○Alice さん
- 001 アナタの中のキミ (採点:8)
- 感想が難しいっす。
なんとなく、なんとなくなんですが、ONEっぽい雰囲気だなと、私は思いました。
ONEの永遠…その定義自体が曖昧なので、この解釈のしかたは面白いというか、なんというか。
一人称がボクな浩平、私は別に違和感はなかったのですが、イメージが著しく変化しておりました。
雫の長瀬ちゃんがクロスオーバーで参加してしまったような…。う〜ん、これはこれで失敗なのかもしれないけれども、実に興味深いSSでした。
色々と参考になったというか、なんというか…うん。
ただ、今まで読んだコンペ短篇の中では一番面白い…と思います。
これから先面白い作品が出てくるかもしれませんので。
アリスという言葉に過剰に反応したのは内緒です。
と、いうかAlice違いかもしれませんが、ルイス・キャロルの鏡の国のアリスという続編のオマージュなのかな? とか最初は思ってしまいました。ALICE違いも良いところ…ですね。なはは。(自分のHNも含めて)
- 003 アゲイン (採点:4)
- 瑞佳怒る。
珍しいシチュエーション。
コンペでやる価値は十分にあったと思うが、作者さんの力量僅か及ばずな感じ。
中盤の中だるみ、後半の息切れはすこぶるもったいないと思いました。
- 006 8匹のネコ (採点:5)
- だよだよもんもんしすぎです。
もっと抑えてPlease.
読み始めて、内容よりもだよだよもんもんを私、数えてしまいました。
ほのぼのなんだろうけれども…なんというか、こっちが赤面できるほどに強烈なイメージはなかったです。
小さい頃っていうのはもっと無謀で残酷さがあって…そういう純粋さ…内容にちょっとした大人では感じることが難しくなっているダークさ、明るさがあれば良かったです。
…とはいえ、浩平でそれをやるのって難しいですけどね。
- 009 ONE〜Unlimited〜 (採点:4)
- 面白いかどうかと問われば、読者である私は答えようがありません。だって、始まってすらいないSSだったから。
長編かなにかのプロローグみたいな感触。
ちょっと20kbでまとめようと思っているのが間違いだったのかも。
まぁ、一つの可能性…というSSかもしれませんが、それだけのために瑞佳にネコの血を吸わせるのはどうかと思いました。なんていうか、イメージが微妙なんですよ。
ともかく、ONEでSFっぽいサイバーを、しかもコンペでやってみようというフロンティアスピリットに評価点に+1です。
- 025 フラリ (採点:4)
なんとなく意味深なタイトル。どのような意味かを探って読んでいましたが、予想していたものとは違っていて、こういう解釈だったのか〜、と相成りました。
瑞佳が空ろになるというのが、なかなかに意表をついているように思いましたが、それくらいの想いがあっても良かったかもしれません。なにせ"みずか"ですしね。
このお話、永遠が絡んでいればそれなりに見せ場があったような気がしました。
ちょっとひねりが足りない…それか、私が読み取っていないだけなのか…どちらなのでしょうか…
- 028 暖かい春の日差しの中で…… (採点:5)
- 後番から"瑞佳"と表記されているSSを洗っている私。
二連荘でリーヅモドラ2で満貫な感じです。【No.30】といい【No.28】といい、素晴らしいぬるま湯加減なほのぼので、のんびりとしております。私。
別に設定がどーのとか言いません。
そーゆーのは他の人に任せますので、私は一言だけ…。
羨ましいぞゴラァ!(涙
- 030 魔法 (採点:7)
ごちそうさまでした!
内容について、私が語るべきことなし。
本当は言いたいことがあるのだけれど、この雰囲気が好きすぎるので…敢えて抑えます。
喜びを内に溜め込ませてください。
おばちゃん瑞佳に萌えました。
堪能しました。それだけっす。
ありがとう。熟女瑞佳に乾杯です。←明らかに脳梅毒
- 031 ゴール、そしてスタート (採点:6)
- 清々しいSSでした。
独特の視点に、工夫してる様を拝見。
浩平の台詞…これって二人称…とは違う…よね? あれ、良くわかんないです。
一見すると良くわからないっぽいけれども、少なくとも私はすんなり読めましたし、上手くまとめていたと思いますよ。
さて、内容についての雑感。
ALLキャラを出そうと、ちょっとごり押し気味すぎた感があります。さっぱりとしたSSなので、もっとさっぱりしてても良かったかも。ごちゃいのが勿体無いと私は思った口です。
出したい気持ちは…なんとなくわかるんですけどね。
繭、みさき、雪見、澪あたりは別にいなくいても良かったような気がします。
みんな場当たり的な登場で、浩平とのストーリー内で浩平との会話などがあってもさして意味がなかったから…というのが私なりに上げる理由。…とはいえ、気にするほどではないというのも確か…。う〜ん、誉めたいのか注意したいのかわかりません。よって、この話題はここでお終いっす。
- 036 譲葉のカケラ (採点:6)
- 氷上くんが名無しの男の子なのでしょうか?
最後までわからず終いでしたが、このことについてはまぁ、良いと思います。ちょっとイメージ違うかなぁ、とか感じたりしたのですが…。
私の中のイメージはどうしてもMOON.の少年マーク2…ぶっちゃけた話、EVAに出てくるフィフスの少年だったので、随分と軽いやつだなぁ〜、とか思いました。
話の全体的な部分を眺めれば面白かったので、転校生については良しとしましょう。
なにより、読んでいてどんな展開になるのかな? と少しばかり期待してしまったものですから…。
最後に一言。転校生の台詞「あばよ……長森さん…」この台詞が意図的なものであるとするのならば策士。
例えば、読者を混乱させるという点においては…。いたずらな混乱かもしれませんけれども、まぁ、読む人間を迷わそうという魂胆があっての「あばよ」であれば良いなと、希望的観測。
なんとなく使ったというのであれば、がっかり。どっちかといえば減点対象。
私の他にもこの台詞について言及している人、いませんかぁ〜?
- 039 みずかのささやき (採点:4)
- 良い雰囲気のSSでした。
ONEでSSを書こう! という部分が個人的に好感に思いました。
ただ、やはりSSとしてのインパクトは薄いです。
読み手に対して、伝えたいという部分。強調すべき部分がどこなのかがわかりにくい。
作者さんの感性でSSを書いているのでしょうか? 一読者であり、感性に対抗するかのような勘で面白い部分を探る私にとっては、このSS、面白みという一番重要な要素が棚上げされてしまっているとでも申しましょうか、とにかくそんな感じでした。
ただ、これからに期待できるので、頑張って下さいね。
- 041 掴みきれない幸せを (採点:1)
- まず最初に一言。この作品、どう間違っても上位にこないだろうということは誰もが納得していると思います。
SSでなにがやりたいのか、なにをしたかったのか意味不明。なんでつまらないのかもわかりませんでした。
どのような意図でこのSSを書いたのか知りたいところです。
結果としては、申し訳ありませんが1点です。
文法や文章作法といった部分で私がなにかを言うことはほぼありません。ですから、純粋に面白くなかったから1点ということになります。
お願いですからもう少しONEのことを考えてからSS書いて下さい。
これ以上は語るべきことナシ…です。
もっともっと頑張って!
(短篇で一番最初に読んだ作品だったので…ちょっと攻撃的なってしまいました)
- 042 あの飲み会の話 (採点:7)
- 色んな意味で問題アリですね。ですが、その勇気に免じて+2ポイントです。さしずめ逝ってよし! とでも申しましょうか…。
SSそのものは好きだというのも含めて、私はアリだと思いました。
SS本文については、大学生にもなったことだし、もうほんのちょっと、つやっぽい話題があっても良かったんじゃないかな〜って思いました。
それからこれは勘、みたいなものなのですが、これってやっぱり作者さんの実体験が入ってませんか?
飲み会の後のボーリングとか…なんていうかカラオケとか…。同じような道を辿ってきたというか…はぁ〜。(嘆息)
別れたはずあいつから電話…それは事故ったという連絡。夜中、ほろ酔い加減の私はちゃりんこでドブにつっこんだスクーターをさらいに行ったものです。(遠い目)
上記ではつやっぽいお話と言いましたが訂正。
椎子さんに限ってはつやっぽくなくて良いです。
○Foolis さん
- 001 アナタの中のキミ (採点:7)
- ストーリーがいまいちよくわからなかったです。
(え…と、浩平が消えたことで長森が浩平と一緒にいられるという永遠を望み、猫となりその世界にいった…でいいんですか?)
けど世界描写はユニークでよかったです。いい感じでした。
- 002 ある一組の男女の割と特殊な出会い (採点:5)
- 二人の様子よく描け、なかなかいい雰囲気なんですが…
うーん、本文が台詞だけって言うのはきついですね。
地の分が欲しいです。そうすればもっとよくなったと思います。
(後欲を言えばほとんどONE本編の焼き直しって言うのはきついですね…)
あと細かい突っ込み
・鍵括弧の終わりに読点はつけない。
(のが一般的らしいです。個人的にはどっちでもいいと思うんですが)
・こずかい×→こづかい
・おちはカタカナで(読みにくかったです)
- 003 アゲイン (採点:5)
- キャラ同士の掛け合いが面白かったです。
ネタ的にこういう話は好みです。しかしもう少し何か欲しかったかな……。
後もう少し描写が欲しかったような気がします。
- 004 月はいつでも (採点:4)
- 作者さんがやりたかったことはなんとなくわかりますが、もう少しその点について描写してほしかったと思います。
ほんとにいろいろできそうな気がしますから。
- 005 待ち人達の愛の形 (採点:7)
- それぞれの世界での彼女たちの思いが描けていてよかったと思います。
最後のみずかとの別れのシーンもなんかよくて好きです。
それに最後の二行がほんとにいいですよね。
- 006 8匹のネコ (採点:4)
- 猫好きになる過程がちょっと弱いと思いました。
(でも普通こういうものなのかなぁ……)
作品の雰囲気は好きです。
- 007 新たな一歩 (採点:6)
- 二人の微妙なやり取りの雰囲気がよかったです。
でもなんか展開が速すぎますね。なんかもうちょっと浩平の中での葛藤と言うか二人の中の盛り上がりへのじれったさというかこう見ていてもどかしさというかそんな雰囲気が欲し……ごめんなさい。ちょっと暴走しました。…まぁ個人的にはそういうことです。
- 008 日照雨 (採点:9)
- 物語前半部分の「あいつ」を浩平に直してほしかったとか答辞にもう2、3文ほしいとかいろいろ思っていたはずなんですが…読み終わったあとのこの気持ちは何でしょう。前半部分の浩平と茜のやり取りが面白かった部分とか、最後の方の情景とか、その辺のインパクトが強くて私の中にはそういう非常にいい感じしか残っていません。
やっぱり名作というのは細かい欠点があってもそういうものは気にならないものなんだろうなぁと改めて実感しました。
非常によかったです。
- 009 ONE〜Unlimited〜 (採点:5)
- 発想自体はいいと思います。
待っている世界がいつまでも変わらぬ世界ということはありえないと思います。
でも世界の描写が甘いと思います。
どうも怖さというものをあまり感じられなかったです。
- 010 "けものたちのうた" (採点:8)
- 永遠の世界観の描写が非常にいい感じです。
茜の心情もうまく表現されていたと思います。
また、茜と茜が昔好きだった人のやり取りもいい感じでした。
…ただ、ところどころ意味が分かりにくいのでこの点数です。
- 011 日没のとき、西の空が夕焼け色に染まる (採点:10)
- 不器用な感じの二人の描写がいい感じでした。文章構成ほんとうに非常にいい感じでした。
最後の段落の浩平のみさき先輩に対する返答もいいです。
最高でした。
- 012 たく、ない……から (採点:9)
- 南の想いがひしひしと伝わってきました。
また、文章の見せ方が非常によく面白かったです。
- 013 without end (採点:5)
- 永遠の世界に残る選択をした主人公。こういう結末もありだと思います。
でもそれならそうした理由をもう少しつめてほしかったです。
そうすればもっとよくなったのではないかと。
後みずかの描写がもっとあったほうがよかったと思います。
作品の雰囲気は非常にいいと思いました。
- 014 New (採点:5)
- みずかが現実の世界にやってくるということがあるのかなぁ。それが一読してまず引っかかりました。
だって、あれは幼いころの長森の意識が作ったような世界ですから……。
(まぁ永遠の世界の解釈なんて人それぞれですが、とりあえずいわせてください……)
永遠の世界でのみずかの描写と現実の世界での浩平とみさき先輩の描写がなんとなく対になっていてよかったです。いい感じでした。
- 015 証 (採点:7)
- 作品の雰囲気はなかなかよく茜の心情もなかなかよく描けていてよかったです。
でももう少し色々描写が欲しかったです。
(特に永遠の世界のシーン)
- 016 彼女は笑ってこう言った (採点:3)
- 浩平の口調じゃないよなぁ…。それがまず引っかかりました。
(その時点で大減点ですが)
シュンがシュンらしくないと思いました。
(まぁ原作でもシュンは謎の人物ですし、よく分からない人物ではありますが、実際にはこういう人間とは思えませんでした)
あと日本語としては
かくかくしかじかを話す
これが変でした。
- 017 名枯れぼし (採点:8)
- 着眼点が非常に面白いと思いました。非常に珍しいタイプだなと思います。
そしてまた、高校生時代に起こるであろう感情をうまく描けているとも思いました。
(話としては中途半端かも知れませんが、これはこれでいいと思います)
けど、タイトルが個人的に微妙ですね。
意味していることが分からないというかなんというか。
いいたいことはなんとなく分かるんですが…うーん…。
(ちなみにこのSSの採点に関してはタイトルによって減点はしてないです、これはこれで雰囲気的にいいような気もしますから。でも意味がよく分からないような気もするから、個人的にこのタイトルは微妙……)
- 018 I LOVE LOVE (採点:6)
- 永遠の世界での言葉遊びみたいな表現がいい感じでした。
テンポがよくよかったです。
でもなんかこの作品の終わりが中途半端な気がしたのが残念です。
(何でかはよくわからないんですがね)
- 019 凄惨! 浩平VS長森 (採点:4)
- ノリはいいです。アイディアも面白いと思います。
ただ、見せ方がもう一工夫欲しかったです。
(ぶっちゃけた話、笑えなかったですからね…)
あと描写がやや不足していますかね。
(そのことでノリが失われることがあることは知っているんですが、やっぱりもう少し…)
- 020 再誕詩 [Hi Ka Ri A Re] (採点:6)
- 非常に珍しいタイプのSSであることは間違いないです。
アイディアとしては非常に面白かったです。なんていうか非常にいい世界観が描かれていますよね。
いい感じです。
ただ、途中やや意味がわかりにくかったです。
- 021 雨ふりと灰色ひつじ (採点:4)
- 始めにひとつ、確認したいことが。ミスリードをねらったんでしょうか?
なんか最後まで読んだとき一番初めに思ったのがそれです。
ミスリードをもしねらわれていたのなら個人的にはだいぶ損をされたと思います……。
(浩平を「あいつ」と呼んでいるなら、茜の幼馴染と浩平との対比のシーンが欲しかったです。
(やっぱりいくらお約束とはいえ、そういうシーンは個人的に欲しいです。))
(あと、「あいつ」が浩平ならほんとに惜しいと思ったシーンが茜が澪を突き飛ばすシーンです。
一読したとき、ちょっと理由付けが弱いなと思ったんですが、『浩平を忘れてしまっているくせに……』といったような感情が突き飛ばしたとちゃんと説明すればまだ説得力があってよかったのではないかと。)
作品の雰囲気はよかったです。
- 022 幸せの確信 (採点:6)
- みさき先輩と雪見とのやり取りがいい感じですね。
作品の雰囲気もよかったです。
- 023 今この時が一番 (採点:5)
- 何気ない一日(といっても浩平たちの場合過言ではないだろう)の描写がいいですね。
よかったです。
- 024 やっぱり彼女は意地っ張り (採点:2)
- あまり人のこといえないんですが……文章にもう少し気をつけてください。
初めの部分、すべて「〜た」で統一され、テンポが悪く非常に読みにくかったです。
あまりに悪いと作品全体のイメージを損ねてしまうので、気をつけてください。
あとなんかストーリーのつながりがいまいちよく分かりません。
線になっていないというか。作者さんの中ではつながっているのでしょうけど、
私にとっては色々な部分でつながっているようには思えないことが多かったです。
呼び方のネタはいいと思うんですが。
- 025 フラリ (採点:2)
- 書きたいことはいいと思います。
ただ、内容があまりにも抽象的ではないかと。
(抽象的でもいいんですがそれにしては内容が不足しています)
改行が多いのは個人的には気になりませんでした。
こういう作品ならこれくらいあってもいいと思いますし。
(絶対突っ込む人がいると思うのでとりあえず言っておきます)
(いなかったらごめんなさい)(汗)
- 026 キミノクチビル (採点:3)
- 最後の方のやり取りは好きなんですが……、そこに至る経緯がやや唐突でした。
また最後のほうのやり取りの後の描写ももう少し凝ってほしかったですかね。
あと、改行が変でした。
変なところで改行されて一行あいてたりして……。
- 027 紅い朧月、偽りの夜、茜色の洛陽 (採点:4)
- こういう何もない日常を描く話は好きですが…、
雰囲気だけで勝負しようと思われたらもう少し雰囲気に気を使って欲しかったです。
雰囲気だけでの勝負というなら微妙に中途半端なんですよね……。
- 028 暖かい春の日差しの中で…… (採点:6)
- 二人のほのぼのとして雰囲気がいいですね。読んでいてほほえましかったです。
いい感じでした。
- 029 赤と青の境界線 (採点:7)
- みさき先輩と雪見とのやり取りがいい感じです♪
よかったです。
ただもうちょっと描写が欲しかったかな……。
…あと改行がちょっと気になりましたね。
- 030 魔法 (採点:5)
- 改行が少しまずいですかね。(一行アケのことではなくて、色々と区切るところがおかしいです)
(まぁ自分も某SSコンペで散々指摘されましたが)(汗)
あと魔法のアイディアは個人的に好きですが、タイトルはもうひとひねり欲しかったです。
- 031 ゴール、そしてスタート (採点:6)
- ほのぼのとした雰囲気がよかったです。
繭がなぜいるのかという突っ込みはさておき、全員が出てきて、全員のやり取りがいい感じでした。
でもちょっと気になったのが地の文です。
浩平の台詞と行動を一緒にするというスタイルで最後までやるのはちょっと個人的にはどうかと。
ちょっと内容がつかみにくかった部分がありますから。(読解力がないだけかもしれないですが)
あとどーでもいいこと
>真琴シナリオの元ねたになった小説
…真琴シナリオのような話は昔からありますが…あるんですか?
- 032 乙女の聖域 (採点:5)
- アイディアは面白そうだと思います。
…なぜ、「面白そうだ」と書いたのかは、舞台設定がいまいちわからなかったからです。
なんとなくわかりそうでわからない。
そんな感じでした。
- 033 それぞれの歩み (採点:7)
- 大切な人が永遠の世界に行ってしまった、七瀬と茜のやり取りが非常によく描けていると思いました。
二人のやり取りがいい感じで面白かったです。
ただ、ちょっと気になった点が。
途中の一行あけのところ。作者さんが意図されたことはなんとなくわかるんですが、個人的にはやや、失敗したかなと。
最後の演出は好きですが。
- 034 あなたのいるBIRTHDAY (採点:2)
- 家族の一日を描いているのはいいんですが。
どーしても気になったことがひとつ。
小ネタが多すぎです。小ネタ自体は悪くないと思うんですがこうも詰め込まれると……小ネタにありがたみがなくなってしまっていると思います。
細かいところでいえば個人的には地の文は娘よりも女の子で統一してほしかったです。
そっちのほうがわかりやすくてよかったです。
- 035 晴れた終わり (採点:8)
- 茜と詩子との二人のやり取りがほんとにいい感じですね〜。
ほのラブ(<え?)というかなんというか。
ほのぼのとした雰囲気になりました。
- 036 譲葉のカケラ (採点:8)
- 世界設定としては非常に面白いと思います。
ただ、少年個人の設定がややお粗末ですかね。もう少し何か設定がほしかったです。
ちょっとなぞを残し過ぎではないかと思いました。
それを差し引いても作品に描かれていることは好きですし、非常に面白いと思います。
よかったです。
- 037 君を待つ時間 (採点:1)
- どうも中途半端すぎるという印象を受けました。
待つことをテーマにするならもう少しいろいろと書いてほしかったです。
そうすればそういう感じはなくなったと思いますし……。
- 038 永久にあなたと雨の中 (採点:10)
- ……なんていうか、言葉が出ないです……。
すばらしいとか雰囲気が好きだとか、みさき先輩の葛藤がいいとかそういうことをいうことですら陳腐な気がして……。
なんていうんでしょう、もう、すばらしい、としかいえません……。
すごくよかったです。
- 039 みずかのささやき (採点:6)
- 最後の一文が非常にユニークでした。
永遠の世界の描写もなかなかよかったです。
- 040 孤独の中の神の祝福 (採点:4)
- え…と感想を書く前に思いっきり確認したいことが。
某ガンガンで連載され、去年の秋くらいからアニメ化されて原作ファンから多大なる怒りを買った某作品をよんだことがありますよね?(爆)
氷上というより、カ○ンですね、どちらかというと。(まぁどちらも似たようなものですが)(笑)
(もし上で書いた作品を知らなかったらごめんなさい)
まぁそれはいいとして、茜の性格がややおかしいと感じました。ランク落ちとかいわないと思います。
後口調もややおかしく感じました。
あと、詩子の説得からすぐ納得してしまう茜はどうかと思いました。
たとえ正解でもそういわれてからしばらく悩むのが茜ではないでしょうか。
たとえそうでなくてもすぐ復活してしまってはあの言葉の重みがいまいち薄いです。
どうも陳腐に感じてしまいました。
後ここから先は私的になりますが、『孤独の中の神の祝福』というのはああいう意味なんでしょうか?
自分は『孤独の中にあっても神は祝福を与えてくれる』という意味だと思っていたんですが……。
- 041 掴みきれない幸せを (採点:4)
- 二人のラブラブな雰囲気がいい感じですね。
こういう雰囲気は個人的に好きです。
ただ、もう少し地の文が欲しかったです。
そしたらもっとよくなったのではないかと。
- 042 あの飲み会の話 (採点:4)
- にぎやかでいい感じであろうとは思うんですが…。
なぜか個人的にはあわなかったです。
後一言。地の分に顔文字はやめておいたほうがいいのではないかと思いました。
○Liar さん
- 001 アナタの中のキミ (採点:2)
- 瑞佳が猫だった、というネタ自体は面白いと思うんですが、色々な面で問題がありすぎます。
まず、全編に渡って説明口調な上に肝心の部分を明確に表現していないので、情景などが非常に分かり難いです。描写をして下さい。
最初の方で出てきた瑞佳=ナガモリ=はじめの方に出てきた茶色い毛の猫と判断してよろしいのでしょうか?
「少女」が誰なのか分かりません。本文を見た限りではみさおにもみずかにも思えます。この作品の鍵を握っている人物なんですから、どんな格好をしていてどんな雰囲気なのか、明確に表現しましょう。
三点リーダが多すぎます。取捨選択をしっかりと。
それと「ボク」って誰ですか? 浩平の一人称は「オレ」なんですけど。
- 002 ある一組の男女の割と特殊な出会い (採点:1)
- 全て会話文で表現するという試み自体は良いと思います。
ただ、如何せん実力の方が伴っていないように感じられます。
というより、このままでは七瀬シナリオを会話文だけで説明したに過ぎなくなってしまいます。
もう少し独自色が欲しいと思います。
- 003 アゲイン (採点:1)
- 浩平ってギター弾けるんでしたっけ?
軽音楽部に所属していた事は確かですが、楽器については何、と表現されていなかったと思うんですが。
擬音で表現しているところは出来る限り描写で表現して下さい。間抜けた印象になっています。
描写・説明などが圧倒的に不足しています。もっと丁寧に書きましょう。
この設定で書くならば中編に応募した方がよかったのではないでしょうか?
- 004 月はいつでも (採点:4)
- 文自体には問題がないと思うのですが、描写が少ないので物足りなさを感じます。
全体的にもっと書き込む余地があると思うのですが。
例えば、会話文を描写にするとかプラネタリウム内でのエピソードをもう一つくらい追加するなどの工夫が必要だと思われます。
- 005 待ち人達の愛の形 (採点:1)
- 前回のかのんこんぺで詩は余り高い評価を得ていなかったという事を知りませんか?
全員分の待っている様子を描くには文字数・説明・描写全てが足りていません。
作品がまだ未完成の内に出すのはやめましょう。
- 006 8匹のネコ (採点:1)
- 通常、文章の後ろに「。」を付けないのは鍵括弧の最後だけです。
それと、いくら瑞佳が「だよもん星人」とあだ名されているからとはいえ、本編ではここまで語尾にだよもんは付けていません。明らかにやりすぎです。
作品自体も、描写が少なすぎていまいち全体像が掴みづらいです。
過去のエピソードを膨らませるなどの工夫が必要ではないでしょうか?
- 007 新たな一歩 (採点:1)
- はじめの部分にいきなり空白があるのはなぜでしょうか?
行を空けるのは良いのですが、逆に見辛くなっています。
文章自体、説明ばかりで描写が少なくなっています。
茜と詩子と澪が出会っているという事は茜シナリオの後と判断するべきでしょうか?
だとすると浩平は茜と付き合っている事になります。
その辺りの詩子や浩平の葛藤が全くないのはおかしいと思うのですが。
ONE本編で永遠の世界での瑞佳を浩平が「みずか」と呼んでいたのは瑞佳シナリオだけです。
この場合は「あの子」などの固有名詞を使わないで呼称するべきかと思います。
- 008 日照雨 (採点:5)
- 茜の演説の部分を中心に、全体的に良くできていると思います。
ただ、三点リーダが多いのと浩平がどういう意図で茜を本気で推薦したのか分からないところが気になりました。
- 009 ONE〜Unlimited〜 (採点:1)
- 生のままの猫を口にしている瑞佳の行動には異常性しか感じられません。瑞佳は火を起こす事すら出来ないのですか?
というより、世界的な飢饉が起こったにしても、他に食べる物位あると思うのですが。
いちいち行動や情景を口に出している浩平にも違和感があります。地の文で説明・描写して下さい。
- 010 "けものたちのうた" (採点:4)
- 綺麗で良く纏まった良作だと思います。
ただ、描写が不足している場所があり、部分部分に違和感が残ります。
- 011 日没のとき、西の空が夕焼け色に染まる (採点:7)
- キャラクタの心理を良く掴んだ良作だと思います。
ただ、三点リーダが多いのと、形式が違っているのが気になりました。
三点リーダは「・・・」ではなく「……」です。
- 012 たく、ない……から (採点:2)
- ストーカー南……。
もとい、南からの視点という試み自体は面白いと思いますが、如何せん実力が伴っていないような気がしました。
一人称という事もあってか、全体的に説明口調になっているように思います。
それと、ONE本編を見た限り、南はそんなに茜の事を気にしていたようには思えないのですが、どうなんでしょうか?
それと、どうしてジャンルを書いていないんでしょうか?
こういう作品は人によっては不快になると思いますから、ダークと明記しておくべきだったと思います。
- 013 without end (採点:1)
- 長編の始まりと終わりの部分だけを取り出して見せられているような気分になりました。
浩平が永遠に残る事を決心するまでの葛藤「みずか」がなぜ戻るように言ったのか、またそう考えるに至った彼女の葛藤など、他にも色々と書き込む余地が残っています。
未完成の作品を出すのはやめましょう。
- 014 New (採点:1)
- 永遠の世界での浩平が彼女を「みずか」と呼ぶのは瑞佳シナリオだけです。
それ以前に、浩平は「みずか」に時計を渡したり出来るような状態なのでしょうか?
全てが終わっている永遠の世界で時計が動いたり電池が切れてしまったりするのでしょうか?
どうにも状況が分かりません。説明や描写をしっかりとして下さい。
- 015 証 (採点:1)
- 途中に入る空白が大きすぎて読み辛いです。
現実の世界の事を「滅びに向かって進んでいく世界」と呼称している永遠の世界での彼女=キミは浩平が戻る事を喜ぶんでしょうか?
ONE本編と違う終わり方をしているのはなぜでしょうか?
全体的に違和感があります。
- 016 彼女は笑ってこう言った (採点:1)
- 氷上・浩平・茜・みさき・雪見が知り合いだったという設定はないはずなんですが。
他にも空白が大き過ぎるとかみさきが「雪見ちゃん」と呼んでいるとか三点リーダが「・・・」になっている所とか浩平の口調が妙な所とか色々と問題があります。
- 017 名枯れぼし (採点:5)
- 途中に入っている「モテナイブラザーズ改」などの元ネタは理解できませんでしたが、全体的には面白いと思います。
前半の住井と南の会話は特に好きな部分です。
- 018 I LOVE LOVE (採点:7)
- 「みずか」と「ぼく」の淡々とした会話が上手い、と感じました。良作です。
若干日本語のおかしい部分もありましたが、この二人ならそういう事もあるかな、と妙に納得してしまったので、それ程に問題ではないかと思います。
- 019 凄惨! 浩平VS長森 (採点:8)
- 滅茶苦茶な設定ながらも素直に面白かったです。
しかし、エロ本を戦友と呼称する浩平……阿呆ですな(w
- 020 再誕詩 [Hi Ka Ri A Re] (採点:6)
- みさきの味わったであろう苦痛・絶望・狂気が見事に表現されている良作だと思います。
ただ[]で括られている部分を余分だと感じました。
それと、狂気の表現をしている以上、シリアスではなくダークとジャンル指定するべきではないかと思います。
- 021 雨ふりと灰色ひつじ (採点:7)
- 文章自体には問題を感じませんでした。
ただ、ONE本編とは詩子の口調が違うような気がします。
- 022 幸せの確信 (採点:3)
- みさきと雪見の会話はテンポ良く進んで面白かったと思います。
ただ、最後のみさきの「おかえりなさい」という台詞はどう解釈すればよいのでしょうか?
浩平が戻ってきた……と解釈すると「彼氏にそっくり」と言った雪見の台詞の意味が分からなくなってしまいますし、かといって雪見が戻ってきて……という事も考えにくいです。
出来れば、どういう意図があったのか教えて頂けませんでしょうか?
- 023 今この時が一番 (採点:2)
- ちゃんとジャンルにギャグ、しかも壊れと入れていれば7〜8点だったんですが……。
展開は滅茶苦茶、話の整合性も皆無、とどう考えてもほのぼのとは言えない作品だと思います。特に某北の国での氷上と住井のやりとり。
- 024 やっぱり彼女は意地っ張り (採点:1)
- 文章が全体的に説明で構成されていて、描写が全くといっていいほどありません。
それと、いくら台詞が説明の役割を果たすからって、キャラにそのまま説明をさせるのはどうかと思います。
- 025 フラリ (採点:7)
- フラリ、という独特のテンポが非常に心地よい良作です。
短い分ちょっと物足りない気がしますが、これ位が丁度いいのかもしれません。
- 026 キミノクチビル (採点:3)
- シリアス……ですか?
前半はほのぼので、後半はラブだと思うのですが。
急に浩平が真面目になっている辺りに違和感があります。
- 027 紅い朧月、偽りの夜、茜色の洛陽 (採点:4)
- 月姫モドキ。 ……すいません。
みさきの感情と同様に、非常に微妙な作品です。
途中までは良かったと思うのですが、雪見の余り面白くないジョークが雰囲気を壊しています。
- 029 赤と青の境界線 (採点:2)
- 全体的に長文で読みにくく、その上に主語や重要な部分がすっぽりと抜けています。
その為に、この作品で「何処が重要なのか」という肝心の部分がよく分かりません。
しっかりと推鼓をして、分かりやすい文を書くよう心掛けて下さい。
- 030 魔法 (採点:1)
- 語尾の音符、開始直後に自己紹介、説明口調……。
ラノベや漫画じゃないんですから……。
- 031 ゴール、そしてスタート (採点:1)
- 言葉の間違いが目に付きます。
例えば「ゆう」ではなく「いう」「かけがい」ではなく「かけがえ」などです。
それと、卒業証書授与のシーンになって急に浩平の台詞に鍵括弧が付いているのはなぜですか?
- 032 乙女の聖域 (採点:1)
- ダーシの後ろに句読点は必要ありません。
はじめの
>回れ―。
が「まわれー」と語尾を伸ばしているように見えていきなりがっくりときました。
それ以前に、私には話を理解する事が出来ませんでした。
出来れば、どういう意図があったのか教えて頂けませんでしょうか?
- 033 それぞれの歩み (採点:3)
- 「待つ」という面で茜と留美は同じ、という事と、それに対して最終的に二人のとった行動が全く違う物だったという話の流れ自体は面白いと思います。
ただ、会話文と説明が多すぎて描写がほとんどなかった為に情景が全く分からなくなってしまっています。
この内容を短編で纏めるにはちょっと無理があったようです。
- 034 あなたのいるBIRTHDAY (採点:4)
- 展開の唐突さ、多すぎる会話文等、問題は多数あります。
何よりも「離ればなれになっても戻ってくる」という点を抜かしてしまえばそのままオリジナルストーリーになってしまうという辺り、ONEのSSという観点から見ると1点です。
ただ、人身事故の伏線や全体的なストーリーの面から言えばかなり良くできている話だと思います。
個人的にはこの作者の方のオリジナルストーリーを見てみたいです。
- 035 晴れた終わり (採点:4)
- 茜と詩子、二人の特徴を良く掴んだ良作……と言いたい所なんですが、改行が少な過ぎて読みにくいなどの問題がありました。
それと
>詩子が笑顔を顔全体で表現して〜
この表現はRRではないでしょうか?
- 036 譲葉のカケラ (採点:1)
- まず「僕」は目の前で亡くなった「彼女」の事をずっと気に病んでいて、その自責の念がきっかけとなって夢という形で他人の記憶を見る事が出来るようになった……
それで、最終的に「僕」は永遠の世界に消えた……とこう解釈してよろしいんでしょうか?
短過ぎて詳しい事情などが全く分かりません。
浩平がなぜ「僕」と接触する事が出来たのか?
「僕」はなぜ七瀬に違和感を感じたのか?
(というか「違和感を感じる」ってRRじゃないですか?)
なぜ「僕」は瑞佳の夢を見たのか?
なぜ「僕」にとって夢の終わりがその世界の終わりを表すのか?
取り敢えず、これだけの謎がまだ残っています。
未完成の作品を出すのはやめましょう。
それと、オリキャラが出ている作品は好みが別れるので、ジャンルにオリキャラと書くべきかと思います。
- 037 君を待つ時間 (採点:1)
- 余りに短いせいでクリスマスという設定が全く生かされていません。
ONEのSSである必要性も感じられませんでした。
それ以前に、待ち合わせに彼氏が来て、彼の先輩兼彼女が「今来たところだから」では話として成立しません。
それと、なぜジャンルを表示しなかったんですか?
- 038 永久にあなたと雨の中 (採点:10)
- 付け加えるべき事が見あたりません。
上から順に見てきて38作品目、私が付けるはじめての10点です。
- 039 みずかのささやき (採点:1)
- 途中までの雰囲気は良かったと思います。
特にみずかと浩平の会話の部分などは上手いと思います。
ただ、展開に流れというものが全くなく、唐突に場面転換している為に話を把握する事が出来ませんでした。
描写にしても説明にしても完全に書き込みが不足しています。
未完成の作品を出さないで下さい。
- 040 孤独の中の神の祝福 (採点:1)
- まず、長森の名前は「瑞香」ではなく「瑞佳」です。
他にも誤字・脱字が目立ちます。
きちんと見直しをしてから出して下さい。
作品自体も、書きたい事は伝わってきましたが、不自然な位に急な展開で何が何だか分からない内に終わってしまったような感を受けます。
このままの設定で書くならば、中編に出した方が良かったのではないでしょうか?
- 041 掴みきれない幸せを (採点:1)
- 誤字・脱字、擬音を二重括弧で表現している、語尾の音符、クレープを食べている辺りから何の前触れもなくいきなりシリアスになっている……と問題が多すぎます。
それと、はじめの席替えと澪が出ている事には何か意味があったんですか?
- 042 あの飲み会の話 (採点:2)
- 「さいたま」や「だめぽ」など、ONEと全く関係ないネタを使うのはやめましょう。
それとなぜ「さいたま」に鍵括弧が付いているんですか?
初め、浩平の台詞かと思って奇妙な感じがしました。
茜はビールに弱くありません。
ONE本編のクリスマスの際にビールを飲んで美味しいと言っていました。
誤字・脱字もありました。しっかりと見直しましょう。
ONEのキャラクタだけを借りたオリジナルストーリーとして見た場合は面白かったと思います。
○Lv2 さん
- 005 待ち人達の愛の形 (採点:6)
- 浩平が消えた後の各キャラクターの心情が描かれた作品ですね。
それぞれのヒロインのキャラクターがしっかりと把握されていて、展開に違和感なく読めました。
ただ、ネタとしては特に斬新というわけでもなくありがちな話だったので、この点数とさせて頂きます。
まぁ、そうはいっても気軽に読める作品であるのは良かったと思います。
- 006 8匹のネコ (採点:5)
- 瑞佳が猫を好きになったきっかけを描いた作品ですね。
話としては綺麗にこざっぱりとまとまっていると思います。
しかし、やはり問題は展開があまりにありがちだという事ですね。
まぁ、全体としては無難な出来で悪くない作品だとは思いますが。
- 007 新たな一歩 (採点:3)
- う・・・かなりラブラブですね・・・少々濃厚過ぎるような気もしますが・・・
浩平と詩子のラブラブネタなわけですが、寝過ごして遅刻、膝枕、いつのまにか芽生えていた気持ち
といいあまりに型通りですね。
あまりに予測を裏切らない展開に、途中からはあーはいはいそうですか、って感じで
かなり飽きてしまい、流し読みになりました。
何よりも問題なのは、何故詩子は(浩平は)相手の事を好きになったか全く描かれていない点だと思います。
詩子が突然浩平を誘った事にしろ、浩平が詩子に対する自分の思いに気づいた事にしろ、
その理由が全くわからなければ、ラブラブムードに入られても白けてしまうだけです。
その辺りの書きこみが必要不可欠であったと思います。
まぁ、文章上に致命的な欠陥はなかったと思うので3点とさせていただきます。
- 013 without end (採点:3)
- これは、作者さんによる独自ルート補完のようなものですよね。
ヒロインズの元に帰るのではなく、永遠の世界に留まる決意をした浩平が描かれています。
しかしながら、僕の読みこみが足りないせいか、作者さんが何を描きたいのかが全く見えてきません。
具体的に言えば、浩平が何故永遠の世界に留まる事を決意したかが描かれていないという事です。
この作品の眼目は、無論浩平が永遠の世界に留まる決意をする部分にあるわけです。
ですが、その動機付けが、『もっと大切なものがあることがわかった』というだけでは不充分です。
これは『現世に残してきたヒロイン』よりも『永遠の世界に留まるみずか』の方が大切だ
ということを示唆しているのだと思うのですが、その理由が作品を読んでも解らないのです。
浩平の見つけた『もっと大切なもの』がどういう物なのかが解らなければ、
当然浩平の決意も読者に対して何もまったく訴えかけるものがありません。
いわば、『浩平の決意』がその土台なしに宙に浮いてしまっているわけで、
作品の見所もすっかり霞んでしまっています。
こういう作者独自の見解を盛りこんだ作品は中々興味深いのですが、書きこみが足りなく思えます。
そういう独自の解釈の部分がもっとしっかり書かれていれば、面白い作品になると思うのですが。
- 019 凄惨! 浩平VS長森 (採点:3)
- うーむ・・・かなり電波ですね・・・
なんだかよくわからない話でした。
面白くなりそうな萌芽はあちこちにあったんですが、結局訳が解らないノリにのっかったまま
最後まで暴走しているという感じでした。
今回のコンペ唯一のギャグだったので期待していたのですが、ちょっと残念でした。
- 041 掴みきれない幸せを (採点:4)
- ジャンル通りまさにほのぼのですね。極めて無難だと思います。
しかし、やはりほのぼのの永遠の命題である無難からの脱却は果たされていない様です。
いくらほのぼのというジャンルが起伏がつけにくいとはいっても、クレープ交換のような
誰もがすぐに考え付くお決まりのネタしかないというのは物足りないと言わざるを得ません。
それから、展開が飛びすぎでテンポが悪く感じました。
朝起きて→学校行って→クレープ食って→帰り際に別れた
結局端的に言ってしまえばこれだけしか内容がないわけですね。
1日という長いスケールで描いている割には、濃度が薄すぎるように思えます。
もう少し時間を短くして、その分より濃くクローズアップした方が良いと思います。
まぁ、文章上特に目立った欠点はなかったので、この点という事にさせていただきます。
- 042 あの飲み会の話 (採点:3)
- うーむ、これまたかなり電波が入ってますね・・・
結局何が描きたかったのかがさっぱり解らず、思い付くままに綴ったという感じでしょうか。
通常通りの話にすれば話に脈絡がなくて訳が解らず、だからといって電波壊れギャグとして見るには
特に面白い部分もなくインパクト不足という何とも中途半端な感じがします。
通常のドタバタか壊れギャグか、どちらかに一本に絞る必要があったと思います。
○Nein_エアー さん
- 008 日照雨 (採点:8)
- ピンポイント爆撃、もといピンポイント降雨。タイトルからして難しいのだろうと思っていたら、その通り。答辞の文面をそのまま書くのは良いのか悪いのか他の人の判断を仰ぎたい。スマートさに翳りを作った部分でした。
- 009 ONE〜Unlimited〜 (採点:9)
- さすがに9.11は書かなかったし、書くつもりもないのであろう唯一のダーク。タイムリーにイラク攻撃を匂わせるものがあったなら、苦笑しながら10点すらつけたかもしれません。点数はすごく甘くつけたような気もしますが、これでいい。笑いと恐怖は紙一重。世相を反映。なんて無責任なことを書いてみる。
- 010 "けものたちのうた" (採点:9)
- ONE独特の生活臭を無理やり消してしまったような感じでした。SSの方向性がはっきりしているためぼくが読みたいのはこれではないと判断。なんだかビデオクリップのようでもあります。ここまで割り切ると、なかなか突き抜けていきません。文章では『日没のとき、西の空が夕焼け色に染まる』に勝っていると思いますが、貫禄がない。まったく正反対の作風です。もしかすると一位かもしれないとも思うが、これは性格的に条件を満たさない。高く評価できますが、ある人が、総理大臣に就任したばかりの小泉純一郎氏を見て、なんか貫禄がないねぇといった。それ。
- 011 日没のとき、西の空が夕焼け色に染まる (採点:10)
- 他のSSがこのレベルまで達していなかったことが残念でした。奇を衒いすぎるのか、コースを外れるSSが多々あったなかで最後まで前を見据えていたように思います。これと『"けものたちのうた"』のどちらを推してみようか悩むことなくこちらに決定。衝撃度ではこちらが弱いのですが、言葉のフェンスを越えてキャラクタの内面へ直接リンクするため、これは読まなければいけません。
- 018 I LOVE LOVE (採点:8)
- We hate love...
We love hate...
と会場のファンを煽ったロックスターがいることを思い浮かぶ、それに比べたらまあなんと趣に欠けたタイトルかと思う。なんだかよくわからないタイトルに、なんだかよくわからない文頭。期待はしていなかったが、読むと、あらら面白い。そのギャップ。鏡の前に立って写真のように絵を描くように求めたのか、ただもっとマシに描いてくれと求めたのか、それを考えるだけでもなんだか不思議だ。二人は子どもらしい子どもであるように思えた。
- 019 凄惨! 浩平VS長森 (採点:9)
- 笑った。
文体が町田康崩れなのは好感あるが、けしからない……わけでもない。
タイトルはもう少し考えて欲しくも思いましたが、わざと手を抜いたのであれば、それにもあははと脱力。全体に漂う不真面目さ、そして浩平のみっともなさがいい。
- 022 幸せの確信 (採点:8)
- みさきの世界に対するイメージが書かれている。ただ、書かれているだけのものではない。よくありがちな、視覚障害者の世界はこうだといわんばかりに過剰に正確に書こうとしてことごとく失敗しているていのものではないと思った。目が見えないのだからどうとかいうものではない。女の子だからこうだということを書いているだけだと感じた。雰囲気を楽しめるSS。
- 027 紅い朧月、偽りの夜、茜色の洛陽 (採点:8)
- 盲人の的確な説明。みさきがどうなのかは本編でも明らかではないが、二次創作らしい態度であると思う。暗闇ばかりがあるのではない。光がまったくないわけではないその世界でみさきの気持ちが十分に語られていると思う。後一歩踏み込んでくれたならとも思ったが、これがギリギリのラインなのかもしれない。
- 038 永久にあなたと雨の中 (採点:8)
- 夢落ちかもしれないと思わせるが、過程がよかった。あともう少し心情を明かして欲しくもあった。これがギリギリのラインというわけでもないと自分勝手にも思っています。自分の過去は変わらないけれども、過去に対する態度を変えることはできる。それは今この瞬間からやり始めることができる。
- 040 孤独の中の神の祝福 (採点:7)
- 茜の思考に無理があるように思えたが、これはこれでいいのかもしれないと思わせる何かが多分あるのだと思う。永遠はいらないのに浩平は欲しいという部分。あれだけの長い台詞をいわせておきながらもらしさが薄れることはなかったように思います。突き抜けた部分でした。タイトルに神なんていう言葉を使うのはよしたほうがいいと思いました。例え演奏していても、これじゃあビデオクリップのそれです。多弁な文に泥を塗ってしまう。こんぺだからかもしれませんが、普通にこういうタイトルを使っていると感覚が麻痺してしまいやしないだろうかと勝手な意見。
○Ryo-T さん
- 008 日照雨 (採点:9)
- ……上手い
- 011 日没のとき、西の空が夕焼け色に染まる (採点:8)
- テンポもよく上手い文章でした。
初めのインパクトを利用した構成も上手いなぁと。
て、技術ばかり誉めてますけど内容としても面白かったです。
- 016 彼女は笑ってこう言った (採点:5)
- 文章作法云々から言えば、かなり色々あります。しかも、呼称が違いすぎるのがまたまた問題です。
しかし、読み物としては普通に読んでて面白かったです。
ただ、多少読みにくい点はやはりあったので、次回は読みやすく且つ面白い作品を書いてくれる事を期待します。
- 019 凄惨! 浩平VS長森 (採点:7)
- いや、面白い。最高です。ギャグが少なくて非常に悲しんでいる中でこの作品はオアシスのように感じました。
- 021 雨ふりと灰色ひつじ (採点:7)
- 途中で詩子の感じが少しおかしかった気がしないでもないですが、
それでも普通に面白かったです。
文章力も整っているし、実に読みやすいです。
- 026 キミノクチビル (採点:5)
- 内容的には結構楽しめるお話だったんですが、途中で訳のわからんところで改行してあったのが気になりました。
気にしなきゃいいんでしょうけど、気になってしまったので……。
- 030 魔法 (採点:3)
- いい感じに無邪気さが出てますね。浩平と瑞佳のベタベタさに思わず痒くなりましたが(笑
- 032 乙女の聖域 (採点:5)
- すみません。僕程度ではセンスがいい作品なのか電波なのか判別できませんでした。
よって、真ん中をとって5点です。願わくばこの作者様がセンスのよい方である事を……。
- 034 あなたのいるBIRTHDAY (採点:2)
- いや、悪くはないんですけど、結局この登場人物が誰なのかわからず、面白さが半減してしまいました。
内容的にはほのぼのしてていいなって思ったんですけど。
- 042 あの飲み会の話 (採点:2)
- コレ、いいのか激しく悩んでしまいました。ネタがどうも……良いのか悪いのか……。
とにかく点数のつけづらい作品でした(汗
○S‐スケルトン さん
- 002 ある一組の男女の割と特殊な出会い (採点:8)
- 良いお話です。満点以上の点数は無いってのがいいですね。
会話のテンポが良くて楽しかったです。
- 007 新たな一歩 (採点:8)
- 詩子がむっちゃ可愛いなぁ・・・こういうほのぼのとしたお話は好きです。
おかしいのは詩子のほうだって、分析してるのが凄くよかったです。
- 011 日没のとき、西の空が夕焼け色に染まる (採点:10)
- いいお話です・・・みさき先輩と付き合うと言う事は、
生半可な覚悟では出来ないのだと言うことを思い知らされる感じです。
- 023 今この時が一番 (採点:9)
- 住井がいい味出してますw不憫すぎてw
笑わせてもらいましたよ。しかも氷上にまもまも呼ばわれされるとは・・・
- 024 やっぱり彼女は意地っ張り (採点:9)
- ああ・・・もう!七瀬可愛すぎw
パパとママですか、浩平が吹き出すのも無理も無いかもなぁ。
- 028 暖かい春の日差しの中で…… (採点:8)
- なんかいいなぁ・・・こういうの。ほのぼのとしていて平和で・・・いいなぁ・・・。
- 031 ゴール、そしてスタート (採点:8)
- 最後の永遠はここにあったってのは凄くいいですね。罰ゲームとはいえクラスの代表者って2人でも良かったのかw
- 033 それぞれの歩み (採点:8)
- じっくり読める、いい話です。面白かったです。
- 037 君を待つ時間 (採点:8)
- そっか・・・みさき先輩だから音がメインだったのか。ラストまで読んでやっとわかった。
してやられたって感じかな。
- 038 永久にあなたと雨の中 (採点:10)
- 過去を変えなかったみさき先輩は、今をきちんと見つめてるんですね。非常に良いお話でした。
面白かったです。
○V さん
- 010 "けものたちのうた" (採点:8)
- とてもきれいな話だと思いました。描写も、内容も、すごくいい雰囲気が出ていたと思います。
ただ、あかねの口調が統一されていないように思えて、読んでいてとても違和感を感じました。
丁寧な口調と、くだけた口調が不自然にまざりあっていたように思えます。それであかねの混乱している様子を暗に示していた、ということでしたらごめんなさい。そのようには思えませんでした。
いいお話だったと思います。ありがとうございました。
- 012 たく、ない……から (採点:9)
- もしかしたらありえたかもしれないONEのかなしいサイドストーリー。
設定自体はかなり暗いものですが、文体と描写のうまさでスッと読めました。
秀逸だと思います。
- 015 証 (採点:9)
- すごくいい雰囲気にあふれていた作品だと思います。
あかねの心情の描写がとてもきれいに書かれている作品だと思いました。
ありがとうございました。
- 017 名枯れぼし (採点:9)
- 前向きな南を書いた作品ってはじめて読んだかもしれない…。意外です、こんなに魅力があるとは(笑)
文章もしっかりしていて、描写や話自体もきれいで、とてもいい作品だと思います。
ありがとうございました。
- 019 凄惨! 浩平VS長森 (採点:7)
- 長森が…。こういう話って、笑ってしまった時点でこっちの負けだって実感してしまいました。
おもしろかったです。
- 022 幸せの確信 (採点:8)
- 文章も話自体も、とてもきれいなSSだと思いました。うまいなー、と素直に思えます。
ただ、どちらかというと後半の部分にくらべて、前半部分は文が詰まってて妙に読みづらい印象を受けました。改行の度合いのせいでしょうか。それがちょっとだけ気になりました。
ありがとうございました。
- 032 乙女の聖域 (採点:8)
- 文自体がとてもうまいなあと思いました。書きなれている方なんだろうなあと思います。
ひとつひとつはおもしろいかったです。でも全体通してだとあまりよくわかりませんでした…。
どうやって評価すればいいのかな、と思いましたが、気に入ったことに変わりはないのでこの点数になりました。
ありがとうございました。
- 035 晴れた終わり (採点:10)
- すごく、いいお話です。茜と詩子の二人の雰囲気が、とてもうまく描かれているなあ、と思います。
一番からだいたい順番に読んでいますけど、この番号まできて、初めて10点です(笑)
なんというか、とても理想的な茜シナリオの後日談、といった感じです。
ありがとうございました。
- 038 永久にあなたと雨の中 (採点:5)
- 文体はとてもうまいですし、話としてもうまくまとまっています。別の内容でしたら、多分かなりの得点をつけたのではないかと思います。
…でも、この話については、なかなか納得がいきません。
初めにも書きましたが、話としてはとてもうまくまとまっていると思います。あの過去の場面で、過去を変えてしまう、という選択をしてしまったら、ここまでうまくまとまりはしないでしょう。
でも、本当にそこで過去を変えない、ということを選択できるでしょうか?
話中初めの問いに「あるよ」と答えることができる人が、目が見える未来があるかもしれない、ということに背を向けられるでしょうか?
私にはどうしてもそのように思えませんでした。その結果の点数です。申し訳ありません。
○Xardion さん
- 002 ある一組の男女の割と特殊な出会い (採点:3)
- ちと説明口調が多すぎるかな、と思います。あと、ラストのオチは不要かと。最後の台詞の威力を減じているだけかと思いますし。
- 005 待ち人達の愛の形 (採点:3)
- ヒロイン全員分というのは面白いのですが、それゆえに一人一人が短くなり、表層をなでるだけとなってしまっていると思います。
- 006 8匹のネコ (採点:3)
- 『。』がないのは多分ポリシーなのでしょう、きっと。
ちょっと短くて寂しすぎるような。ちび長森の心理をもうちょっと掘り下げて欲しかったかな、と思います。
- 007 新たな一歩 (採点:4)
- 柚木に振り回される浩平、柚木の行動は共に微笑ましいと思いました。
しかし、浩平が恋心に気が付くのが早すぎると思ってしまうのは、短編では酷なのでしょうか。
原作ではそれこそ消える直前まで、限界ぎりぎりまで(長森シナリオでは限界超えてまで)自分の恋心に気が付かなかった浩平ですから。
浩平であるがゆえに、一波瀾欲しいかな、と思ってしまいました。
- 008 日照雨 (採点:8)
- 茜が一連の経験を、総代として皆に語り掛けるという場面、面白かったです。浩平なら素でやりそうだと思ってしまいますな。
- 009 ONE〜Unlimited〜 (採点:4)
- マブラヴネタ…現代の世界情勢がわりかし洒落になってない気もしますね。
オルタナティブ編を楽しみに待たせていただくことにしましょう。
- 012 たく、ない……から (採点:9)
- いや、好きです、これ。全体に漂う重めの雰囲気と、南の独白が心に残りました。ぬいぐるみの部分も良かったと思います。特に最後の『囚われない心で彼女を思い出せるようになったら、あのぬいぐるみを買おう』という部分が好きですね。
- 013 without end (採点:3)
- 確かにこれもひとつのエンドでしょうね。いや、終わらないのでしょうけど。茜の幼馴染と同じ道をたどったということですか。
浩平がしがらみを断ち切ってえいえんを受け入れる描写が不足していると思いました。葛藤その他を描写して欲しかったなと思います。
- 016 彼女は笑ってこう言った (採点:2)
- 内容の前にまず気になることが。この人物設定はどこから来たものなのでしょうか。
雪見ちゃん、折原君、と呼ぶみさき(原作では、雪ちゃん、浩平君)。そして、未来が残っているらしい氷上(原作では病気で死ぬ寸前のはず)。えいえんに行く前なら浩平は未来を語れるはずもなく(未来を向いているならえいえんには飛ばなかったはず)、帰還後ならみさきと雪見はとうに卒業してますし…(原作では浩平帰還は1年後)。
OVA版は1巻しか知らないのでそちらをメインにしているのかもと思ったのですが、OVA版を見た友人に聞くとそちら準拠でもなさそうですし。
作中の雪見の選択ですが、どちらが間違っているというわけではないと思います。その時の意志の強さその他によると思います。雪見の台詞のとおりでしょうね。
内容というより、あまりにキャラの違和感が酷すぎるゆえに上記の点数とさせていただきます。ギャグやコメディであったならまた違ったのですが。
- 017 名枯れぼし (採点:10)
- 脱帽です。
序盤の沢口連呼がちょっとうるさいかな、と思いましたが、それ以外は文句のつけようもありません。
南の心情描写はすばらしく、心引かれる動機も不自然ではないと感じました。
そして、流れ星のくだり。流れ星=名枯れぼし=茜にとっての浩平、というのは恐ろしく綺麗で説得力も充分と思います。
最後の展開もONEのSSとしてふさわしいものであったと思います。
不謹慎にも、このまま浩平未帰還での南×茜に展開させて欲しいと感じてしまったのは内緒です。
- 027 紅い朧月、偽りの夜、茜色の洛陽 (採点:8)
- 何故か雰囲気が非常に気に入りました。みさきの目についてはそうであるのか私には分かりませんが、そうであったならばそう思うのかもしれない、と思いました。
- 032 乙女の聖域 (採点:2)
- あー、茜は浩平が消えた理由をさくっと看破してしまいそうです。原作ならば。
しかし、これは…読んでいて頭が痛くなってくるというか、なんというか。混沌というものを見たような気がします。
点数ですが、私には理解できない世界と言うことで、上記にさせていただきます。もっとも、私には書けと言われても書けないものではありますが。
- 038 永久にあなたと雨の中 (採点:9)
- みさきの目に関しては、私は何か言えるものではありません。が、過去のくだりについて、また最後のみさきの心情について、深く心に残りました。
○Yaun さん
- 002 ある一組の男女の割と特殊な出会い (採点:4)
- 。」とか誤字とかいろいろ突っ込みたいところはありますけどそれ抜きでは結構楽しめました。
- 019 凄惨! 浩平VS長森 (採点:9)
- ……何故だか知らないけど感動しました。
- 020 再誕詩 [Hi Ka Ri A Re] (採点:1)
- なんでつかこれは!? 噴き出してしまったじゃないですか!
- 041 掴みきれない幸せを (採点:8)
- 席替えですか……。
自分の高校時代は強制的に席を割り振られていたのでちょっと実感がないですが。
雰囲気はとても気に入りましたよw
いい作品です。
○ZAZA さん
- 001 アナタの中のキミ (採点:4)
- 話しが分かりにくかった・・・・
途中で瑞佳視点から浩平視点に移ったりしている事や、文体は良かったのですが・・・
- 006 8匹のネコ (採点:7)
- セリフが多かったですけど、まとまっててストーリー的にもすっきりしてます。
良い作品でした。
- 012 たく、ない……から (採点:8)
- 不思議な感じがするSSでした。沢口・・・もとい南の心理の描き方がすごく好きです。
- 016 彼女は笑ってこう言った (採点:4)
- これがオリジナルだったらかなり良い作品だった、がONEの2次創作として評価すると呼び方などの微妙な違い、シュンに至ってはキャラが違う気がして(ヤラレキャラになってる)受けつけなかった。
呼び方の違いを直して、シュンの役を住井にしてみたら良いと思う。
- 017 名枯れぼし (採点:8)
- タイトルにセンスを感じた。さらに内容的にも高校生の恋する男子の心情を理解できてます。素晴らしい作品でした。
- 026 キミノクチビル (採点:6)
- 詩子の喋りが楽しい作品でした。こういうテンポの良い作品好きです。
- 030 魔法 (採点:7)
- ほのぼのですね。幸せそうな3人が描かれてて和みます
- 031 ゴール、そしてスタート (採点:1)
- 読みにくい・・・・何故に浩平のセリフをちゃんと書かないのかが疑問。
- 036 譲葉のカケラ (採点:10)
- 感無量です。設定、ストーリー構成から描写まで言う事なかったです。
素晴らしい作品でした。
- 037 君を待つ時間 (採点:5)
- 短かったけどほのぼのしてて良かったです。
もう少し長ければもっと良かったのですが・・・・・・
- 040 孤独の中の神の祝福 (採点:1)
- 待つ以外にどうしようもないような気がするのですが。
後、スパイラルを意識しているのだと思いますがそのせいかシュンがカノンと被る・・・・・・
- 042 あの飲み会の話 (採点:2)
- テンポの良いノリで悪くは無かったが演出が個人的に嫌いだったため点数低め。
最後も中途半端な感じだった。
○delta-pj さん
- 001 アナタの中のキミ (採点:3)
- ちょっと、内容が不明。(書きたかった事は理解出来るけど、この内容は解りにくい)
- 002 ある一組の男女の割と特殊な出会い (採点:7)
- 最後の「ギャフン。」が悔やまれる。これが無ければ本当に「いい感じ」だったのに・・・。
- 004 月はいつでも (採点:10)
- いいですね、「月」をうまく取り入れています。読んでいる時、その光景が自然と浮かんで来ます。
- 008 日照雨 (採点:10)
- 感動作です。本当にその一言に附きます。
- 009 ONE〜Unlimited〜 (採点:1)
- 話の構成も、文章力もかなりの物です。ただ、何故このSSこんぺにこの様な内容の話を出すのか?
私には理解不能です。
- 010 "けものたちのうた" (採点:3)
- 恐らくこの作品は、賛否両論になるだろうと思いますが、私としては「読み難い」作品です。
正直に言って話の内容を理解するのに、3回程読み直ししました。もうちょっと「柔らかい」
文章にして欲しかったです。
- 042 あの飲み会の話 (採点:10)
- はっきり言って面白かったです。各キャラクター達も違和感無いし、話のテンポもノリも良いです。
○e-type さん
- 038 永久にあなたと雨の中 (採点:9)
- 素晴らしいです。
ですが、幸せの内容がもっと具体的に書かれていれば、更に説得力が増したと思います。
○michirai さん
- 001 アナタの中のキミ (採点:1)
- 深すぎて理解し難い。
読む側に賄わせている節が多かったです。
- 002 ある一組の男女の割と特殊な出会い (採点:2)
- 折原(七瀬)留美の言葉使いが彼女っぽくない、読んでて浩平なのか留美なのか判別し難かった。
セリフの中に割ってはいる表現、アイデアはいいけど読みやすい工夫が欲しいです。
あとえいえんの世界を話に出す事は無いと思うんですけど…浩平は。
- 003 アゲイン (採点:2)
- どうして大学に行くのか、瑞佳と別れるのか、浩平が戻って来ていきなり別れる理由がよくわかりません。
1週間前の部分、瑞佳の心情とナレーション?を分けた方が良いです。
- 005 待ち人達の愛の形 (採点:4)
- 浩平以外、他キャラの名前も出さない方が良かったかと。
- 007 新たな一歩 (採点:3)
- えいえんの世界に行ってない話…?
でも最後にはみさおとみずか(?)が一緒になってたり、訳がわかりません。
点数はデートの部分だけで。
- 008 日照雨 (採点:7)
- 答辞で別れと決意を言い表し、雨が変わった部分がなんとも清々しかった。
良い答辞でした。
- 009 ONE〜Unlimited〜 (採点:4)
- 双方強く望んだからこそ戻って来れたんだと思いますが、瑞佳は浩平に逢っても絶望っぽいです。
浩平が別の世界に行くのはいいですが、瑞佳ともう一つ会話が欲しかった。
- 010 "けものたちのうた" (採点:10)
- 最後までしっかりフォローが入っていて完璧です。
- 011 日没のとき、西の空が夕焼け色に染まる (採点:6)
- 絆で繋がっていても実際に言葉にしないと伝わらない事もあるんですね。
転落シーンはちょっと大げさだったけど、緊張感がありました。
「主」健在っと(笑)。
- 012 たく、ない……から (採点:5)
- 素材はよかったけど、キャラが割って入らないだけに…ちょっと長く感じます。
「主」を買うのかどうか、気になりながら読んでました(笑)。
- 013 without end (採点:3)
- 永遠の世界で終わってしまうんですか。
絆を残して来たのか、残さずに来たのか…どっちなんでしょう。
- 014 New (採点:6)
- 実はどのキャラでもみずかの展開はできるんですね〜でも先輩とがしっくり来るかな?
みずかの邂逅のとき、「可決」が使われましたが、誰が下したんだろうと考えてしまいます(汗)。
あとみずかが永遠の世界を飛び出したときの描写、現実の世界を目の当たりにした戸惑いの様子が欲しいですね。
浩平が泣きそうだったのは、嬉しいのと先輩が良く食べてくれる事との両方でしょうか(笑)?
- 015 証 (採点:5)
- 終盤吹っ切れて妙に元気な茜が気になりましたが、「嫌です」が面白かったです(笑)
スペース空けるところが効果的なところと、しつこいところがあったかな?
