○2% さん
- 02 お兄はタマゴを二個入れる (採点:7)
- 軽めのコメディっぽく始めておいて、ラストは泣き系――といってしまうとよくあるパターンなんですが(今回、兄妹モノが多いですしね)、会話が割と良い味を出していてさらりと読めました。「卵は片手で」とか。あと、泣き要素が押し付けがましくなく謙虚なのも好印象です。
- 03 Nの意見 (採点:6)
- 設定が面白いので、タイトルを何とかもう一捻りしてほしかった、の一言です。
- 04 クロ (採点:9)
- 中盤までシーンの流れを把握できず苦労しましたが、終盤でしっかり繋がって爽快でした。10KBならではの上手い構成だと思います。
- 05 イヌ×ネコ (採点:6)
- ゴ、ゴムを外す前にメガネを外してくださいよぅ……
- 06 氷桜 (採点:7)
- 10KBだとギリギリかもしれませんが、犯人が単なる記号になってしまっていて人格を感じられないのが若干残念です。
- 07 空は暁の果て (採点:9)
- 何やら非常に読みやすい文章でした。明朗快活で読書好きな女の子は良いですねぇ……
- 08 Go on, dogs. (採点:8)
- 芝居がかった台詞回しが渋い空気を演出していて好印象です。
- 09 合わせ鏡の悪魔 (採点:7)
- 個人的な好みなんですが、「ユミの瞳に、悪魔がいた。」までで終わってほしかったかなぁ、と。
- 10 ローカル (採点:6)
- 何やら色々と想像の余地があって、背景を思い浮かべながら読むと楽しい作品ですね。
- 11 誰も知らないお話 (採点:9)
- 若干書きすぎかなぁ…とも思いますが、この手のストーリーは大好きです。戦争とか侍女とか、おばあちゃんの昔語りとか。
- 13 僕のデートプラン (採点:9)
- 「僕」が可愛い!! 「若いカップル」には「君の方が若いだろ」とツッコミを入れたくなりましたが。
- 14 札幌-神戸殺人ライン (採点:8)
- タイトルと冒頭の雰囲気からオチを想像できてしまったのですが、ラストの「平和だなあ」にものすごく和んでしまったので高得点を。
- 16 オセロ (採点:8)
- どこかで読んだことのあるパターンだなぁ……とも思うんですが、これに「オセロ」と題を打てるセンスが羨ましいです。
- 17 虹の裏側には六十億の僕がいて (採点:8)
- 何やら色々ありえねー描写と展開だと思うんですが、二人が協力して虹の場所へ案内するシチュエーションがすこぶる青春で爽快でした。
- 18 赤い糸 (採点:6)
- あ、赤い糸でここまでスプラッタになるとは……怖いよぅ。
- 19 パーフェクトチェリーブロッサム (採点:6)
- 時代モノは大好きなんですが……これはちょっと内容を把握できませんでした。ごめんなさい。
- 23 モノクローム (採点:8)
- どこぞの文芸部誌に載っていそうなタイプのおはなしですが、やっぱり好きです、こういうの。後輩が可愛いし。
- 25 窓から桜の見える部屋で、義肢義肢軋む音は病まない。 (採点:7)
- とにもかくにも、台詞回しのセンスが最高でした。「桜の木の下に」なんて書いてあっても雰囲気が固くならず「こすぷれフェチ」などと書いてあるのに雰囲気が崩れず、柔らかい空気が一貫していてすごい。「もう嘘でも、そんなこと言えないや」あたり、ちょっとあざといですが大好きです。
ただ、ラストの2節が抽象というかコラージュっぽい方向に発散したまま帰ってこないので読んでいて不安になりました。多分、元々そういう曖昧な構成を意図なさってるんだと思いますが、ラストの「君に」でぐっと現実に戻ってくる印象があったので、この印象に沿って読むと「君に」の一言では力不足かなぁ、と。
あと、タイトル。義肢は病まない、などと割と深い意図を感じたり感じなかったりするんですが……その辺りの詮索は後日のためにとっておくことにします。
――と、思い込みで勝手なことを言ってますが、何はともあれ、とても印象深い作品でした。点数は低めに付けちゃってますが、読めて良かった、と思えます。素敵なおはなしをありがとうございました。
- 32 おしかけエレジー (採点:6)
- 素敵な設定に惹かれたんですが、ものすごく続きを読みたくなってしまったので短編としては減点しました。ごめんなさい。
- 33 上陸前夜 (採点:8)
- 自転車のおはなしが多い中、バイクは貴重でした。
- 34 五万五千三百七十八番のお姉ちゃんへ (採点:10)
- 10KBでこんなミステリが出てくるとは思いませんでした。二段オチっぽくなっているあたりもすごい。トリック自体は古典的な逆電卓ネタと言ってしまえばそれまでなんですが……何やら無性に満点を付けたいので付けます。
- 37 水槽の中の吸血鬼 (採点:8)
- 作中を満たす優しい空気がとても好きです。小学生が「夏休みに読む本」かどうかとなると、若干疑問なんですが……
- 39 不味しんぼ (採点:7)
- これぞショートショートの王道、という感じ。ただ、何と言うか王道すぎて……オチにもう一押しほしかった、と思うのは贅沢でしょうか。登場人物を記号化してアイデアに徹するタイプの短編だと、単純などんでん返しだけではどうにも物足りません。
- 40 文字男君 (採点:6)
- ごめんなさい、よく分かりませんでした。てっきり『。」と打ち込む。』というオチだと思い込んでいたもので……
- 41 自転車の乗り方 (採点:9)
- 正直なところ自転車モノが多くて少々食傷気味なんですが……この作品に限っては、あまりにも情景が手に取るように分かるというか、「私のために書いてくれたんじゃないか」と勘違いしてしまうほどピンポイントでツボを突かれてしまったので、何はともあれ高得点を付けるしかありません。
- 42 『シリーズわくわく昆虫奇想天外〜ニホンミツバチ対スズメバチ編〜』 (採点:9)
- ジャンル「虫」で高得点が確定したようなものですが、もうほんと、男の子のロマンに溢れていて郷愁というか何というか。それでいてスイミーばりの「良い話」になっているあたりも素敵です。
- 44 オペレーション! 昼食を確保せよ! (採点:5)
- ギャルゲの一場面のようで楽しいノリは伝わってくるのですが……
- 46 空が空から落ちてきた。 (採点:9)
- また「自転車」と「スケッチ」と「消えた青空」かぁ……と思いながら懐疑的に読み始めたのですが(ごめんなさい)、中盤に「飛行機」が登場して良い方向に予想を裏切られました。空飛ぶお姉さん、格好良すぎます。
- 48 ある絵描きの手帳 (採点:7)
- オリジナルではよく見るパターンのおはなしですが、やっぱり好きです。
- 50 ジャパニーズ・ゲイシャ・ガールは笑わない。 (採点:6)
- だ、脱帽です……いえ、脳内悪魔には「この作品に満点を付けろ」と唆されたんですが、脳内天使の方に従っておきました。何はともあれ、最高にクールなおはなしだと思います。全作品中で一番インパクトと勢いがありました。
- 51 淘汰 (採点:7)
- ショートショートらしいテーマが嬉しい。ただ、正直なところ、この作品に限ってはラストを安易に「良い話」へ持っていってほしくなかったような……
- 54 さよなら電波塔 (採点:10)
- 上手い、の一言。特に強烈なインパクトがある、というわけじゃないんですが……「姉さん」と「僕」のキャラクターが魅力的で、読み進めるほどに新しい展開があるというか、読み返すたびに新しい発見があるというか。繰り返し読みたくなった数少ない作品のひとつです。
- 56 さくらんぼな季節 (採点:6)
- 何と言うか、あくまで甘酸っぱいはずの青春ストーリーが「ガッデムガッデム」の一言でこれほどギャグになってしまうという驚愕の事実。
- 59 15時の十三駅で (採点:6)
- タイトルにちょっと惹かれました。
- 65 閉鎖空間 (採点:6)
- 極限状況なのに何も起こらない、という展開に意表を突かれました。
- 68 パーティードレス (採点:7)
- 可愛いです、ルガーテ。ついでに、彼女とセイの別のエピソードも読んでみたいのですが、シリーズものになりませんか、これ?
- 73 昔、こんなことがあった (採点:6)
- ど、どうツッコミを入れれば良いのか……「2年2くみ 山田はじめ(さく)」というイメージでしょうか。言われてみれば、幼かりし日々にはこういうのを書いて見せびらかしていたような記憶があります。当時は純真でしたねぇ……
- 75 彼女と天気予報と雨のにおい (採点:8)
- ラストの締め方がすごく好きです。途中で「Σ(゚д゚lll)」とか出てきて一時はどうなることかと心配しながら読み進めましたが、読後感は爽やかでした。素敵な物語をありがとうございます。
- 79 ハチミツ (採点:8)
- 温かいおはなしだなぁ、の一言。こち亀の少年編みたい。
- 80 真夏の帰郷 (採点:8)
- 色々と伏線があったにもかかわらずまったくオチに気付かなかったので、私の負けです。
- 81 魔法の一撃! (採点:8)
- 何やら非常に和みました。暗めの作品を読んでヘコんだところにこういう作品が来ると、本当にありがたいものです。
- 82 風の遊ぶ (採点:8)
- 少年漫画の読み切りみたいで、爽やかなおはなしでした。
- 83 恋愛感、人生感 (採点:9)
- 私は「諸行無常一蓮托生」でした。
……感想になってなくて申し訳ありません。
- 84 笑顔の魔法 (採点:5)
- その1〜4まで読みましたが、結局最後までキャラと名前が一致しませんでした。ごめんなさい。
- 87 静かな夜に (採点:6)
- こういう心情の流れが思春期の少年にとってアリなのかナシなのか分からないので、点数はニュートラルにしておきます。
- 88 eo_webtrial.html (採点:6)
- じ、地雷確定ですか? あからさまにメインヒロインじゃないですか……
- 89 Bye Bye My Blue Sky (採点:9)
- 特異なシチュエーションが過不足なくまとまっていて、とても分かりやすいおはなしでした。SF的な整合性はさておき。中盤までは「作戦」の目的が分からなくて不安でしたが、ラストに「オービタルリングの消滅」という目的が明らかになる構成だったのですっきりしました。
- 90 雪原の風 (採点:8)
- 読みやすくそれでいて荘重な文体が無常感を醸し出していて渋い作品でした。ただ、所々その渋い文体が崩れてしまっている箇所があるのが若干残念です。「内容的に」とか。
○Annkun さん
- 01 しらゆめ (採点:6)
- 一瞬、Kanonとダブって見えてしまいました。
きれいなお話ですが、やっぱり比較してしまうところがあります。もうちょ
っとひかりのエピソードのほうに文を割いたほうがより心に残る文になったよ
うな気がします。
文章そのものはかなり好感が持てました。
- 02 お兄はタマゴを二個入れる (採点:6)
- 妹属性の有無で評価が激変しそうですね。これ。
ちょっと形容詞がくどすぎる気がします。会話でカバー出来る部分まで描写
や形容詞を入れる必要は無いと思います。事実、会話は性格や場面が良く出て
いていい感じですし。
点数は妹属性なしのもの。
- 03 Nの意見 (採点:3)
- 便利使い。そういう印象を受けました。物語を成立させるのに絶対必要なギ
ミックじゃないと思います。
いまいち世界観を受け止め切れませんでした。そういう人の評価だと思って
ください。
- 04 クロ (採点:3)
- 典型的な転生物ですね。
残念ながら、主人公の行動をみている限り「なぜ転生したのか」という部分
が決定的に弱い気がします。
未練があって残るのですから。ひたすら自分に気付いてほしいというのはピ
ントがずれている気がします。実際能動的に彼女に何も与えていませんし。
点数が辛いのはそのせいです。
- 05 イヌ×ネコ (採点:5)
- 鯖の方針に引っかからないのでしょうかこれ。
むりやり、いちはち禁を組み込まなくても成立できる話だと思います。
恵のキャラや主人公とのすれちがいといった描写はすごくいいものを感じま
す。たぶん前記のことが無ければ9点あげてたと思います。
- 06 氷桜 (採点:9)
- よく10kでまとめたと思います。ただ、そのせいで推理が直線的になって中
途半端な感じになってしまったのは残念です。
導入は上手いと思います。中編として書き直せばすばらしい作品になるんじ
ゃないかと思います。
- 07 空は暁の果て (採点:7)
- ラブコメ一直線。好きです、こういうの。
ただ改行等の関係で凄く読みづらいです。容量の関係もあるのでしょうが。
もうちょっと文面がやわらかいとなお良かったのになあと思いました。
- 08 Go on, dogs. (採点:9)
- 題材が新鮮で、とても勉強になりました。
状況説明にも、こういう分野に対する博識さを感じられました。ただ、やっ
ぱり専門的なものですから状況を飲み込むのに苦労しました。
中編や長編の導入として考えたら文句なしの10点だと思いますが。短編とし
て評価するとやっぱり9点かなと思いました。
是非続編を読みたいと思います。
- 09 合わせ鏡の悪魔 (採点:5)
- 良くありがちな題材です。とにかくダークな感じが出ています。
ただ他のダーク作品に比べて理不尽さがなく、すんなり読むことが出来ました。
もっとも、衝撃や眼新しさを感じなかったのも事実です。
そのため評価は並にさせてもらいます。
- 10 ローカル (採点:4)
- 「自分」のキャラに波があるように感じました。
「スタバ」「プチ修羅場」に代表される少しスレた思考と、「マッキー」に対する述懐時の硬い思考。統一性がなく別人のような印象を受けました。
個人的な意見としては、後者で統一したほうがよかったのではないかと思えます。えらそうな意見ですみませんが。
- 11 誰も知らないお話 (採点:7)
- 題材としてはいいと思いますが、10kで無理にまとめた分オチが見えてしま
ったのは残念です。文章もそのためか長文が多く読みづらかったです。
中編としていろいろな追加要素や伏線が増えれば素晴らしい作品となりえる
と思います。評価は若干甘めにつけてあります。
- 12 ラストパス (採点:6)
- 最後の暗い展開は賛否が分かれそうです。
わたしはどちらかといえば反対派。中編や短編連作としては現状で賛成です
が。単体短編としてはせっかくのさわやかな流れを止めてしまったような気が
します。したがってちょっと採点辛いです。
文章そのものは好きです。連作としてならもっと高い評価をしていると思い
ますよ。
- 13 僕のデートプラン (採点:5)
- バカップルじゃないから許せる。けど、このままじゃバカップル直行に
なりそう。
それはそれでいいけど。でもやっぱこの二人は今のままのすこしズレた
感じの方がいいですね。
文章としては文面が一部統一性にかけているところと、語尾が単調でメリハ
リに欠けるところがつらい。独白だからしょうがないところもあると思います
が、もうちょっと推敲して文面を整えたらもっといい感じになると思います。
- 14 札幌-神戸殺人ライン (採点:2)
- すべてにおいて中途半端な感想を受けました。
厳しい意見を言えば、ひねりもない、推理もない、ただ最初から最後まで流
れ込んだだけといった感想。残念ながら推理物としては落第と私は判断しまし
た。
もっと本を読み込んで勉強してください。意欲は買います。
- 15 中に人 (採点:6)
- 視点がとても新鮮でした。失恋物なのに全体的に明るくてさわやかな感じが
好感できました。
ただ、文章が読みづらいですね。改行の基準が少々ばらばらなような気もしました。
点数は若干甘めです。
- 16 オセロ (採点:1)
- 構成がモロに某鍵作品です。ちょっといただけませんね。
主人公と妹もその作品の某姉妹を連想させますし、天使というプロットもそ
のまんま。モノローグの手法まで一緒と来るとさすがに一次創作として評価は
出来ません。
読者として、まず自分の書きたいカタチを模索してほしいと思います。たぶ
ん同じ主人公と妹の物語でもぜんぜん反応違うと思いますよ。
- 17 虹の裏側には六十億の僕がいて (採点:7)
- 主人公の性格が支離滅裂。言葉の調子も思考パターンも脈絡がなく、感情移
入が出来ません。60億の僕という思考が出来る魅力を引き出すためにも絶対必
要な要素だと思います。
せっかく彼女さんのキャラは素晴らしいのに。主人公の性格の方向性がしっ
かりしていれば10点上げてたと思いますよ。
- 18 赤い糸 (採点:1)
- 要は何を言いたいのかな。
主張も想いも見えません。少なくとも私はそう感じました。
新宮さんも身勝手だけど、主人公はさらに身勝手。最後の小指は何のため?
まあ、こういうお話を理解できないだけの人かもしれません。私は。
そうとられても一向に構いませんよ。
- 19 パーフェクトチェリーブロッサム (採点:8)
- 文章構成に結構無駄がある気がしますね。短編ですからもうちょっとスリムな文面が必要だと思います。読みづらかったし。
「桜の下には死体が埋まっている」という言葉がぴったり。桜がらみの時代もので一番ポピュラーな怪談ですが、うまくまとめていると思います。
点数はかなり甘めにつけてます。時代物好きなもので。
- 20 階段 (採点:2)
- あはは、だまされちゃいました。
ただ、意外なラストのためにだけ前半が存在したわけですか。はっきりいっ
て脈絡のなさが際立ちます。
前半と後半が逆だったら少し感想も違いますが。かなりズレた一発ギャグを
かまされたというのが素直な感想です。
- 21 休みの日には君と2人で。 (採点:3)
- 妹属性一直線…ですね。べたべた。
妹属性がほとんど無い身としましては、どうも。
構成もパターンもキャラの性格もオチも妹ものの教科書見ている感じです。
妹属性無しの一般人としての評価です。妹属性の方々ごめんなさい。
- 22 The Blue Nowhere (採点:2)
- 不戦敗の二人のお話。
出る杭がないので、「出ていた杭」に選ばれてしまった二人のお話。
いっそ打たれるなら、自分から「出る杭」になるべきなのですが。
この主人公はまたも逃げてしまいました。最後まで。
私はダーク系は苦手です。特に軟弱なまま終わるダーク系は苦手です。
同じ闇の中に屍を晒すのであれば、逃げて屠られるより、立ち向かう
方が好きです。逃げてこもってはいおしまい=ダークじゃないと思うん
ですがどんなものなんでしょう。えらそうですみませんが。
- 23 モノクローム (採点:10)
- 題材の着眼点がすばらしいですね。文章も少々硬くはありますが、かえって
主人公の人格や雰囲気を出していてこれはこれでいい感じだと思います。
ただ、感覚を失う理由はあえて伏せていてもよかったかもしれません。ちょ
っといい訳臭さが強くなってしまったような気がします。
それを差し引いてもプロットはこのコンペの中でもトップクラスだと思いま
した。
- 24 何度でも (採点:6)
- 「嫌い」という言葉をギミック的に使っていたのは印象的なのですが、少々
消化不足で終わってしまってますね。すっごく残念です。
後半の「…私も嫌いだよね」の後のあの数行です。あれは私的にはしっくり
ときませんでした。せっかくの見せ場が…
あそこさえなければ9〜10点。採点との差があの数行の評価です。
- 25 窓から桜の見える部屋で、義肢義肢軋む音は病まない。 (採点:1)
- まず題名が大マイナス。あえて当て字を用いているにも関わらずSSとの関連
が感じられません。むしろダーク系ととられる可能性大。
中身は…ありがちなんですが、この主人公、自分から行動してません。こ
れであんな大仰なラストの思考をするには深みが足りなすぎると思います。
題材自体は中篇向きですね。10kでは少々無理があったかも。
- 26 ロバ耳成人 (採点:3)
- けものミミ属性が無い身としては、正直ついてけません。
まあ、あえて、萌え方向に行ってないのは評価できるのですが。
支離滅裂でバラバラな雰囲気の文章はとても読みづらかったです。
萌え以外の方向を模索した意欲に+2点。
- 27 掃除はきちんとやりましょう (採点:6)
- ほのぼの。
連作の一つだったんですね。最初は勘違いをしていました。なかなか、みな
さん生き生きとしていい感じです。
ただ、キャラが多くなってきて収拾がつかなくなってきている気が。
あくまで短編コンペですので、単体で評価しました。のでちょっと点数辛いです。(感想を書き直しました)
- 28 サクラ (採点:5)
- 悲しみの連鎖ですね。現実もこれに近いことがあると聞きます。
ネグレイトの被害者は、自身の子に同じ事をする率が非常に高いと。
ついついこの連鎖を止められないかと考えてしまう私は、やはりダーク系
には向いてないのでしょうね。
- 29 「わたしの人生」 (採点:1)
- ただ痛ければいいってことはないんじゃないでしょうか。
SSは読者が読んでこそのものだと思ってます。何を訴えたいか、何を感じて
ほしいか。逆に何を感じていたのか、何を考えて書いたのか。伝わってこない
です。
読んでいて報道記事を連想しました。論説無しの速報記事を。
- 30 こそばゆい愛 (採点:4)
- 前半の基本構成に違和感を感じました。成人の「僕」のモノローグなのか、
幼い「僕」の直思考なのか判断できないです。特に「〜た」で統一された文末
はどちらにも取れるため、前後の文脈に引っ張られて、過去形になったり現在
形になったり過去進行形になったりと、おそらく筆者さんの意図するカタチと
違う効果を生んでしまっています。
幼い思考と大人の思考が混在しているのもマイナス…かな。最後を生かすためにも統一したほうがいいと思いますよ。
- 31 雪が舞い落ちる。 (採点:2)
- 理不尽ギミック。そこまでしてダークにしないといけないのでしょうか。
自然の雪と大地まで引っ張り出して。
私には理解できませんでした。点数はとても辛いです。
- 32 おしかけエレジー (採点:4)
- これは…短編じゃないですね。
あきらかに短編連載型のラブコメシリーズもののプロローグですよね。
少なくとも私はそう判断してしまいました。
単体の評価としては好評価はできません。
- 33 上陸前夜 (採点:3)
- ビデオレターを見ている気分ですね。
描写表現からにじみ出てくるものが感じられません。
そのため後半がとってつけた感じになっています。
前半の描写に決定的な筆力不足を感じてしまいました。
- 34 五万五千三百七十八番のお姉ちゃんへ (採点:9)
- 痛いけど、暖かいお話。話全体にやさしさを感じます。
こういう話を書ける筆者さんはとても優しい方なのでしょうね。
ギミックも単純だけど、表題としたことでいい意味の勘違いをさせてしまっているのが心にくいです。
こういうほっとできるお話がもっと増えるといいですね。
- 35 月とマフラー (採点:2)
- 満月病とか、同姓への愛情、年の差不倫といった特殊な記号が使われていま
すが…題材的にこういったプロットを使用しなくでも書けるお話だと思います。
何を訴えたいのか、何を考えさせたいのかも伝わってきません。
文章はしっかりしているのでどれか一つの記号のみに絞って書いたらそれな
りになると思います。ですがこのSS自体は好評価できませんでした。
- 36 『Happy Century!!』 (採点:5)
- つかみはOK!。ただ無駄が多いかなとは思います。
残念なのは最後のセリフ。そもそも「彼女」さんは間違ったほうに「頑張っ
た」んじゃないですかね。現状を打破するために。
そこで「ガンバレ」はちょっと違うよと私には思えました。それがなければ
8点か9点つけられたと思います。
斜めに構えつつも意外と陰湿さがない好感の持てる文章だけにそこが残念で
す。
- 37 水槽の中の吸血鬼 (採点:10)
- こういう話に弱いです。「吸血鬼」という単語を弱めの伏線に使うのもなかな
か。ただ主人公や「あの子」の行動の幼さに比べ会話調が大人しているのは残念。
幼い雰囲気の会話調で統一したほうがいいと思います。
わりとポピュラーなほのぼのですが、無駄も矛盾もなく一気に読めました。
このキャラで続編短編集とか作ってもらえるとうれしいですね。
- 38 不幸が輪になって踊ってる (採点:9)
- おばかギャグ。テンポもすごくいいです。天使や神様ものにありがちな修行
OR家出もの(いや発端は家出なんだが)でないのも好評価。
あの展開でまさか最後が家族ゲンカになるとはいい意味で裏切られました。
10点じゃないのは私のわがまま。要は私的にギャグの満点が9点ということで
す。
- 39 不味しんぼ (採点:2)
- 文章の後半分が余計…かなと私には思えました。なにしろオチが読めてしま
いましたので。
鈴木くんの死因が明らかになった時点で調味料飲んでもストーリ的に問題な
いんじゃないでしょうか。
あと…最初にあれだけ味の多様性を論じておいて、何に混ぜても究極の不味
さ(実は美味)って設定は矛盾ですね。
- 40 文字男君 (採点:3)
- うあ、いやな大学だ。
リフレインを繰り返す手法、無意味に長いテキスト、陰湿な教授連のやり口と
徹底的に嫌度を上げる手法でねとねとした雰囲気を作り上げている。そういう
意味ではかなりの文章力といえなくもないと思います。
ただ、それゆえに私みたいなノーマル属性としては嫌悪感だけが募るわけで。
この点数はそういうことです。文章構成で+2点してあります。
- 41 自転車の乗り方 (採点:7)
- プロットとしてはありがちだけど及第点だと思います。
指輪の伏線が露骨で早すぎて、オチが丸分かりなのはかなり減点だと思います。
導入ももう少し工夫すれば追加要素を盛り込めたかも。
ただ僕や彼女さんのキャラがすごくいい。この点数は二人への評価です。
- 42 『シリーズわくわく昆虫奇想天外〜ニホンミツバチ対スズメバチ編〜』 (採点:2)
- ただのケンカもの…ですね。人間をハチに置き換えているだけで。
SSとしては好評価はできません。かえって純粋バトルもので勝負したほうが
深みがでたかも。ハチの豆知識で+1点
- 43 夏片光 (採点:9)
- テキストの独白から感じる「僕」の年齢と行動や会話から感じる「僕」の年
齢に差があって読んでいて違和感が感じられました。
ただ、全体的に雰囲気のいい作品です。文章もしっかりしているし、ユキち
ゃんのいじらしさといったらもう…。
私は妹属性ではありませんが(幼馴染属性の延長としての妹属性はあります)
読んでいてほのぼのしました。欠点を差し引いても9点の価値はあります。
- 44 オペレーション! 昼食を確保せよ! (採点:6)
- このかってだれ?直人って、陽子さんて…ダレデスカ。
あえて説明をはしょるのも方法ですが、なんでつばさと鈴宮さんだけ説明し
てこの3人は説明すら無し?全員説明するか、全員しないかで統一するべきだ
と思います。
リズムはいいし、キャラの個性も雰囲気でてていい感じなのですが。前記さえなければ9点あげるのになあ。差が減点分です。
P.S.連作モノの一つだったということを後で知りました。ただ、あくまでコンペということで単体評価させてもらいました。
- 45 駆け抜けろ、青春 (採点:6)
- 王道。途中ちょっと「俺」の興味が「彼女」ではなく「彼女ゲット」に切り
かわった部分には違和感が。どうせなら純愛の王道を突っ走りましょう。
某陸上ラブコメマンガの影響もあるのかなとも考えたり(違ったらごめんな
さい)。
ただ目新しさもなかったので評価はこの程度です。
- 46 空が空から落ちてきた。 (採点:10)
- 見事。空の憧れ、「お姉さん」への憧れ、引き継ぐものへの想い、残される
ものの想い。見事に書ききっています。
空を失った世界という題材は結構ありますが、ここまで身近な雰囲気で書き
きったものは希だと思います。
たぶんラストは賛否分かれると思いますが、私は賛成派です。文句なしの10
点あげます。
- 47 Your hand, in my hand. (採点:1)
- あらかじめ言っておきます。私はダーク系は好きではありません。
この文章もただ救いがないだけ。主人公の心情もただ一直線に堕ちていくだ
けで深みを感じられませんでした。
点数は辛いですが、ダーク系に理解なき者と判断して頂いても一向に構いま
せん。
- 48 ある絵描きの手帳 (採点:9)
- 創作ファンタジーの短編はもの凄く難しいです。とにかく設定を示すのに文
章を消費するので、10Kの設定で書くのは困難だと思います。
内容としてはまあありきたりの範疇には属しているとは思います。ただ、文
章力や構成はすばらしいとです。若干描写がもうちょっと強ければとは思いま
すが。
点数には努力賞も含まれています。
- 49 波に乗れる日 (採点:採点なし)
- ちょっと不思議な感じ。ちょっと私の読力では真相をつかみきれませんでし
た。
推理物なのかな。内容を理解し切れなかったので採点を削除させてもらいま.
した。
- 50 ジャパニーズ・ゲイシャ・ガールは笑わない。 (採点:1)
- これって鯖の規定にひっかからないのでしょうか?
さんざんバカやって最後の方でポロリ。構成は王道ですね。
パロディやらなんやらが満載でたぶん向こうの人見たら怒るかも。
少なくとも私は共感できませんでした。
- 51 淘汰 (採点:6)
- 10kだと書ききれなかったのかなと感じました。
ただ混乱と事情説明に文章を費やして、最後わずかに一端をほのめかすに
とどまっています。
プロットは面白いんだけど、ほとんど消化できていない感が。
ぜひ中編や長編で再チャレンジしてもらえるとうれしいです。もったいない
です。点数には期待料込。
- 52 天使の灰 (採点:5)
- 最後がきつ過ぎ。
神は天空であざ笑う。やっぱりダーク系は私には無理のようです…
- 53 澄空、流れる雲の下で (採点:4)
- そして彼女は「あちら側」へ足を踏み入れた…
伝奇物の王道パターンですね。しかしきちんとした伏線が張られていないの
(張ってはあるが納得するには弱すぎる)で唐突感は否めません。
彼の能力も悪くいえばありきたり。
目新しいモノが何もないので採点は辛めです。
- 54 さよなら電波塔 (採点:6)
- G.オサリバンの「Alone Agein」を思わず口ずさみたくなりました。
ただ、プロットや展開にあちらこちらのマンガやゲームの切れ端が感じ
られたのは残念です。(私の主観です。もし違った場合はごめんなさい)
最後に救いがあったのは良かったです。救いのない系統はどうも生理的に
受け付けませんので。
- 55 A new honey moon. (採点:9)
- SFの舞台やシリアスな状況、そういった何やかやをどうまとめるかと思った
ら…全部デールのおもちゃにしましたか。
私的にはGoodjob!です。自己紹介文と思っていた書き出しまで伏線で利用して
ますし、文章を無駄なく使い切ってるのは見事です。
9点なのは、私のわがまま。どうしてもギャグやコメディに10点をつけるのは
…(ごめんなさい)
- 56 さくらんぼな季節 (採点:9)
- うあ、やられた。
ここまで田舎丸出しの純粋カップルだと、あれだけズレた会話でも許せてし
まうあたりが不思議。
最近のスレたりやたら複雑な恋愛物も見せられてる身としては、凄く新鮮か
つほほえましく思えてしまうんです。はい。
ついつい点数大甘でつけてしまいました。
- 57 『In My Life』 (採点:2)
- 最後が唐突な上に痛い。
長編小説のプロローグとエピローグを無理やりのっけているという印象を持
ちました。伏線も何もなし。はっきり言って短編としては行間後の最後の文章
は不要どころか有害だと思います。
どうしても最後を書きたいのなら行間の部分も全て書くべきです。当然短編
ではなく中編以上ということになりますが。
点数は非常に辛くつけさせてもらいました。
- 58 お花見 (採点:8)
- お姉ちゃんがんばる! なラストが印象的でした。子供の言葉は抜き身のナイフ
に喩えられたりするそうです。ある意味ノーガードの打ち合いみたいなところが
このお話の中にもかいま見えました。
それでもこの二人は本当の意味で仲良しさんです。ほのぼのできました。
- 59 15時の十三駅で (採点:5)
- 何気ない日々の、何気ない会話。うたかたのように消え行く時間。
惰性の恋の結末と、心に淡く残る後悔や悲しみ。
あまりに日常過ぎて、すんなり入っていけたけど、
その代わり何も印象に残りませんでした。
すいません。これが私の感想です。
- 60 無邪気なレヴィヤタン (採点:8)
- 滅びは救いか。難しいテーマです。
この作者さんは滅びを救いととっていらっしゃるようです。
文章は勢いや圧力を感じられて好きですが…
あがいて得られる救いが滅びというのは悲しい気がします。
- 61 ラストダンス (採点:8)
- 彼女の屈折した感情を、文章を破綻させずに書ききっているのはすごいと思います。あえて最初に結論をおいてから書いているのも凄い。この内容でああいった構成をするのは勇気が要ったと思います。
かなり甘めに点数つけさせてもらいました。ただ、文章は破綻はしてませんが結構ムダやムラを感じたのでその分は減点してあります。
- 62 LIMIT 10. (採点:6)
- 構成に凝った事自体は買いますが…読みづらいです。せっかく10分という短時間
を設定したのスピード感が感じられませんでした。かといって波乱万丈の10分とい
う感じもちょっとしませんし。映画の各シーンを「伸ばし」かけて見ている気分。
まあ、お話自体はありがちなものですから構成に工夫したかった気持ちは分かり
ます。点数は努力賞込です。
- 63 すなふに捧ぐ秘伝の油揚げ (採点:5)
- 非常識人、悩む。な感じのssですね。ジョニアンさん大変そう。
かろうじて日常の淵にしがみつけている不思議系な方。でもどーでもいいこと
が気になることってありますので「わかる、わかる」と共感もできます。
ただ、何かが心に残るかというとちょっと…
というわけで採点は普通です。
- 64 グングニル〜B線上の君の夢〜 (採点:1)
- 不条理な上に一般人にはつらいネタが多数。しかも系統がばらばら。
コア層向けなのに詰め込みすぎてるもんだから、狙いがわかんなくなってます。
この評価は一般人としてのものです。
- 65 閉鎖空間 (採点:7)
- 導入で無茶してますね。あえて誤解を誘う狙いもあるんでしょうけど。
「男と女で友情は成立するか」なお話とお見受けしました。
ただ10k短編だと、どうしても結論ありきな話になってしまったようでちょ
っと残念に思えます。
中・長編や競作の導入として使うとかなりいい感じに思えるのですが。
短編単独だとこんな評価です。
- 66 陸の孤島 (採点:1)
- 私事ですが…かつて私も水害を受けたことがあります。一階は全滅。家族は
無事でしたが、流域でたくさんの死者がでました。
大雨で、確かに声は聞こえません。けども手を振ったり、窓をあけて顔をみ
せたり、声なき励ましの下、救助を待つ姿がそこかしこに見られました。立ち
往生したバスの上で必死に肩をよせ、弱気になる老人・子供を励ましてもいる
姿も。
消防隊員や自衛隊員が、そんな中で危険も顧みず必死に救助活動を行ってい
ました。救助に伴う殉職者もたしか出たはずです。
そんな中不幸のヒロインに酔っているナルシストなんていませんでしたよ。
全くの私情であることは承知していますが、このssは私は認められません。
0点を出せるものなら出したい気分です。
- 67 真夏の夜想 (採点:8)
- 模範的な学校の怪談・異次元編といった感じです。
ただ、ポピュラーな題材だけに深く掘り下げないとやはりインパクトが…
あれやこれやに手を出してしまったせいで中途半端な印象があります。
ただ、怪奇色が薄いので、一般人としては読みやすかったです。あんまり
ホラーなのもね…
点数はかなり好意的につけました。
- 68 パーティードレス (採点:2)
- ファンタジーのラブコメ…ですよね。
ファルカは話のダシですか?ちょっと厳しい意見かもしれないけどそう思えて
なりません。彼女がらみの部分が全部が全部と言っていいくらい無駄になって
いるような気が。
連載モノの導入ならいいのでしょうが。単体短編として評価すると辛い評価に
なってしまいました。
- 69 ばけねこ (採点:6)
- うーん。この構成を受け入れるか否か悩みました。
ネタバレを覚悟の上での構成をされていますね。ただ狙いすぎの感は否めな
いと思います。というか主人公が最初っから猫が猫又であることを前提とした
思考をしているのがご都合主義過ぎるのがちょっと。
結論としては…やっぱり無理を感じました。難しいですね、こういう系統の
お話は。点数は努力賞込で甘くつけさせていただきました。
- 70 荷物整理はお早めに (採点:7)
- なんかノベルゲームのオープニングみたい。たしか連作モノの1作目、でし
たっけ。
よくもわるくもノベルの書き出し・自己紹介な感じがぬぐえません。短編単
体で評価するとどうしても辛くなってしまいます。
でも、SS連作なら是非読みたい。そんな感じの明るい文章は好感できました。
1作目ということでこれでも点数大甘です。
- 71 霧 (採点:4)
- 幽霊ネタ…ですね。
ただ、この子を幽霊にする必要があったのかと考えてしまいます。
伏線も何もないし、最後を読んでもいまいちピンとこないんですよ。
主人公が幽霊だったってオチの方がかえって納得できたでしょう。
幽霊にこだわらなければいろんな可能性のあるSSになった気がして残念
です。
- 72 悪人談義 (採点:9)
- 永遠のテーマ。必要悪。そのものずばりで来ていますね。
なんか小学生向けの「なぜ怪人や悪の組織はわざわざやっつけられようとするの
ですか」って質問に紙芝居で答えているってイメージがあります。
現実、強い方が悪どいですもん世の中は。最後のまとめ方もきれいですし、な
かなかの佳作だと思いました。題材で+1点という感じです。
- 73 昔、こんなことがあった (採点:1)
- 創作でも何でもありませんのでこの評価。
- 74 約束という悲しき戒め (採点:10)
- 深いのか、空虚なのか。私程度の感受性では読み取れません。
読み手として、試される作品ですね。どのようにも読み取れて、どのようにも
編み上げられる。読む人毎に違う関係が二人に与えられるような気がします。
- 75 彼女と天気予報と雨のにおい (採点:8)
- べたべたのラブコメだけどかえって新鮮。ひねらないのも技術の内なのかな?
二人の距離がすごくいい感じ。ありきたりのネタも書き手次第というところ
なのですね。
- 76 Good Night …… (採点:7)
- 一つの現実でもあるから、はっきり言って怖いです。
ネット内の行為って、悪意も好意も押付で、無責任だと思います。
もちろん、大多数の人が意図しているわけじゃないんでしょうけど。
悪意の傷が根底にあって、善意の言葉が引き金を引く。
そろそろみんな本気で考えるべきなのでしょうね。
- 77 世界に一人だけの自分 (採点:6)
- この手の系統としては、わりとすんなり読めました。
ラストも比較的救いがあります。
ただ、読んでいてご都合主義が感じられる部分が結構感じられました。
もう少し、資料調べをして矛盾をなくせば、より良い作品になったと思います。
- 78 間抜列車 (採点:10)
- 題材も明るくないし、キャラもひねてるな…なんて感じで読んでましたが、
ごめんなさい。私が浅はかでした。いい先生です。
この手のSSってただダークなまんまでおしまいってのが多いので…こういう
作品に逢えるとほっとします。
最近のご時勢を考えても、こんな人たちが沢山いればよくなるのになあと感じてしまいました。
- 79 ハチミツ (採点:5)
- ほのぼの話。すっきりとした感じは好感できました。
ただ、彼女との帰郷話というセッティングからこの話というのはプロット的
に違和感が。導入を考えたほうが良かったのかなという感じはしました。
- 80 真夏の帰郷 (採点:3)
- 季節はずれなのが残念ですね。(作者さんのせいじゃないんですけどね)
ありがちといえばありがちなのですが。すっきりした感じで暗さがない文章でした。
ただ、序盤が矛盾してますね。オチを隠すためとは分かっていますが。なんかズルされてる気分でした。文章としては問題ですね。
- 81 魔法の一撃! (採点:5)
- 真の術者はだれだ!な話ですね。ほのぼのして後味はすっきり。
ただ、オチは丸分かりですけど。
読んでいて気になったのは用語の定義。けっこう「魔法」「魔法使い」「言
葉」を便利使いしている気がしました。せめて作中内では定義を統一して使っ
たほうがいいと思いました。(私が理解できてないだけかもしれませんが)
- 82 風の遊ぶ (採点:7)
- …べたべたですね。でも、風華がとても魅力的。文章も勢いがありますね。
その反面、やっぱり現実から少し外れた感じはします。こんな子だったら周囲がほっとかないだろうし。
私にとってはゲームの導入(ヒロイン登場)なイメージでした。
- 83 恋愛感、人生感 (採点:3)
- 私の主観として構成が雑に感じられました。
伏線も狙って入れたようには思えませんでしたし。なんか勢いで一気に書き
上げたというイメージがあります。ありがちなテーマだけにちょっとつらかっ
たです。最後の追伸も蛇足っぽいし。
「彼女」のキャラクター自体は魅力的でしたのでちょっと残念です。
- 84 笑顔の魔法 (採点:7)
- 連作物という土俵で評価する場合、間違いなく10点です。キャラの設定もう
まいし。連載されたら間違いなく読みます、はい。
ただ、単体短編としては少々辛くなります。キャラ紹介を省ける分他のSSに
比べると卑怯ですから。
魔法の件も。連作だとキャラの特性になるけど短編ではご都合主義になって
しまう気がします。したがってこういう点数になりました。
追記 ストレートは鳩尾にはヒットしません。仮に打ち下ろしにすると肋骨
や胃を直撃し非常に危険です。注意しましょう。
- 85 神が殺す (採点:5)
- 振り仮名優先(気付く→気づく)の文章構成なので、バトルシーンが間延び
してます。この系統なら漢字重視、文章の切りを短くしたほうがいいんじゃな
いかと思います。
鬼の戦闘能力も問題かな。この程度の戦闘力なら統制のとれた軍隊なら殲滅
できます。(鬼が指揮系統に従って統一的に動かなければですが)
構成自体はよくまとまっていると思います。思い切ってバトルシーンをオミ
ットしたほうがよりいい作品になりそうに感じました。
- 86 五月晴れ (採点:10)
- 彼女の秘密が少しだけ分かる。その程度で終わらせているの上手いなあと思
いました。
恋愛をほのめかす独白やセリフを排してあえて恋愛色が出ないようにしてい
るのも好感でした。行動からご想像くださいということですね。
なんか続編を読みたいと感じる文章でした。
- 87 静かな夜に (採点:2)
- 物陰のリンチのシーンは構成上無用でしょう。そういうシーンを書きたかっ
ただけだったとしたら、少々残念です。
冒頭、改行が飛んでいたり、句点と読点のつけ方、改行の有無の判断に統一
性がなかったりと、文章としては乱雑な感じがします。
題材としては悪くないと思います。ただ勉強不足な部分は否めないですね。
(タバコの自動販売機は深夜は動かないようになっているはずです)
- 88 eo_webtrial.html (採点:1)
- 内容を判断する前に、このコンペで一番読みづらい文章でした。
内容も崩壊してます。こういうのが好きな方もいるでしょうから深くは追求
しませんが。
一般人としてはこの評価です。
- 89 Bye Bye My Blue Sky (採点:2)
- 「遼機」が痛すぎ。わざとにしては理由が無いし。それ以外にも誤字脱字が
散見されます。AIやロボット物の場合特に、純粋な誤字脱字は禁物です。
言葉遣いも統一されていません。全く文章として機能していませんね。
背景世界が特殊なだけに書ききれてない感じがします。もう少し時間をかけ
て推敲再編成されればいいものになると思います。現状ではこの点数です。
- 90 雪原の風 (採点:5)
- わかりやすい文章でした。
もうちょっと容量余力があれば、掘り下げられる話ですね。
すんなり読めましたが、いまいち染み込んでくるものがありませんでした。
もうすこしメリハリがあればいいのにと感じました。
○Foolis さん
- 01 しらゆめ (採点:6)
- なんとも不思議な雰囲気がする作品でした。
ただ、始めのほうが少しわかりにくかったのが残念です。
それをカバーするほどの魅力のある作品ではあるのですが。
- 02 お兄はタマゴを二個入れる (採点:4)
- 妹と兄のほのぼのした会話はよかったのですが…、
内容が少し寂しいかなぁと思います。
うーん、妹萌えとかイマイチ感じられない自分がわるいのか(汗
- 03 Nの意見 (採点:4)
- N極S極の話は面白いと思いましたが、イマイチ書き込みがたりていないかと。
地の文が圧倒的に不足している感があります。
うまく使って欲しかったかな、と。
またもうすこしキャラについて描写して欲しかったです。
イマイチイメージがわきづらいです。
あと最初のページの存在意義は(汗
- 04 クロ (採点:4)
- 設定等正直ありがちだとは思いますが、好きなものは好きですね。
ただ、私の読解力のなさも問題だとは思うのですが、すこしわかりにくかったかと。
(3/以降)
それが残念でした。
- 05 イヌ×ネコ (採点:8)
- 恋人同士のなんともいえない雰囲気が良かったです。
堪能させていただきました。
また、文章が独特でよかったです。
リズム感があり、非常に特徴的だな、と思いました。
- 06 氷桜 (採点:8)
- 10KBでこれを書くのはすごいなぁ。
#流石に色々乱暴だとは思いましたが(汗
展開が急なのが気になりましたが、話自体は上手くまとまっていてよかったです。
- 07 空は暁の果て (採点:9)
- 二人のやりとりがいい。というか良すぎです。
読んでて非常に幸せな気持ちになりましたし、やはり
>「君が、可愛いから」
この台詞がいいですね、この台詞が。
最高でした。
- 08 Go on, dogs. (採点:8)
- リョウがなんというかかっこよかったです。
非常に魅力的に描かれていると思いました。
あとこの台詞がよかったです。
>「犬を飼うには、ただ可愛がればいいというもんじゃない。相棒となら何だってやってみせるくらいの気概がなければ、リョウが報われないじゃないか。君には資格がないのだ」
自分も犬を飼っていますから余計に共感できました。
- 09 合わせ鏡の悪魔 (採点:9)
- ちょっと反則風味ですが(場所違うし)いいものはいいですね。
この妹のキャラがステキでした。
よかったです。
- 10 ローカル (採点:7)
- 主人公とチカとのやりとりが面白かったです。
また、この台詞が面白いと思いました。
>「近親相姦は禁断の愛だと思った」
上手くいえませんが本当に面白い台詞でした。
こんな感覚なんだろうか、ということで。
- 11 誰も知らないお話 (採点:6)
- オードソックストはいえ、ストーリー展開は好き。
でもすこしだらだらと続いた感が。
それが残念かなぁと思います。
- 12 ラストパス (採点:6)
- 二人の間に流れるなんともいえない静かな雰囲気が良かったです。
でも厳しい言い方になりますが、静かな雰囲気だけで勝負しようというのなら
もう少し地の文をがんばって欲しかったですね。
- 13 僕のデートプラン (採点:9)
- >だから今日こそは………………………………………………今日こそは手を繋いでみせる!
ここで笑いました。
か、かわいすぎる…。
ほんとにこの二人は見ていてほほえましいというかなんというか…。
もう読んでいる最中にやけっぱなしでした。
本当によかったです。
- 14 札幌-神戸殺人ライン (採点:2)
- …なにこれ?
えーと事件の解決のシーンだけだされてもどう反応していいものやら…。
まぁ10KBできついのは十分わかるのですが。
- 15 中に人 (採点:5)
- ね、ネタが危険すぎる…。
ネズミでそうきたかぁ…と思いました。
- 16 オセロ (採点:6)
- なるほど…そういう手できましたか。
オセロという題が非常に上手いな、と。
面白かったです。
- 17 虹の裏側には六十億の僕がいて (採点:10)
- ふたりのやりとりが非常に良かったです。
また文章が非常にリズミカルでテンポよく読むことができました。
よかったです。
文句なしの10点でした。
- 18 赤い糸 (採点:8)
- クールになれ、俺(謎。
まぁそういうわけで元ねたもろとも楽しめました。
赤い糸の使い方が、うまいな、と。
面白かったです、いろいろな意味で。
- 19 パーフェクトチェリーブロッサム (採点:8)
- 厳かというとやや大業ですが、そんな感じがした話でした。
桜をそだてることにしたシーンがなんというかとてもよかったです。
- 20 階段 (採点:6)
- ちょっといたずらっぽい雰囲気がよかったです。
特に最後がいいですね。
- 21 休みの日には君と2人で。 (採点:6)
- いや、妄想全開ですね、作者さん。
ところで義妹(注:養子で引き取ったバージョン)か妹、作者さんはどっちが好きですか?
お約束全開で笑えました。
- 22 The Blue Nowhere (採点:6)
- おねてぃの11話(つーかONE)に似ていると感じられたのがやはりマイナスですね。
それが残念でした。
いや、偶然かもしれませんが。
雰囲気はよくでていてよかったです。
- 23 モノクローム (採点:10)
- 世界観だけに10点を差し上げたい。
アイディアが見事。ぐいぐい引き込まれた。
内容も非常に良かったです。
ああ、もうほんとに文句なしで10点です。
- 24 何度でも (採点:5)
- 少年時代のやりとり、そんなものを感じられてよかったです。
青臭さがいいですよね、ほんと。
- 25 窓から桜の見える部屋で、義肢義肢軋む音は病まない。 (採点:5)
- すみません、よくわかりませんでした。
一体どういうことなのか…。
話の雰囲気は好きでした。
- 26 ロバ耳成人 (採点:3)
- コメントに困る作品だなぁ…。
ただ単に会話だけされてもなぁという感じでした。
そういうの書きたかったんでしょうけど。
- 27 掃除はきちんとやりましょう (採点:1)
- (bS4より)
しかもこれ全部よんでも物語のプロローグという位置づけですしね…。
ちゃんと完結して欲しいです。
(bW4へ)
- 28 サクラ (採点:5)
- なんとも不思議な話ですね…。
ただ、ちょっと話がわかりにくかったです。
というかなにか元ねたがあり、それをモチーフにしているのでしょうか?
自分学がないのでわからないのですが…。
- 29 「わたしの人生」 (採点:2)
- ちょっと作者さんの中で設定が一人歩きしているでしょうか。
いまいち置いてきぼりを食らった感があります。
また雰囲気及び世界観はなかなか面白いと思いました。
- 30 こそばゆい愛 (採点:7)
- なんとも珍しいものを書いてくれたなぁと思います。
何が、と明確な言葉にすることはできませんが、よかったです。
読んでいて引き込まれました。
- 31 雪が舞い落ちる。 (採点:4)
- 雪が降っている、ただそれだけのことをこうまでうまく書けていて良かったです。
ただ、少し内容的に寂しいですね。
もう少しなんらかの描写があればよかったかな、と思います。
- 32 おしかけエレジー (採点:5)
- 馬鹿だ…。
ΦなるあぷろーちのRTP委員会のようなものでしょうね。
(わからないかなかったらごめんなさい)
うーん、ねたとしてはすきだけどもう少しはっちゃけた欲しかったです。
- 33 上陸前夜 (採点:3)
- いや、こういう風に一シーンだけとってきてもらってもどう反応すればいいものやら。
なにかエピソードがあるわけでもありませんし。
- 34 五万五千三百七十八番のお姉ちゃんへ (採点:6)
- アイデアとしてはいい感じですが、もうすこしうまい使い方がなかったものか、
と思ってしまいます。
話としてなんかすっきりしていないんですよね。
厳しい言い方だとは思いますが。
それが残念でした。
- 35 月とマフラー (採点:6)
- 作品に流れる雰囲気は非常によかったです。
なんともいえない空気に浸れました。
ラストシーンはもうすこし描写してほしかったですね、色々。
ちょっとあっさりしすぎかな、と思います。
まぁ雰囲気が壊れそうな気もしますけど…。
- 36 『Happy Century!!』 (採点:7)
- >世界が変わったくらいで人間が変わるはずがない
ここから始まる文章が印象的でした。
確かにそのとおりだと思います。世界に対する考え方が面白かったです。
ただ、物語として、うまく生かしきれていない。
(容量の問題もあると思いますが)
それが残念でした。
- 37 水槽の中の吸血鬼 (採点:5)
- 設定としてはすごく好き。
ただ、10KBでこのはなしはやはりきついのでしょうね。
尻切れトンボというかそんなのを感じさせました。
残念です。
- 38 不幸が輪になって踊ってる (採点:3)
- 地の文にもう少し気を使ってほしかったです。どうも展開がわかりにくかったのが残念です。
ネタとしてはオードソックスですが好みでした。
- 39 不味しんぼ (採点:6)
- なかなか皮肉が利いていますね。いい感じです。
ただ、見せ方がイマイチだったかな、と思います。
どうも驚きをうまく伝え切れていない、贅沢だとはわかるのですが、そう感じました。
- 40 文字男君 (採点:7)
- ブラックだ。
これ以上のコメントが出てこないくらいに。
- 41 自転車の乗り方 (採点:6)
- 二人のほのぼのとしたやり取りがよかったです。
- 42 『シリーズわくわく昆虫奇想天外〜ニホンミツバチ対スズメバチ編〜』 (採点:3)
- 虫というのは身近にあるものですが…設定がわかりにくいです。
もうすこし設定の説明に容量を裂いてほしかったです。
どうも置いてきぼりを受けている感じがしました。
- 43 夏片光 (採点:5)
- 雰囲気はいいのですが、話がよくわからなかったです…。
この妹は義妹なのでしょうか?
- 44 オペレーション! 昼食を確保せよ! (採点:1)
- (70より)
作品の感想とは関係ないですが連作というのを少し履き違えているようなので。
http://dictionary.goo.ne.jp/search.php?MT=%98A%8D%EC&kind=jn
今回の連作は(2)なんですよね、あくまでも。
(bQ7へ)
- 45 駆け抜けろ、青春 (採点:6)
- なんかオチがないというかそんな感じを受けました。
なんで逃げたのか、その説明をしてほしかったです。
どうも落ちきっていない感じでした。
いや、まぁ色々想像できますけどね。
- 46 空が空から落ちてきた。 (採点:7)
- タイトルがユニークですね。〆が非常に面白かったです。
また、作品に流れるのんびりとした雰囲気が好きでした。
よかったです。
- 47 Your hand, in my hand. (採点:6)
- ダークの世界としてなんとなく美しさが足りていない、そんな感じを受けました。
なんか醜いというかそんな感じ。
ネタとしてはすきだっただけに残念。
- 48 ある絵描きの手帳 (採点:6)
- なんともいえない寂しさが伝わってきて良かったです。
- 49 波に乗れる日 (採点:5)
- 話としては好きですが、ちょっとあっさりしすぎかな、と思います。
なんていうか淡々と進みすぎです。
それが残念でした。
- 50 ジャパニーズ・ゲイシャ・ガールは笑わない。 (採点:8)
- この親父さんはエロゲーででも勉強したのかいな(汗
ぶっ飛んでいて面白かったです。
- 51 淘汰 (採点:4)
- テレビ、ラジオに対するアイロニーですか。
まぁ他にも皮肉っている対象があるのかも知れませんが。
確かにくだらないの多いですよね…。
ただ、もう一歩なにかが欲しかったです。
- 52 天使の灰 (採点:5)
- そう落としますか。落ちにやられました。
ちなみに死んだあと食べて欲しいっていうのはなんかいいですよね、狂気じみてて。
あちがちですが、結構好きだったり。
ああ、ちなみに
どっとはらえというのを始めて知りました(馬鹿
- 53 澄空、流れる雲の下で (採点:6)
- なんというか、非常にいたずらっぽい話だな、と。
最後の数行がすごく好きです。
よかったです。
- 54 さよなら電波塔 (採点:8)
- お約束てき展開かもしれないですが、非常に好きです。
ラジオの使い方がほんとにいいですよね。
- 55 A new honey moon. (採点:5)
- こういう馬鹿っぽいはなしは好みです。
ノリが良くてよかったです。
- 56 さくらんぼな季節 (採点:7)
- HAとRUで春、と。こうきましたか。
なんともやられたという感じです。
最初の部分がすごく好きですね。田舎ものの表現が。
(いや、わたしも田舎に住んでいるので)
話もすごくほのぼのとしてよかったです。
- 57 『In My Life』 (採点:8)
- ああ、いいなぁ…ほんとにいいなぁ。
なんともいえない寂しさが伝わってきました。
成長するってことはいろいろなものがかわっていくということで。
それを感じさせてくれてよかったです。
- 58 お花見 (採点:4)
- ネタとしてはすきなんですが、尻きれとんぼで終わった感がひしひしと。
もう、ほんとにここからって感じじゃないですか(汗
10KBできついのはわかるのですが。
- 59 15時の十三駅で (採点:3)
- 一シーンだけとってきたようなそんな感じがする話ですね。
なんかすっきりしませんでした。
- 60 無邪気なレヴィヤタン (採点:5)
- なるほど、そう落としますか。
ネタとしてはすきでしたが、もうすこしなんかほしかったかなぁと。
- 61 ラストダンス (採点:6)
- 作品に流れる雰囲気がすごく好きです。
なんていうかすごく静かで。
話自体も好みでした。
- 62 LIMIT 10. (採点:7)
- 構成が好きです、LIMIT10というのをうまくやったなぁという感じ。
話自体もほんわかとして面白かったです。
- 63 すなふに捧ぐ秘伝の油揚げ (採点:6)
- 馬鹿だ…馬鹿すぎる。
ぶっ飛んでいて面白かったです。
- 64 グングニル〜B線上の君の夢〜 (採点:7)
- そうきたか。
単純なネタなんだけどまさにやられました、ほんと。
なんとも馬鹿っぽい話サンクスです。
- 65 閉鎖空間 (採点:6)
- なんていうかすごくほのぼのとしていい会話ですよね。
よんでて楽しかったです。
まぁなんか尻切れトンボっぽく感じるのは残念ですが。
(彼女が「いた」とか微妙な設定とかがでているし)
- 66 陸の孤島 (採点:4)
- 表現とかなかなかいいですが、どうも内容が寂しいです。
もう少しなにかがほしかったですね。
- 67 真夏の夜想 (採点:7)
- 10KB内でうまくまとまっている話だと思いました。
どうもまとまっていない作品が多くて…(汗
不思議な雰囲気がうまくでていてよかったです。
また、時と刻の話も面白かったです。
- 68 パーティードレス (採点:6)
- かわいらしいお話でした。
よんでいてほのぼのしました、よかったです。
- 69 ばけねこ (採点:6)
- コメディとして短いながらもたのしくよめました。
文章はややイマイチな感はありますが、よかったです。
- 70 荷物整理はお早めに (採点:1)
- 今回世界観の共有はOKというルールですが、これは反則でしょう(汗
完全に続きものだし。
期待していたんですけどね、世界観の共有を。
とりあえず採点は、全部よんで採点をさせていただきました。
(よって点数は全部同じ)
続きのコメントはbS4で。
- 71 霧 (採点:6)
- 話としては結構好きなんですが、結構好きなんですがっ、
>どうして見えてるの? とでも彼女の顔は言いたげだった。
この地の文が100%邪魔です。ネタを確信できたからなぁ…。
たしかにこの地の文がないと話がわかりにくくなるかもしれませんが、後半に何か文章を入れてわからして欲しかったです。
- 72 悪人談義 (採点:4)
- ネタはすきなんですが、調理不足。
もう少し何かがほしい。
あと。おわりが中途半端なような感じがしました。
もう一工夫を。
- 73 昔、こんなことがあった (採点:3)
- 旅人のシーンまではすきなんですけどねぇ。
後半もうすこしなんとかして欲しかったです。
- 74 約束という悲しき戒め (採点:4)
- 水夏の第3章をふとおもいだしました
(しらなかったらごめんなさい)
ネタ的には好きですが、もう少し何かがほしかったですね。
もしくは描写をもうすこしきつくしてほしかったです。
- 75 彼女と天気予報と雨のにおい (採点:6)
- >「Σ(゚д゚lll)」
> 驚いた。顔文字をそのまま発音してしまうくらい驚いた。
この部分がすごく好き、やられました。
ほかの部分もほのぼのとしていてよかったです
- 76 Good Night …… (採点:3)
- 雰囲気をうまくだそうと努力をしているのはわかるんですが、今一歩。
展開に説得力がないですし(手首の部分)
もうすこし地の文をふやしたりしたりして何とかしてほしかったです。
- 77 世界に一人だけの自分 (採点:6)
- なんとも不思議な雰囲気がする作品だな、と思いました。
いい感じだったと思います。
- 78 間抜列車 (採点:7)
- なんともいい先生でいいですな。
最後のシーンがなんかよかったです、好きでした。
- 79 ハチミツ (採点:7)
- 昔話のエピソードがいい感じですね。
よんでいてほのぼのとした気持ちになりました。
よかったです。
- 80 真夏の帰郷 (採点:5)
- もうひとがんばりして欲しかったですね。
いい話だとはおもうのですが、ちょっと調理不足だと思いました。
それが残念でした。
- 81 魔法の一撃! (採点:7)
- ネタとしてはかなり好き。
ただ、最後のほう、もう少し地の文に割いて欲しかったです。
それが残念でした。
- 82 風の遊ぶ (採点:5)
- 話の雰囲気とか話のテンポとかは非常にいい感じですが、途中で終わった感がどうしても強いのはマイナスですね。
まぁしょうがないのかもしれないですけど。
- 83 恋愛感、人生感 (採点:8)
- 二人の何でもないようで個人的に感心した会話がよかったです。
また、ラストシーンがほんとによかったです。
- 84 笑顔の魔法 (採点:1)
- (bQ7より)
話の内容は可もなく不可もなくなのですが、あまりにも反則なので、1点にさせていただきます。
作品自体の感想を以下より。
楽しい雰囲気がイマイチ出せていないのが惜しいです、
もう少しその辺をがんばって欲しかったです。
あと最後がスピーディーなのがややきになりましたし、その3での余計な地の文
の多さが気になりました。
- 85 神が殺す (採点:3)
- 専門用語が多いせいか話自体にちょっと入り込めませんでした。
また展開的にもわかりにくかったです。
ちょっと話の展開的に急かなあ、と。
それが残念でした。
- 86 五月晴れ (採点:9)
- ああ、もうふたりのほのぼのとしたやりとりが最高です。
よんでてすげーほのぼのとしたきもちになりました。
- 87 静かな夜に (採点:7)
- 話的にはありがちかとは思いますが個人的には好きな話です。
ただ、煙草を吸うシーンが唐突に感じたのが残念です。
もうすこしなんらかの説得力を持たせて欲しかったです。
- 88 eo_webtrial.html (採点:2)
- 最後でそうきたか、という印象。
ネタとしては面白いですが、肝心のゲームの部分を凝ってほしかったですね。
なにやら設定だけを読まされた感がひしひしと。
- 89 Bye Bye My Blue Sky (採点:4)
- 地球を去る前日の話。
話として完結しているはずなのになんかすっきりしない話だと思いました。
自分にもよく理由はわからないのですが、なんか…。
それが残念でした。
- 90 雪原の風 (採点:5)
- 作品に流れる雰囲気はすきなのですが、ちょっとすっきりしないですね。
なんかプロローグとかそういう感じがしてしまって。
それが残念でした。
○JING さん
- 03 Nの意見 (採点:4)
- S極とN極が何を表してるのかがわからなかったなぁ。
単に読み込みが甘いだけかもしれませんが。
- 05 イヌ×ネコ (採点:7)
- えろいんだけどあっさりという摩訶不思議。
うん、よかったです。
それと、「イヌネコ。」という漫画を思いだした。
- 06 氷桜 (採点:3)
- なんかしずるさんっぽいなぁと感じた。
- 13 僕のデートプラン (採点:8)
- うわっ、物凄く青いなっ。
私もこんな青春時代を送りたかった……。
- 14 札幌-神戸殺人ライン (採点:7)
- 火サスかよっ(笑)
オチの付け方が上手かった
- 18 赤い糸 (採点:3)
- えーと、ひぐらし?
- 21 休みの日には君と2人で。 (採点:6)
- ツンデレツインテールなイモウト。王道ですな。
- 27 掃除はきちんとやりましょう (採点:7)
- あぁ、学園物の王道のような気がする。
若干ONEぽいけど。
- 32 おしかけエレジー (採点:8)
- ぼけぼけな彼女が面白かったw
- 33 上陸前夜 (採点:7)
- うむ、北海道サイコー。ロシアとか言っちゃダメ。悲しくなるから。
- 41 自転車の乗り方 (採点:9)
- んあー、甘酢っぺー。ダイスキ。
- 50 ジャパニーズ・ゲイシャ・ガールは笑わない。 (採点:8)
- うわー、なんてアホなんだろう(笑)
- 55 A new honey moon. (採点:7)
- いやー、ステキなノリでしたw
- 63 すなふに捧ぐ秘伝の油揚げ (採点:7)
- 持ち込みかよっ!w
そしてすなふさんかんけーねぇ(笑)
- 69 ばけねこ (採点:8)
- にゃんこはいいねぇ。にゃんこは心を潤してくれる。リリンの生み出した文化の極みだよ。そう思わないかい?
ということでにゃんこサイコー。
- 70 荷物整理はお早めに (採点:7)
- 人物相関図がちょっとわかりづらかったです。
○KATUO さん
- 01 しらゆめ (採点:6)
- 丁寧な文章は好印象。とても読みやすかったです。だけど穴に落ちたのはどう考えてもひかりのせいなんじゃ…。死後の世界に一緒に行こうとか言うのかと思ったら、逆に助けてくれるとは。彼女は一体何がしたかったのでしょうか。
- 02 お兄はタマゴを二個入れる (採点:2)
- また随分と恥ずかしいことをしていますね。萌を意識しているのなら妹の描写はしっかりと書きこむべきです。表情とか特に。会話だけじゃイマイチよくわからない。それと卵が二個なのには何か意味があったのでしょうか? タイトルに持ってきているぐらいだから何か特別な意味があるのかと思えば、そうでもなさそうな。私が見落としているだけ?
- 03 Nの意見 (採点:2)
- はあ? S極? N極? ぜ、全然わからん……。
- 04 クロ (採点:2)
- 物語の内容に対して圧倒的に文章量が少なすぎます。全てが説明不足でわけがわからない。エピローグの前半とか特に。あれって過去の内容だったんですよね? 改行とかもう少しうまくやると結構変わってくると思うんですけど…。
- 05 イヌ×ネコ (採点:4)
- こういうのってクールっていうか?
それとセックスのときは普通メガネ外すでしょ。そもそも、そこでメガネを持ってくる意味がわからない。メガネなんてしてたの? ということになってしまう。
- 06 氷桜 (採点:4)
- 美依子って一体何者? 姉御肌の学校の先輩に殺人事件の相談なんて普通しないよねえ。何か裏があるのだろうか。
話もイマイチ解り辛いです。というか、読み辛い。
- 07 空は暁の果て (採点:6)
- 猛烈にかわいい話でした。思わず口がにやけてしまうぐらい。続きがとても気になりました。
- 08 Go on, dogs. (採点:8)
- これから一体どこ行く気だ!? 皓太とリョウ!
- 09 合わせ鏡の悪魔 (採点:8)
- 悪魔というのが安易だなあという思いはありますが、10Kでここまで書けてしまうのには感嘆。文章も読みやすく、とてもおもしろかったです。ダークというか、ホラー系かな。
- 10 ローカル (採点:6)
- 登場人物はみんなしっかりと作られていて、話の流れには勢いを感じました。シメ方も結構好み。だけど文章が少し雑な印象を受けました。誤字もいくつか目に付きます。おしいなあ。
- 11 誰も知らないお話 (採点:6)
- こんなとんでもないお話を、子どもに簡単に話してしまうお祖母ちゃん……。
- 12 ラストパス (採点:6)
- 嫌いじゃないです。ふたりの関係も、話の雰囲気も結構好きです。だけど何かが足りない気がします。それで? って感じで話が終わってしまっています。あと一歩。
- 13 僕のデートプラン (採点:8)
- お話は楽しかったです。マイナスになりかねない過剰な勢いも、ここでは好印象。なにより主人公の純粋さがとてもかわいい!
だけどおかしな点もいくつか。とりあえずファミレスには高級もクソもない。「いつものやつ」なんて言ったら笑われます。まあ、それだけ純情ってことなのかなあ。あと、キスするときに優しくもクソもない。まあ、それだけ純情ってことなのかなあ。
- 14 札幌-神戸殺人ライン (採点:4)
- えー。なんでそれでアリバイが崩れるんだろう??
- 15 中に人 (採点:8)
- 雰囲気いいですねー。こういう明るい話は大好きです。だけどオチがイマイチ。もう少し捻ってほしかったなあ。
- 16 オセロ (採点:10)
- やられました。なんかもう、ちょっと泣きそうです。とても感動的なお話でした。ありがとうございました。
- 17 虹の裏側には六十億の僕がいて (採点:6)
- ちょっとノスタルジックな雰囲気は大好きです。だけど彼女がどうして虹を見たかったのかが全く分かりません。主人公を誘った理由も不明のまま。好きだったのかな? イマイチよく分からない。その他にも説明不足の点が多い気がします。
- 18 赤い糸 (採点:6)
- 最初は「おっ」と思ったのですが、ラストが如何せん……。この後にもうひとつ何かあってほしかったです。
- 20 階段 (採点:2)
- 十三階段を持ってきた意味が分かりません。これをネタにもってくる理由はあったのでしょうか。それと、主人公の友人にしても藤田さんにしても描写が薄すぎます。この話の中で一体何を書きたいのかが全く伝わってきません。
- 21 休みの日には君と2人で。 (採点:2)
- どこかで見たことがある設定、登場人物、ストーリー。ラストは唐突に終わりすぎに感じました。使い古されたネタで勝負するのなら、既存の作品にはない何かをひとつでも入れるべきです。
- 22 The Blue Nowhere (採点:3)
- く、暗い……。救いようのない話ですね。主人公と一緒に頑張っていくっていうような話にはできなかったのでしょうか。そんな、先に僅かでも光のある話が読みたかった。
- 23 モノクローム (採点:9)
- 何で主人公の世界がこんなことになったのかは置いといて、アイデアがすごいなあと思いました。後輩の女の子が唐突に出てきたにも関わらず、不自然なく物語に溶け込んでいるのもすごい。ラストも大好きです。
- 24 何度でも (採点:6)
- ケツ○イシ? 関係ないかなあ。プロモを意識しているように見えるんだけど……。勘違いだったらすみません。
- 25 窓から桜の見える部屋で、義肢義肢軋む音は病まない。 (採点:9)
- 登場人物がシッカリとできており、それが織り成す会話のテンポの良さには脱帽ものです。どこか詞的な雰囲気を漂わせる地の文も大好きです。惚れ惚れ。ただ、そのためにラストが少し分かりづらいかなあとも感じました。首吊り死体とか。圭君の心の中の幻とでも解釈すればいいのでしょうか。違うかな…。そこだけがどうしても分からない…。うーん。
- 26 ロバ耳成人 (採点:2)
- わけがわからない…。
- 28 サクラ (採点:2)
- うーん。どこかに何かが隠されているのかな。私にはさっぱりわかりませんでした。
- 35 月とマフラー (採点:3)
- 科学→化学。満月病はすさまじく恐ろしい病気だと思うのですが、その恐怖が全くもって伝わってきませんでした。結局何が言いたかったのかも全然分からない。
- 39 不味しんぼ (採点:9)
- すげーな、なんだこれ(笑)。間接的にとはいえ、人を殺しまくる主人公にはどうかなあとは思いましたが、物語としてはとてもおもしろかったです。出来のいい世にも奇妙な物語を見ているようでした。オチも「美味い」。
- 50 ジャパニーズ・ゲイシャ・ガールは笑わない。 (採点:9)
- 何、これ。すさまじいほどのノリの良さ! とても楽しかったです。思う存分笑わせてもらいました。
- 75 彼女と天気予報と雨のにおい (採点:10)
- 読み終わった後、心があたたかくなるお話でした。言葉のひとつひとつがとても素敵です。ふたりの関係もすごく好き。「すげぇ好き」。全部大好きです。ありがとうございました。
○Manuke さん
- 01 しらゆめ (採点:5)
- 悪くはないのですが、少し物足りない感じがします。
- 02 お兄はタマゴを二個入れる (採点:5)
- 可愛い兄妹ではありますが、もう少し何か展開があると良かったかな。
- 03 Nの意見 (採点:7)
- Sの文字が出てきた時点で分かっちゃいましたけど、設定は面白いです。
(タイトルに『N』を入れない方が良かったのでは?(^^;))
もう少しそこから先、何か展開がふくらむと良かったのですが。
- 04 クロ (採点:4)
- うむむ……。
物語の結末としては、ちょっとあっさりしすぎているような。
あと、結びの文章の「初めて私がクロのことを名前で呼んだ」というのは、アル
バムとか置き手紙を見た時はカウントに入ってないのでしょうか?(^^;)
- 05 イヌ×ネコ (採点:3)
- うーん……。
ごめんなさい。好みから外れているので……。
- 06 氷桜 (採点:7)
- う〜ん、楽しめることは楽しめるのですが……。
背景説明が不足しているため、推理物としては理不尽な印象が否めません。
また、せっかく用意された雪のトリックは面白いのですから、実現性で妥協など
せず、物語だと割り切るぐらいの勢いが欲しかったと感じます。
- 07 空は暁の果て (採点:5)
- 可愛いお話でした。
- 08 Go on, dogs. (採点:2)
- あー、えっと……。
山中で野生児として生きていくんでしょうか、皓太君とリョウは。
朝見は少々理解がありすぎるように感じられました。
- 09 合わせ鏡の悪魔 (採点:7)
- 悪くないですが、少し新鮮味に欠けるかな?
