは内緒です(何)
凄く綺麗な話でした〜。とてもよい話を読ませていただきました。
- 0002 ぜろぜろなゆちゃん〜凶悪兵器を破壊せよ!〜 (採点:1)
- ふみゅ〜〜ん……(何)
えーっと、その。まず、このような台詞の前に名前をふるのは、小説としては大問題です。地の文に本来割かなければいけない部分を全部無視できるという点で作者側にとっては凄い楽な手法ですが……小ネタならまだしも、小説で全文を台本形式にするのは手抜きと思われるので止めましょう(汗)
後は、会話文の後ろには本来句点(。)は打たないのですが……何故に打ったり打たなかったりしているのでしょう(汗)ミスだと思われますが、もうちょっと推敲しましょう。
それと何か特別な理由が無いならば中黒(・・)よりは三点リーダー(……)の使用をお奨めいたします。
さて、それで内容ですが……うぐぅ(泣)
い、いや……読んでて心底浮かんだ気持ちは「勘弁して」でしたけど、何か褒めるところは……あっ、キャラの人称だけはちゃんと原作準拠でしたねっ(汗)
……壊れギャグには私は確かに耐性はありませんけど、これまで読んだ壊れギャグ系で最も読んでて嫌になりました。名雪はこれでもか、というくらいに嫌で嫌で嫌過ぎる女になってます。正直、アンチ名雪ファンによる名雪への攻撃かと一瞬邪推したほどに。
香里は何ていうか私のイメージぶち壊しで既に香里である必要性ありませんし、北川は寒すぎて見ていられませんし(泣)
ストーリーは使い古されたジャムネタを、何の捻りもなくただボンと投げてるだけですしー。次のページのボタンを押すたびに「もうゴールして良いよね?」と心底思いました。
すいません、流石にこれは1点です(汗)ま、まあ今回の失敗を教訓に、これから先ご自分の力を磨いて欲しいと思います〜。
- 0003 皐月の陽光、うららかに。 (採点:5)
まず最初に、ジャンルで『オールキャラ オリキャラ』と書いてあるのを見て、思わずため息をついて「期待できないなぁ……」と愚痴った事をお詫びいたします(汗)
ストーリーの筋としてはかなり面白いです。持ち物検査を通しての、北川のピンチをどうにかする為に奔走する美坂チーム4人組、というのは良い目の付け所です。
オリキャラである美歌は、想像以上にキャラが立っていたと思いましたし、名雪や香里の描写も二人のらしさが、かなりしっかり書かれていました
では何故5点かというと……問題点が非常に多いんですねぇ……。
1 名雪の人称は×『私』○『わたし』 香里の人称は×『私』○『あたし』
基本的な事ですが、まずこれを。
2 ストーリーの展開に無理がある
北川から借りたビデオを水瀬家で皆で見る所(普通、祐一も察すると思います)
北川が何故翌日もビデオを入れたまま学校に来たのか(学校で見られる訳でもないのだから不要でしょう。昨日カバンに入れたままそのままにして持ってきた……でいいと思います)
ほいほいと何度も保健室などに行ける事(まあ、確かにこのくらいでは先生にばれないとは思いますが……ちょっと使いすぎです、もうちょっと減らしましょう。一人1回だけとか)
他にもあるのですが、まあとりあえずこの辺りで。このような違和感はちゃんと物語自体を詰めていけば解消できるだけに残念です。
3 北川に対する祐一の友人としてのスタンス
恐らく作者さんは「別にあんなの親友ってわけじゃねえよと口では言いつつ、何だかんだで北川の事をきにかけている祐一」を描きたかったのだと思います……が。
正直それが描けていません。仲が悪いわけではないけど、別にそんなに良いわけでもない……という風に私には見えました。クラスが分かれれば楽勝で自然解消するくらいの友人関係程度しか見て取れません。
(それでも後半はかなりましになりましたが、序盤〜中盤はかなり気になりました)
4 栞の影が薄すぎる(この項目は評価に影響してはいません)
いや、多分栞の「私って影が……」って台詞は作者さんの代弁ではなかろうかと思うのですがー。それにしたって出番少なすぎです。久瀬よりも影が薄いのは……ちょっと残念です。
5 地の文がこなれていないせいで、物語に入り込み辛い
普段は一人称主体で書かれている方でしょうか? 後半くらいまで来ると慣れて来たのだと思いますが割と前半部よりは良くなっているのですが、序盤は地の文の比率その物が少ないので誰が誰に語っているのかで混乱する事もしばしばでした。ただ、2回か3回ほど練習すればこの作者さんならば三人称描写も慣れるとは思います。頑張りましょう〜。
6 クライマックスが浮いている
家庭科室の鍵の下りは凄く意表を付かれて『おおっ!』と思った分、余計にそう感じたのかもしれませんが、香里と美歌の討論が……何ていうのか、ずっこけ(汗)
美歌のキャラが立っている、とは言いましたが……それはあくまで日常を描くレベルでの話です。シリアスまっしぐらでクライマックスを描くならば、彼女の内面性をもっとしっかり描かないと、そこが浮いてしまいます。後は……ここの香里だけは、やたらと香里らしくありませんでしたし。
そんな訳で、結構気にいっている話ですが点数はこれが精一杯です(汗)ただ、これは私自身がリテイクしてみたいと思うくらいにストーリーの根幹はかなり面白かったです。
良い点はそのままに、欠点を少しづつ減らせるように頑張って下さいね〜。
- 0005 あの素晴らしい愛をもう一度……いや、マジで。お願い。俺んトコだけでもいーから! (採点:2)
- 電波、届いた?(届きません〜!)
……えと。何ていうのか、読んでいる最中にあまりの訳わからなさとその苦痛のあまり、読みながら「わはははははは」と壊れた笑いをあげるくらいの電波っぷりでした(汗)
恐らく、この作者さんは祐一の精神状態を表す為に意図的に改行を排除したのだと思います。それはいいのですが……技巧はあくまで『ちゃんと読者を楽しませて最後まで読まれる』というのを大前提としなければいけません。
はっきり言って、何度途中で「もうゴールしていいよね?」と言って1点付けたくなった事か(泣)普段なら私は最初の20行でもう閉じますよ。
でも、最後まで読まなければ採点できないと思い頑張って読みました。逆に言うと、頑張らなければ読めませんでした(泣)
そんな状態でいくら技巧を凝らした所で、点数は高くはなりえません、ごめんなさい(泣)
本当に最後の方には、祐一の真琴に対する感情などが描かれていたり、ラストが幻想的だったりと……正直、1点以外付けたくないと思っていた私の心を突き動かす程にひかれる物がありました……が。
本気でこの話読者に易しくありません。「ついてこれない奴は一切ついてくるな」というスタイルが文章の至る所から感じます。ご自分のHPで出すなら良いんですが、こんぺで出す作品としてはもろに落第レベルですよ、これは絶対……。
なお、私は普段評価する際に3回通読するのですが、もろに1回で読むのを終えた事を追記しておきます。……すっごくすっごく大変でしたあぁ……しかもこれが採点の1本目ぇ……(滝泣)
電波的な話を書く人で有名な方にすずめつめさんがいらっしゃいますが、あの方とご自分の文章との間にどんな差があるのかを考えてみると良いと思います。(栞にツノ……は、私は9点入れてます)
- 0009 やみつき (採点:3)
- にゃ〜……(何)
えっと、まず文頭は基本的に一文字開けです。
んでっ! とりあえず、真琴も帰ってきているのに美汐と堂々とキスするのはどうかと思いますっ!(汗)ましてや、一度や二度じゃないって、それ凄く問題です!
祐一ぃ……お前は真琴と結婚したんだろぉ……(泣)
くすぐり30秒……だから――! 祐一っ、お前の恋人は美汐じゃなくて真琴だろ――!(泣)
後は推敲不足だと思いますが、誤字や話の筋が混乱するところがちょっと多いです。細部をもうちょっと詰めていってほしいと思いました。
ストーリー的には美汐の演劇部入部のくだりとか、笑顔の作り方などの個所は綺麗ではあるんですが……勢いが付きすぎというか、前傾姿勢過ぎというか……。
構成をもうちょっと見直せば、良い話になると思いました。まあ、真っ先にすべきなのは、美汐と祐一の恋人関係をとっぱずすことですが(泣)
えーと、多分に私見ですが、これからの作者さんに期待したいと思います。
- 0023 今と出会うために時計は時を刻む (採点:10)
………………。
いや、その。余計な台詞不要です、この話。書きたい事はたくさんあるのですが、でも全然無いとも言えます。とにかく今はただ、素晴らしいとだけ。それしか言葉はありません。
この話の感想とは関係がありませんが……私の中にある時計の針はどうなんでしょう。
作者さんへ。こう考えた事はありませんか? 時間が均一に均等に平等に流れるというのは幻想ではないか、と。私はちょうど今……というか、ここ3年程そんな事を考えています。
時計の秒針が、先に進むのを拒むかのように、それでも進まざるを得なくて、無理矢理押し出されて小さく動いていくように。
そんな自分の時計が不意に浮かんで……つい、涙が出ました、とだけ。話に対する感想ではありませんね、あははは……(苦笑)色々な意味で、この話を読ませて頂きありがとうございました。
- 0027 雪の迷宮 (採点:1)
にゃう〜んっ!(泣)
えーっと、まず文頭は基本的に一文字開けです。それから、強いこだわりが無いのでしたら、中黒(・・)よりは三点リーダー(……)を使われるのをお奨めいたします。
そして内容なんですが……かろうじて劣化コピーとまでは言えません(汗)
でも、その……うぐぅ(汗)この手のお話は過去にも色々と読みました。それも「もっと心情的にきつくて、名雪の絶望感や虚無感が伝わってきて、それでも文章から目を離せない。そして最後には痺れる締めを持ってきている」そんな話を。
まず一番この話で問題なのは、名雪の心情吐露から悲壮感やら虚無感といった悲しさがほとんど伝わってこない事です。気になった所の一部を以下にちょっと抜き出します。
だからわたしは何も作らず、部屋にこもっていることにした。
そうだよ。祐一のためにも立ち上がらないと。あの扉を開けないと。
・・・わたしは祐一のためにも、お母さんのためにも立ち上がらなければいけない。
だけど、もう少し、この心の暗闇から抜け出すまで待っていて欲しいんだ・・・。
……冷静すぎませんか、名雪?
名雪本人が『自分が心を閉ざしている』という事を自覚できる程度の精神的余裕があるとは、私はKANON本編のあの時の名雪を見る限り到底思えないです。
ましてや、話の流れはKANON本編そのままである以上、この話の肝は名雪の心理描写なのですから読者に『名雪の落ち込みようはこんな物じゃない』と思われた時点で作者さんは完全に負けです。
次に、微妙に何やら香里に関して栞に関する伏線もどきのような物が張られていますが……はっきり言って不要です。理由は二つありますが、まず一つは名雪シナリオ本編においてそのような香里の描写が存在しない事。話の中でここはやけに浮いて見えます。
そしてもう一つは、伏線を張るだけ張っておいて何も触れられずにただスルーされている事です。(蒸気よりもこっちの方が問題です)連載ものならまだしも、1話完結の話でストーリーの伏線を未消化のままほったらかしにしておくのは無意味です。
そして最後に……祐一の心理描写は私には不要に思います。KANON本編で、名雪がいない時の祐一の思考は十分なほどに描かれているのですから、まずもってわざわざここで書く意味が感じられません。
もちろん、何かしらの意味を感じさせる強い描写などがあればこんな事は書かないのですが……祐一の心理描写は丸々、KANONの改悪に感じましたので(汗)
そんな訳で……1点になってしまいました、すいません。かなりきつい事を書きましたが、初めはみんな失敗から入る物です。これにめげず頑張っていってくださいね〜。
- 0050 怨みます (採点:8)
- うわ〜〜ん! さ、作者さんの……ばぁかぁああ――!!(ひよりん)
まさか、私が壊れギャグにこんな点数を付ける日が来ようとは……(泣)何より、高得点作品にも関わらず採点でこんな前フリから入る日が来ようとは……(泣)
こんなノリで書ける人、きっとあの人しかいない……。というか、大ファンなのにぃ……(泣)
てええい! ここは、唐突にうぐうぐうぐぅ!
祐一:……kanoso思い出を壊す物語……か、これ?
栞 :うーっ! こんな話書く作者さん嫌いですぅ――! えぅ〜……。
あゆ:ええっと、確か怨霊って生前と違って『恨みの大きさによって生前の性格と大きく異なって現れる場合が多々ある』ってボクどこかで読んだ事があるよ。
祐一:なんだ、幽霊が苦手とか言ってて、あゆもそんなのに手を出してた事があるんだな。
あゆ:うぐぅ……読んだ後にボク、怖くて一人でトイレ行けなかった……。
栞 :祐一さんもあゆさんも、感心してる場合じゃありませんっ! こんなの私じゃないですよっ! あいでんてぃてぃーの崩壊ですよっ!! 大体、お姉ちゃんも北川さんも弱すぎますっ!
祐一:いや……だって香里の立場からすれば強くなんて出られないだろ……多分……。
あゆ:それに何だか、お話の説得力ずいぶんあるから、ボクも何て言ったらいいのかわからないんだよ……
栞 :説得力なんかありませんよっ! 私は、一途で純情でちょっとだけ小悪魔な所もありますけど、お姉ちゃん想いな可愛い妹ですっ! 自分で言ってどうするって気もしますけど、今だけは言わなきゃいけない気がするんで頑張って言いますっ! 美坂、美坂、美坂栞はこっちですよ! 宜しくお願いしますっ!
あゆ:し、栞ちゃん落ち着いてよぉ……うぐぅ……ボクも死んじゃってるし気持ち分かるけど……。
祐一:ま、まあ壊れギャグの可能性をとことん突き詰めた作品なんだろうな……これは。
栞 :うーっ。こうなったら、うちの作者さんに直談判して1点を付けてもらうしかありません! 今から三人で伝えに行きますよ、あゆさん祐一さん!
祐一:あー……その作者から手紙が来てる。「すっごく不本意だけど……ごめん8点。10点付けてないという事で勘弁して、栞」だとさ。後は「あゆ、何だか可愛かったし」とか。
栞 :えぅ――――っ!! そんな事いう人嫌いです――! 大体、この話の作者さんってまず間違いなく以前に「スカ」とかやってた八(むがもが)
あゆ:栞ちゃん、ストップストップっ! 作者さん予想は間違ったら凄く恥ずかしいからやめようよっ!
祐一:ま、まあそろそろこの辺りで。とりあえず、壊れが凄く嫌いなうちの作者から8点取ったのは、もう本気で胸張って良いと思う。……あゆ、栞の方どうだ?
あゆ:うぐぅ……えっと。
栞 :もし私のこんなイメージが定着なんかしたら、舌噛んで死にますっ! タイトルじゃありませんけど本当に怨みますよ――っ!!
……えっと最後に。思いっきり私情で2点ひいてますが内容だけなら10点です、とだけ(汗)
- 0098 双故意〜ふたこい〜 (採点:5)
-
えと、その、あの(汗)何というか、この「ぬおおおお!」と周りを無視して突っ込んでくるスタイルのギャグは、少々自分を彷彿とさせるのですが(汗)
……というか、もしかして影響されちゃってますか?(滝汗)
……えーっと、とりあえずこの感情は私のただの妄想という事にして(汗)
まず、改行位置が統一されていないのはあまり宜しくはありません。普通に折り返しにするなり、何文字かで統一するなりの方が良いと思います。
あと名雪の人称は×私 ○わたし 香里の人称は×私 ○あたしです。どちらも間違え易いですが、注意しましょう。
そして……何ていうのか、壊れギャグですよね(汗)いくらなんでも、香里も栞も名雪も、かなり壊れてます。というか、香里ダメすぎ(笑)壊れギャグは好き嫌いでますよー。
でもまあ何と言うか、これは私には珍しく波長があったらしく、ちょっと面白かったのですが(笑)
次に、ギャグの基本は特定の個人にしか分からないネタからの脱却です。あーやーこ、って、分かりませんってば(苦笑)後は、名雪たんはぁはぁ……2chネタはやめましょう(汗)
でも、知らない人間をおいてけぼりにするネタはそんなに多くは無かったです。このくらいなら、まだ何とかなる範囲ですね。
……ツインテール……というか主にさっちん萌え……(ぉ)
- 0099 Disenchant (採点:9)
- 【Disenchant/解呪】1白 Instant enchant或いはArtifact1つを破壊する(激謎)
えーっと、訳の分からない書き出しですいません、分かる人にだけ分かるネタです(笑)
まず最初に思った事は
「ジャンル表記してないけど、ダークだったら嫌だなぁ……」
です(汗)中盤辺りでは『はぅ〜ん! だ、ダークぅ……』と思っちゃいましたし(汗)
正直読み進めていく上で、色々と気になることはありました。名雪や祐一や真琴の台詞(まあ美汐も)で、時々ではありますが違和感を覚える事があったのは残念です。(推敲不足に感じました)
しかし、4つの章分けと各々の章タイトルのセンスは驚くほどに秀逸でした。章分けは正直な話、私も難しくて中々やれませんが、この話は実に効果的に章分けがなされていました。
後は、割と見た話の筋ではあるのに、個々の台詞が凄くインパクトがありました。
「わたしは、水瀬名雪は、沢渡真琴のことが。
――だいきらい、だよ」
この台詞を見た途端、バチン! と体中に電流が走りました。そして
「ねえ、名雪……いろんなことが、あったよね」
「――とんでけ」
これら真琴の台詞で、全身に風が吹きました。凄く、その。感動して。体が震えて。
さらにはタイトルの『Disenchant』の真の意味がここで明らかになりますね。その見せ方も凄く素晴らしいです。私としてはこの時点で10点を入れる気満々でした。
後は、閑話で挿入されている『お姫様』などの童話のような語り口も大好きです。童話好きな私のツボをピンポイントでついていたというのもありますが、凄く綺麗でした。
ただ、除算される呪いの前半分がどうにも野暮ったいんですね……。祐一と美汐の会話なんかは、ちょっと描き方が雑ですし、浮いてるんですよ。
真琴の話に美汐を出したいという気持ちは凄くわかりますが、この程度の描写ならば、美汐はむしろ出ない方がストーリー的にびしっとはまるかもしれません。
でも、ラストシーンは無茶苦茶綺麗なんですよねぇ……(泣)
個人的には10点付けたかったです。でも、どうしても気になる所が多かったので1点だけひきました。
しかし心に残る素晴らしい、本当に素晴らしいお話でした。
※採点項目とは無関係ですが、ぶるまに大爆笑です(笑)でもー、あのー、もしあの方だったならばの話ですけれど、匿名コンペって場を考えるならば、ご自分の名前を書くに等しい行為はそろそろ止めましょうよ〜(笑)
○はむ さん
- 0001 虹の架け橋 (採点:4)
- 文章がくどいです。文章を読ませたいのなら内容にもっと拘りましょう。あと祐一たちの住んでいる町は北なので、梅雨でもそんなに暑くないと個人的に思うのですが。あとは、中盤の文章は気だるかったのですが、最後はまぁまぁよかったです。
- 0002 ぜろぜろなゆちゃん〜凶悪兵器を破壊せよ!〜 (採点:1)
- 途中で読むのをやめました。なんというか……何もありません、とか書くのはまずいんでしょうが、途中で読むのやめたんでなんとも。とりあえず途中で読むの辞めた理由は「この作品、少なくともあと20kb以上あるんですよね!?」とだけ。文句を言いますと、台詞だけのお話を20kb以上もダラダラと読むのは私には無理です。というか、内容以前の話というか、台本じゃなくてSSを読ませてください。台本というのは視聴者が読むものではなく、役者が読んで演じるためのものです。まぁ途中で読むのやめたんで感想を言う権利も義務もないでしょうが……。ただ採点だけはお願いです是非させてください1点ですけど。最後に、文句ばっかりになってすいませんでした。
- 0003 皐月の陽光、うららかに。 (採点:3)
- あー、なんといいますか、香里の最後の演説に説得力を感じませんというか、キャラとしての説得力を感じませんでした。どういうことかといいますと、「ああ、香里なら絶対出てくる言葉だー」という感じがぜんぜんしませんでした。オリキャラにも魅力というか、オリキャラと明記しなくてもよかったのでは? 最後に持ち物検査は明らかな人権侵害ですね。検閲は禁止されています。突き詰めると髪型だって『表現の自由』という日本の最高法規で定められている憲法で自由が保障されているわけですからいけないですね。だめですよーそんなことしちゃーだめーだめー(何
- 0004 届け、この想い (採点:8)
- うまいです。そして、儚いお話でしたが、どこか抽象的過ぎてうーん……。10年後の描写はいらないと個人的に思いましたのでこの点数です。
- 0005 あの素晴らしい愛をもう一度……いや、マジで。お願い。俺んトコだけでもいーから! (採点:1)
- 読みづらい、読みづらい、読みづらい、読みづらい読みづらい読みづらい文字が襲ってくる黒い闇が広がっていくああここは黒の世界だ色の三原色が世界を支配する黒の世界を紐解く読み黄泉読み夜道ヨミヨ巫女子狐真琴城之内君!! オレのターン! ドロー!! 引いたのがババ。フフン、切り札は最後まで取っておくものだぜ城之内君! 遊戯てめー最後までババを持ってやがったのか罰ゲームズキュゥゥン☆ うわぁぁぁあ、真琴が! 真琴が! 栞があゆが名雪が祐一が消えてイク! イク! イク!! バッドエンド直行なのか美汐シナリオへのフラグがたったのかおばはんどうでもよし、しかしオレは真理を見た、kanonはエロゲーじゃなかったんだ。伝えなくては、感想をワールドワイドウェフに公開して、侍魂を超えてReadMe!の筆頭株主になってやるぜだからホームページ製作ソフトCD-Rに焼いてくれ。
P.S:途中で読むのが面倒になりました。なにか、真琴も祐一も作品もどうでもよくなってしまいました。そしてこれは読むものではないと悟りました。文字の大群を見て、そこから感じ取る作品なのかもしれませんが、読んでほしいのなら読んでもらえる工夫をすべきだと思いますこんぺでは。
- 0006 MIND YOUR STEP! (採点:7)
- 文章は読みやすくて好感が持てます。やっぱり今回のこんぺは数をこなしますので、読みやすい作品は嬉しいです。内容もなかなかよかったです。ベタといえばベタですが、雰囲気は出ていたと思います。
- 0007 華音霊異記 (採点:7)
- 久瀬がすごいヤツになってる……w しかし、やはりというか、どうしても久瀬をいいキャラにしたいという作者の心理が見え隠れしてなりません。それはいいんですが、ゲームの原文の部分(久瀬が原作で登場しているシーンですね)の部分が、異様に浮いて感じました。どうしても久瀬をいいキャラにしたい! という気持ちが裏目にでているのだと思いますが、こっちがただ勘違いしてるだけかもしれませんのであまり気になさらず^^;。お話はなかなかよかったです。眠り姫の描写といい、舞の話といい久瀬といい、原作のつじつまを合わせよう! という努力が垣間見れました。とにかく努力だけはすごくしている作品だと思いました。努力賞進呈で7点です^^
- 0008 残り灯 (採点:1)
- ……あの、なんですかこれ? 最後になんか北川が死んでるみたいというか死んだ後というか、いきなり幽霊みたいなおせっかいな妹がでてきて、というか妹いるのか北川というかお約束どおり香里のことが好きで(北川×香里のカップリングの是非は問いませんが)、あれ、栞に告白されてる? あら、栞が死ぬ? これで、よかった? なにがいいんですか。ダラダラと話がすすんでいって、話がぶつ切りでわけがわからなくて、はっきりいって面白くありませんでした。
- 0009 やみつき (採点:3)
- 最初の文章はいらないと思います。むしろ、天野と祐一とのラブがこの作品の主眼だと思うのでそれなら最初の安っぽい文章は必要ないと思いました。あと、天野が演劇部に入部している理由もいまいちしっくりきませんでしたというよりキャラにあってないなーとか思っちゃいました。天野って人を避けているのに、そんな大勢の部活に入るんだろうかというより部活に入ろうとするでしょうかと。
- 0010 雪もよう、ところによりノスタルジィ (採点:5)
- なかなかいいお話だったと思います。ストーリーとしてはベタな内容でしたが。なんとかして名雪を幸せな方向に導きたい! という作者の気持ちがでていると思います。出すぎです。あと、ノスタルジィという感じはしませんでした。前半のノスタルジィな描写も生かされていないように思います。
- 0011 プレイアデス(Play-a-Death) (採点:7)
- 上手いです。引きが巧みで最後まですっと読ませていただきました。結局は栞が死んだ後の香里と祐一話でもうKanonでは語りつくされた感のあるジャンルですが、それでも引き込めたのは描写がたくみだったことと、語りつくされたからこそどう終わらせるのかという作品への期待があった体と思います。この作品には期待して、そして期待通りキレイな終わり方をしてくれました。よかったです。
- 0012 思い出という名の道しるべ (採点:1)
- Kanonの原作の要素だけで構成されたお話。面白みがまったくありませんでした。もっと話を練りましょう。
- 0013 蛍火 (採点:4)
- なんでしょう、ぼけーと読んでいたので誰が死んだのか分かりませんでした。名雪? 情景描写は苦手な私でもまぁまぁ読めましたというよりなんとなく雰囲気が伝わってきてよかったですが、いまいち内容がよく分かりませんでした。
- 0014 キスで終わる物語 (採点:10)
- 部部部ッブラボーブラボーブラボー部尾部部位会う美王藍王位オフ亜s不意阿蘇ふいあすかfjkdさjksdfjかdfかs(壊滅的ダメージを受けたようです^^;
興奮しましたです。す、すごくいい、いい、(゜∀゜)イイ!!お話でしたええ文句ありません、10点です。ラブ、ラブ、ラブラブラブラブ万歳万歳ばんざーい(;´Д`)。あまりにも素敵なラブっぷりでもう悶え死にそうになりましたともええ。なんというか、近所に森があるんですが、そこで雨で濡れまくったえっちな本を拾ってちょっとの茂みの音にもビクつきながらもドキドキしながらこっそりと読んでいた高校の頃を思い出しました、ってなんて告白させるんですか!!(キャー
- 0015 らんじぇりーらす (採点:5)
- 読んでてこそばゆくなりました。もう下着とかぱんつとかおなか一杯です(;´Д`)。しかし、栞がまるで別人のようですね。というか、もはや別人と化している……。ま、まぁこうゆうのもアリかと(アリなのか)
- 0016 sTrAwbErRy FiElDs fOreVeR (採点:7)
- 興奮してしまった私も変態なんでしょうかと思うくらいハラハラする綱渡り的な文章をありがとうございました。アユが解体されるところなんて興奮しまくって思わず常用してるパキシルあおってディスプレイにぶちまけてやりそうになりましたとか変態な感想をつけたいくらいです。「わけわかんねぇ」のも「文章がくどい」のも「どうでもよくなる文章」でした。
- 0017 ホロニック・パス (採点:9)
- 話ができすぎているのにもかかわらず……なかなかどうして、いいお話でございました。物語の典型にははまっている、けれども、いえ、だからこそこのお話があるのでしょう。人の死を無駄にしない、それは心憎いお話ではあるのですが、名雪を救うために、語られるために死んでいったオリキャラ葵が切ないです。
- 0019 12時の魔法 (採点:3)
- ほのぼの、という感じはあまりしなかったです。発想はなかなかよかったとは思いますが、それを生かしきれていない、そんな印象を受けました。
- 0020 花火は空に、君は地上に (採点:2)
- 物語が単調で冗長で、内容がいまいち伝わってきませんでした。というかよく分かりませんでした。
- 0021 憂鬱な自殺者達の午後 (採点:6)
- 「よくわからないけど、わかったよ」
そんな感じでした。なんとなく説得力だけはある……と思います。それしか感想が思いつきませんでした。
- 0022 眠り姫に恋焦がれて (採点:1)
- 話が薄っぺらいと言いたくなりました。はっきりいいますが、肝心な部分を省いてどうしますか? 発想はいいんです。北川のあゆへの想い。けれど、いきなりあゆが目覚めている。なんで目覚める前の肝心な部分を語らないんですか。そこにこそ物語があると思いますがそれを飛ばしてどうしますか。これではキャストが栞のほうがまだマシです。
- 0023 今と出会うために時計は時を刻む (採点:7)
- 面白かったです。いささかご都合主義的であるのはいなめませんが、試みを評価して7点です。読者に語りかけるような言葉もよかったです。
- 0024 SMALL TWO OF PIECES (採点:7)
- そして最初にもどってくる。印象付けるために最初に持ってきた文章ですが、私にはわずらわしいだけでした。もっとインパクトのある文章の方がよかったと思います。内容の方は、前半は非常によかったです。苦手な情景描写も引き込まれるように読めました。本当に上手だと思いましたが、後半が私にはちょっとだめでした。名雪は精神科にかかってお薬貰って元気になろうだとか無粋な考えが浮かんだり^^;
- 0025 目くそ、鼻くそと共に散れ (採点:2)
- >その大根のように白く細長い足で地面を蹴り進む彼女は
大根ですか。
あー、小ネタで笑わせる系のお話ですね。えぇと、ところどころ微笑したところはあったんですが、最近はこういうノリに素直に笑えなくなってしまいました。えーと、あと、最後がダメです。ハイ。とってもダメです。ギャグなら最後にこそ一発芸をかますべきです。そして玉と散ってください。
- 0026 ちょっとだけ大人になれるジャムの秘密 (採点:3)
- ……微妙。よく分かりませんでした。まぁ、不思議なジャムにまつわるちょっとしたエピソードとみるなら3点ということで。シリアスには見えませんでした。
- 0027 雪の迷宮 (採点:1)
- 感動しました。原作のあのシーンがしみじみと思い浮かびます。ああ、名雪が! 祐一が! 名雪シナリオが! BGMとともに頭に思い浮かびます。名雪シナリオの感動を再燃させる作品でした。名雪シナリオの感動だけしかありませんでしたが。
- 0028 炉辺に腰掛けて、 (採点:1)
- お願いです。KanonのSSを読ませてください。いくらなんでもKanonとかけ離れすぎというかKanonの要素が一切感じられませんでした。どうしようもありません。オリジナルとして評価するなら4点くらいですね。文章に癖がありすぎて、読みづらくて、妙な味があって、不思議な感じの、でもどこかで見た文体、きっとミュージシャンの名前やら、ちょっと気取ったインテリア用品ばかりだすのが特徴の一つだと思います。あと、前半は引き込まれました。
- 0029 アナタに贈る小夜曲 (採点:7)
- うーん、いいですねー。微笑ましい序盤のシーンがとてもよかったです。ただ、後半はちょっと急だったのがマイナス点ですかね。全体としては、原作の設定(名雪が祐一に手紙を送るとか)を上手く活用していてよかったと思います。最後のこのタイトルってどこかで……^^;
- 0030 おくりもの (採点:7)
- うぐぅぅぅぅぅぅ〜〜〜。名雪シナリオのあゆ補完という感じですね。なかなかに感動的なお話でした。序盤のユーモアが面白くありませんでしたが^^;。ただ、う〜ん、ここからは好みなんですが、もうちょっと最後のほうでなにかもう一押しほしかったです。いい作品ではありました。
- 0031 沈黙のプロミス・ベル (採点:1)
- 全キャラを出さなくてもいいと思います。全キャラを出したがために薄っぺらい内容になっている気がしました。もとより、この作品の内容は陳腐極まりないものですが。
- 0032 metaphysical (採点:1)
- 結局このお話は何が言いたくて、何を書きたかったのかわかりませんでした。退屈なお話でした。
- 0033 めぐり、ひとひら。 (採点:3)
- なにか煮え切らない感の残るお話でした。栞のことを忘れてしまう、これは私は7年前の辛い思い出を忘れてしまった祐一を連想してしまうのですが、それを含めてお書きになられたらもっとよかったかもしれません。記憶もすぐに戻ってますし。もうちょっとなにかあってもよかったかな。あと、ところどころにコメディタッチな描写がありましたが、もっと強調してもよかったかもしれません。それと、市立病院にはきっとあゆたんが……(;´Д`)
最後に、ちょっとページ数が多くて読むのに身構えてしまいました(汗
- 0034 白の世界に天使はいない (採点:10)
- ああ、悲しいお話。物語としては非常に上手くできています。リアリティはあまりありませんが、それがまた物語的でいいのかもしれません。雰囲気もよくてさらによかったです。
- 0035 夏もよう (採点:3)
- 中盤の文字の大群がきついです。そこで流し読みモードに入ったので、詳しい内容はつかめていないのですが(こんなので採点する私を許してください)、秋子さんの夫との思い出話なのかな? 可も不可もなくといったところです。読みづらいのが私にはマイナスでした。
- 0036 さよならの嘘 (採点:8)
- 激しい、とても情熱的で激しいお話でした。それでいて、ひどく日本刀のように冷たく切れ味のアル描写……その対比。とにかく、佐祐理さん(゜∀゜)イイ!!。それにしてもどうして今回のこんぺは18禁ギリギリの描写が多いんでしょう。
- 0037 Perfect Boy (採点:5)
- なんか、どこかで見たこと聞いたことあるようなネタを使ってるなぁ……という印象。まぁそれはそうとして、内容は……なんか男臭いお話でした。70,80年代なら流行りそうな青春ドラマを見ているみたいなそんな印象を受けました。脇役のお話っていつもこういう展開になるんでしょうね。
- 0038 彼は友達 (採点:5)
- 後半の罵倒がちょっとやりすぎという感じがありますが、まぁ、親友だからこそあれくらい相手に言えるのだろうと納得。三角関係の話ですね。残念ながら、この手の話も語りつくされたジャンルですが……。内容はオーソドックスで可も不可もなくというより、筋書きどおりといったほうが正解かもしれません。
- 0039 バレンタインの空模様 (採点:7)
- うおーーーーあゆたんが勝ったーーー!! わーいわーいわーい。とか言ってないで感想を書きます。
ふむふむ、各キャラクターをバレンタインの特集別のテーマ別に描いているわけですか。文章も読みやすいし面白いし、なかなか好感の持てる作品でした。
- 0040 sin (採点:4)
- これは……なんでしょう。バットエンドを迎えた後のKanon? あ、舞が生きてる(生存確認)。あ、舞を選んだ。あ、香里が栞のドアを開けた。淡々と描写しているだけなのに、なぜか雰囲気はよかったです。読みやすいからでしょうか。
- 0041 ミラクル☆パワーの使い方 (採点:8)
- (つД`)オロローン、ええ話やー。中盤までは「なんなんだこれは……(;´Д`)」とかぶつくさいいながら読んでいたものですが、こう纏めるとは。面白かったですし、コメディとして成功していると思います。惜しむらくは藍ちゃん(ぇ)との戦闘シーンやら、唐突の脱税とかですなー。まぁヒーロー物ではお約束というものでしょうがw。最後に、そしてなぜ! もっと! 過激に書かんのか!(ぉ
- 0042 手探りの旅人達 (採点:3)
- 展開が速すぎます。いきなりあゆがでてきて、いきなり魔物が……など、いきなりのオンパレード。物語に緩急をつけるのは構いませんが、この作品は急すぎます。そのせいで作品の内容が浅く感じました。あとはせっかくいいアイデアだと思うのに、そのアイデアを生かしきれていない、そんな印象も受けました。
- 0043 幼いあの日に見た夢は (採点:4)
- 原作シナリオを香里視点で焼きなおしたという印象を抱きました。前半の名雪との関係を描いているのはよかったのですが、後半が退屈でした(なんか他の感想にも退屈ばっかり言ってるな……)。あと、もっと話しに押しを出せばよかったかもしれませんね(無責任なアドバイス)。
- 0044 三月の空 (採点:9)
- おろろーん゜(゜つД`゜)゜ ええ話やー。あゆたんあゆたーん。はい、感想に移りたいと思います。なんとも感動的なお話だと思います。雰囲気もいいですし、最後の参考がちょっといらない気味ですが、まぁ参考程度ならいいでしょう。いい話を見させていただきました、が、せっかくなのだからもっとあゆ、名雪、祐一を出してほしかったという思いもありました。
- 0045 応援できない大熱戦 (採点:1)
- 北川潤一って誰ですか。ああオリキャラですかそうですか。まぁ内容はめちゃくちゃですね。意味もなく名雪と栞が強いですね。最後の押しが弱いというか適当ですね。えぇと、それだけです。さようなら。
- 0046 二人、幸せな日々を (採点:5)
- 流れるような描写が好きだった。とあゆのモノローグw 読みやすくてよかったのですが、最後の落としの部分で「え? え? 何で?」と戸惑ってしまいました。最後がよく分からなかったです。
- 0047 gift for love (採点:7)
- こういうのもアリなんでしょう。いいお話ではありました。非現実的なサンタの登場は、オリキャラというジャンルで扱うのは難しいでしょうが、これは上手く出来ていたと思います。
- 0048 どっぺる (採点:1)
- 結局ALLのドタバタものですかそうですか。祐一が何か増えてますね。ヒロインの争奪戦も大いに盛り上がるでしょうね。ああ、名雪がオリジナルをとってましたね。おっと、人形が残っているあゆも有利ですね。妖狐の力に目覚めた真琴もダークホースですね。おっと佐祐理さんは魔法が使えますかそうですか。あと何か残ってるかもしれませんけど、途中で流し読みモードに入っちゃったものでしてすみません。
- 0049 スティル・イン・ラヴ (採点:8)
- ラブラブラブラブラブゥゥ!! と思わず叫びたくなるようなラブっぷり。一度、天野が真琴であることを本文で否定して、そして最後に自然にタネあかし。なかなかよかったです。
- 0050 怨みます (採点:4)
- クスクスとは笑える箇所はありましたが……^^; 最後の文章がダメすぎました私には。
- 0051 受精卵 (採点:10)
- ※読み終わった直前の感想
すごい……とてつもなくすごい……。なんというストーリーなのでしょう。まるで火曜サスペンスをみているかのような、そんなドラマを見ているような錯覚を抱いてしまいました。北川の犯罪、香里、名雪……もうすごすぎます。マイナス点をあげるなら、話ができすぎていて、御託が多い、Kanonのキャラだけ使った別物のドラマとか言われそうでしょうが……それでも、それでもストーリーが文句なしによかったです。
※一日後の感想
一晩たって冷静になりましたので、また感想を。はっきり言いますが、これ、Kanonのお話じゃありません。「元ネタがエロゲーのKanonです」とか言っても無理があります。内容があまりにもKanonとかけはなれているというか、Kanonの原型を保っていません。最近流行のKanonである必然性〜がどうこう言ってるのではありませんが、とりあえずKanonの一ファンとして、そしてここは『かのん』SSを評価する場なので、Kanonのお話が見たかったです。本来なら評価不能と言うか、場違いとか言いそうですが、話が『ドラマ作りすぎで出来すぎていて』いるにもかかわらず、なおあまりによかったので10点には変わりありません^^
- 0052 それは、とても晴れた日で。 (採点:3)
- 試みは面白いと思いますが、内容がいまいちでした。あゆについても真琴についても出てくるのが唐突という印象がどうしてもぬぐえませんでした。それと話の内容も弱いです。
- 0053 ハル (採点:5)
- 平凡な作品、略して凡作。もっと冒険してもよかったのでは? 完全に物語の典型をなぞった典型のストーリーでした。昔から培われた物語の典型にはまりきった堅い作品はたしかに堅く点数を稼げるし、一定の好感を集められるでしょう。安定した作品でした。
- 0054 それだけで、なにもいらない (採点:2)
- 誤字脱字が目に付きます。推敲しましたか? 時間が足りませんでしたか? 話の内容を評価しますと、香里SSとしてはまったくありきたりなお話で、というか、今回のこんぺは栞が死んだ後の話が多すぎるのでもっと何かオリジナリティーの一つや二つ出してみろと愚痴の一言も言いたくなります。すみません八つ当たりです、作者さんに罪はありませんが、この作品は肝心のオリジナリティーの部分が退屈でした。
- 0055 少年エスパー 北川! (採点:8)
- 楽しいお話でした。舞の力で栞と秋子さんを救って、あゆは自力。奇跡ですね。二次創作として純粋に楽しめました。よかったです。最後の祐一の悪知恵もいいですねw。ですが、もっと北川の活躍というか、キャラクターたちの葛藤が見たかった……かな?w
- 0056 オリオン (採点:8)
- 名雪に感情移入できました。誤字が多少気になりますが、それでもよかったです。ただ……この話はどうしても私情が入ってしまうのを許してください。何を隠そう、私も小学生の頃にいじめを受けていたので。私も違うクラスの幼馴染でべったりの友達、いえ親友といってもいいでしょう――にはどうしてもいじめを受けているという事実を隠そうとしました。しかし、この話では祐一が名雪の親友(って言っていいのかな)という形で登場しています。それによって名雪も友達ができる。仮に、もしもですが、そういう異性の友達が私がいたら、自分がいじめられている、その子と従兄妹だといううわさが立つことを恐れてしまうと思うんですよ。そしてその子と壁ができてしまうというか作ってしまう。そして、この話の惜しいと思う点は、ストーリー展開と、いじめを目撃したシーンです。展開は……まぁ予想通り。そしていじめは……いえ……もしかしたら本当はマイナス点などではないのかもしれません。どうしても納得したくないという感情がこみ上げているのでムキになっているだけかもしれません。まぁ――私情は評価の妨げになるので排除しようと努めましたが。最後に、オリオンの話を絡ませていますが、ちょっと弱いと思いました。
最後に一言。お約束というか、名雪は結局、祐一がいないとダメなんですね。あとごちゃごちゃとした感想で失礼しました><;
- 0057 好きと言って欲しいだけ (採点:5)
- 久瀬と佐祐理の語りが過ぎると思います。対立の描写を出してKanonの俺語りはいいでしょうが、これはその俺語りが強いように思いました。その是非は問いませんが、いまいちキャラを演じている佐祐理さんというイメージはしっくり来ませんでした。
- 0058 さよなら、レディバード (採点:3)
- 話をまとめたほうがいいと思います。読んでいて退屈でした。というのも、北川のこの手の話が今回実に多いというか、北川のこの手の話は多いので、最初から違う何かを打ち出さないとこんぺでは厳しいと思います。最後に、もっと読みやすい文章のほうが心情描写は伝わってくると思います。
- 0059 お菓子作りって楽しいですよねっ (採点:3)
- 甘いですね。とにかく甘いお話でした。全キャラ登場(?)してますね、女の子いっぱいの甘いお話ですね。しかし、甘いですね。こんぺでは通用しないかもしれませんよ? 最後は謎ジャムオチですか。詰めが甘いですね。
- 0060 .79 (採点:4)
- 文章が読みづらい印象がありました。こういったラブコメはもっとラフなタッチで描いた方がいいかもしれません。内容は、可もなく不可もなくといったところでした。
- 0061 溶けよ、春の涙 (採点:5)
- 6,7年も筋肉が衰えたら話すことも出来ません。などというツッコミはおいときまして、いわゆる原作で語られなかった栞と別れたあとのアナザーストーリーですね。内容としましては、直接叫んでいるので、直接伝わってくるものがあり、少し感動しました。話の筋としてはまったくかのんSSでは普遍的で特徴のない語りつくされた内容なのですが、たまにはこういうのもいいものですね。
- 0062 トリビアを聞きながら (採点:1)
- 途中で読むのが嫌になりました……。わざわざラーメンの薀蓄話を20kb以上も使って説明しなくてもいいでしょう? ラーメン話としてみた場合は、見た目が不味い。コメディとして作品を見た場合、まったく面白くありませんでしたというより途中で読むのやめたのでなんともいえません。かのん中編SSが並ぶ中で、余りにも許しがたい―――そう思わせるには十分過ぎる、読む者全ての感情を逆撫でする内容だった。と嫌味の一つもいいたくなります。ああ、今気付きました。トリビア(薀蓄)を聞きながらってそういう意味ですか。へえーへえーへえー(3へえー)
- 0063 『After School』 (採点:4)
- お月様ですか。ああ、月とすっぽんという言葉が思い浮かびました。何ででしょうね。内容は……まぁ悪くはないとは思います。ようするに、青春とか一生懸命にバカをやることを描いてるんでしょうが、まぁ失敗はしていないと思います。私にはちょっと臭いましたが。
- 0064 13月になれば君に贈りたいものがあるんだ。 (採点:3)
- またこの手の話か……すいません八つ当たりです。意味がよく分からない作品ばかり出会っているので辟易気味でして。もうだめです、わけが分かりませんでした。というか、もう疲れました……(八つ当たり気味)。普通の物語じゃなくてもいいですから、とりあえずストーリーが読みたいんです私は。作者だけで満足しないでください。ひとまず読解力0の私には理解不可能の作品でしたと。ただ、理解不能だから採点辞退したら20本ほど採点放棄することになるので採点しますと3点です。適当ですもう。あーえーと、あと、キャミ姿のあゆたんいいですね。
- 0065 ミス・ムーンライト (採点:4)
- うーん、天野の絵本をもっと描いたほうがよかった気もするんですが、やりすぎるとこれもまたいけないですし、難しいところですが、もうちょっと描いたほうがよかった気がします。あと、図書館への寄贈も認めないような生徒会だめぽっぽというのは冗談ですが、久瀬が別に出さなくても弊害がないような扱いなのがマイナス点でした。せっかくジャンルにも『祐一 美汐 久瀬』としっかり久瀬が明記されてますので。
- 0066 『回転演舞』 (採点:1)
- 何もかも唐突過ぎます。その一言につきます。
- 0067 恋人達へのポートレイト (採点:6)
- なかなかいいお話でした。オーソドックスながらもなかなかによかったです。できればもっと動きがほしかった、とは思いましたが。
- 0068 そして世界は、またひとつ (採点:4)
- うーん、三点リーダーが多すぎますね。ちょっと見苦しいです。内容は、前半はなかなかよかったですが、後半がいわゆるかのんSSの”お約束”な展開でちょっと肩透かしを食らった気分です。ただ、前半は評価できると思います。読みやすいのも好感です。
- 0069 はっぴ〜・はっぴ〜・くりすます (採点:5)
- 真琴に少し違和感を覚えました。話の内容は平均的なので平均点で5点で(えー
- 0070 recollections birthday (採点:8)
- よくできていると思います。話もなかなか感動的でありました。ただ、ケチをつけるなら前半の『はちみつくまさん』の連打……ちょっと引きました。内容はいいと思います。
- 0071 笑顔。 (採点:1)
- 内容は結局、普通というかあゆの学校裏話。そこに薀蓄を垂れて話を上塗りしているだけという印象しか受けませんでした。とりあえず生徒をおいてけぼりにする学校を私は楽しいと思いません。
- 0072 パーフェクション − Perfection (採点:4)
- 「テスト受けるよね」
受けました。で、祐一だめだった。栞は受かって飛行機でいざカリフォルニア(?)。なんか子供でてきたー。
の例のように、話がトントンと進みすぎです。むしろ、トントンと進んでいく後半の部分にこそ、物語を展開できる気がしました。あくまで私が書いたらの話ですが。
- 0073 心、ひらいて (採点:4)
- 祐一の両親が亡くなった後のそれぞれのキャラの動き、といった感じですが、あまりにこの手の内容は語られているため、新鮮味がありませんでした。内容も無駄に長いとしか感じませんでした。
- 0074 幸せを掴んだ男 (採点:5)
- なるほど、ネタをネタで落としますか。エロ本料理はネタだったんですか、ふーむふむふむ興味深い。なるほどなるほどー。内容はそこそこ楽しめました。オチは寒いですが。しかし、なにかこう……ふーむ、ひっかかる何かが……そうだ秋子さんのエロ料理……うーん、うーん、なんだろう気になるなぁ……はっ!
ヽ、.三 ミニ、_ ___ _。・・ ‐'´//-─=====-、ヾ /ヽ
。・・‐'´ `''‐- 、._ヽ /.i ∠。・・ -─;==:- 、ゝ‐;----// ヾ.、
[ |、! /' ̄r'bゝ}二. {`´ '´__ (_Y_)。・・ |.r-'‐┬‐l l⌒ | }
゛l |`} ..:ヽ--゛‐´リ ̄ヽd、 ''''  ̄ ̄ |l !ニ! !⌒ //
. i.! l .::::: ソ;;:.. ヽ、._ _。・・・ ゞ)ノ./
` ー==--‐'´(__。・・ ..、  ̄ ̄ ̄ i/‐'/
i .:::ト、  ̄ ´ l、_/::|
! |: |
ヽ ー‐==:ニニニ⊃ !:: ト、
おれたちはとんでもない思い違いをしていたようだ。
「…『ピチピチ女子高生図鑑・ブルマ編』は瑞々しくてさっぱりとしていたが濃厚な味わいで活きが良かった…『不倫人妻投稿天国・旦那に内緒でドンと恋!』はインモラルな風味で、もったりとして重かったが、複雑で年季を感じさせる旨みがあった…『ナースのイケナイ診療室〜イくのはお医者様ばかりなり〜』は………………『ロリっ娘大集合! 児ポ法なんてぶっ飛ばせ!!』は……………『「お兄ちゃん」って呼んで欲しい妹ギャル全集』は………………」をよく見てみろ。『旦那に内緒でドンと恋!』、『複雑で年季を感じさせる旨みがあった…』と書いてある。
普通に考えれば誰でもただのギャグネタのことだと思う。
だが秋子さんの料理を食べたのは秋子さんという親を持つキャラがもう一人いる。
そう、名雪……。
しかも中盤の食事のシーンでも名雪がエロ料理を食べたことが話題に登っている。
つまり、秋子さんのエロ料理とは名雪×秋子さんという親子丼のことを指していたんだよ!
- 0075 ひろいそらにつばさを (採点:2)
- 情景描写、とにかく情景描写で塗り固められていて作品が散漫になっている印象があります。シリアスにもかかわらずラストの文で何も感じないのは問題だと思います。見かけの文章はいいとは思いましたが、内容は評価できませんでした。
- 0076 遺書 (採点:5)
- 夫が死んだことが生かされていないような気がします(変な言い方)。名雪の保育日記という感じがしたのですが、これは克明に描かれていてよかったと思います。というか、子育ての勉強になりましたです^^
- 0077 かけがえのないひとつの言葉 (採点:5)
- かけがえのないひとつの言葉、キーワードが作中で見当たらない……のは気のせいでしょうか。タイトルどおり、ドドンと一発キーとなる言葉を出したらもっとよかったかもしれません。内容は悪くはありませんでした。狐のころの真琴にそんなに深く考えたり、他の狐とコミュニケーションをとることができたのか? という疑問というか違和感は残りましたが。
- 0078 ガラス/ラフ・メイカー (採点:6)
- おお、今度は久瀬が激しい、叫んでるっ。久瀬の裏側という感じですねー。なかなかいいとは思うのですが、いささか久瀬が語りすぎでしたかな……。なにか久瀬が作者の言葉を代弁しているという印象を受けました。キャラクターとの対話は、まぁまぁよかったのですが。あと……あゆたんにもっと出番がほしかったです。出てきただけという感じでしたのでー(;´Д`)
- 0079 A TAIR 〜 真実の空に還る時 〜 (採点:4)
- えっ、えっ、えっ? 最後に意外な事実が。というか、意外と言うか突拍子もなく死んでいると出たので驚いたというより戸惑ってしまいました。伏線は私が気付いてないだけかもしれませんが、もっとインパクトのあるもののほうがよかったと思います。あと、これは何を書きたかったのでしょう? かのん?
- 0080 友情 (採点:1)
- えーと、序盤で読む気なくしました。祐一じゃありません北川じゃありません何ですかこれ? 評価を下してもらうために出展したのなら、読んでもらえない作品は一点を覚悟してください。あとネタが寒すぎます。ノリも寒すぎます。
- 0081 天使の一片 (採点:4)
- 名雪の一人称は『わたし』ですね。まぁそれはいいでしょう、原作の塗りなおしのエピソードみたいですが、中盤まではすごくよかったです、けれど「ボクのこと忘れてください」から興ざめしてしまいました。完全な原作のなぞりよりもオリジナリティーを出した方がよかったかもしれません。話の筋は悪くないだけに惜しい作品だと思いました。
- 0082 天星小輪 star ferry (採点:4)
- なんかなんで今回のこんぺは大学話とか、祐一が出て行っちゃうお話が多いんでしょうか……。同じようなのを名雪でみかけたんですが、この作品はそれが真琴に代わっただけという印象しか感じませんでした。別に被ったから悪いのではなくて、発想がありきたりなのでしょうきっと。文章は読みやすかったです。
- 0083 恋は唐突に、急発進で (採点:1)
- ……佐祐理さんじゃありませんね。きっとこれは佐祐理さんの面を被った……ええと、別のどこかのエロゲーのキャラクターでしょうきっと……。
- 0084 俺の学校は戦場だった? (採点:4)
- (すばらしい、実にすばらしい人材だ。僕の後を任せられるのはこの少女しかいない! いや、僕と一緒にこの世を支配するべきだ。喜べ、生徒諸君! かくも優秀なる人材がここにいるのだ!)
久瀬がぶっ壊れすぎですw それにしても、結局はドッキリでしたか。結局、ギャグなのですが、キャラがかのんSSのお約束どおりにしか壊れてないのがマイナス点。あとは、名雪の独白の部分なのですが、もうちょっと語ってもよかった気がします。これでは名雪がタダのギャグの踏み台です。
- 0085 白いキャンバス (採点:4)
- なんだか尻切れトンボという感じがしました。ラストの描写が薄いです。中盤まではよくかけていたのにもったいないです。ただ、その中盤もちょっとくどい印象を持ってしまいましたが。
- 0086 good-bye, darling -- a family (採点:2)
- こんぺという場では面白い試みであったとは思いますが、ますが、ますが、ますがぁぁぁ……まぁ、なんというか、正直に言うとかのんのSSを見せてくださいといいたかったです。これはどちらかというとかのんのハードボイルドではなく、ただのハードボイルドだったので。
- 0087 ふたつ (採点:1)
- わけわかりませんでした。こういった文体というか、作風をどこかで見たことはありますが、これはさっぱりなんだかわけわかりません。とりあえず、話を把握できないのはこんぺでは致命的だと思いますがいかがでしょうか? 採点を放棄するべきでしょうが、あえて評価するならこの点数です。
- 0088 春に降る雪 (採点:2)
- 天野と栞が知り合うきっかけのシーンが強引過ぎます。この手の作品においてきっかけは一番大切な描写のシーンであり、一番勝負すべき箇所だと私は思います。これをはずすと致命的です。天野と栞、原作では出会わなかった二人がどうして出会い、知り合い、交友を重ねていくのか、そのきっかけが弱いと作品全体の説得力が弱まってしまいます。後半になにかしらの描写があるのでしたら、申し訳ありませんが読み取れませんでした。流し読みでしたので。
- 0089 ベビーフェイス (採点:6)
- くらーい気分になりました。ただひたすらくらく、暗くくらーいお話という印象を持ちました。内容もなんか病んでるというより、ダラダラダラダラとした登場人物がダラダラダラダラと自分の考えを誰に聞かせることもなく述べている、そんな印象でした。最後の「誰も応えない」というのはそういう意味なのかもしれません。悪口言ってるみたいですが、これが私の本音です。
- 0090 真冬の蠍 (採点:3)
- 原作のダーク要素を詰め込んだお話。さそりのエピソードを絡ませるのはいいのですが、原作をダーティーに再構成しただけという感じなのでどうしても高得点はあげられません。もっとオリジナリティーを出しましょう。さそりのエピソードを絡ませるだけでは足りません。
- 0091 七月八日、晴れ (採点:3)
- 最後を空白に頼りすぎです。間をおいて強調したいのは分かりますが、それでもやりすぎです。これでは文章がぶつ切りになってしまって文章の意味が分かりにくくなります。中盤はよかったです。天野が真琴をひっぱたくシーンは非常によかったのですが、あの親切な男の人って久瀬……?^^;。電話番号も知っている(真琴から聞いたのでしょうが)し……。ちょっと疑問符がともりました。
- 0092 君と一夜を (採点:5)
- あー、クスリクスリとは笑えました。まぁまぁ面白かったですよまぁまぁ……(テンション低い)。ああ、評価しないといけないんですねそうですね……キャラクターが若干壊れていてなおかつ天野さんが面白いように分かりやすく壊れていてなかなかよかったですよ……。ええ、語彙が多いんだなぁって見せたがりの某竹(ry)さんそっくりの文体と祐一のキャラもなかなかよかったですよええ……。ええとまぁ、点数は5点でどうでしょうか。……いえ、別にぶる(ry)を差別しているわけではございませんのです。そこのところを是非分かってくださいお願いしますこれでもちゃんと浩平に見ているつもりなのです浩平って誰やねん。公平です公平……ちゃんと公平に採点しようと心に決めましたので……はい、はい。
――フオォォォォォォッ!
萎えました。すごく。評価には考慮していない『つもり』ですがー(投げやり)
- 0093 人間になりたい (採点:8)
- すばらしい。オチがちょっとボカしすぎなのが難ですが、それでもすばらしい作品だと思います。序盤のユーモアが話に華を添えていると思います。でもいきなり魔法使いっていうのは……やっぱり戸惑ってしまいました。いい作品であったとは思います。
- 0094 Prelude Kanon (採点:8)
- 山女たんハァハァ(;´Д`)……あゆたん(;´Д`)……。感想を書きます(汗)
お話はすごくよかったです。ただ、最後をKanonと無理に絡めようとしているのか、それがマイナス点でした。無理にあゆを出さなくてもよかったと思います。あと展開も少し急激すぎました。
- 0095 『一月 某日』 (採点:4)
- 本当の物語を見せてください。これではプロローグだけのお話です。中編なのですから、本当の物語とやらも語るべきだと思いますが。語らなくても、せめて想像できるだけの媒介をもっとほしい。
- 0096 黄金の日々に、さよならを (採点:7)
- 舞へのストーリー補完としてはいいアプローチの仕方だと思います。最後の終わり方もなかなか効果的だったと思いますし、内容もなんといっても舞がかわいらしいw。よかったです。裏を返せば、補完だけのお話だったということですが。
- 0097 告白 (採点:3)
- あゆが死んでいたから始まって、親に虐待され……原作をかなり変えてますね。それはまぁいいでしょうというか、ネタがかぶってるじゃないか(汗)ただ、うーんと唸ってしまいます。あゆがいきなり交通事故にあうのが唐突に思ってしまったのは私の読み込み不足でしょうか。
- 0098 双故意〜ふたこい〜 (採点:9)
- >マウス数回クリックするくらいの時間で終わっちゃうよね!?
爆笑しましたw 面白かったです。もうぶっ壊れすぎて、ぶっ飛びすぎててこのノリが素直に楽しかったですw
- 0099 Disenchant (採点:5)
- 物語はオーソドックスで、平凡で、まぁまぁの出来で。それなりによかったと思います。
- 0100 二月一日の物語 (採点:4)
- くどいです。これがこんぺで最後に読む作品なので気合入れて全部読もうとしたのですが、それでも最後まで読む気になれませんでした。中盤までは名雪と香里の心情がよく描写されていてよかったと思いますが、それが長すぎる。秀逸な描写であっただけに残念です。
- 0101 君の瞳にシャイニング延髄斬り (採点:4)
- あははははははははははは!!! と笑っちゃいました。笑っちゃいましたとも。相原ちゃん、みつきちゃん、もうおなか一杯ですもうだめぽそんなにまでしてチャットの方々からウケと点数をとりたいですか作者さん。……私情を抑えきれない私を許してください一部の人たち。。感想としては、キャラがバカすぎます。ええ、でもノリがどっかで見た感じがしました。お約束どおりのバカ野郎どものバカ恋物語なのですが、まぁまぁ楽しめました。それにしても相沢、北川、斉藤、久瀬、四人そろうとノリが野郎バカ話になるのはかのんSSのお約束でしょうか? かのんSSのお約束なノリとキャラが作品のマイナス点です。というのもこの作風どこかで見たことあるからでしょうか……。嫌いではありませんが。
P.S:一部のSS書きにしか通じないネタを持ってくる……もしや、ぶるま組ですか? まぁ今回はほどほどだったので良しとしますが^^;(違ってたらすみません)
- 0102 "Koukai Dreamer" (採点:2)
- なにかよく分かりません。読みが足りない私が原因だと思うんですが、印象としてはなんか一昔前のスケバンドラマを見ている感じでした。優等生っぽい水瀬さんとスケの香里、優しい妹の栞。そんなイメージ。原作とイメージがあまりに違ってます。まぁこれはこれでいいとは思うんですが、この作品では名雪は本来の名雪という感じはしませんでした。
- 0103 世界の果てという名の雑貨店 (採点:4)
- なんでしょう、不思議な雰囲気があるお話でした。なんとなく、小さな古時計屋さんでロッキングチェア(?)かなんかに腰掛けている老人が語って聞かせるようなそんなお話、雰囲気はありました。ただ、もっと押しがほしかったです。どうも雰囲気が儚くて話にインパクトがかけているような気がします。これは、好みが分かれると思いますが。
- 0104 幸せの玩具 (採点:6)
- でも、言ってしまった。言葉にして言ってしまった。
言ってしまったのだ!
落ち着いてください。作者が叫んでどうしますか。とりあえず感想を申し上げますと、佐祐理さんと舞が二人きりになったらこうなるんだなぁ……。お話に仕上がっていてよかったです。あと、最後の刑事さんは蛇足かと思いました。それにしても、幸せの玩具……佐祐理さんが幸せを飾るための人形が玩具だと考えるとぞくっとしますね。それをもっと強調した終わり方をすればよかったかもしれません。
○ひ〜ろ さん
- 0068 そして世界は、またひとつ (採点:10)
- 美坂チームの王道的お話をうまくまとめていたのでよかったです。何げに複雑な恋愛をしている香北が二重丸
○ひろひろ さん
- 0037 Perfect Boy (採点:4)
- 下手じゃないんですけど、どうもキャラクターが練りなれてないような気がします。
- 0062 トリビアを聞きながら (採点:6)
- いや〜、笑わせてもらいました。
なんで料理漫画ってあんなにリアクションきついんでしょうね。
昔は平気で読めたのに今は引いてしまう自分がすこし悲しい。
- 0078 ガラス/ラフ・メイカー (採点:4)
- 主義主張はともかく、話としては微妙です。
- 0089 ベビーフェイス (採点:7)
- KANONでこういう話をやるのはどうかと、いや好きなんですよこういう話。
でも元々ギャルゲーだし、結局は、他者に依存することでしか愛を感じられない女しか攻略キャラクターはいないわけで、主人公はおおむね頼ってもらって自己を再認識するキャラクターが大半をしめておるわけでして、更に言えばその代名詞といえばkeyですから、まあ何といいますか、考えさせられる話でした。
○ふぁんほーいどんく さん
- 0002 ぜろぜろなゆちゃん〜凶悪兵器を破壊せよ!〜 (採点:6)
- 演劇の台本のような書き方は短編でさんざん見てきましたが、まさか演劇の台本を
書いてくる方がいるとは思いませんでした。……確信犯ですね。
黒名雪の他のキャラとのかけあいはおもしろかったのですが、話自体はありきたり
で面白味に欠けます。
- 0005 あの素晴らしい愛をもう一度……いや、マジで。お願い。俺んトコだけでもいーから! (採点:1)
- 中篇でこの書き方は読むほうとしてはつらい。
冒頭ちょこっと読んで諦めました。
- 0007 華音霊異記 (採点:1)
- 話が途中で終わってしまったのはいただけない。肝心の眠り姫、舞、丘の上が
未登場では面白さが半減してしまっている。
評価が低いのは、わたしにはどうしても久瀬がかのん本編のおいしいとこどり
をしているように思えたから。この手の作品は主役が久瀬だろうが北川だろう
がオリキャラだろうが馴染めないのですよ。
- 0019 12時の魔法 (採点:8)
- 日常のエピソードでうまく話をまとめていると思いました。
短編では日常の一シーンを切り取っただけの単調な作品が
多かったのですが、これはうまく変化させれたと思います。
- 0022 眠り姫に恋焦がれて (採点:1)
- ラストが気に入らない。
- 0025 目くそ、鼻くそと共に散れ (採点:8)
- オチが効いた。
北川、あんたは鬼や。
文化祭の熱狂的なノリがいい。
- 0026 ちょっとだけ大人になれるジャムの秘密 (採点:8)
- 名雪の位置づけがおもしろい。
秋子の若返りのくだりが蛇足に思えて一旦は評価を下げましたが、
最後まで読んでうまくまとまっていると再評価しました。
- 0030 おくりもの (採点:8)
- ギャグ→シリアス→ダークとなるのではないかと後半びくびくして
いました。
序盤のギャグからシリアスになる展開はわるくないのですが、肝心
のギャグがおもしろくない。もったいない。
香里のメリケンサック、祐一の独り言はもはやありふれたものなの
で他のネタを使うべきだと思います。
- 0037 Perfect Boy (採点:1)
- 祐一に嫉妬する北川という構図はおもしろいのですが、
「完璧を目指そうとする北川」という設定は首を傾げざるを
えません。そういうキャラじゃないだろうと思いますが。
設定でひっかかったため読んでる途中も違和感があり、おも
しろくなかったので途中で読むのをやめました。
- 0041 ミラクル☆パワーの使い方 (採点:8)
- おもしろい。ミアがいい味だしてますねぇ。
- 0048 どっぺる (採点:8)
- もしやこれが今はやりの俺、俺(偽)詐欺!
某SSで一万回以上人形の願いを使えるアダルト月宮あゆは読んだことが
ありますが、九回でもおもしろいですね。
栞天野コンビとまいまいさゆりんコンビのかけあいも面白かったです。
- 0050 怨みます (採点:8)
- 栞さん、はっちゃけすぎ!
すんごいことになってます。
途中のいびり方がちょっときつかったけど、最後でうまくまとめたと思いました。
うぐぅの使い方もうまい。
- 0052 それは、とても晴れた日で。 (採点:8)
- ジャンルはダークというよりシリアスだと思う。
どす黒いどろどろした話を読まなくてはと覚悟した身としては
むしろいい話だったのでほっとしております。
偽あうーがいじらしいというか……
- 0062 トリビアを聞きながら (採点:6)
- オチが弱い。
- 0074 幸せを掴んだ男 (採点:7)
- 青ツインテール分で評価点をぷらす1してます。
読んでる人は幸せでした。
- 0084 俺の学校は戦場だった? (採点:4)
- 好みにあわなかった。
タイトルとジャンルからかなり期待していたが、序盤から四人が二手に分かれたあたりから急速に
面白くなくなっていった。肩すかすを食らったような気分です。オチはありきたり。
- 0085 白いキャンバス (採点:7)
- 肉付けのしっかりされたオリキャラだと思います。
点数が低いのは私がオリキャラヒロイン、オリキャラ主人公の作品が
きらいだからです。作品自体はおもしろかった。
- 0086 good-bye, darling -- a family (採点:3)
- 同じ文章の繰り返しがくどい。
祐一がかっこいいというより責任感のない頭の弱い人に思える
のですが。
- 0092 君と一夜を (採点:10)
- 最後の最後まで笑わせていただきました。
見た目が女子高生のおばさんはいろんなジャンルでみかけますが、
年季の入った女子高生は天野ぐらいではないでしょうか?
熟女の手練手管を持つ黒天野、最高でした。
- 0094 Prelude Kanon (採点:8)
- そうきたか。読んでる途中は山女の正体が秋子さんかと思っていたのだが。
オリキャラ主人公ものに対する偏見を払拭させてくれるいい作品でした。
- 0098 双故意〜ふたこい〜 (採点:10)
- 最高!!感動した!!
ビバ壊れかおりん!!
キャラ勝ち。これに尽きる。
- 0099 Disenchant (採点:7)
- こういう名雪なら読んでるほうも不快に感じずにすむ。
祐一が他のヒロインとひっつくと名雪の扱いはそりゃもう
ひどいことになりますから。
オリキャラやらサブヒロインとひっついた日には、原作の
かけらもない醜悪な生物にされてしまうのですよ。
- 0101 君の瞳にシャイニング延髄斬り (採点:8)
- 構成がうまい。
三バカのやりとりを観察者の視点から描くというのも面白い。
さゆりんがこわれててよかった。ぱわふるお嬢様に乾杯!!
オリキャラがろくすっぽ出なかったのもわたしの好みです。
- 0104 幸せの玩具 (採点:7)
- 名雪が死んだので評価マイナス一点。
このさゆりさんのキャラ描写はけっこう好みです。過去との決着をつけていない
舞が弱いのもうなずけます。
この女こりてねー、救われねえ、という結末は大好きです。
○ふうがみこと さん
- 0005 あの素晴らしい愛をもう一度……いや、マジで。お願い。俺んトコだけでもいーから! (採点:1)
- 1点。他にどんな点数をつけろと?
- 0017 ホロニック・パス (採点:7)
- 上手いのですが……うぬぬぬぬ。どうしてもイマイチのめり込めない。
おそらく容量の関係なのでしょうが、積めこんで欲しいものを積めこまずにさらりと流されている気がして、不満が残ってしまうのです。
例えば秋子はどうして葵と祐一を重ねて見てしまうのかとか、名雪が説得されて手術を受けることにする過程とか。その他にもちょっと急ぎ足なんじゃないかと思ってしまったり。
私は心情を扱った話が好きなんですが、愛とか生とか、重かったり大きかったりするテーマを一人称で扱うには、やっぱり40Kbじゃ難しいと思ってしまいます……一人称で深く掘り下げられると容量が足りないし、軽く流されると釈然としない予定調和の演出になってると感じてしまうし。うう、なんか我侭言ってすいません。
それと……やはりこれっておりじなる要素が強すぎます。とはいっても、私は普段ならそれほど気にしないはずなのですが……
題名が出てくる前の導入部分、作品世界に入りこむ前の時点で既にそれを強く感じてしまったことが、のめり込めなかった最大の原因かもしれません。
- 0025 目くそ、鼻くそと共に散れ (採点:7)
- 惜しかった。そんな印象です。
北川が久瀬に挑戦状を叩きつけるまでが結構面白くて(今まではこういう作者さん独自の表現によるギャグは嫌いだったのですが……私の嗜好が変わったのかな)そこまでは8点ぐらいの評価でした。
しかしその後、相沢&北川の一発芸が終わるまでその独自の部分、いわゆるギャグ部分が影を潜めてしまって詰まらなくなってしまいました。どこに飛んでいくかわからない地文表現や会話に味を感じていたのですが、それがごく普通の、しかも笑えない一般ギャグになってしまったかのようだったのです。出し物の内容もインパクトが足りませんし、文化祭に向けて青春する楽しさも読めませんでした。この時点で評価がかなり下がりました。
しかし北川の人間ポンプが、ラーメンを吐き出したことに受けてしまいました。またラストのオチも予想の範囲だったのですが、それを引っ張ったり妙に力入れたりせずにさらりと流したのが、作品の全体のテンポにあっていて好印象だったので、読後感が悪くなくて7点。そんな評価の推移です。
ただメディアを問わず、学園物では体育祭と並んでメジャーなイベント「文化祭」。それを扱うにはネタそのものが弱すぎました。作品導入部分でむちゃくちゃに表現されていたバカ4人が、その個性にあったバカっぷりを披露しているかというと、そうではない。むしろ一般人程度しかないトラブルメイク。現実の文化祭と比べて遜色ないバカ騒ぎ・面白さを表現できれば良かったのに、と思います。発想で及ばない所を言葉遊びでカバーしているように感じました。まあ、上手く波長が合ってニヤニヤしながら読めたのですが。
石橋先生にもっと活躍してもらいたかったのですが、残念でした。がっかり。
それとタイトル、かなり好きです。
- 0033 めぐり、ひとひら。 (採点:5)
- 前半部分は結構好きで、七点ぐらいかなー、と思いながら読んでいたんですが……
三ページ目くらいから期待が薄れていっちゃいました。特に祐一が階段で転んでからは。
前半は栞の死と幽霊化を淡白に表現していたのが、私的にツボにはまってコミカルに感じ
られたんですが、後半は裏目に。祐一の入院やその後は重厚にして、前半部分と落差を作っ
てくれてたら、私的にかなり気に入ったと思います。
ちょっと残念。
あと……不幸違う、と思う。う〜ん、どうなのかなあ。
それと改ページが多すぎます。場面転換は他の方法で行った方が、気分が途切れずよかった
かな、と。
- 0035 夏もよう (採点:7)
- この7点は全部が全部、文章力への評価です。しかし悲しいかな、文章力以外にプラスをつける気になりませんでした。
私の趣味でいうと、これは短編にした方が綺麗にまとまったんじゃないかな、と。これだけもったいぶって、然もかなりの文章力を披露して、結局なんの変哲もないありふれた内容になってしまっている。勿体無い。試しに台詞だけ追って読んでみると、或いは目立つ部分だけを斜め読みしてみると、それだけで内容が理解できちゃうんですよ。
内容に飛びぬけた部分がないのなら短く簡素にまとめて、文章力による余韻で勝負した方が読者の心に残ったかと思います。意表を衝く事はおろか、先に期待させるモノがなかった。なにか一つでも驚かされる場面があったら、さらに高得点をつけていたかと思います。
- 0051 受精卵 (採点:5)
- 文章が上手くて読みやすい。お話も綺麗にまとまっている。これといって欠点はない。でも……正直、趣味に合いませんでした。
全然、趣味に合いませんでした。
合う人には合うと思う。高い評価をする人もいるのでは、と思う。でも……内面描写が淡白すぎるんだもん。
多分容量の関係や話全体の調和を取るためのものであるのでしょうが、香里や北川・名雪の内面を読者に任せすぎです。任せるというのは、読者の予想の範囲に収めてしまうということ。内面描写を行わずに想像させる・悟らせるというのは技巧としてあるけれど、これはそこまでいっていないように思えます。第一それを行った場合には、インパクトを与えるためにどこかで読者の予想を覆す、読者に任せられない「内面」を結局は描写しなければならなくなる……と思います。
それと、最も趣味が合わなかった所。それはよく調べてあるということです。調べているというのは不適当で、ただ作者さんが知っていた知識だったのかもしれません。
とにかく得ている知識に縛られていて、その先に辿りついてない、そんな気がしたのです。例えるなら医療に従事する人間が医療現場に慣れすぎて、医療に対して憧れや憤りを感じなくなっているような、そんな枯れた印象を受けました。逆説的に映画「いまを生きる」を見た教育関係者の評価とか、思い出しました。
結局、SSで披露したうんちく・知識に、作者さん自身がそれほど熱をいれてないんじゃないかな、という印象を受けたのです。
その結果2次創作という気もしなければ、「心情」をあつかった創作にも届いていない。訴えかけてくるものを感じ取れない。逸脱したものがない。何かしら逸脱したモノを込めないのなら、あとは物語や文章による起伏で読者をのめり込ませ、引きつけるのが常套手段なのでしょうが、40Kbではそういったことをする暇はなかったのでしょう。そもそもが中篇向きの題材ではなかったように思えます。
なんて述べながら、その全てを40KBでされていたら、もう手放しで誉めていたでしょうけれど……いやいや、それともどこか粗を探して低評価にしていたのかな? 趣味に合わないからこんな感想が出てくるのかもしれない。感情の問題か。
作者さんは上手い、それは間違いない。でも趣味が合わないから普段なら読まないだろう、というお話でした。
- 0087 ふたつ (採点:4)
- わかりません。わかる気がしても、それはきっと気のせいだと思います。
これを果たして上手いと考えるか、ずるいと感じるか。今日のフィーリングでは「ずるい」と出ました。明日にはまた変わってるかもしれません。
こういう場合は5点をつけるのがいつもの私なのですが、ラストの段落がちょっと気に入らなかったので。読者に歩み寄るか、それとも突き放すのか、どちらかにして貰いたかったです。私はこの段落を読んで考えるのをやめちゃいました。
- 0090 真冬の蠍 (採点:10)
- うあー。これはすごいや。脱帽。
途中で涙が出てきそうになりました。作中の香里や名雪に対してその心中に……同情して。私って性格悪いなあ。
こんな仮定はありえないのですが、もしも名雪が焼かれる場面までで終わっていたら、多分8〜9点ぐらいをつけたと思います。しかしそのあとが……ラストまで目が離せませんでした。心地よく騙されました。
それと北川がいい味を出しています。きつく張って緩まない話を、空き缶で緩めてくれる。いったん気を緩めさせたあとで、ダークらしく拒絶を見せて、続けてラストへもっていく。結末から気を逸らすのが、すっごく上手いと思いました。
中篇なのに長さを感じることなく、時間すら忘れて読み進めてしまいました。文句なしです。
休日の朝、起き抜けにこんな話が読めて、ぼかぁしあーわせだぁ〜
- 0098 双故意〜ふたこい〜 (採点:10)
- すんません。勢いに押し切られましたw
- 0101 君の瞳にシャイニング延髄斬り (採点:7)
- ギャグとしては面白くありませんでした。場面を動かす手段(会話等)が強引だし、ネタもベタなものが多い。キャラも悪い意味でデフォになってると思います。
ですけれど……読み終わった瞬間に、なんだかほのぼのといい気分になりました。文章は他の中編作者さん達に比べて上手いとはいえません。でも、いいのです。二回裏の姦しい黄色い「きゃー。」の声に私も同調してしまいそうになりました。
うん、二回裏がよかった〜。それが私の評点の全てです。でも実はなんで気に入ったのか、自分でもよくわからないのです。申し訳ない。
○ふもふも さん
- 0002 ぜろぜろなゆちゃん〜凶悪兵器を破壊せよ!〜 (採点:2)
- ほんっと壊れですね。
壊れていますけど…ただそれだけでした。
- 0005 あの素晴らしい愛をもう一度……いや、マジで。お願い。俺んトコだけでもいーから! (採点:1)
- タイトルはもう少し短くしてください。
場面分けしていますけど、空白使ってください。
これでは内容を読む以前の問題です。
読まないのもなんなので読んでみましたが…あぁやっぱりな、と。
多分誰かがぶち切れていることでしょう。
以上です。
- 0006 MIND YOUR STEP! (採点:7)
- 好きな話なのですが
ちょっとありきたりかも。
もうちょっと工夫が欲しかったです。
- 0008 残り灯 (採点:2)
- いや良くないって。
てか、あれで終わっちゃいかんやろ。
なんか、番組の打ち切りを見た気分になりました。
- 0009 やみつき (採点:5)
- きれいにまとまっていました。
ただ、高得点にはいまいちですね。
舞台の場面をもう少し描いて欲しかったかなぁ。
- 0012 思い出という名の道しるべ (採点:7)
- 甘〜い話ですねぇ。
私はこう言った話大好きです。
ただそれだけに、この展開ではありきたりな気がしました。
お約束だけでなく工夫が欲しかったです。
- 0017 ホロニック・パス (採点:10)
- 神だ…
ほんっとすごいです。
感動しました〜
- 0022 眠り姫に恋焦がれて (採点:10)
- あ…甘すぎる
すいません。
やられました。
私の完敗です。
何も言う事ないです。
- 0025 目くそ、鼻くそと共に散れ (採点:1)
- ごめん…無理
これは私の中ではギャグというより壊れですね。
途中で読む気うせました。
- 0031 沈黙のプロミス・ベル (採点:10)
- もう参ったとしか……
タイトルがあの流れにマッチしてて上手いと思いました。
久瀬君いいキャラしすぎです(笑)
- 0037 Perfect Boy (採点:4)
- 話はとてもよかったです。
ただ、香里がねぇ…
それさえなければよかっただったのですが。
- 0055 少年エスパー 北川! (採点:6)
- 予想に反してほのぼのしていて面白いでした。
- 0062 トリビアを聞きながら (採点:2)
- えっと…
3ページぐらい読んで飽きました。
コメディというにはちょっと…
- 0063 『After School』 (採点:7)
- いい話だったのです。
それだけに一箇所目についてしまったのは残念です。
「こくうは」ってなんですか?
正解は「むくうは」です。
他の知識を引用するときは間違えないようにお願いします。
- 0068 そして世界は、またひとつ (採点:7)
- 惜しい…
すごくよかったのですが、
最後がばたばたしすぎたと思います。
- 0074 幸せを掴んだ男 (採点:2)
- ギャグとしていまいち…
- 0078 ガラス/ラフ・メイカー (採点:5)
- うわっ…
どろどろしてますねぇ
これは結構好き嫌いが出てくると思います。
祐一視点は割りとよかったのですが、久瀬視点をもう少し工夫して欲しかったです。
「妹が生きてる」のに「奇跡を信じない」という香里にもちょっと違和感がありました。
- 0101 君の瞳にシャイニング延髄斬り (採点:9)
- タイトルの割にほのぼのっぷりがよかった。
前半のギャグにあと一ひねりあれば満点でした。
- 0103 世界の果てという名の雑貨店 (採点:6)
- うう、救われない話はちょっと…
上手いなとは思ったのですが。
ただ「***」を多用しすぎかと思いました。
○まこみし感想隊R さん
- 0001 虹の架け橋 (採点:2)
- 真琴「わー、虹って綺麗よね」
美汐「まさに自然の神秘ですね」
真琴「で、祐一とあゆが感動するのはわかるんだけど……それでどうなったの?」
美汐「あの場面自体に、大した意味は無いようですね」
真琴「そうなのー?」
美汐「というよりも、この話自体、あゆさんが必要ないように見えます」
真琴「うん、なんか祐一がずっと、進路とかでなやんでるんだもん」
美汐「雨の後の虹。そして香里さんの言葉。現在の苦難を乗り越えた後の報酬。
筆者の人が書きたいことは解るような気もするのですが……」
真琴「あぅーっ、真琴はわかんないし、面白くもないーっ」
美汐「そうですね。これでは筆者の語りたいことを書くために、
Kanonのキャラクタを使っているだけですからね」
- 0002 ぜろぜろなゆちゃん〜凶悪兵器を破壊せよ!〜 (採点:1)
- 真琴「えーと……お芝居?」
美汐「そうですね、書き方もまるで台本のようですし。
これ自体、何らかの仕掛けかと思ったのですが、違いましたね」
真琴「すっごく読みづらかったわよぅ」
美汐「小説としてはあまり一般的な手法ではありませんからね。
何しろ、各人が何をしているのか、描写が一切でてこなくなりますから」
真琴「それからね、ジャムをどうにかしよう、ってありがちすぎよぅ」
美汐「定番すぎるネタですからね。それにしてはあまり印象に残らない終わり方でした」
真琴「喜劇、とか壊れ、とか書いてるんだから、もっとすっごいのかなぁ、って思ったのにね」
美汐「例えばどんな内容ですか?」
真琴「えとね……ジャムがすごい秘密をもってるとか……」
美汐「……材料が狐、というのもありがちですね」
真琴「あぅーっ、なんでこと言うのよーっ」
美汐「冗談です」
真琴「とにかくっ、あんまり面白くなかったのっ」
美汐「この内容でしたら、もっと短くして、短編の方に応募された方がよかったのではないでしょうか」
- 0003 皐月の陽光、うららかに。 (採点:2)
- 真琴「あぅーっ、オールキャラって書いてあるのに、真琴出てこないーっ!!」
美汐「私も、舞さんも佐祐理さんも出てきません。ひどいですね。嘘つきです」
真琴「それに、浅月美歌ってだれよぅ」
美汐「もちろん、オリジナルです」
真琴「なんでこんなのが増えてるのよぅ」
美汐「潔癖性で完全主義。いかにもこの話のために作られた方ですね」
真琴「変なお話だったよねー。なんで学校に遊び道具、持ってっちゃいけないんだろ」
美汐「……真琴は学校がどういうところか、よくわかってないようですね」
真琴「知ってるわよぅ。みんなと遊ぶところっ。……ちょっとは勉強もするけど」
美汐「……はぁ。まぁ間違ってはいませんけれども。
さて、このお話ですが、端的に言わせてもらえれば、
どうぞオリジナルでやってください、といったところですか」
真琴「そうそう。ぜーんぜん、Kanonの話、入ってないんだもん」
美汐「キャラクタは確かに皆、それらしい言動をしていると思います。ですが、
それだけだと思いました」
真琴「そっかなぁ、久瀬がいい人っぽかったのがすっごい違和感あったのよぅ」
美汐「……それはそれで、偏見のような気もしますが。
ですが違和感というならば、栞さんの過去の病気に触れない、
名雪さんの七年間想いも出てこない、香里さんの葛藤もないところはそうでしたね」
真琴「結局このお話、何がいいたかったんだろ? みんなの準備も、結局無意味だったし」
美汐「おそらくはこの最後の、美歌さんと香里さんの対決シーンを思いついたのでしょう。
残りはそこから肉付けしたように思えます」
真琴「そなの?」
美汐「単なる予想です」
- 0004 届け、この想い (採点:7)
- 真琴「あぅーっ、真琴だっていうから、あたしのことだと思ったのにー」
美汐「相沢さんが昔あこがれていた、という女性の話ですね」
真琴「残念だったけど、でもいいお話だったねっ」
美汐「そうですね。初恋の真琴さんと、その恋人を引き合わせようと努力する
子供の相沢さん。その動機に、約束、という言葉とあゆさんの出来事を
重ね合わせている手法もよかったです」
真琴「それで十年後の結婚式、いいなぁ……」
美汐「その時、相沢さんの隣にいたのが誰なのか判らないのが心残りですけれどね」
真琴「あれは真琴よぅ、絶対っ」
美汐「ふふ、そうですね。さて、気になる点をあげさせてもらいますと――」
真琴「えー、なんかあった?」
美汐「はい。『今まで俺の変わりにあいつを守ってくれてありがとう』ですが……」
真琴「一番、盛り上がるところよね」
美汐「『俺の変わり』ではなく、『俺の代わり』でしょう。誤変換だとは思いますが」
真琴「……そなの?」
美汐「そうです。普通なら指摘はしないのですが、一番重要な台詞でしたから」
真琴「ふーん(あぅー、わからなかった……)」
美汐「それから、これほどまでに好きあっていた二人が、結婚するまで十年も
かかっている、というのが不自然な気もしますね」
真琴「それはほら、きっとなにか理由があったりするのよぅ」
美汐「どんな理由ですか?」
真琴「えーと……今度は女の人の方がどこか行っちゃって、男の人が待ってた、とか」
美汐「どこかって、どこですか?」
真琴「あぅー……えいえんのせかい、とか」
美汐「ゲームが違います」
- 0005 あの素晴らしい愛をもう一度……いや、マジで。お願い。俺んトコだけでもいーから! (採点:4)
- 美汐「これは……私小説、とでも呼ぶのですかね」
真琴「あぅー、読みづらかったわよぅ。文がすごく長いんだもん」
美汐「そうでしょうか。私はあまり気になりませんでしたよ」
真琴「だって美汐、こういうの好きなんでしょ?」
美汐「まぁ……嫌いではありませんね。
ただ普通のお話と見れば、冗長な部分が多いですね」
真琴「うん、突然下品な話が始まった時は、どうしようかと思ったわよぅ」
美汐「健全な男の人なら、それもしかたがないでしょう。
そこまで書く必要があったのか、というと疑問ですが」
真琴「やっぱり、無理に書くこと増やしてるみたいな気がしたの」
美汐「そうですね。短くしようと思えば、この話はもっと短くなると思います」
真琴「夜、海に行って、飛び込むだけだもんね」
美汐「……それは短くしすぎです。相沢さんの真琴への想い、ちゃんと読みましたか?」
真琴「え、えへへへへ」
美汐「……はぁ。まったく」
- 0006 MIND YOUR STEP! (採点:6)
- 真琴「へーっ、格好いい北川って、久しぶりに見た気がするー」
美汐「いつもギャグ担当ですから。他にもこういう作品があるといいのですが」
真琴「でも結局、香里のコクハク、聞けなかったね」
美汐「少々やりすぎの感もありますが……まぁ彼らしい、といいますか」
真琴「でもよかったー、栞、生きてて」
美汐「そうですね。栞さんのシナリオに北川さんも関わっていたら、といったところでしょうか。
少々無理はあるものの、実に彼ららしいやりとりが書かれていて、良かったと思います」
真琴「あぅ? 無理なんてあった?」
美汐「この話の流れでは、本編中で重要だった百花屋での遭逢がなくなりますから。
まあ、あのシーンの代わりに北川さんが活躍するこのシーンを、ということかもしれませんが」
真琴「そっかぁ。それだと祐一と栞の、公園での別れのシーンがなくなっちゃうね」
美汐「はい。本編のそれらを削ってまでやることなのか。それが気になりました」
真琴「あとね、漢字の間違い、見つけちゃったぁ」
美汐「あそこですね。『自身』を『自信』と書き間違えていた――」
真琴「そうそう、それそれ! とっても緊迫したシーンなのに、白けちゃったわよぅ」
美汐「重要なシーンですからね。こういう部分は特に注意して校閲して欲しいと思います」
真琴「お話自体は、面白かったわよぅ」
- 0007 華音霊異記 (採点:5)
- 真琴「……これでおわり……?」
美汐「これで終わりだというのですか。そんな酷なことはないでしょう」
真琴「あぅーっ! 続きーっ! 続き読ましてーっ!」
美汐「まったくです。一応終わったような形を取っていますが、
これはこんぺに投稿するために名目上つけた区切りで、まだ物語は終わっていません」
真琴「きっとこのあと、ものみの丘の主として真琴が――!」
美汐「……そして久瀬さんに祓われるのですか」
真琴「……あぅー」
美汐「舞さんのシナリオにおける栞さんの救済。久瀬さんを能力者にして、
さらに物語全体の整合性を取るための独自解釈と追加設定。
これらは実に面白かったです」
真琴「どっかで見た人たちも、いるしね」
美汐「折原医師に、巫女の千鶴さん、楓さんですね。楓さんが饒舌であることを除けば
おおむねオリジナル通りですか」
真琴「でもとにかく、中途半端なのよぅ」
美汐「そうですね。これならば他の要素――あゆさんの話、ものみの丘の話――を省いて、
香里さんと栞さんの話だけにした方が、話としてもまとまっていたと思います」
真琴「あと、ちょっと文も読みづらかったの」
美汐「前半はよかったのですが、後半につれてかなり荒れてきましたね。
特に、佐祐理さんとの生徒会室での会話はひどい物です」
真琴「でもこれって、本編のコピーじゃないの?」
美汐「そうです、ですが本編は立ち絵があってのもの。これでは、誰が何を話しているか
まったくわかりません」
真琴「そういえば突然祐一が出てきてるけど、何の説明もないね」
美汐「題材自体は非常に面白かったのですが……残念でした」
真琴「完成したら、読ませてねっ」
- 0008 残り灯 (採点:1)
- 真琴「あぅーっ、わけわかんないわよぅ」
美汐「まったくです。ここまで独自要素満載で話が展開されると、ついて行けません。
一応、話の趣旨としては、栞さんのシナリオに、相沢さんが関わる前に介入する
北川さん、ということでしょうか。それはいいのですが……」
真琴「えと、死んでる北川の妹、姫里でしょ。都合良く妹と仲直りさせられる香里でしょ、
意味不明な北川の台詞でしょ」
美汐「一応この姫里さんというのは、Keyのマスコットキャラのようですけどね。
髪型が似ているから北川さんの妹、という設定が極一部にあるようですが、
それを何の説明もなく持ってこられても困るだけです」
真琴「しかも幽霊だしね」
美汐「幽霊でいる意味。それを北川さんだけが見られる意味。
まったく、説明されていません」
真琴「もっと説明、沢山欲しいわよね」
美汐「一番最後に出てくる"最後の時"や"約束を叶える時間"というのも気になります」
真琴「長いのに最後にこれだもん。疲れちゃった」
- 0009 やみつき (採点:7)
- 真琴「わーっ、美汐がとっても積極的だー」
美汐「積極的なのは相沢さんですっ!」
真琴「あははっ、冗談よぅ」
美汐「……はぁ。さて、実は私が演劇部に入っていた、という設定。
最初はどうかとも思ったのですが、途中で出てきた説明は納得させられる物でした」
真琴「真琴もお芝居、みたかったなぁ」
美汐「そうですね。一番重要なお芝居の部分が跳ばされてしまいましたから」
真琴「そうそう。30秒もキスしてたの、実際に書いたら面白そうなのに」
美汐「それはどうかと思いますが。
実際に相沢さんが舞台に立って何を思ったのか。何を感じたのか。
これを描写する方が、病み付きになる事に対する説得力になると思います」
真琴「美汐に病み付きになってるのは、もーじゅーぶんだけどねっ」
美汐「真琴っ!」
真琴「あははっ」
美汐「……はぁ。お話全体で見れば、帰ってきた真琴の描写もあり、良かったと思います」
真琴「えへへ」
- 0010 雪もよう、ところによりノスタルジィ (採点:10)
- 真琴「あぅー、あぅー、いいお話だったよぅ」
美汐「はい、ティッシュ」
真琴「あぅ、ありがと……」
美汐「真琴シナリオ後、名雪さんの想いを描いたSSは数多くありますが、
このお話はその中でもかなりよかったと思います」
真琴「7年後……なのかなぁ、真琴が還ってきてから」
美汐「そうですね。皆大人になり、自分の過ちを振り返ることができる。
この設定もよかったのだと思います」
真琴「でも真琴、よく分かんなかったことがあるのよぅ」
美汐「はい、なんですか?」
真琴「何で名雪、もう二度と帰らない、なんて思ったんだろ?
真琴と仲直り、したんでしょ」
美汐「私にもよくはわかりませんが、もうこの家には自分の居場所はない、と
思ったのではないでしょうか」
真琴「えー、どうしてよぅ」
美汐「単なる仮説です。私としてはこれらの理由付けに、雪うさぎの件を絡めた
何かが出てくればよかったと思ったのですが」
真琴「あぅー、そうかなぁ。よくわかんない」
美汐「まあ、それを抜いても出来は相当によかったと思うのですけどね」
真琴「真琴、あの『許さないから!』が一番よかったなぁ……」
美汐「真琴のKanonでの最初の台詞ですからね」
真琴「うんっ」
- 0011 プレイアデス(Play-a-Death) (採点:5)
- 真琴「あぅー、なんか暗い話ーっ」
美汐「しかたがないのでしょう。栞さんが亡くなったあとの相沢さんと香里さんの話。
二人が何を求め、何を与えようとしているのか」
真琴「わざと遅刻ぎりぎりになろうとしたりとか?」
美汐「はい。なぜ恋人なのかと聞かれて否定しなかったのか、などですね」
真琴「そこんところ、最後の方で説明されてたけど、結局なんなのかよくわかんなかったの」
美汐「多分……云わんとするところは同じ事なのだと思います。
つまり、今のこの想いを分かち合ってくれる人が欲しい、ということでしょうか」
真琴「でも、あの子の代わりが欲しかっただけ、って……」
美汐「この場合、あの子……栞さんの代わりになれるのは、彼らしかいないわけですしね」
真琴「あぅー、そうなのかなぁ、どーも納得いかないわよぅ」
美汐「それより、私が解らないのは、最後の台詞です」
真琴「え? これって、正式に恋人になる、ってことじゃないの?」
美汐「『私達』でなく『あたし達』ならばそう捉えられるでしょうけれどね」
真琴「あーっ、そっか」
美汐「しかも、このようになっているのはこの場所だけ。
裏読みしたくもなるというものです」
真琴「えー、それ考え過ぎよぅ」
美汐「さて、どうでしょう。筆者の方の解説が楽しみです」
- 0012 思い出という名の道しるべ (採点:2)
- 真琴「ほのぼのーって感じ」
美汐「そうですね。それは良いのですが、やはり冗長だった、という感があります」
真琴「あゆの話なのに、北川と香里のコクハクがメインに成っちゃってるしね」
美汐「そうですね、わざわざ、あゆさんのシナリオ終了後、としなくてもよいお話です」
真琴「それに栞まで生きてるし」
美汐「ほのぼの物とはいえ、やはりお話とするなら何らかの盛り上がりは必要ですし、
それにはメインとなるキャラクターが深く関わる必要があると思います」
真琴「それに、なんで真琴、でてこないのよーっ」
美汐「……これに真琴まで増えたら、さらに収拾がつかなくなっていると思いますよ」
真琴「そか。残念」
美汐「日常の一つ一つの描写は良かったとおもいました」
- 0013 蛍火 (採点:4)
- 真琴「あれ? 香里、死んじゃってるの?」
美汐「最後の場面ではそうですね」
真琴「えーっ、いつの間に?」
美汐「途中で1年も時間が飛びましたからね」
真琴「あぅ? あーっ、ほんとだ……あっけなさすぎよぅ」
美汐「そうですね、もう少し、構成に気を配られたら良かったと思いました」
真琴「それでこの、花の意味、ってなんだったの?」
美汐「カンパニュラ……花言葉は感謝、誠実、共感……そして、思いを告げる、後悔」
真琴「じゃあ、祐一にあげたのって……」
美汐「あれは本当に感謝の意味でしょう。ですが、花を買ったのは相沢さんに出会う前ですから。
後悔、していたということでしょうね」
真琴「で、ちっちゃな子を助けて替わりに死んじゃったんだ」
美汐「そういうこと、なのでしょうね」
真琴「あぅー、暗い話ー。祐一もずーっと後悔してるだけだし」
美汐「そうですか? 私は嫌いではありませんが。
ただ、結局筆者の人は、何を語りたかったのでしょう?」
真琴「あぅー、えーと……よくわかんない」
美汐「私もよくわかりませんでした。雰囲気重視……なのですかね」
真琴「でも、それだけのために香里を殺すなんて、ひどいわよぅ」
- 0014 キスで終わる物語 (採点:2)
- 真琴「はぁーっ、甘かった」
美汐「そうですね。激辛のカレーでも食べたくなりました」
真琴「あははっ。みんなの前で告白しちゃうんだもんねー」
美汐「香里さんの思惑通り、といったところでしょうか」
真琴「でも、面白かったけど、面白くなかったの」
美汐「いつも言っていることですね?」
真琴「うんっ。これ、どこがKanonのSSなのよぅ」
美汐「キャラクタとして相沢さん、名雪さん、香里さんが出ては来ますが、それだけですからね」
真琴「別に祐一達じゃなくっても、いいしね」
美汐「せっかくの名雪さんのお話なのですから、7年の想い、雪うさぎなどを
要素として取り入れてくれるだけでも良かったと思うのですが」
真琴「あとは猫好きなところでしょ、朝弱いことでしょ、足が速いことでしょ、それから……」
美汐「……見た目の要素だけというのはどうかと思いますよ」
真琴「あぅー」
- 0015 らんじぇりーらす (採点:4)
- 真琴「(じー)」
美汐「……普通の下着ですよ」
真琴「あぅ! なんでわかったの?」
美汐「主に視線。大体、こんなお話を読んだ後ですからね」
真琴「あははっ、だってやっぱり気になるわよぅ」
美汐「ふふ、真琴も女の子ですからね。
さて、お話の方ですが女の子達のお話、といいますか」
真琴「なんか恥ずかしい感じよね」
美汐「この感想の書き手は『読んでいて背筋がムズムズする』と言っておりました。
そういう感覚を狙って書かれたのならば、成功といえるでしょう」
真琴「でも陽気すぎるわよぅ」
美汐「そうですね。陰気なのがよい、というわけではありませんが、
Kanon的な要素が悉く無視されているのもどうかと思います」
真琴「まずね、夜遅くまで名雪が起きてるのっ! これ絶対にヘンよぅ」
美汐「私も都合よく、栞さんの友人役で出演させられたような感じですし」
真琴「栞にも、病気のカケラも見えないし」
美汐「いえ、カケラくらいは見えましたが。
まあ結局の所、Kanonでなくても出来る話だったのではないか、と」
真琴「(こくこく)」
美汐「それから最後に一つ。栞さんが自分を呼ぶ時は……」
真琴「『わたし』じゃなくて『私』!」
美汐「……です。ご確認のほどを」
真琴「あ、そうそう。これ、少しだけ点数、高くしたいの」
美汐「珍しい。どうしたんですか?」
真琴「あのね、祐一の台詞で吹き出しちゃったから」
美汐「……まさか……」
真琴「絶妙なタイミングだと思わない? 『親父にも撲たれたことないのに』って」
美汐「……はぁ……」
- 0016 sTrAwbErRy FiElDs fOreVeR (採点:1)
- 真琴「……一体これはなに?」
美汐「さて、なんだったのでしょうね」
真琴「ダークっていうからどういう話かと思ったら……あぅー、気持ち悪い」
美汐「皆あまりにも変わり果てているから……ですね?」
真琴「そうよっ! なんで祐一が精神病になってるのよぅ。
あゆなんて殺されちゃうし」
美汐「支配することに執着する名雪さんモドキ、果たしてそれは愛のためか
本当に狂っているのか。そしてエンディングが意味する物は」
真琴「もうわけわかんないわよぅ」
美汐「結局、これもまた筆者の書きたいことのために、Kanonを使っているだけ、の
作品ですね」
真琴「えーっ、これで言いたい事なんて、あるのぉ?」
美汐「……おそらくは。もちろん、単に醜悪な物を書きたかっただけ、という
可能性もありますが」
真琴「じゃあ、何を書きたかったのよぅ?」
美汐「……世の中に既に、かなりの数のKanonのSSというものがありますよね」
真琴「う、うん、それが何か関係あるの?」
美汐「多くのお話で、私たちキャラクタが書かれます。少しずつ、歪んで」
真琴「えーっ、そうかなぁ」
美汐「各作者の解釈が入ってそうなっていくものだと思いますが、
そうしたキャラクタを極度にデフォルメした姿が――」
真琴「あの祐一や、名雪だっていうの?」
美汐「はい。おそらくこのお話の作者も、これは本編のキャラクタとはかけ離れた
存在だと、認識した上でやってるのでしょう。なぜなら、名前がすべて
カタカナで表記されていましたからね」
真琴「あぅー……秋子さんと栞は漢字よ?」
美汐「それはこの二人が、実際にはこのお話の中に登場しませんでしたから」
真琴「そか……。で、このユウイチやナユキで、何をしたかったの?」
美汐「そのような歪んだキャラクタを使ったSSの非難……でしょうか。
あなた方の書いたSSは、突き詰めればこれと同様だという」
真琴「えー、そうかなぁ」
美汐「さて、真相はどうなのでしょう?」
- 0017 ホロニック・パス (採点:9)
- 真琴「ふぅ……すごいお話だったぁ……」
美汐「はい。秋子さんの職業の謎、夫の謎、というのはジャムの秘密と並ぶ
大きな謎なのですが、ギャグではなく、シリアス方面としてそれを使った作品では、
かなりよくできたお話だったのではないかと思います」
真琴「うん。医者だった、なんてびっくりしちゃった」
美汐「個人的には、名雪さんまで病気にしてしまう件がどうかとも思いましたが」
真琴「でも、遺伝病、なんでしょ。しょうがないんじゃないの?」
美汐「夫がいなくなっている原因と直結しますからね。
ですから、もう少し名雪さんの特徴に結びつける、という手もあったと思います」
真琴「あぅ? 例えば?」
美汐「そうですね……名雪さんが睡眠を多くとらねばならないのは、
この遺伝病の発病を押さえるために与えられていた薬の副作用である、とか」
真琴「あっ、じゃあねぇ、そのお薬、実はあの謎ジャムだった、ってのはどう?」
美汐「それもそれで面白そうですね……と、すみません、本題に戻りましょう。
残念なのは、秋子さんの一人称が本編標準の『わたし』ではなかったことでしょうか」
真琴「そだけど……でも、いいお話だったわよぅ」
美汐「まあ、この内容の重さからみれば、漢字の方が相応しい気もしますが、一応……」
真琴「あとね、なんで突然、秋子さんがやる気になったのか、よくわからないの」
美汐「これは別に解りにくいことはありませんよ。
ただ、もう少しタメを効かせた書き方をされた方が効果的だとは思いましたが」
真琴「それでどういうことなのよぅ」
美汐「夫を自分の執刀で死なせてしまい、また名雪も失敗するのではないか、と
負の意識で満たされている状態だったのですが、夢で見た本の詩の言葉により、
夫の死は名雪を救うため生かせる物だ、と正反対の考え方ができるようになった」
真琴「あーっ、それで、鬱が一気に逆転して、躁になったのかぁ」
美汐「……というところでしょう」
真琴「なるほどー。やっぱり、秋子さんらしくない笑い声だけじゃ、足りないわよぅ」
美汐「そうですね。とはいっても、どんな表現が良かったかは、私にも思いつきませんが」
真琴「はーい! 真琴、れーざーがいいと思うの」
美汐「……はい?」
真琴「ほら、漫画とかで、うしろにぴかーって光が走ったりするでしょ?