- 016 彼女は笑ってこう言った (採点:5)
- 浩平とシュンのセリフが区別付き難かったのが残念。
セリフの直前に状況がわかる説明がちょっとあれば判り易かったかも。
シュンの扱いは極めて新鮮でした(笑)。
ラジオドラマでアンソロジーシナリオがあったら、
こんなエピソードもあったんだろうなぁ。
- 017 名枯れぼし (採点:6)
- やー状況説明とかわかりやすかったです、雰囲気が自然に掴めました。
誰彼で茜の表情がよく見えないって部分もなかなか。
- 019 凄惨! 浩平VS長森 (採点:6)
- 瑞佳だけではなく、里村似がまじっていたのがナイスです。
えいえんの隅ってどこやねーん!とかツッコミ入りますが、面白かったので良しとします(笑)。
- 021 雨ふりと灰色ひつじ (採点:6)
- 澪は へ (´_ゝ`) へ
するよりも書く方に忙しい気がしますが、良かったです。
- 022 幸せの確信 (採点:6)
- みさきに十分伝えられるようにセリフを良く考えて入れたんですね〜
その分読むほうも判り易かったです。
- 023 今この時が一番 (採点:2)
- 面白い部分も多かったが、何故繭は学校に来たんでしょうか…?
- 025 フラリ (採点:3)
- 想いが浮いていて忘れてしまうわけですね。
「寝酒」はちょっとおじさんくさいので、違う言い方にすると自然だと想います。
- 027 紅い朧月、偽りの夜、茜色の洛陽 (採点:6)
- 盲目の人はこう考えるんでしょうかね、
雪見の実況が面白かったです。浩平かと思った(笑)。
- 028 暖かい春の日差しの中で…… (採点:6)
- 時期が時期なので、ホンワカと楽しませていただきました。
いいですねーこういうのも。
- 029 赤と青の境界線 (採点:6)
- 文面だけですが澪も入ってて、それが雪見の励みになってたり、
色々感心させられました。
- 030 魔法 (採点:5)
- オリキャラがきちんと立っててなかなか。
遺産はどうかとおもうけど、お幸せだからOKでしょうか。
- 033 それぞれの歩み (採点:7)
- 七瀬と茜の意外な点と会話、間もなかなか良かったです。
- 036 譲葉のカケラ (採点:5)
- シュンのような境遇の主人公だったんでしょうか?
読みやすく、なかなか面白かったのですが、後半の展開が先に読めてしまって
ちょっと残念でした。
- 037 君を待つ時間 (採点:5)
- …なるほど(笑)。
- 042 あの飲み会の話 (採点:5)
- 澪にとって携帯はこれといって無い便利なツールだと思いますが、
携帯打ちで「もうだめぽ」はさすがにネタですね(笑)。
○naka さん
- 001 アナタの中のキミ (採点:1)
- 流れが分かりにくい上、みずかと瑞佳の関わりについて何も書かれていないのがちょっと。
- 002 ある一組の男女の割と特殊な出会い (採点:1)
- 「」内では読点はいらないと思います。
!の後もスペースを入れたほうが。
あと「」内に割り込みの会話を入れているのは個人的にはちょっと見辛かったです。
「熊殺しの七瀬」みたいなところは『』を使った方が良いのではないでしょうか。
あと、七瀬の喋り方が合わないし、オチが弱いと感じました。
さらに、浩平がえいえんの世界について触れたのがよく分かりませんね。
- 003 アゲイン (採点:2)
- 「」内に読点は要らないかと。
1年ぶりに戻ってきて、また1年で去っていくっていうのがちょっと。
大学に行かなければ人生止まるわけでもないですし…。
その辺、もうちょっと書き込みが欲しかったですね。
- 005 待ち人達の愛の形 (採点:5)
- 並列された世界ですか。
アイデアが面白かったです。
- 006 8匹のネコ (採点:2)
- 読点は使って欲しいです。
- 007 新たな一歩 (採点:1)
- 誰のエンディングでもないはずだから、えいえんの世界には行っていないはず。
最後にみさおと向こうの世界のみずか(瑞佳?)の声が聞こえたことに納得が行きません。
- 009 ONE〜Unlimited〜 (採点:2)
- 展開が無理やりなのはしょうがないとして。
ここでまたえいえんの世界に戻ってるのが…。
一年間に及んだはずの浩平のみずかへの説得は、この程度のものだったんでしょうか?
(あれは、マブラヴから取ったのかな?w)
- 010 "けものたちのうた" (採点:10)
- 良いお話でした。全作品の中でも圧倒的に光っていた気がします。
一つ気になったのは、浩平はえいえんの世界で待っていたのですか?
出来れば、現実の世界で茜を待っている浩平を望みたかったです。
- 011 日没のとき、西の空が夕焼け色に染まる (採点:4)
- 真っ赤な世界って描写にドッキリ感がありましたね。
- 012 たく、ない……から (採点:5)
- 物語はいいですけれど、もうちょっと削れた気がします。
- 013 without end (採点:1)
- 本編とは別と考えても、これではあんまりかと。
えいえんに残るなら残るで、もうちょっと説明が欲しかったです。
- 020 再誕詩 [Hi Ka Ri A Re] (採点:5)
- アイデアが面白かったです。ただ、これならみさき先輩以外は本編登場人物以外にした方が良かったように思います。
どうも、「美男子」と「みゃお」が浩平と澪に見えてしまうのですが。
もっと過去の話ならそれでも良いかもしれませんが、2003年の話のようですし。
- 022 幸せの確信 (採点:6)
- 綺麗な物語でした。
- 028 暖かい春の日差しの中で…… (採点:1)
- 出来れば、浩平には自分を卑下して欲しくなかったです。
えいえんの世界での日々には、浩平を強くする意味もあったと思うので。
- 029 赤と青の境界線 (採点:3)
- レイアウトが見辛かったですね。
- 031 ゴール、そしてスタート (採点:1)
- オチが個人的にいただけなかった。
あと、浩平の会話を「」無しで表してますが、それが見づらかったです。
- 038 永久にあなたと雨の中 (採点:7)
- ありそうで見たことがないネタのSSでした。
ネタもさることながら、表現がとてもよかったと思います。
○naoki さん
- 001 アナタの中のキミ (採点:6)
- >気取られた瑞佳
意味が通らない……「気を取られた瑞佳」でしょうか。
文章それ自体は読みやすくて良いのですが、構成が少々不味い。
発想に気を取られすぎて、構成の吟味にまで手がとどなかった、という印象を受けます。
書き出しから、きちんとそれが「夢」であるような伏線・仕掛けを作りましょう。
このSSは書き出しと結末が噛みあわずにどこかちぐはぐした感じがいたします。
瑞佳と少女が出会う場面。ここが大変つまらなかった。
構成の不味さともあいまって、作品のなかでこの場面が浮いています。
構成にもっと目を配っていればどうにでもなった部分ですので、もう一度、構成を見つめなおしてはいかがでしょうか。
余程の理由がない限り、「……」は二マスが基本です。「――」も同様。
これは原稿用紙に書く際の注意事項ですが、守っていたほうが良いでしょう。
(もっともこれは厳密に守るべきものではありません、適宜変えるものです)
個人的には、>きらん☆と >ジリン…ジリジリジリン……――カチッ
などの表現は嫌いです。
視覚に訴える前に、言葉で通じさせることを考えるべきでしょう。
全体的には、まあまあ、面白かったです。
文章:2
人物:1
会話:1
構成:1
- 002 ある一組の男女の割と特殊な出会い (採点:1)
- ONE本編のあらすじを読んで楽しいと思う人はいません。問題外。
- 003 アゲイン (採点:3)
- ドラマの作り方が下手ですね。
ストーリー自体は基本がよく捉えられてはいると思います。
人物に感情移入できないから面白くないのです。では、なぜできないか?
それは描写が具体的でないからです。たとえばこの一文。
>彼らの姿からは期待と、不安と、そして一抹の寂しさが伝わってくるようだった。
一応、読者には伝わります。が、実感が湧きません。実感が湧くように書いてください。
また、
>その言葉と、七瀬自身の心がまったく裏表にあるのは誰の目にも明らかだった。
こういう一文は読者を冷めさせます。説明するのではなく、感じさせてください。
余程の理由がない限り、「……」は二マスが基本です。「――」も同様。
これは原稿用紙に書く際の注意事項ですが、守っていたほうが良いでしょう。
(もっともこれは厳密に守るべきものではありません、適宜変えるものです)
「?」「!」のあとは一字空けます。
原稿用紙に書く際の注意事項ですが、絶対守ってください。
(空けたほうが読みやすいのです)
文章:0
人物:1
会話:1
構成:0
- 004 月はいつでも (採点:5)
- 星・月について、もっと詳細に書きましょう。
一番重要なものが、一番不足しています。
狙いは面白いですし、わかりやすい、成功しているといっても良いでしょう。
余程の理由がない限り、「……」は二マスが基本です。「――」も同様。
これは原稿用紙に書く際の注意事項ですが、守っていたほうが良いでしょう。
(もっともこれは厳密に守るべきものではありません、適宜変えるものです)
「?」「!」のあとは一字空けます。
原稿用紙に書く際の注意事項ですが、絶対守ってください。
(空けたほうが読みやすいのです)
文章:1
会話:1
人物:1
構成:1
- 005 待ち人達の愛の形 (採点:2)
- つまらない。
同じことを同じ形で何度もくり返しているだけ。
人は変わっていますが、その個性も描ききれていない。
……逆に言えば、常に新しい発見を読者に提供しきれた場合には、文句なく満点だったわけです。
ですから、もっと推敲を重ねていればあるいは、非常に良いできになった可能性はあります。
余程の理由がない限り、「……」は二マスが基本です。「――」も同様。
これは原稿用紙に書く際の注意事項ですが、守っていたほうが良いでしょう。
(もっともこれは厳密に守るべきものではありません、適宜変えるものです)
「?」「!」のあとは一字空けます。
原稿用紙に書く際の注意事項ですが、絶対守ってください。
(空けたほうが読みやすいのです)
文章:0
会話:0
人物:0
構成:1
- 006 8匹のネコ (採点:1)
- 句点をつけなさい。小学校で習いませんでしたか? 問題外。
エピソード自体は、微笑ましくて良いのですが、基本事項は守りなさい。
- 007 新たな一歩 (採点:5)
- 詩子は好きなので、えこひいきします。
言葉のリズムが良かった。
ストーリーはありがちですが、だからこその良さというのは出せているかと思います。
それなのに最後にいらないものがついている。
>その風と一緒に、みさおと向こうの世界の瑞佳の声が聞こえた気がした。
聞こえなくて良いです、なんか、邪魔です。
余程の理由がない限り、「……」は二マスが基本です。「――」も同様。
これは原稿用紙に書く際の注意事項ですが、守っていたほうが良いでしょう。
(もっともこれは厳密に守るべきものではありません、適宜変えるものです)
文章:1
会話:1
人物:2
構成:0
- 008 日照雨 (採点:4)
- >といっても、はたから見たらいつもとそんなに変化はないだろうけど
わかりきっていることをいちいち言わなくても良いです。
記号を使いすぎです。もっと自分の言葉で喋ってください。
とはいえ、卒業生の答辞にそれほど感銘も受けませんでした。
文章:0
人物:1
会話:1
構成:1
- 009 ONE〜Unlimited〜 (採点:1)
- ギャグですか? 思い切り笑わせていただきました。問題外。
ダーク、なにを持ってそういうかはひとそれぞれでしょうが、ひとつ申し上げます。
人間の堕落を描くのが、いわゆるダークというものです。
多くは、暴力と性が中心になります。狂気の果ては大抵がこれです。
その堕落を正面から描いてこそ、作品として生きてくるのであり、逃げ出してはお話になりません。
- 010 "けものたちのうた" (採点:10)
- おおー、すごい。面白い。満点あげちゃう。
よくぞ短編にまとめました。
文章:2
人物:2
会話:2
構成:2+α
- 011 日没のとき、西の空が夕焼け色に染まる (採点:2)
- もっと客観的に自分の言葉を見つめられるようにしましょう。
独白形式は、作者の独りよがりになりがちです。
文章:0
会話:0
人物:1
構成:0
- 012 たく、ない……から (採点:3)
- >違和感を感じた。
この言葉に違和感を受けます。
この手の独白は、ともすると言葉に酔っているだけで終わりやすいのですが、その好例かと。
やはり客観視ということが重要です。
文章:0
人物:1
会話:―
構成:1
- 013 without end (採点:2)
- コメントしづらいなぁ、これ。
説得力に欠けます。もっと掘り下げないと駄目でしょう。
文章:0
人物:0
会話:1
構成:0
- 014 New (採点:3)
- >えーん、えーん、えーん。
どうにかしてください、これ。他の擬音も同様です。
展開が、安易な気もする。救いのあるのは良いんですが、その展開が不味い。
余程の理由がない限り、「……」は二マスが基本です。「――」も同様。
これは原稿用紙に書く際の注意事項ですが、守っていたほうが良いでしょう。
(もっともこれは厳密に守るべきものではありません、適宜変えるものです)
文章:0
人物:1
会話:1
構成:0
- 015 証 (採点:3)
- 空白がうざい。
普段は読まないんですがね、この手のものは。
余程の理由がない限り、「……」は二マスが基本です。「――」も同様。
これは原稿用紙に書く際の注意事項ですが、守っていたほうが良いでしょう。
(もっともこれは厳密に守るべきものではありません、適宜変えるものです)
「?」「!」のあとは一字空けます。
原稿用紙に書く際の注意事項ですが、絶対守ってください。
(空けたほうが読みやすいのです)
文章:0
人物:1
会話:1
構成:0
- 016 彼女は笑ってこう言った (採点:3)
- いい加減な人選、いい加減な話の流れ。
もっと細部を煮詰めないと駄目です。
あと、演劇いこうと思う人なら、普通文学部に行きます。
(文化を専門的に学ぶのは文学部です、経済学部ではありません)
余程の理由がない限り、「……」は二マスが基本です。「――」も同様。
これは原稿用紙に書く際の注意事項ですが、守っていたほうが良いでしょう。
(もっともこれは厳密に守るべきものではありません、適宜変えるものです)
「?」「!」のあとは一字空けます。
原稿用紙に書く際の注意事項ですが、絶対守ってください。
(空けたほうが読みやすいのです)
文章:1
人物:0
会話:1
構成:0
- 017 名枯れぼし (採点:7)
- 総括型、というのは難しいです。
というのも、同じ事を描きながら、読者に新たな視点を持ち出さなくてはならないから。
そういった意味では、構成が練り不足、でしょうか。
南君の心の動きはよく書けていると思います。
もっと情景描写が欲しいなぁ、とも思います。
余程の理由がない限り、「……」は二マスが基本です。「――」も同様。
これは原稿用紙に書く際の注意事項ですが、守っていたほうが良いでしょう。
(もっともこれは厳密に守るべきものではありません、適宜変えるものです)
文章:2
人物:2
会話:1
構成:1
- 018 I LOVE LOVE (採点:8)
- あれほど強く否定した割には、みずかがあっさりしすぎていないか、と思います。
みずかの持つ葛藤というのは相当強いはずですから、もっとねちっこく描いてもいい気もします。
どっちが良いかはわかりません。
なかなか楽しませていただきました。
文章:2
人物:2
会話:1
構成:1
- 019 凄惨! 浩平VS長森 (採点:9)
- >エロ本。
>その四文字が奏でる韻律は優美かつ淫靡。
三文字だと思う。
>彼氏彼女やるっていう決意ってうけとってもいいんだよね…
彼氏彼女「と」やる の間違いですね。
徹底した下ネタ。笑いました、笑いましたよぉ。
文章のリズムが良いです。でも、ちょっとミスが多すぎ。
余程の理由がない限り、「……」は二マスが基本です。「――」も同様。
これは原稿用紙に書く際の注意事項ですが、守っていたほうが良いでしょう。
(もっともこれは厳密に守るべきものではありません、適宜変えるものです)
文章:1
会話:2
人物:2
構成:2
- 020 再誕詩 [Hi Ka Ri A Re] (採点:2)
- たくじって誰でしょう?
みゃお=澪 美男子=浩平 夕焼け=みさき はすぐわかりますが。
死に至る病、閉鎖された思考、などの表現方法は安易過ぎです。
読んで意味がわからないものは、話になりません。
意味がわからないことを、意味がわかるように、言葉で書くのです。
文章:0
人物:0
会話:0
構成:1
- 021 雨ふりと灰色ひつじ (採点:8)
- >その行為の意味が理解できずに、私は声を上げた。そして、それが同情だと知る。刹那、押さえきれない激しい嫌悪感が私を貫いた。
これは……ないほうが、印象深いので、ないほうが良いかもしれません。
>包容を解く。
字が違います。
包容:おおらかで、自分と反対意見を持つ人、自分の悪口を言う人などと、承知の上でつきあうこと。
抱擁:だきかかえるようにして愛撫する(親愛の情を表わす)こと。
無難な話、という印象を受けます。悪くはないですが、これといって面白くない。
もっと作者さんの強い想いを出せませんか?
そうすれば、10点満点つけられるようになります。
文章:2
人物:2
会話:1
構成:2
- 022 幸せの確信 (採点:6)
- 結末と書き出しが一致しないので、気持ちが悪い……。
変に「えいえん」のことを意識すると、ろくでもないことになります、その好例。
というか、キャンバスはどこに行ったんでしょう?
とても良い題材なのに、無視されている。もったいない。
結末がないものと考えれば、面白いですね。
文章:2
人物:2
会話:1
構成:0
- 023 今この時が一番 (採点:6)
- 昼休み以下が急激につまらなくなる、蛇足、でしょうね。
ほのぼの、というよりは、ギャグに近い気もします。
面白かったのに、いらないことを書く人って多いですね。
文章の取捨選択を厳しくすること。
文章:2
人物:2
会話:1
構成:0
- 024 やっぱり彼女は意地っ張り (採点:6)
- >「わたしには、その時七瀬さんが一体誰を待っているのか分からなかったけど、浩平が帰って来た日、わたしはすべてを思い出したんだよ。
そして七瀬さんが、浩平を待っていたのだという事、そして一年前に浩平が屋上でわたしに話したお菓子の国のお姫様の話の意味を理解した。
そう浩平は、あの時わたしに助けを求めていた。けれど、わたしは、浩平の事を忘れてしまったんだよ」
>「分かってあげているつもりだった。あたし達付き合うようになって、すぐに折原は、あたしを求めてきた。あたし、ああいうの初めてで
男の人は、みんなそうなのかな、と思ってた。そして折原が、どこかへ行ってしまった時は、ずっと、ただ自分だけが辛いと思っていたの。
でも折原が帰ってきてくれて、あたし色々と折原の事を考えたわ。折原が、あたしを求めたのは、淋しかったんじゃないかって、そして帰って来た今でも
折原は、まだあたしには受け止める事の出来ないほど大きな淋しさを胸に秘めているんだ、って分かったの」
この手の説明的な会話はいりません。冷めるだけです、面白くないです。
こういう人物の感情を読者に感じさせるようにしなくてはなりません。
というより、説明されると納得はできても、実感がわかないのです。
文章:1
人物:2
会話:1
構成:1
- 025 フラリ (採点:4)
- ああ、空白が、うざい!
良い感じで来ていたのに、最後で裏切られた。
朴訥と語られる言葉の重みが心地良いのに、どうしてそれを最後まで続けないのですか?
続けてください。
文章:0
人物:2
会話:−
構成:2
- 026 キミノクチビル (採点:5)
- シリアスというより、ほのぼのかと。ジャンルわけは、まあ良いか。
ところで、文章が時々変なところできれるのは仕様ですか?
いきなり言葉におぼれ始める浩平が、なんだか変です。
その流れが、なんだかうまくない。
ドラマの作り方の問題になるのですけれども、それがうまくない。
詩子にしても、浩平にしても、その心の動きをもっと明確に描きましょう。
文章:1
人物:2
会話:1
構成:0
- 027 紅い朧月、偽りの夜、茜色の洛陽 (採点:6)
- 地の文と、会話のギャップが気持ち悪い。会話はないほうが良いです。
投げやりなみさきが魅力的なので、それ一本で押し通しましょう。
文章:2
人物:2
会話:0
構成:1
- 028 暖かい春の日差しの中で…… (採点:9)
- ほのぼのは雰囲気がすごく重要なんですが、その雰囲気がとても良い。
気持ちが良い。満喫しました。
文章:1
人物:2
会話:2
構成:2
- 029 赤と青の境界線 (採点:8)
- >「あの日から私はここで過ごすために生きてきたんだもん。ここにいられなくなった私は
これから先いったいどうなっちゃうのかな?」
>「そう思うとすごく不安になる、夕焼けはね、そんな私を優しく慰めてくれるんだよ。雪
ちゃんも知っていると思うけど、私って子供のころよくここで遊んでいたよね。校舎を探
検した後、決まって最後に屋上から景色を眺めるのが好きだったんだ。オレンジ色に染ま
る町並みがすごくきれいだったな……だから今でも夕焼けが好き。そして夕焼けを一番近
くに感じられる屋上が好きなんだ」
こんな長い説明は要らない、「屋上が好きなんだ」で充分わかるし、わかるように書かなくてはいけません。
とはいえ、面白かったです。
文章:2
人物:2
会話:1
構成:2
- 030 魔法 (採点:2)
- つまらない。
それも1日をきちんと描くなら別ですが、中途半端なのでますますつまらない。
余程の理由がない限り、「……」は二マスが基本です。「――」も同様。
これは原稿用紙に書く際の注意事項ですが、守っていたほうが良いでしょう。
(もっともこれは厳密に守るべきものではありません、適宜変えるものです)
文章:0
人物:0
会話:1
構成:0
- 031 ゴール、そしてスタート (採点:4)
- >永遠は、ここにあった。
ちょっと、説得力ないです。
なんというか、お約束の展開がずらずらとあって、それだけで終わってる感じがします。
だから物足りないし、にやにやしても、面白いとは思わないです。
文章:1
人物:0
会話:1
構成:1
- 032 乙女の聖域 (採点:6)
- これは……独創的な。
よくわからない、というのが正直なところです。
メルヘン、というには、即物的な気もしますけれど。
文章:1
人物:1
会話:1
構成:2
- 033 それぞれの歩み (採点:5)
- 言葉の選び方で損をしているような気がします。
全体的なストーリーの流れは、良いと思うのですけれども。
文章:0
人物:1
会話:1
構成:2
- 034 あなたのいるBIRTHDAY (採点:5)
- 変に名前を変える必要はないと思います。
でも、これってONESSなのかなぁ?
少なくともこんぺ向きではないと思いますよ。
作品自体は、なかなか良いと思いますし、考えさせられましたね。
文章:1
人物:0
会話:1
構成:2
- 035 晴れた終わり (採点:10)
- なんだ。なんなんだこれは。
――ショートショートの名手現る!
満点あげちゃいます。上手、そして面白い。
文章:2+α
人物:2
会話:2
構成:2
- 036 譲葉のカケラ (採点:7)
- オリジナルキャラクターをいかに溶け込ませられるか、それがこの作品の運命を握ってしまうわけです。
そして残念ながら、それは失敗した、と思います。
ですが、それは紙一重の失敗で、なんか、やたらめたら惜しい。
「僕」の作品内でのあり方がちょっと不安定なんです。
それは設定の無理から来ているものでしょう。
特異能力(夢の預言ですね)の設定が無理だとは思いません。
むしろ、「僕」の登場の仕方が、強引かと。転校って便利ですが、意外と使い勝手が悪いです。
転校生なんて設定ではなく、クラスメートの一人として描いてしまったほうが良かったでしょう。
別に転校生でなくても話自体は成り立ちそうですからね。
余程の理由がない限り、「……」は二マスが基本です。「――」も同様。
これは原稿用紙に書く際の注意事項ですが、守っていたほうが良いでしょう。
(もっともこれは厳密に守るべきものではありません、適宜変えるものです)
「?」「!」のあとは一字空けます。
原稿用紙に書く際の注意事項ですが、絶対守ってください。
(空けたほうが読みやすいのです)
文章:1
人物:2
会話:1
構成:2
- 037 君を待つ時間 (採点:5)
- 最後をどうにかしてください、空白でごまかすな。
期待感を高めておいて、感情を吐露する。
そうでないとこの手の話は体裁がつきません。
文章:1
人物:2
会話:1
構成:0
- 038 永久にあなたと雨の中 (採点:7)
- 結構文章の書ける人だと思うのですがね……あの空白は何でしょうか?
(みさきが背中を向ける場面のことです)
埋めなさい。そこが一番重要な箇所なのに、手を抜くな。語れ。
ストーリーの骨組みは、構わないのですが、肉付けがつまらない。
というのも、みさきの葛藤が、表層的だから。もっと掘り下げないとつまらなくて仕方がないです。
それと、これは純粋に文章技術の話ですが、日本語は主格を基本的に持たない言語です。
ですので、いちいち「私は」と書かなくても、「私」であることはわかりますから、省いてください。
そのほうが、文章も締まったものになります。
もちろん、主格が変わる場合にはこの限りではありません。
文章:1
人物:2
会話:−
構成:2
- 039 みずかのささやき (採点:3)
- >ううん、そうじゃないんだ。なんとなくだけど、今のぼくたちを象徴している遊びだと思ったんだよ。
>砂を集めて城を作る。その城を壊してまた別の城を作る。今のぼくたちを象徴している遊びだ。
この手の説明的文章は、読者を興ざめさせるだけで、作品の魅力を落とします。
>分からないんだ。
この最後のひとこともいらない、これがなければ非常に印象深くなります。
視点も構成も滅茶苦茶だ……もっと作者さんのなかで表現したいことをまとめましょう。
そうすれば、かなり良くなります。
文章:0
人物:1
会話:1
構成:0
- 040 孤独の中の神の祝福 (採点:2)
- 茜のキャラが違う。
ぽつぽつと、独特のリズムで喋るのに、この饒舌な茜は一体、誰でしょう?
やけに説教くさいですが、こういうことは読者に感じさせることが大事です。
説明しては駄目です、反感かいますし、面白くないです。
文章:1
人物:0
会話:0
構成:0
- 041 掴みきれない幸せを (採点:1)
- なにを書けば良いのか、それをまず考えてください。問題外。
- 042 あの飲み会の話 (採点:1)
- 2ch用語、ネタは使わないでください、笑えないし、ふざけているようにしか見えませんから。
もっとも、それを抜きにしても面白くありません。
ONEのキャラクタが記号化されてしまっているからです。
問題外。
○proofreader さん
- 001 アナタの中のキミ (採点:4)
- とりあえず、もっと読点を使って読みやすくしてください。
ところどころに、文法ミスが目立ちます。
中途半端なところで「…」は使わないほうがいいです。
話もありがち。構成は普通。
冒頭は何の意味があったのだろう。
- 002 ある一組の男女の割と特殊な出会い (採点:3)
- えっと……。人の台詞だけど、「まずは基本的な文章作法の勉強を」。
読みにくいです。読点まともに使ってください。誤字脱字文法ミスがあります。折角のSS、地の文も使ってください。
話は……キャラにシナリオなぞらせただけだよなあ。まあ、ちょっと笑ったので3点。
- 003 アゲイン (採点:2)
- えっとねー、もう少し人が読みやすいような文章の工夫をお願いしたいなー、と。
言い回しが中途半端。慣れないことはするものじゃないですね。
話もお約束な上に、展開も強引。
せめて、唯一の見せ場、ギターを弾くシーンに絡んだ部分にもっと力を入れてれば。ピックを思い出すときに間を持たせたりとか、実際に歌詞書いてみるとか。書かないまでも、ちゃんと作るだけで説得力が違ってくると思います。
- 004 月はいつでも (採点:5)
- まあ、月の比喩はよかったと思うけど、ちょっと強引だったかな。
もうちょい自然な流れにできたかも。
- 005 待ち人達の愛の形 (採点:3)
- まあ、なんだ。よく使われる手法ですし、これだけじゃあねえ。
時空って言葉が陳腐に聞こえるのは、私だけだろうか。
- 006 8匹のネコ (採点:1)
- とりあえず、普通に句読点使ってください。読みにくくてしかたありませんから。
話も普通な上に、浩平と長森に見えない。
- 007 新たな一歩 (採点:1)
- 誰エンド後ですか?
まあそれは置いとくとしても、脈絡がなさすぎます。全く同じ展開で、他のゲームのほかのキャラのSSがあったような気も。
後、誤字がいくつか。
- 008 日照雨 (採点:6)
- 使い古されたテーマだけど、まあ上手くまとめてると思う。茜かわいいし。
だが、しかし。
あそこで司(仮名)持ってくる必要あったんでしょうか。浩平がそれなりの考え持ってて茜を卒業生総代に推薦したのなら、浩平が代わりになるし。だとすると、別に茜じゃなくてもいいよなあ、と。
- 010 "けものたちのうた" (採点:7)
- 見せ方が最高に上手いと思った。
でもちょっとご都合主義というか、無理が入ってるよなあ。司(仮名)が願った永遠ってのが、どんなのかは分からないけど、こうはならないだろうし。
- 011 日没のとき、西の空が夕焼け色に染まる (採点:3)
- 誤字脱字がいくつか。表現が冗長。
話としてもありがち。展開からしても、前にほとんど同じの読んだことあるような気がする。
- 012 たく、ない……から (採点:5)
- まあ、悪くはないんだけど。
たったこれだけの内容を、ここまで長く書くのも、才能なのかなあ。
で、誰ですかこれ? 正直、台詞さえほとんどないサブキャラを描くのは、大抵作者の都合が入るから好きじゃありません。まあこれは個人的な感情ですが。
とりあえず、タイトルが意味不明か。それなりの意味があるんでしょうけど、選び方に失敗してると思う。それだけじゃ意味の無い言葉だけでタイトルつけるのは、難しいねえ。
- 013 without end (採点:3)
- これだけじゃあ、ちょっと……。それで? としか言い様がない。
葛藤も何もなくて、いきなり結論だけだされても。最後のセンタリングと行あけがいかにも無理やりっぽいし。
- 014 New (採点:4)
- どうも流れがちぐはぐで。書ききれていないような印象。
最初と最後の対比は、ちょいと強引だと感じたし。
これだと、センタリングはかえって逆効果じゃないかなあ。
- 015 証 (採点:5)
- 空行多すぎ。
いわゆる普通のONESS。それだけ。
基本的に本編なぞってるだけだし、巷に溢れてるし。
何より、茜に見えない。
- 016 彼女は笑ってこう言った (採点:1)
- どちら様ですか、この人たちは?
とりあえず、もっと読みやすい文体を心がけてください。それ以前に、ONEというゲームをやってください。話はそれからです。
- 017 名枯れぼし (採点:6)
- 南視点って書きやすいのかね。他にもあるけど。
実際南がこう考えていたかどうかは怪しいけど、傍目から茜の行動を描いたという点では成功してると思う。タイトルは上手い。
けどこれ、同じ話いくつかありそうだなあ。
後、誤字が若干数。
- 018 I LOVE LOVE (採点:6)
- うーん、微妙。悪くはないんだけど、印象も薄い。
最後に何かあるとよかったかも。浩平の心情とか。
- 019 凄惨! 浩平VS長森 (採点:9)
- コーラをすれば、って言われても。他にも誤字がひとつ。登校が投稿に。
で、話は無茶だけど、笑ってしまった。面白い。えいえんがあるよ、って。
顔を真っ赤にさせて戦友たちを視姦するみずか萌え。
- 020 再誕詩 [Hi Ka Ri A Re] (採点:4)
- んー、微妙。分からんではないけど、ちと安易過ぎやしないだろうか。それに、みさき先輩はこういうことしなさそうな気もする。後、たぶん浩平と澪なんだろうけど、言動が適当過ぎ。やっぱり無理があるかなあ。
それと、タイトルが大仰。
- 021 雨ふりと灰色ひつじ (採点:7)
- ん。綺麗にまとまったかな。
茜の心情・葛藤、よく書けてると思う。言ってみればそれだけだけど。
詩子が微妙に雰囲気違うような。
- 022 幸せの確信 (採点:8)
- 確かに、幸せな後日談ですね。
こういうほのぼのしたのは好きです。うん。
みさき先輩の心情もよく表せていると思う。
- 023 今この時が一番 (採点:6)
- 中途半端なギャグかなあ、と思ってたところに、
>「まもまも、今日からここが僕達二人の学校だ!」
の台詞に笑ってしまったので、この点数。
でも、Kanon知らない人には分からないよなあ。
- 024 やっぱり彼女は意地っ張り (採点:5)
- いい加減な改行位置に、意味はあるのだろうか。
瑞佳の台詞、無理やり「だよ」をつけようとするのは止めた方がいい。
台詞もその他の文章も、説明的過ぎるような。長台詞には気をつけましょう。
話はまあ、普通かなあ。ありふれてるとも言う。
- 025 フラリ (採点:4)
- パタポ屋ってクレープ屋じゃなかったっけ?
茜シナリオでの瑞佳の心情ですか。これだけではねえ。ありふれてるし、途中で終わりが読めたし。
にしても、この終わり方……。分からないではないけど、やりすぎじゃないかなあ。
- 026 キミノクチビル (採点:2)
- 変なとこに改行があるなあ。
それはそうと、キャラとタイトルだけで、話の展開から何から読めてしまったんですが。たぶん前に似たようなの読んだことあるからですね。
脈絡ないし。
後個人的に、わざわざカタカナ使うタイトルが嫌い。さすがに点数には反映してませんが。それ以前の問題だし。
- 027 紅い朧月、偽りの夜、茜色の洛陽 (採点:7)
- ○田アキ子かい。
妙に観念的なみさき先輩に違和感あるけど、そんなだったかもなあと思わせる内容。こういう雰囲気は、嫌いじゃないです。
……あれ、先輩って全盲じゃなかったっけ。
- 028 暖かい春の日差しの中で…… (採点:6)
- Σって微分積分だったっけ? 何分昔のことだからあれだけど、違ったような気がする。
まあ、普通のほのぼの。こんなとこかな。
- 029 赤と青の境界線 (採点:7)
- なかなか。浩平に会う直前の二人の様子が伝わってくるようです。
が、しかし、読みにくい。改行幅はいいとして、せめてもっと読点使って読みやすくしてください。
- 030 魔法 (採点:4)
- なんか、周波数間違った電波が飛んできたような。
とりあえず、句点の位置や改行が変です。ところどころ文法間違ってます。
話としては、それほど嫌いじゃないけど。途中の浩平の独白はもっと短くまとめたほうが、まだよかったような気がする。
- 031 ゴール、そしてスタート (採点:4)
- だから、普通に読点使ってください。出だしから読む気が失せます。
まあ、ありきたりな話。大部分どこかで見たような展開ばかりだし。それらのほとんどの部分が、蛇足じゃないかと思うんですけども。
- 032 乙女の聖域 (採点:8)
- メルヘンというよりは電p(略
こういうのは嫌いじゃないです。不条理ものとか。
- 033 それぞれの歩み (採点:5)
- こういうの多いなあ、待ってる七瀬や瑞佳に、茜絡めるの。
食傷気味。真新しい要素もないし。
- 034 あなたのいるBIRTHDAY (採点:6)
- オリキャラ以前の問題のような気もするけど。ONEと言われればONEかなあ。
こういうちょっと変わった切り口は、もうちょい文章力無いと辛い気がする。
- 035 晴れた終わり (採点:5)
- んうー。普通、以外の感想が出てこない。
最後あたりにある4行のとこが、歌詞なんだろうか。それなりの暗喩があるんだろうけど、想像しても、普通だなあとしか。
- 036 譲葉のカケラ (採点:1)
- いきなり特異能力とか言われても。
作者にとって都合のいい人物を登場させるのは、あまりいい手法とは思えないんだけど。読者置いてきぼりで。
とりあえず、変なとこで「…」を使いすぎ。特に台詞のとこで多用されると、うざったくて仕方が無い。
- 037 君を待つ時間 (採点:5)
- んう。いいねえ、けなげなみさき先輩。でも、それだけ。というか、短すぎ。
もうちょい過去の出来事とかまじえて、引っ張ったほうがよかったかも。
- 038 永久にあなたと雨の中 (採点:10)
- 最高。よかった。テーマから構成まで。
事故の状況に直面して、過去を変えないことを選択したという話は他にもあったと思うけど、その見せ方と、その後の行動なんかが上手く書けてると思う。
最初と最後は、別にセンタリングじゃなくてもいいと思うけど、これは人それぞれだろうか。
- 039 みずかのささやき (採点:2)
- 無理やり「みずか」を連れ出してみた、といったとこでしょうか。
後はダイジェストみたいなもので。
- 040 孤独の中の神の祝福 (採点:1)
- 蘇るってあんた。
序盤読点がなさ過ぎます。
誤字脱字が多すぎます。
キャラの名前間違ってます。瑞香ってだれやねん。
氷上が浩平とそっくりなんて、どこで出た話でしたっけ?
氷上がこういう役回りの話、結構ありますけど、無理がないですかねえ。
- 041 掴みきれない幸せを (採点:1)
- それだけですかい。
いや、ほら、もっとこう、なんかあるじゃないですか。
同じ内容でも、文章の見せ方ひとつで随分変わるものですし。
- 042 あの飲み会の話 (採点:1)
- なんか、一般人には分からないネタのオンパレードですが。
誤字脱字が数点。
○syun さん
- 001 アナタの中のキミ (採点:4)
- 少し判りにくかったです。
話しとしてはいいと思うんですが
- 002 ある一組の男女の割と特殊な出会い (採点:2)
- 会話だけにするんだったら、もっとそれらしくして欲しかったです。
なんか、読みにくくなってるだけ
- 003 アゲイン (採点:6)
- 白線流し?
別れのシーンです、なんかそう感じました。
肝心の感想ですが、やはり前半部分が余計に感じました。
短編なので仕方ないと思いますが、特に七瀬の別れのシーンに意味がほしかったなと……
- 004 月はいつでも (採点:5)
- いいお話だし悪くないんだけどなぁ……
しいて言えばインパクトが無い。
- 005 待ち人達の愛の形 (採点:2)
- ALLの根拠を下さい。
訳が判らないまま話が終わってしまいました。
- 006 8匹のネコ (採点:4)
- 話としては及第点。
もう少し話を膨らませて欲しかったのと、いささか「だよ」を使いすぎ。
少し不自然
- 007 新たな一歩 (採点:2)
- これ浩平なのでしょうか?
- 008 日照雨 (採点:8)
- 綺麗なお話でした。
中盤、ややだらけてしまったのが無ければ満点の出来です。
ご馳走様でした
- 009 ONE〜Unlimited〜 (採点:3)
- 押しが弱いです。
ダークならもっと徹底的に……
- 017 名枯れぼし (採点:7)
- オリによる既存キャラの考察。
-3はもう少し掘り下げて欲しかったと言う要望です。
全体的には良かったと想います。
- 019 凄惨! 浩平VS長森 (採点:6)
- オチが……もう少し強ければもう2点はUPしてたと
- 030 魔法 (採点:3)
- 何故に一行空け?
少し読みにくかったです。
- 036 譲葉のカケラ (採点:8)
- よかったです。
釈然としないところもいくつかありましたが楽しめたので8点
- 040 孤独の中の神の祝福 (採点:2)
- これONEOVA?
いやノリがそんな感じなんですけど……氷上がピアノ弾いているところとか……
まぁ、いいですけどちゃんと茜と言うキャラを把握しましょう。
全く掴みきれていません。口調とか呼び方とか……
- 041 掴みきれない幸せを (採点:1)
- 結局何が言いたいのでしょうか?
- 042 あの飲み会の話 (採点:7)
- いろいろ突っ込みたい所はあるんですが、とりあえず雰囲気が好き。
ええ、あの雰囲気が良かったです。
いささか家族計画ちっくなノリがニ三見えたのはどうかと思いますが……
○unnya さん
- 001 アナタの中のキミ (採点:3)
- さらっと読めるんですけど、そのまま抜けていっちゃうような・・・。少し印象が薄いのが残念です。最初の段落はへぇ、と思ったんですけどね。それが生きていないのが残念です。
あと、誤字・校正ミスですね。「ボクにに」とか、「彼方になんか」とか(彼方と書くと、「遠く離れた先の方」になっちゃいます)、あといくつかありました。
勢いで一気に書き上げてしまったような印象をうけました。また次回がんばってくださいね。
- 002 ある一組の男女の割と特殊な出会い (採点:2)
- ううう・・・。途中から流し読みしてしまいました。まずは会話体で書かれているのにテンポが悪いこと。会話に思えなかったです。後、説明ゼリフがやたらと多いこと。「なんだ、まだ起きてたのか、明日はいよいよ入学式なんだし夜更かしして初日から遅刻なんてしたら恥ずかしいぞ。」で、「せ、説明っぽい・・・」と思ってしまいました。そうすると後の文章が全部そんな感じに見えてしまってもういいや、と。
偉そうなことを言ってしまいましたが、こりずにまた書いてくださいねっ。
- 004 月はいつでも (採点:5)
- もう少し主題の「月」というのが生きていたらなぁと思いました。すっ と読めますが、印象もやや薄という感じでした。
- 010 "けものたちのうた" (採点:7)
- なかなか感想が難しいのですが・・・。話の入りにそれなりにインパクトがあったので(もうすこし表現が分かりやすいとなおいいんですけど・・・)、すっとお話に入っていくことができました。
読後感はかなり良いんですけど、「僕」が最後までぼんやりした存在でしかないからか、ストーリー全体も何かすりガラスを通してみているようなボンヤリとしたものになってしまっている気がしました。
- 015 証 (採点:7)
- よかったです。テンポも良いですし、ストーリーの組み立てもしっかりしていると思いました。ただ、これだけきっちり組み立てられるなら、わざわざAirを持ち出す必要はなかったかと。特にストーリーがAirとつながっているわけでもないですから。
- 019 凄惨! 浩平VS長森 (採点:8)
- えいえんって随分都合のいい場所なんですねぇ(笑)。それはともかく、瑞佳かわいいっ!!萌えです(爆)。
良かったです。ありがとう。
- 028 暖かい春の日差しの中で…… (採点:3)
- どうも浩平がさっぱりしすぎていて違和感があります。さっぱりしているのは浩平の性格だけじゃなくて、文章全体があまりにさっぱりしすぎていて「薄い」なぁと思いました。
後、「シグマ」は積分ではありませんよ。それはインテグラル(少なくともあの二つの記号が併記されている限りにおいては) :-)
偉そう書いてしまってごめんなさい。次回作もがんばってくださいね。
- 030 魔法 (採点:2)
- ごめんなさい。流し読みしてしまいました。ダブルスペーシング(一行あけ)はかえって文章を読みにくくしていると思います。段落わけがほとんどわからないので(最初は段落わけしていないのではと思ってしまいました)だらだらとした印象になってしまっています。
瑞樹の一人称という進行形態はいいんですけど、様々なことに説明的になりすぎているきらいがあります。読者はoneをやっている前提なので振り仮名までつけても煩わしく感じるだけではないでしょうか。それと少し瑞樹の態度が家族に対してよそよそしすぎると思います。そのことがお話のポイントのひとつであるならいいのですが(何か理由があってそうである、ないしそうせざるを得ない、など)、どうもそうではないみたいですしね。
偉そうなことを言ってしまいましたが、次回作期待してます。
- 031 ゴール、そしてスタート (採点:8)
- よかったです。ストーリーとしてはシンプルだと思いますが、世界観が良く出ていると思いました。
折原のセリフを地の文にした効果はそれほどなかった気がします。
- 035 晴れた終わり (採点:9)
- テンポも良いし、文体もしっかりしているし、とても楽しく読ませてもらいました。イントロから思わず引き込まれてしまいました。
-1は「気色」の誤植。それさえなければ・・・。
- 039 みずかのささやき (採点:5)
- 特に問題な所もないと思うんですが、ストーリーが平坦すぎてインパクトに少し欠けているように思いました。
- 041 掴みきれない幸せを (採点:7)
- 良い意味でも悪い意味でも毒気のない、まさに「ほのぼの」SSの王道だと思いました。テンポも良いですし、おねの世界感も出てますし。だから「ほのぼのSS」としては満点なんですけど、これはこんぺですからね・・・。次作期待してます。
○1945年敗戦 さん
- 001 アナタの中のキミ (採点:6)
- 発想には面白みを感じましたが、最終的に「ふーん」くらいで終わってしまいまし
た。中身というか伝えたいことがはっきりしないのが残念です。
- 002 ある一組の男女の割と特殊な出会い (採点:5)
- 留美と浩平のその後の風景としては、「こんな感じだろうなあ」って楽しませても
らいました。が、会話の括弧がきっちり対応してなかったり、文章が読みにくかっ
たりしたので大幅減点。
一例としては『「・・・・ええ、そうよ!本当のことよ!あのころ確かに乙女になろうとしてたしその割にはこいつとぶつかったら怒って怒鳴ったわよ、悪い!」』
句読点がないので読みにくい上に、最後の『!』が文意を不明瞭にしています。
- 003 アゲイン (採点:7)
- なんとなくよかったです。強烈な印象はないですが、短篇じゃこれくらいが妥当なのかも・・・
- 004 月はいつでも (採点:6)
- 内容は平凡(?)なデートの一風景。それはともかく、浩平が某食い逃げ娘みたいな言葉を随所で使っているのはどういうわけでしょう? そこが雰囲気ぶち壊しでした。
- 005 待ち人達の愛の形 (採点:5)
- これくらいの長さならちゃんと一人称くらい確認して書きましょうよ……
- 006 8匹のネコ (採点:8)
- 本編の裏話。まさに二次創作の王道ですね。長森の猫好きの訳の逸話としてはほのぼのしてて実によかったです。
- 007 新たな一歩 (採点:6)
- その風と一緒に、みさおと向こうの世界の瑞佳の声が聞こえた気がした。
全体はいいのに、最後に余計な蛇足をつけてしまったような……。それ以前に、向こうの世界の瑞佳ではなく『みずか』の方がいいと思いますが。人によったらあの『みずか』と長森は別人と解釈する人もいますし。
- 008 日照雨 (採点:7)
- うまいとは思うけれども、心を揺さぶるような何かは感じないんだよなあ……なんでだろ?
- 009 ONE〜Unlimited〜 (採点:9)
- 星新一がONEの2次創作やったらこんなものを書きそうですね。単なるサイドストーリーではなく、強烈なテーマじみたものを感じる一作でした。
- 010 "けものたちのうた" (採点:1)
- 意味不明。やたらめったら言葉を飾ってるだけでかえって何が言いたいのかが曇ってます。言葉巧みに人を騙す詐欺師を見ているような気分でした。
- 011 日没のとき、西の空が夕焼け色に染まる (採点:6)
- 気持ちはわかりますが、人の目が見えないのをいいことに騙すような浩平を気にしてないみさきに違和感を感じました。むしろ人のハンデを悪用するこういう何気ない行為の方が別れ話の発端になりそうな気もするのですが……。
- 012 たく、ない……から (採点:3)
- 『ダーク』とも書いてないのに、冒頭からショッキングな内容。続く話も鬱。せめて『ダーク』の断りくらい入れて欲しかったです。それを差し引いてもよかったと思える内容ではありませんでしたが……。
- 013 without end (採点:5)
- みずかと一緒にいる選択をする背景をもっと深く掘り下げて欲しかったです。それはともかく、このみずかがKanonの『まい』にかぶって見えるのは気のせいでしょうか?
- 014 New (採点:5)
- 『えいえん』や『みずか』の設定自体そもそも不明瞭なので、題材にするのは諸刃の剣だと思うんですけどね。実際この話を見てまず思ったのが「ほのぼの」「意味不明」って感想です。ぶっちゃけ判定不能なので5点で。
- 015 証 (採点:5)
- 無料HPサーバーに掲載したら、広告隠しとかで規約違反になりそうですね。いえ、改行のことですが……。
- 017 名枯れぼし (採点:5)
- そこで終わってしまったらただの妄想君でしかないような……。浩平が帰ってきて
からが欲しかったような気がします。
- 018 I LOVE LOVE (採点:5)
- みずかが絡むと評価不能な感じになるなあ……。結局この話も何がしたいのかわからないし。ONE原作が悪いのか、このSSが悪いのか……。
- 019 凄惨! 浩平VS長森 (採点:7)
- 前半笑いました。でも後半とオチのあたりが弱かったです。
「過去ときっぱり別れを告げて、彼氏彼女やるっていう決意ってうけとってもいいんだよね…」 がちょっと読みづらかったかな……
- 020 再誕詩 [Hi Ka Ri A Re] (採点:6)
- 発想は面白いけど、読みにくい……かな?
- 021 雨ふりと灰色ひつじ (採点:7)
- 心温まる茜のアフターストーリー(ミドルストーリー?)で基本的には満足でした。
ただ、あんなことされても茜の家にワッフル持ってくる澪って一体……。
澪の純粋さだけで説明してしまうとちょっと話が薄いと思います。
- 023 今この時が一番 (採点:7)
- いいなあ……。ONEの学校はやっぱりこうでないと面白くないですね。全キャラきっちりいいところで出ていてほとんど無駄がなかったです。強烈なインパクトが足りなかったのが今一歩というところですが。
- 024 やっぱり彼女は意地っ張り (採点:7)
- 全体的にはよかったものの、えいえんに関する話題の部分が性急過ぎるきらいがありました。
- 025 フラリ (採点:5)
- 減点する要素もなければ、よかったと感じる何かもない。そんな感じでした。
- 026 キミノクチビル (採点:7)
- 湿っぽい恋愛もいいですけど、やっぱり気が合う二人の恋って見ていて気持ちいいですよね。まあ、せっかくここまで詩子らしいんですから、一人称は気をつけて欲しいです。完成度を上げるためにも……
- 027 紅い朧月、偽りの夜、茜色の洛陽 (採点:6)
- 実況中継の部分に笑いました。が、シリアス部分は特に何も感じませんでした。すみません。しかし、視覚以外にも太陽(夕日)を感じる術はあると思うのですが……例えば肌で感じる温度とか。そういう描写が抜けてて、ただ目ばっかりが語られてるのが寂しかったです。
- 028 暖かい春の日差しの中で…… (採点:7)
- 途中まで普通だな……なんて思ってたんですが、最後にやられました。長森のかわいらしさ爆発ですね。
- 029 赤と青の境界線 (採点:6)
- 「あの日から私はここで過ごすために生きてきたんだもん。ここにいられなくなった私はこれから先いったいどうなっちゃうのかな?」
って、なかなかいいつかみだったのにそれを受ける後半がダメ。長編の一部ならともかく、これじゃ投槍か匙投です。短篇なんですし、テーマの絞込みが欲しいところ……。
- 031 ゴール、そしてスタート (採点:7)
- 爽やかでいいですね。テンポも良くてクスっと笑わされるところがいくつもありました。が、改行の関係で読みにくい・一人称ミス・理由もなくALLキャラが出てて仲良し(特に茜&詩子)・テーマは濃くはない、ってところで3点減点です。
それはともかく、ALLキャラ出演で髭や南まで出ているのに氷上シュンが出てないのはどういうわけでしょう?(苦笑) ま、出たって喜ぶ人は少ないでしょうが……バランス的に(以下省略)。
- 032 乙女の聖域 (採点:1)
- #$$$$!!、!!、!!!!!¥¥¥〒***っ―っ(意味不明)
- 033 それぞれの歩み (採点:5)
- 茜と七瀬の結びつけって言うのはなかなか面白い発想ですが、なんかやたら冷めてて乗れません。最終的になんか淡々と説明文を読まさせられてる気分でした。会話中心でテンポ良くするのはいいですが、誰が話してるのかわからないようではかえって逆効果かと。
- 034 あなたのいるBIRTHDAY (採点:1)
- ONESS? いや、たとえそうだとしてもあちこちにある固有名詞をいじったようなネタは……。
- 035 晴れた終わり (採点:5)
- 中身があるようでないような……。強いて言うなら長編の一部って感じかなあ……。加点も減点もする気になれないので5点で。
- 036 譲葉のカケラ (採点:5)
- よく言えば奇抜な挿入ストーリー。悪く言えばお茶濁し。そんな感じの作品でした。
『僕』がなんだか危なそうな(電波な)人間なのがやや、いやかなり悪印象です。
「う、うん。長森さんも…って、長森さんは頭がいいから大丈夫だよね…」
これ以降の会話、ノイローゼかラリってる男の会話にしか見えないんですが……
- 037 君を待つ時間 (採点:6)
- 短いながらもみさきの心が端的かつ効果的に描かれていたと思います。が、それだけです。短篇じゃあこれが限界かしらん?
- 038 永久にあなたと雨の中 (採点:3)
- ―――背を向けた。
テーマが先走りしすぎたきらいがありますね。自分だとわかっていても、一人の少女が事故に遭うのに背を向けるなんて残酷じゃあないでしょうか? 思わず手を差し伸べるのが人情ってものかと思います。それで手を差し伸べて捕まえることができない(触れられない)ことに悩んで、その結果この作品のような結論を出して背を向けたというならともかく、これでは前向きな強さ云々以前に残忍です。
どうでもいいですが、みさきにとって夢を見るのは苦痛でしょうね。夢から覚めたときには黒い世界が広がっているんですから。なんだか読んでる最中にそういう作品だったら面白いなとか別のことに関心がいってしまいました。すいません。
- 039 みずかのささやき (採点:1)
- よくわからないです……。展開が支離滅裂。みずかだからいけないのか、それともこのSSが悪いのか、えいえんの謎だ。まあ、なんというか言えるのは……『題材選びは慎重に』ってことでしょうか?
- 040 孤独の中の神の祝福 (採点:4)
- えいえんネタは判断しかねるので5点……と言いたいところですが、最後の方、茜なのか長森なのか七瀬なのかなんかごっちゃになってた気がするので減点。
- 041 掴みきれない幸せを (採点:3)
- >定員は「青春だな〜〜」って顔してるし。
致命的な誤字。これじゃ「出す前にろくに見直ししてなかった」と言われても仕方ないですよね? 留年と澪も設定段階で必要性が希薄。風呂敷広げたまま適当に丸めて片付けたって感じがしました。
○あおき哲夫 さん
- 001 アナタの中のキミ (採点:6)
- 読者を煙に巻く。それは成功しているのかもしれない。だが夢(と呼ぶのはちと違うかもしれないが)を使うならもう少し現実、或いは世界と接点があっても良いような気がする。例えば折角の猫、これが夢との繋がりなだけではなく、双方を写し出す鏡であったならかなりの高評価が出来た。文章は悪くない。やや説明的な台詞が多い気もするが仕方ないか。
- 002 ある一組の男女の割と特殊な出会い (採点:1)
- ……なんとも。
文章作法云々は他の方々にお任せするとして、別な指摘を。
これはいわば読書感想文みたいなものか。にしては幼い。最近は小学生でも、もっと上手い子がいます。
ONE自体は18禁なので作者はきっと18歳を超えていると思いたいが。駄目ですか。初SSと言われても採点する以上は甘く見るわけにもいかないのだが。
内容に関してはONEの七瀬シナリオ後、ふたりの馴れ初めを娘に話して聞かせるというものだけど、読んでみるとそれでなに? とか思うわけですよ。人物描写すらないから。台詞ばかりのSSっていうのは実は難しいものですが、ご存じですか?
まあ、良く言って原作の要約、普通に言ってシナリオをなぞっただけ(懐古にしてももう少しやりようがあるだろう)
さすがに悪くいうのは控えますが、もうちょっと読めるものにしてほしい。
参加した心意気は買いますけど。
- 003 アゲイン (採点:2)
- ええと、解釈というのは個人個人で異なるのは当たり前ですが、原作において、瑞佳という女性は浩平に対してどのような位置づけでしょうか? そして作者の中では?
私的には、母のようなものだと思っている。無条件の愛。浩平のすべてを許す存在。この辺り主観的すぎるしネタになるんであまり言わないが、そんなものじゃないかな、と。
つまり浩平が遠くの大学(どれほど遠いのかも判りません)に行こうと決めたのなら、瑞佳はきっとそれを否定しない気がする。原作でもそれこそ病的なまでに瑞佳は浩平を許容してるから。
なのでこの話の成り立ち自体が、私には違和感がある。。
しかも途中、ギャグかと思える表現の多発。もうちょっと本(ライトノベルばかりじゃなくて)を読みましょう。語彙を増やしましょう。読者に違和感を持たせたら駄目だ。
>ガタンガタン
>キキィー
こんな擬音も安易に使わない方が良い。
- 004 月はいつでも (採点:4)
- 地球に寄り添う月のお話は結構使いやすいせいか多い。しかしこのSSでは良いとこ取りな解釈だったかも。
本当は太陽を入れた三角関係が基本だから。有名な童話が元ネタであるならね。
さて、気になったのは浩平の一言。
>「さあ、出ようか…って、また一苦労しそうだな」
これを本人の目の前で言うのは、いくら気心が知れてるとはいえ、ちょっと問題だろう。
全体的に見て、台詞ひとつにも気を配っているのは判るが、ここで失敗しては駄目。重箱の隅ではあるが指摘しておきたい。
もう一歩。
- 005 待ち人達の愛の形 (採点:1)
- あなたの心の隙間をお埋めします。なんてフレーズが聞こえてくるようだ。
全員分を並べて、最後に読者に任せるこのような書き方は、結局の所、物語の放擲でしかない。
つまりは全部を書こうとして、すべてが分散している。そして薄っぺらい。感動もなにも訴えかけるものがない。
過去二回のこんぺをみて思ったが、この手の作品はすべからく低評価になる。それを作者は判っていただろうか。
過去のこんぺ傾向を勉強していないのは明白すぎる。つまりいくら感想をもらっても身につけようと努力をしない可能性を孕んでいる。文章についても然り。これでは何一つ評価できない。
- 006 8匹のネコ (採点:1)
- 句読点。
いくらなんでも指摘せざるを得ない。小学校からやり直すべきだろう。
で、内容だが。
Q.これだけで猫好きになるか?
A.無理。
というか猫が好きだと言うより、浩平が好きなんだとしか書いてない気がするのだが。違うだろうか。
まあそれも一部分に置いては間違いではないのだろう。
だが、本来は瑞佳が猫好きになったのは浩平に切っ掛けがあると書きたかったのではないだろうか。でも、そのあたりの描写がなにもない。どっちなのだ。
それと小道具を使うなら、ちゃんと話に絡ませてやらないとパズルのピースにも成りはしない。題名にするぐらいだから何かあるのかと思ったのに、なにもなかった。
- 007 新たな一歩 (採点:1)
- 大学の授業を講義ではなく、講習などと書くところからして色々匂うわけですが…。
作品全般にも知識及び経験の不足が見受けらる。それと他人の心に対する考察も。
遅刻して待たせておきながら、言葉だけで謝り、内心では疲れたと零す。同性であればまだ許容できるのですが、これ以後も相手に対する礼を失する描写が多い為、間違えたというわけでもないようだ。
しかもデート一回で何とも思っていなかった相手にね…。
安い愛もあったもの。手当たり次第ですか。この浩平は。
それと何故、詩子が相手なのか? と問われる感想が多いだろう。考えておいた方が良いですよ。
と、ここで書いおいても仕方ないのだが。
- 008 日照雨 (採点:3)
- 茜の変な言葉使い。
そもそも浩平が茜を推薦できた理由はなんだろう?
なおかつ、卒業前と言うことは恐らくこの作品中の時期は二月。多くの学校は三月の頭に卒業式だろうし。なのに描写がおかしくないか。
モチーフは「贈る言葉」かな。発想は悪くない、でも良いと言うわけでもなく褒めにくい。
この場合長々と語るのではなく、決めの一言を叫ばせた方が格好良かったかもしれない。その一言で沸く学生達。拍手。浩平、壇上で茜を抱え上げる、とか。……それは恥ずかしいか。
ところで、思わせぶりな“あれ”とは?
まさか練乳ワッフルなんて言わないで欲しいが。
- 009 ONE〜Unlimited〜 (採点:7)
- Unlimited――つまりは無限のとか、永久に繰り返すと言いたかったのだろう。
逃げ回る浩平、逃避し続ける浩平。悪くはない。が、もう少し捻りが欲しかった。
サイズは余裕があるはずだから、浩平が逃げた後の瑞佳に「逃がさないよ」なんて言わせたりするとさらにダークさが増したかもしれない。
逃げる浩平、ひたすら追う瑞佳とか。もしくは星新一的な仕掛けを施しておくとか。ちょっとストレート過ぎるかな。嫌いではないけれど。
- 010 "けものたちのうた" (採点:10)
- 再び閉ざされた彼女の扉は相当に堅牢だったことだろうと思う。
解き放つには誰かの助けが必要だった。そしてその役目を担ったのは、遠い日に旅立ったひと。
正直、面白かった。
少々格好付けすぎな気がするものの、鼻につくほどではない。
題名は少年少女合唱曲からでしょうか。違うかな。牛飼いならそうだろうと思ったのだけど羊飼いだから…やっぱり違うかもしれないな。
短編でこんなお話が読めるとは思わなかった。
ただ、ちょっと読みにくい、理解が難しい部分があるので、一部には嫌われるかも。比喩というのは難しいものだから。
個人的にTOPと目される、三つのうちのひとつ。こちらが二位かな。
- 011 日没のとき、西の空が夕焼け色に染まる (採点:2)
- 触読式腕時計は秒針まで読めましたっけ?
さておき、なんだか無理に話をまとめてしまった感がある。
確かに「命を懸けて守る」という浩平を「駄目だよ」とみさきが諭すというのは如何にもありそう。実際、彼女は強い女性だろうし、浩平のことを思えば助けるな、とだって言うかもしれない。
しかし、彼女は強い=頑固、という面もある。一度切り出した別れをすぐに撤回するのは変ではないだろうか。
もし浩平がみさきの思いこみを論破したいのであれば、和解の前に彼女の考えを変えるぐらいのエピソードが必要になる。
つまり浩平と別れようと決意した「転落事故」に対するアンチテーゼ的事件がなければみさきは容易に意見を変えないだろう。
今のままではなし崩しか、なあなあ、で終わっているだけだ。根本的解決にはほど遠い。
ひとりの人間が、言葉だけで考えを改めることはそう多くない。考えを変えられるほどの体験があってこそ、続く言葉には説得力があるのではないか。
目から鱗が落ちるような言葉なんて、そう簡単には見つからないのではないかと思う。
- 012 たく、ない……から (採点:2)
- 片思いに限らず、登場人物の語りっぱなしで終わるSSが多くて困る。一人称の弊害ではあるが、作者は気付いているだろうか。
理由のない改心劇と同じで、えんえん並べ立てられるだけでは読んでいて失笑してしまうのだ。
この作品でも、残念ながらただ一人語りを並べただけで終わっている。
厭世観というものは読むものをすら取り込むわけだが、それ故に嫌われる事が多い。
読者が欲する作品と、作者が書きたいSSは作者が歩み寄らない限り、相容れないことを肝に銘じてほしい。
書きたいから書いた、と作者が主張する作品はそれ故に目を曇らせます。第三者が読んで本当に面白いと思うか、推敲の合間にでも一度考えてみてはどうでしょう。
これだけ書けるのならば、そろそろこの手のSSから脱却することをお勧めします。
- 013 without end (採点:4)
- えいえんの世界にいることを選んだ浩平のお話ですか。
つまり現世では誰とも絆を結ばなかったわけですね。……それは本当に前向きな強い決意なんでしょうか。
その辺りが今一つ釈然としません。まあ作者との解釈の違いと言われればそれまでなのですが。それともダークだったのでしょうか。
あと文章のセンテンスはもう少し衒ってもいい。
あまりに正直な言葉だけでは陳腐さが拭えませんから。説明調が多すぎるのもマイナスです。
- 014 New (採点:2)
- これがもし、えいえんにいるみずかが現実へと出てきたと言うお話だとしたら、そのみずかの存在はなんによって確立されているのでしょうか。
これが浩平の子供として、とかであれば少しは理解できます。
が、ただ救う為だけに現世に存在させたなら結構残酷なことではないだろうか。微妙だが。
それとみずかの描写が、どうにも瑞佳に見えるのは私だけなんでしょうか。
この作品はまだ物語としては中途半端に過ぎない。よくてプロットの段階。ここから更に書き込んでようやく読ませるものとしての形を成すだろう。まずはそこまで行かないといけない。
- 015 証 (採点:1)
- 寝起きで始まるお話のなんと多いことだろう。
SS書きの発想というものはそんなに多様性がないのだろうか。
他人とは違う発想というものを持って欲しいのだが。
で、この作品だが、帰還ものとしても下だろう。良くて下の上。一応読み終えられたから。
それにしても安易だ。目新しさもなく小さくまとまってるだけ。荒削りでも光る作品を目指して欲しい。
アイデアは練るものであって思い浮かぶものではない。
- 016 彼女は笑ってこう言った (採点:1)
- 青春の1ページ…と言えたなら褒めも出来ましたが。
これはかの悪名高きOVAの設定ですか?
台詞を借りると
>「・・・・・・、だっさー」
- 017 名枯れぼし (採点:5)
- もう少し推敲しましょう。
冒頭、住井が知らないことを南が(内心とはいえ)更に指摘するのはおかしくないですか。彼氏が居ないから彼女は一人で食べてるんでしょう? そして知ってるのは南だけなんでしょう?