せっかく双子なのだから、そこも『合わせ鏡』に絡めて欲しかったところ。
- 10 ローカル (採点:2)
- うう……。どうコメントすればいいのか悩みます。
とりあえず、面白く感じられませんでした。ごめんなさい。
- 11 誰も知らないお話 (採点:3)
- 周囲の者を嘲っている愛らしい少年、という部分が意味を持っていないようです。
あと、美しい王女がいるならそれを外交の駆け引きに使えるのでは?
- 12 ラストパス (採点:2)
- うむむ……。
ごめんなさい。面白く感じられませんでした。
- 13 僕のデートプラン (採点:1)
- んと……。
すみません。物語の体を成していないように感じられてしまいました。
- 14 札幌-神戸殺人ライン (採点:1)
- あー……。
少々、安易に見えてしまいました。
- 15 中に人 (採点:6)
- うーん……うーん……。
お話自体は悪くないですけど、そんな結論でいいのかなぁ、と。
- 16 オセロ (採点:9)
- 良いお話でした。
ミスリードもなかなか凝っていて面白いですね。
ただ、ページ分けは必要なかった感じがします。
- 17 虹の裏側には六十億の僕がいて (採点:5)
- 楽しい感じのお話でしたね。
ただ、「首を360度回すと」という表現はないんじゃないかと(^^;)
- 18 赤い糸 (採点:7)
- いや、まず警察を呼ぶべきでは?(^^;)
中盤からの怖さはなかなか良かったのですが、最後を奇麗に締めてしまったため
にそれが失われてしまった感がありますね。
赤い糸のせいで鉈を振り下ろせないという部分は面白いです。
- 19 パーフェクトチェリーブロッサム (採点:7)
- 描写も相まって、途中までは相当な魅力を放っていたのですが……。
後半は残念ながら面白く感じられませんでした。
- 20 階段 (採点:4)
- 可愛い感じのお話ですが、途中すっ飛ばしなのがやはり……。
もう少し学校生活の描写(階段がらみのエピソード)があれば、盛り上がったよ
うに感じるのですが。
(無論、10KBでは難しいですけど)
- 21 休みの日には君と2人で。 (採点:3)
- うむむ……。
シチュエーションのみで、物語性が感じられなかったのが残念です。
- 22 The Blue Nowhere (採点:3)
- うーん……。
下手だとかいうことは全くないんです。むしろ文章のレベルは高い。
ただ、読後になにも心に響いてきませんでした。ごめんなさい。
- 23 モノクローム (採点:9)
- あぅぅ……。これは感性の違いでしょうね〜。
個人的には、記号化が行き着くところまで行ききったその先を見たかったです。
(例えば、周囲の人々から見ると彼だけが記号化されていく、とか)
これはこれで奇麗に纏まって良い感じのストーリーを成してはいますが、少し
残念に思いました。
しかし、このアイディアには抜群のセンスを感じますね。
- 24 何度でも (採点:2)
- うむむ……。
すみません。まとまっているとは思うのですが、それ以上の感想が湧きません。
- 25 窓から桜の見える部屋で、義肢義肢軋む音は病まない。 (採点:6)
- 切なさが悪くない感じです。
ただ、このタイトルにどういう意味を持たせているのかは分かりませんでした。
- 26 ロバ耳成人 (採点:8)
- 不条理なのは素晴らしいんですが……。
オチはどうかなーと思っちゃいます。
- 27 掃除はきちんとやりましょう (採点:1)
- タイトルだけで内容が分かってしまうのはいかがなものでしょうか。
しかも、またキャラクターが増えてますし。
あと、友人を階段から突き落とすのはコメディの範疇から外れてるように思いま
す。あまり良い気分ではありませんでした。
- 28 サクラ (採点:4)
- 相続したいものがないのなら、借金を含めて相続放棄ができるはずですが……。
ちょっとお話の意図するところも分かりませんでしたし。
- 29 「わたしの人生」 (採点:1)
- ???
お話の背景や意図が全く分かりませんでした。
解離性同一性障害(=多重人格障害)と統合失調症(=精神分裂病)を勘違いさ
れている、ということなのかな……。(でも違うっぽい)
- 30 こそばゆい愛 (採点:2)
- う〜ん、どう評したら良いのやら……。
残念ながら、面白くは感じられませんでした。
- 31 雪が舞い落ちる。 (採点:9)
- これは面白い。人でないものは、『大地』の方なんですね〜。
ただ、冒頭で大地=地面と誤解(とゆーか正解)してしまい、2回認識の転換を行
うという、ややこしいステップを踏んでしまいました。
それを意図されたのでないならば、冒頭部分はもう少し迷彩をかけた方がよかっ
たかもです。
(言うは易し、行うは難し、ですが(^^;))
- 32 おしかけエレジー (採点:2)
- んと、すみません。
切り取った1シチュエーションだけでは短編小説とは見なしにくいです。
- 33 上陸前夜 (採点:1)
- えっと……。これは短編小説と言えるのか、少し疑問が……。
物語性に欠けるように思います。
- 34 五万五千三百七十八番のお姉ちゃんへ (採点:6)
- 優子が手紙に隠したもの等の構成は面白いのですが……。
肝心の隠し方が、どうかなと感じます。ちょっと無理があるのじゃないかと。
(実際に書いて試してみましたけど、そうは読めなかったです(^^;))
また、明子は自分では気付けなかったわけですから、むしろ優子の黒い感情が見
え隠れするようにも取れますし。
- 35 月とマフラー (採点:3)
- 複雑な関係はともかくとして、満月病という設定が浮いているように感じます。
- 36 『Happy Century!!』 (採点:4)
- 出だしは面白いのですが……。
残念なことに、その舞台を活かせてないように感じました。
- 37 水槽の中の吸血鬼 (採点:8)
- うーん……。
お話の雰囲気や進み方はかなり好きなのですが、終わり方があっさりしすぎてい
るように感じられました。
もう少し余韻が欲しいかも。
- 38 不幸が輪になって踊ってる (採点:5)
- 話の展開が、わけわかんないです(^^;)
コミカルな部分は楽しかったのですが。
- 40 文字男君 (採点:1)
- ごめんなさい。面白いと感じられませんでした。
- 41 自転車の乗り方 (採点:5)
- 雰囲気は悪くないのですが……。それだけ、かな?
- 42 『シリーズわくわく昆虫奇想天外〜ニホンミツバチ対スズメバチ編〜』 (採点:3)
- えっとですね……。ハチの針は産卵管が変化したものです。
つまり、スズメバチやミツバチの働きバチは、みんな女の子なんです。
そのあたりを表現してほしかったな、と(^^;)
- 43 夏片光 (採点:8)
- 悪くない感じです。
ただ、少年の一人称にしては少々情景描写が過剰かも。
- 44 オペレーション! 昼食を確保せよ! (採点:1)
- ……設定過剰だと思ったら、続いてるんですか。
んと、これを連作と呼ぶのは無理があるような……。
単独のお話としては、ちょっと評価できませんでした。
- 45 駆け抜けろ、青春 (採点:3)
- あ、あれ?
前振りのハイテンションさから、何かあるものと期待してたのですが……。
あと、顔文字はやめた方がよろしいかと。
- 46 空が空から落ちてきた。 (採点:8)
- 面白いことは面白いのですが、少々空の設定が突飛すぎるかな……?
末尾の一文(もしくはタイトル)はとても良い感じです。
- 47 Your hand, in my hand. (採点:4)
- う〜ん……。隠し通せるとは考えにくいような。
いくつか疑問に思う箇所がありました。
- 48 ある絵描きの手帳 (採点:6)
- 多少駆け足な部分はあるものの、十分に魅力的なお話ですね。
……『割愛』された箇所を除けば。これではあまりに勿体ないです。
(最初から省略されるおつもりだったのか、容量が足りなかったためなのかは分
かりかねますが、仮に前者だとして)
この投げっぷりでは、ファンタジー部分を消した方がむしろお話としての完成度
が高まるのではないでしょうか。
(単に「自分では行けない遠くの国を見てきて欲しい」でも良かったはず)
- 49 波に乗れる日 (採点:2)
- 文章にやや難があります。
それと、こんな騙し討ちみたいなバイトって現実にあり得るのでしょうか?
- 50 ジャパニーズ・ゲイシャ・ガールは笑わない。 (採点:4)
- うーん……。コミカルではあるんですが……。
- 51 淘汰 (採点:6)
- あー、えと。
発端の出来事は面白いです。ヨコジュンっぽい感じで(^^;)
ただ、オチがオチになってないのが問題ですね。
(『想いを込めて』いる人が世界でたった一人というのはどうかな、と)
- 52 天使の灰 (採点:4)
- そっ……そんなオチですか。orz
- 53 澄空、流れる雲の下で (採点:2)
- う〜ん……。
ファンタジー風の設定が無意味に見えてしまうのですが。
- 54 さよなら電波塔 (採点:6)
- 霊界通信機というと、どうしてもエジソンの晩年を思い起こしてしまうので、あ
まり良い印象ではないのですが……。
それはともかく、オーソドックスながら悪くないお話でした。
- 55 A new honey moon. (採点:1)
- えっと……。
ごめんなさい。SF者の私としては辛い点数になってしまいます。
もう少しSF考証をしっかりしていただかないと……。
また、文章にもかなり難があるように感じられました。
- 56 さくらんぼな季節 (採点:5)
- 可愛いお話でした。
ただ、イニシャルのネタはちょっとわざとらしいかな、と。
(作者さんが好きなように付けられるわけですから)
- 57 『In My Life』 (採点:4)
- 青さが切ないですね〜。
でも、ちょっと好みではないお話なので。すみません。
- 58 お花見 (採点:7)
- 雰囲気がいいですね。単なるほのぼので終わっていないところも良いです。
ただ、少し読点の打ち方には首をかしげる部分も。(もう少し多い方が……)
- 59 15時の十三駅で (採点:4)
- 奇麗に纏まっていると思いますし、お話も悪くないです。
ただ、面白いとは感じられませんでした。ごめんなさい。
- 60 無邪気なレヴィヤタン (採点:10)
- 人類滅亡テーマですね。
この長さでここまで無常観を盛り込むとは素晴らしいです。
感服しました。
- 61 ラストダンス (採点:3)
- う〜ん……。
お話としては決して悪くないと思うのですけど、単純に「つまらない」と感じて
しまいました。すみません。
- 62 LIMIT 10. (採点:6)
- 試みとしては面白いですね〜。読みやすいかどうかは別として(^^;)
お話もシンプルだけど楽しいです。ただ、少々ステレオタイプぎみかな。
- 63 すなふに捧ぐ秘伝の油揚げ (採点:2)
- えっと……。
意味が分からないんですけど(^^;)
- 64 グングニル〜B線上の君の夢〜 (採点:2)
- オチがちょっと……。ひねりが足りません。
- 65 閉鎖空間 (採点:3)
- あれ、これだけですか?
お話として成り立っているように感じられないのですけど……。
- 66 陸の孤島 (採点:2)
- えっと……。
どういう意図のお話なのか、理解できませんでした。
- 67 真夏の夜想 (採点:8)
- 面白いお話でした。
ただ、『刻』は本来『きざむ』以上の意味を持っていないわけで、『時』と『刻』
をこの意味で切り離す説明には、ちょっと納得いきかねるものが……。
(それに、秒をカウントすればそれだけで時を刻むことになるのでは?)
あと、司君の台詞に「ら抜き言葉」は止めた方がいいかもです。
- 68 パーティードレス (採点:2)
- 意味のない設定が多すぎて、お話をスポイルしてしまっています。
セイが格好良くて強いことが、物語中で全く活かされていませんし。
キャラクタの造形も、残念ながらステレオタイプに見えてしまいました。
- 69 ばけねこ (採点:3)
- 落ちてないような……。
- 70 荷物整理はお早めに (採点:1)
- あー、えっと……。
10KB以下のショートショートに、ここまで人物設定を盛り込んでどうされるつも
りだったのでしょうか?
お話として成り立っていないような……。
- 71 霧 (採点:4)
- 悪くはないのですが、もう少し意外性が欲しかったかも。
- 72 悪人談義 (採点:3)
- ……ちょっとひねりが足りないかな、と。
- 73 昔、こんなことがあった (採点:1)
- ……?
ごめんなさい。これ、どこが面白いのかさっぱり分かりませんでした。
- 74 約束という悲しき戒め (採点:1)
- ……んと、どう捉えていいのか見当も付きません。
ごめんなさい。このお話の主題が全く読み取れませんでした。
- 75 彼女と天気予報と雨のにおい (採点:6)
- 楽しいお話でした。
ただ、少々表現に凝りすぎているきらいがあるかも。若干気になりました。
あと、やはりAAが使われるのは良い印象を受けません。
- 76 Good Night …… (採点:1)
- う〜ん……。誤字が少々ありますね。
文章の繋がりも悪いし、序盤の余裕ある段落分けと後半の急ぎ足にはギャップ
を感じます。
主人公の認識があまりに幼いため、感情移入もできませんでした。
- 77 世界に一人だけの自分 (採点:4)
- 設定自体は興味を惹かれるものの、表現や文字の選び方等、少々疑問を感じる部
分がありました。
(アセチルサリチル酸って、薬効のピークは数時間程度では?)
- 78 間抜列車 (採点:9)
- ふむふむ、面白いお話でした。奇麗にまとめましたね〜。
毒素の部分が結構胸を抉る感じです。
(少々メタっぽい印象も……)
- 79 ハチミツ (採点:5)
- いい話ではありますが、少々面白みに欠けるかな……?
- 80 真夏の帰郷 (採点:7)
- うーん、ごめんなさい。
途中で分かっちゃいましたので評価は低めです。
- 81 魔法の一撃! (採点:5)
- 可愛らしいお話です〜。
- 82 風の遊ぶ (採点:5)
- キャラ作りはしっかりしてますし、描写も悪くないのですが……。
「それ以上」が感じ取れませんでした。
あくまで物語の序章ではない、独立した短編としての評価です。
- 83 恋愛感、人生感 (採点:4)
- お話としては良い出来だと思います。
ただ、少々好みから外れていますので……。すみません。
(そう言えば、『ランドオーヴァー』は3巻までしか読んでない(^^;))
- 84 笑顔の魔法 (採点:1)
- なんだか、どのキャラクタ、どの設定もどこかで見たような感じがするのですけ
れど……。
それから、台詞ばかりが延々と続くのは読んでいて息苦しく思います。
ノベルゲームならともかく、文字のみである小説ではどうかな、と。
- 85 神が殺す (採点:2)
- 設定と戦闘シーンだけで終わっているような……。
あと、銃器に思い入れがあるようですが、少々くどいように感じました。
(しかも説明不足ですし)
- 86 五月晴れ (採点:5)
- 雰囲気は好きです。
ただちょっと、雨堂さんの変化が唐突に感じられました。
- 87 静かな夜に (採点:3)
- お話は悪くないのですが、ちょっと表現等に気になる部分が……。
あと、小さな頃に両親が交わしていた言葉をそこまで鮮明に思い出せるのか、疑
問ではあります。
- 88 eo_webtrial.html (採点:3)
- んと……。すみませんが、面白く感じられません。
充実した表現力は評価できますが、内容とオチが合いませんでした。
- 89 Bye Bye My Blue Sky (採点:10)
- いいですね〜。大好きです、こういうお話。
『オービタル・リング』とか言われちゃうと、特に(^^;)
ところで、「彼女は不思議そうな顔をして言った」とありますが、エディファは
そうした感情表現ができるんでしょうか?
細かい部分ですが、お話からはもっと無機質な印象があるので。
(あと、「地力航行」は誤字ですよね?)
- 90 雪原の風 (採点:8)
- う〜ん……。
長さから考えると戦国の世が良く描写できていると思います。
ただ、お話自体が今ひとつ物足りない感じでした。
無常観と言うには余韻が欠けるような……。
○Natsu さん
- 01 しらゆめ (採点:5)
- 展開が読めてしまうのでオチに意外性が欲しかったです。
私にはまったく思いつきませんが。
- 02 お兄はタマゴを二個入れる (採点:3)
- 関西弁は読みにくいです。これくらいならそれほど気にはなりませんが、あえて関西弁にする意図がわかりませんでした。
あとタイトルは面白いけどまったく萌えませんでした。
- 07 空は暁の果て (採点:3)
- どうも受け入れられません。昔の少女漫画というか何というか。
- 08 Go on, dogs. (採点:8)
- 見事でした。この後どうなるのかという問題は置いといて、リョウが格好良かったです。
- 09 合わせ鏡の悪魔 (採点:5)
- 願い事を残せば助かるというのは嘘だったのでしょうか。こういう暗黙の了解っぽいものは守ってほしかったです。
- 13 僕のデートプラン (採点:7)
- 変な物語に変な人は欠かせませんね。
- 18 赤い糸 (採点:1)
- すっげー怖い。シリアス?? シリアス!? どこが!!
- 21 休みの日には君と2人で。 (採点:6)
- 最後の1行が怖いです。
- 23 モノクローム (採点:8)
- 面白かったです。何と言っても発想がすごい。ただ後半はいらなかった気もします。
- 27 掃除はきちんとやりましょう (採点:3)
- いや、こんなにオリキャラを出されても。見せ場のないキャラはいる意味ありませんよ。
- 35 月とマフラー (採点:1)
- 名前が読みづらいです。途中で読む気がなくなりました。
- 36 『Happy Century!!』 (採点:9)
- 荒唐無稽な話でしたが、それでも何となく説得力を持たせてるのがすごい。真面目に語ってる主人公が最高です。10KBで見事に完結してるし、今の所唯一パーフェクトと感じた作品。
- 39 不味しんぼ (採点:9)
- なんか作者の想像がどんどんふくらんでいくのを覗いてるようで面白いです。作者の想像力に乾杯。
- 40 文字男君 (採点:2)
- 序盤が最悪。読む気をなくす展開でした。
- 44 オペレーション! 昼食を確保せよ! (採点:4)
- んー、相変わらずというか、オリキャラオンリーで人数が多いと名前を覚えるのが辛いです。
- 50 ジャパニーズ・ゲイシャ・ガールは笑わない。 (採点:7)
- それなりに面白かったです。溢れんばかりの発想は羨ましい限り。でもこういうのってなかなか最高点は出せないです。
- 65 閉鎖空間 (採点:4)
- 前にも読んだ気がします。こういう説明くさいの。
- 68 パーティードレス (採点:4)
- 話に繋がりが見えません。妹は必要だったんでしょうか。
- 70 荷物整理はお早めに (採点:6)
- 朝霧このかってどこかで聞いたと思いましたが、そういうことですか。
- 82 風の遊ぶ (採点:4)
- わざわざ読みにくい名前にするメリットはないと思います。
- 84 笑顔の魔法 (採点:5)
- ここで終わりですか。
全体の感想としては、キャラの人数を減らせばコンパクトになって地の文も増やせると思います。
まぁおそらくプロットの一部でしょうからここで言うべきではないかもしれませんが。
それでは続き、がんばってください。
- 88 eo_webtrial.html (採点:1)
- (笑)
○REV さん
- 01 しらゆめ (採点:6)
- 主題は普遍的。文はもう少し。
- 02 お兄はタマゴを二個入れる (採点:7)
- 兄と妹。日常の一コマ、という形式。会話主体でテンポの良い進行。
- 03 Nの意見 (採点:8)
- 人間にS極とN極があったら、という仮定がおもしろい。また、ちょっともってまわった文章の装飾も良好。冗長さを出している部分と、緊張感を漂わせている部分の対比も良好。
- 04 クロ (採点:7)
- 文章は綺麗。時折、解釈が困難なフレーズがある。けど、なにか大きなものを感じさせるので7点。
- 05 イヌ×ネコ (採点:7)
- 割と、綺麗な文章。飾った文章はちょっと読みにくいかな。
クールさの訳は、「僕」の背伸びした態度に求めていいのかな。
素っ気無さは、照れ、で。
ハンマーが、人間を振り回すという比喩は、初見。
- 06 氷桜 (採点:7)
- ちょいミス。ミスとしては、偶然がかなり多め。
一人称視点かと思っていたけど、そうではなかったらしい。
- 07 空は暁の果て (採点:8)
- 文章は綺麗。夕日を通して接続する、若者の不安。
いいモチーフと、まとまったラストシーン。追いかけて、追いかけられることで確認する絆っていいですね。
最後の一文も、全体の締めにはふさわしい
のだった。
- 08 Go on, dogs. (採点:9)
- 完成度は高いので9点。
テーマそのものについて考えることがないわけではないけれど、設定したテーマとその解決のプロセスは良い。
ちょっとメモを貼っておきますね。
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/eisei/d_suteki/suindex.html
- 09 合わせ鏡の悪魔 (採点:9)
- これも完成度は高い。それに面白かった。9点。
・
だれかさん:「おい、いま午前零時じゃないぞ」
悪魔 :「漏れはGMTで動いてるんだ」
・
だれかさん:「ここに合わせ鏡なんてないぞ」
悪魔 :「あっちみな」
だれかさん:「?」
悪魔 :「お前の角膜表面とガラスで合わせ鏡成立wwww」
・
悪魔 :「はい、魂を回収に来た私が通りますよ」
だれかさん;「まだ願い一つだけじゃん。ソースうp」
悪魔 :「コロス、ツブス、キリサク、はい三つ」
さすが悪魔。
- 10 ローカル (採点:8)
- いい話なので8点。
言葉の選び方は、ちょっと首を傾げる所はある。
耳障りよい音楽とか。良い臭い、みたいな。人称のばらつき、も。
マッキーを、チカは救済することができず、私には可能であった。
そんな物語と思われるが、プロセスの記述が少なめなのが惜しい。
- 11 誰も知らないお話 (採点:8)
- 細かな部分で気になる点はあるが、完成度は高い。
なんで、この話を聞かせたのか、その点と前フリとの整合性があればもうちょっと。
- 12 ラストパス (採点:9)
- きれいで、よどみがなくて、抑揚がはっきりしている文章。
心情を描くという点は成功していると思う。
- 13 僕のデートプラン (採点:5)
- ・一人称だけど、形容が三人称的
・オチが欲しいところ。
おかゆ氏あたりの文章が目標なのだろうか。
- 14 札幌-神戸殺人ライン (採点:5)
- オチは?
- 15 中に人 (採点:7)
- 文章は良好。
役割を果たそうとする中の人、は、好きなモチーフ。
後半は、共感するに至らず。
- 16 オセロ (採点:7)
- 文章は割りと良い。
自分の夢を、他人に押し付ける態度は共感できない。
描かれていない内幕があって、円滑な移行がなされていたのかもしれないけど。
・カメラマン、って、「なる」ものだったっけ?
- 17 虹の裏側には六十億の僕がいて (採点:9)
- 文章は良好。ところどころ突っかかる箇所があるが、これはアクセントに、故意につっかけているのだと理解している。
セカイの果てを探しに走るお話しは大好きです。
9点。
- 18 赤い糸 (採点:6)
- 「俺」が追い詰められていく過程は良好。背筋がちょっと寒くなった。
ラストは、能力者バトル風。改心の理由は不明。
- 19 パーフェクトチェリーブロッサム (採点:8)
- 凄く完成度が高いとは思うのだが、自分としては、事件のあらましを具体的に書いて欲しい。
- 20 階段 (採点:7)
- オチがないオチ、というのもこれはこれでいいのかも。
文章は若めだが、若さを感じさせていいのかも。
- 21 休みの日には君と2人で。 (採点:6)
- 一シーン。物語としては、シーンの向こう側のなにかとか、オチとか、そういうものが欲しかったり。
- 22 The Blue Nowhere (採点:8)
- 手を差し伸べること。
描き方は良好。
- 23 モノクローム (採点:8)
- ネタと展開は良好。
感感俺俺。
- 24 何度でも (採点:6)
- 桜に仮託した何か。そのへんの繋がりが弱め。
- 25 窓から桜の見える部屋で、義肢義肢軋む音は病まない。 (採点:7)
- 他人のモノとなるひとへの、届けられない想い、というのも好きなシチュエーション。首吊り死体の比喩は、ちょっと分からなかった。文章は装飾が多め、ちょっとこなれていない印象。
- 26 ロバ耳成人 (採点:6)
- もしかして、寓話なのだろうか。
- 27 掃除はきちんとやりましょう (採点:6)
- 会話文が多い軽快な進行。二次創作のような作品。
- 28 サクラ (採点:8)
- DVの連鎖と、サクラにまつわる伝奇な話。後者は明示されておらず、説明がほしいところ。
- 29 「わたしの人生」 (採点:採点なし)
- 保留
- 30 こそばゆい愛 (採点:9)
- 倒錯した雰囲気がグッドです。「不器用な想い」の描写がサイコー。
- 31 雪が舞い落ちる。 (採点:6)
- 詩。大地くんの発想には共感できない。小説であるとするなら、雪に見せられた大地くんが、雪と同一化するためにとる行為の意外性がテーマだと思われるが、そんなに雪が好きなら北海道に行けばいいのにとおもた。
- 32 おしかけエレジー (採点:8)
- このくらいな分量で、このネタだと、星新一的なSFっぽいオチが似合うとおもうけど、それだと世界観がぶっ飛ぶので無理っぽい。どちらかというと、この先のすったもんだが見たいところ。
- 33 上陸前夜 (採点:7)
- 冒頭の文章は感激が伝わり○。なにかのプロローグであり、ドラマ希望。
- 34 五万五千三百七十八番のお姉ちゃんへ (採点:9)
- きちんとした作品構成。このまま、少年誌別冊で探偵漫画の原作にしてもいいくらいと思う。
ちなみに、「実は悪意の手紙なのだが、主人公の機転で善意の手紙に読み替えた」という展開を期待したのは私だけ?
- 35 月とマフラー (採点:9)
- キレイな物語。タイトルも○。
- 36 『Happy Century!!』 (採点:9)
- 装飾がちょっとキツめだけど、面白かった。セカイとの対立、というテーマは好きだし、「あたし」の解答も共感できる。主人公の人物造型にも好感。
- 37 水槽の中の吸血鬼 (採点:7)
- サナトリウム、いつの言葉だよと思ったけど、実は一般的な療養所という意味らしい。最後の三行が、ちょっと曖昧な風味。風呂敷の畳み方は模索中と考えておく。自分の施設の住人を、吸血鬼に例える職員は、人間としてどうかと思う。
ATのように、xpを想定しているのかな?それとも、本当に灰になってしまうのかしら。
- 38 不幸が輪になって踊ってる (採点:6)
- オチなしというオチ。高等技法かと。
- 39 不味しんぼ (採点:9)
- オチが美味い。いや、上手い。手段と目的と結果が乖離した男の悲劇。機内誌に掲載されていても不思議ではない、っていう感じ。あ、機内誌だと不味いはタブー?
- 40 文字男君 (採点:7)
- ちょっとメタっぽい話。牛の首、という怪談を思い出した。
- 41 自転車の乗り方 (採点:9)
- 最初の3行で好きになった。映像的というかなんというか。青春のヒトコマ、写真でもビデオでもマンガでも一枚絵でもいいものだ。ピース!
- 42 『シリーズわくわく昆虫奇想天外〜ニホンミツバチ対スズメバチ編〜』 (採点:6)
- …JoJoコラ?
感動を与えようとしているのか、それとも感動的な話をネタにしたパロディーなのか、水準が分かりづらい。後者と判断しておく。
- 43 夏片光 (採点:6)
- 彼女の正体が、もう少し分かりやすいといいかな。妹との別離、夏の線路。関連性の記述がもう少しほしかった。
- 44 オペレーション! 昼食を確保せよ! (採点:6)
- 二次創作系な文章。
- 45 駆け抜けろ、青春 (採点:6)
- 追い抜いたハズシ具合が主眼なのだろうか。
- 46 空が空から落ちてきた。 (採点:8)
- 失われた、高いものへの憧憬。ラストがカラフル。そういえば、「空の中」という小説もあったな。
- 47 Your hand, in my hand. (採点:8)
- ネタ、オチも良好。深夜テレビの恐怖番組用に。オチは最後に明かされる方が好み。リアリティーには言及しない。
- 48 ある絵描きの手帳 (採点:8)
- 少女と画家の心温まる話。ちょっと不思議な読後感を感じる。感感私私。
- 49 波に乗れる日 (採点:7)
- 岩海苔??。最後の一行が面白い。
- 50 ジャパニーズ・ゲイシャ・ガールは笑わない。 (採点:6)
- 煙幕張りまくりの中で垣間見る、真摯な想い。DQNは嫌いなのでこの点数。
- 51 淘汰 (採点:6)
- 着眼点は面白い。しかし、その女性シンガー以外の人間には言葉を話す資格が無いと言う点には疑問。
タイトルと本文の関係は如何なるものか。
- 52 天使の灰 (採点:10)
- 見事外される。ジェットコースターで落とされる、お化け屋敷で驚かされる。これぞショートショート、という評価。
- 53 澄空、流れる雲の下で (採点:6)
- プロローグ。
- 54 さよなら電波塔 (採点:7)
- ラジオからの姉の声、というアイディア駆動型な御話
- 55 A new honey moon. (採点:6)
- 婚約者オチ。
- 56 さくらんぼな季節 (採点:7)
- アナグラムな青春。
- 57 『In My Life』 (採点:8)
- いい御話。これを読むと、in my life をまた聞きたくなった。どこかにある筈なのだが。最終段が、ちょっと駆け足な印象。
- 58 お花見 (採点:7)
- 小さな「大人」が大きな「コドモ」を癒す御話。
- 59 15時の十三駅で (採点:7)
- 小林勝太が、どちらの恋人だったか、ちょっと迷った。
最終段、憂鬱になった理由と、考えた内容がちょっと不明。
- 60 無邪気なレヴィヤタン (採点:8)
- 文章は良好。滅びの風景、人間というものを超越した存在、に奇妙な爽快感を感じる。
- 61 ラストダンス (採点:8)
- ステップの合わない二人の物語。ダンスをするのね。この二人。最後の一行、解釈に時間が掛かった。
- 62 LIMIT 10. (採点:9)
- 場面転換の小気味よさ、疾走感が感じられて良い。
- 63 すなふに捧ぐ秘伝の油揚げ (採点:6)
- テーマは何でしょうか。
- 64 グングニル〜B線上の君の夢〜 (採点:6)
- あっちのポルノと、こっちのポルノとダブルミーニングオチ、なのね。
- 65 閉鎖空間 (採点:7)
- きっぱり親友なのは、ちょっと残念。
- 66 陸の孤島 (採点:8)
- 文学的、な方に分類されるのか。水の中に独り佇む少女の姿が心のどこかに響く。
- 67 真夏の夜想 (採点:7)
- 最後の一文は、ちょっと駆け足っぽいかな。
- 68 パーティードレス (採点:7)
- もっと長い物語の、フラグメント、な印象。ヒロインは、ルガーテの方なのか。
- 69 ばけねこ (採点:6)
- 日常のヒトコマ。波風もオチも少なめな方向で。
- 70 荷物整理はお早めに (採点:6)
- ギャルゲのプロローグ?
- 71 霧 (採点:8)
- 良くまとまった御話。読後感も良好。
- 72 悪人談義 (採点:6)
- ちょいメタなヒーローもの。「演技」と「現実」の対比は可能なのだろうか。
- 73 昔、こんなことがあった (採点:6)
- 投げっぱなしオチ?
- 74 約束という悲しき戒め (採点:8)
- 共依存的題材を、言葉の入れ換えでオチをつけている。その対比が○
メモ
http://www.family21.jp/test/scale.cgi
- 75 彼女と天気予報と雨のにおい (採点:8)
- アクシデントが人生に華を添えるというテーマには、完全に同意できないところがあるが、展開と描写と会話は好き。霧吹きイベントは初見。
- 76 Good Night …… (採点:8)
- 3通目の発信者、の正体。が、ちょっと意外で、そこへの構成もよい。
- 77 世界に一人だけの自分 (採点:7)
- 設定は面白い。only one, への皮肉がテーマだと思ったけど、それはミスリーディングだったか。下から7行目、視点が急に変わってびっくり。
- 78 間抜列車 (採点:9)
- 綺麗にオチがついた、ちょっと自己言及風味な作品。
- 79 ハチミツ (採点:9)
- かなりできのいい、いい話。ただいい話、に終わらず、現在から過去への、話の持っていきかたが絶妙。
○RM さん
- 01 しらゆめ (採点:10)
- この作品を表すのに面白かったではたりないような気がします。感動しました。たしかにオチは読めたのですが、読めても直、作品に没頭させる勢いと綺麗な文章、どれもこれもホントに最高でした。
- 03 Nの意見 (採点:6)
- 独自世界がとてもよかったです。ただ、独自世界観は一級なのに、それを生かしきれて居ないような気がしました。それを生かしきれて言えば、もっともっと面白かっただろうなっと思うと惜しく思います
- 04 クロ (採点:10)
- 感動をありがとうございます。とてもとても心に響きました。ホントにそれ以外に言葉が見つかりません。とても綺麗でやさしい雰囲気で、大好きです。
- 07 空は暁の果て (採点:9)
- ド青春って感じで、とても面白かったです。
甘甘な訳ではなく、すっきりと仕上がっていて、尚且つ思春期特有の感情を巧く表せていたと思います。
ただ、もう少し何かほしかったかな〜っという思いもありますね。
そのもう一つがあれば、もっともっともっと面白くなったなぁ、惜しいなぁと思います。
- 08 Go on, dogs. (採点:10)
- とても面白かったです。犬と人の信頼。相棒と呼べる存在。いや〜熱いです!! これからのリョウと皓太の道にどんな苦難があろうとも、きっと乗り越えていけると思わずには居られませんでした。
ただ、少し気になった点なのですが、専門用語があって少しわかりにくかった箇所があるなと言うのと、最後の朝見の一言「参ったな〜」の件ですが最後の「!」はなくし、呟くようにポツリと言った方が朝見の心情がよく現せていたのではないかと思います。まぁ、これは好き嫌いでしょうから、気にするほどのことでもないのでしょうが、若干気になったので書かせて頂きました。
- 11 誰も知らないお話 (採点:10)
- とても面白かったです!!
特にオチがいい!!
ただ、オチが僕の推測通りなら、奇抜であるだけに、少しわかりにくかったかなっと思いました。けど、2回ほど、読み直して真実がわかった時は、なるほど!! と思いました
- 12 ラストパス (採点:7)
- ジャンル訳でもあるように、思春期真っ只中って感じがとても巧く表せていると思います。ただ、もう少し何かがほしかったとも思いました。最後のオチですが、なんとうか中途半端な印象を受けたもので。
- 16 オセロ (採点:10)
- 僭越ながら、この作品の感想については一言で済まさせて頂きます。その理由は面白くなかったからではありません。その逆だからです。だから一言なのです。
とても感動しました。感動をありがとうございました
- 23 モノクローム (採点:10)
- とても面白かったです!! 色のない世界、意味しかない世界。綺麗ではない世界。そんな世界に生きて、そんな世界にしか居られないことに気づいて、それを悲しむ。その想いも、もしかしたら綺麗なものなのかもしれませんね。
- 27 掃除はきちんとやりましょう (採点:7)
- 面白かったです。でも、何故かONEを思い出しましたOTL
- 28 サクラ (採点:8)
- ふむふむぅ、とても面白かったです。そして興味深かったです。これは桜に憑かれた親子の話ってことでしょうか。
- 31 雪が舞い落ちる。 (採点:7)
- 文章は大好きです。ただ、これは文章というより詩と文章の中間に位置するのではないかと、思います。ちょっと抽象的過ぎるような気がしました。
- 34 五万五千三百七十八番のお姉ちゃんへ (採点:10)
- 優子が残した手紙……それはとても気高い想いが詰まった手紙だったのではと、思います。そして、だからこそ、とても悲しい手紙でもあると。優しい子。優しすぎた子。とても心に響きました。
- 37 水槽の中の吸血鬼 (採点:9)
- とても面白かったです。子供の頃に読んだ本を読んでるような懐かしい、切ない気持ちになりました。
- 39 不味しんぼ (採点:10)
- ちょっとしたブラックジョークを味付けしたパロディでとても面白かったです。
○Revin さん
- 01 しらゆめ (採点:2)
- パーソナルデータを十分に与えられていない人物について、何かありそうな過去をほのめかしてみたり、短い言葉で格好をつけさせようとしても、なかなか感情移入しにくいと感じた。
非現実的な現象を取り入れたことも、あまりしっくりと来ない感がある。
- 02 お兄はタマゴを二個入れる (採点:7)
- 非常に汚いと感じた(笑)。
気に入ったものに点数を入れるのが道理なのだから、俺はこの作品に点数を入れなければならない。
もし俺がゴールデンボールを摘出される手術をされていたら、この点数は減っていたかもしれない。ごめん聞き流して。
広く認知された記号のことについては、他の人が論じてくれると考えて俺は触れないでおこう・・・。
- 03 Nの意見 (採点:6)
- 知人の作品で、既読。
俺は、いわゆるショートショート系作品に否定的な立場なのだが、この作品は少し好きだ。
この世界に蔓延している不思議な前提が面白いし、その使用法もいい。キメ方もかっこいい。
だが、あまりにも正しい関西弁は、活字として読むと逆に不自然さを感じてしまうという印象を受けた。
- 04 クロ (採点:6)
- 題材がなかなか面白い。インパクトもとてもいい。
カラクリに関して一切の説明を省略してしまっても話の真剣さに水を差さないのは、短編という性格をうまく利用しているからだと思う。
だが結末が綺麗すぎ、まとまりすぎて、全体としてやや凡庸に陥り気味のように感じる。
- 05 イヌ×ネコ (採点:3)
- 組み合わる要素に、感動的な符号を選びすぎたように思う。
性に対する本人たちの認識の重さによって話の重さも変わってくるにも関わらず、そこについてほとんど説明が為されていない。
愛の尊さを演出しようとして、道半ばという印象があった。
- 06 氷桜 (採点:3)
- 推理ものや論理もの、というカテゴリに勝手に属させて思う所を書かせてもらうと、この話の場合はうまくステップを踏めていないように見受けられた。
頭のいい人が突飛な発想をして、立ち向かってくる矛盾や不条理をなぎ倒していく過程が必要だと俺は思うのだが、そこが少々大雑把に思えた。
そして出来上がった推論を、現実に結ぶなり推論のままで留めるなりと色々な結末があり、この場合は前者だが、この結び方もいささか無理があったと感じた。
- 07 空は暁の果て (採点:2)
- その話の綺麗さに魅了される前に、どこかで見た要素が多いという印象や、非現実的だという冷めた感情が先立ってしまう。
クラスメイトに美人がいたのに知らなかったことなどの不自然さ、読み手に感傷の助け舟がなければ奇異と映ってしまうやり取り。感情移入が難しかった。
- 08 Go on, dogs. (採点:7)
- 前半部の調子は客観的立場を守っていたのが、後半では急に、少年側に寄った地文になってきた。話に込められたあるべき収束をいささか早めに感付かせてしまった気がしてならない。感情変化の説明も、性急だった。
話は非常に読みやすかった。言葉のチョイスのセンスも相当高い。
個人的嗜好が大きく絡んでいることを自覚しながら、「惜しい」と言いたい。
- 09 合わせ鏡の悪魔 (採点:3)
- 願いと代償、題材はいいと思う。
ただ、妹の心理があまりにも想像に容易い移り変わりをしているので、それで少し興を殺がれた。時刻を確認するように見た壁時計が遅れていることを分かっていたり、腑に落ちない演出も見受けられた。
瞳同士が合わせ鏡を果たすというのは面白い。
- 10 ローカル (採点:1)
- まず、文章が洗練されていないと感じた。
女同士のやり取りにスポットを置いているのは理解できるが、目新しさがない。ありそうな状況を書き出し、ありそうに展開し、ありそうに終わってしまった。
- 11 誰も知らないお話 (採点:4)
- ですます調が、語り手の立場を浸透させるのに効果的な役割を果たしていてよかった。聞き手たる王子のキャラクターも、うまく機能していたと思う。
ただ、語られるストーリーについて、こういう世界での人々の感覚というのがどのようなものか分からないため、俺は異議を申し立てることはできないのだが、どうもしっくり来ない感じがある。
その点で著者と見解不一致があったように思う。これは好みの範疇だろうか。
- 12 ラストパス (採点:5)
- とてもいい後味。うらやましささえ感じさせる青さは、抵抗なく読めた。
だが、群を抜いて、というほどの独創性や面白さを感じることはできなかった。シーンごとの描写が短すぎて(あるいはシーンが多すぎて)、ひとつひとつの場面の濃度が低かった。
文章について、少し違和感を覚えた言葉があった。「カセットデッキ」や「高い確率」など。これは俺だけかもしれない。
- 13 僕のデートプラン (採点:6)
- 単なる青春イメージかと思えば、とんでもない裏切り方をしてくれた。もちろん、いい意味で。
冒頭を見て、またどこかにありそうな題材かと思いながら読み進めていたが、途中で笑ってしまった。
これこそ「ありそう」で、トンチンカンな青春の姿として納得させられる。その不器用な愚直さは笑いを誘うし、歯車のかみ合わない展開が平和さを演出してくれる。
- 14 札幌-神戸殺人ライン (採点:5)
- 笑った。いい裏切り方をしてくれる。
推理ものかと思わせて、このオチは意表を突かれて面白かった。
関西弁と標準語が混じっているのが少し残念かもしれない。
- 15 中に人 (採点:3)
- 話の筋はよかった。ネズミという役割と、中の人間という二つを概念として扱っているのは面白い。
しかしネズミの長老などが出てきたシーンの必要性が分からないし、オチも共感できない。
言葉のチョイスもやや回りくどく感じた。
- 16 オセロ (採点:5)
- 綺麗さがいい。予言されてるなら普通気付くだろうとか、過去で会おうとは自分本位な言い方だなどと気になった点はあったが、綺麗な話だった。
- 17 虹の裏側には六十億の僕がいて (採点:2)
- シーンの切り抜きと思える。感情移入が出来ない。
- 18 赤い糸 (採点:2)
- この手の偏執狂は割と想像に難くなく、かつ現実にはありえず、行動が既にルーチンワークになっている気がする。
- 19 パーフェクトチェリーブロッサム (採点:3)
- 目新しさに欠ける。感情移入が出来ない。
古い日本を舞台にしたのはよかったと思う。
- 20 階段 (採点:5)
- 愛ではなく友情をテーマにしているように感じて、それがかえってよかった。具体的な関係変化が全然書かれていないのもいい。が、それ故に平凡な印象を拭えない。
路線としては好感を抱いた。
- 21 休みの日には君と2人で。 (採点:3)
- 妹話にはかなり甘い俺でも、さすがに高評価できなかった。
どこかで見たような台詞や行動やキャラの集合になってしまっている。
- 22 The Blue Nowhere (採点:3)
- 状況が不自然すぎる。
- 23 モノクローム (採点:7)
- まさに記号論について言及した物語。寓意を汲むまでもなく、テーマが伝わってくる。
細かな感情表現を抑えていることに好感。いい性格の作品だと思った。
- 24 何度でも (採点:3)
- 泣くシーンまでは納得がいくのだが、そこが腑に落ちない。
- 25 窓から桜の見える部屋で、義肢義肢軋む音は病まない。 (採点:9)
- なかなか特徴的な作風ですね。いい路線だと思う。
シュールな台詞が、読者を夢中にさせる使い方をされていてよかった。効果的だ。
前半部分との対比として用いられている「もう嘘でも、そんなこと言えないや」のくだりは印象的。唾を飲み込むような裏切られ方だった。
結末も、決定的な色をつけられずに終わったのが更によかった。
出来ちゃった婚については、もちろん脳内スルー。俺は何も見ていない。
- 26 ロバ耳成人 (採点:3)
- 知人の作で、既読。
前提とされている世界観が分かりにくい。展開もよく分からない。
- 27 掃除はきちんとやりましょう (採点:5)
- ONEかKanonかのSSを読んでいるのかと思ってしまった。
やり取り自体が借り物っぽいとはいえ、面白かった。
キャラクターの数が多いなぁとも感じた。
- 28 サクラ (採点:2)
- 結局これらの現象が何だったのか分からないまま終わってしまった。
- 29 「わたしの人生」 (採点:2)
- 相次ぐ自殺の描写を際立たせるものが「双子である」という関係だけでは、単に自殺した二人が居たという叙述以上の印象を掴ませられないと思った。
- 30 こそばゆい愛 (採点:4)
- 主人公の変態性が面白かった。
マザコンというよりトラウマのようで、描写全体に説得力があった。
- 31 雪が舞い落ちる。 (採点:2)
- 雪は雪でも・・・という後半の仕掛けは面白いけれど、素性の分からないキャラクターの死となると、主題に持ってくるには弱いと感じるし、せっかくの仕掛けも半減する。
ダークなことはダークだと思ったけれど、ダークな要素を詰め込んでみた段階までしか進めていないように感じた。
- 32 おしかけエレジー (採点:4)
- 未完成だという印象を受ける。まるで長編物語のイントロダクションだけを見せられた気分だ。そのイントロが面白そうだったのだから、とても残念。
説明し切れていない要素もあったのではないか。
- 33 上陸前夜 (採点:3)
- まだこれから展開していくのだと思っている最中に終わってしまい、中に放り出された思いだ。
- 34 五万五千三百七十八番のお姉ちゃんへ (採点:3)
- うまいトリックだとは思ったが、その活かし方がスマートではなかったように思う。
- 35 月とマフラー (採点:1)
- よく分からなかった。
- 36 『Happy Century!!』 (採点:3)
- そのショック自体は面白いのだけど、単なる笑いを取る道具としてしか機能していないように思える。
- 37 水槽の中の吸血鬼 (採点:3)
- 悪くない作品だとは思うが、あまり好きではなかった。趣味の問題だと思う。
- 38 不幸が輪になって踊ってる (採点:6)
- ほのぼのとしていていい。展開として自然で、それでいて面白い。
オチもまた平和的で、首尾一貫されていて心地よく読めた。
- 39 不味しんぼ (採点:10)
- 面白かった。これほどよく出来た話を読めるとは。
話がテンポよく進んでいて、読んでいて気持ちよかった。キャラクターについての情報量は少ないものの、それは読み手に想像できるような出され方もしている。
オチも痛快。作者を賛美したくなる。
- 40 文字男君 (採点:10)
- 話にテーマ性がないし、笑い所も理解できない。キャラクターに魅力も全く感じない。いったいどういうものを目指しているのか見当がつかない。
そもそも意味が分からない。
- 41 自転車の乗り方 (採点:6)
- ありそうな雰囲気だが、文章がうまいのか、著者の想像力が逞しいのか、爽快さを味わえた。
実にうらやましいと思いながら、指をくわえて読み進めた。
- 42 『シリーズわくわく昆虫奇想天外〜ニホンミツバチ対スズメバチ編〜』 (採点:4)
- まさかここでジョジョを読めるとは思わなかった。
書き方が既にネタなのに、内容は結構本気というアンバランスさが心残りか。
いっそギャグに踏み切ったほうがよかったかもしれない。
- 43 夏片光 (採点:3)
- 出会った少女が謎すぎるのと、妹の存在が希薄なのが気になった。
- 44 オペレーション! 昼食を確保せよ! (採点:3)
- 連作の扱いをどうすべきか分からないので、とりあえず全部別個のものと考えることにする。
面白いのだが、予告編、あるいは既存の作品のSSのように思えてならない。
これはこれでアリだと思うが、高評価の対象にはできなかった。
- 45 駆け抜けろ、青春 (採点:6)
- 逃げ去る子を追いかけるケースは初めて見た。珍しいものを見せてもらった。
しかし中途半端な所で終わっていると思う。もっと暴れてもよかったのではないだろうか。
- 46 空が空から落ちてきた。 (採点:3)
- 観念的すぎて、理解が及ばなかった。
メッセージ性があるわけでもなさそうで、どうもしっくりと来ない。
- 47 Your hand, in my hand. (採点:1)
- 展開があり得ない。不自然すぎる。
- 48 ある絵描きの手帳 (採点:4)
- 人物の機微はよかった。
だがファンタジーというほどファンタジーでもなく、平凡な展開だったように思う。
- 49 波に乗れる日 (採点:2)
- 検証されてなく語られもしなかった想像を、現実としてあっさり確信しているのが気になった。
- 50 ジャパニーズ・ゲイシャ・ガールは笑わない。 (採点:10)
- いきなり爆笑させられた。日本人の考える陽気な馬鹿アメリカ人像をガンガン突き進んでくれ、淡々としたヨーコとの対照が実によかった。
馬鹿っぽさを助長するローマ字も効果的。タイトルが妙にかっこつけてるのも笑えてくる。持てる全てを総動員して笑わせてくれたこのコメディは、極上だ。
- 51 淘汰 (採点:3)
- ネタは面白いが、活かしきれていないと思った。
もっと結論部分をこねくり回した方がよかったのではないだろうか。
- 54 さよなら電波塔 (採点:4)
- なかなか作り込まれた話で、面白かった。
ただ、死んだ人が助けてくれる、という出来事が、安っぽく思えて好かなかった。
- 55 A new honey moon. (採点:5)
- ロマンチックな気分になれた。SF。悪くない。
- 57 『In My Life』 (採点:6)
- 青かった時代を顧みて、哀愁。好きだ。
- 58 お花見 (採点:8)
- みぃちゃんのキャラに惚れ込んだ。
- 59 15時の十三駅で (採点:5)
- 日常の一コマの切り抜き、俺にとっては新鮮で面白かった。
- 60 無邪気なレヴィヤタン (採点:4)
- 不思議というか、意味不明というか、理解が及ばなかった。
だが何か魅力を感じた。
- 61 ラストダンス (採点:6)
- カレが特徴的に描き込まれていて活き活きしていた。
- 62 LIMIT 10. (採点:8)
- 面白いが、キャラクターがどうも今ひとつなのが心残り。
改ページの使い方が巧いことにも技術点を差し上げたい。
- 63 すなふに捧ぐ秘伝の油揚げ (採点:4)
- 特定の何かが食べたい時ってあるなぁ、という卑近さが共感でき、話に入り込めた。
だがタイトルの真意が分からない。
- 64 グングニル〜B線上の君の夢〜 (採点:9)
- うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
- 65 閉鎖空間 (採点:4)
- 俺なら間違いなく、襲う。
- 67 真夏の夜想 (採点:3)
- ネタの説明が多すぎて、肝心のストーリーがおざなりだった。
- 72 悪人談義 (採点:6)
- 知人の作で、既読。
「悪の組織」の相対化というテーマはとても面白い。結論も皮肉でいい。
- 73 昔、こんなことがあった (採点:8)
- 実に純文学的な作品だ。
伝奇的な荘厳さを内包し、明確に表現の方法を区別する手法をとっている。
思わず感嘆する。
- 74 約束という悲しき戒め (採点:1)
- 意味が分からない。
- 75 彼女と天気予報と雨のにおい (採点:7)
- 巧い。ふとした細かい動作に味がある。瑞々しい。
- 76 Good Night …… (採点:2)
- 手首を切った、で唖然とした。
あまりにも急に変化したので驚いた。
あり得ないとしか思えなかった。
- 78 間抜列車 (採点:10)
- 全てが巧い。
タイトルも巧ければ、文体も巧い。オチも巧い。
- 79 ハチミツ (採点:6)
- 手紙が、この話の肝だと思った。
それを思い出す過程が、そのエピソードの部外者との行動中に回想されたことについて、特に不自然さはなく、話としていい仕上がりになっている。
セピア色してて、印象的。
- 81 魔法の一撃! (採点:4)
- 弱いが、納得できる内容だった。
- 88 eo_webtrial.html (採点:2)
- その勇気に敬意を表する。
漢字がものすごく多くて読みにくかった。
○Serial John Doe さん
- 50 ジャパニーズ・ゲイシャ・ガールは笑わない。 (採点:7)
- 良いアホな話ですね。
もっと鍛えて、このままの道を究めてください。
- 51 淘汰 (採点:7)
- なかなかに面白い設定が、訓戒的な物語で上手く纏まってました。
言葉ということは、何かを伝えるためのもの――ということを、
忘れている人はとても多いですよね。私も普段から同じことを
考えているので、共感できるものを強く憶えました。
- 54 さよなら電波塔 (採点:9)
- 残酷で、とても容赦がないけれど、救いもあって、
何よりも純粋でとても綺麗な物語でした。
僕も人間が高所より落下する作品を一つ書いたのですが、
到底及ばないものでしたので、思わず凄い、と唸りました。
10KBで、適切な物語を適切な場所に収めているのも好感
が持てます。今回、それが出来てる作品が凄く少ないので。
- 57 『In My Life』 (採点:6)
- 良いノスタルジィでした。
特にこれまでの展開を飲み込むような最後の一文が切なかったです。
何となく誰が書いたか分かるような気もしますが、それは
言わぬが華のようですし、私も捨てハンで感想を書いてるので、
黙することとします。
- 58 お花見 (採点:8)
- 考え不足であることが人を追い詰めたり、
何気ない仕草や善意の言葉が、実は全く逆の作用を及ぼしたり。
あまりあって欲しくないありがちなことが、短い中にも丁寧に、
そして印象的に描かれていました。良いです。
ここまで一番下から順に読んできたのですが、初めて8点を
つけた作品です。
- 64 グングニル〜B線上の君の夢〜 (採点:5)
- とても頭の悪い話ですね(誉めてます
こういう不条理なのは、嫌いではありません。
- 67 真夏の夜想 (採点:2)
- 設定を整理もせずに、つらつら述べられても、困ります。
小説に仕上げて、出してください。
- 68 パーティードレス (採点:5)
- 設定とシチュエイションだけで容量を使い切った感があります。
多分、もう少し尺の長い短編で書くべきなのでしょう。
雰囲気つくりは上手いだけに、残念です。
- 72 悪人談義 (採点:3)
- 割とありがちな内容なだけに、もう一捻り欲しかったです。
- 75 彼女と天気予報と雨のにおい (採点:6)
- とぼけた感じの文体が、なかなかに素敵でした。
- 78 間抜列車 (採点:7)
- 綺麗な話。
山場の盛り上げとか、不愉快な会話とかひっくるめて、
飲み込んでしまう最後の科白が特に、秀逸だと思いました。
語り口がきついので評価が分かれそうですが、私は割と好きです。
- 79 ハチミツ (採点:6)
- 素直に良い話です。私にはちょっと書けないタイプの心地良さで、
少しばかり羨ましく感じました。
- 82 風の遊ぶ (採点:7)
- 軽妙なテンポと、肩肘張らない程度に最適化されてる文章のお蔭でさくさくと読めました。楽しかったです。物語は皆無でシチュエイションを描いているのは、この話の場合は成功だったと思います。
- 86 五月晴れ (採点:4)
- 朴訥な少年の描写が良いですね。
10KBという尺には少し合わない話のような気がします。もう少し状況も舞台も人物も膨らませて、長い話に仕立てた方が、面白くなりそうです。
- 88 eo_webtrial.html (採点:3)
- 私も余り人のことは言えないのですが、読む人のことを考えていない、難しい漢字の乱用は、読んでて疲れるだけです。最後のオチは素敵だったのですが。
- 89 Bye Bye My Blue Sky (採点:7)
- ちょっと序盤、文章から展開からたどたどしい感じがしたのですが、最後は良い場所に着地してました。胸に良い澱の残る物語です。
○VAL さん
- 01 しらゆめ (採点:5)
- うーん……綺麗で優しくて素敵な文章だと思うのですが、ちょっと展開が素直すぎると思います。
- 02 お兄はタマゴを二個入れる (採点:3)
- ……ラブ好きとしては悪くないかなと思いつつも、嗜好的にこれはどうだろうとも思うのです。
ただどちらにしろ、やり過ぎ感が漂ってるというか……ごめんなさい。
- 03 Nの意見 (採点:5)
- 展開自体はまあ普通かな、というところですが、舞台設定が好み。極、万歳です。
「人間にもS極とN極があるとわかるまえの人間は、何の問題もなく生きてきたんや」あたり、妙に納得出来てツボでした。
- 04 クロ (採点:7)
- んー、なんだろう。いい話なのに、本当にいい話だと思ったのに、素直に「良かった」という感想が出ませんでした。
最初時間軸に戸惑ったのと、最初の描写が少しやりすぎに思えたのと……その辺りでしょうか。
とはいえ、全体的に言えば絆が感じられる良作でした。
エピローグの中の二人の会話を見た上で読み直したら、今度こそ「良かった」と思えましたし。
- 05 イヌ×ネコ (採点:4)
- すこしえっちな風味なのですが……。
「お幸せに」という感じです。良くも悪くもそれに尽きます。
- 06 氷桜 (採点:3)
- いきなりの急展開に驚きました。
最初の会話とどう繋がるんだろう……と思いましたが、やはり突拍子すぎると思います。展開もそうですが、主人公の思考も。
- 07 空は暁の果て (採点:9)
- いいな、いいな、いいなあ。
こんな感想でごめんなさい。大好きです。
- 08 Go on, dogs. (採点:7)
- 世俗的なことを考えるのはやめておきます。
素敵……というよりかっこよかったです。お話も、文章も、もちろん人や犬も。魅入ってました。
- 09 合わせ鏡の悪魔 (採点:5)
- ダークというよりはホラーでしょうか。
ラストに時計の12時を持って来るためだとは思うんですが、時計がズレていたという状況は何となく話の魅力を削ぐ感じがします。
もう一つ「鏡がない」という状況でもあるため、余計に。
最後に本当の、本音を……叶える、というのは上手かったと思います。まさに悪魔の魂の奪い方、といった印象を受けました。
- 10 ローカル (採点:4)
- 今どこかで起こっていてもおかしくなさそうな、そんな日のこと。
それ故に、というべきか私には合わなかったみたいです……ごめんなさい。
- 11 誰も知らないお話 (採点:4)
- うわー……。
これ、聞かされた子供の身になってみると結構きついお話ですよね(汗
優れた知の素質を持っているらしいので、その後、聞いたお話を活かしてたくましく育って欲しい、としか言えません。
歴史上、こんな侍女さんもいるのかなぁ、とか思いました。
上手いとは思うんですが、私もきつい、というより困ったので。こんな感想でごめんなさい。
- 12 ラストパス (採点:4)
- こういう感じで雰囲気を楽しめれば、個人的にはそれだけで「良かった」と思えます。好きです。
ただそれでも、このように何かを用意して見せられて、その答えがない、というのは少し困ってしまいます。
- 13 僕のデートプラン (採点:4)
- 素晴らしく的確に内容を表してるタイトルだと思いました。とりあえず。
内容としては……ええと、主人公のテンションが辛いかもです。笑えたりはするんですが、この手のラブでは感情移入も大事だと思うので。
>しかも店員さんに”いつものやつ”でオーダーが通ってしまったので、彩ちゃんがなんだか感心していたぞ!
個人的に最大級のツボでしたw
- 14 札幌-神戸殺人ライン (採点:7)
- 別に平和ならいいんですが、それでも「働け」と言いたくなった私の負け。
まあとりあえず、素直にGJ。
- 15 中に人 (採点:6)
- 細かいことはおいといて、一言だけ。
ネズミGJです。
- 16 オセロ (採点:8)
- 素直に予想してたお話から、ひっくり返された感じ。
それは悲しいお話だけど、それでも少女が幸せに逝けたならば。
良かったです……ありがとうございました。
- 17 虹の裏側には六十億の僕がいて (採点:7)
- 185cmと142cmですか。
突拍子のなさを感じつつも、こういう話は気持ち的に好きです。色々と一貫してるのも◎です。
爽やかに、ほのぼの。いいですよねー。
- 18 赤い糸 (採点:6)
- 赤い糸で首を絞められる少女……単純に怖いとしか思わない、だけではない狂気。
この描写が入っていることでこのお話の印象は大分変わりました。もちろん死を望むとかそういうことではなく、上手いなと。
あとはもう、完全な趣味の問題です。ごめんなさい。
- 19 パーフェクトチェリーブロッサム (採点:4)
- 風流だとは思いますが……微妙です。怪談としても御伽話としても突き抜けていない感じが。
ちなみに、読み終わった後タイトルを見直して「……え?」と狼狽してしまいました。ギャップが凄いです。
- 20 階段 (採点:8)
- 「実はね、あたし」ってそこで来ますかっ。
短い中に素敵な内容が詰まってて、それでいてテンポ良い文章がいいなーと思いました。
締め方とか、もう本当、大好きです。
- 21 休みの日には君と2人で。 (採点:3)
- 典型的な妹ラブ物、といった印象を受けました。妹持ちにとっては余程じゃないと厳しいんですが、このジャンルは(苦笑
ストーリーも、表現的にも、既出の域を抜けきっていないというか……物足りないです。
もう一歩ラブ分を感じたいのと、あとはオチが欲しいです。正直、あの場面で終わられても困ります。
- 22 The Blue Nowhere (採点:2)
- えーと……世界のどこかに救いを求めてしまう私は我侭です。ごめんなさい。
- 23 モノクローム (採点:9)
- 始まり方から終わり方まで――凄いです。
私にも分かるくらい起承転結がしっかりしていて、深さを持った設定で、それでいてここまで爽やかに締められたら、本当言うことないです。
素敵なお話でした。大好きです。
- 24 何度でも (採点:2)
- よく分からない、ですね。
いえ話は一応理解出来るのですが、彼の思考がどうも受け入れられない。そんな感じです。
- 25 窓から桜の見える部屋で、義肢義肢軋む音は病まない。 (採点:2)
- んー、前半部分は少し説明的な文章が多い印象を受けました。10KB制限を考えてもちょっと気になります。
で、逆に……最後は理解できませんでした、ごめんなさい。
- 26 ロバ耳成人 (採点:4)
- ……シュールというか、何と言うか。ただ、後一歩物足りない感じです。
- 27 掃除はきちんとやりましょう (採点:3)
- そろそろキャラが増えすぎだと思います。「わー、うれしいなあ」には少し揺れましたけど。
- 28 サクラ (採点:2)
- 呪い、みたいなものでしょうか……。
ごめんなさい、苦手なお話なのと、ちょっと理解出来なかったので……。
- 29 「わたしの人生」 (採点:2)
- うーん……実際不幸は不幸なんですが……。
文章、というか描写自体が淡々としているために、いい感想が思いつかないです。
この文体が象徴するような淡々とした人生と共にあった少女の死、ということで考えれば悲しいお話だと思うのですが。
- 30 こそばゆい愛 (採点:9)
- ……好き嫌いを抜きにして、ただもう、脱帽です。
雰囲気も、描写も、心情も……締めに至るまで、とにかく見事。
- 31 雪が舞い落ちる。 (採点:4)
- んー、どうせなら最後まで「人」と確信出来ないような表現にして欲しかったかもです。
上手いと思いますしそれが目当てじゃないんでしょうが……中途半端に感じられてちょっとだけ残念です。
- 32 おしかけエレジー (採点:6)
- えっちですっ。
……とはいえ、笑ってしまった私もいるわけで。
ラスト、とても和みました。この「銃殺刑です」のタイミングが上手いですね。
- 33 上陸前夜 (採点:4)
- 前夜。雰囲気は出てるのですが、正直ここまでプロローグ的ですと評価に困ります。
- 34 五万五千三百七十八番のお姉ちゃんへ (採点:3)
- タイトルを一目見て全然違う内容を予想したのは私だけではない筈。
……ごめんなさい。
55378という数字の偶然性。「冷静に」見ることが出来るか否かの偶然性。物語だから、といえばそうなんですが少し気になってしまいます。
おそらく真実と思われるその出来事は、やっぱり一番見たくない結末ですので。ごめんなさい。
- 35 月とマフラー (採点:5)
- 月の描写と盲目的な愛との対比で、雰囲気は良く出てると思います。はい。
ただ……ごめんなさい、雰囲気が出すぎていてこれ私の感覚では受けきれないといいますか(汗
ラブ、というか愛、なんですよね。やっぱり。点数としての評価は難しいですが、表現レベルの高さははっきり凄いと思いました。
- 36 『Happy Century!!』 (採点:7)
- 変わった世界に爆笑してしまったのは私だけではない筈。エロ石とか、真面目に語られても困る。
何と言うか、これシリアスに繋げずにそのまま変化した世界を語って欲しかったかもです。「私」の視点で。
もちろんそれだとオチがないですし、「私」の冷静な物言いが伏線になっている(と思われる)辺りは上手いなあと思ったのですが、魅力が半減してしまった印象を受けました。
- 37 水槽の中の吸血鬼 (採点:6)
- 「夏休みに読む本」風、とは上手い説明ですね。国語の教科書でも可ですね、多分。
ちなみに私はこういうお話を読んでも、「○○は凄いなあ。僕にはとても出来ない」で終わるタイプだったのですが。
……本質的には変わってないようです。それだけこの作品が上手いということですけど。
ひたむきな少年を見て、懐かしい気分に浸れました。
- 38 不幸が輪になって踊ってる (採点:7)
- ストレートでいい感じのコメディですね。
後半の雰囲気が特に好きです。いいキャラしてる母親と周りの反応がナイス。
締めも、タイトルとの相乗効果で見事でした。
- 39 不味しんぼ (採点:8)
- タイトルをずっと素直に「美味しんぼ」と読んでいた私がいるorz
一つのことをとことん追い求める方には、尊敬の念を抱かずにはいられません。こういうの、大好きです。
不幸を主軸に置いた話は苦手ですが、喜びと隣り合わせの絶望、悔しさのあまりの涙。それだけの想いを持てる事はある意味での幸福だなと。死にたくはないですが。
清々しさも含んだ微黒なお話、といったところでしょうか。ありがとうございました。
- 40 文字男君 (採点:7)
- 波長が合いました。素敵です。
- 41 自転車の乗り方 (採点:7)
- テンポいい会話が進み、ラブな雰囲気を漂わせた上で最後に締める。
ほのラブのお手本のような作品で、実際良かったと思います。大好きです……が。
……惜しいのが、肝心の締め。不自然というか、これでは決まっていないような気がします。
- 42 『シリーズわくわく昆虫奇想天外〜ニホンミツバチ対スズメバチ編〜』 (採点:2)
- ……えーと、JOJO?
ある意味でのトリビアをこう表現するのは面白いと思うんですが、いくらなんでも同じ文体で続けすぎです。
それがいいとも言えますが、私はダメな方でした。
あとは……個人的に知らなかった方の感想が気になりますね、これ。
- 43 夏片光 (採点:5)
- 何て言うか、優しさがあるお話だと思いました。優しいお話、とはちょっと違う。
ただ、展開に今一歩魅力が足りないかな……と。
あと、感覚で読む分にはいいと思うのですが、深く考え出すと話の解釈がちょっと難しいかもです。
- 44 オペレーション! 昼食を確保せよ! (採点:3)
- 辞書投げですか。
やっぱりテンプレ通りかなあ……という感想ですね。逆に、ここまで外しきらないのも凄いですが。
- 45 駆け抜けろ、青春 (採点:7)
- >キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!