あんな感じで……」
美汐「……はぁ……」
真琴「あっ、美汐、何もいわずにどこいくのよぅ!」
- 0018 片翼の天使 (採点:9)
- 美汐「これは面白い設定ですね。あゆさんの復活方法の新解釈ですか」
真琴「えと……なんであゆが二人いて……でも……あれー? あぅー、わかんないー」
美汐「つまりこの世界は、『木から落ちなかったら』というあゆさんの願いが叶った
もう一つの世界なのですよ」
真琴「えーっ、そんなのありなのー?」
美汐「……そういう設定なのですからしかたありません。あゆさん以外のエンドで
あゆさんが消えてしまう時、彼女は一つの願いを託します。
『木から落ちなかったら』、と」
真琴「でもその結果が、このあゆだとしたら、救われないね……」
美汐「まさに本編のあゆと正反対の存在。片翼の天使とはよくいったものですね」
真琴「でもさ、なんでそんなところに、ホントのあゆが現れたの?」
美汐「なんででしょうね。これはお話の中には書かれていませんが、
もしかしたら、昔相沢さんと交わしたはずの再会の『約束』を思い出させるため、
かもしれませんね」
真琴「あゆにとって、『約束』ってじゅーよーだもんね」
美汐「さて、お話自体ですが、設定も面白く、キャラクタもよく書けていたと思います」
真琴「でもやっぱり真琴、この世界のあゆの設定がちょっとやだなー」
美汐「売春婦、ですか。そうですね、私も少々気になりました。とはいえ、
ここまで落としているからこそ、話が引き立っていることも事実。
微妙ですね」
- 0019 12時の魔法 (採点:7)
- 真琴「あぅーっ、残念っ!」
美汐「おや、どうしたのですか?」
真琴「12時の祐一の魔法ってね、あの目覚まし時計に声を入れておくことだと思ったのよぅ」
美汐「……なるほど、そちらの方がより本編に近くなりますね。
ただし、正夢云々の伏線は使えなくなりますが」
真琴「あぅ、そか」
美汐「さて、お話の方ですが、最初はよくある、日常の一部を切り取っただけの話かと思いました」
真琴「あの夢で電話が鳴る前まで、よね」
美汐「はい、秋子さんの事故と電話。それにより引き起こされる……一種のトラウマですか。
これをうまく話に盛り込めており、良かったと思います」
真琴「祐一が怪我しちゃうのがタイミング良すぎるけどね」
美汐「どうですね。いくつか書き手に都合が良く設定されているところが見受けられます。
正夢もそうですが――」
真琴「えとね、流れ星が落ちてくるところっ」
美汐「あれは実際に存在する流星群ですよ。もっともこの話の中ではどうかと思いましたが」
真琴「どして? 最初から祐一が魔法、って言って、見せるつもりだったんでしょ?」
美汐「この流星群のことを名雪さんが知っていたら、どうするつもりだったのでしょう?」
真琴「……全然かんどー的じゃなくなっちゃうわよぅ」
美汐「細かいところは指摘させて頂きましたが、全体的にはよかったと思いますよ」
- 0020 花火は空に、君は地上に (採点:8)
- 真琴「最初あゆが寝てる時は、どーしよーかと思っちゃったわよぅ」
美汐「あゆさんのシナリオでは、こういう状態はありえないからですね」
真琴「うん。栞も死んでるし、名雪と一緒になってないし、舞や真琴なんて出てもこないし」
美汐「私もその部分はどうかと思いましたが、以降、あゆさんの話を土台とした
独自設定ながら素敵な話になっていたと思います」
真琴「名雪の7年の想いでしょ、栞が死んじゃったことでしょ、あゆのことでしょ。
みーんな解決してたもんね」
美汐「そうですね。本来あゆさんの話の際に発生する他の問題を解決していたことは、
とても良かったと思いました」
真琴「それも、美坂チームの友情で、だもんね」
美汐「はい。そのような友情という物が表に出すぎてしまったが為に、
逆にあゆさんに関する動きに違和感があったのが残念でした」
真琴「え、どういうところ?」
美汐「最初に説明した設定変更もそうですが、なぜ花火でみな騒いだらあゆさんが
目覚めたのでしょうか? また花火のことを知っていたのでしょうか」
真琴「あぅー、それはあれ。ほら、学校でのことを夢で見たとか……」
美汐「でしたら、あゆさんが寝ていても、現実世界のことを夢で見ている、
などといった説明が欲しかったところです」
真琴「あぅーっ、そんなことしたら、あゆが目覚めるところのかんどーが
なくなっちゃうわよぅ」
美汐「……それもそうなのですが……あまりに都合が良すぎるというのもまた
興ざめといったところでしょうか」
真琴「あ、そうそう、それとは関係ないけど、なんか段落毎に主人公が変わるから、
ちょっと混乱したわよぅ」
美汐「こういう場合は、三人称で書かれることをお勧めします」
- 0021 憂鬱な自殺者達の午後 (採点:4)
- 真琴「はぁ。なんかドキドキしちゃったぁ」
美汐「最初から謎だらけでしたからね。」
真琴「最後までよんで、なるほどーって思ったけど、やっぱり真琴、納得できないわよぅ」
美汐「どういうところがですか?」
真琴「なんで栞があんな非道い目に合わなくちゃいけないのよぅ。
せっかく病気を治したのにっ」
美汐「おそらく……筆者の人はそれが許せなかったのでしょうね」
真琴「あぅ?」
美汐「数あるKanonのSSの中、栞さんが生き残った後について書かれているSSも多くあります。
しかし、その中で苦しむのは大抵香里さん。栞さんではありません」
真琴「そりゃそうよっ。栞は病気だったんだからっ」
美汐「その病気だから、という言葉を免罪符に、何を言ってもよかったのか、
何をしても良かったのか、何を求めてもよかったのか」
真琴「でも……栞、そんなに変なことを言ってたとは思えないわよぅ」
美汐「はい、私も思えません。栞さんを先に拒絶したのは香里さんですし、
祐一さんは本当に恋人同士がするように、あの一週間を過ごしたのだと
思っています」
真琴「じゃあなんでこんな風になってるのよぅ」
美汐「結局の所、最後の和解……香里さんが優位に来るような和解という物を
成立させるために、この話は書かれたのではないでしょうか」
真琴「どうなんだろ……?」
美汐「筆者の人の解説が楽しみなところです。
ところで、文章自体に気になる点がかなりありました」
真琴「はーい。えと、カギ括弧の前には空白はいらないでしょ、括弧閉じの前に
句読点は要らないでしょ、『・・・』じゃなくて『……』を使った方が良いでしょ」
美汐「秋子さんと香里さんの自分の呼び方も間違っていますね。
これらが気にならなかったのは、筆者の人の文章構成力が高かったからだとは思いますが」
- 0022 眠り姫に恋焦がれて (採点:8)
- 真琴「あぅー、途中まではてっきり、あゆと北川がくっつくと思ってたのにーっ」
美汐「あゆさんと北川さん、珍しい取り合わせでした」
真琴「結局振られちゃったけどね」
美汐「それは、おまじないをもらっただけでも良しとしなければ」
真琴「あははっ、酷いこと言ってるー」
美汐「さて、お話としてその北川さんの想いの他に名雪さんの7年の想いも混じり、
それを解決する方向へと動きます。本編の補完、と言う形もとっており、
良かったと思います」
真琴「でも、北川ってぜんっぜん病弱そうにみえないわよぅ」
美汐「まあ、そこまで深く本編では書かれていませんでしたからね」
真琴「大体、北川、ってナイトって感じしないわよぅ。道化師って感じ?」
美汐「……真琴も随分と酷いことを言ってますよ」
真琴「あぅー、だってー」
美汐「キャラクタも実に彼ららしく書かれていてよかったのですが、
一カ所だけ気になる点があるとすれば――」
真琴「北川は自分のことを『オレ』って呼ぶ、でしょ」
美汐「そうです。大したことではありませんが、変更にさしたる理由もないようでしたので
指摘させていただきました」
真琴「この後、北川と名雪がくっつくのかなぁ?」
美汐「それは正に、神のみぞ知る、といったところではないでしょうか。
ですがそのようなカップリングは珍しいので、何かしたのお話は読んでみたいですね」
- 0023 今と出会うために時計は時を刻む (採点:8)
- 真琴「あぅー、あぅー、あぅー……わかんない……」
美汐「どうしました?」
真琴「だってよくわかんないわよぅ。何この今を刻む時計って」
美汐「一種のタイムマシンでしょうか。過去も未来も自由に移動できるようです」
真琴「それって、ほら、あれが起きるんでしょ? えと……タイム……パ……パ……
パパラッチ?」
美汐「タイムパラドックスですね」
真琴「そうそう、それそれ。過去を変えちゃったら、今も変わっちゃうんでしょ?」
美汐「それについては諸説様々ですね。ただ、今回の時計はまさに今を変える為に
使おうとしているシチュエーションばかりですね」
真琴「今が変わっちゃったら、過去を変えようと思わないから、結局今は変わらない
ままになっちゃうんじゃないの?」
美汐「さて、筆者の人がどこまで考えて設定を作られたのでしょう。
ただ、この件が正しいからこそ、自分の過去は変えられないのだ、という
見方も出来ますね」
真琴「だから、美汐は自分の過去は変えられなかったけど、あゆの過去は変えられた、
ってこと?」
美汐「そういうことですか」
真琴「あぅー、それも同じことよぅ。あゆの過去が変わっちゃったら、美汐に会いに
来ないから、結局あゆのためにこの時計を使おう、ってことになることも
なくなっちゃうんじゃないの?」
美汐「……さて、どうなのでしょう。設定に関しては、筆者の人の解説を
お願いしたいところです」
真琴「じゃあキャラクタだけど、なんかみんな、それっぽくなかったの」
美汐「口調がかなり違いましたね。とくにあゆさんと栞さんが、まるで
別人のようでした」
真琴「あゆがうぐぅって言わないんだもん」
美汐「それもありますが、あゆさんはもっと丁寧な、子供らしい口調だったはずです。
栞さんもそうですね。香里さんと話す時に砕けた感じになるというのは
わかりますが、目上の人間と話す時には丁寧になるのではないでしょうか」
真琴「目上の人間……あっ! 一番重要な美汐よぅ」
美汐「……なにがですか?」
真琴「結局一番最後、美汐って何歳だったの?」
美汐「……単純に計算すれば、29歳という事になりますね」
真琴「やっと年齢が、本体においついたって――あぅーっ、ごめんなさいごめんなさい」
美汐「……はぁ。そんなに年を取っても違和感のない口調なのでしょうか」
- 0024 SMALL TWO OF PIECES (採点:3)
- 真琴「うわー、名雪がすごい嫌な人になってるー」
美汐「どこかで見ましたね。『独占欲が強い/電波な名雪はもう勘弁してくれ』と。
確かにこういうお話を読んでしまうと、その意見に賛成せざるを得ません」
真琴「祐一も、何でこんなすぐに言いなりになっちゃうの?」
美汐「まるでどこかの、鬱ゲームの主人公のようですね。
香里さんもです。確かに、栞さんを失った香里さんの苦悩、ということは
お話としてメジャーなネタではあると思いますが……」
真琴「キャラクタがもうほとんど別人よぅ」
美汐「設定もかなりご都合が入っていますね。
免許を取って数ヶ月なのに四回しか路上運転していない相沢さん、
しかし後を読めば受験期の夏に彼が免許を取ったのは、秋子さんの足を考えてのことなのは明白。
運転していないのは、矛盾してはいませんか?」
真琴「『今度会う時は、青空の向こう側で』ってのもオリジナルでしょ。
説明が全然ないから、説得力がぜんっぜんないわよぅ」
美汐「視点も次々変わるので、感情移入がしにくいです。
もっともこれは、そういう読み方をする方にも問題があるのかもしれませんが」
真琴「香里がマンションに住んでるのも、いかにもこれから落ちます!
っていってるみたいで、わざとらしかったわよぅ」
美汐「さて、この筆者の人がここまでして書きたかったことは何なのでしょうか」
真琴「えと……浮気をする時は気をつけましょう……? あぅーっ、冗談よぅ!」
美汐「……はぁ」
真琴「……冗談でも言わないと、やってられないわよぅ、こんな暗い話」
美汐「確かに救いのない話ですね。私にはこの救いのなさを見せるためだけに
このような話を書かれたようにしか見えません」
真琴「だったらほんとに救いないわよぅ」
- 0025 目くそ、鼻くそと共に散れ (採点:9)
- 美汐「普段私はKanonの要素があまり含まれていない作品は高く評価しないのですが、
この作品はそれを差し引いても素晴らしいと思いました」
真琴「えーっ、真琴はなんだか、不完全ねんしょーって感じよぅ」
美汐「それは、極端な笑える要素がなかったから、ですね?」
真琴「あぅー、そんな感じかも」
美汐「私は逆にその点がよかったと思うのです」
真琴「そうなの?」
美汐「出てくる方々は皆、口調も行動も違和感がありませんでしたし、
無理に笑わせようとしない文章は、何度も繰り返し読むとじわっと笑いが浮かんでくるように思えます」
真琴「まぁ……敵に塩を送る、って所なんかはちょっとわらっちゃったけど」
美汐「どうもギャグやコメディというと、まずキャラを壊したり、突拍子もない状況を設定したりとする中、
純粋に文章を読んだ面白さで勝負されているところに感銘を受けました」
真琴「最後の方の、斉藤のどとーのしゃべりもすごかったかなぁ」
美汐「ただ残念なところが――」
真琴「あぅー、こんなに褒めておいて、やっぱりツッコムんだ」
美汐「それはもう性分ですから。前半あれだけ目立っていた石橋先生が、後半
ほとんど姿を見せなかったのが残念です。あの人の芸を期待していたのですが」
真琴「あ、そういえば出てないねっ。口から火を吐くぐらいはやってくれそうだったのに」
美汐「……それくらいですね。そもそもギャグものにあまり指摘をするのも無粋ですし……」
真琴「真琴はねぇ……美汐の割烹着姿を見たかったなぁ。すっごく似合ってたっていうし……あぅっ! 褒めてるのよぅ」
美汐「……はぁ」
- 0026 ちょっとだけ大人になれるジャムの秘密 (採点:8)
- 美汐「食べたものを成長させる食べ物というものは多々ある物」
真琴「青いキャンディとかでしょ?」
美汐「……また随分と古い例を持ち出してきましたね」
真琴「えと、歌だけ聴いたの。ほら、メタルになってるでしょ?」
美汐「相沢さんの趣味でしょうか……まぁいいのですが。
さて、この話に出てくるジャムは、最初はただのプラシーボ効果だけの
ようでしたが――」
真琴「秋子さんの記憶の一部だなんて、ほんとかなぁ……」
美汐「実際にはそう思いこむことで、自分を守ろうとしたのかもしれませんけどね。
人は精神的に危機的状況に陥ると、別の人格を自分の中に作り出して
本来の人格を守ろうとしますから」
真琴「でもあの写真は……?」
美汐「撮ってから時間の経った写真は、紙が劣化するもの。
それについての記述がないことがどうにも気になります」
真琴「あー、黄色っぽくなったりするわよね」
美汐「ですが、Kanonというお話で見れば、そのようなことがあっても良いのかもしれません」
真琴「うんっ、その方がずっとシンピテキで面白いもんね」
美汐「さて、最初はまた都合良くあゆさんと真琴が水瀬家に居候している、と
思ったのですが、最後に語られたその理由は良かったと思います」
真琴「共に生きたいと思ったから戻ってきた、でしょ。うん、なんとなくわかるなぁ……」
美汐「ただ残念な点があるとすれば、そのような要素が最後の最後まででてこなかったこと。
もっと真琴やあゆさんの話でも、欠片を入れてもらえたら良かったと思うのですが」
- 0027 雪の迷宮 (採点:2)
- 真琴「ただなぞっただけ……?」
美汐「そうですね。しかも時計の録音の部分は、本編抽出テキストからのコピーでしょう」
真琴「え? どしてわかるの?」
美汐「そこだけ、『…』が使われていますから」
真琴「わっ、ほんとだー」
美汐「確かに、このように本編では判らなかった名雪さんの心情を綴る、というものも
補完するという意味合いであるのだとは思いますが……」
真琴「でも面白くなかったの。だって、最後が判ってるんだもん」
美汐「そうですね。他の話の中の一節として、このような部分があれば良かったと思うのですが」
真琴「それから文章も、見にくかったの」
美汐「きっと他の方が書かれると思うので詳細は述べませんが、
一般的な文章作法に基づいた書き方をされることをお勧めします」
- 0028 炉辺に腰掛けて、 (採点:1)
- 真琴「……いったいこれ、何が書きたかったのよぅ」
美汐「さて、わかりません。老成した北川さんが、過去の自分について語っているようですが……」
真琴「名雪と昔会ってた、ってのはわかったんだけど……」
美汐「祐一さんと高校1年の時に会っていた、というのもありますね。
どこで会っていたのか、というのも非常に謎なのですが」
真琴「あー、もう真琴、いちぬけたーっ」
美汐「もしかして何かの作品のオマージュ的なお話だったのでしょうか。
どちらにしろ、KanonのSSとしてはまったく楽しめませんでした」
- 0029 アナタに贈る小夜曲 (採点:3)
- 真琴「あぅー、なんか退屈だったかも……」
美汐「どういうところが退屈だったんですか?」
真琴「うーん、なんか話がだらっと続いていく感じだったからかも」
美汐「そうですね。筆者の人がやりたかったことはよくわかります。
過去の記憶、思い出がもたらした現在の想い、状況。
そして親友の言葉により少しでも変わろうとする事」
真琴「あゆと祐一が会ってたところ、名雪が見てた、っていうのは面白かったけど……」
美汐「思うに、名雪さんが現在の状況を変えようとする、その部分に至るまでが
長すぎたのではないでしょうか」
真琴「あ、そうかも。なんかぜーんぜん、何をしたい話なのかわからなかったのよぅ」
美汐「出来の悪い話というわけではなかったのですが……。文章の力不足、といった感じでしょうか」
真琴「あぅ……ごめんね」
- 0030 おくりもの (採点:5)
- 真琴「わっ、最初だけ読んだら、ギャグSSなのかと思っちゃった」
美汐「私もです。この内容なのに、なんであそこまで極端な冒頭部分だったのでしょう」
真琴「それから霧島先生って、あれだっけ? AIRに出てた人だっけ?」
美汐「おそらくそうでしょうね。まあ重要な役目を負っている訳でもないですし、
キャラクタのイメージが浮かぶ分、よいのかもしれませんが……」
真琴「それでね、真琴わからないんだけど、なんで最後、あゆは目覚めたの?」
美汐「相沢さんからプレゼントをされたから……では弱いですね。
感動的に見せようとしているのだとは思いますが、説得力に薄いと思います」
真琴「1日だけ目が覚めて、また寝ちゃったっていうのもそうよね」
美汐「他にも気になる点として、相沢さんが自暴自棄になったという点が何を意味するのか不明である、
軌跡が何を意味しているのは不明である――」
真琴「大体誰のエンディングの後なのよぅ。あゆは一度目を覚ましてるし、
秋子さんは事故に遭ってるし」
美汐「名雪さんとの会話シーンも、あえて祐一さんが問題なる発言、行動ばかり
しているように見えます」
真琴「それからあゆ、消える時に、
『どうか、祐一君が、みんなが………幸せになれますようにっ!』
なんて言ってなかったと思うし……」
美汐「1年間通い続けた相沢さんが、あゆさんの病室の扉の特性を知らない、
というのも奇妙な話です」
真琴「はぁ、なんかすっごくあちこち、ヘンよぅ」
美汐「1日だけ目覚めたあゆさんとの3人の約束。これを守ろうとする
相沢さんと名雪さん、というテーマは良かったと思うのですが、
そのための他の点の改変が気になってしまいました」
真琴「どーしてーって思っちゃって、全然かんどーできなかったわよぅ」
美汐「もう少し、本編の要素を大事にしてもらえればよかったのですが」
- 0031 沈黙のプロミス・ベル (採点:5)
- 美汐「このお話はアニメ版の後日談、でしょうか。なにしろ――」
真琴「あぅーっ、なんで真琴だけ出てこないのよーっ」
美汐「……ほら、最後の狐が……」
真琴「消えちゃうしーっ」
美汐「確かにあのシーンは謎でした。アニメにはヴェールというアイテムは
出てこなかったはずですしね」
真琴「なんか文章は格好いいんだけど、意味不明なところもたくさんあるしー」
美汐「そうですね。特にあゆさんが逃げ出して以降、謎がたくさんあります。
なぜ相沢さんは名雪さんに電話をかけようと思ったのか。
結局名雪さんの伝えたい言葉、というのは誰に対してのものだったのか。
あゆさんがあの場所に現れると信じて相沢さんが走ったのに、実際に現れることがなぜ奇跡なのか」
真琴「えとね……ホントは名雪があゆの居場所を知ってた、とか。
で祐一もそれを知ってた、とか」
美汐「……それはちょっと無理がありすぎるような気もするのですが」
真琴「あぅー、そうよねぇ……」
美汐「お話のテーマ自体は良かったと思います。他の人間からも好かれている相沢さんと
本当に自分が結婚してしまっても良いのか悩むあゆさん。
本編の性格から考えても、ありえそうだと思われます」
真琴「『ボクのこと忘れてくださいっ』だもんね」
美汐「ですからやはり、これらの謎とも思える部分が解消されればよかったのではないかと思います」
真琴「あと真琴ーっ! せめて人間にしてーっ!」
美汐「それは……まあ……」
- 0032 metaphysical (採点:4)
- 真琴「……それで結局、栞って完全に回復してるの? してないの?」
美汐「判りません。私にはしていない、というように見えますが」
真琴「あぅー、かわいそう……」
美汐「さて、このお話ですが体調を崩しつつある栞さんが、以前の病気の影におびえる、
という実際にあり得そうなものでした」
真琴「でも、解決してないわよぅ」
美汐「解決してない……のか、描写が弱いのか不足しているのか。
4.から5.で、相沢さんと栞さんの様子が突然変わったことに強い違和感を覚えました」
真琴「4.の終わりで二人とも、すっごく沈んでるだもん」
美汐「そうですね。ですから5.の最後の2行がどのような仮定で導かれた物かわからず、疑問と戸惑いを覚えました。
諦めた結果の開き直りなのか、今を強く生きようと納得した結果なのか」
真琴「実は4.と5.の間であゆをみつけてもう一度奇跡を――あぅーっ、冗談よぅ」
美汐「……はぁ。とにかく、その部分の説明が足りないと思われます。
いわば、起承転結の転がまるまるない状態といってもいいでしょう」
真琴「うん、もーすこし、説明が欲しいわよぅ」
美汐「テーマ自体はよかったとおもうのですが」
真琴「ところでこのmetaphysicalってどういうことなの?」
美汐「抽象的に……という意味でしょうか?
……それともこれは人間ならば誰にでも起こりえる問題だという意味でしょうか」
- 0033 めぐり、ひとひら。 (採点:5)
- 真琴「不幸って書いてあったから身構えちゃったけど……ギャグ?」
美汐「一度死んだ存在が生きている人間の前に再び現れる。
……ゾンビではなくて良かったですね」
真琴「あぅーっ、すっごい悪趣味よぅ!」
美汐「冗談です。大体、火葬でゾンビはありえないでしょう」
真琴「そだけど……」
美汐「この設定は面白いと思ったのですが、残念ながらそれを生かし切れていない、
と思いました」
真琴「そうよそうよ。祐一に取り憑いた真琴はどうしたのよぅ」
美汐「……そういえばそれもありますね。守護霊同士の話など出てきたら
面白かったと思うのですが」
真琴「話に出てきただけだもん。大体、祐一が怪我したりしないようにするのが、守護霊じゃないの?」
美汐「……そうですね。それを含めてもっと盛り上がる話にできたとおもうのですが」
真琴「えっ? どんな話?」
美汐「例えば……栞さんのことをずっと想い、気分を落ち込ませたままの相沢さんを見て、
このままではいけないから栞さんのことを忘れさせようと事故を起こす真琴。
記憶を蘇らせようとする栞さんと真琴の間で、超常現象大合戦――」
真琴「あははっ、おもしろそーっ」
美汐「これは極端な例ですが、栞さんの扱いについてもう少し検討をされた方が
良いかと思います」
真琴「後半、全然活躍してないしね」
美汐「結局幽霊化した栞さんに関係なく、相沢さんが香里さんに告白めいたことを
話して終わりになっていますからね」
真琴「最後に『少しだけあたしを強くしてくれた。そしてきっと、相沢君も。』ってあるけど、
全然実感、できなかったしね」
美汐「つまりは、オチが弱い、ということになるのでしょうか。
それからタイトル、これは既存のゲームのタイトルではないですか?」
真琴「あっ、真琴もどこかで見た覚えがあるの。たしかこれも……幽霊の話だっけ?」
美汐「さて、詳細まではわかりませんが。内容も関係あるかはわかりませんが、少し気になりましたので」
- 0034 白の世界に天使はいない (採点:9)
- 真琴「あぅー……悲しいお話だったわよぅ」
美汐「これもまた一つの可能性。舞さんのシナリオに入らず、あゆさんのシナリオにも入らず。
昔のことを思い出していないのですから、名雪さんのシナリオでもないでしょう」
真琴「誰のシナリオでもないみたいね」
美汐「そうですね。可能性とすれば、舞さんと祐一さんの邂逅が舞さんの回復に
繋がったかもしれなかったのですが……」
真琴「そうよそうよっ、なんでわざわざ、不幸になるようにするのよぅ!」
美汐「……それにはそもそもなぜ、舞さんがこのような状態になってしまっているのか、
というところまで考えないといけないようですが……そうですね……」
真琴「えとねぇ……あぅー、真琴もパス……」
美汐「……舞さんか学校で重傷を負ったのはもちろん、自分の力によるもの。
ではなぜ重傷を負ったかというと……魔物が自分の力であることに気がついたため」
真琴「だから自分を消そうとした……の?」
美汐「自責の念……でしょうか。そして相沢さんに出会った時の激情は……
幼い頃相沢さんに出会っていなければ、相沢さんが学校に佇んでいた舞さんの所を
訪れていれば、こんなことにはなっていないのに、ということでしょうか」
真琴「あぅー、わからないでもないけど……。
それでこれから舞と佐祐理、どうなっちゃうの?」
美汐「……一番最後にそれについて暗示されています。
『ベッドの後ろに、割れた花瓶の破片が落ちている。』
と」
真琴「じゃあ!」
美汐「佐祐理さんは再び手首を切ろうとする……のでしょうか」
真琴「あぅーっ、そんなのひどいわよぅ」
美汐「お話自体の内容は私も好きではありませんが、一つのお話としてみれば、良くできていたと思います」
真琴「でも真琴、嫌いっ」
美汐「……嫌い、と思わせるほど、良い出来であったと言うことでしょう」
- 0035 夏もよう (採点:3)
- 真琴「なんか、祐一と名雪が、すっごく幼く見えたの」
美汐「真琴からもそう見えたのなら、よほど幼い感じなのでしょう」
真琴「あぅー、どういうことよぅ」
美汐「言葉通りです」
真琴「あぅーっ!」
美汐「さて、お話の方ですが、秋子さんの在りし日の情景。
二人の共同作業がの結果、残ったものと残らなかったもの。
そしてこれから紡がれていくもの」
真琴「でも、全然秋子さんたちらしくなかったわよぅ」
美汐「そうですね。そもそもこれは、シナリオ上どういう位置づけなのでしょう」
真琴「名雪以外の人、出てこないし……でも名雪さんのシナリオじゃないのは間違いないわよぅ」
美汐「そうですね。秋子さんの怪我の話も出てきませんし――」
真琴「その……くちづけも……」
美汐「名雪さんのシナリオならクライマックスに駅前でくちづけていますからね」
真琴「(こくこく)」
美汐「結果として、キャラクタがKanonの人達の名前だけを借りたように感じました」
真琴「描写とかは綺麗だと思ったのよぅ。天の川とか……」
- 0036 さよならの嘘 (採点:2)
- 真琴「……あぅー、よくわかんなかったわよぅ」
美汐「そうですね。実は私もよくわかりませんでした」
真琴「わ、美汐もなんだー。よかったー」
美汐「……少し悔しいですけれども。このお話の言いたいことがわからなかったのですから」
真琴「あぅー、つまらないとか、面白いだけじゃダメなの?」
美汐「一応考察することを旨としていますから。お話の全体像はなんとなくわかります。
自分を保つために相沢さんに頼ろうとする佐祐理さん、佐祐理さんのためを思って
突き放そうとする相沢さん」
真琴「それはなんとなくわかるけど……」
美汐「わからないのは、この様な状況に至るまでの道筋、ですね。なぜこのような状況になったのか」
真琴「舞と佐祐理って親友なんでしょ? でもなんでそれが全然でてこないの?」
美汐「むしろ、序盤で親友が離れていく、というのが一つの鍵のように思えますが、
これもまた本編からは乖離した設定のように思えます」
真琴「そうよねぇ。理由が全然、書かれてないんだもん」
美汐「結局、Kanon本編の要素が人物以外にでてこないため、感情移入することもできませんでした」
真琴「もう真琴、つかれちゃったわよぅ。嘘付く人、嫌いっ」
美汐「……それを相沢さんが聞いたら、なんというでしょうね」
真琴「あぅっ! あ、あれは、その、だって、嘘って言うか……あぅー」
- 0037 Perfect Boy (採点:8)
- 真琴「うわーっ、せいしゅんーって感じ」
美汐「そうですね。でも違和感はなかったです。
突如なんでもできる転校生が現れ、自分の立つ瀬がなくなる北川さん。
特に完璧足らんとしていた彼にとってそれは自分を揺るがすもの」
真琴「その完璧になろうとしている理由、っていうのがよかったわよねぇ」
美汐「はい。それが結果的に、栞さんのことで苦しんでいた香里さんを支えていた、
と本編を意識させる作りになっているのは良かったと思います」
真琴「でもなんか、ホントに祐一が無敵超人に見えるわよぅ」
美汐「ちょっと格好良すぎる気もしますが……まあそういうお話ですからね」
真琴「恰好良いって言えば、久瀬もかっこよすぎよぅ」
美汐「まあ、舞さんのシナリオに入らなければ会わない人ですし、
仲間には優しいけれど敵には高圧的、という設定は本編と照らし合わせても
違和感のないものだったと思いますよ」
真琴「……そか」
美汐「ただ気になったことがあるとすれば、北川さんの自分の呼び方、でしょうか」
真琴「えと、北川は……『オレ』っていうんだっけ?」
美汐「実は本編では両方使われています」
真琴「えーっ」
美汐「ただ『オレ』の方が使われる回数は多かったですけれど」
真琴「あぅー、じゃあどちらを使えばいいのよぅ」
美汐「両方使う……というのは酷でしょうか。それから序盤、唐突に北川さんの
一人称から、三人称視点に切り替わっている部分が気になると言えば気になりました」
- 0038 彼は友達 (採点:6)
- 真琴「はぁ、よかったぁ。途中どうなることかと思ったけど……」
美汐「そうですね。舞さんが少し分別がありすぎる気がしましたが、良い話でした」
真琴「えー、うじうじと悩む佐祐理より、舞の方が格好良かったわよぅ」
美汐「恰好は確かによかったですね。親友のためを想い、身を引く舞さん、
その想い自体に気がつかず、さらに身を引こうとする佐祐理さん」
真琴「確かに昔のこととかあるけど、読んでていらいらしたわよぅ」
美汐「ですが、その心情は本編から見ても納得できるものであり、
いらいらさせられたとすれば、それは筆者の人の思い通りだったのではないでしょうか」
真琴「あぅ……そか」
美汐「細かい部分についても、Kanon本編を意識させる台詞や描写があり、
良かったと思います」
真琴「一番最後、佐祐理さんが祐一のこと、祐一くんって呼んでるのも、芸が細かいよねー」
美汐「相沢さんと和解した後の佐祐理さんが、自分のことを『私』と呼んでいる部分もそうですね。ただ実際には感じではなくひらがなで『わたし』なのですが」
真琴「わー、細かいー」
美汐「性分ですから。
ただ物語として、少々動きに乏しいのが気になりました」
真琴「えー、そうかなぁ」
美汐「まぁ、他の作品に比べてしまうと、というところではありますが」
- 0039 バレンタインの空模様 (採点:6)
- 真琴「わぁっ、おもしろーい」
美汐「なかなか面白そうな設定ですね。攻撃的なバレンタインとでもいうのでしょうか」
真琴「確かに、8まで行けば勝ち、って感じよね」
美汐「最大の問題として、彼氏の方がこの話を知っていたらまったく意味がない、ということはありますが」
真琴「あぅ……そか」
美汐「さて、このバレンタインにおける模様を各ヒロイン毎に語るという手法。
ヒロイン毎に特色のある内容になっており、飽きさせないものでした」
真琴「でもやっぱり美汐はおば――あぅーっ、ごめんなさいーっ」
美汐「……はぁ。特に良かったと思われたのは栞さんの章でしょうか。
ハンデ、ということが飛び出すとは思いませんでしたから」
真琴「でも祐一、こんなにたくさんの人からお金をたかられて、大変そー」
美汐「これは別に同一世界というわけではないでしょう。
おそらく、平行世界なのではないでしょうか」
真琴「ふーん。理由なしでみんな生き残ってるより、いいかな。真琴も出てきたし」
美汐「ただ、お話としての全体的なオチがない分、弱い感じがしました」
真琴「そうかなぁ。あの種明かしがあったからいいと思うんだけど」
美汐「これは……以前同様の構造を持った話を読んだことがあるからかもしれませんね。
平行世界におけるデートを見せていく、というもの。ただ最後が――」
真琴「あっ、思い出したっ。意味深な1行が最後に書いてあったやつでしょ」
美汐「そうですね。旧KeySS掲示板に載っていたもので、今では作者も思い出せませんが……」
真琴「でもこっちはみんな幸せそうでいいと思うの」
美汐「それもまた一つの感想ですね」
- 0040 sin (採点:6)
- 美汐「舞さんのシナリオではあゆさんは助からず、栞さんも助からない。
その本編上では出てこない、けれど全てクリアしたプレイヤーならば判る状況に
正面から向かい合った作品、でしょうか」
真琴「でもー、なんか香里があんまり悩んでないみたいよぅ」
美汐「それは他のSSに毒されすぎ、というものです。確かに、自分自身を許せずにいる
香里さんの話というものは数多くありますが」
真琴「それでこの話は、あゆが死んじゃったことに祐一も囚われてる、ってわけね」
美汐「そうですね。この二人は互いによく似ていると言えます。
それゆえ、互いが見えているのかもしれません」
真琴「でも、舞と祐一、くっついてるんでしょ? 舞の出番が少ないのがなんかヘンだったなぁ」
美汐「だからこそ、意外性があって面白かったですけどね」
真琴「あぅー、そうかなぁ」
美汐「さて、気になった点としては香里さんの人称でしょうか」
真琴「香里は自分のことを『あたし』と呼ぶ、だっけ?」
美汐「はい、そうですね」
真琴「真琴が気になったのは、このタイトル。sinってどういうこと?」
美汐「罪……またはばかげたこと。確かにこの二人の想いは、当人に取っては罪であり、
他人から見ればばかげたことになるのでしょうか」
- 0041 ミラクル☆パワーの使い方 (採点:8)
- 真琴「うわー、なんか出だしからは想像も出来ないまともな話だったーっ」
美汐「失礼ですよ。まぁ……私も少し驚きましたが」
真琴「でも魔法少女かぁ。いいなぁ」
美汐「…………(真琴も似たようなもののような気がするのですが)」
真琴「あっ、真琴もバトン持てばできるかなぁ……」
美汐「……500円だそうですよ?」
真琴「……無理そう」
美汐「さて、お話の方ですがそのテーマは舞と舞の力の真の和解……でしょうか。
舞の力は本当は人を幸せにするための物。本編でも語られた事ではありますが、
それを一つのお話として書かれていて、良かったと思います」
真琴「でももう少し、ちゃんと書いて欲しかったわよぅ。
結局変身したの舞の格好、よくわかんなかったし」
美汐「そうですね。戦いの場面――着ぐるみ獣のものはおいておくとして――も、
もっと描写が細かければ盛り上がったかもしれません」
真琴「あとね、ミア、とか藍って、なんかもう少しこった名前にすればよかったのに」
美汐「ミア――MIAは舞――MAIのアナグラムですし、藍――AIは舞のMがなくなっただけですからね」
真琴「でもお話自体は面白かったからよかったわよー」
美汐「そうですね。こういう夢のあるお話もいいものです」
真琴「あっ、美汐も魔法少女、やりたいの?」
美汐「えっ、私は……」
真琴「そうよねぇ、美汐、魔法少女っていうより、魔女、って感じだもん」
美汐「……どういう意味ですか?」
真琴「あぅっ、そのっ、別に大したことじゃ……あぅーっ!」
美汐「……はぁ」
- 0042 手探りの旅人達 (採点:8)
- 真琴「舞のシナリオの途中にあゆに出会ったら……? ってこと?」
美汐「そうですね。あゆさんが別れを告げにくる時、もし舞さんや佐祐理さんが一緒にいたら」
真琴「あゆの力に舞が気が付く、ってのが変な感じだけど……」
美汐「夜の学校に忍び込んだ真琴の事も、気がつきましたからね」
真琴「あぅ、そーいえば確かに……」
美汐「佐祐理さんの事態を収拾させる相沢さん。舞さんの事態を収拾させるあゆさん。
それぞれに違和感のない展開で良かったと思います」
真琴「それであゆもきっと助かるんでしょ。よかったわよねー」
美汐「と、展開は良かったと思いましたが、文章……といいますか構成について、
2,3気になる点がありました」
真琴「あぅー、また重箱の隅――」
美汐「……というほど小さな問題でもないと思うのですが……このお話の主人公は誰でしょう?」
真琴「あぅ? えーと……舞……なのかなぁ……?」
美汐「一応物語が佐祐理さんから始まって佐祐理さんで終わっているので、佐祐理さんになるのでしょうか」
真琴「えー、でも一番目立ってたの、舞だったわよぅ」
美汐「はい。舞さんの方が派手でしたから。もちろん、佐祐理さんも行動はしているのですが、些か弱いのです」
真琴「あぅー、でもー」
美汐「それからタイトルの『手探りの旅人達』ですが、これは誰のことを指しているか」
真琴「……祐一と佐祐理?」
美汐「そうですね。3ページ目にそのような雰囲気になっています。
このため、起承転結でいうところの『転』に相当する部分が曖昧になり、物語として
盛り上がりにかけたようになってしまっています」
真琴「内容は、じゅーぶんにすごいことやってると思うんだけどね」
美汐「文章としてメリハリといいますか強弱といいますか、差をつけられれば
もっとよくなったのではないかと思います」
真琴「でも、これでもじゅーぶんに面白かったわよぅ」
- 0043 幼いあの日に見た夢は (採点:4)
- 真琴「あぅー、なんかしっくりこない、っていうか……」
美汐「それは、お話の全体像がつかめないから、ではないでしょうか」
真琴「あ、そうかも。最初は名雪のことを書いてるのに、途中から栞のことに話が移ってるんだもん」
美汐「そうですね。香里さんの中学時代からの想いを綴る形のこのお話、
重要人物である名雪さんと栞さんの話になるのは当然といえ、1ページと2ページで
それが別れてしまっているため、話が飛んだ感じがします」
真琴「あとね、最後のページもよくわからないの。突然栞と夕日のビデオの話が入ったり、
名雪が昔は足が遅かった話が入ったり、病院で出会った女性の話が入ったり……」
美汐「『しっかりしなさいよ』と名雪さんが言われているのも意味深ですね」
真琴「うん。何か繋げると、大きな意味がありそうなんだけど……あぅー、やっぱりわかんないわよぅ」
美汐「私が考えるところですと……人は自分の限界に近づくと夢をみるものだが、
限界は破られるものであり、破られれば夢は覚め、或いは冷めるものだ、といったところでしょうか」
真琴「な、なるほどぉ(あぅー、もっとわかんなくなったわよぅ)」
美汐「もちろん、全然違う可能性もありますが」
真琴「真琴はどちらでもいいわよぅ」
美汐「そうですね。私もこのように、難解な話は遠慮したいところです」
- 0044 三月の空 (採点:9)
- 真琴「……えっ! なんで秋子さん、この人と結婚しようなんて思ったの?」
美汐「……私もびっくりです。7ページ目の後半になるまで、そんな雰囲気はまったくなかったのですが」
真琴「あぅー、あゆ、目を覚ますと思ってたのに死んじゃったぁ、とか、
あゆの親が秋子さんと事故起こすなんて偶然過ぎよぅ、って思ってたけど、
最後のこれで吹っ飛んじゃったわよぅ」
美汐「まあ一応伏線らしき物はありますね。相沢さんも名雪さんも秋子さんの元を
離れつつあり、秋子さんも寂しさを感じている描写が」
真琴「だからって結婚しようと思うとのはなんか違うと思うー」
美汐「それについては、個々の問題ですからね」
真琴「あぅー、そだけど……」
美汐「さて、お話の方ですが、舞さん、もしくは佐祐理さんのシナリオに入った後の
あゆさんの顛末、ということになるでしょうか」
真琴「あのリュックをあゆが背負ってる理由がよかったー。お父さん、いい人ね……」
美汐「そうですね。例え血が繋がっていなくても、子を思う親の気持ちが伝わってきました」
真琴「でも結局祐一、あゆのことを知らずに終わっちゃったんだね」
美汐「もしこの人と秋子さんが結婚することになれば、知ることになるかもしれませんが」
真琴「あぅ、そか。そしたら……どうなるんだろ?」
美汐「それはそれでまた、他のお話、ということになるのでしょうかね」
真琴「あぅー、読みたいような読みたくないような……」
- 0045 応援できない大熱戦 (採点:1)
- 真琴「……突っ込みたいこと、たくさんあるの」
美汐「……構いません、言ってみてください」
真琴「えとね、名雪が好きなのは苺でアイスじゃないの。純粋にアイスが好きな栞には勝てないわよぅ」
美汐「……それから?」
真琴「なんで秋子さん、出なかったんだろ? 秋子さんが出れば優勝間違いなし、なんでしょ?」
美汐「……そうですね。それで?」
真琴「北川潤一って、だれ?」
美汐「……確かにそれは問題ですが……」
真琴「あとね、真琴、結局何個食べれたんだろ?」
美汐「……はぁ」
真琴「……美汐、どしたの?」
美汐「いえ……私はもっと、文章的な指摘を期待していたんですが……」
真琴「どういうこと?」
美汐「名雪さんと香里さんと真琴の一人称が間違っている、とか、三点リードを使って欲しい、とかそういうことです」
真琴「そんなの、内容がすごすぎて、気にならなかったわよぅ」
美汐「……確かにそうですね。
とにかく、笑えませんでした」
真琴「わっ、飛躍しすぎよぅ」
美汐「では真琴は面白かったですか?」
真琴「あぅ……その……あんまり……ぜんぜん。ごめんね」
- 0046 二人、幸せな日々を (採点:8)
- 真琴「……えっ?」
美汐「……驚きますよね。私もです」
真琴「え、じゃあこれ、どこからどこまでが……あれ?」
美汐「最初はただの設定改変されたあゆさんのエンディング後エピローグだと思ったのですが……」
真琴「ホントはあゆは復活しなかった、っていうと、どこからこの話は嘘だったのよぅ」
美汐「整理してみましょう。最後、あゆさんは水瀬家の廊下に立ちつくして独り言を漏らしています」
真琴「うん、人が来たら消えちゃったしね」
美汐「そこでの台詞は『会いたい』、ということは……もうこれ以上会うことはできない、ということ」
真琴「だって前まで、祐一に会ってたもんね」
美汐「もしくは、相沢さんに会っていた、と言う事自体があゆさんの幻想と言う可能性もありますが、
一応、相沢さんにつきたくもない嘘をついた、と言っているので、これはないでしょう」
真琴「じゃあ、寝てる祐一と、あゆの会話は実際にあったってことでいいのかなぁ?」
美汐「そうですね。もう消えたりしないんだよな、と相沢さんに問われて、
一瞬返答に困っていることからも、これは現実でしょう」
真琴「すると……この詩が怪しいのよぅ」
美汐「この詩ははっきり言って、意味不明です。不明ではありますが……」
真琴「現実と夢の境界……?」
美汐「そうですね。もしそうだとするなら話は簡単です。
前半全ては、あゆさんが相沢さんに見せていた夢だ、ということになりますから」
真琴「なるほどぉ」
美汐「この説の補強となるのは栞さんの存在です。栞さんが香里さんと姉妹だという話が何もでてきません。
もちろん、栞さんの姓についても記述はありません」
真琴「え? あ、ほんとだ……」
美汐「現実のあゆさんも相沢さんも、あゆさんのシナリオを通った場合、この二人が姉妹だという情報は入手できませんからね」
真琴「でも、知り合いだから、夢には登場したってこと?」
美汐「だと思います。それに最後のシーン、あゆさんは窓越しに雪を見ています」
真琴「うん……あれ? 最初は桜が咲いてたよね」
美汐「はい。つまり実際の日時は冬――おそらく、あゆさんとの別れの時でしょう」
真琴「え? どうして?」
美汐「相沢さんが風邪を引いていますから。おそらく、あゆさんを約束の場所で待ち、
風邪を引いたと考えられます。あゆさんは姿を現さず、かわりに――」
真琴「この夢を見せた、ってこと……なの?」
美汐「はい。本編中でも幻を見ているような場面がありましたし。
さて、この考えは合っているのでしょうか?」
真琴「でもお話としてはあんまり面白くなかったの。ビックリはしたけど」
美汐「これだけの仕掛けを作って、それで筆者の人は何を言いたかったのでしょうか?」
真琴「あぅー……わかんない……」
美汐「もしこの話が本当だとしても。話全体が冗長でしたしね。
短編で、もっと短く締められていれば、また違った感想になったかもしれませんが」
- 0047 gift for love (採点:9)
- 真琴「うわー……いいなぁ……」
美汐「オリキャラの表記があったのでどういう話かと思いましたが……なるほど、そう来ましたか」
真琴「真琴もトナカイ、乗ってみたいなぁ」
美汐「……そちらですか。サンタさんからのプレゼントはいらないのですか?」
真琴「えっ、トナカイ奪ったら、プレゼントも奪い放題でしょ?」
美汐「……はぁ。さて、一見コメディに見えるこの話も、実際には舞さんの力への葛藤というものが中に見え、
最後にはその力を受け入れ、相沢さんを信じると言うことで大団円を迎えます」
真琴「だからかなぁ、このミカルっていう子、なんか余計な感じだったの?」
美汐「そうですか? 舞さんから母性を、相沢さんから父性を引き出す触媒としての役割が会ったと思うのですが。
確かに、ミカルの成長、の様な物が垣間見える部分が不要にも思えますが……
これくらいならばよいのではないでしょうか」
真琴「あぅー、だってこの子、生意気なんだもん」
美汐「ふふ、まるで真琴みたいですしね」
真琴「あぅーっ、違うもんっ!」
美汐「私としては舞さんが再び力を使おうと思う動機が少し弱かったようにも思えますが、
全体としては実に面白かったです。
冒頭の相沢さんと舞さんの関係が、もっとも重要とされる事柄への伏線になっていたのも面白かったです」
真琴「子供を作りたくなかった、ってとこ?」
美汐「そうですね」
真琴「ヒニンすればよかっただけだと思ったんだけど、ダメなの?」
美汐「…………はぁ」
- 0048 どっぺる (採点:5)
- 真琴「いいなぁ、漫画読みマシン。真琴も後で試してみよっと」
美汐「(私も肩もみ用に一人都合して欲しいところですね)」
真琴「でもなんかすごい話だったね」
美汐「そうですね。天使の人形が三体あった、と言う時点で、本編の感動が滅茶苦茶です」
真琴「大体、最後の一つの願いが七年間で熟成されたから、奇跡が使えるようになったんじゃないの?」
美汐「熟成……いえ、いいのですけれど。まぁコメディですから」
真琴「ま、そっか」
美汐「とはいえ、全体的に弱い感じがしました。弱いと言いますか、どこかで見た設定ばかりで、インパクトが薄いと言いますか」
真琴「刃物狂の舞、とか?」
美汐「さりげなく毒舌の名雪さんとかですね。
奇抜な設定がなければいけない、というわけではありませんが」
真琴「栞と美汐のところも、なんだぁ、ってオチだったしね」
美汐「オチもあんまりといえばあんまりです。数え間違えるなどあっていいのでしょうか」
真琴「自分の奇跡だしねぇ……」
美汐「それならいっそのこと、新しくあゆさんがゲームセンターで取った天使の人形で奇跡を起こす、とした方が面白いくらいです」
真琴「あ、それいいかも。で翌日、みんなして天使の人形使って、祐一が十人くらいになってるの」
美汐「(想像している)――(想像している)――(怖い考えになってしまった)」
真琴「というわけで、もう少し頑張ってね」
- 0049 スティル・イン・ラヴ (採点:3)
- 真琴「へー、美汐の新しい特技だー」
美汐「変身は女の子のあこがれですからね」
真琴「…………」
美汐「……冗談です」
真琴「最初はホントに黒魔術で呼び出したのかと思っちゃったけどね」
美汐「さて、このお話で私が気になった点は――
相沢さんを喜ばせるために、私が真琴の振りをするかどうか、です」
真琴「でも祐一、喜んでたわよぅ」
美汐「それは一日で消えることを知らなかったからです。
それが終われば……また別れを味わうのですよ?」
真琴「あぅ……」
美汐「別れのつらさは、相沢さんも、そして私も知っています。
それだというのに、一時限りの、しかも偽物の再会を、誰が喜ぶというのでしょう」
真琴「うん……」
美汐「そして私がその様なことも考えつかないというのですか。そんな酷なことはないでしょう」
真琴「そ、それはちょっと違うと思うけど……」
美汐「相沢さんの行動もどうでしょう。真琴が帰ってきたら、最初に水瀬家の人に知らせようと思うのではないでしょうか。
なぜなら――」
真琴「家族……だもんね」
美汐「そうですね。それにこれだけ真琴との逢瀬を楽しんでいながら、次は私とデートがしたいと言い出すなど。
バカにされているとしか思えません」
真琴「美汐……怒ってる?」
美汐「怒っているわけではありません。残念だっただけです。
というわけで最後で全てを台無しにされた気分です。点数は相応になりますので、ご了承ください」
真琴「(あぅー、やっぱり怒ってる……)」
- 0050 怨みます (採点:1)
- 真琴「なんか……もう無茶苦茶よぅ」
美汐「栞さんが霊となって戻ってくる。この感想の書き手もそのネタで書いて中編に参加しようとしていました」
真琴「あれ? そうだったの?」
美汐「はい、構想だけで時間切れになったので、こうして感想を書いているらしいですが」
真琴「……よかったよかった……なのかなぁ」
美汐「それはともかく。内容はどうでしょう。私は楽しめませんでした」
真琴「真琴もー。だって『栞が怨霊になって帰ってきた』ってだけだもん」
美汐「あとは栞さんが暴れているだけ。一方的なイジメとも言えますか。
見てて気持ちの良い物ではないですね」
真琴「最後だけちょこっと、香里が怨霊でも栞にいて欲しい、っていい話風を見せようとしてるのが、逆に気に障るわよぅ」
美汐「総じて、面白くなかった、ということで」
- 0051 受精卵 (採点:3)
- 真琴「あぅー、暗い話だったー」
美汐「ダーク、とつけられているだけのことはありますね。
もっとも、前半部分でおおよその展開の予想はつきましたが」
真琴「名雪が子供埋めなくなった、ってのと、香里が今努めてる会社、でしょ」
美汐「そうですね――正確に言えば、私が考えた中で、一番穏便な展開だった、といえるでしょう」
真琴「!?」
美汐「一応考えた中では、『自分の意志を殺して本当に名雪さんと相沢さんの子供生むが、
疑心暗鬼に駆られた名雪さんに赤子を殺されてしまう』とか……」
真琴「!!」
美汐「もちろんこの場合、読者には最後まで赤子は香里さんの卵子のものだと思わせておくと、より効果的ですね」
真琴「(ガクガク)」
美汐「もっと狂気に満ちた話にするなら、夫の昔の恋人の中に自分の子供がいることに耐えられない名雪さんが、
香里さんのお腹を切り裂いて自分の子供を取り戻そうとするとか……。
もちろんこの場合、お腹から出てきた赤子に香里さんの面影を見出し――」
真琴「あぅーっあぅーっあぅーっ(涙)」
美汐「すみません、怖がらせてしまいましたね」
真琴「何でそんなこと考えつくのよぅ!」
美汐「……最初にそのような怖い展開を考えておけば、実際にそう言う話だった場合、
ショックが少ないかな、と」
真琴「あぅー、そうかもしれないけど……」
美汐「もちろん、逆もありますよ。素直に名雪さんと相沢さんの子供を出産した後、
あらためて、相沢さんと香里さん自身の子供を妊娠する、という方法があります。
もちろんこの場合、相沢さんの精子は複数用意する必要がありますが」
真琴「なるほどー。なんでそういう話にしなかったのよぅ」
美汐「……でないと、ダークではなくなりますから」
真琴「……あぅ」
美汐「どちらにしろ、独自の追加設定がまず前提とありすぎるこの話、KanonのSSとしても
楽しめる物ではありませんでした」
真琴「(こくこく)」
- 0052 それは、とても晴れた日で。 (採点:3)
- 真琴「びっくりしたー。突然あゆが死んじゃってるんだもん」
美汐「まったくです。しかも理由について書かれていません。これはおそらく、筆者の人にとって、
『相沢さんと結婚したあゆさんが死んだ』という事実だけが重要であり、
過程やキャラクタには興味がない、ということでしょうか」
真琴「真琴も死んじゃってるし」
美汐「なにやら私たちキャラクタが、道具として使われているような感じですね」
真琴「(こくこく)」
美汐「さて、お話としては、一度死んだあゆさんが、真琴さんの姿をとり再び相沢さんに会いに来る、というもの」
真琴「なんでそんなことが出来たんだろ……?」
美汐「この地に残った力の残滓が集まり、最後の奇跡を起こした……といったところでしょうか」
真琴「だったらもっとすごいこと、起こしてくれてもいいのに」
美汐「そして再び、『約束の場所』で別れる二人。……あまりにも相沢さんが甲斐性なしですが」
真琴「なんかつごーよく、最後のお墓でのシーンを書くために、話が進んでる、って感じがしたの」
美汐「最初のあゆさんの死、があるから余計にそう見えてしまうのかもしれませんけれどもね」
真琴「あとね、真琴一つだけどーしても言いたいことがあるの」
美汐「……なんですか?」
真琴「どーして肉まん、食べさせてくれなかったのよーっ!」
美汐「……はぁ」
- 0053 ハル (採点:10)
- 美汐「あぁ……とてもいいお話でした」
真琴「うん……」
美汐「あゆさんのシナリオでは当然、私は他の人と接点を持たないわけですが、
その世界におけるあゆさんと私の邂逅。私の意識の変化。そしてあゆさんとの友情。
すべてに説得力があり、そして――」
真琴「かんどーてきだったわよぅ、あぅー、ぐす」
美汐「これ以上何も言うべき言葉はありません。短いですが、では」
- 0054 それだけで、なにもいらない (採点:4)
- 真琴「結局栞へのプレゼント、ってなんだったのよぅ」
美汐「最初に出てきた紙袋は実は意味がないものだと思います?」
真琴「あぅ?」
美汐「栞さんが望んだ物はただ一つ、私のことを忘れないで欲しい、ということ。
『それだけで、なにもいらない』はそこにかかります」
真琴「あぅー、そんなの誕生日にプレゼントする事なんて無理よぅ」
美汐「はい。この話はその約束を破る――つまり、栞さんのことを忘れて、香里さんと結婚する、ということですかね」
真琴「えっ、忘れちゃうの?」
美汐「思い出を、とかそういうこと忘れる、ということではないですよ。
むしろ、想い続けることを止める、と言う方が正確なのかもしれません」
真琴「そりゃあ栞は死んじゃってるし、香里は生きてるし……」
美汐「そう、ある意味仕方がないことなのかもしれません。その思い悩む過程こそが、
このお話が書きたかったことなのかもしれません」
真琴「でもあんまり楽しくなかったわよぅ」
美汐「そうですね。相沢さんの一途さなどはよかったのですが。
やはり栞さんの死んだあと、という話が多すぎるのがどうにも……」
- 0055 少年エスパー 北川! (採点:10)
- 真琴「わっ、おばかなコメディだと思ったのにっ」
美汐「実は北川さんを組み込んたヒロイン救済シナリオですか」
真琴「……あぅー、真琴はー?」
美汐「……私と一緒に出てきた、子狐でしょうか?」
真琴「……せめて人間になりたーい!」
美汐「…………。さて、出だしはかなりお気楽な雰囲気の漂う話です」
真琴「奇跡のお試しサービスって聞いて、頭が痛くなったわよぅ」
美汐「ですがその様な軽い話から徐々にKanon本編のシナリオへのリンクを行っていく様は面白かったです」
真琴「舞のシナリオなのに、秋子さんが事故に会うのは都合良すぎると思ったけどね。
その代わりに真琴にしてくれたらよかったのに」
美汐「真琴の話を組み入れるのは難しいですからね。
他にも、結局あゆさんは奇跡を使っていないのでは? とか佐祐理さんが一言も話していないのは仕様ですか? とか
名雪さんが自力で立ち直ったのも都合が良すぎるでしょう、など細かい点はありますが……」
真琴「でも、勢いでぜーんぶ押し流されちゃった感じ」
美汐「そうですね。文章も1文が短いことが逆に、テンポを作っていたように思えます。
まあ、これ以上長い文章にすると、40KBに収まらなかったからでしょうけれど」
真琴「わっ、結構長いんだー」
美汐「長さを感じず一気に読めたのも、面白かったと思えた点でしょう」
- 0056 オリオン (採点:3)
- 真琴「あぅー、なんで栞のシナリオなのに、秋子さんが事故でしかも死んじゃってるのよぅ」
美汐「ありがちの設定改変ですね。相沢さんが幼い頃、長期間こちらに滞在した設定もないはずです」
真琴「なんか、これに出てくる人達って、すっごくムカツクの」
美汐「実は私もそう思いました。全ての人間が、自分の目の前のことしか見ておらず、
理解しようとしていません」
真琴「(こくこく)」
美汐「それに栞さん。『他人にいらない子だとみなされないか』恐れている人間が、
つんとしましているような行動をとるでしょうか?」
真琴「えとね、天の邪鬼なのよぅ、きっと」
美汐「栞さんにそういう設定がありましたか?」
真琴「……ううん、ないわよぅ」
美汐「結局このお話は、オリオン云々について書きたいが為に、都合の良いように設定や進行を作ったものだと思えました」
真琴「そういうの、あんまり面白くないの。だって、こんなの、栞や名雪って思えないんだもん」
美汐「それにしても最後の展開はすごいですね。まるでアニメ版の最終話を見ているようでした」
真琴「栞の方に行くかと思ったら、結局名雪をとるんだもんね」
美汐「香里さんとも仲違いしてしまい、おそらく祐一さんが県外の大学に行ってしまう、
この後の名雪さんが果たして幸福かというとどうでしょう」
真琴「……結構幸福じゃないのかも……」
美汐「それでもこのお話自体は見た目だけ幸せに終わらせていますね。そういうのもあまり好きではありません」
- 0057 好きと言って欲しいだけ (採点:5)
- 真琴「あぅー、なんかびみょーな感じだったの」
美汐「どこがですか?」
真琴「なんか途中、ずーっと佐祐理と久瀬が話してるの、退屈だったわよぅ」
美汐「重要なシーンではあるんですけれどもね。佐祐理さんが舞さんの事が好きであることを再認識する、という」
真琴「でも退屈だったー。佐祐理、ずーっと嘘ついてるし」
美汐「嘘……は言いすぎですね。こういうのを詭弁を弄する、というのでしょうか」
真琴「それから、舞が佐祐理のことを好き、っていうシーン、さり気なさ過ぎて最初、見落としちゃたぁ」
美汐「それはちゃんと真琴がちゃんと読んでいないだけじゃないんですか?」
真琴「あぅー……」
美汐「ですが確かに、もう少し盛り上げても罰は当たらないでしょうね」
真琴「うんうんっ。舞のシナリオを佐祐理さんの方から見る、っていうのは面白かったわよぅ」
- 0058 さよなら、レディバード (採点:4)
- 真琴「……結局何を言いたかったのか、よく分からなかったわよぅ」
美汐「そうですか?」
真琴「だって北川、香里に約束すっぽかされたのに文句、言わないし」
美汐「言うタイミングを逸した、といったところでしょうか」
真琴「ピンタされたのって、実際には何回なのかもよく分からないし」
美汐「そうですね、時系列がはっきりとしません。これは意図的なのかもしれませんが」
真琴「だいたい、これっていつのお話なのよぅ。栞、死んでるの? 生きてるの?」
美汐「……確かに真琴が判らないというのも、もっともですね」
真琴「でしょー。あと、レディーバードってなんなのよう? 女鳥?」
美汐「てんとうむしです。お話の中にも出てきましたよね」
真琴「そなんだ……でもなんててんとうむしなの?」
美汐「言いたいことは何となく解るのですが……突然過ぎる気がしますね」
真琴「最初と最後だけだもんね」
美汐「全体として、焦点のはっきりしないお話でした」
真琴「締まってない、って感じ……かなぁ」
- 0059 お菓子作りって楽しいですよねっ (採点:1)
- 真琴「わーい、肉まん肉まん〜」
美汐「手作り肉まん、いいですね」
真琴「あぅー、真琴、お腹が空いて来ちゃったわよぅ」
美汐「これが終わったら、おやつにしましょうか」
真琴「さんせーっ」
美汐「さて、お話の方ですが、お菓子を作る、というテーマは解るのですが、そこに
ストーリーという物が存在しないように見えます」
真琴「なんかみんな、わいわい騒いでるだけって感じ」
美汐「起承転結ていうところの『転』がない、ともいえます。このため、読んでいるうちに
だらけてしまいました」
真琴「時々、単なる説明だけの文章が入ってるのも、調子が崩れちゃってるの」
美汐「そして最後はお約束とも言える謎ジャムオチ。見飽きました。と言ったら言い過ぎでしょうか?」
真琴「あぅー、真琴も見飽きた感じがするわよぅ」
美汐「もっと栞さんがケーキを作る――それも愛する人のために――部分をメインに書かれたらよかったのではないでしょうか」
真琴「みんなでわいわい、っていうのも、嫌いじゃないわよぅ」
美汐「ですがこのお話の種別は、ラブコメ、になっていますから」
真琴「あっ、そういえば。ラブって感じじゃなかったかも」
- 0060 .79 (採点:6)
- 美汐「…….80……」
真琴「…….81……」
美汐「じゅ、重要なのはトップとアンダーの差ですからっ」
真琴「あぅ……こんなページ、見つけたわよぅ http://members.jcom.home.ne.jp/0145761601/kanon/size.html」
美汐「………………さて、お話の方ですが」
真琴「(あぅーっ、見なかったふりしてるーっ)」
美汐「結局栞さんが怒っていたのは、なんだったのでしょう?」
真琴「えと……祐一のえっちな本を見つけたから?」
美汐「それは切っ掛けだけだったようです。実際には、大人っぽい相沢さんが、子供っぽい自分と釣り合わない――
離れていってしまうのではないか、と不安だったのでしょう」
真琴「えーっ、祐一、全然子供っぽいわよぅ」
美汐「それは真琴が相沢さんと一緒に暮らしているからかもしれませんね」
真琴「あぅ……そかなぁ……」
美汐「もう少し、その部分をはっきり出されると良かったと思います」
真琴「あとーっ、舞も佐祐理も出てきたのに、なんで真琴が出てこないのよー」
美汐「……もしかして、同じような体型の者を出すと、話がややこしくなるから……?」
真琴「……それは考えすぎだと思うわよぅ」
美汐「そ、そうですよね。私も栞さんと体型がほとんど変わらないから、とか関係ないですよね」
真琴「(やっぱりすっごく気にしてるんだ……)」
美汐「……なんですかっ?」
真琴「あぅっ! なんでもないっ、なんでもないーっ!」
- 0061 溶けよ、春の涙 (採点:4)
- 真琴「よかったー。あのまま栞、死んじゃうのかと思ったわよぅ」
美汐「そうですね。何しろ途中まで、奇跡の欠片も見えない話でしたから」
真琴「確かに、あゆが出てきたのが唐突だったね」
美汐「あれは途中まで、栞さんの死に様を読者に見せつけるだけの話だとばかり思っていました」
真琴「あぅーっ、それは悪趣味よぅ」
美汐「それではこのお話の目的はなんだったのでしょう?
相沢さんの目の前での栞さんの復活を感動出来に書きたかったのでしょうか?
それとも、あゆさんによる復活シーンを書きたかったのでしょうか?」
真琴「うーん……わかんないわよぅ」
美汐「両方なのかもしれませんが、どちらにしろ上記の通りその前部分がかなり冗長といえます」
真琴「ずーっと、祐一の話になってるもんね」
美汐「あゆさんが死んでしまう代わりに、栞さんの筋肉衰退が起きるというのは面白い見解だと思いました」
真琴「でもそんなこと、起きるのかなぁ」
美汐「あゆさんと栞さんの要素を崩して、再構築したということですかね」
真琴「あぅ?」
美汐「死んでしまった栞さんの体をあゆさんが引き取る代わりに、あゆさんの生きてはいるけれど
衰えた体を栞さんが受け取った、という感じでしょうか」
真琴「それじゃあ、顔とか変わっちゃうわよぅ」
美汐「そういう要素は、精神――アストラルといってもいいですか。こちらに引きずられるものです」
真琴「あぅー、よくわかんないー」
美汐「ラプラスの魔(山本弘著)にこのような設定によるイベントが出てくるのですが……
こちらの筆者の人もご存じだったのかもしれませんね」
- 0062 トリビアを聞きながら (採点:7)
- 真琴「あぅー、ラーメン、おいしそう……」
美汐「真琴、よだれよだれ」
真琴「あぅっ!」
美汐「さて、Kanon本編とはほとんど関連性のないお話ですか、それなりに面白かったです」
真琴「豆知識が沢山、っていうより、小ネタがたくさん、って感じだったね」
美汐「そうですね。どこかで見たようなフレーズがこれでもかと出てきました」
真琴「一番笑っちゃったのは、マリア様のやつかなぁ?」
美汐「テンプレ化されて有名なフレーズですね。――私はキノコスープより、ブラックカレーの方を推しますが」
真琴「……美汐、そんなの誰も知らないわよぅ」
美汐「……放っておいてください。
気になった点があるとすれば、ページの区切りでしょうか」
真琴「うん、区切りすぎよぅ。なんかじゅーよーなところで次にいっちゃうから、集中して読めなかったの」
美汐「それからこの話のメインは如何に美味しいラーメンを作るのか、というところ。
しかし、そのラーメンがどのように美味しいのか、という描写がないため、
読者がその味を想像することが困難になっています」
真琴「みんな、おいしい、って言ってるけど、どーいう風に美味しいのよぅ」
美汐「ここまでやっているのですから、是非とも料理漫画風に表現して欲しかったところです」
真琴「口からレーザー吐いたり?」
美汐「……味っ子風に、ではなく、美味しんぼ風に、です。
あの説明こそが、トリビアを冠したこのSSにはふさわしかったのはないでしょうか」
- 0063 『After School』 (採点:8)
- 真琴「……あぅー、なんで月にこんなロケットで行こうとしたのよぅ」
美汐「それ自体は、まったく意味がないものでしょうね」
真琴「え? そうなの? だってずーっとロケット作って、最後に失敗してるわよぅ」
美汐「失敗すらも重要ではないのでしょう。重要なのは、北川さんがそれをやり遂げた、ということ」
真琴「でも失敗したら、意味ないわよぅ」
美汐「……真琴が……消える時」
真琴「!?」
美汐「消えると知っていて、でも相沢さんは何をしました?」
真琴「…………」
美汐「名雪さんや秋子さんは、どうでした?」
真琴「……うん」
美汐「それは真琴が消えた後、無駄になってしまうものでしたか?」
真琴「そんなことないっ! ……あぅ……そか」
美汐「このお話の中で、香里さんも名雪さんも、そして相沢さんも大変な目にあって、
自分の行動を悔いているように見えました」
真琴「でも……じゃあなんで北川を手伝ったの?」
美汐「最初は単に、失敗を見届けるため、でしょうね。努力は無駄なことだ、ということを確認するためかもしれません」
真琴「うん……」
美汐「ですが最後、皆わかるのです。例え失敗しても、そこに費やした時間は――
経験は無駄ではないのだ、ということを」
真琴「あぅー、そんなところまで読めなかったわよぅ」
美汐「……実は半分くらい、妄想なのですけれどね」
真琴「えーっ!」
美汐「ですが私にはそう見えたものですから。筆者の人がどこまで意図されて書かれたのか、
それは私にも判りません」
真琴「あぅー、びっくりしたぁ」
美汐「気になる点があるすれば、少々説教くさかった所でしょうか」
真琴「北川の……ものろーぐっていうの? あれがちょっとねー」
美汐「重要な部分を一人語りで終わらせるのは、損というものでしょう」
- 0064 13月になれば君に贈りたいものがあるんだ。 (採点:9)
- 真琴「なんていうか……セツナイっていうか……あぅー、なんていったらいいか、よくわかんないけど……」
美汐「全員が理由もなく助かっているお話も多いですが、こちらのお話はそうではありませんね。
しかも相沢さんはそれに、気がついてもいない――」
真琴「薄情なんだからっ……仕方ないんだけど」
美汐「いえ、相沢さんもそれとなくは気づいるようですね。理解していると言うよりも、
感じている、という方が……感じさせられている、といった方が正しいでしょうか」
真琴「それって……2ページの最後のものろーぐな部分?」
美汐「はい。『例えば、朝』で始まる4行ですね……」
真琴「あぅ……あっ、これってもしかして、あゆ以外の4人のこと?」
美汐「そうなりますか」
真琴「確かに、突然猫とか出てきて、違和感はあったのよぅ」
美汐「これはよいのですが、今回の話で大きな割合を占める折り鶴が微妙に乖離しています。
これも先の話に結びつけられたらよかったと思いました」
真琴「どうやって?」
美汐「折り鶴を作った理由、これに絡めるとかはどうでしょう。その様な不安感から逃れるために、
目の前の手助けできる事態に手を貸そうとした、とか」
真琴「なるほどー」
美汐「しかしまだこの話には解らないところがあります」
真琴「あっ、タイトルでしょ。13月ってなによぅ」
美汐「それもありますが、物語最後の節ですね。一体これは、誰が誰に対して語りかけているのでしょう?」
真琴「えとね……あぅー、全然わからない」
美汐「例えば……筆者の人がゲーム内のキャラクタに対して、でしょうか?」
- 0065 ミス・ムーンライト (採点:6)
- 美汐「本……ですか」
真琴「昔作ったわよぅ。印刷所に行ったりして大変だったんだからぁ」
美汐「それは別の次元の記憶ではないのですか? まぁいいですが」
真琴「でも、なんかすっきりしなかったのよぅ。美汐が本を作って、それでどうしたの?」
美汐「そうですね。私が自分の経験を本にして文化祭で配賦する、という案は面白いのですが、
生かし切れていないように思えました」
真琴「久瀬の説教とか、言いたいことはわかるんだけど、全然このお話と関係ないし」
美汐「あれはおそらく、他のSS書きに対して、筆者の人が言いたかっただけなのでしょうね。
別に自分の言いたいことを書くのは構わないと思いますが、今回のお話に対しては、
完全に流れを遮る効果しかなかったと思います」
真琴「あとね、久瀬もすっごく嫌みなだけだったの」
美汐「お話に起伏をつけるための対抗役として出した、という意図が見え見えでしたから。
人間としてのらしさが感じられなかった、といいますか」
真琴「本の内容に実は感動して買ったんだ、とかだったら面白かったのに」
美汐「それはそれで、どうかと思いますが」
真琴「最後も突然、祐一が勇気をくれた、ってコクハクしてるけど、これも気になったの」
美汐「どのように、とか、どうやって、とか描写が、何もありませんでしたからね。
結局のところ、全体的に説得力不足、というところですか」
- 0066 『回転演舞』 (採点:1)
- 真琴「えと……お笑い?」
美汐「……だとしても笑えませんね」
真琴「どうしたらいいんだってやつねっ」
美汐「……死んだ相沢さんが別の人間になって舞さんと佐祐理さんの前に現れる。
いかようにも料理の方法はあったと思うのですが、こちらの話はまるで、
下ごしらえの時点で出されたかのようでした」
真琴「だいたい、なんで、どうやって、帰ってきたのよぅ」
美汐「どうして女性化したのか。何故十数年後なのか」
真琴「大体何よ、放尿ってー」
美汐「インパクのとある台詞で読者の目を惹きたい、というのはわかりますが、
何の伏線もなく出されたらむしろ引くだけです」
真琴「あぅ……そーじゃなくても、ひくわよ、ふつー」
美汐「それから、公衆の面前で剣など振り回したら、銃刀法違反で取り調べられるでしょうし、
何も知らない相沢さんの両親も気にしなかったのでしょうか?」
真琴「結局、説得力が足りないってやつ?」
美汐「そうですね。自分の好きなように人物を動かし設定を作るのが二次小説の醍醐味かもしれませんが、
そのための説得力をもたせるという作業を怠らないでください」
- 0067 恋人達へのポートレイト (採点:10)
- 美汐「じわり、と胸が温かくなるお話でしたね」
真琴「うん……あぅー……ぐしゅ」
美汐「……はい、ティッシュですよ」
真琴「あぅ、ありがと……」
美汐「栞さんが死んだ後のお話というものは数多くありますが、その様な話の大半は残された者の苦悩が書かれています。
しかしこのお話から伝わってきたのは、香里さん、そして相沢さんがいかに栞さんのことが好きだったか、という想い。
とてもよかったです」
- 0068 そして世界は、またひとつ (採点:5)
- 真琴「あぅー、お話は面白かったけど、あんまりKanonって感じがしなかったわよぅ」
美汐「そうですね。仲の良い――恋人になるほど――の4人組の友情、というものは
目新しいものでもありません。良い物だとはおもいますけれどもね」
真琴「内容もそうだけど、みんな、自分のことの呼び方が違ってるんだもん。
口調はそれっぽかったけど」
美汐「名雪さんは『わたし』、北川さんは『オレ』、香里さんは『あたし』ですね」
真琴「(こくこく)」
美汐「お話の内容――構成などはうまかったと思います。単純な恋人同士である相沢さんと名雪さんの
単純な喧嘩に対応させた、複雑な関係の北川さんと香里さん」
真琴「チェーンに指輪つけて、その時の気分を知らせる、なんてヘンなの。
好きなら好きで、くっつけばいいのに」
美汐「香里さんが気分屋、というのは面白い設定ではあると思いますが、Kanon本編とは乖離しているように思えます。
自分の気持ちを切り替えることが出来ず、思い詰める性格だからこそ、妹はいない、と
思いこまなければならなくなったのですからね」
真琴「そうそう、北川もすごいよねー。料理がうまくて、お金もあって、香里を支えて……」
美汐「まぁ……いつも北川さんといえば非道い目に合うのが定番でしたから、こういう役柄もたまにはよいのではないでしょうか」
真琴「役柄、かぁ」
美汐「結局、Kanonのキャラクタを使ったお芝居、のようにしか見えなかった、ということです」
真琴「奇跡が五回も起きてるしね。つごーよすぎよぅ」
- 0069 はっぴ〜・はっぴ〜・くりすます (採点:4)
- 真琴「わーっ、真琴の話だー」
美汐「……何故私がこんな……」
真琴「ほら、人って車に乗ると、性格変わるって言うし」
美汐「……試してみますか?」
真琴「(ぶんぶんぶん)
美汐「……はぁ。さて、せっかくの真琴と私のお話なのですが、内容は誰が演じても変わらないようなものでした」
真琴「あぅー、でもこの電話のやりとり、悔しいけどそっくりよぅ」
美汐「綺麗に役にはまっていた、といったところでしょうか。ですが、恋人にプレゼントをするために
バイトをする男、気づかない女、そして喧嘩、最後に和解、というパターンは、
世間一般的にあまりにもありがちだと思います」
真琴「そうかも。祐一が最後、サンタでやってくるって、わかっちゃったしね」
美汐「お話そのものの出来は良かったと思います。ですがもう少し、Kanonらしさ、
といいますか、そういうものを組み入れて欲しかったと思います」
真琴「あ! そうだっ! そもそもなんで真琴、祐一と離れて暮らしてるのよっ!」
美汐「……ふふ、そうですね。真琴なら、相沢さんといつも一緒にいたいですからね」
真琴「えっ、あっ、ち、違うわよぅ、ただね、そのね、あぅーっ」
美汐「例えば二人が別れて暮らすのに、どんな経緯があったのか。そういう部分にも気を配って欲しかったと思います」
- 0070 recollections birthday (採点:4)
- 真琴「あぅー、なんか盛り上がらなかったー」
美汐「一弥さんのことに囚われている佐祐理さんが、舞さんと相沢さんにより開放される。
お話としては多くある物ですから、もう少し差別化を図れる何かが欲しかったと思います」
真琴「なんで祐一たちにちょっと言われただけで、一弥のこと振り切れるのか、わからないわよぅ」
美汐「説得力不足……といったところでしょうか。
全体的に丁寧に書かれているという印象は受けましたが」
真琴「でも、舞が自分のこと『あたし』って読んでるのが、すっごく違和感あったの」
美汐「そうですね。それから、僅かな改行だけで視点の変更が行われるのも、文章を読む妨げになりました」
真琴「もう少し頑張ってねっ」
- 0071 笑顔。 (採点:9)
- 真琴「あぅー、あゆの学校が本当にあったら、って話だ、ってのは解ったんだけど、
途中の授業の内容、真琴もよくわかんなかったわよぅ」
美汐「そうですね、かなり難しい内容でしたね。私は面白かったですが」
真琴「だってこんなの、お話のすじには関係ないじゃない」
美汐「そうとも言えませんよ。全ての議論は一つに集約します。『心』へと」
真琴「『心』ねぇ……。なんでこの『先生』ってのは、『心』を集めてるの?」
美汐「おそらくは、何らかのエネルギーとして使用できるからでしょうね。
この『学校』を、あゆさんの体を作るのに、人の心が使われている、と書かれていますから」
真琴「あぅー、ホントにそんなこと、出来るのかなぁ」
美汐「だからこその、ジャンル表記がSFなのでしょう。これらの設定は実に面白かったです。
学校の存在する理由、あゆさんが復活できた理由、そこに関わるあゆさんのお母さんの話」
真琴「真琴は一番最後のところがよかったなぁ。泣きながら話をして、でも笑おうとしてた、ってところ。
これがタイトルの、笑顔ってことなんでしょ?」
美汐「そうですね。欲を言えば、前出の授業に、心と絡めて笑顔について――笑うことについても
記述があればさらに良くなっていたと思うのですが」
真琴「人が笑うのはなんでだー、とかそんな感じ?」
美汐「はい。せっかくタイトルにまでしている単語なのですからね」
真琴「あとね、1カ所気になったところがあるの。
途中で先生、あゆの心を連れて行く理由を知らない、って行ってるのに、あとでちゃんと、
あゆのお母さんから頼まれたって言ってるの。どっちがホントなんだろ?」
美汐「……一応理由をつけると、他の心あるものに聞かれたくなかったから、学校内では嘘をついた、
という考え方もできますが……さてどうでしょう?」
- 0072 パーフェクション − Perfection (採点:4)
- 真琴「あれ? どうして栞、一人で留学なんてしちゃったの?」
美汐「いつまでも誰かに頼ったままの自分では嫌だ、ということでしょうか。
頼る――というより、縛られる、といった方がいいかもしれません」
真琴「そうなの? なんかそういうこと、栞って考えないような気がするけど……」
美汐「このお話は本編から4年後のようですから。人となりが変わっていても不思議ではないでしょう。
口調もそうですね」
真琴「じゃあ、その空白の4年間に、心変わりしたってこと?」
美汐「心変わりとも違いますが……きっと相沢さんも香里さんも、自分を犠牲にしても他人を助ける人ですから。
そんなことを4年間も続けられて、離れた方がよいと本能的に思ったのではないか、
というのが香里さん自らの解析のようですね」
真琴「あぅー、祐一、そこまで人が良くないと思うけど……」
美汐「それに関しては筆者の人の解釈しだいですね。
ただこのお話の場合、まず最初に留学に対する試験の話と、試験に乗り気でない相沢さんの話が先に来てしまい、
そちらにばかり気を取られてしまいました」
真琴「あ、そうそう。祐一、なんでやる気がないのかすっごく謎だったし」
美汐「もちろん、本来の理由を隠して最後にネタばらしをする、というのは一つの手法ではあると思いますが、
今回はそれが悪い方に働いているように見えてしまいました」
真琴「あぅー、読み終わったときに、『それで結局なんなの?』って思っちゃったの。
ごめんね」
美汐「つまらなくはなかったのですが……面白くもなかった、といったところでしょうか」
- 0073 心、ひらいて (採点:5)
- 真琴「わっ、いきなり祐一のお母さんとお父さん、死んじゃってるよぅ」
美汐「そのために飛行機まで落としますか。なかなか豪快ですね」
真琴「あぅーっ、豪快とかじゃなくてーっ」
美汐「そうでしょう。このお話のために、本編に出てこない人を作り、殺してしまったのですから」
真琴「そうまでしてこのお話、何が書きたかったんだろ?
ショックで心が凍り付いちゃう、ってこと?」
美汐「それはあくまで過程でしかないですね。
重要なのはあゆさんが木から落ちた時と同様に、心神喪失状態だったとしても、
名雪さんの気持ちを拒否した、ということです」
真琴「あ、そっか」
美汐「もっとも――同じ過ちを2回繰り返した名雪さんもどうかと思いますけれどね」
真琴「あぅー、それはどうかと思うわよぅ」
美汐「ですが……あゆさんの時に拒絶された、というのは名雪さんにとって大きなトラウマだったはずです。
それをこうも簡単に破られるとどうも気になります」
真琴「えと……もしかしたら、あゆの時みたいに祐一が、何か忘れてちゃったりするのが嫌だった……とか……」
美汐「なるほど……そのために相沢さんにあえて気持ちを伝える……という展開であれば、納得できたのですが」
真琴「もっとそういうところ、凝ればよかったのにね」
美汐「残念でした」
- 0074 幸せを掴んだ男 (採点:2)
- 美汐「……これだけ引っぱって妄想オチですか。そんな酷なことはないでしょう」
真琴「……酷、なの? 真琴あんなへんな料理、食べたくないわよぅ」
美汐「このまま行けば、肉まんを材料にした料理が食べられたのかもしれないですよ?」
真琴「あぅっ! あぅー、でもなぁ……」
美汐「さて、なにやらサイズ不足のために急遽オチの部分を付け足したようにも見えますが、それはさておき。
内容に対して、あまりに文章が冗長だと思いました」
真琴「というか、あんまり面白くなかったから、長いだけ、って感じたのかも」
美汐「相性の問題もあるのでしょうが、文章自体が面白いと思えませんでした。
本来あり得ないような内容の事を、大げさに書き連ねるだけでしたから」
真琴「あぅー、でも秋子さん、ホントに何を材料にしても、料理作りそうだけど……」
美汐「……そんなにいかがわしい本で作られた料理を食べたいのですか?」
真琴「(ぶんぶんぶんぶん)」
- 0075 ひろいそらにつばさを (採点:5)
- 美汐「……大方、予想通りでしたか」
真琴「あぅー、えーと、ベッドに寝てる祐一が本物で、舞と佐祐理と一緒に暮らしてる祐一は夢の中、でしょ」
美汐「そうですね。おそらく魔物との戦いで、舞さんは死亡、相沢さんは眠りについたまま――
あの、三人で暮らす夢を見たまま起きない、といったところでしょうか」
真琴「じゃあこの少女、って誰なの? あぅ、現実の方で、佐祐理じゃなくて、最後に翼が生えて飛んでく方」
美汐「可能性として舞さん――まいさんかもしれませんが――とあゆさんが考えられますが、
おそらくあゆさんでしょう。もちろん、魂だけの存在……幽霊のようなものでしょうね」
真琴「あれ? そうなんだ。舞かと思ったのに」
美汐「舞さんだったら佐祐理さんに対しても反応するでしょう。それに夢の中の情景でも、
あゆさんの言葉によってイメージが変わったりしていますからね」
真琴「そっかぁ……。やっぱり羽、っていうとあゆ、って感じ、するしね」
美汐「あゆさんは見守っているのでしょう。相沢さんが目覚めるまで――
つまり、籠の中から出ても良いと思えるようになるまで。夢の世界に介入しつつ」
真琴「ふーん。そうなんだぁ。ヘンな設定のお話ー」
美汐「そうですか? 面白かったですけれどもね。ただ、いくつか解らない描写があって、困っていますが」
真琴「え? 美汐が解らないのなんてあるんだ」
美汐「一つは、ホオズキの香りはなんだったのか。少女と鳥のダンスは何を意味していたのか」
真琴「最後のシーン、見た目は綺麗そうだけどね」
美汐「これだけの話ですから、何か意味はあるのかと思ったのですが……どうでしょう?」
- 0076 遺書 (採点:4)
- 真琴「猫引っ掻き病? ヘンな名前ー」
美汐「……と思ったのでした、一応調べてみたところ本当にある病気のようですね」
真琴「えっ! ホントに?」
美汐「猫に引っかかれた傷から、蚤などを媒介する病原菌が体の中に入り、リンパ節が腫れるもののようです」
真琴「なんだぁ。これが原因で、猫アレルギーになったのかと思ったのに」
美汐「私のそう思いました。というより、それなら設定補完ものとして楽しめたのですが……」
真琴「秋子さんが名雪のことが大事だ、みたいなことが書かれてるだけの話なんだもん。
あんまり面白くなかったわよぅ」
美汐「目新しさ、というものはなかったですね。ストーリー的にも盛り上がりに欠ける内容でした」
真琴「あと、このタイトルの遺書、って結局なんのことだったの?」
美汐「わかりません。特に本文中、それを示すものはなかったようですし……」
- 0077 かけがえのないひとつの言葉 (採点:6)
- 真琴「わーい、真琴の話だー」
美汐「妖狐から人間へ。どのような経緯を辿って変身したのか、というお話ですね」
真琴「タマモ……ってどういう意味があるの?」
美汐「以前そういう名前の妖狐が出てくる漫画があったような気がします。あれは女性でしたが」
真琴「ふーん。ゆいしょ正しき名前なのかなぁ?」
美汐「そんなところではないでしょうか。
さてお話の方ですが、狐の真琴視点で進む物はなかなか目新しく、面白かったです」
真琴「美汐の『あの子』も出てきたしね」
美汐「そうですね。行動の指針をあの子から受けていたら、という設定も、時々見かけるとはいえ、
しっかりと書けていたと思います」
真琴「もっと盛り上がればよかったと思うけど。夢の中の記憶じゃあやっぱり盛り上がらないわよぅ」
美汐「もっと今の時間とのリンクが出来れば、よかったと思うのですが。
それから気になったことと言えば真琴の口癖ですか。『あうー』ではなく『あぅー』と小文字なのですよ」
- 0078 ガラス/ラフ・メイカー (採点:7)
- 真琴「あははっ、ガラス職人だって」
美汐「突拍子もない最後は驚きました。久瀬さんは、ガラスの中に何かを見いだしてしまったのですね」
真琴「何かって、何?」
美汐「さあ……一応3章の最後で説明はされているようですが、どうにもわかりません。
自分自身=魔物であり奇跡であり、それを舞さんが壊そうとしていた。
だから自分自身を変えようとした、ということなのでしょうか」
真琴「あぅー、へんなの。もっとちゃんと書けばいいのに」
美汐「そうですね。特にこのお話は、久瀬さんの話と相沢さんの話が交互に出てくるので、
流れが寸断されてしまっているように思えました」
真琴「久瀬のことを書きたいんだったら、祐一の方、必要ないわよぅ」
美汐「あゆさんも突然登場しましたしね。あそこであえてあゆさんを登場させる意味があったのかどうか」
真琴「奇跡、って言葉を香里が嫌ってるから、栞はやっぱり死んじゃってるのかなぁ、って思ったら
なんか生きてるみたいだし」
美汐「舞さんだけ死んでおり、他の人間が生きてる、というのはどうにも都合が良すぎる気がしますね」
真琴「……でも真琴、でてきてないわよぅ」
美汐「出現率、低いですから」
真琴「あぅーっ、そういう問題じゃないーっ」
美汐「タイトルもガラス/ラフ・メイカーと二つに区切られており、同時に二つのことを書こうとしていたようではあるのですが、
一つについてもっと詳しく突き詰めて書かれた方がよかったのではないでしょうか」
真琴「真琴は久瀬の方がよかったと思うの。ガラス職人なんて、珍しいし」
- 0079 A TAIR 〜 真実の空に還る時 〜 (採点:3)
- 真琴「……あぅー、なんかよくわかんなかったけど……結局、この人、死んでるのよね?」
美汐「そうですね。交通事故を起こし死んでしまった人間の魂が――現世に未練を残したままの魂が
まいさんの力により1日だけ学校生活を送れるようになった……ということですか」
真琴「でもこれって、すっごくヘンだと思うのよぅ」
美汐「どうしてですか?」
真琴「何で交通事故起こして、学校の人が誰もそれを知らないの?」
美汐「通学中の事故ですからね。両親には知らされているわけですから、学校にも伝わるはずですね。
それとも、まいさんの力により、学校の人は全員記憶が改ざんされているのでしょうか?」
真琴「あぅー、何人いるんだろ……?」
美汐「それだとしても、その1日が終わった後も、事故が起きたと言うことを知らない状態の人がいるようですし、
どちらにしろ矛盾した状況になっているように思えます」
真琴「大体、まいにそんなすごい力、あるのかなぁ?」
美汐「どうでしょうね。そもそも、なんでまいさんが彼のことを助けようとしたのか、も謎です」
真琴「それからね、この主人公が『呪縛から解放してくれる』なんて格好つけたこと、まいに言ってるけど、
いつ知ったの? そんなこと」
美汐「このようなクライマックスのシーンで格好をつけた台詞を言わせたいのはわかりますが、
突如整合性のとれない台詞が出てきても、滑稽なだけだと思います」
真琴「それからこのタイトルの、A TAIRってどういうこと?」
美汐「さて、よくわかりません。ONEのBGMにA TAIRという曲がありますがこのことでしょうか?
どちらにしろ、TAIRという単語はないのですけれどもね」
- 0080 友情 (採点:1)
- 真琴「……はぁ」
美汐「筆者の人には真に申し訳ないと思いましたが、なんど放棄しようとしたことか」
真琴「みんな、だーれも、それっぽくないし」
美汐「キャラクタの名前を使えば、イチゴサンデーを出せば、ジャムを出せば、
それでKanonのSSになるとお思いですか?」
真琴「ギャグもつまらないし。全力で空回りしてる感じよぅ」
美汐「勢いはありましたが、勢いだけ、でしたね」
- 0081 天使の一片 (採点:6)
- 美汐「非常に惜しい作品でした」
真琴「あぅー、中身はよかったと思うの。でも文章が……」
美汐「読みづらい、といいますか。特に気になったのは、『−−』ですか。
通常、『――』を使うべきです」
真琴「あと、こんなのたくさん並べられても、見にくいわよぅ」
美汐「『……』もそうですが、これらを多く並べで会話などの『間』を表すことは通常行わない物です。
間を表したかったら、地の文で表現するのが一般的ですからね」
真琴「それがなければ結構よかったわよぅ。
なんとなくあゆに会えないか、って空に向かう気持ち、何となくわかるもん」
美汐「そうですね。そのような動機の部分は、そして最後の部分はよかったと思います。
もう少し最後は余韻があってもよかったと思いますが」
真琴「じゃあ、中間はどうだったの?」
美汐「病院であゆさんの病室を偶然見つけてしまうというのはまだいいとして、
その後の展開が、あゆさんのシナリオのいいところを抜き出しただけのように見えてしまいまして」
真琴「あぅー、でも、だからよかったんだと思うんだけど……」
美汐「それについては好みの問題ですかね」
- 0082 天星小輪 star ferry (採点:7)
- 真琴「あぅー、もし真琴がこういう立場だったら……どうしただろ」
美汐「相沢さんの進路次第では、十分にあり得る話ですね。もっともこれは、真琴だけに限らず、
あの土地に深く結びついた――名雪さんやあゆさんでも同様になるかと思いますが」
真琴「うーん、やっぱりわかんないわよぅ」
美汐「どうしてですか?」
真琴「だってあの真琴、どうして祐一と一緒に行くのにどんな問題があるのか、わからないんだもん」
美汐「そうですね。その部分が弱かったと思います」
真琴「あっ、もちろん、秋子さんや名雪と一緒に暮らすが嫌ってことじゃないんだけど……」
美汐「『家族』をとるのか『恋人』をとるのか。本編中、真琴が求めたものは家族。
だからこそ、家に残りたい、という選択肢もわかるのですが……」
真琴「あとね、祐一は真琴と結婚してる、ってちゃんと言ってるのに、うじうじ悩んでるし」
美汐「それは……しかたないですね。二人で一緒に暮らすとなると、お金やなにやら、色々と必要になりますから」
真琴「そういうのが、ちゃんと書かれてないんだもん」
美汐「話を盛り上げるのであれば、何で苦悩しているのか、などの点をもっと明確にした方がよいと思います」
- 0083 恋は唐突に、急発進で (採点:1)
- 真琴「……この佐祐理、偽物よぅっ!」
美汐「……なんといいますか。佐祐理さんはもっとクレバーな方だと思ったのですが」
真琴「恋するのは自由だけど、道ばたでいちゃつかないでよぅ」
美汐「どうしてそこまで壊れたのか、明確な理由が欲しかったですね。
そもそも、恋を自覚したのは朝相沢さんのところに行ったとき、と言っていますが、
それでしたら冒頭の教室での様子はどういうことなのでしょう?」
真琴「矛盾してる?」
美汐「設定系の矛盾でしたら、他にもあります。
はちみつくまさん、は舞さんのシナリオに入らないと舞さんは使わないはず。
『みまみま』は口にものをいれて『逃がした』と言ったからのものであり、普通使うものではない。
そもそも、この話は何月何日のものですか?」
真琴「そいえば、栞も出てきたしね」
美汐「いくら話のジャンルがラブ、だとしても、説得力のない設定は滑稽なだけです」
真琴「(こくこく)」
美汐「それから、的は射るものであって、得るものではありません。ご注意を」
- 0084 俺の学校は戦場だった? (採点:8)
- 真琴「あははっ、無茶すぎておかしーっ」
美汐「ギャグ、という種類だけのことはありますね。相沢さんと香里さんが踊り出した時にはどうしようかと思いましたが」
真琴「でも最後、栞の思ったように、香里と祐一がくっついたんでしょ? めでたしめでたし、じゃない」
美汐「あのような場面で衆人環視の元告白させられてよかった、というのは……まあギャグですからいいのでしょうか」
真琴「美汐、ギャグ嫌いだっけ?」
美汐「そうですね。あまり無理なお話は好みではありません。キャラクタを壊して、その言動を楽しむ類のものは特に。
その点、このお話は良かったと思います」
真琴「うん、起きることはヘンなことばかりだけど、みんなの行動は普通だったもんね」
美汐「栞さんのエンド後、という状況からの話になっていますし、各人の想いも生かされています」
真琴「名雪のはちょっと軽くなりすぎって思ったけどね」
美汐「あれはどうなのでしょう。本当は名雪さんも好きなのだけど、ああやって自分で思いこもうと
しているのかもしれません。
もちろん、栞さんのシナリオ上では、あのように思っている、という設定でもいいのかもしれませんが」
真琴「あぅー、よくわかんないけど……ま、いっか。みんな幸せそうだし」
美汐「久瀬さんの後継者に栞さん、というのも面白かったですね」
真琴「それで、学校の先生とかみんな、どこいっちゃったんだろ? 結局最後まで、でてこなかったよね?」
美汐「流石に生徒会長といえでも、そこまではどうしようもないと思いますが……どうなのでしょう?」
- 0085 白いキャンバス (採点:9)
- 真琴「あぅー、誰でもない人と祐一が付き合ってるー」
美汐「それもまた一つの選択肢でしょう。栞さんのシナリオでバッドエンドコース。
栞さんもあゆさんも助けられなかった、相沢さんと取った選択」
真琴「なんか随分さっぱりした人だったね。栞とは大違いで」
美汐「それもまた一つのいい対比になっていたと思います。
お話の方はその相沢さんと涼子さんが墓参りに来るというもの」
真琴「あゆが出てきたりして、ビックリしちゃった」
美汐「相沢さんの前ではなく、恋人である涼子さんの前に姿を現すあゆさん。
今の恋人が涼子さんでなければならない理由も語られており、説得力もあったと思います」
真琴「ちょっと最後がひょーしぬけしちゃったけど。
いきなりキャンバス、とか出てくるし」
美汐「そうですね。あゆさんからの頼み――ボクたちのことを忘れてください――を伝えない、と言っているのに、
白いキャンバス――全てを忘れまっさらになった状態――が必要というのは矛盾しているように感じます」
真琴「これがなければ、もっとよかったんだけどなぁ」
美汐「おそらく、栞さんが絵を描くと言うことを絡めてのなんらかの話を考えていたのではないでしょうか?」
真琴「あっ、それで時間が足りなくなって削っちゃったとか?」
美汐「さて、真相はどうなのでしょうか」
- 0086 good-bye, darling -- a family (採点:1)
- 真琴「なんでこんなヘンなのが入ってるのよぅ」
美汐「ヘン――は失礼ですよ」
真琴「あぅー、だってー」
美汐「秋子さんがいつまでも若々しく見えること。職業の謎、さらに相沢さんに7年の記憶がないことを、
この様な形で結びつけて一つのお話を作り上げた手腕は流石だと思います」
真琴「でも、年を取らない種族、だなんて、都合良すぎよぅ。それに祐一が秋子さんの夫で、
名雪の父親だ、なんて……」
美汐「まあお話の上のことですから。それよりなにより私が気になったのは、北沢潤一とは誰か、ということですか」
真琴「北川……じゃないよねぇ? 誰だったんだろ?」
美汐「まぁ台詞一つだけで殺されてしまうので、どうでも良いような気もしますが」
真琴「じゃあこれ、音がするから正確に当てられる、ってのは?」
美汐「これはすごいですね。そもそも、音がする、ということは銃で狙われている、ということ。
音がしたらそれはすなわち、銃で撃たれているということなのですが……よく避けられますね」
真琴「音がしてから……じゃあ避けられないわよねぇ」
美汐「よく漫画ではそう言う人はでてきますけれどね。気配を察知して避けたりしていましたが……」
真琴「気配で避けられるんなら、気配で狙えるわよね」
美汐「まあ、話の内容がもはやKanonとは関係ない以上、どうでもよいことではありますが」
- 0087 ふたつ (採点:2)
- 真琴「……なぞ」
美汐「……謎ですね。というよりも、極度に抽象化されたお話のように思えます」
真琴「この二つの素粒子がー、っていう部分が、もう全然わからないわよぅ」
美汐「ですからこれは、抽象化された概念なのではないかと思います」
真琴「あぅー、そんなこと言われても……」
美汐「重要なのはおそらく一番最後の節なのでしょう」
真琴「でも世界の生成っていわれても困るわよぅ」
美汐「世界を作っている人達は沢山いるではないですか。文章、という道具を使って、SS、という世界を」
真琴「じゃあ――!」
美汐「私の想像ですが、これはつまりこういうことです。
SSを書くときに、舞と佐祐理という要素があることも思い出してください、と。
複雑な話を書くのに疲れた時には、この二人だけの話でも喜ぶ人間がいるということを思い出してください、と」
真琴「たったそれだけのために……?」
美汐「さて、どうでしょう。私にはそう読み取れたのですけれども」
真琴「あぅー、それはいいけど、お話としてはあんまり面白くなかったわよぅ」
美汐「素粒子の描写……それ自体は興味深かったのですが、イメージの部分が強すぎたようでしたからね」
- 0088 春に降る雪 (採点:8)
- 真琴「美汐と……栞のお話だぁ」
美汐「もしも私が栞さんと出会っていたら。短編部門で1位を取った作品も同じ組み合わせでしたね」
真琴「でもこっちは、昔の話なんだね」
美汐「そうですね。入学式前、私と栞さんがもし出会っていたら。
試みは面白いと思ったのですが、お話の内容とすれば今ひとつ、といった感じでしょうか」
真琴「えとねぇ……栞が積極的すぎるから?」
美汐「それもありますね。私との対比なのかもしれませんが、あまりに病人らしくない言動です。
――それとも、入学式の前日にこんな無理をしたから、当日倒れたということでしょうか」
真琴「あははっ、そうかも」
美汐「私が今ひとつ、と思った大きな点は、この過去の出会いが現在にどのような影響を与えたのか、
という描写がないということ」
真琴「えと……美汐も栞みたいに――」
美汐「違います。この出会いがもたらした成果……ですしょうか。
この出会いがあったから、後日学校で私が相沢さんに声をかけようと思った、とか。
栞さんが病を克服する切っ掛けになった、とか」
真琴「あぅー、そういうの、確かにないかも……」
美汐「それから文章ですが、時系列に沿っていません。そのため、一寸わかりにくい構成となっています」
真琴「そうそう! 昔の話から突然今の話がでてくるんだもん」
美汐「材料は良かったと思うのですが、調理方法に些か問題があった、といったところでしょうか」
- 0089 ベビーフェイス (採点:1)
- 真琴「ダークっていうからどんなにすごいのかと思ったけど、拍子抜けしちゃったぁ」
美汐「人の情念の陰惨さ、というものがこのお話からは微塵も感じられませんでしたからね。
そういうものが好き、というわけではありませんが」
真琴「あ、でもなんか、こういうのが嫌いな人は感想書くな、って」
美汐「別に嫌いなわけではありませんから。――好きでもないですけれど」
真琴「あははっ、そーかも」
美汐「さて、このお話が書きたかったことは――相沢さんが実はこの様な利己主義的な人物だったら、という仮定でしょうか。
それにしては随分とお粗末な性格のようで」
真琴「だから最後、自滅したからいーじゃない」
美汐「そうですね。だからこそ、この話が何を書きたかったのかよくわかりません。
性格が歪んだ人間を見せておいて、最後にその人間を墜とす。
ダークと言うには後味が爽やかですからね」
真琴「せいせいしたって感じ」
美汐「それとも、この相沢さんの思考に共感させておいて、最後にそれを叩き潰すことによる
カタルシスを狙ったものでしょうか。
もっともそれは、この相沢さんに何かしらの共感を得られないと成功しないのですけれどもね」
真琴「なんか自分だけわかったよーなこと言ってる人って、多いもん。そんなの見せられても、
またかっ、って思うだけよぅ」
美汐「結局、井の中の蛙が大海も見ずに人生というものを語ったところで、説得力の欠片もありませんでした。
お話自体としても、KanonのSSとして何の感銘も受けないものでしたし」
真琴「Kanonらしくて暗いお話、他にあったしね」
- 0090 真冬の蠍 (採点:7)
- 真琴「うわー……」
美汐「これはなかなかにきますね。殺人鬼香里、ですか」
真琴「あぅーっ、それは違うーっ」
美汐「ほんの冗談です」
真琴「あぅー……」
美汐「本当に大切なものだからこそ、歯止めが効かない……それが妹に対してでも、親友に対してでも。
全ては栞さんを安楽死させた時点で、香里さんの中の何かが狂ってしまったのでしょうか」
真琴「でもなんで名雪、祐一とあゆと一緒に暮らすって言ったのに、死んじゃったの?」
美汐「それが彼女にとって最善だったからでしょうね。秋子さんが死に、想い人は自分を見てくれない。
それに秋子さんが死んだのは自分が不吉なことを願ったからだ、という後悔もある。
もはやこの世に彼女の安息の地はないと思ったのでしょう」
真琴「じゃあ香里はなんで、祐一達まで殺そうとしたのよぅ。それが名雪の望みだったんでしょ?」
美汐「だからこその蠍、なのですよ。名雪さんは贖罪のつもりで一緒に暮らす、と言ったのですから」
真琴「あぅー、そこがどうもよくわからないわよぅ」
美汐「さて、本文に関係ない指摘になりますが、最後焼却炉で祐一さんを焼いていますが……
学校程度の施設ではおそらく肉の焼ける匂いが周囲に立ちこめたことでしょう」
真琴「う……ひどそう……」
美汐「あのように余裕で話をしていることは出来ないでしょうね。匂いは学園中に立ちこめ、全ての人間が異変を知るでしょう。
だからこそ、火葬場という施設があるのですから」
真琴「あっ、火葬場っていえば、本当に名雪みたいな事、できるのかなぁ……」
美汐「どこまで自動化されているか、ですね。火葬場によっては、職員が炉の中を覗きつつ、
焼き具合を調整するようですから」
真琴「あぅー、そんな焼き肉みたいに……」
美汐「この場合、人が一人増えているわけですから、通常の熱量では焼き切れないはずですし。
下手をすると、生焼けの秋子さんと名雪さんが――」
真琴「あぅーあぅーあぅーっ、嫌な想像させないでーっ」
美汐「内容での難点は……やはりあゆさんの存在でしょうか。そして秋子さんの事故。
これらについて、適切な説明が入れば、さらに良かったと思うのですが」
- 0091 七月八日、晴れ (採点:7)
- 美汐「七夕……ですか。そうですね。愛する二人が、唯一出会える日。
そして実際に、再び出会えた者と出会えなかった者で、その解釈に相違があるのは
面白いことですね」
真琴「あぅー、そんなことより、美汐が怖かったわよぅ」
美汐「ふふ、そういう人物の解釈もある、ということですね」
真琴「そんな怖い美汐とか書かなくて、七夕のことだけ書けばよかったのにぃ」
美汐「そうですね。その点は私も同意です。前半部分の相沢さんと真琴のやりとりは、本筋とはあまり関係ありませんから。
最初から七夕を意識した――互いの想いを込めたやりとりなどがあればよかったと思うのですが」
真琴「あぅー……例えば、妙に不機嫌な真琴とか?」
美汐「不自然なまでに機嫌の良い私、などですね」
真琴「あははっ、それは見たかったかも」
美汐「……そんなに日頃、機嫌が悪いように見えますか?」
真琴「あぅー、そういうわけじゃないけど……」
美汐「気になった部分と言えば後半の改行の山でしょうか」
真琴「あっ、真琴も真琴も。スクロールするの、疲れちゃった」
美汐「改行を入れて感情を込めたいというのは解るのですが、やりすぎは逆効果です。
何しろ、読むリズムが崩れますから」
真琴「この感想の書き手、縦幅が少ないノートパソコンで読んでるみたいだしね」
美汐「全ての人間が、ホイールマウスの付いたパソコンで、大型ディスプレイを使って読んでいるとは思わないことです」
真琴「それからね、真琴の口癖、間違ってるわよぅ。小文字の『ぅ』をちゃんと使ってね」
美汐「あとは、人の祈りや神の奇跡が等しく光速で伝わるとも限らないので、真琴の疑問に相沢さんが
怒る理由がよく分からない、というどうでもいい指摘もありますが……本筋でないので
どうでもよいですね」
- 0092 君と一夜を (採点:2)
- 真琴「あぅー、微妙な感じ……」
美汐「珍しいですね、軽いコメディは好きではなかったですか?」
真琴「だって真琴がネタにされてるんだもん」
美汐「それを言うなら、私もです。ありがちなネタとはいえ、少々見飽きましたね」
真琴「えーっ、従来比で、50%位増しで、美汐がヘンな人になってたわよぅ」
美汐「……ラジオがあってからというもの、私の立場というものがどんどん悪くなっていくのは気のせいでしょうか」
真琴「あぅー、今回のはラジオ、関係ないわよぅ」
美汐「……はぁ。
さて、このお話ですが、微妙なテンションが延々と続きます。盛り上がりに乏しい、というのでしょうか」
真琴「最後も取って付けたように事件が起きて、終わってるしね」
美汐「小ネタは面白かったのですけどね。く○ー○れ○んや変態仮面とか」
真琴「……なんで美汐知ってるのよぅ」
美汐「基本です」
真琴「(言い切られたっ)」
美汐「やはりコメディは、人の使わないネタを思ってもみないタイミングで使うから笑えるもの。
その様な不意打ちが少なかったように思えます」
- 0093 人間になりたい (採点:10)
- 美汐「……銀河鉄道999にもこういうシーンがありましたね。
自分の昔の行動を見せられる、というものが。時間城だったでしょうか?」
真琴「……美汐、なんで知ってるのよぅ」
美汐「……松本零士、いいですよね」
真琴「そう言う問題なのぉ? あんな恥ずかしいシーン、見せられたくないわよぅ。
……そりゃ、いいシーンもたくさんあったけど」
美汐「なかなか面白い設定でしたね。再度人間になるために過去を見せられ、
人間の負の部分も見せられ、それでも人間になりたいかを問われる」
真琴「名雪のはすっごく複雑だったけど。なんで嫌いだって言うのに、寂しいって言ったり、ずるいって言ったり……」
美汐「あれは非常に興味深いものでしたね。人間というものは好き、嫌いの2元では捕らえきれない
感情を持つ、ということを示したのですから」
真琴「あぅー、やっぱり複雑……」
美汐「ですが物語の中の真琴は、それでも人間になりたい、という選択をします。
それも、全てに向かい合う、という決意と共に。
前向きなところがとてもよかったです」
真琴「うん、真琴も頑張らなくちゃ、って思ったの」
美汐「……何を頑張るのです?」
真琴「とりあえず、この感想?」
美汐「そうですね、難しいお話もちゃんと読んでくださいね」
真琴「あ、あぅー……」
- 0094 Prelude Kanon (採点:9)
- 真琴「あぅーっ、あゆだったのーっ?」
美汐「……読みが外れました」
真琴「あぅ?」
美汐「いえ、これは私の両親の話かと思ったのですが」
真琴「あははっ、そういえば和食好き、ってでてきたもんね」
美汐「それもありますが、ものみの丘といえば私、というのはパターンとしてはありがちですから。
それが良い具合に裏切られましたね」
真琴「あゆに不思議な力があったのも、妖狐の血が入っていたからかもしれないね」
美汐「そうですね。そう考えると面白いですね」
真琴「それにしても、完全な術、っていうのはもーてんだったわよぅ」
美汐「結局、この人――山女さんの術も完全ではありませんでしたけどね……
いえ、もしかしたら、狐という種における寿命だったのかもしれません」
真琴「あぅー、そっかぁ……」
美汐「ただ、お話としては結局その大半の部分が、ものみの丘の伝説を形を変えて語っただけになってしまっているが残念でした。
せっかくあゆさんの両親だとする設定なのですから、あゆさんの奇跡にからめた話もなにかあれば良かったと思うのですが」
真琴「でもそれだと、最後にびっくりさせられないわよぅ」
美汐「それについては個々の好みとのトレードオフですか。
私は設定に凝った話の方が好きですからね」
- 0095 『一月 某日』 (採点:8)
- 真琴「夢……?」
美汐「そうですね、夢の中に逃げていたのです」
真琴「えと……栞のことから……でいいのかなぁ?」
美汐「はい。1月某日、ですから……おそらくは栞さんと恋人をしている中の1日でしょう。
本編中ではあまりそういう記述はなかったですが、相沢さんも苦しんでいたはず。
それを文章として表したのですね」
真琴「内容からすると、この夢を見せていたの、あゆでしょ? なんでそんなこと、したんだろ」
美汐「せめて夢の中では幸せな記憶を……でしょうか。それとも夢を見たがっていたのは相沢さん自身、
それにあゆさんはリアリティを付け加えただけなのかもしれません」
真琴「最後、祐一が脇道に入らないで家に帰ってたら、どうなったんだろ?」
美汐「どうでしょうね……実際に栞さんのことを完全に忘れてしまったのかもしれません。
かつてあゆさんのことを忘れてしまったように」
真琴「あぅーっ、そんなのひどいわよぅ」
美汐「ですからなぜ、あゆさんがこんな手助けをしたのかがわかりません。
解説をお待ちしたいところですね」
- 0096 黄金の日々に、さよならを (採点:4)
- 真琴「うーん、頑張って闘ってるのは解ったんだけど、でもそれだけ、っていうか……」
美汐「ほぼ全て殺陣、というのは試みとしては面白かったですが、一つのお話としては魅力が欠けますね」
真琴「うん。過去のことだから結末も判ってるし」
美汐「姿が見えない敵との戦い、という表現しにくそうなものを文章で表している、という点は素晴らしいと思いましたが」
真琴「でもなんでまい、戦いに『力』、使わなかったんだろ。祐一に『力』を見せたりしてたのに」
美汐「魔物には無意味だった、とか。失われた、とか。
『力』が魔物になっているわけですから、まいさんと『力』との決別のシーンなどあれば
もっと良かったと思うのですが」
- 0097 告白 (採点:3)
- 真琴「あぅー、なんかすっきりしないわよぅ」
美汐「そうですね。これはいわば、あゆさんと相沢さんを使ったアナザーストーリー、といったところでしょうか」
真琴「うん。本編より非道い目にあってるし」
美汐「本編の不明点を明らかにして、もっと整合性のとれたストーリーを作りたい、という試みは判るのですが、
申し訳ないですが、本編より劣ってしまっているような気がします」
真琴「死んじゃってるなら幽霊なんでしょ?
