○2% さん
- 01 赤白黒 (採点:6)
- 端的にいうと「読後感の良いダーク」でした。「ダーク」というよりも「怪談」に近い感じ。「俺、死んでる」の一言が、このおはなしを一気に無邪気なファンタジーに変えてしまったような気がします。ラストも「さっぱり見当がつかない」の一言で済まされていて、あっさりした印象。中盤までは凄惨なシチュエーションと祐一の電波気味の思考が絡んで壮大な鬱物語になりそうな予感があっただけに、少しだけ残念です。いえ、ダークの苦手な一読者としては実際のところありがたいのですが……
- 02 卒業 (採点:9)
- 上手いなぁ、の一言です。こういうどこか漠然としたテーマでストーリーを作れること自体が凄いし、物語の構成というか文章の配置も巧みな印象。少なくとも、読んでいて物足りなさや不快感を覚えることは全くありませんでした。祐一両親の対応や祐一自身の決意はともかく、名雪シナリオの延長上に「気付かない内に激流に呑まれて」いた彼女がいて――という設定は説得力があるなぁ、と。ついでに、最後の台詞が無性に気に入ってしまいました。
- 03 例え、誰が覚えていなくとも (採点:5)
- 読み終えた後、微妙な違和感というか、危うい印象の残るおはなしでした。物語は終わっても、まだ欠けているパズルのピースがいくつもあるような。物語全体がコラージュで構成されているかのような。まあ、ジャンルが「不可解系」となっているので分からなくても良いか、と流してしまいましたが……でも、一見ほのぼのに思えるラストが無性に怖い。なんでだろ。
- 04 交差感情 (採点:6)
- >それは誰もが持っていて。けれど、いつも繋がる物ではなくて。
↑の「繋」の字に旧字体(?)が使われていたせいで文字が化けてました(CGIが非対応だったのか、テキストをコピペする段階で化けたのかは分かりませんが)。クライマックスの大事な場面だけに、読む勢いが削がれてしまってものすごく残念です。
- 05 風鈴の鳴く夜に (採点:8)
- 祐一がムラムラっと来た理由=名雪の父は人畜無害で「ウチの娘はやらん!」と殴りかかってくるような人物ではないと知って増長したから――と予想しましたが、正解でしょうか?
――と、戯れ言はともかく。SSの題材として「秋子と夜酒」には類例が多いとはいえ、このおはなしはその中でも秋子さんの魅力が出色だったと思います。「泣かせないでくださいね」に惚れました。
- 06 シフクノセツナ (採点:7)
- 冒頭から栞が既に故人だということをかなり明確に匂わせる書き方になっていたので、安心してファンタジーとして読むことができました。それだけに、予定通りで驚きの少ない結末をちょっと物足りなく感じたことも確かですが……もしも栞の設定が巧妙に隠されていて文字通り「驚きの結末」になっていたとしたら「読後感が酷い」という感想を持ってしまったはずなので、このおはなしはきっとこれで良いのでしょう。香里との電話のシーンも綺麗に決まっていたと思います。
- 07 ふたりは391/199900*1/? (採点:10)
- ほんと、こういうおはなしは大好きです。らぶ。多少わざとらしい展開でも、栞が可愛ければ良いんです。栞のシナリオは「起こらない奇跡」が核となっているだけに、それがこうして「確率」の形で物語になると素敵ですよね。祐一のツッコミにキレがない気がしたので減点しようとも思いましたが、最後の「菓子折り」にウケてしまったのでやっぱり満点にします。というか、パズルに慣れた二人は3000ピースくらい1ヶ月もあれば作れそうなものですが、「一年計画」だなんて彼らはいったい何をしながらパズルを組み立てるつもりなんでしょうか……?
- 08 名残雪の人 (採点:8)
- 同じフレーズを物語の始めと終りで繰り返す構成が上手く成功していたと思います(二回目の「君は誰だ」に到達したとき、無性に暖かい気分になりました)。あと、祐一パートと名雪パートが同時進行して合流する序盤〜中盤の展開もダイナミックで爽快。
――と、構成のことにばかり言及していますが、テーマそのものも印象的でした。欠けた第5章の内容を想像しながら、今夜は眠りたいと思います。素敵なおはなしをありがとうございました。
- 09 まことだった。 (採点:9)
- 「」を使わずに台詞を描く独特の文体が、曖昧で穏やかな幻想っぽさを上手く演出していたような気がします。文体のせいで読みにくくなるようなこともありませんでしたし、作者さんはかなり注意深く推敲なさったんじゃないでしょうか(推敲せずにこれだとしたら、それはそれで羨ましい限りですが)? 美汐が屋根落ちを語るシーンや祐一が肩甲骨を触るシーンでは、思わず目頭が熱くなってしまいました。何というか、理屈をこねてこの作品にケチを付けるのは野暮だぞ、という感じ。
- 10 さいごのにんむ (採点:3)
- まずは、こんぺに「童話」を出してくださったことに感謝を。好きな題材なので、期待して読ませていただきました。
――と、いうわけで。平仮名だけの文章だと、誤字の存在がちょっと辛いです。あと、童話にしては所々に難しめの漢語が使われているのも平仮名なので大変な感じ。言葉遣いの小さな違いだけで読みやすさや意味合いが大きく変化してしまうので、通常の何倍も推敲と校正をする余裕がない限りこういった文体には手を出さない方が無難かもしれません(大きなお世話で申し訳ありません……)。
- 11 過去に捧げるプレリュード (採点:6)
- 流行ってるんでしょうか、π。No.でいうと隣の作品もπ(栞)的なネタを使っているのでどうしても比較になってしまうんですが、こちらのギャグは言葉遊び主体で若干知的(?)な印象がある一方、シチュエーションとしての押しが弱い感じ。後半をシリアス気味に持ってくるのは大歓迎なんですが、ラストの恋心云々はちょっと唐突な気がしてなりません。
- 12 梅雨前線北上中 (採点:8)
- とりあえず、8点。他には何も申しません。……何やら、この作品に感想とか書けば書くほど良識を疑われそうな気がするので。
あ、でも、ほら、π^2≦Aとなるπでも、独特の味わいがあって素敵なんですよ? っていうかπは変数じゃねーんで、時間tの経過とともに成長するようなこともないと思いますがね。
- 13 三顧の礼 (採点:6)
- 「予告状→ドアからあゆ」なパターンの繰り返しが……一回きりだと単にくだらないだけのネタですが、三回もあると次第に反論を許さない空気を纏ってきて何やら笑えます。押しは強いのにひたすら脱力してしまう展開が和み系。「三顧の礼」ならぬ「三顧の失礼」という感じで。というか、一読したあとタイトルを眺めつつ三顧の礼の故事を想像してさらに笑ってしまいました。あゆが劉備で祐一が諸葛亮……?
- 14 百花屋奇譚〜オトナとコドモ〜 (採点:5)
- 久瀬が佐祐理(たち)を諭す、という構図のSSはこれまでにもいくつか読んできましたが、その中でもこの作品は久瀬が強すぎず佐祐理が愚かすぎず、ちょうど良いバランスに収まっていて好印象です。ラストがほのぼのしていて読後感も爽やかだし。ただ、最初に「百花屋の思い出話の一ページ」と明示して語り始めたおはなしを「私の名前ですか? 私は『百花屋』と申します」で結ぶのはかなり無理があるんじゃないでしょうか。
- 15 美坂香里の熱い一日とクラスメート達 (採点:4)
- ところどころで石橋クラスの熱気に背中を押されそうになったりもしたのですが、全体としては残念ながら展開に付いていけず、個人的には惜しい作品でした。何のための企画なのか、という辺りで説明が二転三転していたせいで、結局おはなしの核を把握できなかったのが辛いところ。あと、腕相撲大会のルールが良く分からなかったことと、罰ゲームの登場が唐突に感じられてしまったことも。
- 16 何気ない日常、小さな幸せ (採点:6)
- 真琴と栞の子供っぽい口論や仲直りが微笑ましくて、読んでいて幸せな気分になりました。ありがとうございます。あと、コンビニ店員のお姉さんがちょっと健気で素敵です。それだけに、ラストが本当に何気ない2通の手紙だけで終わってしまって物足りないような――とはいえ、これ以外のオチはあり得ないような――微妙な読後感が残念な作品でした。
- 17 あわただしい最初の一ヶ月 (採点:3)
- 何より試みが面白いし、こんぺという場にこれを出してくる意志だけでもかなりの価値があるんじゃないでしょうか。ただ、現状ではちょっと辛いかもしれません。物語の大筋を把握し難いだけでなく、細かい点でも、1/7、髪を切ったことにして何をごまかせるのか意味不明だし、1/10、あゆの顔を秋子が知らないのは特に確かじゃないし、そのほかいろいろ。この作品のようにメタな視点から描写されていると、こういった点が「作中人物である祐一の勘違い」ではなく「作品そのものの勘違い」のように読めてしまうので一層難しいような気がします。ラストも弱い――というか、こういうおはなしには是非とも気の利いたオチがほしいところです。
- 18 はんばぁぐ (採点:8)
- こういった料理SSが大好きなので、読んでいてかなり楽しめました。空腹時に読んだので、湧き出る食欲を抑えるのが大変でしたが。終始ほのぼのしていて難点といえる難点は特にないのですが、前半の地の文に多い端的な説明の部分(「実の姉のように思って」とか)の代わりにもう少し気の利いた表現を使ってほしかったなぁ、とか、「肉の逢い引き」関連のネタふりとオチが完全に本筋から浮いてしまっているのが残念だなぁ、とか、そのあたりが少しだけ気になりました。
- 19 安っぽくても、それでも (採点:6)
- 若干説明っぽい台詞が残念(「お気に入りの折りたたみ傘」とか)。でも、ラストは綺麗にまとめてきたなぁ、と。シチュエーションも素敵です。虹云々はそれこそSSの題材として「安っぽく」なってしまった感があるとはいえ、間抜けな栞に肩を貸す祐一、という場面を想像してものすごく和んでしまいました。
- 20 しあわせ、もういちど (採点:9)
- よく読み取れませんでしたが、序盤の栞のシーンは「悶絶していた」という設定なんでしょうか……? とまれ、ラストでこんなに綺麗に「かきつばた」を決められてしまったら、高得点を付けるしかありません。正直なところ物語の設定で分からない部分は他にもあったのですが、物語の締めくくりが(ついでに、冒頭の導入も)そんな疑問点を吹き飛ばすくらいに魅力的でした。素直に「読んで良かった」と思えます。ありがとうございました。
- 21 君を守る (採点:7)
- バトルシーンがあると、やっぱり物語が引き締まって良いですね。終盤の舞とあゆの会話も、短い中に緊迫感があって印象的でした。御都合主義? ……いやいや、こういうストーリーなら、むしろ御都合主義すぎるくらいじゃないといけません(とはいえ、あゆが舞シナリオの真実を知っていることに関しては「舞の力を借りている」の一言で済ませずに、知るに至った経緯を詳しく描写してほしかったかも。「雪のクッション」あたりのお約束は大歓迎ですが)。
- 22 なゆきをあいしてる (採点:8)
- 賞味期限サインペンをこれだけ面白く使った作品には初めて出会ったような気がします。ただ、香里の精神がものすごく壊れている状態で「家族が重くて名雪に依存」と原作の設定へ繋げるのは少々無理なんじゃないかなぁ、と(「まあいいや」に続けるための単なる前フリなのかもしれませんが)。とはいえ、短すぎる作品はダメ、というこんぺの常識を打ち破る快作だと思います。
- 23 いたずらかおりん (採点:7)
- ひらがなタイトルや「でっでっ、ぽっぽー」が地の文の堅さと合ってなくて違和感が! ――と書くつもりでした、最初は。でも、読み進めるうちにこのギャップが良い! と感じるように。何はともあれ香里がキュートです。あえて難点を挙げれば、香里が最初の悪戯を実行に移す前にもう少し「溜め」がほしかったなぁ、ということと、祐一の登場以降の展開がちょっと勢いに欠けるかなぁ、ということくらいでしょうか。
- 24 リフレイン (採点:7)
- げ、視点変更モノか、と警戒しながら読み始めてしまったのですが、単純な視点転換ではなくシリアスなA面とコミカルなB面にしっかり分かれていて、退屈になることもなくニヤニヤしながら楽しんで読むことができました。ラストも「リフレイン」に二重の意味を与えている感じで、すっきり決まっていたと思います。
- 25 子の心親知らず 親の心子知らず (採点:7)
- 淡々とした優しい雰囲気が印象的な作品でした。何というか、描写が押し付けがましくないのが好感触。秋子さんと名雪、二人ともキュートだし。ただ、タイトルの「子の心親知らず」の部分をまだ理解していないので(本文からは、秋子さんが何でも知っているように読めたので)、後で読み返してみようと思っています。
- 26 サウンド・オブ・サイレンス (採点:9)
- ギャグの「お約束」を逆手に取った、というか、なんというか。無声映画のような喜劇性。「とっとっ/ガンッ/ザッパーン」から「祐一がよろけてガードレールにぶつかって川に落ちた」まで分かるのって、考えてみれば凄いことですよね。ラストに和み系のオチが付いていて読後感も爽快でした。「『Kanonの二次創作として』でなければ場面が成立しない(読解できない)」という意味では、究極の原理主義SSだといえるかもしれません。
- 27 きんにくまん (採点:6)
- ア ホ す ぎ る ! タイトルで「にくまん」ネタを匂わせておきながら、真琴なんて一行も出てこねーよ! がっかりだ! ジャムとか安直に使っている割に、よく読むとしっかり「おはなし」になっているあたりにもがっかり! 秋子さんにナデナデされたい!!
- 28 みずたまり 〜逢魔が時に〜 (採点:7)
- 理由なく好きです、こういうテーマは。いえ、ぱんつじゃなくて。謎ジャムで脅してたい焼きやバニラアイスをたかる、というのはあまりにも手垢に塗れたパターンなんですが……この作品に関してはむしろこれが良いのかなぁ、と。あゆの不安定な心情との対比として、そういう(SSとしてありふれた)光景が「Kanon的な日常」を強調している感じで。
- 29 心のゆくえ (採点:8)
- 祐一をよく観察していたから、ということなのかもしれませんが(あるいは、単純に容量の関係でしょうか)、藤村さんの物分かりが良すぎるというか、おはなしを上手く進めすぎているような気がしました。そのせいで、どうしても彼女を物語のヒロインとは思えず、狂言回しのように思えてしまったことが残念です。とはいえ、なかなか新鮮な視点から書かれた作品だということもあり、素直に楽しんで読むことができました。
- 30 君の名は…… (採点:4)
- 祐一の間の悪さが、ひたすら憐れで憐れで、憐れすぎてどうしても笑えませんでした。ごめんなさい。ほんと、「憐れ」以外の言葉が見付かりません。作品全体がギクシャクしている感じ。これで明るめのオチなど付いていれば印象が変わったのかもしれませんが……とはいえ、うーん、どう読めば良いんでしょう、こういう作品は。ギャグだから何でもアリ、でも良いと思うんですが、でも、このネタはナシだと思うんですよねぇ。
- 31 青いゆりかご (採点:5)
- ひなびた温泉の雰囲気が良い味を醸し出していました。何だかんだで大した事件も起こらず、読んでいて単純に心が和む感じ。とはいえ、残念ながら非常に物足りないというか、おはなしに筋が通っていないような……よく分からないうちに旅行に出掛けていて、よく分からないうちに北川と仲良くなって、よく分からないうちに駅員さんが重要人物になっていて、よく分からないうちに香里と名雪が登場して、よく分からないうちに物語が終わっていた、という印象です。いえ、ストーリー自体はよく分かるんですけれどね。
- 32 空回りのサーカス (採点:8)
- 序盤から中盤がものすごく期待を抱かせる展開になっていただけに、ラストはもっと突き抜けてほしかった、と望んでしまいます(いえ、オチは充分に決まっていたと思いますが)。「良い人」な北川がただひたすらに男前で、惚れました。他に細かい点を挙げると、「新五千円札」が若干残念だったとか、タイトルを「そらまわり」と読んでしまった自分が残念だったとか、ついでに「年齢不詳な未亡人」を選択肢に入れてくれなかった祐一が残念だったとか。
- 33 心のかけら、幸せの太陽 (採点:3)
- 最近はこの手の初々しいKanon SSをすっかり見掛けなくなっていたということもあり、読んでいて懐かしい気分に浸れました。ありがとうございます。でも、ごめんなさい。これまでにSSを読みすぎて擦れてしまった私は、どうやらこういう作品を素直に楽しむことができなくなってしまっていたようです。
- 34 かえるところ (採点:9)
- 淡々とした優しさが印象的な作品でした。一年以上ぶりの実家を「帰る場所じゃない」と思う一方で温かな落ち着きを覚えてもいる祐一に、「良い家族を持ったね」と声を掛けてあげたい気分です。ただ、ヘッドフォンをして自転車を運転するのだけはいただけません(点数には加味していませんが)。いえ、創作の中ですから殺人するな泥棒するな喫煙するなというわけじゃないんですが、「ヘッドフォンをして自転車」に関してはそもそもそれが悪いことなのだと知らない人がたまにいるので、間違った認識を広めてしまわないかとどうしても気になってしまうんですよねぇ。
○Foolis さん
- 01 赤白黒 (採点:7)
- 狂気的世界がいい感じで描けていると思います。
ただ、最後の展開がまったくといっていいほどわからないのですが(汗。
何度か読み直してもよくわかりませんでした、すみません……(汗
- 02 卒業 (採点:7)
- 従兄妹どうしの結婚。
それは確かに禁忌ではありませんが理解を得られるのはすこし難しいでしょうね。
そういうテーマは面白かったです。
また人物も良くかけていて良かったです。
ただ、ちょっと最後のしめがイマイチだったかなぁと。
- 03 例え、誰が覚えていなくとも (採点:5)
- 不思議な雰囲気を出すのに一役買っているのはわかるのですが前半部分もう少しなんとかならないものかなぁと。
おかげで話がわかりにくい(汗
狙っていたのかもしれないけど。
話の雰囲気としては好きでした。
- 04 交差感情 (採点:5)
- 佐祐理さんの気持ちが良く描けていたと思いました。
でも、それだけをやりたいのならもう少し書き込んでほしかったかなぁと。
まぁわがままですが(汗
- 05 風鈴の鳴く夜に (採点:9)
- ネタが非常に好き。待っている名雪が最高でした。
正直地の文は前半ややいまいちだなぁとおもっていたのですが…。
いやはややられました。
最後の方のラブーな雰囲気もいいですし。
よかったです。
- 06 シフクノセツナ (採点:9)
- my merry mayやってなかったら10点だったのに、10点だったのに!
…わけわからなかったらごめんなさい。
いや似たようなネタが(汗
それはともかく。
いや、はなしの筋としてはありがちなものだと思うんですよ。
でも見せ方が非常にいいですよね、参りました。
よかったです。
- 07 ふたりは391/199900*1/? (採点:6)
- すみません、タイトルの数字どこから出てきました?
1/2000C2
ではないですよね?
まぁそれはさておいて、面白いことを考えなさったなぁと思います。
またジグソーパズルを作る二人がいい感じで描けていてよかったと思います。
ほのぼのしていてよかったです。
オチも面白い感じでいいですし。
- 08 名残雪の人 (採点:7)
- 実際問題テーマとして非常に難しいものを扱っていると思います。
実際、中絶したり、生まれた子を病院に置き去りにしたカップルも結構いますしね…。
その点興味深かったです。
まぁ私個人の意見としてはやはり中絶という道をとったとしてもこの二人を責めることはできないですね…。
人間を育てるっていうのはほんとに大変ですし…。
…って少し話が脱線気味ですね。
とりあえずそこをもう少し中心に書いてほしかったかなぁと思います。
それが残念でした。
名雪の父親の使い方は面白かったので良かったです。
- 09 まことだった。 (採点:6)
- タイトルがややイマイチかなぁと。
それが残念でした。
話の筋としては面白かったです。真実の部分は楽しく読めました。
…でもその部分がうまくストーリーととけあっていなかったような気がしたのが残念。
あと少しストーリーがわかりにくかったのは残念でした。
- 10 さいごのにんむ (採点:3)
- はじめどこがKanonやねんと思っていたら、途中の少女が真琴なのですね…。
なるほどこういう切り口できましたか。
ただやはりKanonとして捉えるのは難しいかと。
『せかい』とかそういうものに関係しているのかなぁあの狐は。
絡ませると面白いと作者の方は思ったのでしょうが、個人的にはイマイチでした。
あと絵本調をだしたくて平仮名にしたのはわかるのですが、内容的には漢字を交えて表現したほうが個人的には上手く伝わったかと思います。
『せかい』とかの話になっているのですから。
#つーかよみにくいしね。
あとこの部分。
>そして、それはかみをこしたちからだったのです
こえたの方が良かったかと。
- 11 過去に捧げるプレリュード (採点:8)
- 東大の過去問をといているなんて香里はやはりすごいなぁとか
(ってなんでこんなことしってんだ自分)(汗
π(名雪)=π(香里)=π(栞)+4の式は素敵だなぁとか香里と祐一のアホっぽいやり取りは面白いなぁ
とか思いながら読んでいたわけですが、20KBという枠内でだんだんとシリアスにもっていき最後はしんみりとした雰囲気に仕上げたのは見事の一言かと。
非常に良かったです。
- 12 梅雨前線北上中 (採点:5)
- n>2(n∈N)のときのx^n+y^n=z^nとなる整数x,y,zの組→
x=z y=0 , y=z x=0
万歳(マテ
ていうかこれはこういう解がありますよというネタなんでしょうけどこのほかの部分も含めて色々わかりにくかったかと。
テンポをあげていたのはステキですが。
- 13 三顧の礼 (採点:6)
- なんていうかオチが非常にかわいらしいですね。
そして(それまでの経過も含めて)非常にあゆっぽい。
よかったです。
- 14 百花屋奇譚〜オトナとコドモ〜 (採点:6)
- 舞踏会を「楽しみにしていた学生」の立場からみた意見は珍しいかと。
KanonSSで案外なかった気がする。
佐祐理が子供って言う意見は案外見かけますが。
とりあえず二人のやり取りがよかったです。
あと最後のしめがいたずらっぽくで好きです。
- 15 美坂香里の熱い一日とクラスメート達 (採点:5)
- ばかだなぁ…素敵だなぁ…そんなことを考えながら読めました。
やり取りはそれなりに楽しかったですが、もう少し何かがほしかったような気がしました。
- 16 何気ない日常、小さな幸せ (採点:5)
- これまたかわいらしい話。読んでいてほほえましい気持ちになれました。
ただもう少し何かが欲しかったような気がしますね…。
- 17 あわただしい最初の一ヶ月 (採点:1)
- オールエンドのプロットを書いた意気はいいのですが、流石にちょっと寂しすぎますね、内容的に。
もうわかりきっていることですし。
ここから先を書いてくれたほうが面白かったかなぁと思います。
- 18 はんばぁぐ (採点:3)
- オチはかわいらしくて好きですが…。
料理部分にイマイチ入り込めなかったです。
もう少しこの二人ならではのネタが欲しかったような気がします。
- 19 安っぽくても、それでも (採点:2)
- 奇跡がやすっぽいって感じる。
そういうネタは嫌いではないのですが、もう少しネタを練ってほしかったかなぁと思います。
ちょっと寂しい感じがしました。
- 20 しあわせ、もういちど (採点:5)
- あゆと栞のやりとりがステキでした。
読んでいて楽しかったです。
ただ、ちょっと細かいですが、在原業平をだして説明するよりは、
あいうえお作文をだして説明するほうがこいつららしいかなぁとは思いました。
在原業平がストーリーに絡んでいないですし。
(隠喩的に絡ませたのかもしれませんが、恋物語の部分しかちょっとわからないんです>伊勢物語
そのつもりだったらごめんなさい)
- 21 君を守る (採点:3)
- あゆがまいの力を借りるという話は面白いと思います。
しかし、イマイチ料理が上手くいっていないかなぁと。
容量の問題があるのはわかるけど淡々と流しすぎたかなぁと思います。
それが残念でした。
- 22 なゆきをあいしてる (採点:4)
- 作者さんは本当に名雪が好きなんでしょうね。
それがまっすぐに描かれていたと思います。
香里の馬鹿っぷりとして描かれていてよかったかなぁとおもいました。
ただそれだけでいくには少し勢いが足りなかったかなぁと。
それが残念でした。
- 23 いたずらかおりん (採点:5)
- 何気ない日常の雰囲気がよく出ていたと思います。
読んでいて楽しかったです。
ただ、最後の結論がやや唐突かなぁと思いました。
- 24 リフレイン (採点:6)
- 悶え苦しむあゆは良かったのですが…これはわざと?
それともなんかのミス?
全部の地の文等がリフレインされるのは少ししつこいかなぁと思います。
それが残念でした。
- 25 子の心親知らず 親の心子知らず (採点:5)
- 秋子さんの心情が描けていていいですが、後半の展開部分を考えると少し多いか。
ちょっとバランスが悪いかなと思いました。
- 26 サウンド・オブ・サイレンス (採点:8)
- 参りました。
ストレートにやられたかな、と思います。途中の長い部分がすごくいい。
まさかこうくるとはなぁと思いましたし。
また作品にながれる独特の雰囲気がよかったです。
- 27 きんにくまん (採点:9)
- すごくセンスがいいですね。テンポが非常によくよんでてたのしかったです。
微妙にエロイのもいいアクセントになっていましたし。
面白かったです。
- 28 みずたまり 〜逢魔が時に〜 (採点:4)
- ああ、なるほどそうきましたか。ネタとしては好きでした。
ちょっとあっさりしすぎな感がありますがこれはこれでいいかと思います。
- 29 心のゆくえ (採点:9)
- 難しいテーマを取り扱われましたねぇ。
確かにそうだと思います。
人間は不完全だから、他人を求める、本当にそういう存在なのだと。
そして最後の結論にも共感を覚えます。
よかったです。
- 30 君の名は…… (採点:3)
- ネタがこの上なく微妙だったなぁと。うーん、なんていうかほんとに。
途中の妄想部分は割りと好きなんですけど(ちょっと長い気がしますが)
- 31 青いゆりかご (採点:7)
- あゆと祐一の周りにいる人物がいいですね。
二人を見守っている感じが良く伝わってきてよかったです。
あと最後の一言が好きでした。
よかったです。
- 32 空回りのサーカス (採点:10)
- インタビュー形式。
これはしばしばSSで用いられる方法なのでまったく気にせず読んでいたのですが…
最後の最後でそうきますか。お見事。
…つーかほんとに参りました。
また、祐一と北川のやりとりが面白かったです。
- 33 心のかけら、幸せの太陽 (採点:3)
- どうも文体がこなれていない印象を受けました。
いい雰囲気をだそうとしているのはわかりますし、作者さんも十分わかっているとは思うのですが。
あと展開がちょっと唐突だったと思います。
あと佐祐理が5/5を忘れることはないと思いますし、この部分がイマイチ物語に絡んでいるように
は思えないですね。
あと文章規則として、文頭は一文字開けてほしかったです。
また鍵括弧の終りには。を付けないでください。
×「お誕生日おめでとう。佐祐理さん。」
↓
○「お誕生日おめでとう。佐祐理さん」
- 34 かえるところ (採点:5)
- 話の筋としては好きですが、もう少し何かが欲しかったでしょうか。
ちょっとこれで終わるのは寂しいかなぁと思いました。
話の雰囲気は結構好きなんですが。
○KATUO さん
- 01 赤白黒 (採点:6)
- 恐怖はあまり感じられませんでしたが、ホラーの展開としては悪くないと思います。だけど祐一にしろ、香里にしろ、一体何を考えているのか分からず、話への感情移入が全くできませんでした。KANONでこれをやる理由も薄いのではないかと感じました。
- 02 卒業 (採点:6)
- うーん、よくわからない。どうして名雪と祐一は今までの全てを忘れて、また最初から始めようという結論に至ったのでしょう? そして忘れると言っておきながら、最後に祐一との思い出を連想させる台詞を名雪が言っているのもおかしいです。
- 03 例え、誰が覚えていなくとも (採点:4)
- なんか色々と分かりづらかったです。ジャンルに不可解系と記してあるということは、作者さんも自覚しているのでしょうか。登場人物が多すぎて話が揺れてしまっています。もっと話を絞ることはできなかったのでしょうか?
- 06 シフクノセツナ (採点:6)
- そういうことだったのか。気がつきませんでした。一本。だけどどうして栞は祐一に会いに来たのでしょうか? 再会したときから「すっげえ幸せそうな顔」してたんでしょ? 私はこの通り幸せですってことを伝えにきたのかな。どうにも分かりづらかったです。
- 07 ふたりは391/199900*1/? (採点:8)
- 最初から最後まで楽しく読むことができました。見ていて恥ずかしくない程度のふたりのノロケ具合がとても微笑ましいです。ただパズルのオチはちょっと弱いかな。栞の性格にも少し違和感を感じました。
- 08 名残雪の人 (採点:6)
- ありがちな話ですね。祐一と名雪が和解するシーンはカットせずにちゃんと書いてほしかったです。北川と香里が病院に行くまでの経緯も気になるところ。
冒頭とラストの意味は色々と想像できるけど、いくらなんでも情報少なすぎだろうと感じました。
- 10 さいごのにんむ (採点:6)
- なかなか深く考えさせられるお話でした。私は残念なことに、世界中の全て人たちが「愛する」ことを学んでも争いがなくなるとは思いません。だって、何かを愛しているからこそ争わなくてはいけない人もたくさんいると思うから。というか、今の時代の戦争はほとんどそれに当てはまってしまうのではないのでしょうか。たとえ無差別テロであったとしても。ただ愛し方が間違っているだけで。それはとてもとても悲しいことです。
ていうか、このSSでは真琴が実は神様だったということになるのでしょうか。そして愛することを教えるために祐一に近づいた? いくらなんでもそれは……。
- 11 過去に捧げるプレリュード (採点:6)
- 個人的にとても好みな展開で楽しめたのですが、唯一残念なのは香里が祐一を好きになった理由が全く書かれていないこと。そのため、香里の気持ちがどこか中途半端に感じられてしまいます。
それと、円周率が3と定義されるようになるのは原作の年よりもう少し先のことだったはずです(たぶん)。ていうか3.05より大きいことの証明!? これって普通に考えたら超難問じゃないですか? 有効数字関する問題って、なおさらわけわかんないよお…。説明してくれ、香里先生!(笑)
- 12 梅雨前線北上中 (採点:6)
- 前半は非常にノリがよくて楽しめました。後半で少し失脚したかな。残念。
それと、あの数式の証明は明らかにおかしいです。というか、証明になっていません。また、nは2より大きいとするよりも、この場合は2以上とおくべきです(たぶん)。細かいことですみません。
- 13 三顧の礼 (採点:6)
- 臀。こんな漢字を知っている祐一君は何者?(笑)
それから漢字辞典ではなくて漢和辞典。
- 17 あわただしい最初の一ヶ月 (採点:8)
- すげーな…。なんだこれ?(笑)
これがSSと言えるのかどうかは置いといて、単純に読んでいておもしろかったです。作者の原作への愛が感じられました。
- 18 はんばぁぐ (採点:4)
- 実に平和なお話でした。だけどそれだけでしたね(笑)。「合い挽き」と「逢引」もだから何? で終わってしまっています。もうひとつ何かほしかったです。
- 20 しあわせ、もういちど (採点:9)
- この後、このふたりはどうなってしまうのでしょう。是非ふたりとも幸せになってほしいものです。もう一度と言わずに、何度でも。そしていつまでも。読んでいてそんなことを思えた温かいお話でした。ありがとうございます。
- 21 君を守る (採点:3)
- 随分と強引な展開ですね。設定にも無理があるのではないでしょうか。そのため話についていけず、ただ分かりづらいという印象だけが残ってしまいました。
- 22 なゆきをあいしてる (採点:5)
- 短いなあ。もっとずっと読んでいたくなるような話でした。だからこそなおさら短いのが惜しいです。
- 24 リフレイン (採点:8)
- なかなかどうしておもしろかったです。
- 25 子の心親知らず 親の心子知らず (採点:7)
- 素敵な関係ですね。大好きです。
- 27 きんにくまん (採点:7)
- 普通におもしろかったです。超回復とか懐かしい単語も聞けたし。よく部活の先生が口にしてたなー。でもオチはありがちかなとも思いました。
- 28 みずたまり 〜逢魔が時に〜 (採点:4)
- ちょっと分かりづらかったです。あゆは結局どうしたかったのかな?