この一言が主人公を見事に表現してると思います。高ぶってるテンションの表現が見事。
3ページ目で急に普通の展開っぽくなったなあと思ったところでストーカー云々の発言があって、妙に「らしさ」を感じて、その辺りも素直に上手いなあと。
あとは何気に少女が可愛い。台詞がないのに、何故かそう感じました。
ただ、メインが言葉どおり「駆け抜ける話」である点に関しては正直評価に困りましたが、上手いだけに(苦笑
- 46 空が空から落ちてきた。 (採点:7)
- ラストにタイトル。ベタではありますが、オッケーだと思います。
空というテーマが、心情、情景、両描写ともに活かされている良作だと思いました。
- 47 Your hand, in my hand. (採点:3)
- すれ違いとか。誤解とか。予想を外したことによる悲劇とか。
確かにダークには重要な要素だと思うのですが……このお話に関してはそういう印象ではなく、むしろ「オチ」に見えてしまいます。
淡々と悲劇の事故が描かれているといった感じで、この手のジャンルとしてはちょっと弱いかもです。
- 48 ある絵描きの手帳 (採点:4)
- ファンタジー。中世の、生きる意味を持った絵描きさんの話。
悪くはないんですが、絵描きの想いは素直にいいと思ったんですが……「いい話だな」という域を出ませんでした、ごめんなさい。
- 49 波に乗れる日 (採点:1)
- 表現が婉曲すぎたりして、非常に読み辛い印象を受けました……。
というかごめんなさい、理解出来ませんでした。
- 50 ジャパニーズ・ゲイシャ・ガールは笑わない。 (採点:7)
- 読み始めてから終わるまで、浮かんでいた表情は苦笑い。
だけど、読み終わった感想。ニックがかっこいいな、と。そして決してそれだけではない、心地良さがありました。心地悪さもありましたが(苦笑
コメディ……と言っていいのかはともかく、そういう話の中だからこそ映えてました。GJ。
- 51 淘汰 (採点:5)
- 声が消えた世界。
風刺物としては上手いと思いましたが、どうしても締めが甘い……というか転と結が重なりすぎですね。
容量制限を考慮した上では十分なんですが、物足りないです……。
- 52 天使の灰 (採点:2)
- 花咲か爺さん、というのは上手いと思うんですよ。センスある方だなあ、と。
ただ、それにもまして、私はこの作品をあまり認めたくないです。
ダークだというのは分かってるんです。それでも、この死を認めたくないんです。
死の瞬間に花が咲く。世界が甦る。そんな残酷な話は、やっぱり辛いです。
そう思うと、花咲か爺さんは、灰を撒く前にわざわざ枯葉剤なんて撒きませんよね……なんて考えてしまう自分もいます。
何より、最後の「どっとはらえ」って……「めでたしめでたし」なんですよね。本当はニュアンスが違うのかもしれませんが、それでも寂しい終わり方だと思います。
- 53 澄空、流れる雲の下で (採点:3)
- 途中何か凄い話になってるんですが……。
えーと、世界背景、つまり設定についてもう少し詳しく欲しいところです。つまり、どの程度非現実を受け入れられる世界なのかを。
「私」は心の整理がついたのかもしれませんが、私はまだ困惑中ですので……。
「何が起こったか」を置き換えたら爽やかな友情話になりそうなんですが、これだとどうも浮いてる印象を受けました。
- 54 さよなら電波塔 (採点:8)
- 電波という題材がとてもマッチしていると思います。内容的にも、雰囲気的にも。
一つ一つの場面に題材が活かされていて、それでいて全体としてもまとまっている。何と言うか、読まされました。
完成された良作だと思います。
- 55 A new honey moon. (採点:10)
- 読み終わって感嘆。後半の怒涛の展開にベタ惚れです。
この短い作品の中で、私自身も何度驚愕したことでしょうか、何度笑ったことでしょうか。そして、何て素敵なラブ分でしょうか。
- 56 さくらんぼな季節 (採点:8)
- ヒントはイニシャル。嫌いではないのですが、狙うには弱いかもです。
それ以外は文句なし、大好きです、素敵です。「とーなーりどおしあーなーたーと」といった雰囲気は見事、というからぶ。
- 57 『In My Life』 (採点:4)
- 何もかも変わらずに居られない、とはよく言ったものですよね……。
確かに現実はそういう物だとは分かってます。
それでも私としては「とても悲しかった。とても、とても、悲しかった」という感じでした。
小説でくらいハッピーエンドを、というよりは、前半部分がなんか虚しいので……。
- 58 お花見 (採点:6)
- みぃちゃんは可愛いと思います。みぃちゃんを可愛いと思う「わたし」には共感出来ます。
ですが……。
>その言葉は、みぃを夢から醒ましちゃうよ
みぃちゃんの強さのような物を感じ、また同時に他の台詞に深みが出る……のですが、どうも他の台詞と比べて馴染まない。
どうしてもこれだけは作られた言葉という印象を受けてしまいます。
また、最後に「わたし」が電話したのも疑問。
居ても立ってもいられない、ということなのは分かるのですが、「わたし」が思ってる通り、状況が好転するとは思えない。
そういう希望は捨てるべき物じゃないとも思うのです。
でも、みぃちゃんの台詞の後を、醒めた目で見てしまっている私がいるんです。ごめんなさい。
- 59 15時の十三駅で (採点:4)
- うーん……ごめんなさい、合いませんでした。
恋愛観を中心に語られるお話、というのはどうしても……。
- 60 無邪気なレヴィヤタン (採点:3)
- 破滅的な未来は、決して非現実的な物ではない。
……とは思うのですが、「そういう話なんだな」以上の感想が浮かびません。ごめんなさい。
- 61 ラストダンス (採点:2)
- む。恋愛感の問題が多分に含まれているといいますか……。
感情移入出来なかったのは私個人の問題だと思うのですが、その場合どうしても"ラストダンス"に白けてしまうのです。ごめんなさい。
- 62 LIMIT 10. (採点:8)
- 登場人物を過剰に可愛く描写するというのは、時としてオリジナルでは気になるところです。
とはいえ……何と言いますか、この作品はこれでいい気がしました。いわゆる萌え。そしてだからこそ出来る、ラストが素敵。神。
- 63 すなふに捧ぐ秘伝の油揚げ (採点:6)
- えーと、こういうのをハイセンスって言うんでしたっけ。
ありえそうな日常を、いくつかの非日常と飛び気味な思考で彩った、そんな感じの作品。楽しめました、GJです。
- 64 グングニル〜B線上の君の夢〜 (採点:4)
- ここまでくると認めたほうがいいのかなと思いつつも、私は根本的に単純な人間なので分からないものは分からない、と。
いや、分からないというだけならまだいいんですが、複雑に分からない所謂混沌は困ると言いますか。
でもまあ読んで困るようなお話こそシュールと思いますので、そういう意味では成功してると思います。結局何、私。
- 65 閉鎖空間 (採点:3)
- えーと、確か本能的に小さい頃から一緒にいた人間には恋欲が湧き辛いんでしたっけ。本能に逆らう人もいるけど。
幼馴染云々の話はまあ分かるのですが、「一応それ逆もあるよなあ」とツッコまずにいられず。
その直前の流れが少し説明的に感じられたのもあって、締めの「親友宣言」もどうも冷めてしまいました。
- 66 陸の孤島 (採点:5)
- あー……と(汗
特に悪いところはなかったと思います。多分。事故・災害に縁がない私でもリアルに感じられるくらいには上手かったのでしょう、きっと。
つまりは……ジャンルが全てです。ごめんなさい、ってか本気で「うーわー」でしたよ。本気で。
- 67 真夏の夜想 (採点:4)
- 不思議体験としては……どうでしょうか。
時と刻の話など深い話のようで、実質的には異空間に足を踏み入れるという体験を描いたお話なんですよね。
久々のお客様ならもっと話すことはあるだろうとか、もしかして貴方達そんな会話ばかりしてますかとか、そんな考えばかりが先立ってしまいます。
私自身そう何かを深く考える方ではないのが大きいのでしょうが……。
- 68 パーティードレス (採点:2)
- まず、「ファルカ嬢の話はどこへ?」というのが一つ。次に、「セイが強すぎるという設定は必要ですか?」というのが一つ。以下省略。
話を語るのに不要な設定が多すぎる、というか水増ししている印象を受けます。
- 69 ばけねこ (採点:5)
- いい感じにコメディ。 こだわりが感じられて素敵です。
若い母親云々とか、ア○フルを思い出さずにいられないこととか言いたいことはありますが、猫に免じてOK。
ただ、コメディにしてももう少しオチが欲しいかもです。
- 70 荷物整理はお早めに (採点:3)
- >ふんふんふん……てりゃ
えーと?
良くも悪くもギャルゲ的展開で。
そういう意味では上手く表現されてると思いますが、ここまでテンプレ通りなのはどうかと思います。
- 71 霧 (採点:4)
- 意外性が欲しいです。上手いとは思うのですが、少し展開が素直すぎるので。
- 72 悪人談義 (採点:4)
- 先生、質問です。
どうして「正義」にやられた怪人は社会復帰して、作戦に失敗した怪人は上司の手で始末されそうになるのでしょうか。
こういうのは好きなのですが、結論がイマイチだと思います。
素直すぎるといいますか……。
- 73 昔、こんなことがあった (採点:2)
- >やや下劣
見てなかった……orz
改造ネタとしての域を越えてはいないですね。鬼ヶ島情報の提供者には少し笑いましたが。
その上で、読み辛さ(童話だからかと思ったら、難しい漢字はそのままだったりしますし)や、件の下ネタが気になるところなので、評価は低めです。
- 74 約束という悲しき戒め (採点:1)
- 結局どういうことなんでしょうか……。
彼女さんの言葉と本心が正反対っていうのは読んだままなんですが……それだけを聞かされても困ります。
詩にしても、あまり感じる物がありませんでした。
- 75 彼女と天気予報と雨のにおい (採点:8)
- ラブです。ラブなのですね。
穏やかで心地よい文章が素敵です。「彼女」の言葉や挙動から確かな可愛さが醸し出てます。
そしてこの作品に関しては、控えめのようで全然控えてないと思われるえっちなネタの数々が、柔らかい雰囲気を助長してます。
実を言うと、初読時に時間軸の切り替えに戸惑ってしまい微妙かなと思ったのですが。
何度も読めば読むほど味が出る作品だと思いました。大好きです。
- 76 Good Night …… (採点:2)
- うーん……描写不足だと思います。
ダークで意図的に描写を抑えると確かに雰囲気が出ますが、ちょっと少なすぎるかと。
- 77 世界に一人だけの自分 (採点:6)
- ある意味ありがちと言えなくもないですが、描写が良いというか、興味が持てました。
ただ仕方ないとはいえ、この手の話は単体で評価するにはどうしても限界がありますね……。
- 78 間抜列車 (採点:6)
- タイトルと締めのセンスは良いと思います。素敵です。
ただ、お話全体としての魅力を感じることが出来ませんでした。ごめんなさい。
- 79 ハチミツ (採点:9)
- 私もよく吸ったなあ、サルビアの蜜……隣の家の花壇の。
思い出に還るお話。優しくて、温かいお話でした。大好きです。素敵です。
- 80 真夏の帰郷 (採点:7)
- テーマとしては多少のありがち感は拭えませんが、ぼかすところの取捨選択が上手いと思いました。
「気がつくと、〜」とか、拳が当たらなかったところとか。想像力を刺激すると言いますか。
ただ「連絡を入れなかったのは悪かったが」だけ微妙に気になりました。上手くいえないんですが、この話における表現としてはどうかな、と。
- 81 魔法の一撃! (採点:5)
- 予め【シェル】を唱えておいたのでへーきっ。
もとい……タイトルと序盤でオチが読めてしまいました。ごめんなさい。
お話自体はかなり好きです。「ジャアクな魔法使い」なんて名詞も素敵。
- 82 風の遊ぶ (採点:8)
- 萌え系。それでいいのかという気もしないでもないけど、私はいいと思うのでおっけ。
話のテンポを楽しめて、風華のことが好きになれればそれで勝ち組なんでしょう、きっと。大好きです。
- 83 恋愛感、人生感 (採点:7)
- 「彼女」は可愛いと思う……んですけど、そういう話じゃないですよね、きっと。
私の中では、ほのぼのしたエピソードwith苦味&らぶ、みたいな感じでした。書いててよく分かりませんが。
本質見えてないと思うのではっきりとは言えませんが、爽やかな終わり方で、素敵な話でした。良かったです。
- 84 笑顔の魔法 (採点:3)
- ……私の記憶が確かならば、どこかに甘い物を出せる人がいた気がします。
一応一通り読んだので……。
これ、絵と音楽つけて、少しまとめて「体験版」と掲げて配布しても違和感ないです。なさすぎ。
要は学園ラブコメ日常パートのテンプレート的な作品なわけですよね。
そういう意味では仕上がった作品だと思いますが、ここまで「ありがち」にした上で一部ネタをそのまま使うのは、狙っていたのかもしれませんけど疑問です。
ここまでやったことには敬意を表しますが、作品としての魅力は微妙なところかなということで。
- 85 神が殺す (採点:4)
- 題名が……(苦笑
正統派近未来系。
話に矛盾があるわけでもなく、一つの作品として成り立ってるとは思います……が、面白みに欠けます。
- 86 五月晴れ (採点:5)
- >折角だから、彼女の笑った顔みてみたい。
よく聞いた台詞ですよね……一瞬固まってしまいました。
その後の展開も、少しばかり型に沿っているような印象を受けてしまいましたし……五月の悩みが示されないことも含めて。
ただ、逆さのてるてる坊主。この仕掛けは良かったと思います。
最初の時点で予想し得ることだったのかもしれませんが、その分加点。大好きです。
- 87 静かな夜に (採点:4)
- うーん……丁寧に書かれているとは思うんですが、どこか既存の物の集まりという印象を受けます。
一つの作品としては問題ないんですが、構成要素にもう少しオリジナリティが欲しいかな、と。
- 88 eo_webtrial.html (採点:5)
- ……まず一言。とっても難しい漢字etcが多くて頭痛いです。かなり。
なかなか斬新なヒロインとの関係ですね。面白いです。
気になる点としては、この文字数だとADV(非ノベル)では余程大きくないとウィンドウに入ってないのではということでしょうか。もしくは文章ぶつ切りですね。
あと、個人的には2000にも対応して頂きたいところ(苦笑
- 89 Bye Bye My Blue Sky (採点:8)
- 登場「人物」の信念がはっきりしていて、物凄く「生きている」という感じがします。
変な人、との言葉がありますが、それは個性ですよね。二人の。
良かったです。
- 90 雪原の風 (採点:3)
- 良くも悪くもステレオタイプ。
こういう話をしっかり書ける、というのは良い事だと思うのですが、どうしても面白みに欠けます。
○kagerou さん
- 09 合わせ鏡の悪魔 (採点:7)
- こぇぇ 学校の怪談的雰囲気が素敵です
- 13 僕のデートプラン (採点:6)
- テンパっている感じがとてもいいですw
- 15 中に人 (採点:7)
- 中の人などいない……っ
夢の王国の彼はなかなかナイスガイですねっ
- 17 虹の裏側には六十億の僕がいて (採点:6)
- さっくりとしていて不思議な読み味ですね。
- 21 休みの日には君と2人で。 (採点:6)
- 何気ない妹が素敵です……
- 26 ロバ耳成人 (採点:6)
- ロバみみイイっすねw なるほどひょっこりと生えてたらなかなかカワイイかもw
- 28 サクラ (採点:8)
- じわじわとサクラが怖くなります。。
- 40 文字男君 (採点:8)
- 淡々としてて不可解な感触が妙にハマるですね。すごくイイ
- 43 夏片光 (採点:7)
- この、消え去りそうな夏のせつなさ感がいいです。そして妹
- 46 空が空から落ちてきた。 (採点:9)
- 最後、真っ直ぐな透明感が凄く好きです。「覚悟を決めていたけれど大切なもののために還ってきてしまいましたEND」に弱いのです、俺。
- 50 ジャパニーズ・ゲイシャ・ガールは笑わない。 (採点:5)
- お前ら最高に最低だよ! あと何気にヨーコさんはKOOLですね!
- 56 さくらんぼな季節 (採点:6)
- まったりただよう二人の空気がいいですなぁ
- 60 無邪気なレヴィヤタン (採点:7)
- 幻想的に崩壊していく様に目が眩むようですよ
- 64 グングニル〜B線上の君の夢〜 (採点:6)
- ポルノいいよねポルノ。あと刺さったフォークは押し込んでおいたほうがいいと思いました。世界と貴方の為にも。
- 67 真夏の夜想 (採点:5)
- 真夜中の学校という異空間の不思議さが、いいですよね。
- 79 ハチミツ (採点:8)
- ノスタルジックでいい話でした。
- 88 eo_webtrial.html (採点:6)
- このイカシたテンションで完成されるのを待っていますからw
- 89 Bye Bye My Blue Sky (採点:6)
- 思い出を残しておく、という人間くささに浪漫を感じました。
○ks さん
- 01 しらゆめ (採点:6)
- 綺麗で丁寧な文章。
話の内容としては既視感が強いので残念。
文章能力は高いかと思われるので今後に期待します。
素点+5 文章表現+1 6
- 02 お兄はタマゴを二個入れる (採点:7)
- 少し不器用な兄妹のお話でほのぼのした感じが良く出ていました。
関西弁なので余計に不器用な二人が感じられたかも。
関西人ではないのでこの関西弁が「正しい」ものかどうかはわからないのですが。
素点+5 雰囲気+1、謎加点+1 7
- 03 Nの意見 (採点:6)
- 対人関係をちょっとシニカルに見る語り手のぼやきの裏に作者の顔がちらっと見えるようです。
なんとなく、わかるかも。
もう少し膨らませて「極」がわかった背景を描くとオリジナリティが高まったかもしれません。
素点+5 続編期待+1 6
- 04 クロ (採点:6)
- いい話でした。
どちらかというと猫になった彼と彼女のお話が始まりそうなプロローグ的捉え方をしたのですが、そういう意味ではありきたりさが薄れていいのかも、と勝手に期待をしておきます。
素点+1 続編期待+1 6
- 05 イヌ×ネコ (採点:6)
- 出だしは面白くて軽妙な関係性を期待したのですが…
ちょっとスピードダウンした感じです。
文章自体は良い感じ。
素点+5 文章表現+1 6
- 06 氷桜 (採点:6)
- ミステリ?
続きが気になります。ぜひぜひ続きを。
素点+5 続編期待+1 6
- 07 空は暁の果て (採点:6)
- 青春だなぁ。
素点+5 続編期待+1 6
- 08 Go on, dogs. (採点:9)
- 面白い!
素直に引き込まれました。淡々と、しかしそれでいてキャラクタに心を感じさせる良い文章です。
素点+5 続編期待+2 文章表現+2 9
- 09 合わせ鏡の悪魔 (採点:6)
- おー。最後のくだりでどきどきしました。
ホラーだ。
人の心を冷やす逆転をさらりと提示できるのはすごいことだと思います。
素点+5 文章表現+1 6
- 10 ローカル (採点:6)
- またたくま?
二人の女の子の関係性がよく描かれていると思いました。
素点+5 雰囲気+1 6
- 11 誰も知らないお話 (採点:6)
- 現代が舞台のものが多いなかで目立った印象を残すお話でした。
いやあとのほうでファンタジーが出てきたらまた感想変えるのですが。
素点+5 雰囲気+1 6
- 12 ラストパス (採点:9)
- 上手い。構成力、台詞、雰囲気。そのすべて。
オーソドックスではあるけれど手堅くきっちりと落とす。
インパクトはありませんが、読後感が残ることで印象的です。
素点+5 雰囲気+2 文章表現+2 9
- 13 僕のデートプラン (採点:10)
- あははは。
上手い。
一本とられました!
ほほえましさのあまり笑っちゃった上に好みのお話だったので、持ってけ10点!
素点+5 雰囲気+2 文章表現+3 10
- 15 中に人 (採点:6)
- 世界中に「彼」は一人(匹?)しかいない、という設定を生かしたオチがびしりと決まっています。
素点+5 文章表現+1 6
- 17 虹の裏側には六十億の僕がいて (採点:8)
- リリックだ。
素点+5 文章表現+3 8
- 18 赤い糸 (採点:5)
- 途中までは面白かったです。…が、やっぱり10kbの壁かな。
無理して落とさなくても良かったのに、とこれは個人的な、感想。
ひぐらしのキャラから名前を取るのは吉と出るか凶と出るか。
個人的には他人の評価を聞くときにリスキーだと思いますよ。
素点+5
- 19 パーフェクトチェリーブロッサム (採点:7)
- タイトルに騙された。
この意外性は確かにインパクトが。
文章も上手いです。しかし時代モノとは。
素点+5 文章表現+2 7
- 20 階段 (採点:5)
- 青春だ。
素点+5 5
- 22 The Blue Nowhere (採点:7)
- せつなくてやりきれない。
でも、この物語は好きです。
素点+5 続編期待+2 7
- 23 モノクローム (採点:10)
- 世界から色が失われ、整理されていく。
その後一気に色が戻ってくる。
テキスト上なのにその「鮮やかさ」にゾクゾクしました。
すごいな。これは確かにすごいかも。
素点+5 雰囲気+2 文章表現+3 10
- 25 窓から桜の見える部屋で、義肢義肢軋む音は病まない。 (採点:7)
- リリカルな文章ばっかに出会うと語り合いたくなる。
心の例えが秀逸です。
素点+5 文章表現+2 7
- 27 掃除はきちんとやりましょう (採点:5)
- う、うーん。
どちらかというと二次向きの内容かな。
文章自体はフツウだと思いますけど。
素点+5
- 28 サクラ (採点:5)
- 世にも奇妙な物語風?
これはこれで桜の妖しさが出ているお話でした。
素点+5
- 30 こそばゆい愛 (採点:5)
- 評価が難しい…。
この話については理解は出来ても共感しづらいので素点のままで。
考えてみれば人の「その方向性」は誰にとってもそうなのかもしれない。
素点+5
- 31 雪が舞い落ちる。 (採点:5)
- リリカルよりはポエミーに。
「大地」と「雪」の一般名詞か名称名詞かの錯誤効果を狙ったのかな。
ちょっと判断保留というわけで評価は他の方に任せます。
素点+5
- 33 上陸前夜 (採点:5)
- 青春だ。
いーじーらいだー。
ちょっと違うか。
素点+5
- 34 五万五千三百七十八番のお姉ちゃんへ (採点:7)
- ちょっとした謎解き。
タイトルセンスが良いです。
タイトルセンスは文章表現のうちかな。
まぁそうだろうな。といわけで+2進呈。
素点+5 文章表現+2 7
- 35 月とマフラー (採点:7)
- 綺麗なお話。
満月病というガジェットについて興味があります。
もし良かったら、結果発表後教えてください。
多分仲良くなれそうかも。
素点+5 文章表現+1 続編期待+1 7
- 36 『Happy Century!!』 (採点:8)
- 面白い。
実のところ、消えた彼女のほうにこそ、シンクロしたいけれど。
それでも「あたし」の言葉に力を感じるのは、それが一つの真実であるからだろう。
コメディタッチの物語から「今も生きている」という言葉を引き出すのはすばらしい。
ただ、「ガンバレ」という言葉はちょっと違う気もする。
気もするのだけど…まぁこれも一つの世界と思えば納得かも。
素点+5 文章表現+1 雰囲気+2 8
- 37 水槽の中の吸血鬼 (採点:6)
- いい雰囲気。
素点+5 雰囲気+1 6
- 38 不幸が輪になって踊ってる (採点:6)
- ええ話やなぁ(笑)
「かみちゅ!」を思い出しました。
素点+5 雰囲気+1 6
- 39 不味しんぼ (採点:5)
- 星新一っぽい。
ショートショートらしいといえばいいのかな。
話の内容に矛盾があるよーな気がします。
素点+5
- 42 『シリーズわくわく昆虫奇想天外〜ニホンミツバチ対スズメバチ編〜』 (採点:5)
- くっ既読のものに当たったぜっ!
感想はそのときに言ったから省略するぜJOJO!
作者名が瀬名雪菜ならお仕置決定。
素点+5
- 43 夏片光 (採点:6)
- 麦わら少女は妹だったのかな。
S(すこし)F(ふしぎ)なお話?
雰囲気は好きです。
素点+5 雰囲気+1 6
- 46 空が空から落ちてきた。 (採点:7)
- タイトルと落ちのリンクがすごく綺麗です。
素点+5 雰囲気+2 7
- 47 Your hand, in my hand. (採点:5)
- ちょっと読者おいてけぼりかも。
恋愛モノにしては殺伐しすぎ、
ホラーにしてはあっさりすぎ、
ミステリにしては謎がない。
素点+5
- 48 ある絵描きの手帳 (採点:6)
- なんとなく割愛された部分が知りたいかも。
素点+5 続編期待+1 6
- 49 波に乗れる日 (採点:5)
- せつないなあ。
素点+5
- 50 ジャパニーズ・ゲイシャ・ガールは笑わない。 (採点:1)
- この手のお話はツボにはまるかはまらないか、であると思います。
つまり、この話にささげる評価は 1 or 10 。
好きか嫌いかでいうと……なので、1点差し上げます。
勿論これを投稿した覚悟は尊敬の対象かもなのですが。
しゃれがわからないでもないのですがまぁ好みとはそんなものなので。
ご了承くだされば幸いです。
(特例配点)+1 1
- 51 淘汰 (採点:6)
- タイトルの意味が最後になってストンと落ちてきました。
現代版バベルの塔?
こういう事件が起きたらSS書きはもてはやされるのかなー。
関係ない感想でした。
素点+5 文章表現+1 6
- 53 澄空、流れる雲の下で (採点:5)
- うう、感想に困る話だなぁ。
こういうときは素直に感想保留。
素点+5
- 54 さよなら電波塔 (採点:8)
- タイトルが好きです。
それからラジオと電波塔のガジェットの使い方も秀逸。
素点+5 文章表現+1 雰囲気+2 8
- 55 A new honey moon. (採点:7)
- こういう文体は好みかも。
素点+5 文章表現+1 雰囲気+1 7
- 56 さくらんぼな季節 (採点:9)
- ガッデム、いい話じゃないか。
おまけに好みの結末だし、二人とも好感がもてる。
「重力以外のニュートンがかかっていた。」
も、とても良い表現です。
素点+5 文章表現+2 雰囲気+2 9
- 57 『In My Life』 (採点:7)
- 変わらないものなんかないけれど誰かが変わっていくのを見ているのは辛い。
自分だって変わっているのに、なんてエゴイスト。
それはやっぱりかなしいことですね。
素点+5 雰囲気+2 7
- 59 15時の十三駅で (採点:5)
- 女の子は難しいなぁ。
それもわかってやるのが甲斐性なのかもしれない。
素点+5
- 60 無邪気なレヴィヤタン (採点:8)
- うあー。
好きな展開だ。
しかし何度目の世界崩壊だろう?
あまりヒトのことは言えないけれど。
まぁそれは作者さんには関係ないことだ。
「人間は難しく造られてるね」
この言葉がとても印象的。
素点+5 文章表現+3 8
- 61 ラストダンス (採点:6)
- うあー。
女の子は難しいなぁ。
……だけどもこれを嫌な女だと言えないのは何故か。
一度考えてみるのもいいかもしれない。
素点+5
- 63 すなふに捧ぐ秘伝の油揚げ (採点:5)
- タイトルの解説をぜひしてください。
興ざめ?
そうかもしれないけれど少なくとも、そこには興味がある。
素点+5
- 64 グングニル〜B線上の君の夢〜 (採点:1)
- うわぁ最低。(褒め言葉です
感想は無粋なので省略。
(特例配点)+1 1
- 65 閉鎖空間 (採点:5)
- 青春だ。
素点+5
- 71 霧 (採点:5)
- しんみりとしたいいお話でした。
彼女はもう死んでいたっていうオチだったけど。
安易にハッピーになるよりは読後感がよくなるのかな。
素点+5
- 72 悪人談義 (採点:5)
- 悪人も大変ですね。
最後のほうはラノベで出てくるリクツみたいな気がする。
嫌いじゃないです。
素点+5
- 73 昔、こんなことがあった (採点:5)
- くだらないなぁ(笑)。
まぁこういうのもそれはそれで良しなのかも。
素点+5
- 74 約束という悲しき戒め (採点:4)
- ちょっと短すぎるかな。
特に褒めるべき文章表現も雰囲気もありません。
素点+5 (-1) 4
- 75 彼女と天気予報と雨のにおい (採点:5)
- 雰囲気や最後のパラグラフの表現は好きなんだけど……
顔文字は使わないで欲しかったです。
文章を目で追うリズムが台無し。
なので加点なし。
素点+5 5
- 78 間抜列車 (採点:10)
- どこの誰が書いたかわからないけれどこれは上手い、というか、上手いという言葉はあまりに陳腐。一瞬自分が読んでいるものがなにかわからないぐらいあっというまに引き込む筆力に脱帽。
何も言わず、ただ十点を。
素点+5 文章表現+5 10
- 80 真夏の帰郷 (採点:5)
- セミの擬音が邪魔かも。
素点+5 5
- 81 魔法の一撃! (採点:5)
- ちょっとインパクトが弱かったかも。
加えられる一撃がもうちょっと衝撃的なものを想像していたので。
素点+5 5
- 84 笑顔の魔法 (採点:5)
- 短編連作と銘打ってる最後の作品Noなのでここで。
あんまり短編連作になってない気がするんですが……
どうなんでしょう?>作者の中のひと
素点+5 5
- 86 五月晴れ (採点:7)
- よい雰囲気。二人の続きも読んで見たいです。
素点+5 雰囲気+1 続編期待+1
○m さん
- 01 しらゆめ (採点:7)
- 文章うまいですねー。
引っかかることなく読めました。
イメージしきる前に終わってしまったのが、(良い意味で)残念。
- 02 お兄はタマゴを二個入れる (採点:4)
- なにかこーくすぐったいですね。
好みではありませんが、すらっと読めました。
妹さんの容姿がイメージできなかった。
- 03 Nの意見 (採点:4)
- S・N極の設定は面白いですね。
血液型や星座と同じような感覚で、人間を二極に区別できる世界観なんでしょうか。
妄想が膨らんでしまいます。
出だしの文章が詰め込みすぎのように感じて、ちょっと引いちゃいました。
- 04 クロ (採点:9)
- 好みの展開で、ぐっと引き付けられました。
彼氏、彼女のどうしようもないじれったさに、微コメディが加わって、安心して読める綺麗な作品ですね。
んーあえて言うなら、最初に名前出しちゃうのが蛇足のように思えたり。
試みに最初の2文を飛ばして読みかえしてみたら、『クロ』に少し重みが出たように感じたので。
- 05 イヌ×ネコ (採点:7)
- あはは、面白かったです。
恵さんの思いと、主人公の行動のズレが微妙で微笑ましい。
最後の締めが、ハンマーだけなのがちょっと残念。
ネコも出してほしかったにゃー。
- 06 氷桜 (採点:採点なし)
- あれ?えっと、結局何がどうなって?
済みません。推理モノは苦手でして。(^^;;
- 07 空は暁の果て (採点:3)
- ほのぼの。
なんかこう、つかみ所がないですね。
- 08 Go on, dogs. (採点:2)
- 犬の話はよいですね〜。
リョウの忠犬っぷりも、フューリーもいい味出しています。
ちょっと話にまとまりがないように感じました。
最後もファンタジーな世界観なら納得できそうなんですけどね。
- 09 合わせ鏡の悪魔 (採点:8)
- わーい、こーゆー話大好き。
少し読みづらかったけれど、十分許容範囲内です。
- 10 ローカル (採点:7)
- 主人公とマッキーの動きが薄い分、チカさんが生き生きして見えますが、でしゃばりすぎてないし、良い感じです。
- 11 誰も知らないお話 (採点:1)
- だめだー。
お話は嫌いじゃないんだけど、教科書をニュースキャスターに読ませているような印象受けました。
- 12 ラストパス (採点:6)
- 切ない〜。
彼女視点のお話も読んでみたいですね。
- 13 僕のデートプラン (採点:4)
- あはははは。
何かこう、ピンポン球のように元気なお話ですねー。
読んでいるこっちも恥ずかしくなってしまいました。
- 14 札幌-神戸殺人ライン (採点:5)
- うはは、やられたー。
唖然としちゃいました。
- 15 中に人 (採点:2)
- 友達の為に自ら一歩引いちゃう京子さんがいじらしいですね。
ねずみ方面のお話が理解できず、何だったんだろう?感がぬぐえなかったり。
- 16 オセロ (採点:5)
- んー、物語を表現しきれていないもどかしい感じがしました。
- 17 虹の裏側には六十億の僕がいて (採点:6)
- 現代風な世界観で虹を探しに行くってなんか素敵ですね。
彼女とのやり取りも面白い。
全体的に薄いけど、これはこれでOKです。
- 18 赤い糸 (採点:4)
- 猟奇的表現が実にいい感じです。
ゾクリとしました。
んー、でも、ゾンビ映画の理不尽な展開?を見ているような感じでした。
赤い糸の意味がよく分からなかったので…。
- 19 パーフェクトチェリーブロッサム (採点:採点なし)
- 本格派時代劇!
…故に、会話がよくわからなかったり。(^^;
- 20 階段 (採点:5)
- 肩の力がふっと抜けるような、ほのぼの。
- 21 休みの日には君と2人で。 (採点:2)
- この手の話はこのくらい勢いがある方がいいですよね。
んー、でも、属性が違うのと、どこかで見たことあるような展開そのまんまでちょっとついていけませんでした。
- 22 The Blue Nowhere (採点:2)
- 救われないですね〜。
んー、ある意味救われたのかな?
- 23 モノクローム (採点:8)
- 世にも奇妙なお話。
より単純化されていく世界からふと現実?に戻ってどっちが良かったんでしょうね。
面白かったです。
- 24 何度でも (採点:5)
- うはー青ッペー。
意気地の無い男っぷりがひしひしと伝わってきました。
さくらさんを見ていて、ToHeart2のいいんちょの思い浮かべてしまったのは私だけではないはず!
- 25 窓から桜の見える部屋で、義肢義肢軋む音は病まない。 (採点:5)
- 話の意味が分からなかったけれど、雰囲気は良かったです。
麻美さんは花粉症なおったのかなー?とかどうでもいいことを思い浮かべてしまったり。
- 26 ロバ耳成人 (採点:4)
- まったり。
- 27 掃除はきちんとやりましょう (採点:4)
- どこかでみたような展開やキャラクタ達ですが、ノリは悪くないですし、読みやすいです。
- 28 サクラ (採点:1)
- 妊娠・中絶を扱うというリスクに見合うテーマが感じられませんでした。
- 29 「わたしの人生」 (採点:4)
- 救われませんね〜。
- 30 こそばゆい愛 (採点:5)
- こんな人生もありうるかもーと思えました。
最初、新しい母親のイメージが30歳以上の女性だったのでかなり混乱しました。
- 31 雪が舞い落ちる。 (採点:3)
- 大地が血欲しさに手招きしているような感覚がー。
しかし、落っこちてくるのは必ずしも美しい妖精ばかりじゃないですからね。
- 32 おしかけエレジー (採点:6)
- あはは、いきなり現れて問答無用で話を進められちゃう展開は好きです。
- 33 上陸前夜 (採点:4)
- 船って意外に寝れないものなんですよね。
夜が夜のままで終わってしまった…朝日に向かってGO!とか期待していたのですが。
- 34 五万五千三百七十八番のお姉ちゃんへ (採点:7)
- 綺麗にまとまっていて、読みやすかったです。
BLESSには気づけませんでしたー。完敗。
どうでもいいことですが、>冗談の甘いソース でブルドックソースをイメージしていまい、背筋に寒いものが走りました。(笑
シロップとかだったらなー…
- 35 月とマフラー (採点:6)
- 静かに淡々とした感じにぐっとひきつけられました。
雰囲気はよかったです。
しかし、雫、月のキーワードでゲームの電波キャラとかにイメージを奪われてしまい心より楽しめなかったというか、私事なんですけどね。
- 36 『Happy Century!!』 (採点:9)
- 冒頭のつかみが最高です。
世界の浄化具合も微笑ましくて読んでいて楽しめました。
んー、主人公の見解が前半のノリに比べると別物語になってしまったような印象を受けました。
そもそも、彼女は自分自身の境遇に不満があってやったことではない、と思えたのです。
彼女の趣味嗜好の延長線上にたまたま世界を変えるビー球があって、心躍る思いで使ったんじゃないかなーと。
あはー、いろいろと妄想できるので楽しいー。
- 42 『シリーズわくわく昆虫奇想天外〜ニホンミツバチ対スズメバチ編〜』 (採点:6)
- あはは。このノリはすごい好き。
- 45 駆け抜けろ、青春 (採点:6)
- キターはいろいろ突っ込まれそう。
でも、笑えたのでOKです。
- 50 ジャパニーズ・ゲイシャ・ガールは笑わない。 (採点:7)
- あまりにもストレートすぎて素敵。
このくらいの長さなら飽きる前に読み終わるので丁度いい感じ。
- 69 ばけねこ (採点:7)
- お母さんが可愛いと思った時点で負けでした。
○mnt さん
- 09 合わせ鏡の悪魔 (採点:7)
- 目を鏡にするのが少し意外でした
- 32 おしかけエレジー (採点:7)
- はやく受精シーンを!!
- 39 不味しんぼ (採点:7)
- 楽しませようとしているのがいいと思いました
- 42 『シリーズわくわく昆虫奇想天外〜ニホンミツバチ対スズメバチ編〜』 (採点:7)
- ぼくジョジョ好きなんです。
- 73 昔、こんなことがあった (採点:7)
- こういうのってやっぱり一応自分のに投票しといたほうがいいんでしょうか
- 81 魔法の一撃! (採点:5)
- ものすごく評価の難しい作品です。
○proofreader さん
- 01 しらゆめ (採点:3)
- 比較的丁寧で読みやすい文章ではある。
しかし、話には真新しさも起伏もなく、面白みも無い。これだけじゃなあ。
台詞行の行頭まで字下げしてるのは……まあいいか。
- 02 お兄はタマゴを二個入れる (採点:3)
- 文章はいくらでも改善の余地があるなあ。そんな文章だから、話自体も薄っぺらい印象を受ける。
- 03 Nの意見 (採点:2)
- タイトルと、彼女がSという台詞で展開は想像できたけど。
序盤の展開から終盤のメッセージ性への流れが不自然。無理やりに見える。
文章も、無理やり描写しようとして持って回った変な文章になってる感じ。
- 05 イヌ×ネコ (採点:2)
- 悪いけど、こういうのは好きじゃないや。展開もありきたりだし。
とりあえず、ハンマー強調しすぎ。逆効果。同じ文脈2箇所で使ってるのも逆効果だと思うが。
それと、もっと読点使ったほうがいい。おまけに脱字あり。
- 10 ローカル (採点:1)
- なんかすごい文章が変。ひょっとして書いた人日本人じゃないのかなあ。
話も、中身薄いなあ。これだけじゃあなんとも。
- 20 階段 (採点:2)
- 1行目から文章おかしくて、読む気が失せたりしたけど。その後もやっぱり文章がところどころおかしかったり言葉の意味間違ってたり。
話としても単純。使い古された感も。
- 21 休みの日には君と2人で。 (採点:1)
- こんなとこであんたの妄想垂れ流されても。としか思えんかった。
それでいてオリジナリティ皆無だからなあ。妹萌えのテンプレート貼り付けただけのような感じ。
- 26 ロバ耳成人 (採点:1)
- まあ、特に面白みはなかった。展開は珍しくないし、話の内容もとりたてて。
何より文章がひどい。読点少なすぎて読みにくいし、一人称間違えたりしてるし。時間無くて書きなぐりとか?
- 27 掃除はきちんとやりましょう (採点:1)
- やっぱりオリジナリティのかけらも無い。
- 29 「わたしの人生」 (採点:3)
- んー。こういうのは嫌いじゃないはずだけど。
なんだろう、文章に違和感があって、なんか読みきれない。
- 30 こそばゆい愛 (採点:4)
- 序盤、ありがちな展開と強引な文章でどうなるかと思った。
まあ、話としてはよくできてた。あんまり好きな話じゃないけど。
助詞の間違いがひとつ。
- 31 雪が舞い落ちる。 (採点:9)
- こりゃ上手い。ひっかかった。大地が大地というのは分かってたけど、雪がそっちとは。これが雪そのままだったら何の変哲も無い話になっていたところ。
文体自体も嫌いじゃないし、その中で綺麗に書けている。
- 32 おしかけエレジー (採点:2)
- 最初の5行でその後の展開が読めるくらいにはありきたりだ。これだけじゃあお話にならないかな。エレジーにも見えないし。
- 33 上陸前夜 (採点:1)
- 文章野暮ったい。無理やり詰め込んだ文章の上に、読点が少なくて読みにくい。脱字あり。
話も、何の面白みもないし。
冒頭が北の大地とやらを見ての感想なんだろうけど、最後とのつながりが薄く浮いてるし、内容も共感できるようなものでもない。
冒頭の次の日付も意味が無い。
- 39 不味しんぼ (採点:5)
- 導入は面白いし、話としても悪くない。真新しい話でもないけど。
それと、ところどころで展開に無理を感じるなあ。
あと少しだけ文章おかしいところが。
- 40 文字男君 (採点:10)
- おお。すごいなこりゃ。ここまで書けるセンスは大したもの。
微妙な壊れっぷりも見事。
- 42 『シリーズわくわく昆虫奇想天外〜ニホンミツバチ対スズメバチ編〜』 (採点:4)
- 程度の低い漫画か、ライトノベルの中でも特に軽い小説のような文章。そんなに嫌いじゃないけど、無理やり「ッ」とか使うのはなんか気持ち悪い。
話もなあ。蜂の習性使ってこういう話にしたのは面白いけど、これだけじゃあ不足。たとえば、先生が生徒に蜂の特徴を説明するときにこういう話をした、というような前後があればまだ楽しかったかもしれない。
- 44 オペレーション! 昼食を確保せよ! (採点:1)
- こちとらがこちらとになってるのは、ひょっとして間違えて覚えてたりとか。
しかしあれだな。キャラから何から、全然オリジナリティないのな。
- 45 駆け抜けろ、青春 (採点:1)
- 文章最低、キャラ魅力なし。
話も導入はありきたりで引き込まれるものがなく、オチもなし。というか強引。
- 49 波に乗れる日 (採点:1)
- いきなり3行目から誤字。文章も変なところが多いなあ。ちょっとした言葉の選択を思いっきり間違えてたり、文の途中で流れが変わってたり。無理やり文章を繋ぎ合わせることに、なんの意味があるのだろう。読点もまともに使わないし。
話もなあ。ありきたりな展開はまだいいけど、現場から逃げた動機が二人とも弱すぎる。それと、かぎかっこによる強調を乱発しすぎ。
- 50 ジャパニーズ・ゲイシャ・ガールは笑わない。 (採点:1)
- あー。悪いけど、下品で下劣なのは嫌いなので。話としてよくできてても不快感が先にたつ。
とりあえず、途中の文章、視点がぶれすぎ。
- 52 天使の灰 (採点:5)
- ああ。最後の1行さえなけりゃなあ。
- 58 お花見 (採点:6)
- 一行目から読む気が削がれてしまったけど。読点使ってくれ。表現は全体的に悪くなかったんだけどなあ。
話の流れは結構気に入った。最後なんか特に。ただ、読者層考えるともうちょっと心理表現無いと共感受けにくいかも。
- 59 15時の十三駅で (採点:3)
- 年取ると、こういうのは青臭いガキが何言っとんねん、としか思えなくなるなあ。
文章は悪くない程度。
- 61 ラストダンス (採点:1)
- 悪いけど、文章も話も好みじゃないや。
なんかね、主人公の心理の変遷が分かりにくいというか。特に終盤。
- 63 すなふに捧ぐ秘伝の油揚げ (採点:4)
- 関東と関西で違うんだっけ? というか、両方注文しろよ。
ところどころで展開の強引さが目立つけど、勢いでごまかされた感じはするなあ。
文章は悪くない。
- 65 閉鎖空間 (採点:1)
- 句点が抜けてたり、無駄なとこで空行による強調があったり。全体的に文章が野暮ったい。
話もなあ。まずありえない状況で、しかもありきたりな内容だからなあ。
- 66 陸の孤島 (採点:1)
- 三人称と一人称がごっちゃになってるように思える部分が。
三人称でしかも硬い文章なので、これだけじゃあ話として完成してるように思えないかなあ。情景があるだけ。読者の感情を揺さぶりにくい。
- 69 ばけねこ (採点:1)
- 3行目でいきなり文章がおかしい。その後も読みにくい文章多いし、脱字もあるし。読み返さないものなんかな。
話に盛り上がりが無いし。オチも弱いというか、無いも同然だし。
- 70 荷物整理はお早めに (採点:1)
- ネギ畑見たこと無いんだろうなあ。
それはそうと、推敲足りてない。それに、この話完結しとらんよな?
- 72 悪人談義 (採点:2)
- ちょっとした皮肉だろうけど、いずれにしてもこの手の話はよくあるから、これだけだとパンチが弱いなあ。
それにしても、1ページ目は何の意味が。タイトルもかぶってるし。
- 73 昔、こんなことがあった (採点:1)
- 下劣以前にまったく面白くない。
脈絡ないし無意味に読みにくいし、それらに必然性を感じない。
- 74 約束という悲しき戒め (採点:1)
- まあ、分からんでもないけど、圧倒的に描写不足。
少なくとも、人に読ませようという文章ではないわな。
- 75 彼女と天気予報と雨のにおい (採点:2)
- もっと読みやすい文章にしてほしかったなあ。
書いた本人は気の効いた言い回しのつもりかも知れんけど、ところどころ意味がつかめず混乱する。その割には内容薄いし。
- 76 Good Night …… (採点:1)
- 誤字脱字あり。一瞬意味がつかめずに、混乱する文章も多い。
文章も話も唐突、はしょりすぎで、完全に読者が置いてきぼりになる。それでいて真新しい話でもない。
プチダーク? と聞かれても、それ以前に話になっていないとしか。
- 78 間抜列車 (採点:4)
- ところどころ文章がおかしいなあ。最後の一言につながる流れは悪くないけど。
話はまあ、特に何も。
- 80 真夏の帰郷 (採点:9)
- ああ。いいなあ。展開も話自体も。
ただ、あなたはもう少し校正をするべきだ。
- 81 魔法の一撃! (採点:3)
- よく使われるフレーズだからなあ。その後の展開も。
まあそれでも、無難にまとめた方か。
しかし、ユーコと裕子の使い分けが分からん。
- 84 笑顔の魔法 (採点:1)
- やっぱり文章変。名前間違えたりしてるし。そしてやっぱりオリジナリティ皆無。無駄にたくさんキャラ登場させてるし。
とりあえず、連作の意味を調べなおすことをすすめる。
- 90 雪原の風 (採点:2)
- いきなり1行目から意味が分からない。びょうびょうって、こんな使い方するんかな。私が浅学なだけか。
それはおいといても、普段使われない感じの使い方ばかりだな。まあ、わざとなんだろうけども。さらに読点少なめで読みにくいし。読者に読ませようという気が無いのは、好みじゃないなあ。
誤字脱字あり。4つくらい。
テーマも話もありきたりのもので終わってる。
○Gara さん
- 01 しらゆめ (採点:4)
- うーん……この系の話としては綺麗に纏ってる方だと思うんですけど、定番に過ぎるきらいはありますね。
主人公の現在の状況を伏せた状態で話を進める手法自体はいいんですけど、その所為で「今現在の主人公の年齢」がとても分かり難いですね。
回想の記憶を「子供の頃」と表現してるので、なら現在は大人になってるんだろうな、と思って読み進んでいると、穴に落ちた後で「この道は大人達の知らない道」と、自分自身を「大人達ではない者」として扱った表現が出てきて混乱。更に読み進むと「子供の頃の秘密基地」と、「今は子供ではない者」としての表現。すっかり混乱して半ば以上読み進んでようやく、「一年前」と明記されて、「昔」とか「子供の頃」という「過去」からまだ一年だったことが判明。これでやっと、過去に12歳だったとしても現在13歳位の、未だ「少年」と呼べる主人公の姿が理解できました。正直言って、描写の不足を感じますね。
この年齢設定だったなら、「子供の頃」とか「懐かしい」とかいう表現は大仰です。素直に最初から「去年」とか「一年前」とか表現しておくべきだったかと。でないと「大人になった主人公が過去に死んだ筈の少女と再会した」というドラマに読めてしまって無駄に読者を混乱させてしまいます。
ちょっと疑問だった事。「一年前」の時点で主人公は「村」には居なかったんですよね?居たのなら「僕ともう一人」だけ知っていた秘密基地の場所に手遅れになる前に助けが呼べた筈ですから。そして、今回が「最初の帰郷」だったんですよね?この日に「泣きながら秘密基地に走って」ますから。
そうすると「親類、又は知り合いが居る故郷」で「幼馴染が事故死した」のに、通夜にも葬式にも墓参りにも来ないで、命日になってやっと帰郷した訳ですよね?……なんて言うか、妙に縁遠い扱いな気がします。そこまで足が遠のいていた理由、が設定されてないと消化不良起こしそうです。親が親類と揉めて村を出ていたので音信不通だった、とかの設定でも匂わせて欲しかったとこです。
もうひとつ。今回「主人公が同じ穴に落ちた」のは「目の前で彼女が落ちたから」です。この場合、事実上「彼女の幽霊に落とされた」事になります。
後で、彼女のお陰で助かった、という展開をするんですから、そこで感動させたいのなら「落ちたのも彼女の所為」って展開は邪魔ではないかと。
あと、無粋な突っ込みを。「彼女」が穴に落ちるシーン。「後ろ姿を目で追いかけていたそのとき」に「彼女の表情に走った緊張」が主人公に見えるのは無理があるかと。
幽霊だった訳ですし、「後ろ姿だけど顔はこっち向いてる少女」っていう結構不気味な光景浮かんでしまいました。
- 02 お兄はタマゴを二個入れる (採点:3)
- 妹萌え的な読み手を想定した話、かなやっぱこれは^^;
妹にこういう好かれ方する兄、って設定に萌えない身としては、作者さん的に狙った「読み処」を読みきれてないかもしれないですね。
単純に「ちょっとブラコン強い妹が手術控えてナーバスになってる話」として読みましたけど、そういうスタンスで読むとこの妹さん、ちょっと甘えが過ぎてキャラ的魅力が薄いです。
ちなみに、「卵はコレステロールが高いので一日一個以上食べない方がいい」というのは俗説です。
この説の根拠になってるのは昔行われた動物実験で、卵を与えたウサギの血中コレステロール値が上昇したから、なんですけど、これって実験自体が完全に間違ってるんです。「草食動物」であるウサギに「動物性蛋白」を摂取させてしまえば、そりゃあ卵に限らずとも血液成分に悪い数値がでて当たり前なんですよね。
ついでに言うと、人間の場合、コレステロールというものは食物から摂取されるよりも遥かに多い量が肝臓や小腸で合成されているもので、食べ物でコレステロールを多く摂取したとしても体内合成されるコレステロール量が減るだけで、身体全体でのコレステロール値は別に変化しません。
コレステロールが「身体に悪い成分」て扱われてるのがそもそも間違いで、コレステロールは体内合成する位に身体に必要不可欠な成分なんですよね。
コレステロールが動脈硬化の遠因になるのは、体内でのコレステロール処理の失敗に因るものであって、コレステロールの摂取し過ぎに因るものでは無いんです。
更についでに。「コレステロールの塊」という台詞にお兄さんが「それで胸の脂肪を増やせ」と発言してますけど、これ、お兄さん3個程勘違いしてます。
ひとつ。コレステロールとは余分な量は胆汁酸となって排出されるものであり、皮下脂肪として蓄えられるものでは無いです。コレステロールは脂肪の一種ではありますが、脂肪そのものではありません。
ふたつ。脂肪を摂取する=皮下脂肪が増える、ではありません。皮下脂肪が増えるのは摂取カロリーの過剰に因るものであり、脂肪に限らず摂取カロリーが消費カロリーよりも多ければ、余ったカロリーは脂肪細胞に蓄えられます。当然、脂肪を摂取してもカロリー過剰でない限りは脂肪量は増えません。
みっつ。そもそも胸の脂肪は単純な皮下脂肪ではなく、女性ホルモンの作用に因って乳腺の発育と共に蓄えられるものです。脂肪を摂取したからといって胸が大きくなるという事態はありません。この場合むしろ、女性ホルモンと似た作用のあるイソフラボンとかを摂取する方が確実です。
なんか、栄養雑学大全みたくなってきちゃいましたね^^;お話自体の本筋とは大して関係の無い部分への突っ込み失礼しました。
ただ、公的に発表する文章で、間違った栄養学の知識を掲載してしまうと、検討せずに真に受けてしまった見知らぬ誰かの健康に影響を与えてしまう危険性があります。卵とコレステロールの嘘知識の場合、卵生産業者や加工業者がこの噂の所為で経済的打撃を受けているという現実もあります。
ネット環境があるのなら少し検索してみるだけで正しい知識が得られるのですから、小説内で明言させてしまう前に、ひと手間惜しまないで調べてみて欲しかったですね。
- 03 Nの意見 (採点:3)
- ごめんなさい。凄く悪いと思いますけど第一感想はこれです。
「うわ。中途半端なSFショートショート……」
「人間にもS極とN極がある」というアイデアを生かすエピソードが何も無く、単なる「恋愛の障害」としてしか機能していない、というのが厳しいですね。この設定から生まれるストーリーが無いので、非常に中途半端な単なる「違和感のある世界設定」になってます。
「S極の人間は単純で騙される方」という設定も蛇足感が大きいです。こんなことをN極である西山君が考えている描写されてしまうと、「Nの俺の方が賢い」と考えながらS極の人と付き合っているN極の人々、という世界観が感じられてしまって、この世界自体が、本質的な信頼関係の存在しない薄ら寒い世界、に読めてしまいます。
そもそも、この設定の世界で、「学校」という集団生活の場が成立しているのは無理があります。同極の人間とは1m迄近づくのが限界、ということは、この世界では人間は3人集まった時点で必ず最低2人に拒否反応が起こります。拒否反応を避ける為には異極の人を挟んで反対側に同極の人が位置しなくてはならず、事実上活動不能になります。教室でも、チェック模様状にS極N極を配置しなくてはならず、更に、斜め方向の同極の人間とは数m離れる必要があります。普通サイズの教室で授業したとすると、9人でなんとか可能。16人だと鳥肌程度は覚悟しなくてはいけなくなります。
この世界では電車やバス、飛行機等の公共交通機関も事実上使用不可能です。また、家族間でも3人家族以上なら必ず同極同士の組み合わせが居るのですから、日常生活全てがままなりません。
色々考えていくと、「同極者は近づけない」という設定そのものが無理がありますね。せめて、「近づけるけど決定的に性格面で合わない」程度に設定を抑えるべきだったのではないかと。
ちなみに、磁石におけるS極N極とは、磁性体の磁力の方向が揃った状態でのそれぞれの端、の事であり、S極だけの磁石やN極だけの磁石は存在しません。S極の反対側には必ずN極がくっついてます。仮に磁石を真中で切断してS極側だけにしたとすると、今まで真中だった箇所が新たにN極になるだけです。
こういった磁石の性質を考えると、「S極人間、N極人間」なんて独立した存在自体が、磁石のS極N極とは別種のものだと言えます。そう考えると「『人間にも』S極とN極がある」という台詞自体が矛盾を孕んでますね。
S極だけの磁石、N極だけの磁石、が存在するのは民明書房関係の世界だけかと思われます。
あと、「人間にもS極とN極があるとわかるまえ」には普通に人々が過ごしていた、という設定も無理がありますね。近づくだけで「鳥肌が立って吐き気がし、更には倒れる」ような相手が人類の半数居る状態で、「何の問題もなく生きてきた」のは流石に有り得ません。
アイデア自体は面白そうな所を突いてると思うんですけど、どうにも設定の練り込み不足が感じられて中途半端ですね。もっと設定を練り込んで、この世界での物語を群像劇的に描ければ、ストーリーとして面白いものになったかもしれません。
今のままだと「世界観の説明のための序章のワンエピソード」止まりかと。
- 04 クロ (採点:3)
- んー……無理がありますね^^;
結局、猫の「クロ」は事故で死んだ「俊介」の生まれ変わりで、偶然同じ(?)T字路で偶然同じように事故に遭い、偶然居合わせた「彼女」に助けられ、偶々前世の記憶が戻って、同時に猫の記憶が無くなった、と、そういうシチュエーション、な訳ですよね?……何と言いますか。流石に「アリエナイ」のではないかと。
「目が覚めたら猫になっていて彼女が世話してくれていた」というその展開にもっていくだけの為に、あまりにもご都合主義的な偶然が乱造されてしまった印象です。
細かい所で表現のおかしい所が幾つか目についちゃいますね。
*腕時計の「表示」(つまりデジタル)が10分多く「回って」る。
*親指から折ってカウントしてた指が、ラスト1秒で「人差し指」だけ残ってる。(試しにやってみてください。すごく変なカウントの仕方になります)
*「果然(思ったとおり)」に力が入る足。恐らくは「俄然(にわかに)」力が入った、の間違い。
*「彼女が泣かしているのは、ぼくだ」……このシーンで「泣かされてる事を愚痴る」とも思えませんし、「彼女『を』泣かせているのは、僕だ」ではないかと。
大した間違いでもないですけど、ちょっと慎重に読み返せば気が付ける程度のミスが点在しているのは、評価の場に提出する文章としてはマイナス点を感じてしまいますね。
- 05 イヌ×ネコ (採点:7)
- 惚気話ご馳走様でした^^;
小説の文章としては結構舌足らずな所のある語り口調なんですけど、「吉岡君」の頑張って背伸びしてるキャラクターを踏まえると、案外アリな気がします。
恋人の前では自分を創って偽って過ごしている為に、却って恋人との間に距離を作ってしまう。現実世界でとてもとてもよく見かける、恋愛関係の落とし穴。ありがちな失敗なだけに、吉岡君の焦りも恵さんの不満もとてもリアルに感情移入できました。
難点としてはやっぱりえっち描写でしょうか。彼女の本音が見えない不安感の描写と平行してえっちが描写されるので、えっちシーンとして白けやすく、不安感として薄っぺらく見えてしまいます。もうちょっと相乗的にえっちと不安感がお互いを盛り上げるような描写ができてると良かったんですけどね。今のままだと、平行させないで別々に描写してた方が良かったような気がします。
あと、つまんない疑問なんですが、「前戯も済んで」「一旦挿入しかけて」「猫みたくじゃれて」「口でして」るという状況なのに、『恵さんが眼鏡をかけたまま』なのって吉岡君の趣味なんでしょうか?眼鏡使用者としましては、どう考えても邪魔で途中で外すのが自然な行動って気がします。
- 06 氷桜 (採点:3)
- ミステリー系の話にはよくある事なんですけど……思いついたトリックに振り回されてしまってストーリーとしては異様に不自然な展開する話になっちゃってますね。実際、姉御肌な先輩に相談する内容ではないですし。
突っ込みどころは大量にあるんですけど、一番の問題点は「冒頭のナナオ氏」と「健輔氏及びその弟氏」とが結びつく理由付けが凄まじく希薄だという事ですね。実際、何回読み返してみても、論理的にこの両者を結びつける理由が見つかりません。普通に考えれば「別々の人物の話に出てきただけの無関係な人物」と判断するのが妥当な程度の情報しか提示されていません。「双子」とか「入れ替わり」とかの推理に至っては、妄想の飛躍が過ぎるんじゃないか?とか思えてしまう位に、根拠が無い推理です。
あと、自信たっぷりに断言された割に、最後にあっさりと否定されてしまった「雪を運んできて戸を閉ざしたトリック」が気になりますね。多分、作者さん、最初はこのトリックで殺人を行ったという設定で書き出して、最後の詰めの辺りで「手で押さえてた、って方が自然じゃん」とか思い直して強引に軌道修正しちゃったんではないかと。メイントリックな訳ですし、無理がでてきちゃったんなら書き直すか投稿を諦めるかするべきだったと思いますよ。
あと……一種のファンタジーである「推理もの」に対してこれ突っ込むのは無粋なんですけど……雪で閉ざそうが手で押さえようが、警察が調べて「何も不自然な所は無い」と判断しちゃうのって、流石に有り得ないと思います。
この件が「自殺か事故」で片付けられてしまうには、「健輔氏」が死んだ原因には何者かの「作為」は一切認められない、という確信に至る根拠が必要です。即ち、美依子さんが感じた程度の疑問点は、警察なりに納得できるだけの根拠が無ければ、捜査中止、という事態には成り得ないと言うことです。具体的に言えば、「服を大量に着込んでいた理由」や「ドアから出なかった理由」、そして「帰る時閉める筈の鍵を所有していなかった理由」、そして何よりも本来なら警察が固執する筈の「死因」。これらが警察的に納得ができなければ、捜査を打ち切る方がおかしい、という事です。
まあ先に触れた通り、「推理ものとは、警察は名探偵と違ってそういう疑問点は気が付かないという一種のファンタジー世界なんだ」と言われればおしまいなんですけどね。
推理部分への突っ込みはほんときり無いんでこの程度にしますけど、ストーリー部分への突っ込みだけもうひとつ。
美依子さん。思わせぶりな桜がどうのとかって台詞だの、死んだ男への哀悼だの、そういうことに散々時間使ってないで、「ナナオ氏=殺人者」の線を思いついた時点で冒頭の大人しめな美人な彼女さんの事、追いかけてくださいな^^;人命かかってる結論がでてるんですから……なんで「最後まで推理する」方を優先しちゃうんですか……
- 07 空は暁の果て (採点:7)
- 大きな事件を起こさず、淡々とムードを作る作風。まさしく、「ほのぼの」ですね。
この手の話に細かい事突っ込むのは無粋なんですけど1個だけ。
最初の会話の辺りで既に「クラスの男子が黄昏てるから」と言われてるのにあくまで「見知らぬ人間」だと思い続ける主人公氏、ちょっとにぶいにも程がありますね。読者としては「何でいつまでも初対面だなんて思い込んでるんだろう?」と疑問が目に付いてしまって折角のほのぼのムードに乗り難いです。この展開の場合、彼女が「クラスメート」である事実は読者にも伏せて置いて話を進めるべきだったんではないかと。そうすれば「よもやクラスメイトだなんて……」という主人公氏の混乱にも、素直に感情移入できますし。
- 08 Go on, dogs. (採点:8)
- 少年と犬との異種間の友情。しがらみに生きる大人からの視線。少年に芽生える自我と自覚。未来へ繋ぐ展望。
短い話の中に様々な要素が無理無く詰め込まれ、綺麗に展開するストーリーでした。
リアルに考えちゃうと、リョウの賢さが飼い犬離れしてますけど、まあ、フィクションの世界ではアリな範疇かな。「野生への目覚め」と「訓練された忠誠」という本来相反する筈の要素を、山に入った途端に両立させる才能は大したもんです。
良いストーリーでしたんで細かいとこあまり突っ込みたくはないんですけど……この話、このあと皓太君とリョウ、どうなっちゃうんでしょうね?
現実問題として12歳の少年が犬連れて生活するのは不可能ですし、保護された時点でリョウは処分なり里親探しなりで皓太君とは引き離される事が避けられないんですよね。
なによりもそれ以前に、冒頭の時点で「太陽は傾き始め」ていた「深い」山の中で、「狭いところで五メートル」の幅の「驚くほど高い」断崖絶壁(て言うか対岸があるんだから正確には「谷」ですね)の向こう側に行っちゃった「山歩きの経験も装備もない少年」って……果たして生きて帰れるんでしょうかね……。朝見氏が対岸に回り込む事を検討もしてないトコ見ると、対岸からすぐに反対側の街に出る、とかって事も無さそうだし、普通に考えるとこの先って「山奥」なんですよね……。
朝見さん、感心してないで急いで警察に捜索隊の組織を頼むべきなんでは?
- 09 合わせ鏡の悪魔 (採点:6)
- 人を呪わば墓穴ふたつ系の定番ホラーですね。
悪魔を呼び出して人を殺す。願い事はあとふたつ。この展開の時点で、依頼者も最後には報いを受けるんだろうな、と見当がつくのでそれ程は意外な結末ではないですけど、その分ある意味安心して読めました。
でも、よく考えてみると、2回目以降の呼び出しは「南校舎の鏡」でなくてもいいのなら、「悪魔を二度と呼び出さない」のって事実上不可能ですね。この先の生涯、午前零時の度に「光を反射する物質がひとつたりとも向かい合っていない場所」にいなくてはならないのって相当難しいと思います。瞳も鏡として扱われてる以上、「光を反射するものを見る」だけでも悪魔さんが出てきてしまう訳ですし。そして、悪魔が出てきてしまえば、直接悪魔に願いを伝えてなくてもなにか望みがあればそれを「願い事」として処理されてしまう訳で……
ところでこの悪魔さん、最後に大失敗しちゃってますね。「向こうで永劫の時を詫びる」という願いを叶えてしまった以上、肝心の「魂」は「永劫」に「向こう」に行っちゃう訳で、悪魔さんの手には入らない訳ですから。なんか、全てが終わった後、鏡の回廊で座り込んで「やっちゃった……」とか落ち込んでる悪魔さんの姿が思い浮かんでしまってちょっと笑いました。
- 10 ローカル (採点:5)
- うむー……評価に困るタイプの話ですねー^^;
ある意味「ストーリー」の無い、主人公の心情を語られるだけのお話。こーゆーお話の場合、「楽しめた」かどうかの評価っていうのは、「主人公に感情移入できた」とか「主人公がいとおしく見えた」とかいう「好み」の部分なんですよね。
そしてその意味において……個人的にこういうシチュってのは、「気恥ずかしい」話でして……正直あんまし「好み」でなかったりします。
このシチュを描く文章としては巧いし素敵なんですけどねー。これで「好み」だったら滅茶苦茶楽しめてるとは思います。
正直どこで評価決めたらいいのかわかんなくなりましたんで、中間、て事で5点進呈致します。
- 11 誰も知らないお話 (採点:3)
- んー、物語調の文章を書こうとし過ぎたのか、妙に表現の回りくどい文体になってますね。
「栄華を極めていたあのころ」と描写された王家がそのすぐ後で「広大と言うには狭く、豊饒と呼ぶには貧しき国」と説明されてしまうなどの、前後が繋がらない描写が散見します。地の文の語りが一貫していないので、描写された情景に信頼が持てず、イメージが広げられません。
「少年」の容貌とか知性とかっていう物語的には詳しく語っても大して意味の無い描写が冒頭延々と続くのもちょっと閉口しました。大体、どんなに可愛いとか知性があるとか説明されても、「周囲を嘲っている」なんて描写されてしまったのでは「少年」に対しては「嫌なガキ」というイメージが沸いてしまって、ラストのショックにも感情移入できません。
ラストに「お祖母様の名前」を持ってくるんなら、「ジョエル、ジュエーレ、ジョゼ。一応、ここではジョーン」なんていう「物語上侍女の名前は不明」という設定はどうかと。大体、この「物語」、語ってるのは「お祖母様本人」な訳で、しかも、「お祖母様しか知らない物語」なんですから、歴史上では侍女の名前が分からないとしてもこの「物語」では正確に語られないとおかしいです。
「お祖母様=ジョーン」なら、当然「ジョーンの知らない事」は「お祖母様も知らない」筈なのに、お祖母様の語る物語に「ジョーンが居ない間の城内の様子」が語られるのは無理があります。唄で伝わる物語では「姫は降伏を指示した」となっているのですから「逃げ腰の大臣達を脅しつける姫」の姿は伝わっていない筈です。
文章、ストーリー共に、全般的に練り込み不足が感じられますね。推敲を重ねる前の初稿、といった印象ですね。
- 12 ラストパス (採点:8)
- 切なくて寂しくて懐かしい。正当で真っ当な青春期の情景でした。
特権を与えられた「ヒーロー」や神視点の「作者」ではなく、等身大のひとりのキャラクターとしての「僕」の視点から描かれる、思い通りにはならない「世界」の情景が綺麗です。
こういうノーマルな青春、過ごしておくべきだったかな……^^;
- 13 僕のデートプラン (採点:7)
- 後半に入っていきなり彼女の「変」なとこが爆裂するんで、話の雰囲気が急展開しちゃいますね。「彩ちゃん」がこういうキャラなんだったらもうちょっと前半から彼女の素っ頓狂なとこ描写しておいてもらえると戸惑わなくてすんだかも。まあ、「真ちゃん」の驚愕とパニックに同化して読める展開、とも言えますけどね。
- 14 札幌-神戸殺人ライン (採点:8)
- このタイトルで「ほのぼの」って時点でなんかありそうな気はしましたけどこう来ましたか(笑
ドラマ観ながらホワイトボードに纏めてまで推理してる刑事さんたち。たしかに微笑ましい位に馬鹿野郎で平和でほのぼのですね。
死亡推定時刻はでてるのに(つまり検死されてるのに)遺体が移動している事実が発覚してないのは無理がありますけど、サスペンスドラマの中での出来事なら良くある事でしょう。
- 15 中に人 (採点:8)
- 例の世界的に有名なネズミさんと似たような設定のネズミさんのお話ですね。あっちのネズミさんは「中に人なんかいない」そうですんで少々違いますけど(笑
綺麗に纏まったお話ですけど、「長身の少女」が泣き出した理由が「失恋」ではなかった、ていう展開って必要だったんでしょうか?これだと「きっと失恋だろう」と思い込んで彼女を慰めた「ネズミ氏」の行動がちょっと間抜けにも見えてしまいます。この展開になるんだったら、「ネズミ氏」の推理(?)は「失恋」に限定しないで、他の可能性も示唆する程度に抑えておく方が良かったのではないかと。
- 16 オセロ (採点:8)
- 綺麗に構成された作品です。
最初、「未来の自分」に会ってるのかな、とも思える展開をするので、余計に「私の未来は無い」という展開に衝撃を受けますね。
未来の「妹」が、目の前の少女が「姉」にそっくりだという事実に気がつかないのはちょっと不自然ですね。遺影なりアルバムなりで「当時の姉」の姿ばかり見てるんですから「似てる」という事位は気がつきそうなもんです。
ところで、タイトルの「オセロ」ですけど、「あんたの未来はしばらく、私と私に挟まれているんだよ」の部分に繋がってるんですよね?つまり、「相手を挟んで自分の色に変える」という意味ですよね?「妹」の人生が姉の夢で上書きされてるんですから確かに間違ってはないんですけど、「勝負」である「リバーシゲーム」に準えてしまうと、「強制的に自分の色に変える」というニュアンスが感じられてしまって今一つ印象が良くないですね。或いはシェイクスピアの「オセロ」の方に準えてるのかもしれないですけど、その場合「嫉妬」が感じられて余計にイメージ悪いですし……。
- 17 虹の裏側には六十億の僕がいて (採点:6)
- うーん……ほのぼの、してるかなー……
キャラの意図の掴めない、イメージ重視な展開だとは感じましたけど、ほのぼのか、って言われると困りますね。
独特のムードは結構印象的でした。口に出してる筈の「何吋?」に「よめない」と読者視点で答えるキャラの姿が、あんまり奇妙に映らない位に。なんとなく、この世界ではこういうおかしな立ち位置のキャラがあってもいいような気分になります。
ほのぼの、としては評価低い感じですけど、不思議なムードの作品、として平均点以上とさせて頂きます。
- 18 赤い糸 (採点:2)
- うーん……ちょっと展開に無理があり過ぎますね。
恐怖を演出しようとし過ぎて、「新宮玲奈」及び「俺」の行動が矛盾だらけになってしまっています。
・「友人」に「消えてもらった」
組織でも国家でも無い一個人である「玲奈」が「突発的に消した」人物が、「完璧に消息を絶つ」のは無理があります。仮に死体が見つからないように殺す事ができたとしても、行方不明者として捜索されるのは避けられない筈。一体何をどうしたら何の事件も起こさずにアパートを「空家」にまでできるんでしょう?
ついでに、「友人」としか描写してないのに、突然「入栄」という名前を出されても混乱します。
・異常性を示すには充分な手紙
何故「俺」はこの手紙を周囲の人なり警察なりに見せないんでしょう?「俺」が一方的な被害者であり、「玲奈」が危険人物である事を充分に証明できる切り札なのに。
・彼女のクラスへと殴り込んだ
執拗に「俺」に会いたがってる筈の「玲奈」がどうしてこんなチャンスに姿をくらませるんでしょう?偶然居なかっただけにしては「次の休み時間」にも同様に姿を見せません。
と、言うか、なんだって「玲奈」は自分から「俺」のクラスに行かないんでしょう?なんだって「下駄箱」で待ってないんでしょう?
・周囲から奇異に見られ、彼女には絶縁
……何故??この時点では「下駄箱に手紙が入ってる」件と「余所のクラスに人を尋ねていった」件だけですよね?ノイローゼになったのはその後なんだし、周囲から拒絶される謂れが設定されていません。「玲奈」のクラスメイトからなら妙な視線で見られてますけど、それが「玲奈」の人となりを知らない筈の全体に拡大する理由付けが希薄です。
・電話がかかってきた
結局「お見舞い」だったそうですけど……なんで「見舞い客」としてあげてもらわないんでしょう?電話に出たのは「お母さん」だったんだし、「彼女」という言葉も信じてもらえたのに。
・トミー
「犬が居る」事は尋ねてきて初めて知った筈なのに、どうして「餌(毒入り?)」とか「棒」とか用意してるんでしょう?