だったら、
>住井は知らないんだろう。里村が中庭に行った事。そこで一人で食べている事。
この部分はせめて、
【住井は知らないんだろう。里村が中庭に行ったことを。一人で食べている、その本当の理由も。】
これなら、先への期待感(つーても読者は予想つくから意外性がないのでどうしようもないのだが)ぐらいは込められる。時間軸も違うということが判るのに。
最初から混乱させられるとそれだけで読む気が失せる。
それと星(流れ星)ネタの話を使うのはもう使い古されてるだろう。
目新しい解釈もないし、これでは陳腐と言われても仕方ない。
もう少しアイデアを練ろう。
- 018 I LOVE LOVE (採点:7)
- 妙に冷静なのが面白い。
愛憎相半ばして…ではなくて、不逢恋逢恋逢不逢恋ゆめゆめわれをゆめな忘れそ(紀野恵)みたいなもんでしょうか。違うか。
断片断片をみるととても面白いです。ですが一本のストーリーとしてみると飛車角落ちな感じがしていけません。描写が少なすぎる所為でしょうか。
もうちょっとエクスキューズが欲しいとか思ってしまいます。ちょっと投げられ気味。
それでも結構好きです。これ。
- 019 凄惨! 浩平VS長森 (採点:7)
- にやにやと笑いました。
投稿の誤字は、実は間違いではないのではないかと疑ったり。
えいえんの「みずか」に何が起こっただろうとか、色々と妄想。この○リコンめw
ええと最後に一言。
瑞佳激萌え。以上。
- 020 再誕詩 [Hi Ka Ri A Re] (採点:1)
- まあ、頑張って。
技法としては目を惹くが、内容はイマイチ。
例えば引きこもる若者の説得ってこんなに簡単ならいいよな。
素直に感動できるその心根は評価したいが。
- 021 雨ふりと灰色ひつじ (採点:10)
- いいね。読めて良かった。
茜が良い。詩子がいい。そしてなんと言っても澪が最高。
良いSSでは、必ず脇役が好演している。その手本といっていい。
主演キャラと互いに引き立てあってこそ良い物語は紡がれる。二度目のブラボー。
敢えて指摘するような箇所がないのも驚いた。
残されたヒロインものとしては屈指の良作。そして王道。
ただ、ネタとしてはありふれているから、ONESSを多く読んでいる読者には食傷と言われるかもしれない。
- 022 幸せの確信 (採点:7)
- あ、浩平帰還のお話だったのですか。
あんまりにもたんたんと始まったので、よくある日常ものかと思ってました。
せめて雪見との恋愛話のところでなんらかの指針があってくれればここまで意外には思わなかったのですが。
数多ある帰還ものでは埋もれるぐらい平凡ですよね。
でも親友同士のやりとりだけは楽しかったので、良いんではないでしょうか。
- 023 今この時が一番 (採点:3)
- ……夏はまだか。肌寒くていけない。
残念ながら私には受けなかった模様。
ちょっと色々、書き過ぎかも。テンポがどうにも悪い。冗長。
- 024 やっぱり彼女は意地っ張り (採点:6)
- ちょっと厳しめに。
文章は悪くないのに、アイデアがありふれていてなんだか勿体ない。
前半の説明はもっと短くて良い。それより七瀬の勘違いをもっと強調して、易へきする浩平を描いた方が面白かった。
このふたりを主人公に使っていて、台詞の掛け合いをしないのはもったいなさ過ぎ。残念だ。
それと瑞佳も少しだけ浩平への未練を見せてくれたら……。
ともあれ、もう一歩でした。
- 025 フラリ (採点:1)
- まずはちゃんと終わらせて欲しかった。
言葉だけを並べられても読者は困るのだが。
あと寝酒。
未満だから駄目だとか、そういうのではなくて、何故瑞佳が寝酒に手を出すのだ。変だろう?
やさぐれた独り身の男みたいだ。社会人ならまだ判るけれど。
飲み慣れていないのに手を出したというなら、ちゃんとそう書かないと駄目だ。
つまり全部が説明不足。
瑞佳の思惟を追うのは結構だが、いろいろ置き去りにしないで欲しい。大変困る。
- 026 キミノクチビル (採点:2)
- さらりと読めるのは悪くないが。それだけかな。
これなら最初から恋人同士だと説明していた方が良かったかも。
そもそも詩子である必要性が判らないけど。ただキャラ的に姦しければよかったのだろうか。
- 027 紅い朧月、偽りの夜、茜色の洛陽 (採点:1)
- 何が言いたいのだろう。
なにを描きたかったのだろう。
残念ながらこのお話から読みとれるものはなかった。
一言で表すならば「自虐」なのかもしれないとは思ったけど。
- 028 暖かい春の日差しの中で…… (採点:3)
- ほのぼのでも良いけど、なにか緩急が欲しいとか思ってしまう。
例えば、浩平に勉強を教える為に瑞佳が深夜、寝る間も惜しんで予習をしていたりすると昼寝の件が受け入れやすい。
デートに行きたいのは、受験勉強の所為で忘れていた花見だったり、とか。時期が判らないけど。
もっと深くまで考えましょう。
ただ書くだけでは箸にも棒にも掛からない。
- 029 赤と青の境界線 (採点:9)
- もうちょっと長く読みたいな、なんて思うのは余韻が良いからでしょうか。
それと、みさきの独白での一瞬の虚無感。あの使い方が素晴らしい。舞台という小道具も良い。
タイトルは今回のこんぺでもっとも好みでした。
ただ、欲を言えば、このブツ切りな字数改行を何とかして欲しいかな。
- 030 魔法 (採点:1)
- なんでこんなに一行あけが多いのだろう。別にどうでも良いことだけど。
にしても面白くない。楽しめない。
個人的に逆TOP3のひとつです。
- 031 ゴール、そしてスタート (採点:2)
- オールスターですか。
字面からも賑やかと言うか姦しさみたいなものが感じられて、正直引いてしまいました。
先へ先へと急ぐのは結構ですが、もう少し地に足をつけた描写が欲しかった。
短編でここまで大人数を扱うのは相当な力量がないと無理です。いや、力量があっても無理かもしれない。
それから無理にお話をまとめようとしたのもマイナス。
どっちつかずになりやすいし、そもそも安易すぎる。取って付けた感が拭えない。覚悟とまで書く必要はなかった。
- 032 乙女の聖域 (採点:3)
- ギャグチックなえいえんからの解放、というお話なのでしょうか。
浩平に寄り添うように在る瑞佳とみさき、ただじっと待ち続ける茜、浩平を取り戻そうと奮闘する留美。寝てる澪。
残念ながら私にはあわなかった模様。所々は面白いんですが、全体を見ると埋もれてしまうようです。
それと一文が長すぎです。もう少し短い文章でテンポ良く進めないと読み疲れてしまいます。文章の緩急が欲しいところ。
ところで、繭はどこへ?
- 033 それぞれの歩み (採点:7)
- なかなかの緊張感にちょっとだけ感嘆。
ただ、練乳ワッフルやら、詩子の呼び方などの余計なエピソードを省いてしまえばもっとスッキリした。
推敲の段階で、要らないものをバッサリ切れるようになったら、物書きとしてもう一段上に登れるだろう。
ラストも帰還を予感させない方が良かったかも。
茜よりも長く待ち続けてみせる、とか決意をみせたならきっと拍手していた。盛り上げ方にも勉強の余地がある。
構文パターンを多く持とう。語彙を増やそう。そうすればきっと上手くなる。
- 034 あなたのいるBIRTHDAY (採点:1)
- …ここはONEこんぺの会場ではなかったのですか。あ、これONEですか。そうですか。…ふざけるな、とか言っちゃ駄目ですか。そうですか。
個人的に最下位はこの作品で間違いないと思いたい。
- 035 晴れた終わり (採点:7)
- 点数の付け方が甘いな。
詩子×司の思い出話を、茜視点で読むお話になるのかと思った途端に終わって肩透かし。
なんとも感想に困るお話だ。
文章はとても良い。好きなタイプだ。
でも内容は抽象的すぎるし、曖昧すぎる。何かが始まりもしなければ終わりもしないと言うことで、受け止める方も「それで?」と思ってしまう。
小道具の使い方も上手とは言えない。もう少しアイデアを練って欲しかった。
まあ「春」なのだからこれでいいのかもしれないが。
- 036 譲葉のカケラ (採点:1)
- 逆TOP3の…って、もう四つ目だったか。
この「僕」なる人物、実は作者様であらせられるのでしょうか。
ウサギの人形を持ち歩く瑞佳。シュールですな。
まあ好きなように楽しんで下さい。
ある意味、双璧か。
- 037 君を待つ時間 (採点:5)
- シンプルです。ですがシンプルすぎて読んだという充実感に欠けるのが勿体ない。
音だけの描写で、という挑戦は面白いがこれでは凡百のSSに埋もれてしまうだろう。
折角なのだからもう一つ捻りが加えられたなら良かった。
- 038 永久にあなたと雨の中 (採点:10)
- 素晴らしい。お見事。
こんな作品を読めただけで、疲れが吹き飛ぼうというもの。
個人的に、みさきSSでは仮面の男氏の「光と影を抱きしめたまま」に次いで第二位に入るぐらいお気に入り。あまりのことに何度も読み返してしまいました。ブラボー。
まあ、夢(というと違うわけでしょうが)を使用と言うことで、ちょっとだけ反則臭いですがまあ許容範囲でしょう。
たぶん、みさきの中の“えいえん”を企図しているのでしょうし。こういうところはONEは便利ですね。
指摘するとしたら、みさきが手を触れないと決意する部分の行間開け。あれは余計です。
お気に入りは、最後の一文。
>あの時、これからいくつも乗り越えて行かなければならないハードルの一つを、私は確かに飛び越えたのだ
これがこの作品のすべてを現しています。これを言えるようになった彼女に拍手。作者にも拍手。
ちなみに永久は「とわ」と読んだ方が宜しいのですか?
個人的にTOP予想。是非、一位になって下さい。
- 039 みずかのささやき (採点:1)
- うむ、判らないな。所謂、未完成の城ですかね。言いたいことは。
物語を放擲するのは結構ですが、まずは読めるぐらいには完成させて頂きたい。それからそれから。
- 040 孤独の中の神の祝福 (採点:1)
- 蘇れって、ゾンビか何か?
ともかく。正直に言って、面白くない。それもサッパリ。
作者的に何が足りないかお分かりですか。言葉だけ良いように並べても説得力というものは生まれません。
心に伝わるメッセージというものは、キャラが自ら動いて得るもの。
キャラが受け取ると同時に読者も同じものを受け取れないとその重みを感じる事は出来ません。
メッセージは作中の経験を通してのみ伝わるものです。つまり感情移入。物語への没入感。
この作品は明らかに読者を置いていきました。
悪く言えば作者の自慰行為でしかない。とても物語に入り込むなんて話ではなかった。これでは駄目。
- 041 掴みきれない幸せを (採点:1)
- いくつめの逆TOP予想だろう。
ほのぼの、というジャンルは「ありふれた日常」や「ありふれたやりとり」「日常の一欠片」と同意か同義だと思っている。
こんぺでは、ワンシーンものが嫌われる傾向にあるが、私は短編なら許容できるし、そもそも短編はそういうものだと思っていたりもする。
この作品はワンシーンを書き散らかした、投げの典型だ。
最後を尤もらしい言葉で締めようとするのも情けない。もう少し本を読みましょう。勉強しましょう。
SSを書くのは楽しい趣味ではないのですか?
それなら書く為の勉強に時間をかけるのは無駄ではないと思いますし、そもそも苦痛でもないはずなのですが。
- 042 あの飲み会の話 (採点:1)
- とにかくTACKYです。
まあ内容を見るにわざとであるのは明白なので、これ以上書かないことにします。
I'M OUTTA HERE.
せめてSMELL THE COFFEE.
冗談ですよw
○かとり さん
- 001 アナタの中のキミ (採点:4)
- 文法的なことなんですが、「…」の個数がばらついているのが気になりました。そのときの気分や感覚で決めるのではなく、自分なりにルールを決めてそれに沿っていったほうがいいと思います。
また、漢字の変換も同様です。目立ったところでは、「えさ」はひらがなで統一しているようですが、一箇所漢字になっている所がありましたし、好みで言うと「たった一の証」は「ひとつ」と読ませたかったのだとしたら、ひらがなのほうが良かったかなと思います。
効果音を使うときもそうですが、ひらがなのあたたかみやカタカナ・漢字の硬質さを理解できるようになれば、きっと武器になりますよ。
出だしや全体としての話はおもしろかったので、以上に挙げたような細かいところに注意を払うようにすれば、作品としてもっと良いものが出来上がったんじゃないかと思います。
- 002 ある一組の男女の割と特殊な出会い (採点:6)
- 会話オンリーのSSなので各キャラのセリフが説明っぽくなるのは仕方のないことだけど、もう少しテンポよく進めることもできたんじゃないかな、と思います。
個人的には、
>「は?・・・えっとちょっと聞き間違えたみたいだからもう一回いってくれる、何食べたって?」
このセリフをもう少しどうにかしてほしかったです。笑いどころではテンポは特に重要ですので。
「キム……ごめん、よく聞こえなかったんだけど」という感じでシンプルに。
あとは目立った誤字。
×こずかい
○こづかい
「ず」と「づ」や「じ」と「ぢ」のような同音が含まれる漢字でややこしいものは一度漢字変換してみましょう。辞書を使うまでもないです。
- 003 アゲイン (採点:3)
- みさき先輩はどんな立場から「すべり止めにもう1つくらい受けた方が良いよ。」と言ったんでしょうか。障害者差別をするわけではないですけど、本編を見る限り彼女が大学受験経験者である可能性は極めて低いと思います。ということは、いち先輩として浩平を身辺のことを考えた上でのアドバイスとして? 純粋に疑問なので、教えてくださると嬉しいです。
ただ適当な人物として選んだだけと言うのなら、もう少し考えて書いたほうが良かったかな。そういう隠れた部分のドラマを読者に想像させるのも、一種の技術だと思います。
- 004 月はいつでも (採点:7)
- みさき先輩とプラネタリウム。いいなあこういうお話。確かにみさき先輩なら行きたがりそうですよね。ただいくら特集とはいえ月のことのみを上映するプラネタリウムというのもどうだろう(笑) いや、自分も小さい頃行ったっきりなので実際のところどうなのか知りませんけど。
これだけの話ではなく、中編か長編のワンシーンとして読みたいお話でした。
- 006 8匹のネコ (採点:2)
- 瑞佳、浩平が川に飛び込んだことに対して泣いていたのに、猫が助かったことを素直に喜べるものなんでしょうか。それとも風邪を引いたことを申し訳なく思って泣いていただけ?
こういった矛盾はお話を書く上でかなり致命的なことなので注意したほうがいいです。
あと、句点くらいは付けましょう。
- 008 日照雨 (採点:6)
- 卒業生の答辞というより校長先生の話ですね(笑) とはいえ、その言葉にはなかなか共感できました。
ただ、タイトルにもなっている日照雨が演説の内容とあまり関係なく、消化しきれていない小道具のような印象を受けました。お天気雨のもうひとつの名前と、『門出』を意味する卒業式をかけて、タイトルだけでも『狐の嫁入り』としても良かったかも。『嫁入り』=『門出』という図式で。ちょっとややこしいですかね。
- 009 ONE〜Unlimited〜 (採点:2)
- こんぺにダークで参加する人の考えってわかんないなあ。
ダークって、書く側からしたら楽しいけど、読む側からしたらたまったもんじゃないですよ。よっぽどの自信とそれに伴った実力がない限り、双方にとってもいいことなしだと思うんですけど。
とりあえずタイトルはひとひねりしましょう。
- 011 日没のとき、西の空が夕焼け色に染まる (採点:3)
- 特に気になったのがタイトル。いろいろ考えたんでしょうが、考えられた跡が見られる分、これではダメです。何の"含み"もない。「人は起きて食べて寝る」と言っているのと同じです。
ある程度本文のほうが熟達してくると、読者はタイトルに目を向けるようになります。巧いタイトルを付けることができる人は、例えばこういった『こんぺ』の場ではまず一歩リードしていることになります。がんばってください。
- 014 New (採点:6)
- 由起子さんって浩平がいなくなったことを自覚していたんでしょうか。ONE本編を読んだ限りでは少し苦しいかな、と思います。なので、「変わらないわね…」というセリフにはちょっと違和感。自覚していたと設定するならするで、そのへんの描写も欲しかったところです。
話としては、『みずか』の扱いがなかなか巧いな、と思いました。
- 016 彼女は笑ってこう言った (採点:3)
- 茜の登場が唐突に感じました。茜を起用した理由もわかりません。もうひとつ言うと、あそこで誰かを登場させる必要はなかったと思います。単なるおまけになってしまっているシュンに語らせるべきだったかと。
それと間違い。
×雪見ちゃん
○雪ちゃん
親友の呼び方を間違えちゃ、みさき先輩がかわいそうです。
- 017 名枯れぼし (採点:7)
- 普通にいい話。『ただそれだけの話』で終わるはずの作風なんだけど、いろいろと想像をかきたてられてもう少し舞台の前後を読みたいな、と思いました。
タイトルも文句なしです。
- 019 凄惨! 浩平VS長森 (採点:6)
- 天井裏みたいな『えいえん』ですねぃ(笑)
軽めのギャグタッチのおかげですんなりと読めました。
- 021 雨ふりと灰色ひつじ (採点:8)
- 澪は強いよなあ。茜はこの作品で語られているほど脆くはないと思うけど、そこをあえて澪と正反対の立場に置いてそれをテーマにしたことはすばらしい。
>普段はあまり気にならないことだけど、彼女は話すことが出来ない。だからあんな形で私のことを心配してくれた。
の部分を読んで、ああなるほど!と思いました。ぶっちゃけてしまうと最初は僕も茜と同じように澪の行為を捉えていましたから。
タイトルも良いです。高得点。
- 023 今この時が一番 (採点:3)
- この作品だけに限らないけど、今回のこんぺは起承転結を無視したものが多いと思います。
ギャグだからほのぼのだからという理由で基本を無視できるものではなく、基本を守ってやっと他の作品と同じ舞台に立てると考えたほうが良いです。ギャグでもほのぼのでも、巧い人はやはり起承転結を守っていますよ。
この作品を見る限り、どうも話が横一線に進んでいってしまっている気がします。それでいて最後に強引に落とそうとするものだから、落ちていない。ギャグテイストのノリでは致命的なことです。「え、これで終わり?」と読者は置いてけぼりをくらったことでしょう。
- 024 やっぱり彼女は意地っ張り (採点:4)
- >生真面目で繊細な少女は、いきなり人の部屋に入ってカーテンを開けるような事はせず、今日もキチンとノックをしてから部屋に入った。
待った、待った。長森も七瀬と同じで、生真面目で繊細で、ついでに優柔不断な性格ですよ。生真面目だからこそ浩平を起こすことを優先するんでしょう。
ただ長森のほうが付き合いの長さもあって、浩平の扱いに慣れているだけのことだと思います。この2人って、基本的によく似ているんです。きっと七瀬だって、しばらくすれば耳に息を吹きかけて浩平を起こしたりしはじめますよ(笑)
ところで、長森や新しいクラスメイトたちは、浩平が一年間いなかったという事実を完全に理解しているんでしょうか。
例えば小さいころに見たテレビの内容をふと思い出したところで、当時から現在に至るまでの期間を(数字の上だけでなく)感覚として理解するのは難しいことだと思います。
長森は浩平が戻ってきてから十分に考える時間があったとしても、クラスメイトたちは違うはずです。というわけで、
>まあ俺は、一年間もこつ然と姿を消したいわく付きの留年生なのだから、注目されるのは仕方ないだろう。
という部分はちょっと苦しく感じたのでした。
- 025 フラリ (採点:7)
- うわ、びっくりした。
語るだけの動きのないSSって個人的にダメなんですが、ラストで軽く衝撃。
読み終えた後でタイトルを見ると、奇妙な感覚に囚われました。狙ったものだとしたら、すごい。
- 026 キミノクチビル (採点:3)
- タイトルと最初の2行からちょっと自虐的でクールな詩子を想像したんだけど、違ってて残念。「嘘をつけ」って、浩平のセリフなんですね。
タイトルがトゲトゲしい感じがします。普通に君の唇でよかったかも。
- 028 暖かい春の日差しの中で…… (採点:4)
- 「永遠へと去った」という表現は、浩平の立場を考えると少しおかしいかも。そこだけが気になりました。
- 029 赤と青の境界線 (採点:4)
- 地の文のテンポが悪いです。また、セリフとかみ合っていません。どうも展開を急ぎすぎてこけてしまっている感があります。
無駄のあるセリフを省いて、日本語の文法をきちんと理解した上で適当な語句を選べるようになれば、きっとこの作者の方は巧くなります。話自体はなかなかおもしろかったので。
- 031 ゴール、そしてスタート (採点:3)
- 卒業式中にお腹が鳴るのって、世間体を気にするほどのことなんでしょーか。まさか保護者席まで聞こえるくらい大きな音が……いやいやいや(笑)
オールキャラを登場させるのは別にいいんですが、無理に同じだけ登場させる必要はなかったと思います。メインを(瑞佳の他に)数人選んで、あとは描写の中にチョイ役で出すくらいのほうが、すっきりして良かったんじゃないかと個人的には思います。
目立った誤字。
×腹も満たされるとゆう
○腹も満たされるという
×男のロマンとゆうものを
○男のロマンというものを
こういう初歩的なミスは現実でも常に気を遣っておくべきです。SSがどうこうの問題ではなく。
- 032 乙女の聖域 (採点:8)
- ちょっぴり、不条理のような、そうでないような。全て計算づくのような、この雰囲気って好きです。
茜の性格が原作とはちょっと違ってるけど、むしろいい女になってます。七瀬とのやりとりがすごくいい。
>(たとえるなら、私がグーなら、あの娘はパーだ)
>(勝てっこない)
まさにその通りですよね。この2行、すごく好きです。
目立った誤字。
×ほうばりながら
○ほおばりながら
このへんのややこしいものは、一度漢字変換してみると良いです。似たようなので間違えやすいのが「放る」。こちらは「ほうる」なんですよね。
- 036 譲葉のカケラ (採点:4)
- オリキャラにしては足が地についてないように感じられます。逆に外の視点からONEの世界を書きたかったというのならやや踏みこみすぎだし、語らせすぎです。
ストーリーの構成は良かったと思います。
○かや さん
- 002 ある一組の男女の割と特殊な出会い (採点:7)
- 個人的には結構好きです、こういうの。
台詞が多くて、盛り上がりに欠けるかなあ、という感じはしますが、七瀬シナリオ全般を振り返るような感じでクリアした方には面白いなあ、と思えるのがまさにssという感じがします。
特に浩平の味が出ているのがいいですね〜。純粋に楽しませてもらいました。
○すずめつめ さん
- 001 アナタの中のキミ (採点:5)
- この場合、瑞佳のいる世界っていうのは、浩平の夢と現実の狭間にあるということ?
- 002 ある一組の男女の割と特殊な出会い (採点:5)
- とっても幸せそうです。
- 003 アゲイン (採点:5)
- 実感こもってます。やっぱり、この季節は何とも言えず、いいですね。
- 004 月はいつでも (採点:7)
- プラネタリウム、私も友達に誘われてよく行きました。
毎回色々な企画、ナレーションに一工夫あって、いいですよね。
みさき先輩が活き活きとしていて、とても良い雰囲気でした。
- 005 待ち人達の愛の形 (採点:5)
- 本当はみずかは、浩平の気持ちを確かめたかったのでしょう。
けれど多分、浩平はみずかのことを、忘れてしまいますね。
- 006 8匹のネコ (採点:5)
- 「8匹のネコ」って、どんなお話でしたっけ?(今度探してみます)
- 007 新たな一歩 (採点:7)
- 本当に詩子はいい娘だよ。
- 008 日照雨 (採点:8)
- 茜は本当にかわいいのう。
- 009 ONE〜Unlimited〜 (採点:7)
- 不吉な話なのですが、こういう世界でも人は生きていけるんだと思うと、
ある意味、ちょっと気が楽になってみたり(錯覚?)
―まあ、敢えてこの世界を選ぶこともあるまいということで。
- 010 "けものたちのうた" (採点:7)
- 重力を感じます。そこから解き放たれていく過程も。
まっすぐ進んでいくという意思の強さも。美しく描かれていると思います。
- 011 日没のとき、西の空が夕焼け色に染まる (採点:7)
- その時はその時さ。
- 012 たく、ない……から (採点:5)
- 何もしないまま終わってしまった終わり方、ただ繰り返されるレクイエム、
そんな感じで呆然自失といった感じです。
- 013 without end (採点:5)
- うん、確かにこれもまた1つの選択。そういうのもアリですよね。
勿論、何故、というのは知りたくもなります。
けれど、浩平がそれを望み、自ら選択したということだけが残るわけで―。
あれこれ思いを巡らすと深いものがあります。
- 014 New (採点:5)
- 浩平の心の中の閉塞した物語をもう一度外側に配置しなおすという
癒しのプロセスみたいな感じになっていくのでしょうか。
みずかの側の状況をもう少し克明に知りたいと思いました。
- 015 証 (採点:7)
- 思い、悩み、変化していく、その経過を丁寧に追っていくというのは
説得力をどんどん高めていくので、よいです。
- 016 彼女は笑ってこう言った (採点:7)
- 一個の作品として、読んでよかったと思える作品でした。
輝く季節へ、っていう感じで。
- 017 名枯れぼし (採点:8)
- 日常的な描写が丁寧で、地に足のついた作品になっていて、とても良かったです。
もう少し先のところまで話を進めて欲しかったという気持ちです。
- 018 I LOVE LOVE (採点:10)
- きめ細かいです。言葉の美しさ、メロディを感じました。
- 019 凄惨! 浩平VS長森 (採点:7)
- えいえんのせかいで、みずかに何をされたのでしょうか?
- 020 再誕詩 [Hi Ka Ri A Re] (採点:7)
- 最初と最後で、伝えたいステキは伝わりました。
昔、私が参加していたパソコン通信のとあるチャットルームでは、
常連の方に何人か、障害者の方がいました。
似たような、こういう暖かな空間がありました。
んー、折角なら、音声入力っていう部分にこだわってみたら
良かったのではないかということもちょっと思いました。
- 021 雨ふりと灰色ひつじ (採点:10)
- 雨降りの後の暖かさと優しさ。すがすがしい空の白は茜によく似合うと思います。
- 022 幸せの確信 (採点:8)
- 書き慣れていますね。普段はどんなものを書いているのでしょうか。
幸せな気持ちになれました。
- 023 今この時が一番 (採点:7)
- 繭がそばにいたら、正気じゃいられまいて。
- 024 やっぱり彼女は意地っ張り (採点:5)
- 七瀬の考えていることは全てかわいい。
- 025 フラリ (採点:5)
- この後の長森さんが心配です。
支えてくれる人が現れてくれるといいのですけど。
- 026 キミノクチビル (採点:5)
- やっぱり、詩子もいいなあ。
- 027 紅い朧月、偽りの夜、茜色の洛陽 (採点:5)
- 「茜色の洛陽」には、やっぱり葛藤があるような気がします。
ただ、それに対する、
「この中途半端に黒い世界」との関係で捉えた場合のことが私にはわからなくて。
後は、やっぱり、『みさき先輩ならどう思うだろうか?』っていうことだと
思うんですけど。―難しいです。
- 028 暖かい春の日差しの中で…… (採点:7)
- 瑞佳って、何考えてるんでしょうね。
- 029 赤と青の境界線 (採点:5)
- 雪ちゃんの心境のことをもう少し描いて欲しかったです。
- 030 魔法 (採点:7)
- 何だか、女性的で、雰囲気はとてもきめ細やかで、やさしくて、いいですね。
瑞樹ちゃんの将来が楽しみです。
- 031 ゴール、そしてスタート (採点:5)
- 何か、アニメの最終回みたい。繭のお母さんが出てくるのが良かった。
- 033 それぞれの歩み (採点:7)
- 茜と七瀬って、いい友達になれるんじゃないかって思います。
最初のきっかけを七瀬がつくって、
茜が七瀬のところに足を運ぶっていう展開がステキです。
- 034 あなたのいるBIRTHDAY (採点:5)
- ほとんどオリジナル作品ですね。幸せな家庭。ステキです。
- 035 晴れた終わり (採点:7)
- その「嫌です」は肯定の意味に受け取っても良さそうです。
- 036 譲葉のカケラ (採点:5)
- 「他人の心を見る夢」っていうのは、ONEで使うと結構複雑で面白そうですね。
瑞佳は手強いなあ。
- 037 君を待つ時間 (採点:7)
- みさき先輩には騙されます(騙されたい)
- 038 永久にあなたと雨の中 (採点:10)
- 情景描写と心理描写とどちらも素晴らしいです。
みさき先輩の芯の強さ、幼い頃から変わらず、が伝わってきました。
- 039 みずかのささやき (採点:5)
- 「砂遊び」は、昔、よくやりました。
色々なイマジネーションが広がっていくような気がします。
- 040 孤独の中の神の祝福 (採点:5)
- 要所要所で実感がこもっていて、伝わってきます。
- 041 掴みきれない幸せを (採点:5)
- 幸せの最中って、不幸の予感がしますよね。気のせいか…。
- 042 あの飲み会の話 (採点:5)
- みさき先輩を、尊敬します(笑)
○せるく さん
- 012 たく、ない……から (採点:5)
- 南だと題名を見ないとわからないことから‐3。
これは非常に大きい。
- 032 乙女の聖域 (採点:1)
- かなり意味が不明です。
○ちーいゆ さん
- 012 たく、ない……から (採点:2)
- 茜が自殺した――それだけで、異様に期待が膨らんだことをここに告白します(苦笑) 自殺の理由も、納得いく(というと変ですが)ものであったし、これからどうなるのだろう……と楽しみにしてました。タイトルコールの直後までは。
そっから先は……正直に言います。面白くなかったです。
沢口(爆)なんて思い入れの欠片もないキャラの一人語りを延々と聞かされたって、何の面白味も感じられませんでした。本編では個性のない、言ってしまえばほぼ名前だけのキャラなんだから当然と言えば当然かもしれません。極論すれば、茜の隣の席の佐藤だろうが後ろの席の山口だろうが隣のクラスの工藤だろうが変わらない内容でしかないでしょう。
肝心の中身も薄っぺらいです。短文の連続のため(というか短文しかない……)か、あっさりしすぎていて茜への想いが全く伝わってこない。そして、そのままあっさりと自己処理してしまって物語が完結……感情移入することもできませんでした。
- 016 彼女は笑ってこう言った (採点:3)
- 文章作法は気にしないほうだが、せめて行頭は一字下げてくれ……読みづらくて仕方ない。ちなみに、点数には反映してません。
『大学生なめんな』……が半分くらいまで読んだ時の全てでした。まぁ、後半で気にならなくなりましたけど。高校生なんてあんなもんだよなぁ、と自分のことを振り返って思い直してみたり。
以下、気になった点(減点ポイント)
1.なぜ氷上? 別に住井でもよかったような……(途中のシリアスのために氷上にしたのだろうか?)
2.なぜ茜? 違和感だけが残る。ていうか無理がありすぎ。長森の方が自然では?
3.>陽がゆっくりと山の稜線に沈み、カラスがカーカーと鳴く
……間抜けな場の雰囲気を出したいのならともかく、シリアスっぽい部分ではやめれ。本気で間抜け名だけにしか見えない(表現で特に気になって点なので、一応指摘)
4.……秋? ONEの舞台は11月の終わりから。その後に先輩方と知り合ったとして、『秋』というには無理がありすぎるかと。おそらく進路希望の話をしたいがためにそうしたのだろうが、だったら一言でもいいから説明を入れて欲しい。
5.一番の問題点。全体的に中途半端。ギャグっぽいのとかシリアスもどきが半端に混ざり合っているだけ、という感じの出来になってしまっている。
3番を除いた4点が混ざり合って、見事なほど「中途半端」なSSになってしまった……それが感想です。
追記
ランダム読みしているんで、ジャンルは確認してなかったんですが……「ほのぼの」だったんですね。かといって中途半端感は変わらず……。
- 029 赤と青の境界線 (採点:5)
- 悪くはない……決して悪くはない……。けど、よくも思えない。
なんでだろうなぁ、これといって特に印象深いものがなかったからなのかな。申し訳ない、上手く説明できないです。
- 033 それぞれの歩み (採点:7)
- うーむ、何というか……長森バージョンでも成り立ちそうなお話でした。いや、でも一箇所で「待つ」という点で七瀬の方がいいのかな、やっぱり。
浩平が帰ってくる直前の話、楽しませていただきました。ちょっと茜には辛い話でしたけど(苦笑) もう少し七瀬の内面に突っ込んで欲しかったですね。どうも茜の印象が強すぎて……。その分を差し引いてこの点数で。
もう一つ。会話文が連続している箇所がほとんどだということが気になりました。地の文が多い方がいいってこともないんでしょうが、私としてはテンポが悪く感じられます……。
- 038 永久にあなたと雨の中 (採点:8)
- 過去において、事故を防ぐかどうかの選択に関しては議論の余地ありかと。私としては、悪くなかったと思いますけどね。あれが本当に『夢』だったとしたら、自分の気持ちにケリをつけるというような意味合いで取れますし。
中々によろしかったです。
○て〜ら〜 さん
- 031 ゴール、そしてスタート (採点:9)
- 自分としては浩平×瑞佳派なもんで・・・
ドタバタしながらも最後は2人でほのぼの(ほのラブか?)してくれてとても読みやすかったです〜。期待していた内容で、ジャンルも自分の好きな分野だったのでそれなりの評価で。
○はね〜〜 さん
- 001 アナタの中のキミ (採点:2)
- はぅ……何がこの話で言いたいのか全然分からないですぅ〜(汗)
いえ、まあONEを題材にして永遠の世界を背景に使った場合は、人それぞれにその世界に対する解釈があるんですから、それはいいですけど。
なんていうのか2度も読み直して、それでも意味が掴めません〜〜!(泣)いえ、まあ私の読解力が人並み外れて足りないのかもしれませんが、それにしても後半部は特に抽象的すぎです。
前半部に出ていた長森は……浩平の夢の中にだけ存在する女の子? 「浩平を待っている少女」という役割を浩平の夢の中で与えられた……のかな?(汗) この話の「みずか」は、ONE本編のえいえんのせかいの「みずか」と同じ……かな?(汗) 最後の猫は……誰なんでしょう(滝汗)
あまりに難解なので、最後には口に出して読み上げるという事までやりましたが……多分2割も理解できてないと思います。そんなわけで私からは一つだけ。
「話の中で読者を置き去りにしないで下さい〜!(泣)」
- 002 ある一組の男女の割と特殊な出会い (採点:1)
- まず一つ。文章作法において句点(。)はカギカッコの後ろには普通付けません。
×「七瀬留美です。」
○「七瀬留美です」
例示をするとこんな感じです。後は、間を取る時には・・・ではなくて……を使うのをお奨めいたします。でも……そんな事は些細な事なんですよね……。
本棚にある小説を一冊でいいです。手にとって開いてみてください。台詞がただ延々と続く本が一冊でもありますか? 少なくとも私がこれまでに読んだ数百冊の中にはそんな本はありませんでした。
小説には地の文と呼ばれる台詞と台詞を繋ぐ文章が必須です。情景描写を全て台詞でやろう、何ていうのはまず無理です。少なくとも、私はラジオや対談形式で話を作ろうとするか、あとがきでお遊びをたまにやる以外は、こんな地の文を廃した書き方は絶対にやりません。
で。読み辛いながらも話は全て読みましたが……昔七瀬と浩平が出会ったときに起こった事を娘に聞かせているだけ、ですよねこれは。
せめて終わりの方で、ちゃんと二人の心情を描いていれば少しは点は変わったかもしれませんが……これでは1点以外はつけようがありません。
思わず読み終わった後に『ギャフン』って言ってしまいましたよ、私は(汗)
でも、一生懸命書かれたのは分かります。恐らく他の方も似たような事をおっしゃっていると思いますので、色々な方のアドバイスを見た上で、少しづつ直して行って下さいね。
- 003 アゲイン (採点:5)
- えっと、まず文頭は一文字開けです。それと、句点(。)はカッコの後ろには普通付けません。後は・・(中黒)よりは……(三点リーダー)を使う方が見易いので、特にこだわりが無いのでしたらそちらをお勧めいたします。
そして内容なんですが、悪くないです。地の文はかなり綺麗に使ってますし、七瀬や住井と浩平の別れのシーンあたりは、「変わんないなぁ……浩平ってば」なんて思わず笑っちゃいましたよ〜。後はドアが閉まる時の「バコッ」ていうのも面白いです♪
ただ話の本筋である『浩平が街を出る事に対する長森の反応』というのが、微妙に説明不足なんですね。
つまり『帰ってくるかどうかもわからない浩平を1年間待てた』長森が『確実に戻ってくる(それも、大学っていうちゃんとした目的がある)浩平』をどうして待てないか、という所がもうちょっと描かれてるとこの話はぐっ、面白みを増して来る筈です。
最初は納得していた長森だけれど、浩平が街を出る日が一日一日と迫っていくにつれて、気持ちがおちつかなくなって……そして長森自身も驚くくらい感情が爆発して、という展開でやってみるとか、色々方法はありますよ〜。
んで、後は……いくら何でも1年休学していたら出席日数が足りなくて卒業できませんよ(汗)その辺りの設定での無理がある所は可能な限り排した方がいいと思います。
話をもうちょっと膨らませて書けばさらに面白い話になったと思いますので、それが残念です。
- 004 月はいつでも (採点:6)
- 良くみさき先輩の性格を把握されてるように思います。先輩の雰囲気がよく出てますよ〜。
そして、話の中でのラブラブな二人にちょっと読んでてちょっとこっぱずかしくもなりました(笑)
楽しく本当に楽しく読めたんですが、どうしても気になるところが二つ。一つは
『何故みさき先輩はわざわざ目が見えないにも関わらずプラネタリウムをデートの場所に選んだのか』
この理由が全く描かれてない事です。月見うどんとかけたり(笑)月と地球、っていう二人が互いに無くてはならない関係っていうのを表現したい、という気持ちは凄く良くわかります。
でもみさき先輩がそれを浩平にそっと語るだけで、この話は全然違ってくるんですよ、ええ!
それをやってくれてれば後2点は、すっと上がったでしょう。だから、もったいない! と思ってしまうんです。後は、もう少し長めに取って、みさき先輩の心情を強く書いて欲しいです。それと浩平の性格がちょっとずれてるかな……と思いました。
それでも内容的にこの話は私は好きです。これからもぜひ頑張って下さい! ちなみに余談ですが、私は満月よりもずっと、三日月の方が好きだったりします(笑)
- 005 待ち人達の愛の形 (採点:5)
- 話の流れもスムーズですし、この話は書くべき所は過不足無く書ききっていると思います。
浩平がいない間の6人の心境にスポットを当てて、それを浩平が見て……というのは話としても分かり易いですし。
ただ……この話、あっさりしすぎてるんですね、それにラストの展開も三人目あたりで全部読めちゃいましたし。こういう内容にする以上、それは仕方が無い事だと思いますが。
ですから、良くも悪くも普通、という事で5点です。
- 006 8匹のネコ (採点:2)
- あぅ―――っ(何)
ごめんなさい。一言で言うと……面白くなかったんです(汗)話の流れが、ゆっくりゆっくりと歩いて行くように……という流れではとても無くて、ぎゅんっ! ぎゅんっ! って時間経過がやけに早くすっ飛んでいくので、長森じゃありませんが「はやいよ〜」って感じでした。
会話のテンポもあまり良くありません。ラストの所も、「え? これで終わり?」っていう消化不良感が一番強かったので……。後は、何故に句点を使わないのか、とか色々と思うところもありますが……。
もう少し内容を詰めて行かれると良いと思いますよ。
- 007 新たな一歩 (採点:1)
- にゃうん!(何)
す、すす、すいませんっ!? あのっ! 本編では、詩子は茜の友人として登場してきたと、私は記憶しているんですが、この話において茜は一体どうしたんでしょうかっ?(汗)
というか、あまりに詩子と浩平がくっつく過程がぶっ飛ばされてて、私の目からは何が起こったのかさっぱり……。何で? 何で詩子は浩平の事が好きになったの!? 浩平は茜シナリオでは、茜の事が気になって一緒にいる時間が多かったはずなのに、浩平の茜への気持ちはどこに行ったの?
さしずめこれは、映画のスタートから5分も経たないうちに真ん中の物語の過程を全部すっ飛ばして、ラスト10分だけ見てるようなものですよぉ!
お幸せにね、って言われても、もはや私には目が点になるばかりで……(汗)向こうの世界の瑞佳、とか浩平が言ってるって事は、少なくとも一度は向こうに浩平は行ったんでしょうけど……何をよりどころに浩平はこの世界に戻ってきたの!? 少なくともこの話の最初の時点で詩子と浩平がくっついてるなら、まだ(その点だけは)わかりますが、これではもう何がなにやら……。
この話、起承転結じゃなくて『結!』でいきなり終ってます。ある意味凄すぎです。他にも突っ込む所、あるのかもしれませんが、私はもうこれだけで十分すぎます。
作者さんの頭の中には話の全貌があるのかもしれませんが……お願いですから、ちゃんと読者にわかるように書いてください……。読者が見事に置いてけぼりですよ……(泣)
- 008 日照雨 (採点:9)
- 実はこの話、採点を回避するかどうかでかなり迷いました。どう点数をつけたらいいのか微妙だったので……。まず茜は浩平の事を「こいつ」と『心の中で』呼んでますよね。
ちょっと私の茜のイメージからは違いました。無難に『浩平』で良かったのではないでしょうか?
茜が卒業生総代になる、という経緯もちょっと唐突です。もう少し説得力を持たせる為にも、本来挨拶をする生徒が入院したとか何とか理由をつけた上で、それを聞いた浩平が髭あたりに茜を推薦……いや、それでもちょっと無理はありますね(汗)
バックグラウンドがやや強引な感があるのは、少々残念です。
でも、内容は凄く良いから困った物です。採点者泣かせとでも言いましょうか。
茜と司(ドラマCDでの『あの人』の名前ですね)の関係なども含め、茜の心理を良く追っています。そして、それに連動して答辞の文章をどうするかで悩む茜の心のつかえなどを書くのは素直に上手いと思いました。でも、それだけならば6点くらいで終っていたでしょう。
茜の答辞の言葉の全文、5回以上読みました。
読み終えて、気がつくと基準点が8点まであがっていました(汗)日照雨というタイトルの由来を知った時、8点か9点かで丸二日延々と悩んだ末の9点です。あんまり悩むもので、採点を回避しようと思ったりもしました(汗)
結局あの茜の答辞の言葉に与えられた感動を大事にさせて頂きました。正直上位に行くかどうかはわかりません。けど、上位に行って欲しいと心から思うお話です。ええ、思いっきり私見ですが(笑)
それでは。良いお話を読ませて頂き、ありがとうございました!
- 009 ONE〜Unlimited〜 (採点:1)
- はう〜〜〜〜ん、ぐっすん。しくしく……(泣)
こ、こんなのONEじゃない〜〜(泣)世界観ぶっ壊しすぎですよぉ……。ごめんなさい、1点以外つけたくありません。ダークが合わないどうこう言う以前の問題です。
例えるなら純粋ファンタジーの世界で、いきなり機関銃ばら撒いたり、戦闘機が飛んだり、爆弾が投下されたりしたらどう思います? 勘弁してくれ……って思いません?(滝汗)
た、多分今回たまたま路線を間違えただけだと思います、この作者さんは。次の作品では路線が戻っている事を祈ります〜〜(汗)
- 011 日没のとき、西の空が夕焼け色に染まる (採点:3)
- ええと……まず、文頭は一文字開けです。それと・・(中黒)よりは……の方が見やすいと思いますので特別なこだわりがないのでしたら三点リーダーを使われるのをお奨めいたします。
そして、話の本筋ですが……みさき先輩はこういう将来に想定される全ての事を考えて、それでも浩平と一緒になることを選んだのではないでしょうか。
その選択を悩むというのならいいんですが、いきなり「別れよう」は違うような気がします。
ONEの登場人物の中で、恐らくみさき先輩は一番精神的に強いのじゃないでしょうか。そのみさき先輩が目の前の事から逃げ出す(浩平と別れるというのは、逃げ出すのに他なりませんから)ような選択をするのには、読んでてかなり抵抗がありました。
そして……私の意見をはっきり言わせて頂きます。「ハンデを押し付ける」のと「ハンデを一緒に背負う」のとは天と地ほどの差があります! みさき先輩がそれを混同しているのには目を覆わんばかりでした。
浩平の考えは実に男らしい、しっかりした物です。もっとも、これくらい断言できるからこそ、浩平はえいえんから戻ってこれたのだと思いますが。
……内容に対する、というかみさき先輩の描き方に対する不満をそのまま点数にさせて頂きました。
きつい批評だと思いますが、どうかこれを機に頑張っていって下さい。
- 012 たく、ない……から (採点:1)
- お願いですから、こういう話は勘弁してください。読んでて嫌気がさしました……。
すいません、長々と書く気力もありませんので、私からは以上とさせて頂きます。
- 013 without end (採点:3)
- 先に一言。話の肝はこれで全然構いません!
着眼点はかなりいいと思います。えいえんに残る事を選択する浩平、というのは私が読んで見たいと思った話の一つですから。
ただ……それを描くだけの話の規模を考えるとこの分量では全く無理です。葛藤を描きましょうよ。浩平の、そしてみずかの。強い理由を示しましょうよ、この世界に残る。元の世界を捨てるだけの決心を。
……明らかに足りてませんよ、これでは(汗)というか、この内容は短編で書くのは無理です! うわべだけを描くならできますが、内面的な物を突き詰めるとどうしたって短編の分量を超えます。
……私も書いてみようと思った事ありますけど、こんな短い分量でなんてとてもとても……。
とりあえず私はこの話をコピーして、無駄と思われる空行を詰めてみました。行数はこの半分まで減りましたよ(汗)……着眼点は良いので、後はそれをどれだけ強く読み手に訴えられるか、です。
ぜひリテイクをしてみて下さい。深く訴えるだけの内容に出切れば、この話は遥かに良い話になるはずですから。
- 014 New (採点:10)
- な、何て書けばいいんでしょう。ちょっと困ってしまいます、我ながら。
感想が書けないって初めてです。とりあえずもう一回読もう……と今思ってます。ちなみにこれを書いてる時には既に3回読んでますが(笑)
えーっと……ごめんなさい、点数で判断してくださいとしかいえません(汗)以上です。
- 015 証 (採点:2)
- まず一つ。空行が多すぎます。こんなにたくさん空行を使う必要は、明らかに無いはずです。読み辛くて読み辛くて……。それと文頭は一文字開けが基本的なルールです。
次に内容ですが、KANONやAIRの影がそこかしこに見えるのは私の気のせいでしょうか(汗)
鳥を前に話し掛ける茜とか、(美凪?)「始まりには挨拶を」とか……。(舞シナリオ?)
後は、茜が詩子の事を「あなた」って呼んでいたりしますが、正しくは「詩子」で統一です。最初は茜の詩子に対する感情の変化かとも思いましたが、どうやら違うようなので……(汗)
そして……これは私のこだわりですが、茜の台詞における「!」は、よっっっっぽどじゃないと使わないですよ、ええ。最後のお帰りなさいの後ろにある「!」はまだいいですが
「クレープ5つください!」などのクレープ絡みの感嘆符は……ありえないと思っちゃいました、はい。
内容も決して良いとはいえません。普段だったら、途中で閉じてしまうレベルです。もうちょっと書き込みをしっかりさせていって欲しいと思います。
- 016 彼女は笑ってこう言った (採点:1)
- にゃ〜……(何)
文頭は一文字開け、それと・・よりは……の方をお奨めします、の2点をまず言わせて頂きます。
んで……。これ、パラレルワールドですか?(汗)シュンは普通の高校生やってますし、みさき先輩や雪ちゃん、そして浩平もONEの雰囲気が全く出ていません。
×雪見先輩 ○深山さん、深山先輩(浩平の雪見に対する呼び方)
×雪見ちゃん ○雪ちゃん(先輩の雪見に対する呼び方)
×折原君 ○浩平君 (みさきの浩平に対する呼び方)
序盤でこれだけミスがある時点で私は頭痛がしました(汗)しかも、シュンは原作のイメージを完璧にぶち壊して、一言余計なドジキャラと化してるし……。(カノンの北川に近くなってます)
「はくじょうものー。おにー。あくまー。時々シリアスやれば後は何やってもゆるされると思うなばかー」 って、自分で言ってちゃダメですよ……(滝汗)
はっきり言っちゃうと、これはONEの二次創作である必然性がないです。オリジナルで進路を悩む女子高生の話を作ろうと思えば作れてしまうと思います。まして、ONEのキャラ設定に忠実ならまだしも、これはONE設定から大きく逸脱してますから。
内容は、雪ちゃんが進路で迷ってるって話を皆がしてて、中盤で唐突に茜が出てきて「は!?」という気分で物語が進み、いきなりラストになって終わり。
……うぐぅ、って感じでした(汗)
後は全編通して、凝らなくてもいい所の地の文に凝ってて、もっと地の文が必要な所で全然書けていない、というのを感じます。
酷評になってしまいましたが、これをバネに、これからも頑張って上を目指していってください。
- 017 名枯れぼし (採点:10)
- まず一言。10点満点で20点付けたくなった作品です。
というか、短編42作品の中で私が一番好きな話です! 最高――! で終ってもいいんですが、それでは感想にならないので(汗)
まず地の文。素直に完敗です。私にはここまでしっかりは書けません。情景描写と心理描写の両面共に秀逸の一言です。……この話の作者さんに、かなり嫉妬しました(ぉ)
キャラの描写も話の構成も非常に立派です。短編の中では、この話が茜が一番「らしく」書けていました! というか、私の思い描く茜の姿そのままで描かれてました。
話は……ちょっと中盤でティッシュが必要になったり(汗)茜と南と、そんな二人の事考えたら自然に涙が出てきました。話の締めも完璧です。頑張れ、南! でも、浩平もさっさと帰って来い!
そんな事を思ったりしました。後は……住井はスチャラカだなぁ……とか(笑)
最後にタイトルですが、もうこれしか無いってくらいのタイトルです。『名枯れぼし』……タイトルのセンスっていうのでも思いきり加点したいくらいです。でも……ごめんなさい。10点しか持ってませんので、10点で勘弁してください(汗)
気になった点は……ほとんど無いんですよね。というか、私よりもずっと技量が上の人に一体何を言えばいいのやら(汗)でも、何か悔しいので言います(コラ)
話の後半部、茜が初めて浩平の名前を口にする所ありますよね? ここでもう少しだけ、タメを作ったらより良かったのではないかと思います。実際タメてはいるんですが、割と繋ぎがあっさりに感じたので。
後は…………短編じゃなくて中編に行きましょう、この作者さんは(笑)
文句無く10点です。素晴らしい話でした!!
- 018 I LOVE LOVE (採点:7)
- 一見して抽象的な話に見えますが、えいえんとは何か、その世界にいるみずかとはどんな存在なのか、という事を可能な限りわかり易く書こう、という作者さんの意志が強く読み取れます。
外見はあやふやだけど、実際に触れてみると感覚が分かる……というのがこの話を表現する言葉ではないかと勝手に私は思ったりしています(笑)
子供同士の会話のようなんだけれど、たまにそうでは無い所があって色々と考えさせたり。後は反復表現がいい感じに織り込まれていたりと、小気味良く読むことが出来ました。
後は個人的にですが、この話は地の文をかなり排した構成ですが、これはこれでいいと思います。ちょっと上から見るような、それでいて正面から見つめるような……そんな感じがして。
テンポも良く進んでいきますので、これでも良いなぁ……と思います。
我ながら、何言ってるか良く分からない感想だと思いますが(汗)
決して万人向けではない話で、読む人間を選んでいる感はありますがONEの雰囲気が良く出ていました。良いお話だったと思います。
- 019 凄惨! 浩平VS長森 (採点:9)
- えいえんが……あるよ……(大爆笑)
『は』を『が』に変えただけでこれだけツボに入るとは……おのれ、おそるべしだよもん星人!(違)
何で永遠にいつでも戻れるねん、なんて突っ込みはしちゃいけません。ええ、しちゃいけませんとも!
しかし……長森はもろに素ですね(笑)流石は長森っ!
後は女王様な茜にも乾杯♪(ぉ)
ただ、この話、惜しむらくはタイトル! もう2ひねりくらいは欲しかったです。『漢の戦い』とか(笑)でも……負けた……。こんなしょーもない話(誉め言葉です♪)でこんなに笑うとはっ!
最高でした。またこんな頭を空にできる話を見たいです〜。
- 020 再誕詩 [Hi Ka Ri A Re] (採点:3)
- この話……SSというよりは散文詩ですね……(汗)
新しい事に挑戦しようというのは良いんですが、ちょっと私にはついていけませんでした〜(汗)
次はもうちょっとわかりやすい話にしてくださいね。
……でも、ハンドルネームに笑ったんで1点プラスです(笑)
- 021 雨ふりと灰色ひつじ (採点:9)
- まず、雲をひつじと見立てて、灰色ひつじと真っ白なひつじ、という比喩の使い方のセンス。
『傘忘れたの』ではなく、あえてひらがなで『かさ忘れたの』とか、『山葉堂に行くの』じゃなくて『ワッフル行くの』とかの澪の性格に合わせた言葉の細かい選び方。
そして伝わってくるしっかりと書き込まれた情景描写。
素敵でした〜。そして、短編にふさわしいテーマを選んで最後をしっかりと締められる話の構成は実に見事です。茜が澪を拒絶する、というのも、茜の気持ちがびりびり伝わってきます。
そしてその後悔も。自分の心を凍らせていた茜に純粋な気持ちを現した澪。凍らせて、感情を堰き止めてるのではなく、流れる感情を一緒に抱えて側にいてくれる人がいる事を知る事で自分を取り戻す茜……。
いいですねぇ、こういうお話……。後は、詩子をもうちょっと話に絡めて来られれば良かったかな、と。 この一件より前には、茜が詩子に対してどんな反応をしていたのか、そのあたりを書くと詩子も物語の中でもっと綺麗にはまったのではないでしょうか……と勝手に思ったり(汗)
10点か9点かで結構迷いました。ただ、ぎりぎりで9点とさせて頂きます。素晴らしい話でした!
- 022 幸せの確信 (採点:6)
- 地の文に対する違和感、これがとにかく残念な話です。
みさき先輩の1人称ですよね。それにしては、随分と文体が固いんです。もうちょっと砕けててもいいんじゃないか……という強い違和感が、読んでいる最後まで抜けませんでした。
ベレー帽をかぶる先輩とか、先輩や雪ちゃんの台詞などは凄く良かったですし、話もよくまとまっています。やはり読んでる時の違和感がとにかくもったいないです。
タイトルも無難に合う物を選んでいると思いますし、ほのぼの路線で暖かいお話でした。6点はちょっと辛いかな……とも思うのですが、7点となると微妙なんですね……すいません。
全然関係ありませんが、「雪ちゃん18歳」っていうのを見て、思いっきり笑いました。
雪ちゃん○8歳……(マテ)
- 023 今この時が一番 (採点:5)
- この話、住井とシュンのおかしな行動さえなければ、普通にほのぼので通じたのに〜!(泣)
別にこんな馬鹿な事しなくても、予備教室から机と椅子を持って来ればいいだけでしょうに。いえ、全編通しで壊れギャグやるならいいですよ、別にこれでも。
でも、一箇所だけ壊れをやってるせいで、そこが変に目立ってしまってますよぉ……。
無理にキャラを全員出そう、などとしないで出せる範囲だけで(繭シナリオだから繭は当然。後は七瀬と長森と茜っていうクラスメイト一同……全く違和感がないです)出してほのぼのを良く演出してると思いますし、キャラ描写の方も良く書けていると思います。
……ああ、せめて「〜その頃、某北の国にて〜」さえ無かったら、爽やかに読み終えることが出来たのに……。爽やかさ完璧にぶちこわしですよぉ……(泣)
これが無ければ、あと1点は確実に上がってます。シリアスだろうとほのぼのだろうとラブだろうと普通のギャグだろうと、ましてやダークだろうと、上手く入れれば一つの話の中での共存は可能でしょう。
でも、壊れギャグだけは一つの話の中で混ぜてはいけません! 他のジャンルとの共存は無理です!
ちなみに、文頭は一文字開けです。それと×三葉堂 ○山葉堂 です。
……壊れギャグは本当に『混ぜるな危険!』です。今後、混ぜるのだけは辞めて下さいね……。
- 024 やっぱり彼女は意地っ張り (採点:6)
- えっと、恐らく改行ミスと思われるのが数箇所ありました。別にこの程度では減点対象などにはしていませんが、推敲段階で書式の最終確認はされた方がいいと思います。
次に長森の台詞回しで、一部文体が固いかな……と思う所がありました。主に長めの台詞の所でそう感じる所があります。まあ、どちらも些細な事ですが。
さて、この話の内容ですが、ひたすらに王道を突き進んだ話だと思います。んで、私は自他共に認めるくらい王道が好きな人間です。
……ちゃんとしっかり書けている時点で基準点があるラインまですっとあがりました(笑)
浩平と七瀬の二人の関係は、二人の互いの呼び方から色々と考える事が出来ますよね。変わらない呼び方の理由の描写は私としては良く書けていると思いました。
話も一本の線で綺麗に繋がっていますし、分かり辛いという点もありません。読解をしないと! と肩肘を張る必要ゼロで読めました〜。
ちなみにパパ、ママと言う七瀬にはかなり笑いました(笑)
でも最後まで思ったんですが……台詞がどうにもぎこちないんですね。もうちょっとくだけた感じの台詞にするだけでかなりぎこちなさが取れると思うんですけど……。後は、何か一つ軽めのギャグシーンなり、ほわほわしたエピソードなりを入れると良かったです。
割と気に入ったんですが、点数はこの辺りです。後ちょっとで、壁を越えられるはずです。乗り越えるべく頑張りましょう〜。
- 025 フラリ (採点:1)
- だよもん!(何)
ここでバツンと終らせてしまうのは……何とも(汗)短編でしか絶対にかけない話だとは思います。
ただ……何かかなり納得が行かないのは何故でしょう(汗)
「手抜きなんだよもん!」と言うのが、私の一番最初に思った事でした。実際、よく読むとそうでも無いんですが……。でも、空行を詰めたら本当――に短い話ですよ、これ。
実際に私は、全文をメモ帳にコピーした後に空けた方が効果があるだろうな、という所は2行程空けて、それ以外は詰めてみたんですが……80行で終りました(汗)
やはり、シリアスで一発ネタをどん! と見せられた気がするんですよ。ネタをそのまま文にした感じがします。もうちょっと時間の流れと長森の思考の流れを追っていくのを書けば、また違ってくるんですが。
すいません。私からは、ネタ以上SS未満という感じに思ってしまいましたのでこの点数です。私の感想はあくまで私見ですのであまりお気になさらないで下さいね。
- 026 キミノクチビル (採点:1)
- にゃ〜、にゃ〜、にゃ〜〜〜(泣)
最近は起承転結の承を省くのが流行ってるんでしょうか?(汗)話が唐突過ぎます〜!
この話における浩平は、茜に対する恋愛感情は無いんですか? 詩子が浩平の事を好きになったのはどうして?
……うるさい詩子の口をキスで塞ぐ、というシチュエーションを書きたかっただけにしか正直見えません。読後はただただ目が点になるばかりです。
詩子と浩平、という恋愛の話をこれだけの分量で書こう、というのにそもそも無理があります。茜との関連付け、詩子が浩平を気にするようになったきっかけ、えいえんの世界や浩平の身にあった事を知った時の詩子の反応。詩子が浩平の事を好きだという事を知った時の茜の気持ち。
書かないといけない所は山とありますよ。結局の所、映画館に入って開始10分でキスシーンをして完とスクリーンに映し出されても、観客は困ってしまいます。
私もいつかは詩子の話を書きたいなぁ……と思ってる分、より一層粗が目立って仕方がありません。
残念ですが1点を付けさせて頂きます。今回の失敗を教訓に今後も頑張っていってください。
- 027 紅い朧月、偽りの夜、茜色の洛陽 (採点:1)
- にょめっ!(何)
……あのぉ……後半部まで続くこの一人語り……これ、誰ですか?(汗)
みさき先輩……にはとても思えないんですが。
あまりに思考が後ろ向きすぎます。ネガティブの極みと言ってもいいでしょう。そして、本編でのみさき先輩はもっともっと精神的に強い人ですよ。
そしてタイトルも意味不明です。どういう意味を持っているのか判断できません。
後半部にはいきなり野球の解説らしきものが出てきたり、みさき先輩の台詞がかなり怪しいギャグ(それも全然笑えません)風味になったり、それでいて最後はまたしてもあの一人語り……。
5回10回と読めば、新たな発見があるのかもしれません。でも……繰り返し読もう、というモチベーションがとても維持できませんでした。
次は頑張って下さいね、本当……。
- 028 暖かい春の日差しの中で…… (採点:8)
- ……ぽ(笑)
わはははっ。嬉し恥ずかし良い気分、って感じですね(笑)読み始めたときには、数学の知識がずらずら出てくるのかと心配になってしまいましたが、中身は中々にらぶらぶでした(笑)
細かい点などもよく描かれてますし、何より浩平や長森の性格が良く出ています。短編でさらっと綺麗にらぶらぶな話を描く……やってみたらこれが結構難しいんですよねぇ……。
浩平の長森に対する呼称が『瑞佳』になってるのも良い感じです♪ 変わらない二人、普段着のままの二人、それでいて二人は幸せ。いいですね〜〜♪
ディテール面ではもうちょっと推敲すると良くなると感じる所が散見されました。これからの作品にも期待したいと思います。良い話を読ませて頂きありがとうございました。
- 029 赤と青の境界線 (採点:8)
- 「ねえ雪ちゃん、金網を乗り越えたらもっと夕焼けを感じられるのかなあ?」
……さらっと言う分、より一層怖いですぅ〜(汗)ああ、やばいなぁ……先輩。
卒業前のみさき先輩の不安、浩平と出会う前を描いた話として良く出来た話だと思います。
掃除と卒業と借金と(笑)澪の話なども盛り込まれていますし、情景描写も良く出来ています。秀作だと思わせる物が随所に盛り込まれていて、読み手を飽きさせないような構成も良かったです。
……インパクトがちょっと弱い為9点以上には行きませんでしたが、特にこれといった欠点も見当たらず全体がしっかりしていたように思います。良い話でした〜。
- 030 魔法 (採点:3)
- な、何とも独特な話で……。オリジナルキャラの話では、前回のカノンこんぺの成さんの話がすさまじく出来が良かったので、この話も同じ感じに……は行きませんでした(汗)
オリキャラの話(この話では浩平と長森の子)を書く場合は、ディテールまでしっかり作らないといけません。ですが、正直描きこみが足りません。魔法に興味のある小学生の女の子〜という事くらいしかわからないんですね……。地の文がほとんど台詞の延長線という意味合いだったというのもよろしくありません。
情景描写が無いと、どうにも話が浅く見えてしまいます。
いや、小学生ってのは中々その……良い感じだなぁとか思いましたし(黙れ)特にツインテールっていうのはポイントが高くて……(コラ)おほんっ! そんな私の趣味はさて置きまして。
一言で言ってしまうと、折角話が広げられるように広い場所を選んだのに、こじんまりとした小さな家を建てた、という感じでしょうか。かなり期待をしていただけに残念です。
後は……この改行はかなり読み辛いです。
もうちょっと読みやすいレイアウトを考えていくと良いと思います。
- 031 ゴール、そしてスタート (採点:3)
- えーっと……。浩平の台詞をカッコで囲まないのには何か理由があるんでしょうか?(汗)
どっちが心で考えてる事で、どっちが口に出している台詞なのか、一つ一つ判別しなければいけないのはかなり面倒です。一部では本当にどっちなのか良くわからない所もありましたし。
そして……情景描写がやはり圧倒的に少ないです。台詞の延長線上に地の文がある、という感じに思いました。書き出しくらいに情景描写が全体にしっかりしていれば良かったんですが……後半部は、急いで書き上げたという感じが見えてしまい残念です。
内容ですが、全員を出すのにこだわりすぎな感が否めません。
主役の長森にクラスメイトの七瀬・茜が登場してるのは普通だと思います。みさき先輩も……まあ、かなり無理をすれば何とか。ただ、繭と澪は無理があると思いますよ……特に繭はかなり(汗)
個々の台詞だけを見ていくとかなり面白いので、後は話の見せ方だと思います。点……までは行きませんが、話が線というよりは点線のように感じてしまいましたので、その間を詰めるべく頑張って下さいね。
- 032 乙女の聖域 (採点:5)
- 凄く独特な話だと思います。えいえんに浩平以外の人間が一緒にいる、というのはかなり新鮮でした。
えいえんの世界には色々な解釈が成立する予知があると思いますが、私の考える限りのぎりぎりの線でえいえんを描いています。ええ、ぎりぎりですが(笑)
全面解放というサブタイトルをつけてありますが、えいえんからの帰還を解放という風に捕らえているのも面白いです。自分自身の殻を破る、という感じですね。
ただ……この話の主役であるはずの七瀬が、実際には添え物に近くなってしまっています。七瀬と茜がどういう経緯を経て友人となったのかも描かれていませんし、最後の締めも茜の台詞です。
ど〜も読んでて思うんですが、もっとわかり易く書けるのにえいえんの不思議さを演出する為に、わざとぼかして全体を難しく書いているんではないか、と。そんな気がします。
ぼかしは演出効果としてははまれば綺麗ですが、やりすぎると話の全貌が分からなくなる、という危険もあります。そして、この話は全貌がわからなくなるぎりぎりまで来てます。
七瀬をもっと全面に押し出しても良かったんではないでしょうか? この話、主人公は七瀬ではなくて「えいえんの世界そのもの」という気すらしますよ。
それでも、不思議な感覚に浸りながら最後まで読むことが出来ました。あと質問ですが……各々のサブタイトルの意味は何なのでしょう?(汗)教えて頂けますと幸いです。
- 033 それぞれの歩み (採点:9)
- 先に、気になったことを書いておきます。
・地の文は基本三人称ですが、たまに七瀬の一人称が混ざる点があります。それほど多いわけではないですが、注意は必要だと思います。後、台詞で引き込んでいける内容ですが、地の文は十分とはいえません。
・七瀬は浩平の事をヒロインの中で唯一「折原」と呼んでいます。この話では「浩平」と呼んでいますが、その理由をどこかで書く必要があったように思います。
以上、先に問題を挙げておきました。……さて。
そんな問題点すっ飛ばして良い話でした!! ええ!