- 30 君の名は…… (採点:4)
- ええ!!?? それで終わりなの? 栞と詩織は完全に別の人物っていうオチなのでしょうか? さっぱり分からない…。話に勢いがあっただけに残念。
- 31 青いゆりかご (採点:10)
- 優しい気持ちにさせてくれるお話でした。登場人物一人ひとりがとても魅力的です。話もともすれば何でもない話なのに、どこか惹かれるものがありました。タイトルも素敵です。温かいお話を、ありがとうございました。
- 32 空回りのサーカス (採点:6)
- 最後のオチはよかったのですが、祐一が随分とひどい人に見えました。あそこまで性格軽くないでしょう。北川の性格にも少し違和感あるかな。彼の気持ちも分からなくもないのですが、あんなにあっさり引かなくてもねえ。もう少し北川に頑張ってほしかったです。
それと細かいことで悪いのですが、新札の登場はKANON本編の年よりもだいぶ後のことですね。
- 33 心のかけら、幸せの太陽 (採点:5)
- 細かいことで悪いのですが、太陽は一度も雲に隠れてないんじゃ…。その部分の描写が抜け落ちているのではないでしょうか。タイトルに太陽を持ってきているので、どうにも気になります。その他にも粗が多いように感じましたが、ほのぼのとした雰囲気は好印象。
- 34 かえるところ (採点:8)
- 雰囲気がいいですね。丁寧に書かれた字の文も素敵です。ただ物語的な楽しさは薄いかな。ひとつひとつのエピソードも、何を言いたいのかがイマイチ伝わってきませんでした。
○Longhorn さん
- 01 赤白黒 (採点:5)
- ダークというかホラーというか。容量的にこの手のものは難しかったのかも。
- 02 卒業 (採点:6)
- ん、んー。
こりゃまた厳しいというか、勝手な親御さんですね。僕の"祐一の親"と同じイメージではあるんですけど。
なんで従兄弟同士の恋愛にここまで怒るかな。しかも種蒔いたのは自分たちなのに。
その上、名雪の母親の秋子さんはこの話を読む限りでは、少なくとも反対はしてないわけですよね。
まあ、世の中こういう親も多いんでしょうね。確かに従兄弟同士の結婚は世間体が良くないって土地もあるでしょうから。
でもここまでするかねえ……。
しかし祐一、大人しいですね。もうちょっとゴネたって罰は当たらないと思いますけど。
いや、この親に育てられてれば当然か。抵抗しても無駄っぽいですし。
逆に言うとその程度の繋がりだったわけでしょうね。
桜は1年すればまた咲くわけで、二人ともまた新たな恋を見つけるんだろうな。
あ、文章は普通に上手でした。書きすぎ感もなく文体もこなれてました。
- 03 例え、誰が覚えていなくとも (採点:2)
- 僕にとって不思議系小説って、全然理解不能なものとなんだかバラバラで意味が取れないものの二種類があるんです。
これは後者です。
というか、栞や秋子さんや舞の出てきた理由はなんなんでしょう。
白がキイワードなのは分かりましたけれども、それ以上の意味を持っているのかいないのか。
理解できなかったという感覚より、場面や登場人物の取捨選択に問題があるのではという感覚の方が強かったです。
できれば詳しいご説明が聞きたいものです。
- 04 交差感情 (採点:4)
- 本編前モノですか。丁寧なお話でした。
ですが、本編で出てくる要素を繋ぎ合せたものという印象も残りました。
- 05 風鈴の鳴く夜に (採点:9)
- いい雰囲気ですね。
実はのんびりの血は父親譲りだった、というのは地味に目新しいのではないかと。
女の子は父親に似るって言いますしねえ。確かに。
- 06 シフクノセツナ (採点:6)
- 本文半ばに出てくる電話の部分は、お尻に全文を掲載する前提ならばっさり抜いても良かったのではないでしょうか。
「成仏してもいいんだぞ」とはなんとも即物的で恰好悪い台詞ですが、祐一らしいかな、とも思います。
うーんでも、ここの台詞だけは恰好つけて欲しかったな。地の文もそこまでの台詞も、綺麗にきてましたから。
- 07 ふたりは391/199900*1/? (採点:7)
- 甘々な雰囲気で良い感じです。
最後のところがあっさりしてるなぁと思ってよく読んだら、原因は祐一の台詞ですね。
「一年か……」で一旦考え込ませ、栞の台詞を何か挟んでから「まぁそれなら、気長に試してみるか」
にすると、最後の「はいっ」が利いてくると思います。
- 08 名残雪の人 (採点:5)
- ちょっとお父さんのモノローグ、生きてないかな……
量的に多すぎるわけではないと思うんですが。
あと、これは完全に個人的な好みですが、地の文で語っている割に台詞中心なので、
ちょっと安っぽく見えてしまうような気がします。
この手の手法では地の文は情景描写だけに留めて、人物の会話だけで雰囲気を語らせられれば最高ですね。
僕はそれが出来ないので、いつも会話を絞って地の文に逃げてしまいます。
- 09 まことだった。 (採点:6)
- 全体的に硬い文章で、粘着感のない分さらさらと読み流せました。
ただ、「だ」調と「である」調が混在しているのはいただけません。
効果的に使い分けられているとも思えませんし、これならどちらかに統一したほうがすっきり読めると思います。
あともうひとつ、一人称なのに中途半端に突き放した書き方(又は、視点が少し神寄り)になっているのが気になりました。
ひょっとしてこれは本来「俺」でなく「祐一」となっていたのを手直ししたのかな? とつい邪推してしまいました。
- 10 さいごのにんむ (採点:1)
- なんでもひらがなに開けばよいというものではないと思います。
お話も、結局『きせき』は神様とは別種ということで、童話にしてはお話として要素が多くなりすぎているように思えます。
プロットを決定する段階で、これが神様の力ではいけなかった理由が見えません。
童話と銘打たれていなければ別の評価だったかもしれませんが、これはいただけない話でした。
- 11 過去に捧げるプレリュード (採点:10)
- いい掛け合いでした。香里の感情が熱烈な恋とかに傾いていないのが渋いです。
今回諸事情により採点が甘めですが満点いっときます。
- 12 梅雨前線北上中 (採点:5)
- 一行抜けてます。
「終わっとけ」
点数が低いのはきっとダウナー気味で陰湿な採点者の心の目が曇っているからです。そうに違いない。むしろそうだと言ってくれ。
あ、でもちょっとだけ笑えました。ひゃっほう。:^)
- 13 三顧の礼 (採点:3)
- 元気あっていいですね。
- 14 百花屋奇譚〜オトナとコドモ〜 (採点:4)
- 短時間の言葉のやり取りだけで、なんだか派手にコップ割ったりしながら和解ですか。
この取り合わせにしてはちょっと性急かなぁと感じました。
二人とも情緒不安定だったのかな。それとも謎の百花屋空間のせいなのか。
- 15 美坂香里の熱い一日とクラスメート達 (採点:1)
- なんだか少年漫画的なお話でした。
惜しむらくは名前付オリキャラを出してしまい、そこに重心が寄ってしまったこと。
もうちょっと北川と祐一に力点を置いて説明しないと、彼等が洗脳マシーンか何かのようにしか見えません。
- 16 何気ない日常、小さな幸せ (採点:2)
- うーん。幸せなのは分かりますが、もう少し栞は大人じゃないでしょうか。
真琴の方は何分帰還してからの状態が不明なので「そういう設定なのか」で済むのですが……。
- 17 あわただしい最初の一ヶ月 (採点:7)
- がんばれ祐一。
あの顎の大きなアニメでも結局究極殺法「時間軸ウヤムヤチョップ」で切り抜けた一連の事件に真正面から斬り込んだ君は偉いとしか言い様がない。
体が2つ3つなければこの日程はこなせないだろーとかいう野暮は言いっこなしだ。よくやった。感動した。リーフファイトの浩之ちゃんもびっくりだ。
取り敢えずまだ君には名雪がいる。それももしおっ母さんが逝っちまったらどうなるか分からんが、今のところは大丈夫。
まあ何もかも失くしたそのときは、天野美汐と傷の舐めあいをしたっていいじゃあないか。立ち絵が3パターンしかないサブキャラだが気にしちゃいけない。
奇跡はなんだか起きないっぽいけれど、普通にプレイしてたんじゃてきないところまで、やれることはやったんだ。羞じること勿れ。
考えてみれば時間軸の前後はあれ、全部が全部巻き込まれた不幸だよな。それでも頑張った祐一に乾杯。
そうそう、どうしても人生に絶望したら、そのときはいい奴を紹介してあげよう。毒電波で都合の悪い記憶なんかばっちり削除してくれる……
- 18 はんばぁぐ (採点:3)
- 楽しいお話ですが、ハンバーグ作るだけでは見えてこないものもあるような。
- 19 安っぽくても、それでも (採点:9)
- 丁寧に描かれたほのぼのって大好きです。今回少ないのでなおさら。
- 20 しあわせ、もういちど (採点:10)
- あゆと栞のEND以外でも、案外あゆと栞は逢っていたかもしれない。
そんな風に考えたことはありました。
ありがちな「あゆが栞を救ってめでたし」でない、この作品の中後半部は個人的に好みです。
人様の感想で語るのもどうかと思いますが、一度は想いが届いた、ということが大事なのだと思っています。
届いた先の人がそれを気づくかどうかなんて些細なことです。
このお話で行くなら栞は死んでしまうかもしれない。もちろん生きていけるかもしれない。
でもそれはどっちでもいいんだと思います。
とりあえず、満点逝っとけ。
- 21 君を守る (採点:7)
- あゆ、恰好良過ぎます。
何故か巨人の星の最終回と被りました。
いろいろ粗があるようにも見えるんですけど、そこはハードボイルドなあゆに加点。
- 22 なゆきをあいしてる (採点:3)
- こんな設定でしたっけ。というのは野暮なんですけれども。
というより、ここまで名雪に入れ込んでればそりゃあ妹なんか無視できますわな。
- 23 いたずらかおりん (採点:8)
- 今回も香里関連の話の多いこと。バリエーションもいろいろです。
その中ではごく平凡な香里なのですが、なぜかほっとできました。
難しいことは置いておいて、バナナ君に1票。
- 24 リフレイン (採点:4)
- nextを押すときは期待していたのですが、ちょっとすかされた雰囲気でした。
悪く言うと題名に構成が振り回されているような気もします。
これで両者の考えていることが反対とかならそれなりに効果もあったのだと思いますけれども。
- 25 子の心親知らず 親の心子知らず (採点:10)
- 名雪も秋子も、柔らかくて良いイメージでした。
そういえば秋子さんの口癖の意味をやんわり説明してくれた話は、初めてのような気がします。
欲を言えば秋子さんの口調にもう少し独白的な響きが欲しかったかも。
- 26 サウンド・オブ・サイレンス (採点:4)
- ダスティン〜ホフマンに〜〜〜
なれなかったよ〜〜♪
- 27 きんにくまん (採点:5)
- マッスルハッスル!
筋繊維の圧迫による毛細血管破断や血行障害にはご注意を……
- 28 みずたまり 〜逢魔が時に〜 (採点:5)
- 多分栞のいう夢の中なのかな? と思いつつ読みました。
深読みするといろいろありそうですが、そのあたりを狙ったのでしたらもう少し思わせぶりに暗示すると良いかもしれません。
- 29 心のゆくえ (採点:8)
- なんとなくもやもやして、腕組みしながら読んで来ましたが、最後で納得しました。
麻枝氏的(Key的)なお話としては現実的で生臭く、完成されすぎていますけれども、
この祐一がなんというか、雫の祐介と重なるんですね。
好みのキャラ造形ということで傾斜配点してます。
- 30 君の名は…… (採点:6)
- なんてこった。しかし訳ありでお休みってなんだろう。
実はサボってるんじゃないでしょうね。悪い子っ。
- 31 青いゆりかご (採点:8)
- 何故か周囲の人々の自然な感じにほっとしました。
この手の話で韓国ドラマもびっくりの嫉妬に狂う名雪とか、必要以上に何か引き摺る香里などが出てくるのに食傷気味なのかもしれないです。
- 32 空回りのサーカス (採点:6)
- 最初、またあの北川君道化者シリーズの亜流か……と思っていたら、オチで笑わせてもらいました。
読者層を読んで、ありがちなキーワードを逆手に取ったのは上手い。
祐一のハーレムも、この手の性格ならいわゆるヒロインズだけが構成員じゃなさそうですね。
うーんそこも既知のキーワードとのひっかけですか。芸が細かい。
でもこの話、ジャンルはシリアスではなくてパロディでしょう。
- 33 心のかけら、幸せの太陽 (採点:2)
- いまひとつ。
- 34 かえるところ (採点:9)
- ごく普通のお話なのですが、それだけに安心して読了できました。
○MLRS さん
- 02 卒業 (採点:6)
- そういう納得の仕方もあるのだと思いました
結局、甘酸っぱい若さは変わらなかったのかしらん
それから先が気になるところで
- 04 交差感情 (採点:5)
- 少々人格設定がイメージと違うんですが、それは私の考えだし。
奇妙な光景が決定的になる様な伏線があると良いですね
あと、一部文字化けしてるのは私だけ?
- 05 風鈴の鳴く夜に (採点:5)
- 毅然とした人がちらっと見せる弱さ、そんなの好きです
終盤のムラムラが何でなのか気になる
- 06 シフクノセツナ (採点:4)
- 死んで再び会えるなら、一時の眠りと同じなのではないかと
すると、死なんて軽いモノになってしまう
申し訳ありません、個人的にとても気になる表現方法なんです
- 07 ふたりは391/199900*1/? (採点:6)
- 長谷川先生って誰(笑)
文章が微妙に面白かった、構成もしっかりしている
ただ贅沢にもちょっと物足りなく思ったり
- 09 まことだった。 (採点:6)
- 良いと思うのですが、惹き付ける何かが足りないような
言葉のイメージが個人的に微妙
感性の問題かもしれない
- 10 さいごのにんむ (採点:7)
- 私はこういうのに弱い
「奇跡」がそうしたよりも、そうしたのが「奇跡」の方が好みですが
あとは……仕方ないんですけど非常に読みづらい(笑)
- 11 過去に捧げるプレリュード (採点:7)
- 前段、笑ってしまったので
ちょっとでも彼女の気持ちの伏線を入れて欲しい
- 12 梅雨前線北上中 (採点:8)
- あははははははは
以上が感想
多分、作者さんの意図はほぼ達成されたと思います(笑)
- 13 三顧の礼 (採点:4)
- ホームズと言えば私的にパイプとハンチングとコカインなのだが、それは別の話
えー、なんとなく中途半端な感じがします
- 14 百花屋奇譚〜オトナとコドモ〜 (採点:7)
- 個人的には彼についてもっと語って欲しかった
ちょっとキツイ(というか定番な)言葉が気になります
こういう男が、男らしい男ではないかと思う
- 15 美坂香里の熱い一日とクラスメート達 (採点:5)
- もうちょっと行ってみてはいかがでしょうか
そういう雰囲気なら、突き進んだ方が面白いと思う→熱さ
- 16 何気ない日常、小さな幸せ (採点:4)
- 汚れてしまった私は、話を読んでいて恥ずかしくなりました
法律関係ないなら、養子という言葉は使わない方が良いと思う
主役の二人よりも店員に興味を持った
- 17 あわただしい最初の一ヶ月 (採点:6)
- コメントしづらい
雰囲気、意図している事がうっすら解りかけたが
でも、それってどうかと思う
- 19 安っぽくても、それでも (採点:7)
- 簡潔でも、充分想像できました
一旦雨が降らないと虹は現れないんだよなぁ、と思ったり
- 20 しあわせ、もういちど (採点:6)
- 冒頭、二人の関係をもう少し説明して欲しい→再会
また会える、会えるのかな、会えるってどういう意味なのかなと悩んだり
それより踊りませんか
- 23 いたずらかおりん (採点:5)
- ありふれた日常、描かれているのはそんな感じでしょうか
二次創作なので良いと言えば良いのでしょうけど、
話の中に基本ストーリーが見えないと不安になります、私は
- 26 サウンド・オブ・サイレンス (採点:6)
- おいおい(笑)
寅さんの口上一人称は「わたくし」だと思う
もう一ひねり欲しいところで
- 27 きんにくまん (採点:8)
- 題材はともかく構成、流れ、オチ、どれを取っても良い
あまり暑苦しくない、ほのぼのとした感じも
SSとしてどうなのかは判断できないが
- 28 みずたまり 〜逢魔が時に〜 (採点:4)
- ホバークラフトみたいなアメンボって怖い、そう思う
短い話なら、誘導する方向を早い段階で教えて欲しい
最後の言葉に繋がる輪が見つかりませんでした
- 30 君の名は…… (採点:6)
- 台無し、台無し(笑)
だから何、って話なんですけど
前段で「栞」って書いているのは、なんとかした方が良いと思われ
○Manuke さん
- 01 赤白黒 (採点:5)
- 香里の行動には鬼気迫るものがありますね。
ただ、正直なところ今一つ怖くないです。
このSS中の祐一にあまり非がないせいでしょうか、一方的に香里が異常だったと
いう印象が強く、末尾の「絶望と孤独と陰惨な確信」が感じられませんでした。
- 02 卒業 (採点:2)
- えっと……。
いとこ同士の結婚が反対されるというだけが理由では、ちょっと納得いきかねる
ものがあります。現代に限らず、いとこ婚をされている夫婦というのは日本では
珍しくもないわけですし。
現実問題としてタブー視する人がいるのは事実ですが、それで祐一が折れるとは
思えません。
名雪も、思考や行動が原作とはかなり距離があるように感じられました。
- 03 例え、誰が覚えていなくとも (採点:7)
- ストーリーの展開の仕方は面白いですね。
ただ、構成には少し首を傾げました。物語が始まる前にあった美汐と祐一のやり
とりは、省略せずSS中に含めて欲しいです。
あと、いくつか演出の不自然さも感じますね。
例えば透明スプーン越しの栞。表現としては面白いのですけど、実際にそのよう
に見える位置関係を成り立たせるのは困難では?
- 04 交差感情 (採点:9)
- 良いお話でした〜。
佐祐理さんの心の闇とその変化が、短いながらも丁寧に描写されているのが好感
触です。
ところで余談になりますが、文字化け部分は字形と文章から推察するに「繋がる」
と書かれたのですよね?
ここで使われているU+7E6B(繫のこと)は、JIS X 0208(旧JIS)
に存在しない文字です。一般に「繋」はU+7E4B(JISコード:3752)を使います。
より新しいJISコードであるJIS X 0221には収まっていますが、これに対応したOS
/アプリケーションは多くありません。
#ここ↓あたりをご覧になると分かります。
# http://internet.watch.impress.co.jp/www/column/ogata/special9/list6/list6.htm
文字コード変換によるトラブルはしばしば起きることなので、できれば投稿後に
確認されることをお勧めします。
- 05 風鈴の鳴く夜に (採点:7)
- 穏やかな雰囲気が良いですね。
最後の段落で名雪が前面に出てきて、少し印象がぶれてしまった感がありました。
- 06 シフクノセツナ (採点:4)
- 冒頭の部分で魂だけ「抜けて」来たのかと思ってしまいましたが、亡くなってい
たわけですね。
末尾で語られなかった香里の台詞を明記するのは、少々蛇足気味に感じました。
- 07 ふたりは391/199900*1/? (採点:10)
- ああ、楽しかったです。
どういうネタで来るのかと思っていたら、そう来ましたか。
タイトルが振るってますね〜。
栞と祐一のコンビも、生き生きとしていて良い感じでした。
- 08 名残雪の人 (採点:2)
- 祐一君、すごいヘタレですね……。好き勝手やっといて責任は取りたくないです
かと。親父さん、ぶん殴ってやりましょうよ(^^;)
物語の構図としては、少々ありきたりに感じられました。展開にもう少し意外性
が欲しいです。
あと、会話部分と地の文章のバランスがあまり良くないですね。適時交互に織り
交ぜると、より読みやすくなると思います。
- 09 まことだった。 (採点:3)
- う〜ん……、雰囲気は悪くないんですけどね。
地の文章なのか台詞なのか、あるいは過去の描写なのか判別しがたい文章は、意
図的にやってるのでしょうけど効果があるように感じられませんでした。
出だしと末尾の文章は歌詞でしょうか? こちらも良い印象を受けません。
- 10 さいごのにんむ (採点:1)
- 寓話に難癖を付けるのは野暮と言われそうですが、ちょっと寓意の底が浅過ぎる
のではないかと……。
人間を何十年もやっていると、大抵の者は愛する人を失う経験をします。
- 11 過去に捧げるプレリュード (採点:8)
- ああ、なるほど〜。タイトルはそういう意味ですか。
最後が奇麗に決まってます。
コミカル部分もシリアス部分もバランスが取れていて、テンポ良く進んでいくの
が良いですね。
あと、どうでもいいことかもですが、「今の小学校では円周率を3と教える」と
いうのはデマです。マスコミに踊らされないようご注意を(^^;)
- 12 梅雨前線北上中 (採点:7)
- コミカルでテンポ良く、楽しいお話でした。
- 13 三顧の礼 (採点:3)
- うーん、もう少し何かあると良かったかな、と。
あゆはおろか、祐一君の行動も読めてしまうので。
- 14 百花屋奇譚〜オトナとコドモ〜 (採点:8)
- むむ、これは評価が難しいですね。
前半の久瀬君はとてもいいと思います。舞踏会の被害を指摘するあたり。
微妙にイヤミっぽいところとか、素敵(笑)
ただ、後半はちょっといい人っぽくなってしまって、久瀬君の持ち味が薄らいで
しまった感がありました。物語としては奇麗に纏まっているんですけど。
それから、激情に駆られてカップを叩きつける部分が少し頂けません。特に話し
ている内容が内容だけに。
- 15 美坂香里の熱い一日とクラスメート達 (採点:4)
- うーん……。ワイヤーアクションがあったから不条理ものかと思ってたんですが、
テンションは高いものの後半は普通でしたね。
楽しいことは楽しいのですが、少々バランスが悪いように思われます。
- 16 何気ない日常、小さな幸せ (採点:4)
- ほのぼのしていて可愛いですが、少々展開が大げさすぎるように感じられました。
- 17 あわただしい最初の一ヶ月 (採点:4)
- うむむ、無茶ですね……(^^;)
良く摺り合わせされているとは思いますが、面白かったかと問われたら首を傾げ
ざるを得ませんです。ごめんなさい。
- 18 はんばぁぐ (採点:2)
- 『アイビキ』ネタは良いのですが、それ以外は少々退屈でした。
また、真琴とあゆは子供過ぎるように感じられます。
- 19 安っぽくても、それでも (採点:10)
- いいお話ですね。
何気ない日常の一コマで、特別なことは何も起こりませんが、こういった暖かい
お話は好きです。栞も可愛いし(^^;)
- 20 しあわせ、もういちど (採点:10)
- 暖かいお話でした。
Kanonの裏側にあったかもしれない栞とあゆの物語、優しい視点が好きです。
スケッチブックを介した結びの部分も良い感じでした。
- 21 君を守る (採点:6)
- なるほど。あゆと『まい』を合成することで、世界観を崩さないままバトルの舞
台をこしらえたわけですか。
趣向としては、とても面白いですね。
- 22 なゆきをあいしてる (採点:8)
- 面白いですね。ちょっと壊れかけた香里の複雑な愛情(^^;)
確かに、冷静に考えると名雪は少し風変わりかもしれません。他のヒロインと違
って、彼女だけは普通に日常生活を送っていますから。
- 24 リフレイン (採点:9)
- なんとゆーひっくり返し方をしますかと(^^;)
あゆあゆ、変過ぎます(笑)
楽しく読ませていただきました。
- 25 子の心親知らず 親の心子知らず (採点:8)
- プレイヤーの目からは見えない物語の裏側。
そこにあったかもしれない、少し切ないけれど優しいお話でした。
- 26 サウンド・オブ・サイレンス (採点:3)
- 実験作ですね。
こういうの私も考えたことあるんですが、実際に読んでみると…。orz
ちゃんと状況が把握できるのは素晴らしいです。
- 27 きんにくまん (採点:9)
- 面白かったです〜。
(『ゴリラ名雪』に対する祐一君の意見はちょっとどうかと思いますが(^^;))
北川君に嫉妬する祐一君が、実にみっともなくてGood(笑)
- 28 みずたまり 〜逢魔が時に〜 (採点:7)
- お話の流れは好きです。ただ、少々文章がおかしい部分が見られました。
(校正不足でしょうか)
- 29 心のゆくえ (採点:1)
- んと、ごめんなさい。
私はこのお話がKanonのSSであるとは認められませんでした。
- 30 君の名は…… (採点:3)
- うーん……。
オチにひねりがあまりに無さ過ぎると思います。
- 31 青いゆりかご (採点:7)
- 楽しい感じが良く現れていて、雰囲気も悪くないです。
ただ、前半の祐一は少し弾け過ぎかな、と感じました。
- 32 空回りのサーカス (採点:3)
- う〜ん、モテモテ祐一君というのがどうも……。
祐一ってそんな不誠実な奴ではないと私は思いますので。
それから、北川君の口調もちょっと丁寧すぎる気がします。女の子相手だからと
いうことなんでしょうけど、やや違和感。
あと、他作品からキャラを引っ張ってくる必要があったかどうか。本来クロスオ
ーバー禁止なのですから、リスクを増やす必要があるように見えません。
オチの部分はとても面白いと思いました。
- 33 心のかけら、幸せの太陽 (採点:2)
- うーん……。サプライズバースデーネタ(しかも指輪)は、少々手垢が付き過ぎ
ている展開なので、あまり評価はできかねます。
- 34 かえるところ (採点:10)
- 穏やかなペースが心地良いお話でした。描写も丁寧ですね。
こたつでぬくぬくの二人と、それを優しく見つめる秋子さんの光景が微笑ましい
感じです。
喫茶店の女の子も、シーンは短いですが味がありました。
○Mynona さん
- 03 例え、誰が覚えていなくとも (採点:5)
- 冒頭のキャラ栞だと思っちゃいました。だまされたー。次のシーンが香里→栞なんで読み間違えたんでしょうが、少しはミスディレクションって部分もあるのかも。でも、あとから読み返すと別に口調だってごまかしてないんだよなあ。
脇役の女性たちがなんだかやけに魅力的で、シーンの鮮やかさと流れの不可解さが絶妙なバランスを保ってますね。度の合わないメガネのように視界がゆがんで頭がもやもやしてきます。こうやって、なんだか判らないけど気分が動かされるっていうのは、ちょっと凄い。祐一の不安を読者も同時体験できちゃう。
洗剤とサイドボードは判るとして、グラタンって何なんだろう。ホワイトの方かな、意味があるのは。綺麗に白く、やっぱりそうか。白紙の手紙の抽象的意味はいいとして、これ、誰が出したのか。微妙に秋子の台詞がおかしいような気がするし、ここはもう半ば夢の中っぽい。誰かが本当に出してるなら美汐だろうけど……。
あゆのいうあの子って表現も微妙にひっかけ的。
初読と再読でずいぶん印象が変わりますね。再読して、ようやくバックストーリーの方に意識をまわす余裕が出来てきます。こっちもまたずいぶん捻ってあるなあ、と(単一の解釈にまでは落ち着けない気がしますが。容量ですかねぇ)。形式と内容の両方を同時に捻ってしまうと、読み取るのが難しくなるような気がしないでもないです。途中で読むのやめた人、結構、いたんじゃないかなあ。だから価値が落ちる、というわけじゃもちろんないんですが惜しい。
以下、うまくまとまらないままだらだらと列挙します。
・冒頭の台詞と真琴が消えた日が同じであって、祐一のもっている切迫感が真琴へのものなのか美汐へのものなのか判り難い。中盤までは真琴への、終盤では美汐へのものに見えるんじゃないかな。記憶を失っているかもしれないという焦りが切迫感のもとなんでしょうが、その割りには真琴への想い、美汐への想いという方向にテーマが寄り道する気がします。
・真琴の娘的位置というのは、マイナー説ってほどではないけれど少数説の類いであって、説明なしにもってくるのキビシイのでは。
・「信じてくれます?」の中には実は嘘もまざっているかもしれない。でなければ、バックストーリーはオリジナル。でなければ、美汐も自分と真琴をある程度同一視している。
・沢渡真琴オリジナルと真琴の二重性が、真琴と美汐の二重性の着想元かなぁ(あゆと名雪の二重性とかあゆと栞の二重性とかもありますけど)。
・この雰囲気どこかでと読みながら思ってたんですが、ひょっとするとディックでしょうか。
- 05 風鈴の鳴く夜に (採点:5)
- あ、この秋子さんいいなあ。基本的には、いわゆるキャラネタとしての秋子さんなんだけど落ち着いた描写とテンポでもう一歩踏み込んだ実在感を出してますね。変にリアリティとかやり過ぎるとそれはそれで妙な感じだし、いいバランスで書いてるなあと思います。
アルコールネタだけど、飲めるとアピールしたがる新入生のような無理がなくて、作者さん、ひとり酒するような人かじゃなければ全然飲まない人かのどちらかなのかな。
安易に踏み込まない優しさというのは、どうも最近旗色が悪いようでひょっとするとそろそろ通じない概念になるのではないかという気がしないでもないのですが、でも、この夏の夜の温度と空気が感じられるような描写にはそんな曖昧さが似合いなのだと思わされます。
で、そんな曖昧さがいいと思うので、秋子さんの部屋を出るまででいいんじゃないかなあと思ったりしますが、でも、それだと曖昧さが行き過ぎて何が何だか判らないって言われちゃうかもしれないですね。
- 06 シフクノセツナ (採点:5)
- これはたぶん、正体ははじめの方で割れると思うんですが、それでもどう展開して明かされるかを期待して読み進めちゃいますね。
幸せついて、祐一なら永続と答えそうだなという感想が半分、栞の台詞を引き出すには永続と答えないといけないよなあという感想が半分でした。
栞バッドで香里がいる話なんだけど、香里の安定度をみるとしばらく時間がたったあとなのかな、こっちはこっちでドラマがあったんだろうなあと勝手に納得させられてしまう雰囲気があります。
バッドエンドの場合、どこかに希望か満足を残した話にするのが読ませるコツなのかなと思ったりもしました。バッドらしくない、だからといってグッドでもない、不思議に心地よい話でした。
- 07 ふたりは391/199900*1/? (採点:5)
- 栞、香里の祖父母というキャラははじめてみたような気がします。
祖母の口調はせいぜい40代かなと思いました(とはいえ、そのくらいに見えるキャラを描けるというのはなかなかすごいことですよね。老人どころか中年の口調さえ難しいですからねぇ)。台詞のない祖父は年齢相応に見えたりするんで、案外、この辺が鍵なのかも。伯母と祖父という組み合わせだと楽だったのかもしれないですが。
祐一のデリカシーのなさは、その一歩手前で止まるんじゃないかなとは勝手な思い込みですが。まあ、爺婆の健康しだいでどっちにも転ぶ範囲の話題ですね。
この栞は、たぶん三人称(というか祐一視点)の方が可愛く見えるんじゃないかなぁ。どたばたキャラと視点キャラが同一だと、余計なことまでいちいち自分で説明しなければいけないので、多少損をしてしまうような感じがします。
アイはオチに使うのかな? 愛を見守る瞳って感じで。……おー、はずれw
どことなく付き合いはじめのような、愛を確かめるのが楽しいふたりの話でした。このふたりの最初の試練はきっと祐一の受験でしょうねえ。
- 10 さいごのにんむ (採点:5)
- 神さま、孤独ですねえ。寂しそう。任務が達成されたら、きっと僕ともお別れですね。狐は人間を選ぶから。
ホントは達成されたくなくって、わざと不可能そうな任務をつくったんじゃないかな。でも、直向きな狐は達成させちゃうんですね、神さまのことを思って。
さいごは最後だし、最期なんですね。
短い中にペーソスがあります、この話。
娘を持ったお父さんのような神さまです。
- 11 過去に捧げるプレリュード (採点:5)
- 証明なんてネタを使うと香里があまり賢くなさそうに見えてしまう場合があるのですが、この使い方は抑制が効き、逃げるところは逃げていて上手いと思いました。
わざわざ北川の名前を出してみたりするあたりはファンサービス(というかいろんな方面への配慮)過剰な気が。流れに関係ないんじゃないかなあ。
今月で12月の終わりで一年、ちょっとだけ気にかかります。
変わったなってあたりは、つまり本編の香里といわゆるアフターものでの香里のキャラクターの差を吸収し説明しようって意図がある……のかな。と考えれば北川の名前が出てくるのは唐突じゃないのかも。
本質と関係ないところをこまごま述べてますが、会話主導の軽いコメディ・軽妙さを損なわない範囲でまじめ風味ということで大変楽しめました。
- 13 三顧の礼 (採点:5)
- これ、ふたりともキャラがいいなあ。力が抜けてて、とぼけた味わいのずれた思考。
繰り返しもので、最後に唐突なオチってだけじゃなくてストーリーの展開もあるところがうまいと思いましたが、ギャグとしては弱いと見る人もいそうな感じがします。キャラの言動がエキセントリック過ぎないのも合わせて、だから、ほのでギャグでなんでしょうね。……まぁ、ジャンルを単にほのぼのとしちゃうと、ああいうサゲはやり難いと思いますけど。
こういう展開、シリアスな話でもありそうですよね。そっちじゃ最後怒って終わりにはできないし、愛が勝つってのも無茶だし、考え始めるとあんまりいい気分にならない問題ですが、なんだそんなものと笑い飛ばされてどこかすっきり出来た気がします。
しかし、最後、いい話で終わらされちゃったらどうしようと変な意味でドキドキしました。そうならなくって、本当によかった。
- 18 はんばぁぐ (採点:5)
- 三姉妹もので来るとは驚きでしたが、読み終わってみればいかにもな二次らしさが逆にいいと思えました。
中途半端なシリアスっぽさとかメッセージをいれないで(入れたくなりそうな気がするけど)、テーマに忠実に(幸せな風景、ですよね?)しかもあまり強調しすぎないでさりげなく淡々とやったところがうまいと思います。というか、そういう趣向なんでしょうね。
どうしてか微妙に漂う郷愁がいいですねえ。秋子さんがいないからかな?