・赤い糸
えーと……「決して切れたりしないから私の負け」って、何故?「切れない」のなら無視して鉈振り下ろしても問題ないのでは?「糸」なんですから別に邪魔にならない筈。ここはむしろ、「この位置で振り下ろすと切れちゃう」から「振り下ろせない」という展開するべきなんでは?
・罪の告白
…………10.00KB丁度なんですから、容量が一杯だったのは分かります。でも……ここを省略しちゃう位なら書き直した方がいいんではないかと。結局意味ありげだった展開の全てが意味不明になっちゃってます。
結局、この小説、話として完成してるとはとても言えません。練り込み不足以前の、思いついた展開を並べただけの代物に見えてしまいます。
個々のシーンの怖さとか迫力とかは決して嫌いではないんですけど……
- 19 パーフェクトチェリーブロッサム (採点:2)
- 冒頭の妙に長くて言い回しのくどい桜の描写、なんなんだろう?と疑問だったんですけど成る程。10.00kbぴったしにする為の水増しでしたか。正確には水増しとは言い切れませんけど、ここで微調整してるのは確かでしょうね。
意味ありげな描写で語られてますけど、結局何なのか分からないだけの展開する話ですね。奇妙なムードでも味わえればそこを評価することもできるんですけど、無闇に小難しい言い回しばかりが続く所為で、どちらかと言うと「ムード」は無くなっちゃってます。
文章力の無駄遣い。という印象でした。
- 20 階段 (採点:4)
- うーん……なんかしっくりこないお話ですね……。
最初と最後のエピソードだけ紹介されてしまって、主人公にとっては「値万金」であったらしい高校生活がまるっきり割愛されちゃってるので、「出会い」の喜びも「別れ」の寂しさも「告白」の衝撃も全てが感情移入できません。
主人公だけ楽しんでて、読者的には置いていかれてしまった感じですね。「階段」のエピソードが生かしきれてないです。
- 21 休みの日には君と2人で。 (採点:2)
- まあ……ジャンルが「いもうと」なんですから、妹さえ描けてればこの話的には充分なんでしょうね……
ものの見事に「妹萌え」の定番の連発に、ここまでやられたらもう文句言っても無駄なんだろうな、と諦めすら感じてしまいました。
「妹」に萌えない身としては凄まじく評価に困るところですけど、やっぱし、仮にも「小説」としては「話」の中身が全く無いという点で、高評価はできないですね。
- 22 The Blue Nowhere (採点:4)
- これも感情移入しにくい話ですねぇ^^;
一番の大きな出来事が、主人公から見て事実上全くの未解決に終わるので、彼にとってこの出来事がどういったものであったのか、が全く想像できません。
主人公の立場が辛い物である事自体は分かるんですけど、何故そうなったのかが主人公自身にも分かっていないため、世界の理不尽さを感じるだけで終わってしまい、その理不尽さが何を基盤としたものであるのかが曖昧になっています。当人にとってはそんなものだと言われてしまえばそれまでなんですけど、それだけで終わってしまうのならば「主人公本人ではない読者」には、何も読み取れない話になってしまいます。
理不尽な世界の中での「痛み」は綺麗に感じられました。それだけがメインテーマだとしたら、ちょっと伝わるものが薄いですけどね。
- 23 モノクローム (採点:9)
- 形而上学の世界を物語上の主人公の視界を通して主観として描写されるというのは新鮮な経験でした。「人は物質を意味で観測する事によって見ている」という概念が文章化され、映像的に描写されていくのは読んでいて不思議と気持ち良かったです。
主人公がこの「世界」に対して非常に受身で対しているのが面白かったですね。世界が「色」を取り戻した途端に会話が「萌え系」になっていくのが少し残念でした。この展開ならもうちょっとシリアスな会話になっても良かった気がします。
- 24 何度でも (採点:5)
- 淡々と情景を連ねて、不安定な思春期を描く構成は纏まってると思います。
ただ、なんて言うのか、妙にピンと来ないですねー。
「小島」にしろ「工藤」にしろどうも如何にも創られたキャラっぽくて、行動や感情に現実味がありません。そういう感情に至るだけの下地ができてない感じですね。
思春期、という自分にも一応経験のあった時期を描いてる分だけ、自分にはなかった感情を理解し切れなかったのかも。個人的には感情を理解できるだけの描写が欲しかったとこです。まあ、そこを説明してしまってはこの独特の張り詰めたムードが壊れる恐れもありますし、無いものねだりかもしれませんけどね。
- 25 窓から桜の見える部屋で、義肢義肢軋む音は病まない。 (採点:7)
- 危うさと切なさを桜の情景に重ねて視覚的に描写してもらって、この微妙な空気に共感をさせられました。
秘めてた想いとの決別。言ってしまえばそれだけのお話なんですけど、それが主人公にとってどういう痛みだったのかが追体験されて、切ない読後感です。
- 26 ロバ耳成人 (採点:5)
- 不条理世界の話なのか、関西ノリのネタ会話なのか、今一つ判断に困りますね^^;
世界観がはっきりしないので描写される情景をどう受け止めればいいのか混乱してしまって、話に入り込めませんでした。
- 27 掃除はきちんとやりましょう (採点:2)
- さてと。そろそろこの現状にも慣れてきたかな。
その2、から続けて読んでます。「連作」の定義を適当な辞書検索で調べてみた方がいいかな、って思います☆
この「第三話」の場合は一応独立させて読んでもコメディとして成立しますね。まあ、いきなり始まって次々キャラが増えて予定調和の落ちがつく、ってだけのコメディですけど。
独立させて評価すると、なんとか1点ではないかも、程度かな……
- 28 サクラ (採点:5)
- イメージで読むタイプの話ですね。
何がどうなってこの情景になっているのかが一切説明されないので、理不尽に展開する世界に流されるままに世界に浸らされます。狙った通りだとしたら成功してますね。それが話として面白いかどうかはかなり微妙ですけど。
人によっては絶賛する世界だと思います。
- 29 「わたしの人生」 (採点:3)
- むー……有病率1%前後、という100人に1人は患者である「統合失調症」という病気をこのストーリーの中に持ち出した意図ってなんなんでしょう?作者さん自身が患者(または患者の近親者)であり、何らかの啓発を意図した、というのなら、成功してるとは言えないもののまだ納得はできるんですけど、そうでないとしたらちょっとどうかと思います。
自殺に至る心理が「病気」に因るものなのか、主人公の環境に因るものなのかがはっきりしない為、主人公当人ではない読者としてはこの展開が消化不良です。
- 30 こそばゆい愛 (採点:2)
- んー……幼児体験で歪んでしまった間違った欲求、を丁寧に描写してくれた手腕は見事だとは思うんですけど……それだけを読まされても困っちゃいますね^^;
主人公に同化して「ママ」に萌えるとかできれば楽しめるのかな?
正直個人的には「僕」の歪んだマザコンぶりに嫌悪を感じてしまいました。自分が満たされる事しか考えてなくて、満たされないから彼女を「冷酷に捨てる」という駄目男ぶりが気持ち悪かったです。
- 31 雪が舞い落ちる。 (採点:6)
- 擬人化を突き詰めて「大地」をショートショートの主人公に据えた発想は面白かったですね。
この「大地」って、地表全体ではなくてごく狭い一角の土地、なんですね。でなければ「ビルの屋上の雪」に固執しなくても、他の地面にも雪は落ちてる筈ですから。この一角にだけどうして「意思」が芽生えたのか、が納得できればもっとラストのインパクトが強かったような気がします。例えばこの一角には去年まではガレージとかの屋根があって、雪に憧れても触れることも叶わずに透けた屋根越しに眺め続けてた、とか。そして、今年は更に遠く離されてしまった「雪」への渇望が、ダーク風味の「奇跡」を呼んでしまった、とか。まあ、これだと説明部分が増えちゃって、幻想を感じさせるこの文章では書けなくなっちゃいますけどね。
- 32 おしかけエレジー (採点:3)
- 設定の説明に時間取られ過ぎちゃって、本題(?)の「押し掛け子作り」が「別の話」になってるのってどうかと。
状況と流れから判断するに、「別の話」はいわゆるえっちコメディーになるものと思われます。性知識が無いのに「執行」をしなければならない「CG12456号さん」に対して、「沢木陽太氏」が戸惑ったり萌えたり欲情したり銃突き付けられたりしながら「実践的性教育」に励む話、になるんでしょう。連載が続けば「芽生える恥じらい」とか「戸惑いつつ欲情」とかの展開を経て、「悦びを教えてくれた人」とか「これって恋愛、とかいう感情なの?」とか「私はもう陽太がいればいいの」とか「陽太を殺させはしないっ!」とかに流れていく事でしょう。
定番かもしれないですけど、まあ、それなりに楽しいコメディになりそうです。……「別の話」ですが。
今回の「この話」に限って言えば、「終わってないっ!て言うか始まってないっ!」て感じでしょうか。
(おしまい)って書かれても困っちゃいますね^^;
- 33 上陸前夜 (採点:3)
- んーと……^^;
主人公氏的にすっごい楽しくてわくわくでどきどきなのは伝わりました。
でも、個人的にはこれ、何が楽しいのか分からない話、ですね……。
ライダーという人種にとっては「待つ身も楽し」なんでしょうけど、ライダーでない一読者としましては「楽しがってる人を傍観させられただけ」という感じです。
日付が入ってるとこから見てこの作品って「バイク一人旅の旅行記一日目」という位置付けかと思われます。だったら、「実際バイクで走ってる旅行記本題」を読ませてもらえないと、どこを楽しんで読んだらいいのか分かりません。
経験のないジャンルの序章だけ読まされても困っちゃいますね^^;
- 34 五万五千三百七十八番のお姉ちゃんへ (採点:8)
- うわ……なんと言うか……「馬鹿」な位にお姉さんが好きだったんですね……なにも死ななくってもいいのに……
優子さんの「真意」が暗示されたラストが強烈に切ないお話でした。明子さんが妹の死の真相に気が付かないで過ごせる事を祈るしかないですね。
それにしても、「暗号」が解かれなかったら、って事態、考えなかったんでしょうかね優子さん。この手紙って、特に「水難事故」の直後に見つかってたら、暗号部分なんて無視されて素直に「遺書」であり「自殺の動機」である、と受け取られててもおかしくない内容です。たまたま最高の形で手紙が見つかって暗号が解かれましたけど、こうならなかった可能性の方が遥かに高い、「危ない橋」だったのではないかと。
- 35 月とマフラー (採点:7)
- 複雑な心情ですねー。正直理解が及ばないです。作者さん的にはこの雫さんの感情、理解できてるんでしょうか?
ある意味、後追い自殺兼無理心中みたいなもんですけど、これでほんとに満足できちゃうもんなんでしょうかね?「悩む意識自体が無くなれば悩まなくても良くなる」という逃げの行為でしかない気がしますね。
それにしても、この話の後の「母親」、流石に可哀想な人生過ぎると思います。「自殺を選んだ人」の中に入ってしまいそうですね。
- 36 『Happy Century!!』 (採点:8)
- このラストの一言に着地するとは流石に予想しませんでした。
荒唐無稽になった世界で、でも、変わらず生きる人々。そして、自分を変えられずに世界を変えたいと願った少女に贈られる、エール。
辛くても生きろ。辛くても生きていていいんだ。生きるためには辛いけど……『ガンバレ』。
意外な着地点に見事に意表を突かれ、油断してた分素直に共感してしまいました。狙った構成だとしたら見事な攻撃です。
- 37 水槽の中の吸血鬼 (採点:5)
- 『小学校の「夏休みに読む本」風』て事は「課題図書風」て事かな?
まあ確かにあの手の本特有の「邪気が無い故の残酷さ」は垣間見える作品ですね。
最後まで主人公の少年に「あの子」の事を吸血鬼だと思わせたまま、てのは、この先いつか「あの子」の事を傷つける一言を口走りそうな危機感を感じさせられて後味が少々悪かったです。
- 38 不幸が輪になって踊ってる (採点:6)
- 昔話に落語風味をつけてライトノベルに仕上げた感じですね。
軽妙な小話に程よく楽しめました。話が落ちてるかどうかは微妙ですけどね。引っ掻き回しといて投げっぱなし、て印象も無くは無いかも。
それにしても、珠が割れちゃうと人間同然、ていう神様像も凄いですね。性格的にも神々しいとこ微塵も無いし……
この世界、よくこれで信心が成り立ってますね^^;
- 39 不味しんぼ (採点:9)
- 意外な展開から意外な結末に繋がる、非常によくできたショートショートの一品ですね。
冒頭の某料理漫画への批判表明の時点ではこんな綺麗に落ちるとは思いませんでした(笑
- 40 文字男君 (採点:9)
- テキスト上で不条理な世界が展開する作品は結構ありますけど、その不条理さが整然としていて基本的に破綻していないというのは珍しい気がします。
この「大学」や「課題」が実在するかどうかという疑問に対して、主人公自らが「事実とはそういうものだ」と切り捨てている描写がされているので、余計な疑問の余地なく主人公にとっては全てが事実であると決定づけられてしまうという「強制的認識」が面白かったです。
- 41 自転車の乗り方 (採点:4)
- ちょっぴり恋愛もの、とジャンルに書かれてるんで、当然ながら恋愛を期待して読んだ訳ですが、どーも読んでて「恋愛」って気がしなかったですね。
そもそもこの2人の現在の関係がはっきりしません。付き合ってるのか付き合い未満なのか付き合いという概念すら無い状態なのか全く不明。「彼女」の方が年上だという情報が提示されるのですら1ページ目の終わりがけ。これでは「指輪」の件が「彼」にどんな焦燥を感じさせたのか分からず、「彼女」がどう思わせたいのか分かりません。
結局「単なる先輩後輩」という関係だったっぽいですけど、だとしたら、今日この2人がどうして2人きりで会っているのか分かりません。
要するに、「この2人の立ち位置」が見えないので「この2人の恋愛」も見えない訳です。「恋愛」を語るなら、この辺りが明示されないと話に入り込めないですね。
ところで、「コーヒー」の件とか無茶苦茶同意見ではあるんですけど、店名明記の上で貶すのって場合によってはまずい事態になりかねませんのでご注進まで。
- 42 『シリーズわくわく昆虫奇想天外〜ニホンミツバチ対スズメバチ編〜』 (採点:6)
- まー、ミツバチがスズメバチをこうやって殺すって話は知ってますけど、こんな「例の漫画家の例の作品」風の描き方するのもどうかと思いますよ^^;
あんまし現実的な事突っ込んじゃいけない気もしますけど一応。
スズメバチ(と言うかオオスズメバチ)がミツバチの巣を襲う場合、当然ながらスズメバチも「群れ」で行動する生き物ですんで、複数で襲います。ミツバチが「蜂球」攻撃に及んでる間にスズメバチもまた「仲間の死は厭わないで」行動します。結果、一般的にスズメバチがミツバチの巣を襲った場合、「スズメバチにも犠牲者はでるものの、ミツバチの巣は壊滅します」。
野暮を承知でもうひとつ。スズメバチにしろ、ミツバチにしろ、こういった「戦い」に参戦するのは「働き蜂」の役割でして……この話の蜂達、全員、メスです。
- 43 夏片光 (採点:8)
- 廃駅。廃線。朽ちた人工物と繁茂する草木。人が居なくなった世界で主人公が行うのは、今を描き止める行為。象徴される心象風景が綺麗に重なってますね。
麦わら帽子の彼女の実在するのかどうか微妙な存在感が、主人公の不安を象徴するようで、抗いようの無い現実への叫びと相俟って切ない読後感でした。
- 44 オペレーション! 昼食を確保せよ! (採点:1)
- ……やっぱり続きか……
その1、から続けて読んでますんで「連載二話目」なのは分かりますけど……「連作」では間違っても無いですねこれ。
この話だけを独立させたとして評価しますね。
……設定が全く不明な上に、ストーリーが全然無いですね……
1点、です……
- 45 駆け抜けろ、青春 (採点:5)
- えーとー……看板に偽り無しと言いますか……ほんとタイトルの通りに「青春」で「駆け抜けてる」だけの話ですねー。ついでにジャンル表記にも偽り無く、「勢い」だけの「学園もの」です。
怒涛の勢いは素直に評価しますけど、ここまで状況設定だけで一切事情説明無しの展開というのもどうかなとは思いますね。「彼女」が手紙を出した動機は元より、「呼び出しといて一時間も遅れた理由」や「隠れてた理由」や「全力疾走で逃げ続けた理由」が最後まで語られないのは流石に読み手的に困惑します。まあ、普通に考えれば「告白するつもりだったんだけど最後の勇気が出せなくて逃げ出した」という事なんでしょうけど、ここまで普通じゃない勢い見せ付けられると、「普通に考えたのでは分からない怒涛の展開」が後に控えていそうな気がしてしまって、「彼女」の真意が気になってきてしまいますね。
- 46 空が空から落ちてきた。 (採点:7)
- SFじみた設定の世界なんですけど、その世界の情景があくまで個人の視点から描かれる為に、妙にリアルにこの世界での現実感に浸らされました。
現実的に考えれば「常に世界中が曇天」という世界が破滅に向かわない方がおかしいんですけど、そういった枝葉末節を無視して、「今は空がない」「嘗ては空があった」という単純化された現実だけをクローズアップさせた構成は巧みです。
タイトルでラストの展開ばれするのがちょっと残念でしたね。
- 47 Your hand, in my hand. (採点:7)
- 犬はとても上手に穴を掘る生き物です。主人公氏、ぎりぎりで思いついたアイデアですんで仕方ないですけど、本気で「自分の手」を残したかったのなら、どこか別の場所で切り落として、右手同士で埋葬してから野犬のとこに行くべきでしたね。若しくは、「聡子の右手」も一緒に食べられるように工夫しておくべきでした。ミンチにするとかしておけば腐っててもなんとかなったんではないかと。
それにしても、「聡子さん」の手、どうやって千切れたんでしょうね?仮に「右手」と「身体」の間にだけ野犬が集中したとしても「千切れる」まで食い切るのはかなり難しそうな気がするんですが。
- 48 ある絵描きの手帳 (採点:9)
- 童話タイプの話の新作に引き込まれたのは久しぶりでした(笑
具体的に「手帳」にどんな「物語」が紡がれているのか、現実には決して読めないだけに、ついついストーリーに感情移入してしまって、「彼女」が「帰ってくる日」を期待してしまう自分がちょっと可愛かったです。
- 49 波に乗れる日 (採点:3)
- 『岩海苔』が何を喩えてるのかが最後まで分からなくて、「水死体」の情景も「彼女」との関わりも見えなくて話の肝心な所が理解できませんでした。
「どざえもん探し」のバイトに結構な高給を与えておいて、「何を探すことでノルマが達成できるのか」を教えない地元の人の行動が意味不明ですね。知らないままなら当然今回の主人公氏みたいに「誰にも言わないで逃げる」バイトも出てしまう筈です。
- 50 ジャパニーズ・ゲイシャ・ガールは笑わない。 (採点:4)
- 作者さんも分かってやってるんでしょうから突っ込むのも野暮なんですけど……これ、「英語の会話を日本語訳したもの」でなくて「間違った日本語を話してる外国人の会話」ですね。
日本人に分かりそうな英単語だけ英語のまま、という表記法って、漫画でよく見る「変な外人キャラ」そのもので、どう見ても「母国語で話してる会話」ではありません。英語の会話を訳してるなら「リアリー?」でなく「マジか?」でしょうし、『WHAT?』でなく『何だって?』でしょう。彼らにとっては母国語である、という大前提がそこら中で崩壊しちゃってます。「外国人っぽくしよう」とし過ぎて「日本に来た外国人」になってますね。
ストーリーとしては結構定番の転校生物ですね。田舎の学校に転校してきた都会の子がクラスに馴染む話、ていう感じでよく見かけるパターンです。地元っ子がひたすらえっちだけを目的としているという点で多少目新しかったですけど、どっちかというと馴染むシーンの感動は薄れますね。こいつらに馴染んでほんとにいいの?と心配したくなります。
しかし、これ、迫ってくる外国人男性を暴力で排除、って、コメディでなかったら速攻でレイプされてそうですね。この舞台、保守的な田舎町で余程治安がいいのかもしれないですね。アメリカでも田舎の方ってそんなもんですし。最も田舎の方ほど人種差別は激しいそうですが。
- 51 淘汰 (採点:2)
- むー……星新一氏が同じアイデアで書いてたらもっと状況が分かりやすく書いてもらえたんでしょうね……
最初主人公に表れる症状が「あれ?声が遅れて聞こえるよ?」状態だった所為で、「世界中で起きている現象」はそれとは症状が違う、という状況が呑み込み辛くなってます。なんで素直に主人公も最初から「発音してる筈の言語が意味不明に変換される」という症状にしなかったんでしょう?無意味に読者が混乱するだけの気がします。
冒頭の「それにそんな理由なんて無かったのかも」辺りが何処に繋がっていたのかが分かりません。思わせぶりに代名詞で提示した如何にも全体テーマみたいに見える書き出しが、ラストできちんと解決されてないのってかなりの肩透かしではないかと。
小説内でアイデアのモデルになった小説に触れるのってどうかと。横田順彌氏の名前まで出してしまうのはオリジナル小説としてどうなんでしょう?本当に横田順彌氏がそういう小説を書いていれば勿論アイデアの盗用ですし、実際には書いていなければ勝手に実在人物名を借用しちゃってます。
全体的に表現の重複とか描写の不足が目に付きます。もうちょっと文章表現を練り込んで欲しかったですね。
ラストの落ち、「伝えたい事を素直に伝える」だけで言語が正常になる、というのなら、世界中で彼女ひとりだけが言葉を話せるという展開は無理があります。
子供が母親を呼ぶ声とか、告白の言葉とか、「危ない!」とか、「助けて!」とか……世界中に幾らでも正常に発音できる言葉が転がってる筈なんですけどね。
このラストを書く為だけに世界中の「言語」という概念を捻じ曲げて解釈されちゃった印象ですね。
- 52 天使の灰 (採点:6)
- あ、そういうオチですか^^;
つまり、「人類の所為で枯れてた地球をおじいさんは救いました」て話な訳ですね。人類から見れば「滅亡」だけど神視点から見れば「病巣の排除」だった、というパターンの話ですね。ダーク、というよりはブラックジョークに近いジャンルですね。
SFショートショートを昔話や童話でおとす手法はよく見ますけど、綺麗に決まってる方ではないかと。
でも、「灰」が降ってるのが1年だけなんだったら、金持ちさんは普通に生き残ってそうですけどね。核戦争を想定した巨大シェルターって世界中にかなりの数あった筈ですし、備蓄食料も水もある筈です。濾過装置や空気清浄装置もある筈だし……1年じゃ死んでない人多そうですね。
主人公が生きてる時点で「灰」が終わってる以上、「人類の絶滅」が成されていないのは明白ですし、案外この後10年も経つと又地球って「枯れ」始めるような気がします。
て言うか、人類より先に濾過とかできない「動物」が絶滅してますよねこの世界。「灰」で復活してるのは植物限定でしょうし。でなきゃ「薫子」さん生き返ってますもんね。「虫」がどこまで生き残っているか、によっては折角咲いた花達も今世代限りかもしれないですね。
- 53 澄空、流れる雲の下で (採点:3)
- 先がどうなるのか興味を惹かれる良くできたストーリーですね。ここで終わりでさえ無ければ^^;
能力バトル系漫画の第一話、という感じで、これだけだと何一つ解決が見えてません。
それにしてもお友達さん、冷たいですね。「特別科の彼ら」が人を襲わないからって、「特科棟には迂闊に踏むと命が危ない場所がある」事には違いは無い訳で、むしろこの場合「特科棟の中に行く」という主人公さんを止めるべき場面ではないかと。「彼」に用事があるだけなんだし、連絡をとる方法は幾らでもあると思うんですけどね。
- 54 さよなら電波塔 (採点:7)
- そのラジオひとつ下さい。いや、マジで^^;
綺麗に纏まったストーリーでした。
死んでしまった肉親と、ほんの欠片でもいいから意思の疎通を果たしたい、という狂おしいまでの渇望がリアルに感じられました。
ちょっとだけ疑問に思ったんですけど、鉄塔の下で人が転落死していて、天辺の「人が寄りかかって丁度いいくらいの高さ」の柵が一辺壊れていたのなら、普通「事故死」と判断されそうなもんですけど、どうしてこの話では「自殺」と断定されちゃったんでしょう?後を追う動機があるのは確かですけど、弟を残して死を選ぶのに遺書のひとつも残さない自殺、というのは流石に考えにくいような気がするんですけどね。
そこから考えると、ひょっとしたら遺書があったのかもしれないですね。もしくは誰か近しい人への自殺予告とか。当時の主人公氏は記憶が定かでない程の子供ですし、遺書の内容によっては主人公氏には伏せられた可能性はあります。
そうだとすれば当然鉄塔が崩れたのは単なる偶然で、主人公氏の聞いた「死んだ姉の声」は思い込みが過ぎた事による幻聴、という事になります。
穿った考え方ですけど、現実的な線で考えちゃうとこっちの方が有り得そうにも思えちゃいますね。
- 55 A new honey moon. (採点:2)
- ……えーと……なんと言うか、途中から物凄い勢いで違うジャンルの話に展開するお話ですねー……
SF短編でタイムスリップねたで、過去に消えてしまった月がまだある時代にやってきてしまった主人公達。この設定読んだ時点で「実は月が消えたのは自分たちが原因だったのか、うわー」とかって展開するのかなとか予想したんですが、まさかそこから男振り回され系萌え風味な会話が続いて、押し掛け女房的ラブ成就で話が終わってしまって、月がどうしたのタイムスリップがどうだのって話が本筋から離脱してしまうとは……流石に全く予想できませんでしたね。
ジャンルがすっ飛ぶのと同時に主人公達の立場も変化したみたいで、仕事場の同僚同士(つまり今2人で居るのは仕事中だから)だった筈が、何時の間にか「一介の旅行者な私たち」になっちゃってます。
他にも冒頭では「どこぞの王族」とか「よくは分からないけど親に決められた許嫁〜」とか言ってた筈の「デール嬢」が、ラストでは「ミニル氏」の事情を何もかも把握している婚約者になってる点とか……。
この手のあちこちにある「前半と後半の剥離」。これらを考えると……作者さん、書き始めてから後になって「落ち」を決めてますねこれ。
つまりはどうやって解決するのか全然決めてないのにタイムスリップだの月が消えただのって設定出して、解決できなかったんで「嘘でしたー」で済ませちゃったのではないかと。
採点・評価してもらって順位を競う、という場に投稿する小説としては、完成度の低さを以って、低評価とせざるを得ないですね。
- 56 さくらんぼな季節 (採点:7)
- ジャンルが「ほのぼの」なんですからストーリーがどうこうてのは無しで雰囲気重視で7点進呈。
んでも、如何に田舎育ちとは言え、「ふぁみれす」を全く知らない、ってキャラ設定はどうかと思いますよ?テレビも新聞雑誌も何も見たことがない、ってのでもない限り、知識として概念位はどうしたって身に付くと思います。
ルーズソックスにしたって、そういうファッションがある、という情報が手に入るなら、今は廃れてる、という情報も同時に手に入る筈。
田舎者キャラを演出したかったのは分かるけど、ちょっと設定的に無理があるかと。
- 57 『In My Life』 (採点:8)
- 余韻、を感じさせられたお話でした。嘗て存在した筈の音の名残。元の音はもう無くなっていて、余韻からはその全てを思い起こすことなんてできなくて、でも、まだ響いている欠片。余韻が残っている事がむしろ余計寂しいような、消えつつある思い。
綺麗な読後感です。
文章も淡々とリズム良く流れていて結構好きなんですけど、時々ほんのちょっと読んでてつっかえる箇所があるのが残念ですね。
「歌うことが本当のことのほうが自然なこと」なんていう表現なんて、暫く「どのこと?」と混乱してしまって折角の文章の流れが阻害されてしまいました。
- 58 お花見 (採点:9)
- 綺麗に纏まったお話でした。
ほのぼのとした楽しげなお花見風景から、無理無く繋がるみぃちゃんの悲しい心情風景。そして、「幸せ」を受け取る立場から与え守る立場へとステップアップを決意する「私」の成長風景。
前向きな活力を感じさせられる素敵な読後感です。
ところで主人公さん、お姉さんに電話で何を言う決意したんでしょうね?
みぃちゃんの願いを叶え、幸せを与えるには、姉夫妻の離婚自体を回避し、仲のいい家族へと関係復旧する必要がありますけど、離婚劇自体には部外者であった妹から何か言われたからってそこまでの劇的な展開は有り得ないでしょう。
となると現実的には「みぃちゃんの本心」を伝えて、現状よりはみぃちゃんが幸せになれる道をお姉さん達に模索してもらうくらいしか無さそうな気がします。
何となく、「自分が言えば分かる筈」的な甘えの思考止まりで電話かけちゃってるような気がして、ちょっと不安はありますね。
- 59 15時の十三駅で (採点:3)
- むー……描写される心情は結構良く伝わるし、共感や納得もできるんですけど……なんでかな……お話として楽しくないのは……
結局、「知子さん」と「私」という2人のキャラからの、鬱々とした愚痴めいた世間話、をリアルに体感的に描写されちゃったからなんでしょうね。
こういうのって、女友達の会話では普通にありふれてるし、心情がリアルに感じられる程に、「もー、また愚痴の聞き役?」て感じで現実の友人関係へと気持ちが引き戻されてしまうとこありますね。
多分、この手の恋愛心理が新鮮に映る読者にとっては楽しめる作品だと思います。出来が悪い訳ではないですけど、個人的に楽しめなかったということで3点とさせて頂きますね。
- 60 無邪気なレヴィヤタン (採点:10)
- うわー……見事に世界に浸らされました。
出来のいい映画を見終わった後のような「あ、こっちが現実だったっけ」というあの感覚。こんぺ投稿の短編小説で味わう事ができるとは望外の喜びでした。
邪気が無いが故の残酷なまでの優しさ。終末を迎えた人類への「助け」。鯨という形態をとった「意思」の存在に、主人公の目を通した一人間としての恐怖と受諾を共感させられました。
- 61 ラストダンス (採点:2)
- むー……共感できない……
なんでそこまで「嫌悪」を持ってるのに一ヶ月も付き合えちゃうのかな……
流れで付き合っちゃう事って無くは無いですけど、それでも「好きではない相手」というのが最低ラインであって、「嫌い」な相手と付き合う事は「有り得ない」ような気がします。
「嫌悪感」をおぼえる相手に「甘える」という感情も良く分からないし、自分から「キスできる状況を整えてあげる」気持ちも分かりません……どうも個人的に彼女の行動にひとつも納得が行きませんでした。
- 62 LIMIT 10. (採点:7)
- 定番にして典型。ありがちにして陳腐。余裕を見込んだ時間で待ち合わせない「ぎりぎりにする為」の御都合主義。あざとさが伺える妹萌え。分単位でページ分けしたせいでむしろ中断され失われる緊迫感。
と、結構なマイナス点を感じながらも、結果として楽しめたのは良作って事でしょうね。定番であるからこそ決めるのは意外と大変で、でも決まると効果が高い、という感じでしょうか。
- 63 すなふに捧ぐ秘伝の油揚げ (採点:7)
- そう言えば地方によって「きつね」と「たぬき」って微妙に違うんでしたっけ。
欲求+度忘れ+賭けのコンボで追い詰められる主人公氏の恐慌ぶりが楽しかったです。
それにしても、「飲食店に持ち込み不可」という結構当たり前な不文律を思い出さないのって相当のパニックですね。
ところで、「分からないことは自分で解決する」って賭けって事は、質問さえしなければいい訳で、度忘れしたんなら単純に「油揚げの乗ったうどんを」と注文しちゃえば済んだんではないでしょうかね?
- 64 グングニル〜B線上の君の夢〜 (採点:5)
- シュール、ってゆーかー……馬鹿、ですね^^;
最初の一行目の時点でネタの見当が付くのに、最後までそのネタで引っ張る根性は大したもんかも。
て、言うかこれ、実際結構体験しますね。バンドの名前の方を話してると、通りすがりのおじさんとかがギョっとした顔で振り返る、とかっての。まー、えっちな方なのも嫌いとは言わないけど、殿方程は盛り上がれないもんではあります。
- 65 閉鎖空間 (採点:2)
- 2人きりで閉じ込められてる、って基本設定に無理がありますねー。
文化祭の準備で遅くなってるのなら他の教室にも残ってる人はいる筈。更に言えば職員もまだ帰っていない筈。普通に考えて職員が各教室を見て回って車で送るなりなんなりしてる状況です。携帯持ってるのなら直接自宅にも連絡できるし、幾らでも助けが呼べるのに、なんだって黙って閉じ込められてるんでしょう?そもそも、台風が来る、ってニュースが流れてるのなら文化祭の準備なんて学校側がさせてる方がおかしいですよね。
どうしてもこの状況設定にしたかったのなら、もっと設定を練り込むべきだったかと。
文章とか単語がおかしいとこが散見します。
「自室の教室(自室、では有り得ない)」とか「見始めた(→見せ始めた)」とか「当事者は俺達なのに(「嫉妬」の「当事者」は彼氏の方)」とか「とうしてまた」とか「確信じみた声で俺は言う(「俺」なんだから「確信じみる」ではなく「確信」なのは確定してる)」とか「話題変換(→話題転換)」とか「睨まれながら由香は(睨まれてるのは「俺」なので「睨みながら」)」とか「興味深さげに(→興味深げ)」とか「俺はお前のほとんどを知ってるし、逆にお前は俺のほとんどを知ってる(逆に、だと変→俺はお前の事を殆ど知ってるし、お前も俺の事を殆ど知ってる)」とか……。キリ無いんでやめときます。
とにかく何もかも練り込み不足です。きちんと設定練らないで書き出して、文章とか気にしないで書き続けて、推敲無しで提出しちゃった印象ですね。
- 66 陸の孤島 (採点:1)
- ジャンルを不幸、とした上で、「助からなかった被災者」を描くのってどうかと思います……水害で知人の肉親が死んでる身としては、この話にはどうしても拒否反応してしまいますね……
小説としての出来を考慮してないんで悪いとは思うんですが、1点、とさせて頂きます。ごめんなさい。
- 67 真夏の夜想 (採点:5)
- 理詰めで解釈しても意味の無い話、ですねー。現象面だけをつらつらと述べられて、理解しようかと思った所でタイムアップ。深読みしようと思えば幾らでも深く読めるけど、しても仕方ないですね。小鳥さんと違って来年また扉を開ける事ができない身としては、この話の雰囲気だけを味わって考え過ぎないのが得策かも。
ま、そうしちゃうと「意味の分からない話」になっちゃうんですけどね。
- 68 パーティードレス (採点:3)
- えーと、ファルカ嬢が脇役なんでしたら冒頭で延々説明しなくてもいいと思います。もうちょっとさらっと流して主役のセイ氏の紹介を先に回した方が良かったかと。ついでに、セイ氏が次男だとか長男が継がなかったとかの件も本筋とは絡まないんですから、素直にセイ氏を長男にしといた方が筋を追い易かったかと。
設定の説明に殆どを費やしてしまってるので本筋が異様に薄いです。この話って、ファンタジーに拘らないで普通の世界で語ってればこの半分位に縮まるんではないかな。どうしてもファンタジー世界で行きたいのなら、必要のない説明は省いて文章の要約に勤めるべきだったかと。
正直、この小説での設定の説明って、
・剣と魔法の世界。
・主人公は貴族。
・妹がモテモテでプレゼントが多い。
て程度で済ませて本筋に入っても大丈夫なんですよねー。
現状では創り込まれた設定が殆ど生かされてないです。短編で設定全部消化するのは無理なんだし、素直に長編書くことにしてこの企画で投稿するの諦めるべきだったんではないかな。
- 69 ばけねこ (採点:4)
- ……ここまできっぱりと、キャラのみでストーリー無し、てやられちゃうといっそ清々しいですねー。
母親のキャラに萌えるべき話、と明示されてるようなもんですんで、萌えない身としてはどうにも評価のしようがないなー。
内容、といえるもんが完璧に無い、ていうことで、4点、としときます。
- 70 荷物整理はお早めに (採点:1)
- ……連作その1、てあったんで悪い予感はしたんですけど……これ、独立してないですね……こういうのは「連載」の「第1話」って言うんだと思います……
終わっていない、て時点でこの作品だけ評価するのは不可能ですね……仕方ないんで「この時点で終わった話」として採点しますね。
……1点、にするしか無いよなー……
- 71 霧 (採点:7)
- よくあるパターン、ではありますけど、綺麗に纏まってる話ですね。
ちょっと謎が残っちゃったのが、「普段なら公園に集まってる筈の友達」の件かな。どうせなら「皆は不思議そうに『公園に最近来ないのはお前だろ?』と言ってきた」とかなんとかいう展開にしといて「彼女と過ごす時間は別空間」て感じにしてしまうとかした方が良かったかも。現状だと、ただでさえ超常現象が起こってる上に奇跡の偶然、まで重なった話になってしまいます。
- 72 悪人談義 (採点:6)
- 「悪の組織」の組織としての矛盾点を突っ込むコメディ、から、現実の世界への皮肉、に繋げた展開は面白かったんですけど、前半のノリと結論とが剥離し過ぎてて「急に話が変な方向に行って落ちの無いまま終わった」という印象です。
この展開に繋げるんなら、「組織としての矛盾」の件はさらりと流して、皮肉な結末系ショートショートとして纏めた方が良かったかも。
- 73 昔、こんなことがあった (採点:5)
- 突っ込み待ちし過ぎてて何処にも突っ込めません^^;
話として面白いか、と言うと物凄く困りますね。と言うか「オリジナル小説」になってるんだろうかこれ。
新しい形の(或いは物凄く古い形の)ギャグ、としての実験作にはなってるかと。
- 74 約束という悲しき戒め (採点:3)
- ここまで短いのに話の眼目が掴めないと言うのもある意味凄いですね。
解釈の仕方は幾つかありそうですけど、素直に「意味の分からない話」って受け取っておく方が正解な気がしました。
- 75 彼女と天気予報と雨のにおい (採点:3)
- 結構独特の突き放したムードが面白かったんですけど、「顔文字をそのまま発音してしまうくらい驚いた」の部分で思い切りそのムードが崩壊してしまったので、結果として何処を楽しんだらいいのか分からない話になっちゃいました。
「ヌーブラでしたー!」の部分も持ち直そうとしたムードふっ飛ばしてますね。こういう効果狙った話だったんでしょうか?だとしたら、個人的にはあんまし楽しくなかったですね。これ。
- 76 Good Night …… (採点:4)
- 前半、長々とPC起動の描写してたのってなんだったんでしょう?怒涛の後半の展開の前に日常を語ったものだったのかな?結果的には「いきなり展開が加速する話」になっただけって気がしますね。
メインが後半なんだったら、いっそ前半削っちゃっても良かったんではないでしょうか?試しに「OSをいつも通り起動して」から読んでみたけど、これでも成立します。
- 77 世界に一人だけの自分 (採点:7)
- 5/4と5/5の間にある4/27が、内容的にも意味ありげだったんですけど、どうやら単に間違って日付入れちゃっただけみたいですね。日記の時間が戻った、とか、一種の回想、とか考えて暫く深読みさせられてしまいました。その混乱以外は整然と構成されていて巧みな作品だと思います。「俺」が目覚めた時の歓喜が彷彿とされて、希望を感じさせる読後感でした。
- 78 間抜列車 (採点:8)
- 先生、とか読んでる時点で「書生」という単語が浮かんだので世界観自体は割と易く把握できましたけど、「私」の性別は「やめて」という発言に至るまで気がつかなかったですね。
……いや、明治・大正期っぽいムードを考慮すると、別に「男性」でも有り得るかも。当時の文壇には結構あったらしいですし。
危うさから安堵と安寧へと繋がる構成が綺麗でした。古い小説風の語り口も世界によく合っていて良かったです。
- 79 ハチミツ (採点:9)
- レトロな風景の中で繰り広げられる思い出の色のストーリー。直接描写されないで「思い出話」として語られるからこその、イメージの散開。自分の物では無い筈の「思い出」に心地よく浸らされました。
ミチバチが3人、というのがパイのシーンまではっきりしなかったので「僕達悪ガキ」の姿が今一つピンと来なかったのが少し残念でした。
- 80 真夏の帰郷 (採点:9)
- 淡々と進行する過去との決別の物語が、意外な展開で幕を閉じる構成が綺麗に決まってますね。
「気がつくと川辺に居た」とか「戸籍から消した」とか「盆で帰ってきた」とか、結末への軽い伏線が幾つもあるので途中で「あれ?」とは感じましたけど、周りが割りと普通に対応してるもので気が付かずに通り過ぎる事ができました。
多分、この話の世界観的に、少なくともこの地では「盆に帰郷する人」が居るのは時々あることなんでしょうね。個人的にちょっと羨ましい世界です。
- 81 魔法の一撃! (採点:8)
- おー。どう話が纏まるのかと思ったら告白の呪文と来ましたか!
「どう話が転ぶんだろう?」と裕子さんの発言を待ってた読者として、シロちゃん氏(彼だけ本名無いですね^^;)同様に一撃くらってしまいました。
ただ、この展開に持ってくのなら「魔法」の説明の部分で先に『魅了(チャーム)』とか出しちゃったのって失敗だったかも。「現実世界の言葉による魅了」って時点で「告白」とかも連想しちゃいますから、ラストのインパクトが幾許か薄れます。
……それにしても……この告白の仕方、使えるかもしんないですね……覚えときます。
- 82 風の遊ぶ (採点:4)
- う゛ーん……困ったな……
情景の浮かぶ描写。体感させられる感情。くすりと笑ってしまう軽妙な会話。
非常に良くできた良作です。……これが「第一話」でありさえすれば。
これで完結してる一本の作品、として読んでしまうと「前振りだけで終わる話」としか言いようが無いですねこれ^^;
状況設定とキャラクター紹介が終わった時点でおしまい、というのでは「オリジナル小説」としてどこを評価すればいいのやら。
ほんと困ったなー……好きは好きなんですけどねー……肩透かしでがっくり来た分を差し引きまして、4点、としたいと思います。
- 83 恋愛感、人生感 (採点:8)
- キャラクターを把握できていない内に、会話文が連続してしまうため、どっちがどっちの台詞を言っているのかが混乱する。
この2人の現在の年齢、状態、関係、が後半にならないとでてこないため、単なる「恋人未満の2人」に読めてしまい、「結婚」という単語が出た時点でキャラクターイメージが一度思い切り崩れる。
そもそもタイトルと内容の絡みが良く分からない。「恋愛観、人生観」ではなく「恋愛感、人生感」としてる意図も今一つ分からない。
……と、色々不満な点があるのに、読後感が良くて結構好きな話である、というのは、凄いかもしんないですね。
「今も好きだよ」の台詞に、どきん、と、ときめかされてしまったので私の負けです。
- 84 笑顔の魔法 (採点:1)
- さてと……何なんですかこれは……
「連作」云々の話はもう置いておくとして、「第4話」つまり「最終話」としても破綻しきってます。
唐突に始まり、唐突に新キャラが登場し(しかも出てくる意味は無い)、唐突に「魔法が存在する世界」へと転換してそのまま終了。ホント、何なんですか?これ。
独立した話としては1点ですけど、「4話完結ストーリー」としてはマイナス点ですね。
「連作として独立していない」以上「4話で1作品」な訳ですけど、「4話足すと容量規定違反」なのでそもそも評価のしようが無いですね。
……あ、そうか、全部「採点なし」にするべきだったのか……まあ、今回は「これで独立した投稿作」と見なしまして、1点、にしときます。
- 85 神が殺す (採点:3)
- んー難しいなー……
この系のアクションSFタイプの話の魅力ってピンと来ないんですよね。多分アクションのシーンそのものがこの話の見所なんでしょうけど、どーもそこに乗れないのでこの話が面白いのかつまらないのかが分かりません。
取り敢えず、アクション部分を除いたストーリー部分だけ追うと、中身が無くて思わせぶりなだけ、って印象なんですけどね。
恐らく、滅亡世界でのハードボイルド風味のSFアクションストーリーとしては良くできてるのではないかとは推察します。点数的に評価が振るわないのは単純に私にとって面白いトコが見えてないからってだけですんで。
- 86 五月晴れ (採点:5)
- ジャンルで「青春ファンタジー」と名打ってる所からすると、雨堂五月さんの正体は妖怪雨童か!?とかなんとか考えながら読んでたもので、彼女が笑った所で話が終わってしまったのにちょっと肩透かされました。
青春物としては特有の読んでて恥ずかしくなる感覚は味わえたと思います。
ストーリーとして面白かったかどうかはちょっと微妙ですけどね。
- 87 静かな夜に (採点:2)
- 困ったな……
描写や展開は良く書けてると思うんですけど……この主人公の事、個人的に嫌いですね私。
甘えてる人物像を描写してるんですから、甘えっぷりや思い上がりっぷりに嫌悪感を抱いてしまうのはむしろ作者さんの描写の成功を意味するんですよね。それは分かってるんですけどー……
ごめんなさい。この話、どうしても楽しめませんでした。
- 88 eo_webtrial.html (採点:2)
- 豊富な語彙を如何に無駄遣いするかをテーマに、ひたすら他者を扱き下ろすバリエーションを探る実験作。としか言いようが無いような気が……
悪口部分除くと中身は全く無いし、最後のオチ部分もとってつけただけという印象だし、楽しむべき所が見つかりません。
これだけの文章書けるんだったら、その能力をプラスの方向に向けさえすれば、普通に面白い話もかけそうなんですけどね。なんで読んでて不快感ばかり感じるような小説(?)にしなければならなかったのか不思議です。ひょっとして「読者」って人種、お嫌いですか?
- 89 Bye Bye My Blue Sky (採点:4)
- ストーリーを感情移入で楽しむタイプの読者である私としては、この手の語り手が人間ではないストーリーって感情移入がとってもし難くて苦手なジャンルです。
正直、「私」の気持ちが殆ど想像できないんですよね^^;
最後の「満足した」感覚が共有できさえすれば、感動しそうな予感はするんですが、現状では「良く分からない話」になっちゃいますね。
- 90 雪原の風 (採点:5)
- んー……設定は時代物ですけど、話自体は不変の定番ですね。スパイダーマンが正義に目覚めた時のエピソードと同様の、「自分が遠因で大切な人が」のパターンです。
戦場、という特殊な環境を経験したことのない身としては、今一つ主人公の感情に想像しきれない所が残ってしまい、激しい筈の後悔が妙に絵空事めいて読めてしまいました。テレビの向こう側の作り物の演技の後悔、というイメージかな。
個人的には、主人公の心情をもっと実感できるような描写が欲しかった所です。
○あど農園 さん
- 04 クロ (採点:7)
- よくまとまっていると思った。
- 38 不幸が輪になって踊ってる (採点:7)
- 普通に面白い。
- 52 天使の灰 (採点:7)
- オチのある話って好きです
- 54 さよなら電波塔 (採点:8)
- いい話と思った
- 60 無邪気なレヴィヤタン (採点:8)
- なんかよかった
- 62 LIMIT 10. (採点:8)
- いいかも
- 67 真夏の夜想 (採点:8)
- なかなか
- 73 昔、こんなことがあった (採点:7)
- うんちはいらないよ
いらないようんち
- 80 真夏の帰郷 (採点:8)
- なるほど
○がんがんじい さん
- 01 しらゆめ (採点:4)
- 描写とかはわりと綺麗だと思うのですが、ストーリーの捻りの無さを考えると逆にそれが物足りなく感じてしまいます。
どうしても、もう少し工夫出来る感じがするのでこの点数にしました
- 02 お兄はタマゴを二個入れる (採点:2)
- とりあえず、無理して似非関西弁を使わない方が良かった気がします…。
後、単純な兄弟同士の掛け合いだったらもっと評価が高くなったのですが、そこに恋愛要素を絡めようとしたのはちょっと……。
後、掛け合い主体という事で割り切れたので描写の薄さは気にはなりませんでしたが、むしろもっと少なくしても良かったんじゃないかと思います
- 03 Nの意見 (採点:7)
- 発想はとても面白いと思います。
主人公と岩倉の対比も面白いと思います
ですが、SとNを騙される人間か騙す人間に単純に分けてしまったようにみえて、そこがちょっとマイナスです。
- 04 クロ (採点:4)
- 話としては好きですが、描写が弱い所為でちょっと話として弱く感じてしまいます。
これの所為で、何故猫クロが前世の記憶を取り戻したのかとかそういう部分が察する事すら難しくなっていますから…
- 05 イヌ×ネコ (採点:5)
- 手法面とかで結構気を使われているのが感じられて良いのですが、ちょっとストーリーの方が駄目な感じがしました。
最初の方からの分で恵が何を考えているかは十分予想出来るのですが、かといって山場へのあの展開の裏付けとしては弱いです。
- 06 氷桜 (採点:6)
- この短い容量でミステリーをやろうとした意気は買います。
でも、話の持って行き方の強引さを考慮するとこの点数が限界です
論理の強引さはともかく、唐突に事件の話にもってくところが大きくマイナスですね。
最初の部分がどうしても必要だったとはいえ、あの繋げ方は無理がありすぎるかと。
後は、ヒロインが根拠もない考えに関してカンで異常に結びつけすぎるところも問題ありかと
- 07 空は暁の果て (採点:4)
- 話の緩急の付け方とかは上手いと思います。
ただ、それを前半の雰囲気を保ったまま最後まで行ってくれたら良かったと思いますが……。
前半と後半の全く別の話のようなちぐはぐさに減点です
- 08 Go on, dogs. (採点:8)
- 話としてはとても良かったと思います。
ただ、ちょっと最後が弱いですけど……。
後、文章が危ういところがちらほらと。
読んでるときにそこに気を取られてしまい話に微妙に入り込めませんでした。
- 09 合わせ鏡の悪魔 (採点:7)
- ファンタジーな要素を持つダーク作品としては王道な話ですね。
全体的にもそつなく纏まっているように感じました。
だから、逆に面白味が足りなかったかなと思います。
- 10 ローカル (採点:3)
- 話としては普通だと思いましたが終わり方がどうも……
もう少し展開とかで魅せ方があったんじゃないかと思います。
後、重要な場面の台詞が他の場面に効いてない単発で終わってしまっている物が多かったと思います
- 11 誰も知らないお話 (採点:7)
- なかなか良いストーリーだとは思いますが、何故その話を孫にいきなりしたかが疑問として引っかかってしまいました。
孫が誰も知らない話をしてくれと言っただけでは当然理由としては弱いですし。
後、ちょっと文章が独善的に感じました。
もう少し読者に歩み寄りを見せても良かったのではないかと
- 12 ラストパス (採点:5)
- 抽象的で雰囲気を読ませる話は大好きなのですが、ちょっとやりすぎだったかと
こうだろうなぁ…とは思うのですが、個々の場面の抽象的な部分が過ぎる所為でちぐはぐした印象を受けてしまいます。
おかげで全体の流れとかテーマとかがほとんどぼやけてしまっているかと。
もう少し、構成とか表現の仕方とか詰められる部分はあったと思います
- 13 僕のデートプラン (採点:6)
- 面白いと思います。
ただ、あんまりオリジナルって感じはしないですね
後、怪しい日本語というか、オタク用語とかがちらほらと……。
別に絶対悪いとまでは言わないですけど、そこらへんは気を使った方が良いですよ。
- 14 札幌-神戸殺人ライン (採点:7)
- こういう作品は毒が無くて好きです。
オチも目新しさは無いですが、とても綺麗ですし。
ただ、やっぱり目新しさはないのでこれが付けられる最高点です。
もうすこし描写とかで工夫されてたら高い得点付けていました
- 15 中に人 (採点:9)
- 面白かったです。
良い感じに予想も裏切られますし発想も良いです。
終わり方も綺麗で、個人的には文句なしでした。
ただ、この某ネズミ使っても大丈夫なんですか?(笑
まぁ、多分大丈夫ですけど下手したら怒られますよ〜
- 16 オセロ (採点:6)
- 最後の最後のは蛇足だったんじゃないかと
二ページ目の最後をもう少し綺麗に纏めればそっちの方がラストにふさわしかったと思います。
- 17 虹の裏側には六十億の僕がいて (採点:2)
- 正直な話、面白味が感じられませんでした。
頑張ってらっしゃるとは思うのですけど。
一番駄目に感じた部分は無言等の表現を多用して無作為に話を助長していた部分かと。
読み手は作者さんが思うほど、そこに含まれた意図は読み取ってくれないと思いますよ。
頑張ってください
- 18 赤い糸 (採点:6)
- なかなか凄い発想をされてますね。
ただ、迫り来る感じとか威圧感とかいわゆるこの手の作品で必須の迫力が足りなかったと思います。
まぁ、それは単純に描写不足とかそう言うのですので、やっぱり10kという制限の所為だろうなぁ…と思いますけど
- 19 パーフェクトチェリーブロッサム (採点:8)
- 綺麗な話ですね。
描写とかも丁寧ですし、ストーリーもそれなりに考えて書かれた様に感じます。
後は単純に好みの問題になってくる作品なんじゃないかと思いました。
- 20 階段 (採点:3)
- 描写の厚さとストーリーの内容のバランスが取れてない気がします。
もう少し話の内容を厚くするか、描写を読者が入りやすいものにしたほうがよかったんじゃないかと
- 21 休みの日には君と2人で。 (採点:3)
- んー兄と妹の会話と言うより友達以上恋人未満な幼馴染みの会話ですね。
まぁ、それ別には良いのですが、その二人の何気ない日常を見せられても正直面白くもなんともないです。
もう少しなんらかのストーリーを持たせても良かったのではないですか?
描写自体も拙い感じが多いですし……。
でも、雰囲気はとても良かったと思います
- 22 The Blue Nowhere (採点:5)
- 描写だけで読ませるタイプの作品ですね。
内容自体はまぁ、普通だと思います。
ただ、内容がそんな風に個性が強くはないので時折描写がくどく感じてしまいます。
そこが、マイナスポイントでした。
- 23 モノクローム (採点:7)
- スマートで綺麗な話とは思いましたが、女の子の存在がハッキリ言って不要だったよな。
展開に合わないんじゃないかと思います。
もっと別な綺麗な物の方がこの話はより映えたんじゃないでしょうか?
そこが残念です
- 24 何度でも (採点:3)
- 展開がちょっと無理があるかなーっと……
後半部分も雰囲気を無理に作りすぎていて逆にテンポを失ってしまっていた気がします。
こういうストレートな話は凝った事はせずに、そういう部分もストレートに読者が入りやすく表現した方が魅力がでるのではないでしょうか?
- 25 窓から桜の見える部屋で、義肢義肢軋む音は病まない。 (採点:4)
- くどめの抽象的な表現の所為で無駄に難解になってますね。
何度か読んでやっと話を理解出来ました。
そこがこの作品の味であり、欠点かと思います。
ただ、ラストはその上の主人公の考え方から見るにちょっと強引かなと思いました。
その時間はあったのでしょうが、それは描写されてないので割り切り過ぎかなと。
- 26 ロバ耳成人 (採点:3)
- 発想は面白いのですが、それを上手く使い切れてないって感じがしました。
展開とか、流れとかも強引な所が多いですし。
似非関西弁とあえて言ってる部分は面白いなとは思いましたが、それならば本当の関西人との喋りの差異を持たせた方が良かったかと
- 27 掃除はきちんとやりましょう (採点:3)
- なんというか、ギャルゲキャラを軒並みぱくっただけのような話ですね。
展開とかも全部そんなのですし。
正直オリジナルでこれはキツイかと……
- 28 サクラ (採点:2)
- 設定は理解出来るのですが、それで何故こんな展開に?って感じです
全体的に説明不足で色んな箇所に原因となる事の説得力もないです。
この手の話の最大の魅力は鮮明な心理描写だと思うのですが、それすらもなくそれで戦慄を演出するのは無理がありすぎます
- 29 「わたしの人生」 (採点:1)
- 話も無理がありすぎですし、細かいところでもいい加減さが出ています。
例えば、カッターで手首を切るのがどれだけ難しいかしってますか?(心理的にでは無く
まぁ、それは細かい部分なのかもしれませんけど、でもその細かい部分のいい加減さが積もり積もって全体的な質まで落としてしまっています。
しかも、それは根本的な話の流れる部分にも通じるところがあって、しょうじきいい加減な気持ちで書かれたとしか感じませんでした。
否定されるかもしれませんが、これが私が読んで感じた事ですので。
ごめんなさいです
- 30 こそばゆい愛 (採点:5)
- 結構面白かったと思います。
丁寧に歪みを書かれているところが好印象でした。
ただ、逆に丁寧すぎて面白味が減退していたように感じました。
そこが勿体なかったです
- 31 雪が舞い落ちる。 (採点:1)
- 詩とみるには稚拙ですし、SSや小説としてみるには取り繕った格好いい言葉しか並べられてないので無理があります。
正直な話、何がしたかったのか?という印象しか受けませんでした
- 32 おしかけエレジー (採点:7)
- 面白いとは思いますが描写が少なすぎるのが残念ですね。
でも、テンポを考えるとこれで良かったのかもしれません
それでもやっぱりもう少し説明が欲しかったような、○○期間とか何々国とかがどんなのかは予想はついても疑問が消えるわけでは無いのでちょっと気になって話に入り込めませんでした。
- 33 上陸前夜 (採点:3)
- 最後の部分で急に格好良く取り繕うとした感じがなんとも……。
折角の積み上げてきた上の部分がだいなしになってしまった感じです。
- 34 五万五千三百七十八番のお姉ちゃんへ (採点:4)
- 発想は面白かったですけどちょっと強引かなと思いました。
55378がということではなくて、それを取り込んだ周りのストーリーの部分がです。
もしかしたら作者さんは上のトリックを思いついた後に他の部分を作られたのではないでしょうか?
他の部分は、作者の思惑とか意識とかの込められ方が薄くかんじましたので……
- 35 月とマフラー (採点:3)
- 最初は面白いかなと感じたのですが、後半になるに連れて心理描写などがしょうじきくどくなりすぎて鬱陶しく感じました。
でも、淡々と語るにはアクが強すぎますし、かといって激
しさとかそういう緩急をつけてもこの作品の魅力を無くしていたとは思います。
それでも、もう少し良い表現の仕方があったのではないかと感じさせる作品でした
- 36 『Happy Century!!』 (採点:4)
- ノーマリティ・ショックの発想力は感服です。
正直な話、とても面白いと思いました。
それをただ単に苛めの腹いせとか、人間はどうのこうのって話にもってった事が残念でなりません。
そこが大きな減点要素でした。
- 37 水槽の中の吸血鬼 (採点:6)
- 優しい話ですね。
毒がなくて良いと思います。
ただ、逆にそれ以上の魅力があるかと聞かれれば答えられないですけど。
それでも良かったと思いました
- 38 不幸が輪になって踊ってる (採点:7)
- 目新しさは無いですけどとても良質のコメディーでした。
素直に楽しかったです
- 39 不味しんぼ (採点:10)
- 普通に面白いです。
描写も分かり易く丁寧ですし、展開も綺麗に纏まっていると思います
全く予想もつかなかった展開とはなりませんでしたが、でも期待通りに良い意味で読者を裏切っていたと思います。
ただ、美食漫画のくだりがなければもっと良かったのにと思ったのは私だけでは無いはず
- 40 文字男君 (採点:3)
- 最後が唐突すぎて、いままでの文章の面白かった部分を全て吹き飛ばしてしましました。
最後の最後でこれは正直、残念で仕方がありません
- 41 自転車の乗り方 (採点:5)
- 雰囲気は良いですよ。
あっさりとした感じも好印象です。
かといって凄い面白味があるかと聞かれればうーんと悩んでしまいます
- 42 『シリーズわくわく昆虫奇想天外〜ニホンミツバチ対スズメバチ編〜』 (採点:3)
- なんか文章に無駄に迫力がありますね。
なんかアカギとかジャンプの熱い格闘漫画とか読んでる感じ
それが良い事かと聞かれると……まぁ、あんまり良くないと思います。
- 43 夏片光 (採点:3)
- 読者にそう読ませたいというのは分かるのですが、それがことごとく失敗してるような……。
もう少し説明をちゃんとしたほうが良いと思います
- 44 オペレーション! 昼食を確保せよ! (採点:3)
- 短編連作だから当然ではありますが、話の内容が変わっただけで根本は変わってないですね。
良くも悪くも同じ印象しか受けませんでした
- 45 駆け抜けろ、青春 (採点:5)
- 勢いは良いです。
素晴らしいです。
でも、文章はやばいところがちらほらと
後、顔文字だけは避けた方が良いですよ。
好みなんでしょうが……
- 46 空が空から落ちてきた。 (採点:8)
- 雰囲気も良いですし、最後のあっさりとした展開も良いです。
色んな原因とか、隠された部分とかあるのですが、最低限に留めて少女の視点に留めているところも好意的に映りました
- 47 Your hand, in my hand. (採点:3)
- かっこつけた文が多い割に描写が薄いです。
特に心理描写が……
淡々とした感じを出すのは悪くないですけど、そこに深みを持たせて欲しかったです。
ただ、皮肉でなく主人公の考え無さはよく伝わってきましたが(最後の部分でそれは上手く生きていたと思います
- 48 ある絵描きの手帳 (採点:7)
- なんというか、これは童話作家が童話を始める前の前書きとかそんな印象を受ける話ですね。
そこが魅力ではありますが、逆にその所為でこの話単体では魅力が足りないと思います。
これに続く画家が体験したといった風に書かれた様々な童話があればもっと魅力が溢れてくる気がします。
- 49 波に乗れる日 (採点:7)
- 岩のりとかの表現がとても面白かったと思います。
逃げたとかの表現のしかたも上手く後半に掛かっていて凄いと思いました。
終わり方も綺麗ですし、10kの作品として良作だと思いました
- 50 ジャパニーズ・ゲイシャ・ガールは笑わない。 (採点:3)
- いや、勇気は買います。
描写とかいいかげんですが、逆にこの作品にはマッチしてますし良いと思います。
ですから雰囲気は良い感じです
で点数が低いのは単純に寒いと感じてしまったからです。
- 51 淘汰 (採点:5)
- 根本の発想も面白いですし
そうなった原因とかを書かないのは良いと思いました。
ただ、そのパニックを最後をこんな形で落としてしまうのは正直勿体ないです。
折角のテーマが「伝えたいことに想いを込めて飾らず伝えているだけですよ」という作者の飾り文句で消えてしまってはやっぱり意味無いですよ
- 52 天使の灰 (採点:3)
- 終わり方が悪い、その一言につきます。
発想は悪くないですが、最後を効果的に演出するどころかちぐはぐな印象。
それどころか、逆に印象悪くするような印象を受けました。
多分、単純に演出の仕方が悪かったんだと思いますけど
- 53 澄空、流れる雲の下で (採点:3)
- 作品の中でコントラストを出そうとしたのでしょうが、あまり上手く言っているようには感じませんでした。
もう少し、日常と非日常を極端に表現しても良かったんじゃないかと
- 54 さよなら電波塔 (採点:7)
- ストレートで綺麗な話だと思います。
全体的に丁寧に書かれていますし、とても良かったです。
ただ、ストレート過ぎて逆に表現しない方が良かった部分も表現してるのでは?と思う箇所がいくつかありました
- 55 A new honey moon. (採点:1)
- 付きが消えるというサイエンスファンタジーな発想に期待したのですが最後に裏切られました。
というか、なんで最後にあんな三流ラブコメみたいな流れになるのか逆に怒りたくなりました。
折角の発想力を無駄にしてる気がしてなりません。
- 56 さくらんぼな季節 (採点:2)
- 最初の方でSFな話なのかなーと思ったら違いました。
なんというか、描写が悪いです。
読者を別のなにかなのかな?と見当違いの予想に向かわせる物が多かったです。
というか、田舎の人間をなにか勘違いしてはいませんか?
フィクションの範疇を超えていると思いますよ
- 57 『In My Life』 (採点:3)
- 終わり方がああならもう少し前半にノスタルジックな雰囲気を漂わせた方が良かったのではないかと?
前半も後半も鮮明すぎて、まるで時の流れとかそういう物が感じられませんでした。
- 58 お花見 (採点:4)
- 前半のほのぼのさ加減はとても良かったと思います。
だからこそ、後半のくだらない話に成り下がってしまったのが勿体なくて仕方がありません。
是非、作品内で一貫してほしかったです。
- 59 15時の十三駅で (採点:3)
- 近い二人の対比を書こうとされてたのでしょうが、あまり上手くいってなかったんじゃないかと。
もう少し違う部分は違う部分、同じ部分は同じ部分といった差異を出した上で、テーマの話を展開した方が良かったと思います
- 60 無邪気なレヴィヤタン (採点:5)
- 面白いとも思いましたし、描写も丁寧だと思いましたし、キャラも良くかけているとも思いました。
しかし、何故か魅力をそれほど感じませんでした。
だからこの点数です。
すいません
- 61 ラストダンス (採点:4)
- 女の子の心理描写はとても良かったと思います。
ただ、逆に他の描写というか単語がそれにそぐわなかったんじゃないかと思いました。
もう少し、口語っぽくても良かったのでは?
- 62 LIMIT 10. (採点:5)
- テンポも文章も読みやすくて上手いと思います
ただ、展開が狙いすぎなのとベタすぎなのが鼻につきますね。
もっとくどさを抜けば面白くなったんじゃないかと思います
- 63 すなふに捧ぐ秘伝の油揚げ (採点:7)
- ちょっと物足りないですね。
読者に対してもう少し共感を促してみると良かったんじゃないでしょうか?
後、もう少しきつねうどんを味わう描写は濃くて良かったんじゃないかと思います。
そうした方が他の場面とのメリハリがついたような…
細かい点をもう少し詰めていけばもう少し評価が高くなったんじゃないでしょうか?
あ、でもちょっときつねうどんは食べたくなりましたよ(笑
後、たぬきうどんって油揚げ入ってるのありますよね?(ぇ
まぁきつねうどんとは別物なので良いんですが…
- 64 グングニル〜B線上の君の夢〜 (採点:6)
- 最初のインパクトは秀逸です。
ただ、後が続かないですね。
後半になればなるほど悪い部分が露呈してくる印象を受けました。
そこが非常に勿体なかったです。
- 65 閉鎖空間 (採点:2)
- んー正直なにが言いたかったのかなーと。
いえ、二人の関係とかそういう話だったのでしょうが、そのなにを魅せようとしていたのかな……と
話の通りの嵐の中の暇つぶしの会話みたいにしか感じられませんでした
- 66 陸の孤島 (採点:4)
- ジャンル通りの話ですね。
ただ、やっぱりそれだけでは面白味がないです。
もう少し少女の心情とかを浮き彫りにしてくれればもう少し楽しめた気がします
- 67 真夏の夜想 (採点:5)
- キャラのかき分けとかは上手いと思いました。
ただ、主人公の少女が無色になっている事を除けば……。
でも、自己主張の強くない女の子にしたのは良かったと思います。
ただそれにもっと深みを見せてほしかったです
- 68 パーティードレス (採点:3)
- 無駄にキャラを出し過ぎな上、関係ない部分を色づけしすぎですね。
だからメインの部分がぼやけてしまっています。
前半の描写とかはもっと簡潔にして、後半にもっと力を入れるべきだったかと。
- 69 ばけねこ (採点:2)
- あまりに母親のキャラがアレ過ぎるんじゃないかとせめて、色々と描写を重ねて表現するならまだしもこれだけの短い話でではキツイです。
後、話自体もコメディーに成り切れていない気がします
- 70 荷物整理はお早めに (採点:3)
- やっぱり読んだ他の話と一緒でした。
なので、感想はこれで割愛させて頂きます
- 71 霧 (採点:5)
- 丁寧さが全体から伝わってくるような話ですが、目新しさは無いです。
他の作品と比べて抜き出ているわけでもないですし。
もう少し個性をだしても良かったのではないでしょうか?
- 72 悪人談義 (採点:4)
- 発想は面白かったのですが、最後のがただの作者の皮肉にしか感じないのが鼻につきました。
もう少し登場キャラの皮肉となるような描写や展開を上手く作って欲しかったです。
- 73 昔、こんなことがあった (採点:1)
- 正直、なにがしたかったのか?と問い詰めたくなります。
元のおとぎ話をユーモアとか皮肉で面白くしているわけでもないですし……
ただたんに下品な文をこういう場で晒したかったのではないか?とすら思えます。
- 74 約束という悲しき戒め (採点:1)
- えっと、何が言いたかったんでしょう?
描写もいいかげん、ストーリーもいいかげん、雰囲気とかもそうです。
何がいいたかったというか何を読ませたかったのですか?