一つの場所に留まって誰かを待つ……というシチュエーションは茜と七瀬の二人だけなんですよね、考えてみたら。(茜は空き地、七瀬は公園)
着目の良さもさることながら、やはり秀逸なのは七瀬と茜が知り合う過程をきっちり描ききっている事でしょう! オリジナルストーリーでよくここまで……と思わせます。今回、知り合う過程をすっ飛ばしている話が多かったせいで、なおさらこの話のディテールの書き込みに唸らされました。
登場人物である茜・七瀬・詩子・長森の性格やキャラの把握も見事の一言です。一切の違和感がありませんでした。
中・後半部では台詞が続き気味で、地の文がやや少なめ……という難もありましたが、そんな物は補って余りあるくらい良い話でした〜。
- 034 あなたのいるBIRTHDAY (採点:1)
- ……うぐぅ(滝汗)
これ、誰ですか? お父さんは? お母さんは? そして女の子は誰ですか?
オリキャラって言うか、この世界って本当にONEですか? 何だか、普通の現実世界のお話って言って通じますよ、これ。一瞬私は「ONESSこんぺ」から他の世界に飛んだのかと思ってしまいました。
……やっぱりこれはONEである必要性が感じられません。というか、ONEなのかどうか判断するのも困難な作品にはまともな点数はつけられないです、ごめんなさい。
あとは文章を読んでる時に思った事ですが、総じて地の文が大幅に不足してます。誰が誰に語っているのかがかなり訳分からない所がそのせいで多いです。その辺りを直してみると、もっと読み易くなります。
話の雰囲気と構成はそれなりに書けてるんですけどね……。
- 035 晴れた終わり (採点:6)
- 地の文を書く能力があるのはよっくわかりました。
書き出しの部分、もうちょっと改行を使ってください。いきなりどがっ! と文章が出てちょっと引いてしまったり(汗)
で。内容なんですが、浩平と茜という話ではなく、茜と詩子の友情にスポットをあてた珍しい話です。
意外とこういう話は多くないなぁ……と思ったら来ましたね。短編にして、このくらいの分量で纏められるというのも好印象です。
中盤部からはさらさらと読んで行けるのはよかったですよ〜。それと、詩子の性格をよく掴んでいると思います。個人的にはラストがお気に入りです(笑)
惜しむらくは前半部が冗長な事でしょうか。そこを改善できていればもう少し点は上がったんですけれど。気軽に楽しめるお話でした〜。
- 036 譲葉のカケラ (採点:4)
- ……あ――。ごめんなさい。書き出しから半分くらいまで、一体誰の視点で語っているのかも全く分からず、激しく混乱しておりました。
実はこの少年が浩平とかいうならまだ面白かったんですが……完全なオリジナルキャラなんですね(汗)
……描写が極端に不足してます! オリジナルキャラを描くなら、もうちょっと細かい所まで書きましょうよ! 結論から言うと、読んでて疲れましたぁ〜(汗)
文章力全般はかなり高いですし、構成も悪くないんですが……この話を全然好きになれなかった、というのがやっぱり大きいです。タイトルの意味は……すいません、わかりませんでした(汗)
もう少し読んでて乗れる話だったら良かったんですが……。
- 037 君を待つ時間 (採点:5)
- 短いながらもよく纏めていると思います。君を待つ時間、という少しの間のみさき先輩の心情に主眼をおいた話、という着目点はかなり良いと思いました。
……ただ、ちょっと短すぎるきらいはありますが(汗)あっさり……という感じなんですね。浩平が先輩の所に来るのをもう少し遅めにして、心配したりする先輩を書いたりするのも良かったのではないかと。
短編とは「短い話」ではありません。「短いと感じさせない話」であると思います。……私自身もそれが完璧に出来てるとは全然思いませんけど(汗)
もう少し話を膨らませてリテイクしてみると良いと思いますよ。
- 038 永久にあなたと雨の中 (採点:10)
- 台詞ゼロ、ALL地の文! この構成は中々に男前ですね〜(笑)
小説は地の文だけでも立派に成立する、という見本のような話です。
後は、短編の中で空行を最も効果的に使った話だと思います。でも、この中央センター揃えで始まる文章、どこかで見たような気が……作者さんは、もしかして……?(ぉ)
地の文……って、この話の全てですが、描写はまさに圧巻。臨場感たっぷりで、読んでる時にふわりと体が宙に浮かぶような感覚を覚えました。何でこんなに上手い人がいるのかなぁ……と、嫉妬パート2です。
内容……いえ、もう最高です。言葉、いりませんね。ただただ最高でしたと言わせて頂きます。プロの作家と見間違う程です、この話。視覚と聴覚、この二つに注目して再読してみると、もう見事の一言。
空行の前後はこれ以上ないですね。読んでて痺れました。
……何も指摘する所が無いというのはかなり悔しかったりするのですが。
でも、無い物は無いんですよ、これが(笑)10点満点で10点を大きく超える素晴らしい話でした。
だけどこの話の作者さんって……(まだ言うか)
- 039 みずかのささやき (採点:4)
- 中盤までは、よく描けています。ただ……「さびしくないと思うよ。次の場所は」この後から、いきなり物語が凄く速く進んでいます。起承転結の「転」が弱いんですね。
結果的に話そのものが駆け足になってしまっています。えいえんのせかいのみずかと浩平をもうちょっとしっかり書くか、或いは浩平がいない時の長森の描写をするか……色々とあるとは思いますが、このままでは中途半端な感じがどうしても否めません。
ラストも唐突です〜。話自体が悪いわけではないですし、中盤までの構成は良かったので、もう少し推敲に力を入れていってください。
- 040 孤独の中の神の祝福 (採点:2)
- あぅーっ……(嘆息)中番まではOVAのONE風味でしたが、ONE独特の雰囲気がまだあったのに後半部で完璧ぶち壊し……。最後の独白の茜は、まるで茜に見えません。語尾まで茜じゃないんですもん。
あ、あとラストにある『さっさと』っていう茜の言葉には、思いっきりずっこけました。茜はそんな乱暴な言葉を言う性格じゃないですよぉ……。
後は詩子。こういっちゃ何ですが、詩子の茜に言った台詞も、励ましてるというよりは何も知らないのに無責任に自分の考えをぶつけてるようにしか見えませんでした(汗)
ONE本編の流れから離れてオリジナルで浩平が帰ってくるまでの日々を描くのに挑戦するのはいいですが、これは明らかに滑ってると思います。茜じゃないよ、これ! って、読者に思われたら負けです。
あとは、改行はちゃんと揃えましょう。ずれていると読み辛いですよ。
- 041 掴みきれない幸せを (採点:2)
- が、がお……(何)
文頭は一文字開けです、それと・・(中黒)に特別なこだわりがないならば、……をお奨めいたします。
後は地の文が極端に不足しております、それに空行が無駄に多いです。
……それで内容なんですが。長森とらぶらぶ、以上。(ぉ)
いや、良いんですよそれは。ただ、あまりにもシーンの一つ一つのシチュエーションを書きたかっただけに思えるんです。話が線で繋がってる感じが全くしません。点と点と点、という感じがして……。
地の文での心理描写がほとんど行われていない、というのがやはりその理由なのでしょう。どうしても内容が薄いと感じてしまいます。
ですから「この話の内容は?」ともし人に尋ねられたとしたら、長森とらぶらぶ、以上。
これで終ってしまうんですよ。話に深みと奥行きを出せるようにこれからも精進していって欲しいと思います。
- 042 あの飲み会の話 (採点:2)
- はわわわ〜!(汗)
……あ、あの。まず思ったんですが。
2CH語は、わからない人にとっては電波以外の何物でもないような気がします(汗)それにこの手の2CH語は嫌いな人にとってはかなり嫌いでしょうし、SS書く上では避けた方がいいですよ、絶対。
そして本文中にメールを使ったり、ボーリングのスコアを出したり、顔文字を使ったりと、色々と工夫をしてるのは認めます。でもメール文はまだしも、それ以外は地の文でやるべきではないでしょうか。
ボーリングの結果だが、色々と信じられない光景が俺の目の前で繰り広げていた。いや、まあ茜が俺よりもずっと上手ったとか、あれだけ息巻いてたくせに常軌を逸してド下手だった柚木はまだいいとしてもだ。
鬼のようにストライクを連発する澪は、俺の知っている澪とは似ても似つかなかった。
思わず澪に化けた柚木の悪戯かと思ったくらいだ。
こんな風に情景を描写する方がいいですよ。安易に数字を書くのは確かに分かり易いですが、手抜きのように思われる危険を孕んでいます。
んで内容ですが……。詩子はいくら何でも壊しすぎですよぉ……。澪は澪で、あんな変な言葉は使いませんし。描写がまともなのは茜だけかも……(汗)
これ、ジャンルはドタバタでは無く絶対に壊れギャグです。そして、これで笑えっていうのは酷ですよ、いくら何でも。
○はまのじ さん
- 021 雨ふりと灰色ひつじ (採点:9)
- 詩子と澪の組み合わせもけっこう面白いなと思いつつ大満足。
面白かったです。
- 035 晴れた終わり (採点:8)
- ほのぼのマターリ。いい雰囲気のお話です。
- 042 あの飲み会の話 (採点:3)
- 一行目で吹き出してしまった……。ていうか卑怯だよさいたまさいたま!
携帯メールを使っているSSはあまり見たこと無かったので珍しいなと思ったり。
ただまぁ、2chネタは程々に、ということで。
○はむ さん
- 001 アナタの中のキミ (採点:7)
- 一度読んだだけではよく分かりませんでしたが、二度、三度と読んで、何となくですが分かったような気がしました。これがえいえん。ですかね? とりあえず7点とさせていただきました。
- 002 ある一組の男女の割と特殊な出会い (採点:3)
- 随所で笑わせていただきましたが、句読点がなくて読みづらかったです。
- 003 アゲイン (採点:2)
- 別にONEじゃなくても良かったような気がします。ありきたりな内容で、ぶっちゃけていえば「kanonのSSです」って言われても通じるような気がします。
- 004 月はいつでも (採点:4)
- 月を絡ませるのはいいと思いますが、もうちょっと何か欲しかったです。
- 005 待ち人達の愛の形 (採点:5)
- 繭の描写が良かったです。
- 006 8匹のネコ (採点:3)
- 長森がkanonの名雪に見えました。内容も単調でいまいちでした。あと文章の最後に「。」が付いてないのはどうしてなんでしょうか?
- 007 新たな一歩 (採点:3)
- 少々強引な詩子さんと展開はともかくとしても、最後のみさお云々は蛇足だと思います。
- 008 日照雨 (採点:7)
- う〜ん、青春って感じがして良かったです。茜の演説(!)なんかが特にそう感じました。
- 009 ONE〜Unlimited〜 (採点:2)
- 私もこの世界観には耐えられませんでした。
- 012 たく、ない……から (採点:8)
- 読後の満足感のあるお話でした。最後のシーンが象徴的で良かったです。
- 013 without end (採点:10)
- 良かったです。こういう結末もいいかもしれない、そう思えるお話でした。
- 014 New (採点:7)
- うわ、被ってる(謎汗)それはさておき、なかなか興味深い内容でした。最後の少女の登場が印象的でした。
- 017 名枯れぼし (採点:10)
- 心情描写が秀逸。とても良かったです。名彼ぼし(!)、タイトルもかっこいいですなぁ〜。
- 018 I LOVE LOVE (採点:10)
- うわっ、すごいです。。私も短編を一作投稿したんですが、これには敵わない。そう思いました。みずかの描写が特にすばらしかったです。
- 019 凄惨! 浩平VS長森 (採点:6)
- 最初のほうはなかなか面白かったです。でも最後がいまいちでした。
- 020 再誕詩 [Hi Ka Ri A Re] (採点:8)
- 詩は感性、直感で読むものでしょうか? なんとなくですが伝わってくるものがありました。このもやもやとしているけど、分かるような分からないようなボーダーラインにいる。これらを狙って作っているのでしたらお見事です。
- 023 今この時が一番 (採点:3)
- 結局何が書きたかったのかよく分かりませんでした。 ほのぼのというよりドタバタ? 氷上が壊れてますし……。あと、最後の一文は蛇足だと思います。
- 024 やっぱり彼女は意地っ張り (採点:5)
- 七瀬らしさが伝わってくる話でした。ちょっとみさおの描写に違和感を覚えましたが。
- 025 フラリ (採点:3)
- 長森の心情描写も、最後のほうもいまいちでした。題名どおりフラリで残るものがないと言うか……。嫌味言ってすみません。。
- 026 キミノクチビル (採点:3)
- もうちょっと詩子さん(なんでさん付けなんだろう)の心情描写が欲しかったです。あとこれシリアスですか?
- 027 紅い朧月、偽りの夜、茜色の洛陽 (採点:8)
- 綺麗な描写で読みやすくて良かったです。読みやすいSSって大好きです私。
- 028 暖かい春の日差しの中で…… (採点:4)
- たしかにほのぼのしていて雰囲気もいいんですが、これじゃちょっと……もう一捻り欲しいところです。
- 030 魔法 (採点:5)
- ほのぼのしているのはいいんですが、♪の多用で文章が安っぽい印象を受けました。ただ雰囲気は良かったです。
- 031 ゴール、そしてスタート (採点:3)
- 文章が冗長で、途中から読むのがだるくなってきました。キャラクター全員を登場させたのに意味はあったのでしょうか? 内容もいまいちでした。
- 034 あなたのいるBIRTHDAY (採点:2)
- 心臓橋……。この言葉がずっと頭にこびりついて離れなかったです。生々しいというか……。あと私には訳が分かりませんでした。このSSはONEと何か関連があるのでしょうか? もしあるのでしたらすみません。。
- 035 晴れた終わり (採点:4)
- すみません、長い文章って苦手なんです。だからあんまり深く読み込めませんでした。
- 037 君を待つ時間 (採点:1)
- で、この後何か続くんですか? という感じでした。
- 038 永久にあなたと雨の中 (採点:10)
- すばらしいです。私はみさきシナリオをやったことがないのですが、それでも十分このお話に浸ることができました。過去の自分との対面。これは結構ありきたりなものですが、それでも十分魅力のあるお話しだと思います。何よりも最後の一文がすばらしいです。
- 040 孤独の中の神の祝福 (採点:5)
- 誤字がちょっと目立ちました。内容はまぁまぁ良かったです。ただ最後のほうの茜の魂の叫び(!)にちょっと違和感を覚えました。
- 041 掴みきれない幸せを (採点:3)
- う〜ん、もっと見せ場が欲しかったです。澪とのやり取りも淡々と終わってしまったし……。もうちょっと絡ませてもよかったのではないでしょうか?
- 042 あの飲み会の話 (採点:2)
- あの飲み会とか言われても私には分かりません。とりあえず謝ります、すみません。
○ふうがみこと さん
- 001 アナタの中のキミ (採点:4)
- ネタは面白いと思います。でもそれが作品として昇華されてないと感じました。物足りなさを感じます。
夢というえいえんの世界で浩平との絆を求めつつ消えねばならない瑞佳の、それと悟った時の心境や、それが現実での猫ナガモリとどう重なりどのような意味を持つのか。そこを書きこんで作り上げてもらいたかったな〜、と思いました。
- 002 ある一組の男女の割と特殊な出会い (採点:2)
- ぎゃふん。
『「・・・・・・・なんでさっきからこうおちがついちゃうの?」』
ついてません、オチついてません。
地文がないのはそれはそれで構わないので(私の趣味ではないけれど)、リズムなどの会話ならではの軽妙さを出して頂きたかったです。
- 003 アゲイン (採点:5)
- ギターは私の趣味に合いませんでした。色を白にして、さりげなく祐一にジーパンとか履かせるなどの遊び心があればニヤリとしたかも。まあ、個人的な事です。
一週間前の別れにおいて、別れを切り出すまでの浩平の葛藤が描かれていなかったせいか、私は浩平に感情をのせて読むことが出来ませんでした。全体的にさばさばしすぎ、という印象でした。
- 004 月はいつでも (採点:4)
- もっともっと盛り上げられると思います。月に対するアナウンスが書きたいことならば、ほんの一つでもエピソードを絡めればラストまでつなげられるはずです。みさき先輩がプラネタリウムに来たがった理由とか。地文が少ないので、会話文がもっと楽しければ良かったなあ。
- 005 待ち人達の愛の形 (採点:5)
- もったいないです。すごく、すっごく、もったいないです。
書きたいことだけ書く、過程は書かない。この構成ならそれはそれで良いと思います。でももっと一人一人の心情を、ゲームをやった人間たちの共感を呼ぶような書き方をしてくれたら……あのエンディングに重なるように、初めてあのエンディングを見たときの感情を呼び起こせるように書いて下さったら、多分私は悶えていたと思います。多少の問題やキャラ観の違いには目をつぶって。
冒頭の語り口がその後の語調やストーリーとあまり重ならず、むしろ邪魔になってるところ(私はそう感じてしまったんです)も、勿体無い。ラストに余韻が残らないのも勿体無い。とにかくすっごく勿体無い!私好みになり損ねた作品でした。 ……主観垂れ流しですいません。
- 006 8匹のネコ (採点:4)
- 話の基本は好きなんです。勘違いから始まる何か、というのは私の好みの設定です。でもそれを効果的に見せているかというと、少し疑問符です。
どうせなら猫が溺れているシーン・その猫を救おうとするシーンを描写して、そのときにいかに瑞佳が心配しながら見ていたかとか、猫も浩平も助かった時にどれほど安堵したかとか、話のテーマに直接繋がる部分を積み重ねていくようにして貰いたかったです。
『だって長森、ネコを助けてあげたとき凄く喜んでただろ?』などの台詞を読んだ時に、その喜んでた場面が読者の頭の中にパッと浮かんでくる、そんな構成にして欲しかったです。
- 007 新たな一歩 (採点:4)
- 表現が淡白過ぎるかなあ。あとキャラの印象で特に前半が詩子らしくありませんでした。さらにいうと、主役二人が大学生らしくありませんでした。まあ、こういう学生さんも居るこたぁ居るでしょうが……詩子と浩平というキャラを使うと、違和感がバリバリありました。
ラストのみさお、蛇足です。というか、みさおに祝福させれば恋愛成就というパターンはもうやめて〜(泣
- 008 日照雨 (採点:7)
- いい話です。ほんわかします。
特に欠点もないし完成度は高いと思うのですが、ちょっと私の趣味と合わないところがありますので……この点数です。申し訳ありません。
- 009 ONE〜Unlimited〜 (採点:5)
- 話の内容は私好みです。戻ってきて、また絶望して、えいえんに戻る。その流れが。
ただ、世界を荒廃させなくても表現の方法はあったと思います。ONEで描写されていた、あって当然と思っていた日常の喪失。それを作者さんなりに際立たせ、しかも瑞佳の変化を納得させるために一挙両得のものとして設定したのかもしれませんが……私個人としては、日常の中にありながらえいえんを望んでしまったことに、そしてそれが永遠を感じる事が出来る日常を奪ってしまう結果を呼ぶ事がONEの味の一つだと思っているので、このSSから日常描写がなくなってしまった冒頭の時点で、どうしても違和感が拭えませんでした。
まず最初にえいえんで浩平が望んだ「瑞佳との絆・現実での日常」を描写したあとで、この荒廃した世界にやってきていたのなら、私的にヒットしていたかもしれません。
最後の「――おかえり、こうへいっ」。この作品におけるこの終わり方、上記のような理由で好きです。多分作者さんの狙いに見事に引っ掛かってます(w
- 010 "けものたちのうた" (採点:8)
- 綺麗な文章です。洗練されています。童話調なところも良くって……本来ならば私の趣味に合う要素ばかりのはずなのに、何故趣味からはずれてるんだろう? う〜んう〜ん……多分語り口の主が常に茜よりも上位に置かれているように感じてしまったから、かな。ストーリーとしてはそんなことないと思うのですが……うう、狭量な男ですいません。
まあ、そんなコンプレックスに凝り固まった偏見は置いといて。
「逢いたいです……!」の、はじめの一言。あのインパクトをもっと強くして欲しかったです。あの一言で世界が物理的に崩壊するほど強く(いや、崩壊してるけど)。今のままでも充分強烈ですけれど、もっともっとしてくれたら、何て思ってしまいました。個人的な趣味ばかり押しつけてすいません。
- 011 日没のとき、西の空が夕焼け色に染まる (採点:5)
- 冒頭の文章に。表現に凝っているのはわかるのですが、難しい言葉を一所懸命読もうとし、頭を使う羽目になって……その結果、私は共感できませんでした。物語り自体は普通なので(障害の要素を除けば。でもそれだとこの話の味はなくなってしまうのでしょうけれど……)、あんまり頭使いたくなかったです。
あと一人称と三人称、またみさき視点と浩平視点とで文が混乱してる点が見受けられました。そういう点でも理性では疑問が残りました。
障害者に関してはノーコメントです。
- 013 without end (採点:5)
- 雰囲気は好きです。
でもまず「みずかとの別れありき」になっていて、別れるまでの心情が全然描写されていないのが不満です。えいえんから戻ってくる時そこには別れが必ずある、それを前提条件・読者の共通認識として捕らえるのは当然と思いますが、作品内にその感情の動きを匂わせるような文章を出しておいて、実は答えを出さずに共通認識におんぶにだっこで終わってしまう。それが不満です。
まあ、はじめから浩平が答えを出していて、みずかも覚悟を決めてる。それってずるいなあ、と私が感じてしまったという事かもしれません。
- 014 New (採点:3)
- 書きいそいでいる印象を受けました。もっと書きたい感情や物語をゆっくりと描写してもよいのではないでしょうか。いい作品になりそうな雰囲気があるので、なにか勿体無く感じました。
- 015 証 (採点:4)
- キャラのイメージが、私が抱いているものとだいぶ違っていました。いや、まあ、主観なんですけれど。
かぶっている所もあって感想がつけにくいので、これ以上は勘弁してください(汗)
- 016 彼女は笑ってこう言った (採点:4)
- うーん、ONEのSSにしなくてもいい気がします。普通に、普通のお話。大学受験ともなれば誰もが悩む事なのではないでしょうか、これは。でもラストの深山さんの結論には全然納得できない私がここにいたりして。
- 017 名枯れぼし (採点:6)
- いや、ですからね、ほんとうにね、かぶってる部分があるSSには感想つけにくいんです。ご、ごめんなさい。
- 018 I LOVE LOVE (採点:7)
- 好きです、こういうの。子供らしくって、かわいくって、幻想的で。ずるいといったらずるいんですが(w)。でもいくら子供のやり取りだとしても、不自然で「へ? なんでこう地文と会話が繋がるの?」という所もありました。あと「長森お前初めて」以降の文は私にとって余計でした。『* I hate hate / I love love *』で終わってたら、もの凄く好みだったんですが……いや、個人的な事です。私の趣味がそうだというだけです(w
『きっと、少しくらいは役に立ってる』この情景がすっごく気に入りました。
- 019 凄惨! 浩平VS長森 (採点:7)
- いいお話です! 感動した! いや好きです、ほんと。ギャグとしては不完全と思いますが、男なら感動するでしょ? 共感するでしょ? 涙に濡れるでしょ? ね? ねっ!?
あぁ、私も頑張ってもらいたい……
- 020 再誕詩 [Hi Ka Ri A Re] (採点:5)
- 試みは面白いと思います。でも私には肌に合いませんでした。
肌に合わなかった所は中途中途に入るタイトル。ちょっと大仰過ぎて、趣味に合いませんでした。あと「死に至る病」などの「あ」の羅列とか。
全体的な雰囲気は好きです。
あ、あと美男子君やみゃおさん(この人達はあの人?)の「あの人と話していれば楽になれるさ」は考え様によってはすっごい失礼な台詞にもなり得るかと……
またたくじ君が退室する状況も、考え様によっては同様に作者さんのすっごい皮肉とも受け取れる……私の考え違いである事を祈ります。
あぁ、私ってひねくれ者……つまりは、これも、ノーコメントの類です。
- 021 雨ふりと灰色ひつじ (採点:7)
- 何かもう一つ欲しかったです。全体的にはほのぼのしているのですが、その割には感情の動きが激しい話なので、一つ一つのシーンが少し薄く感じてしまいました。
基本的な流れはいいと思うのですが、茜が澪を突き飛ばすシーンや、茜が詩子に告白するシーン、詩子が茜に言いきかすシーンなど、感情が動く・移る場面は比重を重くして欲しかったです。さらりと、心に掛からず読み終わってしまったことが少し残念でした。
- 022 幸せの確信 (採点:5)
- 『5』の出っ張りを探すみさきを想像して、仮面ライダーに変身? なんて考えてしまった私はかなりダメな人間です。その後ヒーローという単語が出てきて、思わず吹いたり。狙ってやられたとしたらそれだけで2点追加です。…………狙われた気がする〜
ラストのお帰りなさいは、アアいう事なのかな? と考えてみるも、読み返すとやはりそうではないみたい? う〜ん……
- 023 今この時が一番 (採点:3)
- 文そのものはおかしくないのですが……。展開がおかしいというより、文章のつなぎ方がおかしい、とう印象です。住井君はラストまで引っ張るんじゃなくて、一場面だけのギャグにして欲しかった、と、個人的趣味も漏らしておきます。
- 024 やっぱり彼女は意地っ張り (採点:6)
- 地文や会話文において、状況の「説明」が多いのが気になりました。これが状況の「描写」に変化したら……って、すいません、私っていったい何様なんでしょう……
でもそう思いました。
鍵を滑らせあったりするシーンなど、お約束をお約束として書いてありますし、おちゃらけは結構私好みでした。
- 025 フラリ (採点:6)
- 基本的に、好きです、このSS。ラストのほう行間が空け過ぎなのはずるいかも、と思いますが、フラリという語感を活かすためには正解だと思います。というより、ええ、好きです。この終わり方。
でも何か物足りなさを感じます。どうすればいいかはわかりませんが、ほんの少し手を加えるだけですっごく私好みの作品になりそうだったので、ちょっと残念でした。
- 026 キミノクチビル (採点:4)
- もう一歩、という感じのラブラブ。前半に詩子のにぎやかさがもっと出てればよかったかな〜。
- 027 紅い朧月、偽りの夜、茜色の洛陽 (採点:5)
- 私、障害者のことをよく知りません。ただあの『盲人というものを誤解している』の文を出してしまったからには、余程深い考察をして書きこまなければならないんじゃないかなあ、と思うわけです。それでも健常者には窺い知る事の出来ない事ですし、障害者の方も千差万別でしょうから、「物語・フィクション」として書くには難しいでしょう。どうすればいいかなんてわかりませんが、これにはそこが不充分だった気がします。点数には全く影響させてませんが、ご一考下されば幸いです。……なんて書いて、もし作者さん自身の体験から来ているのだとしたらどうしよう(汗)
SSとしては、ラストに赤黒い朧月・茜色の洛陽を持ってくるなら、嫌いな理由・好きな理由を感情だけで説明するのではなく、作品内でもっとそれが読者にとって直接にみさきの生活と重なるような、描写やエピソードを詰め込んでいったらよかったかと思います。
- 028 暖かい春の日差しの中で…… (採点:7)
- 「ほのぼのですな」「ええ、ほのぼのです」
ほのぼのしたのでこの点数です。
- 029 赤と青の境界線 (採点:4)
- 書きたい気持ちが先行して、読者を置き去りにしてる部分がある気がします。凝った文章も少し怪しげ。その場面に適しているかどうかも微妙です。むしろ後半の会話が主体となった文の方が自然で、そちらの方が読みやすかったです。
- 030 魔法 (採点:3)
- わざと文を子供っぽくしているのだろうと思います。「♪」を使う事だって、私は否定しません。SSとして良くなるのならばどんな試みも歓迎です。でも……これはそれらがことごとく裏目に出ているような気がして……
それとただ愛してると言われても……ゲームからそれはわかりすぎるほどわかっているので、その愛の形や過程や先行きを見せてほしいです。またラブラブさを描写するにしても中途半端です。シリアス(?)部分は一切合切捨て去って、ラブラブ特化した方が私好みでした。
- 031 ゴール、そしてスタート (採点:3)
- 浩平の台詞を「」無しで表現する。そのアイデア自体は面白いと思うのですが、全く活かされてません。意味があるのかな?と思わせる場所はラスト近くにあるのですが、つけ忘れなのかどうかの判断すら出来ないほど 『「」抜き』 に意味がありません。
だって本当に、台詞に「」をつけてないだけのように見えるんですもの(くどい?)。
これが意味がないと思わせながら、突然あっと驚く「何か」を見せてくれるような用いられ方をしていたら、多分高得点をつけたと思います。
ストーリー自体も物足りませんでした。
- 032 乙女の聖域 (採点:8)
- いやあ〜、面白いです。こんなにコミカルにえいえんの待ち人・迷い人を書かれるなんて、虚を突かれました。最初は荒唐無稽なものかと思わせといて、ちゃんと設定を通す所も素晴らしいです。うん、すっげえ!
鯛焼き屋のおっちゃんがオブジェに座っている描写が、もうお気に入りです。ただ各章に題名入れるのはコミカルさを助長させるためなのかも知れませんが、私には「お手軽」に逃げている気がして少しイヤでした。
- 033 それぞれの歩み (採点:4)
- 私的なNGワードが……ありました。まあそれは置いといて。
全体的に淡白過ぎるかな〜、と。茜と七瀬の会話なんかは、両者に重なる部分があるだけにもっと濃く書いて貰えたら嬉しかったです。ストーリー上もその重なりが重要だと思うし。
- 034 あなたのいるBIRTHDAY (採点:2)
- 正直言って意味不明です。両親も子供も事故も。もっと正直に言うと、ONEのSSだとは思えません。
「帰って来てくれることを信じて待っていれば」「実は両親は○○と○○です」「子供の名は○○です」「事故で死んだのは○○です」「深く読めば意味がわかるはずです」とか、色々言い訳する事は出来るでしょうが、まずそれを作品で読者に伝えなければいけません。少なくとも伝えようとせねば。意味を隠すとか以前のお話です。
酷い出来とまでは言いませんし、好きな所もあるのですが、ONEこんぺという事を考え2点にしておきます。
- 035 晴れた終わり (採点:9)
- はる〜はる〜すぷりんぐ〜
いやもう、ほのぼのとして良いです、満足です。文章も柔らかくて私好みです。ただ一つだけ許されるのならば……【おわり】は無い方が良かったです。終わらずに余韻に浸っていたかった。あ、でもこれで減点なんかしてません。
10点にしてないのは、私個人が「うわ、やられたっ!」「泣いちまったよ、おいっ!」などの強烈な印象を受けたものにしか10点つけない男だからです(すいません)。大きく感情を揺り動かす事を目的としないほのぼの作品としては最高級だと思います。
歌詞は浩平と詩子との関係を指しているようでもあり、ONE本編を示唆しているようでもあり……「以前」のドタバタと浮かれまくっていたという茜らしくない茜はその流れなのかな〜、なんて考えたり。作者さんの考えはどうなんでしょう。気になるなあ。
- 036 譲葉のカケラ (採点:6)
- う〜んう〜ん、正直言うと趣味ではない……が、地力のある方だと思うので、今回だけは主観を排してこの点数をつけてみました。普段私は主観で点つけるんですが、そんな理由でこの作品に低得点つけるのは私的にあんまりだと思うので……
- 037 君を待つ時間 (採点:6)
- シンプルだけど、読んでて少し心が温まるような、いい話。
ONEのみさきシナリオBADENDも想起させられて(飽くまで個人的に)、かなり好きです。
ただ、みさき先輩が主人公というのは隠しているのだと思いますが、勘のいい人は二行目で気が付いてしまう可能性があります。主人公が誰か、読者が気が付くのが遅れれば遅れるほど、この作品は味が出てくると思うので、そのミスリードにもっと凝ればもっともっといい作品になったのではないかと。
このままではちょっと普通過ぎるかな。
- 038 永久にあなたと雨の中 (採点:9)
- 面白かったです。文章も整えられてて、綺麗でした。個人的に不満・疑問な部分はあるものの、内容も好きです。時が止まっている自分に背を向けるシーンは見せ場である事も手伝ってか、すっごく好きです。
でも……冒頭とラストのセンターに揃えられている部分は、正直好きじゃなかったり……。あいやいや、この作品ほど完成度が高くなるともう好み・感性の問題となるので、私のたわごとは無視されて下さい(汗
障害者に関してはノーコメントです。
- 039 みずかのささやき (採点:4)
- みずかと砂遊びをするシーンはそうでもありませんが、他のシーンはキャラが抱いているだろう心情に描写が足りていない気がしました。そのせいで各シーンにあまり説得力が感じられなかったり。
「どこへ行くんだろう? 決まってる→わからない」 と対比させる所は好きなので、そこに辿りつくまでの全シーンを、全力を以ってこれでもかと書いて貰いたかったです。
- 040 孤独の中の神の祝福 (採点:5)
- 私はジャンル見ずにランダム選択で読み進めているんですが……すいません、「嫌です」の台詞が出てくるまで主人公が茜だと気が付きませんでした(汗
で、SSですが。
文章力自体はあると思います。ええ、高いかと。でも場面と場面のつなぎが不充分に感じました。まず台詞やテーマ・「場面」が作者さんの中に先にあって、それに説得力を持たせる前にガンガン書いているという印象でした。
つなぎに説明がない訳ではありません。ただそれが不充分だと感じ、読んでいて唐突な印象を受けてしまった、ということです。
台詞だけでなく地文も絡めてゆっくりと説明するように書かれていれば、私的にもっと面白く読めたのではないかと思います。
- 041 掴みきれない幸せを (採点:2)
- う〜ん。席替えって、好きな所を選べるものなんでしょうか? それだと何回やっても似たような席にしかならない気がするなあ。
- 042 あの飲み会の話 (採点:4)
- 澪ちゃんのことしか触れられてないようですが……「お酒は二十歳になってから」
で、内容ですが……うう、意味がない、ですよね? しかも内容が無くてもよい話かというとそうでもない。
ギャグではない、けっして。日常のワンシーンという事でほのぼのと言えるかもしれないけれど、それとも違う。う〜んう〜ん……
文章のテンポは好きなんですが……色々なシーン・描写・内容に納得できませんでした。作者さんと私の体験してる世界は違うのかもしれない。
○まちゃる さん
- 001 アナタの中のキミ (採点:7)
- 伝わってくる雰囲気はすごく好きなんですが……それを伝えきるには少し短すぎるような。
無駄な言葉を削り取った時に一緒に必要な言葉を削ってしまったような物足りなさを覚えました。
茶色の猫との繋がりも良く分かりませんでしたし。
- 022 幸せの確信 (採点:7)
- 雪見先輩&みさき先輩の友情が本当に「らしい」感じがして心地よさを覚えました。
ただなんで「お帰りなさい」なのかちと理解不能。……俺に理解力無いだけでしょうか?
○ゆーえむ さん
- 001 アナタの中のキミ (採点:2)
- どうにもわかりづらい話だと思いました。この「みずか」は「長森瑞佳」ではないような感じがしますが……説明不足な感じです。
- 002 ある一組の男女の割と特殊な出会い (採点:2)
- 本編を結婚後の浩平と七瀬の視点から語るのはなかなか面白かったですが、真新しさに欠ける印象でした。冒頭を除いて会話分のみなのもちょっと……
- 003 アゲイン (採点:2)
- 浩平は確かに楽器を弾きますが、サックスでギターではないはずです。また浩平、長森共に「らしさ」に欠ける印象です。本編を見てもわかるように、長森は非常に盲目的な愛情を浩平に抱いていますから、置いていかれるくらいのことでは不満を漏らさないのではないでしょうか。また浩平が長森を置いて行ってしまう理由付けも希薄のような気がします。少なくとも「何故大学へ行くのか」くらいは明記しておいて欲しかったです。
- 004 月はいつでも (採点:4)
- 浩平の口調に違和感を覚えました。「〜だね」なんて言うキャラではないような……私見ですが、最後の5行くらいは必要ないかと。
- 005 待ち人達の愛の形 (採点:2)
- それぞれの想いを羅列しているだけで、やや面白みに欠ける内容だと思いました。みあを忘れていないのは好感ですが。
- 006 8匹のネコ (採点:3)
- 書式注意。長森がネコ好きになった理由は浩平にあった……ですか。確かに長森は浩平への依存度が非常に高いため、その可能性は有り得ると思います。
- 007 新たな一歩 (採点:3)
- 浩平、詩子共に「らしさ」に欠けるように思いました。……どうも私の中に「詩子は浩平に恋愛感情は抱かない」という思い込みがあるようです。失礼ながらその固定観念を打ち砕くほどのインパクトがありませんでした。
- 008 日照雨 (採点:3)
- 茜の夢の中で「もう一人の幼なじみ」が出てきますが、少し私的イメージと合いませんでした。茜のいる現実を望んだ浩平と、茜を含めた世界の全てを捨てた「もう一人の幼なじみ」の対比が茜シナリオの重要な点だと思っていますので……
- 009 ONE〜Unlimited〜 (採点:1)
- 長森から「らしさ」が感じられませんでした。長森は本編で浩平にあれだけの仕打ちを受けても、なお浩平のことを想い続ける一種盲目的な愛情の持ち主ですから、仔猫を殺さなければ自分が死ぬという状況下であれば自らの死を選択するのではないでしょうか。またこういった世界観で大した肉体能力のない長森が貴重な食料である猫を捕らえられるのも、やや不自然だと思います(猫好きの長森だからこそ見つけられる可能性もありますが)。
- 010 "けものたちのうた" (採点:5)
- この話では「もう一人の幼なじみ」も現実に帰ることを望んでいるようですが、そうすると茜が覚えている以上帰れてしまうのではないでしょうか……私的に「もう一人の幼なじみ」は全てを捨てていることにキャラクター性の根源があると思っていますので、現実に未練があるような素振りは、ちょっと疑問を感じてしまいます。
- 011 日没のとき、西の空が夕焼け色に染まる (採点:4)
- 確かにみさき先輩は盲目ゆえに他人より危険に遭う可能性が高いかもしれません。しかし……うーん、微妙な問題です。
- 012 たく、ない……から (採点:1)
- 浩平を待つことに疲れて(敢えてこういう言い方をさせてもらいますが)死ぬくらいなら、「もう一人の幼なじみ」を待っている間……本編中に茜は死を選んだことでしょう。茜の選択に説得力がありません。
- 013 without end (採点:1)
- えいえんの世界に来ているということは、誰かしらと仲良くなっているはずですよね?(確かノーマルエンドでは消失しないはず)それなのにあっさりとみずかを選んでしまう浩平の態度にちょっと疑問です。
- 014 New (採点:3)
- 浩平が望んだからみずかが現出するというのも不思議な気がします。もう少しみずかに対して独自の解釈を作中で展開されているとよかったのですが。
- 015 証 (採点:5)
- 昔の茜が明るいとまでは言わなくても、あそこまでにべもなく「嫌です」で切って捨てるようになったのは、あるいはこのような背景があるのかもしれませんね。私見ながら浩平が帰ってくるシーンはいらないような気がしました。
- 016 彼女は笑ってこう言った (採点:5)
- 引きずられてるみさき先輩のセリフが……(苦笑)。私はわかりましたけど……微妙だ。それにしてもかなりイフの話ですね、これは。いくらなんでも本編の時期で進路指導なんてするはずないし……本編の一年くらい前でしょうか? 氷上が健康で、浩平がえいえんと関係のない世界観……まあ、これはこれでありだと思います。
- 017 名枯れぼし (採点:10)
- 沢口……もとい、南カッコいい!! 実は南って、茜のこと結構よく見ているんですよね。そんな南をクローズアップしたストーリー、お見事でした。それにしても冒頭の「毎日練乳持ってる」ってなんなんだ(笑)。
- 018 I LOVE LOVE (採点:5)
- 微妙にループしていると言うか……不思議な感じの話ですね。
- 019 凄惨! 浩平VS長森 (採点:8)
- タイトル見て「地雷かな」とか思っちゃったんですけど、なかなかどうして面白い。やや壊れ気味ですがギャグなら許される範疇でしょう……と言うか、私は許します。あと茜をちゃんと「里村」って言ってるのは好印象、茜ルートをしばらく進めないと呼称は変わりませんからね。しかし茜似の女王様かー、見てぇ(笑)。
- 020 再誕詩 [Hi Ka Ri A Re] (採点:3)
- なんと言うか……某アニメを髣髴とさせられる再生過程ですね。「たくじ」に元ネタはあるんでしょうか、他の3人はONEの3人なんでしょうけど……
- 021 雨ふりと灰色ひつじ (採点:9)
- 茜は七瀬と並んで感情を剥き出しにするキャラクターなんですよね。善意の塊のような澪との対比はなかなかいい着眼点だと思いました。
- 022 幸せの確信 (採点:7)
- いいコンビですね、この話の先輩と雪ちゃん。先輩が頼っていることを過度に気にしている風もないし、保護者的立場にいる雪ちゃんの表現センスが妙だったりして、いい感じでバランスが取れていると思います。しかし、「私だっていつもいつも大食らいなわけではない」との意見には賛成しかねますな(笑)。
- 023 今この時が一番 (採点:6)
- オマケはいらないような……雰囲気はいいんですが、どうにも落ちてない気がします。あと「×三葉堂」「○山葉堂」ですので、お気をつけて。
- 024 やっぱり彼女は意地っ張り (採点:4)
- 本編の乙女願望からも読み取れるように、確かに七瀬は形式を重視しそうです。しかし……なんでしょうね、この妙な違和感。全体的に句点やセリフのテンポが悪いような……あ、私見ですのであまりお気になさらないように。
- 025 フラリ (採点:8)
- 浩平を茜に取られた形になる長森の心情、なかなか上手いと思います。長森が浩平への好意を自覚しているか、していないかは人それぞれによって違う解釈ですしね。ですが……長森が寝酒はないですよ(苦笑)。
- 026 キミノクチビル (採点:3)
- ……なんと言うか、どうも私的に浩平×詩子というのは鬼門のようです。どうしても二人とも別人のような感じを受けてしまいます……
- 027 紅い朧月、偽りの夜、茜色の洛陽 (採点:5)
- 紅い朧月ですか……私は普通に目が見えているので想像しか出来ませんが、その想像だけですらぞっとするような世界ですね。ただ空に浮かんでいる紅い朧月だけが見えて、他は完全な闇……一度見てみたいとか思ってしまうのは健常者ゆえの贅沢か……
- 028 暖かい春の日差しの中で…… (採点:5)
- 浩平と長森のカップルは本編が痛々しいだけあって、こういうほのぼのを見ると癒される感じです。長森の「浩平は応用力はあるけど、基本を覚えるのに時間がかかる」との意見はなかなか的を射ているかと。
- 029 赤と青の境界線 (採点:6)
- 本編プレストーリーと言った感じですね。確かに相合傘なんて描いたみさき先輩はちょっと乙女チックかも。意外に七瀬と話が合うかもしれませんねぇ。
- 030 魔法 (採点:4)
- なんと言うか、冒頭部分が微妙にとらハ3の主人公義母妹って感じですが……浩平と長森の万年新婚夫婦っぷりがなんとも言えませんね。
- 031 ゴール、そしてスタート (採点:1)
- 浩平のセリフ部分にもちゃんと「」をつけて欲しかったです。読んだ感じでは地の文はほぼ全てセリフのようですが……
- 032 乙女の聖域 (採点:3)
- わ、わからーんっ(笑)。もしかして物凄く高度なギャグだったりするのでしょうか……私にはさっぱりわかりません。どことなく雰囲気が「ディスコミ」っぽいかな?
- 033 それぞれの歩み (採点:10)
- クラスメイトでありながら接点のない茜と七瀬。七瀬シナリオを進めれば当然二人は同じ境遇に置かれることになる……なかなかいい着眼点だと思います。しかしよく読んでみると、この話で救われているのは主に茜なんですね……
- 034 あなたのいるBIRTHDAY (採点:1)
- 全体に散りばめられたパチモノのネーミングが基本に忠実でいいですねぇ。それはともかく……いくらなんでもONEから離れすぎています。父親が浩平で、母親が……茜?なのでしょうが……
- 035 晴れた終わり (採点:6)
- 冒頭で七瀬と思ってしまいましたが……茜でしたか。茜と詩子のゆったりとした友人同士の時間、いいと思います。
- 036 譲葉のカケラ (採点:2)
- えいえんに行った浩平を覚えているのはヒロイン一人、ともすれば浩平の存在を妄想だと思ってしまうのを否定して、浩平の帰還を一途に信じ続けた結果、浩平が帰ってくるからこそONEという話はあれだけの感動を生むのだと思います。
そういった意味ではこの話は浩平側からのアプローチを受けてしまっているので、ちょっと興醒めな感じです。それとオリキャラが都合よすぎる存在なのが気になりました。
- 037 君を待つ時間 (採点:4)
- ちょっとお約束過ぎな話だと感じました。こんぺと言う舞台であることを鑑みて−1点させてもらいます。
- 038 永久にあなたと雨の中 (採点:7)
- 「盲目になったからこそ今がある」、それもひとつの真実だと思いますが……現実問題として、どうでしょうね。卑怯かもしれませんが、その件についての評価はしません。ただ、私はありだと思います。先輩が盲目になった理由が本編で言われている社会科資料室よりもしっくりきますね。
- 039 みずかのささやき (採点:2)
- ちょっと展開がわかりにくいです。浩平の消失、帰還の過程も本編と若干違いますし……
- 040 孤独の中の神の祝福 (採点:3)
- 氷上がピアノを弾いているのはOVAネタですかね……それはともかく、地の文の口調にちょっと茜っぽくない部分があるように思えました。特にラストはどちらかと言うと長森のような感じです。私的に詩子に違和感。普段はおしゃべりな詩子ですが。こんな風にお説教じみたことは言わないような気がします。
- 041 掴みきれない幸せを (採点:2)
- 書式注意。長森が留年した理由が「出席日数が足りなかった」と説明されていますが、説明になっていません。長森のキャラクターを考えればズル休みはしないですよね。「浩平と長森が恋人同士かつクラスメイト」という状況を書くために無理矢理作った設定に見えてしまいました。
- 042 あの飲み会の話 (採点:2)
- 正直ネタの異色さが目立ってあまり楽しめませんでした。こう言った2chじみた言葉を使うならもっと全体的に壊れた雰囲気にした方がいいような気がします。
○ゆえ さん
- 001 アナタの中のキミ (採点:3)
- ちょっと分かりにくい内容でした。
分かるような、分かりにくいような…、もう少し説明が欲しかったところです。
もしかして、アリス知らないとダメなんでしょうかね。
- 002 ある一組の男女の割と特殊な出会い (採点:3)
- 昔話を子供に聞かせるだけのストーリーで、しかも狙ってやったのか、
会話文のみでのストーリー進行は、少々味気なく感じました。
もう少しストーリーを一ひねりすれば、面白かったかもしれません。
- 003 アゲイン (採点:4)
- 主観によって感想が別れそうな感じがしました。
個人的に、この話にでてくる浩平は嫌いです。
- 004 月はいつでも (採点:7)
- こういう話は結構好きです。
地球と月の決り文句がなかなかよかった。
○ウェハ さん
- 001 アナタの中のキミ (採点:3)
- 冒頭のうさぎで読者を引き込むのには成功していると思います。
アクロバティックに飛躍する物語には、少々知恵熱が出てしまいそうになりました。その辺をしっかりじっくり読んで、自分なりの答えを出すのがこの物語の楽しみ方だと思うのですが……
申し訳ありません、投げてしまいました。やっぱり、難しいのは苦手です。もうちょっと、「え?なになに?」と思わせてくれる引きがないと、糸に糸が絡まってそれがねじれて……という、読者に不思議さをあじあわせる物語はツライかな、と思います。
- 002 ある一組の男女の割と特殊な出会い (採点:3)
- まずは苦笑い。ボクも短編部門参加者なのですが、ボクの作品ととっても「ONE」に対するアプローチが似ていると思いました。
それはさておき。鍵かっこの中に鍵かっこがあるのは、表現方法としてのチャレンジだったと思います。二重鍵かっこの文章を短く押さえてあったので、それほど違和感なく読めました。
ただし、斬新な表現、というよりは文章作法として正しくないですし、掛け合い漫才的な会話文を、リズム良く書くことが出来ないからそうした、とも取られかねませんので割と損をすると思います。このようなリスクは避けたほうが無難でしょう。
案外と照れ屋な浩平お父さんと、オチをつけずにいられない七瀬お母さんがいいかんじです。キャラクタの造型が「フルハウス」のような、コメディよりのアットホームな雰囲気を保っているのが好印象です。
- 003 アゲイン (採点:2)
- 「物語」は言ってしまえば絵空事で、リアリティなどはそれほど必要ではないと考えているのですが、なにもかも物語に都合よくしてしまうと、その物語の魅力が色褪せてしまうようです。
小さな偶然が連なって、最後にそれが奇跡となって結実する、という物語のスタンスは美しいと思うのですが、ひとつひとつの偶然にリアリティがあまりないために、それが組み合わさって出来た奇跡も陳腐な物に見えてしまっているのがもったいないです。
- 004 月はいつでも (採点:6)
- 小さな宝石箱のような佳作。少しも構えたり、力んだりすることのない文体はとてもステキです。浩平君とみさき先輩のやりとりもほほえましくて、安心して読むことが出来ました。
しかし、この物語の浩平君は、月に一度永遠に行ってしまうのでしょうか?
などとアホなことを
>満月、半月、三日月、そして新月。
のくだりで思ったりしたりしなかったり。
- 005 待ち人達の愛の形 (採点:2)
- 物語を書き出したときと、書き終えたときで物語のコンセプトが作者さんの中で変化してしまったのだと思いますが、なんとも淡白な印象を受けます。
最初の3行で読者の半分ぐらいを逃してしまいそうですし、うまくまとまっているように見えるエピローグも、どのヒロインでも無理なく書こうとしたがためにずいぶんと味気ない物になってしまっています。
ALLENDとしては秀逸な手法を用いていると思いますし、その難しい題材にあえてチャレンジした意気込みは評価してあげたいのですが、挑戦しただけで終わってしまっているのがなんとも残念です。
- 006 8匹のネコ (採点:1)
- でた! 句読点の無い文章。それだけで回れ右してサヨウナラしたくなりましたが、気を取り直して読ませて頂きました。
やや作品として小さくまとまりすぎていますが、これはこれで悪くないと思います。
それだけに句読点省く理由が見えません。そんなことで読者を逃してもしょうがないでしょう。下手をすれば作者を特定できる表現を使用した、という理由での失格もありえただけに、こだわりを持つまえに本当に句読点を使わないことがいいことなのかどうか、熟考されることをオススメします。
また、IME変換に頼ってしまって、妙に難しい読みがところどころにあるのも、物語の性質上避けたほうが良かったように思います。
- 007 新たな一歩 (採点:2)
- うう、甘い。甘すぎる。胸焼けしそうな甘いストーリーは、これが好きな人にはたまらないでしょうがボクはこの手のがとっても苦手なので、読むのが大変でした。
その辺を自覚して、というわけでもないのでしょうが、
>その風と一緒に、みさおと向こうの世界の瑞佳の声が聞こえた気がした。
という一節がラストに差し挟んでありました。
まるでケーキの中に仕込まれたワサビのような印象です。ここは蛇足だと思います。
- 008 日照雨 (採点:5)
- 雰囲気が統一されていて文章も安定していますし、キャラクターも良くつかんでいて安心して読めるのですが、茜の卒辞は物語にうまく埋め込んで欲しかったな、と思います。
ボクも直球勝負、作者の主義主張をそのままキャラクターに言わせたり、地の文で書いてしまったりするタイプの人間なのですが、これはさすがにやりすぎかなと感じました。
- 009 ONE〜Unlimited〜 (採点:2)
- 浩平が現実に戻ってくる所の描写をもう少し詳しく書けば読者をうまく引き込めます。
例えば
>しかし、何度目を凝らしてみても、浩平の視界に映るのは、人の気配がまったく感じられないゴーストタウンだけだった。
という冒頭の部分を、
>あたりの家は、屋根が吹き飛び、壁が崩れ、どうみても人が住んでいるとは思えない。台風や大洪水にあっても、こうは荒れないだろう。
的な表現で幅を持たせておけば、読者に「何があったの?」って思わせることができます。
プロットの組み立てはすばらしい。やっとの思いで返ってきた世界が滅んでいて、待っていてくれたはずの幼なじみも狂気の底に沈んでいた、そして再び永遠へ逃げ出す、という流れは良く出来ているだけに、そこからの肉付けがあまりなされず、深みの無い物語になってしまっているのがもったいないです。
- 010 "けものたちのうた" (採点:10)
- 同じ事を考える人がほかにもいるんだなあ、と笑ってしまいました。前回こんぺで三人称視点の物語を「です」「ます」調で書いたところ、「二人称の〜」という感想をもらって、ならば次回こんぺでは本当の「二人称視点」で書いてやろう、などと密かに思っていたりしていたのですが、我が身の筆のつたなさから断念した経緯があるだけに感慨深いです。
ややそそここにほころびは見えます。まあ、あら捜しに近いのでちくちく掘り返すような無粋な真似はしません。しかし、これほど透明感に満ちて美しい物語には始めて出会いました。
「オウム」くんが誰であるかをほのめかすあたりは賛否両論あるのでしょうが、ボクは好きです。やはり、「技」は技量豊かな人の手にかかって初めて輝きはじめるのだなぁ、と嘆息。いろいろ申しましたが、ステキな物語をありがとうございました。
- 011 日没のとき、西の空が夕焼け色に染まる (採点:2)
- 複数の作者さんの手によるリレーSSなのかと思いました。
推敲不足のようにも感じます。恐らく意図的に文章の調子も変えておられるのだとは思いますが、前半の緻密さ比べると、後半の荒っぽさがとても目に付きます。
文章力は申し分ないと思われるだけにもったいない。作品を通して精密さ、緻密さを保てれば、もっといい物語が書ける作者さんです。頑張ってください。
- 012 たく、ない……から (採点:6)
- 硬質な筆はなかなかたくましく、捨て鉢な南君をあます所無く刻み出しているのですが、それだけに終わってしまっているのが少し残念なような気がしますね。作者さんの世界を受け入れることが出来なければ、作品そのものへの評価も大きく下がらざるを得ません。
正直ボクはこの世界観が万人に受け入れられる質の物とは思えませんでした。もちろん、大衆におもねって失敗することほどカッコ悪い物もないのですが、大衆にわざと背を向けてアウトローを気取ってみせているのも、実は大衆に支持されなければカッコ悪いことこの上ないんです。ですから、これだけの筆を使うことの出来る作者さんには、もうすこし別の所を狙って欲しかったなと思います。
- 013 without end (採点:6)
- 感想のつけにくい作品です。感想がつけられないということは、つまりは心に残る何かが無かったということに他ならないのですが、では駄作かと言うとけしてそんなことはない。つまり、印象は薄いけども、なにかしら気に入った所があったはず、なのです。
なのですが。
やっぱり、何度読ませてもらってもなにも物語について書くことが出来ませんでした。
雰囲気は悪くない、というよりむしろ好きなタイプの物語だけに、残念です。
- 014 New (採点:6)
- 不思議な感触の物語でした。程よくテンポをキープする文章は、ところどころツッコミどころもあるようですが、メリットが大きいのでさほど気になりませんでした。
謎を謎のままで残し、読者に想像の翼を広げてもらうことで楽しんでもらうたぐいの物語だと思うのですが……。
トホホ、実は自分で思うほど頭が良くないのかもしれないです、ボク。というわけで、あまり楽しめませんでした。申し訳ありません。
- 015 証 (採点:5)
- 改行で間を取る手法は、賛否両論ありそうですが、この物語の茜に関して言えば成功していると思います。この作者さん独特の雰囲気によくマッチしていますし、詩子も上手にそのキャラクターを掴んでおられると思います。
文章の安定度も申し分なく、のんびりと文字を拾いながら読むことが出来ました。
- 016 彼女は笑ってこう言った (採点:7)
- いかにも高校生らしい登場人物達が初々しくてよかったです。いろいろツッコミどころは多そうですし、たぶんほかの人からツッコまれていると思いますのであえてここではそれについては触れません。それよりも、進路をめぐって真剣に悩む雪見と、その彼女を取り巻く登場人物達の、等身大の姿にとても好感が持てました。そうやってみんな大人になっていくのでしょう。そして、それを懐かしく思い出す日もくるのでしょう。
そしてそのときもきっと、彼女はまわりにいる仲間たちに笑ってこう言うんでしょうね。
- 017 名枯れぼし (採点:6)
- 住井君と南君の魅力たっぷりの物語だと思います。が、ちょっと住井君のデリカシーが足りないのがマイナス。それに対する南君の反応が、大人過ぎると言うか、もちょっと生きた反応をしてほしいなぁ、と思うので更にマイナス。
住井君のデリカシーのなさはある意味そういうキャラクターだと納得できなくはないので、南君の住井君に対するリアクションが物足りないのほうが問題なのかもしれません。もちろん、それが南君だと言われれば反論できなかったりもしますが。
たぶん、前時代的な南君のキャラクターが好きになれないせいでしょう。住井君もそういう意味では前時代的なのですが、南君よりはよほど好感が持てる。自分に素直ですからね。とはいえ、主人公は南君で、住井君は彼を際立たせる脇役の一人、と物語役割から考えれば、納得も出来ますし、むしろ物語として美しい構造であると言えると思います。
ながながと取り止めの無いことを書きましたが、文章力・構成力ともにこの部門ではトップクラスの実力の持ち主であると思います。
- 018 I LOVE LOVE (採点:6)
- 永遠の風景の描写が秀逸だと思います。君と僕の二人だけの世界をあますところ無くえがきだす筆の確かさは見事です。
が、やや幼女趣味の傾向を感じずにいられないのが残念。透明感を出すには仕方ない所なのかもしれませんが、読む人によっては嫌悪感を抱かせてしまったかもしれません。
- 019 凄惨! 浩平VS長森 (採点:9)
- タイトルはもうちょっと考えたほうが良かったかもしれません。ともあれ、なかなか楽しげな物語を一定のテンションできっちりと書き上げる技量と、永遠をエロ本の隠し場所にしてしまう神をも畏れぬ胆力に心からの敬意を表したいと思います。
この作者さんの漢っぷりに惚れました。
- 020 再誕詩 [Hi Ka Ri A Re] (採点:2)
- あらすじはかなり良く出来ているように思います。特に、だんだんと暗闇に閉ざされていくさまは、鬼気迫る物があります。
あとは表現ですが、普通に文章で描写すれば相当なレベルの作品が出来上がっていたであろうだけに、一見投げやりに見える方法で読者を逃がしてしまうのはもったいないと思います。
- 021 雨ふりと灰色ひつじ (採点:10)
- 茜の気持ちは良く分かります。詩子の心遣いもうれしいです。でも、なんといっても澪の強さ、優しさ。このすがすがしいキャラクターの造型は何物にも代え難い。そしてそれを描き出す筆の確かさは、どんな賞賛の言葉を並べても足りません。
おそらくこの物語が短編で1位です。「メアリーに祝福を」と共に、こんぺというイベントが生んだ最高傑作の一つとして、長く語られることになるでしょう。
さわやかで美しい物語を、ありがとうございました。
- 022 幸せの確信 (採点:9)
- 深山さんとみさき先輩のやり取りはとても自然で、心地よい春風のようでした。ただ、物語としてはやや難解。最後にぶつかった人は浩平だったのでしょうか? デートだと言っているのに、ぶつかった人に「おかえり」とはこれいかに? と少々混乱してしまいました。
最後の部分を「蛇足」として切り離してしまえば、個人的意見ながら非常にボクの好みに合った、とてもさわやかな物語でした。こういうの大好きです。
- 023 今この時が一番 (採点:2)
- やっぱりコメディを上手に書くのは難しいですね。キャラクターのテンションを上げさえすれば面白いのかというとけしてそうではないですし。
「笑い」をとれる物を書くことほど難しいことはありません。それだけに、当たったときの反響の大きさは計り知れませんから、チャレンジしたくなる気持ちはとても良く分かる、などと関西人のボクは思ったりします。
- 024 やっぱり彼女は意地っ張り (採点:7)
- きれいにまとまってるなぁ、という印象です。やっぱり七瀬にはややコメディタッチな雰囲気のほうが似合いますよね。
キャラクタの造型も過不足無く美しいですし、流れるような文章は芸術的ですらあります。それゆえに、読後感がさわやかすぎて、作者さんの実力ほどには作品への評価が高くない恐れはありますが。
- 025 フラリ (採点:5)
- どうもひっかかりを覚える作品ですね。作者さんの実力は申し分ないように思えますし、狙った演出が正しく効果を発揮し、読者にある一定の印象を抱かせる技術ではむしろ傑作の域に入る物語だと思いますが、ボクはこの物語が好きになれません。
どうも、質が高いだけに細かい所が気になってしまうようです。作者さんの描くキャラクター像にもろ手を挙げて賛成できないのも理由の一つだと思います。
- 026 キミノクチビル (採点:4)
- ボクはこの手のお話はどうも構えてしまうのですが、キャラクタの書き込みがやや少な目であることも手伝って、「キス」にとってもあこがれているんだなぁ、という印象以外伝わってくる物がありませんでした。
前半の会話がやや無味乾燥であったのも理由の一つかもしれません。詩子に振り回されるだけの浩平と一緒に、読者も振り回されているような気がします。
- 027 紅い朧月、偽りの夜、茜色の洛陽 (採点:3)
- 内面と外面の描写の乖離を確信犯的に行うことで、なにかを伝えようとした、というのはわかったのですが、では作者さんが伝えたかったことをちゃんと受け止めることが出来たのか? と問われると、さあ……夕日にでも聞いてみてください、としか答えられない気がします。
いろいろ引っ掛かりやツッコミどころの多そうな物語ではあるのですが、字面の印象の悪さほどには物語の内容は悪くなく、むしろいい作品だと思います。それだけに読後感があまりすっきりしないのが気になりました。
- 028 暖かい春の日差しの中で…… (採点:5)
- もうちょっと内容に合った文体を選んで欲しかったなぁ、と思います。二人が勉強をしている風景だったり、エピローグの一緒にお昼寝してしまう風景はほのぼのとしていて、温かさと優しさがあふれてくるようなイメージがちゃんと読者に伝わってくるだけに、浩平の一人称でなかったほうが良かったようにも思います。
ただ、そうすると独白部分、一番作者さんが読者に伝えたい部分の描写がとても難しくなってしまうのですが、そこは果敢にチャレンジ! プロットはしっかりしていて狙いもはっきりしているだけに、惜しい作品だと思います。
- 029 赤と青の境界線 (採点:8)
>「ねえ雪ちゃん、金網を乗り越えたらもっと夕焼けを感じられるのかなあ?」
タイトルを見たときは「赤線?」などとオヤジを通り越してオジイな発想をしてしまった自分が恥ずかしくなるほど、物語の中に印象的なセリフがあちこちに埋め込まれていて楽しく読ませて頂きました。
>「怒らないんだね?」
> そして彼女にかかっていた魔法が解けた。
>「みさきを舞台に引き上げてくれるのは誰かしらね……」
>みさきが踏み入れられない道を歩く雪見の頭上には、出番を待ちかねたように星たちが輝き始めていた。
抜粋&コピー&ペースト失礼しました。
ステキなレトリック使いさん、ですね。ただそれだけにここはマイナス。
>「そうね、みさきは気がつかないかもしれない……あの子は口を利くことができないしね」
これは致命的なミスだと思います。これだけ日本語が上手な作者さんなら、もっといい言葉があったはず。ここでかなり点数を失うことになるのではないでしょうか。
- 030 魔法 (採点:2)
- うーん、あまり出来の良くない実況中継を見せられた気分です。実況中継ならもう少し描写の分量を増やして欲しかったかな、と思います。とはいえ、小学生の着替えや夫婦のいちゃつきをねっとりと描写されてもそれはそれでイヤなのですが……。
テーマの魔法はテーマとしてはやや力不足。「魔法」であるなら、もっと不思議さを強調するべきでしたね。「魔法」を使った後の蛇足とも思えるシーンのために、やや「魔法」としての印象が薄れてしまったような気がしますから。
- 031 ゴール、そしてスタート (採点:2)
- 短編なのにものすごく長い文章を読んだ気になりました。キャラクタ総出演にする必要はあまり無かったように感じます。キャラクタ造型にオリジナル部分が多いこともあって、物語の本筋とは違う所で読者を逃している、もったいない物語だと思いますね。
- 032 乙女の聖域 (採点:8)
- いやー、ここまで支離滅裂だと逆に読後感がさわやかで晴れやかになる、というのは新しい発見でした。
>「1年でもえいえん、100年でもえいえんだよ」
このセリフ、なかなか含蓄に富んでいて好きです。
>「どうして、浩平君が眠っているって?」
>「あいつなら、目が覚めていたら、絶対に囚われたままではいないと思うから、絶対にあいつの自由を奪うことは誰にもできないと思うから」
まったく同感。このあたりの普遍的なキャラクターの造型を構築することが出来る人は、そうそういないと思います。
ほかの誰も知らない、自分だけの宝物的な印象を、この物語から感じました。前回のこんぺ出展作品「また逢えたらいいね」を読んだときもそんなふうに感じたことを思い出します。
前回のときは「自分だけの宝物」ではなかったのであの順位を獲得されたのですが、さて今回はどうでしょうか。
- 033 それぞれの歩み (採点:7)
- >「いつの間に、詩子と仲良くなったんですか?」
>「へ? 今日はじめて会ったとこだけど? なんで?」
>「……詩子と呼んでいたものですから」
なぜでしょうか、なんでもないこの会話がすごく印象に残りました。
同じ影を持つ二人、その出会いが静かに、それだからこそ丁寧に描かれたあとの、最後のひとかけら。
最後まで一定のテンションをたもちつつ、ラストシーンでしっかりと持ち上げるそのストーリー運びと、筆の確かさはすばらしいと思います。
それだけに、序盤のもたつきでやや読者を失う危険がありそうで、それだけが気がかりです。
- 035 晴れた終わり (採点:10)
- 内容は茜と詩子の他愛の無い花見、と一言で言ってしまえるのですが、
>いつか似合うようになるだろうと楽観的に考えていたものは、いつまでたっても私に似合わない。
のくだりや、
>「いい曲だね、これ」
> 花びらを前髪にくっつけたままで、詩子は私に笑いかけた。
など、すてきなレトリックがあちらこちらにちりばめられていて、退屈しない。茜の茜らしさ、詩子の詩子らしさが存分に発揮されていて、しかも誰もが普遍的に二人に感じるであろう魅力をあます所無く描写する筆は、すこしも自己主張することなくしたためられて非常に好感が持てます。
すぐ読めて、なおかつ心にはなにか大切な物を残してくれて、そして読後感はさわやか。いい仕事されています。ステキな物語を、ありがとうございました。
- 036 譲葉のカケラ (採点:5)
- プロットの意外性はおそらくこの部門で一番ではないでしょうか。それだけに、やや叙述のつたないところが見えるのがもったいないです。叙述がつたない、というよりは演出に失敗している、と言ったほうがしっくりくるでしょうか。演出が狙った効果をまったく出せていないために、物語の魅力を減少させているように思えます。
とはいえ、良く出来たプロットから紡ぎ出されるストーリーは読者を引き込んで離さず、キャラクターも魅力的ですから、その実力にふさわしい順位を獲得されるのではないでしょうか。
- 037 君を待つ時間 (採点:10)
- うん。正解です。小さくまとまりすぎている、と言われるかもしれませんが、無理をして失敗するよりずっといい。もちろん、チャレンジは常に創作者には必要で、そういう意識の無い所に名作は生まれないわけですが、「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」と孫子も言った通り、身の丈にあった創作をきちんとこなすことも大事だと思います。
そういう意味でこの作品は珠玉の出来。作者さんの実力に見合ったすばらしい作品にしあがっているとおもいます。
たぶん、「もっと長く書け〜」というお叱りや励ましを多く受けることと思いますが、それは作者さんへの期待の裏返しです。この短い物語をきっちり書きこなせるあなたなら、長い物もちゃんと書けるだろう、あなたの書いた物語がもっと読みたいという、読者が作者の実力を認めたからこそのわがままにすぎません。
小さな、そしてステキな物語をありがとうございました。
- 038 永久にあなたと雨の中 (採点:1)
- 作品としては非常に良く出来ていると思います。悲劇への階段を上る過去のみさきの描写はおそろしくリアルで、結末が見えているだけに悲しい。落書きの一件もかわいらしいですね。心の中に印象深く残るエピソードに仕上がっています。
ですが、作者さんのテーマへの取り組み方自体に非常な違和感を覚えます。はっきり言えば、ボクはこれと逆の考え方を持っています。
なので、この作品は評価できません。文章としての質は高いだけになおさら残念ではありますが。
- 039 みずかのささやき (採点:5)
- 文章の流れの自然さがステキな物語ですね。文章量がやや控えめなのも好印象です。
ただ、ややはかなげな印象が先に立ってしまって、物語自体が弱くなってしまっているのは仕方ないのですが、そのために評価がやや低くなってしまいそうで心配です。
- 040 孤独の中の神の祝福 (採点:5)
- 氷上シュンがつかみ所の無いキャラクターで、それでも茜を応援している、というのはとても共感が持てたのですが、それに詩子が加わってしまうととたんに違和感を感じてしまいました。
逃げる茜を追う所はなかなか詩子らしいと思うのですが、茜の背中を押すやりかたが詩子らしくないのが残念です。ほかには適当なキャストがないので、しかたが無いと言えばそれまでですが。
キャラクターの造型には上に書いたようにやや違和感があったのですが、ストーリー運びや文章の安定した質にはとても好感が持てました。
- 041 掴みきれない幸せを (採点:3)
- もうちょっとしっかり物語を書き込んで欲しかったな、と思います。幸せな風景を描いているにもかかわらず淡白な描写が続き、ボリューム不足は否めない所かと。
雰囲気は嫌いではありません。それだけに粗が目立つと点数も辛くなってしまいます。
- 042 あの飲み会の話 (採点:1)
- なるほど、世の中のオタク達はこうやって毎日やり取りしてるわけですか。勉強になります。後学のために質問「さいたまさいたま」ってなんでしょう?