オチの部分、作者的には不安なんじゃないかと思いますが、悪くないような気がします。受けではなく、むしろ仄しんみりといった感じ。
設定とテーマに馴染むまでの部分、つまりタイトルと冒頭部がちょっととっつき難い気もしましたが、設定を受け入れてしまえばすんなり読めました。二次的で非本篇系な設定で多少損をしそうなのが気になるところですが……。
- 19 安っぽくても、それでも (採点:5)
- 栞の想像する、相沢祐一推定9歳の光景、これ、何だか妙にいいです。よほどふたりの仲がよくないと出てこない情景ですね。テーマもそれのようで、イベントを通して暗黙裡にテーマを描いてみせるんだから見事なものです。
栞に微妙に他のキャラが混ざってるような気がするんですが、何と比べてといわれれば過去に読んだ二次創作をつぎはぎした栞像なわけで、何篇かこのキャラで読めば馴染む範囲のような気もします……もうかなり思えてきました。
タイトルからはもっと切迫したものを感じたのですが、ま、いいかといった感じのものだったんですね。ダークまたはシリアスに行くのかなと途中まで身構えてました。それはそれでよさそうですが、こっちはこっちで透明な軽さがよかったと思います。香里と軽みがやけに似合ってると、そう感じました。
- 21 君を守る (採点:5)
- あゆ以外エンドのあゆですね。
舞シナリオに続けるとは珍しい。舞シナリオ+天使パワーという組み合わせは始めてみました。あ、舞シナリオだと祐一にはあゆの力がいらないのか。だから、佐祐理の願いを出す余地があるんですね。なるほどー。
舞カッコいいな。幼児じゃない舞なんてあまり見られない。台詞も舞のリズムだなあ。舞の弱さと場当たり性もちゃんと描いてあって、強くて弱い、それが舞なんだなあ。
このあゆが舞の能力だとすると、じゃ、それ以前のあゆだって祐一の一部だろうって話も出てきそうですね。こういう解釈でやっても残酷な話に見えないのってすごいなあ……(正真正銘とはいってますけど、これは記憶の連続性どまりですし……あ、やっぱり祐一の一部っぽい)。
舞の能力を過去改変としてるんですね。この解釈、ずいぶんと昔にはやったやつですね。最近でもこういう解釈が主流なのかな? あゆエンドに過去改変をくっつける解釈は始めてみたような気がしますが、何となくその方がうまく話がつながるような。もしや、本編も? とかちらっと思いました。
「『結果が努力によってもたらされた』ということに自信が持てない」これ、言われてみれば当然なんだけど、グッドエンドだからいいじゃんって流されそうなところですね。そういうところを押さえるから、優しくて悲しくて寂しい話に見えるんでしょうね。
かなり本編に詳しい人のような気がしますが、そういう独特の雰囲気があまりないですねぇ。あくまで話のパーツとして消化しきってるんでしょうね……。
- 23 いたずらかおりん (採点:5)
- ぱっと見た感じだと、香里の側の子どもっぽさが浮いているというか、栞のいたずら(のし返し)を印象付けるためにはむしろクールに描いた方がよさそうに思います。父親との会話の部分とか。
でも、最後まで読むと、この子どもっぽさって下の子が生まれると上の子が急に子どもっぽくなるっていう現象に近いのかなと思えます。新しい環境にどう対応していいかとまどってついつい手が出てしまうというような。むしろ、そっちの方が本筋なのかな。
そんな行動に出てみても結局、もううまく妹の世界には混ざれない(その場所にはすでに別の人がいる)、だから、先に変わられてしまった妹とは別の道を、新しく見つけて歩き出さなければいけない……と栞が助かったあとの香里の虚脱感みたいのを表しているのだと読みました。
こういうテーマだと、名雪か祐一か北川が手を差し伸べてとなるのが普通ですが、この話では香里がひとりでとなっているところが珍しい。じっくり読むと新鮮な香里像が浮かんでくる気がします(大げさな感情の発露をしないところがちょっと好き)。
読み終えてみると、実はひねったタイトルだったりしますね、これ。
- 28 みずたまり 〜逢魔が時に〜 (採点:5)
- ちょっととっつき難いかなと思ったんですが、あゆが羽あゆでないということが判って急に世界が広がり始めました。羽あゆは水たまりの向こうなんですねぇ。羽あゆでなく、しかもあゆエンド後じゃないというのはいろんな意味でチャレンジャーだと思います。
話自体は、さっぱりとした日常のワンショットなんですが、背景を考えるとなかなか意味深い。この話の世界って、いわゆるオールキャラコメディものと同じですよね、たぶん。あゆの帽子と排他の関係になってる栞、あゆエンド後じゃない名雪、オールと来たらこの人な北川。登場人物もそういう意図で配置してる気がします。
水たまりを通して対照的な世界となっている、羽あゆ世界とオールの世界。このふたつの世界を扱って、この話のようにオールの世界の方からしんみりとした視点っていうのはすごい変化球です。しかも、この場合、たぶん直球よりも遥かにインパクトがある。
実現してしまったら、思うだけのときほど幸せばかりでないかもしれないオールキャラの世界。そんな世界からみたら、羽あゆの方の世界のいいところばかり見えてしまうかもしれない。――たぶん、あちらの世界に栞はいないのでしょうが。
こういう話だと消える寸前のキャラが他の幸せな世界を見る(じゃなければ、祐一がすべてのエンディングを覗き見る)って切り口が定番なので、この視点の転換には新鮮な驚きがありました。
- 34 かえるところ (採点:5)
- じっくりと丁寧な展開と叙述に好感。文体が生理的に心地いいです。
お父さんの台詞は、ちょっと若すぎるかなという気が多少。
両親の赴任先、実家の場所は伏せた方が読者にひっかかりをもたせないのでは。
やっぱ出ましたね、女友達。当然の流れですもんね(そしてそれがよいので)。
こういうダウンなテンポは、なるほど名雪エンド後(の微妙な寂寥感)に似合いなのかも。帰宅時のちょとした不安が爆発せず終わりに出来るのも、安定性のある名雪シナリオだからだろうなと思います。
実家に戻って感じてしまう、帰るところへと向かう郷愁という視点がいい。ひっじょーにさりげない名雪の側にもある微小なビター感もグッド。
どこかで見た様な感も、そういう挑戦なんだろうなと受け取りました。
文句も多いですが、ほんと好きです、この話。
○Natsu さん
- 01 赤白黒 (採点:4)
- 読ませる文章でしたが、ストーリー面で見所はありませんでした。
陰惨なダークはどうも好きになれません。
- 02 卒業 (採点:4)
- 時間軸がわかりづらいと思って何度か読み返しましたが、元凶は最初のシーンでしょうね。あのシーンのせいで複雑なサンドイッチ型の構成になっており、ここを削って読めばずいぶんわかりやすくなってます。普通に現在から未来へ順番に展開した方がよかったのではないでしょうか。
それからこの作品の香里と北川のように、キャラを背景化させるのは好きではありません。
- 03 例え、誰が覚えていなくとも (採点:4)
- 物語の核となるのは最初と最後のシーンだけで、間にあるヒロインたちとのやり取りは特に意味を成していないと思います。
何か気の利いた伏線やら仕掛けがあれば面白かったのですが。
- 04 交差感情 (採点:3)
- 原作をなぞっても先が読めて面白くないです。内容も捻りがないですし。
あと途中で文字化けっぽいのがありました。
- 05 風鈴の鳴く夜に (採点:8)
- 小難しい文章技術を形にしたようなやつよりもこういう雰囲気勝負な作品の方が好きですね。終始にやけながら読んでましたよあはははは。
- 06 シフクノセツナ (採点:2)
- セリフを途切れ途切れにして間に地の文をはさむのはどうかと思います。読みにくいので。
それから妙に冷静で割り切った香里と祐一に納得いきませんでした。
- 07 ふたりは391/199900*1/? (採点:5)
- 全体的にキャラが生き生きしていて好印象。栞が特に良かったです。
ただゲームネタや漫画ネタは個人的に嫌いです。せっかく面白いのに。
- 08 名残雪の人 (採点:1)
- 読みたくなかったというのが本音です。ここまでくると甲斐性なしを通り越して無責任です。
祐一はこんなやつではないと思いたいです。
- 09 まことだった。 (採点:3)
- 淡々としていてアクセントがなく、面白いとは思えませんでした。
小説ではなく参考書を読んだような気分です。
- 10 さいごのにんむ (採点:1)
- 話になりません。読みづらいし誤字があるし面白くないし、何と言っても原作の設定がまったく生かされていない。
- 11 過去に捧げるプレリュード (採点:4)
- ただ単に難しい言葉を使って文章を書きたかったのだと感じました。
途中にある香里の「へたくそね」以下の飾り立てたセリフ(地の文ではなく会話文)に顕著に表れています。
- 12 梅雨前線北上中 (採点:4)
- テンションについていけませんでした。細かい突っ込みはしませんが。
- 13 三顧の礼 (採点:5)
- つまらないわけではないのですが、ノリについていけませんでした。
あゆのかわいさに加点。
- 14 百花屋奇譚〜オトナとコドモ〜 (採点:1)
- 怒ったり泣いたりといったアクションが大袈裟です。
誤字チェックはしてください。
改行しすぎで読みにくいです。
好みに合いませんでした。
以上。
- 15 美坂香里の熱い一日とクラスメート達 (採点:6)
- 楽しい雰囲気でした。改行が多くて読みにくいのが残念。
- 16 何気ない日常、小さな幸せ (採点:4)
- 真琴と栞が子供すぎて見てられませんでした。特に栞はキャラが違います。
加点分はすべて店員に捧げます。
- 17 あわただしい最初の一ヶ月 (採点:1)
- 作者はオールエンドが嫌いなのだろうと思いました。
それはともかく、SSでないものを投稿しないでください。
- 18 はんばぁぐ (採点:3)
- こんぺでレシピを見せられても……。
- 19 安っぽくても、それでも (採点:6)
- ノスタルジックな良作。楽しませていただきました。
- 20 しあわせ、もういちど (採点:8)
- 率直に感動しました。
結末を描かなかったのも祐一を出さなかったのもグッジョブです。
- 21 君を守る (採点:6)
- 序盤は目まぐるしい視点変更で読みづらいです。読みやすいようにページを分けたようですがアンバランスな文章になってます。
舞シナリオの概要をあゆに語らせてますが、読者はわかってることなので、読むのが退屈です。
ストーリーは文句はありません。特にラストはよかったです。
- 22 なゆきをあいしてる (採点:3)
- 名雪があんまりかわいくないです。
- 23 いたずらかおりん (採点:3)
- いや、テレビの企画じゃあるまいし、生活風景を事細かに描かれても……。
- 24 リフレイン (採点:5)
- どうも祐一がらしくないような、許容範囲内ですけど。
あゆのかわいさにプラスです。
- 25 子の心親知らず 親の心子知らず (採点:3)
- 語りが延々続いて退屈でした。
- 26 サウンド・オブ・サイレンス (採点:3)
- こんぺにこんなものを出すとは……評価不能。
- 27 きんにくまん (採点:1)
- ごめんなさい、こういうの嫌いなんです。
- 28 みずたまり 〜逢魔が時に〜 (採点:3)
- んー、中身がないような。
- 29 心のゆくえ (採点:1)
- どう採点しようか一番悩みました。
まず文章は上手だと思いました。文句なしです。
ストーリーは設定こそ個性的ですが、そこから先はファンタジーな原作と違い、リアルで世知辛い内容だと思います。
原作で一番近いのは栞シナリオで栞が助からないエンディングでしょうか。
恋のできない祐一が出した結論が恋をしないというのも、悲しいけど現実的な選択だと思います。
不治の病にかかりながらも助かった原作のハッピーエンドに比べ、感動はなくとも考えさせられる内容でした。
最後に祐一に似たキャラを出したのもいいと思います。
この二人はうまくいくのか。多分破局するとは思いますが、それはそれで何かの真実が見つかるでしょう。
本当はもう少し高得点でもいいとは思ったのですが、いろいろ不満なところもあったので……。
名雪と付き合ったことについては祐一が先に告白したはずです。さらに名雪とは惰性で付き合ったことにしてるようですが、作者は名雪エンドを見ていない(もしくは見て見ぬふりをしてる)のでしょうか。
他にもあゆをストーリー上の踏み台にするためだけに出したり、祐一が恋ができないからといって自分を欠陥品と言い切る自意識過剰な被害妄想野郎だったり、名雪たちをメスと表現したり。
この話はオリジナルでやれるでしょう。むしろKanonの世界観が足かせになっているように思えます。これを見てるとKanonに対するイメージが悪い意味で変わってしまいます。
そんな訳でKanonのSSとしては1点です。
- 30 君の名は…… (採点:3)
- 地の文に栞の名前を出さないあたりは芸が細かいと思いました。
ただ、面白くないです。
長々引っ張ったオチがただの勘違いではインパクトがないですね。
それから名雪と北川のシーンは必要ないのでは?
- 31 青いゆりかご (採点:4)
- 確かにほのぼのしてますが、アクセントがなさすぎて少し退屈です。
こういうのはうまくいけば名作になると思いますが、琴線には触れませんでした。
例えていうならスローカーブを投げようとしたら遅いだけの棒球だったというところでしょうか。うまく表現できませんが。
- 32 空回りのサーカス (採点:3)
- タイトルで想像はつきましたが、ピエロな北川と聖人君子な祐一は嫌いなので。
- 33 心のかけら、幸せの太陽 (採点:1)
- 舞がかわいそうです。
佐祐理と結ばれるのがダメとは言いませんが、舞はなんのために出したのでしょう。これじゃただの置物ですよ。
- 34 かえるところ (採点:6)
- 祐一視点が見事に効いてます。
引越しの経験はないのですが、読んでいくうちに作中の祐一のような懐かしさを感じました。
間違いなく良作だと思います。ただこれ以上の点数をつける要素もありませんので。
○Revin さん
- 01 赤白黒 (採点:3)
- キャラが感じている感情に違和感を覚えっぱなしだった。
元々があんな善に満ちあふれた正義の世界に住むキャラクターばかりなんだから、後ろ向きな猟奇に走るにはそれ相応の納得を読者にさせないといけないと思うんですけども、このお話ではそれは感じられなかった。
悪く言えば、記号化されたダークだと受け取れた。
オチも今ひとつだった。
- 02 卒業 (採点:4)
- 綺麗なんだけど、面白くなかった。
展開に乗せられている作者の意図、読者に与える印象の意図が、どこかで見たようなもののように思えて、鼻についた。
原作の、善の世界観を濫用しすぎなんじゃないかと思いました。
例えば、描写されている成長は難しいものなのに、こんな短い時間で達成できてしまっているというのは安っぽすぎると思います。
- 03 例え、誰が覚えていなくとも (採点:6)
- 不可解というより、分かりにくいだけと言える。
文章がとてもうまかったです。シーンも自然で面白い。
ただ、オチが気に入らなかったです。
よくある感動コードもチラホラと気に食わなかった。
- 04 交差感情 (採点:4)
- 物を読む上で俺が求める目新しさというのがなかった。
SSの性格は備えていると思う。純真な人には面白いと思う。
- 05 風鈴の鳴く夜に (採点:5)
- セックス! セックス! セックス!
きゃあ〜〜〜〜〜〜〜!!!!
萌えっ!
萌えましたが、なんかありがちな感動コードが鼻について素直に賞賛できませんでした。
ビール造ったら犯罪ちゃうん・・・とか思いました。ギャグだとしても軽くフォロー入れといた方がよかったかも。
- 06 シフクノセツナ (採点:4)
- 種明かしがわざとらしかったのが残念。
ネタも陳腐で、面白くなかった。
- 07 ふたりは391/199900*1/? (採点:8)
- いいなあ、このほのぼの感。
パズルという小道具がピリリと利いてて面白い。
読んでて、ジグソーやりたくなってきました。
- 08 名残雪の人 (採点:3)
- 「はら、早く行けよ!」がツボってしまった。ごめん。
全体的に、何か甘さが漂っている印象でした。
構成と心理変遷が特に。
うまくオチてない気もしました。
- 09 まことだった。 (採点:2)
- 意味が分からなかった。
- 10 さいごのにんむ (採点:1)
- 相当読みにくかった。
ありがちで、オチも弱く、俺には合いませんでした。
- 12 梅雨前線北上中 (採点:5)
- 勢いは買う。買うけど、勢いだけ。
不条理な世界観はよかった。
- 13 三顧の礼 (採点:4)
- なかなか面白かった。
が、なんだか文全体に漂うつたなさを常に感じた。
勉強の内容が現実味を帯びていない、高校生が大学数学を想像して書いたような問題が使われていて、調査不足かセンスがないかだなぁと感じた。
もうちょっとテンポがよければ面白くごまかせたかもしれない。
- 14 百花屋奇譚〜オトナとコドモ〜 (採点:6)
- これが議論ゲームだったら、多分久瀬が勝つと思う(笑)
どちらか一方が、あるいは両方が馬鹿に見える議論というのは、あまり好きじゃない。
できれば両方が二律背反の意味そのままの正当性を持った熱い議論を希望したい。
好きなキャラクターを大衆的な論理で汚したくないという思いがありましたゆえに。
例えば、公益を説く舌の根も乾かないうちに、公共の喫茶店でカップ割るなよ・・・とか。
方向性自体は好きです。
- 15 美坂香里の熱い一日とクラスメート達 (採点:5)
- やっぱり不条理ギャグというか、あり得ないわけじゃないんだけど普通ないような物珍しい行為に当たり前のように脚光を浴びさせて、それを展開の基本にしているのは好きになれない。
例えば、腕相撲大会でキスとか。
そりゃ腕相撲は全然あり得るけど、キスはないべ・・・と思っちゃうんです。
そんなのが横行してるぐらい馬鹿な世界だったかなぁと我に返ってしまいました。
これをごまかすのはやっぱ勢いとセンスあるフォローしかないんでしょう。
- 16 何気ない日常、小さな幸せ (採点:3)
- 眩しすぎて灰になりそうだ。それくらい綺麗な話だった。
けど俺には、無難で物足りなかった。
あと、納得しようと思っても、やっぱり栞が幼すぎる。
- 17 あわただしい最初の一ヶ月 (採点:3)
- 単なる事実の列挙になっているので、面白くなかった。
もっとシュールならよかったかもしれない。
- 18 はんばぁぐ (採点:9)
- 超ほのぼのでよかった。
雰囲気に惚れた。
グッジョブ。
- 19 安っぽくても、それでも (採点:6)
- 雰囲気はかなりよかった。
雰囲気勝ち。
ただ、「〜〜で。」とか「〜〜て。」という終わり方を多用して、SS的気取り文章というか、カッコつけすぎのように思えた。
- 20 しあわせ、もういちど (採点:3)
- 悪くないです。綺麗で、評価されるんだろうなぁと思います。
でもあまりにも感動的な要素が多すぎて、常に俺はしらふでした。
あるべき結末。感動的なエンディング。
そこに向かっているんだろうなぁという気づきがあって、結局、やっぱりなぁと思いました。
例えば、舞台裏を考えてしまうんです。
何の必然性もない起源の単語を解体して、その一文字一文字を冠して作文を考えるキャラクターの滑稽な絵を。
ビジュアル系バンドメンバーの、トイレでの気張りを想像してしまうような感じです。
- 21 君を守る (採点:3)
- 方向性が違いました。
- 22 なゆきをあいしてる (採点:3)
- 独善的でした。
意図した改変世界観だとしたら、合いませんでした。
- 23 いたずらかおりん (採点:8)
- 面白かった。
歯磨き粉は、実にありそうな話で微笑ましかった。
タイトルから、「うーむ・・・」と期待してなかったのに、文章がうまかったので、もしかしたらギャグと思わせといてドシリアスという裏切りか!と期待しました(笑)
この路線なら、もっとあまあまをプッシュしてほしかったです。
- 24 リフレイン (採点:4)
- 発想は買います。
が、構成が微妙。もったいなく思いました。
- 25 子の心親知らず 親の心子知らず (採点:4)
- 当たり障りのなさすぎて読み所が分からなかった。
- 26 サウンド・オブ・サイレンス (採点:8)
- 前衛的でとても面白かった。
部分的に意味が分からないのが残念だった。
多分どの読者も、意味が分からない箇所を1つ以上抱えたでしょうな(笑)
退屈しなかった。
- 27 きんにくまん (採点:10)
- 面白すぎ。テンポよし展開よしオチよし、最高。
退屈とは無縁でした。ありがとうござーます。
- 28 みずたまり 〜逢魔が時に〜 (採点:3)
- 誤字脱字衍字が多かった。
安直とも思った。
あと、記号化されたものが多く見受けられて、全体も記号に見えました。
- 29 心のゆくえ (採点:3)
- セックスの話をするなら、もっとふざけて茶化すか、不可避的な問題を扱った綿密なストーリーじゃないと映えないと思う。
俺は祐一がこの物語のような考え方に至るのは不自然だと考えるし、それを重く真面目に展開されても、しっくりこなかった。
題材がそもそも短編に向かないと思う。
俺にも向かなかった。
- 30 君の名は…… (採点:5)
- 面白い。このネタはしてやられたね。
でも結構、矛盾というか、解決しないといけない問題が多いような(笑)
笑えたから、いいかなぁ(笑)
- 31 青いゆりかご (採点:10)
- こりゃいい。あゆがものすごく、らしい。
これぞSS!ってのを見せてもらった気がします。いいなぁ。
勝ちに来た感じだ。上位いっちゃってくんさい。
- 32 空回りのサーカス (採点:9)
- 青春殴り合いシーンはオイオイと思ったけど、それ以外がものすごく面白かった。
この証言のオチも面白い。うまく一本取られた。
こういう仕掛けは非常に楽しい。美汐のキャラなら「ああこういうことするする!」という楽しさが。
にしても北川かわいそうだなぁ(笑)
- 33 心のかけら、幸せの太陽 (採点:2)
- 独善的だ。
文章の整形がなされていないのも気になった。
話として面白くない。
- 34 かえるところ (採点:5)
- 平和なのはよかった。雰囲気として、よかった。
よくありそうな、記号化された感動コードがチラチラ見受けられたのが残念。
○VAL さん
- 01 赤白黒 (採点:4)
- ……いや、確かに怖かったです。怖かったんですが……それ以上の何かがなかったです。
個人的にあまりダークが好きじゃないのもありますが……ごめんなさい。
- 02 卒業 (採点:6)
- んー……一つの区切りとしてはあると思いますし、最後の締めとかも見事だと思ったんですが。
何だろう、幻想とか、激流とか、そう在れた最後の瞬間とか。
……きっと、私もそう変わって欲しくないんだと思います。受け入れられない、とは言いませんが、一種の寂しさを感じました。
上手いだけに、余計に。
- 03 例え、誰が覚えていなくとも (採点:4)
- 白の世界。……不可解系というジャンルの通り、難しかったです。
というか正直分かりませんでした……ごめんなさい。
- 04 交差感情 (採点:5)
- >&ß32363;
……肝心なところで、どうすれば。
うーん、心情表現は上手いと思うんですが……。
流石にそれと補完だけだと、ちょっと物足りないかなあという感じでした。
- 05 風鈴の鳴く夜に (採点:7)
- いい感じにしっとりしてます。
そして雰囲気だけでなく一人一人の描写が、丁寧で「らしい」感じがして。良作だと思います。
- 06 シフクノセツナ (採点:4)
- 確かにあの1週間は栞にとって望んでた日々だったとは思います。
でも、1/31やエプローグを見る限り、「至福の刹那」とはまた違うと思います。
- 07 ふたりは391/199900*1/? (採点:8)
- とりあえず、24銀に対して12玉と逃げるとなると負け直前っぽいですね、とか言ってみる。
さて、真面目に。
普通に楽しめた+ラストのピースネタ+おまじない辺りが好きです。素敵です、素直にGJ。
- 08 名残雪の人 (採点:3)
- 名雪父の独白(?)が浮いてます。死の寸前の思考としてはちょっとどうかと。
詩的なかっこよさの演出、というよりはむしろ言葉として支離滅裂な印象を受けてしまいますし……。
あと、解決があっさり過ぎるのも気になります。そこまでの過程に対して、祐一の思考だけでで終わってしまうのは短いかな、と。
- 09 まことだった。 (採点:8)
- ……凄くいいです。まさに凄くいい、真琴です。温かいです。
「ごめんね。ありがとうね。」とか、その辺りの数行は本当に素敵で、大好きです。ありがとうございました。
- 10 さいごのにんむ (採点:4)
- これ単体で考えるとまあアリかなとは思うんですけど、真琴シナリオも本来は神様の試練とか考えるとちょっと萎えてしまいます。
あと、童話としては「さいきょうのせんし」についてはツッコミ入れたいのですが……。
- 11 過去に捧げるプレリュード (採点:7)
- うん、私は好きです。こういうお話も。こういう香里も。いいアフターで、いい姉。そしていい祐一。
何て言うか、優しい日常という感じがして、純粋に悪くないと思えるので。
それにしても、最後の一文は……私個人としては好きな締めですし、それ程違和感もありませんでしたが……うーん、どうなんでしょう?
- 12 梅雨前線北上中 (採点:8)
- ここまで細かく、まるで波のようにツッコミどころを用意しているのは素晴らしいと思います。
あと、何気にちりばめられている様々な可愛さも素晴らしいと思います。
- 13 三顧の礼 (採点:7)
- 和みましたし笑いましたが、祐一の言い分ももっともだと思う。
でもそこがいい。いいボケ具合、というかマヌケ具合だと思いました。GJです。
- 14 百花屋奇譚〜オトナとコドモ〜 (採点:5)
- 久瀬の扱いが上手いと思いました。いい人すぎず、悪人すぎず、正論と呼ばれる物を述べる。
ただ、私には話の主題がちょっと合わなかったので……ごめんなさい。
- 15 美坂香里の熱い一日とクラスメート達 (採点:5)
- 君塚優で検索してみたら出てきたので驚いたところ、「君塚優子」でした。
うーん。テンションの高さが微妙。というより、表現から伝わりにくいと言うべきでしょうか。
特に祐一と北川のカリスマについての説得力が足りない感じですね。
話その物としては、こういうクラス物はわりと好きなんですが。あと一部らぶ。
ついでに。北川は「オレ」ですからね?
- 16 何気ない日常、小さな幸せ (採点:7)
- 店員さんがいい味出してますねー。素敵です。
少々精神年齢の低さが強調されすぎかなぁ、と思います。
とはいえ、和めるいいほのぼのなのは間違いないです。そして姉妹愛も、GJ。
- 17 あわただしい最初の一ヶ月 (採点:4)
- あまりにも無茶な構成は悪くないと思いました。こういう裏をかくようなのは好きですから。
ただ、それやるなら個人的な感想みたいなのは書かずに、事実のみを客観的に書くべきだったかな、と。
あと、締めが……よく分からない感じです。
- 18 はんばぁぐ (採点:3)
- >隣のキッチンからは名雪が洗い物をしている音が響いてくる。今日も、水瀬家は平和だった。
そのタイミングだとアレです。「少し寒い風が吹いた」と同じになってしまいます。……オチにしちゃってどうするんですか(苦笑
仲が良い姉妹図だとは思うんですが、少し幼さを強調しすぎかもですね。
特に名雪。「〜だよ」という口調で人に教えるんですから間違ってはいないんですが、そればかりだと気になります。
あと、地の文も含めて料理の説明に描写を割きすぎかと。
- 20 しあわせ、もういちど (採点:8)
- 上手いです。
最初の台詞、タイトル、色々な場面が生かされてて、まとまってて。
そしてそういうことを考える以上に、感覚的に「いいな」と、そう感じられる。素敵な友情、素敵なお話でした。
- 21 君を守る (採点:6)
- いくら本番に強くても、舞と祐一だと実力差相当ある筈……。
最初から締めまで普通に良かったと思うんですが、正直舞シナリオにあゆが介入したという、そのままの印象を受けました。
もう一歩、何か変化が欲しいと思いました。
- 22 なゆきをあいしてる (採点:7)
- いい文章。特に最後の数行なんかは惚れ惚れします。とても素敵。
中途半端に栞の話題が出たのが、逆にちょっと気になりましたが。「でもまあいいや」じゃないですってば、「それはそれとして」じゃないですってば(苦笑
- 23 いたずらかおりん (採点:7)
- いい締めなんですが、この場合ちょっと浮いてるんじゃないかと。
それ以外は全体的にほのぼのしてて和めました。GJです。
- 24 リフレイン (採点:9)
- えーと、私ラブ好きなんですが、ここ最近はもっぱらほのラブ嗜好なんですよね。
どちらかというと、良作への遭遇率がそちらの方が高いのもありますが。
で、つまり。何が言いたいかといいますと。
……こんなに転がりそうになったのは久しぶり、具体的に言うと1年半ほど前ですよ、ええっ!(何
まあ読後の感想がそれなのもアレですが、それがこの作品の存在意義だと勝手に決め付けてしまうので私的にはおっけーです。
素敵なリフレインでした。色々な意味で。
- 25 子の心親知らず 親の心子知らず (採点:3)
- ふむ。タイトルが的確な印象ですね。
少しばかり、秋子さんの思考が「余計なお世話」レベルにまで達してる感じがします。
あと、北川に対して名雪が好意を持ってる……かもという件ですが、話の主軸というわけではないのなら設定としては気になります(それが主軸なら別)
もちろん、祐一への想いに縛られているという状況の強調としては十分なんですが、そのためだけにとなると……。
- 26 サウンド・オブ・サイレンス (採点:6)
- ぱちぱちぱち
さて、真面目に。
目覚ましのところの衝撃は素晴らしかったです。そしてオチまで、見事に繋がっていました。凄いと思います。
……SSとして好きかと聞かれると困りますけど(苦笑
- 27 きんにくまん (採点:6)
- 秋子さんの嗜好については気にしないでおきますね。
微妙に気合い入ってる祐一とか、とても気合い入ってる秋子さんとか、素直に笑えました。
テンションの高さ、描写を濃くするところの選択具合……GJだと思います。
とはいえまだ冷静に読める感じですね。もうちょっと捻りを加えるか、いっそこのまま突っ走れる所まで突っ走るか。
- 28 みずたまり 〜逢魔が時に〜 (採点:2)
- 正直、描写不足かなと。過去の生霊の頃のあゆについての扱いが中途半端に感じられました。
他にも、最初に挙げられた「結局あゆがどうしたいのか」など、伏線が回収されないまま雰囲気で終わってしまってると思います。
あとは……極悪です。ジャムネタ含めて、その手の脅し・奢りネタは出来るだけ避けた方がいいです。
- 29 心のゆくえ (採点:2)
- あー……と(汗
「雪の街の、少年と少女の初恋から始まる現代のおとぎ話」を主張してる私としては、正直辛いです。むしろ困ります。
解釈として皆無だとは言いませんが……ごめんなさい。
- 30 君の名は…… (採点:3)
- で、栞はいずこへ?
