Top Ka1 Ka2短 Ka2中 痕短 痕中 痕長 ONE短 ONE中 家計 月姫 Ka3短 Ka3中 Ka3超短 Ka4小 Ka4本 オリ肉 Ka5短 CLA1短 ONE2 Ka5中 CLA1中 オリ2 オリ3 Ka6小 Ka6本 AIR オリ4掌 オリ4短

○Foolis さん

01 スノーボールに込めて (採点:4)
文章を書きなれていない印象を受けました。
作者自身が一番わかっていると思いますが、がんばってください。

ネタとしてはなかなか面白かったと思います。
以下気づいた部分。
>回りに視線を向けた。
周り
>鼻がツンっとするような感触を感じる。
感触があった。感触を感じるではなんか二重になっている。
>写ってればいいなっと思った。
映って
>指を刺しながら
指を差しながら


02 上昇気流☆ラブラブHearts (採点:3)
ギャグにしてももう少しおちつくかもう少しはっちゃけるかしてほしかったです。
どうも中途半端な感じを受けました。
それが残念でした。

03 ふたつのクリスマスソング (採点:2)
たしかにこういう技法はありますが、短編で用いるべきではないかな、と思います。
なにより途中で終わってしまった感がありますし。
もう一視点でかくより続きをみたかったです。
それが残念でした。
ていうか個人的にこういう技法がすきはない(マテ


04 教えてあげません♪ (採点:3)
謎ジャムネタは本当に多いですから、これもその中に埋もれてしまった印象があります。
それが残念だったなぁ、と。
てーかKanonは7年も前の作品ですしね…。

05 あほ (採点:5)
なんてすごい文章力をなんて無駄に使うかな、あなたは(汗
ちなみに褒めてます。
なかなか不可思議な話だったと思います。
全部は理解できなかったですが、それなりにおもしろかったです。

06 この箱庭に雪は降り積む (採点:6)
クリスマスの1シーンをなかなかうまく書いているのではないかと思います。
ただやはり書き込みが足りないかな、と。
まぁ短編でこれを求めるのは酷ですが、もうちょっと絞ってほしかったかな、と思います。

07 諸人こぞりて (採点:7)
アイディアが面白いと思いました。
これは斬新かと。
ただ、ちょっと気持ちの部分をもう少し書き込んでほしかったかなぁ、と思います。
それがちょっと残念だったかなぁ、と。

08 琥珀色の幸せ (採点:8)
結婚式前夜の話として面白かったです。
名雪と秋子さんの心情がよく描けていると思いました。


09 Actually (採点:7)
栞が死んだあたりの1シーンとしてこういう感じなんだろうなぁ、とふと思いました。
名雪と香里のやりとりをうまくかけている、と思いました。
よかったです。

10 透明 (採点:5)
雰囲気はすんごい好きですね。
ですが、途中で無理やり切られた感があります。
それが残念でした。

11 白い街に暮らすもの (採点:5)
美汐の心情がなかなかうまくかけているかなぁ、と思います。
ちょっとこれだけで終わるのは少し寂しい気がしましたが、まぁこれはこれでいいかなぁと思いました。
よかったです。

12 シュガークラフトの朝 (採点:4)
プレストーリーとしていい感じですが、もうすこしひきをうまくしてほしかったでしょうか。
なかなか難しいと思うのですが。
あまり成功していなかったかなぁ、と思います>ひき

13 一月の路上に捨てる。 (採点:10)
なんていうか…寂寥感みたいなものを感じました。
最後のあゆの願いがかなった、その後の話ですね。
面白かったです。ほんとに。

14 こんな暑い日には (採点:5)
水瀬家の平和な一こまがよくかけていてよかったです。
なかなかほのぼのとしていたと思います。

15 相沢祐一最大の危機 (採点:7)
馬鹿すぎるw
面白かったです。
皆さんほんと素敵でした、よかったです。

16 プラネタリウムの夜 (採点:8)
北川と香里の日常的一こまがいい雰囲気の中描けているなぁ、と思いました。
10KBの中でよくやってくれたなぁ、と思います。

17 暖かな夜、寂しい女の子 (採点:7)
最後、いたずらっぽくて好きです。
なかなかこっていたなぁ、と思います。
雰囲気もよかったですし。

18 Melancholy (採点:1)
Kanonの世界を壊して笑いをさそうっていうのはありますが。
私はあまり好きにはなれませんね。
そういうわけで1点です。


19 残されていた音声 (採点:6)
もう一人、が誰なのか。
あゆなのでしょうかね。難しいところですが。
なかなかこわい雰囲気が出ていたと思います。
よかったです。

20 安っぽい奇跡 (採点:5)
>「恋人はサンタクロースって言うじゃないですか」
>「俺は極悪人かよっ」
ここがツボでした。
なかなかほのぼのしたやりとりだったかな、と思います。
ただもう少し文章はがんばってほしかったかなあ、と思いますが。

21 信号炎管 (採点:3)
話として途中で終わられた印象がするのが残念です。
あとちょっと話がわかりにくかったです。
それが残念でした。

22 とある平和な夜 (採点:7)
雰囲気、いいですね。
まだ書きなれていない感はありますが、よんでいて面白かったです。
いい感じでした。

23 いらない子 (採点:5)
一発ネタとしておもしろいですがもう少し雰囲気を上手くしてほしかったかなぁ、と思います。
ネタはほんとにいい感じでしたけどね。

24 フライング・クリスマスプレゼント (採点:5)
成長した、あゆっていうのを感じられていいですね。
なかなかいい雰囲気で描けていると思いましたし、よかったです。
ただ、最後の段落、もうちょっとがんばってほしかったかなぁ、と思います。

26 紫陽花の歌 (採点:3)
雰囲気はよかったですが…うーん書き込みがたりないというかなんというか。
そんな感じがしたのがとにかく残念でした。
もう少しがんばってほしかったかなぁ、と思います。

○LM_STACK さん

01 スノーボールに込めて (採点:5)
何となく、栞死亡か病気が悪化している様を思わせますね。
真相や如何に!

02 上昇気流☆ラブラブHearts (採点:5)
水瀬一家は何で守口市まで出かけていったのでしょうか?
それは別として、楽しい雰囲気が良く描写されており良い出来だと思います。

03 ふたつのクリスマスソング (採点:6)
同じ場面を祐一視点と名雪視点からそれぞれ描いていますが、
このスクリプトの改ページ機能を巧く使っている事に感心しました。


04 教えてあげません♪ (採点:2)
またもジャムの正体確認できず。


05 あほ (採点:1)
何が何だかさっぱりわけが分かりません。

06 この箱庭に雪は降り積む (採点:8)
本文のディテール描写の細かさが冗長さではなく、
祐一の心情描写になっているのが良いと思います。
最後の方で祐一が引きずっていた感情を、
つぶれたケーキの箱を見つけたことで、
ある種のけじめをつける描写も巧いと思いました。

07 諸人こぞりて (採点:8)
舞シナリオに名雪シナリオのエピソードを絡めたですが、
よくまとまっていますし、悪くないお話ですね。

08 琥珀色の幸せ (採点:6)
個人的にはウィスキーは割った方が美味しいと思いますけど、
華々しい場面ではどんなものも美味しく感じるのかもしれませんね。

09 Actually (採点:4)
詩のような文章ですが、
作者さんが、かなり陶酔しているような印象も受けます。

10 透明 (採点:5)
冒頭を読んで、あゆが絡んで来るかと思ったら全然違いましたね。
ちなみに、最初のお弁当のパートは、エンディングの
「ジョークって、意味がない方が面白いよね」
につながる伏線だったのでしょうか?

11 白い街に暮らすもの (採点:3)
各登場人物、またはシナリオを基にした短編連作ですね。

12 シュガークラフトの朝 (採点:6)
祐一と初めて学校で会う場面へのpreambleといった所ですね。

13 一月の路上に捨てる。 (採点:8)
面白い観点から物語が作られていますね。
多分、あゆと名雪が知り合った後の「青空エンド」からの派生なんでしょうけど、
天使の人形と「――ちゃん、今頃何してるのかな」という名雪のひと言から
祐一が持っているあゆの記憶が払拭される所がポイントですね。

14 こんな暑い日には (採点:7)
何となく「いい話だな」という印象を受けました。

15 相沢祐一最大の危機 (採点:5)
Kanonである必要は無いと評されるかもしれませんが、
コメディとして素直に面白いです。

16 プラネタリウムの夜 (採点:5)
ものみの丘プラネタリウムは良いアイディアですね。
ただ、何となく序盤と結末が巧くつながっていない様にも感じました。

17 暖かな夜、寂しい女の子 (採点:4)
栞が天使の人形と、あゆを結びつけて覚えているのに対して、
周りの反応は鈍いという所がポイントになっていますが、
もう少しディテールや登場人物を整理した方が主題が明確になると思います。


18 Melancholy (採点:3)
Kanonの壊れ系SSの標準的な設定という印象を受けました。
この設定から展開する物語が欲しい所です。

19 残されていた音声 (採点:3)
複数のシナリオからネタをピックアップしているのだろうな、
ということは分かりますが、それだけで終わってしまっているのが残念です。

20 安っぽい奇跡 (採点:4)
1>(内容/サイズ)
という印象が、拭い切れないですね。

22 とある平和な夜 (採点:5)
下着泥棒の回覧が回ってくるというのは、
ある意味で平和ですね。

23 いらない子 (採点:7)
ふよう家族ですか。
同音異義語の、言葉の行き違いから、
かなり話を発展させていますね。


24 フライング・クリスマスプレゼント (採点:8)
この時節ならではのお話ですね。
あゆの経験と男の子の経験をダブらせている所が面白く感じました。

25 #9 クリスマス・イブ (採点:9)
美汐の血筋は妖狐を引き寄せる力を持っていると?
それはともかくとして、ラストの部分が謎めいていますね。

26 紫陽花の歌 (採点:7)
話の中に無駄な部分が殆ど無い事に感心しました。
ただ、タイトルと内容の関連性が薄いようにも感じました。

○Manuke++ さん

01 スノーボールに込めて (採点:6)
二人のやり取りがいいですね。ちょっと栞は子供っぽい感じですが、それもまた良しです。
ただ、やはり誤字・脱字の多さが気になりました。こういう部分で印象が悪くなってしまうのはもったいないです。


02 上昇気流☆ラブラブHearts (採点:2)
うーん、ごめんなさい。面白くは感じられませんでした。
ちょっと台詞に対する説明が不足していて、誰の台詞か把握できない箇所がいくつかあります。
オチも少々ぞんざいな印象です。


03 ふたつのクリスマスソング (採点:9)
優しい雰囲気がいいですね。あったかくて良いお話でした。
マフラーの部分は早い段階で読めてしまいましたが、ほのぼの話ですから問題なしです。
この後の展開を想像すると微笑ましいですね。


04 教えてあげません♪ (採点:2)
うーん……。
ジャムネタSSを、もし今までに一度も読んだことがなければ楽しめたのかもしれません。
(そういう意味では、フェアではない採点かもですが)
ただ、現実には食傷してしまうほど謎ジャムをネタにしたSSは巷に溢れているわけで、あまりにオーソドックス過ぎるこのお話はちょっと評価できかねます。
ごめんなさい。


05 あほ (採点:4)
これはまたコメントに困るお話ですね……。
表現方法は面白いです。いささか露悪的な部分も含めて、香里の心情を表しているということでしょうか。
ただ、前提となる立ち位置が物語として描かれないので、自分の中の香里像とは折り合いが悪いです。


06 この箱庭に雪は降り積む (採点:10)
切ないけど、良いお話でした。
変なコメントになっちゃいますが、祐一君が涙を流してくれたことを嬉しく思いました。
丁寧な情景描写も好印象です。


07 諸人こぞりて (採点:7)
地面の下で輝きを放っていたのは、天使の人形だったのでしょうか?
舞ルートに名雪を絡めるお話は、なかなか面白い組み合わせでした。


08 琥珀色の幸せ (採点:10)
ああ、なんだかもうコンチクショーって感じです(^^;)
秋子さんらしさ、名雪らしさが見事に表現された、優しく暖かいお話でした。GJ!


09 Actually (採点:7)
なんと言いますか、胸が痛くなるお話でした。
このお話の栞と香里は悲しみや恐れを乗り越えたのかもしれませんけど、それを悲しく感じてしまいます。


10 透明 (採点:8)
香里と祐一の、即意答妙なやり取りが楽しいですね。
スマートな印象の香里の言動と、複雑な内面の対比も面白いです。


11 白い街に暮らすもの (採点:5)
ふむむ、なるほど。
美汐の段落が奇麗に纏めているのは好印象です。
ただやはり、各人物の心情を綴った言葉以上のものには感じられませんでした。


13 一月の路上に捨てる。 (採点:5)
うわぁ……こ、これは……。
このざっくりとした切り捨て感が小気味よく思えてしまうことに罪悪感(笑)


14 こんな暑い日には (採点:4)
ほのぼのしていますが、ちょっと祐一と名雪が子供っぽい感じがしました。
読んでいる今が寒いので、かき氷のお話には共感しづらいものが(^^;)
あと、些細なことですけど、祐一が舞と出会ったのは夏休みの間のことです。


15 相沢祐一最大の危機 (採点:6)
途中はなかなか面白かったのですが、オチが少々弱いですね。
祐一君の立場を想像すると、笑いがこみ上げてきます。


16 プラネタリウムの夜 (採点:8)
香里の繊細な心の表現が良いです。
北川君はちょっとカッコ付けすぎですが、そんなところも悪くないですね。
斉藤君と三宅さんのエピソードも楽しいですし(^^;)


17 暖かな夜、寂しい女の子 (採点:7)
落ち着いた、良いお話でした。
祐一があゆの名前を覚えていないのは、少し寂しい感じがします。


18 Melancholy (採点:1)
んと、すみませんが面白く感じられませんでした。
笑いどころがよく分からないと言いますか……。


19 残されていた音声 (採点:3)
???
助手席の女の子は真琴なのだろうと思いますが、どういうバックストーリーを想定されているのか把握することができませんでした。
餓死とか、「レストランを出てから、事故があった時間までが長すぎる」とか、そもそもタイトルの『残されていた音声』の意味とか……。
「そんな夜中に町を出るなんて考えられません」と言い切れるのも不思議ですし。


20 安っぽい奇跡 (採点:9)
祐一と栞のバカップルぶりに、ごちそうさまという感じです(^^;)
栞の軽妙なトークが楽しいですね。


21 信号炎管 (採点:1)
ここで終わりなんですか? 読み終えた瞬間、しばし呆然としました。
せめてオチを付けて欲しいと感じます。
それから、同じ接続詞を続けて使用しない方がよろしいかと。


22 とある平和な夜 (採点:6)
ほのぼのですねー。
でも、名雪がちょっと鈍感過ぎるような(^^;)


23 いらない子 (採点:3)
うーん(^^;)
可愛いですが、ちょっとネタとしては弱いような気がします。


24 フライング・クリスマスプレゼント (採点:7)
本編のあゆとは少し印象が異なりますけど、悪くないと思います。
ベンチに座っている少年を放っておけないあゆの優しさが良いですね。


25 #9 クリスマス・イブ (採点:5)
うーん……。
悪くはないのですが、このタイプの物語は少なくないため、新鮮味は感じられませんでした。
祐一の言葉は彼らしくて良いですね。
些細なことですが、敬語を使う美汐が夫を「祐一」と呼び捨てにするのは少し違和感があります。


26 紫陽花の歌 (採点:6)
お話は悪くないと思います。自分からジャムを食べる祐一も良いですね。
ただ、紫陽花に対して「大輪の花」という表現は、あまり似つかわしくないのではないかと。
あと、改行が多くて少々煩わしく感じました。


○Mynona さん

10 透明 (採点:5)
香里、かわいいなあ。こういう書き方好きなんです。あこがれます。
つまり、嫉ましいってことさ!ということで。
なんだか泣きたくなる様な幸せさです。

11 白い街に暮らすもの (採点:5)
あ、この効果面白い。そうか句点をはぶいてこういう効果が出せるのか。
目からうろこでした。
思わずWeb拍手押したくなるようなそんな気分です。

12 シュガークラフトの朝 (採点:5)
うっわ、きらきらしてます。
シナリオ補完ですか。いまとなれば流行が一回りしてかえって新しい。
びっしり一人称だけどあまり饒舌な感じを受けないところが上手いですね。

そして個人的には老人の台詞が少々不自然なような……ってなんだかそればっかり言ってる気がしますが(笑)。
割と身近に老人のしゃべりを聞くんで気になるんですよねえ……。

13 一月の路上に捨てる。 (採点:5)
うん、いいなー。
どこが一番いいかというと、名雪の礼儀についての部分。
思わずああそうかと頷かされるところがありました。真琴シナリオがらみで個人的にもう少し考えてみようとも思いましたけれど。
タイムカプセルの瓶の方は以前から使ってみたいと思いつつ果たせなかったアイテムなのでちょっと悔しいです。悔しい。

14 こんな暑い日には (採点:5)
すごくどうでもいい点なのですが、「なんだよ」を名雪の疑問の文末につかう例って結構一般的なんですが、こなれない表現のような気がしてどうも個人的に違和感があったりします。
原作じゃ「なんだよ」は断言として使う例ばかりだったような気がしますし。
もっとも、原作の文章はところどころおかしいんで引き写すのがいいとも思わないのは思わないんですけども。
というわけで悪い点とは思いません。思いませんが個人的には気になります。
そして、そんなどうでもいいところが気になるのはよく書けてることの裏返しなのでしょう。

子どもの頃のシーンがはいるのは、この話に関してはちょっといい話に日和ったって感もあります。コメ調で引っ張ってもよかったんじゃないかな。

15 相沢祐一最大の危機 (採点:5)
思い切ってバカですね、これは(笑)。
このネタで、こういう味付けは何気に初めて見た気がします。
いやでも見たことあるような、でもたぶんないんだなあ。
綺麗にまとまってて、力も入りすぎてなくて印象いいです。
毎日一本、こういう話を読めたら幸せだろうなあ。

17 暖かな夜、寂しい女の子 (採点:5)
暗くて寂しくて、ゆっくりとした時間ですね。その寒さが暖かさを描写している。
名雪はこんなポジションが似合うし、あゆは無償の振る舞いがよく似合う。
そんなことを思います。



18 Melancholy (採点:5)
いいスパイス。
むしろ他作品の引き立て役になっちゃってるところがある(出来の意味でなくてですよ)のが多少不憫ですが、
箸休めというか、ウェハースというか、他の話に読みつかれてきたあたりに出会うと嬉しい話でした。
今回、文章クドめが多いようですし。
ノリに任せて吹っ飛んでいかないバランス感覚に好感。

19 残されていた音声 (採点:5)
おっと、ずいぶん凝ってみましたね。栞ですか。一番怖い点は話の中にはない、ってやつですね。グッジョブ。


事前批評無しなわけで、何票意味不明という感想がはいるか作者さん楽しみにしてるだろうと思います。
そういう人の悪い行動するひと、とても好きです(笑)。
伏せ字掲示板も楽しみですね、これは。

誤読だったらとても悲しいですが(笑)。

20 安っぽい奇跡 (採点:5)
うん、いいですね。
個人的な好みからいえば後半説明しすぎなのですが、本来説明し過ぎるべきものでしょうし。
あとはちょっと栞の台詞が栞っぽさを感じない部分もあるのですが、
でも、いいなあ、特に祐一のキャラが。

21 信号炎管 (採点:5)
「白の世界に天使はいない」の系統でしょうか。
ううん、惜しい。このタイプの話には、圧倒的な間接的心理描写が必要だと思います(行間が苦手なひとには意味が通じないくらいの)。冒頭の部分でいきなり時系列につまづいたので、そこまで文章に深みがあるとはどうしても思えなくなってしまいました。
しかし、目のつけどころと題材は素晴らしい。
それに心意気も。

23 いらない子 (採点:5)
 またえらく無防備になっちゃいましたね、美汐(笑)。
 秋子さんおろおろするかなあとか疑問はあるのですが、短篇らしいまとまりがあって楽しい話でした。とぼけて抜けていく解放感のあるラストもいい感じで、ほのぼの特有のなよなよした臭みがないところにも好感触です。
 でも、このテーマ、背後は重たいですねえ。さらっと流してますけども。


24 フライング・クリスマスプレゼント (採点:5)
 うわ、お姉ちゃんとは呼ばせて欲しくなかった(笑)。
 それは個人的なあれなのでどうでもいいとして、「じゃあ、お姉さんと一緒にお母さんとお父さんを捜そうか」のあたりでたぶんあゆだなと気づいて、冒頭の文章などもあり、あ、これは感覚近いひとかなと思って興味を持ちました。小道具にたい焼きつかわないところとか。
 子どもを祐一と思わせるトラップだな
、とまだネタバレまでいかないうちに断定してしまいます。
 うん、当たりですね。


25 #9 クリスマス・イブ (採点:5)
 冒頭部分、9歳の台詞回しとは思いにくい気がします。大人びているとかそういう意味でなく、この台詞回しは自我が確立したあとでないと出てこないんじゃないかなあ。意識して自分のキャラ作って無いと出てきそうになくて、ちょっと天然さに欠けるかな、と。
 同じく現在にも少々違和感があり、それはたぶんどの年齢においても高校生の美汐の言葉遣いをさせているからなのだと思います。口調でなく、メンタリティでキャラを描いている、そう思わせて欲しいとねだりたくなります。