なんで車にはねられて、手術まで受けるのよぅ」
美汐「存在が無茶、というところは本編も一緒ではありますけれどもね。
むしろ私には、嬉しいからと車道に飛び出すというくだりがなんとも」
真琴「真琴でもそんなこと、しないわよぅ」
美汐「それからあゆさんの手紙、というのも非常に違和感があるものです。
学校に行っていないあゆさんがこの様に漢字を多用した文章を書けるものでしょうか」
真琴「あぅー、真琴も無理かも……」
美汐「それからあゆさんは、自分が記憶喪失であることを判っています。記憶が飛んでいる、と。
……では自分の家に戻って確認しようとか思わなかったのでしょうか?」
真琴「家もわすれちゃった、とか……?」
美汐「それは都合が良すぎると思いませんか? それは幽霊のあゆさんは、どこで暮らしていたのでしょうか?」
真琴「あぅー……」
美汐「申し訳ないですが、不備ばかりが気になってしまいました」
- 0098 双故意〜ふたこい〜 (採点:7)
- 真琴「あははっ、無茶すぎておかしかったーっ」
美汐「……小学生に席を譲られる私……」
真琴「あぅー、気にしちゃダメよぅ」
美汐「まぁ、何と申しましょうか。ここまで突き抜けるといっそ清々しいですね」
真琴「ネタ自体はみんなありがちなんけどね」
美汐「ですが最後のオチは予想外、と申しましょうか。
高いテンションをさらに突き抜けた終わらせ方はいっそ見事でした」
- 0099 Disenchant (採点:9)
- 美汐「Disenchant――解呪。懐かしいですね」
真琴「あぅ? 懐かしいの?」
美汐「……別次元の記憶です。気にしないでください。
さて、このお話の中で語られるのは名雪さんの想い」
真琴「うん……真琴が帰ってきたら、名雪は嫌な気持ちにもなるよね……」
美汐「それについては、書き手の解釈しだいでしょうか。このお話では名雪さんも真琴のことを好きで――
でも相沢さんのことも好きで」
真琴「だからって何で自分に呪いなんかかけちゃうの?」
美汐「そうやって真琴のことを嫌えば、自分の胸の痛みが少なくなると思ったのでしょうか。
もしくは単なる嫉妬か。単に自分の好きな人を取った人間を困らせたかっただけかもしれません」
真琴「あぅー、なんとなくわかるけど、やっぱりわかんない……」
美汐「その名雪さんの心を溶かす――呪いを解くのは、真琴の純粋な気持ち、なのでしょうね」
真琴「そうなのかなぁ……」
美汐「その感情の推移もうまく描けており、良かったと思います」
真琴「最後、ちゃんと仲直りできたしね」
- 0100 二月一日の物語 (採点:5)
- 真琴「……あれ? 祐一はどうしたの?」
美汐「さて……一番可能性があるのは、舞さん、佐祐理さんと一緒に暮らしている、という線ですか」
真琴「そっかー。名雪も全然祐一の事、口にしないし、どーしたのかと思っちゃったわよぅ」
美汐「このお話に相沢さんは必要のない要素ですからね。出さないと割り切ってしまうのも、一つの手です」
真琴「それで、名雪が医者になりたい、っていうのは、栞の死を見たから?」
美汐「そういうことでしょうね。ですがそれすらこの話では重要ではないようです」
真琴「えっ、そうなの?」
美汐「『――ああ。あたしたちは。』以降が筆者の書きたかったことでしょうか。
つまり自分の人生を選ぶと言うことは、それだけ大変で残酷なことでもある、ということかと」
真琴「あぅー、それにしちゃ、難しく書きすぎよぅ」
美汐「そうですね。なんでKanonのSSでそんなことを、とも思いますし――」
真琴「祐一も出てこないしー」
美汐「……こだわりますね」
真琴「あぅーっ、だってーっ。真琴だって、二つの犠牲と引き替えに人間になったんだからーっ。……祐一のために……」
美汐「そうです。上記のことはつまり、真琴のシナリオで既に語られていること……ということもできますね」
真琴「(こくこく)」
美汐「上記以外のことを語りたかったのであったら、申し訳ありません」
- 0101 君の瞳にシャイニング延髄斬り (採点:6)
- 真琴「あははっ、これもすごいお話ーっ」
美汐「さて、合コンを監視する女性陣。なかなかに強烈ですね。
というより高校生で合コンですか……はぁ」
真琴「なによぅ、最近はそういうの、普通なんだからなぁ……って雑誌で読んだわよぅ」
美汐「そ、そうですか……。まあ、いいのですが。一応」
真琴「……羨ましいの?」
美汐「………………さて、構成ですが……
前半で男側を、後半で女性側をみせるというもの。手法そのものはありがちといえ、
綺麗にはまっていたと思います」
真琴「でも盗聴とかやりすぎよぅ」
美汐「家の力を行使する倉田さん、というのはどうも違和感がありますが……まぁギャグとしてみればそれなりに」
真琴「それにしても、斉藤って台詞の一つもない人でしょ? その人が一番美味しいところ、
持って行っちゃったね」
美汐「他の人がありがちとも言えるところに収まりましたからね。オチをつけるには仕方がない、
といったところでしょうか」
真琴「なんで斉藤を好きになったのか、とかわからないけど」
美汐「それについてもう少し、両人の想いを書かれていれば良かったと思うのですが」
- 0102 "Koukai Dreamer" (採点:2)
- 真琴「あぅー、なんか全然、香里が香里っぽくないし、名雪が名雪っぽくないの」
美汐「中学時代。不良っぽい香里さんとパシリをさせられている名雪さんですか。
名雪さんはまだいいとして、香里さんについてはどういう経緯でそうなっているのか
何も説明がないので、違和感だらけです」
真琴「名雪だってそうよぅ。口調が全然名雪っぽくないし。これじゃあまるで……AIRの観鈴みたい」
美汐「あぁ、誰かに似ていると思ったら確かにそうですね。友達を欲しがっているし。
丁寧口調の天然な女の子、といったところでしょうか」
真琴「あとね、へんなの。人の買い物を頼まれてるくせに、一番最後で、頼るだけじゃだめだ、なんてお説教してるし」
美汐「話の中でキャラクタの性格が矛盾している感じがしますね。
当時の香里さんのことを語るために、都合良く作られたキャラクター、という雰囲気ですか」
真琴「それで一番最後、何が言いたかったのかよく分からないし」
美汐「私もです。残念ですが……」
- 0103 世界の果てという名の雑貨店 (採点:5)
- 真琴「北川と佐祐理って珍しい組み合わせね」
美汐「そうですね。確かに珍しいです。ですが残念なことに、珍しい、で終わってしまっているように思えます」
真琴「そっかなぁ。色々と考えるところ、ありそうだけど……」
美汐「いいえ。一番最後に北川さん自身が断言しています。
『俺に何も残してくれなかった』と。
つまりこれは北川さんと佐祐理さん、という組み合わせを見せるための話であり、
そこに何も残るものはないのです」
真琴「あぅー、それにしちゃ、人、死にすぎよぅ」
美汐「そうですね。舞さんは死に、あゆさんも死に……栞さんも助かったのに死んでしまう」
真琴「真琴もきっといなくなっちゃってるんだろうしー」
美汐「不要な物が集まった店が世界の果てだ、という見せ方は面白いと思ったのですが、
それもなくなってしまいますしね」
真琴「どうして佐祐理、いなくなっちゃったんだろ?」
美汐「さて。彼女は自分を世界の果て――世捨て人のような位置づけに置いておきたかったのでしょう。
北川さんといるとそれが薄れてしまう。だからいなくなったのだと思います。
全ては作者の予定通りに」
真琴「あぅー、なんか美汐、攻撃的よぅ」
美汐「そうでしょうか。あまりこういう話が好きではないからかもしれません。
いかにもキャラクタを操った上での話、というイメージが強いお話でしたから」
- 0104 幸せの玩具 (採点:7)
- 真琴「……あぅー……」
美汐「なかなかに暗い話でしたね。説得力もありましたし」
真琴「そっかなぁ。佐祐理がヘンすぎるわよぅ」
美汐「そう……とも、言い切れないのがこの話の良いところだったと思います。
佐祐理さんの過去……一弥さんとの出来事。与えるべき物を与えず死に追いやってしまった後悔から、
今度は全ての物を与えようとする。善悪全てを超越して」
真琴「あぅっー、そんなの親友でも何でもないわよぅ」
美汐「そうですね。本編中でも舞さんの行動を諫める場面がいくつかありました。
これはそういった状況を無視したifでしょう」
真琴「でもこれで佐祐理のたくらみがうまくいって、祐一と舞がくっついちゃったら、佐祐理はどうなっちゃうんだろ?
『幸せにする』人がいなくなっちゃわないかなぁ?」
美汐「……さて、どうなのでしょうね。そこまで考えていないのでしょうか……?」
○みちやづき さん
- 0002 ぜろぜろなゆちゃん〜凶悪兵器を破壊せよ!〜 (採点:3)
- すごく名雪がいきいきと描かれていて満足でした。
ただ、会話文だけのSSは人を選んでしまう場合もあるので、私にはあまり合わなかったのも事実です。
ジャムオチもちょっと……有り触れた感じがしました。
- 0005 あの素晴らしい愛をもう一度……いや、マジで。お願い。俺んトコだけでもいーから! (採点:4)
- タイトルには10点を差し上げたい。
短編に出てたらもっと印象をよくしてたと思います。
- 0016 sTrAwbErRy FiElDs fOreVeR (採点:4)
- ざ、斬新ですね。……え? 斬新? 新しいところを斬る?
- 0025 目くそ、鼻くそと共に散れ (採点:10)
- 素晴らしい出来でした。爆笑のあとに感涙です。
- 0036 さよならの嘘 (採点:8)
- 展開早いような……でも、こういうのも悪くないので、困ります。
すごく読みやすいので、もの足りなくなるのかもしれません。
二人の関係も非常に曖昧でいい感じですね。
この後を、見てみたいラストでした。
- 0041 ミラクル☆パワーの使い方 (採点:5)
- 大学二年生の舞のフリフリ羞恥プレイをもっと他のKanonキャラにも見せてほしかったです。
舞のかあーと赤くなる顔はゾクゾクものなのに。期待してたのに。
佐祐理さんのシーンは良かったです。にやり。
- 0042 手探りの旅人達 (採点:8)
- 舞(もしくは佐祐理ルート)の焼き直しではなく、再構築したお話ですか……。
限られた容量で、ここまで丁寧に物語を完結されている、作者さんの力量に脱帽しました。
病院で舞はきっと希望という名の力を使うのでしょうね。
読後のほのぼの感が一番良かった作品でした。
- 0050 怨みます (採点:8)
- 面白い! かおりんファンもこれなら納得しうわなにをするやめ(以下略。
- 0053 ハル (採点:8)
- ――が来ても、あなたへの想いは、変わらない。
- 0055 少年エスパー 北川! (採点:9)
- goodjob!
- 0074 幸せを掴んだ男 (採点:8)
- 秋子さんの特性手料理のところで、爆笑。
厭きさせない展開に、時間を感じずに読めました。
- 0090 真冬の蠍 (採点:9)
- 嬉しいです、と初めに言えば、語弊が生まれそうですが、早い話、香里の一人称のことです。
目を見張るべき点がズレていますが、会話文では「あたし」。地の文では「私」。
かおりんファンとしては、この辺の心配りが、とても嬉しいんですよ。
話も悲壮感の中でのドラマを上手く表していて、尚且つ、文章の技術や構成も唸るほどの出来栄えでした。
悪女ではない、と自分で思うこともなく、ひたすら自分の良心に従い不器用に生きる、香里。
本当、素敵です。いやはや、結構なお手前でした。
- 0098 双故意〜ふたこい〜 (採点:10)
- 良いものを読ませて頂きました。サイコーです。貴方サイコー過ぎます。
もうマジカルパワフルミラクルベイベーです。自分で言っていてすでに意味が分かりません。
- 0101 君の瞳にシャイニング延髄斬り (採点:8)
- まずタイトルに惹かれました。構成も文句なし。良い作品でした。
- 0104 幸せの玩具 (採点:9)
- フルフェイスのさゆりん。はあはあ。と、まあ冗談は置いといて……。
久々にSSを読んでいて、どきどきしました。
作品解説(するのかな?)も結構、楽しみにしています。
○ゆーえむ さん
- 0001 虹の架け橋 (採点:6)
- 踏み出さないことや変わらないことも、ひとつの選択なのかもしれませんねー。結局作中で祐一は進路に関する結論を出さないわけですが、これで即進路を決めたりしたら北川に触発されたみたいで逆にカッコ悪いですし。あゆはあゆで、結局宝物がタイヤキと言い出す辺りらしいと言うかなんと言うか。
- 0003 皐月の陽光、うららかに。 (採点:9)
- ああ、いいなぁこの雰囲気。美歌が若干理屈っぽすぎる気もしますが(こんな高校生いたらイヤだ)、いや楽しかったです。そう言えば珍しく久瀬がわりといいヤツっぽいですね。まあ、学生生活とカケラも関係ない舞踏会の主催側の立場にいるわけですから、美歌のように学業に関係ないものは全て強制排除と考える方が珍しいのかも。
しかしジャンル表記はオールキャラではなく、美坂チームなのでは?
- 0004 届け、この想い (採点:5)
- うーん、なんとなく祐一らしくない気が……なんか素直すぎる感じで、もうちょっと捻くれてる方が祐一っぽい気がします。沢渡真琴(オリジナル)との思い出をメインにした話だけあって、やはりKanonらしさという点において物足りない感じですね。真琴お姉さんがなんか七瀬っぽいし。もう少し子狐だった真琴との思い出を絡めるとよかったと思います。
- 0005 あの素晴らしい愛をもう一度……いや、マジで。お願い。俺んトコだけでもいーから! (採点:5)
- この話ほど採点不能という評価がないことを悔やむ話は無い、いやマジで。とりあえず言いたいことは行間詰めすぎと言うか改行しなさ過ぎと言うか、いくらなんでも固有名詞を出しすぎと言うか、ああもう何を言っても言い足りない気がする。10点つけたいような気もするけど敢えてこの点。
- 0006 MIND YOUR STEP! (採点:8)
- いや、なんとも北川らしい話です。能動的に救いに動くよりも、日常を貫くことこそが北川に出来る役回りなのかもしれないなんて思ったりして。それで、何も出来なかったことに後悔するのが北川らしいんですねー。北川ものとしてはやや使い古された感じのある展開ですが、楽しく読ませていただきました。
- 0007 華音霊異記 (採点:1)
- うあ、まさか久瀬とは。わざわざ久瀬にすることなかったんじゃないかなぁ……舞のくだりがあるから久瀬じゃなきゃダメというのもわからないではないですが、なんか無理矢理久瀬をいいヤツに見せようとしている感じがして……しかもどう考えてもコレ、終わってないですよね?
- 0008 残り灯 (採点:3)
- 北川も死んでた……ってことなんでしょうか。状況が不明瞭な上にオチが唐突な感じが……本編改変って、結構長い尺が要りますから、中編くらいの容量だとどうしても説明不足になってしまうんですよね。さらに姫里がかなり目立つせいで、北川の印象が随分オリジナルよりになってしまっている気が。
- 0009 やみつき (採点:6)
- うーん、真琴が帰ってくる前に美汐とくっついてしまっているわけですよね? それで真琴が帰ってきてそのことに対する言及は無いって言うのが気になります。まあ、確か真琴が結婚したいって言ったのはずっと一緒にいたいからだったような気がするので、恋愛関係とは直結しないのかもしれませんが……名雪と真琴の関係が姉妹のようで上手いと思いました。
- 0010 雪もよう、ところによりノスタルジィ (採点:8)
- 少し大人になった名雪の話……ですか。めがねっ子の上にショートカットの名雪ってのもなかなか想像しづらいものがありますが、それを想像するのもまた一興。とにかく名雪の想いはネチネチと書かれるか、逆にさっぱりと諦めさせてしまうかの二通りが多い中で、ライバルが真琴、それもこれだけしっかりと名雪の心情を語っているのは新鮮でした。個人的に香里と北川がくっついているのは嬉しいのですが(北川ですよね? 実は斉藤とか言いませんよね?)、全体から言えば余計なエピソードな感じですね。
- 0012 思い出という名の道しるべ (採点:7)
- この設定だと是非水瀬家に真琴もいて欲しかったですね。あゆを入学させるのはやや乱暴な展開の気もしますが、栞とあゆを加えた新・美坂チームのやり取りはなかなかほのぼのとしていて、いい感じです。とりあえず素直に北川とくっついてくれてほっとしました。いや、実は祐一のことが好きであゆと一悶着起こるんじゃないかと読んでいてドキドキでしたよ(笑)。
- 0013 蛍火 (採点:6)
- なんと予想外の結末。栞バッドエンドの上に香里バッドエンド……とでも言いましょうか。栞の死後の話というともはやパターン化されつつある感じもしますが、これはそんなパターンに嵌っていない、新鮮な展開でした。
- 0014 キスで終わる物語 (採点:8)
- Kanonじゃない気がしますが……面白いのでよしとしましょう! いや、個人的にこういう恥ずかしい話大好きなもので。読んでいてにやにや出来るようなラブ話ってのが。香里が若干壊れ気味の気もしますが、まあまだなんとか香里として認識できる範疇なので問題なし。ページ1の撮りなおしの部分もなかなか面白かったです。
- 0015 らんじぇりーらす (採点:7)
- なんと言うか、なんとも言えない世界です……女の子は砂糖菓子とはよく言いますが、まったくもってその通りですね。名雪も香里も美汐も、それに勿論特に栞が、本当に女の子らしくて、可愛らしいお話でした。まあ、若干えろえろですが(苦笑)。
栞はこっとんぱんつという辺りのこだわりが、某SS書きさんのような気がしないでもないですねー。
ただちょっと疑問なのが、ぱんつの貸し借りってするもんなんでしょうか……?
- 0016 sTrAwbErRy FiElDs fOreVeR (採点:1)
- 致命的なまでにKanonじゃないですねぇ、この話……あるいは一種のSS批判なのでしょうか。話そのものは7〜8点に相当するのですが、とにかくKanonらしさが皆無だと思ったのでこんぺという場を鑑みて一点です。
- 0017 ホロニック・パス (採点:5)
- これまたKanonらしさに欠ける話ですね……白衣の秋子さんは凛々しくてカッコいい感じですけど。眠りっぱなしのあゆや、不治の病の栞がいますからKanonと医療話の相性はわりといいはずなのですが……ちょっと組み合わせが悪かったみたいです。
- 0018 片翼の天使 (採点:3)
- これは……状況がよくわからないですね。天使人形の三つ目の願いを過去の改変に使ってしまった、ということなのでしょうか。なんだか煙に巻かれてしまった感じがします。もう少しはっきりとした話の方が好みなので。
- 0019 12時の魔法 (採点:8)
- ああ、うん、こういうワガママさと可愛さのつりあった名雪はいいですねぇ。ちゃんと本編とのつながりもありますし、指切りや十二時の電話のくだりなどちょっとした会話も気が利いてますし、楽しく読ませていただきました。
- 0020 花火は空に、君は地上に (採点:7)
- いや、今回のこんぺでは美坂チームにいい話が多い。美坂チーム好きの私としては大変嬉しい限りです。個人的には香里と北川がくっついているのも嬉しい。一応とは言え、ちゃんと栞について言及した上でくっついてますしね。余談に近い形なのに、ちゃんと栞について言及しているのは好感度高いです。香里の恋愛が主題なのに栞について全然言及してない話もありますからねぇ……
- 0021 憂鬱な自殺者達の午後 (採点:8)
- アイディアに脱帽。同情でも、哀れみでもないけれど、確かに死が確定している人間が相手であればそちらの要望が優先されるはず。しかしその確定だったはずの死が取り消されたら? タイトルも内容に沿っていましたし、結論のつけ方には異論反論ありそうですが、一つの方法としてアリだと思います。なんと言ってもはじめて見ましたしね、こんな美坂姉妹の心の決着のつけ方は。美汐の立ち位置がいささか謎ですが……名雪を出すと秋子さんとかぶりそうですけど、共通の友人なら北川を出すべきだったのでは?
- 0022 眠り姫に恋焦がれて (採点:6)
- ジャンル表記が北川でこのタイトル、てっきり北×名だと思ったら、いやいや予想に反してあゆだったとは。結局主役になりきれないところに北川の魅力があると言いますか……最後に匂わせた北×名の予感は無かった方が綺麗に纏まった気がします。
- 0023 今と出会うために時計は時を刻む (採点:8)
- これはまた激しくメルヘンな話ですね……ある意味で変に現実に走るよりこんな感じの話の方がKanonらしい感じがしますけど。ここはやはり過去に傷を持つ祐一にこそ、この時計を手にして欲しかったですね。ストーリーそのものもさることながら、名雪に美坂姉妹の会話も彼女達らしさが出ていて面白かったです。
- 0024 SMALL TWO OF PIECES (採点:6)
- く、黒いなぁ……(苦笑)名雪って黒い方、暗い方に解釈しようとすると、結構どこまでも黒くなれるんですよね。暗部と言う意味ではKanonヒロインズの中で一番目立つんじゃないかな。いや、私名雪好きですから弱い部分はあっても芯は優しい少女だと信じたいのですが、可能性として有り得るなー、と。この話は一応名雪エンド後なのかな? なにもかもが悪い方向に進んでしまった感じですねー。
- 0025 目くそ、鼻くそと共に散れ (採点:8)
- いや、ギャグとコメディを重ねて書くだけのことはある。タイトルがアレだし、石橋クラスとわけのわからないキャラ表記だったので「これは地雷かな」という気持ちで読んだのですが、いやいや今回はタイトルにいい意味で裏切られることが多い(まあこれで十一作目なのですが)。石橋の出番が後半少なかったのと、香里の隠し芸が出てこなかったのがちょっと気になりました。
- 0026 ちょっとだけ大人になれるジャムの秘密 (採点:8)
- ジャムと言えば、大体オチに使われるか、脅しに使われるかくらいなのに……まあ、勿論あのオレンジ色のジャムではないわけですが、秋子さんのジャムを使ったファンタジックな話、お見事でした。奇跡というものが起こり得るKanonの世界ですから、秋子さんの過去にも不思議な出来事が起こっていても、けしておかしくはないわけですね。
若干名雪が便利に使われ過ぎている気がしますが、電話越しの会話もよかったので特に気にしません。
- 0027 雪の迷宮 (採点:1)
- うーん、完璧に本編の再構成ですよね、これ。名雪視点がオリジナル要素ですけど、どうもあれだけ祐一を拒絶していた名雪にしては思考が軽いと言うか明るいと言うか……もっとどん底の思考でもいい気がします。
- 0028 炉辺に腰掛けて、 (採点:1)
- 内容は全然違いますが、016と近いですね、全然Kanonじゃないってあたり。主人公が祐一で、出逢ったのが香里でも通じますしねぇ……技巧に走るのも悪くないですが、最低限のKanonらしさは残して欲しいです。
- 0029 アナタに贈る小夜曲 (採点:6)
- 幼なゆ&幼祐一萌え……ではなく、やっぱり名雪の思慕はこれくらい綺麗な方が読んでいて安心できますね。手紙に雪ウサギのことは書いていなかったりと、細かい気遣いがされているのはなかなか。
- 0030 おくりもの (採点:3)
- とりあえず馬鹿さ加減を強調するためだけに北川を出すのはやめましょう。全体的にわりと優しい雰囲気なのに、そこだけ浮いてます。なんとなく君望のデッドコピーな感じもしますし……
- 0031 沈黙のプロミス・ベル (採点:5)
- 狐が出てくるまで真琴のことをすっかり忘れてました……それはともかくとして、この状況ならもっと前に、他のヒロインを出し抜いて結婚することに対して心の決着をつけておくべきですね。それが出来てないのに祐一からのプロポーズを受けたのは(結婚するってことはプロポーズを受けたってことですよね?)、逆に他のヒロインズに失礼ってもんでしょう。まあ、祐一のことを好きなヒロインの中に香里と美汐の名がないのは評価しますが。……あれ? 秋子さんの姿が見えないような……
- 0032 metaphysical (採点:4)
- ふむ、超自然的なって意味もあるんですね……基本的に奇跡否定のスタンスはあまり好きではないのです。あゆが自分を犠牲にしてまで願ったことが無意味になってしまいますからね。あゆの犠牲と言う悲しみの上に成り立っている奇跡ではありますが、ちと陳腐な物言いですけど、だからこそ奇跡は尊重されるべきだと思います。
- 0033 めぐり、ひとひら。 (採点:3)
- うーん、栞が幽霊にってのは極めて出来のいい前例があるのでちょっと厳しめの採点になってしまうのですが……どうも話の主題が見えない感じです。ちょっとページ切り替えが多用されているのも気にかかります。
- 0034 白の世界に天使はいない (採点:5)
- 舞バッドエンド後と言うか、祐一が舞に関わらなかった場合と言うか……個人的には佐祐理さんが舞を救える可能性があってもいい気がするのですが。
- 0035 夏もよう (採点:2)
- 状況が不明すぎます……本編とは違う展開ですよね。祐一が本編以上に子供っぽいから過去の話なんでしょうか……? いや、しかし七年前から水瀬親子とは会ってないはずだから……うーん。やはり状況の不自然さを覆すほどのインパクトがない感じがします。
- 0036 さよならの嘘 (採点:2)
- これまた本編とは随分違う展開ですね……基本的にKanonの物語は優しさと悲しさで出来ている気がするので、あまり生々しい話には違和感を覚えます。読んでいて楽しくないんですよね。
- 0037 Perfect Boy (採点:6)
- うーん、悪くはないのですが……やっぱり北川って能動的になることが似合わないんですよね、私の頭の中で。久瀬の登場もちょっと余計な感じがします。せっかく栞が祐一の彼女なのですから、久瀬の役回りは栞の任せてもよかったのでは? また祐一と北川が完璧かと問われると疑問ですね。
- 0038 彼は友達 (採点:7)
- ああ、うん。佐祐理さんとくっつくならこういう展開になるべきですよねー。見えないところで誰かが犠牲になっているとしても、祐一たちに見えている範囲内では、世界は優しくあって欲しいものです。
- 0039 バレンタインの空模様 (採点:6)
- うん、なかなか面白いアイディアです。これは同じ時空列の話ではなく、別々の時空列の話ですよね(もし同じとかほざいたら問答無用で一点ですよ)。さゆまいがコンビで一幕なのはいいとして、タイトルが佐祐理さんの方なのが若干気になりますが……まあ、よしとしましょう。ヒロイン全員を扱ったのですから、一人くらいは変り種が欲しかったところです。例えば……美汐や香里はそれぞれ真琴と栞のフォローに回るだけとか、敢えて香里は関わらせないとか(これの幕タイトルっぽく言うと「EX/美坂香里は静観する。」って感じでしょうか)。
- 0041 ミラクル☆パワーの使い方 (採点:6)
- うん、上手い。まものがここまで自意識持ってていいのかって感じがしないでもないですが、可愛いのでよしとしましょう。それにしても、まもの達の丑三つ時の魔物定例会議は場面を想像すると本当に可愛いですねぇ。「うむ。われらの野望も後一歩という所ですな」なんて田村ゆかりボイスで言ってるところを考えるともうメロメロですよ。
- 0045 応援できない大熱戦 (採点:4)
- さて、タイトルを見たときはフルメタルパニックのパロディかと思ってしまいましたが、そんなことはなかったですね。「凄絶」のくだりなどは面白かったのですが、肝心の大会が祐一視点で書かれてしまっていたので物足りなさを感じました。フードファイトというドラマがありましたが、アレの勝負シーンはなかなか痛快でしたから、アレを想定してしまった私もまずいのでしょうが……ところで前年のトップ3がサブヒロインズで占められていますが、これはあまり本編と関係ありませんからもっとお遊び要素を入れてもよかったのではないでしょうか? 例えば「1位:川名みさき」にするとか。クロスオーバーは禁止ですが、このくらいのお遊びはOKのはずですし。
- 0055 少年エスパー 北川! (採点:6)
- あはは、楽しかったです。タイトルから「いやぁ、こりゃヤバイ臭いがプンプンしてるぞー」と思ってしまいましたが、いやいや読んでみればなかなかほのぼのしたいい話ではないですか(あゆと名雪が微妙に黒いですが)。
- 0059 お菓子作りって楽しいですよねっ (採点:3)
- 誤字注意。
これだけ引っ張ってオチがジャムと言うのはどうかと思いますが……こういったタイトルであればお菓子作りの出来ない面々……そうですね、例えば料理も全然ダメな真琴、料理は出来るがお菓子は作れない栞、和菓子は作れるが洋菓子はダメな美汐、なんて面子でお菓子作りの試行錯誤を描くほのぼのもの、なんて方が似合う気がします。しかしあまりラブ要素は無いような……
- 0062 トリビアを聞きながら (採点:6)
- 北川がカッコいいのはいいのですが……うーん、香里の「名雪の座布団全部持っていって」との言葉通り、若干オチが弱い。しかしなんと言っても文に勢いがありますし、あちらこちらに散りばめられた小ネタが非常に楽しかったので私としては満足です。話って2パターンありますよね、起承転結をキッチリつけて読ませるものと、勢いある文章で一気に読ませるもの。これは後者だと感じました。
- 0063 『After School』 (採点:5)
- 北川が宇宙に行きたがるのが最近の流行なのでしょうか……和気藹々としたほのぼの美坂チームが私は好きなのですが、こんな感じに爛れた美坂チームも悪くないですねぇ。
- 0065 ミス・ムーンライト (採点:6)
- タイトルがちょっと気取りすぎな感じもしますが……いや、面白かったです。正しいことをする嫌なヤツという久瀬のキャラクターがしっかりと立っているのがいいですね。無闇にいいヤツの久瀬には違和感を覚えますから。
- 0068 そして世界は、またひとつ (採点:8)
- ああもう、本当に今回は美坂チームにアタリが多いなぁ。ちょいあだ名で呼ぶのが寒い気もしないでもないですが(各ページのSide表示だけでよかった気がします)、まあアリなんじゃないでしょうか、普段から呼んでいるわけじゃないみたいですし。香里サイドのページ1で名雪が口にする祐一が素っ気無い理由があまりにもベタベタですが、ネタばらしをすぐ次のページでやってますから、それについても問題なしです(オチに来てたらぐんにょりですけど)。香里と北川の関係も面白いですね。
- 0076 遺書 (採点:5)
- タイトルが謎ですが、秋子さんと名雪の昔を語った話、ほのぼのしながら読ませていただきました。優しいだけではなく、小さな我が子にきちんと道理を説くあたり秋子さんらしいなぁと。惜しいのはやや盛り上がりに欠ける点でしょうか。
- 0080 友情 (採点:1)
- これは……ちょっとなぁ(苦笑)。ことごとく笑いどころが滑っていると言うか……例えて言うならダンディ坂野? それはともかくとして、全体的にキャラがおかしいです、特に祐一。はっきり言ってこれじゃただの基地外ですよ……北川は意外にマトモなのに、わざとやってるんでしょうか……? 誤字も多いし、基本的に笑えなかったので申し訳ありませんが、一点です。
- 0082 天星小輪 star ferry (採点:5)
- 丹下桜さんの曲タイトルですね。最近見ないですけど、どうなさったんでしょう?
それはともかくとして……うーん、なんとなくカノンらしさに欠ける話のように感じました。美坂チームのやりとりなどは非常にらしい感じがするのですが……真琴のことを相談するのに美汐ではなく北川を選んだのも斬新で面白かったですし(ただ、それゆえにカノンらしさがますます失われてしまっている気もしますが)。多分、真琴が本編と比べてかなり大人っぽくなってしまっているのが違和感の最大の原因なのでしょう。こういう真琴も嫌いではないのですが……
ちょっと気になったのが祐一父が秋子さんを「秋子」と呼んでいる点。秋子さんと血縁なのは祐一母の方ですから、祐一父が秋子さんを呼び捨てにするのはちょっと違和感……あ、アメリカ暮らしが染み付いてファーストネームで呼ぶのが癖になってるってことなのかな?
- 0084 俺の学校は戦場だった? (採点:4)
- 雪だるまに追っかけられてるところは面白かったんですが……ここまで大袈裟にしておいて実際やってました、と言うのは違和感の方が先に立ちますね。夢オチか幻覚か、とにかく現実ではなかったことにした方がすっきりすると思います。
- 0085 白いキャンバス (採点:6)
- 栞バッドエンドからの派生、と言った感じでしょうか。どうも祐一がダメ人間に見えてしまいますが……最近の流行なんでしょうか、ダメ主人公って(天いなの時紀やLOVERSの崇、君望の孝之とか)。涼子のキャラも立ってますし、文章も申し分ないのですが、なんとなく面白いと断言できないのは何故なのでしょう……いえ、面白いつまらないで言えば面白いのですが。
- 0086 good-bye, darling -- a family (採点:1)
- 多分他の方も突っ込むと思うんですけど、『ハードボイルド』です。ジャンル表記を見た瞬間にモニタに向かって突っ込んじゃいましたからね、「ホイルしてどーする!?」って。
さて、肝心の内容ですが……まずKanonである意味がないですね。裏社会から手を引きたがっている秋子さんが別の組織に加わっているのもかなり不思議です。すでに大きくなっている名雪を暗殺者として鍛え直すという考え方も個人的にはおかしいと思います。現代社会、そういった裏の世界に生きるにはそれなりの覚悟を持った人間か、あるいは組織に忠誠を誓うことが当然だと幼い頃から叩き込まれている人間のどちらかでしょう。表の優しい世界を生きてきた名雪を暗殺者にするのは大変だと思いますが。祐一の顎に言及したのは面白かったんですけどねー。
とにかく裏社会に生きる人間にしては薄っぺら過ぎます。映画、小説、マンガ、フィクションでかまいませんのでもう少し色々知識を蓄えるのがいいでしょう。取っ付きやすいところで映画なら『ロードトゥパーディション』、マンガなら『シティハンター』、ゲームなら『とらいあんぐるハート3』なんかがオススメです。間違っても『ブラックキャット』なんて参考にしないよーに。
あ、それと銃弾に対して獣と言う形容を使いすぎている気がします。毎回毎回例えてるとマンネリ気味ですね。
- 0092 君と一夜を (採点:8)
- いい具合に壊れた美汐が実に可愛いですなぁ、ラジカノの壊れ方も悪くないですが、やはり美汐は真琴絡みで壊れた方が美汐らしいと言うかなんと言うか。
- 0093 人間になりたい (採点:6)
- 一度目の奇跡は真琴が願ったからですけど、二度目の奇跡は「なんだかよくわからないけど起こった」ことになっていることが多い中で(それもありだとは思うのですが)、真琴が能動的に奇跡を掴み取るこの話はなかなか面白かったです。
- 0094 Prelude Kanon (採点:6)
- 最初の頃は美汐の両親なのかと思ってしまいましたが、成る程あゆの両親だったとは……あゆの奇跡は妖狐の血筋の為せる業だったというわけですか……なんとなく納得できますね。お化けの話が嫌いだったり、和食が好きだったり、ちゃんとあゆらしさを出しているのも好感度高いです。
- 0095 『一月 某日』 (採点:7)
- 栞シナリオなのか、あゆシナリオなのか……栞とは誕生日前日までは一緒にいるはずですから、これはあゆシナリオの派生なのかな? 北川がカッコよかったので高評価。
- 0097 告白 (採点:1)
- 本編改変はやはり違和感を感じますね……お母さんのことを好きって言うのはあゆを構成する重要な要素の一つですから、それにこういった過去を加えてしまうのはちょっと……やっぱり秋子さんと名雪のような仲のいい親子関係だったと思いたいものです、オチが茜みたいなのも気になります。
- 0098 双故意〜ふたこい〜 (採点:6)
- こんな名雪とくっつかされるくらいなら北川とくっついた方がマシだと思いますけどねー。基本的に嫌いな部類の話に入るんですけど(北川変態だし、香里は妄想魔だし。名雪や秋子さんが色狂いみたいだし)、不覚にも笑ってしまったので。
- 0099 Disenchant (採点:10)
- いや、いい話を読ませていただきました。名雪の想いが嫌になり過ぎず、綺麗になり過ぎず、いいバランスになっていると感じました。個人的にはもう少しすっぱりと綺麗に想いに決着をつけてもいいと思うのですが、あまり綺麗過ぎても人間味に欠けますしね。
- 0100 二月一日の物語 (採点:8)
- これまたかなりのIf話ですね……祐一が来なかった、と考えていいんでしょうか。奇跡の起こるKanonの世界観に、敢えて優しくない道を持ち込むのは本来あまり好きではないのですが、「そもそも奇跡は起こらなかった」というこの状況ならまだ納得できます。名雪が医者を目指すと言うのも斬新な設定ですね。
- 0101 君の瞳にシャイニング延髄斬り (採点:10)
- 斉藤は一人称僕の大人し系と言うのが最近のスタンダードなんでしょうか。それはともかくとして、この話非常に好きです。確かに久瀬や佐祐理さんの言動に大袈裟な点があるのは目に付きますが、全体に流れるなんと言うか、思わずにやにやしたくなるラブコメムードに押し流されて、そんなものはどうでもよくなってきますね。キャラ表記が斉藤&オリキャラ、タイトルがコレではどれだけひどい地雷だろうと思ってしまいましたが、いやいやとんでもなく楽しい、いい話を読ませていただきました。
- 0102 "Koukai Dreamer" (採点:4)
- 親友誕生秘話……って感じですか。あまり見ない展開はなかなか新鮮でした。どうにも敬語の名雪に違和感を覚えてしまいますが……秋子さんの教育からすれば確かに親しくない相手にはきっちり敬語を使うんでしょうけどね。
- 0103 世界の果てという名の雑貨店 (採点:3)
- 個人的にKanonにはおとぎ話であって欲しいんですよ。
「不治の病にかかった女の子がいました。けれどその子は奇跡的に回復し、側で支えてくれた恋人とずっと仲良く暮らしました。めでたしめでたし」
それでいいと思うんですよね、Kanonの世界は。
- 0104 幸せの玩具 (採点:8)
- いや、実に黒い……なんだかんだで佐祐理さんは祐一たちに見せている顔が真実であると考えている身にとっては、なかなか痛い話でしたが、内容はなかなか面白かったです。しかし、佐祐理さん実は全然反省してないですね……同じ状況に放り込んだら間違いなく同じことをしでかす気が。
○ゆうじん さん
- 0025 目くそ、鼻くそと共に散れ (採点:1)
- ジャンルに”久瀬”と書かれてなければ……。
- 0055 少年エスパー 北川! (採点:4)
- 超能力という設定をもっと活かして欲しかったですね……。
役に立ったのがヒーリングだけとはあまりにも寂しいです。舞とも被ってますしね。
エンターテインメント性に欠けるな、というのが正直な感想です。
- 0057 好きと言って欲しいだけ (採点:10)
- いやぁ、久瀬×佐祐理さん最高です。容易にはくっつかない所が萌え萌えですな。
- 0078 ガラス/ラフ・メイカー (採点:4)
- 良かったです。押しつけがましくないさらっとした感じが好みでした。
ただ、なんで久瀬が職人なのか、それだけが分かりませんが。
○んーにゃ さん
- 0009 やみつき (採点:5)
- せっかく演劇部の公演を題材にしているのに、本番が描かれていないのが残念です。おそらくそこが一番の盛り上がりのはずなのに。流れが平坦でヤマが感じられなかったのが惜しいと思います。
あと、導入部の第一段落がかなり読みにくく話に入っていくのに苦労しました。SSを読んでいる人は原作を知っている人が大半のはずなので、固有名詞を隠すというのはあまり演出効果がないように思います。無理に引っ張るよりも最初から「天野」「真琴」と表記していた方が話に入りやすかったのではないかと思いました。
- 0010 雪もよう、ところによりノスタルジィ (採点:10)
- 一番最初に読んだ中編SSがこれだとは……。本当に恐れ入りました。すごく切なくて、爽やかで。文句なし満点です。なんか身につまされる所もあるなぁ(笑)。
幼い名雪が祐一を呼ぶときに「ゆーくん」と言っていたかは少し気になりましたが、文章全体のクオリティの前にはんなことはどーでもいいです(笑)。ありがとうございました。
- 0011 プレイアデス(Play-a-Death) (採点:9)
- 必ずしも僕好みの話ではないんですが、もうこれは説得されて9点を付けされられてしまうといった感じでした。ただ1点はどうしても好みの問題です。ごめんなさい。好みではないといいつつお話はとてもよかったです。
香里の一人称は「あたし」ですよね?まあ、そんなことは文章の構成力の前には些事にすぎないとは思いますが一応。
- 0014 キスで終わる物語 (採点:10)
- えーと。完全にヤラレました(笑)。ありがとうございました。
香里の雰囲気が少し僕のイメージとは違いますが、このストーリーなら納得ですね。
特に誤字も見あたりませんでした。展開のもって行き方、話のテンポ等、もう脱帽
としかいいようがありません。
- 0015 らんじぇりーらす (採点:7)
- あ、甘い……。読んでいて恥ずかしくなってしまいました(笑)。
- 0019 12時の魔法 (採点:10)
- 胸がキュンとなる思いで読ませていただきました。ありがとうございました。kanon SSの王道のようなストーリーですが、アイデアがうまく練れていてありきたりになっていなかったのがすごいです。
三点リーダー(…)は二つ並べて使うのが基本らしいですが(僕は気にしませんが)、まあ、そんなことは些事でしょう。
- 0026 ちょっとだけ大人になれるジャムの秘密 (採点:8)
- 多くの人が安易に使いがちなジャムを題材にした話を「万能ジャム」にはせずに、新鮮な切り口で読むことができてよかったです。楽しめました。
秋子のネタ晴らしの部分の文章の表現が硬かったのとすこし読みづらかったのが残念なところでした。
- 0041 ミラクル☆パワーの使い方 (採点:8)
- てっきりギャグだとおもいきや……。よかったです。中編でもテンポの良さが長さを感じさせずに一気に読み切ることができました。お茶目な佐祐理さんもいい味出してますよね。最後はちょっと影がうすくなっちゃった気がしますが。
- 0042 手探りの旅人達 (採点:6)
- ええっ?? というのが正直な感想です。ここまで来てあゆと舞が病院で対面するシーンは描かれないのかなぁと。舞とあゆの話、佐祐理と和臣の話、おなじウェートで描かれていたはずなのに、最後だけは佐祐理の話だけが一歩進んで終わってしまった様に僕には感じられました。
後、話の進み方が少し性急に感じました。特に「学校」での祐一と佐祐理のシーンは、あそこまで急激に人の感情という物が変化するかなぁと。
全体的にはとてもよかったです。
- 0066 『回転演舞』 (採点:6)
- ええと、採点にこまります(笑)。まず前半、祐一が死ぬまでの部分は明らかに冗長だと思います。基本的にサイドストーリーな訳ですし、シチュエーションも今まで多く取り上げられてきた物ですから、あまり思わせぶりにしてもだらだらするだけです。前半読むだけでかなり疲れてしまいました。あと「好意に及ぶ」ではなく「行為に及ぶ」ですね。佐祐理が自殺しようとするシーンと舞が祐一をはねた人を殺そうとするシーン。この部分が後半に対してどういう意味を持っているのか?僕にはわかりませんでした。
後半はうってかわって軽快でよかったです。ダークなままでいくのかと思いきや、まあこういうラストもいいかなぁと。ただ、祐一にカマをかけるシーンはもうちょっと……良い台詞があればよかったのになぁと思ってしまいました。
- 0068 そして世界は、またひとつ (採点:9)
- とてもよかったです。10点でも全然おかしくはないのですが、すいません、こうもレベルが高いと辛くつけざるを得ません。ごめんなさい。
しつこくなかったのでそれほど気にはならなかったですが、最初の行開けは少し冗長かなぁという気がします。ああいった「効果」はほんと最小限にした方がいいと思うのですがいかがでしょうか?
あと、このSSでの香里は僕にとっては少しはすっぱすぎたかなぁと思いました。これは単純に好みの問題で人それぞれですけど。
- 0078 ガラス/ラフ・メイカー (採点:7)
- 僕にとって新鮮な切り口でした。文章に説得力があって久瀬が本当にこんな事を考えていたのかもしれないなと思いました。とはいえ、久瀬が学校を飛び出す所までいくにはちょっと動機付けが弱いかもしれません。oneについてふれた部分は好き嫌い分かれそうですね。僕は気にしませんでしたが(笑)。最後の短歌、ちょっと句切りが気になります(第二句のはじまりが「やうに」というのは……)。うーん。
- 0083 恋は唐突に、急発進で (採点:5)
- うーん、やまなし、オチなし。こういうSSは嫌いではないです。どっちかというと好きかも。でも、今回の中編部門は甘く付けちゃうと点差がつかないので申し訳ないけど辛くつけてしまいました。ごめんなさい。「コンペ」という事を考えると、ヤマのないお話というのは弱いと思います。
- 0091 七月八日、晴れ (採点:3)
- 一覧にジャンルが書いていなかったのは狙ってだと思うのですが、こういうのは少しどうかなぁと。話が二転三転しすぎてまとまりが感じられませんでした。コメディ物とシリアス物を接着剤でくっつけて一つにしたみたいな感じです。
最後の部分の行開けはあきらかに余分だと思います。こういうSSって結構ありますが、少なくとも僕はいらいらするだけです。こういう効果は、ここぞと言うところで一回か、多くても二回くらいにとどめておいた方が有効に使えると思いますよ。
- 0092 君と一夜を (採点:4)
- うーん、おもしろい所はあるんですが、ついていけないところも多いというか……。
文章の構成では初めのエピソードとその続きの間に挟んでいる部分が少し長すぎるかなと思いました。
初めの台詞は人を選ぶかな?と。人によってはあの段落でいやになっちゃうかも。
○アスパラギン酸 さん
- 0003 皐月の陽光、うららかに。 (採点:7)
- のりのいい学園ハードボイルド?にはまりました。
途中で、
あんたなんで持ち物ないの?
俺のかばんはいつも空だ
ってギャグ入れてほしかった
- 0005 あの素晴らしい愛をもう一度……いや、マジで。お願い。俺んトコだけでもいーから! (採点:2)
- 面白そうなのですが、改行が読みにくくよんでません。
今のところほかのが残っているので時間をかけて読むつもりはないです
- 0009 やみつき (採点:6)
- 最後が小恥ずかしい
- 0015 らんじぇりーらす (採点:4)
- ノリはよかったんだけど、平坦。
- 0025 目くそ、鼻くそと共に散れ (採点:6)
- それなりに盛り上がったのだが、いまいち。
クラス一丸と言うイメージと、文化祭からかけ離れているような気がする。
コントはないべ
- 0039 バレンタインの空模様 (採点:6)
- ほんわかした雰囲気とミステリアスな展開がグー。
反面キャラ的に真琴、名雪は違和感がありすぎました。すでにラブラブというか。
ほかのキャラは香里以外はこんなものかなとおもうのですが。
真琴の「にんじん〜」は特にキモイし、あんなに理性があるのかなと。
この辺を相殺してこんなものかなと思いました。
- 0050 怨みます (採点:8)
- 程よく壊れててスカッとした。
あゆは・・・・。
- 0055 少年エスパー 北川! (採点:8)
- ああ、グッド
奇跡とかも簡潔だけど、むりがあまりなくて納得できるかな
- 0059 お菓子作りって楽しいですよねっ (採点:5)
- 前半の不思議な雰囲気はいい。
が、中盤の材料うんぬんでマイナスかな。
お菓子作りが好きな人にはいいんだろうけどね。
メルヘンに攻めるべきだったのでは。
落ちも想像通り
- 0062 トリビアを聞きながら (採点:8)
- 熱かった。
料理モノもほかにありましたが、こっちのほうが読みやすかった。
身近なラーメンをあつかったのもよかったかな。
おちが寒くなければ+1てん。
- 0072 パーフェクション − Perfection (採点:5)
- 見せ場がないかな。
- 0076 遺書 (採点:10)
- 文句なし。
母親している秋子さんはなかなかお目にかかれない。
非常にうまく表現されていたのでは。
- 0084 俺の学校は戦場だった? (採点:3)
- ホラーにしては怖くない。
ギャグにしては面白くない。
ハプニングで高感度が上がるイベントがもっと必要なのでは?
- 0085 白いキャンバス (採点:9)
- 未来像に違和感があまり感じられない。
空気というか設定に無理なく入れました。
バッドエンド後の物語として続きそう、いや、続け!
- 0092 君と一夜を (採点:7)
- サイケな天野さん好きです
- 0095 『一月 某日』 (採点:4)
- 難しい。
理解できませんでした。
分けわかんないんじゃなくて、難しくて。
- 0098 双故意〜ふたこい〜 (採点:6)
- 怒涛の勢いだったが、十分笑えた
- 0103 世界の果てという名の雑貨店 (採点:3)
- 難しい
○アルファ さん
- 0014 キスで終わる物語 (採点:10)
- なんていうか……いいですね、こういうの。憧れですよ。
○ウンパス さん
- 0063 『After School』 (採点:9)
- 「月に行きたい!」という願望から、このお話が始まっています。
無謀だと馬鹿にする美坂チームも、最終的には北川の手伝いをしている。
きっと北川のバカに引き込まれたのでしょう。
ただその際の表現がちょっと曖昧な気がします。
あと美坂の部室は出す必要もないと思いました。普通に空き部屋でいいと思うのですが・・・。
○オレンジ さん
- 0016 sTrAwbErRy FiElDs fOreVeR (採点:10)
- 凄まじいまでの電波濃度ですね。
シュルレアリズムに通じるものを感じました。
この分野はKANONSSでは珍しいので、実に刺激的に読ませていただきました。
○コンタミン さん
- 0008 残り灯 (採点:2)
- これで、良かった。
――いや、良くないでしょう。
はじめた物語はきちんと閉じてください。
- 0013 蛍火 (採点:10)
- 一年後の香里の正体には、正直、背筋が寒くなりました。
ただ伏線らしい伏線が無かったため、唐突な印象を受けてしまったのが少し残念に思います。
それでも、完成された筆力に裏づけされたラストシーンには、心地よい衝撃がありました。読んでよかったです。
追記:アラビア数字と漢数字はどちらかに統一したほうが、見栄えがよくなると思います。
- 0014 キスで終わる物語 (採点:10)
- なんていうかその……撃沈です。
この作品は一番最後に読ませていただきました。結果として大正解だったと思います。
実は今回のこんぺ中編部門、読み進めていくのが非常につらかったのです。大半の作品から名雪の悲痛な叫びが聴こえてくるようで。(『オマエが言うな!』と怒られそうですが)
ですから、最後にこの作品を読んだときには、本当に救われたような気分でした。ステキな物語をありがとうございました。
「人を呪わば……」っていう言葉の意味が分かったような気がした、こんぺでした。
- 0015 らんじぇりーらす (採点:7)
- 作者様はきっと女性の方なのですね。
(読んだことはありませんが)小中学生向け少女小説(?)に出てきそうな乙女チックな文体、会話、そして女性下着に関する知識。読み進めてゆくうちに、まるで自分が異世界に紛れ込んだかのような不思議な高揚感と気恥ずかしさに襲われてしまいました。
貴重な体験をありがとうございました。
お願いですから、女性だと言ってくださいっ。
- 0016 sTrAwbErRy FiElDs fOreVeR (採点:5)
- 1点と10点を大量に集めそうですね、これは……間をとって5点とさせていただきます。
妄想と現実の間のサイケな世界を描きたかったのだと思いますが、ストーリー作りを無視してしまったのは失敗でした。表現力は間違いなく高レベルなものをお持ちなのですから、ストーリーの筋を一本通した上でこの世界を描ききれれば、とんでもない傑作が生まれたかもしれないのです。そういう意味では非常にもったいない作品でした。
電波はダメというわけではないのですが……実は私、この話の主人公が誰かということさえ、よく分かってないのです。
- 0023 今と出会うために時計は時を刻む (採点:10)
- 優勝候補だと思います。
次々にやってくる「お客たち」に、少しの「ふしぎ」を提供する女主人。最後には主人自らが不思議の世界に足を踏み入れ、そして明かされる真実……
SF短編連作のオーソドックスなスタイルではありますが、それゆえに非常にまとまりのある、完成された物語になっていたと思います。お見事でした。
- 0024 SMALL TWO OF PIECES (採点:10)
- 今回のダーク作品群の中でNo.1だったと思います。
文章のリズムも良く、特に心理表現が卓越していました。
また、情景、心理描写の切り替えのタイミングなど、私も色々と勉強させていただきました。ありがとうございます。
作者様の文才に一歩でも近づけるよう、努力してゆきたいと思います。
- 0028 炉辺に腰掛けて、 (採点:1)
- あなた、KANONやったこと無いでしょ。
- 0066 『回転演舞』 (採点:1)
- 寄せられた感想を読んで、へこんでおられると思います。
今回は残念な結果となってしまいましたが、これに懲りずに「何が足りなかったか?」「何が間違っていたか?」を皆さんの感想から読み取って、今後の糧としていただきたいと思います。
お疲れ様でした。
- 0080 友情 (採点:1)
- 強く生きて下さい。
- 0086 good-bye, darling -- a family (採点:1)
- ハードボイルドの世界を堪能させていただきました。
次は「KANON」ではなく「サザエさん」で書いてみてください。
きっと、ものすごい世界が展開されると思います。
- 0093 人間になりたい (採点:10)
- 真琴は天真爛漫なイメージが強いためか、心の内面を描いた作品というのは少ないようです。
そんな中でこの作品は、彼女の葛藤がとてもよく表現されていたと思います。
特に名雪の独白を聞いて衝撃を受けるシーン、ぐっと来ました。
- 0101 君の瞳にシャイニング延髄斬り (採点:9)
- 読んでいて思わず顔が綻んでしまうようなドタバタラブコメディ。
笑わせて、笑わせて、最後にふわりと優しく締める。
ああ、そういえば自分はこんな話が書きたくてSSを始めたんだっけ。と過去を懐かしんでしまいました。お見事です。
ただ、タイトルはぜひご一考を。作品の顔なのですから。
きっともっと相応しいタイトルがあるはずです。今のままでは「頭が腹痛」になってしまいますので……
- 0104 幸せの玩具 (採点:6)
- フルフェイスで顔を隠した犯人が登場したときには「やっぱり仕掛けてきたな」と期待したのですが……非常にもったいなかったと思います。
事前にあれほど「佐祐理が怪しい」ことを強調していたのですから、ここは良い意味で読者を裏切るべきでした。実は○○が犯人だった……(あと一人しかいませんが)という展開ならば、さらにダークな方向に話が転がったはずです。佐祐理の狂気にテーマを絞るのであれば、読者の疑念が佐祐理に行かないよううまく誘導する必要があったのではないでしょうか。
とはいえ、文章のリズムや情景描写など、ぜひ見習いたい優れた点もたくさんありました。作者様は実力の有るかたと思いますので、今後も頑張って下さい。
○ジプシー さん
- 0006 MIND YOUR STEP! (採点:3)
- 工夫した言葉が多くて良かったです
- 0055 少年エスパー 北川! (採点:6)
- 面白かったです。
- 0063 『After School』 (採点:10)
- 面白かったです。読んでて全然苦にならなかった。
馬鹿みたいな夢を本気で望む。自分の将来なんて気にせずに、やりたいと思うことをやる北川に共感しました。
文句なしです。
○ゼロ さん
- 0058 さよなら、レディバード (採点:7)
- レディバードが飛んで行くね
暖かい季節に向かって
- 0086 good-bye, darling -- a family (採点:10)
- 悲しい物語ですね。ハードボイルドだけど俺にはかっこ良いとはいえません。そこに居るのは悲しい人たちだけ。とても面白い話でした。是非連載物でやって頂きたかった・・・。こういうラスト、良いと思います。
○ディンガ さん
- 0007 華音霊異記 (採点:7)
- おもしろかったです。
でもちょっと終わり方が弱いかな
○ネクロマラン さん
- 0001 虹の架け橋 (採点:6)
- 北川も自分で言ってましたけど、少々説教臭かったです。
- 0012 思い出という名の道しるべ (採点:5)
- 文頭にスペースが欲しかった・・・・。
きっと多くの方が、同じ指摘をされているとは思いますが。
- 0013 蛍火 (採点:6)
- しつこく言いますが、文頭スペース・・・・。
読みづらいです。
それと「十一月下旬」の文への移行に、もう少し改行が欲しかったですね。
時間の経過があっという間でした。
- 0014 キスで終わる物語 (採点:8)
- うあー。うあー。なんなんだーこいつらー。
なんか香里がいいキャラしてますが、これは監督になったから性格が豹変したのだと
勝手に脳内変換。面白かったです。
- 0068 そして世界は、またひとつ (採点:8)
- あのネーミングには、何か意味があったんでしょうか?
それだけが疑問に思いました。
美坂チームの、素晴らしい日々。惹きこまれました。
○ヒリック さん
- 0103 世界の果てという名の雑貨店 (採点:10)
- 多分これは嫌いといわれる方も多いでしょうが、私は大好きです。
誰も入ることのできない独特の雰囲気をほんのひと時垣間見させていただいた、そんな気分でした。
○ブラックコーヒーは好きですか? さん
- 0005 あの素晴らしい愛をもう一度……いや、マジで。お願い。俺んトコだけでもいーから! (採点:1)
- 読む気しなかった。
時間があったらきちんと読んで採点するかも。
- 0049 スティル・イン・ラヴ (採点:4)
- オチが簡単に読めました。ついでに、どうせ書名を出すなら実在するものにしたほうが面白いですよ。
わかる人間には思わずニヤリとさせられるネタになると思いますし。
- 0050 怨みます (採点:9)
- 基本点5→面白かったから+5→香里に肉体攻撃はちょっと怖かった−3→良い感じな台詞+2
「はいっ」「どーもー」
の落差でまず笑いました(笑
栞が香里、北側を直接的に嬲るのは微妙でした。やはり霊は霊らしくポルターガイストで攻撃しないと(そこか
「あゆさんが羽根生やして、それらしいこと言ったら話が丸く収まると思ったら大間違いですよ!」
これって結構多いんですよね、確かに納得です。
○ヤマタ さん
- 0002 ぜろぜろなゆちゃん〜凶悪兵器を破壊せよ!〜 (採点:1)
- 脚本形式?
それ自体は構わないんですが、問題は中身が壊滅的に詰まらない、と。
- 0005 あの素晴らしい愛をもう一度……いや、マジで。お願い。俺んトコだけでもいーから! (採点:10)
- 清々しいのほどの思考の垂れ流し。
なんだこりゃぁ、と斜め読みしてるうちに最後はのめりこんでました。思わず苦笑い。
でもいいなあ。すっきりしてるよ。これだけ余分なものばかり付着してるのに、その実余計なものはまるでなく直進してる。気持ちいいくらい。
誰が何と言おうと私はこの作品が好き。
- 0010 雪もよう、ところによりノスタルジィ (採点:10)
- いってらっしゃい
- 0016 sTrAwbErRy FiElDs fOreVeR (採点:1)
- 参りました、降参。
こりゃ1か10かどちらかしか許容しない作品だわ。中途半端な点数じゃダメだ。
10点だと逆に侮辱になりそうなんで、1点にします。明らかに一点を欲しがっていらっしゃるみたいですし。評価のしようがないというのが本当の所ですが。もうこれだけ別枠にしたいです。他の作品と同じ得点に括れない。他にも1点に入れる作品はあるでしょうけど、同じ1点でもまるで意味が違うので悪しからず。
いや、しかしこれほど最低で最悪で凄まじいものを見せられるとは思ってもみませんでした。笑った笑った。嫌悪とか怒りとか覚える余裕さえ与えられず、笑うしかなくなってしまいましたよ。
二度と読みたいとは思えませんが、一度は読まずにはいられない作品と言いましょうか。あまりにもインパクトが凄すぎて、ちょっとしばらく他の作品読めないです。今はどんな名作読んでも印象が霞んでしまいそうなので。
とにかく、参りました。降参。
- 0028 炉辺に腰掛けて、 (採点:5)
- 文面にぎこちなさを感じてしまった時点で、作品に入り込めなくなってしまった。
比喩や台詞、薀蓄や心理描写を平面に浮いたいびつなデコボコと感じてしまうと、この手の作品は楽しめなくなってしまう。こういうのは川面の葉っぱみたいに流れに身を任せて読むようなタイプの話だと思ってるから。だから、ユラユラとした心地よい波であるべきものをデコボコと感じてしまった以上、醒めるしかなかった。
残念。
- 0041 ミラクル☆パワーの使い方 (採点:8)
- なんというか、えらい正統派ですね。
王道としての道筋をきちんとつけてるし。
テンポも良くって楽しく読めました、はい。
- 0050 怨みます (採点:9)
- お、面白すぎです。
- 0053 ハル (採点:10)
- あかんなあ、ほんまに。参った。素晴らしい。
わりと落ち着いた、言い換えれば淡々としたお話なだけに、逆に際立ったものを感じさせられました。真っ向勝負で完敗させられたみたいな。
- 0058 さよなら、レディバード (採点:10)
- 痒いところにまで手が届くと言いましょうか。
隅々にまで行き届いてますね。何がと言われると言葉に迷うんですが。
心理描写とその移ろい、言動、そのどれもが読んでいて心地よかった。
強すぎず弱すぎず、等身大と言ったら陳腐なのかもしれませんが、香里も北川も名雪も祐一もね、そんな感じに思えました。
さよなら、レディバード。うん、すごく良かった。
- 0060 .79 (採点:9)
- いや私もね、栞は将来絶対大きくなると思うんだ、うんうん。
じゃなくて。
兎にも角にも栞が可愛い。女の子だ。作品数はたくさんあるわりに、こう真正面からキャラの魅力で勝負できる作品ってなかったんでやばいくらいにきましたね。
話のテンポもよく、どうしようもなく男の子らしい祐一やお姉ちゃんな香里の動かし方もよく、全体としても上手くまとまっていたかと思います。オーソドックスな話なだけに逆にこういう場では読ませるのは難しいと思うのですが、最後まで引っ張られるように読ませていただきました。サンクス。
- 0062 トリビアを聞きながら (採点:8)
- いやー、楽しかった。
無駄に勢いのある話って好きです。
- 0063 『After School』 (採点:9)
- いや、もうなんて言っていいやら。
青春!
- 0082 天星小輪 star ferry (採点:7)
- こういう真琴は新鮮だなぁ。
話の筋としては珍しいものではないのですが、真琴を相手に非常に良く出来ていると思います。
なにより、真琴が女性としてとても魅力的でした。
- 0086 good-bye, darling -- a family (採点:1)
- 上滑りしてますね。読んでてもなんだか間が抜けてるなあとしか思えません。
退屈退屈。
- 0103 世界の果てという名の雑貨店 (採点:9)
- 感じたものが何なのかを言葉にする必要があるのだろうかと思うときがある。
言葉にしたとたんに違ったものへと変わってしまうような気がする。
これを読んで思ったのがそんなこと。
感動でもない、切なさでもない。好きだとも思えないし、嫌いだとも思わない。印象的ではあるが、すぐに忘れてしまうそうな気もする。
もしかしたらなんでもないのかもしれない。
でも読み終わったあとに、確かに残っているものがある。いや、残っていないのか。
最後の方に、こんな一節がありましたよね。
『一つだけ言えることは、彼女が俺に何も残してくれなかったというだけだ』
つまるところ、この作品そのものが、そういう事なのかもしれない。
○レン さん
- 0025 目くそ、鼻くそと共に散れ (採点:8)
- ノリが良すぎます。本気で爆笑しました
- 0028 炉辺に腰掛けて、 (採点:10)
- こういうのが死ぬほど好きです。戦慄しました
- 0055 少年エスパー 北川! (採点:6)
- 北川が可愛い。
- 0063 『After School』 (採点:10)
- なんつーか、自分も心から沸き上がってくるものを形にしたいと思いました
- 0065 ミス・ムーンライト (採点:6)
- こういう話は良いですね。好きです
- 0071 笑顔。 (採点:10)
- SSとしてどうかと悩みつつも、かなり好きです ええもう。
○ロイ さん
- 0014 キスで終わる物語 (採点:9)
- ラブコメ最高〜〜〜〜〜〜!
- 0073 心、ひらいて (採点:10)
- 北川がバイクを貸すシーンでのやりとり。
北側の言葉に泣けました。
○α・アルフライラ さん
- 0006 MIND YOUR STEP! (採点:5)
- 香里が可愛らしい。こういう香里も良いですね。
栞が快復して、香里も本来の姿を取り戻したというか。王道から外した北川×香里SSという感じで、楽しめました。
北川、イメージとしては達観した傍観者、という感じですが、実際はこういう悩みを抱えているかもしれませんね。何時も蚊帳の外っぽいですし(笑
ただ、何と言うか、うーん……
可もなく不可もなく感が拭えませんでした。悪いお話じゃないと思いますが……
- 0007 華音霊異記 (採点:2)
- 久瀬の役回りや祐一の扱いに疑問を覚えます。神人と言う事で、久瀬を主人公に据えるのは判りますが、祐一のルートをたどらせる必要はなかったかと。
あの程度の関わり方で、香里が久瀬に泣き付くとは思えない。祐一と違って、殆ど面識がないわけですから。久瀬は久瀬なりに(祐一ルートとは関係ないイベントを用意して)美坂姉妹に関わらせれば良かったと思います。
それにしても、終わり方が余りに尻切れ。これは完結しているように思えません。
美坂姉妹の話にするのであれば、舞絡みのストーリーにあれほどの行数を割く必要はなかったかと。その分の容量を使って、きっちりストーリーを結んで欲しかったです。
作中で風呂敷を広げすぎたのも、尻切れ感を助長する一因でしょう。
一人の発言を何行にも渡って鍵括弧で区切る書き方が少々読みづらかったですが、文章力は悪くないと思います。ライトファンタジー風の設定は好みの分かれるところでしょうが、そこまで派手な設定でもありませんし、個人的にはこういうのもアリかと思える範囲でした。結末さえ違っていれば、もう少し高い得点を付けられたのですが……
- 0011 プレイアデス(Play-a-Death) (採点:7)
- 文章力が高いとは言えませんが、言葉選びにセンスを感じます。
などと言うと、非常に偉そうで嫌になるのですが(笑)、批評の際は自分のことは棚に上げるということで、ご容赦下さい。
化ける予感は感じられます。今後に期待。
こういう香里は私好みです。ラスト、中庭に向う途中の二人の会話が良い。うぅん、矢張りセンスはあると思います。
「交際宣言」した時の周囲の反応が少し大袈裟すぎるかと思いましたが、引っかかったのはそこくらいです。最後のセリフ、「だって私達、恋人同士でしょう?」もお見事。
良作でした。
- 0013 蛍火 (採点:7)
- 上手い……のですが、行の頭に一マス空けていないのが気になります。
後は、整形ミスなのか演出なのかわかりませんが、不自然な改行が多々ありました。
しかし、それを補って余りある文章力。ストーリーも秀逸でした。
- 0014 キスで終わる物語 (採点:10)
- くはっ。
正統派王道ラブコメ(R指定)。しかしそれを面白く描き切るのはとても難しい。
やーらーれーたー。という感じです。
名雪が可愛いだけでなく、名雪らしさを保ったまま艶っぽかったり。これは反則ですよ。祐一の理性が陥落するのが良く判ります。つーか私の理性も大変なことになっておりました。
17本目にして初めての10点。ちょっと前半のリテイクシーンがくどいかな、と思わなくも無いですが、これは10点付けるしかないでしょう。
しかし最後に一つだけ。単に私の持っているイメージとは違うだけなんですけど、それでも一言言わせてください。
香里がキャラ違ぇっ!(笑
- 0015 らんじぇりーらす (採点:9)
- _| ̄|○
こんなに、”にまにま”しながら読んだSSは初めてでした(笑
いくらなんでも栞の口調が子供っぽすぎるだろーとか、たまに誰視点なのか判らなくなって混乱するとか、そんなことはどうでも良いと思わせるほどの甘ったるさ!やるならここまでやれってことですね。
栞が可愛い、名雪が可愛い、香里がちょっと大人!思わず祐一をマウントポジションからタコ殴りにしたくなるようで、もうっ。
まだ8本しか読んでませんが、恐らくこれが今回一番の”問題作”かと(笑
- 0019 12時の魔法 (採点:6)
- 恋する少女の可愛らしさがよく出てました。ほのぼのというか、ラブですね。
しかし、オチで秋子さんがタネあかしする下りは少し興冷めかと。もう少しぼかしてやったほうが綺麗にまとまったのではないでしょうか。
- 0021 憂鬱な自殺者達の午後 (採点:6)
- ――ううむ。
唸ってしまう内容です。
序盤はシリアスというよりも、ダーク――いや、ダークコメディとでもいうか、そういう印象を受けました。後半は普通にシリアスだと思いますが。
文章の端々からセンスを感じます。章タイトルも脱帽。
文章作法の間違いや、いくつか言葉の使い方がおかしかった個所があったのと、あまりに栞が可哀想だと思えたのが主な減点理由です。
しかし――。
今回私も栞SSで応募しましたが、かなりありきたりな内容であったため、この作品には衝撃を覚えました。祐一も格好良いですし。
そっかぁ、こういう見解もあるかぁ……目から鱗です(笑
- 0049 スティル・イン・ラヴ (採点:2)
- 唐突な「母・女優」設定や特殊メイクで変装する美汐は興冷めでした。
フッフッフと笑ったりガッツポーズしたりするのも、ちょっと違和感が。状況を整えてやれば違和感ある行動も効果的かと思いますが、これは……
祐一が美汐を叩くのも、どうかと。
どうせなら本当に「黒魔術で降霊した」という話の方が良かったんじゃないでしょうか。というより、そういう話なんだとばかり思って居ました。
真琴の霊が降りた美汐を「真琴」として認識できるのは祐一だけで、他の人には「美汐」に見えてしまうとか。プリクラが出てきたとき、「お、上手い」と思ったんです。写真には美汐本来の姿が写っていて――とか、そういう展開に違いないと。なので、特殊メイクと言われたときはちょっとびっくりしてしまいましたね。
「二股」や「不倫」を平然と言ってしまう点も引っかかります。まあ、多くの美汐SSは、厳密に考えれば同じなんですけどね。真琴END後のお話であるわけですし。しかし、そこはそれ、見せ方というか持っていき方次第というか……いくらなんでもこれはあんまりじゃなかろうかと。
まあ、個人的な趣味の問題かもしれません。が、どうも肩透かし感が否めませんでした。
- 0050 怨みます (採点:4)
- うーん……
オチが綺麗。コンセプトは悪くない、けど……
ちょっとやりすぎというか、品がないというか。それを狙ったんでしょうけど、拒否反応が……
済みません、好みの問題ですね。ノリやテンポも良いですし、文章力は高いと思います。ただ、センスが私と合わなかった。オチで多少救われましたが……
- 0054 それだけで、なにもいらない (採点:5)
- 栞の死後、祐一と香里が連れ添うには、乗り越えなければならないことが沢山あると思います。
そこを深く掘り下げたSSは、私もいつか書いてみたいと常々考えており、この作品は非常に興味深く読ませて頂きました。
淡々とした描写が良い雰囲気を醸し出して、真っ向から描いた祐一と香里の心情が心地よいものでした。
ですが、苦言を呈するなら……凝った表現を使おうとして空回りしているように感じられます。少し、読み辛い。さらりと流すところは流してしまうようなメリハリが無いと、読んでいる間に思考が麻痺してきてしまい、折角の言葉が胸に響かないかと。
誤字脱字も少し多かったですし、そこが残念です。
- 0059 お菓子作りって楽しいですよねっ (採点:2)
- 女の子たちが可愛らしく描けてて、ほのぼのした気分になれました。
お菓子や料理のレシピや知識も確りしていて、リアリティを感じます。
美汐が真琴にぞっこんっぷりがまた微笑ましく、敬語の栞一人称がどことなく童話風でもあり、まさに「お菓子」のように甘いSSで、楽しく読ませて頂きました。
ただ、地の文での栞の口調が時折敬語じゃなくなるのが少し引っかかります。一定にした方が良いかと。
- 0064 13月になれば君に贈りたいものがあるんだ。 (採点:9)
- 上手い。
巧みな文章運びで、この作品の持つ雰囲気や空気が、すっと胸に染み入るようでした。
冒頭、「また交通事故ネタかよー」と思ったのですが、見事(いい意味で)裏切られましたし。うーん、上手いなぁ……
- 0066 『回転演舞』 (採点:1)
- これは未完では……?
思わず次のページを探してしまいました。
申し訳ありませんが、このままでは他の点の付けようが……
私の読解力不足かもしれませんが。
- 0070 recollections birthday (採点:4)
- ああっ!
「思い出のアルバム」!
これ、保育園の卒園式で歌って、未だにずっとメロディと歌詞の一部を覚えていまして。料理している時なんかに我知らず口ずさんでることがあるんです。曲名もサビの歌詞も忘れてたんですけど……そうだ、思い出のアルバムだ!ありがとうございます(笑
お話としては面白かったんですけど、ちょっと冗長気味というか、もう少し内容を凝縮した方が良かったかと。
それと、ストーリーのテンポが一定すぎるというか、メリハリに欠けるような気もしました。全体的に漂う穏やかな雰囲気を楽しむという意味では、良いのかも知れませんが。前半部分、主題が中々判らなくて、入りづらいような気もしました。
「はちみつくまさん」「ぽんぽこたぬきさん」も、使いどころを絞った方が、乱発するより効果的かと思います。
舞視点の一人称は、自分にとっては鬼門でして。書けないんですよね、舞視点。舞の独白が想像できない(笑
なので、舞視点を書ける人は尊敬します。いやほんと。
ただ、「こうやって家を夜に抜け出すのも久しぶりだなー」は、舞らしくないような……
- 0071 笑顔。 (採点:6)
- 何となく作者様が想像できます。
が、外れてたら恥かしいので明記しないでおきます(笑
KanonSSでこれをやる意味があったのか、KanonSSだからこその作品なのか、判断に悩みます。
面白いとは思いますけどね。上手さで言えば、抜群かと。
- 0072 パーフェクション − Perfection (採点:8)
- うーわー、やられたー……
栞SSで応募した身としては、そんな気分です。悔しい、けど面白い。ああ悔しい(笑
最初、何故ジャンルが「香里 栞 祐一」なんだ? と思って居ましたが、途中から香里の話に転換していって、納得。それも自然な流れだったので、意識せずに読めました。
栞がとても可愛い。生き生きと描けて居ますし、私の中の栞像とかなり合致します。私も栞をこういう風に描きたかった……(笑
全体に流れる優しい落ち着いた雰囲気もマル。センスを感じられます。
気になる点としては、恐らく作者が意図したものではあると思うのですが、「〜〜た」「〜〜だった」の言い切り分が多すぎるように思います。ただこれによって作品の雰囲気が形成されているとも思いますので、悪い点ではないんですが……少しだけ、ほんの少しだけ、それでも多すぎるかな、と。
後は、冒頭の香里の「正義のラッパ」云々のセリフと、栞と香里が喧嘩するシーン。応酬される会話が少し不自然に感じられた点。表現がちょっと説明的すぎるかも。主な減点理由はそんなところです。
しかし、文章力とセンスは一級品。勝てないなぁ……
- 0073 心、ひらいて (採点:6)
- 読了後、一番印象に残っていたのは、北川格好良いなぁ、でした(笑
Kanonの主人公である祐一は、主人公であるが故に、「祐一から他の登場人物に」関わっていく図式が正道だと思います。上手い言葉が見つかりませんが、当事者ではないからこその主人公というか。
が、今作では祐一がまさに当事者。そこに他の登場人物がどう関わっていくかという図式が少し新鮮で、楽しめました。
いっそのこと、もう少し名雪なり北川なりからの視点をメインに据えて仕上げても良かったんじゃないかと。
前半を読んでいた時点ではそういう話なのかなと思っていたのですが、中盤以降祐一視点がメインになっていたので……いえ、それが悪いわけじゃないんですが(笑
前半でそういう印象を受けていたので、ちょっと勿体無いなぁと思いましたね。
文章力も高いですし、よく出来た作品だと思いますが、後は台詞回しにもう少し気を使うと、より良くなるのではないかと。台詞回し、難しいですけどね。私も人のことは言えません(吐血。
それと、段落の中で主体となる視点が移動している個所がいくつかあり、そこが少し気になりました。
- 0084 俺の学校は戦場だった? (採点:5)
- (すばらしい、実にすばらしい人材だ。僕の後を任せられるのはこの少女しかいない! いや、僕と一緒にこの世を支配するべきだ。喜べ、生徒諸君! かくも優秀なる人材がここにいるのだ!)
そうか久瀬、お前の野望は世界征服か(*´д`)
こんな久瀬(と栞)が大好きです。
中々楽しめましたが、どうせならもっとぶっとんだ設定や展開にした方が説得力があったかもしれません。「何でそうなるの?」とか「そりゃ無茶だろ」とか思わせる余地もないほどに突き抜けていないと、中途半端になってしまうというか……。
- 0088 春に降る雪 (採点:6)
- 栞と美汐が友人になっている設定のSSはよくありますが、なるほどこういう出会いだったのか、と思わせる作品でした。
美汐と香里の視点変換の唐突さや、説明なしに時間軸を行き来する展開が良い演出となって、作品の雰囲気を形作っていると思います。下手にやると判りにくいSSになってしまうのでしょうが、上手く纏められていたので引っかかることもなかったですし。
- 0090 真冬の蠍 (採点:9)
- 文章的に文句をつけるところもなく、構成も巧いと思います。
ストーリーが進むにつれてじわじわと香里が壊れていることが見えて来るのが良かった。「カサカサ」という擬音がまた、彼女の心情を表しているようで、何ともいえない気分にさせてくれます。
この擬音の使いどころが上手い。「カサカサと心が乾いていく」なんて使い方をしていないのがお見事です。
私事ではありますが、ダークSSというものを始めて読みました。
――嘔吐しそうでした(笑
- 0098 双故意〜ふたこい〜 (採点:4)
- ギャグというか、壊れというか。小粒に笑えました。
ただちょっとオチが弱いかなーと。途中から収集つかなくなっていたような。
無理に中編にせず、短編で短く纏めた方が良かったかと思います。
反則気味のネタも多かったですし……(笑
- 0100 二月一日の物語 (採点:6)
- 興味深い主題ではありましたが、言い回しが複雑すぎて読み辛いというか。語彙に長けるのは良く判るのですが、終始一貫して同じ文章密度で語られると、息を吐く余裕すらなく、思考が麻痺してしまいます。
そこにきて語り手の視点が統一されていないので、ストーリーを追うことだけに必死になってしまい、結果作中で語られる彼女たちの煩悶や懊悩、成長が胸に染み入ってこない。
――と、否定的なコメントを付けてみましたが。
結局の所、私の語彙能力と読解力の低さに起因するものであり、読者のレベルに合わせて表現を幼くしろ、とは言えないのではありますが。
- 0101 君の瞳にシャイニング延髄斬り (採点:6)
- 素直に面白いです。ただ、色んな要素を詰め込みすぎて、雑多になっている感が。
合コンのドタバタ。祐一、久瀬、北川の三人の馬鹿さ加減。名雪、香里、佐祐理の微妙な女心、など、様々な要素を上手く纏めて、良質のラブコメになっていると思うのですが、そこに斎藤が絡みきれていないというか。彼一人浮いている気がします。エピローグで斎藤の恋に触れていますが、ここも蛇足に思えました。いっそ彼は物語の語り部として、合コンの顛末だけに焦点を絞ったほうが判り易かったかもしれません。
構成も多少難有り。もう少し練られれば、更に面白くなったのではないでしょうか。
とは言え、文章力もアイデアも光る良作でした。
――マジ射ファイブは、ちょっと下品過ぎかと思いましたが(笑
○一般市民D さん
- 0002 ぜろぜろなゆちゃん〜凶悪兵器を破壊せよ!〜 (採点:4)
- 喜劇で壊れって考えてもなんかイマイチです。
- 0005 あの素晴らしい愛をもう一度……いや、マジで。お願い。俺んトコだけでもいーから! (採点:8)
- 読みにくいということを考えなかったら、かなり良い
題名と内容が同じような感じで笑えます
- 0006 MIND YOUR STEP! (採点:6)
- 北川の鈍感っぷりでなんかほのぼのしたような感じに
- 0008 残り灯 (採点:8)
- 良いと思うんですが、結末がどうも
- 0016 sTrAwbErRy FiElDs fOreVeR (採点:1)
- 途中で読む気が失せました。
- 0022 眠り姫に恋焦がれて (採点:9)
- 題名が本当にないようにぴったりだった。
眠り姫といえば名雪と思ったのですが、二人の事さしてたんですね
- 0025 目くそ、鼻くそと共に散れ (採点:7)
- 当日の話はいいんですが、最後がどうも
- 0041 ミラクル☆パワーの使い方 (採点:8)
- 魔法少女ネタがあるとは思わなかった。
面白かったです
- 0050 怨みます (採点:8)
- 色々と問題はありますが、面白いです
- 0055 少年エスパー 北川! (採点:10)
- 結構ありそうなハッピーエンドの王道走ったような作品のようだ。
そういう作品が大好きですけど
一番最初に見たのがこれでよかったです。
- 0071 笑顔。 (採点:4)
- どうもイマイチです。良い作品になりそうなんですが
- 0074 幸せを掴んだ男 (採点:6)
- エロ本のご飯のインパクトが強すぎて強すぎて
- 0084 俺の学校は戦場だった? (採点:10)
- ものすごく上手い、そしてすばらしいって感じです。
こういう続きがありそうな感じの物語は大好きです、読み応えも十分ですし後味もよいです〜。
3位以内に入らなきゃ間違ってます。
- 0089 ベビーフェイス (採点:1)
- どこがダークなのか判別につきかねる。
ただの愚痴のような小説に見える
- 0090 真冬の蠍 (採点:10)
- ダークと言う事で採点はきびしくなりそうですが、満点です。
最初から最後まで期待を裏切るような感じです。
- 0092 君と一夜を (採点:7)
- ネタに問題はありますがまぁよかったです
- 0098 双故意〜ふたこい〜 (採点:3)
- オチもいまいちですし、イマイチです。
- 0101 君の瞳にシャイニング延髄斬り (採点:7)
- 題名には負けた。題名の愉快さはトップ5!
ラブコメらしい作品ですが、なんか名前負けしてるように
- 0104 幸せの玩具 (採点:10)
- 自分勝手さと思い込みがうまくあらわされてるような作品
最後の一行がすべてをあらわしてるような。
○雨音 さん
- 0001 虹の架け橋 (採点:4)
- 微妙に日本語がおかしかったり、読みにくかったり、
所々説明不足で何がなんだかわからなかったり、
秋子なのか秋子さんなのか統一して欲しいと思ったり、
テーマに対する纏まりが足りなくて、どう考えても無駄としか思えないシーンがあったり……
ちょっと不満要素が多かったです。
前四つはともかく、最後の纏まりに関しては、もう少しなんとかしてくれないと、
途中で少しダレてしまって、残念でした。
- 0002 ぜろぜろなゆちゃん〜凶悪兵器を破壊せよ!〜 (採点:1)
- ところどころ面白いんですけど……。
全体的にはダラダラです。
正直、まともに読めたのは最初の1ページ目くらいまででしょうか。
その後は読むのが苦痛になりそうなほどでした(涙
山なし、オチなし、意味なしの三拍子を素でいってる作品でした。
特にオチなんて。
こんなオチないよ〜って、それはこっちの台詞かと……(汗
- 0003 皐月の陽光、うららかに。 (採点:5)
- なんだか、説明が弱いですよ。
読んでいて、あれ?って思うシーンがいくつもありました。
よく読んでみれば、「あぁ、なるほど」と分かるのですが、
いつだって万全の状態で読めるわけじゃないですから、もう少し優しさが欲しかったです。
また、内容も。
ネタ自体はいいと思うのですが、ラストと、其処へ至るまでの展開がちょっと……。
行き当たりばったりな感じが強かったです。
もう少し伏線を張って、「あぁそういう方法(て)があったか」と思わせてくれたら、10点だったんですけどね……。
ただただ、祐一たちが自分勝手な自由のために授業ホッポリだして、遊びまわってるだけの作品に見えて、少し残念でした。
さて、少しツッコミを。
>「まさか、俺だっていつも変なことばっかじゃないって」
敬語でも丁寧語でも良いから、言葉遣いをなんとかしろ、祐一……(涙
>あたしたちにとっては、エラぶった選民気取りの戯言なのよっ!
……そうですか?
なんだかこの説得法には、頭の悪さしか感じ取れませんでした。
言っている事を極論で捉えるなら「殺人すらその人の自由だ」と言っているのと同じですしね。
祐一ならこういうのも似合ったんでしょうけど、香里に言わせたのは失敗なんじゃないかなぁと。
- 0004 届け、この想い (採点:6)
- 本物の沢渡真琴さんを見つめ続けている祐一に、何度も「お前は他にやることがあるだろう」とツッコミを入れてしまいました(笑
全然印象に残っていない名雪が……なんて不憫な。
いや、まぁそれは良いんですけど。
こういうタイプの一人称は、間のとり方が難しいですよね。
それは分かるんですけど、あの三点リーダーを使ったやり方はなんとかならなかったんでしょうか?
ちょっと不恰好でした。
また、ラストで祐一の彼女の台詞が無いこと。
こういう暈した感じは嫌いじゃないんですけど、台詞が「ー」なのはありえないです。
しっかりと会話できているのなら、祐一にはちゃんと聞こえているわけですから、それなのに(一人称でありながら)書かないのは、作者さんの意図が露骨過ぎて、少しイヤでした。
あと……
真琴さんが待っていた男の人。
追いかける意志があるのなら、なんで誰かに聞かない。
隣の家の人なり、真琴さんの友達なりに聞けば、いっぱつでわかったでしょうに……。
(それとも、誰かに背中を押してもらいたかったのかな?)
- 0005 あの素晴らしい愛をもう一度……いや、マジで。お願い。俺んトコだけでもいーから! (採点:2)
- いや、これは読めないです。
一応礼儀として最後まで文章を追っかけて見ましたが、内容が入ってきません……。
貴方のキーボードは、エンターキーが壊れてるんでしょうか?
とりあえず、小説って言うのはただ文章を羅列すれば良いって言うものではないという反面教師にはなるとは思いますが……(苦笑
- 0006 MIND YOUR STEP! (採点:7)
- 北川君のこの悩みは、不可避ですよねぇ。
なにせ、あれだけ仲良さそうにしておきながら、原作後半ではほとんどまともに登場すらしなかったんですから(苦笑
やや、説得法に幼さを(ちょっと簡単すぎ)感じましたが、悪くなかったと思います。
また、後半は……ちょっと北川君が祐一に見えてきて、微妙でした。
もともと無個性で、書き分けが難しいのは確かですが、もう少しキャラをしっかりと持って欲しかったです。
あぁ、でも。総評としては、好きなタイプのお話でした。
なんだかとっても前向きで……良いですよね♪
あと、一応気になったところをツッコミ。
>腹の虫も空いてきた頃
混ざってます(ぉ
>ただ目の前に見える一線を前にして
重複してます(ぉぉ
- 0007 華音霊異記 (採点:6)
- いや、これはこれで凄く面白いんですけど……
無理ですよ。中編部門でも。
終わり方がこれのわりに、なんか色々やりっぱなしです。
完全に栞と香里だけの話にしてしまえば、なんとか尺があったでしょうけど、
舞の話とか他の話とかが入ってしまった分、物語の焦点が拡散しちゃってます。
「華音霊異記 病魔」ということから続き(別エピソード)があるんでしょうから、それも含めれば焦点が合うんでしょうが、
完結した一つの中編としては、やっぱり良い出来とは言いがたかったです。
- 0008 残り灯 (採点:3)
- う〜ん。徹底的に説明が足りていない作品でした(汗
単純に、描写が足りていない、という意味ももちろんありますが、そのほかにも。
姫里の存在や設定の説明が全然ありません。
一概に幽霊と言っても、いろいろな設定があるものなのですが、この作品では「幽霊だからこんな感じだろう」という曖昧な書き方しかされていませんでした。
北川君の意志がハッキリせず、なんだかものすごく短絡的で、最終的には結局こいつは何がしたかったのだろう?と本気で疑問に思ってしまいました。
栞が北川君に告白したのも……どうなんでしょう?
栞の自分本位さを皮肉っているのなら、面白いとは思いますが。
唐突に視点が変わってますし、香里の扱いがぞんざいですし、ラストは意図不明ですし。
とことん、焦点の合わない作品でした。
- 0009 やみつき (採点:9)
- 美汐可愛いです〜〜〜♪
攻められるばっかりだったのが、ラストの台詞で逆転するあたり、もう大好きです♪
ほのぼのとしててラブラブで。
素敵です♪
美汐が演劇部に入部した動機も、悪くはないですし。
気になるようなツッコミどころはありませんでした。
とてもよかったです。
- 0010 雪もよう、ところによりノスタルジィ (採点:5)
- ノスタルジィというほどノスタルジィ感は無かったです(変な言い方だなぁ
ノスタルジィといえば、どことなく物悲しさを感じさせてくれるものなのですが、
そういう雰囲気がも一つ弱かったですね。
とってつけたような「お姉ちゃん」と「妹」の、名雪と真琴の関係も、少し微妙でしたし。
名雪が町を出た原因なのですが、だからといってここまで「姉妹」にする必要は無かったのではないかと思います。
祐一と真琴の幸せを、離れたところから見つめるという形で、充分にノスタルジィは出せてたと思いますから。
「大好きだよ、真琴……」なんて、作者さんの意図が露骨過ぎて、私には逆効果でした。
- 0011 プレイアデス(Play-a-Death) (採点:3)
- やりたいことは分かるんですけどね……。
なんだか、ことごとく「足りてない」です。
そもそも、こんなに細かく切る必要はあったのでしょうか?
意味も無く「そして」が重複する4と5は、くっつけても良かったと思いますし、そのほかの章にしても、くっつけることは充分に可能だったと思います。
また、描写が微妙に足りてません。台詞に頼りすぎですよ。
内容のほうも……なんだかなぁ〜な話で。
祐一の香里に対する気持ちが、あれ?っと思うほど簡単ですし、
名雪の扱いがあんまりにもかわいそうですし……。
決して最低では無いのですが、もう一歩、足りていませんでした。
- 0012 思い出という名の道しるべ (採点:3)
- 入学式から、何の説明もなしにいきなり10月に飛ぶのは……どうなんでしょうね(苦笑
と、まぁそれは良いとして。
とにかくひたすら描写不足です。
上の時節の変化もそうですし、会話が微妙にズレていると感じてしまったり、どれが誰の台詞か分かり辛いところがあったりしたのも、全て描写不足に起因しています。
また、内容もちょっと……。
これはあゆがメインなんでしょうか? それとも北川君と香里?
前者だとしたら、あまりにもあゆの扱いがぞんざいですし、
後者だとしたら、あゆの登場に何の意味もありません。
なんとなく、一貫されていないというか、繋がっていないというか……この作品のテーマが見えてきませんでした。
- 0013 蛍火 (採点:6)
- う〜ん。なんというか……繋がっていない(真ん中が抜けてる)というか、起承転結がないというか。
前半部と、一年後の後半部との切り替わりが唐突で、繋がってないんですよね。
前半部がただの回想だというのなら、まだ良かったのですが、そうではないですし。
なんだか、全く別の作品を二つ読んでいるような感じでした。
文章的には全く問題ないレベルなのですが、今ひとつ、盛り上がりませんでした。
あと、ツッコミを。
>彼女はサマーセーターにジーンズと言う、男のような服装をしていた。夏らしくないのだが、なんと言うか、実に彼女らしいと思う。
サマーセーターなのに夏らしくないとは、これいかに?(笑
- 0014 キスで終わる物語 (採点:9)
- うわぁ〜、ラブラブですねぇ〜。
素晴らしく突き抜けたラブラブっぷりでした。
ここまで読んでて気持ちの良い作品は、滅多にありません♪
前半の練習のシーンも、アドリブが良くってかなり笑えましたし、
多少香里の性格に違和感を感じましたが、それも良い方向への誤差なので、別段気にするほどでもなかったです。
演出も。名前を間違ってしまった祐一に、名雪も「わたしも、好きだよ……祐一」というシーンなんて、かなり良かったです。
ラストも綺麗に終わっていましたし……
素晴らしい作品でした♪
- 0015 らんじぇりーらす (採点:6)
- う〜ん、なんだか良いですねぇ。
下着であれこれな婦女子の会話というのは(ぉ
栞の一人称が微妙にこそばゆくて、面白かったです。
姉の部屋で〜っていうマニアックなプレイもありましたし(笑
ただ、全体的には今ひとつまとまりがなくて、ダラダラ感がありました。
もうちょっと一貫した起承転結をハッキリさせてほしかったです。
- 0016 sTrAwbErRy FiElDs fOreVeR (採点:1)
- ダークっていうのは、ただ単に壊れてりゃ良いってものでもないと思うのですが?
まぁ、そういうのが好きな人がいる事実は否定しませんが。
お願いですから、一人で勝手に楽しんでてください。
- 0017 ホロニック・パス (採点:6)
- なんていうか、好き放題設定を弄り回してしまっていて、KANONSSとして読める限界ギリギリ最低限のレベルですよね(汗
というか、半分以上オリジナル作品でした。
そんなわけですから、高得点はつけられませんでした。
が……内容自体は決して悪くなかったと思います。
医者としての秋子さんの描写はまったくと言っていいほどありませんでしたが(これは仕方ないですか)、
人間としての描写は非常にしっかりと書かれていたと思います。
正直、秋子さんが医者だという設定は料理しきれていないのですが、
一つの人間ドラマとしては、面白かったです。
- 0018 片翼の天使 (採点:3)
- なんで「警察に職務質問される」時間にたい焼き屋さんがやってるんでしょうか?
焼き芋屋さんならともかく、そんな時間までやってないでしょうに……。
いや、まぁそれは良いんですけど。
結局、何がどういう話なのか、良く分かりませんでした。
もう一人のあゆが、どういう立ち位置のキャラなのか良く分からなかったですし、
どうしてラストでいきなり過去を変えたらっていう話になったのかも分かりませんでした。
- 0019 12時の魔法 (採点:5)
- 結構綺麗に書いていますけど、
名雪のこの弱さ(というか脆さ?)は、何気にシャレにならないような気がするのですが……(汗
ともすればダーク展開に転がりかねない、危なっかしさですよね。
まぁ、そんな名雪を守る祐一と秋子さんは、格好よくて、確かにほのぼのでしたけど。
「魔女見習いの秋子です」と自分を指して言う秋子さんに、なんだか萌えでしたし♪(笑
あ〜、でも。
その秋子さんが、あっさりとメテオストライクのネタバレをしてしまったのは残念でした。
理屈をつけるためにどうしても必要な説明だったとはいえ、
余韻に浸る間もなく、バラしてしまわなくても……。
- 0020 花火は空に、君は地上に (採点:4)
- 私はハッピーエンド至上主義者なので、多少のご都合主義なら、そのままスルーしてしまったりするのですが……
これはいくらなんでもねぇ(汗
いや、ぜんぜん意図が分からないですって。
悩んで、花火して、そしたら眼が覚めて。って……。
結局、何が書きたかったのか、ぜんぜん伝わってきませんでした。
悩んでいる祐一と名雪を引っ張り出す、北川君と香里については割合良かったと思うのですが、
比較的よくあるパターンですからね。これも。
あと、シーンを細かく切りすぎですよ。
もう少し、構成を練って欲しかったです。
- 0021 憂鬱な自殺者達の午後 (採点:8)
- うわぁ……。これは、すごく良かったです。
まったく想像していなかったお話でした。
確かに、終わる事を前提とした関係は、終わらなかった場合、そのまま元通りとはいかないものかもしれませんね。
栞の病気が『治ってしまった』ことによる影響っていうのは、かなり大きいものかもしれません。
前半部の展開は、素晴らしかったです。
……ただ、後半部は……おなじみの仲直りイベントに進んでしまって、ちょっと残念でした。
前半の残酷な雰囲気を、もっと維持して欲しかったです。
- 0022 眠り姫に恋焦がれて (採点:2)
- えっと……外国人の方でしょうか?(ぉ
素敵に日本語が可笑しいです。(この日本語も可笑しいけど)
壊れてるんならまだしも、ただ単に、普通に間違ってるだけですよね……これ。
読点が全然無いから、まるでカタコトのように見えてきますし。
ホント、少々日本になれた外人さんが書いた文章のようでした。
ツッコミ所は山ほどあるのですが、面倒なのでいちいちツッコミません。
小説を読んで、勉強してください。
……内容も、かなり微妙でした。
ま、それ以前の問題なんですけどね〜(苦笑
- 0023 今と出会うために時計は時を刻む (採点:10)
- かなりキワドイ……のですが、このネタを思いつき、料理できた素晴らしさを鑑みて、10点です。
やや分かりやすさを犠牲にしているところがあったので、本当は減点しようかと思ったのですが、
お話の構成は抜群でしたし、ラストもすごく綺麗でしたし。
読んでいて、とても気持ちのいい作品でした♪
- 0024 SMALL TWO OF PIECES (採点:8)
- うわぁ……すごく、上手いです。
ダーク作品は概ね、とんでもなく上手いか、とんでもなくヘボいかのどちらかに極端に分かれるものなのですが、
この作品は問題なく前者でした。
それぞれの心理描写が、本当に上手いです。
祐一や香里だけではなく、一人称のない名雪の狂的な愛情の表現もしっかりとされていましたし。(かなり怖いキャラですよねぇ)
やや、展開に無理があるように感じたものの(特に香里が祐一を求める辺り)、
それを補えるだけの文章力がありました。
- 0025 目くそ、鼻くそと共に散れ (採点:2)
- 久しぶりに、ここまで読み手おいてけぽりな作品を読みました(苦笑
登場人物達の熱さを笑うというよりは、
これを書いている作者さんの無駄な熱量を想像して、苦笑するしかなかったという感じで……。
それ以外に見るべきところもツッコむべきところもない作品でした。
- 0026 ちょっとだけ大人になれるジャムの秘密 (採点:8)
- 大人になれる青いジャム……と聞いて、最初はものすごく不安だったのですが、
意外や意外。すごく綺麗にまとめてきましたね。
三部構成でありながら、大人になれるジャムという一貫した一つのテーマを置いて、
それぞれに意味を持たせていたので、物語の焦点がぼやけてしまうこともなく、すんなりと読めました。
秋子さんの部分は、多少あっさりとし過ぎているように思いましたし、
ジゴロな祐一にはちょっと苦笑しましたが……
とても面白い作品でした♪
- 0027 雪の迷宮 (採点:2)
- なんていうか……これぞホントの一人称って感じですよね〜。
小説ということを、ここまで意識していない一人称は、滅多にお目にかかれません。
読み手に対する説明とか、物語性とか、まったくもって考えてませんよね(苦笑
絵で説明する事を前提とした美少女ゲームそのまんまというか……。
本当に小説というものを読んだことがあるのか、激しく疑問に感じる作品でした。
しかもラストは原作の真似事……。
こういう緩い作品も、悪くは無いんですけど、最悪シナリオだけはしっかりと構成して欲しかったです。
- 0028 炉辺に腰掛けて、 (採点:2)
- 上手いです。すごく。
他の作品と比べても、飛びぬけた上手さだと思います。
文章は。
ただそれだけです。
SSとして、読めませんでした。
本当は問答無用で1点ですが、+1点はその上手さに対する評価です。
- 0029 アナタに贈る小夜曲 (採点:6)
- 色々時系列が順不同になってるわりに、説明が足りていないので、やや混乱しました。
もう少し、描写が足りていないんじゃないかなぁっていうシーンもいくつかありましたし、
そういう点で、気持ちよく読める作品ではなかったと思います。
でも、名雪の心理描写は割合しっかりと書き込まれていて、良かったです。
何故か子供っぽくない幼い名雪と祐一の掛け合いも、これはこれで可愛いですし(笑
香里も良い感じでした。
……まぁ、
>「何かしなくちゃ、何も始まらないわよ」
って、「香里が言えた義理かなぁ?」と首を傾げるところはありましたが(苦笑
ラブレターの辺りがもう一つ盛り上がりきらなかったので、
そこはすごく残念でしたが、名雪のSSとして、楽しめました。
- 0030 おくりもの (採点:6)
- う〜ん、微妙に焦点が分かりづらい作品だったのですが、
割合しっかりと書き込まれていたので、その点はとてもよかったです。
ラストの祐一の告白も、かなり良い感じですし。……ちょっと恥ずかしいですけど(笑
雰囲気がどちらかというと軽いほうに偏っていたので、そういう意味でもう一つ物足りなさは感じましたが、
これはこれで……。
- 0031 沈黙のプロミス・ベル (採点:4)
- そういう事はもっと早く、結婚を申し込まれた時点で悩んでくれ……というツッコミは無しで(苦笑
結婚してから悩む人も居たりするわけですから、仕方ないですよね。
全体的に起承転結まとまってはいるんですけど、ちょっと展開が簡単すぎたように思えました。
トントントンと、大して引っ張らず進んで行って……。
正直、オールキャラを無理して出す必要はなかったのではないかと。
キャラ同士の掛け合いが特別面白いわけでもなかったですし、むしろそれよりはあゆの不安について触れたほうが良かったのでは……と思ってしまいました。
- 0032 metaphysical (採点:8)
- 奇跡が終わってしまうのではないかと怯える栞と、
それに対して、戦っていくしかないと答えた祐一が、すごく良かったです。
栞の体調不良が簡単に治ってしまったのには、すこしガクンときましたが、
その代わり、とても前向きで、気持ちの良いラストだったとおもいます。
やや栞の心情の描写が、少し弱かったように思え、
もう一つ、物足りなさが残りましたが、
ネタが気に入ったので、8点つけちゃいました♪(ぉ
- 0033 めぐり、ひとひら。 (採点:2)
- 不幸…………かなぁ?