そう問いかけずにはいられない作品でした
- 75 彼女と天気予報と雨のにおい (採点:1)
- 顔文字とか校正されてない文とか色々ヤバイです。
展開もちょっと無理があるというかキツイですし
さりとて他の魅力も感じなかったのでこの点数になってしまいました。
ごめんなさい
- 76 Good Night …… (採点:3)
- 雰囲気は悪くないとは思うのですが、この話にそぐわない台詞や展開があったりと粗が目立ちます。
そういう部分で、魅力をかなり減退させてしまっているように感じたのでこの点数です。
- 77 世界に一人だけの自分 (採点:6)
- 雰囲気も良いですし、表現の仕方も面白いです。
ただ、もう少し男の心情に読者と近い起伏を持たせると良かったのではなかったと。
最後の部分はまぁ、評価が分かれるところでしょうが、私は良くも悪くもないと思いました。
- 78 間抜列車 (採点:9)
- いやはや、素晴らしい話です。
先生のあのなじる部分がもっと別の洗練された展開だったならば10点つけてました。
それだけに惜しい話です。
- 79 ハチミツ (採点:7)
- 可愛らしくて雰囲気の良い綺麗な話だと思いました。
後は細かい部分をもう少し突き詰めて行けばそれだけで十分だと思います。
これからも頑張ってください
- 80 真夏の帰郷 (採点:5)
- 話としては面白かったと思いますが、表現がそれに追いついてない気がします。
投げっぱなしの描写が多く、その所為で不必要な印象をいくらか与えている気がしますし、音の擬音が逆に雰囲気を殺していたのではないかと思います
- 81 魔法の一撃! (採点:6)
- まぁ、ストレートで良かったとは思います。
可愛らしい話と思えましたし。
でも、ちょっと前半の中途半端な理屈漬けは逆にこの話を殺してしまっている気がしてなりません。
もっと徹底的に可愛らしい話にして欲しかったです。
- 82 風の遊ぶ (採点:7)
- 少女漫画の一場面みたいな話ですね。
雰囲気は良いですし、私は好きです。
ただ、他の人に受けるかというと正直疑問ですが……まぁ、私の感想は良かったですからそれで良いのでしょう。
ただ、最後の最後の意味のない一文はハッキリ言って余計だったかと。
あの意味の感じない一文が後読感をぶち壊してます。
まぁ、終わり方を悩まれたのでしょうが……
- 83 恋愛感、人生感 (採点:4)
- 最初の方はキャラのかき分けが駄目だと感じました。
というか、メイン二人がいまいち判断つかないぐらいでした。
まぁ、それは単純に描写不足と、キャラの台詞に気を使ってないからだと思われますが。
でも、後半のキャラの考え方は面白いと思いました。
- 84 笑顔の魔法 (採点:3)
- 意気は買います。
こういう場で連作で四本ってしようと思ってなかなか出来る事じゃないですし。
ただ、その分もっと内容で凝って欲しかったです。
どの話もかわりばえのしない、どこかで聞いたような話の劣化なのがいかんともしがたいです……
- 85 神が殺す (採点:2)
- まず、無駄な文が多いです。
例えば同じ意味を持つ文を意味無く繰り返すとか。
後、作者の知識のひけらかしを感じました。
それが悪いって訳ではないですが、ひけらかすだけで説明も無いですし鼻につくかんじすらしました。
話自体もオリジナリティが逢ったかというとうーんと考えさせられますし、真面目に書かれてるのでしょうがその方向を間違ったなという感じです。
まぁ、でも描写とかは良かったと思います。
- 87 静かな夜に (採点:2)
- なんというか、作者の都合で動かされているキャラが多いですね。
主人公の家族も不良も通りすがりの家族もみんなそうです。
単純に行動に主人公に合わせているような不自然さが読み取れました。
後、そういうご都合主義な部分は主人公の考え方にも現れていたと思います。
文章とかは普通に上手いとは思ったのですが、肝心の話がそんな感じなのでそれもぼやけて感じてしまいます
- 88 eo_webtrial.html (採点:3)
- オチとか頑張ってらっしゃってるようですが、その前に一言。
そんなに御自分を卑下される事は無いですよ(ぇ
とまあ冗談はこれぐらいにして、文章の描写の濃さが全体の雰囲気のテンポ感とかをぶち壊してます。
つまり、地の文と台詞がちぐはぐした印象を受けるという事です。
多分、話からしてわざとなのでしょうがやりすぎです。
それを楽しむ以前に煩わしく感じてしまいました。
後、終わり方も正直どうかと……。
最後の台詞はこれを体験版としてやった人間の台詞とはとうてい思えないのですが……
- 89 Bye Bye My Blue Sky (採点:10)
- とても面白い話でした。
人間と大差ない存在が出てきても人間がメインを張る事が無いところにも、機械達が人間との差異に興味もなくただ機械である事をなんの感慨もなく受け入れている事にも共感がもてました。
それでも、二人(二つ?)の機械が機械らしさはみじんも見せないところも良かったです。
- 90 雪原の風 (採点:7)
- 無常観が漂う話ですね。
ただ、それを語るには雰囲気とか描写とかが足りなくはありますが
全体的に作りも丁寧ですし、良作だったと思います
○くらむぼん さん
- 01 しらゆめ (採点:6)
-
- 02 お兄はタマゴを二個入れる (採点:7)
- ぬがー!
関西弁風味の会話がめっさツボに来ましたよ。
このお話を標準語にしてたら、たぶん今や過剰供給で食傷気味の「妹もの」
と斬り捨ててたかもしれませんが……。
ラストにすごいどんでん返しがあるかなーとか勝手に期待して読んでました
が、ごく普通に終わりましたね。でも、それもまたよし。王道だし。
- 03 Nの意見 (採点:9)
- 面白い!
彼女はS、という時点でてっきりサドマゾのことかと思った私は腐ってますか。
いやしかし、切れ味の鋭いアイデア力に脱帽です。
ラストも秀逸。上手いなー。
- 04 クロ (採点:10)
- えーと、プロの方ですか?
単純な「おれがあいつであいつがおれで」的な話かと思いきや、より深く
より泣ける(この泣ける、という評価を軽々しく使いたくないのですが)
お話になっており、わたしの予想を素敵に裏切り続けてくれました。
ありがとう。満点です。
- 05 イヌ×ネコ (採点:6)
- 恋愛ディストーション?
冗談はさておき、青春だなーと思うお話。
さらっと読めました。でももうひとひねり欲しかった、というのは
贅沢なのでしょうか?
- 06 氷桜 (採点:4)
- 文章技術は十分に一線を越えていると思います。
ただ、お話の展開が強引な感じを受けました。
雪を使った殺人トリックは面白かったのですが、この手の「安楽椅子探偵」
めいた話をするには10kは短すぎると思います。
ごめんなさい。
- 07 空は暁の果て (採点:5)
- うーん、いろんな意味で惜しい作品だと思いました。
何が不満なんだろう。
女の子のキャラは可愛いし、お話もまっすぐ。
でもなんというかこう……「既読感」というのでしょうか。
出だしは凄くいい雰囲気だと思って読んでいたのですが、女の子が登場
した途端に「ありがち」な、失礼ながら薄味なお話になってしまったと
思います。
- 08 Go on, dogs. (採点:8)
- 面白かったです。
捨てられるペットと山に逃げた少年。それを追う大人。この図式は
懐かしささえ感じさせるほど昔からあるものですが、そこから先の
人物の感情の動かし方が意外で良かったです。
少年が飛び越えたのは崖であると同時に、もっと暗喩的ななにかである
ように解釈しました。
- 09 合わせ鏡の悪魔 (採点:7)
- 良くできたお話です。
悪魔がちゃんと悪魔してて、穴二つ系のお話どまんなか。
短いのによくまとまってます。
- 10 ローカル (採点:9)
- 上手いなぁ……。
ありがちなお話なんですが、とにかく会話のテンポがいい。
雰囲気が良い。そして流して書いてるようでポイントを抑えた文章も
レベル高い。
彼氏が前に出すぎなかったのも好感。
匙加減が上手いですね。
- 12 ラストパス (採点:6)
- 思春期系、というジャンルがややツボりました。
- 14 札幌-神戸殺人ライン (採点:7)
- オチがいいなあ。
こういうの好きです。
- 18 赤い糸 (採点:1)
- ひぐらし?
- 19 パーフェクトチェリーブロッサム (採点:4)
- なぜタイトルをカタカナ英語にしたのでしょう。
あと、序文が長すぎる気がします。
- 21 休みの日には君と2人で。 (採点:4)
- 長編の呼吸で短編を書かれたのでしょうか。
長いお話の途中で突然エンドマークが出たようなぶつ切り感がありました。
- 22 The Blue Nowhere (採点:9)
- 世界の構成とキャラクターの配置で、すでに勝負が付いた物語だと思います。
短編だからこそ鋭く、いっそ潔いまでの悲しみの余韻を残して描ききること
のできたお話ではないでしょうか。
この手の話は反発してしまう人も多いかとは思いますが、私は支持します。
- 23 モノクローム (採点:10)
- 凄い。
「アルジャーノン」タイプの構成ではあるのですが、視点の置き所が
素晴らしい。読者の視界をすらねじ曲げ、思いもつかない地点へ着地
させる。ラストのなんと皮肉で、しかし喜びに満ちていることか!
ただ一言。凄い。満点。
- 30 こそばゆい愛 (採点:9)
- 評価がまっぷたつに割れそうなお話ですが、だからこそ私はこれを高く評価
します。
ある愛の形を、標本採集のように切り取った短編であると思います。
- 35 月とマフラー (採点:5)
- 満月病、というせっかくの素敵なアイデアが活かし切れてないように
思います。
- 38 不幸が輪になって踊ってる (採点:8)
- 単純に面白かった。勢いというかノリの勝利です。
- 39 不味しんぼ (採点:7)
- 星新一的プロットによる、まとまりのある作品ですね。
短編らしい短編というか。
もっとシンプルにするとさらに良かったかもしれません。
- 41 自転車の乗り方 (採点:8)
- ニヤリ
- 43 夏片光 (採点:8)
- こういう話好きです。
私の読み違いでなければw
- 50 ジャパニーズ・ゲイシャ・ガールは笑わない。 (採点:9)
- なんだこれなんだこれ!
絶妙と微妙のきわどい狭間を綱渡りして、ぎりぎりのところで
絶妙側に重心を残したような作品。
評価はまっぷたつに割れそうだけど、俺は好きだぜ!ビッチ!
- 64 グングニル〜B線上の君の夢〜 (採点:2)
- ごめん、頭からネタわかっちった。
- 78 間抜列車 (採点:9)
- ううむ。
実力派の仕事だ。
外貌描写が少ないのはわざと?
- 79 ハチミツ (採点:10)
- 上手いなあ。
あらすじにするとなんてこと無い話なんだけど、視線の動かし方とか
呼吸のずらし方とか、出しゃばらない程度のウィットとか。
大好きです、こういう話。
- 83 恋愛感、人生感 (採点:8)
- タイトルに違和感が。
話の焦点はそこ?
- 89 Bye Bye My Blue Sky (採点:9)
- かっこいいなあ!
- 90 雪原の風 (採点:8)
-
○じゅう さん
- 06 氷桜 (採点:4)
- 何だか色々と不自然だと思うのです。
- 09 合わせ鏡の悪魔 (採点:6)
- とても惜しい、と思います。
「合わせ鏡と双子」を関連付ければさらに面白くなったと思うのですが。
- 11 誰も知らないお話 (採点:5)
- あまりこの手の文章を書かれない方なのでしょうか。
いささか言葉の使い方に違和感を覚えました。
卿。
- 14 札幌-神戸殺人ライン (採点:3)
- 広義でいうところの夢オチという感じです。
- 15 中に人 (採点:9)
- アイドルやヒーローの役割って、こういうのが大事なのかも知れませんね。
美学を語られたみたいで感動しましたです。
- 18 赤い糸 (採点:採点なし)
- なぜにひぐらしのパロディ…。トミー…。
- 21 休みの日には君と2人で。 (採点:1)
- 飛び込んできた女の子が妹とか幼馴染以外だったら新境地開拓だったんですが
- 22 The Blue Nowhere (採点:6)
- 煉獄にいるかのようなやりきれなさを感じました。
- 28 サクラ (採点:10)
- 得体の知れなさが堪りません。
- 30 こそばゆい愛 (採点:8)
- 狂。
- 32 おしかけエレジー (採点:2)
- すごいことしているわりにはえっちくないです。
- 33 上陸前夜 (採点:5)
- とても丁寧な描写で先が気になったのですが…
- 34 五万五千三百七十八番のお姉ちゃんへ (採点:8)
- 読みながらちょっとゾワッときましたね。
暗号の製作者が既に故人だというところで
「暗号が解けてよかったよかった」な話にしなかったところが深みを持たせています。
- 35 月とマフラー (採点:7)
- ちょっと乱歩趣味入っていていいかも
- 37 水槽の中の吸血鬼 (採点:6)
- ジャンル表記に偽りなし。いい雰囲気のお話だと思いました。
「いいかい、今日のことは〜ゆびきりげんまんをした。
の部分はあえて書かない方がよかったかもしれません。
- 39 不味しんぼ (採点:7)
- タイトルを見て不安に思っていたのですが、
なかなかいい感じに騙されました。
- 47 Your hand, in my hand. (採点:3)
- 犬に噛まれると痛いです。
『僕』の行動や思考が非現実的で、よい感情・悪い感情どちらも抱くことができませんでした。
- 53 澄空、流れる雲の下で (採点:5)
- 二百メートル?
- 54 さよなら電波塔 (採点:5)
- 姉を愛するあまり、姉が自分を見捨てて自殺したという事実を認めたくなくて
妄想をつくりあげた男の話のように読み取れました。
だからラストもちょっと怖いです。
- 55 A new honey moon. (採点:4)
- 月を知らない世代の人が、
宇宙船の窓(!)から伺った光景からただちに月だ、と認識するというのが…。
- 56 さくらんぼな季節 (採点:4)
- 「塁」を女の子の名前にするのはちょっとかわいそう(性差別的発言ですが)。
さくらんぼはあまり白をイメージさせるものではないと思います。
- 59 15時の十三駅で (採点:9)
- 無駄がなく隙もなく、コンセプトが伝わってきました。
- 61 ラストダンス (採点:6)
- すごーく嫌な気分になったのですが(←褒め言葉)
非常に生々しい女の子の心理描写はよかったと思います。
それに対する男の子の態度もリアル。
- 63 すなふに捧ぐ秘伝の油揚げ (採点:5)
- ダンプカーが何故出てきたのかよくわからなかったです。
- 65 閉鎖空間 (採点:6)
- 最後の二行がちょっと意味深で。
- 67 真夏の夜想 (採点:3)
- 「刻」の説明がなされていない(というか説明を中断している)と思うのですが、
その後当然のように刻の話をされても混乱します。
「タイムリミット」のタイムは「時」ですか、それとも「刻」ですか。
- 68 パーティードレス (採点:4)
- 主役はセイとルガーテの二人とみてよろしいでしょうか。
二人の身分や戦闘能力についての説明は、この作品においてはあくまでおまけ的なものだと思います。
むしろもっと、二人の人間らしさ、内面を表すような描写に重点を置いてほしかったところです。
- 72 悪人談義 (採点:3)
- 最近の特撮ヒーロー番組はそこらへんの問題を踏まえた作品づくりをしているので、どうしてもネタの古臭さは否めません。
なので悪いですけど低評価です。
- 73 昔、こんなことがあった (採点:6)
- 大腸の中というのが正しいのでは
- 76 Good Night …… (採点:7)
- 救いのなさが生々しくてよかったです。
- 79 ハチミツ (採点:7)
- 子供のモノの考え方がよく表現できていたと思います。
難クセつけるとすれば、まとめが綺麗すぎるところでしょうか。
- 82 風の遊ぶ (採点:4)
- ごめんなさい。
ギャルゲー脳に頭を切り替えないと、結構つらいです。
- 83 恋愛感、人生感 (採点:7)
- ギリギリと心臓を絞られた気分になった時点で私の負けです。
- 87 静かな夜に (採点:6)
- 野比のび太反抗期編、という感じで面白かったです。
- 88 eo_webtrial.html (採点:4)
- 挑発的な作風はよいと思いますが、嫌な方向にどんでん返しされたので低い点数です。
○すなふ さん
- 01 しらゆめ (採点:6)
- 良作でした。情景描写の良さが、いろいろ郷愁っぽいものを呼び起こされました。
ひかりのおかげ、ということなのですが、そもそも発端は、なにげにひかりに引きずり落とされたのでは、という気はするので、そこはちょっとなあ、と感じます。
- 02 お兄はタマゴを二個入れる (採点:3)
- キャラものだとは思うんですが、どうにも‥‥。関西弁だと「仲むつまじくてよいねえ」と思い辛いところがあります。どうしてだろう。
ほのぼので通して欲しかった気もします。いろいろと中途半端に見えました。
- 03 Nの意見 (採点:8)
- 好きです。アイデアも良いし、上手い。
ええと、感想書きづらいなあ‥‥。とにかく意表をつかれて、感心しました。
- 04 クロ (採点:6)
- 人死にが多い中で、転生ものってはじめてだろうか? 文章は秀逸だし、ほどよくノリも、押さえも聞いていて、いい話でした。マイナスは、どうも場面転換時にまま置いてかれ気味になったことでしょうか。いや、ついては行ったと思うのですが、ちょっと展開が早かった。
- 05 イヌ×ネコ (採点:7)
- 恋愛もので、一番真っ直ぐに切り込んだ作だと思います。恥ずかしいけど、好感度高し。
- 06 氷桜 (採点:8)
- ミステリ読みではないので、単なる感覚での物言いになりますが、この紙幅で、安楽椅子形式で、よく書ききったと思います。その技量と、あとは高い文章力に、この点数。面白かったです。
- 07 空は暁の果て (採点:6)
- ナイスボーイミーツガール。海、夕暮れ、自転車、女の子。シーンとしてこれでもか、と持ってこられた上に、わりかし普通の青春ものだったので、大きく加点はできないのですが。
安定した描写力は羨ましいです。
- 08 Go on, dogs. (採点:6)
- 面白い。SS界隈で、こういう文体の人は珍しいと思います。闊達で、男性的でありました。皓太の父の設定が、良くあるもの以上になっていなかったので、なんとなくお話として典型だなあ、と見えてしまったのが、私にとってはちょっとマイナスでした。
- 09 合わせ鏡の悪魔 (採点:7)
- 印象的でした。83番目に読んだのですが、いままでのどの作とも変わった毛色で、それだけで評価できます。ダークということですが、ダークらしい心地悪さではなく、きちんとまとまった中で、救われないお話を書いている好作だと思います。一言で言うと、上手いので羨ましいです。
- 10 ローカル (採点:8)
- 空気感が抜群でした。そして、チカさんのキャラが実に良い。ものとしては、彼氏の昔の彼女が現れて、というありきたりなものですけど、心情描写が秀逸で、細やかで、一線を画していたと思います。
- 11 誰も知らないお話 (採点:5)
- お祖母様の名は‥‥。
筆力も高いし、興味深く読んでいたのですが、やっぱりいかんせん尺が足りないですよね。お姫様が誇り高いのはわかるのですが、果たしてそれが国王として可か不可か、と言われると、常識的にはダメだと思うのですよ。無論、それは現代の考え方であり、過去に遡及して適用するのは間違いだとわかってはいるんですけどね。少年が受けたであろう衝撃を、読者として感じることができませんでした。
- 12 ラストパス (採点:5)
- 過去のシーンが鮮やかであればあるほど、淡々としたシーンが映えると思うのです。その意味で、試合のシーンをもっとビジュアルに訴えるものにして欲しかった。
文体はとても好みでした。でも、諦念を知ってしまう中学生って、ちょっとヤだなあ。
- 13 僕のデートプラン (採点:7)
- どうしよう‥‥と危惧しながらのスタートだったんですが、尻上がりにノリノリになっていく筆致につられて、ぐいぐい読みふけってしまいました。いやぁ、アホっぽくて青くて、素晴らしい。面白かったです。
- 14 札幌-神戸殺人ライン (採点:3)
- 楽屋ものというか、のんびりとした刑事たちを書きたかったのかな。トリックの説明が多くて、それ以外の要素(キャラであるとか)が薄くなった分、軽く読み通すことはできるのですが、評価はし辛いです。
- 15 中に人 (採点:7)
- 最後が無ければ、8点9点だったんですが。
ネズミ(もちろん中の人など居ない)の紳士っぷりに乾杯です。こういう温かいお話は大好きです。なので、後半の京子パートが、ちょっと失速した感じで、残念でした。狙いだとは思うのですが、ぬいぐるみではなく、実物になんとかしてお礼を伝えて欲しかった。頑張る京子が見たかった。恋とか芽生えて欲しかった。
- 16 オセロ (採点:7)
- 一瞬混乱しましたが、良作でした。しかし、文体が独特で、なんだかコバルトっぽいなあ(コバルトってマリみてしか知らないのですが)。アイデアというより、まとめ方が上手かったですね。過去、未来、夢、現実。綺麗に綺麗なところを抜き出してくれました。余韻はちょっと足りない気がします。
- 17 虹の裏側には六十億の僕がいて (採点:5)
- はじめて交わす言葉が「にじ、探しにいかない?」なのは、なかなかにドリームな気がします。途中の会話も、変な女の子やなあ、という印象で、いや、こういうキャラは好きです。
自転車をえいこら漕いでいる情景が、ほとんど見えてこない気がするのが残念でした。いや、自分が自転車もの書いてるのは差し引いても。
- 18 赤い糸 (採点:5)
- 上手い――んですが、うーむ。ひぐらしっぽさは気にならなかったと思うのですけれど、お話が先にありき、という気がして。安直、でもないんですが、うーん。私自身があまりダーク脳を持っていないのが、評価しづらい原因かも。
- 19 パーフェクトチェリーブロッサム (採点:4)
- 辛口でつけてしまうと、こんぺ形式だからこそ読む話、です。冒頭に引き込む力が無く、そう言った場合、美文調――とも違うか、書き込みは凄いんですが、読み飛ばしてしまうことを理解しました。
桜ってすごいものです。毎年春が来るたびに、神がかった美しさを見せてくれます。作者はとにかく、桜の禍々しさを、美しさを描きたかったのだろう、と思いつつ。
- 20 階段 (採点:4)
- 一気に時系列が飛んで混乱しましたが、それは問題になるほどではなく。
十三階段ネタは、藤田さんとの重要な一件であるわけですが、高校生がそんなに幼いかなあ、とふと思い出すと、いろいろと褪せてしまいました。
尺の問題もあるのかもしれませんが、もっと爽やかな二人の光景も見てみたかった。折角紙幅も余ってることですしね。
- 21 休みの日には君と2人で。 (採点:3)
- 狙いが嵌れば超強力。嵌らなければそれまで。そういう、ピンポイントな作品でした。妹、ツインテール、メガネ。いや、メガネはとても偉いのですが。
すごく疲れてるときは、萌えるのかもしれません。
- 22 The Blue Nowhere (採点:6)
- ずしり、と来るものがありました。安易な何かを求めるよりは、このオチで良いのだと思います。まとまってしまって、小品、ではないけれど、広がりが感じられなかったのでこの点数ですけれど。
- 23 モノクローム (採点:9)
- 10Kで意味のある物語を作るのは難しいと思うのですが、成功している希有な例だと思います。私は言葉であるとか記号であるとか、そういうものってほとんど定義づけできないあやふやなものだと思っているので、「記号化」して安心できる、という感覚はちょっと分かりづらかったのですけれど。後輩に気付いて貰わなければ、彼はこのままだったのかな、と思うとちょっと怖い。気付くってことは、気付かれるってことなんだろうなあ、とか、自己と他者の認識がどうのとか。そういうあやふやな部分を、うまく説明して見せたお話でした。
あと、後輩の絵は、すごく、ダメだったり、しませんか?
- 24 何度でも (採点:4)
- 小島のキャラはとても良いんですけれど。
「俺」が口惜しくなって、物語的に盛り上がっていくのに比して、読んでいてテンションが下がっていきました。なんというか、都合の良さがどうも鼻についたという感じです。読者をコントロール仕切れていないというか、放り出された感じが。
- 25 窓から桜の見える部屋で、義肢義肢軋む音は病まない。 (採点:10)
- 一言。「大好きです」と。10点初名乗り作品です。
最初は、ああ、ダークものなのかな、と思いきや。なんというか、切なさよりも、爽やかさを感じるような不思議な作風で、ただただ感服しました。麻美のキャラも、『俺』のキャラも気持ちよかった。ディティルの書き込みと、「ああ、そうだよなあ」という説得力で、文章そのものを味わいながら読み進めることができました。
- 26 ロバ耳成人 (採点:7)
- なんでだか分からないのですが、妙に面白かったです。何気ないようで、人と人の掛け合いを書くのは難しく、それをぽんぽん軽妙にこなしているからかも。言葉の選定もなかなか上手くて、いろいろと痒いところをちくちく刺激されるような、そんな心地よさがありました。文体にラブ。
- 27 掃除はきちんとやりましょう (採点:4)
- 予定調和というか、完成されたパターンで、よく出来ていると思います。ノリも楽しいですし、キャラも立ってる。ただ、それ以上ではないんですよねえ。お話を見せて欲しかったです。
- 28 サクラ (採点:3)
- うー、うー、ダークものは、点付けづらいんですよね‥‥。ぞわっと来るものはあるんですが。
あやかしの桜、なんでしょうけれど、これはやっぱりそういうもの、として受け取らないといけないのでしょうか。落としどころが微妙で、そういうものなんでしょうけれども、読者としては放り出されたような感じです。
- 29 「わたしの人生」 (採点:3)
- 統合失調症だったのか‥‥。病名が出てくるまで、そのそぶりがまったく無かったのは減点でした。都合良く、ぽっと病気にしたように思えてしまって。
本当の自分、というあたりをもう少し掘り下げて欲しかったと思います。良い感じに読み進めていたので、残念です。
- 30 こそばゆい愛 (採点:8)
- なるほど‥‥。意外にこれだけ真っ直ぐなシリアスはない気がします。打ちのめされました。上手いなあ‥‥。
- 31 雪が舞い落ちる。 (採点:4)
- なるほど。再度読み返し、なるほど。
スコーン、と頭を打たれるような感覚はあるものの、ミステリ読みではない自分には、楽しみどころが少なかったような。少なくとも、ミスリードもの、それ以上のものを感じられませんでした。人間以外を描くのって難しいですよね。
- 32 おしかけエレジー (採点:5)
- まったくけしからん! 寸止めもいいとこです!
とまあ、冗談はここまでとして、本当に尻切れトンボなのは残念です。無機質な女性の喋りは、残念ながらあまり萌えませんので、ニヤニヤする物語としては見られず。もうちょっと、こう、デレがあれば‥‥デレが‥‥。
- 33 上陸前夜 (採点:3)
- ぬ。
せめて、朝焼けに染まる北海道が見えた、とか。そういう何かがあれば嬉しかったんですけれども、完全にこれは序章ですね。あるいは、船の旅の情景をもっと見せて欲しかったです。心情だけでなく。ベタベタに黒い海だとか、星とか、航跡とか、潮風とか、船内の古いゲーム機とか、ゴンゴン音を立てるボイラーだとか、そういう風景を書いた雰囲気ものであれば、躊躇なく高得点をつけていたと思うのです。日本海フェリーは乗ったこと無いので、ほんとはどうなのかわからないんですけどね。
- 34 五万五千三百七十八番のお姉ちゃんへ (採点:7)
- なるほど、と膝を叩く前に、無茶だなあと思います。謎解きとして難しすぎるというより、無理があるというのが第一印象でした。
けれど、お話として謎解きを持ってきて、うまくほどききったその手腕は評価できます。
- 35 月とマフラー (採点:4)
- んん‥‥。評価しづらい‥‥。ちょっと読みづらいのは、やっぱり会話文を使っていないからでしょうか。それから、読点のルールが自分と違ったので、若干混乱したところがあります。
『満月病』の道具としての使い方は上手いなあ、と思ったのですが、雫が唯を好きである理由がまったく見いだせず、なんら共感を抱けなかったのが、入り込めなかった理由なのかなあ。まあ、恋なんてそんなものかもしれませんが。
雫の母は良いキャラですよね。そこで何か、語りなり教訓なりがもっと描かれていれば、深みが出たのかも知れません。
- 36 『Happy Century!!』 (採点:7)
- 軽快で、すいすい読み進められました。突飛な世界については、十分上手くはまっていたと思うので◎。「ガンバレ」は、やや△。けれど、総じて、突っ切った何かを感じます。良作。
- 37 水槽の中の吸血鬼 (採点:6)
- 綺麗にまとまったお話でした。確かに童話調ということで、いい大人が読むには物足りないところがあるかもしれませんけれど。父親が「あの子は吸血鬼なんだよ」と信じ込ませてしまうのは、どうかなあ、と個人的に思います。子どもは残酷ですから、病気にしろ吸血鬼にしろ、結果は同じことなのかもしれませんが。
- 38 不幸が輪になって踊ってる (採点:7)
- コミカルで、ときおりクスっとできて、なかなかの佳作だと思いました。よくまとまっているし、筆力もある。コミカルさは、今回の出品作の中でも上の方だと思います。こんな神様たちもよいものです。
- 39 不味しんぼ (採点:7)
- 上手い。完全三人称で、読者をコントロールしようとあの手この手を使うのではなくて、実直に文章を書いて、これだけきちんとお話を完結させる(しかも面白く)のは、相当な技量だと思います。
ネタとして不味いものを作ったが実は――というのは割とありふれている気がするので、新しさは感じられず。読者のわがままなんですけどね。
- 40 文字男君 (採点:8)
- カッコとカッコ閉じは、プログラム書いてると大変に憎める存在になるのですが、今回似たような感情を呼び起こされかけました。いや、面白かったんですけどね。
わけわからんなりに楽しめました。どことなく筒井っぽさ。
わけわからんので、うまく感想が書けないのが残念です。
- 42 『シリーズわくわく昆虫奇想天外〜ニホンミツバチ対スズメバチ編〜』 (採点:3)
- バキ‥‥。あとJoJo‥‥。
どうせなら、『特攻の拓』も混ぜたら素敵でした。
とまあ、冗談ですが、ノリ一発だったので、外すと辛いなあ、と感じます。しかし、ジャンル『虫』て。いや、虫ですが。オリジナルとして、ではなく、コメディものの何かとしてはとても楽しめるんですけど、採点する場では厳しいですね。
- 43 夏片光 (採点:8)
- 高い描写力と寂寥感。テーマとしてはありふれているし、描き方としても、またありふれているかもしれません。けれど、丁寧に丁寧に書きこまれた文章に参りました。そして妹下さい。
- 44 オペレーション! 昼食を確保せよ! (採点:4)
- 二次創作としてなら楽しく読めると思うのです。いや、一次作品としても、楽しく読ませて貰いましたけれど、やはり他作との兼ね合いで、訴えてくるものが少ないと思います(まあ、そういう作なんですが)。
こんぺ形式である以上、日常ものは辛いし、今回のようにオリジナルの場合、一層辛いのではないかなあ。書くことには手慣れているようですので、今回は戦略を誤ったように思いました。
- 45 駆け抜けろ、青春 (採点:5)
- 初読でちょっと意味が分かりませんでした。恥ずかしくて逃げてたのか‥‥。
けれど、ときどき確かに「クスリ」と笑ってしまったので、少し加点です。
- 46 空が空から落ちてきた。 (採点:6)
- 惜しい。キャラはとても好きだし、上手いと思うのですが、ストーリーで魅せる部分で少しずつ違和感が。世界を自然に受け入れることがどうもし辛かったです。やや設定負けかなあ。書きたい世界観は伝わってくるのですが、いまいち消化しきっていない感がありました。小道具なりエピソードで、二人の絆を深めるシーンがあまりなかったところも、ちょっと勿体ない‥‥って、やっぱり尺が足りないのか‥‥。申し訳ないです。
- 47 Your hand, in my hand. (採点:4)
- 妙にぶつ切りの文章は、狙ってのものなんでしょうが、やっぱり少し違和感があります。また、突拍子のなさの割に、いろいろとリアリティを生み出す要素が不足している気がして、減点が大きくなります。
- 48 ある絵描きの手帳 (採点:6)
- わくわくしながら読んだので、最後は尻すぼみに感じて残念でした。終わっていない、という訳ではないのでしょうけど、期待した方向とは違った感じで。何かしら、帰結があればよかったなあ、と思います。
- 49 波に乗れる日 (採点:6)
- ユニークで、期待十分に読み進めたのですが、彼女云々以降でちょっと残念。ところどころ読みとれないところがあったり。『岩海苔』と『真珠』は、そもそも何を指しているのでしょうか。サーフィンやってたり、海出身者ならわかるのかな。
文章が不安定だったり、ときどき読みづらかったりしたのですが、総じて好みの文体で、心地よくは読めました。
- 50 ジャパニーズ・ゲイシャ・ガールは笑わない。 (採点:7)
- 面白い(笑)。いや、これアメリカ人に怒られるで。
男は、どの時代も、どんな場所でも、バカで、真剣なんだよね。たぶん。
- 51 淘汰 (採点:5)
- 安いわけではないですけれども、「想い」とか「伝えたいこと」とか、そういうキーワードが準備為しに出てくると、ちょっと気勢がそがれます。言葉が無くなる世界、というアイデアは使いようでいかようにも面白くなると思うので、勿体なかったなあ、という感想だけが残りました。
あと、冒頭の一段落がいまいち後と繋がっていないように思うのですが‥‥。
- 52 天使の灰 (採点:5)
- そう落としますか。オチの見事な皮肉に加点。
終末ものがいくつもあって、出来が悪いわけではないけれど、それらと一緒に埋もれてしまいますね。悲劇ものも、よほど上手く描かないと、埋もれてしまう感じ。他との相対評価で、損したかなあ、という作品だと思います。
いや、ほんとはオチとの落差を楽しむ作なのかもしれませんが。
- 53 澄空、流れる雲の下で (採点:4)
- ライトノベル的、と言ってしまってはなんですが、軽妙なキャラとか、サクサク読めて、心地よい感覚とか、そういうものはふんだんにあるのですが、それ以上ではないです。というか、ボーイミーツガールは、構成が他と被りまくっているので、辛いなあ、と思う。あくまで他との比較で、この点数に。
- 54 さよなら電波塔 (採点:7)
- 上手い、とは違うんですが、できることを目一杯つめこんで、有効に見せた好作だと思います。両親が死んだ場面での切迫感というか、そこだけがやけに動きがないことがちょっと減点ですけれど。なにげに設定いろいろ無茶してると思うんですが、最後まで納得しながら読まされました。
- 55 A new honey moon. (採点:7)
- タイトルとお話の展開の突拍子さに(そして馬鹿馬鹿しさに)乾杯。エー‥‥といろいろやられた感があるのでこの点数ですが、これ一歩間違うと手法として危ないなあ。
途中、キャラを混同しそうになりました。視点が定まっていないからでしょうか。
- 56 さくらんぼな季節 (採点:6)
- 最近イニシャルって「名字・名前」の順で考えてしまうので、一瞬ポカンと。
それはそれとして、ほのぼのですねえ。ニヤニヤしながら読みました。掛け合いも良いし、ガッデムガッデムも妙に嵌っていて、上手いなあ。
減点としては、やけにキャラが幼く見えたところでしょうか。というか、ふぁみれす、の下りは、わかっていてやり取りしてるのかと。
- 57 『In My Life』 (採点:4)
- 流れるような文章はとても好きなんですけれど。
in my lifeをモチーフにしたかっただけのような。そこからのイメージの広がりが、通り一遍で終わってしまった気がします。予感は常に底で流れているのですが、上手く処理できていない印象。というか、最後、時間が飛んで以降はやややっつけに感じられました。
- 58 お花見 (採点:3)
- タイトルが安易な気がします。90作あると、埋もれてしまって。
みぃちゃんが小学校一年生らしくなかった。一方で「わたし」はちょっと幼いかな、と(少なくとも、一人暮らししてる割には)。文章としてはとても読みやすくて、ほのぼのしてるんですけれど、いろいろ些細なところが気になりました。というか、この小学校一年生は、イヤだ‥‥。
- 59 15時の十三駅で (採点:5)
- 十三なら、もっと関西弁でもええような気が。具体的な地名や固有名詞を出すことは、安易にリアリティを出すことができるので私もまま多用するのですけれど、それが十三という土地固有の雰囲気を出し切っていないように感じると、一気に舞台設定として嘘くさくなってきます。
そこは置いておいて、お話としてはとても読みやすいし、好きな部類です。ただ、雰囲気ものとして、踏み出すものがない印象でした。
- 60 無邪気なレヴィヤタン (採点:5)
- 初読で読み解けず、というか気力が湧かず、再読。やっぱり、呆然となる。
映画を観ているように錯覚させられる筆力は羨ましいのですが、いかんせん、展開をただ呆然と眺めているだけで、それはそれで心地よくはあるのですが、読者からのアプローチが何もできないというか。
諦観よりも、あがく人間の方が好きな私は無神論者です。
- 61 ラストダンス (採点:3)
- ごめんなさい。文章は上手いと思うのですが、まったく受け付けられませんでした。一人称主人公の心情に、さっぱり共感できず、嫌悪だけが募っていきました。現実はこういうものなのかもしれませんが、単に都合の良い女、という読後感しかありません。
- 62 LIMIT 10. (採点:5)
- こんぺで使おうと思っていたアイデアが‥‥やられました。
とても手慣れた文章で、好感が持てますが、妹はちょっとあざとすぎかなあ、という気がします。というか、単にラブコメが多いんですよね。そのなかで一つでも強く輝いているか、と言うと微妙なところです。
しかし、放課後屋上ものを書きたくなってくる作ではあります。
- 63 すなふに捧ぐ秘伝の油揚げ (採点:5)
- ジョニアン笹塚‥‥いいヤツだ。
とりあえず、捧げられに来ました(笑)。きつねとたぬきはあれです。赤いきつねとみどりのたぬき。それをマスターしてれば大丈夫です。
折角の食べ物話なのに、「ヤバイ、いますぐきつねうどん食いてー」と思わされなかったのは勿体なかった。五感に訴える部分って、アドバンテージになると思うんですよ。心底きつねうどんが旨そうな描写をしてくれれば、私はすぐさまうどんを食いに行っていました。
- 64 グングニル〜B線上の君の夢〜 (採点:4)
- 浪漫飛行は『in the sky』である。それはそうと、面白いのですが、どうも読みづらい――というか、文中のモノローグが誰のもので、誰がどう行動しているかをいちいち戻って確認して、そして読み進める、という感じでした。勢いは買うのですが。
- 65 閉鎖空間 (採点:3)
- 妙に青い感じが。瀟洒にしてほしい、とは言いませんけれども、なんだかぎこちない。良くある幼なじみもの以上のものを感じられませんでした。
- 66 陸の孤島 (採点:3)
- そういや、水害が去年は酷かったですよね。当事者ではないので、そのあたりまったくリアリティを持てないので、果たして本当にこういう場面を認められるのかどうか、わからないわけですけど。
それにしても、絶望に染まる前に、なにかして欲しかったと思います。文章がどう、とかではなくて、志向性の問題だと理解はしてるのですが。
- 67 真夏の夜想 (採点:5)
- 「セカイ」の説明に終始してしまったような。それは場であるべきで、そのものを語ることを主目的にしてしまうと、物語の発展が無いと思うのです。あとは、抽象より具体化をお願いしたいです。煙に巻こうという意図はわかるのですが。
- 68 パーティードレス (採点:4)
- 一つの定型に嵌って、それ以上ではなかったように思います。お話としてはきちんとまとまっているのですが‥‥。文体が好みであるとか、そういう要素があれば良かったんですけれど、そういう個人的プッシュも無かったので残念。
- 69 ばけねこ (採点:4)
- ねこ可愛いよねこ。
折角の萌えアイテムとしての猫の使い方がまだ足りない――というより、そっち方面に特化したお話だと思うので、あざといくらいに猫猫してしまえば良かったと思います。でも、このお話で一番可愛いのはママンだと思います。ママ萌え話にするという手もある。
- 70 荷物整理はお早めに (採点:4)
- 物語として閉じきっていないような‥‥。
やっぱり、空気感は上手いと思うんですけれど、そこまで、という感じです。場が悪かった、というか、あまり気軽な場にならなかったのが、一連の作品には辛かったですね。
- 71 霧 (採点:7)
- 良かったです。終始淡々とした過去パートは、もう少し動きを持たせられれば良かったのでしょうけれども。幽霊ネタはありふれていますし、途中で気付いたのですが、別にネタがばれたからどう、という話でもないので。基本的には、高い文章力をそのまま楽しむ、という作品かなあ、と。逆に、それ以上にプッシュする何かが欠けていたのだろうとも思います。
- 72 悪人談義 (採点:6)
- シュールというかニヒリズムというか。
一番大変なのは中間管理職でしょうね。いつも。話の内容として、目新しい考え方ではないのですが(なんか、バラモス日記だか、そんなのを思い出した)、作り方が軽妙なので、啓蒙というより純粋にお話として読みました。
それで、さっくり読めて、十分に愉しませて貰いました。箸休め、といったらちょっと作者に申し訳ない言い方になりますが、良い佳作だったと思います。小品ですので、あまり高得点はつけられませんけど。
- 73 昔、こんなことがあった (採点:2)
- 緩急って、字面的に制御できるんだ‥‥。新しい発見にちょっと驚きました。この技術は、もうちょっとまともな方向で使って欲しかった‥‥。少なくとも、ウンコ話よりは活躍できると思うのです。いや、ウンコ話好きですけれど。
実験作ですし、ある意図を持って書かれた作なのはわかるので、点数つけるのはどうにも心苦しいところはあるのですが、仕方ないですよね。
- 74 約束という悲しき戒め (採点:3)
- うーん、背景説明を希望します。『あなた』のおかれている状況と、『私』がそれだけ相手をしなければならない理由。ただ単に「あの子、彼氏できてから付き合い悪くなったわねえ」話ではないはずなので。散文調ではなく、ストーリーを見せて欲しかったです。
- 75 彼女と天気予報と雨のにおい (採点:9)
- うん、すげぇ好き。あとヌーブラは良くない。泣く。全米が泣く。
どうしてだろうなあ。ごく普通の(というと申し訳ないですが)恋愛ものなのですが、ただただ好みである、としか言えません。空気感とか、選ばれた言葉とか、霧吹きとか。霧吹きは偉い。ごちそうさまでした。
- 76 Good Night …… (採点:2)
- ごめんなさい。ひたすら独り言を垂れ流す系は、よほど合わないと辛いのです。それが一人称主人公の場合、自分と感性が合わなければなおのこと。
ネットとリアルの使い方がいまいち嵌りきってないかなあ、という印象を持ちました。
- 77 世界に一人だけの自分 (採点:5)
- こういう世界滅亡ものって、実は多いのでしょうか。ありきたりを打破するだけのパワーは感じられませんでした。オチをつけづらいので、難しいのはわかるのですが。
日記形式だったので、ああ、これはあとでこの手記を誰かが読むんだ、と思っていたら、そうではなく。字数制限がある中で、上手いやり方だったと思います。
- 78 間抜列車 (採点:8)
- なんだか既視感が。よく見る文体なのかしら。文章力の高さと、それだけに留まらず、人間が生きていくことの尊さとくだらなさをきちんと見ているのは凄いです。大抵、ひねただけの物語になってしまいがちなのですが、この作では嫌みなく、きっちり落とし込んでいるのが凄い。
「ヘエソレデ?」の一言を書ききったところを特に評価したい。
- 80 真夏の帰郷 (採点:3)
- ああ、なるほど‥‥。お盆だったのですね。なるほど。
胸に来るものはありますが、ちょっと文章が拙く思えます。それを味として出しているのかもしれませんが。セミの声とか、雰囲気作りの手法が総じてラノベ的で、受け入れられる人には上手く嵌るんでしょうねえ。私にはちょっと外れました。
- 81 魔法の一撃! (採点:6)
- は、恥ずかしい‥‥。
呪文(いや、魔法か)というモチーフの使い方が軽妙でしたが、それよりも二人のやりとりにニヤニヤしながら読み進めました。ワンシーン一発!ですが、むやみに長くなるより良かったと思います。
- 82 風の遊ぶ (採点:4)
- 作者の好きなシチュエーションをつらつら描いて、最後困った感じ。風華のキャラ立ちの見事さにはニヤニヤしつつも、これではあまり点は献上できません。
すごく上手い表現とか、普通に織り込まれてるんですけどね。記憶を無くしたことがあった、の下りとか。なんか秋山っぽい。
- 83 恋愛感、人生感 (採点:8)
- うん、いろいろ粗い気はするけれど、ほのぼのさせられたので。テンポはどれだけ良くても良すぎることはないのだなあ。妙に幼い気がする二人だけれども、こういうやり取りは好きです。
- 84 笑顔の魔法 (採点:5)
- なんかSSっぽい文章。ゲームテキストとして起こしたら嵌るなあ、と思いつつ。
キャラがとても良く立っているだけに、どう落とすのかワクワク(若干ハラハラ)して読み進めていたのですが、若干尻切れトンボ感でしょうか。登場人物たちの、続いていく日常のうちの一コマ、というのが、またSSっぽさを出していて、単体では評価しづらいなあ。こういう日々を下敷きにして、もっと大きな枠組みで何かが起これば面白いと思うのですが、もちろん10Kでは無理ですね。
(追記)連作ものの一つだったのですね。点数管理画面から適当に選んで読んでいたので、そうとは知らず失礼しました。単体としてなら上記のような評価。連作としては、もうちょっと加点できると思います。
- 85 神が殺す (採点:6)
- 良くできている、と思います。単に世界観の説明に終わらず、きっちりと戦闘シーンを描いたのが好印象でした。
一方で、特殊設定を見ると、正直構えてしまいます。それを覆すだけのインパクトは、正直なところ薄かった。というか、やっぱり尺が足りませんよね。10Kとかにしてしまって、ホントすいません。
- 86 五月晴れ (採点:4)
- 純粋に好みの問題になってしまうのですが、どうも装飾過剰というか、普通の文が少ない気がします。体言止めとか。
三行窓テキストなら苦もなく読めるのですが(そしてそれを意識してらっしゃると思うのですが)、普通の文章として、もうちょっと読み込ませて欲しかった。細かい箇所で、そうやってつっかかっていたので、どうもテンポ良くは読めませんでした。
- 87 静かな夜に (採点:4)
- そういう風に自分を省みられるのは偉いのですが‥‥転回は転回である以上仕方ないのかもしれませんが、唐突すぎたように思います。情景とか、タバコに手を出すところか、ぼんやりと家族連れを眺めている光景は、ありありと浮かんでくるだけに、最後で思い切り置いて行かれた感じです。
- 88 eo_webtrial.html (採点:1)
- 読者を接待せねばならん、という決まりがあるわけではないですが、それにしてもお遊びが過ぎるんじゃないでしょうか‥‥。こういうのはオチとは言わない気が。前半の苦行(敢えて苦行と言わせてください)を乗り越えて、報われるものがほとんどないというのは、うーん、と唸らざるをえません。
- 89 Bye Bye My Blue Sky (採点:6)
- 良いSFでした。状況はさっぱりわからんのですけれど、まあ、手法としてアリというか、10Kでは仕方ないですよね。空で死んだ少年と「私」のエピソードを上手く盛り込んで、その上で記憶云々、という展開にできていれば、すごく綺麗だった。ミッションの『燃える』部分が少ないのもちょっと残念。
- 90 雪原の風 (採点:5)
- ぜんぜん関係ないのですが、ビルマの竪琴を思い出しました。無常感は読みとれるのですが、そこを何か押してくるようなものは感じられなかったです。ただ、坦々と、そういうことがあった、と。暑苦しい教訓めいたものは要らないのですが、ワンポイント何かが欠けていた、そんな気がします。
○つうじい さん
- 23 モノクローム (採点:9)
- 仕方ないことなんですが、10kbyte以内という制限を本気で呪いそうになりました。
もったいないお化けが見えました。
もしせめて今回が20kbyte以内も制限なら、「一生ついて行きます」と書き込んだと確信に近い予感。
- 39 不味しんぼ (採点:9)
- うまい、技巧派ですな。
たしかにちょっとブラックですが、良く練ってあって感心しました。
中盤田中というキャラに不快感を持ちましたが、最後の上手いオチでそれもなくなりました。
- 50 ジャパニーズ・ゲイシャ・ガールは笑わない。 (採点:6)
- 即効でち○こ出しにいかないでくださいよボーブ(笑……か?)
様々な加点の要素、減点の要素が入り乱れ、この点になりました。
ちなみに加点要素のほとんどは作者様の勇気に関係ありです。
- 80 真夏の帰郷 (採点:8)
- 改行が多くて短い文章の連続なのが、テンポよく感じられましたし、不思議と違和感なく、情景が想像させられました。
この短さでよかったんだと思います。
○ななせゆき さん
- 69 ばけねこ (採点:8)
- 母萌え。
- 78 間抜列車 (採点:9)
- 圧倒的にうまいです。文章にひきこまれる。
流れが見事で、10kbと思わせない重厚さがあります。
それから先生素敵。とても素敵。
- 79 ハチミツ (採点:10)
- 好きです。ノスタルジックで穏やかな雰囲気とか、メガネなお姉さんとか。
セリフまわしのセンスとか、ハチミツのエピソードとかもラブ。
ありがとうございました。
- 88 eo_webtrial.html (採点:9)
- むしろ月海目当てでクリアしたいので完成版を発売してください。
殺伐及び問答無用のオチ萌え。
○ふうがとみこと さん
- 01 しらゆめ (採点:6)
- いい話です。文の雰囲気も好きなんですが……
構成上で色々と考えられてこの形にしたのだとは思いますが、結局ひかりに巻き込まれて主人公は穴に落ちちゃったのですから……
ひかりが自縛霊のようにも見えます(汗
それとひかりの登場と、主人公がひかりに問うシーンとは、もう少し描写を割いて貰ったほうが私好みでした。
話の中心は間違いなくひかりなのに、上記の大事な二つのシーンが他の描写に負けている気がしたからです。
何かしらの効果を狙ってのことかもしれませんけれども、とりあえずそう感じたことを伝えておきます。
- 02 お兄はタマゴを二個入れる (採点:7)
- こんぺで作者の実生活読ませるなぁーっ! うらやましいぞコンチクショーっ!
それとも夢か? 夢なのか!? だったら君は僕の家族だマイブラザーッ! 清く正しい妹を求めて空想の大海に漕ぎ出そう!!
つうか、ぱんつ僕にも見せてください。
いやぁ、萌えですね。ラストもよろしくてよお兄さま。
- 03 Nの意見 (採点:6)
- 設定が面白いのですが、その設定を披露したところで終わってしまっているような印象です。
もう一押し、読み物として面白くさせる魅力が欲しかったです。
- 04 クロ (採点:7)
- ちょっといい話。
ラスト1行の設定はよいけれど、エピローグ自体は好みから外れていたりして。
それさえ除けば好きです。
- 05 イヌ×ネコ (採点:8)
- 吉岡君に萌え! って、男に萌えさせてどうすんじゃーい!
読み終わって何故か清清しい気分に。なんかこう、素直に同意できる幸福感が得られて、よかったです。
私は独り身だけどね(笑
- 06 氷桜 (採点:6)
- うーん、作者さん自らが「穴だらけの論理」といってるから突っ込むのは野暮ですよね。
でもその「穴だらけ」を延々と読まされてしまった読者としては怨み言の一つも言いたい気分です……免罪符にはなりませんよ〜。
それとミステリー(?)にもっていくならば、読者側にその用意をさせてからがいいと思います。唐突に感じました。
ラストは投げ放しのように感じてしまいますし。
文章自体は読みやすいし、内容もわかりやすいのですが……
- 07 空は暁の果て (採点:7)
- いい雰囲気です。話の展開がちょい強引かな、とは思うものの無理矢理と感じるほどでもなく、いい塩梅でした。
ワンシーンものですが、終わり方も結構好きでした。題名もいい決まり方です。
部活動もしてない高校生が心燃やすには、恋が一番ですなぁ。
- 08 Go on, dogs. (採点:4)
- ……だめです。私にとって、こういうのはあまりにもファンタジー過ぎて……
遊んでいる天才は、努力した凡人に勝るのですね。思い詰めた駄々は、培われた経験則よりも尊いのですね。
例えそうだとしても、飽くまでそれが異端中の異端であり、例外であることを示し描写してもらわねば、私としては納得できません。
或いは子供に共感できるほどの部分をつくり、応援したくなるほどの純粋さを描かないと。これだとただびっくり人間&犬を見ただけの気がします。
せめて、本当に異世界のファンタジーモノとして書いて下さったら、そういった違和感は薄れたのでしょうけど……
- 10 ローカル (採点:5)
- マッキーが単なるオブジェに見えてしまう……
恋人の存在として男性キャラが必要だった、ってだけに見えてしまって不憫です。
マッキーが抱えてるもの、チカさんが気にかけていること、ヒロインがマッキーを好いている部分。そこんところをもうちっと詳しく書いて欲しかったです。
- 11 誰も知らないお話 (採点:5)
- ちょっと文章的におかしな部分が。
それに設定に走りすぎな気もします。昔話の体裁をとるならば、話の中心以外の部分は簡略化するべきでしょう。戦争に負けそうだ、という点が重要であって、オルレアータの即位への経緯などは不要。それを戦史として紹介したいのならば(それがオチでもありますが)、そもそも昔話のような語り口(地文)は不似合いだと思います。
それは主人公の子供の描写にも通じますし、物語の中の姫などのキャラの口調にも通じます。
語り口の選択が私の肌に合いませんでした。ごめんなさい。
- 12 ラストパス (採点:5)
- スラムダンクのおかげでバスケ描写は理解できますが(笑)、肝心の「やりたい」云々のやりとり部分がよくわかりませんでした。
主人公がバズケ部のない学校に入学した理由もよくわからない。
それほど後悔が残る(?)結果になるものを何故やめたのか、その描写がないので、なんとも共感できませんでした。
雰囲気は良く出てるのですが……
- 13 僕のデートプラン (採点:5)
- オチの教訓は、弱いかな。
所々に出てくるギャグ部分も、微妙。
勢いで魅せるなら、作者さん自身も恥を捨ててバーニングすべきだと思います。
- 14 札幌-神戸殺人ライン (採点:8)
- だまされたあああぁ〜〜〜〜っ!
どこでどんなオチが入るかと思っていたら、こう来ましたか!
頭を使わなくてもわかり、するりと入り込んでくる単純明快な真相。その暴きかたも一言で済ませているのが上手いです。
やられました〜
- 15 中に人 (採点:8)
- 文章は上手いのですが、オチがちょっと弱く感じました。
落ち込む理由は男相手ではなく親友相手だった……というのはひねりと見れるけど……うーん、物足りない。
全体的にメインがぼやけてしまっている話のように感じました。
- 16 オセロ (採点:8)
- 私も双子で参加してるんですがw
いや、やられました。心地よく騙されました。仕掛けられたトリックにいつ気がつくかは人それぞれでしょうが、最初は安易に魔法かと思わせておいて、本当はどうなのかな? と想像させてしまうつくりも好きです。
こういう柔らかくて少し悲しくて、でも最後はハッピーエンド。希望や遺志が残る。いいなぁ。
ただ勿体無かったのは改ページ。私個人としては改ページを用いられると、その度に心が離れてしまうのです。余韻が残らない。
このお話でもその所為でせっかくの余韻が冷めてしまいました。ま、これは私の個人的な趣味というか癖なんですけれどね。ははは
- 17 虹の裏側には六十億の僕がいて (採点:7)
- うん、ほのぼの。
小説であることを意識しすぎた表現が多いのは何だかな、とは思わないでもないですが。
そういった冗談は一作品に一つぐらいにして欲しい、と個人的には思っています。メタを狙うのなら別ですが。
それと「この滝つぼは世界だ」の部分をもう少し丁寧にわかりやすくしてもらいたかったです。私には60億の何かがいる世界だと感じ取れませんでした。ワードとしては好きなのですが……
作品全体の雰囲気は「虹探し」という内容にマッチしていて、好きです。
- 18 赤い糸 (採点:2)
- ……ひぐらし? 笑いましたw
ですが、もし天文学的な確立の偶然なら申し訳ありませんが、さすがにこれはちょっと……容認できません。
モチーフやパロディならば、伝承や昔話といった一般的なものを用いるべきであり、これではオリジナルと呼べない気がします。
二次創作としては面白い内容とは思うのですが……
- 19 パーフェクトチェリーブロッサム (採点:7)
- すんません、正直吉右衛門がどうなったのか、何故桜が消し炭になっていたのか、わかりませんでした。
それを理解するには推測ではなくて想像の領域になってしまうと思います。
作者さんの文章力は堪能できましたが、物語としての面白味に欠けていた気がします。
と、感想書き終わって気がつきましたが、なぜ題名はカタカナに?
ぬぬぬ?
- 20 階段 (採点:5)
- ほのぼの……ノスタルジーを感じられれば、私の好みに近くなっていたと思います。
いーち、にーい、と数を数える場面は好きです。
- 21 休みの日には君と2人で。 (採点:5)
- 作者さんの目的がはっきりとわかる内容ですね(笑
ただ……会話のやり取りがうう〜む。正直言うと、ステレオ過ぎて面白くありません。ぼけた後の突っ込みにひねりがない。
会話が中心の話し運びなら、そこでこそ個性を出すべきじゃないでしょうか。
それと、この兄妹のやり取りはあまり生活臭を感じませんでした。日常ではなく、イベント的な浮ついた感じがしました。そこもちょいマイナスです。
- 22 The Blue Nowhere (採点:5)
- 人の死を描写することによって、何を訴えたかったのでしょうか。
いじめられている主人公の視点からそれを写して、何を見せたかったのでしょうか。
そこのところがいまいち伝わってきませんでした。
登場人物たちの心理描写が比喩だったり抽象的だったりではっきりとした言葉で書かれていないため、共感をえられない人間には理解が出来なくなっているように思えます。
つうか、女の子の自殺が単なる道具にされてしまっている気がして、イヤンです。
- 23 モノクローム (採点:8)
- ああ、いい話です。
まずアイデアがいいですし、終わり方もいい。もう私好みです。
ただ、一年生の女の子の台詞には、高校一年生らしくないな、と思ってしまったり。
堪能させていただきました。
- 24 何度でも (採点:6)
- 主人公の涙に共感できなかったところが、一番惜しかったところ。ヒロインの描写はあるのに、ヒーローの描写は無いのがその原因かも。
心情描写にしても、単語のリピートや三点リードを多用するあまり、含みばかりですっきりしない。その所為で余計にうじうじしたキャラに見えてしまいました。
キャラ作りが私の好みに合っていなかったようです。
- 25 窓から桜の見える部屋で、義肢義肢軋む音は病まない。 (採点:10)
- うわ、すげぇ話だ。
この短さで、これだけのものを詰め込んでしまった力量に拍手。
話の雰囲気も非常に私好み。
それはそうと冒頭、題名との相乗効果でやらしすぎます。作者さんの罠に見事にはまってしまいました。
こういった遊び心を忘れず、それでいて、それすらも物語の意外性への導入として利用してしまう。作者さんの「運び」に「読み」が追いつかない。どうしてこの淫靡な流れ(「鴨の味か」という方向にしか頭が働きませんでしたw)からラストが予想できようか。
そんな面でも脱帽です。10点進呈せずにはいられません。
- 26 ロバ耳成人 (採点:8)
- オチの言葉は不満ですが、会話は面白かったです。
こういう発想、好きだなあ。仲のいい友人となら、普通に交わされていそうですが。耳も付け耳で。
茶目っ気のある人なら人込みの中でもやりそうだな。
- 27 掃除はきちんとやりましょう (採点:3)
- ゲームのテキストはゲームだからこそ映えるのであって、紙媒体(ではないけれど)にそのまま持ってくるのはヤバイのでは。
- 28 サクラ (採点:4)
- 投げっぱなしだ。
話の構成要素のいくつかが謎のままです。それはメインではありませんし、味を出そうとしてされたことかもしれませんが結果として放り出しただけのような印象です。
悪く言うと、ご都合主義の部分を、読者の想像に任せることで体裁を繕っているよう。せめて想像ではなく推測させて欲しいものです。
あと話のテーマも、結局なにを扱いたかったのがイマイチぼやけてます。これもおそらく謎部分が悪影響したものじゃないかな、と思います。
- 29 「わたしの人生」 (採点:6)
- アイデアというか話の内容は好きなんですが、ちょっとわかりづらかったです。
長引かせず、短くまとめたのはいい感じ。おかげで読み返すのが楽でした(笑
- 30 こそばゆい愛 (採点:9)
- やられたっ
うっわー、オチが効いていますな。まさかこう来るとは。正直なところ、欠点はないと思います。
でも優しくマザコンを書かれると、私自身が肯定されてる気がしてイヤン(笑。 マザコン以上にMなので、嬲って欲しいです。
- 31 雪が舞い落ちる。 (採点:6)
- 雰囲気とかは好きなんですが、ほんの少しだけ、残念。
序盤の「幼い子供の多くがそうであるように」という文章と、中盤で使われてた「人影」という言葉。これがなければ騙されたかもしれない。
雪に纏わる最初の記憶というのに、雪を出現させる前に「子供」という概念を出してしまったのが、創世を過ぎて既に人間が出現している……と連想させて、私に疑いを持たせてしまいました。人間が現れる以前に一度も雪が降らないはず無いし……、と。その後に「人影」と来たら、半ば確信しちゃいます。
まあ、「大地」という単語が出てきた瞬間に魔道戦士グランゾートを思い出して、大地=人間じゃないかと疑ってしまったせいかも知れません。
素直に読んでない私がいけないんでしょうけれど……
でも、読後感はとても良かったです。不幸の側面の幸せが、ちょっとダークで私好みでした。
- 32 おしかけエレジー (採点:6)
- こらまて、寸止めすんな。
つうか最後まで読ませてお願い。こういう管理局があるなら、私は喜んで独り身貫きます。
とは言うものの、あまりにも男の願望丸出し過ぎて、素直にズボンが下ろせないなぁ。
シモの話と見せかけて、いったいどんなオチが待っているかと期待していたのに……。萌えはするけど、投げっぱなしで終わってる感じが否めません。
CGという認識番号はちょっと笑いましたがw
- 33 上陸前夜 (採点:5)
- うーん、これまた感想に困る。
ストーリーを求める内容ではないし、かといってほのぼのとも違う。
長編物語のワンシーンを抜き出してきた、悪く言うと中途半端な話です。
事実これを読んだあとに北海道に上陸した後の物語を期待してしまい、「了」の文字を目にした瞬間「げげ、続きは?」と思ってしまった私がいます。
後を期待させるという点では上手いんだけどなぁ。完結作品としてはどうしても点を低くせざるえません。
- 34 五万五千三百七十八番のお姉ちゃんへ (採点:8)
- 優しくて、いい話です。
私自身は優子のようなキャラクターはあまり好きじゃありませんが(笑
謎が解けた後に、もう一つ残っていた謎を解く。それが上手く決まったように見えました。
- 35 月とマフラー (採点:8)
- いや、いい話なんですけれど、私好みなんですけれど……残されたお母さんのことがあって、どうしても素直に首肯できません。
お母さん可哀想。結局唯に父親と娘と、家族を取られてしまったのですね。しかもこの後、一人で介護していかなければならない……
うう(涙
冒頭で人間関係が示されたとき、非常に期待しました。どう解決させるんだろう、と。
それだけに、次いで「満月病」という単語が出てきた時は「病気にして円満解決かよ!」と期待はずれになることを危惧したのですが、杞憂でよかったです。
まあ、病気のおかげで円満解決というのは今でも感想として変わっていませんが、それでも気に入ることが出来たので。
結局雫の感情がどういうものだったのか、作品中での愛や恋がどのような位置づけになっているのかは有耶無耶にされてしまった気もするのですが、それ以上に雰囲気が私好みになってしまったので……
ああ、全然冷静な感想になってないな、こりゃ。ごめんなさい。
- 36 『Happy Century!!』 (採点:7)
- 面白いです。でも同時にちょっと不満。
せっかく世界を作ったのに、それを個人レベルの話で終わらせてしまうのが勿体無い気がするのです。
こんぺのほかの作品と比べても、この世界の作り方と形成された世界は、頭一つ抜けていると思います。少なくとも私好み。ファンタジーというか星新一的というか。
オチと世界とのつながり、必然性はわかりますが、それでも勿体無いな、と。この世界ならではの話をもっと見せて欲しかったという我侭な気持ちが働きました。
そうそう「エロ石」。こういうの大好きです(笑
魚類、植物、哺乳類と来て何故に無機物w しかもそれがエロと来るとは。こういう発想ができるところがうらやましいです。
- 37 水槽の中の吸血鬼 (採点:8)
- こういう話、大好きです。
ただラストが、ちょっと。
この子達に、心の中だけでも平穏や幸せを与えてあげて欲しかったです。
- 38 不幸が輪になって踊ってる (採点:6)
- 基本的な流れと母神さまのキャラクターは好きだし面白いんですが、人間男のキャラがどうにも違和感。突込みにも勢いがない。
オチがもうちょっと強くてその違和感すら吹き飛ばすものだったら良かったかも。
- 39 不味しんぼ (採点:8)
- ラストの「実は美味」というオチは、もうちょっとひねった方が良かったと思います。こういう語り口ではオチを用意しようとすれば、どうしても限られてくる予想可能なオチですから。
美味のオチからさらにもう一段、予測不可能な田中の反応なり何なりのオチが欲しかったです。
とはいえ、面白いアイデアには違いありません。非常に楽しんで読めました。上手くまとまってますし。
- 40 文字男君 (採点:7)
- シュールです。妙な魅力があります。
でも前半部分がなぁ。「混乱させる文章」という程には魅力を感じられませんでした。
混乱にも色々と種類はあるでしょうけれど……文字や文章としての混乱よりも小説としての混乱を見せて欲しかったと、そんな風に思ったり。
- 41 自転車の乗り方 (採点:7)
- 意外性や展開を求める作品ではないと思いますが、それにしては指輪の件を引っ張り過ぎだと思うんです。
主人公が聞きたがっていることも、ヒロインが自分で買ったことも、序盤で予想つくのにあまり引っ張り過ぎると逆に「何か引っ掛けがあるのかな?」と期待してしまいます。まあ、これは私個人に限った話かもしれませんが。
自転車を取りに帰るシーンでは、てっきりエンゲージリングをプレゼントするためにお金を下ろしに行ったのかと考えてしまいましたw
会話の雰囲気は大好きです。女性が年上だと読者に知れるシーンは特に上手いと思いました。
- 42 『シリーズわくわく昆虫奇想天外〜ニホンミツバチ対スズメバチ編〜』 (採点:4)
- えっと、このノリについていけませんでした。
いやノリ自体はこれに近いものが、今回こんぺでも幾つかあるのですが、台詞回しジョジョかそれとも他の何かをモチーフにしたのか知りませんが、無理して書かれているような気がして……
- 43 夏片光 (採点:8)
- 他の作品への感想で、散々ステレオタイプはイカン! 何て言ってる私なんですが……でも逆に無視してもいけないと思うんですよね。
物語の冒頭で察しが着いてしまう離婚。それなのに兄の落ち着き振りを見ていたら、あまりにも子供らしくなくて違和感を覚えてしまうのです。
確かにちょこちょこと主人公が漠然とした不安や苛立ちや悲しみや、そういったことを抱えている描写はありますし、ラストでは少女に打ち明けもしますが……それでも落ち着きすぎかな、と。
また、それに関して主人公の設定描写も微妙な気が。私は一読した際に「夏の間には決着が付いていることだろう」で離婚に気がついて、直後に化粧の喧嘩を振り返ってこの兄妹は高校生ぐらいなのかな、と思いました。離婚を知らされていない妹を気にかける余裕もあるし、ばあちゃんも気遣ってる。前述したとおり落ち着いているな、と思ったので。
しかしその後読み進めてみるとどうしても小学生くらいにしか思えない。でも部活という言葉も出てくる。ならば中学生くらいなのだろうか。それでも納得できない。結局最後まで主人公の年齢が謎のまま引っかかってしまいました。
この話が小学生の話であれば、私は大好きなんですけれどね。高校生ならばどうしても主人公を好きになれないでしょうから。私にとってはそこでこの作品の評価が大きく変わってしまいます。
それでも好きな話なんですけれど。
ワンピースの少女のアイデアは上手かったな、と思います。私にとってそれは郷愁で。夏の田舎町の廃駅、というイメージとも重なって。化粧をしない妹というのはそのためにも必要なファクターだったのかな、とも思いました。
テレビ前と廃駅と、寄り添った時に何らかの対照表現があったらどうかな、とも思いましたが、充分に推測できますしそれは私の趣味にしか過ぎないのでw
なんだかんだと書きましたが、本当に大好きです。懐古趣味だと笑うなら笑ってください。あはは
- 44 オペレーション! 昼食を確保せよ! (採点:3)
- えーっと……
連作にした意味はあるのでしょうか。
学園モノとして主人公達の名前を変え、人間関係も単なる友人として作り直してもなんら問題なく、同じ内容の別作品が作れると思います。
オチも弱いし……つうかオチてませんよ!
- 45 駆け抜けろ、青春 (採点:4)
- 突き抜け、いや駆け抜けそこなった感があります。
ギャグが滑ってますよ〜
それに私が女の子だったら、確信なくラブレターを見せたり、休憩中にラブレターを取り出したり、そんなデリカシーのない男には愛想尽かしますな。
それほどまでに自信に満ち溢れた男ならともかくw
- 46 空が空から落ちてきた。 (採点:6)
- 世界観を書き切ることが出来なかった……そんな印象を受けました。
空が失われた世界や、空への憧憬、世代の差。
出発点から違いがある二人のキャラだけしか常に描写されていないので、他に比較対象があったらよかったのではないか、と思いました。それが今の私達のいる世界とも比較できる対象だったら、異世界を強く感じ取れたかもしれません。
いやまあ、根拠の無いぽっと出た感想ですけれど。
- 47 Your hand, in my hand. (採点:7)
- ラストの2行で想像力を刺激されました。
青年が手を離したのか、聡子が振り払ったのか、犬が二つを引き裂いたのか。
描写の雰囲気も好きです。
- 48 ある絵描きの手帳 (採点:7)
- 些細なことですが、樹海という単語がちょっと気にかかったり。
中世で貴族というと欧州のイメージがあるのですが、一方で樹海というと湿度の高い地域というイメージが私の中にはあるのです。
もちろん樹海という単語の意味自体からは、森が鬱蒼と茂っていれば間違いではないのですが……しょっぱな2行で、それぞれ乖離したイメージを突きつけられたので、少々混乱しました。
他の読者の皆さんはどうなのか、ちょっと気にかかったりしています(笑
内容としては好きです。時代考証的に疑問が出た所もあるのですが、たぶん作者さんは私より詳しいでしょうし。今まで読んだ中世を舞台にした参加作品の中では、一番違和感がありませんでした。
妖精の扱い方も、派手さも仰々しくも無く、余韻が残って私好みでした。
- 49 波に乗れる日 (採点:4)
- うぬぬ、岩海苔と真珠の意味がよくわからない。調べたら岩海苔は岩礁に乗り上げてしまったサーファーのことだと出たのですが……後を読むと足に絡まっていたようだし。
真珠は正真正銘わかりません。この二つがわからないので、何故彼女が逃げたと主人公が判断したのかがちんぷんかんぷんで……
何らかの用語を用いるときは、その説明を入れて欲しいです。容量的に苦しいわけでもないようだし。
作者さんにとっては常識かもしれませんが、読者にとって常識とは限らないので。その際に読者一般の常識をどのラインで捉えてどのように説明するかが、作者としてのセンスに関わってくると思います。
それと、例えこの二つの用語を理解したとしても……これが魅力的な話かと問われれば首を傾げます。もっと内面を掘り下げるか、或いは展開を劇的に盛り上げるかのどちらかをすべきだと、個人的には思います。
- 50 ジャパニーズ・ゲイシャ・ガールは笑わない。 (採点:7)
- いいですね〜変なノリで、でも最後はちゃんと締めてる。GJ!
ただ転校生が転校に飽いてるという表現は、かなりステレオタイプだと思います。
ま、別にそれは作品の良し悪しに影響してませんが。
短編ならではの表現で(長編でやられたらうんざりすると思います)、作者さんの狙いが上手くはまった気がしました。
- 51 淘汰 (採点:7)
- 終わり方が少し残念。
アイデアはいいのですが、そのアイデアを見せただけで終わってしまった感があります。
欲を言えば、この一変した世界の先が見たい。その先を予見させてくれる内容・オチにしてもらいたかった、とそういうことです。
でも面白く、興味を持って読ませていただきました。
- 52 天使の灰 (採点:7)
- おおっ! やられたっ!