- 31 青いゆりかご (採点:9)
- 微妙なえち具合とか。
北川のいい脇役ぶりとか。
素敵な、祐一のとりあえずあゆな感じとか。
ああ、もう、見事。見事。大好きです。大好きすぎます。
- 32 空回りのサーカス (採点:5)
- 「オレ」にはご注意を。口調もちょっと気になるかもです。
北川を道化として扱うにしろ、祐一ハーレムは多少気になってしまいます。北川の恋愛対象である香里もならなおさら。
特に北川が香里にふられた時のことを聞いた祐一の反応が、殆どないのはどうなんでしょうか……。
それにしても美汐ですか。いいオチですし、笑いましたけど、実際どうなんでしょう(苦笑
- 33 心のかけら、幸せの太陽 (採点:2)
- うーん……特別な日であることに気付いた上で自分の誕生日と分からない、というのはちょっと気になりますね。
特に何百万もの指輪を本当に持っているような人なら、きっと盛大に祝われてた過去もあるでしょうから。
それはともかく。
舞エンド後(ですよね?)に佐祐理さんと……となると、ただラブだけでなくもう一歩踏み込んで欲しいです。
舞についての描写をきっちりするか、もしくは思考放棄するくらいのラブ分か……残念ですが、どちらも物足りませんでした。ごめんなさい。
「幸せになってもいいんでしょうか」という流れも、少しベタだったので……。
あと、「お誕生日おめでとう、佐祐理。 微笑と缶は将来のあなたに存在しています。」になってます。ご注意を。
- 34 かえるところ (採点:7)
- かえるところ……うん、いいですね。
水瀬家のイメージを的確に表す言葉だと、私は信じてます。GJでした。
○Xardion さん
- 14 百花屋奇譚〜オトナとコドモ〜 (採点:7)
- 前半のやり取りについては、十分ありそうな未来だと感じました。
佐祐理さんの言い分も、久瀬の言い分も、それぞれの立場からしたらもっともなことだと思います。
後半ですが、2人の歩み寄りが性急かな、と思いました。この2人に関しては、微妙な変化を匂わせるくらいで良かったんじゃないかな、と思います。
個人的な好みだと、佐祐理さんが久瀬ひっぱたいても良かったかなと。久瀬はそれくらいの台詞ぶつけてますし。
後、シリアスな展開でこの空白行の多さはちょっと読みづらいものがありました。空白行は、書き手の感覚と読み手の感覚がずれていると途端に邪魔者になってしまうのではないかと思っています。
- 32 空回りのサーカス (採点:7)
- 原作から見ると祐一はさっさと一人に絞って、他は目もくれないんじゃないかなぁ、と思いつつ読んでいましたが、ラスト2文で綺麗に撃沈されました。
○earthy さん
- 01 赤白黒 (採点:5)
- どこまでが現実なのか、読んでいくうちに混乱してきました。
- 02 卒業 (採点:9)
- しみじみと心に残る良い話でした。
ただ、母親が祐一を殴るのは少しやり過ぎだと思います。
- 03 例え、誰が覚えていなくとも (採点:5)
- 栞と舞の描写は必要ないと思います。無理やりメインヒロイン全員を出している
ように思いました。
- 04 交差感情 (採点:6)
- 変化していくのに必要なのは、勇気ときっかけ。
佐祐理さんの心の移り変わりが丁寧に書かれている話だったです。
だだ、せめて一回は見直しして下さい。さすがに見過ごせないミス
だったので、減点しました。
- 05 風鈴の鳴く夜に (採点:6)
- いくらなんでも自家製のビールはありえないです。
内容としては、いたって普通の話でした。
- 06 シフクノセツナ (採点:5)
- 栞の死というものが軽く感じられます。
幸せの裏にある悲しみや苦悩といった感情がほとんど感じられませんでした。
- 07 ふたりは391/199900*1/? (採点:10)
- どこまでもマイペースなしおりん。最後までおもいっきり笑わせてもらいました。
らぶというよりむしろギャグ? いやこの二人の場合両者は同じなのかも。
ところで、題名の意味が分かりません。確率とも違うようだし。
PNについてはノーコメントということで。
- 08 名残雪の人 (採点:6)
- 語りの部分は最初と最後だけで充分です。
2番目の部分、押し付けがましく感じました。
- 09 まことだった。 (採点:5)
- 朴訥、蝙蝠、そして英語のフレーズ。解読できませんでした。
会話文に「」がついていない部分が多かったせいか、微妙に読みにくかったです。
- 10 さいごのにんむ (採点:2)
- ひじょうによみにくかったです。ないよういぜんのもんだいです。
- 11 過去に捧げるプレリュード (採点:3)
- こんな祐一に栞を任せて大丈夫なんだろうか、香里ならずとも心配です。
- 12 梅雨前線北上中 (採点:2)
- 祐一と栞が何か変です。少なくとも私には合いませんでした。
- 13 三顧の礼 (採点:5)
- 祐一のセリフをそっくりお返しします。
散々引っ張っておいてこれかーー!
しかも辞典が字典になっているところがちらほらと。
部分的には面白いところもあったので、それらを吟味してこの点数です。
- 14 百花屋奇譚〜オトナとコドモ〜 (採点:5)
- 言いたいことは分かります。しかし、この二人がこの先友達になっていけるとは
とても思えません。佐祐理さんはともかくあの久瀬の態度を見る限りは。
- 15 美坂香里の熱い一日とクラスメート達 (採点:4)
- 熱いというか暑苦しかったです(失礼)。
話に乗っていけませんでした。
- 16 何気ない日常、小さな幸せ (採点:4)
- 真琴が帰ってきたことを美汐には伝えてないんでしょうか?
しかも栞と何の脈絡もなく友達になっているし……
その辺の説明がほしかったです。
- 17 あわただしい最初の一ヶ月 (採点:3)
- これってSSというより攻略日記? 当人は必死だけど、読む方から見ると非常に退屈でした。
これはオールエンドに対する皮肉ですかね。
- 18 はんばぁぐ (採点:7)
- 祐一にもの申す。「せめて片付けくらい手伝え!」と。
この話の通りにやれば実際に作れそうだ、と思わせるくらい
料理の描写が丁寧だったです。ごちそうさまでした。
- 19 安っぽくても、それでも (採点:6)
- 雰囲気は悪くないけど、物足りなかったです。
- 20 しあわせ、もういちど (採点:7)
- 栞の笑顔で恐怖感……この街の人達おかしいです! それともよほど引きつった笑いをしてたん
でしょうか。
とまあ冗談はさておき、話としてはきれいにまとまっていると思います。ただ、あゆが消えてか
らの描写が少し狙いすぎかなという気もします。足跡、コート、メッセージとここまで手がかり
が残っていると、別れたふりをして実はまだ近くにいるのかなと思ってしまいます。
- 21 君を守る (採点:7)
- あゆのことを考えるとこの点数が精一杯です。
- 22 なゆきをあいしてる (採点:2)
- こんな香里すごく嫌です。名雪を馬鹿にするのにもほどがあります。
- 23 いたずらかおりん (採点:6)
- ほのぼの〜と楽しめました。特にバナナ君が(ぇ
- 24 リフレイン (採点:5)
- 一度は退院したあゆが、後遺症の影響で再び入院してしまうという話なのだろうか。
だとしたら祐一が同じことを繰り返し言っているのはおかしいし……
謎が解ければ楽しめそうな話だけど、あいにく二つの話の関連性が分かりませんでした。
- 25 子の心親知らず 親の心子知らず (採点:5)
- 親の心は分かったが、子の心が分からない。
名雪視点の話があれば、この題名が活きてくると思います。
あと細かいけれど、秋子さんが"好きなんだな" と言うのは違和感があった。
"好きなのね"の方がしっくりきます。
- 26 サウンド・オブ・サイレンス (採点:2)
- 発想はユニークだったが、話の方は面白くなかったです。
- 27 きんにくまん (採点:3)
- 残念ながら笑えなかったので……
- 28 みずたまり 〜逢魔が時に〜 (採点:5)
- もう一人のボクというのが何を示すのか分かりませんでした。
雪の街であゆに出会ったという話は、栞達の勘違いではないかと思ったので。
文章量のわりに、雰囲気はよく出ている話だと思います。
- 29 心のゆくえ (採点:4)
- もったいないなあ、祐一。祐一が今まで結婚までに至らなかった理由は、
秋子さんのことだけではないと思う。むしろ、完璧に自分と合う理想の
相手がどこかにいるはずだと思い込んでいるのが主な原因ではないかと。
その考えがある限り、このまま後輩の女性と付き合っても上手くいくとは
思えません。
それにしても、名雪もあゆも祐一の助けにはなれなかったのか。
誰にも相談もせずに、自分の思い込みだけで一方的に別れたのか。
最後までもどかしさを感じる話でした。
- 30 君の名は…… (採点:3)
- 香里の妄想シーンは、はっきりいって余計でした。
話としては、もう一ひねり欲しかったです。
- 31 青いゆりかご (採点:5)
- 北川の登場シーンは笑えました。
北川含めて三人で行動している時の方がにぎやかで面白かったです。
ただ、あの駅員のおじさんは意味不明。少なくとも笑えませんでした。
- 32 空回りのサーカス (採点:10)
- 最後のオチが見事でした。北川に幸あれ。
- 33 心のかけら、幸せの太陽 (採点:7)
- 目新しいところはあまりないけれど割と楽しめました。
- 34 かえるところ (採点:10)
- 引っ越しを実際に経験したことがあるためか、この話には素直に共感できました。
何気ない出来事をとても丁寧に書かれていると思います。
どことなく懐かしさを感じさせる話でした。
細かいけど最後に一つだけ。
戸締りはしっかりしよう。
○hiyoko さん
- 01 赤白黒 (採点:5)
- 淡々と進むのがとても怖い。
香里のセリフから考えると、死とは別の結果を祐一には導き出して欲しかったですね。
- 04 交差感情 (採点:9)
- 佐祐理と佐祐理の見ている世界の描写に引き込まれました。
舞との出会い以降が少し物足りないのが個人的に残念。
- 05 風鈴の鳴く夜に (採点:9)
- 少し暗めな雰囲気を最後、きっちり払ってくれた感じで読後が気分爽快でした。
お酒の勢いでポロっと話してしまったところまでは「普通〜」と思っていたのですが、名雪の登場、名雪・祐一の寸劇でグッと印象が変わりました。
面白かったです。
※本当にどうでもいいことですが。
お酒飲み始めてから先、いつ祐一が秋子さんに襲い掛かるのかとそればかり期待してドキドキでした。
読み進めて名雪が出てきたとき、本気でリアルびくつきました…。
自重して正解だったよ、祐一くん。うんうん。(違
- 07 ふたりは391/199900*1/? (採点:8)
- 栞が描いた絵をおじいちゃんがこっそりパズル化したものだと思ったのに!
ニヤニヤしながら読んでしまいましたよ。
最後は3000ピースといわず、一生かかって埋めるようなパズルを是非。
お幸せに。
- 10 さいごのにんむ (採点:1)
- うーん、絵本っぽく言葉少なめにすれば読めそうな気がするんだけど。読むのがとても辛かった。
- 12 梅雨前線北上中 (採点:6)
- 口癖になりそうです。ズビズバー
- 26 サウンド・オブ・サイレンス (採点:7)
- 想像しやすくて楽しめました。
つんぷるもみもみっ
○Gara さん
- 01 赤白黒 (採点:5)
- むー……判断に困りますねー。
どれが現実なのか分からない混沌とした恐怖、を演出したかったのは分かりますし、そう読めなくもないんですけど、現実的には「支離滅裂な話」でしかないんですよね……
ダーク、としても、狂気もの、としても、ホラー、としても、どれも今ひとつ中途半端です。お風呂場のシーンがメインみたいですし、狂気系ホラーに纏めた方が良かったんではないかな。
- 02 卒業 (採点:4)
- むー……シリアスストーリーとしては十分良作です。傑作とさえ言えるかもしれないです。
ただ……「KanonのSSとして」評価してしまうと……「納得いかない」というのが正直なとこですね。
このSSで個人的に何よりも大きく引っかかったのは「秋子の態度」です。
祐一と名雪の関係を傍らで見守ってきた筈の秋子が、「祐一の両親に『ばれた』」途端に「我関せず」を決め込むなんて、どんなに頑張って「SSに描かれていない事情」を考察しても納得できません。
仮に秋子が全面的に祐一と名雪の味方に回るのなら、祐一を引き取るという選択肢だってある筈です。それを最終武器に、姉夫婦の説得に尽力する、位の行動は秋子ならしてくれそうなもんです。
少なくともこのSSの秋子は「Kanonの秋子さん」では有り得ません。
また、秋子程は極端では無いものの、祐一の行動も納得いきません。
「ばれたら従うしかない」と考えて、「地元の学校を受験していた」なんていう、「間違った方向での用意周到さ」を見せる祐一も、「Kanonの祐一」には見えません。名雪で無くたって「こんな祐一知らない」と気持ちが離れそうなもんです。
秋子も祐一も、「その程度の覚悟なら最初から止めろ」と言いたくなるような「安易と優柔不断」に染まったキャラクターに造り替えられてます。
ifストーリーとしてもちょっと受け入れ難いですね。
- 03 例え、誰が覚えていなくとも (採点:6)
- 「不可解系」なんてジャンルなんですから、意味の分かりにくいとこは分からないままにして深く考えない方がいいのかな?
真琴の残した「願い」によって記憶自体が混沌とした世界、な訳ですけど、登場人物見る限り「真琴シナリオ」でも無いんですよね。ヒロインズを無理矢理出さなくても良かったんではないのかな?真琴に関わった名雪と秋子及び美汐にキャラクターを絞った方が良かったような気がします。特に舞が事情を知ってそうな配役で出てくるのは無理あります。
あと、ケアレスミスに突っ込んでなんなんですけど「喰うか食べるかどっちかにしろよ」だと「食べてばっかし」です^^;
- 04 交差感情 (採点:5)
- ある意味正統派の二次創作ですねー。
原作の中で語られていた情報の断片からキャラクターの内面を描き、別の視点からの解釈を紡ぐ。二次創作の目指す原点のような作品です。その意味では綺麗に完成した良作です。
それだけに、小説として楽しめるかどうかは微妙ですね。このSSで描かれてる内容って、原作の「自分を客観的視点でしか見られなくなったが故に自分を名前で呼ぶ佐祐理」の姿を佐祐理視点で描いてるだけ、であって、原作をプレイした人なら大なり小なり想像してるもの、なんですよね。
ストーリーとして楽しめる作品、に仕上げるのなら、この「佐祐理」の視点から描かれているSSならではの展開が欲しかった所です。現状では「原作の解釈のひとつ」というだけです。独立した小説としては「意味ありげな展開しといて落ちも解決も何もない話」でしかないのではないかと。
- 05 風鈴の鳴く夜に (採点:9)
- なんとも艶かしい雰囲気の漂う作品ですね。
テーマ的には割りと良くある設定の言わば「定番」なんですけど、淡々と妙にリアルに描写される祐一の「劣情」に近い「愛情」である「家族愛」が、作品全体に独特の空気を帯びさせていて心のざわつく読後感でした。
ところで、祐一が回想してる「幼い過去の記憶」って、「あゆ」の一件ですよね?名雪シナリオからの流れで展開しているこの作品の中で祐一が覚えてる事にしちゃって良かったんでしょうか?正直かなり無理が出てくる気がするんですけど。
- 06 シフクノセツナ (採点:7)
- 栞が幽霊ででてくるSSは結構ありますんで定番の話ではありますけど、病院を抜け出している状況だと錯誤させるという工夫もあってラストまで興味を持って読めました。
それにしても、栞が帰ってきてると聞いたのに香里ってば冷静ですね。普通に考えると即家を飛び出して自分も栞と逢おうとするような気がするんですけどね。ストーリーの都合で不自然な対応させられてる印象です。
電話での会話、「香里の気持ちは分かってる」って言い回しが不自然ですね。多分「今は香里と付き合ってるのかな」とか錯誤させる為にこういう言い方させたんでしょうけど、結果的に変な会話になってしまっています。読者をミスリードに誘導する事に囚われて、会話としての流れを二の次にしてしまった感じですね。
- 07 ふたりは391/199900*1/? (採点:6)
- 冒頭、おばあちゃんが名前を呼ぶまで主人公が「栞」である事を伏せてるのってなんか意図があってのことですか?特に意図してない構成なのでしたら、無意味に引っ張ってるだけですんでできれば最初の数行の時点で栞の名前をだしといて欲しかったですね。
最初「百貨店の紙袋」に入ってる「外枠」ってなんでしょう?普通はこの手のジグソーパズルには「外枠」ってありませんよね?このジグソーパズルは例外的に「外枠」が存在するのかもしれませんけど、だとしたらその「外枠」はパズルが完成した時のサイズがある筈。1mかける70cmの「外枠」が普通に入る「紙袋」ってちょっと考えにくいです。仮に「外枠」が四辺に分解できるとしても1mの長さがあることに変わりはありません。絵的なイメージがきちんと固まっていないのに描写をしちゃった感じですね。
絵柄が「モナリザ」である事を関係者全員が気がつかないのって正直不自然ですね。そもそも捨てちゃったにしろ外箱を見てたおじいちゃんとおばあちゃんには一目瞭然だった筈。というかジグソーパズルの箱を捨てる時点で相当不自然ですけどね。箱の絵を見ながらパズルを作るのが当たり前な行動なんですから。ピースだけを見せられた祐一と栞には確かに「モナリザ」かどうか分かりにくいでしょうけど、それでも長時間に渡ってピースを眺めていれば見当は付く筈。ピース単位の「アップ」を見てれば特徴的な細かいひび割れにも気が付くでしょうし、色の近いピースを集めていれば、顔や重ねられた手、等のいかにも「モナリザ」らしい部分が見えてくる筈。「完成させないと絵柄がわからない」という展開をさせたくて、キャラを無理に鈍くしてる印象ですね。
会話の軽妙さと栞の甘え具合は可愛くて好きでした。
あと、「美坂栞」→「みさ・かしおり」→「菓子折り」ってPN、面白かったです。
- 08 名残雪の人 (採点:4)
- むー、現実的に考えると祐一の反応は決して間違いでは無いんですけど……ここまできて決意表明までしといて、いざ、まだ引き返せると聞くと「無かった事」にしようかと考えてしまう祐一、って、キャラ的に疑問ですねー。
て言うか「堕ろせるなら堕ろす事も考える」つもりだったら、妊娠発覚と同時に名雪とその件について話し合っているべきではないかな。もっと言えば避妊しないでえっちしてしまったなら、その場からでも考えていないといけない問題ですよね。
どうも「働く決意」にしろ「堕ろす決意」にしろ「やっぱり産ませる決意」にしろ、どれも思慮の浅い短絡的決断に見えてしまいます。特に「やっぱ産め」の決意に至っては「反対されたからへこたれた」だけに読めてしまいますね。正直この祐一、人間的に魅力が無くて頼りないです。
作品のテーマの重さに対して、キャラの心情が薄いです。このテーマで書くのならもっと練りこんだ深い考えを示して欲しかったですね。
- 09 まことだった。 (採点:3)
- んー、「妖狐の崩壊」に関する解釈としては面白かったんですけど、SSとしての魅力で評価してしまうと正直今ひとつですね。
大体、美汐が過去に「消えた後の妖狐の声を聞いた(気がする)」経験をしていたのなら、真琴が崩壊しつつあった時に祐一にだけはその話をしていなければ変です。「魂か、あるいはそれに準ずる存在はこの世にとどまっている」という記述、美汐が全く知らなかったと考える方がおかしいですし。
- 10 さいごのにんむ (採点:2)
- 全文ひらがな表記にするのなら、ひらがなでも意味が分かり易いように使用する語彙を厳選し、文章もシンプルにする必要があります。この作品の場合、その点で語彙及び文章の取捨選択に失敗していますね。こういう文体で書きたいのなら無理しないで漢字混じり表記にするべきです。
任務、というのは「実行する責任を負った指示、命令」を指しますから「さいごのにんむをやろうとおもう」は変です。任務という言葉を使うと「かみさま」に「指示を与える存在」が居る事になってしまいます。
「わしのにんむがおわるまで、おまえたちはえいえんにいきつづけるようにした」のなら、「きつね」達は「にんげんのせいちょう」が終わるまで死なない事になります。だったら人間に化けた「きつね」が「にどともどってこない」のはおかしいです。この設定だと真琴も美汐の妖狐も死んでいない事になってしまいます。
「あいするものをうしなった」人間が「たちなおったとき」に「さいきょうのせんし」になるのなら、普通に病気や事故や寿命で家族や恋人や友人を失った人間も「さいきょうのせんし」になり得る事になります。例えば私も兄を事故で失ってから立ち直ってます。この「かみさま」の計画って根本的に「にんげんのせいちょうをおえる」役に立っていないと思います。恐らく世界中に億単位の「あいするものをうしなった」人間が居るのに「にんげんがせいちょうをおえて」いない以上、たった2000人分「さいきょうのせんし」が増えた所で何も変わらない筈です。
- 11 過去に捧げるプレリュード (採点:8)
- おー。栞シナリオ後の香里-祐一関係に「淡い片思い」を持ってきましたか。
香里の決意による、香里の内面限定の不安定な距離感がリアルに感じられました。
どーでもいいことですけど、原作の時点から1年経ってるのに栞、香里、名雪全員がバストサイズ変わってないのって彼女達の年齢考えると不自然な気がしますね。最低でも栞のサイズは変わってそうですが。
あと、「仲だしな」を掛詞にするのって問題ではないかなと^^;
ところで、祐一がラストだけ「じゃあなーー美坂!」と読んでるのってミスでしょうか?同じ苗字の妹と付き合ってるんだし、苗字では呼ばない気がするんですが。
- 12 梅雨前線北上中 (採点:5)
- テンポとテンションで無理矢理読ませるタイプのギャグですね。この系の場合ストーリーとかキャラクターとかを論じていても意味無いですからその辺りはほっぽって置くとして……
……ギャグでも話の辻褄くらい合わせましょうよ……
デートの約束を雨でキャンセルしておいて、なんで栞の様子を見に家まで出かける訳ですか……それなら素直に美坂家に遊びに行ってれば良かったではないですか。
美坂家で殴られた鼻血音(?)がなんで学校の中庭で聞こえるんですか。
何故雨の中の学校の中庭なんて予想外の場所に居る栞を一発で見つけられちゃうんですか。
お尻の位置にある頭にどうやって「投石」が当てられるんですか。
美坂パパのぱんつがレースの黒だったのは面白いから許す。
「前面的」に悪いのも愉快だったので許す。
ま、とにかく、先を考えないで勢いで書き上げた雰囲気が一杯ですね。展開的におかしい所為で折角の勢いが殺がれてしまってます。
- 13 三顧の礼 (採点:3)
- 所々比喩表現が変ですね。
くどくなるので一例だけ。「勉強してる」事を「ペンを走らせる」と単純変換してますけど、最初の勉強の時は「漢字が分からなくて詰まってる」シーン、二度目に到っては「シャープの芯が切れてる」シーンで、「ペンは走ってない」です。
あゆの行動の本末転倒ぶりが結構無理ありますね。
「頑張ってる祐一を応援したい」と思ってる時に「怪盗」とか「暗号」とかを計画するという方向に走る理由づけが稀薄です。
あゆはキャラ的には「人に気を使うタイプ」なんですから、この展開にこだわるなら「勉強し過ぎの祐一に気分転換させようとして方法を間違った」て位の設定を付加するべきかと。
或いは、「目的そっちのけで悪戯に夢中になる」展開に合わせて、真琴をヒロインに据えるべきだったんではないかと。
あとタイトルですけどこの話の場合「礼」は尽してないんだし合ってないんじゃないかと。
「三度目の正直」とかならまだ分かりますけどね。
- 14 百花屋奇譚〜オトナとコドモ〜 (採点:5)
- むー……定番の「久瀬視点からは悪いのは舞」のパターンを持ち出した割には特には発展無い話ですね。
「プレイヤー視点」を代弁した佐祐理と言い争わせて、久瀬の正論に論破されそうになると争点が移る。それを何回か繰り返して、最終的には「一弥」という久瀬にはどうやっても不可侵である「過去」を持ち出して、久瀬が譲歩する。
正直、議論になってませんね。
ラストには、話を和解に持ち込むためか、「久瀬の孤独」なんて設定を突然付加されて、佐祐理が歩み寄って終了。
正直、作者さんの考える所の「双方の言い分」を延々読まされただけという印象でした。折角作品内で争わせたんですから、もう少し議論自体の結論が欲しかった所です。
- 15 美坂香里の熱い一日とクラスメート達 (採点:4)
- 「あえて言えばコメディ」ってジャンル表記に逃げ道作っておく位なら無理にジャンル書かなくてもいいのに。
香里をメインの語り手に据える意味あまりなかったですね。途中斉藤君の語りとかも入ってるし、タイトルの香里の名前、外しても良かったのでは?
それにしても、女子に拒否権の無い強制的公開キス、ってのはノリで企画しちゃうのは無茶ですね。たまたまカップルが成立したから良かったものの、どちらかと言えば対象にされた女子に深い心の傷を残しかねない企画だったと思います。
後、至近距離でも見えなくてカッターの刃を切り落とすワイヤーって、さすがに高校生が用意できる物では無いと思います。それと、天井裏に巻き上げ機でも据え付けない限り、ワイヤーで吊ってから「浮く」事はできないのではないかと。
- 16 何気ない日常、小さな幸せ (採点:7)
- まー「ほのぼの」なんだし、どうやって真琴と栞が同時に生存してるのか、については不問としまして。
真琴って、確か肉まんとか漫画とかエロ本とか、自分で買ってましたよね?自動ドアに驚いて逃げ帰る、ってのは流石に無理あるんではないかな?
平和な日常の中での幼い感情故の微笑ましい諍いが楽しい作品でした。
- 17 あわただしい最初の一ヶ月 (採点:1)
- うーん……「オールエンド」なんて本来無茶苦茶無理のあるジャンルを表記してた時点でどう纏めるんだろうって思いましたけど……「纏めない」で終わるとは流石に思いませんでした。
イベントを羅列するだけの「小説」では有り得ない構成は無茶です。シナリオへの突っ込みなんて余計な寄り道もしてるので「プレイヤー視点」で進行してしまい、読者としてストーリーに入り込むことが出来ません。この構成である意味が感じられません。
正直言って、この作品って「SSのアイデアメモ」であって「完成したSS」では無いと思います。
- 18 はんばぁぐ (採点:3)
- えーと……料理のレシピは分かりましたけど……
「KanonのSS」としてはこれ、どこを読んだらいいんでしょう??
お馴染みのキャラ達が仲良く日常を過ごしている光景自体は微笑ましかったんですけど、「こんぺ」という場に提出されてしまうと「内容の無い話」としか言い様が無いですね。
「合い挽き」と「逢引き」の勘違いを引っ張っただけで他にはストーリー的な物が何も無かったのは「完成された一作品」としては辛い所です。
- 19 安っぽくても、それでも (採点:8)
- こういう「何も取り立てて起こらない話」って却って難しいんですよね。雰囲気と小さなエピソードで読ませる良品でした。
- 20 しあわせ、もういちど (採点:7)
- 栞シナリオではない栞と、あゆシナリオで無いあゆ。
消え行く運命を背負った者同士の友情の光景が綺麗に描かれてます。
ただ、描写に所々納得がいかなかったですね。
冒頭の栞、後から追加された描写を継ぎ合わせると、「繁華街で」「手足を動かしながら」「本を読んでいた」訳ですよね?
手はページをめくっていたとしても、足が動いてるって事は「歩きながら」本を読んでいたようです。人通りの多い繁華街で、それも雪の時期に、「前をよく見ないで歩く」なんて真似してたら結構危険な気がしますね。
更に言うと、「本を閉じた音で周囲が驚いて静まり返る」って事は、この本、所謂大判ハードカバーのかなり厚い本、という事になります。これって流石に、「病弱で華奢な女の子」が「外に持ち歩いて読む本」では有り得ないのではないかと。
ついでですけど、本を仕舞う場所って「ストールの中」で良かったんですか?栞の場合、「ポケットに入りきれない筈の薬を持ち歩いてる」訳ですから、ポケットに仕舞っていれば追求しなかったんですけど、普通収納ポケットが無い筈のストールに大きな本が仕舞われちゃうのはやっぱ不自然ではないかと。
栞が絵を描き終わった後、あゆに書き込ませるために仕方なかったんでしょうけど、栞を眠らせてしまうのは無茶な展開ではないかと。
「最高気温が氷点下の街で」、「人里離れた森で」、「雪が降り積もっていく中」、「疲労感で限界になった」、「余命幾許も無い重病患者が」、「短くも無い時間眠り込んだ」なら、例えコートがかけられようとも、普通どう考えても死んでいると思います。
- 21 君を守る (採点:9)
- 舞の「力(=魔物)」とあゆの「奇跡」が絡んで原作以上の結末を導き出すSSはかなりの数を見てきたと思いますけど、この作品はその中でも上位レベルの秀作ではないかと。
あゆと魔物の合体した「うさ耳カチューシャあゆ」のキャラクターが面白かったですね。基本的性格はあゆなのに、知識と思考があゆらしくなくて、微妙な魅力があります。逆に言えばあゆの性格に思い入れがある人には不評でしょうけどね。特にラストの「目覚めたあゆ」があの口調のままで話してるシーンには違和感強いかも。
綺麗にラストまで構成された作品でした。
- 22 なゆきをあいしてる (採点:7)
- ジャンルに偽りなしの「名雪至上主義」ですね。ただ「純愛らぶこめ」では無かったと思いますが。
香里の「小動物愛玩的乙女同士友情」の流れは好きでしたけど、当人が「精神的に依存」って自覚してしまているのではどうしても「純愛」で「らぶこめ」では有り得なくなってしまいます。
ま、ジャンルとの差異は枝葉末節ですんで置いておくとしまして。
「愛すべき馬鹿」の姿を切々と語る香里像が可愛らしくて好きです。「友情」というにはちょっと一方的感情が仄見えてしまいますけど、不安定な家庭環境を持つ香里の「拠り所」としての友情である事を考慮すればこの形もありかも。
- 23 いたずらかおりん (採点:7)
- 朝が弱い香里。
父親相手だと「甘えた娘口調」になる香里。
和食好みの香里。
子供っぽい悪戯を仕掛ける香里。
ぬいぐるみコレクターであり、それを恥ずかしがる香里。
作者さんの思う所の「香里が実はこうだったら萌え」な要素満載のSSですね。
この香里像に拒否反応を起こす読者にとっては「キャラ改変」でしかないような挑戦。こんぺという場である事を考えると大胆であったと思います。
ま、タイトルの時点ではもっと壊れた香里がでてくるのを予想させられた位ですから、恐らくは「この香里なんか可愛い」という類の好評価がメインだと思いますけどね。
個人的には「栞が今年になるまで料理を作ったこともなかった年の春=原作本編のエンディングの春=栞の奇跡の全快の直後」という時間設定の世界で香里がこうも呑気なキャラクターになってる、って結構違和感ありましたね。
この展開でしたら時間設定は、香里が「栞はもう大丈夫」って事態に慣れて姉妹が悪戯し合ってじゃれ合うような関係になれる位の時間が過ぎた後、に設定した方が良かったんではないかな。せめてもう半年位欲しかったとこですね。
- 24 リフレイン (採点:7)
- んー……面白かったんですけどー……後半の所為で前半の祐一の心配や心痛が「勘違いと考えすぎと一人暴走」に変貌してしまう構成っての、ちょっと辛かったですねー。
前半祐一に感情移入して一緒にあゆの体調心配してた気持ちが後半で否定され続けてしまうんで、折角のらぶ風味満載の後半の展開を楽しみ損ねた感じです。
この話って、後半の展開に絞ってもっと描写とか膨らませた方が構成的に綺麗だったんではないかな?
- 25 子の心親知らず 親の心子知らず (採点:7)
- 名雪シナリオ以外のその後の日常。良く語られる話ですけど、秋子さんのスタンスから語られる切り口は、キャラの心情へと必要以上には深入りしない第三者的視点に留まっていて、却って印象深かったです。
名雪をより複雑な立場へと置く「栞シナリオ」を選択したのはテーマ的に正解でしたね。栞の退院を心から喜ぶ名雪のキャラクターが印象的です。
定番SSではありますけど、それだけに失敗例も数多く見ているパターンです。綺麗に纏まっている成功例として、楽しんで読めました。
敢えて難点を挙げればタイトルですね。この話での秋子さんの理解ある視線を「知らず」で切り捨ててる感じでテーマと合っていません。
- 26 サウンド・オブ・サイレンス (採点:6)
- SSでサイレントコメディ、って無茶な挑戦しますねぇ……
ところでこれ、「一人一作」のルール大丈夫ですか?話として連続してない以上、「名雪起こそうとしてて別のとこ起きた」編、と、「ねこー名雪を止めようとするものには死あるのみ」編、の2本を投稿しちゃった感じですけど。
状況設定の説明描写が皆無なので、どんな状況であるのか理解するには結構な想像力が必要になります。一応分かりましたけど、これって一回状況読み損ねると意味のさっぱり分からない文字列、になってしまいますね。
「祐一が寒くて外に行きたがってない様子」とか、「名雪が先にでてった様子」とかはかなり分かりにくいのではないかと。
それにしても名雪のアレルギー、でるの遅かったですねー。「あれ?名雪ではなかったのかな?」とか思ってしまいました。
- 27 きんにくまん (採点:3)
- ……えーと、実際筋肉好きの人は結構居ますんで全体テーマに関しては「個人の趣味の範疇」って事でスルー致します。ある意味女性の「美しくなりたい」の感情と同種のもんだとも思うし。
ただ、この「容姿をより良くしたい」って話の中で、極端な「容姿差別主義」を語られてしまうと結構引いてしまいますね。
秋子さんの旦那さんの容姿を筋肉男にするのはいいとして、「ゴリラ」だの「暑苦しい」だの明らかな貶し言葉が羅列するのはどうかと。更にはそこから「名雪の容姿」に話が跳んで「名雪が美少女でなかったら祐一は出迎えた名雪に暴言を吐いた上に海外へ発った」なんて話に決着するなんてのは……作者さんってひょっとして「ブスには何言ってもいい」ってタイプの方ですか?
正直ギャグとしては悪趣味で折角の面白さを阻害する要素ではないかと。
- 28 みずたまり 〜逢魔が時に〜 (採点:2)
- 栞とあゆって本来必ずどっちかしか助からないヒロインですよね。
なんで敢えてこの二人を揃えたんでしょう?栞のポジションに名雪を配置しておいても何ら問題は起こらなかったと思うんですけどね?