いや、確かにある意味不幸ですか……(苦笑
まず、ツッコミ所といえば……展開が酷いです。
栞が幽霊になって返ってきた、というその時点では面白かったのですが、
その後の祐一の記憶喪失から復活までの流れは最悪という言葉意外に表現のしようがありません。
いきなり記憶喪失になって、いきなり記憶が戻ってって……テキトーにも程がありますよ。
もっとしっかりと書いて欲しかったです。
展開に関しては他にも、およそ全ての部分でぞんざいでした。
もう少し、お話の構成をしっかりと考えたほうがいいと思います。
また、ネタ自体にも、正直何の意味があったのか分かりませんでした。
上に書いたとおり、展開がテキトーだったので、物語の焦点がボケてしまって……。
栞の登場に、どれほどの意味があるんでしょうか???
あと。
>「うん、あたしも嬉しいわ。また会えて」
この台詞は、香里に言わせちゃいけない台詞トップ3の一つです。
もちろんこれが本音なんでしょうが、それでも、この言葉を簡単に言わせちゃいけません。
この作品の後。もう少し香里が強くなれた時、初めて言える台詞だと思います。
- 0034 白の世界に天使はいない (採点:2)
- このお話にはいったい何の意味があるんでしょうか???
いや、確かに祐一と出会わなかった舞と佐祐理さんのその後の、一つの可能性なのでしょうが。
でも、ただ「こんなのもありえるんじゃないの?」っていう作者さんの個人的妄想が提示されているだけで、
この作品に含まれている意図がさっぱり分かりません。
つまり、何が書きたかったわけですか???(汗
- 0035 夏もよう (採点:8)
- 真琴のようにじゃれつく名雪がなんだか微妙でした。
人格が……微妙に違うような……。
そんなわけなので、名雪の登場している部分は、多少違和感を引きずりました。
しかし、祐一と名雪の掛け合いはともかく、二人を見守る秋子さんがいいですねぇ。
>自分が別荘に着いてから1時間で帰ってきたら、少し叱ってやろう。一時間半ならもう少しきつく説教してやろう。2時間過ぎていたら……気付かなかった振りをしておこう。
こんな母親がいたら素敵だ……。ちょっと怖いですけど(笑
全体的には、とても綺麗な雰囲気のお話だったと思います♪
- 0036 さよならの嘘 (採点:7)
- もともとこういう話はあんまり好きじゃないのですが、
それでも、なかなか面白いと思える作品でした。
祐一と佐祐理さんの、お互いに修復の難しい溝をもった二人の、微妙な関係が上手く出ていたと思います。
ラストも、安易なラブラブものではなかったですし、とても綺麗な雰囲気でした。
そもそも、舞と佐祐理さんが卒業後に別れてしまうはずがない、という根本的な問題はありましたから、
その分で多少の違和感を感じざるを得ませんでしたが(苦笑
- 0037 Perfect Boy (採点:5)
- すごく子供っぽいお話でした……。
この「子供っぽい」には多少良い意味も含まれていますが、
大部分は悪い意味で、です。
北川君の、完璧になろうとしながらも、それが出来なくて、
祐一に自分の無いものばかりを見ていた感情は、子供っぽいですが、それでもとても良かったと思います。
しかし、展開が……。
チンピラが襲い掛かってきたり、ラストは殴り合って和解したり……。
「何十年代の青春ドラマだ、これは」と苦笑してしまいました。
この辺りは好き嫌いの問題なので、作者さんに非はないのですが、やっぱりちょっとねぇ(汗
あと、ツッコミを少々。
>「おいおい、姉ちゃん。道のど真ん中でピーチャラ喋ってるからぶつかったじゃんか?」
この台詞を、貴方はどんな気分で書いたのでしょうか……。
私は、きっと恥ずかしすぎてとてもじゃないですが書けないとおもいます。
18禁のあえぎ声より、鳥肌立ちますよ、コレ(笑
>人には見せれない。
ツッコミを入れてる人がどれだけいるか、楽しみです♪(ぉ
- 0038 彼は友達 (採点:6)
- 自己犠牲で自己満足している佐祐理さんの心がちゃんと描かれていると思いました。
正直、一人称が「私」になった佐祐理さんは違和感が強すぎて、素直に読めませんでしたが、
まぁそれはそれで……(苦笑
祐一はともかくとして、佐祐理さんと舞の親友っぷりがとても良かったです。
ただ、個人的にはもう一ヤマ欲しかったような……。
- 0039 バレンタインの空模様 (採点:7)
- 各キャラそれぞれの祐一に対する心情やバレンタインへの意気込みは、かなり良かったです。
それぞれちゃんと良い味だしてましたし。
全員バラバラに登場しているとはいえ、ここまで上手く書き分けできている作品は、滅多にありません♪
ただ……やっぱり物語性のなさはちょっときつかったです。
SSらしいSSで、すごく好きなのですが、他に物語として凄い作品が色々ありますから。
こんぺでよりも、HPで読みたかった作品でした。
……追記。
しかし、この作品は自分の甲斐性のなさを思い知らされる作品ですね……。
彼氏からお金を借りて、それでチョコを作るというネタを見たとき、
「せこっ! がめつっ!?」とか思ってしまったのですが。
「お金を貸してほしい」って言うべきだったんですね……(涙
あ゛あ゛あ゛ぁぁぁぁ〜! 最低だぁぁっぁぁっ!!(血涙
- 0040 sin (採点:3)
- なんというか……二人揃って救われたがっているだけの話に思えてきました。
お互いに罪を告白し合い、お互いに赦しあう……というのは、まぁそれはそれでアリだとは思うのですが。
香里の場合はともかく、祐一のほうはかなり微妙でした。
なにせ、舞がいるのに。グジグジと悩み続けていて。しかもそれが、救われるために悩んでいるんですから、余計悪質というか……(苦笑
ところどころほのぼのとしていて、雰囲気は良かったのですが、
内容のほうは、正直あまり好きになれるものではありませんでした。
また、祐一が栞に「ちゃん」付けしていたのには、違和感を感じました。
もちろん、栞シナリオではなく、まともに会話もしていないのだから仕方が無いのですが、
それでも原作外の呼び方というのは、違和感を感じずにはいられないですから。
あと。ツッコミを。
>「へぇ〜」
>相沢君は、謎のジェスチャーをする。
描写はありませんでしたが……もしかして、ボタン叩いてます?(笑
>「そこだ! いけー! よっしゃあ!」
テニスの試合中はお静かに。マナー違反です。
>それに、生徒会長の権限を最大限活用して、警察に介入させることなく事件を揉み消してしまった彼の手腕はさすがだと思う。
お願いですから、そんなトンデモビックリな学校を(ギャグ以外で)作らないでください(苦笑
どこの世界で警察に介入させない生徒会があるんですか……。
そりゃ学校って言うのは閉鎖的ですけど、重大な事件が起きたのに、それを生徒会長がもみ消せるわけ無いじゃないですか。
>「ああ”、また間違えた」
「“」が抜けてるわけじゃないですよね?
最近は、濁点を出せない人が多いんでしょうか???
これは減点対象にさせていただきました。
- 0041 ミラクル☆パワーの使い方 (採点:4)
- う〜ん、そこはかとなく馬鹿馬鹿しいお話で……(笑
最初は……というかタイトルを見た時点で、単発魔女っ子ギャグ物かと思ったのですが、
それなりにストーリーもあったので、それは良かったと思います。
ただ……やっぱり微妙な作品でした。
魔女っ子アニメ風のネタも、なんだかやり逃げ感がありましたし……(苦笑
全体的に、もう一つまとまりが欠けていたように思いました。
- 0042 手探りの旅人達 (採点:2)
- ビックリするほど簡単な展開で……。
なんだか、総集編を見ているかのような気持ちでした。
わざわざこんなに詰め込まなくても良かったのに。
オチも酷いものでしたし。
40kbであゆと舞と佐祐理さんの三つのシナリオをこなすのは、どう考えたって無理な話です。
限られた容量の中で勝負する、というコンペの意義をまったく無視する作品でした。
もう少し、考えてください。
ツッコミはありません。というか全文がツッコミ対象です。
- 0043 幼いあの日に見た夢は (採点:9)
- う〜ん、上手いです。
香里の心情が、すごく良くて、読んでいて引き込まれました。
また、原作とのつながりも細かく差し込まれていましたし。
バックサイドストーリーとして、かなり上手く構成されていたと思います。
それぞれのキャラもしっかりと書かれていましたし、(祐一は微妙でしたが)
なにより、ハッピーエンドなのが最高でした♪
ただ、唯一ツッコミ要素が……。
>あたしにはそれが、いじましく映った。
いじ「ま」しい(意味:意地汚く、せせこましい。けちくさい)
いじ「ら」しい(意味:1心や形が、いたわしい。2かわいい。かれんだ)
(共に講談社、『日本語大辞典』より)
……名雪のこと、嫌いですか?(笑
- 0044 三月の空 (採点:5)
- 悪くは無いと思うのですが、なんか淡々としてるなぁ……と。
最初の引き込みや、その後の展開が弱すぎるとおもいます。
徐々に盛り上がっていく、という形でもありませんでしたし。
秋子さんの事故も、その後処理も、あゆの存在についても。
全て冷静で平坦すぎますよ。もう少しドラマティックな展開があっても良かったのではないかと思います。
味も素っ気も無い作品でした。
- 0045 応援できない大熱戦 (採点:5)
- 文章的には全く問題ないレベルでしたし、ところどころギャグっぽいところもあって、それは結構良かったのですが……
これといって見所がなかったような気がしました。
メインであろうアイスの大食いのところも、祐一と香里だけが描写されていて、実際に食べている名雪たちはほったらかしですし。
この設定だからこその面白さ、というのが弱かったように思います。
- 0046 二人、幸せな日々を (採点:5)
- ラブラブ話かと思ったら……ラストはそう来ましたか……。
ちょっとガクンと来てしまいましたが、まぁこれはこれで、良かったと思います。
しかし……展開はちょっときついですね。
いきなりあゆの過去を語ったり、いきなり風邪を引いたり。
あゆの事も含め、もう少し伏線が欲しかったです。
あと、ツッコミ。
>美坂や水瀬さんは友人以上親友以下ってところだからなぁ。
親友じゃないんですかっ!?
いや……以下って言うことは「親友も含む」ってことですか。
っていうか、友人でなくて親友でないなら、恋人候補って意味じゃないですか……(汗
- 0047 gift for love (採点:4)
- イヤイヤいやいやいやいやいやいやいや。
……ワザとですよね?
このツッコミ所の大安売りみたいな作品は、もちろんワザとなのですよね?
そうだと思います。そうだと思いたいです。そうだと思っていないとまともに採点できません(涙
とりあえず、基本的な部分はちゃんと出来ていますし、
ラストの舞が良い感じだったので(笑)この点数にしました。
……が、やっぱりツッコミ所だらけの作品でした。
これがせめてギャグなら、まだ良かったのになぁ……。
- 0048 どっぺる (採点:2)
- う〜ん……ドタバタになりきれてないドタバタって感じでしょうか……。
ボケとツッコミがちゃんと確立されていないので、そんな風な印象を受けたのですが、
それ以外にしても、今ひとつ笑いどころがありませんでした。
展開も、なんだかダレてましたし。
タイトルですでにネタバレしてるんですから、もうちょっと内容を凝って欲しかったです。
ところで。
>バーリタさんが無線飲食で捕まる件が面白いのですが
無線で飲食って……デリバリー?(笑
- 0049 スティル・イン・ラヴ (採点:5)
- 最初、真琴がいきなり登場して、すこし驚きましたが、
最終的にはこういう形になって良かったです。
変装してたって気づくだろ、とか、その変装道具を揃えるのにいくら掛かったの?とか、そういうツッコミもありますけど、
まぁ、それはスルーしておきます(苦笑
他にも、これじゃあ美汐が図書館で読んでいた本の伏線が死んじゃってるんじゃ?とかも思ったりしましたが。
全体的に、ほのぼのとはしていたのですが、ラブといえるほどではなかったように思いました。
できればもっと、美汐の可愛さを出して欲しかったです〜。
- 0050 怨みます (採点:3)
- いや、引きますって。
ギャグって言うより、イタイ系です……。
ここまで酷い方向にキャラを壊しちゃうと、正直気分悪いです。
ところどころ笑ってしまったり、ラストが妙に良かったので3点ですけど、
本当なら1点を付けたいくらいでした。
- 0051 受精卵 (採点:8)
- またシビアな問題を持ってきましたね……(汗
香里の純白な狂気はすごく良かったです。
実際にやっていることはとんでもない事ですが、彼女の心情がしっかりと書かれていましたし、
そういう感情も有り得る、と納得(多少語弊を含みますが)できました。
ダークということで、満点などはつける気にはなりませんでしたが、
一つの物語として、素晴らしい完成度だったと思います。
ツッコミどころといえば。
この手の問題にはまったく詳しくありませんが、詳しくない人間でも考え付く方法というのは、
やっぱり何処かで誰かが気づいているもので、
たぶんこういう事は起こらないような調査機関を置いていると思います。
もし可能なのだとしたら、そうとう大きなお金が動いた場合だけだと思うのですが……どうなんでしょう?
あと、細かいツッコミですが。
>祐一と名雪に伝えた代理母の情報は、日系人の女性であること、健康な若い女性であること
代理『母』の情報で、『女性』であることを伝える必要はあるんでしょうか?(笑
- 0052 それは、とても晴れた日で。 (採点:6)
- いきなり真琴が登場して、いったいどうなるのやら……と考えていたのですが、
まさかそういう展開で来るとは……。驚かされました。
真琴の言ってた「病院はイヤ」というのは、伏線だったのですね……。
しかし、展開そのものには驚かされはしたものの、やや説明不足感はありました。
細かい部分はさておくとして、根本的な、「何故真琴なのか」……これが説明されないのでは、お話になりません。
あゆがどうして生きている(?)のかも、説明されてませんし。
どうしてそんな現象が起こって、そして、重要なのは、どうして消えたのか。(時間制限? それとも祐一に気づかれたから?)
文章的には問題ないレベルだと思いますが、やはりそういった部分の説明がなかったのは痛かったです。
- 0053 ハル (採点:5)
- 美汐とあゆの友情という、あまり見たことの無い話だったのですが、
二人の関係はかなり良い感じだったとおもいます。
文芸部という設定も、なかなか上手く使われていましたし。
ただ、美汐のキャラにはちょっと違和感がありました。
全体的に、本気で悩んでいるとは思えないっていうか……。
「私みたいに日陰を歩き続けるような人間には」って、自虐ですらない自己陶酔にしか思えないですし。
また、祐一に妖狐のことをベラベラと喋ってしまったのも、残念でした。
あと、ラスト。
「ここから」は必要だったんでしょうか?
個人的には、雪が降っていた。のところで切ったほうがスマートだと思ったのですが……。
- 0054 それだけで、なにもいらない (採点:7)
- 多少の誤字脱字は見逃す、というのが基本スタンスなのですが、
いくらなんでもこれはちょっと多すぎです。
ワザとやってるんじゃないかってくらい、「いや、これは気づくだろ」ってくらい、多くて、しかも露骨でした。
なので、減点させていただきました。
全体的に、追想がメインなので、雰囲気はしっかりとしているのですが、
いまいち突き抜けていなくて、盛り上がりが弱かったです。
栞のことだけではなく、今の祐一と香里の、二人の掛け合いをもう少し入れて欲しかったように思いました。
- 0055 少年エスパー 北川! (採点:6)
- タイトルから、ぶっ壊れギャグものかとおもっていたら、
なんだかほのぼのとした作品で、予想外に面白かったです。
序盤、北川があれこれ超能力をつかってみるシーンは、いまいち突き抜けていなくてつまらない感じがしましたが、
後半からは良かったです。
いろいろツッコミ所はあるのですが(笑)、まぁこういうユルい雰囲気の作品も良いかなぁ……と♪
- 0056 オリオン (採点:5)
- ……それで納得しちゃうんですね、名雪は(汗
いや、どうなんでしょう? これで良いんでしょうか?
名雪の悩みや苦しみに対して、この結末は妥当なんでしょうか?
祐一の考えも、かなりサイテーですし。
綺麗にまとめているみたいですが、私にはとても酷いお話に思えました。
では、ツッコミを。
>子供の頃、わたしにはお父さんがいなかった。
って、現在(原作)でもいないじゃないですか(ぉ
>カテイノジジョウとかいう理由で、しばらく一緒に暮らし、同じ学校に通う事になった。
あれ? 休みの間だけじゃなかったですっけ?
しかも2ヵ月後で転校って。公立小学校でしょ? 住民票の扱いとか、大変なんじゃ?
>栞ちゃんは……俺にすがってるんだ。
ちゃん付け……。
- 0057 好きと言って欲しいだけ (採点:5)
- 他者とぶつかり合うことで、自分を見つけられることというのは、意外によくあることですよね。
佐祐理さんは舞に対する気持ちをハッキリと見つけたことで、
本当の親友になる(近づく)ことができたのですねぇ。久瀬君は無駄ではなかった(笑
あ〜、しかし。
こんな佐祐理さんを見たいとは、まったく思っていませんでした。
久瀬との議論は必須だったとはいえ、あの人格はちょっとねぇ……。
舞もちょっと饒舌すぎですし。
もう少し、やりようを考えて欲しかったです。
- 0058 さよなら、レディバード (採点:7)
- う〜ん……。
上手いとは思うのですが……ねぇ。
ラストも凄く綺麗だと思ったのですが……。
個人的な理由で申し訳ないのですが、視点が細かく入れ替わる作品は、あんまり好きじゃありません。
北川君側だけではなく、香里側からも描写があるっていうのは良いと思うのですが、
読んでいる方としては分かりづらいですし、
できれば、一つ一つのシーンをもっとしっかり書いて欲しかったです。
あと。
三人称地の文では、北川君や久瀬などを除いて、基本的には名前のほうで書くというお約束……というかローカルルール的なものを持っていたので、
美坂、などの苗字での表現には多少の違和感を感じてしまいました。
- 0059 お菓子作りって楽しいですよねっ (採点:4)
- キャラは立っていてなかなか面白かったのですが、
全体的にまとまりがなくて、ちょっとダレました。
栞の一人称も、いまひとつ描写が足りてなくて読みにくかったですし。
もうちょっと一つ一つのシーンを丁寧に書いて欲しかったです。
あと、
>「え”そうなんですか!」
って……濁点つかいましょうよ。
ローマ字打ちでも、ちゃんと出ますから(汗
- 0060 .79 (採点:7)
- いや〜、青春ですね〜♪(バカ
ほのぼのラブラブです。
ネタ自体は……というか展開も、かなりベターでしたが、綺麗に書かれていたので気になりませんでした。
栞の理不尽さも、なんだかとっても良かったですし。
オチも爽やかな感じで……(笑
とても良かったです。
- 0061 溶けよ、春の涙 (採点:5)
- なんというか……いい加減何の伏線も無く、都合よくあゆを登場させるの、止めて欲しいきぶんです(苦笑
いや、だってそういうの多いじゃないですか。
いい加減食傷気味というかなんというか……。
栞と祐一の別れのシーンはすごく良かったのですが、
その後の展開は、正直どこにでもある、良くあるパターンでした。
もう少しネタを凝って欲しかったです。
- 0062 トリビアを聞きながら (採点:5)
- コメディなのはコメディなんですけど……。
ひたすらラーメンにこだわられても、興味も無ければ知識も無い人間には読んでてつまらなかったです(汗
いや。ここまで凝った作品を書いていることに関しては、素晴らしいと思いますけど……。
でもやっぱり万人受けする内容では無いかと。
あと。オチはかなり酷かったです(苦笑
- 0064 13月になれば君に贈りたいものがあるんだ。 (採点:10)
- タイトル付けのセンスがある作者は、文章にもセンスがあるというのは、ある種の都市伝説というか、迷信だと思っていたのですが、
なかなかどうして……バッチリ当てはまっていたりすることもあるんですね。
正直、色々足りていないというか……やや説明不足で、こちらの補完に頼っている所はあったと思います。
コンペという制限のキツイ場所だったのは、少し残念といえば残念でした。
でも……それでも、文句なしの10点。
とても綺麗なお話でした♪
- 0065 ミス・ムーンライト (採点:2)
- 美汐と絵本って、無性に合った組み合わせですよね〜。
絵本を作って文化祭で売るっていうネタ自体は、とてもよかったです。
あ〜……でも。
描写が祐一に偏っていたのは、残念でした。
なんだか、祐一が美汐を好き放題振り回しているだけのように見えてきて……。
もうちょっと美汐側の気持ちにもしっかりと触れて欲しかったです。
しかし……ツッコミ所、多いなぁ(笑
>ミカの母は、ミカをお隣に預けて家を出るが、ミカはお隣さんの態度から、迷惑そうな雰囲気を感じ取り、一人で大丈夫ですと、隣家を飛び出してしまった。
お隣の人。子供を預かった時点で保護責任が発生しますから、
ミカに何かあったら治療費と慰謝料請求されますよ。っていうか、死亡事故でもおきたら、逮捕されますよ(ぉ
>「生徒の、じゃなくて、生徒会の、じゃないんですか」
これは「自分はバカです」と表明しているのと同じです。
いや、転校してきた祐一の場合は「この学校の生徒はバカです」というべきでしょうか。
>筆箱の中からポールペンと印鑑を取り出す。
いや、さすがに入ってないでしょう? ご都合主義過ぎです。
っていうか、なんで印鑑が必要なんですか???(汗
>「今年のオープニングイベントは、我が校全男子生徒の悲願! ミスコンだー!!」
ミスコンなんて客の入りの良いイベントを、忙しいオープニングに持ってきますか……。
企画立案者はクビにしたほうがいいです(涙
>「ふん。分かればいいんだ」
祐一は小学生ですか?
>祐一は完全にキレていた。
……祐一は救いようのないバカですか?
なんか同人誌即売場に似たようなのが居そうですね。
>くるくる、くるくる、二人は踊る。
くるくるって……ダンスのシーンで使う描写かなぁ?(苦笑
まぁ、祐一に対するもの以外のツッコミに関しては冗談ですから笑い飛ばしてくれてかまいませんが、
祐一に関するツッコミは、もうちょっと考慮して欲しかったところです。
この作品における彼の人格は(ダークを除いた)全ての作品の中で、かなり最低レベルです。
- 0066 『回転演舞』 (採点:2)
- な、なんてテキトーなお話なんでしょうか……(汗
ツッコミ所が多すぎて、とても書いてられません。
物語の構成自体はともかくとして、とりあえず、本でも読んで物語の「つなげ方」を勉強してきてください。
(これが中編小説のプロットだというのなら、まだ良かったんですけどねぇ)
序盤にちょっとほのぼのらぶらぶとしたシーンがあり、そこで舞と佐祐理さんが良かったから、
同情の余地有りということで+1点しましたが、
小説としては1点(どころかマイナス点)ですので……。
もっと頑張ってください。
- 0067 恋人達へのポートレイト (採点:10)
- あぁ……もう。
こんな綺麗な結末を見せられたら、アラ探しする気にもなりません。
文句なし。素晴らしかったです♪
- 0068 そして世界は、またひとつ (採点:6)
- ……短編部門で同じような作品を読んでしまって、なんだかゲッソリな気分だったりします。
プレゼントを買うためにバイトして、その為に喧嘩になって……っていう展開を読んだのは、これでいったい何度目でしょうか?(苦笑
そんなわけで、ちょっと読むのが辛かったです。
ただし、序盤は。3ページ目はすごく良かったです。
このお話の主人公は、むしろ北川君と香里ですよね〜。
この二人は、とても良い関係だと思いました。
だからなのか、個人的には3ページ目で終わったほうが綺麗だったんじゃないかなぁ〜と思ってしまいましたが……。
- 0069 はっぴ〜・はっぴ〜・くりすます (採点:7)
- 真琴の直情的なところはウザさと紙一重なのですが、
それがまた、可愛いっちゃ可愛いんですよね〜。
お互い素直じゃない二人ですが、なんだかんだで結局最後は綺麗にハッピーエンドだったので、すごく良かったです。
美汐もいろんな意味でいい味だしてましたし(笑
最後のページを変える演出に関しては……いろいろ複雑な気分ですが、
ほのぼのとしていて、気持ちのいい作品でした♪
ただ……やっぱり鍵カッコの終わりには句点は付けないほうがいいと思います……。
- 0070 recollections birthday (採点:6)
- なんか、祐一が思い出とかについて語ると、
「お前、好き放題忘れまくってたくせに」とツッコミを入れてしまいたくなりません?(笑
実際、舞エンドでは、祐一はあゆの事を後悔として封印したまんまなんですしねぇ。
いや、まぁそれは仕方ないことなんですけどね。
とりあえず、ほのぼのとした雰囲気はしっかりとありましたし、とてもよかったと思います。
- 0071 笑顔。 (採点:10)
- これは……10点を付けるしかないです……。
えぇ、不満はあるんです。
KANONから大きく離れた説明と解説に力が入りすぎだ、とか。
読みやすさとかそういうの考慮しろよ、とか。
展開が奇抜すぎてついていけない、とか。
いきなりあゆについて語りだす先生に困惑した、とか。
そもそもSFだからって、設定をやりたい放題しすぎだ、とか……。
すごく不満はあるんですけど……それでも、10点以外には考えられない作品でした。
なんか力技で無理矢理10点付けさせられた感じで……無性に悔しいですっ!!(ぉ
- 0072 パーフェクション − Perfection (採点:4)
- まず最初に、栞の言葉遣いが不安定だったので、それはかなり減点しました。
丁寧だったりそうでなかったり……。
基本的には丁寧な喋り方をするのが栞ですから。
内容は……今ひとつ盛り上がりがなかったように思いました。
文章も、問題ないレベルなのですが、ちょっと薄味すぎで……。
ハッキリとした、個性(その人独自の面白さ)が少し足りなかったように思いました。
基本的なところは充分に完成されていると思うのですが……少し残念でした。
- 0073 心、ひらいて (採点:4)
- この言い方は非常に差別的で、本来なら言っちゃいけないし、思ってもいけないんでしょうけど。
それは理解しているんですけど。
やはり幼いころから着々と洗脳され続けてきた私の思考は、どうしたってこの結論に至ってしまうのです。
……大学生の男に、両親の死にそこまで落ち込まれてもなぁ……(汗
親の死にグジグジ悩みまくって、周りに八つ当たりしてる男子大学生の話なんて読まされても、
楽しみようが無いです(苦笑
また、名雪もなんだか脆すぎですし。
主人公もヒロインもウジウジしているのでは、読んでるほうもウジウジしてきそうでしたよ。
快活な、なんてそこまでは言いませんが、もう少しキャラを強く(というか弱すぎなので、普通に)書いて欲しかったです。
あと、ツッコミ。
>『人生の価値は自分のお葬式のとき、どれだけの人間が泣いているかで決まる』
るろうに剣心?(ぉ
- 0074 幸せを掴んだ男 (採点:8)
- 面白かったです〜。
北川君、壊れすぎ(笑
素敵に現実逃避してますね。
文章の中にそこはかとなくギャグのセンスがあって、読んでて退屈しませんでした♪
- 0075 ひろいそらにつばさを (採点:6)
- 最初、何がなんだかさっぱり分からなかったのですが、
もう一度読み直してみて、「なるほど」と。
このネタそのものはすごく面白いと思うのですが、
全体的に、抽象的に書きすぎだと思いました。
もうすこし、「少女」の直接的な感情がハッキリとした形で書かれていても、良かったと思います。
っていうか、それがないから、分かり辛くて、いまいち盛り上がれなかったんだと……。
また、余計な描写が多すぎですよ。
「一輪のコスモス」が何度も出てきたり、UFOキャッチャーについて懇切丁寧に説明してたり。
そんな描写は必要ありませんから(苦笑
あと、ツッコミを少々。
>森。と真っ白な世界の息吹が止まる。
???
……シン?
>「今日も元気はいいですか?」
こんな英文の直訳のような挨拶する人は見たことありません。
>女性は汗をぬぐう真似をして、青年の頬にタオルをあてた。
真似って。汗はぬぐわなかったんですね……。
- 0076 遺書 (採点:6)
- 夫を亡くして、名雪と二人だけで生きていく事を決めた秋子さんの心情が、すごく良くでていたと思います。
最初はやや味気ないかなぁと思っていた地の文も、途中からはいい味出してましたし。
母子の愛情が、すごく良いですねぇ〜。
ん〜、ただ。
名雪が何かの病気(感染症?)にかかるまでの展開は良かったのですが、
そこから先の展開はちょっと微妙でした。
簡単にその病気が治ってしまって、あれ?って思うほどあっさりと終わってしまって……。
ヤマだと思ったら、崖だったって感じ……でしょうか。
せめて、ラストにもうすこし余韻を残して欲しかったです。
- 0077 かけがえのないひとつの言葉 (採点:6)
- 自分が死んでしまう事を理解しているのに、それでも人間を求めずにはいられない妖狐の想いというのは、
やっぱり何度読んでも悲しくて、愛しいですよね〜。
真琴が最後に言った、「だから真琴はこれからも真琴がしたいようにするの」という言葉も、
これから待っている別れが、悲しいだけのものじゃないと思わせてくれて……。
個人的には、とても好きなお話でした。
ただ……好きなお話だからこそ、普段は気にならない(ようにしている)三点リーダーの事や、
文章の拙さが、すごく気になってしまいました。
ツッコミ所としては……。
>僕達は名前なんて普通持たない。そんな個体の識別方法をとるのは人間だけだからね。
言葉で意志の疎通をするのに、名前が無いなんて、そんな矛盾ありえませんよ(苦笑
名前という記号が無いのに、どうやって言葉で意志を伝えるんですか。
名前って言うのは、人物や個体の説明だけではなく、あらゆる物質や行動も含まれているんですから。
ある程度複雑な意志を伝えるためには、名前という概念は絶対に不可欠です。
会話が出来るほど、その他の物には名前があるのに、個体にだけ名前が無いなんてことは、絶対にありえません。
また、別の意見として。
本当なのかどうかは知りませんが、動物は動詞しか理解できないというのもありますが、
それだとしたら、そもそもこんな会話など成立するわけがありませんしね。
もう一つ。
>心無い人間の仕掛けた罠だろう。
里山で罠を仕掛けるのは、多くの場合野生の動物が(猪とか)里に下りてきて作物を食い荒らすからです。
苦肉の策であって、心無いわけではありません。
「罠」という単語に「心無い人間」をつけなければ成らないと感じるのは、ある種の病気ですから、気をつけてください。
- 0078 ガラス/ラフ・メイカー (採点:7)
- 原作では久瀬はとことんなまでに悪役でしたが、SSの世界では比較的カッコいい役割が多いですよね〜。
いや、一番多いのは多分ヤラレ役でしょうけど(笑
そんなわけですから、この作品における久瀬視点も結構良く見たタイプのものだったのですが、
それでも予想以上にしっかりと書き込まれていて、すごく良かったです。
割られたガラスをしっかりとテーマにおいていて、お話としてもとても綺麗でした。
ただ、祐一視点は……微妙でした(汗
突然のあゆの登場も、違和感がありましたし、
「こいつ結局なぁんもしてねぇ」って思ってしまって(苦笑
無くすわけにはいかないのかも知れませんが、久瀬視点と祐一視点でちょっと温度差がありすぎるように感じました。
あと、一応細かいツッコミを。
>「ふざきゃりゃぁぁ!」
ひくから止めてください(涙
>ああ、倉田さん、あなたはまるでマリアだ。なんてことだ、さまよえるユダヤ人とは他でもない、僕のことだったのだ!
マリアさまとユダヤ人には何の関係もないはずですが……。
- 0079 A TAIR 〜 真実の空に還る時 〜 (採点:5)
- 実は死んでいた……というオチは(そのための「幽霊」という伏線は)、結構いいなぁと思ったのですが……
これは、無理な話ですよね? いくらなんでも。
学校側に連絡行ってないわけ無いじゃないですか。
担任の先生が、その日の夕方を過ぎても生徒が死んだのをしらないなんてことは、ありえません。
日本には、通夜って言う風習があるんですからね。
ラスト付近から(主人公が一人になってから)の展開は、凄くよくって、8点9点つけたくなるほどだったのですが、
そもそも成立しないお話で、しかも地の文が説明不足。
それに微妙にだら〜っとしたシーンがあったりしたので、減点しました。
- 0080 友情 (採点:1)
- コンペでこんなふざけた作品を読むことになるとは思いませんでした。
ネタがふざけている事と、書いてる人間がふざけている事とは違うのだという事を、
よぉぉぉぉ〜〜〜〜〜〜〜く理解していただきたいです。
SSなんですから、悪乗りするのは自由です。
でも、他人から評価される事を考えるのなら、避けるべきだったと思います。
問答無用で1点にさせていただきました。
- 0081 天使の一片 (採点:1)
- 「−−−−」って……変換できませんでしたっけ?
「――――」これを登録しておいたほうが良いですよ。
三点リーダーは基本的に2個1セットです。
3個とかはあんまり使わないほうがいいですし、長すぎるもの出来る限り避ける事をオススメします。
あと、だからなんで変なところに改行入ってるんですか?(汗
これって毎回毎回毎回毎回、必ず一人や二人いて、そのたびに毎回毎回毎回毎回聞いてるんですけど、
未だかつてその謎が解き明かされたことは一度たりともありません。
そりゃ一つや二つ間違って改行してしまうことはあるでしょうが、これはそういうのじゃないですからね。
謎です。不思議です。ミステリーです。
……えと、それで内容に関しては。
構成が酷いですよ……。
唐突な展開、とかそんなレベルじゃないです。
かなり読み手に優しくない作品でした(涙
- 0082 天星小輪 star ferry (採点:6)
- 真琴が……ずいぶん世間ズレしてますね(ぉ
いや、素直に言うなら「大人になった」ということなんでしょうが、
なんだかちょっと、真琴っぽくなかったです。
内容のほうは……どうなんでしょうね?
私としては、そもそも受験する前に悩んどけよ、とツッコミたいところです。
なんでこれほど悩むと分かっていながら、東京の大学を受験したのか、その理由がさっぱり分かりませんでした。
もともと祐一は真琴を連れて行くつもりだったけど、だけど保育所で楽しそうにしている真琴を見て、
決断をゆるがせた、というのなら納得いくのですが……。
なんだか、お話に無理があるように思いました。
あと、ラストも……今ひとつでした。
- 0083 恋は唐突に、急発進で (採点:4)
- 佐祐理さんが可愛いです♪
積極的で。すごく可愛いです。
可愛いんですけど…………それだけなんですよねぇ(汗
この手のお話は大好きなんですけど、コンペでの評価と考えると、高得点をつけられるような作品ではありませんでした。
あと。
>まるで自分がサキュバスに捕らえられた蝶になった気分である。
なんか混ざってます(笑
サキュバスが蝶を捕らえて何するんですか。昆虫採集好きのサキュバスですか?(笑
- 0084 俺の学校は戦場だった? (採点:3)
- これは……ギャグ……かなぁ?(汗
なんだか、何がやりたいのか良く分からない作品でした。
栞が祐一と香里をくっつけるために……というのは言われるまでもなく途中からバレバレでしたが、
やってることがやってることですし……。
ギャグといえるような内容ではなかったと思います。
これならいっそ、ちゃんとしたホラーちっくにしたほうが良かったのでは……と思いました。
- 0085 白いキャンバス (採点:9)
- 涼子のキャラが良いですねぇ♪
ベタベタした甘さのない、気持ちの良いキャラでした。
村上涼子という名前の平凡さに、自身が言っているとおり、まさに正反対に育ってますね(笑
なんだかサッパリしない祐一を、良く愛してるなぁ。
多少展開に微妙なところもありましたが、
全体的にとても綺麗なお話でした♪
- 0086 good-bye, darling -- a family (採点:2)
- 読みきって感じたことは……「しょっぱいなぁ」です(苦笑
いや、純粋にこの手のジャンルに興味が無いからって理由もあるでしょうけど。
各種設定や、台詞回しなんか。しょっぱいとしか表現のしようがありません。
カッコ良くしよう、カッコ良くしようと変に力んでいて、読んでて、こっ恥ずかしいです。
対象が手元にないので、正当な評価ではないと思いますが、もう少し力を抜いて自然な文章を心がけたほうが良いのではないでしょうか?
あと、原作登場キャラ同士で殺しあったりするのは、個人的に好きではありません。
いくら祐一が原作の祐一ではないと言っても、名前が祐一である以上変わりはありませんから。
- 0087 ふたつ (採点:2)
- 上手い人ほどイロモノに走るというのは、世界の何処かに隠れ住んでいる胡散臭げな魔法使いが、何か怪しげな魔法を使って悪さをしている所為なのだ……と私は考えているのですが、どうでしょうか?
……いや、どうでしょうか?なんて聞かれても、答えようが無いのは分かってますから、答えていただかなくて結構ですが。
う〜、このレベルの上手さがあるのなら、もっとSSとして楽しめるSSを書いて欲しかったです。
もったいないですよぅ(涙
- 0088 春に降る雪 (採点:9)
- うわぁ……すごく上手いです。
短編部門でも一年生コンビの作品が一位でしたが、
この作品でも他人を拒絶しながらも本当は寂しがり屋な美汐と、本当に小動物みたいな栞の掛け合いはすごく良かったです。
お話自体はとても分散(美汐個人の問題と栞シナリオと真琴シナリオの三つ)していたのですが、
それらが非常に上手く絡まりあっていたと思います。
最終的に、結局誰も救われてないんですけど、
でも、このお話のその後に、何かしらの救いを想像させる終わり方で、すごく綺麗でした。
文句なし、10点満点です。
…………といきたかったのですが(ぉ
香里の存在がちょっと微妙(原作を無視した感じ)だったので、その点だけ減点しました。
- 0089 ベビーフェイス (採点:1)
- >・ダーク作品は嫌いという方は読まないでください。
>・同じく採点もご遠慮ください。
イヤなら読むな。評価もするな。
だったらなんでコンペに投稿するんですか……。
評価されるための場所に出して、その上で評価するなという――採点を「ご遠慮」するッ!?――その姿勢には呆れました。
ダークというだけで低得点にされるのを回避するため……なのでしょうが、
それなら初めからダークを書かなければいいし、書いたとしても紹介掲示板で充分だったのではないかと思います。
貴方だけのお祭りでないことを、しっかりと理解していただきたいです。
さて……ダークは苦手ですが読ませていただきましたし、評価もさせていただきます。
不服があるなら、コンペに投稿した自分に言ってください。
祐一の厭世家っぷりは、底の浅いガキンチョのごとくで、見ていて失笑すら出てきませんでした。
どうせやるなら、深く突き詰めて欲しかったです。
自慰率の非常に高い作品で、とてもつまらなかったです。
- 0090 真冬の蠍 (採点:3)
- 通常、火葬される前に必ず棺は一度開かれます。
それは最後のお別れのためにであり、同時に中に間違ったものが入っていない事を確認するためです。
だから、本来こういうことはありえないんですけどね……。
(そういえばいつだったか、火葬場で遺体の取り違えが発覚して大騒ぎになったというニュースが流れてましたねぇ)
まぁ、それはそれ……フィクションってことで見逃すとして。
ダークっていうジャンルを書くとき、とりあえず片っ端から殺さないと気がすまないっていうのは、ある種の病気だと思います。
「死ねばダークだ」的な安直な発想は好きにはなれません。
祐一にも、香里にも、生きて、苦しんでほしかったです。
……あと、北川君の扱いが酷いです(苦笑
- 0091 七月八日、晴れ (採点:6)
- 前半部は面白かったです。
暑さでダレまくってる真琴と祐一と、何故か一人だけ涼やかな美汐の、三人の掛け合いがすごくいい味出していました♪
ただ……後半からはちょっと……。
美汐が自分のために真琴を叩いたのにはかなり違和感を感じましたし、
唐突に登場する男も、なんだかすごく邪魔な感じでした。
また、スペースを空けまくる演出に頼っているところが結構あったのも、残念でした。
前半のまま、ほのぼの&ギャグで一貫してくれてたらなぁ〜と、思ってしまいました。
- 0092 君と一夜を (採点:9)
- 美汐の壊れっぷりが……たまらないです♪(笑
何気に計画的で、本当に年季の入った悪女のようで……。
祐一のツッコミも結構冴えてましたし、ところどころ含まれてる小ネタも笑えました。
「パンツを被って変身する愛と正義のヒーロー」って……素で懐かしいですし(笑
美汐の愛読書にマリみてが入っているのにはちょっと苦笑しましたけど。
あれを読んでレズには走らんでしょう(苦笑
全体的に中たるみもせず、すんなりと楽しんで読める作品でした。
面白かったです♪
- 0093 人間になりたい (採点:7)
- 過去をめぐり、自分の周りに居た人たちの気持ちに触れた真琴が、
最後に出した答えは、すごく読んでいて心地よかったです。
原作では一人のヒロインのシナリオに入ってしまうと、他はほったらかしですからね(苦笑
ただ、何故こんなことをしなければ人間になれないのかという説明が弱かったです。
なんというか……ちょっと無理矢理すぎかと。
あと、タイトルが酷いです。
全104作品中、1、2を争う最低レベルのタイトルでした(汗
- 0094 Prelude Kanon (採点:8)
- そう来ましたか……。
まさか川魚つながりで名前をつけてくるとは思いませんでしたよ(笑
あゆの窃盗癖(?)は母親譲りだったのですねぇ。
タイトルどおり、KANONへ繋がる物語として、とても面白かったです。
ただ、「僕」と山女のお話それ自体は、別段良いお話というわけでもなく、
別に悪くはないのですが、それ単独でのお話としては、今ひとつでした。
あと……。
「僕」はキツネを介抱した後、ちゃんと病院へいったのでしょうか?
三日間も一緒にいて、糞尿も垂れ流しなんですから(バケツに入れたとしても)、エキノコックスに感染している可能性がありますよ(苦笑
- 0095 『一月 某日』 (採点:4)
- う〜ん。祐一の夢の中、忘れている何かを思い出せば目が覚めるというのは、
歌月十夜っぽくて(他にも似たようなのはあるでしょうが)、面白いとは思うのですが、
もうちょっと盛り上げどころが欲しかったです。
あんまりにも日常過ぎたっていうのもありますし、
それにそもそもの問題として、何を忘れてるのか、すでに分かってるんですよね(苦笑
こちらは全て分かってるのに、分かってない祐一に延々と探し回られても……盛り上がるわけがありません。(こういうのは、主人公と一緒に忘れている何かを探すのが楽しいんですから)
その辺り、根本的な部分で、微妙に失敗しているように思いました。
- 0096 黄金の日々に、さよならを (採点:1)
- いや……ただただバトルシーンだけ書かれても。
評価のしようがありません。
わざわざ中編部門で書く必要がある話とは思えなかったので1点ですが、
文章的には問題のないレベルですから、また別の作品を読ませていただきたいです。
- 0097 告白 (採点:4)
- う〜ん……これは、あゆの手紙の部分だけを抜き出して、
短編部門で出したほうが良かったかもしれませんね。
もちろん、それだけじゃあ不十分でしょうが、
でも、原作を(ちょっとだけ変えてるけど、ほとんど)そのまま書いたような、祐一視点は正直読むのに疲れました。
あゆの辛い過去とその後の様々な問題ごとをテーマに置くのなら、やはり祐一の視点は無いほうが……あるいはもう少し短くするほうが良かったと思います。
ところで。
>『初めて体験する記憶喪失』
二度も三度も記憶喪失になるなんて素敵な人生を送っている人はそうそう居ないでしょう(笑
- 0098 双故意〜ふたこい〜 (採点:7)
- 面白かったです〜。
何気に壊れまくってる香里が……(笑
ここまで酷い扱いを受けてる香里っていうのも、結構珍しいのでは?
栞と祐一の惚気も、かなり良かったですし。
オチは……まぁ、微妙でしたが。ギャグとしては充分な出来だったと思います♪
- 0099 Disenchant (採点:7)
- 名雪がどうしようもないほど良い子ちゃんですねぇ〜。
嫌いといいながらも、それを押し通せない辺りが、彼女の長所であり、敗因ですね(苦笑
と、まぁそれは良いとして。
キャラがすごく良かったです。
やや原作の人格からはずれているところがあるように感じましたが、
心地の良い方向への誤差だったので、別段気にはなりませんでした。
名雪と真琴の関係って言うのは、かなり難しいところがあると思いますし、
この作品でも、その部分に関しては消化しきれているとは思いませんでしたが、
最後の仲の良い二人は、とてもよかったです。
出番は少なかったですが、美汐も良い感じでしたし♪(笑
途中で挿入されている御伽噺(?)は、正直かなり微妙でしたが、
読み終わって、気持ちの良い作品でした。
- 0100 二月一日の物語 (採点:7)
- なんだか随分書きなれてるなぁ〜、というのが最初の印象でした。
いや、たまに初めて書いた作品なのに、上手いって言う人もいますけど。
とりあえず、文章はすごく上手かったです。
多少読みにくさがあったので、それはとても残念でしたが。
それぞれの描写も過不足なく、充分な……SSとしては充分すぎる出来だと思いました。
ただ……内容は、どうなんでしょうね?
別段引き付けるような部分もありませんでしたし、終わり方にも今ひとつ余韻がありませんし……。
全体的に平坦すぎるというか……展開に盛り上がりが、ほとんどありませんでした。
もう一つ、ヤマが欲しかったです。
- 0101 君の瞳にシャイニング延髄斬り (採点:7)
- 1ページ目はかなり面白かったです。
バカトリオの掛け合いが……(笑
それぞれ個性付けされてますし、微妙に飛んでる内容も笑えました。
しかし……2ページ目からはちょっと……。
なんだか、「後始末」な感じが強かったです。
あと、地の文がちょっと違和感ありました。
これはこれで面白いとは思うのですが、いっそのこと完全に一人称にしてしまったほうが、
一人ノリ切れていない斉藤くんの心理描写が沢山書けますから、よかったのではないかなぁ〜と。
- 0102 "Koukai Dreamer" (採点:3)
- 思うに、読んでて楽しめないっていうのは、SSとして致命的なのではないでしょうか?
この作品は、まさにその典型でした。
原作以前の物語として、香里と名雪の出会いをこういう形で書いたこと自体は面白いのですが、
あんまりにも人格が違いすぎですよ……。
どこか、近い未来(原作本編)に破綻を予感させる香里はともかく、
名雪の人格はちょっと……。
締めもかなり微妙でしたし。
人格の問題、そして展開に関しても、KANONのSSとして楽しめるものではありませんでした。
- 0103 世界の果てという名の雑貨店 (採点:4)
- う〜ん……難しいです。
原作から大きく離れたアフターというのは、原作に対するイメージとぶつかり合うことが多いのですが、
この作品がまさにそれだったなぁ、と。
原作における北川君や佐祐理さんに対するイメージと、食いつぶしあっていました。
北川君のやるせない心情や、なんだか物悲しい雰囲気はかなり綺麗にでていたのですが……。
SSに期待する面白さとは、少し離れてしまっていたので。
また、文章を細かく切っているのも、減点対象にさせていただきました。
割合上手くやってるなぁ〜と感心させられるところもあったのですが、やっぱりこれはやりすぎですよ(汗
あと。
北川君は本当に大学生ですか?
>俺の通っている大学には8000人の生徒がいる。その中の二人が出会う確立となると、1/4000。
これは8000人の中に、不特定の二人がいる確率です。
特定の二人が出会う確率は8000分の1×(8000−1)分の1です。
ただ、北川君の一人称なのですから、単純に7999分の1でも構わないとは思いますが。
- 0104 幸せの玩具 (採点:3)
- 殺してみたり、自殺させてみたり、なんでそんな選択肢しか思い浮かばないのか、激しく謎です(汗
もちろん、それだって、其処へ至る道のりがあれば構わないのですが。
これは……どうでしょう?
まぁ確かに、どうしようもないレベルのテキトーではなかったと思います。
最後まで間違い続けてしまった二人のすれ違った思想が上手く出ていたと思います。
でも、かなり安直ですよね。
もちろん。これが現代の若者(あぁこんな言葉を使うほど歳をとってしまったのか)の安直さを皮肉っているのだとしたら、それはそれで面白いのですが。
しかし、幻想が壊れてしまったから死のう。幸せになれなかったから死のう。という安直な物語を見せられても、楽しみようがありません。
この辺り、もう少し考えて欲しかったです。
○雲風 さん
- 0039 バレンタインの空模様 (採点:9)
- いやはや、萌えさせていただきました。
しかし…全員が勝利者になったと思うのは自分だけではないはずw
- 0101 君の瞳にシャイニング延髄斬り (採点:10)
- お見事!以上!
○夏葵 さん
- 0003 皐月の陽光、うららかに。 (採点:8)
- やー、笑ったw
前半が特に面白かった。
祐一、受難ですねぇw
- 0005 あの素晴らしい愛をもう一度……いや、マジで。お願い。俺んトコだけでもいーから! (採点:5)
- 読みにくいのもわざとなんでしょうが、これはさすがに。
試みは面白いですが、読者にまでストレスを与えなくても…w
- 0013 蛍火 (採点:9)
- まさかそうくるとは…。
祐一の独白は読者としても共有する思いでした。うわ、切ないなぁ…。
- 0014 キスで終わる物語 (採点:8)
- ごろごろ転がりたくなるお話でしたw
- 0015 らんじぇりーらす (採点:7)
- すごくテンポが良くて、いつのまにか引き込まれ……ていいのかっっ! 気を確かに持たねばw
- 0016 sTrAwbErRy FiElDs fOreVeR (採点:3)
- う〜ん、理解が及ばないです…。ごめんなさい。
- 0017 ホロニック・パス (採点:10)
- 等身大の秋子さん。悩んで、怖がって、それでも前を向く彼女は素晴らしいと思いました。母性愛というのもKANONでは一つのテーマでもありますしね。(むしろライターではあるが)
しかし、いきなり秋子さんをファーストネームで呼んでる名雪父はかなりの手の早さと見たw
- 0023 今と出会うために時計は時を刻む (採点:8)
- 碧郎さんらしい作品だなぁ。優しい世界感が溢れています。
ただ時間表示には場面転換という意味だけだったのが惜しいと思いました。時計を使ったトリックができたかもしれないな、と。
雰囲気で言えばこんぺでも屈指の良作でした。
- 0025 目くそ、鼻くそと共に散れ (採点:8)
- タイトルで作者が判別できるというのも考えてみれば凄いことですね。
なんだか色々振り回されました。石橋と一緒に。馬鹿野郎共、最高w
- 0026 ちょっとだけ大人になれるジャムの秘密 (採点:8)
- タイトルに似合わず、しっとりとした読後感がありました。
秋子さんも、名雪も、やっぱり母娘なんだなぁ、と思わせてくれます。
- 0028 炉辺に腰掛けて、 (採点:9)
- なんとも摩訶不思議な舞台です。
一種独特な感性のもとで書かれた作品でした。独自性で評価したらこんぺでも指折りだと思います。凄いなぁ。
- 0034 白の世界に天使はいない (採点:10)
- 凄いなぁ。言葉も出ません。
個人的には五本の指にはいるくらい素晴らしい物語だと思いました。
下手なハッピーエンドより、この作品のラストが数段上だと思います。
ところで散々悩んだんですが、火鳥さんかな? 外れてたら何連敗目だろう…。
- 0035 夏もよう (採点:9)
- 美汐の次はきっと秋子さんのSSが増えるだろうと予想してたわけですが、あにはからんや、その中にとんでもない作品が含まれていました。どこがアマチュアかと疑うような文章は惚れ惚れします。冒頭がちょっとだけなんか違うなぁ、と思ったけど、それは些細なことでした。
- 0036 さよならの嘘 (採点:10)
- なんだか涙が出てきた。やっぱりこのふたりは救われないね。
しかしこういう着地点に持ってくるそのセンスが羨ましい。物語を作るというのはやっぱり才能なのかもしれない。
三位までには入ると見た。
- 0041 ミラクル☆パワーの使い方 (採点:8)
- 変身もののSSでは最上位に入るぐらいお気に入りです。照れる舞がすごく可愛くて。
怪人(怪獣?)たちもビジュアルがあるとさらに面白かったはずw いやー、読めて嬉しいですが、勿体ないという心残りもあります。<え?
- 0042 手探りの旅人達 (採点:9)
- この解釈の仕方は面白いなぁ。メインヒロインだったあゆを敢えて脇に持ってきたことでこの構造が成功してる。お話も起承転結がぬかりなく守られていて、大変読みやすかったです。
- 0047 gift for love (採点:9)
- まーきーさんだ。きっとまーきーさんに違いない。…と思ったんですが。
素晴らしいスピード感が何とも言えません。それにしても祐一は気障だなぁw
ちょっとだけオリジナルに踏み出したその加減の仕方が巧いと思うのです。舞台を作るんじゃなくて持ってくるところはセンスですよね。
- 0049 スティル・イン・ラヴ (採点:3)
- 三冠牝馬がw
いやすみません。なんかタイトルの方がインパクト大きかったものでw
- 0050 怨みます (採点:6)
- う〜ん、香里の扱いがもったいないなぁ。最後の締めが綺麗なだけに、中盤のお話があまりにも浮いてるかもー。幽霊ものだけど、シリアスにするか、コメディぐらいにしとけばかなりの良い作品に仕上がったんじゃないでしょうか。
- 0053 ハル (採点:9)
- う〜む。知ってるひとのような。
あゆと美汐というのは面白い組み合わせでした。
帰ってきたあゆと去られたままの美汐は互いを補完できる良い友人となれるでしょうね。素晴らしい作品でした。
- 0054 それだけで、なにもいらない (採点:8)
- ちょっと内面描写が多すぎて、物語としての魅力に欠けるかも。止まっていた時間とか、示すものの意味は読み取れますし、話自体は大変良いものなんですが、祐一が一歩を踏み出すことについてのカタルシスがありませんでした。香里なんて置いてきぼりですし。
あと、冒頭に示された、栞へのプレゼントらしい「ラッピングされた小さな袋」が忘れ去られているのが残念です。良い小道具になった気がするんですが。
- 0056 オリオン (採点:5)
- 栞が悪者だ…。う〜ん、わざわざ栞を悪役に仕立てなくとも良かったのでは…。
名雪贔屓が透けてみえて、逆にあまり応援できそうにありません。祐一もちょっと…。
- 0060 .79 (採点:8)
- にやにやしながら読んでしまいました。可愛いですねぇ。もう。
- 0062 トリビアを聞きながら (採点:9)
- なぜトリビアなのかは置いておいて。
真剣に馬鹿やるって素晴らしいことですよね。
- 0063 『After School』 (採点:9)
- 人間切羽詰まったときほど馬鹿な事をしたがるものですよね。本当に楽しそうな四人が最高でした。このとき、この場所でしか出来ないことを彼らはやったんですね。
- 0064 13月になれば君に贈りたいものがあるんだ。 (採点:9)
- これまた巧い作品だなぁ。というかすっごく佐祐理さんが気になるのですが(汗
うわー、このあとどうなっちゃうんだろう。
- 0071 笑顔。 (採点:9)
- これはまた面白い解釈です。短編でも言っちゃったけど、シティオブエンジェルだ。こちらがよりらしい。飾りがちょっと多いかなと思いますけど、ラストは正直、震えました。素晴らしかった。
- 0072 パーフェクション − Perfection (採点:10)
- 今回のこんぺでもっとも敗北感を味わった作品。凄い、凄すぎるよ…。
言いたいことはいろいろあるんですが、この感動を前にすると適切な言葉が浮かびません。
個人的には一位を差し上げたいです。はい。
- 0083 恋は唐突に、急発進で (採点:3)
- だだ甘いw
- 0084 俺の学校は戦場だった? (採点:7)
- もっと壮大な仕掛けがあるものだとw
物語上とはいえ、あんなに簡単に告白なんぞするもんだろか。まあギャグなんだろうけどーw
これもコメディぐらいの感覚で書いた方がいい作品になったかもしれませんね。
- 0085 白いキャンバス (採点:9)
- ここまで離れた第三者視点というのも珍しいですね。突き放した視点だからこそベタベタするところがないですし、面白い見方だと思います。ラストはちょっと賛成しかねる部分もあって全部を褒められないんですけど、良作であったことは間違いないと思います。
- 0086 good-bye, darling -- a family (採点:3)
- なんだろうこれはーw
- 0088 春に降る雪 (採点:8)
- きっと成さんですね。珍しく一人称だ。というのが今回一番の驚きですw
それにしても栞を書かせたら成さんの右に出るひとはいませんね。すっごく可愛い。
ですが、前回や前々回の作品と比べると傾向が違うというのもありますけど、魅力が幾分薄れているような感じです。物語の骨子はもの凄く考えて作ってあるのがわかるんですけどね。
三連続二位という目標はちょっと厳しいかもー。(狙ってないと言われそうだけどw)
- 0090 真冬の蠍 (採点:8)
- うわ…。焼き殺される名雪か…。このシチュは考えたことあるけど、とても文章にはできませんですよ。私には。同部門で出品しましたが、後味の悪さには乾杯です<一応、褒め言葉w
素晴らしい作品でした。
- 0091 七月八日、晴れ (採点:5)
- スクロールが…。
お話は嫌いじゃないんですが、この男ってだれなんでしょう。あと真琴SSなのか、美汐SSなのか、ふらふらしててよくわかりません。祐一を虐めている場面は大変面白かったのですが。
- 0092 君と一夜を (採点:6)
- さ、最後まで…?
大変堪能いたしました。まる。
- 0093 人間になりたい (採点:7)
- 真琴シナリオというのはプレイヤーによって好き嫌いが別れると聞きます。好きなひとはあのドキュメントらしい触れ合いが良いのだと言いますし、嫌いな人は、真琴(あるいは行動)そのものが受け入れられないとか。まあ一概には言えないのでしょうけど、このSSを読んで感じたのは、後者の真琴を補完しようと言う心意気でした。自らを顧みることができない真琴ではいけないという愛情のようなものです。少しだけ真琴が好きになった気がします。ありがとうございました。
- 0094 Prelude Kanon (採点:8)
- 風見さんかなぁ?
いやまあ、なんとなくですがw 違っていたらゴメンナサイ。
面白い着眼点ですね。あゆの出生の秘密と奇跡の理由を考えるなんて。
主人公である父親が、あゆと距離をとってるように見えるのも芸が細かいです。いやー、良い作品でした。
- 0096 黄金の日々に、さよならを (採点:6)
- 魔物ってどうして舞を襲うんでしょうね…。
本編を良くは理解できてないんで上手く伝えられないんですけど、魔物って悪い存在じゃないんですよね。ほんと。舞次第って事だったのかなぁ。
- 0098 双故意〜ふたこい〜 (採点:7)
- これぞギャグw
大笑いしてしまいました。面白い作品をありがとうございますー!
- 0099 Disenchant (採点:7)
- 良いお話だ…。
なんかこうモヤモヤする部分もありますけど、ラストが大変良かったので無問題ですw
- 0100 二月一日の物語 (採点:10)
- 泣けた。ここまでするかと言うほど別れを描くなんて、並みの力量ではできませんよ。そして描かれた別離はとんでもなく優しくて、でも切なくて。この作品を読めたことが本当に嬉しいです。ただ長文がちょっと微妙な箇所が多かったですねw
- 0101 君の瞳にシャイニング延髄斬り (採点:7)
- 斉藤くん、お幸せにっっw
つか、変装香里こそ見てみたいんですがw
- 0103 世界の果てという名の雑貨店 (採点:9)
- こういう摩訶不思議系なお話は大好きです。しっかりとした文章はお手本にしたいぐらい。
ただ個人的にはちょっと飾りが多すぎるかなぁ。某氏のこんぺ攻略論そのままという感じもするし。基本的な実力は高いので、もっと仕掛けがあると良いかなぁ、なんて欲張りなことを思ってしまいます。
- 0104 幸せの玩具 (採点:7)
- こういう作品は大好きです。
ダークらしいというか。佐祐理さんの頑なさが、妄執へと成長しているなんて…。
佐祐理さんならありそうだ、なんて思えたから説得力もありますしね。良い作品でした。
○戒 さん
- 0022 眠り姫に恋焦がれて (採点:10)
- ほのぼのしてて・・・いい感じですね^^
○鬼っ子ジェイ さん
- 0003 皐月の陽光、うららかに。 (採点:8)
- 香里様かっこいいです。
- 0010 雪もよう、ところによりノスタルジィ (採点:8)
- なぜか涙が出てきた。
- 0018 片翼の天使 (採点:4)
- 中盤は良かったんですが、ラストの盛り上がりが欠けましたね。
- 0020 花火は空に、君は地上に (採点:8)
- 序盤がちょっと暗めだったかな。
- 0026 ちょっとだけ大人になれるジャムの秘密 (採点:6)
- 設定がブッ飛んでますな
- 0029 アナタに贈る小夜曲 (採点:7)
- 良かったんだけど、ラストが盛り上がりきれなかった感じがします。
- 0042 手探りの旅人達 (採点:5)
- いろんなことを詰めすぎた感がありました。
- 0043 幼いあの日に見た夢は (採点:4)
- 構成が分かりにくかったです。
- 0044 三月の空 (採点:8)
- 最後の「帰りの車・・・」から先の段落は蛇足だったと思います。
でもそれまでは上手くまとまっていたし、ぐっとくるものもありました。
- 0046 二人、幸せな日々を (採点:4)
- 急展開しすぎです。ついていけません。
- 0047 gift for love (採点:6)
- 「天使に、見えたよ」
その一言にやられました。
- 0055 少年エスパー 北川! (採点:6)
- 往人ぉ〜。
- 0060 .79 (採点:8)
- うまい!!
- 0063 『After School』 (採点:5)
- 内輪ネタが多すぎです。
- 0068 そして世界は、またひとつ (採点:7)
- 指輪のトリックが分かりませんでした。
- 0069 はっぴ〜・はっぴ〜・くりすます (採点:9)
- んあー。いい感じですなあ。
- 0075 ひろいそらにつばさを (採点:3)
- ん?わかりません。
- 0081 天使の一片 (採点:9)
- 「うん…………、ボク、秋子さん大好きだもん」
この言葉が聞きたかった。
ありがとう。
- 0087 ふたつ (採点:2)
- あなたはこの話を理解できない私を笑うのでしょうか?
○久慈光樹 さん
- 0001 虹の架け橋 (採点:2)
- ラストの締め方は悪くなかったと思うのですが。
いまいち何を主眼に書きたいのかが見えてこず、キツイ言い方をすれば読んでいて非常に退屈でした。
- 0002 ぜろぜろなゆちゃん〜凶悪兵器を破壊せよ!〜 (採点:1)
- どうしようもありませんな。
半分くらいまで読んで放棄しました。これ以上面白くなる気がしませんでしたし。
どこをどうしたら良くなるとかそういう問題ではない気がします。
名雪の性格付けだけはちょっと新鮮で面白かったです。
- 0003 皐月の陽光、うららかに。 (採点:5)
- なかなかに面白くはあったのですが、どうもクライマックスが良くなかったです、私的に。
作者さんの言いたいこと、作品にテーマとして内包したいこと、それらを登場人物にそのまんま喋らせてしまうのは、とても安易なことだと思います。
オリキャラの使い方も安易すぎると思います。血が通っていないというか、話のためだけに創られたキャラクターという印象でした。
文章それ自体は非常にこなれていただけに、残念です。
- 0004 届け、この想い (採点:8)
- ラスト、こうくるとは思っていませんでした。やられた。
構成がとても綺麗に纏まっていて、読み終えたあとにほぅと息をつきました。これプロット段階からかなり考えたのではないでしょうか。お見事でした。
ただ、一人称の祐一はもう少し狂言回しに徹しても良かった気がします。仔狐の件は伏線というかトリックの一つですから必要としても、記憶のあたりはやや不要であったような気がします。
- 0005 あの素晴らしい愛をもう一度……いや、マジで。お願い。俺んトコだけでもいーから! (採点:4)
- 意図がなへんにあったかは解りませんが、とりあえず途中で読む気をなくしました。それでも我慢して最後まで読めるだけの作品であったことは幸いだったと思います。
海に浮かんだ祐一のあたりは良かったです。ラストはイマイチだったけれども。
- 0006 MIND YOUR STEP! (採点:9)
- うむ、面白かった。
中盤以降の香里と北川くんが微笑ましくてすごく良かったです。超鈍感な北川くんはちょっとお約束に過ぎましたけれど、香里が可愛かったからそれもまたよし。
中盤以降が良かっただけに、前半はちょっと退屈だったかもしれません。北川くんが拗ねているのもちょっと理由が希薄すぎる気がして感情移入できませんでした。
- 0014 キスで終わる物語 (採点:10)
- すみませんボクの負けでいいです。というかえろ過ぎるだろこれっ!
なんでただ抱き合うだけであんなえろいんですかっ! 反則ですよこれっ! 思わず読んでいてドキドキしちゃっただじゃないですか! 責任取れっ!
素晴らしい作品でした。色々と粗みたいなものも感じていたのですが、名雪があまりにも可愛すぎてどうでもいいです細かい事は。本当にもう描写が素晴らしいですね、なんと言いますか、名雪も祐一も香里も、息遣いが感じられるかのようでした。
文句なしです。10点じゃ足りないくらいだ。素晴らしい作品をありがとうございました。
- 0016 sTrAwbErRy FiElDs fOreVeR (採点:1)
- 前半から中盤にかけては面白かったのになぁ、残念。
後半は何だかもう漫画の読み過ぎという印象でした。こういうの好きですよね、中学生とか。
ヌルいダークなんかやらねぇ! やるなら徹底的にやってやる! 的な気概が感じられました。それは自体いっそ天晴といえなくもありませんが、物語ることを放棄したら本末転倒ですな。
- 0019 12時の魔法 (採点:6)
- 面白かったのですが。
なんだか登場人物たちの感情の遷移に、少し違和感が残りました。特に名雪。分裂症気味、とまではいかぬまでも、泣いたり笑ったりが急すぎて違和感として受け取られました。もう少し丁寧に描写して欲しかったように思います。
電話の夢のあたりは素晴らしかったです。
- 0024 SMALL TWO OF PIECES (採点:6)
- 泥沼的な雰囲気はとてもよかったのですけれども、なんだか展開がやや安易だったような気がします。錯乱し自棄になる描写は秀逸でしたが、我に返るのが早すぎるというか。香里にしてもそうですし名雪にしてもそう、なんだかすぐに正気に戻ってしまっているような印象でした。
完全に祐一に依存している名雪が、最後の場面で謝っているのにとても違和感を覚えました。惜しい作品だったと思います。
- 0026 ちょっとだけ大人になれるジャムの秘密 (採点:8)
- うーん……
オムニバス形式もビシっと決まっていましたし、描写も丁寧で素晴らしかったと思うのですけれども。
秋子のパート、ジャムの話は思い切り蛇足であったように思います。一応その後で名雪の電話でのフォローがあるわけですが、思い切り引いてしまったために後の祭状態でした。
ああ惜しいなぁ、すごく惜しい。どうしてあそこでファンタジーめいた逸話を入れる必要があったのか。すげー残念なんですが。
- 0027 雪の迷宮 (採点:1)
- 天気のことであるとか、猫のことであるとか、甘くないジャムのことであるとか。なんだか名雪にすごく余裕があるのがメチャメチャ違和感でした。たった一人の母親が危篤であるにも関わらず、なぜあんなに普通なのか、時折思い出したように悲壮なことを考えているあたりが余計に不自然でした。もうちょっと心情描写には気を遣って欲しかったです。祐一の一人称に関しても然りで、言葉は悪いですが茶番としか思えませんでした。
内容に関して触れる必要はありませんね、本編の改悪、この一言です。
- 0028 炉辺に腰掛けて、 (採点:2)
- よく解りませんでした。
不条理系としては突き抜けたものがなく、さりとて普通のSSとしては意味が不明に過ぎる。どうにも中途半端で、中編だからこそ退屈でした。
結局何がしたかったのかしら?
- 0029 アナタに贈る小夜曲 (採点:4)
- 子供時代の描写は良かったです。あのくらいの年代なら普通は女の子の方が先に異性を意識するものだと思うのですが、そうじゃないところがいかにも名雪という感じがして良かったです。
本編の払いのけられる雪うさぎの場面との繋がりが少し違和感ありました。祐一とあゆのことを知っていた名雪がああいう行動をとるかと言うと少し疑問です。いや、行動するかもしれませんが、それに対する説明がしっかりと為されていなかったため、違和感として残ってしまったのではないかと思います。
- 0030 おくりもの (採点:5)
- うーん。
君望的な設定ですな。描写は秀逸だったと思います、特に名雪の心情が丁寧に描写されていて、どう話を収束させるのか興味津々でした、中盤くらいまでは。
容量的に厳しかったのか、それとも時間が足りなかったのか。どうして最後はこんなに駆け足になってしまったのでしょうか。希望の見えない毎日の描写が秀逸だったことが、この場合は逆に足かせになってしまったように思います。あっけなさすぎた、というのが正直な感想です。
そしてラスト、あゆには目を覚まして欲しくなかった…… どうしてもご都合主義的なものを感じずにはいられませんでした。
- 0034 白の世界に天使はいない (採点:5)
- 情景描写が多彩ですね。書き手の立場から見れば非常に羨ましく作者さんの力量を感じさせる部分ではあるのですが、読み手としては若干退屈だったかもしれません。適度に入るくらいならいいんですが、明らかに過多であったように思います。
舞の突然の激発部分はとてもよかったです。ああくるとは思っていなかっただけに、新鮮でした。
ただラストの祐一に関してはちょっぴり期待外れだったかな。彼がなんだかとても軽い人間に思えてしまいました。
- 0035 夏もよう (採点:10)
- ぐはっ、参りました。
素晴らしいです。秋子さん視点でここまで見事な作品を書かれてしまっては、白旗と共に10点をつけるしかない。作中の秋子が、名雪が、祐一が、まるで映画を見ているかのような臨場感を持って感じられました。
秋子が一人娘を蛍に見立てるあたりの描写など、読んでいて鳥肌が立ちましたよ。
参りました、完敗です。もっと色々語りたいのですが、言葉がありません。この素晴らしい作品に感謝を。ぜひ1位取ってください。
- 0043 幼いあの日に見た夢は (採点:4)
- 最初の部分は悪くなかったのですが。なんだか途中から作者さんの自分語りというか、なんだか概念的なものになってしまってストーリーを追い辛くなってしまっていました。
最初こそ香里から見た名雪像という形式で統一されていたのに、後半からは栞だったり香里だったり。結果として印象が散漫になってしまっていると思います。香里だったら香里に最初から的を絞るべきだったのではないでしょうか。
- 0044 三月の空 (採点:6)
- 落ち着いた雰囲気のいいお話でした。オリキャラであるあゆの父親もしっかりと落ち着いて描写されていて、オリキャラ嫌いな私もすんなりと受け入れることができました。
ただ、ラスト少し浮ついてしまったという印象です。秋子さんの彼に対する想いを、ああも直球で表現されてしまうとやや興醒めでした。もう少し好意程度に抑えて欲しかったです。
最後のドラマの記述は完全に蛇足だったと思います。引用元を明示する姿勢は立派だと思いますが、はっきり言って雰囲気を壊していると思います。
- 0052 それは、とても晴れた日で。 (採点:2)
- どこがダークやねん。妻を亡くして5日目の甥にあんな不謹慎な冗談を言う秋子さんが一番ダークだったくらいですな。
とまぁそれは置き、ちょっとアイデア倒れだったかもしれません。あゆが真琴になるという現象自体に何の説明もないままですし。まぁだからこそファンタジーなのかもしれませんけれども。
それと作中のあゆの死がもう哀れになってくるほど軽いですね。祐一の悲しみもぜんぜん描写が足りないと思います。
随所の行頭一字明けのミスも非常に見苦しかったです。
- 0056 オリオン (採点:9)
- 展開が読めず、ドキドキしながら夢中になって読みました。素晴らしい。
Kanonという原作の登場人物たちが、独自の考えをもって実に活き活きと書かれた傑作だったと思います。名雪は言うに及ばず、ちらりと出てくるだけの香里もとても存在感があって、感心してしまいました。
惜しむらくは、ラスト。道中の先の見えないスリリングな展開の割に、随分と普通の結末になってしまったなと少々拍子抜けしました。非常に残念。
- 0068 そして世界は、またひとつ (採点:9)
- ああいい話だった。
特に北川くんがステキでした。ああいうさりげない気遣いっていなぁ。構成も全体的にとても綺麗に纏められていて、ラストの締めも見事でした。
ただちょっとあの二つ名みたいなのはどうにかならなかったものでしょうか。思い切り場違いだったような気がします。三点リーダーが多いのも気になってしまいましたし、本当になんだか末端事で損をしているような印象で、とても勿体無いと感じてしまいました。
- 0073 心、ひらいて (採点:9)
- 正直、冒頭で祐一の両親が死んでしまったときには、「うわぁ、やっちまった」と思ったものです。これは5点以下確実だよなぁ、と。
ですがいい意味で、期待を裏切られました。人の生き死にというのは、たとえそれが創作上の話であっても決して軽くはなく、使いどころを間違うと物語自体を殺してしまう劇薬だと思います。ですがこの作品はその劇薬をうまく使いきっている印象でした。素晴らしい。
- 0090 真冬の蠍 (採点:10)
- やられた、まさかこう来るとは。
私自身、黒い系のSSを書きますし読むのも嫌いではありません。でもこの作品を読み終えた後、すごく嫌な気持ちになりました。嫌悪感と言ってもいいかもしれません、なんとも言えない嫌な気分、まるで虫のついた果実をうっかり頬張ってしまった時のような。
ダークとしては完全に成功していると思います。読み終えたその瞬間に内容を忘れてしまうような作品よりも、後に残るのが例え嫌悪感だとしても何かが残る作品が好きです。
読者に付け入る隙を与えない綿密な伏線、粘着質な人物描写、どれをとっても徹底された作品だと思います。ですがそれ以上に、読了後にこれだけ嫌な思いを抱かせる作品に仕上げたことにこそ、拍手を贈りたい。
素晴らしい作品でした。
- 0097 告白 (採点:3)
- うーん。
どこがダークやねん。という突っ込みは置き、どうもいまいち読んでいて乗り切れませんでした。構成は非常に見事で、手紙とのリンクも良かったと思うのですけれど、やっぱり視点変更が頻繁な分、そこで我に返ってしまうというか。
- 0099 Disenchant (採点:9)
- とてもいいお話でした。
名雪が真琴に対し「大嫌いだよ」という場面と、そこに繋がるまでの演出が見事で思わずため息をついてしまいました。やられた。
ですがだからこそ、そこから「大好き」に変わるまでがあまりにも急すぎる気がしました。あれだけ思い切ったことを言ったのですから、その直後にやっぱり大好きでは真実味が無いというか、ちょっと拍子抜けだったかもしれません。
それでもテーマとしてはとても良かったですし、しっかりと書ききれていると思います。お見事でした。
- 0102 "Koukai Dreamer" (採点:1)
- 話は悪くなかったと思いますし、ラストの台詞もビシッと決まっていると思います。ですが気になったところが多すぎました。
一番気になったのは名雪です。強烈な違和感を覚えてしまったのは、私の名雪観が歪んでいるからなのでしょうか? そりゃ名雪だって親しくない人には普通に敬語を使うでしょうが、そういう口調の問題ではなくなんだかまるっきり本編と別人なのですが。名雪と香里の本編での関係にどう繋げるのかなと期待していたんですが、そのまま終わるし。この作品の後に本編のような関係になるとはとても想像できなかったです。
あと、""の多用も非常に気になりました。中には本当に上手い使い方をしている個所もあったのですが、いくらなんでも多用が過ぎます。数撃ちゃ当たるってもんでもないでしょうに。ここぞ! という時に使うからこそ効果的なのであって、2行3行ごとの頻度で使っていてはただ読み辛いだけです。
- 0104 幸せの玩具 (採点:10)
- 神だ……
いやもうなんというか、言葉がありません。読み終えた直後なのですが、茫然自失状態です。
最初から最後にいたるまで、物語に引き込まれっぱなしでした。どこで息を接げばいいのかと作者さんを問い詰めたいくらいです(笑
しかしこれは…… 本当にもう、自分が今回のこんぺに同ジャンルで出なくて本当に良かったと安堵してしまったくらいの凄まじさでした。本当に誰も救われない話ですねこれは。
襲撃に際し一度は助けようと動かした足を止めてしまう舞が、そしてなにより、ラストの佐祐理が怖すぎました。人の心の闇というものを、これでもかとばかりに粘着質に描き出している。
本当にもう、完敗です。参りました。
○月海涼秋 さん
- 0019 12時の魔法 (採点:7)
- 鳴り響く電話は名雪にとって怯えの象徴。
最初にそのシーンを読んだ時はそう感じました。
そのシーンがどんな風にラストに結びついていくのかと思っていたのですが
読み終えて見れば少しあっさりとした印象でした。
文章や改行は言うまでもなく◎。
秋子さんが「魔女見習いの秋子です」と、自分を指差すシーンも印象的です。
- 0048 どっぺる (採点:8)
- 面白い。
読み終えた後に浮かんだ感想です。
タイトルでストーリーの予想が出来ましたがそれでも最後まで難なく読めました。
kanonSSの一番の魅力である個性的なキャラ達の動きも文章からしっかりと伝わってきました。
どこか浩平チックな祐一(偽)との掛け合いも◎。
- 0050 怨みます (採点:9)
- 文句なく高得点の作品。
文章も丁寧で読みやすく話の展開も面白いです。
ただ、栞ユーレイはどうしても前回の出品作品を彷彿してしまいました。
私のその先入観さえなければ10点でした。
○犬くま さん
- 0003 皐月の陽光、うららかに。 (採点:9)
- 面白かったです。冒頭から引き込まれてしまいました。
文章力も高く、キャラクターも原作の印象を損なうことなく描かれていると思います。
満点を付けても良かったんですが、個人的に下ネタが苦手なため「バナナヨーグルトスペシャル」のくだりで1点減点しました。
- 0005 あの素晴らしい愛をもう一度……いや、マジで。お願い。俺んトコだけでもいーから! (採点:3)
- たぶん意識してのものなのでしょうが、少ない改行と言葉の詰め込みすぎで、とにかく読み辛かったです。
コンペに出品している以上、それは当然「人に読ませる」ことを前提としているわけで、自己満足で終わらずに読み手の立場も考えた作品を書いてもらいたいと思います。
文章そのものは上手いと思わせる部分もあったし、終わり方も悪くないと思いました。
- 0008 残り灯 (採点:1)
- 「説明不足」この一言に尽きます。おそらく、ちゃんと説明しているつもりなんだろうとは思いますが、それが読み取れません。自分に読解力が足りないだけかもしれませんが…。
また姫里の存在意義が薄いです。これではただの便利アイテムではないでしょうか?
視点がコロコロ替わる形式も読み辛かったです。
- 0020 花火は空に、君は地上に (採点:7)
- 割と効果的に視点変更が使われていると思います。
祐一をメインに据えながらも、香里の心情も上手く描けていました。
北川と名雪のいい奴っぷりも好感が持てます。
1ヶ所だけ三人称で書かれているのは減点です。
あ、あと香里一人称の地の文でで「水瀬秋子」「秋子」と呼び捨てにしている部分もありますね。
- 0021 憂鬱な自殺者達の午後 (採点:3)
- 登場人物の思考・行動にイマイチ共感できません。
また文章に装飾が多すぎ、かえって読み辛くさせているように感じました。
- 0024 SMALL TWO OF PIECES (採点:7)
- 最後の一行が作品全体を上手くまとめていると思います。
気になった点。
ダイビングの時点で香里に死ぬ気はなかったと思うのですが、「二度と会うこともないだろう」とはどういうことでしょうか?
それとタイトルの英文がおかしいような…。
- 0028 炉辺に腰掛けて、 (採点:2)
- おそらく狙ってやったんでしょうけど…。
書いていて楽しかったかもしれませんが、読んでいるこっちは(少なくとも私は)楽しくなかったです。
- 0040 sin (採点:2)
- 思いつきで言葉を並べているような印象を受けました。
栞が幼馴染の大半を亡くしているという設定や、突然祐一視点に切り替わった部分。それに、「陸上競技会の楽しみ方を予習」するのかと思ったら観るのはテニスの試合だったりと、不可解な点が目につきました。
栞とは面識があまりないはずの祐一に香里が栞とのことを話しているのも解せません。
- 0041 ミラクル☆パワーの使い方 (採点:8)
- う〜ん、力技。
初っ端のセリフで持ってかれてしまいました。
オチも良かったです。
マジカル☆さゆりんは余計だった気がしますが。
- 0042 手探りの旅人達 (採点:6)
- 悪くはないんですが…これといった決め手もないように思います。
- 0044 三月の空 (採点:6)
- あゆを死なせてしまうとは意外でした。最後には目覚めると思い込んでいたので…。
章節が短すぎて少し読みづらいように感じました。
- 0049 スティル・イン・ラヴ (採点:4)
- 途中まではアラはあるけど良作だと思ったんですが…。
「こうだったら嫌だな」という展開に見事ハマってしまいました。
伏線の張り方や読後感は悪くなかったです。
気になった点を二つ。
図書室に入るのに「教室の扉を開く」はどうかと。
それと「おおせい」ではなく「旺盛(おうせい)」です。
- 0052 それは、とても晴れた日で。 (採点:6)
- 結局「なんで真琴だったのか」が説明されていないので強引すぎる印象を受けます。
それと天気の表記が内容と合っていません。特に四日目と五日目。
- 0053 ハル (採点:10)
- 原作では全く絡まない二人の関係を、上手く描けていると思います。
- 0056 オリオン (採点:6)
- 秋子さんが生きているのか死んでしまったのか、どちらとも取れるように書かれているのが気になります。
名雪の精神状態に大きな影響を与えるであろう問題なので、その点はハッキリさせて欲しかったです。
文章自体は好きです。キーとなる「オリオン座」が上手く使われていると思いました。
余談ですが、冒頭の「子供の頃お父さんがいなかった」という言い方と、その理由を知らされてないことから「もしかして父親が出てくるのか?」と思ってしまいました。家に秋子さんがいなかったのも、父親を探しに(もしくは迎えに)行っているのかと(笑)
- 0062 トリビアを聞きながら (採点:7)
- 妙にツボに入りました。薀蓄がくどかったことと元ネタが判らないギャグが多かったことを差し引いても面白かったです。ドラゴンボールとミスター味っ子は判ったんですが。
ラストのオチもベタかもしれませんがスッキリまとまっていると思います。
ただ、「実験台」は固有名詞ではありません。
- 0072 パーフェクション − Perfection (採点:7)
- 手紙のやりとりのシーンが姉妹の絆を感じさせて良かったです。
エピローグは少し余計だった気がします。
- 0080 友情 (採点:1)
- 他の方も指摘されているでしょうが、文章が説明的すぎ、また誤字や変換ミスも多いです。
呼称が統一されていないのも気になります。
書き上げただけで満足せず、校正や推敲をして欲しいと思います。
ギャグもあまり面白くありませんでした。
- 0081 天使の一片 (採点:7)
- とても雰囲気の良い作品でした。
ひょっとしたら、まだあまり書き慣れていないのかな?と感じる部分もありましたが。
同じ表現を繰り返し使うことを避けるようにすれば、もっともっと良くなると思います。
- 0086 good-bye, darling -- a family (採点:2)
- どこからツッコめば良いのやら…。
とりあえず、表現力をもっと付けてください。
それと書き上げた後に読み返してみて、おかしいと思ったところの手直しをしてください。
「北沢潤一」は面白かったので+1。
- 0089 ベビーフェイス (採点:3)
- 結局祐一は何が言いたかったのか、何がしたかったのかが読み取れませんでした。
カタカナを多用する文章も、それっぽくは見えますがあまり効果的ではないような…。
それと採点対象外で気になったこと。
「ダークが嫌なら読むな、採点もするな」というのは甘えではないでしょうか?それを判断するのは作者ではなく読者です。
- 0093 人間になりたい (採点:7)
- なぜ最後の日だけは真琴の意思で行動できたのか、という疑問は残りましたが全体的に良かったです。
タイトルも始めはストレートすぎると思っていましたが読み終えた時は逆に好印象でした。
- 0094 Prelude Kanon (採点:8)
- 良かったです…。最後のページは思わず「なるほど、そう来たか!」と呟いてしまいました。
原作のあゆシナリオに上手くリンクさせていると思います。
ただ、同じ言葉の繰り返しなどちょっとしたところが目につきました。
例えば最初の遠足のシーン、「残しておいた味海苔をありったけ巻いた最後のおにぎり」の部分、「最後のおにぎり」であることは4行前で既に書かれているし、「残しておいた」も重複になるかと。
最後のページでも「不思議な」が続けて3回も使われてます。
とても面白かっただけに惜しいです。
○言之米 さん
- 0001 虹の架け橋 (採点:6)
- あゆは・・・何処まで行っても鯛焼きキャラだねぇw
- 0002 ぜろぜろなゆちゃん〜凶悪兵器を破壊せよ!〜 (採点:8)
- ブラック名雪w
場面が変わる様を劇の台本チックにしてあって面白い。
- 0003 皐月の陽光、うららかに。 (採点:8)
- サブタイトル付けるなら「美坂と愉快な仲間たち 〜生徒会室に潜入せよ〜」とか?w
- 0004 届け、この想い (採点:7)
- ドラマみたいで素敵ですっ(by栞)
- 0005 あの素晴らしい愛をもう一度……いや、マジで。お願い。俺んトコだけでもいーから! (採点:6)
- 面白い書き方だと思った。
しかし、一人の思考に終始する作品ってのは好きじゃないのでこんぐらい。
- 0006 MIND YOUR STEP! (採点:8)
- イイね!潤×香はこうでなくっちゃ!
二人のもどかしさ具合が最高です。
- 0007 華音霊異記 (採点:2)
- だから何故に続き物をコンペに出すのか・・・
興味をそそる内容だけに腹立たしさもひとしおですよ?
- 0008 残り灯 (採点:4)
- うーん。短編以上に中篇は難しいのかな。
まとまってる感がビタイチ無いです。
投げっぱなしジャーマン?
- 0009 やみつき (採点:8)
- あまにょかぁいいなー(壊)
- 0010 雪もよう、ところによりノスタルジィ (採点:9)
- そりゃあもう、事細かに「おねーさん」になった名雪の姿形を想像したともさ!
なんか真琴が幼すぎる気もするけどまぁ、そんな事はどうでも良い事で。グッジョブ!
- 0011 プレイアデス(Play-a-Death) (採点:9)
- 淡々とした感じで進む話だったけど、良い。
- 0012 思い出という名の道しるべ (採点:7)
- 青い、春。こそばゆい系の話には弱い自分には直撃w
- 0013 蛍火 (採点:7)
- なんともやり切れない切ない話ですね。
- 0014 キスで終わる物語 (採点:10)
- 貴様ワタシを悶え死にさせる気ですかアリガトウこんなこそばゆいのは大好物です大変美味しゅうございました名雪かぁいいなぁコンチクショウ!
- 0015 らんじぇりーらす (採点:6)
- 男にはわからない世界だ・・・なんか、軽く電波が飛んでる様な気がしちゃうのも致し方ないことだと思うのですよ。
- 0016 sTrAwbErRy FiElDs fOreVeR (採点:2)
- すまぬ。ワケがわからん。コレが「クール」な文章なのか?
だとしたら私は「クール」を解しない人間なのだろう。
- 0017 ホロニック・パス (採点:6)
- 文章とか、上手に書けてると思うけど何か今一つ。
- 0018 片翼の天使 (採点:5)
- うん・・・いや、なんだろう?微妙?・・・う〜む。
- 0019 12時の魔法 (採点:6)
- 名雪は良いねっ! (>д<)b
- 0020 花火は空に、君は地上に (採点:6)
- 友情・愛情・失恋。
青春だねぃ。
- 0021 憂鬱な自殺者達の午後 (採点:8)
- なるほど、姉妹の確執は奇跡だけじゃどうする事も出来なかったわけですね。
- 0022 眠り姫に恋焦がれて (採点:7)
- さては貴様北川者だなっ!?出合え出合え!こやつを・・・エルドラドに御連れしろ!(マテ
- 0023 今と出会うために時計は時を刻む (採点:6)
- みっしー時間屋を始めるの巻。
- 0024 SMALL TWO OF PIECES (採点:7)
- お昼の連ドラみたいなドロドロ感が堪りません。
爛れまくり、堕ちまくり。
- 0025 目くそ、鼻くそと共に散れ (採点:7)
- 半分オリキャラ入ってる久瀬ワロタ
- 0026 ちょっとだけ大人になれるジャムの秘密 (採点:7)
- ジャムネタですが暴走に逃げないで丁寧に御話を作ってある感じが好感触。
- 0027 雪の迷宮 (採点:5)
- ふむ、名雪と祐一があの時何を思ってたか?その空白部分を補完するSSですね。
・・・この間秋子さんはほったらかしでデットラインをランナウェイしてたのかな?
- 0028 炉辺に腰掛けて、 (採点:4)
- 北川の内に秘める宇宙は深遠で計り知れない。そんな話?
- 0029 アナタに贈る小夜曲 (採点:8)
- お風呂が・・・幼女名雪、魔性の女ですw
- 0030 おくりもの (採点:5)
- うん、良い感じなんだけど・・・こういう終わり方はどうかなぁ?と。
- 0031 沈黙のプロミス・ベル (採点:6)
- なるほどあゆは遠慮深いしこうなるかなぁ?とは思った。
- 0032 metaphysical (採点:7)
- 北川は良い奴だよなぁ・・・
- 0033 めぐり、ひとひら。 (採点:7)
- 美しきかな姉妹愛。
- 0034 白の世界に天使はいない (採点:5)
- 舞・・・逆恨みで首絞めちゃ駄目だろう。
- 0035 夏もよう (採点:9)
- 秋子さんの話だけど、祐一と名雪の関係もこそばゆくて良いです。
- 0036 さよならの嘘 (採点:6)
- 佐祐理さんも祐一も屈折しすぎ。
- 0037 Perfect Boy (採点:8)
- 北川系青春話はかなり嫌いじゃない。
北川は一途だねー。
- 0038 彼は友達 (採点:7)
- この佐祐理さんは良いね。
やっぱダークよりハッピーでしょう!
- 0039 バレンタインの空模様 (採点:7)
- モテ祐一ですかそうですかコンチクショウ!
やがて来る修羅場に焦ると良いさっ(悪笑)
- 0040 sin (採点:7)
- 舞END後の祐一と香里ですね。ふむ、二人とも不器用ながら答えを見つけられたようで良かったです。
- 0041 ミラクル☆パワーの使い方 (採点:6)
- 何も考えずにあほーっと読むべき作品。
可・不可出行けばまぁ可かな?と。
- 0042 手探りの旅人達 (採点:7)
- 展開が早い気が。一寸言いたい事を詰め込みすぎかな?
話し的には好きかな。
- 0043 幼いあの日に見た夢は (採点:6)
- 香里の心情を描いたSSですね。
- 0044 三月の空 (採点:8)
- まさにドラマみたいな話ですね。始めから終わりまで引っ掛かることなく楽しめました。良いです。
- 0045 応援できない大熱戦 (採点:6)
- コメディ。そこそこ面白い。
- 0046 二人、幸せな日々を (採点:2)
- 説明を必要とする作品は勘弁。
長編のプロローグも勘弁。
- 0047 gift for love (採点:8)
- 最後の台詞見れば、モニター覗く顔も赤くなるっちゅうもんよw
- 0048 どっぺる (採点:5)
- 是非スカイラブハリケーンを・・・何でも無いです。
- 0049 スティル・イン・ラヴ (採点:7)
- 美汐者の拙者としては美汐SSというだけでご飯幾らでもいけるんですが。
SS評価としてはこの位かな?
- 0050 怨みます (採点:7)
- 一見ただのコメディっぽい話だけど、実は誰も現実に向き合おうとしていない。
しかも、解決せずに終わる所が確信犯的な隠れブラックSSですねっ!?
グッジョブ!(´ー`)b
- 0051 受精卵 (採点:5)
- 話に破綻も見受けられず、ちゃんと締まってると思うが、面白いか?と聞かれると微妙。
- 0052 それは、とても晴れた日で。 (採点:6)
- 切ねぇ。うぐぅとあうーが・・・はぁ〜。
- 0053 ハル (採点:9)
- 意外な組み合わせのifストーリーですが、響くものがありました。
- 0054 それだけで、なにもいらない (採点:7)
- 生まれ死ぬと云う命題。文の乱れが気になる所も在りますが、良作。
- 0055 少年エスパー 北川! (採点:8)
- ……うぐぅっ! 天使の人形がたい焼きにッ!
素敵過ぎる台詞にうっとりですw
- 0056 オリオン (採点:8)
- 名雪が切ない。
しかし・・・この後の展開を鑑みるに泥沼ですな。
- 0057 好きと言って欲しいだけ (採点:7)
- 佐祐理の苦悩と心境の変化を上手くまとめられてると思う。
- 0058 さよなら、レディバード (採点:7)
- 香里は愚かで、北川は臆病で。
そんな二人の生きつく先は何処なんでしょう。
- 0059 お菓子作りって楽しいですよねっ (採点:7)
- お菓子は大好きだっ(どーん!)
- 0060 .79 (採点:6)
- ういういしいですな。
- 0061 溶けよ、春の涙 (採点:5)
- 補完SSですね。
- 0062 トリビアを聞きながら (採点:7)
- 御馬鹿なノリは大好きさ!随所に名作の美味しい所を取り入れまくってて、一人よがりな作品になりそうな一歩手前で踏ん張ってる感じかな?元ネタの半分くらい知ってればニヤリと来る事請け合いです。
大変美味しゅうございましたw
- 0063 『After School』 (採点:6)
- 不思議系北川。気だるげな雰囲気が良いといえば良い。
- 0064 13月になれば君に贈りたいものがあるんだ。 (採点:8)
- 中々に味わい深い作品。正しくKANONアフターしてると思う。
- 0065 ミス・ムーンライト (採点:9)
- 終始、絵本のような雰囲気が漂う優しい作品に仕上がっていてGood
- 0066 『回転演舞』 (採点:2)
- これは長編SSの序章だ、というのは伝わってくる。
で?って感じだ。
まとまってないし、終わってもないし。
前半良かっただけに残念。
- 0067 恋人達へのポートレイト (採点:6)
- ふむ。
- 0068 そして世界は、またひとつ (採点:10)
- や、素晴らしい。
僕好みの作品です。
- 0069 はっぴ〜・はっぴ〜・くりすます (採点:8)
- ラブ話には弱いです。
真琴可愛い。
- 0070 recollections birthday (採点:8)
- 雰囲気良い作品ですね。3人の絆が眩しいです。
- 0071 笑顔。 (採点:8)
- 人間は前のめりでノンストップで今が幸せである様に全力を傾けて生きろという激励。
- 0072 パーフェクション − Perfection (採点:7)
- 姉離れ、妹離れの話ですね。昨今のドライな家族関係ではなく。とても強い姉妹の絆があったからこその悩みと決断。中々の出来です。
- 0073 心、ひらいて (採点:8)
- 前は七年かかった、でも今度はちゃんと向き合えた。
誰かの助けはあったけど、それは強くなった証でしょう。
- 0074 幸せを掴んだ男 (採点:4)
- ギャグは難しいよね。うん。
- 0075 ひろいそらにつばさを (採点:3)
- あ〜・・・何言いたいのか解らんです。
読解能力なくですまそ。
- 0076 遺書 (採点:8)
- 強く在ると云う事の難しさ。
秋子さんの愛の深さが伺えます。
- 0077 かけがえのないひとつの言葉 (採点:4)
- 個人的な感想になるけど、オリキャラモノは相当上手くなきゃマイナス要因。
すんまそん。
- 0078 ガラス/ラフ・メイカー (採点:7)
- そう、窓ガラスは割ってはいけない。あれは人類が手に入れた優れたる物の一つなのだから!
- 0079 A TAIR 〜 真実の空に還る時 〜 (採点:4)
- つまり・・・何?
カノンSSである意味と必然性が感じられないです。ゴメンよ。
- 0080 友情 (採点:7)
- テンポ良いコメディが書けていると思うけど、一寸雑かな?
- 0081 天使の一片 (採点:6)
- 祐一は・・・ヘタレだねぇ(しみじみ)
- 0082 天星小輪 star ferry (採点:7)
- まさにプロプーズに迷う男と女の図じゃあないですかw
ご馳走様ですと言うほか無いのでしょうな(笑)
- 0083 恋は唐突に、急発進で (採点:10)
- ・・・!?!☆?!ッ(余りのこそばゆさにのた打ち回り)
イイよ!コレだよ!シリアスなのも良いけど、あまあまラブラブが恋愛SLG系ゲームSSの真骨頂でしょう!
バカップル佐祐理マンセー!
- 0084 俺の学校は戦場だった? (採点:8)
- かくも愉快な学友達との痛快にしてご機嫌な日々〜ビックリドッキリ篇〜
- 0085 白いキャンバス (採点:5)
- 好感が持てる作品では在るけど「コレはカノンSSか?」と聞かれると微妙。
なので微妙な点数で。
- 0086 good-bye, darling -- a family (採点:3)
- ハードボイルドにしては・・・
KANONでやる意味も一寸・・・
- 0087 ふたつ (採点:5)
- なんか良くわからんけど、何となくわかる気配がしたりしなかったりひねもすのたり。
- 0088 春に降る雪 (採点:7)
- 美汐はいじればいじるほど味が出るというか・・・
美汐・美坂の絡みは無い事は無いけど珍しいですね。良かったです。
- 0089 ベビーフェイス (採点:7)
- 昼の連ドラ暗黒青春篇。
- 0090 真冬の蠍 (採点:7)
- 大人の女として書かれる事が多い香里だけど、このSSでは子供じみた思考と狂気に囚われている様にも思う。
感慨深い。
- 0091 七月八日、晴れ (採点:8)
- 天野さん・・・イイ性格になってw
前半のコメディと後半のシリアスのギャップが一寸上手くないかな?
でも楽しめました。
- 0092 君と一夜を (採点:6)
- 美汐は・・・ホント弄られキャラクターだよなぁ。
- 0093 人間になりたい (採点:6)
- 補足、補完系のSSですね。
- 0094 Prelude Kanon (採点:10)
- 其処に繋がるのか!スゲーぜ先生今夜はハンバーグだ!
でっち上げみたいなトンでもSSだけど唸らせたもん勝ちですね。感服。
- 0095 『一月 某日』 (採点:5)
- 忘却の覇王祐一ここに眠る。
- 0096 黄金の日々に、さよならを (採点:4)
- 彼女が斯く在るべきと想う、それはすなわち現実である・・・と。
- 0097 告白 (採点:6)
- 読み終わった後にションボリしちゃうよね。
- 0098 双故意〜ふたこい〜 (採点:7)
- 壊れすぎw
- 0099 Disenchant (採点:9)
- 名雪は・・・イイ女になるね!ってかイイ女だ!(>Δ<)b
美汐は書き手によって性格変わるから面白いね。
パニック赤面体質の美汐も可愛いです。
- 0100 二月一日の物語 (採点:5)
- 難しい表現と語彙に一寸敗北。
- 0101 君の瞳にシャイニング延髄斬り (採点:9)
- うっわ、タイトルに騙されたw
めっちゃらぶコメぢゃないですか!グッジョブ(>д<)b
- 0102 "Koukai Dreamer" (採点:5)
- 良い話なんだけど・・・二人の性格に違和感を感じる。
- 0103 世界の果てという名の雑貨店 (採点:6)
- 今回のSSコンペの色なのか、カノンSSの宿命なのか。
佐祐理さんは闇属性多くて、読んでると鬱になってくる。
- 0104 幸せの玩具 (採点:8)
- ダーク。でも良い。話が上手くまとまっている。
なるほど、こういう結末もありえるなと素直に思った。
○後三年 さん
- 0014 キスで終わる物語 (採点:10)
- こういうの好きです♪
- 0021 憂鬱な自殺者達の午後 (採点:10)
- 見方を変えればそうなる事もあり得るその後というものを見させて頂きました。
とても良くまとまってました。文句なし!
○広坂美芳 さん
- 0002 ぜろぜろなゆちゃん〜凶悪兵器を破壊せよ!〜 (採点:5)
- 試み自体は、挑戦的で面白いですが。
肝心の話が面白いとは必ずしも言えず。
- 0007 華音霊異記 (採点:2)
- 原作であるKanonと切り離して考えれば、それなりに悪くはないと思うけど。
幾つもの問題が放置されたままになっているようだし。
そもそも、最後が「病魔:了」となっているところを見ると続編なりがあるのかと勘繰らざるをえず。
40Kbという制約の中でひとつの完結した話を提出するというこんぺの趣旨に外れているのではないでしょうか。
- 0008 残り灯 (採点:2)
- 最後は容量が足りなかったのでしょうか。明らかにに構成不足のようです。
- 0010 雪もよう、ところによりノスタルジィ (採点:7)
- 『名雪は大きくなったら、大人の名雪になるのよ』
この一言が印象的。
- 0014 キスで終わる物語 (採点:9)
- 前半はコメディ、そして後半はラブラブ。
いや、もう。終始にやにやしながら楽しませて頂きました。
- 0016 sTrAwbErRy FiElDs fOreVeR (採点:1)
- この圧倒的なまでの嫌らしさは決して嫌いではありません。むしろ、好きだと言っても良いくらいです。自分には絶対に書けない類の勢いを持つ作品。
読み違えていたら恥ずかしいのですが。この話は現状の二次創作を否定しているようにも取れます。ある意味共感する部分が無いわけでもないのですが。
点数を付けるならば1点か10点。
そして、この作品がこんぺの上位には来て欲しくないなぁ、と思ってしまうので1点にします。
この1点は10点の意を持つ1点だと、勝手ながら言わせて頂きます。ご了解頂ければ幸いです。
- 0017 ホロニック・パス (採点:7)
- かなり作者のオリジナル設定が入ってはいるのですが。
水瀬葵というキャラクターが。ああ、こんな人なら秋子の夫かも、と思わせてくれたので。
- 0020 花火は空に、君は地上に (採点:7)
- 花火を打ち合う場面が何かぐっとくる。少し泣きそうになってしまった。
- 0026 ちょっとだけ大人になれるジャムの秘密 (採点:7)
- 二転三転する謎ジャムの秘密が面白かった。
こういうジャムの使い方もあるのだなぁ、と。
- 0027 雪の迷宮 (採点:2)
- 互いの独白だけで、この長さを読ませるには。ちょっと無理があったようです。
- 0028 炉辺に腰掛けて、 (採点:4)
- 文章はとても面白いし、味があると思うのですが。
この作品は登場人物を全てオリジナルに置き換えたところで、何ら不都合が無いように思えるのですが。
もしかしたら隠された意味などがあるのかも知れませんが。そこまでは読み取れませんでした。
- 0029 アナタに贈る小夜曲 (採点:2)
- 名雪は7年前から毎年手紙を出していたと思いますが。
最後はどうにも放り出された感じで、何か残るものがありません。
残ったのは「銀色」もどきの文章だけでした。
- 0030 おくりもの (採点:5)
- 前半のギャグの場面が浮いてしまっている印象を受けます。あまり変なネタは入れない方が良いのでは。
後半は、祐一パートと霧島パートが必ずしもリンクし合っていないみたいです。
「それが、短くも長い旅路の、始まりの合図であることに……。」
結局、短いのか長いのかどっちなんでしょう。あまり効果的な言葉とは思えません。
シリアス場面の文章は読み応えがありました。あまりギャグに拘らずにこの方面を伸ばしてた方が
全体にまとまりが出るように思います。
- 0033 めぐり、ひとひら。 (採点:4)
- 色々と詰め込んだ挙句に話が終わっていないように思える。
特に祐一の記憶喪失は、発生から解決までがあまりにあっさりしてないでしょうか。
栞の幽霊話は逆に後半はあまり意味がなくなってしまっていますし。
あと4ページ目の意図が理解できませんでした。
- 0034 白の世界に天使はいない (採点:9)
- 最後に佐祐理の見る夢が、あまりに哀しい。
読後の余韻がなんとも言えない。
- 0043 幼いあの日に見た夢は (採点:8)
- センタリングで挿入されている文章が味わい深い。
「もしかすると、相沢君はその1000円をとっても素敵なことに使ったのかもしれない。」
ここから始まる四行が、とてもお気に入り。
ああ、きっとそうなんだろうなぁ、と。なんか納得です。
- 0048 どっぺる (採点:7)
- 佐祐理と舞のあたりが最高に笑えました。
妖刀に振り回される舞って嫌だなぁ……。
オチはちょっと弱いかも。
- 0051 受精卵 (採点:8)
- Kanonの二次創作なのか、と問われると難しいところですが。
ひとつの物語として、高く評価をしたいと思います。
果たしてどうなるのだろう、という興味を持って最後まで読み切りました。
- 0062 トリビアを聞きながら (採点:6)
- あまりにお約束なオチに思わず笑ってしまいました。
ちょっと改頁が過ぎるように思います。
- 0064 13月になれば君に贈りたいものがあるんだ。 (採点:8)
- ぱっと見のタイトルで一番惹かれる。このタイトルだけでもかなりの高評価。
淡々とした虚無感の漂う作風も好みでした。
- 0065 ミス・ムーンライト (採点:7)
- 地味に久瀬がカッコ良いかも。まぁ、嫌なやつですけど。
童話を書く、というのはなんか美汐らしい行動だと思います。
それに纏わる祐一たちの行動も、なんか"らしい"と思いました。
- 0066 『回転演舞』 (採点:2)
- ……祐一の生まれ変わりでも構いませんが。
なんの理屈も説明もなく。突然、そんな存在が現われて、そして彼女は祐一時代の記憶まで持っている……。
かなり置いてけぼりでした。
- 0069 はっぴ〜・はっぴ〜・くりすます (採点:7)
- 例えば、三点リーダが多すぎるとか。あまり台詞の「」の最後に"。"はつけるものではない、とか。
細かい欠点を挙げると色々とあるのですが。
この真琴が可愛すぎる。真琴らぶりぃ、で点数をつけました。
- 0071 笑顔。 (採点:10)
- ああ、こういう衒学的な趣味が丸出しのものは大好きです。
唯物論、唯心論あたりまで持ち出すと話が収束しそうにもありませんが。
40kbで良く纏めたなぁ、と思います。そして、那由他や先生といった語り手が優しくて、哀しい。
- 0075 ひろいそらにつばさを (採点:7)
- どうして祐一が入院しているのか、とか。その説明が一切無いようだけど。
その欠落が却って、この作品に流れる雰囲気を支えているように思える。
蝉の鳴き声が繰り返されるのが効果的。
- 0079 A TAIR 〜 真実の空に還る時 〜 (採点:4)
- 実は死んでいたってちょっと無理がないですか。
誰もその交通事故のことを知らなかったの?