26 紫陽花の歌 (採点:5)
 むむ、説明したい内容をそのまま説明として書いてしまっているため、ちょっとぎこちないなという印象を受けます。
 個人的な感覚では、こういう情感は秋子はすでに通り越して、もうある種の達観にいたっているような気がしていて、たとえば、名雪と祐一は子どもの頃に持っていって現在からの回想として書かれた方がしっくりとくるなあという感じがあります。個人的には、です。もちろん。


○Natsu さん

01 スノーボールに込めて (採点:4)
うーん、普通。
良くも悪くも、ではなく、良くもなく悪くもなく普通。感想書きにくいです。
アイス100個という要求は微笑ましいと思いました。
一人で持つのは重量も体積もかなりきついとは思いましたが。

02 上昇気流☆ラブラブHearts (採点:3)
会話文に特徴がないため、誰のセリフだかわからない部分が多いです。
もう少し地の文を増やして、余計な登場人物は減らしたほうがいいと思います。真琴はいなくても問題ないでしょう。

03 ふたつのクリスマスソング (採点:3)
前に似たようなのを見たことがあるため、楽しめませんでした。

04 教えてあげません♪ (採点:4)
サスペンス(?)描写はなかなかです。
ジャムネタは食傷気味ですが、それなりには楽しめました。
でもやっぱり内容はオーソドックスと言うか、ジャムネタならこういう展開にせざるを得ないだろうなと。
圧倒的不利な題材の割には健闘したと思うんですけどね。

05 あほ (採点:7)
何だろう、こういう作品嫌いなはずなのになぜか楽しめました。
タイトルである程度身構えたおかげで無茶な内容でも許せたのかもしれません。
内容はほとんど流し読みでしたがもう一度読み返す気にはとてもなれず、具体的な感想は書けません。悪しからず。

06 この箱庭に雪は降り積む (採点:3)
文章が詰まりすぎでごちゃごちゃしてて読みにくいです。

07 諸人こぞりて (採点:4)
演出自体は悪くないですが、一緒に暮らす動機が弱いです。
この後の祐一たちの暮らしは想像したくないですね。

08 琥珀色の幸せ (採点:3)
多分苦手なジャンルだろうと思って一番最後に読んだのですが、やっぱりダメでした。
全体的にメリハリがないですね。こうも幸せを前面に押し出されると読んでてむずがゆくなります。
文章は特に文句ありません。

09 Actually (採点:5)
文章上手です。締めくくりの一文は思わず感嘆しました。でも怖いです。
死にかけの猫に自分の名前をつけるセンスはちょっとついていけませんでした。カタカナなのが恐怖に拍車をかけます。
全体的にはシリアスなんでしょうけど、ホラーテイストな感じがして私には合いませんでした。

10 透明 (採点:5)
妙なテンポの文章ながら無理をしている感はなく、書き慣れてる方かと思います。
個性的と言いたいところですが、こんぺにおいては何度も見てきた気がします。

11 白い街に暮らすもの (採点:1)
小説の体をなしてません。論外。

12 シュガークラフトの朝 (採点:3)
原作補完はおまけで、景色を描写したかったという印象。
その割には砂糖だらけで甘ったるそうでした。
シーンごとに見ていても魅力を感じる部分が少ないんですよね。

13 一月の路上に捨てる。 (採点:4)
まさにギャルゲーのバッドエンドですね。完成度は悪くありません。
ただテーマが間違ってるような。
ゲームだとそれまでプレイしてきたプロセスがあるのでこういう終わり方も余韻があっていいですが、ラストシーンだけ切り取られても感慨は覚えません。
中編でやれば原作焼き直しになるだろうし、うーん。

14 こんな暑い日には (採点:3)
現在と過去のシーンがありますが、地の文が少なくてわかりづらいです。
祐一と名雪の描写が幼いので余計に区別がつかないです。

15 相沢祐一最大の危機 (採点:8)
読み始めた瞬間に方向性は予想できたのですが、わかってても笑えました。
この後北川に同じ危機が降りかかるような……。

ちなみに途中まで名雪がAVを持っていたと勘違いしたのは内緒です(笑)

16 プラネタリウムの夜 (採点:6)
いい話です。いい話ですが……栞はどうしたんですか。
名雪エンドの香里視点という事で栞の存在は避けて通れないはずですが、完全無視はいただけません。せめて生死ぐらいは書いてほしい。
もしかして原作どおりに香里は栞を無視し続けてそのまま幸せになったと書きたいのでしょうか。
内容自体は面白いと思ったんですけどね。一次創作だったらもっと高評価したかもしれません。

17 暖かな夜、寂しい女の子 (採点:5)
栞シナリオにあゆがいたことを思い出しました。
こういう話を原作に忠実と言うのだと思います。
ただ久瀬妹を出した理由は……単なる作者の趣味でしょうか。

18 Melancholy (採点:1)
壊れすぎ。もう何も言いたくない。

19 残されていた音声 (採点:2)
な、難解な怪談ですね。
真琴シナリオのifものでしょうか? 注意して読まないと誰が誰なのかわかりません。というかこういう場でなければKanonのSSであることすら気づかないと思います。
あと一ページ目の演出は何の意味もないかと。

20 安っぽい奇跡 (採点:3)
会話文だけで情景が浮かびません。
マイクの前で二人でしゃべってる光景を想像しました。

21 信号炎管 (採点:2)
いくらなんでもバス代三人分を節約することはないでしょう。

22 とある平和な夜 (採点:3)
後半は完全にバカップルと化していて読んでて恥ずかしくなりました。
もう勝手にしてくれって感じです。

23 いらない子 (採点:5)
一発ネタですね。まあ前夜祭だし、こういうのもありかな、と。
5KB以内のルールだったらもっと上位にいけたかもしれません。

24 フライング・クリスマスプレゼント (採点:4)
やりたいことはわかるのですが、正直「だから何」としか……。
別にあゆじゃなくてもいいんですよね。

25 #9 クリスマス・イブ (採点:4)
全てを知りながら何も出来ない親の苦悩、というテーマはいいと思います。
ただ、容量の少なさゆえか、やはり駆け足な印象は否めず。重いテーマの割に物語に深みがないですね。
作者の力量云々ではなく、10KB以内にまとめるのは相当難しいんじゃないかと思います。

26 紫陽花の歌 (採点:3)
感情を露にする秋子さんは結構好きだったりするんですが……。
なぜ祐一たちにジャムを勧めるのか、なぜ墓参りにジャムを持っていきたかったのか、そこを描写してほしいです。

○PFR さん

01 スノーボールに込めて (採点:4)
 目を見張るような緻密さがあるわけでなく、琴線に触れるフレーズがあるわけでもなく、単に定型にはまっているだけなので、実のところさほど面白みがありません。何処かで緩急を付けたり、読者の期待を良い方向へ逸らすような描写や展開が必要だったでしょう。
 偉そうな物言いになりますが、安定と退屈とは表裏一体の同一物であるということは意識しておいたほうがよろしいかと思います。

02 上昇気流☆ラブラブHearts (採点:7)
 タイトルは正直どうかと思いますが、中身のほうは、適度に壊れたキャラたちが織り成す珍道中がかなり面白かったです。
 最後をシリアスで締めたら低評価へまっしぐらだったのですが、祐一は期待を裏切らずに宙を舞ってくれました(笑)。

03 ふたつのクリスマスソング (採点:4)
 定番のネタですが、視点を変化させたり結末を敢えて書かなかったりなどすることによって、割と面白いものに仕上がっていたと思います。しかし、割と面白いという以上のものではないかな、という感じでもあります。
 それと採点には影響していませんが、「皆が頑張ってるのに、ひとりだけ楽していたら悪い」というのはどうだろうと思わないでもありません。名雪は名雪で祐一とは別の形での努力とその結果が評価されたのであり、勉強しなかったとしても楽しているわけでは決してないはずです。とすれば名雪の気持ちは自分でどう思っているかにかかわらず偽善的ですし、祐一にとっても素直に受け入れられるものではないでしょう。

04 教えてあげません♪ (採点:5)
 逆に間隙を突く結果となったのだと思いますが、奇抜なネタが横行する場において、秋子さんのジャムネタというのは、妙に新鮮に見えました。
 なかなか面白かったです。

05 あほ (採点:2)
 檸檬が出てきたところで、なるほど梶井か! と超納得したんですが、肩透かしされてしまいました。


06 この箱庭に雪は降り積む (採点:6)
 描写だけしても、だからどうしたってことにしか普通はなりません。が、今回の場合、オーソドックスでありながら時折変則的にリズムを崩してくる文章と、細部に対する並大抵ではない洞察力や執着心とが、独特な魅力を生み出していることもまた否定できません。この方向性をもっと徹底すれば、それはそれで名作になりえたかもしれないなどと思います。
 とりあえず決定的に足りないと思えるのは滑らかさ。一人称の内省であるにもかかわらず場面が奇妙にぶつ切りになっていて、それが意図的なものであり何らかの効果を生み出しているのならいいのでしょうが、普通に失敗しているだけのように感じられます。

07 諸人こぞりて (採点:3)
 秋子さんの葬式の帰り道であることがわかる辺りまでの導入部分は、手放しで称賛してもいい出来です。しかしそれ以降の名雪の心情変化は性急にすぎますし、名雪って「わたし、祐一のことが好きです」なんて堂々と言うようなキャラだっけという疑問は名雪観の違いということで棚上げすると仮にしても、「きっとわたし一人じゃ、何もできなかった」と名雪自ら述べる葬式の直後に色恋沙汰に持っていくのは、かなり不自然に思います。というかそもそも、同居するという結論自体、どうかなあと思わざるをえない感じです。その辺りの説明や描写をしっかりと積み上げることが出来ていればいいのですが、この容量ではそれも不可能。結果、納得しかねる箇所が山積みになってしまっていると言わざるをえません。

08 琥珀色の幸せ (採点:9)
 このSSに限ったことではありませんが、秋子の独白で、夫に対する呼称が「あなた」だったり、夫への言葉使いが無条件で丁寧語だったりするのを見ると、なんかあまりにもテンプレ化された「妻」のイメージに囚われすぎていないかと考えます。意外性を狙えばそれでいいというわけではありませんが、だからといって疑いを差し挟むことすらせず通俗的概念に屈するのが良いこととは思いません。その意味で、このSSで表現される秋子の夫への思いや背景に垣間見える夫婦関係は、あまりにも定型的で読者の予測の範囲内に行儀よく収まりすぎているように感じられました。
 それと、名雪に語らせすぎです。まあ酒に酔っているってことなんでしょうが、こんな気恥ずかしいこと身内に対して言うとは、たとえ実際にそう思っているのだとしても、考えにくい気がします。あからさまに不自然です。またストレートに語りすぎるのは小説としても高等とは言いがたく、早い話、もう少し行間で語ってくださいということです。
 あと、名雪の出現について。冒頭の「私は、一人、お酒を飲む。」という一文によって定められた、SS全体を規定するフレームがあっさり壊されて、嫌な方向に読者の予想を裏切った感じです。名雪の前では明かさないような秘められた思いを読めるのだろうと期待していただけに。また、前半は、母としての名雪への愛情と、妻としての夫への愛情とが上手く両立していたのですが、実在の名雪の出現によってそのバランスが崩れて、後半はどっちつかず、或いは前者のみが強調される結果になってしまっています。登場させないほうがよかったとは言いませんが、もう少し上手い処理の仕方はなかったのだろうかと考えてしまいます。
 高く評価していることは点数からわかっていただけると思うので、悪いと感じた点を述べてみました。

09 Actually (採点:5)
 文体はとても好きですが、全体としては、面白みに欠けるシーンを三つ見せられた、という以上のものではありませんでした。文章のみで魅せることは不可能ではないですが、やはり文章を汲み上げる源泉としての魅力的な物語は欲しいと思います。

10 透明 (採点:6)
 下手というわけではないですが、香里のキャラクターが栞シナリオ後とは思えないきつさで、なんとなく読んでいて精神的につらかったというのがまずあります。ただ言葉使いには巧み以上の何か独特なものがあって、それが、物語の一部として楽しめるかは別として、読んでいて面白いです。また、キャラクターの不整合は上記のとおり感じたのですが、それでも香里の心象をよく描けていることに代わりはないかなと思いました。全体的には、結構好きです。

11 白い街に暮らすもの (採点:3)
 言語感覚自体は良いと思うのです。特に最初の一文。
 ただやはり、詩なのか小説なのかよくわからない形式も、各シナリオの重要人物による独白を羅列した構成も、熟考された末の選択とは思えませんでした。特殊な書き方をしている割には、それを突き詰めることによって凄みを生み出すことがまったくできておらず、単に読みにくいだけになってしまっている気がします。

12 シュガークラフトの朝 (採点:5)
 原作の隙間を描いているのみで、特に目新しい視点や表現や構成がないので、嫌な言い方をすれば読んでも得るものがないです。全体的に悪くはないし、タイトルはむしろ好きだったりはしますが。

13 一月の路上に捨てる。 (採点:8)
 八月じゃなくて一月ですか。ボクのこと忘れてくださいって言われて本当に忘れちゃった話、でいいんだと思いますが、かなり上手く仕上がっています。
 ただ、夢にあゆの姿を見る、というのがありがちかなと感じます。むしろ視界をうろつく影のほうが不穏さが出ていていいと思うのですよね。こちらをもっと細密に書いて欲しかったです。また、「楽しい」と連呼したり、楽しい出来事を羅列したりと、楽しさを表現するにあたって深みのない直截的な物言いが多すぎるため、全体的に安直で安っぽく感じられます。もっと描写を尽くして、より深い意味での楽しさと、それを内側から蝕む名状しがたい不安とを表現できれば、更によくなったと思います。

14 こんな暑い日には (採点:4)
 特に文句を述べる点のないほのぼのとした話でした。オチも効いています。
 ところで子が自らと同じように成長すると信じて疑わない大人ほどうざいものはこの世に存在しないと言っても過言ではないですが、それは採点には影響していません。

15 相沢祐一最大の危機 (採点:6)
 阿呆一辺倒の祐一と北川、水瀬家の惨状(笑)、そして取ってつけたようなラブコメ。正直言ってかなり笑いました。最後に安いラブコメが入るのがポイント高いですね。そうでなければありがちとは言わないまでも、珍しくはないギャグSSになってしまうので。
 ただ、オチでは多少パワーが下がったかもしれません。

16 プラネタリウムの夜 (採点:7)
 テンプレ気味。あざとい。しかし、全体としては良いSSだったと思います。ノスタルジーをかきたてるような柔らかで物悲しい文章がしっかりと効果を発揮していると同時に、時折挟まれるユーモラスな描写が物語に上手く緩急をつけていて、確かな文章力を感じます。
 ただ、文末の用言を終止形以外にするのはさすがにもう少し自制したほうがよいのではないかと思います。用いるべきところで用いれば効果的なのでしょうが、日常的に使うような表現では少なくともないはずです。

17 暖かな夜、寂しい女の子 (採点:6)
 このSS全体が、ありえたかもしれない未来を含意しているわけですね。「栞がいたせいで、相沢君と想いを遂げられなかった彼女」などの記述から名雪シナリオが、久瀬の妹の存在から舞シナリオが、天使の人形と忘却されたあゆからあゆシナリオが、それぞれ読者の脳裏に想起される。真琴シナリオが見当たらないのがどうしてかはわかりませんが、ひょっとしたら「「大丈夫だよ。今日はお母さんも家にいないから」/「じゃあ、栞と相沢君の二人っきりってわけね」」の箇所が、水瀬家に真琴がいないことを暗に示しているのか。でもって、失敗ばかり繰り返しているピエロは、己が生命を賭して栞(或いは可能性の上では別のキャラ)を助けたにもかかわらず、誰にも知られることなく不遇の死を遂げるあゆの存在を、象徴的に表現しているのでしょう。これで作者様に「深読みしすぎ」とか言われたら泣きます。
 上記の狙いは非常に良いと思うのですが、それ以外は可もなく不可もない印象です。

18 Melancholy (採点:1)
 ご苦労様です。

19 残されていた音声 (採点:3)
 投げっぱなしと取るかリドルストーリーと取るか。
 交通事故で死んだ三名は秋子さん、名雪、祐一。餓死していたのは真琴(あゆの可能性も無きにしも非ずですが、実体版は身元判明するだろうし、幽霊版は餓死するか疑問だから、真琴で)。泣いていた友達は香里か北川。語り手は佐祐理(タイトルが「残されていた音声」なので、佐祐理はこの音声のみを残して失踪しているということに)。語りを聞いているのはnextをクリックした人、即ち読者。
 と、登場人物を特定してみたはいいものの、あとはさっぱりです。もう少しわかりやすい手がかりを残してほしかった感じがします。

20 安っぽい奇跡 (採点:5)
 祐一と栞のキャラクターを上手く生かして、瞬く間に常識外の場所へ転がり落ちていく会話の連鎖が、とても面白いです。答えなんて出るわけのない不毛な奇跡論に話が摩り替わりかけたあたりで不安にもなったのですが、程よいところでオチが決まったと思います。

21 信号炎管 (採点:2)
 秋子さんを轢いたのが佐祐理さんだというのは新しい発想かもしれません。

22 とある平和な夜 (採点:6)
 なんてことない内容ではありますが、面白かったです。
 五点にしようと思っていましたが、「お、落ち着け水瀬名雪。」で滅茶苦茶笑ってしまって、自分を必死に落ち着かせようとしている名雪を頭の中で想像したら更に爆笑したので、一点加算しました。

23 いらない子 (採点:8)
 かなり綺麗に決まった一発ネタ。一発ネタだとギリギリまでわからない構成もよいです。お見事。
 採点には影響していませんが一応指摘しておくと、「真琴の行きそうな場所の心当たりを探してみた」祐一が美汐の家を探していないのは考えにくい事態ではないでしょうか。どちらかというとむしろ最初に訪れそうな気がします。

24 フライング・クリスマスプレゼント (採点:3)
 たぶん作者様の思惑どおりなのでしょうが、途中まで名雪だろうと予想して読んでいました。もっとも、あまり良い方向へ機能している叙述トリックとは思えません。彼女=あゆ、であるのに、彼女=名雪、として読んでもまったく違和感がないという事実は、そのまま、この作品中で語られるのがあゆのものとも名雪のものとも取れる、抽象された心理や言動でしかないことの証左です。捨象されちゃった部分にこそ大事なものがあったのではないかと愚考する次第です。

25 #9 クリスマス・イブ (採点:2)
 変な場所で改行が入ったり文章が下手だったりで極度に読みにくいです。夢から覚めるシーンで始まる、次第に激昂しだすヒロインを祐一が抱きしめる、など陳腐としか思えない展開が各所に見られます。なんの理由もなしに、親、子、孫の三代にわたって妖狐に出会うなんてどんだけ出来すぎた偶然ですか?
 祐一と美汐の子が妖狐と出会うというアイデア自体は、実はかなり秀逸であると思っています。「まさか、娘が――狐から人間に姿を変えた少女を連れてくるなんて――思いもしなかったから。」という一文には目を見張りました。
 もっと腰をすえてしっかりと書いていただきたかった。

26 紫陽花の歌 (採点:4)
 文章それ自体は簡素ゆえの情感が出ていていいと思いますが、全体的に状況説明が足りていないので、ディティールの貧弱さが目立ちます。原作に登場した場所を舞台にしているぶんにはいいのですが、そうでないところに舞台が移ると必要な情報が得られないので読者は戸惑うばかりです。同じようなことは人物描写にも言えます。テンプレ的言動を超えた深みをキャラクターに与えようという作者の意志は、残念ながら私には感じられませんでした。構成も、途中に祐一視点をあえて入れたことが十分に生かされているとは思えません。生きていない、とも言いませんが。
 致命的な欠陥は見当たりませんが、全体的に熟考が足りていない感じでした。

○VAL さん

01 スノーボールに込めて (採点:6)
 えーと、「30日の」おそらく夜ですか。男は狼、ね……。

 ある一日のこと。いいお話だったと思います。
 個人的に残念なのは、ミスリードを狙ったようなそうでもないようなという序文でしょうか。なんかすーっと行っちゃって「あれ?」という気持ちに。他に構成も思いつきませんけど。

02 上昇気流☆ラブラブHearts (採点:7)
 ああ惜しい。最後の台詞。最後の台詞だけは残念でした。
 いや他にも色々と言いたいことがあった気がするけど、どうでもいいや。好きです。

 最後の最後に気になる口調を用いるのは色々と鬼門だと思います。祐一が自爆したのかと。

03 ふたつのクリスマスソング (採点:7)
 なんかもう幸せそうでいいですね。
 「ばかっぷるめー」と。過去の偉人方は素敵な言葉を開発したものだと思いますよ。

04 教えてあげません♪ (採点:3)
 えーと、ジャム単体で話を作る場合、出来れば予想外を2、3個重ねてほしいところかもです。
 このお話では「何故に赤い」くらいしかありませんでした。ごめんなさい。