シナリオを歪めてまで設定した割りに、何故そうなっているのかという理由付けが希薄です。SSとしての練り込みが足りていない感じですね。
- 29 心のゆくえ (採点:9)
- このSS、「Kanonの祐一」が主人公である必要って無いですね。
秋子、名雪、あゆ、といったキャラクター達との背景設定の説明を省くことができる、という点以外には主人公が祐一である必要性って感じません。
そういう類のSSには本来評価低いんですけど……ラスト間際で藤村七恵さんの台詞に魅了されてしまいました。
恋する相手と結ばれない、という、誰もが陥る可能性のある袋小路。成就しない想いに縛られた孤独感。その普遍的苦悩にひとつの解決を方向付けしてくれたこの作品には感銘を受けました。
まあ、正直言えば自分が個人的に似たような苦悩抱えてたんで共感しちゃったんですが^^;
「KanonのSS」としては今ひとつだった気はするんですが、作品そのものとして楽しまされました。総合的に高評価、とさせて頂きます。
- 30 君の名は…… (採点:2)
- うーん……ギャグの為に基本設定弄くるのは良くある事ですけど……この設定変更は流石に弄くり過ぎではないでしょうか?
大体、このSS世界での「三坂詩織」さんが何だってKanon世界の「美坂栞」と同様の行動を取っているのかが意味不明です。
恐らくは、原作での「あたしは一人っ子」発言が本当で、香里と栞がホントにただの他人だったら祐一の行動が間抜けで面白いだろうな、って思いつきをそのままSSに纏めた作品なんでしょうけど、原作との隔たりが大きくなりすぎてしまって「笑い所」が見えなくなってしまっています。
ところで……冒頭で「他のヒロイン」を羅列するのって、Kanonの場合ギャグとしてはかなり厳しいと思います。Kanonでは「シナリオに入らなかったヒロイン」はそのまま死んでるパターンが多いんですから、その存在に言及してしまうと「こんなギャグやってる裏であのヒロインは死んでるのか……」と、ギャグを楽しむには凄まじく向かない精神状態へと誘導されてしまいます。このSSの場合特に「真琴が数日前にいなくなった」という話がでちゃってるのが厳しいですね。
あと、「二人は姉妹ではないのか?」という疑問を考えているのなら「香里」の事も考えている訳で、「〜〜でもなく」の中に香里を含むのは矛盾してます。
ギャグ作品としては「笑えない」という点でどうしても評価低いですね。
「姉妹揃って妄想でうふふふ」って展開は結構面白かったんですけど、「実はほんとに姉妹ではない」って大落ちの所為でギャグとして成立しなくなってしまったのが惜しかったです。
- 31 青いゆりかご (採点:7)
- あゆが北川に紹介されるだけ、のストーリーを器用に見事に膨らませて構成してくれた作品ですね。
基本的に旅行してるだけで特別な展開は無いのに、話のムードに引き込まれて楽しめました。
ところで、香里と名雪、電車に乗り込むのに前日の学校、早退も何もしなかったんでしょうか?普通に学校から帰ってから祐一達の帰りの電車に乗り込めるってことは祐一とあゆってかなり帰宅が遅くなる電車に乗ってる事になっちゃう気がするんですけどね。
あと、「あゆ」を見たいだけなら「電車から降りてくるとこ」を狙って「駅で待つ」方が確実だった気がします。
更に言えば、名雪はあゆとは顔見知りなんだから、隠れる必要って無いような気がします。旅行土産でも頼んでおいて水瀬家で香里と引き合わせれば済んだんではないかな?
- 32 空回りのサーカス (採点:4)
- ヒロイン全員生存世界で祐一ハーレム設定。奢らされ過ぎて金欠祐一。この世界観の時点で「シリアス」と言われても困ってしまうわけですけど……。
これ、例えば真琴シナリオ後の世界でもほぼ同じストーリー作れますよね?最初に相談してるヒロインを真琴に変えるだけで後は殆どそのままで通用します。何故そういった「不必要な不自然さ」の無い設定で書かなかったんでしょう?
あと、北川の本来の設定である「恋愛関係には奥手」ってキャラクターを考えてしまうと、「恋愛相談に長けた北川」って設定にも違和感ありますね。
世界設定への違和感を敢えて無視して読めば、良く纏まったストーリーだったとは思います。
できれば祐一の「女を紹介する」って行動にも、もう少し、北川及び美汐の事を考えた上での行動、って展開欲しかったですね。借金の申し込みの代償の上、「佐祐理との天秤」での紹介、なんて展開では、「取り敢えず彼氏居ない知り合いを勝手に宛がった」といういい加減な紹介になってしまいます。
「真琴の友達にさ、天野、って子が居るんだ。いい奴なんだけど、自分を出すのが苦手なとこあって、彼氏とかも居ない。……お前が良かったらさ……知り合ってみないか?根っこが似たとこある気がするし、気が合いそう、って思ってるんだが」
とかって展開じゃ駄目だったんでしょうか?
- 33 心のかけら、幸せの太陽 (採点:3)
- 冒頭、佐祐理の一人称で始まっているのに、朝食のシーンから唐突に三人称に変わるのは混乱するだけだと思います。ただでさえ佐祐理一人称では自称が「佐祐理」なんですから、三人称に変わっても地の文では「佐祐理」と呼称されてしまう訳で、人称が変化した事実を認識するのに余計に手間がかかります。視点変更したことに大した効果もありませんし、素直に冒頭から三人称で統一するべきだったかと。
誕生日の件、本人が忘れてるのは無理があります。佐祐理の言う所の「頭が悪い」は文字通りの「馬鹿」を意味するのではなく、佐祐理の望む人間関係や自己改革が成せない事に対する自嘲の意味合いが強く、現実には佐祐理は学年トップの成績をキープする暗記力、理解力がある訳ですから、「頭が悪い」から「誕生日だった事を忘れる」のは設定として変です。
このSSでの祐一と佐祐理の恋人関係が今ひとつピンと来ないですね。
佐祐理は「自分を他人の視点でしか見られない精神的外傷」の為に自分を「佐祐理」と呼んでいます。この呼称が変わっていない以上、このSSの佐祐理も自分を第三者視点でしか見られない状態のままである筈です。祐一に対しても「敬語」を使っているままである事からも、原作で語られた佐祐理の内面の問題は全く解決していないことになります。
と、いうことは、原作佐祐理シナリオで語られた「祐一くん」と呼べる関係、には未だ至っていない訳です。この状態で、祐一と佐祐理が恋人関係であり、婚約にまで至る、というのは流れ的に不自然です。
全般的に作者さんが「そこまで深く考えていない」であろうという事実が仄見えてしまいますね。
「佐祐理にとっての一弥」なんていう本来解決するには長編一本分のストーリーが必要そうなテーマを持ってきた割には、中身が薄っぺらかった印象です。
この展開ならばいっそ原作の設定は一切無視してしまって、「佐祐理は祐一の恋人でラブラブです」って架空世界の話で済ませてしまった方が良かったかも。
- 34 かえるところ (採点:10)
- 淡々と祐一の帰省と帰宅を追っていく展開によって、祐一にとっての「帰る場所」を追体験させられました。
「帰ってきたんだ」という安堵感に綺麗に感情移入させられ、幸せな読後感でした。
○Vis さん
- 13 三顧の礼 (採点:6)
- 本末転倒だけど祐一を応援しようとしたあゆのドタバタは面白くはあったのですが、その本末転倒っぷりが凄く迷惑そうで、あゆの印象が『可愛い』から『近くに居て欲しくないなあ』という方向に少しだけベクトルが変わりました。そこが残念です。
あと、エクスクラメーションマークとクエスチョンマークが全角だったり半角だったりと所々変化し、読んでいてちょっと気になりました。
- 14 百花屋奇譚〜オトナとコドモ〜 (採点:3)
- これは趣味の問題で、作者さんには言いがかりに等しい事だとは思うのですが。
少しだけ言わせてください。ほんと、ごめんなさい。
この話の前半部の久瀬には非常に共感できません。
ひとことで言えば、余裕が無いように見えます。求められて情を切り捨て冷徹になったオトナというよりは、自分の正義感から外れるものを許せない中学生のように感じました。
私には、このお話にオトナと呼べるような存在は、居ないように思えます。
そんな風に思ってしまったものですから、中盤の佐祐理の一弥についての告白からの展開には正直ついてゆくのが精一杯でした。久瀬と佐祐理の性格付けが急に変わったように見えたのです。別の話の久瀬と佐祐理がやって来たのか、という感覚です。
久瀬に舞の弁護を否定され、すっかりやり込められたように見えた佐祐理が実は屈服しておらず
> 「私とお友達になってくれませんか」
と言ったのは意外などんでん返しだったのですが。
前半部と後半部のキャラクター立てにギャップが感じられ、前半部のやりこめられた佐祐理と同一人物という感じがせず、違和感がありました。
迷いましたが、3点にさせていただきます。
減点してしまった以上、どう感じたかを伝えるのがスジだろうと思いました。
前述したように言いがかりに近い言葉だと思いますが、このSSを読んだ一読者がこう感じたんだ、という事をこのような形ですが、作者さまにお伝えします。
- 23 いたずらかおりん (採点:6)
- わざわざ栞専用歯磨粉チューブにミント味を仕込む香里は可愛いのですが、いたずらと題するほどのいたずらじゃないなあって印象があります。これは私の「いたずら」という言葉のイメージの問題なのですけれど。
もう少し派手に香里が弾けていても良かったなーって思います。
あと、最後の終わり方が大人し目に過ぎるかなーと思いました。
- 26 サウンド・オブ・サイレンス (採点:5)
- お話の書き方は面白いのですが、もう少し尺が短い方が良かったです。
長くて段々だれてきちゃいました。
○あお さん
- 01 赤白黒 (採点:3)
- ダークは嫌いじゃないのですが、状況描写がくどくて、表現が抽象的過ぎかと、
あと、地の文は三人称か祐一視線のどっちかに揃えた方が良いと思います。
- 02 卒業 (採点:9)
- 恋愛はいつも綺麗で甘いものじゃない、現実と向かい合っていかなきゃいけないものだ、
そんな感じでしょうか。良かったです。
もうちょっと詳しい描写も欲しい所でしたが、
- 03 例え、誰が覚えていなくとも (採点:5)
- 序盤の描写と、最後のオチがやや合ってないように思われます。
祐一が、美汐の名前を間違って呼ぶところから始めた方が良かったかもしれません。
- 04 交差感情 (採点:4)
- 「佐祐理」が、舞の出現と共に消え去ってしまったのは、
ちょっとあっさりすぎだと思います。
序盤の佐祐理の苦悩が、舞だけで解決してしまうのはちょっと…と言う感じでした。
- 05 風鈴の鳴く夜に (採点:7)
- 秋子さんと祐一と名雪、それぞれの思いの交差はいいと思います。
ただ、最後の祐一の名雪へのセリフでは、
愛=肉体の結びつき、な感じがして、
秋子さんが見せた夫と名雪への愛情と、食い違ってしまう気がします。
個人的には、ここはもっと清純な感じにした方が良かったのではと思いました。
- 06 シフクノセツナ (採点:8)
- 切ない話なのに、なぜかほのぼのとさせられる話でした。
でもちょっと、短かったですね。
- 07 ふたりは391/199900*1/? (採点:9)
- 和やかな雰囲気ですね。所で、香里はパズルを手伝わなかったのでしょうか?
- 08 名残雪の人 (採点:7)
- う〜む、深いですね。
ただ、祐一が名雪を一度拒絶してから、心理描写しか書かれてないので、
やたら早く、心変わりしたような気がします。
ここは、情景描写をいれて、勿体つけたほうが決心するまでの時間が取れたと思います。
- 09 まことだった。 (採点:4)
- 地の文がくどいように感じました。そのせいか読みにくかったです。
会話文を地の文と同じように扱うなら、スペースを空けて下さい。
- 10 さいごのにんむ (採点:3)
- 童話風は良いんですが、会話は普通にした方が良いと思います、読みにくくて。
後は、オチが今一つかと。
- 11 過去に捧げるプレリュード (採点:7)
- 栞が元気でいた場合、香里は諦めるしかないんですね。
哀しくありますが、それもまた人生、といった所でしょうか。
- 12 梅雨前線北上中 (採点:5)
- ノリで逝って、ノリで終わってますね。
竹仙人さんでしょうか?
とりあえず、栞の所から、ギャグの精度と祐一君の壊れっぷりが落ちた気がします。
- 13 三顧の礼 (採点:10)
- 最高ですね。テンポがよくって所々のギャグも効いてます。
最初から最後まで流れるように読ませていただきました。
- 15 美坂香里の熱い一日とクラスメート達 (採点:5)
- 一歩間違えればセクハラの罰を、皆が受け入れると言うのがどうも…。
- 16 何気ない日常、小さな幸せ (採点:8)
- 暖かな感じがいいと思います。
店員さんの出番をもうちょっとみたかったですね。
- 17 あわただしい最初の一ヶ月 (採点:3)
- 日付物とは…、この話しを長編でやったら面白いと思うのですが、
とりあえず、北川の
願いの叶う人形を見つけるのは、自身が痛切な願いをもっていない人間である。
と言う見解は新しいと思いました。
- 18 はんばぁぐ (採点:4)
- 発送は悪くないと思うんですが、料理シーンがほとんどで、
山場がなく終わってしまった気がします。
- 19 安っぽくても、それでも (採点:4)
- 話が淡々としすぎてます。
ところで思ったんですが、まさか萌のみの丘コンペと間違えてませんよね。
- 20 しあわせ、もういちど (採点:10)
- 書き方が上手いですね。大変いい話だと思います。
- 21 君を守る (採点:6)
- 舞シナリオにあゆが入ったら、と言うIf物、
まとまってていいと思います。
ただ、短編では話が急展開過ぎて、
舞が、あゆの姿の魔物に全く耳を傾けず、祐一すら剣を向けるというのも、
どこか不自然だったと思います。
- 22 なゆきをあいしてる (採点:4)
- ギャグなのか、ほのぼのなのか微妙な所ですね。
どちらかに絞って書いた方が良かったと思います。
- 23 いたずらかおりん (採点:7)
- 栞が元気になったからこそ、できる悪戯と言う物でしょうか。
ほのぼのした雰囲気と最後の落とし方が上手いと思います。
- 24 リフレイン (採点:6)
- ちょいシリアスな祐一視点と、ほのぼのギャグのあゆ視点といった感じでしょうか。
面白いですが、やや短かったです。
- 25 子の心親知らず 親の心子知らず (採点:5)
- う〜ん、もうちょっと名雪の苦しみや、北川がどんな風に語られるのかとか、
祐一と栞に対する名雪の態度とかが、書かれていると面白かったと思います。
- 26 サウンド・オブ・サイレンス (採点:6)
- うーむ、祐一が名雪を起こし、階段から転げ落ちた所と、
起きた名雪がピロに抱き付いたのは分かるのですが、
あの大量の水はどこの物でしょう?風呂場?
それと、溺れたのは祐一なのか真琴なのか分かりにくいです。
発想は悪くないと思います。27個の目覚し時計といい、高倉健目覚ましといい、
- 27 きんにくまん (採点:6)
- 馬鹿話だ・・・。でも面白かったですよ。個人的には7点です。
- 28 みずたまり 〜逢魔が時に〜 (採点:2)
- 地の分が読みにくいのと、話の中心が抽象的過ぎて、何が言いたいのか良く分かりませんでした。
栞があゆを知っていた理由、もう一人のあゆ、せめてこの二つははっきりさせて欲しいです。
- 29 心のゆくえ (採点:5)
- 独特の話回しですね。ただ、この話はKANONで行う必然性が薄いと思います。
オリジナルで出した方が良かったかもしれません。
- 30 君の名は…… (採点:4)
- オチが弱いと思いました。
もっと祐一の勘違い、空回りっぷりを見せて欲しかった。
- 31 青いゆりかご (採点:5)
- 何故名雪と香里は北川を断わってまで、隠れて付いていったのでしょうか?
その理由が不可解です。
- 32 空回りのサーカス (採点:8)
- 切ないですね。祐一以外の男子生徒からみた北川の評価も見たかったです。
後、北川のキャラが最初と最後で微妙に変わってるのと、
香里が好きな人を相沢に話してしまう。と言うのが引っ掛かりました。
- 33 心のかけら、幸せの太陽 (採点:4)
- 佐祐理さんの中の罪悪感が、ちょっとあっさり消化されすぎている気がします。
もう一つ山場が欲しい所でした。
- 34 かえるところ (採点:5)
- ほのぼのとしているのは良いんですが、それで終わってしまってる気がします。
もうちょっと、祐一の寂しい心情やオリキャラの祐一に対する好意など、
掘り下げられる部分があったのではないでしょうか?
○かき さん
- 01 赤白黒 (採点:7)
- こ、怖かった。読んでいてぞっとしました。風呂に入れなくなりそうです^^;
狂気の香里が、でもすごく彼女らしく感じられました。それもやはり作者様の高い筆力が故。すごいなぁ。
手首の描写と、赤、白、黒。演出も見事でした。
ただ、どうしても「どこかで見た話」といった感じが拭えませんでした。ダークというジャンルにおいては特に大きなことだと思います。
今さらカノンのssに新鮮さを求めるのもなかなか厳しいことだとは思いますが^^;
個人的には、ラストで手首をもう一度掴まれると印象が更に深くなったのではないかと思ったり思わなかったり。偉そうにすいません。
- 02 卒業 (採点:8)
- 切ない……。哀しいけれど、すごく綺麗なお話でした。お見事。
何よりも締め方が素晴らしい。短いながら、全体の雰囲気を包み込むようなラスト。最高です。
祐一がちょっとあっさりしすぎていたような感じがしないでもないです。その後のセリフがあるにせよ、個人的にはもう少し何かあっても良かったような気がします。
- 04 交差感情 (採点:2)
- あまりにも使い古された感が。
この話自体が悪いとは言いません。心理描写も丁寧に描かれていると思います。
ですが、「誰もがどこかで既に読んだ話」のラインを抜けきれないかなぁと。
真新しい何か、この話特有の「売り」があればもう少し違ったのでしょうが。
厳しい評価となってしまったこと、ご容赦ください。
- 05 風鈴の鳴く夜に (採点:7)
- いいですね。
決して完璧ではない等身大の秋子さん。
彼女の思う以上に成長している名雪。
ちょっと哀しくて、でもすごく優しいお話でした。
- 06 シフクノセツナ (採点:3)
- 序盤で読めてしまったのが……^^;
キャラにちょっと人間味が感じられませんでした。セリフがセリフっぽいと言うか。多分これは僕の個人的なものなのでしょうが。
短文を連ねていく手法。それ自体が悪いとは言いませんが、あまり効果的ではなかったかなぁと。
長くそれをやりすぎたことが原因の一つではないでしょうか。
- 07 ふたりは391/199900*1/? (採点:6)
- なるほど、パズルをそう使いますか。うまいなぁ。
話もスムーズに流れていったと思います。だれる所がありませんでした。
ただ、ピースをお互いに隠し持っていたことへの伏線、早い内に欲しかったかなぁと。ちょっと唐突な感じが。
あとは、無理に栞の口癖を言わせる必要は無かったのではないでしょうか。わざとらしい感じを覚えてしまいました。
- 08 名残雪の人 (採点:5)
- 題材としては、カノンの二次創作に限らず何度も目にしてきたものでした。
苦悩から決意までの過程にも特に印象深いところはなく、まぁそうなるよなぁ、といった感じ。
最後のシーン(秋子さん)は頭によく残る綺麗な締め方だと思いました。その前からの流れがちと急で、もったいなかったような。
秋子さんの夫の語りをその前に持ってきて、名残雪で終わった方が個人的には好きだったかもしれないっす。
- 09 まことだった。 (採点:8)
- 雰囲気が好きです。寂しさの中に優しさがあるような。
「」を使わない会話。少なくとも僕は、雰囲気を出すのに上手く活きていたと思います。
ところどころ羨ましくなるぐらいのセンスのフレーズがありまして、特に
>真琴だった真琴だったと俺は笑う
これにはちょっと敵わないなぁと。見事でした。
タイトルは「真実」と掛けてあるのでしょうか。好きなタイトルです。
- 10 さいごのにんむ (採点:2)
- 序盤で展開が読めてしまったのがちょっと辛かった……。
童話のような話にされたかったのだと思いますが、正直ただ読みづらいだけになってしまったような気がします。
話としてもあまり印象に残るものがありませんし、終わり方もチープな感じが。
きつい評価となってしまいましたが、ご容赦ください。
- 11 過去に捧げるプレリュード (採点:7)
- 全体的によくできたお話だと思いました。
香里と祐一がすごく「らしく」て、しっかりと生きていました。会話も地の文も見事な出来。
ただ、最後の一行は無くても良かったのではないかなぁと。それまでの描写とタイトルとで何となく分かることですから。
その一行で締まりが悪くなってしまったように感じました。
- 12 梅雨前線北上中 (採点:8)
- もうね。バカかと(超褒めてます
恐らくのれなかった方もいるのでしょうが、僕にはクリティカル。コミニケーション万歳。
笑いました。この作品にこれ以上の言葉はいらないと思う。ナイスなバカをありがとうございました。
- 13 三顧の礼 (採点:5)
- あゆ可愛いなぁ。
でもちょっと幼過ぎはしないかと。ギャグだから有りでしょうし、むしろそれが味なのでしょうが。
ごめんなさい、僕には合わなかったみたいです。
……臀部には笑いました。ナイスです。
- 14 百花屋奇譚〜オトナとコドモ〜 (採点:3)
- 二人に違和感が。行動に一貫性が感じられませんでした。話していく内にお互い少しずつ変わっていったのだとしても、です。
それぞれのセリフには確かに意味があって、意図があるのでしょうが、全てその場凌ぎ的な印象。こう感じるのは僕だけなのかなぁ。
あとは、安易な擬音はできるだけ控えた方がよろしいかと。
手厳しい評価となってしまいましたが、ご容赦ください。
- 15 美坂香里の熱い一日とクラスメート達 (採点:4)
- 愛すべきバカヤロウたち。こんな話、嫌いじゃないです。てか大好き。
ただ、全体的にちょっと走り過ぎ、展開が急かなぁと。ややご都合主義的な流れもありましたし。
尺もまだ十分にあったわけですから、もっと描写に力を入れてほしかったです。
こういうツッコミは無粋でしょうが、まぁ、クラスの女性たちはあんな賭けに乗ったりしないでしょうね。
それと、「二千円で半月分の昼食」というと、一日二百円以下。それはあまりにも質素でしょう^^;
- 16 何気ない日常、小さな幸せ (採点:8)
- いいなぁ。素晴らしきほのぼの。心が暖かくなっていく感じ。
タイトル通り、何気ない日常。こんな小さな幸せが、本編の後、ずっと続いていってほしい。
コンビニの店員さんはちょっとやり過ぎた感がなくもないです。そこで笑わそうとしなくても良かったのではないかと。
この作品の魅力は、冒頭にもあるように、読んでいて自然と頬が緩んできて気がつくと笑顔になってる、そんなものだと思いますから。
優しい優しい素敵なお話をありがとうございました。
- 17 あわただしい最初の一ヶ月 (採点:7)
- 面白かったです。試みとしても、読み物としても。
ssではないと言う方も出てきそうですが、少なくとも僕は問題無く受け止められました。
これ、書くのに苦労しただろうなぁと思います。矛盾の無いように話を組み立てるのは、下調べから相当な労力が必要だったのでは。
ところどころに出てくる冷静なツッコミが最高。笑わせていただきました。
恐らく風刺の意味合いがあったのでしょう。オールエンドを目指すには、祐一君、本当に大変ですね^^;
- 18 はんばぁぐ (採点:6)
- 良きほのぼのでした。あゆと真琴が可愛いっす。
見せ場というか印象に残るものが無かったのが個人的に残念。
それがあれば評価もぐっと変わったと思います。
- 19 安っぽくても、それでも (採点:8)
- いいなぁ。何かすごく好き。
さらっと読めて、爽やかな読後感。
筆力的にそう突出したものではなく、技巧を凝らしたものでもない。ですが、作者様が気持ちよく書かれた作品ではないかなぁと思います。
読んでいてすごく心地良かったっす。
- 20 しあわせ、もういちど (採点:10)
- 最高。10点持ってってください。
他シナリオの裏、消えていくあゆと栞。
この話で必ずしもハッピーエンドを迎えられたわけではないと思いますが、きっとお互いに救われたのだと思います。そう思いたい。
優しくて、哀しいけれど、やっぱり優しい。素敵なお話をありがとうございました。
- 22 なゆきをあいしてる (採点:7)
- うわぁ……すげぇ……(笑
何て分かりやすいタイトルにして、お話なんだろう。
作者様の名雪への、そして香里への愛がビンビンと伝わってきました。
そうですよね、可愛さは正義ですよね。だからこのお話も正義です。わーい。
○ぐー! さん
- 01 赤白黒 (採点:4)
- 正直な話後半の展開がわけが分からないです。
話自体も全体的に強引にIF的要素を盛り込んでダークにされているので、混乱しそうになりました。
その為、栞ルートの途中から派生していくとかいうならともかく、ちょっと違った栞ルートを通ってのダークはこの容量では足りなかったのでは?と思ってしまいます。
ダークでは別にキャラの狂気とかは読者に理解させる必要は無いと思いますけど、ただ、話の展開だけは理解させる事が必要だと思います。
この作品を読んでそう実感しました
- 02 卒業 (採点:7)
- なかなか面白い発想のSSでした。
名雪の心の流れ方が秀逸だったと思います。
あまり好きなジャンルでは無かったのですが、とても楽しめました。
ただ前半にもっと名雪と祐一が恋人同士である事は表現するべきだったんじゃないかと思います。
後半でそれが急に表面化したと若干感じてしまいましたので……
- 03 例え、誰が覚えていなくとも (採点:3)
- 真琴&美汐メインなのに何故他のヒロイン達が出ているのかが理解出来ませんでした。
別にその事自体が駄目なのではなくて、その出てくる他のヒロイン達の殆どががこの話に決して必要なキャラでは無かったと感じた事がマイナス要素です。
後、祐一と美汐をくっつけたいが為に二人と真琴との関係をIF設定にしたように感じられたのも私には減点要素でした。
ただでさえストーリの都合上分かりにくい展開になっているのに、その所為で余計な混乱が出てきていますから……。
作者の好みを自分の作品に反映させたいのは分かりますが、それが話の持ち味を殺してしまっているのがとても勿体ない作品だと思いました。
- 04 交差感情 (採点:4)
- とりあえず、盛り上がる場面での誤字がつらいですね……
作者さんとしては、辛いでしょうけど、まぁあまり落ち込んじゃ駄目ですよ〜
内容としては佐祐理さんの心理描写を独特の表現の文章で読ませるタイプの作品ですが、結構テンポも良いですし、くどさもあまり感じなかったので結構良いと思いました。
ただ、抽象的部分が多い所為か作者さんは理解されてるのでしょうが、読者としては首をかしげてしまう箇所もいくつかありました。
後、細かい表現に矛盾も多いですのでそこを突き詰められていけばもっと良い作品になると思います
- 05 風鈴の鳴く夜に (採点:6)
- 秋子さんの隠された一面を表現した作品の中でもなかなかの物だと思います。
「お陰でまた少し思い出しちゃった……」「夢の中でまた会えるのかなあ」の台詞は秀逸だったと思います。
ただ、だからこそ最後まで秋子さんで終わらせて欲しかったと思います。
別に名雪が出るのは駄目とは思いませんが、ただ、ラストが名雪といちゃつくだけなのはどうしてもこの話に最後にふさわしい気がしなかったので……
- 06 シフクノセツナ (採点:7)
- 栞が死ぬ話は数多いですが、終始爽やかさを貫徹したこの作品には好感が持てます。
ただ、ちょっと地の文章がくどいかなと思います。
雰囲気を読ませるタイプのタイプなので多少そうなるのは仕方がないとは思いますけど…
もうちょっと溜めてる部分をすっきりさせて作品自体の爽快感を追求すればもっと良い作品になったと思います
- 07 ふたりは391/199900*1/? (採点:8)
- 栞のはちゃめちゃさにちょっと違和感がありましたけど
最後まで楽しんで読めた作品でした。
でも、らぶっていうよりはほのコメって感じですよね
- 08 名残雪の人 (採点:3)
- うーん、北川と香里の無責任すぎる発言がちょっと…
確かに子供をおろすとなるとああ言いたくなるのは分かるんですが、どっちが良いかなんて決めつけずに、親友ならもっと二人と一緒に悩んで欲しかったと思います。
そうして出した結論からの発言ならば悪くないんですけどね。
後、水瀬父の台詞はハッキリ言って必要ないと思います。
話の内容に合わせているようで微妙に関係ないし…
- 09 まことだった。 (採点:7)
- 殆どの部分が祐一の語り口調だけで表現されていますが、それでもつまらないとか思いませんでした。
特に違和感を覚えたりもしませんでしたし、相当文章力がある方なんだと思います。
ストーリも本来ならもっと暗く重くなるんでしょうが、それを何処か爽やかに表現していたのがとても好意的にうつりました。
ただ、これといったパンチが無かったのがちょっと残念です
- 10 さいごのにんむ (採点:1)
- とりあえず全部ひらがなで読み辛いです。
おとぎ話っぽく見せようとしたんでしょうが、それはそういう所ではなくストーリーで見せて欲しかったと思います。
あと、おじいさんが人間の里に人間として下りたときにって部分がありますが、人間になった狐は誰一人帰ってこなかったんじゃないんですか?
もう少し色々と作品を練って欲しかったです。
- 11 過去に捧げるプレリュード (採点:5)
- 祐一と香里の掛け合いは楽しくて優しくて良かったと思います。
かといってそれ以上のなにかがあったかと考えると……
後、最後の一文がその前の文や直前の展開等の影響でちょっと分かりにくかったです。
直前の文に『決意を固めた幼い時〜』のように一文いれて『まだひたむきで幼なかった彼女では予想〜』みたいにちょっと手を入れるだけで良いと思うのですが
最後の部分はこの作品での落としどころだと思うのでもう少し気を使って欲しかったです
- 12 梅雨前線北上中 (採点:3)
- 人にもよるんでしょうが、ちょっとノリがキツイかなぁ…と
テンポ感と勢いは素晴らしいと思うのですが、逆にこのテンションのギャグがあまり好きではない私のような人間にはさらにきつかったです。
特にここが悪いとは思いませんけど、好きになれなかったということで……ごめんなさい
- 13 三顧の礼 (採点:7)
- ええっと評価に困る作品です…
作者がどんな事を考えてどんな事を思って書いたのかが伝わってくる作品なので大変好感が持てるのですが、全体的にちょっとつたない印象を受けてしまいます。
もう少し、ネタも表現も練ればきっと良い作品を書けるようになる方だと思います。
今回、他の方からも結構キツイ指摘や評価を貰うかもしれませんが、それにめげずに頑張ってください。
本来なら4点ぐらいの所ですが、今後に大期待という事で7点を付けさせて頂きます。
- 14 百花屋奇譚〜オトナとコドモ〜 (採点:8)
- ほとんど台詞だけなのに久瀬と佐祐理の表現がとても上手かったと思います。
序盤の久瀬の物言いとかはいらいらしましたが、そういうのは作者さんの手の内で踊らされてるだけですからね。
後、久瀬に関してはオリジナル色がどうしても強くなってしまうのであえて何も言いませんけど、佐祐理さんの包容力がこの話では小さくみえてしまうかなと思いました。
まぁ、それを表現出来る場がこの話には限られているのでしょうがないと言えばしょうがないんですが、でもラストの友達云々のくだりは久瀬よりも佐祐理さんにもっと見せ場を作っても良かったんじゃないかと思います。
この話は久瀬ばかり勝ちすぎていますので……
それと、最初と最後の百花屋語りは正直邪魔です。
無くて良いというか無い方が後読感とか良くなったんじゃ無いかと思います。
後、スペースの空けすぎがちょっと気になりました。
まぁ、でも入り込めるだけの良い作品だったのは確かなので8点です。
なんか色々上で言ってますが、それだけ思い入れる事が出来た作品だったという事で赦してください
- 15 美坂香里の熱い一日とクラスメート達 (採点:7)
- どこが内気やねんっ!
っと思わず関西弁で君塚さんにつっこみを入れてしまいました(笑
さくさく進むテンポといい、良い意味であっさり進む展開といい、良質のコメディーだったと思います。
ただ、内容的にオリ色が強くなってしまっているのがちょっと残念ですね。
まぁ、この手の話ではしょうがないんですが……
おもしろかったです
- 16 何気ない日常、小さな幸せ (採点:7)
- 二次創作でされているkanonキャラのデフォルメがちょっと強すぎるんじゃないかと思いすぎ。
というか作者さんの真琴に対するイメージはどれだけ幼いんですか(笑
性格はそう思う原因が多少原作にもあるのでわからないでもないですが、見た目は店員さんに子供扱いされる程幼くは無いですよ(苦笑
まぁ、ネタとかそう言う所の所為で幼くせざるおえなかったのは分かるんですけどね。
栞もその所為でだいぶ子供っぽくなってるようですし。
内容自体は良質のほのコメだったのでこの点数を付けます
- 17 あわただしい最初の一ヶ月 (採点:1)
- えっと結局なにがやりたかったのでしょうか?