ここまで徹底しておバカな文章を読まされてしまうと、世界がとっても美しく見えてくるから不思議です。ああ、今日は夕焼けがきれいだなぁ、あの赤い光を浴びながら、この日本のどこかで物語と同じ風景が繰り返されているんだなぁ、と思うと感慨深いですね。
確信犯的な文章は、それにたいしてまじめに怒ってしまうことへの馬鹿らしさを自覚させてくれると共に、読む人の度量を試しているようにも思えます。
オタク達への強烈なアンチテーゼとも思える節もあり、やはりここは、これを読んでまじめに諭したりする人や、なめんなとか言って怒る人を笑うための罠なのだと割り切り、笑ってすますほかありませんね。
○シェル・カラード さん
- 008 日照雨 (採点:10)
- 茜の答辞の最後の一文は、思わずぐっときてしまいました。
- 010 "けものたちのうた" (採点:8)
- 独特の雰囲気をかもしだしていますね。
- 011 日没のとき、西の空が夕焼け色に染まる (採点:10)
- お互いを大切にする二人の心が、すばらしかったです。
- 015 証 (採点:9)
- 読んでて心が温かくなってしまいました。
- 021 雨ふりと灰色ひつじ (採点:8)
- 茜と澪のふれあいが、いい感じです。
- 031 ゴール、そしてスタート (採点:8)
- ラブラブですね
- 036 譲葉のカケラ (採点:10)
- 瑞佳の思いの強さに感動してしまいました。
○阿倍碧郎 さん
- 003 アゲイン (採点:7)
- とてもお約束の展開だとは思うんですが、でもとても安心して見ていられるいいお話だと
思います。長森の駆け上がってくるタイミングの描き方とか、本当に上手。文章作法の所で
勿体無い部分もあるとは思いますが、でもそんな所は些事と思わせてくれる中身でした。と
ても優しい浩平と瑞佳、久しぶりに見た気がします。
- 008 日照雨 (採点:9)
- 茜というのはONEのキャラクターの中でも、澪や繭に負けず一人称が難しいキャラだと
思います。というか、解釈が分かれるキャラクターというべきでしょうか。この作品の茜
はちょっと厳しさを持ったタイプの描かれ方をしていますね、僕はどちらかと言ったらも
っと柔らかい茜をイメージしているのですが、でもここの彼女は本当に茜というイメージ
をくれる仕上がりになっていると思います。ちょっとお説教っぽい部分もありますが、茜
らしい茜といい、詩子の登場の仕方といい、タイトルとの絡め方といい、とてもとても素
敵な作品でした。
- 010 "けものたちのうた" (採点:9)
- 文章やそのディテイル、表現に付いては短編参加作品中でもっとも上手いのではない
でしょうか。とにかくその綺麗さというか佳麗さに関しては圧倒的だと思います。ただ
そこがあまりに凄すぎて、内容とのバランスが良くないという印象を受けました。正確
には内容も非常に深く作りこんであるので、綺麗だけれどその分平易ではない文章が、
内容の読み取りを阻害しているという感じを受けます。文章の意味を読み取りつつ、比
喩や情景を楽しみつつ、かつ全体の流れを追いかける。これら全ての部分に面白さがあ
り、しかしそれ故全体としては読み辛い部分がある作品であるような、そんな気がしま
す。明らかに生意気でかつ浅学な故の感想だとは思いますが、それが満点をつけなかっ
た理由です。僕から見た欠点というだけで、実際はとんでもない美点には違いないので
すけれどね。読解力が不足していて申し訳ないです。いい、や綺麗、ではなく、とにか
く凄い物語であるというのが、一番僕の中ではしっくり来る感想かもしれません。
- 015 証 (採点:8)
- こういう事を申し上げるのは凄く失礼なのかも知れませんが、なんだか自分が書く作品と
雰囲気がちょっと似てるなあと思わされました。物書きの視点から見てしまう僕の悪癖なん
ですが、言葉の対の仕方とか心情メインの描き方とか。そして僕はそういう書き方の話を読
むのが好きだからそういう話を書いているんだなあと、改めて思わされた作品でもあったり
します。上に失礼の段ありましたらお許しください。でもちょっと誤字が多い所とかもなん
だか親近感を覚えてしまったりしたので、つい(^^;
内容ですが、茜シナリオラストへの接続部分ですね。焦点を絞って心情を描き出すという
手法はとてもいいと思います。短編なので、これ以上は丁寧にかけないんじゃないかな?
あと似ている気がするなどと書いてしまいましたが、セリフの用い方などは僕よりずっと上
手です。茜と詩子という二人を上手に描かれていたお話でした、好きです、こういう話。
- 016 彼女は笑ってこう言った (採点:6)
- キャラメインのお話ですね。雪見というキャラを描くという点からすれば成功している
と思います。それを引き立てるべきみさきは丁寧に描かれていると思うのですが、ただ浩
平がちょっと僕の中のそれとは違う気がします。あと氷上や茜を出す必然性がちょっと見
当たりませんでした。みさきと雪見と浩平と、この三人だけでテーマを掘り下げる方が見
通しの良い話になったような気はします。でもこれは僕の好みかもしれませんが。
- 017 名枯れぼし (採点:9)
- あー、なんか懐かしい感覚を思い出させるお話……。こんな格好良くも無かったですが(笑)、
南君の勇気の用い方が間違っている辺りに激しく共感してしまいます。さりげなくとても丁寧な
所なども好感度高し。醤油を買いに行かされる所など、細かなギミックも上手いです。サブキャ
ラをメインに据えた話としては、最高の出来ではないでしょうか。微かに胸を痛くさせる、でも
とても優しいお話だと思いました。
- 018 I LOVE LOVE (採点:8)
- 前半はちょっと難しいというか読み辛い部分もあるのですが、中盤以降の掛け合いとセリフ
内部がとにかく凄いです。キャラクターというか、みずかをここまで上手に描いてあるお話は
珍しい気がする。とにかくえいえんの一形態として実に素晴らしいお話だと思います。
- 021 雨ふりと灰色ひつじ (採点:9)
- 茜と詩子の造型がちょっと違う気がします。しますが…物語としては凄く綺麗で上手い。
詩子についてはちょっと柔らかさがない気がするんだと思うんですが、でも茜と二人の時な
らこういう子なのかもなあと思わされます。澪がそして凄く澪らしく、話が綺麗に纏ってい
るなあ…。ほんと上手です、はい。
- 022 幸せの確信 (採点:10)
- やばいくらい上手い……。いや、ひとまず凄いです。みさき一人称なのに比較的景色が
見えるというのは独特な手法ですね。さらに実はこれ、かなりみさきの目に主眼を置いて
いる話でそういう描写が多いのに、そのあたりを流しているあたりも独特かもしれません。
その辺りで微妙かなという描写もあるんですが、でも僕としては好意的に受け取れる内容
でした。
各所、例えば『幸せが服着て…』の部分など、際立つ表現も多いです。文章になってい
ながら、印象的な文面を散りばめているバランスの良さも素晴らしい。ギャグというか、
自然織り込まれたコミカルな描写にも感心させられます。文が本当に上手い人という、そ
んな印象を受ける作品です。
難を言えば、少々タイトルが安直過ぎるような気がしました。僕もタイトルセンスはさ
っぱりな人なのでこんな事言えた義理ではないのですが(笑)、作品が素敵なだけにそのあ
たりどうしても引っかかってしまいます。でもそこだけです、あとは文句なしです。
とにかく、お見事です!
- 026 キミノクチビル (採点:7)
- 前半の詩子がなんともとても詩子なので、思わず楽しくなってしまいました(^^; 詩子
も描かれ方は色々あると思うのですが、このお話の詩子はお気に入りになりました。ただ
その分、最後の駆け足の恋愛モード突入がちょっと勿体無い気がします。ゲーム中に設定
がない分、もう少し丁寧に前段と結論を描いて欲しかった。とはいえ短編では致し方ない
のかもしれません、中編で読みたかったと、少しだけ思いました。
- 033 それぞれの歩み (採点:9)
- 七瀬と茜。コンビとしてはおそらくあまりないであろう二人に共通点を設定して、そこ
に差異を見出す手法がとても丁寧です。ラスト、決別と決意の二人の会話に感心させられ
ました。諦めた茜と待ち続ける七瀬。全然違うのに、でも二人ともの未来に希望が見える
あたりがこの話の凄い所だと思います。ほんと、素敵な二人でした。
- 035 晴れた終わり (採点:10)
- これも……凄い。文章としてはかなり短い部類に入ると思うのですが、この短さでコンパクト
にここまで話を纏められるとは。茜と詩子のダイアログに二人を混ぜて、情景描写と心情描写を
丁寧に織り込んでゆく手法に引き込まれました。個人的に特に凄いと感じたのが、最初の茜のお
めかしのシーンの細かな描写。あとはさり気無いCDの選び方とか、そういう細かい部分まで本当
に丁寧なお話です。比較的山がないお話だとは思うのですが、全体をコンパクトにすることでそ
れを逆に最強の武器にしているような、そんな感じ。最後、茜と詩子が本当に、本当に綺麗に笑
っている様子が浮かびます。
いやはや、お見事です!
- 036 譲葉のカケラ (採点:9)
- オリキャラ作品としては極めて質の高いものになっていると思います。でしゃばらず、かと
いっていないと話として成立しないというバランスのよさ。長森に光を与えるその役目を存分
に果たしてくれていると思います。ラスト近辺、長森の宣言がいかにも彼女らしく、浩平を思
う彼女らしく、凄くよかった。素敵なお話でした、本当に。
- 040 孤独の中の神の祝福 (採点:7)
- お話としては上手いと思うのですが、ちょっと描きたいテーマが大きすぎたような
気がします。いや、本当は小さなテーマだったのかもしれませんが、それを広げすぎ
たというべきでしょうか。氷上の言葉に基本的につかみ所がない故、それを続けると
いう描き方はどうしても場面の接続を不連続にしてしまう、そんな印象を持ちました。
ただ茜の心情の変化やセリフはとても綺麗に描かれていると思います。こういう茜
もありだなあと、素直に思わされるお話でした。
○右手の恋人 さん
- 001 アナタの中のキミ (採点:1)
- 四回読み直しました。コメント不能。
読めば読むほど、点数が下がってしまいました。
- 002 ある一組の男女の割と特殊な出会い (採点:4)
- 作者さんが楽しそうに書いている姿が目に浮かんで好感を持ちました。
- 003 アゲイン (採点:2)
- なんで浩平はえいえんの世界から帰ってこれたのか?
この作品を読んでその疑問を再認識する事が出来た。その点でこの作品には感謝したい。
あと、なぜにギター? 笑いが止まらなかったです。
- 004 月はいつでも (採点:5)
- 月に準えるのは良いと思った。
が、プラネタリウムである必然性があったのかと思うと、ちょっと勿体なかったと思います。
- 005 待ち人達の愛の形 (採点:4)
- 各ヒロインの物語りをちゃんと理解しているのが伝わってくる詩的な作品。
詩的な散文だけにそれぞれの想いも散漫になってしまった印象。
愛と絆はちょっと違う。
- 006 8匹のネコ (採点:4)
- ああ、長森がかわいい。
いろんなキャラの性格が混じってる感じがして
十得ナイフのごとくお買い得度マンテンですな。
- 007 新たな一歩 (採点:2)
- 一見それらしいようで全然別キャラの詩子が無駄にかわいい。
みさおと向こうの世界の瑞佳(みずかの事か?)が登場するタイミングも
狙い澄ましたかのようなハイセンス。大いに笑わせて頂きました。
ONEと言う作品の枠にまったく捕らわれていない問題作。
- 008 日照雨 (採点:4)
- 結局茜は浩平と出会う前から卒業まで、なにも成長していないし、解決もしていなかった。
と言う事で宜しいでしょうか?
序盤の一人称がとても茜らしかった分、後半への期待も大きく、落胆の度合いも大きかった。
浩平が推薦した意味と、二人で原稿を考えてる時の会話がさっぱり噛み合ってないのも痛かった。
一度完成した原稿を巡ってのやり取りなどは、前半部との矛盾を際立たせる役割しか担っていない。
- 009 ONE〜Unlimited〜 (採点:6)
- 悪くない、とは思うのだが、浩平が否定する世界ってそんな鎮撫で良いのかな? と言う疑問も。
それと、彼は逃避もするし拒絶もするが、否定したりはしないと思います。
わざわざ帰って来た浩平が嫌気を差すにはパンチが足りなかったように感じる。
浩平の最後のセリフ、あれはいただけない。
- 010 "けものたちのうた" (採点:3)
- 竜頭蛇尾。
『えいえん』ってのも安っぽくなったなあとしみじみ。
言い回しの一つ一つが、雰囲気を醸し出す以前に冗長さが鼻につくのも気になった。
茜のシリアスを書く人達には消えた幼なじみを無意味に神聖化する傾向が
あるような気がするんですがなぜなんでしょうね?
「おまえは振られたんだ」――これってONEの中でもかなり好きなセリフなんですがねぇ…。
- 011 日没のとき、西の空が夕焼け色に染まる (採点:4)
- 怖いお話ですね。
みさき先輩が唯の妄想デンパ女に見えそうで。
守られる度胸と頼る勇気、それらを手に入れたからこそ最初の一歩を踏み出せたわけで、
いまさら『この程度』でめげるようではみさき先輩ではないと声を大にして囁きたい。
ええ、いまさらまったくもって『この程度』です。
- 012 たく、ない……から (採点:9)
- こう言う視点でONEの世界を見られる人がいてくれる事が純粋に嬉しい。
忘れたくないから手首を切る茜。やりそうでもあるが、やっぱり彼女は切らないと思う。
だからこそ、耐えられなかった彼女を忘れないでいてあげよう。
自分の為に、囚われる事なく。
>誰かのために。
個人的にはこの一言が無ければ10点献上でした。
しかしこれが南明義だ、と言われれば頷かざるを得ない雰囲気を創りだしているのもまた事実。
- 013 without end (採点:5)
- 最後の一行で全てがぶち壊し、非常に勿体ない。
果てを目指して歩き始めるならみずかの必要も無いし、えいえんを選んだ意味もわからなくなる。
比喩的表現だったとしても不用心すぎた。大減点。
- 014 New (採点:2)
- あなたにとっての『えいえんの世界』とはどんな世界でしょうか?
あなたにとっての『みずか』はどんな存在でしょうか?
私とあなたの解釈が全くの別物だと言う事だけはなんとか解りました。
それでは作者はなにを思ってなにを読み取って欲しかったのかと考えた時、
さっぱり理解できない自分にびっくりしました。
嘘でもゴリ押しでも良いから納得出来る表現と世界観を。
○仮面の男 さん
- 002 ある一組の男女の割と特殊な出会い (採点:7)
- 良いノリをしてました。ラストのオチで滑ったのが残念
ですが、テンポの良さは文句なしです。
- 004 月はいつでも (採点:9)
- 地球と月、浩平とみさき。
二つの対がプラネタリウムを舞台に、
暖かく描かれていて良かったです。
お互いが気遣う何気ない仕草も細やかで、
安心して物語を楽しめました。
- 008 日照雨 (採点:9)
- 茜の冷たげで硬質な感情が上手く表現できてて、
面白かったです。『この男には少しお仕置きが
必要だ』という表現は並のギャグよりよほど、
笑えました。
あとは卒業生の答辞が秀逸でした……これに
尽きます。
- 010 "けものたちのうた" (採点:10)
- 短い中に、とても魅力的な世界を創っており、
素敵でした。こういう御伽噺めいた話は私の
ツボにくるので、尚更です。
今回、10点は滅多なことで付けないと思って
いたのですが、あっさりそれを覆してくれま
した。文句なしで満点です。
- 011 日没のとき、西の空が夕焼け色に染まる (採点:8)
- ただ想い合うの関係は、時として相手を傷つけてしまう。
その辺りの機微がよく描かれていたと思います。そして、
相手のことを一歩理解した上で、それでも失われない、
強い想いもまた、よく描けていました。
- 017 名枯れぼし (採点:8)
- 陰にこもらない程度の悩みっぷりが、
如何にも青春してる健気な男の子を描写していて、
気持ち良かったです。
- 019 凄惨! 浩平VS長森 (採点:7)
- 雰囲気がめっさ好みです。
それに尽きました。
- 020 再誕詩 [Hi Ka Ri A Re] (採点:8)
- 不思議な感覚のする作品でした。
ショートショートの組み合わせのような話の作り、
その中で壊れた世界が新たに創られていく過程が、
心の中に顕れるようで。独創的なので多分、評価
が分かれると思いますが、私は上手く世界観を構
築しており、良い作品だと感じました。
ただ、永久に視力を失ったからといって、足を折った
ことは些細なことだ……的な展開は少し掘り下げ方が
足りない気がしました。本当に大事な一度の時を失う
というのはどんな人間であれ、深く癒し難い苦痛であ
ると思いますので。
- 021 雨ふりと灰色ひつじ (採点:9)
- タイトルが素敵でした。
構成的にも表現的にも良いものが多く、茜を中心とした
世界が上手く描かれていたと思います。中盤の詩子との
やりとりは如何にもらしいやり取りですし、ラストの澪
との抱擁は素直にじんときました。
もう一歩、世界を突っ切るような表現があれば良かった
のですが、それはきっと贅沢というものでしょう。
- 026 キミノクチビル (採点:6)
- とても横道なシチュエイションですが、安心して読め
ました。これくらいしおらしい詩子さんも良いです。
ただ、点数とは関係ないのですが、ONEの本編は
1998年12月から1999年3月までなので、先月発売
されたSMAPの新曲が出てくるのはおかしい気が
します……蛇足ながら。
- 027 紅い朧月、偽りの夜、茜色の洛陽 (採点:9)
- はっちゃけた感じの雪見と少し醒めたみさきが、
新鮮に移りました。夕焼けの実況中継は色々な意味
でナイスです。こういうセンスを持った文章は、
とても貴重なものだと私は思いました。
- 029 赤と青の境界線 (採点:8)
- みさきと雪見、二人の会話が心地良かったです。
特に凄くとぼけた感じの先輩が可愛かったです。
- 032 乙女の聖域 (採点:9)
- 全体的にみなぎる、訳の分からなさというか、
脈絡とか時系列を超越してしまいました……
みたいな話の作り方に最初は戸惑いましたが、
慣れてくるとかなり中毒性がありました。
弾けた表現や妙に冷たいキャラなど……私の
好きなものが一杯詰まってて良い感じです。
これでもう少しきちんと物語をしていたら、
間違いなしで満点でした。
- 035 晴れた終わり (採点:8)
- 全編的に漂うまったりとした雰囲気を楽しめました。
酒の弱い私にはこういう青春を楽しむことができた
ので、何となく羨ましかったりもします。
あと戯言ですが、とても知っている人の作品のような
気がしました。違っていたら、ごめんなさい。
- 040 孤独の中の神の祝福 (採点:8)
- 茜が停滞から前進に向けて歩き出すさまが、
きちんとまとめられてて、素敵です。
名言好きな自分にとっては、詩子の一喝の
場面がずしりと来ました。
最後に、一つだけ蛇足。
このSS、スパイラルのあの場面に影響を受けてますか?
- 042 あの飲み会の話 (採点:8)
- オチが最高でした。
○夏葵 さん
- 001 アナタの中のキミ (採点:6)
- メタですね。
現実と現実ではない世界は表裏一体なんでしょう。
ふと鏡を覗き込んだとき、それは見えるのかもしれません。
しみじみしました。
- 003 アゲイン (採点:3)
- 瑞佳の驚き方が大袈裟(笑
あと伏線の張り方をもう少し前に持ってきた方が良いですよ。いきなり爪が割れてるって言われても「そうなの?」とか思っちゃいましたから。
「瑞佳に聞かせたくて、昨夜、練習したのにな」なんて入れていたら不自然には思わなかったのですが。
- 004 月はいつでも (採点:6)
- すっきりしてて好きですが、ちょっと物足りない感じがします。
みさきの障害に関する扱いが慎重すぎて、台詞が作為的な感じがあるんです。気を配っているのはよくわかるんですけどね。
>「とくしゅのうりょくってやつだよ」
この台詞に萌(笑
- 008 日照雨 (採点:5)
- なにか足りないなぁと思うのですが、明確に指摘できないもどかしさがあります。
そうそう、浩平が、茜を総代に推薦できたのはなぜなんでしょうか。これだけは説明が欲しかったです。
- 009 ONE〜Unlimited〜 (採点:8)
- 無限のえいえんですか。
でも、もう少しだけ救われないようなお話であったならと思います。それこそ瑞佳が追いつめるような。
後味がちょっと微妙なところです。でも面白かったです。
- 010 "けものたちのうた" (採点:10)
- 格好良いなぁ。惚れます。
内に閉じこもった茜に語りかける“あのひと”
これが茜の、えいえんの世界。ちょっとファンタジーなのが良い感じ。図書館に司書。すげえ(笑
言葉の使い方がとても綺麗です。羨ましい。
ファンになりました。
- 017 名枯れぼし (採点:7)
- どこかで見たことのある文章なのですが、知ってるひとだろうか。
脇役メインとしての出来はとても良いと思います。ですが、何かひとつだけでも個性を持たせられればとか思ってしまいました。
どういうキャラなのかがちょっとだけ曖昧かも。でも前向きだからそれで良いのかもしれないですね。
星……星なんだよな。怪しい。
- 018 I LOVE LOVE (採点:8)
- なんか好きだなー。
嫌うことを嫌うって意味なのでしょうか。天の邪鬼みたいな感じなんですかね。
でもすごく素直。ほんわかと和らぎますね。
- 019 凄惨! 浩平VS長森 (採点:8)
- 誤字が誤字に見えないのが笑えた。
思わずクスリとさせられるほんわかした語り口。
もうすげえとしか。
ともかくこの瑞佳は萌です。激しく萌え(笑
- 020 再誕詩 [Hi Ka Ri A Re] (採点:2)
- ううん。ちょっと肌に合わなかったですね。
申し訳ないですが。
- 021 雨ふりと灰色ひつじ (採点:10)
- あああ、なんだか知ってるひとのような。
言葉の使い方がとても綺麗。つっかえることなく読み進められるのが一番ですね。
こんぺでは二番目に好きです(笑
きっと二位か三位。
おのれー。
- 022 幸せの確信 (採点:7)
- 無理に浩平を帰ってこさせなくても良かったかなぁ。
帰りを待つことに疲れてもそれを乗り越えられる、なんて見せてくれたならすごくいい話だった。
でもこのふたりの距離感の描き方、好きです。
- 024 やっぱり彼女は意地っ張り (採点:6)
- 結婚願望の強い浩平ですか(笑
なにか新鮮でした。七瀬の萌えを引き出そうとした作者には拍手を送ります。
強いて言えば、折角の誤解シチュエーション。
もっと有効に使えたかもなーと思います。
- 027 紅い朧月、偽りの夜、茜色の洛陽 (採点:3)
- ちょっと主題が読みとれませんでした。
みさきは光を求めたんですかね。それにしては内向的すぎて鬱々とした雰囲気しかなかったので……。
ちょっと消化不良気味です。
- 029 赤と青の境界線 (採点:9)
- この改行は何とかならなかったのでしょうか。
でもまあそれは些細なことですね。みさきの抱える闇を一瞬だけ見せてくれた腕に惚れます。
ええなー。
- 031 ゴール、そしてスタート (採点:5)
- 賑やかでいいですね。
二度の「万国共通」には困りましたけど(笑
それと書き方の弊害ですが、浩平の考えてることと、台詞がごっちゃになって読みにくかったです。
台詞には「」をやっぱり入れた方が良いですよ。わざとこういう書き方をしたのでしょうけど。
- 033 それぞれの歩み (採点:5)
- 七瀬の再決意ものだと思っていたのですが、還ってきましたね(笑
茜と七瀬のカップリングはとても面白かったのですが、ちょっと肩すかしを食らった感じです。
- 035 晴れた終わり (採点:7)
- ほのぼの〜。
仲の良いふたりがいいですね。
初めては詩子に……(照
- 038 永久にあなたと雨の中 (採点:10)
- どう褒めれば良いんだろう。言葉が見つからない。
近年、稀に見る名作です。読み終えるまでこの世界から抜け出せませんでした。
お見事です。
こんぺ外での、みさきSSでも三本の指にはいること間違いなしです。
しかし、この作風、知ってる気がするんですが……。まさかピアノな方ですか?
- 039 みずかのささやき (採点:3)
- わからないことで胸を張られても困るなぁ(笑
せめて、わからないけどふたりで行こう、ぐらいに締めて欲しかった。
是非一度、三人称で書ききってみることをお勧めします。
そうするといろんな事がわかりますよ。
○久慈光樹 さん
- 001 アナタの中のキミ (採点:6)
- 面白かったです、本来ならもっと高得点にしたかったのですが、減点材料となる部分もまた多かっただけに、その点が非常に残念でした。
まず一番気になったのが、言葉は悪いですがあまりにも三人称部分がお粗末過ぎます。「〜だった」という断定口調を連続すると文章が細切れになって、読者からすればまるであらすじを読まされている気分になってしまいます。同じ断定口調でも、もう少しバリエーションを持たせて欲しかったです。
あとは三点リーダーの多用、これも気になりました。あまりにも多用されているため、ラストの余韻があまり感じられないあたりは非常に勿体無いと思います。「ここぞ!」というときだけ使えば、もっと効果的だと思います。
不満点ばかり書きましたが、魅力ある作品だったと思います。それだけに非常に損をしてしまっている印象でした。
非常に失礼な言い草かもしれませんが、今後数をこなしていけば化ける、そう感じました。頑張ってください。
- 002 ある一組の男女の割と特殊な出会い (採点:1)
- あー……何というか…何というべきか……
とりあえず、全編会話文のみ、という形式は意欲的な試みだと思います。思いますが、今のままだとそれしか誉める個所が見つからない印象です。
会話文を連続させるならば、よほどテンポが良くないとダメだと思うのです。失礼ながらこの作品のテンポでは、たとえ短編とはいえ会話だけで読ませるだけのパワーが全然足りないように思われました。
- 003 アゲイン (採点:3)
- お話の内容が非常に予定調和的と言いますか、ありきたりと言いますか……
こういう王道のお話にするのであれば、どこか一点でもよほど光るものがないと難しいと思うのです。ありきたりな話をありきたりな展開でありきたりに終わらせてしまったら、読んだ後に何も残らない。たとえ一つの表現だけであっても、これは! と感じるものが欲しかった気がします。
ギターに関しても小道具としてはあまり役に立っているとは言い難いような。本編と違う設定にするのでしたらもっと説得力が欲しかったように思います。
- 004 月はいつでも (採点:3)
- 浩平君がちょっとキャラ違うような……? 私の印象ではもっと傍若無人なんですけれども。口調も少しおかしいような気がします。
プラネタリウム、そしてラストを月で締めるのであれば、もうちょっと全編通してテーマみたいなものを見せてほしかったように思います。今のままですとプラネタリウムに行って最後に唐突に月の話をしました、で終わっているような。
- 005 待ち人達の愛の形 (採点:1)
- パラレルワールド的なALL物の是非については恐らく他の方が死ぬほど指摘してくださるだろうから割愛。『それが、私の愛』という台詞に関しても同様。ちなみに私は「非」の側です。
一つの話を六等分したら面白さも六分の一になってしまいました、という感じです。オムニバス形式の悪いところだけが出てしまっているように思いました。
言葉が悪いですが、作者さんの独り善がりというか、自分の作品に酔っているというか。
こういう形式は難しいですね。
- 006 8匹のネコ (採点:3)
- 少々会話のテンポが悪い気がしましたが、他は取り立てて欠点として指摘できる個所は見当たりませんでした。その代わり、ここはいい! という個所も同様です。
長森は小さい頃に浩平から猫の絵本をもらったから猫好きになりました、で話が終わってしまっています。そこから何かしら話を展開するなり、もう少し掘り下げるなりしないと、読んだ側からすれば「ふーん」出終わってしまうのではないでしょうか。
- 007 新たな一歩 (採点:3)
- こういう話好きなんですけれどね。それだけに少し辛口の点数になっているかもしれません。
一番気になったのは、浩平君の心理描写に違和感を感じてしまった点でしょうか。どうも詩子のことが気になっていくくだりが唐突だったというか、読んでいて思わず首を傾げました。
一人称ってのは主人公の心理描写なり言動なりに違和感を感じさせてしまったら負けだと思います。
- 008 日照雨 (採点:6)
- 茜が非常に良かったです。少々毒舌過ぎるきらいもありましたが、そこがまた良かった。自分から無視しておいて早く仲直りしたがっているあたりが非常にツボでした。素直じゃないなぁ。
浩平に関しては肩透かしを食らったような印象です。本当に面白半分で推薦していただけなのかよ、みたいな。あの部分もう少し彼を活躍させてほしかったですね。何かしらの意図があって茜を推薦した、みたいな流れにしてほしかったです。というかその方が自然な流れであるように思ったのですが。
演説以降は少しパワーダウンというか取り立てて見るべき物が無かったように思います。残念。
- 009 ONE〜Unlimited〜 (採点:5)
- 「惜しい」
短編唯一のダークだったので期待して読ませていただいたのですけれど、第一に感じたのはこれでした。
文章はこなれているし、ネタ的にもいいと思います。ですがそのネタ、いささか料理のし方がマズかったように思います。もう少しドギツクしてしまっても良かったのではないでしょうか、現状だと中途半端過ぎます。
ラストが顕著で、どうしてそこで「おかえり」という言葉になるのか、綺麗にまとめようという意図が悪い方向に作用しているように思います。これならまだ恨み言が来る方が納得できました。「卑怯者」とか。
- 010 "けものたちのうた" (採点:10)
- うーん、巧い。上手ではなく、巧い。
非常に解り辛い内容だと思います、一見さんお断りというか、流し読み不可的な。それでも非常に魅力ある作品でした。雰囲気というか、作品の持つ空気だけで読者を魅了できるだけの力量には正直脱帽です。
所々にやや「やっつけ」感があったような気もしますが、そんなことは気にならないくらいの素晴らしい作品だったと思います。
- 011 日没のとき、西の空が夕焼け色に染まる (採点:3)
- ああ、そう終わるか……
テーマが非常に私好みでしたので、どう落とすか同じ書き手として非常に興味があったのですが。
みさきの決意というのは、あの程度の論法ではぐらかされてしまうほど軽いものだったのですね。
こんな中途半端な結論を出すくらいだったら、テーマとして扱って欲しくなかったというのが正直な感想です。
非常に失礼なことを書いているのは承知の上ですが、どうしてもそう感じてしまいました。
- 012 たく、ない……から (採点:2)
- 登場人物を殺す二次創作小説というのはそれだけでどうしても評価が厳しくなってしまいます。
このお話では茜が死ぬことは前提であるわけですから、意味が無いとまでは言いません、ですが彼女を殺すだけの魅力ある話に仕上がっているかと問われると、疑問だというのが正直な感想です。
二次創作小説においてはそれほど原作キャラの死というのは劇薬なんだと思います。
- 013 without end (採点:3)
- 情景描写も、心理描写も、なにもかもが足りないという印象でした。
それだけに感情移入もできず、綺麗な言葉の羅列で話が終わってしまったように思います。もう少しこうどうにかならなかったのかなぁ、と。
選んだテーマというかネタは悪くなかっただけに、もう少し上手く料理して欲しかったというのが感想です。
- 014 New (採点:2)
- 2度読みましたけれど、よく解りませんでした。
いや、解らないでもないのですけれど、決定的に説明不足ですねこれは。ぜんぜんボリュームが足りてないように思いました。正直なにを書きたかったのかよくわかりません。
『えいえんのせかい』の捉え方が独特だったので、ちょっと期待して読み進めたのですけれど。残念。
- 015 証 (採点:6)
- 非常にありきたりなネタながら、あまり悲壮感を感じさせない雰囲気が良かったです。
欲を言えばもう少し山谷をはっきりさせて欲しかったかな? なんだか淡々としていて、そこがまぁ魅力ではあるのですけれども、それならばもう少し徹底して欲しかったというか。ちょっと中途半端だったかもしれません。
こういう言葉少な目で雰囲気重視の作品だと、誤字はある意味致命的ですね。「会う」と「合う」は確かに間違えやすいとはいえ。
- 016 彼女は笑ってこう言った (採点:9)
- 面白かったです。登場人物たちがもう少し「らし」ければ10点でした、惜しい。
軽妙な会話のやり取りが読んでいて心地よかったです。茜はいらないかな? という気もしましたけれど、同じ2年生という立場のキャラを出す意味はあったと思うので、これもアリかと。ただもうちょっと話に絡めて欲しかった気もしますが。
気になったのは冒頭にも書いたキャラがらしくなかったという点と、あとは複数人が同じ場所に居る場合の書き分けでしょうか。ちょっと戸惑いました。
- 017 名枯れぼし (採点:9)
- 面白かったです。
星の例えは見事でした、思わず頷いてしまいました。ラストで南が思い直すところも自然で、違和感無く読むことができました。
欲を言えばもう一歩、何かしら山が欲しかった気がしますが、話の構成上それはちょっと望みすぎでしょうか。
- 018 I LOVE LOVE (採点:10)
- やー面白かったです。
言葉では上手く言い表せないんですけれど、とりあえず速攻で10点つけてました。
短編で「えいえんのせかい」は鬼門かもなぁ、なんて思っていたのですが、この作品を読んでそれは短絡だったことを悟りました。こうも上手く表現されてはー。
終わり方も上手いですね。
- 019 凄惨! 浩平VS長森 (採点:9)
- わはは、面白かったですよ。
正直、ギャグは外れると激痛なだけに、読む前はちょっぴり及び腰だったのですけれどね。
杞憂でした、笑いましたよ。
なによりテンポが良かった、ギャグに大切なのはテンポですな。そのうえでキャラ付けがあまり逸脱していなくて好印象でした。長森かわええなぁ。
一番ツボだったのが最後の「にゃーーーっ!」だったのはヒミツ
- 020 再誕詩 [Hi Ka Ri A Re] (採点:1)
- 小説を読ませてください。
というかこういう奇をてらった構成にするのなら、よほどインパクトがないとダメだと思うんです。単純に場面場面の綺麗な言葉の羅列だけでは、読者を惹き込むことなどできないと思います。
通常のSS形式とは違った形式にしたいのなら、通常のSS形式よりもよほど労力が必要になるのかなぁ、何てことを思いました。
- 021 雨ふりと灰色ひつじ (採点:4)
- いい話だったんですが、冒頭の茜の澪に対する行動、心情描写が足りなすぎて茜が分裂症みたいでした。そのときの心情を後から書くのなら、あの場面では逆に心情描写をもっと削った方が良かったのではないかと思います。
現実には人が泣くというのはよっぽどのことで、ただ単に言葉で「泣いた」と書いても読み手としてはそうそう共感できる物ではありません。そこに至るまでの心の経緯が説明されていないことには。
後半はとても自然だっただけに、非常に惜しいと感じました。
- 022 幸せの確信 (採点:9)
- 最後、どうして「お帰りなさい」なんだろう?
それはさて置き、良作でした。佳作以上傑作未満。何気ない日常を描いたものだけに、傑作という評価は下せませんけれど、日常を描いた作品としては随一だったと思います。
みさきの盲目としての描写も細やかで、非常に好感が持てました。こういう細やかな部分の描写ってのは意識していないと書けないんですよね。
- 023 今この時が一番 (採点:3)
- 山もなければ谷もない、ほのぼのというジャンルのいちばん良くないところが顕著に出ていると思います。ほのぼのというジャンルにしたとして、もうちょっと緩急はつけられると思うのですが。
茜と詩子の扱いも中途半端ですし、空気を作れていない印象でした。
オチも含め、ところどころに挿入されるギャグが非常に寒かった……
- 024 やっぱり彼女は意地っ張り (採点:6)
- うーん、七瀬の話は好きですし、好みの展開なんですけれども。
どうもキャラのやりとりや話の運びがちぐはぐな印象でした。自然じゃないというか、妙に固いというか。
感覚的なものなので、上手く言葉にできないのがもどかしいのですが。
書いた後にすこし日を置いて、自分で読み返してみたりするといいかもしれません。展開が急すぎたり、会話の運びが不自然だったりする部分が見えてくると思います。
- 025 フラリ (採点:2)
- これは物語ではなく、詩ですね。
こういうのもアリだとは思うんですが、こんぺという相対評価を下される場に出展するには少々厳しいものがあるかもしれません。
- 026 キミノクチビル (採点:4)
- 少々寸が短すぎて、浩平の行動が唐突過ぎるように感じてしまいました。もう1つ2つエピソードを入れて語れば、もっと自然になったように思います。
読者を物語に感情移入させるのは容易ではなくて、そして冷めたままで読むと決め台詞も単なるくさい台詞で終わってしまいます。最後の2文はかなり萎えました。
- 027 紅い朧月、偽りの夜、茜色の洛陽 (採点:7)
- よい作品でしたけれど、オチが無いので少々減点。
オチが無いというか、綺麗にまとめすぎのような気がします。もう少しみさきの人間味のある感情を前面に出して欲しかったように思いました。
設定や描写は秀逸でした。気になったのは、心情描写として昨日今日盲人になった者の感情であるような気がしたことでしょうか。もう十年来の盲人なのですから、もう少し諦観を出しても良かったように思います。
- 028 暖かい春の日差しの中で…… (採点:8)
- いい雰囲気でした。
途中表現がおかしかったりしたのはご愛嬌として、ここまで書ける方ならもう少し文章としての見てくれにも気を遣って欲しいなぁなんて思いました。というか一行空けの形式って流行ってるんですかね? 余韻の表現というか、間を読ませるという観点からはちょっと向いてない形式だと思うんですけれども。
表面上の感想に終始してしまいましたが、内容的にもいい作品だったと思います。雰囲気を作るってのは難しいですからね、それができている作品というのは貴重です。
- 029 赤と青の境界線 (採点:10)
- 面白かったです。
もう少し雪見の感情を掘り下げて欲しかった気もしますが、これはこれでいい気がします。
話の筋だけ見ると、そう大した事件があるわけでなし、あまり動きの無いともすれば退屈な話なのですが、それをここまで読ませてしまうのは作者さんの力量でしょうね。
- 030 魔法 (採点:1)
- あー……
改行の基準がわからない、読点の打ち方が意味不明、「♪」、そういった物を超越してもうどうでもよくなってきました。
正直、最後まで読んだ自分を誉めてあげたい……
- 031 ゴール、そしてスタート (採点:7)
- 面白かったです。
浩平の台詞が地の文だけというのも面白いですね、さほど違和感無く読めたのは驚きでした。
ラストも綺麗に決まってますね。あんまり大仰なラストはこの話には似合わないと思っていただけに、ああいう終わり方はよかったです。
ああそれとKanonネタは少々悪ノリし過ぎ。雰囲気をぶち壊してます。
- 032 乙女の聖域 (採点:5)
- ストーリー性を求めること自体ナンセンスなのかもしれませんが、それでもかなり電波でしたな。
ただ支離滅裂なだけであれば1点なんですけれど、「狙ってやってる感」があったので5点。読み終えた後に「こういうのもいいかな」と思わせた時点で作者さんの勝ちでしょう。
私の読み方がアレなだけかもしれませんが、もう少し暗喩性みたいなものがあればもっと良かったかな。
- 033 それぞれの歩み (採点:9)
- 面白かったです。
ただラストで一点減点、浩平が帰ってくるような描写は必要なかったように思います。
七瀬が茜や詩子と知り合いになる描写が丁寧で、読んでいて違和感を感じなかったのはすごいと思いました。名前で呼び合うようになるあたりも然り、こういうところって丁寧に描写しないと違和感になってしまうんですよね。
- 034 あなたのいるBIRTHDAY (採点:2)
- 何が書きたかったのか、何を表現したかったのか。そういうものが、作者さんの中にありますでしょうか。
テーマとかそういう難しいことではなく、です。
残念ながら読者としての私はさっぱり理解できませんでした。
- 035 晴れた終わり (採点:6)
- いい話でした。
ただちょっと雰囲気を作りきれていないという印象を受けました。もう少し描写を練って雰囲気を作るようにすれば、もっと良くなったと思います。
- 036 譲葉のカケラ (採点:2)
- うーん……
オリキャラの視点で語られる話は面白かったんですけれど、彼にはもっと狂言回し的な位置付けでいて欲しかったですね。メインは浩平と瑞佳の話なのですから、下手にオリキャラ君の個性というか色を出すのは話の筋を霞ませる結果にしかなっていないと思います。
- 037 君を待つ時間 (採点:6)
- こういう場面を切り取った短い話もいいもんですね。よっぽどのインパクトがないと佳作どまりでしょうけれども。
- 038 永久にあなたと雨の中 (採点:4)
- お話としてはとても楽しめました。描写もしっかりしていて、安心して読むことができたと思います。
それでも点数が低いのは、みさきの選択に説得力が無かったからです。
実際に盲人という立場にいるみさきが、ああいう選択をするということ、それにはよほど強力な説得力が必要になると思います。残念ながらこの作品からはそれだけの説得力が見出せませんでした。
確かにわからないではありません、みさきの作中の思いは。でも私の印象では、あれは「健常者の視点」なのだと思います。本当に目が見えない人、それも生まれつきではなく、後天的に盲人となったみさきが、果たしてあれだけの理由からあの選択をするかどうか。
私も健常者ですから、これは私の感想に過ぎませんが、それでも作中のみさきに違和感を感じてしまった時点で私にとってのこの作品に対する印象はだいぶ悪くなってしまいました。
- 039 みずかのささやき (採点:7)
- 良かったです。雰囲気を作るというのは難しいことですが、この作品はしっかりとした雰囲気を作り上げていると思います。
惜しむらくは、「みずか」の扱い。こっちに来てくれたうんぬんの描写は蛇足だったと思います。もう少し暈した方が雰囲気作りに貢献したと思うんですけれども。
ああ、あとタイトルはちょっとダサかったかな(笑
- 040 孤独の中の神の祝福 (採点:2)
- 長森瑞香…… はまあいいにしても、一番気になったのは一つの会話文が以上に長いこと。会話のテンポも何もあったもんじゃないです。これでは登場人物たちが演説をしているだけじゃないですか。
会話というのはキャッチボールだと思うのです。これではただの独り言を言い合っているだけだと感じました。
- 041 掴みきれない幸せを (採点:2)
- ちょっと寸が短すぎると言いますか、心情描写が足りてないと言いますか。なんだか浩平も瑞佳も感情の転換が突飛すぎて分裂症っぽかったような。
ああいうオチで締めるのなら、きちんと筋道を立てて読者に違和感を感じさせないような誘導をしなくちゃダメだと思うのです。
- 042 あの飲み会の話 (採点:1)
- ツッコミどころが多すぎてどこから突っ込んだらいいのかわからないのですがとりあえずもうどうでもいいです。
とりあえず「受験生はお酒不可、大学生はOK」というのは斬新でした。
もうだめぽ。
○屈折する星屑 さん
- 001 アナタの中のキミ (採点:3)
- うー、よく解らないってのが第一印象です。「赤の王様が見る夢の中の登場人物」ってのを知らないせいなのかもしれませんが。
ウサギのぬいぐるみ、タイムカプセル、「お前がほりだしてくれ」のセリフ、途中とラストに出てくる猫、突然現れる少女。これらの意味がよく解んなかったのです。
瑞佳は浩平の見てた夢、ってことなんでしょうかね。でも、それだけじゃ面白くないと思うんですよ。結局、何が言いたかったのかが解らない、という感想になってしまいます。
- 002 ある一組の男女の割と特殊な出会い (採点:3)
- 会話文のみってのはやめた方がいいですよ。簡単かもしれないけど、それだけです。実は私も似たようなことをやった経験があるんですが、もう二度とやらねぇと誓いましたw もちろん、上手い人が書くなら話は別ですが。
内容も、ゲーム本編をプレイした読者から見れば、すでに知っていることを聞かされただけで、面白みに欠けてしまいます。でも、二、三回笑っちゃったので、この点数です。
- 004 月はいつでも (採点:2)
- みさきがプラネタリウムに行きたがる理由はなんなんでしょう。少しくらいあってもいいんじゃないかなぁと思うんですが。
ナレーションはなかなか面白かったです。確かに、月の満ち欠けがあるからこそ夜空はこんなにも人を惹き付けるのかも知れませんね。
- 006 8匹のネコ (採点:4)
- な、つ、か、しーーーー!!!!
……などと叫んでしまいました。
この作品内のとは違うものでしょうが、私がガキの頃大好きだった絵本を思い出しました。あれは「11ぴきのねこ」だったかな。それを思い出させてくれただけで、点数を加点してしまう勢いですw ありがとうございます。
……って、勝手に言っても作者さんには意味不明かもしれませんな(汗
- 008 日照雨 (採点:7)
- あまりにもご都合主義な展開が、私の好みとはかなーりずれているのですが。
そういうのを気にしなければ、案外いいお話なんじゃないかと思います。
- 009 ONE〜Unlimited〜 (採点:4)
- のわーっ、わけわかんねーっス。すいません。
最初、勝手に「ドラゴンヘッド」とか連想して期待したんですが……もっと拡げて欲しかったなー。
- 010 "けものたちのうた" (採点:9)
- 不思議な世界観、綺麗な文章。いいなー。好きですよ、この雰囲気。
ですが、「学校の廊下」とか「駅前の商店街」という言葉が、この世界の中ではどこか浮いているというか、せっかくの不思議な雰囲気を壊してしまっていると私は感じました。
それと、「君」という呼び方が気になったです。最初は自分(読み手)に呼びかけているのかと思って、私はお話の中に顔のない登場人物を勝手に描いていました。でも、本当は別の人物をさす言葉で……。その辺り、ちょっと混乱してしまいました。
- 011 日没のとき、西の空が夕焼け色に染まる (採点:2)
- んー、言いたいことは分かりますが……。
難しいコトバを並べても、それだけでカッコよくなる訳ではないと思います。意味が取りにくいですしね。
- 012 たく、ない……から (採点:1)
- なぜ南は茜のことを色々知ってるんでしょうか。…これではストーカーではないですか。
意図してやったのかどうかは解りませんが、こんな男の心の成長(?)を見せられても、あまりいい気分にはなれないのです。
- 015 証 (採点:3)
- 冒頭の烏と一緒に歩くシーンが印象的で、ラストにどうもってくるのかな、と期待しながら読んだのですが……もう少しうまく使ってくれるとよかったかな。
内容については、なんだか茜の心情の変化が唐突で、ついていけなかった感じです。
- 017 名枯れぼし (採点:10)
- 個人的に好きな作品です。南も茜も魅力的で、流れ星の喩えも私の好みとマッチしていてよかったです。
でも「待ってなよ」のシーンはあっさり過ぎる気がしないでもないような……微妙ですが。もう少し南の葛藤っていうか、そういうのがあっても良かったかな、と個人的には思います。
- 018 I LOVE LOVE (採点:5)
- かわいーねw
ラブラブ。ラブをラブしてるんですかね。それはちょっと伝わってこなかったかなー?
あと、もっと地の文に力を入れるといいと思います。
- 019 凄惨! 浩平VS長森 (採点:10)
- テンポのいい、洗練された文章だと思いました。ハマッタw
何点つけるかかなーり迷いましたが、特に減点材料なんて見つからないので満点つけちゃいます。
萌え……なのだろーかw
- 020 再誕詩 [Hi Ka Ri A Re] (採点:3)
- 最初「うえっ!?」とか思いましたがw アイデアとしては面白いかもしれませんね。
ですが、これだけでは伝わらないものの方が多くなってしまうのではないかと思います。
タイトル、なんだか凝ってていいなと思いました。
- 021 雨ふりと灰色ひつじ (採点:10)
- 普通にいいひとな詩子さんがやたらと新鮮に見えてしまうのはなぜだろうw
ラストの「重なり合う二つのシーン」がとても綺麗ですね。でも、もう一つ何かが足りないと感じました。それが何なのか、私にもよく解らないのですが……
- 022 幸せの確信 (採点:7)
- 雪見の比喩のセンスがいいですね。ちょっと笑った。
盛り上がりにかけてしまうのは、ほのぼのの宿命なのかなぁ。もう一つ何か欲しかったです。決して今の状態が悪いわけじゃないんですけどね。
気になったのはラストのシーン。「お帰りなさい」の意味がよく解らなかったです。ベレー帽に言った…って訳でもないでしょうし。あと、いきなり抱きしめあうのは不自然かもしれません。
- 025 フラリ (採点:4)
- あ、なるほどー、とラストで思いました。そうきますか。
文章自体にも味があれば、もっとよくなったと思います。
- 029 赤と青の境界線 (採点:8)
- 澪の出方がちょっと中途半端だったかなとも思いましたが、綺麗にまとまっていて、いいお話だと思います。
- 032 乙女の聖域 (採点:7)
- ……こ、これは。むー、どうやら私の理解を超えているようですな(汗
でもなんとなく面白かったよーな気がします。「まわれ、回れ―。」がなんか好きw
- 033 それぞれの歩み (採点:2)
- うー、なぜそこで帰ってきちゃうのですかー。
帰ってきちゃダメとは言わないですが、これではせっかくのお話が安っぽくなってしまいます。
- 035 晴れた終わり (採点:9)
- 最初、詩子の名前が出てくるまでずっと主人公は七瀬だと思ってました(汗
それはおいといて。
読んでいてとても心地いい、そんな作品でした。桜の下で語らう茜と詩子がとても微笑ましくて、なんだか暖かな春の風を感じられたような気さえしました。今ちょうど春ですし、いいですねぇ。
序盤の文章量が多かったわりに、あっさりと終わってしまったなぁという気がします。個人的にはもっと書き込んで欲しかったです。何かと抽象的なイメージで、解りにくいような。
- 036 譲葉のカケラ (採点:3)
- ……教室でウサギの人形持ってちゃダメでしょう。
妙なオリキャラ使うより、シュンを使った方が良かったかもしれませんね。どうにもこのキャラの性格が私には合わないのです。まあ、あくまで私には、ですが。
- 037 君を待つ時間 (採点:5)
- なるほど、これはみさきだったのかー。でも、それだけでは物足りない気もします。
嫌いじゃないですけどね。
- 041 掴みきれない幸せを (採点:1)
- そんな席替えがあるのですか、知らんかった(汗 ……髭だから?