- 0081 天使の一片 (採点:3)
- 「……」と「---」の多用が気になる。特に後者はあまり見かけない使い方故に。
途中の回想が本編にあったことそのままで、どうしても流し読みに。
月姫の影響か知らないけど、なんか平仮名で書くところを片仮名にするSSが増えた気がします。
これもやはり効果的に使ってほしい。
- 0083 恋は唐突に、急発進で (採点:3)
- 前半部の舞のあまりのステロタイプさが何とも。
はちくま、みまみま、うさぎさん、しか言わないような舞は嫌だ。
- 0086 good-bye, darling -- a family (採点:1)
- 敢えて、このような作品をこんぺに出した勇気は認めましょう。
なるべく、KANONの原作に囚われずに評価をしようと思いましたが……。
友人を囮にして襲撃をかわす、という時点でアウト。
凄腕として描かれている祐一ならば、もっと他の手段を取れたはず。
北沢の死体はそのあとどうするのでしょう。間違いなく一般人である彼の射殺体が公になれば面倒なことになると思うのですが。
年老いても若く見えるという設定は、秋子と祐一を夫婦にするために無理やり持ち出したものとしか思えず。
まぁ、色々とあげつらえばキリはないのですが。
前言撤回。
やっぱり、こういうのは受け付けません。客観的に評価するのは無理でした。
個人のHPに載っているのを見る分には、アナザー物自体は必ずしも嫌いではないのですが。
- 0088 春に降る雪 (採点:8)
- あー、もう。なんだかとても良い話だ。読んでいて、心温まる。
もうひとつの栞シナリオといったところでしょうか。
ちょっと一読目は意味が通じにくかったのと、時系列が分かりにくかったのですが。
冒頭とラストの間は、全部回想ということで良いのでしょうか。
二読目、それを念頭に置きながら読んだら、すんなりと頭に入ってきました。
そして文章の巧さに心惹かれました。
- 0089 ベビーフェイス (採点:2)
- ダークというよりも、ただの愚痴みたいです。
と祐一の「若さ」を嘲笑うのが狙いならば成功しているのかも知れませんが。
あと、勝手ながら。
採点は読者の自由のはず。作者が制限するのはいかがなものかと。
- 0090 真冬の蠍 (採点:8)
- これは、その……酷くぞっとするほど哀しい。
- 0095 『一月 某日』 (採点:7)
- どこか不思議で掴み所がない。読んでいて、何か不安を感じてしまう。
短いセンテンスの多用もその理由のひとつだろうか。
ちょっと変わった読後感のある作品。
- 0100 二月一日の物語 (採点:10)
- こんな話書かれたら、することはひとつ。
羨望と感動と、そしてほんの少し嫉妬の混じった溜息をつくだけ。
名雪、香里、秋子、それぞれが互いを思い、そして強くあろうとする様が見事に書かれていて。
特に秋子の母親らしい優しさと厳しさが良い。
参りました。
- 0101 君の瞳にシャイニング延髄斬り (採点:7)
- こういうの好きかも。
祐一の台詞がさりげなくカッコいい。
香里と北川は、なんか付かず離れず。でも、ちょっとお互いに……。みたいな雰囲気がGood。
○広咲瞑 さん
- 0004 届け、この想い (採点:6)
- 話に関係の薄い部分(あゆ関係とおぼしき個所など)が多くて、文章が締まっていない感じがしました。話の筋は魅力的なのに、勿体無いな……と思います。
男の人と祐一の会話が良かったです。こういう『暗黙の了解』みたいなのが、個人的に大好きなので。
- 0017 ホロニック・パス (採点:10)
- 泣きかけました……
- 0025 目くそ、鼻くそと共に散れ (採点:6)
- すげえノリですね(笑)
イッツアメーンで大爆笑しました……
- 0028 炉辺に腰掛けて、 (採点:6)
- 洋楽を知らないからか、自分に人生経験とか理解力が足りないせいか、話がよくわかりませんでした。
もう少し年をとってから読み返したら、面白く感じるのかな……とは思いました。
ひとつだけわかったのは、北川の屈折した行動。読んでいて良い意味で痛々しかったです。
- 0039 バレンタインの空模様 (採点:8)
- ひたすら萌えました。
ただ、微妙に8マタくさい祐一が、他の娘に恨まれやしないか心配なんですが……(笑)
- 0047 gift for love (採点:9)
- ……痺れちまいました。最高です。
- 0050 怨みます (採点:6)
- 人間って、一度死ぬとここまで性格歪むものなんでしょうか……(笑)
最後の四行がやけに気に入ったので、6点を入れます。
- 0051 受精卵 (採点:10)
- 読み終えてしばらく放心しました。
カノンでこんなことまでできるんだ……とか。
- 0062 トリビアを聞きながら (採点:7)
- ラーメンひとつでここまで書けるんだーと思いながら、話の勢いに乗せられてかなり笑いました。
タイトルの意味は、作中のラーメンネタ自体がトリビア、ってことでしょうか……
- 0072 パーフェクション − Perfection (採点:9)
- 抽象的な感想で失礼だな、とは思うのですけど、すごく良かったです。
言葉のひとつひとつを噛み締めながら、何回も読み返したい話だと思いました。
- 0074 幸せを掴んだ男 (採点:9)
- 公園のサラリーマンに人生の悲哀を感じます。
石橋の言葉に教師としての気高さを感じます。
作中全編から、笑いのオブラートに包まれた皮肉を感じます。
……エロ本料理はどこに行けば食べられますか?
- 0085 白いキャンバス (採点:7)
- 「栞に似ているから電話をかけた」って、祐一なんてひどい男……。気持ちはちょっとわかるけど。
そして、それに対して冷静に応対した涼子さんは、対照的にいい女だと思いました。kanonキャラとは正反対の、徹底的にリアリティを追求した性格ですよね。この話を語るのにものすごくぴったり合ってるキャラだと思います。語りくちも読んでて楽しかったです。
でもきっと、こういう話がいわゆる「kanonじゃなくてもいい」類の話なんだろうな……。
- 0086 good-bye, darling -- a family (採点:3)
- オリジナルでやった方が明らかに面白い話だろうに、どうしてわざわざ二次創作にしたんだろう……と思いました。
読んでいると、同じような言葉の過剰な繰り返し(『銃弾と呼ばれる獣』や、廃ビルでの指揮官の心理描写など)がひどく気に掛かります。初めて出てきた時には洒落た表現だと感じましたが、余りにもそればかりが続けられるので、正直途中から辛かったです。
雰囲気自体は格好良くて好きなのですが……
- 0091 七月八日、晴れ (採点:6)
- 真琴が「飾り付けを手伝わない」と言い出すまではとても良かったのですが、彼女がそう発言した理由づけが強引に思えたから、その後の展開が不自然に思えてしまいました。
美汐の発言ですごい笑いました。こういう壊れ方大好きです。
- 0099 Disenchant (採点:8)
- キャラの掛け合いに笑って、真琴に萌えて、名雪の心情にすごく共感しました。
観覧車の辺りで、このままダーク展開突入なのかなあと思っていたけど、幸せな終わり方で安心でした。
○荒野草途伸 さん
- 0004 届け、この想い (採点:10)
- 相沢祐一が共感を呼ぶ理由の一つは、少年時代の傷でも誇りでもない思い出があることだと思うのですが、その思い出を実によく描ききった作品だと思います。
- 0005 あの素晴らしい愛をもう一度……いや、マジで。お願い。俺んトコだけでもいーから! (採点:6)
- 凄い作品だなあ・・・
- 0006 MIND YOUR STEP! (採点:8)
- とりあえず不可はない・・・が、さりとて新鮮な感動もないかな
- 0008 残り灯 (採点:5)
- 消化不良、尻切れトンボという感じですね。話の筋はいいのですが・・・
- 0009 やみつき (採点:1)
- 原作発売から随分年月が経ちますし、その間に設定がすり替わってしまうのはよくある話なのかもしれませんが。しかし、原作とまで行かなくても他の人の書いたSS読んで自己検証していけば、多少は修正されるものと思います。
残念ながら、この作品にはそういった努力を見つけることが出来ませんでした。
- 0011 プレイアデス(Play-a-Death) (採点:7)
- ん〜〜〜〜。なんというか、特に不可もなく文章もよくまとまっているのだが、さりとてこれといってぱっとしたところもない長森瑞佳のような作品・・・かな?
- 0014 キスで終わる物語 (採点:3)
- 何の作品を元にしたSSですか? まさかKanonなんて言いませんよね?
- 0016 sTrAwbErRy FiElDs fOreVeR (採点:2)
- これはまた、思い切ったことを・・・。
- 0022 眠り姫に恋焦がれて (採点:10)
- 青春の思い出という言葉がとてもよく当てはまる作品だと思います。
- 0023 今と出会うために時計は時を刻む (採点:5)
- 発想はすばらしいと思うが、しかし美汐とつなげるのはやっぱり難しかったようですね・・・
- 0025 目くそ、鼻くそと共に散れ (採点:4)
- 芸は目で見るから凄いのであって、文章にしてもあまり面白くないものですね・・・
- 0026 ちょっとだけ大人になれるジャムの秘密 (採点:10)
- んー。んー。んー。謎は謎のままということか。
- 0028 炉辺に腰掛けて、 (採点:3)
- KanonSSとは言え無い、という批判を脇に置いても、「で? だから何?」という印象をぬぐえません。
こういう退廃的な雰囲気が嫌いだ、というのもあるでしょうけど。
- 0037 Perfect Boy (採点:1)
- 正直な話、北×香とは妥協できても、煙草とは妥協できません。
- 0038 彼は友達 (採点:10)
- Kanon出て何年も経って、KanonのSSもいっぱい読んで。そうするこんなような話はありきたりに思えてしまうのだけど。
でも、そんなありきたりな話を緩みも混線もなく書くのって、結構難しいことなんですよね・・・
- 0048 どっぺる (採点:3)
- 平坦ですね。
- 0050 怨みます (採点:6)
- ラストがよくないなあ。せっかくおもしろかったのに。
- 0055 少年エスパー 北川! (採点:7)
- そんな無理にごちゃ混ぜにしなくても・・・と思いました。舞の力まで絡めたら、40Kじゃ足りないと思います。
- 0062 トリビアを聞きながら (採点:9)
- ラーメンが食べたくなりました。今夜はラーメンにしよう。カップ麺じゃ味気ないから外に食べに行こうかな。あ、120円しかない・・・
- 0063 『After School』 (採点:10)
- 中高生向けの体験会で、科学的探求心を育てるとかいうことでペットボトルロケットを飛ばしてたことがあったけど。よく考えれば、これで育つ探求心って、なんだか眉唾だよな・・・
- 0071 笑顔。 (採点:9)
- このSS自体が、またいろんな解釈を生み出せそうな、奥の深い作品ですね
- 0074 幸せを掴んだ男 (採点:3)
- 北川らしくないです
- 0075 ひろいそらにつばさを (採点:9)
- これはまた・・・文学的な作品ですね。
- 0077 かけがえのないひとつの言葉 (採点:5)
- 文章はしっかりしてますが、独創性が足りないですねえ
- 0079 A TAIR 〜 真実の空に還る時 〜 (採点:1)
- なんというか、もうぐちゃぐちゃ。むちゃくちゃというよりぐちゃぐちゃ。
御都合主義満載の主人公は、まあそういうお話だからと許容できるにしても。なにが言いたい話なのかさっぱりわからない。内容があちこちに飛び火して、中途半端にKanon的な内容をつまみ食い。そして極めつけが本文とのかみ合いが全くないおかしなタイトル位置。
はっきり言えば、電波。面白みもなにもない、ノイズだらけの電波。
- 0080 友情 (採点:2)
- SS書くのは初めてですか?
所々に笑える要素がありますが、誤字誤用が非常に多いし、何より一本の話としてまとまっていない。タイトルの「友情」というのは、一体どの辺りを反映してつけたのですか? それに、最後の一番大事な展開を、丸一日寝てたから省略というのでは、手抜きとすら言えない。一体あなたは何が書きたかったのですか?
せめて、ジャンル説明ぐらいは付けましょうね。
- 0084 俺の学校は戦場だった? (採点:4)
- うーん、少なくともこれはギャグではない・・・
- 0092 君と一夜を (採点:10)
- いやあ、なんというか。祐一が翻弄されている姿がとても楽しかったですね。
- 0094 Prelude Kanon (採点:6)
- 娘は美汐かな・・・と思ったけど、あゆですか。そうですか。うーん・・・
- 0096 黄金の日々に、さよならを (採点:6)
- え、これで終わりですか。ちょっと物足りない・・・
- 0098 双故意〜ふたこい〜 (採点:8)
- ナニコレ(笑)
- 0102 "Koukai Dreamer" (採点:8)
- 最後がちょっと、締まってない感じがして惜しいです。台詞が文全体を受けきっていないかと
- 0103 世界の果てという名の雑貨店 (採点:7)
- 栞視点が凄く余計な気がします。これさえなければ、すごく綺麗にまとまるのに・・と残念でならないです。
○黒鯖寿司 さん
- 0005 あの素晴らしい愛をもう一度……いや、マジで。お願い。俺んトコだけでもいーから! (採点:8)
- 最初は画面一杯の文章にうんざりしていたんですが、読み終わるころにはやみつきになって、再読してすっかりハマってしまいました。
文章のリズムが心地良いです。
- 0088 春に降る雪 (採点:8)
- 栞と美汐の会話が軽妙で楽しかったです。
- 0099 Disenchant (採点:9)
- 二人のお互いへの想いが観覧車のシーンで丁寧に描かれていて良かったです。
この二人のペアがKanonで一番好きなので嬉しいです。
○魂魄 妖夢 さん
- 0002 ぜろぜろなゆちゃん〜凶悪兵器を破壊せよ!〜 (採点:2)
- 劇形式ですか。まあそれなら情景描写は不要なのか……な? というかKanonの二次創作である以上、情景描写がなくても場面の想像は出来るわけですが。
所々の小ネタには面白いものもありました(135円とか20Mbpsとか)が、この作品は壊れ、ではないと思います。冷静な目で読んでしまいましたし。あと、オチが弱すぎです。
- 0005 あの素晴らしい愛をもう一度……いや、マジで。お願い。俺んトコだけでもいーから! (採点:2)
- このノリと改行の少なさはわざとなのでしょうが、読みづらい作品でした。というか壊れてる方向がどうもね…。
ラストも、どうも物足りない感じがします。
スーフリスーフリ言う北川に思わず笑ってしまった自分が、何かイヤですね…。
- 0012 思い出という名の道しるべ (採点:3)
- 展開が分かりやす過ぎるので、それをもっと隠すか、もしくは別の、何らかの意外性を持たせた方がいいと思います。読み手として「なんだ、やっぱり」と思わされてしまったので。
あと本文を見るに、香里の北川への気持ちに最初に気付いたのはあゆの様ですが、立場的にあゆと香里は遠すぎるので、それには無理があるのでは。
祐一と北川のやりとりなんかは割と好き。
- 0015 らんじぇりーらす (採点:5)
- ぱんつぱんつぱんつぱんつ……。
下着ネタだけでここまで話を作れるのは、凄いというかなんというか。ただ、前半がかなり暴走(というか妄想)入ってた割には、後半がほのぼので終わってしまって、個人的には残念です(ジャンルはほのラブでしたけどね)。
あと、視点が曖昧な箇所が、いくつか気になってしまいました。
- 0021 憂鬱な自殺者達の午後 (採点:4)
- 前半の展開がやたらと大仰である割には、ラスト5ページ目がやけにあっさりしてると思いました。
- 0022 眠り姫に恋焦がれて (採点:7)
- 性別を排して看護者を表記する場合、「看護士」ではなく、正しくは「看護師」です。「看護士」は「男性看護師」を差す言葉なので。
ラスト十数行、名雪に対する感情を、もう少しぼやかしたほうが良かったのでは、と思います。読み手としては、推測がつくので。
- 0024 SMALL TWO OF PIECES (採点:6)
- 間違いなくダーク物ではありますが、何となく、物足りなさを感じました。名雪はいい味を出していたので、原因は香里側ですね。後半の香里視点、地の文は充分すぎるほどに雰囲気が出ているのに、その内実、香里の心理の方向性が分かりやすい。ここまで地の文に書かれているのなら、香里の心理や葛藤も、もっと病的に描写して欲しかったと思います。
- 0025 目くそ、鼻くそと共に散れ (採点:6)
- 名雪のいちごぱんつに鼻血ぶーの久瀬にプラス1点。
それなりに安定した作品ですが、ギャグ作品としてはもう少しパンチ力が欲しかったです。
一番面白かったのは冒頭のホクロをめぐるやりとり。けどこれってこのSSの中身とは関係ない気も。
- 0026 ちょっとだけ大人になれるジャムの秘密 (採点:6)
- シリアスというよりはほのぼのですね。ほのぼのしている分、決定打に欠けている、とも思いましたが。ジャムの設定が、既存のいわゆる謎ジャムと異なっていたのは新鮮でした。
「イチゴサンデーを前にした名雪」と「百花屋に行ったが臨時休業だったときの名雪」はネタとして好きです。
- 0030 おくりもの (採点:7)
- 話としては好きです。でも、名雪絡みの話とあゆ絡みの話が、うまくミックスされていない印象を受けました。
あと、冒頭の香里とのやりとり、(誕生日の話を除いて)SS本編とはあまり関係がない気がします。まあ、あのやりとり、面白かったのですが。
- 0033 めぐり、ひとひら。 (採点:3)
- 別に不幸ものではないような……。
祐一の人物描写と、栞に対する記憶の設定が甘い気がします。忘れてから思い出すまでが短く、そこに香里や祐一の葛藤が反映されていない。後半がまるであらすじを読んでいるみたいに展開が早いので、前半をカットして後半の描写に力を入れるべきだったかと思います。設定は悪くないので。
- 0035 夏もよう (採点:9)
- 全体として落ち着いた筆致で書かれていて、それでいて内容もある、良い作品だと思います。ただちょっとKanon本編と距離があるかな、とも思いましたが、逆に言えばそれは、独立した短編小説としても読めたということなので、問題はないと思います。
気になった点がいくつか。
冒頭のセンタリングの箇所、存在にあまり意味がなかったように思います。あと、この話はKanon本編に対して時間的に「いつ」なのかが気になりました。火星大接近をにおわせる記述があったので、2003年かと思いますが、その割には祐一と名雪がそのまんまだし、ふたりの仲の進展状況も微妙です。それと、キャラの発言における「〜」の多用が目につきました。
……まあ色々とケチをつけてしまいましたが、これは私の、この作品(と、作者さん)への嫉妬の表れだと思っていただければ幸いです(笑)。
- 0044 三月の空 (採点:10)
- 言うことは無いです。
- 0050 怨みます (採点:6)
- 平和だねえ。けど、設定が設定なので、話がもう少し壊れてた方が良かったかな。
- 0051 受精卵 (採点:9)
- いいですね、このもどかしさ(笑)。
…それはともかく、このテの代理母とかの問題について少しばかり知っているので、興味深く読ませて頂きました。
香里が代理出産を引き受けることと、産んだ子供とともに逃避しようとすることはどちらも想像可能な範囲の展開ですが、その分だけラスト1行が効いています。
…ただ、生まれてきた子供が北川の子だとすると、北川の自殺(?)の理由が微妙なものになってしまいますね(もちろん良心の呵責に苦しんで…、ということになるのでしょうが)。
で、しかもこの解釈だと赤ん坊は香里と北川の血を引いている訳で、結果的に祐一と名雪に対して大きな非倫理的行為をしていない(せいぜい契約不履行と精子、卵子の廃棄)。なのに香里はそれに気付いていない…。
もちろんラスト1行を、種々の葛藤に苦しむ香里が見た妄想とすることもできる…。
ああもどかしい(笑)。おかげで感想書いてるうちに、得点が上がってしまいましたよ。
ところで、顕微授精の描写がありましたが、これって確か精子の運動能力に問題がある場合に用いられる手法だと思うのですが。あと、何度もやり直しをしたのは卵子にとって悪い影響は無いのか、とも思いました。まあ素人考えなのでこの辺でやめておきます。
- 0060 .79 (採点:7)
- いいですねえアホな冒頭とアホなオチ。好きです。
- 0061 溶けよ、春の涙 (採点:3)
- 前半の雰囲気なんかはKanonしてていい感じなんですけど、この作品はそのまんますぎる気がします。こういう展開のさせ方では、栞が奇跡の復活を遂げようがそのまま死を迎えようが、どちらにしろわざとらしいという感じが拭えません。
ちなみに「看護士」は「男性看護師」を差す言葉です。言葉が間違っている訳ではありませんが、「看護士らしき女性」と表記してしまっては、さすがにNGと言わざるを得ません。
三点リーダと感嘆符の多用が目立ちますが、地の文は丁寧に書かれていると思います。
- 0065 ミス・ムーンライト (採点:8)
- これと言って特筆すべき箇所がある訳ではないのですが、何故だかこの作品が気に入りました。久瀬もいい感じです。
「他人に評価されるというのは、そういうことだ。衆目にさらす以上は、好意的な人間ばかりが見てくれるわけではない。……もし君にその覚悟がなかったのなら、こんなところに出てくるべきではなかったのだよ」
「でも、もし今すべてがなかったことになって、もう一度、出るか出ないかを選べたとしても、私はやっぱり、出てきたと思います。その気持ちにウソはありません」
この久瀬と美汐の会話、まるでこのこんぺそのものを言ってるみたいです(特に私みたいな初心者には)。
……そーいえば高校の時、図書委員会が年1回発行してた冊子に創作文の名を借りてKanonのSSが載ってたっけなあ。まあ、関係のない話ですが。
- 0066 『回転演舞』 (採点:2)
- なんだろう、何て言ったらいいのか……。
設定はともかく、全体的に、プロットに簡単な肉付けをしただけという印象を受けました。
それと内容。この内容なら、思いきってギャグ物として作った方が良かったのでは、と思います。
- 0067 恋人達へのポートレイト (採点:10)
- 「俺の奇跡は、栞に出会えたことだ。たったそれだけの、けれど確かな――それが俺の奇跡」
「だって――栞の奇跡もね、きっとあなたに出会えたことだったんだから」
そして、END前のラスト3行。
これらだけを取り出してみると、言葉としては陳腐とさえ言えるかも知れません。下手な内容でこれらの言葉が登場したならば、私はむしろ、あざとさを感じずにはいられなかったでしょう。けれどこの作品にはそれがなくて、想像された情景とともにスッと胸に入ってきたような、そんな感じでした。他にも、さりげないながらも印象的な言葉がいくつも作品中にちりばめられていて、ただただ「上手いなあ」と思わされてしまいました。
それにしてもこの作品において、最も重要な位置にいるのは美術教師ですよね。先に生きている、ですか。……上手いです。
気になった点は、香里は口では「相沢君」と言っているのに一人称の地の文では「祐一」となっている事(地の文にも1か所だけ「相沢君」がありました)。それと、いわゆるら
抜き言葉が2か所みられた事です。
けれど、いちいちこんな事を指摘するのが野暮ったく感じられてしまうほど、この作品は良く出来ていると思います。
そうそう、私は七重の塔とか螺旋の塔とか作った事ありますね。……割り箸で、ですが(謎)。割り箸なら十重の塔くらいは作れるでしょう(←何の話をしてる自分)。
- 0074 幸せを掴んだ男 (採点:2)
- まあ、所々で笑えたのはあるものの、「コレはネタとしてもマズかろう」と思ったのが3か所あったので(どことは明言しませんが)、評価としてはここに落ち着きました。
- 0076 遺書 (採点:8)
- 「おかあさん、アイスもうひとつ買って」この一文の前後が好き。なんでかな。
遺書、というこのタイトルは、「名雪の存在が秋子への、夫からの遺書」ということでいいのでしょうか?
- 0084 俺の学校は戦場だった? (採点:5)
- 栞(と久瀬)が裏で手を引いて祐一と香里をくっつけようとする発想は意外性があって面白いのですが、読者への種明かしはもっと遅かったほうが良かったと思います。あと、祐一と香里が危機的状況においても自身の気持ちを告白しなかったら、栞たちはどうしてたのか、気になります。
ガイコツさんを見て喜ぶ名雪と、微妙にイッちゃってる久瀬がこのSSにおいて面白かったのですが、本筋とは関係ない……。
- 0085 白いキャンバス (採点:8)
- 涼子がなぜ、過去の祐一と栞を見ることが出来たのか、なぜ、あゆと会って話をすることが出来たのか、と、少し引っかかる所もありますが、全体としてきちんとまとめられた話だと思います。地の文の、涼子一人称での小ネタもいい。
- 0089 ベビーフェイス (採点:1)
- 生とか死に対するこういう考え方を否定する気はありませんが、これでは到底、祐一には見えません。ここまで性奔放だという設定も同様です。
栞と香里の死を受けて「テンパった」祐一を表現しようとしたのかも知れませんが私には違和感だらけでした。
- 0090 真冬の蠍 (採点:10)
- 怖い。そして巧い。話の展開が、常に2歩3歩、私の予想の先を行ってくれました。キャラへの蠍のなぞらえ方も、見事に決まっています。どこまでも救いのないラスト、特に祐一の描写の仕方など、ゾクッとさせられます。
たしかに冬の夜空にさそり座はない。だが、冬の空にさそり座はある。真冬の蠍は――昼に昇るのだ。
……こういう、ひねくれた(ほめ言葉です)考え方が出来る事が、素直にうらやましいと思います。
で、ついつい星座早見盤使って確認してみたのです。そしたら何か、二月初旬のさそり座、昼頃に地平線の下に沈んじゃいました(爆)。……使い方、間違ったかな.
- 0091 七月八日、晴れ (採点:6)
- 雰囲気も素材もいいし、真琴と美汐の性格も、らしさが出ていると思います。けれど男の正体に関しては何らかの説明があって欲しかったです。
あと改行がいくらなんでも……。後半、かなりのスクロール幅が残ってなのにやたら改行されてて、「あれ? 終わり?」と、拍子抜けしてしまいました。
- 0097 告白 (採点:3)
- あゆを虐待するというあゆの母親の設定、興味深いのですが、その設定がうまく使われているようには見えませんでした。
あと、場面切り替えが多いのに、その場面が時間軸にして「いつ」なのかが分かりにくいのはちょっと……。
- 0098 双故意〜ふたこい〜 (採点:2)
- 多分、まともなギャグ作品なら素直に笑えるんでしょうが……。ここまで品のないやりとりが繰り広げられると、さめます。ボイスがどうのとか、ゲームの内実がキャラによって語られてしまうのも、私にとっては興ざめです。
- 0099 Disenchant (採点:6)
- 悪くはないのですが、真琴に対する名雪の心情が分かりやすいような分かりづらいような。だいきらいと言った割には、解決がスムーズでしたし。
閑話にはそれなりの効果はあったと思います。ただ、語り手が筆者なのか名雪なのか、曖昧な気がします。
- 0101 君の瞳にシャイニング延髄斬り (採点:7)
- 微妙に手の込んだ設定が面白い。加えて、だから染色体は根本だろ、などの所々の小ネタも好き。
- 0104 幸せの玩具 (採点:9)
- 舞が名雪に嫉妬して、それを知った佐祐理が名雪を殺す……。
この構造そのものは単純ですが、その背景が深い。とにかく深い。相手の幸せを願いながら、その実、相手というのは自身の内面が作り出した「相手」に過ぎない……。
それとともに、有無を言わせぬ全体のテクストにも、脱帽です。終わらせ方もいい。
……えと、10点でないのは勘弁してください。10点は反射的にしかつけない者なので。
○七瀬ユウジ さん
- 0002 ぜろぜろなゆちゃん〜凶悪兵器を破壊せよ!〜 (採点:5)
- オチに新しいものが欲しかった。
あと誰のセリフかを表す部分は、略称を用いずちゃんと書いて欲しいと思いました。
- 0004 届け、この想い (採点:6)
- 小説としての評価は8点。
減点理由は、原作との密接度が低いことと、他の作品を思い出してしまうことからです。
しかしながら、祐一の心理の描写は上手いと思いました。
- 0015 らんじぇりーらす (採点:6)
- 評価しづらい作品を…
…私には全く分からない世界がそこにはあった。って思いです。
独創性を高く評価してこの点数ということで。
- 0017 ホロニック・パス (採点:7)
- おそらく容量の関係だと思いますが、もっと全体の掘り下げてあると
よりよかったのではと思います。
文の流れ、表現力に関しては上手いと思います。
- 0020 花火は空に、君は地上に (採点:4)
- 文の流れとかはきれいだとは思うんですけど、
結局、何を主題としたかったのかがいまいち読み取れませんでした。
- 0030 おくりもの (採点:5)
- あれ? わかんなくなっちゃった。
秋子さん亡くなってるはずですよね。
6->7のところで過去に戻されてるのかな。
- 0031 沈黙のプロミス・ベル (採点:6)
- ちょっと掘り下げが甘いような気がします。
話を短く感じたのは、話自体が(他の作品と比べ)短かったのか、
はたまた、読みはまったせいか…。
- 0039 バレンタインの空模様 (採点:7)
- ナイスアイディアです。本当に雑誌とかでありそうな企画だと思います。
- 0044 三月の空 (採点:8)
- 非常に読みやすく、またストーリーもしっかりしていたと思います。
感動的な話で、ちょっと涙腺に来そうでした。
ただ、男性の名前を聞いたときに(事故後に聞いているはずなので)
秋子さんが何か思わなかったのか
(「月宮」ってそんなにある名前ではないと思いますので、あゆとのつながりを考えるとか)
というところが引っかかりました。
- 0051 受精卵 (採点:8)
- まさか、そんな結末が待っていようとは……恐れ入りました。
- 0053 ハル (採点:7)
- あゆと美汐、私的には珍しい組み合わせで、かついいお話でした。
- 0055 少年エスパー 北川! (採点:7)
- いいんじゃないでしょうか。
前半のコミカルな展開に、後半のシリアスな展開と
メリハリがついてたように感じます。
- 0062 トリビアを聞きながら (採点:6)
- > 「祐一、虚言に程があると思うんだよー」
> 「祐一、ボケに二匹目のドジョウはいないよー」
このツッコミ好きです。
惜しいのはオチが弱いことですね。
- 0094 Prelude Kanon (採点:6)
- あゆか、ここであゆなのか。
確かに、食い逃げや奇跡の伏線とはなりますが、どうでしょうか。
賛否両論(どちらかというと否が多めか?)分かれそうですが、
私はギリギリ「あり」という結論で。
- 0095 『一月 某日』 (採点:4)
- 結局なんだったのか、どうなったのか全然わかりませんでした。
中編は自分に難解な話が多いなぁ…
- 0098 双故意〜ふたこい〜 (採点:7)
- 面白かった。何度も笑わせてもらいました。
- 0099 Disenchant (採点:5)
- 「だいきらい、だよ」は“ずん”ときました。(いい意味で、ですよ。)
- 0104 幸せの玩具 (採点:8)
- 最悪から一歩手前の結末といったところでしょうか。
この話の佐祐理のように割り切れるかどうかは否定しないことにして、
(このような状況にならないと分からないですし… もちろんなりたくはないですが)
話の構成が上手く、気持ちを切らせること無く読み続けられる文章の流れ、
不利となるであろうジャンルに対するボーナスも含めて、この点数ということで。
○悉皆空也 さん
- 0010 雪もよう、ところによりノスタルジィ (採点:10)
- 泣いちゃった(つД`)
中盤から終盤にかけて息が詰まりました。
最後に解放されました。
ありがとうございました。
- 0014 キスで終わる物語 (採点:10)
- 抱きしめたい……。
高校生の頃……。
あの公園で、君と……。
そんなことを思い出したラストシーン。
私は祐一のようにイカした台詞は言えなかったけど。
序盤から中盤にかけては白っぽかったり夏っぽかったりして痒い痒い。
舞台は私もドキドキしながら観客席にいる気分でした。
ありがとうございました。
- 0015 らんじぇりーらす (採点:10)
- はじめはちょっとヒキましたが。
しり上がりに引き込まれていきました。
素晴らしい!!!!もう一個おまけ!
もう転げまわっちゃいますよ、ゴロゴロゴロ。
くーっ!痒いよ痒い。脱いじゃいますよヌギヌギ。
やっぱり気取っちゃダメだよねー、とか思うわけで。
自分なぞはさかだちしたってたどり着けない(さかだち歩きできないよボク)境地を見せつけられてただただひれ伏すしかないわけで。
でも素直に読んで良かった、と思います。
ありがとうございました。
…独りモノには絶対書けないよね、コレ。とか思うのはヒガミでしょうか…?
- 0050 怨みます (採点:10)
- 最高!もう最高ですよ!
泣きましたよ!この蛆虫!
笑って、ヒいて、泣きました。
見事に作者さまに引きずりまわされて、心地よかったです。
ありがとうございました。
- 0053 ハル (採点:10)
- 泣きました。
あゆの勢いに押し切られた部分も多分にあるとは思うのですが。
救われる物語でなく、自ら救う物語になっていると思います。自信ないですが。
こういうお話は大好きです。
抑制の効いた文章も効果的でした。
ありがとうございました。
- 0067 恋人達へのポートレイト (採点:10)
- 目頭にキました。
香里の祐一に対する呼称が混乱している、と最初は思いましたが、二人の関係の微妙さの演出でしょうか。
スマートでいいと思いました。
ありがとうございました。
- 0071 笑顔。 (採点:10)
- 初期の小松左京を、ふと。
自分だったら安易に宇宙人ネタにいっちゃうかな、と思いつつ。
ありがとうございました。
○柴 さん
- 0001 虹の架け橋 (採点:9)
- 虹は作者の感性なんですね。祐一と北川、祐一とあゆ、二人の会話のイメージがいいと思います。文章も簡単で読みやすいし。
- 0007 華音霊異記 (採点:8)
- 思わず内容に引き込まれてしまいました。
○出席番号さんばん さん
- 0008 残り灯 (採点:5)
- 北川・姫里の設定が全然わかりませんでした…。
- 0022 眠り姫に恋焦がれて (採点:10)
- こういう話大好きですw
ぜひ後日談を読んでみたいです。
- 0058 さよなら、レディバード (採点:9)
- なんかしみじみ〜、としました。
文章上手いですね!
某小説風の構成もサマになってると思いますw
○峻 さん
- 0010 雪もよう、ところによりノスタルジィ (採点:10)
- うわぁ〜……すげえ。(10点ものはあまり感想で書くことが無い)
- 0016 sTrAwbErRy FiElDs fOreVeR (採点:9)
- (´_ゝ`)
……
(゜Д゜)
……
(゜Д゜)フォォォォォッ!
意訳:こういう名雪、大好きです。
私の名雪とは真逆の名雪が見れて満足しています。
- 0021 憂鬱な自殺者達の午後 (採点:2)
- 最後があまりに弱すぎる。
要領の所為なのか、改ページを用いた上のミスなのかはしりませんが、かなり訳のわからないうちに終わらされてしまいました。
途中までしっかりと練られていて面白かっただけにかなり落胆。
- 0025 目くそ、鼻くそと共に散れ (採点:8)
- あなたには迷彩という言葉が無いのですか、少しは隠しなさい、えろすぎます。
あれ? これ月姫の時にも言った様な……。つか、石橋というジャンルと冒頭で即効ばれるのは流石にどうかと思います。
あ、後一つ致命的なミス発見。
「ブルマ姿」
やっちゃったね。普通ならやらないミスなのに……
「ぶるま姿」
これが、正解。う〜ん、もったいない(関係ありません)
まぁ、現実的な感想を述べると、少しラストのオチが弱かったのが減点2の理由。
- 0037 Perfect Boy (採点:3)
- 非常に嫌悪感が……押し付けの正義を掲げられても……。
つか、北川がどうにもこうにも……。もう少し旨く舞わせなかったのかな?
- 0068 そして世界は、またひとつ (採点:7)
- いや、マテ。
ゴールは無いだろう、ゴールは。
とりあえずやや贔屓目で見てしまうことを許してください。
こ〜いうの大好きです。
ただ、惜しいのは。少し一貫性に欠けて唐突に思えてしまった事。すこし絞ってもよかったかも
- 0086 good-bye, darling -- a family (採点:2)
- いや、テーマは面白かったし、この文体で一行あけさえなければ凄く面白い展開だとは思いました。
自分もNito+とか大好きだし、普通に読んだなら多分8点は挙げていたでしょう。
ただ、ここはKanonこんぺであり、KanonSSを評価するところなので、申し訳ないですが内容の面白さを加点してもここまでしか点数を上げられません。
後、さっきも言いましたが、ここまでハードボイルドに書くなら、一行空けを効果的に使ったほうがいいと思います。すごくだれてる印象がありました。
- 0101 君の瞳にシャイニング延髄斬り (採点:6)
- タイトルセンスがなんとも言えず……。
まるで合コン経験者のごとく……。
でも、乗り切れていない印象もありました。
とはいえ、青汁は簡便
- 0103 世界の果てという名の雑貨店 (採点:7)
- とりあえず題名のセンスが計り知れない。
そしてなんかなぁ……なんていうか……火?
ちなみに満点は上げにくい作品でした。何がって、なんつうか雰囲気が……
○春日 姫宮 さん
- 0001 虹の架け橋 (採点:6)
- しっかりと作者さんのKanonに対する想いを感じられました。
これからもこういった優しいSSを書いていって欲しいです。
- 0002 ぜろぜろなゆちゃん〜凶悪兵器を破壊せよ!〜 (採点:2)
- コメントのしようもありませんが、とりあえず笑えなかったということは書いておきます。
- 0003 皐月の陽光、うららかに。 (採点:3)
- 思わず「大丈夫なのか?」と言いたくような固有名詞の数々、奇妙に高いテンション、ツボにはまれば面白いんだろうなあと思います。残念ながら自分にはずれていたみたいですが。
- 0004 届け、この想い (採点:8)
- これは良い作品です。書いた方はきっとKanonに対する思い入れに溢れているのでしょう。
構成にやや難があるとは言え、祐一と真琴が出逢った時と、そしてもう一度出逢えるときの示唆が綺麗に映えていました。祐一の現彼女が誰かを明示しなかったのは正解だったと思います。
- 0005 あの素晴らしい愛をもう一度……いや、マジで。お願い。俺んトコだけでもいーから! (採点:3)
- Kanonじゃないとか、読みづらいとかで斬って捨てることも出来るんですが、時々「ああ、自分もこんなとこあるよなあ」なんて奇妙に同意してしまった部分があったり(笑
だからと言って採点を甘くしたりはしませんが。
- 0006 MIND YOUR STEP! (採点:6)
- 面白かったです。読んでいて栞回復後に北川がハブにされる無数のSSへの当てつけのように思えてきましたが(笑)
Kanonらしい作品だったし、キャラも掴めてた。
ただ、もう一つ強い印象が欲しかったです。
- 0007 華音霊異記 (採点:4)
- 設定は面白いのですが、それを生かしきれていない感じを受けました。
無理に本編に絡めずに、キャラだけをつかったSSに徹底した方が面白いのではないかと思いました。
- 0008 残り灯 (採点:4)
- 映画に例えると、C級ではないのだけれどB級。という印象を受けました。
- 0009 やみつき (採点:5)
- 面白い作品だったのですが、14番と少しだけネタが被ってしまったのは痛恨だったでしょう。
- 0010 雪もよう、ところによりノスタルジィ (採点:5)
- 原作から数年経った後ということを考慮しても、全てのキャラが微妙にズレているように感じたのが残念。
- 0011 プレイアデス(Play-a-Death) (採点:4)
- 色々と粗はありますが、この雰囲気を作り出せるのはお見事。5点つけようかと思いましたが、やはり手抜きの感が否めなかったので1点引きました。
- 0012 思い出という名の道しるべ (採点:5)
- 内容はありきたりなんですが、キャラクターが良く掴めているのが好印象。SS界では扱いの酷い北川に至るまで丁寧に描いた作品は、ありそうで、実は少ない。
若干アニメやラジオの影響を感じなくもないですが、ほのぼのとしていて良かったかと思います。
- 0013 蛍火 (採点:4)
- 文章は悪くないのですが、会話部分がぶちっ、ぶちっ、と流れを阻害しているように感じます。
あと、原作とキャラが微妙に違うように感じました。勿論設定は数年後になっているのでありえる範囲なのかもしれませんが、香里も祐一も栞までもがどこか卑怯に思えたのが残念でした。少しくらい強さを見せて欲しかった。
- 0014 キスで終わる物語 (採点:10)
- 最高でした。
最初は「えっ、誰?」とか思って読んでたんですが、それが作中劇だと判った瞬間一気に物語に引き込まれました。
つまりは作者さんの思惑に乗ってしまったわけで。
作者さんが誰かなんとなく予想できるのが更に悔しかったりして。
今回は祐一もただ振り回されるだけじゃなかったのが嬉しかったりして。今回は名雪が祐一と結ばれるヒロインだったのがもっともっと嬉しかったりして。
香里が微妙に違うよなー。これじゃあ雪見だよなあ。とか無理に粗探しをしてみたりして。
でもそれで点数を引くなんて気にはなれなくて。
最高でした。
- 0015 らんじぇりーらす (採点:10)
- 素晴らしい作品でした。
いや、ただ単にえっちだからという訳じゃなくてw。
キャラが違うと言えば違うのですが、それでもどこかKanonらしさがしっかり残っているんですよね。しかも他の作品では表現できていない部分が。
それはキャラクターかもしれないし、キャラ同士の一対一を繰り返すシーンかもしれないし、余白の使い方かもしれないし、その全部かもしれない。
とにかく、キャラにこだわりのある自分が違和感を覚えずに楽しめた作品だったのです。良かった。
- 0016 sTrAwbErRy FiElDs fOreVeR (採点:1)
- 確かに独特ではあるが、これのどこに意味があるのだろうか。どこかに根のしっかりとした、簡単には揺るがない作者の思想が隠されているのか。
そう、考えながら絶えず悶々と読みました。その度胸に今回唯一の1点をもって応えます。
- 0017 ホロニック・パス (採点:3)
- 別に殊更に悪いところがあるわけじゃないのですが、
心内文とはいえ秋子の一人称「私」
名雪の作中での配置
何かの真似としか思えないストーリー
果物ナイフ
どこまでも自分には合いませんでした。
- 0018 片翼の天使 (採点:8)
- Kanonなんだよなあ。確かに。
オチは途中で読めていたのに、それでもどこかでそれを否定したいと思いながら読み続けました。
面白かったです。そして、もう一人のあゆにも幸せになって欲しいと思います。
- 0019 12時の魔法 (採点:6)
- ああ、こんなほのぼのした作品が読みたかった。
ありふれてはいますが、それでも少しだけ感動できた物語でした。
- 0020 花火は空に、君は地上に (採点:4)
- 普通すぎて埋もれてしまった感じ。5点でないのは自分が名雪好きだからです。
- 0021 憂鬱な自殺者達の午後 (採点:3)
- 祐一がかっこつけすぎ(汗
色々と策を弄して香里と栞の仲直りを図っているのは分かりますが、なんでこんな回りくどすぎる方法をつかうのかにイマイチ説得力がありませんでした。
- 0022 眠り姫に恋焦がれて (採点:3)
- おめでたいですね。
こういった話はもう少し説得力を持たせないと、こういう感想しか浮かびません。
- 0023 今と出会うために時計は時を刻む (採点:5)
- 名雪のエピソードまでは良かったのですが、香里の登場以降は急にセリフが気障になっているのが気になりました。
それと、結局時計の奇跡に頼り切っているというのも問題かと。
最後までそういう力は使わないべきなんだと思います。
- 0024 SMALL TWO OF PIECES (採点:2)
- キャラが違います。確かにこのSSで設定した性格ならばこの結末は考えられますが。
- 0025 目くそ、鼻くそと共に散れ (採点:4)
- 個人的に苦手な部類の作品なんですが、ここまで書き込める力量は見事。
キャラが違うとか言う気も失せました。
- 0026 ちょっとだけ大人になれるジャムの秘密 (採点:10)
- 大好きです。こういう作品。
この作品に出会えて今とても幸せです。できればず〜〜〜〜〜っと読み続けたかった。
- 0027 雪の迷宮 (採点:4)
- 秋子さんが事故にあった時はすでにテストは終わっているとか、微妙な本編との差異が気になりました。
題名は素晴らしいセンスだと思いましたし、作者さんが一生懸命書いていることはわかるんですが、やっぱりありきたりの域を出なかったように思います。
- 0028 炉辺に腰掛けて、 (採点:3)
- 雰囲気重視の作品でしたが、どうも構築し切れていないように思いました。
- 0029 アナタに贈る小夜曲 (採点:4)
- 妄想が炸裂したSSであることは間違いないと思います。ラブレターなんて古典的な手段を使ったあげくあんな行動に出る男に人気がある筈もありません。
ですが、作者さんがKanonを好きだということは伝わってきました。そして、このSSにもKanonの雰囲気がしっかりと反映されていました。
- 0030 おくりもの (採点:2)
- これは怒る方いると思いますよ。
- 0031 沈黙のプロミス・ベル (採点:3)
- 読者がどんな気持ちで文章を読んでいるか、考えてみればちょっと変われるはず。
- 0032 metaphysical (採点:2)
- 手抜きがばればれです。あるいは時間切れ?
原作での栞と祐一のくだりは読者も当然知っているわけで、冒頭で繰り返されてもうんざりするだけです。最初からこういう印象を持たせては当然評価も高くはならない。
まずは自分でも納得できるくらいの作品を書いてください。それでも評価をもらえない作品だって沢山あるのですから。
- 0033 めぐり、ひとひら。 (採点:5)
- 確かに不幸なんだけど……(笑)。
全体として軽いノリが楽しかったです。本当は7点をつけようと思っていたのですが、以下の名雪のセリフで2点減点。
「わっ、大変! すぐ着替えてくるからっ」
作品のノリに流されてしまった感じです。いくら名雪でも自分の従兄が倒れてこんな反応はしないでしょう。
- 0034 白の世界に天使はいない (採点:6)
- 救いのない話。
原作からきちんと導き出したダークには好印象ですが、よくみると多少の粗もあります。
舞は何故祐一が「彼」だと気がついたのか? そうだとしても、祐一を襲う動機はあるだろうか? 祐一が佐祐理を好きになる必然性はあるだろうか? と言ったところが疑問。
また、各シーンの印象の強さは特筆ものですが、ストーリー自体は不完全燃焼な感が否めなかったのが残念なところ。
- 0035 夏もよう (採点:5)
- 描写も美しく、いい作品だとは思うのですが。
文章のリズムがとことん肌に合わなかったために、何がなんだか分からないうちに終わってしまったという感じを受けました。
自分は作者さんが対象にしていた読者では無いのかも知れませんが、一応そういう人もいたと言うことで心のどこかに留め置いて貰えると幸いです。
- 0036 さよならの嘘 (採点:6)
- 冒頭のシーンはとても綺麗でした。できればあれくらい高密度の描写をそのまま維持して欲しかったところ。
キャラはあきらかに子供っぽくデフォルメされているんですが、それがKanonらしくないかというと、結構Kanonらしかったりする。微妙な感じです。
舞エンド後にしてはやや祐一と舞とに距離がある気がするんですが、もし舞と祐一が恋人なのに更に……だったら嫌悪感があったと思うのでこれも良かったかもしれません。
- 0037 Perfect Boy (採点:2)
- 冒頭ですでにげんなりでした。
ストーリーもありがち、しかもそのありがちなストーリーを書くためにキャラを壊している。
こういうSSはどうもアレルギー気味。
- 0038 彼は友達 (採点:3)
- ありがち以上の感想が思いつきませんでした。
中編でありながらストーリーが殆ど無かったこと。肉付けが足りなかったことなどが原因だと思いますが。
- 0039 バレンタインの空模様 (採点:6)
- アイディアですね〜。
人によっては「なんじゃこりゃ」なんでしょうが自分はかなり楽しめました。
祐一がチョコレートを持てないくらいもてすぎなのにはちょっと嫉妬しますが(笑)
- 0040 sin (採点:2)
- 香里1人称の文章の筈なんですが、とてもそうは思えませんでした。唐突に3人称になっていた部分もあったので余計。
これは致命的なミスだったと思います。読者はこういうことで物凄く混乱されられるのですから。
- 0041 ミラクル☆パワーの使い方 (採点:4)
- 面白い発想の作品だと思いました。こんな楽しい日常もいいかも。
ただ、特に前半の展開がワンパターン過ぎたので、もっと多彩な小ネタを仕込んで笑わせて欲しかったです。
- 0042 手探りの旅人達 (採点:3)
- せっかく設定を改変してまで色々な要素を取り出したのに、それらが上手く絡み合っていない感じ。結果、問題を個々に解決するだけの物語になっていると思います。
もう少しストーリーを膨らませられたのでは? それに成功すれば飛躍的に良い作品になれたのに、勿体ないと思いました。
- 0044 三月の空 (採点:3)
- 参考となったドラマは観ていないのですが、正直この作品には面白みを感じることができませんでした。
- 0045 応援できない大熱戦 (採点:3)
- 確か香里が栞にあげたストールは手編みだったと思います。それと今回ストールを「買う」ということには確かに関係のない些細なことですが。
- 0046 二人、幸せな日々を (採点:4)
- 雰囲気は素晴らしかったのですが、説明不足の感が否めませんでした。
多分はむ氏の作品だと思うのですが、違っていたら申し訳ありません。
- 0047 gift for love (採点:7)
- 良作です。人によって意見は分かれるでしょうが、個人的にはKanonのキャラはこういう作品が良く似合うと思っています。
ただ、展開が強引過ぎたのと、佐祐理の使い方が問題だったと思います。佐祐理はもっと出すか、あるいはぜんぜん出さないで欲しかった。
- 0048 どっぺる (採点:4)
- ギャグとしては微妙なんですが、
「けろぴーは凄いんだよ?」
根底には秋子さんに対する絶対な信頼がある
といった表現の光った名雪に+1点。
- 0049 スティル・イン・ラヴ (採点:6)
- 中盤の会話部分は楽しく読めましたが、惜しむらくは話の展開が比較的初期にわかってしまったこと。後半のシリアスはそんな理由であまり心に響くものがありませんでした。
- 0050 怨みます (採点:6)
- 問題作。
どっかで見たようなネタだったけど、ここまでやってしまった作者さんに拍手。
- 0051 受精卵 (採点:5)
- うー。
名雪好きの自分には物凄く痛い作品だったです。
女3人(+娘)をとっかえひっかえしている祐一とその裏で死を選んだ北川、という構図は食傷気味でもあり、出来ればやめて欲しかったとは思います。
題名からしてちときわどいとは思ったのですが、この作品が18禁であるかどうかは他の方の判断に委ねたいと思います(笑)。
- 0052 それは、とても晴れた日で。 (採点:7)
- ……シュールだ(汗
かなり説明の足りない作品なんですが、それを補って余りある空気を感じることが出来ました。
何か隠されているような気もするし、ただ雰囲気で魅せている作品のようにも見える。ジャンルを考慮すると真琴が自分の命を使ってあゆを、なんて考えてしまうのですが、どうもその辺が読みきれませんでした。
それにしても、成年男子が女の子と同衾か……いや、真琴だし……。
- 0053 ハル (採点:3)
- 丁寧でKanonらしい話ではあるんですが、キャラの行動、言い回し、思考、どれを取っても現実味がないという印象を受けました。まさに机上の物語であるような、どこかちぐはぐな感じがしたのです。
- 0054 それだけで、なにもいらない (採点:2)
- かなり致命的な誤字、脱字がいくつか。読み返しました?
それと文法が滅茶苦茶です。こういう欠点ばかりが目に付くので肝心の作品内容にいまいち入り込むことが出来ませんでした。
- 0055 少年エスパー 北川! (採点:2)
- アイディアは悪くないです。けどその調理の仕方がまずかった。
- 0056 オリオン (採点:5)
- 原作の補完をすることでキャラの内面に切り込んでいくSSは食傷気味。
今回も幾人かがそのようなSSを出展しています。正直自分もここまで多いとは思っていませんでしたが。
正直、この作品はかなりきわどいと思います。冒頭のあれを伏線だと思わない方は、祐一が栞から名雪に乗り換えるラストは唐突だというでしょう。そうでなくても栞ファンと祐一ファンの印象は良くないはずです。
ですが、それを吹き飛ばすくらいに名雪の内面描写がしっかりしています。ちなみに僕は名雪ファンなのでこちらが優先し、結構このSSに対する印象は良かったです。ただこれも、人によっては違うと言われそう。それくらい彼女を表現するのは難しいんです。
- 0057 好きと言って欲しいだけ (採点:7)
- なるほど。こういう佐祐理の救済の仕方もあるんだなあ。
今回、他のキャラを使って似たようなSSを書いた自分としては感慨が深いです。
文章としては色々と粗があるんですが、難しいテーマに一生懸命取り組んだ作者さんの心意気に敬意を表します。この作品、自分は好きです。
- 0058 さよなら、レディバード (採点:4)
- 良く考えて書かれた作品だということは伝わってきたのですが、こういう勢いで押す作風は自分としてはかなりアレルギーなものでした。
前半で名雪が「うにゅ」と言った時点でどこか冷めてしまって……。
- 0059 お菓子作りって楽しいですよねっ (採点:2)
- はっきり言ってこんぺのレベルに追いついていないかな。他の方はもっときちんと考えて書いています。
ノリだけで適当に書いて、それでも他人に受け入れられる作品ができるのは一部の天才だけ。
- 0060 .79 (採点:9)
- 題名も、文章も、構成もレベルが高すぎます。
今回同じキャラでSSを投稿した自分としては、面白さに感じ入るとともにある種の嫉妬を抱かざるを得ません。
Kanonで夏を扱った作品の中では、最高レベルの作品。ただ、10点を付けるほど心を動かされたわけでは無かったので9点で。
- 0061 溶けよ、春の涙 (採点:3)
- 自分にはどうしてもこの話が受け入れられませんでした。
- 0062 トリビアを聞きながら (採点:6)
- 単発では笑えないギャグもここまで連発されると味になります(笑)。
趣味とか、世代とかが判りそうなSSだったような気もしますが、このバカバカしさは一度ツボにはまると最後まで笑い続けるのではないでしょうか。
文章力やキャラも無難に纏まっています。ただ、ラーメンについて。自分はこの作品とは微妙に違ったラーメンに対する哲学の持ち主です(笑)。まあ、作中にもある通りノリはあれなんで、気にするのも変な話なんですが。
- 0063 『After School』 (採点:3)
- 言いたいことはわかります。でも、この作品の北川のようにハッキリと言わせてもらうなら借り物の言葉で蛮勇を誇っているように思えました。
- 0064 13月になれば君に贈りたいものがあるんだ。 (採点:6)
- 作者さんはかなり色々な意図をもってこの作品に取り組んだと思います。
しかし、それが自分の琴線には触れなかった。凄いとは思うけど、共感はできなかった。
こういう時の点数付けって凄く困ります。ですからついた点数についてはあまり参考にしないでください(汗)、多分2転3転しますから。
- 0065 ミス・ムーンライト (採点:4)
- 目指すところは分かるのですが、微妙に力量不足。
一つには、地の文を軽視しすぎなところが挙げられると思います。展開は会話に任せ、補完的に地の文を入れる。というスタンスでは読者は余情を楽しむことができませんし、第一会話がつまらなくなります。
- 0066 『回転演舞』 (採点:2)
- もう少し表現を選んで欲しかったです(汗
- 0067 恋人達へのポートレイト (採点:8)
- 短編だったら完璧だったのに。惜しい。
こんな言い方だとこの作品を評価していないように感じるかもしれませんが、キャラの把握は今回こんぺでも最高に良く出来ていたと思います。
ただ、そのキャラの魅力を生かせるだけの出来事が無かった。どこか短編のように小さく纏まってしまった。ということです。
- 0068 そして世界は、またひとつ (採点:3)
- キャラが違います。特に香里の。
作者さんが気がついていないようなので敢えて言わせて貰いますが。
- 0069 はっぴ〜・はっぴ〜・くりすます (採点:8)
- うわっ。面白いっ。
出だしは再考の余地があるとは思いますが、ほのぼのとした作風がなんとも心地よいです。
こういう作品、大好きです。
それと、最後の一文は賛否が別れそうですが自分は気に入りました。
- 0070 recollections birthday (採点:7)
- 作者の方はKanonがかなりお好きなのだと思います。本当にKanonのアフターらしい物語でした。
では、なぜ満点ではないかと言うと、この作品からは現実味が感じられなかったからです。キャラの考え方はKanonの物語の上では違和感がないのですが、現実の世界に生きる人間として考えるとやや無理があるんじゃないかと。
具体例をあげると、一弥が笑ってくれた意味。この物語にある通りだと自分も思っていますが、同時に賢い佐祐理はそれに気がつかなかった訳では無かったと思っています。気がついても、なお自分を許せない。そのくらい彼女の心の闇は根が深いのではないでしょうか?
- 0071 笑顔。 (採点:9)
- 素晴らしい作品でした。
KanonにSFはどうだろうかと最初はあまり乗り気じゃなかったんですが、いつの間にか全速力でマウスを動かしている自分に気がついたという(笑)
学校では一見関係ない話題をしていたのかと思ったら、ちゃんと物語のテーマに繋がっていたところもお見事。今回最も技巧的に優れた作品の一つだったと思います。
- 0072 パーフェクション − Perfection (採点:7)
- なかなか面白い話でした。
姉妹が離れていく話なんですが、意外と淡々と進むところが美坂姉妹らしいなあと思います。出だしと終わりも印象的。
ただ、山がないせいか中盤にだれる感じを覚えました。
- 0073 心、ひらいて (採点:4)
- エンタメとしては良くできた作品。
だけど、同時に「できすぎ」という言葉が脳裏に浮かびました。エンタメに徹しすぎて、かえって作り物であることを実感してしまったのです。
例えば名雪が祐一を拒絶するシーン。彼女はあそこまで饒舌ではないと思います。同じく北川の言い方もあまりに型通り。
あと、前半の誤字はやや酷い。
- 0074 幸せを掴んだ男 (採点:3)
- どこかで見たような作品。残念ながら笑えませんでした。
- 0075 ひろいそらにつばさを (採点:7)
- 美しい描写が映えていました。が、それに比してセリフがあまりに陳腐。これでは狂言廻しとしか言えません。
Kanon(AIR?)らしい雰囲気を構築していたのは高く評価しますが、やや分かりづらいです。
色々と言いましたが、この作品、好きです。
- 0076 遺書 (採点:3)
- 悪くない物語でしたが、自分の好みではありませんでした。
- 0077 かけがえのないひとつの言葉 (採点:6)
- 良作でした。
個人的には真琴がそこまで考えて祐一に逢ったとは思っていないのですが、美汐と出逢った狐と真琴とのふれあいが綺麗に描かれています。
ただ、真琴だけが生き残っている理由が分かりませんでした。やがて真琴もタマモと同じ運命を辿るのだとは考えたくありませんが。
- 0078 ガラス/ラフ・メイカー (採点:5)
- こういうオチかよっ
思わずディスプレーを叩きそうになりました(笑)。
ジャンルシリアスって……いや、確かに前半部は綿密に描かれたシリアスなんですが。悩みすぎたあげく道化を演じてしまったという印象です。
ちなみに構成はあまりにひどすぎです。葛藤があったのはわかりますが、深呼吸して、一度肩の力を抜いてみてはどうでしょう?
- 0079 A TAIR 〜 真実の空に還る時 〜 (採点:3)
- どこかで読んだネタをつなぎ合わせたという感じが拭えませんでした。
見せ所は色々あるんですが、ありすぎてなにがなんだか分からなくなってしまった感じです。
もう少し落ち着いて書いて欲しかった。
- 0080 友情 (採点:3)
- どっかで聞いたようなネタを連発してますね(汗
残念ながら自分とは波長が合わなかったみたいです。
- 0081 天使の一片 (採点:4)
- 名雪シナリオにあゆを絡める話はかなり食傷気味。
決して悪くはないのです。むしろラストなんて綺麗に決まっているのですが、今までに読んできた似たようなSS以上のものを感じられなかったのが残念。
後半、やや名雪が置き去り気味なのもどうかと思います。
- 0082 天星小輪 star ferry (採点:4)
- 読みやすい文章は好感が持てましたが、後半だれた感があります。ちょっと引きが長すぎ。
真琴のキャラは想像していたものとちょっと違っていましたが、可愛らしかったです。
文章としては粗が目立ちましたが、こういう作風は好きです。
- 0083 恋は唐突に、急発進で (採点:4)
- あま〜〜〜い(笑)
佐祐理さんはダークなのが多かったのでこういうSSを見ると癒されます。いや、普段は「ありがち」として却下するんですがこの作品は妙にツボにはまってしまって。
- 0084 俺の学校は戦場だった? (採点:4)
- バカバカしいんですが、そのバカバカしい作品を最後まで書ききったのは凄いと思います。くすりと笑える小ネタも幾つかありました。
ただ、ギャグとまでは行かなかったのが残念。ジャンルはほのぼのの方が近い気がします。
- 0085 白いキャンバス (採点:6)
- 痛々しいKanonの否定ですね。
今はまだ、自分はKanonにべったりなのですが、もう少し経って、また読み返してみるとこの作品に対する印象が変わるかも知れません。その時を楽しみにしています。
- 0086 good-bye, darling -- a family (採点:3)
- 読みやすい作品でした。が、やはりこれだけの内容をこの容量に纏めるのは無理があったと思います。誤字も目立ちました。
ちなみに自分は名雪の方が生き残ったと思いました。
- 0087 ふたつ (採点:5)
- 「もし、世界の生成に携わる機会があれば」って、そんな機会に出会えるかなあ。出会えると素敵ですけど。
この文章に代表されるように、かなり偏った作品だと思います。ですが、どこかKanonに通じるもの悲しさを感じました。
「たった二つの素粒子の世界でもいいんだと思っている幸せな者」
それは幸せなのかなあ。と思ったり。
- 0088 春に降る雪 (採点:9)
- いくら香里が才色兼備な少女でも生後11ヶ月で妹の誕生に……いや、やめておきます。素晴らしい作品をありがとうございました。
ええと、衒いだと分かっているんですが敢えて言わせてください。この作品、今回こんぺで僕が投稿した作品に似ていると思いました。僕が投稿した作品は美坂姉妹に名雪を絡めたのですが、この作品は美坂姉妹に美汐を絡めたところとか。終わり方が似ているところとか。
ただ、僕の作品は詰め込み過ぎた上に映画みたいにガチガチだったのですが、この作品は小説的な柔らかさをも兼ねていると思いました。敵わないなあ。
『人はひとつのかなしみから いくつもの歌を考へ出すのです』
聞いたことのある文ですが、この一文からKanonSSも悲しみから生まれた歌なのかなあ、なんて改めて考えさせられてしまったり。凄く物語の雰囲気にマッチしていて、いい。今回最も感じることの多いSSでした。描写文すら僕が欲しいと思った時に現れるので、なんだか怖いくらいです。
ただ、同時に、冒頭でも言いかけたような粗をいくつか感じました。後半の香里は自分酔いが過ぎるとか、みっしーがラスト、ドラマみたいに格好良すぎるとか。これらは作者さんの意図したものかも知れませんが、形式としてはともかく物語としては少し違和感を覚えました。あと、時々文章に神経の通っていない部分があるように思えたり。
だんだんNaoyaさんの作品という気がしてきたのですが、もし違いましたら申し訳ありません。
- 0089 ベビーフェイス (採点:3)
- ダーク作品を読む際に自分が求めることは、物語の登場人物に自分とどこか似ている部分があることです。そういう部分があることで登場人物に感情移入でき、闇と対峙せざるを得ない自分を感じることが出来るからです。
さてこの作品、自分は正直登場人物に感情移入できませんでした。OPの香里からしてもう自分とは違う人間だと思ってしまった為、不快感すら味わうことができませんでした。
- 0090 真冬の蠍 (採点:5)
- キャラが違うと感じてしまいました。ダーク作品というのは確かにキャラを壊す必要の生じるジャンルかもしれませんが、壊すのは「ひょっとしたらありえるかも知れない」と思わせられる程度でなければ恐怖感、面白さは半減すると思います。
ただ、描写は非常に印象に残りました。
- 0091 七月八日、晴れ (採点:3)
- 文章全体として山が無い作品。それはそれで良いのですが、やっぱり中編という比較的長い文章を読む際には何か一つ欲しくなります。実際、この作品を短く纏めて短編に出した方が面白かったのではないかと思いました。
雰囲気は比較的良くできていますが、キャラが原作と微妙にずれています。
- 0092 君と一夜を (採点:5)
- 祐一と真琴以外のぶっ壊れ方が物凄いんですが、これはこれで面白かったから良いです(笑)。
セリフの掛け合いが光っていました。
展開は読めましたけれど。
- 0093 人間になりたい (採点:3)
- 真琴の復活がほのぼのとよく書けていました。が、本編の使い回しが多いのとストーリー的にありきたり過ぎなのが問題だと思いました。あと、真琴が若干考えすぎのように思えます。
もう少し書き込めれば物凄く面白くなりそうな作品でした。ちょっと残念。
- 0094 Prelude Kanon (採点:6)
- いい話だけどKanonとのつながりが希薄だな。と思っていたら最後のページであっと言わせられました。
自分の頭の中ではあゆには父親がいないということになっているのですが、確かにいても不思議はないですね。
あゆが妖狐の力を持っているという設定はなかなか面白かったです。
ただ、描写が薄かったのは少し気になりました。この作品では老人や山女の死が登場しますが、その描写が軽く思えました。序盤はノスタルジーを狙ったのでしょうが、こちらも昔のイメージを醸し出すにはやや描写の力量が不足しているように感じました。
色々言いましたが発想は今回こんぺでかなり抜きんでた作品だと思います。読み手を引きつけるようなえげつなさ(笑)があればもっと点数は高くなっていたかと。あるいは10点つけたかも知れなかったのに非常に惜しい。
あと、ラストを考えると題名は再考の余地があったと思います。
- 0095 『一月 某日』 (採点:5)
- Kanonに近づけようとする姿勢に好感が持てました。それでも高い点数をつけないのは、単純に物語としての面白さをあまり感じなかったからです。夢の中の話とはいえ、もう一山欲しかったところ。
原作の雰囲気やキャラは掴めていたので、物語として面白ければかなり高得点をつけていたと思います。
- 0096 黄金の日々に、さよならを (採点:5)
- 勿体ないなあ、と思わせられた作品。
個々の要素を見ると良くできているんですが、物語全体としてみるとそれらの要素が上手く噛みあっていないように思えました。
例えば、まいの可愛らしいセリフと戦闘の描写がミスマッチしていること。描写は綺麗なんですが、それが多すぎて展開が掴みづらくなること。そういった点が非常に心残りです。
あと、舞の戦闘はこれで終わっていないのですから、最後のセリフにはあまり重みを感じませんでした。これは多分、自分が「舞は遊び場よりも『祐一と遊んだこと』を遙かに重要視している」と考えているせいでしょうが。
- 0097 告白 (採点:3)
- 視点や場面の転換が唐突すぎて、理解が及びませんでした。その為か、比較的読者に強い感情を抱かせ易いダーク作品だというのに何も感じるものが無かったです。
- 0098 双故意〜ふたこい〜 (採点:3)
- 前半はそれなりに楽しめたのですが、後半の展開にアレルギーを感じました。
- 0099 Disenchant (採点:3)
- 全然キャラが違います。
文章は悪くないですし、本当はこの一言で斬ってすてる程悪い作品では無いのですが。
- 0100 二月一日の物語 (採点:3)
- 丁寧に書かれた文章だということは良く分かるのですが、文に躍動感がありませんでした。
偉そうな言い方になってしまいますが、作者の方は翻訳文に憧れているように思えます。そしてそれだけがいい文章だと思っているのでは無いでしょうか?
少なくともKanonは口語的な物語です。そしてそれに感銘を受けた人間が多く採点に関わっているのですが、このような固すぎる文章はそう言った人々の期待に応えられないと思います。
勿論、作者さんにも考えがあると思いますので、自分の考えを押しつけるつもりはありませんが。
- 0101 君の瞳にシャイニング延髄斬り (採点:4)
- コメディとしては自分の求めていたものと違っていたのですが、何故か小ネタで狙い撃ちにされたような気がしたので+1点します(笑)。
- 0102 "Koukai Dreamer" (採点:3)
- 「誰?」というのはとりあえず置いておくとしても。
栞の医者が言ったのは「次の誕生日まで生きられない」でしたからそれを香里が聞いたのは高校生の頃の筈。ところがこれ、中学生の物語ですよね? 香里と名雪が友人になったのは本編の名雪の発言を見る限り中学生のころですし。
7年前と高校生の彼女から推測できる範囲をあまりに逸脱した名雪の性格といい、どうもあり得るギリギリの線を踏み外してしまったように思います。
- 0103 世界の果てという名の雑貨店 (採点:3)
- かなり丁寧に書かれた作品なんですが、土台が崩れてしまっている気がします。Kanonに近づけようと一生懸命書かれた作品なのに、どこかKanonじゃない。そんな印象を受けました。
とりあえず、言いたいことは一つに絞った方が良かったのではないかと思います。
- 0104 幸せの玩具 (採点:5)
- Kanonで最高のダークキャラ、佐祐理さんのSSですね。彼女と舞の心の闇が良く捉えられていたと思います。本当はもっと点数をあげたかったんですが、どうしても自分には舞が違うように思えてなりませんでした。
彼女はもっと少女っぽい考え方の持ち主ではないでしょうか? 奇妙に男性的な彼女の思考が僕にはどうしても受け容れられなかったです。
あと、刺す名雪は良く見かけるんですが、刺される名雪というのは斬新でした(笑)。
○少年M さん
- 0051 受精卵 (採点:10)
- すごくうまい話でした。
- 0098 双故意〜ふたこい〜 (採点:9)
- あまりにもシビアなネタに10点つけるのが恐ろしくなりました。
とても面白かったのですが。
○神城蒼 さん
- 0005 あの素晴らしい愛をもう一度……いや、マジで。お願い。俺んトコだけでもいーから! (採点:6)
- 電波。不条理。はちゃめちゃ。
狙ってやったのならたいしたものです。素だったらただの既知外ですが。
とりあえず、疲れた。とりあえずスペースがほとんどないのでむちゃくちゃ読みにくい。まあ、この不条理でスペース明けなんてされたら失笑すら覚えるでしょうが。
うん、テンポは嫌いじゃないです。ところどころ笑ってしまいましたし。
まあただ。とにかく疲れた。短編でいいじゃないというのが一番の感想です。
- 0009 やみつき (採点:5)
- 良作でもなく、地雷でもない……。
美汐萌えの人には受けるのかもしれませんが。イマイチ盛り上がりに欠けたというのもまた事実。
あと結構粗があるのも気になりました。
「オーディションを受けなくてはならない」といっていたのに祐一を出すのはこれいかに。
「普段舞台に上がれない人を出す」とフォローしていますが、それだと自分の成長に喜びを感じている美汐があまりにも哀れです。
- 0011 プレイアデス(Play-a-Death) (採点:7)
- 栞がいなくなった後の、祐一と香里の話。
どこへ行ってもみることはでき、SS界で最も食傷が進んだジャンルのひとつ。
にもかかわらず、読まされました。
序盤から中盤にかけての退廃的な空気。名雪の役どころ。これはまた見慣れた使い方ですが、それでも素晴らしいと思いました。
名雪の弱さと、芯に一本通った強さと優しさ。自分が悲しくなるとわかっているのに、それだけでも相手の背中を押してあげられる強さを持った女の子、大好きです。
独創的な話を作り上げるのもうまさですが、飽きられた王道でどれだけ素晴らしいと思わせるかもまたうまさだと思ってますので。
タイトルやっぱり引かれたのは、タイトル。おそらく私は中編5作品も読めないでしょうが、104作品の中から選ばせたタイトルセンスは見事です。
- 0031 沈黙のプロミス・ベル (採点:9)
- ……見事。素直にやられたと思いました。そして片手間で書いたSSを出したことを今になって後悔しています(苦笑)
タイトル、ああ……あそこに持っていきますか。絶妙のタイトル挿入です。
というか、タイトルそのものも素晴らしい。なんというか、声に出して呼んだときの音が。
原点の理由は、あゆの悩みがあまりにもありきたりなんで。逆に予想がつかなかったですねぇ。そりゃねぇだろ、みたいな感じでw
とりあえずよかったのはキャラの掛け合い。思わずクスリとさせられました。
……どなたが書かれているのか、なんとなくわかった気がするんですが(ぉ)
- 0040 sin (採点:6)
- 悪くない。嫌いじゃない。
けど、すこし描写が足りない気がします。
私は独自設定に対して嫌悪感はいだいてませんが、それを説明不足なのはどうも。祐一と栞はどんな関係なのかとか。「栞ちゃん」と呼んでいる以上、本編とは違う関係なのは明らかです。推測できないこともないですが、説明すべきかと。
あと、最後に香里が祐一を解放するシーン。いくらなんでも会話が大人すぎる気がします。祐一が簡単に納得しすぎている。
それに、幸せになる資格なんてないみたいなことをいっている人間が恋人を作るかどうかはなはだ疑問。その点も含めて、いまいち祐一の葛藤が重みのあるものに思えなかった。
- 0086 good-bye, darling -- a family (採点:9)
- うーむ。まずはこんぺでこの作品を出そうと思ったその心意気に惜しみない賞賛を。
次にこれだけの雰囲気を作り上げたその力量に拍手を。
確かにハードボイルド。すこしダークが入ってますが、雰囲気作りはほぼ完璧でした。
残念なのは二点。まず秋子があっさり安堵してしまったこと。どことなく、拍子抜け。相手が屑ばかりだったので戦闘描写はまったく迫力がなかったです。
二つ目も実はこれと似ているんですが、「銃弾という獣の咆哮」という描写を使いすぎです。繰り返すべきような言葉でもないでしょうに……。これだけのボキャブラリーがあればいくらでも他の表現が思いつきそうなものですが。
○瀬名雪奈 さん
- 0005 あの素晴らしい愛をもう一度……いや、マジで。お願い。俺んトコだけでもいーから! (採点:10)
- 10てんのなかの10てん。
- 0015 らんじぇりーらす (採点:10)
- ごめんなさい、読んでる最中にやにや笑いが止まらなかった時点でボクの負けです。
ありがとう、ぱんつ。
ふぉーえばー、ぱんつ。
- 0041 ミラクル☆パワーの使い方 (採点:8)
- ときどき誰が喋っているのか判りづらくなるとか、展開の急さなど、技術的な問題点はあるですけれど、それを差し引いてもボクはこの作品好きです。
なんかこー、らぶなので。魔法少女らぶ。
- 0050 怨みます (採点:9)
- えっと、お兄ちゃんいわく、
『ヤバイ。栞ヤバイ。まじでヤバイよ、マジヤバイ。
栞ヤバイ。
まず怨む。もう怨むなんてもんじゃない。超怨む。
怨むとかっても、
「貞子20人ぶんくらい?」
とか、もう、そういうレベルじゃない。
何しろ怨霊。スゲェ! なんか体温とか無いの。何度とか何kとかを超越してる。怨霊だし超ヒドい。
しかも奇跡は起こらないらしい。ヤバイよ、ノー奇跡だよ。
だって普通はあゆとか奇跡起こすじゃん。名雪とか自分の部屋の引きこもりっぱなしじゃないじゃん。わたしもう笑えないよとか困るっしょ。
ボクのこと忘れてくださいとかいって、いい感じにエピローグに入ったのに、ほんとに忘れられてるとか泣くっしょ。
だからあゆとかは奇跡を起こす。話のわかるヤツだ。
けど栞はヤバイ。そんなの気にしない。怨みまくり。最も近い血縁の香里とかアホキャラにしちゃうくらい怨む。ヤバすぎ。
奇跡は起こらないっていったけど、もしかしたら奇跡は起こったのかもしんない。でも奇跡が起こってないって事にすると
「じゃあ、『奇跡は……起こりゃしねえから奇跡って言うんですよ』ってナニよ?」って事になるし、それは誰もわからない。ヤバイ。誰にもわからないなんて凄すぎる。
あと超胸無い。約79センチ。メートルで言うと0.79。ヤバイ。平たすぎ。Kanonヒロインで唯一80未満。小さい。
それに超容赦無い。超やさぐれ。それに超毒舌。蛆虫とか平気で言ってくる。蛆虫て。ヒロインは言わねぇよ、普通。
なんつっても栞は馬力が凄い。怨みとか平気だし。
うちらなんて幽霊とかたかだかでギャグとして出しただけで上手く扱えないから、いい話にしたり、最後に和解してみたり、成仏させたりするのに、 栞は全然平気。怨みを怨みのまま終わらせてる。凄い。ヤバイ。
とにかく貴様ら、栞のヤバさをもっと知るべきだと思います。
そんなヤバイ栞の姉やってる香里とか超偉い。もっとがんばれ。超がんばれ』
だそーです。長文コピペすみませんでしたー。
でもボクとしては、最後のちょっとほのぼのしたところが好きです。
- 0060 .79 (採点:8)
- えと、お兄ちゃんいわく、
『ちいさいままのきみでいて』
だそーです。ロリコンですねっ。
ボクとしては祐一さんがかわいいと思います。てひょ。
- 0092 君と一夜を (採点:10)
- 微妙にトシがばれそうな小ネタの数々がダイスキです。
そいで、祐一さんよりも真琴さんの方がらぶーな美汐さんが個人的にすばらしくツボなので、読みながらどきどきでした。びば百合。微妙に扱いがちっちゃい真琴とかもそれはそれでらぶ。
オチはちょいと唐突ですがそれ以上に祐一さんの扱いが非道かつなげやりなのでよしとするです。
ともあれ、おもしろい作品でありましたー。
○青眼鏡 さん
- 0086 good-bye, darling -- a family (採点:5)
- 話としては面白かったんですが・・・
なんというか、KanonSSとして読むと違和感がありました。
○雪蛙 さん
- 0002 ぜろぜろなゆちゃん〜凶悪兵器を破壊せよ!〜 (採点:5)
- いやオチは安直だったと思う(最後の名雪のセリフに突っ込み)。
すごく笑わされました。笑わされたという時点でギャグとしては成功だと思います。
- 0005 あの素晴らしい愛をもう一度……いや、マジで。お願い。俺んトコだけでもいーから! (採点:3)
- 正直ちゃんと結論に向かうのかと思いましたが前に出てきていた話と絡めて締めくくられたのでほっとしました。
とりあえず一文が長い。まあ多分狙ってやったと思うのですがこれだと読みづらい、読めないのレベルにいってます。正直何回も読むの止めたいと思いました。感想書くためにも全部読みましたけど。せめて―(ダッシュ)とか使ってほしかった。あと行間が詰まっていたのも読むづらかった原因の一つだと思います。
あと巨人の補強がどうとかちょっとどうかと。雪蛙は反(アンチ)ですが不快のなられる方がいるのでは?雪蛙の過剰反応ならいいのですが。
- 0006 MIND YOUR STEP! (採点:4)
- アンニュイで行きたくないのに香里に付き合わされる北川の心理がイマイチ分かりません。適当に理由をつけて逃げれば良いのに、と思ったり思わなかったり。
あと大切なとこでの自信という誤字も痛かった。
北川が栞のことで悩んでる香里にハッパかけるのはSSでは結構ありがちな話なので、この点数です。
- 0007 華音霊異記 (採点:2)
- お、終わりですかぁー。
とりあえずもっと長くしっかりと描いてほしかったです。というかこれは中編程度で終わる話ではないですね。HPがあるのならしっかりと長い期間をかけて長編として書いて掲載してください。ないならどこかに投稿してください。喜んで見に行きますので。
- 0011 プレイアデス(Play-a-Death) (採点:8)
- 最後まで祐一の異常を悟らせなかった文章はお見事です。
しかしあれです、「ここにある真実」って雪蛙的に禁句です(理由は伏せます。製作元が違いますから)。間違ってない、使い方が非常に巧妙。しかし禁句です。
・・・・・・訳の分からん話は置いといて。
とても痛いですね。お互い心配しているようででも必要なのは失ったものの代わり。とてもよく書けていたと思います。
でもこの「傷の舐め合い」が色恋沙汰に昇華されるとなるとちょっと評価落としますね。それでも二人だけの真実なら何も言えませんがしかしやっぱり。
間接的に振られた名雪が自棄食いを起こすのはいいのですがイチゴサンデー七つはちょっとあざとすぎたかな?と。
- 0012 思い出という名の道しるべ (採点:1)
- すいませんぶっちぎりでこの点数をつけさせていただきます(謝)。
「栞のことが解決し周りが見えるようになった香里が北川に恋をする(または恋していたことに気づく)」というのはありふれています。というかもう氾濫しています。北川×香里はかなりの量が書かれていますからこの手のネタは多いですよ?
何かしら他と差がつくようなものがあるかというとないですし。香里が逆ギレも珍しいといえば珍しいですがあのやり取りで香里というキャラが逆ギレにまで行くのか?と思うと違和感の方が強かったですし。逆ギレに逆ギレで返す北川が突然告白するのも唐突というかもう破天荒の域です。
また祐一の「そこは俺の腕の見せ所だ」って何かしてました?行間を読むに放課後の教室に北川に残らしたのがそれなのだと思いますが覗いていることがばれた後でも特にそのことを北川が触れませんでしたし(ここまでくれば普通祐一の狙いも分かるはず)。そもそも思わせぶりなセリフの割りに大したことしてないと思いますよ?北川を教室に残らせる描写が欲しかった。
そのまま香里に追いかけられながらきれいに締められていく地の文もとい祐一の一人称。全くの興ざめでした。その後のあゆとのやり取りもまあ「普通」のお話で特に何か感銘を受けることもなかったですし。というかそこに行くまでがドタバタすぎて「そんな普通に締められても・・・・・・(困)」でしたし。
というわけでこの点をつけさせていただきます。
- 0014 キスで終わる物語 (採点:8)
- 甘々ー(w)なお話をありがとうございます。
香里が少しキャラ改変してましたがそれがまたなんとも。
とても胸がドキドキ、チクチクする話でした。
- 0015 らんじぇりーらす (採点:6)
- 後半特に甘々になりましたね。いやいやなかなかよろしいかと(ニヤソ)。
ただ特に前半がそうでしたが妙にパンツやショーツの知識が必要とする文章で読み流してしまいました。
途中で美汐視点になっているのも気になりました。一人称三人称の使い分けがいまだに良く分からないのですが栞の心象を述べていたのに急に美汐の考えていることが出てきて一瞬混乱しました。
- 0016 sTrAwbErRy FiElDs fOreVeR (採点:1)
- ごめんなさい(ペコ)。高度すぎるのか雪蛙の程度が低すぎるのか。訳分かりません。
誰かのアフターなのか?設定改変なのか?率直に名前変えてオリジナルにしても差し支えないのでは?
だから教えてください。これをなぜカノンで?
- 0017 ホロニック・パス (採点:6)
- この病気には何かモデルようなものがあるのでしょうか?一方刺激すると他方にタンパク質が流れるとか結構詳しい描写があるのでふと思いました。
これが秋子さんの思い出を絡めながら過去を乗り越える話だというのは分かっているのですが個人的に名雪をどう祐一が説得したが気になります。ここがないため「渋っていた割りにあっさり手術受けたなぁ」と少し拍子抜けです。
拍子抜けといえばあっさりと結婚したと出てきましたね。そこの流れはこの話とは関係ないのかもしれませんがやはり見たかったというのが本音です。
美坂伊織という方もちょっとなぁと思いました。裏設定が何も分からないためだと思うのですが秋子さんと知り合いというのはご都合主義っぽく感じました。伊織が一時期駅側の病院にいたとか栞の手術を執刀するのに悩んだとか「そうですかぁ」としかいえません。あと伊織って女だったんですね(w)。
今回のお話は目に見えない話が多すぎと思います。
- 0019 12時の魔法 (採点:3)
- 可もなく不可もなく。
要約すると「誕生日を一緒に過ごせなくなった夜に流れ星が偶然落ちた」でいいのでしょうか?
夢の中の電話もありきたり感を感じましたし。
かなりえらそうにすみません。
- 0022 眠り姫に恋焦がれて (採点:5)
- 最後に北川が名雪に惚れかけた?というのは賛否両論ありそうですが雪蛙的には否ですね。別に北川×名雪が嫌いだからとかそんなじゃなく、もうちょっと自然に締めた方が良かったと思います。
「香里が好きだと思ってた」というのも余計かなと。北川×香里はデフォみたいなものですがそのデフォを無理やり持ってきているように感じられました。
あとできれば七年前に北川が眠るあゆにキスしたことを告白シーン等で絡めてほしかった。具体的には何も思いつきませんがこの話で一番衝撃的シーンをあそこだけで終わらすのをもったいないかなと。
地の文が砕けた感じで書かれており作者様の目指す(目指しておられるかどうか分かりませんが)書き手の個性なのだとおもいました。こうゆう文章も嫌いではないですので。
- 0023 今と出会うために時計は時を刻む (採点:10)
- 最初に読み上げて一番気になったとこを「戻る」をクリックして確認。
「ジャンル・カテゴリ」にシリアスとしか書かなかった作者殿。貴方はえらい。
時間というやつが、特に自由に時を行き来できるようになるととても話が複雑化、文章がむずかしくなってしまいます。こちらもご多分に漏れず「いつか」がいつのことを指し、「今」が本当に今なのか混乱してしまいました。まあこれはこちらの読解力の問題。
正直名雪まででいい感じのお話になっていて、「『ここで止めて短編に出すべきです』なんて感想になるオチだったらイヤだな」などと杞憂なことを考えた自分を殴りたい。
香里がいいですね。「妹はあたしという人生のしおりそのものなんです」は雪蛙的名言に入ります。過去を戻ることを選ばない強き人達の在りようが具現化されています。
店の店主が美汐というオチ。冒頭ではさり気なく隠していましたね。「肩までとどく真っ直ぐな髪」という表記で(もっともどんな書き方されても気づかなかったでしょうが(苦笑))。しかし美汐の使い方がまたなんとも。感想冒頭で書きましたがカテゴリに「美汐」とあったら−1点していたかもしれません。それだけここで美汐が出てきたことが意外でした。ただこちらの美汐はちょっと秋子さんと被りますね。
ぶっちゃけた話、栞が病気にならなかったら祐一と出会わなかったのではないかとかあゆが助かったら祐一と恋仲になったのではないかとか思うことは色々ありますがそれでもこの世界の「いま」幸せな方向に流れていくのではないかと思ったりするわけで。
とにかく、皆とのやり取り全てが心に残りました。非常に良くできた傑作です。読めたこと、読ましていただいたことを感謝します。
- 0025 目くそ、鼻くそと共に散れ (採点:6)
- 非常に笑わされました。面白かったです。
- 0026 ちょっとだけ大人になれるジャムの秘密 (採点:5)
- 謎をオブラートに包んではっきりとファンタジーにしなかったのは良かったと思います。謎は残りましたがそれもまた良しかなと。
強いて言うなら構成を真琴、あゆ、秋子・名雪と分けたのはどうかなと。あゆのときなんかは真琴の話が少し重複していたしまとめて書き上げてほしかったなと思います。ただそっちの方がさりげない描写を見せなければならない分難しいとも思うのでなんとも言えませんが。
しかし結局あゆの問題、名雪の問題、祐一の問題が全く解決されてませんね。どれも重要なものだと思うし話にどう絡んできて、解決するのかなと期待した分ちょっと拍子抜けでした。
- 0028 炉辺に腰掛けて、 (採点:7)
- 面白いですね。
実は冬以前に祐一に会っていたとことか名雪との出会いとかはなかなかに。
非日常を表した比喩表現も楽しませていただきました。
音楽に造詣がないので最後の方がちょっと・・・・・・でしたが(苦笑)。
- 0029 アナタに贈る小夜曲 (採点:4)
- 前半の子供時代はお約束(のお風呂)を含めほのぼのとさせられました。
ただ後半は話の焼きなおしみたいな感じがして熱中はさせられませんでした。
- 0031 沈黙のプロミス・ベル (採点:2)
- 最初に。生意気千万な物言いをお許しください。
なぜあゆを待ってる間に祐一は名雪に電話をかけたんだろう?あれで名雪がなんらかのアクションをとったらそれもありなんだろうが名雪は特に何もしていません。教会で待っているだけです。ついでに本文に「―――伝えるべき言葉が、彼女にはあった。」とありますが何か言ってました?どちらにしろあの名雪に電話をかけるシーンはものすごく不自然に見えました。
また祐一が「あゆは森に行くはず」っと思ったようにあゆは「祐一が森で待っている」と考えられなかったのでしょうか?ここで名雪を動かしあゆを見つけさせ「祐一が待っているから」と諭すでもしたら祐一の電話にも意味が出てくるし、あゆが夕方まで祐一を待たしている間のことが読者に分かってよかったのではないかなと。
またあゆのセリフ「名雪さんも、栞ちゃんも、舞さんも佐佑理さんも、みんな祐一君の事が好きなのに」
名雪の祐一への想いはデフォルトってことでいいと思います。舞はそれっぽい記述がありました。
ただ栞はどうかなぁと思いましたね。もちろん名雪同様デフォルトで通じます。が、あのステテコや腹巻にこだわって笑いを取ろうとしていたのが実は寂しいさの裏返しだったと思えばより良くなったのではないかなと。あの妙なこだわりが寂しさを隠すための演技みたいなものだったなら。祐一の控え室を出た後で「祐一さんかっこよかったです」と言わせて見たり、涙を流す栞にハンカチを差し出す香里とかちょっとした描写があればなぁと。
最大の謎は佐祐理さんです。なぜこの人が名雪や舞と同列されていたのか?したことと言えば久瀬を連れて来て仲直りさせようとしたことくらい。それらしい心の機微(当然ここは恋愛感情のこと)がありません。読者に想像を任せたということでしょうか?
以上あゆのセリフを受けて思ったことでした。ただ自分で書いておいてなんですがこれはかなり細かいことだと自覚しております。なんでもかんでも描写するのも説明的になってしまいそうですし、ここら辺は作家さんの書き方という個性に関わってきますから。
とにかくそういった諸々の不自然さを抱えたまま最後まで読みきってしまい???でした。
点数とは関係ないところでどうせならALLらしく真琴を含めて出してもらいたかったのですが、まあこれは最後のシーンにつなげるためだったということで。
最後に、「蘇る、二つの記憶」。雪蛙はカノン未プレイであり(だったら感想書くなと思ったのなら全て読み流していただいて結構です)この二つの記憶がなんなのかわかりませんが、「お前の事を……片時も忘れた事は無い」ってところを見て、「七年前のこと忘れてたじゃん」と突っ込んでしまいました(w)。
最後の最後に、不快にさせたかもしれない感想、本当に申し訳ありません。
- 0032 metaphysical (採点:4)
- 転回は転回ではないかと。
いまいち共感がしにくい終わり方だと思います。奇跡は一時のものではないかという不安をテーマにしたのはよかったのですがそこで祈るしかない、栞のそばにいてサポートしてやるというのは安直ではないかと感じました。
- 0033 めぐり、ひとひら。 (採点:2)
- 思ったこととしてどこら辺が不幸なのかが謎でした。栞は死んでてもなにやら元気(?)に香里にとり憑いてたし、記憶も結局は戻ったし、不幸といえるような内容とは思いませんでした?
死んで霊になるネタと記憶喪失になるっていうネタが完全に分離しているように感じました。どっちか一方を深く掘り下げた方が良かったのでは?
- 0034 白の世界に天使はいない (採点:10)
- 非常にいい仕事してますねぇ(w)。
まず何気ない場景をうまく描写している地の文。電車内などの普段当たり前に見る風景が労なく想像できました。この描写力はすごい。
どことなくほのぼの、とまではいかないもののありふれた日常が祐一と舞を引き合わせることで崩れる。その崩れる日常の様もよく書かれていたと思います。
物語はここで終わっても続きが読みたく(知りたく)なる。そんな文章でした。読ましていただき感謝。
- 0035 夏もよう (採点:7)
- 完全無欠ではない、名雪に何かを言わんとする秋子さんがとてもよかった。
正直秋子さんがどうゆう結論を出るのかが気になるところです。
そこまで読まないと感想が書けない、もとい書きたくない。続きが気になる。
というわけで続編を所望。そのときはどうやって謎多き秋子さんの指のサイズを知り得たのかも教えていただきたく(w)。
- 0036 さよならの嘘 (採点:4)
- 舞の微笑みの意味は?
読み終わって一番に思ったことです。
内容は・・・・・・重いです。とっても重いです。
一弥のことでなかなか素直になれない佐祐理さんとなぜか意固地な祐一。見てるこっちがもどかしい。でもくっついたからハッピーエンドなのかな?・・・・・・くっついてますよね?
- 0037 Perfect Boy (採点:1)
- ごめんなさい。どうしても雪蛙が持っている北川のイメージとは合いません。想像力の欠如をどうぞお笑いください。
後々明かされるとはいえ自分を完璧だー完璧だーと言い続けてうざったかったです。
- 0038 彼は友達 (採点:5)
- 佐祐理さんの心情が痛い。そんな話をありがとうございます(別に皮肉ってるわけではないです)。
ただ保障って保証じゃないのかなと思ったり。意味を取り違えやすい漢字ですからしょうがいないのかなあ。
最後の方の三人の掛け合いは面白かったです。特に舞。果たし状はちょっと違う(w)。
- 0039 バレンタインの空模様 (採点:10)
- 読み終わった瞬間「へぇ」二十回連打。イメージ的にはそんな感じです(ご理解いただけるでしょうか?)。
いやまじですごい。基本的にハーレムはひくとこあるのですがみんなあまり表にでようとしないこうゆう話は大好きです。
まずどのキャラも登場のさせ方がうまい。各々イメージに合った行動をしておりとても楽しめた。
どのキャラの話も良かったのですが特に琴線に触れたのが栞。病弱で普段からハンデを貰っていたのでは?という発想が概要6に見事にマッチしている。
とてもよいものを読ませていただきました。感謝。
- 0040 sin (採点:2)
- 可もなく不可もなく(失礼ながら悪い意味で)。心に残らなかった。
舞エンド後の話であゆ、栞、あと名雪がちょこっと、って出てくるキャラが多すぎたような。
「最高の1ページのために駄文百ページ」っていうのは納得もいって面白かったのですが。
- 0042 手探りの旅人達 (採点:3)
- 詰め込みすぎな印象。次々と起こる事件の連続、それぞれの問題が一言とまでは言わないがあまりに簡単に解決するのでちょっと拍子抜けなように感じました。
最初と最後の佐祐理さんと和臣氏の会話の変化がとても良かった。が、家政婦が「くすっと笑う」というのは余計だったと思います。もし家政婦を使うなら序文で家政婦の心の機微を少しでも書き表しておいた方がこの微妙な「笑い」にも説得力というか味みたいなものが出ると思います。
- 0043 幼いあの日に見た夢は (採点:5)
- 少し読みづらかったです。というのも時間軸が分からない。香里が心境を語る場面が多くそれがどこの時なのかがピンとこなかったです。
しかしその香里の心の描き方は良かったと思います。
- 0044 三月の空 (採点:10)
- 降参です。素直に面白い。事故に合わせる人があゆの父親(義理)とは。しかもあゆの父親と読者に分からせるまでの過程というか見せ方がとてもよかった。
- 0045 応援できない大熱戦 (採点:5)
- 非常に笑わせてもらいました。いくらなんでも二月にアイス食うもの好きは栞だけだろうに(汗)。
ただ北川と名雪・栞。リタイヤの仕方が同じだったのがちょっと消化不良かなと。もう一ヤマほしかった。
あと真琴は結局参加しなかったのでしょうか?
- 0046 二人、幸せな日々を (採点:5)
- あゆシナリオのアフター。とてもきれいなお話だと思ったのに・・・・・・。
最後のはつまりあゆはもういないっていうとりようによって不幸、ダークなジャンルなのでしょうか?読解力のなさを棚に上げて言ってしまえばもうちょっとそこらへんの分かりやすい描写がほしかったと思います。
- 0047 gift for love (採点:4)
- えらそうな感想になってしまうかもしれませんがご容赦ください。
ネタを詰め込みすぎなように感じました。次々起こる事件、事故についていけなくなってしまうこともしばしば。
それぞれに意味を持たせようとしたという意図は感じられましたが無理やりな感じをぬぐえませんでした。
- 0051 受精卵 (採点:10)
- 今回はなんというか……本当に救われないダークが多い。救われない、痛い。ダークとして最高のほめ言葉を今回は乱発してる雪蛙です。ご多分に漏れずこちらも痛い、救われないお話で。
過程が読みやすい(貶しているわけではない)。アメリカに渡って代理母を斡旋する職業に就いた香里。検査技師として香里と再会した北川。事故で子供を生めなくなった名雪。事故の責任から香里から離れ名雪と結婚した祐一。もう何が起こるか読めました。が、しかし、どうなるのかが全く読めなかった。過程が読めるのに最後が読みきれないもどかしさ。夢中になって読みました。
色々夢想しながら読みましたが最後の瞬間、全く予想外の結末に「やられたぁー」の一言です。赤ん坊持ち逃げでも納得なのに。この結末を読んでからだと「怖しいことをしている」という北川の台詞がまた違ったものに聞こえます。祐一と名雪は子供に恵まれず、香里は違う男の子供を育て、北川は罪の意識から自殺する(雪蛙はそう解釈しました)。誰も救われない。強いて言うなら香里が幸せな夢を見る。それすらも痛い。
とにかく素晴らしいの一言に尽きます。読ましていただき感謝。
- 0052 それは、とても晴れた日で。 (採点:6)
- ダークというにはちょっと最後がきれいすぎたかなと。
真琴の姿をしたあゆというのはなかなかに良かったと思います。あゆだという手がかりの見せ方もさり気なくて良かったです。
ただ途中で秋子さんが出てきましたがちょっと唐突だと思いました。どこかに「水瀬家を出た」という記述があれば・・・・・・。結婚したのだからあゆと二人暮ししていたと考えれば納得いきますが秋子さんが出てきて初めてそこに思い至ったので。
- 0053 ハル (採点:10)
- 26行目で鳥肌、62行目でニヤソっと笑ってしまいました。ぶっちゃけ引きこれました。
非常にテーマが一貫して読みやすかったです。美汐のようになりたいあゆとあゆに憧れてた美汐。なかなかに心に染み入るお話でした。
真琴が出てこない、しかもこの二人の組み合わせと物珍しさもあって新鮮でした。
読ましていただいて感謝しております。
- 0055 少年エスパー 北川! (採点:3)
- ギャク部分は素直に面白かったのです。
ただ中盤からシリアスを入れてしまったというのはどうだろうな、と。
ALLエンド(厳密に言えば真琴はいませんでしたが)にしようと頑張った祐一と北川は褒めたいのですが結局舞が全てを処理してしまってあゆの奇跡とか必要なかったのではないかなと。あゆさえも舞の力で治せてそうだし。
ALLエンドだからある程度のご都合主義はしょうがないと思いますが全て舞任せというのも。
- 0056 オリオン (採点:6)
- とりあえず祐一の「栞ちゃん」が全てぶち壊しています(祐一は栞を「栞」と呼ぶのでは?)。いい話だったのに。
痛かったぁー。香里にぶたれそうになると勘違いして、でも分かってくれて、でも自分は名雪の友達であることより栞の姉であることを告げる香里。一歩間違えばダークまっしぐらな内容(汗)。というかあの時点でダーク覚悟してしまいました(w)。というかというかもう救済なしにダークにしてしまうのもありだったのでは?とも思う(マテ)。
しっかしこの展開だと痛いのは栞ですね。しかし祐一曰く「俺じゃなくても周りに彼女を必要としている人がいる」っていうのが先の香里の「栞は妹なの」発言につながっていて僅かながら栞救済の道を示しているというのは雪蛙の深読みでしょうか?
- 0057 好きと言って欲しいだけ (採点:7)
- 完全に好みが入った点数です。
久瀬と佐祐理さんのような議論というかやりとり大好きなんです。
私的にこの後佐祐理さんが緩慢に久瀬といい感じになっていくと妄想しております(w)。
- 0059 お菓子作りって楽しいですよねっ (採点:4)
- ラブコメ?特にそうゆう風に感じませんでしたよ?
まあそれはともかく「〜しました」「〜します」とちょっと説明的文章が目に付きました。
あとなぜ美汐が水瀬家にいたのかというのが微妙に推理物っぽく語られていましたが特に必要ではなかったのではないかなと。美汐が途中で出てきたことは特に違和感を感じることでもなかったし、興味のないことを説明されても「そうですか」としか言えませんでした。美汐が秋子さんの弟子というのはともかく朝早くに水瀬家に訪れていたというのがそれだけのためだったのかと。
- 0061 溶けよ、春の涙 (採点:4)
- 前半の公園での別れは良かったです。ええとても。栞シナリオをプレイしたくなるくらいに(ォ)。
しかし病院で栞が臨死状態になってあゆが出てくるというのは・・・・・・さすがに使われすぎなネタではないかなと。
- 0062 トリビアを聞きながら (採点:6)
- ええっとラーメン料理人さんがなぜこちらに(マテ)?
このラーメンに対する膨大な知識はどこから来たのですか?資料お集めになられたのですか?
とりあえず普段イニシアチブをとる香里が「ごめんなさい」と北川に謝るのが印象的でした(w)。
- 0063 『After School』 (採点:6)
- とっても素晴らしきほのぼの感が良かったです。
雪蛙も大学受験ドロップアウトした身なので妙に共感できるというか、同族意識ってやつでしょうか?
あせるのはわかるのですがやっぱり今楽しいのは今にしかないわけで。楽しそうな彼らの様子がはっきりと思い浮かんだり。
楽しいお話ありがとうございました。
- 0066 『回転演舞』 (採点:1)
- 前半の前半まではありふれた日常をありふれたすぎた形で描かれていて特に目を引くはずのものではなかったのに・・・・・・。
事故にあう→死ぬ→(後半に入って)転生して生まれ変わる。
正直露骨過ぎるご都合主義を感じた。少なくとも雪蛙は共感できませんでした。
目新しさがほしかった。
- 0067 恋人達へのポートレイト (採点:6)
- 昨今の主流を鑑みるに珍しく奇跡を前面に押し出した作品であるように感じられました。まあいい、悪いでなく楽しめました。「好きな」絵を描くことで香里の何かが変わったのがいいと思います。
- 0068 そして世界は、またひとつ (採点:10)
- 雪蛙的ナンバーワン作品。まだ全部読んでないですが多分これ以上はない(断)。
>「俺はもう一秒たりとも、今のお前たちは見ていたくないんだよ」
普通に流してしまいそうになりましたがこれ好きです。大好きです。いいセリフです。こうゆうセリフを言う北川大好きです。
あだ名もいい。素直になれないジ・クイーン、ふざけきれないスマイルメイカー。とにかく最高。こんな美坂チームの話は大好きです。というか雪蛙の基本は美坂チーム萌えです(ォ)。
感想になってませんね。しかしお許しいただきたい。これは完全に感情剥き出し、推敲なしの感想であり、読後直後の感情です。読みやすいものに書き換えるなんてヤボはできません(我侭)。
とてもとてもいい話でした。読ましていただき感謝。
- 0069 はっぴ〜・はっぴ〜・くりすます (採点:4)
- 良くも悪くも、可もなく不可もなく、平易、平坦、お約束なお話でした。
今回は多数目新しいSSの数々に差をつけるという意味でこの点数です。
上のは貶したわけではありませんよ?普通に楽しませて頂きました。美汐運転暴走はニヤリとさせられましたし。
- 0070 recollections birthday (採点:6)
- 冬の思い出がツボでした。ああゆうさり気ないニアミスというか場面の切り取りみたいなの大好きなんです。
ちょっと地の文が多くて説明的だったように感じられました。でも思い出というテーマがしっかり立っていて佐祐理さんが思い出を見つけるまでの推移がとても見えやすかったです。
- 0071 笑顔。 (採点:10)
- 小難しかったです(褒め言葉)。前半のうちは話の半分も理解できなかった。
ただこうゆう議論ものは大好きですね。非常に考えさせられました。
しっかりと話し込まれた議論にある程度のまとまりを入れて結論を出しそれを受けてあゆに語りかける終盤の那由他が印象的でした。フルネームを微妙に明かさなかったことも楽しめた。
良いものを読ませていただきました。感謝。
- 0073 心、ひらいて (採点:8)
- 鬱で痛いお話をありがとうございます(褒め言葉)。いい文章でした。
しかし誤字、脱字が無視できないレベルに多いためこの点で。
- 0074 幸せを掴んだ男 (採点:8)
- 馬鹿ウケ。エロ本を料理するとどんな味になるのか。ぜひ作者殿にやっていただきたい(マテ)。
最後の夢オチならぬ小説オチは……でしたが。
- 0075 ひろいそらにつばさを (採点:4)
- 話の前と回想、回想と後がつながりませんでした。回想が差し挟まれたから祐一に何が起こったか分かるわけでもなくただ「自由がいいか、籠の中がいいか」という問いを見せるだけのものになっていて寂しく感じました。
あゆが出てきたのもちょっと?でした。あゆ=天使だからあゆに鳥の話をさせたのかなと。もしそうだとしたらちょっと使われすぎたネタかなと思います。
地の文は良かったです。拭いたタオルが汚れるなど相当の時間の経過が窺えましたし。しかしやはり時間の経過を表現しただから、なぜ祐一が病院で寝たきりになっているのかを見せてもらいたかったです。
- 0076 遺書 (採点:9)
- 突出したものがない、欠点がない、つまり欠点がないということが突出しているというか?難しい。
最後がとてもきれいにまとめられていたのですが一瞬唐突感を感じました。でも自身の心を掘り下げてみると妙に納得してしまったというか。あの何気ない(とはいっても名雪の病気は事件でしたが)日常がこの結論に向かっていたのだと気づかされました。そんなつもりはなかったかもしれませんが雪蛙はそう感じました。
また本の題名のつけ方(「日本人はお米族」には爆笑)にもセンスを感じました。
いいものを読ましていただきました。
- 0078 ガラス/ラフ・メイカー (採点:4)
- はぁーあゆと会って祐一の出した答えがこれですか。いや何も予想がついていなかったのでびっくりしてしまいました。というか結論があっという間に出たなと。
久瀬がガラス職人というのはなかなか面白いと思いましたね。あと「ふざきゃりゃぁぁ!」は爆笑でした。
- 0079 A TAIR 〜 真実の空に還る時 〜 (採点:5)
- 具体的に五年前に何があって栞を見かけたのかがイマイチつかめなかった。そのため香里とのやり取りが唐突に思えました。
名雪に携帯を持つなと主張したその理由と思いは大いに共感できました(爆)。
オリキャラは扱いが難しいと思うのですがこれはなかなか良かったと思います。
- 0080 友情 (採点:2)
- ???とりあえずギャグですよね?