05 あほ (採点:5)
 迫力負けで。

07 諸人こぞりて (採点:6)
 西表蛍は冬に成虫になるそうです。ゲンジやヘイケについては例が見つかりませんでしたが。

 えーと、真面目に。
 この手の奇跡は嫌いじゃないですし、綺麗なお話だとも思うんです。
 でも、そんなうまくいくかなぁと思ってしまう感じ。
 そもそも、ここで「一緒に暮らさないか?」が成立するかどうかが気になります。寂しいとか悲しいとか、そういうことではないような気がするんですよそこは。
 二人と名雪の接点は、このお話の時までにどれくらいあったんだろうなあ、と。それがたくさん感じられたら良かったかと。

10 透明 (採点:6)
 嫌いじゃないんですが……透明云々については「とりあえずテーマを」くらいにしか感じられませんでした。
 何気ない会話を読む話、くらいのつもりで受け取ってもいいでしょうか。タイトル全否定。

11 白い街に暮らすもの (採点:3)
 うーん、最初の舞パートがネックになってます。
「ぐすっ、なんだか〜」と「長い時間〜」の間の感情の変化が気になってしまうんですよね。舞の場合普段の口調が口調ですから、余計に。
 それにしても、一人だけ例外ですよね、舞は……。

 締めを含めていい表現もありますが、やや過剰に感じます。秋子さんの新作云々も余計かと。
 詩はSSとして評価し辛いところがありますが、個人的には伝えたいところを抽出したようなのが好きです。

12 シュガークラフトの朝 (採点:8)
 とても前向きで素敵な空想です。こういうの大好きです。

14 こんな暑い日には (採点:7)
 超土下座とか、細かいポイントが好き。いいほのぼのです。
 回想の挿入が唐突気味なことだけ、少し気になりました。

 あと採点の上では無視してますが、舞に会った時は夏です。もちろん祐一は覚えてないでしょうけど。
 避暑地として来たらしいのでそんなに暑くないのかも。実は暑いというSS結構見たので、私も意外でした。

15 相沢祐一最大の危機 (採点:7)
 こういう良い意味で楽に読めそうな作品って好きです。
 内容的にも表現的にも、良い小ネタだと思いました。


16 プラネタリウムの夜 (採点:7)
 斉藤等の小ネタの入れ方、通話を含む締め方、いい感じだと思います。
 ただ肝心のプラネタリウム云々は……綺麗だとは思ったけど琴線に触れるほどじゃなかったです。

 良作、でしょうか。

18 Melancholy (採点:2)
 改行が酷いことになってますが、それを意図的だと認識すると、作品から受ける荒廃した印象と相まってそれはそれで雰囲気出てると言ってもいいのかもしれません。
 ただ正直私は好きじゃないですけど。

19 残されていた音声 (採点:2)
 ごめんなさい。色々とわかりませんでした。
 真琴だろうとは思うんですけど……。

21 信号炎管 (採点:2)
 時間なかったんでしょうか。ここで切る話ではないと思うんですけど……。
 少なくとも久瀬と佐祐理さんの話ではないですし、敢えて言うなら秋子さんとの接点ですがそれも続きがないと映えません。
 車の運転、及び事故時にとるべき行動が主体になっている感じですね。

22 とある平和な夜 (採点:6)
 平和なのはいいことだと思いました。

23 いらない子 (採点:5)
 確かに和むと言えば(主に美汐で)和めますけど……ほのぼのというか、ネタに近いですねこれはw
 ジャンルはほのぼのですしネタを重視したわけではないと思いますが、ネタを生かしたい時に用いるような構成になっているのでネタにも期待したかったところです。単なる掛詞はちょっと残念。

24 フライング・クリスマスプレゼント (採点:9)
 これはいいほのぼのですね。素敵です。
 何が好きかって、あゆの成長の仕方ですよ。優しいお姉さんだけど程よくあゆ。終わりから5行目の一文の通りの印象を自然に受けました。
 上手いと思いますし、読めて嬉しいとも思いました。ありがとうございます。

25 #9 クリスマス・イブ (採点:4)
 プロローグですね。この先こそが読みたいという言葉はありますが、私個人は普段はそれ程気にしないのですが……。
 原作で美汐は「丘の狐たちが集まればとんでもない奇跡を起こせるかもしれない」と言いました。ただの希望、可能性ですが、筋が通っています。明記されてないだけでひょっとしたら、という気持ちもあります。
 この作品における結論も希望ですが、これだけだと「ハッピーエンドを迎えたい」という気持ちの上での希望です。私はお話である限りはわからない部分は幸せであってほしいと思ってますが、これは流石に不安になります……。

 あとこれは余計というか勝手気味ですが、美汐の母も出会っているというのは美汐の心情を表現する上ではいいのですが、どうしても「三度目既に過ぎてるような」という気持ちに。

○m さん

04 教えてあげません♪ (採点:4)
読みやすかったのですが、ストレートなジャムネタは正直厳しい。
せめて、祐一の危機感を煽るような伏線が欲しかったです。

05 あほ (採点:7)
GOOD ENDも見たかったですね

08 琥珀色の幸せ (採点:4)
いい話だとは思うのですが、秋子さんのキャラクターと違うような気がして悶々としてしまいました。
それと、妊婦が飲酒とかどうなんでしょう?

14 こんな暑い日には (採点:4)
落ちているような落ちていないような。
秋子さんが夕食にカキ氷を出すというのがどうもしっくりこなくて。うーん。
私的には、冷やし素麺のツユの選択で、イチゴシロップがラインナップされている的な事であればアリかなぁ。

15 相沢祐一最大の危機 (採点:8)
よかったです。
水瀬母子に誤解されている様子を脳内に展開して、笑ってしまいました。

18 Melancholy (採点:5)
好みが分かれそう。嫌いではないです。

19 残されていた音声 (採点:6)
な、なんか気になる。
そんなに急いで何処へ…

22 とある平和な夜 (採点:5)
普通な感じが良かったです。
だけど、文章が読みにくい。

○UX96 さん

01 スノーボールに込めて (採点:6)
途中まで、死んじゃったのだと思ってました。
なんで治ったのかはともかく、こんなのも良いんじゃないかと。
少々、物足りない感じはしましたけど。

02 上昇気流☆ラブラブHearts (採点:7)
こう云う”ほのぼの”は好きです。口調や文言の違和感については私的に無問題。
なんだか、騒がしいのがあったかい。
微妙なネタも多いけど。

03 ふたつのクリスマスソング (採点:5)
意図はわかります。
もう少々、彼と彼女のパートで視点・文体の書き分けを。
彼女パートの地の文(一人称?)が、ちょっと微妙かと。
その辺、ちょっともったいない気がしました。

04 教えてあげません♪ (採点:4)
文章云々ではなく、題材に新味が感じられませんでした。


05 あほ (採点:4)
個人的に、この書き方は苦手です。
誰でも文中の何かに当たるとは思うにしても。
全体を俯瞰したタイトルが「あほ」だと、漠然すぎると思います。
密度や圧力が出てくると素敵かも。

06 この箱庭に雪は降り積む (採点:8)
荒削りなんだけど、そこがまた良い。
ちょっと唐突だったり、顔がにやけるけど、それが良い。
作者さんの考え方に共感できました。
感情の変化が、とても興味深い。

07 諸人こぞりて (採点:4)
その光景は綺麗だと思います。
が、個人的に死人の上へメルヘンを描くのは苦手です。恋愛と絡めるのも。

08 琥珀色の幸せ (採点:5)
全体的に弱い感じがいたします。
ワインなら結構やっている人が居ますよね、そういう使い方。
生まれたら木を植えて、嫁入りの箪笥作るとか。

10 透明 (採点:4)
うーん、少女は生きていたんですね。
バランスというか、構成に若干難があるような気がします。
そこで終わりなの?と、思ったり。
涙の色と三歩の壁という象徴的な表現は、意味がよく分かりませんでした。

12 シュガークラフトの朝 (採点:5)
描いたのは雰囲気、なのでしょうか。
彼女が何を考えているのか、それからが連想できませんでした。
お菓子の情景や風景がどのように人物へ影響を与えたのかも。
また、何を現しているのかも。
頭悪くて申し訳ない。

13 一月の路上に捨てる。 (採点:7)
しかし、それは、あまりに現実的な寂しさを感じるのでして。
勝手にそう思わなくてはならないとしても。

15 相沢祐一最大の危機 (採点:7)
今回、数少ないコメディは楽しかったです(笑)
もう一段来るとは予想外。
「いやぁぁぁ! 微妙に警戒されてるぅぅぅ!」←ここで笑った。
その後、美坂姉とのバトル有り?

16 プラネタリウムの夜 (採点:6)
私には、綺麗すぎて純粋すぎました。
なんとなくごめんなさい。
それとこの話、10KBの制限なしで読めたらなぁと思いました。

18 Melancholy (採点:6)
性格付けがちょっと違うし、改行が微妙だけど、面白いから可。
しかしなー、原作好きな人には怒られそうですよ、コレ。
憂鬱で落としてるから良いのかも。
非常に惜しい、と思う話でした。

20 安っぽい奇跡 (採点:8)
さんたくろーす、ごーほーむ。うぃず、みー。
袋に詰めて私を攫って!
今回、一番惹かれた物語でした。人物が非常に魅力的。
「というわけで私は今大変不幸なので奇跡を起こしてください」←ここポイント。
特に何も起こっていないのに、ちゃんと構成があり、オチがある。

22 とある平和な夜 (採点:4)
設定や場面状況は面白いと思うのですが。
個人的に、ほのぼのだけでは少々物足りない気がするのでして。
引き立たせるための前段下着泥が、ちょっと弱かったです。
コントラストを高くして、より強く訴求するなんてどうでしょう。

23 いらない子 (採点:4)
オチとしては弱かったような気が。
雰囲気や、登場人物のらしさは、良いと思うのですけど。

24 フライング・クリスマスプレゼント (採点:4)
書かれた事以上の発展がありませんでした。
子供の頃の体験とダブらせているのは……
居なくなった→亡くなったと思っていたので、なんとも。
何か足りない、そんな感じを受けました。

25 #9 クリスマス・イブ (採点:4)
改行が微妙なのはさておき。
真琴は帰ってこなかったという設定なのですね、ちょっと迷いました。
そうであっても良いのですが、納得できる理由が欲しいところで。
三度目の正直、だけではどうかなぁと思ったり。
こういう設定を10KB書くのは難しいと感じました。

26 紫陽花の歌 (採点:5)
基本的な流れは解ります。
あとは構成や流れをどう作るか、どのように演出して魅せるかだと思います。
ストレートの一本線では物足りない気がしました。
容量制限がキツイとは思うのですけど。
「腐れちゃう」は、方言に近いと思いますがどうでしょう。

○かき さん

01 スノーボールに込めて (採点:6)
 上手い、というよりは綺麗と表現した方がいいかな。
 現在から始まり、間に思い出を挟んで、また現在で締める。定型といえば定型ですが、この尺の中で見事に纏められていて、すごく好感触です。
 文章はこなれていて、内容も大きく揺れることがなくて。読んでいて実に安心できる話でした。
 ただ、目を引く何かが無かったのも事実。栞が実は生きてた!っていうのも、もっと性格悪くミスリードに持っていってよかったと思います。
 まぁまず間違いなくアルエムさんだと思うんですが、しかしこれを短時間で書いてきましたか。さすがだなぁ。

02 上昇気流☆ラブラブHearts (採点:7)
 ちょっと笑わせてちょっと萌やしてほんの少しだけいい話を匂わせたりもして。
 良きほのぼのを読ませていただきました。
 幸せな水瀬家。読んでいて自然と笑顔になるような。
 この尺の中で五人も出ていながら、それぞれのキャラがしっかりと立っていて良かったです。
 特に名雪。真琴やあゆに猫耳着けさせて、それを襲わせるっていうのが実に素敵。作者さんナイスです。
 ずば抜けた評価は得られなくても、ほとんどの人に平均以上の評価をつけさせる、良作だったと思います。
 KATUOさんかなぁ。うーん、違うかなぁ。

03 ふたつのクリスマスソング (採点:4)
 優しい文章で紡がれる優しいお話。
 幸せなクリスマス。同じマフラーを持った翌日の二人を思い浮かべると、何だか僕も優しい気持ちになれそうです。
 ただ、ここが競作の場であることを考えると、これだけではちょっと弱いかな、と。
 ページを分けて視点を変えてという工夫も、残念ながらこれだけで決め手になる程のものではなかったと思います。
 もう一つ二つ武器があればぐぐんと評価も上がっていたんじゃないかな、なんて。

04 教えてあげません♪ (採点:3)
 点数は高くありませんが、決して面白くないわけではないんです。
 でも、謎ジャムを中心に据える話って、いくら何でも手垢がつき過ぎたものでしょう。
 よっぽど魅力的な何か(キャラであったり展開であったり笑いであったり文章そのものであったり)が無いと、正直、このネタでやるのは相当きついと思います。
 文章は結構書ける方だと思うので、ちょっと勿体無かったかなぁ、と。

05 あほ (採点:7)
 またこりゃマイノリティなの来たなぁ(笑)
 題名もジャンルもいかにも狙ってるんで、よーし低得点つけてやろうと意気込んで読んでいきました。
 決意空しく「にこやかに貧乏ゆすりをやめるのだ。」でいきなり吹いてしまいました。
 その後も、ナニヌネノマミムメモとか砂浜の紫外線で癌とかラストのテレビとか、鋭いセンスに嫌でも笑わされました。
 でも、これはちょっと読みにく過ぎると思いますですよ。もうちょっと一般層に優しくしても罪にはならないと思いますです。
 リーマンさんを意識したRevinさんかな? リーマンさんが落とされたのが痛かったと思います(笑)

06 この箱庭に雪は降り積む (採点:6)
 ストーリーの存在しない、キャラの心理描写だけのお話。
 中身があるような無いような、相変わらず掴みどころの無い話を書かれますね。
 文章はとても上手で、くどいぐらいの描写がこの作品を特徴付けていると思います。
 こういう話は、まず読み手が主人公になれたかどうか、入ることができたかどうかが問題になってくるのでしょうが(その結果共感するにせよ反発するにせよ)、その点でいけば僕はするするっと祐一君になれたのでした。
 バトルこんぺの「やぎょう〜」ではそれが最後まで出来なかったのですが、今回は割と簡単に出来てしまいました。二次だからってのも多少ありそうです。
 波の弱い海の中、「今日は奇蹟の降る日だ。」辺りからぐぐっと波が立って、「そう思ってもいいじゃないか。」で収束した感じが。そこらが僕の中の山場でした。そのままぐぐぐっと来るかとも思ったんですが、やっぱり収まりましたね(笑)
 今挙げた部分といい、最後に涙を流させたことといい、「やぎょう〜」よりも多少波の立った話となっていたと思います。やっぱり僕は波がある方が好きみたいです。
 作者さんは、blikcatさんかな。というかそのつもりで感想書いたので、違ってたらものっそい恥ずかしいです(笑)

07 諸人こぞりて (採点:8)
 あったかいお話でした。舞のあったかさが心に染みこみます。
 全体的にちょっと走り気味かなぁと思わないでもないんです。名雪が納得するのもちょっと強引だったような気がします。
 でも、そういうとこを全部ぶっとばして、この話が大好きです。
 季節外れの蛍がいい。こういう奇跡の使い方ってすごく好きです。
 「何かよく分からないけど助かりました」みたいな奇跡じゃなくて。目に見える、それでもって間接的な。
 ラスト一歩手前、名雪と舞の対話がとてつもなく好みです。舞の「……駄目かも」が可愛過ぎるぜ。
 でもそこが好きだった分、最後が蛇足に思えてしまったというか。
 雰囲気は悪くないんです。ラスト二文も素敵です。でも、舞と名雪の余韻を残すためにも、もっと短くして欲しかったなぁとか思ってみたりして。

09 Actually (採点:7)
 文章がとても上手です。ところどころドキっとするぐらい鋭い表現があってそれがまた素敵。
 「栞の死」っていうのは、普通、かなりの悲劇として扱われるものだと思います。「栞の死」に前後して、それこそ文字通り劇的な何かがある。
 今作ではその「栞の死」を、(少なくとも栞や香里の中では)悲劇として書いていない。それが何とも新鮮でした。
 あるいはそれこそが香里のいうように「ちがってしまった」ということなのかもしれません。
 ただ、どうやって香里がその心境にまで至ったのかがいまいち理解できませんでした。相当に激しい感情を持っていたはずなので。
 シオリといい、楡の枝といい、非常に雰囲気作りに優れた話であったと思います。
 でも、間違いなく、僕は作者さんの置いていったものを拾いきれてないんだろうなぁ。もっと時間が経てば拾えるようになるのかなぁなんて思いながら。
 広咲さんっぽいような違うような。

10 透明 (採点:9)
 あー、これ好きだぁ。今回一番好きだぁ。
 栞が元気に生きていて、不和も解消されて、そんなハッピーエンドの中で自分の犯した過ちに苦しむ香里。でもだんだんとそこから前向きになれてきた。
 内容としてはそんな感じでしょうか。まぁ中身はそう目新しいものではないでしょう。でもすんごい魅力的なんだなぁ、この話。
 この作品凄いのは、今列挙したようなことを話の中でいちいち説明していないことです。背景の説明みたいなものがほとんどない。描写の中で自然と理解させてる。
 キャラたちの軽快なやり取りも素敵です。
 あとは、涙の色とか透明な壁とか夢の中だけで泣くとか四歩目とか、そういう表現が実にピンポイントに僕のツボを刺激してくれます。
 ラスト一文、最初からこれ書きたかったんだろうなぁとか予想してみますがどうでしょう。すっげぇ好きだぁ。
 個人的にはこの作品に一位取って欲しいです。取ってください。
 倉科さんのにほいがしたような。

11 白い街に暮らすもの (採点:3)
 詩、ということでしょうか。
 ちょっと視点がころころと変わり過ぎかなぁと思います。
 ああこれはあのキャラのことを詠んでいるだな、と理解できた頃には、もうそのキャラは終わってしまうという。なかなか入り込むことができませんでした。
 オムニバスなのかどうなのか判断が難しいところですが、もうちょっと上手いやり様があったんじゃないかな、と。
 最後二行がなかなかに素敵でした。そこ含めて言葉の選び方なんかはすごくいい感じだったと思うので、何だかもったいないなぁというのが正直な感想です。

12 シュガークラフトの朝 (採点:5)
 全体的に上手い……とは思うのですが、どうにも中身が薄過ぎるかなぁ、と。
 家を抜け出して学校へと向かい、祐一と再会した日の朝。何でもない普通の、でもちょっとだけ前向きになれた朝。それがまさか自分の運命を大きく変えようとはっ。
 内容としてはそんな感じでしょうか。
 着眼点はなかなか素敵だと思います。でも、これだけでは物足りないと言わざるを得ません。
 題名がそうですし、お話の大事なところにお菓子が関わってくるのかなぁ、なんて期待してました。綿菓子を題名に入れてSS書いたことある身なんで。
 せっかく題名になっていることですし、シュガークラフトをもっと押し出して欲しかったです。それが作品をもっと特徴付けることになっていたかもしれませんし。
 もう全く自信無しなんですが、春日さんを予想。

13 一月の路上に捨てる。 (採点:8)
 うわ、これきっついなぁ。
 「八月の〜」を読んでいないので、内容を比べることはできません。何で、そっちは無視しますね(笑)
 題名がバシっと決まったいい例だと思います。目を引く題名ですし、最後まで読んでうわぁってなります。この語彙の貧困さをどうにかしてください(笑)
 裏で消えていくあゆを実に上手く表現した話でした。直接的じゃない、もやもやとした切なさ。痛さ。「夕闇バッドエンド」の言葉にぴったりです。
 17とのシンクロニシティに密かに感動してたりするんですが、個人的にはこっちが一歩前に出ていた印象。
 でも冒頭二文は正直要らなかったんじゃないかとか思ってみたり。
 えりくらさんかなぁ、これ書きそうなのは。

14 こんな暑い日には (採点:4)
 良きほのぼのでした。
 かき氷を作る話。言ってみればそれだけなんですが、いかにもありそうな平和な風景に自然と笑みが浮かぶようです。
 ただ、中盤からちょっと無理にしんみり風味を入れようとしたのかなぁ、なんて。
 いまいち溶けきれてなかったように思います。ふらふらしちゃった感じが。

15 相沢祐一最大の危機 (採点:6)
 ナイスコメディ。
 いいノリだなぁ。二人の掛け合いが軽快で楽しいです。
 癖の強過ぎるNo5と比べると、こちらはある程度万人向けだといえそうです。
 ただ、ちょっと爆発力とか意外性に欠けたかなぁとは思います。
 つうじいさんでファイナルアンサー。

16 プラネタリウムの夜 (採点:5)
 いいお話でした。
 ……以上の言葉がなかなか見つからないんですよね。いい話には違いないんだけど、それ以上の何かに欠けるといいますか。
 10kbの中でしっかりとストーリーを展開させて、(やや強引ですが)最後までまとめ切った辺りには確かな力を感じます。
 でも何だか一皮剥け切れなかった感じといいますか。
 相沢さんの香りを漂わせたりょとさんと予想してみます。

