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マウスを作るのに、いったいどのくらいの時間が必要なのだろうか。
今日も私よりマウスを選んだわね
家族批判にもめげず驀進する我がマウス人生
世界一になるまでの日々を真実のままに記録してみることにした。

人間型ロボットを作るのに、いったいどのくらいの時間が必要なのだろうか。
よせばいいのに趣味を増やしてしまいました。
今日も私よりメタちゃんを選んだのね
日本一に輝いたMetallic Fighter。次の目標は世界制覇。


1998年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
1999年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2000年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2001年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2002年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2003年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月

2003年11月1日(土曜日)
■環境移動
 ホームページ作成の環境を壊れたノートパソコンからデスクトップへ移動。ようやくまともに更新できるようになった。

■テクニカルカンファレンス
 無事終了?今回はしゃべり忘れないように、初めて原稿を用意してセッションにのぞんだ。結果は大失敗。メロメロになってしまった。やりなれないことはするもんじゃない。一度ペースを乱すと、どうしようもない。原稿を見るのをやめて内容の構成を立て直すのに10分近くかかってしまった。死ぬかと思った。ふーーー。
 失敗の理由は原稿の字が小さすぎた。薄暗い状態じゃ読めるわけない。経験不足。もう2度と原稿読みはやらない。たぶん・・・
 後半はようやく自分のペース。また余計なことまでしゃべったかもしれない・・・
2003年11月10日(月曜日)
■優勝???
 この悔しさをバネに、来年は自分の力で勝利を手にしたい...
■賞品
 優勝賞品はお米10Kg、ラフランス5Kg、商品券、トロフィー。さすがに今回は持って帰る事を断念。宅急便を使いました。
■井藤マウス
 ある程度は想像していたが、想像以上にすごいマウスに成長していた。すばらしい。歴史を塗り替えることは間違いなし。ふと自分のマウスは5年間進歩していないことに気付く。いかん、このままじゃいかん。
■メタリックファイターがやってくる
 こちらのほうは順調でした。頭が丸いので無理かと思っていた3点倒立もできるようになりました。よかった、よかった。
2003年11月23日(日曜日)
■8位
 3ヶ月にわたる長く短い戦いが終了した。8月のRoboOne以来マウスに専念。途中でカンファレンスに時間をとられることもあったが、3ヶ月間に4つの地区大会に参加。マウスを熟成していった。3台作ると公言していたが、最終的には2台に絞込み大会に臨んだ。結果は8位。日本人としては井谷さんについで2位であった。優勝は昨年2位に甘んじたシンガポール。最後まで手に汗握る展開を制し優勝をもぎとった。
 彼の喜ぶ姿に来年の自分をダブらせながら幕を下ろした。
■BasicMouse
 今年も多くの方がBasicMouseを作り、大会に参加していました。うれしい限りです。マイクロマウスの面白さ、感じていただけました?次にやるべきことは各ユニットの改良です。
 BascMouseとMicroFighterの違いはどこだと思いますか?それを考えれば自ずと次のステップが見えてくると思います。マイクロマウスは奥が深いです。継続こそ力なり。 また来年、ステップアップしたマウスにお目にかかれることを期待しています。

■BasicMouseの改良
 BasicMouseとMicroFighterの構成は同じです。ハードはCPU電源モータセンサ。ソフトは姿勢制御迷路解析戦略という7つのユニットで構成されています。BasicMouseを理解したなら、次にやることは各ユニットのステップアップです。
 例えば、電源。BasicMouseではデバッグしやすいように長時間走行ができることを重視して設計されています。そのため、単三ニッケル水素電池を12本搭載しています。この電池ユニットがBasicMouseの最大の弱点です。重たい...これを単四ニッケル水素や電池+昇圧回路に置き換えれば、BasicMouseの運動性能は劇的に改善されます。
 改良のコツは自分の一番得意な分野から攻めることです。そして同時に2つをやらないことです。綿谷さん改良型BasicMouseを参考にしてステップアップしましょう。
2003年11月24日(月曜日)
■時の過ぎ行くままに
 勝っても負けても、未来は必ずやってくる。時間だけは誰にでも平等。宇宙から与えられた時間をどう使うかは個人の自由。我がロボット人生エンジン全開。

■封印解除
 仕込みだけはこつこつ。封印していたアルミ板5kgの紐を解く。このキャンパスにどんな夢を描こう。MetallicFighter始動。

■大会スケジュール
 そうなんだ...。大会スケジュールを確認。予選は1月31日。決勝は2月1日。おっ!、階段昇降などのサブ競技は別日程の2月29日。知らなかった...