おもろいじゃないですか。SFといいダークといい、ジャンル表示をうまく使っているところがまたやられました。
このアイデアには脱帽。
ですが中盤の妹との会話がちょっと魅力に欠けたのと、枯れ木と灰と卵が先か鶏が先か、その疑問がどうしても頭に残ってしまって釈然としないので、この点数を付けさせていただきます。
……うん? ひょっとしたらそこがダークたる所以なのだろうか……
- 53 澄空、流れる雲の下で (採点:4)
- 投げやりな気がする……。
この部分で終わるのならば、化物を出したり腕を刃にしたりする必要がないと思います。それを出すからには、それが必要な理由が欲しい。
それに相談相手の彼女の意見も突っ込みどころ満載で、これでは納得できません。ヒロインを納得させるのではなく、読者を納得させるように書いてもらいたいものです。
- 54 さよなら電波塔 (採点:9)
- 悲しいのに爽快感が残る、いい物語です。
電波塔と「人の声は、どこまでも届くのよ」から、何故かクロスチャンネルを思い出したりして。
話も展開もぴったりとまとまっていて、不満がありません。ただまとまりすぎて、心に引っかかる何かしらの気持ちが沸いてこないのも事実。奇麗過ぎるという、その点が私の趣味から少し外れているのかもしれません。そう、単に好みの問題。
わがままだなぁ、私(苦笑
- 55 A new honey moon. (採点:4)
- 状況説明や台詞運び、設定などが色々と浮いてるな、と思いました。
話の本筋からは不必要なものが多すぎる。しかもその不必要な部分が作品の味付けになっていたり騙しになっているのならばともかく、単に余分なだけ。
自分の好きなもの・書きたいものを持つということは大事ですが、それを読者の好み・読みたいものにすり合わせるようにすることも大事だと思います。
- 56 さくらんぼな季節 (採点:5)
- 田舎をなめるな。
人口100人の集落に住むにしては、ちっともそう見えない二人です。
あと表現は無理して使っているものが多いように見受けられました。練習しなければ使いこなせるようにはなりませんから、チャレンジは大いにすべきと思います。が、読み返して違和感・矛盾を受けるところは改善していくべきです。細かいところが気になりました。
例えば二人のキャラクターはもとより、めちゃ揺れるバスの中で素人がキスしても上手くイカンだろ、とか、人造物に例えたあとで「人の手によって創ることの出来ない、独特の甘い匂い」とか、前後の文から考えるに「俺が知っていてこいつが知らないことは一つも無い」にもう数文字加えなきゃ意味がおかしくなるだろ、など。
誤字も含め、推敲が足りなかったと思います。
でもまあ、それほど酷いわけでもなく、普通に読めるのですが(笑
- 57 『In My Life』 (採点:5)
- キャラの掘り下げが少し足りないかな、と。
「わからないけれど」「何かが」「気がした」「かもしれない」……そうではなく、この話では二人の姿勢・思いを誤魔化さずに文字にしないと、共感を得られないと思うのです。はっきりと定義する必要はありません。どんな命題にもたった一つだけの答えなんて在りやしないのですから。具体的な表現と抽象的な表現を混ぜ合わせて、上手く読者を“騙し”たり“酔わせ”たりすることが、答えを書き綴らない物語には必要だと思います。
- 58 お花見 (採点:6)
- ううーん、微妙だ。
長編にしたら面白くなりそうなお話なんですが、この長さ、この内容だと色々と中途半端に感じてしまいます。
落差は感じられるし、その感じさせ方も上手いとは思うのですが、その高低どちらも存分に味わいたかったところです。そう感じさせる時点で、ある意味成功してるとは思うのですが……
- 59 15時の十三駅で (採点:5)
- む、何だか問題提議だけで終わってしまっている気がする。
この問題が重要だと思う理由や、或いは解決法や、そこら辺を読みたい読者が多いんじゃないかな〜、と思ったり。
- 60 無邪気なレヴィヤタン (採点:5)
- うあ。面白かったのに、最後がなぁ。
こういう象徴的な終わり方は別に構いませんが、果たしてこの作品にあっていたものか。
竜か鯨か蛇か怪獣か悪魔か哲学か経済学か、創生以前の混沌が踊って何が救いになるのか、私にはよくわかんねっす。
雰囲気だけで終わらさず、ヒントなり示唆なり答えなりを作品内で出しておくべきだと思いました。
- 61 ラストダンス (採点:5)
- すんません、私には合いませんでした。
狙ってやっていることとは思いますが、登場人物の二人が言動ともにすっきりしなく、不快感を抱いてしまいます。
その不快感が翻り正へと転化することにカタルシスを、或いは極められてどこまで落ちるか見届けたくなる展開に魅力を感じるのが私という人間なのですが、この話では冒頭からラストまで何の変化も発展も無いように感じてしまったもので。もちろん、本文で書かれているように、それも作者さんの狙っている描写なのでしょうけれど。
それと男子のキャラクター性が、いまいちつかめず共感できなかったのも、私にとってマイナスでした。
- 62 LIMIT 10. (採点:8)
- はじめて、改ページを多用する話を面白いと感じました。
題名とあわせて、上手い。
この話を普通に改ページを用いずに書いたとしても、それほど印象には残らなかったでしょう。10Kという容量をさらに細かくちぎって描写することによって切れを出した、この基本アイデアそのものが突出している気がします。
う〜ん、アイデア賞。
- 63 すなふに捧ぐ秘伝の油揚げ (採点:7)
- なぜだろう、不思議な面白さがある。
テンポもいいし、読みやすい。
すうどんを注文したり、その後会計でのやり取りといい、読者の興味を持続させる展開も上手いと思います。
ネタ自体が小粒なのが残念ですが、ノリとしては本当に大好きです。満足感がありました。
- 64 グングニル〜B線上の君の夢〜 (採点:7)
- いや、オチがわかりすぎです。
決して自分が同じ過ちを犯したからじゃなくてね(w
畳み掛けるように成功率3割のギャグを飛ばしまくる文章は味があって、こういう芸風は極めればすごい武器になると思います。
シュールとは感じなかったけれど、面白かったです。
- 65 閉鎖空間 (採点:6)
- 本筋と関係ない設定を、思わせぶりに匂わせるのはやめましょうよぅ。避ける方法も流す方法もあるのに、わざわざ言及して、そのくせ明かさない……私の場合、それは冷めちゃう手法なんですよね。
会話のテンポは結構好きな部類に入り、読みやすいのですが、その点だけで大きくマイナスになりました。
恋愛感に関しては、人それぞれだと思います。
しかしそれだけに、キャラの頭の中だけで解答を導き出すのではなく、キャラクターに経験させるなり過去を思い出させるなりして、『実例』を提示した方がより説得力が増すと思います。
そういったことに「彼女がいた」を利用できるんじゃないかと考えたりするわけですが……
- 66 陸の孤島 (採点:6)
- ここまできたなら助けてあげなさいよ! と思わず力説(笑
いやほんと、正確に不幸話ですね。不幸やダークは、個人的にそこに何らかのメッセージを持たせて欲しいです。
メッセージだと気がつけるものを。結局受けて側の問題になっちゃうかもしれないけれど。
文章などは読みやすくて上手いと思いました。
- 67 真夏の夜想 (採点:6)
- ……その、自分の投稿した話との兼ね合いも合って(笑)、最初は非常に面白く読んだのですが……
えっと、結局これって、異空間のお二人の薀蓄を読者に聞かせることが主題だったのでしょうか?
そうだとしたら、私の趣味には合いません。
桜庭さんのキャラは中々に好きなんですが……う〜む。
- 68 パーティードレス (採点:4)
- 何だか作者様の先入観が私と合わない……
ファンタジーに当然の如く英雄や称号という言葉が出てきた時点で萎えてしまうのですが。
設定として「魔物はいない」やその他諸々ありますが、普通のファンタジーにはそもそも魔物なんて出てこないんだってば! いえ、そういう物語もかなりの数読んでいるし、好きなんですけれどねw
要はそういった言葉自体が既に奇異なのだから、その単語を当然の如く出さずに、単語を出せる状況・世界をまず作ることがオリジナル小説では必要じゃないかと思うのです。
あとやけに固有名詞が目立つのも……代名詞をもっと使った方が私の好みでした。
趣味に合わなかった、と、まあそういうことです。
- 69 ばけねこ (採点:4)
- オチてないですよ?
猫も鳴くだけではなく、仕草やらなにやらでかわいらしさを表現してもらいたかったな。
諸々の描写が圧倒的に不足してると思います。
- 70 荷物整理はお早めに (採点:3)
- *後に続く3作を読む前の感想です。
連作OKとはあるけれど、これをレギュレーションどおりに一作品として見るなら、この点数です。
余分なものが多すぎる。
結局「朝になったら同居人を驚かせようと思い入り口を塞いだら、窓から入ってこられた」というお話ですよね。
キャラクター設定はそのほとんどが作品に活かされておらず、不要なものに映りました。
- 71 霧 (採点:8)
- ああ、好きです、こういう話。
ちょっと文章的には、他の投稿作品と比べたら見劣りする部分が在ると思います。余分な接続詞のせいでテンポが悪くなっていたり、似たような音の単語が続いてくどく感じてしまったり。
ですが、雰囲気作りには上手く成功していて、もう堪らんです。読んでて「幽霊なのにリボンを受け取れるのか?」とかドキドキしていました。え、変ですか?
読者に幽霊と気がつかせながら、幽霊の常識に縛られない書き方。超常の力を発するときにも、それが雰囲気を壊していないし、私の趣味にぴったりフィット。なんというかもう、ありがとうございました。
- 72 悪人談義 (採点:4)
- ここで終わると、尻切れトンボ。まとまりを欠いています。
組織改革を通じて悪人である自分たちを見つめなおしているはずが、結局「全て世間が悪い」と逃げるのでは、煽るだけ煽って責任からは逃げる悪しきマスゴミのようなものです。
世間が悪い、人間が悪である。それは結構、そこまでは誰でも考える。ですからそこからさらに、想像できないような組織改革の案を出すなり「悪」の活動方針を変えるなり、読者が納得する何らかのオチに発展させてもっていってもらいたかったです。
- 73 昔、こんなことがあった (採点:2)
- 面白いんですけれど、これは果たしてオリジナルなのか? モチーフとかオマージュとかネタ元とか、そういった問題ではない気がするなぁ。
それに下劣というよりわけワカラン(w
漢字とひらがなで差別化しているのは面白いと思います。
- 74 約束という悲しき戒め (採点:4)
- 深く書こうと思えば10kbでも深く書けそうなんですが……
この短さで終わると、感心よりも物足りなさが残ります。
- 75 彼女と天気予報と雨のにおい (採点:6)
- とりあえず気になったこと→キツネの嫁入り≠夕立。
未来、というか現在の彼女と主人公の描写は好きです。おかげで読後感はかなりいい余韻が残りました。
しかし過去の描写は違和感が。地文が、何故か微妙に歪んでいる気がしました。これを「思い出」の描写として狙って書いているとしたらすごい技術なんですが……
文末。音。繋ぎ。微妙にしっくりきませんでした。どこがどうおかしいか、と問われると、単に趣味が合っていないというだけの気もするのですが……多分それが積み重なってるんだろうなぁ。
- 76 Good Night …… (採点:5)
- わかったようなわからんような。煙にまかれたような印象です。
最近起こった事件をモチーフにしているのかな? なんてちょっと考えたり。
遠足の場面とか、ネットに依存する様子とか、展開を盛り上げる要素はあると思うのですが……自己完結で終わってしまってるのは、この主人公の性格を表す演出の一環だったのかな。
少し物足りない気がしました。
- 77 世界に一人だけの自分 (採点:6)
- あの歌詞をこういう物語と繋げたアイデアは好きです。冒頭シーンの主人公の荒れ具合にも納得できますし、面白いと感じました。
ただ、最後に「唯一」でなくなってしまったために、その印象が薄くなってしまいました。ハッピーエンドにするのならば、それ以上の驚きや納得や感動を用意してもらいたかったところです。
それと「子があっても、田がなければ意味がない」。これは多分誤字ではなく狙って書かれたと思います。含蓄ある文字だと、ちょっと唸りました。こういうの大好きです(笑
- 78 間抜列車 (採点:7)
- 内容の割には展開が軽いかな、と思いました。文章は問題なく上手いとは思います。
二人の登場人物の間にある関係を提示し切る前に壊されてしまい、修復・補強の過程で理解する……これだと読者は置いてけぼり食らった印象を受けるのではないでしょうか。
驚きよりも戸惑った感が強かったです。
- 79 ハチミツ (採点:6)
- 二人の会話は好きですし、ミツバチの話も素敵だと思います。うん、好き。
でもこの二つを合わせた結果、まとまりを欠いているような印象を受けました。
おそらく、序盤でこの二人が婿方の両親へ挨拶に行く途中であることが知れ、それが話のメインだと錯覚したことに原因があると思います。
結果、読み終えてみたら結婚の比重は高くなく、むしろ二人の会話からは面談前の緊張も窺えないし、思い出によってほぐすでもない。肩透かしを食らった気になったのでしょう。
普通に恋人達が、郷里を歩きながら思い出を語らう。そうであったらまた違った印象を受けていたのではないかと思います。
せめてほぐれたことを示唆する一文があれば。そう想像することも出来ますが、作品としての、或いは文中での誘導はされていないと思います。
- 80 真夏の帰郷 (採点:7)
- 基本の流れは好きですが、もちょっと面白く読ませてくれればな、と。
伏線張ったり、表現に凝ったり。もちろん、これはこれで味があるのですが。
主人公が実は死んでいるというのもアイデアとして面白いのに、ちょっと唐突に感じてしまいます。
とはいっても、初読の際に「からから」までの冒頭の文を読んで思い浮かんだのは「彼岸」という言葉。三途の川の世界だったので……単語なども、読みかえしてみると意識したものが使われているようですし、作者さんは絶対に上手い人だと思うのですが。
作者さんの狙った効果が、私の趣味とは合っていなかったようです。合っていたらいったいどんな感想を抱いていただろうか。うう、残念です(涙
- 81 魔法の一撃! (採点:5)
- うーん、オチがわかり易すぎ。もう少し読者を引っ掻き回してくれた方が私好みでした。
さらに個人的なことを言えば、魔法の一撃は「見せてあげる…」から二つの言葉に分けるのではなく、それこそ一撃で決めて欲しかった。
さらにさらに、二言目も、いくつかのセンテンスに区切ってしまうのではなく、単語に近い一区切りの一撃で済ませて欲しかったです。
言葉にしか出てこない千夜子のキャラクターはいいですね〜。こういうキャラ大好きです。
- 82 風の遊ぶ (採点:4)
- すんません、オチはどこでしょうか。
いや、私の目には風華ちゃんがおかしな子にしか映りません。一般的な人間像と離れすぎている。
この話が長編の導入部分で、今後このキャラクターの解析が進んでいくのならともかく、短編で完結させるにはあまりにも変人過ぎる。つうか全然完結してないっす。
あ、でも「昔、自転車で転んだ時に一瞬、記憶を無くした事があった。今でも頭に傷の名残のハゲがある。」の部分の表現は面白いな、と思いました。
- 83 恋愛感、人生感 (採点:5)
- えんえんとのろけられてもなぁ。恋人同士でなくとも、そんなイメージ。
作者さんの伝えようとしている主人公とヒロインの心情は何となく分かる気がしますが、私だったらこんな風に装えないので、どうにも感情移入できませんでした。
言葉だけで表現するのは難しい内容だと思いますし、ね。地文による誘導が無ければ、それこそ読者各人の経験次第で受け取り方が変わってしまうのが、恋人同士の会話だと思います。
- 84 笑顔の魔法 (採点:2)
- 4つ読んで、結局最後まで設定を一つのものとして通した理由=連作として通した理由が見出せなかったので、4作品目に対する点数を1点低めに付けときます。
自分のサイトに連載するならこれでも構わないと思いますが、こんぺという場では厳しい目にさらされると思いますよ。
ぶっちゃけ、面白いかどうかで、私は面白いと感じられませんでした。
- 85 神が殺す (採点:6)
- こんぺでこのような、今まで成功していないジャンルの作品を投下した心意気を買います。
内容も上手くまとまっていて、悪くはありません。
でも頻繁に出てくる銃器名が……
一般の読者にとっては銃器名やその性能というのは重要じゃないと思うのです。しかし銃を出すからには銘記するしかなく、ガンアクションに意味を持たせるならその性能に触れなければならないというのも納得できます。
では読者にその性能を説明する機会を得るには……作者さんが、上手くその説明が必要になる場を作り出すしかないと思うのです。
私、以前菊池秀行のエイリアンシリーズを愛読していたのですが、アレはそういった薀蓄を語る場面・タイミング作りが非常に上手かったように記憶しています。そういったのを参考にしたらいいんじゃないかなーと。
この作品ではそこら辺がまだ作者さんの自己満足になってしまっていると感じました。
- 86 五月晴れ (採点:5)
- 主人公、積極的なのか消極的なのかわからんな(笑
雰囲気は嫌いじゃないのですが、その主人公の一貫性のない性格のせいでイマイチのめり込めませんでした。私には、どうしても不自然さが感じられるのです。
ヒロインの魅力も、主人公の魅力も、そうした意味不明の行動を是と取れるほどには感じられませんでした。
あ、でも両者とも魅力はありましたよ。矛盾してるようですが、その魅力の源泉と、両者の行動の方向性とが噛み合っていない気がしたんです、う〜ん。
- 87 静かな夜に (採点:5)
- 作品の中でも語られてるのですが……甘ったれた坊主が甘ったれたまま改心しても、ちょっと。
結局この子、改心の仕方も甘ったれてますよね。涙流されても、かえって心が冷めちゃいます。
わざと主人公をそういうキャラにしたというのはわかるんですが、逆効果だったと思います。どこかで共感を得られる部分を与えておかないといけなかったんじゃないかな。
- 88 eo_webtrial.html (採点:6)
- ごめんなさい、こういうネタは2番煎じ的イメージがどうしても拭えません。
言葉遊びが過ぎて読みにくいですし、言葉遊びは単語を変えるのではなく語調で行う方が私好みでした。
それと毒を吐くだけの主人公にも閉口。作者さんが文章上手なのはよくわかりますが……
- 89 Bye Bye My Blue Sky (採点:5)
- 感想に困るなぁ。読みやすくて、上手なのは間違いないんですが……
感動も嫌悪感も無く、ただすらすらと読めてしまった感があります。
それこそを狙っていたのかもしれませんが、私には不満でした。
もうちょっと感情を動かされたかったな。例えそれが望まないものであったとしても。
- 90 雪原の風 (採点:6)
- 上手くまとまっているのですが、これだと定石どおりでしかありません。
奇を衒うのが必ずしもいいという訳ではありませんが、それでも何かしらの個性が読みとれたら……
無常感(?)はよく表せていると思います。
○まてつや さん
- 01 しらゆめ (採点:6)
- 個人的な好みをあげると、秘密基地とか木とか好きです。
お話も全体的に好みな部類で楽しめました。
もう少し具体的なエピソードとか欲しかったとも思いました。
- 02 お兄はタマゴを二個入れる (採点:7)
- インスタントラーメン作るだけなのですけど面白かった。
軽快なテンポの序盤はとてもいいですね。
- 03 Nの意見 (採点:8)
- これ、おもしろいなぁ。
NとS、このお話には関係ないけどノーマルとサドとも取れることが出来るし。
極の呪縛。いいですね。短い中にも印象ばっちりって感じでした。
- 04 クロ (採点:6)
- 中盤は好きです。猫になったと自覚した辺りのところとか。
話自体はちょっといいかな、くらいでした。
- 06 氷桜 (採点:5)
- 最初の話はなんだったのかしらと思ったらそこで繋がりますか。
ていうか、双子なのか。突拍子もない気が……
とにかく、急げ美依子。
- 08 Go on, dogs. (採点:7)
- 題材が大変そうですけど、巧いことだんだんおもしろくなってきました。
朝見さん、いい人だ。
- 09 合わせ鏡の悪魔 (採点:4)
- 話の展開は問題ないのですけど、
個人的にこういう年下の論理はあんまり好きじゃない。
上には上の言い分があるのだ。
- 13 僕のデートプラン (採点:9)
- 主人公の頑張ってる感いいですね。
ニヤニヤと読めました。ナイスです。
終わり方をもう少し頑張って欲しかったというのは僕のワガママでしょうか。
- 14 札幌-神戸殺人ライン (採点:4)
- んーっ。オチ微妙でしたー。
- 15 中に人 (採点:7)
- 主人公たちの設定がもっと幼ければもっと納得できたような気がするのですけど、わたしだけ?
お話はとても良かった。読み直しをさせる力のある作品でした。
- 18 赤い糸 (採点:5)
- もっと早く怖がるなりなんか反応して欲しかったです。
- 22 The Blue Nowhere (採点:6)
- 世界は僕を相手にしない。
優しい安らぎの中、何も欲しいものはない。
ああ、このまま最後の悲鳴をあげて消えてしまおう。
誰にも聴こえない場所で、ひっそりと。
しかし、人はひっそりと死ねない。
人は誰か関わっている。
残された側の主人公の重い状態が灰色のような世界を感じます。
……なんなんだ、この感想……
- 23 モノクローム (採点:9)
- これは面白い。
期待したより暗い結末にならなかったけれど、後輩の子の可愛い反応が見れたのでニヤニヤした。
- 25 窓から桜の見える部屋で、義肢義肢軋む音は病まない。 (採点:4)
- 多分、最中さんですよね?
なんだろう。
相変わらず合わないというかなんというか。
これを好きな人はたくさん居そうだけど、私には駄目というか伝わらないというかそんな感じでした。
これでも3回読み直したのですけど、なんか……わからない。
- 30 こそばゆい愛 (採点:7)
- 最初は過去を思い出しているといはいえど、子どもなのにえらい比喩とか表現とか使うなぁと思いました。
独特な比喩が重たい感じで残りました(いい意味で)
はんばーぐ。
- 32 おしかけエレジー (採点:5)
- 別のお話なんですか。
なんか、区切れるエピソードで締めて欲しかったです。
- 34 五万五千三百七十八番のお姉ちゃんへ (採点:7)
- むぅ。なるほど。やられました。55378番目のおねーちゃん。
- 36 『Happy Century!!』 (採点:10)
- タイトルから出だしから僕の心を鷲づかみしすぎです。
もーどうしてくれよう!
大好きだー。
タイトルがね。
超個人的な理由でツボに入っちゃって。
うわーうわーって。
終わり方が微妙だった気がしないでもないですが、10点進呈します。
- 39 不味しんぼ (採点:8)
- いいですね。
確かに味の好みは千差万別。
例えばSSで10点つけた作品でも1点つけた人がいるように味には違った評価があるわけです。
そこから始まるところが大好きですね。
そんないい意味でバカなのを真面目なとこも含めつつ書いてて良かったです。
- 40 文字男君 (採点:4)
- >クリアファイルに意識があったら年中痛いのだろう。
この文章すごい好きです。
- 41 自転車の乗り方 (採点:5)
- 序盤のやり取りとかはなかなか好きです。
- 46 空が空から落ちてきた。 (採点:6)
- タイトルは超好きです。雰囲気も好きです。
最後は合ったほうがいいのかどうか悩むところです。
容量的にもっと長い話で読みたいかな。
- 48 ある絵描きの手帳 (採点:7)
- いいですね。
なんというか、もっと容量があれば先も見てみたいし、途中ももっと書いて欲しい感じです。
- 51 淘汰 (採点:5)
- 終盤というか、まとめというか。
トラブルを散らして、テーマ的な締めは出来ているのかもしれませんが、なんかもう少しはっきりした結論ぽいの欲しかったというか。
もやっとした感が残る終わり方でした。
事態自体が面白かっただけに、勿体無いような気がしました。
- 52 天使の灰 (採点:5)
- オチで全てが台無しだー。
逆に言えばオチが全てというか、きっとそれが書きたかったことに違いないけど。
- 54 さよなら電波塔 (採点:6)
- 激しいスピードで駆け抜けましたね。
というか、容量的には詰め込みすぎというか、10キロ以内でやる話ではないような気がしないでもないです。
面白かったけど勿体無いと言う感じがした。
- 55 A new honey moon. (採点:6)
- いい感じにまとまっていたと思います。
でも、実は容量ぎりぎりですね。もっと書きたかったのかも。
会話のノリが面白かったです。
- 57 『In My Life』 (採点:7)
- 時の流れが系好きなのです。切ないやつ。
詩の内容がどうこうはわたしにはよくわかりませんが、最後のそういう感じは好物なのです。
- 65 閉鎖空間 (採点:7)
- 終わり方以外は好きなんですけど……。
最後はなんなんだ。
すっきりしてないよ。
容量で書けなかったのだろうか。
意味深なことかかなくても充分、これは話として完成してると思うのに。
まぁ、後味の悪い別の話っていう別れ方は気になるが、どうなのかしら。
タイトルももっと柔らか目にして欲しかったなぁとか、それは僕のワガママなんですけど。
- 81 魔法の一撃! (採点:6)
- タイトルと出だしでオチの予想がついてしまいましたね。
でも、内容は3人の仲が伝わってきて良い感じでした。
- 82 風の遊ぶ (採点:7)
- ヒロインがとても可愛い。
この容量の中でこれだけ魅力的に女の子が書けるのはとてもうらやましいです。
- 83 恋愛感、人生感 (採点:10)
- うわん。超好み。
タイトルからなんとなく私的にそそられそうな感はあったのですけど。
こういう話が書けたらなぁという感じのものがまさに目の前にある感じでした。
終盤大好き、終わり方とか大好き。
○りょと さん
- 13 僕のデートプラン (採点:7)
- 男の子が、好きです。
- 21 休みの日には君と2人で。 (採点:3)
- いや、ね。確かにすげーこういうの好きなんですよ、俺。妹の嫉妬ってかわいいですよね、ホント。
けど、主眼に置いてしまえるようなもんではないと思ってます。よってこの点数。何かしらデフォルトではないものがあれば評価は変わっていましたが。
- 23 モノクローム (採点:9)
- 素直に巧いと思えました。淡々としながらも異常に味のある文章。そして、意外な切り口と構成力。全てがステキです。すなふさんかなぁと密かに思ったりしましたが、違ったら切腹ものですな。
- 25 窓から桜の見える部屋で、義肢義肢軋む音は病まない。 (採点:5)
- 最中さんだと思います。そして、相変わらず尖がったセンスしてるなぁとも思います。
けれど、最初と最後でのテンションの急激な落下がすごく気になりました。とりあえず、最初の二行は神でした、とだけw
- 34 五万五千三百七十八番のお姉ちゃんへ (採点:7)
- 綺麗に纏まってるなぁと思いました。本当に。
ただ、話自体はもっと違う方に展開しても面白かったと思います。容量関係なしにして、それを読んでみたい。
- 35 月とマフラー (採点:4)
- 雫という字は名前には使えないというどうでもいいトリビアあり。
文章は丁寧だと思いましたが、抜け出すこともなく普通という評価を崩せませんでした。
- 38 不幸が輪になって踊ってる (採点:8)
- ナイスほのぼの。不満はタイトルのみ。
- 40 文字男君 (採点:7)
- 皮肉的な文章とありえない文章テンポ。好きです。
- 42 『シリーズわくわく昆虫奇想天外〜ニホンミツバチ対スズメバチ編〜』 (採点:6)
- アホい。本当にただアホいだけなんですが、結構好きだったりw
- 44 オペレーション! 昼食を確保せよ! (採点:1)
- どうしようもないくらいのエロゲーテキスト。
しかも、完結してないどころの話じゃないという。
- 54 さよなら電波塔 (採点:3)
- タイトルはすごく好きで、色々期待もしたんですが。
- 62 LIMIT 10. (採点:10)
- 大好きです。心から好きです。
構成は本当にやられたと思いました。これは勝てない。
ストーリーはややありがちかとも思いましたが、私はこういうの大好きなんで。
- 70 荷物整理はお早めに (採点:2)
- 短編連作じゃない気がします。
- 75 彼女と天気予報と雨のにおい (採点:6)
- すごくバランスよく纏まってるんですが、どうしても、顔文字が気になってしまったのです。あれさえなければもっと点を入れてました。
- 81 魔法の一撃! (採点:8)
- ムチャクチャ素直な話ですが、本当に綺麗に纏まってました。
あと、密やかにタイトルがメチャ好きですw
- 88 eo_webtrial.html (採点:7)
- 最後のオチがもっとしっかりしてれば! と思います。ムチャクチャ文章巧いし、アホみたいに会話のテンポもいいしでいうことないんですが。
○コンタミン さん
- 09 合わせ鏡の悪魔 (採点:8)
- ナイスダーク。
悪魔の3つの願い、というショートショートの定番をうまく料理していました。隠された合わせ鏡、願いの強引な介錯と、定番といえばあまりにも定番なのですが、ストレスなく読めたと思います。悪が破滅するラストもグッド。
ところでこの作品、私の投稿作と対になっているような気がします。
心の針が悪に振れすぎた妹、そして善に振れすぎた妹。どちらにしても悲惨な運命が待っていたようですが……程々が一番ということなのでしょうか?
- 11 誰も知らないお話 (採点:8)
- 祖母=侍女が冒頭からまるわかりだったのが大きなマイナスです。
そう思わせておいて何かどんでん返しがあるのだろう、と期待してしまいましたので……むしろいきなり昔話から始めてしまっても良かったかもしれません。
そして一番腑に落ちなかったのは、この侍女が主君の恋人を奪ってしまっている点です。
この話の肝は、主君の命令とあらばその主君の介錯までする忠義に厚い侍女が、国民の命を守るために、最後の最後で主君の命令に背くという点にあると思うのです。
主君の命令は絶対。だが国民の命だけはそれを上回る、真の愛国者。そのような人物像があったため、結果として二度も主君を裏切ることは少し違和感がありました。この「祖母」が「乳母」だったら……と悔やまれます。
かなりひどいことを書いてしまいましたが、私、この作品が大好きです。
上記しました、最後に主君を裏切ったシーンはコンペでも1、2を争う名シーンだと思っています。愛するゆえの酷評、ご容赦ください。
- 25 窓から桜の見える部屋で、義肢義肢軋む音は病まない。 (採点:9)
- 静かな狂気、いいですね。
「桜の下に死体を埋めるか」の答えが、その後の二人の生きかたを暗示しているように思いました。
最後に主人公の部屋にあった首吊り死体は誰のものだったのでしょう?
もう少しヒントが欲しかったです。
- 31 雪が舞い落ちる。 (採点:8)
- 雪は人名。うまいっ。
もしや大地も人名では? と読み返してしまいました。
「ショートショートの広場」に掲載されていてもおかしくないくらい、完成されていますね。
お見事です。
- 43 夏片光 (採点:7)
- 出会った少女=妹でいいんですよね?
冒頭にそれらしい伏線もあったのでそう解釈しましたが、それを確信させる決定的な描写がほしかったです。
なにやらもやもやした感情が残ってしまいましたので。
田舎の雰囲気の描写は秀逸だったと思います。
- 52 天使の灰 (採点:9)
- そんなオチでいいのかっ。
今まで積み重ねてきたシリアスでダークな空気が一気に崩壊する瞬間。
ああもう、大好き。
- 54 さよなら電波塔 (採点:10)
- クライマックスの電波塔倒壊シーンが非常に印象的でした。
短い文章の連続がまるでストップモーションのようで、臨場感にあふれていたと思います。
姉の死の真相を知ったシーンも心に染みました。
個人的な好みになりますが、切なくて優しい空気の中で小さな謎が解ける、という本作品の物語は、加納朋子さんのミステリー小説を思い起こさせました。機会がありましたらぜひ読んでみてください。
- 60 無邪気なレヴィヤタン (採点:10)
- 本コンペ中、最も好きな作品です。
特にラストシーンの迫力が秀逸と思いました。
水平線を埋め尽くす、迫りくる水の壁。
全てをなぎ倒し、破壊しつくす無慈悲な力。
そして荒くれる渦から飛び上がる、真っ白に輝く鯨。
美しい……
脱帽でした。お見事です。
- 80 真夏の帰郷 (採点:9)
- 理想的なショートショートでした。
時折挿入される蝉の声が物悲しさと時の流れを演出し、効果的な使われ方をしているなと感じました。
途中の親友との会話シーンは、少々短かったように思いました。
その後のシーンでもっと強烈な衝撃を与えるために、親友の気持ち、彼女の気持ちももっと吐露させて(もちろん会話から真実がばれないように)、話を盛り上げてほしかったです。
今回ショートショート風の作品は何本もありますが、舞台の雰囲気とオチの衝撃から、私はこの作品が一番好きです。
- 88 eo_webtrial.html (採点:1)
- うわっ、漢字多っ。
きっとこれは実験なのでしょう。むやみやたらに漢字を多用したらこんなになる、という啓蒙活動を兼ねた実験。
結果は大成功。
10kの容量が長い長い。読み進めるのが非常に苦痛。
「はよ終われ」と心から願ったのは、本作と某連作くらいです。
おかげで内容が全く頭に残ってません。月海って誰でしたっけ。
- 90 雪原の風 (採点:8)
- 最初と最後のシーンで、この男の心情があまり変化していないように思えたのが残念でした。
最後のシーンで何か小さな事件を起こして、この男の心が救われる、もしくは更なる絶望に落とされるといった、現在進行形のドラマが見たかったです。
時代小説の雰囲気は良く出ていたと思います。一兵卒から見た戦場の描写が臨場感にあふれていたと思います。
○ゼルク=マクストル さん
- 01 しらゆめ (採点:5)
- ちょっと話が、このジャンルとしては普通すぎるかな、といった印象を受けました。
雰囲気は好きなので、次回に期待します。
- 04 クロ (採点:7)
- 05 イヌ×ネコ (採点:8)
- 規定ぎりぎりの内容、お疲れ様です(笑
このような男女の駆け引きは、こういってはなんですが、話のネタとしてはありきたりながら、自分は何故か心惹かれてしまいます。
もし、この手合いのお話が他にもあれば、ご拝読させていただきたいと思います。
- 09 合わせ鏡の悪魔 (採点:9)
- ホラー混じりのダーク作品ですね。
元来、こういったのものは苦手な性分なのですが、ダークな作品には文章力の高い方が多く、ついつい最後まで読んでしまいます。
多分に漏れず、と書くと失礼かもしれませんが、作者様の技量も相当のものと評価させていただきました。
- 10 ローカル (採点:6)
- 煮え切らない形で終わっているような、そんな気がします。
なので、評価は少し低めにさせていただきました。
話のテンポや雰囲気は良かったです。
- 11 誰も知らないお話 (採点:9)
- ヒロイックサーガ、だと認識して、差し支えないでしょうか。
柔らかい語り口調が、雰囲気を一層魅力的にし、大変素晴らしく思います。
- 13 僕のデートプラン (採点:7)
- 大爆笑しました。
このノリのお話を、またみたいと思います。
- 14 札幌-神戸殺人ライン (採点:9)
- オチで大笑いしました。
サスペンスを見ながら本格推理する刑事たち……
平和はいいですね。
- 17 虹の裏側には六十億の僕がいて (採点:10)
- 文句なし、です。
情報ひとつゲット、は口癖になりそう……(笑
- 18 赤い糸 (採点:6)
- 終わり方が、あっさりしすぎのような、と感じました。
赤い糸のくだりは、新鮮でとてもよかっただけに、惜しく思います。
- 19 パーフェクトチェリーブロッサム (採点:10)
- 怪談、のように見えて、実はそうでないように見えます。
語りや情景描写は、あまりにもレベルが高く、なんと申し上げたらよいか図りかねます。
ついでに、きっと大多数の方が突っ込むことだと思いますが。
東方妖々夢、はご存知ですよね?(笑
- 20 階段 (採点:8)
- 有名な怪談が、よもやこのようなほのぼのした話のだしにされるとは……
おみそれしましたっ
- 21 休みの日には君と2人で。 (採点:8)
- ジャンルにたがわぬ、いいいもうとっぷりでありました。
- 27 掃除はきちんとやりましょう (採点:6)
- オチが弱く感じますが、話のテンポやノリは大好きです。
- 32 おしかけエレジー (採点:8)
- オープニング風味ですね。
続きがあれば読みたいと思います。
- 34 五万五千三百七十八番のお姉ちゃんへ (採点:10)
- 話の雰囲気もさることながら、手紙のトリックにはとても驚きました。
こういう、感想を言いたい時に限ってよい言葉が思いつきませんが、ともかく、心惹かれるお話でした。
- 37 水槽の中の吸血鬼 (採点:10)
- ムーンライトチルドレン(という通称だったかと思います)を題材としたお話ですね。
正式な病名は覚えておりませんが、テレビで見たとき、かなりの衝撃を受けました。
願わくば、お話に出てきた子も、現実に生きている子達も、救われますように。
- 39 不味しんぼ (採点:8)
- どんでん返しでしたね……
マッドサイエンティストの末路、とはいえ、少し悲しいものがありますが。
- 42 『シリーズわくわく昆虫奇想天外〜ニホンミツバチ対スズメバチ編〜』 (採点:8)
- JOJOテイストは笑わせていただきました。
でも、これは存亡をかけたシリアスな話だということを忘れてはならないと思います。
- 45 駆け抜けろ、青春 (採点:5)
- お話の入り方が上手かっただけに、この終わり方は物足りなく思います。
惜しい、実に惜しいです……
- 57 『In My Life』 (採点:9)
- 変わらないと誓ったものが変わってしまうのは、なんとも悲しいことですね……
人の性とはいえ、胸が痛みます。
- 73 昔、こんなことがあった (採点:8)
- 意味不明さが、逆に大きな笑いとなって押し寄せてきました。
○雨音 さん
- 01 しらゆめ (採点:8)
- うわぁ……なんか、何気に悲惨な話ですよね(汗
「消えてしまった」なんて言い方をしている以上、
相当長い間見つからなかったんだろうなぁ、と思うと……。
ただ、主人公が落ちた穴……。
一年前にそこで人が死んでたら、普通埋めるなりなんなりするのでは?
お話としてこの方が綺麗にまとまるのは分かりますけど、ちょっとどうかと。
まぁ、7kb強できっちりまとまってますし、
変に説明を入れる必要はなかったのかもしれませんが。
ところで……おじさん(ひかりの父親)が怪しいと思ったのは私だけでしょうか?
いや、幽霊に導かれて、という説明よりも、一年前に自分が人を殺した場所だからという方が……(死
- 02 お兄はタマゴを二個入れる (採点:5)
- 関西の人なのかな? そうじゃないのかな?
そうだとしても、大阪の人じゃないのかな?
……というわけで、生粋の河内人間としては、多少の違和感ありました。
ってか、標準語と混ざってるよ!!(笑
まぁ、それはともかく。
なんというかまさにエロゲー的兄妹ですね(苦笑
正直、ちょっと微妙な感じでしたが、
言葉遣いが好みだったので、二人の掛け合いは楽しめました♪
- 03 Nの意見 (採点:7)
- どこかで既出の作品だったのでしょうか……?
いや……すっげぇ説明を排除してるので。
なんで人間が磁石みたいに極を持っているのか、その意味や効果は?
キャラの説明もないので何もかもサッパリ意味不明……。
そのくらい想像しやがれって事なのでしょうが……ごめんなさい、無理でした。
考えれば考えるほど凄く奥の深〜い設定だと思うのですが、
この作品単体ではあらゆる面で不足が目立ってしまいました。
- 04 クロ (採点:9)
- 遅れてきた彼氏に手を上げて「5秒だけ待つ」な彼女が素敵過ぎる♪
というわけで、出だしでガッチリとハートをキャッチされてしまっただけに、
その後の展開もとても楽しめました。
いや、猫と身体が入れ替わった時にはちょっと不安になったのですが、
こちらが想像していたよりもずっと綺麗に纏めてくれていたので。
その後を想像してみたくなるラストでした。
しかし……やはり10kbは辛かったですか(苦笑
一杯一杯使っているようですが、それでも書ききれていないですよねぇ。
それだけが、非常に残念でした。完全な状態で読みたかったです。
- 05 イヌ×ネコ (採点:6)
- ラブラブだ……。
素敵なラブラブっぷりだ……(笑
というわけで、実に単純明快で意外性とかがすっぽり抜け落ちた話ですが、
そういうのを無視しても構わないくらいにラブラブでした。
いや、結局何が言いたいかというと、こういう話が大好きだ〜〜〜って事なんですけどね(ぉ
ただ……やはり、ちょっと話の抑揚が小さすぎるかもしれません。
ちょっと息切れ気味っぽい感じでした。
- 06 氷桜 (採点:7)
- なんていうか……ちゃんと頑張ってミステリっぽく仕上げてますねぇ(汗
とりあえず、10kbという短さでちゃんと纏めてくれているのは、
純粋に凄いと思いました。
やはり多少の無理があったのか、推理に偏りすぎというか、
単にトリックの解説小説になりかけている部分はありましたが、
一応、話の流れもあったので、許容範囲内でした。
まぁ、元々こういうお話が大好物だってのもあるんですが、楽しめました♪
- 07 空は暁の果て (採点:7)
- 甘酸っぱいというには酸っぱすぎる青春の1ページですね(笑
これは、90年代とか、80年代のノリだなぁ。
明らかに、今時の話ではありませんね。
とはいえ、何か心の中に抑えようのないものがこみ上げてきた時に、
恥も外聞も無く夕日に向かって叫んだりするのは、
それはそれでとても素敵な事なのだと思います。
青臭くて古臭いお話でしたが、気持ちよく読めました。
- 08 Go on, dogs. (採点:2)
- なんというか、ここからが肝心なのだと思うのですけど……?
リョウと共に様々な困難を乗り越えて皓太が人間的に成長していくのが見所なのであって、
これだけじゃあただ頭の悪いガキ
(「見たか! 僕たちは、空だって道にしてみせるさ!」なんて頭悪すぎる台詞だ)
が好き勝手してるだけのお話な気がします。
10kb制限なんですから、10kbでしっかり完結させてください。
「つづく」系はアウトですよ。
- 09 合わせ鏡の悪魔 (採点:4)
- ホラーに大切なのは意外性なんだろうなぁ、と思ってしまう作品でした。
……いや、だって。すごくテンプレート通りの展開なんですもん(汗
驚く事も怖がる事も、感情移入することも出来ませんでした。
何から何まで型どおり、何処かで見覚えのある内容……。
それはそれで楽しいですし、そういう意味で凄く安心して読めましたけど、
安心して読めるホラーって、すごい勢いで矛盾していると思います(笑
後、個人的意見ですが、悪魔の形をした悪魔は萎え萎えです(ぉ
いっそ、姿を見せない方が盛り上がったのではないかなぁと思いました。
- 10 ローカル (採点:3)
- だから、こういう1シーンだけ抜き取られてもどうしようもないというか何というか……。
ってか、主人公、何もしてないじゃないですか。
しかも何も変わってないですし。
だから何なのか、という結論が欠落してしまっているので、楽しみようがありませんでした。
せめてマッキー側の話があれば良かったのでしょうが……それは容量的に厳しいですか(汗
ともかく、もう少し話の中身を煮詰めて欲しかったように思いました。
- 11 誰も知らないお話 (採点:4)
- 10kbでよく挑戦しようと思ったなぁというのが正直な感想なのですが、
まぁ、それはともかくとして。
誰も知らないお話は誰も知らないままにしといた方が良いっていうお話でした(ぉ
ちゃんとファンタジーをやってくれていたのは、凄いと思うのですけどね。
あと、個人的に御伽噺調の地の文は好きじゃないので、それもちょっと減点してます。
- 12 ラストパス (採点:8)
- 思春期系ということで、読んでるこちらが恥ずかしくなってくる内容か、
あるいは夕日に向かって駆けて行くような青春たっぷりな内容かと思っていたのですが、
なんていうか……これは微妙に、ずっしり来る内容でしたね(汗
男女の違い、というか性差が出てくる年代って、何気にシビアだからなぁ。
その辺りの雰囲気がしっかりと出ていたと思います。
ところで、男女混合のバスケってありますっけ?
小学校でも男女別々だったのですけど……。
- 13 僕のデートプラン (採点:6)
- 甘酸っぱい青春恋愛ものかと思っていたら……ギャグでしたか(苦笑
展開が唐突かつ無茶苦茶なのでいまひとつ盛り上がりませんでしたが、
サクッと読めたのは好印象でした。
別段ここが良かったって所がなかったのでこの点数ですが、
私はこういうお気楽な話は好きです。
- 14 札幌-神戸殺人ライン (採点:5)
- タイトルに「殺人」ってあるのに、ジャンルでは「ほのぼの」。
これはどういうことだ?って考えてたら、なるほど、そういうことですか。
う〜ん……どうなんでしょう?(聞いてどうする
割合、こういうの好きだったりするんですけど、
でも、コンペに出すのは無謀なんじゃないかと思います。
他の作品が10kbという容量制限に苦しみながらもきっちり収めているのに対して、
これって夢オチより酷いですから。
やるんなら、もっともっとサスペンスドラマ部分に力を入れて欲しかったように思います。
そうすればまだ見所があったのですけど……。
- 15 中に人 (採点:8)
- 中の人など居ない!とはよく言いますが、
それをこういうネタに発展させたのは面白かったです。
っていうか普通にちょっと良い話、ですよね(笑
某ネズミっぽい何かのマスコットがいるテーマパークに送ったら、
粗品でもくれそうな感じというか何というか……。
ともかく、別段目立って良作というわけではありませんでしたが、
問題なく佳作と言える作品だったと思います。
- 16 オセロ (採点:8)
- 妹だったのか……。
てっきり自分か恋人かのどちらかだと思っていたんだけどなぁ。
しかしその辺り、明らかに何かあるなぁっていう話の流れだったので、
いまいち驚ききれなかったのは残念です。
もう少し隠して欲しかったような気が……。
まぁでも、全体の内容自体はすごく良かったと思います。
とても温っかいお話でした♪
- 17 虹の裏側には六十億の僕がいて (採点:7)
- こういう形で無駄な描写を省いてくるとは……。
ちょっとでも失敗すればそれだけで低得点つけられかねない荒業ですが、
この作品は一応成功していたと思いました。
ちゃんと雰囲気出てます。
ってか、「僕」と「彼女」の掛け合いが良い感じです。
>「何吋?」
>「よめない」
にクスリときてしまいましたよ(笑
六十億の何かとか近づくと見えないものとかも、面白かったですし。
読んでいてとても気持ちの良いお話でした♪
- 18 赤い糸 (採点:4)
- ひぐらしのなく頃に???(ぉ
いや、まぁそれはともかくとして。
オチが……オチが……(汗
ここまでオチでガックリさせられたのはかなり久しぶりです。
なんでそういう方向に持って行っちゃうのか。
罪の告白とか言われても萎え萎えですよ。
出だしがお約束だっただけに、オチでしっかりと決めて欲しかったのですが……。
とっても残念です。
- 19 パーフェクトチェリーブロッサム (採点:7)
- 東方妖々夢……???(ぉ
いや、まぁそれはともかくとして。
なんか、真面目にオリジナルをやってくれている作品に出会えてちょっと嬉しかったり♪(ぉ
話の内容としては少々微妙でしたけど、まぁ問題にするほどではありませんでした。
ただ、文章硬すぎ(汗
よく書けているとは思いますが、やはり単純に読みやすかったかどうかっていうのは評価に大きく影響すると思います。
- 20 階段 (採点:6)
- 割合、きっちり纏まっている……ような気がしないでもないのですが、
とりあえず、内容の薄っぺらさがどうしても気になってしまいました。
これはこれで良いのかもしれないですけれど、でもやっぱり、他作品と比べると……。
イマイチ盛り上がりに欠けるというか、見せ場が無いというか。
始まったと思ったら次の瞬間にはスパッと終わってしまっているので、
悪い印象は全くないのですが、良い印象もいまひとつ残りませんでした。
ちょっと残念です。
- 21 休みの日には君と2人で。 (採点:4)
- これはまた……妹萌えに全てを賭けましたね(苦笑
こういうピンポイント爆撃は嫌いじゃないですけど、
私にとってはハズレでした。
普遍的設定の普遍的妹を出して、普遍的お話でお茶を濁して終わり。
……高得点をつける要素が一つもありません(涙
同様の方向性の作品と比べて劣っていたというわけではありませんが、
こうなってくると単純に好みの問題ですから……。
そういう意味で、少し点を低めにしました。
- 22 The Blue Nowhere (採点:6)
- いろいろ辛い話だなぁ(汗
こういうスッキリしないお話は好きではないのですけどね……。
でも、一人の無力な少年の世界がしっかりと書かれていたと思います。
それはとても良かったです。
……でもでも、やっぱりこういう話は好みじゃないんだよなぁ(ぉ
読んでて辛いと言うかなんというか……。
- 23 モノクローム (採点:8)
- 世にも奇妙な物語系……?(たぶん違う)
まぁ、それはともかくとして、てっきりブラックなオチが待っていると思ってたら、
意外にも柔らかい終わり方で、少し驚きました。
主人公の性格がトンでるので、女の子に言われてあっさりと色を取り戻してしまう辺りには、
そんな簡単な性格なのか?と少し違和感がありましたが、
それでも綺麗に纏まっていると思いました。
色々説明不足がありましたが、楽しめる作品でした♪
- 24 何度でも (採点:6)
- 主人公ほんとうに格好悪いなぁ。
……でも、格好悪いとちゃんと分かってる人は、
案外、いつか格好良くなれたりするものなのかもしれません。
というわけで、何というか、温かいお話でした。
ただ、地の文をもうちょっとしっかり書いて欲しかったなぁと思います。
淡々としているっていうか、黙々としているっていうか。
ただの説明で終わってしまっている部分も多かったので、それが残念でした。
- 25 窓から桜の見える部屋で、義肢義肢軋む音は病まない。 (採点:6)
- >聞いておくれ、君。
>今から、僕の言うことをよく。
って、意味のない倒置法だなぁ(苦笑
と、いきなりガックリきてしまうようなツッコミはともかくとして。
これって……ダーク、ではないのか?
変に人の死んでいる話よりも、よっぽど暗く重い話だとおもうのですが???
話の内容に関しては、説明不足の一言です。
主人公の性格がイマイチよく分からないので、何がなんだかさっぱりな部分がありました。
その辺りがちょっと残念でした。
- 26 ロバ耳成人 (採点:3)
- ??
?????
???????????
……まぁ、その、なんと言えばいいのやら。
とりあえず、ネタ作品ってのは当たり外れが激しいものですからネ(苦笑
何ともコメントのしようがありません。
- 27 掃除はきちんとやりましょう (採点:1)
- SS的感覚が抜け切ってないと思うのは私だけでしょうか???
いや、こういうのって元々キャラの性格やらキャラ同士の関係やら、
そういう設定が揃っているからこそ楽しく読めるわけであって、
オリジナルキャラでやられても……こっちは色々置いてけぼりですよ。
ついでにギャグ部分もいまいちでしたし。
とにかく、微妙な作品でした。
- 28 サクラ (採点:4)
- ワカンナイです(汗
御免なさい。何がなんだか、さっぱりです。
ってか説明が全然ありません。
世にも奇妙な物語だって、もう少し説明してくれてますよ……。
なので、不思議なお話、という評価しかしようがありませんでした(涙
- 29 「わたしの人生」 (採点:2)
- 本当にただ不幸な話を書かれても、色々困ってしまうわけなのですが……。
ってか、とりあえず、小学生の自殺はちょっと不謹慎っぽい感じです。
やるんなら、大人の自殺以上にしっかりと、そこへ至る過程を書いてもらわないと。
これじゃあ、ただ殺しただけじゃないですか……。
不幸なら不幸なりに、何故不幸なのか、どう不幸なのかをしっかりと描写して欲しかったです。
- 30 こそばゆい愛 (採点:8)
- これはまた……一つレベルの違う作品が……(汗
正直、話の内容自体は好みではなかったのですが、
それでも最後までじっくりと読ませるだけの力がありました。
緻密な内面描写というか人間描写というか、
変にリアルすぎる登場人物たちが、凄く上手かったです。
やはり好みではないので、どうしても10点や9点はつけられませんが、
上手さ、で言えば全作品中一番だったと思います。
- 31 雪が舞い落ちる。 (採点:4)
- 大地が人間だと思わせておいて、実はその逆……。
これは、そこそこ面白かったと思います。
ただ、叙述トリックというほどではなかったのが残念ですね。
もっとしっかりと描写してくれていれば、と思いました。
- 32 おしかけエレジー (採点:5)
- 微妙にエロい話だなぁ(ぉ
と、まぁそれはともかくとして。
そういうオチに持ってくるのか……。
なんというか、随分と可愛らしいオチで、それは良かったです。
見事なおしかけっぷりだなぁと。
しかし、やはりこれだけではちょっと……。
本当にただ、おしかけてきただけで終わってますから。
それがメインであり、そこさえ読ませればいいという事なのかもしれませんが、
どうしても物足りなさを感じてしまいました。
- 33 上陸前夜 (採点:4)
- うーん……これはちょっと、微妙でした。
上陸前夜、というタイトルで、まぁそういった内容なのですが、
実際にはそこへ至る過程が描写されているだけで、
主人公の感じている(だろうと思われる)新しい土地への期待やら何やらが、
ラストの部分にちょこっと書かれているだけなんですよねぇ。
本来なら、もっとそっちを重視して、読んでいる側にもその感覚を伝えないといけないのでは?
なんだか、凄く退屈なお話になってしまっていました。
- 34 五万五千三百七十八番のお姉ちゃんへ (採点:6)
- とりあえず姉妹に揃ってプロポーズする健二くんの無節操ぶりに苦笑(ぉ
まぁそれはともかくとして。
何度か読み返してみたのですが、結局、
水難事故という偶然死を迎えた優子がどうしてそんな手紙を残していたのか分かりませんでした。
また、55378=BLESSという暗号もどうかと。
BLESS番のお姉ちゃんへって、明らかにオカシイですし。
それならば最初の最低のお姉ちゃんという意味のほうがよっぽど堅実ですよ。
ラストの纏め方といい……なんだか酷い邪推をしてしまいそうになるお話でした。
- 35 月とマフラー (採点:3)
- もう、こういう話はウンザリだ……というのが正直な気持ちだったり(汗
まぁ、それはともかく。
単なる三人称ではなく完全な神様視点だったのが救いでした。
もし雫視点だったら痛すぎなので(苦笑
でも、その分だけ盛り上がりに欠ける部分もありました。
ただ単に寂しいお話でしかなく、何処にも救いを見出せませんでした。
- 37 水槽の中の吸血鬼 (採点:8)
- これはまた、重い話ですねぇ(汗
「小学校の「夏休みに読む本」風。」というのがどういうのなのか、
ちょっとはっきりとは思い浮かばなかったのですが、
こんなのありましたっけ???
まぁ、サナトリウムなんて言葉が出てくる辺りはそれっぽいですけど。
幼い「僕」の一人称だからなのか、少々描写不足感はありましたけど、
しっかりと纏まっていて、ちゃんと雰囲気の出てる作品でした。
- 38 不幸が輪になって踊ってる (採点:4)
- 最初の数行間で「これまでのあらすじ」を説明するって言うのは、
構成に問題があるのだと思うのですが、どうでしょう???
ってか、全体的にそんな感じが……(汗
唐突な展開といい勢いだけの会話といい……。
その辺り、もうちょっと何とかしてくれていれば、
普通に楽しめる作品になっていたのになぁって気分です。
少なくとも、キャラはちゃんとギャグしてるんですしね。
- 39 不味しんぼ (採点:10)
- ちょっとというかすごくというか、ともかくブラックなお話ですねぇ。
途中でマフィアとかそっちの方向に進んでしまったので首を傾げていたのですが、
ラスト、というかオチは凄く良かったです。
なんというか、これこそがブラックユーモアって感じで。
単発ネタとしては、他作品よりも一つ二つ、飛び出ていると思いました。
- 40 文字男君 (採点:5)
- まぁ、こういう作品を出してくる以上は、
当たる人と外れる人が居る事は覚悟してくれていると思うので、
はっきり言わせていただきます。
思いっきりハズレでした。
『気分を害する文章』の代表例に挙げたいくらいに、ハズレでした。
というわけなのですが、でもこういうネタを思いつけるのは凄い(マネできない)と思いますし、
また、文章自体は普通に上手いと思いましたので、5点にしてみました。
- 41 自転車の乗り方 (採点:5)
- ほのぼのだなぁ〜♪
思いっきり雰囲気勝負な作品なのですが、
いまいちそれが表現仕切れてなかったかなぁという感じです。
物足りないというか、魅力が足りないというか。
オチに関しても妙にブツ切り感が漂ってますし。
滅茶苦茶曖昧な言い方で申し訳ないのですが、
もう少し頑張ってほしかったです。
- 42 『シリーズわくわく昆虫奇想天外〜ニホンミツバチ対スズメバチ編〜』 (採点:2)
- 虫だ……。
ホントに虫小説だ……(汗
いやいやいやいやいや……凄いです。
しかも倒し方がリアルですし。
オチもないですし。
ってか普通に虫じゃんっ!!(ぉ
いや、正直な話、ちょっと面白かったです♪
ネタとしてやる分には、こういうのも悪くないですよね〜。
……間違っても高評価は出せませんけど(死
- 43 夏片光 (採点:6)
- 「他人に戻るための儀式」ってことは義妹なのか……とどうでも良い事を考えつつ。
とりあえず、主人公の主張がいまいちはっきりしなかったので、
なんだか凄く無気力なお話に思えてしまいました。
謎の女の子の慰めもすごくテキトーですし(苦笑
序盤部分はしっかりと書かれていて、少し期待していただけに、
後半部分の駆け足っぷりが気になってしまいました。
- 44 オペレーション! 昼食を確保せよ! (採点:1)
- ただ只管、登場人物たちがドタバタするだけの作品を読まされても……。
ってか、なんでこいつらはこんなガキばっかりなんだ……?(汗
とまぁ、それはともかくとして。
完全無欠に、中身が空っぽでした。
それはもう、ビックリするくらいに。
それはそれで楽しいというのは間違いないのですが、やはり他作品と比べると、
その辺りは大きなビハインドになってしまうと思います。
印象がだいぶ変わってきますからね。
その辺り、非常に残念でした。
- 45 駆け抜けろ、青春 (採点:3)
- 個人的すぎる意見で非常に申し訳ないのですが、
小説に顔文字やらなんやらはアウトだと思うのです。
ついでに言うと、2ch表現というか、ネット上の表現方法も。
というわけなので、
>「キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!! 」
の時点で、すでに気分はガッカリでした(ぉ
まぁ、それは気力で無視するとしても、ちょっと中身が空っぽすぎるかと。
ってか、これじゃあただ走ってるだけじゃんっ!!(笑
青春を駆け抜けすぎですっ!!
- 46 空が空から落ちてきた。 (採点:6)
- うーん、難しいです。
いきなり空が無いとかそういう設定が飛び出てきてビックリしてしまったのですが、
この設定って必要だったのかなぁ、と。
空へ行く云々ってだけなら別段この設定に重要性はないように思うのですが?
また、ラストについても微妙なところです。
帰ってこない方が(その期待を持たせつつ終わらせた方が)、
お話として綺麗だったんじゃないかなぁと。
まぁ、これは完全に好みの問題ですから何とも言えないんですけどね(苦笑
というわけなので、球一つ分だけストレートコースから外れてしまっていて、残念でした。
- 47 Your hand, in my hand. (採点:6)
- 多少って言うか、思いっきりダークですよね(苦笑
うーん、主人公の思考が全く理解できなかったので、
すごく訳の分からない内容になってしまっていました。
恋人と一緒になるために腕だけを埋めるという発想は面白かったですし、
その分だけラストは残酷でしたが、なにが彼にそこまでさせたのか分かんないです。
その辺りの説明も、ちゃんとやって欲しかったです。
- 48 ある絵描きの手帳 (採点:6)
- なんでテディベアがあるんだ……(汗
1902年か1903年以降ってことでしょうか?
ファンタジーなんだから細かい事は良いじゃん、と思うかもしれませんが、
ファンタジーだからこそこういう細かい事が気になってしまうのです。
また、ラスト部分の駆け足っぷりも気になってしまいました。
もう少し、綺麗に纏めてほしかったです。
- 49 波に乗れる日 (採点:5)
- うーん……ごめんなさい。
あんまりよく分からなかったです。
『岩海苔』と『真珠』ってなんなんだ???
読解力なくて、すみません。
ただ、一応言い訳させてもらうと、淡々とした文章なので読み取りづらかったのです。
……言い訳になってないですかね?
まぁ、ともかく。何が言いたいかというと、よく分からなかった、ということです。
- 50 ジャパニーズ・ゲイシャ・ガールは笑わない。 (採点:9)
- 素敵なくらい偏見に満ち満ちたアメリカンなノリに笑わせていただきました♪(ぉ
いや、ホントに、楽しいお話でした。
少々、台詞部分のノリと地の文のノリとが違っていて違和感がありましたが、
そのぶん、勢いは十分だったのでさほど問題にはなりませんでした。
内容的には少々ベタ……というか古い感じだったのですが、
まぁ、あんまり細かい事は言いません。
楽しめたもの勝ち、って奴です。
そういう意味で、とても良かったです♪
- 51 淘汰 (採点:7)
- 感想としては、もうちょっとスッキリさせて欲しかったなぁって感じです。
主人公の性格ゆえなのか何なのか、ダラっとした雰囲気がありました。
しかも、ラストは逆に唐突ですし……。
まぁ、それでも、面白かったです。
オチはお約束でしたけど、不快感は全くありませんでした。
一つの作品として、しっかりと纏まっていたと思います♪
- 52 天使の灰 (採点:6)
- うわぁ……そういう結末に持って行きましたか(汗
いや、このオチは全く想定外でした。
っていうか、これを思いついた作者さんの発想に純粋に感心してしまえました。
ただ……それだけに、そこへ至るまでの過程が……。
結局、オチを見せたかったのか、それともその過程を見せたかったのか、どちらなのでしょう?
前者ならば前半部をこんなにダラダラとやる必要はなかったですし、
後者ならば圧倒的に描写不足です。
結果的に、いまいちパッとしないお話になってしまっていたように思いました。
- 53 澄空、流れる雲の下で (採点:3)
- ……圧倒的に描写不足。
その一言に尽きると思います。
ってか、お願いですから少しは説明してください(涙
脳内設定オンリーじゃ、読んでる方は辛いです。
内容自体も長編の1シーンを抜粋しただけ、というほどではありませんでしたが、
もう一つ纏まりに欠けてますし、
友人の説得にも言葉通り説得力が足りてませんし。
色々残念なお話でした。
- 54 さよなら電波塔 (採点:6)
- 電波塔が崩れた時にはまさかと思いましたが、
安易に死に走らなかったのに、ホッと一安心でした(苦笑
ブラックユーモア狙いなら、そっちが正解なんでしょうけど。
まぁ、それはともかくとして。
大人になった主人公の話にしては、内容がちょっと子供っぽ過ぎるかと。
危ないと分かってる電波塔に登ったり、天国がどうたら言ったり、
最後には「姉さんが助けてくれた」ですからね(苦笑
これなら、主人公の年齢は中学生くらいが妥当なのではないかと。
なので、どうしても違和感が残ってしまいました。
- 55 A new honey moon. (採点:3)
- お馬鹿(笑
なんていうか、もうそれ以外に言う事ないです。
とことんなまでにお馬鹿。
終始一貫して程度の低いお馬鹿。
よくもまぁ、こんなネタ的お馬鹿ができたもんです。
こういうお遊びは嫌いではありません♪
……でも、点数低め(汗
いや、やっぱり完結した短編作品として、どうなのかなぁと思って……。
- 56 さくらんぼな季節 (採点:8)
- 頭の天辺からつま先まで、完全無欠にほのぼのですね♪(笑
いやぁ、こういうお話は読んでいて楽しいです。
ほのぼのにありがちなキャラだけで勝負、お話はテキトーにお茶を濁して、というのも無かったですし。
ほのぼのコメディとしては、十分な出来でした。
- 57 『In My Life』 (採点:5)
- 別れちゃうのか……(汗
うーん、この結末に何の意味があったのかよく分かりません。
タイトルにもなっている曲の和訳を読みましたけど、
それと大きな繋がりがあるわけでもなし。
あるいは、この歌詞における君(you)はラストで結婚する相手のことなのかもしれませんが……。
でも、やはり曲の内容にあわせるならば、もう少し幸福な思い出であってほしかったです。
そのほうが、純粋に楽しめたと思うので。
- 58 お花見 (採点:9)
- みぃちゃん可愛い〜〜〜〜〜〜♪(ぉ
というわけで、
健気で利発なみぃちゃんの可愛さにノックダウンさせられました(笑
そりゃ「うちの子にならない?」って言っちゃうよ。
そして、だからこそ、そこからの展開が辛かったです。
そういう状況だったのか……と。
>「お空が先に泣いてくれたから、みぃは泣かないでいられそう」
という台詞にみぃちゃんの心情が全て出ていると思いました。
あ〜、もう! この子の為になんかしてあげたい!!(ぉ
……でも、実際問題、この状況下で「わたし」にできる事って一つもないんだよなぁ(ぉぉ
- 59 15時の十三駅で (採点:2)
- いや、これじゃあ本当に15時の十三駅のミスドで女二人が適当に話をしていただけの、
退屈で生産性の無い午後のひと時、じゃないですか(汗
それを読まされて、果たしてこちらはどうしたら良いのでしょう???
意図が分からなかったのでどこを評価したらいいのか分かりません。
なので、率直に読んで楽しかったかどうかだけを評価させていただきました。
- 60 無邪気なレヴィヤタン (採点:6)
- 定義さえ曖昧なリヴァイアサンを出してくる以上は、
何らかの解答(解説)が欲しいです。
ユーラクロンが吹いて誰も助からなかったということは、
信仰が足りなかったということなのでしょうか?
つまりこの作品世界の人間の在り方の問題を指摘している……のかな?
それで、全てが引っくり返るという事は世界をリセットするということ??
でも、リヴァイアサンもユーラクロンもそういう意味でしたっけ?
よくわかんないです。
解説してもらえれば、また印象が変わってくるとは思うのですが……。
- 61 ラストダンス (採点:3)
- 素敵にパラドックスじみているのは私が女心に疎いからなのか、
それともこの作品の説明が不足しているからなのか……。
ともかく、単に好みの問題なのでしょうが、まったく楽しめないお話でした。
- 62 LIMIT 10. (採点:3)
- LIMIT 10.の意味が無い……と言ってしまえばそれまでなので言いません(ぉ
なんというか、SSに片足を突っ込んだままの作品でした。
キャラもテンプレート通りですし、展開もお約束ですし。
ってか、妹が出てきたのは不味かったような気が……(汗
あれのおかげで、完全にエロゲー仕様になってしまってます。
こういう話もそれなりに楽しいのですが、高得点をつけられるようなものではありませんでした。
- 63 すなふに捧ぐ秘伝の油揚げ (採点:5)
- なんじゃそりゃ(笑
いや、ぶっちゃけそんな気持ちです。
個人的に「きつね」か「たぬき」かで思い悩んで、それを解決するまでは、面白いと思っていたのですが、
そこから先の展開の意味はなんなんでしょう?
「自伝・改(改???)」ってことは、実話? ホントに轢かれたんですか?