17 暖かな夜、寂しい女の子 (採点:6)
 幸せな現実の裏で消えていくあゆ。その切なさを上手く表現した話だったと思います。
 この短い尺で五人も出しながらそれぞれのキャラはしっかり立っていますし、ピエロを持ってきたのもベタとはいえ良い演出だったと思います。
 ただ、正直今回は13に食われちゃったかなぁ、と。ちと運の無いことですが。
 あと、久瀬さんが出てくる意味はあったのかなぁと。わざわざ名前と原作キャラとの関わりまで作って出してきたことに何か意味はあったのでしょうか。
 せっかく出てきたのに、話に何の影響も及ぼさないままフェードアウトしちゃったみたいで。

18 Melancholy (採点:1)
 笑えたか笑えなかったか、ということだと思います。
 僕の場合、笑うよりも先に嫌悪感が来てしまったので、この点数ということで。

19 残されていた音声 (採点:2)
 ごめんなさい、分からなかったのでこの点数で。
 餓死したってのはあゆか真琴だと思うんですが、それ以上がどうも。あゆか真琴かの呪いとかそんなのでしょうか。
 あるいはあゆ、真琴の死体を捨てに行くところだったとか。もしくは一家心中。
 題名からして、この話を聞いたら全員死ぬとかそっち系かなぁとも考えましたが、確証は持てず。
 謎解き以外の楽しみ方があれば良かったなぁ、なんて思ったりしました。

20 安っぽい奇跡 (採点:4)
 ほのぼのしててラブで幸せで、読んでいて気持ちいい話でした。
 ただ、ちょっと平坦過ぎたかな、と。波が小さいので、どうしても中盤だれてしまうかなぁ。
 何か大きな見所があればもっと良かったと思います。
 この話独自の魅力があれば、「チープ」なものではなくなり、点数もぐぐんと伸びてきただろうなぁと。

21 信号炎管 (採点:2)
 えーと、ごめんなさい、正直よく分かりませんでした……
 これだけでは一つの物語として体をなしているように思えなかったのですが、作者さんには何か意図があったのでしょうか。
 とりあえず内容うんぬんは置いておくとしても、文章はもうちょっと洗練できたんじゃないかな、と思います。ところどころ違和感のある文がありました。
 あと信号炎管と発炎筒は別物だと思うんですが、その辺にも何かの意図があったのかなぁ。

22 とある平和な夜 (採点:3)
 ほのぼのと幸せな話でした。
 読んでいて楽しい作品ではあるんですが、ただ、こういう競作の場だと点数は伸びにくいだろうと思います。
 何というか、「普通過ぎる」話で。特長という特長が無いというか。
 下着泥棒にせよ名の付く雪にせよ、小ネタとして悪くないんですが、ちょっと中途半端だったような気が。
 その辺りをもっと上手く絡めてくれば、点数もぐーんと上がっていったんじゃないかな、と。

23 いらない子 (採点:6)
 ああ、癒される……
 一発ネタを上手く昇華させた良作だったと思います。
 これたった5kbなんですよねぇ。いやぁ、お見事。
 美汐も真琴も実に魅力的で不満という不満があるわけではないんですが、競作の場でありますので、点数にするとこれぐらいになっちゃいます。
 5,6,7点辺りを山のように取って、7,8位辺りにいそうな気がします(笑)
 みのりふさんと予想してみますがどうでしょう。

24 フライング・クリスマスプレゼント (採点:5)
 落ち着いた文体で書かれる落ち着いた話。
 全体的に上手い……とは思うのですが、これだけではちょっと物足りないかなぁというのが正直な感想です。インパクトが無いと言いますか。
 個人的にはもうちょっと波を作って欲しかったかもです。
 「彼女」に関するミスリードはいまいち効いていなかったように感じます。早い段階であゆと分かってしまいますので。
 読み手を欺くには、もっともっと性格悪く形作っていく必要があるかと。
 全くもって自信無くManukeさんを予想してみます。

25 #9 クリスマス・イブ (採点:4)
 悪くない話でした。ただ、それ以上のものにはなっていなかったかな、と。
 三世代に渡る妖狐との関わり。二つの親子の対比。構想はなかなか良かったと思います。
 それをもっと上手く物語として昇華できたのではないか、と。
 何というか、話を展開させるのに終始していて遊びが足りていなかったように感じます。
 台詞も何処か説明的で、その辺からもやっぱり話を進めるのに一生懸命なんだろうなぁと。
 全体的に、「勿体無い作品」というのが正直な印象です。多分もっと練れたんじゃないかと思いますです。
 Foolisさんを予想してみます。

26 紫陽花の歌 (採点:4)
 温かい話でした。
 いい作品には違いないんです。でも、こうしていくつも作品が並んだ時、ちょっと印象には残りにくいかと。
 この話を特徴付ける何かが欲しかったかなぁ。
 特別に上手いということでもなく、内容に目新しいものがあるわけでもなく、魅力的な何かがあるわけでもなく。
 このままだと内容的にも順位的にも埋もれちゃうだろうな、と。
 決定的な何かがあればまた変わってきたと思いますです。

○じゅう さん

01 スノーボールに込めて (採点:5)
香里の栞ととの思い出は、雪合戦よりも雪だるま製作の方にウェイトがあるので、
ラストの一文及びタイトルは適切ではなかったと思いました。
しかしながら、栞が雪合戦に誘って香里の手を引いていくあたりの描写はとてもよかったと思います。

02 上昇気流☆ラブラブHearts (採点:4)
マンガ感覚で書かれたSSという感じがしました。
マンガならば絵を見れば一瞬でわかることでも、文章となるとそれなりの説明をつけてくれないと分かりづらいです。
祐一が名雪を背後から引き剥がし、その勢いで倒れたのに、
どうして仰向けの名雪の上に祐一が乗っかるような体勢になるのかわかりません。
また、地の文で説明するところをわざわざキャラクターの台詞として口に出させるのもマンガ的ですね
(そこはギャグとして捉えられますから、それはそれでいいとして)。

それから、このSSでは真琴の存在はあまり意味がないように思います。

04 教えてあげません♪ (採点:2)
正直「今時こんなネタ?」と思ってしまいます。
秋子さんのジャムに関してはゲーム発売直後から話題になり、
その材料に関する考察や、ジャムの効能を毒薬のように大袈裟にしたSSは数多く書かれました。
ジャムの謎を探ろうとして、それを秋子さんに見透かされて、結局謎のまま終わらせる……。
これではジャムネタのSSのスタート地点にようやく立ったというレベルです。
作者さんはKanonをプレイされて間もない方なのかも知れませんが……。

05 あほ (採点:7)
ところどころ、目を見張るような表現があったりして面白かったです。
BADENDの繰り返しの意味などには感心しました。
何故タイトルとジャンルが投げ槍なのかが謎。

07 諸人こぞりて (採点:8)
Kanonの持つ幻想性は、ともすれば話のリアリティを損なうのですが、
この作品では、その部分が上手く活かされていたと思います。

08 琥珀色の幸せ (採点:6)
は、恥ずかしい……(褒め言葉)。

それと「ねえ、あなた?」の効果的な繰り返しが気に入りました。

11 白い街に暮らすもの (採点:3)
むむむ……。
語り手たちの個性を削いでまでモノローグを均質化した演出意図が解りません。

15 相沢祐一最大の危機 (採点:8)
笑いが止まりませんでした

16 プラネタリウムの夜 (採点:7)
青春まっしぐら。
そこはかとなく上品な文体もよいです。

17 暖かな夜、寂しい女の子 (採点:9)
寂しさ直接描かず、ゆるやかな日常の中でさりげなく表現するところが上手いです。
難癖をつけるとしたら、タイトルの「寂しい女の子」が露骨すぎたというところぐらい。

18 Melancholy (採点:3)
祐一が憂鬱になるように、キャラクターを歪めて描写しているのですから、
最後の祐一のセリフは当たり前。タイトルもひねりがなさすぎでしょう。

20 安っぽい奇跡 (採点:5)
祐一らしさ、栞らしさを意識したセリフであることはわかります。
しかし、最後まで一本調子すぎたのではないでしょうか。
祐一が栞につきあってやっている感がぬぐえなかったです。

23 いらない子 (採点:6)
まさに小ネタというにふさわしいお話。
真琴というキャラクターの位置をうまく活かしてまとまっており、ほのぼのしました。

25 #9 クリスマス・イブ (採点:4)
美汐が母を罵倒してしまうくだりは、この作品のメインとなる部分ですから、
もう少し丁寧に深く書いてほしかったと思います。
美汐が夫・祐一に向かって親失格というキツい言葉を投げつけたシーンは、
自分の考えだけが正しいと思っているイヤな女に見えてしまいました。
こういう発言は、読者が同情してしまうくらい
彼女が感情的になっていた間のほうが良かったのではないでしょうか。

26 紫陽花の歌 (採点:4)
今でも雨の日を厭うくらいに夫を愛しているというのに、
なぜ墓参りにご無沙汰なのか、そしてなぜ家族で行かないのかという疑問が持ち上がります…。

秋子さんを描く際に謎ジャムは便利な小道具ですが、
せっかく用意したそれをうまく活用できていないようです。
なぜ、この日、秋子さんはわざわざジャムを食卓に置いたのか、
そして、祐一がそれを食べて、どう思ったのか。
亡き夫の思い出が関連してくるところまでは想像できますが、
このあたりは文章として書く必要があったのではないでしょうか。
祐一と名雪とのやりとりは蛇足ですから、そこを削ってでも。

○つうじい さん

01 スノーボールに込めて (採点:4)
文章を書く技術も表現力も問題ない、お上手。
才能ある人は羨ましい。
ただ、まとまりがないです。
10Kに収まらない話ではないと思います。
短編なりの加工の仕方さえ考えていただければ一気に良作になるかと。
あと、ハッピーエンドでよかったです。
やはりあの姉妹に幸せになってほしいですしね。

02 上昇気流☆ラブラブHearts (採点:7)
祐一がかっこいいですね。
名雪が微妙にエロくていいですね。
秋子さんの了承を了承。
真琴いらなくないですか?(すみません)
あゆがいい感じで暴走しててかわいいです。私的には吸ってもらってよかったです。
あと守口市って言うな。私的に減点。
コメディを書きなれた台詞回しに最高にセンスを感じました。素敵だ。
しつこいですが私的には吸ってもらってよかったです。

03 ふたつのクリスマスソング (採点:9)
やばい、大好きです。
このほのぼのとした適度の距離感が名雪と祐一の距離だと思いました。
文章も演出も懲りすぎてないのが作品に合ってて素敵。
わたしも読んでてほのぼのできました。
ペアになったマフラーでデートする二人が見たいです。

04 教えてあげません♪ (採点:6)
ここに来てジャムですか。
ど真ん中直球ストレートじゃないですか。
ストーリーもオチも王道ですね。
変化球投手のわたしとしてはとにかくびっくりでした。
それでもよかったと感じたのは単純に構成がうまい。
ちょっとホラーな秋子さんがいいキャラでした。



05 あほ (採点:6)
栞と仲良く病院で息を引き取る……あたりからちょっと楽しくなりました。
今回のはまたいつも以上にすごいですね。
私よりあほなSS書く人というのは、すごいというか怖いです。
ちなみに世間はあなたの才能を待ってると思いますですマジで。

06 この箱庭に雪は降り積む (採点:8)
救いのない話は嫌いなんですが、素直に演出の上手さに感心しました。
栞亡き後、からっぽに生きる祐一の一年を想像させられました。
飴玉をくれる女の子はいい役割ですね。
喜びのおすそ分け。
この不幸な祐一には重い。いい感じでした。


07 諸人こぞりて (採点:4)
正直この展開がありえないとおもってしまいました。
秋子さんが危険な状態のまま、名雪を放置して出て行く祐一は想像できないです。
今の祐一には名雪を迎えにくる資格がないです。

08 琥珀色の幸せ (採点:9)
秋子さんの愛情が感じられていい作品でした。
祐一にもかわいい甥っ子として愛情を注いでる感じが好きです。
二本買ったウイスキーは素敵な話だ。
二人の乾杯シーンは互いの愛情がたくさん伝わったのだろうなと思いました。

09 Actually (採点:5)
香里の思考が暗い方向に決定付けられた理由があまりよくわかりませんでした。
栞の死の受け入れ方も寂しすぎです。
ストーリーは相当苦手なのですが……
地の文の演出の上手さに敬意を示して加点。
雰囲気の作り方がうまいSSだなと思いました。

10 透明 (採点:3)
素敵な文章を書く人だと思いました、表現の仕方がキレイ。
ただこのSSには不要な描写が多すぎて、勢いが止まってるかと思います。
地の文を削って、もっと話を展開させたほうがよかったかと。
序盤から読者を期待させるだけの技術はお持ちのようですし、もったいない。
一人称がどうとかではなく、香里のキャラにも少々違和感がありました。
最後の掛け合いは雰囲気出ててよかったです。

11 白い街に暮らすもの (採点:5)
キャラクターの選択の基準があまりよく分かりませんでした。
関連性はもっと分かりませんでした。
私的には本当ならかなり低得点のパターンなのですが……
文章になんだか説得力があって素敵なのである程度加点。
香里と秋子さんのあたりがとても好印象でした。



12 シュガークラフトの朝 (採点:5)
栞の発想は可愛らしいですね。雪を砂糖に見立てる発想は素敵だ。
前半部分の期待値は全作品中一位でした。
後半もっと膨らましてほしかったです。
自殺未遂の翌日にしては余裕あるのは、まあ、あゆと祐一のおかげですよね。
なので、もっと二人が栞に与えた影響を濃く描写して欲しかったです。


13 一月の路上に捨てる。 (採点:5)
これだけの作品をなぜ本番に使わないかと本気で文句を言いたいです。
すごい面白そうなのに、もったいないところで終わってますね。
これだけ引っ張ってこのオチはないかなと思いました。
展開、構成のよさは今大会屈指の良作だと思いました。
もったいない。45KBで読みたかったです。


14 こんな暑い日には (採点:9)
日常の幸せな一コマを楽しませていただきました。
派手さはないが短編の見本のような良作。
今回は詰め込み過ぎの作品が多いので、特によかったです。
容量内に収めるのも技術ですよね。
名雪が可愛く書けててよかったです。私も見習いたい。

16 プラネタリウムの夜 (採点:6)
北川かっこいいなあ……
香里だけ一人違う大学にいってしまう設定は、なんだかありそうでいいと思いました。
斉藤のエピソードが香里の寂しさを加速するようでよかったです。

17 暖かな夜、寂しい女の子 (採点:3)
ラストを含め何点かわかりませんでした。
久瀬妹が出た意味も。ピエロの伏線ももったいないなあ。
名雪の気持ちを理解してるのなら、なぜ栞はこの場で遠慮をしなかったのでしょうか?
あゆの扱いも良く分からなかったです。読解力なくてすみません。

18 Melancholy (採点:4)
色々厳しい感想を言われると思いますが頑張ってください。
個人的には序盤の名雪が新鮮で面白かったです。

19 残されていた音声 (採点:1)
作者さんの意図や伝えたいことが私にはわかりませんでした。

20 安っぽい奇跡 (採点:7)
センスあるなと思いました。
地の文をここまで少なくしても、読ませきる力を感じました。
台詞ひとつひとつや掛け合いが上手い。
その技術がうらやましい。

21 信号炎管 (採点:2)
なぜここで終わるのか・・・
理由があるなら説明してください。
期待したのに……

22 とある平和な夜 (採点:9)
名雪の序盤の混乱っぷりは微笑ましくてよかったです。
後半もシンプルながらも大変きれいにまとまっていて構成の上手さに感心。
ちょっとおとぼけな名雪とラブラブな祐一が見れて幸せでした。
一人称で減点するのは無粋なんでやめときました。

23 いらない子 (採点:3)
もったいな!
これからというところで終わらないで下さい。
ふようかぞくはかなりツボでしたので悔しい。
あと、祐一が名雪を選んだという設定にした理由が分からないです。
どういう伏線なのかなと期待してたのに・・・

24 フライング・クリスマスプレゼント (採点:7)
よくまとまっていて、とてもいいお話ですね。
大人になってたあゆいい感じです。
彼女らしさを残したまま、立派になってて。
読んでて幸せになりました。

25 #9 クリスマス・イブ (採点:5)
今回の前夜祭では多いのですが、最後が急展開になりすぎかなと。
美汐は雰囲気がよく出てたし、作品に引き込む力があったからこそ…
ラストのあっさりさにちょっとがっかりしてしまいました。
10キロバイトは短いですよね。
ちなみに改行では減点してません。
それだけの面白さは十分ありましたので。

26 紫陽花の歌 (採点:7)
特に山場こそなかったですが、読み終わった後は心地よい感覚が残る良作ですね。
秋子や名雪、祐一それぞれの優しさが感じ取れてよかったです。
キャラにもまったく違和感がなかったのがよかったです。

○ぺーた さん

01 スノーボールに込めて (採点:6)
いかにも小ネタらしいというか小ネタだからこそ映える感じの話ですね。
全体的にほのぼのとしていて香里の心情も綺麗に表現されていてとても好感が持てました。
ただ、一つだけ気になるのはちょっと誤字が目立つ事です。
私はあんまり誤字とかは気にしない人間なのですが、そんな私でさえ気付く誤字が結構ありました。
作者さんが校正されたかどうかは知りませんが、とりあえず知り合いに見せるタイプの校正をされたほうがいいんじゃないかと。
まぁ、コンペなので参加しない人を探さないといけないのが大変かも知れないですけどね。
とりあえず私みたい7点のところを6点にしまう人間がいるという事を考えたら勿体ないですよ。

02 上昇気流☆ラブラブHearts (採点:4)
とりあえず一言、テンポ感は抜群です。
ですが、なんというかkanonっぽくない。
キャラの台詞がらしくないものがあるところが特に。
あと、笑わせようとしてるネタもちょっと狙い過ぎていて、読者が構えてしまうかなと思います。
とりあえずギャグはもうすこしお約束から外した方が受けるかと。
だからこそ4点です。
もっともkanonじゃなければ、7点以上は付けていたとは思いますが。
というわけで総評を言うならもったいない作品でした。

追記
ちなみに私は選ばなかったヒロインが助からない、とは作中に書かれてなかったと言う理由で、kanonALLエンド(というと語弊があるけど)肯定派の人間です。
というわけで真琴の事は別に評価に加点も減点も加えてないのですが、結構そういうキャラの出し方をすると嫌がる人間がいるので気を付けた方が良いですよ。
では、最後に余計なお節介でした。

03 ふたつのクリスマスソング (採点:7)
なんか素直な話だなと思いました。
あんまり視点変更系でお互いが考えてる事に大差ない話は好きではないのですが、でもオチが良かったです。
ありきたりなオチではありますが、だからこそ良いというか……
まぁ、そんな感じなので素直な話ということです。
この先を想像する楽しみとささやかな余韻をありがとうございました。

ただ、一つだけ確認。
作者さん名雪の誕生日忘れてますよね?

04 教えてあげません♪ (採点:5)
漢ですね。
今更謎ジャムネタというところに敬意を表さずにはいられません。
まぁ、ネタはともかく話のテンポ感というか緩急の付け方はなかなか良かったです。
こう言っては失礼になるのかもしれませんが、この作者さんの別の作品を読んでみたいと思わせる話でした。


05 あほ (採点:2)
えっとわざとだとは分かってます。
ですがあえて言います。
ものすごく読みにくいです。
開いた瞬間挫折しそうになりました。
内容もちょっと理解できませんでした。
こういう事も自分で言うのもなんですが私の理解力が無いという訳ではないと思ってます。
たぶん、整然とした意味の言葉を乱雑に積み重ねる事で意図的に本質部分を分かりにくくしているのだと思いますので。
だから、何度も読んで頭の中で文章を整理していけば作者さんがどういった話をこの作品にあたえたのかは分かるのだと思うんですが……
ぶっちゃけると、最初に上げた理由でそれをする気は起きませんでした。

誰でも理解出来る話を書けとはいませんが、誰にでも読みやすい話にしてほしい……といいたいとこではあります。
が、でもそうじゃない事が作者さんの持ち味でしょうから、それをむざむざ消すのももったいないか……
と、無責任に悩んでみましたがどうせ私に答えが出せるわけでもないので諦めます。

ちなみに点数低かったのは私とは対極に当たる感性の持ち主に対しての敬意です。
いや、敬意というなら良い点付けろといわれるかもしれないですけどね。
まぁ、ラブコメ命って感じの私がこの手のダークを評価してしまうと自分に対しても他者に対しても嘘くさくなりそうなのでご容赦ください。
好みでは全く無いけど、作者さんが伝わってくるという意味では好きな作品でした。

では、長文でごたごたと言い訳じみた事を書いてすいませんでした。
でもこれだけ長文書いて見当違いの事書いてたとしたらはずかしいな……

追伸
もしかして名前の最初がふのかたですか?