締め方をはしょりすぎではないかと。ギャグなら北川が告白する所や最後をもっとバカっぽくしてほしかったし、ギャグでないなら所々に配された笑いのネタは邪魔です。
単に雪蛙がこうゆう中途半端なネタ嫌いなだけなんですが、はっきりしてほしかった。
- 0081 天使の一片 (採点:7)
- とても良かったです。
- 0083 恋は唐突に、急発進で (採点:3)
- ただひたすらに甘々。ご馳走様でした。でも佐祐理さんこんなんでいいのかな?
- 0084 俺の学校は戦場だった? (採点:3)
- ネタは面白いのですが突然踊りだしたり、追われたり、告白したりとドタバタしてたような気がします。
学校を巻き込んでのいたずらは面白かったのですが読者にネタばれを見せるタイミング(栞と久瀬の会話)が早かったように感じます。
あとこの話で北川が名雪を好きである必然性はあまり感じられませんでした。
- 0085 白いキャンバス (採点:6)
- オリキャラの心情というかつぶやきが面白いです。ちょっとファンタジーテイストですがそこがまた良かった。
ただ香里が祐一にあそこまで憤っていたのなら自然消滅よりは具体的な別れ話があったほうが良かったのではと思います。
- 0088 春に降る雪 (採点:7)
- 失礼ながらこれは短編部門第一位をとって作品に似ているような。いやだからどうしたというわけでなくただそう思っただけです。
栞のアイス好きになるというエピソードがありますが、悪くない。悪くないが弱くないか?とも思います。
また場面転換の頻度が多く一瞬どこを時間軸においているのか分からなくなりました。単純に間を一行か広く開けたりなどすると分かりやすかったのではないかなと。
美汐と栞のほのぼのとした出会いや喫茶店でのやり取りは良かったです。
- 0090 真冬の蠍 (採点:10)
- ええっと……なぜプロの作家さんがこちらに?(マテ)原稿料は出ませんよ?(だからマテ)
これで全て察してください。
・・・・・・手抜きはいけませんね、はい。感想書きます。
ええっと、冒頭から描写されていた焼却炉がそうゆう使われ方をしていたとは。一週間使われない焼却炉と祐一に会ってない一週間というのが見事にマッチしていて。
てっきり北川とくっつくかと思いましたがそこはダーク。すごすぎます。
香里の勘違いと呼ぶにはあまりに大きな過ちがなんとも痛いお話でした。最初は名雪が自分から入っていったと思わされましたが。
銀河鉄道の夜。読んだことないのですが、蠍の使い方が非常にグット。
非常に良かったです。名ダーク作品として雪蛙の心に永久に留めることを誓います(ちとオーバーか?)。読めてよかったです。
- 0092 君と一夜を (採点:9)
- 馬鹿ウケです。もうサイコー。
- 0094 Prelude Kanon (採点:6)
- いいお話だと思いました。
が、如何せん二十年山女が生きていられたこと、二十年たって突然力がなくなったといって消えてしまうことがちょっと唐突というかひねりを入れてほしかったかな?と。
きつねが給食を横から掠め取るというのがあゆを連想させるものだったのは驚きました。
- 0095 『一月 某日』 (採点:8)
- 香里との会話が印象的でてっきり栞のことかと思いきや全員に通じるお話でしたね。いやお見事。
何かを忘れている祐一の思い出そうとする姿と巡らす思いがミステリー調になっていておもしろかったです。
- 0097 告白 (採点:3)
- 本編とは違うあゆシナリオってことでしょうか?
あゆの幼少期の虐待は意表をついていていいです。子供が自分を虐待した親の死を「ザマアミロ」と思うのは至極当然のことだと思いますし。
しかしラストに入るまでが・・・・・・。事故にあうって思いっきり名雪シナリオの模倣だし。それで記憶喪失っていうのも、元々人形を埋めてた記憶がなかったのにこの上記憶喪失を重ねる必要はなかったのでは?
- 0099 Disenchant (採点:8)
- 気の合う名雪と真琴がいいコンビというか妙にかわいいというか(爆)。
いきなり名雪が真琴にキスしたときはどうしようかと右往左往(w)。しかし名雪の「だいきらい」って本当に威力のある、読み手をギクッとさせるものがあるなぁ。
加算、減算、乗算、除算を使った副題も良かった。
- 0101 君の瞳にシャイニング延髄斬り (採点:7)
- とても良かったですよ。祐×名、北×香、久瀬×佐祐理。雪蛙が一番好きなカップリングを持ってきていただいて(w)。
あははーが近づいてくるところは爆笑でした。
- 0102 "Koukai Dreamer" (採点:7)
- 今までにない(少なくとも雪蛙が見たことのない)名雪と香里の出会い方。なかなかに斬新な切り口でした。
「香里が学年主席を保っているのは(解釈は色々あれど)栞のため」という雪蛙的常識をぶち壊してくれまして(褒め言葉)どうも感謝です。
最後の香里のセリフが印象的でした。
ただ最後まで名雪が香里に敬語なのがちょっと・・・・・・違和感ありでしたね。事件の起こり方も一瞬ついていけなくなりましたし。
でもでも楽しませていただきました。
- 0103 世界の果てという名の雑貨店 (採点:9)
- とてもとてもおもしろい。
栞の見せ所とか佐祐理さんの北川の絡みとか色々、色々……。
正直言葉になりませんね。すいません、感想書きとして最大の職務放棄ですね(苦笑)。
ただ強いて挙げるなら事故の傍を通ったときにそれらしい描写とか北川の心の動きがあればよかったかな、っと。
美しいだけの世界ではない、でも心に何か残してくれた話でした。
読ましていただき、ありがとうございました。
- 0104 幸せの玩具 (採点:9)
- 私的ですが今回はダークの高いレベルの作品は飛びぬけて高いっすね。こちらも「まさにダークの鑑」な作品でした。ほんと面白かったです。
舞のために佐祐理さんが祐一とくっついたキャラ(この場合名雪)を殺す。って案外簡単に思いつきそうなネタでしたがそれをダークにしていく手腕がすごい。
名雪が死んで舞が自殺してこれだけすごいことになってしまっても佐祐理さんが根本的なとこで全く変わっていない。すごく名雪も舞も救われないお話でした。
鬱になる作品ありがとうございました(褒め言葉)。
○草壁てつろう さん
- 0016 sTrAwbErRy FiElDs fOreVeR (採点:10)
- 自分の中にある変態性を認めつつ、読んでみて思ったことを書きます。
この作品に嫌悪感を抱くのは、倫理的道徳的社会的Kanonファン的に当然のことだと思う。でも、その善なる価値観って、元々は教育(或いは洗脳)によって植え付けられたものかも知れない。道徳教育とか。概念としての宗教とか。
スナッフビデオをトリガーに、善なる洗脳が解けたナユキ。価値観は反転し、善悪は相対化され、日の丸と星条旗を焼いて社会を否定し、アナーキーな概念……というか、利己的な欲望の象徴として、けろぴーフラッグが掲げられる。
そしてそのナユキの狂気は、傍観者にもちゃんとあるんだぜとユウイチは叫ぶ。お前らは偽善者だと。
言いたいことは伝わってくるし、根底にある性悪説にも共感できるところがある。でもできれば衝動的にではなくて、理性的に語りかけて欲しかったなと思う。
ああでも作品としての面白さは、その衝動的であるところ、だよね……。
ええ、正直面白かったです。退屈とは無縁でした。10点です。
シド・ヴィシャスは格好いいのかも知れないが、ふつーの人が真似すると手痛いしっぺ返しを喰らうことになる。でもそれは仕方ないです。思いっきり読者とKanonのSSにファックユーしてるんだもの。しかもこんぺで。
僕は気にしないけど、寛容さを読者に求めるのは傲慢なんだろうね。
○村人。 さん
- 0003 皐月の陽光、うららかに。 (採点:8)
- ううむ。結構素で滅茶苦茶やってて面白かったのですが。最初とか。
やたらはりきってる香里とか、大好きです^^)/"
ただクライマックスの美歌と香里の言い合いは、絶対に感情的になって出てくる話し言葉ではありえません><
演説するときに台本をしっかり準備しておいて、とかじゃない限りあの言い方は出ないです
あと「エロビデオ」だったら「十七歳」はダメですっ(そこツッコむのか
きっとアイドルのグラビアものを広義にエロビデオと解釈して言ったのですね、祐一くん? ですねー?
- 0004 届け、この想い (採点:9)
- 素敵なおとぎ話でした^^)/
しかもはっぴー。素晴らしいです。わー。
おの二人の間にあった物語はONEなのでしょうか? やっぱりはっぴーえんどはいいものです。
タイプミスと誤変換が結構目立つので気をつけましょう><
- 0010 雪もよう、ところによりノスタルジィ (採点:2)
- 099 Disenchantとほぼ同じネタでしたが、読後感は対照的でした……ごめんなさい
話が悪いわけではないのですが、あまりのキャラの原型が残ってなさすぎです><
ゆーくん、なんて呼んでませんし……
細かいところだと、
> 正面から。そのままぎゅっと、祐一の胸にしがみついた。
> 額をこつんと彼の胸に押し付け、ぎゅっと、しがみついた。
うーーーむ……これだと祐一くんの身長、2メートル近くありそうなんですが……
- 0015 らんじぇりーらす (採点:9)
- えっちなのは好きですか?
――ええ、大好きです。大好きですとも。姉の部屋で……て……
……ふむ……φ(..)
さておけ(こほん
いやはや非常にイイのですが、栞のテンションがさすがに突き抜けすぎててちょっと
苦しかったのでした。そこだけが惜しかったものです。
しかしこのノリといい、下着に対する半端でないこだわりといい、えっち表現といい――
- 0022 眠り姫に恋焦がれて (採点:8)
- いいですね、ええ。ひとつの長い恋に踏ん切りをつけて新しい幕開けに。
大丈夫、北川くん。失恋して3日で新しい恋を見つけた(どちらももちろん本気)人もいます。
ここに(え
がんばれー♪
子供時代の北川くんにはちょっとなんとなく抵抗がありました><
- 0039 バレンタインの空模様 (採点:9)
- あはは。面白かったです。ツッコミどころはたくさんありますが、気にせずに楽しんでおきました。
ただ、「hつ例」は……惜しかったです。ちょっとしたこと、なんですけどね
名雪が可愛かったです^^)/"
- 0041 ミラクル☆パワーの使い方 (採点:10)
- 素敵。いやもう素敵。大好きです。こーゆーの。
かなり笑わせていただきました。舞のコスチューム姿(佐祐理さんも)、誰か絵にしてくれないものでしょうか……(え
- 0042 手探りの旅人達 (採点:8)
- ラストの佐祐理さんが激しく可愛かったです。げふ。これで+5という勢いです。もぉ。
祐一くん、佐祐理さんの家庭の事情を理解できすぎかなという気はしました。あそこまで言える情報量は
なかったと思いますし、推測にしても
あとは3ページ目。祐一くんは感情的にでも、女の子にこういうこと言う子じゃないと思いたい、です……><
- 0044 三月の空 (採点:10)
- うーーーむ
あゆの”お父さん”の献身が泣けます。
結局あゆ本人にはその愛が知られることはなかったのね……と切ない気分になっていたところに、
服のエピソード。上手いです。ぐっ。
ただ、この形の結婚であったところで、あゆの名字が入院当時もずっと月宮だったことを考えると
このお父さんの名字も月宮になっているでしょうから、事故の時点で名乗らないということは
ありえないと考えるとやっぱり秋子さん、ピンときそうなものです。ですです。
あ、夫婦別姓なら大丈夫でしょうか。
- 0060 .79 (採点:9)
- 栞の怒り方が不条理だったので、少しだけ><
でも微笑ましくて素敵ですねー。ほえほえ。ラストもイイ感じです。ぶい。
- 0062 トリビアを聞きながら (採点:10)
- あー
なんかもぅめちゃくちゃで素敵でした。色々とツッコみたくなりましたがそんなことどうでもいいやと思うくらいのパワフルさにヤラれました。もう好きにしてっ
というわけで笑いました。最高です^^)/"
- 0083 恋は唐突に、急発進で (採点:10)
- やりすぎです >祐一くん&佐祐理さん
もっとやってください!(え
末永くお幸せに、ええもう。それはもう、もっともっとやっちゃってください。遠いところからじっと見つめさせていただきます。
ていうか大好きです。らぶー
それはもうテキストの前面から佐祐理さんへの愛がびしびし伝わってきてとっても気持ちいいです
ああもう、可愛いですねっ
- 0084 俺の学校は戦場だった? (採点:10)
- 素敵。素敵。ここまでされたらもぅ一生記憶に残る幸せかっぷるですにゃ♪
これくらい祝福されてみたいものです、ええ
とても素敵でした^^)/ めっさ面白かったですっ
- 0085 白いキャンバス (採点:3)
- 後日談としてはアリの話だと思いますが、涼子というキャラがKanonの世界にとってかなり
異質な感じがしました。シニカルにすぎるといいますか。
オリキャラが出る場合、そのキャラを好きになれるかどうかが非常に大きいですね……
>「良かった、あなたが憎くない、なんて言ったら殴り倒すところだった」
この一行で、ああダメ、ダメって感じでしたxx これがなかったら8点だったかもしれません……
それはそれとして、お菓子作りはお菓子作り(製菓)であって料理とは別ですよぅ><
(↑それが言いたかった)
- 0092 君と一夜を (採点:10)
- 笑い転げまくりました。面白すぎです、先生。
ルービックキューブと格闘する祐一くんがかっこよすぎです……(ほろり
まさかこの出来事がきっかけで彼が世界ルービックキューブ選手権(アンダー19)で金メダルを獲得するに至るとは誰も思わなかったことでしょう――
……美汐、萌え
- 0098 双故意〜ふたこい〜 (採点:10)
- 面白すぎです。面白すぎです。ええもう。よくここまでやってくれました。大好きです^^)b
上手い言葉が浮かびません。とにかくもう大好きです。抱いていいですか(やめれ
- 0099 Disenchant (採点:10)
- うぅん…
名雪、やりすぎでしょとか
真琴が対照的に大人すぎるなぁとか
思ったりもしましたが、それは得た人と得られなかった人で必然的につく差ということで納得です
名雪の行動についてはやっぱり色々とあるのですが、ラストがとても綺麗でしたし、
じーんときてしまったので、やっぱり好きなのです。
最後ははっぴーですよね、ええ♪
- 0100 二月一日の物語 (採点:10)
- …お見事、です
素敵過ぎて言葉を失ってしまいました
心に染みるってこういうことを言うんですね…参りました><
ありがとうございます。最高です。10点では足りないという人の気持ち、初めてわかりましたxx
何より過去ここまで素敵な秋子さんを見たことがありませんでした。母、ですね
名雪に香里、二人の今後をどこまでも応援したいものです。
素敵なお話、ありがとうございました
- 0103 世界の果てという名の雑貨店 (採点:8)
- 大好きなサウンドクリエイターのEaliaさん(=土屋 暁さん)という方がいらっしゃいます。
なんとなく、あの方の創りだす物語に似た幻想性を感じました。素敵でした^^)/
ただ、たくさんある比喩表現が冗長で読みづらかったな……と思います。
○村瀬香奈 さん
- 0001 虹の架け橋 (採点:6)
- はじめまして。
ストレート!
鬱展開の多い中清涼剤になりました。
ありがとうございました。
- 0002 ぜろぜろなゆちゃん〜凶悪兵器を破壊せよ!〜 (採点:1)
- はじめまして。
お話自体は楽しく読んだのですが、台本(脚本?)形式であるため評価不能という意味でこの点数で。台本ジャンルというくくりがあれば評価は別になりますのでお許し下さい。
ジャムオチは激しく指摘されるとは思いますのでコメントはなしです、はい。
- 0003 皐月の陽光、うららかに。 (採点:5)
- はじめまして。
えーと、なんとなくテーマはわかるのですが、いまいち歯車がかみ合っていない気がします。
オリキャラのひとしかり、北川くんしかり、祐一さんのツッコミしかり。
オリキャラのひとは名前を与える必要があったのかどうかにちょっと疑問です。
- 0004 届け、この想い (採点:6)
- はじめまして。
いーはなしですー。
素直にわたしは感動しました。じーん。
- 0006 MIND YOUR STEP! (採点:6)
- はじめまして。
あうっ!
お約束っ!
以上です。ごめんなさい。
- 0007 華音霊異記 (採点:3)
- はじめまして。
う、うーん。コメントに困るお話でした。
変化球を投げたかったのかもしれませんが、う、うーん。
設定マイナス1点、人物描写が違和感があるのでマイナス1点。
香里さんはどっちかというと非科学的なものを盲目的に拒否しそうなかんじではあります。
……がそんな香里さんが念じているのはギャップがあって笑ってしまいました。
でも笑うところじゃないんだろうなぁこの場面。
笑ってしまってごめんなさい(^^;
- 0009 やみつき (採点:6)
- はじめまして。
美汐さん可愛いポイント、1点加点です。
- 0010 雪もよう、ところによりノスタルジィ (採点:5)
- はじめまして。
文章は丁寧で、名雪さんには違和感はなかった――ゆーくん、だけはちょっとありましたが――
のですが、お話の端々にちょっとづつ無理のある感じがしてお話の中に入れませんでした。
従ってノスタルジックにもならなかったです。ごめんなさい。
真琴が名雪をお姉ちゃんと呼ぶイベントがあったのでしょうか。それともこの「真琴」は
あの「真琴」ではないのか。そのあたりとか少し説明して欲しかったなぁと思います。
- 0011 プレイアデス(Play-a-Death) (採点:4)
- はじめまして。
少し描写が足らないかなと思いました。
- 0012 思い出という名の道しるべ (採点:5)
- はじめまして。
気がついたこと。
行頭開けをしていただけるとよいかなと思います。
名雪さんの一人称は気をつけてください。点数には影響していません。
- 0014 キスで終わる物語 (採点:10)
- はじめまして。
あう。
10点進呈。
鬱展開なものが多いなかこういうストレートにキャラクタに愛をこめられると白旗あげるしかありません。書いてるひとは想像つきますがあってるかなぁ。外れたらハズカシイのでいいません。
- 0015 らんじぇりーらす (採点:10)
- はじめまして。
あまあま思考が可愛かったので10点あげます。
要らないといわれても押し付けます。
- 0016 sTrAwbErRy FiElDs fOreVeR (採点:5)
- はじめまして。
……随分アグレッシヴな作品でした。
次の方、解説お願いします。
はい、どうぞ。
- 0021 憂鬱な自殺者達の午後 (採点:5)
- はじめまして。
う、うーん……評価に困るお話でした。
祐一さんの、あるいは秋子さんの栞ちゃんに対する言葉は――あえてその言葉を放つにしても、
それが間違っていると言えないとしても、感情的にはどうもしっくりきません。
すべては「お芝居だった」というオチで無理やり納得はしてみましたが。
好きではありません。
しきしゃ(識者):物事に対して正しい判断をくだす力のある人。学識・見識のある人。
――だと思うのですが、冒頭の「識者」の意味合いがよくわかりません。これは秋子さん
のような人物のことを指してそう言っているのか、知己のものに知らせたというだけな
のか。ささいなことですけれども。
- 0022 眠り姫に恋焦がれて (採点:4)
- はじめまして。
う、ごめんなさい。北川くんの思考についていけませんでした。
北川くんとヒロインズのカップリングに偏見はないですが、この長さでこれではちょっとあんまりといえばあんまりです。
- 0023 今と出会うために時計は時を刻む (採点:5)
- はじめまして。
ファンタジーです。と思いました。
- 0024 SMALL TWO OF PIECES (採点:5)
- はじめまして。
痛かったです。以上。
- 0025 目くそ、鼻くそと共に散れ (採点:5)
- はじめまして。
コメディに突っ込むのは野暮というものです。
ノーコメント。
- 0026 ちょっとだけ大人になれるジャムの秘密 (採点:5)
- はじめまして。
ジャムネタは鬼門だとは思うのですが、それでも持ってきた書き手さんに拍手を。
何にも解決していないのはジャムネタならではですが。
終わり方は良かったです。ジャムつかなければもっと良かったです。
- 0027 雪の迷宮 (採点:4)
- はじめまして。
気がついたこと。
1行開けは読みづらいです。中黒使用は点数に影響していません。
- 0029 アナタに贈る小夜曲 (採点:5)
- はじめまして。
きがついたこと。
地の文でもう少し心情描写を増やせばもっと良くなるかもしれません。
1行開けは少し読みづらかったです。
- 0030 おくりもの (採点:5)
- はじめまして。
冒頭の会話がその、ちょっと、どうかなぁ、と思いました。
いえ、その、百合な話は好きなんですけど。
- 0033 めぐり、ひとひら。 (採点:6)
- はじめまして。
栞ちゃんの霊ネタは2例目ですがこっちのほうが好きです。
あっちはギャグ系ですがこっちはいいはなし系だからかな。
点数的には同じなんですが。
書いてるひとがなんとなくわかるのですが恥ずかしいのでやめておきます。
- 0034 白の世界に天使はいない (採点:8)
- 暗っ! 救い無っ!
……はう。
はじめまして。
選ばれなかった舞ED、でしょうか。
あゆEDでもないようですが。うーん。
それはともかく丁寧な描写でさゆりさんを描いていてよかったです。
よかった、というのは語弊があるのですが……冷徹な読者としては、という意味です。
感情に揺れる読者としては辛く悲しいお話でした。
- 0037 Perfect Boy (採点:4)
- はじめまして。
>変人でも何でも良い。
……よくないと思います。
気がついたこと。
一人称には気をつけてください。
北川さんのキャラクタ造詣に少し違和感がありました。尤も点数には影響していません。
書き手さんにとってそういうイメージならば読み手がどうこう言うことではないのですから。
- 0038 彼は友達 (採点:5)
- はじめまして。
まいさゆは難しいですね。と思いました。
- 0039 バレンタインの空模様 (採点:9)
- はじめまして。
通常オールキャラというのはいわゆるイメージが悪くとかくマイナスになりがちですが。
うわー、これはやられましたー。
すごく面白かったです。
各段落の「――は――」というのもすごくカッコよいです。
お話の脈絡とかそういうのは関係無いぐらい秀でたアイデアとセンテンスに9点を捧ぐ、
- 0041 ミラクル☆パワーの使い方 (採点:6)
- はじめまして。
……えー。
…………まー。
………………そのー。
いやこれ使うの3回目ですが。
妙なノリに巻きこまれて全部読んでしましたよ……
そこはかとなく敗北感が……
というわけで1点進呈です……。
- 0043 幼いあの日に見た夢は (採点:8)
- はじめまして。
ううっ……奇麗です。文章が流れるようで、合間のモノローグや描写もすごくセンスがよいです。
さくさくと読めました。
こういう穏やかな香里さん(とはいってもイタタですが)もまた、よいですね。
しかし短編の香里さんとは違った香里さんが何人も何人も出てきて、こう打ちのめされるよーな気分です。
- 0045 応援できない大熱戦 (採点:5)
- はじめまして。
フルメタルパニックはお好きですか?
それはともかく。
きがついたこと。
一人称がイロイロ間違っています。マイナス1点……なのですが、内容が面白かったので
相殺です。
- 0046 二人、幸せな日々を (採点:4)
- はじめまして。
……えーと?
あゆEd後なのです……よね?
なのに再び消えるとかよくわかりません。読み取り能力が足らないのかな。
心情も何が言いたいのかすこしわかりません。ごめんなさい。
雰囲気はいいのに勿体無いです。この長さですし。
- 0048 どっぺる (採点:6)
- はじめまして。
……こんなのばっかですかっ!(誉め言葉)。
笑ってしまいましたのでプラス1点加点です……。
- 0049 スティル・イン・ラヴ (採点:5)
- はじめまして。
祐一さんがちょっと無遠慮すぎるかなー。
ちょーっとばかし悲しみが薄いというか……そんな感じが。
あと不倫かなと軽く言っちゃうのもすこしこう、ええと、違和感があります。
- 0050 怨みます (採点:6)
- はじめまして。
……えー。
…………まー。
………………そのー。
ごめんなさい。
イロイロな意味でごめんなさい。
この通り謝りますのでうらまないで下さい。
謝意をこめてプラス1点。
- 0051 受精卵 (採点:5)
- はじめまして。
怖っ、怖いですっ。
へヴィ過ぎて何も言えません。
- 0053 ハル (採点:10)
- はじめまして。
10点。
文句無く10点。
わたしが美汐さん好きで、あゆちゃん好きだというのを割り引いても10点。
美汐さんの後ろ向きになりつつも、どこかひとと触れ合いたいというベクトルと、
あゆちゃんの表面上には出ない強さと孤独というベクトル。
意外だと一般的には思われる組み合わせをきっちりとあわせたところ。
美汐さんが自分の孤独に気がつく場面の擬音。
同じようなものをテーマにしたらきっと同じようなものを書くかもしれない。
けれど先に形にして読ませた書き手さんの勝利です。
どうかこの世界と雰囲気を大事にされますよう願って止みません。
- 0054 それだけで、なにもいらない (採点:5)
- はじめまして。
今回は香里さんの話、というよりは祐一さんと香里さんというお話を書くためか、栞さんが……状態のお話が多い気がしてきました。これで何本目かな。勿論それは作者さんには関係無くわたしもあんまりひとのことはいえませんが。
本題に戻ります。
落ち着いた文体で奇麗にプロットをまとめてある印象でした。
夢で栞さんと会話というのは香里さんの逃げなのかもしれません。
ふとそんなことを思いました。
- 0055 少年エスパー 北川! (採点:5)
- はじめまして。
よくわからない読後感でした。
きがついたこと。
1行開けはちょっと読みづらいです。
- 0056 オリオン (採点:6)
- はじめまして。
……えーーーーっ?!
な、名雪シナリオじゃないんですかっ!
こ、ここまで引きこんでおいてっ!?
そ、それはあんまりです……
という初読の感想はおいておきまして、閑話休題。
祐一さんは栞「ちゃん」とはいわないきがしますが。
それがまるで別人みたいで。とってつけたみたいで、少し、好きになれませんでした。
それがなかったら……プラス1点、でした。
- 0057 好きと言って欲しいだけ (採点:6)
- はじめまして。
よいはなしでしたー。
- 0059 お菓子作りって楽しいですよねっ (採点:5)
- はじめまして。
あえてジャムネタに挑戦する書き手さんにプロージット。
その心意気やよし、減点無しですふぁいとふぁいとっ!
- 0060 .79 (採点:5)
- はじめまして。
ラブコメというよりはラブラブですね。
栞さんの思考が少し乱暴な気もしましたが、怒っているときはそんなものかもしれません。
- 0061 溶けよ、春の涙 (採点:5)
- はじめまして。
祐一さん、よかったですねぇと思いました。
- 0062 トリビアを聞きながら (採点:6)
- はじめまして。
……えー。
…………まー。
………………そのー。
あ、コレは2回目なのですが――それはまぁともかくとして。
すみません、笑ってしまったのでプラス1点です。
あぁぁぁ、ごめんなさい北川くん。わかっているのですわかっているのですよーっ。
ちょっと違うよこれ。って。でも笑ってしまいました。
ごめんなさい。
- 0063 『After School』 (採点:6)
- はじめまして。
……北川さんの愚直なバカさ加減(誉めてます)に1点。
あと一人称は「オレ」でお願い致します。点数には影響していません。
- 0064 13月になれば君に贈りたいものがあるんだ。 (採点:6)
- はじめまして。
スガシカオっぽいです。スガシカオは好きですか?
わたしは好きです。
関係無かったらスミマセン。
- 0066 『回転演舞』 (採点:4)
- はじめまして。
……笑っていいのか泣いていいのかわかりません。
あらすじを読まされている感じがしたのでえーと、たすく先輩?のはなしはずばーっと
切って二人の子供の話でまとめるとよかったのかもしれません。
お話自体がソープドラマのようでそこらあたりも改善の余地があるかもしれません。
というか二股はいけないと思います。
それで納得する二人も二人ですがちょっと都合が良すぎるかもしれません。
- 0069 はっぴ〜・はっぴ〜・くりすます (採点:5)
- はじめまして。
finとあって次のページなのでなにかあると思いましたが……うーん、これは間違えたのかな。
そんなかんじもしなくもないです。違ってたらごめんなさい。
気がついたこと。
「台詞。」という形は、現在の学校の作文の時に教えられているフォーマットらしいのですが、少し違和感はあります。点数には影響していません。
- 0070 recollections birthday (採点:5)
- はじめまして。
あなたのお話が最後でした。
あの歌は卒業式のときに歌った気がします。
最後ということもあってしんみりできました。
ありがとうございました。
- 0071 笑顔。 (採点:5)
- はじめまして。
少しついていくのが大変でした。
kanonが扱っているテーマに深く迫ってみた、あるいは書き手のkanonから想起されたテーマを書いてみた、という印象をうけましたが。後者のほうが強いかな。これが「kanonであるかどうか」の回答は他の誰かに任せたい気分です。
- 0072 パーフェクション − Perfection (採点:9)
- はじめまして。
あーとても上手な文章です。さらっと読めてすぐ文意が頭に入ってくるのはなかなかお目にかか
れません。本当なら10点つけたいのですが、ただ栞ちゃんが少し違和感があるというか――もう
少し可愛げがあるというかそういう口調がわたしのイメージなので、そことの違和感が解決され
なかったのでマイナス1点です。ごめんなさい。
- 0074 幸せを掴んだ男 (採点:4)
- はじめまして。
イロイロな意味で笑えないのでマイナス1点。
他の感想人さんたちが怒ったり指摘する点はノーコメントで。
- 0076 遺書 (採点:7)
- はじめまして。
誰だかなんとなく書いた方がわかるようなわからないような。
でも、お話はとても良かったです。
- 0078 ガラス/ラフ・メイカー (採点:5)
- はじめまして。
難解でした。
うー、頭使った。
- 0079 A TAIR 〜 真実の空に還る時 〜 (採点:5)
- はじめまして。
ごめんなさい。何を伝えたいのか、ということが少しわかりづらいというかわかりませんでした。
断片的にはわかるのですが――結局何がいいたのかわからないのはオリジナルっぽいからなのか、kanonの枠で考えようとしているわたしが悪いのか。ちょっと判別つきません。
- 0080 友情 (採点:4)
- はじめまして。
わかります。わかるんですが、こういうことってよくあるんですが……
ご愁傷様です……皆様突っ込むと思うので「のれる」って読んだよ、と言っておきます。
点数には影響していません。
内容がちょっと薄い気がしたのでマイナス一点です。
- 0081 天使の一片 (採点:4)
- はじめまして。
……「だおー」は止めましょう「だおー」は。
いえ、「うにゅ」も同じでしょうといわれたらそうなんですけども。
名雪とデート中あゆのことをひたすら考える祐一さんというのもちょっとヒドイ気がします。
書きたいことはわかるのですが、少々量と質が足らないようです。
ダッシュについてですが「――」をつかうと良いと思います。
わたしは「mm」とか普段打ち様子が無いものをIME(FEP)に登録して「――」を出してい
ますからもしよければそういうのを利用してみてください。
- 0082 天星小輪 star ferry (採点:5)
- はじめまして。
BGMは桜さんの歌でしょうか?
- 0083 恋は唐突に、急発進で (採点:5)
- はじめまして。
ごちそうさまでした。
- 0084 俺の学校は戦場だった? (採点:4)
- はじめまして。
ごめんなさい、笑えなかったのでマイナス1点です。
でもギャグジャンルで登録される方は尊敬致します。
これからも頑張ってください。
- 0085 白いキャンバス (採点:5)
- はじめまして。
……うん、そうだよね。
好きな男性の昔のこと。過去のこと。知った上でそれでも今の自分が価値有るものだと判断する。
昔は昔。今は今。
そう判断する彼女はとても強い。
そうやって理解は出来てもどこかお話に納得できない。
「現実なんてそんなものだよ」と言われるのは少し辛い。
それはわたしが弱い人間のせいかもしれない。こういうひとにはわたしはなれないしなりたくない。
……と、ここまで書いてきて「書いた人」はひょっとして女性の立場で甘やかな”くだらない”幻想
や過去に囚われがち、または囚われている男性を皮肉っているのかな、と思いついたとき、すっとも
やもやが消えて、反感もなくなりました。
まぁ、そうだろうなぁ、という同意みたいなもの。
勿論kanonでこれをやる必要があるのかという疑問はちょこっとだけあるけれど。
失礼な推測ですが間違っていたらごめんなさい。
- 0086 good-bye, darling -- a family (採点:2)
- はじめまして。
あ、あの、そのですね、ごめんなさいっ。
秋子さんが傭兵とか暗殺者とか○×流継承者とか、そういうの、ダメなんです。
好みだけでつけるのはやらないようにしようという方針で感想をつけていたのですが――
とにかくダメなのでごめんなさい。
設定マイナス1点、人物にイロイロ無理がありすぎたと思うのでマイナス2点。
いっそギャグなら……とか思いますが、まじめに書かれたのでしょうからまじめに感想
を書きますと、ハードボイルドを名乗るならば銃の詳細や、ガンアクションをもっと仔
細に書くなど濃密にされたらどうでしょうか。これでは記号として銃もたせてみました
的にとられてしまいます。銃については詳しい知識がないのでこれ以上書けませんが、
それは他の詳しい方にお任せしようかと思います。
- 0087 ふたつ (採点:5)
- はじめまして。
SFだ。
豊かに紡がれるイメージ。
これがkanonであるのかというのはとりあえずおいておいて。
豊かなイメージを持つ書き手さんはすごいと思います。
それはとても素直な賞賛の気持ちです。
- 0088 春に降る雪 (採点:7)
- はじめまして。
出だしのあたりの部分。とても良かったです。そこだけでプラス1点。
あとは流れと構成にプラス1点。
登場人物が多いせいか、伝えたいことが散漫になっている気がします。
- 0090 真冬の蠍 (採点:5)
- はじめまして。
うわー。
タチが悪い香里さんですね。
だから蠍なんでしょうか。
- 0091 七月八日、晴れ (採点:6)
- はじめまして。
うっ。
途中まではすごく面白かったのに。後半からちょっとさめてしまいました。
祐一さんとまこみしコンビの会話がすごくいいかんじなのに勿体無いです。
前半そのままでまとめてくださったら+3点です。
逆に後半で-3点というわけなのですが。
- 0092 君と一夜を (採点:5)
- はじめまして。
冒頭を見てすぐ評価を飛ばして1点つけるところでした。
そうしなくてよかったです。
ギャグとしてはちょっと面白くなかったかなぁ。
マ@リみてとかのあたりも少し興ざめかもしれません。
文章には問題ないので、この点数で。
- 0093 人間になりたい (採点:5)
- はじめまして。
よくある過去遡及ものだと思っていましたが、真琴に過去体験をみせるだけというのが
良いアイデアだなと思いました。いささか魔法使いが唐突ではありましたが。
- 0094 Prelude Kanon (採点:5)
- はじめまして。
いーはなしです。いーはなしなんですが……
父親不在という強いイメージがあるために、こういうおとーさんはちょっと、と思ってしまうかもしれません。
それでもいーはなしでしたー。
- 0095 『一月 某日』 (採点:5)
- はじめまして。
幕間劇――というよりは幕が上がる前ということでいいのかな。
会話中心のスタイルは好感が持てたのですがお話的には普通でした。
- 0096 黄金の日々に、さよならを (採点:7)
- はじめまして。
よくまとめられたビフォアストーリーだと思いました。のでプラス1点。
どことなくセンテンス、例えば言いまわしや単語の使い方などに好感を覚えたのでプラス1点です。
自分と似たタイプかなと思うのは失礼かもですが好感覚えた源はそこのようなきがします。
- 0097 告白 (採点:5)
- はじめまして。
えーと、うーんと、そのー、本編をリアル寄りに解釈した、ということ、なのでしょうか。
御伽噺を否定したかった?
それとも本編の解釈を示したかった?
どちらかであるならば、書いた動機をご教示願えれば幸いです。
- 0098 双故意〜ふたこい〜 (採点:9)
- はじめまして。
アハハハ。
……くすくす笑ってしまったのでぎゅーんと加点です。
イロイロツッコミは多いのですが、ギャグジャンルですからね。
笑ってしまった段階でわたしのまけです。
- 0100 二月一日の物語 (採点:8)
- はじめまして。
どこか淡々と語られる描写。素っ気も無く味も無い。
まるで疲れた人間の独白を聞いているみたい。
でも、すんなりと読みこめるお話を書ける作者さんに敬意を表して、8点を捧げます。
- 0101 君の瞳にシャイニング延髄斬り (採点:5)
- はじめまして。
男の子ってタイヘン。
- 0104 幸せの玩具 (採点:6)
- 怖っ! 怖いですっ!
さっきも怖かったのですがもっと怖いですっ!
……ポン酢しょうゆのあるうちさ、などと書こうとした気持ちは途中ですっ飛ばされてしまいました。
ごめんなさい。
○知 さん
- 0050 怨みます (採点:1)
- 捻りが無いので正直笑えない
- 0074 幸せを掴んだ男 (採点:9)
- 全体的に散漫としているきらいはありますが、話自体は面白かったです。
○竹仙人 さん
- 0001 虹の架け橋 (採点:5)
- ……うぅん、退屈。
序盤と終盤の、あゆとの虹云々と、中盤の学校云々との関連性が乏しいような気がします。あるにはあるけど、無理やりっぽいというか、こじつけっぽいというか……場繋ぎ感がぷんぷんと。
中篇じゃなくて、書きたいところだけを絞ったシーン向けの話なんじゃないかなあ、と。最後とかは綺麗だと思ったので……うーむ。
- 0002 ぜろぜろなゆちゃん〜凶悪兵器を破壊せよ!〜 (採点:4)
- そのアグレッシヴな精神に◎。
ただ惜しいのは、オチが丸見えだったって事で……ガラス張りのラブホほど丸見えでした。
しかし、よくも書いたなあ、台詞ばっかりでここまでw
- 0003 皐月の陽光、うららかに。 (採点:8)
- なんなんだ、あのクソ真面目なタイトルはw と読み終えて真っ先に思いマシタ。
変態仮面は心の師匠、ボン坂の徳大寺は目標です。
にしても、抜き打ちの持ち検でエロビデオ……懐かしいシチュだ。
とりあえず、顔写真つきで貼り出されるにしても平気面、むしろ誇って欲しかったかも。
エロビデオを学校に持ってくる? そんなの、男子の八割が経験済みだぜ!
貧乏学生にはエロビの使い回しがどれ程ありがたい事か……
友人と貸し借りをするにあたって、最も適した交換場所が学校なのですよ! だって友達の家遠いし……というか、学校でエロビ持ってても見るワケないし、家で見るに決まってるだろ! そんくらい分かれ! 生徒会め!
……などとつらつらと。
個人的には、美歌にエロビを思いっきり見せ付けてやりたかったんですがw それでも平静で居そうw
面白かったです。ちきしょー。
- 0005 あの素晴らしい愛をもう一度……いや、マジで。お願い。俺んトコだけでもいーから! (採点:10)
- なんなんだ。
なんなんだ、このダントツにアホなびゅーちほー話は!
1か10以外有り得ん!!
というわけで、満点献上。
ライフって素晴らしいですよね。
どうにかこうにか成るように成るさ。
成る……成。
不覚にもラストでグッときちゃって、いやはや、もう。
- 0006 MIND YOUR STEP! (採点:5)
- 文章はこなれてて読みやすいし、足場も固められていると思うんですが、いかんせん話そのものが枠に嵌りすぎていて、そこが残念でした。たやすく展開が読めてしまうし、どこかで見た機微ばかりが連続するので、読んでいて面白味に欠けます。
- 0008 残り灯 (採点:4)
- 救い無ェw
あのオプションは何なんだろうw
最後にチープな方向に逃げなかったのは好印象でしたが、でも話自体が、力技が過ぎるのはどうなのかな、という。
……しかし栞は惚れっぽいなぁw
- 0010 雪もよう、ところによりノスタルジィ (採点:5)
- 分からない……名雪が分からないよ……
あんまり望郷心は感じなかったです。
メガネか……
- 0014 キスで終わる物語 (採点:5)
- 文化祭ネタかぶったーーーーーっ!
でも、かぶったの、それだけw
御見逸れしやした。
遠慮なく入賞したってください。
……ただ自分、この手の話って苦手なんです。完成度が高いからなおさら。
微妙な関係の二人を見ていて楽しめたけれど、やっぱり同時にどす黒い感情も湧いてくるという。冒頭では握り飯を粉砕しそうになりましたw
しっかし……超王道ですな!(王道でも突き詰めれば王道を越えるという意。自分でもワケ分かりませんが)
ところでうつくしまは、全然そんなことないですょ? あちこち汚いしw などと言って逃げ。
- 0016 sTrAwbErRy FiElDs fOreVeR (採点:10)
- こんなパンクロックでファンキーなSS、エアーさんしか書けませんてw
つか、ここ、Kanonといういちゲームの創作小説を発表する場なんですけど!w(Kanonじゃない、という意ではなくて)
頭にガンガン響きました。
感受性が乏しくて抽象的にしか捉えられないから、煩わしいという事はありませんでしたが。
眠気が覚めて、一気に読みきっちゃいました。
満点つける理由なんて、それだけで充分過ぎる。
- 0017 ホロニック・パス (採点:6)
- 無理は見受けられますけど、気にしては楽しめないので気にしない。いや、門外漢だからですが。
のっけから気障な台詞が飛び出したのでウィンドウ閉じようかと思いましたが、そういう話ではなかったので一安心。あーびっくりしたw
もっとスケールの小さい話が好き……というか、明らかに、あざといほどに狙いを定めた話が好きになれないんですけど、たまにはいいかも。
- 0018 片翼の天使 (採点:3)
- 結局、どういう繋がりの二人だったんでせう。
……同一人物って事でいいのかな。過去話もまるきり一緒だし……にしては、二人いるのはなんでだ。
抽象的すぎて分かりませんでした。解釈する気力がなかったのもありますがw
- 0020 花火は空に、君は地上に (採点:7)
- すぐ分かったw
何より、酔っ払った香里が可愛かったんですが、どうすればいいんだ。
多少趣味入ってるものの、全体的にムラなく仕上がってると思います。祐一サイドと香里サイドに焦点をばらけさせる事で容量を稼いだのかなw どっちかって言うと香里サイドのが良かった
減点する理由はないし、試み成功といったところじゃないでしょうか。うーん、いい話。
- 0022 眠り姫に恋焦がれて (採点:8)
- いいなぁ、これは好きだ。好きだ。好きになってまった。
懇々と語られていくうちにシンクロしてしまって、気付いたら名雪を好きになってましたw
こういう自制が利いている話は、速度に乗りやすくて置いてけぼりになる事がないから、好きです。
うーん、面白かった。
- 0024 SMALL TWO OF PIECES (採点:6)
- うーん。……しっくりこない。
一体どこの世界の高校3年生だよ、というのが第一印象ですがw 狂気がアダルトすぎる。
名雪も香里も、少しズレてる……というより、性格付けがされてますね。原作では語られなかった黒い部分が。ただ、その理由付けがなされてないのでイマイチ飲み込めなかったです。香里が前提的に心に黒い部分を持っている……それはそれで構わないのですが、自覚しているところに違和感を覚えました。
>それ程の混沌と、黒さを抱え込んでいるのだ。
の文とか。ここで説明しちゃってるから、後の狂気に当てられても「あー、なるほどね」しか感じないという。それにしても、何であんなに激情を発散させたんだろう……?
名雪に狂気も似合いますが、あの独占欲の強さはちょっと。なんだろ、名雪って盲目的になるような性格ではないと思うんですが、あれはあれでいい子なのでいいかw
- 0028 炉辺に腰掛けて、 (採点:10)
- この作品が一位になったら面白いのにw
にっけるさんっぽい匂いが……違ったらごめんなさい。
細かい事は抜きに。
純粋に、いち小説として楽しめました。兎にも角にもセンシティブ。
北川潤というフィールドが、これまた不思議な空気を形成していて。一人旅の途中に訪れたどっか遠くの街の古道具屋で、ふと感傷に浸ってしまった時みたい。……ワケ分かりませんがw
- 0029 アナタに贈る小夜曲 (採点:3)
- でも返事は貰えないw
- 0030 おくりもの (採点:2)
- 下品でした。
というか、この展開で何でギャグなんて混ぜるんだw 話自体はそれほど悪いわけじゃないのに、使い古されたギャグが混じっているせいで質ががた落ちしちゃってます。
どのような計算だったのか定かではありませんが。
- 0032 metaphysical (採点:5)
- 言いたかったことは奇跡くんだり……かしら。低い山が一つあるだけの緩やかな話でしたが、それだけだとどうにも消化不良……じゃなくて、食い足りない。
削って短編にするか、さもなくば倍くらい書いても良かったと思うのですが。
地の文をもちっと単語レヴェルで噛み砕いてくださると読みやすいかも。祐一の思考なんだから、もっと柔らかい表現しましょうよw
シリアスな部分以外は面白かったです。
- 0034 白の世界に天使はいない (採点:6)
- ひとつのパターン。
……が、それ自体が目的なのか、それとも別の何かなのか、判然としませんでした。
あー、祐一が関わらなかったらこうなっちゃうんだなあ……でもそれだけ? みたいな。
ラストは秀逸で、特に余韻を残す最後の一文なんか巧い。それだけに、読み取れてない何かがあるんではないかと疑ってしまうのですが、残念ながら自分には分からないようです。
- 0036 さよならの嘘 (採点:9)
- やばい、凄く好き。
文章の巧さは元より、台詞回しのセンスときたら、他の作品と一線を画してます。凄く生き生きとしていて、格好良くて、もうセンスだだ漏れ状態ですかw
あー、好きだあ。
- 0037 Perfect Boy (採点:5)
- 不器用な人間関係を描いた話はなかなか好きなんですけど、作品自体まで不器用な仕上がりになってしまっているのはちょっとw
北川に感情移入ができるか、反感を持ってしまうか、ほとんど博打とも言えるキャラクターでしたが、俺は5:5でした。なんていうか、それほど魅力的じゃないんですよね。作中における北川本来の性格から、武器になるところがあらかた捨てられて書いてあるので。自己憐憫臭を出しすぎているはちょっとマイナス材料かもしれません。
- 0039 バレンタインの空模様 (採点:4)
- ……なんで全員なんだw
一人か二人に絞ったほうがウケは取れたと思うのですが、いやはや。
たらし野郎が鼻につきました。
と、こんな意見を避けるためにも。
これって全員で競ってたんでしょか。
とりあえず、あゆおめでとう、と添えておきますかw
- 0040 sin (採点:6)
- ……なんだろう。使い古された言葉や、いつまでもうだうだ悩む、間違いなくどこかで見た状態の登場人物……雑ではあるんですけど、それでもどこか響いてくる何かがあって嫌いになれません。
端々に気の利いたセンテンスがあって、良かったです。
- 0041 ミラクル☆パワーの使い方 (採点:5)
- ええ話ではないですかー。はーとふるで。
……べたべたふぁんたじっくなヒーロー、ちょっと本能的に拒絶してしまいますが。この年になってお子様向けアニメを正視出来ない心理です。
- 0043 幼いあの日に見た夢は (採点:9)
- ……上手い。一にも二にも香里の心理描写が秀逸で、それだけでもう最高w
表現がいちいち的を射ていて、読み進めるにつれてシンクロ率が高まります。原作の地下を突き進んで、一気に地上に現れた。そんな印象です。
堪能させていただきました。
- 0046 二人、幸せな日々を (採点:5)
- え? ん? あゆってまだ生霊? ナマなのか霊なのか微妙な生霊?
そうすると、話そのものが結局なんだったんだっていう事態に!
大円団を迎えたほのぼの話のフリをして、これから始まるであろうハードシリアスな展開の示唆。……ちょっと味気なさすぎかも。
いや、このままあゆが隠し通せば何事もなく流れていくんでしょうけど!
あゆが祐一を殺しに走りそうな予感がしたのは俺だけかなw
- 0048 どっぺる (採点:7)
- ムラなくソツなくしっかりと、読みやすく。今回のギャグ系統ってみんな足場固まってるなあw いや、豊作豊作っ。
全体的に自制が利いていて好感触でした。不必要にぶっ飛んだキャラも居ないし、破天荒な部分もありますが、それが武器になってますね。きっちり展開を進めながらも所々で小ネタを仕込む技はお見事です。キャラ同士の掛け合いも、個性が出てでグッ。
面白かったです。
- 0050 怨みます (採点:4)
- 良いところはかなり好きで、悪いところがとことん嫌いだったーっ。
なんて微妙なんだw
良いところは、リズム感がバッチリで、ぐいぐい牽引されてしまうという点。ストレスを感じさせないテンポはとても読み心地が良かったです。
悪いところは、栞のキャラクター。頼むからさっさと成仏してくれw
どのような理念に基づいた行動にしても、やってる事がいちいち黒くてムカついて、読んでてずっとムカつきっぱなしでした。
きちんと纏まってて粗も少ない良作だと思いますが、この栞を受け入れられるか否かで楽しめるかどうかが真っ二つになりそうだw
- 0051 受精卵 (採点:6)
- 待て。
ひとまず待ってみよう。
……。
おいこら北川、何をしたw
己の命を賭して、香里の道を正そうとしたのね……でも逃げちゃいけないよ。
さァてこの後、どうなるのかな! うはぁ、楽しみや……
- 0053 ハル (採点:8)
- いい話でした。
腰を据えた文体がしっかりと土台を固めていて、読んでいてひっかかるところが無く、また会話文ではあゆと美汐の両面性を見事に描けていたと思います。そしていまさら文芸部に入りたくなったw 雰囲気っていいなぁ。
あ、一つだけ。美汐が三年で祐一が卒業しているとすると、あゆは18歳のような。
- 0054 それだけで、なにもいらない (採点:3)
- うーん……
ぶっちゃけ、立ち直る過程だけをつらつら描かれてもあんまり面白くないという。
30キロバイトかけて過去と未来……人の生き死に云々を集中的に語られても、読む方としてはかなり疲れます。やたらくどいのに、上っ面だけな印象が強い、説得力に欠ける、作者の言葉に力が感じられない、等々……言い方は色々ですが、たぶん、作者がごまかしごまかし書いているのか、言葉面をなぞっただけで本質に迫る部分が感じられないという。どうせならもっと巧妙にハッタリ織り込んで下さいw
この手の話は、一人称で書いた方がよっぽど読者に直撃しやすいよなあと思うわけですが……この形式を貫くなら、もっと現在の祐一と香里を描かないといけないような気がします。作者の中だけで話が進行しちゃってる感が強くて、ちょっと。
- 0055 少年エスパー 北川! (採点:6)
- 駆け抜けてくれたw
摂理を捻じ曲げる話は好きじゃないんですけど、シリアス半分コメディ半分で突っ走ってくれたので、勢いに乗らせていただきました。
きちんと纏まっているのが凄いっス。
- 0056 オリオン (採点:6)
- 祐一……なんでそんなにも献身的なんだw あんな理由で付き合ってるなんて、栞からすると衝撃の事実ですね。つか、すぐにでも知らせてやりたいw どんな壊れ方するだろw
最後を見た限り、祐一は名雪のことを好き……なのかな? にしては、配慮がないような……。でもまあ、男は背中で語れともいいますし、あれはあれでいいのかも。
- 0057 好きと言って欲しいだけ (採点:6)
- これは初めて見るパターンかも。ただ数を読んでないだけですがw
本編再構築モノとしては堂に入っていたのではないでしょうか。オリジナリティ溢れる話を求めている身としては題材そのものに拒否反応が出てしまいますが、それでも、こぢんまりとした良い作品だったと思います。
- 0059 お菓子作りって楽しいですよねっ (採点:2)
- ……って、ホントに犯し作るだけかよっ! いやお菓子ね、お菓子。
うーうむ、なんか、キャラ達はドタバタしてて楽しそうだったんですけど、読んでる側としては傍観者的な立ち位置なわけで……傍から見ててもあんまり楽しくない、というか逆ですらあります。
この話を楽しむとしたら、どこを楽しめばいいのかな……読者を楽しませようって意識が伝わってこないのは、気のせいだといいのですが。
- 0060 .79 (採点:8)
- 心理描写上手いっすねー。ああ駄目だ、オーソドックスながらも手抜きはなく、心温まる中身に小洒落た装丁。食すには最適ですね。
そしてタイトルが好きw
うーん、やっぱり上手いなあ。
- 0061 溶けよ、春の涙 (採点:2)
- 目新しいものが何もないのは、読んでいてとても退屈です。
- 0062 トリビアを聞きながら (採点:6)
- ときめきは必要だぜ。
そして喜多方ラーメンは美味いぜ!
……ラーメン食いたくなってきました。どうしてくれよう。
ちなみにお勧めのラーメン店ってあります? 地元で良いのでー。
- 0063 『After School』 (採点:6)
- えらく共感できて、だからのめりこんでしまった。北川、分かるぞ、そのキモチ! ダメ人間!
ダメだってダメなりに生きているのさっ。
- 0064 13月になれば君に贈りたいものがあるんだ。 (採点:8)
- 4回読んで、はじめは5点だった点数もうなぎ上り、だんだんと霧は晴れてきたけれど、まだ濃霧警報w
何とか解説を見る前に解読したかったんですが、自分には限界のようです。も、ダメ……あの時っていつだ、君って誰の事だー。誰をあてはめてもしっくりこない……あゆかなあ。武井の彼女かなあ。
脳みそ死んだ……でも面白かったです。
- 0066 『回転演舞』 (採点:1)
- 両手に花で始まり両手に花で終わる、なんともステキさ炸裂な構成に、ご都合主義なんて言葉をとっくに超越したかのような、最後の凄まじい展開。どうしてくれよう、この心の痛み!
あの祐一二号さんは、一体何者なんでしょうか! とても気になってしまって、今夜眠れそうにありません。
- 0067 恋人達へのポートレイト (採点:6)
- 前半から中盤にかけては、気分が乗らなくて割とだるだるしながら読んでたんですが、後半で引き込まれました。うーん、いい話だ。
紙面の見栄えも良いし、キチンと組み立てられているので、苦言を呈すような箇所は今のところ見つからないです。ただ、起伏に富む話が好きなので……という事で。いえ、こういう味も好きですけどw
- 0069 はっぴ〜・はっぴ〜・くりすます (採点:8)
- 拙さが逆に雰囲気作りに一役買った一品。
素直じゃない二人の素直じゃない物語。
オーソドックスながらも丁寧な心情描写が効いて、十分に楽しめました。
真琴の事喜ばせてやれよ、祐一w
- 0071 笑顔。 (採点:5)
- 興味深い話でしたが、読むのが苦痛でしたw ムズカしすぎて。
しかし、いい捉え方しますね。なるほどなあ。
- 0072 パーフェクション − Perfection (採点:8)
- うむう、ラストがちょっと謎でしたが、考えるとそれほど不思議でもないのかな、と思ったり。
懇々と語られていく物語の一字一句がスッと胸に染み込んできて、読んでいて清々しかったです。地に足のついた文章が好みで、何より大人になった栞がまたw 敬語使わないのもいいですな。
解釈しきれない部分もありましたが、全体的に楽しめました。
- 0073 心、ひらいて (採点:5)
- いい話なんですけど、一番の山場でかなり醒めてしまいました。
あそこでおいコー(四巻)かよw
台詞だけは借り物にして欲しくないなぁ……オリジナルだったらごめんなさいですが。
……うぅん、駄目だ、疑念が晴れない。
でもいい話でした。うん。
- 0074 幸せを掴んだ男 (採点:7)
- こんな分かりづらい作中作が今まであっただろうかw その後も作中作だったりするのか、と思ってしまうほど文体変わってないんだもんw
……念のため確認しますが、「…これは何だ?」の前まで、冒頭から全部北川が書いた小説、って事でいいんですよね? 名雪の台詞などから判断するに、間違ってないのを祈ります。
前半ずっと祐一だと思って読んでたら北川だったり、石橋との馴れ初め云々がちょいと気にかかったりもしましたが、後半で全部覆されましたw なるほ、北川の書いたモノだったのね。
単純なので、ころっと騙されてしまいました。いや、こうやってさっくり楽しめるんだから、単純なのも悪くないw
やられました。
- 0078 ガラス/ラフ・メイカー (採点:6)
- どきりゃぁぁ!
あのキレっぷりで、久瀬が大好きにw
頑張れ、硝子職人のタマゴ!
- 0080 友情 (採点:1)
- ありがとう……作者さん。
他の作品を映えさせてくれて。
- 0083 恋は唐突に、急発進で (採点:1)
- はい先生、ひとつ質問。
>実際、目の前でベタベタラブラブバカップルが教室にいたら、蹴りたい衝動に駆られていても仕方がないと思っていたのだから。
それを知っていて、なおかつこういう話を投げてくるのはなぜなんだ……
……あー、蹴りたい。おもむろに蹴りたい。
- 0084 俺の学校は戦場だった? (採点:6)
- ギャグはギャグでも、展開型ですな。まんまとしてやられましたw
夢オチなんかなー、ヤだなー、とかぶーたれつつ読んでたら、なんだとぅっ、とw
告白までの持っていき方が少々強引かもですが、なんのその。そのくらい勢いないとね!
冒頭で不条理さを期待した分だけいくぶん肩透かし感覚ですが、これはこれで味があって、○、でした。
- 0085 白いキャンバス (採点:5)
- うーぅむ。文章自体はこなれていて読みやすかったんですけど、話がなんとも、内容がありそうでそれほどあるわけでもない、という。
涼子というフィルターを通して祐一を取り巻く環境を書きたかったのか、それとも涼子自体を書きたかったのか。栞は良かったんですけど、あゆのアレはどうだろう。いっそベンチの記憶とかにしてしまえば(何
総じて、主題がぼやけてるか、もしくは薄いような印象でした。
うーうむ。
とりあえず動画はいいですょ。無料動画が特に。
集めだしたら止まらなくなるのでちうい。
- 0088 春に降る雪 (採点:7)
- 読み手にやや不親切なパーツの並べ方でしたが、腹に入れてしまえば一緒w なんとなく読み始めたんですが、次第に引き込まれていきました。男キャラを一切排して組み立てた話もなかなかどうして。というか絡む要素がありませんねw
読ませられました。
- 0091 七月八日、晴れ (採点:3)
- 前半は良かったのに、後半の怒涛すぎる展開と、その上を行く空行ラッシュで萎え萎え。三文寸劇よろしくぶっ飛びすぎの展開は嫌いじゃないですが、台詞回しも伴ってくれれば、と。
自制して書けば化けそうな作品なだけに、残念でした。
- 0092 君と一夜を (採点:4)
- あんな天野がだいっ嫌いだッ。
天野の台詞を読むたびにフラストレイションが沸々と……あ゛ーもうっ。
クロス・アウッ、たくさん練習したのについに体得出来なかったですよ……
- 0094 Prelude Kanon (採点:7)
- 5ページ目の六行目で気づきました! た!
……駄目?(何
途中までは、真琴シナリオの焼き直しかよ〜と捻くれてたんですけど、流石に仕掛けがありましたね。いや、気付かなかったらもっと驚いていたと思うと、筆者からするとしてやったりでしょうか。
いい話でした。
- 0095 『一月 某日』 (採点:2)
- ――完璧すぎる夢オチとは。
しかも、これから始まる、というところで終わりとは。
そして何より、抽象的で蜘蛛の子を掴むような話なのに、そのまま終わってしまうとは。
……。
面白い事が何も無い!
でも、つまらないとか、不快だとかいうわけではありませんでした。
- 0097 告白 (採点:4)
- 最後の会話、ONEの茜シナリオと思いっきりダブりますな!
あれだけの虐待をされれば、殺されるか自殺するか、逆に殺すか逃げるかしても不思議ないところなのですが……そこはあゆという事でしょうか。ただじっと耐え続けて、恨み辛みもあるでしょうに、いや無いのかな。優しすぎるってのもここまでくると一種異様ですね。聖人君子じゃあるまいに。
あゆは実は七年前に死んでいて、生霊などではなく正真正銘の幽霊だったのだ! これどっかで見たような……
総じて、強引さが目立ちすぎました。あゆの背景をあれだけ真っ黒けにする必要はあったのかな……いや好きなんですけど、使い方に首を捻ってしまいました。
あとさすがに、手紙があゆらしからぬアレでした。もっと知性を削らないとあゆに見えないw
- 0098 双故意〜ふたこい〜 (採点:7)
- いいノリしてますな!
気に入ってしまったばい。
なーんかこう、敵作りそうなネタがぼっこぼっこ放り込まれていましたがw それも含めていいどきょ……もとい、いいセンスしてますw
これが一番目に読むギャグですが、今回はギャグ豊作ッポイ予感。自分のはおいといてw
やっぱ勢いって大切だなぁ、うん!
- 0099 Disenchant (採点:8)
- うーん、いい話や……でもぶるまって……ヒンシュク買わないように……
計算され尽くしたような組み立て方に文体、キャラクター。もっくり堪能させていただきました。
面白かったです。
- 0100 二月一日の物語 (採点:9)
- あなたになまえはありますか。
論文作法に忠実な書式でした。最近の若者はむやみやたらと漢字を振り回す風潮にあるようですが、漢字で表記するべきは定型句や諺、名詞と形容詞のみ。開くべきとそうでない漢字があり云々……自分はこの前習ったばかりですがw
まあそれさて置き、と。
流し読みができない作風だと見るたびに思います。地の文にこそ意味が込められていて、それを見逃しては全部おじゃん、みたいな。
五年後、あるいは子育てを経験してから読み返してみたい、というふうに思います。
- 0101 君の瞳にシャイニング延髄斬り (採点:6)
- 九回裏のサヨナラ劇まで見たかったのにッ。
恐らく容量ギリギリでしょうが、それで削りまくったと思える内容なのは一体…w
とにかくもっと各方面をみっちりと書いて、展開に説得力とパワーを持たせて書いてくださればと……個人的にかなり残念でした。
文体も、崩しているというよりは、崩れている印象が強いです。敢えて使用した砕けた言い回し、というよりは、昨今の日本語の乱れがそのまま出ていた、ように見えました。冒頭はまだ整っていたのですが……もうちっと全体的に雑さを取り払ってもらえると良かったかも。
そして何より、オリキャラとジャンルにある以上、もっと彼女を書いて欲しかった! せめて良い悪いの印象を持てるくらいには書いてッ! 作中で見せるのがあの一面だけではあまりにも悲しすぎます……後日談か、もしくは容量倍にした改訂版キボン。
漢達のノリは大切にしてくださいw
- 0102 "Koukai Dreamer" (採点:5)
- んんー、回りくどい台詞回し、文章の連ね方がいちいち障りました。
そして内容が……短編向けに感じてしまいました。
独特の間みたいなのがあるんですけど、あまり合わなかったようです。
- 0103 世界の果てという名の雑貨店 (採点:8)
- 無常観溢れる話でした。人生って何だろう。
読み終えた後に残ったのは、心に穴が開いたような遣る瀬無さ。これも一つのアドヴァンテージですね。
ポッカリきました。
- 0104 幸せの玩具 (採点:7)
- うん、佐祐理ってこんな感じですよね。この二重人格っぷりを見れただけでも満足w
舞も舞で逃げまくりだし、この二人のダメ人間っぷりは良かったです。弱点をしっかりと書いているので、説得力もあって。うーん、好きだなあ。
面白かったどぇす。
○長森長 さん
- 0001 虹の架け橋 (採点:5)
- 軽妙な会話分と緻密な状況描写に、少しちぐはぐな印象を受けました。
- 0003 皐月の陽光、うららかに。 (採点:5)
- スパイものの洋画を借りました。
家に帰ってデッキに挿入。期待に胸を膨らませながら再生ボタンを押しました。
お約束ともいえるコメディシーンからはじまり、キャラクター紹介、舞台説明と流れ、そしていよいよ主人公が行動を開始します。
幾多もの策を巡らし、相手の仕掛けた罠をかいくぐり、ようやく最終目的地に到達したその時。
運悪く相手のボスに見つかり、一気に窮地へと立たされます。そこで主人公の取った行動とは!
……説教、ですか。
ある意味、斬新ではあるのですが……。
- 0006 MIND YOUR STEP! (採点:5)
- 棚からボタ餅的ストーリーではなく、北川にはもっと能動的に行動して欲しかったかな。
- 0009 やみつき (採点:4)
- 全体的にギクシャクした印象を受けます。
日常ではまず使われないような言い回しがあったり、前後の文脈と食い違っている部分があったり。
決して意味が通じないわけではありませんので、後は言葉の選択次第だと思います。頑張ってください。
あ、内容的には、実際の演劇シーンも見てみたかったな、と思いました。
このSSのメインはそこだと期待していただけに、ちょっと肩透かしかな、と。
- 0027 雪の迷宮 (採点:4)
- うーん。名雪シナリオをむりやり引き伸ばしただけのような感じが。
本編補完SSの場合、なんらかの独自要素を付け加えないと、高評価には繋がり難いと思いますよ。
- 0034 白の世界に天使はいない (採点:7)
- 正真証明、誰一人救われることのない「不幸」な物語ですね……。
- 0041 ミラクル☆パワーの使い方 (採点:5)
- 波長が合えば楽しめるとは思うのですが……。
シリアスかコメディ。どちらかに一本化された方が良かったのでは?
- 0043 幼いあの日に見た夢は (採点:8)
- ありがちな題材ながら、その調理方法の巧さが光ります。
中でも名雪の描き方は、名雪SS以上に納得し、共感を覚えました。
かといって栞の影が薄いわけでもなく、実際登場していない場面でも、常にその存在が感じられます。
総合的に見て、非常にバランスの取れた作品だと思いました。
- 0049 スティル・イン・ラヴ (採点:5)
- 一応、なんらかの形で美汐が関わっていることには気付いていましたが、まさかこういうオチでくるとは。
私の場合ですと、図書室での描写を伏線と捉え、交霊術に近しいもので真琴を呼び寄せ、自分自身(美汐)に乗り移らせる。
その影響で口調や一人称が交じり合ってるのではないか、と当たりを付けていたのですが……うーん、どうなんでしょう。
このSSを原作のAfterと仮定した場合、美汐は「元気な状態の」真琴に会った事がない、といった問題点が生まれます。
即ち、演じられない。聞いただけの知識で真似るのは、不可能に近いですから。
パラレルな世界観であれば、納得も出来るのですが。
- 0055 少年エスパー 北川! (採点:4)
- 北川のコメディティストな掛け合いが、所々に挿入されるシリアス部分と打ち消し合い、結果としてどちらつかずの印象を受けました。
また、美坂姉妹に真実を告げないで好意を持たせたままにする北川と、理由もなく二股的な態度を取り続ける祐一が、不誠実に感じられました。
全編ギャグで通すなら、笑ってすませられたとは思うのですが。
- 0057 好きと言って欲しいだけ (採点:5)
- おお、なるほど。「嫌いじゃない」の秘密が明らかにっ!
とまぁ所々で唸らされる部分はありましたが、最終的には落ちつくべき所に落ちついたかな、と。
ラスト間際。力技での大団円や、久瀬との禅問答シーンなどは、少しばかり気になりましたが……。
- 0063 『After School』 (採点:4)
- キャラクタの自分語りは、読者を共感させる。もしくは説得力を持たせ、読者を納得させる必要があると思います。
(わざと支離滅裂に書いて狂気を演出するなら別ですが)
残念ながら私には、この作品からはそのどちらをも感じ取ることが出来ませんでした。
所々に差し込まれている小ネタも、平坦な文体に疎外され、少し上滑りしている感を受けました。
- 0065 ミス・ムーンライト (採点:6)
- うん、SS。まごうことなきSS。
生徒会の面々も違和感なく溶けこんでおり、綺麗にまとまっていると思います。
- 0067 恋人達へのポートレイト (採点:6)
- より現実的な奇跡の肯定ですね。Kanonに対するアンチテーゼ的な意味合いも感じました。
いえ、それが悪いというわけではなく、こんなアプローチ方法もあったんだな、と感心する方向で。
- 0068 そして世界は、またひとつ (採点:4)
- 「ところで相沢。お前、水瀬さんの指のサイズって知ってるのか?」
「あん? 指輪にサイズなんてあるのか?」
「…………」
えーと、そうですね。
キャラの改変、理由なき奇跡、意味のない喫煙。
この辺りは多分に読者を選ぶので、なるべく使わないようにした方がいいのではないかな、と思います。
展開的にも、最初の名雪の告白を聞いた時点でラストまで予測が付き、実際その通り話が進みましたので、もう一波乱欲しかったような気がしました。
- 0081 天使の一片 (採点:4)
- な、なかなか独特の執筆理論をお持ちのようですので、そこには触れないようにしておきますね。
えーと、このSS。祐一とあゆ、二人の物語になってしまっています。
もちろん、それはそれで悪くはないのですが、せっかく祐一の相手役として名雪を選んだのですし、もう少し話を膨らませてみてはどうでしょうか?
(名雪に)祐一が立ち直るための手助けをさせたり、祐一の目的を知っていながらわざと気付かない振りをさせたり。
それによってあゆとの別れや名雪との会話に、重みや説得力が出てくるとは思うのですが。
- 0089 ベビーフェイス (採点:5)
- うーん。どうなんでしょう。
ダークとして、嫌悪感を抱かせる。その点では成功していると思います。
ただ、そのやり口があざとい。
レギュレーションぎりぎり(over?)の描写、カタカナ表記、独特の行頭一字空け。
物語、祐一ではなく、後ろに見え隠れする作者様の影がちらつき、どうしても文章に集中する事が出来ませんでした。
- 0090 真冬の蠍 (採点:9)
- 二転三転どころか七転ぐらいする展開に、息詰めまくり。
窒息で殺す気ですか! いや、ほんとに。
前半部の香里の友情っぷりから後半部の真相ラッシュまで、見事としか言いようがない構成でした。
- 0091 七月八日、晴れ (採点:6)
- 祐一と真琴、美汐のやり取りは、流石に書きなれているなー、との印象を受けました。
らしさを失わせず、それでいて小気味よく繰り出されるボケと突っ込みの応酬劇。
爆笑こそはしませんでしたが、終始口元をニヤつかせながら読ませて頂きました。
そう、前半部は。
後半。真琴の一言により、ガラっとムードが変わります。
こちらの頭はコメディ状態。しかし話はシリアス一色。
……少し、付いて行き辛かったかな、と。
肝心要の真琴の理由も、(私にとって)あまり共感出来うるものではありませんでしたし。
- 0092 君と一夜を (採点:9)
- 自分であればそれだけで話一本書くぐらいのネタを、速射砲の如く繰り出されるから堪らない。
息もつかせぬネタラッシュ。美汐の告白でドキリとさせ、名雪の慌てっぷりにニヤリとさせ、変態仮面で落とす!
「フオォーーーーッ!」
普通なら暴走しがちな祐一&真琴のコンビが、このSSでは押さえに回っている点もポイントです。
新鮮味があるというか、意外性が高いというか。
とにかく、最初から最初まで爆笑しまくり。
スクロールバーが下がっていく様が、とても惜しく感じられる作品でした。
- 0098 双故意〜ふたこい〜 (採点:4)
- これだけの自力をお持ちでしたら、お約束ネタに頼らずとも普通のギャグSSを書けたと思うのですが。
文章自体はテンポよく読めただけに、なおさら残念です。
- 0102 "Koukai Dreamer" (採点:5)
- 上手い、とは思います。
しかし、「面白い」とは感じませんでした。
先入観、でしょうか。
名雪はこうだと思いこむ。KanonSSは各あるべきだと決めつける。
……これでは感想人、失格ですね。申し訳ありません。
- 0104 幸せの玩具 (採点:9)
- これで終わりでなく、新たなる始まりを感じさせるラストが秀逸。
そこに至るまでの過程もよく考えられており、序文の「佐祐理」が刺されたのかと誤認させる手法も見事です。
原作に忠実なキャラ造形も、痛さを倍増させています。
読後に砂を噛むような後味の悪さを感じた作品でした。
○辻音楽士 さん
- 0023 今と出会うために時計は時を刻む (採点:8)
- 何でだろう。自分でも上手く説明できないのだが、読み終えたとき、阿部碧郎さんの「いつも、私を招く声」を思い浮かべました。
- 0063 『After School』 (採点:7)
- 実は、この手の話は大好きなんです。
- 0070 recollections birthday (採点:5)
- 碧郎さんですね。うーん、今回はちょっとちぐはぐに感じました。
○電光刑事バン さん
- 0001 虹の架け橋 (採点:5)
- なんと言うか、全体的なストーリーの流れが曖昧で、内容が把握しにくい印象を受けます。
梅雨の話で始まって、唐突に虹の話になり、北川の夢に移行する。この流れから判断して虹の宝箱の中身と言うのは将来の夢としての見解も出来ますが、それを踏まえた上でのあゆの夢がたい焼きでしかないというのはオチとして弱すぎる。
祐一自身の将来の展望と言う側面を重視するのなら、北川や香里よりも秋子さんの意見の方が適していると思います。
- 0002 ぜろぜろなゆちゃん〜凶悪兵器を破壊せよ!〜 (採点:6)
- 文章の形態がシナリオ形式で構成されているのが減点対象です。
こういうスタイルで構成したのかもしれませんが、結果として会話文のみの内容は情景描写がない分読みにくいです。
- 0003 皐月の陽光、うららかに。 (採点:8)
- 美坂チーム+1と生徒会の攻防に楽しませていただきました。
久瀬=嫌なやつと言う定理が使われていないのが高ポイントです。
- 0004 届け、この想い (採点:8)
- 真琴オリジナルと真琴シナリオをリンクさせたストーリーはよかったです。
- 0005 あの素晴らしい愛をもう一度……いや、マジで。お願い。俺んトコだけでもいーから! (採点:5)
- 段落などの区切りが無く、読みにくい文章でした。
結果として伝えたいであろう内容がはく出来ませんでした。
もっとも、意図的にこういうスタイルにしたのかもしれませんが、残念なことにこれは減点の対象です。
- 0006 MIND YOUR STEP! (採点:8)
- 北川×香里としては定番とも言える内容でしたし、なんかどこかのアンソロジーで読んだことがあるような気がしましたが、全体としてはそれほど悪くなかったと思います。
- 0007 華音霊異記 (採点:6)
- 最初は香里視点で進んでいたものが、いつの間にか久瀬支店で進行いていた事で、ストーリーの流れはともかく、一貫性に欠ける内容であると感じました。
舞シナリオの久瀬視点と言うのは秀逸で、久瀬=嫌なやつと言う定理に囚われない描写は高ポイントです。
前述の一貫性の無さから来る減点と、久瀬の描写の加点となります。
- 0008 残り灯 (採点:5)
- ストーリーの趣旨は理解できるし、それなりに良い内容であると思います。
ただ、キャラごとの一人称の連続は読む上でのバランスを大きく欠いています。これなら最初から三人称で構成したほうが読みやすいです。
序盤から中盤にかけての描写はよかったのですが、終盤からオチにかけての描写が悪く、結果的に意味不明の内容としての印象しかありませんでした。
- 0009 やみつき (採点:8)
- 香里が演劇部というのは良く聞くネタですが、美汐が演劇部というのは斬新でした。
祐一×美汐で真琴生還と言うシチュエーションもよかったです。
ただ、少し気になったのは名雪はなにを作っていたのかという事です。
- 0010 雪もよう、ところによりノスタルジィ (採点:7)
- 祐一×真琴が成立した後の名雪ストーリーで、香里の結婚式をきっかけとした家族の絆の再確認と言う内容はよかったです。
名雪の一人称で進行しているので読みやすかったです。
余談ながら、めがねショートの名雪というのは絵で見てみたいような…。
- 0011 プレイアデス(Play-a-Death) (採点:7)
- 祐一×香里を成立させるには常道という所でしょう。結局この二人は傷の舐めあい的な形でしか成立し得ないのかもしれません。
その意味ではよくまとまっていると思います。
- 0012 思い出という名の道しるべ (採点:8)
- あゆアフターのほのぼのとした日常がよく書けていると思います。
- 0013 蛍火 (採点:6)
- 香里の幽霊、と言うオチはなかなかシュールでした。
夏の風物詩と言えばセミとビールに怪談話。恋に焦がれてなくセミよりも、鳴かぬ蛍が身を焦がすわけでした。
セミも蛍も一瞬の命の代名詞みたいなものですが、カゲロウに比べたら長生きな方です。
いまいち流れに乗りにくかったのが減点となります。
- 0014 キスで終わる物語 (採点:8)
- 演劇の練習を通じての祐一×名雪モノは良かったです。
この二人の持つ微妙な距離。これがあるから、他のヒロインたちも何とか入り込む余地はあるというものです。
- 0015 らんじぇりーらす (採点:8)
- 可愛い下着を身に着けたい栞の、微妙な乙女心がよかったです。
香里と名雪を交えてのお泊り会でのありがちネタに堪能しました。
- 0016 sTrAwbErRy FiElDs fOreVeR (採点:3)
- 各キャラの心理描写には目を見張るものがありますが、全体としてなにがなんだかさっぱりわからない、というのが正直な感想です。
- 0017 ホロニック・パス (採点:5)
- 秋子さんの過去編、および職業の謎についてですが、医療関係と言うのはありがちなパターンです。また、内容的には週刊少年マガジンで連載中の医療マンガとかぶる部分があり、少なからず影響を受けたものと思われます。
名雪の病気に関しても知名度の低いマイナーな病名で、具体的な内容は書かれていませんでしたが、そんな病気にかかっている人間が陸上部の部長を務められるのかが疑問です。
この病気は遺伝性のもので、水瀬の血に由来するものとなっていますが、名雪が女性である事から秋子さんの遺伝子の方が割合が高いようにも思えます。これなら病気になる役を祐一にしてみても良かったと思います。
付け加えて栞ですが、手術で治るのなら『次の誕生日…』と言う診断を下したのは誰なのですか? 身内に医師がいるのに、そこが矛盾した部分です。
- 0018 片翼の天使 (採点:7)
- あゆアナザーストーリーとしては好い出来だと思います。この場合の羽根あゆは純粋な心の具現なのでしょうか。
全体としては暗めのストーリーで、幼児虐待などをテーマに持ってきたのは良いんですが、どうも私の感性にあわない分減点となります。
- 0019 12時の魔法 (採点:6)
- ほのぼのとした中に、名雪の切ない乙女心を織り込んだ内容は良かったです。
祐一×名雪と言うカップリングSSでも比較的定番なだけに、パターンは出きった感がありますが、意外な楽しさの発見があるのは面白いところです。
- 0020 花火は空に、君は地上に (採点:4)
- 全体的なストーリーの流れはいいように思えますが、一人称と三人称が混じった構成は読みにくく、どちらか一方に絞った方がいいと思います。
このストーリーの流れなら、三人称で統一した方がいいでしょう。
このような複数の人物の思惑が混じる場合は、複数の個人主観ではなく、俯瞰的に客観視できる三人称の方が適切です。
- 0021 憂鬱な自殺者達の午後 (採点:6)
- 死ぬはずだった栞が生きていた事でおきる騒動。と解釈するべきなのか、判断に苦しむところです。
ストーリーの内容から判断して、トゥルーエンドになるフラグがたってない状態でのエンドで、姉妹の和解が成立していない状態であると思われます。
本来なら喜ぶべき事を騒動にしてしまう手腕は見事だと思います。
- 0022 眠り姫に恋焦がれて (採点:8)
- 祐一×あゆのカップリングで、北川×名雪というカップリングも珍しいですが、北川×あゆと言うのは新しい気がします。
- 0023 今と出会うために時計は時を刻む (採点:8)
- なんとも幻想的で、よい話でした。
- 0024 SMALL TWO OF PIECES (採点:8)
- 比較的暗めで重いストーリーでした。
現実から逃げるために祐一に依存する名雪。同じく祐一に依存しようとしても出来ない香里。
この二人の構図が見事でした。
- 0025 目くそ、鼻くそと共に散れ (採点:8)
- 久瀬の壊しかたが秀逸で、好感が持てました。
- 0026 ちょっとだけ大人になれるジャムの秘密 (採点:8)
- 祐一、名雪、あゆ、真琴、秋子さんの新生水瀬家のほのぼのとした日常が良くかけていると思います。
SSとかだと子供っぽく書かれることの多い名雪たちですが、ジャムの影響とはいえ多少は大人に書かれているところに好感が持てます。
また、ジャムの使い方も良かったです。
- 0027 雪の迷宮 (採点:4)
- 名雪シナリオのクライマックスともいえる部分を、祐一と名雪の双方の視点を交互に繰り返す、と言う手法は良かったと思います。
ただ、文中にノベライズ版の描写が引用されていたのが減点対象です。また、基本的にゲームの内容を丸写しにしているように感じられるのも減点となります。
- 0028 炉辺に腰掛けて、 (採点:6)
- 内容的にはいいと思いますが、読み手を選ぶと思います。
私には理解できませんでした。
- 0029 アナタに贈る小夜曲 (採点:4)
- 名雪の祐一への想いがよくかけていて、そのあたりは好感が持てるのですが、途中の描写が昔読んだ同人誌にそっくりだったので減点対象となります。
- 0030 おくりもの (採点:7)
- あゆがらみのシナリオ展開で、祐一が名雪のことをどれだけ真剣に思っているのかが、よく表現されていると思います。
ただ、最初のほうのギャグ的な展開と、後半のシリアスな展開のギャップが大きく、どちらか一方でまとめたほうがいいと思います。
そのあたりが減点対象です。
- 0031 沈黙のプロミス・ベル (採点:5)
- 祐一とあゆの結婚モノで、オールキャラものでしたが、秋子さんはどこに?
ストーリー的にはアニメ版のアフターストーリーとも言えるもので、全体的によくまとまっていると思います。
- 0032 metaphysical (採点:5)
- 祐一×栞のアフターですが、主張したい内容が読み取れず、よくわからない文章でした。
要するに、病気で死に掛けた経歴を持つ栞が、自分の将来に不安を持って、それを祐一が支えると言う構図なのでしょうが、なんとなくストーリーが冗長に感じられました。
- 0033 めぐり、ひとひら。 (採点:5)
- 栞幽霊ネタはありましたが、いまいちストーリーをまとめ切れていないように思えます。
- 0034 白の世界に天使はいない (採点:4)
- いわゆる不幸系というやつですが、どこが不幸なのかよくわかりません。
- 0035 夏もよう (採点:8)
- 夏のひと時を秋子さん視点で綴る技法は見事でした。
子供だと思っていても、気が突かないうちに誰もが大人になっていく。そんなありふれた日常の風景が目に浮かぶようでした。
登場キャラが三人と言うところが高ポイントです。
- 0036 さよならの嘘 (採点:6)
- 祐一×佐祐理ネタとしては面白く、舞がいい味を出してます。
- 0037 Perfect Boy (採点:6)
- 決して完璧ではない祐一。そして、完璧ではない人間。
この種の二次創作では完璧な祐一とかが多い中で、普通を描写したところに好感が持てます。
特に単なる悪役ではない久瀬君が良い感じです。
- 0038 彼は友達 (採点:8)
- 舞アフターの祐一×佐祐理モノ。シリアスな内容に堪能させていただきました。
佐祐理の一人称が『私』祐一のことを『祐一君』と言っているところが高ポイントです。
- 0039 バレンタインの空模様 (採点:8)
- いわゆるオールエンド『買って、奢って、付き合って』のパターンなれど、祐一がみんなにお金を貸すというのは新パターンだと思います。
ただ、この話の祐一は名雪を押し倒して、栞とラブラブで、あゆからチョコを受け取って…とやりたい放題です。
内容的には面白かったです。
- 0040 sin (採点:6)
- 一見祐一×香里でありながら、実は祐一×舞でした。と言うのはなかなか面白かったです。
しかし、その割には舞の活躍がほとんどないのが…。
- 0041 ミラクル☆パワーの使い方 (採点:7)
- なんというか、ほのぼのとしたアクションコメディのような作品でした。
でも、どうせ魔物が五体になったのなら、六身合体ゴットマーイくらいやった方が良いと思いました。
- 0042 手探りの旅人達 (採点:8)
- ある意味真の佐祐理シナリオとも言える内容はよかったです。また、舞シナリオとの関連が薄いあゆを絡める事によって、魔物と舞の関係を終わらせたのは高評価です。
- 0043 幼いあの日に見た夢は (採点:6)
- 栞シナリオの香里視点、それに名雪を絡めた構成はよかったです。
ただ、名雪が髪を切ると言う描写がありがちなネタに見えたため、減点対象となります。
- 0044 三月の空 (採点:4)
- ぶつかる出会いはドラマティックと言い、それを髣髴とさせるストーリー展開は見事だと思いました。
また、ある程度先の展開が読め、妙に話が出来すぎてるのが気になりましたら、元々はテレビドラマだったわけです。
結局はドラマのパクリであるため、その分が減点対象となります。
- 0045 応援できない大熱戦 (採点:8)
- 真冬の愛し大食い大会、なんとなく違和感ありまくりですが、あの街だから、の一言ですんでしまいそうな雰囲気が…。
結局名雪と栞がいくつ食べたのかが明らかになっていないので、減点です。
- 0046 二人、幸せな日々を (採点:3)
- 序盤はあゆアフターかと思いましたが、読み進めるうちに意味不明に。
結局夢オチなのかそうでないのかが読み取れませんでした。
- 0047 gift for love (採点:6)
- 祐一×舞のストーリーを、オリキャラを交えての構成でしたが、肝心のオリキャラのインパクトが弱く、全体的に冗長的だったのが減点の対象です。
- 0048 どっぺる (採点:6)
- 祐一が二人になる、と言うのは面白い発想でしたが、文章が祐一の一人称で構成されているせいか、非常に読みにくい印象を受けました。
これが三人称で構成されていたなら、もう少しまとまった内容になると思います。
以上の点が減点対象となります。
- 0049 スティル・イン・ラヴ (採点:7)
- ほのぼのとしたデートの内容にくわえ、祐一×美汐のラブコメ的なテイストがよかったです。
真琴未帰還後に惹かれあう二人と言う構図はよくあるパターンですが、このパターンは新鮮に思えました。
- 0050 怨みます (採点:7)
- 死んだはずだよ栞ちゃん。といっても幽霊になってカムバックと言うのは始めてみたような気がします。
全体的にストーリー構成が雑なのが減点対象です。
- 0051 受精卵 (採点:7)
- 読み進めるうちに、ある程度先の展開とオチが読めましたが、全体としては悪く無い様に思いました。
ただ、名雪を事故に合わせて妊娠不可能にする展開は減点対象です。
これなら栞の病気が、いわゆる血液疾患とかそのあたりに設定し、対症療法の薬物投与により妊娠不可能とかにしたほうが、流れ的に自然だと思います。
- 0052 それは、とても晴れた日で。 (採点:6)
- 基本的なストーリーは悪くないと思いますが、途中の展開に強引なものを感じて減点の対象に。
また、そもそものあゆの死因が明らかになっていないのも減点です。
- 0053 ハル (採点:8)
- あゆ、美汐モノと言うのはあまり見ませんので、その分新鮮味がありました。
- 0054 それだけで、なにもいらない (採点:6)
- 栞死後の祐一×香里ネタとしては比較的ありがちなパターンです。ただ、七年もたってようやく栞の死を振り切ると言うのはあまりないパターン。
ストーリーとしては悪く無い者の、全体的に冗長すぎるように感じられるのが減点対象です。
- 0055 少年エスパー 北川! (採点:6)
- 北川を奇跡の立役者にしたのはいいですが、結果的に単なる奇跡の大安売りに終わったところが減点対象です。
しかしながら、文章の構成そのものは面白かったです。
二股がけの祐一に、合唱。
- 0056 オリオン (採点:5)
- 基本的に祐一×名雪でいいのかもしれませんが、この場合の秋子さんは死亡という事でしょうか。
この祐一は栞がらみで、つまりは栞と別れたいと思っているのでしょうか。
幼少時の名雪エピソードが出てくるところは、好感が持てます。
蛇足ながら、ギリシャ神話をモチーフにするときは、出版社が違うとかかれている内容が異なる場合があり、統一性にかける場合があります。
ここではオリオンをモチーフにしており、サソリに殺されたオリオンと言うのもありますが、実はアルテミスの矢によって殺されたと言うのもあります。
もっとも、オリオンと言えば浮気物の女好きで知られていますから、ある意味祐一にはふさわしいのかもしれません。
- 0057 好きと言って欲しいだけ (採点:5)
- 舞シナリオの裏事情的内容と、佐祐理と久瀬のやり取りが秀逸でした。
ただ、教師側が魔物に対して理解を示したと言うのが難点。久瀬が久瀬なりに佐祐理を心配していたと言うところはポイントが高いが、なぜ佐祐理を必要としたのかについて不明瞭であったのが気になるところです。
- 0058 さよなら、レディバード (採点:5)
- 北川×香里としては良い出来だと思います。
最初の一歩を踏み出せない北川、素直になれない香里。このあたりの描写は見事だと思います。
- 0059 お菓子作りって楽しいですよねっ (採点:8)
- 登場人物が多いのに、各キャラをしっかり書き分けているのはよかったです。
でも、オチがジャムなので減点です。
- 0060 .79 (採点:8)
- 栞の切ない乙女心がよくかけていると思います。
ただ、一般的に小さいとされている栞ですが、身長、Bサイズ、Wサイズなどの総合的な数値葉を比較して計算してみますと、標準的なサイズなのです。
それにしても、祐一はどうしようもないですな。
- 0061 溶けよ、春の涙 (採点:7)
- ストーリーの組み方がよく、割とさくさく読めました。
しかし、奇跡の起き方が安易すぎるようにも感じられ、結局あゆの犠牲の上に成り立つ奇跡と言う安直なパターンと言う印象の方が強いです。
- 0062 トリビアを聞きながら (採点:8)
- 一杯のラーメンに情熱を注ぐ北川の姿には感動です。
ただ、ラーメンに関する薀蓄がどこかのマンガで読んだような内容で、実体験に基づくもの(普通ここまで本格的にラーメンは作りませんが…)で無い様に感じられたのが残念です。
- 0063 『After School』 (採点:8)
- 『月へ行ってみたい』
そう言ったのはフォン=ブラウンだった。それを聞いた大人は誰もが笑った。夢を見ているのだと馬鹿にした。
その彼が後年、アポロ計画の中心人物となり、人類を月に送る立役者になると誰が予想しただろうか。
『天才とは1%のひらめきと、99%の努力である』
と言ったのはエジソンである。これの意味するところは、ひらめきは誰にでもあり、それを現実のものにするのは困難である。と言う事である。
月へいこうとするのに、ペットボトルでロケットを作ろうとする北川が面白く、そこが高ポイントです。
- 0064 13月になれば君に贈りたいものがあるんだ。 (採点:8)
- 太陰暦ならあるんですよ、十三月が…。あまり知られていませんけどね。
ストーリー的にはよかったです。
- 0065 ミス・ムーンライト (採点:6)
- ストーリー自体は悪くないと思いますが、全体的にまとまりに欠けており、オチがやや弱い感じがします。
このストーリーで主軸となるのが美汐の同人誌と裁量権を持つ久瀬とのやり取りだと思うのですが、久瀬のキャラと美汐のキャラがねりきれていないせいか、盛り上がりに欠けます。
久瀬を単なる嫌なやつキャラとして扱うのなら後半のブースに来るシーンは不要だと思います。
逆にブースに来るのなら、祐一たちの行動に何らかの理解を示し、それに応じた最低を下すぐらいはしたほうがいいと思います。
結局、はじめと終わりでストーリーに一貫性がないのが減点対象です。
- 0066 『回転演舞』 (採点:6)
- 舞シナリオアフターで三人の生活な訳ですが、いきなり二人と関係している祐一がなんとも…。
しかも無責任に死んでしまうし…。
しっかり子供まで作っておいて…。
女になったのはなにかの呪い? とか考えてしまいます。
その結果、全体的にほのぼのとした内容であったのに好感が持てます。
- 0067 恋人達へのポートレイト (採点:7)
- 出会いは奇跡。割と当たり前のことを思い出させてくれるようなストーリーでした。
基本的に栞死後の祐一×香里ネタですが、絵を中心に置いた構成はよかったです。
- 0068 そして世界は、またひとつ (採点:8)
- 美坂チームの事情に堪能させていただきました。些細な事情ですれ違い、そして友情の回復していく過程がよかったです。
それにしても、祐一の名雪の関係が…。
あゆに真琴も家にいるのに…。
- 0069 はっぴ〜・はっぴ〜・くりすます (採点:8)
- 結局子供がどうのというのは伏線でもなんでもなく、単なる夢オチでした、と言うわけです。
全体的にほのぼのとした雰囲気が伝わってきたのは好感が持てます。
- 0070 recollections birthday (採点:8)
- 祐一×舞にあわせた佐祐理は、個人的に評価が高いです。
- 0071 笑顔。 (採点:3)
- 最初から重い内容であるため、基本的に読み手を選ぶ作品であると思います。結構いろいろな薀蓄が欠かれていましたが、なんとなく専門書から内容を引用しただけにも思えました。
あゆシナリオ中の学校のエピソードですが、一般的な内容ではなかったように思えます。
- 0072 パーフェクション − Perfection (採点:6)
- 栞の自立、香里の自立と言う点で好感が持てました。
- 0073 心、ひらいて (採点:7)
- いきなり序盤から祐一の両親の死と言うダークな内容でしたが、最後に祐一が今まで見守ってきてくれた名雪を大切に思う気持ちがよかったです。
- 0074 幸せを掴んだ男 (採点:7)
- 個人的な幸せの定義。
『夢を見ている最中』
なぜなら、現実を見ないですむから。
不幸を認識できるのも幸せな証拠であったりもします。
SS業界ではギャグ体質の不幸キャラとして定着しつつある北川を、徹底的な一人称で構成したのは見事だと思います。
- 0075 ひろいそらにつばさを (採点:8)
- ストーリーとしては悪くないと思います。
基本的には夢オチネタです。
- 0076 遺書 (採点:7)
- タイトルと内容がいまいち合致しないように思えます。
とはいえ旦那死後の秋子さんと名雪のストーリーは良かったです。
しかし、名雪の猫アレルギーや、父親の顔も覚えていないと言う事が反映されているように感じられず、そのあたりが減点対象です。
- 0077 かけがえのないひとつの言葉 (採点:6)
- よくある祐一×真琴モノに、美汐の妖狐を絡めた妖狐サイドのストーリーはよかったです。
ただ、真琴生還の理由、美汐の妖狐が未帰還の理由などが書かれておらず、祐一と狐真琴の出会いの時期が七年前の出来事になっているのが減点の対象となります。
- 0078 ガラス/ラフ・メイカー (採点:7)
- 舞死後の祐一×佐祐理で、ストーリーの構成そのものは悪くないと思います。
しかし、途中までいい味を出して痛久瀬のあつかいが中途半端で、そこが減点対象となります。
舞シナリオ中の久瀬視点はよかったのですが、結果として意味があるように思えなかったのが気になりました。
- 0079 A TAIR 〜 真実の空に還る時 〜 (採点:8)
- 祐一の絡まないオリキャラモノで、実は幽霊でしたと言うオチは良かったです。
基本的のオリキャラの一人称で構成されているので、心理描写の面で高ポイントとなります。
- 0080 友情 (採点:7)
- とりあえず、北川おめでとうのサクセスストーリーでしたが、気になる点も少しあります。
なゆなゆはどうなった? その点が書かれていないために減点です。
- 0081 天使の一片 (採点:6)
- 名雪エンド後のあゆがらみのストーリーは良い感じでした。
しかし、全体的にストーリーが盛り上がりにかけ、まとまりきれていないように感じました。
特に中盤から後半にかけての展開に無理を感じました。
それと、気球はエレベーターと違って同じ場所で上がったり降りたり出来ません。そんなことが出来るのは地上でしっかり固定用のロープがある場合です。このような装備がしっかりしているなら、風に飛ばされる事はありません。
このあたりの描写がきちんと出来ていないため、減点となります。
- 0082 天星小輪 star ferry (採点:8)
- 祐一×真琴で将来の展望を交えた内容はよかったと思います。
真琴の乙女心と祐一の真情が良く書けていたと思います。
- 0083 恋は唐突に、急発進で (採点:7)
- 祐一×佐祐理ものとしては良い出来であると思います。
でも、どうせなら佐祐理の自称を『私』祐一の事を『祐一君』と呼ぶくらいはしたほうがいいと思います。
佐祐理が自分を名前で呼ぶのは過去の一件が原因ですから。祐一の事が好きなのであれば、他人行儀な言い方はしないほうがいいと思います。
- 0084 俺の学校は戦場だった? (採点:5)
- 昔似たようなタイトルの漫画を読んだことがあり、内容的にも同じものでした。
よくある祐一×香里モノですが、なかなか凝った演出だったと思います。
- 0085 白いキャンバス (採点:6)
- 祐一×オリキャラモノとしては好感の持てる内容です。
- 0086 good-bye, darling -- a family (採点:6)
- 作品的には悪くないのですが、人間関係がつかみにくいです。
祐一×秋子で名雪が生まれた。二人の容姿は高校生でも通じるものだから違和感はなし。
暗殺者の血族ということは女系遺伝、そうなると祐一の母親と言うのがわからない。
ついでに言うとガンアクションが主体であるのに、ガンマニアを納得させるだけの描写がない。
そこが減点対象となります。
- 0087 ふたつ (採点:6)
- 視点がころころと変わって文章的には読みにくい内容です。また、たぶんに哲学的な内容は読み手を選んでしまいます。
主張したい内容がいまいち把握できず、抽象的な表現が多用されているために、全体像が曖昧で冗長的に感じました。
- 0088 春に降る雪 (採点:8)
- ゲーム中では何の接点もない美汐と栞、それをシナリオ風のテイストでまとめたのはよかったと思います。
- 0089 ベビーフェイス (採点:5)
- もう少し哲学的なことを交えたダークかと思いましたが、内容的には割りと当たり前の事しか書いておらず、そもそもの香里の自殺理由すら曖昧なのが減点対象です。
もっとも、生きている事に理由が無く、さりとて死ぬ理由もなし。そうなると香里の場合は人よりいい頭を使って、何とか自分の死ぬ理由を構築しえたともいえます。
最大の減点対象は冒頭の一文です。
ダークだから嫌いなやつは採点するなと言うのは、読者に対する最大の侮辱であり、自分の作成した作品に対する冒涜です。
ダークが嫌いな人ははじめから相手にしないのだから、余計な事はしないで正々堂々と勝負すればいいはずです。
そのように自分の作品に対して自信がもてないから、このように中途半端な内容になってしまうのだと思います。
- 0090 真冬の蠍 (採点:6)
- 話の流れ、オチはある程度読めました。
香里が…。
それにしても、栞、秋子さん、名雪、あゆ、祐一、ことごとく死んでると言うのは秀逸でした。
- 0091 七月八日、晴れ (採点:7)
- 七夕に絡めた祐一×真琴はよかったです。特に祐一と美汐のやり取りがよかったです。
ただ、七夕に関しては諸説ありまして、新暦の七月七日に行うのが一般的ですが、実際には旧暦の七月七日に行うもので、新暦だと八月の七日になるのです。
都心部では新暦で行うのがほとんどですが、地方都市などでは旧暦で行うのもあります。
特に七夕祭りが大規模に行われる地域は、旧暦の七夕となります。
- 0092 君と一夜を (採点:8)
- 一見ほのぼのとした内容なれど、暴走する美汐、ボケる母娘、振り回される祐一と三拍子揃った面白さは格別でした。
- 0093 人間になりたい (採点:8)
- 真琴復活の関してのストーリーはよかったです。
それに名雪の心情を加えたところも高ポイントです。
- 0094 Prelude Kanon (採点:8)
- ものみの丘の妖狐伝承にあゆをミキシングしたストーリーはよかったです。
でも、そうなるとあゆの奇跡は妖狐由来の能力と言うわけですな。
- 0095 『一月 某日』 (採点:6)
- 舞台設定が1月某日で、北の街での暮らしが今年からと言う事は、シナリオ分岐以前。
学校で北川たちと会話している事から判断して三〜四日目ぐらい…。
このようにあら捜しをしていくと、いろいろ矛盾点が出てきます。
ストーリーとしては悪くないと思います。
- 0096 黄金の日々に、さよならを (採点:3)
- 舞と魔物の関連についての内容で、よく出来ていると思います。
ただ、序盤の舞と舞の母の絡みの意味がないように思え、さらに舞の母の名前すら出てこないのは、そのシーンそのものに意味がないように思えました。
- 0097 告白 (採点:4)
- あゆと最近話題の幼児虐待ネタをリンクさせて構成したのは見事であると思います。
しかし、あゆはそんな母親を好きだったのか疑問です。
もっとも、あゆの母については何のデータもないため、判断できませんが。
- 0098 双故意〜ふたこい〜 (採点:7)
- 各キャラの壊れ具合が絶妙で、楽しく読めました。
- 0099 Disenchant (採点:7)
- 名雪と真琴のデート、と言う展開には正直驚きました。しかし、序盤の自殺未遂ネタが少々唐突すぎて、全体の流れからすると不要なシーンに思えました。
名雪の心が赤裸々に暴露されるようなないようですが、結局悪に徹しきれない名雪らしさが良くかけていたと思います。
- 0100 二月一日の物語 (採点:6)
- 名雪の志望動機に、もう少し積極的な理由付けが欲しかったです。
栞死後で香里が医者を志望するというシチュエーションはありふれたものですが、それに変わる名雪というのは役不足のイメージがあります。
あと冒頭でおそらく秋子さん主体だと思うのですが、秋子さんは一人娘ではなく、祐一の母親になる姉が存在します。
以上の点が減点対象となります。
- 0101 君の瞳にシャイニング延髄斬り (採点:8)
- 斉藤視点という珍しい構成で、祐一×名雪、北川×香里、久瀬×佐祐理と言うカップリングは読み手を選ぶと思います。
特に久瀬×佐祐理のカップリングは、未だに久瀬=嫌なやつと言う定理で見ている人が多く、原理主義者ほど排斥する傾向にあります。
そこで、あえて久瀬×佐祐理と言うカップリングを扱った点が高ポイントです。
逆に佐祐理を壊したところが減点対象です。
- 0102 "Koukai Dreamer" (採点:5)
- 香里と名雪の馴れ初めと言う事は、二人が中学一年のころのエピソードですね。話の流れがつかみにくくて読むのに苦労しましたが、全体的によい話でした。
- 0103 世界の果てという名の雑貨店 (採点:4)
- 北川×佐祐理ですが、どうもいまいち主張したい内容が読み取れませんでした。
どうも私の感性には会わないようです。
ちなみに私は『何のために生きているか』と問われたら、単純に『その理由を探して生きている』と答えます。
- 0104 幸せの玩具 (採点:8)
- 話の流れ、構成そのものには眼を見張るものがあります。
しかし、ストーリーの展開が比較的単調で、用意にオチが読めてしまうのが欠点です。
また、どういう紆余曲折を経て二人が現在の状況にいるのかが不明で、そのあたりでストーリーのリアリズムに欠けるのが気になるところです。
○吐迄宴 さん
- 0023 今と出会うために時計は時を刻む (採点:10)
- 時系列やらなんやらで混乱もさせられましたが、そうした部分も含めてとてもおもしろかったです。
あまりグダグダと書くのも空しくなるくらい良かったので、一つだけ。
あゆを天使のような(自己犠牲精神のみの)女の子にせず、本編同様に未練というか自身の望みを
隠し持ちながらも、結局はその決断をしてしまう造形にしてくれている辺りが、個人的には大ヒット。
もちろん、そういう造形のSSも多いのですが、このお話ではそのさりげなさが実にお見事でした。
- 0071 笑顔。 (採点:7)
- 荒削りながらも、真正面から世界の謎に挑む骨太の内容で、とても楽しく読ませていただきました。
結局のところ心とは何か、という問いには答えを見出せなかったような気もしますが、
これだけ輪郭を埋めているのだから、後は読者自身で考えろということなのでしょうか?
利己的な遺伝子説やMean(でしたっけ?)を搦めていくやり口もとても楽しく、文章量は
苦痛にはなりませんでした。つか、途中で異論を抱いて議論に参加したくなったくらいで(笑
ところで、私はあゆSSなら1300本くらいは読んでいるのですが、あゆの学校の友達を扱うSSは
意外なほど少なく(というかむしろ皆無?)、ましてや『学校』の存在に踏み込むものはとても希少でした。
その部分を突いてくれるSSが読めて本当に良かったと思っています。私の期待やイメージとは若干異なる
方向への展開でしたが、作者さんの世界に触れることもまた楽しいもので、それについては不満は
全くありませんでした。むしろ快哉を叫びたくなるような、そんな姿勢のSSですね。
ただ、物語として見ると欠点もちらほら。
まず那由他とあゆとの交流が少ないことです。仲が良いなら、どのように良いのかをもっと序盤で書いて、
読者に那由他への親近感を持たせなければならないのではないかと。あゆにとっての大切な友達なのに、
難しい話から置いて行かれるあゆと突っ走る那由他の姿ばかりが目立って、二人の関係に親友らしさを
見出すことが難しい部分もありますか。
あと、あゆのキャラクターが全体に渡って弱いですねぇ。
那由他や先生、或いは作者の考えたストーリーにいいように動かされるロボットのようで、
このお話のあゆにはあまり個としての人格はもちろん、ましてやそれに魅力があるようには思えません。
この二つ、どうにかなったんじゃないかと思うんですけどねぇ。例えば……
議論の時にはてんでついていけなかったあゆに、後で那由他が噛み砕いて説明する。
それを聞いたあゆがシンプルな言葉で議論を総括してしまう。
それによって那由他は真理へと迫っていく……なんてのはどうでしょうか?