この作品を表現するにはこの一文で十分かと……
作者さんに関しても祐一に関しても同じ事が言えます。
後、せめてSSとして作品を出して欲しいと思います
- 18 はんばぁぐ (採点:4)
- 良い雰囲気をもったほのぼの作品だとは思いますが、それだけって感じがします。
料理の描写とそれに対する各キャラの一言コメントだけでは終わらせずにもっと話を膨らませ、発展させて欲しかったです。
このままじゃ、料理講座SSってなだけで終わってしまってますので…
- 19 安っぽくても、それでも (採点:2)
- とりあえず、みじかすぎかなぁ…と
しかも改行で無駄にスペースを取っているのがそれに拍車をかけてます
内容的には良くも悪くもとりたてて言いたくなる事はないと思います。
あーでも、「100%の天気予報が外れる」とかそういうのはカッコつけようとしてるのですが失敗されてる気がします。
辛口でごめんなさいですが、正しくは評価の判断下せるほど量がないので…って感じなので良いのか悪いのかも言えなかったりします。
別に量が全てとは言いませんけど、ただ、内容的にもう少し量か作品的な深さが無いとやっぱりこういう場ではこの評価しかつけられません。
- 20 しあわせ、もういちど (採点:9)
- kanon本編の裏でこういう話があったら…と素直にそう思える作品です。
内容も展開も優しくてとてもkanonという感じでした。
最後、二人の架せられている試練はどちらも解決されていませんが、それでも気持ちだけはって展開もどこかkanonのように思います。
良い作品でした。
- 21 君を守る (採点:5)
- 割と爽快感というかスピードがある作品ではありますが
逆にそれが物語の波を小さい物に変えているように感じました。
多分、描写とかでの盛り上げ方が足りないのが理由だとは思います。
後は速度が変わらないところでしょうか…
溜めは一応あるのですが、溜めきらずに次へって感じがしますので……
発想は大変面白かったので、しっかりとした緩急さえ付ければもっと面白くなったのではと思います
- 22 なゆきをあいしてる (採点:3)
- いや、作者さんの名雪への愛は伝わってくるのですが、それにこちらが同意出来るかというと……(汗
香里も作者の代弁者に近くなってしまっているのが、ちょっと残念だと思います。
壊すならもう少し壊しても良かったような気がします。
正直今のままではシリアスにもコメディにもどっちにもなりきれない中途半端な位置になってしまっているような印象を受けましたので
- 23 いたずらかおりん (採点:5)
- 香里の日常をいくつか切り抜いたって印象を受けます。
個々は結構楽しめるのですが、ただ、一本びしっとなんらかの筋を持ったストーリーとは思えなかったので……
それぞれのちぐはぐ感こそ無かったですが、やっぱり大きな一つのストーリーを追う楽しみが無いと物足りないです。
確かにキャラのやりとりだけでもそれなりの面白さはありますけどね
- 25 子の心親知らず 親の心子知らず (採点:3)
- 秋子さんの名雪分析がなにか違和感あるんですよね。
作者のこうあって欲しいってのに強引に合わせている、というか作者の考えの代弁者って感じで……。
その為、ふーんって何気なく読み飛ばしてしまうか、首をかしげるか、この話を読んでいてそんな事ばかりでした。
後、理解させようときっちり表現してるのは分かるのですが、言葉にしてしまうとチープに感じてしまう箇所も多いので、そこをなにか別の表現を使った方が良いと思います。
- 26 サウンド・オブ・サイレンス (採点:6)
- 擬音でちゃんとストーリーを表現出来ているのは凄いの一言につきます。
細かいところのネタも練られてるようですし、色々と表現に気を使われてると言う事も伝わってくる良い作品でした。
でも、やっぱり発想だけが面白いって感が強いので、この点数止まりです。
これに+αしてなにかがあれば違ってくるんでしょうが……
- 27 きんにくまん (採点:8)
- 素直に面白いと思えました。
ギャグ作品に関してはこれ以上言うのは無粋だと思うので……
これからも頑張ってください
- 28 みずたまり 〜逢魔が時に〜 (採点:3)
- 珈琲牛乳色って表現が素敵です。
なんだか、あゆらしくて良い表現でした。
前半部分はそこを筆頭になかなか期待させてくれる感じがしたのですが、後半のキャラの掛け合いで正直がっくり来ました。
なんというか非常に二次創作で作られたキャラでしかも誰かから借りてきたような感じがしますので……
折角、珈琲牛乳色の水たまりなんていうオリジナリティ溢れる表現が出来るのですから、他でもそれを見せて欲しかったです…
- 29 心のゆくえ (採点:7)
- 不思議と引き込まれるストーリーで面白かったです。
kanonキャラの配置も上手くて、そこに違和感は特に感じませんでした。
ただ、やっぱりkanonじゃ無くてもいいなぁ……と思ってしまいます。
確かに違和感は感じなかったのですが、たまたま作者さんの考えたストーリに祐一の立ち位置があっていたからkanonを使っただけという印象も受けましたので……
まぁ、でも面白かったのは確かなので7点を付けさせて貰います
- 30 君の名は…… (採点:7)
- 非常に構成が上手いなぁと思いました。
こちら側の作品の知識とあえて似た部分を見せる事によって、上手く読者の考えをリードしていたと思います。
『三坂詩織』の名前が出た時は十分考えられるはずの展開だったのに、上記の理由からすこんと頭から抜け落ちてたので素直にやられたーと笑いました。
ただ、最後の一文はこの作品の締めとしてはちょっと合わないかなと思います
- 31 青いゆりかご (採点:10)
- 久々に面白いkanonSSを読みました。
自分がkanonSSを好きになったのがこういうSSに出会ったからでしたのでとても嬉しかったです。
文章に関しては多少未熟な印象を受けましたが、テンポが素晴らしいですし、後読感も良いです。
オーソドックスなkanonSSではありますが、心から楽しめたので10点を付けたいと思います。
どうかこれからも頑張ってください。
応援しています。
- 32 空回りのサーカス (採点:2)
- ちょっとkanon二次創作で作られたキャラの嫌な部分がでてるかなぁ…って印象です。
後、北川が作者の理想に作られすぎかなぁ…って印象も強いです。
別にそれが必ずしも悪いわけではないのですが、今回は周りに対しても北川に対しても嫌な印象を与える部分を助長させているように感じましたので…
ただ、読む分にはつまらないとは思いませんでしたので、作者の独り善がり(辛辣な言葉ですいません……)な部分が消えれば悪くない作品だと思います。
頑張ってください
- 33 心のかけら、幸せの太陽 (採点:1)
- うーん
全体的に格好付けただけで、特に見るところが無かった気がします。
展開もキャラもというか全体的にどこかで借りてきたようなものですし……
読んでいる間中どこかデジャブが付きまといました。
まぁ、そこまではまだ良いんですが、それを高水準でやっているわけではなくて、どちらかというとそういう作品を劣化してる感じでしたので…
辛口でごめんなさいですが、ただやっぱりこれをコンペで出したのは色んな意味でまずかったと思います。
普通にHPで公開する分にはまぁ、問題ないと思いますので…
- 34 かえるところ (採点:8)
- 優しくてあったかくて良い作品でした。
まぁ、ストーリーとかはとりたてて見る場所は無かったと思いますけど、この話の魅力はそんなところでは無いので別に良いと思います。
どうか今後もこういう優しい話を書き続けてくれる事を期待しています。
○じゅう さん
- 01 赤白黒 (採点:7)
- 抽象的表現での言葉の使い方がうまいと思います。
また、タイトルを初めとして、色にこだわった描写によって
ちょっとしたホラー映画並の迫力を感じることができました。
- 02 卒業 (採点:6)
- 基本的によい言葉を選ばれている文章だと思います。
ところどころで、行空けを使われていますが、
そこはあえて行あけするほど、強調すべき文でもないと思いました
(駄目な文という意味ではなくて、他の文と同程度の重みである、という意味です)。
- 03 例え、誰が覚えていなくとも (採点:5)
- このストーリーで起こる不可解な出来事は、
彼女の情の深さが原因のようですが、そこが重要コンセプトである作品にしては
他の女性登場人物とわざわざ一対一でいちゃいちゃさせるシーンを繰り返す
ことに違和感を覚えます(栞や舞は特に)。
これでは彼女がたくさんいる女性の中の一人程度の扱いでしかないみたいです。
- 04 交差感情 (採点:5)
- 前半の離人症入っている佐祐理さんが人間臭くていいと思います。
後半の、「彼女」を見つめる佐祐理さんは、やや達観している感じ?
- 05 風鈴の鳴く夜に (採点:4)
- 祐一がビールを口にしたとき、自分をオヤジ臭いと思うところがありましたが、
このシーンでなくとも全体的に祐一がオヤジ臭く、それがやや鼻につきました。
秋子さんに対してまでも情欲を抱いている(ように見える)描写も
悪い意味でのいやらしさを感じてしまいました。
- 07 ふたりは391/199900*1/? (採点:7)
- 二人のいちゃいちゃっぷりがなかなか楽しかったです。
- 08 名残雪の人 (採点:5)
- 会話文と地の文とのバランスが悪いのですけれども、全体的に漂う青臭さは好きです。
個人的には、二人がどういう決断をしたかまで書いて欲しかったと思いました。
- 09 まことだった。 (採点:6)
- 堅い一人称が心地よいです
- 10 さいごのにんむ (採点:1)
- 文字をひらがなだらけにしたのは童話風にするためでしょうか。
しかしそうならばそれ相応に使う言葉を変えなければただ読み難いだけの文章です。
童話をなめないでください。
- 11 過去に捧げるプレリュード (採点:8)
- 祐一のへらず口がすごいです(褒め言葉)。
- 12 梅雨前線北上中 (採点:7)
- 場面転換がイマイチわかりづらかったですが、面白いお話でした。
- 13 三顧の礼 (採点:8)
- シスプリの四葉?
- 15 美坂香里の熱い一日とクラスメート達 (採点:3)
- お祭り騒ぎSSはこれまでのコンペでも何度かありましたが、
北川や祐一の口上は、クラスの仲間(および読者である私)のテンションを上げさせるにはちょっと弱かったです。
キスとか現金のルールには不満が来るのは当然です。
それを黙らせるだけの説得力ないし勢いが作品からは感じとれませんでした。
- 16 何気ない日常、小さな幸せ (採点:4)
- いささか地の文での解説が多すぎるかと思います。
- 18 はんばぁぐ (採点:7)
- 料理モノはつまらない、という固定観念を覆してくれた良作。
楽しい状況が目に浮かぶようで美味しくいただくことが出来ました。
- 19 安っぽくても、それでも (採点:2)
- この作品で何をやりたいのかが見えてこないです。
少なくとも栞がムキになっている理由くらいは書いて欲しいです。
- 21 君を守る (採点:6)
- アクションシーンを得意とされる作家さんとお見受けします。
反面、設定は凝りすぎ…または説明臭さを出しすぎ、と思います。
- 22 なゆきをあいしてる (採点:5)
- この香里さん、微妙にムカつくんですけど、
SSとしてはよくまとまっているので一長一短…。
- 24 リフレイン (採点:6)
- あゆサイドでのあゆの心理描写に納得できないところもありましたけど、
両サイドのギャップはなかなか面白かったです。
- 26 サウンド・オブ・サイレンス (採点:7)
- 機種とブラウザの状態とが違ったらいったいどうなるのかしら、と思いつつ。
読者(私)にいろいろと想像させる、うまい擬音の使い方でした。
- 27 きんにくまん (採点:8)
- 秋子さんが最初に唐突に登場するシーンには笑わせてもらいました。
この時点で良作と確信しました。
- 28 みずたまり 〜逢魔が時に〜 (採点:5)
- ここで終わりですか…。もったいない。実にもったいないです。
「もう一人のあゆ」
この作品をプロローグ部分にして、もっと掘り下げるか突き詰めるかすれば
10点を与えるにふさわしい作品にもなったものと思います。
- 29 心のゆくえ (採点:4)
- 恋愛を神聖視する青臭さがステキ。
Kanon度がほとんど無いので若干点数を減らしました。ご容赦。
- 30 君の名は…… (採点:4)
- 名雪の葛藤など、ギャグには不要な描写が多いと思います。
- 31 青いゆりかご (採点:4)
- ほとんど全くノリが私に合わなかったです。
作品が悪いわけじゃないです。申し訳ないです。
- 32 空回りのサーカス (採点:3)
- 北川が「俺はピエロ」と酔っているのはギャグみたいにみえました。
また、祐一が異常に嫌な奴なのが気になりました。
余談。
私の金銭感覚では、祐一が北川から借りようとしている金額は、
高校生にとっては高額すぎる気がするのですが…。
最近の高校生ってこんなもんですかね。
- 33 心のかけら、幸せの太陽 (採点:1)
- あらかじめお断りしておきます。貶します。
作者さんが貶されるのを嫌がる方ならこの先は読まないでください。
細かいところは省いて、特に気になった部分のみ、書かせてもらいます。
佐祐理さんって、自分で自分を頭の悪い子、とは言いますけど
本当に頭が悪いわけじゃないんです。
祐一の気休め程度の言葉であっさり「私は幸せになる」なんて
考えを覆すような単純な頭なら、悩んだりしません。
それに「死んだ人の分まで私は幸せになる」なんて当事者が言う言葉じゃないでしょう。
傲慢も甚だしいです。
展開もおかしく、舞の思いつきで決まった突然のデートなのに、
祐一が指輪を用意していて、結婚を申し込むというのは??です。
祐一の佐祐理さんへの気持ちは、舞も知るところなのでしょうか。
ここらへんをハッキリさせてくれないと、祐一はクズ野郎になってしまうかもしれません。
祐一は佐祐理さんを「佐祐理さん」と呼ぶぐらいの距離なのに、
その親族の(無論、一度もあったことのない子の)一弥君を呼び捨てにしていることにも違和感を覚えます。
- 34 かえるところ (採点:10)
- 一単語たりとも無駄のない文章ですね。
事件らしいことなど何一つ起こっていないのに、
テーマとてそんなに目新しくもないのに
どうしてこんなに心地よく読めるのでしょう。
素晴らしかったです。
○つうじい さん
- 02 卒業 (採点:6)
- 文章量によるパワーと予測しなかったラストに驚かされました。
まあ、でもこういう答えにたどり着く人もきっと少なくないんだろうな、と思いました。
- 03 例え、誰が覚えていなくとも (採点:7)
- ちょっとラストが消化不良な感じですが、うまい。
途中名雪や舞の登場の意味が分からなかったのですが、
最終的には上手な使い方だったと思いました。
- 05 風鈴の鳴く夜に (採点:7)
- 同じ祐一と秋子さんメインで同じく旦那が話題になるのに……
私のバカ作品とのこの差はなんでしょうか。
文章の上手さに驚きました。
- 06 シフクノセツナ (採点:7)
- 改行の仕方がテンポよく感じられて、うまいと思いました。
シンプルなお話を上手に演出されていると。
栞が幸せでよかったです。
- 07 ふたりは391/199900*1/? (採点:7)
- 栞テンション高いっすね。
彼女らしくかわいらしいお話で、楽しく読めました。
ラブラブカップル最高ですね。
- 08 名残雪の人 (採点:6)
- 実は途中まで何かオチがあるのかと考えていました。
後半が急展開な気はしますが、その分サクッと気持ちよく読めました。
- 09 まことだった。 (採点:9)
- うまい。・・・引き込まれました。
地の文が多いのに、勢いが止まるところがない。
それって私が一番苦手なことなんで羨ましいです。
美汐をしゃべらせないのが、この作品のイメージにも彼女のイメージに合っていてよかったです。
つうじい的文章力ナンバーワン作品賞を差し上げます。
- 10 さいごのにんむ (採点:6)
- よく考えてあるなと感心しました。
でもラストがあんまり童話らしくないというか、かわいくないです。
- 11 過去に捧げるプレリュード (採点:9)
- 会話のテンポというか台詞まわしの上手さにとにかく感心しました。
こういう技巧派な台詞のやりとりには憧れます。
キャラのイメージも世界観も維持したままなのが素晴らしい。
香里のキャラもすごくよかったです。
つうじい的キャラの魅力ナンバーワン作品賞を差し上げます。
- 12 梅雨前線北上中 (採点:6)
- 最後までまったく意味がわかりませんでした。
同じギャグSSで参加した者として、ここまで何も共感できないギャグSSには驚きでした。
でも、なんか嫌いになれませんでした。それがすごいと思いました。
きっと作者様は只者ではない。
気持ちで負けました。
- 13 三顧の礼 (採点:7)
- 凄まじいまでに勢いに圧倒されました。
そのテンションの高さが羨ましいです。
あゆが、かなりお馬鹿でかわいいので、すべてはOKです。
- 14 百花屋奇譚〜オトナとコドモ〜 (採点:8)
- 二人のキャラが正直私の思っているものとかなり違います。
しかも、かなり重いテーマながらも、それでも面白いと思ったのは、
無駄な地の文がなく軽快に読み進めることができたからでしょうか。
台詞中心でこれだけ上手に展開していける文才は素直にうらやましいです。
最後の『百花屋』の語りがなければもう一点プラスでした(すみません)
つうじい的インパクトナンバーワン作品賞を差し上げます。
- 18 はんばぁぐ (採点:6)
- 平和だ……
なぜだかホッとしました。
- 21 君を守る (採点:9)
- 日本刀を振り回すあゆ、びっくりしました。
しかし、そんな違和感も吹き飛ばすようなテンポのよい展開に引き込まれました。
よくこの話を短編という短いの枠に上手におさめたなと感心しました。
アクションシーンもテンポがよく勢いが止まらないまま読みきれましたし。
つうじい的構成力ナンバーワン作品賞を差し上げます。
- 24 リフレイン (採点:6)
- あゆがかわいいですね。
ラブラブしててよいです。
- 26 サウンド・オブ・サイレンス (採点:1)
- ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え?
- 31 青いゆりかご (採点:6)
- 全然もったいなくないです。
二人はお似合いのカップルですよね。
- 32 空回りのサーカス (採点:7)
- 北川ってそんな感じですね。
あと、ラストのみっしーの使い方がすごいよかったです。
つうじい的オチが一番うまい作品賞を差し上げます。
でも祐一と香里は私のイメージと違います、かなりです。
文句なく良作なんで迷いましたが、そこで減点しました。
○つむり さん
- 04 交差感情 (採点:10)
- 物語において、登場人物の行動を一切排して、感情のみを描写している話ってすごく珍しいと思うんです。
それは必然的にストーリー性が皆無になる手法ですから、やり方をしくるととんでもなくつまんないものが出来上がってしまいます。読んでる側としては何ハンパな哲学垂れ流してんだよバーカとか思って途中で投げてしまうような。
でもこの話はそうなってなくて、佐祐理の感情の動きについて、思わず真剣に読んでしまう、読まされてしまう……そういう力があるような気がします。
それと、これを読みながら何となく、これすごく二次創作してるっ、と思ったりもしました。
オリジナルでは語られなかった部分を想像して、そのシーンでそのキャラがどうしてそんな行動に出たのかを補完するってやり方って(僕の中だけかもしれませんが)二次創作の根幹だなあと感じたんです。
そういった観点からの10点です。
読み手として未熟なもので、読み方がずれてたり浅かったりして、質の悪い感想になっているかもしれませんが……
- 11 過去に捧げるプレリュード (採点:9)
- 結局、香里が円周率≠3.14を証明してくれなかったのがちょい寂しいなと思いましたが、本編とは関係ないことなので忘れることにします。
地の文でころころと物語を進ませていくやり方に、デフォルメの効いた台詞回し、テキストのそこかしこに散りばめられた、細やかな宝石のようなレトリック……。こういう文章がたまらなく好きなので、ついうわすっごい何でこういう表現できるのかなうわーうわーってすごくミーハーな態度で読みふけってしまいました。
それでもただひとつ残念な点があって、香里が祐一のことを好き、という雰囲気というか匂いが話の中から滲み出てこないなあ、と思ったのです。微妙な言い方になりますが、心にキュンと来るものが足りない、そのせいで読後感がいまひとつ……だったんです。
もしそういうことを感じられる作品であったなら、10点どころか12点くらいつけさせてほしいくらいなんです。
贅沢な注文だとも思うのですけれどね(-_-;)
- 13 三顧の礼 (採点:7)
- ラブラブオチで終わると思ったのに。期待してたのにーっ(><)/シ ジタバタ でもこれはこれで好きです。
やたらマニアックな小ネタとか、生き生きとしたこいつら(笑)の掛け合いが楽しかったです。怪盗鯖って何ですかっ(>m<;すごいウケました。
- 26 サウンド・オブ・サイレンス (採点:6)
- (゜_゜ ?
(m・)… トコトコ
(゜Д゜)!!!
とてもおもしろかったです。よく小動物に対して、仕草がかわいいという誉め方をしますが、このSSにはそれと同じような気持ちを覚えました。名雪とネコのシーンとかバリ可愛いと思います。
お話とはまるで関係ないのですが、乳房って朝立ちしたりするものなんでしょうか? 構成組織を鑑みればそれはありえるような気がする話で、だとすれば中盤のシーンでゆさゆさしてた名雪の胸がすごく
- 33 心のかけら、幸せの太陽 (採点:5)
- 原作でもタメ口だった筈の祐一が敬語なのが唯一疑問です、が、ほのぼのした二人のデートの雰囲気が良かったです。
あと佐祐理さんが可愛いです。ちょっとブリっ子入ってるかなぁと思いながら、物語の世界だとこれくらいやってちょうどいいのかなとも思います。
五月五日の空は季節がらとても蒼くて、その色に世界が包み込まれるような感じ。恥ずかしながら、その胸に染みるような蒼さを、二人の姿を見ながら感じていました。
空っていいですよね。芸術的で、ときどきノスタルジックで、見上げればいつだってそこにあるもの。佐祐理にとって祐一と舞がそうであるなら、こんなに幸せなことってないんでしょう、ね。
○まてつや さん
- 01 赤白黒 (採点:7)
- うーん。文章うめぇ。レベルたけぇ。
改めて、自分ではダーク書けないなぁと思い知らされます。
- 02 卒業 (採点:9)
- 巧い。あと、好きだ。好み。
- 12 梅雨前線北上中 (採点:7)
- 狙ってる効果音いい感じです。
面白く読めました。
- 15 美坂香里の熱い一日とクラスメート達 (採点:7)
- 熱いぜ! 熱いよ! 最高ですかー!?
- 16 何気ない日常、小さな幸せ (採点:10)
- 面白かったです、良かったです、良かったです。
じぃーんとなりました、幸せ気分になれました。久々にステキな夢でも見れそうです。
いいお話をありがとう。
- 17 あわただしい最初の一ヶ月 (採点:6)
- 18 はんばぁぐ (採点:7)
- 逢引肉(笑)
- 20 しあわせ、もういちど (採点:10)
- 満点です。うがー。
中盤までで完璧に惹きこまれてました。栞がいい感じで書けてます。
彼女らの今後が、2人とも亡くなっちゃう未来でも切ないですし、奇跡が起きて病院で再会するにしても、涙出そうです。
キレイな終わり方のおかげで読んでいる最中にずっと頭を過ぎっていた前者の想像が少なくなりました。
再会できるといいですね。
とってもステキな作品をありがとうございました。
今回の私的ナンバー1です。
- 21 君を守る (採点:8)
- えがったです。
なんかいろいろ参考したい点もありました。
タイトルの出し方とかその一つです。
あゆの途中のセリフで1ヶ所だけ違和感あったのがありました。
- 23 いたずらかおりん (採点:8)
- ほのぼの出来ました。
祐一くんは確かに甘いのはあんまりでしたね。
- 24 リフレイン (採点:8)
- おお。これはページ変えて、祐一とあゆの視点で読ませるだけでも面白かったんですが。
予想以上に対比の内容が面白かったです。
こんなリフレインならいいですね、締めよかったです。
- 27 きんにくまん (採点:8)
- 面白かったです。
そうか! マッチョ好きだったんだね、秋子さん!
オチがもっと激しく炸裂してくれればさらに加点したかもしれません。
- 28 みずたまり 〜逢魔が時に〜 (採点:6)
- パンチ力はないですけど、短い中にもジャンル表記どおり「ほのぼの」できました。
良かったです。
○アルエム さん
- 02 卒業 (採点:8)
- 名雪の心情、祐一の心情が、とても巧いと思いました。
- 03 例え、誰が覚えていなくとも (採点:10)
- なるほど。最初、読んでいたときは、ちょっとわからなかったのですが、こういうお話だったのですね。
きっと、皆真琴のことを忘れてしまっても、心の片隅では覚えているんでしょうね。それで名雪が悪戯してみたり、舞が肉まんもってたりしたんじゃないかなっと勝手に思ってるわけですが。
- 05 風鈴の鳴く夜に (採点:10)
- 明子さんのせつなさとか、祐一の気持ちなどが伝わってきて、感動しました。
- 06 シフクノセツナ (採点:9)
- ただ一言、面白かったです。オチはなんとなく読めてしまったものの、全部見終わったときには暖かい気持ちになれました。
- 07 ふたりは391/199900*1/? (採点:8)
- ところどころに散りばめられたパロディ。とても面白かったです。
- 08 名残雪の人 (採点:10)
- なるほど、冒頭の文の意味は、そういうことだったんですね。納得すると同時に深い感動を覚えました。
- 09 まことだった。 (採点:10)
- とても面白かったです。心がほんのりと温かくなるというか、上手く言葉にできませんけど、とにかく感動しました。
- 12 梅雨前線北上中 (採点:9)
- なんというか、もうとにかく面白かったです!
- 15 美坂香里の熱い一日とクラスメート達 (採点:10)
- 熱き青春って感じで、とても面白かったです。いやぁ、もうこういう雰囲気大好きです
- 20 しあわせ、もういちど (採点:10)
- 感動です。ぶっちゃけちょっと泣きそうになりました。
- 31 青いゆりかご (採点:9)
- ほんかわとしていて、とても面白かったです。青春万歳
- 32 空回りのサーカス (採点:10)
- ビバッ北川!! 北川が凄く巧くて、とても面白かったです。北川に幸あれ。
○コンタミン さん
- 02 卒業 (採点:10)
- 今回のこんぺで、最もすばらしい作品でした。
別れ話を綺麗に、しかもハッピーエンドとして描くのはとても難しいことだと思うのです。
ですがこの作品では、未来につながる前向きな別れを見事に描いていました。
そして作品を通して流れる空気もどこか儚げで、哀しくて、でもとても暖かくて……。
描写に使われる言葉の一つ一つにも注意を払い、作品のイメージを大切にされている印象を受けました。
文句なしの10点満点です。
余談ですが、この作品から「女性」の匂いを感じました。
女流作家の作品を好んで読んでいる、もしくは作者自身が女性ということはございませんでしょうか。
見当違いでしたらごめんなさい。
- 14 百花屋奇譚〜オトナとコドモ〜 (採点:9)
- 登場人物二人の会話を主体とした話の場合、視点を一人(主役)に固定したほうが心理の描写が容易なのですが、この作品は視点を外部に固定した完全三人称で書かれています。
これが大当たりでした。
登場人物の心の声を書かずに、状況描写だけで心理を表現しようと奮闘努力した跡が随所に見られ、その結果、二人の心が少しずつ変化してゆく過程が見事に表現されていると感じました。
また、起承転結のストーリーの流れに沿った心の動きが見られ、違和感無く感情移入することができました。
私は登場人物の心理変化を書くのが苦手ですので、この作品における表現方法はぜひ参考にしたいと思います。
- 20 しあわせ、もういちど (採点:10)
- 今回のコンペで10点満点をつけた二作品のうちの一本です。
見所はなんと言っても、あゆと栞の別れのシーン。
二人の言葉遊びに使われた単語が、そのままタイトルへとフィードバックされているという演出がすばらしかったです。
欲を言えば、言葉遊び以前にこの二つの単語が伏線として重要な場面で登場していれば、さらに感動的なラストシーンになったと思いますが……
ですが、それを差し引いたとしても10点満点のお話だったと思います。
あたたかい気持ちを、ありがとうございました。
○マイクォー さん
- 01 赤白黒 (採点:4)
- 読み応えはあったが、何か物足りなさを感じた。
もう少し、序盤の病室の場面を出す必要性を演出すればよかったのではと思う。
- 02 卒業 (採点:7)
- いとこならいいんじゃね?というオタの軽い考えを真っ向から否定する現実的なのがいいですね。
こういう終わり方も好きです。
欲を言えば、もっとKanonらしさを出して欲しかったですね。
- 03 例え、誰が覚えていなくとも (採点:9)
- ホラーと見せかけてのどんでん返し恐れ入りました。
ここまで話に引き込まれたのは久しぶりですね。
- 04 交差感情 (採点:5)
- 短いけれどよくまとまった綺麗な話だった。
○雨音 さん
- 01 赤白黒 (採点:8)
- ダークって言うかホラーっていうか……グロ!!(何
グロですよ、これはっ!!
いや、しかし……上手い。
乙一に通じる上手いグロさ、と言うのでしょうか。
風呂場に入ってからの描写に逃げが無かったのが凄いです。
こういうのは真似できないなぁ……。
決して好きな内容ではないのですが、それでも高得点つけたくなってしまう作品でした♪
- 02 卒業 (採点:7)
- 従兄弟同士の恋愛に反対する両親の気持ちも理解できますし、
また、名雪の不安(というか成長か)も非常に妥当だと思います。
なんせ、祐一に振り回されっぱなしの人生でしたからね(苦笑
過去から、幼かった自分から、従兄弟という関係からの卒業は、必要不可欠な展開なのかもしれません。
しかし、やや唐突感はありました。
もう少し詳しい説明が欲しかったところです。
それに、救いを求めた名雪から顔を逸らす秋子さんに強い違和を感じました。
あの状況で余計な口出しをしないのは大人の対応だとしても、
名雪から眼を逸らしてしまう(つまりそれに引け目を感じている)姿は、読んでいて少し残念でした。
- 03 例え、誰が覚えていなくとも (採点:6)
- かなり無茶な設定なのですが、何とかギリギリ説明できている……かな?とは、思います(汗
うーん、でも、やっぱり中編に持っていった方が良かったのではないかと。
ラストに至るまでの引きは十分だったのですが、
「忘れている」という設定をもう少し表現して欲しかったです。
また、美汐の事を「さわたりさん」と呼んでいた、という設定が唐突に登場していて、
そこから先の展開が全て死んでしまっているように思いました。
忘れている事を思い出す、そのカタルシスが非常に弱いので。
そのあたり、少し残念でした。
- 04 交差感情 (採点:5)
- まんま「CROSSING」じゃないですか……(汗
うーん、ここまでそのまんまだと、ちょっと問題な気がします。
ってか、出典書いてないんですけど……忘れただけですよね?
さて、歌を元にしたSSというのは他にもたくさんありますが、
ここまで頼り切ったのは滅多にないでしょう。
展開さえも歌に依存しているのは、かなりどうかと思います。
せめて歌詞をまんま使わずに、加味程度に収めておいて欲しかった……。
まぁ、割合上手く書けていたとは思いますので、それは良いのですけど、
でもやっぱりここまで使っちゃうのはなぁ……。
同じ様に歌を元にした作品がありましたが、私個人としてはあちらの方(その使い方)が好みでした。
- 05 風鈴の鳴く夜に (採点:8)
- てっきり秋子さんの昔語りが入るのかと思ったら、そういうことは無く、
なんだか肩透かしを食らったような気持ちになっていたのですが、
最後まで読んでみて、これでよかったのだなぁと思いました。
謎のまま、語られない方が綺麗だろうと。
実際問題、何の伏線も無くいきなり夫の話とかされても、かなり微妙ですしね(苦笑
謎は謎のまま、ただ祐一だけが決意を新たにする、しっくりとくる短編でした。
ただ、秋子さんの口調がバラバラだったのがちょっと気になりました。
酔ってからならともかく、酔う前からなのはどうにも……。
- 06 シフクノセツナ (採点:6)
- 凄く良い話だとは思うのです。
締めの台詞なんて、すげぇピンポイントで私の好みでしたし。
ツッコミどころがないわけでもないのですが、その辺りを無視しても構わない展開だったと思います。
ただ……地の文が淡々としているのが気になったかも。
後半はそうでもなかったのですが、序盤から中盤にかけては「動作説明」になっている部分がありました。
もっと突き詰めれば、これもある種の雰囲気を作り出すことが出来るのだろうとは思いますが、
この作品に関してはそのレベルにまで達していなかったように思います。
- 07 ふたりは391/199900*1/? (採点:9)
- 完成図の無いパズルって、何気に地獄の難易度ですよねぇ。
以前やった事がありますが、500ピースでもキツかったですよ。
と、それはともかく。
ジグソーパズルを上手く使ったなぁというのが率直な感想です。
ピースをお互いに隠していたという展開も面白かったですし、
それをおまじないにするというオチも良かったです。
……タイトルの意味は、結局分からなかったのですが(汗
栞のキャラクターが凄く活きているのも素敵でした。
短編として、しっかりと纏まっている作品でした♪
ところで……。
「エヴォルーション」「レヴォルーション」じゃなくて、
「エボリューション」「レボリューション」だと思う今日この頃(ぉ
ボがヴォなのは有りですがリュがルなのはかなりの割合で間違いっぽいです。
あと、「速水さんのお家のリュウイチ君」ってはじめの一歩???