06 この箱庭に雪は降り積む (採点:6)
状況描写ばっかりの話でしたが不思議と印象深い気がします。
うーんでも、評価が難しいなぁ……色んな意味で。
もっとも好きか嫌いかと問われれば好きと即答はできるんですけどね。
まぁ、ごたごたとした事は他の人がいってくれると思うので自分の中に残る余韻と共に無粋な言葉はしまっておきます。

07 諸人こぞりて (採点:8)
ストーリーだけ追えば9点。
でも評価は8点にしました。
9点にしなかった理由であり個人的な意見を言います。
本来なら死ぬはずのない秋子さんが、この話を書くために殺されているのが私には最悪に近い印象です。
だからその部分を読んだ時3点はそのことで引こうと思ったんですが、話としてはなかなか素晴らしかったのでまけにまけて1点だけ引かせて頂きました。
というわけで話自体には文句はありません。
今回の小ネタコンペでも五指に入る作品と言って良いでしょう

まぁ、もっとも話が短い分どうしてもちょっと安っぽく感じはするんですけどね。
案外小ネタじゃない方でもうちょっと掘り下げていればさらに評価上がるかもしれません

08 琥珀色の幸せ (採点:9)
すいません……
私はこういうストレートな話+親子ものにものすごく弱いんです。
それにしても結婚関連の話ってどうしていい話になりやすいんでしょうね?
いや、単なる私の好みなのかも……

09 Actually (採点:7)
自分で付けておいてなんですが高いかもとおもいます。
3点をつけようかとも思ったんですが、それは低すぎるとおもいました。
じゃあ、間を取れよと言われそうですがそれはそれで違う感じがしたので……
というか自分の中では作品としての出来は7点。
好みかどうかで言うと3点って感じなんです。
不思議と引き込まれる作品ではあるんですが、kanonをやった人間だからこそそれほど好きにはなれないと言う感じで……
まぁ、そんなこんなで客観視した方の点数を今回は採用しました。

10 透明 (採点:8)
出だしで最初はダークなのかなと思いましたが、むしろ逆の方向性の話でしたね。
もっともキャラの掘り下げ方という意味ではダークに近くはあるんですが。
ギャグでは無いけど、小気味良いボケが所々に配置されていてシリアス系統の話なのにとてもテンポ良く読めました。
個人的には本作の香里とは別に、もう少し、栞や祐一みたいな方向にまで成長した香里を見てみたいとは思いました。
もっとも、こういった香里だからこそこの少ない容量の話が映えるんですけど。
まぁ、続きがあっても蛇足にしかならないでしょうし、祐一なみの前向きさと能天気さを持つ香里というのも違和感があるのでコレで良かったんだとおもいます。

11 白い街に暮らすもの (採点:2)
うーん、独白系というとちょっとだけ語弊がありそうですがそう言う系統の話ですね。
その手の話って書いてる方は楽しいと思うんですよ。
自分の考え方をキャラの考え方に織り交ぜることで読者へのメッセージを直球で投げつけられるわけですから。
でも、はっきり言ってしまうと大抵の場合が読者にとってはそれがあんまり嬉しくないんですよね。
特にコンペという場の読者としては求めるのがあくまでも面白い話です。
だからけっして作者の考え出した哲学とかあのキャラはこんなことを考えてるんだよという主張ではないのですよ。
まぁ、面白いストーリーの中に作者の考えが見え隠れするって形ならばなにも問題はないんですが。
とりあえず今回の作品についてアドバイスできることは一つだけです。
それは出す場所を間違えたという事です。
違う所で読んだならば、評価はだいぶ違っていたと思います。
文章自体は綺麗ですから
まぁ、もっとも綺麗すぎて面白味には少し欠けるところがあるんですけどね。

12 シュガークラフトの朝 (採点:2)
栞の一人称って難しいですよね。
敬語にすると頭の中でも常に敬語で喋ってるのかって話になるし。
かといって敬語じゃないとたいていの場合で違和感がかなり出ます。
というわけで違和感がバリバリでした。
付け加えるなら地の文が固すぎるところが特に。
それと独白系といえるほど独白系では決してないのですが、やっぱ根本的な面ではそう言う話ですよね。
だから読んでいて面白いかと聞かれるとちょっと辛い物があります。
とりあえず対処法としてはもう少し外部の描写といっても風景ではなくて老人のエピソードのような動きのあるエピソードを入れると良いんじゃないかと思います。
なおかつ、それによって栞の根本的な考え方は変わらないにしても、その時考えている事が変わるといったような心の動きを表現すればだいぶ変わってくるものですし。
まぁ、はっきりと現在の印象を言ってしまえば、あまりにも作品自体のトーンが単調すぎて、頭の中になにも残らないまま過ぎ去ってしまいます。
あと、最後の一文はどうせならもう少し希望が見える感じにしても良かったのではないでしょうか?
何が待っているのかというのがあやふや過ぎて、それが良い事なのか悪い事か全然感じ取れません。
まぁ、もちろんkanonを一度でもやった人ならばわかりますけどね。
これは単純にその文を読んだ瞬間の印象の話で、あと、読者として期待するだろう表現はそういうものだろうと思うので。
少なくとも私はそうですし。

とりあえず長くなりましたがアドバイスとして聞いて頂ければ幸いです。
実際、私の考えを押しつけてるだろうと言われれば否定出来ないですから。

13 一月の路上に捨てる。 (採点:2)
つっこんじゃいけないとは思いつつでも気になったので、聞く事にします。
なんか名雪が知りすぎてませんか?
特に最後の方。
この作品無いではそういう設定なんだと納得させる事は出来るんですが、原作があるからこそやっぱ細かい部分は気になっちゃうんですよね。
まぁ、色んな意味であゆが乗り移ってたとでも思えば良いんでしょうが……
それにしても祐一がうすっぺらいなぁ……
上っ面だけしかないみたいな感じというか。
とか言うと貶してるみたいに見えますが、もちろんこれは誉め言葉です。
あきらかにそういう祐一を表現しようとしてる作品ですからね。
そこはとても良かったとは思います。
でも、話として好きになれるかというと……
まぁ、付けた点数が答えになっています。
やっぱ、kanonが大好きな人間としてはそうとしか答えられないですよ。
作者さんとしても読者に好かれる話として書いたわけではなくて、思いついた話を発表するのにちょうど良い場だからこの場に出したとかじゃないですか?
もっとも邪推でしたら、ほんとに申し訳ないことですけど……

14 こんな暑い日には (採点:6)
大半の方がしているであろうつっこみをいれます。
舞シナリオのこと忘れないでください。

さて、ちゃんとした感想に移ります。
まぁ、なんというか普通かな。
いや、普通じゃ誉め言葉にはならないか……
とりあえず良いほのぼのではありました。
でも、良いほのぼのだからこそやっぱり普通って表現を使いたくなります。
なんというか全体的に一本調子な上に、この作品にしかないようなウリが無いので。
まぁ、ほのぼのってのは大抵そういう作品ばっかりなんですけどね。
あと、現実の季節感とかそういうのを無視して出してくる度胸とか結構嫌いじゃないです。
そこに加点しようかとも思ったのですが、まぁ、作品自体には関係ないので止めました。
もっともそういうところはこれからも貫いて欲しいと勝手に思ってはいますが。

追記
ケロピーの口から吐き出されるかき氷には地味にうけました。
なんか想像してみたら微妙にぐろいのにどことなくシュールだったので……

15 相沢祐一最大の危機 (採点:10)
うーん、正直迷いました。
もうちょっと低い点数を付けようかと……
でも、やっぱ10点しか付けられないです。
笑えましたし、白けさせない勢いが抜群でしたから。
でも、一番私が評価しているのは出す場所を間違えなかったところですね。
本コンペみたいな場所なら多分5点を付けていたと思います。
まぁ、つまり小ネタであるからこそ、輝くタイプの話って事ですね。
だから、まぁ文句の付けようはないんですけど、せっかくなので一つだけアドバイスをしておきます。
最初の部分はもう少し簡素にしても良いかと、ちょっとだけではあるんですがだらだら感がでてしまっているので……
でも、後半の勢いで読んでる人間はそんな小さな事忘れてしまうので問題ないといえば問題ないんですけどね。
小ネタの時はやっぱ長めのタメとかあまり作らない方が良いと思いますよ。

16 プラネタリウムの夜 (採点:10)
読んでいてとても心地の良い話でした。
全体的に素直ではあるけどストレートではなくて。
あと、くどくないのが凄く良いです。
例を挙げるならばこれ
>「俺たちはさ、今同じプラネタリウムにいるんだ」
> 隣りで、同じように寝転がった北川君はそう言って、続けた。
>「例え離れていてもさ。夜になれば俺たちは同じ星を見てるんだ」
大抵の人ならばあの場面を演出しておいて、これだけで終わらせるなんてないですからね。
くどくどと気障ったらしい台詞と描写を書いてうんざりさせるでしょう。
あと、終わり方も良いですね。
安易に北川と香里をくっつけたりせずに色んな意味で想像の余地を残しているところが、素晴らしいの一言に尽きます。
それと、個人的な趣味の話になってしまうんですが斉藤の告白も良かったです。
うわ……斉藤告白するのか、とちょっとげんなりしそうになったところで、あのギャグを持ってこられて笑わされました。
全体的には爽やかな感じの良作といった作品ではありました。
でも、上で挙げているような作者さんのセンスがキラリと光る箇所に加点していったら結局10点になりました。
まぁ、文句なく素晴らしい作品です。

追記
一つだけ忠告するなら。
一人一人の台詞でちゃんと改行した方が良いかと思います
多分、それだとしっくり来ないと考えてそうしなかったんだとは思いますが、やっぱ現状のだと読み辛さを感じてしまいますので。

17 暖かな夜、寂しい女の子 (採点:3)
決めの部分であるはずの最後の部分の表現が分かりにくいです。
作者さんの表現したいであろう事はなんとなく分かるんですけどね。
逆に言うならばなんとなくしかわかりません。
普通なら一部分ぐらい些細な事、で済ませられるわけですけど、この話においては一番読者に対して印象づけないといけない場所だけに致命的だと言うしかないです。
全体的な発想は良かったとは思うんですが、そこの部分で大きく減点させてもらいました。
具体的な点数を言うと本来なら6点ってところです。

あと、ここからは点数に反映させなかった部分の話をします。
まぁ、個人的なキャラに対する考え方が端から見て痛いぐらいに出ているので反映させなかったわけですけど……
とりあえず選ばれなかった=寂しいとはちょっと思えないんですよね。
最高以外は全て最低とは限らないですよね?
栞シナリオのあゆは最高の幸せは得られなかったとは思いますが、かといって不幸になったとも思えないんですよね。
それにあゆが自分で選んだ事を後悔するとは思えないし、仮にその所為で寂しいと思っても自分の中で耐えて決着させるでしょう。
もちろんあゆシナリオの祐一のように望んで受け止めてくれる人がいるなら別ですが。
だから、私には自分の寂しさを他人に受け渡そうとするピエロがなんか不自然に思ってしまいました。
ちなみになんでこんな話をしたかというと、この作品を読んで作者さんにはそこら辺にちゃんとした解釈があるだろうと感じたからです。
まぁ、早い話が作者さんの解釈を興味本位で聞いてみたいだけです。
よかったらお願いします。
もちろんうざかったら無視してくれて構いませんので。

18 Melancholy (採点:1)
まぁ、みんな言ってるでしょうが、だからこそ言います。
一度プレピューを使って作品を確認しましょう。
あと、校正もちゃんとやった方が良いですよ。
少なくとも公開する前に一度は読み返して欲しいって事です。
作者さんとしては不本意でしょうが、でもあまりに酷かったのでその時点で1を付けてしまいました。
コンペである以上体裁だけはしっかりしないといけないですからね。
あと内容についてですが、壊れ系ですか……
いや、別に壊れ自体が悪いというわけではないんですが、キャラの壊し方が……
まぁ、わざとだとは分かっているんですが、嫌みの強い悪意の体現者みたいなキャラクターはちょっときついものがあります。
やっぱり二次創作のキャラではやらない方が良いですよ。
作者さんがもしかしたらkanon嫌いなんじゃないかとすら思ってしまうぐらい印象悪いので。
ともかくその所為で笑う云々の前に気分が鬱々としてきます。
とりあえず次に作品を作る時はキャラに悪意を表現させない事をお勧めします。

19 残されていた音声 (採点:2)
怪談とはまた珍しいジャンルを書かれますね。
まぁ、小ネタというのはこういう変わり種が出てくるから面白いんですけど。

さて、感想ですが……一言で終える事が出来ます。
それは説明が足りなさすぎて訳が分からないって事です。
作品を読む限り、恐らく作者さんは多少は怪談を怖くするコツを知っているのだと思います。
まぁ、具体的に言うと得体の知れない物を出す事なんですが……
それ自体は出来ていると思います。
その為にあえて説明せずにあやふやに書いてるなと読み取れる箇所がありますので。
ただ、それ以外の所でもあやふやな事が多すぎるんです。
良い怪談の場合はそれはいったいなんだったのか?って感想を読んだ後に持ちます。
つまり怪奇現象の原因のみをあやふやにしているわけですね。
ですが、作者さんの場合は全体があやふやなので、読了後に持つ感想としては、結局どんな話だったのか?って事になってしまうわけです。
つまりどの部分が怪奇なのかわからないんですよ。
読む限りここかなと思う物がいくつかありますが、逆に言えばどれを怖がって欲しいのか絞り込めません。
とりあえず読んでこちらが推測したストーリーとしては、
・具体的に言うと秋子さん達が餓死した女の子(真琴?)を追って心中した
・真琴が秋子さん達にkanonの真琴シナリオの幻影みたいなものを見せて三人を死の世界へと連れて行った。
・偶然見つけたテープかなにかを再生してみたら、こんな奇妙な話が残されていた。
まぁ、こんな風に少なくとも三つ程、違う発想の話に読み取れてしまうわけですよ。
で、どれなのかを悩んでしまって怖がってる暇なんてないんですよね。
三つとも恐怖を感じる対象は全く違うわけですから……
というわけで描写等をしっかりして、そうとしてしか読み取れない話を書く事を心掛けてください。
ちなみにそうするメリットはもう一つありまして、細部の描写がしっかりしていると光景が具体的に想像出来ます。
そうなると現実感が出てきます。
現実感が出れば、同じ様な状況に立てば自分の身にもおこるのではないかと想像してしまうわけです。
そうなれば、得体の知れない現象が、他人事ではない実在の脅威と感じられるわけですよ。
良い怪談というのは大抵コレが出来ていますので、もし今後も怪談にチャレンジされるならそう言う部分に注意して、いくつか怪談を読んでみると勉強になるんじゃないかと思います。
では、長文失礼しました。

追記
ちなみに、もしかしたら、上記のストーリーどれとでも取れるようにわざと書いていて、結局事故自体の異常性と訳のわからなさを怖いと感じる話なのでしょうか?
もしそうならば、残念ながら作者さんは読者の事が全く見えてないとしか言えません。

21 信号炎管 (採点:1)
いったい作者さんはどういうストーリーを表現したかったのでしょうか?
あまりにも中途半端なところで終わっているため、一本の話の序盤だけを切り抜いて出したのかと思うってしまった程です。
というわけで、ストーリー部分についてはなにも言う事ができません。
あとは、文章自体の話ですね。
恐らく他の方々からもかなり厳しい言葉を受け取っていると思いますが、わたしもあえてアドバイスをしようかと思います。

まず一つ目。
一つの文章に意味を詰め込みすぎです。
具体的な例として、
> 学校では生徒会による川澄舞退学のドタバタ劇は、学校側の処分、即ち舞の卒業式までの停学処分により収まり、既に進路決定済みで、3学期は自由登校の身となった佐祐理は、どちらかの家か、商店街等で舞と会うようになっていた。
この文をざっとではありますが理解しやすいように直してみますと、
>学校で展開された生徒会による川澄舞の退学というドタバタ劇。
>それは学校側が舞に卒業までの停学処分を与えるという形で決着した。
>そんな事情により学校で会う事が出来なくなった佐祐理と舞は、お互いの家や商店街等の校外で会うようになっていた。
>ちなみに、佐祐理は佐祐理で既に進路を決めており、自由登校の身となっていたのでそういう行為が可能なのである。
とだいたいこんな感じになります。
つまり少なくとも四つの文で表現すべきものを一つの文で表現してしまっているわけですね。
だから、どれが主語や述語なのかが分からなくなり、文自体の意味が理解出来なくなるんです。
そして本文のほとんどがこういう調子なので全体的に訳が分からない印象をあたえてしまっています。
対処法としては文に過剰な装飾はせず、簡潔に短く書く事です。
それじゃ表現したい事には足りないというならば、上のように文の数自体を増やせば良いだけの話ですから。

次に二つ目
前後の文に脈絡が無いと言う事です
具体的な例として、
>学校では生徒会による(以下略
そして次の文
>また、2月下旬から選挙戦が(以下略。
『また』で二つの文を繋げる意味がわかりません。
舞と佐祐理が会っている事と倉田家で倹約をしている事。
これは全然関連性がないものですよね?
>舞と佐祐理はよく会っていた
>でも二月から佐祐理の父の選挙戦が始まるためあまり会えなくなってしまった。
とかなら、関連性は出てくるんですが……
しかもこの二つの文の次
>さらに、今日は地元の以下略
この文も「さらに」で上二つの文と繋げてありますが、やはり関連性がありません。
そして最後
>そのため、接客中の母親に代って(以下略
この文自体は三つ目の久瀬父が来ているという文を受けての文章とちゃんとなっています。
しかし、やはり上二つの文とは関連がありません。
この四つの文を簡単に整理するならば、
>今日は佐祐理の家に久瀬の父親が来ている。
>その為、佐祐理の母が応対をしていた。
>しかし佐祐理の母には父親の倉田代議士と秘書二名を迎えに行かなければならない用があるのだ。
>その為、忙しい母に変わり、免許を取ったばかりの佐祐理が三人を迎えに行く事になったのである。
となります。
ちなみに上二つの分は関係が無いので削りました。
もっとも倉田家が倹約しているという事については、この四つの文より少し後にも書かれていますよね。
佐祐理が自家用車で迎えに行かなければならないもう一つの理由として。
ならば、こんな場所では書かずにそちらに繋げて書くべき文なのです。
つまり文章の意味を繋げる場合は同じ事柄について触れている文で行ってください。
違う事柄について触れている文を繋げてしまうと、説明している事ががあっちこっちに飛んでしまう事となります。
たとえばそれがTVドラマならどういう風になってしまうかというと、仲の良い恋人のキスシーンがいきなり殺人現場で検視をしているシーンに切り替わってしまうといった感じになります。
それぐらい見当違いな文章を書いてしまっていると理解すべきです。

まぁ、そんな感じでまず作者さんが直すべきなのはこの二つです。
この二つを直さなければ例えどんな良い物語を思いついたとしても、それを読み手に伝える事はけっして出来ませんので……
今後、文章を書く時には気を付けて書いてみてください。

22 とある平和な夜 (採点:4)
うーん。
普通のほのらぶと言いたいんですが、正直な話それよりは少し評価が落ちます。
全体的にはそれほど悪くはないんですけど、逆に言えば細かい部分でひっかかる部分が多いですね。
まぁ、全部につっこみきれないのでアドバイスとして役に立つんじゃないかと思う部分だけ挙げていく事にします。
まず、一つ目。
名雪一人称である地の文がちぐはぐしてるという事です。
部分によっては妙に堅苦しい表現使ったりしているため、かなり変な印象を受けます。
とりあえず作品全体のトーンは『ほのぼの』で『名雪』なわけですから、もっとゆるーく優しく表現していった方が『らしい』かと思います。
次に二つ目
改行等の統一感の無さですね。
たぶん、作者さんの側で読む人のペースとかを操作する事によって、雰囲気作りをしようと思っているんでしょう。
でも、序盤が詰め込みすぎってぐらいぎゅうぎゅうにしてあるのに、
>えっと、その、なんだっけ?
以降の無駄改行の嵐は、だらだらした印象を受けるというか、文章に足を引っ張られているような気分になります。
恐らくはタメを作ってどんでん返しにメリハリを付けようとしたんでしょうが、はっきりいって逆効果じゃないかと。
とりあえず、今後は作品内の文章の改行等はは統一して書かれる事をお勧めします。
だいたい、読む人はそれぞれ好き勝手な速度で読むわけですから、こちら側としては読み辛いだけで意味がないですよ。
もし、そういうタメとかを作りたいならば地の文を増やし表現を増やしてください。
見た目ではなく文章によって行うべきです。
そして最後。
あり得ない事がちらほらとある事ですね。
たとえば梯子に関する名雪の勘違い。
ベランダから梯子を屋根にかけてあるというのを、一階からベランダに梯子をかけてあるのを、常識的に考えて間違えるとは思えません。
もしかしたら、一階から屋根に向かって梯子をかけていた、もしくは名雪が自分の思いこみの所為でまともに思考が働いてなかったと言う事なのかも知れません。
でも、そうならばそう書くべきです。
つまり説明すべき部分を説明してないわけですね。
そういう箇所は他にもいくつかありますので今後はそういうところも注意して書く事をお勧めします。

では、細かい部分ばかりで鬱陶しかったらごめんなさい。
でも、少しでも参考にして頂ければと思います。


追記
別に評価にはなんら影響してない部分なのですが、『おわり』は書かなくても良いのでは?
もっとも書いたところで何の影響もないのでいいんですけどね。
ただ、コンペとかみたいに容量制限があるところでは必ずしも必要じゃない文は削った方が良いと思いますよ。