絶望に陥っているあゆを一方的に諭すのみではなく、あゆ自身がかつて言った言葉が
キーになっても良かったのではないか、と。
そんなシンプルかつ魅力的な言葉(会話)、私自身にはよう考えつきませんけど(ぉぃ
まとまった脚本と見事な舞台を用意しておきながら、主人公二人が大根役者……。
そんなもどかしい思いを禁じ得ないのが残念です。
まぁしかしなんだかんだと文句は言っても、ある種の興奮を呼び覚ます見事な内容ではあったと思います。
滅多に読めないタイプのお話、とても楽しかったです。ありがとうございました。
- 0075 ひろいそらにつばさを (採点:5)
- 掴みの雰囲気がいいですね。その色彩感覚と"騒がしい"静寂が特に効果的だと思います。
日常の中にあってもそれが時折混じる辺りには、思わず息を呑まされてしまいます。
しかし、その情景の美しさを表現しきれていたかどうかちょっと疑問にも思ったり。
描かれた情景そのものは美しい(はず)なのに、それを描くはずの文章に難があるような気がします。
一言で済ましますと……とかく文章がクドイ。
情景はシンプルで極彩色でもなければ、賑やかでもない。なのに、これだけの文章量になるというのは
あまりテンポが良いようには思えませんでした。
敢えてそうしたもどかしいテンポを狙ったのかも知れませんが、良い間を生むというよりは
大量の無駄を生んでしまったような気がして多少イライラさせられてしまいました。
話の内容は新味はないものの、破綻もなく纏まっていてなかなか面白かったと思います。
特に籠の中の鳥を望む祐一にはゾクリとさせられてしまいました。
誰もが持っているであろう、幸せな幻想或いは過去への逃避の願望を指摘するなかなかにショッキングな
場面ではなかったかと思います。……私だけかも(汗
- 0097 告白 (採点:7)
- とても読み応えのある物語でした。
ダークSS読んでて、こんなに純粋にハッピーエンドを願ったことは私としては珍しいです。
決して救いのない終わりとは言えませんが、どこかもやもやしたものが残ってしまいますねぇ。
今少し前向きというか、絶望や自己憐憫を控えめにして貰えたら、よりあゆに肩入れできたかも。
もっとも、ダークなんだから、その辺はこのままで良かったのかも知れませんけど(笑
あと、人形みたいなあゆという部分をもう少し丁寧に描写した方が良かったのではないかと。
なにしろ、元があれだけ感情豊かなキャラですから、俄かには想像がつきませんて(笑
なんだかんだ言いましたが、それでも全体的に見て異色の設定などを楽しめました。
とりわけ、ラストのシーンは感動的だったとさえ思います。
7年前の記憶を取り戻さないままに、過去とはまた別の危機に直面するという筋もとても面白かったです。
どうもありがとうございました。
○投票者3.5回目 さん
- 0001 虹の架け橋 (採点:4)
- 祐一の進路の話なのでしょうか。それともあゆの虹の話なのでしょうか。
この二つがもう少し絡んでいれば、最後のシーンに感動できたかと思います。
- 0003 皐月の陽光、うららかに。 (採点:3)
- 浅月美歌のキャラクターは安易が過ぎるかと思います。
祐一達のやっている事は犯罪スレスレではなく、犯罪そのものですので、香里の啖呵には説得力がありません。
- 0004 届け、この想い (採点:2)
- 男と男の約束のところは好きでした。
- 0005 あの素晴らしい愛をもう一度……いや、マジで。お願い。俺んトコだけでもいーから! (採点:1)
- ネット環境には色々なものがありますが、とりあえず、推敲の際にはIEフォント中を基準にしては如何でしょうか。
誰もが持っている環境に合わせておけば、読みづらいと言われる事は少なくなるでしょう。
この作品には無意味な文章が多すぎます。
話がすぐに脱線するので、途中で回想を読むことを放棄しました。
もしも、そのような回想部分に重要なメッセージを含ませていたのでしたら、申し訳ありません。
- 0008 残り灯 (採点:2)
- 幽霊などという突飛な設定は、物語の最初に出した方が受け入られやすいと思います。
- 0009 やみつき (採点:1)
- 時間切れは仕方の無い事かもしれませんが、せめてもう少し上手に隠して下さい。
主語や目的語のわかりにくい文章が点在しているので、読み取りが困難でした。
- 0010 雪もよう、ところによりノスタルジィ (採点:10)
- 普通のお話でしたので感想を残しにくいのですが、とりあえず面白かったです。
(感想に心を込める暇が無いのが残念です。申し訳ありません)
- 0014 キスで終わる物語 (採点:9)
- ラブコメが苦手な私をここまでどきどきさせるとは、かなり凄いラブコメと見受けました。
表現が難しいので、比較をしますと、前回一位のラブコメ作品と同じくらいどきどきしました。
普段はラブコメな作品は読まない私ですが、たまにはどきどきするのも、いいものですね。
- 0015 らんじぇりーらす (採点:8)
- 女性の肌着にこだわりの無い私は、只々困惑するばかりです。
もう少し初心者向けに書いていただけると助かります。
「ぱんつ」という肌着の呼称は、とある方の代名詞だと聞き及んでいます。
そのような特定の書き手を連想させる専門用語の連呼は控えて貰いたかったです。
- 0016 sTrAwbErRy FiElDs fOreVeR (採点:4)
- 洋楽裏話といった趣向のようですが、わからないネタの方が多かったので、あまり楽しめませんでした。
この作品を完全な精神で書き上げたというのなら、恐ろしい事です。
薬物を服用しながら書いているのではないかと疑ってしまうほどの恐怖を感じました。
しかし、恐ろしい作品ではありましたが、面白いかどうかは、また別の話です。
- 0019 12時の魔法 (採点:7)
- この名雪は馬鹿に見えてしょうがないのですが、もう少し年齢相応には出来なかったのでしょうか。
ちょっと子供向けのような気もしましたが、概ね、いいお話でした。
- 0021 憂鬱な自殺者達の午後 (採点:1)
- 三話後半で明かされる失踪の理由はもっと早く明かした方が良いかもしれません。
どうしてそこに至ったのかが解らないままに読み進めなければいけなかったので、精神的に苦痛でした。
- 0023 今と出会うために時計は時を刻む (採点:8)
- あれほど今を大切にするという事を主張しておいて、結局やり直しをするというのは、釈然としないものがあります。
- 0024 SMALL TWO OF PIECES (採点:9)
- 私は、ダークな登場人物には、そのダークな行動を支える確かな背景に期待しています。
ですので、メール一発で打ちのめされる香里や、喪失への恐れでしか行動出来ない名雪のような脆弱な精神には感銘を受けないのです。
書きこんでしまうと転置の意味が失われるというのは承知していますが、
17章の祐一が、地の文においては悩んでいるように見えない事には、がっかりしました。
読後には、どのキャラにも一言文句をつけたくなるような、理不尽感が残りました。
作品としては大変面白かったのですが、私の求めるダークさは無かったということでしょうか。
- 0026 ちょっとだけ大人になれるジャムの秘密 (採点:8)
- 三つのお話が本当にジャム以外では絡まないので、一つの作品を読んだ気分になれませんでした。
秋子編は謎が残りました。消化不良はあまり好きではありません。
真琴編、あゆ編、名雪のキャラクターが良かったです。
- 0029 アナタに贈る小夜曲 (採点:2)
- 句点の配置には何かしらの意図があるようですが、私にはかえって読みにくいだけでした。
- 0033 めぐり、ひとひら。 (採点:7)
- ボリューム不足というか、中途半端というか。時間切れならば、悲しいですが納得です。
不幸な話に期待していたので、大変残念です。
コメディとしては、読みやすく面白い作品でした。
次回からはジャンルを詐称しないよう、お願いします。
- 0035 夏もよう (採点:9)
- センタリングには、もっと小さい纏め方を望みます。
>じたばたと藻掻く青い頭を
ゲームの常識を揺るがす発言は禁止です。
(真面目に言えば、この作品の雰囲気に不一致です)
キスシーンはとても綺麗でした。
出来るなら、この場面に向けて収束するように、前半をすっきりと(もしくは濃密に)構成して貰いたかったです。
- 0037 Perfect Boy (採点:7)
- 過度の青春描写は謹んでいただけないと、どうしても笑ってしまいます。
青い、というよりも青臭いという印象が残ってしまい、あまり感動できませんでした。
- 0038 彼は友達 (採点:8)
- 佐祐理が告白を立ち聞きしてしまうところで、興ざめしました。これはベタ過ぎるかと思います。
祐一を「祐一くん」と呼ぶようになった佐祐理は、あゆのようにも見えました。
- 0039 バレンタインの空模様 (採点:9)
- 各章の題目がなんだかjojoの奇妙な冒険でした。
>沢渡真琴はクールに立ち読みをする。
>美坂香里は賭けをする。〜「チョコレートを賭けよう!」「Good!」〜
こんな感じです。歪んだ嗜好ですみません。
工夫された構成は味があってよかったのですが、全員分の結末を見届けたかった、とも思いました。
- 0043 幼いあの日に見た夢は (採点:10)
- 追加された要素が殆どないので、むしろすっきり読めました。
最後の真琴や美汐、1000円の件では神様の手を見てしまいましたけど。髪を切ったところが格好よかったので、帳消しです。
- 0044 三月の空 (採点:8)
- >ニ三回瞬いて、
面白い誤字でしたので、報告します。これはカタカナのニです。
>からし色のダッフルコート
もっと綺麗な例えを望みます。
月宮父が秋子を頻繁に見舞う動機は、もう少し早めに明かして貰いたかったです。家庭よりも自分の恋心を選ぶ下衆だと思ってました。
同じように、怪我人に自分の娘に会ってくれ、というところにも身勝手さを感じました。
これらの描写にフォローがある事は承知していますが、第一印象の悪さを打ち消すには至りませんでした。
秋子があゆを木から落ちた少女だと確信しているのは構わないのですが、そこからの御伽噺を月宮父が信じてしまうというのは、私としては眉唾ものです。
やはり、これは葬式直後にするような話ではない気がします。
>あゆちゃんのお父さんの奥さんには、なれるわよね……?
秋子は月宮父に好感を持っている、という描写が不足しているのではないでしょうか。
先程の通り月宮父の第一印象は悪いので、それを打ち消し、なおかつ結婚を決意してもおかしくないような秋子の心情が示されていれば納得出来ました。
- 0050 怨みます (採点:7)
- ギャグは笑えたのですが、本当に色々とぶちこわされました。少しは懲らしめて下さいと、切に願います。
- 0051 受精卵 (採点:10)
- 北川はどれほどに香里を愛していたのでしょうか。香里の回想でしか北川の愛情を感じないのですが。
青春時代の恋心だけで重犯罪(?)+自殺(事故死?)など、果たして出来るのかと考え込んでしまいました。
とりあえずは精子入れ替えの心情を空想して楽しみましたが、私としては、北川にはびしりと一言きめてもらいたかったです。
- 0053 ハル (採点:9)
- 出会ったばかりの人間に内面をさらけ出す美汐に違和感がありました。
文化祭の件での衝突は、あゆが一方的に捲くし立てているかのように感じました。
美汐と比較して、あゆの心情についての描写が不十分だった為だと思います。
- 0055 少年エスパー 北川! (採点:6)
- >……うぐぅっ! 天使の人形がたい焼きにッ!
興味を引かれる導入でした。
前半は面白かったのですが、シリアスはこじつけというか、随分と都合の良いものに感じました。
- 0057 好きと言って欲しいだけ (採点:7)
- >人知を超えた何かが起こったのだということはわりと早く納得してもらえたんだ
申し訳ありませんが、私は納得できません。
特殊な凶器を犯行に使用した可能性もありますし、何よりもこれは警察の世話になるような事件です。
シリアス作品の場合、こういうところでリアリティを感じないと、私は冷めてしまうのです。
重ね重ね申し訳ありません。
- 0060 .79 (採点:8)
- 結局のところ、栞のコンプレックスについてにしか語られていないので、退屈でした。
- 0062 トリビアを聞きながら (採点:7)
- 満載の小ネタは殆ど全部網羅できたとは思いますが、わからない人にはどうなんでしょう。
とりあえず、私は楽しめました。
- 0063 『After School』 (採点:9)
- 打ち上げに成功するにしても失敗するにしても、最後にどうなるのかは予定調和な事が、不満でもあり、安心もします。
青春っていいなあ、と思いつつも、私の意見は石橋教諭や相沢祐一と同じなので、青いなあと思いました。
- 0064 13月になれば君に贈りたいものがあるんだ。 (採点:10)
- 救われなかった人達が祐一を責めるのは、心に迫るものがありました。
全てのシナリオを適度に想起させるので、いい感じにメリハリが利きました。
奇跡だとか無しに、人事を以って物語が展開していく事が、このお話の一番好きな所です。
- 0068 そして世界は、またひとつ (採点:7)
- こういう微笑ましい人間関係の作品は決して嫌いではないのですが、最後のあたりまで来ると流石に演出過剰ではないかと訝しげでした。
- 0071 笑顔。 (採点:10)
- いいお話でした。でしたが、私が感銘を受けた部分は主に宇宙についてなので、一般的ではないかもしれません。
時折入るKanon本編からの引用と併せても全く違和感がない事は、素直に凄いと思います。
死神の口調は優しいお姉さんという感じですので、彼は私の脳内では女性に変換されています。
やはり、いいお話でした。一読者として、作者様の今後益々の御活躍を祈念しています。
月姫コンペでは釣られましたので、意趣返しとして作者予想をしておきます。
もし貴方がAHH様でなければ謝りに伺いますので、どうぞよしなに。
- 0073 心、ひらいて (採点:8)
- たまに通読を止めるような文章はあったのですが、不覚にも感動してしまったので、ラブレターを送ります。
いいお話でした。
- 0082 天星小輪 star ferry (採点:8)
- そっけない感想で申し訳ないのですが、普通にラブで良かったです。
- 0084 俺の学校は戦場だった? (採点:4)
- >前略おふくろへ。
おふくろ様を希望します。
- 0086 good-bye, darling -- a family (採点:1)
- 笑ってしまいましたので、この作品はハードボイルドとしては失格かもしれません。
>銃弾と言う人の命を喰らう獣を拳銃と呼ばれる檻から解放する。
ここに限らず、獣の例えが多すぎます。
>「そうだよ〜、裕一」
>名は北沢潤一。
名前は間違えないで下さい。
>尖った顎
顎はネタにされる恐れがあります。
>赤外線スコープを付けているからこそ攻撃をする事が出来るのだ。
この世界にはスターライトスコープは存在しないのでしょうか。
>good-bye, darling -- a family
>good-bye, darling -- a wife
>good-bye, darling -- a daughter
何かおかしい気がするのですが。
数え切れないので、ここで止めにします。失礼しました。
- 0087 ふたつ (採点:10)
- 具体的な感想はありませんが、なんだか良い雰囲気の作品でした。
- 0088 春に降る雪 (採点:10)
- 仕方ない事とは解っているのですが、栞の強引さに不自然さを感じました。
場面が飛び飛びでしたが、私には読みやすい順番でした。特に終盤の病院に移るところがお気に入りです。
最後は美汐が栞を起こすのか、と思っていたので肩透かしを食らいました。
これは確かに真琴シナリオにおける美汐の役割を彷彿とさせますが、今回は栞の友達という設定ですので、切っ掛けを与えるだけでは、私は不十分だと思います。
- 0089 ベビーフェイス (採点:9)
- まずは自己紹介をします。
私は特定ジャンルへのこだわりはありませんが、シリアス全般とギャグを好む傾向にあります。苦手なもの(が多いジャンル)はラブコメ、ハーレムはもっと苦手、言い換えれば人間心理にリアリティの無い作品が嫌いです。
私の好むシリアスにはダークと不幸を含みますが、不幸な結末自体が好きなのではなく、異常な状況に置かれた登場人物の精神、時折垣間見える書き手の世界観、或いは書き手の意図した世界観を読み取ることに楽しみを見出しています。
自己紹介は以上です。
周囲の人物を愚かしくデフォルメするという手法が、私の許容量を超えました。
地の文全般で描かれている祐一の思考は、私にはどこにでもいる通ぶった馬鹿のものに見えます。
そのような主人公の、そのような手法による心情描写を中心にして主人公の破滅を描くという作品は、目新しいものではありませんので、退屈でした。
何と言うか、展開も結末も、そこに至る主人公の内面さえも、予定調和であるように思えるのです。
- 0091 七月八日、晴れ (採点:9)
- ほのぼのコメディはいつ終わるのかと思いながら読み進め、七夕イベントが始まったらいきなりクライマックスのようなビンタ、
美汐の事に納得がいったら真琴は行方不明で、久瀬もどきを間に挟んでさっきの真琴の説明……。
なんだか読みにくい構成でした。
>「この豚野郎」
新しい世界に目覚めそうな台詞でした。
出来事の順番に惑わされるような後半よりも、単純なほのぼのと笑いのある前半の方が面白かったです。
- 0092 君と一夜を (採点:9)
- 最後の迷子イベントは激しく突然な気がします。
色々なところで笑いましたが、エッチなネタはあまり楽しめませんでした。
- 0093 人間になりたい (採点:8)
- >人間になりたい
妖狐人間真琴かと思いました。
人間になることの厳しさは一場面しか描かれていません。
私には、これだけで真琴が意を翻すとは思えなかったので、緊張感はありませんでした。
- 0094 Prelude Kanon (採点:10)
- 時代背景に即した小道具があるので作品がどういうものなのかは判りやすかったのですが、如何せん最後が不意打ち過ぎました。
あゆである事を示す描写が皆無なので唐突としか思えませんし、その後を「悲しい事がありました」で済まされたのも不満でした。
この後、自然にKanon本編へ繋がるとはちょっと考えにくいので、Preludeとは言い難いかもしれません。
というわけで、私はこの作品を純粋に『ものみの丘の狐の話』として味わいました。
時折入る回想と五ページ目全体の言い回しに若干の単調さを感じましたが、全体としては心温まるいいお話でしたので、感謝します。
- 0097 告白 (採点:3)
- ザッピング形式の場合は、相互に描写が関連していなければ効果は薄いかと思われます。
極端に言えば、現状ではあゆの手紙を全部纏めて後半にしてしまっても、大して変わらないような気がするのです。
- 0098 双故意〜ふたこい〜 (採点:9)
- >学校でお姉様二人に誘惑されたり!
>「あはは〜、お仲間さんですね〜、舞」
矛盾しかけています。
オチはまるでとってつけたかのようでした。
- 0099 Disenchant (採点:10)
- 閑話・二は大きくて読みにくいと思いました。
最後に二人が逃げるのは無理矢理だと思いました。
戦乱の夏という言い回しは物騒でちょっと嫌でした。
どろどろしつつ仲良くなる、等身大の人間関係が好きでした。
- 0101 君の瞳にシャイニング延髄斬り (採点:8)
- >斉藤が急いで部屋に戻るとそこはなんだかよくわからない空間へと変わり果てていた。
>祐一と名雪がイチャついてる横で、血塗れの北川が倒れ伏している。
>そして、呼吸を荒げた佳澄と互いにちらちらと視線を交わしている久瀬と佐祐理。
二回裏の久瀬は佐祐理達の部屋に突貫したのですから、その後の久瀬の告白も佐祐理達の部屋で行われていると仮定します。
香里扮する佳澄は祐一達の部屋に入ったのですから、北川瞬殺は祐一達の部屋で行われたと仮定します。
名雪は佐祐理達の部屋、祐一は祐一達の部屋、二人の移動に関する情報はありませんので、どこで二人がいちゃついているのかは確定していません。
斉藤視点の文章で香里を佳澄と呼んでいるので、一美は斉藤に全てを話していないと推察されること、同視点文章で「部屋に戻る」という表現を使っていることから、この状況は祐一達の部屋で行われているものと仮定します。
上の状況は久瀬の告白直後の出来事であるという仮定のもと、久瀬の告白後に佐祐理達の移動に関する描写がないことから、斉藤と一美以外の人員は移動していないと仮定します。
以上の仮定より、上記の状況は不自然であると判断します。
間違いがありましたら、恐れ入りますが御指摘お願いします。
(単純に佐祐理達と久瀬が祐一達の部屋に移動した、だとは思うのですが、描写が不十分な気がしましたので、突っ込みました)
謎解き要素(?)を持つにしては、登場人物の導入、場面毎の人数増減、移動その他の描写が不親切な作品だと思いました。
- 0103 世界の果てという名の雑貨店 (採点:10)
- >その中の二人が出会う確率となると、1/4000
問いの意味次第ですが、多分、何かが違います。
栞を伏線にして少しずつ明かされていく物語に引き込まれました。
しかし、作品のテーマでしょうか。読み進めても失われるものばかりで、最後には思い出だけが、そしてそんな世界を北川は呪い続ける…。
作品の前提部分への意見、誠に恐縮ですが、せめて何かを会得させて下さい。
確かに面白い作品でしたが、もう一度読みたいとは思わせない作品でもありました。
○燃焼系オギノ式 さん
- 0002 ぜろぜろなゆちゃん〜凶悪兵器を破壊せよ!〜 (採点:2)
- えーっと、参加賞進呈(+1点)
他の方が色々言ってくださるでしょうから指摘は省きます。
めげずにがんばってください。
- 0003 皐月の陽光、うららかに。 (採点:9)
- ほぼ最高のバカSS。
雰囲気的には文句なしですね。
このバカらしさ、まさに青春!!
ただ、こうなると一人称とかに文句を言いたいところ。
香里は『あたし』(どこかで私が混入)、北川は『オレ』、名雪は『わたし』です。
ちゃんと分けてもらってるほうがこの作品の場合、特に読みやすいので。
あと
>「……あなたたちの考えは、享楽的で短絡的で近視眼的です。知識を蓄えることと、くだらないお喋りで時間を浪費すること、確かに一見後者のほうが魅力的に思えるでしょう。ですがその実、そこに中身はありません。言わば、メッキ貼りの像を見て『これは純金だ』と言い立てるようなもの。いつか人が大人になり、子供じみた一面的な観察眼から脱皮したとき、そのことを激しく後悔するようになるのは、目に見えているじゃないですか」
凄い肺活量ですね、パチパチパチ。本当に高校生ですか? 私ならこんな口上喋らす前に黙らせますよ。相手もたかが一生徒なんですから。しかも数だけで言うなら香里達の方が多い。このあたりの下り、思いっきり引きました。雰囲気ぶち壊しです。せっかく日常でまとめた雰囲気もたったこれだけでおじゃん。最後の1点を入れなかったのはそのためです。どう考えてもこのあたり常軌を逸してます。
まあ、強いて言えばの不満です。
全体的には大満足でした。
- 0004 届け、この想い (採点:4)
- >「君に手紙を渡して人をまだ覚えてるかい?」
>「今まで俺の変わりにあいつを守ってくれてありがとう」
>本当に知らない、そい言いながら彼女は先に行ってしまった……。
>2人の姿と見ながら、おめで……。
最後付近誤字乱発しすぎです。かなり興ざめ。
ぎりぎり間に合わせて出したのでしょうか?
で、根本的に評価不能です。
下手ではないものの、過去の時間軸関係が滅茶苦茶。
あゆと長時間遊んでいたことを考えると原作における7年前に祐一が狐を世話していた可能性は少ないでしょう。
秋子に見つかるのを恐れてましたし(結局ばれてますが)、怪我した狐をほったらかしてあゆと遊んでいたのかと思うと無責任というか不誠実。
これが真実だとすると真琴シナリオが軽すぎるというかなんというか……。
おまけに、真琴さんに一目惚れするわ、真琴さんのことが頭にありながらあゆに恋するわ、イヤな小学生ですね。
いくらなんでも節操なさすぎです。あゆも真琴もかわいそう。
更に言うならこんな人間にされてしまってる祐一もかわいそう。
最後ALLヒロイン(&その他オリキャラ)対応でシメていたようですが、もうここまで来るとどこまで不誠実なのやら……祐一。
原作やっていればわかるとおり祐一は決して不誠実な人ではないです。
むしろ不器用に一途、裏を返せば盲目的なタイプでしょう。
Kanon的に首を捻るところが多いように感じました。
設定付けでうまく回避出来るところをわざわざ臨界点に持っていってしまってる感じです。
このSSを読んでキャラが読者の目にどう映るかをもう少し考えたほうがよいかと思います。
あと、最後の部分ですが
「ー」
はなんだか凄いマヌケです。
いっそ改行を利用したりして痔の文で書かれたほうがよかったのではないでしょうか?
- 0005 あの素晴らしい愛をもう一度……いや、マジで。お願い。俺んトコだけでもいーから! (採点:1)
- もう勘弁して……いや、マジで。お願い。俺にだけでもいーから!
電波飛びまくってるんだろうか、今回の中編。6作読んでまともな作品が一つもない。
- 0007 華音霊異記 (採点:1)
- ドラゴンクエストがやりたくなりますね。
もちろん一番最初の。セーブ機能は欲しいのでSFC版で。
姫をさらって世界征服を狙うりゅうおうのおっちゃんをぶん殴りに行く。
実にシンプルで分かりやすい。
真面目にやってたらつまらないけど、複雑すぎてわけわからんよりはマシって感じです。
倉田と相沢署名運動のシーン、随分手抜きな感じがしたんですが、時間なくて焦ったんでしょうか?
根本的におもしろくないので今更という気もしますが一応指摘。
奇をてらって何か新しいものを作ろうとする努力は買いますが、節度も必要ではないですか?
- 0008 残り灯 (採点:1)
- 「…それが答え?
そんなに簡単に全部手離すの?
あなた達自分を軽く見すぎよ」
なんか、流れやキャラクターの考えとかが非常に軽いです。
加えて自己妄想、俺設定の読者置いてけぼり。
これじゃあまともな評価は期待するなってもんですね。
そもそも何が『良かった』んですか?
- 0009 やみつき (採点:1)
- 祐一×美汐なので1点。
何故そんなにこの二人をくっつけたいんだろう……
本当に好きならこんな中篇で語りきれる内容じゃないことくらい分かるはずなのに。
- 0010 雪もよう、ところによりノスタルジィ (採点:6)
- うーん、よく書けてるとは思うのですが……
原作とのリンクが甘いなあ。
原作とのリンクの絶妙さがあればまさに目からビーム。
じゃなくて、目からウロコなわけですが、
設定も脈絡も無くキャラが配置されているとどうも物足りないものを感じます。
そしてやはり感じるのが名雪の定番な嫉妬。
うまく書けてるとは思うもののなんかこう既視感ありすぎてインパクトが薄い。
というか何で祐一の相手に真琴を選んだんでしょう?
設定的に非常にややこしいうえに原作シナリオとエンディングからでは恋愛要素も薄い。
まだあゆの方が向いている気がします。
特に説明を最小限に済ませて、中編の容量で読者を納得させるなら。
ひょっとして、あゆをヒロインにすると自作SS紹介&感想掲示板にも出ていた某SSに似てしまうからでしょうか?
そっちは祐一とあゆがあの街を出ていってる展開でしたが。
- 0012 思い出という名の道しるべ (採点:6)
- ああうまいなあこのSS。
ネタとしてはほとんどお約束なのに原作に雰囲気似せればここまでやわらかい印象に変わりますか。
あ、いや、告白シーンから最後までの落とし方はお約束云々抜きに本当に綺麗にまとめられていると思います。
と、まあこれだけ褒めておいて6点なのは納得行かないでしょうから減点理由を。
基本的に表記の問題です。それが修正されてるだけで8点出してたでしょう。
以下箇条書き。
>「祐一君!朝だよ!」
>俺の予想どうり、元気な音の正体はあゆだった。
ごめんなさい。あんまりこういうこと指摘するのは趣味じゃないんですが……
『!』や『?』等の記号の後は全角スペース入れて下さい。
作法がどうとかじゃなくて純粋に読みにくいので。
で、その下『どうり』→『どおり』(ここ含めて二箇所)
こういう誤字はやはり作品にマヌケな印象与えますのでご用心。
>「暗殺って人聞きの悪いこと言わないでよ!ボクにそんな大それた事出来る訳無いじゃないか!」
この口調あゆらしくないです。
原作に近い口調を研究すればもっともっとこの作品への感情移入度は上ります。
感応度が上るとでも言うべきでしょうか?
>「そう……ですよね。私も出来ることならお姉ちゃんの力になってあげたいです!」
うーん、栞はこんなところで力む子じゃないと思うのですが。
力むのはどっちかというと冗談の時。
力むというよりは力んで見せてるだけでかなり滑稽というイメージがあります。
また基本的に栞は真面目な時以外は人をおちょくるような口調で話す傾向が強いです。
私の方が研究不足でしたらすみません。
>「祐一君、ひどいよー」
あゆはハキハキした口調の多いタイプでこれはむしろ名雪ですね。
名雪も出ていることを考えると下手にキャラが被る表現は避けたほうがいいでしょう。
>私・俺
やはり多人数が出るとなると、原作で使われている表現でキャラの見分けがつきやすくなるなら積極的に使わない手はありません。
名雪は『わたし』。北川は『オレ』です。
こう書き改めるだけで非常に読みやすくなると思いますよ。
ついでに言うなら原作の雰囲気出すならやはりこういう細かいところも重要です。
これらが減点理由です。
ちなみに10点に届かない理由は……
設定に対する減点です。
原作を愛する身としてはシリアス系で説明もなく栞が助かってたりするのはかなり抵抗があります。
また、あゆの受験に関する限度を超えた現実感の欠如。
あゆが目覚めたのは春先でそこからどんな猛勉強をしても祐一たちと一緒に高校に通うなんて無茶がありすぎます。
まだ某大王の『ちよちゃん』の設定の方が納得できるというか。
ギャグなら目をつぶれても、さすがにこういう系統ではきつい。
でも否定するとこの話自体が成り立たないし、現実無視してもそういう展開を望んでいる自分がいるのも事実。
設定は褒められたもんじゃないが、面白いしそうしてまで読者に伝えたい意図も分かるのでまあ許す。
そういうふうに思って下さい。
うまい人はやはりそういうところもちゃんと節度をわきまえて書いてこられますから。
- 0013 蛍火 (採点:1)
- You are clever,very clever!
こういうあくびが出そうな文章を読むのは好みじゃないのですが、
題材が題材だし仕方ないですか。
それを抜いても最低ランクの作品ですね。
かのんSSは二次創作です。
一次創作ならこれも可でしょう。
が、これは二次創作。それもKanonの二次創作です。
その条件下ではいかに一次創作としてうまくても『否』となることがあります。
登場人物の不幸と死で意外性やウケを狙う。
最低の行為です。
そうまでして伝えたいテーマがあるならまだわかる。
けれどこの作品は意外性やウケの為に殺しているとしか思えない。
Kanonが鬼畜か何かの救いようの無い話ならまだ許せるでしょう。
一次創作なら「ああ、そういうイベントなんだ」とふんぎりもつくでしょう。
ですが、特に大した理由があるわけでもなく愛着あるキャラたちを不幸にするなど到底認めることは出来ません。
大方ネタに困ってあまり書いてる人がいないと思われるこういうネタに走ったのではないですか?
もしそうなら残忍にも劣る外道。
トーフの角にでも頭ぶつけて猛省してください。
同じ蛍の切ない系でも天野こずえさんの『浪漫倶楽部』の話と比べると雲泥の差です。
今こんぺで言うなら、救いようの無い話でもまだ24はしっかりしてました。
とりあえず殺しとけ、とりあえず綺麗に落としとけ(単なる祐一の自己満足でしかないのですが)
みたいないい加減な気持ちで書かれたようにしか見えないのです。
- 0014 キスで終わる物語 (採点:7)
- くああああ!!
私に何か恨みでもあるんですか!?
もったいない。
この作品に10点をつけてから死にたかった。
2ページ目の真ん中まではまさにKanon。文句なしにKanonの雰囲気でした。
それが中盤から崩れ始めたんです。
>「好きでもない人となんて、できるわけない」
>「練習、付き合ってくれる?」
名雪らしくないんですよ、このあたりの口調。
『わたし』って一人称に表われているように名雪の口調は全体的に柔らかいんです。
これじゃあちょっときついんですよね。
>「あ……ッ! んん……は……ぁ」
ゴメンナサイ。完全に主観論ですがこの作品にこの手のネタは似合わないと思いました。
なくても十分綺麗にまとめられると思います。
というか、むしろこのあたりから狂い始めた(汗)
>「もしかしてもう勢いで告白しちゃった? 抱き合っててあとはもう勢いでーって感じで」
名雪シナリオではなく、何事もなく原作が終わってしまったあとのアフターストーリーだったのですね。
それならそれで状況説明もうちょっと欲しいところ。
あと、欲を言うなら香里に栞の話を絡ませて欲しかったです。
たしかにそれでこの明るい雰囲気を書くのは難しいでしょうが、
香里の強引な行動の裏事情とかやり方は色々あったのではないかと思います。
いや、もっと言うなら名雪シナリオのアフターとしてこの物語を成立させて欲しかったと思います。
ただまあ、名雪シナリオでは公然と恥ずかしいことやってたり、ラストで名雪が祐一に抱きついたりしているのでこの作品の設定とは矛盾。
うーん、それ考えるとこの作品は結構危ないバランスの上に成り立っているということでしょうか(汗)
こうなると根本的に組みなおさなきゃならないということに……
とにかく設定の難易度が高いものを違和感なく書き上げてこそ二次創作は面白いと思います。
このSSはそのあたり逃げてしまったという印象が拭えないです。残念。
ていうか下手をすれば二次創作の橋から転がり落ちそうな危ない作品ですね。
……何言いたいのか自分でもよく分からなくなってきた(汗)
とにかく、非常に光るものはあったけれども平凡に終わってしまった作品というところでしょうか?
- 0015 らんじぇりーらす (採点:5)
- オ、オ、オ、オパパパパ
オパンティーーーーー!!
なんて呪文を塾の教室にいた全員で10回近く斉唱したの思い出しました。
アホだな自分達。
これだけバカなSS見てると真面目に突っ込むのがバカらしくなります。
なのでまあ致命的なところだけ……
視点変換が頻繁に起こるのが良くないです。
あと描写や説明文がやや不明瞭(下手)
この手のSSは一度ペースに乗せたら読者の思考能力を奪うくらい息もつかせぬテンポが重要なわけですが、先の視点変換をはじめとしてこちらが冷静さを取り戻してしまう余裕があります。
バカらしさの発想自体は7〜8点。
乗せるテンポを築けなかったので2〜3点減点で5点です。
あ、念のために書いておきますが、栞の一人称は『私』ですよ。
何となくこのSSはバカらしさのため固いイメージのある漢字を狙って崩したようにも感じるのであまり気にはなりませんでしたが。
個人的には栞はトランクスの方が似合っている気がします。
そしてそれを見て絶句する人の反応を楽むんだろうなあ……と(笑)
ちなみに、パンティと言うと足の速くなるパンティか手からバズーカを撃てるパンティが欲しいですね。
- 0016 sTrAwbErRy FiElDs fOreVeR (採点:1)
- 理解不能。
いや、理解しようという気持ちすら失せました。
というか、途中で読むのすら止めたくなったのこれが初めてです。
- 0017 ホロニック・パス (採点:1)
- >たまったタンパク質を取り除かないといけないんです
なんか……エロい響きですね、これ。
>解離性遺伝子異常
オリジナルの病気なんですね……これ。
うーん、ごめんなさい。やっぱり秋子さんがイシャっていうのは不自然です。
不自然というか、この作品の説明だけでは無理。
他の秋子さんを表す原作の特徴がほとんど繋がってないですから。
せいぜいあゆと栞くらいにしか繋がらない上に、栞シナリオの反応考えると違和感しかないです。
でこれ皮切りにオリキャラ秋子が一人歩きしたKanonでない何かになってます。
こうなってくると……
何でわざわざ名雪をわけわからん病気にして苦しめたいんだ?
とか口尖らして文句言いたくなってきます。
とゆーか、これ含めて私が1〜3点つけてる作品に一言言わせてください。
『Kanonに帰れ!』
もう、何したいのかよく分かりません。
とりあえず平凡なKanonのSS書くのに戻ってくださいよ。
頼みますから。
Kanonに偽装して一次創作するのは止めてくださいな。
はっきり言って一次創作でもクソですから。
はぁ……
こういう作品が多いのはKanonで二次創作するのが行き詰まってきている象徴なんでしょうか?
それを振り払おうと色々やってらっしゃる努力は買いますが。
- 0018 片翼の天使 (採点:1)
- ネタに困ってSEXに身売り……か。
素直なKanonSSから始めてください。
もうなんていうか
新しいものを作ろうとしてどんどんKanonから離れていってるような感じ。
キャラクターの名前とイベントを拝借しただけ。
そんなのが目立ちます。
一昔前は読めば原作への愛着が深まるものが数多く存在したのに、一体どうなってるんでしょうね。
『Kanonに帰れ』
そんな時だと思いますよ。
短篇でも思いましたけど、中編は特に酷い。
看過するとKanonSSがとんでもない方向に進みそうなので、
今回ばかりは心を鬼にして言わせてもらいます。
少しでも多くの人にその心が伝わることを祈って……
- 0019 12時の魔法 (採点:5)
- 定番。
まあ読む気も失せる作品に比べれば随分マシですね。
8作目でようやくまともな作品が出てきた……
評価する気もないけれど、貶す気もない、そんな感じ。
- 0020 花火は空に、君は地上に (採点:1)
- はて?
どこの世界の話ですか?
冬に花火やってるのでしょうか?
なんか時間関係非常にわかりにくいんですが……
でも最後は浴衣だったり。
7年前に花火を見る約束が?
ていうかあの街、そんな怪しいイベントがあったんですか?
色んな意味で言葉に困ってます。
それ以前に最初から最後まで一貫性もなく、結局何が書きたかったのかも疑問。
香里の視点があるのは何故? と訊いても作者さんも答えに窮するでしょうね。
話全体から見ると不要のようでそうでもないような微妙な位置付けですし。
どうでもいいといえば確かにどうでもいい。
名雪のエピソードもなんか軽いし……
なんというか、全てにおいて浅く流れていったという感じですね。
つまるところ消化不足。
原作の7年前のこととかしっかり覚えてます?
改変にしてはかなり不自然なエピソード挿入でそう思いました。
(余談)
香里→名雪の「あんた」には違和感感じました。
- 0021 憂鬱な自殺者達の午後 (採点:1)
- 最低。
このSSの名を口にするのもおぞましい。
天野美汐って誰ですか?
祐一と行動している茶番の担い手『私』って誰ですか?
『・・・』『。」』って何ですか?
『わたし』と名乗る栞とかいうオリキャラは誰ですか?
やたら冷血な自称『私』のオリキャラは一体。
書き方から察するに初心者っぽいですが……
これがあなたのKanonですか。
ネタが枯渇して無理にひねり出している上級者より酷い。
原作の雰囲気を一番身近に感じて書ける時期に書いたのがこれとは……
原作風の話を書くことから始めてください。
あ、念のために言いますが
一人称や作法への批難はただの嫌味ですよ。
どういう目でKanonを見てらしたんでしょう? という
- 0023 今と出会うために時計は時を刻む (採点:1)
- わけ分からん。分かろうという気持ちもありませんが。
ちょっと前にやってた『週刊!ストーリーランド』の老婆ですか?
もう少し甘く見るつもりでしたがが、他の作品も見てていい加減頭に来ました。
『Kanonに帰れ』
全員天野化……いや美汐でもここまで酷くはない。
いつからKanonのキャラはこんな理屈くさいヲタク共になったんでしょう?
私の感じたKanonの良さはこの作品にはカケラもない。
あの素朴で胸を打つ台詞と表現の数々はどこに消えたのでしょうか?
こんなくっだらないゴタク並べて楽しかったですか?
発想は良くても点をあげる気にはなりませんね。
ん、まあ時計と店主の正体は良かったんじゃないですか?
そこだけはKanonらしさがありましたね。
そこに腐った肉付けしてゾンビを作り出したのが最大の失敗。
気色悪いゾンビ見て喜ぶ人間などいらっしゃるまい。
- 0024 SMALL TWO OF PIECES (採点:7)
- なんだ これは?
変なもん見せると承知しねえぞ。
と本来なら1点つけてしまってもいいところですが……
残念ながら認めざるを得ないでしょう。
>俺と名雪が一つなら、その体で香里を救うことができるのに。
>俺たちは悲しいまでにちっぽけな、二つの軋んだ欠片に過ぎないのだ。
Kanonのキャラだからこそ、祐一・名雪・香里だからこそ重みの増す言葉だったと思います。
そういう意味でKanonをこの半一次創作の下地に使われたことは効果的だったでしょう。
登場人物の思考も『らしい』と思いました。
この物語の状況なら有りうる話ですし、生々しい現実感も伴ってます。
涙出るくらいに、悲しいまでに名雪は名雪らしいと思いました。
怒ってるのに、黒いのに、蛇みたいなのに、その底では本当に深い優しさが感じられるんです。
本当はとっても優しいのに、現実を突きつけられた直後は耐えられない。
心が弱い、繊細なのもまた名雪なのです。
あの平仮名の呪詛はその両面性を端的に表した効果的な表現だったと思います。
きっと今は無理でも、いずれ名雪は香里のことを許せたでしょう。
でも、香里は香里の事情でそれを待つことが出来なかった……
待つことを望まなかった。
本当に、心が締め付けられるシェークスピアばりの悲劇ですね。
その全てを先の二文がよく表していると思います。
一次創作としても、Kanonの二次創作としてもきっちり成立している作品だと言えるでしょう。
でも、ゴメンナサイ。
これ以上はつけられません。
Kanonでバッドエンドを見たくてプレイする人はまずいない
バッドエンドを全部見てクリアした……と思う人はいないでしょう。
グッドエンドを全く見ずにKanonの充足感を得られる人はまずいない、とでも言いましょうか?
このSSはそもそもからしてKanonとしては望まれない部類のSSです。
一次創作なら不幸はダメとかそういうのはないでしょう。
でも、二次創作においてはそれも『否』となることがあると思うんですが、どうでしょうか?
こんな結末を彼らに与えるのはこれを最後にしてあげてください、作者さん。
Kanonを愛する一読者からのささやかなお願いです。
作者さんがネタや酔狂のためだけに軽い気持ちでこのような物語を書かれたわけではないのはよく分かりますので。
- 0025 目くそ、鼻くそと共に散れ (採点:1)
- あのなあ……
いや、もういい。もういいです。
キャラはぶっ壊すわ、ギャグは寒いわ、展開は無茶苦茶だわ
こりゃ誰かに怒られても仕方ないですがな。
とりあえず、不似合いな説明的文章を削るのと、本当のKanonキャラを使ってギャグをするところから始めてみましょうや。壊して独自の味を持たせるのはそれからでも遅くないです。
- 0026 ちょっとだけ大人になれるジャムの秘密 (採点:5)
- 何だこりゃ……(汗)
ギャグのようなシリアスのようなメルヘンのような何とも妙なノリ。
一言で言うと”バナナを手巻き寿司の具にして食べてみる感じのSS”ですね。
美味しかったですか?
- 0027 雪の迷宮 (採点:5)
- 定番ですね。目覚ましの文句が出るあたり(苦笑)
でもトチ狂ったような作品が多い今回のこんぺでは原作に堅実なこういう作品の方がむしろ好感持てたりします。
ただ、書式は気をつけましょう。
『・・・』はともかく『!』とかの後のひとマス空けは欲しいです。読みにくいので。
それがちゃんとしていれば6点くらいおまけでつけても良かったのですが、けじめのため1点引いときます。
初心者の方ですよね?
今後はこういう堅実なところからKanonを深めていかれることを応援します。
原作依存のSSから相互共益のSSになるようにがんばってください。
- 0034 白の世界に天使はいない (採点:1)
- 何なんだこの現実感か何かが完全に抜け落ちたような不気味な世界は……
男女が勝手に出会って、男が自分のことを勝手にべらべら喋る。
んで、好きーとか言う。
そしてバイバーイサヨナーラ。
書く前に少し構想考え直した方がいいんじゃなかったんですか?
あと設定が読者の想像に頼りすぎです。
いや、それが悪いことではないのですが、
この作品の場合なんというか……
各シナリオをダシにして作者の勝手な妄想を読者に分かってもらおうとしているだけに見える。
もっと単純に言うと、原作への愛が全く感じられないのです。
単に作者さんがこんな感じの一次創作をしてみたかっただけでは?
Kanon的な面白みが全くないです。
一次としてもあまりに淡白で面白くないですね。
素直にKanonの文体で日常ほのぼのでも書いてください。
それとも、作者さんはそんなごく普通のことを極めてしまったと思ったからこんなのを書いたのでしょうか?
笑えない冗談です。
- 0035 夏もよう (採点:1)
- あのー
一体どういう環境で確認されたのか知りませんが……
あんまり長い文章をCENTERタグで囲まないで欲しいです。
単純に純粋に読みにくいので。
というか、異なる長さの文を中央揃えすると読みにくいです。
で、文章。
悪いですが、どう見ても痔の文下手です。
Kanonの舞台以外で書くにはまだ実力不足としか言えませんね。
場所の想像が非常にしにくい。ていうか頭に浮かびません。
あと、無意味に小難しい言葉使いすぎです。
かっこよく見えるかもしれませんが、読みにくい文章など基本的に害悪でしかありません。
こんな言葉を使う人と普段会話して自分は楽しいかくらいは考えて書いてください。
で、最後に……
この作品に出てきている人たちって誰なんでしょうか?
オリキャラですか?
ジャンル・カテゴリには『秋子 名雪』とあったんですが、見間違いかなあ。
ちなみに私が見たこのSSのタイトルは『夏もよう』でした。
- 0037 Perfect Boy (採点:1)
- シリアス? どのあたりが?
いや、これは文字通りのロールプレイングゲームでしょうか?
与えられた役割(ロール)に対して登場人物が思い悩む。
何か現実感をスッポリ喪失したような不気味な世界。
これは一体……
……そうか、もういい。
(追伸)
>「聞きたい?」
何故か祐一が女の子っぽい言葉を使っているのですが……
他では柄の悪い男言葉使ってるのに。
- 0038 彼は友達 (採点:7)
- なんで途中『。」』が混ざってるのかよく分からなかったですが、面白かったです。
主人公が怒鳴って俺様正義を語り、誰かに言うこと聞かせるのはある意味お約束ですが、作品全体の愉快なノリがたまらない。暗い部分もそれのための『溜め』と思えば少々粗いのもそれほど気になりませんでした。涙ありもあれば笑いもあり、これこそまさにKanonの正統SSですね。
お約束な展開の場所がもうちょっと気の利いたものだったらもう1〜2点出してましたが……まあ、基本的に楽しめたので作者さんに感謝感謝です。
- 0041 ミラクル☆パワーの使い方 (採点:6)
- 『プラネットガーディアン+まおちゃん+オリジナル』ですか?(笑)
あまりの寒さに笑ってしまいました。
いやいや、もちろん褒め言葉ですよ。
序盤は失笑だらけの笑いでしたが、終盤きれいにKanonにまとめているのはお見事です。
たとえギャグ風味でもこういう持って行き方するのは好印象ですね。
不誠実ぶりが目立つシリアス陣は少し見習って欲しいです。
が、しかし!
褒められるのは構想だけ。
ちょっと文章と説明関連薄すぎますよ。
『simple is the best』じゃなくて、『too simple』になってます。
藍の人物設定、その他状況場面説明。もう少し濃い目の方が望ましいですね。
すっと読めて軽快な感じがするものの、ちょっと行き過ぎ。
描写が薄くて読みにくいです。
その文章の匙加減がうまく出来てたら文句なしに7か8以上つけていたでしょう。
- 0043 幼いあの日に見た夢は (採点:8)
- うーん、惜しい。
栞シナリオの見直しが足りなかったようですね。
栞シナリオで重要な、『入学式』・『自殺』のイベントが抜けてます。
ちょっとスルーするのは無茶なんじゃないでしょうか?
というかせっかくここまで書けてるのに、それがないのは完璧に傷がつきます。
で、更に言うと香里の水瀬家お泊り。
栞シナリオのエンディングの演出考えるとかなりグレーゾーンですね。
後は残念ながら感動が今一歩足りない。
もちろん本編のイベントとの齟齬、違和感がそれを助長しているのも事実ですが、絶対量として足りません。
まあ、これはもう好みや閃きの範囲なので仕方ないといえば仕方ないです。
で、最終的にはこの作品は6点ということになるわけですが。
しかし、この作品の本当の魅力は香里視点の栞シナリオではありません。
そんなのはサブです。てゆーか、そっちは大きなイベント見落としてるし下手すれば大減点。
この作品の恐ろしさ……
それは名雪にあります。
はっきり言ってここまで名雪を名雪らしく描いた作品は滅多にお目にかかれません。
私はKanonキャラでもっとも表現しにくいのが名雪だと思ってます。
紛い物の名雪は他ヒロインより書きやすいのは周知の事実ですが、真の名雪となると非常に難しい。
名雪は蛇のように執念深い女でも祐一の肉奴隷でもありません。
あゆや舞のように純粋ではないですが、その靄の先にはとても深い優しさを感じるキャラクターです。
おそらく、根底の優しさでは名雪がKanonキャラでは一番ではないかと思います。
原作の名雪はその優しさを言葉の端々に薄く滲ませているのですが、これを二次創作で表現できている人はほとんどいない。
お見事です、香里の名雪考察も含めて、私は名雪にやられました。
普段SSで見ていると色ボケしてかまけているだけだったり、分かりやすいくらいに陳腐な嫉妬してみたりとかなりウザい(あんまり使いたい言葉ではないですが)キャラに見えることが多いのですが、本当にうまく描かれた名雪はこんなにも優しいんですよね。
次があるなら名雪で書かれてみてはいかがでしょう?
ところで、『いじましい』なんですか?
『いじらしい』ではなくて?
香里の目に名雪は意地汚くてせせこましく映ったのでしょうか?(汗)
- 0045 応援できない大熱戦 (採点:6)
- 一人称間違え、挙句の果てに北川潤一だと?
笑える冗談だヘボSS書き。
あの世で伍長に鉄十字章をもらうといい。
あ〜、すんません。
コレだけは言っとかないと気がすまなかったので。
これに関する減点はしませんから上の暴言お許しください。
と、まあそういうミスを見てムカッと来てたにも関わらず面白いギャグでした。
いや、だからこそ上のような理由で減点したくなかったわけですが。
もうみんなバカになってしまえ〜
って感じですね。
雰囲気はテクノスジャパンの某運動会ゲームですか?(笑)
ただまあ、ここまでノリノリな作品書けるなら香里のあのネタは止めて欲しかったなあ……と。
妹想いのお姉さん、でいいと思うんですよ。
バカSSでも。
むしろその方がほのぼのしてていいじゃないですか。
そんな中で原作でも深い意味を持つあの言葉を茶化すのはどうかなあと。
他がおバカほのぼのできれいにまとまってるのに、
わざわざ原作が好きな人達の神経を逆なでするものを入れることはないと思います。
これで直感点は7だったこの作品から1点引きました。
- 0046 二人、幸せな日々を (採点:1)
- はあ!?
今回のこんぺには珍しく原作に堅実と思って5点以上は出そうと思っていたのに……
何ですか、この終わり方は?(汗)
いくらなんでもあんまりでしょう。
いや、不幸とかじゃなくていい加減という意味で。
変な色気出さずに普通に落とした方がどれだけマシだったか。
平凡な展開に、投げ出したEND。
当然1点です。
そうしないと苦労して小難しい文章書いていながら私に1点つけられた人が浮かばれない。
- 0047 gift for love (採点:2)
- > 大枚はたいたぬいぐるみをきっかけに舞との久方ぶりの情事にこぎつけ、恥ずかしがる少女の肩を抱き寄せてごくりと唾を飲み込んだ、
> 相沢祐一の自室に突き刺さって壁ごと窓ごと景気良く破壊した。
えっと、変な改行のせいでしょっぱなからリズム狂わされました。
>「抵抗っつってる時点で寝てねえだろ、起きてるだろ!」
これ何語ですか?(汗)
で、結論的には言いたいことは一言に尽きると思います。
『ヤりすぎ注意!』
色々考えて書かれているのはよく分かるのですが、いまいち描写不足……というか説明不足。
特に最後付近にその傾向が顕著です。情景がほとんど想像できませんでした。
時間切れ……文字数制限のどちらかで焦られたんでしょうか?
で、最大の減点要素はサンタの存在に関して。
いくらKanonがファンタジーありのお話とはいえ、そこに出てくるものにはそれ相応の説明や設定
があります。
『妖狐』なんかがいい例ですよね。
に比べてこのサンタの説明・設定不足は致命的。
何故彼らはプレゼントを配りに来るのでしょうか?
Kanonはファンタジーありとはいえ、ベースは現実世界です。
こんなに大々的に活動し、かつ遺留品(プレゼント)を大量に残していったらサンタが空想のものである
という我々の現実との齟齬が激しくなるのは言うまでもありませんよね。
サンタとプレゼント、何らかの抽象的な存在にしてあればそういうのはなかったのではないかと思います。
ぱっと思いつくのであれば『子宝』とか? いや、オチに絡めて適当に言ってみただけですけど。
とにかく、題材は悪くないものの、やや自己完結気味になったのがこの作品の最大の失敗でしょう。
当然、そこからKanonでやる必然性がないという批判にも結びついてきます。
あと、サンタなんて童話的な物を出しておいて、作中の起と結がセックスレスについてというのは……。
これが噂の前衛的芸術というやつですか?(苦笑)
- 0049 スティル・イン・ラヴ (採点:1)
- >玉
ところで俺の(自主規制)を見てくれ、こいつをどう思う?
>私
>名雪さんと香里さんがいたら
「偽者ッ!! 正体をあらわせッ!!!!」
「いやあ…失敗失敗……! 互いの呼び名とは初歩的なミスをしちゃいましたねえ」
「きっ…貴様はっ…!!! オバン!!!!」
こんな感じでカラクリに気付きました。
>食欲はおおせいのようだ
……旺盛。真琴とつきあってて祐一も脳みそがとろけたんですか?
とりあえず、祐一×美汐(香里)なので1点。
理由を説明するのも馬鹿らしいですが、特にむかついたので特別に書きます。
お約束に漏れずこれもラブの理由は希薄。
綺麗にまとめたつもりだが、こんな人の心を弄ぶ人間を好きになる祐一の気がしれない。
作者は美汐が好きなのだろうが、私はこのSSのせいでむしろ嫌いになった。
もう頼むから祐一と美汐をくっつけるのはやめてください。
誤字を連発しているあなたのようなレベルの作家が触れていい領域ではありません。
どこかで妄想垂れ流すのは勝手ですが、こんぺに出すもんじゃないです。
寝ぼけた名雪に『だおーだおー』とでも言わせておくだけの日常ものの方がはるかにマシ。
素直にメインヒロインとくっつけるラブ書いて下さい。
私は二次創作を読みに来ているのです。
美汐や香里、秋子さんを相手にするのは禁断の地に立ち入る行為であるということを覚悟してもらいたいものです。
まあ、覚悟されて書いてらっしゃるなら何も言うことはありません。
『それでも自分は彼女達と祐一を結びつける話を書きたい、書かなければならないんだ!』
そういう信念を抱かれているのなら、数々の暴言お詫びします。
目的に向かって試行錯誤を繰り返し、いつかその夢をかなえてください。
でも、もしそうでないのなら……
こんぺのウケを狙うためだけに今回限りでこんな話を考えたというのなら……
『ふざけんな』と言わせてもらいます。
実際、とりあえずくっつけてみました……な雰囲気が多いです。こんぺの作品全般見回しても。
ギャグなら許せるんですけどね。
- 0050 怨みます (採点:7)
- 逆切れ栞面白すぎ。
そうですよね、そう簡単に諦めて成仏しちゃうなんてあの子らしくないです。
ここまでしぶといからこそ栞は人間らしい。
そしてだからこそ愛らしい。
ある意味栞の魅力の一面をよく出された作品だと思います。
まあ、悪ふざけのし過ぎは注意ってことで(苦笑)
悪ふざけの過ぎた分だけ減点しておきます。−1点
多少は読む人の嫌悪感考えたほうがいいでしょうね。
で、オチがちょっと良くない。
いくらなんでも奴隷体制はないでしょう。
栞はここまでわがままな子じゃないはずです。
もうちょっとこう何か……
綺麗な終わらせ方を考えて欲しかったです。
ギャグの中にほんのりシリアスさが光る
いや、ギャグだからこそ許されるシリアスさが出せそうな作品だっただけに残念。
ここでまた−1点です。
で、最後に。
せっかくの栞の面白い逆切れも、言動が栞らしくなければ踏み込めません。
>奇跡なんて起こりゃしない世の中ですよ、あははははは
>ニコニコ笑って、いいのよ、なんて
>ちょっとでも油断したら、栞BADEND後の祐一×名雪、北川×香里です、とか抜かしてヤリまくるんですよ、どいつもこいつもー!」
>起こりゃしねえから
別に原作の栞の口調でもこれくらい過激な発言は出来たと思います。
考え方に栞らしさが出ているのにこれはもったいない。
ここで−1点でした。
まあ、なかなか楽しめた心から面白いと言える作品の一つです。
ありがとうございました。
- 0051 受精卵 (採点:1)
- 自己完結、場違いな表現方式、お茶濁し、原作寄生。
君達はでこぼこだ。余計なものが多すぎる。
ただ。ひとつ。
Kanonへの崇敬さえあればいいはずだ。
二次創作ですらいられぬのならば
今 ここでもろとも先に逝け。
- 0052 それは、とても晴れた日で。 (採点:5)
- 現実とファンタジー紙一重なところはほんとにKanonらしい。
でも……
酷いです。
あゆも真琴も何度も殺さないで下さい。
ネタに為に殺されたり消されたりしてるようで見てて痛いです。
殺され方がまたなんか犬死にっぽいのが余計に……
Kanon風の文体で、Kanonの空気を守っているので5点以下にはしませんが、
こういうやり口、気に食わないです。
他の作品でもボロクソ言ってますが。
- 0053 ハル (採点:6)
- うーん、非常に面白い取り合わせと発想だと思うのですが……
あゆシナリオを攻略してる場合真琴が学校に来ることはないんですよね。
他が原作と整合性取れてるだけにこの不整合はもったいない。
二次創作としての感情移入を妨げられます。
というか、多分なくてもこの話は成り立たせることはできたのではないかとも思えるので。
あと
>「知らないわけじゃないよ。世界は哀しいことで満ちている。辛いこと、いっぱいあった。もう祐一くんに会えないと思った。もう戻ってこられないと思った。ううん、目が覚めた後だって。リハビリはとても苦しかった。足はやせ細っているのに、無理やり前に動かした。こんなに大変だったら目覚めなきゃ良かった、そんな風に思ったこともあったよ。今でも、うなされるんだ。あの事故の瞬間の夢を見る度に。そして、目が覚めると不安になる。本当にボクが居るのは現実なんだろうかって。だって、冬の間に見ていた夢は本当にリアルだった。ボクは最後になるまで、そこが夢だと気付かない程だった。だったら、ここも夢じゃないって誰が言えるの? 今、祐一くんや美汐さんと居るこの世界は、鐘の音が鳴った途端に解けてしまう魔法みたいに消えてしまうんじゃないかって。そして、ボクは本当にひとりぼっちの閉ざされた世界で目を覚ますんじゃないかって」
さすがにあゆにしては喋りすぎではないでしょうか?
いずれにしてもこのテトリス棒以上に太い文字塊はあまり好ましいとは思えません。
他が読みやすいのにこのあたりだけ文字がやたらびっしりというのは……
- 0055 少年エスパー 北川! (採点:7)
- な、なんだってー!?
026の手巻きに山盛りイクラとトマトケチャップ加えて太巻きにして食べる感じですね。
美味しかったですか?
試して吐いても私は知りません。
いや、やっぱ食べ物を粗末にしちゃいけないので良い子は真似しないで下さい。
- 0060 .79 (採点:9)
- いいねぇ いいねぇ
昔は我の強い子だった……
こういう栞も有りですね。
ええ、よく伝わりました。
それをごく普通の日常から弾き出すのがまたいい。
分かりやすい題材から始めて、ちょっと込み入ったところに入る。
自然と起伏が出来る上に読みやすい。
非常にKanonらしいですね。
いや、小説も本当はこういうものの方が王道というか定石なのだと思いますが……
平凡な中に的確に響いてくるものが散りばめられているのもいいです。
ただ、佐祐理と舞をダシに使ったような印象と衝撃(インパクト)不足は拭えないので9点です。
でも私はよっぽどのことがないと10点は出さないようにしているのでほぼ最高評価と思って下さい。
短篇も全作読んで1つも出しませんでしたから。
ネタのためとはいえ、本来会う筈のない者達を説明無しに会わせてしまうのはあまりよくないです。
双方のシナリオの重みを軽んじてしまう危険がありますから。
特に今回の場合、原作では舞に祐一が会ったら栞を攻略できないというのがかなり問題でしょう。
- 0061 溶けよ、春の涙 (採点:5)
- うーん
ごめんなさい。
やっぱりこれ踏み込めません。
『お茶を濁すな!』
って言う気が起きない程度にうまいとは思うのですが、
やっぱり原作のエンディングが持つ意味の大きさ考えると個人的には×です。
これが真相だとするとなんか嫌だなあって感じで(汗)
- 0063 『After School』 (採点:1)
- もうなんちゅーか、ダメ。
>まずペットボトルにシャコシャコと空気を入れる。
>「ロケットの試射だよ」
>ピストン
>「さて。準備は良いか?」
>「良いよー」
>「よし。それでは……発射!」
>突き刺さったまま
あははーっ、下品ですねー
ま、こんな風に曲解して楽しむくらいしかどうしようもないSSですが(笑)
>俺は、今、月へ行きたいんだ
>行けるわけ無いだろ、そんな玩具で
うわー、うわー、Y談MAXですよ!
ご開帳ってやつですか!?
>『時が解決してくれる』
ダメージ受けると使えるようになるまで数ヶ月かかることもあるそうですね。
便座に挟まれてしばらく不能になった人もいるとか。
>俺にはどうして無駄な事をしちゃいけないのか、それが分からないだけなんだ
前戯と後戯のことでしょうか?
いや、子作りに結びつかない無意味な性のことを指してるのでしょうか?
ううむ……確かにそれは深い問題ですね。深いなあこのロケットSS。
>俺達の、それぞれの思いを乗せて。
>どこまでも高く。
プラトニックセーーーーックス(謎)
>思いっきりヒモを引っ張る。
ど、どんなプレイを!?
とりあえず、シリアスで固有名詞ネタ乱発はやめてください。
純粋に興ざめしますから。
で、普段私はSSは読ませてもらっているものと作者に敬意を払うようにしてますが……
最後まで読んでもらえただけありがたいと思って下さい。
こんぺじゃなかったら途中で既に読むの止めてます。
私はKanonのSSを見たくてこの『かのんSSこんぺ』の作品を読んでいるのです。
こんなくっだらねえ、どこかに転がってそうな一次創作を見に来たんじゃありません。
自分の表現力・構成不足をKanonに頼ってこんなもん書くのは止めてください。
人の褌で相撲を取るって言葉ご存知ですか?
少なくともかのんSSこんぺというKanon二次創作における公の場に出す作品ではありません。
猥褻物陳列罪ものですね、このSSは。
キッド「月までブッ飛ばしてやるぜ!」
- 0064 13月になれば君に贈りたいものがあるんだ。 (採点:1)
- きれいな顔してるだろ。
ウソみたいだろ。
死んでるんだぜ。それで・・・。
たいしたキズもないのに、
ただ、ちょっと、打ちどころが悪かっただけで・・・
もう、動かないんだぜ。
等と思い出したりしてみる……関係ないけど。
何から何まで説明不足。
とりあえずキャラ出してみました……と言わんばかりのいい加減なキャラ配置ですね。
『ほったらかし』という言葉がピッタリ。
Kanonに小説ばった堅苦しい書き方は似合いませんね。
このSSなんかそのいい見本です。
ただでさえつまらないものが、読みにくさと堅苦しさのせいで耐え難いくらいに増幅されてます。
堅苦しい書き方はKanonの雰囲気を殺します。
そうでもしなければ伝えられない何かがある……と言うのでなければ二次創作としては逆効果。
こういう無駄に小難しいこと書く人はそういうこと分かってらっしゃるんでしょうかね?
『無駄』に徹底してこだわるのも二次創作? これは失礼。
- 0065 ミス・ムーンライト (採点:6)
- 祐一×美汐なので1……
ってほどでもないですね。
可。
Kanonらしい雰囲気でまとまっていた作品だと思います。
ただ久瀬とかそのあたりはどうかなあと思いました。
舞の件はおおごとなのでああなるのもわかるとして、
たかが生徒が校内で配るだけの本に目くじら立てるなんて性格悪いというよりただの暇人です。
文芸部が存在しないなら生徒会にも話が行くでしょうからまだ分かる話ですが、
これじゃあ文芸部が部誌を出すのも一苦労でしょう。
現に私の高校では図書館に文芸部誌のバックナンバーはきっちり置かれてました。
ていうか、そうじゃなきゃこの学校の文芸部は何をしている部なのか……。
で、文化祭ですが……
他県から人の来るような文化祭やってた私の高校でもキャンプファイアなんかやってません。
他の高校でも聞いたことはないです。
なので『ご多聞に漏れず』は無茶ではないでしょうか?
それともこれは地方によっては『ご多聞に漏れず』になるのでしょうか?
以上設定的に首を傾げる部分があったので1点減点です。
何かテーマか強烈なインパクトがない以上7点以上は差し上げることはできません。
ごめんなさい。
普通だがいい作品……というくらいですね。
>「本当のおとぎばなし」
ん、鍵括弧の中は『』の方が読みやすいと思います。
鍵括弧中の鍵括弧はSSでは割り込み発言とかに使う人もいるので。
- 0068 そして世界は、またひとつ (採点:2)
- >相沢君は奇跡を起こす男だ。
>そして彼は脇役で、臆病だ。
だからさ
そうゆー
奇跡を起こす奴とか
そうでない奴とか
そうゆーのをてめえ勝手に決めんじゃねっつの
ハタクぞ
と、どこぞのガンマン風にご挨拶。
原作やったの何年前ですか? 一人称で原作をほとんど覚えてないことが丸分かり。
誰デスか、この人達わ?
で、最大の減点要素。
バイトで倦怠期、贈り物……はさすがに今更でしょう?
いや、それだからこそどうでもいいことにまでケチつけたくなってきます。
- 0069 はっぴ〜・はっぴ〜・くりすます (採点:8)
- あー、何ていうか『へたうま』ですね。
文章作法もキャラのセリフも粗いのは一目瞭然なのにノリだけが全てをひっくり返してます。
セリフはともかくキャラの性格はよく掴まれているのか全体的に漂うKanonらしい雰囲気がなんと
も言えないですね。
バイトとリングはお約束だの、キャラのセリフの特徴はもっと掴めとか、『?』・『!』の後は一マス
空けだの色々問題点はありますが、他の人の感想や他の作品見ていずれ直していかれればいいでしょう。
なので私は目つぶります。そのことへの減点は一切なしで点数つけました。
このSSを書かれた気持ちを大事にしてあげてください。
- 0070 recollections birthday (採点:5)
- よく書けてるとは思うものの、だから何?
と言えば言葉に窮する。
そんな感じです。
最後の展開の早さも気になりますが、そうかといえば中編で読む内容としてはダレ過ぎ。
力入れる場所の匙加減がまずかったように感じます。
題材が悪いと言うとよくない気もしますが、そういうこともあるかと。
>ぽんぽこたぬきさん
>はちみつくまさん
ぽんぽこタヌキさん・はちみつクマさん
>「思い出ってさ、後から思い返すだろ?あの時の舞は変な顔だったな、とか…だらか痛いって」
>「ああ。俺もそう思っているよ。でもさ、実際に俺たちがここでやってたことって、ただ佐祐理さんのお弁当食べたり、馬鹿みたいな会話してただけだろ?別に何か特別思い 出を作るぞ!なんて思ってなかったしさ」
誤字と謎の全角スペース。
尚『?』や『!』の後は全角スペース入れてもらったほうが読みやすいです。
- 0073 心、ひらいて (採点:1)
- ふざけるな!!
人の死を何だと思ってるんですか!?
人の死を道具にしないで下さい。
こんなKanonでなくても語れそうなことをわざわざKanonで……
Kanonのキャラを不幸にしてまでやるなんて最低です。
一次創作なら認めます。
確かカミュの異邦人かなにかもママンが死んだとかで始まってましたから。
そこから物語を展開する必然性とかがあるのなら仕方ないでしょう。
でも、これにはそんな必然性などありません。
必要のない不幸をわざわざ呼び込む。
しかも淡白に。
これが人の死を道具にしている行為ではなくて何でしょうか?
とりあえず殺してみましたっていう設定は他の人が好まれても私は好みません。
理屈抜きに大っ嫌いです。
言葉が過ぎてるところはあるとは思いますが、判断はお任せします。
- 0074 幸せを掴んだ男 (採点:1)
- あのなあ
君は一体何を考えてこんな話とリトルグレーも真っ青な奇怪生物たちを作り出したのだ?
というかこれは君とその周辺の……
……そうか、もういい。
- 0075 ひろいそらにつばさを (採点:1)
- なるほど……そういう事ですか。なんちゃって。
あえて理解しなかったことにしときましょう。
多分私の理解で合ってるとは思いますが、そんな適当な理解で評価したら作家さんがかわいそうですよね?(笑)
なんでまあ、Kanonでこうも面白みのない物を書こうとされるのかさっぱりです。
自己完結、場違いな表現方式、お茶濁し、原作寄生。
君達はでこぼこだ。余計なものが多すぎる。
ただ。ひとつ。
Kanonへの崇敬さえあればいいはずだ
二次創作ですらいられぬのならば
今 ここでもろとも先に逝け
>「……なんでそんなこと訊くんだ? それに結構恥ずかしいこと言ってるぞ?」
>「だ、だからっ、変な質問っていったよっ!」
>顔を真っ赤にして拳を振り回す。それを見て、祐一は爆笑した。
どこに爆笑する要素があるのやら。ご大層な痔の文のおかげで今更大袈裟なことを言ってるようにも思えず。これが恥ずかしいなら、この作品の痔の文読んでるほうが恥ずかしいですね。
小賢しい詐欺師みたいな文章書いてないで、人が読んで分かるような話をまず書いてください。
不条理や電波にしてもこれは全く面白みがない、『無効』です。
- 0076 遺書 (採点:7)
- >葬儀のあいだはずっと泣きじゃくり、そして何度も眠っていた。もう会えないのよ、と私は名雪に諭した。
『ほのか』を漢字で書いてるこの文体で『あいだ』はマヌケ。見た瞬間思考停止しました(苦笑)
文章形式と伝えたい雰囲気とが非常にマッチしたいい作品の好例。それを評価して7点です。
今まで見てきた作品があんまりにもそういうバランスに関して考えていないのが多かったのでその反動入ってます。
ただ、よくまとまっているとは思うものの予想外な印象は少なく、どうしても弱く感じたので手放しには褒められませんでした。
あと、作者さんのKanon考察が少し甘そうなのも減点要素。
秋子さんが『私』って言ってる時点でそれを既に疑ってはいたのですが……
まず、水瀬家のどこに『畳』があるのでしょうか?
あの洋風の家に予告(説明)もなく和室が出現したのに私は顔をしかめました。
で、トドメ
「…わたし…お父さんの顔、知らないから…」(本編より)
好意的にこの作品解釈しても多かれ少なかれ矛盾を感じましたね。
本当ならこれらで1点引いて6点にしたいところですが、いいアプローチの作品なのでおまけでやめときます。
やはり二次創作である以上、原作への愛を持っていることをアピールするに越したことはないでしょう。
ところで、タイトルと本文とのつながりがよく分からないのですが……
- 0079 A TAIR 〜 真実の空に還る時 〜 (採点:3)
- なんというか……
評価しづらいです。
オリキャラだからというより、褒めるところが見つからない。
いや、何らかの褒め言葉を探したい作品ではあるのですが、どうも言葉にならないのです。
結局のところ彼が勝手に生き、勝手に死んでいったという印象でしかないのがまずいのかもしれません。
彼一人生きていようが死んでいようがKanonには関係ないということなのかも(汗)
(誤字報告)
>「これでプールに行くが出来る……」
>崩れ落ちる意識の中で俺はどこの馬鹿の仕業と目を凝らした。
- 0080 友情 (採点:2)
- PKS……いや、まさかな。
とりあえず参加賞進呈です(+1点)
どこが悪いとかはもう他の方にお任せします。
ガンバー
- 0082 天星小輪 star ferry (採点:5)
- ん〜、ちょい退屈です。
もう少しこう刺激のある物が見たいですね。
基本は押さえられていると思うので可もなく不可もなく5点ということで。
>「…あたし、先に帰るね帰るね、ごめん」
>「だいじょうぶ。保育園の遠足とかで何度も着てる所だから」
尚、誤字注意。特に上はかなり間抜けです。
また、真琴と名雪の口調にやや違和感がありました。
あと更に言うなら場面変更の説明が薄く下手をすると状況を見失いかねないのは難点です。
- 0083 恋は唐突に、急発進で (採点:6)
- バカだ、バカすぎる。
でもバカになってしまえば楽しめる。
バカにしか分からない楽しさが今ここに……
バカバカ連発してごめんなさい。
面白かったです。こういう理屈挟むのもバカらしい作品好きですね。
あ、また『バカ』って言ってるな。
某校長先生の妄想を思い出して一部噴きました。
ダシにされてる誰かさんが憐れなり。
ただ、ちょっと一部時間の流れなど説明不足で読みづらいところがあったので減点しました。
- 0085 白いキャンバス (採点:1)
- なんだかなあ……
地名とか固有名詞を使いまくるのはいまいちのめり込めないですね。
一次としてはよく書けているほうだとは思いますが、書けてるだけ。
三流テレビドラマでもよくある物語。
結局のところそれをKanonで模倣してみました……程度でしかない。
故にKanonの二次創作としては評価に値しないと結論づけました。
一次創作するならKanonでしか語れない一般真理みたいなものをお願いします。
それが出来ないなら、原作を思い出して楽しむことすら出来ない無効な作品です。
というか、涼子と祐一がどこぞのテレビでやってるカップルの痴話喧嘩を放映・演出しているものを見ているみたいでかなり印象悪いです。確かに祐一はかっこいい男とも思えませんが、ここまで不誠実な人間に堕とすのもいかがなものかと。ALLBADとかALLGOODの捏造された祐一像に引っ張られてません? どうも祐一が色んな女を取っ換え引っ換えする設定が説明なしに使われるのは納得いかないです。確かに名前もプレイヤーが決められるような形のないキャラではありますが、作中の台詞数は極めて多いわけですし、人格がないとはとても言えないでしょう。
まあ、多分に自分の趣味といったものが含まれてそうですね、この感想。
一言『趣味が合わん』って意味にとってもらっても結構です。
- 0086 good-bye, darling -- a family (採点:1)
- 私はP90と二刀流の元米国大統領が好きなんだ。
だからこれは嫌いだ! 以上。
いや、その……悪いと言ってるわけじゃないんだ。
なんと言うか変わっているというか場違いというか。
(ネタはやめて以下は真面目に)
単に銃の名前書きたかっただけなんでしょうか?
怒るを通り越して呆れてました。
何考えてこんなのを書いて、しかもこんぺに出されたのだろう……と。
Kanonの二次創作として見ても、ハードボイルの一次創作として見ても文句なしの1点です。
二次創作になってないのはもう原作設定が全くないに等しいので明白。
で、一次としては……こんな脈絡のぶっ飛んだ内容で評価されるわけないでしょう!
つーか、これウケ狙いで出してます?
いや、もうなんていうかあちこちで読者の失笑狙ってるようにしか見えないんですけど(苦笑)
- 0087 ふたつ (採点:1)
- 自己完結、場違いな表現方式、お茶濁し、原作寄生。
君達はでこぼこだ。余計なものが多すぎる。
ただ。ひとつ。
Kanonへの崇敬さえあればいいはずだ
二次創作ですらいられぬのならば
今 ここでもろとも先に逝け
- 0089 ベビーフェイス (採点:1)
- >・ダーク作品は嫌いという方は読まないでください。
>・同じく採点もご遠慮ください。
嫌だ!!
そんな頼み事は聞けないね!!
無意味なダークですね。
残酷にも劣る残忍。
わざわざKanonでこんなもん書かないで下さい。
ONEこんぺ短篇のダークは面白かったのに。
ダークって言うとただ人を不幸にするだけが能だと思ってませんか?
それはダークの表層でしかないです。
登場人物を不幸にしてみたい、なんて動機でしたら不謹慎極まりない。
- 0090 真冬の蠍 (採点:1)
- 何のマネですかこれは?
笑えない冗談は嫌いです。
→* →* →*
ここまで不幸にするのが目的だと開き直っていると、Kanonでやるな云々はまあいいでしょう。
たまにはこういうのもジョークとしては面白いのは事実。
登場人物がゴミのように愉快な馬鹿げた思考で死んでいく、サイコー。
しかし、それならそれで設定をしっかり押さえて欲しいです。
原作のあの場面をこう解釈するか!?
というパロとしての面白さを求めたいですね。
光るものはあるのに舞台設定で完全に失敗しているというケース。
よく知らないオリキャラ達が勝手に死んでいっているのとあんまり変わりありません。
あー、寝覚悪いんでチミ達どっか人目につかんところで死んでてくれます?
ブラックジョークパロディに仕上げたらもっと評価は変わったでしょうね。
もともとジャンルがジャンルなので外したら最低評価まで一直線というのはご了承を。
- 0092 君と一夜を (採点:1)
- 変態仮面とか笑うところは笑わせていただきました。
いいセンスしてますね。
ただ、全体的な印象は『くそみそ』
笑えるところと絶対零度がごちゃ混ぜになってます。
固有名詞ネタを厳選したほうがいいのではないでしょうか?
必要以上に使われると深くない物を出された時一気に冷めます。
まあ、それ言うと変態仮面もその一部になってしまうのでしょうが……
こうも乱発するとそのツボにはまった人でさえ呆れてしまう気がします。
それ系のネタはここぞとばかりに狙って使うほうがいいでしょうね。
基本的には使わない方向が望ましいでしょうが。
特にこういう趣味も多種多様な人が見るこんぺでは……
- 0093 人間になりたい (採点:9)
- 好きだ!!
何か文句あるかオラァ!?
ほとんど文句なし。
まさにこれこそKanonの二次創作。
非現実的、ご都合主義?
そんなことは私の知ったことじゃないね。
勝手に言ってろ。
黴臭い小説ヲタどもが。
と吐き捨てたくなるくらいに気持ちいい作品でした。
で、一応マイナス1点の理由。
先ほど読んだ043で述べたことなんですが、残念なのは名雪。
これにつきます。
確かにこの作品ではこういう使い方で終わって問題ないといえば問題ないのですが……
やはりこれでは名雪じゃない、いや、名雪にしては物足りない。
名雪の一人称が『私』になってることから考えても少し名雪の描き方が甘かったですね。
これで名雪が名雪らしく描けていたら文句なしに10点つけられたんですけど……
残念です、無念です。
- 0095 『一月 某日』 (採点:3)
- よくわからん……
分かってやる気もないという意味でもありますが。
結局のところ原作のお茶濁しにしか見えないんですよね。
最初からなんかうだつの上らないような展開で、よくわからないなあと思ってたら実は夢。
しかも感じ的にALLENDを狙ってるような不埒な祐一にも見える。
内容的には文句なしの1点です。
ただ、北川と祐一(美坂チーム)がとてもらしいなと思えて、しかも笑えたのでその分加点です。
そこの部分だけなら8点くらい出してもいい雰囲気なのに……全体がこれじゃあ……
>……なんだって一歩引いて考えりゃ、大した事ないんだぜ。きっと
デンプシーロールの攻略法がこんなところに書かれてるとは……(笑)
- 0096 黄金の日々に、さよならを (採点:5)
- なんというか……三人称のつもりで書いてて一人称っぽくなってしまっているというか
『!!』なんて半角で打ってるあたりまだSS書くのに慣れてなかったりします?
なんとなく言い回しの技術の割に変な粗が目立っている感がありました。
まあ、読めないような文章ではないし、むしろ読みやすい部類に入るのでとりあえずは瑣末事です。
このくらい書ける方でしたらそのうち洗練されていかれるでしょうし。
で、まあ私の採点基準は原則面白かったかつまらなかったか、それだけです。
後はそれに理屈つけてるだけなわけですが。
この作品は……面白くもつまらなくもなかったってところですね。
いや、むしろつまらない寄りかな。
理由は一つに尽きると思います。
あまりにも原作のまますぎ。
まあ原作を押さえてきているので5点以下はつけたくない作品ではありますが、こうも原作から誰もが想像できるものをそのまま書いてしまうのはどうかと。
それならそれで原作に結びついていく強烈なリンクがあったりすると嬉しいわけですが……
この作品舞が笑顔を失っていくことにつなげるにはまだ希薄なんですよね。
これがつまらない寄りだと思った最大の理由でしょう。
まいの初陣が雰囲気軽すぎてよくないのかもしれません。
- 0097 告白 (採点:1)
- 不可。
認めるわけにはいきません。
原作のあゆシナリオを改変してまで読者に伝えたいことが希薄だからです。
ただ、惜しい……とは言っておきます。
あゆが母親から虐待を受けていたというのは非常に新鮮味のある話でした。
原作にリンクさせる形でまとめていたらとても面白かったと思います。
というか、何故改変して劣化シナリオを書いたのか良く分かりません。
これじゃあ、読者としては
『勝手にやってろ』
という印象を受けるわけで、よくないです。
尚、更に状況を悪化させる部分があったので指摘を……
>たいやき
原作では『たい焼き』。キーアイテムくらいは合わせて欲しいです。
>「実はね、ボクと祐一君、昔会ったことがあるんだよ」
>「…それはとても大事なこと、だな」
>「うん。祐一君、覚えてた?」
>祐一は静かに首を横に振り、椅子から腰をあげた。
原作1月8日を思い出してください。既にこの時点でこのSSは大矛盾を孕んでます。
- 0098 双故意〜ふたこい〜 (採点:6)
- 序盤というか細かいところのネタをもう少し練り直してください。
光ってるところは非常に面白いので。
タチの悪い用語がちらほら見えるせいで文句なしに面白い……とは言えないのです。
- 0100 二月一日の物語 (採点:1)
- 読ませる努力0ですね。画面全体真っ黒で読む気失せます。目が痛い。
そもそも根本問題面白くないので流し読み。
で、これは何ですか?
素直に二流の小説書いてたらどうです?
一次創作で。
こんな二流小説をKanonに持ち込むくらいなら笑いの一つでも取った方がいいのでは?
娯楽性:サービス精神0。でもサービス料はきっちりねだるホテル。
ストーリー:平凡、どっかの哲学書の使いまわし?
文章:キャベジンでも下さい。ラードを食ってるような気分。
ベストセラーと呼ばれる文学の本を何冊も読みながら私がKanonに大きな衝撃を受けたのは、そこに文学小説にない新鮮な魅力を感じたからです。こんなKanonをそこらの小説のフォームに押し込み、それと同じ次元に持っていこうとする行為……それで何か原作を越える魅力を出せるならまだしも、出す気がないのならKanonへの侮辱もいいところです。
作者さん自身よくわかってるんじゃないですか? 連ドラに使われそうな数年もしたら忘れられる取るに足らない二流小説をKanonキャラを使って模倣しているだけだって。こんなのがもし評価されるなら……もう墓場ですな、このこんぺ。
- 0101 君の瞳にシャイニング延髄斬り (採点:1)
- ごめんなさい、クスリとも笑えなかった以上この点数しかないです。
キャラ壊すからにはそれなりのものを出さなければいけない。
等価交換ですね。
もともとギャグや設定が寒いというのもありますが……
特にまずかったのはシリアスとギャグの配分加減。
世界観がギャグなのになんか微妙にシリアスやってて、その実メインはギャグ。
そのくせ文体は『ロミオとジュリエット』の引用からわかるようにシリアス調。
えー、なんというかこれじゃあ……
『くそみそ』
ですね。
こういうの書くなら作者はバカになったほうがいいです。
バカな文章なら読者も真面目に突っこむ気が失せてきますから。
- 0102 "Koukai Dreamer" (採点:5)
- えーっと、名雪の声は国府田マリ子さんであって堀江由衣さんじゃないです。
意味分からなかったらごめんなさい。
口調はまあ分かるんですが、というか新鮮でいい感じだと思います。
あ、もちろん名雪の丁寧語口調のことです。
ただその、なんというか名雪らしくないんです。好感は持てるのですが。
名雪はこんなに語る子じゃないと思うのですよ。
名雪というよりは本田透君のような気がしました。
いや、もう何というか全体的に『Kanon』というより『フルーツバスケット』って感じで(苦笑)
読んでてフルバを読んだ時に湧き上がるあの不思議な優しい気持ちがするわけですが、
かのんSSとして評価をしなきゃいけないとなると非常に困るんです。
点はやれん、されど貶すのは自分の良心が咎める。
そんな感じで間を取って5点です。
結局のところ補完にしては違和感があるというのが評価できない原因なんでしょうね。
ここまでやると本編での設定とかにぎこちないものが生じますので。
- 0103 世界の果てという名の雑貨店 (採点:1)
- >***
菊の御紋がお好きのようで。
ひょっとしなくてもボーイズ●●がお好きな方ですか?
→*
>沈黙は金、雄弁は銀。
>余計なことをべらべらしゃべるよりも、黙り込んでいる方がいくらかはましである。そんな意味の古い格言だ。
そっくりそのままこの言葉をお返しします。
はっきり言ってこのSS見終わったときに思ったことは一つです。
ああ、悪いですがこのSSのせいで機嫌が非常に悪くなってますので、ここからは優しくないですよ。
「調子に乗るな小僧!!」
言ってもいいですよね。原作の文体を取らずにあえてこんな堅苦しい表現取ってらっしゃるのですから。
原作の文体守ってくるならつまらなくてもきついことを言うのは気が引けますが、よそ者の文体なら手心を加える気も失せます。
書いてて楽しかったでしょう。
ああ、自分はこんなにも文学的な文章が書けるんだ、だから皆俺を評価してくれ!
なんて自己陶酔入ってたんじゃないですか?
いや、間違いなく入ってますね。
その腐った性根がSSを駄目にする。
あなたはKanon原作の文体の素晴らしさについて真剣に考えたことありますか?
世間の、いやここの雑談掲示板とかで原作は文章力がないとか言うのを見て鵜呑みにしているのでは?
まあ、そんなことを言ってる人がどういうつもりで言ってるのかは知りませんが
原作の文章は簡潔にしてダイレクトです。
だから読者の心に響いてくる、感動させられるわけですね。
に対してこのSSは無意味に雑文を連ねてどんどん読者の視界を曇らせているだけ。
Kanonの文体で書くことからはじめてください。
貴方がこんな文章を書くのは10年早いです。
ましてやKanonの二次創作で書くなど1000年早い。
Kanonの文体を捨てると言うことは既にその時点でKanonの雰囲気を遠ざけていることになるのです。
何かを捨てるからにはそれ相応の物を示さなくてはならない。
当たり前のことです。
その当たり前のことがこのSSには栞の命題を除きほぼ皆無。
一次創作ならまだこの『捨てる』という段階がなくなるだけこれでもある程度は許せます。
それが上の990年の差ですね。
尚、一次創作の、SSではなく小説のつもりで書いたというならもう一言付け加えておきます。
的確に表現を使い、雰囲気に合った文体で語る。だから名作なのです。
角張った文章書けば小説になると思っているならとんでもない思い違いです。
小説を舐めんな!!
もういい加減にしてください。こんな場違いも甚だしいSSは。
設定も文体も原作への愛がまったく感じられない。
何をお考えになっていらっしゃるのやら。
あと、栞は出ていたようですが他のKanonキャラを名乗ってるオリキャラはいただけないですね。
紛らわしいので北川は南山、佐祐理は小百合、相沢は木目澤とでも書きかえてもらえませんか?
○柏餅 さん
- 0002 ぜろぜろなゆちゃん〜凶悪兵器を破壊せよ!〜 (採点:1)
- 少なくとも小説ではない。
○浮動明王 さん
- 0028 炉辺に腰掛けて、 (採点:1)
- すみませんが私には理解できませんでした。文章の主題も主張も読み取れなかったのです。しかもKanonとの関連も見出せなかったのです。できれば作者のこのように理解して欲しかった、などのヒントだけでも教えていただけるとさいわいです。
- 0076 遺書 (採点:8)
- いい話です。原作ゲームの秋子は完璧すぎて私は人間味が薄いと思っていました。このSSのような状況が秋子の背景にあると思えば、原作ゲームの秋子も人間味が増すと感じられます。
最後の場面の秋子がすべてにありがとうと言いたくなる気持ちの描写ですが、私はよく似た記述を仏教を解説するページで読んだことがあります。いわゆる「悟り」にいたる過程の描写でした。偶然の一致と思いますがなかなかに面白いと思います。
- 0087 ふたつ (採点:1)
- すみませんが理解できません。点数の1とは採点不能の記号のつもりです。
宇宙と人物を並列で考察するという形式は私の理解を超えてます。どういう風に解釈されることを作者は意図していたのか知りたく思います。
- 0092 君と一夜を (採点:9)
- いやー、おもしろいですね。もって回った言い方が面白さを強調してます。私の気に入り言い回しは「デパートは三越と高島屋にしか…」「栗入り檸檬…」「生きようとさえ思えば、…」などです。でも「栗入り」は「栗慰夢」の方が…(以下自粛)。
惜しむらくはもう少し強力なオチがあればよかったかなあというところです。
ところで「女子の下着をまとうヒーロー」とは何のことでしょう? 原典あれば教えてください。
○兵 さん
- 0009 やみつき (採点:7)
- 美汐たんによる艶技指導!ハァハァ(マテ
冒頭で何やら難しく語った後の「困難」がこれかよ、というところには引っかかりましたが後はおおむね楽しめました。
- 0013 蛍火 (採点:9)
- こういう“当たり”があるからこんぺは面白いなと思う今日この頃。良かったです。
- 0021 憂鬱な自殺者達の午後 (採点:8)
- このテーマは今まで見たことがなかったので面白いな、と感じました。ただ言葉遊びというか戯れ言使いというか、変に装飾に凝らない方がすっきりして良かったなと思える部分も多々あり、それがちょっと残念か。
- 0024 SMALL TWO OF PIECES (採点:8)
- 何で貴重な時間を消費してまで暗くならんといかんのだ、と思いながらも読み終わりました。自分は、この手の人の黒い部分が書かれていると無条件で妙なスイッチが入る癖があるので、作品の評価としてはあまり当てになりませんが、良かったです。ただ、秋子さんを一階に放置プレイにしたままそのすぐ上でジェイソンに撲殺されそうな行為(歪曲的表現)に耽るというのは、どうも壊れすぎというかなんというか。あと香里の自殺を知った祐一がどうなるのか、てのも気になります。
- 0025 目くそ、鼻くそと共に散れ (採点:7)
- 話の流れではなく、枝葉のネタがきらりと光る逸品(や、ネタが主幹なのかも?)。とりあえず「北川潤による吐き戻しショー」には笑わせてもらいました。
- 0040 sin (採点:5)
- 前半が好き。後半は何かテンションが違っちゃっていて読みにくかったかも。前半で「香里との傷の舐めあいをどう昇華して香里萌えに持っていくんかな」と思っていただけに(ちゃんと舞ルートを暗喩する描写があったことはアウトオブ眼中だった)、ちょいと_| ̄|○な気分でした。
- 0051 受精卵 (採点:7)
- 最後は全部ばらして欲しかったにゃー。そして修羅場を眺めつつニヤニヤする俺。(←最低)
代理母とか子宮外受精とか、いろいろハッタリ臭いところはありましたが(ようするに書いてることが本当のことかどうかよく分からなかったし、仮に資料を調べて書いたのだとしても、自分の文章にしていないので説得力に欠けるような印象を受けた、ということ)、ダークでよろしいかと。つーか会社の上司は香里に頭の病院を勧めるべきだったと思われます。
- 0060 .79 (採点:6)
- 80cmか……。何というか栞と喧嘩して仲直りしただけ、と身も蓋もないことを言ってみる(いや、栞が豊乳への小さな一歩を踏み出したことはそれなりに重要ですが)。個人的に理由も分からずに謝るという行為は人をなめてるとしか思えないので、この祐一はナイアガラの滝に打たれて修行しようツアーにでも参加させるべきかと。
- 0065 ミス・ムーンライト (採点:6)
- くるくる踊りたいね。いい話だと思うけど、久瀬の豹変ッぷりに違和感が。生徒会室での対決だと本当にただのイヤなヤツでしかないので、そこで“値はいい人なんだぞ”てことが少しでも伝わるような描写があると嬉しかったかも。
- 0067 恋人達へのポートレイト (採点:8)
- ちと青臭いなぁ青春だなぁと、オッサンの領域に入りつつある我が身を省みつつ思ってみたり。個人的に奇蹟奇蹟と連呼されると、どうにも拒否反応が出るので最後の部分はあまり好きじゃないかなぁ。それ以外は楽しめました。
- 0074 幸せを掴んだ男 (採点:5)
- エロ本料理か……俺には巨乳ナース料理をひとつ!(マテ
まぁ冗談は脇へ置くとして、この「エロ本料理」と「新たな世界に目覚めつつある祐一」の2点が微妙にツボでした。
- 0088 春に降る雪 (採点:7)
- 途中の栞と美汐の掛け合いで、会話に頼って話を進めてるところがあったかなと思いました。地の文を強化してくれた方が嬉しかったかも。
や、回想だからそれで良いのかも? もし狙ってやったのだとしたらごめんなさい。
- 0089 ベビーフェイス (採点:7)
- わりと好きな話なんだけどなんか納得できないというか、よく分からないです。自分自身ディジタルな人間なのでわりとこの祐一に共感できるところもあるのですが、共感できない部分が致命的にソリがあわないので。
- 0090 真冬の蠍 (採点:4)
- なんというかハッタリがダメな方向に働いた例と言いますか、そりゃねえだろと言いたい。さすがに名雪が棺桶の中に入っていることには気が付くだろうし、それ以前に生命維持装置を切ったことが医者にばれないはずはないと思うのだけれど、どうか。しかしどうなんだろう、おそらく火葬場というのは「ちょうど人ひとりが骨になるだけの時間と温度」で焼いていると思っていたけど、やっぱり設備が古かったり田舎だったりするとその辺はいい加減なんだろうか。生焼けで出てきたりしたらショック倍増だな、とか非道いことを思ったり。
○碧郎 さん
- 0011 プレイアデス(Play-a-Death) (採点:9)
- 凄いリアリティを感じさせられる。そんな作品でした。
名雪の態度などは、もしかすると現実世界におけるリアリティからは程遠いのかも
知れませんが、Kanon世界…僕が考える世界の中では、驚くほどの現実感を持っていま
す。それはそして、香里と祐一も同じ。本当にリアリティ溢れるお話でした。
- 0013 蛍火 (採点:9)
- 凄い話だと思います。ただ、感想に上手く言葉が出てこないのが本当です。
いい意味でも悪い意味でも、なんとなく言葉を失わせるお話。それが正直な
意見です。
ただ、強烈なインパクトを感じる話であることだけは、真実でした。
- 0015 らんじぇりーらす (採点:6)
- 負けました。
色々と。
- 0028 炉辺に腰掛けて、 (採点:8)
- とんでもなく上手い。
ただ、それだけというと御幣があるかもしれませんが、その点が突出しすぎている
感じがします。凄い文章ですが、凄いKanonの二次創作とはちょっと違う気がする。
ただ、とんでもなく上手いという事だけは真実だと思います。凄い。
- 0031 沈黙のプロミス・ベル (採点:8)
- 一ページ目は凄く良かった。本当に素敵なお話だったと思います。
二ページ目も良いお話。ただあゆが逃げ出した理由に僕はちょっと説得力というか、
納得できる理由を見つけることができませんでした。好みの問題かもしれませんが。
ともあれ、各キャラをこれだけしっかり、魅力的に描いた力はお見事でございます。
- 0036 さよならの嘘 (採点:7)
- 祐一と佐祐理の話なのだと思いますが、僕はつい舞の話と捕らえてしまいました。それく
らい舞が格好いい。理想の舞の形の一つだと思います。
- 0038 彼は友達 (採点:7)
- 素直な舞&佐祐理作品。いいお話だと思います。ただちょっとセリフが多くてそこ
で語らせる部分の割合が大きすぎる気はしました。まあ僕が人様のことを言え義理
はないのですが(^^;
舞が祐一の部屋を訪れるシーンは凄く良かったです。バランスとしてはあの部分
が一番良かった気がします。
- 0039 バレンタインの空模様 (採点:9)
- アイデア、お見事。
最後にネタ晴らしするという形はお話の基本形ですが、それが綺麗にはまった感が
あります。
個人的に非常に、文章のテンポが面白いと思いました。特に真琴と名雪のあたりで
しょうか。とんとんと小気味良く続く選ばれた言葉は、呼んでいて上手いなあと思わ
されましたです。
- 0043 幼いあの日に見た夢は (採点:9)
- 地の文がとても綺麗です。
優しく、読みやすく。ここまできちんとした文章にはなかなかお目にかかれません。
一人称書きとして、素直に尊敬いたします。見事な香里でした。
- 0044 三月の空 (採点:6)
- 安定した文章と安定した物語。ただ少々テンポがよくないというか、状況説明に過ぎた
部分が感じられました。これは好みの問題かもしれませんが、もう少し全体に勢いがあっ
た方が良い気がします。
- 0053 ハル (採点:10)
- うーむ、これは上手い。今回初めての満点をつけさせて頂きます。テーマは少し近く、
メインキャラが完全にかぶる話を書いてしまった身としては心苦しい限り(笑)。ともあれ
面白かったです。あゆと天野、接点は確かにこうなるでしょうが、女子高生としてのあゆ
と実は孤独なあゆのギャップの描き方が素晴らしい。本編との絡め方というか、本編から
の引用の仕方も上手です。こんぺに出すんじゃなかったと思わされた最初の作品。
ともあれ、いやはや、お見事です!
- 0055 少年エスパー 北川! (採点:6)
- 決定的に読みづらいです。ただこれは書き慣れていないだけだと思うので、慣れて
しまえばなんとでもなる部分だと思いますが。
内容は面白かったです。下手なギャグより楽しかった。ストーリーを作る力はなか
なかあると思うので、文章を整形したものをまた読みたいと思わされます。
- 0056 オリオン (採点:8)
- あー、なるほど。これもありだと思いました。これはなし、という作品も多いので(笑)
そう思わされるだけでも凄いなあと。栞に対する扱いは多少乱暴ですが、しかしそういう
側面を推測できないキャラでは確かにない。それと名雪の描き方が見事。面白いです。
- 0058 さよなら、レディバード (採点:8)
- 北川&香里話というのも、こんぺでは相当良く読んでいるものになります。他のところ
ではさっぱり読んでいないのですが(笑)。それらは色々と微妙なものも多いのですが、
このお話は素直に読める優しいお話でした。北川を主眼にして香里を描くと、栞をどう
するかが微妙になったりもするのですが、それをまっすぐ描いたところが高感度高いで
す。あと名雪がえらく格好いいなあ、と。キャラをしっかり描いたKanon二次創作だと感
じました。
あと私見ですが、英文の特にカンマの後は半角スペース空けたほうが格好よくなると
思います(^^; まあ形式として半角スペースは使いづらいので仕方ない部分もあります
が。
- 0060 .79 (採点:10)
- ああ、上手いなあ。これはお見事。
こんぺに出すんじゃなかったと思わされた二つ目の作品です。
ラブコメとはちょっと違う気もするのです、どちらかと言えばかなりシリアスに分類され
そうな内容ですが、テンポのよさと心理、心情描写の上手さは本当に素晴らしい。栞らしい
栞、香里らしい香里、堪能させていただきました。
いやはや、お見事です!