足裏
 MetallicFighterの足の長さを測定245mm。
RoboOneの競技規則によると、
(a) 足裏(地面に接地する部分) の最大長さは脚の長さの70%以下とする。脚とは脚がロボットの胴体から離れて前後左右に動く軸の地面よりの高さとする。
ただし、足裏の最大長さは20センチメートル以下とする。

ということは、現状の足に付けられる足裏の最大長は245x0.7=171mm。前大会の時の足裏の最大長は140mm。なんだ、まだ大きくできるんじゃん。勝ちにこだわるか、スタイルを優先するか、じっくり考えよう。

■アルミ加工に挑戦
 ABSだけじゃ限界がある。MODELAでアルミ加工に挑戦。
 結果はご覧のとおり。私には十分な加工精度である。これで自作範囲がぐっと広がった。直線重視の設計から、自由曲線を使用した任意形状の部品を作れる。(^o^);
 
2003年11月25日(火曜日)
■気になる
 マイクロマウス大会の打ち上げで井谷さんがおしゃっていたことが気になる。考えるより試してみよう。DC2輪用のピニオンをモーターからはずし、マニュアルを熟読する。
2003年11月26日(水曜日)
■記録修正 8位
 大会記録は7位と掲載したが、実際は8位であった。上位に入賞した2台シンガポールマウスの類似性が高かったため大会規則によりどちらかのマウスが記録対象外となったので繰上げ順位となっていた。

 本来は予選の段階で類似性の高いマウスは振るいにかけられるが、遠方から来たという事で特例措置となった。私をはじめ多くの方が予選では2台出しているが1台しか決勝に出れないのはこの大会規則ためである。特例に関しては私は良かったと思う。

 ただ、予選の時、4番目に出走した韓国マウスはスタート地点以外で調整しないと走れなかったようで、リタイアした。遠方から来たという理由が成り立つのであれば、せめて参考記録を残せるような措置をとってもよかったのでないかと思う。

 マウス競技の良いところは公平公正であるところ。1000分の1秒でも速かったマウスが勝つ世界。今後も公平公正な運用を期待したい。

 特例措置とはいえ記録は記録。私の今年の記録は8位ということにする。

■気になる
井谷氏曰く「6輪マウスはソフト次第でもっと速くなる
本当であろうか...
驀進する我がマウス人生。試さずにはいられない。
ソフトを書いてみたくなってきた。恥をかくだけかもしれないが...

2003年11月27日(木曜日)
■仮組み
 メカ部品を仮組みしてみた。まだアライメントが甘いらしく、大会の時さわらせてもらった感触に程遠い。ちょっと悩んでいる。

■夢膨らむ
 構造をチェックしながら、ゆっくり組み立てているが、随所の工夫にうなるばかり... それと同時にMODELAの影がちらつく。先日MODELAでアルミ加工の感触を味わったことが大きい。オリジナル6輪マウスも夢ではない。まずは技術習得。私にとってのBasicMouse。はやる心を抑えながら秋の夜長を楽しむ。
2003年11月28日(金曜日)
■名前をかえちゃ あかん
 今年はMicroFighterの芸名を使ったが本名はMIKE。今後はこの名前に統一する。
MIKE2002SP2 (MicroFighter1)
Width 84.5mm
Length 106mm
Hight 55.5mm
Wheel:D 51.8mm
Wheel:W 6mm
Weight 682g
Motor PK243-01A x 2
Sensor Visible Photo Sensor x 4
PowerSource NiMH 1.2V 750mAh x 11
CPU SH2-7045
MIKE2003SP(MicroFighter2)
Width 84.4mm
Length 104mm
Hight 64.5mm
Wheel:D 51.6mm
Wheel:W 8mm
Weight 548g
Motor KH39EM-801 x 2
Sensor Visible Photo Sensor x 4
PowerSource NiMH 1.2V 750mAh x 11
+ StepUp DC-DC converter
CPU SH2-7045
2003年11月29日(土曜日)
■第24回全日本マイクロマウス大会の結果
1回目 2回目 3回目 4回目 5回目
Min3G 1位