- 042 あの飲み会の話 (採点:8)
- > 柚木の分は「さいたま」な。
とか言われても分かりませんがw
面白かったです。特にメールのやりとりに笑いました。詩子がいいw
○広木 さん
- 001 アナタの中のキミ (採点:7)
- つまり、ナガモリと名付けられた猫が自らを瑞佳だと思いこんでいた、とそういう解釈でいいのだろうか。それとも、全部がそもそも浩平の夢だったというユメオチだと考えれば良いのだろうか。
いずれにしても、一見すると斬新に見えるが読者に大きな衝撃を与えられるほどのパワーは感じられなかった。もう一捻り欲しいところ。
20キロバイトでできることというのは限られている。それを考えると、悪くない出来だとは思う。文章も、上手くは無いがストレス無くスムーズに読めるレベル。あとは経験と直感の問題でしょう。これからの期待の意味も込めて、7点。
- 002 ある一組の男女の割と特殊な出会い (採点:3)
- 誰にでも書ける作品。地の文(セリフ以外の文)が全く存在せず、ただ三人の登場人物の言葉だけで物語が構成されているが……
これはコメディとしては「アリ」な形式なのかもしれないけれど、それで高い評価を得ようと思うならば、誰にも辿りつけない領域で高度な話にしてしまうしかない。それができていないため、この点数。(もっと低くても良いと思う)
ある程度は各キャラクターの雰囲気や個性も出せているが、話の筋もドタバタした面白さも全てが並。しかもセリフのみとなれば、冒頭の繰り返しになるが誰にでも書ける。無遠慮に言わせてもらえれば、私でも、たぶん三〇分貰えれば同程度の作品を描けることだろう。
「こんぺ」で高得点、高順位を期待するなら、自分にしか書けない自分だけの世界を持った作品を見せて欲しい。
- 003 アゲイン (採点:3)
- 3点。いきなり冒頭の文がおかしいような気がする。目的語がない。ただ「待っていた」では、人を待っているのか電車を待っているのかが不透明。後にくる文章でそれも判別できるが、初っ端から文法的な問題で読者に首を捻らせるべきではない。
それから、「たそがれる」は「黄昏れる」が正解(たそがる、という表現もあるがこれは作品の雰囲気に合わない)。漢字を間違えるなら、ひらがなで書いた方が無難だろう。他にも、たとえば「瑞佳は初めは呆然としていた」という記述。「瑞佳は初めは」と、短い間に「は」が連続するのは拙い。「はじめ、瑞佳は呆然としていた」などとする方がスッキリする。
たった十五キロバイト程度の文章、校正と推敲でこのような誤字や文法的な誤りは限りなくゼロに近付けられるはず。こんぺで好成績をおさえようと思うならば、まずこういった面から努力したほうが良いかもしれない。
肝心な内容の話だが、ギターだの歌だのを主人公がたしなんでいるという設定は、原作にあっただろうか。もしそうなら問題ないのだが、なんだか違和感を覚えた。
話自体も、あまりに幼い。大学に入学する年齢といえば、もう立派な大人。恋人と離れて――などという話が持ち上がった場合、お互いの気持ちを考えてキッチリと問題を整理してから結論を出すだろう。仮にも一八歳にもなった人間なら、できて当然のこと。結局、主人公やヒロインがやっているのは、中学生レベルの幼稚なママゴトのようにしか見えなかった。当然、感情移入もままならず、感動もあり得ない。
「俺の居場所はいつもお前の傍に有るからな。」というセリフにも首を傾げざるを得なかった。勝手に決めるなと言いたい。「お前の居場所はいつも俺のそばに――」というならまだ分かるが。どちらにしても、基本的な問題すらクリアできていない人間の言葉としては一〇年早いと思われるだけのものだろう。
- 004 月はいつでも (採点:7)
- 7点。将来性のある書き手であると思う。確かに、物書きとして見た場合、恐らく技量は底辺に近いところにあるだろう。だが、同時に磨けば光るかもしれないセンスも感じられた。
正直に告白すると、「真っ白なスクリーンに覆われた半球状の天蓋の下」から以下3行の描写で、この作品に好感を持った。とても、いい感じ。
――ただし、やはり作品の完成度は低い。プラネタリウムは幻想的な雰囲気を持った、とても魅力的な空間だ。それを20キロバイトの容量をフルに使って、丁寧に描写してほしかったところ。
また、全天型のスクリーンに映し出される擬似的な星空の下で、主人公とヒロインになんらかのやりとりをさせると物語に厚みが出たことだろう。地球と月、惑星とその衛星の関係を恋人のふたりに関連付けるのは悪くないが、物語のラストだけではなく、中盤からそれに結びつくような何かを盛り込んでおくのも良い。
今はまだ、高い点数はあげられる段階にない。が、そのセンスに磨きをかけて、もっと見せつけて欲しい……とワガママを言ってみたくなる、そんな作品であったことは伝えておきたい。
- 005 待ち人達の愛の形 (採点:2)
- 2点。言いたいことは分かるのだが、筆力――つまり文章を作る技術がついてきていない感じ。またテーマも「ONE」にあっては、かなりありふれた部類のものだと思う。高い点数はあげられない。
まず、作文能力の向上を目指したほうがいいかもしれない。今回のこんぺや、過去のKANONこんぺで高い評価を得ていたり、自分より上手な文章を書くなと思う人間を見つけ出して、参考にしてみることをお勧めする。それで表現力を高めれば、同じテーマでもより深くより味わいのある作品に仕上げることができるだろう。
客観的に見て、自分の作品を全読者の何割くらいが、どのポイントをもって面白いと感じてくれるか。自分の作品は、どんなタイプの読者に好まれるのか。どんなタイプに嫌われるのか。これらを冷静に計算できるようになれば、こんぺでも平均以上の評価を受けられるようになると思う。まず、その段階を目指して欲しい。
- 006 8匹のネコ (採点:2)
- 2点。極めて読みにくい。文章の終わりには「。」を、区切りとなる場所には「、」をつけて、読者に読みやすくしてやったほうが良いだろう。
例として1行目を持ち出すなら、私は以下のようにする。参考にして欲しい。
今日は珍しく浩平が素直に起きたので、余裕をもって登校できる。
――上記したのは基本的なルールであり、ある意味での礼儀。そのルールや慣例を破って、それでも人を魅せられる文を書けるのは例外的な天才だけ。自分が決してその「天才」ではないということを、まず悟るべき。自分を客観的に分析できないと、あるレベルから上へはいけない。
文章のレベルは、今まで指摘してきた面を含めて平均を下回るだろう。せめて、読んでいてストレスを感じさせない程度までは上げて欲しい。内容も、日常のひとコマを切りとって味付けした風味だが、新鮮味や面白味にかけることは否めないと思う。
沢山、面白い本を読んで欲しい。そして、その面白さを少しでも再現できるような作品を目指して書きまくって欲しい。そうでなければ、まずこんぺ上位陣にはおいつけないだろう。
- 007 新たな一歩 (採点:2)
- 2点。自覚しているかどうか分からないが、非常にありふれたネタだと思う。その非常にありふれたネタを、極めて上手に書いて作品の完成度を高めることができているかというと、そうでもない。どこかで誰かが書いているであろう話だ。言い方を変えれば、誰でもこの程度の話はアイディアとして思いつくし、文章にもできる。そういう作品が、こういう場所で高い評価を得ることはないということを、まず考えて欲しい。
内容、文章ともに「これが初めて書いた二次創作です」といった感じ。もっとプロや上手な素人の作品を読んで、その技術を盗みながら自分を高めていって欲しい。2〜3年そういう努力を続けて、ようやくこんぺで勝負できる水準になるだろう。
……これはどうでも良いことだが、膝枕をしてあげているとき、眠っている人に唇が届くものだろうか? ちなみに、私は経験的に無理だという結論を出している。作者も、もし可能なら恋人に協力してもらって実験すると良いだろう(私ならこういう作品を書くときそうする。異性の意見は作品に刺激を与えることも多い)。膝枕をしたままだと、向こうが顔を上げてくれない限り唇まで届かないものだ。体勢が苦しいし。……他の人は上手くいくのかな。
プラトニックな部分だけならまだしも、異性間での身体の触れ合い(スキンシップ)なんかは、経験がないとボロが出やすいので注意したほうが良いかもしれない。妄想だけで書いているな、と読者に思われたくなければ。
- 008 日照雨 (採点:7)
- 7点。悪くない演説(作品)だったと思う。その演説の冒頭の文法は、なんだか少しおかしいような気もしたが、作品の印象を落とすほどのものでもない。
全体的に良くまとまっていて、技術もこのまま書きつづければ放っておいても勝手に進化するだろう……と思わせるレベルにある。だから、これ以上の言及はしない。
あとは、笑わせる、泣かせる、喜ばせる、まあ色々なアプローチはあるだろうが、とにかく読者にガツンとしたインパクトを与えられるか否かの問題だろう。この作品はその点で弱い。もしかすると、作者自身の弱点なのかもしれないが。とにかくそれを点数に反映させると、3点のマイナスくらいが妥当だと考えた。
- 009 ONE〜Unlimited〜 (採点:7)
- 7点。主人公は、相当ショックだっただろうと思う。想像すると、少しゾッとさせられた。ヒロイン、せめて調理――火くらいは通していただきたい(苦笑)。
ダークとして質の高い作品なのかは判断し辛いが、猫を食う瑞佳との再会シーンにおいて「うわっ」と思わせた時点で、少なくともある種の成功は得られたのではないだろうか。そう考えて、この点数で評価させていただく。
減点材料は、やはり設定が突拍子もなかったという点に尽きる。「色々あったんだよ」の一言では、ちょっと違和感は拭いがたいか。容量に余裕はあるわけだから、そこを何とかすることもできたように思う。……でもまあ、あのシーンのインパクトをそのままに短くスパッと切ったほうが効果的というのも分かるし。やはり、序盤の書きこみでその辺りをどうにかすべきか。
文章は、ストレスなく読めるレベルに到達していたので、私から言うべきことは特にない。点数に色をつけたくなるほど上手くも美しくもないが、マイナスしなければならないほど下手でもなかった。あとは演出とか構成とか、その辺りを追及してみるのも良いかと。
- 010 "けものたちのうた" (採点:8)
- 8点。文体といいネタといいタイトルの付け方といい、玄人好みの上級者を思わせる作品。特に地の文章はとても上手い。語り口も面白く、不思議な世界観を形成しているし、含蓄も多少ある。これだけの条件を揃えるのだ、並の書き手に出来る仕事ではないだろう。――だが同時に、上級者にありがちな欠点もキチンと内包してしまっている。
簡単に言えば、巧いが面白くはない。中途半端に純文学的な要素が入っているから、エンタテイメントになりきれていない。
巧い作品を求めるなら、プロのものを読めば良い。もっと上質で、中身の伴った巧い作品を得られるだろう。だが、我々が二次創作に欲しているのは、果たして単に技巧なのだろうか。そうではなく、荒削りながらも情熱やパワーで押し切ってしまうような勢いではないだろうか。素人ならではの初々しい魅力ではあるまいか。
それがこの作品からは、抜け落ちてしまっているような気がする。ネタ自体も、技巧から生まれてきた感が拭えない。まず技巧ありき。一歩引いた冷めた視点で作品を紡ぐのは良いが、作品が持つ熱まで奪うことはない。
なにより大きいのは、一週間ぶりに再読するまで、ストーリーの大まかな流れを思い出せなかったこと。つまり、一週間ですっかり忘れてしまうような話だったということだ。「あの巧かったやつ」と印象に残っていても、肝心の中身を忘れられるようでは傑作とは言えない。満点をつけられないのは、ひとえにそういう部分が引っかかるからだ。少なくとも、私は一読者としてそう思った。
- 011 日没のとき、西の空が夕焼け色に染まる (採点:8)
- 8点。少し点数をサービスしてしまった感があるが、そうしたくなるような作品だった。
きっと、作者は全力を尽くしたことだと思う。一生懸命考えて、容量を最大限まで使って書きたいことを出来るなりに文章にしていったのだろう。
正直に言えば、小説の技術はあまり高くない。そのせいで表現したいことを上手く文字にできずに、もどかしい思いをすることもあるだろう。だが、一種の情熱のようなものが作品から感じられる。それは非常に好ましいことだと思った。技術だけなら、この作品より数段上にあるものも幾つか見られた。が、「それがなんだ?」と言わせるだけの、勢いを垣間見ることができたように思える。今後に期待。
最後に、ひとつアドヴァイス。本編中に点々、つまり「・・・」を何度か利用していたようだが、これは3点リーダと呼ばれる「…」を使ったほうが良い。なぜかというと、字数の節約になる。「・・・」は点ひとつにつき1文字、合計3文字を費やすが、「…」は点が3つ1組になっていて、これだけで1文字。特に容量がギリギリの時は、3点リーダを使う方が利点が大きい。
- 012 たく、ない……から (採点:6)
- 6点。少しダークっぽい内容なので、ジャンルは明記しておいたほうが良かったかもしれない。
それは置いておくにしても、ちょっと点数の付けにくい作品だった。いきなりヒロインの死後から始まる物語。しかも、語り手は脇役の南。切り口は面白い。
ただ、展開が地味といえば地味。また、原作のサブキャラクターを主人公にしたことで作品としての目新しさは出たが、逆に感情移入が少し難しくなっている。彼の想いや心理を理解してやることはできても、強く同情することがやや難しいという点で不利。6点という点数は、それらの要素が足を引っ張った結果と思っていただければ。
- 013 without end (採点:6)
- 6点。「えっ、もう終わり?」というのが、素直な第一印象。
雰囲気の良い作品だったと思う。別に文章が上手いわけでも、流れるように美しい描写がされているわけでもないのだが、全体的に空気が優しいように思えた。
ただ、それ以外に魅力と言えそうな何かがないのも確か。上位を狙うためには、もう一捻り欲しい。
- 014 New (採点:6)
- 6点。非常にコメントしにくい。特にストレスを感じることのない普通の文章で書かれていた。特に奇抜なアイディアが盛り込まれていたということもない。ガツンと殴られるような衝撃を秘めた作品かと問われれば、答えはNO。――全てにおいて普通、平凡。気に入らない点がないかわり、好きになる理由もない。
そういう意味で、高得点でも低得点でもない6点あたりが妥当か。5点でも良かったのだが、主人公が「永遠の世界のみずか」のことを思いやっていた点が、ちょっとだけ気に入った。その優しさに+1点。
- 015 証 (採点:7)
- 7点。なにやら、今回のこんぺでは「目覚し時計」→「目覚め」というパターンで始まる作品が多い。あまりに目立つので、このシーンを冒頭に持ってきた作品全てから減点してしまおうかと考えかけた(結局、点数を引くまでのことはしていない)。
――まあ、そんなことは置いておいて。結論として、好感の持てる作品だった。特に巧いわけでも、物語として目新しいものがあるわけでもないが、ONEという物語に対する作者の思い入れのようなものが感じられた。それは好印象。ヒロインも魅力的に書けていると思う。
ただ、それでも8点9点といった点数をつけられないのは、物語としての個性があまりないから。ストーリーを要約してみると、「永遠の世界にいった浩平を待つヒロインが、様々な葛藤や思考の末に前向きな姿勢を持てるまでになる。そして、主人公が現実世界へと帰還してハッピーエンド」…という、ONEの二次創作にいかにもありそうなものになる。もう少し違ったアプローチも見てみたかった。
- 016 彼女は笑ってこう言った (採点:6)
- 感情的には高い点数を付けたい。が、付けられない。そういう作品。
短編ながら、作品が掲げる主題――テーマがはっきりと感じられる。そこには好感を覚えた。一生懸命に書いたのであろうということも窺える。だが……だからこそか、いま一つ物足りない感覚も拭いきれない。もう一歩踏み込み切れていない感じがする。
これは恐らく作者の技量が、まだ熟しきれていないせいだろう。確かに、技術面では粗が目立つ。まだ上級者と言える域にはない。それが、作者の力を逃がしてしまっているような気がする。たとえるなら、打つ気満々のバッターがバットを握る手に力を込めすぎて、逆にぎこちないスイングしか出来ずに凡退してしまう…といったような感じか。
もっと経験をつんで、自分のセンスを活かしきれるまでに技術を磨いて欲しい。そうなればきっと、上位争いができるポジションまで上り詰めることができると思う。今後に期待。
- 017 名枯れぼし (採点:8)
- 8点。まるで少女漫画だ。しかし、かなり高い水準でまとまっている。そうなると性別や対象年齢が多少違っていても、少女漫画とて楽しめるもの。そういうタイプの物語であったように思える。
まず、南という原作ではほとんど目立たない脇役に、スムーズに感情移入できた。同こんぺに、同じく南を主役に据え、ヒロインに浩平を失った里村を持ってきた作品があったが、それと比較してもスポットライトの当て方が巧いのだろう、南というキャラクターを上手に描けている。これはセンスと技術が卓越しているからだろう。この時点で、著者が上級者であることが窺える。
物語はオードソックスな「片思いもの」とでもいうべきか。非常にありふれたもので、新鮮味がまるでない。が、主人公――南を等身大に描き、読者に感情移入させることで、その欠点をカバーできているだろう。ただし、それが万人に通用するとは限らない。それが、やはり減点対象となる。
ともあれ、里村の性格からいって南の恋が実る確率は低そうだが、それでもこの後の展開を見てみたいと思わせる作品だった。
技術点・完成度は、ほぼ満点。ただ琴線に今ひとつ強い刺激が与えられないので、そこでマイナス。結果、8点をつけさせていただく。
- 018 I LOVE LOVE (採点:7)
- 7点。変な話。全編通して、ふわふわした不思議な雰囲気が漂っていた。この作品に、独自の世界観があると解釈して間違いないだろう。作品がひとつの世界観を持つというのは、それだけで評価に値する。
ただ、20キロバイトの制限のうち、容量はその半分しか使われていない。それだけ短い作品である上に、ほとんどがキャラクター同士の会話によって構成されているから、実のところ作者の実力は測り辛い。ワガママを言えば、もうすこし判断材料が欲しかったところ。
幼い少年少女のフレンチキス、見ていて微笑ましいものだったのだろう。
- 019 凄惨! 浩平VS長森 (採点:8)
- 8点。これは好き。面白かった。「えいえんがあるよ。」が、またいい。
……しかし、なんて都合の良いえいえんだ。私にも分譲して欲しい。色々と使えそうだ。もっとも、私は本棚に収めきれなくなるほど増殖した「健全な」本を保管させてもらうつもりだが。
――ストレスなく読める整った文章で、綺麗にまとめられた作品。楽しめたという以外に、誉める点もつつく点も特にない。センスの勝利か。
- 020 再誕詩 [Hi Ka Ri A Re] (採点:7)
- 7点。実にコメントをつけるのが難しい作品。点数をつけるのも、また難しい。洒落た作品だと思う。含蓄らしきものもある。見せ方も面白い。
特に欠点らしき欠点もないだろう。7つ続く「天地創造」はすこし冗長に感じたが、この7という数字も文献になぞらえているのかもしれないし。なかなか味のある作品だった。――が、通用するのも1度限りだろう。次の機会があれば、今度は真正面から勝負してみてほしい。多分、読者もそういう正々堂々とした作品のぶつかり合いを望んでいるだろう。こういう、奇をてらったのも悪くはないが。
- 021 雨ふりと灰色ひつじ (採点:9)
- 9点。その人の強さが窺える瞬間というのは、日常の中に突如として現れるものなのかもしれない。別に特別なきっかけが必要なのではなく、ふとした何気ないやりとりから感じ取れたりもする。そういうことを、なんとなく思い出させてくれる作品だった。
内容が良かったので技術云々は言いたくないし、言う必要性を感じない。
――まあ、感極まったからって抱き締めればいいってもんでもないけど(苦笑)。作者はあまり(自身が)感極まったり、そういう心理状態におかれたりした人を見たことがないのだろうか?
もっとも、これは主題から遠く外れたことなので、この物語のヒロインたちはどうもそういうのが好きらしい……ということで納得しておく。
- 022 幸せの確信 (採点:7)
- 7点。悪くない。少し物足りない感じもする――特に終盤、浩平が現れる辺りは少し流れが速いような気がした――が、短編としてまとまっていると思う。
業界の作法にのっとった書式といい、ストレスなく読める文章といい、技術的に大きな穴はなさそう。あとは20キロバイトという制限をどう活かすか、その点を考える構成力と、やはり読者に滅法面白いといわせるような物語性だろう。これもある意味、小説の技術のうちと言えないこともない。
これからの発展に期待。
- 023 今この時が一番 (採点:6)
- 6点。息抜き代わりになる作品だった。
- 024 やっぱり彼女は意地っ張り (採点:6)
- 6点。読みにくい。読み手の環境を無視して、文章の途中で勝手に改行してしまうのはどうか。
技術的にも、熟しきれていない点がいくつか見られた。
たとえば、タイトルから2行目。「プロボクサーでも〜」というくだりは、少し読みにくい。こういう問題は、校正や推敲の段階で気付いて修正しておかなければならないのだが――もし自覚がなく、どこが問題なのか分からないようなら、やはりその部分の能力に欠けていると思ったほうが良い。他人の作品を良く読み、感覚的に掴めるようになるようお勧めする。
……内容は、好感が持てた。いかにも子供らしい初々しさの窺える恋人たちのやりとりが微笑ましい。ちょっと幼すぎるような気もしないでもないが、ふたりとも結構奥手な部類に入るようなので、まあこんなものかもしれない。ヒロインの一途さというか、健気さが好印象。
あとは、やはり細かいところの技術だろう。こんぺでも上位(トップ10)に入れるくらいの力量をつければ、似たような内容のものでも更に面白く書けるようになると思う。素質はあると思う。今後に期待。
- 025 フラリ (採点:3)
- 3点。作者の心理が見えない。作者が書きたかったことは分かるが、それで我々になにを訴えたかったのか、なにを求めたのかが窺えない。また、窺いたくならない。そんな作品だった。
想い人のあるヒロイン。ところが、好きな彼は自分とは違う女性に想いを寄せてしまう。その事実と自分の気持ちにゆれるヒロインの心理――。短編部門に与えられた20キロバイトの容量をフルに使って、丁寧に描写していけば、それなりに評価される作品になったかもしれない。が、それをやっていない以上、高得点をつけることは私にはできない。
短くまとめてしまうのも良い。だが、だとしたらその中で精一杯、ヒロインの抱いている「切なさ」を読者に強烈にアピールしてしまわないといけない。
5キロバイト程度の内容の小話は、そうした印象点が最も大きく作用する。ピストルに弾丸を1発込めて、高速で通り過ぎていく標的を狙うようなものだ。しかも、ただマトに当てれば良いという話でもない。的確に、もっとも点数の高い心臓部を撃ち抜かなくてはならない。
――もしその1発を外してしまったら、それは敗北に直結すると心得て欲しい。
- 026 キミノクチビル (採点:4)
- 4点。「たくさんの愛の言葉を、もっともっと聞かせておくれ。」
……最後だけキャラが違う(笑)。
こういう、悪友同士というか喧嘩友達というか――そういう間柄にある男女というのは、確かにその裏で恋愛感情にも似た何かを潜ませていることも多いのだろう。だが同時に、話が進んで実際に男女の関係になってしまうことへ一種の恐れを抱いているものではないだろうか。
そう考えると、この作品の主人公とヒロインの柚木は、そういう一線をアッサリと超えてしまったように見えた。そこに物足りなさというか、味気なさのようなものを感じてしまう。
技術力の高い人間は、見せ方も上手い。つまり、どう演出すれば最も効果的に読者の心をくすぐれるかを良く知っている。
恋愛ものの場合はどうか。さんざんヤキモキさせて、最後の最後に男女をくっつけるのが効果的だ。読者は大抵の場合、ふたりの淡い恋愛感情が幾つもの障害をクリアしながら「結びつくまでの過程」を楽しむ。
まず、そういった見せ方を学ぼう。どうやったら自分の考えた物語を格好良く演出できるか、読者に強烈にアピールできるかを考えてみることをお勧めする。一番良い勉強となるのは、やはり人気のある恋愛小説を数多く読むことだ。そう言えば、前回のKANONこんぺ中編のグランプリも、典型的な恋愛ものだった。中編と短編の違いはあるものの、参考になることだろう。
- 027 紅い朧月、偽りの夜、茜色の洛陽 (採点:6)
- 5点。そういえば、みさきって何級の視覚障害なんだろうか。この作品の場合だと、全盲ではなく明暗弁か(?)――どちらにしたところで、1級であることは間違いなさそうだ。
まあ、そういったことをボンヤリと考えさせられただけで、特に印象に残ることのない作品だった。盲人といえば、例外なく全く目が見えないものだと思っている人間には「ええっ、盲人にも種類があるの?」などという衝撃をもたらしたかもしれないが、それは情報量の差が生み出したインパクトであって作品自体の凄みではない。いや、結構いるわけで。たとえば、言葉を話せない人間は誰もが手話を習得しているとか思っている人。
それから、「〜だからどうした」「〜というのだ」など、ヒロインの一人称にしては表現が硬く、違和感をおぼえずにはいられなかった。作品の雰囲気を考えて、あえてこのような表現を用いたとも考えられるが、そんなことを考慮してくれるほど読者というのは作者想いではない。場合によっては減点理由となるだろう。
……しかし、実況が面白かったので、やっぱり1点プラスしておく。
- 028 暖かい春の日差しの中で…… (採点:3)
- 3点。多くの男性にとって、長森のような女性は非常に都合の良い恋人なのだろう。
つり合わないという自覚があるのなら、せめて胸を張って隣に並べるだけの人間になるよう努力して欲しい。その発想が全くなく、「それでも彼女は側にいてくれる」……などという理由で安心してしまえるこの主人公は、格好悪すぎる。
ほのぼのとした雰囲気に騙されがちだが、結局のところ、長森に幸せにしてもらうことはできても、主人公が彼女を幸せにすることができるかは怪しい。
それから、序盤に「彼女の様に、オレもそんな人たちを助けたい。」とあるが、これが就職を選ばず大学受験に挑む動機とどう結びついてくるのか、全く分からない。大学に入学すると、誰かを助けることができるのだろうか。就職だと、それができないと? 見事に意味不明。
また、「大学受験を受ける」という表現はおかしい。「大学を受験する」もしくは百歩譲って「大学(入試)を受ける」程度にしておくべきだと思われる。
全体的に思考や理屈が幼い。著者は恐らく男性と思われるが、もっと大人の男になってほしい。そうすれば、自ずと物語にも厚みが出てくるだろう。
- 029 赤と青の境界線 (採点:7)
- 7点。好感の持てる作品。一生懸命に書いたのだろうと、作者の姿勢が如実にうかがえる。ただ、気持ちに技術がついて来ていない部分があり、それが結果的に目立つ格好になっている。自分なりの表現を苦心して考えているようだが、上手く書こうという意志が先行して裏目に出ている点が惜しい。以下、その代表的な例と私が提示する改良案。
「踊り場の隅に放って置かれたままの埃にまみれてだいぶ経つ机の山をまるで親の仇を見るかのようにきつい目で睨む。」
↓
「踊り場の隅に放置された埃まみれの机の山を、まるで親の敵を見るような目で睨む。」
1つの文章の中に色々な表現を押しこむと、確かに難解で高度なものに見えやすい。だが、それは小手先の技術である。なんでも詰め込めば良いというものでもない。スッキリと整理して、読者に読みやすい文章、ストレスを感じさせないリズムを生み出すことの方が大切。
上の例だと、作者の文は読点もなく、やはり長くて読みにくい。長い文章は、距離のあるプールと同じだ。息継ぎなしで泳ぐと、アップアップになり苦しい。読者に息継ぎするポイントを与えるか、距離自体を縮めて息継ぎをしなくて良いものしよう。
たとえば「埃にまみれて」という表現が既にあるから、それだけで読者は「この机は、もう長いこと使われていないのだな」とイメージできる。故に、「放って置かれたまま」や「だいぶ経つ」という時間の経過を示す表現は、どちらかを選んで省いても良い。思いきって両方とも削っても構わないかもしれない。
どうしても自分の考えた表現を崩したくないなら、せめて読点を入れて息継ぎのポイントを示す。そうすると、文の区切り目が分かって読者はリズムをつけやすい。この作品には、似たようなポイントが他にも幾つか見られた。探して、自分なりの修正を施してみると練習になるだろう。
肝心の内容だが、これは良かったと思う。ヒロインふたりの掛け合いが温かくも可笑しくて、楽しめた。ふたりには、このまま良い友人であって欲しいと願いたくなる。良作。
作者は、努力次第で非常に伸びるタイプだと思う。素質は充分。エネルギーがあるようなので、まず今まで通り勢いに任せて書ききり、そのあと読み返す段階で、上記したような表現や文章構成の問題を修正して良くといいかもしれない。今後の発展に期待したい。
- 030 魔法 (採点:2)
- 2点。あまり形式うんぬんを厳しく指摘するつもりはないが、それにしても作法が酷すぎるように感じた。文法もカナリの個所で誤りが酷く、たとえば5行目などは、最後になぜ句点(。)が用いられているのか疑問。
内容も、オリジナルキャラクターと思わしき浩平と瑞佳の娘を使い、彼女の視点からひたすら両親の仲睦まじさを描写しているだけで、内容と思わしき内容がほとんどない。普段なら、途中で読むのを放棄するタイプの作品。当然、高い点数はつけられない。
- 031 ゴール、そしてスタート (採点:6)
- 6点。卒業式というものには、独特の雰囲気があるように思う。内容自体は悪くなかったのだが、その特殊な雰囲気を充分に演出できているように見えなかったのが、最大の減点個所となった。
朝のドタバタからはじまり、中盤は七瀬を中心としたオールキャストを巻き込んで進行、最後は主人公とヒロインの温かいやりとりでしめる。構成はまとまっていると思う。キャラクターも良く出ていて面白い。あとは技術をつけて、全体的な完成度を上げてほしい。そうすれば、次回は上位を狙える二次創作書きになっているかもしれない。次回に期待。
- 032 乙女の聖域 (採点:5)
- 5点。申し訳ないが、メルヘンは苦手である。突然現れた火星人の前に引っ張り出され、「さあ、彼と友達になれ」と要求された時のような混乱を覚えるのだ。処理のし方が分からない。
これは生理的な問題、先天的な適正の有無といった問題であり、通常時ならば作者に責任はない。が、これが「コンペティション」であることを加味すると、わずかながらも戦略上の問題で作者にも責任が及んでくる。というのも、ジャンルの決定や物語の方向性を考えるのも技術の内だからだ。
血飛沫が舞うようなスプラッタ・ムービーをどうしても見られない人間がいるのと同様の原理で、私はこういった作品を評価する術を持たない。そういう読者がいたとき、その人物が作品にどのような評価を下すのであろうか――という1サンプルになることを考えて、あえて採点させていただく。
- 033 それぞれの歩み (採点:8)
- 8点。今回のこんぺは、全体的に甘めにつけているのだが……ともあれ、良い作品だったと思う。
まず、着眼点というべきか――永遠の世界に消えた知人を持つという、同じ境遇にあるヒロインふたりを出会わせたことに評価の目を向けたい。初読の時、そのアイディアに「なるほど」と唸らされた。
また、その特殊な事情を持つふたりの触れ合いを通して上手く物語を展開させていることも、高く評価できると思う。
永遠の世界にいった相手を待ちながら、その姿勢を前向きなものにしていくヒロイン――というテーマで描かれている作品は、今回のこんぺでも多数見られた。この「それぞれの歩み」も、大別してしまえばそうした作品群の1つとして勘定できると思う。このことからも分かるように、この作品の大まかな展開は、結構ありふれたものである(同時に魅力的なのだろう)。……が、それにしたところで上手に纏められていれば、やはり良作として評価しないわけにはいかない。8点というのは、その辺を色々と考慮した結果だと思っていただければ。
- 034 あなたのいるBIRTHDAY (採点:6)
- 6点。最後までキャラクターの名前を出さない根性は評価できるように思えるが――端々のさり気無さを抜きにすると、ONEの二次創作であることがまったく分からないのは問題。人物に関する固有名詞が出ない以上、「これはオリジナルだ」と言われないようにONEの雰囲気を色濃く感じさせるものに仕上げる必要が出てくると思う。それができていないのは演出的な失敗。大きく減点されても、著者は文句を言えないだろう。
(その割には、奇妙なところで変に弄くった固有名詞が乱用されている。印象はあまり良くない)
あと、子供が妙に大人びている。十歳だったか……確かに、この年頃の女の子は妙にマセていたりする。だがそれは言葉やその意味の上辺を知っているだけのこと。経験や実感を伴った理解はない。つまり表面だけの薄っぺらな知識に過ぎないわけだ。が、この娘からは実体験を伴った大人の理解を感じる。
作者が子供を描ききれていないのか、あるいはこの子に裏があるかだが……私には前者に見えた。
- 035 晴れた終わり (採点:7)
- 7点。読了後、「うーん」と無意識に呻いて、それから容量を確認した。一〇キロバイト程度。思ったよりも少ない。その割には、随分と密度の濃い作品だったと思う。恐らくは中〜上級者の作品だろう。
今回のこんぺは、作者の精神年齢ならぬ作品年齢が平均して幼いと思う。全体的に対象年齢が低めというか。その中にあってこの作品は味わいと深みがあり、少なくとも劇中で二〇前後と設定されている登場人物たちと同程度の落ち着きが感じられた。そこは好印象。
作者は、比較的に良く本を読むタイプの人物なのだろう。言い回しや文章の並べ方からそのように思った。恐らく、小なりそれにこだわりもあると思う。が、それ故にか多少の読みにくさを感じた。もし、自作を公開するのが初めての体験でなければ、このことは私以外からも指摘を受けていることだろう。それでも変えないのならば……、やはりこだわりとしか言いようがない。諦める。
さて内容だが、この手の作品は珈琲の味と同じで、言語を以って感想を表現することが非常に難しい。たが、またそれが良いわけで、私はそこを楽しめた。しかし、これは作者自身も承知のことと思うが、こういう作品はコンペティションでは評価されにくいと思う。そこが残念ではある。やはり、もっと強烈にアピールできるようなインパクトが欲しいところ。
- 036 譲葉のカケラ (採点:7)
- 7点。難しい作品だと思う。つまり、リスクが大きいという面で。
名前の知られているキャラクターの子供や家族(たとえば折原の子供とか、長森の両親)といった、なんらかの親近感を抱きやすいオリジナル・キャラクターとは異なり、この作品に登場するオリジナル・キャラクターは、作者が作り出した作者だけの存在だ。原作からすれば、異質な存在。まさに、突然に現れた転校生といった感じである。その転校生を、どのように周囲に馴染ませるか。これが力の見せ所なのだが――完全とは言わないまでも、ある程度はなんとかなっているように思える。
ただ、かなり深い部分で既存のキャラクターと絡ませ、しかも重要な役回りを与えるのならば、「ある程度は」というレベルではなく、これを完全に成功させておかなくてはならない。何故なら、馴染みきれない転校生がいきなりクラスで目立ち始めたら「生意気なヤツ」と思われることがあるように、ある種の反発が予想されるからだ。この作品の場合、「いきなり出てきたオリキャラのくせに…」と、どんな読者にも思わせてはならないわけだ。そんな反感を買ってしまうようではトップはもちろん、上位に食い込むことも難しくなる。
話の内容が良いだけに、個人的にはもっとジックリ書き込んで中編部門に出品して欲しかった……などと贅沢なことを思ってしまう。そこが惜しいといえば惜しい。
- 037 君を待つ時間 (採点:1)
- 1点。言いたいことは分かる。書きたいことは分かる。だが、幾らなんでも簡単過ぎはしないか。
この長さなら、1時間あれば最低30回は読み返して、充分過ぎるほどの推敲ができるはず。それだけのことをして、本当に「この作品で、今回のこんぺを戦い抜いていける」と考えたのだろうか。だとすれば、思慮が足りない。
また、盛大なイベントにチョット参加してみようという冷やかし半分の態度ならまだしも、自己の向上を志してこのコンペティションに参加したつもりなら、こういう書き方を続けていても無意味だ。成長に結びつかない。
本来、作者の執筆に対する姿勢などには口出しすべきではないのだろうが、それでも言いたくなる。少し考えてみて欲しいところだ。
- 038 永久にあなたと雨の中 (採点:8)
- 8点。少し甘くつけすぎたか――。
ONEでどうなのかは知らないが、巷の各二次創作の世界では「逆行もの」と呼ばれる、過去のやり直しの物語が流行しているようだ。重たい過去を背負った主人公が時を遡り、自分の失敗や悔いの残る人生を修復していくというものらしい。その類の物語では、必ず主人公は万能のスーパーマンとして描かれる。歴史の流れを知っているから、彼に不可能はないのだ。
安直で程度の低い話である。過去を変えて得意満面の主人公たちは、自分の人生をやり直すことに一切の葛藤を持たない。それが何を意味するのか、思考するまえに欲望のまま動いて英雄気取りだ。そういう作品が氾濫する中にあって、久しぶりに意味のある話に巡り合えたと思う。
過去を修正するということは、自分の人生を塗り替えるということだ。そして人生を塗り替えるということは、今までの自分の行き様を否定することに他ならない。自分で自分の人生を「無意味な抹殺すべき対象だ」と断じてしまうことに繋がる。
この「永久にあなたと雨の中」において、主人公である川名は結果的に過去の修復より、今の人生の継続を選択する。光を失うという出来事はあったけれど、それでも「自分は幸せだ」と胸を張って生きていけると確信したからだろう。そんな彼女や、彼女を支える周囲の人々にエールを送りたい。そう思わされるような作品だった。
技術的に見ても、ほぼ完成されていると思う。上級者に近い中級者といったところか。まだ文章や日本語そのもので魅せられるほどではないが、ストレスなく読める。書き続ければ自ずと発展していくタイプだろう。言うべきことは特にない。
- 039 みずかのささやき (採点:4)
- 4点。戦略を誤ったというか、なんというか。恐らく、この手の作品はこんぺで目立った成績を上げることができないだろう。まず、それが何故かを考えて欲しい。
要するに、セールスポイントや読者に訴えかける何かが足りない。それから、読者に何かを考えさせたい、行間を読ませたいと思うならば物語自体を魅力的なものにしなければならない。考えても退屈そうなクイズは、思考する以前に問題を最後まで聞いてもらえないものだ。
こんぺという場所は、沢山の作品が集まる。採点者や読者は、なるべく沢山の――できれば全ての作品を読みとおしたほうが良いことを知っている。そんなわけで、何十何百という作品に触れることになるわけだが、そうなると読み手の方もいい加減疲れてくるわけだ。そんな状態で、一方的に想像力や思考力を酷使しろと要求される作品は相手にするのが大変である。そういう部分も考えて作品を描けると、上位を狙える実力者になれるかもしれない。
ボーッとした頭で斜め読みしているとき「ハッ」と目を醒まさせられるような、そんな何かを含ませておかなければ、こういう系統の作品はその力を充分に発揮させられないまま終わるだろう。
- 040 孤独の中の神の祝福 (採点:3)
- 3点。この作品には「テーマが明確に据えられている」「それなりの含蓄がある」など、幾つかの長所がある。だが残念なことに、それを上回る数の欠点が目に付くことも事実だ。
内容の面で言えば、ヒロインである里村の心情の移り変わりが早過ぎる点。親友や氷上の助言を得たにせよ、心変わりするタイミングがいかにも唐突。容量もまだ5キロバイト以上あったのだから、この部分は幾らでも改善できると思う。短編だからという言い訳は通用しない。
それから、誤字脱字について。気になった個所、発見した個数は、このコンペ中最大だった。作者は校正・推敲をしたのだろうか。これについて私は減点していないが、他の採点者の中には必ず誤字脱字で点数を引いている者もあるはず。完全に無くせとは言わないが、個数を減らす努力は必要。
他にも挙げるなら、里村のキャラクターに対する違和感もある。「羽が生えたみたいに身体が軽いよ」「待つの疲れちゃった」など、硬い表現を基調とする彼女のものとしては、あまりに砕けすぎているように思える。
……まだ細かい部分で幾つか指摘できることはある。これが多過ぎると、やはり中身を楽しむ前に拒絶反応が出てしまうのも仕方がないというものだ。少し考えてみて欲しい。
- 041 掴みきれない幸せを (採点:1)
- 1点。ヤマもなければ、オチもない。作者はこの作品を通して何が描きたかったのだろうか。そして、そこから何を訴えたかったのか。その訴えが、読者のどの部分を刺激すると計算したのか。
私には主人公とヒロインが、覚えたての恋愛ごっこに勤しんでいる――という描写が延々と続いているようにしか見えなかった。これでは高得点はつけられない。
- 042 あの飲み会の話 (採点:2)
- 2点。特になし。
○紅影。 さん
- 002 ある一組の男女の割と特殊な出会い (採点:3)
- 会話がだらだら続いて読みにくいです。もっと空白を使うといいと思います。
- 009 ONE〜Unlimited〜 (採点:9)
- …最後のセリフはみずかのものですか
苦手なはずの報われない話に引き込まれてしまいました。
- 010 "けものたちのうた" (採点:10)
- むむ、シリアスな話は苦手なのに10点しかつけられません。
- 016 彼女は笑ってこう言った (採点:10)
- 氷上がやられ役って珍しい気がします。でも意外とよく似合う。
- 019 凄惨! 浩平VS長森 (採点:10)
- あんた最高だよ。
文句なしの10点つける。
- 028 暖かい春の日差しの中で…… (採点:9)
- 目がさめた後の長森のあわてっぷりが見たくなってしまいました。
- 033 それぞれの歩み (採点:10)
- 誰かのEDを迎えたとき他のキャラはどうなっているのかって気になりますよね。
七瀬シナリオと茜シナリオがうまくシンクロしててゲームの没原稿といわれても信じそうです。
- 038 永久にあなたと雨の中 (採点:5)
- 冒頭と最後の部分は無い方がいいと思いました。
○骨々 さん
- 001 アナタの中のキミ (採点:7)
- 一番に配置されているぶん損するんだろうなあ。読み返して、そう思わされた好作。荒削りではありますが、今回のこんぺで、物語を作ろうという意欲をもっとも感じたのがこの作品です。アイデア賞を。
浩平とみずかの、タイムカプセルを埋める描写は素敵。しかし、瑞佳のパートがいまいち淡々としすぎていて、また猫のナガモリへの繋がりがやや急だったか。全般的に文章に粗が見えます。技術でカバーできれば、相当高得点でした。
- 002 ある一組の男女の割と特殊な出会い (採点:1)
- 会話文だけだと随分読みづらくなるので、間にきちんと情景なり心情描写なりを入れてはいかがでしょうか。物語を直接に物語るのではなく、セリフには別の意味も込めてみるとか、行動でキャラの心情を表すとか、あるいは情景描写に物語の進展を託すとか。そういった間接的な手法を取り入れていけば、お話はきっと深みを増すと思います。
父親になった浩平の性格(口調?)にも少しついていけませんでした。流石に大人になって娘に対する口調としては柄悪いでしょ。
- 003 アゲイン (採点:2)
- 減点法でこの点数。なんだかあまりにもお約束で、クサすぎます。ギターって確かに格好良く使えれば凄く生きてくると思うんですけどね。
- 004 月はいつでも (採点:6)
- 優しい二人の様子に好感が持てました。言ってしまえばそれだけなんですけどね。『とくしゅのうりょく』とか、ほのぼのした二人が浮かんでくるようです。
- 005 待ち人達の愛の形 (採点:2)
- イメージ伝わりにくくて、いや、わかりやすいお話なんですけれども、情景が全く想起されません。
内容はご都合主義的。絆の強さのおかげで浩平が還ってこれるというのは本編で書かれていることなので、それを薄めて書かれてもなあ、という感じです。6つ(7つ?)の山じゃなくて、一つ大きな山を作って欲しかった。
- 006 8匹のネコ (採点:1)
- いくらなんでも「本当に有難うだよ」はどうだろう?(ONEしばらくやってないので、本編でこんな言い回しがあったらごめんなさい)
『。』(句点)は、特別な効果を狙うのでない限りは付けた方が良いと思います。
- 007 新たな一歩 (採点:2)
- 全部全部浩平の口から物語らせる手法はポピュラーすぎて、どこかで見たような構成のお話になってしまうので損だと思います。恋愛を書くなら書くで、もっと些細なところでお互いの気持ちを連想させるような作りにすれば、深みがぐぐっと増すと思うのです。米粒のところとか、もっと大きな山になり得たのに、勿体なかった。
- 008 日照雨 (採点:7)
- 『日照雨』のイメージが巧く使われていて、雨なのに爽やかでした。茜の答辞(演説?)は、正直なところあまり決まっていないと思いましたけれども、でも、これも高校生らしい真っ直ぐさが出ていて好感。夢はちょっと安直でしたね。何か他に茜を決意させる要因を持ってきてくれれば、大きく加点できたと思います。
- 009 ONE〜Unlimited〜 (採点:3)
- 文章力はあると思います。着眼点も悪くな――いや、私には微妙でした。中編で出すべき、あるいは長編にすべき舞台設定だと思います。ONEはKanonよりはダークにし易いのかもしれませんが、それにしても厚みがほとんどないので読者の違和感が延々と引きずられて雪だるま式にふくれあがっていくような、そんな感じ。街が廃墟になった理由とか、長森が変貌していく舞台裏とか、一言で終わらせるのではなくて、描ける、描くべきことはたくさんあると思います。
- 010 "けものたちのうた" (採点:8)
- 村上春樹とか好きですか?いや、なんとなく『世界の終わりと〜』ぽいイメージが浮かんできたので。違ったらすいません。
文章、巧いです。とても綺麗で、読んでいると情景がそのまま絵として浮かび上がってくるようで。
内容に関して、その美文に引きずられた感もあります。説明不足だとは思いませんが、構造を理解するのに一度読み直しました。最初から最後まで浮世から離れたところで物語が進むので、要するに生の茜を想像しにくかった。二人の世界が繋がった後、本当に元の世界に帰れるのかという疑問も湧きます。これはあくまでONEの一つの解釈(ないし解決法というべきか)を描いた作だと思うので、それでもいいのかもしれませんけど。
- 011 日没のとき、西の空が夕焼け色に染まる (採点:5)
- うーん、なんだか捻りが足りないような。衝撃的な出だしの割には、最後のオチまで見通せてしまったし。浩平の口先だけでものごとが解決してしまったような、そんな感じで重みがイマイチ足りない。
- 012 たく、ない……から (採点:6)
- 人を殺す話は、やはり説得力が欲しいなあと思うクチです。よほど綺麗なら(ダークは綺麗であるべきだと思ってます)別ですが。そうでなければ、よほどちゃんとエピソードを綴ってくれないと、「南? ヤツが何かしたか?」という印象しか持てず、あまりキャラに感情移入できない。巧いんですけどね。
- 013 without end (採点:4)
- 浩平がみずかを選択する根拠が強い弱いというのはこのお話で一番効いてくるところだと思うのですが、そこがさっくりと流されてしまいましたね。二人の雰囲気は良いだけに、残念でした。というより、えいえんの世界の描写は、某作が素晴らしすぎたせいで割り引いて見ちゃってるかもしれません。もう少し加点するかどうか迷いましたが、この点数なのはそのとばっちりかも。謝っておきます。
- 014 New (採点:4)
- 文章のバランスが悪いと思いました。書き込むべきところで書き込んでいない感じ。お話としては良い材料なだけに、きちんとまとめ上げればもっと感動的に仕上げることができたと思います。
- 015 証 (採点:6)
- 某超長編書きさんの作風をイメージしました? 実は再読して感触は良くなったんです。きちんと読むと、どこかしら心地いい。烏のイメージとか、なんでもないんですが二度目は素敵でした。とはいえ、テンポの悪さがなんとなく読むのを邪魔して、不必要に多い行間もそれを助長していたと思います。決めをいくつも作るには、盛り上げ方が足りないかな、とも。
- 016 彼女は笑ってこう言った (採点:3)
- うーん……少なくとも、私が持っていたシュンのイメージとは違いました。キャラが語るお話は、よほど巧く書かないと、どこかつっかえてしまう気がします。諭しキャラ、語りキャラは作者の投影だとみなされてしまうのでご注意を。
ただ、結論はありがちじゃなくて良かったです。安直に流れなかったのは○。
- 017 名枯れぼし (採点:8)
- 住井の前で、やっぱり諦めないことを宣言をした南に好感。そのひとひねりが、実に爽やかに締まっていたと思います。ほとんどなんの設定もないキャラだけに最初は敬遠してたんですが、作者の方はこういう男一人称視点でのお話を書き慣れてる方なんでしょうね。良かったです。
- 018 I LOVE LOVE (採点:9)
- 巧い。巧い。悔しい。
セリフの割合が多い方だと思うんですが、その言葉がどれも印象的です。そして押さえ方が巧いなあ。「戻ってくるとか、消えるとか、…」の使い方、なんだか作者の方がわかったようなわからないような。
唯一気になったのが、後半の流れ方。気持ちはすごくよく解るんですが(失礼)ダレたように見えます。特に
『どこでもドア』をくぐるにあたって、浩平が躊躇していないところがわかりづらかった。文章は綺麗で、優しくて、スムーズに読んでしまうんですけど。
うーん、でもこの終わり方も嫌いじゃないんだなぁ。
- 019 凄惨! 浩平VS長森 (採点:6)
- うーん、私のツボには入らなかったかなあ。すごく巧いんですけど。瑞佳の様子の描写とか。(「私が里村さんだったら〜」のあたりは良かった特に)
パンチ不足でした。
- 020 再誕詩 [Hi Ka Ri A Re] (採点:3)
- アイデア点として、もう少し加点するかどうか、かなり悩みました。けれど、こういう奇をてらった手法で来たってことは、外すことを覚悟してるんですよね。うーん、なんだろう。お話としては普通なんですよ。なんだか思いついた言葉だけ並べて、肉付けを放棄したような後味の悪さだけ残りました。部分部分は綺麗なんですけどね。[終わる世界]のパートの表現は、好きです。
- 021 雨ふりと灰色ひつじ (採点:7)
- 洗練されていて、綺麗なお話でした。冒頭からラストの「――もうすぐ、春が来る。」まで、無駄なくすっきりと収まっていて、なんでそんなに巧いんですか、と尋ねたくなります。
そして、物語としてはそこが唯一の欠点だったのかもしれません。澪を突き飛ばすところ、そして澪が見舞いにやってきたのを見た茜の姿、泣き出す茜、どれも綺麗に描けていて、でも何か物足りない、そんな印象です。恐らく好みの問題なんでしょうけどね。
- 023 今この時が一番 (採点:1)
- 面白くないです。ラストは完全に蛇の足だし。繭が戻ってきて良かったね、の話なのか、それなら締めがなんで茜と詩子なのか。いつもどおりの幸せな日常を書きたかったとしたら、ドタバタパートの比重が重すぎて、結論が軽すぎる。
- 024 やっぱり彼女は意地っ張り (採点:6)
- 良くある呼び名云々の話かな、と思いきや、オチは予想を外されて、その理由がまた良かった。はい。中盤は話がやや発散気味で、どうなるかな、と思ってたんですが、綺麗に爽やかに纏めてくれて好感触です。どことなく文章がこなれていない気もしますが、それはそれ、ということで。
- 025 フラリ (採点:5)
- 評しにくいんですが、ネタとしては割とありふれているようで、でも「誰?」という瑞佳は少し新鮮で、読後感は複雑。居心地の悪さはないんですけど、すいません逃げます。不思議作。
- 026 キミノクチビル (採点:7)
- 良い! 赤くなった詩子とか、凄く良いです。会話の、というよりも詩子のマシンガントークっぷりも実にそれっぽくて、リズム良くて、読んでいてとても爽やかでした。惜しむらくは浩平の心情が、もう少し私のイメージに近ければなぁという感じです。ラストの締めも、ちょっとだけ違和感。
- 027 紅い朧月、偽りの夜、茜色の洛陽 (採点:5)
- 盲目というのが視力ゼロと同等ではない、というのははじめて知りました。言われてみればそうなんですが、自分の不勉強を恥じるばかりです。新鮮味あるネタで面白かったと思います。
細かいところが少しずつ気になりました。一文ごとに改行している点や、あるいは雪見の妙に堅苦しいセリフ。わざとなんでしょうけど、少し印象が違う。全般的に地の文が足りなくて、みさきのモノローグに対するバランスが悪い気もします。
- 028 暖かい春の日差しの中で…… (採点:3)
- ラストのほんわかした締め方は心地よくて◎です。ふたりの描写(「ぺしぺしがべしべしに〜」なんて秀逸だと思う)は良かっただけに、少し堅かったり、書き込みが足りなく思えたりするのが残念。文章が巧い下手ではなく、単に書き慣れていないだけなんだと思います。違ったらすいません。
今後に期待します。
- 029 赤と青の境界線 (採点:7)
- 雪見に好感触。私もこの二人書きましたけど、こういう雰囲気を出せたら良かったのになあ。お話としては普通なのに、二人のやりとりに、いろいろと考えさせられました。
文章としては若干読みづらかったです。すごくこなれて解りやすい文なんですが、リズムが私の読むタイミングとずれていた感じ。読点が少なかった。
- 030 魔法 (採点:1)
- ところどころ良い表現があったりして、ほんわかはできるんですが……。狙ってるとしたら外れ。素で書いてるんだとしたら、もう少し文章のお約束を身につけましょう。(もちろん上手い人はお約束破ろうがなにしようが上手いんですけど) 『文章』を書くという意識を持つだけで、独り言からの脱出はかなり容易になります。
『♪』と『〜』の多用は個人的にはとてもマイナスです。
- 031 ゴール、そしてスタート (採点:3)
- 長い前ふりが「結局、俺はまだ礼を一言も言えていない。」にうまく繋がっていません。無理にオチをつけに行った感じでした。地の文に会話が混ざってもう何がなんだか(わかりますけど)。もう少し読みやすく書くことを推奨します。
- 032 乙女の聖域 (採点:8)
- 純粋に楽しめました。メルヘンですねえ。明るくて、ほんのちょっぴり哀しくて(そんな表現無かったはずなのに)、でもめげない七瀬。と茜。こういう『諦めない』もあるのかー。やはりこう、むんずと浩平の首根っこを捕まえて戻ってくるようなイメージが、七瀬には合ってる。面白かった。
- 033 それぞれの歩み (採点:3)
- 七瀬と茜の組み合わせは他でも見ましたけど、意外に合うみたいですね。内容的には、可もなく不可もなく、という感じ。
- 034 あなたのいるBIRTHDAY (採点:5)
- 娘が、きちんとキャラ立ってて良いです。三人の買い物風景がとてもテンポ良く展開されていて、どことなくコミカルで、面白かった。ただ、やっぱり描写は不足してると思います。書きたいことだけ書いてしまった感じ。
で、母親は誰なんでしょう?
- 035 晴れた終わり (採点:9)
- 良作。純粋に巧いです。少しその技術を分けて下さい(^^;
こういう、全部全部語らないで、代わりの言葉に混ぜてしまう物語はいいですよね。「いい曲だね、これ」に隠された言葉はどれほどあるんでしょうか。
きっと元ネタになってるCDを知っていれば「ニヤリ」とできたんでしょうけど。
- 036 譲葉のカケラ (採点:8)
- 好作。オリキャラ視点なんで最初読み飛ばしてましたが、読んでみてやられました。正直なところ、文章はややぎこちないと感じます。けれど、浩平の代弁者を作るというアイデアが良。それから、「忘れてあげないもんっ!」この場面に尽きました。一つ山場を持っているのはやっぱり強い。
彼が完全に浩平のメッセンジャーとしてしか使われなかったのがやや不満でした。何かしらほかの役割は無かったのかとも思います。少年を消さない解決法があればもっと評価は高かったかも。
- 037 君を待つ時間 (採点:4)
- ラスト、手抜きに見えます。行間で表現するにしても、そのあとのオチが弱すぎ。何か他の描写を用いて欲しかった。待ち合わせの時間まで二十分あるのに「遅くなった」もなんだか違和感があります。クセのない読みやすい文体は大きなプラス材料なだけに、もう一ひねりあれば、と思いました。
- 038 永久にあなたと雨の中 (採点:10)
- 気になるところは割とありますが、でも10点を付けます。抜けているとは思いませんが、物語としては凄く良い。「―――背を向けた。」のところでは特に思うこともなかったんですが、もう一山、相合い傘の前でのみさきの描写でやられました。はい。文章も、特に情景描写が秀逸でした。
- 039 みずかのささやき (採点:5)
- 「そんなことは決まっている。分からないんだ。」このラストは非常に良い。というか、これだけでこの点数を付けた感じです。内容は、ある意味では、ONEのまんまコピーで、そうではなくて作者の考えたONEを見せて欲しかったと思う。ラストは戻ってきてからの爽快感はとても好きなんですけど。
- 040 孤独の中の神の祝福 (採点:4)
- 詩子はいいヤツですよね。真っ直ぐな彼女に好感が持てました。
ちなみに『瑞香』だと食べ物ですが、長森スレ住人だったりしますか?(思いっきり反応してしまったですよ)
- 041 掴みきれない幸せを (採点:2)
- SSって、ある種のテンプレートがあるのかもしれませんね。この書式、よく見ます。一文一行で、主人公のモノローグと会話主体で、全般的に描写が足りなくて、最後は唐突に決意で終わる。心情描写が上手い人もいれば情景描写が上手い人もいて、そりゃあどちらがメインになっても構わないんですが、どちらにせよ共通認識として「巧い」と思われている人はそのバランスがいいんですよね。なんにせよ、会話文よりも地の文へ。力の配分を変えるだけで物語はぐっと締まると思います。
- 042 あの飲み会の話 (採点:2)
- うーん。某掲示板語、顔文字、エトセトラ……。それら難しい素材を敢えて使って話を組み立てているのかと思えば、結局普通の四人の光景。もちろんそれでもいいんですが、物語に入り込むにはハードルが高いと思います。いや冒頭の「さいたまさいたま!」はちょっと受けたんですけどね。あと「パクられた〜」は割とシャレになってない気がして減点。
一つ、携帯メールは小道具として使えるなぁという個人的な印象を持ちました。
○佐藤一 さん
- 001 アナタの中のキミ (採点:3)
- ごめんなさい。オチがよく分かりませんでした。
- 002 ある一組の男女の割と特殊な出会い (採点:6)
- 掛け合いのノリとテンポ共に楽しめましたが、台詞だけというのはどうでしょう?
語りが殆どだからあんまり必要ないのも事実かもしれませんけど、浩平がどんな表情を浮かべていたかとか、欲しかったです。
最も、あまり気にせずに読み進めましたけど・・・。
- 003 アゲイン (採点:5)
- うーん。
どうでも良い事かも知れませんが、大学に行っても会う事は出来るのでは?
そんなに遠い所を受けたの?
って、思いました。
- 004 月はいつでも (採点:5)
- 何となく綺麗な話だと思いました。
でも、浩平と先輩を、月と地球に例えるのは個人的に納得できないです。
月が衛星であることから、地球を守るイメージに感じたので。
先輩は守られる事は嫌がりそうですし。
ひょっとしたら、導く。とかのイメージだったりします?
- 005 待ち人達の愛の形 (採点:4)
- 何故か端々に違和感を感じました。
繭は恋愛を分かっていないはずなのに、なぜ最後は「それが私の愛」になるんですか?
キャラごとにより思考は変わるものなんですから、あの台詞を第三者からのものにして、「彼女の・・・」とかにした方が良かった気がします。
- 006 8匹のネコ (採点:5)
- ほのぼのとして、何となく暖かくなる作品でした。
難点を挙げるなら、いつ頃の事を指しているのか、口調の年代に多少のばらつきを感じます。
あと、絵本の内容もどこかに入れて欲しかったです。
絵本を貰っただけで猫好きになるって言うのは、少しやりすぎかなと。
- 007 新たな一歩 (採点:7)
- 極めて王道的なラブストーリーですね。
私的な意見としては、永遠はもう出さなくても良かったんじゃないかと。
永遠を絡めたら、高校で一度は消えなくちゃいけない気がするので。
でも、こういうのも有りかなと思いました。
- 008 日照雨 (採点:6)
- 茜の心の内を描いたものと思います。
答辞で発表するのはよしとして、でも、内容というか、言い方をもう少し答辞っぽくして欲しいと思いました。
後、何となく終わりが唐突で、尻切れトンボに感じました。
- 009 ONE〜Unlimited〜 (採点:6)
- ダーク・・・なんですよね?
でも、ひょっとしなくても、あのタイトルは・・・。
マブ・・・。
いいオチでした。
- 010 "けものたちのうた" (採点:8)
- 絵本のような感じを受けました。
その中で「えっ。そうなの!?」っていう驚きをいただきました。
君と僕を、きっと作者の方の思惑通りに思い込んでいましたので。
ああいう誤解のさせ方は上手いって思いました。
- 011 日没のとき、西の空が夕焼け色に染まる (採点:7)
- 先輩の気持ちはよく理解できたのですが、何故か入り込む事ができませんでした。
お話はしっかりしてると思うので7点です。
- 012 たく、ない……から (採点:6)
- 形成された世界に引き込まれました。
ヒロインが全く登場しないのは、冒険かと思います。
でも、こういうの好きです。
- 013 without end (採点:4)
- バッドエンドの話ですよね?
ほのぼのではあるんですけど、いまいち良く分かりませんでした。
決心するまでの過程を、もう少し描写して欲しいと思います。
- 014 New (採点:5)
- 面白かったんですけど、中途半端に思います。
結局、みずかはこっちに出てきて、何をし、何を見るのか。
そこからが見せ場だと思ったんですけど・・・。
私的な見解では、みずかが外の世界に出てくること自体、あまり・・・。
- 015 証 (採点:7)
- 面白かったんですが、ちょっと改行の使いすぎかなと。
あと、瑞佳が私のイメージと少し離れていた感じです。
個人の趣向込みなんですけど。
- 016 彼女は笑ってこう言った (採点:6)
- 掛け合いとノリは好きです。
でも、茜が出てきた意味がいまいちわかりません。
受験による将来への不安は、結構表現されていたと思います。
- 017 名枯れぼし (採点:7)
- 切ない話と思いました。
一方通行な想いのもの悲しさを感じました。
個人的には、諦めた辺りで終わってて欲しかった気もします。
- 018 I LOVE LOVE (採点:7)
- ファンタジーな香りがしました。
寂しくて暖かい感じです。
少し、分かりにくいかなとも思いましたけど。
- 019 凄惨! 浩平VS長森 (採点:10)
- 面白かったです。
ほのぼのギャグとしてかなり有りと思います。
もう最高。こういうの大好きです
- 020 再誕詩 [Hi Ka Ri A Re] (採点:7)
- 随分とまた変わった形式の品ですね。
あの小タイトルみたいなのは神話?
とにかく、その意欲に乾杯って感じで。
- 021 雨ふりと灰色ひつじ (採点:8)
- なんというか。
澪の思いやりとか、いろいろなものが、心地よく感じました。
- 022 幸せの確信 (採点:6)
- ひょっとして人違いだったら・・・。
とか、想像してしまいましたw
- 023 今この時が一番 (採点:7)
- ほのぼのというかギャグ。
でも、面白かったのでよし。
掛け合いが楽しかったです。
- 024 やっぱり彼女は意地っ張り (採点:6)
- 前半とラストはいい感じに思いました。
けど、中盤の、七瀬にすべてを・・・の辺りは唐突に感じました。
もう少し、語り始めに何か一つ入れて欲しいです。
- 025 フラリ (採点:7)
- 切ないです。
最初のほうの改行はやりすぎじゃないかと思いました。
でも、最後の方は効果的だと思います。
- 026 キミノクチビル (採点:7)
- 浩平の独白がいい感じです。
強いて言えば、詩子の気持ちも知りたかったり。
独白だから無理でしょうけど。
- 027 紅い朧月、偽りの夜、茜色の洛陽 (採点:9)
- 深いです。
なんというか、考えさせられました。
みさき先輩の・・・なんだろう?
上手い表現が見当たりませんが、深いです。
うーん・・・。
- 028 暖かい春の日差しの中で…… (採点:4)
- ぽかぽかとした感じでいいんですけど・・・。
出来るなら一応デートに出かけるまでやって欲しかったです。
先に瑞佳が目を覚まして、二人で慌てながら出かけるとか。
そのために前半を少し削ってもいいんじゃないかなって。
- 029 赤と青の境界線 (採点:7)
- 何故かほのぼのと感じてしまいました。
内容はシリアスなのに・・・不思議。
でも、こういうのも好きです。
- 030 魔法 (採点:5)
- なんというか、可愛らしい感じでした。
とりあえず、句読点をもっと活用すべきだと思います。
前半は特に、読みにくくなってますので。
内容は良かったと思いますけど。
- 031 ゴール、そしてスタート (採点:6)
- ほのぼのとした内容に、ちょっぴりの感動。
って、感じだと思います。
とりあえず、浩平の台詞は「」使いましょうよ。
分かりにくいです。
わざとだとは思いますけど。
それと、最後のありがとうは、改行使ってもいいんじゃないですか?
それで間を作ったほうが効果的かなと。
全然無いから、そのまま流しちゃいました。
- 032 乙女の聖域 (採点:4)
- はうっ・・・。
あ、いやいや。お気になさらず。
うーん。よく分からなかったです。
メルヘン・・・。
よく分かりません。
メルヘンが分からない以上、採点すべきではなかったのかも・・・。
- 034 あなたのいるBIRTHDAY (採点:4)
- one・・・ですか?
そんな匂いだけって感じですけど・・・。
読み物としてはちゃんとしてると思いましたけど。
ほとんどって言うか、ほぼ全く関係ないような・・・。
狙ってやったんでしょうけど。
- 035 晴れた終わり (採点:7)
- ごく普通の、何でもない日常・・・。
でも、そういう日常こそ、幸せなのだろう。
そういう雰囲気を感じました。
心地よい。
そう感じました。
難を言うなら、序盤の改行を増やして欲しいです。
読みにくかったので。
- 036 譲葉のカケラ (採点:6)
- 彼は消えたんですか?
わざとぼかしたんでしょうけど・・・。
別に消える必要は無かったと思います。
また引っ越すだけで。
消える理由もわからないし。
ほかはいいと思いますけど。
- 037 君を待つ時間 (採点:4)
- 短すぎだと思います。
いや、短くても凄いのってありますけど。
でも、この分量にしてはインパクトが足りないでしょう。
もう少しみさき先輩の独白とかやっても・・・。
ひょっとして、何らかの事情で急遽作ったとか?
- 038 永久にあなたと雨の中 (採点:7)
- 背を向けた。のところでぐっと来ました。
時々私〜〜〜大丈夫。で終わってたほうが、私としては好みです。
それだけ減点しときました。
- 039 みずかのささやき (採点:6)
- みずかの存在、というか、永遠に対して、個人的には浩平の精神により形作られたもの、と考えている為、みずかがこちらに出てくる、というのに同意できませんでした。
原作の雰囲気が十分に出ていたと思います。
- 040 孤独の中の神の祝福 (採点:7)
- 最後の蘇ってはどうかなって。
帰ってきてじゃまずいんですか?
あと、邪推だとは思うんですけど、孤独の中の神の祝福って、スパイラルの・・・。
偶然だとは思うんですけどね。
最初のほうの氷上の台詞、改行を増やすとか色々して欲しかったです。
なんか、立て板に水っぽく感じました。
- 041 掴みきれない幸せを (採点:3)
- 何か、やりたい事やった。って感じですね。
もう少し書く場面を掘り下げて、且つ場面が繋がる様にしてください。
読みにくいうえに、いまいち内容を感じられませんでした。
- 042 あの飲み会の話 (採点:8)
- さいたまさいたま!
元ネタ分からないんですけど笑いました。
それも、回を増すごとに。
どたばたというかギャグ。
違いを説明しろって言われるとちょっと困りますけど。
さいたまさいたま♪
○沙友 さん
- 002 ある一組の男女の割と特殊な出会い (採点:3)
- 多分他のひとも同じこというきがしますが。
「なんたらかんたら。」
という形式は、国語上そう習たひともいるらしーので間違いだ、と指摘することも
ないとおもうのですが違和感を感じる(RR)読者がいることを覚えておくとよいカ
ナーとおもいます。
あと地の文がまたーくないのは、そういう効果を狙たものであると好意的にとらえ
て読みましたが、台詞のなかに()をつかーて補足させるぐらいなら地の文を使た
ほうがよいのじゃないかなーとか。
地の文を全く使わない手法が吉と出るか凶とでるかはわかりません。
- 003 アゲイン (採点:3)
- 帰還と別れ。
戻てきたとしてもこうした距離的な別れはあるけれど――というお話。
七瀬さんがきちんと送りにきてるのはそれはそれで。みたいなきが。
- 004 月はいつでも (採点:6)
- 「見えない」先輩とプラネタリウム。
みさき先輩がどんな気持ちで誘たのかはこーへーくん視点だから伺いしれませんが。
関係を確認するていうのはそういうことかも、とか。
- 005 待ち人達の愛の形 (採点:5)
- ちょとー薄いかな、と。
言いたいことはわかりましたです。
- 006 8匹のネコ (採点:3)
- 。はつけたほーがよみやすいかなーとおもいます。。
- 007 新たな一歩 (採点:5)
- C子さんED後?
もうちょとはちゃめちゃしてくれそーですがC子さん。
(その表記はどうかと>自分>C子)
- 008 日照雨 (採点:5)
- こーへーくんがどうして総代に推薦する(理由はともかくとして)ということ
になたのか「?」ですが枝葉の疑問でした。
- 009 ONE〜Unlimited〜 (採点:4)
- ――じゃがいもが無くなるとしんじゃうんですね……。
- 010 "けものたちのうた" (採点:8)
- 君に呼びかける物語。
そして「君」を見ているひとの正体は――
個人的に茜の「あのひと」はそこまで悟たひとだとは考えないのですが、
それでもこれは美しいお話かも。
――そして、少しだけ悲しい。
- 011 日没のとき、西の空が夕焼け色に染まる (採点:4)
- 喪われる恐怖、というのは――いえ、これも回答の一つなんでしょう。
- 012 たく、ない……から (採点:5)
- 時計があるからこーへーくんが帰てこなかた場合のお話、かな。
本編では帰てきたのだから、こういうお話はちょとニガテです。。。
- 015 証 (採点:7)
- 空行は経験的に良く使いますが、少し使い過ぎかも。
茜さんポイント+1、言いまわし好き度+1。
空行のマイナスはなし、で。
- 016 彼女は笑ってこう言った (採点:4)
- す、すみません。。。
シュンさんが゛ついて「潤」さんにみえました。。。
ごめんなさいごめんなさい。
- 017 名枯れぼし (採点:8)
- こちーの南くんのほうがすきだなー。。。
あ、いえ独り言です。
どーもOneは男の子がおおいのでこういうお話も多いのかしらん。
- 018 I LOVE LOVE (採点:8)
- てをわきわきさせて、だきしめられない「ボク」がよいかんじ。
雰囲気、すきです。
- 019 凄惨! 浩平VS長森 (採点:5)
- えちーなのはいけないとおもいます、せんせー。
- 020 再誕詩 [Hi Ka Ri A Re] (採点:1)
- すみません、評価出来ないという意味でこの点数をつけますが、
詰らないとか駄目とかそういう意味ではありません。
このふぉまーとで評価する術を持ちません。
- 021 雨ふりと灰色ひつじ (採点:7)
- 良いお話です。
- 022 幸せの確信 (採点:6)
- 「創造力は関係無い」。
強い言葉を言えるのは先輩ならでは、です。
- 023 今この時が一番 (採点:5)
- あーえーと。合掌?(<違います)
- 025 フラリ (採点:5)
- 空行と――の使い方に親近感を覚えました。
いやだからどうだといわれると困りますケド。
タイトルからくるイメージどおりに終わらない残酷なオチにズキリとします。
- 026 キミノクチビル (採点:6)
- あ、茜さんの立場はー?!