- 08 名残雪の人 (採点:6)
- 独白は名雪の父親でしたか。
これは面白いと思いました。
ただ、全体を通してのテーマがぼやけてしまっていたように思います。
というのも、結論が欠けていたので。
意図的に排除したのでしょうが、やはり個人的にははっきりと口に出して、
祐一と名雪の小さいけれど大切な力を提示して欲しかったです。
この点が少し残念でした。
あ、ついでに。
台詞に頼りすぎな部分が目立ったのも気になりました。
- 09 まことだった。 (採点:10)
- 「fox in the snow」の和訳を必死に探すも見つからず、自力翻訳。
でもそれにも見事に失敗し、結局どんな歌詞なのかは分からないまま……(涙
と、いうわけで、歌と内容とがマッチしているのかは分かりませんが、
とりあえず…………レベル高いなぁ(ぉ
少しだけ物悲しいような気持ちになるのですが、とても前向きなお話で、
そういった雰囲気を見事なまでに作り上げている作品でした。
構成も凄く良かったですし、当然文章もしっかりしていますし。
文句なしの十点満点です。
- 10 さいごのにんむ (採点:5)
- 色々突っ込みどころが多いのは確かに童話っぽいかも(苦笑
いや、まぁそれはともかく。
お話そのものは悪くなかったと思います。
童話に絶対必要な教訓も含まれて居ますしね。
ただ、こういう形式にしてしまったのはちょっと残念でした。
絵本っぽい淡々とした文章なので、読んでいて盛り上がらないというか、
言いたいことは伝わってくるんですけど、だからどうしたら良いのか分からないというか。
物語性が完全に欠如しているのは、かなり痛いと思います。
あと、こういう形式で書く場合でも、小学校低学年レベルの漢字は使って構わないと思いますよ。
完全に幼児向けの絵本を意識したのかもしれませんが、だとしたら表現が難しすぎます。
この辺りも、もう少し考えて欲しかったです。
- 11 過去に捧げるプレリュード (採点:8)
- 中盤、お互いの置かれている立場の説明が露骨でちょっと気になったりもしたのですが、
序盤とラストは凄く良かったです。
ってかラスト、そういう方向に持っていくのですか……。
うわぁ……何というか、続きが読んでみたいです。
ここから先、どんな修羅場が待っているのか待っていないのか……、
香里がどんな決着をつけるのか……。
前奏曲、ということで、その後へ繋がっていく姿を想像したくなる作品でした。
- 12 梅雨前線北上中 (採点:6)
- 無駄なスペースがすげぇ気になる……(汗
しっかし、ツッコミ所多いなぁ(笑
いや、いい意味で。
祐一が徹底的にボケまくっているのにツッコミ役が居ないもんだから、こっちで突っ込みまくりでした。
個人的に、「コミュニケーション」を言いよどむところで爆笑。
ただ、ラストはちょっと微妙でした。
良いオチが思いつかなかったのでしょうか?
この辺りで何となく「勢いだけで書き始めました」感がして……点数低めです。
- 13 三顧の礼 (採点:5)
- たを抜くも何も、暗号ってどこにあるんだろう?
いや、まぁそれはともかくとして。
とりあえず、オチが無いのはツライですね。
また、ギャグそのものは悪くないと思うのですが、テンポが今ひとつでした。
もう少し勢いよく、畳み掛ける様なシーンが欲しかったです。
全体的にダラっとしていたように思いました。
- 14 百花屋奇譚〜オトナとコドモ〜 (採点:6)
- 名前の誤字に関しては他の方が指摘してくださっているでしょうから、特に何も言いません(ぉ
それはともかく。
佐祐理さんってこんなキャラだったかなぁと首を傾げてしまいました。
積極的に他人の意見と対立する様なキャラではなかったように思います。
あるいは、たとえ対立しなければならない状況に陥ったとしても、
相手を論破する事を目的としないキャラなのではないかと。
実際、ゲーム中において、舞を助けるためでさえ、そこまで出来なかったわけですし。
この辺りを変化を、時間の経過を理由に納得するにしても、
そうなってくると今度は大学生にしては幼すぎる内容が問題になってきます。
また、佐祐理さんの語りが無かったのは唯一の救いになっていると思いますが、
それでも、それを説得の手段として扱う佐祐理さんも、それで納得する久瀬も、
正直な話、かなりどうかと思いますよ?
舞の事情と現実の差異は問題となって当然ですし、
その辺りをSSとして作り上げてくれているのは有難いところですが、
出来ることならば、もう少し『大人』になってから物語であってほしかったです。
- 15 美坂香里の熱い一日とクラスメート達 (採点:5)
- 半月分の昼食が二千円って、こいつら何時の時代の人間なんだろう?
15日と考えると、一日百円ちょっと……(汗
と、まぁそれはどうでもいいとして。
作品内のキャラたちも、恐らくは書いている作者さんも『熱い』のでしょうが、
読んでいるこちらにその『熱さ』が伝染しないのでは意味が無いような気がします。
っていうか、置いてきぼり???(汗
詰まらない、というほど酷くはなかったのですが、いまひとつノリきれませんでした。
ところで、北川って結局どうやって浮いてたんでしょう???
- 16 何気ない日常、小さな幸せ (採点:7)
- タイトルどおり、何気ない日常のお話でしたねぇ。
非常に陳腐な内容なのですが、栞と真琴がちゃんと動いていますし、
オリキャラの店員が良いアクセントになっていたと思います。
盛り上がりに欠けているので、もう少し短めに纏めていてくれたらとは思いましたが、
柔らかい内容で読みやすい作品でした。
- 17 あわただしい最初の一ヶ月 (採点:5)
- うーん、面白い。
実際のゲームに沿った全員攻略ルートへの挑戦ですか。
いや、ラストを見る限り、むしろそういったルートを扱ったSSへの皮肉かな?
なんにしても、いい加減原作を忘れ始めている私の様なSS書きには、
別の意味で非常にありがたい作品ではありました(苦笑
ただ、かろうじてSSとしての体裁を保っていますが、
第三者(神様)視点が強すぎて、一ヶ月間の回想が回想ではなくプレイヤーのレポートになっていたのは気になりました。
祐一の日記という形でならともかく、これではSSとして評価するのは難しかったです。
- 18 はんばぁぐ (採点:7)
- ハンバーグって何気に難しいんですよねぇ。
どうしても肉汁が出ちゃって、パサパサになってしまう……。
ちなみにハンバーグを作るためにナツメグを買ったのは良いものの、
他の料理に使えず困っているのですが、これってどうしたら良いのでしょう?(ぉ
……と、それはともかく(笑
うん、普通に料理SSでした。
てっきりあゆと真琴がドタバタと失敗するのかと思っていたら、そんなことも無く、
ごくごく普通にハンバーグを作っちゃいましたねぇ。
正直な話、「だからどうした?」という内容なのですが、
それでも随分と書き慣れている感のする安定した文章といい、
しっかりとした構成といい、退屈といえば退屈なのですが、
それでもこういう日常SSも悪くないなぁと思わせてくれました。
オチも、まぁ、悪くは無かったと思いますし。落語っぽくて。
でも……やっぱ、もう少し、ネタ考えましょうよ(苦笑
- 19 安っぽくても、それでも (採点:9)
- うーん、とても綺麗なお話でした。
かなり雰囲気勝負な作品ですが、その辺りかなり上手くいっていると思います。
展開もとてもスマートですし、短さも相まってスッキリと読めました。
特に大きな盛り上がりや余韻があるわけでもないのですが、
こういうノンビリしたのも良いな、と思える作品でした。
- 20 しあわせ、もういちど (採点:8)
- ストールの中に小説をしまい込む……のか???
しかもスケッチブックまで入っている……みたい???
凄いストールだなぁ……(汗
いやまぁ、それはともかく。
「かきつばた」……でしょうか?
「伊勢物語」を実際に読んだことが無いので分かりませんが。
これを使ったのはとても面白かったです。
あゆの「しあわせ」を望む思いは多少、原作を頼った説明の仕方ですが、
少なくとも栞の「もういちど」を望む思いはちゃんと描かれていましたし。
幸福な再会を予感させる作品でした。
ただ、シーンを抜き出したような、飛び飛びの構成が少し気になりました。
もう少し、その間の栞の心情を描いて欲しかったです。
- 21 君を守る (採点:4)
- とりあえず、クロックタワーのシザーマンの様に執拗に追いかけてくる舞に微苦笑(ぉ
っていうか、唐突な登場の仕方は、狙ったとしか思えないのですが、どうでしょう?
と、それはともかく。
これはこんぺ向きの作品ではないですねぇ。
というか、短編部門向きではないです。
話の内容、というかあゆを絡めてくる辺りは結構興味深かったのですが、如何せん、説明不足が酷すぎです。
やろうとしている事は辛うじて読み取れるのですが、少々置いてけぼり感がありました。
また、尺不足の所為なのでしょうが、地の文を殺しまくっているのも辛いところです。
中編部門、あるいは長編部門でしっかりと書き上げてくれていれば、もう少し高い評価をつけられたと思います。
- 22 なゆきをあいしてる (採点:3)
- うーん……キャラに対する愛に満ち溢れた作品とは言えないような気が。
いや、それとも愛に満ち溢れているものの、それを表現できていないだけなのか。
はっきり言ってしまうと、完全にパワー不足でした。
もうちょっと香里を壊しても良かったのではないかなぁと思います。
まぁ、その場合は名雪に対する偏愛になってしまう可能性が高いですが、
しかし本気で純愛をやるつもりなら、尺が短すぎますし。
ギャグにもならず、シリアスというほど盛り上がらず、どっちつかずな作品になってしまっていたように思います。
- 23 いたずらかおりん (採点:6)
- ハッピーエンド後の世界で明るく楽しく前向きに生きていく香里達の姿がとても素敵でした。
香里と栞の罪悪感とか祐一が忘れてるものとか名雪の気持ちとか、
本来ならば以降も彼らを苦しませるであろう問題が山積みにされているはずなのですが、
こういう作品では、その手のツッコミは無粋なのかもしれませんね。
ただ、流石にちょっと香里の人格が変わりすぎかと。
今の香里へと変化したそのきっかけが無いので、不自然さを感じてしまいました。
- 24 リフレイン (採点:9)
- 「お前が笑った時みたいな可愛い花だから」って、素じゃとても言えんなぁ(苦笑
と、それはともかく。
いやぁ、凄く面白かったです。
前半部、祐一パートでは何だか重い設定が隠されていそうな印象があったのですが、
後半のあゆパートでそれが全て間違いだった事を知り、笑えました。
まさかまさか、こんな可愛らしい悩みだったとは(笑
リフレインというタイトルを見事に使いこなした作品で、とても良かったです。
素敵な作品でした♪
- 25 子の心親知らず 親の心子知らず (採点:5)
- まぁ、そりゃ、自分の娘が今も昔も好いている男はその事に全く気づかず、別の彼女を作っちゃって、
そのことで落ち込んでいるのをみたら心配にもなりますよねぇ。
色々あれこれと考えつつ、しかし変に口には出さずに暖かく見守っている、というのはなんとも秋子さんらしくて良かったです。
とても優しいお話でした。
ただ、タイトルにある「子の心親知らず」が表現されていなかったのは微妙でした。
名雪側の見解があってもよかったのではないかと思います。
- 26 サウンド・オブ・サイレンス (採点:8)
- すげぇぇぇぇぇっ!!
なんかもう、色々言いたい事は山積みなのですが、そんなのどうでも良い様な気がします。
とにかく、アイディア賞。
プラス、チャレンジ精神旺盛過ぎて溢れ出しまくってる作者さんにたいする敬意をこめてこの点数にしました♪
いやぁ、凄いお馬鹿作品だなぁ(笑
ホント、面白かったです。
ってか、この作品の標準偏差を見るのが楽しみで仕方が無い♪(笑
- 27 きんにくまん (採点:4)
- ギャグ……かなぁ?
もう一つ、盛り上がりに欠けていたように思います。
マッチョになる為のトレーニングをすっ飛ばしてジャムに頼ってしまっていたのが辛いですね。
もっとギャグっぽい内容に出来たはずなのに、ジャムで全部つぶれちゃってます。
この辺り、もう少し考えて欲しかったなぁと思いました。
- 28 みずたまり 〜逢魔が時に〜 (採点:8)
- 要、解説。
いや、ホントに、そんな感じです(涙
何がなにやら、さっぱりでした。
とはいえ、内容がよく理解できないのに、雰囲気だけで楽しめてしまえる作品でした。
この辺り、凄く上手いなぁ……と。
そこを評価して、この点数にしてみました。
- 29 心のゆくえ (採点:6)
- これって……別に、KANONSSでなくても良いのでは?
いや、まぁ、それは言い過ぎにしても。
少々KANONから離れすぎているのが気になりました。
もちろん、こんなSSがあっても構わないと思いますし、
ちゃんと考えて書いてるのが分かる、しっかりした内容だったので、
その点は割合良かったとは思うのですが、
「KANONSSこんぺ」に出展するには不向きな作品でした。
もう少し原作のキャラにスポットを当ててくれていれば、まだ良かったのですけどね。
そういう点で、少し高い評価をつけにくかったです。
- 30 君の名は…… (採点:6)
- オリキャラ……名前間違い……(汗
とりあえず、妄想大爆発な香里は良かったです。
ちゃんとギャグしていました。
しかし、お話が……。
内容的には一発ネタなのですが、一発ネタにしては少々長すぎかと。
もっと短くスッキリと纏めていてくれれば良かったのですが……。
ってか、北川のキャラクターが素敵なくらい死んでいるのが哀れだ……。
名雪と北川のシーンは不必要なのではないかと思ってしまいます。
せめて、オチがあれば……。
- 31 青いゆりかご (採点:8)
- 他の作品でもそうなのですが、あえてタイトルタグを使わない理由が凄く気になります。
どういう効果を期待しているのかなぁ……と。
まぁ、それはどうでもいいのですが。
とりあえず、祐一とあゆの掛け合いが凄く楽しかったです。
あゆを振り回しつつも、逆に振り回されてしまっている祐一、という関係は好きだなぁ♪
内容的にはどうってことないものなのですが、それを退屈に感じさせないパワーがありました。
しかし、北川の居る意味あったのでしょうか?
なんか、場つなぎに出されただけのような気がしないでもないのですが。
また、香里たちの存在もどうかと。
もっと伏線を張っていてくれればよかったのですが、
実質、電車の中の変な帽子をかぶった二人組み、という伏線だけですし。
この辺り、少々疑問を感じてしまいました。
- 32 空回りのサーカス (採点:10)
- 証言部分に関してクロスオーバー疑惑を提訴したいところなのですが、どうでしょう?(ぉ
いや、嘘です。これくらいは有りだと思います。
まぁ、それはともかく。
青春だなぁ♪(笑
いや、もう、殴り合って和解する辺りが、青春臭がプンプンです♪
青春ネタって行き過ぎると容易に暑苦しい話になってしまうのですが、
この作品はそれを避けて、見事に素敵なお話に仕上げてますね。
っていうか、オチが滅茶苦茶気に入ってしまいました。
まさか証言部分はそれだったとは……。
美汐の一言が的確すぎだ(笑
短編として、凄く綺麗に纏まった作品でした。
この構成能力は見習わなければなぁ〜。
- 33 心のかけら、幸せの太陽 (採点:4)
- 地の文の前にはスペースを入れてくださいとか閉じ括弧の前には句点は要らないですとか、
三点リーダを使っていたり使わなかったりするのは何故なのですかとか、
そのあたりについて、特に減点はしていません(苦笑
えーっと、佐祐理さんの断罪ネタはこれまでにも何度と無く出てきたもので、
どうしても過去作品と比べてしまいます。
始点(一弥を死なせてしまった自分が幸せになっていいのかという疑問)と、
終点(一弥の分まで幸せになるのだという回答)はテンプレート通りなのですが、
だからこそ、その間、つまり回答へ至る過程が勝負になるわけで……。
その点で、他の作品に一歩遅れていると思いました。
とりあえず、「佐祐理さん」というキャラはしっかりと模りできてますから、
過程を部分を加筆修正すれば、それだけでもう少しいい作品になるのではないかと思います。
- 34 かえるところ (採点:9)
- 久しぶりに戻った地元で再会した女の子と、切ないロマンスを展開して欲しかった様な気がしていたのですが、
ラストのラブラブっぷりを見ていたらそんな気持ちなど吹き飛んでしまいました。
子供っぽい祐一とそれを包み込む名雪が素敵過ぎます♪
帰ってくるまでの「溜め」をしっかり書いてくれていたので、なお更ラストが栄えてますね。
文章に関しては色々校正したいなぁと思う部分があったりもしたのですが、
(たとえば「待ち疲れちゃった」→「待ちくたびれちゃった」とか)
その辺りも無視できてしまうくらい気持ちの良いお話でした♪
○琴吹 邑 さん
- 01 赤白黒 (採点:1)
- ダークというよりホラーかなと思いました。
表現が、痛々しくて読むのがつらかったです。
こういう傾向の作品は苦手です。自分にはあいませんでした。
- 02 卒業 (採点:4)
- よくわからないなと思ったのが、いとこ同士の結婚って、殴られるほど反対されるものなのかなということでした。
まあ、この話で、そこを否定したらいけないんでしょうけど。
お互いに好きな人同士が、離れなきゃいけない寂しさって言うのが伝わってきたおはなしでした。
- 03 例え、誰が覚えていなくとも (採点:3)
- 不可解系とはよく言ったものだなあと思います。
各シーンがパズルの一ピースのようで そのピースが無秩序に並べられて、
何となく一枚の絵ができあがっている。そんな感じの印象を受けました。
話がよくわからなかった。というのは、この話の場合ほめ言葉になるのでしょうか?
- 04 交差感情 (採点:4)
- 佐由理さんの虚無感が、よく出てるなと思いました。
中盤から最後の方が、ずいぶんと駆け足になったそんな印象を受けました。
- 05 風鈴の鳴く夜に (採点:4)
- 弱さを感じさせる、秋子さんが良いなあと思いました。
最後の方、露骨な言葉がちょっと、雰囲気を壊しているなあと思います。
- 06 シフクノセツナ (採点:5)
- 栞が化けて出てきたお話というと語弊があるかな。
栞が出てきたのは、自分は幸せだったというのを再確認したかったからなのかなと思いました。
- 07 ふたりは391/199900*1/? (採点:6)
- 計算式がもう少しわかり安いモノならいいなと思いました。
作品を見て、どうしてこの計算式になったのかよくわからなかったので。
多分意味はないんでしょうけど。
茶目っ気たっぷりな栞がかわいいなと思います。
- 08 名残雪の人 (採点:3)
- シリアスなお話ですね。
高校生で出産というのは色々大変ですよね。
重いお話だなと思いました。
- 09 まことだった。 (採点:5)
- 淡々とした感じで話が進んでいきますね。
カギ括弧が一つもない書き方は、無声映画をイメージさせるような気がします。
あと基本的に、美汐をと祐一がしゃべっているシーン以外はモノトーンのイメージがしました。
- 10 さいごのにんむ (採点:2)
- 話的には嫌いじゃないのですが、とにかく読みにくいです。
全部ひらがなというのは、小さい子供視点とか、知能障害の人とか
納得できる特定条件じゃないと正直受け入れがたいと思います。
- 11 過去に捧げるプレリュード (採点:7)
- 最初で笑いを取っ手おいて、
後半をほのぼのシリアスに持っていくところはうまいなあと思いました。
香里のちくりとした胸の痛みが出てるなと思いました。
- 12 梅雨前線北上中 (採点:4)
- コミカルですね。テンポ良く話が進んでいくような気がします。
- 13 三顧の礼 (採点:3)
- こめでぃですね。あゆって何か、こういう脳みそにおはなが咲いているような、
そんな役割を与えられるが多いような気がします。
- 14 百花屋奇譚〜オトナとコドモ〜 (採点:3)
- 語り手が百花屋そのものって言うのは、面白いアイデアだなと思いました。
でも、久瀬の語りが何か好きに慣れませんでした。
言ってることはよくわかるんですけどねえ・・・。
- 15 美坂香里の熱い一日とクラスメート達 (採点:8)
- 熱いのにさわやかな感じの作品ですね。
結構好きな作品です。
君塚さんがいい味出していたなあと思います。
- 16 何気ない日常、小さな幸せ (採点:7)
- 良いお話でした。店員さんが良い味だしていたなと思います。
- 17 あわただしい最初の一ヶ月 (採点:9)
- ALLエンドのもののアンチテーゼとしてかかれたのかなと思います。
ちょっとけだるい終わり方をしているけど、
この作品にはそれがよく似合っているような気がします。
個人的にはかなり好みです。
- 18 はんばぁぐ (採点:4)
- ハンバーグとピーマン肉詰めのセットて結構重い夕食だなと思いました。
真琴とあゆの精神年齢がちょっと低すぎるような気がちょっとしました。
はんばぁぐの描写は作ってるところも、食べてるところもおいしそうでよかったです。
- 19 安っぽくても、それでも (採点:4)
- ほのぼのと流れていくお話だと思いました。
>きっかけは前日のドラマの直前、お天気おねーさんが告げたぱーふぇくとな翌々日24時間の降水確率、100%だった。
要するに、今日から見たら明日の天気と言うことなんだろうけど、
この文章はちょっとわかりにくいなあと思います。
- 20 しあわせ、もういちど (採点:10)
- 良かったです。折句のしかけもお話も。
あゆと栞の仲がいい話は、自分も描いてみたいと思っているので、
すごく参考になりました。
- 21 君を守る (採点:8)
- 絡むことのない舞に絡めて、きっちりあゆの理由付けするところはうまいなあと思いました。
この作品の方が、本編より舞の力の説明はわかりやすいかも知れないですね。
- 22 なゆきをあいしてる (採点:4)
- > なゆきはかりすま。
> これほど彼女と相性の悪い単語も珍しかった。
この話はこの文がいいかなと思います。
- 23 いたずらかおりん (採点:8)
- 茶目っ気たっぷりな香里がかわいいなあと思います。
名雪もいい味出してるし。
名雪って絶対ヒロインよりも、名脇役だよなあとか個人的には思います。
- 24 リフレイン (採点:8)
- 祐一とあゆで、全然話の雰囲気が違いますね。
こういうの大好きです。
全体を通して甘々なお話でした。
- 26 サウンド・オブ・サイレンス (採点:6)
- 意味のある言葉をあえて排除する。
こういうところでこういう作品を出すのはすごいなあと思います。
おそらく、祐一が名雪の何かを揉んでいて、名雪に気づかれた後。
aBQ・Wjのように、
意味のない羅列として、適当に文字が並んでいますが、
かなり機種依存文字が並んでるのが気になりました。
まあ、別に読めなくてもかまわないといわれればそれまでなのですが。
- 27 きんにくまん (採点:6)
- ギャグですね。何となく暑苦しい感じがするのは。ネタが筋肉だからでしょうか?
気軽に読める作品だと思います。
- 28 みずたまり 〜逢魔が時に〜 (採点:3)
- 詩的なお話。
あゆの何となく不安な気持ちが出ていたと思います。
誤字が気になりました。
>鳴るんだと思う。
>だのから辞めてくれと、
- 29 心のゆくえ (採点:3)
- 変わり者同士惹かれるというお話なのかなと思いました。
オリキャラの藤村さんはかわいいなと思いました。
- 30 君の名は…… (採点:4)
- 同姓同名ネタですね。
名雪が良い味出してるなあと思いました。
- 31 青いゆりかご (採点:7)
- 駅員の親父が良い感じです。
北川も渋い感じです。
何となくほのぼので良いなあと思いました。
- 32 空回りのサーカス (採点:9)
- 聞き回ってるのが美汐という落ちが良いですね。
いい人は恋愛では報われない代表みたいに言われますけど、いい人を見てる人も絶対いると思うのです。
二人がうまくいくと良いなあと思いました。
- 33 心のかけら、幸せの太陽 (採点:4)
- 佐祐理さんのお話ですね。
作者さんは佐祐理さん好きなんだろうなあ。愛が伝わってくるような気がします。
- 34 かえるところ (採点:5)
- 忌み嫌っていた雪の街は、今の祐一にとって帰る場所になっていた。
あたたかいお話だなと思いました。
○九条 雪月 さん
- 03 例え、誰が覚えていなくとも (採点:3)
- よくわからないです・・・と普通のコメントを書いても何なので
まず突っ込みたいのは、舞と栞が出てくる必要性があったのかということ。
特に舞
舞なら牛丼でしょぉぉぉっ!(魂の叫び)
- 09 まことだった。 (採点:2)
- 会話文は「」で区切ってください
読みづらいし読む気なくします
- 14 百花屋奇譚〜オトナとコドモ〜 (採点:10)
- いや、やばいです
今回オレ的に一番の良作かと。
一般的に久瀬を書く人というのは、ほとんどが『久瀬実はいい奴』もしくは『久瀬実は壊れ』で書いている現状、久瀬らしさが出ている気がしました。
今回久瀬が言ったことは、かなり自分の中でヒットでした。
特に自分の中でよかったのは
「成る程。さぞ、ご大層な理由があったんだろうねぇ。
『理由がありました、だからあなた達が楽しみにした舞踏会を壊したのは悪くないんです』
と そんなセリフを吐けるんだから」
の言葉ですよ!!
この言葉だけでオレは15点くらい入れたいっ!
(もし印象に残る1シーンのコンテストがあったらこれに入れますw)
さらにもうヤバいくらいに自分のテンションが高まったところで最後の百花屋ですよ!
もう入れれるもんなら15点くらい入れたいけど、10点もってけコノヤロー!
- 17 あわただしい最初の一ヶ月 (採点:1)
- ・・・これは何でしょうか?
日記というわけでもなければ、ストーリーがあるわけでもない
適当に最初の1ヶ月をゲームで何度か繰り返し、書いただけに思えます
下手に地の文出てきてちょっとウザかったり、簡潔にまとめているところも気に食わない
1点。イロモノ狙いなら他にもあるでしょうに・・・
- 20 しあわせ、もういちど (採点:8)
- いい作品でした、最後まで抵抗なく読めました。
- 24 リフレイン (採点:9)
- 面白いです。正直10点あげたいんですが……
すいません、オレの中で百花屋奇譚がかなりの地位にあるため、次点で……
- 25 子の心親知らず 親の心子知らず (採点:3)
- で……結局北川は何だったんだ……?
- 30 君の名は…… (採点:2)
- 設定を完全に無視した作品ですな……
ドロドロの話を期待したオレには受け入れれませんでした
- 31 青いゆりかご (採点:9)
- こういう話好きですw
駅員さんもいい味出してますしねw
今回のこんぺでは北川話が少ない(ってかオレの駄作のみ!?)ですな……
北川擁護派のオレとしては、この話での北川好きです
- 33 心のかけら、幸せの太陽 (採点:1)
- えーと……なんか祐一らしくないし佐祐理さんらしくない
らしくなさが目立つ上にいきなり誕生日とかされても困ります
○月夜のおみ さん
- 06 シフクノセツナ (採点:8)
- こういうお話大好きです。
取り敢えず読んでいて疑問に思った事を……香里が栞のことを祐一に話している点について、香里が妹のことをそういう風に話していたのか?というより、栞と香里が姉妹であることを祐一が知っていて、恋愛感情を持っていることからも、栞よりのBADENDアフターあたりの話だと思うのですが、祐一の態度がそれにしては変に余所余所しく感じました。
それと、香里に電話する時の冷静さと、それを聞いた香里の態度もなんと言うか余所余所しい…汗)死んだはずの大好きな妹がすぐ傍に居ると、訊いて、家を飛び出して会いに来るぐらいはするかとも思います。
あと、祐一のちゃんと帰るように言うからさ、は無いかと。
話の都合上、死んでいることを隠さないといけないのは分かるのですが、死んでいると分かっている人間に帰るはおかしいかと思いました。「還る」なら良かったかもしれません。
- 29 心のゆくえ (採点:7)
- う〜む、哲学。こういった「人間はなぜ生きるのか?」とか「なぜ恋をするのか?それはより強い個体を作るために自分の持っていない遺伝子をたくさん持つものに惹かれるからである」とかいうお話、というか考察は結構好きです。
明確な理由が成されていない、いわゆる謎に満ちた神秘という話は惹きつけられます。が、惜しむらくはこういう話はKanonでなくとも全然よいと言うことですね。
○滝粥 さん
- 01 赤白黒 (採点:8)
- う〜ん、面白いのだけれど、どこかありがちな展開にも見えたかなあ?
死んでる、と言うオチは何とはなしに見えていたし、あとひとつの逆転要素が欲しかったと思う。
しかし、描写は陰惨さは他を一つ分抜いている感じで楽しく読めました。
香里の狂い具合が一番好きw
- 02 卒業 (採点:6)
- 静かな感じが出ていて、とても良い。
中盤からの展開や、ほかでありがちな方向からの脱却が見れ、とても面白く感じれました。
どこか完結しているようでしていない所がとても好きです。
名雪の最後の一言で加点
- 03 例え、誰が覚えていなくとも (採点:9)
- 綺麗な日常の中の欠落がよく滲み出ていて、とても綺麗。
コメディの日常とシリアスへの移行も巧く、違和感を感じませんでした。
最後の会話のとこらへんが一番好きだなあ。忘れている不足具合が良い味を出してる。
でも、ここを天野美汐ではなく、憧れであった人間の沢渡真琴を出しても面白い展開になったのではないかと思ってしまいます。
面白かったです、拍手。
- 04 交差感情 (採点:3)
- うーん、なんともはや。
面白くはあり、丁寧ではあるんですけど、文字数の不足が否めないかなあーと思います。
よく言うなら優等生的な作品、少々悪く言うならありがちな作品だったように感じます。
新鮮さがなく、どこか使い古されすぎたものがある気が……。出来ればもっと自分らしさのスパイスが欲しかったかなー。
- 05 風鈴の鳴く夜に (採点:5)
- 優しく包まれた作品だったように感じました。
エッセンスとして小さなギャグ要素も含められ、微笑を浮かべそうな綺麗なお話。
最後の終わり方も良く、ほんわかとした形で終わりを迎えている。
ここまで綺麗にまとまっているなら指摘しにくいけど、もうちょっとギャグがあっても良かったと思います。
- 06 シフクノセツナ (採点:4)
- うーん、オチが読めた、といって終わらせるのは卑怯でしょうか?
とにかく、抜け出しきた、と云う言葉で、死んでいると言うオチが読めてしまいました。
作者さんはその可能性を見せまいと作っているのですが、でも栞、と言う題材でそれは難しいんじゃないかな、と思います。
しかし、終わり方などの展開には気持ちの良い描写であり、読み返したくなるような作品でした。
- 07 ふたりは391/199900*1/? (採点:6)
- 話自体が面白く、またギャグ要素が散りばめられていて楽しく読むことが出来ました。
しかし、どこか削り取り部分が大きすぎるかなあ?とも思いました。
話の脈絡が、どこか省略されているように感じて……いや、短編だから仕方ないともいえますが。
モナリザと言うのは、ほぼ序盤で気づけてしまったから、少し残念かなあ、と思います。
- 08 名残雪の人 (採点:8)
- 相沢の弱さを物語っている話……。一介の高校生、と言うのを充重点を置かれたようにも感じた話でした。
超人的でもなく、英雄でもない、ただの弱い、扶養家族。それが如実に顕されており、とても新鮮。
でも、最後にはその垣根を越えて行ったのがとても気持ちの良い終わり方だったと思います。
しかし、少々残念なのは北川や香里などのキャラの方が際立っていた事かな? 一番に北川の過去に目が囚われてしまったから、もう少しそれを書くか、抑えるかした方が良かったかもしれません……。
最初と最後の言葉も、とても好きです。拍手拍手ー。
- 09 まことだった。 (採点:4)
- うむむ、面白く、真琴、と言うヒロインが全体に混ぜられているにも拘らず、薄い感じがなんとも良い。
カギカッコを極力減らす事に徹底していることにも好感が持てます。
しかし、出来る事なら鼻骨骨折などの描写を増やして欲しかったように感じます。
骨折をしたからそれの不便さなどを書いてくれたら、もう少しイメージなども持てたかも。でなければ打撲や捻挫だけで十分と思いますし。
最後の終わり方は結構好きだなあ。拍手。
- 10 さいごのにんむ (採点:3)
- うーん、童話だからか平仮名にして、読点の度に改行しているようですが……。
しかし、それなら地文の頭を一マス空ける等、様式を整然した方が良かったと思えます。
内容は、オリジナリティ要素が強く、なるほどなあと頷けました。
けど、少々語彙の選び不足だったような気もするかなあ? せんし、と云う言葉は、少々イメージが違う気もする。
世界観は特に好きなので、こう言うのを他作品で出して欲しいです。
- 11 過去に捧げるプレリュード (採点:4)
- うーん、なんともはや。
これはすこし、欲張りすぎた作品かなあ? と思います。
最初の3.05然り、姉バカ然り、クリスマス然り、恋心も……。
短編ですから、容量も限られているので、もう少し内容を絞ってくれても良かったのではないかと思います。どこか浮ついたようにも見え、何処に焦点を当てて良いか迷ってしまったり。
後、最後の一文を際立たせるなら、もう少しその前の描写をぼかしたりして、乾いた文にしても良かったかと。香里が祐一のことを好きと透けていたので。
でも、一つ一つが丁寧に作られているので好き。煮詰めてくれたら一味も二味も変わってくると思います。拍手
- 12 梅雨前線北上中 (採点:4)
- 暴走された作品www
少々私的にツボが外れた作品でしたが、それでも面白かった。
- 13 三顧の礼 (採点:5)
- 最後の最後に集約され、笑わしてくれた作品。
終始ギャグと突っ込みに徹してくれたのが好感。大好き。
突っ込みどころとしてはセリフ部分かな? 第一回目の怪盗予告(?)の時に、回答≠ニ間違えていたのに、あゆ本人の台詞は「怪盗」と言っていたのに違和感。
ここなどはワザと間違えたりしても良かったのではないかとも思います。
- 14 百花屋奇譚〜オトナとコドモ〜 (採点:10)
- 久瀬リスペクト。
久瀬のひねくれ方と正論がツボでした。ああ、かっこいいw
皮肉のつけ方もとても良い。最高。
しかし、佐祐理の弱々しさも少し度が過ぎたような気もします。
「三人一緒にずっとはいられない」と指摘されなくても分かってる事、他人に言われたぐらいで揺らぐようにも思えませんし。
いや、話の流れや、友達への盲目さを重点に置かれたかもしれませんが。
ともかく、大好き、拍手。
- 15 美坂香里の熱い一日とクラスメート達 (採点:7)
- 素直に笑えたw。
こんなバカと熱血を混ぜた、ストレートな話は好きだなー。実直で直向さが楽しんで読めました。
とにかくスピード感のある展開が大好き。火傷しそうなほどの暑さが楽しく感じれます。
拍手ー
- 16 何気ない日常、小さな幸せ (採点:5)
- 肉まんって、季節によって無くなるものなのかな? と思ったのが最初に思った疑問。
それはともかく、そこから始まる展開がとても楽しく感じれました。
抑えるところはちゃんと抑えているのもいいw
でも少し残念と言うか、店員がちょっと矛盾点を感じました。
昨今のコンビニだったら防犯カメラが着いているでしょうし、店長がいなくなると言うのも考えにくい?