8"391
DC2輪 R 35.264 9.251 R 8.391
Ng Beng Kiat
シンガポール
マイクロマウス3 2位

8"716
DC6輪 37.876 9.176 8.796 R 8.716
井谷優
日本
BR3 3位

9"631
DC2輪 34.106 9.671 R R 9.631
Yin Hsiang Ting
シンガポール
Killer33 4位

9"704
DC2輪 37.140 R 9.704 9.775 9.757
Lee SangMoon
韓国
HOPE Y 5位

10"070
DC2輪 38.714 R R R 10.070
Zaw Khin
シンガポール
COPYCAT 6位

10"599
DC2輪 47.936 12.206 11.107 10.599 Time
Out
Kelvin Chau
シンガポール
COOL 3 7位

10"730
DC2輪 38.335 R R 10.730 R
Siew Peng Shorn
シンガポール
MIKE2003SP
(MicroFighter2)
8位

11"075
ステッパー
2輪
31.459 11.656 R 11.075 R
森永英一郎
日本
2003年11月30日(日曜日)
■さらばMetallicFighter4
 逆立ちの公言は果たしたものの、決勝リーグでパンチをひとつも繰り出すことなく大腿部骨折でリタイアしたMetallicFighter4。MetallicFighter5に進化させることにした。300枚近くの写真を撮り分解開始。大御所7人と共著する「2足歩行ロボット製作ガイド」でMetallicFighter4の詳細を公開する予定。

■ちょっと説明
 下の写真は胴体軸。中央の穴に左下の写真のABSで強化したサーボホーンがはまる。周りの溝は配線用。下の下の写真は胸に組み込まれた加速度センサー。
■重量分析
 カンファレンスの時MetallicFighter4の重量は3100gと発表した。この重量は最小分解能100gの体重計を使用して測定したもの。正確には3019gであった。ばらしたついでに各ユニットの重量を正確に測定。MetallicFighter5の基礎データにする。

■ネジ
 3019gうちネジの重量は220g。実に7.2%を占める。

■サーボ
 サーボの総重量は1110g。目標体重は1600gかー。茨の道だ。
142g 腕ユニット 足ユニット
486gx2 サーボ 210g サーボ 345g
678gx2 アルミフレーム 110g アルミフレーム 191g
胴体 308g ABSフレーム 41g ABSフレーム 53g
電池 149g 99g 足裏 50g
CPU 92g ネジ 26g ネジ 39g
合計 3019g 合計 486g 合計 678g

■サーボブラケット
 サーボブラケットの重量を測定。アルミサーボホーン込みで27g。これを21個使うと、それだけで567g。うーーん。軽量化ブラケットが欲しくなる。とりあえず肉抜きに挑戦かな...

■軽量化
 MetallicFighterの軽量化と平行してMIEK2003SPの軽量化を考える。基本的には電池の本数を減らすしかない。現状は11本。どこかまで減らせるかデータを取ってみる。現状ですでに4C放電。8本で6C放電... 現状の回路ではこの辺が限界だろうな。重量は36gしか軽くならない。なんだかなー。逆にリポ4セルだと100g軽くなる。7C放電なので5分間のマイクロマウス競技にはピッタリである。なるほどー。
本数 電圧 最大電流 最小電流
7 8.4v 5.9A 2.6A
8 9.6v 4.8A 2.2A
9 10.8v 3.9A 1.9A
10 12.0v 3.4A 1.7A
11 13.2v 2.8A 1.5A
リポ4セル 14.8V 2.4A 1.4A

■重量分析
 MetallicFighterについでMIKE2003SPも重量分析。今年の成果を直視する。基板化していないモータードライブユニット+昇圧ユニットが極端に重いことがわかる。来年は300g台のステッパーマウスをひとつの目標にしよう。

モーター 102gx2 CPU基板 24g
電池 147g センサ基板 19g
ホイール 11gx2 モータドライブ基板 132g
合計 548g


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Eiichiro Morinaga E-mail morinaga@big.or.jp

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