だとしても、問題解決したところできっちり終わらせておいた方が良かったような気が……。
- 64 グングニル〜B線上の君の夢〜 (採点:6)
- シュールっていうよりもただ単にお馬鹿なだけな気が……(苦笑
いや、「オチがバレバレだぞー」と思って読んでいったら、
そもそもオチが無かった、というのは確かにシュールなのかもしれません(ぉ
まぁ、完全無欠に勢いだけなお話でしたが、あんまり息切れ感がなかったので、それは良かったです。
楽しく読めました♪
- 65 閉鎖空間 (採点:3)
- 幼馴染なのに恋人同士じゃないなんて邪道だっ!!(死
……いや、まぁそれはともかくとして。
うーん、こういう1シーンを抜き取られても、どう言っていいのやら。
ってか、閉鎖空間の意味は???(ぉ
タイトルの時点で凄く期待していただけに、非常にガッカリでした。
- 66 陸の孤島 (採点:4)
- 要解説……その一言に尽きます(涙
あぅ〜、ごめんなさい〜。
結局何がどうなったのか、全然意味が分かりませんでした。
いや、いくつか可能性は考えられたのですが、どうしても一つに限定できなかったので。
もう少し分かりやすいヒントが欲しかったです。
- 67 真夏の夜想 (採点:5)
- うーん、微妙だなぁ。
なんというか、まず設定ありきな話に思えてしまいました。
ようするに、内容自体がそれについていってないという事ですが。
ってか、異空間についての説明、あんなに要らないです(汗
その分だけもっとほかの事を描写して欲しかったです。
結局、説明しただけで終わってしまった印象が残ってしまい、
いまひとつ楽しめませんでした。
- 68 パーティードレス (採点:5)
- わざわざファンタジー設定でやる必要があったのだろうか???(ぉ
いや、だって。この話なら別にファンタジーにしなくとも、
現代設定で問題なかったでしょうに。
そうすれば無駄な設定の説明をしなくても済みますし、
その分だけ描写に力を入れられたはずだと思います。
ってかファルカの放置っプリが哀れだ(笑
- 69 ばけねこ (採点:5)
- お母さんが可愛いなぁ♪(ぉ
いや、まぁそれはともかく。
お話の構成がしっかりしていないというか、その場のノリで進行しているというか。
いまひとつポイントが絞り込まれてないような気がしました。
いっそのこと母親萌えを一直線に狙った方が良かったのではないかと思います。
たぶん、そのほうが需要があったでしょう。
逆に、猫を書きたかったんならお母さんが目立ちすぎですし。
もう少し煮詰めて欲しかったなぁと思いました。
- 70 荷物整理はお早めに (採点:1)
- ……確かに。確かに規定に「お一人で何作でも投稿出来ます。」って書いてありますし、
「世界観を共有した連作などは構いません。」とも書いてありますが……。
ホントにやりますか???(ぉ
しかも良く見たら四作品も。
ちょっとビックリしちゃいました……。
ってか、やってる事全部同じですよね。
短話連作なんだから当然じゃん、と思うかもしれませんが、それなら一作品で問題ないはずですし、
四作品も出す必要性があったのかどうか……。
しかもキャラまで共有しちゃってますし……。
これじゃあ他の人の四倍の容量を貰ったのと同じですよ。
一応別個の作品として評価しようとは思いますが……気分的に難しいです。
全部同じ点数だったとしても、ご容赦を。
- 71 霧 (採点:6)
- 不思議なお話……というには少しばかり不思議が過ぎていたように思います。
まぁ、変に説明しない方が雰囲気がでますし、
そういう意味でこれくらいで丁度良かったのかもしれませんが。
ただ、オチはもうちょっと捻ってほしかったです。
幽霊とかそういうのはちょっと……(苦笑
ラストでビックリ(?)がなかったので、
少し淡々としたお話になってしまっていました。
- 72 悪人談義 (採点:5)
- 上からの一方的な命令は戦闘をしている組織なら当然だと思うのですが……。
と、そんな下らないツッコミは無しにして。
悪人(悪役)同士のお話、というかヒーロー物へのツッコミは面白かったです。
ラストはなんか風刺オチでガッカリでしたが、それもまぁアリだとは思います。
でも……台詞だけでやるってのは、チャレンジ精神が旺盛すぎるような気が……(汗
単発ネタとしては面白いと思うのですが、やはりこんぺとなると高評価はつけにくいです(涙
- 73 昔、こんなことがあった (採点:1)
- ……………………………。
……………………………。
まぁ、ネタだと思うので特に何も書きません。
逆に、真面目に書いたんだとしたら、なお更何も書くべきことがありませんしね。
- 74 約束という悲しき戒め (採点:3)
- 素敵なくらい説明をすっ飛ばしてますね……(汗
伝えようとしている事はなんとなく伝わってきたのですが、
やはり一つの短編作品としては微妙でした。
もっともっと書き込んでも良かったでしょうに。
まぁ、まともに説明してたら10kbで纏まらなかったかもしれませんが。
その辺りは……なんとか頑張って!(ぉ
- 75 彼女と天気予報と雨のにおい (採点:7)
- >「Σ(゚д゚lll)」
この一文(文? 記号?)で作品の雰囲気が一気に壊れてしまい、
その後の展開と合わさって、ガックリというかガッカリというか、
もうそんな言葉では言い表せないくらいに落胆してしまいました(涙
文章から十分に垣間見えるだけの上手さを持っていて、
このまま真っ当に終わらせられたはずなのに、なんでこういう無茶をするかなぁ。
遊びが過ぎますよ……(ため息
ネタとしての遊びならともかく、余力を残したただのお遊びは非常にガッカリでした。
って、なんか滅茶苦茶批判してるっぽいですが、全体として面白かったですよ。
ただ、お遊びがなければもっと高得点つけてたのにって意味です。
- 76 Good Night …… (採点:4)
- 「ネット依存症の恐怖」とか「ゲーム世代の子供たち」とか、
そんな見出しが飛び交いそうな話でした(苦笑
まぁ、それはともかくとして、ネタ的には古い感じでしたが、嫌いではないです。
ただ、少々駆け足気味だったでしょうか。
主人公が現実において追い詰められていく部分と、
その対比としてメールの彼の言葉に飲み込まれていく部分が書かれていないので、
凄まじく唐突かつ理不尽なお話に思えてしまいました。
容量もまだ余っていたんですし、少しでも書いてくれていれば、
ほんのちょっとかもしれませんが、印象が変わっていたと思います。
- 77 世界に一人だけの自分 (採点:5)
- たかだか二週間ごときで駄目になってしまう主人公の精神力のなさに微苦笑(ぉ
いや、さしてイベントがあったわけでもない(少なくとも描写されていない)のに、
ズルズルと壊れていく主人公に違和感ばかりをかんじてしまいました。
また、ラストも唐突で、なんだか後始末じみていて気になりました。
どうせなら、この女性の痕跡を追いかけるお話にすれば良かったのに……。
まぁこれは好みの問題なのですけど(苦笑
ともかく、感情移入できなかったという点は辛かったです。
- 78 間抜列車 (採点:10)
- 汽車なのか電車なのか!?(何
……いや、別にそれはどうでもいいのですが。
うん、とっても素敵なお話でした。
重い話なのですが、重苦しくはないですし。
「やっと、私を見てくれたね」の一言が凄く気持ちよかったです♪
また、ちゃんとキャラが立ってたのも良いですね。
ってか、先生が素敵だ〜(笑
10kbできっちりと纏まっていましたし、素晴らしい作品でした。
文句なしの10点満点です♪
- 79 ハチミツ (採点:7)
- 小学生の時にツツジの蜜を舐めた(吸った?)ことあったなぁ。
それがツツジであったことは知らなかったのですけどね(苦笑
まぁ、それはともかく。
ノスタルジィ作品なのでしょうが、いまひとつな印象でした。
というのも、ラストがあっさりし過ぎているので。
もう少し余韻を残して欲しかったです。
「ハチミツ」の話自体はとても良かっただけに、それが非常に残念でした。
- 80 真夏の帰郷 (採点:3)
- 死んでるのかよ……(滝汗
ってか、恋人を寝取られて自殺って……滅茶苦茶ダークじゃないですか。
綺麗なお話に仕上げようとしてますけど、設定だけで十分に鬱になれるというか……(汗
本当なら減点対象になるはずの地の文の描写不足に助けられた感じです。
これでしっかり書かれていたら……キッツイことになっていそうです。
ともかく、何が悪いってわけではありませんでしたが、
趣味から大きく外れたお話でした。
- 81 魔法の一撃! (採点:4)
- オチが分かっていたので意外性も何もありませんでしたが、
お約束にはお約束の良さってのがあるもんですよね〜。
こういうお話、好きです。
でも……やっぱりお約束はお約束なんで、それだけでは面白みに欠けました。
もう一つ、アクセントになる何かが欲しかったなぁって思います。
容量も残っていたことですしね。
- 82 風の遊ぶ (採点:5)
- いや……だからですね。
1シーンだけ抜き出されても何をどうしていいのやらさっぱりなのです。
つまり、だからどうしたのか、という話であって……。
まぁ、それでも、面白かった事は間違いありません。
なんというか、会話の流れにKeyっぽい楽しさがありました。
それは凄く良かったと思います。
でも……やはりこれは短編作品として、どうかと……。
10kbなら10kbで纏めましょうよ。
ってか、せめてその努力はしましょうよ!(涙
- 83 恋愛感、人生感 (採点:7)
- 大人の話なはずなのに大人っぽく思えなかったのはどうしてなのだろう???(ぉ
いや、なんというか……不思議なのですが、いまひとつスッキリしないお話でした。
主人公が淡白なのはいいのですが、「彼女」の方に重みが感じられないのですよねぇ。
もう少し「彼女」側の心情を表現する態度なり台詞なりがあった方が良かったように思いました。
まぁ、単純に私がこういう寂しいお話が苦手だってだけなのかもしれませんが(死
- 84 笑顔の魔法 (採点:1)
- 台詞に頼りすぎ。
っていうか、だからこれはSSですってば。
SSのキャラをオリジナルにしただけですってば。
内容に関しては少しだけマシだったとは思いますが、
余計な会話(ギャグ)が徹底的にそれを邪魔してます。
作品に一本軸が通ってないので、非常にダラダラとした印象を受けました。
ってか、こんなのばっかりで四作品……(涙
10kbという容量の使い方を、もう少し考えるべきだったと思います。
- 85 神が殺す (採点:2)
- うーん……これは10kbで挑戦すべき話ではないですねぇ。
鬼の発生原因やらその駆除方法やら、鬼が発生した世界の状況やら人の生活の変化やら、
他にもこういった小説ならお馴染みの武器(銃器)や必殺技の解説やら。
そういったものがしっかりと書かれていてこそ面白い話になるわけですし、
当然それを10kbという非常に限定された容量でこなすのは無理な話です。
ネタを考えている段階で、もう少し容量制限について考えて欲しかったです。
- 86 五月晴れ (採点:4)
- エロゲーシナリオのダイジェスト版……(死
すみません。率直な感想がそれでした。
小説と呼ぶにはあまりにも……シーンを切り抜いただけの内容なので。
辛うじて纏めてますけど、解決はしてないですし。
同じ内容でも、もっと違う書き方があったんじゃないかと思います。
- 87 静かな夜に (採点:4)
- なんじゃそりゃ(苦笑
主人公の精神年齢が小学生(中学年以下)くらいに思えてしまうお話でした。
いや、これは何が悪いって、尺が短すぎるのが悪いんですけどね。たぶん。
確かに最終的にその結論に辿り着くのが妥当なわけですが、
そこへ至る過程が見事にスキップモードというかなんというか……(汗
色々すっ飛ばしてしまっているので、そう感じてしまいました。
もう少し構成を考えて欲しかったように思います。
- 88 eo_webtrial.html (採点:5)
- 月海という名前をどうしても「つぐみ」と読んでしまう……(ぉ
と、それはともかく……ネタ作品だなぁ(苦笑
まぁ、どう考えても纏まりそうになかったので分かってましたけど。
でも、月海は地雷確定っぽくないです。
面白いですよ。果たしてこっから関係をどう好転させるのか全く予想がつかないところなんか。
(世間一般ではそういうのを地雷と呼ぶのかもしれないですけど)
とりあえず、短編小説としての評価はできませんので、
点数は微妙なところになっていますが、
二人の掛け合い(?)はとても面白かったです♪
- 89 Bye Bye My Blue Sky (採点:9)
- うーん、なんというか。とっても綺麗なお話でした♪
説明の不足に対して不満を感じさせない上手さがありました。
ってかエディファというキャラ(?)に凄く救われてますよね(苦笑
これで主人公の独白ばっかりだったら、凄く詰まらない作品になってただろうなぁ。
でも、少々ラスト部分が物足りなかったでしょうか。
もう少し余韻を残して欲しかったように思います。
- 90 雪原の風 (採点:5)
- ……この話にいったい何の意味があったのだろうか???(汗
うーん、なんでこういう形にしてしまったのかなぁ、とそれが残念でなりません。
誰かに対する昔語りとしての形なら、少し内容を変えて教訓を含める事が可能だったと思うのですが?
これでは単にこんな事があったというだけで、
だからどうしたという気分になってしまうのは仕方ないと思います。
せめて僧侶のキャラがたっていれば、まだ良かったのですが……。
○夏葵 さん
- 01 しらゆめ (採点:4)
- 下手をするとひかりが穴に落とした(連れて行った)という解釈もできるわけで、一緒に落ちるというのはマズイんじゃないかと。
彷徨ってた僕が知らずに落ちて、それをひかりが知らせる――というのはありきたりですが、解釈を間違えようがないので、その辺も考慮して欲しかった気がします。
- 02 お兄はタマゴを二個入れる (採点:7)
- もうちょっと情報が欲しいなぁ、と思ったりしました。ラーメンを全部は食べられないとか、そんなのでいいんですが。
口調の所為か妹さんの元気が良すぎて、入院や手術といったキーワードを生かせていない気がします。
対比としての効果を狙っていたのかも知れないんですけど、残念ながら不発っぽく。
その辺が惜しいかな。
- 03 Nの意見 (採点:6)
- 違う極だと嫌いでもくっついてしまったりするんだろうか(笑
なかには男(S)×男(N)というのもあるかもしれないわけで。
ちょっと笑ってしまった。
- 04 クロ (採点:6)
- 最後の文章の意味がイマイチよく判らないのですが、助けたときに「クロ」って呼んだんですか?
というか最後の二行はいらないんじゃないかと思うのです。
あと彼女の造形が今ひとつ物足りないです。怒ってばかり、という情報だけなので。後々補完されるんですが、できれば待っていた彼女の心情も書いていて欲しかったかな、と。そうするとよりキャラが近く感じられるのではないでしょうか。ラストからすると結構ポジティブなので。
それと読点の打ち方が足りないんじゃないかなぁ。若干、読みにくいところが。心持ち多めでも良いかも。物語自体は結構好きなんですが。
- 05 イヌ×ネコ (採点:5)
- 恋愛の難しさって、文章にするとどこか「アホらしい」って思える場合があるんですけど、本人たちには大問題なわけで(笑
基本的に男はイヌだよねって思う。それくらいで丁度良い。良いんじゃないかな。……良いのか?
――えーと、感想書きにくいな(笑
- 06 氷桜 (採点:9)
- 加納朋子みたいだなー、と思ったりしたわけですが、良くできていると思います。アームチェア・ディテクティプっぽいとことか穴があるところも(笑
こういうのは細かいところを気にさせないのが勝ちですね。
作者さん、誰なんだろう。
- 07 空は暁の果て (採点:10)
- 「覚えていないと言った口が言う言葉かー!」
とでも怒られるんでしょうか。私も人の顔と名前を覚えるのが苦手なだけに身につまされる思いです。
過不足ない構成と物語が、こんぺでの見本のようです。
- 08 Go on, dogs. (採点:7)
- 惜しいのは父親の描写でしょうか。仕方ないとは思うんですが物語のなかで彼だけが浮いています。
犬を処分しなければならない、という話の流れを作るのに作者が無理を押しつけているのが見えて残念でした。
この短さのなか詰め込めるだけ詰め込んだのは凄いと思いますが、正直、サイズに合ってない物語という気もします。
- 09 合わせ鏡の悪魔 (採点:6)
- ホラー少女漫画っぽい、とか思った私はどうすれば(笑
オーソドックスな構成で完成度も高いと思います。ただ、場所は限定されないんだなぁ、とか思いました。たぶん契約してしまったからでしょうけど。
完成度は高いんですが「時計の遅れ」では驚きに結びつかないので、読後感としては物足りなさが残りました。
- 10 ローカル (採点:7)
- 深い物語を垣間見せる巧さがあって、凄いなぁ、と思ったわけですが。もう少し緩急があればなお良かったかな、と。
マッキーについての違和感をもうちょっと細かく描写して、「私」の疑問を膨らませられれば。
- 11 誰も知らないお話 (採点:7)
- 卿の間違いだろうなぁ。
それはともかく見事な作品だったと思います。知られざる歴史って言うのは架空のものであっても興味を惹きますので(笑
- 12 ラストパス (採点:6)
- どう判断すればいいか、ちょっと迷いました。終わり方を考えると「僕」と「彼女」はもう交わらないかのような雰囲気で、でもそんな気配はほとんど伺えなくて。読めば読むほど判断できない。
バスケ以外に共通できるものがないから――というのでは、本を読もうかな、という言葉が意味を持たなくなります。
「またやりたいね」「でも、もう無理なのかもね」という台詞が全てを物語ります。彼女は拒絶してるんでしょうか。それとも――。
彼女の迷いを描きたかったのなら、もっと別な方法があったように思います。
- 13 僕のデートプラン (採点:5)
- 震えるぞハート! 燃え尽きるほどヒート!
うーん、頑張れっ!
キャラ説明の少なさがうまい具合にはまった感じです。でも計算尽くじゃないよね。きっと(笑
- 14 札幌-神戸殺人ライン (採点:5)
- 素直にトリックの解明をやって欲しかったです。
体育座り……どうやるんだろう。
- 15 中に人 (採点:5)
- ううん、着地点としてどうなんでしょう。京子は、子供というわけではないので、それでいいのか、と首を捻ってしまいます。
恋愛ものとしてもおとぎ話としても、中途半端な気がしました。中のひと、でよかったんじゃないでしょうか。
- 16 オセロ (採点:8)
- 構成を題名にしたというのは大胆ですね(笑
ちょっとした仕掛けがあるのも好み。オーソドックスなお話ですけど、基本に忠実なので、安心して読めます。碧郎さんかなー。
- 17 虹の裏側には六十億の僕がいて (採点:5)
- 話の小道具としての虹とか60億とか、そういったものにもう少し意味を持たせられれば良かったかも。
あと、滝の裏側(滝壺じゃなくてね)に歩いて行けたというのにもちょっと違和感を覚えました。
滝の生成からいうと火山地帯では割と見かけるんですけど、全国的には珍しいものだと思います。そういったところはちょっと歩いたぐらいで辿り着く場所ではないように思えるので。だいたいは観光地になってますしね。
…って、余計なことでした(笑
- 18 赤い糸 (採点:5)
- 10KBでは厳しい。そもそも玲奈が全然怖くない。怖さを感じさせるところに八割方力を注がないと、最後まで「ふーん」で終わってしまうかも。赤い糸とかなんとなく超能力じみてるので、読み方が違うのかな、とも思ったんですが。
文章それ自体は大変良いのだけど、どうも時間がなかった感じでした。締め切りに追われたんでしょうか。
- 19 パーフェクトチェリーブロッサム (採点:8)
- 自分の作品と比べると(笑)悲しくなってしまうんですが、こちらは大変良い作品だったと思います。
とはいっても、導入部は些かやりすぎのような気もします。雰囲気作りなんでしょうけど、いかんせん長すぎて。
描写を読みたいか、物語を読みたいか、といわれれば後者なので、そこが残念に思います。
オチはできれば繰り返される方が好みでした。最後、小さな桜ということで、子供の姿をした桜の精が大人を誘うというのは萌えませんか(笑
- 20 階段 (採点:8)
- ボーイミーツガールなわけだから「じゅーうさん」は最後の一回だけが良かったかも。
「じゅーさん」
「え!?」
「なーんてね」
- 21 休みの日には君と2人で。 (採点:2)
- なんといいますか「独創性」という言葉を噛み締めて頂きたいなぁ、と思わなくもないです。
- 22 The Blue Nowhere (採点:7)
- Jeffery Deaverですか。もう一つの世界があって、そこは曖昧を許さない世界で……。
なんていうのはさておいて、作者がモロバレっぽいですが「lain」辺りが根底にありそうな感じです。乙一の「死にぞこないの青」とか。
最後を「ごめん」で終わらせるか「君が行った先にはなにがあった?」で終わらせるかで、それまでのストーリーが、がらりと変わる可能性があって、それを汎用性と呼ぶか、突き詰めてないと判断するか、玉虫色か、微妙なところです。むしろ「馬鹿」とかで良かったんじゃないかと愚考する次第です。
- 23 モノクローム (採点:8)
- なんというか二次元から見た三次元の風景というような印象を受けたんですが。とはいっても記号で組まれた風景ってのは想像しにくいけど(笑
あと後輩が某栞嬢っぽく感じるのはきっと刷り込みのせいです。誰かさんの。誰かさんの。
あと、導入が「また逢えたらいいね」に似てるなーと思うのも以下略(笑
- 24 何度でも (採点:5)
- 後半、一文ずつが続くところ、そこだけ浮いた感じで呑まれてるなぁ、という印象です。「格好良くなりたい」と「桜」という組み合わせはさすがにどうだろう。強引かなぁとおもうんですが。
折角の魅力的なキャラクターを、生かせないまま終わった感じです。
- 25 窓から桜の見える部屋で、義肢義肢軋む音は病まない。 (採点:7)
- 擬音への当て字になんらかの意味があるんだろうかと思ったけど、なにも思いつきませんでした。
単純にインパクトを狙ったというだけなら、もっと別な方法が良かったように思います。
題名は作品の顔です。顔に余計な化粧を施しても、本質は変わりません。
むしろ変な思いこみによって作品に対して色眼鏡をかけた見方をしてしまいかねません。
それは勿体ないことじゃないかな、と思います。
- 26 ロバ耳成人 (採点:8)
- いや「猫」じゃないんですか。根庫(ねこ)市なのに。
乾市の尻尾は、じゃあ、タヌキとかだったりするんでしょうか。できればコアラが良いなぁ。
- 27 掃除はきちんとやりましょう (採点:5)
- また増えてる…。
収拾つくのだろうか。
続く…。
- 29 「わたしの人生」 (採点:4)
- 彼女の言う「不幸」の一端が書いてあれば、自殺へ至る思考に反応できたのかもしれませんが、いまのままでは「滑稽さ」すら感じられません。
想像への簡単なキーワードでいいんですけど。養父とか、施設とか。
それだけで印象も変わった気がします。
- 30 こそばゆい愛 (採点:6)
- 子供の視線からの物語なのか、それとも回顧なのか、というところで判断に迷いました。
最初から「ママ」と呼んでるので回顧なのでしょうけど、それにしては子供っぽすぎる前半部と後半部のアンバランスさが気になりました。
二十歳前と明示されていたのも女性の性愛を感じさせたい(印象を与えたい)という思惑からは残念ながら効果的でないようです。
むしろ若すぎることでギャップの方が大きかったように思います。若い=愛し方を知らない、というのでは、余計にママと呼ばせ難いと思えるからです。
あーなんか感想書きにくいな(笑
一回、感想が消えちゃったんですよ…。もっと別なこと書いてた気がするんですけど。ごめんなさい。
- 31 雪が舞い落ちる。 (採点:1)
- 詩じゃないんだろうけど、そういう風に見える作品は、こんぺでは尽く不利な様子です。書かないより書くという方向で作品を仕上げてみてはどうでしょうか。
- 32 おしかけエレジー (採点:3)
- 「それはまた別のお話」で終わる物語というのは基本的にあまり評価が良くないんじゃないでしょうか。
投げっぱなしに見えるのでマイナス効果しかないからです。
内容的にはこの長さで書く物語ではないなと思いました。
- 33 上陸前夜 (採点:3)
- 独り言が多すぎだと思います。それと北海道に向かう理由がよく判りません。バイク乗りの聖地だから――というのでは、ちょっと物書きとしては怠慢じゃないでしょうか。
若干、二時創作のくせが抜けきっていない感じがしました。
- 34 五万五千三百七十八番のお姉ちゃんへ (採点:5)
- 自分が死んでしまうと予測して、あるいはその可能性を考えて手紙を書く――なんていうのは些か無理なような……。
「それでもお姉ちゃんには祝福して欲しい」というのなら判るけど、うーん。やっぱり許しを請う手紙でないと不自然な気がします。
アイデアは面白いと思うんですが、話の流れ方に疑問が残りました。あとネタ晴らしがもっとスマートに出来ればいいなぁ(笑
- 35 月とマフラー (採点:2)
- 一本調子の文章なので、この短さでも飽きてしまいます。読者の心情を計算した文章というわけでもないので狙いどころも判りません。父親がどうとか、満月病がどうとか、そういった設定も本当に必要だったんでしょうか。
ただ同性愛の苦悩を描くだけでも充分だったんじゃないかな、と思えますけど。
- 36 『Happy Century!!』 (採点:5)
- 〜だろ。
って、ここだけなんで言葉使いが変なんだろうって思いまして、もしかしたらとんでもないどんでん返しがっ、実は女が男になって男が女に変化してるのかもっ――そんな期待してたたら、そのまま終わってしまいました。
いろんなパロディは面白かったんですが……。
- 37 水槽の中の吸血鬼 (採点:3)
- いくらなんでも吸血鬼と教えるのはマズくないかな、お父さん。
作中の病気は先天性骨髄ポリフィリアとかでしょうか。
- 38 不幸が輪になって踊ってる (採点:4)
- 少女(神様)視点で始まったのに、男(無職)の感想で終わる、というのはお話が一貫してない証拠でしょうか。結局、なにがしたかったのか、というところに落ち着くんですが……。
壊れてしまった珠を修復する為に男が頑張る(強要される)――というようなお話が良かったのかも。
- 39 不味しんぼ (採点:8)
- ショートショートの見本のような作品です。
不味く作ったのに実は美味しかった、というオチはオーソドックスではあるんですが、だからこそ陳腐に感じてしまうのが欠点ですね。
読者は我が儘なので、予想より斜め上でなおかつ納得させてくれるオチを望むのです(笑
対応としてはミスリードを含ませるのが一般的ですが、そこまでできた代物は滅多にありません。できていれば間違いなく名作と呼ばれるでしょうね。
- 40 文字男君 (採点:7)
- 前半の退屈さは作者としては目論み通りと言うところでしょうか。とはいっても掴みとしては弱すぎて方向性を誤った感じです。
後半になると読者を惹きつける疾走感があるのですが、それまで読者が我慢してくれるかどうか。
卒業論文のテーマがループしているところは巧いなぁと思います。結局は主人公も先達と同じ陥穽に嵌るわけですね。
- 41 自転車の乗り方 (採点:8)
- 欲を言うなら、もうちょっと左手の薬指の指輪の種明かしを焦らして欲しかったな、と思うわけです。
作者的には焦らしているつもりかもしれないですけど、作品の空気というか雰囲気のようなものがどうしても緊張感を削ぐわけで。
残念という気持ちもあります。
- 42 『シリーズわくわく昆虫奇想天外〜ニホンミツバチ対スズメバチ編〜』 (採点:3)
- 対象読者というものを考えたら、このこんぺに小学生クラスが出入りするかは疑問です。更に上の年齢層ということだったら記述の仕方が決定的にマズイと思います。
JOJOっぽいところを考えるとギャグの範疇なのかも知れませんが、笑うには至りませんでした。ということで全体的に中途半端かな、と思います。
- 43 夏片光 (採点:8)
- 母方の実家に預けられているなら、迎えに来るのは父親が先だと思うのだけど、そうすると廃線でラストを迎えられないというジレンマ。設定のミスと言ってしまえば簡単だけど、母方の実家でなければこの雰囲気は出せなかっただろうとも思う。難しいところ。
- 44 オペレーション! 昼食を確保せよ! (採点:4)
- ちょっと登場人物が多すぎるかも。
続く…。
- 45 駆け抜けろ、青春 (採点:5)
- 逃げた理由がなにひとつ説明されていないのはどうしたものだろう。恥ずかしかったから、というのでは余裕がありすぎる。会話してるし。
モテナイ男の勘違い、というオチだったら面白かったと思うのだけど。
- 46 空が空から落ちてきた。 (採点:6)
- 空を自由に飛べなくなったらどうなるか。まず世界が遠くなる。日本なら食べるものが不足するかもしれない。雲の向こう側について情報が得られないということは、衛星通信も駄目なんだろう。世界は随分と狭くなるみたいだ。
というのはさておいて(笑
いきなり現れた飛行機に違和感を覚えました。個人で所有というのも、河原で飛べるというのも。雲以下なら飛べるわけで、ヘリとか軽飛行機は大丈夫、ということは航空管制がすべて駄目というのではないのに。というかどこから持ってきたんでしょうか。
そんな小さな違和感が積もり積もって、作品に暗い影を落としています。舞台が飛行場だったら良かったのかもしれません。絵は何処ででも描けるわけですから、そういった細かい部分にも注意して欲しかったです。
- 47 Your hand, in my hand. (採点:3)
- 手首から先ならともかく、身体の方を跡形もなくというのはさすがに無茶な気もしますが……。骨も残らなかったのでしょうか。
作品からは恐怖や恐慌、それに寂寥感や焦燥、或いは満足感といったものを与えたかったように思うのですけど、残念ながらそういった感情を喚起させられませんでした。
こういった作品だと、読者にどういった感情を抱かせるか、というところまで考えて構成と記述を編まないと期待する効果は得られないと思います。そこまで考えずとも良い作品を書ける才能を持つひともいるんですが、少数派なので技術に頼るしかないんですよね。難しいですけど(苦笑
- 48 ある絵描きの手帳 (採点:8)
- 隣国で……というところに若干の違和感を覚えましたが、良い作品であったと思います。
ただ話の構造的に回顧に回顧を挟むという方法はあまり良くないんじゃないかな、と。お話が短いのであまり気にはならないのですけど、少女の回想を冒頭(タイトル前)に持ってきたりとか方法はあったように思います。構成ひとつで作品の魅力は上がったり下がったりするものだと思うので。
- 49 波に乗れる日 (採点:4)
- 彼女は最初「彼は諦めてしまった」と言っていたのに、後半になると「彼は波に乗ろうとしていた」と言っていますね。
相反しているので混乱してしまいました。もしかするとどちらかは彼女の嘘なのでしょうか。そうなると主人公は完全に巻き込まれたということになりますね。怖い女の人です……。
もしかしてブラックなお話だったんでしょうか。
- 50 ジャパニーズ・ゲイシャ・ガールは笑わない。 (採点:8)
- 以前、読んだことがあるわけですが、その時にも気付いたものがそのままだったので一応言及します。
基本的にニックの視点なので、途中ヨーコの視点は挿入しない方が良いと思います。しかも段落で分けているわけでもないので唐突に現れた感じがします。
こういったところが割と減点される所ではないでしょうか。
テンポとか表現とか大変良いので巧いなぁとは思います。
- 51 淘汰 (採点:6)
- 面白い発想なのに、話の種に留まっていたのは勿体ないと思いました。もっと鋭角的な(短いお話なので)メッセージを込めても良かったように思います。
例えば、空気がなくなったら、水がなくなったら、太陽がなくなったら。
そんな「当たり前にあるもの」の意味を。
- 52 天使の灰 (採点:7)
- 後半、駆け足だったのが残念。
童話的なところは星新一のショートショートを思わせますね。
- 53 澄空、流れる雲の下で (採点:1)
- 人影がないのに男子生徒が居て、二百メートルも離れている(よく見えるなぁ)とか、瓦礫とか、ちょっとどうだろうねっていうお話でした。
- 54 さよなら電波塔 (採点:10)
- 巧いなぁ、と思います。
ただ中学一年にしてはやや幼すぎる描写が気になりました。そういう子もいないわけではないでしょうけど、一応。
- 55 A new honey moon. (採点:9)
- で、月は?(笑
恋愛話の為に月がなくなったと言うことだったらスケールでかいなぁ、と呆れるわけですけど。呆れるのかい。
取り敢えず「月」の分だけ一点減、ということで。それ以外は概ね面白かったと思って頂ければ。
- 56 さくらんぼな季節 (採点:8)
- 将来的には春じゃなくなる――それは春を過ぎて。
いやー細かいフレーズがカッコええなぁ。白の件なんかいつか使わせて貰おう、とか思ったりして(笑
- 57 『In My Life』 (採点:8)
- 物語ではよくあるんですけど、昔の彼女に結婚式の招待状を本気で送れますかね。そこだけちょっと引っかかりました。なくても良かった記述なので蛇足っぽく。
褒めるとキリないですが(笑
- 58 お花見 (採点:5)
- 子は鎹と言われていた当時は自由な結婚さえ少なかったんですよね。安易な結婚と離婚なんて、本当は誰だって嫌なはずなのに、いまはそれが普通になってしまっている。
なんとなくそういったことを考えさせられてしまいました(笑
- 59 15時の十三駅で (採点:3)
- 本当になにも残らなかったのか、と問いかけるお話……なのかもしれませんが、どうもそこまで辿り着けなかった感じがします。
- 60 無邪気なレヴィヤタン (採点:8)
- 世界を支える役目を終えたとき、地は洪水に呑み込まれる――。
背景はなかなかに雄大な物語です。名も知れぬ、ただひとりの男の口より放たれた言葉で終焉が始まり、というのも好み。
無邪気な、というタイトルもGood。
しかしながら神話をごちゃ混ぜにしすぎかな、という気もします。「ユーラクロン」とかギリシャだし。まあ大元を辿ればひとつになるんでしょうけどね。
取り敢えず、8点(笑
- 61 ラストダンス (採点:3)
- ヤな女の子だなぁ、とか思った(笑
そして押しに弱いと。共感は得られないお話になってしまってるので、評価も頂きにくい気がします。
- 62 LIMIT 10. (採点:10)
- 細かくページを分けたのが良い方に作用していますね。これ以後のこんぺでも模倣されそう。パイオニアはいくら褒められても良いと思うので(笑
内容はオーソドックスなのですが、脇を固めるキャラクターがとても自己主張が強くて、それだけで武器になっています。つまり面白い。
最後、三浦さんの返事を抽象的に描けていれば(無茶なこと言うてる…(笑))もっと綺麗だったと思います。言葉じゃなくて。
あとは小道具としての坂本龍馬(というか明治維新)あたりの出来事とリンクさせられたら最高でした。桂小五郎の遁走とか(笑
- 63 すなふに捧ぐ秘伝の油揚げ (採点:5)
- 持ち込みは秘伝だなと思う。出来ないよ普通(笑
蕎麦屋でうどん。うどん屋にカレー。
直下の作品に五点付けたので、こっちも五点。油揚げ繋がりで。
- 64 グングニル〜B線上の君の夢〜 (採点:5)
- いや、どうすれば(笑
取り敢えず、五点。
- 65 閉鎖空間 (採点:1)
- 恋愛にしたくないならギャグコメディーにすれば良かったんじゃないかなぁ。
わざわざ嵐で閉じこめられたってシチュエーション作ってこれでは、お話にもなってないです。
それと「興味深さげ」ってどんな日本語ですか…。
- 66 陸の孤島 (採点:5)
- 身体より先に心が死んだというか、そういったお話だったんでしょうか。
文章が巧いので色々と勘ぐってみたりするんですけど、前半にあって後半にないものと言えば内面描写なので、そういうことかな、と。
ただ面白いというか、物語ではないと思うので、評価は下がります。
- 67 真夏の夜想 (採点:6)
- 事象を説明するだけのお話になっていて、事象を物語に利用しているとは言えないところが勿体ないと思います。これ以後のお話でやっと事象を物語に出来るのではないでしょうか。
- 68 パーティードレス (採点:3)
- 殊更、妹の話題を前面に出さなくても良かったんじゃないかと思えるのですが。
舞台設定も、奇を衒おうとすると余計に説明しなければならないので、普通に中世の出来事としておいた方がよかったかも。
そうすれば面倒がなくて良いし、第一、魔法とか剣とか本筋にまったく関わらないわけで、そもそもそんな設定さえ必要だったのかどうか、ということになります。
- 69 ばけねこ (採点:6)
- トントンと良い調子で最後まで辿り着いたんですが「……」で終わられると微妙にテンションまで落ちる様子。
いっそ猫とともに母親に抱きすくめられるとか、ほっぺにちゅーとか、そんな終わり方の方がらしかったかもしれません。
- 70 荷物整理はお早めに (採点:2)
- 説明だけで終わってしまってる……。
やはり物語を読みたいなぁ、と思うわけですが、どうでしょう。
……と書いたら、連作だった罠。
続く。
- 71 霧 (採点:2)
- お墓は仏教なんじゃないかなと思うのですが。神道霊園なんてのが最近はあるみたいですけど、あんまり一般的ではないでしょう。
- 72 悪人談義 (採点:6)
- ブラックな皮肉と言うには、ちょっと素直すぎる感じです。もう少しエスプリを効かせた方が良いような気がします。
少し頭を使わないと判らない程度で良いんじゃないでしょうか。少なくともそれぐらいの読解力は読者に期待しても良いかと。
- 73 昔、こんなことがあった (採点:1)
- 面白くないです。ギャグならオチが欲しいなぁ。
- 74 約束という悲しき戒め (採点:3)
- 「すれ違い」をそのまま文章にするというのは、むしろ物語ではなくて、説明だと思います。
外から見ると「滑稽なこと」ということを書きたかったのだと思います。ですが、それは印象づけるものであって、明らかに書いてしまうことではないと思うのです。
- 75 彼女と天気予報と雨のにおい (採点:8)
- トリックでもないのに時間を飛ばしてしまうというのは読者に優しくない気もします。読んできた時間の流れを乱されるから。短い作品だと特にそうです。
混乱してしまうと折角の雰囲気すら壊してしまいます。それは勿体ないことじゃないのかな、と思います。
- 76 Good Night …… (採点:3)
- 同じ物語でも、本人視点で書くか、第三者視点で書くかで印象も異なりますが、こういった内向きのお話だと、本人視点では記述が呑まれる傾向があると思います。難しいですけど、極力「外側」或いは「外から」の描写を心掛けた方がいいように思います。
- 77 世界に一人だけの自分 (採点:4)
- 栄養過多?
唯一、という発想はよかったのに、最後にもうひとり現れちゃったので残念。
視点の混線もマイナスでした。基本を日記にして、最後、次の覚醒者が読んでいた――というオチだったら、ってまあ、ありふれてますけど(笑
- 78 間抜列車 (採点:10)
- 短編としての切れ味と密度がバランスよく両立しています。
題名と内容も言うに及ばず。素晴らしい出来映えでした。
歪んでしまう可能性もあるんですが、キャラクタについての情報がもう少し欲しかった部分もあります。口調が口調だけに。若いとか中年だとか、想像の切っ掛けになる些細なものでいいので。
我が儘みたいなものですが(笑
- 79 ハチミツ (採点:8)
- いくらなんでも「十数年ぶり」に帰ってくるという設定は長すぎやしないだろうか。しかも実家である。小学生の頃に離れて、という説明も相まって違和感ばかり残ったわけです。もしかして両親が離婚して――という隠された設定でもあったのでしょうか。確かに「両親」とは言ってませんし、でも「お義父さんたちの家」って書いてあるな……。
とまあ重箱の隅を突いたわけですが、それ以外はほとんど文句のつけようがないくらいです。子供の頃を思い出しますね。
- 80 真夏の帰郷 (採点:3)
- 女性の方はほっといていいんでしょうか。女性に罪を着せたくないという心理は判らないではないですが、そこを回避してはリアリティ(というかはともかく)が失われてしまうのではないかと思います。言ってしまえば共犯なわけですし。主人公の姿が見えなかった(見せなかった)といっても徹が目の前で喋っているわけですから、なんらかのリアクションはとれたように思うのです。
- 81 魔法の一撃! (採点:7)
- 最後は「ありがとう」じゃない方が格好いいなぁ(笑
愛ある「あの野郎」(<注:女性向けに要改変)とか。そんな感じ。
あとは「好きだったの」というところ、長い台詞は切れ味悪いです。ここら辺も変えた方がいいかも。
- 82 風の遊ぶ (採点:9)
- あー、どうすればいいんでしょうか。結構、無茶してるなぁ、と思うのに面白いんだから困る。困ったー。
一言で言えば「やりすぎ」なんでしょうか。暴力的だなぁと思います。シチュエーション的にキャラの説明が入るところとか。話はちっとも終わってないんですが。
続き、書いてください(笑
- 83 恋愛感、人生感 (採点:9)
- 行間に話を感じられる作品っていうのが個人的には最上なんですが、そこまで物語に魅力を持たせられるひとは、文学を生業にしているひとでもそう多くないと思っています。短いから出来るってことでもないので、やっぱりそこは一種の才能なんじゃないかと疑っているわけですが…。
なにが言いたいかというとその雰囲気を感じさせてくれる一品だったと思うわけです。もうちょっとタメが欲しいかなーという気もしましたが。
- 84 笑顔の魔法 (採点:6)
- とまあ四話拝見したんですが、些か登場人物が多すぎたことで、ひとりひとりのキャラ造形が甘いかも。
話の収束を考えると鈴宮さんに「笑わない」か「笑えない」ような理由があれば良かったようにも思います。ごく単純なもので良いので。
というか、最初から柚森さんをメインに持ってくれば良かったんじゃないでしょうか。
面白いんだけど、四話使ってこれかー、という思いを禁じ得ませんでした。
- 85 神が殺す (採点:7)
- 繁殖力まで強かったのなら、数でも人類を凌駕してたりするんでしょうか――という感想が出てくる辺り、どうすれば。
長いお話のワンエピソードっぽいところは普通なら減点ものなんですけどね。文章で加点できるだけに、すっごく感想書きにくいです、この作品(汗
- 86 五月晴れ (採点:5)
- てるてる坊主という小道具にはもしかしたら隠された設定があるのかもしれませんが、ちらっとも披露されないので、最後まで単なる小道具になっています。
雨降れ=泣きたい、とか言いたいことはなんとなく判るのですけど。せめててるてる坊主をひっくり返す所まで行っていれば或いは。
- 87 静かな夜に (採点:4)
- 家族の方についてはどうなんでしょうね。相手のあることですから、自分だけが笑っていても仕方がないように思えます。
「切っ掛けを掴むお話」というのは判るんですけど、それでも最後まで自分の甘さから抜け出せなかったわけで、そのあたりの踏み込みが甘かったかな、という印象です。
わざわざ妹とか出しているわけですから家族との会話への架け橋みたいな役割を持たせても良かったんじゃないでしょうか。
- 88 eo_webtrial.html (採点:5)
- スプラッタものでも18禁ではありますよねー。
買いたいかといわれると、ちょっと勘弁(笑
- 89 Bye Bye My Blue Sky (採点:7)
- 七都市物語とか鉄コミュニケイションを思い出したりしました。
「私」がどういうことに使われていたコンピュータなのかが判らなくて、空が〜といわれてもイマイチかなぁ。
例えばハンググライダーっぽいものだったらいいなぁ、と思います。少年と一緒に空を飛んだとか。
ただお話はとても良いものだったと思います。
- 90 雪原の風 (採点:5)
- 感想が書きにくいなぁ(笑
そうですね――。
僧侶の回想というお話ではなくて、男が村を出るまでと、帰ってきたところだけを抜き出して書くともう少し密度が上がったんじゃないかと思います。
切なさを主に持ってくるなら、親兄弟や幼馴染みの娘とか使ったりして、最終的に仏門に入る形でしょうか。
今のままだとあんまり特徴がないので、なにかひとつ印象に残るものが欲しいですね。
○希望的観測 さん
- 01 しらゆめ (採点:7)
- 情景描写がとても素晴らしいなと思いました。
悲しいお話ですね。
- 02 お兄はタマゴを二個入れる (採点:5)
- ほのぼのした、いいお話だと思います。
欲を言えば、なにか動きがあるとよかったと思いました。
- 03 Nの意見 (採点:4)
- えっと、よく理解出来ませんでした。
つまり、みんなS極とN極に分かれた磁石の性質を持つ世界なのでしょうか?
その発想は面白いと思いました。
もう少しそこから発展させれば、良いお話になると思います。
- 04 クロ (採点:8)
- これだけのお話を10キロバイトという制限の中で書けるだけで、凄いと思います。
それ以上の内容が詰まっているように思います。
ぜひともふたりには、幸せになってもらいたいなと思いました。
- 09 合わせ鏡の悪魔 (採点:2)
- 怖いお話ですね。
なんとなく先が読めてしまいましたけど、それでも怖かったです。
文章が上手いので更に。
私の好みになりますが、妹さんのコンプレックスを、明るい方向に解決するように持っていったら
良いお話になったかもしれないと思いました。
- 12 ラストパス (採点:6)
- どこかさびしい印象を受けました。
なにかひとつ、主人公に動きが欲しいなと思いました。
10KBの制限がなければ、もっとおもしろいものになっていたと思います。
- 13 僕のデートプラン (採点:9)
- 一生懸命準備する主人公がほほえましかったです。
- 14 札幌-神戸殺人ライン (採点:7)
- いいですね、こういうほのぼのした雰囲気。
好きです、こういうの。
- 16 オセロ (採点:10)
- 読み終わったとき、背中に衝撃が走る感じでした。
私はあまり悲しい話は好きじゃないんですけど、これは文句なしに素晴らしい話だと思います。
- 17 虹の裏側には六十億の僕がいて (採点:6)
- ほのぼのしていいお話だと思います。
そういえば最近、虹見てないなあと思いました。
- 18 赤い糸 (採点:1)
- これはシリアスというよりホラーではないかと思いました。
文章はうまいと思うんですけど、話全体、特に最後が私には理解できませんでした。
ごめんなさい。
- 20 階段 (採点:5)
- 雰囲気がよかったです。
ただ少し淡々とお話が進んでしまった感じがしました。
- 21 休みの日には君と2人で。 (採点:6)
- テンポいい会話が面白かったです。
- 23 モノクローム (採点:6)
- 読ませていただいて、なんだか異世界に放り込まれたような思いがしました。
私が同じ状況になったら発狂しそうだなあと思います。
主人公の独白、特に写生の時の文章を見てると、作者さんの観察力は素晴らしいものなのだと思います。
- 24 何度でも (採点:9)
- かっこわるくても、努力する主人公がいい感じでした。
工藤さんと小島さんの会話がかなり好きです。
- 30 こそばゆい愛 (採点:2)
- ごめんなさい、好みに合いませんでした。
- 32 おしかけエレジー (採点:2)
- こんな未来が来たら怖いと思います。
テンポはよかったですけど、好みに合いませんでした。
- 33 上陸前夜 (採点:6)
- 読んでいて、こっちまでわくわくしてくるようなお話でした。
北海道かあ・・・・・・一度行きたいなあ。
- 36 『Happy Century!!』 (採点:5)
- 最初の段落でかなり笑いました。
その後はかなり特殊な文章とテンポで、嫌いではないのですが、少し置いていかれたような感じがしました。
- 37 水槽の中の吸血鬼 (採点:6)
- 二人には幸せになって欲しいなって、そう思うようなお話でした。
- 39 不味しんぼ (採点:4)
- 作者さんのアイデアとセンスはすごいと思います。
究極の不味さを求める田中さんっていったい・・・・・・?
- 40 文字男君 (採点:1)
- ごめんなさい、意味がまったく分かりませんでした。
- 41 自転車の乗り方 (採点:7)
- 改ページ直後のモノローグと、最後のピースがよかったです。
- 42 『シリーズわくわく昆虫奇想天外〜ニホンミツバチ対スズメバチ編〜』 (採点:8)
- こういうノリは大好きです。
ハチを持ってくるセンスが素敵です。
- 45 駆け抜けろ、青春 (採点:8)
- ふたりで爆走するシーンがとてもおもしろかったです。
- 50 ジャパニーズ・ゲイシャ・ガールは笑わない。 (採点:1)
- ごめんなさい、完璧に置いていかれた気分です。
ちょっと下品すぎるかなあ、と。
面白くなりそうな感じはするんですけど。
- 56 さくらんぼな季節 (採点:7)
- まさに春全開な内容で、読んでるこっちが恥ずかしくなる内容でした。
個人的に好きなんですけど。
やや文章が難しいなか、主人公がガッテムと連呼するのが少し気になりましたが、問題ない程度だと思います。
- 58 お花見 (採点:6)
- 最初から中盤までの雰囲気がとてもよかったです。
個人的には、最後までこのまま行って欲しかったなあって、思います。
- 62 LIMIT 10. (採点:10)
- どの人たちも非常にキャラが立っていて、面白かったです。
短い中でうまく出来ているなあと思いました。
- 63 すなふに捧ぐ秘伝の油揚げ (採点:8)
- きつねうどんに非常にこだわる主人公に拍手。
ところでタイトルのすなふさんってだれなのでしょうか?
- 64 グングニル〜B線上の君の夢〜 (採点:1)
- すみません、冒頭から最後まで置いてきぼりにされてしまいました。
- 69 ばけねこ (採点:7)
- 猫を欲しがっている子供のお話……と思ったら親!?
最初すっかりだまされました。
詳しい知識をうまく笑いに使えてると思います。
- 72 悪人談義 (採点:4)
- 最初は面白かったですけど、後半失速してしまったように感じました。
個人的には、もっとギャグに持っていって欲しかったです。
- 73 昔、こんなことがあった (採点:2)
- 笑えるところもあったんですけれど、どこか認められない感じがします。
すみませんが、ラストで減点3させていただきました。
あと、昔話風にしていることは分かるんですが、漢字が使われていない部分が読みにくかったです。
- 75 彼女と天気予報と雨のにおい (採点:7)
- 雰囲気とか、会話の流れとかがとてもよかったです。
でも、最後が少し理解しにくいところがありました。
ヌーブラってなんでしょうか?
- 79 ハチミツ (採点:9)
- とても良いお話でした。
- 81 魔法の一撃! (採点:8)
- 人はみんな魔法使い。
私もたまにそんなことを思ったりします。
最後がとてもよかったです。
- 83 恋愛感、人生感 (採点:5)
- ううん、どこかすっきりしない印象を覚えます。
個人的な感想として、どうして好きなら別れちゃったんだろうなあと思います。
○月影 さん
- 09 合わせ鏡の悪魔 (採点:7)
- 話の筋は好きです。淡々としていますが、そこが味かなと思います。
ただ、七不思議にする意味がないかなと。七不思議にすると、[学校の鏡]というのがポイントになる気がしますので…
○宏方 智樹 さん
- 35 月とマフラー (採点:6)
- 状況と文体がマッチしていて素敵です。ちょっとホラーっぽい突き放した叙述が、
唯と雫のただならぬ関係を綺麗に表している。
ラストの段落も印象的。最後->最後->最期、とくるレトリックはちと微妙ですが。
第2段、満月病の説明に少し萎え。第1段でせっかく積み上げた雰囲気が。。。
あとラストで屋上に上るところで、写実的な描写が増えるのが唐突で
ちょっと突き放されたような感じがしました。
- 59 15時の十三駅で (採点:7)
- なんか好きです。アンニュイな雰囲気とか、知子と私のずれとか。
普通っぽい会話を綺麗に切り取っている。
ディテールが丁寧で嫌味がない。
私が動いていない(モノローグ主体で会話が弱い)点と、
ラスト1文が弱い点で減点しました。
- 75 彼女と天気予報と雨のにおい (採点:9)
- 私の中では本コンペのベストです。
描写が丁寧です。ディテールがちゃんと主人公の性格づけにつながっている。
彼女のナチュラルな行動も会話もうまいし、語り手の振り回されっぷりも
コミカルで移入できて引き込まれる。
唐突な出会いと天気予報との重ね合わせというネタもいいし。
ラストが狙いすぎで鼻につくので厳しく-1点。いや、出来がよくてくやしいから。
GJでした。
- 79 ハチミツ (採点:7)
- こういう帰省ネタって好きなんですよね。駅を降りてからの会話がいい感じです。
構成もいい。彼女との他愛もない会話から、自分の回想に引き込んでおきながら、
そこに拘泥せずさらっと終わるクールさがいい。
あとサチねぇ萌え〜。
回想の場面が不安定で(文体とか描写とか)最初わからなくなったのと、
恵里とのダイアログが後半ちょっと物足りなくて減点しました。
○広咲瞑 さん
- 07 空は暁の果て (採点:8)
- 繊細な感性を持った二人は、神様から惹き合うことを定められてでもいるのでしょうか? なんて。
とっても清々しい感じの二人の出会いや、その等身大の悩みや、彼女の笑顔なんかにすごい、ドキドキです。
でもラストが、あと10キロ、いやせめて5キロバイトあればっ……てどうしても思ってしまいます。この後彼が何をされるかだけでも見たかったなと。
- 13 僕のデートプラン (採点:7)
- あんまり期待はしてなかったんです。タイトルとかで。
でも。
イタいです。辛いです。こそばゆいです。
そして燃えます。
若いってこういうことだよね。この落ち着きのなさとかはしゃぎ方とか。相手のこと、好きだってキモチが強いからこそ、空回るような。
多分、それが眩しかったから。良かったって思いました。
- 21 休みの日には君と2人で。 (採点:5)
- ツインテールよりみつあみが好きな僕は、由佳さんには萌えられないのかも知れない。
だからって彼女がみつあみにしたら途端に萌えーとか叫び出したりするわけではなく、失礼ながら、キャラ作りが浅いからって気がします。
ちょっと勝気で、そのくせ甘えん坊で、お兄ちゃんのことが大好きで――って言われても、外見だけパーツの寄せ集めで作っておいて、中身がないような感じ……で。
- 25 窓から桜の見える部屋で、義肢義肢軋む音は病まない。 (採点:9)
- なんて詩的な文章なんだろう、と、身体に震えが走るようです。すごい好きです、こういうの。
麻美さんの最後の台詞に胸打たれました。大人として、守るべきものを持った人の、その意志が確として言葉の隙間から染み出してくるような感じ。
そして『桜の下に死体を埋めに』行く圭君の、ひょっとしたら病的かもしれない、麻美さんへの思慕の念。それは本当のところは恋なのだろうけど、何故だか、そう呼ぶには似つかわしくない気がしました。あやふやで形がつかめなくて、それでも、そこに触れていることで幸せになれるって気持ち。
その感情を浄化することが最後まで出来ないまま、毎日を過ごしていく圭君の姿が見えるような気がしました。それは僕のいる現実でも同じかもしれなくて、圭君みたいな気持ちで暮らしてる人もたくさんいて、それでも、みんな生きることを止めたりしないんだろうな、と思いました。
- 32 おしかけエレジー (採点:5)
- ICUとか人口管理局って何のための設定ですか……?(゜w゜;)
登場人物にエロエロさせるためだけにこゆこと考えつく感性がすげーと思いました。エロエロですね。エロエロですよね。
ひょっとしたらこの話の中には、行政による横暴への批判とか昨今の生命倫理の欠如への警鐘とか色々あるのかもしれませんが、何はともあれエロエロですよね(爆)
……ごめんなさい
- 42 『シリーズわくわく昆虫奇想天外〜ニホンミツバチ対スズメバチ編〜』 (採点:5)
- orz
でも吹きました。
- 46 空が空から落ちてきた。 (採点:10)
- 空というモチーフのせいかな、それとも、お姉さんの描くあざやかなスケッチの色彩に、心を奪われてしまったのかもしれない。
不覚にも? ラストで涙ぐんじゃいました。よかったー! お姉さん無事だったんだー! って(笑)
作品の感想つかかお姉さんのことばっかりですね。ごめんなさい。でもこのお姉さんが大好きです。
- 52 天使の灰 (採点:7)
- 成程ダークです。すごく、やりきれない感じ。
いえ笑ったんですけど。
- 68 パーティードレス (採点:5)
- え? ファルカって噛ませ犬? と思ってしまいました。最初の方に、国一番の美しさとか誕生日パーティがどうとか書かれてたから、てっきりその流れで進んでいくと思ったもので……。
話自体は好きな感じなんですけど(ルガーテさんの葛藤がすごく可愛いです)、そのことが引っ掛かってしまって、え、何でそっちへ行っちゃうの? と。
あと、地の文の改行が多いのが気になりました。頻繁な改行で映える文章ってのもありますけど、この文の場合は改行しない方が見た感じ引き締まると思います。
あと、もしかしてこれ、作者さんが他に書かれてる話のいちエピソードだったりしますか?
もしそうであるなら、そっちの方も読んでみたいなぁとか思います。僕ファンタジー好きなので(゜w゜)
- 73 昔、こんなことがあった (採点:7)
- うわー。むっちゃあほやわー。ごめんなさい大好きかも。
- 79 ハチミツ (採点:8)
- 何か真面目に色々考えてしまいました。人は大人になって、色々な知恵をつけたり経験を積んだりしていくけれど、その過程の中で、自分が悪いことをしたときにきちんと謝る、っていうことが、ちゃんとできる人ってどのくらいいるのかな、って。
人によっては、自分のせいで誰かを泣かせてもなんとも思わなかったり、何のかんの言い訳つけて自分を正当化して、謝りもしないとか謝ったとしても態度が横柄だとか、そんな方々もいるのでしょうし。
そんなこずるさとはまるで無縁の、この物語の子供達のことが、純真でいいな、と思いました。成長と共に少しばかり歪んでしまった自分の心を、もう少しまっすぐにしてみてもいいかなぁなんて、そんなことを思いました。
何か変な感想でゴメンナサイ。でも、好きな話だって思ったんです。
- 83 恋愛感、人生感 (採点:10)
- やりきれないっていうのか甘酸っぱいっていうのか、彼が浮かべるのは後悔なのか苦笑いなのか、なんかよくわかんなくて頭の中がぐるぐるします。
きっと10年くらい経ってふと思い出したとき、何よりも一番に胸の中で疼いてやまないのはこういう感情なんだろうなって思います。
言葉で表せない感情を、たかだか10キロバイトでここまで疑似体験させられるって、なんていうことだ、と思います。
作者さんは意地悪だと思います。今夜は胸が震えて眠れそうにないです。でも、ありがとうございました。
- 86 五月晴れ (採点:9)
- ノーリアクションが常たる人と仲良くなるのに必要なのは、どれだけ反応がなくてもめげないこと。
なのだろうなあ、と、実体験なんかと照らし合わせながら思ってました。
たとえその過程を客観的に見たとき、自分がどれだけイタくてどれだけすべっててどれだけ恥ずかしいヤツかってことを重々解かっていたとしても。
そのイタさと、その気持ちが少しだけ報われた瞬間のあったかい幸福感。
が、すっごいビシビシ伝わってきて、読後にめっちゃテンション上がりました。
○広瀬凌 さん
- 06 氷桜 (採点:7)
- 最初はよく判らなかったのですが、もう一度よんでナルホド、と。題材が題材ですので厳しかったと思いますが、ボクは楽しく読めました。
- 08 Go on, dogs. (採点:9)
- とても面白かったです。ワクワクして読むことが出来ました。
- 15 中に人 (採点:7)
- 面白かったのですが、最後のくだりはなくてもよかったような気がします。中の人のお話だけでよかったのではないかな、とか。
- 24 何度でも (採点:7)
- この系統のお話は今回多かったと思うのですが、その中では一番楽しく読むことが出来ました。面白かったです。
- 25 窓から桜の見える部屋で、義肢義肢軋む音は病まない。 (採点:9)
- 凄かったです。言葉にするのは難しいのですが、何かを受け取れたような、そんな気がします。ありがとうございました。
- 34 五万五千三百七十八番のお姉ちゃんへ (採点:8)
- ああ、なるほどぉ、と。若干数字の本質に引っ張られすぎな感はありますが、意味がちゃんとあって納得できたのでよかったです。
- 35 月とマフラー (採点:9)
- とても面白かったです。今回の中で一、二を争うほど好きな作品でした。
○最中 さん
- 12 ラストパス (採点:8)
- うーむ。自分がバスケ部だったもので、その思い出も手伝ってか妙に感慨に耽ってしまった……。
雰囲気がすげー良いんですよね。そしてその雰囲気を邪魔しないさらっとした文章。
その辺の相乗効果かなあ。好き。
- 17 虹の裏側には六十億の僕がいて (採点:6)
- 読み進める内に段々と良くなっていったように思います。
その分やっぱり導入部の弱さが気になったなあ……。
ううむ。明らかに好みの作品ではあるのですけれど。
- 30 こそばゆい愛 (採点:9)
- >それはそうだろう。ママはその時、まだ二十歳にもなっていなかった。
>パパとつきあうことだって無理があったのに、その子どもに愛情を注ぐことなんてとてもできなかったのだ。
何だかここが妙に引っ掛かってしまった……。
いや、問題はそういうことじゃないんじゃないだろうかとも思うし、そうじゃないことも分かっているんじゃないかなぁとも思うし……。
どっちかといったらイメージを満たせればよいというお話だと感じたので、それでいいのかもしれないですけど、あー、うー。
と、こういう細かい部分が気になっている時点でかなり好きなのですけどね。
全作品の中で一番読み返した作品でありました。
- 50 ジャパニーズ・ゲイシャ・ガールは笑わない。 (採点:7)
- 正直、これ色々大丈夫なんだろうかと真面目に心配してしまい、
コメディとして楽しめたかどうかは自信がないんですが、
土台はすごくしっかりしてるので、普通にお話として楽しめました。
冗談が通じなくて申し訳ない……。
しかし、これで賞を取って焼き肉食べたらめっさ美味しいんじゃないだろうか……。
- 75 彼女と天気予報と雨のにおい (採点:8)
- 顔文字の扱いには少々戸惑ったものの……いや、締め方が素晴らしいっす。
もう大好き。やっぱり明るいのが好きだー。いぇあ。
○字伏 さん
- 01 しらゆめ (採点:5)
- この作品にある特殊な状況は、本来もう少し説明が必要なものだと思います。
この少女のような存在が当たり前に登場して、当たり前に奇跡じみたことを起こしてしまう展開を受け入れるには、読み手はまずそういうものだと納得しなければなりません。
そんな無理に納得しなければ先に進めないような造りそのものが、この作品の厳しい点だと思います。
- 02 お兄はタマゴを二個入れる (採点:5)
- 話の核がないからには、キャラクタと掛け合いだけで読者の支持を得られるかどうかと言うところです。
私の嗜好に対して、このキャラクタ造詣は目新しくはありませんでした。掛け合いも目新しさは感じず、むしろよく見る勢い任せのものと写りました。
このあたりは工夫やひねりが必要な部分で、読者を一瞬でも考え込ませるような緩急が必要だと思います。
- 03 Nの意見 (採点:5)
- ショートショートらしいネタですね。
S、の意味を勘違いさせるには、タイトルはどーだろうって思いました。
あ、磁石か、ってすぐ気付いちゃったので。
- 04 クロ (採点:7)
- 10kのなかで話を作れているのは十分評価に値するとおもいます。
ややネタや展開が安めかなぁ、というのが残念なところです。
- 05 イヌ×ネコ (採点:5)
- 全体的に軽いと言うか。
狙って会話を衝撃的にしたのかもしれませんが、どうにも軽くて、響いてきません。
- 06 氷桜 (採点:5)
- 10kでのミステリーは厳しいかな。
というか、現実的にミステリーにはできないのだから、キャラクタの魅力で引っ張ってほしいのですが…
- 07 空は暁の果て (採点:5)
- オーソドックス、と言うのかなぁ…?
どうにもいちいちが定型すぎて、入り込みにくい感があります。
もう少し独自性がほしいかなぁとか。
- 08 Go on, dogs. (採点:7)
- あるいは似たような感想を書いたことがあるかもしれませんが。
いろいろ優れている部分はあるとおもいますが、私の好みではありません。
どうにも気取りがすぎるように感じてしまいます。
- 09 合わせ鏡の悪魔 (採点:5)
- 状況説明が間に合わず、納得いく話になりきれていません。
ラストも安直かなと。
- 10 ローカル (採点:5)
- んー。
なんというのか、こういう多数の作品を集める場所に限ったときに、不利になる作品やらジャンルやらがあって。
つまり、他との比較を前提に作られていないのだと思うのです。
この作品を他と比べていいと言う根拠が、私には見つかりません。同時に、悪いという理由もありません。
- 11 誰も知らないお話 (採点:5)
- 読み物としての面白さ、って何でしょうね。
興味を引かれる不明点があり、それの解明を求めて先を読む、という連携を入れ子状に積み重ねて初めて、読者を逸らさないことができるのではないでしょうか。
上からつらつらと情報を書き連ねても、その情報が求められていなければ、なかなか頭に入ってくるものでもないと思います。
この作品はそういう、読みたいと言う理由を作る段階で工夫が足りていないように思います。
- 12 ラストパス (採点:5)
- 話の焦点が今ひとつわかりません。
いちいちのエピソードとかは、理解できるのですが。
これがもっと長い話の一部として存在するエピソードならば、何も問題ないと思うのですが、ここだけ取り出されると話として未完成なのではないでしょうか。
- 13 僕のデートプラン (採点:5)
- うーん。
読者の年齢設定に少々無理があるのではと。
中学生くらいのときに読めば、あるいは…
- 14 札幌-神戸殺人ライン (採点:5)
- 刑事モノ番組を見ている暇な刑事ってことでしょうか。
うーん、そのあたりの面白みに、今ひとつ届いていないような。
- 15 中に人 (採点:6)
- ミッキーの名前出すのってまずいの?
ま、ここに書いたからと言って訴訟になったりはしないと思いますけど。
そのへんネタにするには弱いかなぁ。
内内容的には大きな問題も感じなかっただけに、なんだか無駄に違和感を覚えただけなきがするのですが…
- 16 オセロ (採点:6)
- 読み返してどうにか大筋を掴んだつもりですが。
この手の話は構成の仕方でまったく変わる、と思います。
そのあたりいじる余地があると言うか、いじらないと見え見えかと思います。
強いネタを生かしきれていない感がありました。
- 17 虹の裏側には六十億の僕がいて (採点:6)
- 小刻みに刻んだ表記の方法は一つの工夫だとは思いますが、区切り記号の違いは意識するほどではないように感じます。
突き抜けた雰囲気やイメージがなかったのが、この作品の印象の薄さに繋がるのではないかと思うのですが。
- 18 赤い糸 (採点:5)
- 個人的には前半はよさそうな流れだったんですが。
最後のまとめ方はもっと別の流れのほうが好きです。
どっかの都市伝説じみたサイコ話がこんな話で、しかも、そちらの方が話としては面白かったため、うまく捻り落として存在感を出さないと、どうしても比べられてしまうと思います。
- 19 パーフェクトチェリーブロッサム (採点:6)
- 心意気作品だなー。
ただまぁ、細かい部分が気になるかも。文末、しばしば怪しいです。
だった→であった
だ→である
とか、そのあたりの統一が全体の雰囲気になるわけで。
特に後半、ちとばかり口語に戻ってる感が。
あとまぁ、物語的に筋がよく判りませんでした。
- 20 階段 (採点:5)
- ほらー、じゃぁないのか。
うーん。どうにも評価しにくし。
- 21 休みの日には君と2人で。 (採点:5)
- んー。
妹ネタって理解できません。むしろ嫌悪感を我慢しながら読まないといけません。
一般に向けた作品だから、理解しなきゃならんって事もないでしょうし。
- 22 The Blue Nowhere (採点:5)
- 読後、私は特に何も感じませんでしたし、どこかに作者さんのメッセージがあるようにも思えませんでした。
残念ながら。
- 23 モノクローム (採点:8)
- 実は始めあまり注目してなかったんですが、周りの声に促されて読み直してみました。なるほど、よくできた作品に見えるのに、なぜかやはりぴんとこない。どうしてだろう、と考えてみる。
認識によって変化した世界を、また別の認識によって呼び戻す。
これは普通におきている事ですが、それを拡大解釈して世界観化するいわゆるセカイ系のつくりが個人的な趣味でない、と言うのがおそらく理由の一つ。
同時に、観念世界ばかりに主体を置いて、一般世界からの影響力を愛と好意からのみに限定するような、これまた最近の流行型にたいする食傷が二点目。
技術や構成に文句はないし、うまく纏めてきてるし、客観的には非常に評価していいと思うのですが、きっと世論に影響されて見直したことへの天邪鬼もあるのでしょうけど、私の嗜好的にはかなりアザトい狙いすぎた感のある作品と映ってしまいました。
- 24 何度でも (採点:6)
- 好みの問題ですが。
出だしあたりは好きですが、終わり付近はどーにも、私には合いません。
短文の連続で情緒的にするようなやり方自体が、私の好みでないといえばそれまでですけれど…
- 25 窓から桜の見える部屋で、義肢義肢軋む音は病まない。 (採点:7)
- なんかこう。
特にこれと言って問題があるでもないし、安すぎと言うわけでもないけど、自分には微妙に合わないという。
主人公のものの考え方そのものが自分と決定的にちがいすぎるせいだと思いますが。
- 26 ロバ耳成人 (採点:4)
- ふぅむ。なんつか、散文ですな。
あまり受信できませんでした。
- 27 掃除はきちんとやりましょう (採点:採点なし)
- 一話完結、といっていいのか悪いのか微妙なところ。
話の中に、日常の切り取り以上のものがないため、キャラをみる以外やることがないのです。
キャラクタ的には、もう少しひねりがほしいというか。
- 28 サクラ (採点:7)
- 泣いていた、と言う部分が良くわからず…
話の流れとか嫌いじゃないですけど、うまく落ちてないような。
- 29 「わたしの人生」 (採点:4)
- ううむ、あまり気持ちのいいものじゃないですね。
書きたいように書いてもいいかわり、読みたいように読まれちゃうのは、仕方がないと思ってください。
あなたによるあなたのための作品、に対して、たんなる一読者にはなすすべがありません。
- 30 こそばゆい愛 (採点:6)
- ううむぅー。
どーしたらいいだろうこれw
記述には納得させられた部分も多かったけど、読後感はちょっと困るなぁ。
どうしよう、と思った場合どういう評価なんだ…
- 31 雪が舞い落ちる。 (採点:4)
- 残念ながら、私には響かず。
- 32 おしかけエレジー (採点:7)
- 18禁だめか。
ってまぁ、よくあるネタじゃありますが、そつないですね。
18禁バージョンよんでみたいですな。
- 33 上陸前夜 (採点:5)
- あれ…ああ、そうか。
読者にどう読ませるかと言う「意思」がない作品は、どう読まれても文句をいえない。
そのあたりの、読者への配慮と誘導が、不足しているかと思います。
以上、僭越ながら。
- 34 五万五千三百七十八番のお姉ちゃんへ (採点:5)
- うーん残念、判りにくいです。
この容量でミステリ系やろうというのは心意気溢れる行為ですが。
- 35 月とマフラー (採点:6)
- 満月病、面白いと思いました。
ただ、その道具の使い道は、少々寂しかったかなと。
意志と抵抗がない人物には、感情移入が難しいです。
- 36 『Happy Century!!』 (採点:6)
- 前半の面白さと、後半のチープさが、なんとももったいない作品。
そういう方向で落とさなくても、そのまま突っ走ってほしかった。
10kの圧力はわかりますけど。
- 37 水槽の中の吸血鬼 (採点:7)
- んん。
吸血鬼、なんて単語が出てくるとすばやくバックダッシュして様子を見てしまいますが。
この作品は普通に読めました。
わざわざ、そんな単語をつかわなくてもいいような気はしましたが。そういう病気の人という設定でも話になったんではないでしょうか。
- 38 不幸が輪になって踊ってる (採点:8)
- 10kで話を作る。
そういう目的で、そういう方向に作られた作品。それだけで高評価です。
手馴れた感じですね。
- 39 不味しんぼ (採点:9)
- ようやく星新一風と言うか、ショートショート的な作品と言うか、そういうのにあたった気がします。
綺麗にまとまった作品だと思います。
落ちも無理しない程度に意外だし。良作だと思います。
- 40 文字男君 (採点:5)
- んん。判りません。私も落第です。
- 41 自転車の乗り方 (採点:7)
- 安定形というか。
まとまっているとは思いますが。
今一歩、パンチ不足の感。
- 42 『シリーズわくわく昆虫奇想天外〜ニホンミツバチ対スズメバチ編〜』 (採点:6)
- ジャンル「虫」、に大笑い。ギャグとか書かれるよりギャグだとは。
内容は、どっかの少年誌のパロディかなぁと言う感じ。
まぁ、そういうのもありかな。
- 43 夏片光 (採点:6)
- 話としては纏まっている感がありますが。
どうにも妹ネタはアレルギー。
- 44 オペレーション! 昼食を確保せよ! (採点:採点なし)
- 連作の定義から面倒なことになってる雰囲気ですが。
とりあえず、勢いのある話だとは思います。
- 45 駆け抜けろ、青春 (採点:5)
- あの競走は、結局なんだったんでしょう?