少し対応の困る客がすぐに帰ってくれたから、本当に神がいると思うのも少し考えにくいですし……。
そこら辺を見据えてくれたら良かったかなーと思います。……でも、その携帯の話が面白かったのも事実ですが。
- 17 あわただしい最初の一ヶ月 (採点:5)
- 難しいなーこれは。
これは、どの視点において書かれた話なのか、いまいち把握出来ませんでした。
祐一視点なら、冒頭のくだりで先の展開を暗示する、や、伏線、などと云う言葉が使えないでしょうし、
逆にプレイユーザー視点にしても、なんだか違和感が残る……。
ここをちゃんと分けてくれたらよかったようにも感じます。
最後の締め方は素直に面白いと感じました。オールハッピーに終わらせないのが憎いw
- 20 しあわせ、もういちど (採点:8)
- 良いなあ……。
短編、と言うのを最大限に膨らましてくれたような作品。
描写不足には感じられず、だからと言って詰め込みすぎでもなく、塩梅の良い感じ。
色々と可能性を考えさせてくれそうな良作です。
ただ、かきつばた≠フ話が少々急かなあ?
冒頭の最初から在原業平の作品名などが出てくれたりすれば、まだ良かったりしたんですけど。
ここが残念に感じます。かきつばたの、「しあわせもういちど」は素直に好きですが。
拍手
- 24 リフレイン (採点:7)
- ワラタw
前半のパートと後半のパートの時間軸を同じにし、そして視点を変える事によって属性を変えているのがなんとも良いw
前半がシリアスで後半がギャグと言うチョイスも凄い好きw
後半を読むほどにニヤリと笑ってしまいました。
でも、できれば後半パートはギャグに徹して欲しかったかなあ。
前半で綺麗に終わっているので、後半はギャグで終わらしても良かったと思うのですが……。
- 25 子の心親知らず 親の心子知らず (採点:6)
- 秋子さんの一人称が良いなあw
親が子を見る優しさがありありと伝わってきてとても良い。
そして最後の結末ではなく、物語の中盤と言う場所を視点に置いているのも尚且つ良い。
これは良い作品だなあ。
しかし、「子の心親知らず」と言うタイトルが入っているのだから、名雪の視点があっても良かったと思います。
そこだけが少し残念かな
- 26 サウンド・オブ・サイレンス (採点:10)
- わははははは(大笑い
良い、これは良いw
SSと言う感覚を破ったと言う意味では作品の中でもダントツw
なにより目覚ましの所で笑点のテーマがあったりみこみこナースがあったりと細かく、目覚ましを止める回数もしっかり二十七回止めていたリと細かい所まで作っている事に高評価w
ああ、これは良い。最高だw
- 27 きんにくまん (採点:8)
- 含蓄もの良いなあw
祐一が北川にコンプレックスを感じたりする人間味が面白いし、必死に頑張っても報われないところも大好きw
秋子さんの趣味が一風変わっていたりするのも面白いなあw
面白かったw
- 29 心のゆくえ (採点:8)
- ふぅむ、面白い。
祐一がどこかコンプレックスを抱いて生きていて、そして舞台が社会人と言う着眼点が良い。
単なるハッピーエンドものではなく、そして苦悩を抱いているのも面白かったです。
少々残念なのは、藤村七恵の話が急すぎるようにも感じたことかな?
短編の為、容量が禁じえませんが、もう少し場面作りがあっても良かったかな、と思います。
でも、これは目からうろこでした。拍手。
- 31 青いゆりかご (採点:10)
- これは良いなあ、車掌が(ぉ
相沢とあゆの旅、となっていて、実は他の人間も……と言う内容がとても面白く感じれました。
伏線の張り方も巧く、きちんと消化されているのも好感。
竹を割ったような相沢と北川の二人だし、どこか仙人染みた様な北川は面白かったです。
友情と言うエッセンスが良く効いていて、とても好き、大好き。
やはり北川と車掌の二人が、脇役ながらの良い味を出しているのが良かったと思います。名脇役!
大拍手。
- 32 空回りのサーカス (採点:10)
- うん、凄い好きw
良い人、と言われ続け、好きな人に相談され、と散々で、まさに哀しげな道化を感じました。
祐一以外には良い人で終わっているのも面白いな、と。後、なんか微妙に違うゲームキャラが混じっていたりするのも面白かったw
男同士の喧嘩と言う、竹を割った様な清々しい関係はとても良いです。
北川自身が言った相談内容も的を射ていて、よく考えているなあ、とも思いました。
残念なのは、少し祐一がモテ過ぎってことかな?
祐一だけでなく、違うキャラ(斉藤や、久瀬など)もモテキャラにして、三人からの相談を受ける、と言う内容にしても良かったような。いや、それなら容量の制限が受けるかなあ。
ともかく、大好き。拍手。
○竹仙人 さん
- 01 赤白黒 (採点:7)
- 途中で鳥肌が立って、手首を押さえながら読みました。血って苦手なんだよおおおお
鬼気迫るというか極限というか、とにかく密度の濃さに圧倒されました。
こんな葛藤に陥ったら、その場で胃が爆発してしまいそうだ……死ねる。
あー……こわかった。
- 02 卒業 (採点:5)
- 長かった……これほど長い20キロ以下は初めて読みました。
題材はとても良いと思うんですが、どうにも調理法を間違えた印象です。
名雪のアンバランスさ、二人の幼い恋、盲信ぶり、お互いしか見えてない状況からの打破。というか決壊。
その変化を書き切れていたかというと……うーむ。
ひとつひとつのシーンに文字を割きすぎているせいで、かえって流れが詰まってしまっているように感じました。読んでいて長ったらしく感じてしまったのもそのためだと思うんですが。
文体が硬質な上に贅肉が多いので、こう、かなりアレでした。すとれす。
- 03 例え、誰が覚えていなくとも (採点:4)
- ……むむ。
なにやら思わせぶりな冒頭に、隠された肝心なものをにおわせるシーンの連続。
しかしそれらを繋ぎ合わせてラストへいくと、とたんに頭が疑問符で満たされました。
祐一と美汐が狐の呪いとやらにかかって関係を改竄されて、それを自力で回復して……しかし肝心の祐一と美汐の関係がやはり疑問符でした。
この二人、付き合ってる……?
- 04 交差感情 (採点:2)
- なんだろうあの、途中の奇妙な文字列は……伏字にしたのか化けてるのかわざとか判断できませんが、唐突でした。
- 05 風鈴の鳴く夜に (採点:8)
- 最高に好みのシチュエーション。
一対一で酒を飲み交わす、そこでちょっと突っ込んだ話をする、そこかしこにそっと書かれた季節感、秋子の一言、等々……くッ、全部好みだ。どうしてくれよう。
何よりラストが最高! このド直球な祐一! 恥ずかしいとかそれ以前に俺も抱かれてもいいとか思ってしまったりしなかったり。
- 06 シフクノセツナ (採点:1)
- えー。
うー。
こんだけ安っぽく扱われてしまうと、故人への冒涜に見えてきます。
にしても、祐一、死に別れた恋人と再会したリアクションじゃないよ……
- 07 ふたりは391/199900*1/? (採点:4)
- ジグソーパズルには嫌な思い出がああぁぁぁぁぁぁ
3000ピースなんて嫌じゃぁぁぁぁぁぁぁ
- 08 名残雪の人 (採点:5)
- 色んな点を良く思い、また色んな点に引っかかった話でした。
うーむ……とりあえず挙げてみます。
台詞回しに比べ、描写、特に冒頭にぎこちなさを感じて一寸のめり込みにくかったです。キャラは立っているので、掛け合いなどは軽快に読み進めることができたんですが。祐一のヘタレっぷりは好印象。ただ立ち直りの早さにはかなりびびりました。え、マジで!?と叫んでしまいそうになりました。
父親というのは可能性のひとつとして見ていましたが、この使い方は……いや、この詩?は好きなんですが……うーん……どうも釈然としないものが。
- 09 まことだった。 (採点:9)
- この切り口はまさか……
祐一と天野のこの……なんていうんだ、この……これらが、こう?
だーいーすーきーだー。
- 10 さいごのにんむ (採点:2)
- 読みづれえええぇぇぇあぁあぁぁぁぁぁぁ
- 11 過去に捧げるプレリュード (採点:8)
- 言葉のチョイスとキャラの豪快さが好印象。知恵がある人だとお見受けしやした。
最後の文章はすこしばかり匂わせすぎてるきらいがなくもないですが。全体楽しめました。
再読したら、また評価あがりました。断片的にセンスよすぎる。
- 12 梅雨前線北上中 (採点:8)
- もうあんたダメだ。大好きだ。なんだよあの顔文字っぽい数式とかポァントゥェィとか言っちゃってるし被ってるし意味不明にテンション高い祐一とかもう全部ツボ。
- 13 三顧の礼 (採点:6)
- なんなんだかなぁ、このノリ(笑)
こーいうの好きなんです。タマンネ。
- 14 百花屋奇譚〜オトナとコドモ〜 (採点:6)
- 日夜こうして男女間の修羅場が繰り広げられているというのか……っ!
いや、一度行ってみたいです。
なんだろう。ミョーな説得力がありました。感情と理屈の割合が絶妙と感じてしまったからかも。
- 15 美坂香里の熱い一日とクラスメート達 (採点:8)
- ギャァァァァァァァァァァァァァ
羨ましいいぃぃぃぃぃぃぃっぃぃぃ
- 16 何気ない日常、小さな幸せ (採点:5)
- キャラがみんな生き生きしていて、いい話、なんですが……ちと読後感にあざとさが残りました。
そのストレートさも嫌いではないんですが。
- 17 あわただしい最初の一ヶ月 (採点:4)
- バイタリティ溢れる人間だな!
死ぬって、この生活(笑)
本気で尊敬してしまう……
- 18 はんばぁぐ (採点:6)
- はんばぐぁ!
平和や……おっそろしく平和や……
俺もはんばーぐ食べたいです。
- 19 安っぽくても、それでも (採点:6)
- 不思議系リズミカル。軽快でさくっと読めました。
作風が好みです。
- 20 しあわせ、もういちど (採点:7)
- どこまでも優しい話だ。
この作風を知ってる気がしてならない……
しかし、優しすぎる!
優しすぎるんだ……
- 21 君を守る (採点:7)
- 20キロを一番贅沢に使った力作ですね。
手に汗握ってしまいました。
そして2ページ目の最後はグッときました。
いい仕事してます。
- 22 なゆきをあいしてる (採点:6)
- 掴みどころがなくて、ちぐはぐしてるようで、でも香里で、なんか好き。
- 23 いたずらかおりん (採点:6)
- うむ、ほのぼのー。
ええ感じです。
- 24 リフレイン (採点:5)
- もう勘弁してください!
画面が今にも叩き割られそうです!
祐一とあゆの温度差がおもろくて、その滑稽な姿に何度か噴き出しました。
- 25 子の心親知らず 親の心子知らず (採点:3)
- うーん、無難。
でも、変に擦れてないので好感触。
- 26 サウンド・オブ・サイレンス (採点:7)
- うおい、またきたよ、チャレンジャーが(笑)
間違いなく斬新だし、読んでいて楽しかったです。
ごめんなさい嘘つきました。読んでません。
読まずに感じました。
これは読むものではなく感じるものだと一瞬で悟りました。
ただ、もみもみの後から展開に置いていかれました。
俺ももみもみしたいです。
- 27 きんにくまん (採点:7)
- 馬鹿だ。いやアホだ。なんだよこの世界。少しは疑問を持てよ(笑)
一直線に突き抜けてくれて、楽しめました。
- 28 みずたまり 〜逢魔が時に〜 (採点:3)
- ……む?
ステロタイプの話かと思って流し読んだらするっと置いていかれて、再読。
……むむ。よくわからない。
でも、最後ちょっと好き。
- 29 心のゆくえ (採点:4)
- 興味深い内容でした。
そして祐一の葛藤が色々と骨身に染みて、やだなあ、もう。
- 30 君の名は…… (採点:3)
- えー、そんなオチかよ……(笑)
意外ではありましたけど、楽しいか面白いかと訊かれると、首をかしげたくなるようなアレでした。
- 32 空回りのサーカス (採点:3)
- 構成からタイトル、締め方も好みなんですが、文章がとにかくアレルギー。道化っぷりを全面に押し出しすぎてて、ちょっと、いやかなり鼻につきました。
台詞回しから独白に至るまで文章の端々からキザさが露出していて、読んでいていちいち突っかかってしまい、鳥肌が立ちそうに。というか立ちました。ぞわぞわっと。
- 33 心のかけら、幸せの太陽 (採点:2)
- え、舞は?! 舞は放置でいいのかっ! そうなのかっ!
さておき。
独白でさえ「佐祐理は頭の悪い女の子ですから」とか言っちゃってる彼女は、どれだけ頭弱いねんつー話で。いや、話し相手がいるならいいんですが、単独であんなこと考えてしまうのは、ちょっと……末期? 同居している方たちに、真剣にゾッとくるものが。
話自体はこう、なんというか、どこかのテンプレというか。せめてコピーじゃないことを祈ります。
- 34 かえるところ (採点:5)
- 前半はなんか要領を得なくてやきもきしながら読んでたんですが、最後のシチュにヤラレマシタ。
くそう……う、羨ましい……! こっちは今から夏だってのに!
○電光刑事バン さん
- 01 赤白黒 (採点:5)
- いの一番がダークで、香里栞モノ。
個人的には祐一が死んでしまうのがいまいち。
これで名雪を絡めて、追い詰められて壊れていく祐一と、祐一に壊されていく名雪とかだったらまだ笑えたと思う。
栞シナリオなら、あながち名雪も無関係ってわけじゃないし
- 02 卒業 (採点:2)
- 祐一×名雪。
このカップリングを両親が反対するというシチュエーションは今までにもいくつか例はあるが、その理由までかかれたものはなく、これもまた例外ではない。
意外と知られていないのだが、いとこ同士の結婚は親が双子、所謂一卵性双生児の場合は結婚できない事になっている。
それは親族としての関係は四親等離れているが、遺伝子的には父親、あるいは母親の違う兄弟にすぎないからである。
こうした理由から結婚できないのだと書くならともかく、そうした内容がないのでは単なる名雪イジメですな。
- 03 例え、誰が覚えていなくとも (採点:1)
- 色々キャラが出てくるけど、いまいちなにがやりたいのかわからない。
真琴シナリオの場合、美汐は最後の瞬間には立ち会っていないのだが。
あの場所にいたのは、祐一と真琴、それに名雪が真琴と一緒に作った雪だるまだけだ。
プリント写真でも、真琴との絆が深かったのは名雪のほうだし。
極端な言い方をすれば、美汐は真琴の事で傷つくような事はなにもしていない。むしろ部外者の部類に入る。
確かに妖弧を失ったという点では一緒だが、それは名雪も秋子さんも同じ事だ。
で、あるにもかかわらず、自分だけ不幸のどん底にいるかのような祐一が不快だ。
- 04 交差感情 (採点:8)
- 佐祐理シナリオの補完とも言える作品、見事でした。
ただ、佐祐理の場合は自らの犯した罪に対して誰に罰を与えてもらい、許してもらえるのかが疑問です。
祐一の場合はかつて犯した罪を名雪に罰を与えてもらい、許してもらえましたが。
そのあたりまで考えてあれば、もう少し点は高かったのですが。
- 05 風鈴の鳴く夜に (採点:10)
- 言葉は要らない。
ただ一言、よい話であった。
以上。
- 06 シフクノセツナ (採点:6)
- 読みはじめてすぐにオチがわかりました。
これでお盆とかと合わせていたらもう少しいい感じだったと思います。
- 07 ふたりは391/199900*1/? (採点:4)
- 途中まで読んでてモナリザか、とおもったのは余談
名画で黒が多くて目玉、これでなんでそう思ったのか不思議
どうせならダリあたりの抽象画が栞にはあってそうな気がしたが
- 08 名残雪の人 (採点:4)
- 最初のあたりである程度のオチまで読めましたが、計算合わないというかなんと言うか。
四月だと、最初の強制イベントあたりなのかとかんぐってみたり
しかし、そういった部分を匂わせておきながら、考えオチにするところでミスリードさせるつもりなのかとも思うし
その意味では微妙ですな
- 09 まことだった。 (採点:4)
- コメントに困る内容で、悪いものでもない。
良くも悪くも微妙な感じですね。
ただ、この手の真琴モノでは祐一について書かれることは多いのだが、名雪で書かれるのは皆無に思う。
彼女もまた、真琴を、家族を失った一人であるはずなのに。
- 10 さいごのにんむ (採点:1)
- 童話風に書いてはいるが、その実現実というものを理解していない。
なんと言うか、今時分のおかれている状況が悪いのを全て他人のせいにしているみたいだ。
極端な言い方をすれば、人間が滅んだところで誰も困らないんだ。狐はもちろん、地球もね。
それと、そんな限られた極僅かな人間を見ただけで全ての人間を理解したかのような神様が実に幼稚に見える。
それに、まさかとは思うけど、全部ひらがなで書けば童話なのか?
童話とは読んで字の如く、五歳の子供が読んでも内容が理解できないといけないんだ。
しかも、Kanonの二次創作である必然性がない。
ちなみに神と悪魔に厳密な差異はない。人間が自分達の都合で勝手に呼び分けているだけだ。
- 11 過去に捧げるプレリュード (採点:3)
- 円周率が3になったのは最近のことで、ゲーム内の時間では3.14であってるはずだが。
しかも内容自体はこれといった意味が無いようにも思える。
普通なら、妹の恋と親友の板ばさみになるんじゃないのか、香里は。
- 12 梅雨前線北上中 (採点:2)
- 完全に意味不明。
祐一×栞なのはわかるが、香里の扱いがお約束過ぎて、そこが難点。
多分作者的にはギャグなんだろうけど、異常な行動を取るのがギャグなのだろうかと思ってしまう。
- 13 三顧の礼 (採点:3)
- タイトルからすると微妙に用法が間違っているような。
それ以前に、祐一頭悪すぎ。
あゆも微妙にラジオドラマっぽいし。
- 14 百花屋奇譚〜オトナとコドモ〜 (採点:9)
- 見事だ。
久瀬に関しては結構嫌われてしまう傾向があるのだが、それを佐祐理を交える事で比較し、ある一定の結論に達しているのがいいです。
ただ、途中で佐祐理が佐祐『利』にさえなってなければよかった。
- 15 美坂香里の熱い一日とクラスメート達 (採点:3)
- なんと言うか、祐一じゃなくて折原浩平でも同じ事がかけそうな気がする。
それに名雪が寝ている理由が不明瞭。こういう時間に率先して寝るのは、むしろ祐一の方だ。
ただ漠然と名雪が寝ぼすけだと思っているのなら、それは名雪に対する侮辱だ。
もう一度原作をやり直して、名雪の眠りのメカニズムを解明してみなさい。
それと、内容的にはPHYSALISあたりの短篇でよくある美坂チームモノ。
名雪の存在無視して祐一と香里、おまけの北川で盛り上がるというパターン。
基本的に祐一と香里がカップルっぽく書かれ、名雪は寝てるかはじめから存在しない。それに北川が騒ぐだけ。
パクリなのか本人なのかは知らないが、悪いけどもう一回Kanonをプレイしなおして欲しい。
- 16 何気ない日常、小さな幸せ (採点:10)
- 姉自慢をする傍らで、妹自慢始めたら収集がつかないかもしれない。
これであゆが加わったら、真琴に姉扱いされない事に落ち込むかもしれない
そんなことを考えてしまうくらい、面白かったです。
- 17 あわただしい最初の一ヶ月 (採点:9)
- 名雪との強制イベントはどうなっているのだろうか?
全年齢版でも一夜を共に過ごしているのだが。まさか、お赤飯?
ぶっちゃけALLエンドにするにはこれしかないんだろうなとは思う。
名雪も部活を休んで祐一に協力しているみたいだし。
- 19 安っぽくても、それでも (採点:6)
- 奇跡が安っぽいもの、という香里の言葉は、栞にではなくて祐一と名雪に対してのものなのだが。
まあ、栞シナリオは栞を思う祐一の心と香里を思う名雪の心が一つになって成立するものと言っていいものと思うが。
ほのぼのとしてるから、よしとしよう。
- 20 しあわせ、もういちど (採点:3)
- 要は、あゆシナリオを祐一ではなく、栞でやってみたということだろうか。
ただ、問題点としてあゆの食い逃げは、栞初登場以後は一度もやっていないし、その後親父とは和解している
香里は愛想をつかしたのではなく、運命の宣告をされても笑顔でいる栞を直視できず、現実から目をそらしているだけ
ちょっとしたきっかけさえあれば、再び向き合える距離にいる。
話はよくかけているのですが、どうもゲームのやりこみが足りないように思える。
下手すると未プレイか、あるいはすでに忘れているかだ。
- 21 君を守る (採点:2)
- なんか無理やりあゆを絡ませる事で原作の感動が台無しになった気がします。
しかも典型的な奇跡の大安売り。そこに至るまでの過程を全部はしょって結果だけ書いたって感じ。
- 22 なゆきをあいしてる (採点:1)
- 正直な感想は、いまいち。
中学のころからの付き合いの香里がマイナス。
名雪が時間にルーズである根拠は?
オープニングのワンシーンを見て書いているのなら、自分を振った男を迎えに、いやな思い出のある場所にいくのだし。
朝走って学校に行くのを指すのなら、祐一がいなければ名雪はもっと早く走れるので問題なし。
そもそも名雪には名雪のペースがあるのだし、それが嫌なら放っておけばいい。
授業中に寝ているシーンは原作中にあった?
逆にそんなグースカ寝てるようなやつを部長にしてるのは、新手のイジメかなにか?
狙ってやってるのか、単に名雪と言うキャラを馬鹿にしたいのかわかりませんが、もう少し考えましょう
- 23 いたずらかおりん (採点:2)
- タイトルからしてもう少し香里の悪戯が続くのかと思ったが、結局最初の一回だけ。
ある意味期待はずれでした。
香里のぬいぐるみ好きって言うのは前にどこかのSSで見た記憶があるので、目新しさがありません。
なんていうか、一貫した骨格のようなものがないので、なにがやりたいのかさっぱりです。
- 24 リフレイン (採点:7)
- 祐一とあゆ、双方の視点で同じ物語を書いていくのはよかったです。
それにしても、祐一の台詞ってワンパターンなんだな、と思ってみたり。
- 25 子の心親知らず 親の心子知らず (採点:3)
- 平たく言うと、北川を関連させようという意図がわかりません。
これだと名雪は自分の明確な意思を持たず、誰かに何かを言われたから行動するロボットにしか見えません。
作者的に北川×名雪というのを書いてみたかったのかもしれませんが、名雪の心変わりを書くには足りないような気がします。
七年、あるいはそれ以上前からずっと祐一の事を思い続けてきた名雪の一途な想いを否定するからには、やはり相応のドラマが必要となるでしょう。
それと、単に秋子さん視点で書かれているだけなので、名雪視点からの話も必要だと思います。
- 26 サウンド・オブ・サイレンス (採点:1)
- 要するに、名雪を馬鹿にしたかっただけですね。
あなたのギャグとは他人の悪口を書き、それをあざ笑うものですか?
視点と構成は奇抜ですが、もう少し原作の雰囲気を出すように努力しましょう。
残念ながら部屋に入るまでもなく、祐一が扉を叩くだけで名雪は起きます。
使い古されたギャグでは、笑いよりも不快感しかおきません。
それとも、鼻先で笑い飛ばされる程度のギャグしか思いつかないんですか?
- 27 きんにくまん (採点:9)
- 日常の何気ない一言から非日常にいたる不条理さかげんが絶妙ですな。
それはともかくとして、実は名雪も結構筋肉質なのかもしれないと思ってみたり。
女の子らしいふくよかなボディの下には、きっとしっかりとした筋肉がついているに違いない。
だって名雪は、香里とバストが一緒で、ウェストとヒップは一センチ大きいのに、香里より一キログラム軽いんだ。
- 28 みずたまり 〜逢魔が時に〜 (採点:2)
- なんかあゆも栞も祐一に集るしか能がないように見える。
それと何か勘違いしているみたいですが、名雪の言う『紅生姜』とは、寒いから買い物に行きたくないと駄々をこねる祐一に対し
名雪は冷蔵庫の中には紅生姜しかはいってないんだから、お夕飯の買い物に行かない人はそれでいいんだよね? という意味で言った言葉だ。
つまり、名雪にとって祐一は家族であり、決してお客様ではないという意味にも捉えられる。
要するに名雪は、働かざるもの食うべからず、といいたかったのだろうと推測されるのだ。
したがって、自分の要求が通らないときの脅し文句として使うのは、そうした原作の雰囲気から考えるとつじつまが合いません。
もう少しよく考えましょう。
- 29 心のゆくえ (採点:1)
- Kanonじゃないな、これは。名前だけパクッたオリジナルだ。
だって原作のシナリオ、完全に無視してるし。
まじめな話、ゲームプレイした事ないでしょう。
- 30 君の名は…… (採点:8)
- うん、上手かった。
SS上でよくある名前の変換ミスを同姓同名の別人がいるという事にして、栞と絡めるのは見事でした。
しかし、原作上で祐一は名雪に香里の事を聞いており、そのとき名雪は家族の事とかよく知らないと言っているので、そこのところが減点対象です。
- 31 青いゆりかご (採点:4)
- 雰囲気はいいんだけど、いまいちキャラの練りこみが足りないように感じる。
なんと言うか、思ったことをただつらつらと、ヤマもオチもなく書き綴ったような感じ。
別に温泉でドッキリ〜とか、卓球でハッスル〜とか、実は名雪と香里もこっそりついて来ててばれちゃった〜とか。
結局主張したい内容と物語全体の中核をなす骨格部分が不明瞭であるため、文章として非常にアンバランスであるように見える。
- 32 空回りのサーカス (採点:1)
- 微妙にクラとワンが混じってるのがいまいち。
それにヒロインズが奢り集りの権化でしかないと言うのも微妙。
天使の人形捜索のときは、北川のほうから名乗り出てたし、いいやつなのは立証済み。
なんと言うか、KanonSSの悪い見本を列挙して、話を綺麗にまとめようとしてるのも微妙。
結局、北川は祐一にいい様に使われてるだけみたいに見える。
あゆとの思い出の人形を、古臭いなどとほざく作者に、Kanonというゲームに対する悪意すら感じる。
- 33 心のかけら、幸せの太陽 (採点:3)
- 作者の佐祐理好きはよくわかるんですが、佐祐理のどういうところが好きなのかわからないので微妙ですね。
結局、佐祐理と付き合えば早朝マラソンをしないで済むって程度にしか見えません。
舞は物騒だからダメってなところですか?
それに、舞シナリオの祐一は名雪を置いて先に家を出てるので、そもそもそんな事してませんし。
サブキャラ好きの人達は基本的にヒロインキャラを蔑ろにする傾向があるので、今後はそういった点に留意して書く事をお勧めします。
要するにヒロインキャラの悪口書かないと、サブキャラにはなんの魅力もないという事になりますから。
- 34 かえるところ (採点:2)
- 祐一の帰省との事ですが、この場合子供のころから両親の都合で転校が多く、そのせいで親しい友人がいない、という祐一の設定はどうなるんですか?
結局、そう言う基本設定を無視して祐一を捏造してまでSSを書く必要があるのですか?
それに名雪エンド後と言う設定なら、名雪の寝ぼすけも多少改善されているはずです。
なんと言うか、そうした原作設定から考えると、無意味なやり取りにしか見えませんでした。
はっきり言うとキャラの練りこみが足りていません。
○復路鵜 さん
- 02 卒業 (採点:6)
- 祐一や名雪の心情描写が上手いなあと思いましたが、一番最後のところは蛇足のように感じられました。
- 07 ふたりは391/199900*1/? (採点:7)
- 栞がとても可愛かったと思います。あと、某赤帽子の配管工が出ていたことに笑いました。
- 14 百花屋奇譚〜オトナとコドモ〜 (採点:8)
- 綺麗にまとまって、とても良い話だと思いました。
- 17 あわただしい最初の一ヶ月 (採点:4)
- すいません、何を書きたいのかがよく分かりませんでした…
- 22 なゆきをあいしてる (採点:6)
- とりあえず、ば科というものを作ったセンスには脱帽しました。色んな意味で。
- 23 いたずらかおりん (採点:7)
- 見事なまでのほのぼの風味でした。
香里がバナナ君をぎゅーしているところ等をついつい想像してしまいました。
- 26 サウンド・オブ・サイレンス (採点:7)
- 内容はほのぼのしたものだなあと思いましたが、アイデアで楽しませていただきました。
- 27 きんにくまん (採点:9)
- すいません、ゴリラ名雪のところで超笑いました。
文章が非常に良くまとまっていて、とても面白かったです。逃げる名雪も可愛かったです。
- 31 青いゆりかご (採点:10)
- これはまた、とても、良作です。
非常に有意義な時間を過ごさせていただきました。
○名無しのどんべ さん
- 01 赤白黒 (採点:7)
- 多分狂ってしまった祐一君。色んなことに忘れ癖がある彼のことですから、展開に頷くことはできます。
後半の雰囲気は好き。ラストで栞と香里が出てくるのも、場面を思い起こすといい画です。
ただ基本設定そのものはひねりが足りないと思います。冒頭の場面で祐一が香里を殺していることは明らかに感じられるのですから、そこから物語の核心に到達するまでがやけに長く感じてしまう。
また祐一君の心の葛藤を想像しようにも、このSS固有の説明はなくて、原作に全てを預けてしまっているように感じます。それじゃダークとしては片手落ちじゃないかな、と。
ちなみに原作どおりで考えると、私には祐一君が栞の死にそれほどショックを受けたり、香里を殴ろうと考えたりするようなタイプとは考えていないのです。そういう読者がいることも想定して書いてもらえると嬉しかったなぁ。
でも最後の画は実に気に入っているのです。だからちょっと高めに点数を付けておきます。
- 10 さいごのにんむ (採点:2)
- ひらがなで書かれた意味がありませんでした。また童話調にするのなら、なおさらのこと用いる語句に気を配りましょう。
見た目も内容も、プラス点よりもマイナス点が目立っています。
- 19 安っぽくても、それでも (採点:5)
- 雰囲気を作り出すのにチャレンジしていることはわかるのですが、成功してるとは言いがたいです。
むしろぶつ切りの文章が読みにくくさせ、場面を思い描くことを難しくさせてるかな。もっと練れば、素敵なお話になりそうです。
- 22 なゆきをあいしてる (採点:5)
- 他愛もないけど、()は嫌いだけど、それでも好きだ。
わたしもなゆきをあいしてる。
戻る