話の更正やせりふ回しはうまいと思います。
時間軸上はED後なのかあるいはそのまえなのか。
どちらにしても上記のことがきになてしょうがないです。。。
- 027 紅い朧月、偽りの夜、茜色の洛陽 (採点:9)
- ヒトがどんな思いで何を「みているか」なんてわりかし他人は思い至らないもの。
他人が「それ」に触れたときに胸をつかれた気分になるのは、どれだけ無神経に
言葉をつむいでいたのだろうか、という自戒の念が働くから。多分。
先輩の心中描写に+1、全体の表現に+1、ラストの飄々とした先輩の会話に+2点。
でもカレー四杯はふつーはキツイけどみさき先輩だからなぁ。
- 028 暖かい春の日差しの中で…… (採点:5)
- わざと寝たふりをして、眠た浩平くんの寝顔を見てくすと笑う
みずかさん、とか。想像してしまてかわいー。
「大学受験を受ける」に多数つこみありそうなのでそこは自粛ー。
マイナス影響はしませんでした。
- 029 赤と青の境界線 (採点:5)
- 雪見さんから見た先輩はイコール普通の読者からみたイメージで
すが――それはそれでおけーでも物足りないきもしなくもないです。
少し意味不明な感想だな。。。
- 035 晴れた終わり (採点:8)
- 落ちついた描写+テンポのよい会話でまとめられた短編の見本のようなお話でした。
- 037 君を待つ時間 (採点:5)
- 続き希望ー。
- 042 あの飲み会の話 (採点:5)
- さいたまさいたまさいたまー。
カナボイスで。(<関係ありません。)
○十六夜睦月 さん
- 001 アナタの中のキミ (採点:5)
- なんとなくほんわかした雰囲気がいいですね
- 013 without end (採点:7)
- すべてを捨てて永遠を望むこれも一つの選択肢なんですよね。
- 018 I LOVE LOVE (採点:8)
- 雰囲気がいいです、過去と今とみずかと瑞佳、言葉遊び的な感じがグーです。
- 019 凄惨! 浩平VS長森 (採点:8)
- 追い討ちまで・・・、噴き出すくらい笑わせてもらいました。
○春宵 さん
- 001 アナタの中のキミ (採点:3)
- 好みでいえば、気にくわない話ではあります。解釈部分を投げてはいないんでしょうが……正直、深く考えようと思うだけの面白さは感じませんでした。
- 002 ある一組の男女の割と特殊な出会い (採点:2)
- 話は嫌いではありませんが、あまりに手抜きすぎるように思います。
会話文のみで構成するならば、もっと切れ味良く願いたいかな、と。
ふたりから子への話が本編説明と惚気以上のものではありませんし、せめてもうすこしなにか欲しかったです。
- 003 アゲイン (採点:2)
- 色々と突っ込みたい部分はあるのですが、面倒なのでひとつにまとめときます。
説得力が全編通してさっぱりでした。
- 004 月はいつでも (採点:3)
- 浩平の口調に激しく違和感がありました。せめてキャラ把握してから書いていただきたいです。
あと、話にあまり厚みもありませんでした。短編とはいえ、もう少し中身にこだわったほうがよいかと。
- 005 待ち人達の愛の形 (採点:2)
- 本編での浩平消失時の空白部分の説明ですね。
でも、決してそれ以上のものではありませんでした。せめて一人づつの独白ではなく、みずかの視点でやっていればもう少し楽しめたかもしれません。
- 006 8匹のネコ (採点:2)
- ネコを好きになった理由が、あんまりに無理矢理すぎる気がします。
また、地の文でも句点を付けましょう。SS云々以前に日本語の文章として、せめて。
- 007 新たな一歩 (採点:2)
- 恋愛モノとしては少々はしょりすぎですね。突然すぎるというか、不自然というか。
攻略不可キャラとの恋愛話を巧く書くこと自体がそれなりに難しいわけですけれど、それ以上に短編でやろうと考えた時点で無理があったかと。たんに構成力不足でしょうが。
会話も薄っぺらかったです。
- 008 日照雨 (採点:3)
- 時制的にいつなんでしょうね? そのころは誰のシナリオであっても(少なくともそんな話になるような日にちには)浩平は永遠に引っ張りこまれてて、学校にはいなかったかと。
あと、卒業生代表なんてものは生徒の推薦では普通決まらないものではなかろうかと。
色々と本編や常識と照らし合わせると矛盾があるようにも思えますが、そのへんは置いておきましょうか。
内容的には悪くはなかったです。
- 009 ONE〜Unlimited〜 (採点:1)
- 普通にマブラヴアンリミ編をパクってどうするんですか。しかも悪い方に。
そういったネタの使い方をするなら、意味なりオチなりで楽しませてくれないと「つまらなかった」のひとことしか返せません。ダークにした理由も無為かと思います。
- 010 "けものたちのうた" (採点:6)
- なるほど。茜というよりも――「彼」の話、ですか。多少の理屈付けは必要な気もしますが、不明な部分はさほどない。なかなかに面白かったです。
瑕疵があるとすれば、「彼」は本当にそう考えるだろうか、という点でしょうか。
これはこれで、とも思いますので……まあ良いかと。
- 011 日没のとき、西の空が夕焼け色に染まる (採点:2)
- 微妙に本編の焼き直しですね。そこにも届いていない気もします。それ以上の感想は浮かびませんでした。
オリジナルに似た造りにするならば、一歩踏み込むか進むかを。
一歩下がって同じ位置に戻っては意味がありません。
- 012 たく、ない……から (採点:2)
- こういうタイトルにした意味はなんでしょうか。興味は惹かれました。加点材料とはなりえない逆ベクトルのほうで、ですが。
内容といえばわりあい珍しいと思われる南君ダーク物。目の付けどころだけは良かったように思えます。
わざわざ茜を死なせた意味がさっぱりですが。
もしかして「死んだ茜を悼みつつ恋心にも似た感傷に浸る南君が書きたかった」だけでしょうか?
ならばもっと踏み込まなければ。
読んでいて底の浅さしか感じられませんでした。
- 013 without end (採点:2)
- ほのぼの、ですか。
いえ、とくに感慨はありませんのでいいんですけど。
つまりはみずかエンドってことですよね。……こんなもん、でしょうか。
軽いかな、ってのが一番大きい感想です。
もっと世界との別れを大きく捉えて揺り動かされたり、あるいはみずかがこんなにも大切なんだ、ってのが伝わってくれば良かったのですが。
- 014 New (採点:4)
- どちらかというと中篇、もしくは長編でやるネタだと思いました。みずかを現実に引き込む、という点はおそらく些少なりとも書いたSS書きがいたでしょうが、それをこんぺでやろうとした点は評価できます。ええ、私もこういった話は嫌いでは無いですから。
ただ、それを描ききるにはあまりにはしょりすぎているかと。
少なくとも短編でやるには荷がかちすぎていたと思います。
- 015 証 (採点:2)
- 無駄な空白って何が理由なんでしょうか。……かのんこんぺのときもいましたけど。
で、本題ですが。
茜本来のエンドをわざわざ改変する理由、あったんですか?
とても疑問でした。
- 016 彼女は笑ってこう言った (採点:2)
- 氷上君を絡ませた理由がさっぱり判りませんでした。多分に違和感も覚えましたし。
会話そのものは嫌いではありませんが、うーん。なんとも。
とりあえず、ONE本編は冬から始まってますよ、とだけ。
- 017 名枯れぼし (採点:6)
- うん。面白かったです。
- 018 I LOVE LOVE (採点:3)
- タイトルの使い方には感心しました。
- 019 凄惨! 浩平VS長森 (採点:6)
- 一発ネタ。
しかしギャグとはかくあるべきだ、と。
爆笑とはいきませんでしたが――くすりと笑わせていただきました。
- 020 再誕詩 [Hi Ka Ri A Re] (採点:1)
- まあ、なにかを……自分では深く考えたつもりでこう書いたのでしょうが。……それで?
仮に変則的な文章形態としての効果を狙ったとしましょうか。
で……意味、あったんでしょうか? 疑問です。
- 021 雨ふりと灰色ひつじ (採点:6)
- 茜自身でも考えているように、悲劇に酔っているだけ、ですね。
浩平消失後の茜がどういった考えでいるかは各自の裁量如何でしょうが……少々弱くなりすぎかと。
また、作者さんが「灰色ひつじ」というフレーズが気に入ったのか、初めと最後で使っていますが……
ちと喩えにするには微妙。むしろそのまま雲で通したほうがイメージとしても綺麗だったと思います。
全体的にまとまっていました。最後のシーンの会話が楽しかったです。
- 022 幸せの確信 (採点:10)
- 幸せなお話でした。
巧い、明るい、楽しいと――個人的には短編で一番好きです。本編エンド後であれば、やはりこういった話が欲しいところだったので。
文章にも粗はありませんし、内容もゆったりとしていて短編での強みを存分に発揮しているかと。表現出来る幅としてはここまで書ければ充分でしょうね。無理に大きくもせず、かといってちっぽけな話でもない。
単純に好みだった、というのもありますが。
大好きです。
素晴らしいお話でした。読ませていただき、本当にありがとうございました。
- 023 今この時が一番 (採点:6)
- ほのぼの――というかギャグですよね?(笑)
笑わせていただきました。感謝。
- 024 やっぱり彼女は意地っ張り (採点:4)
- 中途半端に独白が入ってるのが気になりました。
あと、説明部分が多すぎです。もう少しさりげなくいれてもらいたかったです。
話は悪くなかったんですが。
- 025 フラリ (採点:2)
- とりあえず、これでは感想の付けようもなく。最低限の内容が欲しいところです。
そこで終わることに意味付けるなら不安を煽るなり、なんなり。もっと書けることはあったはずです。
これでは、ただ日々に流された一瞬のできごと――ていどの感慨しかありませんでした。
- 026 キミノクチビル (採点:2)
- 恋愛物は萌えるか燃えるか。もしくは恥ずかしくなったり悶えたりするくらいか。あるいは綺麗か。
そのくらいのものじゃないと、非常にむなしいままに終わりますよ。
- 027 紅い朧月、偽りの夜、茜色の洛陽 (採点:2)
- 発展性がありませんね。
みさきがいまの状態をどう思ってるか、の説明だけですか。それでは引き込まれるものはありません。多くの人間が判っていることをそのまま書き連ねたところで、そこに目新しさを見つけることもできませんし。
もう少し深い部分を描くか、あるいは動きが欲しいです。
あと、綺麗な表現は使いどころが肝心ですよ。
無駄な使いかたをすれば、失笑を買うことになりますから。
- 028 暖かい春の日差しの中で…… (採点:2)
- 還ってきた浩平に現実の壁が――という目の付けどころは良かったですね。巧く使えてませんけど。
さらっと流しすぎです。もうすこし時間の重要性――稀少さを表現して、それから瑞佳との時間は幸せなんだ、ってのを見せてくれればよかったのですが。
- 029 赤と青の境界線 (採点:3)
- この改行位置は文字数で切るエディタですか。一応、前回こんぺとかを見ていれば分かることですが……たんに読み辛くなるだけなので気を付けたほうがよいでしょうね。それで減点とかはしませんけど。
内容は悪くはなかったです。
ついでに、上達を期待してつまらないことに突っ込みを入れますと、
>踊り場の隅に放って置かれたままの埃にまみれてだいぶ経つ机の山をまるで親の仇を見るかのようにきつい目で睨む。
一文が長すぎます。
せめて読点を入れましょう。できればもう少しまとめてほしいところです。短い文章のほうが読みやすく、また、文章自体の意味も明瞭になりますから。
- 030 魔法 (採点:2)
- オリキャラというのは面白ければ文句はさほど言われないものですけどね。
……まあ、「はちみつの様に甘い時間」なんて男の一人称にそうそうないと思うので、その感性を大事にされるとよいでしょう。場合によっては萌え文も書けるかもしれませんし。
- 031 ゴール、そしてスタート (採点:8)
- 一瞬、いろんな意味でギャグかと思いましたが。
思いましたが――良かったです。
全体的によくまとまっていますし、非常に楽しい。一人称のこの手の書き方はリズムが悪いとすぐに飽きるものですが、きちんと流れていましたし。ほぼ全員キャラを出したことも納得できます。
ツッコミどころも無いとはいえませんが……寝刃みたいな感覚でしょうかね。
楽しませていただきました。
- 032 乙女の聖域 (採点:4)
- なんかバラバラな感覚……というか散漫な印象、でしょうか。
個々も全体もそれほど悪くはないのですが、ぎこちないような。欠片ごとの話を組み合わせるのが面倒になりました。もう少し引き込まれるなにかがあればよかったのですが。
あと、茜の台詞が気になりました。
- 033 それぞれの歩み (採点:5)
- 同境遇であること。そこから先に進む道を示したこと。その点は良かったと思いますが、少し分量が足りなかったかと。
茜が一歩進めるようになるためには、本編では浩平がいたおかげでした。たとえ時間が癒すとしても、少々あっさりしすぎです。
七瀬の存在から、進もうと考えるようになるにはいささか理由としては不足していますし。
とまあ、妙なツッコミを入れてしまいましたが良かったです。好みな話ではありましたので。
- 034 あなたのいるBIRTHDAY (採点:2)
- 色々な意味でよく判りませんでした。ごめんなさい。
- 035 晴れた終わり (採点:5)
- 友情の話ですね。斬新ではありませんが、まとまっているかと。
- 036 譲葉のカケラ (採点:6)
- 「僕」とやらは好きくないですが。とりあえずあの場面で「あばよ」なんて使う人間はまずいないかと。
……でも、ラスト周辺の瑞佳が非常に良かったです。それを踏まえるとあまり低い点を付ける気は起きませんでした。できれば超能力じみたことに頼らない方法を使った話で読みたかったです。
- 037 君を待つ時間 (採点:2)
- 「よかったね」のひとことで終わってしまう話でした。
- 038 永久にあなたと雨の中 (採点:7)
- ふむ。
なんとなく言葉の概念としては激しく違う気もしますが――優しいお話ですね。あるいは幸せなお話、かな。
いくらか不満な部分もありますが、そこらへんは好みの部分なのでこの際置いておきましょう。
うん。いいお話でした。
- 039 みずかのささやき (採点:3)
- 砂の城ってあまり良い比喩じゃないんですけどね……
「創り上げていくもの」というより、「崩れやすいもの」ってイメージの方が強いですし。
それはそれとして、もうちょっとなにか欲しかったです。
- 040 孤独の中の神の祝福 (採点:2)
- スパイラル読んでこれにしようとか思っただけのタイトルでないことを願います。
あと、とりあえず瑞佳の名前くらい正確に書きましょう。
- 041 掴みきれない幸せを (採点:1)
- ツッコミどころが多すぎて指摘する気にもなりませんでした。
タイトルで期待したんですが……はぁ。なんとも。
- 042 あの飲み会の話 (採点:4)
- 二度目は厳しい文章ですよ、これ。
……まあ、かのんこんぺよりも年齢層高いでしょうから構わないと思ったんでしょうが。
タカさんとか、さいたまさいたま〜! なネタとか。
笑ってしまった以上、点数付けますけど……。(苦笑)
○春日 姫宮 さん
- 001 アナタの中のキミ (採点:2)
- これは、シリアスというよりもダークに近いような気がします。難解な物語でしたが、高校2年生の瑞佳のほうがえいえんのせかいの住人という解釈で合っているでしょうか?
正直よくわからなかったのでこの点数になりましたが、できればタイムカプセルや猫ナガモリの意味についての説明をいただきたいです。
- 002 ある一組の男女の割と特殊な出会い (採点:1)
- 残念ながらとても読みづらかったので、まずは読みやすい文章をかくように心がけて欲しいと思います。
- 003 アゲイン (採点:2)
- ストーリーは良かったのですが、喧嘩をする瑞佳のキャラが僕が考えているものと全然違いました。
このようなストーリーを書くのなら、この作品ではあまり役割のなかった留美をヒロインに据えたほうが、喧嘩と和解というテーマに添えたのではないでしょうか。
- 004 月はいつでも (採点:2)
- あれ、これで終わりなの? と正直肩透かしを食らった気分になりました。中盤の「先輩だけが見ることの出来る、先輩だけの世界の姿」がどこかで垣間見れると思っていましたので。
他にも、途中でみさきの話した「もしも浩平君と出逢っていなかったら…」といった言葉にもある種の解答があったほうが良いと思います。
- 005 待ち人達の愛の形 (採点:2)
- これは物語というより、ONEのあらすじ紹介といったものでしょうか。他の方も指摘されていると思いますが、できれば1人に絞って心情をより深く描いて欲しかったです。
また、女の子の心情の描かれ方が後半になるにつれてだんだんぞんざいになっているのが気になりました。特に茜は、過去にえいえんのせかいへ行ってしまった男の子のこともからめて描いたほうが良かったと思います。
- 006 8匹のネコ (採点:3)
- テーマは悪くなかったのですが、ONEのSSとしてはどうかと思います。
理由は、殆ど彼ららしいストーリーの起伏がなかったからです。例えば、浩平と瑞佳を祐一と名雪(kanonの登場人物です)に置き換えて、8匹のねこというキーワードをはずしてしまえば、だれもこれが元々ONEの作品だったと思わなくなってしまうのでは?
ストーリーをもっと膨らませれば素晴らしい作品になれたと思いますので、惜しかったと思います。
- 007 新たな一歩 (採点:3)
- こういうの好きです。
でも、浩平の心情変化がやや強引かと思います。状況に流されて女の子を好きになってしまう。みたいな印象を受けます。
- 008 日照雨 (採点:10)
- おねSSこんぺ短編部門の中で、最高のエンターテインメント性を持った作品だと思います。
ほのぼのとしていていながら、ラストは文字通りしっとりと暖かく纏める。と、展開が非常に綺麗で楽しかったです。
途中で茜の旧友がでてきたときは暗くなってしまうのではないかと心配しましたが、いい意味で期待を裏切られました。ひょっとすると、ジャンルが「ほのぼの」でなくて「シリアス」だったのは、狙ってそうされたのでしょうか?
ところで、中盤でキャラ急変した茜、会場のドアを開けて入ってくる詩子は読者をほんのりと笑わせようとする意図で書かれたのですよね。もしそうでしたらお見事です。違っていたとしたら……笑ってしまいました。ごめんなさい。
- 009 ONE〜Unlimited〜 (採点:1)
- 正直、ヤマなし意味なしの作品だと思ってしまいました。
ラストの部分の意味は正直よくわからなかったので、ただの僕の読解力不足かもしれませんが。
- 010 "けものたちのうた" (採点:6)
- ゲームとストーリーは異なりますが、卓越した文章力で永遠の世界を真正面から描ききっていたところが見事だと思います。
- 011 日没のとき、西の空が夕焼け色に染まる (採点:2)
- 二人の心情に共感できませんでした。
みさきならあの状況で「別れよう」とは言わないと思いますし、浩平の言っていることも釈然としませんでした。
- 012 たく、ない……から (採点:3)
- 文章は上手だと思いますが、南はゲーム内でどんな人間か語られていなかったので、この話の中で彼の性格がわかるエピソードを追加すべきだったと思います。そうでないと彼の行動に共感できませんから。
あと、いきなり自殺してしまった茜の心情もきちんと描かないと、読者としては納得できないしこりとして残ってしまいます。
- 013 without end (採点:3)
- 浩平と別れたときに泣くのは繭ですから、浩平は成長できなかった繭よりも、成長しないみずかを選んだということですね。確かにそれも選択の一つですが、繭がかわいそう過ぎるとおもうと素直に感動できなかったのでこの点数です。
- 014 New (採点:6)
- この作品では、えいえんのせかいは浩平の裡にあるのではなく別世界という設定なのですね。
省略が多すぎる気がしましたが。雰囲気がとてもよかったです。季節感をもっと前面に押し出しても良かったのでは?
- 015 証 (採点:6)
- Airの世界観を絡めて、うまく茜の心情を書いていると思います。鳥の意味は正直わかりませんでしたが。
えいえんのせかいは浩平を成長させるためにあった。というのも斬新で面白い解釈だと思います。
- 016 彼女は笑ってこう言った (採点:2)
- 青春の一コマ、ですね。ONEキャラでやる必要がなかったのと、設定やキャラがかなり原作とずれてしまっているためにこの点数にしました。
- 017 名枯れぼし (採点:8)
- いい物語でした。
- 018 I LOVE LOVE (採点:5)
- みずかとの日々は現実に戻ってきた時に忘れてしまったのでしょうか。
途中の英文は意味が良くわからなかったです。あと、浩平がみずかに「がんばって」というのもよくわかりませんでした。みずかが浩平に言うのならわかるのですが。
雰囲気は良かったです。
- 019 凄惨! 浩平VS長森 (採点:5)
- 笑ってしまったので僕の負けです(笑
ただ、難解な表現がいくつか見られたのですが、もっと簡単な表現で良かったのでは?
- 020 再誕詩 [Hi Ka Ri A Re] (採点:1)
- エヴァンゲリオンのラストを彷彿とさせる内容でしたが、もう少し読者を意識して書いて欲しいと感じました。
- 021 雨ふりと灰色ひつじ (採点:8)
- 近づくものを拒絶してしまう。というのは茜の特徴なのかもしれません。
よい作品でした。
- 022 幸せの確信 (採点:6)
- エンディングでみさきが浩平に言った言葉は「おめでとう」だったので、最後の「お帰りなさい」は、みさきが改めて浩平が帰ってきたことを実感しての言葉、ということでしょうか?
みさきと雪見の会話が2人らしくてよかったと思います。
- 023 今この時が一番 (採点:2)
- 設定がかなりONEと異なります。ほのぼのを書くつもりで途中から壊れギャグになってしまったのでは?
- 024 やっぱり彼女は意地っ張り (採点:7)
- 留美のシナリオのエンディング後を描いた、模範的な作品ですね。
個人的には留美の叫び声は「きゃーーーーっ!!」ではなくて「ぎゃーーーーっ!!」のほうが良かったと思いました(笑
- 025 フラリ (採点:9)
- 素晴らしいセンスの作品だと思います。独特の間の使い方も不思議な雰囲気を盛り上げるのに一役買っています。
結局は浩平にとってわたしはいい人でいたいのかな……? という一節は、浩平のことをすでに異性として意識していた彼女の、隠された本質と言えるかもしれませんね。
- 026 キミノクチビル (採点:5)
- シリアスというよりも、むしろほのラブという感じで楽しめました。
前半部の
お前の方こそちょっとやそっとじゃ止まらない。
その行動も、その口も。
の部分、口→唇にしたほうが良かったのではないかな? と思います。
あと、詩子も浩平のことが気になっているという描写を前半部に加えるともっと良かったのでは?
- 027 紅い朧月、偽りの夜、茜色の洛陽 (採点:8)
- 途中までダークじゃないかと思ったのですが、途中の雪ちゃんの登場で救われたような気分になりました。ほのぼのとした雰囲気の中に暗さを秘めた29番と好対照の作品だと思います。
ただ、車のヘッドライトは、カメラのフラッシュよりもずっと明るいので、感知できる筈です。あと、殆ど学校と家を往復しているだけのみさきは、ヘッドライトを見る機会は殆どないのではないかと思います。
- 028 暖かい春の日差しの中で…… (採点:5)
- ほのぼのさせてもらいました。
文章力を磨けば、もっともっと楽しい作品になると思います。
- 029 赤と青の境界線 (採点:9)
- みさきと雪見のほのぼのとした関係が夕焼けの情景とともに美しく映えていました。
影のある美しさをもったみさきは、陰のある美しさをもった夕日に溶けてゆくという情景に、ヤラレタ、と思ってしまいました。
- 030 魔法 (採点:4)
- 作者さんは魔法少女萌えの方なのでしょうか?
僕はそうでもないので読んでいてちょっと苦しかったです。
- 031 ゴール、そしてスタート (採点:6)
- 読んでいて、タッチの最終話を連想しました。
瑞佳だったら浮気を容認してしまうのでは? と個人的には思いますが(笑
- 032 乙女の聖域 (採点:1)
- 意味がわからなかったです。そうでなくても、ONEの世界観もキャラも設定も全て無視した作品ですので、高い評価はあげられません。
- 033 それぞれの歩み (採点:8)
- 地の文が少ない、という指摘を他の方がなさるかもしれませんが、僕自身は本編では見られない組み合わせでの軽妙なやり取りが良かったと思います。
ただ、折角の2つの物語の結末があの文章では、ちょっともったいなかったかな。茜の物語の終わりも示唆しながら、もう少し余韻を感じさせるような言い回しにして欲しかったです。
- 034 あなたのいるBIRTHDAY (採点:2)
- 文章は上手だと思うのですが、この作品とONEとの関係が良くわかりませんでした。わかれば+5点くらいしたかったのですが。
娘が祈っている相手は一体誰なのでしょうか?
- 035 晴れた終わり (採点:10)
- 春らしいほのぼのした作品で、読後感がとってもさわやかだったです。
「嫌です」を不機嫌そうではなく笑顔でいう茜に、浩平と出会えて彼女が成長した跡を見出せたように思えました。
ただ、題名の意味が気になります。意味はわからないのですが、物語からも感じる小さな物悲しさを題名からも感じました。
- 036 譲葉のカケラ (採点:4)
- Kanonですね。
作品としての完成度は高いと思います。
ただ、丁寧語を話す少年が、最後に「あばよ」というのはキャラに合わない気がするのですが。
- 037 君を待つ時間 (採点:3)
- 短すぎて、作品が始まる前に終わってしまった感があります。
あと、ONEである必要性がなかったのもONE SSとしては問題かと。
- 038 永久にあなたと雨の中 (採点:8)
- みさきの成長をONEの雰囲気を壊さずに良く描けていると思います。
よい作品だったので、読みづらいレイアウトがもったいなかったと思います。
- 039 みずかのささやき (採点:6)
- 雰囲気は良かったのですが、視点や場面の転換が多かったので、わかり易いようレイアウトを整えて欲しかったと思います。
- 040 孤独の中の神の祝福 (採点:2)
- 茜とスパイラルのカノンの心情は確かに絶望と言う点で似ているかもしれませんが、もともと全く別種の状況に置かれているので、やや強引にこじつけているように感じます。
あと、凪という言葉の使い方など、もう少し言葉に気を使った方がよいと思います。
- 041 掴みきれない幸せを (採点:3)
- こういう雰囲気は大好きなんですが、ゲームのシーンを使いまわしているという感じは否めないので辛めに採点しました。
- 042 あの飲み会の話 (採点:2)
- ONEの世界観にそぐわないキャラの言動が気になりました。
瑞佳が「このリアルうん(以下略)」と言っているのを聞いてしまったような心境です。
○神城蒼 さん
- 001 アナタの中のキミ (採点:1)
- えっと……なんといったらいいのやら……。
私の読み方が足りないのかもしれませんが、私にはこのSSが結局何を言いたかったのか理解できませんでした。
前半で引いた伏線はいったいどうなったんでしょう?
- 002 ある一組の男女の割と特殊な出会い (採点:1)
- 地の文がないのは何かの意図があってのことだと思いますが、それでも私は認められません。
内容云々は置いといて、文法作法云々もどなたかがおっしゃると思うのでとりあえず置いといて、会話だけの文章はものすごく読みにくかったです。
- 003 アゲイン (採点:4)
- 文法作法さえきちんとしていればもうすこし高得点でしたけど……。
「」内の最後の文章には読点はいりません。
- 004 月はいつでも (採点:5)
- 地の文と会話のテンポが好きになれません。
会話を長々と続けて、その後に地の文が入るという形式。
会話と地の文の間に一行改行入れているので、かえって目立ってしまったのかと。
まあ私の個人的な好き嫌いなのであまり気になさらないでください。
内容はいい意味でも悪い意味でも平坦。こういうのが好きな人もいるでしょうが、私はあまり好きじゃないです。なんか好き嫌い多いですねw
本当なら四点ですが、ものすごい私事ですけど、最後の二文に似た描写を執筆中のオリジナル小説で使ったので共感がもてました。よって一点プラスです
- 005 待ち人達の愛の形 (採点:6)
- 個人的には嫌いじゃないです。
性質の悪い冗談が〜の描写が何故か気に入ってますw
- 006 8匹のネコ (採点:6)
- なかなかよかったです。すこし子供っぽいところのある長森がかわいかったです
- 008 日照雨 (採点:10)
- いい、凄くいい。
空と気持ちの対比はよくありますが、晴れさせるんじゃなく日照雨を降らせるという対比は斬新でした。
- 009 ONE〜Unlimited〜 (採点:4)
- はじめ、こんぺで具体的な崩壊をやるとはかなりの強者、と期待したんですがw
最後の台詞ですが、これは浩平がまともな世界に行って、その世界のまともな長森が言ったという解釈でいいいのでしょうか?
ま、そうでないなら「猫を喰っていた長森が血の滴る口で満面の笑顔を浮かべる」という恐ろしい絵図になりそうですしw
ところで、ひとつだけどうしても気になることが。
ゲリラとは奇襲で敵を混乱させたりといった遊撃戦を行う部隊のことです。
または遊撃戦法のことをゲリラと呼称します。
それと並列に並べるものが「戦争」「テロ」「化学兵器」というのはどうしても疑問に思えて仕方ありません。ゲリラにはもともと「小戦争」の意味もありますが、それだと「戦争」と重複しますし。
なんだか最近のイラク戦争に影響されて知っている言葉を並べ立てているだけの気がするのは私だけでしょうか?
- 011 日没のとき、西の空が夕焼け色に染まる (採点:6)
- なかなかよかったです。
ただ、序盤の描写があまりにも重たすぎる気がします。中盤以降なら違和感なく読めると思いますが、タイトルの直後にあれはさすがにちょっと……。
私は堅い描写が比較的好きですが、正直言って読むの躊躇いました。こんぺじゃなければ多分途中で読むのやめています。
- 012 たく、ない……から (採点:10)
- 大好きです。SS全体に漂っている雰囲気が私の好みと完全に合致しています。
私はONEのSSをほとんど読んだ事がないんですが、(というか、こんぺまでまったく)茜の死を悼む南というのは斬新な気がします。
茜と南の対比がよくできていて、南の視点から見た、彼にとって今まで気付かなかった茜像がよく描けていると思います。
特に気に入っているのは南が中庭に座って、茜の横の空白のスペースに気付いたあたりです。どことなく胸をつく想いでいっぱいです。文句なしで十点を献上します。
- 017 名枯れぼし (採点:8)
- やっぱり南君は他の誰でもなく茜に惚れるという定式がたっているのでしょうかw
まあ、南君が接点があるのは茜くらいなので仕方ないのかもしれませんが。
- 019 凄惨! 浩平VS長森 (採点:5)
- えいえんって、そんなに簡単に行き来できるものなんですねぇ……。
面白かったのは面白かったですが、爆笑できるほどではなかった。ギャグと銘打つにはすこしパンチが弱いような気がします。
- 020 再誕詩 [Hi Ka Ri A Re] (採点:4)
- 面白い試みではありますが、詩を読んでもあまり惹かれるものはありません。
いつもはこういう作品には一点つけるんですが、最初から最後まで首尾一貫して意味のある詩を書いたことが評価されます。
これでもある意味物語というものが読み取れますから。
- 021 雨ふりと灰色ひつじ (採点:10)
- 綺麗な文章です。不器用な茜がかわいいですね♪
ひつじと茜の心の対比がよく出来ていると思います。
言うことなしです。満点献上二件目!
- 026 キミノクチビル (採点:7)
- きゃー、きゃー!
詩子さん、なんて大胆な……。
なんかこうしてみると詩子作品に良作が多い気がします。
- 027 紅い朧月、偽りの夜、茜色の洛陽 (採点:6)
- 評価すべき点は安易にみさきの目を治さなかったことですね。
昔、私が今から比べてだいぶ下手くそだったとき(今でも下手ですが)簡単に奇跡を使って直してました(苦笑)
終わり方がなんかダークっぽいのが微妙に好きかも知れないw
- 031 ゴール、そしてスタート (採点:4)
- とりあえず、地の文と会話文で会話が成立してるのがどうかと思います。
浩平の台詞を括弧に入れないというのならせめて普通の地の文との境界をはっきりして欲しいです。心中語と台詞の区別がつかず、ものすごく読みにくいです。
あと、最後の最後、それまで長森の台詞は括弧に入れていたのに、『えっ、ちょ、手つないだまま行くのっ? さすがに恥ずかしいよ』が括弧に入っていないのはおかしいです。
せめてそこだけは統一してほしいものです。
- 032 乙女の聖域 (採点:1)
- 全ての文章において説明が舌足らず。ものすごく読みにくいです。
浩平視点(えいえん視点)はとりあえずギャグとしか思えない。はっきりいってワルノリしすぎ。
文章展開も無茶苦茶。「なぜそうなる?」という文章の運び方が随所に見られた。これも読みにくさの原因。
ちなみに、×「ほうばる」→○「ほおばる」です。
- 035 晴れた終わり (採点:8)
- よく書けていると思います。
最後の二人の掛け合いがほのぼのとしていてかなり嫌いじゃないです。
ただ、例のCDがもっと重要なものかと思っていたんですが、結構さらりと流すんですねw
もしかしたら重要なのかもしれませんし、あまり重要じゃないのかもしれませんが、私程度では分かりませんでした。
- 040 孤独の中の神の祝福 (採点:3)
- 文章的には綺麗な文章を書かれます。その面で言えば尊敬に値しますし、また名作の部類ではあるでしょう。
が、私はどうしてもこういった作品が好きになれません。
何でもしってる超越者。悩んでいる主人公。
それなりに難しい言葉を使って「カタル」超越者の言葉に単純に感化される主人公。
こう言った作品を好む人がいるというのも知っていますし、高い評価を得ることがあるというのも分かりますが、私にはご都合主義にしか聞こえません。
あと、最後のほうの茜の台詞に違和感を感じました。おそらく、「変わろうとする茜」を表現したかったんでしょうが、やっぱり茜らしくないですね。
- 042 あの飲み会の話 (採点:5)
- ツッコミどころはたっぷりですが、澪とか澪とか澪とかw
○神代 悠 さん
- 006 8匹のネコ (採点:3)
- ちょっとお約束過ぎて… もうひと捻りあればよかったんですが。
- 009 ONE〜Unlimited〜 (採点:1)
- 色々な意味で無謀。
- 011 日没のとき、西の空が夕焼け色に染まる (採点:4)
- いまいち浩平理論がつかめない…
- 012 たく、ない……から (採点:6)
- ハードボイルド。悪くないです。
- 017 名枯れぼし (採点:7)
- タイトルは最初は狙ったのかと思いましたが… でも、しっかりした文章で良かったです。
- 020 再誕詩 [Hi Ka Ri A Re] (採点:3)
- 目の付け所はいい。ただし他の作品と比較できるかどうかはまた別の話。
- 023 今この時が一番 (採点:2)
- 誰が主人公で、何を書きたいのか、いまいち判りませんでした。
- 024 やっぱり彼女は意地っ張り (採点:3)
- 台詞がくどい。独り言やモノローグを喋らせすぎだからかな?
- 026 キミノクチビル (採点:3)
- いや全然シリアスじゃないし。立浪のホームランに痺れるのは同意するが。
- 030 魔法 (採点:2)
- 句読点の使い方をもうちょっと研究するべきかと。
- 031 ゴール、そしてスタート (採点:4)
- ドタバタすぎてちょっと疲れました。アルジャーノンに花束を。守口市。あとは……知らん。
- 035 晴れた終わり (採点:6)
- …私はこの人の文をどこかで読んでるような気がする。気のせいだろうか。
- 041 掴みきれない幸せを (採点:2)
- もうちょっと捻ってほしかった。
- 042 あの飲み会の話 (採点:2)
- 寒い。
○迅八 さん
- 012 たく、ない……から (採点:10)
- 全体的に変に重くなく読みやすかったです。終わり方も気に入りました。
- 017 名枯れぼし (採点:10)
- 南の心情がよかったです。特に茜を励ましている時とラストの南の気持の描き方がうまいというか心にくるものがあるというか、とにかくよかったです。
○戦秋 さん
- 002 ある一組の男女の割と特殊な出会い (採点:3)
- 誤字発見。点数ー2。
二人の会話はいいのですが、文の書き方があちこちおかしいです。本当なら8点。
- 005 待ち人達の愛の形 (採点:6)
- なんと言うか・・・今ひとつパンチ力がない?
- 009 ONE〜Unlimited〜 (採点:5)
- ううむ・・・微妙ですね・・・
ちょっと設定が飛んでる気がします。
- 019 凄惨! 浩平VS長森 (採点:9)
- ノリが最高!
- 024 やっぱり彼女は意地っ張り (採点:8)
- ストーリーは満点。しかし、、や。の位置がおかしい場所が多々あります。それさえなければ・・・
○草壁てつろう さん
- 004 月はいつでも (採点:7)
- 浩平とみさきの何気ない会話が素敵でした。プラネタリウムでの月の話が面白かったです。
- 008 日照雨 (採点:7)
- 一つ一つのシーンはすごく丁寧で良く書けてると思いましたし、茜の演説も良かったです。でも、物語の展開に何か強引な印象がありました。
#<そばえ>って読むんですね。恥ずかしながら知りませんでした(笑)
- 018 I LOVE LOVE (採点:9)
- なんとも不思議で可愛らしい空気がとても心地よかったし、韻を上手に踏んだ「みずか」と「ぼく」のセリフ回しがリズミカルで楽しかったです。洗練されたセンスを感じました。
素敵なSSです。読めて良かった。作者さんに感謝。
- 028 暖かい春の日差しの中で…… (採点:5)
- 雰囲気が好きです。ほのぼのしてて。正座のままうたた寝する長森が可愛いw
でも、「ああ終わっちゃった」感がありました。
何か一展開、長森実は寝たふりでも、浩平悪戯しようとする、でもあればなぁと思いました。
- 031 ゴール、そしてスタート (採点:7)
- 面白かったです。一人称で本人セリフカギ括弧なし形式?が、スピード感のある展開よく合ってて、楽しめました。
ラストですが、名前を読み上げられる順番が近づいてくるドキドキ感で思いっきり期待しただけに、オチがちょっと弱かったかなと思いました。
- 033 それぞれの歩み (採点:7)
- とても丁寧に綴られたSSだと思います。読みやすい文章のお陰ですんなり物語に入っていけました。良作。
- 035 晴れた終わり (採点:7)
- 等身大に描かれた詩子と茜に不思議な共感を抱きました。文章も丁寧で好感。良作だと思います。
- 036 譲葉のカケラ (採点:8)
- えいえん=夢は、説得力が足りないように思いました。
でも、健気な長森が脳内リフレイン。可愛いです(笑)
物語にどんどん入って行けました。読めて良かったです。感謝。
- 038 永久にあなたと雨の中 (採点:8)
- とても真摯な作品だと思いました。何かしらの情景、状況、心情を正しく伝えようとする姿勢に共感しました。(同じ書き手として)
さて、作品についてですが、面白かったです。落ちる少女に背を向けるシーンでは結構ドキドキしたし、今の自分は過去の集積によってあるのだから過去は変えられない――という、みさきの気持ちが伝わってきました。良かったです。
○地風 さん
- 001 アナタの中のキミ (採点:6)
- 文法の話は他の方が話すと思うので置いておいて、それを除けば誤字も少なく(二、三箇所程度)読みやすかったです。
子供の頃の浩平の漢字の使い分けもちょっとおかしいような気はしましたが、雰囲気は出ていました。
で、内容ですが……やや説明不足かなぁと感じました。最初のウサギがどう関わってくるかと思ったんですが、最後まで関わってこなかったのは何か隠れた意味があったのでしょうか?
- 002 ある一組の男女の割と特殊な出会い (採点:3)
- 文法はともかく、会話だけってのはさすがに読むのが辛かったです。内容も本編をなぞるだけだし……。
会話だけで魅せる程に面白い会話ならともかく、これで一本書くのはちょっと無謀だったかもしれませんね。書きたい内容を明確に設定する所から始めてみては?
- 003 アゲイン (採点:5)
- 文法のミス(いきなり句読点の忘れはちょっと……)はともかく、内容は爽やかな雰囲気でよかったと思います。話の流れはやや強引な部分もありますが、許容範囲内ということで。
細かい部分の完成度をあげれば点数は一気に上がると思います。
- 004 月はいつでも (採点:6)
- 悪くはないと思うんですが、ややインパクトに欠けると思います。
マイナス部分は特に見当たらないですが、その逆も目立たないような。
もう少し「巧い!」という所が欲しかったですね。
- 005 待ち人達の愛の形 (採点:5)
- この書き方はよっぽど面白い描写じゃないと高い評価は得られないんじゃないでしょうか?
内容も本編をなぞるのではなく、独特の見解があればもっと引きこまれて読んだと思うんですが……ちょっと退屈に感じてしまいました。
- 006 8匹のネコ (採点:3)
- 雰囲気を出すためなのかもしれませんが、とりあえず文法に疑問。
また、内容もちょっと説得力に欠けると思います。せめてもう少し演出に凝っていれば印象も違ったと思うのですが、全体的にあっさりしすぎの感があります。
- 007 新たな一歩 (採点:7)
- 所々ちょっと展開が急な感じもしましたが、良かったと思います。
ジェットコースターが好き、お化け屋敷が苦手、というのもイメージそのままだったので違和感ありませんでした。逆にそこをいじっても面白かったかもしれませんね。
楽しんで読めました。
- 008 日照雨 (採点:8)
- 良かったです。
最初茜の口調にちょっと戸惑いましたが、時間の経過などを考えるとこれぐらいなのかも知れないですね。
最後までまとまりもよかったし、展開もストレートながらきっちりしていたので一気に読めました。
- 009 ONE〜Unlimited〜 (採点:5)
- 「ダーク」というからにはもう少し入った方が良かったと思います。
また、登場人物を絞りすぎて世界観が見えにくい気がします。もう少しおどろおどろしさを出した方が最後の台詞が生きたのではないでしょうか。文章はとても読みやすかったです。
○竹 さん
- 001 アナタの中のキミ (採点:3)
- ……作中の瑞佳とみさおは、幼少時の浩平の夢? うーん、駄目だ、抽象的で解釈までに至らないっ。作者の頭の中ではしっかりと状況が描かれているのでしょうが、それを敢えて読者の想像に委ねているのか、それとも説明が不足しているのか、或いは自分の読解力が足りないせいか。どれでも同じっちゃ、そうなんですが。
その他、日本語の表現等でちくちく引っかかってしまい、読むのに労力を払いました。
- 002 ある一組の男女の割と特殊な出会い (採点:2)
- うーん、これだけかあ。足りないっつうより、それだけかよ! というツッコミが手刀つきで入りそうです。ビシッと。
親子の会話にしては見どころがそれほどないので、残念でした。ただシチュエーションを利用して本編の説明をしただけ、という印象が強いです。弱くはないです。
いっその事、コメディ調を一切合切かなぐり捨てた状況で回想させてみるのも面白かったかもしれない、ような。
- 003 アゲイン (採点:4)
- バコッて、バコッって……そんなあっさりと、かつ無機質にきますか。
その他の要因が絡まって絶妙なほどの間抜け具合。素敵です。
色々と陳腐に感じてしまい、何だろうなあとか思いつつ読んでいたんですが、ラストのあれで、不覚にも。吹き出してしまいました。直前の一文が無かったらもっとツボにきていたんだと思いますが、それでも。
- 004 月はいつでも (採点:3)
- うーん……浩平がオカマちっくぅ。
食感が実に味気ない、あっさり風味で。縁日で食べた綿飴を思い出しました。甘いが、中身がスカスカ。そして食べると歯に詰まる。
- 005 待ち人達の愛の形 (採点:1)
- 時空……? とは何ぞや。パラレル…とは違うのかなあ。どの時空に帰ったのか、と言う事は、全てがそこに収束しているのでせうか。とすると、そこからみずかと並んで見る元居た場所は、どこに該当すんのだろう……もしかしてあちこちから来た浩平が五人も六人も居る……? ……あー、駄目だ。先生、分かりません!
その辺、強引かなあと思います、はい。
キモであろう其々の愛の形、これはちょっと陳腐でした。なんだか、普通すぎて見どころが。
- 006 8匹のネコ (採点:3)
- これまた、随分と淡白で投げやりな人間が居たものだ……いえいえ、とても味わい深く、面白かったです。それはもう。でも、その面白さとは半分可笑しさ混じりの感情でありまして。つまり、ギャップを楽しんじゃたという実体です。
それだと、恐らく違いますよね。何かが。
- 007 新たな一歩 (採点:1)
- えあうおいえあうぎぇぁ〜……や、やばい、どす黒い感情が沸々と…………喝ッ。
んん、幾らお姫様を助けたくても、かのスーパーマリオはいきなり第八面からプレイ出来ません。第一面から第七面までをクリアする、という手順を踏んでこそなのです。……でもワープとかあったような……ごにょごにょ。
- 008 日照雨 (採点:5)
- 後半なんかはしっとりとしていて露だくですが、前半戦で損をしているよーな。余分なものがチラホラと言いますか、大雑把さに均等さが上乗せされて不恰好になっていると言いますか。
彼の捉え方は……そーいえば、これも人によって違うんですよね。ううむ、ONEって解釈どころが多すぎて、そこの差異が減点対象になるのはやむを得ないのでしょうか。かく言う自分もしてますが、ご勘弁。
- 009 ONE〜Unlimited〜 (採点:3)
- 環境が変われば人も変わる。そう、猫だって犬だってみんな食い物。そして人間も。喰えるものは全部喰う。喰えッ、瑞佳、浩平を。
ちょっと強引さが過ぎているかなあ、とか。全てを飲み込むには脳内補間に依る割合がでかすぎて、強いられた感がします。
……一つの可能性の示唆、提示で終わってしまっているように思われます。そうなると、今度は濃厚さを求めてしまうのです。
- 010 "けものたちのうた" (採点:10)
- ややもすると、この話自体が一つの御伽噺なんでしょう。
西洋を模した、メルヘンな雰囲気がまたそそって。…なんだろう。細かい事なんてもうどうでもいいやー。
非の打ちどころを見つける気が全く起きない読後感。素敵だっ。
素敵だっ。
も一つ。ステキーっ。
とても面白かったです。
- 011 日没のとき、西の空が夕焼け色に染まる (採点:4)
- 丁寧さは、凄く伝わってきます。
ですが、それとは別のところで、また雑もであります。
きっと自分、基本的には好きなんですが、どうしても染まり切れない……何か読者を引き込むための力が、如何せん不足しがちな印象を持ちました。
即ち、説得力みたいなモノが……ありがちでも構わないのです、それがあれば。
紙面を整えさえすれば、それだけでも良くなると思うのです。
- 012 たく、ない……から (採点:5)
- ――好きな曲の歌詞に、どこか通ずるものがあって。そのせいか、文面はスッと馴染みました。
ただ一方で、年齢の問題なんかなあ、自問自答の繰り返しで静かに持ち直すある種cool過ぎる高校生というのも、その人格面を噛み砕こうとするとどうしても脳が拒否します。読んで想像はすれど、理解には至らない。出来ない。とでも言いましょーか。
自問自答の末に死を決断した茜は、概括してしまえば、それもあるよなあ。と思えます。…色々ありますが。
- 013 without end (採点:2)
- んん……?……話が、ちょっと見えませんでした。ええと、つまり浩平が……どうなったのだろ。
言葉が少ないせいか、どうも想像が及ばないのです。
酷く素っ気ない、白米を茶碗一膳だけ頂いたような物足りなさが残りました。
- 014 New (採点:3)
- ……えうあ? みずかがあのまま現実に……と言う事でいいのかなあ。うーん。
みずかの存在がどういったものなのか、例えば浩平と同じように行き来可能なのかとか、その辺、上手く掴みきれてないのです、自分。強いて言えば、あっちだけの存在……言わば概念的なものとして捉えている節がありまして。
擬音語をそのまま出されると、文面が格好悪く映って引いてしまうタチであります。
- 015 証 (採点:2)
- 茜に違和を感じて、即ち違和感。
細かい事かもしれませんが、キャラ把握って二次創作における最も重要な要素の一つであると思うので。
本編の焼き直しという感がどうしても強く、茜の内面的な部分など+αもあるのですが、むしろ茜のそれこそを重視して描こうとした作品なのでしょうか。そうすると、この茜を飲み込みはおろか咀嚼すら出来ずに読了した自分としてはどうしても。
……うーん、やっぱりそうなのかにゃー。
- 016 彼女は笑ってこう言った (採点:3)
- 等身大の悩みと言うか、なにぶん似た経験を持つので割と入れ込んで読めました。うんもう、悩む。悩むのね、この時期は。ただ、なんなんだろうなあという感覚は最後まで付き纏いましたが。
話の骨子は、雪見の葛藤、苦悩からの立ち直りを通じて、いやぁ青春してるねいって事だと思うんですが、如何せん前提が飲み込めませんです。原作設定無視の話を読む場合、それに見合う何かしらを求めてしまう性質なんで。
とどのつまり、そうまでして語らせたかった事なのか、という疑問でして。つうか、ONEでこれをやる意義が見出せない……どう考えてもメリットよりデメリットが高くつくと思うんです。
- 017 名枯れぼし (採点:8)
- 一途やねえ……南くん。名前通り、茜の北極星にはなれんとよ。ああ、報われない、報われない。
自尊心の崩壊を防ぐために口をついて出た心にもない嘘が、結果的に茜を励ます結果になってしまうなんてなんとも皮肉なもんであります。或いは、かつての浩平がそうしたようにチミはふられたんでげすよ発言をすれば、先はどうなったか。逆走男の心理としては、トドメ刺されたくないというのはなかなかにしっくりきます。
プチ失恋状態から持ち直すきっかけ役として最適っぽい住井。見事な脇役ぶりで。
楽しませてもらいました。
- 018 I LOVE LOVE (採点:5)
- どうなんだろう……難しい。淡白という印象のもと脳内に住まわせているので、些か出し過ぎかなあという感覚が。んー、この二人って。
何だかさらりと終わっていて、それが妙に気に入りました。間が一定なために唐突に投げやった感がしますが、だからこそ余韻が生まれている、ような、気が。
- 019 凄惨! 浩平VS長森 (採点:6)
- んのおおおおう。
キチンと纏まってるのにっ。一体どうして消化不良……っ。
折り目をつける頁が、どうせならもっとこう……長森があくまで真摯に浩平に合わせようと対応してくれるのなら、折り目の頁に映し出された格好を真似てくれるのなら、それを利用しない手はないと言うか何と言うか……でも真似されるという事は恋愛感情を向けられると言う事だし……ああ、駄目だ、どう考えてもこの通りの展開にしかならない。
間の取り方が上手いと思うのです。文章の繋ぎ方、流れと言うんでしょうか。ぶつ切りにしてセンテンスを後方に持ってくる。ああ、この書かれ方、好きだなあ。
面白かったです。
- 020 再誕詩 [Hi Ka Ri A Re] (採点:4)
- 美男子は嫌われ者である、に一票っ。まず間違いなくそうだろうなーと踏みました。
えー、さてさて。描かれていたのは、みさきの深層心理……じゃなくてこの場合、表層心理? それを積み重ねて奥底を覗かせる。奇を衒ったのかそれとも普段通りなのか。兎にも角にも風変わりな印象で、一種興味を惹かれて読みました。
……でも、面白くないー。題名にあるように、これは詩なんでしょうか。うーむ、駄目だ、こういう作風のものを読んで楽しめる頭ではないのです、自分。
- 021 雨ふりと灰色ひつじ (採点:7)
- ほほほほほー。
詩子が若干、姉御肌が過ぎるようなきらいがなくもないですが、全体的に馴染みやすかったです。
プチ修羅場も、思わずニタニタ笑いを浮かべてしまいました。うえへへへ、酔ってるねえ彼女。悲しみに眩んだ目は友の善意と自責と後悔の念によって視界を取り戻した、とか。ある物を凝視してばかりいるとそれ以外が色々見えなくなるわけで、何はともあれ心が押し潰される前に余裕を取り戻せたようで良かった良かった。いや、取り戻したという表現は不適当ですね、それなら、バックに気付いたとか。
- 022 幸せの確信 (採点:5)
- ――と綺麗に纏めておいて、これで人違いだったらとんでもないやないかっ。
いえ、想像したら吹き出してしまいまして。
ラストが若干蛇足っつうか……私的には前日で止めておいたほうがキレが良かったかなーと思いました。でも、そうすると尻切れとんぼと感じてしまうのかなあ。つちのこぐらいが一番難しいですね。絵的にも。
- 023 今この時が一番 (採点:4)
- むしろギャグなので、そういう観点で。
流れに任せて書き連ねた印象が残りました。オチのつけ方もこじつけっぽくてやや不満。この男連中の扱い方でギャグ臭が強くなりすぎてます。ギャグ的に、ここという見せ所が無かったのも残念でした。
- 024 やっぱり彼女は意地っ張り (採点:4)
- 兎にも角にも淡白さと、つぎはぎで縫合したような個々のキャラクターが……なんじゃらほい。読んでいてそういう印象が付き纏ってしまいました。ぴったりと真後ろに。
少女漫画よろしくな展開は、発展性こそあるものの、些か意外性に欠けると考えます。要は発展させてから捻出すればいいものだと、でもそれが難しいです、はい。
- 025 フラリ (採点:4)
- 寝酒かよっ! と思わずツッコミを入れてしまいました。
いや、大人ぶるという理由が立っても、何となくイメージが合わなくって。
どっちかというと、フラリよりもフワリのがしっくりきたよーな。地に足がついてない印象があったので。
- 026 キミノクチビル (採点:7)
- 立浪より福留のほうが良かった……え、違う? 失礼しました。
スマップのところに「さすが槙原だよねー」みたいな事が付け加えられていれば……え、これも違う? あいや。
――不思議と、設定が気になりませんでした。キャラがみんな「らしく」て、それだけで満足してしまったかも。
兎にも角にも雰囲気が感じられて……何だろう、これだけの短さなのに、逆にこの長さだからこそのような気も。言葉を多くしたらかえって逆になっていたかもしれませんにゃ。
堪能させていただきましたや。
- 027 紅い朧月、偽りの夜、茜色の洛陽 (採点:3)
- ホントやーらしいわあ……あれで連想するとは。
嫌いじゃないですが。
未知の世界をねっとり描かれると、まあ、とりあえず頷いておくしか道はないという。正否もリアルさも、どの程度のものなのか自分には判断つきませんです。
夕焼けの採点に違和感を持ちましたが、それも、一概にやってないとは言えない事ですし。
門外漢なので、細かく触れると火傷しそうです。何にも触れないで終えるには、説得力に欠けていました。
――という観点から、こういった話を出した意図がちょっと気になりました。
- 028 暖かい春の日差しの中で…… (採点:2)
- あまりに率直さが過ぎると単語一個からでもチープさが滲み出て、かえって白々しい印象を与えかねない。
……と常々思っているのですけど、そんな感じ、しました。
- 029 赤と青の境界線 (採点:3)
- 一見小奇麗に纏まったbeforeでしたが、些か境遇に酔っているみさきが鼻につきました。
なんだか、不安がっているを通り越して自分酔いに感じられてしまって。
「ここで過ごすために生きてきたんだもん」
「夕焼けはね、そんな私を優しく慰めてくれるんだよ」
読むほどに、すず黒い気持ちが先に立ちました。
曲解している節もあるのですが、ご勘弁を。
- 030 魔法 (採点:1)
- ……勘弁して下さい……
拷問に耐えかねて漏らすようなニュアンスで。
善意は伝わってくるのですが、なにぶん、最も苦手なタイプの話でしたのです。どうかお察し下さい。
- 031 ゴール、そしてスタート (採点:3)
- やや空回り気味でしょうか、地の文と台詞の区別が……つきますけど、そのためにいちいち労力を払わなくてはならず、後半では苦痛に感じてしまいました。
というデメリットを考慮すると、普通に括弧で表記してもさして問題はなかったのではないでしょうか。
上のために内容を噛み締める事が出来ず。ドタバタ系でしたので尚更に。
- 032 乙女の聖域 (採点:3)
- ナックル投じられても捕れねーっ。駄目やッ、自分には理解出来ない。どれがナニでどれがナンでドンな繋がりなのか。
たぶん、高尚すぎるのです。高尚すぎて自分には分からないのです。卑屈ごねてるんではなくって。
捉えどころがあまりにもなさすぎると言おうとするフリしますが、実情はついていけていないだけという。
でもたぶん、エンタテイメント性は低いと思うのです。
センシティブな作品という印象が強かったです。溢れ出た感性のだだ漏れか、綿密に計算尽くされた一品か。
独り善がりなんではなくて、思いっきり確信犯なんだろうなあとか邪推しつつ。
- 033 それぞれの歩み (採点:6)
- ををう、そう言えば境遇被りますよね、この二人。
ある種正統……普段ONEは読まないのでそう感じてしまうのかもしれませんが、なるほどと膝を打ちました。
ただ勿体無いのが、もっと出してくれたらなあって事で……言葉や雰囲気、作品としての息吹みたいなものが。今でも十分、出てるとは思うのですが。
- 034 あなたのいるBIRTHDAY (採点:4)
- ん、オリジナル小説?
浩平とその娘で、娘がオリキャラなんでしょうが、すると母親は誰だろう。母親もオリかしら。
繭だったら、とても面白い。
- 035 晴れた終わり (採点:9)
- えへへっ、好きだよっ!
……いや、唐突にゴメンなさい。気分を害されたらすいません。嘔吐感に襲われたら深くお詫びします。
読後感をぎゃるげー風に表すとこんな感じでしたのです。
全体に漂う静とした雰囲気がとても快く、また描写も整っていて、いちいち胸キュンしながら読み進める事が出来ました。
『いつか似合うようになるだろうと楽観的に考えていたものは、いつまでたっても私に似合わない。』
春のせいに〜のくんだりも好きですが、個人的にこれがヒット。
面白かったです。……ちょっと違うか。
改め、とても和みました。
- 036 譲葉のカケラ (採点:3)
- …な、なんてムリヤリなんだ……!
ダ・カーポを連想せずにはいられない異常な設定に夢のテロップ、そして唐突過ぎる過去の発覚。
自分には、荷が重過ぎました。
- 037 君を待つ時間 (採点:4)
- 直球ストライキッ、じゃなくてストライク。
……とかいう寒いギャグみたいに、自分のストライクゾーンからもやや外れていました。ボール一個半ほど。低すぎるのかもしれません。
綺麗に纏めようとして行き過ぎてしまったような、そんな感じがそこはかとなく。
もーちょっとエピソードを挟んだり、何かするなりして……魅せて欲しかったっす。
- 038 永久にあなたと雨の中 (採点:8)
- 結局は今の積み重ね、それが自分なんだと。
丁寧に書き込まれていて、けど行き過ぎでもなく。好感触でした。
読んでいて選択の場面に差し掛かった時、違う選択をし、結果絶望と後悔の淵へ〜な展開を期待したりもしましたが、単に好みでして、こうして前向きに終わるのも嫌いじゃないです。
- 039 みずかのささやき (採点:4)
- 理解には至りませんが、どうなったのかは何となく。
……001から順番に読んでますが、さすがに多いですね。こういうの。
妙に読後感が爽やかでした。
- 040 孤独の中の神の祝福 (採点:4)
- どことなく投げやりな茜、味がありました。狙ってはないと思いますが。
全体的に急かしすぎで、ごたごた感がありました。
あれよあれよという間に終わってしまった――みたいな。
誤字も多少。
煮詰めが足りなかったのかなーと推測。
- 041 掴みきれない幸せを (採点:1)
- ……あの。
えーと、何を言ったらいいのかなー。
“幸せ”だけが先行しちゃってる感が。
- 042 あの飲み会の話 (採点:4)
- 嫌いじゃないのに……細部が破綻気味に。激しく勿体無い。
嫌いじゃないのに……
ホントに……
○中山 さん
- 007 新たな一歩 (採点:7)
- ああ、いい感じ。ほのぼのできますなあ。
- 008 日照雨 (採点:8)
- 悲しみを乗り越えた人の言葉は心に響く。
温かい雨という舞台が実によくあう話でした。
- 017 名枯れぼし (採点:9)
- 登場人物達の、それぞれの切なさが感じられます。
報われる思いは一つでもあるのでしょうか?