- 46 空が空から落ちてきた。 (採点:6)
- 作品としての構成はできてると思いますが。
どうにも、題材の安さが気に入りません。
もうちょっと地に足つけたものを書ける力量はあるのではと思いますが…
- 47 Your hand, in my hand. (採点:5)
- 落ちが理解できませんでした。はて。
あとまぁ、改行の多さが一文のみじかさを強調して見せてしまい、なんだか低年齢向けの作品を読んでる気分になってしまいました。
- 48 ある絵描きの手帳 (採点:9)
- 読み飛ばして、戻ってきて、熟読。
しっかりとお話が作ってありました。最初飛ばしてすみません。
個人的には非常に好きな部類の話です。
容量的に地文中心の作りは難しいと思っていましたが、それで纏めてきてるあたり技ありお見事と言う感じ。
- 49 波に乗れる日 (採点:5)
- んん。読解力が足りないなぁ。良くわかりません。
- 50 ジャパニーズ・ゲイシャ・ガールは笑わない。 (採点:10)
- これ大好き。
いろんな面でお見事だと思いました。
ただまぁ、下ネタは笑いの最終ライン。欲張るなら、もう少し品のいい笑いも期待したいところですかね。
- 51 淘汰 (採点:6)
- ネタは好き。
話としても8割がた纏まってますが、落としきれない分パンチ弱いかなぁ。
- 52 天使の灰 (採点:5)
- んー。
ラストだけで、と言うのはちょっと苦しいと感じます。
- 53 澄空、流れる雲の下で (採点:5)
- 伝奇的な話を、無説明で当たり前に始めてしまうというのは、どうなんだろう。まぁ、そういうものだと思って先を進めてもいいのですが。
読者側に無理を押し付けて話を展開するからには、それなりの大きなリターン(面白み)がないと納得してもらえません。
結局そういう造りそのものがリスク含みで、10k制限があるような場では避けた方がいいかと、個人的には思います。
- 54 さよなら電波塔 (採点:7)
- んん。ラノベっぽさ爆発な感じですが、そういう作品群の中では纏まっていると思います。
すみません、食傷しているもので、一人一つのコメントと言うのも難しいのです。
- 55 A new honey moon. (採点:6)
- んー、ショートショート風の作品は意外なほどに少なくて、そういう方向性だというだけで好印象はあります。
ただ、舞台設定とかキャラクタ設定とかが、容量不相応に大きい感じですね。
想定されたほどには生かされていないように感じました。
- 56 さくらんぼな季節 (採点:7)
- いろいろ小道具的に面白いかと。少子化とかイニシャルとか。
10kの中で話もできていますし。
あとは、シチュエーションが安くなければなぁ。
- 57 『In My Life』 (採点:6)
- 序盤のやりすぎた軽さが、終盤の展開の重さを受け入れる障害になった感があります。
10kの中で、順を追って読者の心情を動かすのは難しいですね。
- 58 お花見 (採点:6)
- 要求される感情の触れ幅が大きすぎると言うか、10kの容量を考えるなら読者への牽制とか伏線とかが足りないかと。
雰囲気の転換が一気呵成にすぎて、感情移入が追いつけませんでした。
- 59 15時の十三駅で (採点:5)
- これはこれで、と言うところなのですが。
全てが投げ出しなだけに、こちらが受けとるものも割り引かれたものになるのは仕方がないでしょうか。
できのよしあし、と言うよりは「こんぺだから」の評価と言うあたりで理解いただければ。
- 60 無邪気なレヴィヤタン (採点:5)
- 個人的好みの問題になるしかないので、申し訳ないのですが。
会話にならない会話、伝達しあわないやり取り、そういう小道具で神秘性を出すキャラクタを私はあまり好きではありません。
神秘性を楯に理由の判らない物語も、同様に、個人的な好みではない、と言うしかありません。
- 61 ラストダンス (採点:6)
- んー、ラストあたりの心情をもっと共感できれば、評価もあったのですが。
私には今ひとつ納得できかねてしまいましたので…
なんというか、こういうぐだぐだ系の話は、その他のエピソードとの対比の中で生きてくるように思います。直接的に心情を言葉にして表現しないと辛い容量の中では、なかなか難しそうな気がします。
- 62 LIMIT 10. (採点:9)
- ページの使い方が上手い…。同じ10kとは思えません。
小刻みな章立てで、大変巧みに読者を誘導していると思います。
妹ネタはちとあれですが。
オーソドクスなネタをオーソドクスのまま、一番上手に読ませた作品と思います。勉強させていただきました。
- 63 すなふに捧ぐ秘伝の油揚げ (採点:5)
- んん?よくわからない。勢いだけで、なんとなく楽しそうなんだけど。
タイトルについては、まぁいいや、誰かいろいろ言うだろ。
- 64 グングニル〜B線上の君の夢〜 (採点:8)
- なんだか凄い勢いです。止めきれない勢いのまま最後まで突っ切っています。
このスマートさから程遠い強引さが、この作品をなかなか真似できないものに仕上げているように思います。
少なくとも私は真似できません。たぶん真似しようともしないけどw
- 65 閉鎖空間 (採点:6)
- 香もなく付加もなく…
もう少し独自性というか…
ここが悪いということはないだけに、評価もしにくいのですが。
- 66 陸の孤島 (採点:5)
- 淡々と描写された状況は面白くありましたが、さすがに、そこだけで終わっていてはなかなか何かを受け取るのは難しいと感じます。
どんなメッセージを私は受け取るべきだったでしょうか…
- 67 真夏の夜想 (採点:6)
- んん。
微妙な読後感。投げ出されたのか、もともとそういうものなのか。
個人的には、香野、桜庭両氏のキャラクタがもう少しよければな、と思います。
- 68 パーティードレス (採点:5)
- 箇条書きで並べるような書き方をされると、いちいちメモとって覚えなきゃいけない気分になってしまいます。
必ずしも先々必要ではないような書き込みはなるだけ削って、疑問→結論、あるいは結論→理由、の形で文章をつないでくれると読みやすくて助かります。
億劫な読み手のわがままにすぎませんが、参考までに。
- 69 ばけねこ (採点:6)
- んー。
例によってまた読者を操縦する技術、ですかね。
上から素直に文章を連ねると、レポートじゃないけど、読み手は読むだけになるんですよ。
読者の中に疑問を生まれさせること、フックを作ること、それを意識すべきじゃないでしょうか。
この作品の場合、猫がほんとに化け猫なのかどうかくらいしか気になる点がなく、それはそのまま投げ出しですから、あまり興味となりにくいのですよね。
…知ってる人かな、と思ってこういう余計なおせっかい気味な書き方をしてしまいましたが、いずれにせよ適当に流してくだされば幸いです。
- 70 荷物整理はお早めに (採点:5)
- 軽妙さと勢いはいいのですが、緩急という点で、軽さ一辺倒と言うのはどうでしょうか。
話に核がないため、何事もないまま流してしまうがちになってしまいました。
連作全体がそういう印象で、何かしら読者をひきつける工夫が必要ではないかと感じました。
- 71 霧 (採点:7)
- 作りは丁寧だし、文章も達者。
珍しくないネタながらもその丁寧さが他との差別化を果たしていると感じました。地力の高い作品だと思いました。
それでも、2次影響を思わせる幽霊関連とか奇跡関連は、どうにもお安いと感じざるを得ません。
- 72 悪人談義 (採点:5)
- 始まりと終わりの温度差が気になります。
このあたりの話は前提として認識している部分が多くて、改めて並べられてもあまり感心できません。
さらにそのあたりを逆手にとったネタだったなら、もう少し楽しめたのですが…
- 73 昔、こんなことがあった (採点:4)
- まぁ、なんと言うか。
どういったらいいのかな。
多分、どう言ってもいいやってところなんですかね?
- 74 約束という悲しき戒め (採点:5)
- さすがに短すぎますでしょうか。
どう受け取ればいいのか、わかりませんでした。
- 75 彼女と天気予報と雨のにおい (採点:5)
- 途中でシーンが切り替わるあたりが唐突に感じました。
内容的にもうすこし他との差別化ができればよかったのですが…
- 76 Good Night …… (採点:4)
- ふー。
抜け殻、というからには何かしらの脱却ができていることを祈ります。
あなたによるあなたのための作品としかなっていないことが残念です。
- 77 世界に一人だけの自分 (採点:5)
- どういう話なのかつかめないうちに終わっちゃった感じでした。
- 78 間抜列車 (採点:5)
- 理解不能を理解不能のままにほっときたくない気分になるかどうか、という問題でしょうか。
あんまり追求する気分にはなれなかった…
- 79 ハチミツ (採点:7)
- なにやら共感のネタの多い話でした。子供のころ、確かに花の蜜を吸ったりしたものです。つつじだったっけ…?
この共感がどのあたりまで通じるかって言うと、確かに疑問ですがw
- 80 真夏の帰郷 (採点:6)
- もう少し、イメージだけじゃない部分がほしいと思ってしまいます。
あとまぁ、ここに書かれている内容は、決定的に私の好みでないのは残念。
- 81 魔法の一撃! (採点:5)
- 書き込みが足りてない分、感情移入が難しいかもしれません。
キャラクタへの愛着ができない状態では、シチュエーションだけでは無感動で終わってしまいがちで。
- 82 風の遊ぶ (採点:7)
- ん? 既視感が。
この容量だと、こういう流れもやむなしと目をつぶる部分はあるにしても。
きっとまだ踏み込める作者さんだと思います。
ネタをもっと高めにしてくれると、もっと嬉しい。
- 83 恋愛感、人生感 (採点:9)
- 多数あった恋愛がらみの話の中で、もっともよくできた作品だと思います。
主人公がさすがにスカしすぎなのはともかく、この容量の中でじわじわと話を展開していった構成の妙にはお見事の一言。
- 84 笑顔の魔法 (採点:5)
- 掛け合いに勢いは大事ですが、勢い任せだけってのも芸がないかなと。
また持ってきて、最後に唐突に魔法といわれても、ちと困ってしまいます。
作品自体が勢いに任せすぎているところがあるので、もう少し緻密さを求めたいところです。
- 85 神が殺す (採点:7)
- とりあえず、10kの中では難しそうなことに挑戦し、話として成立させているところに作者の腕と心意気をかんじます。
後は好みの問題。
伝奇系とバイオの連携は安直で、オリジナルの物語としてはあまり評価できませんでした。
- 86 五月晴れ (採点:6)
- インパクトに欠けるというかなんというか。
作品に問題があるわけではないのですが、他と比較したとき、これという部分が見当たりませんでした。
- 87 静かな夜に (採点:5)
- 書き手としては納得して話を進めているのでしょうが、私にはあの描写量ではなかなか納得して読み進めたとは言いにくいところがあります。
中盤に出てくる主人公の状況説明を序盤に持ってきていれば、もう少しすんなり流れに乗れたかもしれません。
- 88 eo_webtrial.html (採点:4)
- まぁ、こういうのもありですね。
単に纏め作業を放擲したように見えてしまうのは、もう珍しい形式でもないのですから、仕方ないと思っていただくしかないのですが。
- 89 Bye Bye My Blue Sky (採点:8)
- あはは、随分大胆に説明を切り捨てたものですね。
個人的には非常に評価の高い作品。でも、自分が編集者だったとしたらこの作品は通さないかな。
色々と楽しいイメージを提供してくれる作品ですが、やはりこの分量では決定的に説明不足。
そういうものを当然とするSFレーベルなら、あるいはこれで十分かもしれませんけど。
- 90 雪原の風 (採点:7)
- あらすじ、という感じを受けます。
情報を頭から並べたレポートになっている。もったいない。
読み物としての面白さとは何なのか、書き手としてはそこを考える必要があるのではないでしょうか。
○春日 姫宮 さん
- 01 しらゆめ (採点:7)
- 主人公が落ちた場所は一年前にひかりという少女が落ちて、誰にも発見されないまま死んだ場所。
……そう考えると結構怖い話ですね(汗)。違う設定かも知れませんが。
幽霊っぽさの演出としてひかりが一言も喋らないというやり方は上手いと思います。苗字も出さずにただ「ひかり」としても効果的だったかも。
雰囲気は良いと思いましたが、話の筋は単調で、状況を掴むのに少々努力が要りました。こちらに改善の余地があったのではないかと。
- 02 お兄はタマゴを二個入れる (採点:6)
- 意地悪な読み方をしてみました。
兄妹の関西弁を脳内で全部共通語に直しています。そうすると、本当に何も無い話になってしまったのが残念。
口調以外の特徴も欲しかったです。
- 03 Nの意見 (採点:7)
- 26、72と共に三部作を形成していると予想。
本文の無い初ページと、設定のインパクトを狙った作品だと思います。そして、それにはある程度成功したのではないかと。
文章も上手です。ですが、折角の設定を生かし切れずに「奇を衒っただけ」との評価は避けられないと思います。
途中、SとNと言う人間の区別方法が人為的なものであって、(血液型別性格診断のような)危険を孕んでいる、との指摘がありましたが、個人的にはこの辺をもっと膨らまして欲しかったです。
- 04 クロ (採点:6)
- 練り込みが足りないです。もっと構成は工夫できたのでは?
特に[epilogue]直後で黒田俊介との回想シーンを持ってきたところ、初読はヒロインに新しい恋人ができたのかと思い、かなり混乱させられました。
- 05 イヌ×ネコ (採点:8)
- この作品、私は規定違反とは思いません(笑)。キャラクターの妙が光っていました。
ただ、オチが弱いなあ。
- 06 氷桜 (採点:6)
- 推理ものに挑戦した姿勢は本当に尊敬しますが、こんな無茶な……。
制限容量10キロではこれが限界なのでしょうけれどね。
- 07 空は暁の果て (採点:8)
- 雰囲気とオチは良い感じでした。キャラクターの性格もありがちでなく、捻りがあったと思います。
ただ、時々「投げ槍げ」など微妙な言葉遣いがあり、少し気になりました。
- 08 Go on, dogs. (採点:9)
- 表現の独自性が際立っていますね。
話の筋もありがちに囚われず、オチも見事な良作だったと思います。
難点を無理に探すとしたら、最初の段落がやや冗長に感じたところでしょうか。
- 09 合わせ鏡の悪魔 (採点:8)
- 長さと内容をよく考えたホラーだったと思います。良い出来です。
ただ、小さく纏めすぎた感じがあるというか、個人的にはもう一捻り欲しかったかな?
- 10 ローカル (採点:8)
- ああ、センスが良いのに。センスは良いのに。
話が落ちていないのは作者さん自身良く分かっていると思います。
読者である私も、そこが悔しいと思いました。
- 11 誰も知らないお話 (採点:7)
- 実力ある方なのでしょうが、いくら何でも無茶な構成です(汗)
硬質な文章に加え、10キロ制限のなかで西洋中世風の物語を描いて、更にその殆どが回想シーンでは、多くの方は意識が付いていかなかったのでは無いかと。
回想の語り手である祖母と聞き手の少年も狂言回しに過ぎず、彼らの秘密を明かされたところで落ちたとは言えないでしょう。
最後に一つだけ。
仮面の男さん? 違っていたら申し訳ありません。
- 12 ラストパス (採点:7)
- ジャンル:思春期『系』 とありましたが、あまり良くない意味でその通りだと思いました。
とても良い雰囲気を作っているのに、話が散漫すぎます。落とし方は個人的に好みだったのですが。
- 13 僕のデートプラン (採点:6)
- 話がわざとらしすぎます。
逃げ腰になっている作者さんの姿勢が見えるような気がして、好きになれませんでした。
- 14 札幌-神戸殺人ライン (採点:7)
- 在坂さん? 違っていたら申し訳ありません。
推理自体をネタにしてしまう構成は面白い試みだと思いました。落ちもベタですが良い感じ。
ただ、これ警察に対する揶揄と見ると相当印象も変わってくるんですが(笑)。
- 15 中に人 (採点:7)
- 笑いました。
落ちは弱いし、構成も微妙なんですが――ここであの王国を出すのかよ、と(笑)。
強権的な王国に対するレジスタンスである、と言わんばかりのこの作品自体、きっとネタなんでしょう。
創作家たるもの、やっぱりこうでないといけませんよね。
蛇足ながら付け加えておきますけれど、王国に賛成とか反対とか主張しているつもりじゃなくて、また作者さんの意図がどちらとも決めつけているつもりではなくて、単に「レジスタンスな作品を出したネタ」を評価したつもりです。
- 16 オセロ (採点:6)
- 赤川次郎さん作「ふたり」?
二ページ目序盤のホームドラマ風の描写には鋭いものを感じたのですが、構成に難あり、かなと。
- 17 虹の裏側には六十億の僕がいて (採点:8)
- む、凄いセンスだなあ。
読み流してしまうとそれで終わってしまうような文章に、独特のアクセントを加えていたと思います。
ただ、センスに頼りすぎ、とも感じたかな。
それと、一つツッコミを。「首を360度回す」って、首は左右合わせたって360度は回りません(笑)。
- 18 赤い糸 (採点:6)
- 色々と足りないのは作者さん自身分かっていると思います。次回は頑張って下さい。
ところで、やっぱりトミーって、こういう役回りが良く似合いますねぇ(苦笑)。
- 19 パーフェクトチェリーブロッサム (採点:7)
- 完全な雰囲気勝負ですね。
ちょっと背伸びした感じが見えてしまったというか、所々表現がぎこちないと思いました。
- 20 階段 (採点:9)
- 小気味よいリズムと言い、何気ない内容をサラッと読ませてしまう表現力と言い、確かな実力を感じました。
構成としてはとても勿体ないと思いました。
最後に「藤田さんは中学校を卒業した帰りに交通事故で――」とか、もう一捻りがあれば、10点を入れていたと思います。
- 21 休みの日には君と2人で。 (採点:6)
- えーと、苦手なので。
- 22 The Blue Nowhere (採点:7)
- 陶酔的だなあ。非常に文章が美しいと思います。
ただ、この作品は一見『自殺』というテーマを文学的に扱っているように見えるんですが、実はこの物語における『自殺』の位置づけは「何か事件を起こして読者を楽しませよう」というエンタメ的な自殺そのもので、その理由付けに文学めいたものを出して誤魔化しているように思いました。
そこを上手な表現で包み隠している辺り、作者さんの狡さを感じてしまいます(汗)。
力があるのは分かりますから、もっと中身のあるもの書いて欲しいなあ。余計なお世話かも知れませんが。
- 23 モノクローム (採点:10)
- ぽーさん? 違っていたら申し訳ありません。
素晴らしい作品を読ませて頂いて、ありがとうございました。
――いや、嫌みとかホント無しで。素直にやられたって思いましたし、大きな欠点も見あたりません。ちょっと女の子が変だなあ、くらい。
10キロでもこれだけの作品が書けるんですね。溜息。
- 24 何度でも (採点:6)
- 思春期の少年の心に桜を重ねたのでしょうけれど、ちぐはぐな感じは拭えませんでした。
- 25 窓から桜の見える部屋で、義肢義肢軋む音は病まない。 (採点:6)
- 最中さん? 17もそうかなぁと思ったんですが、こっちは確実かな。
今回はあまり高得点は付けられないかも。ミステリと思って読んだら肩すかしを食らった感じです。全てを一本に繋げる鍵は、少なくとも私には見つかりませんでした。
それと、義肢義肢という表記にダッチワイフを連想してしまったんですが、その辺ちょっと聞いてみたいなぁ、と(笑)。
- 26 ロバ耳成人 (採点:7)
- 3、72と共に三部作を形成していると予想。
面白いです。
オチは悪くないと思うんですが、ぽんと投げられた感じというか、ちょっと唐突な感はあったのでもう少し溜が欲しかったです。
「ああ、コイツに言ってやりたい」みたいなむずむず感が表現できたら、もっとよかったんとちゃいますか?
- 28 サクラ (採点:6)
- 良作になり損ねた感じがするというか、いくつか足りない部分があったんじゃないかなと。
勿体ない作品だと思いました。
- 29 「わたしの人生」 (採点:1)
- なy
中身が感じられませんでした。
- 30 こそばゆい愛 (採点:9)
- 匿名投稿可能なこんぺならではの内容ですね。いや、変態部分の吐露というか。個人的にはこれにつく他の感想が楽しみだなあ。
レベルはこの会の中で最高クラスだと思います。全肯定はできませんが、個人的にはこういうSSは『アリ』に一票で。
ところで、これって作者さんの実体験に脚色を加えたんですよね?(笑
- 31 雪が舞い落ちる。 (採点:6)
- 詩的ですね。
- 32 おしかけエレジー (採点:9)
- いいなあコレ!
それほどキワドイ表現があったりするわけじゃないんですが、シチュエーション的なエロさに理性吹っ飛びました。
えと、オチはもうちょっと工夫できたと思います。それくらいです!
- 33 上陸前夜 (採点:7)
- 表現も上手でしたし、面白かったですし、他に言うことは無いと思います。
ただ、続きが読みたかったとだけ(笑)。
- 34 五万五千三百七十八番のお姉ちゃんへ (採点:8)
- 55378番の意味を明かすところまでは本当に興味深く読めたのですが、その後の解説が蛇足に感じました。
10点用意して読んでいたのに。個人的にとても残念な作品でした。
- 35 月とマフラー (採点:7)
- 美しい物語です……が、だからこそ、黒い感情が喚起されました。
残された母親の心情はいかばかりでしょうか。
- 36 『Happy Century!!』 (採点:7)
- 荒唐無稽なんですが、上手いこと纏めたなぁ、という感じです。
ただ、終わりの辺りはちょっと作者さんが感情移入しすぎというか、少しくどかったかな。
- 37 水槽の中の吸血鬼 (採点:9)
- 巧いなあ。
突出したものは感じませんでしたが、とても上手に纏まった作品だったように思います。
- 38 不幸が輪になって踊ってる (採点:9)
- 良かったです。打ちのめされるとか、そういう感じはなかったのですが、読んでいて楽しめました。
- 39 不味しんぼ (採点:10)
- 美味い! じゃなくて上手い。お見事でした。
- 40 文字男君 (採点:6)
- インパクトに特化した序盤の文章を『人を殺す文章』と強引に理由付けているだけ、というように捉えました。
それ以上の意図があるのかも知れませんが、読み取れませんでしたし、そもそも文章自体があまり面白くなかったのが良くないかと。
- 41 自転車の乗り方 (採点:7)
- 最後まで良かったのに、この落とし方はちょっと勿体ない気がしました。
なんとなく水夏を思い出しました。もう少し風景描写を増やしても良かったかも。
- 42 『シリーズわくわく昆虫奇想天外〜ニホンミツバチ対スズメバチ編〜』 (採点:8)
- 上手い。題材と文体の取り合わせの妙が光っていました。
容量的に、もう1エピソードくらい加えても良かったのでは?
- 43 夏片光 (採点:8)
- やられました。
最初は『主人公が気弱な芸術系で、舞台が田舎で、両親が別れて、ちょっと生意気な妹にワンピースの少女。お手軽の五乗だなあ』なんて思ってたんですが、最後まで少女の正体を明かしませんか。妹かな? 違うかな? と思わせたままで。
ラストの収束も良かったです。
- 45 駆け抜けろ、青春 (採点:6)
- 手ぇ抜きすぎです(苦笑)。次回は頑張って下さいな。
- 46 空が空から落ちてきた。 (採点:8)
- オチは読み始めてすぐに分かったんですが、ラストは絵だけが落っこちてきたのか、それともセスナに乗ったお姉さんが上空で手を振ってたりするのか微妙ですね。
――後者は殆ど私の願望ですが。そういう想像の余地があるのはとても素敵だと思います。
題名の為に無理をした感じは確かにありましたが、良作だったと思います。
- 47 Your hand, in my hand. (採点:6)
- 言葉が足りない。
だというのに、話が動き始めるまでが長すぎる。
他の作品に比べると、ちょっと力不足に感じたかな。次回は頑張って下さい。
- 48 ある絵描きの手帳 (採点:8)
- こちらがもう一つの仮面の男さんの作品でしょうか? 全然違ったらゴメンナサイ。
面白かったんですが、やはり10キロでこの設定は無茶だと思います。
落とし方は上手いと思いました。
- 49 波に乗れる日 (採点:7)
- 扱ったネタは10Kという制限にも相応しく、とても良かったと思います。
惜しいと思ったのは、調理の仕方がまずかったというか、ネタの使い方次第でもっとストーリーを面白くできる余地を感じたところです。
- 50 ジャパニーズ・ゲイシャ・ガールは笑わない。 (採点:6)
- なーんも考えてねーなコレ(笑)。
ま、良いんじゃないでしょうか。こういうのが一つくらいあっても。
- 51 淘汰 (採点:9)
- こう落としますか。
前半が上手い伏線になってますねえ。文章の構造的には文句の付けようがありません。
ただ、もうちょい表現力そのものが高かったなら。そう思えた作品でした。
- 52 天使の灰 (採点:5)
- 変に美化された妹が気持ち悪いなあ。落ちが放り投げられたようで、うーん。
所々やっつけ感があります。
- 53 澄空、流れる雲の下で (採点:6)
- ファンタジー要素を上手に取り込めなかったという感じが。
ストーリーとしても中途半端です。
- 54 さよなら電波塔 (採点:7)
- 話の筋は見事なんですが、雰囲気作りに失敗した感じがします。
あっさりと描きすぎのように思います。もう少し、じっくり読ませる作品に仕上げても良かったのではないでしょうか?
- 55 A new honey moon. (採点:6)
- アイディアは良いです。が……台詞連発は読みづらい(汗
読者をもう少し意識すれば、この作品は化けたんじゃないかと。
- 56 さくらんぼな季節 (採点:6)
- 田舎育ちの二人、という設定に頼りすぎではないかと。
雰囲気の作り方とか、まだまだ改善点は山積みだと思います。
- 57 『In My Life』 (採点:6)
- 今回、この手の作品多いですねえ。ジャンル的に不利な選択だったかも知れません。
ストーリー展開、落ち共に他作品にもある内容で、表現力は正直に申し上げて、やや同ジャンルの他作品に劣っていたように思います。
けっして悪くは無いんですが、今回は場が悪かったのではないかと。
- 58 お花見 (採点:8)
- 不思議な作品でした。
言葉が足りないようにも思えるんですが、これで十分のようにも思えます。
ちょっとみぃちゃんの口調が鼻についたんですが、全体として良い作品と感じました。
- 59 15時の十三駅で (採点:8)
- 心情の描き方が上手で、良かったと思います。
あとは、何か出来事があれば。そんな風に思いました。
- 60 無邪気なレヴィヤタン (採点:7)
- 何か打ちのめされるものはあるのですが、結局よく分からない、というのが大方の意見では無いかと。
私も同様でした。
- 62 LIMIT 10. (採点:6)
- ギャルゲ色強すぎ。……苦手です。
- 64 グングニル〜B線上の君の夢〜 (採点:6)
- いやー。痛々しいって。
それが良いっていうこともあるんでしょうが(笑)。
- 65 閉鎖空間 (採点:7)
- これは、二人のやりとりを楽しむ作品なのかな? 文章は可もなく不可もなく、ネタを仕込んでいたり何かが起こったり、ましてや意外性もない。
特に言うこともないです。
- 66 陸の孤島 (採点:8)
- こう落としますか。
表現の巧みさもあって、非常に印象的な作品に仕上がったと思います。
- 67 真夏の夜想 (採点:8)
- 純粋なネタ勝負ですね。同じ世界観でもう2、3作あれば、設定をより物語的に深められたと思うのですが、どうでしょうか?
- 68 パーティードレス (採点:6)
- 構成が辛すぎるなあ。
- 69 ばけねこ (採点:8)
- 落ちが上手いです。
名作、とは違うでしょうが、これはこれで確たる完成度を持っているかと。
- 71 霧 (採点:8)
- 結構設定が無茶(上手に物語に溶け込んでいないという意味で)なんですが、高い文章力でうまく誤魔化されてしまった気がします。
雰囲気の良さは突出していました。
- 72 悪人談義 (採点:10)
- 3、26と共に三部作を形成していると予想。
「いや、それは駄目だ。前例がない」
爆笑しました。全てが絶妙なバランスです。神。
- 73 昔、こんなことがあった (採点:6)
- ジャンルに偽りありです。『やや』下劣じゃないよこれは(笑)。
平仮名の多用は何も考えずにやってしまうと読みにくくなるので、その辺に工夫の余地があったかも。
- 74 約束という悲しき戒め (採点:6)
- ここまで投げやりだと、何もコメントできません。
- 75 彼女と天気予報と雨のにおい (採点:8)
- センス良いなあ。時々ついていけなくなりましたけれど(笑)。
実力ある方なのは一目で分かりましたので、特にコメントしなくても良いだろうと思いました。
ああ、なんか好きだ。なんだかこのSSの作者さんのファンになってしまいそうな自分がいる。
- 76 Good Night …… (採点:6)
- 語りが強すぎです。もう少し抑えて書けませんか?
- 77 世界に一人だけの自分 (採点:7)
- 面白い設定と内容でした。
もうひと味、とも思いましたが。
- 78 間抜列車 (採点:6)
- 悪くはないのですが、背伸びした感は拭えなかったかと。
- 79 ハチミツ (採点:7)
- 構成に難があるのですが、素直に面白いと思いました。
良かったです。
- 80 真夏の帰郷 (採点:6)
- これはちょっと(汗)。
- 81 魔法の一撃! (採点:6)
- 序盤で落ちが分かりました。
- 82 風の遊ぶ (採点:6)
- んー。悪くは無いんですが、突出したものが無かったかな。
この大会、色モノが多いので(笑)どうしても埋もれてしまう感があります。
- 83 恋愛感、人生感 (採点:7)
- 雰囲気と文章力が素敵です。
ただ、構成の難をそれで誤魔化されてしまったようにも感じましたが。
読後の印象の良さはこの大会でも突出していました。
- 84 笑顔の魔法 (採点:6)
- 4作品全ての感想を、ここで纏めて書きます。
キツイことを言うようですが、ギャルゲに影響されすぎですって(苦笑)。
もう少し登場人物を削ってはどうでしょう?
ギャルゲ臭が鼻についたものの、話自体はほのぼのとしていて、楽しかったです。
- 85 神が殺す (採点:6)
- 雰囲気が作り切れていません。筋もいい加減。
正直評価できないかな。これは。
- 87 静かな夜に (採点:6)
- 可もなく不可もなし、かな。
色物の多い競作企画ですから、これでは弱いかも。
- 88 eo_webtrial.html (採点:5)
- 『面白くない文章』をネタにするとは……。
自分で悲しくなりませんか?
- 89 Bye Bye My Blue Sky (採点:8)
- 面白かったです。もう少し説明が欲しい点がいくつかありましたが。
- 90 雪原の風 (採点:7)
- 雰囲気勝負ですね。敢えて言いたいことがあるとしたら、説明は最小限に留めて、読者に何となく状況が伝わる程度にした方が良かったのではないでしょうか?
○杉田俊輔 さん
- 01 しらゆめ (採点:7)
- ステキなお話でした。
- 03 Nの意見 (採点:5)
- 「彼女がS」とか「おれもS」とか、最初何言ってるんだろうこのひとたち、とか思いました。ああ、そういうことか。
- 05 イヌ×ネコ (採点:8)
- こういう話が好きです。
- 08 Go on, dogs. (採点:9)
- 素晴らしいです。思わず引き込まれてしまった、ばしっと決まった物語に脱帽。これが短編の醍醐味だと思います。
- 13 僕のデートプラン (採点:8)
- こういう恥ずかしい話が大好きです。
- 14 札幌-神戸殺人ライン (採点:7)
- そういうオチですか。不覚にも笑ってしまった。
- 15 中に人 (採点:9)
- すごい好きな話でした。とてもステキなお話だったと思います。最初の2行で大爆笑したのは秘密。
- 17 虹の裏側には六十億の僕がいて (採点:8)
- こういうのすごい好きです。とても良いお話でした。
- 23 モノクローム (採点:8)
- 短編の醍醐味。面白かったです。
- 29 「わたしの人生」 (採点:3)
- この長さでこういう話を書くのは難しすぎるのでは。
- 32 おしかけエレジー (採点:8)
- やばいよなにこれ。すごい好き。すごい好きです。変な笑いが止まらない。
- 42 『シリーズわくわく昆虫奇想天外〜ニホンミツバチ対スズメバチ編〜』 (採点:8)
- 『こたえろミツバチィーッ!』でスイッチが入って、あとは笑いっぱなしでした。ちっちゃい「ッ」が多かったのもツボでした。もう勘弁してください。
- 45 駆け抜けろ、青春 (採点:6)
- もう少し長く書いて、もう少しだけ展開を見せて、もの凄いオチを付けて欲しかったです。
- 58 お花見 (採点:7)
- 聡明すぎる小学1年生ですね。だがそれがいい。
ステキなお話でした。
- 75 彼女と天気予報と雨のにおい (採点:8)
- 最後の2行がやや余計だった気がしますが、それでも、とてもステキなお話でした。こういう話好きです。
- 83 恋愛感、人生感 (採点:10)
- オレンジミントの使い方が上手いな、と感じました。
恋愛話が多かった中で、私が特に気に入った作品です。とても素敵なお話でした。
- 85 神が殺す (採点:6)
- 妹は蛇足だったのではないかな、と。
- 86 五月晴れ (採点:7)
- 素敵なお話でした。
- 88 eo_webtrial.html (採点:7)
- こういうオチもあるんだろうなぁと思いつつ噴き出してしまった私の負けです。
○成 さん
- 02 お兄はタマゴを二個入れる (採点:9)
- 登場人物に不自然な言動を感じないところが優れた点だと思いました。関西弁に隠されたのかもしれませんが。
直接表現を出来るだけ避け、でもちょっと匂わせて、登場人物の置かれた状況を溜めて最後に差し入れた事で、それがするっと頭に入り違和感を感じなかった。登場人物の心理が納得できた。
惜しむらくは容量を余らせた事。作品として欠けたものはないかもしれませんが、たとえ一行でも作品に深みを与える言葉はある筈で、その辺を考慮すると、奥行き、深みがまだ足りないと感じました。
- 41 自転車の乗り方 (採点:7)
- 惜しいと思った欠点がありました。
話の導入部。枕。その後の話の内容に寄与していないと感じました。余裕が無駄になってしまう10KBの話でこれは少し看過出来ません。
細かい所では、ページを分けた事に効果が感じられませんでした。たかがワンクリックでも、効果の感じられないものに対し強いられるワンクリックは読み手の印象としては決して良くありません。
あと、全体的に少しずつ、内容を理解するのに必要な情報が足りていない感じがしました。少しなので内容を理解は出来るのですが。容量が残っているので残念です。
ストーリー的には10KBの内容かもしれませんが、実際は10KBに向かない内容だったのではと感じました。キャラクターをいかに魅力的に描写出来るかがこの話を活かす事になる様な気がするので。余裕の必要なお話という意味で。
えーと、信じて欲しいのですが、この作品は僕のベスト10に入っています(笑)。
- 62 LIMIT 10. (採点:7)
- ページを細かく分けた事。判るけれども、判る訳にはいかないです(笑)。メリットよりもデメリットが上回った感じ。
この話で違和感を覚えた所が二つあります。一つが『15:12-15:13』と『15:13-15:14』。ここで書かれている内容で実時間が1分も経過するだろうかと読んでいる時に疑問に思い、無理にこの形式に話を押し込む為にこうなったんだろうなと想像してしまい、覚めてしまった。或いは冷めてしまった。
二つ目が、キャラクターの書き込みが不十分に感じられた事。話的に充分に書けていたのは先生と弘司で、これは必要量が少なくていいキャラだからとも言える。で、最も足りないと感じたのは妹。最後クラリネットをわざわざ吹きに来る程なのだから、その動機を納得させるだけの何かが欲しかった。理由は判るけど、判るのと納得するのは違うので。判るけど判る訳にはいかないので(笑)。三浦は微妙だった。あれでいい気もするし、足りない気もするし。
惜しいと感じる作品でした。
- 78 間抜列車 (採点:9)
- ほぼ足りないものはないと感じました。テーマ、フリとオチ、理解に必要な情報、意味の感じられるタイトル、生きた人間、が不足なく書かれていたと思います。
内容的にもキャラの心理とそれが生まれた土台、心が変化する様子はちゃんとお話になっていて、読む価値を感じました。
敢えて苦言を呈するならば、作品全体の密度が均一に思えた事。強調が薄い分、最後の方、話の展開に対し唐突な感じを覚えました。フリがあった事は判っていたのでちゃんと読めましたが、実際には二度目に読んでフリの確認をして、より深く理解しました。本当に必要なフリは読み手の印象に残す事が大切だと愚考します。
- 79 ハチミツ (採点:9)
- 客観的感想の書きにくい話。言い方を変えると欠点が見当たらない話。具体的にここはどうですか? と訊かれないと答えにくい出来です。
訊きたい事あれば具体的に訊いてみてください(笑)。
○雪蛙 さん
- 01 しらゆめ (採点:6)
- 雰囲気は良い。ただ読者のイメージに頼りすぎている感も否めない。それはすなわちありきたりでもあったということ。好きなマンガに似ていたというのも特にマイナス点。
ただ情景の描写は好きです。
- 02 お兄はタマゴを二個入れる (採点:2)
- 脚色された兄妹話という風情があるのは雪蛙の気のせいだろうかw
関西弁を文字にして読むとイマイチ読みづらいということは分かりましたが、どこまでも普通という感じしかしませんでした。
- 03 Nの意見 (採点:3)
- 「人はS極とN極の二種類に分けられる世界」。面白いとは思いますがそれだけで勝負に出ているという感じがします。土台長編好きな雪蛙としてはこれを生かした何かを読みたいという気持ちで一杯です。イマイチのめりこめませんでした。
- 04 クロ (採点:7)
- 事故とか不幸が起きているのにほのぼのとして頬が緩みましたw
この後彼と彼女の追走劇が始まるのですね。
- 05 イヌ×ネコ (採点:5)
- エロっ(褒めてます)。
内容としては、うーん直球すぎて逆に言うことがないかなぁ、と。単純な面白みとしては物足りないというのが正直なところ。終わりがちょっと無難すぎたという気が……。
- 06 氷桜 (採点:1)
- 勘弁してください。経験がないので分かりませんが少なくとも10KBでミステリーというのは無理があると思います。
美依子と七海が一体どうゆう会話をしているのか。いきなり事件の謎解きされてもついていけませんよ。
- 07 空は暁の果て (採点:3)
- 青っ(褒めてます)。
えっと、ただし、というかそれだけしか感想が出てこないのが残念というか。主題は分かったのですが小説としての面白みが欠けていたと思います。
- 08 Go on, dogs. (採点:2)
- まぁ一番に思ったことは他の方もおっしゃるでしょうが、中途半端ですね。
あまりたくさん読んではいませんが邦訳された外国の小説を読んでいるようでした。狙ってやったのでしたら感服です。
しかしどうも独特の固有名詞が入っていて意味が分からなくなるときがありました。とりあえずハイテールってなんですか? 直訳すると「高い尻尾」w
- 09 合わせ鏡の悪魔 (採点:10)
- なるほど、双子という設定をこう使ってきましたか。言われて納得範囲、いやはや面白かったですよ。
すごく丁寧に描写されていて短いながらしばし心寒い思いをさせていただきました。
読ましていただき大感謝。敬意を込めてこの点数を。
- 10 ローカル (採点:2)
- 場面の転換とか追いかけにくいところがありました。この量でチカさんがなぜマッキーのことを心配していたかも伝わりにくくまたマッキーも印象に残るほど書き込まれてない気が。正直心配する彼女の気持ちが分かりませんでした。
- 11 誰も知らないお話 (採点:2)
- 愛を口にする姫さんの言わんとすることがイマイチ分からなかったのですが……(汗)。
これはつまり姫さんには秘密でジョーンとヴァーレンソルテ卿が不貞を働いており、お祖母さんはジョーンということでしょうか?
- 12 ラストパス (採点:5)
- 青春ですねぇ。ただ図書室のシーンには何か意味があったのでしょうか?
目指したものは分かるのですがメッセージ性に欠けた気がします。
- 13 僕のデートプラン (採点:8)
- ポップでした。もう笑えて最高です。うん、確かに予定は未定ですね。嬉し恥ずかしの体験談でした(ぇ)。
- 14 札幌-神戸殺人ライン (採点:6)
- ふむぅ、そうゆうオチできましたか。単純ゆえに弱いですが短い中に余分なものを入れないというのはいいことだと思います。
というかこれほのぼの?w
- 15 中に人 (採点:6)
- ねずみが実にいい人(?)やってくれてます。思わずほのぼの〜としてしまいました(w)。
しかし長老の言葉と京子の行動は何かしらリンクしているのだと思うのですがそれがイマイチ伝わりません。読解力不足申し訳ない。
- 16 オセロ (採点:8)
- 実に綺麗なお話でした。ほぉと溜息を吐くくらいに。正統派という感じで大きな粗も感じませんでした。
- 17 虹の裏側には六十億の僕がいて (採点:9)
- 青春バンザイ。いやぁ、作品一覧が公開されてざっと見たとき一番気になった(目を引いた)題名がこちらでした。想像通りに綺麗なお話でした。
- 18 赤い糸 (採点:3)
- えっと、一応雪蛙もひぐらしプレイしてますしどこのシーンかは分かるのですが。
試みは認めますがこれはちょっと危険な部類に入るかなぁと(苦笑)。他の方の反応が気になる作品です。
最後の締めが少し納得いかない部分もあるので。
- 19 パーフェクトチェリーブロッサム (採点:10)
- すごい。こうゆう昔語り調のお話は全く読まないんですが雰囲気が伝わってきます。
表現も緻密で浮かんでくるようでした。ただ最初のはちょっとくどいというか早く話に入って欲しいなとヤキモキさせられましたがw
- 20 階段 (採点:2)
- えっと、よく分からなかったんですがようするに怪談ではないということでしょうか? お話の見せ方としてはちょっと不満が残りますが。
- 21 休みの日には君と2人で。 (採点:5)
- プロローグですね(マテ)。いや、これはこれで完結してますが続きが知りたいなぁという意味でw
内輪ではウケそうですが、うーん大多数にはどうでしょう?
とりあえずツンデレのツン度が足りない気がします。もっと長いバージョンを希望w
- 24 何度でも (採点:9)
- かっこよくなりたい。男の子なら一度は思いそうでそれを純粋に願っている工藤君が非常に青臭くて照れてしまいましたw
小島さんと桜とその思いをうまく絡ませていたと思います。ただ雪蛙的に多少無理やり感を覚えたのが残念でした。まぁ雪蛙はひねくれ者なので仕方がないのです。
百点満点なら九十九点を付けるところですがここはあえて厳しめにいこうと思います。
あと、「保険」委員ってちょっと嫌だなぁとw
- 26 ロバ耳成人 (採点:6)
- ファンタジー? しかし根庫市なのに生えてくる耳はロバでロバの耳と掛け合わせるとは。なかなかユーモラスでした。
- 28 サクラ (採点:2)
- これって実は無限ループとかしてるのかなぁとか思ったり思わなかったり。感想を抱く前に終わってしまったというのが正直なところ。不思議で怖いことではありますが一体桜がどう関わっているのか。ちょっと理解できませんでした。
- 29 「わたしの人生」 (採点:2)
- ???小学校一年生のときはいじめていたのに「十二年もの間、ずっと支えてきた」とはこれいかに?
この齟齬が妙に目立ってしまいました。
- 32 おしかけエレジー (採点:8)
- 激プリチーです(>ヮ<)
と、ちょっと落ち着いてみようw。
まぁ大方の感想は「惜しい」じゃないかなぁと予想してみます。だってこれまだ序の序、始まったばかりですもの。何かの長編のプロローグだったのではないかと思いますがそれを短く切ったと。
滅茶苦茶面白かったです。ただこれだけの文量で評価するならやはり「物足りない」わけで。自サイトをお持ちならどうぞ長編を掲載してください。
「しないと?」
「銃殺刑です」(ォ)。
期待を込めて八点つけさせていただきます。
- 38 不幸が輪になって踊ってる (採点:3)
- 脱力系? ユーモラスはありましたがちょっとパワー不足でした。あまり印象に残らないだろうなぁと思われます。
- 40 文字男君 (採点:9)
- 新境地? とりあえず手に類を見ないようなお話でした。作者さまはどうゆう頭の構造をしているのか一度解剖されてみてください(マテ)。
そして真に『人を殺す文章』ができたらすごいなぁと。というかこれ成功したら合格だすはずの教授の命が、とか思ったり思わなかったり。というか貞子の呪いのビデオ級ですね。だって紙と文字だけでいいんですもん。
ちなみに雪蛙はいつだって「読死」を覚悟で本を読んでます(えー)。
- 50 ジャパニーズ・ゲイシャ・ガールは笑わない。 (採点:10)
- 軽妙、軽妙。実にサクサクと読ませていただきました。頭空っぽにしてただ楽しめました。
読んでて成田良悟氏の作品を読んでるかのような、そんな錯覚を受けました。もしかして好きなのかなぁとか思ったり思わなかったり。
こちらもプロローグっぽくありますが綺麗にまとまってるので読後感も良かったです。読ませていただき感謝。
- 51 淘汰 (採点:6)
- 最後にほのかに希望というか、彼女の存在がある以上「淘汰」という題名がミスマッチしているように思えます。しかしこうゆうIF話もありですね。最近の言葉の乱れとか考えると。言葉にも意志があるということなんでしょうか。
- 59 15時の十三駅で (採点:1)
- 起承転結の起だけで終わられてもちょっと困ります。出だしとしては上々だと思うゆえ余計にそう思います。正直採点のしようがないです。
- 62 LIMIT 10. (採点:9)
- 刻々と移っていく時間と場面が良かったです。趣向に凝っていたなぁと。題名にもなるほどと思わされました。
- 64 グングニル〜B線上の君の夢〜 (採点:6)
- ア・ホ・だっ(疑いようもなく褒めてます)
ある意味戦慄しました。ここまで堂々とポルノを扱ったSSがこようとは。というかこのアホさ加減はどこかで見たことがあるような気がしますが、はてどこだったかな?
面白いですが、単純に雪蛙の好みには合いませんでしたのでこの点数で。
- 65 閉鎖空間 (採点:4)
- なぜ嵐の日に閉じ込められた教室だったのか、そのへんの状況がこの話とどう関連付けされているのかがちと疑問でした。
- 66 陸の孤島 (採点:3)
- や、屋根から落ちた、でいいのでしょうか?
これから災害に遭っても悩みながら幸せになっていく過程とかそうゆうのじゃないんですかっ。
- 68 パーティードレス (採点:5)
- 10KBという容量で目を惹く人物が多いなぁ。それが逆に各キャラの掘り下げを浅いものにしてしまっていると思います。森の国とか称号とかもちょっと余計だったと感じられました。
- 71 霧 (採点:3)
- 読む順番に恵まれていないと言うか、とにかく今回は幼い頃を思い返すお話の多いこと。
元々こうゆう不思議系は好きなんですが、ぶっちゃけ普通としか思えませんでした。
- 72 悪人談義 (採点:4)
- えっと、小説と呼んでいいのかちょっと戸惑うのですが。実にその通りとうなずけるのですが、うーん、シュール系?
ちょっとラストが今までの話と毛色が違って見えるのが残念です。どうせならギャグで押し通して欲しかったです。
- 73 昔、こんなことがあった (採点:1)
- 面白くありませんでした。感想はただそれだけです。
- 74 約束という悲しき戒め (採点:1)
- えっと、これはちょっと評価するには短すぎる気がするのですが、うーん。雰囲気を感じるにも二人に感情移入するにも短さは致命的なネックになっていると思います。申し訳ない。
- 75 彼女と天気予報と雨のにおい (採点:4)
- これって場面展開したところは時間も移動してますか? だとしたらもうちょっと行間空けたほうが移り変わりが分かると思います。
あと顔文字をセリフに挿入するとはなかなか斬新だったと思います。他の方の反応もちょっと気になるところ。
- 76 Good Night …… (採点:1)
- 私の気持ちの変遷に全然ついていけませんでした。と同時に作者さまの訴えたいことも伝わりません。そこを理解させるのがこのお話の肝だと思うのですが。
- 77 世界に一人だけの自分 (採点:1)
- 読んでいる時間が時間ということもあるのですが(午前四時)、すいません理解するのが苦痛です。世紀末というか黙示録? しかし男の独白にシンクロできませんでした。
- 78 間抜列車 (採点:10)
- 読む巡りがいいのかレベルが高いのか。当たりばかり引く序盤。先に行くほどに怖いですw
純文学でしょうか。汽車、二等席、街の様子。それらが昭和か大正辺りをイメージさせられます。損なうことない良い雰囲気で静々と、読ませていただきました。
良き一時を、多謝。
- 79 ハチミツ (採点:10)
- 衝撃。とりあえず現時点で一番面白いです(ちょうど45作品目ですw)
ほのぼのとしていて小学生の主人公たちがとる行動も実に実直。しかも原因がジャンプで不文律として君臨、ってもう納得のし通しw
>「じゃあ、この街は女の子なのよ」
そしてこれは恐らく今コンペ一番の名言として雪蛙の中に刻まれるでしょう。
本当に面白かったです。読まして頂いて感謝。
- 80 真夏の帰郷 (採点:7)
- 男同士の友情が熱いですねぇ。似たような話はありふれてるので他の方の評価が気になるところですが雪蛙はこうゆうストレートなお話も好きですよ。
- 81 魔法の一撃! (採点:4)
- まぁとりあえずオチは読めました。あえてそこに突き進んだ作者様を褒めておきましょうグレイト。
- 82 風の遊ぶ (採点:7)
- プロローグ、だけだとあれですがもっと続きを読みたいと思ってしまうのも事実。しかし風華は子供っぽいし汀も思考が幼いというか、双方小学生くらいに思えたのは雪蛙だけでしょうか。それが高一と言われて納得できなかった部分。まぁ汀は純と考え、風華は母親の説明があったので補完出来ていたと言えばそうでしょうけど。
あと強いて言うなら風華との出会いにもう一拍間が欲しかった。もっと「運命の出会い」感を強く前面に出してみても良かったのでは?
父親を紹介する風華のセリフには笑いましたw
- 83 恋愛感、人生感 (採点:9)
- 中途半端感ばかりを感じる今回のコンペで実に気持ちよくすっきりと話が収まっていると思います。普通に面白かったですし、まさにSS(ショートショート)という塩梅。
ただ途中まで高校生くらいを想像していたので指輪とかが出てきたときは戸惑いました。途中で説明があったから安心でしたが。
- 84 笑顔の魔法 (採点:4)
- 四つまとめて。とりあえず会話が多すぎです。ギャルゲー的な会話の連続で地の文がほとんどなくちょっと興ざめでした。まぁ二次創作の方が書く一次はこうゆうものなのかもしれませんが。
ただこれだけの量をよく書いたなぁと。
- 85 神が殺す (採点:6)
- すぐに自サイトを保有の後続きの掲載をよろしくお願いします(マテ)。
- 86 五月晴れ (採点:5)
- 青春話多いなぁ(しみじみ)。頑張る川崎君に好感。
ただランダムに読んでいるんですがどうも似た話ばかりで残念です。
- 87 静かな夜に (採点:2)
- あー、えっと、共感できなかった時点で雪蛙の負けであり、共感させられなかった時点で作者さまの負けということで。まぁそもそも勝ち負けではないのですが。
- 88 eo_webtrial.html (採点:9)
- いやぁ、雪蛙的には購入決定、というか同人化してください。熱烈に希望。とりあえずこの作者さんがシナリオ・テキストとして問題は音楽と絵師さんか。
しかしこのオチは予想してませんでした。てかこれ体験版ですか。あまりにいい流れで「長編で読みたいです」とまた感想打つところでしたが、いやぁゲーム化なんですねぇ。楽しみにしてます。
そして単純に内容は、うーんちょっと例えとか表現にくどさを感じました。ただそれも一歩も二歩もずれたというか予想の斜め上を行っていたのが良かったです。そして二人の掛け合い面白かったです。
- 89 Bye Bye My Blue Sky (採点:8)
- 燃えた(爆)。
うー、しかし少年とか記憶のこととかバックグランドが明かされないという不完全燃焼なものでもあるんですよねぇ(溜息)。でも読み終わるまではそれは全く気にせず読ませていただきました。
- 90 雪原の風 (採点:6)
- 悲しいお話でした。訥々とした語りも雪蛙の好みです。ただ話の起伏がありがちなものになってしまったのは、やはり短さゆえなんでしょうかね。
○滝口流 さん
- 13 僕のデートプラン (採点:7)
- 撲殺天使ドクロちゃんのようだった
- 27 掃除はきちんとやりましょう (採点:2)
- エロゲのキャラとネタをパクったようにしか
○竹仙人 さん
- 03 Nの意見 (採点:採点なし)
- 一本目。サイトの方にいずれ書こうと思ってましたが、せっかくの機会なのでここで。いちおー二度目なので、採点はナシということでひとつ(笑)
他の作品にも言えることなんですが、アイデアが秀逸……と言えばいいのか、うまいたとえが思いつかないんですが、こじゃれたショートショート、という感じ。なんこっちゃ(笑)
無駄なものが一切なく、研ぎ澄まされている印象を持ちました。
知人曰く、「こういう作品ばかりなら読者参加したい」
俺はきっとS極かなー、とか、ちょっと考えてしまいました。
- 05 イヌ×ネコ (採点:6)
- ぼくのこともハンマーでぶってください!
羨ましいです。
- 07 空は暁の果て (採点:6)
- 思春期センチメンタリドゥム。
自分に酔ってんじゃないよ、少年!
がんばれよ!
- 09 合わせ鏡の悪魔 (採点:5)
- 悪魔萌え。
- 10 ローカル (採点:6)
- マッキー!
ええ感じだけど、物足りない(笑)
- 12 ラストパス (採点:8)
- うわ、切ねー。
部活を引退した後の、やってる最中はいやでいやで仕方なかったのに、いざ行かなくなると物足りなくて仕方ない感情を思い出しました(笑)
そして懐かしめるようになった自分に気づき、もう若くないんだなとショック。
- 13 僕のデートプラン (採点:7)
- 萌 え ま く り だ
いやもう、彼女より彼に。
隣にいたらムチュチュ!しちゃうって話ですよ。
「聞くんだ! 僕の話を!」がツボ。
- 21 休みの日には君と2人で。 (採点:5)
- うははは、どこのエロゲーだよ!
こういうテンプレ通りの妹、いればいいですね……
- 23 モノクローム (採点:8)
- やっべ大好き。
特に後半からラストにかけて強く惹かれ、最後の一文でしてやられました。
いろいろと彼に共感を覚えるところもありました。
そしてそれ以上に、羨ましくもありました。
- 24 何度でも (採点:7)
- ラストがちーとばかし趣味に合いませんでしたが、全体的に好きです。
カッコいい・悪いにこだわっていられる青くささが、いい感じに深いところを抉ってくれました(笑)
- 25 窓から桜の見える部屋で、義肢義肢軋む音は病まない。 (採点:7)
- 切り口が大好きなのは変わらず。でも、容量足りなくなりましたね(笑)
俺の部屋からは、桜は見えないけれど、電柱が見えます。
桜や自転車を扱った作品が多い今回。次回は電柱やダンボールあたりが増えてくれるのを期待しつつ(笑)
- 26 ロバ耳成人 (採点:採点なし)
- 番号若い順に読んでってるので、ふたつめ。例によって採点回避で(笑)
三つの中ではいちばんしっくりこなかったのがこれでした。他と比べて、なんだろう、パンチが弱いのかも。
ほんとに生えてるー、で、生えてるだけ? みたいな。最後の言葉を理解するのに時間を要したせいかもしれません(笑)
- 27 掃除はきちんとやりましょう (採点:4)
- どこのエロゲのテンプレだよ!
……楽しそうだけどさ!
- 29 「わたしの人生」 (採点:4)
- 内容の重さの割には文章から真に迫るものが感じられなく、はいさよならー、みたいなノリで読んじゃいました。
- 30 こそばゆい愛 (採点:7)
- この僕は現在、いったいいくつなんだろう。読みながらずっとそんなことばかり考えてました。いくつか予想をたててみて、けっきょく全部しっくりきませんでした。まだおとなではないと思いました。子どもでもないと思いました。
- 32 おしかけエレジー (採点:4)
- アホだろ、彼女(笑)
- 38 不幸が輪になって踊ってる (採点:7)
- なんだこの憎めない人たちは!
……いかん、おもろ(笑)
文字の髄までほのぼのでした。
- 39 不味しんぼ (採点:6)
- む、報われない……
俺も飲んでみたくなりました(笑)
- 41 自転車の乗り方 (採点:6)
- ピース!!
え。ぼくいりませんか、そうですか、そうですよね……
何はともあれおめでとうと言っておくよ!
- 42 『シリーズわくわく昆虫奇想天外〜ニホンミツバチ対スズメバチ編〜』 (採点:6)
- 熱いヤツラめ!
アホさと勢いでやられた(笑)
- 43 夏片光 (採点:6)
- うーん、彼女=妹だと思ってるんですが、どうだろう(笑)
後日談とかありそうですね。
- 45 駆け抜けろ、青春 (採点:7)
- この後の展開がものっそい気になるんですが!
最後の文、たぶん彼の気のせいだから(笑)
そんな気がひしひしといたします。
- 56 さくらんぼな季節 (採点:7)
- ガッデムガッデムがツボった。
二人に流れる空気が、はんぶんくらいやさしくて、好きになれました。
- 59 15時の十三駅で (採点:6)
- ふんいきすきすきー。
この手の思考の渦に弱いのです。
- 61 ラストダンス (採点:7)
- Cool!Fool!Yeah!
どこまでもきもい男だけど、心地よいきもさでした。
友達になってみたいです。
- 62 LIMIT 10. (採点:3)
- …………媚びられた。
俺はもうダメです。
- 63 すなふに捧ぐ秘伝の油揚げ (採点:6)
- ジョニアン笹塚――!
点数はすべて彼に捧げます。
- 64 グングニル〜B線上の君の夢〜 (採点:7)
- ポルノって時点でオチは見えたんですが、そんなのはまるで気にならない。
頭の悪さも下品さもノリも何もかもがヒット。脳髄にヒット。
あなた最高。
そして、せっかくなので俺は歌手じゃないほうのポルノを見ることにします。
- 72 悪人談義 (採点:採点なし)
- ほい、ぺーさん三つ目。
出展した三つの中じゃこれが一番好きです。常識や固定観念の死角を突いた発想を淡々と書き留めている作風。やっぱりというかなんというか、こん中じゃ際立ってましたね(笑)
ちょうど飽きていたところにこういうの読むと、もっと読んでみようか、という気になります。グッジョブ。
- 73 昔、こんなことがあった (採点:6)
- 下品だけど俺は好きさ!
こうまで荒唐無稽にしてどこで落とすのかと思ったら、うんこかよ(笑)
- 78 間抜列車 (採点:7)
- うーん、好きだなあ。何時代かはわかりませんが、ことばのすみずみから古びた哀愁が漂ってまいります。やられたとすれば、この安定感をもった気だるさに。
- 86 五月晴れ (採点:5)
- 笑わせるんじゃなくて、笑われる。
そうなりたいっていう、ひとつの理想です。
- 88 eo_webtrial.html (採点:5)
- でもツンデレ、とかいうオチだったら嫌だ。
○冬雪 さん
- 13 僕のデートプラン (採点:6)
- 楽しめました。けれど、もう一押し欲しかったです。容量に制限がないもので読んでみたい、そう思いました。
- 23 モノクローム (採点:10)
- 私にはこんな風にかけませんし、発想も素晴らしいと思います
- 31 雪が舞い落ちる。 (採点:3)
- すいません、私が駄目なのかはわからないのですが、ダークとは思えませんでした。
○風見 さん
- 03 Nの意見 (採点:6)
- S極とN極、というアイディアは面白かったのですが。
話が広がらずに終わってしまった、という印象が強いです。
- 08 Go on, dogs. (採点:8)
- 少年と犬の成長、というモチーフが良いですね。
そして、その設定を支える文体も。
- 09 合わせ鏡の悪魔 (採点:8)
- 時計のズレに関して伏線がないのが、ちょっと反則な気もしますが。
捻りの利いたオチが気に入りました。
- 10 ローカル (採点:4)
- 場面転換で
「そして、スタバ」とだけ書かれても……。ちょっと省略のし過ぎではないでしょうか。
マッキーは魅力的な人っぽいんですけどね。
- 15 中に人 (採点:5)
- 前半は面白そう、と思ったのですが。
最後がありきたりになってしまったのが、残念。
- 23 モノクローム (採点:6)
- 10Kでは、前半が説明に終始するのも仕方ないのかも。
もう少し長い尺があった上で、このラストシーンに繋げてほしかったなあ、と思います。
機会があれば、制限に縛られずに完成させてくださいませ。
- 32 おしかけエレジー (採点:5)
- 大きな設定のうちの、ほんの一部分を切り取ったという感じで。
冒頭としては悪くないのだろうけど、一作品としてはひどく中途半端。
- 34 五万五千三百七十八番のお姉ちゃんへ (採点:6)
- もうちょっとスマートに55378=BLESSが提示されていればなあ。
もったいない。
タイトルは漢字じゃなくて、素直に数字にしておいた方が柔らかくて良いかも。
- 36 『Happy Century!!』 (採点:5)
- もう少し、この不思議な世界観に浸っていたい気はするのです。
これもやはり、大きなお話のうちの一部分なので。一作品としての評価は難しいのです。
- 37 水槽の中の吸血鬼 (採点:8)
- 主人公の男の子の優しさが滲み出ていて、良いお話でした。
最後は何らかの「道」が示されると、なお良かったかなあ。
- 39 不味しんぼ (採点:4)
- 半ばでオチが読めてしまうのは、落とし噺としては致命的。
どんな味、なのかはもう一捻り欲しかった。
- 46 空が空から落ちてきた。 (採点:8)
- ああ、最後の一言はそういうことなのか。
落ちてきた「空」に、お帰りなさい。
- 50 ジャパニーズ・ゲイシャ・ガールは笑わない。 (採点:7)
- なんか色々と笑ったんだけど。
一番笑ったのが、
>至福の拝尿タイム。
拝むのかよ。
途中の三人称変更は、演出だろうけど意味が無い気がする。
- 54 さよなら電波塔 (採点:8)
- 電波塔、姉、自殺の真相、そして少年の成長。
これらのモチーフと、丁寧な文体が好み。
- 78 間抜列車 (採点:9)
- なんだろう。微妙に噛み合わない会話、ぎこちない間、関係の分からないまま進む登場人物、最初は読んでいて苛苛させられるのだけど。
それも、作者の術中にはまっていたのかな。
後半に来て、一気に話が収束していくところが素敵。最後の一言が良いなあ。
- 79 ハチミツ (採点:10)
- 男が女に自分の故郷の話をするのは、その人のことを好きだからだそうです。
ノスタルジィと今と昔の恋心が、とても心地よい作品でした。
- 88 eo_webtrial.html (採点:9)
- 畳み掛けるような、密度濃い文章と脱力感満点のオチが大好き。
○風子・きれいなそら さん
- 14 札幌-神戸殺人ライン (採点:3)
- ふうう。
- 39 不味しんぼ (採点:10)
- ふーーーーー!!!
- 49 波に乗れる日 (採点:4)
- 途中でオチが読めてしまったのですよ
- 50 ジャパニーズ・ゲイシャ・ガールは笑わない。 (採点:6)
- ふう。
- 63 すなふに捧ぐ秘伝の油揚げ (採点:7)
- ふ〜〜。
- 72 悪人談義 (採点:2)
- ふ。
- 73 昔、こんなことがあった (採点:6)
- ふー!
- 81 魔法の一撃! (採点:4)
- ふっ。
- 89 Bye Bye My Blue Sky (採点:4)
- ふう……。
○風吹 さん
- 06 氷桜 (採点:5)
- えーっと10Kという縛りの中でミステリーをやろうとした心意気は評価できるかな。
ただいかんせん短すぎましたね。
- 15 中に人 (採点:7)
- 私的に非常に惜しい作品の一つでした、後半に視点を変えずにネズミ視点のままで行けば…。
- 18 赤い糸 (採点:1)
- 話の内容としては好きな部類に入るのですが如何せんラストが消化不良にすぎる気がしましたので、一つの完結した作品として見なせませんでした。
故に申し訳ありませんがこの点数とさせていただきます。
- 19 パーフェクトチェリーブロッサム (採点:5)
- タイトル見た瞬間、東方妖々夢?とか思いましたw
閑話休題
文章は好き、漢字の使い方も好み、話の持つ雰囲気もツボ。
故に後半での失速、説明不足が悔やまれます。
正直かなり辛い点数をつけるか採点を放棄しようかとも思ったのですが、私に
とってその他の部分が良すぎました。
そんな訳で間を取ってこの点数です。
- 51 淘汰 (採点:4)
- 話としては好きな部類でした。
しかし容量の壁でしょうか、何が言いたいのか、書きたかったのかは
何となく解ったのですが、それを表現するのに文章を裂けなかったの
は勿体無さすぎるとしか…。
- 53 澄空、流れる雲の下で (採点:1)
- えーと、スイマセン私の読解力がないのか、一体何がやりたかったのか解りませんでした。
- 55 A new honey moon. (採点:1)
- 申し訳ない、作品としてどこに注目すればいいのかが解りませんでした。
さらに文章も地の分と会話文のバランスが悪く少し読みにくいように思います。
- 70 荷物整理はお早めに (採点:1)
- えーと1〜4の全てを読ませていただきましたが、私の目には連作ではなく続き物
と云う風に写ってしまいました。
作者には作者なりの見解があるのでしょうか、申し訳ありませんがこの点数とさせ
て頂きます。
- 78 間抜列車 (採点:10)
- 何となくいい感じ。
○文月そら さん
- 05 イヌ×ネコ (採点:9)
- ……いいんですか、これ?(笑
えろすぎます。
まあ、それはさておき。
立派な彼氏であろうとしたカレと、素直な彼氏が見たかったカノジョ。
要するに最初っから両想いだったってことですね。
シアワセなお話でした。
- 13 僕のデートプラン (採点:8)
- うーむ。ラブラブしい。
初デートにしてお互い想定外のところまで進展してしまった二人。
初々しくてかわいらしかったです。
- 15 中に人 (採点:8)
- ここまで、某ネズミランド精神に徹したキャストもいないでしょうが、
これを題材にもってきた着眼点が良いなあと思いました。
ただ、『彼』の側がそういう精神で取り組んでいるのはわかるんですが、
『彼女』の方までネズミという抽象存在に感謝をささげてしまうのは、
ちょっと違和感がありました。
でも面白かったです。ありがとうございました。
- 16 オセロ (採点:9)
- 託される夢、受け継がれる想い。
文字通り命をかけて夢を託された方は、重荷だったろうし、
内心いろいろ複雑なものがあったでしょうが、
最終的には自分自身の夢として実現していたので良かった
なあと思いました。
さよならだけど、さよならじゃない。
未来のどこかで逢いましょう。
ああ、こういうの好きだなあ。
ありがとうございました。
- 23 モノクローム (採点:9)
- 色をなくしていく世界、意味を失っていく世界。
彼女の言葉が、存在が、そんな世界を変える。
……うーん、僕の作と、出発点は似ていたような気がするんだけどなあ。
いや、参りました。
ともすれば陳腐になってしまいそうなテーマを見事に描かれていると思います。
ありがとうございました。
- 34 五万五千三百七十八番のお姉ちゃんへ (採点:8)
- 55378番=BLESS番ということは、
『今度はおねえちゃんが祝福される番だよ』
という意味でしょうか。
ただ一つ不思議に思ったのは、水難事故で死んだはずの彼女に、
こんな手の込んだことをする余裕があったのかなあということでした。
でも、悲しくも優しいお話。楽しませていただきました。ありがとうございます。
- 38 不幸が輪になって踊ってる (採点:8)
- 神様一家のあまりの庶民っぷりに笑いました。
まあ、こんな神様にすがらねばならない人間としては、やや複雑な思いもありますが……。
楽しかったです、ありがとうございました。
- 57 『In My Life』 (採点:8)
- 忘れないと言った歌を覚えていられない悲しみ、っていう主題がすごい好みです。
人は変わっていくからこそ前に進んでいけるんだけど、
時折変わってしまった自分に対して感じる寂寥感、とか。
面白かったです。ありがとうございました。
- 58 お花見 (採点:9)
- みぃちゃんはちいさなかわいい子ですが、思いやりと気遣いにあふれていますね。
もしかすると彼女の両親よりもずっと大人な面を秘めているようです。
でも、彼女が幼くしてそんな大人びたふるまいをしなければならなくなってしまった背景を考えると、ちょっと考えてしまいます。
みぃちゃんの外面的なかわいらしさが描かれた前半と、その複雑な内面が描かれた後半。バランスも良かったと思います。
面白かったです。ありがとうございました。
- 61 ラストダンス (採点:8)
- カレの不快さを最初に出しておくことによって、本当は好きな気持ちに
素直になれない彼女の複雑な心情がよく出ていたと思います。
最後まで紳士であろうとするカレと、本当は引き止めてほしかった彼女という
せつないすれ違いの構図もステキでした。ありがとうございました。
- 62 LIMIT 10. (採点:8)
- 改ページを一番効果的に使っていた作だったと思います。
一つのページが、大体一画面におさまるように構成されていたのも
効果的だったと思います。
お話自体もオーソドックスながら、ほほえましいらぶこめ恋愛模様が
描かれていて好みでした。ありがとうございました。
- 78 間抜列車 (採点:9)
- 繰り返される「何を見てたの?」という問いかけが、そのまま先生の心情になっていたのですね。
真意を隠して責めたてる先生の優しさがすばらしかったです。
そして最後にずっこけるところもまた魅力的。
そこで終わるかと思ったら最後の「全部埋まってしまいましたもの」でまたいい余韻が残りました。
……完成度高いです。
- 79 ハチミツ (採点:10)
- もう、なんというか。
ツツジに対する残酷な仕打ちから、それに対する可愛らしい謝罪。
そして糺すべきは糺し、でも優しさにあふれたミツバチさんたちへの手紙。
これらの展開、どれも読んでいる僕の想像をちょっとずつ越えていて、
心地よい驚きがありました。
僕の今回唯一の10点をささげます。
ありがとうございました。
- 82 風の遊ぶ (採点:8)
- 風華嬢の不思議ちゃんっぷりが非常に好みでした。
ちょっと秋山瑞人を思い出したりもしました。
物語のプロローグ的な感じもしますね。今回落ちのない話には
あまり良い評価をしない傾向のある僕ですが、このお話に関しては
あまりにも好みだったので例外です。(笑
楽しませていただきました、ありがとうございます。
○名前 さん
- 39 不味しんぼ (採点:9)
- 田中の作品が失敗した理由が不明な点を除けば、非常に面白い。
○与謝野 さん
- 50 ジャパニーズ・ゲイシャ・ガールは笑わない。 (採点:1)
- 自分が身内にしか通じない人間だと自覚しているから、このような身内にウケを狙うようなことをするのでしょうか。
○涼末 さん
- 01 しらゆめ (採点:5)
- ぼんやりとした幻想感が良かったです。
ただ、もう少し部分部分で書き込みがあっても良かったかもと思いました。
- 02 お兄はタマゴを二個入れる (採点:6)
- ほのぼのとした雰囲気に会話のテンポも良くて、そして何より妹の可愛さが際立ってました。
- 05 イヌ×ネコ (採点:6)
- 学生の恋愛っぽさが出ていて良かったです。
最後の「幸せなハンマー」も素敵でした。
- 10 ローカル (採点:5)
- 女性的な特有の視点が良かったです。
ただ、もう少しエピソード的なものが欲しかった感も。
- 12 ラストパス (採点:7)
- 眼鏡の会話や、昔っていつだろうの部分好きです。
情景がふっと浮かんでくるところや
引いた感じの視点なのに、遠くに感じない書き込み方が上手かったです。
- 15 中に人 (採点:6)
- 良い話でした。
彼との間で何か発展するような展開にいきながらも、直接『彼』に会いに行かないところが良かったです。
最後の一行で開放的になるのも効果的でした。
- 17 虹の裏側には六十億の僕がいて (採点:6)
- 辿り着くまでのテンポと描写構成が効果的で
くだりの滝つぼの中での描写がとても良かったです。
その後の予感を、感じさせてくれるラストも素敵でした。
- 18 赤い糸 (採点:6)
- 陰鬱な台詞に、電話を使うという間接的な描写により恐怖が増していて鳥肌がたちそうでした。
ラストのスリリングさも読んでいて胸が高鳴りました。
- 23 モノクローム (採点:5)
- 徐々に失われていくというアイディア面白かったです。
少女とのやり取りもさり気さ、そして最後の一文に秘められたものが好きです。
- 24 何度でも (採点:4)
- ラストにあともう少し何かシーンがあると良いかなとも思いましたが
すっとぼやけていくような終わり方が、桜のような儚いイメージを出していて良かったです。
- 34 五万五千三百七十八番のお姉ちゃんへ (採点:7)
- ミステリが活きていて、容量の中で上手くまとまっていました。
解読してそのまま良い話で終わらずに、ラストのところで、もうひと引きしたのが良かったです。
- 79 ハチミツ (採点:9)
- 読みやすく洗練された文章に、惹かれる台詞や仕掛け、とても良かったです。
手紙部分もグッと引き寄せられました。
- 83 恋愛感、人生感 (採点:8)
- 指輪を外すシーンや会話のさり気ないセンス好きです。
最後の水羊羹のところも上手くて、作品に独特の空気が出ていたと思います。
- 87 静かな夜に (採点:5)
- ぼんやりとした青春の悩み、温度が伝わってきてよかったです。
ただ少し普遍的だった感もあり、何かもう一つアクセントがあれば味が出ていたと思います。
- 89 Bye Bye My Blue Sky (採点:6)
- シーンの描写構成が上手く、足りない感じが全くせずに、まとまっていて良かったです。
くだりの部分も素敵でした。
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