23 いらない子 (採点:3)
だじゃれオチですか。
別にそれが悪いってわけじゃないけど、オチがそれなのに本文がちょっと長すぎますね。
もっと一発ネタ的な感じにした方が、読み手側にはインパクトを与えられると思いますよ。
現状だと、前半部分がしっかり書かれている所為で逆にオチで肩すかしを食らいますので。

まぁ、前半部分は作者さんが心から書きたかったんだと思います。
天野と名雪へのこだわりが凄いですからね。
だから余計にオチの弱さが際立ってしまってるんですけど……

24 フライング・クリスマスプレゼント (採点:7)
タイトルを見た時にプレゼントが飛び回ってるポルターガイスト的な話を思わず期待しました。
でも、残念ながらシュークリームは飛びませんでしたね。
子供が食べた時に「うーまーいーぞー」とか叫びながら、空に舞い上がるなんて事もなかったですし。
いや、かってにそんな期待している私が悪いだけですが。

さて、肝心の感想に移りたいと思います。
なかなか良いほのぼのでした。
ただ、物語としては落とし所が無いのが少し辛いです。
おかげで悪くはないけど特に良いと言えるべき部分がないと言った印象を受けます。
まぁ、こういう優しい話はそれ自体が魅力といえなくもないですけどね。
でも、コンペみたいな比べる場ではちょっと評価し辛いところがあります。
個人のHPみたいなところならば話は変わってくるんですけど……

25 #9 クリスマス・イブ (採点:4)
とりあえずみんな言っているだろう一言。
プレビューで一度確認しましょう。
さて、感想ですが……
小ネタでやる話ではなかったですね。
長編物の一場面を切り取っただけのような話の所為で、非常にアンバランスな印象を受けます。
文章や話のテーマ等は特に文句がないだけに、勿体ないなと思いました。

26 紫陽花の歌 (採点:3)
ストーリーは優しくてとても良いと思います。
ただ、作者さんの表現力が圧倒的に足りてないです。
『○○した』で終わる文章が多いので台本を読んでるような気分になりますし、文章も簡潔すぎて情緒があまり感じられないんですよね。
まぁ、ストーリー自体が表現力しだいの内容なので余計に際立っている所があるんですけどね。


○まてつや さん

05 あほ (採点:5)
 タイトルが合っていない気がする。
 オチをつければ、もっと良いものになっただろうと思いました。
 <太字>(BAD END)</太字>の意図がわかりません。

08 琥珀色の幸せ (採点:10)
 言葉も出ないよ。
 右目から雫が一滴だけ出たよ。

13 一月の路上に捨てる。 (採点:7)
 物悲しい、寂しい終わり方がとても良かったです。

15 相沢祐一最大の危機 (採点:8)
 私はこのお話好きです。
 オチにもう一歩欲しい。
 もし、作者予想が合ってるなら、いつもこんな感想書いてる気がします(^^;

 物凄いなさけないお話をすると、祐一のエロ本(熟女モノ)が見つかるネタは今回のために書きかけたんですよ私。見つけるのは秋子さんですけど。
 いやー、出さないで良かった。この作品に全然勝てないもん。

19 残されていた音声 (採点:2)
 えー。再生して何かを聴くと言うアイデア自体はいいんだけど、内容は勿体無いよ。
 面白くないよ。生かされてないよ。

 内容次第では普通に良いものができたでしょうに、残念ですね。

23 いらない子 (採点:9)
 とてもイイ!
 短編らしくて。
 ただ、セリフが全体的にそっけなさ過ぎるのが個人的に残念だ。

○りょと さん

01 スノーボールに込めて (採点:5)
 最初のプロローグはどうにも気張りすぎたと言うか。本編と文質も合ってないですし、やりすぎた感があります。
 というよりも、この半分、もしくは3分の1くらいで纏められたんじゃないかと思います。最初の文章が冗長なほどにボリュームがあるので、折角の本編が薄く、ペラいものに見えました。
 その辺の容量配分をもう少し考えて欲しかったなぁ、と思います。詰め込みすぎない余裕が感じられるのは、良いことだと思うんですけど。

02 上昇気流☆ラブラブHearts (採点:7)
 あー、これなんか悔しいんですけど(笑)、好きです。
 久しぶりに、本当にKanonのSSを読んだような、そんな不思議な感覚がありました。会話も地の文もテンポ良く、すらすらと先が読めるのも好感触です。

 とりあえず、重箱の隅をつつくように、気になったところを二つ。
 一つは名雪パフパフ。あそこのそこだけスローモーションのように切り替わる演出はいいと思うんですけど、やっぱ浮いてるように思いました。強調させるのも手だと思いますし、実際良くできてるんですけど、揃えてる割に多少違和感が。特にあゆパートの意味のない羅列が気になりました。名雪がよかっただけに、同じ言葉のリピートが寧ろ冗長さを生んで、差異を生じさせているように感じます。もうちっと足並みを。
 もう一つ、これは本当に重箱の隅というか、完全に主観の話なんですけど、オチに使われてるあゆがキャラ変わってるように思えて仕方なかったです。メチャクチャ注目を浴びる部分だったので尚更。まあ、けど、これは半分戯言だと思って聞き流してもらえると嬉しいです。

03 ふたつのクリスマスソング (採点:3)
 長編のプロローグと言った印象です。キャラクターの動きは一定ですし、見所が二つの視点から見た情景のみになっている。そして、その視点が酷く近い場所にあるのが非常に辛いです。
 容量的な余裕があるんですし、この二つの視点を纏めた三人称視点とか書いたら、また多少印象は変わってきたのではないでしょうか。敢えて省略したんじゃないか、って気もしますけど、これならないよりはあった方がいいかと。

04 教えてあげません♪ (採点:2)
 ごっつ懐かしい感じでした。それしか言えないことを謝らせて下さい。

05 あほ (採点:1)
 ごめんなさい。読んでて頭痛くなりました。つか、書いてる人は多分結構悦に入って書いてたんだろなぁと思うんですけど、ぶっちゃけこの手の文章にしてもテンポ悪いし、センスも感じられません。内容というかストーリーはこの手の作品なんで最初から諦めてたんですけど、読みづらい上にリズムも取れなくて、楽しみ方を見つけられない。
 正直、『読めませんでした。一点』を適用しようか、と本気で悩んだ作品でした。作者様には大変申し訳ない上に、絶対知ってる人だと思うんですけど。

06 この箱庭に雪は降り積む (採点:6)
 文章は上手です。読みにくいように見えて、センスがあって、リズムもいいです。大切な人を失った後の、祐一と香里の虚無感というか、堕落と言うか、自暴自棄になってるというか。そういうのがうまく描写されてました。
 個人的に思うことは、徹底し切れてないところ。なんかやけに優しいんですよね。世界が。クリスマスだから、という形かもしれないと書いてて思いましたけれど、なんか中途半端さが否めない。そんな印象でした。

 あと、最後の締めのサイレントナイト、ホーリーナイト。メリークリスマス。の部分に違和感。寧ろ突き落としていいところだったと思うのですけど。あまりに優しすぎる。生温さじゃなく、暖かい。そこはもう少し何か違う言葉を選んで欲しかったかも、と思います。

07 諸人こぞりて (採点:5)
 途中までは凄くよかったです。いや、後半も何気に好きなんですけどね。ただ、好きなジャンルが違うと言うかなんというか。
 統一感がなかった、と言った方がいいんでしょうか。エピローグ的な後半はもう少し削ってぼやかした方がよかったんじゃないでしょうか。しっかり書いてくれてるのはありがたく、また展開的に僕の中のもう一人の僕が大喜びなんですが、安っぽさは否めません。

08 琥珀色の幸せ (採点:8)
 好きです。まったりのんびり。凄く緩やかな時間が巧く表現されていて、物語をしっかり彩ってくれてます。
 ネタの選択もナイスです。過不足なく、いいお話でした。

09 Actually (採点:5)
 途中の太字はなんかかっこ悪く見えました。雰囲気はよく出てて面白いと思います。
 けど、なんかよくわからなかったです。楡の比喩は何かしらいみがあるんだろうと調べてみたけど見つからなかったと言う。

10 透明 (採点:6)
 巧い。素直に巧いです。
 ですが、後半のなげやりっぷりというか、息切れというか容量不足さが明確に浮き出てしまったのが残念。
 なんかこう、もうちっと計算して欲しかったなぁ、とか思います。短い話ですので余計に。

11 白い街に暮らすもの (採点:2)
 さっぱりわかりませんでした。え、なんで? ってのが連続。
 書き出しが巧く引き込んでいるのに対して、二行目でいきなり突き放されました。混乱したまま最後まで。
 どう伝えれば、伝わったのか。独りよがりでなく、ちゃんと見積もって欲しかったなぁ、と思います。

12 シュガークラフトの朝 (採点:4)
 こういうのは毎回あって思うんですけど評価しづらいです。敢えて言うなら魅せようとしてないのが敗因でしょうか。
 ストーリーなり、文章なり、センスなり。なにか一つでもいいので、こういった掌編のこんぺでは見せてもらいたいと思います。個人的趣向として、できればストーリーをw

13 一月の路上に捨てる。 (採点:9)
 これは巧い。今現在、素で一位取るだろうなぁ、と予想しておきます。
 なんでもない日常描写の陰に隠れた、ノベルゲーだからこそのバッド。その中にある寂しさに近い感情をしっかり堪能させてもらいました。

 苦言を言うとすれば、何かが足りなかった。それが文量の少なさによるものなのか、それともテーマ性の少なさからかは私にはわかりません。というか、文量はあれだけしかなかったからこそ、虚無感がより出てたでしょうし、テーマ性も然りです。
 はっきりと何が足りないかは言えません。でも、そこがどうしても気になった。10点をあげる訳にはいきませんでしたけれど、それでもこの作品に関しては大好きです。お見事。
 

14 こんな暑い日には (採点:5)
 寧ろ、最初のダラダラを最後まで通して欲しかった。てのは希望だったり。
 中途半端にダラダラしてる分が哀しい。やるなら徹底的に。動かすなら動かす。動かさないなら動かさない。てのをちょっと思いました。



15 相沢祐一最大の危機 (採点:6)
 シーンの切り方がまずいです。もうちょっと引きをちゃんとして欲しいと思います。
 内容自体は非常に好きなんですけどね。もうちょっとオチまでに色々見せて欲しかったというか、中盤まで好きでしたとしかいえないんですけど。

17 暖かな夜、寂しい女の子 (採点:4)
 オリキャラが出た意味がさっぱりわかりません。
 終わり方とか嫌いじゃないんですけどね。ただ、なんというか、微妙。ごめんなさい。

18 Melancholy (採点:1)
 困った。本当に。つけるつもりなかったのに、もう。

 まず、基本的なところから。プレビューくらいはちゃんと見ましょう。どんな形式で表示されるのか興味ありませんか? 少なくともぱっと見た感じの印象も大事な要素です。次回以降その辺に気を使ってあげてください。
 あと、文章作法やらはきっと誰からか突っ込まれるでしょう。
 なんかこう、普通にキャラとかおかしくないですか。あと、ストーリーも意味わかんなくないですか。

 と、思ってたのですが。
 ふと、タイトルがメランコリーだったことを思い出し、まさか「このタイトル、狙いやがったか」という線が捨て切れなくなりました。だとしても、評価は変わらないんですけど、もしそうなら拍手だけは送らせて頂きます。見事でした、と。

19 残されていた音声 (採点:6)
 試みは買います。面白い。ちょっと怖い。語らない謎を含めて怖い。
 純粋に面白かったか、と問われると首を傾げるのでこの点数ですが。

20 安っぽい奇跡 (採点:4)
 点数的にきびしめにつけてしまった気がしないでもないんですけど、凄まじく微妙でした。
 問題点は、メインとして置いている会話のテンポが凄まじく悪い。「ハグしてください」とか好きなんですけどね。
 あと、内容がないのはしょうがないとしても、もうちょっと頑張って欲しかったかな、とか。
 タイトルは他にもっとなかったかな、とか。

21 信号炎管 (採点:3)
 話についていけませんでした。

22 とある平和な夜 (採点:4)
 途中まで悪くないと思ってたんですけど、もうちょっと情景描写をしっかりして欲しかったなぁ、と思います。
 屋根の上で夜景を見るとこなんて、もうちょっと頑張ったら綺麗なのになぁ、と。

23 いらない子 (採点:7)
 あー、これ好きかもです。いい一発ネタでした。思い返して、少しクスリと。

24 フライング・クリスマスプレゼント (採点:5)
 タイトル見た瞬間、実はプロレスものだと思っていた訳で。

 ――あの冬から数年後、相沢祐一の姿はリングの上にあった。

 とかいう書き出しから始まる闘魂ストーリーだったら、容赦なく10点献上でした。というか、10点までしかないことを悔しく思ってますよ。200点くらいあげたい。
 話としてはなんか微妙。としか言いようがないです。あ、あと、三点リーダの使いすぎが少しだるいです。

25 #9 クリスマス・イブ (採点:4)
 明らかに選ぶネタを失敗しましたね。10Kで書く内容じゃないです。だからこそ、ここまで薄っぺらく、薄っぺらくしたのに尚終わり方が唐突。
 書く内容を決めた瞬間、すぐに書いてみるんじゃなくて、ある程度頭の中で必要なシーンとその容量を計算してみてはどうでしょう。こういう容量が決まったものを書くときに便利ですよ。

26 紫陽花の歌 (採点:3)
>「うん、そうなんだけどね……何となく祐一が食べてくれるんじゃないかなって思って」
 この台詞がなんとなく好きでした。こう、言葉とは別の儚さとかが感じられまして。

 という訳で、雰囲気を出すことにはある程度成功していると思いました。淡々とした語り口も非常にマッチしています。
 けど、それでも足りないところがたくさんあります。基本的なところから勉強すれば、もっと素敵なお話が作れるのでは、と思います。

○コンタミン さん

02 上昇気流☆ラブラブHearts (採点:5)
 勢いはあるんですが……ノリだけで突っ走ってしまっているように思います。
 ストーリーを一貫するような事件、どんでん返し、クライマックスへ向かう
盛り上がりなど、目を引くようなインパクトが欲しかったです。
 ですが終盤の「きらり、きらりと……」以降の一節は好きです。
 パクリたいくらい。

03 ふたつのクリスマスソング (採点:7)
 まさに、ほのぼの。
 お互いのプレゼントの包みを開けたときの二人の顔を想像すると、
自然と頬が緩みます。
 これは結末を書かなくて正解ですね。構成力の勝利でした。

05 あほ (採点:2)
 一読して真っ先に頭をよぎったのが、いたちんさんこんぺ第3回中篇の
『sTrAwbErRy FiElDs fOreVeR』
 この時も賛否両論飛び交いましたが、結局作者さんのコメントは
聞けなかったと思います。
 文章力は間違いなく一級品だと思うのですが、文章の意図するところは
さっぱり分からない。凄く深い意味が隠されているようで、実は何の意味
も無い文章なのではとすら思ってしまいます。
 面白いかどうか、という基準での採点ですのでこの点数ですが、ぜひ
解説をお願いしたい一作です。

08 琥珀色の幸せ (採点:10)
 泣きの一作。とにかく泣かせよう、という作者さまの意図がばっちり
成功していたと思います。
 クライマックスへ向けてどんどん昂ぶってゆく、秋子の感情の描き方
が秀逸でした。

『その言葉で、もう、耐え切れなくなった。頬を伝う、冷たいような
熱いような感触。泣いているんだ、と思った。とうとう泣いてしまっ
たんだ、と思った。』

 耐え切れず決壊してしまった秋子の感情。クライマックスでもあり、
私の一番のお気に入りシーンです。
 ごちそうさまでした。

13 一月の路上に捨てる。 (採点:10)
 今回、一番お気に入りの一作です。
 前向きな逃避……とでも言うんでしょうか。自分でも身に覚えが
ありすぎて、素手で心臓を掴まれたような気がしました。

『繋がりそうで繋がらない揺れる二つの影が、背後の路上に大きく
長い影を落しているだろう。でも俺は、振り返らない。振り向かない。』

 このくだりが本当に美しかったです。
 自分が人形になって、遠ざかる二つの影を見つめているような、
そんな気分になりました。
 お見事でした。

15 相沢祐一最大の危機 (採点:10)
 馬鹿コント、大好きです。
 と言うか本当に漫才やコントになってるんですね、コレ。
 気を持たせる前振りから始まって、たたみかけるようなテンポのよさ、
綺麗に決まったオチ。作者さま、かなりのお笑い好きとみました。
 以下、ツボにはまったフレーズです。

「もし、今すぐこの屋上から飛び降りて自殺してくれるなら
待ってもいい、二秒くらい」
「いやぁぁぁ! 微妙に警戒されてるぅぅぅ!」
「え、何? いまさらラブコメ?」

 次回もお馬鹿なコント、たのみます。

16 プラネタリウムの夜 (採点:8)
 しっとりした雰囲気の出た、王道ともいえるお話だったと思います。
 ストーリー展開は好みなのですが、表題にもなっている星空のシーンが
少しあっさりしすぎていたかなと思いました。十分に尺をとった、クライ
マックスを彩る「ものみの丘プラネタリウム」の描写を見たかったです。

17 暖かな夜、寂しい女の子 (採点:8)

「きっと、あなたのことじゃないかしら。名雪」

 もう、この台詞が全てですね。
 説明するわけでもなく、描写するわけでもなく、この短いたった一つの
台詞に香里の名雪への気持ちが全て込められています。誇張なしで前夜祭
No.1の名台詞だと思います。そのくらいの破壊力がありました。

19 残されていた音声 (採点:2)
 困った……。
 ひたすら謎が提示されて、何も解決しないまま終わってしまった、
という印象です。
 何か見落とした一文があるかと何度か読み返しましたが、やはり
分かりませんでした。KANON本編に答えがある……というわけでも
なさそうですし。
 以下、このSSで示された謎について作者さまの解答を期待したい
ところです。

1. 4人の乗っていたワゴン車はなぜ時速80kmも出していたのか?
2. 助手席の女の子が真琴として、7日前に餓死していたのは何故か?
3. 4人予約を入れたレストランに3人しか入らなかったのは何故か?
4. 彼らの目的地は?
5. レストランを出てからの時間、家族はどこでなにをしていたのか?

 自分の読解力が無いだけだったらどうしよう……。

20 安っぽい奇跡 (採点:3)
 周辺の描写が不足しているという印象を受けました。
 屋外という設定ですが、描かれているのは雪だけで二人がどこを
歩いているのかも分からない。シーンとしてイメージできない。
そのため物語の重要なアイテムである雪が、小道具の紙ふぶきのように
嘘っぽいものに見えてしまいます。
 冒頭で周囲の状況を簡単に説明し、地の文に服装などの小道具を
絡ませるだけで、かなり臨場感が出るのではないでしょうか。


21 信号炎管 (採点:1)

「学校では生徒会による川澄舞退学のドタバタ劇は、学校側の処分、
即ち舞の卒業式までの停学処分により収まり、既に進路決定済みで、
3学期は自由登校の身となった佐祐理は、どちらかの家か、商店街等
で舞と会うようになっていた。」

 声に出してみると分かりますが、一文が長すぎます。それによって
主語と述語のつながりが複雑になり、分かり辛い文になってしまって
います。この文でしたら3〜5文に分割するのがよいでしょう。全体的に
このような、一文に情報を詰め込みすぎた文が多かったように思います。
 あとは話を完結させること。未完成品ですので本作品には1点しか
つけられませんが、ストーリーを作ろうという意思はしっかりと
伝わってきます(交通事故というインパクトのあるシーンを導入部に
入れたのはよかったです。伏線も考えているようですし)。
 ほかの人からもいろいろ言われると思いますが、ストーリーを
大切にする姿勢には好感が持てます。がんばってください。

23 いらない子 (採点:9)
 素晴らしい。
 シリアスな空気を持ち上げて、持ち上げて、持ち上げて、一気に落とす!
 一発ギャグの醍醐味を堪能させてもらいました。
 でもこのテのSSって書いてるときはすごく楽しいんですが、結果発表までが
不安でたまらないんですよね。「伏字掲示板の1点って自分のじゃ!?」とか
無駄に怯えちゃったり……。
 大丈夫でしたか?

24 フライング・クリスマスプレゼント (採点:8)
 終盤まで主人公がだれかを明かさない手法、いいですね。
いろいろと想像の余地があって楽しめました。
 また「空飛ぶ」のフライングと思いきや「フライングスタート」の意味。
タイトルでのこんな遊び心も大好きです。

○ヒナゲシ さん

01 スノーボールに込めて (採点:6)
ほのぼのとした姉妹ssってすきですね〜

02 上昇気流☆ラブラブHearts (採点:7)
読んでて楽しくなりました。

03 ふたつのクリスマスソング (採点:8)
このあとの展開を想像すると、にやけてきます。( ̄▽ ̄;

04 教えてあげません♪ (採点:6)
相も変わらず、秋子さんの邪夢は恐ろしい……


05 あほ (採点:3)
すごい展開だ…

06 この箱庭に雪は降り積む (採点:8)
祐一の心情がしみじみとかかれていて、こういう話は好きです。

07 諸人こぞりて (採点:9)
冬に蛍、非現実的で幻想的です。
舞も名雪もすっきりとしていて、きれいに仕上がってると思います。

08 琥珀色の幸せ (採点:7)
この母娘には、ずっと幸せでいてほしいです。

09 Actually (採点:8)
結局似たもの姉妹なのかもしれませんね。
前を向いている香里が素敵です。

10 透明 (採点:7)
栞を見守る二人の保護者ってかんじですね〜

11 白い街に暮らすもの (採点:6)
保護者たちの心情というか…気持ちがよく表されていると思います。

12 シュガークラフトの朝 (採点:5)
栞が学校に来る日の朝ですね。いい感じだと思います。

13 一月の路上に捨てる。 (採点:4)
バッドエンドに、なるんでしょうね
ちょっと表現の仕方が好みではないですが…

14 こんな暑い日には (採点:6)
名雪超土下座でふきましたww


15 相沢祐一最大の危機 (採点:7)
テンポがいいwww笑わせてもらいました((^^

16 プラネタリウムの夜 (採点:8)
こんなかんじの北×香は大好きです!!