そんな心にあとを引く良作です。
- 021 雨ふりと灰色ひつじ (採点:8)
- 全編に漂う優しい雰囲気が良い。人の心は人の心で支えられている。
そんな感じが心地良い良作です。
- 022 幸せの確信 (採点:7)
- 幸せな日々っていいねえ。なんか気に入りました。
- 024 やっぱり彼女は意地っ張り (採点:7)
- 好きだなあ、こういう甘系の話。
- 033 それぞれの歩み (採点:10)
- 良い。茜の決意も留美の思いも実に良く、二人の会合がそれぞれの心を浮き彫りにしていく。
じわりと心に来ました。良作です。
- 036 譲葉のカケラ (採点:9)
- ちょっとした奇跡の温かさ。一つの言葉が人の心を決めていく。
そんな温かい感じが好ましいSSでした。
○辻音楽士 さん
- 021 雨ふりと灰色ひつじ (採点:9)
- 一言だけ。MY BEST。
○投票初心者 さん
- 001 アナタの中のキミ (採点:5)
- 文全体が平淡なのが気になりました。もう少し複雑でも良い気がします。
“彼方”をあなたと読ませるよりも、“貴方”にしたほうが良いのではないでしょうか。
前者の表現には二人称を指す意味は無い、若しくは乏しいかと思われます。
単純な誤字ではない可能性がありますので指摘しました。
本編で完全に説明されていない永遠の世界やみさおを絡めたのは失敗だったのではないでしょうか。
更に、作中の永遠の世界に関する設定は独自のものです。
私の読解力も問題なのでしょうが、物語の解釈が曖昧にしか出来ませんでした。
全ては浩平の夢だった、だとすると酷く空しいのですが。
詳細に述べたい所ですが、私の解釈が間違っていた場合は全く無意味となるので控えます。
結果発表後のフォローに期待します。
- 002 ある一組の男女の割と特殊な出会い (採点:1)
- 読点が不足していて実に読みづらいです。
会話途中で他者の発言を割り込ませる、という手法が更に読みづらさを助長しています。
三点リーダ、会話中での句点、感嘆(疑問)符の後の空白、といった表現方法の問題もあります。
一度SSの書式について解説しているページを参考にしてみてはいかがでしょうか。
誤字は見当たらないので推敲は充分にされているのでしょうが、
次回作では内容の確認も怠らないよう御願いします。
これでは只の七瀬シナリオの紹介です。
最後ですが…、『ギャフン』はいくらなんでもあんまりです。
- 003 アゲイン (採点:3)
- 句点と鉤括弧(及び、括弧)を続けるのはコンペでは勧められません。
減点の可能性もそうですが、作者の文章能力も疑われてしまいます。
これは三点リーダ(中点)についても同様です。
作中の日本語も用法の怪しいものが多い気がします。
推敲に辞書を活用されてはいかがでしょうか。
二週間で大学に合格出来る高校二年生というのは厳しい設定です。
駅のホームでギターを演奏、というのもかなり滑稽です。
これらの設定を自然に表現できる文章能力とは相当なものだと思うのですが。
- 004 月はいつでも (採点:7)
- 綺麗に整っている為か、実に普通に、素直に読めました。
これでもう少し起伏のある展開だったなら良かったと思うのですが。
- 005 待ち人達の愛の形 (採点:1)
- 各人の描写は別段目新しいものではありません。
そもそも物語というには本筋があまりに貧弱すぎます。
この作品はSSという枠内から若干外れているのではないでしょうか。
- 006 8匹のネコ (採点:1)
- 句点が無い作品はSSコンペでは減点対象とするのが一般的のようです。
又、地文の文末が単調です。こういった重複は減らすべきではないでしょうか。
- 007 新たな一歩 (採点:4)
- 恋愛作品では男性女性の両方を動かしたほうが良いのではないでしょうか。
軟弱な浩平に喝を入れたくて仕方がないのですが。
- 008 日照雨 (採点:10)
- 演説の内容には非現実的な印象を受けました。が、これは好みの問題です。
私はこの作品こそが短編部門一位に相応しいと思いました。
- 009 ONE〜Unlimited〜 (採点:5)
- 作品の舞台が特殊であるので何とも言えないのですが、
やはり生肉を毛皮付きで食べる、というのは非常識ではないでしょうか。
根拠の無い残虐性はダークではなくスプラッタやホラーの領分です。
他にも戦後の状態としては矛盾のある描写が目立ちます。
最後に瑞佳が何と言ったのか、も重要な事に思えます。
総じて物語性が薄いという印象を持ちました。
- 010 "けものたちのうた" (採点:9)
- …と――が少々多い気がしました。少し気になった、という程度の事ですが。
区切りのしっかりした作品だ、と思いました。
文字の詰まった感のする作品ですが、お陰で楽に読めました。
- 011 日没のとき、西の空が夕焼け色に染まる (採点:4)
- 三点リーダをご存知でしょうか。
やり方は、「・・・」又は「てん」を変換するだけです。
これを使えば作品の見栄えが良くなるかもしれません。
辞書によって方法が異なると思いますので気をつけて下さい。
本筋が若干単調ではないでしょうか。心理描写も多すぎる気がします。
“屋上から出ていくふり”は上手い演出だと思いました。
- 012 たく、ない……から (採点:4)
- お笑い種という表現は種よりも草の方がこの場合自然かもしれません。
何となく、笑いの種を連想してしまいました。私個人の問題なのでしょうが。
南の行動の殆どは本編の追従でしたので単調でした。もう少し工夫して欲しかったです。
- 013 without end (採点:7)
- 中盤に薄さを感じた為、少し点数を引きました。
終わり方で意見が分かれそうですが、私はこの作品が好きです。
最後の、果てを目指して から without end は微妙でした。
果てが無い、だとバッドエンドではないでしょうか。
- 014 New (採点:7)
- 目覚まし時計、口調、誕生日等。どこか茜シナリオを彷彿とさせます。
その為か、作中のみずかのイメージが茜になってしまいました。
作品の上げ下げと展開が忙しないように思えます。少し疲れてしまいました。
永遠が破綻する所の描写は凄く臨場感がありました。脳内映像は茜でしたが。
- 015 証 (採点:8)
- 身分不相応、合えないけど、この二つは違和感がありました。
茜シナリオへの繋ぎには息を飲みました。上手く本編に繋げたなあ、という感じです。
- 016 彼女は笑ってこう言った (採点:7)
- 文字が詰まった作品だからか、三点リーダ問題は気になりませんでした。
シュンが冒頭で登場したので世界観は簡単に理解出来ました。
- 017 名枯れぼし (採点:4)
- 導入部は面白くなかったです。
沢口ネタが使い古されているから、ではなく、ネタの使い方が単純すぎるのが問題なのではないでしょうか。
作中の南は適応力が有りすぎる気がします。
物語の締めに住井を使ったのは上手いと思いました。
- 018 I LOVE LOVE (採点:8)
- 子供同士のやりとりにほのぼのしました。
その後の大人なやりとりにも上手く繋がっていて、なんだかいい感じでした。
- 019 凄惨! 浩平VS長森 (採点:5)
- ×投稿 ○登校
推敲は大切です。ことさら見つけ易い箇所の誤字は多くの読者が気付きます。
- 020 再誕詩 [Hi Ka Ri A Re] (採点:1)
- この作品の大部分は詩であるので私には適切な評価は出来ません。
そういった場合は本来ならばスキップにするべきなのでしょうが、
私はSSコンペには通常のSSこそが相応しいと考える者ですので
選外の意味で一点とさせてもらいました。
決して内容に対しての点数ではありません。
内容に対しての感想を述べますと…
ハンドルネーム"夕焼け"は良い感じでした。
しかし、実際のチャットでこのような壮大な発言をされた場合、
すぐに全員が退室してしまい、チャットにならない気がします。
要所要所のフレーズはそこはかとなく良い雰囲気のような気がします。
私は詩というものを全然知らないので自信はさっぱりありませんが。
- 021 雨ふりと灰色ひつじ (採点:6)
- 茜の自虐的な行動が自分の好みに合いませんでした。残念です。
- 022 幸せの確信 (採点:8)
- 原作に対して忠実ではない作品であるのが少々気になりました。
尤も、これは独自の解釈であるとも言えるので問題は無いのでしょう。
個人の好みで恐縮ですが、会話文の後に改行をせずに文を続けるのは嫌いです。
それを別にしても、使いすぎではないでしょうか。文の流れが途切れている気がします。
- 023 今この時が一番 (採点:6)
- この作品はギャグであってほのぼのではない気がします。
不幸の手紙は笑えましたが、そのあと男性陣が退場したのが残念でした。
- 024 やっぱり彼女は意地っ張り (採点:2)
- 文中の改行を作者自身が入れるというのはどうなのでしょうか。読者の環境を限定してしまいます。
全体を通して説明部分が不自然なように思えました。導入の七瀬の台詞は特にそれが顕著です。
- 025 フラリ (採点:3)
- 単調な作品だ、という印象を受けました。もう少し変化があっても良い気がします。
- 026 キミノクチビル (採点:3)
- 一文の途中に改行が連続している箇所が幾つかありました。
ウインドウサイズやブラウザを変えながら推敲を行ってはいかがでしょうか。
短編の恋愛物にしては一方の態度の変化が劇的です。
ともすれば身勝手ともとれる描写は感情移入の妨げになり得ると思うのですが。
- 027 紅い朧月、偽りの夜、茜色の洛陽 (採点:10)
- 身体障害者の描写としては最も現実的であり、ある意味異端です。
作風は陰鬱、その実振舞いは日常的であり、くすんだ趣がありました。
コンペでは不利な作風でしょうが、作者様には頑張って貰いたいものです。
- 028 暖かい春の日差しの中で…… (採点:6)
- "勿体ないほどの彼女”に類する表現が多過ぎるよう思えました。
枕草子的ないやらしさ、とでも言えばいいのでしょうか。
- 029 赤と青の境界線 (採点:6)
- ウインドウ幅を固定にしたい場合はTABLEタグの使用をお勧めします。
それが出来ない今回のような環境ならば、寧ろ普通の方が読みやすいのではないでしょうか。
大した事ではありませんので減点にはしていませんが、私自身は端が不揃いである事を気にする人間です。
- 030 魔法 (採点:1)
- ♪は安易ではないでしょうか。
途中まで読みましたが、作品が私の羞恥心の限界を超えてしまいました。
最後まで読めなかった事を謝罪します。
- 031 ゴール、そしてスタート (採点:1)
- 地の文で主人公を喋らせることで作品の臨場感を損なっているように思えます。
このような作品には不適当な方法ではないでしょうか。
- 032 乙女の聖域 (採点:9)
- 冒頭で少々ひきました。歌心の無い者で申し訳ないです。
永遠の世界の描写とか、現実との対比とか、台詞とか。
色々な部分が面白かったです。今後の活躍も期待しています。
- 033 それぞれの歩み (採点:6)
- 「誰々は強いね」という表現はあらゆるメディアで使われているものです。
個人的な見解ですが、この表現は小説で使うには少々直接的ではないでしょうか。
- 034 あなたのいるBIRTHDAY (採点:9)
- お母さんは繭なのでしょうか。少し気になります。
読みやすく、ほのぼのした良作だと思いました。
- 035 晴れた終わり (採点:8)
- 少々読みづらい作品でした。
それは行間をとれないからだけではなく、場面毎の空行が不足している為である気がします。
かなり迷いましたが、そこを減点とさせてもらいました。断腸の思いです。
女性同士の友情作品ですが、妙に愛情を意識させられます。こういう作風の方なのでしょうか。
- 036 譲葉のカケラ (採点:4)
- 本編であれだけの演出をもって表した一連の推移を、短編の枠内で表しきるというのは無謀というものです。
更にオリキャラまで絡ませていますが、この部分だけでも中編の文量が要りそうです。
描写が不十分であるので、独自の設定の痛々しさだけが際立っているように思えました。
オリキャラが主役である以上は仕方の無い事なのですが、主人公に対しての自己投影願望が透けているという印象があります。
それをもう少し抑えなければ、読者を選ぶ作品になってしまうのではないでしょうか。
- 037 君を待つ時間 (採点:5)
- 取り上げている出来事が少ないのならば必然的に作品は短くなるでしょう。
結果として厚みに欠ける気がしますが、文章量での減点はしていません。
むしろ、この作品の筋を描写するには丁度いい量だと思います。
盲人が冬の夜に待ち合わせ、というのは非現実的です。というか危険です。
そんな事を恋人にさせる浩平は瑞佳ルートでしか有り得ない気がします。
- 038 永久にあなたと雨の中 (採点:10)
- クライマックスの効果がウインドウの縦幅に依存する事、
最後の一文が長いのでウインドウの横幅を大きくとる必要がある事。
些細な事ですが、読んでいる途中のサイズ変更は面倒でした。
タイトルに怨念めいたものを感じましたが、普通にシリアスで安心しました。
読みながら真剣さが伝わってくるような作品でした。まだ胸に余韻が残っています。
- 039 みずかのささやき (採点:2)
- 改行と段落の区切りによる空行のバランスが悪い気がします。
内容に全く斬新さを感じませんでした。
本編で既に語られている部分が多すぎるのではないでしょうか。
独自部分である現実帰還時の描写が少ないのも気になります。
曖昧な事の上、個人の好みで恐縮なのですが…
最後の“分かる”、というのは語感が文意に即さない気がします。
わからないんだ、と平仮名のままにして欲しかったです。
- 040 孤独の中の神の祝福 (採点:3)
- 会話文がしっくりしません。妙に長い物や、展開が不自然な発言が目立ちます。
それは地の文の性急さと相まって、全体を違和感のある物にしているように思えます。
要所毎のフレーズは格好が良いのですが、それだけに不自然な点が気になってしまいました。
さっさと蘇ってね―――。
こんな爽快な物言いの女の子は嫌です―――というのは女性蔑視でしょうか。
同段落では他の文が優しいだけに、この最後のフレーズだけがやたらと異彩を放っています。
風が蘇る、と人が蘇る、はニュアンスが違うのではないでしょうか。何というか、死人返りです。
他にも色々突っ込みたい所があるのですが、とりあえず幕の部分ということで抜粋しました。
総じて、登場人物の出典が別の作品であるかのように思えた、という事です。
- 041 掴みきれない幸せを (採点:1)
- 表現が直接的すぎます。もう少し小説らしい叙述をしてみてはいかがでしょうか。
- 042 あの飲み会の話 (採点:2)
- 本筋を構成する様々な要素の不整合ぶり、誤字の多さが目立ちます。
思いついた事をそのまま書いただけではないのか、とつい疑ってしまいます。
少なくともプロットを充分に練ったとは言いがたい状態です。
筆をとる前に作品の完成図をもう少し具体的にしてはいかがでしょうか。
時折見られる掲示板用語も問題だと思います。とりあえず世界観に不一致です。
投稿規程に違反しているわけではないのですが、減点にしました。
作中で取り上げている題材自体は面白かったです。携帯電話は新鮮でした。
○梅里 咲 さん
- 001 アナタの中のキミ (採点:3)
- ちょっとわたしには難解でした。特に最初の部分(ウサギのぬいぐるみ)は蛇足だと思います。
- 002 ある一組の男女の割と特殊な出会い (採点:4)
- 会話文が多く行開けがないので読み辛かったです。もうすこし、読みやすい文章を期待します。
- 003 アゲイン (採点:6)
- ただ一点、わたしのイメージの瑞佳さんらしくない。それを除けばいいお話だと思います。わたしにはよく判りませんが・・・こんなに悲しむものなのでしょうか、遠距離恋愛?
- 004 月はいつでも (採点:9)
- みさき先輩とプラネタリウムへ・・・アイデアがいいですね。
- 005 待ち人達の愛の形 (採点:8)
- まさに輝く季節へ・・・ですね。ちょっとお約束ですがわたしはこういうお話結構好きです。
- 006 8匹のネコ (採点:6)
- 長森さんと浩平さんらしいSSですね。嫌いじゃないです。
でも、「だよ」「もん」を適切に使えていない気がします。読みづらくならないように使いましょう。
漢字変換も使いすぎるとらしくないです。特に「吃驚」とか「有難う」はSSでは使わない方が読みやすいと思いますよ。
- 007 新たな一歩 (採点:6)
- 幻の『詩子END』の後日談のようなお話ですね。ほのぼのしてていいですが、9時の約束に9時に目覚ましをセットするのはやめた方がいいですね、浩平さん。
- 008 日照雨 (採点:7)
- 特に演説の部分については、卒業生の答辞であるということを考慮すると、もう少しかな?
全体的にはよいお話だと思います。
- 009 ONE〜Unlimited〜 (採点:2)
- 暗い話は嫌いです・・・しかも瑞佳さんをそのままにして永遠に逃避するのは・・・あんまりです。
どうでもいいことですが、
死んだ猫の咽喉元からは血が溢れることはないですよ、心臓が止まっていますから・・・
- 011 日没のとき、西の空が夕焼け色に染まる (採点:9)
- みさきさんの複雑な心境のよく出ている作品ですね。もう少し読みやすければ、更によかったかな?
- 026 キミノクチビル (採点:5)
- 『聞かせておくれ』は無いでしょう?いいお話だったのに、転調が激し過ぎて最後がいまいちです。
- 036 譲葉のカケラ (採点:10)
- 長森さん・・・ほんと、浩平のことをすべてお見通しなんですねぇ・・・。いい感じの作品です。
○美鈴まさき さん
- 002 ある一組の男女の割と特殊な出会い (採点:7)
- 会話の一行をずらずら〜と書くことが、まくし立てるようなスピードを感じさせている。この2人の会話はスピードが必要だと思ってますし。茶々入れもいい。
しかし、平仮名が多く句読点が少ない上、会話のカギ括弧と茶々入れのカギ括弧がおなじ「」が使われていて、読みにくかったのも事実。
内容も学生時代の回想だけでなく、もう1要素子供を出した意味があるとよかった。
- 008 日照雨 (採点:10)
- 今回一番最初に読ませてもらったSSであり、「レベル高っ!10点もんか?」と、思わず叫んでしまいました。
そして全て読み終えた後、唯一10点つけたSSです。
シチュエーションに対するキャラの言動は違和感ありませんし、答辞の内容も茜でしか発表できない、すばらしい内容だと思います。
ただ「『普通じゃ嫌だ』と言ってた割に『普通の原稿』に納得している浩平」とか「夢の中の彼(司?)との会話と答辞の内容が、結びつかない(私が読み取れないだけ?)」など気になった箇所もありました。壇上での茜の感情を、もう少し深く書くのもありかな?
「……浩平、別れましょう」のくだりは『らしさ』が出てて気に入りました。
- 021 雨ふりと灰色ひつじ (採点:9)
- とても巧くて綺麗な文章です。お話もお手本とさせてもらいたいくらいに巧くまとめられてます。
しいて異を唱えるとすれば、『詩子かっこよすぎ』って事くらい。(笑)
- 026 キミノクチビル (採点:7)
- 『ちょっとやそっとじゃ止まらな〜い、君のマ・シ・ン・ガン・ト〜ク♪』
ってフレーズが真っ先に浮かんで来ました。……なるほど、浩平×詩子はノーマークだったので、意表をつかれました。
ただ、浩平×詩子になるには、茜ルートにはならないわけで、だとすると『茜は笑わないのでは?』等と思ったり。
あと文章の整形にミス(3カ所)があるのは減点材料になってしまいます。
- 032 乙女の聖域 (採点:4)
- 書きたい事が何なのか、ちょっと私には読み取れませんでした。
笑うところなのか、感心するところなのか戸惑いながら読んでた、と言う印象しか残りませんでした。
- 042 あの飲み会の話 (採点:6)
- ドタバタ、と言う割には淡々としすぎている気がする。TV番組にたとえるとニュースを見ているような感覚。
盛り上がるところと、そうでないところのギャップを大きくしたり、文章の流れるスピードに緩急をつけるとバラエティっぽくなるのでは。
一行の文字列の長さがほぼ同じなのも関係あるのかな?詩子にはもっと発言させてもいいと思うし、ブレーキ役は茜に任せて、浩平をもっと爆発させてもいいと思った。
個人的に宴会シーン好きなので、もっとノリがよければ高い点を付けられたのですが……。
○歩く人 さん
- 001 アナタの中のキミ (採点:4)
- うーん、関連が分かるような分からないような・・・微妙です。
- 002 ある一組の男女の割と特殊な出会い (採点:5)
- 個人的には結構好きではありますが・・・前半の漢字と平仮名の使い方が変に感じる。
- 003 アゲイン (採点:6)
- 後半部のギター弾きの下りが少し鼻についたかな・・・他は何も言うこと無いです。
- 004 月はいつでも (採点:9)
- 良かった。文章もうまい。雰囲気出てます。
- 005 待ち人達の愛の形 (採点:2)
- うーん・・・これは評価しにくいです。
- 006 8匹のネコ (採点:5)
- 個人的に瑞佳は最初から「浩平」と呼んでいたのではないかと・・・君付けから君無しに変わる経緯が全く
想像できないし。あくまで個人的な考えなんですが・・・あと、句点が無い箇所が多いのはワザとでしょうか・・・まあ、特に気になる物でもなったのですが、一応・・・。
- 007 新たな一歩 (採点:4)
- もうちょっと盛り上がりが欲しかったかな・・・あと、誤字が一箇所。それと最後の「瑞佳」は「みずか」
とした方が良いと思います。
- 008 日照雨 (採点:6)
- 茜の丁寧語が一箇所崩れていたように思います。それはともかく、良かったです。茜の心の葛藤が見て取れました。答辞もよく考えられていると思います。ただ、全体を見た場合、冒頭の浩平の軽薄さが若干気になります。後半部分とのギャップが結構あるように思います。
- 009 ONE〜Unlimited〜 (採点:3)
- うーん・・・色々な部分が安易に感じるのですが・・・特に浩平の変心があっさりしすぎな感じがします。
- 010 "けものたちのうた" (採点:6)
- 解説しているかのような語りが少しくどかったですが、全体としては良かったです。文章も良かった。
- 011 日没のとき、西の空が夕焼け色に染まる (採点:9)
- 二人が凄く魅力的だった。葛藤など、心理描写も秀逸。テキスト構成、プロットも文句無し。秀作です・・・締め方が若干気になりますが・・・。
- 012 たく、ない……から (採点:6)
- 斉藤の心情と情景描写が大半のようですが、こういうのも偶には良いかな・・・情景描写が特にうまかったと思います。ただ、タイトルはあまり良くないかな・・・あと、ジャンルに茜はいらないかも。
- 013 without end (採点:5)
- もう少し斬新さが欲しかった。永遠ネタは多いですから・・・。
- 014 New (採点:5)
- 「説得」という言葉が何となく気に入らない。確かに説得したと言えばそうなんだろうけど・・・もっとこう、良い言葉がなかったかなと思います。
- 015 証 (採点:5)
- 誤字が一箇所。あと、会話文に少し自分のイメージと違う所があったので少し減点。この辺は人によって違うでしょうが・・・。
- 016 彼女は笑ってこう言った (採点:4)
- 「どうしたんっすか?」の「す」が非常に気になる。他同様。これがなければ・・・七点くらいかな。
- 017 名枯れぼし (採点:8)
- 住井と南の掛け合いが特に良かった。南の心情もうまく表現できていると思います。良かったです。いい人を演じる南も・・・こういう風に諭せるような人物には見えにくいですが、それはまあ、個人的な嗜好の問題なので・・・。
- 018 I LOVE LOVE (採点:6)
- こういう雰囲気は結構好きです。
- 019 凄惨! 浩平VS長森 (採点:6)
- 最後の一つ手前の下りが若干ハズしているように思える。前半から中盤は面白かった。「えいえんがあるよ」はちょっと笑ってしまいました。
- 020 再誕詩 [Hi Ka Ri A Re] (採点:7)
- ・・・うーむ・・・声高にして語っているかのような印象を受けました。劇でこういう類の詩的というか、抽象的なものを取り扱ったのを見たことが有るせいかもしれません。あと、チャットが何だか新鮮で凄くいい感じ。締めも決まってます。自分は気に入りました。凄く良かったです。ただ、詩はSSなのかと問われそうな感じはする(半分以上詩だし)・・・。
- 021 雨ふりと灰色ひつじ (採点:8)
- 誤字が一箇所有りました。それは別として、心理描写、情景、人物共に非常にうまく表現されています。プロットも良かった。良作です。
- 022 幸せの確信 (採点:7)
- ホームランとか言ってるところが浮いていた気もしないではないですが・・・あと、何故お帰りなさいなのかが良く分かりません。ありがとうでは足りないっていうのは分かりますが・・・ここ以外は素晴らしいとしか言いようが無いです。まあ、そのせいでお帰りなさいの違和感が目立っているのですが・・・。
- 023 今この時が一番 (採点:4)
- 最後はちょっと笑った。が、何となく中途半端。こういう締めくくりはあまり良くないかな・・・。
- 024 やっぱり彼女は意地っ張り (採点:2)
- 言い回しがおかしい。それと通常台詞はもっと砕けているはずです。瑞佳の反応・・・浩平を思い出したとかいう下り・・・も奇妙です。文章も微妙におかしいところがあるし。読点の位置ももう少し考えた方が良いかと・・・ただ、ストーリーは良かったです。
- 025 フラリ (採点:8)
- むう・・・いいですねぇ。フラリとはよく言ったものです。締め方に賛否両論が有りそうな感じはしますが。
- 026 キミノクチビル (採点:6)
- うん、良かった・・・最後の詩的な感じとか・・・ただ、最後だけ他の部分とは別物の語り口調になっているので少し違和感有るかなーと・・・いきなりキザになってるし。
- 027 紅い朧月、偽りの夜、茜色の洛陽 (採点:8)
- ・・・みさきが雪見のことを「キミ」と呼んでいる箇所が有りますが、果たしてキミなんて呼ぶのだろうかと・・・他は文句無しです。完成度自体は非常に高いです。内容も凄く良かった。
- 028 暖かい春の日差しの中で…… (採点:8)
- ほのぼのとしたやりとりが凄く良かった。締め方が印象に残りました。良いお話です。
- 029 赤と青の境界線 (採点:4)
- 終わりが中途半端っぽい感じ。内容は良かったです。
- 030 魔法 (採点:5)
- 添削が必要なところが一箇所?ありました・・・多分。ほのぼのとしていて良かった。浩平の余りにくさすぎる台詞はアレですが。それと設定上の話になるんですが、浩平の母親って故人ではなかったと思うのですが・・・。
- 031 ゴール、そしてスタート (採点:3)
- 中盤以降はなんだかだれてきて読むのがしんどかった。
- 032 乙女の聖域 (採点:4)
- 七瀬が面白い。不条理とも言える。茜の口調が茜っぽくない。ジャンルは七瀬と言うより全員と思う。・・・思いついたことを並べてみました。とりあえず七瀬が浩平を待っているのは分かりましたが・・・前半のあの状況は永遠の世界に於ける浩平の思考の産物なのでしょうか・・・。
- 033 それぞれの歩み (採点:6)
- 文章や構成には何の文句もないです。内容も良かった。ただ、あまり感じる物がなかったので・・・。
- 034 あなたのいるBIRTHDAY (採点:1)
- ・・・普通に評価すれば五点。でも明らかにONEでなくても良いので減点・・・と言うかこれ見ておねSSって思う人居るだろうか・・・。
- 035 晴れた終わり (採点:8)
- 雰囲気が凄く良かった。情景が目に浮かぶようです。行間を空ける等もう少し読みやすくしてくれればもっと良かった。
- 036 譲葉のカケラ (採点:4)
- 今までの口調から「あばよ・・・長森さん」と言うのは考えにくいです。「さよなら・・・長森さん」ならまだ分かるんですが。あと、変わった設定で面白いんですが、オリキャラの印象が若干うすい気がします。特に気になったのはこれくらいかな・・・。
- 037 君を待つ時間 (採点:3)
- 序盤の序盤で終わったって感じですが・・・。
- 038 永久にあなたと雨の中 (採点:7)
- 飽きずに読ませる文章です。構成、文章共に文句無しです。特に描写がうまかった・・・。少し細かい話なのですが、みさきは「朝の眩しい光が差し込んでくる」のを知覚できるのでしょうか。彼女が朝日を眩しいと感じているかのように読めるので・・・。
- 039 みずかのささやき (採点:7)
- 砂場を扱ったのが凄く良い。締め方が若干気に入りませんが・・・。
- 040 孤独の中の神の祝福 (採点:3)
- 添削一箇所・・・あと、最後の独白部分の口調はやはり丁寧語の方が良いような気がします。あと、氷上がかなりの御都合キャラになってるのも気になります。
- 041 掴みきれない幸せを (採点:2)
- 瑞佳の留年ってのはちょっと・・・あと、ただ単に日常(主に会話)の出来事を書いただけみたいですが・・・もう少し細かく書いた方が良いのでは?と思います。
- 042 あの飲み会の話 (採点:3)
- 出来事を書いただけのような感じですが・・・あと、音を「」で表現するのが少し変な感じでした。
○魔てつや さん
- 002 ある一組の男女の割と特殊な出会い (採点:2)
- 会話だけの展開はありだとは思うのですが
台詞と台詞の間に1行でも空けてほしいと思いました。
少し読みにくかったです。
- 005 待ち人達の愛の形 (採点:6)
- 読後感がなかなか良かったです。
- 007 新たな一歩 (採点:8)
- 詩子さんが可愛くてよかったです。
- 017 名枯れぼし (採点:10)
- とても良かったです。
すごく丁寧で俺はずっと見ていた、という南が伝わってきました。
- 033 それぞれの歩み (採点:8)
- キャラの組み合わせ、互いの歩み。
なるほどという感じで楽しめました。良かったです。
- 037 君を待つ時間 (採点:7)
- シンプルですが、とても良かったです。
読みやすくて、幸せそうで好きです。
- 038 永久にあなたと雨の中 (採点:9)
- >過去を変えるという事、その出来事一つだけを変えて、
>他の大事なものを変わらず持ち続ける事なんて、きっとできはしない。
>だったら私は、そんなものいらない。
何度だって彼女は戻りたいと思っていたに違いない。
それをこうやって受け止める彼女を丁寧に書かれているのは素晴らしいです。
○名無し@デフォ さん
- 001 アナタの中のキミ (採点:4)
- いまいち何を書きたかったかが伝わらなかった。
- 002 ある一組の男女の割と特殊な出会い (採点:5)
- 本編の後日談とはいえど、もうちょっとオリジナリティを出してほしかった。
これだと本編とあまり変わらないと感じられました。
- 002 ある一組の男女の割と特殊な出会い (採点:1)
- 単に七瀬シナリオを回想という形でそのままなぞっただけで、何の面白みも感じられない文章。もう少し頭を使おう。
- 003 アゲイン (採点:4)
- シリアスとか書いてある割にシリアスじゃない罠。
なんかふつうの物語という感じである。毎年こんな人が日本に一人はいる気もする。
そういうところがマイナス評価
- 004 月はいつでも (採点:8)
- 夕焼けではなくプラネタリウムと月というところが新鮮でよかった。
読みやすくイイ作品だと思います。
- 004 月はいつでも (採点:2)
- 浩平の口調に違和感あり過ぎ。「〜だね」→「〜だな」だったらまだ良かったが…。
- 005 待ち人達の愛の形 (採点:5)
- いいにはいいのだがただこういう選択肢を書いてそのままというのはあんまりSSとして完成されてないきも・・・まあそれぞれの思いをいっぺんに書きたかったのはわかるが、短編だとやはり一人に焦点を当ててそれに周りを絡ませて書いてほしいと思う
こんなこと書くこと自体SSの評価はしない方がいいのかなと思ってしまう。
- 005 待ち人達の愛の形 (採点:1)
- ただでさえ出涸らしのお茶のように薄い中身を、さらに水道水で六倍に薄めてはいけない。お茶の葉よりもカルキ臭の方が強くなってしまう。
- 006 8匹のネコ (採点:9)
- よかったですまさにSSってかんじで、本編の設定にうまく話をつけたという感じがよかったと思います。
- 006 8匹のネコ (採点:1)
- 中身も句点もない文章。
- 007 新たな一歩 (採点:5)
- いやね、話はふつうにラブコメでいいのだが、どうも浩平どうやってえいえんから抜け出してきた加賀機になる。
それがかいてなかったのでふつうのラブコメと変わらない気がします。
- 007 新たな一歩 (採点:6)
- 遊園地のシーンが冗長な気が…。
- 007 新たな一歩 (採点:1)
- 作者はテンプレという言葉をご存じだろうか。もちろんオリジナリティが薄い作品でも、見せ方によっては面白くなるが、描写の末端まで何も考えていない、どこかの低レベルの作文を切り張りしたものを楽しめといわれても至難。
- 008 日照雨 (採点:10)
- 物静かなキャラに卒業の答辞を言わせる。何かしらそこに成長がかいま見られた気がしてとてもいい作品でした。
- 009 ONE〜Unlimited〜 (採点:4)
- こんかいダークな作品が少ないだけに期待したのだがあんまりストーリーが書かれていないのがマイナス評価。どうせならほかのキャラの変わりようも書いてダークさをましてほしかった。
- 009 ONE〜Unlimited〜 (採点:3)
- 設定に現実感が乏しいような気がします。
- 009 ONE〜Unlimited〜 (採点:4)
- 戻ってきたらそこはもう異世界だったというのはありだろうが、そのアイデアを生かすには描写の丁寧さが不足しているのではないか。そういう意味で、惜しいと思う作品。
- 010 "けものたちのうた" (採点:10)
- 非常によかったですONE独特である「えいえんのせかい」をうまく表現しているところが非常にプラスの評価でした。
- 011 日没のとき、西の空が夕焼け色に染まる (採点:9)
- よかったです。ハンデを他人に負わせたくないという葛藤がうまく表現されていてよかったです。
結局みさき先輩は結局このハンデに終始するキャラだと思います。
我ながら訳のわからない感想になってしまった・・・。
- 012 たく、ない……から (採点:10)
- すごくいいです一人称の暗い独白がかなりきいてます。こういう作品は大好きですね。ものにもよりますが
ただ南というキャラは知らないのでオリキャラと思って読んでました。どうもオリキャラではなさそうですが・・・。
- 012 たく、ない……から (採点:9)
- 淡々とした南の語り口が良かった。「彼女は、あの雲の向こうに行けなかった。〜俺はあの雲を抜けていく」の辺りが特に切なさを誘う。
- 012 たく、ない……から (採点:6)
- 『違和感を感じた』に笑ってしまうのは、読み手が何かに毒されているのかもしれない。
- 013 without end (採点:2)
- えいえんにとどまることを選択した書き方はよかったのだが、どうもその理由が描かれてないから訳のわからない作品になっている。あんまり評価できないなぁ
- 014 New (採点:4)
- んーわかるようなわからないようなストーリー構成かな、目覚まし時計が何の意味を持つのかもいまいち和からいし、みずかのえいえんのせかいの終わりがなぜ来ることになったのかなど説明不足かも
- 014 New (採点:4)
- 勢いに頼って説明不足と感じた。
- 015 証 (採点:4)
- 行間あけすぎで読みづらい。あとみずかの口調が微妙に詩子とかぶっていて読みづらかった。内容的にはふつうかなー
- 016 彼女は笑ってこう言った (採点:1)
- まず口調からしておかしい。文章書く前にちゃんとゲームやったらどうですか?
あと大学のサークルではなく演劇部はかなり授業さぼらなければならないぐらいきついですよ?
わからずに適当に書くのはやめてほしいです。
- 017 名枯れぼし (採点:10)
- 今南と同じ立場にいるだけに相当感情移入してしまった。南の切なさが行間から伝わってくる…。
- 018 I LOVE LOVE (採点:7)
- 微妙な作品えいえんのせかいの瑞佳が現実の瑞佳とリンクして書かれているのはわかったが、それはそれで違和感があるへたくそな寸評ですまそ
- 019 凄惨! 浩平VS長森 (採点:9)
- ・みずか・&瑞佳ファンとしてこの話は好きです。
瑞佳の一途な想いを上手くギャクに利用しています。
なおかつ、キャラが壊れていないのがいい
・みずか・も『探求心旺盛な子供』って感じで可愛くていいです。
- 019 凄惨! 浩平VS長森 (採点:8)
- ギャグが少ないので大いに笑わせてもらいました。瑞佳が一喜一憂するところがおもしろかった。
ただ展開的には、隠し場所の攻防を期待してしまった。
- 019 凄惨! 浩平VS長森 (採点:8)
- 「えいえんがあるよ」で爆笑。えいえんってば便利。
- 020 再誕詩 [Hi Ka Ri A Re] (採点:1)
- 読みにくい。新しい手法を試したんでしょうが私には何も伝わりませんでした
- 020 再誕詩 [Hi Ka Ri A Re] (採点:7)
- あまりふれられてないけど澪もいい味出してますね。
- 021 雨ふりと灰色ひつじ (採点:8)
- 澪の立場(浩平のことを覚えている/思い出している)などがわからないのですが
3人の浩平が居ない間の関係や雰囲気がよくわかり,「この流れから,エンディングに続くんだな」と
感じました.
- 021 雨ふりと灰色ひつじ (採点:5)
- うーんいまいち茜が澪を突き飛ばす動機に乏しいような気がする。突き飛ばす前に同情から来るだけでなく、もっと葛藤を描いてほしかったところ。
- 022 幸せの確信 (採点:9)
- >「じゃあ、アメリカの特殊部隊がつけてるようなやつ」
>「知らないよ」
>「グリーン・ベレーって知らない?」
この部分にはかなり萎えましたが、いい作品です。ほのぼのとした雰囲気がとってもいいです
がみさき先輩が町に出る不安を最初書いてあったのでそっち方面の話かなと思ってしまいました。
- 023 今この時が一番 (採点:3)
- ほのぼのというにしてはなんというか、いまいちおもしろみがない。落ちもいまいち、全員のキャラがたっているともいえないし
- 023 今この時が一番 (採点:3)
- これからどうなるのだろうというところで、いきなり茜の話になって困ってしまった。落ちも意味不明。前半のテンションでちゃんとストーリーを作っていれば評価できたと思うだけに残念。
- 024 やっぱり彼女は意地っ張り (採点:10)
- 癖のないイイ作品。忘れてしまった瑞佳と長森に追いつかないと思う七瀬の感情がよく表れた作品。
- 024 やっぱり彼女は意地っ張り (採点:7)
- 途中の押し倒したのをかん違いするベタな展開がよかったです。
- 025 フラリ (採点:10)
- 行間をあける使い方をし手いる中でもうまいと思う。
ただ最後のフラリが何を表しているのかわかりませんでした。この王二階得てあるとこのあと続きそうな終わり方という感じがいたしました。
- 025 フラリ (採点:1)
- 狂気を演出したいのか、永遠関係なのか、さっぱりわからない。描写不足以前に説明する意志さえ感じられない。読者を置いてけぼりにしてはいけない。
- 026 キミノクチビル (採点:3)
- ひねりがない。浩平×詩子の物語にしては凡庸すぎておもしろみがなかった。
- 027 紅い朧月、偽りの夜、茜色の洛陽 (採点:6)
- ちょっと気になった部分
>これでも私は勉強は得意なのだ。そう言ったら、雪ちゃんは「とてもそうは見えないんだけどな〜」と言>ったが。
っていうところちょっと親友じゃあり得ない会話という感じがしてかなりの違和感を感じた。
- 027 紅い朧月、偽りの夜、茜色の洛陽 (採点:4)
- 手元の辞書では『洛陽=落陽』という表記は見あたらなかったのだが、タイトルの洛陽は誤字だろうか。
- 028 暖かい春の日差しの中で…… (採点:7)
- 瑞佳の寝ているシーンを描いたというのが大変いい印象を受けた。ただ希望としては船を漕いでいるよりも何かに寄りかかって寝顔をさらしているというのを描いてほしかった。
>親しい人を失って苦しんでいる人々がこの世界には沢山いる。
ってところはもうちょっと大学で何を勉強するか具体的に書いた方がよかった。これではただ漫然と大学に行くという印象しか受けなかった。
- 029 赤と青の境界線 (採点:9)
- みさき先輩の青春時というか淡い思いが書かれている良作だと思います。
- 030 魔法 (採点:5)
- ストーリー的にはイイと思うのだが、長森浩平って婿養子か?そのくせ結婚費用は由紀子さん全額持ちって・・・。さらに保険金あるならそれから結婚費用を捻出しろよと思ったり。
なんか細かい設定はきっちりされていない印象があります
- 031 ゴール、そしてスタート (採点:7)
- ほのぼのでいい感じなのだが、浩平の話している部分が表現上仕方がないのかもしれないがやや読みにくい、彼の考えとせりふの区別が付きにくい。あとみさき先輩の卒業式はよく来るっていうのもちょっと違和感が
- 032 乙女の聖域 (採点:3)
- うーん…、意味不明です。
前半の茜のキャラ違うし、浩平たちのやり取りが伏線かなと思わせておいて最後出てこないし、繭の登場も何の意味があったのか……。
- 032 乙女の聖域 (採点:3)
- 「書いている意味がわからねえ」
- 033 それぞれの歩み (採点:10)
- こんかいは七瀬作品がいいのが多いかな?二人の対比がおもしろい、が違いを出すならもう少しつっこんでほしかったと思ったりしたり・・・。
- 034 あなたのいるBIRTHDAY (採点:4)
- ONEである必要性を感じないのがマイナス。
小ネタはいろいろとおもしろかったです。大阪だったんですか。
- 034 あなたのいるBIRTHDAY (採点:2)
- ???誤爆ですか?とりあえずoneコンペに出す作品ではない気が・・・。
- 035 晴れた終わり (採点:5)
- まず思ったこと、ビールと甘いもの・・・読んでいるだけで気持ち悪くなった。
最初の方が分を詰めているために非常に読みにくいです。
いまいち茜と詩子の気持ちが表れていない感じがしました。特に親の転勤であわただしいというところもあとの方に絡んできてないし、
>ココロだけはとても自由でふわふわして、それをみんな春のせいにしていた。
の部分の説明もあまりなくそれが最後の方に絡んできてないので何の話を書きたかったかがいまいちよくわからずじまいだった
- 036 譲葉のカケラ (採点:7)
- おもしろいのだが、題名のところにオリキャラと書いてほしかった。
気になったことはいじめの内容かな「靴箱の靴を増やされたり、私の所為にされたり…ね」
というところちょっと内容がわかりづかったし本編にない内容だしよけいにわかりにくかったかな。
- 037 君を待つ時間 (採点:7)
- ハートフルなストーリーはいいのだが短い。ただみさき先輩が待っているシーンの周りの人を描いているのがよかった。
- 037 君を待つ時間 (採点:5)
- 雰囲気は良かったのに…短すぎると思います。
- 038 永久にあなたと雨の中 (採点:10)
- 少女とその自分の運命との対峙というテーマ。内容が内容だけに賛否両論があると思いますが、今を大切にするといったところが非常に魅力を感じました。
- 039 みずかのささやき (採点:5)
- 途中でいきなりワンクッションをおくこともなくシーンが変わっていたので読みにくかった。
- 040 孤独の中の神の祝福 (採点:8)
- SSらしいSSだと思います
詩子もいい味出してました。
茜の口調がかなり変わっていたのかマイナスポイントか?
最後のせりふ「蘇って」はかなり違和感を感じました。
- 040 孤独の中の神の祝福 (採点:4)
- スパイラル…?とか思ってしまいました…すいません。
あと、突っ込んでる人多そうですけど「瑞香」の誤字はすごく違和感あります。
- 041 掴みきれない幸せを (採点:2)
- もうすこし恋愛小説を読んでみては?これではあまりに凡庸
- 041 掴みきれない幸せを (採点:1)
- その辺の駄文を切り張りしたものを差し出されても困る。
- 042 あの飲み会の話 (採点:3)
- さいたまワラタ
がギャグにしては笑いどころが少なかった。このままいくとただの大学生活の描写。
- 042 あの飲み会の話 (採点:1)
- 書き手は中学生だろうか。場をわきまえていないというのがどれほど痛々しい行為なのか、それを理解することから始めること。
- 042 あの飲み会の話 (採点:1)
- さいたまは不可ですね。
- 042 あの飲み会の話 (採点:1)
- そんな事より作者よ、ちょいと聞いてくれよ。マンセーとあんま関係ないけどさ。
昨日、おねSS-Links行ったんです。おねSS-Links。
そしたらなんか基本も出来てない作品がめちゃくちゃいっぱいで読んでられないんです。
で、よく見たらなんか垂れ幕下がってて、おねSSこんぺ、とか書いてあるんです。
もうね、アホかと。馬鹿かと。
お前らな、こんぺだからって普段書いてないSS書いてんじゃねーよ、ボケが。
こんぺだよ、こんぺ。
なんか2ちゃんねらとかもいるし。2ちゃん代表気取りでこんぺか。おめでてーな。
よーし漏れさいたまさいたまって書いちゃうぞー、とか言ってるの。もう見てらんない。
お前な、1点やるから自作をいっぺん読み返してみろと。
こんぺってのはな、もっと殺伐としてるべきなんだよ。
一つでも上の順位を目指して三日三晩徹夜で推敲を繰り返してもおかしくない、
感動か爆笑か、そんな雰囲気がいいんじゃねーか。電波厨房は、すっこんでろ。
で、なんとか読み進めてみたら、澪が、も う だ め ぽ、とか言ってるんです。
そこでまたぶち切れですよ。
あのな、も う だ め ぽ なんてきょうび流行んねーんだよ。ボケが。
得意げな顔して何が、も う だ め ぽ、だ。
お前は本当にも う だ め ぽと言わせたいのかと問いたい。問い詰めたい。小1時間問い詰めたい。
お前、2ちゃんで祭られたいだけちゃうんかと。
SS通の俺から言わせてもらえば今、SS通の間での最新流行はやっぱり、綺麗な地の文、これだね。
綺麗な地の文で面白いネタ(ストーリー)。これが通の書き方。
綺麗な地の文ってのは描写が多めに入ってる。そん代わり擬音が少なめ。これ。
で、それに面白いネタ(ストーリー)。これ最強。
しかしこれを書くと次から読者にマークされるという危険も伴う、諸刃の剣。
遅筆にはお薦め出来ない。
まあお前らド素人は、せめてオチぐらいはつけなさいってこった。
○蒙 さん
- 001 アナタの中のキミ (採点:3)
- 夢オチ?
全てはガキンチョ浩平の夢だったと言う事でしょうか?
私の理解力が欠けているのかもしれませんが、私にとって謎というより理解不能でした。
- 002 ある一組の男女の割と特殊な出会い (採点:4)
- 会話文だけとはまた豪快ですね。
やはり軽快さが命と言う事で、するすると楽しく読めます。
しかし大笑いできるほどではなく、少々軽すぎた印象がありました。
- 003 アゲイン (採点:5)
- この季節につきものの「別れ」ですねー。
駅で歌う辺りなんかもう青春で青臭くてぐあー痒い!という感じです。最高。
ただ、浩平が瑞佳のもとを離れる理由にもう一押し欲しかった。
特別やりたい事が無ければ無理してすべり止め大学にいく事もないですし。
- 004 月はいつでも (採点:6)
- 浩平とみさき先輩ですねー。ラヴラヴー。
やわらかい雰囲気が気に入りました。
もしも月(浩平)がなかったら人類(みさき先輩)は実際に行ってみよう(外の世界へでよう)とはしなかっただろう、というのも巧い喩えかと。
- 005 待ち人達の愛の形 (採点:5)
- それぞれのヒロインの「愛の形」には「なるほどー」と納得します。
しかし、ゲームを全シナリオクリアしていれば毒にも薬にもならない感じです。
- 006 8匹のネコ (採点:5)
- 長森が猫を好きになった理由。
あーこんなこともあったっぽいなー と。
シナリオの延長線上にあるというのは納得できますが、「それだけ」という感じです。
もう何回転か捻りが欲しかった。
- 007 新たな一歩 (採点:4)
- し・い・こ・さーーーーーーん!(絶叫)
詩子さん最高ーーーー!
詩子さんというだけで加点がつきます。
…失敬 取り乱しました。詩子さんSSが思ったより少なくて悲しかったんです。ごめんなさい。
しかし、この男女が浩平と詩子さんである必要が感じられず、ONEのSSか?と首を傾げたくなります。
浩平と詩子さんの愉快な掛け合いを期待したのですが…残念です。
- 008 日照雨 (採点:9)
- 良いです。演説もグッドです。茜最高ー。
ただ一つだけ、浩平が茜を卒業生総代に推薦するあたりに「まあ、浩平だし」で納得するギリギリのラインを感じました。
ギリギリオッケーなので問題なしですが。
- 009 ONE〜Unlimited〜 (採点:1)
- コメントに困ります。
とりあえず、10〜1までの点数を全ての作品に振り分けることが出来たので、そこのところを感謝します。
ダーク系といっても、キャラクターをただ壊せば良いというものではありません。
不用意にこういうSSを書くとこっ酷く批判されるのでご注意下さい。
- 010 "けものたちのうた" (採点:9)
- 評価が難しいですね。気に入る人と気に入らない人の意見が別れると思います。
盟約とか、世界が繋がるとか、その辺の描写は感覚で理解するしかない所がつらいです。
「僕」はやっぱりオウムとして不確かな世界に戻ったりするんでしょうか?
しかし、永遠に変わる事のない、扉の無い図書館で、彼との思い出が記録された本を自らに読み聞かせる茜は、まさにはまり役といった感じがします。描写も見事です。
「僕」が何なのかも一応理解できました。
私は、このSSがとても気に入りました。
茜に図書館の司書は似合い過ぎです。
- 011 日没のとき、西の空が夕焼け色に染まる (採点:6)
- みさき先輩と浩平〜。ラヴ〜。
超弩級のバカップルですね。世の中の一ヶ月ともたない男女に見習わせたい物です畜生。
お互いを想いすぎて、というSSはよく見る気もします。
- 012 たく、ない……から (採点:3)
- サクッと死んでしまった茜。
その死を乗り越える浩平。
これはこれでありかなーと思わないでもないのですが、
試練を乗り越える浩平を描く為だけに、いきなり茜を殺した感じがします。
キャラクターの死を描く時はもう少し慎重になりましょう。
- 013 without end (採点:5)
- ちょうど、誰も選ばなかったらこんな終り方をしていたかもしれませんね。
アナザーシナリオという感じです。
- 014 New (採点:5)
- 浩平が去った後のみずかとえいえんの世界はどうなったか?
ただサクッと消えるだけでは悲しいですし、やはりハッピーエンドになって欲しいと思います。
少々無理な感じはしますが、気持ちは良く解かります。
- 015 証 (採点:6)
- 飛ばない烏。始まりには挨拶を。
AirやKanonを彷彿とさせる書き方です。
「浩平が帰る前」→「浩平と詩子の会話」→「浩平とみずかinえいえそ」→「浩平帰還」の時間と場面の推移がちょっと変かなと思いました。ほんとうにちょっとなんですが。
あと、詩子さんが出ているので加点です。ええ、趣味ですとも。ごめん。
- 016 彼女は笑ってこう言った (採点:5)
- 雪見先輩を中心とした高校生のお悩み大会〜 といった感じでしょうか。珍しいですね。
シュンのキャラが結構好きです。
みさきは雪見のことを雪ちゃんと呼んでいたような気がしないでもないですが、どうでしたっけ?
- 017 名枯れぼし (採点:8)
- 沢口来ました。
沢口視点の茜シナリオ。ありそでなかったSS だと思います。
こういうオトコノコの青春ちっくなSSはツボです。
頑張れ沢口 負けるな沢口 住井なんざ目じゃねぇぜ!
- 018 I LOVE LOVE (採点:6)
- ガキンチョの乳繰り合いっすね。読んでいてこそばゆいです。
瑞佳シナリオ中のえいえそのみずかとしては、複雑な心境だったんでしょうね…。
みずかに幸あれ。
- 019 凄惨! 浩平VS長森 (採点:4)
- エロ本。
漢の生活必需品めぐる瑞佳と浩平の激闘。
軽快で痛快です。
しかし大笑いとまではいきませんでした。おしい。
- 020 再誕詩 [Hi Ka Ri A Re] (採点:6)
- 実験的な作品ですね。
チャットからはじまる 断片で構成されるみさき先輩の絶望と再生。
こういう作品は点数をつけるのが難しいと思います。
私が気に入ったかどうか、で点数をつけるとこんな感じです。
- 021 雨ふりと灰色ひつじ (採点:10)
- 今回のコンペで、私が最も気に入った作品です。
茜の心理描写が秀逸。
設定、展開、キャラクターに無理がなく、描写も良いし、なにより詩子さんが居る。最高です。
- 022 幸せの確信 (採点:7)
- みさきと雪見の日常。
みさきと雪見の関係が巧く描かれていると思います。ナイス。
- 023 今この時が一番 (採点:5)
- オールキャラで全員(ペド住井除く)が幸せ。
こういうSSはたとえ少々無理があっても、見ていてとても楽しいです。
しかし、コンペにでる作品としては、何か捻りが欲しい所。
某北の国はイイと思います。頑張れまもまも。愛に歳と性別なんて関係無いさ!
- 025 フラリ (採点:3)
- フラリ フラリ
独特の味わいがあります。
あるんですが…どうにも。
センスだけで書かれた作品は採点しにくいです。
- 026 キミノクチビル (採点:7)
- 詩子さんキタァァァァァァアアァ!!!!
まさに詩子さん好きによる詩子さん好きの為の詩子さん萌えSSと言った感じです。
それ以上でもそれ以下でもありません。
- 027 紅い朧月、偽りの夜、茜色の洛陽 (採点:7)
- 太陽が見える、といわれて 嗚呼、なるほど と思いました。
浩平に出会う前の、みさき先輩が感じる曖昧な感覚。
言葉が選ばれていて、SS全体から綺麗な印象を受けます。グッドです。
雪見先輩はいいキャラです。
- 028 暖かい春の日差しの中で…… (採点:3)
- 浩平と瑞佳 ラヴラヴです。
それ以外何もありません。
- 029 赤と青の境界線 (採点:6)
- 浩平と出会う前のみさき先輩。
このコンペに他にも一つコレと同じようなシチュエーションのSSがありましたね。
みさきと雪見の動きが三人称でしっかりと描かれていて、悪くないと思います。
- 030 魔法 (採点:3)
- 浩平と瑞佳の子供、瑞樹の視点。なんか苦手です。
うまく説明できなくてスイマセン。
- 031 ゴール、そしてスタート (採点:4)
- 浩平の一人称でオールハッピー。
イマイチ。軽い書きかたの割には軽快さが足りない感じがします。
- 032 乙女の聖域 (採点:2)
- …なんというか、場面が目に浮かんできません。
ハイセンス過ぎるのか、私にはよく解かりませんでした。ごめんなさい。
- 033 それぞれの歩み (採点:8)
- 茜と七瀬。置いてきぼりをくらった二人。
題名通り、それぞれの道を歩み出す。
個人的な見所はやはり詩子さん。
このSSに出てくる詩子さんが1番好きです ので加点。
- 034 あなたのいるBIRTHDAY (採点:2)
- これは…ONESS?
私の読みが足りないのでしょうか…
- 035 晴れた終わり (採点:9)
- 大人になった茜と詩子。
描写良し。目立つミス(多分)なし。詩子さんあり。ウェルダン。
ひとつ気になったのは、大人びた詩子さんはサイコー …じゃなくて浩平と茜の今の関係が読みきれない事。これはやはりわざとですか?
- 036 譲葉のカケラ (採点:3)
- オリキャラの役割が良く解かりませんでした。
- 037 君を待つ時間 (採点:4)
- ちいっと短すぎるかと。
描写はいいと思います。
- 038 永久にあなたと雨の中 (採点:9)
- 過去の絶望を乗り越えたみさき先輩の選択。
みさき先輩の強さを見事に描いていると思います。凄いです。
- 039 みずかのささやき (採点:3)
- 浩平がみずかを連れてきてしまうお話し。
結局みずかがどうなったかがイマイチわからないです。瑞佳に同化?
- 040 孤独の中の神の祝福 (採点:7)
- このSS、私の目には詩子さんしか入りません。嘘です。ゴメンナサイ。
ただ待ちつづけるだけの茜のもとに現れる氷上。
例によってベラベラとよくわからんことを喋り散らかして去っていきます。
氷上の回りくどい台詞を解かりやすく解説してくれる詩子さんがナイスです。
そして茜は前に進む事を選ぶ。うーむ。いいですね。
- 041 掴みきれない幸せを (採点:3)
- 浩平と瑞佳がラヴラヴ。それだけです。
- 042 あの飲み会の話 (採点:3)
- …2ch?
微妙な軽快さで繰り広げられるドタバタ劇。
個人的に顔文字は頂けません。
○由大 さん
- 001 アナタの中のキミ (採点:6)
- ”みずか”と”長森瑞佳”とは別の存在で、”長森瑞佳”とは猫が見た夢だった。
という解釈で良いのでしょうか。もし的外れならば、すいません。
着眼点は面白いと思いますが。ちょっと構成が解り難かったです。
- 002 ある一組の男女の割と特殊な出会い (採点:2)
- 結婚後のふたりとその子供の会話というアイディア自体割りとありがち。
意識してのことと思いますが、会話分のみで構成された話はかなり読み辛いです。
会話の間に他の人物の会話が割り込むシーンなどは、やはり地の文で説明しながらの方が良いと思います。
- 003 アゲイン (採点:4)
- 三点リーダを多用しすぎです。それに使うなら「……」の方が読みやすいかと。
綺麗な描写をしようと心がける姿勢は良いと思います。
あとはもっと語彙を増やして、使える言葉を増やしてみて下さい。
- 004 月はいつでも (採点:4)
- 纏まりがあって良いですが。
ただそれだけになってしまい、それ以上心に届くものがありません。
- 005 待ち人達の愛の形 (採点:3)
- 本編に使われているシーンを再利用しただけに思えてしまいます。
- 006 8匹のネコ (採点:2)
- やはり、句読点は使って下さい。
「過去にこんなことがあった」というだけの話になってしまっていて、しかもその話もわざわざ語るほどの内容にまで昇華されていないです。
- 007 新たな一歩 (採点:3)
- ヒロインと遊園地に行く話があれば、十中八九このような内容になりそうです。独自性が感じられません。
あと本編設定を遵守せよ、とは言いませんが。
大学生になって浩平と詩子が付き合うとなると、高校時代の浩平はいったい誰と結ばれたの? という疑問が。最低限の説明が欲しいです。
- 008 日照雨 (採点:6)
- 茜の演説シーンというか言葉はなかなか感じ入るものがありました。
彼女ならば確かにこんな風に読み上げそう。
- 009 ONE〜Unlimited〜 (採点:7)
- 浩平が還ってきたラストがヒロインの夢ではないか、と解釈はあり得る、と私も思います。
現実の世界の描写が、もっと緻密だとダークさも増したのではないでしょうか。個人的には好みの作品。
- 010 "けものたちのうた" (採点:10)
- 二人称で語りかけられる綺麗な言葉、綺麗な場面。
全てにおいて圧巻でした。
- 011 日没のとき、西の空が夕焼け色に染まる (採点:7)
- 真剣に浩平と向き合おうとするみさきに好感が抱けます。
- 012 たく、ない……から (採点:7)
- 哀しい話ですが。雰囲気を出すことに上手く成功していると思います。
- 013 without end (採点:5)
- 雰囲気は上手く伝わってくる。でも、「お話」が無いので点数は低めです。
- 014 New (採点:6)
- 最後は子供=みずかということで良いのでしょうか。
なかなか綺麗な終わり方だと思います。
- 015 証 (採点:5)
- ちょっと空行を使いすぎではないでしょうか。
話は纏まっていると思いますが、悪く言えばありがち。
「ただいま」「お帰りなさい」は、ONEのSSではよく見かける終わり方でちょっと食傷気味です。
- 016 彼女は笑ってこう言った (採点:2)
- 演劇に向き合う決意をした雪見、という話は良いと思いますが。
まず、どの台詞を誰がしゃべっているのか分かりません。
氷上が普通にメンバーに混じっている点はやはり何らかの説明が必要ではないでしょうか。
本編と違う設定を用いることは悪くありませんが、唐突に放り出されると戸惑ってしまいます。
- 017 名枯れぼし (採点:5)
- 文章は丁寧で好感が持てます。
話の内容がほとんど無く、南の独り言に終始しまっているので、面白くはないです。
- 018 I LOVE LOVE (採点:6)
- 雰囲気を出すことには上手く成功していると思います。
- 019 凄惨! 浩平VS長森 (採点:5)
- 笑えたけど。タイトルはちょっと……。
- 020 再誕詩 [Hi Ka Ri A Re] (採点:5)
- 下手ではないのでしょう。色々と言葉を考えるのがお好きなのだと思います。
ただ挿入されている各部分で何を伝えたいのか、読む人に理解されているとは限りません。
- 021 雨ふりと灰色ひつじ (採点:6)
- タイトルが冴えてる。文章も綺麗だと思います。
ただ読み始めたときから、終わりが見えるような展開になってしまっているかと。
- 022 幸せの確信 (採点:6)
- みさきの一人称が柔らかくて良い感じです。
話自体はありがちですが、なんでもない日常というのも良いかも。
- 023 今この時が一番 (採点:5)
- ほのぼのというかギャグですね。
- 024 やっぱり彼女は意地っ張り (採点:5)
- 慌てふためく七瀬が可愛いかも。
- 025 フラリ (採点:8)
- 短いながらも、テンポが良い。
すらすらと読んでいくと、最後にぞくり、と来る。
- 026 キミノクチビル (採点:5)
- 変な箇所での改行が気になります。
うーん、そんなんで「大好き」とかなるかな。ま、本編も似たようなものか……。
- 027 紅い朧月、偽りの夜、茜色の洛陽 (採点:5)
- ちょっとみさき先輩の性格付けに違和感がありますが。
彼女もいつも明るいわけではない、ということでしょうか。
- 028 暖かい春の日差しの中で…… (採点:4)
- 数学記号は機種依存文字ではないでしょうか。確かそうだったと思います。
結局何でもない日常、というほのぼのさは出ていると思います。
- 029 赤と青の境界線 (採点:4)
- みさきと雪見の会話自体は雰囲気が出ていると思います。
ただ特に前半部分。一文が長く、読点が少ないため読みづらいです。
- 030 魔法 (採点:3)
- やけに作られた語尾で、♪を多用する瑞樹には萌えられませんでした。
- 031 ゴール、そしてスタート (採点:2)
- 浩平の会話文を「」で括っていないのは演出なのでしょうが。
こうも読み難いと、その意味は無いようです。
- 032 乙女の聖域 (採点:9)
- なんだろう。今回一番評価に迷った作品。
意味というかどういうシチュエーションなのか良く分からない。浩平と瑞佳とみさき先輩がいわゆる”えいえん”側にいるということなんだろうか。
独自性という点では文句無くトップクラス。今回の採点はその点を重視したので、高得点にしました。
(たとえるなら、私がグーなら、あの娘はパーだ)
(勝てっこない)
というような表現方法も上手い。
- 033 それぞれの歩み (採点:6)
- 良い話だと思います。でも、ありがちかな。
- 034 あなたのいるBIRTHDAY (採点:2)
- えーと、父親が浩平なんでしょうか? 私の読解力では誰が誰か分かりませんでした。
それを除いて考えても。
変に多用されるもじった固有名詞、やけに説明口調の会話文が目につきました。
- 035 晴れた終わり (採点:5)
- 茜と詩子の平和なひと時という雰囲気がよく出ていると思います。
- 036 譲葉のカケラ (採点:5)
- アイディアは悪くないと思います。
「…」が多用されていて読みにくいです。
- 037 君を待つ時間 (採点:3)
- 「浩平が来た」ということを書いているのみ。
それからどうなったのかというところを書いて欲しいです。
- 038 永久にあなたと雨の中 (採点:5)
- じっくりと読むと、色々と考えさせられるところのある話。
ただ一読目が読みづらかったです。
こんぺで採点をするために最後まで読みますが、普段ならば読み飛ばしてしまいそう。勿体無いかも。
- 039 みずかのささやき (採点:6)
- シチュエーションの選び方が上手いと思います。
- 040 孤独の中の神の祝福 (採点:5)
- どうも最後の「さっさと蘇ってね」という言葉に違和感を覚えてしまいます。
- 041 掴みきれない幸せを (採点:2)
- 単なる会話の羅列に終始しています。
そして最後で唐突に綺麗に纏めようとしているので、読んでも何も心に残りません。
書くべきことと書かなくても良いことをもっと選ぶと良いです。
- 042 あの飲み会の話 (採点:3)
- ノリは良いけど。外すと痛い。
○澤渡 命 さん
- 001 アナタの中のキミ (採点:4)
- 会話にいまいち感情がこもっていない印象を受ける。
キャラが生きていない。
- 002 ある一組の男女の割と特殊な出会い (採点:4)
- 状況は面白いけどギャグが弱め。
- 003 アゲイン (採点:4)
- 展開が王道的過ぎて、衝撃が少なかった。
- 004 月はいつでも (採点:3)
- とんとん拍子で進む展開が残念。
- 005 待ち人達の愛の形 (採点:2)
- ゲームで出た事の繰り返しで、発展性がなかった。
- 006 8匹のネコ (採点:3)
- 会話が多くて、全体的に内容が薄く感じた。
- 007 新たな一歩 (採点:2)
- 長すぎる上に描写が少ない。
- 008 日照雨 (採点:3)
- 演説がありきたりだった。
意外性がほしかった。
- 009 ONE〜Unlimited〜 (採点:5)
- たんたんと状況だけが説明されていて、ダークさが薄かった。
- 010 "けものたちのうた" (採点:4)
- あまり悲しさを感じない。
- 011 日没のとき、西の空が夕焼け色に染まる (採点:8)
- テーマ・展開はよかったけれど、見せ場の描写が少し弱かったように感じる。
- 012 たく、ない……から (採点:5)
- 文章はよかったけれど、そこに至るまでの過程がいただけない。
『WHY』の部分をもっと説明してほしかった。
- 013 without end (採点:3)
- 主題に入るまでの状況説明的な文章および会話が長い。
- 014 New (採点:3)
- 補間的なこと以外に見所が無い。
- 015 証 (採点:3)
- 内容のわりに長すぎて読みづらい。
- 016 彼女は笑ってこう言った (採点:8)
- テーマ本文共に面白かった。
ただ、ONEらしくなかったのが残念。
- 017 名枯れぼし (採点:3)
- 丁寧だったが、テーマはありきたり。
- 018 I LOVE LOVE (採点:7)
- ONEの雰囲気がよく出ていた。
が、それでもなんとなく物足りない。
- 019 凄惨! 浩平VS長森 (採点:6)
- よくある話だけど……笑えたからOK
- 020 再誕詩 [Hi Ka Ri A Re] (採点:9)
- チャットという環境が独特ゆえ微妙。
だが悪くはなかった。
- 021 雨ふりと灰色ひつじ (採点:6)
- 個人的には少し物足りなかったけれど、地の文が丁寧で良かった。
- 022 幸せの確信 (採点:8)
- テーマ的にもONEらしく、キャラクターが生きていた。
- 023 今この時が一番 (採点:3)
- テーマが意味不明。
題材に流されている印象を受けた。
- 024 やっぱり彼女は意地っ張り (採点:7)
- どうせなら、シリアス系の話にしてほしかった。
だけど、地の文会話共にしっかりとしていて面白かった。
- 025 フラリ (採点:2)
- 最後が中途半端だった。
- 026 キミノクチビル (採点:8)
- 短いにもかかわらず、キャラが生きていて面白かった。
- 028 暖かい春の日差しの中で…… (採点:5)
- よく言えば、ほのぼの。
悪く言えば、物足りない。
- 029 赤と青の境界線 (採点:7)
- 内容的に平凡だったが、丁寧で印象に残った。
- 030 魔法 (採点:5)
- 一人称が多くて分かりにくい。
- 031 ゴール、そしてスタート (採点:3)
- 意味の無い会話が多すぎる。
ステロタイプ的な印象を受けた。
- 032 乙女の聖域 (採点:4)
- 無意味に見える並立世界にも意味があるのかもしれないが、少なくとも私にはそれはわからなかった。
- 033 それぞれの歩み (採点:5)
- 理解しやすかったけれど、ありがちな展開だったのが残念。
- 034 あなたのいるBIRTHDAY (採点:4)
- ONEがほとんど関係していない。
文章自体は悪くなかったけれど、こういう作品に高得点をつけるのははばかられる。
- 035 晴れた終わり (採点:6)
- 丁寧だが平凡。
- 036 譲葉のカケラ (採点:4)
- オリキャラの設定が直接的過ぎる。
個人的な意見を言えばもう少しひねった設定にしてほしかった。
- 037 君を待つ時間 (採点:9)
- 短い文章に簡潔にまとめられているのがよかった。
登場人物の使い方も上手い。
- 038 永久にあなたと雨の中 (採点:5)
- 悪い点は見当たらないけれども、特筆すべき点も見当たらない。
- 039 みずかのささやき (採点:4)
- ありがちな展開。ありがちな会話。
故に、物足りない。
- 040 孤独の中の神の祝福 (採点:7)
- セリフがかっこよく、輝いていた。
ただ、最後が少しありきたりだったような気がする。
- 041 掴みきれない幸せを (採点:2)
- 短い上に内容も平凡。
- 042 あの飲み会の話 (採点:6)
- ノリがよかった。
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