- 0062 トリビアを聞きながら (採点:8)
- 面白いです。ギャグ扱いではなかったかもしれませんが、素直に笑わせて頂きました。
北川の麺うちが特に素晴らしかった。ああいう音感ネタはセンスだなあ……。
- 0064 13月になれば君に贈りたいものがあるんだ。 (採点:7)
- 上手いとは思うんです。文章はきれいだし、キャラの書き分けも完璧。
ただどうも、読んでいて話の連続性を捕まえづらかったのも正直なところでした。僕
の読解力にも問題はあるのでしょうが、少々視点が分散されすぎたような、そんな気が
します。とはいえ、キャラと場面を絞ってしまうとこのお話とは違うものになってしま
うのも本当だと思いますし。難しいです、お話は書くのも、読むのも。
- 0067 恋人達へのポートレイト (採点:9)
- ああ、上手いなあ。
最初ののんびりさが、中盤以降の加速に伴って一気に面白くなります。香里の心情描写
のバランスといい、祐一の台詞回し、名雪&北川のフォローの見事さ、美術の先生の力量。
全てが非常に優しく彩られていると思います。
本当に、本当に優しいお話でした。
- 0068 そして世界は、またひとつ (採点:8)
- いくつか気になるところはあるのですが、おそらくそれは他の方も気にされる部分だと
思うのでごちゃごちゃ言うのは放棄(^^; なんとなくブギポっぽいとかは申し上げておき
たいかもしれませんが、でも会話の作り方が面白く、ストレスなく読めたのは凄く良かっ
たです。僕が言えた義理ではないですが、地の文がしっかり描かれたお話は、読み応えは
あるけれど読むのに疲れるというのも事実なので。これはその意味でその正反対を行って
いて、素直に面白く読めました。二次創作というのはある意味、こういうものが基礎なの
かもしれないなあと、ちょっとだけ思い出してみたり。
- 0074 幸せを掴んだ男 (採点:6)
- 面白いです。でもちょっとだけなんだこりゃって感じ(^^;
- 0078 ガラス/ラフ・メイカー (採点:9)
- いくつかどうかなあと思う点もあるのですが、ラストで全てオッケーになりました(笑)。
上手いなあ……まさかこう結末をつけるとは。それまでの見事なまでのシリアスを纏め上げ
つつ、笑いまでも付け加えるラスト。素晴らしい。
私見ではこれは、佐祐理シナリオなんですね。本編では曖昧にしか語られなかった佐祐理
シナリオの、作者さんとしての明確化かな、と思います。単に久瀬のこの展開を描きたかっ
ただけと言われたら、それはそれで負けなのですが(笑)。本編の佐祐理を見ると、確かに舞
と祐一を見ていたら決して一緒にはなれないだろうという気はします。ここまで踏み込んで
色々な視点を盛り込んで、その上でラストまで持ってきた力はお見事。
ただちょっと、久瀬と佐祐理のお話が分離しているような気もします。完全に分離してい
るわけではないと思うのですが、その辺りがちょっともったいない気もしました。
でもとにかくラスト、面白かったです(^^;
- 0082 天星小輪 star ferry (採点:8)
- シンプルでいい、優しいお話だと思います。
エピローグがもう少しあったら、と思うのは僕の趣味ですが(^^;
でも真琴、祐一、名雪、北川というコミュニティを上手に生かしたKanonらしい
物語だと思いました。
- 0085 白いキャンバス (採点:8)
- 女性一人称というのは、難しいものです。作者さんが女性の方なら話は違うのかもしれ
ませんが、少なくとも僕は想像の中でしか書けず、それは間違いなく違和感を持たれる方
も多いであろう物になると思います。
これはおそらく、その違和感を上手に削り取ったお話なんだろうなあと感じました。同
一人物の女性一人称でありながら、これだけ読むのに苦労しないお話も珍しい。セリフ的
一人称だからこそでもありましょうが、それを飽きさせないように描く力は見事だと思い
ます。
- 0092 君と一夜を (採点:6)
- これもまあありかなあ…。面白かったです、何度か笑わせていただきました。
ただ正直ちょっと長かった。ギャグで40キロ近く引っ張るのは難しいと思います。
もう少しまとめてみたほうが良かったかな、とギャグが全然書けない身ながら思いま
した。
- 0098 双故意〜ふたこい〜 (採点:6)
- めちゃめちゃなんですが、面白いことは面白い(^^;
これもまた、色々な意味で負けましたという感じです。
- 0100 二月一日の物語 (採点:8)
- すさまじい日本語。雨あられ。
僕がこのスタイルで書いたなら、とてもじゃないけれど読めたものではないお話になって
しまったでしょう。ここまで読み取れる話にこのスタイルで書き上げられたのは、素晴らし
いの一言です。それでも読むのに苦労したのは僕の根性のなさですが。どうぞお許しくださ
い。ただやはりHTMLでこの形式は辛いと思います。縦書き小説だったらいいのですが。
内容もまとまっていてやはり上手い。全体的にレベルの高い作品だと思います。おそらく
この形式も狙ってのものでしょうから、その目的は果たされているのではないかな、と感じ
ました。
- 0101 君の瞳にシャイニング延髄斬り (採点:7)
- 全体的に、斉藤が女性的だなあと感じます。まあ残り三人が男男しているから仕方ない
のかもしれませんが(笑)、多少くどいと感じられる全体を持たせているのはこの、女性的
要素が感じられる斉藤の一人称だと思います。
最後は綺麗ですね、ちょっと綺麗過ぎてそれまでの流れを忘れてしまうくらい(^^;
○歩人 さん
- 0001 虹の架け橋 (採点:8)
- 味わい深いとでも言うべきだろうか……あゆの考えもらしさが出ていて良かった。嬉しそうに話す様子が目に浮かびます。楽しませていただきました。
- 0002 ぜろぜろなゆちゃん〜凶悪兵器を破壊せよ!〜 (採点:8)
- おおっ、小説で漫才ですか……なかなか面白かった。名雪の黒さが面白い。北川の扱いも面白かった。香里、祐一が途中で退場したのは残念でしたが……。ただ、破壊を思い立ったのは香里という設定だからタイトルは…なゆちゃん〜…ではないのではなかろうかと……まあ、それはともかく、楽しませていただきました。
- 0003 皐月の陽光、うららかに。 (採点:6)
- 後半部の浅月美歌と香里のやりとり以降からエピローグまでの間の話がちょっとつまらない。してやったりという結末を期待していたからでもありますが……ここ以外は良かった。展開の仕方も面白かった。始まりが上手かったですね。楽しませていただきました。
- 0004 届け、この想い (採点:7)
- 設定が良かった。祐一の心情もよく伝わってきました。伝える方法に関しては無駄な心配してるなとか思いましたが、祐一が子供って事を考えるとあり得るのかな……程度には思えます。良い作品です。
- 0005 あの素晴らしい愛をもう一度……いや、マジで。お願い。俺んトコだけでもいーから! (採点:1)
- 最下位を狙った作品としか思えない代物。レイアウトくらいはどうにかしろと言いたい。
- 0006 MIND YOUR STEP! (採点:2)
- んー……うーん……納得できない。特にラストの香里がどうにも……何故?って感じです。
- 0007 華音霊異記 (採点:4)
- えーと、華音霊異記、病魔の章ってところですか。明らかにまだ続きが有りますね……とりあえず一話完結にしてもらいたいところです。
興味深く拝見させていただきました。文章が平坦ではありますが、内容がなかなか面白かったのでどうにか読めたという感じです。日本語の使い方がちょっと変な所もありました。とはいえ、設定は結構練られているようで、面白かったです。
- 0008 残り灯 (採点:2)
- 祐一の扱いが微妙。心理がいささか単純。後半以降は読むのに気力を使った。あと、ラストで北川が死ぬかのように書いているようですが……何処かにそういうことを示唆する事でも書いているんでしょうか(読み返す気力がない)。それとまとめが強引。もうちょっと納得させて下さい……。
- 0009 やみつき (採点:7)
- 良かった。美汐のキャラが微妙に変でしたが、心を開いたならこういう感じになるかなとも思いますし……。楽しませていただきました。
- 0010 雪もよう、ところによりノスタルジィ (採点:8)
- ゆーくん……ひらがなで「ゆういち」とした方が良かったような……あえて「ゆーくん」とした理由が知りたいところです。内容ですが……心情がよく伝わってきました。雰囲気出てます。ラストの展開も良かった。良作。
- 0011 プレイアデス(Play-a-Death) (採点:6)
- 名雪はもっと聡いように思うんですが、まあ、それはともかく。なかなかいい感じ。二人の苦しみが見て取れます。周りのみんなが二人の様子にまるで気付かないというのは(特に名雪。次点で北川)かなり不自然なように思いますが……とはいえ、基本的には良かったです。
- 0012 思い出という名の道しるべ (採点:5)
- 普通に良い話。なかなか楽しめました。
- 0013 蛍火 (採点:9)
- うん、良かった。哀愁漂う良い作品です。香里と祐一の心情がよく伝わってきました。展開も良かった。堪能させていただきました。
- 0014 キスで終わる物語 (採点:8)
- 各ページ毎に雰囲気が結構違いますね。1ページ目のコメディ調はなかなか面白かった。まあ、しらけた部分も無かったわけではないのですが……2ページ目はドキドキの展開。一体どうなる!?って感じで楽しく読めました。3ページ目もなかなかに楽しい展開。香里がいい味出てます。悪ノリぶりが面白かった。総じてキャラがいい味でてました。特に名雪が良かった。
全体としてはとても楽しめました。良かったです。
- 0015 らんじぇりーらす (採点:9)
- んー……うーん……むぅ。自分にとっては異次元の話ですな……「女の子」じゃなくて「女のこ」ですか。効果のほどは良く分からないのですが(ニュアンスを柔らかくしたかった?)、読み終わってみると「女の子」じゃしっくりこない気がする……単に慣れただけって気もしますが。まあ、それは置いておくとして、パンツ勝負なんてホントにするのか?とか思いましたが女性の日常生態なんて自分の想像の範疇外なので深く考えずに素直に読むことにしました。とりあえずは非常に楽しく拝見できました。栞の描写がかなり上手かった(姉の部屋で…ってのは心理的に理解しがたいですが、女のこならまあそういうこともあるのかなぁ?程度には思うので可)。女の子同士の会話もかなり良い。会話の雰囲気が良かった。なんかピンク色のイメージで、男は近寄りがたいですね……と言うか近寄れない(笑。タイトルが平仮名ってところも柔らかい(或いは幼いような、背伸びしているような感じ)雰囲気が出ていていい感じ。タイトルに限らず平仮名の使い方が(幼いような、背伸びしているような印象があって)妙にいい感じ。良かったです。
……そういえばかなり昔、東鳩の二次創作で同様の題材かつ同じ作風の小説を見たことがありますねぇ……多分この作品とは違う作者だと思いますが……。
- 0016 sTrAwbErRy FiElDs fOreVeR (採点:5)
- インパクトはありました。特に祐一視点に移ってからの展開はかなり危険な物を感じました。ジャンキーってのはこういう感じなんでしょうかね……。
- 0017 ホロニック・パス (採点:4)
- 要修正……漢字にした方が良いところをひらがなにしているって程度ですが。
最終的に名雪の手術(それも高難易度で失敗すれば名雪が死ぬと言う)を引き受ける秋子。少し考えれば分かりますが、この手術を秋子がするというのは非常に厳しいでしょう。かけがえのない娘を自分の手で死なせてしまうかも知れない(しかもその公算は高い)という重圧は想像を絶するのではなかろうか。他人を手術するのとはもうまるで次元の違う重圧がかかるはずです。果たしてその重圧に長時間耐えつつ、高難易度の手術を成功させることが可能かどうか……。まあ、仮に可能だとしても、そんな超人が衝動的に手首を切ったり(十五年ぶりにの部分)するだろうか。
上記の部分のギャップが激しすぎます。内容、設定は良かっただけに残念。
- 0018 片翼の天使 (採点:5)
- 「出合って」の箇所は意味合い的に「出会って」が良さそうな気はします。
かなりヘヴィな身の上話に驚きましたが、内容自体は悪くはなかったかと。多少安易な気はしましたが……ただ、多少強引にラストに持っていった感じがします。
- 0019 12時の魔法 (採点:9)
- 良かった。名雪と祐一、秋子のやり取りがとてもいい感じ。展開も良かった。全体的に紆余曲折があってメリハリが効いていました。で、ラストはハッピーエンド。良いですねぇ……。ちょっとラストが弱い感じはしましたが、これだけ内容が良ければ文句無しです。楽しく拝見させていただきました。
- 0020 花火は空に、君は地上に (採点:6)
- 悪くない展開。終盤辺りは微妙に安易に感じましたが、全体としては良かった。普通に良い作品。楽しませていただきました。
- 0021 憂鬱な自殺者達の午後 (採点:3)
- ラストがかなり気に入らない。こんなにあっさり行くのだろうかと……あと、秋子の栞に対する糾弾についても微妙。栞に香里の心の内を想像するのは立場と状況からして厳しいと思いますから……。つい最近まで生死の瀬戸際にいた彼女にそれを求めるのはねぇ……。
- 0022 眠り姫に恋焦がれて (採点:3)
- 個人的に好みでない設定。悪くはないんですが……。
- 0023 今と出会うために時計は時を刻む (採点:7)
- うーむ、なかなか興味深いお話でした。良作。
- 0024 SMALL TWO OF PIECES (採点:7)
- 香里への名雪からのメールと電話が凄かった。暗い憎悪が垣間見えます。香里の追いつめられ方もかなりのものですねぇ……最後に幸せだなんて思える辺りが特に。堪能させていただきました。
- 0025 目くそ、鼻くそと共に散れ (採点:5)
- 何だかあわただしい作品。勢いはありましたが。ネタについては……「バナナはおしりに入りますか?」はかなり笑った。最初の金魚ネタもかなり面白い。他のネタは面白かったり面白くなかったり。ラストも……もう一息って感じではありますが、悪くはなかった。ただ、つかみは微妙。「相談終了。」下のホクロ云々はかなり白けました。が、全体としては面白かった……かな?
- 0026 ちょっとだけ大人になれるジャムの秘密 (採点:4)
- 妙な設定で妙なオチですが……名雪と秋子の言っていること(後半部)が本当だとすると蒼いジャムは相当な年期物ジャムって事になりますが。そんなの食べて大丈夫かな……。秋子が嘘を吐いていたとすると、かなり無茶な嘘を吐いたことになります。とんでもない証拠の写真を用意してまでこんな嘘を吐いて一体何がしたいのか……。仮に名雪の勘違いだとすると……まあ、つじつまが合いそうですが……。この辺の設定の練りがイマイチっぽい。まあ、ワザとそうしたのかも知れませんが……。とはいえ、話としては面白かったかと。
- 0027 雪の迷宮 (採点:2)
- 名雪シナリオの名雪閉じこもり場面そのままの内容に「二人が何を考えていたのか」を自分なりの解釈で書き加えただけですね……もう少し練った設定での内容が見たいところです。あと、香里は何を泣いていたんでしょうか……秋子の事故が理由だとしてもこの時点では泣くって事にはならないと思いますが……。
- 0028 炉辺に腰掛けて、 (採点:1)
- ……えーと、要するに何が言いたいのでしょう?よく分からない……。
- 0029 アナタに贈る小夜曲 (採点:7)
- うん、子供時代の雰囲気が良い。名雪らしさが伝わってきます。香里もいい味出てます。楽しませていただきました。
- 0030 おくりもの (採点:8)
- 良いお話。あと、締めが良かった。良い後味してます。堪能させていただきました。
- 0031 沈黙のプロミス・ベル (採点:2)
- 祐一君を好きなのはボクだけじゃないから誓えない……結婚式という土壇場でやる事じゃないだろう、これ……あゆにこういうことが出来るとは思えないんですが……それにオールキャストだからと言って同じ意味の台詞を一人ずつ言わせるってのも何だかなーと……。
- 0032 metaphysical (採点:8)
- なるほど、納得できるお話です。意味を大きく取れば神は居ないってことか?等と思ったりもしましたが……まあ、ここでは関係無いのですが。不安と葛藤が上手く描かれていたと思います。楽しませていただきました。
- 0033 めぐり、ひとひら。 (採点:6)
- ラストがちょっとあっさりしすぎかな……それ以外は概ね良かったかと。ただ、不幸にジャンル分けされているのが不思議。単にシリアスで良さそうな気はします。
- 0034 白の世界に天使はいない (採点:6)
- 病院のあゆを知っている祐一が昔この街に来たときの記憶がないとなると……秋子辺りからあゆに関して(事故も含めて)全部聞かされはしたが以前として全く思い出せない状態ってことでしょうか……。あゆの事故に関して全く覚えていないなら色々と疑問に思う箇所が出てくるのですが……記憶が無いことに対する後ろめたさからの産物と片付けるにしてもやはり疑問です。それ以外は特に言うことはないです。むしろかなり高い文章力。特に佐祐理の心情なんかはかなり真に迫っていました。楽しませていただきました。
- 0035 夏もよう (採点:9)
- うーむ、上手い。蛍に関する秋子の過去のエピソードなんかは特に秀逸です。いい感じです。名雪と祐一の掛け合いも良し。雰囲気も良かった。何より内容が凄く良い。堪能させていただきました。
- 0036 さよならの嘘 (採点:8)
- 興味深く拝見させていただきました。最初の展開がちょっと安易……というかいきなりだったんで引っかかりましたが、それ以降は特に引っかかることもなく読み進めていけました。佐祐理と祐一、二人の関係が上手く表現できていたと思います。良作です。
- 0037 Perfect Boy (採点:1)
- 途中から読むのがつらくなった。一昔……もっと前?くらいの青春漫画っぽい。今の自分には青臭すぎて読めません。
- 0038 彼は友達 (採点:7)
- 佐祐理は結構あっさりと心の奥底をさらけましたね……まあ、悪くはないのですが、もう少し時間が掛かる方が自然な気もするので……。とはいえ、既に心は開いていたはずなので、今回の告白騒動がきっかけで云々……としても不自然じゃない……かな?
内容は良かったです。特に舞の堂々とした態度は凄くかっこいいですね。楽しめました。
- 0039 バレンタインの空模様 (採点:8)
- ……面白い。斬新ですね、これは。個人的に送った側の懐が痛まないってのが非常に気に入らないのですが、その辺は男の甲斐性で我慢しろってことでしょうか。この祐一(ハーレム系)の場合は人数が多いので懐具合が厳しいかもしれないですね(汗
8、彼から「お金を貸してほしい」と言われたら貴方の勝ちです。
女性が好きそうな話ではありますが、負けたらショックだけど支出は無し、勝ったら嬉しいわけで、当然その場合は支出も気にならない。うーむ……なんか納得できないなぁ……まあ、この辺は個人的な話ですが。
面白かったです。各キャラもいい感じで表現されています。ほほえましかったり、可愛かったり。堪能させていただきました。
- 0040 sin (採点:6)
- 香里にああいう諭し方をされれば祐一も納得するしかないと思いますが……理性で納得しても心まで納得出来るかどうかとなると話は別です。つまりもう少しくらいジタバタしそうな気がするって事です。何かあっさりしすぎな気がします。他は特にないです。二人が受けたショックが如何に大きなものだったのか見て取れました。良いお話です。
- 0041 ミラクル☆パワーの使い方 (採点:4)
- 前半は面白かったのですが……。後半を良い話にしたようですが、ちょっと弱いですね。結局マスコミはどうしたのかとか思いましたが……。
- 0042 手探りの旅人達 (採点:2)
- 展開早すぎ。んなあっさり行くなら苦労しません。中編で全て語るのは厳しいかと思います。
- 0043 幼いあの日に見た夢は (採点:10)
- 栞の病気が快方に向かった理由は書かない方が良いでしょう。悪性の腫瘍が人体の発熱程度で消滅するなら苦労はしないかと。
うーむ……素晴らしい内容です。香里の歩んできた道のりが目に浮かびます。香里が思う名雪の心情もなるほどなぁと感心させられました。余韻も最高。堪能させていただきました。
- 0044 三月の空 (採点:9)
- なるほど、上手い。余韻が残る良い作品。感動的な、凄く良いお話です。堪能させていただきました。
- 0045 応援できない大熱戦 (採点:3)
- うーん……微妙。
- 0046 二人、幸せな日々を (採点:3)
- うーん、悪くはないんだけどね……中盤が少し気に入らない。他は特になし。
- 0047 gift for love (採点:3)
- サンタの変わりに云々って話は結構ありがち。良い話かも知れませんが、そそられなかった……サンタの爺さんが無責任っぽいのも原因かも。
- 0048 どっぺる (採点:1)
- 急ぎすぎ。内容も自分には合いませんでした。
- 0049 スティル・イン・ラヴ (採点:8)
- 誤字有り。
うーむ、意外な展開。楽しめました。美汐がいい味出てます。祐一を喜ばせようと頑張る彼女の一生懸命さが垣間見えました。堪能させていただきました。
- 0050 怨みます (採点:3)
- 前半は「うーん……微妙」とか思い、中盤香里が馬鹿の真似をしている時点で「くだらん」とか思いましたが、後半(北川が祐一の部屋に来た辺りから)から徐々に面白くなっていった感じです。我慢して読んだ甲斐があったようです。とはいえ、導入部分がつまらないのは結構問題かと。馬鹿の真似の部分はかなりくだらなかった。どうにかして欲しいところです。
- 0051 受精卵 (採点:10)
- うわー……凄い設定……よくこんな設定考えつきますねぇ……。
北川の自殺からある期待を持って読んでいきましたが……北川が期待通りやってくれたようで、ほっとしました。ここで手加減したら台無しですからねぇ……大満足です。暗い結末を想像させるラストもなかなか。個人的には作者の考える結末を見たいとも思いましたが……。
この先一体どうなるんだろうと先を気にしつつ読み進めて行きました。一気に読んでしまいましたねぇ……ここまで引っ張ってくれれば文句無しです。今回のダーク系では一番です。全作品と比べてみてもここまで引き込まれたのは無かったですね……インパクト強烈な作品。読み応え十分な内容でした。
- 0052 それは、とても晴れた日で。 (採点:6)
- 哀愁漂う悲しいお話。良かったです。が、ラストがちょっと弱い気がしないでもない。
- 0053 ハル (採点:8)
- ううーむ……結構深いお話ですねぇ……。美汐は物事をかなり安易に考えるって印象がありましたが、この年頃ならむしろ当然でしょうね……それはともかく、あゆの考えが結構印象的でした。良い作品です。堪能させていただきました。
- 0054 それだけで、なにもいらない (採点:8)
- 「ら」抜き(「ここにいれることを」)一箇所、肝心な場面で「誤る」間違い、栞の日本語が変な箇所が一箇所。こういうのが無ければ或いは十点を入れたかもしれない作品。特に「誤る」はかなり興を削がれました。
かたい文章ではありますが、特に気になる訳でなく、一気に読み進んでしまいました。二人が七回忌を迎えるにあたり、二人がそれぞれどういう気持ちを抱いたのか、そして祐一が栞の死を認めるまでの過程を上手くまとめていました。二人の心情表現も秀逸。秀作です。堪能させていただきました。
- 0055 少年エスパー 北川! (採点:8)
- 面白かった。一風変わった設定が楽しい。北川がいい味出してます。堪能させていただきました。
- 0056 オリオン (採点:10)
- 名雪が凄く魅力的。心が締め付けられるような切なさが身に染みます。気になるところも無いわけではないのですが、これだけ出来が良ければ大した問題にも感じません。心を揺さぶられた作品。感服いたしました。
- 0057 好きと言って欲しいだけ (採点:8)
- 久瀬と佐祐理の論戦?が印象的。佐祐理、舞、祐一の想いも伝わってきました。特に「嫌いじゃない」にまつわるエピソードはなるほどなぁと感心させられました。最後も上手くまとまっていて良かった。秀作です。
- 0058 さよなら、レディバード (採点:10)
- レディバードって何?とか思いましたが、まあ、それは置いておくとして……構成、プロット、キャラクタ共に言うこと無し。締めも良かった。ため息すら出てきます。これだけ引き込まれたらもう文句無しです。感服いたしました。
- 0059 お菓子作りって楽しいですよねっ (採点:6)
- チェックをしましょう。修正した方が良い箇所が大量にあります。「の」が余計だったり、「お」が足りなかったり、「見る」を漢字にしたりしなかったり、「出来る」(或いはそのまま平仮名で「できる」)を「出きる」と中途半端だったり、クーロンやらクローンやらどっちが正解か分からなかったり……その他細かいところが幾つかあります。
内容ですが、飽きずに最後まで楽しく読むことが出来ました。こういうのも結構いい感じ。ラストも上手くまとめています。楽しい作品……あとは細かいところのチェックをしましょう。やはり仕上げは大事です。
- 0060 .79 (採点:9)
- なるほど、「.79」ってサイズのことでしたか……日本人の平均からすれば言われるほど小さい訳じゃないんでしょうけどね……それにトップとアンダーとの差の方が重要だろうし。栞ならアンダー差は意外と大きいようにも思いますが……まあ、それは置いておくとして。
いい感じ。栞の怒り……と言うか、コンプレックスがほほえましく感じます。締めも良かった。幸せ一杯って感じのラストが後味の良い余韻を残してくれました。良作。堪能させていただきました。
- 0061 溶けよ、春の涙 (採点:2)
- 蘇生のシーンがかなり駄目。肝心のシーンがあっさり目だと悲しくなります。
- 0062 トリビアを聞きながら (採点:9)
- 誤字有り。
何というか、ラーメン漫画を文章で再現したって感じですね。驚きの一品。面白いです。最後のオチもなかなか。堪能させていただきました。
- 0063 『After School』 (採点:6)
- こういうことを実際に実行すると正気を疑われますが、それとは別に、「何故無駄なことをしてはいけないのか」ということは自分もよく思うことです。まあ、個人的に言えば無駄かどうかはやってみないと分からないし、例え無駄でも、それはそれで別に良いのだろうとは思いますねぇ……。
なかなかに面白かった。月に行きたいからペットボトルロケットで数ヶ月費やすのはちょっと馬鹿馬鹿しすぎますが、まあ、楽しければ無駄でもなかったでしょうね……。
以上。
- 0064 13月になれば君に贈りたいものがあるんだ。 (採点:7)
- こうして見ると知らないということはやはり罪深い事なのかも知れないなぁと思えますね。知らないからこそ精神が平穏であるわけですが……まあ、この祐一は他の要因もあって平穏とはいきませんが……栞、舞、真琴の結末を知っていればこんな程度じゃ済まないですね……。
最後に少年の彼女が目を覚ましたところがいい感じ。まだまだ捨てたもんじゃないなぁと感じさせてくれます。良い作品です。
- 0065 ミス・ムーンライト (採点:9)
- 地味に良いお話。が、温かみがあって良かった。久瀬とオリキャラ?の副会長の見せ場的箇所が印象的でした。ただ、ミスコンはあまり必要性を感じません。が、不必要かと言われるとそうでもないように思えるし……まあ、それは置いておくとして、良い作品です。堪能させていただきました
- 0066 『回転演舞』 (採点:3)
- 複数箇所に要修正個所有り。特に「異常」「好意」誤りは苦笑させられました。他にもあります。
ふむ……とりあえず続きがありそうな気配ですが……まずは「たすく」の由来を知りたいところです。処理の単位と関係が?それと、生まれ変わりだとすると、意識の上では沙祐と舞祐は彼(今は彼女)の娘になるわけですが……手を出したら二重にアブノーマルってことですね(汗。
完結していないようようなので評価はこんな感じ。内容自体は結構好きなんですけどね……。
- 0067 恋人達へのポートレイト (採点:9)
- 何だかいい感じ。唯一人、その人と出逢えたこと、それ自体が奇跡ってことですね。美術教師の話も凄く納得出来る良いエピソードでした。感動的ですらあります。登場人物も魅力的。締めも言うこと無し。秀作です。堪能させていただきました。
- 0068 そして世界は、またひとつ (採点:1)
- 日常会話でコードネーム?言うような人はかなりの変人です。自分に酔いすぎると引きます。あと、香里と北川ですが……かなり無理っぽい。高校生に到達できる境地とは思えない……もう少し抑えてください。
- 0069 はっぴ〜・はっぴ〜・くりすます (採点:6)
- ふむ、喧嘩をして、で、仲直り、と。一連の展開は良かったです。楽しく拝見出来ました……最後のアレはわざわざページ変える必要はないんじゃなかろうか。あまり意味無いかと。
- 0070 recollections birthday (採点:5)
- ふむ……とりあえず舞の一人称は「私」ではなかろうか。もしくは平仮名で「わたし」ですね。
内容はまあ、普通です。特に言うこと無いです。
- 0071 笑顔。 (採点:7)
- ……前半は「ためにはなるけど……二次創作か?」とか思いながら読んでいきました。後半は「なるほど、こういう展開か。考えたなぁ」と思いました。矛盾云々については思い切り反論したいところではありますが、本質とは関係ないのでやめておきます。なかなか興味深いお話で、じっくり読んでいきました。クライマックスが良かった。堪能させていただきました。
- 0072 パーフェクション − Perfection (採点:7)
- なかなか深いお話。楽しく拝見させていただきました。
- 0073 心、ひらいて (採点:8)
- 誤字有り。
慟哭ですね。あまりのショックに精神が凍てついてしまったわけですね。楽しませていただきました。
- 0074 幸せを掴んだ男 (採点:9)
- ……ものすごいアホな北川が良すぎ。祐一の容赦ない馬鹿行動も目茶笑えた。秋子さんはエロ本も料理できるんですね……(笑。香里と栞もいい感じの掛け合い。栞の現金さが妙に良かった。大笑いさせていただきました……北川が書いた小説の内容がかなり気になりますねぇ。面白そうだ……。
- 0075 ひろいそらにつばさを (採点:6)
- 哀愁漂う作品。祐一は幸せな夢を見ているわけですね。良い作品です。
- 0076 遺書 (採点:10)
- 秋子の悲しみ、苦悩、血を吐くような祈り、名雪への愛、娘と生きていこうとする決意。全てが心に響きます。素晴らしい作品。
- 0077 かけがえのないひとつの言葉 (採点:6)
- うーむ、なかなかに良いお話。命と記憶を捧げてでも人間になって側にいたいというある種悲壮な気持ちを感じます。楽しませていただきました。
- 0078 ガラス/ラフ・メイカー (採点:7)
- なんか凄いオチですね。ちょっと笑った。これでいいのか?って気はしますが、まあ、これでいいのだろうという気もします。ただ、あゆの登場が中途半端っぽいですが……オチが面白かったので七点。
- 0079 A TAIR 〜 真実の空に還る時 〜 (採点:6)
- むう、なかなか良いお話。しかし、死んだら普通は学校に連絡が行くように思うんですが……平然と学校に通える辺り、病院と両親が連絡を怠ったのでしょうか?不思議です……。
- 0080 友情 (採点:3)
- 脇道逸れまくりで、ラストはあっさり。うーむ……もう少しどうにかして欲しいところです。特にラストがこうシレッとめでたしめでたしで良いものだろうか……今までの展開からしてかなり強引に終わらせた印象があります。オチが欲しいところですね……とはいえ、ラスト以外は結構楽しめたのですが……もう一息ですね。頑張って下さい。
- 0081 天使の一片 (採点:6)
- うん、良かった。ラストで名雪がおざなりになっているのが少しひっかかりますが……。
- 0082 天星小輪 star ferry (採点:6)
- 「祐一はそっと掴んだ。」は例えば「祐一はそっと引き寄せた」とかの方がよろしいかと。
祐一、真琴の葛藤が上手く描かれています。良い作品です。楽しませていただきました。
- 0083 恋は唐突に、急発進で (採点:5)
- 誤字あり
うーん、ラブコメディですね、これは……。佐祐理の行動を深く考えたら駄目ですね。深く考えずに佐祐理と祐一の掛け合いと周りの登場人物の反応を楽しめれば面白い作品。深く考えれば……まあ、微妙ですね。突然変異したのかと思うくらい佐祐理が大胆になってますから……。ジャンルにラブコメディと付けておけば深く考える人が減るかも知れない。それで意外と点数稼げたかも……しれない。気がするだけですが(汗
- 0084 俺の学校は戦場だった? (採点:4)
- 微妙。とりあえず何らかの理由をでっち上げて休日の学校に行かないといけないって二人(祐一、香里)をだます設定が欲しい。本来学校は休みって設定は必要かと。学校がある日にこんな事は出来ないですから。
- 0085 白いキャンバス (採点:4)
- ラストがちょっぴり気に入らない。悪くはないけど……あまり感じるものがなかった。
- 0086 good-bye, darling -- a family (採点:1)
- うーん?文章に緊迫感が感じられない。内容もバックグラウンドがよく分からないから読者置いてけぼりっぽい。
- 0087 ふたつ (採点:6)
- んんー……とりあえず「質量保存則すらも成り立たない」ってのはエネルギーも質量の一形態として考えた上での表現でしょうか?そうでないなら「エネルギー保存則すらも成り立たない」とした方がよいです。その他色々ありますが、まあ、厳密な理論やら哲学云々を考えるのは無意味なように思うので放っておきます。
これは……どうなんだろう?面白い試みではありますが、果たして二次創作の範疇に入れて良いものだろうか……まあ、面白かったので細かいことは無しにしておきます。興味深く拝見できました。
- 0088 春に降る雪 (採点:6)
- ん?……栞と美汐の話の割に始まりが「最近、よく相沢さんと話をする。」なんですね。祐一との話かと思いましたが……うーん、途中で真琴と祐一の話がちょこっと出てますが、これならいっそのこと全部栞と美汐(香里も入れて)の話でも良さそうな気がします。
元気いっぱいな栞が良かった。美汐もなかなか。楽しませていただきました。
- 0089 ベビーフェイス (採点:7)
- 絶望してますね。こういうヤツが居たら「気楽に行こうぜ」とか言ってやりたくなります。多分凄い勢いで猛反発を喰うか無視されるかのどちらかでしょうが。
結構納得できました。とはいえ、みずから深みに填る愚を犯すほどの精神状態ってのは想像以上のものが有るとは思いますが。なかなかに興味深く拝見できました。
- 0090 真冬の蠍 (採点:7)
- 火葬時に名雪の存在を見落としたってのが解せない。果たして見落とすって事があり得るのかどうか……。香里が何処かの焼却炉で死体を焼くことにしても、香里が焼却炉を自由に使える訳がないし、死体焼却までこぎ着ける事なんて無理でしょう……細部で無理がありますね……。
……強烈。びびった。生きたまま焼かれるとは……。しかし、償いって……祐一を名雪の元に送ったってことがですか?人間壊れると凄いことしますね……本当に償いになっているって思っているところが救えない。寒気のする作品。びびりました。
- 0091 七月八日、晴れ (採点:5)
- オリキャラ?の登場の仕方が今ひとつ。と言うか必要とも思えない。話自体は良かったんですが……。
- 0092 君と一夜を (採点:7)
- みんな程良く壊れていて面白かった。特に名雪が何処まで呆けるのかと心配なくらいだった。美汐のアブノーマルぶりも凄かった。楽しませていただきました……ただ、オチは少し弱かったかな……。
- 0093 人間になりたい (採点:6)
- ふむ、なかなかに良いお話。楽しませていただきました。
- 0094 Prelude Kanon (採点:10)
- くっ……なんてええ話や(関西弁)……最後の一行にはやられました。一見して二次創作と言わなければオリジナルとしか思えない作品ですが、妖狐設定を使っている辺りは二次創作……かな?とりあえず凄く良い話だったのでその辺は放っておきます。と言うか、そういう理由で減点したくないってのが本音ですが。素晴らしい作品、堪能させていただきました。
- 0095 『一月 某日』 (採点:6)
- あゆと栞のこと……かな?舞だと事件の内容から名雪達が知らないって事は無いはずですから。なかなかに深い作品です。興味深く拝見できました。しかし、再び記憶を失ったとすると、周りの人間……特に名雪……には分かりそうな気はしますが。つらいことがあったって事くらいは分かるだろうし、辛い記憶を失えばつらそうな様子から一転普段通りになったら誰だって疑問には思うでしょう……案外、「ああ、解決したのかな?」の一言で終わる可能性もなきにしもあらずですが(汗
- 0096 黄金の日々に、さよならを (採点:7)
- なるほど、面白い。子供時代の舞ですか。意外と新鮮です。なかなか楽しませていただきました。
- 0097 告白 (採点:6)
- 誤字有り。
切ないお話。手紙であゆが身の上話を淡々と話すところが感情を無理矢理に押さえ込んでいるように感じました。良い作品です。
- 0098 双故意〜ふたこい〜 (採点:9)
- ああ面白かった。もう細かいことはどうでも良いです。爆笑物の一品。堪能させていただきました。
- 0099 Disenchant (採点:9)
- むう、上手い。人物、心情、情景描写が秀逸。構成、プロットその他も言うこと無し。エピローグも綺麗。堪能させていただきました。
- 0100 二月一日の物語 (採点:9)
- 回りくどい文章ですが、言いたいことはよく分かります。むしろこれがいい感じ。名雪と香里の友情、秋子の母としての生き様。魅せてくれます。秀作。堪能させていただきました。
- 0102 "Koukai Dreamer" (採点:7)
- 物語の展開の仕方や心理描写は非常に上手い。名雪、香里の言い合いも迫力があった。うーむ、上手い。ただ、最後の台詞で終わる部分は少し不満。何だか収まりが悪く感じます。
全体としては凄く良かった。堪能させていただきました。
- 0104 幸せの玩具 (採点:9)
- ……怖ぇ。凄い緊迫感。圧巻です。
○柾人 さん
- 0001 虹の架け橋 (採点:2)
- 進路に迷う祐一の姿と虹の話との繋がりが薄く、話の流れが一貫していないためまとまりが無い印象を受けた。
Kanonの二次創作である必要性が無いのも痛い。
- 0002 ぜろぜろなゆちゃん〜凶悪兵器を破壊せよ!〜 (採点:6)
- 名雪のキャラが許容できればそれなりに面白い。もはや名雪の名を語った別人のような気もするけど。
秋子さん最強の謎じゃむネタは食傷気味。
- 0003 皐月の陽光、うららかに。 (採点:5)
- オリキャラの美歌は中々良かった。が、生徒会室で開き直った香里が屁理屈をこねてそのまま勝ってしまう展開はどうかと思う。
ルールを無視して義務を果たさないでそれでいて権利だけ主張しているような言い分だし、何より他人の持ち物漁ったあげくに生徒会室に不法侵入しているあの状況では、何を言っても言い訳にしか聞こえない。
- 0004 届け、この想い (採点:7)
- 話の構成が良くまとまっており導入も上手いが、話の核心となる男女の背景が不透明であり全体的に内容が薄い感じがした。
- 0005 あの素晴らしい愛をもう一度……いや、マジで。お願い。俺んトコだけでもいーから! (採点:1)
- 句読点の打ち方が雑。特に『、』が多すぎる気がした。
あと改行はこまめにしましょう。
内容は祐一の思考をただ垂れ流しに書いただけの気がする。
こういう形式は面白い詰まらないを問う以前に読んでて辛い。
肝心の内容も寒い冗談と中途半端な下ネタのみで、話として成り立っていない。
- 0006 MIND YOUR STEP! (採点:5)
- 北川と香里の描き方は上手いんだけど、これだけじゃ話としてあまりにも薄っぺらい。
- 0007 華音霊異記 (採点:1)
- 地の文に力が無く淡々と物語が進行している印象を受けた。
また状況の描写が省略されていることが多く、現在の場面が想像し辛い。
終わり方も突然打ち切り宣告を受けた漫画のように唐突かつ、今までの展開を無視するものだった。せめて人称くらい統一してほしい。
- 0008 残り灯 (採点:8)
- 姫里の設定が飛びぬけて良い。彼女の存在で何気ない会話が凄く魅力的なものになっている。
しかし、ラストの終わり方が納得いかない。
謎を残して終わりにするにしても、もう少し味の良い最後で終わらせて欲しかった。
続編希望。
- 0009 やみつき (採点:4)
- 美汐の性格は本編でもあまり描かれていないためある程度自由がきくけど、正直この話の美汐は受け身すぎて好きになれなかった。
「もう笑えない」と呟くのは名雪の十八番では?
- 0010 雪もよう、ところによりノスタルジィ (採点:6)
- ジャンル、ノスタルジィ。過去を懐かしむ物語ということだろうか。確かにその通りに描けている。
名雪と真琴の会話が好印象だった。
- 0011 プレイアデス(Play-a-Death) (採点:5)
- 香里と恋人か尋ねられたところから祐一の性格が極端に変わるのに違和感を感じた。
周りの人の香里に対する態度にしても謎のままで、ラストの会話でこれまでの伏線を回収しきれていない。
- 0012 思い出という名の道しるべ (採点:1)
- 地の文章に力が無く、主題が曖昧。
こういう場で物語を描く以上、ただの日常の垂れ流しでなく一つのテーマを持っ作品をつくるべき。
興味深深→興味津々。普通に変換可能だと思うんだけど、どうやってこんな誤字を。
- 0013 蛍火 (採点:6)
- 全体的に高い文章力でまとまっているが、物語において一番語りたい部位が分かり辛く話の構成に難があるように感じた。
- 0014 キスで終わる物語 (採点:8)
- 芋煮会で大爆笑。
お約束満載の王道一直線、確かにラブコメだこれは。
お芝居の告白で相手の本名を言ってしまうというのはお決まりのパターンなだけに、もう少し練って欲しかった。
- 0015 らんじぇりーらす (採点:3)
- 栞の一人称が可愛らしい一作。ただそれ以外に見所が無い。
- 0016 sTrAwbErRy FiElDs fOreVeR (採点:3)
- え、これダーク作品? ギャグじゃなくて?
- 0017 ホロニック・パス (採点:6)
- 良い話なんだけど、予想以上の展開が無いため盛り上がりに欠ける。
- 0018 片翼の天使 (採点:4)
- ラストの展開は少々端折りすぎのような気がする。
こんな人生を送っているのが過去を変えたせいだと言っているが、何故母親や祐一と出会うために過去を変えたのにこのような結果になったのかの説明が成されていない。
- 0019 12時の魔法 (採点:4)
- 長いわりに内容が薄い。
- 0020 花火は空に、君は地上に (採点:4)
- 話が全体的に地味で、山場といえる箇所が見当たらない。
- 0021 憂鬱な自殺者達の午後 (採点:3)
- 秋子さんの栞に対する糾弾は無理があり過ぎる。少なくとも栞が笑顔で居続けられたのは栞自信の強さであるし、祐一も強制されていたわけではない。栞に対する拒絶も香里が自分の意思で決めたことである。
話としては、あまりにラストがあっけない。
果たしてこれだけのお膳立てが必要だったのだろうか。
- 0022 眠り姫に恋焦がれて (採点:10)
- 北川のキャラが凄く良い。それだけで満点つけてしまうほどに。
キャラの会話も自然で描写もレベルが高い。文句の付けようが無い名作。
- 0023 今と出会うために時計は時を刻む (採点:8)
- 一風変わった設定での話ながら、導入を短編連作の形式をとることによって自然に話に馴染むことが出来た。
時計の存在によって主題を物語の根底に漂わせ、脇道にそれること無くそれを書ききっている。
よくもこれだけの文章の中にこんな濃密な話を織り込めたものだと感心した。
- 0024 SMALL TWO OF PIECES (採点:5)
- 香里のキャラに違和感を感じた。
特に栞の死後は性格が破綻しているケースが多いので、どうも人間味に欠ける。
- 0025 目くそ、鼻くそと共に散れ (採点:4)
- 山場といえるシーンが無い。
会話のテンポは良かったが全体的に中途半端。
- 0026 ちょっとだけ大人になれるジャムの秘密 (採点:5)
- 真琴とあゆの話は良かったけど、最後の秋子と名雪の話がいまいち。
ジャムの経緯についての説明が無理矢理だし、終わり方も今までの展開を無視している。
- 0027 雪の迷宮 (採点:3)
- 一人称が単なる箇条書きの説明文になっている。話の内容もありきたり。
- 0028 炉辺に腰掛けて、 (採点:3)
- カノンの二次創作である必然性が皆無。というかキャラが全てオリジナルに見える。
- 0029 アナタに贈る小夜曲 (採点:5)
- 心理描写に対して場景の描写がぞんざいに感じた。
名雪の一人称でありながら良くまとまっているけど、話の展開があまり無く全体的に薄っぺらい。
- 0030 おくりもの (採点:4)
- あゆが何故再び眠りについたのか、何故天使の人形がやってきたのかが不可解。
普段は祐一視点で物語が進むのに霧島サイドに切り替わると三人称になるのも気になった。彼女の独白めいた内容が殆どだったので、ここは彼女の一人称でも良かったのでは?
あと、どうでもいいことだけど聖が霧島って言われるのに何か違和感を感じた。
- 0031 沈黙のプロミス・ベル (採点:2)
- 佐佑理では無く佐祐理。なんか今回のこんぺやたら誤字が多い気がする。
全体的に話が薄っぺらい。あゆが飛び出す理由に対しての伏線や、せっかくのオールキャラなんだから各キャラの個性を発揮するシーンでも欲しかったところ。
特に全員で祐一の名前を呼ぶところはどれが誰の台詞かすら分からない。会話文だけで楽しようとしないでちゃんと場面場面を描いて欲しい。
タイトルがラスト直前にくる手法もあんまり意味を成してないような気が。
- 0032 metaphysical (採点:3)
- 否認するとは祐一最低だな(違
何も起こらないままに話が終わってしまった。目一杯今を楽しめればいいと主張したいのなら、それが叶わない非日常な状況を作り出すべき。それが病気が再発する予感だけでは説得力に欠ける。
- 0033 めぐり、ひとひら。 (採点:4)
- ……あれ?
これのどこが『不幸』なんだろう?
もう一つの不幸作品があまりに暗かったから余計にそう感じる。
祐一が栞のことを忘れ、序盤でほのぼのと思わせておいてここから急転直下の不幸劇が……と思った矢先、あっさり思い出しそのまま終わってしまった。
序盤は良かったが後半、特にラストはもう少し煮詰めた方がいいかと。
- 0034 白の世界に天使はいない (採点:6)
- 暗い……ただひたすらに暗い作品。
佐祐理が舞と別荘に行く妄想を浮かべるのが最初は不自然に感じたが、なるほどラストでこうきたか。
- 0035 夏もよう (採点:3)
- 前半のキャラの立ち位置からして、秋子さんの存在は祐一と名雪を見守る傍観者のようなイメージがあったので、時折彼女の独白じみた呟きもはいっているが、いっそのこと全編秋子さんの一人称でも良かったのでは?
また中盤、延々と地の文のみが続くのは少し読み辛い。かと思えば会話文のみの展開が続いたりと、描写のバランスが取れていないように見受けられた。
またキャラの台詞が逐一短く、ありきたりのものが多いのも気になった。
- 0036 さよならの嘘 (採点:3)
- 起承転結の起が描かれていない。
佐祐理が何故祐一を求めたのか、祐一は何で悩んでいるのか、舞は何を考えているのか全てが意味不明。
- 0037 Perfect Boy (採点:7)
- ベタベタ過ぎる気もするが、こういう青臭い話は割と好き。
あえて言うなら冒頭のシーンで北川が去ったあとの久瀬の呟きは蛇足だったかも。
傍観者気取りの久瀬がちょっと鼻についたし、独白の内容も直接的過ぎて伏線というよりラストのネタばらしに近い。
- 0038 彼は友達 (採点:2)
- 地の文章に力が無い。話自体もありきたり。
- 0039 バレンタインの空模様 (採点:2)
- 変わった思いつきだけど、貸したお金は結局戻ってこないわけで、好きでもなんでもない人にやられたらえらい迷惑な話だと思う。
それに領収書つきのチョコってなんか嫌な気が……
- 0040 sin (採点:3)
- 最終的にあっさり問題が解決されてしまい、結局何がしたかったのか主題が曖昧。
- 0041 ミラクル☆パワーの使い方 (採点:8)
- 魔法少女ノリのおちゃらけ話なのに、構成がきちんとしていて好感がもてる。
会話のノリも良く、お約束の展開なのに魅力的に描かれていた。
- 0042 手探りの旅人達 (採点:4)
- あゆと舞と佐祐理それぞれに専用のストーリーがあるがその関連性が希薄で、結果全て中途半端に終わっている印象を受けた。
- 0043 幼いあの日に見た夢は (採点:5)
- 名雪の扱いが中途半端。香里の心情に焦点をあてることによって、あえてこういう形式をとっているのだろうけれどやはり「これで終わり?」という感は否めない。
- 0044 三月の空 (採点:4)
- 説明文が多く、話の軸である男の造詣も薄っぺらく感じた。
全体的に話の起伏に欠ける。
中盤で話の流れが読めてしまい、やはりそう来たかという感じでラストを読んでいたら参考ドラマが出て来て目が点になった。一体何故?
- 0045 応援できない大熱戦 (採点:1)
- 話の展開に無理があり過ぎる。
佐祐理はまだしも美汐の性格からしてこんな大会に参加することはありえない。
後半の香里の態度からして、栞に大会に出ないように頼み込むというのもおかしい。
なにより何故皆こんなに大食いなのかがあっさり許容されている点が気になった。壊れSSだと納得しようとしても、それにしてはノリが悪い。
- 0046 二人、幸せな日々を (採点:3)
- あゆエンド後のまったりとした話で、このまま終わるのかなーと見ていたら最後で驚かされた。
展開が唐突過ぎて意味不明。
- 0047 gift for love (採点:3)
- 地の文章が稚拙であり、ときどき日本語ですら無くなるので非常に読み辛い。
まずは基本的な文章作法を身に付けてください。
- 0048 どっぺる (採点:1)
- 何がやりたかったのやら……
- 0049 スティル・イン・ラヴ (採点:5)
- ジャンル表記がネタバレになっているのが痛い。
また寝言で名前を言いそうになるシーンは、彼女の正体を殆ど決定付けてしまうためいらない。これではせっかくの他の伏線が意味を無くしてしまう。
- 0050 怨みます (採点:3)
- 栞の変貌ぶりがギャグを通り越して痛々しかったなぁ……泣いて懇願する香里をいたぶる栞なんて見たくない。
- 0051 受精卵 (採点:9)
- うわ……最後の最後で評価が一転した。
北川の扱い悪いなーと思いながら読んでいたが、こうくるとは。
これなら彼が何故あんな行動に走ったのか納得できた気がする。
静かに狂っている香里の心理描写も巧い。
- 0052 それは、とても晴れた日で。 (採点:7)
- 序盤から何か喉に魚の骨が刺さったみたいな違和感を感じていたが……まさかそうくるとは。
良く見ると真琴の正体に関する伏線が其処彼処に隠されており、何で気付かなかったのかと思う。上手いなあ。
ダークっていうほど暗い話じゃないような。
- 0053 ハル (採点:7)
- いいなあこの雰囲気。
美汐があゆの先輩というのは初めて見たが、不思議と全く違和感が無い。
- 0054 それだけで、なにもいらない (採点:4)
- この展開は書き尽くされている感があり、これだけでは迫力に欠ける。
話としては可もなく不可もなくまとまっている。
- 0055 少年エスパー 北川! (採点:6)
- 簡素な文章と、超ご都合主義な展開に納得出来ればわりと面白い。
行間は不要。
- 0056 オリオン (採点:5)
- うーん、栞に嫉妬する名雪の描き方とか凄く良かったんだけどラストで裏切られた……本当に裏切られた。
オリオンとアルテミスがやりたかったとはいえ、その終わり方は無いだろう。
安直過ぎるうえに栞の想い完全に無視している。また祐一が栞をちゃん付けするのも違和感を感じた。
あと祐一は冬休みの間だけこの町に来ていたので、学校には通っていない。
- 0057 好きと言って欲しいだけ (採点:4)
- 佐祐理と舞の関係がメインのはずなのに、読み終わった後の印象は久瀬との議論しか残らなかった。
それによって佐祐理の舞に対する気持ちが固まったというのは分かるが、舞との会話ももう少し欲しい。
- 0058 さよなら、レディバード (採点:4)
- 地の文章が三人称なのに主観が多く、まるで北川の一人称みたいになっている。
会話文もいまいちキャラの個性が感じられなかった。
- 0059 お菓子作りって楽しいですよねっ (採点:2)
- 祐一は甘いものが苦手だと本編で言っている。断じて甘党ではない。
どこかで『実は…』といれるかと思っていたが、そのまま終わってしまった。
お菓子の作り方以外に内容が無く、カノンのキャラでお料理番組の寸劇をやっているだけみたいだった。
ラストも謎じゃむオチな上に中途半端にオチてない。
- 0060 .79 (採点:4)
- 展開に起伏が無い。
栞の嫉妬の原因は読み手に最初にばらしているのだから、話を盛り上げるためにそれとは違う要因をもたせる必要がある。
- 0061 溶けよ、春の涙 (採点:2)
- 栞シナリオのラストの展開について本編の補足をしているわけだが、はっきり言ってこれは蛇足でしかない。
特に許せなかったのが栞が死んだ後生き返るシーン。そこまではまだ許容範囲だが、肝心の見せ場であんな展開を見せられては御都合主義としか言いようが無い。
ゲーム本編の栞シナリオではあえてこの部分はぼかして表現しているのに、それをありきたりな文章で飾るのは明らかなマイナス。文章力は悪くないだけに残念。
- 0062 トリビアを聞きながら (採点:3)
- おそらく書いている人が一番愉しかったであろう作品。
『あなたを、犯人です』は相手の肩を掴むのではなく、指をくるくる回して洗脳しよう。
あと『方』→『肩』。前者でも微妙に意味が通るから読み間違えそうになったけど。
『何をするだーッ!』はジョジョなのかな?
突っ込みが無いから素でやってるのかネタなのか分からなかったけど。
- 0063 『After School』 (採点:6)
- 北川の自己完結的な独白ばかりで、物語としてはイマイチ。
ただその精一杯自分の意思を貫く北川の姿勢に青春を感じたので加点。
- 0064 13月になれば君に贈りたいものがあるんだ。 (採点:3)
- 3ページ目で既にエピローグにはいってしまったので驚いた。
祐一の悩みが具体化されていなく、正直まだ起承転結の承にすら至っていないように感じる。
また祐一が佐祐理の存在を当然のように知っていたので舞がらみの話かと思った。美汐とは出会った場面が描かれているのに彼女には無いのは不自然だと思う。
- 0065 ミス・ムーンライト (採点:3)
- 何が書きたかったのか主題が曖昧。
ミスコンの話から本の出版を思いつくところなど、展開にやや強引なところが見受けられた。
会話文も時々おかしい。祐一が久瀬達のことを「まさか君らとはな……」などと言うあたり、久瀬と祐一が混同している。
- 0066 『回転演舞』 (採点:1)
- わけがわかりません。
物語の原則を完全無視してまで何が書きたかったのでしょうか。
- 0067 恋人達へのポートレイト (採点:4)
- 可もなく不可もなく。
栞死後の祐×香は書き尽くされているので、描くのなら作者独自の工夫が欲しい。
- 0068 そして世界は、またひとつ (採点:3)
- 祐一と北川の友情劇は結構良かったけど、地の文が力無さすぎ。
また名雪と祐一の喧嘩の理由付けがいい加減で、起承転結の起と承を素っ飛ばした話になっている。
- 0069 はっぴ〜・はっぴ〜・くりすます (採点:4)
- 描写が圧倒的に足りない。話の構成や会話文は及第点なだけに惜しい。
あと『…』に頼りすぎ。間をもたせるテクニックは難しいけど、できるだけ地の文章で表現するようにしたほうがいい。
- 0070 recollections birthday (採点:5)
- 出だしは良かったけど舞の独白内容に整合性が無く、前後の繋がりがおかしいのが気にかかった。
佐祐理の姿勢が受身過ぎて、祐一と舞の説得に対してあっさり肯定したのも話の盛り上がりに欠ける。
- 0071 笑顔。 (採点:4)
- 前半の講義内容が書きたかっただけのように見える。
文章としてはいいんだけど、これをKanonの二次創作でやるのはどうかと。
- 0072 パーフェクション − Perfection (採点:3)
- 『〜だった。』という結語ばかり乱用されており、非常に読み辛い。
> 栞がここであたしと勉強しているということは、と彼女は思った。
> 相沢君はどこで誰と勉強しているんだろう?
これは祐一と名雪が浮気しているということを予感しているのだろうか?
描かれているものが香里の内面ばかりで、栞と祐一の関係について終始不透明なのが気になった。
- 0073 心、ひらいて (採点:3)
- 祐一が立ち直るのが意外とあっさり描かれていて盛り上がりに欠ける。
- 0074 幸せを掴んだ男 (採点:1)
- キャラが性格分裂を起こしており台詞が噛み合っていない。
話についてどうこう言う以前に内容が無い。
- 0075 ひろいそらにつばさを (採点:7)
- 作品の雰囲気が凄く良い。
文章力も高く、地の文章がただの描写でなく『魅せる』ものになっている。
ただ祐一が昏睡している理由や、女性の正体についてなど作中の不透明な部分において不可解な点が多い。
祐一は胸に傷を負っているようだが、それは舞と魔物の戦いでうけたものなのか。
女性の正体は何物なのか。あゆだとしたら半年で口調が変わりすぎなのではないか。
そういった謎の部分が上手く辻褄合うように補完することが出来ず、どうもすっきりしなかった。
- 0076 遺書 (採点:4)
- 話にまとまりが無く、ただ出来事を垂れ流ししているだけになっている。
- 0077 かけがえのないひとつの言葉 (採点:3)
- 内容が原作から簡単に予想できる範囲で納まってしまっている。
最初と最後の部分も、過去の内容と全く関係ないのでこれでは必要ない。
- 0078 ガラス/ラフ・メイカー (採点:5)
- 惜しい。完璧人間を気取りながらどこか青臭い久瀬のキャラクターが良く、香里との会話もらしくて良いのだが、ラストで久瀬が職人になる説得力が圧倒的に欠けている。
せっかく序盤で彼のキャラが立ってきたのだから彼メインのストーリーを描ききって欲しかった。
また、ラストのあゆと分かれた後の展開が安直かつ強引。舞を失った後の佐祐理と祐一が、如何にして立ち直っていったのかが一切描かれていないのが気になる。
- 0079 A TAIR 〜 真実の空に還る時 〜 (採点:3)
- 着た→来た。3回も連呼されると流石に違和感が……
>「区別ではない。事実さ」
普通科と特進科を事実して考える?? ……もはや日本語じゃない。ありきたりな台詞だが「差別ではない。区別さ」なら意味は通るんだけど。
各シーンが全て細切れになっていて、物語に感情移入し辛い。オリキャラの主人公にも魅力が薄いため、ラストの展開で感動できなかった。
- 0080 友情 (採点:2)
- キャラの行動が明らかに不自然。北川が香里の未来予想をして、香里が怒って飛び出すのはおかしい。告白のシーンで北川をのしているが、それならばこのときもまず手が出るのでは?
直前の名雪の技?も意味不明。
>「お前の告白のネタ(SS DNML)はいっぱい使われてるからな。毎回似たような反応はつまらない>とおもってな」
こういう楽屋ネタも壊れ作品でないのなら使わないほうがいい。読んでて寒い。
- 0081 天使の一片 (採点:2)
- 『−−−』は『―――』のほうが見栄えが良い。本編中何度も使われていたので一応。
しかしそれも、あまり多用するとかえって見辛い印象を受ける。同様に『………』も極力使用しないほうがいいかと。
話の内容に独創性が感じられない。本編からの派生的な話だが、言われ尽くされた内容のみで台詞回しも本編の流用。作者独自の世界も描いて欲しい。
- 0082 天星小輪 star ferry (採点:5)
- 悪くない。悪くないんだけど、これだけじゃあ内容が薄い。
もう少し余計な文を削って短編でも良かったのでは。
- 0083 恋は唐突に、急発進で (採点:2)
- 内容が無い。登場キャラクター全員の行動に主体性が感じられなかった。
> (だけどさ・・・こういう奴らには晒し者にされている本人の気持ちなんてわからないだろう
> な・・・まぁ、永遠に無理だろうが)
いくら口に出していないとはいえこの台詞はどうだろう。祐一が嫌な奴すぎる。
- 0084 俺の学校は戦場だった? (採点:1)
- 逐一突っ込んでいたらきりが無いほど不条理な展開の連続に唖然。
正直、見るに耐えない。
- 0085 白いキャンバス (採点:4)
- オリキャラ視点で原作の物語を綴っただけで、独創性に欠ける。
終盤で何か読み手を驚かすしかけが欲しかった。
- 0086 good-bye, darling -- a family (採点:3)
- ときどき裕一に変化するのは頂けない。あと北沢潤一って誰? 北川じゃいけないのか。
メインのシーンに至るまでの過程があまりに唐突で、言葉に重みを感じない。
全体的に超説明不足。
あと戦闘シーンの描写に迫力を感じない。
> 思わず、その指揮官は叫んでしまう。
> 恐かったから。
> 恐ろしかったから。
全く同じ意味の言葉を列挙するのはどうかと。
敵方が完全な道化で祐一が完璧人間を気取っているので、緊張感を全然感じない。
- 0087 ふたつ (採点:5)
- 内容が抽象的過ぎて読むのに疲れた……これは果たしてKanonSSなのか?
文章の上手い下手以前に、こんな発想が浮かぶあたり素直に凄い。
でも物語としては楽しめなかったのでこの点。
- 0088 春に降る雪 (採点:7)
- 特に目を引く点は無いが、まとまりのある作りになっており好感の持てる作品。
- 0089 ベビーフェイス (採点:6)
- これ以上無いダーク作品を演出せしめた文章力はお見事。
しかし、話の展開に欠けるため物語としては退屈だった。
- 0090 真冬の蠍 (採点:5)
- 文章力も高いし話の構成も良いんだけど、短絡的すぎる香里の行動に納得出来なかった。
- 0091 七月八日、晴れ (採点:10)
- キャラの掛け合う会話が上手すぎる。問題集に頭を捻る真琴、鬼娘美汐、天然なくせに祐一を哀れむ名雪ら全ての人物が魅力的に描かれている。
真琴を助けた男は久瀬かな? 彼もいい味を出している。傲岸不遜な口調でありながら気遣い溢れる行動というギャップがまたいい。
ただ後半の行間空けはやり過ぎのような気もする。ちょっと読み辛かった。
- 0092 君と一夜を (採点:9)
- 小気味いいギャグが心地良く、勘違いして暴走する名雪やどこまで本気な発言か分からない秋子さんなど脇キャラクターも立っている。
終盤、迷子の園児を探しに行くシーン。シリアスなはずの展開なのに必死にルービックキューブを解こうとする祐一が最高過ぎる。
- 0093 人間になりたい (採点:6)
- 雰囲気は良い。話の内容も悪くない。ただちょっとあっさりしすぎかな。
- 0094 Prelude Kanon (採点:10)
- 俺に真琴シナリオを思い出させるなーっ!
これのどこがKanonなんだと思いつつ、気がついたら山女に萌えている自分……ああもう落ち着け。
唯一残念なのが、人様のお店から食べ物をかっぱらうという件で娘があゆだと確定したため、最後の一文の破壊力がいまいちだったこと。
- 0095 『一月 某日』 (採点:6)
- 起伏の無い日常が続き、何が起こるのかと思い読んでいたがなるほどこう来たか。
ラストの締め方綺麗でタイトルも上手い。
ただちょっと内容が薄いかな。
- 0096 黄金の日々に、さよならを (採点:4)
- まいと魔物の戦いの描写は中々に上手く描かれていたけど、その反面メインであるまいの心理描写が物足りなく感じた。
話としてはまとまっているけど、もう一つ何かひねりが欲しいところ。
- 0097 告白 (採点:4)
- 話に起伏が無く全体的に展開が単調。あゆのキャラにも違和感を感じた。
- 0098 双故意〜ふたこい〜 (採点:8)
- 面白かった。箇所箇所にあるシュールな突っ込みが見事な温度差を実現している。どうせなら短編部門で出してくれれば良かったのに……
しかし税込み20895円のイチゴサンデーって一体何? 本編のアレでも3500円なのに。
- 0099 Disenchant (採点:6)
- 妙にハイテンションなのに心に黒いモノを抱えている名雪が怖い。観覧車のシーンで、特に真琴の服を脱がすあたりダーク系の物語かと思ったほど。
それだけに名雪があっさり真琴に説得され、彼女のことを好きだと言ったのには違和感を感じる。
- 0100 二月一日の物語 (採点:2)
- 地の文章が表現を一度に詰め込み過ぎて見辛い。
主題が曖昧で物語全体を通して何が描きたかったのかが分からなかった。また名雪と香里のやり取りにも何か不自然さを感じる。
- 0101 君の瞳にシャイニング延髄斬り (採点:2)
- 内容が薄い。短い中にキャラを強引に多く詰め込んだ感があり、キャラ一人一人の扱いが軽く感じた。
- 0102 "Koukai Dreamer" (採点:4)
- 持って回った言い方が多く、会話から状況が把握しづらい。
また登場人物に魅力を感じない。名雪の性格も口調もまるで違うため二次創作の意味が無い。
- 0103 世界の果てという名の雑貨店 (採点:5)
- 北川と佐祐理の話とは珍しい。
ため息が出るほど見事な構成だが、哲学的なキャラと話がどうも肌にあわなかった。
- 0104 幸せの玩具 (採点:9)
- なんというか……序盤に張り巡らされた点が線に繋がったときは戦慄すら感じた。
一人称っぽい三人称に最初は違和感を感じたが、物語の演出としてはこれでいいのかもしれない。
○名無し@Marin さん
- 0024 SMALL TWO OF PIECES (採点:10)
- ダークな話は嫌いじゃないので楽しく(?)読ませてもらいました。
名雪や香里の持つ暗い感情がこれでもかというくらいに押し出され、
それに翻弄される祐一が素敵でした。
○名無し@sp3 さん
- 0031 沈黙のプロミス・ベル (採点:3)
- 佐 ネ右 理 ですよー。
ぐーぐる検索したら900件もあるんですね、佐佑理の誤字。
- 0034 白の世界に天使はいない (採点:8)
- 臨場感ある情景描写ですね。前半を読んで、キャラの動きが感じられないし、文体が説明っぽいし、淡々とし過ぎている気がしたけど、最後まで読んで逆にその雰囲気がいいなと思いました。
舞が動くシーンは少し緊張感あったけど、ここは状況説明だけに終わらず、もうちょっと盛り上げて欲しかったです。
最後の一行が、救いようのなさに拍車をかけているようで、なんとも言えない余韻が残りました。
それにしても、やたら名前が出てくる小島朋子(フルネーム)。結局ストーリーに絡まなかったけど、一体なんだったんでしょうw
- 0036 さよならの嘘 (採点:10)
- 意気がっている風な祐一に若干違和感を覚えましたが、話の展開と会話の妙に見事に引き込まれました。
ただ「屋上から飛び下りたい」というくだりは、唐突なので他の言葉にして欲しかったです。
- 0038 彼は友達 (採点:10)
- 舞の告白シーンはカミナリに撃たれたような感動を覚えました(ちと大袈裟だなw)。
祐一×佐祐理ラブラブSSで、あやふやにされがちな舞の立場を明確にし、彼女の存在感をいっそう際立たせています。
サブキャラ萌えの立場としては、絡みのあるメインキャラの立場を明確に描写してもらった方が、モヤモヤしたものが残らなくて良いですね。
中盤で祐一が激昂した後、佐祐理がなびくのがあっさりし過ぎている感が。この程度で過去を拭えるほど罪の意識は小さくない筈。できれば、もう一エピソード欲しいところです。
>こうやって俺達を苦しめる為の罰だったっていうのかよっ!?
言いたいことは分かるんですが、違うニュアンスに取れます。「俺達は罰を受ける為の代償だったのかよっ!?」とかの方がいいかな。
最後、佐祐理を中心に三角関係を築いてしまうところが憎いですね。佐祐理さん、体もつのかなw
- 0042 手探りの旅人達 (採点:9)
- 分りやすい文章。頭の中にイメージがすっと沸いてきました。構成力も良い。感嘆しました。
あゆが消えて祐一が過去を思い出すシーンが、やや唐突な感じ。もう少し厚みを増した方が良かったです。
舞、佐祐理の心の成長を描いた物語だと思いますけど、祐一、あゆの成長も同時に描かれています。ラストは後者の方に心が奪われてしまい、舞、佐祐理は役を食われたように思えました。
メインテーマより強烈なエピソードでしたね。
- 0057 好きと言って欲しいだけ (採点:10)
- 最初、0÷0=?の比喩で理解に苦しんで、結局納得出来ずに挫折感を味わって読み進めたのですが(w、そんなことを忘れさせるほど、夢中にさせられました。
「嫌いじゃない」の解釈と納得のいく説明には、只々感嘆。
重箱の隅つつきですが、気になった点は以下。
読点が少ないと感じました。これは文体の個性にも関わってくるので、あくまで私の感覚としてですが。
佐祐理と久瀬がやり合うシーンは、スピーディな展開を狙ったものだと思いますが、さすがにこの長さのセリフを休みなく続けられると、読む方も疲れます。「……」の前後いずれかに地の文を入れた方が。
> ――死んだ一弥にはもう悲しみも喜びもない。だから誰かが同情してやらなくちゃ、一弥は人の心の中ででも死んでしまう。
これは佐祐理の本心なんでしょうか。同情というのは詭弁じゃなかったのですか。舞との関係が同情だなんて嫌過ぎです。
ともあれ、面白かったです。自信を持って10点。
- 0066 『回転演舞』 (採点:1)
- お、エロか! 限界に挑戦してくれ! と思ったけど尻すぼみでした。
展開唐突だし、妙な伏線張っておいて肩透かし食らわすし、オチは唖然とするとしか言いようがないし、文章力も今一歩だし。
> でもそんなことは置いておこう。 祐一はここにいるのだから。 姿は変わっても祐一は祐一なのだから。
この三行が誰のモノローグか分からなかったです。まぁ、文脈から共通の思いと推測できるけど、それは省略せずに書いておいた方がいいです。
いろいろ言いましたけど、一番マズイと思ったのは最後が一人称になっているところでした。
- 0070 recollections birthday (採点:5)
- 雰囲気は良いですね。
序盤から中盤にかけて、視点変えすぎでは。後半も行間空いてるところは視点変わるのかと思って構えてしまいました。
>決して永遠じゃあない。
度々出てくる「じゃあ」が気になったんですが。締まらないから「では」に。
- 0078 ガラス/ラフ・メイカー (採点:9)
- 祐一のキャラが擦れ過ぎじゃないでしょうか。自己愛に浸り過ぎ、というか。特に、2.なんて全く理解できなかったです。煙草は思い付かないでしょう、普通。
それに対して、久瀬にはかなり感情移入できました。香里との掛け合いなんて嘆息するほど綺麗な流れ。
オチはなんでしょう。笑いました。あの夜、生徒会室で久瀬の心境の変化や如何にw
>俺達は、まだまだこれからだ。
この一行にはグッときました。佐祐理さんの健気な笑顔が思い浮かぶ…。
- 0083 恋は唐突に、急発進で (採点:9)
- ハァハァ…。こういうの好きです。脳内妄想が爆発しそうです。
それにしても佐祐理さん、完全にいっちゃってますねw。しかし猫みたいでかわいい。
トリップネタよりは、羞恥心のある発情ネタの方が好きなんで、ぜひ今度はそちらの方もお願いしますw
- 0103 世界の果てという名の雑貨店 (採点:8)
- 佐祐理×北川というキャスティングに少し構えたけど、なかなか面白かったです。いろいろと考えさせられる内容。
願いを残して死んだ、あゆ、栞と、残さなかった舞、佐祐理は対比になってますね。
北川は、佐祐理に接することで、美坂栞の死とそれの残したものの重要性について再認識した、と解釈していいのでしょうか。
>一つだけ言えることは、彼女が俺に何も残してくれなかったというだけだ。
そうだとするとこの一行をあえて入れる意味が分からないんですけど。まぁ自分の勝手な解釈なので。
- 0104 幸せの玩具 (採点:7)
- 内面描写に重きが置かれてるみたいなので、これだと一人称にした方が迫力あったと思います。一部なぜか一人称になってた箇所ありましたけどw
後半は目が離せない展開で、伏線もどんどん回収していって面白かったです。疾走感もあったし。
人称代名詞の使い方は疑問。「彼」「彼女」が読中にすんなり頭に入ってくるかどうか、推敲時に確認してください。
○名無し@デフォ さん
- 0002 ぜろぜろなゆちゃん〜凶悪兵器を破壊せよ!〜 (採点:1)
- SSこんぺに台本提出されてもね〜
- 0002 ぜろぜろなゆちゃん〜凶悪兵器を破壊せよ!〜 (採点:1)
- こういう感想とかそういうのは苦手なんですけど、あんまりひどかったので書きます。
えと、最低です。1点もつけたくないんですけど、最低点ということで。
戯曲というのは地の文のない小説ではないのです。バカにしているとか思えません。
上演台本として書かれているようなので、そういうものとして評価します。
まずト書きが足りません。ト書きは雄弁すぎても良くないですが、これでは問題外です。
あと例えば第二幕一場では商店街で、すぐに二場水瀬邸前となっていますが、これはどう場面転換するのでしょうか。
(舞台上は素舞台というわけでもなさそうですし、暗転とも書いていないし、廻り舞台?)
人物の動きがほとんど見えてこないのもどうかと……。役者、演出家任せですか。
それと、芝居は台詞で魅せるものでもあるのですから、一言一句に気を使わなければならないのだと思います。
こういう形での作品を書くのでしたら、一度傑作戯曲と呼ばれている作品を読まれてみたらどうでしょうか。
(もう読まれているのでしたら失礼な話ですね)
シェイクスピアとかソフォクレスとはいいません。
もっと読み易い、チェーホフとかテネシー・ウィリアムズとか、あるいはつかこうへいでも読んでみて下さい。
よく台本形式はよくないといわれていますが、僕は、戯曲は小説よりも書くのが難しいと思います。
それは何故かというと、台詞とト書きだけでドラマの流れ、人物の感情などを表現しなければならないからです。
この作品では、それができていないし、台詞のやりとりにも面白みが感じられないし、
リズムは悪いし、結局何なの?、という感じしか残りません。
喜劇となっていますが、全く笑えませんでした。
こういう形に本気っぽく挑戦したという所に1点です。
- 0003 皐月の陽光、うららかに。 (採点:5)
- ちゃんちゃん♪
- 0003 皐月の陽光、うららかに。 (採点:7)
- おもろかったです
- 0003 皐月の陽光、うららかに。 (採点:6)
- だったら最初から止めろよ…>久瀬
- 0005 あの素晴らしい愛をもう一度……いや、マジで。お願い。俺んトコだけでもいーから! (採点:1)
- 新手のいじめか何かですか?
この見にくさは…
- 0005 あの素晴らしい愛をもう一度……いや、マジで。お願い。俺んトコだけでもいーから! (採点:1)
- すいませんが、読みづらいの一言です
- 0005 あの素晴らしい愛をもう一度……いや、マジで。お願い。俺んトコだけでもいーから! (採点:9)
- とにかくその取り留めの無さが凄い。
取り留めが無い筈なのに、思考の端は常に固定されていて、
まるでコンパスの様にぐるっと回って結論に辿り着く。
その一本通った芯と、それを取り巻く無駄な思考が上手にかみ合っていて、
本来は読み辛いであろう長文をグイグイ読ませ切ってしまう。
量的にも、内容的にも読み応えのある作品。力作。
- 0006 MIND YOUR STEP! (採点:5)
- 構成に強引さあり
読者置いてきぼりの俺設定になっている気が…
好んで抽象的な言い回しを使っているのかは知らないけど
もう少し簡潔な心理描写も織り込ませた方がいいと思う
- 0006 MIND YOUR STEP! (採点:9)
- 香里のキャラがいいですね。
ああいう小悪魔的な香里ってのも新鮮です。
北川も、変に祐一に劣等感を抱いてるだけの鬱キャラになってないし。
何だかいいコンビって感じです。
- 0007 華音霊異記 (採点:5)
- 微妙……
設定の押し付けに近い感覚を受けた
- 0007 華音霊異記 (採点:7)
- 中篇よりむしろ長編向き(というか長編?)の作品。
40KBという枠内では、恐らく深いであろう設定の全てを
網羅する事は難しいと思う。
そう思っても、やはり詰め込みすぎの感は否めない。
但し、文章力や表現力はとてもしっかりしていて、
未消化の設定と共に続きを読んでみたいと思わせる良作。
- 0008 残り灯 (採点:10)
- 島本和彦の「ちょっとだけUターン」を思い出しました(笑)
…などというどうでもいい言葉はおいといて、
姫里が凄くいいキャラしてます。
こういうコンペにオリキャラを出すのはあんまり感心できないんですが、凄く自然に話に溶け込んでる気がします。
兄を思う彼女の気持ち、そして北川の行動……最後の終わり方も余韻が残っていい感じでした。
文句なしの10点をつけさせてもらいます。
- 0013 蛍火 (採点:6)
- 纏まっているぶん個性が無いのが目立つ
- 0015 らんじぇりーらす (採点:3)
- なんで、延々下着の話を読まなくちゃならないんだろ……徒労感が募りました。
- 0015 らんじぇりーらす (採点:10)
- 香里じゃないけど、ぱんつぱんつ言い過ぎ(笑
読んでる最中ニヤけっぱなしでした。
こんぺという場所ではどうかと思いましたが、作者さんのあまりの『ぱんつ愛』に負けました(笑
作者さんの頭の中はきっとぱんつでいっぱいなんですね〜
- 0015 らんじぇりーらす (採点:7)
- 女の子が書いたのなら、文句なしで満点。
ヤロウが書いたのなら、問答無用で0点。
但し、その気概に7点位は上げても良い。
内容のアマアマさに、むしろ書き手の人物像を想像してしまう作品でした。
一応、確率の見地から7点としておきます。
- 0016 sTrAwbErRy FiElDs fOreVeR (採点:5)
- 説明の難しい作品だと思う。
試した事が無いから分からないけど、多分、鬱やヤク中が末期になったら、
こんな精神状態になるんじゃないだろうか?
そういう状態(多分)を表現し切ったパワーは凄いと思う。
油断すると引きずり込まれそうで恐い(俺だけかもしれないが)。
ただ、「KanonのSS」として一般的に受け入れられるかどうかと考えると、
・・・無理だろうな。と思う。
異端故のパワーと危うさに満ちた作品。
- 0016 sTrAwbErRy FiElDs fOreVeR (採点:1)
- な ん じ ゃ こ り ゃ。(悪い意味で)
まあ単純に面白くなかったので1点。作者は面白いんだろうけど。
- 0016 sTrAwbErRy FiElDs fOreVeR (採点:1)
- 僕がバカなだけかもしれませんが、過剰にかっこつけているだけで中身が何もない文章であるように思えました。
話も意味がわからないし、面白くもないです。
- 0019 12時の魔法 (採点:8)
- 心の中に暖かな風がふきました。
これだけで風邪と気管支炎が治ってしまいそうです。
ただ、祐一に付き添って病院に泊り込むと言う名雪を諌める祐一の言葉が引っかかりました。
- 0020 花火は空に、君は地上に (採点:8)
- 読んだ後、気分が良くなるそんな話でした。
もともとギャグが好きなので、あまりシリアスな話は苦手だったのですが
これはすんなり読むことが出来ました。
- 0020 花火は空に、君は地上に (採点:7)
- 読んでいて気持ちのいい作品でした。
まるで、冷たい澄んだ水を飲んでいる様な清々しさがあります。
悲しくて、切なくて。でも、最後には笑顔で。
そんな、良い意味での『Kanonらしい』作品だったと思います。
- 0021 憂鬱な自殺者達の午後 (採点:1)
- 面白くないし、理解できない……理解できないのは作品が難解だからではありません。
狂言自殺を図る理由説明が鍵なんですけど。
それがぜんぜんなっていません。独りよがり、って言葉を進呈。
理解できないのはそこが原因なんです。
おいらなりに内容をまとめてみると。
死んでしまうはずの栞が何の因果か生き残ってしまい、いままで必死で彼女のために演じてきた自分たちはなんだったんだろう。祐一や香里はそれが出来の悪い喜劇に思えて、道化師のような自分が哀れになって、栞ちゃんを逆恨みしました。
普通逆でしょ。
あんなにやったけど、生き残っちまってまったくばからしいなあ俺たち、あははーっ!
っとかいう感じに良い思い出になっちゃうものだと思いますがね。
栞ちゃんに死んで欲しかったんですか、そんなに栞ちゃんのこと嫌いでしたか、祐一くんも、香里ちゃんも。
この作品内での栞ちゃんがあまりにもかわいそうだ。
彼女がどんな悪いことをしたというんだ。
わがままをしたから? もしそうだとしたら、なんて冷たい人たちなんだ。
ところが作品内では、それが世間というものだと、うそぶかれる……冗談じゃない。
もちろん、狂言的なことが腹立たしくなって、ということもあると思いますがね、そうするにはあまりにも説得力が足りません。みんなでよってたかって、栞ちゃんをいじめているようにしか見えない。
- 0021 憂鬱な自殺者達の午後 (採点:2)
- だらだら読まされてそれで終わり通って感じの作品。
あれだけ先に伏線みたいなもの張っていたのならなんで活用しないの?
- 0021 憂鬱な自殺者達の午後 (採点:7)
- 栞のシナリオの解釈としては、
少なくとも自分は初めて読んだ形でした。
その着眼点は、とても面白いと思います。
- 0022 眠り姫に恋焦がれて (採点:10)
- 凄すぎる。(゜д゜)ウマー
ぽんぽん読み進めるし、何より話が面白い。
いつもは批判ばかり書いているのですが、
これには批判点が見つからなかったです。
- 0022 眠り姫に恋焦がれて (採点:6)
- 文章的には合格点を軽く突破した感じで、安心して読めました。
キャラクタ的にもなかなか良い把握をされていると思います。
引っかかったのは2点です。
まず北川があゆのナイトを志したのは何故か、という事です。病院のシーンで描写がありますが、それだけでは弱いような気がしています。これは北川のあゆへの想いに直結している事柄ですので、ここを弱く感じたために話全体が弱く感じられました。例えるならば、全長20mのヒノキの木の幹の太さが直径3cmしかなかったような……風が吹けばぽっきり折れてしまいそうな、そんな弱さです。
もうひとつは最後の部分、オチの部分です。あれ? こんな風に終わっちゃうの? 7年越しの想いの区切りがスパっとついちゃって次に行っちゃうの? そんな風に思ってしまいました。
作中では明確に次(名雪)を志向しているわけではなく、むしろ北川は否定しているんですが、その直後に話が終わっているためになんとも収まりが悪く感じられます。物語が発散しているのか収束しているのか、どっちとも取れるというのは言い過ぎでしょうか。
- 0022 眠り姫に恋焦がれて (採点:8)
- 何だか「友人」という言葉がぴったりの北川と名雪の関係が好感をもてます。
これから二人はどうなるんだろう、と思わせてくれますね。
北川×名雪では大体香里と祐一がくっついてるものが多いんですが…
まさかこんな風にあゆが関わってくるとは…結構新鮮でした。
- 0024 SMALL TWO OF PIECES (採点:7)
- 陸上自衛隊の人で、パラシュート降下の訓練をしたときの話を聞いたことがあるんですが。
……ダイビング中に気絶する方もいるそうで。(みんなじゃないけど)
>だが、眼前に広がる混じり気のない青光を見た途端、それは身を焦がすほどの憧憬にとって変わる。
うそぉっ!? ……とか思いました。
おいらも高所恐怖症の気があります。で。バルーンに吊るされたことがあります。日本じゃないですけど。12000フィートではないですが、それなりに高いところまでいくので、風景は小さく見えます。爽快感はあるけど、やっぱ、怖いもんは怖いっす……
だから、ぜんぶは否定しないけど、もうすこし躊躇しろよ、祐一。
と思うのであります!
しかし……こーゆー、名雪も香里も大嫌いですわ。
- 0025 目くそ、鼻くそと共に散れ (採点:1)
- うーん
残念ながら自分の感性には合わないようです。
なるべく汚い言葉は使わないほうが読んでくれると思います。
- 0025 目くそ、鼻くそと共に散れ (採点:8)
- 面白かったー。
後半のさらに後半、あんまり笑えないけど。
- 0025 目くそ、鼻くそと共に散れ (採点:9)
- もう単純にアツくて面白い。
学生生活最後の文化祭に全てをかける漢達の生き様が、
痛快な笑いと読後の爽快さに繋がっていると思います。
勢いのある文章と、青春天然色な久瀬クンが高得点です。
- 0026 ちょっとだけ大人になれるジャムの秘密 (採点:7)
- 綺麗に纏まっているように思いました
- 0028 炉辺に腰掛けて、 (採点:1)
- えーっと…
こういう言葉は陳腐なのは分かってます。
そして作者様はこういう評価を受けることも当然予期しておいででしょう。
それを承知の上であえて言わせてもらいます。
訳分からん。
…もうこれ以上論評したくありません。
- 0028 炉辺に腰掛けて、 (採点:5)
- これは……。読み取りが難しい文章でした。
話を文章の論理的なつながりから読み取るのではなく、感性で感じるタイプのものでしょうね。
文章のそこかしこに散りばめられた音楽のかけら、それらが不協和音のような複雑で猥雑な音を自由に掻き鳴らしている、という感じを受けました。
それが、どうも己の感性とは違うところなのでしょう、音楽として聴こえてこないのです。色々な音が雑多に交じり合って、ノイズとして認識されてしまいました。
しかしそれすら作者さんの意図されていた事なのかも知れないと思ったりして。
ノイズを楽しむ、というやり方もあるのでしょうが、残念な事に己的にはちょっと楽しめませんでした。
根本から読み方を間違えている可能性もありますが、そういう感想を抱いてしまった訳で、すみませんがそれに基づいた評価をさせて頂きます。
しかし。この作品の雰囲気、どこかで見覚えがあるような気がするのですが……。
- 0030 おくりもの (採点:4)
- http://hpcgi1.nifty.com/itachin/fawbbs8.cgi?num=00109
このへん読んだら?
名雪が鬱るあたりは良かったが、その後がひたすらご都合主義で終わってしまった。
- 0032 metaphysical (採点:4)
- 中途半端だなー。
中途半端ですよ。
なにが、っていろいろと。
別に不幸な話をことさら望んでいるわけではないですけど、やっぱりこういう展開の場合、そのまま病院にはいちゃって、死まで一直線! ってのが王道じゃないですか。
読者の期待を悪い意味で裏切ってますね。
いや、栞ちゃんは好きですよ?
- 0033 めぐり、ひとひら。 (採点:3)
- よくわかりません、状況が掴みにくいっす。
もっと周りのことも書いてください、おねがいします。
んで、お話の内容もなんだかなんだか。
面白くないです。
記憶喪失、って階段から落ちる直前、直後のことは忘れやすいものですが、栞ちゃんのことだけ、というのはなかなか……外傷で、というのは難しいですよ?
ありえない、とは否定しませんけど、説得力がないっす。
- 0034 白の世界に天使はいない (採点:9)
- 悲しすぎるお話。
佐祐理も、舞も、あゆも、祐一も、誰も救われない様なお話。
最後の一文が、殊更にそれを強調させていると思います。
でも、『お話』としては、間違いなく上質の作品でした。
満点付けたい所だけど、ほんのちょっとだけ、
文体的に気になった所がいくつかあったので9点です。
- 0037 Perfect Boy (採点:5)
- 話としては上手くまとまってると思います。
北川の苦悩、それを見る香里や久瀬の心配……面白い展開だと思います。
ただ……肝心の北川のキャラに好感が持てません。
心理描写の地の文ががだらだらと長すぎるせいなのかもしれませんが、あまりにうじうじ悩んでばっかりの鬱キャラになってます。
主人公がこういうキャラだと読むほうはいらいらします。
むしろ祐一か香里視点で書いたほうがよかったかもしれません。
- 0037 Perfect Boy (採点:6)
- この作品は、カンペキな祐一くんを逆側から見たもの、そう感じましたがどうでしょうか。
その視点は面白いと思うのですが、どうにも主人公の北川に共感できません。
完璧を目指す北川、それは良いでしょう。理由付けもあります。
ただ、祐一が来てからの北川の心理が理解できません。
チンピラ相手にチンピラとしか思えないような応対をしてしまう北川はもはや完璧からは程遠い存在です。結局、うじうじと思い悩んで祐一に八つ当たり……。
このような姿勢が、どうしても共感できません。
青臭いを通り越して、思い通りにならない事に直面して駄々をこねる幼稚園児レベルに見えてしまうのです。
北川に共感できなかったものですから香里の心理にも共感できませんでしたし、最後の展開も御都合という感想が拭い去れません。
キャラクターの造形が己の趣味に合わないという点が非常な悪印象だったために何とも残念な感想を最初に書いてしまいましたが、文章に関しては特に文句を付けられない出来でした。
話の進め方もお約束臭が漂うものの、破綻もせずに纏まっています。
技術とか何とかという難しい事は己には解りませんが、作者さんに力が備わっている事は感じられました。
ここからは話の筋やキャラクターに関わる部分ではありませんが、気になった点をもうひとつ挙げます。
息子(未成年)の誕生日にジッポを贈る父親というのはかなり違和感を感じます。ここら辺は読み手の倫理観やら価値観やらに関わる話ではありますが、どうしても気になりました。
己の価値観の押し付け云々という話ではなく、法に触れる行為を親自らが子供に薦めるという行動に問題を感じたもので。別に街中で歩き煙草をしていた高校生に根性焼きを入れられて、思わず呼び止めて注意をしたらキチガイ扱いされたという記憶がこんな感想を抱かせるわけじゃないと思います。ええ、ほんとに。
- 0037 Perfect Boy (採点:5)
- ごめんなさい、最後まで読めませんでした。
だから、平均点を進呈。
(本来なら採点しない方が良いのかもしれませんが……)
>相沢が俺の前に出て殴られた。頬に思い切り食らってた。俺は足が動かなかった。
ここまでが限界でした。
王道は面白いんですけどね、巧くやらないと背筋がぞっとするほどくさい三文芝居が続くだけになってしまうんですよ……
というか、こーゆーのは、めちゃくちゃ苦手なんです、ごめんなさーい。
- 0039 バレンタインの空模様 (採点:6)
- 読みやすい良いSSでした。
ただ構成力の弱さ(特に最後)と脱字があった点がマイナス
- 0039 バレンタインの空模様 (採点:7)
- 読み始めてまず『可愛い!』と思いました。真琴が可愛い。美汐が可愛い。名雪が……。
というように、ぐいぐいと作品に惹き付けられました。この描写の力は羨ましい程です。あと作者さんの脳内の萌えエンジンも羨ましい限りです。
しかし読み進めてゆく内に疑問がふと湧き起きました。
それぞれのパラグラフの間は繋がっているのかと。
全員が祐一からお金を借ります。(真琴はお金を借りるという描写が無く、さゆまいコンビもお金を借りた相手が祐一であるとは明言されませんでしたが、流れから察するに恐らくこの3人も祐一から借金ということで良いのでしょう。以下、その認識で感想を書かせて貰います)
これはどう考えても異常な出来事です。
2月初旬、知り合いの女性達が何人も無心を頼みに来るのです。
どんなに鈍感でも8人が立て続けにお金を借りに来たら何かあるのかと疑うでしょうし、はたまた途中でお金が尽きてしまうかも知れません。
ですが、作中の祐一はほいほいお金を貸しつづけ、全員と甘々な世界を作りつづけます。
内心で最後の方に全てを一つに纏める仕掛けがあるに違いないと思いながら読み続け、最後のパラグラフはバレンタイン特集の記事です。
なるほど、全員これを読んで祐一にお金を借りに行ったのだ、それは納得できました。
しかしながら、全てのパラグラフをひとつに纏めた、とは思えません。それが残念でなりません。各キャラクターの描写が可愛らしく、好感が持てるだけに残念です。
纏める必要があるのかと言われればそこまで強くは言えませんが、己は短編オムニバスよりも中編を欲していたので……。
これをひとつに纏めるのは非常に難しいとは思いますが、いち読者としてそれを期待していたという意見の表明と捉えて頂ければ。
あと、バレンタイン特集の記事にも疑問があります。これは感想云々ではなく、意図を読み取れなかったことの告白と、雑談としての話題なのですが。
なぜお金を意中の男性から借りるのでしょうか。
そしてホワイトデーに逆のことを男性よりされると勝ち、というのもなぜですか。
これは意味の無い類のおまじないの一種と考えるべきなんでしょうが、どうにも腑に落ちなくていけません。
考えてみますと、男性は(香里の言葉を借りれば)女性に投資し、その配当として本命チョコを得ます。これって意地の悪い見方をすれば、金で本命チョコを買ったという風になりませんか。いやいや更に考えてみれば、借りたお金の使用目的については一切を秘密にする、という条件もあり、男性には金で本命チョコを買うという意識は全く無いでしょうね。
女性にばかり出費を強いるようなバレンタインよりは公平であるようにも見えたり──あぁ、混乱してきました。
『贈り手の女性ではなく男性に出資させることによって、女性の気持ちの寡多を出費額で量らない』という意識の提示のおつもりなのか、それとも何か他の意図があることなのか、作者さんに伺いたいです。
もし宜しければ教えてください。
偉そうな言い方になるのをご容赦頂きたいのですが、こんぺですので作品に点を付けなければいけません。ですがこの感想を書いている今、点数に非常に迷っています。
文章、描写、キャラクターの動かし方が非常に気に入っています。
ですが話のつくり──というべきでしょうか、そこだけが心に引っかかって仕方がありません。
しかしながら、これは話のつくりというか、形式が己の期待とは違っていたという、好みの問題に関わる部分であって、作者さんの技量の問題とはまた違うような気もします。
迷いましたが、この点数にします。
最後に、気になった点をいくつか。
> 百合でもが薔薇でも……。
「が」は余計だと思います。
> 「佐祐理も出来る限り手伝うけど、尽きっきりっていうわけにはいかないよ?」
「尽」という字は間違いではないでしょうか。
もうひとつ、非常に残念な変換ミスがありました。
> 急速に覚めた頭が緊急警報をhつ例する。
良いシーンの途中だったので、よけいに残念に思えました。
- 0039 バレンタインの空模様 (採点:9)
- 面白いと思った発想は、バレンタイン特集。
上手いと思うのは、それぞれのヒロインの心模様を分かりやすく、
かつ、幸せな雰囲気を余す事無く表現している事。
個々の話だけとるならば、文句ナシに満点を付けられます。
じゃあ、どこで1点引かれたかというと、
恐らく賭けに負けたのであろう、あゆ以外のヒロイン達がかわいそうだから。
祐一。あンた、罪深過ぎるよ………。(笑
- 0040 sin (採点:6)
- 祐一と香里。二人が抱えてしまった『罪』のお話。
お互い大切な人を失って、その所為で奇妙な連帯感で繋がった二人が、
自分達を赦して前を向いていこうとする様子が、丁寧に描かれていると思います。
- 0042 手探りの旅人達 (採点:5)
- ifを重ねるネタは面白いけど、詰め込みすぎて消化不足……
もうちょっと削って起伏を付けた方がいいと思いました。
- 0042 手探りの旅人達 (採点:5)
- 惜しいなぁと感じました。
佐祐理・舞・祐一・あゆ、どれも狙いは悪くないと思ったんですが、
それぞれがあと一、二歩踏み込んで欲しいと感じる内容でした。
なんとなくですが。
- 0043 幼いあの日に見た夢は (採点:6)
- 難しい、こーゆーのを面白く書くのは大変難しい。
前半の名雪ちゃんとの想い出のお話は大変良かったです。
- 0043 幼いあの日に見た夢は (採点:8)
- 香里の心理描写と名雪の存在、それに尽きますね。
中盤は何を伝えたいのかいまいちよく分からなかった部分がありましたが、後半で一気に盛り上げましたね。
- 0045 応援できない大熱戦 (採点:5)
- オチがもっと面白ければ……
惜しいです…
- 0047 gift for love (採点:5)
- 気の利いたコメントは残せないのですが、
難しい事を考えないで素直に読めました
- 0047 gift for love (採点:7)
- 結構、楽しめました。
>──天使の凶悪さで。
言葉の選び方を少しは考えてください。
センスまるでなっしんぐ。
(イメージとのギャップを楽しむんだけど、文脈というものがある)
- 0047 gift for love (採点:8)
- 良い意味で分かりやすくて、楽しい作品でした。
特に、サンタと祐一のやり取りがナイスです。
- 0050 怨みます (採点:7)
- 面白かったよー。
でも、おいらの栞ちゃん像が激しく崩壊。
なので、その分だけマイナスしちゃいます。
ごめんね。
- 0050 怨みます (採点:2)
- ちょっと栞の台詞が汚すぎるのでは?
勢いはあっていいと思うのですが、気分を害する人も居ると思いますよ
- 0051 受精卵 (採点:7)
- ダーク系に分類されるんでしょうか…何となく終わり方が不気味です。
北川が凄くかっこいいですね。
彼の香里への苛烈なまでの想い……凄く胸が痛くなりました。
難点を挙げるなら香里が少し北川に対してそっけなさすぎかな、と。
自分への好意を利用するような行為に出たことへの葛藤などがもう少し書かれていればよかったかな、と。
彼が死んだと知った時もあんまり悲しんでませんし。
これでは香里がただの冷たい女になってしまいます。
それと、これは完全に個人的な好みなんでお気になさらなくていいんですが…
祐一×香里は好きではないのでその分も減点させていただきます。
- 0053 ハル (採点:8)
- 繋げ方が凄い……
- 0053 ハル (採点:10)
- この組み合わせは結構珍しいですね〜。
天使の話の使い方は結構良かったと思います。
あゆと美汐の表裏一体の「強さ」の表現が印象的でした。
- 0054 それだけで、なにもいらない (採点:5)
- これってもしかして、もしかしなくても整形ミスですかね。
いや、タイトルの奴。
あ、でもマイナス要因にはしてませんー
こーゆーのを面白く書くのは、まじで大変です、とても大変ですよ。
どうやって書いたら良いんでしょうね、多分、もっと突き放さないとだめなんでしょうね。
- 0054 それだけで、なにもいらない (採点:7)
- お話は、悪くなかったと思います。
ただ、少しだけ文句を言わせて貰います。
誤字、脱字が少々目立ちます。
又、漢字に出来る部分は、極力漢字にするべきだと思います。
文章自体はとても流麗だっただけに、間違いを見つける度に読むのを中断されたのが
非常に惜しく感じました。
- 0056 オリオン (採点:4)
- 「起承転結が問題ではない! それ以前の人間のレベルでの問題だっ!!
きさま!! そのラストでいいと思ってるのかっ!!
栞ちゃんはどうなる! 栞ちゃんはどうすればいいんだ、栞ちゃんはぁ…
きさまの世界では女をボロボロにして捨てる男が幸せになるのかっ! えっ! 答えんかっ作者!!」
と島本和彦に言ってもらいたくなるような話だった。((c)燃えよペン)
でも途中の名雪の鬱っぷりは凄く良かったんだよ。だからこそラストで思い切りがっくりと来たわけだが…。
- 0060 .79 (採点:7)
- .79
ってなんのことかと思ったら。
栞ちゃんのバストサイズじゃんw で、最後に一センチ大きくなりました、ってことですね。
それは栞ちゃんのアイデンティティを崩壊させてるような気がしますw
自分を認めることが大人になることの第一歩だ、ということですか。
ちょっとお話が一直線すぎます。もっと遊んでいいと思いますよ。
あと、状況が全体的につかみづらいんですよね……特に自動販売機群のあたり。
- 0062 トリビアを聞きながら (採点:7)
- 面白かったです。笑いました。
- 0062 トリビアを聞きながら (採点:5)
- ギャグとしてはすごく面白いと思います。
会話のテンポのよさ、センスも良いと思います。
ただ…こういう作者の知識のたれ流しをこういうコンペの場に出すことについては、
あまりいい印象は受けません。
「どうだ、俺はよく知ってるだろ?」とばかりに知識を並べられても引きます。
少なくとも私は。
- 0062 トリビアを聞きながら (採点:10)
- とにかく面白い!!
美坂チームの掛け合いも。
そこらじゅうにちりばめられたネタも。
『トリビア』と言ってしまうにはあまりに勿体無いラーメン知識も。
文句など付けられようハズもありません。
満点。いっときます。
- 0063 『After School』 (採点:9)
- いい最高
- 0063 『After School』 (採点:8)
- 何となく、自分の高校時代とダブりました。
大事な時期だ何だと周りは言うんだけど、本人には明確な自覚がなくて。
何かしなくちゃいけないような気がして、でも、何をしていいのか分からなくて。
自分は、結局何もしないまま妥協点を見つける事で満足してしまいました。
だから、北川君がただ思いつきのままに『月へ行こう』として、
取りあえずの結果に辿り着いた事は、あの頃の『If』を見ている様な気分になりました。
そんな、今はツマンナイ大人に、ツマンナイ大人になるちょっと前の頃の気持ちを
思い出させてくれる作品だと思います。
- 0063 『After School』 (採点:6)
- 美坂チームのただれた日常、って感じで面白く読めました。
特に香里が。
北川の馬鹿にため息をつきながらなぜか付き合ってしまう彼女……何だかいい関係ですね。
少し気になった…というか鼻についた点を一つ。
北川があまりに「自分語り」をしすぎです。
「周りがどう思おうが俺は俺の思った道をいくぜ〜」みたいな言葉を繰り返し彼が用いてるところが少々うざったく感じました。
- 0064 13月になれば君に贈りたいものがあるんだ。 (採点:7)
- 突然の不幸に打ちひしがれるクラスメートに自分の姿を重ねて、
「何かしてやりたい」と、千羽鶴を折って渡した祐一は、
まだまだ色々と抱えている事はあっても、
やっぱり、少しだけ前に進んでいるんだなと思います。
そんな、ちょっとした祐一の成長が丁寧に描かれていて、好感が持てました。
- 0065 ミス・ムーンライト (採点:7)
- いい意味で期待を裏切られた作品。
冒頭で『ミスコンが〜』という話をしていて、天野さんが出てきたから、
そういう話なのかと思っていたら、全然別の展開だったので意表を突かれました。
お話的には、天野さんらしい優しさと祐一らしい優しさが上手くまとまっていて、
読後のスッキリとした感じが気持ちのいい作品でした。
後、久瀬君のいいヤツなんだかイヤミなんだか分からない所も面白かったです。
- 0065 ミス・ムーンライト (採点:8)
- もうちょい補足説明があれば……
惜しいです
- 0067 恋人達へのポートレイト (採点:9)
- 真っ直ぐな作品。
本当に真っ直ぐに、登場人物達の感情が伝わってきました。
それだけに、胸を打つものがあります。
感動しました。
- 0067 恋人達へのポートレイト (採点:4)
- ラスト付近は良かったが…それまでが長々と退屈すぎ。
- 0068 そして世界は、またひとつ (採点:10)
- うまいの一言に尽きる。キャラ特性をそんなところに持っていくとは。話の筋も文句なし滞りなく読める。
- 0068 そして世界は、またひとつ (採点:7)
- ・・・青春だなぁ。(笑
なんだかんだ言ってベタベタな祐一と名雪。
ちょっと変わった関係が面白い北川と香里。
そんな四人の、そんな四人だからこその日常の一コマ。
最初から最後までほのぼのとして甘々な雰囲気は、
読んでいてむずがゆくなる様な気持ち良さがありました。
- 0068 そして世界は、またひとつ (採点:10)
- 香里と北川の微妙な距離。この二人の魅力を見事に表現してくれました。
「友達以上恋人未満」…陳腐な言葉ですけどこの言葉が似合う二人がすごくよかったです。
- 0068 そして世界は、またひとつ (採点:10)
- 凄いです。
言葉もありません……では感想にならないのですが。
本当に、圧倒されました。
キャラクター達の気持ち、スタンス、距離感、そしてそれらを表現する文章……本当に凄いです。
あまり関係ありませんが、最初の北川が祐一に言った台詞
> 「お前はアホだ」
は、己も祐一に言いたかったことです。
よく言った北川と誉めてあげたいです。
意地張って距離をつくって挙句に名雪を泣かさなきゃ買えない指輪なぞ、何の意味も無いんじゃーっ。
- 0070 recollections birthday (採点:3)
- このパターンの話、今まで何度読んだろう…。
- 0072 パーフェクション − Perfection (採点:5)
- 姉離れ? 妹離れ?
まあ、どっちでも良いか。
こういうのを面白く書くのは大変だなー。
- 0072 パーフェクション − Perfection (採点:6)
- お話自体は、悪くなかったと思います。
ただ、ちょっとだけ引っかかる所があって、
『〜〜〜た。』、『〜〜〜った。』
と、文章を区切る部分が多すぎて、話のテンポが悪いと感じました。
難しい所だとは思うんですけど、
前後の繋がりをもう少し意識して書けば、もっと良かったと思います。
- 0072 パーフェクション − Perfection (採点:6)
- 話は悪くはないが、土台になる留学が「そんな理由で留学すんなよ」と言いたくなるような動機なのでのめり込めなかった。
教えてもらっておいて(頷いておいて)逆キレする栞も自己中に見える。
- 0073 心、ひらいて (採点:6)
- かなり上手いと思いましたが誤字が何箇所かあった(講義→抗議とか)事と
ちょっと描写がくどくなってテンポを崩している点がマイナスだと思いました。
- 0076 遺書 (採点:8)
- 前から不思議に思っていた事がありました。
それは、
「秋子さんって、確かに若く見えるんだけど、
やっぱり大人っていうか母親なんだよな」
という事。
そんな疑問に、こうだったからじゃないかな?
といった答えの一つを教えてくれる作品でした。
- 0078 ガラス/ラフ・メイカー (採点:6)
- 部分部分は良作ではあるのだが、全体を振り返ってみると単に久瀬がとち狂った話でしかない。少なくとも私にとっては。
- 0079 A TAIR 〜 真実の空に還る時 〜 (採点:1)
- KanonSS?
- 0080 友情 (採点:1)
- 看板に偽りアリ
推敲ちゃんとしましょう
- 0080 友情 (採点:3)
- えっと…ギャグがことごとく寒いです。
何だか読み手を置き去りにして妙なテンションで突っ走ってる感じです。
それと…これはあなたの作品だけではないのですが…「確立」「動じ」などの変換ミス。
こういうのは一度推敲をすれば気がつく類の物です。
気を付けたほうがよろしいかと。
- 0081 天使の一片 (採点:5)
- 上手いかもしれないけど何か読みにくい
- 0081 天使の一片 (採点:10)
- 真面目に感動しました。
SS読んでここまで震えたのっていつ以来だろう?
文句なし。満点です。
- 0083 恋は唐突に、急発進で (採点:10)
- その、突き抜けたアマアマっぷりには、満点を上げてもいいと思う。
- 0086 good-bye, darling -- a family (採点:1)
- ちょっと無理……
違う世界観で既存キャラ動かすんだったらもっと土台を説明してくれな付いて行けません。
- 0086 good-bye, darling -- a family (採点:1)
- 1点つけたけど、敢えてこんぺにこういうのを出してきた心意気は買う。少なくとも記憶には残った。
でもこんなのKanonじゃないよな。
- 0088 春に降る雪 (採点:4)
- いったい、こう、もうすこし、まとめ方がなんとかならないものでしょーか。
番号振るだけでもいいですし、時間を一直線にするのもひとつの方法ですけど。
で、まあ。読むのに力が要っても、力を込めて読みたいと思わせられれば問題はないですが。
残念ながら、そうではないので。
- 0089 ベビーフェイス (採点:2)
- 斜に構えてるだけで中身のない繰り言を並べ、やりたい放題好き放題やって、挙げ句に最後はヘタレ…。救いようのない祐一だな。
それから、採点するかどうかはこっちが決めること。
- 0091 七月八日、晴れ (採点:9)
- 構成力素晴らしかったです。
ただ、無意味に間を読ませすぎなような気もしました
- 0091 七月八日、晴れ (採点:7)
- 何気ない分、綺麗で、優しい気持ちになるお話でした。
七夕に願う天野と、七夕の悲しいお話を嫌がる真琴の対比が
上手に描かれていると思います。
・・・結局、あの振動は何だったんだろう。(笑
- 0092 君と一夜を (採点:7)
- 楽しい作品でした。
テンポのいいリズムでサクサクと読めて、ネタがいい味出してます。
特に「クロス・アウッ(脱衣)!」が最高。
また、天野さんの壊れっぷりと名雪のボケっぷり。秋子さんの欲求不満っぷりが
ナイスでした。
- 0092 君と一夜を (採点:6)
- 前回の中編013を呼んだ後だと二番煎じに感じてしまうのが残念。
- 0094 Prelude Kanon (採点:10)
- オリをここまでKanonにつなげて補完する……
本当の意味でのSS(サイドストーリー)だと思いました。
- 0095 『一月 某日』 (採点:7)
- 一回目は、正直よく分かりませんでした。
二回目に読んで、ようやくお話が掴めたと思います。
恐らく、香里も、名雪も、北川も、祐一の心を反映していて、
それぞれの思いの中で揺れる『現実の』祐一の心情が良く表現出来ていると思います。
- 0098 双故意〜ふたこい〜 (採点:6)
- お腹抱えて爆笑中!
……でも楽しめるのが一回限り……
- 0098 双故意〜ふたこい〜 (採点:7)
- いや過食気味のネタとはいえ笑わしてもらったので
多めに点数をつけておきます。
- 0099 Disenchant (採点:9)
- まず、純粋に『上手だ』と思いました。
構成や、台詞回しや、表現力等など・・・。
でも、一番『上手』と感じたのは、
淡々と、でも積み重ねた年月の分だけ重みのある名雪の感情を
とても丁寧に書き上げた事です。
真琴の素直さや明るさが、それを更に強調して、
より深みを増しているのが効果的だと思います。
- 0099 Disenchant (採点:8)
- 名雪と真琴の交流がしっかり書けていて、まさにこういうのが読みたかった。狼狽する美汐も面白かった。
減点分は以下の2つ。
・本編の名雪が、可愛いってだけで同性にキスするとは思えん。されるならまだしも。
特に最近は「とりあえず女の子同士でキスさせときゃいいや」という安易な百合が氾濫しているので、厳しい目を向けざるを得ない。積み重ねた想いや絆のないキスなんて萎えるだけじゃい。
・耳元で「大嫌いだよ」ってパターンといえばパターンだが、冷静に考えれば 性 格 悪 い よ ね … 。
衝動的に言ったならまだしも、意図的に効果的に真琴が傷つくのを承知でそういうことを"できる"って時点で性根が腐ってる。後で謝りゃあいってもんじゃないぜ。
む、批判の方が長くなってしまった。まあこれがなければ10点だったということで。
- 0100 二月一日の物語 (採点:8)
- 文章。という点で見れば、間違い無く満点です。こんぺ全体から見てもトップクラスだと思います。
圧倒的な語彙から溢れ出る濃密な文章は、しかし流麗で淀みがありません。
例えるなら、『言葉』という大河の流れを見ている様な感じでしょうか。
じゃあ何で8点なのかというと、
読み手である自分の無学さを踏まえた上で、難解な言葉が多すぎます。
読んでいると、まるで言葉の大河に飲み込まれて溺れる様な錯覚をしました。
『小説』を読んでいるのか、『文章』を読んでいるのか分からなくなるんです。
ほんのちょっとだけ、頭の悪い読者に息継ぎをさせる余裕があってもいいと思います。
- 0101 君の瞳にシャイニング延髄斬り (採点:6)
- 前半まではとても楽しく読ませていただきました。
- 0103 世界の果てという名の雑貨店 (採点:7)
- 短文の繰り返しが小気味よく、読みやすかったです。
佐佑理さんと北川という絡ませづらいキャラを、ともに「ストーリーテラー」とい役割を与えることで違和感なくまとめている。
栞と舞という二人のストーリーを語る語り部としての二人。はまり役ですね。
しかし…
やや説明不足なところが目立つのが気になりました。
栞と北川の関係、そして突然何の脈絡もなく出てきた祐一……
こういう不思議系の話に事細かな説明は蛇足なのは分かっているんですが、それでも何だかモヤモヤしたものが残ってしまいました。
- 0103 世界の果てという名の雑貨店 (採点:8)
- 内容はちょっと悲しいお話です。
でも、詩的な雰囲気がとても綺麗で、
悲しいけれど、優しい気持ちになれる。
そんな、美しいお話だったと思います。
- 0104 幸せの玩具 (採点:8)
- 読後の感想は、まず『怖かった』です。
一見幸せそうな、本当に仲の良い二人の後ろにある、
『闇』を、引きずり出して見せられた様で。
普通にあのシナリオを考えていった時に、ちらちらと見えていたけど、
二人の幸せを信じて、敢えて眼を逸らしていたものを突きつけられた様で。
それだけに、強烈なインパクトと圧倒的な迫力がありました。
そして、それを余す所無く書ききった技術は凄いと思います。
○名無しさん@でふぉると さん
- 0015 らんじぇりーらす (採点:5)
- 甘ったるく酔わせて頂きました。好きな人は好きだと思うので頑張ってください。
- 0066 『回転演舞』 (採点:2)
- 前衛的な壊れSSですね、作品自体が面白かったです。
個人的には謝る男性にリアリティが欲しかったですね。そこが良ければもう少し高く評価したと思います。
どうでしょうか、男性でなく女性にしてみるというのは?
それとたすく先輩でなく、ナオ太先輩なら十点でした。
構成、文体は好きなので、このまま頑張ってください。
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