17 暖かな夜、寂しい女の子 (採点:6)
すっきりとしていて読みやすかったです。
個人的にはもう少し詳しく、長くしてもいいんじゃないかと思いました。

18 Melancholy (採点:6)
なんか全員黒っっ!!

19 残されていた音声 (採点:4)
真相は闇の中……

20 安っぽい奇跡 (採点:9)
ギャグとラブの割合と、話の運び方が気に入りました(^^

21 信号炎管 (採点:3)
………えっ、これでおわりですか?

22 とある平和な夜 (採点:7)
甘〜〜いらぶこめですなぁ

23 いらない子 (採点:6)
扶養⇒不要。真琴ならやりそうですねww

24 フライング・クリスマスプレゼント (採点:9)
あのあゆが、ずいぶんと立派になって…(遠い目
あゆと男の子のやりとりも、幼少期を再現していたのが好印象でした。 

25 #9 クリスマス・イブ (採点:7)
こんな未来があったらいいですねぇ(((^-^

26 紫陽花の歌 (採点:8)
いい話です。


○雨音 さん

01 スノーボールに込めて (採点:3)
……雪合戦(雪玉)にいまいち意味がないような(汗
なんか、お話の柱として機能していないように感じます。
ぶっちゃけ、無駄な設定っぽくて、おかげでオチも微妙でした。
更に、この作品の香里は何もしていないので、読んでいてなんだかなぁ、でした。
ちゃんと清算させて、とか割りと凄い言い草のような気が……いや、気持ちは分からないでもないですけどね?

02 上昇気流☆ラブラブHearts (採点:4)
こういうドタバタ系のコメディって良いなぁ♪
私は凄く好きです。
ただ、もう一つ、ネタが煮詰めきれていない感じがあって、ちょっとダルさがあったかも。
オチまでの流れが平坦すぎるように感じました。

03 ふたつのクリスマスソング (採点:4)
(死語)のないハイカラという単語を随分久しぶりに見た♪(何

とまぁ、それはともかくとして。
これは……つまり、店側が二重契約をした話という事で良いのかな?
いや、たぶん違うんでしょうけど、そうとしか思えないというか。
とりあえず、こういう双方向の視点にするようなお話だったのかなぁ〜と、ちょっと首を傾げてしまいました。
容量食うわりに仕掛けとしての意味がない……(涙

04 教えてあげません♪ (採点:2)
うん、オチが無いです。
ビックリするぐらいオチがないです。
「知らないほうがいい」というオチがオチとして機能する内容ではなかったと思います。
もう少しネタを考えましょう。

05 あほ (採点:2)
この恒温動物めっ!!

……良いなぁ。これ良いなぁ(あほ

06 この箱庭に雪は降り積む (採点:3)
……鬱々とした一人称が延々と綴られているだけですか(涙
何をどうしたいのかさっぱりで、楽しめませんでした。

07 諸人こぞりて (採点:5)
う〜ん、良い話のようにも感じつつ、オチがなぁ〜と首を傾げてしまいました。
……ハーレムルート???(ぉ
名雪と舞たちとの関係が無い(説明されてない)状態で、こういう展開ってどうなのでしょう?
いくらなんでも無茶が過ぎるような気がします。

あと、沢山の蛍が一斉に輝き出すシーン。
なぁんで、もっとしっかり描いてくれなかったかなぁ、と。
最大の見せ場でしょうに……(涙

08 琥珀色の幸せ (採点:9)
いい話だなぁ♪
ってか、
>「――わたしのお母さんでいてくれて、たくさん、たくさん、ありがとう」
このセリフが、最高に反則でした。
秋子さんと同じく、泣いてしまいそうなくらい素敵です。
惜しむらくは、フリが短すぎた事でしょうか。
もうちょっと回想とか入れてエネルギーを溜め込んでから、上のセリフを読みたかったです。
……まぁ、これで一杯一杯の10kb制限ですから、どうやったって無理な話なんですけどね(苦笑
ってか、変に長くしても逆に中だるみするだけかもですから、これはこれで、良かったのかもしれません。
うーん、なんか纏まってませんが、とにもかくにも、素敵な作品でした♪

09 Actually (採点:6)
救いがあるような無いような。
ダークのようなそうでないような。
なんだか掴み辛い作品でした。
まぁ、それが生と死を含めた現実なのかもしれませんが。
ってか、ダークなフリと希望がありそうなオチをこのサイズに詰め込んでるもんだから、
焦点がブレちゃったような気がしないでもないです(汗

10 透明 (採点:6)
意味の無いジョークが高尚なのだと犀川先生に教わった身としては、
香里のは意味が無いんじゃなくてそもそもジョークじゃないのだと言わずにはいられない!!(馬鹿

いや、それはともかく。
最後まで読んでみたら、結局つまり、この作品自体が意味の無いジョークなんだなぁと妙な納得をしてしまったり。
作者さんの意図と合致しているかどうかは分かりませんけど、
なんとなくそんな風に思ってしまって、ちょっと面白かったです。

11 白い街に暮らすもの (採点:2)
ポエム……(汗
ぶっちゃけ、8kbも使ってやるようなネタじゃないです。
こういうのをやるなら、一人に絞りましょう。
複数をやるのなら、もうちょっと書き分けましょう。
ってかもっと表現に凝りましょう。

12 シュガークラフトの朝 (採点:8)
栞シナリオの、栞側からの視点は多々ありますが、
良くあるパターンの暗くて鬱々としたものではなく、
かと言って明るくて清々しいというわけでもなくて……。
砂糖細工の世界観が、凄く栞のイメージにあっていて、
あの時の彼女の心象を、これまでの作品以上に、綺麗に表現しているように感じました。
とても綺麗な作品でした♪

13 一月の路上に捨てる。 (採点:5)
これは別にバッドエンドではないような……?
確かに祐一が捨てたものは大きいですが、
これはむしろ雅史(友達だよね?)エンドのような気がします。
まぁ、これもバッドといえばバッドなのかもしれませんが。
しかし、あゆの幻影が怨霊のように書かれているのは、色々と残念でした。

14 こんな暑い日には (採点:3)
名雪と祐一がちょっと子供っぽすぎるかなぁ、と。
まぁ結局成長してねーなぁって話なので構わないのかもしれませんが、
やはり若干、首を傾げてしまう部分はありました。
あと、ほのぼのなのは良いのですけど、起伏が天保山ほどしかないです。
容量を割くべき場所を微妙に間違えているような気が……(汗

15 相沢祐一最大の危機 (採点:5)
相沢祐一最大の危機というタイトルなのに、むしろ悲惨なのは北川……なんて皮肉(笑
個人的に、フリが結構面白かっただけに、終盤の展開にはちょっと首を傾げてしまったり。
ラストでしっかりと落としてほしかったです。

16 プラネタリウムの夜 (採点:6)
なんか妙な薄っぺらさがあるなぁ〜と思ったら、プラネタリウムなのに星座ネタを使わず、
「離れていても同じ星を見てる」なんてオチに繋げてしまったからでした。
自分で振っておいて自分でスルーとは、なんて高等技術!?(何
更に、香里と北川の物語に固定してしまったのも残念かも。
美坂チームなんて言葉も出ているのに、説得役が北川だけで、
祐一達は他所で楽しんでいるなんてちょっと寂しいですよ。
プラネタリウムというネタに拘らず、わいわいガヤガヤと楽しんで、
ちょっと寂寥というお話にしてくれた方が楽しめたのではないかと思いました。

17 暖かな夜、寂しい女の子 (採点:6)
う〜ん、オチの綺麗さはピカイチだったかも♪

ただ、そこまではちょっとなぁ、と。
そもそも、久瀬の妹って居ましたっけ? オリキャラ???
いや、まぁオフィシャルかどうかは別にどうでも良いのですが、
とりあえず彼女の出てきた意味が分かりません。
っていうか、最後の栞たちの登場も、微妙でしょうか。
登場させず、『三人』のお話にした方が綺麗だったような、そんな気がしました。
ついでに、「覚えてない」って、祐一は真剣に鬼ですね(汗

18 Melancholy (採点:3)
百合はむしろ大歓迎だと声高々に叫んでみたりする今日この頃(馬鹿

まぁ、そんな私事はともかくとして、いわゆる壊れ系のお話なわけなのですが、
いまいちパワー不足だったように感じました。
別段、面白おかしいネタがあるわけでもなく、オチもなんだかなぁな感じで。
ネタをもうちょっと煮詰めて欲しかったです。

あと、いくらなんでも読み難いです。
締め切りギリギリの投稿で確認の時間がなかったのでしょうが、
こういう事もありますから、気をつけた方が良いですよ〜。

19 残されていた音声 (採点:3)
出オチ!?
と、思っていたら、これはいったい……?
う〜ん、原作を完璧に記憶しているわけではないので、何がなにやらさっぱりでした。
要解説〜!!

20 安っぽい奇跡 (採点:4)
うん、実にいいほのぼのでした♪
不満があるといえば、ところどころ地の文(祐一の一人称)が無駄な説明をしていて、
会話のテンポが悪くなっちゃってる事でしょうか。
いっそ、地の文なしでも良かったかもです。

21 信号炎管 (採点:2)
あ〜、うん、えっと……誰に何を説明しているんだろう???
何かを書きたかったのか何も書きたくなかったのか、
作者さんの意図がさっぱり分かりませんでした。

22 とある平和な夜 (採点:7)
う〜ん、なんと言いましょうか。
軽くイラッとしてしまうくらいにラブラブでしたね♪(馬鹿

いやまぁ、そんな冗談はどうでも良いとして、
気楽に読めるほのラブ作品としては、なかなかに秀逸だったのではないかと。
ってか、普通にこういうの好きだ〜〜〜♪
とても良かったです!


23 いらない子 (採点:6)
扶養……ふよう……不要。

やられたっ!!!!(笑

あ〜、良いなぁ。こういう一発ネタ、大好きです♪
このお馬鹿ちゃんめ!!(真琴も作者さんも

24 フライング・クリスマスプレゼント (採点:8)
フライングだから飛んでくるのかと思ってしまった私は馬鹿(ぉ

まぁそれはともかく。
凄く良いクリスマスプレゼントのお話だったと思います。
随分と成長したあゆの姿が、とても素敵でした。
ただ、問題点としては、ちょっとバランスが悪いかなぁと。
もっともっと、男の子とのシーンを濃厚にした方が良かったと思います。
ぶっちゃけ、祐一との再会シーンなんてそんな要らないでしょ。
オチを語る部分だけで十分ですよ。
もう一つくらい、男の子とのイベント(過去と関連した)があっても良かったと思いました。

25 #9 クリスマス・イブ (採点:7)
結果を示さず、ですか。
うん、良かったと思います。
10kbでは結果まで示すのは無理な話ですし、この方が綺麗ですよねぇ。
たぶん奇跡は起きないんだろうなぁとは思いつつも、なんとなくハッピーエンドを期待させてくれる終わり方で。
凄く素敵でした♪

ただ、文章が……。
推敲しましょうよ(汗

26 紫陽花の歌 (採点:3)
とりあえず、人間らしい弱い秋子さんは素敵だったと思います。
若干、原作との振り幅が広いわりに説明がないので、違和感はありましたが。
う〜ん、情緒はあるんだけど、やっぱり全体的に不足が多過ぎるかもしれません。
もっとしっかり描いて欲しかったです。
ってか、地の文が微妙に観察記録になってますよ……。

○衿元馬桜 さん

01 スノーボールに込めて (採点:3)
 うーん、いい雰囲気なんだけど、なんと言うか、すごくコメントし難い。
 地の文の中の香里が少し心動かされすぎなような印象を受けた。この筋ならもっと抑え気味に語ってもらったほうが好みでした。

02 上昇気流☆ラブラブHearts (採点:5)
 こんぺでこういう作品を見ることが少ないだけに新鮮な気がしてしまった。ジャンプでいうと「いちご100%」かな。いや、今なら「トラブル」かな。どういう字を書くかも知らないんですけど。「トラブル」は読んだことないから知らないけど、「いちご」は意外と好きなので、5点で。
 話の内容とは関係ないんだけど、地元商店街の周りに建設された郊外型大型商業施設っていうテーマで以前SSを書いたことを思い出した。どんなテーマやねん。

03 ふたつのクリスマスソング (採点:4)
 いいなぁ、お前ら幸せそうで!
 まぁいつも一緒にいるであろうこの二人なら、このくらいのシンクロはありうるんだろうなぁと納得しております。


04 教えてあげません♪ (採点:4)
 何とかして水瀬家からアレのサンプルを入手して、科警研の入念な鑑識にかけてほしいんですが。あははーっ!

05 あほ (採点:6)
 低得点をつけようと思ってたんだけど、4つ目のバッドエンドに不覚にもぐっときてしまったので、6点差し上げます。もってけ泥棒。

06 この箱庭に雪は降り積む (採点:7)
 雪が降るのを見ていると、自分の方が空に上がっている――というくだりが凄く気に入ったので1点プラス。表現が豊かで、かなり感情移入出来た気がする。うん、これは面白かったです。好きです。


07 諸人こぞりて (採点:6)
 雰囲気は嫌いじゃないです。特に冒頭の雰囲気が。
 正直な事を言うと、名雪の決意を曲げさせることに説得力を持たせようと思うなら10Kは短すぎると思います。もっと尺がある中でじっくり腰を据えてやると輝くテーマでした。
 正直「3人で暮らす」と言われた時に、祐一の両親かなぁと思っただけに舞と佐祐理が出てきた時は「そっちかよ!」と突っ込んでしまいました。

08 琥珀色の幸せ (採点:7)
 うわぁ、これは感想を付けにくいっ! いい話や……
 ラストの名雪と秋子さんのやりとりがとっても素敵。

09 Actually (採点:9)
 終わる猫を見てシンパシーを感じる栞。終わる栞と向き合い楡の木と命を知った香里。後に残されたのは終わるはずだった年老いた猫のみ。うーん、こいつはやられたぜー(引き笑い)
 原作を上手く使ってるなぁとも思った。原作のシーンは極力排除して、書きたい所だけ抜粋した形でもそこまで違和感が残らない作り。すごい上手いです。
 文句をつけるとしたらタイトルかなぁ 楡の木とか猫とかを上手く絡めて欲しかった。英語のタイトルってよっぽど上手く使ってないと、単なる逃げにも見えてしまうので(少なくとも僕の場合は)。まぁ僕が作者さんの考えを拾いきれていないだけかもしれませんけどね(笑)


10 透明 (採点:7)
 香里のぶち当たったであろう透明の壁が何なのかが分からずに、もう一度読み直してしまった。うむむ、これも作者さんの計算か。やるなぁ。
 明示的に書かないことで雰囲気を出すのは結構難しい技法だと思うのです。この作品の場合、香里が抱えている思いが理解されなかったら、テンポのいい会話が売りの、単なる誕生日のお誘いのお話になってしまう。作者さんはその辺上手く理解して、直接書かないことを貫いてる。ああ、上手いなぁ、と。
 割と普通な感じの点数付けようと思ってたんですが、感想書いてる内に高得点のカテゴリーの点数付けてもいいような気になってきたので、7点。

11 白い街に暮らすもの (採点:6)
 ちょっと感傷的になりすぎてる感はあるんですけど、それでも「あ、いいな」と思えたのは、ラストに出てきた美汐の独白があったおかげです。もう半分の人たちの奇跡って、面白い見方だな、と思えたのです。

12 シュガークラフトの朝 (採点:5)
 情景描写が豊かな話は結構好み。作者さんの世界の見え方が伝わってくるような気がするので。ただ、話の作りとして高得点を与えられるタイプの話ではないので、5点で。栞の魅力がもっと前面に出てれば良かったのかもしれない。

14 こんな暑い日には (採点:4)
 まだ祐一に恋しているわけではない名雪、なのでしょうか。ちょっと精神年齢低すぎるような気もしないではないですけど、苺を前にした名雪なのでそれもしかたないのでしょうか。

15 相沢祐一最大の危機 (採点:7)
 あ、タイトルに反して(失礼しました!)意外と面白い。ただ、このギャグ具合だとギャグと言い切るのにも些か抵抗があるのですが。僕的には秋子さんの方がオチになってたほうが好みかも。


16 プラネタリウムの夜 (採点:8)
 く、くせえ。
 北川カッコつけすぎ、香里真に受けすぎ、斉藤カッコよすぎ……でも、大好きだぁ――っ!

17 暖かな夜、寂しい女の子 (採点:5)
 軽くネタが被っているので、ちょっとショック。あう。僕の作品より、忘れられたピエロの哀しさがよく表現されていてちょっと嫉妬。むぅ。
 どちらかと言えば、ピエロの方にもっと焦点を当ててほしかったかなぁと思います。

18 Melancholy (採点:2)
 自分的に許容範囲の黒さじゃなかったので減点。タイトルに騙された感があったり。

19 残されていた音声 (採点:3)
 ミステリにもホラーにもなりきれていない感じ。ミステリだとするなら伏線も情報も足りなさ過ぎるし、情報を出さない事で不可思議な怪異を演出しようとしたならこれはあまりにも失敗過ぎる。でも、作りこんでいったら絶対面白くなる話だと思った。

20 安っぽい奇跡 (採点:4)
 会話文主体の、正にSSらしいSSだなぁ。らぶらぶだし。らぶらぶ。ああ、ハグしてぇ。
 目新しさが無い、というのがそこまで悪いこととは思わないけれども、それなりに感情が動かされるポイントが無いと苦しいなぁとか思ったり。時折「おっ」という台詞回しがあったりした分、惜しい気がします。

21 信号炎管 (採点:1)
 物凄い勢いで「next」を探してしまった。これってもしかして終わってないんじゃ? もし、これで終わってるんだと言われたらもう謝るしかないのですが、最低限、物語にはエンドマークをつけてほしいと思い、1点。

22 とある平和な夜 (採点:4)
 特に文句のつけようのない、ナイスほのぼの。しかもラブラブ。ちくしょう、いいなお前ら幸せそうで!
 名雪って本当不思議な名前だよなぁ、と改めて思ったりしました。

23 いらない子 (採点:5)
 なるほど、なるほど。
 絶対既出だ、とか思った時点で気持ちが年寄りになってるのかもしれない。反省。

24 フライング・クリスマスプレゼント (採点:5)
 あゆを名雪と誤認させるのが狙いなのかとも思いましたが、この設定にそこまでの意味は無いとも思いました。ほのぼのと書いてあるとおり、この雰囲気を楽しめばOKなのでしょう。大人っぽいあゆが意外に新鮮でした。

25 #9 クリスマス・イブ (採点:4)
 ハッピーエンドになるためにはそこに行き着くまでの過程が大事なんだと思うんですが、そういう意味で、この尺で書くのは少々難しい話だと思いました。だからこそ作者さんも、ラストの絵を「夢か現か幻か――」と濁したんだと思いますし。

26 紫陽花の歌 (採点:4)
 この尺、この内容であれば、雰囲気で押し切るしか術はないと思うのですが、それにしても、もう少しだけ書き込んでほしかったなぁというのが正直な感想です。

○愚地克己 さん

01 スノーボールに込めて (採点:6)
良い物語でした。
時間軸がもう少し分かり易ければ、もっと良かった。

02 上昇気流☆ラブラブHearts (採点:6)
ハイテンションで読んでいて楽しかった。

03 ふたつのクリスマスソング (採点:6)
明日の夕方が楽しみですね(笑)。

04 教えてあげません♪ (採点:6)
綺麗にまとまった物語でした。
欲を言えば、もう一捻り欲しかったかな。

05 あほ (採点:6)
駄目だ。理解できなかった(笑)。

06 この箱庭に雪は降り積む (採点:7)
物語としてはやや面白みに欠けますが、文章が良かった。

07 諸人こぞりて (採点:7)
舞シナリオで名雪が3人と一緒に暮らすという展開は斬新でした。
欲を言えば、もっと尺の欲しい物語でした。

08 琥珀色の幸せ (採点:6)
こう、酒に強くなさそうな二人がこの飲み方は危険だとか色々思ってしまうわけです(笑)。
でも、良くまとまっている物語だと思いました。



09 Actually (採点:8)
今回のこんぺの中では頭一つ抜けた作品でした。

>「あたし、栞が亡くなったのを、別に悲しくは思っていないのよ」
敬語の使い方が間違っています。もったいない。

10 透明 (採点:6)
後半時間足りなかったのが露骨に出てますね(笑)。
真面目なストーリーだったのに、そのせいで笑ってしまいました。

11 白い街に暮らすもの (採点:6)
面白い試みだとは思いますが、抽象的すぎてハッとする程ではありませんでした。

12 シュガークラフトの朝 (採点:8)
描写が綺麗ですね。
10Kbという制限を考えると、テーマの選び方も秀逸だと思います。

13 一月の路上に捨てる。 (採点:6)
ネタ被っちゃった(汗)。
私よりも文章が緻密で丁寧ですね。まいった。
芥川賞作品を意識した題名でしょうが、特にリンクは感じなかったのは、やや残念。

14 こんな暑い日には (採点:6)
ほのぼのしていてよいお話でした。
人物造形が原作と微妙に異なる気がしますけれど。
舞シナリオを勘案するなら、祐一が夏に来ていた可能性もあります。
別シナリオなので分けて考えたのかもしれませんが、一応。

15 相沢祐一最大の危機 (採点:9)
>その俺の脚にしがみ付いたのは、彼女に秘蔵のアダルトビデオを見つかってしまったという馬鹿丸出しの相沢祐一くんです。
>「でも学校の中ではものすごく自然に振舞うんだ! まるで何事もないような笑顔で世間話振ってきたりするし……でも家に戻ったらまた無視されるんだ!」
>「……わたしもう笑えないよ……って、このフレーズばかりを深夜まで何度も繰り返すんだ!」
>「もうやめて……俺の中での水瀬のイメージが壊れるから」

上の4行特に笑いました。ナイス。

16 プラネタリウムの夜 (採点:7)
描写が秀逸でした。

18 Melancholy (採点:3)
これは受け付けないな(笑)。

19 残されていた音声 (採点:6)
運転手は秋子、後部座席の二人は祐一と名雪、助手席の子は真琴かな。
しかし、原作を知っていても、謎の答えがさっぱり分からない。
<next>の使い方は面白いと思った。

20 安っぽい奇跡 (採点:9)
会話のやり取りが非常に上手で面白かったです。

21 信号炎管 (採点:6)
物語が動き出すまで状況説明が長かったですし、最後は未完のように見えます。
いずれにせよ、10Kb内に収めるような内容ではなかったと思います。

22 とある平和な夜 (採点:8)
良い物語でした。

23 いらない子 (採点:6)
オチが捻られていて面白かった。

>できればこういう甘味処に近づきたくは無い
は、流石に言い過ぎでは?
祐一は、百花屋を「美味いしリーズナブル」と言ったくらいですから。

24 フライング・クリスマスプレゼント (採点:6)
説明文が多すぎて、物語が間延びしてしまったように感じます。
特に冒頭、もう少し早く物語を動かして欲しいと感じました。

25 #9 クリスマス・イブ (採点:6)
ここで火つけちまったら空手家じゃねえ!

そして俺は……

悪魔でいい!



10kbという制限のなか、このテーマを扱うのは難しいように思います。

26 紫陽花の歌 (採点:7)
よくまとまっていました。もう一捻りあればもっと良かったかも。

○広咲瞑 さん

01 スノーボールに込めて (採点:5)
 キャラ愛に溢れたお話だなぁ、というのが、とにかく一番の感想です。
 二次創作って原作が好きだから書くものであって、それを忘れてしまったらあんまり宜しくないのかもしれない。一読してそんなことを思いました。
 話としては栞と香里が遊んでるだけという印象ですが、雪合戦のシーンが何ともほのぼのとして好きなのでした。

03 ふたつのクリスマスソング (採点:7)
 敢えて結末書かない辺りがこにくい演出ですね(゜w゜
 この話の結末を想像するとニヤニヤが止まりません。
 ラブコメはやっぱりこっ恥ずかしく仕上げてなんぼだなぁ、と思わされたお話でした。これからいっぱいニヤニヤします。

04 教えてあげません♪ (採点:6)
 ダークですか?
 ダークですね?


 秋子さんが悪魔にしか見えませんが、面白かったです(笑)
 祐一が執拗なまでに行った彼女にバレないための工夫の描写がやけに詳細で好きでした。こういう知的な工夫が大好きです。

07 諸人こぞりて (採点:8)
 一読して、蛍の光の演出に心を撃ち抜かれました。
 秋子さんが事故に遭ったっていうのに平気で家出てく祐一の心情がやや理解しかねますが、細かいことは気にせずに読むことにしました。とかく描写の美しさに浸りながら読むべき物語だと思います。
 舞と名雪が気持ち百合ってるのがドキドキします。女の子同士が手をつなぐのって……いいですよね。
 ごめんなさい。

 それにしても、本作と06の出だしが微妙に被ってるのが何ともふにゅふにゅって感じです。。。
 テーマで縛られているわけでもない以上、いかにネタ被りを回避するかっていうことは、こういう場では大事なんかもしれないですね。

08 琥珀色の幸せ (採点:10)
 ストレートのウイスキーなんて飲めませんよ……(笑)


 数ヶ月前から放置プレイだったウイスキーの水割りを、手元に用意しながら読んでいます。
 注いでみると、本当だ、トクトクトクって音がする。
 『ありがとう』って限定されたシチュエーションでこそ美しく光る言葉ですよね。少なくとも、その言葉自体が美しいわけではなくって、言葉を発するものの気持ちの持ちよう、使い方の如何でどんな形にだって変わってしまう。
 作中での名雪の言葉は笑っちゃうくらいにぶきっちょでしたが、その中に抱え切れないたくさんの気持ちが溢れ出すようで、読みながら「ああ、母親が実際こんなこと言われたらボロ泣きなんだろうなー」とか思っていました。
 僕は生物学的に母親にはなれないし、もうしばらく父親になる予定もありませんので、感情移入という面ではちょっと難しいです。なってみないと解らないんでしょうね、きっと、そういう時のそういう気持ちは。

10 透明 (採点:8)
 余りにも特殊な、それでいて洗練された文体がツボりました。
 作中の言葉を借りればサイケデリックということでしょうか。よく判りませんが。

12 シュガークラフトの朝 (採点:7)
 タイトルがとてもお洒落なので一番に目に付きました。新居昭乃あたりの優しい歌の題名みたいで素敵だと思います。
 原作で語られなかった一シーンを切り取った感じが、二次創作だなあ、という気がしています。
 ホワイトボードを使った会話がほのぼのとしていて、ほんのり良い気持ちにさせられました。

 さらりと書かれているけれど、この日があの事件の次の朝だってことを考えると、じんわり来るものがありますね。

15 相沢祐一最大の危機 (採点:7)
 アダルトビデオ大好きなので1点追加。
 ていうか今時ビデオかよ。
 微妙な画質の劣化度合いとか、再生時のテープの巻き上げ音に浪漫を感じる人なのでしょうか……


 ショボ過ぎる展開とorzするしかない解決過程にニヤニヤ笑いが収まりません。北川のツッコミがいい仕事してますね。

16 プラネタリウムの夜 (採点:7)
 一人称の「あたし」って個人的にツボるんですよね。「わたし」ほどおとなしくもなく「私」ほど硬くもなく、語り手のポジティブさを感じるようで。
 彼らの名前が美坂チームと名付けられたのは必然だったように思えます。何となく、なのですが、彼ら仲良し四人組の中で一番口数が少なかったと考えられるのは香里であって、そんな彼女を話の輪の真ん中に引っ張り込むために敢えて北川がネタにしたんじゃないかと思うわけです。
 男女の話なのに恋愛に寄り過ぎないところも好きです。男女間の友情って素敵ですよね。現実に作り上げるのは難しいですけど……。

17 暖かな夜、寂しい女の子 (採点:7)
 トナカイチゴサンデーが微妙にツボとか多分ツノはウェハースなんだろうなとかそういうのはどうでもいいから脇に避けとくとして。


 ……切ないですね。
 七年間思い続けた祐一にさえ完璧に忘れられてしまった彼女。香里は実に無邪気にとどめのような一言を吐くし。
 かわいいキャラとは裏腹に、kanonって残酷な物語ですよね。ストーリーの構造的にオールエンドが許されない、という意味で。

18 Melancholy (採点:5)
 

19 残されていた音声 (採点:3)
 少ない情報を頼りに推理しようとしましたがやっぱり無理でした。
 後からでいいので残りのTIPSをください。

20 安っぽい奇跡 (採点:5)
 もう完っ璧に二人の世界だなぁ……。御馳走様と言うほかないです。
 街行く人々の会話に耳をそばだててみると、実際こんなものかもしれないですね。会話の九割九分は埒もない駄弁りで、価値のあるのはほんの一分に過ぎなくって、そのくせ当人たちにとっては全ての時間が宝物だという感じで。


 個人的な好みで言うと、人が喋ってるだけの物語よりは人がなんかしてるだけの物語の方が好きです。
 無意味に掃除してるだけの話とか無意味に食事してるだけの話とか無意味にセックルしてるだけの話とか。

21 信号炎管 (採点:5)
 一度流し読みしたときに、佐祐理が親父の車に爆弾仕掛けて吹っ飛ばす話だと思ってました。完全な外れです。
 二回目、車に関する記述や周囲の状況描写の詳細さから、きっとミステリに違いないと思っていました。これは外れたかどうか微妙です。

 三回目で評価を確定します。今のところは、投げっぱなしで終わってるなぁ、という印象しかありません。投稿ミスでしょうか?

22 とある平和な夜 (採点:5)
 うわーーーーーー。
 うわーーーーーーーーーーーーーーーー。
 うーーーーわーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーー。


 ホントに平和な夜ですね(>_<)こいつらラブラブ過ぎて正視できない……。
 どう見てもそんなわけないのに一人で勘違いしてる名雪がとてもラブリーでした。下ネタの度合いが程よい感じで好きです。
 エロない方が萌えますね。
 それにしても、
>「でも、名の付くのは好きかな」


>「でも、名の付くのは好きかな」
>「でも、名の付くのは好きかな」
>「でも、名の付くのは好きかな」
 うーーわーーーーあーーーーーー。

23 いらない子 (採点:10)
 ありがとう
 ――ありがとう。


 真琴が子供らしくてとてもとても可愛かったです。
 何だか作者さんの実体験っぽいなぁ、なんて思うのですが、どうなんでしょう?

24 フライング・クリスマスプレゼント (採点:8)
 >いつの頃からか、彼女――あゆが自分のことを私と呼び、口癖を言わなくなった。
 ミルクセーキ吹いたw
 シリアス寄せの話書くなら彼女らの口癖は邪魔ですよね。ひどいこと言ってますけど。


 てっきり跡地には二人の新居が建つのだと思っていたのですけど、まるっきり勘違いでした。
 友達以上恋人未満って感じの二人の描き方がかなりこと好みです。下手にベタベタするより奥ゆかしくていいですね。


 それにしてもあゆは、お店立てるお金をどうやって工面したんだろう。
 素直にテナント借りればいいのに。
 なんて突っ込みを入れたりしながらも、好きな話だったのでした。

26 紫陽花の歌 (採点:6)
 不謹慎かもしれませんが、お墓っていう珍しいシチュエーションに惹かれました。
 墓地というものから想起されるイメージは、枯れたススキや色褪せた景色、侘しさをまとっている気がします。
 哀しみに美を感じることができるのは日本人だけ――なんてことは言いませんが、この世で一番その美しさを上手に味わうことの出来る民族ではないかと自負しています。

○倉科 さん

02 上昇気流☆ラブラブHearts (採点:8)
なんか癒されました。ラブ米万歳

03 ふたつのクリスマスソング (採点:2)
ソングっていうかプレゼントでいいんじゃないかなぁ、と思ったり。
登場人物と語りの距離がうまくつかめなくて、話に入っていけませんでした。

12 シュガークラフトの朝 (採点:6)
なぜ、学校へ向かったのか。
なぜ、学校に「答え」があるんじゃないかと考えたのか。

この話の中でそれがある程度出されているとよかったんじゃないかなぁと思いました。

冒頭では
>少し思案した後、私も外出することにした
という描写だけなのに、最後の方で最初から学校が目的地だった、という書き方がされているのも少し違和感でした。

お砂糖比喩は栞っぽくて可愛かったです。

13 一月の路上に捨てる。 (採点:9)
短編らしい切り口で、楽しめました。後味の悪さがお見事。

ただ、この切り口で、この文体なら、もう少しなだらかな傾斜にしてほしかったです。祐一を無自覚的に描けば、後味の悪さが生きてきたかな、と思いました。好みの問題かもしれません。

18 Melancholy (採点:1)
読んでしまった僕がメランコリィ。
それを狙っていたのならばやられました。

23 いらない子 (採点:7)
超癒されました。

○竹仙人 さん

01 スノーボールに込めて (採点:4)
 何が悪いというわけじゃないんですけど、一言で言ってしまうと読んでいて退屈でした。
 読み終えても特にコメントが見つからなくて、感想に困りました。
 っつー感想もありかなってことでひとつ。

02 上昇気流☆ラブラブHearts (採点:7)
 祐一の空回りっぷりもあゆの身勝手さも概ねグーでした。
 会話のテンポいいですね。
 俺も名雪のおっぱい揉みたいです。
 あゆのおっぱいも揉みたいです。

03 ふたつのクリスマスソング (採点:5)
 クリスマスになにやってんだろう俺。

04 教えてあげません♪ (採点:1)
 期待して期待して期待して期待して頑張ってなかば祈るような気持ちで期待しただけにこの失望感。

05 あほ (採点:4)
 楽しかったけどよくわからなかった。
 香里さんの初夢かな。だったら素敵なんだけどな。

06 この箱庭に雪は降り積む (採点:6)
 この祐一を取り囲んですげーイイ顔でクラッカー鳴らしながら最後の一行を復唱させてみたいです。
 きっと面白いぞ。

07 諸人こぞりて (採点:4)
 ラストシーンだけ見せられたみたいなもどかしさが残りました。

08 琥珀色の幸せ (採点:5)
 こちとら甘酒でフラついてるというのに。いや、酔ったというか不味すぎて。甘酒って甘ったるすぎますよね。すいません、あんま関係なかったです。
 二日酔いになって式で面白い展開になりますように。


09 Actually (採点:7)
 作品も香里もずいぶんと老成してますね。
 パッケージを隠してタイトルだけで借りてみたAVが熟女モノだったような感覚を発見できました。

10 透明 (採点:9)
 ときめきました。この香里になら今すぐにでも尻を差し出す用意があります。
 今年一番のときめきをありがとう!

11 白い街に暮らすもの (採点:2)
 あらためて、こういうのは苦手だと感じさせられた。背筋が寒くなるんです。

12 シュガークラフトの朝 (採点:2)
 タイトルには惹かれるものがあった。

13 一月の路上に捨てる。 (採点:7)
 タイトルでの期待値がトップ。内容も期待していたものからそう遠くなく、今回の収穫でした。
 これで文章がさらに繊細だったら、もう一化けも二化けもするんだろうなー。うらやましいです。
 作中をただよう諦念めいた空気が好きです。

14 こんな暑い日には (採点:1)
 冬ネタが多いなか、文字通り清涼剤のような役割……であってほしかった。

15 相沢祐一最大の危機 (採点:8)
 なんだこの茶番は。前半、親友とか当人同士で口にしちゃっててうわキモッてな具合にこっちがドン引きだったのにいつの間にかその芝居がかりっぷりが自然になってました。俺も泣きそう。
 コッテコテなんだけど一番笑えました。やはり作者も読者も情熱が大事なんだなあと認識させられる作品でした。

16 プラネタリウムの夜 (採点:6)
 ライトでよいですね。さくっとあたたかい気持ちになれました。

17 暖かな夜、寂しい女の子 (採点:4)
 寂しい女の子×3。合掌。

18 Melancholy (採点:6)
 読んでるこっちがメランコリーだよ。笑ったけど。つーかプレビュー見ましょうよ。笑ったけど。なんなんすかこのぶっとんだ連中。笑ったけど。読み終えてタイトル見て、もしかしてタイトルは祐一のみならず読者の心境までも暗示していたのか――なんて考えて計5回ほど笑った。


19 残されていた音声 (採点:3)
 結局なんやねーーん!

 Kanonと切り離して読んでみたらゾクッときました。

20 安っぽい奇跡 (採点:8)
 安っぽい。
 だがそれがいい。
 上物のほのラブでしたぜよ。

21 信号炎管 (採点:3)
 序盤どころかまだ冒頭じゃないすか。

22 とある平和な夜 (採点:5)
 クソッ、こんなやつら、落ちてしまえばいいんだ。

23 いらない子 (採点:5)
 ちゃんちゃん。
 お後がよろしいようで。

24 フライング・クリスマスプレゼント (採点:6)
 一度も口癖を発しないあゆSSを読んだのはずいぶんとひさしぶりな気がする。
 そのせいかわかりませんが落ち着いた雰囲気でした。

25 #9 クリスマス・イブ (採点:2)
 このオチはない。

26 紫陽花の歌 (採点:3)
 愛のようなものは感じられました。

○冬 さん

05 あほ (採点:1)
面白い、面白くない以前に文章に隙間が無さすぎてまともに読むことすらできない。

15 相沢祐一最大の危機 (採点:8)
……大変でしたね北川君。

19 残されていた音声 (採点:2)
これのどこがKANONなのか、何を面白がればいいのかすらわからない。

21 信号炎管 (採点:2)
読み終わったあとでこの話は何をやりたかったのすらわからなかった。

24 フライング・クリスマスプレゼント (採点:9)
こういった話もKANONですね。夢が詰まってる。

○復路鵜 さん

01 スノーボールに込めて (採点:4)
可もなく不可もなく――と言った感じでした。
誤字脱字がちらほらと見られたのが残念。
あと、
>栞を苦しめていた病は、あの雪合戦をした次の日、生死の境を一度彷徨いはしたが、快方へと向かい始めていた。
この時点で亡くなっていたら、香里さん嘆くどころじゃ済みませんね(笑

02 上昇気流☆ラブラブHearts (採点:7)
これはまたあほな一家ですね(褒め言葉

03 ふたつのクリスマスソング (採点:4)
この場合、困るのは店の人ということですかね(笑


04 教えてあげません♪ (採点:3)
これはまたホラーチックな秋子さんですね。

05 あほ (採点:2)
この香里さんは狂人のようですね。

06 この箱庭に雪は降り積む (採点:7)
祐一の心情やクリスマスの情景が非常によく描写されていると思いました。
文章力あるなあ、としみじみ。

08 琥珀色の幸せ (採点:7)
思わず唸るような中身でした。
秋子さんの母親ぶりに感動。

13 一月の路上に捨てる。 (採点:6)
こうして祐一は忘れていくのですねえ、と思ったり。
良い作品でした。

19 残されていた音声 (採点:3)
最初の部分に驚いたのですけど、どうも肝心の中身が足りないように思えました。
如何様にも推測できるというか、要素が足りなくて構成できません、という感じで。

20 安っぽい奇跡 (採点:6)
安っぽい奇跡ですが気に入りました。

○繆也 さん

01 スノーボールに込めて (採点:8)
構想、描写ともにすごくいいものでした。
私的に気になったのは句読点の使用頻度でしょうか。
使いすぎると文章そのものが息切れ状態になってしまいがちだと思います。
それ以外は素晴らしい出来です。

02 上昇気流☆ラブラブHearts (採点:5)
構想がとてもよいストーリーだと思いました。
あとは細かな描写にも気を配れば、問題ないかと。

あと、改行などを確認するのも大事なことですね。

03 ふたつのクリスマスソング (採点:5)
二つの視点から同じ時間軸の物語を書くというのは、案外難しいものです。
今回の場合、次ページを使わずに途中で場面切り替え(数行に渡る改行やラインなど)を入れて二つの場面を切り分け、
最後にそことはまた別の第三視点から締めを書いてみると、もっと奥深い作品になったんじゃないかなぁ、とそう感じました。


05 あほ (採点:2)
うーっと・・・何をどう付ければいいのか最後まで悩みましたが。
出来れば改行などを駆使して、もう少し読みやすくしていただければ幸い。
文章表現力や語彙力はそこそこあるが故に、書き方次第でもっといい作品が出来るはずだと個人的には思います。

07 諸人こぞりて (採点:8)
素敵な話ですね。
冬の物語に蛍を出してくるとは思いもよりませんでした。
私的にはすごく気に入った作品です。

08 琥珀色の幸せ (採点:10)
今回のコンペで私が一番気に入った作品です。
全てがいい感じで纏まって、ストーリーも申し分ないです。
名雪と秋子さんの仄かに暖かい触れ合いに、亡き父親との思い出の品がいい感じで絡み合ってます。


15 相沢祐一最大の危機 (採点:9)
面白かったです。いや、祐一の危機っぷりが見事ですね。
北川もいつもの絶妙なノリで絡んでますし。
やはりこの二人が揃うと、こういった展開は二倍にも三倍にも面白くなりますね。


16 プラネタリウムの夜 (採点:10)
満天の夜空は大きなプラネタリウム――。
同じ空の下にいるんだから、一人じゃないだろ? そんな北川の心の叫びが聞こえる気がします。
とても素晴らしい作品だと思いました。

23 いらない子 (採点:7)
読んでいて最後にクスッと噴出してしまうお話でした。
うん、真琴の勘違いっぷりが上手く出ていて素敵です。

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